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鉄鋼・非鉄金属スレッド

1263荷主研究者:2014/04/06(日) 12:07:37
>>1252
http://www.at-s.com/news/detail/973647632.html
2014/3/16 08:07 静岡新聞
アルミ製錬から撤退 日軽金蒲原製造所

アルミ地金の生産から撤退する日本軽金属蒲原製造所=静岡市清水区蒲原

 日本軽金属は、3月末で蒲原製造所(静岡市清水区)でアルミ地金を製錬する「アルミ電解事業」から撤退するとこのほど発表した。同製造所での他の事業部門は継続する。

 アルミ原料を電気分解して製錬する国内唯一の工場だった。電解炉や付帯設備が老朽化し、設備更新に多額の費用が見込まれることから事業継続を断念した。

 同製造所での製錬事業は1940年10月操業。アルミ製錬は電力を多く使うことから、2度のオイルショックを受けて製錬各社が生産能力を削減した。その中にあって、87年以降は、自前の水力発電を有する蒲原製造所だけが継続していた。

 蒲原で生産されるアルミ地金は純度が非常に高いのが特徴で、主に電機・電子分野向け製品の材料として使用されていた。生産能力は年7千トン。現在は約20人が従事する。2013年度の地金生産見込みは2600トン。事業終了後は、輸入地金を活用し、従来通り製品供給を続ける。

 31日に電解炉の操業を終了し、4月から解体、撤去作業に取りかかる。

 蒲原製造所でアルミ成形の関連部門で働く男性従業員(22)は「アルミ地金の生産に興味を持って入社した。国内唯一の製錬工場がなくなるのは寂しい」と残念がった。

1264荷主研究者:2014/04/06(日) 12:36:39
>>1263
http://www.at-s.com/news/detail/976982573.html
2014/3/26 14:45 静岡新聞
アルミ製錬、終焉惜しむ声 日本軽金属蒲原製造所

国内最後のアルミ製錬拠点となった日本軽金属蒲原製造所の電解工場。31日で70年以上にわたる歴史に幕を閉じる=静岡市清水区蒲原

 日本軽金属蒲原製造所(静岡市清水区)は31日を最後に、アルミ電解事業を終える。アルミ加工や開発拠点などは、変わらずに存続するものの、かつて「企業城下町」の一時代を築いたアルミ電解事業。終焉(しゅうえん)を惜しむ声が、蒲原地区の住民や同社OBから聞こえてくる。

 蒲原製造所はアルミ原料を電気分解して製錬する工場として、1940年に操業を始めた。戦後の高度成長期に事業規模を拡大し、67年には年間約11万トンの生産能力を持つ世界有数の工場となった。

 当時、蒲原製造所では約2千人の従業員のうち7割以上が製錬業務に携わっていた。52年から同製造所の近くで酒販店を開く「銘酒 市川」の市川祐一郎さん(53)は、「製造所の周辺を社員寮が囲み、多くの従業員が住み込んでいた。旧蒲原町の東部は日本軽金属の企業城下町だった」と当時を懐かしむ。

 しかし、「電気の塊」とも呼ばれるほど、大量の電力を使う製錬事業は、電気料金の高騰を招いた2度のオイルショックを経て、取り巻く状況が一変した。国内の製錬各社は軒並み生産能力を削減し、工場を休止するなどした。

 87年以降は、富士川沿いに6カ所ある自前の水力発電施設で電力を調達できる蒲原製造所が国内で唯一、生産を続けてきた。しかし、生産量は減り続け、2012年度はピーク時の3%程度まで落ち込んだ。

 国内最後のアルミ製錬事業に携わった従業員約20人は、4月から蒲原製造所内の別部門に従事する。68年に入社した同製造所元所長の田島弘二さん(70)=同区蒲原=は「蒲原といえばアルミの電解、製錬の工場だった。一時代の火がとうとうついえた」と撤退を惜しんだ。

1265とはずがたり:2014/04/08(火) 15:37:52
2014年 4月 08日 09:37 JST
アルコア、自動車のアルミ化が追い風に
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304364704579488211349632146.html
By JOHN W. MILLER

 米アルミ大手アルコアはついに好転するのだろうか。

 2013年にはアルミ価格が急落する中で23億ドル(約2370億円)を失い、ダウ工業株30種平均の構成銘柄から除外されたにもかかわらず、創業128年の同社の株価はここ1年間で50%上昇している。8日に発表予定の1-3月期(第1四半期)決算は、1株利益が0.05ドルと予想されている。

 一部アナリストは引き続きアルコア株に懐疑的だが、有望な大きな材料を2つ挙げた。

 1つ目は、自動車メーカーが高級な軽量スポーツカーだけではなく、ついに量産車の車体やフレームにもアルミを使い始めたことだ。アルミ業界幹部は、1970年代にビールメーカーが缶の素材をスチールからアルミに切り替えて以来、業界にとって最大の有益な動きだと指摘する。

 1月にデトロイトで開催された北米国際自動車ショーで、フォードはピックアップトラック「F150」の新型車の生産には主にアルミを使うと発表した。これは大きな出来事だった。F150は米国で最もよく売れている車種だ。

 アルコアはこうした需要に合わせ、アイオワ州とテネシー州で自動車向けアルミ圧延品の製造ライン新設に5億7500万ドルを投じた。

 アルミ市場では過剰供給が響いて2011年から価格が40%近く下落しているが、アルミ板事業はすでに黒字が続くようになっており、アルコアは今後さらに収益性が高まるとみている。25年までに自動車部品向けのアルミ使用量は2倍に増加すると予想している。

 2つ目の好材料は、アルミメーカーがついに供給過剰を解消するために生産能力縮小を真剣に考えるようになったことだ。供給過剰の主な原因は中国にある。中国の昨年のアルミ生産量は世界全体(4650万トン)の47%を占め、消費量をわずかに上回った。

 問題は中国の生産量が引き続き消費量を上回っていることだ。13年には中国の生産量は12%増、中国以外では1%減だった。しかもアルコアを含むメーカーは、中国は銅や鉄鉱石と同様にアルミでも純輸入国になるという前提で生産を増強してきた。だが昨年は180万トンの輸出超過だった。

1266とはずがたり:2014/04/08(火) 15:38:09
>>1265-1266
 そのため、ここへ来てアルミメーカーは事業縮小を迫られている。ロシアのアルミ大手UCルサールは、シベリアに生産能力75万トンという世界最大級の製錬所を建設する計画だったが、先月これを延期すると発表した。昨年には生産量を7.6%(31万6000トン)減らし、今年はさらに65万トン減らしたいと考えている。

 アルコアは今年に入ってオーストラリアとニューヨーク州北部で製錬所を閉鎖すると発表したほか、ブラジルでは42万1000トン(総製錬能力の約10%)を減産した。

 中国も減産の動きに加わろうとしている。中国政府は昨年、効率の悪い製錬所の電気料金を引き上げることで最大300万トンの生産能力縮小を見込んでいると発表した。電気料金はアルミ生産コストの半分近くを占める。ただ、中国政府はこれまでにも同様の目標を掲げたことがあるが、地方政府が地元の雇用を守るために製錬所の操業継続を強く望んだため、実現しなかった。

 野村のアナリスト、カート・ウッドワース氏は、中国が減産しても向こう3年間は引き続き中国の生産過剰分が、アルコアなど中国以外のメーカーによるわずかな減産分を上回るとみている。

 アルコアを含むアルミメーカーは、14年には需給が均衡するか供給量が不足すると予測しているが、ゴールドマン・サックスは、世界のアルミ市場では供給過剰の状態が続くとみている。ただ余剰分は54万6000トンから19万8000トンに縮小すると予想している。

 2人の著名なアルミ業界アナリストは先週発表したメモで、依然としてアルコアには懐疑的だとし、同社株は過大評価されていると主張した。

 懐疑的な理由の1つは、アルコアが最近サウジアラビアに新設した大規模な製錬所にも力を入れていることだ。同社が25%出資しているこの製錬所の今年の生産量は55万トンと、昨年の19万トンから増加する予定だ。アルコア関係者は、この製錬所は世界で最も低コストの施設の1つで、会社全体のコスト低減に寄与すると強調している。

 さらに、工場閉鎖や人員削減に関連するコストがアルコアのバランスシートを圧迫する見通しだ。オーストラリアでは製錬所1カ所と圧延工場2カ所の閉鎖で最大2億7000万ドル(1株当たり0.25ドル)のコストが発生するとし、このうち約60%を1-3月期に計上すると明らかにした。

 調査会社アーガスリサーチのウィリアム・セレスキー氏は、少なくとも需要は「安定している。衰えてはいない」と述べた。今年の世界需要は7%増加する見通しだ。

1269荷主研究者:2014/04/13(日) 11:29:34

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0420140328beap.html
2014年03月28日 日刊工業新聞
神鋼、エアバス「A350」向けチタン鍛造品受注

 神戸製鋼所は27日、欧エアバスの次世代中型機「A350XWB」向けにチタン大型鍛造品を受注したと発表した。2015年度から納入を始める。受注額や納入量などは非公表。神鋼は大型鍛造品の受注に向けて、日本エアロフォージ(Jフォージ、岡山県倉敷市)を設立しており、大型鍛造品の受注は国内初となる。大型鍛造品の国産化が大きく前進する。

欧エアバスの次世代中型機「A350XWB」

 鍛造品はA350の着陸装置である「ランディングギア」に採用される。このたびエアバスから認証を取得し、受注に結びついた。鍛造品は着陸装置メーカーの仏メシエ・ブガッティ・ダウティに供給する。まず神鋼の高砂製作所(兵庫県高砂市)で母材となるチタン合金を作り、Jフォージで鍛造し、仕上げる。

 神鋼はチタン合金を溶解から鍛造まで一貫して手がけ、航空機向けチタン合金では国内シェア首位。ただ大型鍛造品は国内で製造できる設備がないことから海外勢の牙城だった。このため神鋼は日立金属と共同出資してJフォージを11年に設立。世界最大級の5万トンプレス機を持ち、13年4月に操業を始めていた。

1271荷主研究者:2014/04/13(日) 12:45:26
>>1252 >>1263-1264
http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2014/03/26-15141.html
2014年03月26日 化学工業日報
繰り返したくないアルミ製錬の悲劇

