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サーナイト18禁小説スレ4【R指定】

1管理人★:2010/03/01(月) 02:02:48 ID:???
通常小説スレに
『18歳未満の方すいません』
なんて言いながら書くよりは分化した方がいいんじゃないのかなと。

先人達への敬意の念と、これからのこのスレの発展を込め、
私はサーナイトエロ小説総合スレ4の発足をここに宣言します!

内容が内容だけにsage進行で、このスレでこっそりと。

NGワードにひっかかったらこちらか自治スレにご連絡ください。

2RANGE:2010/03/07(日) 22:42:51 ID:Rmc7Qvbw
こんばんは。RANGEです。
遂に、新たな掲示板が出来たんですね!やったやった―!万歳!ばんざーい!!
早速、小説を投稿したいと思います。
……と言っても、新しい小説ではなく、1話からです。
初めてここに来る人もいると思いますので、新しい小説ではなく、1話から投稿します。
まだ全然新しい小説が出来ていないからという訳では(ry
では、投稿します!

3RANGE:2010/03/07(日) 22:44:45 ID:Rmc7Qvbw
1. ――朝、外から聞こえてくる小鳥達のさえずりで、エルレイド――ライズは目を覚ました。
「(朝か…)」ベッドから降りて、欠伸を一つしながら部屋の窓を開ける。差し込んでくるその柔らかな日差しが体中に染み渡る。そうして目を閉じ、胸いっぱいに外の新鮮な空気を吸い込み、空を見上げた。
空は雲一つない快晴である。
「はぁ、今日もいい天気だなぁ…」
そんな独り言を呟き、ライズは一階に降りた。
2. 朝食を終えたライズは、食後のコーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。すると、新聞紙の間からひらひらと何かが落ちてゆくのがわかった。ライズはそれを拾い上げる。
それは手紙だった。封を開け、中を確認する。その手紙の送り主は…
「へぇ、あいつからか。」
送り主はライズの妹――正しくは「義理」の妹からだった。自分から手紙を出す事はあったものの、あちら側から手紙が来るというのは珍しい事だった。手紙の内容に目を通す。すると…
「な、何だって!?」
思わずライズは素っ頓狂な声をあげる。その内容は、「あと数日でお兄ちゃんの家に帰ります」との事だった。
ライズは元々、妹と二人暮らしだった。しかし妹はある日唐突に「私、旅に出る!」と言い、それから数日帰って来なかったのだ。数日後、帰ってきた妹にライズは「危ないから絶対に止めろ!」と制したが、翌日の朝、いつも隣で寝ているはずの妹の姿が、その日は無かった。変わりにあったのは、小さな置き手紙だった。その手紙には旅の行き先等が書いてあり、最後には「勝手に出てってゴメンナサイ。えへ♪」などと書いてあった。それから十数年、妹とは合っておらず、それまでライズは独り、独りぼっちだった。独りでは生きていけないと言う訳では無かったが、やはり独りぼっちでは日々の生活に寂しいものがあった。例えば、自分の誕生日や正月、クリスマス等、普通は誰かと一緒に楽しく過ごす日で、自分は独りなのかと感じてしまうと結構落ち込んだ。さらに言うなら、散歩をしているときに楽しそうに出掛けている家族やカップル等を見ると激しく落ち込み、その日は家に帰り二度と出掛けなかった。そんな日が何回続いただろうか。
しかし、そんな孤独の生活も後少しでおさらばだと思うと、自然に唇の端がつり上がってきた。
「ったく、あのおてんば娘め、帰ってきたら覚悟しとけよな〜!」
妹が帰ってきたらどう出迎えてやろうか、それと同時にどう叱ってやろうかと笑って考えるライズであった。

4RANGE:2010/03/07(日) 22:51:01 ID:Rmc7Qvbw
3. 馬車から見える外の景色は、相変わらず緑の海が広がっていた。さっき、というより何時間も前からこの景色が続いている。彼女はいい加減この景色にうんざりしていた。
「ねぇ、マダ着かないの〜?私もう暇すぎて死にそう〜」
そんな不満を溜め息混じりに馬車を引いているギャロップ達に訴えると、
「後もう少しだから、我慢してくれよ、お嬢ちゃん」と、苦笑しながら言われた。
え〜、と愚痴をこぼしていると、辺りが急に暗くなった。トンネルに入ったのだ。そのトンネルを抜けると、そこには懐かしい景色が広がっていた。その中に一つの小さな村があるのが確認できた。彼女の目的地はその村だった。
村の門の前まで来ると、彼女はその馬車から降り、ここまで進んだ通行料金をギャロップ達に払い軽く礼を言う。すると馬車はもと来た道に引き返していった。そして彼女は村に向かって歩き出した。そう、彼女は帰ってきたのだ。
もうこの村に、何十年帰ってきてないのだろう。彼女はそんな事を思いながら村を歩いていた。何十年も前から変わり映えのない村の景色を堪能しながら、ある家へと向かった。
しばらくして目的の家についた。「お兄ちゃん、元気かな…」
そんな独り言を呟き、ドアをノックした。
4. その日は特にする事も無く、ライズは昼寝をしていた。さっきベッドに入ったばかりなのでまだ浅い眠りだ。しかし意識は徐々に暗く深い、眠りと言う名の海の底に沈んでゆく。
不意に海の外――玄関の方から、何か物音がした。一瞬、何だろうと海から浮上しようとする。だがライズは、「(…きっと空耳だろう…)」そう思い再び海に潜水した。しかし、次に聞こえたその物音はライズの耳にはっきりと聞こえてきた。よく聞くと、それはドアをノックする音だ。空耳なんかじゃない。そう思い、ライズは渋々海からあがるのであった。
まだ少々眠気が残っていたが、来客が来てしまったのならそんな事は言っていられない。ライズはドアを開けた。
「ハイー、どちらさ……ま…?」
目の前にいる人物を見て、さっきまでの眠気はどこかに吹き飛んでしまった。
目の前にいる人物は、背がライズよりひとまわり小さい、美しい外見のサーナイトだった。体つきや顔立ちからすると、雌であろう。
艶やかな髪の色は黄緑。その髪は短く揃えられていた。
顔は、すっと長く高い鼻、小さな口、大きな紅い瞳、少し尖りのある顎、と、美しい顔立ちをしている。

5RANGE:2010/03/07(日) 22:52:13 ID:Rmc7Qvbw
スタイルも良好で、美人と言って間違いないだろう。
しかし、ライズにはこんな美人は知り合いにはいなかった。勿論、友達にもいない。では、そんな見ず知らずの美人が自分に何の用があるのだろうか。訪ねる家を間違えているのではないのだろうか。そんな疑問がライズの頭の中に浮かび上がってきては消えてゆく。いや、ひょっとすると、今目の前にいる女性は幻覚ではないのだろうか。と、ライズは一度目を擦り、その擦った目でもう一度その女性に向き直る。
しかし、その女性は幻覚などではなかった。本物の、生きている、人(ポケモン)だった。
そして、遠慮なく驚いている自分を見て、可笑しそうに微笑んでいる目の前の女性は更に驚くべき事を告げた。
「ただいま、『お兄ちゃん♪』」

時が止まった。

6RANGE:2010/03/07(日) 23:08:41 ID:Rmc7Qvbw
とりあえず今日はここまで。
避難所の小説をそのままコピペしたので、かなりイタい文面ですね……。(一部だけ変更あり。ほんとに一部だけ)改行も少ないし…。これじゃあ駄文といって間違いないなぁ。
でもこれからも頑張っていきたいと思いますので、応援、よろしくです!
じゃなかった、次の部屋へどうぞ!(どこ?)
えーと、次話ではライズの妹の名前が明かされる筈です。
それでは、サヨウナラ!

11コウノトリ:2010/03/10(水) 16:39:30 ID:Uq.o7hJc
「今日もいい天気だな・・・」の発言が面白いw
表現の文章が秀逸ですよ
GJ。

12名無しのトレーナー:2010/03/10(水) 18:03:00 ID:KWZml3ts
>>11
作家を褒めるのは良いが、sage進行は守ろう。
間違ってageてしまったのかもしれないが、これはルールだからな。
以後、気をつけるように。

13RANGE:2010/03/10(水) 18:12:43 ID:Rmc7Qvbw
>>11
感想ありがとうございます。
まだまだ至らないところもあるかと思いますが、いつの日か一流のサーナイト小説の作家になれるよう、頑張ります!

さてさて、今回も避難所の小説をそのまんまコピペします!(ぇ
今回は、「兄妹喧嘩」をスポットに当てた話です。
では、いきます!

14RANGE:2010/03/10(水) 18:13:23 ID:Rmc7Qvbw
5. 一瞬、ライズは自分の耳を疑った。確認の為、もう一度尋ねる。
「なぁ…今俺のことなんて言った…?」
「え?だからお兄ちゃんって…」
聞き間違えではなかった。お兄ちゃん、と言ったからにはこの女性が自分の妹なのだろう。
思いかえせば数日前、ライズは遠くに旅をしている妹から手紙を受け取っていた。たしかその内容には、あと数日でここに帰ってくる、と書かれていた筈だ。
そして今日――手紙を貰ってから3日たった今、ライズの前には自分の事をお兄ちゃんと呼んだ女性がいる。確かにそう言った。全ての条件が一致した。
と言うことは…とライズは彼女に恐る恐る尋ねる。
「お、お前……もしかしてクレスか…?」
すると彼女――クレスは、いかにも「呆れた」という表情を造り、苦笑いを浮かべながら、「そ―よ。お兄ちゃんの妹、クレスよ。…もぅ、やっとわかったの?自分の妹の顔も忘れちゃうなんて、相変わらずのお馬鹿さんなんだから」
と少々憎まれ口を叩きながら告げた。
この、明らかに兄を馬鹿にしている口の聞き方はクレスだ。間違いない。
馬鹿にされた怒りより、妹のその成長ぶりに驚愕したライズは、しばらく声を失っていた。しばらくして我に帰ったライズは、彼女は自分の妹なんだと改めて確認した後、家に帰ってきた者に対して誰しも必ず言う、『あの』台詞を言う。その台詞はもう、長い間使っていなかったはずなのに、妹を前にすると、毎日のように言っていた気がする。
「クレス………」
「な…何?」
クレスは、さっきまであれほど驚いていたのに、急に真顔で自分に話しかけてきた兄を訝しげに見ながら返答した。
そんな視線を気にせずに、ライズは微笑みながら
「………おかえり」
と言った。
するとクレスも、さっきまでの訝しげな眼差しをやめ、微笑みながら、
「………ただいま!」
と改めて言うのであった。

15RANGE:2010/03/10(水) 18:21:03 ID:Rmc7Qvbw
6. 「まったく、自分の妹の顔も忘れちゃうなんてホント、信じられないわ!」
クレスは、ライズに少しばかり腹を立てていた。
「だって、仕方ないだろ!?もう長い間会ってなかったし、第一、最後に一緒に居たのはお互い、キルリアの時だぞ!?覚えてなくて当然だろ?」
とライズも反論する。その言葉には少々、熱がこもっていた。
「何よそれ!私の顔なんて覚えてなくて当然ってこと!?」
その言葉を聞くと、クレスはもう完全に怒っているようだった。
するとライズも、
「あ゛!?んなこたぁ言ってねーだろうが!!!耳がオカシイのか?」
と暴言を吐いた。これはかなりキレている。その証拠にいつもより言葉が荒っぽくなっていた。
「オカシイのはお兄ちゃんの頭の方でしょ!!一回外で頭冷やしてきたら!?」「脳無しの豚野郎に頭冷やしてこいなんて言われたかねーんだよ!!!カスが!!」
「豚って何よ!?この生ゴミ!!!」
とうとう本気の口喧嘩になってしまった。幼い時から喧嘩が絶えなかった2人だが、流石にさっきのような暴言は吐かなかった。
数十年ぶりの感動(?)の再会を果たしたというのに、家に上がってすぐにこれである。2人の成長ぶりが伺えた。第三者から見たら、見苦しいとしか言いようがない光景だ。そして、数十分後……
「はぁはぁはぁはぁ………」
「ぜぇはぁぜぇはぁ………」
流石に数十分も喧嘩が続けば、両者とも疲れるはずだ。もうお互いに返す言葉が出ないようだった。
「ぜぇぜぇ……何か言い返せよ……」
「はぁはぁ……そっちこそ、何か言い返しなさいよ……」
もういい加減止めればいいのに、まだ意地を張る。
しかし、このまま意地の張り合いを続けても時間の無駄だと考え、ライズは、
「あ―、もう止め止め!これじゃ時間の無駄だ!」
と喧嘩を放棄した。
「じゃあ私も……あ―あ、髪が乱れちゃったわ」
クレスもライズの考えに賛成する。どうやら、やっと2人の心が落ち着いたようだ。
すると、髪を整え直したクレスが唐突に笑い出した。「ふふふ…あっはっはっは!!!」
まさか本当に頭がおかしくなったのではないだろうか、とライズは妹を心配する。
「ど…どうしたんだよ、いきなり笑って」
するとクレスは、
「はっはっは……いや、なんかこういうの懐かしいなぁと思ってね」
「懐かしい?」
と、ライズは疑問を問う。
するとクレスは
「ほら、私達昔は毎日毎日、喧嘩ばっかりしてたじゃない?だけど、もう長い

