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各種イノベーション・新発明・新技術など

71とはずがたり:2009/11/07(土) 07:53:17

凄いですねぇ。ガンダムに関しては無知な俺ですが。。

LEDで起動シーンも再現!可動201か所の究極ガンプラがお目見え
2009年11月1日 東京ウォーカー
http://news.walkerplus.com/2009/1101/5/

「機動戦士ガンダム」プラモデルシリーズの最高峰ブランド「PG(パーフェクトグレード)」の新商品が登場する。11/28(土)、バンダイより発売の「PG 1/60 ダブルオーライザー」(2万6250円)だ。

この商品は、TVアニメ「機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)」セカンドシーズンの主役機である「ダブルオーライザー」を60分の1で忠実に再現したガンプラ。なんといってもスゴイのはそのパーツの数! 1000点を超えるパーツ部品からなり、全身201か所の可動を実現したのだ。全高18mの機体を、細部にいたるまで忠実に、劇中の演出までも完全に再現するべくリアリティーを追求。複雑な構造でありながら、組み立てやすさも配慮し製作されたこだわり満載の逸品だ。

まず、本物感を出すために内部骨格までも完全再現。PGならではの機構を関節に採用することにより、頭から足先まで全身にわたって複雑に組み合わせた多彩なポージングを実現させた。また今回は、新たに設計したクラッチ機構を肩、肘などの8か所の関節に用いて、大型の武器の重さもものともせず持てるようにしたという。

さらに、劇中のシーンと同じ演出も可能に。機体の両肩にある2つの“GNドライブ”と呼ばれる部位と頭部にLEDユニットを搭載。それにより“GNドライブ”が回転して、点灯するという劇中の機動シーンを再現させたのだ。

「ダブルオーガンダムは、2つのGNドライブを回転、共鳴し合うことで起動します。皆さんの手でダブルオーを起動させる演出を楽しんでみてください。そして、1/1のクオリティーに迫る、パーフェクトな商品を楽しみながら組み立てて、ダブルオーの世界観をより深く味わっていただきたいです」と話すのはホビー事業部の西澤さん。

今回は、「ダブルオーガンダム」と支援機である戦闘機「オーライザー」の合体形で、合体前・合体後の2つの再現が可能、武器類も完全フル装備なんだとか。また、初回生産特典として、完成した機体を展示できる「オリジナルベース」をプレゼント。ぜひ、究極のガンプラワールドを堪能してみてはいかが。【東京ウォーカー】

72とはずがたり:2009/11/07(土) 07:55:49

こっちはちょいきしょいw

肉好きの肉好きによる肉好きのための肉タオル
2009年11月4日 東京ウォーカー
http://news.walkerplus.com/2009/1104/9/

今年の夏フェスで話題になったNNの「肉タオル」(1800円)って知っていますか? これは、とある肉好きデザイナーの「フェスで首から肉を巻いた人が向こうから歩いてきたら面白い」という発想をきっかけに、知人のタオルソムリエの協力を得て製作された何とも“肉肉しい”タオル。

「どうせ作るなら製品として満足のいく物にしたい」という思いから、“質感”と“使い心地”を両立させるため、プリントではなく赤と白の糸を織り込んで肉を表現。表面に少し光沢感を出すためにシャーリング加工まで施し、霜降り部分をあえて少なくすることで、よりリアルな質感を再現した。

「ぜひ首に巻いてみてください!!」と話すのは担当の蒔田さん。

サイズは90cm×33cmと小さめのスポーツタオル程度。包装にもこだわり、昔ながらのお肉屋さんをほうふつとさせる竹皮プリントの包装紙を使って1枚1枚手で包んでいるところも“ニク”い。

「願わくば、このタオルが肉好きな人同士をつなげるきっかけになることを期待して…」と肉好きデザイナーが作ったこのタオル。あなたもこれで肉好き宣言してみては? 【東京ウォーカー】

73とはずがたり:2009/12/22(火) 23:57:58
リンク投下♪

狼発明? 100年たっても実現できない未来技術ベスト10
掲載日時:2009.12.18 14:00
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1156807981/885-886n

75チバQ:2010/02/07(日) 10:23:45
アイデアですねえ
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20100206-OYT1T00574.htm
途上国に太陽光ランタン、日本のNGOら寄贈

 太陽エネルギーで充電できる照明器具を、途上国の電気が使えない村に贈る動きが、日本の民間活動団体(NGO)や企業の間で広がりつつある。

 この文明社会で、世界では約15億人が今も電気のない暮らしを営む。現地からは「夜も家事や副業ができるようになった」といった感謝の言葉が寄せられている。石油などの化石燃料ではなく、自然エネルギーを使うため、「貧困解消と温暖化防止の一石二鳥」と専門家の間でも評価する声が出ている。

 夕方、村の子供たちが一軒の家に集まってきた。家の屋上には1畳ほどの大きさの太陽光発電パネル。子供たちの目当ては、パネルから充電したソーラーランタン(太陽エネルギーで明かりがともるちょうちん)だ。用意した50個はあっという間になくなった。ランタンは翌朝返却され、日中に充電される仕組み。

 インド北部ウッタルプラデシュ州のナングラマル村。サトウキビ畑に囲まれた村を先月訪れたNPO法人「ガイア・イニシアティブ」(東京都港区)の事務局長、藤田周子(ちかこ)さん(35)は、ランタンが重宝されている様子に「感激した」。

 若い女性からは「これまで夕食が終わると真っ暗になり、食器も洗えず、じっとしていた。本当に助かる」と感謝された。別の村では「木の葉を使った皿作りの副業ができる」と言われた。

 11億人のうち4億人が電気のない暮らしをするインドでは、多くの農村が日が沈むと闇に包まれる。屋内はランプが頼りだが、数十センチ先を照らす程度。灯油の精製が不十分で、煙が気管支炎を起こすこともある。「明るくて安全。これで夜も勉強できる」とランタンは子供たちにも人気だ。

 藤田さんたちは、ランタンの普及を図るインドの「エネルギー資源研究所」(TERI)に協力し、日本の企業や個人から寄付を集めている。TERIはこの2年間で約130の村にパネルとランタンを贈っており、このうち12村は日本からの寄付。1村につきパネルとランタン50個などで85万円が必要だが、東芝プラントシステム(東京都大田区)や神奈川県庁などのほか、個人にも支援の輪が広がる。

 NPO法人「ソフトエネルギープロジェクト」(横浜市中区)はアフリカ・セネガルの漁村に太陽熱調理器を送っている。現地のNGOと協力し、これまでに計5台。村ではまきで調理するため、伐採で砂漠化が進み、生活費の多くが燃料代に消えていた。佐藤一子(かずこ)理事長(66)は「環境を守り、貧困から抜け出す手助けになる」。

 三洋電機(大阪府守口市)はこれまで計750セットの自社製ソーラーランタンをウガンダに寄贈し、今後は販売も計画している。

 途上国が自然エネルギーで発展を目指す動きを、専門家は「(化石燃料を飛ばした)カエル跳び」と呼ぶ。環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長は「自然エネルギーは大規模発電所を建設するより即効性がある。カエル跳びは、日本企業にとっても自然エネルギーの設備を売り込む商機となる」と話している。(社会部 小坂剛)

(2010年2月6日15時10分 読売新聞)

76とはずがたり:2010/02/07(日) 13:21:50
>>75
太陽光って所が素晴らしいですね〜。
新エネルギースレの方にも転載しときま。

80とはずがたり:2010/02/09(火) 00:12:54

自動車部品の再利用でシャープが宇部興産に特許提供
2010.1.14 18:12
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100114/biz1001141812032-n1.htm

 シャープは14日、廃プラスチックを加工してできる汎用樹脂の強度や耐熱性を高める特許技術を、宇部興産に提供する契約を結んだと発表した。主に自動車の内装部品に使われ、従来の再利用品より高品質という。この特許を実用化するのは初めて。

 シャープによると、樹脂はリサイクルポリプロピレン(PP)材。従来はガラス繊維を加えて耐熱性などを向上させたが、衝撃に弱くなるなどの課題があった。

 シャープの特許では、リサイクルPP材に新品の高品質PPを加えることで、衝撃に対する強度も増したという。

81とはずがたり:2010/02/09(火) 05:01:48
水銀殺菌灯より安全、殺菌紫外線出すLED作製
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100208-OYT1T00946.htm

光っている部分から紫外線が照射される(産業技術総合研究所提供)

 殺菌効果のある紫外線を出す発光ダイオード(LED)を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などのグループが作製し、8日、発表した。

 現在使われている水銀を用いた殺菌灯に比べ、消費電力が少なく安全性が高いため、小型殺菌装置の開発につながりそうだ。

 研究グループはダイヤモンドに電気を流すと、殺菌効果のある波長を出すことに着目し、人工ダイヤで直径0・15ミリのLEDを作製した。このLEDで大腸菌を塗ったシャーレに紫外線を照射したところ、大腸菌は死滅した。2ミリ離れたところから、直径1センチ大の領域を照射できるという。

 現在の殺菌灯は蛍光灯のような大きさと形をしており、狭い場所では使いにくい。殺菌に有効な波長を出すのに水銀を使うため、環境への影響も懸念される。

 山崎聡・同研究所主幹研究員は「口の中の殺菌や、家庭での食器消毒機器などへの応用が考えられる」と話している。
(2010年2月8日22時30分 読売新聞)

82とはずがたり:2010/02/11(木) 19:48:11

2010/2/11(木)
試作品作り受注 機械系14社結束 四日市でサポーター集団設立
http://www.isenp.co.jp/news/20100211/news05.htm

【ものづくりグループ「試作サポーター四日市」を設立した14社のメンバー=四日市市安島の四日市都ホテルで】

【四日市】四日市市の機械関連の中小企業十四社が十日、企業から依頼された試作品作りに共同で取り組む県内初の「試作サポーター四日市」を設立し、四日市都ホテルで設立総会を開いた。製造業が結束して“ものづくり四日市”をアピールし、製品開発や技術力の向上を目指す。

 四日市機械器具工業協同組合に所属する食品機械、工作機械の設計や製作、部品加工を得意とする十四社がメンバーに参加。

 中小企業には研究機関がなく、単独での技術開発は難しい。複数社で対応することで市場の開拓、販路拡大につなげるとともに、ものづくりの人材育成や地域貢献事業にも取り組むという。試作品作りは一個からでもよく、開発にかかわる企業秘密は厳正に保持する。

 代表を務める「中部外業」取締役の仲井聖憲さん(39)は設立総会で、「地域の力となるよう実践していきたい」と決意を表明。「十四社の知恵と努力で四日市、三重の製造業の存在価値をアピールしていきたい」と話した。

 昨年十一月の「リーディング産業展みえ2009」への出展を皮切りに営業活動を開始し、既に開発や製作に関し五件ほどの依頼があるという。

 今月十八日には神戸市で開催の「神戸ビジネスアライアンス」に、三月十一日には東京都大田区で開かれる「見える!みえのスゴ技」に出展する予定。また四日市名物の「大入道」ロボットも製作中で、展示会場で披露するなどして四日市のPRに役立てていきたいとしている。   問い合わせは事務局=電話059(335)3553=へ。

84荷主研究者:2010/02/13(土) 18:40:55

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0002708969.shtml
2010/02/13 07:00 神戸新聞
車輪脱落防ぐ装置開発 神大大学院とベンチャー 

ボルトを同時に締め付ける装置

 神戸大学などは12日、トラックなど大型車の車輪が外れる事故防止に向け、車輪を固定するボルトの締め付け装置と、安全性を確認する検査装置を開発したと発表した。近年、走行中の大型車のタイヤが外れ、別の車両や通行人を巻き込んだ死亡事故が発生している。両装置の普及により安全管理システムの確立につなげたい考え。(段 貴則)

 神大大学院海事科学研究科の福岡俊道教授とともに、独立行政法人の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(横浜市)と、計測器開発ベンチャーの「センサ・システム」(神戸市垂水区)の3者が2007年度から研究に取り組み、共同開発した。同社は今後、検査装置の販売を始める。

 車輪が外れる事故は主に後輪で発生し、その原因のほとんどが、タイヤを固定するホイールボルト部分の金属疲労という。大型車の後輪は内輪と外輪からなる構造で、大型車は前後輪合わせて計80本のボルトの締め付けが必要で、従来は、1本ずつしか締め付けられなかった。今回、同じ力で同時に複数のボルトを締め付ける装置を開発し、作業の精度と効率を高めた。

 また、日常の点検で、ボルトの締め付け力が正常範囲にあるかどうかを検査する装置も合わせて開発。電磁力で振動を与える仕組みで、従来、人の感覚に頼っていた検査と比べ、信頼性が向上したという。運送や自動車整備会社などへの販売を見込んでいる。

86荷主研究者:2010/03/14(日) 15:59:31

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/03/20100311t15018.htm
2010年03月11日木曜日 河北新報
絶縁体に電気信号伝送 電子の自転活用 東北大グループ

 東北大金属材料研究所の斎藤英治教授(物性物理学)らの研究グループは、従来、電気を通さないとされる絶縁体に電気信号を流すことに成功し、11日付の英科学誌ネイチャーに発表した。「スピン」と呼ばれる電子の自転の性質を活用し、波として伝えることで実現。直接電流が流れるのではなく、電気信号だけが伝送される。エネルギー損失がなく、斎藤教授は「新しい省エネルギー情報伝達技術の道が開けた」と話している。

 研究グループは絶縁体の一種「磁性ガーネット」の表面に、二つの薄い白金電極を離して配置。一方の白金に電流を流したところ、もう一方の白金で電圧が発生した。白金をつなぐのは絶縁体だけで、電気信号が絶縁体の中を伝わったことが分かった。

 白金中の電流が変換されて電子スピンの流れが生じ、これが作用して絶縁体中に「スピン波」が発生して内部を伝達。伝わった波が、もう一方の白金中の電子スピンに作用して電圧が生じた。

 電気を通す金属や半導体には電気抵抗があり、電流を流せば発熱してエネルギーが失われる。一方、スピン波は電流を使わずに電気信号を伝えるため、熱は発生せず、エネルギー損失は抑えられる。

 電気抵抗をゼロにする「超電導」技術でも、電流を流してもエネルギーは失われないが、セ氏マイナス100度以下の環境に限られるため、一般利用は困難。今回の手法は、高電圧をかけずに室温で実現できるなどの利点がある。

 パソコンなどに使われる素材を金属などから絶縁体に変えられれば、エネルギー損失が抑えられる。例として、集積回路に使われる長さ1000マイクロメートル(1ミリ)、幅0.1マイクロメートルほどの金属配線を絶縁体配線に変えれば、最低でも約80%のエネルギーを削減できるという。

 磁性を持つ絶縁体であれば、ガーネット以外でも実現の可能性がある。斎藤教授は「電気伝導の発見以来300年間、絶縁体は電気を通さないと信じられてきた。今回の発見で、省エネ電子技術の研究はさらに進むだろう」と話した。

<革新的な成果/大谷義近・東京大物性研究所教授の話>
 革新的な研究成果だ。エネルギーロスの少ない情報通信技術として大きく注目されることは間違いない。今後は、効率の良い物質を探すのが重要な応用研究になるだろう。関連研究が進展すれば、情報通信のインフラに変革を引き起こすかもしれない。

88荷主研究者:2010/05/07(金) 00:07:26

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/04/20100429t13022.htm
2010年04月29日木曜日 河北新報
階段スイスイ レスキューロボ進化 東北大など開発

新型レスキューロボット「クインス」

 NPO法人国際レスキューシステム研究機構と東北大、千葉工大などのグループは、耐久性が高く、防じん・防水機能を備えた新型レスキューロボットを開発し、28日、千葉県習志野市の千葉工大芝園キャンパスで初めて公開した。5月には千葉市消防本部に貸し出して、消防隊員らに操作性などを検証してもらう。検証を踏まえ、本年度中の試験配備を目指す。

