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食品産業総合スレッド

1荷主研究者:2003/12/07(日) 23:52
製粉、飼料、製糖、製菓、製パン、乳業、ビール、清酒、飲料、製油、冷食そして食品添加物等の食品産業の総合スレッド

1591名無しさん:2015/08/28(金) 00:40:48
>>1590

果糖はブドウ糖と違うから糖尿病にならない、は本当か?
 前述のとおり、果汁100%と聞くと、「ヘルシーだからいい」といったイメージを抱きがちですが、飲み過ぎるとやはり、肥満や糖尿病のリスクを高めてしまいます。

 その理由のひとつには、こうしたドリンクにたっぷり含まれる果糖が関係しています。血糖値を上げるのはブドウ糖だけなのだから、果糖と糖尿病は関係ないのでは、と考える人も少なくないと思いますが、なぜ、果糖が肥満や糖尿病とかかわってくるのでしょうか。

 では、そこのところをきちんと理解するために、果糖とブドウ糖が、体内に対してどのような作用を及ぼすのか、その違いを探っていきましょう。
 果糖とブドウ糖はどちらも単糖類ですが、私たちの体への働きかけは両者で大きく異なります。

 ブドウ糖は炭水化物に多く含まれていて、小腸から吸収されて、血液中に入ると、全身の細胞に運ばれエネルギーとして利用されます。特に、脳の主なエネルギー源になるので、ブドウ糖は非常に大切な栄養素のひとつです。そして、余ったブドウ糖は、中性脂肪に合成されて体内に蓄積されます。

 他方、果糖は果物やハチミツなどに含まれていて、冷やすとさらに甘みが増すので清涼飲料水や冷たいお菓子の原材料として、よく使われています。
 果糖は主に肝臓で代謝されるので、直接的には血糖値の上昇をもたらしませんが、ブドウ糖に比べると、速やかに代謝されるのが特長のひとつで、余った果糖は、肝臓で脂肪酸として蓄積されるほか、中性脂肪やLDLコレステロールを上昇させるリポタンパク質の分泌を促します。

 そのため、果糖でも過剰に摂取してしまうと肥満、脂質異常症、動脈硬化、高血圧、脂肪肝などを引き起こす原因にもなりかねません。ひいては糖尿病のリスクも上昇しかねません。

 また、ブドウ糖と果糖とでは、摂取後の満腹感が異なります。
 ブドウ糖を摂取すると、血糖値を上昇させ、インシュリンの分泌を促します。また、食欲を抑えるインクレチンのひとつ、GLP-1の分泌が増加して、食欲を刺激するホルモン、グレリンの分泌を抑えます。
 つまり、一定以上のブドウ糖を摂取すれば、血糖値が上がる一方で、満腹感を得られるので、自然と食欲が収まるのです。

 一方、果糖は直接的に血糖値の上昇をもたらさず、インシュリンの分泌も促しません。また、GLP-1を分泌させることもないため、グレリンの分泌も低下しません。ですから、果糖を摂っても満腹感は得られにくく、過食しやすくなる傾向があるといえます。
 事実、国内外の研究においても、ブドウ糖を摂ると満腹感を得られるのに対して、果糖は満腹感が得られにくいという結果が報告されています。

 私たちは普段、果物や野菜などに含まれる自然な果糖と、加工食品や清涼飲料水に含まれる果糖、2種類の果糖を摂取していますが、特に「ジュース=液体」で摂ると、消化が早い、過剰摂取をしやすいという2つの理由からよくありません。

 ちなみに、果汁100%以外の清涼飲料水や加工食品では、「異性化糖」(「ブドウ糖果糖液糖」「果糖ブドウ糖液糖」などと表記)という形で大量の果糖を一気に摂取する心配があります。果糖のなかでも、特に注意すべきなのは、異性化糖のような加工食品や清涼飲料水に含まれる果糖です。

 というのも、果物や野菜など、自然界に存在する食材に含まれる果糖であれば、果糖に限らず、さまざまな栄養素を多く含んでいます。
 ですから、異性化糖の摂取で危惧される体に及ぼす悪影響も出にくく、過剰摂取も避けやすいのです。

 たとえば、果物や野菜であれば、食材に含まれる食物繊維によって吸収がゆるやかになりますし、ビタミン、ミネラル、フィトケミカルなど、体にとって有効な栄養を、しっかり補給できる利点もあります。

 消費者は「天然」という言葉に惑わされがちですが、「ブドウ糖果糖液糖」「果糖ブドウ糖液糖」などと書かれた異性化糖は、天然甘味料といえども、特に摂りすぎに注意しなければいけません。

 酷暑が続く昨今、どうしても体は冷たいドリンクを欲しますが、ぜひ、こうした事情を踏まえてジュース選びをするようにしてください。

 なお、今回の記事内容については、8月12日発売の拙著『体を壊す食品「ゼロ」表示の罠』(SB新書)でもふれています。あわせてご一読ください。

1592荷主研究者:2015/08/29(土) 22:37:19

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150814cbak.html
2015年08月14日 日刊工業新聞
富士ケミカル、ガムベース事業と樹脂配合事業から撤退-枚方閉鎖、抗菌剤などに注力

 富士ケミカル(大阪市西区、清末健太郎社長、06・6444・3920)は、枚方工場(大阪府枚方市)を閉鎖し、ガムベース事業と樹脂配合事業から撤退した。国内ガム市場の縮小や、受託事業である樹脂配合事業の採算悪化から、工場閉鎖を決断した。今後はファブレスメーカーとして、主力の抗菌剤事業などに注力する。

ガムベース(上部板状のもの)と、ガムベースから作ったガム
(下部粒状のもの)

 ガムベースはチューインガムの基礎となる材料。富士ケミカルは1972年の枚方工場開設以降、ガムベースを生産。13年に国内の競合企業が撤退し、それ以降は国内唯一のガムベース専業工場として稼働してきた。最盛期の80年代後半は年間1400―1500トンのガムベースを生産していたが、最近は生産量が大幅に縮小していた。ミント錠菓の台頭や、若者のガム離れなどによる国内ガム市場の縮小が響いた。

 14年頃から顧客の中小ガムメーカーに一部技術を供与することなどで、顧客のモノづくりに影響が出ないよう工場閉鎖準備を進めてきた。

1593チバQ:2015/08/30(日) 10:00:44
>>1572
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150830-00000005-asahi-bus_all
ビール系の税額統一へ、発泡酒・第3は増税 財務省方針
朝日新聞デジタル 8月30日(日)5時12分配信

ビール系の税額統一へ、発泡酒・第3は増税 財務省方針
ビール系飲料の税額は統一へ
 財務省は、ビール系飲料にかかる酒税の税額を統一し、ビールの定義も約110年ぶりに見直す方向だ。ビールより税金が安い「発泡酒」や「第3のビール」の開発競争が過熱していたが、ビールを減税して名乗れる対象も広げることで、海外で通用するビール開発につなげたい考えだ。

 いまの税額は350ミリ缶の場合、ビールが77円、麦芽比率が25%未満の発泡酒が47円、麦芽を使わないものもある第3のビールが28円。財務省は、全体の税収が変わらない水準の55円を目安に税額をそろえたい考えだ。減税となるビールは小売価格が下がり、増税の発泡酒などは値上がりする可能性がある。年末にかけて与党やビール業界と調整し、来年度税制改正に盛り込むことをめざす。

 発泡酒や第3のビールは、ビールの高い税金を払わないで済む飲料として商品化が進んだ。財務省は開発競争が進むと税収がさらに減りかねないとして、昨年から与党とともにビール系飲料の税額を統一する方向で検討してきた。

1594とはずがたり:2015/08/31(月) 15:44:09
ビール系の税額統一へ、発泡酒・第3は増税 財務省方針
http://www.asahi.com/articles/ASH8Y5GYFH8YULFA002.html
青山直篤
2015年8月30日05時12分

 財務省は、ビール系飲料にかかる酒税の税額を統一し、ビールの定義も約110年ぶりに見直す方向だ。ビールより税金が安い「発泡酒」や「第3のビール」の開発競争が過熱していたが、ビールを減税して名乗れる対象も広げることで、海外で通用するビール開発につなげたい考えだ。

 いまの税額は350ミリ缶の場合、ビールが77円、麦芽比率が25%未満の発泡酒が47円、麦芽を使わないものもある第3のビールが28円。財務省は、全体の税収が変わらない水準の55円を目安に税額をそろえたい考えだ。減税となるビールは小売価格が下がり、増税の発泡酒などは値上がりする可能性がある。年末にかけて与党やビール業界と調整し、来年度税制改正に盛り込むことをめざす。

 発泡酒や第3のビールは、ビールの高い税金を払わないで済む飲料として商品化が進んだ。財務省は開発競争が進むと税収がさらに減りかねないとして、昨年から与党とともにビール系飲料の税額を統一する方向で検討してきた。

1595とはずがたり:2015/08/31(月) 16:57:21
サンケイだけど興味深い記事だ。

2015.8.28 07:00
【高論卓説】
ビール類の酒税一本化は「弱い者イジメ」だ! 企業努力を踏みにじり、技術開発力を阻害するのか? 
http://www.sankei.com/economy/news/150828/ecn1508280001-n1.html

ビール類の酒税一本化で、企業の研究開発意欲が削がれる懸念が指摘されている
 来年度のビール類の酒税改正に向け、水面下で動きが急だ。現在、ビール、発泡酒、第3のビールと3つある酒税体系を、2020年から22年をめどに1缶(350ミリリットル)当たり55円程度に一本化していこうと財務省はもくろんでいる。現在、1缶当たりの酒税は、ビール77円、発泡酒47円、第3のビール28円。

 一本化は段階的に進められるが、ビールの税率は下がり、発泡酒と第3のビールは上がっていく。早ければ、来年度にも06年以来のビール類の酒税改正は実行される。財務省にとっては、1994年にサントリーが発泡酒を商品化して以来、一本化は悲願でもある。

「弱い者イジメ」のダブルパンチ

 一方で、地方税である軽自動車税は、すでに今年4月に50%も増税された。これに続き、安価な第3のビールが増税されていくとなれば、庶民にとっては生活は厳しくなる。

 「弱い者イジメ」(鈴木修スズキ会長)のダブルパンチだ。ただし、内閣支持率は急降下中なだけに、与党税調がビール類の酒税改正に踏み切れるかどうか、年末まで予断を許さない面もある。

 発泡酒が最初に増税されたのは96年。このとき、原材料に占める麦芽の構成比が25%未満でないと、“節税効果”を生まない形に改正される。

 増税直前、サントリーの技術者だった中谷和夫氏が開発したのが、コーンを主原料にした麦芽25%未満の発泡酒「スーパーホップス」(発売は96年5月)。中谷氏は75年に酵素研究のため、麦芽25%未満での発酵に取り組んだ経験があった。19年前の研究が商品化に結びついた。

 さらに、並行してもう一つの大型商品を中谷氏は開発する。それは、中国・上海で96年7月に発売された「白」というビール。白は大ヒットし、短期間で上海ナンバーワンブランドとなる。サントリーは99年にはハイネケンなどを抜き去り、上海トップのシェアを獲得した。

技術革新の連鎖を生む発泡酒開発

 白は日本で流通するビールとは異なり、アルコール度数は低く、軽い味わいで水代わりに飲めるのが特徴。市場調査による上海市民の嗜好(しこう)データを基に中谷氏がつくりあげたが、設計の骨格はスーパーホップスに近い。発泡酒開発というブレークスルーが、世界で戦える商品の開発を誘引した格好だった。

 中谷氏の京都大学の後輩でサッポロビールの技術者だった柏田修作氏が、発泡酒の基礎技術をベースに2003年に開発したのが第3のビール「ドラフトワン」。麦芽を一切使用せず苦味を抑えたのが特徴。ドラフトワンの開発に協力し研究部で柏田氏と隣席だった三谷優氏は、サトウキビ残渣から複数の微生物の発酵で水素を生成する技術を生み出した。

 「バイオ水素」とも呼ばれ、すでにブラジルでエネルギーメジャーのペトロブラスと実証実験に入っている。

 食料と競合しないセルロースなので再生可能エネルギーであり、実用化できれば水素社会構築に一歩踏み込める。ベースはドラフトワンなどで蓄積された発酵技術である。

 1996年の発泡酒開発は、実は技術革新の連鎖を生んできた。酒税法でビールは原料に占める麦芽構成比が3分の2以上だが、これは日本だけの規定。税制改正が、企業努力を無視した上、日本企業の競争力の源泉である技術開発力を阻害することがあっては、断じてならない。(ジャーナリスト 永井隆)

1596とはずがたり:2015/09/04(金) 11:02:22
アサヒvsサントリー。一種の大阪戦争やな。

サントリーが挑戦状? CM「ドライに生きて楽しいか」
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/ASH934RKGH93ULFA018.html
09月03日 19:47朝日新聞

 サントリービールは新発売する「ザ・モルツ」のテレビCMで、「ドライに生きて、楽しいか」と問いかける。アサヒビールの主力商品で業界首位の「スーパードライ」への「挑戦状」ともとれるCMだ。放映は3日から。

 ザ・モルツは1986年から販売するビール「モルツ」を終了し、味やデザインを一新して8日に売り出す。スーパードライがのどごしやキレをウリにしているのに対し、苦みやコク、ほのかな甘みといった「味わい」を重視した。

 CMには、ダンスユニット「EXILE TRIBE」を起用し、メンバー7人がバーカウンターでビールを飲む。HIROさんが「これ飲みやすいんだよね」と話しかけると、松本利夫さんが「ドライに生きてて楽しい?」と返す。その後、「ドライに生きて、楽しいか。」の文字が大きく現れる。

 都内で開かれたCM発表会で、サントリービールの山田真二常務は「人と人とのつながりがドライになっていることが、若年層のビール離れの背景にある。皆で仲良くやろうという意味だ」と説明した。だが、業界内では「最大手の商品名『ドライ』をわざわざ使い、対抗心は明らか」との見方が大半だ。

1599とはずがたり:2015/09/08(火) 12:54:16
サントリー「ザ・モルツ」にライバル警戒 定番ビールの競争過熱
http://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/fbi20150903007.html
09月04日 08:21フジサンケイビジネスアイ

 350ミリリットル缶の店頭想定価格で220円程度のスタンダードビールの販売競争が一段と激化する。サントリービールが「モルツ」を全面刷新して、“うま味”を強調した「ザ・モルツ」を8日から売り出すためだ。ビール類の酒税を見直し、スタンダードビールを減税する方向で政府・与党が検討を進めるなか、ビール類市場で4割超を占める同市場が主戦場となるのは確実。各社は、主力ブランドに投資を集中して、他社品からの乗り換えを促し、シェアの拡大につなげる考えだ。

 「スタンダードビール市場に挑戦する」。サントリービールの山田真二常務は3日のザ・モルツの新CM発表会でこう意気込んだ。ザ・モルツは、販売が低迷していたモルツの後継商品にあたり、苦みやコクなどビール本来の味わいを高めたのが特徴という。CMキャラクターには人気グループ「EXILE TRIBE」を起用し、ビール離れの進む20?30代の需要を喚起したい考えだ。

 サントリービールは350ミリリットル缶で260円程度の高価格帯ビール「ザ・プレミアム・モルツ」を最主力とするが、ザ・モルツ投入で2割程度の顧客が移行すると見る。ただ、サントリービールの水谷徹社長は6月の会見で「ザ・モルツは家庭の冷蔵庫に入っている定番商品、プレミアム・モルツは仕事の昇進時などの“晴れの日”需要で相互に伸ばせる」と強調。実際、同社の販売計画を見ると、ザ・モルツは年内にモルツ時代の1.4倍の年200万ケース(1ケースは大瓶20本換算)を見込み、プレミアム・モルツでも2015年に前年比7%増の1900万ケースへ伸ばす目標。自社商品同士で食い合いが出ても、プレミアム・モルツを商品群の拡充などで伸ばすことで、トータルでは一段の上積みを目指す戦略だ。

 一方、ライバル各社は、マーケティング力に定評のあるサントリーのザ・モルツを警戒する。巧みな宣伝広告で需要を取り込まれる懸念があるからだ。スタンダードビールトップの「スーパードライ」を擁するアサヒビールは、季節限定のデザイン缶投入やCMと連動した売り場の展開などで対抗。「一番搾り」を主力とするキリンビールは国内9工場ごとに味わいが異なる限定商品を12月に発売するなどで迎え撃つ。

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1600とはずがたり:2015/09/08(火) 13:40:15

芋焼酎出荷量、鹿児島が首位陥落…宮崎トップに
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20150908-567-OYT1T50040.html
08:30読売新聞

 「焼酎王国」がついに王座陥落――。

 鹿児島県酒造組合は7日、2014酒造年度(2014年7月?15年6月)の芋焼酎出荷量が1990年度の統計開始以来初めて2位に落ち、宮崎県にトップの座を明け渡した、と発表した。芋、麦、そば、米など本格焼酎全体の出荷量でも11年ぶりに首位を宮崎県に譲った。

 発表によると、14酒造年度の芋焼酎の出荷量は、鹿児島県が9万3040キロ・リットル(前年度比7・1%減)で宮崎県は10万3131キロ・リットル(同6・5%増)だった。

 組合などによると、焼酎業界は2000年代に入り、全国的な焼酎ブームの波に乗って急成長を遂げた。芋焼酎では長らく鹿児島勢が人気を誇っていたが、06年度をピークに減少傾向に。一方で宮崎はほぼ一貫して増え続け、ついに逆転となった。

1603荷主研究者:2015/09/22(火) 11:39:18

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150905/bsc1509050500003-n1.htm
2015.9.5 05:00 Fuji Sankei Business i. 
自販機専用缶コーヒー開発 キリン、ベンダーとタッグ

缶コーヒー「ファイア」

 キリンビバレッジは主力の缶コーヒー「ファイア」で、全国の自動販売機だけで売る新商品を開発した。自販機市場は消費税増税の影響や再編で競争が激化しており、愛飲家のニーズをがっちりつかもうと、初めて「ベンダー」と呼ばれる運営業者とタッグを組んだ。

 新商品は「贅沢カフェオレ」(120円)で、10月6日に売り出す。自販機では「疲れた」「眠気を覚ます」といった理由で購入後すぐ飲む人が多いというベンダー側のデータを重視。北海道産の生クリームを使い、甘くて濃厚な味わいにこだわった。

 開発の背景には、増税に伴う値上げが響いて自販機の売り上げが低迷したことがある。1円単位の価格設定が難しく、コンビニやスーパーに比べ割高感が出たためだ。もう一つの柱の「午後の紅茶」も自販機専用の商品を検討する。

1604荷主研究者:2015/10/10(土) 23:29:12

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020150916acbd.html
2015年09月16日 日刊工業新聞
伊藤ハムと米久、16年4月に経営統合‐ハム・ソーセージのシェア国内首位に