 日本軽金属が蒲原製造所(静岡市)のアルミニウム(アルミ)電解工場の操業を今月末をもって停止し、国内アルミ製錬事業の歴史に幕が下ろされることとなった。高度成長期に大規模産業として隆盛を誇ったアルミ製錬は、2度のオイルショックに翻弄され、1980年代にほぼ壊滅した。その悲劇は新たなエネルギー問題に直面する日本製造業にとって、忘れてはならない教訓といえよう。

 アルミは、原料のボーキサイトから製錬して1トン製造するのに1・5万キロワット時の電力が必要で、「電気の缶詰」と呼ばれてきた。アルミナ(酸化アルミ)を電気分解(電解)する工程で大量の電力を消費する。

 日本のアルミ製錬事業は、もともと自然エネルギーである水力発電をベースに誕生したが、事業の大規模化にともないエネルギー源を火力発電に頼る構造にシフトした。最盛期の77年には、国内で170万トンのアルミが生産された。

 国内の電力料金(産業用)は70年代から80年代にかけての2度のオイルショックによって1キロワット時当たり8円とオイルショック以前の約3倍に急騰した。この結果、当時で1トン当たり約18万円の販売価格のアルミを製錬するのに12万円もの電気代が必要となった。まさに、一夜にして産業としての競争力を失ったことになる。

 日本で唯一生き残った蒲原製造所のアルミ製錬工場は、特殊なケースといえる。自家発電(水力)で賄えるサイズに生産規模を大幅に縮小し、用途もハイエンド品である高純度アルミに限定した。しかし、再投資はかなわず生産設備の著しい老朽化を背景に、このほど停止に追い込まれた。

 一大事業であった国内アルミ製錬事業の撤退と、海外への生産移転計画に奔走した経験を持つ昭和電工の高橋恭平会長は、アルミ製錬事業の悲劇を振り返り、「日本全体で事業にかかわる数万人の雇用と、それまで積み上げてきた膨大な投資も失った。日本経済に与えるダメージ、損失は凄まじいものがあった」と語る。

 日本の経済成長に貢献して雇用を支える製造業の多くは、エネルギーコストによって競争力が大きく左右される。諸外国に比べてエネルギー価格が割高であれば、国内で製造拠点を維持することはできない。11年の東日本大震災以降、新たなエネルギー問題に直面することとなった日本は、将来のエネルギー供給構造を早期に提示しなくてはならない。その際、エネルギーコストに十分配慮して将来像を描かなければ、アルミ製錬の悲劇が繰り返されることを肝に銘じるべきだ。

1275荷主研究者:2014/04/20(日) 01:12:19

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820140411cbah.html
2014年04月11日 日刊工業新聞
新日鉄住金八幡製鉄所、戸畑第4高炉を20日に再稼働−16年ぶり改修

 新日鉄住金八幡製鉄所(北九州市戸畑区)は、1998年の稼働以来16年ぶりに改修を進めている戸畑第4高炉を20日に再稼働する。同高炉は炉内に設置する耐火材料の変更などで、容積を従来の4250立方メートルから5000立方メートルに拡大した。安価な鉄鉱石を使用しても生産効率が落ちないよう工夫を凝らし「競争力ある高炉。世界で勝てる商品を開発する」(谷本進治所長)計画だ。

炉容積を大幅に拡大(手前は旧炉=八幡製作所)

 八幡製鉄所は1日付で旧小倉製鉄所(北九州市小倉北区)と統合。これにより年間の鋼材生産量は513万トンとなった。14年度も前年度並みの生産を見込む。

 高炉を保有する一貫製鉄所同士が事業統合するのは、新日鉄住金として初めてになる。(北九州)

1276とはずがたり:2014/04/21(月) 09:50:41
ティッセンはアルセロール合同の再編には加わってなかったんだな・・。

新日鉄住金が買った大赤字工場の価値
なぜ1550億円で独大手の北米拠点を取得したのか
http://toyokeizai.net/articles/-/25802
松浦 大 :東洋経済 記者 2013年12月07日

「新日鉄住金が買った大赤字工場の価値 なぜ1550億円で独大手の北米拠点を取得したのか | 企業 - 東洋経済オンライン」をはてなブックマークに追加企業のフィード印刷 新日鉄住金が買った大赤字工場の価値

ティッセン・クルップ北米工場は最新鋭の設備がそろっている
「買収した北米工場は2016年3月期までには黒字化できる」――新日鉄住金の幹部はそう断言する。

彼の言う北米工場とは、ドイツの鉄鋼大手、ティッセン・クルップが2010年に稼働させた米国南部アラバマ州の鋼板工場を指す。新日鉄住金は、世界最大手の鉄鋼メーカーであるアルセロール・ミタル(ルクセンブルク)と15.5億ドル(約1550億円)を折半出資し、2014年中頃までに取得することで合意した。

新日鉄住金とミタルが買収を決めたこの工場は、熱延工程(年間加工能力530万トン)、酸洗・冷延工程(同250万トン)、溶融亜鉛メッキ工程(同140万トン)など、自動車用鋼板の製造に必要な一連の加工能力を有している。だが、この米国工場にブラジルの製鉄所を加えたティッセンの米州事業は、直近の3年間累計で90.72億ユーロ(約1.2兆円)という巨額のEBIT(支払利息・税金控除前)損失を計上している。

リーマンショックでスキームが破綻

なぜ、これほどまでの巨額赤字を垂れ流すことになったのか。ティッセンが北南米での積極投資を決断したのは2006年から2007年にかけて。当時は、中国で鉄鋼需要が爆発的に伸び、世界全体で年率8%前後の生産拡大が続いた。

ティッセンは、世界有数の鉄鉱石産出国であるブラジルの製鉄所で半製品を作り、自動車向けなど高級鋼の需要が多い米国やドイツへ輸出し、最終消費地で最終製品に加工することでコストを削減するという絵を描いていた。ブラジルと米国における設備投資の総額は、当時の為替レートで1兆円近くに上った。

ところが、2008年のリーマンショックをきっかけに、米国をはじめとした先進国の鉄鋼需要は激減。その一方で、中国では新規の高炉(溶鉱炉)が次々と稼働を始めた。世界の需給バランスは一気に崩れ、ティッセンは生産した鋼材の需要先探しに苦労する。結果的に、ブラジルで半製品を作り、米国で加工するというスキームは破綻を来たした。ティッセンは2012年秋頃から工場売却の検討に入ったという。

1277とはずがたり:2014/04/21(月) 09:51:04
>>1276-1277
“渡りに船”の売却話

ティッセン北米工場はアラバマ州カルバートにある
そんな赤字工場を引き継ぐことになった、新日鉄住金とミタル。冒頭の幹部コメントのように、立て直しに自信を見せる理由は何か。

新日鉄住金とミタルは、米国中西部のインディアナ州で自動車用鋼板工場を2社、20年以上前から合弁で展開しており、トヨタやホンダといった日系自動車メーカーを大口顧客に抱えている。すでに販売先にはメドが付いているので、ティッセンのように最新鋭の設備を持て余すこともない、というわけだ。

追い風も吹いている。米国における自動車販売台数は回復基調にあり、日系自動車メーカーも盛んに生産能力の増強に動いている。既存の合弁2社を併せた加工能力は年間約200万トンに上るが、自動車の増産ペースに追いつくには無理が出ていた。ティッセンの北米工場売却は、まさに渡りに船だった。

北米工場の年間生産量は、歩留まりも考慮するとおよそ400万トン超。半分を自動車向けに、残り半分をエネルギー業界向けに振り分ける計画だという。このうち、自動車向けの半製品については、すでに既存顧客向けに実績のあるミタルの米国工場から調達する。

そのため、「自動車メーカーによる認証作業は、ゼロからスタートするのに比べてかなり短期で済むようだ」(業界関係者)。野村証券の松本裕司アナリストは「年間加工能力140万トンの溶融亜鉛メッキ工程を新設するだけでも1000億円はかかる。前後工程の設備も含めると、買収したほうが新設するよりかなり少額で済むだろう」と評価する。

次のステップに移れるか

新日鉄住金は今年3月に発表した中期経営計画の中で、国内の生産工程の合理化や経営統合によるシナジーで年間2000億円のコスト削減を見込むとしている。その一方、タイやメキシコ、インドネシア等では、加工能力の強化を進めてきた。特に2013年度は新設備が続々と立ち上がり、合弁を含めた海外の加工能力は1400万トンと前年度から5割増える見通しだ。

今回の北米工場買収は、鉄鋼需要が伸び悩む国内で加工能力をスリム化する傍ら、需要の旺盛な海外では加工能力を拡大させるという、世界戦略の一環にほかならない。事業構造をいち早く筋肉質なものにし、規模の拡大という次なるステップに移ることができるか。北米工場の黒字化が試金石となる。

1278とはずがたり:2014/04/21(月) 09:56:29
>>1276
>2001年にフランスのユジノール (fr:Usinor) 、スペインのアセラリア (fr:Aceralia) 、ルクセンブルクのアーベッド (fr:Arbed) の3社が合併し発足した。
欧州では圧倒的な規模と云う印象だったけどドイツ企業は絡んでないのか・・

アルセロール
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB

アルセロール (Arcelor) は、ルクセンブルクに本社を置く鉄鋼メーカーである。2006年にミッタル・スチールによる敵対的買収により、アルセロール・ミッタルになっている。

粗鋼生産は4650万トン以上と、ヨーロッパでは圧倒的な最大手で、世界でもオランダのミッタル・スチールに次ぐ2位であった。自動車用などの薄板類に強いユジノールと、条鋼類を主力製品としていたアーベットが統合したことで、幅広い品種において、欧州で大きなシェアを持つようになった。
主力工場は西欧圏にあるが、それ以外にも製鉄所を持ち、主な拠点としてはアルセロール・ブラジルや、カナダのドファスコ (Dofasco) などを子会社としている。
ユーロネクストのコードは、LORを使っていた。

沿革
鉄鋼不況期の2001年にフランスのユジノール (fr:Usinor) 、スペインのアセラリア (fr:Aceralia) 、ルクセンブルクのアーベッド (fr:Arbed) の3社が合併し発足した。

1279とはずがたり:2014/04/21(月) 09:57:56
因みに買った方。
>所有する国際特許は40件足らずであり
流石にミッタルだけで40でアルセロール含めればもっとあるよねぇ??