 新型ロボットの名称は「Quince(クインス)」で長さ約66センチ、幅約48センチ、高さ約23センチで重さは約26キロ。

 グループが以前開発した「Kenaf(ケナフ)」は昨年、ロボットの性能を競う国際大会で、レスキューロボット運動性能部門などで優勝した。クインスはケナフの後継機で、グループは「世界一の性能を持つだろう」と話している。

 ケナフよりも走行性能を高め、より厳しい障害を乗り越えられるほか、人が早足で歩く程度の速度が出る。階段などをセンサーで感知し、走行用ベルトの足を自動的に伸縮させ、傾き45度ほどの障害も上れる。

 どんな災害現場にも入れるように、ケナフにはなかった防じん・防水機能を備えた。耐久性も向上させ、2メートルの高さから落としたときの衝撃にも耐えられるという。

 3次元スキャナーを搭載して現場の様子を立体的に表示したり、腕を付けてドアの開閉を行ったりもできる。危険物質の漏えいが想定される工場や化学薬品によるテロ現場などで、現場状況などを消防隊員らに代わって調査する役割が期待されている。

 研究機構会長を務める東北大大学院情報科学研究科の田所諭教授(ロボット工学)は「災害現場などで、人間が防護服などを着て中に入っても時間に限りがある。中の状況が事前に分かれば、効率的な救助が可能になる」と話している。

90荷主研究者:2010/07/06(火) 22:50:40

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/06/20100621t15016.htm
2010年06月21日月曜日 河北新報
高導電のリチウム内包フラーレン 解析・大量合成に成功

解析されたリチウム内包フラーレンの構造。中心やや下よりの紫色の部分にリチウムがある

 炭素原子60個からなる「フラーレン」と呼ばれる分子中に、リチウム原子1個を入れた「リチウム内包フラーレン」の大量合成などに、研究開発ベンチャーのイデアルスター(仙台市)と東北大などの研究グループが成功した。併せて構造を解析し、電気特性を持つことを証明した。ともに世界初の成果で、有機エレクトロニクスなど産業分野での応用が期待される。研究成果は20日付英科学誌ネイチャーケミストリー(電子版)で発表した。

 研究グループは、原子がプラスイオンと電子に分かれるプラズマ空間を利用し、プラスイオン状態のリチウムをフラーレンに入れて合成した。リチウムイオンのエネルギーを制御し、大量合成を実現した。

 リチウム内包フラーレンを塩化物と結合させて結晶化した上で、高輝度のエックス線で構造を解析した。その結果、リチウムはフラーレン中心部からやや外側にあることが判明。さらに塩化物の作用で電子の移動が確認され、特徴的な電気特性を持つことも分かった。

 開発した手法で合成可能な量は1時間当たり数十ミリグラムと、従来の100万倍に上り、実際に工業用素材として利用できるレベルに達した。

 大量合成までの技術は、イデアルスターが東北大の研究成果を基に確立した。構造の解明は、東北大大学院理学研究科の飛田博実教授(無機化学)らが分離精製と結晶化を担当し、名古屋大大学院工学研究科の沢博教授(構造物性)らが放射光施設で解析した。

 リチウム内包フラーレンは高い導電性や、光に対する反応速度の速さなどの特性があるとみられ、有機太陽電池の素材となるn型半導体や超高密度メモリー、有機トランジスタ、ナノサイズのスイッチなどへの応用が見込めるという。

 イデアルスターは今後、リチウム内包フラーレンを国内外の研究機関に提供するほか、繊維状の太陽電池、センサーなどの開発を本格化させる。笠間泰彦社長は「既に海外から協業の打診があり、事業化を加速させる」と話す。

 フラーレンの産業化を進める三菱商事地球環境事業開発部門ナノテクチームリーダーの高島重和氏は「大企業でも開発が難しかった超最先端の材料をベンチャー企業が産学官連携で完成させたことは画期的だ。研究が世界に広がり、材料革命に発展することが期待される」と指摘する。

<新たな製法に意義/大沢映二豊橋技術科学大名誉教授の話>
 リチウムなどの金属をフラーレンに内包させる方法は、フラーレンの生成過程で金属を紛れ込ませるアーク放電法が主流だったが、合成率が低かった。今回の成功は、新たな製法で大量合成を可能にした点に大きな意義があり、内包フラーレンの研究や産業応用の本格化に扉を開くものだ。有機太陽電池の材料とすればエネルギー変換効率の上昇が見込まれ、一気に実用化に向かうだろう。

[フラーレン]炭素原子が電子を共有し合い、かご状に結合した分子。原子60個がサッカーボール状になったC60フラーレンが代表的で、大きさは直径1ナノメートル(10億分の1メートル)。内部の真空部分に金属原子を入れたのが金属内包フラーレン。リチウム内包フラーレンは、中心部から0.13ナノメートル離れた位置にリチウムが確認された。

91荷主研究者:2010/08/01(日) 22:12:46

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720100723eaab.html
2010年07月23日 日刊工業新聞
東北大、ワイヤとブレーキで人の手の動きを的確に導く装置を開発

 イチローやタイガー・ウッズのフォームが自分のものに?―。東北大学の平田泰久准教授らは、まるで書道の先生が手を沿えて書き方を教えるように、複数のワイヤとブレーキを使い人の手の動きを的確に導く装置を開発した。手を動かすと多方向から伸びたワイヤが引っ張り、余計な動きを制御する。現在は平面的な動きのみ。将来は立体的な動きを支援できるようにし、野球やテニス、ゴルフの最適なフォームを指導する装置にしたいという。

 ハプティック(力覚提示)デバイスと呼ばれる装置の一種で、ロボット技術を応用した。ワイヤとサーボブレーキのユニット五つと、アルミフレームで構成される。上から見ると5角形で、角から中心へワイヤが伸びており、中心を手で握って動かす。すると、ワイヤにブレーキがかかって手を引っ張る。ブレーキ同士が協調することで、余計な動きを抑えて理想の動きを実現する。ワイヤは巻き取り式で、伸縮して動きを妨げない。

93名無しさん:2010/08/11(水) 18:53:50
芸能裏ねたジャーナル・スレの 934 にも貼ってあったが、 以下も存在していれば新発明・新技術の類だろう。
http://c.2ch.net/test/-/company/1246947123/i50
Skidmore 氏の翻訳には、 こうした技術の紹介が多い。 初めは半信半疑だったが最近は(自身の経験からも)こういう話は嘘でもない(火のない所に煙は立たず)と考えるようになった。
但し、 ネット監視から展開して来た、いわゆる“ネット・ストーカー”は既存の技術レベルで充分可能らしく常習的に仄めかしが行われているとはよく聞く。

94とはずがたり:2010/09/18(土) 18:16:14

環境・自動車・新エネ各スレのネタになりそうだが。

低燃費走行で世界新達成 但馬技術大自動車部 
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003448977.shtml

 自作の自動車で低燃費走行に挑み続ける兵庫県立但馬技術大学校自動車部(豊岡市)が、8月に広島であった競技会(省エネカーレース)で、バイオディーゼル燃料1リットル当たり2021キロという走行記録を出した。同燃料部門で、同部が2005年に作った世界記録を塗り替える快挙。同レースは、次世代型自動車の開発につながる技術を磨く場であるとともに、若者たちが純粋に「ものづくり」への情熱をぶつける舞台でもある。(長嶺麻子)

 「エコマラソン」「マイレッジマラソン」と呼ばれるこのレースは、1人乗りの車でコースを約20キロ回り、消費燃料の少なさを競う。1985年にフランスで「シェル・エコ・マラソン」が開かれたのを機に、世界各地に広まった。

 当初はガソリン車のみだったが、近年はバイオディーゼル車やソーラーカーなど、あらゆる省エネタイプの車が登場。一定速度になるとエンジンを止めて燃料消費を抑える技術は、トヨタ・プリウスなど一般車にも活用されている。

 中根久典・広島工業大教授によると、世界の約2千チームが記録を競い合う。日本では、省エネカーの将来像を探る目的のほか、ものづくりを学ぶ場として、工学系の大学や高専などが取り組む例が多いという。

 時速30キロ前後で進行するレースに派手さはないが、多くの若者が青春を懸ける。但馬技術大では99年に自動車部が創部され、早くも05年に世界記録(1リットル当たり1626キロ)を樹立。国際大会にも出場し、好成績を残してきた。

 ただ、そうした活躍を支えるのは、普段の地道な努力。自前のコースを持たない同部では、ローラーの上でマシンを走らせ、データを集めて分析する。エンジンの不調による失敗などの教訓を生かし、2年前からはマシンを電子制御から安定感のある機械制御に変え、細かく車体を改良。その結果、今回のレースで悲願の大台(2千キロ)超えを達成した。

 部員は4人。顧問の藤井俊成指導員(36)は「地道な活動が受けないのか、なかなか部員が集まらない」と苦笑するが、四方常之部長(24)は「いいマシンを造りたいという志を共有しているから、苦労は感じない」。唯一の1年生、福井孝明さん(21)も「意見をぶつけ合い、夢を達成できた。次は2500キロを目指す」とさらなる飛躍を誓う。

 来春、3人の2年生は整備士などとして社会に出る。藤井指導員は「挑戦し続けた経験は、今後に必ず生かせる」とエールを送っている。

(2010/09/18 16:30)

95とはずがたり:2010/09/21(火) 21:44:06

「スプリング8」に新施設 医薬品開発などに期待
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003446018.shtml

 播磨科学公園都市(兵庫県佐用町など)の大型放射光施設「スプリング8」で、建設中の「X線自由電子レーザー」(XFEL)施設がほぼ完成し、17日、関係者に公開された。2011年度の利用開始を目指す。スプリング8の10億倍の明るい光で原子の世界を映し出すことができ、生命科学や医薬品開発などへの貢献が期待されている。

 理化学研究所(理研)と高輝度光科学研究センターが共同で手掛ける。施設は全長約700メートル。事業費は約390億円で、07年5月に着工し、全体の9割が整備された。本年度末のレーザー発振に向け、機器の調整などを行っている。

 XFELは光特有の性質を利用し、瞬間的に明るいエックス線を発生させる。長年、技術的に実現が困難な「夢の光」とされてきたが、昨年4月にアメリカで開発に成功しており、完成すれば世界で2例目となる。

 タンパク質の構造解析はこれまで結晶化が必要だったが、この光の利用で作業が大幅にスピードアップされるという。

 理研播磨研究所の石川哲也所長は「日本が誇る最高技術を集め低コストで、コンパクトな次世代光源の施設。さまざまな分野で大きな成果を出してくれることを期待している」と話した。

(小西隆久)
(2010/09/17 20:16)

96ブラジャー:2010/11/18(木) 16:59:32
今日は よろしくお願いしますね
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97とはずがたり:2010/11/19(金) 22:57:17

喜多方ラーメン登録認めず 地域団体商標で知財高裁 有名になりすぎ厳しい?
2010.11.15 21:57
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1057732132/409

98とはずがたり:2010/11/19(金) 23:02:57
>>96
イノベーションなんか??(;´Д`)

100荷主研究者:2010/12/18(土) 16:42:50

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20101207103.htm
2010年12月7日03時31分 北國新聞
振動で発電、小型機を開発 上野金大准教授グループ

振動から電力を得る小型発電機

 人間の歩行などによる微小な振動から電力を得る小型の発電機を、金大理工学域電子情報学類の上野敏幸准教授らの研究グループが6日までに開発した。磁界が変化すると金属が伸縮する現象を応用し、これまでの小型振動発電機の約20倍以上の発電量を実現した。携帯電子機器などへの活用が期待される。

 従来の振動を利用した発電機は、磁石を動かしたり、圧力を加えると電圧を発生する圧電材料を利用する方式だった。発電効率が悪く、壊れやすいなどの欠点があり、実用化には至っていない。

 今回の研究では、磁界の変化によって金属が伸び縮みする「磁(じ)歪(わい)」に着目。1998年に米海軍研究所が開発した鉄の50倍の磁歪率を持つ素材「鉄ガリウム合金」を使用し、磁歪現象の逆の手順で、合金を伸縮して磁界を変化させ、誘導電圧を発生させることに成功した。

 発電機は、連結した2本の細長い合金におもりを取り付け、上下に動くと合金の伸び縮みが交互に繰り返され、磁界が周期的に変化して発電する仕組み。これまでの小型振動発電機のエネルギー密度は、1立方センチ当たり1ミリワットだったが、新たに開発した発電機は約22ミリワットの発電量を実現した。

 上野准教授によると、小型で発電効率も良いため、ボタン電池の代替品になりうるという。また、鉄ガリウム合金は頑丈で加工しやすく、幅広い温度帯で使用可能で、実用性が高い。

 同研究グループは、この発明で特許を申請した。今後は実用化に向け、人間の動作を効率的に振動に変換する研究を進める予定で、上野准教授は「アイデアを持つ企業と共同研究を進めたい」としている。

101とはずがたり:2011/01/02(日) 16:48:44

レアアース使用5分の1に 産総研など、ガラス基板研磨で新技術
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070723570/839
2010/12/17 08:58 秋田魁新報

102チバQ:2011/01/04(火) 20:26:50
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20101231k0000e040021000c.html
雑記帳:スマホ向け手袋 寒気で人気

スマートフォンのタッチパネルを操作できる手袋=松井豊撮影 スマートフォン(多機能携帯電話)のタッチパネルを操作できる手袋が厳しい寒さの金沢で人気だ。百貨店「香林坊大和」では、5250〜6300円の手袋が売れているという。

 タッチパネルに触れて反応するポリウレタンとナイロン繊維を、親指と人さし指の先に縫いつけ、手袋をはめたままでも電話に出たり、パネルを操作できるようにした。

 割高だが、通常の手袋より売り上げは好調だという。外出機会が増える年末年始、しかも列島で寒気が強まるとあって、消費者の琴線にも「触れた」よう。【松井豊】

104とはずがたり:2011/02/21(月) 23:09:35

消せるペン特許巡り、パイロットが三菱鉛筆提訴
読売新聞2011年2月21日(月)21:06
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20110221-567-OYT1T00991.html

 書いた文字を消せるペンを巡る特許権を侵害されたとして、文房具メーカー「パイロットコーポレーション」(東京都中央区)が同業の「三菱鉛筆」(品川区)に、製造や販売の差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こしていたことがわかった。

 同地裁で21日に開かれた第1回口頭弁論で、三菱鉛筆側は争う姿勢を示した。

 提訴は1月11日付。訴状などによると、パイロットは2005年8月から、書いた文字をペン後部に取り付けたラバーでこすって消せるボールペンを販売し、07年10月に特許を出願した。一方、三菱は10年3月から、キャップでこすって文字を消せるボールペンの販売を開始した。パイロット側は、ラバー部の摩擦熱でインクを消せる特許が侵害されたと主張している。

 三菱鉛筆の話「事前の調査で特許権の侵害にあたらないと判断して販売しており、心外な訴えだ」

107とはずがたり:2011/06/01(水) 16:19:32

これで消費電力15%カットとかできひんかなぁ!?

