したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

インド・天竺・中洋スレ

1とはずがたり:2014/05/26(月) 19:32:11
"中洋"は梅棹忠夫の「文明の生態史観」より。
インド亜大陸とその周辺のスレ。

国際政治・世界事情の印度関連レス
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/?q=%A5%A4%A5%F3%A5%C9

497チバQ:2019/05/22(水) 15:11:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190521-00050255-yom-int
スリランカ、宗教間対立で分断危機…テロ1か月
5/21(火) 21:52配信 読売新聞オンライン
スリランカ、宗教間対立で分断危機…テロ1か月
イスラム教徒の商店を狙った焼き打ちで一帯が黒こげとなった商店街(17日、スリランカ西部ミニワンゴダで)=小峰翔撮影
 【コロンボ=小峰翔】日本人1人を含む250人以上が犠牲となったスリランカの同時爆破テロは、21日で発生から1か月となった。内戦終結から10年間、平和だった島でイスラム過激派がキリスト教徒らを標的にしたテロは、宗教間の対立による社会の分断の危機をもたらしている。

 西部ミヌワンゴダのモスク(イスラム教礼拝所)を17日に訪ねると、窓ガラスが割られ、モスク内の床には大きなコンクリート片が転がっていた。イスラム教徒への反感を強め、暴徒化した仏教徒らの集団が13日夜に襲撃した。中にいたリファイさん(65)は「300人が叫びながら石や棒を投げてきた」と恐怖を語った。

 集団はイスラム教徒が経営する商店にも火を放ち、一帯の建物に燃え広がった。焼け跡からは4日たっても白煙が上がり、薬品の臭いが鼻を突いた。祖父の代から続く衣類店を焼かれ、売上金を奪われたというリズワンさん(45)は「イスラム教徒への敵視が続くかと思うと不安で仕方ない」と肩を落とした。

498チバQ:2019/05/22(水) 15:14:19
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190522-00000529-san-asia
インド総選挙、23日開票 与党連合の過半数維持が焦点
5/22(水) 14:12配信 産経新聞
 【ニューデリー=森浩】インド下院(定数545)の任期満了に伴う総選挙は23日、開票が行われる。モディ首相率いるインド人民党(BJP)を中心とする与党連合が過半数を確保できるかが焦点だ。7%を超える経済成長の一方、格差や宗教対立といった問題が噴出したモディ政権の5年間に審判が下る。

 BJPは2014年の総選挙で、単独過半数となる282議席を獲得。強固な政権基盤を得たモディ氏は州ごとにばらばらだった間接税を一本化する物品サービス税(GST)の導入や、ブラックマネー(非合法な経済活動で動く資金)一掃を狙った高額紙幣廃止など改革に踏み切った。モディ氏は17日の記者会見で「(前回総選挙で)過半数を獲得した政権がまたやって来る」と述べ、BJPの勝利に自信を示した。

 政権交代を目指す最大野党、国民会議派はヒンズー教至上主義を掲げるBJPが多民族国家であるインドの分断を招いたと主張し、支持を呼びかけた。ガンジー総裁も17日、「十分な戦いができた」と述べた。

 出口調査を実施した複数の調査機関は、BJPを含む与党連合が過半数を獲得する見通しだと伝えている。

 インド総選挙は「世界最大の選挙」といわれ、今回の有権者数は約9億人。543議席が小選挙区で選ばれ、2議席は大統領が指名する。広大な国土で円滑に選挙事務を進めるため、投票は4月11日から7回に分けて実施された。

499チバQ:2019/05/22(水) 15:15:08
https://www.afpbb.com/articles/-/3225781
インド総選挙、投票終了 4月11日から約6週間 与党側が過半数確保か
2019年5月20日 12:54 発信地:コルカタ/インド [ インド アジア・オセアニア ]
【5月20日 AFP】過去数十年で最も激戦となったインド総選挙の投票が、19日に終了した。投票は、4月11日から選挙区別に7回設けられた投票日に行われ、19日が最後の投票日だった。正式な開票は23日から行われる。ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相(68)が2期目の政権を手にするのか、国民の審判が下る。

 インドメディアによる複数の出口調査によると、モディ氏率いる右派のインド人民党(BJP)は議席を減らすものの、他の政党との協力によって、今回の選挙で争われた543議席の過半数を与党側が確保する見通し。

 約6週間にわたって投票が行われた今回の総選挙は、前回5年前の総選挙で圧勝したモディ氏の実績が焦点になった。世論調査ではモディ氏個人の人気は依然として高い。しかし、最終投票日の19日より先に発表されていた予想では、BJPは前回2014年の総選挙で獲得した282議席のうち相当部分を失う可能性があるとされていた。

 一方で野党・国民会議派は、2014年総選挙で獲得した42議席を2倍以上に増やすと予想されたが、インドの世論調査は予測の精度が低いことから、政界関係者は神経質に事態を見守っている。

 BJPと野党の間で緊迫状態が高まる東部の西ベンガル(West Bengal)州では、数万人もの警察官や治安要員が警備に当たった。同州の投票所には有権者の長い列ができたが、BJPと野党各党は互いに相手側が暴力や不正行為、脅迫などを行ったとして非難し合った。

 メディア研究センター(Centre for Media Studies、ニューデリー)は、今回の総選挙の費用は70億ドル(約7700億円)に達すると推計。約9億人の有権者の気を引こうとしたBJPによる支出がその大半を占めており、世界でも有数の莫大(ばくだい)な費用が掛かる選挙となった。支出の多くは、ソーシャルメディアに使用された。多くの党は「サイバー戦士」を使い、国内にいる数億人のフェイスブック(Facebook)やメッセージアプリ、ワッツアップ(WhatsApp)のユーザーにメッセージを送った。

 インターネットはフェイクニュースや偽画像であふれかえった。国民会議派のラフル・ガンジー(Rahul Gandhi)総裁とモディ氏が、インドと敵対するパキスタンのイムラン・カーン(Imran Khan)首相と一緒に昼食を取る画像や、ガンジー氏の妹で政治家のプリヤンカ・ガンジー(Priyanka Gandhi)氏が酒に酔った画像などもあった。(c)AFP/Sailendra SIL with Abhaya SRIVASTAVA in New Delhi

500チバQ:2019/05/22(水) 15:16:59
https://www.asahi.com/articles/DA3S14021581.html
洗脳キャンプ、若者狙う スリランカテロ首謀者、IS参加か
有料記事

2019年5月20日05時00分
 スリランカで4月に起きた連続爆破テロで、首謀者で実行犯の1人でもあるザハラン・ハシム容疑者が、2016年ごろに過激派組織「イスラム国」(IS)のシリア支配地域に渡航していたことが、捜査当局への取材で分かった。IS戦闘員として参加していたとみられ、母国に戻ると若者らの過激思想への「洗脳」を進めていたログイン前の続きという。(カタンクディ=奈良部健)

 ■貧困層が大半/「非ムスリム殺害を」/私語厳禁

 スリランカ東部カタンクディ郊外。荒れ地につくりかけの小屋がたっていた。「昨年10月ごろから、軍事訓練の拠点をつくっていた。ハシム容疑者の指示だ」と、小屋を調べていた捜査員が明らかにした。付近の土中からは、手投げ弾や爆弾作りの材料が見つかったという。

 捜査当局によると、ハシム容疑者はシリアのISで訓練を受け、戦闘員として活動していた可能性があるという。帰国後の17年以降、この経験をもとに、国内にこうした訓練キャンプや隠れ家などを計17カ所に設置。SNSアプリ「テレグラム」を使ってIS関係者とも連絡をとりつつ、組織拡大を図っていた。

 押収されたハシム容疑者のパソコンには、仲間の一覧表が保存されており、180人ほどの規模だったとみられる。

 南部ハンバントタには、3日間の合宿形式の「洗脳」キャンプがあった。ISへの忠誠心を植え付ける狙いで、少なくとも100人が参加。多くが20代前半のイスラム教徒だった。

 「ただで飲み食いできて泊まる場所もある。偉大な聖職者の話も聞ける旅行だ」。そんな誘い文句で、ハシム容疑者の父や、爆弾製造を担当していた弟が地元カタンクディ周辺から連れだしていたという。

 初日は「この世で生きる資格があるのはイスラム教徒とイスラム教に金を納める者だけだ。非イスラム教徒は殺害しなければならない」といった、ハシム容疑者の講話。2日目は、仲間の国軍元兵士らによる、銃の扱い方やナイフでの首の切り方の訓練。IS関連の動画も視聴させていた。

 キャンプでは私語は厳禁。本名は名乗らせず、代わりに「真の名前」と称する呼び名を参加者それぞれに与えて使わせた。捜査幹部は「新たな名前は、これまでの人生を断ち切らせる効果があった。本名を名乗ったり、私語を許したりすると、共通の友人や互いの出身地が分かってしまい、洗脳が失敗すると考えていた」と話す。

 実行犯の多くは留学経験者など富裕層だったが、キャンプ参加者の大半は貧困層の若者。カタンクディ近郊のバティカロアの教会で自爆した実行犯も参加しており、テロ後に逮捕された参加者にも、自爆の志願者が多かったという。捜査幹部は「貧しい若者の不満につけ込んでいた。洗脳の効果は絶大だった」とみている。

 一方、実行犯9人のうち、ハシム容疑者以外の3人にシリア渡航歴があったことも判明。その1人、アブドルラティーフ・ムハンマド容疑者は、英国や豪州に留学中にIS関係者に勧誘されてシリアへ渡航。帰国後はISとの連絡役をしていた。

501チバQ:2019/05/22(水) 15:17:14
 ■「カリスマ指導者」、以前は異教徒支援も

 ハシム容疑者の人物像も分かってきた。

 「憧れの存在だった」。ハシム容疑者が12年に設立した過激派組織ナショナル・タウヒード・ジャマート(NTJ)のメンバーだったという、建設作業員ムハンマドさん(32)は、カタンクディで取材にそう語った。

 ムハンマドさんによると、ハシム容疑者は、女性の結婚持参金の慣習やレイプ事件を猛烈に批判したほか、社会問題になっていた違法薬物には反対を唱え、献血を推進。災害時には異教徒も支援した。演説には若者を中心に3千人が集まったことも。「イスラム教の教えを説くだけでなく、社会に積極的に関わる存在だった」という。

 かつて神学校でハシム容疑者を教えた教師は「(イスラム教の聖典)コーランを暗唱する頭脳明晰(めいせき)な子で、人を引きつける話術を持っていた」と語る。

 いわゆる「カリスマ指導者」だったハシム容疑者は、しかし、シリアから帰国後の17年、イスラム教の戒律を厳格に守るよう主張して、他のイスラム団体と衝突する事件を起こす。これを機に警察に追われ、行方をくらました。

 周囲には「この国はイスラム教徒には生きづらい。イスラム教徒のための政府が必要だ」と語っていたといい、反政府的になっていった。ネット上に他宗教への攻撃的な演説を拡散させ、自爆攻撃を訴えた。インド南部を訪れ、IS関係者と接触したともみられている。

 最大都市コロンボなど計8カ所で4月21日に起きたテロでは、ホテルで巻き込まれた高橋香さん(39)を含む250人以上が犠牲になった。ハシム容疑者は自爆を実行して現場で死亡した。

 犯行声明はIS系のアマク通信から出されたほか、実行犯たちがISに忠誠を誓う動画の存在も明らかになっている。捜査当局は、今回のテロで使われた爆発物の破壊力の強さや実行犯らの組織力から、ISが技術や資金で支援したとみて、米連邦捜査局(FBI)の協力も得て調べている。

502チバQ:2019/05/23(木) 13:42:07
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190523-00000017-asahi-int
インド総選挙は与党優勢 投票所100万カ所、一斉開票
5/23(木) 9:56配信 朝日新聞デジタル
インド総選挙は与党優勢 投票所100万カ所、一斉開票
ニューデリーで21日、インド人民党(BJP)の本部に到着し、アミット・シャー党首(右)に迎えられるモディ首相(中央)=AP
 世界最大の民主主義国インドの総選挙(公選議席543)は23日、全国一斉に開票が始まった。モディ首相が2期目を続投できるかどうかが焦点だ。各種出口調査では、モディ氏率いるインド人民党の与党連合が過半数を獲得するとの予想が多い。23日夜にも大勢が判明する見通し。

 投票は、4月11日から約6週間かけて地域ごとに7回に分けて行われた。投票を分けるのは、日本の約9倍の国土に投票所が約100万カ所あり、選挙スタッフや警察官など要員の確保が難しいため。投票自体は電子投票機を使う仕組みで、開票すれば即日で大勢が判明する。

朝日新聞社

503チバQ:2019/05/23(木) 13:45:50
https://www.asahi.com/articles/ASM5N1DJWM5MUHBI038.html
ムスリム不信、観光業打撃…スリランカ爆破テロ1カ月
有料記事

ネゴンボ=奈良部健 2019年5月21日08時00分
 250人以上が犠牲となったスリランカの連続爆破テロから21日で1カ月。暮らしは元に戻りつつあるが、イスラム教徒(ムスリム)を狙った暴動が相次ぎ、治安の不安は消えていない。宗教間の溝は深まっており、観光業など経済への打撃も計り知れない。(ネゴンボ=奈良部健)

 「教会に来られるようになったのはうれしい。でも祈りを捧げる場なのに、不審者がいないか見てしまう。荷物を持った人を見ると怖くもなる」

 テロの現場の一つ、西部ネゴンボ。事件が起きた場所とは別のキリスト教会で19日、運転手アンソニー・フェルナンドさん(35)はそう語った。

 テロへの懸念からカトリック教会はすべて閉鎖されていたが、20日までに礼拝の時だけは開放されるようになった。ただ、授業が再開していない学校は多い。政府は21日から子どもを学校に行かせるよう呼びかけているが、治安の不安が完全になくなったわけではないからだ。街中には、市民に身分証明書の提示を求める兵士や警察官の姿が今も目立っている。

 地元報道によると、政府が事件への関与を断定した過激派組織ナショナル・タウヒード・ジャマートの関係者など、少なくとも200人が捜査当局に逮捕された。「疑いのある人物の80〜90%はすでに拘束した」(捜査幹部)といい、モスク(イスラム礼拝所)や民家から、武器や爆弾製造のための材料、現金などを次々と押収している。

 ログイン前の続きただ、ある捜査関係者は「報復を恐れて、聞き込み捜査に事実を話さない者が多い」と取材に話し、事件の解明が難航していることを示唆した。「過激派に反対していたのに、ムスリムというだけで逮捕している」との反発の声も上がっている。

 テロ後に問題になっているのが、ムスリムに対する襲撃や嫌がらせだ。

 西部チラウや周辺地域では12日以降、商店やモスクへの襲撃事件が相次ぎ、ムスリム男性が集団に刺殺された。東部カタンクディの警察署では16日、ムスリム約30人が押し寄せ、「急に家主から『出て行け』と言われた。理不尽すぎる」と苦情を訴えていた。あるキリスト教徒の地元紙記者は「『過激派組織は真のイスラムではない』と言うが、責任逃れだ。ムスリム全員が反省すべきだ」と話し、そうした趣旨の記事を書いた。

 政府は、顔を覆う布の公の場での着用を4月29日に禁止。ムスリム女性が着用する「ニカブ」や「ブルカ」が対象とされる。イスラム過激派による新たな攻撃を警戒することが主な狙いだと説明しているが、コロンボに住む女性(36)は「髪を布で覆って通勤した時に見知らぬ人から『自分の国へ帰れ』と言われた。それ以来、怖くてしばらく仕事に行けなかった」と話す。

 広範囲な夜間外出禁止令は16日までに解除されたが、再度緊張が高まる懸念も残っている。

 10年前の内戦終結後に復興を支えてきた主要産業の観光業にも、事件が影を落とす。

 ネゴンボで取材に応じたホテルは、予約のキャンセルが相次いで客数がテロ前より9割以上減った。従業員を減らし、地元住民を対象に値下げしたが、責任者は「利益なんてない。つぶさないために仕方なくやっている」と話す。

 テロの前は、旅行ガイド「ロンリープラネット」で「2019年に行くべき国」の1位に選ばれ、日本人観光客はこの6年で倍増していた。だが、地元メディアによると、国内全体の宿泊施設の客足は、テロ前と比べて85〜90%減った。

 欧米系格付け大手フィッチ・レーティングスは、昨年末に3・6%と予想していたスリランカの19年の国内総生産(GDP)成長率が1〜1・5ポイント落ち込むとみている。

504チバQ:2019/05/23(木) 19:56:40
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190523-00000083-jij-asia
与党連合勝利、モディ首相続投へ=インド総選挙で過半数維持
5/23(木) 15:50配信 時事通信
与党連合勝利、モディ首相続投へ=インド総選挙で過半数維持
インドのナレンドラ・モディ首相=21日、ニューデリー(EPA時事)
 【ニューデリー時事】5年の任期満了に伴うインド下院(定数545)選は23日、開票され、地元メディアによると、インド人民党(BJP)を中心とする与党連合が過半数の議席を確保する見通しとなった。

 総選挙での勝利で、ナレンドラ・モディ首相(68)の続投は確実とみられる。

 BJP幹部のスワラジ外相は、ツイッターに「党に大勝利をもたらしてくれた首相に感謝する」と投稿。モディ氏の指導力をたたえた。

 BJPは、2014年の前回総選挙で、西部グジャラート州を州首相として経済発展させたモディ氏の人気を背景に単独過半数の282議席を獲得し大勝した。今回も議席は減らすものの、少数政党との連立で政権を維持する見通し。

 インドはモディ氏の就任以降、毎年約7%の経済成長を遂げてきた。モディ氏は16年、汚職や不正蓄財撲滅を目指し、高額紙幣の廃止を発表。17年には、物流の円滑化を目指し、州ごとに異なっていた間接税を統一するなど都市部の商工業者を中心に支持を集めた。経済成長から取り残された地方部などで一時、支持を減らしたが、今年2月に48年ぶりに隣国の宿敵パキスタンを空爆し、強い指導者像を見せることで巻き返した。

 与党連合優勢の報道を受け、23日の主要株価指数SENSEXは過去最高値を更新。出口調査結果が報道される前の今月17日の終値と比べ、約6%上昇した。

 最大野党・国民会議派は、3人の首相を輩出した名門出身のラフル・ガンジー総裁(48)を中心に、農産物価格の低迷に悩まされている地方部で支持固めを図った。ただ、国政レベルでの選挙準備が遅れ、「早い時期から信頼できる政策目標を掲げ、分かりやすく説明すべきだった」(政治評論家)と指摘された。ラフル氏がモディ氏に代わる首相候補として存在感を示すこともできなかった。

505チバQ:2019/05/24(金) 16:08:29
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190523-00000572-san-asia
モディ首相続投へ インド総選挙で与党連合圧勝の見通し
5/23(木) 20:08配信 産経新聞
 【ニューデリー=森浩】インド下院(定数545)の任期満了に伴う総選挙は23日、開票が行われ、モディ首相率いるインド人民党(BJP)を中心とする与党連合が過半数を確保し、圧勝する情勢となった。インド・メディアが一斉に伝えた。モディ氏が首相を続投することは確実で、強固な政権基盤を獲得することで、経済改革などをさらに推進する見通し。

 モディ氏は同日、ツイッターに「ともに成長し、ともに強いインドを作る」と投稿し、勝利を宣言した。

 複数の地元メディアによると、与党連合は300議席を大きく上回る勢い。BJP単独での過半数獲得もありうる情勢だ。選挙戦でBJPはモディ政権下の安定した経済成長などを強調し、支持拡大に成功した。

 最大野党の国民会議派は名門出身のラフル・ガンジー総裁を中心に、貧困にあえぐ地方部を集中的に回って支持固めを図ったが、及ばなかったもようだ。

 有権者約9億人の「世界最大の選挙」の投票は4月11日から7回に分けて行われ、今月19日に終了した。選挙管理委員会によると、投票率は67・1%と、総選挙としては過去最高となった。

506チバQ:2019/05/24(金) 16:21:42
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190523-00000109-mai-asia
インド与党勝利へ ナショナリズム強調、不満から目をそらす
5/23(木) 22:42配信 毎日新聞
インド与党勝利へ ナショナリズム強調、不満から目をそらす
インドのモディ首相=ニューデリーで21日、AP
 5年に1度のインド総選挙(23日開票、定数545)は、ヒンズー至上主義を掲げるモディ首相の与党・インド人民党(BJP)が圧勝する見通しになった。選挙戦では、経済成長の恩恵を享受できない農民や低所得者層らの反発もあり、BJPが議席を減らすとの見方もあったが、野党側は魅力的な政策を打ち出せなかった。モディ氏の人気は底堅く、有権者は現状維持を選択した形だ。【ニューデリー松井聡】

 モディ氏は23日夜の演説で「2014年の(前回選)時は有権者は私を知らずに投票した。今回は私をテストしたうえで信頼してくれた」と語った。BJPのアミト・シャー総裁は「この5年で我々の支持者は増えた。次の5年で支持者はさらに国の隅々まで拡大する」と自信を見せた。

 「多くの有権者にとってBJPはベストではないが、妥協できる範囲だった」。印シンクタンク・政策研究センターのラフル・ベルマ氏はこう分析する。

 モディ政権下では、格差拡大や失業の問題が指摘され、必ずしも国民を満足させるものではなかった。これに対し、BJPはナショナリズムやヒンズー教徒の宗教感情に訴える戦略で、国民の目を不満からそらさせることに成功したと言える。

 さらに支持母体のヒンズー至上主義団体・民族奉仕団(RSS)も全土で社会奉仕活動を行い、影響力が低かった東部や南部でもBJPの支持層を広げた。

 インドでは1990年代以降、低位カーストなど特定の社会集団の利益を代表する政党が台頭し、「アイデンティティー政治」の時代が続いた。だがBJPは14年の前回選で若者を中心にカーストを超えて支持を集め今回もその傾向は続いたとみられる。印シンクタンクORFのハーシュ・パント氏は「モディ氏は社会集団がベースだった選挙のあり方を劇的に変えた。他の政党はこの変化について行けていない」と指摘する。

 次期政権も経済成長路線と、支持層の保守的なヒンズー教徒に配慮した政策の両方を進めるとみられる。この5年でヒンズー至上主義は浸透し、イスラム教徒との分断が進んだ。経済成長の恩恵を農村や貧困層に行き渡らせることや、保守層の急進的な要求を制御できるかが社会の安定への課題となりそうだ。

507チバQ:2019/05/24(金) 16:22:09
https://mainichi.jp/articles/20190517/k00/00m/030/336000c?inb=ys
インド与党の「ヒンズー至上主義」拡大 「差別」「暗殺」不寛容な社会に
毎日新聞2019年5月17日 22時58分(最終更新 5月17日 23時24分)
 4月11日に投票が始まったインド総選挙(下院議席545)は今月23日の一斉開票まで続く。インドは人口13億人を超える「世界最大の民主国家」。だが、2014年の前回総選挙で誕生したヒンズー至上主義のモディ政権下では、多様な価値観への不寛容さが広がった側面も大きく、社会の分断が深まっている。【ニューデリー松井聡】

 17年9月5日午後8時過ぎ。インド南部の大都市ベンガルールの閑静な住宅街に4発の銃声が響いた。自宅ドア前で銃弾に倒れたのは、著名なジャーナリストでヒンズー至上主義やモディ政権を批判してきたガウリ・ランケシュさん(当時55歳)。事件では至上主義者16人が逮捕され、容疑者の関係先からはガウリさんを含め至上主義に批判的な計34人の著名な俳優らが掲載された複数の「暗殺リスト」も見つかった。この一件は至上主義者の活発化を象徴する出来事の一つとされている。

 「ヒンズー至上主義者はいつの時代も活動してきたが、決して社会の『主流』ではなかった。だが今は大手を振って活動している」。ガウリさんの妹で映画監督のカビタさん(54)はモディ政権発足以降の社会の風潮をこう説明する。ガウリさんは殺害前からインターネットなどで「非愛国者」だとして中傷されてきた。カビタさんは言う。「宗教、言語、文化といった多様性や寛容さがインドの本質だが、異なる意見を許さない風潮が広がっている。姉は不寛容さが進む社会に殺された」

 17年には南部ケララ州で中央政府が、ヒンズー至上主義に批判的な映画の上映を中止させる事態も起きた。ある大手紙記者は「政府やヒンズー至上主義の批判はもちろんできる。だがどこで襲われるか分からない怖さがあり、自主規制する傾向にある」と話す。

 モディ氏のインド人民党が支配する一部の州では歴史教科書の書き換えも進む。世俗主義を重視した初代首相ネールの記述が削除され、ヒンズー至上主義者の記述が加わるなどした。また一部の大学では教員が政府からの圧力や嫌がらせを懸念し、自由に研究テーマを選べない状況も出ている。

 モディ政権は経済成長を進めるための改革路線と同時に、イスラム教徒以外の移民にだけ国籍を付与する法案の成立を目指すなど「差別的」な政策も進める。ガウリさんの友人のコラムニスト、シバ・スンダル氏は「モディ政権は改革が難航すると、ヒンズー教徒の宗教感情に訴えて求心力の維持を図ってきた」と指摘。「政府が差別的な政策を進めれば、至上主義者が勢いづくのは当然だ」と批判した。

508チバQ:2019/05/24(金) 16:22:23
政権支える実動部隊「民族奉仕団」

シャーカーに参加したRSSのメンバー=ニューデリー郊外で2019年3月24日、松井聡撮影
 与党インド人民党(BJP)の支持基盤を広げる実動部隊となっているのがヒンズー至上主義団体・民族奉仕団(RSS)だ。RSSがBJPを生み、政権を握ったBJPがRSSの勢力拡大を支える関係にある。

 「母なるインドに勝利を!」。3月下旬の日曜朝7時。中間層が多く住むニューデリー郊外の公園に男性たちの大きな声が響き渡った。5歳〜60歳代の約30人が、ヨガやカバディ(インド伝統スポーツ)に取り組む。これは「シャーカー(支部の意味)」と呼ばれ、RSSが毎日2回行う訓練だ。