ミッタル・スチール
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%AB

ミッタル・スチール(Mittal Steel Company, ミタルスチールとも)は、オランダロッテルダムに本社を置く、世界最大の鉄鋼メーカー。鉄鋼生産量は世界一、売上高は同社が買収したルクセンブルクのアルセロールについで世界二位である。インドの実業家ラクシュミー・ミッタルが1989年に創業し、その後世界の鉄鋼メーカーを次々と買収することによって世界最大の鉄鋼メーカーとなった。合併後の現在は「アルセロール・ミッタル社」の一部である。
買収後のリストラによって自社の時価総額を高め、それを担保に投資家の資金を呼び込み、また買収する、といったミッタルの手法に対しては、グローバル化による鉄鋼業界の成長を期待する賛美の声と、高炉の新設すらせず、ひたすら株式交換による買収を繰り返す様子を指し、物造り精神を軽視した拝金主義との非難の声の、両論が終始付いてまわる状況となっている。
なお、ミッタルは2006年6月現在も会長兼CEOの地位にあり、株式の88%はミッタル及びその家族が保有している。
本社はロッテルダムにあるが、経営はロンドン在住のミッタルと、息子であり社長兼CFOのアディティヤ・ミッタルの主導で行なわれている。

事業

従業員数は約179,000人。2005年の決算では、生産量約4918万トン、経常利益約47億ドル、売上高約281億ドル、一株あたりの利益4.9ドルであった。生産量はアルセロール、新日鉄を抑え一位だが、単価の低い製品が多く、売上高ではアルセロール(2006年に約415億ドル)についで二位であった。
上述の通り、ミッタル・スチールの製品は建材用などの低価格の製品が主力で、自動車用などの高級鋼では新日鉄などに遅れをとっている。これは、経営難に陥った鉄鋼メーカーを買収し再生させる、という手法で拡大してきたミッタル・スチールにとって必然の帰着と言える。

この弱点を克服するため、2006年にアルセロールの買収を提案したが、ルクセンブルク政府、フランス政財界、スペインのアリストレイン家などの株主や、アルセロール経営陣の強い抵抗に遭い、買収は困難と見られていた。しかしミッタルはアルセロールの個人株主の懐柔に成功するや一転、6月25日の臨時取締役会で買収に至った。合併後の会社名はアルセロール・ミッタルとなり、本社はルクセンブルクに置かれる。これによりミッタル・スチールは、生産量が約1億1000万トン、売上高は約719億ドル(世界2位となった新日鉄は、それぞれ約3200万トン、約220億ドル/単体/2006年)という、巨大企業となった。
しかしながら所有する国際特許は40件足らずであり、1000を超える新日鉄との間には、依然として大きな技術格差がある。

ラクシュミー・ミッタル自身が、今後、アジアでの影響力を高めて行くと発言したことから、同社の次期買収企業は、同社が世界で唯一拠点を持たない、東アジアの製鉄会社ともいわれている。

1280とはずがたり:2014/04/21(月) 11:29:39
4重苦…需要の長期低迷(足許の建設ラッシュは一過性のもの)+原料である鉄スクラップの輸出増に伴う価格乱高下+電気代の上昇+再編進まず(地域内で完結するビジネスモデル故に経営統合が効率性に結びつかず)

バタバタと自主廃業、電炉を悩ます「四重苦」
五輪特需に沸くはずの建設用鋼材メーカーに異変
http://toyokeizai.net/articles/-/35490
松浦 大 :東洋経済 記者 2014年04月20日

東京都江東区。物流倉庫が立ち並ぶ一角に、目的の製鉄所があった。「この電炉も、あとは解体を待つだけです」──。大三製鋼の香取伸明社長は、寂しそうにつぶやいた。

同社は1949年創業の老舗電炉メーカー。解体業者などから鉄スクラップを購入し、電気炉で溶かし、建築や造船業界向けに鋼材を生産してきた。直近の売上高は69億円。2期連続で営業赤字に沈んでいる。

創業家出身の3代目として2009年に就任した香取社長。リーマンショック後の需要低迷やコスト構造の変化に悩んだ末、2月5日に電炉事業からの撤退を決断した。同月末に工場の操業を停止し、生産部門の従業員は3月中旬に全員が退職。現在は、香取社長と残った従業員で残務処理を進めている。

営業赤字が続いていたが、自己資本比率は2割超を維持してきた。「債権者に迷惑をかける前に撤退しようと思った。悔いがない決断だったと信じている」(香取社長)。

1カ月余りで3社が自主廃業

鉄鋼業界にとって衝撃だったのは、自主廃業が大三製鋼だけにとどまらなかったことだ。2月19日には、新日鉄住金系の新北海鋼業(北海道小樽市)が3月末で解散すると発表。3月14日には、中央圧延(埼玉県越谷市http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1040429221/2508)が同月末に生産を停止し、事業から撤退すると明らかにした。

救済色の強い合併が主流だった電炉業界で、1カ月余りで3社が廃業を決めたのは異例の事態。背景には、業界が抱える「四重苦」がある。

とりわけ深刻なのが、需要の長期低迷だ。電炉が生産する鋼材の大半は、鉄筋など建築向けの品種。建築需要の減少につれて、電炉鋼材の生産量は90年度の3553万トンをピークに、12年度は2445万トンまで減少した。

今後数年は、東京五輪に向けた老朽インフラの更新需要や都心再開発が控えている。「数万トンの鋼材を使うような大型の再開発案件がゴロゴロしている。こんな好景気は、業界に30年いて、初めてだ」(阪和興業の高田幸明・条鋼建材第二部部長)。

とはいえ、足元の建設ラッシュも五輪までの一過性のもの。長期での需要減退傾向は変わらない。経済産業省の調べによれば、日本国内にある電炉340基の稼働率はたった59%(13年3月末時点)。鉄鉱石と石炭から大量の鉄を造る新日鉄住金などの高炉メーカーが90%近い稼働率を維持するのとは対照的だ。

加えて、原料である鉄スクラップ価格が、国内の鋼材需要とは無関係に乱高下するようになったことも、電炉の経営を圧迫している。

90年代には1トン当たり2万円を超えることがなかったスクラップ価格は、00年代に入ると状況が一変。韓国や中国で鉄鋼生産が増えたことで、日本国内からのスクラップ輸出が急増した。さらに、国内の高炉メーカーも生産の調整弁としてスクラップの使用量を増やした。04年に3万円を突破してから、スクラップ価格は高値圏で推移している。

1281とはずがたり:2014/04/21(月) 11:30:03
>>1280-1281
電気代上昇が追い打ち

これに追い打ちをかけたのが、東日本大震災以降の電気代上昇だ。この20年ほど、電炉各社は電気代の安くなる夜間にだけ生産する「フクロウ操業」を続けてきた。ところが、夜間発電量の多くを賄ってきた原発が全基停止したことで電気代が上昇。業界団体の普通鋼電炉工業会は、「会員企業32社だけで、年間の電気代が340億円の負担増になった」(中島正弘・事務局長)と試算する。

もろもろのコスト増は、高炉鋼材に対する電炉鋼材の価格優位性を薄めることにつながった。これまで大三製鋼のような独立系メーカーは少量多品種のオーダーメード生産で差別化と生き残りを図ってきたが、大量生産の高炉鋼材に徐々にシェアを奪われた。

こうした状況は、大手も同じ。12年度には電炉最大手の東京製鉄が09年に稼働したばかりの新工場をほぼ全額減損し、1466億円の最終赤字を計上。中堅の朝日工業も、需要低迷や大雪の影響を受け、13年度は110億円の最終赤字となる見通しだ。

それでも再編は進まず

何年も前から、業界内では「人口減少により、鉄鋼需要はもっと縮小する。再編や統合は避けられない」(業界団体の会長を務める栗川勝俊・合同製鉄社長)といわれてきた。

経済産業省が4月17日に発表した電炉業界に関する調査報告書でも、「高炉メーカーで見られたような経営統合や共同販売会社の設立、技術供与などの業務提携からスタートした会社統合など、競争力強化に向けた積極的な取り組みを期待する」としている。

それでも、この10年で再編らしい再編といえば、JFEスチール系列の電炉4社が東日本大震災をきっかけとして12年4月に合併したぐらい。00年代後半にも再編の機運が高まったが、公正取引委員会が認めなかったり、ファンドの反対があったりで、実を結ぶことはなかった。

だが、再編が進まなかった要因は外部環境だけではない。最大のネックは「実際に合併しても効果が薄い」(電炉メーカー首脳)ことだ。電炉のビジネスモデルは、スクラップの収集から鋼材の出荷まで地域内で完結するため、地場産業の色彩が濃い。つまり、複数の地域にまたがる合併だと、大きなシナジーは生まれにくい。「せいぜい役員の数が減る程度」(別の電炉メーカー関係者)だ。

「構造上の問題は解決できない」と語る、大三製鋼の香取社長
装置産業である鉄鋼業は、高稼働率を維持できるかが経営の根幹となる。それゆえ、単純な規模拡大のための統合ではなく、操業度を高めるために余剰設備の廃棄も含めた合理化再編が必要なのだ。

ところが、自社グループの競争力低下につながりかねない設備廃棄には、各社とも二の足を踏んでいる。鉄鋼業界の盟主である新日鉄住金も、複数の幹部が「電炉業界で話し合って決めること。うちは再編の旗振りをしない」と語るなど、及び腰だ。

「アベノミクスや東京五輪があっても、構造上の問題を解決できない」(大三製鋼の香取社長)。一連の自主廃業が独立系メーカーの淘汰で終わるのか、それとも、高炉グループも巻き込んだ大再編につながるのか。残された猶予期間が五輪特需のある6年しかないことだけは確かだ。

(「週刊東洋経済」2014年4月19日号〈14日発売〉「核心リポート04」に一部加筆)