磁力抵抗「ゼロ」の発電機 草津の男性が発明
http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20110531000016

軸を回した時に磁石の抵抗が少ない発電機を発明した平松さん(右)と、解析した中村准教授(京都市西京区・京都大桂キャンパス)

 滋賀県草津市の元建設請負業の男性が、発電機を回す時に生じる磁石の抵抗を大幅に軽減させる仕組みを発案し、解析した京都大准教授がこのほど学会で発表した。簡易な構造だが誰も試みなかった「コロンブスの卵」的発想で発電装置の簡略化が見込め、電気自動車や風力発電などへの応用に期待も高まっている。

 同市平井5丁目、平松敬司さん(72)の連式発電機。永久磁石を用いた発電機は磁石を円盤に並べて相対させ、軸を回転させることで電気を発生させる。しかし、磁石同士が引き合う力が働くため、回転が重くなることが「宿命」だった。

 平松さんは、4台以上の発電機を1本の軸でつなげ、各台の磁石の位置を軸から見て均等な角度でずらすことで、磁石が引き合う力を相殺させることを発案。モデルを試作したところ、発電機を増やすにつれ回転が軽くなることを確認した。国際特許を出願し、現在審査中だ。

 平松さんは民間の試験機関に依頼して解析したデータを基に昨秋、京都大の中村武恒准教授(電気工学)に相談。中村准教授がコンピューターで解析したところ、発電機を8台並べると磁力の抵抗がほぼゼロになることが分かった。このほど茨城県つくば市で開かれた春季低温工学・超電導学会で発表した。

 中村准教授によると、平松さんの発電機で生じる電気は波形がぶれず発熱ロスが少ないため、発電機の「弱点」ともいえる制御装置や廃熱装置が不要になることも見込める。低回転でも電気が取り出しやすいなど利点が多く、ハイブリッドカーや電気自動車の発電機をはじめ風力発電機などへの導入も期待される。すでに企業からの引き合いもあり、本格的な発電機を試作し、応用を検討する。

 中村准教授は「目からウロコの発想だが、どうして今まで誰も気づかなかったのか。多分野への広がりが期待できそうだ」と驚き、平松さんは「自転車の発電機の抵抗を軽くしようと思いついたのがきっかけ。素人の発想を聞いてもらえてありがたい」と、協力に感謝している。

112とはずがたり:2011/07/13(水) 01:13:56

京大iPS、欧州で特許に山中教授「実用化へ近づいた」
産経新聞2011年7月12日(火)08:00
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20110712073.html

 京都大は11日、山中伸弥教授が世界で初めて開発した、さまざまな組織や臓器の細胞になる能力があるiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製技術について、欧州で特許を取得したと発表した。欧州特許条約加盟国のうち、英国、ドイツ、フランスなど17カ国で特許権の登録手続きを進め、12月には登録される見通し。米国でも特許を得られる公算が大きく、世界のiPS関連の特許は京大がほぼ独占する形となりそうだ。山中教授は「実用化に一歩近づいた」としている。

 今回、特許が認められたのは、動物の細胞に3〜4種類の遺伝子や、タンパク質を注入するなどの、山中教授が開発したiPS細胞作製の基本技術。京大が平成18(2006)年12月に出願し、欧州特許庁の審査を経て、7日付で特許成立の決定が通知された。特許権が維持される期間は出願日から20年間という。

 これまでに京大は、日本でiPS細胞の作製方法に関する特許3件を保有。これらはすべて、注入する遺伝子を限定していたが、今回の特許は遺伝子を限定せず、性質や機能が似ている遺伝子であればすべて「ファミリー」とみなして特許権の範囲に含まれる。

 山中教授が開発した技術は日本のほか、南アフリカ、シンガポール、ロシアで特許を取得。欧州は今回が初めて。今年1月、作製技術が類似する特許を持つ米バイオベンチャー企業から無償で米国での権利譲渡を受けることで合意しており、米国でも特許を得られる可能性が高まっている。

113とはずがたり:2011/07/13(水) 01:30:46

米国のハイブリッド車関連特許、PAICEが被引用回数トップ
レスポンス 7月7日(木)16時48分
http://autos.goo.ne.jp/news/ecocar/159117/article.html

特許分析のパテント・リザルトは7日、米国特許庁に出願されたハイブリッド車両関連の特許について、先行技術として引用された公報の「被引用回数」を集計した「米国ハイブリッド車両関連特許 被引用回数ランキング」を公表した。

集計の結果、1位はPAICEのハイブリッド車両の駆動システムに関する特許で227回。さらに同社の持つ特許は3位にもランクインしている。PAICEは、トヨタ自動車の『プリウス』やレクサスなどが特許を侵害していると特許侵害訴訟を提起したが、両特許はまさにその対象とされている。既にトヨタ自動車とは和解しているが、被引用回数の多さからも、ハイブリッド車両分野における要注意特許であると考えられる。

日本企業では、いすゞ自動車、トヨタ自動車、日産自動車、富士重工業、ヤマハ発動機などの特許が、引用回数の上位30位以内にランクインしている。

(仙田孝治@DAYS)

114とはずがたり:2011/07/28(木) 13:16:47

エステー:家庭用放射線測定器 10月に発売へ
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110727k0000m020051000c.html

 日用品メーカーのエステーは26日、ボタン一つで操作できる家庭用の放射線測定器「エアカウンター」を10月20日から発売すると発表した。希望小売価格は1万5750円。関東、東北地方を中心にドラッグストアやホームセンター、インターネット通販で取り扱う。

 エアカウンターは縦8.2センチ、横6.2センチ、厚さ3.4センチで、約105グラム。地上1メートルで前面部のボタンを押すと、空気中のガンマ線を測定し、人への放射線の影響度を表す「毎時マイクロシーベルト」の単位で数値が液晶に表示される。

 エステーによると、放射線の防護に詳しい首都大学東京大学院の福士政広教授が監修し、製品を開発。当初は1万個を出荷、年内に計5万個を生産する予定という。

毎日新聞 2011年7月26日 20時47分(最終更新 7月26日 20時57分)

116とはずがたり:2011/09/07(水) 20:01:43

「サトウの切り餅」は特許侵害 知財高裁、一転認める
http://www.asahi.com/national/update/0907/TKY201109070294.html

 切り餅をふっくら焼き上げるための切り込みについての特許を侵害されたとして、業界2位の「越後製菓」(新潟県長岡市)が業界1位の「佐藤食品工業」(新潟市)に製造禁止と約15億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、知財高裁(飯村敏明裁判長)は7日、「佐藤食品の切り込みは越後製菓の発明の技術的範囲に属する」との判断を示した。

 この裁判では、佐藤食品の「サトウの切り餅」などの側面と上下の面の切り込みが、側面に切り込みを入れた越後製菓の特許技術の範囲内かどうかが争われていた。

 高裁はこの日の判断で、特許の侵害と認めなかった昨年11月の一審・東京地裁の判断を逆転させ、特許権侵害を事実上認めた。

 最終的な判決の前に、争点を絞り込むために特定の論点について判断を示す「中間判決」。今後は損害額や、サトウの切り餅などの製造・販売を差し止めるかについて引き続き審理する。

120とはずがたり:2011/09/16(金) 09:50:25

2011年9月16日8時59分
充電池ロボ「エボルタ」新たな挑戦 米でトライアスロン
http://www.asahi.com/business/update/0915/OSK201109150173.html

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/industry/OSK201109150181.jpg
自転車コースを走るバイクロボット「エボルタ」=15日午前、東京都目黒区

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/industry/OSK201109150180.jpg
水泳のコースに挑むスイムロボット「エボルタ」=15日午前、東京都目黒区

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/industry/OSK201109150179.jpg
マラソンコースを担当するランロボット「エボルタ」=15日午前、東京都目黒区

 パナソニックの電池性能をPRするために国内外で「体力勝負」に挑んできたマスコットロボット「エボルタ」が10月、米ハワイでトライアスロンに挑戦する。同社の単3電池「充電式エボルタ」3本を動力に、充電しながら1週間で約230キロを走破するという。

 パナソニックが15日、発表した。エボルタの挑戦は東海道五十三次の走破などに続いて4回目。世界的に有名な大会「アイアンマン・トライアスロン・ワールドチャンピオンシップ」のコースを使い、10月24日にスタートする。水泳約3.8キロ、自転車約180.2キロ、マラソン約42.2キロに3体のロボットで挑む。

 3体は、ロボットクリエーターの高橋智隆さんが開発。高さ21〜26.5センチ、全長23〜51センチ。赤外線の誘導を受けて進む。高橋さんは「過酷なコースだが、ロボットと電池の性能を合わせて成功させたい」と話している。

エボルタロボットとは
http://panasonic.jp/charge/evolta/challenge/2011/evoltarobot/index.html

121とはずがたり:2011/09/22(木) 18:24:37
すげえ。この1.5馬力をもっとあれこれに活用したい♪

燃料は空気で時速129キロ!…空気エンジン車
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110922-00001020-yom-bus_all
読売新聞 9月22日(木)18時14分配信

 トヨタ自動車グループの豊田自動織機は、圧縮した空気を燃料に走る「空気エンジン車」の試作車を開発し、報道陣に22日公開した。

 社内サークル「夢の車工房」に所属する若手技術者が2年がかりで製作したもので、同社が製造しているカーエアコン用コンプレッサーを改造し、空気の膨張力を動力に活用した。ガソリンや電気は使わず、二酸化炭素(CO2)も排出しないのが特徴だ。

 全長3・5メートルの1人乗り三輪車で、レーシングマシンのように寝そべった体勢で運転する。エンジンは15馬力と非力だが、炭素繊維複合材を使った車体は100キロ・グラムと軽く、今月9日の試験走行で、時速129キロ・メートルを記録した。「空気エンジン車の最速記録」として、近くギネスブックに申請するという。

最終更新:9月22日(木)18時14分

122とはずがたり:2011/09/24(土) 10:33:25

電子「1個だけ」移動成功 量子コンピューターへの一歩
http://www.asahi.com/science/update/0921/TKY201109210695.html?ref=reca

図:電子を「1個だけ」送るしくみ拡大電子を「1個だけ」送るしくみ
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/uchu/TKY201109210705.jpg

 半導体の基板上で、電子を1個だけ取り出し、その磁気の向きを維持した状態で別の場所に送ることに、東京大の樽茶(たるちゃ)清悟教授らのチームが成功した。膨大な計算をこなせる「量子コンピューター」の基礎技術につながる可能性がある。世界初の成果で、22日の英科学誌ネイチャー電子版で発表する。

 樽茶教授はフランスの研究者らと、半導体の基板に金属で微細な電子の通り道を作った。その一端に電圧をかけ、そこにある電子1個を残してすべて追い出した。次に半導体を振動させて波を起こして、それに電子を乗せて基板の反対側の端に送った。

 実験では、電子が持つ磁気の向きが乱れ始める時間の数十分の1の短時間で電子を送れた。電子の磁気の様々な向きで膨大な情報を表現、これを処理して高速計算を実現しようという量子コンピューター構想がある。周りに電子があると、影響を受けて磁気の向きはすぐに乱れるが、電子1個を制御できる今回の成果で、量子コンピューター実現に一歩近づいた。

123とはずがたり:2011/09/25(日) 12:49:07
>>121

最速130キロの空気で走る車、ギネス登録へ=有志製作−豊田自動織機
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2011092300300

 豊田自動織機の若手有志が、空気だけで走る車「KU:RIN(クーリン)」を造った。「技術者として世界一に挑戦したい」と、終業後や休日に集まり、約4年をかけて完成。車体や部品の一部は手作りだ。目標の時速130キロも達成。空気で走る車の最速記録として、今月中にもギネス登録を申請する。(2011/09/23-14:28)

124とはずがたり:2011/09/29(木) 23:42:08

「国鱒」「クニマス」を商標登録 田沢湖観光協会
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240550875/141

125チバQ:2011/10/17(月) 23:45:24
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001110170005
《ラウンジ》機能不全の黒岳バイオトイレ
2011年10月17日





便座を外した便槽で、おがくずの交換をする作業員=8月25日、黒岳


水浸しのおがくずはトイレの裏にどんどん積まれていった=8月25日、黒岳

■バイオトイレ 容量超過
■大雪山系黒岳 稼働8年 道が調査


 手間いらずで、ごみも出ず、衛生的――。それが利点のバイオトイレ。だが、大雪山系黒岳(1984メートル)では利用者数が処理能力を上回り、稼働以来8年間、機能不全が続いている。所有する道は今年度、解決策を探るための実態調査に取り組んだ。


   ◇


■おがくず乾かず


 黒岳のバイオトイレは標高1890メートル地点に4基ある。8月下旬、道上川総合振興局の職員ら8人がひしゃくで便槽の中の水っぽいおがくずをすべて交換した。古いおがくず約890キロは袋詰めにしてトイレの裏へ。このような作業はトイレが利用される6〜9月に毎年5回ほど実施する。


 バイオトイレはし尿の大半である水分を蒸発させる仕組みのため、通常はおがくずが乾いている。利用期間が1年のうち約3カ月に限られる山岳地だと、本来は1、2シーズンに1度の交換で済む。だが、黒岳はこのペースだと、おがくずが水浸しで、し尿を分解できない。シーズン中にトイレ裏にためられたおがくずは、約200万円かけてヘリコプターで下ろされる。


 作業はトイレが本格稼働した2004年に始まった。トイレの1日の処理能力は1基50人で合わせて200人だが、最多で計820人が利用したためだ。


■利用予測を誤る


 道によると、バイオトイレを置く前は1970年ごろに建てられたトイレがあった。新設にあたり古いトイレの利用状況を調べると、週末には1日500人の利用が予測されたが、平均すると1日最大200人分で足りると判断。それが見込み違いだった。


 最初の年の利用者は推定1万人に対し、2倍近い1万8275人。利用者は減少傾向にあるが、連休の混雑時は依然として1日に200人を超え、1日の最多利用者は2009年でも392人だった。黒岳はリフトが7合目まであり、山頂まで1時間余りと手軽に楽しめる。また、老朽化したトイレは使わなかった人が新しくなって使うようになったことが原因のようだ。


 道は今年度、国の緊急雇用対策の予算を使って利用者500人を対象にアンケートをした。併せて業者に委託して、おがくずとトイレ内の温度を測った。


 アンケートの目的は、大便と小便の割合を調べることだ。データに基づき大便と小便の貯留場所を分ければ、おがくずの水分過多は改善されると考える。


 温度からはおがくずの加熱状態を確認する。水分を蒸発させるには、おがくずを十分に温める必要がある。だが、電力を供給する風力発電機が最初の年に吹雪で壊れた。気象条件が厳しく、再稼働のめどは立っていない。電力不足も機能不全の一因とみられ、電力供給の代替策を検討する。


 調査結果は年末にまとまる。トイレの総工費は約4700万円かかった。山の上で場所も限られるため大幅な改造は難しいといい、道は「少しでもトイレへの負荷が減る対策を考えたい」と話している。


■「道だけでは対策に限界」


 改善するにはどうすればよいのか。


 黒岳のバイオトイレを製造した正和電工(旭川市)の橘井敏弘社長(64)は「容量を守るに限る」と話す。大便と小便を分ける場合、小便はおがくずに入れず、ためてどこかに捨てることになるという。「環境に配慮するというバイオトイレの考えから離れてしまう」と心配し、「人数に見合った容量のトイレに換えるのが一番だ」と話す。


 「山のトイレを考える会」(札幌市)の事務局長で北海道大学の愛甲哲也准教授(造園学)は「道だけで問題を抱えると対策に限界がある」と言う。「現地は国立公園。計画段階から関わった環境省、林野庁、地元関係者や登山者も加え、多用な観点から話し合う必要がある」と提案する。


(霜田紗苗)


《キーワード》 バイオトイレ 便槽に入れたおがくずを温めてスクリューで混ぜると、おがくず内の微生物が、し尿を二酸化炭素と水に分解する。水は蒸発し、わずかに残った無機成分はおがくずに吸着する。汚物をためないので悪臭が出ず、流すための水が要らないので山岳地をはじめ、災害時にも活用されている。道内の山岳地ではトムラウシ山、幌尻岳などにも設置されている。

126とはずがたり:2011/10/19(水) 15:56:15

イグ・ノーベル賞の火災報知機、全国の消防本部が関心
http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20111018-OYT8T00207.htm

新機種開発に弾み…東京・江東区の会社

 聴覚障害者らにワサビの臭いで火災を知らせる装置を開発し、まじめなのにどこかおかしい研究をたたえる「イグ・ノーベル賞」を受賞した江東区の「シームス」(青海2)に、全国の消防本部から問い合わせが相次いでいる。