 肉体訓練の後は神話や歴史についての講話や、政治や社会問題を議論し、「ヒンズー文化や国家への忠誠心を学び国民にふさわしい人物を作る」(RSS幹部のアルン・クマール氏)。シャーカーの数はモディ政権発足時の約4万から今年には6万近くまで増えた。

 「仕事に忙殺され生きる意味を見失っていたが、RSSはそれを教えてくれた」。IT技術者のジャンク・ラジナジャニアさん(34)は15年にRSSに入った。コラムニストのシバ・スンダル氏は「インド人の精神はいまだに宗教的。西洋化が進む中、中間層の若者が抱える疑問や不満、不安感をRSSがすくい上げている」と見る。

 RSSは1925年に発足。インドを支配したイスラム王朝や英国を「よそ者」とし、古来のヒンズー文化を基盤とする強固な国家の形成を目指す。51年には政治部門としてBJPの前身政党を設立。産業界などさまざまな分野に事実上の傘下団体を持つ。モディ氏らBJP中枢はRSS出身だ。

 こうしたヒンズー至上主義の拡大の中で進むのが、モディ政権の支持不支持を巡るインド社会の二極化だ。著名な政治学者のカマル・ミトラ・チェノイ氏は「前回総選挙でモディ氏を支持した人の多くは経済成長や汚職対策を期待した。至上主義者がここまで勢いづくとは思っておらず、警戒感も広がっている」と説明。「建国の父ガンジーが目指した社会の統合はより遠のいている」とも強調した。

509チバQ:2019/05/24(金) 16:23:28
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190523-00000107-mai-int
インド総選挙、与党連合が過半数確実に モディ首相「強い指導者」アピール
5/23(木) 22:38配信 毎日新聞
インド総選挙、与党連合が過半数確実に モディ首相「強い指導者」アピール
インドのモディ首相=ニューデリーで21日、AP
 【ニューデリー松井聡】任期満了に伴うインド総選挙(下院定数545)が23日開票され、地元メディアによると、モディ首相(68)のインド人民党(BJP)が単独過半数を獲得することが確実になった。獲得議席は、BJPが単独過半数の282議席を得て圧勝した2014年の前回選を超える勢いで、モディ政権は2期目に入る。モディ氏は同日夜に演説し、「人々は国のために戦った。明るい未来は約束されている」と勝利宣言をした。

 投票は4月11日から5月19日まで地域別に7回に分けて実施された。定数のうち大統領指名の2議席と投票が延期された1議席を除く542議席が争われた。有権者は約9億人で、選挙管理委員会によると、投票率は過去最高の67・11%。

 BJPは14年の前回選で当時政権を担っていた国民会議派の汚職問題への不満や、経済成長への期待を背景に圧勝。一方、モディ政権は任期中、7%前後の高い経済成長や物価抑制は実現したが、農民など貧困層や中間層の生活が改善されない不満から、昨年11〜12月の5州の州議会選挙で全敗した。

 だが今年2月に北部ジャム・カシミール州で自爆テロが起きると、インドは実行組織の拠点があるとするパキスタンを空爆するなど強硬姿勢を貫いた。モディ氏はナショナリズムに訴えかけると同時に、「強い指導者」をアピールし、支持上昇につながった。

 一方、前回選で大敗した最大野党・国民会議派は、初代首相ネールのひ孫ラフル・ガンジー総裁(48)が、貧困層への支援を訴えて議席の奪還を狙ったが伸び悩んだ。ガンジー氏は23日の記者会見で敗北を認めた。また、複数の有力地域政党も前回選でBJPに流れた支持層の引き締めを図ったが、大きな伸びにはつながらなかった。

510チバQ:2019/05/24(金) 16:27:11
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190524-00010000-afpbbnewsv-int
インド総選挙、モディ首相率いる与党が勝利宣言 お面や爆竹で支持者歓喜
5/24(金) 10:03配信 AFPBB News
(c)AFPBB News

【5月24日 AFP】19日に投票が終了したインド総選挙は、23日に始まった開票作業が進む中、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相率いる与党のインド人民党(BJP)が過半数の議席を確保し圧勝する見通しとなったことから、同党が勝利を宣言した。

 選挙管理委員会が発表したこれまでの開票結果によると、BJPは下院の543議席のうち約300議席を獲得する勢い。同党が勝利した2014年の総選挙の議席数を超え、一方の野党・国民会議派は政権奪還の望みを絶たれた。

 BJPはこれまで、国内の宗教的少数派、特に約1億7000万人いるとされるイスラム教徒に対して差別的との批判を受けている。

 モディ首相はツイッター(Twitter)に、「われわれは共に成長する。われわれは共に繁栄する。われわれは共に、強く包摂的なインドを築いていくだろう。インドはさらに勝利する!」と投稿した。

 映像前半はモディ首相。後半はモディ首相の格好をまねしたりお面をつけたりして踊る支持者や爆竹を鳴らして喜ぶ支持者。首都ニューデリーと北東部アッサム(Assam)州のグワハティ(Guwahati)で23日撮影。(c)AFPBB News

511チバQ:2019/05/25(土) 09:47:19
https://mainichi.jp/articles/20190524/k00/00m/030/214000c
ガンジー総裁が落選 インド総選挙
毎日新聞2019年5月24日 19時50分(最終更新 5月24日 22時55分
【ニューデリー松井聡】インド総選挙(下院定数545)は24日、投票結果が確定し、モディ首相のインド人民党(BJP)が過半数の303議席を獲得した。最大野党の国民会議派は52議席にとどまり、ラフル・ガンジー総裁(48)が北部ウッタルプラデシュ州の地元アメティ選挙区で落選した。インドでは2選挙区での出馬が認められ、同氏は南部の州で議席を確保したものの、党勢の衰えを象徴する地元での敗北に党内から総裁辞任を求める声も出ている。

 ガンジー氏はネール初代首相のひ孫にあたる名門の出身。アメティ選挙区は1980年代からガンジー家がほぼ議席を守ってきた。ただガンジー氏に目立った政治実績はなく「頼りない」との印象がつきまとう。

 国民会議派は2014年の前回選で160議席以上減らし44議席となっていた。今回は増えたとはいえ、2回連続の大敗だ。会議派幹部は「会議派は長年インドを統治したが、もはや地域政党。ガンジー家からの脱却など改革が必要だが、分裂を招きかねず難しい」と胸中を吐露した。

512チバQ:2019/05/25(土) 09:51:10
https://www.asahi.com/articles/ASM5F75V7M5FUHBI022.html
根強いカースト、インド総選挙に影 1億人が投票できず
有料記事

ニューデリー=奈良部健 2019年5月23日17時00分
 インドで23日に開票された総選挙(公選議席543)で、カーストが色濃く影を落としている。投票を拒まれる人も続出。9億人の有権者を擁する「世界最大の民主主義国」の内実が問われている。(ニューデリー=奈良部健)

 「モディ首相は上位カーストや金持ちのためにしか働かない。ダリトのためには何もしなかった」。インド北部ウッタルプラデシュ(UP)州ジャウンプル。カースト社会で最下層のダリトでつくる大衆社会党(BSP)のマヤワティ党首(63)がだみ声で訴えると、40度を超える炎天下の支持者約3万人が両手を挙げて「マヤワティ万歳」と応じた。

 建国の父ガンジーは、当時「不可触民」と呼ばれたダリトを敬愛の念を込めて「ハリジャン(神の子)」と名付けた。しかしカーストはなくならず、ハリジャンは逆に差別用語として定着した。

 ニューデリー郊外のスラムで育ったマヤワティ氏が頭角を現したのは、小学校教師をしながら法律の勉強をしていた1977年。政府の集会で「ハリジャン」を連発した閣僚に対し、マヤワティ氏が壇上に行き「それなら上位カーストは悪の子なのか」と鋭く批判して注目された。84年のBSP設立に参加。UP州首相を計4期務め、「ダリトの女王」と呼ばれる。

 同州は人口2億人を超え、最大の80議席を選出する重要州だ。今回マヤワティ氏は、ダリトの上に位置する「その他後進諸階級(OBC)」のカースト、ヤダブを中心につくる社会主義党(SP)とともに下位カースト連合を24年ぶりに組み、モディ氏への批判を強める。

 ログイン前の続き集会にやってきたプラディープ・ヤダブさん(19)は「虐げられてきた私たちの未来は同じ差別を受けてきた人にしか託せない。偉大なマヤワティは次期首相だ」と語った。

 ダリトの発言力が高まってきた背景には、インド政府の「留保制度」がある。過酷な差別を受けてきた下位カーストや少数民族に対し、政府が公務員採用や大学進学で設けた優先枠のことだ。90年代以降はOBCのカーストにも同様の優遇をし、現在は公務員採用のおよそ半分が優先枠となっている。

 選挙では留保選挙区も全国に84カ所ある。選挙区にはダリトでない有権者も住むが、立候補できるのはダリトだけだ。

 「ダリト優遇政策はもうやめるべきだ。十分彼らは利益を享受してきた」。留保選挙区があるバラバンキに住む弁護士アビシェク・ミシュラさん(22)は、投票を終えてから不満を語った。自身はカースト最高位のバラモンの出身だ。

 留保制度には、上位カーストから「逆差別だ」との根強い批判があり、抗議行動や暴動も起きている。比較的上位にあるカーストの人々が自分たちにも優先枠を与えるよう求める抗議も相次いでいる。

 ニューデリーにある民間機関、政策研究センターのラフル・バルマ研究員は「留保選挙区を設けなければ、ダリトで立候補できる人はほとんどいない。これは必要な制度だ。一方、カーストに基づいた政党や選挙区が人々のカースト意識を固定し、社会を分断している側面もある」と話す。

513チバQ:2019/05/25(土) 09:51:38

投票を拒否される人々
 北部バラバンキの投票所入り口で6日、主婦ラージ・クマリさん(58)は投票を断られた。名前が有権者リストになかったためだ。インドでは18歳以上の全ての人が有権者として登録する必要があり、その後リストに名前が記され、投票できる。「教育のない私たちに役所の手続きは難しい。代行業者もあるが、払えるお金はない」と話す。

 民間シンクタンクなどによると、本来記載されるべき有権者でリストに名前がない人は推計で約1億2千万人に上っている。女性やイスラム教徒、下位カーストの人々に多い傾向があるという。

 クマリさんもダリトの出身。インドの非識字率は約3割に及び、十分な教育を受けられなかった下位カーストの非識字率は特に高い。様々な書類を求められる行政手続きは難しく、役所で賄賂を要求されることもある。

 行政のずさんな手続きにも原因はありそうだ。イスラム教徒のアブドゥル・バシルさん(32)は正しい名前では有権者リストに記載がなく、誤った名前で「別人」として投票している。

 「女性は結婚で名字が変わったり、転居したりしても登録し直さない人が多いのではないか」。選挙管理委員会の広報責任者シェイパリ・サラン氏はそう推測する。「選管は毎年、有権者の名前がリストにあるかどうかの確認を各自に求めている。問題は投票日前にそれをしない有権者にある」との立場だ。「有権者数の多さも管理が難しい原因の一つ」とも話す。

 また、インドでは子の出生後の届け出が徹底されず、管理も行き届いていない。このため自身の身分を証明できない国民が多い。名前や住所を証明できなければ、銀行口座の開設や携帯電話の購入などはできない。政府は貧困層を正確に把握しきれず、必要な補助金や政策が届かない。

 そこで政府が2010年から進めているのが、指紋や眼球の虹彩(こうさい)による生体認証を使って登録する個人識別番号「アーダール」の整備だ。ヒンディー語で「基礎」を意味する。全国民に番号を付与し、個人情報を一元管理する。日本のNECが認証システムを提供している。有権者リストの管理も簡単になる可能性がある。

 投票を拒否される人々を救済する動きもある。ソフトウェア会社レイラブ・テクノロジーズは携帯アプリを開発。有権者リストに名前があるかどうかをアプリで確認し、ない場合は申請手続きを助ける。同社はすでに約4万人を支援したが、うち6割がイスラム教徒やダリトだったという。

 インド経営大学院アーメダバード校のジャグディープ・チョッカル元教授は「なぜ投票拒否が相次ぐのか、選管は十分な調査も説明もしていない。インドの民主主義の信頼性を根幹から揺るがす事態だ」と話す。

514チバQ:2019/05/26(日) 20:25:31
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190525-00000539-san-asia
モディ印政権2期目へ 行き渡らぬ「成長の果実」
5/25(土) 17:36配信 産経新聞
モディ印政権2期目へ 行き渡らぬ「成長の果実」
インド中部マハラシュトラ州で、自殺した農業の夫、ダンラジ・ナバテさんの遺影を持つ妻、チャヤさん(森浩撮影)
 「モディに裏切られた」

 インド中部マハラシュトラ州で3月28日、農業のダンラジ・ナバテさん(55)が自殺した。農機具購入のため借りた20万ルピー(約31万円)が返済できず苦慮していた。遺書につづられていたのは政権への恨みとも取れる文言だ。

 ナバテさんは前回2014年総選挙でモディ首相や与党インド人民党(BJP)を熱心に支援した。農村所得の底上げや、政府が農作物を農家から買い取る際の「最低保証価格」引き上げなどの公約にひかれたためだ。しかし、それらの多くは未達成。「彼は月ほどの援助をくれると約束したが石ころももらえなかった。発展の恩恵は農村にはまったくない」と、妻のチャヤさん(45)は話す。

 原料費や設備投資費が高騰する一方、農作物は供給過剰状態にあり価格は下落する。13億の人口の6割に当たる農業従事者の困窮は深刻だ。全国で毎年1万人以上の農業関係者が自殺しているとみられ、農家が特に多いマハラシュトラ州は15〜18年に約1万2千人が自ら命を絶った。

 政府は19年度予算で低所得農家を対象にした補助金支給を打ち出したが選挙対策の“バラマキ”という色彩が強い。継続性には疑問符が付き、生活改善に直結するかは不透明だ。

 発展の恩恵が得られていないのは農村だけではない。「モディは何もしてくれなかった」。首都ニューデリーの無職、ジャティン・クマールさん(24)はつぶやいた。昨年、インド最難関の大学の1つ、デリー大学を卒業したが職が見つかっていない。

 インドで労働力の中核となる生産年齢(15〜64歳)人口は年間1千万人を超える勢いで増加する。経済成長の一方で雇用創出が追いついていないのが現状だ。昨年、インド国有鉄道が募集した6万3千の求人には1900万人が応募した。

 民間調査によると、2月時点の失業率は7・2%だが、モディ政権はここ数年失業率を公表していない。実態は不明で、「意図的に悪い数字を隠蔽している」と批判が集まる。

 第1期モディ政権は年間2千万人の雇用創出を目指していた。しかし、実現できたのは半分以下にとどまる。クマールさんは「経済が成長しているなら、企業の求人も増えるはずだ。このままでは大学を出ても餓死してしまう」と話した。

 毎年7%前後の経済成長を遂げながら、成長の果実が行き渡っていないインド。経済格差は拡大し、上位1%の富裕層が社会の富の約半分を所有しているとされる。「総選挙ではこうした内政面の諸課題は、ナショナリズムの高揚とそれを利用したBJPの選挙戦術でかき消された」と、印シンクタンク「ブルッキングス研究所インドセンター」のサフリ・アリ研究員は分析する。

 財源も限られる中、「実感なき成長」に対し、どれだけ実効性のある施策が打てるかは不明だ。選挙大勝の陰の内憂を抱えたまま、第2期モディ政権は船出することになる。(ニューデリー 森浩)

515チバQ:2019/05/27(月) 19:46:03
https://www.sankei.com/world/news/190524/wor1905240031-n1.html
【モディ印政権2期目へ】対中接近「一帯一路に参加する?」
2019.5.24 18:47
 インド下院(定数545)の任期満了に伴う総選挙で、モディ首相は23日夜、支持者を前に演説し「2022年までにインドを強国にする」と述べ、勝利を宣言した。モディ氏は組閣作業に着手し、近く新政権を発足させる。選挙管理委員会によると、与党インド人民党(BJP)は5年前の前回を約20議席上回る300余議席で単独過半数を獲得。与党連合では約350議席となり、第2期モディ政権は盤石の基盤を得た。

 総選挙でモディ氏率いるBJPが圧勝を収めたインド。その存在感は、激動する安全保障問題や世界経済の中で高まる一方だ。第1期政権でモディ氏は、領土問題で対立する中国に対し、当初の強硬策から関係改善にかじを切り、「全方位外交」という伝統的手法を展開した。2期目のモディ氏はインドという“巨象”をどう操縦するのか。

 「インドは将来的に一帯一路に参加するつもりなのではないか」

 中国の巨大経済圏構想「一帯一路」をめぐり、こんな観測が昨年、一部インド財界人の間に流れた。インド政府は当初から一帯一路に距離を置く。BJP関係者は「参加すれば国内保守層の反発を招くため、あり得ない」と否定するが、そんな噂が出るほどインドと中国の接近は急だ。

 中国、インドなどが国境を接するドクラム地区で17年夏、中印両軍が対峙(たいじ)したが、18年4月のモディ氏と中国の習近平国家主席が非公式の会談を行った後に潮目が変わった。双方の領土問題はいったん棚上げし、同8月には両軍の交流促進で合意。「将来的に合同演習開催も視野に入る」とインド外務省筋は説明する。

印刷

 経済面でも中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)がインドに集中投資を決定。BJP圧勝が決まった23日、各国からインドに祝電が届いたが、インド外務省が最初に公表したのは習氏からのものだった。

 中国にとって米国との貿易摩擦が加熱する中、“次の大国”インドは取り込みたい相手だ。国連は2日、インド国内でテロを主導したとされるパキスタンのイスラム過激派指導者を制裁対象とする決議を採択した。これまでパキスタンと密接な関係を保つ中国は決議に反対していたが、制裁を求めるインドの要求を受け入れた。

 モディ氏は、「自由で開かれたインド太平洋」の一角として日米とも連携を深めた。東西冷戦期以来の友好国であるロシアとも関係維持に務め、米国の反対を押し切って地対空ミサイルシステム「S400」購入を決定した。

 象徴的なのは昨年11月、アルゼンチンで行われた20カ国・地域(G20)首脳会合でのモディ氏の立ち回りだ。安倍晋三首相、トランプ大統領と3カ国首脳会談を実施して連携強化を確認。一方、その数時間後には習氏、ロシアのプーチン大統領と3者による会談を行い、こちらでも関係深化で一致した。


 こうしたモディ流の外交は、悪く言えば節操がない。「ただ、モディ氏は大国としての独自の地位を確立しようとしているようにみえる」。こう話すのはデリー大のサンギート・ラギ教授(政治学)だ。7%前後の高成長が続き、経済規模は32年には米中に続く3位になるとの試算もある。モディ氏は積極外交で存在感を増すことで、「途上国、被援助国」から大国への脱皮を狙っているともいえる。

 一方で、内政面では農村の貧困など課題が山積したままだ。放置すればモディ政権は足下をすくわれることになりかねない。(ニューデリー=森浩)

516チバQ:2019/05/27(月) 19:47:48
https://www.sankei.com/world/news/190526/wor1905260018-n1.html
【巨象の未来 インド・モディ政権2期目へ】下 過激化するヒンズー教徒 宗教分断どう食い止める
2019.5.26 19:07
 道を歩いていただけで、30人以上の男たちに取り囲まれ、リンチされた記憶は消えない。「私は鼻にけがを負ったが逃げ延びられた。なぜ襲撃されたのかまったくわからなかった」。農業の男性、ラフィク・カーンさん(25)は2年前の出来事を振り返った。

 インド西部ラジャスタン州で牛6頭を連れて歩いていたところ、突然「自警団」に襲われた。搾乳をするための雌牛を購入して、帰宅する途中だったという。一緒にいた商売仲間のペフル・カーンさん=当時(55)=が暴行を受けて死亡した。

 自警団を構成するのは、インド人の約8割を占めるヒンズー教徒の中で思想を過激化させた者たちだ。自分たちが神聖視する牛を守るため、牛の取引業者や飼育農家に攻撃を加えている。被害者の多くは人口の14%のイスラム教徒だ。「ヒンズー教徒以外はインド人ではない」。ラフィクさんは自警団メンバーが叫んだ言葉が忘れられない。

 2014年の前回総選挙で勝利し、与党となったインド人民党(BJP)はヒンズー至上主義を掲げ、モディ政権は食肉処理を目的とした家畜市場での牛の売買を禁止する法令を出した。BJPはヒンズー至上団体、民族義勇団(RSS)を支持母体とし、モディ首相も以前は、RSSの運動家だ。ヒンズー色の強い政策を取るのは予想されたことだが、過激な信者を拡大させるといういびつな結果も招いている。

 牛の飼育者らが標的となった事件では14年以降、少なくとも44人が殺害された。こうした事件は以前から起きているものの、近年、明らかに増加している。国連人権理事会も今年3月、「不平等が深刻で、少数派、特にイスラム教徒への迫害が増えている」と報告し、インド国内でわき上がる排他的な動きに懸念を表明した。

 モディ氏はBJP幹部とともに事件に懸念を表明するが、野党、国民会議派からは「保守層は重大な支持基盤であり、政権与党はヒンズー至上主義を黙認している」(同党関係者)との批判の声が上がる。

 宗教による分断はこうした事件に限らない。北部ウッタルプラデシュ州では公式観光ガイドブックからインドの象徴ともいえる世界遺産「タージマハル」が消えた。イスラム王朝時代に建設されており、「反ヒンズー的」という判断が働いたものとみられる。

 BJPの総選挙での大勝に、イスラム教徒団体副会長を務めるラシッド・エンジニアさんは「インドは調和と多様性の国。偏見が強まらないことを願う」と懸念を示した。

 抑圧されたイスラム教徒たちが絶望を深めれば、イスラム過激派に付け入る隙を与えることになる。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)は10日、系列のニュースサイトを通じ、インドの一部に支配地域を設定したと主張した。

 総選挙で圧倒的信任を受けたモディ政権。支持層に配慮しつつ、いかに国内融和を図るか難しいかじ取りを迫られそうだ。
(ニューデリー 森浩

517チバQ:2019/05/30(木) 17:59:49
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190530-00000004-jij_afp-int
男がHIV陽性の妻殺害 パキスタン、集団感染でパニック広がる
5/30(木) 5:49配信 AFP=時事
男がHIV陽性の妻殺害 パキスタン、集団感染でパニック広がる
HIV陽性の妻を殺害したとして逮捕された男。パキスタン南部シンド州シカルプルで。シンド州警察提供(2019年5月29日公開)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】パキスタン南部シンド(Sindh)州で29日、男がエイズウイルス(HIV)に感染した妻を殺害する事件が起きた。同州ではここ数週間で700人近くのHIV感染が判明し、住民の間でパニックが広がるとともに、同国の低い公共衛生基準が浮き彫りとなっている。

【写真】HIV集団感染を引き起こしたとされる小児科医の男

 警察によると、事件が起きたのはラルカナ(Larkana)市近郊の村。同市周辺はHIV集団感染の中心地で、過去1か月で数千人が検査を受けている。

 地元警察官によれば、殺害されたのは4人の子どもを持つ32歳の女性で、数日前に検査でHIV感染が判明し、夫から不倫を疑われていた。

 シンド州シカルプル(Shikarpur)のローシャン・アリ(Roshan Ali)警察官はAFPに「夫が今朝、縄で(被害者を)絞殺し、自宅外の木につるした」と説明。容疑者は身柄を拘束されたと述べた。

 シカルプル地区警察のサジド・サドザイ(Sajid Sadozai)署長は事件の発生を確認した上で、現在捜査が進行中であり、容疑者には殺人容疑が掛けられていると述べた。

 HIV集団感染が起きたラルカナ周辺の貧困地域では、住民の間で怒りと恐怖が広がっている。地元当局は集団感染について、汚染された注射器を使用した地元医師の過失または故意によるものだった可能性があるとしている。【翻訳編集】 AFPBB News

518チバQ:2019/06/10(月) 11:06:58
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190609-00000023-jij_afp-int
西ベンガルで与党と対立政党の支持者らが衝突、4人死亡 インド
6/9(日) 16:08配信 AFP=時事
西ベンガルで与党と対立政党の支持者らが衝突、4人死亡 インド
インド・西ベンガル州で、インド人民党の旗を掲げて選挙運動に臨む党員ら(2019年4月3日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】インド東部・西ベンガル(West Bengal)州で8日、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相の与党・インド人民党(BJP)の支持者と対立する地域政党支持者の間で銃撃戦が発生し、4人が死亡した。警察などが9日、明らかにした。

【写真】モディ首相のそっくりさんが出馬 「私の方が本物」

 衝突が発生した西ベンガル州では、右派政党BJPが下院選挙での議席獲得に向けて昨年から選挙運動を活発化させ、緊張状態が続いていた。8日の銃撃では死者4人のほか、18人が負傷したという。

 インドPTI通信は、BJP地元幹部の話として、党旗とポスターをめぐるトラブルが衝突の原因だったと伝えた。この幹部は、BJPの旗とポスターを破り捨てようとしたライバル政党の支持者たちをBJP職員たちが止めようとしたところ、至近距離から撃たれたと話しているという。

 現地警察によると、死亡した4人のうち3人はBJPの職員で、1人は地域政党「トリナムール会議派(Trinamool Congress)」の支持者だった。

 トリナムール会議派は西ベンガル州に拠点を置く政党で、党首のマムター・バナルジー(Mamata Banerjee)氏は州内で対立を扇動しているとして、かねてBJPを批判している。

 一方、BJP西ベンガル支部のムクル・ロイ(Mukul Roy)支部長は、BJP職員3人が西ベンガル州サンデシュカリ (Sandeshkhali)で「射殺」されたとツイッター(Twitter)に投稿した。【翻訳編集】 AFPBB News

