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国際政治・世界事情
2120
:
チバQ
:2011/02/20(日) 13:42:13
http://mainichi.jp/select/world/news/20110220ddm002030092000c.html
リビア:体制打倒、厚い壁 厳しいデモ弾圧、支持者に「アメ」
<追跡>
北アフリカ・リビアの東部で、最高指導者カダフィ大佐の退陣を求める反体制デモが激化している。隣国のチュニジア、エジプトの民衆蜂起による独裁者打倒に刺激された動きだが、治安当局側は徹底弾圧の姿勢を崩していない。中東・アフリカで最も長い41年にわたり権力を独占するカダフィ体制は、存続の危機に直面しているのか。行方を探った。【カイロ和田浩明】
在外リビア人団体やリビア在住者によると、デモは19日までに少なくとも国内7都市で発生。反カダフィ派が活発な同国東部ベンガジでは、市外から送り込まれたとみられる治安部隊が実弾射撃で抑え込みを図っている模様だ。
東部は歴史的にキレナイカ地方と呼ばれ、リビアが51年に王制下で独立した際、首都トリポリのある西部トリポリタニア地方などと一緒になった。開発の遅れなどから反カダフィ感情が根強いとされる。デモ隊とされる映像には王制時代の国旗も見られる。
15日に反体制デモが発生してから、カダフィ氏の三男サーディ氏(37)が派遣され、事態収拾に当たっている。18日には演説でベンガジでの開発の遅れを認め、対応を約束したという。「最高指導者の指示」(外交筋)とみられる。弾圧に投入された部隊は別の息子が率いる精鋭の「ハーミス部隊」だとの情報もある。地元住民の間には「アフリカ人雇い兵がいる」との話もある。
混乱する東部に比べ、首都トリポリ周辺は「平穏な状態」(住民)だという。国営テレビは18日、カダフィ氏が街頭で市民から熱狂的に歓迎される様子を放映。「体制は盤石」との印象を演出した。外国企業が開発する油田からの豊富な収入で支持派を優遇する一方、反乱は容赦なく排除する「アメとムチ」で体制維持を図っている。
政権に人権尊重の考え方はほとんどなく、治安当局はデモを容赦なく弾圧できるため、体制打倒は容易ではないとの見方が強い。カダフィ体制が崩壊した場合、「まともに機能する行政機関が存在しない」(西側企業筋)ため、大混乱が生じるのは必至だ。
現在68歳のカダフィ氏が自ら退陣する気配はない。後継者候補としては三男のほか、「開明派」で近年の経済開放策を主導する次男のセイフ・アルイスラム氏(38)や、国家安全保障担当の四男ムアタシム氏らの名が挙がっている。中東に民主化の大波が寄せている今も「権力世襲」で現体制を維持しようとしている。
◇カダフィ氏、69年に政権掌握 「大佐」は呼称
1942年にリビア北部シルトで遊牧民の子に生まれる。中学生のころから「革命」にあこがれ、ナセル・エジプト元大統領(1918〜70年)のアラブ民族主義に傾倒。東部ベンガジの士官学校に進学すると、在学中に民族主義の将校団を組織、英国留学も経験した。69年9月、将校団を率いて無血クーデターを成功させイドリス国王を追放して軍事政権を樹立。27歳の若さで革命指導評議会議長となった。
その後、首相兼国防相や全人民会議書記と肩書を変えながら政権を掌握。79年以降は肩書を持たず事実上の国家元首として君臨している。「カダフィ大佐」と呼ばれるが、「大佐」は呼称。尊敬するナセル元大統領のエジプト革命時の肩書が「大佐」だったことなどからこの呼称を好んでいるとされる。
73年4月からイスラム教の聖典コーランに社会主義思想を合わせた形で文化革命を推進。自らの革命思想を書いた「緑の書」に基づく国家建設を行っている。
たびたび米国と敵対し、レーガン元米大統領には「中東の狂犬」と呼ばれた。86年には米軍がトリポリ、ベンガジの軍施設やカダフィ氏の自宅を空爆。このとき養女を失った。しかし、03年12月に大量破壊兵器計画の放棄を発表し、米欧との協調路線に転換した。
外遊の際には、遊牧民の使うテントを設置して、民族衣装で各国首脳と会談するなどパフォーマンスでも知られる。
==============
■ことば
◇リビア
面積約177万平方キロは日本の5倍。人口約642万人。国土の90%以上が砂漠で、主要資源は石油、天然ガス。1人当たり国民総所得は1万1590ドル(約96万円)。住民の大半はイスラム教スンニ派のアラブ人。1912年にイタリアの支配下に入ったが、51年にイドリス首長を国王に独立、69年に共和制に移行。
◇緑の書
1975年以降に発表されたカダフィ氏の革命思想を記した著書。資本主義でも共産主義でもない独自の理論「世界第三理論」を中核としている。
2121
:
チバQ
:2011/02/20(日) 13:53:32
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110220/mds11022009570007-n1.htm
リビアの死者100人に カダフィ大佐、最大の危機
2011.2.20 09:56
18日、リビア・ベンガジで、反政府デモの際に頭を撃たれたとされる男性の映像(ロイター=共同)
リビア第2の都市ベンガジで19日、デモ参加者の葬儀中に治安部隊の銃撃で死亡した参列者は15人、負傷者は数十人に上った。病院当局者がAP通信に語った。ロイター通信によると、犠牲者は「数十人」との情報もある。同国内で反体制デモが本格化してから19日までの4日間で死者は少なくとも約100人に達し、41年以上にわたって君臨してきた最高指導者カダフィ大佐は最大の危機に直面した。
今後は首都トリポリにデモが波及するかどうかが焦点。ベンガジなど同国北東部で連日起きている反体制デモに対し、政権側は精鋭治安部隊を投入、徹底的に弾圧する構えだ。(共同)
2122
:
チバQ
:2011/02/20(日) 13:56:53
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110219/mds11021923400025-n1.htm
アラビア半島の「火薬庫」 それはイエメン
2011.2.19 23:40 (1/2ページ)
【カイロ=大内清】アラビア半島の最貧国イエメンでは19日も、反サレハ大統領派と、親政権派が衝突を繰り返した。同国では国際テロ組織アルカーイダ系武装勢力「アラビア半島のアルカーイダ(AQAP)」が拠点を置くほか、サウジアラビア国境付近にはイランとの関係も疑われるイスラム教シーア派の一派、ザイド派の反政府勢力が存在。政権の転覆が地域全体の不安定化につながりかねない「火薬庫」となっている。
30年以上にわたり大統領の座にあるサレハ氏。こわもてのイメージとは裏腹に、その権力は意外なほど微妙なバランスの上に成り立っている。イエメン政治に大きな影響力を持つ有力部族の意向を無視することができないためだ。
サレハ氏は今月初め、反政府デモの高まりを受け、次期大統領選への不出馬を表明したものの、デモは収束する気配をみせていない。こうした事態を受けサレハ氏は連日、首都サヌア周辺の部族長らと会談、支持をつなぎ留めようと懸命になっているとされる。
米国が求めるAQAP掃討も、部族の顔色をうかがいながら進められている。2009年の米機爆破未遂テロに関与したAQAP幹部のアウラキ師は現在、イエメン国内に潜伏中とされるが、部族の庇護(ひご)を受けていることから政府は手出しができない状態だ。
AQAPには隣国サウジでの摘発を逃れた過激派が多数参加し、「反サウジ王室」をも公言している。かろうじて国内の秩序を保っているサレハ政権が崩壊すれば、AQAPの活動が活発化しサウジに“逆流”してくる可能性もある。
現在は表立った活動を控えているザイド派も、混乱に乗じてテロやサウジへの越境攻撃を再開する恐れがある。また、旧南イエメンには、分離独立運動もくすぶる。
「男らしさ」を尊ぶイエメンでは、一般家庭にも小銃が広く普及している。反大統領派と親政権派の衝突がこのままエスカレートすれば、サレハ氏にとってはますます統制が難しくなり、窮地に陥る危険もありそうだ。
2123
:
チバQ
:2011/02/20(日) 21:02:46
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110220/mds11022019440013-n1.htm
リビア東部 「虐殺」「統制失う」 カダフィ大佐、特異な革命理論
2011.2.20 19:43 (1/2ページ)
【カイロ=大内清】最高指導者カダフィ大佐が独特の革命理論で41年にわたり君臨してきたリビアの情勢が緊迫の度を増している。激しい弾圧が伝えられる同国東部の住民は「虐殺が起きている」と証言。その一方、在外リビア人ジャーナリストによると、エジプトとの国境地帯では政府が統制を失いつつあるという。特異な政治構造を持つリビアで何が起きているのか。
「食料や医薬品が足りない!」。交流サイト「フェイスブック」に19日、こんなメッセージが流れた。リビアの隣国エジプトに、東部住民への支援を訴えたものだ。エジプト側国境の町サッルームの幹部は産経新聞の電話取材に、「リビアからのトラックの動きが止まっている」と話した。
リビア東部の状況についても徐々にではあるものの、情報が漏れ伝わり始めている。「外国人部隊が投入された」「マシンガンを乱射している」…。リビア政府は報道を厳しく制限しており、騒乱の全体像はなお不明だが、反体制派のニュースサイトは、首都トリポリでも警察車両が燃やされる騒ぎがあり、当局が「デモ隊狩り」を行っているなどと伝えた。
リビアの正式名称は「大リビア社会主義人民ジャマヒリヤ国」。ジャマヒリヤとは、アラビア語で「大衆」と「共和国」を意味する言葉を合成した造語で、代議員によらない国民全員参加の「直接民主制」を実践するとのカダフィ氏の革命理論を表現している。
この理論に従い、リビアには憲法も国家元首も存在しない。建前上、カダフィ氏は地位や肩書を持っておらず、「大佐」はあくまでも呼称だ。私淑するエジプトのナセル元大統領の軍人としての最高位が大佐だったためとされる。
しかし、実際には軍などを通じ独裁体制を構築。最近では自らを「アフリカの王の中の王」と呼ぶ。
一連のデモの起点となった東部ベンガジは、革命以前はトリポリと並ぶ首都と位置づけられていた。しかし、トリポリに首都機能が集中されてからは開発の遅れが目立ち、これが住民の不満の一因になったとの指摘もある。
2124
:
チバQ
:2011/02/20(日) 21:03:36
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110217/mds11021723560016-n1.htm
中東最長の独裁支配 カダフィ大佐 世襲もくろむ?
2011.2.17 23:56
【カイロ=大内清】反政府デモが続くリビアを40年以上にわたって“支配”してきたのが、最高指導者カダフィ大佐(68)だ。ムバラク前大統領が30年の治世の末に辞任を余儀なくされた隣国エジプトと同様、後継体制についてははっきりとした態度を示しておらず、息子への世襲をもくろんでいるとの観測が絶えない。
カダフィ大佐は1942年、地中海沿岸の都市シルト近くで生まれた。ベドウィン(遊牧民)出身であることを誇りとしており、外国訪問の際に遊牧民のテントを持参し、そこで寝泊まりをするほどだ。
1969年にクーデターを主導し、27歳の若さで実権を掌握。それ以来、約41年間、最高権力者の座にあるが、後継者を誰にするかについては明言を避けてきた。
有力視されるのが、次男サイフルイスラム氏と、四男ムアタセム氏の2人だ。
ウィーンやロンドンで教育を受けたサイフルイスラム氏は、経済・社会改革に積極的とされ、2003年にはカダフィ氏本人に大量破壊兵器の廃棄を進言し米欧との関係改善に道を開いたといわれる。
一時は最有力後継候補ともいわれたが、昨年、自身が運営にかかわっている新聞が政府批判を行ったなどとして記者が相次いで逮捕されるなど、保守派との対立も取り沙汰されている。
これに対し、近年、注目を集めているのがムアタセム氏だ。09年にはクリントン米国務長官と会談して外交での存在感を誇示したほか、昨年には国家安全保障顧問の要職に就任。自身の軍部隊も持つとされる。
一族による支配を強めてきたカダフィ氏。エジプトの首都カイロのリビア大使館前では17日、「出て行けカダフィ!」と叫ぶ数十人のデモ隊も現れた。
2125
:
チバQ
:2011/02/20(日) 21:48:48
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110220/mds11022021010014-n1.htm
根強い反体制感情 旧都ベンガジ、格差に不満
2011.2.20 21:00
反体制派のデモと治安部隊の激しい衝突の中心地となっているリビア第2の都市、北東部ベンガジは1969年の無血クーデター以前の王制時代は首都だった。だが、最高指導者カダフィ大佐の独裁体制下では、首都トリポリに比べ都市開発で差をつけられ、根強い反体制感情がうずまいていた。
「“革命”の中心地トリポリとベンガジはライバル関係。当局はこれまで両者の微妙なバランスを保ち、暴発を抑えてきた」。リビア情勢に詳しい外交筋はベンガジの反カダフィ意識の強さを指摘する。
対イタリア抵抗運動の指導者イドリス国王率いるキレナイカ王国時代、ベンガジは開かれた雰囲気の都会だったことから、指導部はベンガジに「堕落のイメージ」を抱き、インフラ整備で格差をつけた。
これが反体制活動を生み出す要因になり、90年代にはベンガジでカダフィ大佐の暗殺未遂事件も発生。政府はベンガジの反体制活動家やイスラム主義者を徹底的に弾圧してきた。(共同)
2126
:
チバQ
:2011/02/21(月) 12:18:30
http://www.afpbb.com/article/politics/2786512/6845443?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
ウガンダ大統領選、現職のムセベニ氏が再選 野党は不正を主張
2011年02月21日 09:24 発信地:カンパラ/ウガンダ
【2月21日 AFP】アフリカ東部ウガンダで18日に実施された大統領選挙は、現職のヨウェリ・カグタ・ムセベニ(Yoweri Kaguta Museveni)大統領(66)が得票率68.38%の圧勝で再選した。同国の選挙管理委員会が20日、最終開票結果として発表した。
野党連合「政党間協力(IPC)」の指導者でムセベニ大統領の最大のライバルだったキザ・ベシジェ(Kizza Besigye)候補の得票率は26.01%だった。ベシジェ氏が大統領選でムセベニ大統領に敗れたのは3度目。だが、ベシジェ氏は、選挙期間中は投票日やその前後も含めて数々の不正が行われたと主張し、選挙結果の受け入れを拒否している。
ムセベニ大統領が再選で新たに5年の任期を満了すれば、リビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐、ジンバブエのロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領らに次いで、アフリカで30年を超えて君臨する国家の長となる。
ムセベニ大統領は、同性愛者に対する厳しい言動や人権侵害が批判されてきた一方、ソマリアでの国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装勢力の掃討に4000人を派兵した点は評価を受けている。また、大統領自身も選挙期間中、イディ・アミン(Idi Amin Dada)元大統領の独裁やクーデターで混乱に明け暮れたウガンダ情勢を安定させた手腕を強調している。(c)AFP/Francois Ausseill
2127
:
チバQ
:2011/02/21(月) 12:19:44
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-19637720110221
メルケル独首相率いるCDU、ハンブルク議会選挙で大敗
2011年 02月 21日 12:09 JST
[ハンブルク 20日 ロイター] ドイツのメルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)が、ハンブルク特別市(州に相当)議会選挙で大敗した。メルケル首相の政権運営が困難になる見通しだ。
この戦後最悪の敗北により、CDUは連邦参議院(上院)で3議席を失う。
ARDテレビの予想によると、得票率は20.8%と2008年の前回選挙時の42.6%から半減した。
21.8ポイントの低下は、前回と比べたCDUの得票率の落ち込みとしては過去最大で、世論調査会社の予想よりも約5ポイント悪かった。
ARDテレビによると、野党の社会民主党(SPD)の得票率は49.8%と、08年の34.1%から上昇。SPDは、ハンブルク議会で、絶対多数を3議席上回る64議席を獲得すると予想されている。
SPDの結果は94年以来の良好なものとなった。
ハンブルク議会選挙は今年予定される7つの州議会選挙の最初の選挙。
2128
:
チバQ
:2011/02/21(月) 12:21:00
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110221-OYT1T00490.htm
カダフィ氏次男、デモ制圧目指す姿勢…リビア
【カイロ=田尾茂樹】リビアの首都トリポリで20日夜、最高指導者カダフィ氏の独裁体制に抗議するデモが起き、デモ隊が治安部隊と衝突した。
ロイター通信などが伝えた。治安部隊の発砲とみられる銃声も聞こえたという。カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」は、数千人のデモ隊がカダフィ氏支持派と衝突したと伝えた。リビア第2の都市、北東部ベンガジで15日に始まった反体制デモは首都に拡大した。
ロイター通信が目撃者の話として伝えたところによると、市内中心部ではカダフィ氏が描かれた看板にデモ隊が投石を続け、治安部隊が催涙弾を発射するなどして鎮圧にあたった。
デモ拡大を受け、カダフィ氏の次男セイフ・イスラム氏は21日未明、国営テレビを通じて演説した。同氏は反体制デモの激化で「リビアは内戦に陥ろうとしている」と警告、「我々は最後の一人になるまで戦う」と述べ、デモ制圧を目指す姿勢を強調した。デモについては、リビアを小規模のイスラム国家群に分断することを目指す「国外分子の企てだ」と非難した。
(2011年2月21日11時36分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110221-OYT1T00308.htm
イランの反政府デモ、テヘランから全国に拡大
【テヘラン=久保健一】イランの改革派による反政府デモは20日、首都テヘランだけでなく、中部イスファハン、南部シラーズ、北西部サナンダジ、北部ラシュトなど全国に拡大した。
改革派ニュースサイトによると、テヘランでは市内各地でデモ行進が行われた。政府は治安部隊を市内に配置して厳戒態勢を敷き、催涙弾などを用いてデモ隊を強制排除、逮捕者も多数出た模様だ。
保守派系ファルス通信によると、治安当局は同日、デモを扇動したとして、ラフサンジャニ元大統領の娘で改革派活動家のファエゼ・ハシェミさんの身柄を一時拘束した。
(2011年2月21日10時28分 読売新聞)
2130
:
チバQ
:2011/02/21(月) 22:46:07
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011022100528
バシル大統領、再選求めず=中東の動き影響か−スーダン
【ロンドン時事】ハルツームからの報道によると、スーダン与党・国民会議の幹部は21日、1989年以来軍事独裁体制を敷く同国のバシル大統領(67)が次期大統領選挙に立候補しないと言明した。中東各国で高まる民主化機運の波及を懸念した動きとの見方もある。
大統領選は4年後に行われるが、この幹部は不出馬の理由について、「多くの人に大統領選出馬の機会を与えるため」と述べた上で、「中東各国で起きている変化とは関係ない」と付言した。
野党関係者は「バシル(大統領)は、経済状況がひどく、イスラム教徒に不満がたまっていて現体制が脆弱(ぜいじゃく)なのを理解している」と分析。不出馬は「独裁に反対する津波のような中東諸国の人々の抗議行動と極めて強い関係がある」と指摘した。(2011/02/21-19:33)
--------------------------------------------------------------------------------
2131
:
チバQ
:2011/02/21(月) 23:03:00
http://www.afpbb.com/article/politics/2786635/6847539?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
スーダン大統領、次期大統領選に立候補せず 与党幹部
2011年02月21日 22:45 発信地:ハルツーム/スーダン
【2月21日 AFP】スーダンの与党・国民会議(National Congress Party)の幹部は21日、オマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領が次期大統領選に立候補しないと述べた。
国民会議幹部のラビ・アブドゥル・アティ(Rabie Abdul Ati)氏はAFPに対し、「バシル大統領は次期大統領選に立候補しないことを確認する。100%確実だ」と述べ、アラブ諸国で相次いでいる反政府デモの影響ではないと付け加えた。
中東・北アフリカ地域では反政府デモが相次ぎ、チュニジアとエジプトでは大統領が辞任した。現在、スーダンと国境を接するリビアの各地でデモが起きている。
バシル大統領は、1989年にイスラム勢力の支援を得た軍事クーデターで権力を掌握。2010年4月の大統領選挙で再選され、5年間の任期を務めている。一方で、ダルフール問題をめぐる戦争犯罪や人道に対する罪などで国際刑事裁判所(International Criminal Court、ICC)から逮捕状が出ている。(c)AFP/Simon Martelli
2132
:
チバQ
:2011/02/21(月) 23:03:57
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110222k0000m030088000c.html
リビア:アメリカ、影響力行使の余地少なく 情報不足も
【ワシントン草野和彦】反政府勢力との対決姿勢を鮮明にしたリビア政府に対し、米国は、エジプトやバーレーンなどの親米独裁政権に対するほどの影響力を持たず、当面は「暴力停止」を訴えるほかに有効な手だてはないとみられる。国際社会を巻き込んで国連安保理制裁決議を目指そうにも、内政干渉に極めて敏感な安保理常任理事国の中国やロシアの反発は必至で、打つ手は乏しいのが現状といえる。
クローリー米国務次官補(広報担当)は20日、「リビア情勢に関する憂慮すべき報道や映像があり、重大な懸念を抱いている」との声明を発表した。しかし、国際メディアや人権団体が現地入りできていないため「全体の死者数がどれだけになるかは不明だ」と米国が情報不足に苦慮しているとの認識を示した。
米メディアによると、最高指導者カダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏が行ったテレビ演説について、オバマ政権は、有意義な改革の見込みがあるかを分析しつつ、「すべての適切な行動を検討している」という。
米国はエジプトに年間13億ドルの軍事支援をしており、反政府デモが盛り上がった際にもエジプト国軍に暴力の抑制を求め続けることができた。年間約2000万ドルの軍事支援をしているバーレーンについても、軍が首都マナマの「真珠広場」から撤退したのは、米国の意向を受け入れたためとみられる。
だが06年までテロ支援国家に指定していたリビアとは、対エジプト、バーレーンほどの親密な関係はない。内部告発サイト「ウィキリークス」がカダフィ大佐の「変人ぶり」を指摘していた米外交文書を暴露した影響で、クレツ駐リビア米大使が同国を離れており、オバマ政権はカダフィ一家と直接接触できる状況にもないようだ。
暴力停止に向け、リビア政府に圧力をかける手段としては経済制裁が考えられる。だがリビアには米オクシデンタルだけでなく、英BPなど欧州の石油会社も多額の投資をしている。調整に時間がかかり、即効性は期待できそうにない。
2133
:
チバQ
:2011/02/21(月) 23:04:44
http://mainichi.jp/select/world/news/20110221k0000e030014000c.html
EU:対リビアで加盟国に温度差、伊は強硬策に慎重
【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU、加盟27カ国)のアシュトン外務・安全保障政策上級代表(外相)は20日夜、ブリュッセルで開かれたEU外相会議で、リビア当局による反政府デモ隊の武力鎮圧を非難、暴力行為を即時に停止し、「改革を求める国民の正当な願望」に対話で応えるよう呼び掛けた。
だが、リビア政府がEUに「デモを支持する声明を出せば移民問題での協力を凍結する」と脅しをかけていることから、一部の加盟国はリビアの最高指導者、カダフィ大佐との対決姿勢を強く打ち出すことに難色を示すなど、加盟国間で足並みの乱れが露呈した。
DPA通信によると、カダフィ大佐の「友人」であるイタリアのベルルスコーニ首相は19日、記者団に「状況は流動的であり、誰の邪魔もしたくない」と発言。チェコのシュバルツェンベルグ外相もEU外相会議に先立ち「カダフィ大佐が倒れたら世界がより大きな混乱に巻き込まれる」と警告した。
これに対して、アシュトン氏は「脅しや指示が聞こえてくるが、EUは正しいことを行う」と反論。ルクセンブルクのアッセルボルン外相は「人命や民衆の意思を尊重せず、国民に発砲する者は国際刑事裁判所(ICC)で裁かれるべきだ」との考えを示した。
EU外相会議は21日までの2日間の日程。主要議題は北アフリカ・中東諸国に対する支援で、具体策を21日に詰める。
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110221k0000m030073000c.html
リビア:「これは大量殺人だ。世界に知らせて」医師が訴え
【カイロ和田浩明】「これはジェノサイド(大量殺人)だ。お願いだから、世界に知らせてくれ」。疲れきった声の男性医師は繰り返し懇願した−−。最高指導者カダフィ大佐の退陣を求めるデモ隊に、治安部隊が弾圧を加えるリビア第2の都市ベンガジ。現地の医師が20日、毎日新聞の電話取材に悲惨な実情を証言した。
医師は30代で主要病院の一つに勤務。「ベンガジだけで少なくとも100人、(反体制デモが集中する)東部全体では150〜200人が死亡した」と語った。死者には12歳の子供も含まれているという。
市内の病院には多数の負傷者や死者が運び込まれ、医薬品や輸血用血液の不足が強く懸念されている。
医師は治安部隊側が「機関銃や対空機関銃でデモ隊を撃っている」と証言。19日には弾圧で死亡した市民の葬列にまで発砲したという。