1283とはずがたり:2014/04/28(月) 10:15:54
これを期に新鉱山開発できんのかな!?(・∀・)

現場の重金属「想定以上」 新東名開通時期に影響か
http://www.at-s.com/news/detail/911082638.html
(2014/1/22 08:25)
 中日本高速道路の金子剛一社長は21日、名古屋市で会見し、2014年度内の開通に向けて建設を進めている新東名高速道の浜松市北区の浜松いなさジャンクション(JCT)―愛知県豊田市の豊田東JCT間(延長55キロ)の工事に関して「建設現場から自然由来の重金属が予想以上に出ている」と話し、重金属への対応が開通時期の遅れにつながる可能性を明らかにした。
 同社によると、約100万立方メートル発生することを想定していた黄鉄鋼を含む土や岩石が約160万立方メートル、約30万立方メートルと想定していたヒ素を含む土や岩石が約90万立方メートル発生する見込みになった。黄鉄鋼は主に愛知県岡崎市や豊川市などで、ヒ素は両市や愛知、静岡の県境付近で発生しているという。
 学識者などの意見を踏まえ、新東名本線の盛り土内への封じ込めや、処分施設へ搬出しているが、計画の見直しに時間を要する可能性があるという。ただ、金子社長は「今の段階で(開通時期の変更の必要性は)分かっていない。今後の対策次第」と述べた。

1284とはずがたり:2014/04/28(月) 10:17:50
>>1283
ダメか・・寧ろ厄介ものっぽい(;´Д`)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E9%89%84%E9%89%B1
用途・加工法[編集]
様々な鉱山で産出されるありふれた鉱物ではあるが、現在のところ工業的価値は極めて低い。
硫酸の原料として
以前は岡山県美咲町(旧柵原町)の柵原鉱山などで硫酸の原料として採掘されていたが、現在では石油から回収される硫黄から硫酸を製造する手法が主流となり、SX-EWで銅を回収する鉱山を除いて,黄鉄鉱を原料として用いることはなくなった。
また、地下水と反応し硫酸を生成してしまうため、付近の河川が低pH化するとともに鉄の酸化に伴う析出で赤濁し大規模な汚染を引き起こすことがある(松尾鉱山)。

1290荷主研究者:2014/05/06(火) 20:07:59

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820140417cbah.html
2014年04月17日 日刊工業新聞
非鉄各社、高機能化で強み発揮−スマホ・航空・エネ分野拡大へ

 日本の非鉄金属各社が高機能分野で強みを発揮している。品質の安定性や軽量・高強度化などを特徴に、スマートフォンや航空機・エネルギー分野など成長分野で事業拡大を図っている。

 神戸製鋼所は航空機用のアルミニウム合金鋳造品が強み。CAD/CAMを駆使し鋳型や湯の流れ道などを設計。複雑鋳物を一体成形している。ギアボックスは航空機エンジンに採用されており「複雑形状を一体成形することでピンやネジなどを省き、軽量化できる」(アルミ・銅事業部門鋳鍛営業部)。

神戸製鋼所の航空機エンジン用ギアボックス

 UACJはLNG船のタンク用高精度アルミ厚板を手がける。「外観と平たん度の2点に着目し板厚精度と平たん度を向上している」(生産本部深谷製造所)。短納期対応も強みで「LNG船向けは2015―17年度にかけて需要が段階的に盛り上がる。速やかに供給していきたい」(営業本部第4部)と期待を掛ける。

 またJX日鉱日石金属は高強度チタン銅箔を訴求している。世界最高級の引っ張り強度1400メガパスカルで、板厚も30マイクロメートルと薄膜化した。

1291とはずがたり:2014/05/06(火) 21:08:22

150m鉄道レール切断不要 新日鉄住金、5月下旬に初の運搬試験
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1047289790/7127

1294荷主研究者:2014/05/18(日) 00:29:34

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201404/0006885309.shtml
2014/4/23 07:10 神戸新聞
高級鋼の生産体制強化 神鋼加古川で溶銑処理工場稼働

稼働した溶銑処理工場の全景(神戸製鋼所提供)

 神戸製鋼所(神戸市中央区)は22日、加古川製鉄所(加古川市)に整備していた溶銑(ようせん)処理工場が稼働したと発表した。鉄鉱石から取り出した直後の溶けた鉄「溶銑」から不純物を取り除く装置で、300億円を投じた。高級鋼をより多く生産できるほか、製造効率の向上で年間60億円のコスト削減を見込む。(高見雄樹)

 新設したのは、溶銑から不純物の硫黄やリンなどを取り除く装置計3基など。2011年末から整備に着手していた。高級鋼として使うには、こうした処理が不可欠となる。

 既存の工場では、取り出した溶銑の4割しか処理できず、残りは、硫黄やリンを取り除くための副原料を投入して対応していた。新施設の稼働により、すべての溶銑の処理が可能になる。

 神鋼は自動車エンジン部品の弁ばね用の線材や、車体の骨格に使われる高張力鋼板(ハイテン)などに強みを持つ。今後は、競争力の高い製品をより多く生産できる。

 同社は、神戸製鉄所(神戸市灘区)の高炉などを17年度に休止するため、加古川の設備を増強。約500億円を投じて鉄鋼の製造設備を新設、自家発電用のボイラーを850億円かけて更新する工事も進めている。

1295とはずがたり:2014/05/30(金) 16:19:34

中国の鉄鋼メーカー、鉄鉱石の長期契約を縮小
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0EA07E20140530
2014年 05月 30日 12:16 JST

[シンガポール/上海 30日 ロイター] - 中国の鉄鋼メーカーが鉄鉱石の長期契約を減らしている。鉄鉱石価格の先安観が強く、スポット契約を増やしているためだ。

ブラジルのヴァーレ、英豪系のリオ・ティント、BHPビリトンなどの資源大手は、中国の需要拡大を見越して生産を増強してきたが、足元の需要は伸び悩んでいる。鉄鉱石価格は今年に入り、28%下落した。

市場では、中国の一部の鉄鋼メーカーが最大400万トンの鉄鉱石の発注をキャンセルしたとのうわさが流れているが、ロイターでは事実関係を確認できていない。

中国の鉄鉱石輸入は、依然として過去最高に近い水準で推移しているが、資源大手はそれを上回るペースで生産を拡大している。

ヴァーレの鉄類部門トップ、ホセ・カルロス・マルチンス氏は先月下旬、「10年ぶりに供給が需要を上回る見通しだ。また、需要は予想以上に伸び悩んでいる」と指摘した。

鉄鉱石価格.IO62-CNI=SIは先週、1トン=100ドルを割り込み、2012年9月以来の安値をつけた。

ある中国の大手鉄鋼メーカー幹部は、今年に入り長期契約を通じた調達量を10%減らしたと指摘。中堅メーカー向けに鉄鉱石を調達している別の業者も、現在はスポット市場のみで買い付けていることを明らかにした。

1310とはずがたり:2014/06/16(月) 14:17:29
■日窒鉱業(株)・鉄鉱石・三峰口→浜川崎 24輌/日(一策本より)
>三峰口より16km奥の群馬県境の中津川にある秩父鉱山から索道で運び込んだ鉄鉱石や硫化鉱を主に浜川崎に発送していた。(1963年3月)当時は月1万トン弱の発送があり,駅構外のホッパを使用したが,後年は貨物ホームまでトラックで運び,積み込むようになった

これは規模が小さくなって索道を維持する程の量が得られなくなったということか?

秩父鉱山(日窒鉱業)
埼玉県秩父市中津川556      撮 影 : 2007.12
http://orange.zero.jp/zbc54213.wing/titibukouzan-01.html
…秩父鉱山が再び日の目を見たのは近代に入って太平洋戦争突入前夜の頃。戦争準備で金属と名のつくものなら何でも欲しかった時代である。金属鉱山の歴史としては最盛期は短く1973年(昭和48年)には金属鉱物の採掘は終わった。現在は方解石の採掘だけを続けている。話が前後したがここでの産出金属は下にも書いたが大変多く、金、銀、銅、鉄、鉛、亜鉛、アンチモン、マンガン、などなど。経営母体は1930年代になって日窒鉱業(現ニッチツ)が継承し近代的採掘に入り’73年金属鉱石閉山まで続く。
 ちなみに現在の「ニッチツ」は日窒鉱業の後身で元々は朝鮮で日本の植民地時代の1929年に”朝鮮鉱業開発/株”として設立された企業である。

上記のウェブサイトに拠れば三峰口からだいぶ山奥に入った所にあるようだ。。
現在はニッチツの資源開発部門という所属名のようだ。結晶質石灰石鉱山として稼働中のようだ。
セメントスレが適切な気もするけどやはりここへ♪

(株)ニッチツ
資源開発部門
https://www.nitchitsu.co.jp/business/rdd/

鉱物資源の有用性を幅広い産業界に提案
長年培った資源開発・生産ノウハウを活かして 高品質な素材を安定供給します。


資源開発本部は、秩父多摩国立公園内にある秩父事業所を拠点に、日本屈指の品質と埋蔵量を誇る鉱床から、結晶質石灰石の採掘・生産を行なっています。広大な秩父帯から産出される良質の結晶質石灰石は、効率的な坑内掘による採掘から粉砕、分級、粒度調整まで、全工程にわたる厳重な品質管理のもと、その優れた白色度と光沢を活かした粒状製品や、用途に応じて多彩な粒度・品質をもつ重質炭酸カルシウムとして製品化し、リシン骨材などの建築原料や、プラスチック製品・製紙・塗料などの原材料として使用されています。

伝統を誇る秩父鉱山

埼玉と群馬の県境に位置する秩父鉱山。その歴史は遠く慶長年間(1600年ごろ)の武田氏による開発に始まります。現在では、関東で唯一、しかも国内最大規模の結晶質石灰石鉱山として、首都圏の需要に応え、高品質で安定した供給を実現しています。

1313とはずがたり:2014/06/21(土) 08:41:47

グリーンランドで鉱山開発 中国人労働者の流入懸念
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131025/erp13102523040008-n1.htm
2013.10.25 23:02

 デンマーク領グリーンランドの自治政府は24日、英国の資源開発会社「ロンドン・マイニング」に対し、領内の鉄鉱石鉱山の開発を認めると発表した。グリーンランドでは民間企業による過去最大規模の開発になるという。