519チバQ:2019/06/18(火) 23:24:11
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190618/k10011957431000.html
インド 最高気温45度超 厳しい熱波で200人超が死亡
2019年6月18日 18時39分

インドでは、各地で最高気温が45度を超えるなど厳しい熱波に見舞われて、これまでに200人以上が死亡し、当局が警戒を呼びかけています。

インドでは、今月に入って西部のラジャスタン州で50度8分を記録したほか、首都ニューデリーでも、6月では過去最高の48度を記録するなど、各地で45度を超える厳しい熱波に見舞われています。

気温は夜間になっても下がらず、最低気温が35度という地域も出ています。

この熱波の影響で、熱中症などで死亡する人が相次ぎ、東部のビハール州では、工事現場や畑など屋外で仕事をしていた人83人が亡くなるなど、当局が把握しているだけでインド全土で207人が死亡しました。

ビハール州では子どもを中心に脳炎とみられる症状の患者が急増していて、熱波による気温の上昇によって、患者が亡くなるケースが相次いでいるということです。

インドの気象当局によりますと、各地の最高気温が例年に比べて、5度ほど高くなっているのに加えて、雨期の到来も遅れているため、各地の都市で急激に気温が上がっているということです。

熱波はさらに1週間ほど続きそうだということで、当局は、日中の外出を控え、十分に水分を補給するなど、警戒を呼びかけています。

520チバQ:2019/07/04(木) 21:46:14
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190704-00000020-mai-asia
インド野党トップ ラフル・ガンジー氏が辞任 総選挙大敗引責
7/4(木) 9:52配信 毎日新聞
インド野党トップ ラフル・ガンジー氏が辞任 総選挙大敗引責
ラフル・ガンジー氏=毎日新聞ニューデリー支局のカリル・ハシミ助手撮影
 インド最大野党の国民会議派のラフル・ガンジー総裁は3日、ツイッターで辞任したことを明らかにした。4〜5月の総選挙(下院定数545)で、モディ首相のインド人民党(BJP)に大敗した責任を取った。ラフル氏は初代首相ネールを曽祖父に持ち、祖母インディラ氏、父ラジブ氏ともに首相を務めた名門一家「ネール・ガンジー家」の出身。

 総選挙では、BJPが前回選挙同様に単独過半数となる303議席を獲得する一方、国民会議派は52議席にとどまった。ラフル氏自身も地盤としてきた選挙区で落選した。

 国民会議派幹部によると、ラフル氏は後任について、党勢を劇的に回復させるため、ネール・ガンジー家以外からの選出を求めているとみられる。ただ同家以外の政治家が党をまとめられるかを疑問視する声もあり、党勢挽回に向けた模索が続きそうだ。【ニューデリー松井聡】

521チバQ:2019/07/31(水) 18:33:59
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190730-00000000-maiall-asia
<神と喧噪の南アジアから>インド社会の行方(下)衰退する国民会議派 分岐点に立つ名門政党
7/30(火) 12:25配信 毎日新聞
<神と喧噪の南アジアから>インド社会の行方(下)衰退する国民会議派 分岐点に立つ名門政党
国民会議派の本部=ニューデリーで2019年7月20日、松井聡撮影
 かつてマハトマ・ガンジーや初代首相ネールが所属し、英国からの独立運動で中心的役割を担った国民会議派の没落が顕著だ。2014年の前回総選挙に続いて、4〜5月に行われた総選挙でもモディ首相のインド人民党(BJP)に大敗した。ネールのひ孫のラフル・カンジー総裁(7月に引責辞任)も地盤の選挙区で敗れるなど党勢の衰退は鮮明になっている。独立以降長年インドを統治してきたインド随一の名門政党はどこに向かうのか。

 ◇見失ったイデオロギー

 「党としてのイデオロギーがなく、何がしたいのかが全く見えない。私が知る限り、彼ら自身もどこに向かえば良いのか分かっていない。迷路に迷い込んでしまっている」。会議派の依頼で10年以上投票者の傾向などを分析してきたデリー大のスダンシュ・クマール助教はこう指摘する。

 他のインド人専門家に会議派の低迷の理由を尋ねてもたいてい同様の答えが返ってくる。BJPはヒンズー至上主義団体が母体のヒンズー至上主義政党で、良いか悪いかは別として、極めてわかりやすいイデオロギーを持つ。マニフェストの中にも「ヒンズー教寺院の建設」など宗教色を帯びる政策がある。

 一方、会議派はネール以来の伝統の「世俗主義」を掲げてきた。BJPの支持層はヒンズー教徒が大半なのに対して、会議派は人口の14%程度と少数派のイスラム教徒や約2%のキリスト教徒の支持者も多い。だが今回の選挙でラフル氏はヒンズー教の寺院巡りを繰り返すなど、「ソフトなヒンズー至上主義」とも言える路線を取った。BJPからヒンズー教徒の票を奪い返すための戦略だったが、印シンクタンク・政策研究センターのラフル・バルマ研究員は「縮小版のヒンズー至上主義を訴えたところで、ヒンズー至上主義に魅力を感じる有権者は『本家』のBJPに流れる。経済や福祉の面でもBJPより魅力的な政策を打ち出せず、党としての力量がBJPより圧倒的に低いことを露呈した」と厳しい。

 ◇ヒンズー至上主義の拡大を招いたとの指摘も

 会議派の歴史に触れておきたい。1885年に結成され、1947年のインド独立以降は長年にわたって政権を担ってきた。かつては1党優位体制が「コングレス(会議派)・システム」とも呼ばれた。ネール、娘のインディラ・ガンジー、孫のラジブ・ガンジーといった3人の首相を輩出した「ネール・ガンジー家」が長らく党をけん引した。

 ネールの時代は選挙の投票率も高くなく、国民の政治への関心も低かったと言われる。だがインディラ氏がリーダーとなった1960年代になると、退潮が目立ち始めた。党内対立が表面化したほか、インディラ氏の強権的手法も反発を呼んだ。77年には反会議派でまとまった野党に敗れ、初めて政権を失った。その後、野党の分裂などで政権を奪還することはあったが、もはやかつてのような1党優位時代は終わっていた。80年代になると、低位カーストなどそれぞれの社会集団を基盤とする政党が台頭する「アイデンティティー政治」の時代に入り、多党乱立状態に。会議派の支持基盤は割れるようになり、弱体化が進んだ。

 会議派はこうした衰退が進む状況の中、80年代後半から多数派のヒンズー教徒寄りの政策を取るようになった。これがヒンズー至上主義を勢いづかせることになり、結果的にBJPの台頭につながった。バルマ氏は「会議派は安易に宗教を政治基盤強化に利用したため、ヒンズー至上主義の台頭やBJPの拡大を招いた。実際は『世俗主義』の政党と言えるか怪しい」と話す。BJPは80年代後半から急速に党勢を拡大し、96年には短命に終わったが、政権交代を実現させた。会議派は14年の前回総選挙で160議席以上減らして44議席となり、挽回を期した今回も52議席にとどまった。

522チバQ:2019/07/31(水) 18:34:26
 ◇組織構造の欠陥

 党勢衰退の原因と指摘されるのは、イデオロギーの欠如とともに、組織構造の欠陥だ。BJPは、支持母体であるヒンズー至上主義団体・民族奉仕団(RSS)が「実動部隊」として支持拡大に奔走している。だが国民会議派にはそのような組織はない。クマール氏によると、かつては実動部隊も存在したが、現在はほとんど機能していないという。「会議派の構造的な衰退は60年代から始まっていた。ただ野党が弱かったから改革をしてこなかった。BJPが急速に力をつけたため、長年の問題が一気に露呈した」と見る。クマール氏は世代交代の必要性も指摘する。「働かない重鎮が多すぎる。政治の分野に限らず、『アタマ』が大きくて、『カラダ』が小さい組織は確実に機能不全になる」

 さらに会議派を議論する際に必ず出るのが「ネール・ガンジー家」の処遇だ。BJPは会議派を「家族の政党」と批判し、メディアでも「家族政党から脱却しない限り、党勢挽回は難しい」と指摘される。だが、印大手紙で長年会議派を担当してきた記者は「本当の欠陥は、ネール・ガンジー家ではなく、その他の『ロイヤルファミリー』だ」と指摘する。世襲を続けてきた「地方豪族」とでも言うべき政治家や党幹部が存在するのだという。「一番の問題は、彼らが『ロイヤルファミリー』を守るためだけに動き、党の利益を考えないことだ。優秀な人材が外部にいても世襲が重視されるため、彼らが立候補できない。そんな例は枚挙にいとまがない」と語る。

 今回の選挙結果を受けて、ラフル氏は辞任した。ネール・ガンジー家以外からの総裁の選出を望んでいるとも言われる。だが、クマール氏は「インドの政党には必ず『オーナー』がいる。BJPだってRSSが『オーナー』だ。インドの民主主義は『インド式民主主義』で、結局『オーナー』なしの政党は内紛や分裂を招くだけだ」と話し、ガンジー家以外の指導者では党がまとまらないと見る。実際にラフル氏の辞任に伴い党を離れる党幹部も出てきている。

 ◇イスラム教徒の支持離れの兆候も

 「もう国民会議派は要らない。自分たちの政党を持つべき時が来た」。まだ大きなうねりにはなっていないが、会議派を支持してきたイスラム教徒の間では40代以下を中心にこんな興味深い議論が起きている。

 ニューデリー南東部のヤムナー川沿いにあるオクラ地区。ここにはイスラム教徒が多く住む。屋外の喫茶店でイスラム教徒の男性たちが熱心に自らの政党を持つ重要性を議論しているのを耳にした。建設業のモハマドさん(40)は「ヒンズー至上主義が台頭したそもそもの原因は会議派で、彼らは決して世俗主義ではない。BJP政権よりはましだと思って投票してきたが、もはや彼らにこれ以上期待は持てない」と語る。内装業のラシッドさん(35)も「会議派は賞味期限切れ。地元の政治家に水道を整備するよう陳情に行っても賄賂を要求するだけで何もしない。イスラム教徒の若者が無実で拘束されるのを見ても何もしない。何でこんな連中の支持を続けなきゃいけないんだ」と不満を吐露した。

 インドにはイスラム教団体を支持母体とする地域政党はあるが、会議派やBJPのような全国政党はない。イスラム教徒は約1億8000万人と人口の約14%を占めるものの、各地に散らばっているため小選挙区制では議席を獲得しづらいうえ、印パの分離独立時に政治指導者がパキスタンに移住したことなどが理由として指摘される。長年政権を担ってきた会議派を支援することで、自分たちの声を国政に届けることもできた。

 だがここに来て、インド南部テランガナ州ハイデラバードを拠点とするイスラム教徒の地域政党「全インド統一ムスリム評議会」(AIMIM)が、全国政党への飛躍を狙うようになった。現在はテランガナ州と西部マハラシュトラ州の選挙区で下院に1議席ずつを持つ。党首はアサドゥッディーン・オワイシ氏。イスラム教徒の政党ではあるが、イスラム主義的な政策は掲げておらず、世俗主義の憲法の尊重や、カースト制で最下層のダリトなどの権利向上も訴える。オワイシ氏は演説がうまく、一部ではカリスマ的な人気も誇る。

 同党のデリー地区幹部のムハンマド・アレフ・サフィ氏(39)は「今は党勢拡大する好機。今年の総選挙ではウラマー(イスラム教の法学者)たちから、会議派の票を割らないためにテランガナ、マハラシュトラ、東部ビハールの3州以外では候補を擁立しないように言われた。だが会議派がこんな状況になってしまったので、ウラマーからも我々が全国進出すべきだとの声が出ている」と明かす。今年秋に予定されているマハラシュトラ州の地方選挙で大幅に擁立する候補を増やし、デリーなど他地域でも党勢を拡大していく考えだ。

523チバQ:2019/07/31(水) 18:34:47
 ◇改革を断行できるかが課題

 「ラフル氏が辞任したからといって、党のイデオロギーが定まらない限り、党勢を劇的に拡大するのは無理だろう。党勢が回復するとすれば、BJP政権が何か問題を起こすか、失業などの問題がより深刻化した時くらいしか考えられない」。バルマ氏はこう指摘する。

 一方、会議派は、現在置かれている厳しい状況を認めつつ、党勢挽回を誓う。報道担当のジェイビール・シェールギル氏(36)は「長い歴史の中で最も困難な時期の一つにいるのは間違いない。さまざまな批判に耳を傾けて改革を断行しなければならない。BJPに対抗できるのは我々しかいないという信念を持つことが大切だ」と自身に言い聞かせるように話した。改革を断行して再び政治の主流に戻るのか。あるいはこのまま衰退を続け少数政党になってしまうのか。会議派は重要な分岐点にいる。【松井聡】

524チバQ:2019/08/06(火) 11:51:46
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190805-00000073-jij-asia
インド側カシミールの自治権剥奪=パキスタン反発、治安悪化も
8/5(月) 16:09配信 時事通信
インド側カシミールの自治権剥奪=パキスタン反発、治安悪化も
5日、パキスタン側カシミールのムザファラバードでインド政府の決定に抗議する住民
 【ニューデリー時事】インドのコビンド大統領は5日、パキスタンと領有権を争うカシミール地方のインド側、ジャム・カシミール州の自治権を剥奪する大統領令に署名した。

 パキスタンの反発は必至で、核保有国同士の印パの緊張が高まる恐れがある。インド国内でも武力衝突やテロによる治安悪化が懸念される。

 モディ首相率いる与党インド人民党(BJP)はヒンズー至上主義を掲げており、全国で唯一イスラム教徒が多数派のジャム・カシミール州の自治権の剥奪を主張し続けてきた。大統領令は即時発効したが、剥奪を永続化するためには自治権を定めた憲法の改正が必要で、今後議会で審議される見通し。

 地元メディアによると、政府は5日朝の閣議で一連の方針を決定。シャー内相は上院の演説で「ジャム・カシミール州は連邦直轄地となる」と宣言し、パキスタンからの越境テロの脅威に対応するための措置だと説明した。

525名無しさん:2019/08/06(火) 12:58:27
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190805-00000569-san-asia
インド、ジャム・カシミール州の自治剥奪 住民反発、治安悪化も
8/5(月) 21:03配信 産経新聞
 【シンガポール支局】インド政府は5日、パキスタンと領有権を争うカシミール地方のインド支配地域、ジャム・カシミール州に自治権を与えている憲法370条を廃止した。パキスタンや多くの住民は強く反発。イスラム教徒が多数派を占める同州で、イスラム過激派によるテロの発生など治安の悪化が危ぶまれる。

 インドのシャー内相が、憲法370条を廃止すると表明し、コビンド大統領がこれを承認した。

 ロイター通信によると、政府は州外の住民による土地取得を禁止する規定を廃止。インド国民に同州への投資や居住の道を開くとしている。

 モディ首相の与党でヒンズー至上主義を掲げるインド人民党(BJP)はかねて、国民の統合のためとしてジャム・カシミール州からの自治権剥奪を目指していた。

 カシミール地方をめぐっては、印パ両国と中国が領有権を主張。3カ国がそれぞれ一部地域を実効支配し、対立してきた。特に印パは、1947年の独立後、3度の戦火を交え、うち2度はカシミール問題をめぐる争いだった。

 インドが実効支配するジャム・カシミール州では、イスラム過激派によるテロが頻発しており、インドはパキスタンがテロリストを支援していると非難している。

 今回の措置について、パキスタン外務省は「国際的な紛争の当事者として、わが国は違法な手段に対抗するあらゆる可能な選択肢を行使する」と表明した。

526チバQ:2019/08/09(金) 13:55:21
https://www.sankei.com/world/news/190809/wor1908090002-n1.html
印モディ政権、カシミール自治権剥奪の2つの理由
2019.8.9 00:57
 インドのモディ政権が、ジャム・カシミール州の自治権を剥奪した背景には、インドが抱える内外の2つの理由がある。

 第1は、アフガニスタン情勢への懸念だ。米国とアフガンのイスラム原理主義勢力タリバンの和平協議は詰めの段階にある。両者が合意すれば、米軍のアフガンからの撤収に道筋がつく。その場合、タリバンを背後で支えるパキスタン軍は、インドと領有権を争うカシミール地方に戦力を集中させることができる。

 カシミール地方で印パを隔てる実効支配線(停戦ライン)では、両国軍の間で小規模な衝突が頻発している。インド側では、イスラム過激組織によるテロ攻撃もたびたび発生しており、インドはパキスタンが背後にいると非難してきた。

 米タリバンの和平が達成されるのを前に、インドとしてはカシミール地方の実効支配を強化することが迫られていたといえる。

 もう一つは、停滞するインド経済への国民の不満を政府からそらすことだ。

 インドでは今年、大規模州マハラシュトラ州、首都近郊ハリヤナ州といった重要州で議会選が予定される。

 ヒンズー至上主義を掲げるモディ首相の与党、インド人民党(BJP)は自治権剥奪をマニフェストに挙げてきた。イスラム教徒が多数派のジャム・カシミール州をヒンズー教徒主導の連邦政府の完全統治下にすれば、ヒンズー教徒の支持が強まる。州議会選で勝利し、州議会議員による間接選挙で決まる上院での過半数確保を来年にも達成したいとの思惑があったといえる。

 ただ、パキスタンの反発は大きい。独立以来3度の戦火を交え、核武装する両国の緊張が地域に不安を与えることは確実だ。対印テロの激化も懸念される。

 カシミール地方の一部地域でインドと領有権を争い、パキスタンと蜜月にある中国も不満を募らせており、自治権剥奪が最近の中印関係改善の動きに水を差すことになりかねない。ジャイシャンカル印外相は11〜13日の訪中で、中国側に説明を求められそうだ。(元ニューデリー支局長 岩田智雄)

 ■カシミール問題 インド北部とパキスタン北東部にまたがるカシミール地方をめぐる領有権争い。中国も一部地域の領有権を主張している。1947年にインドとパキスタンが英国から分離独立した際、地域住民の大多数がイスラム教徒だったのに対し、ヒンズー教徒の藩王がインドへの帰属に合意したことから対立が生じた。3度にわたる印パ戦争の要因となり、72年に停戦ラインが引かれた。その後もにらみ合いが続き、89年以降イスラム過激派による分離独立運動が激化している。

527チバQ:2019/08/09(金) 17:40:19
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019080801102&g=int
カシミール「テロから解放」=インドのモディ首相、自治権剥奪を正当化
2019年08月09日01時02分

 【ニューデリー時事】インドのモディ首相は8日、テレビ演説し、パキスタンとの係争地である北部ジャム・カシミール州の自治権を剥奪し連邦直轄地とした決定について、「ジャム・カシミールをテロから解放する」ためだと強調した。カシミールの分離独立を目指し、パキスタンの支援を受けているとされる過激派の掃討に必要な措置だと正当化した。
 モディ氏は、5日の政府決定後初めて行った演説で、「インドは歴史的な決断をした」と自賛。自治権規定の撤廃により経済が活性化し、地元の若者は職を得られるようになると主張した。

https://mainichi.jp/articles/20190808/k00/00m/030/019000c
インド、カシミールで500人以上拘束 電話やインターネットも遮断
毎日新聞2019年8月8日 08時30分(最終更新 8月8日 10時45分)
 インド政府による北部ジャム・カシミール州の自治権剥奪に絡み、治安当局は8日までに、政治活動家ら500人以上を同州で拘束した。PTI通信が複数の当局者の話として伝えた。PTIなどによると、州内では治安部隊が増強され、電話やインターネットも遮断された。政府は州の独立を求めるイスラム過激派のテロを防ぐため、厳戒態勢を敷いている。

 カシミール地方の領有権をインドと争うパキスタンは7日、自治権剥奪の問題を国連安全保障理事会などで取り上げるよう求めると表明、両国は対立を深めている。米国務省報道官は7日、「両国の直接対話を支持する」とした。(共同)

528チバQ:2019/08/19(月) 18:21:49
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190818-00010002-jij-asia
【地球コラム】「ヒンズー至上主義」の暴走 排他の波、インドにも
8/18(日) 10:07配信時事通信
【地球コラム】「ヒンズー至上主義」の暴走 排他の波、インドにも
ワイヤーバリケードを設置して警備に当たるインド軍兵士と軍用車両=2019年8月12日、スリナガル
カシミールでイスラム住民の自治はく奪奪
 「マハトマ(偉大なる魂)」とたたえられたインド独立の父、ガンジーが、凶弾に倒れる間際まで訴え続けていたヒンズー、イスラム両教徒間の融和が今、崩れ去ろうとしている。
 ヒンズー至上主義のインド人民党(BJP)の単独政権を率いるナレンドラ・モディ首相(68)が、イスラム教徒が多い北部ジャム・カシミール州の自治権を強引にはく奪した。人口14億人近い多民族・多宗教国家インドで、その8割を占めるヒンズー教徒の立場ばかりを擁護する「ヒンズー・ナショナリズム」が暴走し始めた。

〔写真特集〕70年間飲まず食わず!? インド・ヨガ行者

 世界を見渡せば、トランプ米大統領が「米国第一」を唱えて少数派の人々を排撃している。欧州連合(EU)離脱を決めた英国をはじめ、欧州各国では移民排斥の風潮が広がっている。中国もイスラム教徒の少数派ウイグル族に対する弾圧を強めている。こうした不寛容な排他主義の波が、南アジアにまで押し寄せてきた。(時事通信社解説委員 杉山文彦)

【地球コラム】「ヒンズー至上主義」の暴走 排他の波、インドにも
自治権を剥奪したカシミール地方=2019年8月
パキスタン首相、「人種差別」と非難
 カシミール地方は世界の屋根、ヒマラヤ山脈の西方に位置する風光明媚(めいび)な山と渓谷の地だ。とりわけインド側にあるジャム・カシミール州の中心都市スリナガルは、古くから避暑地として知られ、夏には多くの観光客でにぎわう。

 ところが、このところ街中から人影がほとんど途絶え、商店街のシャッターは日中も降ろされたまま。有刺鉄線が張られた道路で検問が行われ、銃を手に警戒中の治安部隊が目を光らせている。

 この異様な光景をもたらしたのが、8月5日、インド政府が突如布告した自治権はく奪だった。6日には上下両院で、同州に特別な自治権を認めていた憲法370条の規定を削除し、二つの連邦直轄領に分割する法案が可決・成立した。

 これにより、1947年8月に英領インドからインドとパキスタンが分離独立した後も70年余にわたって住民が享受してきた自治は消滅した。

 カシミール地方は、住民の大半がイスラム教徒だが、分離独立の際、この地を治めるヒンズー教徒の藩王はインドへの編入を望んだため、インドとパキスタンの最大の火種として、3度にわたる印パ戦争の戦場になった。

 自治権が与えられた背景には、意に反するインド編入への住民の不満を和らげる狙いもあったとされる。しかし、モディ首相は8日の国民向け演説で、この自治権を利用してパキスタンが住民の反インド感情をあおってきたと非難し、それをはく奪すれば「ジャム・カシミールをテロや分離主義から解き放つことができる」と今回の措置を正当化した。

 だが現地では、抗議行動を防ぐために治安部隊が増強され、何百人もの政治家や活動家が身柄を拘束された。1週間以上も電話回線が遮断された。インターネットの接続も規制を受けた。このように一方的な弾圧で、本当にカシミールを安定させられるのか。パキスタンのイムラン・カーン首相は、インドの対応を「人種差別政治」「民族浄化」と強く非難した。

ガンジー暗殺犯も宗教過激派
 ガンジーやネール(初代首相)らが率いた独立運動の政党、国民会議派は、多民族・多宗教国家を守るために、インド憲法に信教の自由の保障と宗教による差別の禁止を盛り込み、政教分離のセキュラリズム(世俗主義)を国是に掲げた。一方でインドには、ヒンズー教を絶対的なものと考え、イスラム教徒など少数派を敵視する右翼的なヒンズー・ナショナリズムも早くから存在していた。

 独立達成から間もない1948年1月、ガンジーを暗殺したのは、このようなヒンズー至上主義団体の民族奉仕団(RSS)に所属していたとされる男だった。印パ分離独立後もイスラム教徒との対話のために奔走を続けるガンジーのことを憎悪していたという。

529チバQ:2019/10/16(水) 15:19:34
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019100701055&g=int
前大統領弟の出馬認める=スリランカ
2019年10月07日21時01分

7日、コロンボで、スリランカのラジャパクサ前大統領(左)と並んで、支持者に手を振る弟ゴタバヤ・ラジャパクサ氏(右)(AFP時事)
7日、コロンボで、スリランカのラジャパクサ前大統領(左)と並んで、支持者に手を振る弟ゴタバヤ・ラジャパクサ氏(右)(AFP時事)

 【コロンボAFP時事】スリランカ選管は7日、ラジャパクサ前大統領の弟ゴタバヤ・ラジャパクサ氏の大統領選出馬を認めた。投票日は11月16日で、最有力候補になるとみられている。
 ゴタバヤ氏の背後にはラジャパクサ一族が存在し、当選後は兄が首相となって復権するのは間違いないと観測される。兄は2005年から10年間、政権を維持した。シリセナ現大統領は6日、再選断念を表明した。

530チバQ:2019/11/12(火) 18:18:43
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191111-00000573-san-asia
スリランカ、中国に再傾斜も 大統領選へ親中派候補が支持拡大 
11/11(月) 20:22配信産経新聞
 【シンガポール=森浩】任期満了に伴うスリランカ大統領選が16日、投開票される。現職のシリセナ大統領が出馬を見送る中、親中派候補が支持を拡大しており、結果によっては中国への“再傾斜”が始まる可能性が取り沙汰される。シーレーン(海上交通路)の要衝の選挙だけに、結果はインド洋での中印の覇権争いに影響を与えそうだ。

 大統領選には35人が立候補しており、主な争点は日本人を含む260人以上が犠牲となった4月の連続テロ事件後の治安対策など。地元メディアによると、選挙戦はゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官(70)と、サジット・プレマダサ住宅建設・文化相(52)の事実上の一騎打ちの構図だ。