傷は頭部やのどなど上半身に集中し、治安部隊側の「殺意」が垣間見える。医師は「デモは平和的に行われていた。参加者には弁護士や医師などもいた」とも話した。
別の病院に勤務する医師は19日の電話取材に「院内は負傷者や遺体でいっぱいだ。こんなにひどい状況は見たことがない」と泣き崩れた。
15日に反体制デモが始まって以来、当初はナイフなどによる負傷が多かったが、デモが激化した17日以降はほとんどが銃創になった。
複数のベンガジ住民によると、治安部隊は市内の兵舎を拠点にしている模様だ。19日には「市外から市内を戦車が砲撃している」「ヘリコプターが上空を舞い、銃声や爆発音が聞こえる」と話す住民もいた。
「アフリカ系の雇い兵が投入されている」との証言も相次いでいる。ベンガジの東方約200キロの町デルナの男性住民は取材に「拘束した雇い兵が、リビア政府から13万ドル(約1080万円)の報酬を約束されたと告白した」と語った。住民側は自警団を組織して治安部隊を撃退しているという。
市民の中には、抗議活動の様子を撮影し、インターネットを使って世界に発信しようとする動きも出ている。
20日もデモは行われており、流血が続く可能性が高まっている。
2134
:
チバQ
:2011/02/21(月) 23:05:23
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110221/mds11022121020022-n1.htm
放火、略奪、緊迫の首都 デモ隊追う雇い兵ら
2011.2.21 20:57
リビアのベンガジで混乱の中、集まって戦車に乗る人たち。AP通信が同国外で入手、撮影日時や場所は不明としている(AP=共同)
「体制が倒れるのはもう疑いがない」。略奪されたテレビ局、放火され炎上する政府施設。リビアの首都トリポリに波及した市民らの反体制デモは21日、41年以上にわたり独裁体制を敷いたカダフィ政権の中枢に迫った。中東の衛星テレビなどは、政権崩壊による混乱を恐れる市民らの不安の声を報じた。
トリポリには有線も携帯でも電話で連絡を取るのが困難な状況。市民の証言を伝えた衛星テレビなどによると、トリポリ市内の大通りでは体制支持派とデモ隊がにらみ合い、裏道では雇い兵らが市民らを追い回しているという。
市内各地で発砲音が響きわたった。市民の一人は「こんなことはかつて起きたことがない」と不安を隠さず、別の市民は「昨晩、近所の人が殺された。外で銃声が響いており、家族は仕事を休んでいる」と語った。(共同)
2135
:
チバQ
:2011/02/21(月) 23:07:18
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011022102000174.html
リビア首都でも衝突 反政府側、東部を制圧か
2011年2月21日 夕刊
カダフィ大佐
【マナマ=有賀信彦】北アフリカのリビア東部で続く反政府デモで、中東の衛星放送アルジャジーラは二十日、東部地区最大の部族がデモ隊に加わったと伝えた。複数の住民は本紙の電話取材に「軍も警察も反政府側に加わり、(東部一帯を)制圧した」と答えた。ロイター通信などは、首都トリポリでもデモが始まり、治安部隊と衝突したと報じた。最高指導者カダフィ大佐が四十一年間支配を続けるリビアの情勢は重大局面を迎えた。
住民の証言によると、東部各地の街では二十日深夜、人々が広場などに繰り出し、反政府側による制圧を祝っているという。
首都トリポリでは同日深夜、デモ隊が数千人規模にふくらみ、治安部隊やカダフィ大佐支持派と衝突。中心部「緑の広場」では治安部隊が鎮圧を狙い、実弾や催涙弾による銃撃を始めた。通りではデモ隊が大佐の顔が印刷された看板に投石し、「おまえ(大佐)はどこだ? 男なら出てこい」と叫び、車も炎上している。
大佐の次男セイフイスラム氏(38)は二十一日未明、国営テレビで演説し「デモは国を内戦状態に陥れ、分断する恐れがある」と警告。デモ隊と徹底抗戦する一方、憲法問題を含む政治改革も早急に進める意向を示した。
ロイター通信によると、東部の中心都市ベンガジでは、二十日だけで五十人以上が死亡。二百人が負傷し、うち百人が重体という。当局との衝突で死亡した犠牲者を悼む数万人の葬列に治安部隊が発砲したとみられる。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは、リビア全土の死者が少なくとも計二百三十三人に上るとの推定を発表した。
一方、反体制派デモ隊と治安部隊が二十日衝突したイランの首都テヘランでは、当局がデモに参加したとして拘束したラフサンジャニ元大統領(76)の娘を間もなく解放した。
2136
:
チバQ
:2011/02/21(月) 23:08:28
http://www.asahi.com/international/update/0221/TKY201102210054.html
「内戦か改革か」とカダフィ氏次男 リビア、首都も混乱(1/2ページ)2011年2月21日12時37分
リビア国営テレビを通じて演説するカダフィ大佐の息子、セイフルイスラム氏=ロイター
最近の不穏な状態の中で、リビア東部ベンガジに集まった人々=AP
【カイロ=貫洞欣寛】約40年続くカダフィ大佐の独裁打倒を訴える市民デモが続くリビアで20日、デモが首都トリポリにも波及し、参加者と治安部隊の衝突が起きている模様だ。体制側が追いつめられる中、カダフィ氏の次男で後継者と目されているセイフルイスラム氏(38)が21日未明、国営テレビで演説。「内戦か改革かの分岐点にある。我々は最後まで闘う」と述べた。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラやロイター通信などによると20日夜、トリポリ中心部の「緑の広場」など複数の地点で反体制派がデモを始めた。体制支持派や治安部隊との衝突が起きた模様で、銃声が響いているとの情報もある。
トリポリでは、政権側が秘密警察などを通じて反体制派の動きを抑え込み、支持基盤としてきた。今後、首都でのデモが拡大していけば、体制の動揺が広がり、末期的な状態となる可能性が高い。
在リビア日本大使館によると、トリポリ西部にある大使館周辺でも一時、表通りに反政権デモ隊と見られる大勢の人出があり、騒然とした雰囲気となったという。同館が在住邦人約120人の安全確認を進めている。
この状況に、カダフィ氏のスポークスマン役を務めるセイフルイスラム氏は、21日午前1時過ぎに演説を行い、「リビアを分裂させようとする勢力がある。外国メディアが伝える状況は誇張されている」とデモを非難。「リビア人はみんな武器を持っており、このままでは内戦に陥る。朝鮮半島のように家族にも会えない状況になる」とし、改革への協力を訴えた。21日にも改革案を発表するとの考えを示した。
さらに、「ベンガジでの死者は84人で、ベイダでは14人」と述べてリビア当局者として初めて死者の存在を認める一方、軍は最後までカダフィ体制の支持を続けると強調し、デモの鎮圧を予告。「リビアはチュニジアやエジプトとは違う」と繰り返した。
だが、実際には体制内の亀裂は広がっている。リビアのアラブ連盟代表大使が20日、「暴力と抑圧に耐えかねる」として辞任を発表。アルジャジーラによると駐中国リビア大使も辞意を示したという。
一方、治安部隊による反体制派デモ隊への攻撃が続いていた東部の第2の都市ベンガジでは、反体制派が市街を掌握した模様だ。
アルジャジーラなどによると、一部の軍部隊が反体制側に合流し、政権側がデモ鎮圧のため動員した外国人傭兵(ようへい)部隊を攻撃しているという。複数の市民が電話で「ベンガジは解放された。銃声は止まった。今はみんなで祝っている」と述べた。また、ベンガジの病院の医師は20日、AP通信に「この街での死者は200人を超えた」と述べている。
アラブ圏紙シャルクルアウサトは20日付で、複数の軍幹部がカダフィ氏がデモ鎮圧のため外国人傭兵を導入したことに反発し、傭兵鎮圧のためベンガジに向かうと伝えていた。
東部ベイダ、ダルナなどでも反体制派が市街地を掌握しているとみられるほか、首都トリポリの東約200キロのミスラタや西約40キロのザウィヤでもデモが発生。ザウィヤではデモ隊が市街地を占拠し、トリポリに向かったという。
2137
:
チバQ
:2011/02/21(月) 23:10:32
http://mainichi.jp/select/world/news/20110222k0000m030077000c.html
バーレーン:野党側、議院内閣制など条件 正式交渉は未定
【マナマ鵜塚健】ペルシャ湾岸の小国バーレーンの首都マナマで続くイスラム教シーア派住民によるデモで、住民と連携する最大のシーア派野党「イスラム国民統合協会」関係者は21日、毎日新聞に対し、当局との交渉入りの前提として議院内閣制の導入などの条件を挙げていることを明らかにした。一部報道で当局との「対話開始」が伝えられたが、水面下での事前協議の可能性はあるものの正式な交渉は始まっていないという。22日には再び大規模デモが計画されており、政府が大きな変革に踏み切らない限りデモは一層長期化しそうだ。
ハマド国王はサルマン皇太子を通じて野党勢力に対話を要請。同協会の元国民議会議員ジャラル・ファイルーズ氏は、現内閣を即時解散して議院内閣制に移すことや、約300人に上る政治犯の釈放などを対話の前提条件に挙げ、条件の受け入れなしに対話を開始する可能性を否定した。
バーレーンは国民投票を経て02年から立憲君主制に移行したが、首相は国王の指名で決まり、閣僚の大半はスンニ派王族が占める。このためシーア派住民の要求が国政に反映されず不満が高まっている。
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011022101000965.html
バーレーン国王招待に批判 王子挙式で英メディア
【ロンドン共同】4月29日に行われるウィリアム英王子とケイト・ミドルトンさんの結婚式にバーレーンのハマド国王が招待されていることが判明、英メディアから批判が出ている。
21日付の英紙デーリー・テレグラフによると、ハマド国王の招待は数週間前に決まったとみられる。1900人の招待客のうち、外国の王族や皇族は約40人。
さらにサウジアラビアなど中東各国の王族が多く招かれており、今後の状況次第では結婚式が中東情勢の影響を受ける可能性が出てきた。
バーレーンでは17、18日、警察や軍がデモを武力鎮圧し、死傷者が続出。「王制打倒」の声が拡大した。
2138
:
チバQ
:2011/02/21(月) 23:14:32
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_185485
モロッコでも改憲要求デモ−王制打倒までは要求せず
2011年 2月 21日 7:51 JST
北アフリカのモロッコで20日、憲法の抜本的改正を求める数千人のデモが行われた。同国は1000年にも上る歴史のある 王制で、民主化もある程度進み、現在中東・北アフリカ全域に広がっている民主化要求はモロッコでは発生しないとみられていたが、こうした見方に反する動きだ。
首都ラバトでは最大1万人の群衆が街頭を行進し、「独裁政治反対」「憲法の改正を」と叫んだ。政府や汚職、国営テレビに反対するスローガンも掲げられた。
モロッコはチュニジアの大統領が追放されて以来、デモが発生した最後の北アフリカ・マグレブ諸国の一つ。モロッコでは反政府運動は発生しないとみるアナリストが少なくなかった。
実際、デモは20日に始まったが、ラバトでは警察官の姿はほとんどなかった。午後4時までに、エジプト、リビア、バーレーン、イランなどで起こったような官憲の実力行使はなかったし、デモの群衆も1000人程度に縮小した。また商店もおおむね平常通りで、デモ隊の国会議事堂への進路であるカフェも開業していた。
スライドショーを見る
Abdelhak Senna/Agence France-Presse/Getty Images
モロッコの首都ラバトでデモに参加する市民
それでも、20日のデモは、エジプトでそうだったようにフェイスブック上のキャンペーンをきっかけに発生したもので、政治的緊張が潜在的には存在することが浮き彫りになった。モロッコは過去10年間、民主化に向けて若干前進しており、2つの選挙も行われ、国際査察団はおおむね自由で公正な選挙だったとお墨付きを与えている。しかし、大半の権力は国王とその任命者にある。
群衆の中にはイスラム原理主義者、チェ・ゲバラの旗を掲げた左翼主義者などもいたが、国王モハメド6世の排除までは要求しなかった。同国王は1999年即位して以降、それまでの政治犯虐待などをやめ、女性などの権利を拡大、国民の間で幅広い人気を得ている。20日にはモロッコの商業都市カサブランカでも同様のデモが実施された。
記者: Marc Champion
2139
:
チバQ
:2011/02/21(月) 23:18:10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110221-00000120-yom-int
やまぬデモ、いらだつエジプト軍…強制阻止も?
読売新聞 2月21日(月)7時39分配信
【カイロ=工藤武人】ムバラク政権崩壊後のエジプトで実権を握る軍が、国内各地で賃上げや待遇改善などを求める労働者によるストライキやデモが収束しないことにいらだっている。
これまで軍は、民衆の動きを静観してきたが、経済活動の混乱が長引けば、デモやストライキの強制阻止に乗り出す可能性もある。
エジプトでは、週明けにあたる20日、ストの影響で営業を停止していた銀行の業務がほぼ再開された。カイロ中心部ザマレックにある外資系銀行では朝から、小切手や預金の引き出し用紙などを手にした市民ら数十人が窓口前で列を作った。国内銀行の窓口業務再開は1週間ぶりで、営業開始時間前から行列ができた店舗もあった。
2140
:
とはずがたり
:2011/02/22(火) 11:24:10
東欧の民主化ドミノの様な民主化革命がイスラム世界でも起きるといいですなぁ。
リビアのデモ、首都でも 東部都市は反政府勢力が占拠との見方
2011.02.22 Tue posted at: 09:26 JST
http://www.cnn.co.jp/world/30001881.html
(CNN) カダフィ大佐(68)の独裁が約40年間続いているリビアの反政府デモが首都トリポリに拡大している。東部ベンガジは20日に反政府勢力に占拠されたとみられており、リビア政府はトリポリでの取り締まりに躍起になっている模様だ。
こうしたなか、英国のヘイグ外相が、カダフィ大佐は南米ベネズエラに向かっている可能性があると指摘し、大佐の居場所に関し憶測が飛んだ。しかしカダフィ大佐は22日未明、国営テレビで演説し、トリポリにいると言明した。
一方、野党・リビア救国国民戦線は21日、武装ヘリコプターが民衆を攻撃していると伝えた。リビア外交官筋は同国空軍による空爆を否定している。
目撃者などによると、トリポリではデモ隊らが政府の施設に放火するなどしている。また、武装した者が自動車から無差別に発砲する様子を目撃したとの証言や、国営テレビ局や治安本部が攻撃されたとの証言もある。リビアでは政府が通信や取材を厳しく統制しているため、CNNではこうした情報を独自に確認できていない。
リビアのクリナ紙は、トリポリ近郊でアフリカ人傭兵(ようへい)が非武装の市民に発砲していると報じた。クリナ紙はこれまで政府寄りだったが今は態度を変え、デモの様子を伝えている。
さらに同紙によると、リビアのアブドルジャリル法相が非武装のデモ隊に対する暴力に異議を唱えて辞任した。またリビア空軍のパイロット2人が21日、マルタに亡命した。マルタ政府筋によると、2人は市民への空爆を命ぜられていたという。
国際人権団体ヒューマンライツ・ウオッチが病院からの情報を元にまとめたところによると、一連のデモによる死者数は少なくとも233人にのぼるという。
2141
:
とはずがたり
:2011/02/22(火) 11:24:59
カダフィ大佐、退陣拒否=将校団が反乱か−首都で空爆の情報も・リビア
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011022200043
【カイロ時事】中東の衛星テレビ局アルアラビアによると、リビアの最高指導者カダフィ大佐は21日深夜、国営テレビに短時間登場し、「私はベネズエラではなく(リビアの首都)トリポリにいる」として、一部で流れた海外逃亡説を否定、反体制デモ激化で混乱が拡大する中、退陣せず、あくまで政権にとどまる意思を強調した。AFP通信によれば、同大佐は「(首都トリポリ中心部にある)『緑の広場』にいる若者たちと話したい」と語り、雨の中、傘をさしながら車に乗り込んだ。
一方、ロイター通信が中東の衛星テレビ局アルジャジーラの報道として同日伝えたところによると、リビア軍の将校団は声明を出し、兵士に対し、カダフィ大佐を排除するため、民衆に合流するよう呼び掛けた。将校団が反乱を起こしたとすれば、カダフィ体制は危機的な状況を迎えることになる。将校団は声明の中で、全軍に首都トリポリに向けて進軍するよう求めた。リビアのダバシ国連次席大使も同日、カダフィ大佐の市民「虐殺」を非難し、早期辞任と弾圧の責任追及を求めるなど、体制内に亀裂が広がっている。
この日、カダフィ大佐が南米ベネズエラに向かったとの情報も流れたが、同国とリビアの当局者がこれを否定。リビアのカイエム外務次官は「指導者(カダフィ大佐)と政府当局者は全員、リビアにいる」と強調していた。
北東部のベンガジなど9都市で反体制側が支配権を握ったとされる中、反体制デモが波及した首都トリポリとその周辺で、反体制派に対する銃撃など激しい弾圧が続いた。トリポリの市民がアルジャジーラに語ったところでは、体制側は戦闘機や武装ヘリコプターで空爆を行っており、犠牲者は多数に上っているとみられる。一方、リビア空軍のパイロット2人が21日、戦闘機2機で同国に近い地中海のマルタに着陸した。2人はベンガジの反体制デモ隊への爆撃を命じられたが拒否し、マルタに逃げてきたと話した。(2011/02/22-10:34)
2142
:
チバQ
:2011/02/22(火) 12:11:36
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110222/mds11022211400015-n1.htm
軍将校団、民衆への合流呼び掛け カダフィ氏は健在誇示も崩壊秒読み
2011.2.22 11:40
【カイロ=黒沢潤】中東の衛星テレビ局アルジャジーラによれば、騒乱が続くリビアで、軍の将校団は22日までに声明を発表、最高指導者カダフィ大佐を排除するため、兵士に対し民衆への合流を呼び掛けた。カダフィ政権の基盤は急速に崩壊しつつあるようだ。一方、カダフィ大佐は22日未明、国営テレビで「私は(首都の)トリポリにいる」と健在ぶりを誇示した。
首都トリポリや東郊の街では21日夜から22日未明にかけて、戦闘機が反政府デモ隊を空爆。「動くものは何でも20分置きに」(地元住民)攻撃しているといい、地上でも治安部隊が実弾を発射している。
中東の衛星テレビ局アルアラビーヤは21日の反政府デモ隊と治安部隊との衝突で、160人が死亡したと報道。事実とすれば、これまでの死者数は400人以上に達する。ロイター通信が国際人権団体の話として伝えたところによれば、リビア東部の9都市を住民が支配したという。
エジプトとの国境沿いに駐屯していたリビア軍が移動を始めたとの報道もあるが、その理由は不明。
一方、カダフィ氏の武力鎮圧に抗議し、リビアのポーランド、インドネシア駐在大使ら9人の外交官が辞職した。アブドルジャリル司法書記(法相)も21日までに、政権の「武器の過剰使用」に抗議し辞任した。
フランス通信(AFP)によれば、イスラム教スンニ派に強い影響力を持つイスラム法学者カラダウィ師も21日、「(カダフィ氏を)リビアから排除するため」、リビア軍兵士は大佐を銃撃すべきだとするファトワ(法的見解)を示した。
カダフィ大佐をめぐっては一時、亡命情報が飛び交い、英国のヘイグ外相は21日、南米ベネズエラに向かうことを示す情報があると語った。しかし、ベネズエラ政府は「彼はベネズエラには来ない」と否定した。
アルアラビーヤによれば、地中海マルタの国際空港に21日、リビアの戦闘機2機が到着。操縦士は反政府デモ隊を空爆するよう指示を受けたが拒否、亡命しようとしたという。
2143
:
チバQ
:2011/02/22(火) 12:12:31
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201102220116.html
急速に進む内部崩壊 リビア政権、末期の様相 '11/2/22
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【カイロ共同=山口弦二】反体制デモに対する強硬な弾圧を続けるリビアのカダフィ独裁政権が、急速な内部崩壊を始めた。弾圧を命じられた軍兵士の離反に始まり、政権とたもとを分かつ外交官が続出。最高指導者への批判は重大なタブーだったが、公然と非難する声が政権幹部からも出始め、政権末期の様相だ。
「彼は退場すべきだ。さもなければ民衆が彼を蹴り出すだろう」。リビアのダバシ国連次席大使は21日、中東の衛星テレビ局アルジャジーラで、カダフィ大佐への退陣要求を明言した。
内部崩壊の契機は、反体制デモが激化した北東部ベンガジで20日、軍の「稲妻部隊」が実弾を使った弾圧を拒否、大佐に忠実な治安部隊を撃退し、デモ隊に合流したことだった。同日のうちにアラブ連盟担当大使が辞表を提出した。
中国、インド、インドネシア、ポーランド、バングラデシュ…。カダフィ大佐の次男セイフイスラム氏がテレビ演説でデモ弾圧への政権の決意を示した翌日の21日、世界各国に駐在するリビア大使が続々と辞意を表明。アブドルジャリル司法書記(法相)も同日、デモ隊への「過剰な暴力」を理由に辞任した。
カダフィ大佐が実権を掌握した1969年以降、数千人が体制批判をして粛清されたといわれる。しかし先月まで政府報道官を務めた男性は21日、セイフイスラム氏の演説について「暴力の脅しが(国民の)怒りを増幅させた」と指摘、「力による統治」の考え方を改めるよう要求した。
2144
:
チバQ
:2011/02/22(火) 12:13:52
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081229-507405/news/20110221-OYT1T01033.htm?from=nwla
カダフィ氏所在情報交錯…リビア軍機、デモ発砲
反体制デモがあったリビア北東部ベイダで、火をつけられた行政機関の建物。国営テレビが20日放映した(AP) 【カイロ=工藤武人】最高指導者カダフィ氏の独裁体制に対する抗議デモが全土に広がったリビアの首都トリポリで21日、軍の航空機がデモ隊に空から発砲した。
中東の衛星テレビ、アル・ジャジーラが伝えた。ロイター通信によると英国のヘイグ外相は21日、カダフィ氏がベネズエラに向かっていることを示唆する情報があると語った。軍部隊や側近らの離反も加速しており、41年に及ぶカダフィ体制は崩壊の瀬戸際に立たされている。
ヘイグ外相は「カダフィ氏がベネズエラに現在いるという情報はないが、向かっていることを示唆する情報がある」と欧州連合(EU)外相会議の開かれているブリュッセルで語った。これに対し、ベネズエラの政府高官は「そのような情報はない」と語り、情報は交錯している。
(2011年2月22日02時18分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081229-507405/news/20110222-OYT1T00220.htm
カダフィ氏「私はトリポリにいる」国営TVで
22日、リビアの国営テレビが放映した自宅前で傘を差すカダフィ氏の映像=ロイター 【カイロ=工藤武人】リビア国営テレビは22日未明(日本時間22日午前)、長期独裁体制を続ける同国の最高指導者、ムアマル・カダフィ氏(68)が「私は(首都)トリポリにいる。ベネズエラにはいない」と述べる映像を放送した。
一部で流れた国外逃亡説を否定するとともに、反体制デモが激化し、国内の混乱が拡大する中、同氏が辞任せず、あくまでトップとしてとどまる意思を強調したものだ。
国営テレビは、大衆車の助手席に座ったカダフィ氏が車のドアを開け、雨天の中、大きな傘を差しながら話す22秒間の映像を流した。自宅前からの生中継とされる映像で、同氏は「トリポリにいることを証明したかった」と説明。カダフィ氏がベネズエラに向かっていることを示唆するヘイグ英外相の21日の発言を伝えた外国メディアなどを非難した。
(2011年2月22日12時10分 読売新聞)
2145
:
とはずがたり
:2011/02/22(火) 15:42:36
リビア:戦闘機がデモ空爆、カダフィ氏は退陣否定
http://mainichi.jp/select/world/news/20110222k0000e030034000c.html?inb=yt
空爆があった都市
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/20110222k0000e030036000p_size5.jpg
【カイロ伊藤智永、和田浩明】中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、反政府デモが拡大した北アフリカ・リビアの首都トリポリや近郊都市で21日夕(日本時間22日未明)、戦闘機などが一斉にデモ隊や市民に対する空爆を始めた。最高指導者カダフィ大佐は22日未明(日本時間同午前)、国営テレビで演説し、国外逃亡や辞任を明確に否定。デモを徹底した武力弾圧で封じ込める姿勢を改めて示した形だ。21日だけでトリポリで約250人が殺害されたとの情報もあり、15日夜にデモが始まって以来、初の無差別虐殺が行われた模様。一連の武力弾圧による死者は計500人近くに上った。
閣僚が武力弾圧に抗議して辞任を表明するなどカダフィ大佐への包囲網が狭まる中、英国のヘイグ外相が21日、カダフィ氏がベネズエラに向かったとの情報があると言及。ベネズエラ政府高官が否定するなど、国外脱出説が飛び交っていた。
演説はこれに対する反論で、カダフィ氏は「私は今から(トリポリ中心部の)緑の広場に行く。ベネズエラではなくトリポリにいることを証明し、(逃亡情報を流した)テレビの報道を否定するためだ。彼らは犬だ」と語った。
演説は自宅前での生中継とされ、傘を差しながら約20秒語り、乗用車に乗り込んだ。放送時、トリポリ市内では雨が降っていた。
リビア国営テレビは21日夕、「治安部隊がテロリストの住み家や妨害工作者に対する攻撃を始めた」と報道。アルジャジーラに証言した住民の話では、首都トリポリでは戦闘機や武装ヘリコプターが機銃掃射。地上部隊は手りゅう弾や重火器を使ってデモ隊を攻撃した。西方の都市アズザウィーヤや東方の都市ミスラタでも戦闘機や戦車で市民が攻撃されたという。
トリポリ空港には外国人雇い兵を乗せたとみられる航空機が到着したとの情報もあり、虐殺はエスカレートする恐れがある。
◇パイロットが亡命
一方、武力弾圧に対し軍の将校団が21日声明を出し、兵士に対し、カダフィ氏の排除のため市民と合流するよう呼びかけた。また、リビア空軍機2機がベンガジへの空爆命令を拒否し、地中海のマルタ国際空港に着陸、パイロットが亡命を求めた。