16RANGE:2010/03/10(水) 18:27:11 ID:Rmc7Qvbw
間喧嘩なんてしなかったから、今日久しぶりにこうしてお兄ちゃんと喧嘩してるのが懐かしくて、そう思うとなんだか楽しくて、笑えてきちゃった」
と答えた。
確かにライズ達は今日この日まで、喧嘩なんて一度もしなかった。
幼い時は日常茶飯事だったこの行為も、今思うととても懐かしく思える。
そして今日、お互いが再会し、再び喧嘩をした。こうしてまた喧嘩が出来るのを、クレスは口には出さないものの嬉しく思っているのだろう。だから、あんなに笑っていたのだろうか。
嬉しく思うのは、ライズも同じだった。
しかし、いつまでも嬉しい気持ちに浸ってはいられない。結果は何にしろ、喧嘩は喧嘩だ。しっかりけじめを付けなくてはならない。
「クレス……」
「何?」
ライズは申し訳なさそうな顔を作り、「さっきはゴメンな。あんな酷いこと言って……」
と、素直に謝った。
するとクレスも、
「私の方こそ、さっきはゴメンね…。」
とやはり素直に謝った。
「そりゃ、いくら妹でも成長した姿じゃいきなり分かる訳ないもんね。お兄ちゃんが怒ったのも解るわ…本当にゴメン!」
とクレスは言う。
先に怒り出したのはお前の方だろ、と言いたかったが、そんな事を言えばまた喧嘩になりかねないし、どうやら、ちゃんと反省しているようなのであえて黙っておいた。
「まぁお互いに反省したんだし、これでいいじゃないか。ほら、仲直りの握手」
とライズは左手を差し出してくる。
クレスはその手を同じく左手で優しく握り返し、2人は顔を見合わせた。
握られたお互いの手は、とても暖かかった。
ライズと目が合った。昔と同じ、優しい顔だ。
クレスは、自分の中で、抑えきれない何かがこみ上げて来るのが解った。もう、我慢できない。クレスは思い掛けない行動をとった。
いきなりライズに抱きついたのだ。
「おわっ!?ちょ、いきなりなな、なにするんだよ!?」
ライズはクレスのその思い掛けない行動ですっかり混乱する。
「お兄ちゃん、………大好き!」
次の瞬間、クレスは自分の柔らかな唇をライズの唇に押し当てた。
「!? %♀℃←※≪▽↑♪!!!!!!??????」
それは、正に言葉にならない悲鳴だった。
ライズの頬は、まるでバクフーンの背中の燃え盛る炎のように赤く紅潮し、そのまま気絶した。
「え!?私何やって……って、お兄ちゃん!?おに―ちゃ―ん!」
形を揺さぶり、思いっきり呼びかけるが、ライズは反応しない。クレス自身、自分がさっき

17RANGE:2010/03/10(水) 18:31:53 ID:Rmc7Qvbw
何をやっていたのか全く覚えていない。
それよりも、ライズがいきなり気絶してしまった事に戸惑っていた。
「あわわ……と、とりあえずベッドに!」
クレスはライズを背中におぶり、二階にあるライズの部屋のベッドまで運んでいった。

これが、2人が再会した初日の出来事である。

18RANGE:2010/03/10(水) 18:43:43 ID:Rmc7Qvbw
………しっかし、我ながら凄い喧嘩風景を書いたもんだ……ライズなんて人格ぶっ飛んでるし……

これが、小説の投稿を終えて初めて呟いた一言です。
兄妹が家にいる人達は解るんじゃないかな〜、と思いつつ書いた小説です。
兄妹がいる人達は、一度は経験されたのではないでしょうか。自分も、昔は兄妹喧嘩をしたものです。
避難所のほうで一回言ったのですが、ライズとクレスが喧嘩してたときの口論は、実際に自分が喧嘩の際使っていた暴言ですw
い、今は勿論そんな言葉つかいませんよ!ああ、あたりまえじゃないですか!(何故あせる)
でも最後は必ず仲直りするのが、2人の良いところですね。
次回は、遂に(?)クレスの過去が明かされる話に変わります。第二章ってところでしょうか。
それでは、サヨウナラ!

19コウノトリ:2010/03/11(木) 09:20:24 ID:Uq.o7hJc
ああ・・・すいません。以後はちゃんとsageします。

20コウノトリ:2010/03/11(木) 10:34:11 ID:Uq.o7hJc
喧嘩のシーンが妙にリアル・・・私もこんな喧嘩をしたような・・・
二章が楽しみだ・・・

ところで、私もちょっとした小説を投下したいのですが、サーナイトSSでエロの展開が無いスレってありますか?
・・・私の考える小説ってエロが無くて・・・

21管理人★:2010/03/11(木) 23:33:09 ID:???
>コウノトリ氏
はじめまして。
いわゆる全年齢SSスレにつきましては、自治スレでも言っていますが、携帯で投下なさる職人様のスレとPCでの職人様のスレに分けるか、統一するかの意見を皆さんにお聞きしているところです。
もっと詳しく言いますと、旧板のSSスレにて携帯では一度に大量に投下がしにくいとのことで分化しましたが、それによりSS本スレが過疎化してしまったので、皆さんの希望が出るまで保留しているのです。
なのでしばしお待ちを、できればコウノトリ氏の意見もお聞かせください。

22ロイド:2010/03/19(金) 08:17:43 ID:qS2YuDu6
RANGE氏がんばれ〜!

23RANGE:2010/03/19(金) 21:47:54 ID:Rmc7Qvbw
>>20 コウノトリ様
感想ありがとうございます!楽しみに待っていて下さい!
>>22
応援、ありがとうございます!
これからもこの掲示板の小説作家として頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします!

さて、ここにもう長い間小説を投稿してませんね。僕。
一応、また新しい小説を考えています。
そんな、新しい小説の出来具合ですが…、

えー……

……正直、全然できてないです。ハイ。(殴
理由は、僕が小説の続きを考えるのをすっかりサボ……ゲフンゲフン。
えーっと、理由は、小説の続きが中々思い浮かばないからです。(えー)
いつも通りに、避難所に投稿した話の続きをまんまコピペしてしまおうかとも考えたのですが、あのまんまだとどんどん、話が悲しくなってしまう気がしたので止めました。
と言う訳で、現在必死に続きを考えております。なんとか、今月中には間に合わせようと考えているので、後もう少しだけお待ち下さい!
こんな駄目な作家で本当にスミマセン……。
それでは、サヨウナラ!

24RANGE:2010/03/19(金) 22:49:32 ID:Rmc7Qvbw
>>22
ロイド様でしたね。
名前いれるの忘れてました。スミマセン!

25RANGE:2010/03/21(日) 10:31:22 ID:Rmc7Qvbw
どうも。毎度おなじみ、RANGEです。
今回は皆さんにお知らせがあります!
……あ、小説の投稿じゃないですよ。後少し待って下さい!

えー、お知らせというのは……


……投稿する小説を、エロ小説からSSに変えることにしました!
理由は、既に自治スレに書き込んであるのですが、この小説は一応『兄妹愛』をテーマにした小説なんです。

そんな兄妹愛を、肉体的なものにしたくないな……ならエロが無いSSに変えよう!
と言う訳です。
もし、この書き込みを見て『せっかくエロ小説を期待していたのにどうしてくれるんだコンチキショウ!』という方がおりましたらお詫びを申し上げます……
でも安心して下さい!エロは番外編でやるつもりです!……いつになるかは解りませんケド…(- -;)
そんな訳で、これからはこちらに小説を投稿します↓
http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/game/50041/1269097339/
短い間でしたが、今までこの小説を見て下さった方々、ありがとうございました!
RANGEは、これからも携帯小説スレで生き続けます!(大げさ)
それでは、サヨウナラ!

………グダグダと長い文で申し訳ございませんでした……

26名無しのトレーナー:2010/03/22(月) 16:36:11 ID:KWZml3ts
>>25
そうですか。あなたのエロ小説が読めなくなってしまうのは残念ですが、携帯小説スレでも頑張って下さい。

それはそうと、もう何カ月も98さんの姿を見かけないのですが、何かあったんでしょうか・・・心配です・・・
閣下はこの前旧掲示板で見かけたのですが・・・

2798:2010/03/22(月) 19:06:47 ID:heMhk9u.
いますよ。
ただあんまりにも前掲示板が酷い惨状だったので書き込みは自粛していたんです。
あんな状態で小説かいたってちっとも楽しくないですし。

とりあえずこれまでの経緯を。
1)続きを書く
2)荒らされて気分が滅入る
3)ニコニコで生実況
4)シンオウ産青ラルトス手に入れてウハウハ。
こんなところです。

ぶっちゃけ後半2つは完全に脱線してるんですが、青ラルトスを手に入れたことにより、
小説メンバーの完全再現が可能になったので。
そしてちょうど良い機会ですので宣言を。

今まで書いていた小説ですが、新たにリファインしようと思います。
それに伴い、エロ小説スレではなく普通のSSスレに今後投稿したいと。
ぶっちゃけもうエロ書けません、無理です。

もちろんホウエン→シンオウの流れで、結構大きく変えていこうかなと。

28コウノトリ:2010/03/28(日) 06:47:26 ID:Uq.o7hJc
閣下!お会いできて光栄です!
実は私も連鎖で青キルリアを手に入れました!

294号:2010/03/28(日) 22:24:28 ID:IOu751Yw
>>28
>>27の98様の事を言っているなら違いますよ。
98様は閣下とは別の方です。
旧板のエロ小説スレ2〜3へ行ってみて下さい。

30Я:2010/03/28(日) 23:16:30 ID:Rmc7Qvbw
>>28

371 名前:名無しさん 投稿日:2006/03/09(木) 11:40:15
[ evAU4RuQ ]
閣下にあきたなんてとんでもない!いつもいつもGJですぜ!
372 名前:名無しさん 投稿日:2006/03/09(木) 13:19:08
[ OG6M1l2E ]
閣下乙!!!
373 名前:名無しさん 投稿日:2006/03/09(木) 13:54:28
[ xzLkfMS. ]
閣下は我々の太陽にして、この板の太陽でございます。

サーナイトエロ小説総合スレ1より引用。これが『あのお方』が閣下と呼ばれるようになった始まりです。
いつの日かまた、閣下の新作を読みたいなぁ……。

ところで、閣下をポケモンに例えるとしたら、何になるんだろう?
今も昔も変わらない、その人気と強さ(小説の面白さ&エロさ)からして、ミュウツーかな?