 ゴタバヤ氏の兄は、中国の投資を呼び込んで南部ハンバントタ港などの開発を推進したマヒンダ・ラジャパクサ前大統領だ。在任時は一族支配や腐敗が批判を浴びたが、兄弟ともに四半世紀以上にわたった内戦終結の立役者として根強い人気を持つ。ゴタバヤ氏はテロ対策の重要性を強調し、国民の多数派で多くが仏教徒のシンハラ人を中心に求心力を高める。

 プレマダサ氏は、内戦中に暗殺された第3代大統領の息子で、こちらも国民から支持を得る。公約で貧困層向けの住宅供給政策を打ち出し、少数派や農村部の票の掘り起こしを図る。プレマダサ氏の所属するスリランカ統一国民党(UNP)は老舗政党で、インドと関係が深い。

 前回2015年大統領選のシリセナ氏の勝利で、中国傾斜に一定の歯止めがかかった格好となったが、ゴタバヤ氏勝利なら再接近は確実視される。ロイター通信によると、ゴタバヤ陣営の関係者は、当選したならば中国と「関係を回復する」と明言した。

 インドにとってスリランカが中国に再度接近すれば、頭痛の種となることは間違いない。マヒンダ氏の大統領時代、中国海軍の潜水艦がスリランカの港に寄港するなどして、インドはいらだちを募らせた。外交筋は「今回の選挙戦で中印との距離感は争点とはなっていないが、結果が双方に与える影響は大きいだろう」と分析している。

531チバQ:2019/11/19(火) 10:31:39
https://digital.asahi.com/articles/ASMCJ5JN0MCJUHBI01V.html?pn=4
テロの傷、えぐった選挙戦 宗教間の分断進むスリランカ
有料記事

ネゴンボ=乗京真知 2019年11月19日07時45分

シェア
ツイート
list
ブックマーク
0
スクラップ
メール
印刷
写真・図版スリランカの最大都市コロンボの商店には、イスラム教徒の女性が顔を覆うブルカやニカブを禁止するポスターが貼られている=2019年11月15日、乗京真知撮影

写真・図版
写真・図版
写真・図版
写真・図版
写真・図版
 インド洋の島国スリランカで、4月に大規模爆破テロが起きてから約7カ月が過ぎた。16日に大統領選があったが、人々の不安と宗教間の溝は消えず、むしろ選挙戦を通じて深まっている。

スリランカ大統領選、親中派が勝利 前大統領の弟
 最大都市コロンボや西部ネゴンボなどでは4月、過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う組織が連続爆破テロ事件を起こし、日本人1人を含む250人以上が犠牲になった。

 「教会よりも病院に通う日が続いています」。115人が死亡したネゴンボの教会近くの主婦ニミ・チャトラーニさん(32)は、母メリーさん(69)の遺影を見つめながら語った。教会は修理されたが、ニミさんは精神が安定せず、安心して祈りを捧げられない。

ここから続き
 教会には血がこびりついたキリスト像や爆弾の破片がめり込んだ柱が残る。兵士6人が24時間態勢で警備し、身分証を提示しなければ中に入れない。マンジュラ・フェルナンド神父は「教会の修繕は進んでも、障害を負った住民や孤児の苦しみは続いている。教会が寄り添い、信者の寄付で支えていく」と語る。

 テロ後、イスラム教徒を排斥する動きが広がった。ネゴンボ近郊の町では5月、過激な仏教団体が数百軒のイスラム教徒の店や家を襲撃する事態に発展。住民が撮った動画には、暴徒数十人が火を放つ様子が写っていた。宗教施設(モスク)は修復費用が足りず、ガラスが割れたままだ。

 店が壊された飲食店主モハメド・インダスさん(52)は「一部の行為を理由にイスラム教徒全体を敵視しないでほしい」と訴える。融和の姿勢を示すため、襲撃後も地元の仏教寺院に食料や扇風機を寄付しているという。

 コロンボの商店街には、イスラム教徒の女性が顔を覆うブルカやニカブを禁止する貼り紙が掲示されている。爆破テロを受けて、テロ対策のために大統領が決めた時限措置だったが、措置が解除された後も貼り紙は消えない。ムスリムの相談を受けるヒジャーズ・ヒズブラ弁護士(39)は「不審が増幅されたことで、デマをうのみにしたムスリムの誤認逮捕や解雇が増えている」と警告する。

 選挙戦では、多数派の仏教徒の支持を得るため、イスラム教徒の排斥を呼びかける陣営もあった。国立ケラニア大学歴史学部の講師で仏教僧のガルカンデ・ダマナンダさん(50)は「分断をあおる言説がもたらす悲劇を、スリランカは長い内戦で経験したはずだ。分断を許すのか、手を取り合うのか、再び岐路に立っている」と指摘する。

 ダマナンダさんは、イスラムやヒンドゥー、キリスト教の指導者を集めた宗教間対話を呼びかけたり、融和を説く説法の動画チャンネルを開設したりしている。(ネゴンボ=乗京真知)

532チバQ:2019/11/19(火) 18:31:21
2807: チバQ :2019/11/18(月) 10:09:56
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191117-00000036-jij-asia
親中派ラジャパクサ氏が勝利 与党候補破る スリランカ大統領選
11/17(日) 14:45配信時事通信
親中派ラジャパクサ氏が勝利 与党候補破る スリランカ大統領選
スリランカの新大統領に選ばれたゴタバヤ・ラジャパクサ氏=13日、西部ホマガマ(AFP時事)
 【コロンボ時事】5年の任期満了に伴い16日に実施されたスリランカ大統領選で、選管は17日、親中派のラジャパクサ前大統領の実弟ゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官(70)が得票率52%超で勝利したと発表した。

 与党・統一国民党(UNP)などが推すサジット・プレマダサ住宅建設・文化相(52)を破った。

 ゴタバヤ氏は選管発表後、「国民に感謝する。国の治安を守ることを約束する」と表明した。プレマダサ氏は「国民の決定に敬意を表する。次期大統領のゴタバヤ氏を祝福する」と敗北を認めた。地元メディアによると、投票率は約80%だった。ゴタバヤ氏は18日に大統領に就任する。

 ゴタバヤ氏は、ラジャパクサ前大統領を首相に起用する方針。前大統領は在任中、2009年に終結した内戦中の人権侵害を批判する欧米諸国や隣国の地域大国インドと距離を置き、親中姿勢をあらわにした。ゴタバヤ氏は、マニフェスト(政権公約)にあえて「インドとの密接な関係」構築を盛り込んだが、外交筋の間で「対中傾斜が復活する可能性がある」と警戒する声が上がっている。

 政敵や批判的な記者を殺害、誘拐した疑いが持たれている前大統領時代の強権政治への逆戻りや、不正の横行も懸念されている。

 選挙の争点の一つは、日本人を含む250人以上が死亡した今年4月の同時テロの発生を受けた治安強化だった。ゴタバヤ氏は、当選すれば「国防を優先する」と明言。国防次官としての実績を誇示し、支持を広げた。

 プレマダサ氏は、担当大臣として貧困層への住宅供給を推進するなど、福祉面での手腕を強調。ラジャパクサ一族の票田となってきた農村部などで浸透を図ったが、与党連合内での候補擁立が遅れたことが響いた。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191118-00000022-jij-asia
テロへの不安が後押し 強権懸念上回る スリランカ大統領選
11/18(月) 7:11配信時事通信
 【コロンボ時事】スリランカ大統領選でゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官が勝利したのは、日本人を含む250人以上が犠牲となった今年4月の同時テロを受け、不安を解消する強い指導者を国民が求めたためだ。

 2015年の前回大統領選で落選した実兄のラジャパクサ前大統領を含め、一族につきまとう強権政治や不正への懸念を上回る格好となった。

 ゴタバヤ氏は、10月末に発表したマニフェスト(政権公約)の最初の項目に「国防」を据えた。選挙戦では、過激派組織「イスラム国」(IS)が4月のテロで犯行を主張したことを背景に、「どんなテロリズムも(国内で)存在を許さない」と力説した。

 また、「4月のテロが起きたのは、今の政府が国防に力を注がなかったためだ」と強調。貧困層への住宅供給など福祉面での実績があり、「ソフトな印象で浸透を図った」(外交筋)ライバルのプレマダサ住宅建設・文化相に対する攻撃材料としてテロを利用した。

 4月のテロでは、プレマダサ氏の票田となるはずの少数派キリスト教徒が標的となった。コロンボ近郊ネゴンボの教会で起きた爆発で負傷した男性は「政府が対策をしなかったからテロが起きた。今回はゴタバヤ氏に投票する」と怒りをあらわにしていた。

533チバQ:2019/11/19(火) 18:31:40

2808: チバQ :2019/11/18(月) 10:10:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191117-00000562-san-asia
スリランカ大統領選、親中派候補が勝利 中国再接近の公算
11/17(日) 22:11配信産経新聞
 【シンガポール=森浩】16日投開票のスリランカ大統領選で、同国選挙管理委員会は17日、ゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官の当選を発表した。ゴタバヤ氏は兄、マヒンダ・ラジャパクサ前大統領の親中国路線を継承する見通し。シーレーン(海上交通路)の要衝スリランカが親中に回帰すれば、アジア全体の安全保障にも影響を与えそうだ。

 選管によると、ゴタバヤ氏の得票率は52%で、当選に必要な過半数に達した。有力対抗馬のプレマダサ住宅建設・文化相は声明で敗北を認めた。

 内戦集結の立役者であるゴタバヤ氏は多数派シンハラ人からの支持が厚く、選挙戦では4月の大規模テロを防げなかったシリセナ現政権を「弱腰」と批判。強い指導者像を前面に打ち出して票を伸ばした。

 マヒンダ氏は大統領在任中、中国の融資で南部ハンバントタに港や国際空港の建設を推進。金利の返済に窮したシリセナ政権は、ハンバントタ港の運営権を中国系企業に貸与した。中国による「債務のわな」の代表例とされる。

 ゴタバヤ氏陣営は中国との関係強化を明言しており、インド洋で中国と覇権を争うインドは警戒を強めている。

534チバQ:2019/11/19(火) 18:34:36
2809: チバQ :2019/11/18(月) 10:11:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191117-00000029-jij_afp-int
スリランカ大統領選、前任者の実弟が勝利 公式結果発表
11/17(日) 20:02配信AFP=時事
スリランカ大統領選、前任者の実弟が勝利 公式結果発表
スリランカの中心都市コロンボで、大統領選に票を投じ、投票所を後にするゴタバヤ・ラジャパクサ氏(中央、2019年11月16日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】16日に実施されたスリランカ大統領選で、マヒンダ・ラジャパクサ(Mahinda Rajapakse)前大統領の実弟ゴタバヤ・ラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)元国防次官(70)が、最大のライバルだった与党・統一国民党(UNP)の候補者サジット・プレマダサ(Sajith Premadasa)氏を破って当選した。選挙管理委員会が17日、発表した。

 ラジャパクサ氏は52.25%の得票率を獲得。一方のプレマダサ氏は41.99%だった。

 仏教徒が人口の大多数を占めるスリランカでは今年4月21日に、自国出身のイスラム過激主義者による自爆攻撃が発生。これを受けてラジャパクサ氏は、治安に関する公約を掲げ、宗教的過激主義の撲滅を誓い、民族主義的な選挙運動を展開した。【翻訳編集】 AFPBB News


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191117-00000009-jij-asia
「債務のわな」に警戒感 中国の浸透加速も スリランカ大統領選
11/17(日) 7:08配信時事通信
「債務のわな」に警戒感 中国の浸透加速も スリランカ大統領選
14日、厳重に警備されたスリランカ南部ハンバントタの国際港入り口
 【コロンボ時事】スリランカでは、2009年の内戦終結に前後して中国が影響力を増してきた。

 高金利の借款で港湾などを整備し、返済不能とみるや中国国営企業が長期租借した例もある。スリランカ以外にもパキスタンなど他国に拠点を築く同様の手法が「債務のわな」と呼ばれている。外交筋は、大統領選でゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官が当選すれば、中国の浸透が進むと警戒する。

 ラジャパクサ家の地盤とされる南部ハンバントタに10年、大規模な国際港が出現した。建設費用の約13億ドル(約1400億円)の大半は中国からの融資。その後は稼働率の低迷で返済のめどが立たず、17年に中国国営企業が99年間租借することが決まった。隣国インドなどが港の軍事利用を懸念している。

 ハンバントタ近郊のマッタラ・ラジャパクサ国際空港も、建設費の約2億1000万ドル(約230億円)は中国の融資。発着する定期便は1本もなく、警備に当たっていた警官は「最近、飛行機が来たのは2日前で、修理のためだった。緊急時以外は利用されていない」と語った。

 アジア太平洋地域の諸問題を扱うオンライン誌ディプロマットによれば、17年時点でスリランカの対中債務残高は全対外債務中10%。日本の12%よりは低い。だが、日本政府関係者は「30〜40年かけて低金利で円借款を供与してきた日本と違い、対中債務はここ10年ほどで急激に伸びた」と説明、警戒を強める。

 対中傾斜のきっかけは、内戦中の人権侵害を批判する欧米諸国を嫌ったラジャパクサ前大統領の政権運営にある。前大統領の実弟で、親中派とみられているゴタバヤ氏は、選挙公約にあえて「インドとの密接な関係」構築を盛り込み、批判をかわすのに必死だ。

535チバQ:2019/12/02(月) 08:55:11
https://digital.asahi.com/articles/ASMCS6QP8MCSUHBI02R.html?pn=4
ガラガラ空港、利用客は月3人 中国マネーの抱き込み策
有料記事

ハンバントタ=奈良部健 2019年12月2日06時00分
 インド洋の真珠と称される国、スリランカ。ここに、おそらく他では味わえないくらいのんびりできるであろう空港がある。別名「世界一ガラガラの国際空港」。その実態を現地で取材してみると、のんびりとは言えない事情が見えてきた。

 南部ハンバントタ。「世界一」の空港は、この土地で2013年、同国で2番目の国際空港として開港した。空港の名前はマッタラ・ラジャパクサ空港。建設費2億900万ドル(約230億円)のうち、9割にあたる1億9千万ドル(約210億円)を中国輸出入銀行が融資した。

 今年11月、この空港を訪れて、その閑散ぶりに驚いた。1千台分ほどのスペースがある駐車場には1台も止まっておらず、クジャクが何羽か歩いているだけ。空港内では清掃員と警備員が立ち話をしていて、乗客らしき人は見あたらなかった。国際空港と言えば、観光の活性化というキーワードが思い浮かぶが、ほど遠いにもほどがある。

 それもそのはず。この空港には定期便がないのだ。10月の1カ月間、ここから出発したフライトはチャーター便などの計12便で、搭乗客はわずか計3人。給油のための離着陸や目的地の天候不順などによる緊急着陸などが多く、中東ドバイとの間を結んでいた唯一の定期便は昨年、終了していた。

「マヒンダさんのおかげ」
 このガラガラぶりを喜んでいる人がいる。雇われている200人以上の職員だ。利用客の案内役や清掃員、警備員、売店の売り子など、ひととおりのスタッフがそろっている。ハンバントタは農業が基幹産業で、のどかなジャングルが広がる。就職先はあまりない。女性職員は取材に「職を与えてくれたマヒンダ氏には感謝してもしきれない」と話した。

 みんなの恩人、マヒンダさんとは誰かって? それはマヒンダ・ラジャパクサ元大統領のことだ。05年から2期務め、その任期中にこの空港を造った功績もあってか、その名は空港の名前にも使われている。

 ただ、こんな人物として紹介されることも多い。「一族の汚職体質や過度な中国依存ぶりが国民の不評を買った」人だと。

 実際、空港の維持費は政府に重くのしかかっている。ほかにも、中国の支援で整備された施設は、劇場や高速道路など、各地にたくさんある。その多くは、融資の返済に見込んだ収益があがらず、対中債務は積み上がっていった。

 マヒンダ氏の後任の時代のことではあるが、積もり積もった借金の返済に行き詰まったスリランカ政府は17年末、空港の南20キロにあるハンバントタ港の99年間の運営権を中国企業に譲渡せざるを得なくなったほどだ。この港も中国マネーで開発したもの。「中国による植民地化」とも言われ、隣国インドは中国が港を軍事利用するのではと懸念している。

536チバQ:2019/12/02(月) 08:55:41
親中派、復活の背景
 そんな経緯がありながら、16日に実施された大統領選で当選を果たしたのは、マヒンダ氏の弟、ゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官だった。弟もやはり、親中国派。そしてマヒンダ氏は、首相として政界に返り咲くことになった。なぜ、ラジャパクサ家は復活したのか。

 そうだ、ハンバントタ港の建設で土地を奪われた地元住民に聞いてみよう。開発に伴って移転を余儀なくされた人たちが集まって住む、新興のワライ村を訪ねた。

 取材に応じてくれたのはシディクさん(46)。父の代から住んでいた土地を2年前に立ち退いて、この地に移っていた。以前は平屋の家に住んでいたが、引っ越し後は政府の援助で建てた2階建ての大きな家で暮らす。

 「港を繁栄させて、無職の息子2人が働けるような強い経済をつくってほしい。それには、ラジャパクサ家の力が必要だ」

 そう力説はしたが、中国については「取り立てて思いはない」と言葉少なだった。

 地元警察によると、中国が99年間の利用権を得たことが明らかになった当初は、地元住民による抗議行動が起きたが、最近はほとんどないという。

 なぜか。

 中国は自国のファンをつくるべく、巨大インフラの整備だけでなく、地元住民への支援にも中国マネーを投入しているからだ。

「日本の机」は物置に
 その分かりやすい事例が、ハンバントタ郊外のティサプラ小中学校だ。以前は、生徒の使う椅子すら足りず、平屋建ての校舎は雨漏りしていた。学校を囲う柵はなく、牛が自由に敷地内を行き交っていた。

 そんな状況を知って、最初に手をさしのべたのは日本人だった。16年に、日本の閉校した学校から中古の机や椅子などを送り届けてくれた。ただし、支援の品々は、書類上の不備があって港で留め置かれた。

 なんとかしようと校長が港に行くと、出てきた責任者は中国人。港は中国の国営企業などが管理していたからだ。

 「どうしてこんなに古いものをほしがるのか」

 中国人の責任者はそう言った。校長が窮状を訴えると、この中国企業の社員がその後、学校を視察しにきた。

 それから時間は過ぎて、今年10月。中国企業はこの学校をコンピューター室や音楽室のある2階建ての新校舎として生まれ変わらせた。新品の椅子や机も添えてだ。かかった費用は総額3500万ルピー(約2千万円)。さらに、約300人の生徒全員に通学バッグを提供。成績優秀な子や障害を持つ子への助成金も準備した。それだけではない。中国語教師の無料派遣まで提案したという。10月の寄贈式には駐スリランカ中国大使も出席して、貢献をアピールした。

 校長は「中国が子どもたちの将来を変えてくれた」と喜ぶ。「日本にも感謝している。日本の支援がなければ、中国の支援はなかった」とも語った。日本の古い机や椅子は、一部が使われていたが、多くは物置で積み上げられたままになっていた。

「覇権」感じ取る国民
 場所は変わって、コロンボ。ここでも中国の存在感は大きかった。

 富裕層の通う中学、高校では中国語が教えられ、中国留学の機会も与えられていた。ある語学学校では、5年前に中国語を選択する生徒は毎月4〜5人だったが、現在では5倍の20〜30人に。一方、10人ほどいた日本語学習者は3、4人に減ったという。

 中心市街地には中国企業が建設中の高層ビルが立ち並ぶ。コロンボ港の沖合では、中国企業が大規模な埋め立て工事で人工島を建設していた。シンガポールやドバイのような金融都市をつくる計画も進んでいる。

 アジア経済研究所の荒井悦代さんは「スリランカ国民は、経済の覇者は中国だと敏感に感じ取っている」と指摘する。

 スリランカは、内戦終結による復興需要などで、経済成長率はマヒンダ氏の政権期の12年に過去最高の9%超を記録した。しかし、以降は3〜5%台にとどまっており、成長の再来を望む声は強い。

 過剰な貸し付けで返済が困難になる「債務のわな」は、あくまで国家の借金。自分たち個人の財布事情がすぐに悪化するわけではない。中国マネーは成長には不可欠だし、多少の汚職には目をつむってでも、より豊かな暮らしをもたらすリーダーが必要だ――。

 そんな人々の思いが、今回の大統領選の結果につながったのかもしれない。(特派員リポート)(ハンバントタ=奈良部健)

537チバQ:2019/12/17(火) 19:05:47
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191217-00000033-jij_afp-int

パキスタン裁判所、ムシャラフ元大統領に死刑判決
12/17(火) 18:01配信AFP=時事
パキスタン裁判所、ムシャラフ元大統領に死刑判決
パキスタン首都イスラマバードの対テロ法廷に到着したペルベズ・ムシャラフ元大統領(2013年4月20日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】パキスタンの裁判所は17日、ペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)元大統領に対し、本人不在のまま死刑判決を言い渡した。国営メディアが報じた。同国では軍部が訴追を免れることが多いとされることから、異例の展開となった。

 ラジオパキスタン(Radio Pakistan)はツイッター(Twitter)に「イスラマバード(Islamabad)特別裁判所は、ペルベズ・ムシャラフ元大統領に対し、国家反逆罪により死刑判決を言い渡した」と投稿した。【翻訳編集】 AFPBB News

538チバQ:2019/12/17(火) 19:09:46
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191217-00000030-jij_afp-int
【解説】第2期モディ政権のヒンズー至上主義拡大に広がる懸念 印
12/17(火) 17:18配信AFP=時事
【解説】第2期モディ政権のヒンズー至上主義拡大に広がる懸念 印
インド・アッサム州グワハティで、市民権改正法に抗議するデモの参加者(2019年12月5日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】インドで新たに制定された市民権改正法(CAA)をめぐり、今年5月に2期目をスタートさせたナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相が、世界最大の民主国家である同国をヒンズー教国家につくり変えようとしているのではないかとの懸念が広がっている。2億人に及ぶ国内のイスラム教徒や少数派、さらには国際社会もが不安を抱くモディ氏のヒンズー至上主義的な政策について、AFPが考察を試みた。

【関連写真】1992年にモスクの塀を破壊するヒンズー教の原理主義者

■唯一イスラム教徒が多数派を占めるジャム・カシミール州の自治権剥奪

 インドとパキスタンが領有権を争うカシミール(Kashmir)地方のインド側、ジャム・カシミール(Jammu and Kashmir)州は10月31日まで、インドで唯一イスラム教徒が多数派を占める州として特別な地位と部分的な自治権が認められていた。この特別扱いに対して長年、ヒンズー至上主義者は反感を抱いてきた。

 インド議会は8月5日、ジャム・カシミール州を中央政府の直轄領として二つに分割する法案を成立させた。モディ氏は、この措置は経済発展を促し、汚職を取り締まるためと説明しているが、数十年にわたり武装勢力が反政府運動を展開してきた地元の住民たちは、真の理由はヒンズー教徒の移住を認め、州のアイデンティティーを希釈するためだと考えている。

■国民登録簿から除外され190万人が無国籍状態に

 政府は8月、北東部アッサム(Assam)州の国民登録簿(NRC)を発表。資格なしと判断されて登録簿から除外された190万人は無国籍状態に置かれ、収容所に送られるか、国外追放される可能性に直面しているが、このうち大多数を占めているのがイスラム教徒だ。

 モディ氏の側近アミト・シャー(Amit Shah)内相は今月、「侵入者」を排除する目的で、2024年までに国民登録簿を全国的に整備すると言明した。

 モディ氏は、首相1期目には多くのイスラム風の地名を変更し、歴史の教科書からインドにおけるイスラム教徒の役割を削除した。このためイスラム教徒は、シャー氏の国民登録簿の整備はイスラム教徒を念頭に置いているのではないかと懸念している。

■最高裁が聖地にヒンズー教寺院の建設を許可
 インドの最高裁判所は11月、ヒンズー教とイスラム教の間で帰属をめぐって対立していた北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州アヨディヤ(Ayodhya)にある聖地にヒンズー教寺院の建設を認めた。アヨディヤ聖地でのヒンズー寺院の建設は、モディ氏が現在率いるインド人民党(BJP)が1980年代から公約として掲げ、この判決は同氏の支持者にとって大きな勝利を意味する。

 一方で、この聖地をめぐっては1992年、ヒンズー教徒の暴徒が460年の歴史を持つモスク(イスラム教寺院)を破壊した背景があり、最高裁の判決で、モスクの破壊が正当化され、今後、同様の破壊行為や暴力が増えるのではないかと批判する声もある。

■非イスラム教徒移民を対象にした新法

 11日にインド上院で可決された市民権改正法により、近隣3か国パキスタン、アフガニスタン、バングラデシュから不法入国した移民に対する市民権の付与は容易になるが、対象はヒンズー教徒、シーク教徒、ジャイナ教徒、仏教徒、キリスト教徒のみで、イスラム教徒は含まれていない。

 これについてモディ氏は、新法がイスラム教徒を対象外としているのは、これら3か国ではイスラム教徒が多数を占めており、迫害される危険がないからだとしている。

 この新法をめぐって国民の間で怒りが広まり、国内各地で大規模な抗議活動に発展している。抗議活動の中心となっているインド北東部では、新法によって、ヒンズー教徒が大半を占めるバングラデシュ移民に市民権が付与されるのではないかと懸念されている。

 スウェーデンのウプサラ大学(Uppsala University)のアショク・スワイン( Ashok Swain)教授はAFPの取材に、「インドの民主主義は、世俗的な特徴と密接に結び付いている」と指摘。「モディ氏が行っていることは、多数決主義の力による支配であり、そこには少数派の権利に対する譲歩がみられない」と述べた。

539名無しさん:2019/12/17(火) 19:10:02
■インド人民党の次の目標は何か

 インド人民党の次の目標は、統一民法の制定と宗教別属人法の廃止だ。宗教別属人法では、結婚、家族、死などの問題についてさまざまな宗教的少数派向けの規定が定められている。