 伊藤ハムと米久は15日、経営統合を決議したと発表した。両社をいったん上場廃止した後、2016年4月1日に共同持ち株会社を設立、あらためて上場し、両社を事業会社として傘下に置く。食肉加工業界2位の伊藤ハムと同7位の米久は、連結単純合算売上高が6361億円。ハム・ソーセージ事業のみのシェアでは、日本ハムを抜き国内首位になる。

 伊藤ハムの普通株式1株に対し、共同持ち株会社の普通株式1株、米久の普通株式1株に対し共同持ち株会社の普通株式3・67株を割り当てる。共同持ち株会社の社長には堀尾守伊藤ハム社長が就任する。社名や所在地は両社の取締役会で決定する。

 両社はともに三菱商事が大株主で、09年に業務提携を締結。今後はグローバルな調達力を活用した原料・資材の有利調達や物流などサプライチェーンを一層強化するとともに、それぞれの加工食品事業や販路の強みを生かし、相乗効果を高める。

1605荷主研究者:2015/10/10(土) 23:31:20
>>1604
http://www.sankeibiz.jp/business/news/150916/bsc1509160500006-n1.htm
2015.9.16 05:00 Fuji Sankei Business i.
伊藤ハムと米久が経営統合、シェア拡大 ハム・ソーセージ国内首位に

 食肉加工2位の伊藤ハムと同7位の米久は15日、来年4月に経営統合することで合意したと発表した。共同持ち株会社を設立し、2社を事業会社として傘下に置く。売上高の合算は6362億円で、首位の日本ハム(約1兆2000億円)に続く2位のままだが、ハム・ソーセージの国内シェアでは日本ハムを抜き首位になる見込み。中国の“爆食”需要などで、食肉相場が高止まりする中、統合でコスト削減を加速する狙い。

 統合では、伊藤ハム1株に対して持ち会社1株、米久1株に対して持ち株会社3.67株を割り当て交付する。経営統合の承認を求める臨時株主総会を来年1月中旬に開き、伊藤ハム、米久ともに3月28日に上場廃止となる予定だ。

 持ち株会社社長には伊藤ハムの堀尾守社長が就任。取締役候補は伊藤ハムと米久が2対1の割合とし、持ち株会社の社名や本社所在地は、今後検討する。

 伊藤ハムと米久はいずれも三菱商事が筆頭株主。加工食品事業で、伊藤ハムは消費者向け、米久は業務用と得意分野が分かれ、強みを組み合わせることで「積極的な事業展開が可能になる」(伊藤ハム)としている。

1606荷主研究者:2015/10/10(土) 23:32:04
>>1604-1605
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20150916/CK2015091602000105.html
2015年9月16日 中日新聞
《経済》伊藤ハム・米久 来春統合

://tohazugatali.web.fc2.com/food/PK2015091602100039_size0.jpg

◆総菜など「中食市場」に力

 食肉加工二位の伊藤ハムと七位の米久(よねきゅう)は十五日、共同持ち株会社を設立し、来年四月一日に経営統合すると発表した。生産や物流などの効率化を進め、国内外で事業拡大を図るのが狙い。事業規模を拡大して商品開発力や原材料の調達力を高め、コンビニ向け総菜をはじめとする「中食市場」への対応を強化する。事業を効率化することで採算性の向上も進めていく。

 売上高は連結の単純合算で六千三百億円超となる。首位の日本ハム(約一兆二千億円)に次ぐ二位の座を固め、三位のプリマハム(約三千四百億円)以下を引き離す。

 持ち株会社の社長には伊藤ハムの堀尾守社長が就任する。名称や所在地などは今後検討する。

 伊藤ハム一株に対し、共同持ち株会社一株を、米久一株に対し同三・六七株を割り当てる。来年一月中旬に両社で統合承認のための臨時株主総会を開催。東京証券取引所に上場している両社の株式は、三月二十九日にそれぞれ廃止となる。

 伊藤ハムと米久の筆頭株主はいずれも三菱商事。少子高齢化で国内市場の先細りが見込まれる中、需要が拡大しているアジアなどへの海外展開も加速させる方針だ。

◆「米久ブランド継続する」 青柳室長

伊藤ハムと経営統合する米久の本社=沼津市岡宮寺林で

 伊藤ハムとの経営統合の発表は、米久の本社(沼津市)や工場がある静岡県内に波紋を広げた。来年四月に設立する共同持ち株会社の商号や本店所在地は十一月までに決まる見通しだが、米久の青柳敏文IR室長は「事業活動を続けるので、米久の名前が消えることはない」と話した。

 発表は、米久の創業五十周年の節目と重なった。二〇〇九年に三菱商事、伊藤ハムの三社で包括業務提携し、原料調達や生産、物流で効率化を進めた。一三年五月に三菱商事から宮下功社長を迎え、売上額は順調に伸びていた。

 米久は沼津市のほか、静岡県内の長泉町や御殿場市などに工場がある。長年、県内の民放の天気予報番組に提供し、知名度も高い。青柳室長は「育ててもらった地元の方に安心してもらえるよう米久ブランド、キャラクターは継続したい」と語った。

 <伊藤ハム> 「アルトバイエルン」や「ポークビッツ」といったブランドのソーセージで知られる食肉加工メーカー。兵庫県西宮市に本社を置き、千葉県柏市や茨城県取手市などに工場がある。1928年に創業者の伊藤伝三氏が大阪市で伊藤食品加工業を立ち上げ、「セロハンウインナー」と呼ばれるスティック型ソーセージの開発をきっかけに発展した。

 <米久> 食肉やハム、ソーセージなどの製造、販売を手掛ける業界7位のメーカー。1965年創業で、78年に現在の社名に変更した。2013年に三菱商事が子会社化した。本社は静岡県沼津市。静岡県内に生産工場があるほか、全国各地に営業拠点を持つ。15年2月期連結決算の売上高は1550億円で、純利益は40億円。

1611とはずがたり:2015/10/15(木) 00:37:33
世界一のビール会社誕生で世界一売れるビール手放す可能性
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%80%E3%81%AE%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%AB%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E8%AA%95%E7%94%9F%E3%81%A7%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%80%E5%A3%B2%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%89%8B%E6%94%BE%E3%81%99%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7/ar-AAfqFR9#page=2
Bloomberg Daniela Wei 9 時間前

(ブルームバーグ):世界一のビール会社誕生に伴いべルギー のビールメーカー、アンハイザー・ブッシュ(AB)インベブは、世界 で最も売れているビールブランドを手放す必要があるかもしれない。

 英SABミラーを買収する合意が成立したことを受けて、国泰 君安証券は、ABインベブが中国のビールブランド「雪花」を売却する とみている。ゴールドマン・サックス・グループやBNPパリバ、大和 キャピタル・マーケッツも最近の顧客向けリポートでこうしたシナリオ の可能性を指摘している。

 SABミラー買収でABインベブは中国ビール市場のシェア 約40%を握ることになり、独占禁止当局が好ましくないと捉える可能性 がある。SABミラーは華潤創業(チャイナ・リソーシズ・エンタープ ライズ)との合弁会社、華潤雪花を49%保有するが、ABインベブは持 ち分を華潤創業に売却することが考えられる。野村ホールディングスは その価値が約6000億円に上る可能性があるとしている。

 国泰君安の宋涛氏は「買収にとって反トラスト問題は最大の障 壁だ。買収が完了すれば、ABインベブと華潤創業を合わせた市場シェ アが審査の引き金になる可能性がある」と分析した。昨年の中国ビール 市場で23%のシェアを占めた雪花は、2008年に「バドライト」を抜き世 界で最も多く売れるビールブランドとなっている。

原題:In Buying SABMiller, AB InBev Seen Facing Sale of Chinese Stake(抜粋)

1612とはずがたり:2015/10/15(木) 19:02:16
>コカ・コーラにとって、SABミラーはそのカギとなる会社だ
wikiに拠ると以下の通り:
https://ja.wikipedia.org/wiki/SAB%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC
SABミラー(LSE: SAB, SABMiller plc, plcは株式有限責任会社の略)は世界最大級の醸造会社の一つ。そのブランドのうち6つが世界トップブランド50に入っている。コカ・コーラ製品のボトラーであり、その規模も世界最大級である。

ビール最大手2社統合、コカ・コーラのジレンマ
http://jp.wsj.com/articles/SB12537489679309604143004581294570556070718?mod=WSJJP_hpp_RIGHTTopStoriesFirst
By MIKE ESTERL
2015 年 10 月 15 日 16:58 JST

 ベルギーのビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)による同業2位の英SABミラー買収が決まったことを受け、米飲料大手コカ・コーラは難しい決断を迫られている。

 このところアフリカでボトリング資産の統合を進めるコカ・コーラにとって、SABミラーはそのカギとなる会社だ。一方、SABミラーの親会社になるABインベブは、米ペプシコの中南米における主要なボトリング会社である。

 コカ・コーラとペプシコは…

1613とはずがたり:2015/10/19(月) 13:15:10

サントリー、青島ビールと合弁事業解消へ 中国減速で市場伸び悩み
http://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/fbi20151016010.html
10月17日 08:21フジサンケイビジネスアイ

 サントリーホールディングスが中国ビール2位の青島ビール(山東省)との合弁事業を解消する方向であることが16日、分かった。中国経済の減速などにより、同国のビール市場が伸び悩んでいるため。サントリーは中国事業で好調なワインや洋酒などに経営資源を集中させる。

 来年にも、合弁の生産会社と販売会社の保有株(いずれも全株式の50%)を青島ビールに売却する。売却額は今後詰めるが、100億?200億円になる見通しだ。

 サントリーは1981年にビールの輸出で中国市場に進出。2012年に青島ビールと合弁契約を締結し、13年から合弁会社の事業を始めた。「三得利(サントリー)」と「青島(チンタオ)」のブランドを手掛けている。青島は合弁事業の解消後もサントリーからライセンス供与を受け、三得利ブランドの生産・販売を続ける。

 中国は世界最大のビール市場だが、ここにきて変調を来している。右肩上がりで伸びてきたビール市場は経済減速や政府の倹約令などの影響で、14年に初めて前年割れとなった。

1614とはずがたり:2015/10/19(月) 13:25:25
>(日清の)東南アジアや欧州での事業が営業赤字にあえぐ中
そうなんか。

味の素と日清食品、海外展開で「すれ違い」 40年の歴史に幕、ライバル登場も一因?
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-87561.html
10月18日 06:00東洋経済オンライン

40年間の歴史に終止符が打たれた。味の素と日清食品ホールディングスは、ブラジルに本拠地を構える、日清味の素アリメントス(NA社)の合弁解消を発表した。NA社には両社が50%ずつ出資していたが、味の素が全持ち株を325億円で売却し、10月末に日清の100%子会社となる。

NA社は即席麺の製造・販売を行っており、1965年に台湾出身の経営者が設立した企業が前身である。1972年に味の素が、1975年に日清食品(当時)が出資し、両社の合弁となった。日清が開発・生産を、味の素が営業・販売を担い、ブラジル即席麺市場の65%を占めるまでに成長。南米最大の人口を誇る同国では、年間約24億食、世界10位の需要があるとされる(世界ラーメン協会推定)。

”別れ話”は日清から
“別れ話”を持ちかけたのは日清のほうだった。2014年12月に「NA社の今後について協議したい」と味の素に提案。一時は持ち分比率を日清51%、味の素49%とし、NA社を日清に連結する妥協案も出されたという。

日清は「10年前からNA社の完全子会社化をもくろんでいた」(IR担当者)。同社は25年に海外売上高比率50%超えを目指す(2014年度は約20%)など海外強化を打ち出している。東南アジアや欧州での事業が営業赤字にあえぐ中、NA社は2014年度に約25億円の営業利益をたたき出した。稼ぎ頭である中国の33億円に次ぐ、重要な拠点だ。日清によると、買収で、のれんが最大500億円ほど発生する可能性もあるという。

また「意思決定を速くする狙いもある」(日清)。これまでNA社の社長は日清と味の素が3年ずつ交互に出すなど、どちらが主導権を握るかはっきりしない部分があった。

味の素としても、今回の話は渡りに船だったようだ。同社は世界130以上の国と地域で、調味料や冷凍食品を販売し、すでに売上高の過半を海外で稼いでいる。特に自社ブランドの浸透に力を入れている。ところが、NA社製品のパッケージに、味の素のロゴは見当たらない。これではシェアをどれだけ伸ばしても、ブランド戦略にはほとんど寄与しない。

NA社の持ち分法投資利益はここ数年、年間10億円前後で推移してきた。今回の売却によって味の素が得られる特別利益は約250億円。実際には、税金の支払いなどで手元に残る金額は減るが、この資金を味の素としては、別の海外事業への投資などに充てる考えだという。

東洋水産を選んだ味の素
別れの原因としてもう一つ考えられることがある。UBS証券の高木直実アナリストは「味の素と(日清のライバルである)東洋水産の提携も、今回の合弁解消に影響したのではないか」と指摘する。

味の素は2014年3月に、東洋水産とインド、ナイジェリアにおける、即席麺の合弁事業契約を結んだ。今年4月には北米でも、冷凍麺の合弁・味の素東洋フローズンヌードル(AT社)を設立。6月にはAT社の冷凍麺生産工場の建設も発表した。先行販売中の「日式ラーメン」には、“AJINOMOTO”のロゴが入っている。

これに対し日清は「AT社の件は合弁解消の重要な要因ではない」と否定。しかし「味の素が東洋水産と手を組んだことに日清が怒っている」と漏らす関係者もいる。

たもとを分かった2大食品メーカーの海外戦略。果たしてそれぞれの思惑どおりに事が運ぶかどうか。

(「週刊東洋経済」2015年10月17日号<10月10日発売>「核心リポート05」を転載)

1615名無しさん:2015/10/20(火) 22:55:41
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151020-00962608-sspa-soci
「日本人は世界一繊細な味覚」は本当なのか?
週刊SPA! 10月20日(火)9時21分配信

「日本人の味覚は世界一繊細」「日本人は味蕾(味を感じる舌の器官)の数が多い」などとはしばしば言われる話。

 果たして本当のところはどうなのか?

 味覚や食の嗜好を研究する龍谷大学の伏木亨教授は、「そんな論文は見たことがない」と語る。

「うま味物質を舌で感じる閾値(いきち)を調べた実験でも、日本人と西欧人に差はなかったという報告があります。日本人の舌の機能が、特別優れているとはいえないでしょう」

 なお、味を判断する脳の働きは、文化圏により違いが出るという。

「例えば日本人は米や刺身なら細かな味や種類の違いもわかりますが、それは日常からよく食べる興味の強い食べ物だから。東京大学の梅崎昌裕先生の報告によれば、パプアニューギニアの高地の人々は主食のサツマイモなら約40種の味を区別できるそうです。彼らの立場からすれば、サツマイモの味も区別できない日本人の舌は鈍感となってしまうわけです(笑)」

 味覚の優劣は、食習慣や食文化の違いでしかないのである。

 巷に蔓延る「日本の◯◯は世界一ィィィィ!」的な言説。正直、世界一なら嬉しいには違いないが、本当のところどうなのか気になるものもある。10/20発売の週刊SPA!特集記事「[日本流はスゴい!]は本当なのか?」では、こうした言説の本当のところに焦点を当てている。 <取材・文/週刊SPA!編集部>

日刊SPA!

1618荷主研究者:2015/10/21(水) 23:05:42

http://www.sankeibiz.jp/business/news/151006/bsc1510060500008-n1.htm
2015.10.6 06:21 Fuji Sankei Business i.
調味料容器、利便性で販促 食品各社 粉の飛び散りや液だれ防止で差別化

日清フーズの「日清クッキングフラワー」【拡大】

 食品各社が、調味料などの使いすぎを防いだり、鮮度を保ったりできる便利な容器を相次いで開発、採用している。使い勝手を高めて他社品との差異化を図り、販売拡大につなげる狙いだ。宝酒造は、使いたい量が簡単に調整できるボトルを採用したみりんの新商品を発売した。ボトルに細い注ぎ口と広い注ぎ口の2段式のキャップを取り入れ、少しだけ使いたいときは細口、たっぷり使いたいときは広口と、使い分けられるのが特徴という。

 エスビー食品も「ラー油」の容器を15年ぶりに刷新して販売を始めた。指に力を入れにくい高齢者向けに、中身を押し出すためのボタンを、従来の3分の1の力で押せるように改良した。またラー油が出るノズル部分をラッパの形状にして液だれも防いだ。

 日清フーズは今年2月、家庭用小麦粉「日清クッキングフラワー」にボトルタイプを投入した。紙容器の「粉が散って汚れる」「使い切れない」などの欠点の改善につなげたという。

 便利容器採用の先駆けとなったのが、キッコーマンだ。2011年に「生しょうゆやわらか密封ボトル」を導入。押す力の加減で一滴単位で注ぐ量を調整できるようにしたほか、特殊構造の採用で鮮度も保てるようにした。現在は、しょうゆやめんつゆ、ぽん酢などに取り入れており「使い勝手が良いと高い評価をいただいている」(キッコーマン)という。ミツカンも、同様タイプのボトルを「味ぽん」や「酢」などに採用している。

 ■各社の主な便利調味料容器(商品/特徴)

 宝酒造 タカラ「国産米100%」本みりん500ミリリットルらくらく調整ボトル/キャップを細口と広口に切り替え可能

 日清フーズ 「日清クッキングフラワー」/ふり出し口と計量スプーン用の2つの出し口を用意

 ミツカン 「味ぽん」「ちょいかけボトル」/量の調整がしやすい細口ボトル

 キッコーマン 「生しょうゆやわらか密閉ボトル」/しょうゆは通すが、中に空気が張らない構造を採用

 エスビー食品 「ラー油」/押す力を3分の1にしたうえ、ノズルが汚れにくいラッパ形状を採用

1619名無しさん:2015/10/25(日) 18:49:55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151023-00000037-spnannex-soci
和食のカリスマ逮捕 従業員に暴行、NHK「あさイチ」出演取りやめ
スポニチアネックス 10月23日(金)7時1分配信

 警視庁麻布署は22日までに、入店したばかりの従業員に暴行し大ケガをさせたとして傷害の疑いで、東京・南麻布の高級日本料理店「割烹久田」の経営者で料理人久田雅隆容疑者(54)=渋谷区恵比寿=を逮捕した。久田容疑者は「和食のカリスマ」としてテレビ番組にも出演していた。

 逮捕容疑は4月、店内で板前見習いの20代男性に「朝のあいさつがない」と言って右肩を突き飛ばし、股間を蹴って「左精巣破裂」の全治1カ月のケガをさせた疑い。「蹴ったと言われればそうかもしれない」と供述しているが、傷害容疑は否認している。