 同社は「受賞を機に売れ行きが伸びればコストダウンも可能になる」と期待を寄せている。

 同社が火災警報機の信号をもとに、ワサビの強い香りを発生させる装置を発売したのは2009年。アロマオイルや人間の体臭など数十種類の臭いで試し、速効性や安全性などの理由でワサビに行き着いた。

 現在の価格は火災報知機込みで1台5万2500円。ホテルや聴覚障害者を雇用する会社の従業員寮などで導入されているものの、価格が通常の火災報知機の10倍以上するため、累計販売は200台以内にとどまる。

 受賞後に全国の消防本部から製品の価格や性能に関する問い合わせが相次いでいるのを受け、同社は国内の高齢者施設などだけでなく、海外にも売り込みをはかる考え。現在、火災感知部分と、臭気発生部分を無線で接続する新機種の開発を進めている。将来の緊急地震速報や津波警報への応用も視野に入れている。

 同社は2000年11月に千代田区で創業し、香り関連製品の開発を手がける。昨年12月、江東区のビルに移転。臭気発生装置のほか、臭いでがんを探知する研究などを行っている。
(2011年10月18日 読売新聞)

131杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2012/03/19(月) 21:03:08
日本企業は21世紀型から20世紀型に退化?
http://japanese.china.org.cn/business/txt/2012-03/06/content_24816818.htm
発信時間: 2012-03-06 10:09:02

ソニーはかつてすべての人々が憧れる存在だった。経済学者ジム・コリンズの著書『ビジョナリーカンパニー(原題: "Built To Last")』の中では、アジアの企業として唯一、永続性のある「ビジョナリーカンパニー」に選ばれ、人々から「21世紀型企業」と称された。しかし、時代が真の21世紀を踏み出そうとする一方で、ソニーは皮肉にも「20世紀型企業」に退化しつつある。
ソニーと共に業績を下げている日本企業はみな、大手の電子企業である。2011年度末時点で、シャープの純損失は38億ドルになる見込み。これは同社が1912年に創立して以降最大の純損失である。シャープよりも深刻な状況にあるのはパナソニック。同社は輝かしい歴史を残してきたが、2011年度の純損失は102億ドルに上る見通しである。これは同社だけでなく、日本の全メーカーをみても史上最大の純損失である。
日系電子企業は海外市場で中国や台湾、韓国の企業に勝てなくなっている。それはコストの問題ではなく、日本企業がグローバル戦略を誤ったこと、技術を世界に拡散してしまったことなどに起因する。これらの原因により日本企業の海外戦略はとん挫してしまった。

当然ながら、日本のすべての産業が低迷したわけではない。建設機械、部品製造、精密機械、特殊材料、特殊化学品などの分野では、日本企業が依然トップシェアを誇っている。
ルネサスの車載マイコンは約50%の世界シェアを誇る。同社の工場は大震災により稼働停止に追い込まれ、それにより名古屋からデトロイトまで各地の自動車工場の生産が中断した。
また、ボーイング787の3分の1の部品が日本製である。東レが供給する炭素繊維により同機は一層省エネ化された。東レはソニーほど有名ではないが、日本を代表する競争力をもったメーカーである。
電子分野にも注目すべき点は多い。低迷してはいるものの、日本の電子企業はまだ世界最先端の技術を持っている。また、今回の失敗からも新時代を生き残る教訓を学べるに違いない。

※ ソニーの再出発

今年2月、ソニーは7年ぶりに携帯ゲーム機「PlayStation Vita」を欧米市場で発売した。
Vitaの発表は、世界560億ドルのテレビゲーム市場が過渡期に入ったまさにそのときに行われた。携帯電話からタブレットPC、そしてSNSと、世界の隅々にゲームが提供され、テレビゲームの地位は急下降した。このような状況はソニーや任天堂、マイクロソフトなど老舗企業に大きなプレッシャーを与えた。
ソニーにとって、一連の変化がもつ現実的意義はとても大きかった。ゲーム事業はソニーの年収の10%以上を占める。その中でも「PlayStation」はソニーが復活できるか否かを左右する重要なアイテムである。赤字が四年間続いていたときも、ソニーは「PlayStation3」の発売によって、業績を黒字に戻した。ただ、「PlayStation3」は5500万台以上の売り上げを記録したものの、マイクロソフトの「Xbox 360」には勝てなかった。
Vitaはマルチタッチパネルを使用している。しかし、インターネットの時代にマルチタッチパネルだけで生き残れるほど世間は甘くない。
ソニーは1946年に創立された電子企業である。今や日本やアジア企業の見本となっている。トランジスタラジオやトリニトロンテレビ、「Walkman」などを生み出し、ソニーは20世紀の流行とブームを巻き起こした。ピーク時の勢いは今のアップル社のようであった。

132杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2012/03/19(月) 21:05:18
1999年、創始者の盛田昭夫氏が逝去した際、アップルの故スティーブ・ジョブズ氏は製品発表会の舞台で、盛田氏の写真をスクリーンに映し、観客にこの「天才」の業績を伝えた。ジョブズ氏自身、盛田氏から大きな影響を受けたことを認めている。アップル社の目標は「アメリカのソニー」になることだ。しかし、アップルが時代のトレンドとなる一方で、ソニーは輝かしい時代から暗黒の時代へと突入していった。
ここ10年、ソニーはインターネットとゲームをリンクさせようと努力し、再び電子分におけるトップの地位を奪い返そうと試みた。そして、2011年、数年間の赤字を経て、ソニーは希望の光を見出した。
ソニーが再出発を遂げようとしたそのとき、突然襲来した大震災がソニーの生産ラインを寸断。ソニーは大打撃を受けた。それまで20億ドルの黒字と予想されていた業績予想は30億ドルの赤字へと変わった。未来、復活、地位の奪回を目指すソニーの計画もしばらく頓挫してしまった。
この影響で、終身雇用制への批判が相次いだ。人々はこの制度が人員削減によるコスト節約を妨げ、競争力を低下させていると非難した。しかし、実際のところ、人々が非難しているのは終身雇用制度だけではない。現在、日本が戦後築き上げてきた独特の企業文化すべてが疑問視され、見直しを求められている。

※ 日本企業体制の衰退

「戦後の日本企業を支えきたのは、終身雇用、労働組合、年功序列である」。清華大学中国世界経済センターの袁鋼明氏はこのように述べた一方で、「このような制度は競争力のない安定した環境でのみ適用できる。しかし、現在、科学技術の変化はめざましく、国際競争も非常に激化している。このような状況の下では、日本の体制は絶対的にデメリットの方が大きい」と指摘した。

ソニーは日本社会の縮図と言ってもよいだろう。日本文部科学省の調査では、2006〜2008年に画期的な新製品・サービスを投入した日本企業はわずか9.5%で、イギリスやドイツの約半数にとどまった。また、2008年の利益に占める新製品の割合もわずか4.5%と、イギリス(13%)やフランス(11.8%)に比べ、大幅に少なかった。
経済協力開発機構(OECD)の調査でも同じような結果が出ている。それによると、日本製品の世界における影響力が低下しているという。現在、日本の研究開発支出額は対国内総生産(GDP)比で依然3%以上を占めるが、影響力の低下は日々進行している。日本の研究開発支出が生み出す付加価値は、1990年代中期ごろからアメリカやドイツを下回り、ここ数年はその差が急速に拡大・日本の学者や研究者が毎年発表する論文の数も、現在は世界5位まで下落している。
これまで、日本企業は自社開発の技術を生かした新製品を世に広めるとともに、世界の販売ルートとブランド力を活かして、毎年巨大な利益を得ていた。しかし、現在は状況が激変。1250億ドルに上る電子製品市場の中で、日本の経営者たちは自社の開発能力や重要性が以前ほど高くないことを理解し始めた。
長期にわたって続く円高や大震災が招いた電力不足、不利な税収と貿易政策、中国、韓国の急成長が、日本に危機をもたらしていることは容易に理解できる。しかし、真の問題は、ここ数年、日本企業が人々を震撼させるような製品を世に出していないことだ。日本は一体どうしてしまったのだろうか?

「戦後の日本の経済成長は多くの偶然がもたらしたものである。しかし、日本はその偶然がもたらした成功を企業体制の賜物と勘違いした。そして、困難に陥った現在でも、その特異な体制を維持しようとしている。これこそが大きな誤りである」と袁鋼明氏が述べた。
「中国が計画経済体制を果断として終焉させたのは正しい選択だった。戦後の日本の経済体制は現代において通用しない。しかし、日本は今も昔の体制を維持している。問題が発生しない方がおかしい」
あるデータからも袁鋼明氏の発言が正しいことが分かる。過去10年間、日本企業は市場シェアを失い続けている。「フォーチュン・グローバル500企業」の総収入に占める日本企業の割合は1995年から2009年の間に、35%から13%へ下落。電子製品はこれまで日本の得意とする分野だったが、日本経済産業省の統計によると、世界の電子製品生産に占める日本企業のシェアは1990年代の30%から現在は15%以下に落ち込んだ。

133杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2012/03/19(月) 21:07:35
※ 日本企業の最大の敵は自分自身

まず疑問視されたのが日本企業の国際化戦略だ。長年、日本企業は研究開発能力を自身最大の武器とみなし、それが海外に流出し、自社の競争優位性が低下することを恐れた。現在も多くの企業が最先端の高付加価値製品を日本に残し、低利益製品の生産を海外に移転している。
一つの会社だけなら、この戦略は効力を発揮するだろう。しかし、それを全国民経済で行うとなると、それが経済発展と雇用の安定につながるかは疑わしい。特に、中国など新興経済国が技術力を向上させる中で、この戦略が日本固有の競争優位性の維持につながるかどうかはさらに怪しい。
「日本は経済が低迷し、研究開発コストも高い。一方、新興経済国は経済が急成長し、研究開発コストも低い。したがって、研究開発リソースを日本国内に集中させようというのは、賢い選択とはいえない」。マッキンゼージャパンのピーター・ケネバン氏はこのように述べた。

積極的に海外進出を果たす企業とそうでない企業では、業績に明らかな差がある。約50%の自動車を日本で生産し、日本での販売台数が輸出台数よりも少ないトヨタは、2011年度の純利益が前年比50%減になる見込みである。一方、国内での生産がトヨタの4分の1である日産の純利益は前年比9%減にとどまる見込みである。
日本の大手金融サービス会社、オリックスの宮内義彦会長は、これまでずっと高度に保護を受けてきたサービス業の自由化を提唱してきた。製造業に関して、宮内会長は日本に残して衰退させるのではなく、生産を海外に移転して発展させるべきだとの見解を示している。宮内会長は、「日本企業は世界に出ることでさらに強くなる。国内だけで活路を見出そうという企業は生き残れない」と主張した。

再び世界で活躍することが、日本企業の共通の目標である。しかし、輝かしい歴史を残し、栄光と夢を積んだ巨大な工場が企業の負担となっている。
ソニーには168200名の従業員と2000以上の製品がある。イヤホンからSDカード、携帯電話からデジタルカメラ、医療用プリンタから3D映像機器まで、ソニーの生産ラインはあらゆるものを扱っている。パナソニックやシャープ、三菱、富士ゼロックスも同じだ。ただ違うのは規模だけである。
また、ソニーはコロンビア映画とコロンビアレコードを買収し、音楽事業を発展させ、デジタルアミューズメント産業で覇権的な地位を獲得しようとした。しかし、世界は大きい。ソニーはすべてを手中にすることができなかった。そのかわりに、ソニーは業務を拡大しすぎたことにより、新たな事業が同社の利益に損失を与えることになった。そして、ソニーは足元がおぼつかなくなる。
「ソニーの最大の敵は自分自身だ」。このほどソニーのCEOを退任したストリンガー氏は7年間の奮闘を終えてこのように述べた。象のように膨れ上がったソニーと猫のように柔軟性に富んだアップル。そちらが勝つかは言うまでもない。

134杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2012/03/19(月) 21:09:43
※ 日本企業──閉鎖された帝国

ソニーは内部紛争に悩まされ、ソフトウェア部門がハード部門にソニーの映像・音楽のダウンロードサービスの提供だけを求めるなどで揉め、業績の低迷を招いていた。一方でiPodは音楽大手5社の支持を受け、iTunesサービスを勢い良く立ち上げた。ソニーも同様の思惑を持っていたが、レコードと映画会社を傘下に持っていることを理由に、同業者の締め出しに見舞われ、計画は流れた。

これはオープン・イノベーションの典型的な一例に過ぎない。知識のルートが増え、急速なスピードで進化し、その新鮮さはすぐに失われてしまうため、全く新しい方法でイノベーションを推し進めていかなければいけない。オープン・イノベーションはイタリアのルネッサンス期までさかのぼる事ができる。当時、ピエモンテとトスカーナ地方の服飾業界はネットワークを形成し、シルクと綿織物の生産技術の迅速な発展に努めていた。
オープン・イノベーションは、外部の開発力を活用したり、知的財産権を他社に使用させたりして、利益を得るなど様々なモデルがあるが、どのモデルも中心勢力になることはなかった。企業はビジネスと科学技術の交流地点を慎重に模索し、自社に適した発展モデルを見つけなければならない。これはオープン・イノベーションの矛盾点でもある。展望は魅力的だが、失敗した時の損害が大きく、新参者は足を踏み入れるのを躊躇してしまうのだ。

しかし日本では、技術の委託や市場研究などを試みているものの、オープン・イノベーションで利益をあげることが最良の道であると考えている企業経営者は少ない。そのため、技術の飛躍的な進化によって、日本が得意としていたエンジニアリング中心のビジネスモデルは時代遅れになっているが、不確実さや懸念、不安や閉鎖的な企業体制は日本企業が外に向かって開放されることを妨げ、貴重なチャンスを逃してしまう。
「コミュニケーションや連携がスムーズにできない事は、世界のすべての企業が抱えている問題だ。しかし、日本ではこの状況がより普遍的で著しい」とコンサルティング会社であるマッキンゼー・アンド・カンパニー東京支社のプリンシパル、ピーター・ケネバン氏は指摘する。「企業の内部であってもコミュニケーションの溝がたくさんあり、イノベーションビジネスの意義が失われてしまう」。

1994年、ソニーと任天堂が共同で打ち出す予定だったPlayStationの企画が白紙になった。エンジニアの久多良木氏の訴えで、ソニーは企画を推し進めることを決定し、2000年にはPlayStationはソニーの利益の1/3を稼ぎ出すようになった。PlayStation2の発売が発表されると、1分間に10万件と予約が殺到し、システムがパンクしたために、ソニーはいくつかの予約サイトを閉鎖したほどだった。
PlayStationはソフトとハードの連携が完璧で、十分にiTunesと対抗することができた。しかし、この頃にはゲーム部門はソニーの中で独立した勢力を築いていたために、ソニーの他部門への技術が流失することを厳しく規制していた。他部門が同じプラットフォームで技術協力することを禁止したのだ。
PlayStation3まで来ると、このゲーム機にはあまりにも大きな期待が寄せられるようになった。ブルーレイに対応し、ネットワークを利用して様々なサービスを利用する事ができ、リビングをエンターテイメントの中心にすることを目指していた。ソニーとPlayStationは切っても切り離せない状態だった。しかし、絶好のチャンスを逃したPS3はその期待を背負いきれなかった。当時、マイクロソフトのXbox360も世に出てきて1年が経ち、PS3は精彩を放っていたが、オンリーワンではなくなっていたのだ。更に、PS3はXbox360よりも100米ドルほど高かったが、それでも1台の売上による損失は240米ドルで、ソニーは重圧に耐えられなかった。

135杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2012/03/19(月) 21:11:49
※ 日本企業のイノベーションのマンネリ化