 米シンクタンク「ウィルソン・センター(Wilson Center)」のマイケル・クゲルマン(Michael Kugelman)氏は、「インドで展開されているのは、ヒンズー至上主義的な政策の積極的な推進だ。この政策によって、長年インドの民主主義を特徴付けてきた世俗主義と宗教多元主義が脅かされている」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News

540チバQ:2019/12/17(火) 21:05:30
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-191217X032.html
ムシャラフ元大統領に死刑判決=本人は亡命中―パキスタン
2019/12/17 18:14時事通信

 【ニューデリー時事】パキスタンの裁判所は17日、ムシャラフ元大統領(76)に対し、違法に非常事態宣言を出して憲法の効力を停止したとして、国家反逆罪で死刑判決を言い渡した。ムシャラフ氏は陸軍のトップだった1999年、クーデターで実権を握り、2008年に退任。治療名目で16年に出国し、地元紙ドーンによれば、現在はドバイで事実上の亡命生活を送っている。

 大統領在任中の07年、ムシャラフ氏は非常事態を宣言し、憲法の効力を停止した。当時、次の大統領選への出馬資格をめぐる訴訟が進行中で、自らに不利な判決が出るのを避けるための措置とみられていた。

 パキスタンの憲法では、武力の行使や武力による威嚇などで憲法を停止させた場合、国家反逆罪で死刑か無期禁錮となる。ただ、地元記者は「国家反逆罪で死刑が言い渡されるのは極めてまれだし、(絶大な権力を誇る)軍トップの経験者が反逆罪に問われることも異例だ」と指摘した。

541チバQ:2019/12/18(水) 21:39:40
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191218-00000126-jij-asia
首都の一部、集会・夜間外出禁止 イスラム移民国籍問題、抗議拡大 印
12/18(水) 19:12配信時事通信
首都の一部、集会・夜間外出禁止 イスラム移民国籍問題、抗議拡大 印
17日、ニューデリーで、投石する抗議行動参加者(EPA時事)
 【ニューデリー時事】インドのモディ政権が、周辺国からの不法移民に対しイスラム教徒を除いて国籍を与えると決め反発が広まっている問題で、インドのメディアは18日、「首都ニューデリー北東部で集会・夜間外出の禁止措置が発動されている」と報じた。

 抗議行動を抑えるための措置とみられる。

 ヒンズー至上主義のモディ政権下でも、騒乱の影響が首都にまで及ぶのは異例だ。安倍晋三首相が15日から予定していた訪印を取りやめるなど、影響は拡大しつつある。

542チバQ:2019/12/25(水) 10:24:33
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191224-00000575-san-asia

インド、移民への国籍付与で混乱拡大 23人死亡、イスラム教徒に「国籍剥奪」懸念広がる


12/24(火) 19:42配信

産経新聞



 【シンガポール=森浩】インドで不法移民に国籍を与える国籍法改正をめぐり、混乱が広がっている。各地で抗議活動が激化し、治安部隊との衝突で24日までに少なくとも23人が死亡、一時的なものも含め5千人以上が身柄を拘束された。政府はインターネット接続遮断などで拡大阻止を狙うが、反発は根強く収束の兆しは見えない。

 「インドの13億の国民には何の影響も与えない。情勢を誤った方向に導こうとしている一味がいる」

 モディ首相は22日の演説でこう強調し、改正法で拡大する抗議の沈静化を呼びかけた。

 今回の法改正によって近隣3国からインドに来た移民に対し、宗教的迫害が理由だった場合、国籍が付与される。だが、イスラム教徒は対象外なため抗議活動が拡大。イスラム教徒の割合が高い北部ウッタルプラデシュ州では衝突で8歳男児を含む15人が死亡した。

 抗議が広がった理由は法改正で、国内のイスラム教徒に「将来、国籍が剥奪(はくだつ)されるのではないか」との不安が芽生えたことが大きい。冒頭のモディ氏の発言もこの懸念を意識したものだ。市民の一部は改正法が宗教の平等を掲げた憲法に違反するとしてインド最高裁に法の施行停止を申し立てた。最高裁は18日、法の即時の停止は退けつつ、来年1月に審理を行うと表明した。

 それでも事態の収束からは遠い。政府は一部地域で4人以上の集会の禁止令を発出。首都ニューデリーや北東部アッサム州などの一部には夜間外出禁止令を出し、インターネット接続も遮断した。

 政権には法改正でイスラム教徒への強硬姿勢を示し、国内の約8割を占めるヒンズー教徒の支持を固めたい思惑があるとされる。国政与党インド人民党(BJP)は5月の総選挙で大勝を収めたが、景気低迷で支持離れが進む。今月23日に結果が公表された東部ジャルカンド州議会選でBJPは地域政党に敗退。投票は法改正前で抗議の影響はないが、BJP退潮を示すものと受け止められた。

 来年初めにはデリー首都圏議会選挙が実施される。BJPは前回2015年選挙で惨敗しており、ヒンズー教徒の支持を背景に勝利を収めたい局面だ。政治評論家のサジャン・クマール氏は「法改正はインドの世俗主義の後退だ。抗議の底流にはモディ政権の経済政策への失望感もあり、事態は簡単には収まらないだろう」と話している。

543チバQ:2020/02/12(水) 15:38:30
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200212-00000007-kyodonews-int

インド与党は8議席にとどまる 首都議会選、新興政党連勝


2/12(水) 5:11配信

共同通信



 【ニューデリー共同】インド選挙管理委員会は11日、首都ニューデリーがあるデリー首都圏(州に相当)議会選の開票作業を終了した。全70議席のうち、モディ首相の国政与党インド人民党(BJP)は8議席にとどまった。2015年の前回選で67議席を獲得した庶民党は62議席で、再び大勝した。

 庶民党は12年に結党され、BJPや国民会議派を中心とした既成政党が強いインドでは新興の政党。BJPは前回より5議席増やしたが、伸びなかった。国民会議派は前回に続いて今回も議席を獲得できず、国政選挙を含めて退潮傾向にある。

544チバQ:2020/02/12(水) 15:38:56
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200211-00000059-jij-asia

モディ首相与党、首都で敗北 景気低迷、反イスラム裏目 インド


2/11(火) 20:02配信

時事通信







モディ首相与党、首都で敗北 景気低迷、反イスラム裏目 インド


11日、インドの首都ニューデリーで、デリー首都圏議会選に勝利しVサインを掲げる庶民党のケジリワル氏(EPA時事)


 【ニューデリー時事】インドのデリー首都圏議会選(8日投票、定数70)は11日、開票が実施され、首都圏議会与党の庶民党がモディ首相率いる国政与党インド人民党(BJP)を破った。

 BJPは、西部マハラシュトラ州、東部ジャルカンド州の両議会選に続き地方選3連敗となった。

 選管発表によると、庶民党は2015年の前回選挙の67議席よりは減らしたものの、62議席を確保。過半数を狙ったBJPは5議席増の8議席と伸び悩んだ。有権者は1400万人超。選管によれば、投票率は62.59%と前回の67.47%から低下した。

 昨年4〜5月の総選挙では、BJPがデリー首都圏の全7議席を独占した。その後、経済成長が14年のモディ首相就任前のレベルまで落ち込んだことを背景にBJPは失速。昨年10月以降は地方議会選で連敗した。

 ヒンズー至上主義を掲げるモディ氏は昨年12月、国民の8割を占めるヒンズー教徒の支持を固め失地回復を図ろうと、「(ヒンズー教徒ら)迫害された少数派を守る」名目で周辺国からの不法移民に国籍を与える法改正を実施。イスラム教徒を国籍付与の対象から外したことで全国的な抗議行動を招き、首都圏議会選でも逆風となった。

545チバQ:2020/02/18(火) 15:39:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200217-00000540-san-asia

インド与党に逆風 地方選3連敗、「ヒンズー至上主義」「経済減速」で支持離れ


2/17(月) 16:29配信

産経新聞



 【シンガポール=森浩】インドで国政与党・インド人民党(BJP)への逆風が強まっている。8日投票のデリー首都圏(州に相当)議会選で、BJPは地域政党に大敗。直近の地方選で3連敗となった。昨年の総選挙でBJPが大勝し、盤石の政権基盤を得たかと思われたモディ政権だが、ヒンズー至上主義への反発と経済の減速が支持を揺るがしている。

 「この勝利は国にとって歓迎すべきメッセージだ」

 デリー首都圏議会選で大勝を収めた庶民党のケジリワル党首は11日、こう力を込めた。選挙管理委員会の発表によると、議会選では定数70に対し、医療費の無料化などを掲げた庶民党が62議席を獲得。BJPは8議席にとどまった。印シンクタンク、オブザーバー研究財団のサティシュ・ミスラ研究員は「選挙結果はモディ首相が無敵ではないことを示した」と分析する。

 BJPは昨年5月の総選挙で下院(定数545)の3分の2に迫る議席を獲得する大勝利を収めた。モディ政権が2月、テログループをかくまっているとして隣国パキスタンを空爆し、国民の団結を呼びかけたことが奏功した格好だ。

 強い支持を得た第2期モディ政権は、1期目に続いて人口の8割を占めるヒンズー教徒寄りの政策を推進。昨年12月、イスラム教徒以外の不法移民に国籍を与える改正国籍法を成立させた。だが、法改正は国内で激しい反発を招き、大規模なデモが継続する。

 さらに、経済の悪化が支持離れにつながる。インドの2019年7〜9月の国内総生産(GDP)の成長率は、前年同期比で4・5%増にとどまり、6四半期連続で減少。消費の冷え込みが顕著で、19年の国内乗用車販売台数は前年比12・8%減の約296万台と大幅な下落を記録した。業界団体、インド自動車工業会幹部は「過去最大の落ち込みだ」と話す。

 特に人口約13億人の約6割が居住する農村の貧困が深刻だ。原料費や設備投資費が高騰する一方、農作物は供給過剰状態にあり価格は下落する。政府は今月1日に発表した20年度予算案で、農業振興や地方でのインフラ開発に重点を置いたが、経済の起爆剤になるかは見通せない。

 デリー大のルパリ・シャルマ准教授(経済学)は「モディ氏は依然強い指導者だが、庶民に経済成長の実感は乏しく、不満が蓄積されている」とコメント。選挙の連敗が続けば、BJPは支持固めのために「ヒンズー至上主義的な政策をより推進する可能性がある」と分析している。

546チバQ:2020/03/22(日) 14:38:02
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200319-00000150-jij-asia

スリランカ、総選挙を延期 新型コロナで


3/19(木) 21:10配信

時事通信



 【ニューデリー時事】スリランカの選管当局は19日、4月25日に予定していた総選挙の投票を延期すると発表した。

 選挙運動などによる新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ目的。新たな日程は今後決める。また、スリランカ政府は19日、国民に対し20〜27日は在宅勤務を行うよう求めた。

547チバQ:2020/03/29(日) 21:51:26
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200329-00000022-jij_afp-int
指示無視して説教続けたインドの導師、スーパースプレッダーに 1万5千人が隔離下
3/29(日) 21:22配信AFP=時事
指示無視して説教続けたインドの導師、スーパースプレッダーに 1万5千人が隔離下
封鎖下にあるインド・パンジャブ州アムリツァルで、警備に当たる警察官ら(2020年3月26日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】インド北部で、新型コロナウイルスに感染したシーク教の指導者が死亡し、この指導者によってウイルスを感染させられた可能性のある少なくとも1万5000人が厳重な隔離下に置かれている。

 多数のウイルス感染を招く患者「スーパースプレッダー」となったバルデブ・シン(Baldev Singh)導師は、欧州における感染拡大の中心地となっているイタリア、およびドイツからインドに帰国後、パンジャブ(Punjab)州内の農村十数か所を巡り、説教を行った。

 この結果、同国で最も厳しいレベルの警戒態勢が敷かれることになり、インド政府が感染防止策として同国全土に課した21日間の外出禁止令を上回る厳しい規制の下、各世帯に対して特別の食料配送が実施されている。

 シン導師が暮らしていた地区の治安判事は27日にAFPに対し、「まず農村15か所の一部が18日に封鎖された。封鎖対象となった農村の住民は1万5000〜2万人とみられる。医療チームが待機し、定期的に監視している」と語った。

 地元の警察関係者によると、シン導師との接触があった19人は既に陽性反応を示し、さらに200人超が検査結果を待っている。

 シン導師と近親者2人は欧州から帰国した後、自主隔離の指示を無視し、導師が発症して死亡するまで農村を巡って説教を行っていた。この近親者2人も、検査で陽性と判定された。【翻訳編集】 AFPBB News

548チバQ:2020/04/02(木) 13:32:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200401-00000594-san-asia

インド、都市封鎖で失業増加 徒歩で帰郷も 首相は謝罪


4/1(水) 19:28配信

産経新聞



 【シンガポール=森浩】インドで新型コロナウイルス対策のため、全土を対象としたロックダウン(都市封鎖)が始まって、1日で1週間が経過した。人口約13億人の移動を原則禁じる未曾有の大規模封鎖だが、失業者が相次ぐなど混乱も起きている。低迷が続くインド経済への影響も懸念され、モディ政権は難しいかじ取りを迫られている。

 「特に貧しい人々に対し、私が過酷な措置を取ったことを謝罪する。だが、ウイルスとの戦いに他の選択肢はない」

 モディ首相は3月29日のラジオ放送で封鎖に理解を求めた。強気の発言が多いモディ氏の謝罪は珍しい。

 全土封鎖は21日間で25日から実施されている。感染拡大を防ぐため外出を制限し、食料品店や銀行など生活に必要な業種以外の商店の営業を認めていない。鉄道や地下鉄など公共交通機関もほぼ全面停止した。

 ただ、多くの産業活動が停止したことから、日雇い労働者らの失業が続出。地元メディアは1億3600万人が職を失うリスクに直面すると見積もる。ツイッターでは「モディ氏が災害を起こした」というキーワードが拡散。昨年5月の総選挙で国政与党インド人民党(BJP)の大勝を呼んだ熱狂は消し飛んだ。

 職を失った人が徒歩で故郷を目指す動きが出ており、西部グジャラート州では帰郷の交通手段を求める労働者約500人と警官隊の衝突も起きた。

 政府は事態を憂慮し、貧困層支援を軸とする1兆7千億ルピー(約2兆4千億円)の経済対策を発表。8億人を対象に米や麦を配給し、8300万世帯にガス調理用ボンベを提供する。ただ、効果は限定的との見方が強い。

 インドはここ数年、景気減速が続き、政府は1月、2019年度の国内総生産(GDP)成長率を前年度比1・8ポイント減の5・0%と予測。11年ぶりの低成長となる見通しだ。さらに新型コロナが影を落とす可能性が高く、インド紙ヒンズー・ビジネス・ラインは「政府はショックを緩和する方法を早急に見つけなければならない」と警告している。

549チバQ:2020/04/09(木) 02:58:37
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200407/mcb2004070710002-n1.htm
社会格差が感染の封じ込め阻むインド 労働者が出身村に大移動 (1/2ページ)
 4億5000万人が非公式経済に従事するインドで、社会格差が新型コロナウイルス感染症を封じ込める上での障害となる恐れが出てきた。3月25日から3週間のロックダウンに入った同国では、スラムの低賃金労働者に「社会距離」を取る選択肢はない。首都圏では、数十万人ものインドの最貧困の出稼ぎ労働者が都市部を逃れ、出身の村に向かって大移動を始めた。インドでこうした大規模な集団移動がみられたのは1947年のインド独立当時以来だ。

働かねば生活の危機

 首都デリー東部で4人の子供を育てるベイビー・デビーさんはコロナウイルスの影響でこれまでに月収の80%を失った。掃除婦として生計を立てているが、デビーさんの雇い主は多くの比較的裕福な世帯と同様に、感染予防のために人との接触を避け始め、3軒のうち2軒の仕事を失った。収入は1日約0.67ドル(約73円)に減少し、この先の生活を憂慮している。

 インドがウイルスの感染拡大阻止に奔走しているにもかかわらず、風呂・トイレ付きの1部屋に他の2家族と一緒に暮らすデビーさん一家は非常に高い感染リスクにさらされている。デビーさんは「外で働くことも家にいることも危険で、生活は非常に困難になった」と話す。

 デビーさんのように非公式経済で働く人はインド全労働者の9割を超え、同国国内総生産(GDP)の2分の1以上を支える。多くは都市に広がる880万世帯から成るスラムに暮らし、通りで物を売ったり、配管工や家政婦、ごみの収集、リキシャ(三輪バイク)の運転手などをしたりして、1日当たり平均で2ドルの収入を得る。

 モディ首相は24日に国民向けのテレビ演説で、「専門家の助言によれば、ウイルス感染サイクルを破るには21日間が極めて重要だ」と述べ、「しばらくは外出という行為を忘れてほしい。全国的なロックダウンという決定は自宅の外に境界線を引くということだ」と話した。

 インド政府が24日に新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために国内全土を21日間封鎖すると発表した結果、失業した貧困層の出稼ぎ労働者が出身地への大移動を余儀なくされている。これら貧困層の労働者の多くにとって、封鎖は死活問題だ。1日2ドル未満の賃金で働いていたこれらの労働者は収入を失い、家賃や食費を払えなくなるとの不安に駆られている。

 夫や2人の子供たちとともに歩いて帰郷するレカー・デビさんは「私たちは出身の村に帰らなければならない。都市では餓死してしまう」と話す。デビさんらは建設現場で働いていたが、業務は1週間以上前に突然停止した。

550名無しさん:2020/04/09(木) 02:58:55
高額紙幣時より深刻

 カナダのトロント大学のプラバート・ジャー教授は「2016年11月にモディ首相が高額紙幣を無効にした際、インドの最も貧しい人たちの生活は厳しさを増したが、パンデミックに歯止めがかからない場合の経済への影響はこれよりも格段に大きい。連邦・州政府は国民の健康と経済的損失を予測し、調査と対応を早急かつ大々的に強化しなければならない」と指摘する。

 貧困層の厳しい家計への支援策の一環で、デリー首都圏のアルヴィンド・ケジリワル首相は5000ルピー(約7200円)を上限として4月7日までに85万人に年金を支給、食料補助制度の受給者にはこれに上乗せして支給すると発表。南部ケララ州も2000億ルピー相当の支援、インド全貧困層の5分の1近くが暮らす北部ウッタルプラデシュ州は350万人を超える日雇い労働者と建設作業員に月額1000ルピーの送金を発表した。連邦政府は3月半ばに政府内に調査委員会を立ち上げたが、これまでに対策についての発表はない。


 世界保健機関(WHO)によるとインドが16年に支払った1人当たりの医療費は約62.72ドルで中国の約6分の1。インド連邦政府は少なくとも医療に関する予算を現在の国内総生産(GDP)比1.2%から25年までに最低でも2.5%に増額する計画だ。(ブルームバーグ Bibhudatta Pradhan、Archana Chaudhary)

551チバQ:2020/04/12(日) 15:15:22
https://www.afpbb.com/articles/-/3278210?cx_part=top_topstory&cx_position=3
インドの封鎖措置、2週間延長へ 国民13億人対象
2020年4月12日 10:20 発信地:ニューデリー/インド [ インド アジア・オセアニア ]

【4月12日 AFP】インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は、新型コロナウイルス拡大阻止のため13億人の国民を対象に行っている封鎖措置を2週間延長する方針だと、11日にモディ首相と会談した各州の首相らが明らかにした。

 3週間の予定で行われている現在の封鎖措置は14日に終わることになっているが、死者が増え続ける中、国内29州および連邦直轄領のうち一部の首相がモディ首相に封鎖措置の延長を要求した。


 オディシャ(Odisha)州とパンジャブ(Punjab)州はすでに約2週間の延長を決めているが、州境を越える人の移動によるウイルスの拡散を防ぐには全土の封鎖が必要だと指摘されていた。

 インドではこれまでに約7500人の患者が報告され、240人が死亡しているが、政府は市中感染は起きていないとしている。(c)AFP

552チバQ:2020/04/17(金) 20:19:15
https://digital.asahi.com/articles/ASN4J3F4HN4FUHBI023.html?pn=2
あれ?ヒマラヤが見える インドの外出制限、思わぬ影響
奈良部健

2020年4月17日 11時00分
 世界最悪レベルの大気汚染で知られるインドの都市部で、新型コロナウイルス対策として実施されている罰則付きの厳しい外出制限の影響を受け、大気の状態が改善しているようだ。現地メディアによると、工場の閉鎖や公共交通機関の停止、建設工事のストップなどにより、これまでかすんで見えなかったヒマラヤ山脈が離れた場所から眺望できるようになった。珍しい風景が話題になっている。

ここから続き
 インド政府は3月25日から3週間、全土で外出を禁止した。首都ニューデリーでは青空が広がり、夜には星が見えるように。ニューデリー周辺では従来、PM2・5(微小粒子状物質)の数値が「健康に良くない」レベルの日が続いていたが、現在は「普通」まで改善している。

 スイス「IQエア」の2019年の調査によると、世界85都市のうちニューデリーのPM2・5の数値は最悪だった。排ガスや建設工事、石炭火力発電所、周辺州での野焼きなどが主な原因とみられている。(奈良部健)

553チバQ:2020/04/19(日) 19:06:57
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041800275&g=int
列車改造し隔離施設に 「鉄道王国」苦肉の策―インド
2020年04月19日07時17分

新型コロナウイルス患者の隔離施設に改造された車両=インド国鉄が3月28日に提供、北東部グワハティ(AFP時事)
新型コロナウイルス患者の隔離施設に改造された車両=インド国鉄が3月28日に提供、北東部グワハティ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】線路の総延長が6万キロ超に及ぶ「鉄道王国」インドで、寝台列車を改装し、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ隔離施設を増設する取り組みが進んでいる。13億人超の人口を抱え、医療体制が脆弱(ぜいじゃく)なインドにとっては苦肉の策だ。

 インド政府の計画では、寝台車約2万両に医療設備を取り付け、最大32万人の感染者を収容する。8日時点で3250両の改造が完了した。
 インドは3月25日から全土で外出禁止措置を取っており、鉄道は運休中。改造車両は、医療施設が不足する地域に線路で移動可能だ。ゴヤル鉄道相はツイッターで「患者が余裕を持って回復できる衛生的な環境を提供する」と意義を強調した。
 インドの感染者数は18日現在で1万4000人を超え、死者は480人超。ただ、調査が追い付いていない可能性もあり、実際はより多くの人が感染している恐れもある。
 世界保健機関(WHO)によれば、インドの2011年時点での人口1000人当たりの病床数は0.7で、13超の日本を大きく下回る。

554チバQ:2020/04/20(月) 13:34:31
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200420-00000011-jij-asia

インド、貧困層対策が課題 職失い移動、感染リスク拡大 新型コロナ


4/20(月) 6:39配信

時事通信







インド、貧困層対策が課題 職失い移動、感染リスク拡大 新型コロナ


徒歩で故郷を目指すインドの出稼ぎ労働者ら=3月28日、ニューデリー


 【ニューデリー時事】インドで貧困層に対する新型コロナウイルス感染防止対策が大きな課題となっている。

 政府の調査では全人口13億人超のうち貧困層が2割強を占めるが、実態はさらに多いとみられている。大都市への出稼ぎ労働者が外出禁止措置で職を失って帰郷するなど、感染リスクの拡大が指摘されている。

 感染防止のため政府が人の移動を規制する中、失業した出稼ぎ労働者が首都ニューデリーや商都ムンバイのバスターミナルに押し寄せるなど帰郷の動きが広がり、規制の網をかいくぐって徒歩で数百キロ先の故郷に戻った人も多い。インディア・トゥデー誌(電子版)によると、ある医師は「国内でのこうした移動は感染を増大させる恐れがある」と懸念を示した。

 各地方政府は移動抑制策として、家賃や食費を賄えなくなった人々のためにシェルターを用意した。しかし、過密なシェルターでの滞在を強いられたり、情報が行き渡らずに橋の下などで密集生活を余儀なくされたりしているという。

 民放NDTVは、ニューデリーの川沿いに捨てられた腐りかけのバナナを拾い集める人々の姿を報道。「常に食料を得られるわけではない。これを拾った方がましだ」という男性の声を伝えた。

 モディ首相は3月29日、貧困層対策の遅れを認め、「私を許してほしい」と異例の謝罪をしたものの、貧困層が置かれた厳しい状況の改善はなかなか進んでいない。

555チバQ:2020/04/21(火) 13:40:06
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042000553&g=int

スリランカ観光業、なお低迷 テロ後、新型コロナ追い打ち


2020年04月20日21時34分
.






新型コロナウイルスの影響で閑散とした観光名所「仏歯寺」=3月18日、スリランカ中部キャンディ(AFP時事)

新型コロナウイルスの影響で閑散とした観光名所「仏歯寺」=3月18日、スリランカ中部キャンディ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】スリランカの主要産業である観光業は、昨年4月の連続テロで大きな打撃を受けた。客足が回復しつつあったが、今年2月以降は新型コロナウイルスの影響を受けて再び観光客が途絶えた。続く低迷に関係者は「先が見通せない」と嘆く。
 最大都市コロンボ郊外など2カ所で、日本人らを対象としたゲストハウスを営むニシャン・フェルナンドさん(58)は、「テロ事件の影響で昨年の(日本の)ゴールデンウイークは(仕事が)だめになってしまった。事件後、観光業はなかなか元に戻らなかった」と書面インタビューで打ち明けた。
 スリランカの2019年の観光収入は3590億ドル(約39兆円)あまりで、約4380億ドル(約47兆円)だった前年を下回った。政府はテロ直後から8月末まで非常事態を宣言。各国政府もスリランカへの渡航をやめるよう勧告したことが影響した。
 その後、日本政府を含め、各国が渡航規制を緩和したため、観光客は戻りつつあった。ところが、今年1月末以降、スリランカでも新型コロナウイルスが流行し、20日現在で感染者は295人(死者は7人)に上る。現在は感染拡大防止のため、国際線旅客機の発着が停止された。ニシャンさんは「昨年の分も頑張ろうと思っていたのに。感染が終息しなければ観光業はやっていけない」と落胆した。

556チバQ:2020/04/21(火) 14:08:51
https://www.jiji.com/jc/article?k=20200413039950a&g=afp

スリランカ、コロナ死者の火葬を義務化 イスラム教徒から抗議


2020年04月13日13時19分
.