 同署によると、男性は事件後に店を辞めたという。同署は、修業の一環だとして暴行を繰り返していた可能性もあるとみて調べている。

 久田容疑者は「割烹久田」のホームページ(HP)に「テレビ出演のお知らせ」のタイトルで「今月はNHKに出演します。スタジオのいのっちさん、有働アナとともに、割烹久田から絶品豚汁を伝授いたします。途中、クイズもあり楽しい番組です。ぜひご覧ください!」などとPRしていた。

 NHKによると、27日の「あさイチ」の一コーナー「スゴ技Q」に出演し、豚汁の作り方を披露する予定だったが、逮捕を受けて出演は取りやめになった。同番組には過去にも出演したことがあった。

 この日、「割烹久田」の入り口には「店主体調不良のため、しばらく臨時休業します」の張り紙が張られ、近所の人は「従業員の入れ代わりは激しかったように感じた」と話していた。

 ▼飯田橋中村クリニック・中村剛院長 睾丸(こうがん)はフグの皮のような強固な膜で守られているので、よほど当たり具合が悪くないと破裂しない。しかし、破裂すると、腹部全体に激痛が走り気を失うぐらい痛い。精子が外に出るため、割れた睾丸を摘出する手術を受けることになる。生殖機能に関しては片方が残っていれば大丈夫。通常は手術後、1週間程度で普通の生活を送れるようになる。

1621とはずがたり:2015/10/30(金) 23:22:37
ABインベブ、第3四半期はコア利益が予想下回る 売上高は増加
ロイター 2015年10月30日 20時58分 (2015年10月30日 22時07分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20151030/Reuters_newsml_KCN0SO1GQ.html

[ブリュッセル 30日 ロイター] - ベルギーのビール世界首位、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)<ABI.BR>が30日発表した第3・四半期決算は、コア利益(EBITDA=利払い・税・償却前利益)が44億ドルに減少、ロイターがまとめたアナリスト予想44億3000万ドルに届かなかった。
ただ、合併・買収や為替変動の影響を控除すると、9.6%の増益だった。
売上高は7.9%増加。値上げ実施と消費者嗜好の高価格帯ビールへのシフトが奏功した。米州全体でビールの売上高が伸び、総販売数量は1.5%増加した。
ABインベブはまた、2015年通年の売上高について、プレミアムラガーの好調を理由に強気の見通しを示した。同社は今回、ヘクトリットル当たりの売上高はインフレ率を上回るペースで増加する、との見通しを示した。これまでは、増収率はインフレ率並み、としていた。
販売数量については、同社最大の市場である米国で改善し、メキシコでは増加するとの見方を維持。加えてブラジルでの販売伸び率は1ケタ台半ばから後半になるとの見通しも据え置いた。
ただ、中国に関しては、景気減速と夏場の悪天候により、今年下半期の業界全体のビール販売数量が増加するとはもはや予想していない、とした。
世界2位の競合、英SABミラー<SAB.L>の買収計画については、新たなコメントはなかった。正式な買収手続きは11月4日にまでに開始されるとみられる。

1622とはずがたり:2015/11/02(月) 21:05:42

カスピ海ヨーグルトを休止 「粘り」不足で、フジッコ
共同通信 2015年11月2日 15時22分 (2015年11月2日 15時42分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20151102/Kyodo_BR_MN2015110201001658.html

 フジッコは2日、北海道工場(北海道千歳市)で生産している「カスピ海ヨーグルト」で、商品の特徴である「粘り」が不足していることが分かり、原因調査のため生産を一時休止すると発表した。健康への影響はないという。
 対象は、カスピ海ヨーグルトの「プレーン」と「脂肪ゼロ」の2品。10月中旬から粘性が出にくくなった。原因を突き止め安定供給のめどがつき次第、販売を再開する。
 問い合わせは、お客様相談室、フリーダイヤル(0120)078126。

1623荷主研究者:2015/11/07(土) 22:31:38

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0191012.html
2015年10/16 07:00、10/16 14:33 北海道新聞
北の誉、小樽での生産終了へ オエノン、旭川工場に製造移管

今月末で閉館が決まった北の誉酒造の展示施設「酒泉館」

 【小樽】酒造大手のオエノンホールディングス(HD、東京)は15日、完全子会社である北の誉酒造(小樽)での酒造りを停止する方針を明らかにした。「北の誉」のブランドは残し、小樽で行っていた清酒などの製造は同HD傘下の合同酒精(東京)旭川工場に移管する。

 小樽に貯蔵している原酒を旭川に送り次第、創業の地の小樽にある醸造関連施設などを閉鎖する。敷地内にある展示施設「酒泉館(しゅせんかん)」は今月31日で閉館する。社員17人、契約社員12人の雇用は原則維持するが、希望退職にも応じる。

 創業から114年を数える北の誉の酒蔵や道具類は、経済産業省の近代化産業遺産にも認定されている。ただ閉鎖後の施設をどうするかなどについて、オエノンHDは「まだ白紙状態だ」としている。

1624荷主研究者:2015/11/07(土) 22:32:02

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0192468.html
2015年10/20 16:00 北海道新聞
ビート製糖、フル稼働 美幌の日甜

日本甜菜製糖美幌製糖所に次々運び込まれるビート

 【美幌】管内主要作物のビートが収穫期を迎え、製糖所への搬入、製糖作業が本格化している。このうち、日本甜菜製糖美幌製糖所は15日から受け入れを始めた。

 連日、早朝から夕方まで、町内や津別、大空町東藻琴、北見市常呂の契約農家で収穫されたビートを積んだトラックが次々到着。荷台から下ろされたビートは土を取り除いた後、ベルトコンベヤーで貯蔵エリアへ。その後、ビートは専用水路を経て24時間フル稼働の工場内へ送り込まれる。

 同製糖所によると、契約農家の総作付面積は5794ヘクタールで前年より約80ヘクタール増えたという。総収量見込みは約39万トン、製糖量7万トン弱と、いずれも前年を上回ると予測する。春から夏にかけて天候に恵まれた上、9月以降に朝晩の寒暖差で糖度が増したため、品質には手応え。ただ、今月の暴風雨で常呂などで畑が一部冠水した影響が懸念されるという。搬入は12月20日ごろまで続き、製糖作業は3月上旬までを予定する。

 また、ホクレン中斜里製糖工場は8日から、北海道糖業北見製糖所は18日から、製糖作業を始めている。(嶋田直純)

1625荷主研究者:2015/11/07(土) 22:45:01

http://www.at-s.com/news/article/economy/national/164113.html
2015/10/23 16:43 静岡新聞
キリン、3工場に新醸造設備導入 17億円、商品多様化に対応

 キリンビール(東京)が主力の横浜工場(横浜市)や取手工場(茨城県取手市)など国内3工場に計約17億円を投じ、新型の醸造設備を導入することが23日、分かった。

 消費者の好みの多様化や健康志向を背景に品ぞろえが拡大傾向にあり、需要の変化に応じて効率よく製品を切り替えて生産できる体制を強化する。来月から来年12月にかけて順次稼働させる。

 もう一つの対象は福岡工場(福岡県朝倉市)。各工場は新設備を複数導入し、製品によって既存設備と使い分ける。

 新設備は、目詰まりなどの心配が少なく、高分子膜も洗浄して繰り返し使える。

1626荷主研究者:2015/11/08(日) 00:04:08

http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20151020/news20151020842.html
2015年10月20日(火)愛媛新聞
日本食研が最大級工場 今治新都市に建設へ

【写真】今治新都市分譲地の土地譲渡契約調印式で、手を取り合う関係者。左は日本食研HDの大沢一彦会長=19日午後、今治市役所

 日本食研ホールディングス(HD、愛媛県今治市)は19日、今治新都市第1地区の分譲地を取得し、新工場を建設すると発表した。オーストリアに現存するシェーンブルン宮殿をモチーフに今後設計作業に着手し、将来的に300人程度の新規雇用を見込む。

 分譲地は今治インターチェンジ近くの今治市クリエイティブヒルズで都市再生機構(横浜市)から約8億円で取得した。敷地面積は約5万2500平方メートルで、日本食研グループ8工場の中で最大規模。主に業務用の液体調味料やレトルト食品の製造を予定している。稼働時期は未定。

1627とはずがたり:2015/11/10(火) 17:27:36
トリプトファン事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6

トリプトファン事件(トリプトファンじけん)とは、米国において1988年末から1989年6月にかけて、昭和電工が製造した必須アミノ酸である「L-トリプトファン」を含む健康食品を摂取した人の血中に好酸球が異常に増加して筋肉痛や発疹を伴う症例、好酸球増加筋肉痛症候群[1] (eosinophilia?myalgia syndrome - EMS)が大規模に発生した事件である。FDAのサイトによると、被害は1,500件以上、死者38名と記録されている[2]。

当初、ドイツ企業によってトリプトファン製品に不純物が検出され、昭和電工に不純物の性質について問い合わせがなされた。これに対して昭和電工はトリプトファンを産生する遺伝子組み換え大腸菌の、遺伝子をさらに変更するという、製造工程の変更により不純物が発生しなくなる措置を執る事により、問題の解決を図った。

しかし、この対応によって新たな不純物が副産物として含まれる事となり、昭和電工はこの不純物の存在を認識しつつ、製品を出荷した。不純物を含む製品の出荷時期は、事件を発生させた製品ロットと一致していた。このため疫学的因果関係が立証される事となった。以上の経過は米国の訴訟において確認された経過である。訴訟件数は全体で2000件を超え、賠償請求額は2000億円に達したものとみられている[3]。
ちなみに問題となる不純物によるEMS発生の機序は解明されてはいない。しかし食の安全性のためには濾過などにより純度を高める事が必要である事を示しているという意見がなされる、理由としてあげられる場合もある。また、この事件によりアメリカ合衆国においてはトリプトファン製品の販売は禁止される事となった。

好酸球
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%BD%E9%85%B8%E7%90%83

好酸球(こうさんきゅう、Eosinophil granulocyte)は、白血球の一種である顆粒球の1つである。正常な末梢血でみられるのは成熟型で、普通染色標本でみると、エオジン親和性の橙黄色に染まる均質・粗大な顆粒(好酸性顆粒)が細胞質に充満し、核は通常2分葉で細いクロマチン糸でつながれ細胞周縁に偏在し、細胞の大きさは好中球に比べてやや大きく、直径10〜15μm。肥満細胞から出されるIL-5によって活性化する。
好酸球数は白血球の0.5〜13%を占める。

2015.10.12
コンビニおにぎりと弁当は危険!原価5円?添加物まみれで健康被害の恐れ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1058022702/1529
文=郡司和夫/食品ジャーナリスト

 まず、ほとんどのコンビニおにぎりに使われている添加物がグリシンという炊飯改良剤です。ごはんのつやを出す効果や保存性を高める目的で添加されています。グリシンは人工的に合成されたアミノ酸です。体内でつくられるアミノ酸のグリシンは脳に働きかけ睡眠を深くさせる作用があります。こうしたことから、添加物グリシンは一部の製薬会社から安眠効果を高めるサプリメントとして販売されています。

人工合成されたグリシンに要注意

 心配されるのが過剰摂取です。「食品添加物公定書」という公的な専門書には、グリシンをモルモットに大量に与えると、筋緊張の消失と一過性の完全麻痺が起こったという報告があります。また、大きな特徴として右回りの円運動を行うとも報告されています。大量に食べると、ということですが、グリシンはコンビニおにぎりだけでなく、ほとんどのコンビニ弁当に使われています。

 合成アミノ酸を大量に摂取する怖さは、「L-トリプトファン事件」が実証しています。これは1988年から89年にかけて、昭和電工が製造した合成アミノ酸のL-トリプトファンを添加した清涼飲料水を飲んだ人が、米国で38人も死亡した食品公害事件です。日本でも同様の清涼飲料水が発売される予定でしたが、米国での被害が表面化したため、急遽発売を中止し、難を逃れたのです。
 今のように、量的にも対象食品も無制限にグリシンを使用している状態では、いつL-トリプトファン事件のような事態が起こるかわかりません。身を守る一番の方法は、グリシンの添加された食品、サプリメントは摂取しないことです。

1628とはずがたり:2015/11/10(火) 17:38:38
>トリプトファンはこの生体内での働きが注目され、1980年代の終りに米国を中心に睡眠導入のための健康食品として爆発的に売れた。しかし、間もなく好酸球の急激な増加と非常に強い筋肉痛を伴う患者が多数発生した。好酸球増加筋肉痛症候群(EMS)の疾患名が付けられ、FDAはトリプトファンの健康食品としての販売を停止させ、全製品の回収を指示した。
>やがて、その原因は昭和電工の製造したトリプトファンに含まれていた不純物であるとの結論が出された。
>内藤裕史氏の著書「健康食品中毒百科」(丸善発行)…EMSの発生後間もなく…トリプトファン中に不純物の存在を疑いFDAは回収を命じた。そして、疫学調査と若干の動物実験を基に昭和電工の製造したトリプトファンに含まれる微量の不純物が原因であるとの結論を出した。しかし、突き止められた不純物による動物実験は昭和電工のトリプトファンを飲んだ場合の8000倍でやっと症状がでること、昭和電工の製品でないトリプトファンでも大量投与によって同じ症状が報告されていること、昭和電工の製品が出る以前にもトリプトファンの投与によってEMS様症状が出ていること、ある種の神経系医薬品とトリプトファンとの併用でEMS様症状が誘導されること、不純物が原因として報告された疫学調査の方法論にかなり致命的な誤りがあること、さらにはトリプトファンが全く関与しないで発症するEMSが存在すること等などから昭和電工の不純物によるという説はほぼ完全に否定されている。
>トリプトファンのような大事に至らなくても過剰摂取による障害は必ず多発する。毒性学の言葉を借りるまでもなく、どんな物質も毒物になるかならないかはその量に依存するからである。…その原因は不純物ではなく単に多量摂取に有ったと推測されるに至った。この時点で不純物に起因するとしたら責任は取らなくても良いことになるから、昭和電工は米国の健康食品事件史上最高といわれる賠償金は支払わなくても済むような気がする。しかし、実際には昭和電工は賠償金支払いで患者と和解している。その責任は不純物混入による過失に対してではなく、いわゆる製造物責任法(PL法)によっている。

>最後にもう一つ、昭和電工のトリプトファンに不純物が含まれることになったのは、枯草菌の遺伝子組み換えを行ったことと精製過程が不十分であったためと結論付けられていた。そこで、遺伝子組み換え食品による世界で最初の死亡事故が発生した事件としても注目を浴びた。そのため遺伝子組み換えという技術の導入により発生するかもしれない問題の新たな危険性の一つとして指摘された。さらに遺伝子操作によりそのような危険性が予測されていなかっただけに、遺伝子操作が引き起こす不気味な現象としてのイメージ作りに大きな役割を果たした。

多幸之介が斬る食の問題|長村 洋一
意外な結論であったトリプトファン事件の真相が示す健康食品の問題点
http://www.foocom.net/fs/takou_old/1189/
2010年1月6日

 トリプトファンは生体内では睡眠と日内リズムに関連のあるセロトニン、メラトニンに代謝される重要なアミノ酸である。トリプトファンはこの生体内での働きが注目され、1980年代の終りに米国を中心に睡眠導入のための健康食品として爆発的に売れた。しかし、間もなく好酸球の急激な増加と非常に強い筋肉痛を伴う患者が多数発生した。その症状には好酸球増加筋肉痛症候群(EMS)の疾患名が付けられ、FDAはトリプトファンの健康食品としての販売を停止させ、全製品の回収を指示した。やがて、その原因は昭和電工の製造したトリプトファンに含まれていた不純物であるとの結論が出された。1992年に小生が事務局長を担当し名古屋で開催された国際トリプトファン研究会でのメインテーマの一つがEMSであった。FDAの関係者も多数参加し、開催されたシンポジウムにおいてその原因を不純物によるという結論をだした。しかし、その真相は別なところにあった。

1629とはずがたり:2015/11/10(火) 17:38:48

 先月のこの欄でも少し触れさせていただいたが、トリプトファンによるEMS騒動について多くの方がトリプトファンの製造過程に副生した不純物によると信じておられる。昨年末に開催された日本トリプトファン研究会の席上でたまたま小生がこの話をする機会があったが、参加者の多くがやはり不純物によると誤解をしておられ、改めてことの真相が知られていないことに驚かされた。実はこのように述べている小生も3年前に発行された内藤裕史氏の著書「健康食品中毒百科」(丸善発行)に出会うまで知らなかった。内藤氏の報告は非常に綿密な文献調査に裏付けられていて多くの研究者がこの真相を不純物によると確信した過程も明らかにされている。
 簡単に結論に至るまでの経過を纏めると、EMSの発生後間もなくその症状がスペインで1981年に発生した化学物質による中毒とよく似ていたことから、トリプトファン中に不純物の存在を疑いFDAは回収を命じた。そして、疫学調査と若干の動物実験を基に昭和電工の製造したトリプトファンに含まれる微量の不純物が原因であるとの結論を出した。しかし、突き止められた不純物による動物実験は昭和電工のトリプトファンを飲んだ場合の8000倍でやっと症状がでること、昭和電工の製品でないトリプトファンでも大量投与によって同じ症状が報告されていること、昭和電工の製品が出る以前にもトリプトファンの投与によってEMS様症状が出ていること、ある種の神経系医薬品とトリプトファンとの併用でEMS様症状が誘導されること、不純物が原因として報告された疫学調査の方法論にかなり致命的な誤りがあること、さらにはトリプトファンが全く関与しないで発症するEMSが存在すること等などから昭和電工の不純物によるという説はほぼ完全に否定されている。この経過の詳細は内藤氏の著書に理路整然と記載されている。

 ところで、このトリプトファン事件の真相は健康食品の抱えている問題点を見事に具現している。まず、これは医薬品においても共通することであるが、効果が出る化学物質は、その摂取量を超えると体質、個体差、環境などにより副作用がでるということである。トリプトファンは1g以上の摂取によって確実に多くの人々に心地よい眠りを誘う。ドイツ、カナダなどでは一般人や精神疾患患者も含めて、医師の処方箋の基に睡眠導入剤として現在も使用されている。すなわち、食品ではあるがその目的とした効果が医薬品並みに確かに得られる。少なくとも小生は自分自身で時差ぼけのときに試した経験から素晴らしい健康食品であると確信している。そして、必須アミノ酸ということを考えれば少々の摂取は安全性と言う観点から心配ないと考えるのは一般的心理としておかしくない。しかし、現実には大量投与により事件は発生してしまった。

