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インド・天竺・中洋スレ

512チバQ:2019/05/25(土) 09:51:10
https://www.asahi.com/articles/ASM5F75V7M5FUHBI022.html
根強いカースト、インド総選挙に影 1億人が投票できず
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ニューデリー=奈良部健 2019年5月23日17時00分
 インドで23日に開票された総選挙(公選議席543)で、カーストが色濃く影を落としている。投票を拒まれる人も続出。9億人の有権者を擁する「世界最大の民主主義国」の内実が問われている。(ニューデリー=奈良部健)

 「モディ首相は上位カーストや金持ちのためにしか働かない。ダリトのためには何もしなかった」。インド北部ウッタルプラデシュ(UP)州ジャウンプル。カースト社会で最下層のダリトでつくる大衆社会党(BSP)のマヤワティ党首(63)がだみ声で訴えると、40度を超える炎天下の支持者約3万人が両手を挙げて「マヤワティ万歳」と応じた。

 建国の父ガンジーは、当時「不可触民」と呼ばれたダリトを敬愛の念を込めて「ハリジャン(神の子)」と名付けた。しかしカーストはなくならず、ハリジャンは逆に差別用語として定着した。

 ニューデリー郊外のスラムで育ったマヤワティ氏が頭角を現したのは、小学校教師をしながら法律の勉強をしていた1977年。政府の集会で「ハリジャン」を連発した閣僚に対し、マヤワティ氏が壇上に行き「それなら上位カーストは悪の子なのか」と鋭く批判して注目された。84年のBSP設立に参加。UP州首相を計4期務め、「ダリトの女王」と呼ばれる。

 同州は人口2億人を超え、最大の80議席を選出する重要州だ。今回マヤワティ氏は、ダリトの上に位置する「その他後進諸階級(OBC)」のカースト、ヤダブを中心につくる社会主義党(SP)とともに下位カースト連合を24年ぶりに組み、モディ氏への批判を強める。

 ログイン前の続き集会にやってきたプラディープ・ヤダブさん(19)は「虐げられてきた私たちの未来は同じ差別を受けてきた人にしか託せない。偉大なマヤワティは次期首相だ」と語った。

 ダリトの発言力が高まってきた背景には、インド政府の「留保制度」がある。過酷な差別を受けてきた下位カーストや少数民族に対し、政府が公務員採用や大学進学で設けた優先枠のことだ。90年代以降はOBCのカーストにも同様の優遇をし、現在は公務員採用のおよそ半分が優先枠となっている。

 選挙では留保選挙区も全国に84カ所ある。選挙区にはダリトでない有権者も住むが、立候補できるのはダリトだけだ。

 「ダリト優遇政策はもうやめるべきだ。十分彼らは利益を享受してきた」。留保選挙区があるバラバンキに住む弁護士アビシェク・ミシュラさん(22)は、投票を終えてから不満を語った。自身はカースト最高位のバラモンの出身だ。

 留保制度には、上位カーストから「逆差別だ」との根強い批判があり、抗議行動や暴動も起きている。比較的上位にあるカーストの人々が自分たちにも優先枠を与えるよう求める抗議も相次いでいる。

 ニューデリーにある民間機関、政策研究センターのラフル・バルマ研究員は「留保選挙区を設けなければ、ダリトで立候補できる人はほとんどいない。これは必要な制度だ。一方、カーストに基づいた政党や選挙区が人々のカースト意識を固定し、社会を分断している側面もある」と話す。


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