【コロンボAFP=時事】スリランカは12日、新型コロナウイルスによる死者の火葬を義務化した。同国の少数派であるイスラム教徒からは、火葬がイスラム教伝統の埋葬方法に反するとの抗議の声が上がっていたが、これを無視した形だ。(写真は資料写真)
 これまでに同国で新型コロナウイルス感染により死亡した7人のうち、3人がイスラム教徒だった。当局は、遺族からの抗議を受けていたにもかかわらず、遺体を火葬した。
 パウィトゥラ・ワンニアラッチ保健・伝統医療相は12日、「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)によって亡くなった、または亡くなったとみられる人の遺体は、火葬されるものとする」と発表。
 世界保健機関(WHO)は、同感染症による犠牲者を「埋葬または火葬することが可能」としている。
 全国的に無期限の外出禁止令が発令されているスリランカでは、これまでに200人以上が新型コロナウイルス検査で陽性結果を示している。
 火葬をめぐっては、人権団体も非難している。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのビラジ・パトナイク南アジア代表は今月、「この困難な時こそ、当局はコミュニティーの分裂を深めるのではなく、団結させるべきだ」と指摘した。
 スリランカの人口約2100万人の10%を占めるイスラム教徒を代表する同国の主要政党は、宗教儀式や遺族の願いを「無神経に無視している」として政府を非難している。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

557チバQ:2020/04/22(水) 00:52:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/45c5d026aed7da28769f327856316a584b322d6e
「ウイルス拡散した」 インドでヒンズー至上主義者がイスラム教徒非難 「コロナジハード」と主張の政治家も
4/21(火) 22:50配信

毎日新聞
イスラム教団体の集会参加者の間で新型コロナウイルスの感染が広がったことを受け、居住地域を消毒する消防士ら=ニューデリーで2日、AP

 新型コロナウイルスの感染が拡大するインドで、「ウイルスを拡散した」としてイスラム教徒が非難の対象となっている。首都ニューデリーで3月に開かれたイスラム教団体の集会で大規模な集団感染が起きたためだ。ヒンズー至上主義を掲げる国政与党には、イスラム教徒がウイルスを利用して「コロナジハード(聖戦)」を仕掛けていると主張する政治家もいる。

 「イスラム教徒はヒンズー教徒を攻撃するためにウイルスを広めた」。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)では3月以降、このような投稿が相次ぐ。地元メディアによると、イスラム教徒への襲撃事件が発生しているほか、一部地域ではイスラム教徒の立ち入りが制限されるなど嫌がらせが続いているという。西部ラジャスタン州では国政与党・インド人民党の地方議員2人が、イスラム教徒への嫌悪をあおる動画を広めたとして、警察による捜査が進んでいる。

 問題となったのは、3月にニューデリーで開かれたイスラム教団体「タブリーギ・ジャマート」の集会だ。集会にはインドやインドネシア、マレーシアから数千人が参加し、集団感染が起きた。参加者はその後インド各地に戻り、ウイルスが広がった。インドの感染者数は3月25日時点で約600人だったが、現在は1万8000人に増加。保健省によると、この集会に起因する感染者は4000人以上に上る。

 インドでは2014年にヒンズー至上主義のモディ政権が発足して以降、ヒンズー至上主義者が勢いづいたとされる。人権活動家のアルビンデル・アンサリ氏は「集会が感染拡大の一因になった可能性は高く、その点はしっかりと検証されるべきだ。一方で、ヒンズー至上主義者は新型コロナを利用してイスラム教徒への憎悪を広げようとしている」と指摘する。【松井聡】

558チバQ:2020/04/26(日) 08:01:22
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042400646&g=int
遠い復興、コロナ対策に悲観 ネパール大地震から5年
2020年04月25日07時27分


ネパール大地震で建物が損傷した中部パタンの世界遺産「パタン・ダルバール広場」で再建作業を行う人々=2019年8月(EPA時事)
ネパール大地震で建物が損傷した中部パタンの世界遺産「パタン・ダルバール広場」で再建作業を行う人々=2019年8月(EPA時事)

 【ニューデリー時事】約9000人の死者を出したネパール大地震から25日で5年を迎える。しかし復興は進んでおらず、特に病院など医療機関は震災前の半分強しか復旧していない。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、地方部で十分な感染対策が取れないと悲観する声が強まっている。
 政府の復興当局によると、これまでに復旧した医療機関は震災前の55%程度。24日に電話取材に応じた保健・人口省当局者は、新型ウイルス対策について「問題は地方だ。医療設備の欠如は疑う余地がない」と説明した。
 ネパールの24日時点での感染者は48人、死者はいないとされている。ただ、もともと中国との交流が深かったことから、地元有力紙記者は「検査が追い付いていないだけだ」と懸念する。
 復興が進まない背景には、政府が世界各国の支援金を配分できていない問題がある。震災から2年半ほどの間は政争が繰り返され、現在までに投入されたのは、被害額約7060億ルピー(約6200億円)の半分程度にとどまる。
 特に地方では被災家屋の復旧さえ進んでいない場所も多い。3月末から新型ウイルス対策で外出禁止措置が続くが、被災者は間借りした他人の家などで日々を過ごしている。政府の復興当局者は「貧困層などの少なくとも1万5000世帯が住宅を再建できないままだ」と認めた。
 政府は国際援助団体の力も借りながら家屋再建を進めざるを得ないが、当局者は「コロナ危機が過ぎ去った後に進展があると望んでいる」と言葉は少ない。

559チバQ:2020/04/30(木) 14:54:42
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042800778&g=int
インドの貧困層襲うコロナ 150キロ歩き、命尽きた少女―「全土封鎖」のしわ寄せ
2020年04月29日07時44分


徒歩で故郷を目指すインドの出稼ぎ労働者ら=3月28日、ニューデリー
徒歩で故郷を目指すインドの出稼ぎ労働者ら=3月28日、ニューデリー

 【ニューデリー時事】13億超の人口を抱えるインドでも新型コロナウイルスの感染が深刻化しており、「全土封鎖」状態になって1カ月が過ぎた。こうした中、経済活動が停止になり失職した12歳の出稼ぎ少女が、帰郷しようと約150キロ歩いた末に命が尽きた悲劇は、社会に大きな衝撃を与えた。徹底した外出禁止など感染防止措置のしわ寄せは、人口の多くを占める貧困層に集中。モディ首相が貧困層対策で謝罪する事態にまで発展した。

 ◇失職し帰郷の途中に
 民放NDTVなどによると、南部テランガナ州のトウガラシ農園で出稼ぎをしていたジャムロ・マクダムさん(12)は15日、故郷のチャッティスガル州に向け歩きだした。職を失い帰郷せざるを得なくなったとみられる。日中の気温は30度を超えるが、公共交通機関も止まる中、徒歩しか選択肢はなかった。
 インド政府は3月25日から感染防止のため全土で徹底した外出禁止措置を取っている。外出が見つかり捕まれば、棒でたたかれるなどの罰が待っており、帰郷もできなくなる。マクダムさんは検問を避けるため、一緒に出稼ぎに来ていた親族らと森を切り開きながら約150キロ歩いたが、自宅までは残りあと15キロ足らずの地点で力尽き、息絶えた。
 父のアンドラムさんはNDTVに対し「3日間歩き続けていた」と話した。死因は脱水症状と栄養失調とみられている。マクダムさんは「1日に最大で400ルピー(約560円)程度を稼ぎ、ほとんどを家族に送金していた」(英BBC放送)とされ、新型コロナを契機に貧困層の悲惨な現実も改めてクローズアップされている。
新型コロナウイルス対策で外出禁止措置を取る中、国民に語り掛けるインドのモディ首相=14日、ニューデリー(インド政府提供・AFP時事)
新型コロナウイルス対策で外出禁止措置を取る中、国民に語り掛けるインドのモディ首相=14日、ニューデリー(インド政府提供・AFP時事)

 ◇「私を許して」と首相
 インドではそれに先立つ3月29日、経済活動の停止のあおりで失職し、首都ニューデリーから帰郷する途中の出稼ぎ労働者の男性が、約200キロ歩いた末に死亡した、と伝えられた。このほかにも、公共交通機関が動かないため、数百キロを歩いて故郷を目指す人たちが相次いでいる。
 背景には、人口の6割が住む農村部で職が見つからないため、貧困層が短期労働者として都市などで出稼ぎを迫られている現実がある。貧困層は政府調査では2割強だが、実態は6割近くに上るという見方もある。
 外出禁止措置を受け、ニューデリーなどでは、当局が食料を配布し、滞在場所となるシェルターを用意するなどの対策を取っているが、十分には周知されていないもようだ。テランガナ州でも出稼ぎ労働者に対して米、小麦を配給しているが、マクダムさんには届かなかった可能性がある。
 モディ首相は3月29日の演説で、貧困層対策が不十分と認め、「私を許してほしい」と謝罪。対策を急ぐ考えを示したが、今月28日までに2万9000人超が感染し、930人超が死亡する中、感染拡大の防止が貧困層に及ぼすしわ寄せの厳しさに苦悩している。

560チバQ:2020/04/30(木) 15:13:27
https://www.sankei.com/world/news/200430/wor2004300001-n1.html
【当世インド事情】都市封鎖で大気汚染が改善「ヒマラヤが見えた」
2020.4.30 06:00

 新型コロナウイルスの流行を受け、世界各国がロックダウン(都市封鎖)などの拡大防止措置に踏み切る中、大気汚染が改善されたという報告が相次ぐ。顕著なのが「世界最悪レベル」の汚染で知られるインドだ。あまりの深刻さから「ガス室」とも呼ばれたが、過去20年で最良の状態となっている。経済活動や人の動きが止まったことが思わぬ効果を生み出した格好だ。
(シンガポール 森浩)

■インドが「大気汚染ワースト」上位独占

 近年、大気汚染といえば、街中がスモッグで覆われた中国の都市の様子が報じられることが多かった。だが、最近では経済発展にともなってインドが深刻さを増している。特に冬季の空気の悪さについて、デリー首都圏のケジリワル首相は「ガス室と化している」とも表現している。

 家電メーカー「IQエア」(スイス)のまとめによると、2019年の「大気汚染が深刻な都市ランキング」のワースト1位はインド北部ウッタルプラデシュ州ガジアバードだった。年間を通じた大気中の微小粒子状物質「PM2・5」の平均濃度は、1立方メートルあたり110・2マイクログラム。日本の環境省は70マイクログラム以上を「健康影響が生じる可能性が高くなると考えられる」としており、高い数値であることがうかがえる。

 ランキングでは、大気汚染が深刻な上位30都市のうち21をインドが占める。ニューデリー(デリー)は5位に入っており、「世界一大気汚染が進んだ首都」となっている。

 ランキングには中国の都市も入っているが、IQエアは「多くの主要都市の大気の質は改善している」と分析している。


■都市封鎖で劇的改善

 インドで大気汚染を示す数値が改善したのが、新型コロナ対策として都市封鎖が始まった3月25日以降だ。モディ政権は、食料品販売や銀行など生活に必要なサービスを除いてほとんどの職場を閉鎖し、鉄道や地下鉄など公共交通機関の運行も停止した。

 米航空宇宙局(NASA)の4月上旬のデータによると、インド北部の大気汚染がこの時期としては「過去20年で最低の水準」になったという。ロイター通信も都市封鎖以降のニューデリーのPM2・5の平均濃度は44マイクログラムで、まれに見る「良好」と報じた

 産業が止まったことや、都市封鎖で電力需要が急落したため、ニューデリーから半径300キロ以内にある12の火力発電所のうち11が操業を停止したことも影響したようだ。

 ツイッターでは、北部パンジャブ州で、これまでスモッグでかすんでいたヒマラヤ山脈が「はっきり見える」との報告も相次いだ。工場からの排水がなくなり、ヒンズー教徒の「聖なる川」であるガンジス川の水質も改善したという。

■各国で改善も…「期間限定」との見方

 こうした環境改善は世界中で確認されている。

 IQエアのまとめによると、米ロサンゼルスでは、都市封鎖後にPM2・5の平均濃度が、19年の同時期と比べて31%減少した。ニューヨークでは25%、韓国ソウルでは54%低下したという。中国でも生態環境省が発表した今年1〜3月のデータによると、全国337都市のPM2・5の平均濃度が前年同期に比べ14・8%下がった。

 しかし、こうした近年まれに見る青空と新鮮な空気も、都市封鎖が終わるまでの限定的なものという見方が大勢だ。各国政府は行動制限を緩めるタイミングを見計らっており、米トランプ政権は16日、経済活動の再開に向けた指針を公表した。インドのモディ首相も14日の演説で都市封鎖を5月3日まで延長することを発表しつつ、経済的な影響に配慮して一部地域で解除を進める方針を明らかにしている。


 インドで環境保護に取り組むビンレンドゥ・ジャハ氏は「ロックダウン終了後は、景気刺激策や経済再生計画が始まるだろう。最も恐れているのは環境が最初の犠牲者になることだ」とコメント。流行収束の見通しが立たなない中、「コロナ後」を憂慮している。

561チバQ:2020/05/03(日) 21:05:35
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020050300119&g=int
インド、全土封鎖を再延長 経済考慮、規制緩和へ―新型コロナ
2020年05月03日14時44分


外出禁止違反者を捕らえてしゃがませるインド警察=4月30日、北部アムリツァル(AFP時事)
外出禁止違反者を捕らえてしゃがませるインド警察=4月30日、北部アムリツァル(AFP時事)

 【ニューデリー時事】インド政府は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため3月末から全土で実施中の封鎖措置を今月17日まで延長した。延長は2度目で、外出規制が計54日に及ぶことになる。今後は経済への打撃を考慮し、感染の程度に合わせて地域ごとに規制を緩和する見通しだが、感染がさらに拡大する恐れもある。
 政府は今月1日、全土封鎖の再延長と同時に、感染の実態に合わせて三つの区分を設定し、地域ごとに規制を緩和すると発表した。緩和区域では、出社人員を通常の3分の1に抑えれば活動を再開できる企業が多い。モディ首相は2日、ツイッターで「政府は、経済活動が新型ウイルスに伴う困難を克服するのを手助けする」と強調した。
 人口13億人超のインドの感染者数は約4万人。死者も1300人を超えた。封鎖開始の3月25日時点で約600人だった感染者は、違反者を棒で殴るなど厳しい外出禁止措置にもかかわらず、60倍を超えた。

562チバQ:2020/05/03(日) 21:16:00
https://digital.asahi.com/articles/ASN527HJ9N4XUHBI01K.html?pn=10
「飢え死にする」 コロナで解雇、150キロ歩いて帰郷

奈良部健 ヨハネスブルク=石原孝

2020年5月3日 5時00分
 新型コロナウイルスの大流行により、世界中で4億人以上が貧困状態に陥り、貧困問題は10年前に逆戻りする恐れがある――。国連大学の研究所が先月、そんな予測を出した。報告書を書いた研究者は事態の深刻さを「まるで貧困の津波だ」と語った。途上国で今、何が起きているのか。

 「逃げないと飢え死にすると思った」。インドの首都ニューデリーから故郷ウッタルプラデシュ州の村まで約150キロを2日かけて歩いて帰った運転手のラジュパルさん(42)は電話取材にそう語った。

 「ロックダウンによる経済損失は避けられない。しかし、今はコロナから国民の命を守ることが大事だ」とモディ首相が宣言し、全土封鎖が始まったのは3月25日。翌日、ラジュパルさんは雇い主から解雇され、すでに働いた分の給与の支払いさえ拒まれた。

 村には妻と5歳から14歳の子ども5人を残し、首都で同業仲間たちと一部屋を間借りして、15年間働いてきた。月収1万4千ルピー(約2万円)のうち、半分を家族の元に送金。「家族の食料や衣服、電気代を支払うので精いっぱいだったが、封鎖で全てを失った。ただ村に帰れば食べるものはあると思った」

 一部を除く商店と企業は閉まり、鉄道やバスも止まっていた。ラジュパルさんは27日朝6時に歩き始めた。小麦でつくったチャパティ4枚と下着、現金150ルピー(約200円)以外に持って行くべきものはなかった。同じ頃、故郷へと歩いた労働者らは、数百万人に上ったとされる。

 ラジュパルさんは昼は気温30度以上の炎天下を歩き、夜は路上で寝た。「これからどうやって生活していくのかを考えると、歩き疲れていたが眠れなかった」

 ニューデリーから南東へとのびる国道24号。首都を逃れた人々がアリの列のように先まで見え、背後にも続いていた。皆、無言だった。子連れの家族もいて、聞こえるのは歩き疲れた子どもの泣き声だけ。

 父母が乳幼児を抱っこして強い日差しから守るように、足や体をさすっていた。道ばたに腰を下ろしてめったに通らない車を待ち、車が来ると「歩けない子どもがいるから乗せてほしい」と叫んでいる母親もいた。

 地元メディアによると、12歳の少女は故郷の村まで150キロを歩いている途中で死亡した。

 大移動によって、感染が都市から農村に広がる恐れも指摘された。各州政府は食料や家を失った人のためにシェルターを用意したが、過密な場所での滞在を強いられることも。都市からのウイルスの持ち込みを恐れた地方当局が、路上に避難者を集めて消毒液を放水した様子も報じられた。

 ラジュパルさんが村に帰ると妻は無事を喜ぶと同時に、顔を曇らせた。「今後の生活をどうするか、不安になったんだと思う」。数日後、息子が地元の市場から泣いて帰ってきた。村の人たちから「なぜお前の父親は戻ってきたのか。病気をまき散らしにきたのか」と怒鳴られたという。家が村人から襲撃されないか不安が続く。

 ラジュパルさんは状況が改善すればまたニューデリーに戻って働くつもりだという。「村にいても仕事はない。恐ろしい思いをしたが、戻らないと生きていけない。ただ、いつになったら戻れるのかはわからない。戻れても仕事が見つかるのか」と話す。(奈良部健)

563チバQ:2020/05/03(日) 21:16:32
避難所に1千人 政府支援も届かず
 商店や露店がひしめくインド・デリーの旧市街。ラジュディープさん(40)は市場の荷物運び(クーリー)で生計を立てる。800ルピー(約1100円)ほどの1日の稼ぎから、東部ビハール州の村に住む両親や妻、5人の子どもたちに仕送りしてきた。

 一家で唯一の稼ぎ手だったが、全土封鎖で市場は閉鎖され、稼ぎは途絶え、「3日後には食料と手持ちの金は尽きた」と朝日新聞助手に語った。

 同郷の仲間26人と、野菜用の小型トラック3台を借りて故郷を目指すことにした。「警察に知り合いがいるから大丈夫だ」と請け負った運送業者は1人5千ルピー(約7千円)という高額を要求。借金をした友人もいた。すし詰めで荷台に揺られ、500キロほど走った町で警察から引き返せと命令された。

 車がデリーに戻ると、目的地に着けなかったのに運転手は運賃の返金を拒んだ。警察署に駆け込むと「規則に違反して移動したのが悪い」と怒声を浴びせられるだけ。NGOなどが運営する体育館内の一時避難所に連れてこられた。現在もそこにいる。

 約1千人がそこで雑魚寝し、1日2回出されるチャパティと豆カレーを食べる以外、他にすることがない。横になるか、故郷の家族に電話をするだけだ。

 政府は、貧困層への支援を中心とする1兆7千億ルピー(約2兆4千億円)の経済対策を発表。8億人を対象に米や麦を配給、8300万世帯にガス調理用ボンベを提供すると説明した。

 ラジュディープさんは「自分には何も届かない。家族も金がなくて困っている。いつまでもここにいるわけにはいかない。だが、いつになったら出られるのか」と話す。

 避難所にたどり着いた人はまだ幸運なのかもしれない。地元メディアによると、デリー近郊では、塗装業の男性が稼ぎを失い、妻や4人の子どもたちを養えるか悩んで自殺した。直前に自分の携帯電話を売って手にした2500ルピー(約3500円)で砂糖や小麦、米のほか、子どもたちが酷暑でも眠れるよう、扇風機を買って妻に渡したという。

 近年、インドは「世界の成長エンジン」ともてはやされてきた。その陰で、国際労働機関(ILO)によると、露天商や運転手、建設現場の労働者など、政府による管理や保護が及ばない非公式部門(インフォーマルセクター)の立場の弱い労働者が約9割を占める。

 彼らを直撃した全土封鎖が始まった3月25日から、感染者数は56倍の約3万7千人に増えた。元の暮らしに戻れる見通しは全く立たない。(奈良部健)

564とはずがたり:2020/05/06(水) 19:27:06
すげえw

ダハラ・カグラバリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動検索に移動
座標: 北緯26度08分59秒 東経88度45分43秒
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%8F%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%AA

飛地があった当時の状況を示す地図。中央を縦に貫く、橙色で示された国境線の左がバングラデシュ本土で、右がバングラデシュ領内にあるインド領の飛び地。飛び地が入れ子構造になっており、矢印で示されたダハラ・カグラバリ (#51) は世界で唯一の三重飛地であった。

飛地に付番した地図。矢印のついた3つの注記のうち左下のもの(51 inside 19 inside 47)が指すのが、ピンクの51番で示されるダハラ・カグラバリ (#51) である。
ダハラ・カグラバリ(英: Dahala Khagrabari, ベンガル語: ?????? ??????????)は、かつてバングラデシュ領内にあった、インド領の飛地(西ベンガル州クーチ・ビハール県所属)。インドとバングラデシュの国境地帯にあった飛地群の一つで、2015年5月6日に他の飛地とともにバングラデシュに譲渡された。

インドとバングラデシュの国境地帯にはかつて、バングラデシュ領内に106のインド領、インド内に92のバングラデシュ領の飛地群があった。整理上 #51 と付番された土地[1]は、バングラデシュ領内にあるインド領の中のバングラデシュ領の中にあるインド領、すなわち三重の飛地となっていた点で特異である。面積は7000平方メートル。

565 チバQ:2020/05/07(木) 02:10:48
>>564
https://geolog.mydns.jp/www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/index-2.html
飛び地研(吉田一郎 さいたま市議のホームページ)が詳しいですよ!

566チバQ:2020/05/07(木) 14:39:24
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200507-00000023-jij_afp-int
インド化学工場でガス漏れ、5人死亡1000人以上搬送 コロナでタンク放置か


5/7(木) 14:07配信
【AFP=時事】(更新)インド東岸の港湾都市ビシャカパトナム(Visakhapatnam)にある「LGポリマーズ(LG Polymers)」の化学工場でガス漏れが発生し、少なくとも5人が死亡、1000人以上が病院に搬送された。現地の警察と医療当局者が7日、発表した。

 一方、現地紙タイムズ・オブ・インディア(Times of India)は、8歳の少女を含む8人が死亡、5000人が体調不良を訴えていると伝えている。工場の周囲3キロ圏内では人々がパニックに陥り、多くの人が路上に倒れているという。

 警察によると、容量5000トンのタンク2基からガスが漏えいした。7日午前3時半(日本時間同7時)ごろ、地元住民から、大気中にガスが漂っていると通報があったという。

 警察はAFPの取材に、タンクは新型コロナウイルスの感染拡大を受けてインド全土で3月末から始まったロックダウン(都市封鎖)を受け、放置状態にあったと話した。放置されたタンク内で化学反応が起きて、熱が発生したのがガス漏れの原因だとの見方を示している。

 警察によれば、近隣の病院に入院した被害者のうち少なくとも70人は意識がなく、200〜500人の市民が病院で治療を受けている。また、現地の医療当局者は、病院に搬送されたのは少なくとも1000人に上り、自宅で意識不明に陥っている人がいる恐れがあると述べている。

 インドのテレビ局各社は、ビシャカパトナムの路上に女性や子どもを含む大勢が横たわっている映像を報じている。

 LGポリマーズの化学工場は、ビシャカパトナム近郊にある。同市とその周辺には約500万人が居住している。【翻訳編集】 AFPBB News

567とはずがたり:2020/05/07(木) 15:46:34
>>565
吉田一郎,なんだかお騒がせな感じだったんですけど地理マニアだったとは!!