長文すみません…

31コウノトリ:2010/03/29(月) 02:31:12 ID:Uq.o7hJc
すいません。誤解を生んでしまったようです。
一応、敬意をこめて98様の事を閣下とお呼びしたのですが、
『あのお方』もそういえば閣下でしたね・・・
これからは98様とお呼びします。

32メルクールFuhrer:2010/05/15(土) 05:05:16 ID:SsgqAHQw
新掲示板移行乙です!
早速投下しようと思うのですが、以前のもあわせて投下します。宜しくお願いします。

ポケモンとは主人の命令を順守し、主人と行動を共にし、一心同体の運命共同体のような存在である。
が、しかし、今現在俺の睡眠を妨害し続けている存在のように惑星直列くらいの確率でごくまれに一般のポケモンとは違う存在が生まれてしまうらしいのである。
「ホラ、トウマさっさと起きるのよ」
朝の布団の気持ちいい感触と尻をゲシゲシ一定のテンポで蹴り続けられる不快感を交互に受ける事はとてもじゃないがいい気分ではない
「あーもう分かった、起きてる起きてるから、蹴るのやめろ」
「嘘つき、あたしが部屋から出たらまた寝るってわかってるのよ」
「昨日夜遅くまで課題やってたから眠いんだよ」
これは事実である。
俺は普通に学校に通う健全な男子である。
この世界ではポケモンマスターとやらを目指してポケモン修行の旅に出る者もいるが、俺はハナっからそんな夢みたいな称号に興味なんぞ無い
普通に勉強して普通に就職して普通に暮らしたいだけだ。その為には進学校の理不尽な宿題の数にも耐えねばならない。
「はぁ? 課題はやって当たり前でしょ。やって当たり前のことをやるだけじゃ凡人になるだけ、超人は凡人の3倍以上は努力しないとなれないのよ」
別に俺は超人になりたいわけじゃないからそんな超絶脳筋理論はいりません…………
「あんたに凡人のまま終わられちゃポケモンであるあたしが困るのよ、あたしは平凡なままで一生を終えたくないのよ」
何という主人を放置した人生設計だろうか、凡ポケモンで終わりたくないなら自分で自分を磨くだけでもいいじゃないか
「あたしのトレーナーであるあんたがそんなんだといくらあたしが自分を磨いたってせっかく磨いた面にあんたが映り込んであたしが曇ってしまうのよ!」
人をシンクの水汚れ扱いしおって…………
「分かったら早く起きなさい!一日の始まりは朝食から始まるのよ!」
「わかった、わかったから蹴るな キルリア!!」
俺はキルリアに尻を蹴られながらごそごそとベッドを出た
「ちょっ、何いきなり服脱いでんのよ!!」
「なんでってパジャマのままガッコには行けんだろ」
「レディーの前で服を脱ぐとかどんだけデリカシー無いのよ!」
赤らめた顔を手で隠しながら枕を掴んでこちらに投げつけてきた
「いてっ、何そんなに怒ってるんだよ……」
怒りながら俺の部屋を出て行ったキルリア
「ふう、やっとゆっくり着替えられるな」
ハンガーからカッターシャツを取り、姿見の前に立つ
鏡に映し出される俺の体にはいつ見ても同じ数の傷がついていた
「なかなか消えないな……まあ消えるわけないか……」
シャツのボタンを留めてベルトを締めて自分の部屋を後にした。

「母さんおはよう」
「おはようトウマ 朝食できてるわよ」
台所へ行くと母さんが洗い物をしていた。
「早く食べなさい、あ、でもしっかり噛んで食べるのよ」
洗濯済みの服が大量に入った籠を持ったキルリアが俺の後ろを通ってゆく。
「へいへい」
目の前の皿に盛りつけられているのはご飯と黄身の割れてしまった目玉焼きと火の通り過ぎて硬くなったベーコンのモーニングだった
「今日はキルちゃんが作ったのよ 残さず食べなさいよ」
「ふーん、だから形が……」
出された朝食を全て平らげる
「うん、見た目は、だけど味はまぁ悪くないな」
「人の料理貶してる暇あったらさっさと用意しなさい遅刻するのよ」
洗濯物を乾し終わって戻ってきたキルリアに尻を小突かれる
時間的には余裕があるが、キルリア曰くどんな事が起こるか分からないから家は早く出るものらしい。
部屋から鞄を取って玄関に行くとキルリアがいつものように立っていた
「今日も連れてけってか」
「当たり前じゃない、家事のお手伝いも終わったし。 あたしは常に向上したいからあんたの学校に付いて行くのよ」
確かに俺の学校はポケモン持ち込み禁止ではない(授業中は出してはいけない等きまりはある)
「分かった分かった、ほらボールの中に入れよ」
「そうそう、そうやって聞き分け良くしていればいいのよ」
差し出したモンスターボールの中に自ら入っていくキルリア
「じゃ、行ってくるよ母さん」
自転車の籠に鞄を乗せて学校へ向かった

33メルクールFuhrer:2010/05/15(土) 05:06:06 ID:SsgqAHQw
学校に着き駐輪場に自転車を停めていると不意に声をかけられた
「よっ、おはようトウマ」
「カツヤか、おはよ」
こいつはカツヤ 腐れ縁の悪友だ
「な、まだ時間あるよな。勝負しねぇか?」
カツヤがボールをポケットから出しながらバトルを誘ってきた。
「いつも行ってるだろ、俺は勝負なんて……」
「勝負ですって!?」
俺が断る前にポケットの中からキルリアが飛び出してきた。
「よっ、お嬢。おはよう」
「相手はカツヤね。まあ朝一番の相手としては不足は無いわ」
「今日も元気いっぱいだなお嬢。よし、出て来いニューラ!」
カツヤが持っていたボールからニューラが飛び出してくる。
「お、おはようございます!!トウマさん!!キルリアさん!!」
いつも通り礼儀正しく挨拶をしてくるカツヤのニューラ やはりというか今日も若干緊張しているようだ。
「おはよう。今日も礼儀正しいわね、ニューラ」
「い、いえそんなこと……」
謙遜しまくるいいやつだ
「よっし、グランドの方に行くか!」
「は、はい!」
「私の強さを見せてあげるのよ」
「あ、あのー……」
片方の合意を得ず、ノリノリな2名と従順な1名は小走りでグランドへ向かって行った
「なんだかなぁ……」
取り残された俺はとぼとぼと彼らの後を追った

「ニューラ!みだれひっかき!!」
「はいっ!」
「そんなの効かないのよ!リフレクター展開!!」
俺がグランドに着いた頃にはもう既に戦闘が始まっていた。適当な芝生の上に腰を下ろし試合を眺める。
「トウマ!遅れて到着とは余裕だな!」
「そいつが勝手に始めた戦いだ 俺は関与しねーよ」
「そうよ、あたしは指示なんかいらないのよ!」
リフレクターを巧みに操ってニューラの攻撃を受け流すキルリア
ニューラには念力等のエスパー技が効かないからなぁ、どうするつもりなのやら
「流石ですね!キルリアさん!」
「あなたもなかなかね、でもそろそろ終わらせるのよ」
ニューラと間合いを取り、発生させていたリフレクターを蹴って相手の方に飛ばす、多分念力も併用してるのだろう
「こんなの!」
迫ってきたリフレクターを叩き割るニューラ
「よし」
「かかったわね」
ニューラが気づくと4体のキルリアに囲まれていた。
「な……」
「悪いけどこれで終わらせて貰うのよ」
取り囲むキルリアが一斉に同じ構えをとった。
キルリアらの手の間にエネルギー体が生成され始める
「気合玉か!! ニューラ!撃たれる前に先に倒すんだお前のスピードなら行ける!」
「はいっ!」
ニューラはキルリア分身に次々ときりさくを放って行く
「1体……2体……3体目……!! 本体はアレね!!」
4体目のキルリアに斬りかかるニューラ
「捉えた!!」
キルリアの気合玉はまだ溜めている途中。勝ちを確信したニューラだったが
「!?」
ニューラの爪は空を斬った。キルリアの残像が微笑を浮かべながら消えていく
「な、何だと!?」
辺りを見渡すニューラとカツヤ
「きゃあっ!!」
ニューラが叫ぶとどこからともなく飛んできた気合玉がニューラに命中した。
「ニューラ!!」
カツヤが倒れたニューラに駆けよる
「か、カツヤさんすいません……」
「いい、よく頑張ったな」
「ふふっ、あたしの勝ちのようね」
朝日の方角からフォーカスレンズを付けたキルリアが歩いてきた
「な、一体どこから……」
「ふふん、それは内緒なのよ ほら、ニューラ立ちなさい」
「あ、ありがとうございます」
ニューラに手を貸し、お互いの健闘を讃えあう二体
キルリアは内緒とは言っていたが、傍から見ていた俺にはキルリアが何をしたのか見えていた
相手がリフレクターの対処に気を取られた隙にキルリアは陰分身で自分の分身を4体作りニューラを囲わせた
その間本体はカツヤとニューラの死角且つ眩しく視認のし難い朝日の方角にテレポートしていた
そしてニューラの素早さを逆手に取り、空振らせた後に自分は後手に回りフォーカスレンズを使い命中率に不安のある気合玉を確実に命中させていたのであった。
しかし陰分身を一度で4体も出すとは……さらに腕を上げたようだな。
「どうだった? あたしの戦い」
「ふん、マグレじゃないのか?」
「はぁ……あたしの強さが理解できないなんて……なんてかわいそうなの……きゃっ!」
呆れてため息を吐いているキルリアの頬に冷たいおいしい水のペットボトルを押しつける
「だけど指示無しでトレーナー相手にあれだけ動ければ上等なんじゃないのか」
「ふん、あたしに指示を出したいなら強くなることね」
おいしい水を受取り飲むキルリア

予鈴が鳴り、俺とカツヤは急いで二体をボールに収め教室に向かった。

34メルクールFuhrer:2010/05/15(土) 05:06:37 ID:SsgqAHQw
下駄箱に差しかかった時だった。
バチィ!
「うあっ」
突然下駄箱の影から竹刀が振り下ろされた。
「トウマ!カツヤ!またお前達二人遅刻か!」
「げっ!委員長だ!!」
きちんと校則通り着た制服に頭頂部で纏められた髪、左手に握られている竹刀、そして左腕に巻かれているのは権力執行の許可証である風紀委員の腕章
そう、目の前に立つのは我がクラスの風紀委員であるミツキだった。
「お前達、一体何度私に説教されれば行いを改めるんだ、それに私は委員長ではない!」
下駄箱の前の廊下に正座させられている俺達。
「お、俺は無関係で、カツヤの方から……」
バシィ!
「ひっ」
「言い訳とは男らしくないぞトウマ!!」
自分の真横に竹刀が振り下ろされる。
「い、委員長、どうか話を聞いてくれ」
「何だカツヤ、お前も言い訳か」
キッと睨まれ、一瞬たじろいだカツヤ
「お、俺達が遅れたのはポケモンの特訓のせいなんだ」
この期に及んでまあ何という言い訳だろうかカツヤよ、お前は数秒後には彼女が持っている職人が丁寧に仕上げた業物の竹刀がお前の頭にクリーンヒットするだろう。
「ほうお前達が特訓とな」
ミツキの殺気が和らいだように見えた
「ふむ、ポケモンの特訓か……確かに、ポケモン対戦には武道に通ずるものがある、つまりお前たちは精神の鍛錬を行っているということか……」
なにやらミツキは何か勘違いをしているようだった
「ようし、分かった。次回からは遅れないように!」
驚くくらい簡単に説得することができてしまった。 横を見るとやり遂げた男の顔でカツヤがグッとサムズアップしていた。
「では罰を発表する。今回は放課後に掃除だ」
カツヤの顔がやり遂げた男の顔から一瞬で財布を落とした事に気付いた人間の顔へと変貌していく
「え……委員長、見逃してくれたんじゃ……」
「何を言ってるんだ、悪いことをしたのならそれ相応の罰を受けるのは当り前だろう。ほら、HR始まるぞ、教室に戻れ。私は報告で職員室へ行ってから教室に向かうから」
はぁ、と肩を落として歩きだすカツヤ。がっくりしたいのは俺の方だよ…………
「あ、ちょっと待ってお前達!」
「んぁ?」
「今度私もその特訓に参加させてくれないか」
「え!? ああ、うん、まあいいけど」
まさかの委員長の特訓参加宣言に耳を疑った。
「そうか!ありがとう!で、特訓メニューは何だ?」
目をきらきらさせながら委員長がノッてきた
「あ、えっと、ただ対戦をしているだけだけど……」
そう、俺達がやっていた事はただの対戦である。
委員長には『特訓』をしていたと言って許してもらっている訳だが、ただの対戦は特訓と言えたもんじゃない。
場合によっては委員長が怒ってしまうのかもしれない、カツヤはそれに気づいて居るのだろうか……
「ふむ、実戦に勝る訓練は無いとは言うが基礎も積み上げておかないとあまり意味は無いぞ。 よし、私が特訓メニューを考えて来る。一緒に頑張ろう!」
いつの間にやらなんか大変な事になってしまっている気がする。何で俺まで巻き込まれないといけないんだ…………
「特訓ですって!バトルの!」
やっぱり飛び出してきやがったか
「ああ、これから毎朝私がお前たちの特訓に付きあってやる」
「ま、毎日ぃ!?」
「当然だ、特訓と言うからには毎日積み重ねないと駄目だ」
「腕がなるのよ、この特訓であたしは更なる高みに登るのよ」
「いいぞキルリア、私も負けてられないな!」
「おおっ、お前達燃えてるな!俺も負けてらんねーな!」
カツヤ、委員長、そしてキルリアの三名のバトル狂達が意気投合してしまった…………これによってさらに俺の睡眠時間が削られてしまうと考えると気が重くなるのだった。
「さあ、授業だ、早く教室に行くんだ。」
委員長に促され、階段を登っていく俺とカツヤ
「ほら、キルリア、ボールに戻れ」
キルリアのボールを鞄から取り出そうとしたが、
「あんたの授業中ずっとボールの中ってのも時間の無駄ね。あたしは外の山の所にいるから」
俺の学校の隣には小さい山があって、足腰を鍛えるために走っている人たちが居たりする森等がある。
「そうか、昼休みには一度帰ってこいよ」
下駄箱のある玄関から外へ出ていくキルリアを見送った