「過去数十年の間に成功した日本企業の背景で、真に力を発揮していたのは卓越した才能を持つ人々だった。彼らは、独創的な製品と技術によって日本企業を成功の道へと導いたのだ」とピーター・ケネバン氏は指摘する。「しかし、外部市場に大きく変化が起きているにもかかわらず、企業のトップはなす術がない状態だ。彼らは変化を嫌う。変革を行なう事は彼らの過去の栄光を否定することになると考えているからだ。このような様々な要因によって、日本企業は時代の変化に対応して発展する事ができず、トップランナーから追走するものになり、やがては脱落してしまうのだ」。

iPodは本来ならソニーに帰属するはずだった。アップルがiTunesのオンラインサービスを開始した当時、ソニーも同様のサービス開発を考えていた。しかし、実際には行動に移されなかった。CDが消えてしまうことを会社は望まず、ソニーのWalkmanの地位が脅かされると考えた人は一人もいなかったからだ。このような盲信がもたらす悲劇について、Kodakのデジタルカメラ事業からの撤退を思い浮かべる人も多いだろう。映像大手のKodakは「フィルムを売れば、Kodakは十分に生き残る事ができる」と思っていた。デジタルカメラの分野に積極的に参戦しなかった結果、悲惨な撤退を余儀なくされた。
それでも、ソニーはまだ目が醒めていないようで、依然として従来の推進計画に固執している。市場の成長速度はソニーの予測をはるかに上回っており、失敗した時には、あっという間にノックアウトされてしまうだろう。2003年春、ソニー四半期報告書からも明らかなように、会社は1四半期あたり1000億円の損失を出している。市場は「ソニーショック」に見舞われ、ソニーの株価は二日連続で下落していた。
2005年になって、ソニーは苦しみもがいた結果、やっとのことでiPodに対抗できるデジタル製品を打ち出した。しかし、そのときにはソニーは既にアップルに滅多打ちにされていた。そして、アップルが同時期に打ち出したiPodnanoは新たなブームを巻き起こし、ソニーは自社の製品がやっと発売されたにもかかわらず、その努力はもはや水の泡であることを思い知らされた。

こういった例は他にもある。ソニーは以前、一世を風靡したトニリトロンテレビを自負しており、当時既に市場で頭角を現していた液晶テレビに対し、見て見ぬ振りをしていた。状況がいよいよ芳しくなくなってきた頃には、「時既に遅し」だった。現在、サムスンのテレビ事業はソニーより何倍も好調な業績を上げている。また、サムスンは数年前に、ソニーに取って代わり、世界で最も価値のある家電製品ブランドの名を手に入れている。
これはイノベーションのマンネリ化である。ハーバード・ビジネス・スクール教授のクレイトン・クリステンセン教授は自身の著書「イノベーションのジレンマ」で以下のように指摘している。「企業が成功し続けることを望むなら、自己否定をし続ける必要がある。既にある成果に甘んじてはいけない。視野と資源を新たな分野へと向けるべきだ。しかし、構想を現実へと変えるのはただ単に技術の問題だけではなく、既に意識レベルに到達している芸術性の問題でもある。当事者はチャンスと現実、コストと利益、長期的な視野と目下の状況、将来の傾向と現在のモデル間の関係の丁度良いポイントを掴んで初めて、勝ち抜く事ができる」。

136杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2012/03/19(月) 21:13:25
※ 日本の「モノづくり」信仰が災いに

他の国と違い、日本企業の革新を長期的に阻んでいるものは、日本に根付いた「モノづくり」文化である。多くの日本人が、日本はソフトウェアや金融の才能はないが、「モノづくり」には適していると信じてきた。しかし、製造業がひとたび困難に陥ると、戦後日本の成長の大部分を担った産業が不可逆的な衰退に陥りかねず、日本が20年間にわたる経済停滞から抜け出す機会や大量の労働者、日本の尊厳までもが道連れになって失われる恐れがある。
「日本全体のアイデンティティーが製造業と結びついている」。ソーシャルゲーム大手グリーの創業者、田中良和氏はこう言う。「実際に形のあるモノを生産していなければ、何か怪しいことをやっているかのように扱われる」。これは日本の科技社会に流れる格言と一致している「真の武士はソフトウェアのプログラミングはしない」。

これは日本社会のソフトウェア文化に対する冷淡さの表れである。ソフトウェア文化とハードウェア文化は全く異なるものだ。ハードウェア文化は他社と最後まで勝ちを争うが、ソフトウェア文化は他社と手を組むなどして自社製品の市場シェアを獲得する。相手との競合をさけつつ、利益を出すのがソフトのやり方だが、これは明らかに日本の得意とすることではない。
政策を制定することで有名な日本政府でさえ、この肝心な問題に関しては方向性を見失っている。政府はこの支離滅裂な電子産業の再編を通じて「チャンピオン企業」を生み出そうとした。政府はここ最近、ソニーや東芝、日立などの子会社を統合させ、韓国や中国、台湾などの企業と競争させようと狙った。
「これは日本のハイテク産業が直面する難題である」。ケネバン氏はこのように述べた。「日本のハイテク企業はライバルと張り合おうという意識がない。現在、日本企業は中国の華為や中興を仮想のライバルとしており、ノキアやシーメンズ、ルーセントなど世界の大手企業との競争を諦めている。しかし、中国の企業も日本企業を最も重要なライバルだとは考えていない」。

ソフトウェア文化を理解するなら、日本のハイテク企業は独立して決定を下し、またそれを推し進められる指導者が必要である。このような指導者は、ハード文化を理解しつつ、ソフトウェア部門の成長を促すために、ハード部門を説得できる人物であり、各部門共通の利益を保証しつつ、企業の長期的な成長と株主の求める短期的な利益要求を満たせる人物である。
ソニーの出井元社長は、井深大氏を「トランジスタ・キッズ」、盛田昭夫氏を「ウォークマン・キッズ」、大賀典雄氏を「CDキッズ」と評し、自分たちが「デジタル・ドリーム・キッズ」になろうと意識した。出井伸之氏は未来を見据えたが、現実を変えることはできなかった。出井氏は何度かアップル社を買収しようと考えたが、取締役会の反対に遭い、実現できなかった。当時、ソニーの市場価格はアップルの6倍だった。しかし、現在、アップルはソニーを4社買えるだけの資産を手にしている。

137杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2012/03/19(月) 21:15:28
※ 院政型経営とおさらばすべき日本企業

今の複雑な情勢に人々はため息をつくしかないが、悲しい結末を迎えることは出井伸之氏が表舞台に立ったときから決まっていた。ソニーをはじめとした日本企業の院政型経営は、「徳があって声望の高い人物」によって行われる。日本の企業文化では、徳があり声望の高い者が会社のトップに立ってこそ、会社全体が士気高く進んでいけると信じられているのである。

ソニーの技術を突出した水準に高めた井深大氏は疲れを知らぬ発明家であり、社員を鼓舞する神がかった力を持っていた。対して盛田昭夫氏は市場動向を敏感に察知する天性の勘の持ち主で、1979年に彼が周囲の反対を押し切ってウォークマンを開発したのも、彼の信念のなすところだった。米国や日本の若者はラジオを持って海岸でキャンプをするというのに、散歩にも音楽を持ち歩くことをなぜ拒否しようか――という信念である。
出井氏がこのようなカリスマ性を持っていなかったのは明らかである。彼は一社員からのし上がってきた実務型の企業家であり、ソニーが崇拝していた技術至上主義を変えさせた。彼は技術よりも製品の付加価値を重視し、具体的な数字でなく企業管理構造を大切にした。つまり、企業経営と製品開発のコストを削減し、会社が過ちを犯す率を減らすことに尽力したのである。
これに対しケネバン氏は、「失敗は恐るるに足らない。並の指導者が商売において偉大な指導者に成長するために避けて通れない道なのだから。なのに日本には、リスクを進んでとる企業文化や失敗を奨励するような気風がない」と述べる。「日本という国は政治にしても経済にしても、指導力が不足している。これは日本企業が成長する際に大きな障害となる」。

日本企業もこの問題は認識している。2004年、ソニーは米国事業を統轄していたストリンガー氏を同社の新CEOに据えた。これは日本の科学技術企業にとって歴史的な出来事だが、それは同氏が日本語を解さないからだけではなく、それまで日本企業の経営陣の中枢に入った外国人がほとんどいなかったからである。ソニーが世界に名の通ったグローバル企業であり、社員の70%が日本人以外だったとはいえ、外国人CEOは前代未聞であった。
ストリンガー氏はエンジニアではないこともあり、映画事業と音楽事業を推し進めることに積極的だった。2006年のソニー年度管理大会で、彼は最も重要な役職をソフトウェアエンジニアに与えたことで、それが会社の将来にとって重要であることを示した。しかし日本人社員は、ソニーは電子機器の企業でありエンターテイメント企業ではないと考えていたため、ストリンガー氏がこの姿勢を示すたびに、心境穏やかでなかった。
しかし彼は確かにソニーに変化をもたらした。会社を黒字路線に戻し、失敗を許せる素地を広げたと同時に、ソニーの伝統とソフトウェア文化の両方を理解し継承しえる後任者、平井一夫を招聘したのである。

「ソニーは神話崩壊の危機を迎えるたびに生き返って強さを取り戻す」と出井伸之氏はソニーの魅力を『ソニー神話、五たび潰える』のなかで語っている。この言いようを聞くと、中国の古い伝説に生きる鳳凰が思い起こされる。ただし今日(こんにち)の日本において、炎を浴びて生き返るべきは決してソニーだけではない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月6日

138とはずがたり:2012/04/04(水) 21:41:53

セシウム9割近く除去も…藻に吸着させる新装置
2012年4月4日(水)07:50
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20120402-567-OYT1T01276.html
(読売新聞)

理化学研究所(埼玉県和光市)と筑波大、慶大などの研究グループは水中の放射性セシウムを藻に吸着させて取り除く装置を開発した。
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/20120402-567-OYT1T01276-20120402-972461-1-L.jpg

 9割近くのセシウムを吸収した実験結果も得られており、東京電力福島第一原子力発電所事故で飛散した放射性物質の除染作業への活用が期待される。今月中に福島県内の水田で実証実験を始める。

 新たに開発した装置は、藻を短時間で培養させるため、光を1メートル四方で厚さ約4センチの大型レンズで集め、光ファイバーを通じて送る。二酸化炭素も供給できるようにして藻の光合成を促し、セシウムの吸収量を増やす。1リットル当たり300ベクレルの汚染水3リットルを、円筒形の水槽に入れて実験したところ、3日間で9割近い放射性物質を取り除く成果があった。

139杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2012/04/26(木) 12:24:42
日本の製造業を縛る「島国症候群」
楊向峰 (早稲田大学客員研究員)
http://japanese1.china.org.cn/jp/txt/2012-04/25/content_25234650.htm
発信時間: 2012-04-25 15:22:31

製造業大国として並び称されるドイツの勢いがますます盛んであるのに対し、日本の影が薄くなっているのはなぜか。その原因はひとつに止まらないが、一般的に日本人は自国の製造業が「ガラパゴス症候群」(すなわち「島国症候群」)に染まっているからだと認識している。ガラパゴス(Galapagos)は本来、南太平洋に浮かぶ群島を示し、この地は大陸から遠く離れているために長い進化の過程を経て、非常に独特な生物の種が育った。だが、この言葉で風刺されているのは、日本企業が世界市場で完勝してから「ガラパゴス化」している現象だ。これまでの数十年間、ソニーのウォークマンやプレイステーション、シャープのテレビ、東芝のノートパソコンなどのヒット商品で負け知らずだったが、韓国のサムソン、LGも、20年前日系企業から高給で人材を引き抜き技術をコピーして、やっと名を上げてきた。目下、これまでの勢いを失ったソニーの株価は、サムソンの9分の1、アップルの13分の1にまで落ちている。

しかし、これをもって「日本企業の衰退はイノベーションの欠如によるもの」と片付けるのは公平さを欠くだろう。携帯一つとってみても、すでに十数年前には日本の携帯は、インターネット接続、メールの送受信、写真撮影、音楽ダウンロード、おサイフ機能、テレビなどの多機能を備えるにいたっていた。クレジットカードや搭乗券としての機能まで兼ねることができた。2Gの時代には、日本の携帯電話の規格は世界で他にはない独自のものになっていた。そして、2001年には早くも3G規格が採用され、当時の国内市場が広く多くの利益を生んでいたために、日本の携帯電話メーカーはこぞって自国の市場に重点を置き、販路を開拓していった。国内市場の枯渇が近くなって、やっと海外へ販路を広げ始めたが、この時期には日本の携帯電話のローカル性はすべて明るみに出てしまっていた。日本の携帯メーカーはほとんど通信事業者のいいなりで携帯を作っていたので、8社間の「派閥観」は明確だった。このため、日本の携帯電話はハードウェアが優秀で、機能が多様であっても、一般のパソコンやiPhone、スマートフォンとの互換性がなく、これに合ったソフトの開発も難しいために、国際市場ではまったく競争力を持たなかった。しかも、美しさと機能を併せ持ったiPhoneが登場すると、日本国内の携帯にはこの外来種の侵攻を食い止める力がなかった。

このような短絡的な視点と縦割り思考に対するこだわりによって、ジョブズに負けた日本産業、日本企業は、携帯電話分野だけに止まらない。AV機器、通信情報技術の大御所であるソニーは、1980年代には早くも携帯に便利で、しかも全く新しい体験が可能なAV機器を開発していた。しかし、社内の意見が乱立し、商品開発技術者と映像部門との連携が上手くいかず、ユーザーが自由に音楽をダウンロードして楽しめる商品モデルを開発した後、自社の映像商品の販売に影響が出ることを避けるために、ソニーはデジタル音楽配信のために特殊なファイル規格を開発した。それは当時、流行していたmp3規格ではなかったので、アップルのiPodが突如として登場したときには、すでに後悔先に立たずになってしまった。

すなわち「島国症候群」は、つまるところ視点と思考の問題だ。日本の国内市場は飽和しやすく、各社メーカーは常に新しい商品を求められる。しかし、自動でふたが閉まる便器のようなささやかな発明で人の目を引いているようでは、広がりがない。「過剰な高品質、多機能」ではとどのつまり徒労に終わってしまうだろう。過去の成功体験で日本企業はある種の「グローバリズムは日本化」という錯覚に陥っており、海外ユーザーの体験やソフト開発に重きを置いていない。この姿勢は、企業内に国際化レベルの低さや年功序列の給与体系として表れており、これはここ20年の日本人の内向き化傾向と一致している。短期間で、日本企業は再編により自己改革できるだろうが、実質的なグローバル化への道のりはまだまだ遠いだろう。

140荷主研究者:2012/04/30(月) 12:00:49

http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20120412/CK2012041202000018.html
2012年4月12日 中日新聞
夢の“空飛ぶ自動車”開発を断念

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/industry/PK2012041102100192_size0.jpg
実証実験で空を飛ぶ3分の1サイズのMVの機体=2002年8月、旧川島町で(県工業会提供)

 県工業会は、小型飛行機と自動車を合体させた空飛ぶ自動車「ミラクルビークル」(MV)の研究開発を本年度で断念する。資金のめどがつかず10年近く休止しているためで、今後は実用化に意欲のある企業、団体にノウハウを伝え支援する。

 MVは全長四・五メートル、幅六メートル、重量四百五十キロの一人乗り。想定では機体後部のプロペラを燃料電池で回して時速二百キロで飛び、地上では主翼を折りたたみ幅二メートルの乗用車として時速五十キロで走る。目的地まで乗り換えなしで行ける乗り物と期待されていた。

 研究開発は、航空機関連の約二十社や県、岐阜大でつくる工業会内のMV調査開発特別研究会が一九九七年度から取り組んできた。二〇〇二年には三分の一サイズの機体による実証実験で約四分間の飛行に成功した。