568チバQ:2020/05/08(金) 15:59:48
https://digital.asahi.com/articles/ASN5835CZN57UHBI00Z.html?pn=4
インドの酒屋に長蛇の列 営業解禁、コロナ対策で増税も


有料記事 新型コロナウイルス

奈良部健
2020年5月8日 12時17分
 新型コロナウイルス対策のため人口13億人を対象にしたロックダウン(全土封鎖)が続くインドで、感染者数が多い地区を除いて4日から営業が解禁された酒屋に、人々が長蛇の列をなして密集した。感染拡大を恐れた地元政府は酒税を引き上げたり、酒屋の営業許可を取り消したりと対応に追われている。

 デリー首都圏政府は5日、酒類の小売価格に70%の特別コロナ税を新たに課した。増税で行列に並ぶ市民を減らす狙いがある。首都圏政府のケジリワル首相は「社会的距離を取ることを守れないのなら、緩和策をやめなければならない」と語った。首都圏政府は、インターネット上であらかじめ申請してから指定時間に酒屋に買いに行く仕組みも導入した。

 3月25日から始まったロックダウンでは、事業所や工場を止め、外出は食料や医薬品の買い出しに限定してきた。経済活動の停止で、首都圏政府の4月の税収は例年の11分の1以下の30億ルピー(約42億円)まで減ったという。


ここから続き

 酒を買い求める人が密集する状況は各地でみられ、最も感染者数が多い商都ムンバイでは、一度出した酒屋の営業許可を5月6日に取り消した。こうしたなか、地元メディアによると、中部マディヤプラデシュ州で警察が過去に押収して署の金庫室に保管していた酒のボトル950本がなくなったほか、北部ハリヤナ州でも20万本の酒が倉庫から盗まれたとみられるという。

 インドの感染者数は約5万人に増え、インド政府は5月3日までだったロックダウンの期間を17日まで2週間再延長した。ただ、政府は経済活動を徐々に再開させるため、感染者が少ない地域では規制を緩和する考えで、すでに一部地域では工場の操業などを許可している。(奈良部健)

569チバQ:2020/05/10(日) 21:10:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae6cd4b8b1500abbbd759e956055337190a85ce9
ガス漏れ起きたLG化学工場、群衆が犠牲者の遺体担ぎ閉鎖要求 インド
5/10(日) 18:07配信

AFP=時事
インド・ビシャカパトナムの化学工場で、抗議を繰り広げる住民(2020年5月9日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】インドの化学工場から有毒ガスが漏れ、12人が死亡した事故を受け、工場の閉鎖を求める人々が9日、犠牲者の遺体を担いで工場に詰め掛けた。

 ガス漏れは7日未明、同国東岸の港湾都市ビシャカパトナム(Visakhapatnam)近郊にある韓国LG化学(LG Chem)所有の工場で発生。現場周辺から逃れようとした数百人が負傷し、多数が意識を失った。死者のうち少なくとも3人が子どもで、数十人が今も入院している。

 州政府当局は9日、現場の視察のため同工場を訪問。これに合わせ、300人ほどの群衆が警察や警備員を押しのけ、工場に詰め掛けた。

 犠牲者3人の遺体を乗せた担架を運ぶのを手伝う人々の姿もあり、遺体を覆う黒い布の下からは、犠牲者らの足が突き出ていた。

 群衆は、犠牲者への正義と工場の閉鎖を求めるスローガンを叫んだが、その後警備員によって押し返された。遺族らもそばに立ち、多くの人の目には涙が浮かんでいた。

 当局は、ガス漏れをめぐり過失致死容疑で捜査を開始。また同国で環境関連事件を管轄する裁判所はすでに、同社に対する仮処分として罰金620万ドル(約6億6000万円)の支払いを命じている。

 警察によると、同工場は新型コロナウイルスの感染拡大防止策としてインド全土で実施されていたロックダウン(都市封鎖)を受け放置状態にあった。放置されたタンク内のガスが過熱したのが、ガス漏れの原因だとの見方を示している。

 LG化学は、ロックダウンを受け操業を工場を停止していたことを認めているが、保守点検作業員は常駐していたと主張している。【翻訳編集】 AFPBB News

570チバQ:2020/05/11(月) 11:03:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200511-35153530-cnn-int

新型コロナ感染者、全世界で400万人突破 インドで鉄道再開の動き


5/11(月) 11:00配信

CNN.co.jp







新型コロナ感染者、全世界で400万人突破 インドで鉄道再開の動き


新型コロナウイルスの感染者が全世界で400万人を超えたことがわかった


(CNN) 新型コロナウイルスの感染拡大が世界的に広がるなか、新型コロナに感染した人の数が全世界で400万人を超えたことがわかった。米ジョンズ・ホプキンス大学が集計した。新型コロナウイルスによる死者数は少なくとも28万1000人。米国での感染者数は少なくとも132万人、死者数は少なくとも7万9000人。

写真特集:新型コロナ対策で外出制限、世界各地で人影消える

インドで鉄道の一部運行再開の動きが出ている。再開は12日から始まる見通し。鉄道省によれば、ニューデリーとムンバイを結ぶ区間など15の路線について、特別列車の運行を始める。他の路線についても、利用状況などに応じて追加される。有効な乗車券を持った乗客だけが駅に入ることができ、乗客はマスクの着用や出発時の検査などが義務付けられる。症状のない人だけが列車に乗ることができる。

一方、都市交通局(MTA)によれば、ニューヨーク市の乗客数は90%減少した。これは平日の利用者数が約50万人で、週末の利用者数はさらに少ないことを意味する。MTA幹部によれば、2000人以上が毎日、24時間態勢で、夜間の運休時も含めて、車両や駅の清掃や消毒を実施している。

夜間に地下鉄の運行を休止したことで、車両や駅の消毒といった作業がしっかりと実施できるようになったという。同幹部はまた、地下鉄の夜間運休を受けて、サービス拡充のために急行バスの増便を行っていると述べた。

571チバQ:2020/05/12(火) 18:55:47
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200512-00000579-san-asia

インド国鉄、一部で運行再開 モディ政権、感染者増でも経済再開目指す


5/12(火) 17:52配信

産経新聞



 【シンガポール=森浩】新型コロナウイルスの拡大阻止のためのロックダウン(都市封鎖)が続くインドで12日、中止されていた国鉄の運行が一部路線で再開された。モディ首相は経済活動や企業活動を通常に戻したい考えだが、国内ではロックダウンでも感染拡大に歯止めがかかっておらず、慎重意見も根強い。

 運行が再開されたのは、首都ニューデリーと西部ムンバイなどの大都市を結ぶ1日15本の列車。再開する路線を拡大したい方針で、モディ氏は「経済活動を活性化させるために必要だ」と意義を強調した。

 3月25日から始まったロックダウンは、2回延長されており、現在の期限は今月17日までとなっている。だが、経済活動の停止が日雇い労働者ら都市貧困層の失業につながり、徒歩で故郷を目指す人の列が社会問題化した。4月の新車販売台数がゼロになるなど国内産業への影響も大きく、地元格付け機関はロックダウンがインド全体で1日当たり約46億ドル(約5千億円)の損失を生んでいると試算している。

 こうした負の影響に危機感を募らせた政府は今月1日、感染の実態に合わせて3つの区分を設定し、感染状況を見ながら、地域ごとに段階的に規制を緩和していく方針を明らかにした。モディ氏は11日の国内各州の知事とのテレビ会議で、「感染率を下げることと、市民活動を増やすことを同時に行う」と説明した。

 一方、国内の感染者数は増え続けており、ロックダウン開始時の約600人が12日には7万人を超えている。早期の経済活動再開は感染拡大に拍車を掛けることにもなりかねず、印紙トリビューンは「経済活動の再開は、(感染者が)増加する曲線が平坦(へいたん)になることと並行して行われるべきだ」と指摘している。

572チバQ:2020/05/15(金) 18:10:37
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200514-00000024-jij_afp-int

検問所で男性射殺、抗議のデモ隊 軍と衝突 インド・カシミール


5/14(木) 15:59配信

AFP=時事







検問所で男性射殺、抗議のデモ隊 軍と衝突 インド・カシミール


インドのジャム・カシミール州バッジャンで、25歳の男性が検問所で兵士らに射殺されたことを受けて、射殺された男性の自宅に集まりシュプレヒコールを上げる親族や地域の住民ら(2020年5月13日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】インドとパキスタンが領有権を争うカシミール(Kashmir)地方のインド側で13日、男性(25)が検問所で兵士に射殺された。これを受け、多数のデモ参加者が怒りの声を上げ、印政府軍の兵士らと衝突した。当局と地元住民が明らかにした。

【写真】兵士に射殺された男性を悼む親族や住民ら

 インド政府は昨年8月、ヒマラヤ(Himalaya)地域にありイスラム教徒が多く住むジャム・カシミール(Jammu and Kashmir)州の自治権を剥奪した。ジャム・カシミール州は昨年10月31日にジャム・カシミールとラダック(Ladakh)の二つの連邦政府直轄地に分割され、ジャム・カシミールでは事態の沈静化を図るため夜間外出禁止令が出され、緊張が高まっていた。

 死亡した男性は、ジャム・カシミールの夏季の行政府所在地、スリナガル(Srinagar)郊外の検問所付近で車を運転していたところ、治安部隊の兵士らに銃撃された。警察は、「疑わしい状況」の中、検問所2か所で止まるよう指示したものの男性が無視したため、兵士らが車に向かって発砲したと述べた。

 目撃者はAFPに対し、男性は検問所で兵士らの質問に答えるため車から降り、その後車に戻ろうとした際に撃たれたと話している。

 男性死亡のニュースが広がると、多くの住民が通りに出て反インドデモに参加し、「インドは帰れ!」「自由をわれらに!」などと叫んだ。

 投石する覆面姿のデモ参加者らも見られ、軍はデモ隊を解散させるため催涙弾や散弾を発射した。衝突が激化したことを受け、同地域では携帯電話のサービスも停止された。【翻訳編集】 AFPBB News

573チバQ:2020/05/17(日) 17:57:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/298c66346a24bd7d44789e46c8b347fda82c4bca
インド、全土封鎖が期限に 一段と規制緩和進める方針
5/17(日) 15:19配信

共同通信
16日、インド・アーメダバードで、鉄道への乗車を待つ移民の労働者ら(ロイター=共同)

 【ニューデリー共同】インド政府が新型コロナウイルス対策として3月25日から続けている全土封鎖が17日、期限を迎えた。18日以降の措置について正式な発表はない。4月下旬から徐々に規制を緩めており、感染拡大が続く地域の封鎖を続ける一方、一段と緩和を進めていく方針とみられる。

 全土封鎖当初は生活必需品の買い出し以外、外出は厳しく制限された。州境を越える移動も原則禁止された。4月下旬からは感染者が少ない地方の工場の操業や出稼ぎ労働者の帰郷が認められ、今月には感染が続く地域でも、民間企業の事務所で従業員の3分の1まで出勤が可能となった。感染者は9万人超まで増えた。

574チバQ:2020/05/20(水) 10:59:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200520-00000011-jij_afp-int

ネパール新地図にインドとの係争地域、領土問題激化必至


5/20(水) 10:34配信

AFP=時事







ネパール新地図にインドとの係争地域、領土問題激化必至


ネパールの首都カトマンズで、インドの道路建設に反対するデモ隊(2020年5月11日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】ネパール政府は18日の閣議で、インドとの領有権問題の火種となっている地域を領土に含む新しい地図を発表することを決定した。政府関係者らは、新地図は戦略的に重要な領土を含んでいると述べている。

 シバ・マヤ・トゥンバーンヘ(Shiva Maya Tumbahangphe)法相がAFPに語ったところによると、新地図にはリプレク(Lipu Lekh)地域と、カラパニ(Kalapani)およびリンピヤドゥラ(Limpiyadhura)の一部地域が含まれている。これらの地域一帯は計300キロ平方メートル以上の広さで、インドおよび中国と国境を接する重要地域と考えられている。

 今月に入り、インドが北部ウッタラカンド(Uttarakhand)州でネパールとの係争地であるリプレク峠に至る全長80キロの道路を開通させて以降、ネパール各地では抗議デモが相次いでいる。

 ネパール側はカリ川(Kali River)に沿って国境を定めた1816年の条約に基づき、リプレク峠の領有権を主張しているが、両国はカリ川の水源について合意していないことから領土問題が生じている。

 トゥンバーンヘ法相は新地図の発表と平行し、「ネパールは国境問題を解決するために外交ルートを通じてインドとの対話を始める」と語った。

 リプレクと隣接するカラパニ地域には1962年のインドと中国による国境紛争以降、インド軍が配備されているが、ネパールはカラパニ地域の領有権を主張している。

 インドとネパールは両国そろってカラパニ地域とリプレクを自国の政治地図に含めてきたが、ネパールの地図にはこれまでリンピヤドゥラは含まれていなかった。

 国境問題専門家のブディ・ナラヤン・シュレスタ(Buddyhi Narayan Shrestha)氏は、「それはネパールが最初に地図を作成した1970年代に論争となった問題だが、その際、リンピヤドゥラ地域はインドとの協議の後に地図に含めるとの決定が下された」と述べる。

 ネパール側は、インドの新道路建設を「一方的な行為」と非難している。一方、インド側は新道路について、「完全にインドの領土内にある」と主張し続けている。

 ネパールはこれ以降、カラパニ付近に治安部隊を配備している。

 インド軍のM・M・ナラバニ(M.M. Naravane)陸軍参謀長は15日、ネパールの反応について「どこか他からの要請」を受けているのだろうと述べ、中国の関与をほのめかした。【翻訳編集】 AFPBB News

575チバQ:2020/05/21(木) 09:17:45
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200520-00000041-jij_afp-int

インド東部に「スーパーサイクロン」上陸、被害に警戒


5/20(水) 22:32配信

AFP=時事







インド東部に「スーパーサイクロン」上陸、被害に警戒


ベンガル湾を進むサイクロン「アンファン」。米航空宇宙局アース・オブザバトリー提供(2020年5月20日入手)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】(図解追加)インド東部に20日夜、近年最強級のサイクロン「アンファン(Amphan)」が上陸した。同国と隣国バングラデシュでは住民数百万人が避難し、祈りをささげた。アンファンは最大瞬間風速約53メートルという猛烈な風を伴っており、広範囲に被害が出る恐れが懸念されている。


 バングラデシュの赤新月社(Red Crescent)はアンファンの上陸直前、1人の死亡を発表した。亡くなったのはボランティアで、村人たちを避難所に移動させていたところ、ボートが転覆し水死したという。

 当局は、サイクロンの被害が予想される進路沿いの低地の住民の避難を急いでいる。バングラデシュでは240万人、インドでは65万人超がすでに安全な場所に移動したとされるが、新型コロナウイルスの感染対策で課された予防措置に従う必要があることから、活動は難航している。

 ベンガル湾(Bay of Bengal)で「スーパーサイクロン」が発生するのは、1999年以来初めてで、観測史上でも2回目。

 猛烈な風に加え、数メートルの高潮も予想されている。高潮は、沿岸から内陸へ数キロの範囲まで被害をもたらす恐れがあり、サイクロンや台風、ハリケーンで死者が出る主な要因となっている。【翻訳編集】 AFPBB News

576チバQ:2020/05/31(日) 14:40:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e3fe9b64500a2ad8cffd56fdbb00469a21d7915
インドの全土封鎖、段階的に解除へ 感染拡大続く
5/31(日) 14:22配信

時事通信
 インド政府は30日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため3月末から実施している全土封鎖措置を31日で終了すると発表した。

 6月以降は段階的に解除する。インドでは4月下旬以降、封鎖による規制を徐々に緩和してきたものの、感染拡大傾向は続いており、封鎖解除により歯止めがかからなくなる恐れがある。

 インドでは30日までの24時間に約8000人が新たに感染。累計の感染者数は18万1000人超、死者は約5200人に上る。

577チバQ:2020/05/31(日) 15:57:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/1270ad43ed9572b5f218596bd2d1f1771368fc84
中国インド実効支配線付近で両軍殴り合い、投石 武器使わず深刻化避ける
5/30(土) 22:12配信

毎日新聞
 中国とインドの実効支配線付近で今月上旬以降、両軍が対峙(たいじ)している。インドメディアによると、両軍の兵士250人による殴り合いが発生したほか、双方が兵士5000人を増派した。沈静化のめどは立っていないが、両国は実効支配線付近で警備する兵士同士が衝突しても武器を使わないなど、本格的な戦闘を避けるための対策を講じており、対話を通じた事態打開の道を探っているとみられる。

 インドメディアによると、インド北部の連邦直轄地ラダックのパンゴン湖近くで5日、インドが進める道路建設を巡って両軍兵士が殴り合ったり、投石し合ったりして負傷者が出た。

 その後、他の複数の場所で中国側が兵士を増派し、インド側も対抗する形で兵力を増強した。インド側は「中国側が先に越境してきた」と主張している。9日にはインド北東部シッキム州の両国の国境でも兵士による殴り合いが起きた。

 両軍兵士による殴り合いなどはこれまでも度々発生してきた。核保有国の両国は、領土問題で緊張が過度に高まることは望んでおらず1993年、96年、2013年の計3回、国境防衛に関する合意を結び、本格的な戦闘を避ける対策を講じてきた。

 中印関係に詳しい印シンクタンク、オブザーバー研究財団のラジャゴパラン氏によると、両軍とも警備では重武装せず、兵士が衝突しても武器を使用しないことになっているという。

 ただ、それでも領土問題が絡むだけに17年にはインド、中国、ブータン3カ国の国境地帯で中印両軍が約2カ月にらみ合い、緊張が高まる事態も起きた。

 一方、今回の両軍の動きについて、中国外務省の趙立堅(ちょうりつけん)副報道局長は27日の定例記者会見で「中印国境地区の情勢は安定し、管理されている。中印両国は関連する問題を対話によって解決することができる」と強調した。

 中国紙「環球時報」は5月中旬、原因は「インド側の違法な防衛施設建設に対する必要な対抗措置だった」との人民解放軍関係者の主張を伝えていた。しかし、中国としては、香港問題などを巡り米国との関係が深刻化する中で、これ以上の中印関係の悪化は避けたい考えだとみられる。【松井聡、米村耕一】

578チバQ:2020/05/31(日) 23:38:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/e58d169e46ceff16294aa1461385862623a3e0e0
カースト最下層の若者6人、襲撃受け相次ぎ死亡 国連がネパールに調査要求
5/31(日) 23:17配信

AFP=時事
ネパールの首都カトマンズで、新憲法において平等の権利を求めて工期活動を繰り広げるダリットの活動家ら(2015年8月5日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】ネパールで、カースト(身分制度)最下層の若者6人が殺害される事件があり、国連(UN)の人権高等弁務官が同国に調査を強く要求している。殺害された若者の中には12歳の少女も含まれており、ネパール国内では怒りの声が上がっていた。

 かつて「不可触民」として知られたカースト最下層のダリット(Dalit)は、ネパール人口の約13%を占めているものの、差別が正式に非合法化されてもなお、彼らに対する不当な扱いは根強く残っている。

 同国西部ルクム(Rukum)郡では先週、ダリットの若者たちの友人グループが村の暴徒らに追いかけられて襲われる事件が発生。暴徒らは、グループの少年の一人が異なるカースト出身の少女との結婚を計画していたことに激怒していた。

 若者たちは同郡を流れる川へやむなく飛び込み、警察や報道によると、少なくとも5人が水死。もう一人は現在も行方不明だという。

 警察はこれまでに20人を逮捕。地方政府の役人1人もこの事件に関与したとして逮捕された。

 同日には南部ルパンデヒ(Rupendehi)郡で、ダリット出身の少女(12)の遺体が木につるされているのが発見された。

 国連によると、少女は別のカースト出身のレイプ犯とみられる男との結婚を強制され、その後殺害されたという。

 国連のミチェル・バチェレ(Michelle Bachelet)人権高等弁務官は、「憲法上保証されているにもかかわらず、カーストに基づく差別や暴力を処罰しないケースがネパールでは依然として多い」として、一連の殺害事件に対する独立調査の実施を要求した。【翻訳編集】 AFPBB News

579チバQ:2020/06/12(金) 17:17:48
http://www.msn.com/ja-jp/news/coronavirus/%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%89%e9%a6%96%e9%83%bd%e3%80%81%e5%8c%bb%e7%99%82%e5%b4%a9%e5%a3%8a%e3%81%ae%e5%8d%b1%e6%a9%9f%ef%bc%9d%ef%bc%97%e6%9c%88%e6%9c%ab%e3%81%be%e3%81%a7%e3%81%ab%e6%84%9f%e6%9f%93%e8%80%85%ef%bc%91%ef%bc%97%e5%80%8d%e3%81%ae%e6%81%90%e3%82%8c%e2%80%95%e8%b2%ac%e4%bb%bb%e5%9b%9e%e9%81%bf%e3%81%ae%e4%b8%ad%e5%a4%ae%e6%94%bf%e5%ba%9c/ar-BB15mnpb?ocid=ientp

時事通信
インド首都、医療崩壊の危機=7月末までに感染者17倍の恐れ―責任回避の中央政府







2020/06/12 07:08





�y

�w



�u







8月後半にも衆院解散、岡田元外相


ベトナムの地球観測衛星「ロータスサット・ワン」のイメージ(NEC提供)

海外から衛星打ち上げ初受託 JAXA





新型コロナウイルス対策の全土封鎖措置が緩和され、海辺を歩くインドの人々=8日、ムンバイ(AFP時事)© 時事通信 提供新型コロナウイルス対策の全土封鎖措置が緩和され、海辺を歩くインドの人々=8日、ムンバイ(AFP時事)
 2800万人超の人口を抱えるインドの首都ニューデリーで、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化している。11日時点で3万2800人以上が感染し、980人超が死亡。当局は感染者数について、7月末までに現在の約17倍の累計55万人まで増えると予測している。中央政府が取ってきた厳しい封鎖措置を段階的に緩和しているため、感染拡大が加速した可能性があり、医療崩壊の危機が迫っている。

 ニューデリーを管轄するデリー首都圏政府の当局者は9日、首都の感染者数の予測を明らかにし、対応するには8万床のベッドが必要だと強調。現時点で約9000床しか用意できていないと危機感を示した。

 ケジリワル首都圏政府首相は7日、「他州からの患者が(首都の)病院に押し寄せてくる」として、首都の住民以外の利用を拒む方針を表明。批判を受け、10日にはツイッターで、他州の患者受け入れにも寛容な方針を示し、迷走を印象付けた。

 インドで感染者数が最も多いのは、商都ムンバイがある西部マハラシュトラ州だ。だが、地元紙フィナンシャル・エクスプレスによると、ニューデリーの1日当たりの感染者増加率は、マハラシュトラ州の3.4%を上回る5%に達する。

 インド政府は、3月25日に開始した厳格な外出禁止を伴う全土封鎖を段階的に緩和し、経済活動を許可してきた。国民の約6割を占めるとされる貧困層が封鎖で職を失い、生活が困難になったことが大きく影響している。

 ただ、4月20日の経済活動の一部容認から2週間ほどで、1000人台だった全土の1日当たりの新規感染者数は3000人を超え、現在は連日約1万人に達している。それにもかかわらず、中央政府は今月8日、ショッピングモールなど大勢の人が集まる施設の再開許可に踏み切った。

 感染者が増加する中で規制を緩和する背景には、経済低迷の責任を問われる事態を懸念するモディ首相の意向もあるとみられる。中央政府は5月30日の声明で「地方政府が独自に規制しない限り」一段の封鎖解除措置を取ると発表した。経済活動再開と感染防止対策のバランスを取った規制緩和の判断を地方政府に「丸投げ」したように映る。

 大きな責任を負わされた地方政府の中には、今月末までの封鎖延長を決めたところもある。ただ、経済の一大拠点である首都では緩和の流れにあらがうことは困難で、デリー首都圏政府は対応に苦慮している。

580チバQ:2020/06/16(火) 21:40:32
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASN6J6GB9N6JUHBI01Z.html
中国とインド、国境周辺で衝突 殴り合いや投石で死者
2020/06/16 19:52朝日新聞

中国とインド、国境周辺で衝突 殴り合いや投石で死者

インドのモディ首相(手前)と中国の習近平国家主席(AP)

(朝日新聞)

 インド陸軍は16日、中国との国境が画定していないインド北部ラダック地方で中印両軍による衝突が15日夜に発生し、インド側の軍幹部や兵士の計3人が死亡したと発表した。1962年の国境紛争後、国境付近では両軍のにらみ合いが続発したが、死者が出るのは極めて異例だ。

 インドメディアによると、被害は殴り合いや投石などによるもので中国軍にも死者が出た模様だ。双方の軍幹部が事態の沈静化に向け、協議に入っている。

 中国外務省の趙立堅副報道局長も16日の定例会見で衝突があったことを認め、「インド部隊が2回境界を越え、中国側に向けて挑発や攻撃を行い、双方の肉体的衝突を招いた」と主張。インド側に「強烈な抗議」を伝えたことを明らかにした。死者の有無については触れなかった。

 インド軍関係者によると、両軍の間ではこれまでも衝突があり、インド北部の連邦直轄地ラダックのパンゴン湖近くなど2カ所では5月5日、両軍の兵士が殴り合ったり、投石し合ったりして双方に負傷者が出た。インド側が自国の支配地域内に道路を建設したことに中国が反発したことが背景にあるとされ、両軍とも数千人を増派してにらみ合いが続いていた。

581チバQ:2020/06/16(火) 21:41:54
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASN6J6GB9N6JUHBI01Z.html
中国とインド、国境周辺で衝突 殴り合いや投石で死者
2020/06/16 19:52朝日新聞

中国とインド、国境周辺で衝突 殴り合いや投石で死者

インドのモディ首相(手前)と中国の習近平国家主席(AP)

(朝日新聞)

 インド陸軍は16日、中国との国境が画定していないインド北部ラダック地方で中印両軍による衝突が15日夜に発生し、インド側の軍幹部や兵士の計3人が死亡したと発表した。1962年の国境紛争後、国境付近では両軍のにらみ合いが続発したが、死者が出るのは極めて異例だ。

 インドメディアによると、被害は殴り合いや投石などによるもので中国軍にも死者が出た模様だ。双方の軍幹部が事態の沈静化に向け、協議に入っている。

 中国外務省の趙立堅副報道局長も16日の定例会見で衝突があったことを認め、「インド部隊が2回境界を越え、中国側に向けて挑発や攻撃を行い、双方の肉体的衝突を招いた」と主張。インド側に「強烈な抗議」を伝えたことを明らかにした。死者の有無については触れなかった。

 インド軍関係者によると、両軍の間ではこれまでも衝突があり、インド北部の連邦直轄地ラダックのパンゴン湖近くなど2カ所では5月5日、両軍の兵士が殴り合ったり、投石し合ったりして双方に負傷者が出た。インド側が自国の支配地域内に道路を建設したことに中国が反発したことが背景にあるとされ、両軍とも数千人を増派してにらみ合いが続いていた。

582チバQ:2020/06/17(水) 18:41:12
https://www.sankei.com/world/news/200617/wor2006170020-n1.html
中印衝突、インド軍20人が死亡 中国側にも死傷者か


2020.6.17 09:45|

【シンガポール=森浩】インド北部カシミール地方の係争地で中国軍とインド軍が衝突した問題で、インド陸軍は16日夜、インド側の死者が20人に達したと発表した。インドメディアは、中国側の死傷者も数十人に上ると報じた。