35メルクールFuhrer:2010/05/15(土) 05:07:57 ID:SsgqAHQw
授業も三限目の中盤も差しかかった時だった。
退屈な数学の授業に飽きて俺はシャーペンを回していた。周りを見渡してみるとカツヤは居眠り、委員長は真面目にノートをとっていた。
窓際の席の俺は余りの退屈さに外も見てみた。 グランドが見え、隣の山も見えた。
何でも無い日常。しかし状況は一瞬で変わった

『緊急連絡。表通りの銀行にて強盗事件が発生した模様、生徒は教員の指示に従い、決して教室の外に出ない事!!』
突然スピーカーから放送があった。
当然放送後に慌ただしくなる教室内
「お前ら落ち着け!」
先生が一喝して生徒を黙らせる。
「どうせ情報が入るまでお前たちを教室から出すわけにはいかんから授業を再開するぞ」
当然ながら生徒たちからは大ブーイングの嵐が起こった。
そんな中、ふと外を見た俺の目に信じたくない光景が映った。
(あのバカ!!)
山からライトグリーンのツインテールが走っていく様子が見えた。…………あれ、絶対俺のキルリアだよなぁ………………
血の気が引いて脂汗が額ににじむ
あいつ絶対銀行に向かったんだ、何してんだよ…………
放っておくわけにもいかない


「先生…………ッ」
「どうしたトウマ」
出来るだけ辛そうな表情で
「先生、なんか腹の調子が……」
さっきの脂汗もあり、実に腹が痛そうだ。実際にキルリアの行動のせいで俺の肝は冷やされっぱなしだが
「大丈夫か?事件のせいで不安で腹が痛くなったんだな、保健室いくか?」
「大丈夫です、ただ、トイレに行かせてください……」
「ああ、行って来い」
何とか教室を抜け出す事に成功した
トイレに向かう途中に階段があるが、その階段の前に竹刀を持った体育の先生が立っていた
「ん、どうしたトウマ」
「事件のせいでなんか不安になって腹が痛くなっちゃいました…………トイレに行ってるところです」
出来るだけ辛そうに答える
「そうか、事件に関しては安心しろ、先生達がちゃんと見回りをしているから大丈夫だ」
「そうですか、ありがとうございます」
俺は当初の目的通りトイレに入ることにした。
「うーん、困ったな…………」
階段は先生が居たし、きっと各階の階段や玄関にも先生達が居るだろう、どうやってこの3階から脱出しようか…………
ふと顔を上げると窓があった
窓を開け、外を見る
しめた、この窓は職員室から見えないし玄関や校門を使わず外に出れる!
俺は窓のさんに足を掛け、窓の外へ身を投げだした。
ぐんぐん加速する体、見る見る間に近づいていく地面、頬を凄まじい風が抜けていく
ドスンと、足に衝撃が走る。五点接地等の高度な着地法をマスターしているわけではなかった為に衝撃が全て体に襲いかかった。
「いたた……でも、急がないと」
が、俺は着地から間髪いれず、制服のズボンに付いた砂埃を払って表通りの銀行に向かって走り出した。

36メルクールFuhrer:2010/05/15(土) 05:08:32 ID:SsgqAHQw
表通りは大騒ぎになっていた
警察車両が通る為に交通の制限がされ、一般車両は足止めされていた。
道には野次馬達がごった返し、警察がその流れを制止するために手を焼いていた。
空はヘリが飛び、地元テレビ局のレポーターが事件の状況を逐一報告していた。
キルリアはどこへ行ったんだ……
表通りの銀行はこの辺の銀行の中では大きめの所で、ただATMが置かれているだけの支店とは規模が違った。
野次馬達が話している情報を耳を澄まして聴いてみたところ、犯人は複数人グループで店内に居た利用客や行員を人質に立てこもっているらしい
さらにポケモンを悪用しているという情報まで入ってきた。
人の波を掻き分け、警官隊によって制止されている所まで来る事が出来た。
その時だった
「あなた達、人質なんか取って恥ずかしくないの?」
聞き覚えのある声が聞こえた
盾を持った警官隊達のバリゲードの前にキルリアが現れた。 テレポートを使いやがったな……
「あたしが代わりに人質になるわ、銀行内ならエスパーの力は無効化されるから問題ないでしょ」
ここからじゃ犯人達の声は聞こえないからキルリアの声から話の内容を推察するしかなかった。
銀行等の、お金や重要な案件を扱う建物にはエスパーの力を無力化する特殊な細工が施されている、それを知っていて何故キルリアは自ら人質になるなんて言い出したんだろうか。
それを考えている内にキルリアは銀行内に入っていった。
警官隊からはどよめきが起こる。
が、目出し帽を被った男がポケモンだからどうのこうのと言って警官隊達を静かにさせていた。
俺は精神を集中して銀行の中を探ってみた

「さあ、あたしが人質の代わりになるわ! だから皆を解放するのよ!」
銃を持ち、目だし帽を被った一人がキルリアの前に立つ
「何言ってやがる、お前の役目は警察どもに俺たちの要求を伝えに戻るだけだよ!」
「な……、じ、じゃあせめてそこの子供だけでもいいから解放するのよ!」
キルリアが指さした先には乳児を抱えた女性が居た
「うるせぇ!誰一人として開放はしねぇ!」
銃をキルリアの頭に向ける犯人
「おとなしくおめぇも人質達の居る所に座ってな!」
「こ……の……どこまでも下衆なやつらなのよ…………」
まずい、キルリアの目つきが戦闘モードに入ってる。
目視で犯人グループの数、携行している武器、戦闘の順序を考え始めている
エスパーの力を封印されている以上、キルリアは目で確認できている分しか情報を得ることができない、これはまずい。犯人はキルリアが確認できている人数より多い。

俺は野次馬集団の中から脱出し、人の来ない路地裏に入った
「ったく、仕方ないな」
着ている制服、肌着や下着を全て脱ぐ
制服のポケットの中から小さい箱を取り出し、中に入っているアンプルを一本手に取る
アンプルを折り、液剤を飲む。
「ふぅー……」
深く息を吸い込み
「クッ…………!!」
息を止めて全身に力を入れる
喉が焼けるように熱くなったのもつかの間、その熱は全身に伝わっていく。
身体が焼き尽くされてしまうかと思う熱の中、見る見る間に体が変化していく
熱が引き、ようやく目を開く事が出来た。 両手は緑色に変化していた
路地裏に落ちていた鏡の破片に自身の姿が映る。
体色は緑と白、耳は長く伸び、髪の長さや癖の付き方も変わり色も黒から緑へ、更に頭部には角が生えていた。
特徴だけ述べればエルレイドのようだが、エルレイドと言うには疑問も残る容姿だった。
まず、エルレイドの特徴である肘の突起が存在しない、腰の白く丸い部分が存在しない、更には角の形全くが異なる等の違いがあった。
鏡に映る俺の顔はどことなく元の自分の顔の面影が残っている。
自分を覆い隠すように俺は上着の内ポケットからマスクを取り出し装着した。

37メルクールFuhrer:2010/05/15(土) 05:09:26 ID:SsgqAHQw
路地裏の向かい合った壁と壁の間を蹴り登り、建物の上に出た。
先程飛んでいた報道ヘリが一機も飛んでいない、どういうことなのか警官達の声を探ってみる
マズイ、数分後に煙幕弾を打ち込んで一斉突入するらしい
急がないと危ない
次々と建物を飛び移り銀行ビルの屋上に辿りつく。
階段ドアを開けようと試みたがやはりというかカギがかかっていた。
「余計な物音は出したくないんだけどな」
もうここはエスパーの力が制限されたエリアで、念力でカギを開ける事はできそうにない
「時間がない」
右手を振りかぶり、扉に拳を打ち込む。
カギが壊れ、蝶つがいを支点とし壁に叩きつけられたドア。同時にけたたましい音もしてしまった
「あちゃー、音が出てしまったな」
どこの鍵屋も修理不能とさじを投げると思われる程変形したドアを尻目に俺は階段を降りて行った。

「なんだぁ!!今の音は!!」
階段を降りると当然犯人グループと思われる者たちが現れた。
気づかれるより先に間合いに入り手刀で昏倒させる。
この階人数を把握し、素早く死角へ近づき倒していく。
こんな忍者みたいなことをしないでも戦う事は出来たが、下の階の連中に気付かれる事は非常に面倒な事になる。人質が居る時には決してできない。

「うわっ!」
「な、何だ!」
「だ、誰だ!」
「うっ!」
各階に点在している犯人を全て殲滅して下へ下へと降りてゆく
一階は無視し、そのまま地下一階へ降りた。
「な、何だてめぇは!!」
「撃て!!」
大金庫を開けようとしている者と、それの護衛をする者達に気付かれてしまった。
走り、銃弾を避ける。よほど訓練された者の偏差撃ちでもない限り当たりはしない。
一跳躍で間合いに入り顎を蹴りぬき気絶させる。
もう一人の護衛が撃つ銃弾を低い姿勢でくぐり避けそのままバネを利用しアッパーを打ち込む
最後に大金庫のカギを開けようとしていた男に手刀を決め殲滅した。
「よし……」
俺は目の前にある機械に狙いを定めた。

38メルクールFuhrer:2010/05/15(土) 05:10:12 ID:SsgqAHQw
「何だ今の銃声は!」
「チャンス!!」
地下から聞こえた銃声が一階にも響いた。キルリアはその一瞬を逃さず一階部分の犯人グループと戦い始めた。
「うわっ!」
犯人グループの一人に走り寄り銃を蹴り飛ばす
「こんの!!」
別の犯人がキルリアに掴みかかろうとするも、腹に肘を喰らう
「ポチエナ!デルビル!」
犯人の一人がポケモンを繰り出してきた。 相性を知っての行動か、もしくはたまたまか、キルリアの苦手な悪タイプであった。
素早い動きでキルリアに飛びかかる二匹だったが、
「あたしに勝とうなんて!」
飛びかかるポチエナの頭を掴み地面に抑えつけ、
「いいジョークね!」
デルビルを巴投げの要領で足を使い蹴り飛ばした。
押さえつけていたポチエナは口を掴みデルビルが飛んで行った方向に投げ飛ばした。
「そ、そそこまでだ!!これを見ろ!!」
先程までキルリアの前に立っていた犯人が銃口を人質達の方へ向けていた。
「うっ…」
「撃つぞ!これ以上何かしたら人質を撃つぞ!!」
キルリアの動きが止まった
「…………」
「デルビル!ポチエナ!」
先程のデルビルとポチエナがキルリアを挟むようにして立った
キルリアは何かを考え、犯人に向かって歩き出した。
「く、来るな!!本当に撃つぞ!!」
キルリアの歩みは何かを確信したかのような確実なものであった。
「く、来るなぁぁぁ!!!!」
銃声が響いた。

銃声と同時かそれ以上の速さか、床が割れ、下から仮面を被った何かが現れた。
両手から発生させた緑光を放つエネルギー体の剣を高速回転させ、銃弾から人質達を守った。
銃声を聞いた人質達の悲鳴を浴びながらゆっくりとそれは立ちあがった。
「か、仮面のエルレイド!!」
キルリアがその者の名前を呼んだ
「『人質は撃たれない』という考え方が適用されるのは犯人が普通の精神状態の時だけだ、無闇に人質を危険に晒すのは感心しない」
「ご、ごめんなさい…………」
あのキルリアが素直に謝ってきた。
「ここはエスパーは封印されている筈じゃねえのか!」
「少しシステムにはフリーズしてもらった。破壊はしていない」
「く、くそぉ!!」
動転した犯人は銃を乱射してきた。
「フン」
先程と同じように光のブレードを高速回転し、身と人々を守る。
キルリアは銃弾を掻い潜り立ちあがっていたポチエナとデルビルをきぜつさせる。
「終わりね」
間合いに入ったキルリアは手を犯人にあて、軽く電気を流して気絶させた。

39メルクールFuhrer:2010/05/15(土) 05:10:51 ID:SsgqAHQw
「以後今回のような事が無いように」
「は、はい。危ない所をありがとうございました」
「後の事は任せた」
銃声に気付いた警察が突入してくるのより先に仮面のエルレイドは現場を去った。

「ハァ、ハァ、ハァ」
路地裏から制服を回収し、先生達に気付かれないように三階のトイレに戻った。
仮面を取り、制服のポケットから先程飲んだ物とは違う色のアンプルを取り出し、飲んだ。
「苦い」
相変わらずの耐えがたき苦さに顔をしかめているうちに身体が元に戻っていく。
狭いトイレの個室で脱いだ服を着なおす。
トイレを出ると体育の先生がまだ立っていた
「大丈夫か、顔色が悪いぞ」
「そ、そうですか?」
「ああ、汗がすごいぞ、保健室行くか?」
「いえ、大丈夫です」
さっき飲んだ薬の余りの苦さのせいで額には大粒の汗が浮かんでいた。

事件が解決し、無事学校の封鎖も解かれた。
「でね、仮面のエルレイドが助けに来てくれたのよ」
事情聴取を終えたキルリアはさっきからずっと仮面のエルレイドの話をしていた。
「へぇー、そうだったんですかー」
キルリアの武勇伝と仮面のエルレイドの活躍をカツヤのニューラが話を真面目に聞いていた。
「あたしもあの仮面のエルレイドのように強くなりたいわ、特訓頑張らなきゃね」
特訓の一環でまた変身させられる事のない事を俺は強く願うのだった。

404号:2010/05/15(土) 20:05:37 ID:IOu751Yw
メルクールFuhrer様小説読ませていただきました!旧板から楽しみだったのでとても嬉しいです!