 ここには、食品だから安全だという意識に対する危険性に関して強い警告が内在している。最近、種々ビタミンのみならずCoQ10、αリポ酸などかつて医薬品であった物が食品の範疇で販売されるようになった。多くのビタミンは栄養機能食品として法的にその摂取上限量が規定されているが、CCoQ10やαリポ酸などは完全な食品の範疇に置かれているため摂取上限に関する法的な規制も無く全く野放しの状態である。(CoQ10については、食品安全委員会で摂取上限値を議論した)そのためダイエット効果等を狙って医薬品としての上限量を超えた摂取が行われ、αリポ酸などでは耐糖能異常など発生の報告が幾つも出始めている。食品=安全という思考の中で健康食品が扱われると、トリプトファンのような大事に至らなくても過剰摂取による障害は必ず多発する。毒性学の言葉を借りるまでもなく、どんな物質も毒物になるかならないかはその量に依存するからである。

1630とはずがたり:2015/11/10(火) 17:39:03
>>1628-1630
 次にトリプトファン事件の被害者救済のための責任の取り方の問題である。事件発生当初から、トリプトファンに含まれていた不純物であると公的に出された結論に対して患者集団は損害賠償を昭和電工に求めた。しかし、その原因は不純物ではなく単に多量摂取に有ったと推測されるに至った。この時点で不純物に起因するとしたら責任は取らなくても良いことになるから、昭和電工は米国の健康食品事件史上最高といわれる賠償金は支払わなくても済むような気がする。しかし、実際には昭和電工は賠償金支払いで患者と和解している。その責任は不純物混入による過失に対してではなく、いわゆる製造物責任法(PL法)によっている。ここに健康食品を製造販売する立場の大きな責任問題を見ることができる。それは、使用者が多量に摂取したということであっても事件を起こしてしまったらその責任は間違いなく製造者に来るということである。そして、トリプトファンが医師の処方箋の基で使用されているケースにおいては発症しなかったという事実は、例え健康食品であっても過剰摂取を防ぐためには一般市民に対して的確なアドバイスのできる人が必要であることを示している。

 最後にもう一つ、昭和電工のトリプトファンに不純物が含まれることになったのは、枯草菌の遺伝子組み換えを行ったことと精製過程が不十分であったためと結論付けられていた。そこで、遺伝子組み換え食品による世界で最初の死亡事故が発生した事件としても注目を浴びた。そのため遺伝子組み換えという技術の導入により発生するかもしれない問題の新たな危険性の一つとして指摘された。さらに遺伝子操作によりそのような危険性が予測されていなかっただけに、遺伝子操作が引き起こす不気味な現象としてのイメージ作りに大きな役割を果たした。現に遺伝子組み換え食品に対しての反対運動を行っている人達の反対理由となる重要な事件として長く取り扱われている。

 以上のようにトリプトファン事件の真相が不純物ではなく、使用方法の誤りに起因していたことが明らかになってきた過程を振り返ると、健康食品の世界にもその表示、販売方法、使用方法に関するアドバイスなどに対してしっかりした法的根拠を与えることの重要性が浮き彫りになっている。消費者庁では現在「健康食品の表示に関する検討会」が開催され新しい方向が模索されている。この検討会が皮切りとなって健康食品の法的な存在意義が確立され、健康食品による健康障害が発生しない社会ができることを望んでいる。(鈴鹿医療科学大学保健衛生学部医療栄養学科教授 長村洋一)

1631とはずがたり:2015/11/10(火) 19:21:51

何も言ってないに等しいけど。

ソルビン酸K(カリウム)の毒性と使用基準【保存料】
http://tenkabutsu.com/potassium-sorbate

ソルビン酸Kの毒性

ソルビン酸Kは細胞の遺伝子を突然変異(変異原性)させたり、染色体異常を引き起こすことが分かっています。変異原性はがんの発生と関係があります。

動物実験では

ラットに、体重1kgあたり4.2gのソルビン酸カリウムを投与したところ約半分がラットが死亡した。

複合摂取の危険性

世の中にある食品添加物のほとんどは、単体での毒性チェックしかされていないため、ソルビン酸のようにたくさんの食品に使われている添加物には注意が必要です。

食べ物には食べ合わせがあるように、食品添加物にもあります。
特に悪名高いのは「亜硝酸塩」との組み合わせです。
この2つを同時に摂取すると化学反応を起こし強力な発がん性物質が生成します。

複合摂取の危険性

東京都の調査によると、調査した280品の加工食品のうち、173品からソルビン酸が検出された。もっとも値が高かったのはハムやソーセージの加工肉で平均値で1100ppm。
佃煮、練り物、燻製などの魚介の加工品で826ppm。チーズ類で788ppm、漬け物、お菓子、ワインと続く。

最大で1900ppm、最小は7ppm。
使用基準は3000ppmだが、単体摂取より複合摂取の問題のほうが大きいので、ソルビン酸が使っているかいなかで食品を選んでいただきたいです。

1632とはずがたり:2015/11/10(火) 19:32:02
ソルビン酸
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%AB%E3%83%93%E3%83%B3%E9%85%B8

ソルビン酸(ソルビンさん、Sorbic acid)は保存料として使用される不飽和脂肪酸であり、IUPAC名は2,4-ヘキサジエン酸(2,4-hexadienoic acid) である。かまぼこやソーセージなど食用練り製品などに対しては遊離酸として、ケチャップ、スープ、果実酒、乳酸菌飲料にはK塩として使用される。
組成式は C6H8O2、分子量は112.13、融点133.0-135.0℃、白色結晶。CAS登録番号は110-44-1。
1859年、ナナカマドの一種 (Sorbus aucuparia) の未熟な果実から発見された。工業的にはクロトンアルデヒドとケテンを反応させてソルビン酸を得ている。
旧厚生省は天然に存在しない添加物に分類している[1]。
かび、酵母、好気性菌に対して静菌効果を持つが、抗菌力はpHにより大きく変化し酸性(pH小)側で強い。食品添加物公定書に食品毎の使用量上限が定められている。

安全性はどのように評価されているのか
http://www.ueno-fc.co.jp/foodsafety/c_3.html

使用基準は、食品添加物の摂取量がADI(一日摂取許容量)を下回るように設定されています。
具体例として、ここではソルビン酸という保存料をハムに使用する場合について説明します。
ソルビン酸のハムへの使用基準は、ハム1kgあたり2.0g以下です。
ソルビン酸のADI(一日摂取許容量)は、ヒトの体重1kgあたり0〜25mgです。…(とは註:ADIは無毒性量の1/100)

※ 無毒性量は、実験動物に対して有害な影響が見られない最大量であり、上図は量のイメージを持っていただくための参考です。
ヒトに対して健康影響を及ぼさない量の目安としてADI(一日摂取許容量)が定められています。

ご参考: 急性毒性(数値が大きいほど急性毒性が低い)で比較すると下記の表となり、ソルビン酸の急性毒性は、広く使用されている他の食品添加物や食塩と同程度かやや低いことがわかります。

急性毒性(半数致死量)
ソルビン酸7.4〜12.5g/kg
グリシン7.9g/kg
酢酸ナトリウム3.5g/kg
重曹4.3g/kg
食塩4.0g/kg
(単位:物質重量g/ラット体重kg)

※急性毒性試験は、いろいろある安全性試験の一つです。無毒性量やADI(一日摂取許容量)は様々な安全性試験の結果から求められており、急性毒性試験の結果のみから決められることはありません。
※半数致死量は、実験動物の体重あたりの物質重量で表され、数値が大きいほど急性毒性が低いことを示します。

http://www.ueno-fc.co.jp/foodsafety/c_7.html#q41
57.「保存料の安全性」のページで例に出ている、「グリシン」、「酢酸Na」、「重曹」、「食塩」とはどんなものですか?    

「グリシン」は、たんぱく質を構成するアミノ酸の一種であり、長年の食経験があります。日持向上剤や調味料として使用される食品添加物です。

「酢酸Na」は、pH調整、風味の向上、日持向上などの効果があり、pH調整剤、酸味料、日持向上剤などとして使用されます。

「重曹」は炭酸水素ナトリウムのことで、膨脹剤としてお菓子作りなどで使用されるほか、かんすい、pH調整剤として使用されることもあります。

「食塩」は家庭にある食塩のことです。食品添加物ではありません。

参考:「改訂新版よくわかる暮らしのなかの食品添加物」谷村顕雄監修、光生館(2007)

1633とはずがたり:2015/11/12(木) 19:27:21
社名は「伊藤ハム米久HD」=持ち株会社、社長は宮下氏
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201511/2015110600866

 伊藤ハムと米久は6日、経営統合で2016年4月に発足させる持ち株会社の名称を、「伊藤ハム米久ホールディングス(HD)」にすると発表した。社長には米久の宮下功社長が就く。伊藤ハムの堀尾守社長は代表権のない会長に就任する。統合で基本合意した9月時点では、社長に堀尾氏が就く予定だった。
 堀尾氏は6日、大阪市内で記者会見し、新経営体制について「10年、15年先を見据え、新しいリーダーシップの下でのスタートがより望ましいと判断した」と述べた。
 HDの本社は東京都目黒区に置く。傘下に入る伊藤ハム社長には柴山育朗常務が昇格し、米久社長には御園生一彦伊藤ハム常務が就任する。(2015/11/06-19:42)

1636荷主研究者:2015/11/15(日) 16:09:01

http://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/168406.html
2015/11/7 08:12 静岡新聞
焼津水産化学、国内生産拠点再編へ 3工場に集約

 焼津水産化学工業は6日、2016年3月末に榛原工場(牧之原市)を閉鎖し、主要生産拠点を現在の6カ所から3カ所に再編する方針を決めた。事業構造改革の一環で、掛川(掛川市)、大東(同)、焼津(焼津市)の3工場に集約する。

 榛原工場は昨年来、掛川工場に生産機能を移管中で、残りの機能も同工場などに移す。従業員約10人は配置転換する。土地や建物は売却予定。

 9月末に香辛料の生産を停止した静岡工場(静岡市駿河区)も今後売却する。一部の香辛料生産は残し、愛知県の企業に委託する。

 調味料の生産を停止した吉田工場(吉田町)は生産委託予定の牧之原市の企業に、OEM生産を停止した大東工場の医療栄養食専用棟は、愛知県の企業にそれぞれ賃貸する。

 今後は収益性の高い機能性食品や調味料生産のほか、女性向け美容商材などの新事業に注力する。山本和広社長は同日の会見で「事業の選択と集中を進め、高付加価値製品の開発に努める」と述べた。

 同日発表した2015年9月中間連結決算は、原材料価格の上昇や販売促進費の増加などで経常利益が50・1%減の2億9700万円、純利益が46・2%減の1億9500万円だった。売上高は0・1%増の96億9800万円だった。

1637とはずがたり:2015/11/18(水) 23:22:49
>加工肉市場の7割は日本ハム、伊藤ハム、プリマハム、丸大食品が占めている
>この4大メーカーに共通しているのは、一部で保存料を使わない製品も出しているが、基本的に「無添加」を売りにしないこと
少なくとも亜硝酸ナトリウムだけでも使わないように努力するメーカー出てこんのかねぇ。。

>無添加のハムやベーコンの生産を開始した和歌山県金屋町の農業生産法人「蒼生舎」という業者がある。ここの加工肉部門は長いこと赤字経営を余儀なくされた。その理由は「添加物」以外の何物でもない。
>『同社では、結着剤や発色剤などの添加物は「カルシウムの吸収を阻害したり発がん性の疑いがあったり、と健康を損なう恐れがある」と、いっさい使わない。このため、常に新鮮な肉を使わなければならず、ロスも多い
>亜硝酸ナトリウムは着色料であると同時に保存料でもある。それを使わないというのなら、衛生管理を徹底しなければいけない。これに加えて、輸入冷凍肉を使うのに必要不可欠な結着剤も使わないとなれば歩留まりが悪化する

>そもそも、WHOは「ハムやベーコンを食ったらガンになる」とは一言も言っていない。…細かい程度はわからないが、発がん性があるよというわけで、そこで「容疑者」として挙げているのが、「加工や調理の過程で生成される化学物質」だ。名指しはされぬものの、これが「亜硝酸ナトリウム」だというのは容易に想像できる。

>IARCが「加工肉は化学物質がクサい」と暗に示唆したのだから「添加物ってどうなのさ」という話題になるべきところを、いつの間にやら「ソーセージやベーコンでがんになるなんて極端な話、みなさん信じられますか?」という二者択一の議論へとミスリードされているのだ。
>実際に、加工肉業界も明らかにそれを意識していたフシがある
>批判をしているわけではない。リスキーな話題に真正面から向き合わないというのは、立派な広報戦略のひとつだということが言いたいのだ
いやここは批判しても良いとこだろ(;´Д`)

ハム業界の逆襲でうやむやに…加工肉発がん性問題の真相
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E3%83%8F%E3%83%A0%E6%A5%AD%E7%95%8C%E3%81%AE%E9%80%86%E8%A5%B2%E3%81%A7%E3%81%86%E3%82%84%E3%82%80%E3%82%84%E3%81%AB%E2%80%A6%E5%8A%A0%E5%B7%A5%E8%82%89%E7%99%BA%E3%81%8C%E3%82%93%E6%80%A7%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%AE%E7%9C%9F%E7%9B%B8/ar-BBn8eVP
ダイヤモンド・オンライン
窪田順生
13 時間前

ウィンナーの販売が2割減!「加工肉に発がん性」は本当か?
 10月26日、世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)が、ハムやベーコン2〜3枚分(50グラム)を毎日食べ続けると、がん発症率が18%高まるというデータを示し、「ヒトに対して発がん性がある」という評価を公表したのは記憶に新しいが、今度はお歳暮商戦が目前に迫った大手加工肉メーカーが、相次いで「ネガ情報に対するカウンター」を打ち出している。

 まず、口火を切ったのは業界トップの日本ハム。末沢寿一社長は10月30日の決算会見で、「基本的に日本人の摂取量では問題ない」という原発事故後の政府答弁のような表現で安全性を強調、国内研究機関の調査を引き合いに出し、発がん性は確認されていないと反論をした。

 丸大食品もこれを援護射撃するかのように今月10日の決算会見で、IARC公表直後の数日、ウインナーの販売が2割ほど落ちたことを明かし、科学的根拠のない風評によって営業妨害をされる「被害者」という立場を強調した。

 北米食肉協会(NAMI)はIARCの発表を、望む結論に誘導していると厳しく批判するだけではなく、「IARCが発がん性がないと断言するのは、ヨガのパンツくらいだ」などとコケにしている。それに比べるとかなり控えめな反撃だが、言葉の端々からも「世間知らずの学者がバカな研究結果を公表したせいで大迷惑だよ」という怒りが伝わってくる。

1638とはずがたり:2015/11/18(水) 23:23:00

 そんなムードは当然、メディアの論調にも色濃く反映されている。

「加工肉に発がん性」評価、情報の見方には注意が必要(朝日新聞11月19日) 「加工肉に発がん性」 WHOが火消し、「ソーセージ大国」は激怒(FNNニュース11月13日)

 こういう報道を見るたび、毎日ベーコンやらソーセージやら、なにかしらの加工肉を食している身としては「ですよねえ」と胸をなでおろしているのだが、そういう個人的嗜好を差っ引いて、ここまでの論調を客観的に振り返ってみると、加工肉業界側の緻密な「広報戦略」の存在に気づく。

 どのようなものかというと、IARCの公表に対してただ闇雲に反論をするのではなく、微妙な「論点ずらし」をおこない、時間が経過するにつれてまったく異なる話題へ見事にすり替えるという戦略だ。

IARCの公表の真意は一体どこにあるのか?
 そもそも、WHOは「ハムやベーコンを食ったらガンになる」とは一言も言っていない。ややこしい話になるが、全世界で約800ある研究論文や科学文献などを精査してみると、「ヒトに対して発がん性がある」と評価するのが妥当だと述べているのに過ぎないのだ。

 細かい程度はわからないが、発がん性があるよというわけで、そこで「容疑者」として挙げているのが、「加工や調理の過程で生成される化学物質」だ。名指しはされぬものの、これが「亜硝酸ナトリウム」だというのは容易に想像できる。

 加工肉が黒ずむのを避けて美味そうな艶を出す発色剤「亜硝酸ナトリウム」単体は発がん性物質などではない。ただ、魚などに含まれるアミン類と反応すると発がん物質となるという研究もあって、1970年代から加工肉批判の根拠とされている。そんなトラディショナルな疑惑をIARCが蒸し返しているのは、牛肉や豚肉という「加工前の肉」が「発がん性がある」と評価されていないことが大きい。要は、肉に問題がないのなら、加工時につけられる添加物がクサいという消去法である。

 こういうIARC公表の「真意」を受け取れば、普通の感覚では「添加物」に関心がいく。しかし、どういうわけかほとんどのメディアが「公表結果を鵜呑みにするな」とか「業界は猛反発している」などというポジショントークに終始しているのだ。ぶっちゃけ、かなり不自然だと言わざるをえない。

 いやいや、それは「加工肉=添加物」だから、わざわざ改めて添加物問題を取り上げないのよと考える人もいるかもしれないが、添加物を使わない「無塩せきハム」や、「無添加ソーセージ」も世の中にはちゃんと流通しており、立派に市民権を得ている。たとえば、信州ハムという中堅企業が販売する無添加ハムシリーズ「グリーンマーク」などは、IARCの発表が出る少し前、誕生40周年を迎えている。

 そういう市場の現実や消費者の健康志向をふまえれば、「添加物」の是非を問う記者がひとりくらいたっていいのだが、みなさん気持ちがいいくらいにスルーしている。なかには、「食事はバランスが大事」とか本題とあまり関係のない結論へ誘導するメディアもある。

 つまり、IARCが「加工肉は化学物質がクサい」と暗に示唆したのだから「添加物ってどうなのさ」という話題になるべきところを、いつの間にやら「ソーセージやベーコンでがんになるなんて極端な話、みなさん信じられますか?」という二者択一の議論へとミスリードされているのだ。

 実際に、加工肉業界も明らかにそれを意識していたフシがある。業界団体の日本ハム・ソーセージ工業協同組合が出した「加工肉に関するIARCの発表について」というステートメントでも、国立がん研究センターの研究成果なども引き合いに出して安全性を強調しているものの、そこには「化学物質」や「添加物」という文言は一切登場しない。これは平時の加工肉業界の姿勢から考えると、かなりしっくりこない。

添加物の安全性には触れず「肉は安全」と論点をすり替えた
 というのも、添加物問題は業界にとってハナから語る必要のないちっぽけな問題なのかというと、決してそうではないからだ。同じく加工肉メーカーの9割が会員になっている業界団体、一般社団法人日本食肉加工協会の事業報告書によれば、業界は年2〜3回ライフスタイル誌に記事広告を出しているのだが、平成25年・平成26年度は以下のテーマがある。

「添加物の安全性、栄養価、歴史についての紹介とレシピ(ハムを使ったおもてなし料理)」 「添加物の安全性、栄養価、飾り切りの紹介とレシピ(ソーセージと野菜を使った子供が喜ぶ料理)」

