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鉄鋼・非鉄金属スレッド

1280とはずがたり:2014/04/21(月) 11:29:39
4重苦…需要の長期低迷(足許の建設ラッシュは一過性のもの)+原料である鉄スクラップの輸出増に伴う価格乱高下+電気代の上昇+再編進まず(地域内で完結するビジネスモデル故に経営統合が効率性に結びつかず)

バタバタと自主廃業、電炉を悩ます「四重苦」
五輪特需に沸くはずの建設用鋼材メーカーに異変
http://toyokeizai.net/articles/-/35490
松浦 大 :東洋経済 記者 2014年04月20日

東京都江東区。物流倉庫が立ち並ぶ一角に、目的の製鉄所があった。「この電炉も、あとは解体を待つだけです」──。大三製鋼の香取伸明社長は、寂しそうにつぶやいた。

同社は1949年創業の老舗電炉メーカー。解体業者などから鉄スクラップを購入し、電気炉で溶かし、建築や造船業界向けに鋼材を生産してきた。直近の売上高は69億円。2期連続で営業赤字に沈んでいる。

創業家出身の3代目として2009年に就任した香取社長。リーマンショック後の需要低迷やコスト構造の変化に悩んだ末、2月5日に電炉事業からの撤退を決断した。同月末に工場の操業を停止し、生産部門の従業員は3月中旬に全員が退職。現在は、香取社長と残った従業員で残務処理を進めている。

営業赤字が続いていたが、自己資本比率は2割超を維持してきた。「債権者に迷惑をかける前に撤退しようと思った。悔いがない決断だったと信じている」(香取社長)。

1カ月余りで3社が自主廃業

鉄鋼業界にとって衝撃だったのは、自主廃業が大三製鋼だけにとどまらなかったことだ。2月19日には、新日鉄住金系の新北海鋼業(北海道小樽市)が3月末で解散すると発表。3月14日には、中央圧延(埼玉県越谷市http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1040429221/2508)が同月末に生産を停止し、事業から撤退すると明らかにした。

救済色の強い合併が主流だった電炉業界で、1カ月余りで3社が廃業を決めたのは異例の事態。背景には、業界が抱える「四重苦」がある。

とりわけ深刻なのが、需要の長期低迷だ。電炉が生産する鋼材の大半は、鉄筋など建築向けの品種。建築需要の減少につれて、電炉鋼材の生産量は90年度の3553万トンをピークに、12年度は2445万トンまで減少した。

今後数年は、東京五輪に向けた老朽インフラの更新需要や都心再開発が控えている。「数万トンの鋼材を使うような大型の再開発案件がゴロゴロしている。こんな好景気は、業界に30年いて、初めてだ」(阪和興業の高田幸明・条鋼建材第二部部長)。

とはいえ、足元の建設ラッシュも五輪までの一過性のもの。長期での需要減退傾向は変わらない。経済産業省の調べによれば、日本国内にある電炉340基の稼働率はたった59%(13年3月末時点)。鉄鉱石と石炭から大量の鉄を造る新日鉄住金などの高炉メーカーが90%近い稼働率を維持するのとは対照的だ。

加えて、原料である鉄スクラップ価格が、国内の鋼材需要とは無関係に乱高下するようになったことも、電炉の経営を圧迫している。

90年代には1トン当たり2万円を超えることがなかったスクラップ価格は、00年代に入ると状況が一変。韓国や中国で鉄鋼生産が増えたことで、日本国内からのスクラップ輸出が急増した。さらに、国内の高炉メーカーも生産の調整弁としてスクラップの使用量を増やした。04年に3万円を突破してから、スクラップ価格は高値圏で推移している。


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