こうした中、リビア国連代表部のダバシ次席大使は21日会見し、「国民が虐殺されている」と大佐の即時辞任を要求。ダバシ氏は「辞任しないなら、リビア国民が彼を排除するだろう」と語り、国際刑事裁判所に「人道に対する罪」で捜査を始めるよう求めた。また、国連などに対し、リビア周辺に飛行禁止区域を設定し、雇い兵や武器がリビア国内に入るのを阻止するべきだと指摘した。
毎日新聞 2011年2月22日 11時50分(最終更新 2月22日 13時50分)
2146
:
とはずがたり
:2011/02/22(火) 16:25:16
クローズアップ2011:リビア衝突 カダフィ氏、揺らぐ地位
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20110222ddm003030071000c.html
◇有力部族反旗、欧米も反発
国内各地で最高指導者カダフィ大佐の退陣を求める反体制デモが激化するリビア。政権は「ジェノサイド(大量虐殺)」(地元医師)と言われるほど容赦ない弾圧を加え、次男、セイフ・アルイスラム氏(38)は21日の演説で体制維持の決意を強調した。だが、北東部の主要都市は反体制勢力が制圧、首都トリポリでもデモが発生している。41年にわたり権力の座にあるカダフィ氏は、チュニジアやエジプトの民衆蜂起で打倒された独裁者の列に連なるのか。今後の展開を探った。【カイロ伊藤智永、和田浩明】
◇軍の一部デモ参加
「群衆鎮圧に慣れていない軍はストレス下で発砲した」
セイフ氏は21日の演説で、軍をかばった。軍は東部のリビア第2の都市ベンガジなどでデモ隊に発砲して多数の死傷者を出して住民の怒りを招いた。にもかかわらずセイフ氏が軍への配慮を見せたのは、権力基盤を維持するための「暴力装置」を確保したいとの思惑がにじむ。
しかし、軍内部も一枚岩ではなく、東部地域の住民によると、一部部隊は離脱してデモ隊側に参加している。地元軍関係者などによると、69年にクーデターを起こしたカダフィ氏が権力奪取後に設置した「革命指導評議会」メンバーの一人、ユニス国防相や、国内治安を担当するオベイディ公安相が離反したとの情報も流れ始めた。
さらに、政権にとって痛いのは、政治や社会で力を振るう有力部族が反旗を翻し始めていることだ。中東の衛星放送アルジャジーラは20日、東部などの部族長が退陣やデモ隊への攻撃停止を要求し、一部は「石油輸出を停止する」と脅したと報じた。石油とガスはリビアの主要収入源で国家予算の3分の2を占める。カダフィ政権にとっては命綱だ。
◇「王の中の王」自称
1週間で少なくとも230人に達した死者の急増を受け、欧米諸国も政権側の強硬策を厳しく批判し始めており、退陣圧力は高まるばかりだ。だがカダフィ氏自身は、「最後の一人まで戦う」との立場だ。
チュニジアではベンアリ前大統領がサウジアラビアに亡命、エジプトでもムバラク大統領が辞任後に首都カイロから東部の保養地シャルムエルシェイクに隠居した形だ。
「王の中の王」を自称し、アラブ圏の指導者の中でプライドの高さで知られるカダフィ氏だが、包囲網は確実に狭まっており、追い込まれた独裁者の出方を予測するのは難しい。
◇従わないなら「決戦」−−後継候補の次男演説
カダフィ大佐の次男で有力後継者のセイフ氏が21日未明に行ったテレビ演説は、改革と対話にも触れたが、市民が従わない場合の「決戦」を繰り返し宣言し、情勢の行方を悲観させる内容だった。
7人いるとされるカダフィ氏の息子たちのうちセイフ氏は最も開明的な改革派と評価されてきた。外国で度々暴力事件を起こすなど評判が良くない兄弟もいるが、セイフ氏は絵を描くのが趣味で、英国留学経験があり、大学に博士論文を提出した知性派だ。05年には愛知万博視察で来日したこともある。
「カダフィ国際慈善開発基金」のトップとして、時に間接的な政権批判も辞さず「改革」や「人権」を説き、リビアが近年進めてきた近代化や欧米との和解路線は、セイフ氏の主張が反映されているとされる。08年にセイフ氏が「政治活動中止」を表明し、権力に執着しない姿勢を示したことに国際社会も一定の評価をしてきた。
ヘイグ英外相が20日、セイフ氏に電話でデモ弾圧に「重大な懸念」を伝えたのも、カダフィ体制で唯一「話ができる相手」という期待の表れだった。
演説は45分間。眉を寄せ、盛んに両手を振り、落ち着きのない様子だ。時々メモに視線を落とすが、原稿の棒読みではない。カダフィ氏や保守派の指示ではなく、自らの考えを率直に語ったとみられるが、表現は時に感情的だった。
「我々は全員が最高指導者カダフィに従い、男も女も最後の一人まで戦う。リビアはチュニジアやエジプトにはならない。ここで生き、ここで死ぬ」
「我々は民主主義と市民の権利を求めている」「報道規制の新法や憲法を制定する」などと語る一方、その後に何度も「さもなければ内戦しかない」「我々には石油がある」などと言い添え、強権志向をあらわにした。
弾圧を止め、政権の強権体質を転換できるかもしれない「期待の星」さえ不退転の決意を強調したことで、市民の間には逆に憤激が広がった。異例の演説だったが、「内戦の危機」は遠のくどころか引き寄せられた。
毎日新聞 2011年2月22日 東京朝刊
2147
:
とはずがたり
:2011/02/22(火) 18:42:56
外交官らも次々離反=「人民に忠誠」―リビア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110222-00000104-jij-int
時事通信 2月22日(火)18時9分配信
大規模な反政府デモが首都トリポリに波及したリビア。国内で軍の反乱が伝えられる中、同国の外交官からは、デモ鎮圧は「虐殺」(ダバシ国連次席大使)などと「身内」から非難が噴出した。
AFP通信などによると、エサウィ駐印大使は辞任を表明し、デモ隊への空爆などを「容認できない」と厳しく批判。深刻な事態が続けば、外交官の離反は止まらないだろうと警告した。
ほかにも「忠誠を誓うのはカダフィでなく、リビア人民」(駐マレーシア大使)、「われわれは人民の代表」(在シドニーの参事官)と次々にデモを擁護。アラブ連盟のホニ・リビア大使は「革命に加わる」ことを理由に、辞任をためらわなかった。
最終更新:2月22日(火)18時14分
市民攻撃は「人道法違反」=国連総長
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201102/2011022200115&rel=j&g=int
【ニューヨーク時事】国連の潘基文事務総長は21日、リビアの体制側が戦闘機やヘリコプターで反政府デモを空爆したとの報道について声明を出し、「強い怒り」を表明した上で、「事実であれば、深刻な国際人道法違反だ」と強調した。(2011/02/22-09:10)
2148
:
チバQ
:2011/02/22(火) 22:31:36
http://mainichi.jp/select/world/news/20110222dde041030042000c.html
リビア:騒乱 外務省、渡航延期勧告 旅行会社はツアー中止
反政府デモの拡大や戦闘機による空爆などリビアの情勢悪化を受け、外務省は22日午前、リビア全土に渡航延期を勧告する危険情報を出したほか、旅行会社が現地ツアー中止を決めるなど、日本企業も対応に追われた。
外務省によると、リビアには旅行者7人を含めて商社駐在員など約80人の在留邦人がいるが、22日時点で全員の安全を確認しているという。外務省は21日、在留邦人の多くが住む首都トリポリ市周辺地域について、渡航の是非を検討するよう求めるため、危険情報のレベルを1段階引き上げた。22日にはトリポリ市で再度反政府デモが発生し、治安当局との激しい衝突が生じたと報道されたことから、レベルをもう1段階引き上げて渡航延期を勧告した。
旅行大手のJTBは外務省の対応を踏まえ、21日、3月31日出発分までのツアー中止を決めた。年間約50人が不定期に催行されるツアーで中東のバーレーンやイエメンなどを訪れているが、現在、リビアへの旅行者はいないという。近畿日本ツーリストによると、リビアへのツアーはないが、リビアに入る航空券を希望する旅行客に対し、外務省の情報に基づき渡航延期を勧めるという。
リビアで強化プラスチック管製造工場の建設を予定している大手樹脂加工メーカー「積水化学工業」(東京都港区)は社員の安全を確保するため、駐在員1人と日本からの出張社員2人の計3人を20日(現地時間)にリビアから出国させた。本社の指示でリビアに残っていた現地法人社長にも速やかに退去するよう求めた。同社広報グループによると、現地の通信状況が悪いため「大使館を通じて連絡を取り、情報収集している状態」だという。工場は年内の稼働を目指しているが、「今後どのような影響があるか分からない」と話している。【森禎行、長野宏美、神足俊輔】
毎日新聞 2011年2月22日 東京夕刊
2149
:
チバQ
:2011/02/23(水) 00:01:46
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110222/mds11022221180025-n1.htm
混乱の首都、軍の一部離反 孤立するカダフィ大佐、亡命説否定
2011.2.22 21:16 (1/2ページ)
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22日、ベンガジで戦車の前でポーズを取る反政府運動支持者と陸軍兵士(AP)
【カイロ=黒沢潤】騒乱状態にあるリビアで21日夜から22日未明にかけて、軍の戦闘機が首都トリポリの反政府デモ隊を空爆、多数の死傷者が出ているもようだ。一方、軍の将校団は最高指導者、カダフィ大佐を排除するため、兵士たちに民衆への合流を呼び掛けるなど、カダフィ氏を孤立化へと追い込んでいる。同氏は22日、国営テレビで「私はトリポリにいる」と健在ぶりを誇示したが、政権は崩壊の危機に直面している。
トリポリや東郊の街では21日夜から22日未明にかけて、戦闘機が反政府デモ隊を無差別に空爆。北東部ベンガジでは空港の滑走路が破壊された。カダフィ政権の部隊増強を食い止めるため、反政府デモ隊が破壊した可能性もある。
中東の衛星テレビ局アルアラビーヤによれば、21日の反政府デモ隊と治安部隊との衝突で160人が死亡したという。事実とすればデモが発生した15日以降の死者数は400人以上に達することになる。アラブ連盟はリビア問題への対応を協議するため、22日夜、カイロで緊急会合を開く。
一方、リビアのポーランド、インドネシア駐在大使らリビア人外交官9人は21日までに、カダフィ氏の武力鎮圧に抗議し辞職。アブドルジャリル司法書記(法相)も政権の「武器の過剰使用」に抗議し辞職した。
エジプト国境沿いのリビア軍が移動を始めたとの情報もあるが理由は不明だ。
フランス通信(AFP)によれば、イスラム教スンニ派に強い影響力を持つイスラム法学者カラダウィ師が21日、「(カダフィ氏を)リビアから排除するため」兵士は大佐を銃撃すべきだとするファトワ(法的見解)を示したという。
大佐をめぐっては一時、亡命情報が飛び交い、英国のヘイグ外相は21日、南米ベネズエラに向かうことを示す情報があると語ったが、同国政府は否定した。
アルアラビーヤによれば地中海マルタの国際空港に21日、リビアの戦闘機2機が到着。搭乗した軍幹部は反政府デモ隊を空爆するよう指示を受けたが拒否、亡命しようとしたという。
2151
:
チバQ
:2011/02/23(水) 00:29:12
http://www.afpbb.com/article/politics/2786772/6851677?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
バーレーン、死亡したデモ参加者の葬儀 国王は政治犯釈放
2011年02月22日 22:17 発信地:マナマ/バーレーン
【2月22日 AFP】反体制デモの続くバーレーンの首都マナマ(Manama)で22日、抗議デモ参加者の葬儀が行われた。大勢の人が葬列に加わり、スローガンを叫びながら市内を移動した。
この日埋葬されたのは18日に警察官の銃撃で負傷し、その傷がもとで21日に死亡したデモ参加者。20歳だった。
バーレーンのハマド・ビン・イサ・ハリファ(Hamad bin Isa al-Khalifa)国王は21日、反体制派の要求の一部だった政治犯の釈放と公判手続きの一時停止を命じた。国営バーレーン通信(BNA)によると、対象となる政治犯の氏名は22日に発表される見通しだが、反体制デモの中心地、真珠広場(Pearl Square)では22日も大規模な抗議集会が続いた。
広場では「座り込め、座り込め、体制崩壊まで」とのスローガンがあちらこちらから聞こえた。真珠広場では14日から反体制デモ隊が泊まり込んでおり、テントが多数設営されている。
また、イスラム教シーア(Shiite)派が主導する野党は、22日午後にマナマでのデモ行進を呼びかけた。インターネット上の呼びかけに応じて抗議デモが始まって以来、政党が正式にデモを呼びかけたのはこれが初めて。
下院40議席のうち18議席を持つシーア派の主要政党・イスラム国民統合協会(Islamic National Accord Association、INAA)は、他の野党勢力と連携し、政府との対話開始を検討する条件として政治犯の釈放を要求していた。
一方、21日夜には、マナマのモスクでハマド国王と王室への忠誠を誓う体制支持のデモが行われた。サルマン・ビン・ハマド(Salman bin Hamad)皇太子は幅広い勢力による対話を呼びかけており、体制支持者らはこの対話に参加するよう反体制派に要求している。(c)AFP/Ali Khalil
2152
:
チバQ
:2011/02/23(水) 00:30:48
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110222/mds11022221230026-n1.htm
見えないカダフィ政権後の受け皿 有力部族の動向に注目
2011.2.22 21:19 (1/2ページ)
リビアのベンガジで、車両の上からVサインをする市民=21日(AP)
【カイロ=黒沢潤】リビアのカダフィ政権が崩壊の危機に直面し、国内では新政権樹立に向けた“受け皿”作りが今後の焦点になってくる。しかし、最高指導者カダフィ大佐が約41年にわたり君臨した同国には、チュニジアやエジプトに曲がりなりにもあった野党勢力が存在しない。仮にカダフィ大佐が権力の座を追われたところで、新政権作りを主導する人物や政治勢力は見えていない。
リビアは1951年12月に、対イタリア抵抗運動の指導者、ムハンマド・イドリス首長を国王とする王国として独立した。国内には現在、カダフィ大佐が革命で政権を奪取した69年9月に退位を余儀なくされたイドリス国王の子息が暮らしており、カダフィ政権が崩壊した場合、子息が移行政権を代表する“顔”にはなり得る。
対イタリア抵抗運動を率い、同国政府によって処刑された英雄、オマル・ムクタル氏の子息もリビア国内で暮らす。85歳前後と高齢で、今回の反政府デモでは中心的存在にはなっていないが、デモには参加した。対イタリア抵抗運動の“シンボル”の血を引くだけに、リビア国民からは尊敬を集める存在だ。
リビア軍の動向に詳しいジャーナリストによれば、北東部ベンガジで15日から発生したデモでは、カダフィ大佐直属の軍事機関幹部であるアブドルファッターフ・ユーニス氏が政権側の外国人傭兵(ようへい)を相手に戦った。現在政権に拘束されていると伝えられているが、北東部トブルクからベンガジ一帯に住むオバイダ部族出身で、東部地域では一定の力を持つという。
陸軍幹部のスレイマン・マフムード氏も15日から、カダフィ大佐に反旗を翻した有力軍人で、同じくオバイダ部族出身だ。
リビア西部に目を転じると、カダフィ氏の側近だったが袂(たもと)をわかち、今回の反政府デモに参加したマフディ・アラディ氏の動向も注目されている。人口約650万人のリビアにあって、100万人以上の主要部族、ワルフェッラ部族の出身で発言力を持つ。
このほか、東・南部を中心に広がるズワイヤ部族は、欧州向けの石油輸出に携わる部族で、欧州諸国が反カダフィ氏の姿勢を強力に打ち出さなければ輸出をとめると強調するなど、内外にその存在感を示した。リビアでは、タボ、タワレク両部族の動向も注目される。
2153
:
チバQ
:2011/02/23(水) 00:31:46
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110222/mds11022221310028-n1.htm
あがくカダフィ大佐 「力の源泉」軍・部族失い孤立
2011.2.22 21:29 (1/2ページ)
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22日、リビア国営テレビに姿をみせたカダフィ大佐(ロイター)
【カイロ=大内清】内乱状態に陥ったリビアの最高指導者カダフィ大佐が、孤立感を深めながらも政権延命へあがき続けている。軍や部族が次々と反体制デモ隊に合流する中、カダフィ氏はあくまでも武力鎮圧の構えを崩していない。しかし頼みにできるのは「外国人傭兵(ようへい)」ぐらいで、41年間積み上げてきた権力基盤が急速に崩れつつある。
カダフィ氏は15日のデモ発生当初から、外国人傭兵を同国東部の諸都市に派遣し、デモ鎮圧を試みた。正規兵を投入しなかった理由について、リビア情勢に詳しい隣国エジプトの記者は「寝返るかもしれないとカダフィ氏が疑っている」ためだと分析する。
こうした外国人傭兵はアフリカ各地からの出稼ぎ者らとみられ、「フランス語を話す黒人がデモ隊を襲撃した」など多くの証言がある。全体の規模は不明だが、リビア人を容赦なく銃撃する“外国人部隊”にリビア人の軍部隊が反発し、デモ隊に寝返るケースも少なくないとみられる。
今回の騒乱では、軍部隊が任務を放棄し反体制派につく動きが拡大、東部の多くの都市が政府の支配から脱したと伝えられる。
カダフィ氏は1969年の実権掌握以来、国民に自らへの個人崇拝を強いるとともに、恐怖政治を敷いてきた。反体制派への拷問は常態化した。
エジプト政府系シンクタンク、アハラム戦略研究所の北アフリカ専門家ジヤード・アクル氏は、こうした残虐さに加え、「そのときの気分で命令を下す」カダフィ氏への反発は、軍や政権内だけでなく、部族にも鬱積していたとみる。
リビアで大きな影響力を持つ有力部族も大半が「反カダフィ」を表明。アクル氏によると、同国の部族が団結するのは珍しく、「カダフィ氏への反感の強さだけでなく、政府の部族への統制が弱まっていることをも示している」という。
軍と部族という「力の源泉」の大部分を失いながら、自暴自棄になったかのように武力行使に固執するカダフィ氏の態度は、国民の憎悪をさらに増幅させている。
2154
:
チバQ
:2011/02/23(水) 00:48:33
http://www.cnn.co.jp/world/30001890.html
デモを計画した容疑で46人を逮捕 ジンバブエ
2011.02.22 Tue posted at: 13:34 JST
(CNN) アフリカ南部ジンバブエの警察は21日までに、エジプトと同様の抗議行動を計画していたとして、政治活動家や労働組合員、計46人を逮捕した。
ジンバブエ人権弁護士協会のローズ・ハンジ氏はCNNに、「どの法律に基づいて彼らが逮捕されたのか、どのような罪状になるのかわからない」と伝えた。活動家らは首都ハラレの警察署に拘束されている。
19日に逮捕された活動家らは、チュニジアとエジプトの大統領を失脚に追い込んだ抗議行動のビデオ映像を見ていたところを逮捕されたという。
一連の逮捕については国家機構の乱用だとの批判の声もある。
ジンバブエのムガベ大統領(87)は、1980年の同国独立以来、政権の座にあり、選挙での不正行為や弾圧的な法律などを通じて強権体制を敷いてきたとされる。今回の逮捕は、北アフリカ一帯で起きている変革にジンバブエ国民が触発される可能性を当局が警戒していることの表れとも考えられる。
かつて豊かだったジンバブエが深刻な経済危機に陥ったのは、過去10年にわたるムガベ大統領の失策が原因と言われる。ムガベ氏は年内の選挙実施を呼びかけているが、反対派のトップは新憲法の住民投票が行われない限り選挙をボイコットするとしている。
2155
:
チバQ
:2011/02/23(水) 00:55:25
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=arn4jwNFptrc
コートジボワール:民衆と治安部隊の衝突激化−近隣諸国の首脳が結集
2月21日(ブルームバーグ):コートジボワールの商業の中心地アビジャンで、治安部隊が抗議行動に参加していた人々に発砲し1人が死亡した。政治的混乱が続く同国には、アフリカ各国の首脳らが解決策を講じるため続々と到着している。
昨年11月28日に実施された選挙で大統領に選出されたと国際的に認定されているアラサン・ワタラ氏の支持者と治安部隊がアビジャン南部のトレイチビルなどの周辺で衝突した。ワタラ氏と対立するローラン・バグボ前大統領は、選挙で不正行為があったとして辞任を拒否しており、警察や軍当局はバグボ氏への忠誠を維持している。国連によると相次ぐ衝突による死者は少なくとも300人に上っている。
トレイチビルの住民、チャンタル・ゲーヘンノットさんは21日の電話インタビューで「治安部隊がいてあちこちで発砲している。皆怖がっている」と語った。発砲の後、少なくとも1人が路上で倒れておりもう1人が住宅から引きずり出され、銃で殴られているのを見たという。
2156
:
チバQ
:2011/02/23(水) 01:02:58
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110223/mds11022300440000-n1.htm
イエメン、数千人が反政府デモ 警官も合流
2011.2.23 00:40
イエメンでは22日もサレハ大統領の退陣を求める反政府デモが行われ、首都サヌアなどで計数千人が参加した。東部シフルでは、デモ鎮圧に当たる複数の警官がデモ隊と行動を共にし「サレハ出て行け」と声を上げた。AP通信が伝えた。
サヌアでは、数百人が泊まり込みを続ける中心部の広場周辺にデモ隊が検問所を設け、人の出入りのチェックを開始。22日はデモ隊が過激化し、親大統領派の車に放火するなどした。
南部タイズでも数百人が広場に泊まり込んでいるほか、南部アデンではデモの影響で学校や官公庁、多くの商店が休みとなった。
サレハ大統領は21日、記者会見し、即時退陣の要求を拒否する一方、自衛の場合を除き、デモ隊に発砲しないよう治安部隊に指示したことを明らかにした。(共同)
2157
:
チバQ
:2011/02/23(水) 01:04:30
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110223/mds11022300580002-n1.htm
南部部族も反体制デモ支持 「首都対決」に向かう用意
2011.2.23 00:55
ロンドンのリビア反体制派メディア、リビア・アルヤウムは22日、南部のムバラハ族など4部族が反体制デモへの支持を表明、カダフィ政権打倒のため首都トリポリに向かう用意があると伝えた。
リビアでは、有力部族のワルファラ族などが反体制デモへの支持を明確にしている。(共同)
http://www.asahi.com/international/update/0223/TKY201102220638.html
リビア東部、反体制派が掌握 将校・外交官、離反相次ぐ(1/2ページ)2011年2月23日0時50分
【カイロ=貫洞欣寛】カダフィ政権に対する抗議デモが続くリビアで、同国東部は22日までに反体制派がほぼ掌握した模様だ。政権幹部や軍幹部が相次いで離反しているうえ、在外リビア外交官らの辞任も続いており、カダフィ政権は厳しい状況に追い込まれている。
首都トリポリ市内では22日も散発的な衝突が伝えられており、郊外の住宅街に住む市民の一人は朝日新聞に「狙撃手がいて、外に出たら撃たれる。通りは無人だ。家からも銃声が聞こえ、軍用ヘリが飛び交っている」と話した。
トリポリ中心部にあるホテルの男性マネジャー(40)によると、20日夜には周辺で銃声が聞こえたが、22日朝は市中心部の道路が業者によって清掃されるなど、比較的落ち着いているという。首都は地域によって緊張の度合いが違うようだ。
一方、東部の拠点都市ベンガジのホテルの男性従業員(28)は22日、「4日間で400人以上が殺された。今は反体制派が市内を制圧し、平穏を取り戻した」と語った。
この男性によると、ベンガジでは17日ごろから反体制デモがあり、政府軍が参加者を銃撃、多くの市民が犠牲になった。反体制派が武器を手に抵抗を始め、東部ベイダから来たという援軍も加わったことで、政府軍はほぼ姿を消した。現在は反政府側の民兵が治安を維持しているという。
リビア在住の関係者によると、ベンガジ近郊を中心にリビア最大の勢力を持つ部族が20日、カダフィ政権に反旗を翻した。部族民らは以前から武装しており、そのまま民兵となった可能性が高い。東部では政府軍兵士の多くが反体制側に寝返ったという。衛星テレビ局アルアラビアによると22日、反体制派が東部エジプト国境の管理を始めた。
一方、これまでにアブドルジャリル司法書記(法相)が「過剰な暴力行使」を理由に辞任したほか、米国、インド、中国、マレーシアなどに駐在する大使らも辞職を表明している。
また、アルジャジーラによると21日夜にはリビア軍将校らが兵士に対し、カダフィ氏排除に決起するよう求める声明を出した。リビア空軍の戦闘機2機が同日、地中海の島国マルタに着陸。操縦していた空軍大佐2人は「ベンガジで市民を攻撃しろとの命令を拒否した」と述べ、亡命を求めた。
2158
:
チバQ
:2011/02/24(木) 00:19:51
http://www.asahi.com/international/update/0223/TKY201102230419.html
バーレーンで政治囚を解放 いまだ対話の兆しはみえず2011年2月23日21時55分
【マナマ=古田大輔】イスラム教シーア派による反政府デモが続くバーレーンで22日、スンニ派王室が実権を握る政府はテロ容疑で拘束していた23人のシーア派政治囚を解放した。デモ隊の要求に応じたものだが、ハマド国王の叔父で在職40年のハリファ首相退陣や王政打倒へと要求は広がっており、いまだ対話の兆しは見えない。
23人はインターネットで人気の市民ブロガーや政治運動幹部、宗教指導者ら。昨年10月に実施された総選挙前にテロや情報操作の容疑で逮捕された。シーア派からは「無実の罪で、拘束中に拷問を受けている」と批判が出ており、14日から始まった今回のデモでも釈放を求めていた。
デモ隊は、軍や警察による強制排除で7人の死者を出したことで態度を硬化。政治囚釈放後も国王の命を受けたサルマン皇太子による対話の呼びかけに応じる気配はない。バーレーン人権センターのナビル・ラジャブ代表も「シーア派の政治囚は他にも約400人いる。デモ隊の要求は23人だけではない」と話す。
22日にはこれまでで最大となる数万人規模のデモがあったが、翌日の政府系の新聞は参加者を「数千人」と報道。スンニ派の政府関係者は「多少の譲歩は必要だろうが、時間がたてば自然にデモ参加者は減る。本質的な変化はない」と話しており、両者の歩み寄りは困難な状況だ。
また、シーア派の政治運動指導者で23人と共にテロ容疑を受けてロンドンに逃れていたハッサン・ムシャイマ氏が近く帰国を予定している。デモ隊の今後の行動に影響力を持つと見られ、その動向が注目されている。