さて、一応小説(の最初の部分のみ。まだーサーナイトすら出ていない)ができましたので、投稿させていただきます。

一ヶ月以上もかかってこれかよ…

414号:2010/05/15(土) 20:06:08 ID:IOu751Yw

それは、突然起こった。

一人の男が自転車に乗っている。別にどこか変わっている訳ではは無い。何処にでもいそうな青年だった。
どこかに出かけるつもりだったのか、それとも出かけた帰りだったのか。

全身に鈍い痛みを感じ、その直後に、周りの景色がはっきりと見えなくなった。
目の前が真っ白になった、というのが一番わかりやすい表現だろう。
男は、何が起こったのか一瞬わからなかった。
何もできず、必死で転ばないように自転車をこぎ続けた。前が見えないので、かなりの恐怖を感じるはずが、そんな事を感じる余裕も無かった。
耳元で、バチバチと火花が散るような音が聞こえた。次第にその音は大きくなり、やがてその音しか聞こえなくなった。
そして、男は意識を失った。


その日、とある踏切で人身事故が起こった。
目撃した人の話によると、自転車に乗っていた青年が電車が来る寸前の踏切に突っ込んだ、
ということだった。
だが、一つ、おかしな事があった。
警察が何処を調べても、出るはずのものが出なかったのだ。
それは―――青年の死体。
いや、正しく言うのならば、死体どころか、一滴の血痕さえも無かった。自転車は電車に敷かれ、メチャクチャになっていたというのに、乗っていたはずの青年がいなかった。
まるで存在そのものがこの世から消えてしまったかのように―――。


それは、悲劇でもあり、奇跡でもある、一つの物語の始まりだった。

「う…ん…」
男が目を覚ますと、そこは木々が生い茂る森だった。
「……どこだっけ…ここ…?」
ゆっくりと手足を動かしてみる。痛みは無い。特に怪我もしていないようだった。
「…なんで森に…?てか、こんな森あったっけ?」
ゆっくりと見回すと、本当に木しか見えない。相当大きな森のようだった。
「…たしかチャリに乗ってたはずだよな…俺…」
ガサッ!
「!」
後ろから急に物音がしたので、男は急いで姿勢を低くし、音がした方に身構えた。
「(人…じゃぁなさそうだな…小さすぎる…)」
そこにあった茂みを何かが移動していた。
ゆっくりと音を立てないように物陰に隠れ、音の方を探っていると、そこには―
「(…!?)」
―どこかで見た事のある、犬のような生き物が歩いていた。
「(目がいかれちまったかな…?)」
目をこすってみても変わらない。
「(ポチエナ…だったけ…?)」
そう。空想の生物であるはずのポケモン、その中の一種のポチエナだった。
「(何がどうなってるんだ…!?やっぱ目がいかれちまったか?)」
バキッ
「(ヤベっ!)」
どうやら枝を踏んでしまったらしい。乾いた音がもりに響く。
『!』
音に気づいたポチエナが走って逃げていった。
「…行っちまった」
男が呆然と立ち尽くしていると、今度は上空から甲高い叫び声が聞こえた。

424号:2010/05/15(土) 20:07:18 ID:IOu751Yw
うわあ!中二臭い!

いや!いいんだ!ゲームや漫画だってみんな中二なんだ!

そうだと思いたい…

43RANGE:2010/05/16(日) 00:42:26 ID:Rmc7Qvbw
メルクールFuhrer様
小説、読ませていただきました!
前回の小説を読んで、このあとどうなるのか、と今まで必死にいろいろ考えていましたが、まさか変身するだなんて…思いつきもしませんでした…。
その素晴らしい発想力を僕にわけて下さい!(何
次回も期待してます!

4号様
厨二だなんてとんでもない!とても続きが気になる素晴らしい小説でしたよ!
てか、仮にもあなたの小説が厨二レベルだとしたら自分の文って一体…。
……orz
これからもお互いに頑張りましょう!

さーて、小説も読み終わったし、そろそろ寝るか…

…って痛てっ!?
ちょ、何ですかいきなり…痛たたた!引っ張らないで下さい!
もう、なんですかいきなり!?
…え?「てめぇの書きかけの小説はどうしたんだコラ」ですって?


……

………サーテナンノコトヤラ

444号:2010/06/20(日) 18:58:11 ID:IOu751Yw
お久しぶりです。4…号…です…
また一ヶ月も…

まあ…とりあえず続きを…

…どうぞ

454号:2010/06/20(日) 18:58:43 ID:IOu751Yw
上空にいた鋭いくちばしを持つ鳥―–―いや、
ポケモンが突然襲いかかってきた。
「うおっ!?」
オニドリル――あの嘴で突かれたら命は無いだろう
とっさに身をひねり躱したものの、連続で来られたら絶対に避けられないだろう。
「ちくしょう!何だってんだ!」
木の陰に隠れながら、必死で逃げだした。
ヒュンっ!と風を切る音が恐怖を感じさせた。
「(クソっ…どうする!?)」
木の陰はとてもじゃないがいつまでも隠れていられるような場所じゃない。
このまま隠れていてもいつかはやられる。しかし反撃などとてもできない。
「(なら…!)」
その辺に落ちていた棒を広い、オニドリルの死角にある草むらに投げた。
ヒュン!
風を切る音が聞こえた。
「(今だ!)」
音に気を取られているうちに他の場所に逃げ、身を隠す。という作戦だった。
ガッ!
「んおっ!?」
木の根に足を引っかけてしまったらしい。勢い余って転んでしまった。
オニドリルが狙いを付け、突進してきた。
「ヤバっ…!」
鋭い嘴が男に向かってまっすぐに飛んで来た。
『電撃波っ!!』
しかし、次の瞬間、何処からか電気の波紋が飛び、オニドリルに直撃した。
バチィッ!と音がすると、オニドリルは気絶したようで、急に落下した。
「げっ!?」
……男に向かって。
ドカァッ!
「ぐゃあ!」
速度が落ちていたとはいえ、かなりの速度で飛んでいた。
直撃した男は変な声を上げて……失神した。
『あっ!いけない!』
電撃波を放った人物が男に駆け寄った。
『どうしよう…気絶しちゃった…とりあえず安全なところに運ばなきゃ』
その人物は男を宙に浮かせると、運び出した。
『(この人…どこかで…?)』

464号:2010/06/20(日) 19:00:53 ID:IOu751Yw
「う…?」
男は目を覚まし、ゆっくりと起き上がった。
「こ、ここは…」
そこは壁にできた小さな洞窟のような場所だった。
『あ、気がつきましたか?』
美しい声が洞窟の奥から聞こえ、そちらを向くと、人間の女性のような姿をした誰かが立っていた。
「(……誰だったかな)」
目が霞んではっきりとは見えないが、男はその女性とどこかで会った事があるような気がした。
『ごめんなさい…私のせいで気絶してしまって…』
「気絶…?あぁ、そう言えばそうだったっけ」
目をこすって声がする方を向くと、そこには緑色の髪の、ポケモンが立っていた。
抱擁ポケモンのサーナイトだった。
『あ、申し遅れました。私……』
「……エディン?」
男は頭に浮かんだ名前を呼んでみた。
『え…?何故私の名前を…?』
エディンと呼ばれたサーナイトは、突然名前を呼ばれ、驚いた顔で男を見た。
「え、あ、いや…」
『…あの、あなたのお名前は…』
おそるおそるといった感じでエディンは男に尋ねる。
「あ、俺は…」
男は自分の名前を言おうとした。が、
「……あ、あれ?」

名前が、思い出せない。

474号:2010/06/20(日) 19:02:08 ID:IOu751Yw
フフフふふふ腐
相変わらず中2臭いなぁ…

穴があったら入りたい…

48ZAKIラム:2010/06/20(日) 23:06:49 ID:Rmc7Qvbw
4号!厨二は男のロマンだゼッ!

……

…どうも、RANGE改め「ZAKIラム」です。お久しぶりです。
第2話?になるんですかね。読ませていただきました!おもしろかったです!
別に、文章が厨二な訳では無いのでもっと自信を持って投稿したほうがいいですよ!もっとポジティブに行きましょう!
…っていうアドバイスの書き込みが前スレの最初の方にありました(何
それはともかく、遂にサナ姉さんの登場ですね!
名前は「エディン」ですか…。いいなぁ…ネーミングセンスがある人って(
会話文に用いる「」を、人とサーナイトで使い分けるというのも新鮮味があって良いですね。参考にさせていただきます。
…まぁウチのはポケモンオンリーの小説なので、あまり意味は無いと思いますが。
え?「旧掲示板のリレー小説スレでも「」は使い分けられてたぞ」だって?
…こまけぇこたぁいいんだよ!

近いうちに、自分の小説も携帯小説スレに投稿すると思いますので、その時はよろしくお願いします!
それでは、サヨウナラ!

494号:2010/06/24(木) 18:56:48 ID:IOu751Yw
>>48
おぉふ…感想ありがとうございます!
ネーミングセンス?そんなもの皆無ですとも。
他のメンバー(仮)が酷いとも。
それでもいいなら…期待はあまりせずにお待ちいただきとうございます…

51名無しのトレーナー:2010/07/10(土) 13:33:03 ID:L5UL511Y
こんにちは。5年ぶりにここにきました!
しばらく見ない間に新たな書き手さんが増えたので嬉しいです。
しかし・・・(間違ってたらスンマセン!)どうやら閣下は引退されてしまったようですね・・・残念です・・・。

524号:2010/07/18(日) 17:38:27 ID:8rNCuR5Q
ども。4号です。
いままで、3回目の週末に、投稿していたと、言う、のに…!
「ヒャッホウ!このまま三周目の週末男になってやるZE☆」
などと訳の分からない事を叫んでいたくせに…!
忙しくて全然かけていません…!
待ってくれている人(いるのだろうか)
ごめんなさい…
来週には…!来週こそは…!

あべしィッ!