 インド陸軍によると、衝突は15日夜に発生し、数時間続いたという。現地はヒマラヤ山脈の一角の高地で、新たに死亡が確認された17人は衝突で重傷を負った後、氷点下の気温にさらされたことで死に至った。双方が棒や石によって攻撃し合い、銃器は使用されなかったという。

 インド外務省は16日夜の声明で、5月5日から始まった両軍の対峙(たいじ)の解消に向けた話し合いが行われていたが、「中国側が一方的に現状を変えようとした結果、激しい衝突が起こった」と非難した。中国は、インド側が2度にわたり越境してきたため衝突が発生したと説明している。

583チバQ:2020/06/25(木) 18:52:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac79e8be5fdf3e061e256c9a2d62c6d0a956cb10

中国が係争地の一部確保か、インドが軍事行動活発化




6/25(木) 15:02配信


AFP=時事







インドと中国の間にあるガルワン渓谷に設置された中国人民解放軍の駐屯地の衛星写真。米人工衛星企業マクサー提供(2020年5月22日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】中国がヒマラヤ(Himalaya)地域にある係争地の一部を確保したとされる事態を受けて、インド軍は24日、現地に軍用機を飛ばすなどして軍事行動を活発化させ、力を誇示した。

 インド軍筋がAFPに語ったところによると、ガルワン(Galwan)渓谷で6月15日に発生し、過去53年で最も多くの死者を出した印中両軍の衝突の後、中国軍は同渓谷の出入り口にある数平方キロの領域を確保し続けているという。


 中国だけでなくパキスタンとも接するこの地域でかつてインド陸軍の任務に就き、現在はこの地域の中心的な町レー(Leh)で暮らしているタシ・チェパル(Tashi Chhepal)退役大尉はAFPに対し、この種の軍事行動は今まで見たことがないと語った。


 インドと中国はいずれも、衝突後に現地から部隊を撤退させたと公言しているが、ガルワン渓谷周辺に部隊を残している。インドがより多くの部隊を展開し、軍事力を誇示しようとしている。


 標高約3500メートルに位置するレーでは24日、240キロ離れた山岳地帯の国境に向かって基地からインド軍機が定期的に飛び立った。レーから延びる幹線道路には複数の検問所が設けられ、インド軍はレー周辺で軍事行動を活発化させている。住民らは近くの道路で軍用トラックと火砲の長い列を見たと語った。


 あるインド軍北部司令部関係者は匿名を条件に、現在インド側はこの地域に十分な軍事的プレゼンスを展開しているとAFPに語った。


 中国外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は24日、過去の二国間の合意を順守し、「中国と協力して具体的な措置を取り、国境地帯に平和と安定を取り戻そう」とインド側に呼び掛けた。


 米人工衛星企業マクサー(Maxar)が21日に撮影した写真には、衝突現場近くを流れる川沿いの野営地にトラックと小屋が写っていた。この野営地が印中どちらのものかは分かっていない。



■経済で互いに必要な中印
 インド軍筋によると、インド軍は同国領を「侵犯」した中国軍を排除するため出動したが、中国軍の待ち伏せ攻撃に遭い、尾根から落とされたという。両国間の取り決めにより銃器は使われなかったが、石やこん棒といった原始的な武器が使われ、衝突は激しいものとなった。


 中国側は、インド軍が2度にわたって実効支配線を越え、中国軍を挑発したと主張している。しかし、インドの警察の情報部門と軍の関係筋がAFPに語ったところによると、中国側は今回の衝突で確保したガルワン渓谷とその近くのパンゴン湖(Pangong Tso)付近の数平方キロの領域を保持し続けているとみられる。


 中国は現在、ガルワン渓谷を自国領と主張しているが、インドはこれを受け入れていない。


 インドのアナリストらは、緊張緩和、またはインドによるこの地域の奪還に懐疑的だ。ニューデリーのシンクタンク、オブザーバー・リサーチ・ファウンデーション(Observer Research Foundation)のハルシュ・パント(Harsh Pant)氏は、「いま中国が言っていることは、どれも額面通り受け取ることはできない。願わくば、今度こそインドが教訓を得ればいいのだが」と述べた。


 中国製品のボイコットを求める声が高まる中、メディアによると、インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)政権は中国企業の活動への制約を強める可能性があるという。しかしアナリストらは、中印には経済面で互いに相手国を必要とし合っているという認識があると指摘する。


 米マサチューセッツ工科大学(MIT)の安全保障専門家、ビピン・ナラン(Vipin Narang)氏は、「短期的にはインド国内で中国に対する反発はあるかもしれないが、インドではパキスタンの方がはるかに大きな脅威として認識されている」と指摘。「今回の危機の影響は、徐々に広がるとしても、インド国民の間ではあまり長く続かないのではないか」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

584チバQ:2020/06/26(金) 23:16:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/de257a83c97d6ff462b9b80dd6a36cdcd1032b2a
対中国、コロナ拡大、バッタ…三重苦のインド・モディ政権
6/26(金) 12:11配信

産経新聞
インド北部カシミール地方ラダックで、中印実効支配線へ向かう道路を拡張するインド軍関係者=2014年11月(岩田智雄撮影)

 【シンガポール=森浩】インドのモディ首相が“三重苦”ともいえる内憂外患に悩まされている。インド軍20人が死亡した北部カシミール地方ラダックでの中国軍との衝突をめぐり、対話の姿勢を打ち出す政権に対し、反中の機運が盛り上がる国内で批判も集まる。新型コロナウイルス感染拡大も収まらず、サバクトビバッタの襲来も頭痛の種だ。ヒンズー至上主義を掲げ、強い指導者像を打ち出してきたモディ氏だが、対応を間違えれば支持離れにつながりかねない状況だ。

【写真】市街地に襲来する「サバクトビバッタ」の群れ

 「中国がラダックで取った措置に、国全体が傷つき怒りを感じている」

 モディ氏は19日、全政党の代表を交えた会議で中国との衝突についてこう発言した。一方で「インドは平和と友好を望んでいる」とも付け加え、踏み込んだ中国批判は避けている。「モディ氏は外交的に解決できると考えているのだろう」と、中印関係に詳しい印ジンダル・グローバル大のスリパルナ・パサク准教授は分析する。

 インドは中印国境紛争(1962年)の敗北以降、中国との軍事面での対立を強く警戒する意向が働く。事実上の国境である実効支配線(LAC)付近では道路などのインフラ整備に差があり、軍の展開の速度や規模は中国に劣るという分析もある。

 ただ、45年ぶりに中国との衝突で死者が出たことで、国内では中国への反発が広がる。習近平国家主席の顔写真を燃やす抗議のほか、首都ニューデリー近郊にある中国スマートフォン大手「OPPO(オッポ)」の工場近くで不買を呼びかけるデモも起きた。ニューデリーの一部では中国人の宿泊拒否を宣言するホテルも登場している。モディ氏の姿勢は弱腰とも取られており、野党側は批判を強めている。

 内政面に目を向けると、国内の新型コロナの感染者は増加の一途で49万人を超え、米国、ブラジル、ロシアに次いで世界で4番目に多い。3月下旬にロックダウン(都市封鎖)を宣言した際の感染者は約600人で、爆発的な増加といえる。深刻なのが雇用への打撃で、民間調査によると5月のインド全体の失業率は23%に達している。モディ政権は経済活動の段階的な再開に乗り出しているが、衛生対策との両立に苦慮している。

 また、5月からは中東やアフリカで発生したサバクトビバッタが「過去26年で最悪の規模」(地元専門家)で襲来。農業が盛んな西部ラジャスタン州では広大な農地で作物に被害が出た。今後、雨期の作物の植え付けが本格化する時期で、影響が懸念されている。パサク氏は「コロナ以前からの経済低迷もあり、国内で不満は蓄積されている。中国に対しては『新型コロナを発生させた国』としての反発も強く、弱い姿勢を見せることは政権の強い逆風となって跳ね返ってくるだろう」と指摘している。

585チバQ:2020/07/06(月) 18:51:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9ecf4c32ea60b695ccf010ddcef9b2046a6e24d
インドの新規感染者、4日連続で2万人超え…世界3位の露に迫る勢い


7/6(月) 12:53配信
 インド政府によると、同国で6日、新型コロナウイルスの新規感染者が2万4248人を記録し、4日連続で2万人を超えた。米ジョンズ・ホプキンス大の集計では、日本時間の6日午後1時時点で、累計感染者は67万人を上回り、世界3位のロシアに迫る勢いだ。

 インドでは、感染者の増加傾向が続いており、感染ピークは11月になると分析する専門家もいる。

 危機感を強める政府は鉄道の通常運行再開を8月12日まで先送りし、旅客機の国際線受け入れも少なくとも7月末まで延期した。学校再開も見送った。全感染者の3割を占める西部マハラシュトラ州では、商都ムンバイの住民に自宅から2キロ以上の移動を禁じるなど、規制を強化する動きも出ている。

 政府は5月末、2か月以上続けた全土封鎖を解除し、経済活動の再開を本格化させた。感染拡大の背景には、検査体制の拡充で感染者の確認数が増えている側面もあるが、州境をまたぐ移動の活発化や飲食店の営業再開なども影響しているとみられる。

 ナレンドラ・モディ首相は、コロナ禍で国民の生活困窮に拍車がかかっている現状を踏まえ、11月まで食料の無償配給を続ける方針を示している。(ニューデリー支局 小峰翔)

586チバQ:2020/07/07(火) 21:17:24
https://mainichi.jp/articles/20200707/k00/00m/030/031000c
インドの感染者、70万人に迫る 米国、ブラジルに次ぐ3番目の多さ
毎日新聞2020年7月7日 09時22分(最終更新 7月7日 09時23分)
 インドの新型コロナウイルス感染者が6日、累計で69万7千人を超えた。ロシアを抑え、米国、ブラジルに次いで国別で3番目の多さになった。

 13億人超と世界2位の人口を抱えるインドでは、1日当たりの新規感染確認者が2万4千人を超えており、感染拡大を抑え込めていない。死者の累計は1万9千人余り。

 インド政府は3月下旬から5月末まで全土封鎖を実施したが、6月から段階的に解除。企業の事務所や大型ショッピングモール、国内線の運航などが再開されている。当局は宴会場にベッドを設置して臨時医療施設に転用するなど、対応に追われている。

(共同)

587とはずがたり:2020/07/12(日) 15:19:33


2020.07.06 コラム
ナンに親しみがあるのはインドより日本?現地以上にナンが日本で愛されている理由とは
https://delsole-nan-washoku.com/project/002/

インドやネパールなどの国で、カレーと共に食べられているイメージがあるナン。実際に日本に店をかまえる多くのインド・ネパール料理店が、手作りのナンをカレーとともに提供しています。
しかし、実は?本場インドでナンはあまり食べられていない”って皆さんご存知でしょうか?

今回はそんな、にわかには信じ難い噂の真相を探るべく、調査を実施してきました。

588チバQ:2020/07/12(日) 18:34:39
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020071100406&g=intインドの感染80万人超える 保健相「市中感染なし」―新型コロナ
2020年07月11日15時13分

 インド政府は11日、新型コロナウイルス感染者が累計で82万人を超えたと発表した。死者も2万2000人を上回った。1日の新規感染者数は2万7000人を超えた。10日の発表で初めて24時間の感染者が2万6000人を超え、感染の勢いは衰えていない。

 政府は6月に入り、感染拡大防止のための全土封鎖を大幅に緩和した。ただ、貧困州の一つで人口2億人超の北部ウッタルプラデシュ州が、10〜13日の封鎖措置を導入するなど、地方政府による行動規制の流れは続いている。
 一方、バルダン保健・家族福祉相は9日、記者団に対し「局所的な流行にとどまっており、国内で市中感染は起きていない」と主張。「100万人当たりの感染者は、世界の平均が1453人なのに対し、インドでは538人にすぎない」と述べ、約13億6000万人の人口と感染者数を対比して考えるべきだと訴えた。

589とはずがたり:2020/07/13(月) 22:51:17
中国、ブータンで新たな領有権主張…インドに揺さぶりか
7/13(月) 18:20配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/958da91b296b1f25c5a488aa29ee88d5e5a55776
読売新聞オンライン
 中国が6月以降、ヒマラヤの小国ブータン東部の領有権を新たに主張している。ブータンと、その後ろ盾のインドは激しく反発する。中国の動きには、国境地帯で軍同士が衝突するインドに対し、揺さぶりをかける狙いがあるとの見方が強い。(中国総局 中川孝之、ニューデリー支局 小峰翔)

 中国が領有権を主張し始めたのは、途上国の環境保護を支援する国際基金「地球環境ファシリティー」の6月上旬のテレビ会議だった。議事録によると、ブータンが助成を申請した同国東部「サクテン野生生物保護区」を巡り、中国代表が「保護区は中国とブータンの国境画定協議で議題になっている紛争地域だ」として、異議を訴えた。

 これに対し、会議でブータンの利益を代弁する南アジア諸国代表は「保護区はブータン固有の領土。過去に中国側が領有権を主張したことはない」と反論した。

 中国とブータンは国交がない。中国外務省はブータンとの間で、国境画定協議を1984年から24回行ったとしているが、未画定のままだ。外交筋によれば、一連の協議で中国側が主張したのはブータン西部のドクラム地域と中部の領有権だけで、保護区のある東部については「提起したことがない」という。

 保護区は広さ650平方キロ・メートルで、ヒマラヤの生態系が残る自然豊かな高地だ。インドが実効支配し、中国も領有権を主張するアルナチャルプラデシュ州と隣接し、中印関係にとっても敏感な場所に位置する。ナレンドラ・モディ印首相は就任後の最初の外遊先にブータンを選ぶなど、中国との緩衝地帯であるブータンへの影響力強化を図ってきた。

 習近平(シージンピン)政権が領有権主張を拡大した狙いについて、インドの安全保障戦略の専門家バーラト・カルナード氏は「インドをけん制する狙いだ」と指摘する。

 米国のトランプ政権も中国の動きを問題視する。ポンペオ国務長官は8日の記者会見でこの問題に触れ、沖縄県・尖閣諸島やベトナム沖などとともに「中国は領有権争いを(各地で)あおっている。世界はこのいじめ行為を許すべきではない」と語った。

ドクラム地域 ブータンと中国の国境地帯に位置する高原。2017年に中国が道路建設を始めた際、ブータンの要請を受けたインドが派兵し、中印両軍が約70日間、至近距離でにらみ合った。ブータンとインドは友好条約で、互いの国益に関する事項で「緊密に協力する」と定めている。

590チバQ:2020/07/26(日) 18:41:57
>>589
中国、ブータン東部の領有主張 新たな争点化、インドけん制
7/26(日) 7:11配信

時事通信
インド北東部シッキム州の対中国境に立つ中印両国の兵士=2008年7月(AFP時事)

 【北京時事】中国がヒマラヤ山脈の隣国ブータン東部の領有権を主張し、反発を招いている。


 国交がない両国は2016年まで国境画定交渉を24回重ねているが、ブータン側によれば、東部が議題に上ったことはなかった。中国による新たな争点化は、ブータンと結び付きが強く、対中国境紛争が再燃しているインドをけん制する狙いもあるとみられている。

 中国がブータン東部「サクテン野生生物保護区」の領有権に言及したのは、6月初旬にオンラインで行われた国際機関「地球環境ファシリティー(GEF)」の会議。議事録によると、中国側代表は「ブータンとの係争地に位置し、両国の国境画定協議の議題になっている」と表明。ブータン側代表は「係争地として協議したことはない。中国の主張を完全に拒否する」と反発した。

 中国外務省の汪文斌副報道局長は今月21日の記者会見で「(ブータン)東部、中部、西部いずれも長らく未画定の係争地がある」と述べた。

 保護区の東はインドが実効支配するアルナチャルプラデシュ州に隣接し、中国は同州も「南チベット」と呼んで領有権を唱える。インドでは、中国のブータン東部をめぐる動きは「アルナチャルプラデシュ州への干渉を強める」(ヒンズー紙)狙いがあるとして、警戒感が高まっている。

 中印両軍は6月中旬、中国西部とインド北部ラダック地方の国境地帯で衝突。インド側は1967年の両軍衝突以降で最悪の死者20人、中国側も数は非公表だが死傷者が出た。撤退で合意後も双方の緊張は続く。

 一方、ブータン西部と中国の係争地ドクラム高地では17年、道路建設を始めた中国軍と、ブータンに駐留する後ろ盾のインド軍が約2カ月間、にらみ合った。オンライン誌ディプロマットは、ブータン国土の1割以上と広大な東部地域への中国の領有権主張はドクラムなど他地域での譲歩を迫る意図があり、「中国はインドとブータンの間にくさびを打とうとしている」と指摘した。

591とはずがたり:2020/07/28(火) 16:50:43
これ世界でもっとも仲の悪い2国の組み合わせの一つのインドパキスタン間での出来事。
息がぴったりで相当訓練もしてるようで感動する。

https://www.youtube.com/watch?v=l0F__jlLN6M&feature=youtu.be
0:17 / 8:37
ワーガ検問所フラッグセレモニー
21,783 回視聴?2019/01/11

インドとパキスタンの国境にあるワーガ検問所で毎日行われているフラッグセレモニーです。国際紛争の場を観光儀式に昇華させた取り組みは興味深いです。2018年10月17日に撮影しました。

https://www.youtube.com/watch?v=nNKYkktux08
Pakistan & India Border Flag lowering ceremony | 印パ国境・ワガのフラッグセレモニー
12,369 回視聴?2019/04/08

Everyday there is a flag lowering ceremony on Pakistan and India border, tourists always enjoy their presence to witness it.

https://twitter.com/makotopic/status/1287312143344259072
まことぴ
@makotopic
調べ物をしていて、偶然「インドとパキスタンの国境で毎日日没近くに行われている、両国の警備隊が互いに示威パフォーマンスをぶつけ合う国境閉鎖セレモニー」の存在を知ったのですが、絵力が強すぎて目が釘づけになってしまいました。

592チバQ:2020/08/03(月) 14:35:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/f3edf6c942c7b4dd862d5e5eca7222b33e9dd042
コロナ対策司令塔の大臣が感染、首相とは閣議で面会…インド
8/3(月) 14:16配信

 インドで新型コロナウイルス対策を担当するアミット・シャー内相は2日、自身のツイッターで、新型コロナウイルスの検査で陽性となったと明らかにした。シャー氏は、ナレンドラ・モディ首相の側近で、与党インド人民党の総裁を務めた有力者だ。

 シャー氏によると、健康状態は良好で、医師の助言で入院した。内務省は、行動制限や経済活動の再開の指針を決めるなど、新型コロナ対策の司令塔となっている。

 地元誌インディア・トゥデー(電子版)は、関係者の話として、シャー氏は先月29日の閣議でモディ氏らと会ったが、全員マスクを着け、社会的距離は保たれていたと報じた。

 累計感染者数が米国、ブラジルに次いで世界で3番目に多いインドでは、新規感染者数が2日、5万4000人超となり、感染拡大に歯止めがかからない。(ニューデリー支局 小峰翔)

593チバQ:2020/08/06(木) 16:55:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/089a3033ad0b8c45c85fe88fe41ef294fb515f8d
インド係争の聖地にヒンズー教寺院 モディ首相、式典出席
8/6(木) 10:56配信


(c)AFPBB News
【8月6日 AFP】インドで5日、ヒンズー教徒とイスラム教徒が対立していた聖地に建設されるヒンズー教寺院の定礎式が開かれ、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相(69)も出席した。同日には、イスラム教徒が多数を占めるジャム・カシミール(Jammu and Kashmir)州の自治権を政府が剥奪してから1年を迎え、モディ政権にとっては記念すべき日となった。

 北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州にある聖地アヨディヤ(Ayodhya)と、インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方は、インドの過去30年間における最大の係争地に数えられ、モディ首相は両方の問題に決着をつけようとしている。

 アヨディヤでは長年宗教的な争いが絶えず、同国史上最悪規模の暴力の火種となってきた。

 同地には数百年の歴史を持つモスク(イスラム礼拝所)があったが、ヒンズー教の重要なラーマ(Ram)神の生誕地であることを理由に、1992年にヒンズー教徒の暴徒らによって破壊された。これをきっかけに、ヒンズー教徒とイスラム教徒の間で暴動が起き、2000人が死亡。死者の大半がイスラム教徒だった。

 その後も法廷闘争が長く続いたが、最高裁は昨年11月、聖地をヒンズー教徒のものとする判断を示した。ヒンズー国家主義を掲げるモディ氏のインド人民党(BJP)にとって大きな勝利となり、今回の寺院の建設につながった。

 BJPは、ジャム・カシミール州の自治権についても歴史に照らして誤りとみなし、昨年8月5日にモディ氏がこれを剥奪した。

 一方カシミール地方のパキスタン側では、同国のイムラン・カーン(Imran Khan)首相が4日、カシミール全域がパキスタンの一部だとする新たな地図を公開。

 カーン首相は5日、「われわれもカシミール人も決して、インドによる違法行為やカシミール人弾圧を認めない」と強調した。

 映像は定礎式に出席したインドのモディ首相、5日撮影・提供。(c)AFPBB News

594チバQ:2020/08/06(木) 20:40:46
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2020080601001282.html
スリランカ議会選、開票始まる 大統領派は勝利を楽観
2020/08/06 19:03共同通信

スリランカ議会選、開票始まる 大統領派は勝利を楽観

スリランカ議会選で投票締め切り後、投票箱を運ぶ選挙管理人ら=5日、コロンボ(ロイター=共同)

(共同通信)

 【ニューデリー共同】5日投票のスリランカ議会選(一院制、225議席)は6日、開票が始まった。昨年11月の大統領選で当選したラジャパクサ氏は憲法改正を可能にする3分の2の議席獲得を目指しており、地元メディアによると、兄で元大統領のマヒンダ・ラジャパクサ首相が楽観的な見方を示した。選挙は比例代表制で、大勢は7日にも判明する見通し。

 大統領は5日、新型コロナウイルス感染が懸念される中で投票率が71%近くになるとの見通しを示し「(政府の)努力に国民の信頼が示された」と表明した。改選前の議会では大統領選で対立候補を推した勢力が第1党だった。

595チバQ:2020/08/10(月) 14:17:08
3005 チバQ 2020/08/07(金) 20:43:00
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20200807k0000m030219000c.html
スリランカ議会選で大統領派が勝利 政権基盤固める
2020/08/07 20:31毎日新聞

スリランカ議会選で大統領派が勝利 政権基盤固める

スリランカのゴタバヤ・ラジャパクサ大統領=ニューデリーで2019年11月30日、松井聡撮影

(毎日新聞)

 インド洋の島国スリランカの議会選(1院制、225議席)が5日投票され、7日に開票結果が発表された。ラジャパクサ大統領派のスリランカ人民戦線(SLPP)が145議席を獲得して過半数を制し、勝利した。昨年11月の大統領選で初当選したラジャパクサ氏側は、これまでの議会第1党だった統一国民党(UNP)を破り、政権基盤を固めた。選管によると、2015年の前回選で106議席を獲得したUNPはわずか1議席にとどまった。

 スリランカでは昨年4月、日本人1人を含む250人以上が死亡するイスラム過激派のテロが発生。今回の議会選でも治安対策が主な争点になった。スリランカは中東とアジアを結ぶシーレーン(海上交通路)の要衝で、中国がインフラ支援を通じて影響力を拡大する一方、近年は中国を警戒するインドも関与を強めている。【松井聡】

596とはずがたり:2020/08/25(火) 21:44:40
大紀元だから眉に唾付けつつも

中国、ネパール国境を押し下げ不法占拠か=印報道
https://www.epochtimes.jp/p/2020/08/61337.html
2020年08月25日 18時14分

ネパール農業省調査局の報告によると、中国は国境を接する7つの地域で、ネパールの土地を違法に占拠している。報告によると、中国政府は侵入を速めており、ネパールの境界線をどんどん押している。

ネパールは北部を中国チベット自治区、南部をインドと接するヒマラヤ山脈麓の内陸国。インドの通信社ANIによると、ネパール共産党K・P・シャーマ・オリ政権は中国共産党の政策に融和傾向にある。また、北京の報復を恐れ、中国の「不法占拠」を容認しており、実際の状況は農業省の報告よりもさらに深刻である可能性がある。

中国の土地占拠の被害地区には、ドラカ(Dolakha)、ゴルカ(Gorkha)、ダチュラ(Darchula)、フムラ(Humla)、シンドゥパルチョーク(Sindhupalchowk)、サンクワサバ(Sankhuwasabha)、ラスワ(Rasuwa)などがある。

ネパール測量地図局によると、中国は国境をネパール側に1500メートル押し出したという。

ANI通信によると、中国側は国境について対話方法も示さず、ネパールに対して、紛争の解決と管理に関する両国間議定書にも署名しないようネパール政府に圧力をかけたという。

ネパール測量地図局はまた、中国はゴルカ地区とダチュラ地区のネパールの村を占領したと報告した。かつてネパールにあった多数の家屋が中国に接収され、中国領に同化されているという。

ネパール農業省は最近、中国による複数の土地収奪事件を取り上げた報告書を発表した。同省は、中国が少なくとも11カ所のネパールの土地を占領していると報告した。

6月、野党であるネパール国民会議の議員は、下院で決議案を提出し、中国によって侵略された同国の領土を回復するよう、ネパール政府に要請した。議員らは、中国が同国の64ヘクタールもの土地を侵害したと主張した。

また、ネパールと中国の間の1414kmの長い国境には、国境線を示す合計98本の境界柱があったが、ほとんどが「行方不明」になっており、存在する数本もネパール領土内へと移動させられたとしている。

ANI通信によると、駐ネパール中国大使は、ネパール共産党内の派閥争いに介入し、共産党に有利になるよう働きかけたと報じた。このため、中国のネパールに対する友好的な支援策は、「中国による拡大政策の推進」 であり、植民地政策の一部だと批判的に伝えた。

(翻訳編集・佐渡道世)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板