http://www.asahi.com/international/update/0222/TKY201102220461.html
バーレーン、数万人規模デモ 王政側の歩み寄りに応ぜず2011年2月22日23時25分
【マナマ=古谷祐伸、古田大輔】イスラム教シーア派を中心とする反政府デモが続くバーレーンの首都マナマで22日、過去最大となる数万人規模のデモ行進があった。スンニ派王政は21日に政治犯の釈放と裁判中止を命じて歩み寄りを見せたが、デモ隊側は王政が求める国民対話に応じない姿勢を示した。
デモ参加者らは「体制変化のときがきた」とスローガンを叫び、在任40年に及ぶ王室出身のハリファ首相の退陣のほか、王政打倒を口にする人も。市中心部の真珠広場まで約2キロにわたって道路を埋め尽くした。警察や軍などによるデモを阻止する動きや混乱は伝えられていない。これまでのデモ参加者は5千〜6千人規模だったと見られる。
政治犯釈放は、野党勢力側が対話に応じる条件の一つとして求めていた。バーレーンでは25人が国家転覆罪で逮捕されており、裁判中だったという。野党勢力は内閣総辞職なども対話条件にあげている。22日夜には、国家転覆容疑がかけられているシーア派政治指導者がロンドンから帰国を試みるとされ、緊張が再び高まる可能性もある。
一方、サルマン皇太子は21日、F1グランプリの3月開催を中止して国民対話に集中すると発表。「悲劇を乗り越え、国を一つにすることが優先だ」と呼びかけた。
2159
:
チバQ
:2011/02/24(木) 00:38:37
http://www.asahi.com/international/update/0223/TKY201102230511.html
反体制派への攻撃強まる カダフィ大佐「粛清」演説で2011年2月24日0時5分
【カイロ=古谷祐伸】リビアで続く反体制デモに対し、最高指導者カダフィ大佐が22日の演説で「家々を一軒ずつ回って(デモ隊を)粛清しろ」と呼びかけたことで、反体制派への攻撃が激しさを増している模様だ。15日に始まったデモの犠牲者数は1千人に上るとの指摘もあり、各国政府は自国民の退避を本格化させている。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、首都トリポリ中心部では23日も銃撃戦があり、治安部隊が市民に銃弾を浴びせているとの目撃情報もあるという。15日からのデモの犠牲者について、リビア政府は300人と発表したが、イタリアのフラティニ外相は23日、約1千人に達するとの見方を示した。
地元紙によると、デモ隊側が支配する東部の拠点都市ベンガジを空爆するよう命じられた空軍のパイロットが、命令を拒んでロシア製戦闘機を墜落させた。パイロットは脱出したという。
各国政府はリビアに滞在する自国民の退避を加速、23日にはフランスとロシアが航空機で、トルコが船で、計約3500人を脱出させた。米国はフェリーを使って23日に約600人を出国させる計画。トリポリ空港は、出国の飛行機を待つ人でごった返しているという。
閣僚や外国に駐在するリビア大使らが相次いで辞職を表明するなか、ロイター通信などによると、カダフィ氏の有力な後継候補とされる次男セイフルイスラム氏の側近が23日、辞任した。
日量180万バレルを誇る主力産業の石油採掘も、油田を運営する欧州企業が23日までに相次いで生産を縮小したり、止めたりしており、現在は通常にくらべて日量約40万バレルが減っている。トリポリなど主要な港でも、安全が保証されないとして物流が止まっているという。
http://www.asahi.com/national/update/0223/TKY201102230398.html?ref=reca
リビア人、在日大使館前でデモ 「黙っていられない」2011年2月23日20時52分
日本に住むリビア人ら約80人が23日、東京都渋谷区のリビア大使館前でカダフィ体制に対する抗議デモをした。アラビア語、日本語、英語で交互に「リビアに自由を」などと叫んだあと、亡くなった犠牲者へ約1分間もくとうし、最後は全員でカダフィ大佐の写真を踏みつけた。
デモを呼びかけたのは都内在住リビア人のアーデル・スレイマンさん(23)。2006年8月に来日し、慶応大で学ぶ。中東で広がる民主化デモをニュースで見ながら、日本にいるリビア人の友人とツイッターで「次はリビアかもしれない」などと情報交換していた。リビアの反体制デモ隊に死傷者が出たのを知ると、これまで抱いていた不満が一気に高まった。「政権に近い人間だけに富が集中する祖国を変えたい。何より、同胞が殺されているのに黙っていられなかった」
ツイッター上でデモを呼びかけると、面識のない日本人やチュニジア人からも「ぜひ、参加したい」「警察には事前に届け出が必要だよ」などと反応が広がった。福岡市から来た高校3年生の重光優作さん(18)は「行ったことのない国だけど、自分にも何かできないかと思って来た」。都内に住むモロッコ人のエルバダウィ・ヤシンさん(25)は「アラブはみな兄弟。自分の家族に同じことが起きてほしくないから」と熱っぽく語った。
26日午後4時からも、東京・代々木公園でデモを予定している。スレイマンさんは「その時には虐殺行為が終わり、民主化の希望が見えた『喜びを表現するデモ』をしたい」と話した。(清水大輔)
2160
:
チバQ
:2011/02/24(木) 00:39:34
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20110223-740601.html
リビア旧王族「体制崩壊は遠くない」記事を印刷する
リビアの最高指導者カダフィ大佐らの1969年の無血クーデターで崩壊した旧王国の王族で、ロンドンに滞在中のムハンマド・サヌーシ氏(48)は23日までに「権力の座を守ろうとするカダフィ氏の戦いは長くは続かない」とし、反体制デモへの支援を呼び掛ける声明を発表した。
カダフィ氏はデモの徹底弾圧を打ち出しているが、サヌーシ氏は「リビア民衆の革命は勝利する。体制への反抗に踏み出した国民は、正義が成されるまで退くことはない」と強調。国際社会に対して、政権に武力行使を断念させるよう支援を求めた。
サヌーシ氏は、カダフィ氏率いる青年将校団に追放されたイドリス国王の親族。クーデター後は軟禁され、88年に英国に出国した。(共同)
[2011年2月23日23時31分]
http://mainichi.jp/select/world/news/20110224k0000m030114000c.html
リビア:「東西二分」伊外相が認識
【カイロ伊藤智永、ローマ藤原章生】反政府デモに揺れるリビア情勢について同国の旧宗主国イタリアのフラティニ外相は23日、「キレナイカ地方(東部地方)は既に政府の統治下にないと理解している」と指摘し、リビア国内が東部と、最高指導者カダフィ大佐が統制を強める首都トリポリなど西部に「二分」したとの認識を示した。サルコジ仏大統領が経済制裁の必要性に言及するなど、長期独裁に抗する包囲網は国内外で一層狭まってきた。
フラティニ外相は一連の騒乱の推計死者が最大1000人に上ると述べた。「死者数に関する完全な情報はない」としながらも、「推計は確かなようだ」と述べた。
サルコジ大統領は23日、「リビアとの経済関係を停止すべきだ」と経済制裁が必要との考えを示し、ケリー米上院議員も経済制裁に言及。南米ペルーはリビアが国民への暴力を停止しない限り、外交関係を凍結すると発表した。一方、地域機構のアラブ連盟は、リビアの対応を「人権侵害」と非難し、沈静化するまでリビアの連盟会合への出席を認めない方針を決めた。国連人権理事会は25日にリビア情勢に関する特別会合を開く。
さらにAFP通信などによると、リビアの駐インドネシア大使が抗議の辞任をしたほか、カダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏の側近も職を退いた。また、東部の主要都市ベンガジの攻撃を命じられていたリビア艦艇2隻が命令を拒否し、地中海のマルタに到着したという。
中東の衛星テレビ・アルアラビーヤなどによると、トリポリでは23日、カダフィ支持派が市街地に通じる幹線道路の入り口などを押さえ、反政府勢力の流入を妨害して「首都死守」に乗り出したという。支持派約150人がトリポリ中心部の緑の広場に集まり、現体制支持を表明したが、反政府デモは起きていない模様だ。
他の中東地域でも激しい反政府デモは続き、ペルシャ湾岸の島国バーレーンは23日、反政府勢力の要求に応じ政治犯を釈放し始めた。イエメンでは23日、首都サヌアで反政府勢力とサレハ大統領の支持派が衝突し、反政府側の2人が死亡した。
周辺国でデモが激化しているサウジアラビアは23日、インフレや若者の失業対策などとして、住宅や教育、社会保障関連の予算増額を発表した。また、昨年11月に米国で椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどの手術を受けた後、モロッコで療養していたアブドラ国王が帰国の途に就いた。国民の不満を抑える狙いがあるとみられる。
2161
:
チバQ
:2011/02/24(木) 00:40:20
http://mainichi.jp/select/world/news/20110224k0000m030082000c.html
アラブ連盟:リビアのデモ鎮圧非難 閣僚らの辞任も相次ぐ
【カイロ伊藤智永、マナマ鵜塚健】アラブ連盟(22カ国・機構)は22日、反政府デモが激化するリビア情勢について協議し、デモを武力で徹底鎮圧するリビアの対応を「人権侵害」と厳しく非難、暴力を停止しない限り、リビアの連盟会合への出席を認めない方針を決めた。リビアでは、政府の強権手法に抗議して辞任する閣僚や側近が相次いでおり、最高指導者カダフィ大佐の長期独裁に抗する包囲網は一層狭まっている。
同連盟は、リビアが反政府デモ隊の鎮圧のため実弾を使用したり、外国人の雇い兵を投入しているとして、「重大な人権侵害であり、国際法に違反している」と訴えた。ただ、リビアの連盟資格は停止していないという。
さらにAFP通信などによると、リビアの駐インドネシア大使が新たに抗議の辞任をしたほか、カダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏の側近も職を退いた。これまでに大佐の側近であるオベイディ公安相やアブドルジャリル法相が政権を離脱したほか、駐インド大使も辞任。国連代表部のダバシ次席大使らは大佐の即時辞任を公然と要求している。
国連人権理事会は25日にリビア情勢に関する特別会合を開くことを決めた。
一方、他の中東地域でも激しい反政府デモは続き、ペルシャ湾岸の島国バーレーンは23日、反政府勢力の要求に応じ政治犯を釈放し始めた。22日には過去最大規模の数万人が首都マナマに集まり、体制打倒を訴えていた。イエメンでは23日、首都サヌアで反政府勢力とサレハ大統領の支持派が衝突し、反政府側の2人が死亡した。22日には南部アデンで、兵士との衝突で若者1人が死亡した。
周辺国でデモが激化しているサウジアラビアは23日、インフレや若者の失業対策などとして、住宅や教育、社会保障関連の予算増額を発表した。また、昨年11月に米国で椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどの手術を受けた後、モロッコで療養していたアブドラ国王が帰国の途に就いた。国民の不満を抑える狙いがあるとみられる。
毎日新聞 2011年2月23日 21時01分
2162
:
チバQ
:2011/02/24(木) 00:41:09
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/02/23/20110223dde007030003000c.html
リビア:北東部ルポ 「解放区」の高揚 武装住民「自由なリビアへようこそ」
最高指導者カダフィ大佐の支配から逃れて解放区状態になったリビア北東部の町で自由の喜びに踊りだした若者たち=2011年2月22日、和田浩明撮影 国境を越えると、解放区だった。
リビアで最高指導者カダフィ大佐の41年にわたる独裁支配に反発した住民らが蜂起、支配権を確保した同国北東部の町イムサードに22日夜(日本時間23日未明)入った。自動小銃を肩に警備にあたる若者たちは、人生で初の「自由」に満面の笑みを見せながら「国民を殺したカダフィは許せない。すぐに去るべきだ」と語った。
「向こうは無政府状態だよ」。エジプト側国境の職員に送り出されてリビア側にたどり着いたのは宵闇も迫るころ。武装した男たちの一群が出迎えた。
「どこから来た」と問われ「日本だ」と答えると、「自由なリビアへようこそ」と歓迎された。パスポートを出すとチェックしただけで返してくれた。正式の入管手続きを行う職員の姿は見えない。男たちの身なりもばらばら。地元の住民がボランティアで警備などにあたっているようだ。
男たちは「これを見てくれ」と黒いアラビア文字が書き付けられた壁を指してみせた。「1月25日革命の息子たちよ、安全と共にあれ」。民衆蜂起でムバラク独裁政権を打倒した隣国エジプトの人々へのエールだ。
赤いベレー帽に緑の制服姿でAK47自動小銃を右肩から下げた国境警備隊員だというアティヤさん(30)が「外国人の雇い兵を投入し、女性や子供まで殺害したカダフィは許せない。すぐに権力の座を去るべきだ」と激しい口調で語った。
アティヤさんは、15日にリビア東部の同国第2の都市ベンガジで反体制デモが発生した後、重火器まで使用した政府の容赦ない弾圧で親族を失ったという。「国民を殺す指導者にはついていけない」とはき捨てるように言った。
イムサードに住む自営業、ムスタファさん(23)は「40年以上も貧困が続き、自由を語る人は国外に追い出された」とカダフィ体制に怒りをぶつけた。
通りを行く車はさかんにクラクションを鳴らし、銃を上空に向けて発砲する人もいる。道端に集まる男たちにカメラを向けると、独裁体制から解放された喜びからか、熱狂的なダンスも始まった。
リビア東部地域の主要都市は反体制派住民の支配下に入った模様だ。だが、カダフィ氏は22日の演説でも辞任を断固拒否している。
リビア西部は今もカダフィ氏側につく軍が残り、反政府デモへの容赦ない弾圧が続く。ベンガジや首都トリポリでは負傷者用の医薬品不足の情報も出ており、治安も不安定だ。アティヤさんは「国連は医薬品や食料を供給してほしい」と訴えた。【イムサード(リビア北東部)和田浩明】
毎日新聞 2011年2月23日 東京夕刊
2163
:
チバQ
:2011/02/24(木) 00:41:56
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/02/23/20110223dde007030007000c.html
リビア:カダフィ氏演説 虚勢の裏に焦り
【カイロ伊藤智永】41年続いた独裁体制崩壊の縁にいるリビアの最高指導者、カダフィ大佐(68)が22日夜(日本時間23日未明)、国営テレビで行った演説は、独特の言い回しで強気を装う半面、焦りもうかがえた。
「最後の血の一滴まで戦う。必要なら武力も使う。(中国の)天安門事件のようにデモ隊をたたきつぶす」
「私は超大国の圧力を認めず、欧米諸国と戦ってきた。決して屈服しない。アフリカのすべての国々が、リビアを仰ぎ見ている」
国際社会の包囲網を意識しているのは疑いない。協議が始まった国連安保理では、中国にかばってほしいというシグナルだろう。
「(市民が制圧した東部の)ベンガジで起きたのはテロだ。背後に外国の手先、イスラム原理主義者がいる。デモ隊の若者は、悪魔に仕える覚醒剤中毒者だ。死刑だ。私を愛する者たちは、通りを奪還し、解放せよ」
「リビアに栄光をもたらしてきたのは私だ。リビアは今も我々の手中にある。私は革命指導者で、大統領ではない。ポストに就いていないので、辞めることなどあり得ない」
支離滅裂な悪口雑言、子供じみた理屈に、自己愛への固執と名誉への虚勢が混じる。
「我々はここにとどまる。殉教者としてこの地で死ぬ」
権力者の最期のイメージも頭をよぎるらしい。演説で地方自治制度の改革を約束したのは、各地の有力部族に予算と権限を渡すのと引き換えに、最後の支持を集め、さらには首都を脱出する時の逃亡先を確保しておきたい思惑ものぞく。
2164
:
チバQ
:2011/02/24(木) 00:43:12
http://mainichi.jp/select/world/news/20110224k0000m030076000c.html
リビア:アフリカ人雇い兵が市民殺りく カダフィ政権投入
「カダフィは国民を奴隷のように扱ってきた。去るべきだ」と語るアティヤさん=リビア北東部で2011年2月22日、和田浩明撮影 【カイロ伊藤智永、イムサード(リビア北東部)和田浩明】事実上の内戦状態との見方もあるリビアでは、カダフィ政権が雇ったとみられるアフリカ諸国の外国兵が、東部の町で市民を容赦なく殺害、襲撃したとの証言が相次いでいる。独裁政権の冷酷な仕打ちが、市民の怒りを増幅した上、国軍の離反も招いたようだ。
「これがアフリカ人雇い兵だ」。国境の町イムサードで出会った若者は、携帯電話で撮影した動画を見せてくれた。頭から血を流し、地面に横たわって動かない黒人に見える男が映っている。
国境警備隊員だというアティヤさん(30)は「やつらは子供や老人まで殺し、女性を暴行した。許せない」と怒りをあらわにした。
インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」や会員制交流サイト「フェイスブック」にも、アフリカ人雇い兵が捕らえられた様子やこうした雇い兵とみられる死体が複数流されている。全容や実態は不明だが、カダフィ政権が東部の反政府デモを弾圧した初期段階で雇い兵を使ったのは事実とみられる。
毎日新聞が電話取材した東部のベンガジ、アルベイダ、シャハトの住民たちによると、こうした証言が出てきたのは、デモ開始3日目の17日ごろ。白昼、建物の屋上から、「ピースフル」と唱和しながらデモをしていた市民が次々に銃撃された。住民らが追い詰めた結果、治安部隊にアフリカ兵が交じっていることが判明。リビア軍の戦闘服を着て、カダフィ氏のシンボルカラーである緑のスカーフを首に巻き、ライフルや機関銃を持っていることが多かったという。
住民の尋問に答えた国籍は、ニジェール、モーリタニア、ギニア、ジンバブエ、ガーナ、ソマリアなどさまざまで、モーリタニアの民間軍事会社のカードを所持していた雇い兵もいた。「日当2000〜3000ドル(約16万〜24万円)と白状した」との情報もある。中東の衛星テレビ局アルジャジーラは「現在も軍事会社が募集中」と報じた。
これとは別に、私服でそろいの黄色い帽子をかぶり、デモ隊に周囲から投石する一群もいた。デモ隊が立ち向かうと、拳銃を発射して逃げたという。
ベンガジの男性住民によると、同市では19日、黄色い帽子の男たち10人を住民が捕らえた。尋問に対し、いずれもモーリタニアとチャドから来た「カダフィ氏の七男ハミス氏の民兵」で、デモをかく乱するために、日当3000ドルで南部から市内に入ったと告白したという。2人は住民に殺害され、8人は住民側に付いたリビア軍に突き出された。
20日ごろから、東部の国軍が住民側に合流しだした動機の一つは、こうした外国の雇い兵や私兵の投入に嫌気が差したのも影響しているようだ。
カダフィ氏は、国家を超えてアラブ民族が結束する「汎(はん)アラブ主義」を目指していたが、冷戦後、湾岸地域に親米国家が増えるにつれ、外交の軸足を「汎アフリカ主義」へ移してきた。
石油から得た豊富な資金を元に、西アフリカ諸国に対して積極的な経済援助を展開。02年のアフリカ連合(AU)創設で主導的な役割を果たし、09年には議長も務め、「アフリカの王」を自称する影響力を拡大してきた。
独裁者は、自ら築いた体制の危機に、カネにモノを言わせた外国人頼みの本性を露呈し、かえって国民の反感を買ってしまったようだ。
2165
:
チバQ
:2011/02/24(木) 00:44:05
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110223/crm11022320230025-n1.htm
軍が包囲、食料不足も 救援の部族、首都接近へ
2011.2.23 20:20
デモ隊が軍に囲まれ始めた−。反政府デモと最高指導者カダフィ大佐率いる政権との攻防が続くリビアの首都トリポリ。人口100万人超の大都市では23日にかけ、食料や医療品の不足が伝えられるようになった。周辺部族がカダフィ大佐に反旗を翻し、首都に向かって接近しつつあるともいわれる。
トリポリ中心部に暮らすエンジニアのフセインさん(23)によると、21日には軍用機が市内3カ所でデモ隊を攻撃、22日は中心部が完全に軍に囲まれた。「トリポリ市民には武器がない。大変なことになる」とフセインさん。
市民は南部の砂漠に住む武装した部族民に救援を要請。イスラム教指導者も市民への支援を呼び掛け、部族民が首都を目指している。東約200キロの北部ミスラタからもデモ隊がトリポリに向けて近づき、当局と衝突しているという。
トリポリ市内の病院では、当局が負傷したデモ参加者の治療を妨害するため輸血用の血液を押収。インターネットは遮断されていたが、デモ隊がネット企業を占拠することにより、一部では使用できるようになったという。(共同)
2166
:
チバQ
:2011/02/24(木) 00:45:47
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201102230189.html
「革命勝利」と歓喜広がる リビア国境の町ルポ '11/2/23
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【ムサイド共同=一井源太郎】「われわれは自由だ」。リビアの「民衆革命」を世界に伝えてくれといわんばかりに、ライフル銃を手にした市民らがカメラの前で踊りだす。反体制派が制圧したリビア北東部のムサイド。最高指導者カダフィ大佐が退陣を拒否、デモ隊への弾圧を宣言して以降、日本の主要メディアとして初めてエジプト国境のリビアの町に入った。
武装した市民らは外国の記者だと分かると、手でピースサインをつくり「リビアにようこそ」と笑顔で歓迎。辺りには「革命勝利」の歓喜のムードが広がっていた。
リビア側の国境ゲートには国境管理当局や軍の姿はない。地元住民らでつくる自警団が警備を担っていた。管理当局者だったというアテイアさん(30)は現在は自警団の活動に個人として参加。少なくとも国境周辺の軍は反体制派についたと話し「外国人の雇い兵を使って市民を虐殺するカダフィは国を去れ」とまくしたてた。
アテイアさんによると、サハラ砂漠以南出身とみられる外国人兵士らが女性をレイプしたり、子どもを射殺したりして、非道を尽くしているという。「カダフィは自国民のことを奴隷くらいに考えている」。市民の一人は「これを見ろ」と、外国人兵士の遺体を写した携帯電話の映像を記者に示した。
自警団に参加していた自営業のムスタファさん(23)は、リビアには「貧困があふれ、言論の自由が全くない。自由を求めれば国にいられなくなる」と反政府活動に加わった動機を語った。
国境ゲートにつながる道路では、カダフィ体制の圧政からの解放を祝うかのように市民が銃を夜空に向け発砲。出国する出稼ぎエジプト人が乗ったトラックは、リビア市民の戦いに連帯を示すかのようにクラクションを鳴らし続け、多くの人が自警団に向け手を振っていた。
道路脇の壁には「悪い指導者は地獄に行け」などとアラビア語の落書きがあちこちに書かれている。「われわれは絶対に屈服しない。勝利か、さもなければ死だ」と記した服を着た男性の姿も。
記事を送るためにエジプト側に戻ろうとすると、自警団の男性らは口々に「なぜ行ってしまうのか」と話し、もっとリビアの実態を見てくれと懇願。近く必ずリビアに戻ると話すと、自警団の一人は握手した手に一層力を込めた。
2167
:
チバQ
:2011/02/24(木) 00:50:56
http://www.cnn.co.jp/world/30001902.html
アルジェリア、非常事態宣言を19年ぶりに解除へ デモ余波で
2011.02.23 Wed posted at: 11:22 JST
(CNN) アフリカ北部アルジェリアの国営通信は、政府が22日、20年近く続けてきた非常事態宣言の解除を宣言したと発表した。これにより、言論の自由や集会の自由に対する規制が解除されることになる。
国営通信によると、非常事態宣言の解除は同日の閣議で了承された。近く官報に告示して正式に発効する。
同国は、15万人以上の死者を出した内戦でイスラム勢力を取り締まるため1992年に非常事態を宣言し、93年に無期限延長を決定。しかし隣国チュニジアやエジプトの政権を倒した反政府デモがアルジェリアにも飛び火する中、同国のブーテフリカ大統領は今月に入って、近く非常事態宣言を解除すると表明していた。
ブーテフリカ大統領率いるアルジェリア民族解放戦線(FLN)は、フランスから独立した1962年以来実権を握り続け、ブーテフリカ氏は1999年に大統領に就任した。
同国はエジプトやチュニジアと同様、高い失業率や不況などの問題を抱え、1月には食料価格をめぐる抗議デモが発生。20日には政権打倒を訴えるデモ隊が、警察や政府支持者と衝突した。
2168
:
チバQ
:2011/02/24(木) 23:43:39
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110224/mds11022420210016-n1.htm
追い詰められたカダフィ大佐 主要部族も離反し傭兵を増強
2011.2.24 20:19 (1/2ページ)
【カイロ=大内清】東部を中心に国内の複数の都市で支配権を失いつつあるリビアの最高指導者カダフィ大佐が、周辺国で新たに傭兵(ようへい)を募集する動きを見せている。隣国エジプトでは、カダフィ氏の出身部族が多く居住する地域などに支援を働きかけていたことが分かった。軍の離反が相次ぐ中、傭兵を増強し勢力挽回を図る狙いとみられる。
「カダフィを支援しようと誘われたが、われわれは拒否した」
リビア国境に近いエジプト北西部マルサマトルーフの地方議員、アイマン・ショワイキ氏は、産経新聞の取材に対し、カダフィ政権の戦力調達手段の一端を明かした。
カダフィ氏の出身部族であるカダドゥファ族の居住地域はエジプト国内にも広がっている。マルサマトルーフ周辺に居住するのは主に別の部族だが、ショワイキ氏などによると、今月22日、中部ファイユームのカダドゥファ族系の部族長からカダフィ氏支援の打診を受けた。
実際、ファイユームからは若者ら約400人がリビアに向かい、国境付近で阻止されたとの情報もある。
エジプトの高級独立系紙ドゥストゥール(電子版)によると、こうした工作の中心となっているとみられるのが、カダフィ氏のいとこで、同国特使として各国との外交交渉も担当する政権の重鎮、カダフィダム氏だ。同氏は21日からエジプトに滞在、アフリカ各国の航空会社などから飛行機を調達する交渉にあたっているとされる。
カダフィ氏の傭兵部隊にはチャドやナイジェリアなどの出身者が多い。リビア情勢に詳しい同紙記者は「カダフィダム氏の任務は、アフリカやエジプトで傭兵を集め空輸することにある」と指摘する。
全人口が約650万人のリビアではすでに、ワルファラ族(約100万人)やタルフーナ族など主要部族が反体制派に合流。政権側についているのは、カダドゥファ族などいくつかの部族にとどまっている。
カダフィ氏としては戦力調達を国外に頼らざるを得ない状況に追い込まれており、政権は末期症状を呈している。
