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高速道路・地域高規格道路・自動車専用国道
329
:
とはずがたり
:2006/03/16(木) 03:23:49
磐越自動車道の郡山―いわき間は予想外に通行車両が多かったけど釜石―盛岡・花巻では需要が格段に違うか?
㊦交通量少ない釜石自動車道
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/848
2003.9.29
見えぬ活用ビジョン
沿岸と内陸を結ぶ大動脈として期待される釜石自動車道。必要だから造るのか。造ることで効果が出るのか−。
5年前に施行命令が出た東和−宮守間。進行率は1%ほどだが、日本道路公団北上工事事務所は本年度から、1260億円を見込む当初事業費の圧縮を目指し設計の再検討に着手している。
道路位置の見直しによる盛り土量の縮減や、コストがかかる橋から盛り土への変更などを検討しており、公団全体で20%のコスト削減が目標という。
整備計画区間9342キロまで造るのに必要な額は16兆円。石原伸晃国土交通相は「無駄な道路は造らない」とのスタンスで、今後、各路線を一本一本精査したコスト削減が建設への大きな判断材料にもなる。
一方、開通から600台後半で推移していた東和−花巻間の1日平均交通量は、夏休み時期の8月に911台に増加。当初見込みの2200台には及ばないが、いくぶん健闘したかに見える。
しかし、地元東和町にはそんな実感はない。萬鉄五郎記念美術館や東和温泉などの観光施設の利用者数は、昨年とほぼ同数。関係者には「人は町外に流出してしまったのでは」との声もある。
沿線9市町村による利用促進協議会は、自動車道利用者に観光施設の割引サービスを行うが、それ以上の打つ手はなし。東和町商工会のある関係者は「利用者は少なくて当然。造ったはいいがそれを活用するビジョンがない」と批判する。
富士大・地域経済文化研究所の影山一男助教授は「道路などの社会資本整備は長期的視点で考えるべきだ」と費用対効果論議に疑問を呈する一方、「空港、新幹線、高速道と全国的にもこれほど交通アクセスに恵まれた地域はない。しかし何を売って、何を運ぼうとしているのか。それが見えてこない」と指摘する。
日本道路公団は、2021年に遠野まで開通したと仮定した交通量を6400台と試算している。同公団さえも「詳しい根拠はよく分からない」というあいまいな数字だ。
しかし、高速道がどこまでも延び、人の移動が確実に容易になったとき、人々はどこに向かうのだろうか。少なくとも交通の便の良さだけが、街の魅力にはならないだろう。
釜石自動車道 東和−花巻間(11・4キロ)が02年11月に開通。東和−宮守間(23・7キロ)は施行命令区間、宮守−遠野間(9キロ)は整備計画区間。遠野−釜石間(35キロ)は基本計画区間で、国、県が建設中の仙人峠道路が組み込まれる構想。
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