1639とはずがたり:2015/11/18(水) 23:23:14

 つまり、平時の加工肉業界では「化学物質」というのは安全性を訴求すべき最重要イシューであるにもかかわらず、それにケチをつけてきたIARCに対する反論では、添加物の「て」の字も出さず、しらばっくれているわけだ。この矛盾する行動から導き出される答えはひとつしかない。今回、加工肉業界としては批判に真っ向から反論をするのではなく、「論点ずらし」という戦略をとっているということだ。

 これと関係があるのか定かではないが、業界トップも奇妙なメッセージを発している。先ほど、日本ハムの末沢寿一社長が決算会見で、加工肉の安全性を強調したと述べたが実はその時にこのようにことをおっしゃった。

「消費者はびっくりされたと思う。 お肉は体に良いということを訴えていく」

 肉が体に悪いなどとは、誰も言っていない。にもかかわらず、なぜこういう唐突な話題の広げ方をしたのか。真意はご本人しかわからないことではあるが、トップ広報のテクニックのひとつに、「木は森に隠せ」ではないが、論点を広げることで、リスキーな話題からメディアの目をそらさせるという話法があるのは、紛れもない事実だ。

 批判をしているわけではない。リスキーな話題に真正面から向き合わないというのは、立派な広報戦略のひとつだということが言いたいのだ。加工肉業界の歴史を振り返ってみても、「論点ずらし」によって業界の危機を回避してきたということがある。

 それは「手造りソーセージ」問題だ。

 覚えている方は少ないだろうが、実は今から30年ほど前の大手メーカーのソーセージやらベーコンのパッケージには「手造り」という表記がよくなされていた。

 自然志向や高級志向の消費者に訴求するためで、古くは57年ごろからおこなわれていたが、80年代には一気に火がつき、「手造りハム」「手造りソーセージ」という表示にしたおかげで、売上高も2倍になったという話が珍しくなかった。

 そこへ87年ごろから消費者団体が「添加物を使って工場で大量生産しているのだから不正表示だろ」と批判を展開。この背景には、亜硝酸ナトリウムががんを引き起こすなんて研究がちょいちょい発表され、一部消費者から添加物が問題視されてきたということが大きい。

 売れ筋である「手造り」路線を続けたいのなら、添加物問題に取り組むべきではないか――。そんな消費者団体のストレートな訴えを、業界はすばやく身をかわして流す。伊藤ハムの「手造りバイエルン」を皮切りに、大手メーカーが「手造り」の表記を取りやめていくのだ。

 それだけではない。添加物の安全性に注目が集まりそうになるや、「そもそも手造りとはなんでしょうか」という見事な「論点ずらし」を展開していく。たとえば、ある大手メーカー幹部は、全国紙で以下のような熱弁をふるった。

「本当ならもっと機械化できる技術力がありながら、『手づくり』品の場合は、そこまでの機械化を避けている。衣料品でも、ミシン縫いなのに『手づくり』を謳うし、他の食品も同様だ。『手づくり』を無添加と解するのは短絡的すぎる。発色剤さえも使ってはダメとなったら、ハムじゃなくて焼き豚、肉だんごになってしまいますよ」(朝日新聞1987年8月24日)

「手造り」路線にこだわればメーカーは赤字に
 その後、公正取引委員会の指導によって、日本食肉加工協会が「ハム・ソーセージ類の表示に関する公正競争規約及び同施行規則」をまとめて、協議会を立ち上げ、「手造り」「手造り風」を冠する加工肉の定義がこのようになされた(平成23年2月10日時点)。

1640とはずがたり:2015/11/18(水) 23:23:33
>>1637-1640
ア/良質の原料肉を使用し、食塩等を加えて長期間(発色剤を使用したものにあっては、ハム類については7日間以上、べーコン類については5日間以上、ソーセージ類については 3日間以上)低温で漬け込み熟成させたものイ/自動化された機械又は装置を用いないものウ/結着材料を含まないものエ/調味料、結着補強剤、発色剤、酸化防止剤及び香辛料抽出物以外の食品添加物を含まないもの

 これによって大手加工肉メーカーは添加物問題と真正面から向き合うことなく、「脱・手造り」へのソフトランディングに成功したのだ。

 このような話を聞くと、「手造り」という表記で売れることは実証済みなのだから、単に上の条件に合った商品を作って売ればよかったんじゃないのと思うかもしれないが、それは大手メーカーにとって到底受け入れられる話ではない。

 たとえば、このルールが定められてからほどなく、無添加のハムやベーコンの生産を開始した和歌山県金屋町の農業生産法人「蒼生舎」という業者がある。ここの加工肉部門は長いこと赤字経営を余儀なくされた。その理由は「添加物」以外の何物でもない。

『同社では、結着剤や発色剤などの添加物は「カルシウムの吸収を阻害したり発がん性の疑いがあったり、と健康を損なう恐れがある」と、いっさい使わない。このため、常に新鮮な肉を使わなければならず、ロスも多い。ハム・ソーセージ加工部門は八年前にスタートしたが、いまだに赤字。無添加製造に加え、原料が自家豚に限られるため大量生産できず、製造コストも通常の市販品の二、三倍はかかってしまうからだ。』(大阪読売新聞2002年3月6日)

 亜硝酸ナトリウムは着色料であると同時に保存料でもある。それを使わないというのなら、衛生管理を徹底しなければいけない。これに加えて、輸入冷凍肉を使うのに必要不可欠な結着剤も使わないとなれば歩留まりが悪化する。これらのコストアップが経営に重くのしかかるのだ

「発がん」バトルは今後も続く4大メーカーの次の一手に注目
 添加物を使わなければ、技術的には「高くて安全な加工肉」はつくれる。しかし、それでは消費者が求める「安くておいしい加工肉」は実現できない。それはマスマーケットで生き馬の目を抜く熾烈な競争を繰り広げる大手メーカーにとってはありえない選択なのだ。そんなビジネスモデルの根幹を揺るがすような危機的状況を、巧みな広報戦略で脱することができた要因は、業界というより大手メーカーの「強さ」以外の何物でもない。

 加工肉市場の7割は日本ハム、伊藤ハム、プリマハム、丸大食品が占めているのだが、この4大メーカーに共通しているのは、一部で保存料を使わない製品も出しているが、基本的に「無添加」を売りにしないことである。

 少子高齢化で国内市場がシュリンクしている業界も多いが、国内加工肉業はこの3年、微増ながらも成長を続けている。4大メーカーは2015年9月中間決算でも、牛肉や豚肉の価格上昇の影響で全社売上高が前年同期を上回っている。このような安定的な成長は、「添加物」なくして実現できない。

 そのビジネスの根幹を脅かしたのがIARCだったわけだが、情報戦に関して一枚も二枚も上手な加工肉業界にかなうわけがない。「加工や調理の過程で生成される化学物質」という論点をうやむやにしただけではなく、IARCへの不信感を人々へ植え付けて返り討ちにした。

 とはいえ、IARCが「信頼のおける研究が多数ある」と評価したことからもわかるように、加工肉と「がん」を結びつける研究者はまだまだ多く、第2、第3の攻撃も予想される。今回のような「論点ずらし」がいつまでも通用するとは限らない。そうなると、加工肉によって寿命が延びたとか、がんとの因果関係はないというエビデンスの積み重ねが重要だが、これはIARCへ向けた批判がそのままブーメランになり泥仕合になる恐れもある。

 現時点では夢物語だが、将来的にはどこかのタイミングで、信州ハムなどが幅を利かせる「無添加市場」へ打って出るという産業構造の転換もありえるのではないか。

 加工肉4大メーカーの次の一手に注目したい。

1644とはずがたり:2015/12/09(水) 16:34:12
2015年06月23日 21時10分 更新
サントリー「モルツ」が販売終了 「ザ・モルツ」に
モルツからザ・モルツへ。プレミアムモルツより40円安いです。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1506/23/news131.html

 サントリービールは6月23日、ビールの新製品「サントリー ザ・モルツ」を発表しました。店頭想定価格は350ミリリットル缶で220円。9月8日から全国で販売します。ザ・モルツの販売に伴って、現行の「モルツ」は販売終了となります。

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ザ・モルツ
 現行のモルツがさっぱりシンプルな味わいなのに対し、ザ・モルツは「うまみ」を押し出した味わいになっています。チェコおよび周辺国で収穫・製麦されたダイヤモンド麦芽を用い、苦みとコクとほのかな甘みが複層的に感じられるビールに仕上げているそう。

 2014年度のモルツの売り上げが年間419万ケースだったのに対し、ザ・モルツでは12月までに200万ケース、年間で約600万ケースの販売を目標としています。

 サントリーのビールは現在、高級ラインの「ザ・プレミアム・モルツ」と普及価格帯のモルツの2ブランドが中心ですが、主力はザ・プレミアム・モルツ。普及価格帯の売上を伸ばすことで、発泡酒や新ジャンルをも含めたビール市場全体でのシェア拡大を目指しています。「ビール類のシェアは昨年(2014年)14.5%。これを2020年には20%に伸ばしたい」(サントリービール)

1645とはずがたり:2015/12/09(水) 16:34:24
>>1596>>1599

2015年10月3日(土)
サントリー「ザ・モルツ」で仕掛ける仁義なき戦い
http://president.jp/articles/-/16326
PRESIDENT Online スペシャル

新商品で上位2社への宣戦布告!?

サントリービールは9月日8日、1986年から販売してきたビール「モルツ」の後継商品「ザ・モルツ」を発売した。国内ビール市場で各社が主戦場に据える「スタンダード・ビール」と呼ばれる中級品の新商品であり、ほぼ30年ぶりの全面刷新は同社の並々ならぬ意気込みを感じさせる。これは同時に、アサヒビール、キリンビールの上位2社に対する宣戦布告でもある。

スタンダード・ビールのジャンルは、アサヒの主力商品でシェアトップを独走する「スーパードライ」、キリンの「一番搾り」「ラガー」、さらにサッポロビールの「黒ラベル」がひしめき合う激戦区だ。サントリーは高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ」が好調で、ビール類全体で第3位に浮上した。

しかし、ビール類総市場で4割を占めるスタンダード・ビールにおいてはサッポロの後塵を拝し、シェア11%の4位に甘んじており、新商品投入により、上位3社に挑戦状をたたきつけた格好だ。それを裏付けるように、ザ・モルツの投入と同時に放映開始したテレビCMが極めて挑戦的と取り沙汰され、話題をさらっている。

このCMは、ダンスユニット「EXILE?TRAIBE」を起用し、カウンターバーでの「ドライに生きてて楽しい?」との会話の後に、「ドライに生きて、楽しいか。」との文字が大きく表れる。これは、スーパードライに喧嘩を売ったとの評が専らだ。ザ・モルツがコクやうまみにこだわり、辛口でキレを重視するスーパードライを完全に意識した点でも、それがうかがわれる。

しかし、それだけにとどまらない。ザ・モルツの商品パッケージに表示された「100%ビール」の文字は、キリンが100%麦芽への転換により、トップ独走のスーパードライの切り崩しにかかった一番搾りに対しても対抗心をむき出しにしたとの受け止め方も可能となる。

新商品投入は酒税見直しを先取りか

サントリーは創業者、鳥井信治郎による「やってみなはれ」精神を受け継ぎ、1963年にビール事業に本格参入し、45年目の2008年に悲願の黒字化を達成した。同年にはサッポロをおさえてシェア3位に浮上し、その後は勢いに乗っている。

ザ・モルツ投入に当たっては、「スタンダード・ビール市場に挑戦する」(サントリービールの山田真二常務)と、年内に旧モルツの1.4倍の200万ケース(1ケース=大瓶20本換算)、20年に1000万ケースの目標を掲げ、悲願のシェア20%獲りへの弾みを付けたい意向だ。その本気度は、挑戦的なCMによるセンセーショナルなデビューでも伝わってくる。

同時に、この時期に、主戦場のスタンダード・ビール市場に新商品で攻勢をかけるサントリーの思惑も垣間見られる。政府・与党は年末にかけた来年度税制改正に向け、今後、ビール類の酒税見直しの議論を本格化する。議論の方向としては、昨年、消費税率再引き上げとからんで棚上げされた、「ビール」「発泡酒」「第3のビール」によって異なる税率の一本化が焦点となり、税率の高いビールの税率引き下げが議論される見通しだ。

ザ・モルツの投入はこれを先取りし、ビール回帰への流れを呼び込もうというサントリーの戦略とも受け取れる。半面、縮む一方のビール市場はゼロサム・ゲームの様相が濃く、ハイボールのブームを作り上げるなどマーケティング力で定評のあるサントリーの攻勢は、スタンダード・ビール市場に波風を立てるだけで、大手4社による肉弾消耗戦を助長するだけとの見方もある。

売られた喧嘩は買うよりないのがビール業界の常であり、サントリーの宣戦布告によって、ビール業界の「仁義なき戦い」は再び火蓋を切って落とされた。

1646とはずがたり:2015/12/09(水) 16:35:44

そんな事があったとわ。。
>1928年(昭和3年)、当時の寿屋は横浜にビール工場を持つ日英醸造(カスケードビール)を買収、ビール事業に進出する。「赤玉ポートワイン」で儲けた資金をもとに、大正期にウイスキー事業を始めていたが、信治郎は、仕込みから商品化まで時間のかかるウイスキーと、製造期間の短いビールの2本柱による経営を考えていた。…信治郎はカスケードビールを「オラガビール」と商品名を変えて値下げをし、さらには得意の宣伝攻勢をかけることでヒット商品に育て上げた。ところが危機を感じた大手メーカーが、自社の瓶がオラガビールに使われていると裁判を起こし、寿屋は敗訴する。こうなると新興メーカーは厳しい。

売り上げ好調なのに味を変えた プレミアムモルツの「現状打破」
いまに生きる「やってみなはれ」①
https://boss-online.net/issue-2015-01/article-528
ビールへの佐治敬三の思い

サントリーの主力ビールである「ザ・プレミアム・モルツ」は、2003年の本格発売以来、一貫して、売り上げを伸ばし続けている。

ビールや発泡酒、第3のビールなど、いわゆるビール類には毎年たくさんの種類の新商品が発売されている。しかしその中から定番商品となるのはごくわずか。ましてや右肩上がりで伸びているのは極めて珍しい。

プレモルの躍進によって、ビール4社の業界地図にも地殻変動が起こった。4位が定位置だったサントリーが、サッポロを追い抜き3位に浮上。しかも事業開始以来の悲願だった黒字化も果たした。プレモルはサントリービール史上の一大エポックとなった。

サントリーがビール市場に参入したのは1963年4月のこと。しかしそこから遡ること35年。第1次ビール進出があった。それはまさに創業社長である鳥井信治郎の「やってみなはれ」の具現化だった。

1928年(昭和3年)、当時の寿屋は横浜にビール工場を持つ日英醸造(カスケードビール)を買収、ビール事業に進出する。「赤玉ポートワイン」で儲けた資金をもとに、大正期にウイスキー事業を始めていたが、信治郎は、仕込みから商品化まで時間のかかるウイスキーと、製造期間の短いビールの2本柱による経営を考えていた。

信治郎はカスケードビールを「オラガビール」と商品名を変えて値下げをし、さらには得意の宣伝攻勢をかけることでヒット商品に育て上げた。ところが危機を感じた大手メーカーが、自社の瓶がオラガビールに使われていると裁判を起こし、寿屋は敗訴する。こうなると新興メーカーは厳しい。

しかもウイスキー事業は相変わらず大量の資金を食い続けている。そこでやむなく信治郎は、ビール事業の売却を決意する。サントリービールの最初の挫折だった。

ビール事業復活に執念を見せたのは2代目社長の佐治敬三だった。しかし63年に再参入を果たしたものの、当時の市場はキリン、サッポロ、アサヒの寡占状態にあり、そこにサントリーが割って入るのは至難の技だった。67年には「純生」を発売、火入れしたラガービール全盛だった時代に生ビール旋風を起こしたものの、上位3社を脅かすには至らなかった。…

1647荷主研究者:2015/12/12(土) 23:57:12

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00365295?isReadConfirmed=true
2015年11月20日 日刊工業新聞
日清オイリオ、円安・TPPに備え 国内油脂コスト削減加速

生産・物流など各方面でコストダウンを進める(横浜磯子事業場)

 日清オイリオグループは国内油脂事業のコストダウンを加速する。同社は円安・原料高に対応し、2015年度末に12年度比30億円のコストダウンを目標に、共同配送による移動費用削減、主力工場の横浜磯子事業場(横浜市磯子区)での生産性向上などに取り組んできた。しかし、加工油脂やファインケミカル事業に比べ国内油脂の収益改善がなかなか進まず、環太平洋連携協定(TPP)の関税撤廃で価格引き下げ圧力も予想されるため、将来に備えコストダウン目標を上積みする。

 上積み額の具体額は検討中だが、10億円以上になるとみられる。TPPで関税撤廃が決まった大豆油や菜種油、コメ油などは関税率自体は小さく、輸入品が増えても家庭向けは商品ブランド力や高付加価値で対抗できるとみている。しかし「業務向けは価格低下圧力が強まる」(今村隆郎社長)としている。

 さらに牛肉・豚肉関税の引き下げや飼料米へのシフトにより、配合飼料向けのミール価格が下がる事態も想定される。このため、物流構造改革や経費、業務構造改革など聖域を設けずに各方面でコストダウン策を立案・実行する。

 製造では磯子、堺の事業所で精製・圧搾・抽出などの専用ラインを持つ強みを活用。大豆、菜種などの国際相場変動に応じて好採算の方を集中生産し、利益率を高める。

 物流では味の素やハウス食品グループなど他社とも協力し、共同配送を推進。業務ではiPadなど携帯端末の活用でワークスタイルバランスと効率向上を両立させる。

(2015年11月20日 建設・エネルギー・生活2)

1650とはずがたり:2015/12/22(火) 17:59:21
>>1643だと好調とあるけどその後急失速したらしい。大丈夫か??