 この計画をめぐっては、環境への悪影響のほか、同社との関係が取りざたされる中国から多数の労働者が送り込まれるとの懸念が住民らから出ており、社会を二分する議論となっていた。今回の決定により、これらの懸念が一層高まるのは避けられない。

 鉄鉱山は中心都市ヌークの約150キロ北東に位置する。開発権は30年間有効で、プロジェクト規模は約23億ドル(約2240億円)になる見込み。

 グリーンランドは本国デンマークからの独立志向が強いが、経済基盤が脆弱なため、自治政府は外資導入による産業振興に注力。今回のプロジェクトによる経済の活性化や雇用創出に期待を寄せている。(共同)

1314とはずがたり:2014/06/21(土) 08:43:53

中国の海外鉱山開発、トラブル続きで95%以上失敗の衝撃 強引すぎる手法再考の時
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140619/biz14061911000006-n1.htm
2014.6.19 11:00

 中国はエネルギー不足を補うために、海外での資源開発に力を入れてきたが、各地で現地労働者によるストライキや本国から派遣された中国人の拘束・殺人事件など、トラブルが相次いでいる。中国のある業界関係者は、第11次5カ年計画(2006年〜10年)の期間に中国企業が海外で買収した鉱山の95%以上は失敗だった、との衝撃的な数字を明らかにしている。

 中国は江沢民時代の1990年代末に「走出去」政策を打ち出した。海外での資源の確保、市場の開拓を目的とした中国企業による海外投資戦略である。これによって対外直接投資は急増し、2013年には156カ国・地域で5090の企業向けに、合計902億ドル(約9兆2031億円)の規模に達している。1990年代初めに比べれば、約30倍もの増え方である。

 その先頭に立ったのが資源関連の大手企業だった。石油を初め、鉄鋼や非鉄金属など多くの企業がアフリカや中南米、オーストラリアなどの油田や鉱山を買収していった。その後は商業・サービス、製造業などの投資が増えていくが、それでも2013年の資源関連の直接投資は202億ドルと多い。商業・サービスの294億ドルに次ぐ規模である。

 ところが現地での資源開発はあまりに強引過ぎた。その土地の気候や食べ物に合わなくて体調を崩すことを中国語では「水土不服」と呼んでいるが、それと同じような症状が資源開発でも現れてしまった。現地の状況をほとんど理解しないまま進出したため、賃金や諸手当、さらには環境汚染、宗教など様々な問題を引き起こしてしまう。

 代表的なのが、06年からオーストラリア西部の鉄鉱山を開発している、中国政府系大型複合企業傘下にある中信泰富(CITICパシフィック)の例だ。当初は42億ドルを投じ10年には生産開始の予定だったが、賃金問題などが障害となり大幅に遅れてしまった。昨年末にようやく出荷を開始したが、本格生産とはほど遠い。投下資金も100億ドルを大幅に超えそうである。

 トラブルの発生は資源開発だけではない。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)のある責任者は、対外直接投資全体でも、成功率は約4割でしかない、と語っている。対外直接投資が海外からの直接投資(13年は1175億ドル)を抜くのは時間の問題だろうが、これまでのような急拡大にはブレーキがかかろう。対外投資のあり方を全面的に見直す時期に来ている。(拓殖大学名誉教授・藤村幸義)

1315荷主研究者:2014/06/21(土) 14:47:23

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120140421baag.html
2014年04月21日 日刊工業新聞
ジェイテクト、次世代高速鉄道用車軸開発へ−時速400km支える軸受

 ジェイテクトは次世代高速鉄道車両用軸受の開発に着手する。時速400キロメートルの営業速度を見据え、車軸軸受の温度上昇を抑えるほか、耐久性も高めて交換周期を長期化する技術を開発する。

 2016年度までに耐久性評価を終え、商品化につなげる。高速化対応とメンテナンス軽減の両立を武器に、次世代高速鉄道車両で採用を目指す。

 開発に取りかかる軸受は車軸用、駆動装置用、主電動機用の三つ。高速鉄道車両に使う軸受の中でも中核となる重要部品で、それぞれに必要な要素技術の革新を進める。

 車軸用は温度上昇を抑えることがポイントで、保持器を樹脂化する。14年度に樹脂保持器を開発し、15年度半ばには実車両での耐久性評価を始める計画。低昇温シールも併せて開発し、15年度には耐久評価を実施する。

1316荷主研究者:2014/06/21(土) 14:48:31

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1120140423aaad.html
2014年04月23日 日刊工業新聞
住友商事、新日鉄住金の150mレールを北米に輸出−専用船を新造

 住友商事は新日鉄住金が製造する世界最長の長さ150メートルの鉄道レールを北米地域に輸出するため、原寸のまま輸送可能な専用輸送船を2014年8月に新造する。新来島どっく(東京都千代田区)の大西工場(愛媛県今治市)で建造し、住商が自前で保有する。同社が自前で輸送船を保有するのは初めて。投資額は明らかにしていない。

 北米地域では主に線路保守向けに鉄道レールの需要が安定しており、貨物輸送量の増加による市場拡大も見込まれる。住商は新日鉄住金八幡製鉄所(北九州市)製150メートルレールの性能を生かせる専用輸送船を確保し、他社に先行して受注を狙う。

建造中の専用輸送船

 住商が新造する運搬船は全長約190メートルで積載重量は2万3000トン。長さ155メートルの船倉と3基のクレーンを備え、150メートルのレール約2000本を積み込める。

 新日鉄住金の150メートルレールは長尺化によって溶接作業が不要で線路保守作業の軽減につながる。継ぎ目を減らすことで軌道の安定化や乗り心地の改善などを図れる。住商は従来から新日鉄住金製の鉄道レールを輸出しており、新日鉄住金の年間海外輸出量の約6割(約30万トン)を担っている。

1317荷主研究者:2014/06/21(土) 14:49:10

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820140429cbar.html
2014年04月29日 日刊工業新聞
神戸製鋼、日産と自動車のフード用アルミパネル材開発−新型「スカイライン」に採用

 神戸製鋼所は日産自動車と共同で自動車のフード(ボンネット)用に新型のアルミパネル材を開発した。衝撃吸収性を維持しながら素材の薄型化を実現。日産が2月に発売した新型「スカイライン」に初採用され、フードの重量を約1割軽減した。燃費改善や製造コスト低減に寄与する。

スカイラインに新アルミパネル材を採用

 スカイラインでは従来からフードにアルミ材を使用していたが、新形状の採用により、同じアルミ材で約1キログラムの軽量化を実現した。アルミ材の原単位の低減で、単純計算で1台当たり約500円の製造コストの削減が期待できる。

 新形状は「横波型インナー構造」と呼ばれるもの。従来の「縦波型インナー構造」と同等の衝撃吸収性を持ち、歩行者の保護など安全性を維持しながら、フードの板厚を薄くすることで軽量化を実現した。神鋼のアルミ・銅事業部門解析技術研究室を中心に構造解析に取り組んだ。フード用アルミパネル材は真岡製造所(栃木県真岡市)から供給する。

1318荷主研究者:2014/06/21(土) 14:54:59

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201404/0006922124.shtml
2014/4/30 20:30 神戸新聞
3年後、売上高2千億円に 山陽特殊製鋼が中期経営計画

 山陽特殊製鋼(姫路市)は30日、2016年度の連結売上高を13年度に比べ24%増の2千億円とする中期経営計画を発表した。世界的な自動車生産の伸びに伴い、特に東南アジアで現地生産を進める日系メーカーへの供給を拡大する。

 自動車部品に使われる軸受け鋼などの販売を伸ばすため、海外の加工拠点の新増設を検討。鋼材生産は月産8万7千トンを10万トンに引き上げる。計画には本社システムの更新などを含め約300億円の投資を盛り込んだ。

 売上高の水準は過去最高だった11年度の1718億円を大幅に上回る。一方、経常、純利益ともに13年度比2・2倍の150億円、90億円を目指すが、過去最高の05年度(経常利益190億円、純利益113億円)には届かないという。電力料金の上昇や輸入原材料の高騰に加え、韓国メーカーの増産による利益率低下などを要因に挙げた。

 同日発表した14年3月期連結決算は、国内外での自動車の増産を受け、売上高が前期比16・8%増の1615億8700万円、経常利益が約4倍の67億4900万円、純利益が約8倍の40億6600万円だった。(高見雄樹)

1321荷主研究者:2014/06/21(土) 15:22:05

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201405/0006943599.shtml
2014/5/9 08:00 神戸新聞
神鋼加古川高炉 200億円かけ20年ぶり改修へ

改修する加古川製鉄所の第3高炉(神戸製鋼所提供)

 神戸製鋼所(神戸市中央区)は8日、加古川製鉄所の第3高炉を2016年9月末から約3カ月かけて改修すると発表した。投資額は約200億円。神戸製鉄所の高炉を17年度に休止するのを前に、劣化部分を補修する。第3高炉の改修は1996年以来20年ぶり。

 高炉は鉄鉱石を還元して銑鉄を取り出す設備。加古川には第1〜3の3基あり、現在は第2、第3が動いている。第3高炉は1978年に稼働。4500立方メートルの炉内容積があり、1日当たり1万トンの銑鉄を生産できる。改修では炉内の耐火れんがを更新するが、本体の鉄で覆われた部分は引き続き使う。改修工事中は作り置きした半製品を使うため、最終製品の出荷量に影響はないという。

(高見雄樹)

1323とはずがたり:2014/06/24(火) 20:56:08

また黒煙、住民「空気汚すな」 新日鉄住金名古屋製鉄所
http://www.asahi.com/articles/ASG6Q63VJG6QOIPE01D.html
浅野直樹、小暮純治 新井涼子、影山遼 大隈悠、南日慶子2014年6月23日05時34分

炎と大量の黒煙が上がる新日鉄住金名古屋製鉄所=22日午後6時47分、名古屋市港区から、吉本美奈子撮影
 またしても黒い煙が、空を覆った。愛知県東海市の新日鉄住金名古屋製鉄所から22日午後、大量の黒煙が立ち上った。停電によるトラブルで今年すでに3回目だが、会社は「調査中」と繰り返すだけ。「空気をこれ以上汚さないで」。住民からは、怒りの声が上がった。

