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④ 今回の三つの比較ルート案においても、インターチェンジの位置だけは都市計画ルート以来、一貫して変わっていない。それはなぜか。「もっと北側になれば住宅も少なく、インターチェンジのスペースも余裕を持って確保できる」との意見も聞いている。インターの場所が変わらない根拠を明らかにされたい。
⑤ 岐阜市椿洞の産廃不法投棄現場について、国は、「岐阜市の処理方針を待って考える」とのことであるが、現時点で、椿洞地域も一体としてルートの中に含まれている。ルート変更を考えないのはなぜか。
三 住民の意見の調査方法と調査結果の処理・公表について
① 国(国土交通省・中部地方整備局・岐阜国道事務所)は、「道からの手紙」を配付し、「計画の再検討について、あなたの声をお聞かせください」とアンケートを行っている。また、各地の説明会をも開催している。しかし、この説明会自体が限られた時間内であり、その内、当局からの「説明」が大半を占め、質疑応答の時間が不十分であるとの声を聞いている。とりわけ、当初の都市計画ルートの南側に位置し、もっとも安全性が危惧されている第二千成団地での丁寧で親身な説明会が行われていない。
そこで聞く。この間の説明会の概要(会場、回数、参加者とその有権者比率)を明らかにされたい。
さらに、第二千成団地住民に対する別途説明会開催を求める要望を聞いている。政府として、その用意はあるか。説明する用意がないのならその理由を示されたい。
② 「道からの手紙」のアンケートの集計は、いつどのように行い、どのような形で結果の公表が行われるのか、明らかにされたい。
四 ルート決定に関する諸問題について
① 現行の都市計画ルート案を作る際の調査、とりわけ地質調査を十分に行っていなかったことが、今日の混乱と経費のムダを生じた要因であることが専門家の間から指摘されている。「検討会」報告書では、「どこにルートを変えればよいかの検討はしていないが、より安全性の高いルートがないとは考えられない」とまで言い切っている。これは、新たなルートを検討する上できわめて重要な示唆であると考える。政府は、あらためて御望山調査検討会を開き、これまで関わってきた専門家の意見を聞く予定はあるか。
また、新たに提示された三つの比較ルートのそれぞれについても、「検討会」の意見を聞くことが重要であると考えるが、政府の見解を求める。
② そのうえで「最終結論」は、いつどのような過程を経たうえで発表になるのか、明らかにされたい。
③ トンネル掘削ルートを強行し、掘削中およびその後の崩落などにより作業従事者や地域住民、道路通行者などへの被害が出た場合、国としての賠償責任をどのように考えているか。事前にリスクが指摘されているにもかかわらず、危険性が指摘されているルートの建設が行われ、被害が出た場合は、刑事責任も問われると考える。政府の見解は如何。
右質問する。