>既にプレミアム価格帯の商品を持ちながら、同ブランドでスタンダード価格帯の商品を後から投入するのは異例中の異例。
ザ・モルツはモルツの後継だし事実誤認がある記事の様でもあるけど。

サントリー「ザ・モルツ」大失速!安売り・大宣伝でも売れない
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%80%8C%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%84%E3%80%8D%E5%A4%A7%E5%A4%B1%E9%80%9F%EF%BC%81%E5%AE%89%E5%A3%B2%E3%82%8A%E3%83%BB%E5%A4%A7%E5%AE%A3%E4%BC%9D%E3%81%A7%E3%82%82%E5%A3%B2%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84/ar-AAg5IYN
ダイヤモンド・オンライン
週刊ダイヤモンド編集部

 11月上旬、大手小売りチェーンの一部店舗から、サントリービールの大型新商品「ザ・モルツ」がひっそりと消えた。

 今年9月、サントリーはスタンダードビール市場への本格進出を宣言し、満を持して「ザ・モルツ」を投入。テレビCMには人気ダンスユニットの「EXILE TRIBE」を起用するなど、大量の広告投資と低価格攻勢でビール売り場を“ジャック”した。

 ところが、発売当初こそコンビニエンスストアやスーパーマーケットの店頭をにぎわせたものの、11月以降「ザ・モルツ」の販売数量は急失速。「もう、ベンチマークする必要性はない。戦況は平常運転に戻った」とある競合メーカー幹部は言い切る。

 別の競合メーカー幹部も、「鳴り物入りの新商品だっただけに、正直、ほっとしている」と、安堵した表情で本音を漏らす。

 サントリーへの打撃は甚大だ。ただでさえ、アサヒビールやキリンビールを凌ぐ破格の安値をスーパーに提示。「われわれが、スーパーの特売商品として350ミリリットル缶の6缶パックを1000円で売るところを、サントリーは平気で960〜970円で売っている」(競合メーカー関係者)状況だ。

 これだけのマーケティングコストを投じているにもかかわらず、販売数量が伸び悩んでいる。サントリーは「5年後に年間1000万ケースを狙う」と意気込むが、現実には達成が難しい状況に追い込まれている。

12年連続販売増に暗雲か
 それだけではない。「実は、サントリーが抱える悩みはもっと深い」と同社幹部は漏らす。「スタンダードビール『ザ・モルツ』の失速が、虎の子の『ザ・プレミアム・モルツ』のブランドイメージを毀損するリスクがある」(同幹部)というのだ。

 そもそも、既にプレミアム価格帯の商品を持ちながら、同ブランドでスタンダード価格帯の商品を後から投入するのは異例中の異例。「『ザ・モルツ』不調のイメージが、『プレモル』へ悪影響をもたらしかねない」と競合のマーケティング担当者も指摘する。

 2003年の発売から11年連続で販売数量増を達成してきた「プレモル」だが、「今年は更新できるか微妙な状況だ」(サントリー関係者)。となれば、「ザ・モルツ」の不調が、サントリーのビール事業全体へまん延しかねない。

 「ザ・モルツ」の投入プロジェクトは、新浪剛史・サントリーホールディングス社長の“肝いり”で進められたもの。社内の批判が新浪社長に集中し、求心力が低下する恐れもある。

 サントリーは12月上旬から「プレモル」の味を2年9カ月ぶりに刷新する。新プレモルで連続販売数量増を死守できるか。ビール事業の先行きを左右する正念場の師走となりそうだ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 泉 秀一)

1651荷主研究者:2015/12/26(土) 21:16:31

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/11/26-22677.html
2015年11月26日 化学工業日報
水澤化学 食用油の劣化抑制剤を拡販 生産能力5割増

 水澤化学工業(東京・中央区、澤田宏社長)は、揚げ物に使われる食用油の劣化抑制剤の販売に力を入れる。同剤は食品添加物の二酸化ケイ素などが原料。残留した脂肪酸や色素を吸着し、食用油を長持ちさせる。食品加工メーカーやスーパー、飲食店を中心に需要が伸びており、約1.7億円を投じて自社工場の生産能力を5割増強した。食品関連分野では調理コストや環境負荷低減の取り組みが進展している。食用油の延命化につながる吸着剤で市場ニーズを取り込む。

 【写真】吸着剤「ミズカライフ」(左)と昨年設備増強を実施した中条工場(新潟県胎内市)。

1653とはずがたり:2015/12/30(水) 08:34:35

2015.12.29 11:59
アサヒ、米飲料大手を買収へ 500億円規模に
http://www.sankei.com/economy/news/151229/ecn1512290016-n1.html

 アサヒグループホールディングス(HD)が米飲料大手、トーキングレイン(ワシントン州)を買収する方向で検討していることが29日、分かった。健康志向の高まりで世界的に需要が増加するノンカロリー炭酸飲料市場を取り込み、海外事業を強化する狙いがある。買収金額は500億円規模になる見通しだ。

 トーキングレインは、1987年に米シアトルで創業。米国を中心に主力のノンカロリーの炭酸水「スパークリングアイス」などを展開している。

 日本国内の飲料市場は人口減少などの影響で大きな成長が見込めない状況にある。アサヒは、平成23年にマレーシア、25年にインドネシアの飲料会社をそれぞれ買収し、海外展開を進めてきた。ただ、売上高に占める海外事業の比率は1割強にとどまり、3割台に達したキリンHDとサントリーHDに出遅れていた。

 「今後は巨大マーケットの欧米への投資を拡大する」(アサヒ首脳)方針で、欧米地域での買収戦略を加速させる見通し。今回の検討はその一環となる。

 アサヒは29日、トーキングレインの株式取得を含め、新たな資本業務提携についてさまざまな可能性を検討しているとした上で、「現時点で決まった事実はない」とのコメントを発表した。

1655とはずがたり:2016/01/07(木) 10:05:01
マヨネーズの賞味期限、2か月延長…キユーピー
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160106-OYT1T50091.html?from=yartcl_outbrain1
2016年01月06日 18時18分

 キユーピーは6日、「キユーピーマヨネーズ」の一部と、カロリーを抑えた「キユーピーハーフ」の賞味期限をこれまでより2か月延ばし、12か月にすると発表した。

 3月以降に出荷する50グラム〜450グラムの5容量の「キユーピーマヨネーズ」と、1月22日以降に出荷する「キユーピーハーフ」の全商品が対象となる。

 劣化の原因となる酸素を減らす新製法を導入するなどし、賞味期限を延ばしても風味や味が落ちないことを確認したという。賞味期限を延ばすことで、家庭での食品廃棄を減らすことにもつなげる。

1656とはずがたり:2016/01/15(金) 20:05:13
| 2016年 01月 15日 16:41 JST
キリンがSABミラー傘下買収なら協力=サンミゲル社長
http://jp.reuters.com/article/san-miguel-sabmiller-idJPKCN0UT0L8

[マロロス(フィリピン) 15日 ロイター] - フィリピンの複合企業サンミゲル(SMC.PS)のラモン・アン社長は15日、キリンホールディングス(2503.T)が英SABミラー(SAB.L)傘下のビールブランド「ペローニ」と「グロールシュ」の買収を目指すなら協力するとの意向を明らかにした。

アン社長はロイターに対し、傘下のサンミゲル・ビールを通じたペローニとグロールシュの買収に依然として関心があると述べた。既に買収を提案したかどうかは明らかにしなかった。

キリンはサンミゲル・ビールに約50%出資している。

1659とはずがたり:2016/01/23(土) 18:19:06

「クノール カップスープ」29品目を値上げへ 味の素
http://www.asahi.com/articles/ASJ1Q3S2ZJ1QULFA00M.html
2016年1月22日22時38分

 味の素は22日、「クノール カップスープ」シリーズの29品目の価格を、4月1日の納品分から約4〜8%引き上げると発表した。円安の影響で、輸入しているコーンパウダーや野菜の乾燥具材の調達コストが上昇しているため。値上げは1983年以来、33年ぶり。「クノール カップスープ 8袋入り コーンクリーム」の想定価格は税込み460円前後から490円前後になる。

1660荷主研究者:2016/01/31(日) 13:29:57

http://yamagata-np.jp/news/201601/20/kj_2016012000406.php
2016年01月20日10:11 山形新聞
でん六、新工場整備 上山の敷地南側に、来夏稼働めざす

でん六が新工場の整備を計画している蔵王の森工場(中央)の南側敷地。写真左手が国道13号=上山市蔵王の森

 豆菓子メーカーのでん六(山形市、鈴木隆一社長)が、上山市の同社「蔵王の森工場」の南側に新工場を整備することが19日までに分かった。特に加工豆菓子の売り上げを伸ばしており、現在山形市清住町3丁目の本社工場で行っている加工豆菓子の製造ラインを増強する形。新工場整備で、蔵王の森にある工場の総延べ床面積は2倍に拡大する。4月に着工し、来年8月のフル稼働を目指す。

 大規模な新工場の整備は1995年に落成した蔵王の森工場以来22年ぶり。蔵王の森工場がある同社の敷地は約8万6320平方メートルの広さがあり、この中に整備する。

 現在の蔵王の森工場は鉄骨造り2階建てで延べ床面積約9800平方メートル。このほか地下1階・地上3階の管理棟と、物流センターがある。新工場は鉄骨造り3階建てで延べ床面積約9800平方メートル。従来の工場、新工場を合わせると延べ床面積が本社工場より約800平方メートル広く、主力の製造拠点となる。従業員の更衣室などが入る管理棟も西側に増築して1.5倍程度に拡張する。

 完成は来年2月末で、機械設備の移設などを終えて同年8月の全ライン稼働を目指す。新工場稼働を機に省人化、効率化も進める。総事業費はおよそ48億円。

 同社の第62期(2014年4月1日〜15年3月31日)の売上高は前期比6.3%増の198億7930万円。第63期(15年4月1日〜16年3月31日)も、スパイス風味などの種類があるポリッピーや看板商品でん六豆といった豆菓子を中心に売り上げが好調で、決算は過去最高となる約205億円の売上高を見込む。

 鈴木社長は「新しい生産方式も導入したい。将来は現在の1.4倍程度までの生産能力拡大を目指す」と話した。

1663とはずがたり:2016/01/31(日) 20:35:10

アメリカ人どもめ,やっとばかでかさのばかばかしさに気付きよったかw

米炭酸飲料業界、容器小型化で売上減に歯止め
http://jp.wsj.com/articles/SB10116307791432393383204581505280466419442?mod=WSJ_article_EditorsPicks_7
By MIKE ESTERL
2016 年 1 月 28 日 10:55 JST

 米大手炭酸飲料会社は、損失に歯止めをかける方策を見つけた。「量を少なくして値段を高くする」戦略だ。

 データサービス会社ニールセンによれば、2015年(12月26日までの52週)の米国の炭酸飲料の店舗売り上げは量ベースで減少したが、ドル(金額)ベースでは0.1%減の265億9000万ドル(約3兆1500億円)と微減にとどまった。これは2012年以降、最も良い業績だという。

 業界オブザーバーの中には、金額ベースの売上高は昨年、微減ではなくわずかに増加したと考える向きもいる。

 業績が改善したのは、各社が炭酸飲料を「special treat(特別の楽しみ)」としてマーケティングに尽力しているためだ。米国の消費者を小型容量の7.5オンス缶と8オンスボトルに誘導し、オンス当たりの価格を引き上げたのが一因だ。

 コカコーラ社北米担当のサンディー・ダグラス社長は11月の投資家向け会議で、「お母さんたちは子どもにtreat(楽しみ。ここでは炭酸飲料)を与えたいのだが、余りに多く与えるのを好まない」と述べた。

 「量を少なくして値段を高くする」という戦略上のシフトは、2013、14両年を通じ値引きで顧客を呼び戻そうとして失敗したのを反省した動きだ。昨年、販売量は再度減少(ニールセンによれば2.2%減少)し、11年連続の減少となった。これは、顧客が肥満や人工甘味料を懸念していることが背景にある。

 調査会社ギャラップの昨年7月の世論調査によれば、炭酸飲料を避けようと努力していると答えた米国人は60%強となっている。新たな米国飲食摂取ガイドラインは、添加糖分の一日当たり摂取量の上限を約200カロリーとした。20オンスボトルのレギュラーコーク1本よりも40カロリーほど少ない量だ。

 業界リーダーのコーク(コカ・コーラ)は、消費者向けに小型サイズを売り込むのに最も熱心だ。同社は昨年1-9月の比較的小型の容器入りの売上高が15%増加したと述べている。一方、昨年の比較的大型の容器入りの売上高は米国総売上高の約85%にとどまり、2011年の90%を下回っている。店頭でコークを大型容器で買えば、コストは通常の場合少なくなる。

1664とはずがたり:2016/01/31(日) 20:35:25
>>1663-1664
 ライバルのペプシコは、12オンス缶パックと、0.5リットルおよび2リットルボトル(これらは大幅値引きされるのがしばしばだ)の業界全体の売上高は2011年以降、年率2.6%減少していると述べている。同社によれば、比較的小型のパッケージ(オンス量は通常少なめ)は同期間中に年率1.8%増加した。

 アトランタのスーパーマーケット、パブリックスでは、12オンスのコーク缶が12パックで5.29ドル。1オンス当たり3.67セントとなっている。これに対し、7.5オンス缶8パックは3.99ドルで、オンス当たり6.65セントと2倍近くだ。

 ファストフードチェーンは顧客の選好の変化に対して値引きで対応している。

 金融サービス会社エドワード・ジョーンズのアナリスト、ジャック・ラッソ氏は「現在の環境下で値上げするのは注意が必要だ。顧客が節約しているからだ」と述べた。

 しかし、これまでのところ炭酸飲料業界の容器小型化戦略は、大手のコーク、ペプシ、そしてドクター・ペッパー・スナップル・グループ(3社で米炭酸飲料市場の90%を占める)には奏功している。彼らは昨年、炭酸飲料価格を各種機関の推定で2-3%引き上げることができた。通常、値上げされると、割安なプライベートラベル・ブランドが市場シェアを拡大するのだが、昨年はそうではなかった。モルガン・スタンレーによれば、プライベートラベル売上高は3%減少したという。

 ある面で、炭酸飲料業界は20世紀初頭のルーツに戻りつつあると言える。ボトルが通常6オンス前後で、ポップ(炭酸飲料)が「特別な日のための楽しみ」だった時代だ。セブンイレブンがコンビニで32オンスの「ビッグ・ガルプ(がぶ飲みサイズ)」を打ち出したのは1976年になってからだ。

 ここに来て、米国の炭酸飲料愛飲者たちは「消費量を減らしたいが、お気に入りのブランドを今なお楽しんでいる」とドクター・ペッパーのマーティ・エレン最高財務責任者(CFO)は言う。ドクター・ペッパーは今年、7.5オンス缶を全国的に売り出す。12オンス缶に代わるものとして打ち出した8オンス缶の代替だ。7.5オンス缶は1本当たり約95カロリーで、12オンス缶の150カロリーを大幅に下回っている。

 エレン氏は、消費者に「少量で多額を負担してもらう」のは持続可能という現行の考え方を代表しているという。なぜなら、割高であっても、炭酸飲料は依然として「cheap treat(安上がりに楽しめるもの)」だからだ。

1665とはずがたり:2016/02/01(月) 22:19:09

2016.1.9 10:35
アサヒ、欧州老舗ビールブランドの買収検討 総額4000億円規模か
http://www.sankei.com/economy/news/160109/ecn1601090020-n1.html

 アサヒグループホールディングスが、欧州で2つの老舗ビールブランドの買収を検討していることが9日、分かった。対象はイタリアの「ペローニ」とオランダの「グロールシュ」で、来週末にも締め切られる入札に参加するとみられる。国内ビール市場の縮小が続く中、アサヒは海外市場の開拓を急いでおり、欧州2ブランドの買収により、手薄だった欧州事業の強化につなげる狙いだ。

 アサヒのほか、スペインのビール大手マオウ・サンミゲルや、投資会社のKKRやシンベンなども買収に関心を示しており、買収総額は4千億円規模に達するとの見方も出ている。

 ペローニは1846年、グロールシュは1615年に創業した老舗で、いずれもビール世界2位の英SABミラーが保有している。

 SABミラーは昨年11月、ビール世界首位のベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)に買収されることが決まり、独占禁止法に抵触する恐れがある国・地域で資産売却を進めている。

1666とはずがたり:2016/02/01(月) 22:22:56

2016.1.8 05:00
アサヒが王者サントリー抜き首位に 因縁のノンアルコールビール市場で
http://www.sankei.com/economy/news/160108/ecn1601080006-n1.html

 平成27年のノンアルコールビール市場で、アサヒビールがサントリービールを抜いて首位に立ったことが7日、分かった。「ドライゼロ」などを展開するアサヒが前年比約16%増の734万ケース(1ケースは大瓶20本換算)と伸びた一方、4年連続でトップの「オールフリー」を擁するサントリーは約3%減の696万ケースにとどまった。

 ノンアルコールビール市場は健康志向を追い風に伸びているほか、メーカーにとっても利益率が高いことから競争が激しくなっている。両社の間では、ノンアルビールの製法特許をめぐる訴訟も続いている。

1667荷主研究者:2016/02/07(日) 10:59:22

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160121/bsc1601210500017-n1.htm
2016.1.21 06:36 Fuji Sankei Business i.
コカ・コーラ、世界共通の新ブランド戦略 炭酸飲料離れ阻止へ

刷新したコカ・コーラをPRするティム・ブレット社長(中央)ら=20日、東京都港区【拡大】

 日本コカ・コーラは20日、世界共通の新ブランド戦略を展開すると発表した。200以上の国・地域で「コカ・コーラ ゼロ」「ライト」などコカ・コーラブランドを一括して訴求する「ワンブランド戦略」を打ち出すのが柱で、グローバルベースでマーケティングキャンペーンを実施するのは7年ぶり。同日、東京都内で会見したティム・ブレット社長は「今回のキャンペーンを展開することで、必ず成長につなげる」と意欲を示した。

 新ブランド戦略では、世界共通のテレビコマーシャルを放映するほか、コカ・コーラボトルのパッケージも刷新する予定だ。また、販促キャンペーンの一環として、コカ・コーラグループグループマネージャーの助川公太氏は「スーパーマーケットや携帯電話販売店などで年間100万〜200万本のサンプルを配布する」との方針を明らかにした。

 コカ・コーラが新たなブランド戦略を展開する背景には、消費者の炭酸飲料離れが進んでいることがある。健康志向の高まりを背景に、世界的に甘い炭酸飲料の売れ行きが減少している。この傾向は日本国内でも顕著になっている。

 飲料総研によると、国内の炭酸飲料市場は2013年の2億8000万箱をピークに、14年が2億7850万箱、15年が2億7700万箱と減少傾向が続いている。今後についても「炭酸飲料は不健康飲料の代名詞となっており、今後も減少傾向が避けられない」(飲料総研の宮下和浩取締役)と冷ややかな声も少なくない。

 日本コカ・コーラによれば、「ブランドへの好意度は低くないが、コカ・コーラの購買から遠ざかっていたというユーザーが多い」としており、新ブランド戦略の推進でコカ・コーラのてこ入れを図る。

1668荷主研究者:2016/02/07(日) 11:03:24

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00371969?isReadConfirmed=true
2016年1月22日 日刊工業新聞
キリンHD、コスト引き下げ 飲料原料、一括調達

