したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

サーナイト18禁小説スレ4【R指定】

32メルクールFuhrer:2010/05/15(土) 05:05:16 ID:SsgqAHQw
新掲示板移行乙です!
早速投下しようと思うのですが、以前のもあわせて投下します。宜しくお願いします。

ポケモンとは主人の命令を順守し、主人と行動を共にし、一心同体の運命共同体のような存在である。
が、しかし、今現在俺の睡眠を妨害し続けている存在のように惑星直列くらいの確率でごくまれに一般のポケモンとは違う存在が生まれてしまうらしいのである。
「ホラ、トウマさっさと起きるのよ」
朝の布団の気持ちいい感触と尻をゲシゲシ一定のテンポで蹴り続けられる不快感を交互に受ける事はとてもじゃないがいい気分ではない
「あーもう分かった、起きてる起きてるから、蹴るのやめろ」
「嘘つき、あたしが部屋から出たらまた寝るってわかってるのよ」
「昨日夜遅くまで課題やってたから眠いんだよ」
これは事実である。
俺は普通に学校に通う健全な男子である。
この世界ではポケモンマスターとやらを目指してポケモン修行の旅に出る者もいるが、俺はハナっからそんな夢みたいな称号に興味なんぞ無い
普通に勉強して普通に就職して普通に暮らしたいだけだ。その為には進学校の理不尽な宿題の数にも耐えねばならない。
「はぁ? 課題はやって当たり前でしょ。やって当たり前のことをやるだけじゃ凡人になるだけ、超人は凡人の3倍以上は努力しないとなれないのよ」
別に俺は超人になりたいわけじゃないからそんな超絶脳筋理論はいりません…………
「あんたに凡人のまま終わられちゃポケモンであるあたしが困るのよ、あたしは平凡なままで一生を終えたくないのよ」
何という主人を放置した人生設計だろうか、凡ポケモンで終わりたくないなら自分で自分を磨くだけでもいいじゃないか
「あたしのトレーナーであるあんたがそんなんだといくらあたしが自分を磨いたってせっかく磨いた面にあんたが映り込んであたしが曇ってしまうのよ!」
人をシンクの水汚れ扱いしおって…………
「分かったら早く起きなさい!一日の始まりは朝食から始まるのよ!」
「わかった、わかったから蹴るな キルリア!!」
俺はキルリアに尻を蹴られながらごそごそとベッドを出た
「ちょっ、何いきなり服脱いでんのよ!!」
「なんでってパジャマのままガッコには行けんだろ」
「レディーの前で服を脱ぐとかどんだけデリカシー無いのよ!」
赤らめた顔を手で隠しながら枕を掴んでこちらに投げつけてきた
「いてっ、何そんなに怒ってるんだよ……」
怒りながら俺の部屋を出て行ったキルリア
「ふう、やっとゆっくり着替えられるな」
ハンガーからカッターシャツを取り、姿見の前に立つ
鏡に映し出される俺の体にはいつ見ても同じ数の傷がついていた
「なかなか消えないな……まあ消えるわけないか……」
シャツのボタンを留めてベルトを締めて自分の部屋を後にした。

「母さんおはよう」
「おはようトウマ 朝食できてるわよ」
台所へ行くと母さんが洗い物をしていた。
「早く食べなさい、あ、でもしっかり噛んで食べるのよ」
洗濯済みの服が大量に入った籠を持ったキルリアが俺の後ろを通ってゆく。
「へいへい」
目の前の皿に盛りつけられているのはご飯と黄身の割れてしまった目玉焼きと火の通り過ぎて硬くなったベーコンのモーニングだった
「今日はキルちゃんが作ったのよ 残さず食べなさいよ」
「ふーん、だから形が……」
出された朝食を全て平らげる
「うん、見た目は、だけど味はまぁ悪くないな」
「人の料理貶してる暇あったらさっさと用意しなさい遅刻するのよ」
洗濯物を乾し終わって戻ってきたキルリアに尻を小突かれる
時間的には余裕があるが、キルリア曰くどんな事が起こるか分からないから家は早く出るものらしい。
部屋から鞄を取って玄関に行くとキルリアがいつものように立っていた
「今日も連れてけってか」
「当たり前じゃない、家事のお手伝いも終わったし。 あたしは常に向上したいからあんたの学校に付いて行くのよ」
確かに俺の学校はポケモン持ち込み禁止ではない(授業中は出してはいけない等きまりはある)
「分かった分かった、ほらボールの中に入れよ」
「そうそう、そうやって聞き分け良くしていればいいのよ」
差し出したモンスターボールの中に自ら入っていくキルリア
「じゃ、行ってくるよ母さん」
自転車の籠に鞄を乗せて学校へ向かった


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板