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各種イノベーション・新発明・新技術など
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:
杉山真大
◆mRYEzsNHlY
:2012/03/19(月) 21:11:49
※ 日本企業のイノベーションのマンネリ化
「過去数十年の間に成功した日本企業の背景で、真に力を発揮していたのは卓越した才能を持つ人々だった。彼らは、独創的な製品と技術によって日本企業を成功の道へと導いたのだ」とピーター・ケネバン氏は指摘する。「しかし、外部市場に大きく変化が起きているにもかかわらず、企業のトップはなす術がない状態だ。彼らは変化を嫌う。変革を行なう事は彼らの過去の栄光を否定することになると考えているからだ。このような様々な要因によって、日本企業は時代の変化に対応して発展する事ができず、トップランナーから追走するものになり、やがては脱落してしまうのだ」。
iPodは本来ならソニーに帰属するはずだった。アップルがiTunesのオンラインサービスを開始した当時、ソニーも同様のサービス開発を考えていた。しかし、実際には行動に移されなかった。CDが消えてしまうことを会社は望まず、ソニーのWalkmanの地位が脅かされると考えた人は一人もいなかったからだ。このような盲信がもたらす悲劇について、Kodakのデジタルカメラ事業からの撤退を思い浮かべる人も多いだろう。映像大手のKodakは「フィルムを売れば、Kodakは十分に生き残る事ができる」と思っていた。デジタルカメラの分野に積極的に参戦しなかった結果、悲惨な撤退を余儀なくされた。
それでも、ソニーはまだ目が醒めていないようで、依然として従来の推進計画に固執している。市場の成長速度はソニーの予測をはるかに上回っており、失敗した時には、あっという間にノックアウトされてしまうだろう。2003年春、ソニー四半期報告書からも明らかなように、会社は1四半期あたり1000億円の損失を出している。市場は「ソニーショック」に見舞われ、ソニーの株価は二日連続で下落していた。
2005年になって、ソニーは苦しみもがいた結果、やっとのことでiPodに対抗できるデジタル製品を打ち出した。しかし、そのときにはソニーは既にアップルに滅多打ちにされていた。そして、アップルが同時期に打ち出したiPodnanoは新たなブームを巻き起こし、ソニーは自社の製品がやっと発売されたにもかかわらず、その努力はもはや水の泡であることを思い知らされた。
こういった例は他にもある。ソニーは以前、一世を風靡したトニリトロンテレビを自負しており、当時既に市場で頭角を現していた液晶テレビに対し、見て見ぬ振りをしていた。状況がいよいよ芳しくなくなってきた頃には、「時既に遅し」だった。現在、サムスンのテレビ事業はソニーより何倍も好調な業績を上げている。また、サムスンは数年前に、ソニーに取って代わり、世界で最も価値のある家電製品ブランドの名を手に入れている。
これはイノベーションのマンネリ化である。ハーバード・ビジネス・スクール教授のクレイトン・クリステンセン教授は自身の著書「イノベーションのジレンマ」で以下のように指摘している。「企業が成功し続けることを望むなら、自己否定をし続ける必要がある。既にある成果に甘んじてはいけない。視野と資源を新たな分野へと向けるべきだ。しかし、構想を現実へと変えるのはただ単に技術の問題だけではなく、既に意識レベルに到達している芸術性の問題でもある。当事者はチャンスと現実、コストと利益、長期的な視野と目下の状況、将来の傾向と現在のモデル間の関係の丁度良いポイントを掴んで初めて、勝ち抜く事ができる」。
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