取手工場のビール生産ライン。原料は麦芽由来のモルトとホップだ

 キリンホールディングス(HD)は豪州や南米など海外子会社を持つ強みを生かし、グループ企業のキリンを通じて国内外の飲料原料や容器材料の一括調達を図る。2016年中にまずビール原料のモルトから試験調達、状況や効果をみて17年以降、ビール・飲料の他原料やペットボトル原料の樹脂、缶材のアルミ地金などに拡大する。コストを引き下げ、体力競争の中で生き残る狙い。

 ビール業界では世界1位のベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブが2位の英SABミラーを買収しシェア3割を狙うなど、規模拡大による体力競争の動きが続いている。キリンは国内ビール大手の中では海外展開で先行しており、この利点を生かす。

 海外子会社は豪州ライオンやブラジルキリン、ミャンマー・ブルワリーなどがあり、フィリピンのサンミゲルビールにも半分弱を出資している。ホップは品種や地域ごとに香りが違うため大量調達効果は小さいが、発芽大麦を乾燥したモルトでは利点があるとみて、調達先との契約期間が切れるのを待って、一括契約に切り替える。

 海外子会社との原料価格情報交換はこれまでも行っているが「相場や取引相手に関する情報交換が主で、数量をまとめた調達はしていない」(キリンの原田昌起執行役員調達部長)。

 キリングループが買い付けるモルト数量は年間30万トンに達し、麦芽率が低い発泡酒などがある関係で国内より海外子会社の量が多いという。為替や国際相場の動向も見ながら検討を進める。

(2016年1月22日 建設・エネルギー・生活2)

1672とはずがたり:2016/02/07(日) 17:25:50
日本一の純米大吟醸「獺祭」の逆転発想
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%B8%80%E3%81%AE%E7%B4%94%E7%B1%B3%E5%A4%A7%E5%90%9F%E9%86%B8%E3%80%8C%E7%8D%BA%E7%A5%AD%E3%80%8D%E3%81%AE%E9%80%86%E8%BB%A2%E7%99%BA%E6%83%B3/ar-BBp2LGn
プレジデントオンライン
4日前

日本一の純米大吟醸「獺祭」の逆転発想: 旭酒造社長 桜井博志(さくらい・ひろし) 1950年、山口県生まれ。73年松山商科大学(現・松山大学)卒業後、西宮酒造(現・日本盛)に入社。76年旭酒造に入社。79年旭酒造を退社、石材卸業を興す。84年父の急逝で旭酒造に復帰。「獺祭」を開発。2000年海外販売を開始。c PRESIDENT 旭酒造社長 桜井博志(さくらい・ひろし) 1950年、山口県生まれ。73年松山商科大学(現・松山大学)卒業後、西宮酒造(現・日本盛)に入社。76年旭酒造に入社。79年旭酒造を退社、石材卸業を興す。…
売上高はこの30年間で約40倍。山口県の山奥にある酒蔵に、愛飲家が押し寄せている。お目当ては日本酒「獺祭(だっさい)」。「純米大吟醸酒」として日本一の出荷量を誇り、世界20カ国に輸出されている。200年以上の歴史をもつ酒蔵は、なぜ生まれ変わったのか。その挑戦とは――。

【弘兼】海外でもワインの代わりに飲まれるようになっていますね。日本酒の輸出額は年々伸びていて、2013年には100億円を超えました。さらなる成長が期待されています。

【桜井】当社の純米大吟醸酒「獺祭」も、海外での売り上げが伸びています。世界に日本酒のよさを訴えたいですね。

【弘兼】旭酒造は、私の出身地でもある山口県・岩国市の酒蔵です。1770年から続く老舗ですが、長男として家業を継ぐことを考えるようになったのはいつ頃からですか。

【桜井】高校生ぐらいのときには「自分が家業を継ぐのだろうな」と意識するようになりました。

【弘兼】松山商科大学(現・松山大学)を卒業した後、大手の西宮酒造(現・日本盛)に入社されています。

【桜井】修業のつもりで、家業は隠して働きました。普通、酒蔵の息子が入社すると、製造に配属されるのですが、ぼくは一般応募で入社していますから営業に配属されました。

【弘兼】3年半の「修業」の成果は。

【桜井】とても勉強になったのですが、その分、実家に帰ってからは、父親とぶつかるようになりました。

【弘兼】大手のやり方を知り、お父さんの仕事ぶりに対して、改革すべき点が目につくようになったのですね。

【桜井】親にしてみれば、「まだ何も知らない若僧のくせに」とおもしろくない。1年半で、「明日からおまえ、会社に来んでええ」と勘当されました。

【弘兼】仕事はどうしたんですか?

【桜井】自分で「櫻井商事」という石材卸業の会社を興しました。父親は「そのうち詫びを入れてくるだろう」と思っていたのかもしれません。しかし、年商が2億円程度まで拡大するなど起業はうまくいきました。

【弘兼】それからの親子関係は。

【桜井】結局、最後まで修復できませんでした。父親が1984年に急逝し、私は旭酒造に復帰しました。

【弘兼】日本酒の「冬の時代」ですね。

【桜井】はい。当時の看板商品「旭富士」の生産量は10年で3分の1に減っていました。しかも旭酒造は岩国市内に4つある酒蔵のなかで4番手。酒屋では大幅な値引き販売が常態化していました。経営状況は惨憺たるもの。そして最大の問題は「値引き」を疑わない風土でした。

【弘兼】負け癖が社内に蔓延していた。

【桜井】最初は本当に苦労しました。「自分なら立て直せる」と考えていましたが、いくらやってもうまくいかない。死亡保険金を目当てに自殺しようかと思い詰めた時期もありました。でも、死ぬ前に、やれることをやってみよう。目の前の常識を疑い、新しい挑戦をしてみよう。そう考えて挑戦したのが「獺祭」でした。

1673とはずがたり:2016/02/07(日) 17:26:04

伝統ある名前を捨てて「負け癖」を叩き直す
純米大吟醸「獺祭」の出荷が始まったのは、1990年のことだ。旭酒造は、山口県岩国市周東町獺越(おそごえ)にある。桜井は以前から地名の「獺越」を取り入れたいと考えていた。あるとき司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』のなかで正岡子規の「獺祭書屋主人」という俳号をみつける。桜井はここから、新しい酒を「獺祭」と名付けた。純米大吟醸は小規模な仕込みでしか造ることができない。地元で4番手の小さな酒蔵という不利を、強みに変える挑戦だった。

【桜井】日本酒が売れなくなったのは、日本酒に求める機能が変わっていたにもかかわらず、酒蔵がそれに対応してこなかったからです。私はある先輩からこんなことを言われました。「昔は花見のとき、みんな酒を飲んで動けんようになって、辺りに転がっていた。最近は素面(しらふ)で帰る。日本酒が売れないのは当たり前だ」。… もう50年以上前ですが、ぼくらが小学生の頃、2級酒1升が約500円でした。それは大工や左官といった職人さんの日当とほぼ同じ。いまなら2万円ぐらいでしょうか。だから大酒飲みは、並外れた浪費家でした。いまとは感覚が違いますね。

【弘兼】日本酒はぐっと手頃な飲み物になりましたが、酒の種類は大幅に増え、飲み方も変わりました。

【桜井】日本酒に求められる機能が変わっているのだから、以前と同じように量を飲んでもらうことを前提とした経営では生き残れません。ほろ酔いでも楽しめる酒を造ろう。そう思って挑戦したのが「獺祭」です。

【弘兼】いい名前ですね。「ダッサイ」は外国人にも発音しやすい。

【桜井】最初は「変な名前だ」と冷ややかな反応が多かったんですよ。

【弘兼】「旭富士」という伝統のある名前にはこだわらない、と。

【桜井】同じ名前を使えば、負け癖のついた商習慣を引きずることになります。そうすれば、値引きをしたり、豪華な化粧箱に入れたり、中身以外での勝負になってしまう。新しい酒では中身で勝負したかった。だから箱やラベルはできるだけ素朴でシンプルなものにしました。

【弘兼】桜井さんの考え方は常に合理的ですね。醸造所を訪ねたとき、4階建てのビルだったので驚きました。日本酒の酒蔵といえば、歴史ある木造の建屋に、古めかしい木樽がある、というイメージがあったからです。ところが、獺祭の醸造所はまさに「工場」。ビルの中は空調で気温や湿度が管理されていて、製造工程はかなり機械化されています。至るところにセンサーがあり、醸造途中の酒の温度がグラフで貼り出されていました。なにより驚いたのは、酒造りの職人である「杜氏(とうじ)」がいない。

【桜井】「杜氏」の廃止は、やむをえず行ったことなんです。獺祭が少しずつ売れるようになり、会社の将来のことを考える余裕ができました。当時の課題は杜氏の高齢化でした。杜氏はいわば季節労働者。就労環境が不安定なため、若い人は杜氏を志さなくなっています。

【弘兼】一般的に日本酒は冬に仕込みますから、杜氏は冬しか仕事がない。かつては夏に農業、冬に杜氏の仕事をしていたといいますね。

(1)4階建ての本蔵の左手で、新しい本蔵の建て替えが進む。12階建て(2015年4月に完成)。(2)精米後の米の「洗米」は手作業だ。(3)蒸した米は冷まされ、「麹造り」に進む。(4)麹造りは二昼夜半、手作業で行われる。(5)仕込み。醗酵室は年間を通じて5℃に設定されている。(6)発酵期間は最大50日間。(7)瓶詰め。酒は冷たいまま瓶詰めされ、65℃まで一度温め、打栓した後に20℃まで急冷する。この「冷温瓶詰方式」では酒の香りを逃がさずに済むという。

教科書通りに造ると杜氏より美味くなった

【桜井】年間を通じて杜氏に働いてもらうにはどうすればいいか。冬は日本酒を仕込みますから、夏は地ビールを造ってもらえばいい。そう安直に考えて、99年に地ビール工場とレストランを造りました。しかし開業してみると、まったく商売にならない。レストランは3カ月で閉店。約2億円の損失だけが残りました。

【弘兼】たった3カ月で撤退を判断するとは、さすがに素早いですね。

【桜井】いえ、それぐらい厳しかった。当時の年商が約2億円でしたから。途方に暮れていると、今度は経営危機の噂を聞きつけた杜氏たちが、ほかの酒蔵に移ってしまったんです。

【弘兼】酒蔵なのに、杜氏がいない。

1674とはずがたり:2016/02/07(日) 17:26:16

【桜井】実はそれ以前から杜氏との関係はよくありませんでした。私が酒造りにいちいち口を挟むからです。

【弘兼】酒蔵の主人といえば、いわば「旦那さん」。酒造りは杜氏に任せて鷹揚に構えた人が多いですね。

【桜井】私は「こんな酒造りはおかしい」と思っていました。酒蔵こそが、酒造りのすべてに責任を持つべきです。だから、現場にも顔を出して、細かく指示していました。

【弘兼】杜氏からすれば、自分たちの仕事に口を出す嫌な奴ですね。

【桜井】ええ。経営危機のときに、自問自答を重ねました。「私はなにをやりたいのか」。答えは明らかでした。「いい酒を造りたい」。これからは杜氏に遠慮せず、思う通りにやってみよう。そこで社員と相談して酒造りに挑むことにしました。

【弘兼】杜氏がいなくても、酒は造れるんですか。

【桜井】日本酒の造り方はシンプルです。私たちは教科書に書かれている通りに純米吟醸酒を造ってみました。そうすると、おもしろいことに明らかに味がよくなった。特に製造量の多い手頃な品種で違いがでました。

【弘兼】職人の経験や勘よりも、基本に忠実なほうがいい酒になった。

【桜井】このときから、徹底した数値管理に基づく酒造りが始まりました。

(1)東京・京橋にある「獺祭バー23」では、直販も行っており、蔵元からの入荷日には行列ができる。(2)陳列されたものはすぐに売れてしまった。(3)店内の様子。(4)最高級品「磨き その先へ」は1本3万円(税別)。

「幻の酒」のままでは顧客は離れてしまう
「杜氏のいない酒造り」を支えるのは徹底した数値管理だ。酒米の外側の50%以上を磨いて造ったものを「大吟醸」と呼ぶが、獺祭の場合、最大の売れ筋である「磨き2割3分」では、77%も磨いた芯の部分だけを使う。精米には7日間、計168時間をかける。また磨いた米に水を吸わせる「洗米」では、米の質や気候に応じて、秒単位で吸水時間を変える。1袋15キログラムずつに分けて、手作業で時間を管理している。吸水が終わった米は蒸され、約1カ月の発酵を経て、酒となる。発酵場所は空調完備の「工場」だ。このため1年を通じて酒造りができる。
【弘兼】現在、獺祭は20カ国で販売されています。特にニューヨークとパリで人気だと聞きました。どのように海外に進出したのですか。

【桜井】販売業者には最初にこう伝えました。「我々は獺祭を売る覚悟がある。売れるまで引き下がらない。できるかぎり努力する。だが、それでも売れなかった場合は、取引する相手を代える。売れなくてもずるずると付き合うことはない」。

【弘兼】品質への自信があるからできる方法ですね。これでは相手は必死にやらざるをえない。桜井さんは非常に交渉力がありますね。

【桜井】これしか知らないだけなんです。安くすれば売れる、というのは嘘です。もう二度とやりません。

【弘兼】2015年には地上12階建ての「本蔵」が完成、生産能力は年間9000キロリットルと約3倍になりました。すこし意地の悪い質問になりますが、獺祭は手に入らない酒だから価値がある、という見方もあります。量が増えると、価値が下がる恐れはありませんか。

【桜井】日本酒業界は希少性にとらわれすぎだと思います。「幻の酒」という言葉がありますよね。しかし、3回に1度ぐらいは手に入らないと、本当の幻になってしまう。供給が続かなければ、ブランドは維持できません。「いい酒」は希少だから価値があるのではなく、おいしいから価値があるのだと思います。

【弘兼】寿司やラーメンだけでなく、「和食」が世界無形文化遺産になるなど、日本の食文化全体への関心が高くなっています。そのなかでも日本酒は海外で花開く可能性が高い。

1675とはずがたり:2016/02/07(日) 17:26:36
>>1672-1675
【桜井】日本酒が世界でブレークスルーを迎えようという時期に、酒蔵の社長を務められるのは、とても幸せなことです。しかし、この状況に慢心するつもりはありません。大切なことは挑戦すること。守りに入れば、お客様は離れてしまう。チャレンジを続けている間は、お客様はついてきてくださると思っています。「いい酒」を造って、世界中の人たちに日本酒のよさを訴えたいですね。

弘兼憲史の着眼点
▼「1人1本」に客が殺到、それでも品薄が続く理由
山口県岩国市出身の私にとって、獺祭は故郷の酒でもあります。とはいえ、旭酒造のある周東町獺越は、岩国市内からかなり離れています。岩国駅から1〜2時間に1本という「岩徳線」で約40分、最寄りの周防高森駅からは、さらに車で山道を走ること15分。

以前、私が酒蔵を訪れたとき、辺鄙な山道にもかかわらず、車通りがあることに気がつきました。獺祭のファンが貴重な1本を手に入れるために、酒蔵に併設されている直売所まで訪ねてくるのです。ひとりでも多くの人に飲んでもらおうと、販売は「1人1本」に制限していますが、週末になると昼過ぎにはすべての商品が売り切れてしまうそうです。

この対談が行われた東京・京橋の「獺祭バー」でも事情は同じでした。バーの入り口横にはガラス張りの冷蔵庫があります。もともとは酒瓶が並ぶことで、「壁」になることを想定していたそうですが、蔵元から入荷するたびに売り切れてしまうので、「壁」ができません。

獺祭が品薄なのは、生産能力の問題だけではありません。材料となる高級酒米「山田錦」の確保が、年々、難しくなっているという側面もあります。

桜井さんによると、山田錦の生産量は、すべての米のなかでわずか3%。その量も減少傾向にあります。山田錦の名高い生産地でもある兵庫県の場合、JAの取扱量は1993年には33万俵だったものが、現在では17万俵と、この20年で約半分に落ち込んでいるそうです。

▼食用米と酒米を混同「減反廃止」を急ぐべき
山田錦の生産量が減っている原因は、日本酒離れだけではありません。最大の原因は米の「減反」です。「減反」とは、国が農家ごとに米の生産量を割り当てて価格を維持する生産調整の仕組みです。私は『会長島耕作』で、日本の農業政策のあり方を論じてきました。本来、農家は山田錦をつくったほうが儲かります。普通の食用米よりも、酒米のほうが買取価格は高いからです。しかし減反政策の影響から、事実上、多くの農家は栽培する作物を自由に選べませんでした。

桜井さんは山田錦の自社生産を試みたこともあったそうです。そこは「餅は餅屋」でした。「我々の山田錦と、農家の『特A』の山田錦とでは、味が違う」。

2013年11月、安倍首相は、5年後を目途に減反政策を廃止する、と発表しました。私は大賛成です。今年からは、酒米の増産分はいちはやく減反の対象外になりました。次第に酒米の生産も増えることでしょう。日本酒には大きな可能性があります。「いい酒」は日本食と共に、世界へ広がるはずです。

弘兼憲史(ひろかね・けんし)
1947年、山口県生まれ。早稲田大学法学部を卒業後、松下電器産業(現・パナソニック)勤務を経て、74年に『風薫る』で漫画家デビュー。85年『人間交差点』で第30回小学館漫画賞、91年『課長島耕作』で第15回講談社漫画賞、2003年『黄昏流星群』で日本漫画家協会賞大賞を受賞。07年紫綬褒章受章。

1676荷主研究者:2016/02/11(木) 14:23:03

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201602/20160204_11026.html
2016年02月04日木曜日 河北新報
<水産加工団地>宮城・名取 新たに3社進出

 宮城県名取市は3日、東日本大震災で被災した閖上地区の水産加工団地(第2期)に進出する3事業者に「事業主体選定通知書」を交付した。新年度に施設建設に着手し、早ければ2017年3月の操業開始を目指す。

 新たに進出が決まったのは「ライジン」(名取市閖上)「理研食品」(本社工場・多賀城市)「海祥」(仙台市若林区)の3社。いずれも工場が被災し、閖上で再建を図る。名取市の公募に応じ、事業計画審査会で選定された。

 市役所で交付式があり、佐々木一十郎市長が各社代表に選定通知書を手渡した。ライジンの佐々木圭亮代表取締役は「閖上漁港の漁獲物を確保し、地場産業の活性化につなげることが目標」と抱負を語った。

 市は国の補助金を活用し、災害危険区域となった閖上3、4丁目に約4万平方メートルの水産加工団地を整備。事業者には施設建設費の8分の7を上限に市から補助金を交付される。第1期の公募で6事業者の進出が決まっており、3月にも一部操業が始まる予定だ。

1677とはずがたり:2016/02/12(金) 18:31:38
バーバリー(マッキントッシュは憶えてたけどバーバリーはど忘れして出てこなかったw)みたいなもんか。

