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カオスロワ避難所スレ3

12新米婦警達は何処へ向かうのか:2015/08/19(水) 00:57:36 ID:bRwSw5Uc0



『チューン、マッドドクタァ……』
「ほわああああああああ、痛たたたたたたたたたたたたた!!??」


そんな苦痛にうめく声が聞こえてきたのは、東京の一角。
と言っても魔物やらDMC狂信者やらがひしめく阿鼻叫喚の地上ではない。
地下の下水道内部に突貫工事で作られたであろう、やや広めの作業スペースだった。

「……これで全員の治療は終わったようだな」
「うぐぐ……死ぬほど痛いとは聞いてましたけどこれほどとは……」
「まきょー」

なんとか身体を起こしながらそう答えたのは、天魔王軍に半壊させられた警察組の生き残りである音無キルコと
まこちーの二人。
その二人を治療したのは、特殊な形状の銃を持ち紫色のジャケットを着た一人の男。
彼の名はチェイス。
またの名をロイミュード№000、そして仮面ライダーチェイサー。
彼もまたこの殺し合いを止めんと戦う、仮面ライダーの一人である。


「それにしても本当に助かりました、私達を助けていただいてありがとうございますチェイスさん!」
「ヤー!」
「気にするな。人間を守るのは俺の使命でもある……残念だが、あのポケモンは手遅れだったが……」


あの天魔王軍との戦いに敗北し逃走した後、キルコ達は水木のアニキを治療できる人物を探していたのだが、
途中満身創痍だったプテラが遂に力尽き落下してしまい、あわや地面に叩き付けられる寸前にその姿を見つけた
チェイスによって救出され、この地下下水道に全員運ばれたのだ。
その後チェイスの支給品に偶然入っていた救急車型のシフトカー・マッドドクターの治癒能力によって、キルコ達
全員が順番に治療を受け続けて回復が完了するまでしばし留まる事となっていた。
ちなみにマッドドクターによる治療は非常に苦痛を伴う物であり、キルコ達は全員が悶絶する羽目になったのだが
それは今は置いておく。


「………どうやら二人とも大丈夫なようだな、安心したゼーッtぐはっ!」
「あわわ、アニキさん大丈夫ですかーっ!?」
「あまり叫ぶな。お前が一番重傷だったからな。完治には時間がかかる」

一時は死の淵に立たされていた水木のアニキも、治療の末現在は会話ができるほどに回復していた。
だがまだ完全にはダメージが消えていないため、ザ・アニキングの行使こそ可能なもののあまりいつものノリで
シャウトしすぎると傷口が開くので本格的な戦闘はまだ無理そうである。
幸い持ち歌1000曲以上を誇るアニソン界の帝王たるアニキなので、しばらくは叫ばない系の歌でサポートに
専念する事で本人は妥協したのだった。


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