534号:2010/07/25(日) 11:50:11 ID:8rNCuR5Q
あい。もう一週間たっちまった。

量少ないけど…許して…

544号:2010/07/25(日) 11:50:58 ID:8rNCuR5Q
男は額を押さえて考え込むが、やはり思い出せない。
「名前……名前……思い出せない……」
なぜか事故の寸前の記憶しか残っていない。
名前……このサーナイトの名前は思い出せたというのに、
自分の名前、住んでいた場所、何も覚えていない。
『あの、大丈夫ですか?』
「あ、はい、大丈夫ではない…ですね…」
記憶がほとんど無くなっているのだ。決して大丈夫ではないだろう。
『あの……』
「え?何か…?」
『…いえ、何でも無いです…』
「あ、ところで、名前はエディン…さん、で良かったんですか?」
男がそう聞くと、サーナイトは嬉しそうに言った。
『はい、私はエディンと申します』
やはり男の頭に浮かんだ名前で会っていたようだった。
「(……しかし,何故名前がわかったんだろ…)」
記憶がなくなっているとはいえ、ポケモンという存在は男にとっては架空の存在だった。
その中の種族名ではなく、エディンという名前が浮かんだのがなぜかわからない。
『あの、申し訳ないんですが…』
「はい?」
『その、敬語を使われるの慣れてないんで…もっとこう,普通に…』
「…タメ口にしろと?」
『…はい…』
「うん、わかりまし…じゃないや、わかった」
まだ会ってすぐの相手、それも自分には敬語を使ってくる相手にタメ口を使うというのになぜか抵抗は無く、自然と話す事ができた。
まるでずっと前からそうしていたように。
「あ、ところでここが何処なのか…わかる?」
『いえ…実は…』
エディンが話した内容は、男が体験したものとそっくりだった。
真っ白な閃光に包まれて、気がついたときには見た事も無いような場所に飛ばされていた、と言うのだ。
「……同じだ」
『どうなってるんでしょうね…』

こうしてまた、話は振り出しに戻った。

554号:2010/07/25(日) 11:52:01 ID:8rNCuR5Q
!!いきなり誤字発見…

×やはり男の頭に浮かんだ名前で会っていたようだった

○やはり男の頭に浮かんだ名前で合っていたようだった

…鬱ダ…

56SNL:2010/07/27(火) 08:57:48 ID:ta05MFWE
初めまして、SNLと申します。
つい先日から見始めたばかりの新参者ですがどうかよろしくお願いします。
もう少し早くこの掲示板を知っていればと悔やんでおります…。
4号さんの小説を楽しく読ませていただいてます。
話の流れがとても大好きです。
サーナイトも出てきたのでこれから先がとても楽しみです。

メルクールFuhrerさんの小説も楽しく読ませていただいてます。
主人公が変身をしヒーローに…さらに仮面…これほど自分の心をくすぐるものはありません。
そしてキルリアの可愛さ…まさしく神です!!

574号:2010/07/29(木) 09:03:18 ID:8rNCuR5Q
>>56
SNLさん。はじめまして。私のようなものの駄文を読んでいただけるとは…感謝の気持ちでいっぱいです。
多分これからもだいたい月一回のペースで書くつもりなので、のんびりお待ちいただきとう存じます…

それから、最近見始めた、と言ってますが、旧板には行ってみましたか?
(だいぶ荒れてますが)過去ログなどにも名作が山ほどあるので、言った事が無いのならお勧めしますよ。

http://jbbs.livedoor.jp/sports/5042/

58SNL:2010/07/31(土) 11:48:05 ID:ta05MFWE
>>57
はい、期待しながら待っておりますので慌てずのんびりと小説を書いていってください。
旧板は軽くですが見てまして、98さんの小説が大好きでした。
皆さんの小説を読んでいたらいずれ自分も小説を書こうかなって思いました。

63名無しのトレーナー:2010/08/15(日) 01:16:23 ID:t5CmYXDA
評ーっすwwwwwww
評価スレからきますたwwwwwwwwww

644号:2010/08/15(日) 23:49:35 ID:8rNCuR5Q
さて、過疎っている上よろしくないことが起こっていますがとりあえず小説できました。

654号:2010/08/15(日) 23:51:07 ID:8rNCuR5Q
「とりあえず外に出ようか」
『はい』
男は立ち上がり、エディンとともに洞窟から出た。空はどんよりと曇っていて、今にも雨が降りそうだ。
「…早いとこ町に行かないと」
『そうですね…でも、どっちにあるんですか?』
「……」
『……』
そうだった。自分はもちろん、彼女もここが何処なのか知らないのだ。
町が近くにあるのかだって怪しい。
「……どうしよう」
『あの、』
「ん?何?」
『予知夢やってみましょうか?』
「予知夢?」
『はい、私たちがどこへ向かうのかを予知して、進むべき道を見極めます』
そんなことができるのか、と男が思っているうちにエディンは予知夢を開始していた。
『……』
横から見てても集中しているのがわかった。胸の突起がうっすらと光っている。
『……わかりました。あっちです!』
「よし、行ってみるか」 
男はエディンが指差した方向に向かって歩き出した。

「遠いな…」
かれこれ1時間は歩いている。
『変ですね…いくら何でもこんなに広い森なんて聞いた事が無いです』
決して歩くのが遅い訳ではない。
なのにいつまでたっても町を見つけるどころか森を抜ける事も出来ないし、なにより
「誰もいない…」
確かに舗装された道ではないが、それにしてもおかしい。
当たりにはわずかながらゴミが落ちていたり、戦った跡(ポケモンバトルだろうか)がある。
しかし、人は一人もいない。
「こっちの方角で合ってたんだよね?」
『はい、一応……あ』
「どうかした?」
『えーと…私の予知夢はちゃんとした技とは少し違って、サイコパワーの応用なので……』
「……決して確実じゃないってこと?」
『はい……ごめんなさい…』
エディンは申し訳なさそうに行ったが、男は怒ろうとは思わなかった。
「いや、あのままいてもどうしようもなかったんだ。多少でも手がかりになったんだからありがたいよ」
『……』

664号:2010/08/15(日) 23:51:40 ID:8rNCuR5Q
またしばらく歩いていると、エディンが急に立ち止まった。
「?どうしt…」
『(しっ!静かに!)』
声が頭に響くように聞こえた。
「(テレパシー?どうしていきなり?)」
『(囲まれています……!)』
「(囲まれてるって…ポケモンか?)」
『(はい…数は……5…いえ、6匹です…)』
「(逃げられそうか?)」
『(少し難しいですね…でも、あまりレベルは高くないようです)』
「(……戦うのか?)」
『(強い敵意を感じます…こちらが何もしなくても襲ってくるでしょう)』
「(勝てるか?)」
『(わかりません…でも、やるしかありません!)』
ガサッ!
草をかき分ける音がすると、そこから一匹のグラエナが飛び出し、いきなり襲いかかってきた。

『やっ!』
エディンはグラエナに向かってリフレクターをはり、攻撃を防いだ。
続いて残りの5匹も襲ってきた。
『これで…!』
エディンはサイコキネシスで攻撃したが、全く効いていない。牙を剥きうなるグラエナ。
『(しまった…グラエナは悪タイプ…!)』
判断をうっかり誤り、エディンは頭の中が真っ白になってしまった。
「気合い玉だっ!」
その声にハッとして、エディンは指示の通りに気合い玉を放った。
バチッ!と何かが弾けるような音がして、グラエナの一匹が倒れた。
「その調子だ!残りの奴にも気合い玉を!」
幸いグラエナたちは怯んでいた。エディンは他の4匹も一気に倒した。
『最後っ!』
しかし、気合い玉は撃てなかった。
『PP切れっ…!?』
「まずいっ!」
いくらレベルに差があるとはいえ、サーナイトは元々の物理防御が低い。
悪タイプの物理技を受けたらかなりのダメージを受けてしまう。
グラエナがエディンに向かって襲いかかった。

ドカッ!

『……!』
そこには、グラエナに弾き飛ばされた男がいた。

674号:2010/08/15(日) 23:52:38 ID:8rNCuR5Q
はい、今回はここまでです。荒らしているのが本物のZAKIラムさんじゃない事を祈ります。

70Mr.L:2010/08/26(木) 17:03:21 ID:fT1qa5mo
どうも、Mr.Lです。
久し振りに来てみたらどこもかしこも過疎化してますね…しかも極軽度か例の悪夢再来か荒らしが発生している様ですし…っと感想をばっ!


4号さん→初めまして、ですよね?どうも、Mr.Lです!自分自身あまり小説及び感想は得意ではありませんが宜しくお願いします!
いきなりですが、エディンの行った『予知夢』、それって予知“夢”ではありませんよね…?正確には『未来予知』ではありませんか?自分の判断が正しければエディンは寝ていませんし。
細かい指摘ですみません…悪気は無いんです…ただ少し気になったので…


さて、感想です。
予知が100%当たる訳では無い、というのはそれはそれで良いですね!未来が全て分かるのはある意味ではつまらないものですし…
唯一対抗出来る『気合い玉』のPP切れ!この先どう対処するんでしょうか!?
そしてエディンを庇ってグラエナにやられた男は大丈夫なのでしょうか!?続きが気になります!そして楽しみにしてますよ!頑張って下さいね!!

714号:2010/08/28(土) 17:15:44 ID:8rNCuR5Q
>>70
アドバイス、ありがとうございます!
楽しみにしている...嬉しい限りでございます。

しかし...

あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!
ものすごく恥ずかしいいいいいい!
そうですね!予知夢じゃなくて未来予知ですね!うわああまちがえたまじではずかしいいい

穴が会ったら入りたい!
無いならボーリングだ!温泉を掘り当てるぜえ!イヤッフゥ!

72Mr.L:2010/09/01(水) 04:56:05 ID:fT1qa5mo
4号さん→Σ壊れたぁぁぁ!?;
大丈夫(?)ですよ!;間違いは誰にでもあります。
かと言う自分も間違えますからね…?;
とりあえず自分が言いたいのは…『気にしない気にしない♪間違いは次から直せば良いんだから♪』と言う事です♪
ではっ!

73伝説厨:2010/09/11(土) 22:47:03 ID:1YUZj7fk
「て、てめぇ! 何しやがるっ!!」

壁に張り付いたまま無様に動きを封じられた私の御主人様はそう叫ぶ。
私だって良く分からない、何でこんな事しているのか。
ただ私にあるのは強い衝動だけだった。
ポケモンである私が、サーナイトである私が、マスターであるトレーナーに襲いかかるなんて常識外れな事をさせる程の。

「サーナイト! 貴様っ!」

恐怖と憎悪が混ざった表情で私を見る御主人様。
でも、人間であるマスターが私に勝てる道理なんてない。
私のサイコキネシスによりマスターは指一つ動かす事はできない。
……もっとも、口ぐらいは動かせるようにしておかないと死んでしまうかもしれないのでそこは加減しているが。

「おい、まてっ、お前っ……!」

一歩、私がマスターに近づくとその表情も恐怖の割合が増えてくる。
でも違う、私が求めているのはそんな表情じゃなかった。
やり方は間違ってると思う。
でも私は忘れる事ができなかった。
いつの日だったか、御主人様が私に向けてくれた表情を。

「えっ、お前……何を……」

できるだけ優しく、御主人様の肌に触れその目をじっと見つめる。
確かに御主人様の身動きは封じた。
でもそれ以上、御主人様を傷つけるつもりなんてない。

「うっ、あっ……」

御主人様の表情に恍惚と言うべきものが混じったのはそのすぐ後だった。
それを見て頬が自然に緩んでしまうのを感じてしまう。
それを見て御主人様を愛おしく感じてしまう。
それを見て、御主人様を……


犯したいと感じてしまう。


「お、おま……正気か……」


御主人様の背中に手を回し、文字通り顔を目と鼻の先にまで近づけると御主人様は震える声でそう問い掛ける。
答えは……多分、ノーだと思う。
こんな行動、するなんておかしいって分かってるのにこうせずにはいられない。
それは多分、この気持ちは本当だからだと思う。

「んむっ、んぐっ……」

それに流されるまま、私は御主人様の唇を塞ぐ。
一生、体感する事は無いだろうと思っていたその感覚は。
私の胸の内をとろけさせるような、想像を超える快感を私に与えた。

そして多分、それは御主人様も同じだったのだろう。
その表情こそ驚きと嫌悪の色が少し残っているが……
ばっちり、男としての反応を御主人様はしてくれている。

74伝説厨:2010/09/11(土) 22:47:40 ID:1YUZj7fk
「サ、サーナ……」

もともと体の動きは封じられているのだ。
御主人様も観念したのか体の力が抜けてきている。
いや、多分、私の思い過ごしじゃなければ……
もしかしたら、私がこれからする行為に期待を寄せてくれているのかもしれない。

私はもう一度、御主人様の唇を塞ぐと御主人様を抱きしめる力を少しだけ強め念力を送る。
私の念力を送る先は、御主人様の大事な所。
御主人様に快感を与えてくれる所。

「んぐっ、あぶっ、あがっ!!」

と、念力が強すぎたのだろうか。
いきなりキスを止め悲鳴のような声をあげる御主人様。
少しびっくりしたけど、痛い訳ではなさそうだ。
あまりにも快感が強かった、という事だろう。
それが証拠に少し涙ぐんではいそうなものの、続けて欲しいと言わんばかりに御主人様は私を見つめている。

