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サーナイト18禁小説スレ4【R指定】

924号:2010/10/16(土) 17:05:52 ID:8rNCuR5Q
「俺、自身?」
『はい』
自分自身と言われても、正直男にはよくわからなかった。名前すら忘れてしまった自分に何が答えられると言うのか。
「ん……解った…答えられるだけ答えるよ。」
『では……』
エディンは顔を上げると、男に聞いた。
『この世界に来る前のことは、何も覚えてないんですか?』
この世界に来る前。男が居た世界のこと。
「ん……何も、って訳じゃないと思う。」
自分がいた世界にはポケモンなんていなかった。それは覚えているし、
ここに来る直前に「何か」が起こったことも覚えている。
だが、全体的にまるでモヤが掛かったように、はっきりと思い出すことが出来ないのだ。
「だから、何かきっかけがあれば思い出せるんだと思う…」
『そう、ですか…』
エディンの顔が少し緩んだ。
『もう一つ、いいですか?』
「うん」
『なぜ…私の名前を知っていたんですか?』
「いや、解らないんだ。頭に急に浮かんできて…」
エディンは今度ははっきりと微笑んで言った。
『やっぱり……』
「?」
『さっき、言いましたよね?「きっかけ」があれば思い出すって』
「……?」
『オニドリルに教われて、その後…私のせいで気絶してしまって…』
「いや、それはもう気にしないでって」
エディンがまた落ち込みそうだったので、あわてて男はそう言った。
『はい…あ、それで、その気絶がきっかけで私のことを思い出した、と言うのは考えられませんか?』
男は一瞬エディンの言っている意味が分からなかった。
「……ちょっと待って、それは、つまり…!?」
エディンが嬉しそうに言った。
『貴方が、私のマスターだったのと、そうは考えられませんか?』


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