 研究会の三橋清通会長(76)によると、燃料電池などの研究課題はあるものの、機体の基本構想はでき上がっている。「資金があればすぐ実用化できる段階」という。

 しかし、バックアップしてきた県の予算が〇三年度からつかずに研究開発はストップ。以来、活動は国内の電気自動車や海外のMV関連の動向の調査にとどまった。

 機体の実物ができないため、MVを運用する法律やMVが離着陸する小型滑走路の検討もされなかった。「次の段階である実サイズの機体を作るには二、三億円必要だが、県の支援がなくなり、他からの資金確保も難しかった」と三橋会長は悔しがる。

 研究開発に関わる航空機関連企業の技術者OBは七十代が中心。研究開発の見通しがないまま研究会の活動を続けるのは、厳しくなってきたこともあり、工業会は六月の総会で研究会を解散する方針。実用化に意欲のあるベンチャー企業、団体が現れれば、ノウハウを教える。

 三橋会長は「MVのアイデアを宝の持ち腐れにしたくない。若い世代の力でMVという夢の実現にこぎつけられたら」と願う。問い合わせは、県工業会=電058(385)4315=へ。

 (佐久間博康)

141とはずがたり:2012/05/21(月) 18:44:26
すげぇヽ(゚∀゚)ノ

【第78回】 2012年4月16日
週刊ダイヤモンド編集部
グーグルなど13社を訴えた
国産ベンチャー驚異の実力
http://diamond.jp/articles/-/17178

ある日本のベンチャー企業が自社の米国特許を武器に米国IT企業を果敢に攻めている。グーグル、ヤフーなど13社を特許侵害で訴え、アップルまで標的に定める。しかも勝てそうであるから驚きだ。そこには自社の特許を活用するという日本企業が見習うべき経営戦略がある。

 2011年4月、米国テキサス州で、特許侵害に関するある大きな訴訟が起こされた。

 訴えられたのは、グーグルやヤフー、AOL、AT&T、そしてアカマイ・テクノロジーズなど、検索サービス大手からインターネット接続事業者、コンテンツ配信企業に至るまでの13社だ。

 こうした世界のIT産業をリードする企業を訴えたのは、実は日本企業。しかも、社員わずか8人のイーパーセルというベンチャー企業だ。

 無名のベンチャーが世界のトップ企業に訴訟を起こすとは、「なんと無謀な」と一笑に付す向きも多いかもしれない。

 しかし、6月から本格的な訴訟手続きに入ると、8月には早速“白旗”を揚げる企業が現れる。

 携帯端末「ブラックベリー」を製造するリサーチ・イン・モーション(RIM)だった。

 イーパーセルはRIMと特許ライセンス契約を結び和解し、事実上の“勝利”を収めたのである。

 その後も立て続けに3社と和解、ライセンス契約を結んでいる。他の企業とも現在争ってはいるが、いずれも勝てる公算が大きそうだ。

 日本のベンチャーが世界の大手企業に特許侵害で勝つ例はなきに等しい。なぜ、このベンチャーは勝つことができるのであろうか。

世界の頭脳を結集させ
「電子宅配便」を開発

 イーパーセルの事業は、容量の大きなデータを企業向けに配送するサービスで、いわば「電子宅配便」とも呼べるものだ。

 特徴は、送り手と受け手の両者がソフトウエアを導入すれば使える手軽さや、通信が中断しても確実にデータを送ることができる安全性である。

142とはずがたり:2012/05/21(月) 18:44:42

 ネットのつながる場所であれば世界中どこにでも配送でき、しかもリアルタイムで配送状況が確認できる。日本から中国の奥地に100メガバイトのファイルがわずか36秒で届くスピードもある。

 技術に対する信頼性も高い。イーパーセルのシステムはほぼ自動化され、社員8人だけで運営している。にもかかわらず、クレームは年に数回あるかという程度で、契約の解約はほぼゼロだ。

 そうした実績が信用を集め、顧客は、日産自動車やコマツをはじめとする約600社に上る。

 実はこの電子宅配便サービスを支えるシステムにこそ、世界を驚かせる特許技術が詰まっているのだ。

 例えば、データの受信を通知する技術をはじめ、他人のパソコンを遠隔操作する技術、そしてネット上で個人の嗜好や習性を収集・解析する技術など。これらはいずれもイーパーセルが開発し、特許を取っているものばかりだ。

 いまやスマートフォン上でメールを受信したり、バージョンアップしたりした際には当たり前のようにポップアップが現れるし、電話による遠隔サポートサービスも普及している。個々の検索結果に関連した広告も日常的に配信されている。

 つまり、前述の企業は、イーパーセルの技術を用いてさまざまなサービスを提供していることになり、特許に抵触していたというわけだ(イーパーセルが特許侵害とした特許の主な内容は下表参照)。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/soko/img_e7f898f2e61b7b3582b71ac9c9dd7a9166685.gif

 それもこれもイーパーセルに先見の明があったからだ。

 もともと1996年の創業時に、ネットの爆発的な普及で電子取引の時代が到来することを予感し、物流最大手のフェデックスの配送の仕組みを研究、電子宅配便の構想をぶち上げていた。

 同時に、世界プログラミングオリンピックのチャンピオンや、数学オリンピックの選手権参加者ら世界14ヵ国の最高峰の頭脳をかき集めた。

 すべては、通信経路がいかなる環境にあっても、「荷主」から「荷受人」まで「荷物」が安全かつ確実に届くよう特化させた、電子配送専用の通信プロトコルを開発するため。要した時間はなんと1年足らずという短さだった。

 仕上げは、98年から2001年にかけて米国特許11件を次々と取得したことであった。

 そこに目を付けた会社があった。08年ごろから、「お宅の特許は使える。売ってくれ」などと複数の米特許運用会社から問い合わせが寄せられたのだ。

 もともとそれらの特許が、IT業界の「宝」であることをわかっていたイーパーセルは、これを好機とみて運用会社を介して訴訟に踏み切ったのだ。

143とはずがたり:2012/05/21(月) 18:45:12
>>141-143
500の特許に引用
ネット事業に必須の技術

 いま、世界ではIT企業同士の「特許戦争」ともいうべき争いが繰り広げられている。

 アップルとサムスン電子は特許侵害訴訟を世界中で起こしているし、グーグルは昨年8月、約125億ドル(約1兆円)でモトローラ・モビリティを買収すると発表。その特許が狙いだったとみられている。フェイスブックに至っては、ヤフーに特許侵害で提訴されたため、IBMから特許を買収したもようだ。

 まさに世界は血みどろの争い。そうした中、日本企業の特許に対する意識は極めて希薄だ。このような状況に挑んだイーパーセルの狙いは、和解で得られる数千万円の特許ライセンス料ではない。

 北野譲治社長は「そもそも経営は安定しており、ライセンス料を得ても訴訟や弁護士の費用を差し引けばもうけはほとんどない。それよりも、自社の『知的資産』を積極的に活用するための経営戦略である」と言う。

 事実、その知的資産は世界に認められている。

 右下表は、特許専門の調査会社パテント・リザルトの調べで判明した、イーパーセルの特許が他企業の特許にどれだけ「引用」されたかを示す件数である(12年2月末時点)。


 引用された特許は「先行特許」と位置付けられ、引用件数が多ければ多いほど、認知度が高いといえる。

 マイクロソフト26件、IBM26件、マカフィー20件、LG電子12件、ヒューレット・パッカード9件……合計505件に上る引用件数から、世界の関心がいかに高いかがわかるであろう。

 ベンチャー故に金融資産が少ない分、訴訟などを通じてこうした知的資産を世界に認めさせることで、ブランド価値を高めていくというわけだ。

 イーパーセルは今後、訴訟対象を26社にまで広げていくつもりだ。

 北野社長は「日本にも世界に誇れる技術があることを知っていただきたい。近い将来、時価総額世界1位のアップルにも、わが社の特許技術を提供したい」と意気込んでいる。

 イーパーセルの投じた一石は、特許侵害訴訟という枠には収まらず、大きな波紋となって広がりそうである。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 小島健志)

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145とはずがたり:2012/05/31(木) 12:27:59

いいですなぁ♪

2012年05月11日 日刊工業新聞
東北大と日立、火力発電向け材料開発−蒸気800度Cの耐性
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/1523

従来の材料は650度C以上の温度での使用は困難とされている。実用化できれば火力発電の大幅な高効率化につながる可能性がある。今後信頼性の検証を進め、2020年以降の応用を目指す。

146とはずがたり:2012/06/03(日) 20:53:11

2012年04月20日 日刊工業新聞
宇部興産、石炭由来のMEG製造法を中国10社に供与
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/974

 宇部興産は2015年度をめどに、石炭からポリエステル原料となるエチレングリコール(MEG)の製造技術を中国企業10社程度に供与する。

 貴州省の黔希煤化工投資に供与したのを皮切りに、11年度までに中国企業4社と年産能力計100万トン超のライセンス契約を結んだ。12年度には新たに2社と締結する予定。15年度までにライセンス利用料50億円超を見込む。

 宇部興産が供与するのは石炭をガス化してシュウ酸ジメチル(DMO)を製造する技術とDMOを還元してMEGを製造する技術。中国では衣料向けポリエステル繊維やペットボトル原料としてMEGの需要が年約10%の伸びを示すが、石油由来のナフサを原料とするMEGの中国生産は限定的で年約600万トン超を輸入に頼っている。同社の技術を使えば、中国で埋蔵量が豊富な石炭を利用できる利点がある。

147とはずがたり:2012/10/10(水) 23:43:39

日立など、石英ガラスの内部にデジタルデータを記録・再生する技術を開発
http://news.goo.ne.jp/article/mycom/life/mycom_697206.html
2012年10月10日(水)18:00

日立製作所は9月24日、京都大学工学部 三浦清貴研究室と共同で、デジタルデータの半永久的保存を目指して、耐熱性・耐水性に優れている石英ガラス内部に、CD並みの容量のデータを記録・再生する技術を開発したと発表した。詳細は、2012年9月30日から東京で開催される光ストレージに関する国際シンポジウム「International Symposium on Optical Memory(ISOM2012)」にて発表される予定。

IT社会の進展に伴い、情報の記録媒体が紙からデジタルデータへと急速に移行する中、長期保存技術の確立が求められている。特に、半永久的な保存が求められる文化遺産や公文書に対しては、温度や湿度などによる記録データの経年劣化がなく、いつの時代にも記録データを読み出すことができるストレージ技術が必要となる。

日立は2009年に、デジタルデータの長期保存を目的に、耐熱性や耐水性に優れた石英ガラスに着目し、レーザー光で刻印したデジタルデータを、光断層撮像法で読み出す手法を考案し、石英ガラスがストレージとして有用であることを確認した。しかし、実用化に向けては、高速・高密度でデータを記録し簡便に再生できる技術の開発が課題となっていた。この課題を解決するため、多層記録技術および100ドット一括記録技術を開発し、高速・高密度な記録を可能にした。また、市販の光学顕微鏡を用いた再生技術を開発し、記録データの簡便な再生を実現した。

記録に使用するフェムト秒パルスレーザを用いた高速高密度記録技術では、石英ガラス内部に、フェムト秒パルスレーザを照射して屈折率の異なる微小領域(ドット)を形成する。このドットを"1"、ドットが生じない部分を"0"としてデジタルデータを記録する。今回、記録容量を増加させるために、レーザのパワーや形成するドットの間隔、深さ方向の間隔などを最適化した多層記録技術を開発し、高密度な記録が可能となった。また、記録速度を向上するために光の振幅や位相を2次元的に変調できる空間位相変調器を用いて、一度に100個のドットを記録する一括記録技術を開発した。

光学顕微鏡による再生技術では、市販の光学顕微鏡を用いて簡便にデジタルデータを再生する技術を開発した。通常は、光学顕微鏡で多層に記録された石英ガラスを撮影すると、他の層に記録されたドットの像がノイズとなって映りこみ、読み出したい層の画質が低下してしまう。そこで、4層に分けて記録したデータをそれぞれ正確に読み取るために、焦点距離を変えた2枚の画像を用いてコントラストを強調する技術を開発した。さらに、ドットの輪郭を信号処理により強調することで、4層すべてにおいて、読み出しエラーゼロに相当する信号対ノイズ比(SN比)15dBの再生を達成した。

これにより、4層記録を行ったところ、CDの記録密度35M/inch2を上回る40M/inch2を実現した。また、数億年以上の保存期間に相当する1000℃で2時間の加熱試験の後も劣化無くデータを再生できることを確認した。日立は今後、さらなる記録密度の向上により、実用化を目指した実証実験を進めていく方針。

148荷主研究者:2012/10/21(日) 16:04:58

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/09/20120920t15015.htm
2012年09月20日木曜日 河北新報
糖で発電 電極シール開発 応用幅広く 東北大グループ

ブドウの糖から発電し、点灯したセンサー

先端に酵素電極シールを巻いたバイオ発電センサー

 東北大大学院工学研究科の西沢松彦教授(バイオマイクロマシン工学)らの研究グループは、ブトウ糖で発電するフィルム状の「酵素電極シール」を開発した。発電量はブドウ糖の量に比例するため、電源不要な糖度センサーなどとして利用できるという。

 研究グループによると、シールは1ミリ四方のフィルムの上に等間隔にカーボンナノチューブを並べ、そこに酵素を均一に配置した。酵素は接したブドウ糖から電子を受け取り、電流を発生させる。37度のブドウ糖溶液200ミリリットルを使って発電量を調べたところ、1平方センチ当たり25ミリアンペアという高い発電性能を示した。

 糖度計として利用する場合は、LEDなどと組み合わせたセンサーにシールを取り付け、シール部分を果実などに刺す。果実の糖度が高いほど発電量は増し、LEDが速く点滅するという。

 シールは巻いたり、ねじったりできて、使い方の自由度が高い。ケーキに飾ると光るデコレーションになるなど、さまざまな使い道が考えられる。将来的には血糖値センサーへの応用も期待されている。

 西沢教授は「小型で低価格、しかも安全な電源といえる。食品管理のほか、医療や装飾、娯楽品として幅広い応用が可能だ」と話している。

149荷主研究者:2012/10/28(日) 22:37:50

http://www.sankeibiz.jp/business/news/120929/bsc1209291220012-n1.htm
2012.9.29 12:20 Fuji Sankei Business i.
電気使わぬ冷房技術 水蒸気吸着材「AQSOA」に注目集まる

アクソアを使用した前川製作所の冷凍機【拡大】

 国内原発の稼働停止による電力不足を受けて、電気を使わない冷房や空調技術に注目が集まっている。三菱樹脂が開発した水蒸気吸着材「AQSOA(アクソア)」を使った冷却システムもその1つだ。

 アクソアはゼオライト系機能性吸着材で、結晶中に非情に細かい穴が空いており、その穴に水分を吸着させることで、周囲を乾燥させる働きを持つ。シリカゲルなどの従来の吸着材に比べ、低温で水分を放出する特性を持つ。太陽熱や工場排熱、自動車の排気など50〜80度の排気の多くが利用されないまま、大気に放出されており、これらの熱の再利用にもつながりそうだ。

 従来の吸着材は、水分を放出するために100度以上の熱を加える必要があったが、アクソアは結晶の構造を均一にすることで60〜80度の熱で放出できるようになった。

 アクソアが水分を吸着しようと蒸発させた際の気化熱で5〜15度の冷水を作ることができ、工場などの排熱で吸着した水蒸気を水として放出させて循環させることで冷房設備として機能することになる。

 また、水分の吸着、放出を制御することで加湿、除湿などの空調としても活用することができる。この空調システムは、温度を一定に保ったまま、湿度だけをコントロールできる。このため、将来的にはオフィスなどへの用途拡大を目指している。