2169
:
チバQ
:2011/02/24(木) 23:45:45
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011022402000195.html
カダフィ氏の娘、脱出図る? マルタ 空港着陸拒否
2011年2月24日 夕刊
【カイロ=内田康】リビアで続く大規模な反政府デモによる騒乱で、リビア機が二十三日、地中海の島国マルタの国際空港に着陸許可を求め、航空当局に拒否されたことが分かった。中東の衛星放送アルジャジーラは、リビア機には最高指導者カダフィ大佐の娘が乗っていたとみられると伝えた。
反政府勢力は二十三日までに、ベンガジなど東部一帯のほか、西部にある第三の都市ミスラタも掌握した。反政府派による包囲網が狭まってきたカダフィ大佐が家族の脱出を図った可能性がある。
マルタへの着陸許可を求めたリビア機は、事前にマルタ側に飛行計画を知らせていなかった。二十分間、マルタ上空を旋回したが、リビアに引き返した。
政権側は依然として、首都トリポリとその周辺を勢力下に置いている。AFP通信によると、トリポリでは二十三日、カダフィ大佐を支持する数十人がデモ行進を行った。国営の携帯電話会社はメールで「神は指導者(カダフィ大佐)と人々に勝利を与える」とのメッセージを発信した。
中東の衛星放送アルアラビーヤは、大佐の家族が率いる私兵部隊が、リビア国内の石油施設を破壊していると伝えたが、状況の詳細は分かっていない。
赤十字国際委員会は治安状況が改善され次第、騒乱による負傷者の治療のため、医療チームを派遣する方針を決めた。
2170
:
チバQ
:2011/02/25(金) 00:21:13
http://mainichi.jp/select/world/news/20110225k0000m030088000c.html
リビア:反政府勢力が首都包囲 カダフィ氏が演説
反政府勢力が支配下に置いたリビア東部ベンガジで、子供たちを戦車に乗せて写真を撮る市民=2011年2月23日、ロイター 【トブルク(リビア北東部)和田浩明、カイロ伊藤智永】国土の東部が反政府勢力の支配下に入ったリビアで最高指導者カダフィ大佐は24日、国営テレビを通じて演説した。大佐は反政府勢力について「(国際テロ組織アルカイダを率いる)ウサマ・ビンラディンが若者をたぶらかしている」と非難し、抵抗をやめるよう促した。
カダフィ大佐の演説は22日以来。
反政府勢力は24日までに、西部でも都市部を制圧、カダフィ大佐が死守する首都トリポリ圏を包囲した模様だ。トリポリは大佐側のデモ隊弾圧などで統制が強まり「要塞(ようさい)化」も指摘される。首都郊外では政府軍が、集結する反政府勢力に攻撃を加えており、大規模な首都攻防戦に発展する可能性も出てきた。
中東の衛星テレビ・アルジャジーラなどによると、反政府勢力はトリポリの東約200キロのミスラタ、西約120キロのズワラを24日までに制圧、トリポリとその近郊を包囲した形となった。
AP通信によると、アズザウィーヤで24日朝、政府軍がモスク周辺に集結する反政府デモ隊を攻撃した。死傷者が出て、モスクの尖塔(せんとう)が破壊されたという。石油精製施設などが近いアズザウィーヤは23日、反政府側の支配下に入ったと報じられていた。ミスラタでも戦闘が起きている模様だ。
ドバイの衛星放送アルアラビーヤによると、トリポリの東約50キロのタジュラでは、カダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏と七男ハミス氏がそれぞれ私兵部隊を展開、戦車なども配備し、東側からの攻撃に備えているという。一方で、デモ隊への射撃命令を拒否した兵士が軍内部で大量に銃殺されているとの報道もある。また、反政府勢力が支配下に置き、平静さを取り戻したとされる東部ベンガジでは、これまでに死者が2000人に上ったとの情報もある。
一方、カダフィ大佐のいとこ、アフメド・カダフ・アルダム氏がエジプトに亡命し、デモ隊への弾圧を批判した。
トリポリの住民の話を報じたロイター通信によると、市内は今のところ平静で、武装したカダフィ支持派が市中を見回っており、住民は屋内にとどまっている状態とみられる。
2171
:
チバQ
:2011/02/25(金) 00:21:49
http://mainichi.jp/select/world/news/20110225k0000m030087000c.html
中東:エジプトデモから1カ月 巨大なうねり各地で
エジプトのムバラク政権崩壊のきっかけとなった大規模デモ発生から25日で1カ月になる。「アラブの盟主」での政変は、中東各地で民主化を求める巨大なうねりとなって、独裁政権を揺さぶり続けている。中東各国の動きをまとめた。【カイロ伊藤智永、マナマ鵜塚健】
◇民主化遠く、デモも再燃…チュニジア
一連の中東連鎖のきっかけとなり、219人が死亡したチュニジアでは、1月14日にベンアリ前大統領が亡命して1カ月が過ぎ、当初の期待より民主化が不十分だという失望から、2月19、20日に首都チュニスで大規模デモが再燃した。
ロイター通信によると、20日は4万人が集まり、首相府周辺で治安部隊が空へ警告射撃も行ったという。
市民の不満は、ベンアリ氏がいなくなっただけで、政府の実態は変わっていないという点だ。暫定政府のガンヌーシ首相はベンアリ体制の首相で、主要閣僚も残留したからだ。
全閣僚が、市民の風当たりが強い絶対多数与党・立憲民主連合を離党するなど目先を変えようとしたが、逆に怒りをあおった。
◇政府「ガス抜き」必死…エジプト
365人の犠牲を出して政権を崩壊させたエジプトでも事情は変わらない。全権は軍が握っても、内閣はムバラク前大統領の辞任前と同じシャフィク首相が率いている。
反政府デモを主導した若者グループは、(1)新内閣の樹立(2)全政治犯の釈放(3)非常事態令の解除(4)パレスチナ自治区ガザ地区との自由往来(5)与党国民民主党(NDP)の解散−−を要求。政府は22日に内閣を改造したが、主要閣僚は留任した。
若者グループの呼びかけで22日にカイロ中心部タハリール広場で開かれた抗議デモは、平日の日中にもかかわらず数千人が参加。政府も不穏な空気を警戒し、政治犯487人中222人を近く釈放すると発表したり、ムバラク氏家族の資産凍結を欧州各国に要請するなど、「ガス抜き」に努めているが、小出しの印象がある。
◇混乱の出口見えず…バーレーン
ペルシャ湾岸のバーレーンは、ハマド国王を頂点とする支配層がイスラム教のスンニ派で、貧困層の大半はシーア派だ。今月14日に始まったデモで、シーア派住民は首都マナマの真珠広場で「差別撤廃」「生活改善」を求めて声を上げた。
治安当局は当初、武力での排除を試み、これまでに7人が死亡した。軍と警察が広場を撤収した19日以降、市民は広場を占拠して平和的デモを続け、参加者は連日増えている。
ハマド国王が「身内」にメスを入れる改革に二の足を踏む中、在職40年のハリファ首相を巡り、不正蓄財の規模は「(エジプトの)ムバラク前大統領以上」とささやかれ、デモの目標は「王家解体による再出発」に転化した。
米国はバーレーンに海軍第5艦隊司令部を置いており、情勢を注視するが、「出口」は見えない。
2172
:
チバQ
:2011/02/25(金) 00:22:11
◇運動弱体化進む…サウジアラビア・イラン
イランでは14日以降、アフマディネジャド政権に反対するデモが散発的に起こったが、警察、軍、革命防衛隊から成る治安部隊が徹底的に弾圧。3人が死亡した。抑圧的な体制に若者らは不満を募らせるが、運動を拡大、持続するすべは見いだせない。
政府や国会は、デモを主導する改革派指導者のムサビ元首相やカルビ元国会議長の訴追を示唆し、運動母体の弱体化を進める。
中東の大国サウジアラビアでは、3月11日を「怒りの日」としてデモが計画されている。アブドラ国王は先日、懐柔策として8800億円規模の経済対策を発表、大規模デモの発生に神経をとがらせている。
◇部族の意向カギ…イエメン
「アラブ最貧国」とされるイエメンでは、「貧しさ」の故か反政府運動のエネルギーは強く、今月11日から首都サヌアや南部アデンで連日大規模デモが続く。32年間にわたり強権支配を続けるサレハ大統領は次期大統領選不出馬を表明し、世襲も否定したが、「即時退陣」を求める市民との溝は埋まらない。
大統領支持派と反対派の衝突でこれまでに15人が死亡し、大統領は23日、治安部隊に市民の保護を命じたが、事態沈静化の気配はない。今後の情勢は、国政に影響力を持つ各部族の意向がかぎを握るとの見方もある。
◇政権内からも批判…アルジェリア
アルジェリアでは、エジプトでデモが燃えさかっていた2月初め、政府はデモや集会を規制する非常事態令の解除方針を示していた。イスラム原理主義政党の伸長を嫌った軍が、1992年に政変を起こした時に発令してから19年。99年に文民政権となっても、野党の弾圧に使われてきた。
ところが、エジプトでムバラク前大統領が退陣に追い込まれた翌12日、首都アルジェで3期目在任12年のブーテフリカ大統領の退陣などを求める反政府デモが発生すると、数千人の警官が約1000人を拘束して鎮圧。野党側の不信は一気に高まった。その後も集会は続き、政権内からも事態の収拾を求めて批判が出始めた。これまでの死者は8人に上る。
政府は22日、非常事態令の解除を決定。不満が大きい失業対策も打ち出したが、あくまで大統領の退陣を迫る反政府側の不満は解消されていない。
毎日新聞 2011年2月24日 21時46分
2173
:
チバQ
:2011/02/25(金) 00:22:45
http://mainichi.jp/select/world/news/20110225k0000m030082000c.html
リビア:旧国王ゆかりの町トブルク 群衆、警察を圧倒
【トブルク(リビア北東部)和田浩明】「王の町」での解放の闘いは、たった2人のデモから始まった−−。反体制派の住民が実効支配するリビア北東部の都市トブルク。最高指導者カダフィ大佐によって追い落とされた国王イドリス1世の住居のあった「王の町」だ。王制時代の繁栄を知る住民らはカダフィ体制下、カダフィ政権への反感を静かにたぎらせていたようだ。
トブルクは人口約11万人の港湾都市。沖合には、リビア最大のサリル油田からパイプラインで運ばれた原油の積み出し施設もある。産油国にとり重要な都市だが、住民らは「建物はみな王制時代のもの。カダフィは何もしなかった」(アブデルナセルさん=40歳男性)と、政権に強い不満を抱いている。
反体制デモが始まった市内中心部の広場近くには、かつて王の住居があったというが、今は政府機関が建てられている。高校教師のエフゲール・アシュラフさん(33)は「王制の伝統を破壊するのが目的だ」と主張した。
複数の住民の話によると、デモは17日、広場近くの通りで男性2人が「カダフィ打倒」を叫んで始まった。リビア第2の都市ベンガジでの民衆蜂起から2日後だった。
2人の行進を目撃したアイマン・アハマイダさんによると、次々と住民が広場に集まり、すぐに大群衆に膨れ上がった。広場にはモスク(イスラム礼拝所)や警察署、行政機関などが集まっている。住民らの批判の矛先は警察署に向かった。「政権に不満を言った住民が捕らえられ、拷問を受けた」(アシュラフさん)ことが多かったからだ。
警察は当初、散会するよう警告したが効果がなかったため発砲を始めた。これに激怒した住民が警察署を焼き打ちし、大佐の革命理念を解説した「緑の書」の記念碑を倒した。
18日には住民側が警察を圧倒し、署員は逃亡したり、住民デモに加わったりした。19日になって陸軍部隊が到着したが、住民を抑えることはできず軍も住民側についた。
23日、広場に集まった数千人の群衆の中には軍服姿の参加者が多数見られた。子供や女性もおり、広場には40年以上の強権政治から解放された喜びが満ちていた。大勢の人を乗せた車が通りを次々と走り、空に向けてAK47自動小銃で「祝砲」を連射する男性も少なくない。
トブルクでの衝突の正確な死傷者は不明だが、4〜7人が死亡した模様だ。西方の都市で「外国人雇い兵が住民を殺害している」との情報が入ったため、住民らは自警団を作り、警察で入手した武器で攻撃に備えたという。
完全に破壊された警察署内部や裏庭に残る焼かれた車両には、弾圧された治安機関への住民の憎悪が表れている。一方モスクや銀行にはほとんど被害が見られず、公務員だというヒシャムさん(47)は「銀行のドアは木製だが誰も破らず、お金も手付かずだ。我々は暴徒ではない」と胸を張った。
2174
:
チバQ
:2011/02/25(金) 00:26:39
http://mainichi.jp/select/world/news/20110225k0000m030078000c.html
アイルランド:25日総選挙 中道右派が第1党確実
【ダブリン会川晴之】アイルランド下院(定数166)の総選挙が25日、実施される。地元メディアの世論調査によると、野党で中道右派の統一アイルランド党が他の政党を大きく引き離しており、第1党となるのは確実な情勢だ。
アイルランドは昨年11月末、欧州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)から総額850億ユーロ(約9兆5000億円)の金融支援を受けており、支援を受けた国で初めて政権交代が実現する可能性が高い。
同国は、不動産・建設バブルの崩壊にリーマン・ショック後の景気低迷が重なり、金融・財政危機が拡大した。昨年11月、ユーロ圏では昨年5月のギリシャに次いで支援を受けた。与党・共和党のカウエン政権は支援の見返りとして、公共投資削減など、4年間に150億ユーロを削減する厳しい財政再建策に取り組んでいるが、経済失政への国民の反発は根強い。
統一アイルランド党や、同党との連立政権を模索する労働党など野党各党は、金融支援の条件が「厳しすぎる」として、EUなどとの再交渉を訴え、支持を伸ばしている。
2175
:
チバQ
:2011/02/25(金) 00:27:11
http://mainichi.jp/select/world/news/20110224k0000e030042000c.html
バーレーン国王:サウジ訪問…デモ対応で支援要請か
【マナマ鵜塚健】バーレーンのハマド国王は23日、サウジアラビアを公式訪問した。イスラム教シーア派住民の反政府デモが国内で続く中、支配層が同じスンニ派で関係の深いサウジに支援を求めたとみられる。一方、バーレーン政府はイラン国営テレビとイラン国営通信のウェブサイトへのアクセスを遮断した。シーア派イランの介入を警戒しているとみられる。
サウジアラビア国営通信によると、ハマド国王は23日に療養先のモロッコから帰国したアブドラ国王と会談したとみられる。サウジ側にも、自国へのデモ波及を阻止したい狙いがあり、対応を協議した模様だ。
バーレーンはシーア派イランの動きに神経をとがらせる。イラン国営テレビのウェブサイトは14日のデモ開始直後から、「サウジがバーレーンに軍を派遣する」との観測記事などを掲載し、シーア派住民の反発をあおっている。このためバーレーン政府がサイトの閲覧禁止に踏み切ったとみられる。
2176
:
チバQ
:2011/02/25(金) 23:15:16
>>2174
http://www.asahi.com/international/update/0225/TKY201102250561.html
アイルランドで総選挙、14年ぶり政権交代確実2011年2月25日20時51分
【ロンドン=伊東和貴】財政危機に端を発した政治的混乱で連立政権が崩壊したアイルランドで25日、下院(定数166)の総選挙の投票があった。EU(欧州連合)などからの金融支援を招いた与党・共和党の人気は急落しており、1997年以来の政権交代が確実な情勢だ。開票は26日に行われ、同日夜(日本時間27日未明)にも大勢が判明する見通し。
地元紙の世論調査によると、共和党の支持率は14%と低迷。中道右派の最大野党・統一アイルランド党が38%の支持を得ており、20%で続く中道左派の労働党との連立か、無所属との連携による事実上の単独政権の可能性が報じられている。
アイルランドは金融危機後のバブル崩壊に伴う国内銀行の救済で財政難に陥り、昨年11月にEUなどが最大850億ユーロ(約9兆5千億円)の支援を決定。条件として、最低賃金の引き下げなどの緊縮策が求められた。このため選挙では、財政再建が最大の争点となっていた。
2177
:
チバQ
:2011/02/25(金) 23:16:58
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110225/erp11022517500005-n1.htm
苦難のアイルランド 13年ぶり政権交代へ
2011.2.25 17:40 (1/2ページ)
アイルランドの首都ダブリンに掲げられた選挙ポスター(ロイター)
【ロンドン=木村正人】不動産バブル崩壊と金融危機の後遺症に苦しむアイルランドで25日、下院(定数166)の総選挙が行われた。同国は昨年11月、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)に救済を仰いでおり、13年ぶりの政権交代は確実。経済成長で東欧の移民が大量に流入したが、失業率は3倍に膨らみ、若者が再び職を求めて海外に移住する苦難の時代を迎えている。
世論調査では中道右派の最大野党・統一アイルランド党が40%近い支持率を得ており、ケニー党首が3月上旬に新首相に選出される見通しだ。中道左派の第2野党・労働党の支持率は20%を切り、統一アイルランド党が無所属議員の協力で事実上の単独政権を樹立する可能性も出ている。
1997年に政権を握った中道右派の最大与党・共和党の支持率は15%前後で、現有勢力の70議席を20議席台まで落としそうだ。出口調査の結果は26日朝(日本時間同日夕)に発表される。
アイルランドは大学教育を充実させる一方で法人税率を12・5%にして海外資本を呼び込み、94年以降、「ケルトの虎」と呼ばれる経済成長を遂げた。99年の欧州単一通貨ユーロの導入で海外の資金が借りやすくなり、不動産バブルを膨らませた。
しかしバブルは崩壊し、2008年の金融危機が追い打ちをかけ不動産市場はピーク時の4割に急落。失業率は4・5%から13・5%にはね上がり、ポーランドなどからの移民は11万人台から2万人弱に減少。逆に海外に出稼ぎに出る者が8万人近くまで増えると予測されている。
同国では19世紀のジャガイモ飢饉(ききん)で200万人が米国や英国などに移住した暗い歴史がある。大胆な規制緩和と経済自由化で海外のアイルランド系移民が戻ってきていたが、その流れが逆戻りした格好だ。
不動産バブルに踊った銀行救済に500億ユーロ(約5兆6500億円)の血税をつぎ込んだ共和党のカウエン首相は銀行首脳とゴルフや会食をするなど親密に交際。政財界の癒着に国民の怒りが爆発し、首相は早期解散に追い込まれた。
EUとIMFから850億ユーロを借りる一方、昨年国内総生産(GDP)の30%に達した財政赤字を14年までに3%に減らす方針だが、赤字削減幅は150億ユーロだ。ユーロを維持しつつ競争力を取り戻すため、国民は最低賃金の12%カットを強いられる。
2178
:
チバQ
:2011/02/25(金) 23:27:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110225-00000005-maip-int
中東混乱 伊に難民続々 「150万人流入」警戒
毎日新聞 2月25日(金)11時34分配信
ランペドゥーサ島沖でイタリア当局に保護される北アフリカからの人たちを乗せたボート=2011年2月13日、AP
【ローマ藤原章生、ブリュッセル福島良典】チュニジア、エジプトからリビアへの民衆蜂起の飛び火を受け、地中海を挟み「対岸」に位置する南欧諸国が難民・移民の流入に対する警戒を強めている。イタリアはリビアから「100万〜150万人」(マローニ内相)が押し寄せかねないとして欧州連合(EU、加盟27カ国)に支援を求めている。だが、北欧・中欧諸国の反応は鈍く、中東激震でEUの「連帯」が揺らいでいる。
地中海に浮かぶイタリア領ランペドゥーサ島には13日以降、チュニジアから8000人以上が漁船や船外機付きボートで漂着した。政変で国を追われた政治難民と、欧州に職を求める不法移民だ。イタリア政府は約6500人を本土などの施設に移し、EUも聞き取り調査にあたる専門家などを派遣した。
ランペドゥーサ島などイタリア沿岸部への漂着者は07年まで年間2万人強で推移していたが、08年に約3万7000人に増えた。ベルルスコーニ政権が09年に同島の収容施設を閉じて漂着船を追い返す措置を取った結果、09年に約9600人となり、10年には3000人台にまで減ったところだった。
チュニジア政変に続きリビア情勢が悪化すれば、イタリアを目指して地中海を渡る難民や不法移民が急増し、社会不安を招きかねない。懸念を見透かしたようにリビアの最高指導者、カダフィ大佐は「反政府デモを支持すれば移民対策の協力をやめる」とEUに脅迫状を突き付けている。
グテーレス国連難民高等弁務官は欧州諸国に対して、リビアの内戦突入時などに発生が想定される難民の保護を要請している。危機感を深めるイタリアなど南欧6カ国は24日、ブリュッセルで開かれたEU内相会議で「欧州全体の問題だ」(マローニ内相)と主張、「難民受け入れ基金」を新設して、他加盟国も負担を分担するよう提案した。
だが、内相会議では負担増を嫌う他加盟国から「現時点では難民の殺到は起きていない」(デメジエール独内相)、「イタリアから他国への難民の振り分けには反対だ」(フェクター・オーストリア内相)など南欧諸国に冷淡な発言が相次ぎ、EUとしての「一枚岩」の対応は打ち出せなかった。
2179
:
チバQ
:2011/02/26(土) 00:21:09
http://mainichi.jp/select/today/news/20110226k0000m030068000c.html
リビア:首都攻防戦…政府側反撃、100人死亡
2011年2月25日 20時53分
【カイロ大前仁】リビアの首都トリポリ近郊で24日、最高指導者カダフィ大佐を支持する軍や民兵が反政府勢力に対する大規模な反撃を仕掛け、双方で約100人が死亡した。中東の衛星テレビ・アルジャジーラが伝えた。トリポリでは25日、イスラム教の金曜礼拝に合わせて大規模な反政府デモが呼びかけられており、徹底弾圧の構えを見せる軍や民兵との間で緊張が高まっている。
軍などが反撃に出たのは、反政府勢力の支配下に入ったと伝えられていたトリポリの西約50キロの町アズザウィーヤ。軍側は自動小銃で武装し、反政府勢力が集まるモスク(イスラム教礼拝所)の尖塔(せんとう)を爆破したりした。反政府勢力も応戦し「市街戦」の様相を呈したという。リビア紙は死者数を23人と伝えた。
また、同様に反政府勢力が制圧したトリポリの東約200キロの町ミスラタでも、カダフィ支持派が空港などを襲撃した。
一方、カダフィ大佐は25日、物価高騰への対応として、各世帯に現金500リビア・ディナール(約400ドル)を支給し、公務員給与を150%増額すると発表した。反政府勢力の「トリポリ包囲網」が狭まっているのを受け、懐柔策を打ち出した形だ。
2180
:
チバQ
:2011/02/26(土) 00:22:21
http://www.asahi.com/international/update/0225/TKY201102250685.html
リビア首都で反体制デモ 治安部隊の銃撃で死傷者多数(1/2ページ)2011年2月25日23時33分
【カイロ=古谷祐伸】リビアの首都トリポリで25日、イスラム教の金曜礼拝後、複数の場所で反体制派のデモが行われた。これに対し、カダフィ政権側の治安部隊が銃撃で鎮圧を図り、死傷者が多数出ている模様だ。反体制派による包囲網が狭まる中、厳戒態勢の首都でデモが強行されたことは、カダフィ政権の足元が揺らいでいることをあらためて浮き彫りにした。
ロイター通信によると、トリポリ西部で昼の金曜礼拝後、住民数百人が抗議デモを始めた。治安部隊が発砲し、5人が死亡したと報じた。AFP通信の電話取材に応じた住民らによると、トリポリ東部の複数の場所でも銃声が聞こえ、2人が死亡したという。
AP通信によると、首都各地では朝から、治安部隊が検問所を設置し、空港につづく道路に戦車を展開して、警戒を強めていた。中心部の「緑の広場」につながるミズラン通りで、「カダフィは国民の敵だ」と叫びながらデモ行進をする数千人規模を映したとされる映像が、インターネット上に投稿された。
ベンガジやダルナなど東部の各都市では、金曜礼拝後、数万人規模の抗議集会が始まった。
ベンガジを支配するデモ隊は、東部の油田の大半を制圧し、油田の稼働率は25%程度まで下がっていることも明らかにした。日量160万バレルをほこるリビアの原油の大半は東部で採掘されている。
一方、政権側は25日、各家庭に500リビアディナール(約3万2千円)を支給し、公務員の給料は最大150%増やす「懐柔策」を発表した。アルジャジーラによると、トリポリでは銀行の閉鎖が続き、燃料や食料不足で物価が3倍に跳ね上がっている。
外国人による国外退避の動きはさらに加速、米国政府が手配したフェリーは25日、米国人や外国人数百人を乗せて地中海の島国マルタへ向かった。
カダフィ氏の後継候補とされる次男セイフルイスラム氏は25日、CNNのインタビューに「リビアで死ぬのがプランA。プランBは『リビアで死ぬ』。プランCも『リビアで死ぬ』だ」と強調した。
国営ジャマヒリヤ通信は24日、セイフルイスラム氏が「リビアは世界中の記者に開放されている」と述べたと伝えた。だが米国務省によると、無許可の外国人記者はアルカイダの協力者と見なすと、リビア政府は警告している。
◇
外務省は25日付で、リビア全土を対象に邦人の退避を勧告する危険情報を出した。
2181
:
チバQ
:2011/02/26(土) 00:24:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110225/mds11022522000014-n1.htm
迫る反体制派 首都周辺攻防
2011.2.25 21:55 (1/2ページ)
リビア北東部ベンガジの軍事施設で24日、反体制派が制圧したことを住民と一緒に祝う政府軍の元兵士ら(ロイター)
【カイロ=大内清】内戦状態ともいえるリビアで、首都トリポリ周辺の攻防は一進一退の状況が続いている。最高指導者カダフィ大佐の軍などは装備で反体制派を圧倒しているものの、士気は決して高くなく統率も十分にとれていないとみられる。「反カダフィ」で一致した地方の部族や軍部隊を取り込んできた反体制派は、火力で劣るだけに結束の維持が今後の攻勢のカギを握りそうだ。
24日、トリポリの西約50キロの要衝ザーウィヤで、反体制派が座り込みを行っていたモスク(イスラム教礼拝所)に、正規軍とアフリカ系傭兵(ようへい)の混成部隊が、機関銃と対空砲で攻撃。住民のひとりはAP通信への証言で、「(反体制派は)何人かがライフル銃を持っていただけだった」と語る。
首都周辺の反体制派の主力は小銃程度で武装した住民らとみられ、カダフィ氏は宗教施設であろうと容赦せず、反体制派の弾圧に兵力を投入している。
リビア陸軍の正規兵は約5万人。1969年の実権掌握以後、軍の反乱を恐れてきたカダフィ氏は、部隊を部族ごとに分割、各部族を争わせることで連携を阻止してきたとされる。
一方で自らは傭兵部隊や民兵組織を握り、息子たちにもそれぞれの部隊を持たせて、首都周辺の防衛を固めてきた。米紙ニューヨーク・タイムズによると、チャドやスーダンなどから集めた傭兵部隊は約2500人。空軍には出身部族のカダドゥファ族を多数起用している。