「ヤマザキナビスコ」、ライセンス契約終了で社名変更へ 「オレオ」「リッツ」など製造終了
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160212-00000064-zdn_n-sci
ITmedia ニュース 2月12日(金)15時34分配信

「ヤマザキナビスコ」、ライセンス契約終了で社名変更へ 「オレオ」「リッツ」など製造終了
ヤマザキナビスコは「オレオ」「リッツ」などの製造を終了=同社サイトより
 山崎製パンは2月12日、子会社のヤマザキ・ナビスコが「ナビスコ」ブランドのライセンス契約を終了し、社名を「ヤマザキビスケット」に9月1日付で変更すると発表した。「オレオ」「リッツ」などの同社での製造は終了するが、「チップスター」など自社ブランド製品は今後も製造販売を続ける。

【「オレオ」などはモンデリーズが国内販売を継続】

 オレオとリッツ、クラッカー「プレミアム」は9月からモンデリーズ・ジャパンが国内販売を引き継ぐ。モンデリーズ・ジャパンはナビスコブランドを持つMondelez Internationalの日本法人で、「クロレッツ」や「リカルデント」などを販売する。ヤマザキ・ナビスコに対し、「ナビスコ製品の製造・販売を行ってきており、ブランド認知への多大な貢献をしてきてくださったことに大変感謝しております」とコメントしている。

 ヤマザキ・ナビスコは1970年に山崎製パンと米Nabisco、日綿実業(現・双日)の合弁会社として設立し、ナビスコブランドの製品を生産。88年にNabiscoから株式を買い取り、子会社化。現在はNabiscoを傘下に持つMondelez Internationalからライセンスを受け、赤い三角のNabiscoマークが付いたオレオとリッツ、「プレミアム」「チップスアホイ」の4ブランドを製造販売してきた。

 同社によると、ライセンス契約は8月末の契約満了をもって終了。社名を変更した上で菓子事業を継続する。ライセンス契約の終了に伴い、オレオ、リッツなど4ブランドは8月末で製造を終了、在庫販売をへて同社からは終売とする。

 2017年12月にはオレオなど4ブランドの類似製品の製造販売制限が解除されるため、今後は競合品の開発を視野に新製品を発売していくという。また、ライセンス契約で制限されていた海外事業に取り組み、東南アジアなどへの自社商品を展開していく計画だ。

 山崎製パンの2015年12月期は売上高が1兆271億円。そのうちヤマザキ・ナビスコは367億円を計上し、東ハト(247億円)とともに同社グループの製菓事業を担っている。

1678とはずがたり:2016/02/13(土) 15:51:29
キリンがウイスキー輸出へ…欧州に「富士山麓」
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20160212-567-OYT1T50185.html
09:53読売新聞

キリンがウイスキー輸出へ…欧州に「富士山麓」
「ジャパニーズウイスキー」は訪日外国人客にも人気が高い(8日、東京都千代田区のビックカメラ有楽町店で) 【読売新聞社】
(読売新聞)
 キリンビールが主力ウイスキー「富士山麓」を2016年中にも輸出することが12日、わかった。

 キリンがウイスキーを輸出するのは初めてとなる。欧米を中心に「ジャパニーズウイスキー」の人気が高まっており、海外展開で先行するニッカウヰスキーやサントリーホールディングスなどを追い上げる考えだ。

 輸出先は当面、欧州になる見通しで、16年は数百ケース(1ケース=12本入り)規模を計画している。まずは現地の飲食店などを中心に販売して知名度を上げる。

 キリンは、富士山麓を3月に刷新する。たるで熟成させた甘い香りを強調し、容量もこれまでより100ミリ・リットル増量した。海外で一般的な700ミリ・リットルとして、輸出に備える。

1679名無しさん:2016/02/14(日) 17:02:17
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160214-00010001-doshin-life
レシピのネット転載、料理研究家ら困惑 「モラルの問題」
北海道新聞 2月14日(日)13時3分配信

 料理の材料や調理法を書いた料理研究家らのレシピが、インターネット上のブログなどに無断で転載されるケースが増えている。料理教室などで教えたレシピが不特定多数に公開されることに、料理研究家らの間では困惑が広がる。レシピは著作権保護の対象にならないケースが多いものの、「許可なく転載するモラルの無さが問題」との指摘も出ている。

「悪気はないのでしょうが…」
 「悪気はないのでしょうが…」。函館の40代の料理講師は以前、自身の教室で教えたレシピの詳細を生徒のブログに無断で転載されたことがある。「お金をもらって教えているレシピを誰でも見られるようにされると、他の生徒にも申し訳ない」と、すぐに削除してもらった。

 ネット上に自分のレシピが公開されたことがある函館の料理研究家、後藤るみ子さん(43)は以後、料理教室の生徒に「ネットに掲載しないで」と要請。レシピを書いた紙にも「無断転載不可」と記すなどの防御策を講じている。

 知的財産に詳しい安藤誠悟弁護士(札幌)は「材料や分量、作り方を定型的な表現で記したレシピは、著作権で保護する著作物とはみなされない」と話す。

 著作権法では、著作物を「思想・感情を創作的に表現したもの」と定義する。料理のアイデア自体には適用されず、文章で表現したとしても「○分煮る」「焦がさないよう焼く」などの一般的な説明文は、創作性が認められないという。

 ブログだけではなく、最近は一般の人がレシピを投稿するサイトも多い。札幌の40代の料理研究家は「自分のものとそっくりなレシピが載っていることもあるが、材料が一つでも違うと別のレシピになるので、何も言えない」と話す。

 「『載せていいか』と聞いてもらえれば、互いに嫌な思いをしなくて済むのに」。札幌の料理アドバイザー(36)は現状を受け入れながらも、ネット社会のモラルの問題に目を向ける。

 安易な転載がトラブルに発展することもある。年間30万品以上のレシピが投稿される料理検索サイトを運営する「クックパッド」(東京)には約10年前、某有名菓子店の菓子と酷似したレシピが掲載されたとして、サイト利用者らから指摘や批判が殺到した。クックパッドはその後、投稿者向けガイドラインに「既に発表されているレシピをそのまま紹介したい時は、必ずその本人に掲載の許可をもらう」と明記した。

 一方、料理本などの編集物の内容や、レシピに添えられた料理の写真は、無断で転載すると著作権侵害になる可能性が大きい。安藤弁護士は「ネット上の画像は簡単にコピーできるので、意図せず法律を犯してしまいがちだ」と注意を呼び掛けている。(生活部 石丸厚子)

北海道新聞

1680とはずがたり:2016/02/14(日) 17:22:55
>>1677
2016年8月末 ヤマザキ・ナビスコと米モンデリーズ・インターナショナルとの間で結んでいた技術や商標に関するライセンス契約が終了。
2016年9月から ヤマザキ・ナビスコの社名をヤマザキビスケットと変更
2017年12月以降 類似商品を製造販売することが可能。オレオやリッツなどの類似商品の発売を開始か?

46年間続いた「オレオ」「リッツ」8月末返上
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160213-OYT1T50125.html?from=y10
2016年02月14日 09時36分

 山崎製パンは子会社のヤマザキ・ナビスコが米モンデリーズ・インターナショナルと結んでいた技術や商標に関するライセンス契約を8月末で終了すると発表した。


 ライセンス契約は1970年から46年間続いていた。「オレオ」や「リッツ」「プレミアム」は9月以降、モンデリーズ・ジャパンが販売する。

 山崎製パンはヤマザキ・ナビスコの社名を9月からヤマザキビスケットとし、「チップスター」や「エアリアル」などヤマザキが開発した製品の製造・販売を続ける。

 ヤマザキは2017年12月以降、類似商品を製造販売することが可能になり、モンデリーズと競合する商品の開発も検討するという。

1681とはずがたり:2016/02/21(日) 19:13:58
棒ラーメン:マルタイ生産5割増し 香港・台湾人気の理由
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E6%A3%92%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%82%A4%E7%94%9F%E7%94%A3%EF%BC%95%E5%89%B2%E5%A2%97%E3%81%97-%E9%A6%99%E6%B8%AF%E3%83%BB%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E4%BA%BA%E6%B0%97%E3%81%AE%E7%90%86%E7%94%B1/ar-BBpL9mb#page=2
毎日新聞
4 時間前

最も売れ筋の「熊本黒マー油とんこつ」c 毎日新聞 最も売れ筋の「熊本黒マー油とんこつ」

 ◇とんこつ味の派生商品も

 香港や台湾で、即席麺製造マルタイ(福岡市)の「棒ラーメン」が売れている。風味から棒のような形状、包装まで、国内で販売している商品とほぼ同じだ。人気を受けて同社は昨年、生産態勢を1.5倍に拡大した。

 パスタのような棒状が特徴で、とんこつやしょうゆなどをベースに、地域の味を反映させた派生商品など約20種類を発売している。本格的な海外進出は2013年。価格競争で停滞していた経営を立て直すためだった。当時、香港では一風堂(いっぷうどう)や一蘭(いちらん)、一幸舎(いっこうしゃ)など、九州の人気ラーメン店によるとんこつラーメンブームが起きており、それにあやかる形だ。

 店舗でチャーシューや卵を追加して注文すれば、日本円換算で1000円を超えるが、棒ラーメンは2食分で二百数十円。自宅であまり料理をしない香港の人も、簡単かつ割安に味わえると喜んだ。日本で生産しているのも、安心感につながっているようだ。九州地方で最も売れるのはしょうゆ味だが、約10種類を展開する香港ではとんこつ味が人気だ。

 特別商品の開発にも乗り出した。第1弾は香港で14年8月に発売した「チーズ豚骨」。チーズ好きな人が多いことに着目し、スープの粉末に粉チーズを加えた。棒ラーメンを早くから扱い人気に火を付けた現地スーパーの要望だった。カレー味や海鮮味も近く発売する。現地の人の味覚と九州らしさのバランスをどう取るかが腕の見せどころ。「九州のラーメン」を強調するため、九州地図を印刷することも検討中だ。

 香港や台湾の売り上げ急増で、同社の15年度の海外売上高は10億円近くになる見通し。売上総額の1割強にもなる。棒ラーメンを製造する佐賀工場(佐賀県唐津市)の製造ラインは昨夏増設、従業員を40人から60人に増やした。原田浩社長は「海外にさらに売り込んでいく」と意気込んでいる。【遠山和宏】

 ◇過去最高4700万食販売

 マルタイの創業は1947年。59年に中華麺の即席化に成功し、棒状の乾燥麺「棒ラーメン」の製造・販売を始めた。とんこつ味のほか、しょうゆ味や辛子(からし)高菜味などもある。海外売り上げが先導して、15年3月期は過去最高の2350万袋(4700万食)を販売、16年3月期はさらに伸びる見通しだ。

 棒ラーメンのほか即席麺の「長崎皿うどん」やカップ麺も販売し、15年3月期の売上高は72億1000万円。95年に福岡証券取引所に上場、07年に西部ガスグループ入りした。

1682とはずがたり:2016/02/28(日) 09:26:46

冷凍チャーハン過熱 原料米にこだわり 各メーカー新商品投入
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160227-00010000-agrinews-ind
日本農業新聞 2月27日(土)12時30分配信

 米の消費減少に歯止めがかからない中、冷凍チャーハンに注目が集まっている。製造技術が向上し、外食店が出す“ぱらぱら”な本格的なチャーハンを、電子レンジで簡単に味わえるためだ。市場規模は推定約300億円(メーカー調べ)。各メーカーは調理の時短化や簡便化が一層進むとみて、新商品の投入や商品刷新を急ぐ。原料を供給する米産地も需要が広がる分野として期待する。

 冷凍食品メーカー・ニチレイフーズ(東京都中央区)は3月、北海道産1等米を使った「レンジでふっくらパラッと五目炒飯(チャーハン)」(500グラム)を販売する。また、定番商品の「本格炒め炒飯」(450グラム)も同月に刷新する。焼豚を20%増量。米のぱらぱら感を引き出すため、高温熱風といった独自製法を使う。

 同社は、商品刷新のため、30億円費やし、製造ラインを千葉県船橋市の工場に新設。「冷凍チャーハンは、外食店のような本格的な味を手軽に楽しめることが受けている。高齢者からの需要も高く、今後も確実に拡大する市場」と強調する。

 味の素冷凍食品(同中央区)も今月、「具だくさん五目炒飯」の具材を焼豚、卵、野菜など7種に増やした。昨年8月に従来商品の1.3倍の量目の600グラムが入った新商品「ザ・チャーハン」を投入するなど、販売攻勢をかける。

 同社によると、2014年度の国内冷凍チャーハン市場は299億円で、09年度比27%増になった。15年度はさらに拡大すると見通す。家庭での手作りチャーハンの市場は600億円とされており、各社のシェア争奪戦が続く。

 マルハニチロ(東京都江東区)やテーブルマーク(東京都中央区)なども今春、相次いで冷凍チャーハンの商品刷新に踏み切る。

 各社のこうした動きに、米産地も注目する。チャーハンなど冷凍食品に使われる米は、農家が転作で作る加工用米が多いためだ。

 15年産で約2400ヘクタールの加工用米を作付けた秋田県のJA秋田おばこは「冷凍米飯向けの米は、加工用米の中でも取引価格が高い。産地間の競争も激しい分野だが、需要が拡大すれば期待がある」(米穀課)と話す。

 ホクレンも「冷凍チャーハンなどに使う米はまず安さが求められるが、最近は素材にもこだわる傾向が高まっている。米を品質面でも評価されるようにアピールしていく」(米穀部)と原料面で冷凍チャーハン人気を後押しする。(宗和知克)

日本農業新聞

1683とはずがたり:2016/02/29(月) 21:59:22
2016.02.17
連載 連載
垣田達哉「もうダマされない」
ココイチ、なぜカツを1工場で年間30万枚も廃棄しているのか…食品業界の闇
http://biz-journal.jp/2016/02/post_13831.html
文=垣田達哉/消費者問題研究所代表

1684とはずがたり:2016/03/02(水) 01:05:07
「オレオ」「リッツ」から手を引く山崎パンのプライドと勝算
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20160301/Diamond_87047.html
ダイヤモンド・オンライン 2016年3月1日 09時00分 (2016年3月1日 19時26分 更新)

 “下請け”に成り下がることは、製パン業界最大手のプライドが許さなかった。
 2月12日、山崎製パンは子会社のヤマザキ・ナビスコが締結している米モンデリーズ・インターナショナルとの製造・販売のライセンス契約を今年の8月末で解消すると発表した。
 ビスケット菓子の「オレオ」や「リッツ」など4商品との関係を打ち切り、ヤマザキ・ナビスコは9月1日からヤマザキビスケットと名を変えることになる。
 この発表に伴い、山パンの株価は急落。15日には一時、発表前比14%安の2099円の値を付けた。発表後に一斉に飛び交った、「ヤマザキ・ナビスコの営業利益34億円(2015年12月期。山パンの連結営業利益は270億円)が全て吹き飛ぶ」かのような報道を投資家が嫌気した格好だ。
 なぜ山パンはモンデリーズとの契約を終了するのか。
 背景には、モンデリーズの経営戦略の変化がある。モンデリーズは12年10月に米クラフトフーズからスピンオフ後、事業の「選択と集中」を実施した。ノンコア事業を整理し、日本では昨年4月に保有する味の素ゼネラルフーヅの株式を味の素に売却した。
 その一方で、菓子事業はコア事業と位置付けられ、「販売を自社で行う方針になった」(モンデリーズ・ジャパン)。そのため、「製造のみをやってほしいという申し出」(飯島延浩・山崎製パン社長)を山パン側に投げ掛けたのだ。
競合商品の投入も検討
 しかし、自社で物流やデイリーヤマザキなどの販売網を抱える“自前主義”の山パンにとって、事実上の下請け提案は受け入れ難いものだった。…

 さらに、山パンには4商品分の稼ぎをある程度カバーできる勝算もあった。そもそも、契約終了によってヤマザキ・ナビスコの営業利益34億円の全てが吹き飛ぶわけではない。
 というのもヤマザキ・ナビスコの稼ぎ頭は、自社製造の「チップスター」だからだ。契約を終える4商品の売上高は計150億円程度で、これはヤマザキ・ナビスコの売上高約400億円(15年12月期)の4割程度にすぎない。
 自社商品は今後も販売を継続するため、契約終了に伴う影響は「34億円もなく、工場の稼働率等の固定費を含めても最大で20億円程度」(アナリスト)だ。
 さらに、山パンは契約制限が切れる17年12月から競合商品の販売も検討。商標権の問題はあるにせよ、製造技術のある山パンは、「山崎オレオ」や「山崎リッツ」といった類似の競合商品の販売も可能なのだ。長期的に見れば、自社商品はライセンス料の支払いがない分、販売動向次第では今以上の収益を確保できるかもしれない。その暁には「本家」vs「山パン」の戦いが勃発することになるだろう。
(「週刊ダイヤモンド」編集部 泉 秀一)

1685とはずがたり:2016/03/05(土) 14:33:44
最近ラムーとかでよく買うアルフォードだがエコレールマークが付いてた♪

1687とはずがたり:2016/03/11(金) 12:27:04
「ガリガリ君」など25年ぶり値上げ コスト削減が限界と赤城乳業
http://news.goo.ne.jp/topstories/business/144/558cbe24f2307e3aeb12e94d3de0a6f0.html
(フジサンケイビジネスアイ) 11:01

 赤城乳業は11日、「ガリガリ君」などのアイスクリーム価格を4月1日出荷分から改訂し、10円?30円値上げすると発表した。値上げに踏み切るのは25年ぶり。

 「ガリガリ君」全品が60円から70円に、「パフェデザート」全品が300円から330円に、「ガリガリ君 ソーダ」が300円から330円に、「ガリガリ君リッチ ミルクミルク」が300円から330円に、「練乳最後まで赤城しぐれ」が300円から330円に値上げする。その他の商品も価格が改訂される。

 同社によると、世界的な食品需要の変化、物流費の高位安定、原材料やスティックなど包装資材の需給逼迫と価格高騰が影響したという。また、人手不足による人件費高騰もあり、企業努力でのコスト削減が限界を超えたとしている。

1690とはずがたり:2016/03/16(水) 19:48:21

“カツ横流し”ダイコー倒産 元々経営難に事件が…
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20160314-00000036-ann-soci
テレビ朝日系(ANN) 3月14日(月)17時25分配信

 廃棄予定だった冷凍カツの横流し事件で、産廃処理業者「ダイコー」が事実上、倒産したことが分かりました。

 民間の信用調査会社によりますと、ダイコーは2月と3月の2度にわたって、手形の不渡りを出して銀行との取引ができなくなり、事実上、倒産しました。冷凍カツの不正転売が発覚して取引上の信用を失ったことで、元々の経営難に拍車が掛かったとみられます。負債総額は約9億円とみられています。
最終更新:3月14日(月)21時39分


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