 三菱樹脂は、アクソアを使用した熱交換器や空調機の部材を手がけており、商業施設や学校、工場など、すでに国内外で多くの納入実績を持つ。平塚工場(神奈川県平塚市)内の研究設備の一角に、アクソアを使った空調を体感できるスペースも開設している。

 一方、海外向けでは、ドイツの冷凍機メーカーのインベンゾーにアクソア熱交換器が採用された。データセンターなどに約100台の冷凍機が納入されている。また、ドイツの大手ボイラーメーカーとも本格採用に向けた交渉を進めており、海外で受注の動きが広がりそうだ。

 需要増を見越して、アクソアの生産設備の増強を検討。2015年度までに新規設備を導入する方針を固めているほか、現在は年150万トンの生産能力を持つ直江津工場(新潟県上越市)がフル稼働しており、年内に増産計画をとりまとめる予定だ。

 コージェネレーション(熱電併給)システムを組み合わせた新システムの開発や市場開拓にも乗り出す。

 三菱樹脂は、アクソア関連事業を中期経営計画で掲げる新規事業の1つと位置づけており、18年度までに100億円規模の事業拡大を見込む。

 東日本大震災による東京電力福島第1原発事故に端を発する原発停止などで電力の安定供給神話が揺らぎ続けるなか、エネルギー政策の見直しが急務となっている。ただ、省エネ社会を見据えた現実的な議論も不可欠だ。

 また、世界中で温室効果ガス削減への努力が進むなかで開発されている新技術は、円高などで沈む日本経済の起爆剤としての期待も大きい。先進国だけでなく、電力インフラの乏しいアラブ首長国連邦やシンガポール、インドなどからも引き合いが来ていることからも、その注目度の高さが伺える。

 日本企業が先行するとされる環境技術が産業として成長するか、三菱樹脂の取り組みが試金石の1つとなりそうだ。(高木克聡)

150とはずがたり:2012/11/25(日) 11:37:48

針なしホチキス急成長 「革新的な商品」と驚きの声
2012年11月24日(土)07:57
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/snk20121124100.html
(産経新聞)
 針を使わないホチキスの市場が急成長している。10年以上前からある商品だが、改良が進んだ上、環境に優しいこともあって需要が急増している。さらに10月、都内で開かれた国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会で各国関係者に配布されたことをきっかけに世界的な認知も広まった。文具各社は新商品の開発を競っており、“日本発”の新しい商品文化の発信に期待が高まっている。

 「針なしホチキス」の市場に火が付いたきっかけは、業界最大手のコクヨが、平成21年12月に発売した「ハリナックス」シリーズの大ヒットだ。従来品は3、4枚の紙をとじるのが精いっぱいだったが、ハリナックスはとじる力を強化することで、最大10枚を可能にし、需要が急拡大したという。価格は5千円台と高かったが、子供や女性も使いやすい千円以下のハンディータイプを売り出すと、さらに売り上げは拡大。異物混入を嫌う食品工場にも使われ、今年8月末現在までに、325万個が売れた。

 同業他社も相次いで新商品を投入。プラスは今年8月、子供や女性が使える小型版で、業界で初めて500円を下回る低価格の新商品を発売した。

 業界関係者によると、10月に東京で開催されたIMF世銀総会でも針なしホチキスが配布され、海外の関係者から「革新的な商品」と驚きの声が上がったという。

 各社は海外での販路拡大も視野に新商品の開発を急いでいる。

151名無しさん:2012/11/29(木) 17:10:41
http://www.nejinews.co.jp/news/business/archive/eid4787.html
あくまでもアート、雲が部屋に浮かぶ動画、最高の発明として話題


Noordhollands Dagbladに掲載された動画。左上の画面中央が人工雲。 ヤフー映像トピックスにユニークな動画が掲載されている。部屋のなかに、うっすら白いものがフワッと浮いている映像。「2012年最高の発明『部屋の中に雲』」と題して紹介されているのは、部屋に浮かぶ紛れもない本物の雲だ。湿度や温度を調整し、霧発生装置を用いて人工的な雲をつくった、という。
 件はあくまでも芸術作品。よって、雨雪を降らすことや、雷を落とすわけでもなく、ただただフワフワと浮いている。奇跡的とも言えるこの雲を制作したのは、アムステルダム出身のアーティスト「Berndnaut Smilde」さん。この作品は、TIME誌の「2012年最高の発明品」の一つとして選出された。

[ 2012/11/26 月曜日 18:43 文化・社会 ]

154荷主研究者:2013/03/17(日) 13:28:03

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/02/20130219t15024.htm
2013年02月19日火曜日 河北新報
災害時、圏外でも通信可 東北大がスマホを中継実証実験

スマホのWiFi機能を使ってメッセージを送る実証実験=仙台市青葉区の勾当台公園

 スマートフォン(多機能携帯電話)に搭載されている無線LAN(構内情報通信網)の「WiFi(ワイファイ)」機能を、災害時の通信手段として活用するための実証実験が18日、仙台市青葉区の西公園などで行われた。

 東北大大学院情報科学研究科の加藤寧教授(情報通信技術論)らの研究グループがスマホの試験機22台を使用。スマホを中継してWiFiでバケツリレーのようにデータを受け渡しし、西公園から約1キロ先の勾当台公園へメッセージを送った。

 グループは今月8日、青葉区の東北大青葉山キャンパスで試験機27台を使って800メートル間の通信に成功した。今回はWiFiの基地局などが密集する市街地でも、通信が有効であることが確かめられた。

 東日本大震災では通信事業者が被災し、回線混雑や発信規制が相次ぐなど携帯電話の通信環境が大きく混乱した。今回の試験機には、グループが開発した世界初の技術が搭載された。

 加藤教授は「この技術を搭載したスマホが普及すれば、携帯電話が圏外でもメッセージのやりとりが可能になる。災害時に加えイベント時などでも、簡単に自由にネットワークを構築できる」と話した。

155荷主研究者:2013/03/31(日) 23:15:01

http://cgi.daily-tohoku.co.jp/cgi-bin/news/2013/03/07/new1303070901.htm
2013/03/07 08:59 デーリー東北
八戸に世界初炭素循環システムの研究拠点

 海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市、平朝彦理事長)が、世界初の炭素循環システムの構築に向け、八戸市に産学官連携による研究開発拠点の整備を検討していることが6日、分かった。機構の調査で判明した八戸沖の海底下に存在する石炭層と微生物を活用。二酸化炭素をメタンに変換し、天然ガスとして再利用することを目指している。実現すれば、生命科学や有機地球化学、資源工学など幅広い分野の研究者や科学者、その家族が国内外から集結し、研究に関わる企業の参画も見込まれる。

 同日の市議会定例会一般質問で、小林眞市長が明らかにした。具体的な整備スケジュールは示されていないが、小林市長は「市の名が一気に世界に知れ渡り、知的レベルの高い都市に飛躍を遂げる可能性を秘めている」と強調。研究施設の誘致に向け、全面的に協力する意向を示した。

 機構は2006年と12年の2度にわたり、地球深部探査船「ちきゅう」で八戸沖80キロの海底下の掘削調査を実施。12年の調査では、研究で活用する柱状試料(コア)を採取しながら、世界最深部の海底下2466メートルまで掘り進めた。

 これまでに海底下2千メートル付近に石炭層が広く存在し、二酸化炭素を天然ガスのメタンに換える「古細菌」と呼ばれる微生物が大量に発見され、エネルギー供給と環境問題を同時に解決できる技術開発への道が開かれた。

 関係者によると、機構が八戸市を研究開発拠点の立地場所に選んだのは、八戸沖で掘削調査を行った実績に加え、メタン生成の実用化に向け、同市に立地する火力発電所などから発生する二酸化炭素を石炭層に安定的に貯留し、持続的な炭素循環システムを構築できる環境が整っていることなどが考慮された。(工藤洋平)

【写真説明】八戸沖の海底下を掘削し、二酸化炭素を天然ガスに換える微生物の発見に貢献した地球深部探査船「ちきゅう」=2012年7月、八戸港

156とはずがたり:2013/04/29(月) 17:46:40
>たとえば、2012年に350万台もの扇風機を販売し、業界トップシェアを誇る山善 の扇風機YHX−AD30には、DCモーターが採用されている。ACモーターを搭載した従来製品に比べて8割近い省エネ効果があり、「弱」運転なら一日8時間使用しても、1ヵ月の電気代はわずか22円程度だが節約になる。しかし、DCモーターはACモーターに比べて高価なので、それを搭載した扇風機を安価で販売するためには、膨大な数の生産とそれを販売できる販路が必要になる。山善では一般顧客向けのネット通販を活用し、その販路を見出したことで、安価で圧倒的な省エネの扇風機を販売することに成功したのだ。
ふうむ。

なぜ今、ジェネリック家電なのか?
2013年04月18日 18:14
http://economic.jp/?p=17221

 近頃、ジェネリック家電が注目を集めている。ジェネリックとは、和訳すると「一般的な」とか「ブランドに囚われない」という意味を持つ言葉。日本では、特許が切れた先発医薬品と同じ成分で別メーカーが作る後発医薬品の呼称として「ジェネリック医薬品」という言葉が使われたことで広く知られるようになった。このジェネリック医薬品、期待できる効果効能は同じでも価格が安くなるので、最近では医師や薬局の処方にもジェネリックを希望する人が増えているという。

 ジェネリック家電も同じく、有名メーカーの人気商品に負けず劣らずの機能や性能を持ちながら、あまり名前を聞かないメーカーが製造しているという理由で激安価格になっている家電製品のことで、最近、人気が高まっている。確かに、B級メーカー品とかノーブランド品などとは言わず、ジェネリックというワードを使うだけで、消費者は購買意欲を掻き立てられるのかもしれない。

 しかし、そんなジェネリック家電が注目され始めたのは、何もネーミングだけのことではない。今まで大手メーカーの商品しか取り扱っていなかった家電量販店が、軒並みジェネリック家電を取り扱い始めたことが大きい。これまでも当然、ノーブランド品や、中小の家電メーカー品は存在していた。しかし、それらが取り扱われるのはホームセンターや一部の通信販売などに限られていた。大手家電量販店の中で早くからジェネリック家電を取扱っていたのはビックカメラくらいのものである。

 本来、家電メーカーと家電量販店は持ちつ持たれつの関係であり、量販店はメーカーの手前、競合するノーブランド商品は扱わないというのが暗黙の了解となっていた。しかし、ここ数年、国内の大手メーカー品の訴求力が低下し、それに代わる様にじわじわと、中韓の家電メーカーの商品が売場を侵食してきている。顧客側もその状況に慣れてきて、昔のような日本の大手メーカー品に対する絶対的な信頼はなくなり、名より実を取るようになってきた。たとえ海外メーカー品やノーブランド品でも良い製品だと判断すれば買っていくというのが、国内消費者の当たり前の行動となった。

 また、ジェネリック家電が注目されるようになる大きなきっかけもあった。2011年3月11日、日本を襲った未曾有の災害。あの東日本大震災以降、国を挙げて節電が叫ばれる中、各地で品薄になるほど扇風機が売れた。その時に消費者が求めたのは、多機能で使いづらい大手メーカーの扇風機ではなく、基本動作のみに機能を絞ったシンプルさと、大手メーカーにはまねのできない圧倒的な安さを併せ持つ、ジェネリック家電の扇風機だった。

 しかも、このようなジェネリック家電の扇風機には、安さとシンプルさだけではない、しっかりとしたこだわりも見受けられる。たとえば、2012年に350万台もの扇風機を販売し、業界トップシェアを誇る山善 の扇風機YHX−AD30には、DCモーターが採用されている。ACモーターを搭載した従来製品に比べて8割近い省エネ効果があり、「弱」運転なら一日8時間使用しても、1ヵ月の電気代はわずか22円程度だが節約になる。しかし、DCモーターはACモーターに比べて高価なので、それを搭載した扇風機を安価で販売するためには、膨大な数の生産とそれを販売できる販路が必要になる。山善では一般顧客向けのネット通販を活用し、その販路を見出したことで、安価で圧倒的な省エネの扇風機を販売することに成功したのだ。

 扇風機に限らず、日本の大手メーカーの製品を見渡すと、どんどんと多機能化し、扱いづらくなっているように思われる。スマートフォンなどの最新機器と連携する家電は確かに今風かもしれないが、消費者のニーズとかけ離れたものになっているのではないだろうか。日本の家電メーカー再生のカギは、ジェネリックメーカーの考え方の中にこそあるのかもしれない。(編集担当:樋口隆)

158とはずがたり:2013/05/07(火) 23:30:05

ものづくりに変革…簡単に立体、3Dプリンター
2013年5月7日(火)10:23
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20130505-567-OYT1T00556.html
(読売新聞)

 紙に文字やデザインを印刷するのと同じ感覚で立体物を作る「3D(3次元)プリンター」が製造業のあり方を変えようとしている。

 ものづくりにかかる時間やコストを大幅に抑える効果や起業を支援する技術として期待を集めており、政府も研究・開発支援に乗り出した。

 ◆10万円台も

 立体的な造形物を作る鋳型の作製には、丁寧な切削加工が必要で完成まで2〜3週間かかる。これに対して3Dプリンターは、モノの形をデータ化し、樹脂などを噴き付ける。鋳型製造のコイワイ(神奈川県秦野市)は、3Dプリンターの導入で工程を3〜4日に短縮し、従来より複雑な形の鋳型を作っている。

 3Dプリンターは1980年代に実用化されたが、精度や出力速度が高まり、主な特許も期限が切れた。今では個人向けに10万円台の製品も登場している。アイデアが起業につながりやすくなるため、製造業のすそ野が広がるとみられる。

 経済産業省は2013年度予算案に3D造形システムの開発支援に1・5億円を盛り込み、今後5年間で計30億円を投入する。3Dプリンターによる造形速度を現在の約100倍に高め、一段と精緻な造形や多様な材料を使えるようにする。さまざまな製品の軽量化や剛性も高める狙いだ。

 ◆幅広い用途

 パナソニックはデジタルカメラのフレームの開発で、ストラタシス社(本社・米国とイスラエル)の3Dプリンターを活用し、時間を節約した。他業界では医療用人工骨や歯型の成型などでの応用も始まっている。

 経産省は自動車の燃費向上や二酸化炭素(CO2)の排出削減につながる高性能部品を3Dプリンターで製造するなど多角的な応用を視野に入れている。

 一方、複雑な形の鋳物や金型製造などは日本企業が得意としてきた。3Dプリンターの高機能・低価格化が進めば、日本のものづくりに逆風となる懸念もある。「日本のメーカーは一段と精細な製品など付加価値の高い製品を重視し、技術を高める必要がある」(芝浦工大の安斎正博教授)との指摘もある。

 ◆米国が先行

 米国では、製造業の復活を掲げるオバマ大統領が2月の一般教書演説で、3D造形の研究開発強化を表明した。米調査会社によると、機器販売とサービスをあわせた3Dプリンターの市場規模は2011年の17億ドル(約1700億円)が、15年には37億ドル(約3700億円)に膨らむ。日本勢では制御機器大手キーエンスなどが参入しているが、世界市場はストラタシス社と米3Dシステムズ社がシェア(占有率)の大半を握る。米国も官民一体で3D技術での優位を維持する構えだ。

 米国では新興メーカーも台頭している。09年創業のメイカーボット社の製品は約1万5000台売れた。米航空宇宙局(NASA)や電機大手GE(ゼネラル・エレクトリック)などでも使われており、GEは新型エンジンの部品の製造に活用した。メイカーボットのブレ・ペティス最高経営責任者(CEO)は、「普通の人もデザイナーになり、欲しい物を手に入れることができる」と指摘する。

 著書「MAKERS」(メイカーズ)で3Dプリンターを知らしめた米3Dロボティクス社CEOのクリス・アンダーソン氏は、「机上での製造革命が起きつつある」とみる。アイデアをデータ化し、製品化する技術が広まることで、「創造的なものづくりを目指す起業家が増える」との見方だ。