主要部族の多くが「反カダフィ」で一致したのを受けて各地の軍部隊が反体制派に次々寝返った後も、首都周辺では火力で優勢を保っているのはこのためだ。
半面、カダフィ氏側は士気の低下が目立つ。
APによると、トリポリの東約200キロの第3の都市ミスラタ近くで24日発生した空港の支配権をめぐる戦闘では、ライフル銃で武装しただけの反体制派に対し、政権側民兵は迫撃砲などを使用したが、空軍学校の将校らが反体制派側につき、民兵を撃退した。
23日には反体制派の支配下に入った北東部の第2の都市ベンガジの攻撃を命じられた空軍のパイロットが、命令を拒否してパラシュートで脱出。七男ハミース氏の直轄部隊での命令拒否も伝えられる。
一方、ザーウィヤの反体制派は24日の激戦後も再びデモを実施するなど、士気は衰えていない。東部を制圧した反体制派は、22日に反体制派に合流したオベイディ前公安書記(公安相)らを軸に、部隊の指揮を統一したとしている。
カダフィ氏側を追い詰めるには、東部と首都周辺の反体制派の一体化がカギだが、それには各部隊が属する部族の協力が不可欠だ。各部族は現在、それぞれの居住地域の石油関連施設を押さえているが、次の出方ははっきりしていない。
今後は政権側から各部族への懐柔や分断工作も予想される。衝突の長期化も考えられる中、部族が団結を保てるかが反体制派の勢いを維持するカギとなる。
2182
:
チバQ
:2011/02/26(土) 00:26:24
http://www.asahi.com/international/update/0225/TKY201102250618.html
デモ弾圧の傭兵、寄せ集めも リビア反体制派、心寄せる(1/2ページ)2011年2月25日22時13分
反体制派に捕らえられたチャド出身の若者ら政府側の傭兵たち=25日、リビア・ダルナ、越田省吾撮影
捕らえた外国人傭兵のパスポート。チャド出身だが、リビアの旅券が1月31日に発給されていた=25日、リビア・ベイダ、越田省吾撮影
【ダルナ(リビア東部)=井上道夫】リビアのカダフィ大佐に雇われたアフリカ系兵士が、教室の一角にうずくまっていた。記者と目が合うと、不安そうな表情でじっと見つめ返してきた。反体制派側の調べに「チャドから10日前にやってきた」と証言する16歳の少年だった。
リビアでは、政権側が反体制派に激しい攻撃を加えている。その中心となっているのがアフリカ系傭兵(ようへい)部隊だ。反体制派が制圧したリビア東部ダルナに25日入り、捕らえられた傭兵らの拘置所として使われている高校を訪れた。
拘置所の責任者によると、中東で反政府デモが広がったことを受け、政権が兵士をかき集めた形跡がある。
2月中旬、リビアの南隣にあるチャドをカダフィ政権の使者が訪れ、「平和的なデモに参加するだけ」と言って人を集めた。だが、応じた人たちがリビアに入ると、「お前たちには戦ってもらう」と武器を渡されたという。
傭兵への取材は認められなかったが、反体制派が押収したある傭兵のパスポートにはチャド生まれとの記載があった。今年1月に発行されたリビアのパスポートで、デモが拡大し始めた今月16日にリビア航空を使ってチャドからトリポリに入国していた。
ただ、今回の戦闘に参加している傭兵部隊の多くは、デモ前からリビアで暮らしていた兵士らと見られる。カダフィ氏が傭兵部隊を結成したのは1980年代半ばとされ、ナイジェリアやチャド、ウガンダなどから若者を連れてきて、リビア国籍を与えた。カダフィ氏に対する忠誠心は高い。
傭兵部隊との戦闘で殺害された住民は、ダルナや周辺のシャハット、ベイダなどを合わせると60人を超える。
校門前や校舎内では機関銃を持った自警団が警戒に当たっているが、住民側は食べ物や衣服を差し入れている。正午前には、昼食のパンやチーズ、ビスケットが配られていた。反体制派の一人はこう語る。「貧しさでどうしようもない状況でやってきたのだろう。悪いのは彼らじゃない。利用したカダフィこそ悪の根源だ」
2183
:
チバQ
:2011/02/26(土) 00:27:16
http://mainichi.jp/select/world/news/20110226k0000m030084000c.html
リビア:「自由への戦い、まだ続く」…北東部デルナ
【デルナ(リビア北東部)和田浩明】11の墓所には、赤い花が手向けられていた。リビア北東部デルナ。反体制派住民が実効支配を確立するまでの警察などとの衝突で死亡した若者たちが眠る。併設されたモスクには、過去の弾圧で亡くなった人々の写真も飾られ、訪れた住民たちが見入っていた。
◇11人眠る墓、住民ら花を手向け
複数の住民によると、デルナでは17日に最高指導者カダフィ大佐の退陣を求めるデモが発生。警察が鎮圧のため発砲し5人が死亡した。遺体が遺族に引き渡されなかったため、怒った住民数千人が警察署を取り囲んで抗議。警官は逃亡し、静観していた軍も19日には住民側に加わったという。
だが、戦いは終わりではなかった。21日になって、「約60キロ離れた空港にアフリカ人雇い兵が到着した」(軍関係者)という。デルナの一部住民は近隣都市の住民と協力して空港を包囲し、雇い兵側と戦闘になった。この際にさらに6人が死亡。雇い兵らは結局降伏し、約30人が捕らえられ、近くの都市の拘束施設に送られたという。
リビア南部で勤務経験がある軍関係者によると、カダフィ政権はチャドやナイジェリアなど隣国の反政府勢力にリビア国内のキャンプを提供、資金援助も行っていた。この関係者は「今回の雇い兵投入にはそうしたコネクションも使っているのではないか」と疑う。
カダフィ氏の次男セイフ・アルイスラム氏は21日の演説でデルナを名指しして演説し、「イスラム原理主義者が蜂起の背景にいる」と批判。これに対し自治組織メンバーのマフムード医師(65)は「我々は普通のイスラム教徒。過激派なんてとんでもない」と反論する。カダフィ政権は、昔から政権批判が盛んだったデルナなど東部の諸都市を「分離独立を狙っている」とも批判するが、「首都はトリポリだ。国を割るつもりもない」(同医師)というのが自治組織の立場だ。
「我々が求めるのは、憲法を持ち、議会が機能し、国際的にも友好関係を維持する民主的国家だ」と自治組織メンバーのハリード氏(46)が説明した。
人口約10万のデルナは商業港を持つが、17日の反体制デモ発生以来、港湾活動は停止中だという。市内の商店も多くはシャッターを下ろしたまま。学校も休校中だ。ハリード氏は「自由を求める我々の戦いはまだ続いている。国際社会も支援してほしい」と話した。
2184
:
チバQ
:2011/02/26(土) 00:28:12
http://mainichi.jp/select/world/news/20110226k0000m030064000c.html
リビア:「自治委員会」結成の動き…東部
24日、反政府勢力が制圧したリビア東部ベンガジの基地で、戦車の上で遊ぶ子供たち=AP 【カイロ伊藤智永】リビアで反政府デモが始まってから25日で10日が過ぎた。反政府派が制圧した東部では、市民が自警団を組織し、住民側に付いた警察や治安部隊と協力して町を守っている。市民代表が、リビア社会で根強い影響力を持つ各部族の年長者や学識経験者を交えた「自治委員会」を結成する動きも始まっている。
東部の主要都市ベンガジ(64万人)では、騒乱が治まった後、店は開き、交通も普段通りだ。男性医師(39)は毎日新聞の電話取材に「まだ備蓄があって物価は上がっていないが、町の外から物が入ってこないので心配だ」と語った。
変化は、通りから警官の姿が消えたことだ。会社員のムスタファさん(45)は「警官たちは制服を脱いで、我々に加わった。2日前から、襲撃されて荒れた警察署を一緒に直している」と説明。市民が交代で裁判所や市役所など公共機関を囲み、カダフィ派が入れないようにチェックしているという。
最も早い段階で反政府派が支配権を握ったアルベイダでは24日、地方議会に当たる地方人民会議の議場に、各部族のリーダーたち約200人が集まり、事態への対応を協議した。中東の衛星テレビ・アルアラビーヤによると、カダフィ政権の市民に対する弾圧を非難し、退陣要求を決議したという。
リビアは最高指導者のカダフィ大佐が代議制を否定しているため、18歳以上の全国民による直接民主制が建前だ。独裁体制なので形式的な議会だが、国会に当たる全人民会議の下に、地方人民会議が置かれ、さらに全国を468地区に分けた基礎人民会議があり、それぞれに人民委員会という行政機関が設置されている。
アルベイダで開かれた会議は、既存の地方人民会議を元にした集まりとされ、反政府デモを主導した市民らが加わっているのかは不明。「自治委員会」との連携も手探りの段階とみられる。
カダフィ氏は22日のテレビ演説で、地方に予算や権限を大幅に移譲する「自治評議会」の設立を表明。各地の部族長たちを取り込みたい狙いだ。部族は石油権益にも影響力を持っているとされ、反体制派に付いた有力部族がカダフィ政権に圧力を掛けるため「石油輸出の停止」を示唆しているとの現地報道もある。今後、こうした勢力が一定の発言力を持つ可能性も予想される。
2185
:
チバQ
:2011/02/26(土) 00:29:35
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110225/fnc11022516330023-n1.htm
バーレーンの動向懸念 中東の金融センター飛び火なら市場大揺れ
2011.2.25 16:32
中東・北アフリカの緊迫化で市場関係者は、ペルシャ湾の島国バーレーンの情勢の行方を注視している。「最大の産油国であるサウジアラビアを補完すると同時に、中東の金融センターの役割も担っている」(外資系アナリスト)ためだ。同国では25日に1万人規模の反政府デモが予定されており、政情不安が飛び火すれば、「原油価格はさらに跳ね上がり、世界の株式市場も大きく揺らぐ」(エコノミスト)と懸念されている。
24、25日にかけて原油市場や金融市場は、いったん落ち着きをみせた。24日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は、利益確定売りに押されて4営業日ぶりに反落。早朝の時間外取引では一時1バレル=103ドル台まで上昇したが、その後、サウジアラビアが原油増産を示唆したほか、「リビアの最高指導者カダフィ大佐が撃たれた」(米メディア)とのうわさも売りを誘った。
25日の東京株式市場も、4日ぶりに反発。これまで大きく値を下げ、割安感が出てきた自動車や電機、精密機器、銀行などが買い戻された。アジア市場も堅調に推移した。
ただ、市場では「原油相場の高止まりが長期化し、回復途上の先進国の景気の足を引っ張り、牽引役の新興国のインフレを加速させる」(民間エコノミスト)との懸念は根強い。
特に懸念されているのが、バーレーンへの飛び火だ。首都マナマでは25日に、「王制打倒」を訴えるイスラム教シーア派系最大野党「ウェファク」の支持者らによる1万人規模の反政府デモが行われる予定。当初は弾圧に乗り出した政府側も強硬策を控えているほか、ウェファク側も平和的なデモを継続する方針とされ、リビアのような泥沼化のリスクは小さいとみられる。
ただ、「ハマド国王が退陣する気配はまったくなく、デモの長期化や拡大で、原油生産が滞る懸念はぬぐえない」(商社筋)という。
2186
:
チバQ
:2011/02/26(土) 00:30:42
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011022502000188.html
アルジェリア非常事態解除 19年ぶり、野党に譲歩
2011年2月25日 夕刊
【カイロ=内田康】北アフリカのアルジェリア政府は二十四日、十九年間続いていた非常事態宣言を解除した。ロイター通信などが伝えた。
中東の各国と同様、同国でも反政府デモが続いており、野党勢力の要求にブーテフリカ政権が譲歩した形だ。
同国では一九九一年の総選挙でイスラム原理主義勢力が圧勝。しかし、翌年に軍部が政権を掌握して非常事態を宣言し、イスラム原理主義勢力を非合法化した。
宣言は当局による同勢力弾圧に使われたが、野党勢力などは、近年は政治的自由の抑圧に利用されていると主張していた。
2187
:
チバQ
:2011/02/26(土) 00:31:09
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011022502000029.html
リビア東部ルポ 「女性や子供次々殺害」
2011年2月25日 朝刊
24日、リビア東部国境のムサイドで、革命評議会の施設にあるカダフィ大佐の革命思想を記した「緑の書」のモニュメントを壊す市民ら=弓削雅人撮影
【ムサイド(リビア東部)=弓削雅人】リビアで続く騒乱で、反政府派が制圧した同国東部ムサイドに二十四日、エジプト国境から陸路で入った。最高指導者カダフィ大佐にちなむモニュメントが粉々に破壊され、住民は「新しい国を造る」と気勢を上げていた。
国境を通過する際、リビア側の入国審査はなく、政府の国境審査官たちは姿を消していた。道路沿いには、住民らが組織した自警団が何カ所か検問所を設置。だが、簡単な所持品検査だけで、自警団メンバーの一人は、記者(弓削)に手を振り歓迎してくれた。
ムサイドには赤、黒、緑の三色旗が、あちこちに掲げられていた。一九六九年に無血クーデターを成功させたカダフィ氏が、政権を発足させるまで統治していた王制時代の国旗だ。町の中心部ではカダフィ氏唯一の著書である「緑の書」のモニュメントの残骸に向け大きな石を投げつける人々の姿も見られた。
ムサイドでは反政府派と政権側の軍などとの激しい戦闘はなかったというが、周辺の町では凄惨(せいさん)な殺し合いがあり、大勢の人が避難してきている。
教員のドゥーギさん(50)は「おととい、ベイダから逃げてきた。(カダフィ政権の)外国人部隊が、女性や子どもたちを次々と殺害していた」と青ざめた表情で語った。
現在も首都トリポリ近郊では激しい戦闘が続いており、商店主サーレさん(48)は「戦闘が激しいと親類が知らせてきたが、電話はすぐに切れてしまう。大丈夫なのだろうか」と心配そうだ。
記者を案内してくれたタクシー運転手のムハンマドさん(27)は、言葉に力を込めた。「リビアは既に、おれたちの国になったんだ。カダフィには出ていってもらう」
2188
:
チバQ
:2011/02/26(土) 00:32:18
http://www.asahi.com/international/update/0225/TKY201102250144.html
カダフィ夫人はウィーンで買い物ざんまい 現地紙が報道2011年2月25日11時6分
【ウィーン=玉川透】反体制デモの拡大で窮地に立たされているリビアの最高指導者カダフィ大佐の妻サフィア夫人が、先週、お忍びでウィーンを訪れ、買い物ざんまいの日々を送っていたと、オーストリア紙が24日報じた。
日刊紙「エスタライヒ」が在ウィーンのリビア大使館関係者の話として伝えたところでは、サフィア夫人は数日間、ウィーン中心部の最高級ホテルに滞在。20人以上の護衛に守られ、親族ら数人とブランド街でショッピングを楽しみ、ホテルや大使館に買い物袋がいくつも運び込まれたという。また、夫人のスケジュールには病院での診療も組み込まれていたという。
この大使館関係者は「夫人らはいろいろな物を今のうちに買いだめしておきたかったようだ」と同紙に語った。
AP通信などによると、在ウィーンのリビア大使館は23日、カダフィ政権のデモ弾圧を非難する声明を発表した。
カダフィ一家とウィーンの縁は深く、カダフィ氏の次男セイフルイスラム氏がウィーンの大学に留学。ナチス擁護発言で物議を醸し、2008年に事故死したオーストリアの極右政党党首ハイダー氏とも親交があったとされる。
2189
:
チバQ
:2011/02/26(土) 00:34:42
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201102250032.html
リビアで反体制派勢いづく、原油供給懸念にサウジなどが対応へ2011年2月25日
[ベンガジ/ワシントン/リヤド/ロンドン/パリ/ローマ/北京 24日 ロイター] 混乱が続くリビアでは24日、反体制派勢力の都市制圧が進み、一部主要石油ターミナルも管理下に置かれた。体制派勢力は首都トリポリ近郊で反撃に乗り出したが、反体制派の勢いを抑えることはできず、首都攻防が現実味を帯びつつある。
リビア情勢を受けた国際社会の動きも活発化。オバマ米大統領は、リビア問題で仏英伊の首脳と協議。また、リビアでの原油生産が停止状態になり、原油の供給不足への懸念が高まるなか、サウジアラビアや関係国際機関などが対応に乗り出した。
<反政府勢力が主要石油施設を管理下>
反政府勢力は地方都市を次々と制圧。さらに首都トリポリの東にある主要な石油・石油製品ターミナルを管理下に置いた。同地域の住民と連絡を取っているベンガジの住民は、ロイターに対し、ラスラヌフとマルサ・エル・ブレガにある石油・石油製品ターミナルが反政府勢力によって守られている、と語った。
こうしたなか、現地の外国企業にも被害がでている。
中国商務省は24日、反政府デモに対し武力弾圧が行われているリビアで、略奪や破壊などにより中国系企業に大きな経済的被害が出ていることを明らかにした。 商務省によると、リビア在住の中国人は3万6000人で、中国企業75社が同国に進出している。
同省のウェブサイトに公表された声明によると、27の建設現場や宿泊施設が「攻撃を受け略奪された」という。具体的な被害額には言及していないが「中国はリビアで大規模な経済的損失を受けた。作業現場での略奪、車両や機械の破壊・放火、オフィス設備の損壊、現金の盗難などが起きた」としている。
<米大統領が欧州の首脳と電話会談、スイスは大佐関連資産凍結へ>
オバマ米大統領は24日、リビアへの対応策について、キャメロン英首相、フランスのサルコジ大統領、イタリアのベルルスコーニ首相と、個別に電話で会談した。 ホワイトハウスは「リビア政府にその行動の責任を持たせる上での複数の選択肢を協議した。人道支援計画についても話した」としている。
スイスは24日、リビアのカダフィ大佐とその家族がスイス国内に保有している可能性のある資産は、全て凍結すると発表した。
スイス外務省は声明で「連邦議会は、カダフィ大佐による国民への暴力行為を強く非難する。この状況をふまえ、連邦議会はカダフィ大佐がスイス国内に保有している可能性のある全資産を凍結することを決定した」と表明した。 外務省の報道官は、カダフィ大佐やその親族が同国内に資産を保有しているかどうかは現時点でわからないが、数週間以内に公表する、と述べた。
これに対し、リビア外務省は「この根拠のない声明に関してスイス政府を訴えるため全ての法的手続きをとる」との声明を発表した。
<IEA、サウジが原油不足懸念に対応>
リビアの混乱で、国際原油価格が急伸するなか、石油輸出国機構(OPEC)加盟国や国際機関が対応に乗り出した。
国際エネルギー機関(IEA)は24日、OPECに対し、必要ならば余剰生産能力を活用するようあらためて求めた。IEAは声明で「産油国は十分な余剰能力を持っている」として、消費国も産油国も、市場に十分な原油を供給するための「手段を手にしている」と指摘した。 その上で「IEAは、必要と判断された場合、現行の集団対応メカニズムを稼動させる用意が常にある」として、緊急備蓄を活用する用意があることを明らかにした。
サウジアラビアは、リビア情勢の影響で供給障害がでているスペインとイタリアの石油企業に対し、不足分を補う意向を示した。またサウジ国内のパイプラインを通じて、欧州側に早急に供給することが可能としている。サウジの関係筋がロイターに明らかにした。
まだ企業側からの要請はないという。
この関係筋は「欧州の精油企業と、どのような質の石油が必要なのか協議しており、必要ならば早急に輸送する用意がある。具体的な措置を講ずる前に、どのような種類が必要かを調べる必要がある。石油輸出国機構(OPEC)の一部諸国は、原油の欧州への供給方法を検討し始めた」とした上で「サウジは(リビアと)同様の石油を供給することが可能で、意向をもっている」と述べた。
ただ、欧州の石油業界関係筋は、質が違うためサウジが同様の石油を供給できるかどうか疑問を示している。
2190
:
チバQ
:2011/02/26(土) 00:35:01
また、混乱の影響でリビアの原油生産は減少しているが、減少幅の予想にばらつきがある。
イタリアの石油会社ENIのパオロ・スカロニ最高経営責任者(CEO)は、リビアの混乱で同国の原油生産が日量120万バレル(75%)減少しているとの見方を示した。 IEAは、より小幅な減少を見込んでいる。
ロイターの算出によると、石油会社や業界関係筋がこれまでに示したリビアの原油生産の減少幅見通しは日量40万バレル超で、ENIの見通しはこの3倍の水準。 IEAは声明で、リビアに言及しながったが、「現時点で」日量50万─75万バレル(世界の1日当たりの原油消費量の1%未満)の原油供給が市場から消えているとの見方を示した。
リビアの原油生産は通常、日量約160万バレル(世界生産の約2%)。このうち日量約130万バレルが主に欧州に輸出されている。
<原油先物は反落、カダフィ大佐が死亡とのうわさ>
国際商品価格は不安定な動き。
米原油先物は一時、2008年9月以来の高値となる103.41ドルまで上昇したが、サウジのニュースや、カダフィ大佐が死亡したとのうわさで反落。4月限は24日のニューヨーク取引で0.82ドル安の97.28ドルで終了した。
影響は他の市場にも波及。インフレと地政学的リスクへの懸念がやや後退し、金が下落に転じる一方、3日続落していた銅は上昇した。
5日続伸していたCRB指数は0.6%安となった。
2191
:
チバQ
:2011/02/26(土) 10:05:08
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110226/mds11022609420005-n1.htm
カダフィの呆れた放蕩息子 ビヨンセ呼んで“ドンチャン騒ぎ”
2011.2.26 09:39 (1/2ページ)
放蕩三昧のカダフィ一家が、金でビヨンセを独り占め
リビアの最高指導者、カダフィ大佐(68)の正体が次々に暴露される中、彼の息子たちも親の権力をカサに放蕩三昧。特に4男のムアタシム国家安全保障顧問はカリブの海に浮かぶ島で、あの歌姫、ビヨンセに100万ドル(8200万円)のギャラを払って歌わせていたというニュースが流れた。(夕刊フジ)
発信元はウィキリークス。これにFOXテレビ、ニューヨーク・デーリー・ニューズなど世界のメディアが飛びついた。
ウィキリークスは米国の大使館員らが本国に送った秘密の電文を暴露したことで一躍世界的に有名になったが、今回もカダフィ大佐の子供たちがリビアを食い物にし、わがままの限りを尽くしている情報を伝えている。
それによると、カダフィ大佐には7男1女がいるが、海運関係を一手にする5男のハンニバルは2008年、滞在先のスイスのホテルで従業員を殴打した。
警察沙汰になるとスイスへの石油の輸出を止めたほか、09年には「もう離婚したい」とロンドンに逃げた元モデルの妻を追いかけ、暴行。イギリス警察には「事故でケガをした」と虚偽の報告をして事件を隠蔽しようとしたという。
3男のサアディーは酒と麻薬の噂が絶えず、4男のムアタシムも08年、リビアの石油会社の会長に12億ドル(9億8400万円)を現金でよこせと脅したともいわれる。
今回明らかになったのはそのムアタシムの王侯貴族のような振る舞い。
09年と10年の大みそかにカリブ海に浮かぶセントバート島で派手なパーティーを開き、そこに歌手のビヨンセを呼び、少なくとも100万ドルのギャラを支払ったという。FOXテレビはマライア・キャリーもいたと伝えている。
革命家、砂漠の狂犬、アラブの暴れん坊の異名をとるカダフィ大佐。ウィキリークスの情報が本当なら、子供たちもまた父の血を受け継いだということか。
2192
:
チバQ
:2011/02/26(土) 10:05:45
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110225/mds11022523540020-n1.htm
「死者と血でいっぱいだ」 トリポリ衝突、目撃者証言
2011.2.25 23:51
25日、リビア・ベンガジで衝突により死亡した人のひつぎを運ぶ人々(ロイター=共同)
「死者と血でいっぱいだ」。25日、リビアの首都トリポリで、カダフィ政権支持派の民兵らが、金曜の集団礼拝を終えた反政府デモ隊に発砲した。「民兵は無差別に撃ってきた」「これは虐殺だ」。目撃者は欧米メディアなどに悲痛な叫びを語った。
AP通信などが目撃者の話として伝えたところによると、デモ隊はトリポリ中心部のモスク(イスラム教礼拝所)で礼拝後「カダフィを追放しろ」と連呼し、民兵と衝突。民兵らは丸腰のデモ隊を「無差別に撃った」という。
現場に居合わせた地元記者は中東の衛星テレビ、アルジャジーラに「現場は死者と血でいっぱいだ。犠牲者の数は分からない」と上ずった声で話した。(共同)
2193
:
チバQ
:2011/02/26(土) 16:05:18
http://mainichi.jp/select/world/news/20110226dde001010013000c.html
リビア:チュニジア国境、数千人避難 死んだ町「雇い兵が殺しに来る」
持ち出せるだけの荷物をかつぎリビア西部の町、アズザウィーヤから国境を越えチュニジア側のラサジールに避難したエジプト人たち=2011年2月25日、藤原章生撮影 【ラサジール(チュニジア南東部リビア国境)藤原章生】「町は8日前、突然死んだようになった」。リビアと国境を接するチュニジア・ラサジール。まばらに低木が生えた砂漠にある町は25日、リビアからの避難民数千人であふれかえった。国籍はエジプト、チュニジア、トルコ、インド、中国などさまざまで、カダフィ政権側と反政府派の戦闘が首都トリポリ周辺で激化する中、周辺部の町の機能が完全に停止、「何が起きるかわからない」という恐怖が彼らを出国に駆り立てている。
「アフリカの雇い兵が殺しに来る、レイプされるといったうわさが広まった。緊張したリビア人の暴力が我々外国人に向かうのが怖くなり、脱出を決めた」。リビア西部の町で食料品の小売商をしているチュニジア人のボウアジスさん(45)は脱出の理由を語る。長年リビアにいたチュニジア人男性は「雇い兵は(リビアの最高指導者)カダフィ大佐がずいぶん前にアフリカ中西部から呼んだ少年兵だ」と証言する。
トリポリと国境までの幹線道は依然カダフィ政権の手中にあるようだ。避難民たちはみな途中で10回以上もボディーチェックを受けている。だが、堅固に見えるその支配も粘り強い反政府デモで揺らいでいる。
西部の町から国境へと逃げる途中、銃撃音を聞いた中国人建設労働者リー・アンさん(26)は「大使館の指示に従い中国への帰国を決めた」と話す。
「我々を受け入れていたリビア政府関係者と8日前から連絡が取れなくなり、仕事が止まった。町の商店はすべて閉まり、通信手段も途絶えがちになった」とインド人建設労働者の一人は西部の町がゴーストタウン化している様子を語った。
チュニジア・ラサジールは元々、入国管理局、警察やカフェがあるだけの町だ。今、チュニジア全土から集まったボランティア約300人が避難民に飲食、交通手段を無料で与えている。国境のリビア側は25日夜現在も、閉ざされたままだ。
毎日新聞 2011年2月26日 東京夕刊