……とはいえ、私だって御主人様とキスをしていたい。
快感のあまりそれを邪魔されては少しあじけないので……

「えっ、サ……あむっ!?」

今度は唇をただつけるだけではなく。
もっと深くまで繋がる事にした。
幸いな事に御主人様は快感のあまり口を半開きにしていた。
だからそこに舌をねじ込ませる事はそう難しくはなかった。

「んっ、ングッ……んんん!!!」

もう一度、御主人様に念力を送るとやはり御主人様は必死にキスを解こうとしてくる。
だがそれができないと分かると必死に鼻で息をしはじめた。
良く、欲情した男の人を鼻息が荒いなんて言葉で表現する事があるが今の御主人様は文字通り、そんな感じだと言える。
そんな御主人様が可愛くて私は御主人様の性感帯を手でせめまくる事にした。

「んんっ、んんんーーんんーんんー!」

私にされるがまま快感に身を震わせる御主人様。
私は御主人様じゃないからその快感がどのようなものかは分からない。
でも、私のサイコキネシスは実際の人間の女の子の中と変わらない感覚を御主人様に与えているはずだ。
念力の流れにいくつもの凹凸を作り、撫でる……否、舐めるように御主人様のあそこを包み込み手では別の所を触られ、唇はふさがれる。
こんなの、人間の女の子だったらできない芸当だと言い張れる。

そう、御主人様にこの快感を与えられるのは私だけだ。


あぁ、そうだ。
せっかくだから別の技も御主人様に使ってみよう。
御主人様だって悦んでくれているみたいだし別にかまわないだろう……

75伝説厨:2010/09/11(土) 22:48:17 ID:1YUZj7fk

「接近しろ、サーナイト!」

御主人様の自信に満ちた、温かい声。
その指示に従い、私は首に巻いた拘りスカーフの力を借りて一気に敵との距離をつめる。

「サイコキネシスッ!」

その指示が来ることは分かっていた。
もうすでに攻撃の準備はできている。
まさに刹那のタイミングで私は片腕を前に付きだしありったけの念を送り込んでやる。

「ガブリアスッ……!」

相手トレーナーの驚愕に満ちた声が聞こえる。
でもそんな事、なんとも思わない。
私が勝つって事は私も、私の御主人様も分かっていた。

「やったな、サーナイト」

いつのまにか私のすぐ側にいた御主人様の温かい笑み。
思わず、この場で御主人様を抱きしめたくなる衝動にかられそうになったがここは必死に抑える。


「驚いたな、お前、サーナイトなんてとっくの昔に手持ちから外してたと思っていたが」

と、今私が負かした相手トレーナーが頭をかきながらそう言いかけてくる。

「ラティオスにクレセリアに……スイクンだっけ? 伝説と呼ばれたポケモンを仲間にしまくって
あらゆる地方を制した最強のトレーナーが今頃普通のポケモンを使うとはなぁ」
「ははっ、確かに今でもアイツラがレギュラーである事は変わりないがな」

御主人様はそう言いながら私の背中に手を回してくる。

「たまにはコイツも使いたいと思ってな」

76伝説厨:2010/09/11(土) 22:48:58 ID:1YUZj7fk
なんて事を昼に言ったお詫びのつもりなのだったのか。

「んぐっ、許せよ、サーナイト……」

御主人様はいつも通り私に押し倒され喘ぎ声をあげながらも私に謝罪の言葉を投げかけてきた。

「流石にほら、いきなりガンガンお前を使っていくとさ、怪しまれるかと思って……」

まぁそれはそうだろう。
私も御主人様が世間から冷ややかな目で見られる事は望んでいない。
なにせ……ポケモンとセックスする、なんて一般人から見れば変態以外のなにものでもないのだから。

「だけど、俺の気持ちはっ、あの時から本当に固まったから……」

私の唇をむさぼりながら息を荒くしてそう言葉を続けるご主人様。
そう、私があの日、御主人様を犯した時に使った技。
まさに恋の禁断の術と言ってもいい、メロメロ。
それを使ってからというものの御主人様は私と毎晩こうして繋がる事を求めてきている。

「好き、好きだっ……サーナイト……! もうお前を手持ちから外して、寂しい思いなんてさせないからっ……」

私が一番欲しかったその言葉。
今ではいつでも、聞くことができるその言葉。

「ずっと、ずっと一緒にいてくれっ……サーナイト!!」


その言葉、何百倍にもして返しますよ。
私の言葉は御主人様には分からないと思うけど。
それでも私は、心の中で何回も、そう言い続けた。

77伝説厨:2010/09/11(土) 22:53:32 ID:1YUZj7fk
いきなり初投稿してもよかったのか分からないですけど、あとがきです。
エロ要素を含んだ小説は書いたことが無かったので薄めでごめんなさい。
サーナイトが喋ったりもしてないし、あくまでポケモンでしかないんですけど
できるだけ御主人様=読者様という概念を覆したくないので御主人様は名無しにしています。
まぁ、伝説厨の御主人様が振り向いてくれないのでこんなことしちゃったぜ☆っていうありきたりのシチュですが……
楽しんでくれたら幸いです。

78Mr.L:2010/09/12(日) 06:58:45 ID:fT1qa5mo
伝説厨さん→新参者ですか!
初めましてMr.Lです!携帯小説板にて活動してます!(要するにこっち側では感想のみ)
初投稿の件ですけど、一応『投稿宣言』位はしてからの方が…
まぁ、自分は偉そうな事言える立場ではありませんが…とりあえず『はじめにお読みください』板には挨拶に行きましたか?


…さて感想です!
ほほぅ…伝説厨な主が大好きなサーナイトが逆〇〇をしてしまう話しですかー
続くのであればあまり無いシチュエーションの話しだけに興味深い内容ですね!
あまり書いた事が無いから薄い?エロ路線で行く気があるならここでどんどん書いて練習して下さい!
まだ少ないですが他の方の小説を読んで参考にして下さい!
きっとアドバイスをしてくれる人がいますよ!自分はエロ描写が苦手で役に立てませんが…;(結果的にエロは諦めた)
過疎化したスレに新参者…何とかなる…かな…?
まだまだ慣れないでしょうが頑張って下さい!

79名無しのトレーナー:2010/09/12(日) 10:40:40 ID:2AyD6bZc
歓迎するつもりなら新参者なんて言い方すんじゃない

80Mr.L:2010/09/12(日) 11:02:52 ID:fT1qa5mo
名無しさん→…!?;
あっあれ…?;『新参者』って『新しく仲間に加わった人』的な意味でしたよね…?;
もしかして…日本語間違ってましたか?;
えと…;
すみません…。

81伝説厨:2010/09/12(日) 14:28:47 ID:1YUZj7fk
MrL様
はじめにお読みくださいは目を通したのですが挨拶はしませんでした。
いきなり来た者が自己アピールみたいなものするのもどうかなと思っちゃいまして……
投稿宣言というマナーがある事は知りませんでした、申し訳ありません。

それと私は新参者で間違いないので大丈夫ですよ。
感想ありがとうございます。
この続きは無いのですがまた新しく色々考えて上達していきたいと思います。

82名無しのトレーナー:2010/09/13(月) 22:05:54 ID:8rNCuR5Q
>>80
意味的には正しいですが、ちょっと似合わない表現かも…
>>81
小説読みました。
今まで余り無いシチュなので続きがとても楽しみです。
後、sage進行なのでそこは気をつけてくださいね。

834号:2010/09/20(月) 17:56:49 ID:8rNCuR5Q
みんな、待たせたな!

あい、調子こきました。
ホワイト買ったよー!面白いけど、なんかまだ慣れないよー!
>>72
え?壊れた?知らんな!アレは俺の偽物かもしれない!
(私は何を言っているのだろう)

では、続き行ってみよー!

844号:2010/09/20(月) 17:58:12 ID:8rNCuR5Q
「げほっ……!」
『あ、あぁぁ…』
エディンの頭の中はもう真っ白だった。
また自分のせいで、自分の失敗のせいで、目の前で男が苦しんでいる。
グラエナが牙を剥き、エディンに襲いかかろうとしている。
「ぅ……エディ…ン…!」
男の声でエディンは我に帰った。
「電撃波だ…!電撃波…を…!」
『!』
そう、エディンには気合い玉のほかにも電撃波も持っていた。
「連続で…撃ち込…め…」
それを最後に男は気を失った。
『やぁっ!』
エディンは男の指示通りに電撃波を放った。躱すことの出来ない電気の波動がグラエナを襲った。
しかし、そこまで威力の高い技では無いため、一撃では倒れなかった。
連続して撃ち込む、この指示が無ければどうすれば良いのかわからなくなっていたかもしれない。
自分一人で戦うなんてことはトレーナーに育てられたのならまずあり得ないことで、そんな経験はほとんど無かったからだ。
『はぁあっ!』
2発目でとうとうグラエナも力尽き、その場に崩れ落ちた。
『はぁ…はぁ…勝てた…』
ぽつ、ぽつ、とエディンの顔に雫が落ちた。
雨が降ってきたようだった。空には黒く分厚い雲が広がっていた。
『大変…雨宿りできる所へ運ばなくては…』
エディンは再び男を運び、雨宿りの出来る場所を探して歩き出した。

854号:2010/09/20(月) 17:58:45 ID:8rNCuR5Q
「うぅ…っ!…痛ててて…」
男が目をさますと、さっきまで居たのとは別の洞窟にいた。
「あ……」
『すぅ…すぅ…』
気を失った男を運んで疲れたのか、エディンは横で眠っていた。
右の胸あたりに鈍い痛みを感じるが、骨に異常はないようだった。
「(そうか…あの攻撃で気を失ったのか…)」
最後の指示だけでグラエナを倒し、その後ここまで運んでくれたエディンがとても頼もしく見えた。
『……うぅん…』
「(ん…?寝言かな…)」
『んん…ま…マスター…』
「……」
男は、優しくエディンの頭をなでてやった。
すると、寝ぼけていたのか、エディンが男に抱きついてきた。
「エ…エディン…?」


その頃、とある町にて。

「おら、こっちこいや!」
「は、離して下さい!」
「いぃだろうがよぉ!ちょっと俺たちと遊ぼうぜぇ〜?」
一人の女性が路地裏でチンピラたちに絡まれていた。
「ヒヒヒ、いい体しtグヘェ!」
チンピラの一人を誰かが当て身で倒した。
「おい、なんだてめぇは!?」
「邪魔しやがって!」
『……』
「た…助けてぇーっ!」
女性はそう言うと、走り去っていった
「ちっ…!あの女、俺たちの奴隷にしてやろうと思ったのに…!」
「もう少しだったてぇのによぉ!どうしてくれんだ!?あぁ!?」
「責任とってもらおうぜぇ!」

『……外道が…』

数分後、そこには3人のチンピラたちが倒れていた。

『皆…どこへ行ったのだ……』
そう言うと、その人影は暗い町を歩いて行った。

864号:2010/09/20(月) 17:59:38 ID:8rNCuR5Q
はい!テンションの高さと内容が全く会ってないよー!

次はエロがくると思うよー!

チンピラの描写が意外と難しいよー!

誰か助けてぇぇぇぇぇ!

87Mr.L:2010/09/23(木) 11:26:52 ID:fT1qa5mo
4号さん→あ、最新作買ったんですか〜
さてと、確かにエディンみたいな最初からトレーナーに育てられたタイプはいきなり1人で戦う事になったら混乱しそうですね?
…関係無いですけどミーシャは現時点でも野生のサーナイトです、所謂ポケダン仕様のサーナイト?
チンピラを蹴散らした謎の男は一体何者?
面白そうな展開になってきましたね〜!!
エロ突入ですか?頑張って(?)下さいね!


ミーシャ「野生と言う事はモンスターボールで捕獲される危険性が…?」
L「ポケダンスタイルだから多分平気さ♪」
モカ「何を根拠にそう断言出来るんだ?」
L「要するにミーシャは元・人―
ミーシャ「違いますよ!?;生まれてからずっとポケモンです!;」
L「あ〜そ〜?」


お粗末!