          ◇

 3Dプリンターの仕組みを知るため、印刷関連会社、東京リスマチックで記者の胸像を作った。最初に光を反射するマーカーを約60枚貼って顔の形をデータで取得した。このデータが高さ1・5メートルの3Dプリンターに転送されると、プリンターが動き始める。アクリル製の樹脂を積み重ね、出力開始から約14時間後に胸像が完成した。(山内竜介、ニューヨーク 越前谷知子)

160荷主研究者:2013/05/12(日) 14:21:37

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20130416_11
2013/04/16 岩手日報
CERNに本県出身佐々木さん 素粒子研究支える
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 ジュネーブの欧州合同原子核研究所(CERN)で、奥州市江刺区出身の高エネルギー加速器研究機構(KEK)教授、佐々木修さん(56)は物質の最小単位である素粒子を調べる「アトラス検出器」の担当者として活躍している。同検出器は昨夏、CERNが発表した「ヒッグス粒子とみられる新粒子発見」との画期的成果に貢献したことで有名。本県が誘致を目指す国際リニアコライダー(ILC)について佐々木さんは「専門技術を生かしてぜひ挑戦してみたい」と計画実現に期待を寄せる。

 佐々木さんは水沢高を卒業後、東北大、同大大学院で原子核物理を学んだ。85年にKEKの前身、高エネルギー物理学研究所入り。ニュートリノ実験で有名な「スーパーカミオカンデ」に携わった経験もある。

 茨城県つくば市の家族と離れ、活動拠点をCERNに移して8年目。「ILCでアトラスの経験をぜひ役立ててみたい」と佐々木さん。古里岩手が建設地となった場合、「受け入れ環境整備に向け喜んで手伝いたい」と今夏に迫る国内建設候補地の一本化を注視する。

【写真=アトラス検出器の構築に携わり、ヒッグス粒子研究に貢献している佐々木修教授=ジュネーブ・CERN】

161とはずがたり:2013/08/10(土) 08:13:52

睡眠障害:照明で改善 名古屋大などが開発
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/20130809k0000m040143000c.html
毎日新聞2013年8月9日(金)01:41

 名古屋大と愛知県立大、愛知県豊川市の照明器具製造「ミヤチ」は8日、太陽光線の青色波長の増減で人が目を覚ましたり、眠くなったりする仕組みを応用し、光の明るさなどを変えずに青色波長を増減させることができる発光ダイオード(LED)電球を使用した「スマート照明」を開発したと発表した。青色波長を変化させることで、睡眠障害などの改善が期待され、ミヤチは来年中の商品化を目指す。

 名大などによると、人は青色波長の多い朝日を浴びると、眠りを誘うホルモン「メラトニン」の分泌が減って目を覚まし、夕日を浴びると分泌が増え眠くなることが以前から知られていた。開発グループは5色以上のLED球を組み合わせ、青を増減させる一方で、コンピューター制御で赤と緑を調整して全体の光量などを保てるようにした。

 高齢者入所施設での実証試験で、被験者19人の個室や談話室などにこの照明を設置し、1カ月間、朝は青を多くし、毎日午後4時ごろから緩やかに青を減らして、唾液中のメラトニン量を毎朝測った。この結果、蛍光灯を使っていた実験前に比べ、2週間でほぼ全員が分泌量を減らし、夜に目を覚ましたり、昼間にうたた寝をしたりするなどの症状のあった人の多くに改善が見られた。

 ミヤチの宮地清和社長は「治療目的ではなく、予防的な観点で一般に使ってもらう照明器具として市場に出したい」と話している。【花岡洋二】

162とはずがたり:2013/08/21(水) 14:28:36
米国製「ルンバ」に日本勢が勝てないワケ
アイロボット社、最高技術責任者に聞く
中川 雅博 :東洋経済 記者 2013年07月02日
http://toyokeizai.net/articles/-/14554
――それでも、日本国内の掃除ロボット市場は、「ルンバ」が約7割の圧倒的なシェアを握っています。強さの秘訣は?

アイロボットは本業であり専業のロボットを、長期的に利益が出るビジネスにすることに、集中的に資源を投じています。そこで培った技術やノウハウが、従来の掃除機を手掛けてきた家電メーカーにはなかったことが成功した要素の一つだと思います。

たとえば、従来型の掃除機は、人間の手による大変な作業を前提としており、使用頻度はせいぜい週1回程度。しかし、ルンバのような掃除ロボットは、毎日掃除ができる。コンセントに電源を差し込む従来型の掃除機とは違って、電気使用量を極力抑えなければならず、まったく違う使い方に対応した設計が必要となるワケです。これらは何百とあるうちの例に過ぎませんが、こうした掃除ロボットに必要な知識や経験を持っているのがアイロボットの強みです。

――掃除機に必要な「吸引」に関する技術では、経験が多い家電メーカーに分があるのでは?

ルンバの開発には10年をかけ、技術を磨きました。初代ルンバの発売は2002年ですが、最初の試作品は1997年です。開発や製造に関しては、業務用掃除機や玩具メーカーと提携し、これが大いに役立ちました。家庭用製品のマーケティングのノウハウも得ました。

――日本メーカーもロボットの研究開発には力を入れてきたはずですが、収益につながるロボットがなかなか出てきません。

日本でも「AIBO(アイボ)」などのロボットで、商業的に成功を収めたソニーのような企業はあります。しかし大企業特有の問題として、コア事業の収益安定化に重きを置かれ、ロボットを用いた新規事業への投資は、二の次にされてしまった。残念ながらソニーがロボットから撤退したのは、その象徴でしょう。

――日本でロボット産業が育つために必要なことは何でしょうか。

有望な技術はたくさんあります。しかし企業はその技術をどう市場に出していくか、方法を見定めなければなりません。そうでなければ、単に「クール」な技術ということで終わってしまいます。

(これは日本で好まれる例ではありませんが・・・、)韓国はこの7〜8年でロボットに関する技術やノウハウを熱心に磨いてきました。カギとなったのは、単に政府が資金提供などをしただけでなく、研究機関が作られ、企業が互いに技術を統合し製品化につなげる。そして、市場からの反応を企業にフィードバックして、改善を重ねてきたという活動です。こうしたフィードバックのループこそ、日本の技術や専門性をビジネス的な成功に昇華させるうえで不可欠だと思います。

大企業をしのぐほどの新しい企業がでてくることも重要になるでしょう。現在のスマートフォンもそうですよね。従来型携帯で世界トップだったノキアは、それまで携帯電話と無縁だったアップルの「アイフォーン(iPhone)」の前に崩れました。何に注力するのかはっきりさせ、ミッションに専念することが重要です。われわれアイロボットにとっては、それがロボット。市場の可能性を信じ、事業を続けていきます。

163とはずがたり:2013/08/26(月) 13:26:25

おしゃれだ♪

サムスンがデザインした、画期的な「折り畳み」プリンター3種
http://wired.jp/2013/08/13/3-clever-new-ideas-for-printers-from-samsung/3/

164とはずがたり:2013/09/14(土) 10:00:15

ベラルーシ大統領に「平和賞」=国民の拍手禁止―イグ・ノーベル
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-130914X989.html
時事通信2013年9月14日(土)06:02

 【モスクワ時事】ノーベル賞のパロディーで知られる米国の「イグ・ノーベル賞」の2013年の「平和賞」受賞者にこのほど、ベラルーシのルカシェンコ大統領らが選ばれた。公共の場での拍手禁止を「功績」として痛烈に皮肉ったものだ。

 「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ大統領をめぐっては、首都ミンスクなどで10年の大統領選後から反政権デモが勃発。市民が拍手をしながら無言の抗議を行ったため、政権は拍手禁止法を制定した。今回、片手が不自由なデモ参加者を同法違反容疑で強引に逮捕したベラルーシ警官も共同受賞した。

165とはずがたり:2013/09/23(月) 10:35:44
意味がよく判らんが。。

>タンク内の水を循環させて水車を動かし発電する仕組み

>タンクの上部に市販の発電モーターにつないだ水車を取り付けた構造。

>タンクの水をポンプでくみ上げ水車を回す。

>ポンプを動かす電力は稼働開始時以外は自前でまかない、日夜問わず常時使えるという。

永久機関でも発明した??

家庭向け「小水力発電機」開発
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2013/20130922140104.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f

 階上町の機械修理業大江昭男さん(64)が、家庭向けの小水力発電装置を開発し、19日から試運転を始めた。装置は、タンク内の水を循環させて水車を動かし発電する仕組みで、今月上旬に特許を出願。洗濯機程度の大きさで、水路など大規模な設備がいらないのが特長といい、年内の製品化を目指す。

 大江さんが開発した発電装置は、タンクの上部に市販の発電モーターにつないだ水車を取り付けた構造。タンクの水をポンプでくみ上げ水車を回す。出力は約2キロワットと、住宅用太陽光発電機と同程度で、ポンプを動かす電力は稼働開始時以外は自前でまかない、日夜問わず常時使えるという。

 タンクは250リットルの水が入る程度の大きさで、雨水をためて利用できる。販売価格は、同程度の出力の水力発電機と比べて4分の1程度に抑えたいといい、50万円以内を目指している。

 東日本大震災での停電をきっかけに、発電に興味を持った大江さん。40年間、バイク販売・整備業を営んでいた経験を生かし、バイクの発電機の構造を基に開発を進めた。当初は水路の流れで水車を回す発電装置を考えていたが、1年前、水路がない家庭でも使える発電機はないか−と、水を循環させる仕組みの着想を得た。水車の羽根の形状や取り付ける角度など試行錯誤を重ね、試作機を完成させた。

 用途は家庭用のほか、街灯や水耕栽培の電源も想定。複数の企業・個人から、すでに問い合わせがあるという。大江さんは「水力発電を安く、みんなで使えるようにしたい。水車をもっと回転しやすくしたり、改良の余地はある。どんどん完成度を高めたい」と話している。

166荷主研究者:2013/10/20(日) 12:16:37

http://yamagata-np.jp/news/201310/01/kj_2013100100006.php
2013年10月01日08:13 山形新聞
透明な形状記憶ゲル、開発に成功 山形大大学院グループ、世界初

 山形大大学院理工学研究科の宮瑾(グン・ジン)特任助教(36)=ソフト材料=らの研究グループが、世界初の透明な形状記憶ゲルの開発に成功した。加熱すると元の形に戻るだけでなく、透明にしたり不透明にしたり自在に制御できる。3Dゲルプリンターの技術を活用すれば、白内障手術などで使う眼内レンズ製造への対応も可能という。米沢市の工学部で30日開いた記者懇談会で、宮特任助教が解説した。

 ゲルはゼリーやこんにゃくのように、液体と固体の中間のソフトな物質状態。形状記憶ゲルは人工筋肉やロボットへの応用が期待される夢の素材として1990年代に開発されたが、内部構造が不均一のため、白濁し割れやすいという欠点があった。

 宮特任助教らは水やエタノールなどの溶媒を使わないユニークな合成法で不均一化を回避、50%の含水率で高い透明性を持ちながら、生体軟骨より強く大気圧の200倍以上の圧縮に耐える形状記憶ゲルの開発に成功した。低温では変形したままの塑性を示すが、加熱するとゲルは弾性を回復し元の形に戻る。結晶成分などの比率を変えれば、形状記憶機能を喪失したり回復したりする「スイッチング温度」を制御できるほか、透明・不透明をコントロールすることも可能という。

 研究グループが開発を目指すのはゲル眼内レンズだ。眼内レンズは白内障手術で水晶体を摘出した時に挿入する人工の水晶体。現在使用されているのは硬質プラスチック製で、術後は焦点調整ができない。形状記憶ゲルなら折り畳んで挿入できる上、中で自動的に広がるので、目に負担のかからない処置が可能になる。レンズ自体が変形して像を拡大・縮小できる焦点可変ゲルレンズの開発にもこぎ着けた。

 研究グループは3年前、世界に先駆け印刷方式の3Dゲルプリンターの開発に着手。この技術を用いることで、将来はオーダーメードのゲル眼内レンズ製造の道筋ができるといい、眼鏡機器分野の企業との共同研究を展開中だ。宮特任助教は「白内障の年間手術数は90万眼。皆さんの幸せに役立ちたい」と話した。

168とはずがたり:2013/10/29(火) 20:13:19

ww

「ダサソー」使用は可能、韓国 ダイソー敗訴
http://www.47news.jp/CN/201310/CN2013102901002202.html

 【ソウル共同】聯合ニュースは29日、日本の100円ショップ「ザ・ダイソー」の韓国商標権者が同国の雑貨店「ダサソー」の運営会社に商標権侵害禁止を求めた訴訟で、ソウル西部地裁がザ・ダイソー敗訴の判決を言い渡したと報じた。ダサソーの商標使用が可能になる。

 ザ・ダイソー側は商標が似ていると主張していたが、同地裁は両者の商標は外見や呼称が異なると判断。ことし3月にはザ・ダイソーの仮処分申請を一部認めダサソーの商標使用を差し止める判断をしていた。

 ダサソーは韓国の方言で「全部買ってください」を意味する。

2013/10/29 17:11 【共同通信】

169荷主研究者:2013/11/17(日) 11:29:08
>>144
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/11/20131101t12012.htm
2013年11月01日金曜日 河北新報
通信拠点車、災害時に発進へ 東北大などが研究

実証実験でアンテナを掲げる通信拠点用自動車=東北大青葉山キャンパス

 東日本大震災で通信網が寸断された教訓を踏まえ、特殊車両を使った応急通信の研究を東北大、沖電気工業、KDDIが進めている。既に基幹システムの開発にこぎつけ、実用化されれば、通信インフラの回復を待たずに災害情報収集や安否確認が可能になるという。

 大規模災害の発生時、被災地に無線機とアンテナを搭載した拠点用車両と中継車を投入。基地局が被災したり、大規模な通信規制が実施されたりしても、公衆無線LANサービス「Wi−Fi(ワイファイ)」で通信を確保する。

 車と車、車と道路間で情報通信する沖電気の新技術を応用した。自走する車両が基地局機能を果たし、特定地域を優先復旧させるといった機動的対応ができる。同社は「車そのものが機器の電源になるメリットも大きい」(広報部)と話す。今年3月には、東北大青葉山キャンパス(仙台市青葉区)で車両8台を使った実証試験を実施。30分で2キロ四方の通信確保に成功した。

 実用化は機器の小型化、データ圧縮の高度化が鍵を握る。開発に当たる東北大大学院工学研究科の安達文幸教授(無線通信工学)は「応急ネットワークの拡大に向け、自治体との連携も重要になる」と話す。

 研究は2012年度の総務省の受託事業として進められた。

170とはずがたり:2013/11/20(水) 09:01:11

篠田プラズマが事業停止 曲がる大画面ディスプレー開発
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/OSK201311190103.html
朝日新聞2013年11月19日(火)22:49

 曲げられる大画面ディスプレーの製造で知られる篠田プラズマ(神戸市)は19日、事業を停止し、約30人の全従業員を解雇したと発表した。研究開発費がかさむ一方で販売は振るわず、赤字続きで資金繰りが悪化していた。負債総額は約10億6千万円。取締役5人が残り、スポンサー企業を探して再建を目指すという。

 篠田プラズマは、富士通でプラズマディスプレーの開発に携わり、「プラズマの生みの親」とも言われる篠田傳(つたえ)会長兼社長が2005年に設立。薄さ約1ミリのフィルムを使った折り曲げ可能な大画面ディスプレーなど、独自の技術を生かした製品を開発してきた。

 屋外広告向けに販売を進め、関西空港や兵庫県立美術館などにも納入され、注目を集めてきた。今春には公益社団法人発明協会が主催する全国発明表彰で「21世紀発明奨励賞」も受賞していた。


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