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:
チバQ
:2011/02/26(土) 16:06:04
http://mainichi.jp/select/today/news/20110226k0000e030039000c.html
リビア:首都で衝突、多数の死者 カダフィ氏「徹底抗戦」
2011年2月26日 11時23分
【カイロ大前仁】最高指導者カダフィ大佐を支持する治安部隊がデモ隊に発砲したリビアの首都トリポリで25日、反政府勢力と治安部隊の散発的な衝突が続き、さらに多数の死傷者が出ている模様だ。報道によると、24日に治安部隊の攻撃を受けた西部のアズザウィーヤは反政府勢力が治安部隊を撃退、トリポリの東にあるミスラタも勢力下に置いている模様で、首都近郊で緊張が続いている。一方、大佐は25日夕にトリポリで演説し、徹底抗戦を訴えた。
大佐は同市中心部の「緑の広場」で数千人の支持者を前に時折、拳を振り上げ「いかなる外国からの侵略も駆逐できる。必要ならば武器庫を開く」などと大声を張り上げた。
トリポリでは狙撃手が建物から無差別に発砲したとの情報があるほか、国営テレビがモスク(イスラム教礼拝所)から逃げ出す市民の映像を流したと伝えられており、政権側は市民が反政府活動に加担しないように「警告」を与えたとみられる。
ロイター通信は同日、軍や警察がトリポリ市内で大がかりな通行車両の検問を実施したと報じた。反政府勢力の侵入を防ぐため厳戒態勢を敷いているとみられる。
一方、同通信によると、大佐の次男セイフ・アルイスラム氏は25日、トリポリに招いた外国人記者団に「軍はミスラタ、アズザウィーヤで攻撃をやめ、テロリストたちに交渉の機会を与える」と述べ、26日までに反政府勢力との停戦交渉が行われるとの見通しを示した。反政府勢力の気勢をそぐ策略とみられる。一方でセイフ氏は、「この地で死ぬ」と抗戦の意思も明らかにしている。
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:
チバQ
:2011/02/26(土) 19:11:35
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110226/mds11022618000007-n1.htm
リビア・カダフィ大佐に付きそう官能金髪女性 「砂漠の狂犬」が籠絡したその素顔とは
2011.2.26 18:00 (1/4ページ)
リビアの国営テレビが22日に放映したカダフィ大佐の演説の映像。出国情報を否定し退陣を拒否した(AP)
その独裁ぶりから「砂漠の狂犬」の異名を取るリビアの最高指導者カダフィ大佐には、「官能的な金髪」の白衣の天使がそばに寄り添っているらしい。内部告発サイト「ウィキリークス」に流出した米政府公電の中に「カダフィ大佐はウクライナ人の看護婦に頼り切っている」との記述があった。狂犬の素顔を知る女性とは果たしてどんな人物なのか。(佐々木正明)
米国のリビア大使が「カダフィ大佐の奇行をかいま見る」として本国へ公電を送ったのは2009年9月29日のこと。大佐が国連総会に出席するために、ニューヨーク入りした直後のタイミングだった。大佐は総会で「安保理はテロ理事会と呼ぶべきだ」「新型インフルエンザウイルスは研究所で開発された兵器」などと演説、ニューヨーク中心部に宿泊テントの設営を試みるなど、常軌を逸した言動で盛んにメディアに取り上げられていた。
この公電にはさまざまな角度の情報からの大佐の行動分析が記されていた。「(ビルなどの)高い階でとどまるのをひどく毛嫌いしている」「洋上飛行が嫌い。8時間以上のフライトはできない」「乗馬やフラメンコのダンスを楽しむ」「大統領を警護する女性だけのボディーガード隊の役割が低下している」など。
そして、大佐は自身が選んだ限られた人物との依存関係にあると説明され、「大佐は『官能的な金髪女性』と称されるウクライナ人看護婦、『ガリーナ・XXXXXXX』(★Xで苗字を匿名にしている)さん(写真は
http://www.segodnya.ua/print/news/14200046.html
)に頼り切っている。大佐は彼女なしでは旅行もできない。そして、彼女は大佐の日々の行動を把握している」と記されていた。また、某大使館筋の話として「大佐とこの38歳の女性は恋愛関係にある」とも報告された。
公電の漏洩(ろうえい)の後、ウクライナではガリーナさんについての話題で持ち切りとなった。ウクライナのニュースサイト「シヴォードニャ(今日)」は20歳のガリーナさんの娘、タチアーナさんとの接触に成功。独占インタビューを掲載し、記事には「「私のママが、カダフィ大佐の愛人?そんなバカな」との見出しがついた。娘はガリーナさんがリビアに渡った経緯や現地での生活ぶりを赤裸々に語った。
本名をガリーナ・カロートニツァさんという。1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の後、放射線の悪影響を考えたガリーナさんはカザフスタンへと移住。現地の看護学校を卒業し、男性と恋に落ちた。そうして生まれたのがタチアーナさん。しかし、男性は父親になってまもなく亡くなってしまった。
娘1人を抱え、生活に困り果てたガリーナさんはキエフの派遣会社の斡旋(あつせん)をもとに8年前、リビアに渡った。待遇は良く、無料の住宅と月給2千ドルが保障されていたという。
最初は軍付属病院で働き、後にカダフィ大佐の元へと移動した。リビアには他のウクライナ出身の看護婦も出稼ぎに来ており、ガリーナさんはその中の1人だった。娘は「なぜか、カダフィ大佐はリビア人の看護を信用していないのよ」と語った。
ガリーナさんの仕事は忙しく深夜にまで及ぶことががたびたびあった。そして、大佐の出張があると必ず随行した。大佐は砂漠が好きで、側近だけを伴い、テントを張って砂漠で長い間、過ごすことがある。大佐と「個人的な関係がある」というガリーナさんも一緒に随行する。ガリーナさんは「暑くて大変」とこぼすが、「大佐はとても良い人だ」との感想も娘に漏らしている。
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:
チバQ
:2011/02/26(土) 19:12:01
タチアーナさんは幼いころ、リビアの母の元で1年間だけ一緒に住んだことがあった。ガリーナさんは簡素だが4つの部屋がある大きなマンションに住んでいた。タチアーナさんはアラビア語を習得し、カダフィ大佐とも仲良くしようと期待したが、大佐は気難しい人でうまくゆかなかった。しばらくして、ウクライナが恋しくなって、タチアーナさんだけ戻ってきた。
「ママも恋しがっていて、ウクライナに帰りたがっている。でも仕事はうまくいっているから、いつ帰って来るかはわからない」
大佐は08年11月にウクライナに公式訪問したとき、タチアーナさんの家にもわざわざやってきたという。ガリーナさんの母親(タチアーナさんの祖母)にも会い、懸命な看護活動について感謝を伝えた。そうして、側近しか付けることが許されていない、文字盤に大佐の写真が入った黄金の腕時計をプレゼントしていったという。
ガリーナさんは毎年、ウクライナに帰郷し、夏には娘と一緒に欧州方面へと旅行にもでかける。母親の仕送りで、一家は裕福になり、娘はキエフの大学にも通えるようになった。
リビアからは毎日のように娘の元へ電話もかかってくるという。しかし、これは今から、2カ月前の話。いまはどうなっているかわからない。ウィキリークスの公電が明るみに出た直後の電話で、母親は娘にこう語ったという。
「こんなうわさはでたらめよ。これは謀反よ」
ガリーナさんも愛人説を否定した。
「私のママが、大佐の恋人なんてばかげた事。ママは一度もそんなことを語ったことはないし、ただ、大佐のもとで看護婦として働いているだけ。ママはその人生に満足しているし、そのことが私を助けている」
41年間、権勢を誇ったカダフィ大佐は反政府闘争が激しくなり、追いつめられている。ウクライナでは、「ガリーナさんは大佐と一緒に亡命するのでは」との情報も飛び交っている。
独裁政治に反旗を翻した反カダフィ派は、一族支配の打倒をも目指しており、大佐と親密な関係を結ぶガリーナさんの運命がどうなるかは誰も予想がつかない。
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:
チバQ
:2011/02/26(土) 21:13:18
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110227k0000m030037000c.html
国連人権理事会:リビア外交団「政権と決別」
【カイロ伊藤智永、ニューヨーク山科武司】リビアの自国民に対する迫害を協議するため25日、緊急に開かれた国連人権理事会で、世界中の国々の代表を前に、リビアの外交団が全員でカダフィ政権との決別を宣言する場面があった。
スイス・ジュネーブの国連欧州本部。反政府デモを武力弾圧しているリビアの人権侵害を各国が糾弾し、英仏主導で、リビアが昨年から務めている理事国の資格停止と、国際調査団の設立・派遣などを協議した。
リビアは大使以下全員が欠席したが、午後の会議再開の冒頭、1人の書記官が議場に現れた。死者を悼むコーラン(イスラム教の聖典)の一節を朗読。議場に起立を促して弾圧の犠牲者に黙とうをささげ、発言した。
「我が国の若者たちは今、闘いと抵抗の歴史に自らの血で新たな一章を記しつつあります。私たちジュネーブ代表部の外交官は全員で、市民とその自由意思を代表するしかないと決断しました」
場内は大きな拍手に包まれ、議長は「難しい決断だったでしょう」とねぎらった。
資格停止は英仏両国の主導で提案された。中国やロシアは資格停止を渋ったが、明確に反対はできず、最後は全会一致で決議が採択された。資格停止は、同理事会の前身の人権委員会時代を含めて前例がない。
一方、国連安全保障理事会は25日、同国の情勢を協議した。毎日新聞が入手した決議案によると、最高指導者カダフィ大佐を名指しせずに、リビア政府による国民への攻撃を「人道に対する罪」に当たるとして国際刑事裁判所に付託することや、同国指導者らの資産凍結と国外渡航禁止、同国への武器輸出の禁止などが盛り込まれた。安保理は26日午前に協議を再開する。
また、安保理に出席したリビアのシャルガム大使が、泣きそうな表情で、「兄弟カダフィよ、一人でリビアを去ってくれ」と訴える場面があった。
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:
チバQ
:2011/02/26(土) 21:15:25
http://www.asahi.com/special/meastdemo/TKY201102250241.html
「誰も殺されない国になって」日本のリビア人留学生2011年2月26日14時2分
通りを走る子どもが撃たれ、病院内にも銃弾が飛び込む――。崩壊寸前のカダフィ政権が、反旗を翻した民衆を虐殺しているとみられるリビア。日本で暮らすリビア人にも、惨状が伝わっている。
「傷ついた人々を助けたい」。東北大学大学院で薬学を学ぶモフセン・アッタイイブさん(30)はやるせなさを募らせる。
昨年から日本政府の奨学金で留学。リビアでは首都トリポリで2番目に大きい病院で働いていた。
かつての同僚から電話で聞く状況は、悪化の一途だ。
「13歳の子どもが通りを走っているだけで銃撃された。銃撃がやまないため、その子を現場から45分間も収容できなかった」「病院内にいた看護師にも銃弾が当たった」
リビア人を殺しているのは、報酬目当ての外国人傭兵(ようへい)らだという。数日前には政権関係者が「負傷者の治療をやめろ」と医師を病院から退去させようとした。だが医師たちはみな病院に残り、次から次へと運ばれてくる死傷者の手当てをしている。
モフセンさんは、報道が統制されている母国に暮らす家族らに、電話などでリビアの情報を伝えている。「誰も殺されることのない国になってほしい。報道が真実を伝える国になってほしい」
リビア情勢に詳しい専門家は、政権崩壊は近いとみる。
2009年12月に明治大で衛星回線を使って、カダフィ氏と学生の対話集会を開いた同大軍縮平和研究所長の福田邦夫教授(貿易学)は「これほどもろく崩れるとは」と驚く。徐々に力を失い、後継者に権限を移していく形を予想していたからだ。
福田教授は集会で、カダフィ氏の著書の翻訳を引き受ける約束をした。だが、正式に確認しようとしたところ、仲介役を名乗る10人近い人物がカダフィ氏本人への連絡を阻み、結局、接触できなかったという。
「カダフィ氏に気に入られようと、二重三重の取り巻きが固めていた。『裸の王様』のような状態になってしまったのだろう」
国際金融情報センターの福富満久・主任研究員は、リビアに憲法も議会もなく、もともと国家の体をなしていなかったことに、むしろ希望を見いだしている。「いわば更地の状態。政権が崩壊した場合、閣僚や国外に出ていた優秀な若い世代が手を携えれば、きちんとした国造りができるのではないか」
2199
:
チバQ
:2011/02/26(土) 21:16:18
http://www.asahi.com/special/meastdemo/NGY201102250032.html
銃撃戦・政府ビルに火…リビア脱出の日本人男性語る2011年2月26日11時44分
反体制派と政府側の銃撃戦が続くリビアの首都トリポリを現地時間の24日夕方に脱出した日本人男性が、朝日新聞社の国際電話による取材に答え、混乱する現地の様子を語った。市内では夜になると銃声が響き、政府関係のビルには火が放たれていたという。
男性は川崎市在住の会社員牧紀宏さん(48)。14日から社用でトリポリ中心部にあるホテルに滞在していた。
牧さんによると、市内で銃声が聞かれ始めたのは、21日午前0時ごろから。「生まれて初めて聞く銃撃戦の音に、ただ部屋の中でじっとしているしかなかった」。その後も毎夜、銃撃が始まり、激しさを増した。「タタタ」という連射音、「パンパン」という単発の音に加え、「ドーン」という砲弾のような音も聞こえた。滞在したのは2階の部屋。じかに銃撃の様子は見えなかったが、銃声が近づくとカーテンを閉めてあかりを消し、部屋が狙われないようにした。
ホテルの朝食は日に日に品数が減った。パンが無くなり、トマトなどの野菜がなくなり、最後はコーンフレークだけになった。
会社の現地事務所に荷物を取りに行くため、現地スタッフの運転する車で外出した。警察署や政府関係のビルは火を放たれたのか、壁が黒く焼けこげ、窓ガラスは割れていた。破れかけたカダフィ大佐の肖像画も見た。
23日、いったん空港に向かったが、予約した便には搭乗できなかった。「数千人の人々が殺到していて、搭乗手続きがまったく進まなかった」。日本大使館の職員が国旗を掲げて牧さんを誘導したが、無駄だった。人々が将棋倒しになり、血を流す場面にも遭遇。身の危険を感じてあきらめ、午後5時にはホテルに戻った。暗くなって銃撃が始まるのが怖かったからだ。
牧さんによると、日本大使館からは23日夜、在留邦人に「24日中に国外退去してほしい。チャーター機を手配しているが、飛ばない可能性もある」とメールで連絡があったという。
しかし、牧さんは自身が体験した空港での混乱から、「あいまいな(政府の)チャーター機に頼るより、自力での脱出を考えた方がよい」と判断。24日、現地スタッフと日本人社員5人で空港に向かった。1人はローマ行きの便、牧さんら4人はイタリア半島の南に位置するマルタ行きの便に搭乗できた。現地スタッフがアラビア語で航空会社と交渉したことが功を奏した。
牧さんがマルタに到着したのは同日午後7時ごろ。日本にいる妻に電話し、「良かったね」という言葉を聞いて全身の力が抜けた。自身のツイッターには「おめでとう」のツイートが殺到していた。涙が止まらなかったという。(黄テツ=テツは撤のてへんがさんずい)
2200
:
チバQ
:2011/02/26(土) 21:49:41
http://mainichi.jp/select/world/news/20110227k0000m030031000c.html
リビア:デモで陥落の軍基地、見物市民であふれ…ベンガジ
【ベンガジ(リビア北東部)和田浩明】リビアの最高指導者カダフィ大佐による反体制デモの弾圧で少なくとも数百人が死亡した同国第2の都市ベンガジに25日、入った。街の中央にある軍事基地は、政府側部隊と住民の死闘の場だったが、陥落した今は見物の市民であふれていた。
リビアを揺るがす反体制デモの起点となったベンガジ。反政府派の実効支配後に開設されたラジオ局「自由ベンガジ」からは新たな革命歌が流れ、海沿いの広場には、自由の興奮にどよめく数万人の市民が集まっていた。
この街の平和的抗議活動は15日に始まった。すぐに警察による実弾の弾圧を受けた。「カタイブ(軍団)」と呼ばれる基地からは、カダフィ大佐の息子に直属する部隊や外国人の雇い兵が容赦ない射撃を加えた。基地を陥落させた攻撃に参加したというイサムさん(54)は「国民を殺すことを何とも思っていない連中だ」と吐き捨てた。
カタイブ周囲の壁には「ゲームオーバー」などカダフィ氏の退陣を促す落書きがある。一角に人が多数集まっている。「ここだ」「もっと掘れ」。若者数人が必死の形相でつるはしやスコップを振るっていた。地下に人を閉じ込めた獄がある可能性があるというのだ。「昨日、ついそこで市民への発砲を拒否した兵士60人が見つかったんだよ」と現場にいた男性が教えてくれた。
基地内部を見回っていたファジさん(60)は「もう怖くない。なんとしてもカダフィを排除する」と語った。
2201
:
チバQ
:2011/02/26(土) 21:50:43
http://mainichi.jp/select/world/news/20110227k0000m030023000c.html
リビア:「カダフィはしぶとい」…出稼ぎチュニジア人
【ラサジール(チュニジア南東部リビア国境)藤原章生】「(リビアの最高指導者)カダフィ(大佐)は手ごわい。チュニジアのベンアリ(前大統領)みたいにあっさり逃げないだろう」。リビア中部の町シルトから4日間かけて25日にチュニジアに戻ったモハメド・ファルジャッラさん(57)は長年、国境を往復してきた経験から語った。
ファルジャッラさんはチュニジア中部モナスティル県の小さな町ウェルダニヌに生まれた。農業を経て町の消防士を25年勤め、55歳で引退した。貧しかったため40歳で結婚し、現在、16歳の息子と15、13歳の娘がいる。40代から休みの度にリビアに行き、土木作業を続けてきた。「自分のように何万人、何十万人のチュニジア人が食いぶちをリビアに頼っている」
チュニジアの人口は約1000万人。リビアは10倍超の国土がありながら、人口は約640万人にすぎない。チュニジアの1人当たりの国民総所得3290ドル(約27万円)は、リビア(約95万円)の3分の1以下だ。
チュニジアで1月、住民デモがベンアリ前政権を崩壊させた。「チュニジアでは、政治家の悪口をある程度は言えたが、リビアではカダフィ批判など口にできない。40年以上も抑え込まれてきた国民に活力はない。きつい仕事を外国人にやらせてきたからだ」とファルジャッラさんは言う。
「カダフィはエジプトやチュニジアの元首とは違う。もっとアフリカ的だ」。恐怖政治で住民を締め上げた旧ザイール(現コンゴ民主共和国)のモブツ、ナイジェリアのアバチャ政権を例に挙げるが、今のサハラ以南のアフリカに、それほどの軍事独裁は成り立たない。
軍が分裂すれば、カダフィ大佐が追い込まれるのは時間の問題と思えるが、「彼はしぶとい。身内に離反者を出していないし、包囲されても粘ると思う」とファルジャッラさんはみている。
2202
:
チバQ
:2011/02/26(土) 21:52:37
http://www.cnn.co.jp/world/30001943.html
イエメンで反政府デモ続く、モーリタニアでも発生
2011.02.26 Sat posted at: 16:40 JST
イエメン・サヌア(CNN) 反体制デモが連日のように続く中東イエメンで25日、首都サヌアなど複数の都市で抗議活動が起き、サレハ大統領退陣と政府内にはびこる汚職根絶や政治的な自由を改めて要求した。南部アデン、タイズやイッブでもデモ発生が報告された。
首都ではサヌア大学近くの通りに大学生を主体とする数千人が集結し、デモを行った。サヌアの広場では大統領派数千人によるデモも発生、サレハ氏の肖像や旗などを掲げた。内務省当局者は反政府派が路上を支配していないことを国際社会に示すのが目的と述べた。
アデンではデモ隊と治安部隊が25日夜に衝突、地元の病院当局者によると、4人が銃弾を浴び死亡、少なくとも26人が負傷した。一部は重体となっている。目撃者によると、死亡したのはいずれもデモ参加者で、治安部隊の発砲を受けていた。アデンの別の地区でもデモが起き、治安部隊が催涙弾や警棒を使って鎮圧を図り、11人が負傷した。発砲で1人が死亡したとの情報があるが、当局は否定している。
北イエメン時代も含め1978年から実権を握るサレハ大統領は辞任を拒否しながらも、次期大統領選での不出馬や議会選挙の実施に向けた統一政府の結成を提案し、デモ隊の懐柔を図っている。
一方、アフリカ北西部にあるモーリタニアの首都ヌアクショットで25日、数百人参加の街頭デモが起き、社会や政治変革などを要求した。北アフリカや中東諸国が反体制デモのうねりに襲われる中、同国で発生したのは初めて。
現地からの報道によると、デモは数時間続き警官に包囲されたものの混乱はなかった模様。デモの呼び掛けは先週、同国で人気を集める交流サイト「フェイスブック」を通じて行われた。ラグダフ首相は24日、モーリタニアは民主国家であり、国民が平和的な抗議行動を行うのは自由との見解を示していた。
2203
:
チバQ
:2011/02/26(土) 21:55:11
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2787494/6871248
カダフィ大佐のいとこも離反、リビア政権内部にも変動
2011年02月26日 12:46 発信地:カイロ/エジプト
【2月26日 AFP】リビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐のいとこで側近のアハメド・カダフ・ダム(Ahmed Kadhaf al-Dam)氏が離反したと、エジプトの半国営通信社、中東通信(MENA)が25日報じた。
エジプトのカイロ(Cairo)に定住し、リビアとエジプトの外交の窓口となってきたカダフ・ダム氏の執務室は、24日をもって同氏は「リビアで起きている危機への対処の仕方に抗議するため、いっさいの公務を辞する」と声明を発表した。さらに「リビアの和合を維持し、将来のために、大量殺りくを止め正気に戻らねばならない」と呼び掛けた。
同通信によると、カダフ・ダム氏は前週はリビアに滞在していたが、24日に丸1日シリアに立ち寄り、シリア政府関係者と会談した後、25日夜、自家用機でカイロへ戻った。(c)AFP
2204
:
チバQ
:2011/02/26(土) 22:57:17
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110225ddm007030006000c.html
モスクワ空港テロ:1カ月 北カフカス、テロ続発 ソチ五輪標的懸念、対策強化
モスクワ近郊のドモジェドボ国際空港で37人が死亡、約200人が負傷した自爆テロ事件から24日で1カ月。捜査当局はロシア南部・北カフカス地方を拠点とする武装勢力がテロを計画し、自爆犯を送り込んで実行させたとみて全容解明を急いでいる。一方、メドベージェフ政権はテロ対策を強化しているが、北カフカスではテロが続発しており、14年のソチ冬季オリンピックが標的となる不安も広がっている。【モスクワ田中洋之】
自爆犯と断定されたマゴメド・エブロエフ容疑者(20)は北カフカス・イングーシ共和国の中部アリユルト村で生まれた。当局者や現地報道によると、父はバス運転手、母は学校教師で、会計士になろうと専門学校に入ったが成績不良で退学。徴兵後、極東ウラジオストクの内務省軍部隊に配属されたが、健康上の理由から3カ月で除隊となった。村に戻ってからイスラム寺院に通うようになり、過激な思想に共鳴。10年8月に「出稼ぎに行く」と村を去り、武装勢力に加わったとされる。
エブロエフ容疑者は先月21日、故郷に戻って爆発物を入手し、バスでモスクワに向かった。爆発物は武装勢力の野戦司令官だった夫を治安部隊に昨年殺害された姉(22)から受け取ったという。
容疑者の姉と弟(16)、知人の男2人(18歳と23歳)が関与した疑いで逮捕された。このうち18歳の男が、今月7日にビデオで「犯行声明」を出した北カフカスの武装勢力指導者、ドク・ウマロフ司令官(46)の側近で、エブロエフ容疑者を組織に勧誘したとされる。「(今年はロシアにとって)血と涙の年になる」と新たなテロを予告した別のビデオ声明で、司令官の左にエブロエフ容疑者と見られる若者が映っていた。
北カフカスにイスラム国家樹立をめざし、ロシアを「占領者」と敵視する司令官は「アフガニスタン、イラク、パキスタンなどで我々の兄弟(同じイスラム教徒)が殺されている」とロシア以外の要因にも言及している。
一方、首都の玄関口を狙われたメドベージェフ大統領は、自らモスクワの地下鉄や鉄道駅などを視察し、テロ対策の徹底を指示。人の集まる商業・観光施設にも金属探知機が導入されている。
しかし、北カフカスではテロがやむ気配はない。今月14日にダゲスタン共和国で2件の爆破テロがあり、警察官2人が死亡。18日にはカバルジノ・バルカル共和国でモスクワからの観光客を乗せた車が襲撃され3人が死亡したほか、スキー場リフトが爆破された。20日にも同共和国内のリゾートホテル近くで車の中からTNT火薬70キロ相当の爆発物が見つかった。北カフカスの武装勢力が関与しているとみられ、ロシア政府が威信をかけるソチ五輪の阻止を狙ってテロを活発化させる可能性も指摘されている。
2205
:
チバQ
:2011/02/26(土) 22:57:38
◇日本人客出迎えで犠牲 ロシア人通訳悲劇
ドモジェドボ空港テロで犠牲となった37人の中に、ロシア人女性で日本語通訳兼ガイドのマリーナ・バベンコさんがいた。享年45。テロの1時間15分前に到着した成田発の日本航空便に搭乗していた日本人観光客をロビーで待っている最中の悲劇だった。
モスクワの大学で日本語を学んだマリーナさんは、家族とともに約5年間、東京や小樽に住んでいた。モスクワに戻った後、資格を取りガイドの仕事を始めた。周囲は「歴史や文化への関心が高く、心から仕事を楽しんでいた」と話す。
夫のアレクサンドルさん(44)との間に2人の子供がおり、長女オクサナさん(19)は日本語を専攻し、昨年から神奈川県の東海大に留学している。マリーナさんは今月8日から日本を訪れ、娘と会うことを楽しみにしていた。アレクサンドルさんは「家庭では厳しいが愛情にあふれる母親だった」と振り返った。
マリーナさんはロシアの日本人社会とも交流があり、多くの知人がいた。モスクワ在住で押し花教室の講師をつとめる加藤啓子さん(43)は、昨年開いた押し花展で作品の翻訳を依頼したのが縁でマリーナさんと深いつき合いとなった。以来、さまざまな機会に通訳のボランティアを買って出てくれたという。「テロがなければ(教室の)生徒の皆さんと私を、ずっと通訳としてつないでくれるはずだった。お礼も言えないで(別れてしまい)胸がつぶれそうです」と言葉を詰まらせた。