新日鉄住金名古屋製鉄所から黒煙、今年3度目
■「原因調査中」繰り返す

 午後5時半過ぎ、報道陣の取材に応じた新日鉄住金の山根健嗣人事総務室長は、黒煙の発生理由について「所内で広範囲の停電が発生し、コークスガスが処理できなくなり、燃焼させているため」と話した。1月に2回、大量に黒煙が発生したトラブルと同様に停電が原因だと説明した。

1326荷主研究者:2014/07/05(土) 15:42:08
>>1325
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201406/20140605_12002.html
2014年06月05日木曜日 河北新報
鋼管の新ライン完成 日鉄住金建材仙台製造所

完成した新ライン

 新日鉄グループの日鉄住金建材仙台製造所(仙台市宮城野区)で鋼管製造の新ラインが完成し、現地で4日、竣工(しゅんこう)式があった。東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた製造所にラインが造られたのは、震災後初めて。

 記者会見した増田規一郎社長は「震災から3年かかったが、被災前より強い製造所になった。東北の復旧復興に今後も全力を尽くす」と話した。

 完成したのは「2インチライン」と呼ばれる施設。幅40〜60ミリの角パイプと直径42.7〜60.5ミリの丸パイプを生産する。製造所には既に6インチと16インチのラインがあり、新ラインの完成で幅広い種類の生産体制が整った。

 本年度中に照明柱など変形型のパイプを造れるスピニング機を導入。同社主力の広畑製造所(兵庫県姫路市)と同じライン構成となる。増田社長は「東の仙台、西の広畑と二大拠点ができた。より競争力を高めていきたい」と話した。

 仙台製造所は1977年に操業開始。仙台港に面し、震災では約8メートルの津波に遭い、壊滅的な被害を受けた。従業員約70人は敷地内の築山に避難して一夜を明かした。

 平山憲司仙台製造所長は「一晩明けて自衛隊に救助された時は、二度とここで働けないと思った。ここまで来たのは地域の方々や地元自治体のおかげ。しっかり恩返しをしたい」と話した。

1331とはずがたり:2014/07/29(火) 09:56:22
一体何やってんだろなぁ。。

黒煙:新日鉄住金名古屋製鉄所でまた発生 愛知・東海
毎日新聞 2014年07月27日 13時44分(最終更新 07月27日 14時05分)
http://mainichi.jp/select/news/20140727k0000e040145000c.html

 27日午前7時20分ごろ、愛知県東海市の新日鉄住金名古屋製鉄所から、「所内の一部で停電が起き、意図的に一酸化炭素を燃やしているため、黒煙が出ている」と、消防に通報があった。市によると、煙は約3時間後に収まった。同社で停電の原因を調べている。

 同製鉄所では今年、1月に2回、6月に1回、停電を原因とする大量の黒煙発生があり、今回で4回目。【石塚誠】

1334とはずがたり:2014/09/04(木) 11:25:44
>多数の社員が被災された
社員は身内だから敬語は変じゃない?

黒煙5度目、ついに負傷者 新日鉄住金の名古屋製鉄所
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASG936SYXG93OIPE03T.html
朝日新聞2014年9月4日(木)00:10

 今年に入り4回、黒煙噴出のトラブルを起こしていた愛知県東海市の新日鉄住金名古屋製鉄所で3日、またしても黒煙が舞い上がった。今回は「トラブル」ではなく「火災」。重傷5人を含む15人が負傷した。安全管理に批判が高まる中、会社側は「原因は分からない」と繰り返すばかり。地域住民からは怒りの声が上がっている。

 「地域のみなさまにご心配をおかけして申し訳ありません。多数の社員が被災されたことについても合わせておわび申し上げます」 新日鉄住金名古屋製鉄所は3日午後5時過ぎから同社施設で会見した。酒本義嗣所長は冒頭、50人を超える報道陣を前に深々と頭を下げ、謝罪の言葉を繰り返した。

市民や議員「なぜ起きる」 新日鉄住金爆発事故で地元反応
http://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-CK2014090402000049.html
中日新聞プラス2014年9月4日(木)05:00

 東海市の新日鉄住金名古屋製鉄所で三日に起きた爆発事故。度重なる事故に加え、今回初めて十五人のけが人が出た。情報が錯綜(さくそう)する中、市や消防は対応に追われ、市民や議員からは怒りと不安の声が上がった。
■情報不足
 「分からない。情報が入っていない」。市役所で報道陣に対応した近藤福一副市長と佐藤裕之消防長は、困惑した表情を見せた。爆発の状況など詳細は新日鉄からほとんど入らず、消防も消火活動に懸命で全体を把握できない。
 市は今年に入って続いている黒煙事故で、原因究明と再発防止を求め、八月に今年二度目の申し入れをし、回答を待っていた。近藤副市長は「不安に思う市民は多く、事故は大変遺憾。申し入れた通り安全確保の徹底を求めたい」。佐藤裕之消防長は「今回は火災なので調査権限がある。多くのけが人がおり、法的にも新日鉄の組織に入って原因調査をしたい」と話した。
■対応
 火災の通報を受け、市消防から消防車に加え救急車四台が出動。隣の知多市から消防車一台、浜松市からドクターヘリ一機の助けも借り、県内の病院を何度も往復してけが人を搬送した。市は二十二カ所のスピーカーと二台の広報車で、市民に外出を控えるよう呼び掛けた。近隣の小中学校五校と、十八カ所の保育園には子どもの外出を控えるよう求めた。
■怒りと不安
 開会中の市議会定例会の審議の合間、市議の一人は「なんでこんなことが起こるのか疑問。早く原因を究明して対策を練り、これで最後にしてほしい」。別の市議は「原因究明と対策がしっかりしていないのでは。事故が繰り返されてるのは遺憾」と語った。
 同市高横須賀町の自宅近くで黒煙が上るのを目撃した男性(71)は「何回トラブルを起こしているんだという感じ。日ごろから製鉄所の鉄粉が風に乗って飛んでくることもある。今回も影響が心配。もっとしっかりとした設備管理をしてほしい」と話していた。

(山野舞子、沢井秀之、大久保謙司)

1335チバQ:2014/09/05(金) 06:45:27
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140904-00000102-mai-bus_all
<新日鉄住金事故>安全管理に不信感 自動車生産に影響も
毎日新聞 9月4日(木)21時26分配信

 新日鉄住金名古屋製鉄所(愛知県東海市)で3日に爆発事故が発生したことを受け、今年に入り5回もの事故を起こした同製鉄所の安全管理体制に不信感が広がっている。同製鉄所はトヨタ自動車向けの最重要拠点だが、高炉など主要設備は休止し、再稼働のめどはたっていない。自動車メーカーの生産に影響が出る恐れもある。

【現場から写真複数】激しく煙が上がる爆発現場付近

 同製鉄所では今年に入って4回、停電などのトラブルが発生、それに伴い大量の黒煙が生じ、付近住民に不安が広がっていた。石炭の貯蔵施設周辺で発生した今回の爆発事故は、これまでのトラブルとは異なる。ただ、同製鉄所は発足から50年を超え、老朽化が一連の事故の一因との見方は少なくない。日本鉄鋼連盟の林田英治会長は「(国内の多くの高炉が)建設から40〜50年経過し、想定していなかった不具合が出ているのは事実」と指摘。リストラや団塊世代の大量退職などで、熟練技術者が減少しているためとの見方もある。

 新日鉄住金は「設備は定期的に補修している。大量退職などは何年も前から把握しており、技術伝承にも十分対応している」と説明。進藤孝生社長は4日、記者団に対し「マネジメントの問題であろうと認識している」と述べ、老朽化や人員構成などの構造的な要因ではなく、同製鉄所の運営面で課題があったとの考えを示した。

 ただ、同業者からは「通常なら1年に1回起きても大騒ぎするような事故が短期間に相次ぐのは異常だ」との声が強い。企業の危機管理に詳しい郷原信郎弁護士は「組織運営や防災システムに根本的な問題がある可能性がある。現場のシステム上の問題や事故の兆候の把握に問題がないかなど、徹底的に見直す必要がある」と指摘する。

 一方、同製鉄所はトヨタやホンダ、スズキなどに鋼材を供給し、昨年度の粗鋼生産は674万トンと過去最高を更新した。高炉や厚板工場などの再稼働が遅れれば自動車メーカーへの影響は深刻だ。4日現在、火災原因は特定されておらず、再開には地元との調整も必要で、再稼働の行方は見通せない。

 新日鉄住金によると、同製鉄所には約20日分の鋼材の在庫がある。国内の他の製鉄所から代替品を供給する検討も行っており、進藤社長は「全社挙げて努力する」と話した。【宇田川恵、種市房子】

■今年起きた新日鉄住金名古屋製鉄所のトラブル

1月17日 ブレーカーがショートし停電。処理できなくなった有毒ガスを無害化するために燃焼させ、黒煙が発生

1月20日 17日の事故の復旧過程で、別の電気系統で過電流が発生し停電。黒煙が発生

6月22日 作業マニュアルの不備で、作業員が外部からの電源供給を誤って遮断。停電が発生し、黒煙発生

7月27日 自家発電設備がショートして停止。一部が停電し、黒煙が発生

9月3日 石炭貯蔵施設付近で爆発。15人重軽傷

1336とはずがたり:2014/09/05(金) 16:58:39
新日鉄住金爆発事故、石炭に空気逆流か
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140905-00000013-jnn-soci
TBS系(JNN) 9月5日(金)5時47分配信

 愛知県東海市の製鉄所で起きた爆発事故で、熱を持った石炭に空気が流れ込んだことが原因とみられることが、会社側への取材でわかりました。

 3日、東海市の新日鉄住金名古屋製鉄所で、燃料のコークスを作る炉の上にある石炭塔と言われる貯蔵施設で爆発が起き、副所長や工場長を含む15人が重軽傷を負いました。

 会社側によりますと、爆発の前に石炭塔から白い煙があがったため、熱を持った石炭をコークス炉に落として使い切ろうとしていたということです。

 「石炭塔から石炭の切り出しを行っていた。ゲートが開くので空気が逆流して、爆発条件が成立したとみている」(新日鉄住金名古屋製鉄所 酒本義嗣所長)

