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各種イノベーション・新発明・新技術など

162とはずがたり:2013/08/21(水) 14:28:36
米国製「ルンバ」に日本勢が勝てないワケ
アイロボット社、最高技術責任者に聞く
中川 雅博 :東洋経済 記者 2013年07月02日
http://toyokeizai.net/articles/-/14554
――それでも、日本国内の掃除ロボット市場は、「ルンバ」が約7割の圧倒的なシェアを握っています。強さの秘訣は?

アイロボットは本業であり専業のロボットを、長期的に利益が出るビジネスにすることに、集中的に資源を投じています。そこで培った技術やノウハウが、従来の掃除機を手掛けてきた家電メーカーにはなかったことが成功した要素の一つだと思います。

たとえば、従来型の掃除機は、人間の手による大変な作業を前提としており、使用頻度はせいぜい週1回程度。しかし、ルンバのような掃除ロボットは、毎日掃除ができる。コンセントに電源を差し込む従来型の掃除機とは違って、電気使用量を極力抑えなければならず、まったく違う使い方に対応した設計が必要となるワケです。これらは何百とあるうちの例に過ぎませんが、こうした掃除ロボットに必要な知識や経験を持っているのがアイロボットの強みです。

――掃除機に必要な「吸引」に関する技術では、経験が多い家電メーカーに分があるのでは?

ルンバの開発には10年をかけ、技術を磨きました。初代ルンバの発売は2002年ですが、最初の試作品は1997年です。開発や製造に関しては、業務用掃除機や玩具メーカーと提携し、これが大いに役立ちました。家庭用製品のマーケティングのノウハウも得ました。

――日本メーカーもロボットの研究開発には力を入れてきたはずですが、収益につながるロボットがなかなか出てきません。

日本でも「AIBO(アイボ)」などのロボットで、商業的に成功を収めたソニーのような企業はあります。しかし大企業特有の問題として、コア事業の収益安定化に重きを置かれ、ロボットを用いた新規事業への投資は、二の次にされてしまった。残念ながらソニーがロボットから撤退したのは、その象徴でしょう。

――日本でロボット産業が育つために必要なことは何でしょうか。

有望な技術はたくさんあります。しかし企業はその技術をどう市場に出していくか、方法を見定めなければなりません。そうでなければ、単に「クール」な技術ということで終わってしまいます。

(これは日本で好まれる例ではありませんが・・・、)韓国はこの7〜8年でロボットに関する技術やノウハウを熱心に磨いてきました。カギとなったのは、単に政府が資金提供などをしただけでなく、研究機関が作られ、企業が互いに技術を統合し製品化につなげる。そして、市場からの反応を企業にフィードバックして、改善を重ねてきたという活動です。こうしたフィードバックのループこそ、日本の技術や専門性をビジネス的な成功に昇華させるうえで不可欠だと思います。

大企業をしのぐほどの新しい企業がでてくることも重要になるでしょう。現在のスマートフォンもそうですよね。従来型携帯で世界トップだったノキアは、それまで携帯電話と無縁だったアップルの「アイフォーン(iPhone)」の前に崩れました。何に注力するのかはっきりさせ、ミッションに専念することが重要です。われわれアイロボットにとっては、それがロボット。市場の可能性を信じ、事業を続けていきます。


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