残された家族は、マリーナさんが家庭内に残した「規則」を大事にしているという。家の中を清潔に。出先からも連絡を怠らない。勉学に励む……。そうすることで子どもたちは「(母親は)今でも変わらず家族と一緒にいる」と信じている。【モスクワ大前仁】
2206
:
チバQ
:2011/02/26(土) 22:59:01
http://mainichi.jp/select/world/news/20110227k0000m030060000c.html
リビア:緊迫「最後のとりで」…首都トリポリ、弾圧苛烈
【カイロ大前仁】リビアでは最高指導者、カダフィ大佐支持派の治安部隊が25日、首都トリポリ市内や郊外でデモ隊を銃撃し、カダフィ派の「最後のとりで」と化す首都の緊張が伝えられた。複数のトリポリ市民は26日の取材に「平穏が保たれている」と強調するが、苛烈な弾圧の様子も報じられているほか食料や燃料不足の情報も出回っている。
現地の情報によると、衝突や武力弾圧が起きたのは、ファシルーム、ベン・アシュール、スーク・アルジョマなど市内東部の数地区と、中心部から東15キロのタジューラ地区。一部の市民は金曜礼拝を終えた25日午後、中心部にある「緑の広場」へ向かおうとしたところを銃撃されたという。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、スーク・アルジョマでの弾圧では、住民が15人の遺体を目撃した。25日はイスラムの金曜礼拝日だったが、ザウィヤット・アルダハメーニでは、カダフィ派のイマーム(導師)を市民が殴打してモスク(イスラム礼拝所)から追い出し、ファシルームでは政府批判を叫ぶ人たちに当局が発砲した。
同紙によると、各地区の反政府デモ隊は同日午後には合流して数千人規模に膨れあがり、市中心部に行進を始めたが、当局側が発砲し、死者が多数出た模様だ。結局、デモ隊は緑の広場には到達できず、同日夕にはカダフィ大佐が同広場で大佐支持者に演説し、徹底抗戦を訴えた。
一方で市郊外に住む男性は26日、「商店も開いているし、いつも通りだ」と毎日新聞の電話取材に語った。中心部近くの主婦(40)も「昨日は銃声を聞かなかったし、外国メディアの報道を信じてはいけない」と主張。食料品や生活必需品が十分にあると説明するが、市民は秘密警察の盗聴を恐れている模様だ。
だがリビアの船舶会社幹部はこの1週間、トリポリに入港してくる輸送船がまったくなくなったと証言。アルジャジーラも、市内で品不足が始まっていると報じている。リビアは北アフリカ最大の産油国で、トリポリは重要な積み出し港の一つ。外務省幹部は「安全上の理由から、リビアからの原油輸出はまもなく止まるだろう」との見方を示す。
外国人の避難も相次いでいる。25日には日米の大使館が一時閉鎖を決めたほか、米国人ら300人が搭乗した米政府のチャーター船がトリポリ港を出発し、地中海のマルタに到着した。トリポリ空港には中東やアフリカ諸国からの労働者が母国へ帰ろうと殺到している。あるシリア人女性は6日間も空港に泊まっているが、帰国便を確保できていないという。
2207
:
チバQ
:2011/02/26(土) 23:52:12
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110226/bsk1102260504002-n1.htm
世界に轟いた中東衛星TV 独裁政権怒らせて視聴者獲得 (1/2ページ)2011.2.26 05:00
. 反政府デモに揺れるリビアの最高指導者、カダフィ大佐は今週、国営テレビでの演説を通じて「人を惑わす、犬のような放送局を信じるな」とほえた。カダフィ大佐の言う放送局とは、米ニュース専門局CNNでも英公共放送BBCでもなく、中東の衛星テレビ、アルジャジーラとアルアラビーヤだ。
◆変革を促す触媒
アラビア語と英語で放送を行っているアルジャジーラと、アラビア語放送のみのアルアラビーヤは、リビアをはじめ、チュニジアやエジプト、イエメンといった国々での反政府活動で重要な役割を担っており、同地域の独裁政権から反発を買っている。
エジプトでは、ムバラク前大統領が退陣に追い込まれる前に、アルジャジーラのカイロ支局を閉鎖している。
特にアルジャジーラは、反政府活動の様子を流し、デモ参加者にインタビューすることで、単なる中東のテレビ局ではなく、変革を促す触媒と認識されるようになりつつある。アルジャジーラは時として、反政府デモの観察者というよりは参加者のように振る舞う。しかし、そのことが欧米からの高い評価につながっており、世界市場への進出にとって追い風となるかもしれない。
◆CNNのように成功
英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)のメディア調査部門の責任者、チャーリー・ベケット氏は「これは飛躍的な進歩の瞬間だ」と述べる。ベケット氏は、当時はまだ存在感の薄かったCNNが1991年の湾岸戦争を積極的に報道したことで信頼を勝ち得たのと同じことが、アルジャジーラにも起こるかもしれないと述べた。
ライバルが同地域からの撤退を示唆していることも、アルジャジーラの地盤強化につながるかもしれない。BBCはアラビア語のラジオ放送を38年に開始し、テレビのアラビア語放送も08年にスタート。中東地域で最も信頼が高い放送局とみられていたBBCだが、英政府の緊縮財政の余波を受け、海外放送部門で400人超の人員削減を行うと明らかにしている。
アルジャジーラとアルアラビーヤは、独裁政権下の国営テレビよりも独立性は高いが、政府とのつながりから厳しい目で見られることもある。
内部告発サイト「ウィキリークス」で明らかになった米外交公電によれば、アラブ首長国連邦(UAE)のカタールに本社を置くアルジャジーラは、外交政策の「非公式な道具」としてカタール王家に使われているとみられている。
アルジャジーラは06年に英語放送を開始。世界100カ国以上の2億2000万世帯に番組を届けている。ホワイトハウス(米大統領府)で、エジプトでの反政府デモについて会議が開かれた際、大統領補佐官ら出席者が注視していたテレビ局は2つ。CNNとアルジャジーラだった。(ブルームバーグ Matthew Campbell)
2209
:
チバQ
:2011/02/27(日) 11:40:47
http://www.cnn.co.jp/world/30001951.html
リビア反政府勢力、前法相を指導者に選出か
2011.02.27 Sun posted at: 10:55 JST
ベンガジ(CNN) 内乱状態が広がるリビア情勢で、同国第2の都市ベンガジを拠点とする反政府勢力の情報筋は、同勢力がアブドルジャリル前司法書記(法相)を指導者に選出したと述べた。
アブドルジャリル氏はデモ隊に対する政権側の武力行使に抗議して辞任し、最高指導者カダフィ大佐との対決姿勢を強めている。政権から離反した地域の市議会などで、同氏が暫定政権を率い、首都トリポリから全土の統治を目指すことが決まったという。
一方、リビアのクーサ対外連絡・国際協力書記(外相)は26日夜、政権側とベンガジなど東部を占拠する反政府勢力との間で交渉が進んでいると述べたが、反政府勢力の報道担当者はこれを強く否定した。クーサ外相はCNNとのインタビューで、同国が内戦状態に陥りつつあるとの認識を示した。
一方、カダフィ大佐の次男で有力後継者とされるセイフルイスラム氏は同日、記者団にトリポリの状況は「正常化」し、暴動は終息したと述べた。また、一連の暴力は外国人や若者に責任があると主張。「リビア国民は目を覚まし、自分たちを取り囲む危険に気付いた。われわれの連帯はより強化された」などと語った。
夜間のトリポリ市内は警官らを除けば人影もまばらで、住民らによれば「嵐の前のような静けさ」に包まれた。一方、同市南郊の空港周辺では、国外へ逃れようとする住民ら数百人がテントを張ってキャンセルを待つなど、混乱した状態が続いている。
2210
:
チバQ
:2011/02/27(日) 11:41:42
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011022702000027.html
リビア首都、市街戦準備 カダフィ派が志願兵募る
2011年2月27日 朝刊
【カイロ=杉谷剛】騒乱が激化しているリビアで、カダフィ大佐の支持派も多い首都トリポリでは二十六日、カダフィ派の部隊が検問所の警備を固め、兵士らが市内を車で巡回するなど、反政府派との市街戦を予想して準備を進めている。一部の市民に武器を持たせて部隊の増強を図っているとされ、「最後の砦(とりで)」で徹底抗戦する構えを強めている。
東部ベンガジの住民の話では、反政府派は首都に向け進軍する義勇兵の募集を開始。既に数百人が義勇兵になるため、行列をつくっており、「数日以内にトリポリに行く」と叫んでいる。“首都決戦”は不可避の情勢となってきた。
AP通信が目撃者の情報として伝えたところによると、トリポリでは徹底的な弾圧を呼びかけた二十五日夜のカダフィ氏の演説を受け、兵士らの部隊が検問所や市内を慌ただしく行き交う一方、同氏の支持者らに金や車を提供して部隊への志願者を募っている。恐怖におびえる大勢の市民らは家に閉じこもったままだという。
カダフィ氏追放を掲げる反政府派は二十五日、市内数カ所でデモ行進したが、政権派の兵士らがビルの屋上から無差別に銃を乱射して多数のデモ参加者を殺傷した。
さらに東部にある第三の都市ミスラタでは、政権側が反政府派が制圧した郊外の空軍基地を戦車で攻撃し、一部を奪還したという。
AP通信は医師の話として、ミスラタの交戦で二十二人が死亡したと伝えた。
一方、ロイター通信によると、反政府派が制圧した東部のミスラ、サリエル、ナフーラにある油田では、混乱のため産油量は通常の半分以下になっている。
2211
:
チバQ
:2011/02/27(日) 11:42:30
http://mainichi.jp/select/world/news/20110227ddm007030080000c.html
リビア:出稼ぎチュニジア人「カダフィはしぶとい」 身内に離反者出ていない
【ラサジール(チュニジア南東部リビア国境)藤原章生】「(リビアの最高指導者)カダフィ(大佐)は手ごわい。チュニジアのベンアリ(前大統領)みたいにあっさり逃げないだろう」。リビア中部の町シルトから4日間かけて25日にチュニジアに戻ったモハメド・ファルジャッラさん(57)は長年、国境を往復してきた経験から語った。
ファルジャッラさんはチュニジア中部モナスティル県の小さな町ウェルダニヌに生まれた。農業を経て町の消防士を25年務め、55歳で引退した。貧しかったため40歳で結婚し、現在、16歳の息子と15、13歳の娘がいる。40代から休みの度にリビアに行き、土木作業を続けてきた。「自分のように何万人、何十万人のチュニジア人が食いぶちをリビアに頼っている」
チュニジアの人口は約1000万人。リビアは10倍超の国土がありながら、人口は約640万人にすぎない。チュニジアの1人当たりの国民総所得3290ドル(約27万円)は、リビア(約95万円)の3分の1以下だ。
チュニジアで1月、住民デモがベンアリ前政権を崩壊させた。「チュニジアでは、政治家の悪口をある程度は言えたが、リビアではカダフィ批判など口にできない。40年以上も抑え込まれてきた国民に活力はない。きつい仕事を外国人にやらせてきたからだ」とファルジャッラさんは言う。
「カダフィはエジプトやチュニジアの元首とは違う。もっとアフリカ的だ」。恐怖政治で住民を締め上げた旧ザイール(現コンゴ民主共和国)のモブツ、ナイジェリアのアバチャ政権を例に挙げるが、今のサハラ以南のアフリカに、それほどの軍事独裁は成り立たない。
軍が分裂すれば、カダフィ大佐が追い込まれるのは時間の問題と思えるが、「彼はしぶとい。身内に離反者を出していないし、包囲されても粘ると思う」とファルジャッラさんはみている。
2212
:
チバQ
:2011/02/27(日) 20:29:32
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110227/mds11022720230011-n1.htm
反体制派が暫定政権樹立へ カダフィ氏包囲網狭まる
2011.2.27 20:22
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カダフィ大佐の仮装をして反体制デモに加わる参加者=26日、ベンガジ(ロイター)
【カイロ=大内清】内戦状態のリビアで、最高指導者カダフィ大佐に反旗を翻し反体制派に合流したアブドルジャリル前司法書記(司法相)が26日、拠点とする北東部の第2の都市ベンガジで暫定政権を樹立する考えを明らかにした。リビアの独立系メディアが報じた。一方、ロイター通信は、首都トリポリの一部でカダフィ氏側の治安部隊が防衛を放棄、住民がバリケードを築き始めたと報道。首都周辺の攻防が続く中、「カダフィ包囲網」は着実に狭まりつつある。
アブドルジャリル氏によると、暫定政権は軍と民間の有力者らで構成。新政権発足に向けた選挙を3カ月以内に実施することを目指す。首都は引き続きトリポリに置き、「国土の一体性」を維持するとしている。
同氏はまた、反体制派に対する攻撃の責任を負っているのは「カダフィ氏ひとりだ」と強調、カダフィ氏の出身部族カダドゥファ族には責任はないとの見解を示した。政権が転覆した場合の報復を恐れているカダドゥファ族に反体制派への合流を促す狙いがある。
一方、フランス通信(AFP)は住民の話として、トリポリの東約200キロのミスラタで26日、ヘリコプターから降り立った外国人傭兵(ようへい)の空挺(くうてい)部隊が、カダフィ氏側との戦闘で死亡した住民の葬儀の参列者に銃撃を加えたと報じた。
カダフィ氏の次男サイフルイスラム氏は「ミスラタなどで反体制派と停戦交渉を行っている」としているが、AFPによると、ミスラタの有力者は、カダフィ氏側から同氏と敵対しないことを条件に「独立」を提案された−という。
カダフィ氏の出身地のシルト付近はほぼ反体制派が掌握したとみられるが、カダフィ氏側の部隊が頻繁に出没し反攻の機会をうかがっているとの情報もある。
2213
:
チバQ
:2011/02/27(日) 20:47:17
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110227/mds11022719010009-n1.htm
バーレーンで野党指導者が帰国 閣僚更迭も
2011.2.27 19:00
【カイロ=岩田智雄】反政府デモが続いている中東のバーレーンで、イスラム教シーア派組織で非公認野党「ハック」の指導者、ハサン・ムシャイマ氏が26日、事実上の亡命先のロンドンから帰国した。
ムシャイマ氏は政権転覆を図ったとして訴追されていたが、デモ隊に対する政府の譲歩の一環として裁判が差し止められた。バーレーンの外相は、ムシャイマ氏に恩赦が与えられたと述べた。
バーレーンのデモ隊には、王制打倒を主張するグループと、王制を維持した上での民主化を目指すグループが混在しているとみられている。AP通信によると、空港で支持者の熱狂的な歓迎を受けたムシャイマ氏は、王制打倒の是非については言及しなかった。
一方、バーレーン政府は同日、住宅相、保健相の更迭を含む内閣改造を発表した。公共政策で差別されていると反発するシーア派住民に配慮したようだ。
2214
:
チバQ
:2011/02/27(日) 20:47:52
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110227/mds11022719000008-n1.htm
イエメン大統領、窮地に 主要2部族が反大統領にくらがえ
2011.2.27 18:58
【カイロ=大内清】反政府デモ隊と政権支持派との衝突が続く中東の最貧国イエメンのサレハ大統領は27日、「最後の血の一滴(が流れる)まで国の統一を守る」と述べ、デモ隊が求める即時辞任を否定した。国営サバ通信が伝えた。ただ、同国では26日、主要部族のうちハシド族とバキル族が反政府デモへの支持を表明、サレハ氏は窮地に立たされている。
両部族は多くの政治家を輩出するなど、国内政治に大きな影響力を持っている。主要2部族がサレハ氏を見限ったことで他の部族も後に続く可能性があり、サレハ氏にとっては大きな打撃となる。
一方、フランス通信(AFP)などによると、イエメンに拠点を置くイスラム過激派組織「アラビア半島のアルカーイダ」は26日、ウェブサイト上で、アラブ諸国のイスラム教徒に向けて現体制の転覆を呼びかける声明を出した。
2215
:
チバQ
:2011/02/27(日) 20:48:58
http://www.cnn.co.jp/world/30001953.html
国王が内閣改造、反体制指導者帰国 バーレーン
2011.02.27 Sun posted at: 11:58 JST
マナマ(CNN) イスラム教シーア派住民らによる大規模デモが続くバーレーンで26日、ハマド国王が内閣改造を発表した。これに先立ち、ロンドンに滞在していた強硬派の反体制運動指導者、ハッサン・ムシャイマ氏が帰国した。
国王は住宅相、保健相、内閣担当相を交代させ、石油・ガス相の担当任務に電気水利を追加し、労相を新たに任命した。さらに、政府の住宅ローンをすべて25%減額すると発表した。
一方、ムシャイマ氏は政治改革などを求めるデモに加わる意向を示している。帰国後、デモ隊が求める新政権についての演説を予定していると表明した。
ムシャイマ氏は過去に民主化要求運動を指導して政府に拘束された経歴を持つ。政府は同氏がテロを計画したとして、昨年9月に国際刑事警察機構(インターポール)に手配を要請していた。国王が21日、政治犯の釈放や裁判中止を命じたことで帰国が実現した。帰国は数日前に予定されていたが、レバノンで一時身柄を拘束されたため延期となっていた。
ハマド国王は国民に対話を呼び掛けているが、ムシャイマ氏は26日、「かれらは約束を守らない。長い間対話を口にしながら、だれも耳を傾けようとしなかった」と批判した。
2216
:
チバQ
:2011/02/27(日) 20:50:25
>>2044
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110227-OYT1T00538.htm
抗議デモのチュニジアで冬休み、仏外相更迭へ
【カイロ=林路郎】フランスのミシェル・アリヨマリ外相が、抗議デモの吹き荒れるチュニジアで冬休みを過ごしていた問題で、サルコジ大統領は外相の更迭を決めた。
27日夜に国民向けにテレビ演説し、内閣改造を発表する見通し。
アリヨマリ外相は休暇中、抗議デモで国を追われたベンアリ前大統領と極めて親しい実業家が保有する私有ジェット機を提供された。デモが起きると「フランスには治安維持のノウハウがあり、チュニジアに提供してもいい」などと発言。デモの最中にベンアリ前大統領と電話で連絡し合っていたことも暴露され、野党が一斉に「仏外交の信用性を失墜させた」として大統領に罷免を求めていた。
サルコジ大統領は当初、外相を守る構えだった。しかし、エジプトでのムバラク体制崩壊やリビアの政情混乱などアラブ世界の激動に際して醜聞を引きずる外相は前面に立てず、政権中枢から「これ以上もたない」との声が出ていた。
2217
:
チバQ
:2011/02/27(日) 20:54:36
>>2176-2177
http://www.asahi.com/international/update/0227/TKY201102270316.html
アイルランド、政権交代へ 下院総選挙で野党勝利2011年2月27日20時32分
. 【ロンドン=伊東和貴】財政危機に伴う政治混乱で解散したアイルランド下院(定数166)の総選挙は27日、約8割の議席が確定。中道右派の最大野党・統一アイルランド党が勝利宣言をし、1997年以来の政権交代が確実となった。
経済失政で欧州連合(EU)などからの金融支援を招いた与党共和党は約80年間守った第1党の座を失い、第3党以下に転落。ユーロ圏の財政危機を巡り、政権与党が下野するのは初めて。
統一アイルランド党のエンダ・ケニー党首は26日夜、「投票箱で民主的な革命が起きた」と述べ、3月9日に招集される新下院で自らが首相になるとの見通しを明らかにした。EUからの金融支援については、返済条件についてEUと再交渉する方針を示した。ただ、同党の単独過半数獲得は難しい情勢で、中道左派の労働党との連立か無所属議員との連携が濃厚だ。
27日午前11時(日本時間午後8時)現在、132議席が確定し、統一アイルランド党59、労働党32、共和党14となっている。反英武装集団、アイルランド共和軍(IRA)の政治組織だったシン・フェイン党はEU懐疑路線を掲げて13議席を獲得、ジェリー・アダムズ党首も初当選した。
アイルランドは金融危機後のバブル崩壊に伴う銀行救済で財政難に。昨年11月、EUと国際通貨基金(IMF)などが最大850億ユーロ(約9兆5千億円)の支援を決めた。
新政権の最大の課題は、支援計画にもとづく経済と財政の再建。14年までに財政赤字の国内総生産(GDP)比を昨年の32%から3%以内に抑えるなど、厳しい財政運営を強いられる。高失業率と若者の海外流出も深刻で、雇用創出も急務だ。
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110228k0000m030067000c.html
アイルランド:14年ぶり政権交代へ 「統一」が勝利宣言
【ダブリン会川晴之】アイルランド下院(定数166)総選挙で、第1党の座が確実になった中道右派の統一アイルランド党のエンダ・ケニー党首は26日夜、「国民は民主的革命を選択した」と勝利宣言した。14年ぶりの政権交代が実現する。
27日も開票作業が続いているが、地元メディアによると、野党・統一アイルランド党は最終的に70議席以上を獲得する見通し。選挙結果確定を待ち、第2党が確実な中道左派の労働党との連立政権樹立を軸に調整を続ける。
中道右派の与党・共和党は20議席前後と歴史的敗北を喫し、党結成以来の最少議席となりそうだ。
2218
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チバQ
:2011/02/27(日) 20:57:06
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110228k0000m030078000c.html
リビア:前法相が暫定政権設立
【カイロ大前仁】反政府側の支配地域が広がる北アフリカ・リビアで26日、首都トリポリの一部にも、カダフィ政権の支配の及ばない地区ができた模様だ。また、政府の民衆弾圧に抗議し法相を辞任したばかりのアブドルジャリル氏が暫定政権の設立を表明した。暫定政権が新政権の受け皿になるかどうかは不明だが、最高指導者カダフィ氏への包囲網は狭まるばかりだ。
リビア紙クリナ(電子版)によると、アブドルジャリル氏は反政府運動の拠点である東部ベンガジで東部部族の指導者たちと会談後、暫定政府の設立を表明した。AFP通信によると、国軍を離反した複数の司令官らを内閣に登用し、3カ月以内に自由で公平な選挙を実施するという。
ロイター通信によると、リビアのアウジャリ駐米大使が暫定政権への支持を表明した。また、21日に法相を辞任したばかりの同氏は、体制を支えてきた出身部族には責任がないとして、国民に和解と連帯を呼び掛けた。
英BBCなどによると、トリポリ市内では政府から武器を渡されたカダフィ派住民が監視巡回し、依然として政府の統制下にあるものの、数カ所で散発的な衝突も起きている模様だ。特に市中心部から東へ約15キロ離れた、貧困層が多く住むタジューラ地区では26日、反政府派の住民がコンクリートのブロックや岩、切り倒したヤシの木などで臨時のバリケードを作り上げた。治安当局は既に同地区の統制を放棄。住民は政府派との市街戦を視野に入れた準備を進めているとみられる。
AP通信によると、反政府派は26日までにトリポリ以外の地中海沿岸の約1600キロにわたる地域を制圧。ただし反政府派が掌握した西部ミスラタの空軍基地に対し、カダフィ支持派が戦車部隊を投入して一部を奪還するなど、攻防は続いている。同通信は現地の医師の話として、空軍基地の衝突で25人が死亡したと伝えた。こうした状況を受けカダフィ大佐の次男セイフ氏は26日、中東の衛星放送アルアラビーヤに対し「リビアでは外国の干渉と内戦の兆候が見られる。(停戦の)合意が必要だ」と述べた。
トリポリ国際空港には国外への避難を試みる中東やアフリカ諸国からの労働者が殺到し、パニック状態となっている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は27日、一連の衝突が始まって以降、リビアから隣国チュニジア、エジプトに約10万人が出国したと発表した。
2219
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チバQ
:2011/02/27(日) 20:57:43
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20110227-741763.html
カダフィ氏首都トリポリ以外の統制喪失か記事を印刷する
. 26日の中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、リビアの公安書記(公安相)を辞任した最高指導者カダフィ大佐元側近のオベイディ氏は、首都トリポリ以外の主要都市は全て反体制側の勢力下にあると述べた。
またロイター通信によると、カダフィ氏と個人的に親しいイタリアのベルルスコーニ首相は同日「カダフィ氏はもはや全土を掌握していないようだ」と発言。カダフィ氏の政権掌握を疑問視する声が広がった。
AP通信によると、トリポリの住民は26日、政権側が首都の体制支持派住民に武器を提供していると語った。検問所の設置などを進めているといい、反体制派との市街戦の準備とみられる。
AP通信などによると、政権側指揮下にある戦車部隊が25日夜、反体制派が占拠していた首都トリポリの東約200キロのミスラタの空軍基地を攻撃、一部を奪還した。反体制派が制圧地域を拡大、首都の包囲網を狭める中、近郊で攻防戦が激化している。
カダフィ氏は25日、トリポリ中心部の広場で数千人規模の支持者を前に演説し「われわれはどんな敵をも打ち砕くことができる。必要となれば武器庫を開放する」と述べ、武力行使の強化を警告した。
オベイディ氏は、首都近郊で攻防戦が起きているが「後戻りはあり得ない」とし、反体制派に首都への「進撃」を呼び掛けた。
ロイター通信は、トリポリの一部が反体制派の勢力下に入ったとの住民の話を伝えたが、確認されていない。カダフィ氏は武力による徹底鎮圧を図る方針で、犠牲者拡大の懸念が高まっている。
ロイターによると、大佐の次男セイフイスラム氏は25日、トリポリに招待した外国人記者団に「ミスラタと(北西部)ザウィヤでは交渉の機会を与えるため、軍は攻撃しないことを決めた」とし、反体制派と停戦交渉をしていると述べた。
米ホワイトハウスは25日、オバマ大統領がカダフィ政権関連の在米資産を凍結するなどの制裁を発動したと発表。国連安全保障理事会も、カダフィ氏らの資産凍結やリビアへの武器禁輸などを柱とする制裁決議案を協議しており、26日にも採決する見通し。
潘基文国連事務総長は25日の安保理でリビア情勢について「推定1000人以上が殺害された」と説明した。(共同)
[2011年2月27日6時29分]
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