88管理人★:2010/09/29(水) 00:02:31 ID:???
>>伝説厨さん乙です。
ヤンS気味で小悪魔的なサーナイトとてもいいです。
新サー板は新規の住人、職人様をいつでも歓迎いたします。
また、私はこの板は皆さんで楽しいものにしたいと考えていますので、あまりガチガチにルールを決めたくないのです。
なのであまり気になさらないでください。

904号:2010/10/16(土) 17:03:27 ID:8rNCuR5Q
ふぇい、お待たせしました。4号です。
>>Mr.L様
新作買いましたー
今回はなかなかストーリーが面白かったです。ジムリーダーとかとの絡みも多かったですし。
感想もありがとうございます!
でも、ごめんなさい…エロは…また…次になってしまいました…

それでも宜しければ読んで下さいぃ…

914号:2010/10/16(土) 17:04:11 ID:8rNCuR5Q
焚き火の火が二人の陰を洞窟の壁に照らしていた。
『……ん……』
「…エディン…?」
『…………っ!?』
どうやら寝ぼけていたらしい。抱きついてしまったことに気がつくと、あわてて男から離れた。
『っ、あの!ごめんなさい!』
「あっ、うん…」
何とも気まずい空気が流れてしまった。男はとりあえずお礼を言うことにした。
「…ありがとうな」
『えっ?』
「ここまで運んでくれたんでしょ?こんな雨の中さ」
『あ……いえ…あれは…』
エディンは急に落ち込んだように俯きながら言った。
『あれは…私のせいで…』
自分のせいで男が傷ついてしまった。エディンはそのことで責任を感じていたのだった。
「いや、アレは俺が勝手にやったことだから、気にしないでくれよ」
『……はい』
そう男が言ってもエディンは落ち込んだままだった。
会話が続かない。
「……」
男が何と励ましたら良いのかと悩んでいると、エディンが口を開いた。
『……あの』
「何?」
『少し…聞きたいことがあるんですが』
「聞いてもいいけど…まともに答えられることがあるかどうか…」
『いえ…それは大丈夫でしょう。』
「……なんで?」
『私が聞きたいのは…その…』
エディンは男を見上げて言った。
『あなた自身のことですから…』

924号:2010/10/16(土) 17:05:52 ID:8rNCuR5Q
「俺、自身?」
『はい』
自分自身と言われても、正直男にはよくわからなかった。名前すら忘れてしまった自分に何が答えられると言うのか。
「ん……解った…答えられるだけ答えるよ。」
『では……』
エディンは顔を上げると、男に聞いた。
『この世界に来る前のことは、何も覚えてないんですか?』
この世界に来る前。男が居た世界のこと。
「ん……何も、って訳じゃないと思う。」
自分がいた世界にはポケモンなんていなかった。それは覚えているし、
ここに来る直前に「何か」が起こったことも覚えている。
だが、全体的にまるでモヤが掛かったように、はっきりと思い出すことが出来ないのだ。
「だから、何かきっかけがあれば思い出せるんだと思う…」
『そう、ですか…』
エディンの顔が少し緩んだ。
『もう一つ、いいですか?』
「うん」
『なぜ…私の名前を知っていたんですか?』
「いや、解らないんだ。頭に急に浮かんできて…」
エディンは今度ははっきりと微笑んで言った。
『やっぱり……』
「?」
『さっき、言いましたよね?「きっかけ」があれば思い出すって』
「……?」
『オニドリルに教われて、その後…私のせいで気絶してしまって…』
「いや、それはもう気にしないでって」
エディンがまた落ち込みそうだったので、あわてて男はそう言った。
『はい…あ、それで、その気絶がきっかけで私のことを思い出した、と言うのは考えられませんか?』
男は一瞬エディンの言っている意味が分からなかった。
「……ちょっと待って、それは、つまり…!?」
エディンが嬉しそうに言った。
『貴方が、私のマスターだったのと、そうは考えられませんか?』

934号:2010/10/16(土) 17:08:56 ID:8rNCuR5Q
「俺が……!?…そんなこと全然思いつかなかった…いや、でも…」
『よく考えてみて下さい。もし貴方と私が初対面なら…なぜさっきの戦いであんなにスムーズに指示が出せたのですか?』
「……!」
言われてみればその通りだった。技も、戦いの指示もとても慣れたようにすらすらと出せたのだ。
「…そう言われてみれば…そうなのかも…知れない」
『やっぱり…やっぱり…!』
ふと、エディンを見ると、彼女は目を潤ませていた。
「エ…エディン?どうしたんだ?」
エディンは両手で顔を覆って泣いていた。
「ど、どこか痛いのか?大丈夫か?」
『いえ…違うんです…その……嬉しくて…』
嬉しい。彼女はそう言った。
「嬉しい…?」
『…最初に…名前を呼んでくれた時から…もしかしたらって…そう思ってたんです…』
最初。エディンに助けられた後の洞窟での話だろう。
「最初…そう言えば、あの時も初めて呼んだ気がしなかった…そうか…俺が…」
『…っ……マスター……マスターっ!』
エディンは男に飛びつくと、胸に顔を埋めて嗚咽を漏らし始めた。
『よかった…やっと…やっと会えた…!』
「………!」
まるで堰を切ったように、男にしがみつきながら泣き続けた。
その、細くて小さな体は細かく震えていた。

944号:2010/10/16(土) 17:11:12 ID:8rNCuR5Q
「落ち着いた?」
しばらくすると、エディンは落ち着いたようで男から離れた。
『ごめんなさい、ちょっと興奮しちゃって…』
目は泣いたせいで真っ赤に腫れていた。
『でも、本当に…あえて良かった…』
「…うん。会えて、良かった」
それは男の本心だった。この世界に来て、一人きりだったらどうなっていたのか分からない。
『…あ、あと…もう一つだけ…』
「?」
『もう一つだけ…質問してもいいでしょうか?』
「質問…いいよ」
男がそう言うと今度はエディンは少し頬を染めて言った。
『私のこと……どう思ってますか?』
「どうって…」
急にそんなことを聞かれて、男は戸惑った。エディンのこと……
「……頼りになると、思ってる。もしあのとき、エディンがいてくれなかったら、オニドリルに突き殺されてたかもしれないし、その後でもあのグラエナたちに襲われて、ボロクズみたいに死んでいたかもしれない」
男はそんなことを言った。エディンは黙ってそれを聞いていた。
「さっき、俺が気絶したときにもここまで運んでくれただろ?こう、何と言うか…」
男は少し言葉を探した後静かに言った。
「そばにいてくれるだけで安心できる…っていうか…」
『……!』
男は自分の顔が真っ赤になっているのが分かった。
「ぅあっ…いや…その」
『マスター……』
エディンも顔を赤くしていた。
『私たち、何してるんでしょうね…』
たしかに端から見たらおかしな光景だろう。洞窟の中で人とポケモンが互いに顔赤くしながら座っているのだから。
「……全くだ」
『……ふふっ』
洞窟の中に二人の笑い声が響いた。

『ところでマスター……』
「ん?何?」
しばらくした後、エディンが話しかけてきた。
『私たちサーナイトが…何故抱擁ポケモンと呼ばれているのか知ってますか?』
「……いや、知らない」
『胸にこんな突起があるのに抱擁なんて…変だと思った事はありませんか?』
「あぁ……それなら、まぁあるかな」
『その理由を……知ってもらいたいんです…』
エディンの顔は、また赤くなっていた。
外は雨を降らしている分厚い雲のせいで薄暗くなっていた。

954号:2010/10/16(土) 17:12:08 ID:8rNCuR5Q
はい、今回はここまでです。

あぁ…疲れた…

エロへの入り方って、本当に難しいですね…

96Mr.L:2010/10/16(土) 18:00:03 ID:fT1qa5mo
4号さん→待ってましたっ!エロなし?自分は全然構いません!
…確かにエロシーンへの入りは難しいですね…それで挫折したのが自分ですが;
と言うかそもそもエロシーンの実力が皆無で…;
強いて使えるのはエロトーク(笑)


蜜榎「あれれぇ?天音ちゃん口からケフィア(笑)が垂れてるよ〜?♪」
霧夜「頼むから黙ってくれエロ狐!;」
蜜榎「もしかして事後?♪あっ♪これから本番?♪」
霧夜「無視かよっ!?;だから喋るなエロ狐ッ!;てかどうやって部屋に入った!?;」
蜜榎「ん〜っとね〜妖術?」
霧夜「いいから出てけぇっ!!;」


…失礼。
男はエディンのマスターでしたか〜いやぁ〜良かった良かった♪え?何となくそんな気はしてましたよ?

ミーシャ「堂々と嘘吐かないで下さい。」(左手を構える)

じょっ…冗談だぜぇ…;
さてと、雰囲気は中々良い状態じゃないですか〜
頑張って下さいね〜っ!

974号:2010/11/23(火) 12:21:16 ID:8rNCuR5Q
>>Mr.L様
お待たせしました。エロシーンにございます。
書けたは良いけど、ぶっちゃけ自信がありません…
では、行くぞぉ!

984号:2010/11/23(火) 12:23:17 ID:8rNCuR5Q
『私たちサーナイトは…信頼するトレーナーにすべてを尽くします』
そう言いながら、エディンは胸の赤い突起に手を置いた。
すると、胸の突起が仄かに光り出した。
『そして…この赤い突起は、サイコパワーの固まり…この突起がなくなれば、私たちは超能力を使う事は出来ません』
光が強くなり、赤い突起が少しずつ小さくなっていった。
『そして、このベールも…サイコパワーで出来ています。このベールは、本来防御力の低い私たちを少なからず保護してくれています』
赤い突起が完全に消えた瞬間、エディンの体を包んでいたベールも光りだした。
「うわっ…!?眩し…!」
『つまり…サイコパワーがつかえない状態は…私たちにとって最も危険な状態なのです』
エディンの体を包んでいたベールが少しずつ消えて行った。
「わっ!ちょっ!透けてるよ!」
『…最も危険な状態になって、初めて信頼する人と抱擁を交わす事が出来るのです』
しばらくすると、ベールは完全に消え去った。
『…信頼する…貴方に、私の…』
エディンは男に抱きつきながら言った。
『私の全てを…差し上げます…』
「す、全てって…」
『私を…抱いて、下さい…』
「エディン、ちょっ、待っ…」
『お願いします…』
「だけど…」
男がそう言いかけたところで、彼女の腕が小さく震えている事に気がついた。
きっと、相当な勇気を出して言ったのだろう。
「…わかった…」
そう言うと、男もしっかりとエディンを抱きしめた。

994号:2010/11/23(火) 12:23:52 ID:8rNCuR5Q
『ん…んぅ…』
「ん…」
二人は抱きしめ合いながら唇を重ねていた。
『…ん…ぷぁっ…』
「はぁっ…」
柔らかい彼女の体を優しく撫でてやると、エディンは小さく喘ぎ声をあげた。
『んぁっ…!』
「……」
『んっ……くぅ…っ!』
体を離して、彼女の乳首をつまむと体を大きく仰け反らせた。
『うあぁっ!?』
しばらくの間胸を弄り続けていると、やがて股間がじっとりと濡れてきた。
『う…うぁぅ…』
「エディン…ここ…」
『うぅ…』
自分から言い出したとはいえ、やはり恥ずかしいのだろう。
顔を真っ赤にして俯いてしまった。
「大丈夫…?」
『…大丈夫、です…入れて…下さい』

「いくよ…」
先端を割れ目にあてがい、ゆっくりと挿入して行った。
『う…ぐッ…』
プツッ
『うぁあっ!』
男がエディンの処女膜を突き破ると、男にしがみつきながら大きな声を上げた。
「だ、大丈夫か?」
『大丈夫ですっ…!う、動いて下さい…!』
エディンは目に涙を浮かべながらそう言った。
しかし、どう見た無理をしているようにしか見えない。
「エディン…そんなに焦るな…」
『え…?』
エディンの頭を優しく撫でながら男は言った。
「痛みに慣れるまで待とう」
『そんな、私は焦ってなんか』
「いいから…少し待とう」
そう言うと、男は彼女を強く抱きしめた。
「ごめんな」
『……いえ、私の方こそ…マスターの言う通り、焦っていたのかもしれません…』
そう言ってから男の手に自分の手を重ねながら続けて言った。
『でも、本当に大丈夫ですから…動いて下さい…』
「……いくよ」
クチュッ
『うっ、あっ、んぁっ!』
男が腰を動かすたびに、エディンが喘ぎ声を上げた。
「はぁっ、はぁっ…!」
エディンの中は暖かく、狭く、濡れていた。
『うぁ、ま、マスター、私、もう…!』
「お、俺も…!」
『う、ぁ、あああぁぁっ!』
「うぐっ…!」
二人はしっかりと抱き合ったまま同時に絶頂に達した。

1004号:2010/11/23(火) 12:25:41 ID:8rNCuR5Q
NGシーン
「だ、大丈夫か?」
『大丈夫だ、問題ない』

…ごめんなさい

あぁ…100get!
嬉しいものですねぇ。過疎なんて気にしない!このまま伸びろ!
エロシーンは少ないかもしれませんが、これからも頑張ります!


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