 警察と消防は、4日実況見分に入り、警察は業務上過失傷害の疑いで調べを進める方針です。(05日04:51)
最終更新:9月5日(金)13時14分TBS News i

1338荷主研究者:2014/09/06(土) 22:14:27

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0620140704hlae.html
2014年07月04日 日刊工業新聞
鋳物、窮地−電気代高騰に苦しむ埼玉・川口、景気回復よそに存続の危機

川口の鋳物メーカー永瀬留十郎工場は電気料金引き上げで年間500万円もの負担増に

 電気料金の高騰が電力多消費型産業を苦しめている。鋳物メーカーが集積する埼玉県川口市は、その代表格だ。景気回復が少しずつ波及する中で、伝統の川口鋳物の担い手の多くが、かつてないほどに追い詰められている。(さいたま)

 「原子力発電所事故のツケを、なぜ事業者が負担しなければならないのか」―。川口商工会議所(児玉洋介会頭=児玉鋳物社長)は2012年、不払いを辞さない覚悟で東京電力の業務用電力の値上げに反発した。

 2年を経た14年3月の調査によれば、値上げの影響を受けた企業は全体の73%。注目すべきは打撃の大きさ。年間の営業利益への影響が「5%以上」あったと答えた企業が製造業の31%に達する。その多くが鋳物メーカーだ。

 「このままでは5年後に会社があるかどうかさえ分からない」―。薄肉鋳物の製造を得意とする永瀬留十郎工場の永瀬重一社長は存続の危機を訴える。値上げ前に月500万円だった電気代は、毎月40万円も増えた。川口鋳物工業協同組合(伊藤光男理事長=伊藤鉄工社長)の調査によると、組合員の2013年度の電気代負担は10年度比で20―30%増だった。

 「会員会社の8割は(電気料金の増加分を)価格転嫁できず我慢している。(値上げは)ボディーブローのようにじわじわ効いている」(伊藤理事長)。

1339とはずがたり:2014/09/08(月) 10:39:41
中国レアアース、世界の工業国が「中国脱却」することが難しいワケ=独報道
http://biz.searchina.net/id/1532862
2014-05-21 06:34LINEで送る

 中国の中華網はこのほど、ドイツメディアのディー・ツァイトを引用し、「西側諸国がレアアース(希土類)の中国依存から脱却するのは難しい」と論じた。

 中国は2011年、自国のレアアース需要が増大したなどとして、レアアースの輸出量を制限すると発表した。それまで中国産レアアースは世界の供給量の95%を占めており、この発表によって、レアアースの価格は一時高騰した。

 ディー・ツァイトは、レアアース価格が一時高騰したことは「それだけ多くの国が中国に依存していたことを示すもの」と指摘。また世界の工業国が独自にレアアース採掘や調達先の開拓など、多元化に動いたものの、それらは未だに大きな進展や成功はしていないと伝えた。

 そのうえで記事では、レアアースは中国だけでなく実は多くの国に存在する資源であり、何ら「レア」ではないことにも着目。多くの国は、レアアース採掘が労働集約型産業であるうえに、採掘においては放射性物質による環境破壊が起きること、また中国が90年代からレアアースの大量採掘と安価での輸出を行うようになったために、自国でのレアアース採掘を取りやめたことを紹介した。

 中国がレアアースの輸出量を制限すると発表して以来、世界中で新しいレアアース鉱床が数百カ所も見つかっており、米国ではレアアース採掘が再開されているものの、「自ら採掘しようとする意欲は明らかに減退している」と指摘した。
 
 ディー・ツァイトは、今でも世界で供給されるレアアースの約90%が中国産であることを指摘したうえで、欧州経済研究センターの予測として「特に重希土類元素においては、2020年まで中国が独占供給の地位を保ち続ける」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本のレアアース調達 需要を満たせる「中国の代替国」はない=中国メディア
http://biz.searchina.net/id/1542184
2014-09-01 06:30LINEで送る

 中国海関(税関)によれば、2014年1−7月までに中国が輸出したレアアース(希土類)1万5860トンのうち、日本と米国向けを合計すると1万2039トンに達し、輸出量全体の約76%を占めた。さらに7月単月の輸出量は1799トン、日米向けの輸出量が1472トンと全体の81.8%を占めたことについて、中国メディアの富宝資訊は8月29日、「日本を含めた各国は中国産レアアースに愛憎入りまじる様子だが、結局は拒絶できないのが現状だ」と伝えた。

 記事は、14年1−7月の中国の日本へのレアアース輸出量が前年同期比で80%増となったことを指摘し、「日本は中国産レアアースへの依存度合いを低減させなければならないと主張していながら、実際には中国からの輸入量を増やしている」と伝えた。

 さらに、日立製作所子会社の日立産機システムがレアアースが不要な産業用モーターを2015年1月に発売する予定であることのほか、日本がベトナムやカザフスタン、インドなどからレアアースを調達する計画があることなどを指摘、「日本はレアアースの中国依存というリスクを分散させようとしているが、それでも日本が今なお中国の主要なレアアース輸出国であるには理由がある」と主張した。

 続けて、2011年に中国のレアアース輸出量が減少したのは「レアアースの価格が高騰したから」とする一方、現在のレアアース価格は安定していると主張。さらに、「日本が中国以外の国からレアアースを調達しようとしても、現時点で日本の需要量を満たせるだけの国はない」とし、日本を含めた各国は「中国産レアアースに愛憎入りまじる様子だが、結局は中国産レアアースを拒絶できていないのが現状」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Thomas Becker/123RF.COM)

1341荷主研究者:2014/09/21(日) 23:41:40

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820140718cban.html
2014年07月18日 日刊工業新聞
JFEスチール、焼結鉱で新製造技術を開発−生産性5%アップ

 JFEスチールは17日、製鉄原料の焼結鉱の生産性を従来比で5%高める製造技術を開発したと発表した。焼結工程で酸素と水素系ガス(都市ガス)を複合して吹き込み、焼結反応を促す技術を世界で初めて確立した。生産性向上で高炉に投入する焼結鉱の比率も向上でき、製鉄コストの低減効果も期待できる。東日本製鉄所(千葉・京浜地区)に導入し、今後、西日本製鉄所(倉敷・福山地区)への採用も検討する。

 同技術は「スーパーシンターオキシ」と呼ぶ技術(写真は同設備)。焼結鉱の製造工程では粉状の鉄鉱石と石灰石に粉コークスを混合し、焼結機で焼結して塊状の焼結鉱を作る。従来の都市ガスに加えて酸素を吹き込むことで、最適な焼結温度である1200―1400度Cの温度帯を従来比で2倍以上長期化でき、反応速度が高まる。

1344荷主研究者:2014/09/23(火) 17:19:01

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201408/0007250364.shtml
2014/8/19 08:45 神戸新聞
神鋼高砂の鋳鍛鋼、高強度船舶用部品に 世界初認証

神鋼の鋳鍛鋼が使われるクランク軸(右の円内)とかじ(同社提供)

 神戸製鋼所(神戸市中央区)は、兵庫県高砂市の高砂製作所で製造する鋳鍛鋼が高強度船舶用部品に世界で初めて認証された、と発表した。エンジンの動力を伝えスクリューを回すクランク軸用とかじ用の2種類で、日本海事協会が認証した。クランク軸やかじが軽量化でき、船舶の燃費が改善される。

 船の燃費向上には大型スクリューをゆっくり回せるエンジンが求められている。そのためクランク軸も大型化の傾向にある。

 クランク軸は鋼の純度を高めて新たな製造法を導入し、従来より強度を20%高めた。燃費は数%以上の改善が見込まれる。

 神鋼は2013年度、エンジン約300台分を生産し、国内シェアは75〜80%。今回認証を受けたクランク軸を投入し、14年度は前年比10%増、15年度はさらに20%増の約400台を見込む。また、国内で80%のシェアを持つかじ用鋳鍛鋼でも、強度を60%向上した。かじを薄くでき燃費が改善できる。

 国内では船舶需要が回復し、エコシップなど新型船舶の建造も進んでおり、神鋼は国内造船所への売り込みを図る。(高見雄樹)

1346荷主研究者:2014/10/05(日) 19:07:42

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201408/0007284276.shtml
2014/8/29 22:59 神戸新聞
自動車用アルミ鍛造部品、月産100万本体制へ 神鋼

 神戸製鋼所(神戸市中央区)は、自動車のサスペンションに使うアルミ鍛造部品を、日中米の拠点で月産計100万本体制を築いたと発表した。燃費規制が強化され、車の軽量化を目指してサスペンション部品を鉄からアルミに置き換える動きが加速しており、さらなる増産を検討する。

 米ケンタッキー州の子会社工場で進めていた増産工事が8月中旬に完了し、これまでの1・5倍の月産42万本体制を構築した。神鋼大安(だいあん)工場(三重県いなべ市)、中国子会社と合わせ、同100万本となった。中国では2015年秋にも、さらに同10万本増の35万本体制となる。

 米子会社はサスペンション用アルミ鍛造部品で6割のシェアを持つ。米国の自動車向けサスペンション部品は鉄製が主流で、アルミ製は12%にとどまるが、20年には18%に伸びると予想されている。(高見雄樹)

1348とはずがたり:2014/11/10(月) 20:02:56
古い資料や新聞記事のスクラップを棄てる為に目を通してたら川重が神鋼から産業用ロボットを部門買収の新聞記事が出てきた。1999.12.17の記事である。2000.4目途に引き継ぐとある。ファナックなど上位追撃とのこと。

また1998.12.13付けで神鋼は半導体設計部門を分離。米社と合弁,通信関連LSIを強化の記事も発見。

投下しておく。

沿革
http://www.khi.co.jp/robot/center/history/index.html

川崎重工業株式会社は1968年、国産初の産業用ロボットを生産したパイオニアです。以下に紹介する歴史は、当社の産業用ロボット40年の歴史の大きな流れです。



2000年 神戸製鋼所より塗装ロボット事業を継承
水平多関節クリーンロボットNSシリーズを発売
http://www.kobelco.co.jp/column/topics-j/messages/2.html
1998年12月11日
                        株式会社神戸製鋼所
                        メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社
          半導体設計サービス会社の設立について

1349とはずがたり:2014/11/10(月) 20:09:33
新聞記事棄てるにあたって表題だけ

01.11.7
中山製鋼所が航路撤退
本社工場2基停止
新日鐵の半製品調達

中山製鋼所は六日,高炉から撤退すると発表した。本社船町工場(大阪市)の高炉2基の創業を2002年9月末をメドに停止し排気する。
操業停止後は新日本製鐵からの半製品の調達や鉄スクラップからの調達に切り替える。

中山鋼の粗鋼生産能力は…ほぼ半減するが,最終製品の生産量は現状(年間約181万トン)を維持する。

1350とはずがたり:2014/11/10(月) 20:13:05
高炉廃止のリストラも結局余り巧くは行かなかった中山製鋼所である。発電所も知らん間に大ガスの物になっているし。。

中山製鋼所 債権放棄と倒産回避の仕組み
2013年3月28日木曜日
http://funshoku.blogspot.jp/2013/03/nakayama-seikoujo-saiken-houki-tousan.html

2013.04.30
企業・業界 企業・業界
地域経済活性化支援機構の初仕事は紅乙女酒造の救済
ゾンビ企業を延命させる税金のムダ遣い!? 地域支援機構が中山製鋼所を支援
http://biz-journal.jp/2013/04/post_2011.html

1351とはずがたり:2014/11/10(月) 20:13:44
神戸製鋼も中山製鋼みたいになる前に決断の時かも。加古川は未だ新しいのかね?
神戸は石炭火力発電所の拠点として頑張って欲しいところ。

神戸製鋼所が17年度めどに神戸製鉄所の高炉を休止へ
http://www.fukeiki.com/2013/05/kobelco-close-shaft-furnace.html
2013年5月29日 17:14

東証・大証・名証1部上場の大手鉄鋼メーカー「神戸製鋼所」は、2017年度をめどに神戸製鉄所(兵庫県神戸市)の高炉など上工程設備を休止すると発表しました。

鋼材事業においては安価な海外製品との価格競争の激化で厳しい環境が続いていることから、同じ設備を持つ加古川製鉄所(兵庫県加古川市)へ生産を集約することで余剰設備能力を解消する方針です。

なお、同部門の従業員についてはグループ内での配置転換などで対応し、高炉跡地については電力供給事業での使用を検討していくとのことで、この施策に伴う固定資産の減損損失として約185億円の特別損失を計上する見通しです。

1353荷主研究者:2014/11/29(土) 15:51:21

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820141024cbaj.html
2014年10月24日 日刊工業新聞
JFEスチール、板厚80mm・降伏強度460メガパスカル級高アレスト鋼を開発

 JFEスチールは23日、板厚80ミリメートルの世界最大厚の降伏強度460メガパスカル級高アレスト鋼を開発したと発表した。1万6000個積み(20フィートコンテナ換算)以上の巨大コンテナ船のデッキ上部構造に使用する。日本海事協会から世界で初めて認証を取得した。2015年に西日本製鉄所倉敷地区(岡山県倉敷市)で量産し、市場規模の半分の年2万トンの受注を見込む。

 高アレスト鋼は船舶が航行中に衝突事故などを起こした際に、鋼板のき裂の広がりを抑え、船体の損傷を最小限に食い止める性能(アレスト特性)を持つ鋼板。鋼材の結晶粒を微細化し、圧延時の温度制御などを駆使して、き裂を直線的に進行させない結晶の並び方にした。アレスト性を確保するとともに、加工性や溶接性も維持した。

 従来1万6000個積みコンテナ船はアレスト性のない板厚80ミリメートル・降伏強度460メガパスカル級が使用されていたが、国際的な規制で今年1月に高アレスト鋼の適用を義務付けたため、巨大コンテナ船の製造が困難になっていた。

1355荷主研究者:2014/12/21(日) 19:42:38

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820141127cbak.html
2014年11月27日 日刊工業新聞
新日鉄住金ステンレス、レアメタル低減した省合金型二相ステンレス鋼を開発−強度2倍

 新日鉄住金ステンレス(NSSC)はレアメタルの使用量を低減した高強度・高耐食性に優れる省合金型二相ステンレス鋼の棒鋼・線材商品を開発した。汎用的なステンレス鋼の「SUS304」の加工製品と比べて約2倍の強度を持ち、製品の小型・軽量化が可能になる。国内のステンレス製ネジ・ボルト製品市場は月2000トンの規模があり、同社は2018年度に市場シェア10%に当たる月200トンの販売を見込む。

熱間鍛造ボルト

 発売に先駆け、農林水産省東北農政局の高砂南部排水機場や宮城県栗駒ダムの取水ゲートなどに採用された。棒線の製造可能範囲は棒鋼で直径15ミリ―60ミリメートル、線材で同5・5ミリ―18・5ミリメートル。

 光精工(大阪府東大阪市)や巴製作所(兵庫県尼崎市)と協業し、ボルト・ナットなどの締結部品、ネジ製品、切削加工部品の商品化に成功した。

1358荷主研究者:2014/12/31(水) 16:02:20

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820141230cbam.html
2014年12月30日 日刊工業新聞
JFEスチール、引っ張り強度980MPa級の高張力鋼板が大型トラック部品に採用

 JFEスチールが開発した引っ張り強度980メガパスカル級の高張力熱延鋼板「JFE―HA980SB」が三菱ふそうトラック・バスの大型トラック「スーパーグレートV」のフロントアンダーランプロテクションに採用された。

 980メガパスカル級の高張力熱延鋼板がトラックの量産部品に採用されるのは世界初。採用で車体の軽量化につながる。

 同鋼板は合金成分の最適化や独自の温度制御技術により、ベイナイト組織と呼ばれる強度と加工性を両立した鋼板組織を均一に安定して作り込むことに成功した。板厚の厚い熱延鋼板でも成形時の打ち抜き端面の荒れを抑制できる。

 フロントアンダーランプロテクションはトラックのフロントバンパー下部にある衝突安全部品。トラックと乗用車が正面衝突した時に乗用車がトラックの下にもぐり込むことを防ぐため、衝突しても変形しない高い強度が求められている。

1360とはずがたり:2015/01/22(木) 12:53:22

水素ステーション用鋼管=安全性・コスト削減に効果−新日鉄住金
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2015012000681

 新日鉄住金は20日、燃料電池車(FCV)に燃料を補給する水素ステーション専用の鋼管を開発し、本格的な販売を始めたと発表した。既存の鋼管に比べ水素への耐性が高く、薄肉化による軽量化で配管の安全性向上やコスト削減につながるという。既に商用水素ステーションで採用されており、今後整備が加速する国内水素ステーションでの普及を図る。
 新日鉄住金が開発したのは、高圧水素用ステンレス鋼。水素への耐性が高いため、専用鋼管の寿命は既存品に比べ約2倍に延びるという。また強度も約2倍あり、鋼管の薄肉化による流量の増加で水素を短時間で充填(じゅうてん)出来るようになる。
 専用鋼管は、既に岩谷産業や東京ガスなどが運用する複数の商用水素ステーションで採用された。政府は2025年に1000カ所程度のステーション建設を計画しており、新日鉄住金は新規ステーションでも過半数のシェア獲得を目指す。(2015/01/20-17:24)

1361荷主研究者:2015/01/24(土) 22:33:43

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150115cbad.html
2015年01月15日 日刊工業新聞
レアアースリサイクル始動−三菱マテなど事業化、新品価格急落で採算性が課題に

 三菱マテリアルは使用済み家庭エアコンのコンプレッサーに含まれるレアアース(希土類)をリサイクルする事業を始めた。三菱電機やホンダもリサイクルを始めており、中国の輸出制限が発端となって技術開発が活発化した希土類リサイクルは実用化の段階に入った。ただ、希土類の価格が急落しており、現段階でリサイクル事業の採算は厳しい。(松木喬)

ネオジム磁石の磁力を取り除く三菱電機の装置

 三菱マテは経済産業省や新エネルギー・産業技術総合開発機構の助成を受け、ネオジムリサイクルの実証を進めてきた。パナソニックエコテクノロジー関東の家電リサイクル工場(茨城県稲敷市)でコンプレッサーからネオジムを回収し、磁石素材メーカーに売却する事業を開始した。

 三菱マテはコンプレッサーのローター部を加熱炉に投入し、高温にさらしてネオジムの磁力をなくす処理方法を確立。処理後にローターのピンを外すとネオジムを回収できる。

 ホンダはハイブリッド車の使用済みニッケル水素電池の希土類のリサイクルを実用化した。日本重化学工業の小国事業所(山形県小国町)で電池を焼成、取り出した活性物質から希土類を抽出する。横山裕章供給企画ブロック主幹は「抽出したネオジムの純度は99・9%で、磁石に使える」と話す。

 各社でリサイクル事業が動き出したが、希土類の価格は下落している。現在の価格はピークの4―5分の1。リサイクル材よりも新品の希土類を使った方が安い。

1362荷主研究者:2015/01/24(土) 22:34:05

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150116cbaj.html
2015年01月16日 日刊工業新聞
JFEスチール、広島・福山の新転炉始動−国内トップ級のコスト競争力に

 JFEスチールは15日、西日本製鉄所福山地区(広島県福山市)の第3製鋼工場で建設中だった3号転炉(写真)の始動式を開いた。新転炉は容積330トン。新転炉を活用して、溶銑中にあるケイ素やリンなどの不純物を取り除く予備処理工程に最新のプロセスを導入する。これにより、副原料の石灰の使用量を従来比で4割削減できる。

 なお今回の設備増強で粗鋼生産能力に増減はないが、「転炉での副原料の原単位を大幅に減らすことができ、国内トップクラスのコスト競争力を確保できる」(亀山恭一常務執行役員西日本製鉄所福山地区副所長)と期待している。

 一連の投資額は約200億円。経済産業省の12年度補正予算の「円高・エネルギー制約対策のための先端設備等投資促進事業」の助成を受けた。


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