したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

サーナイト18禁小説スレ4【R指定】

944号:2010/10/16(土) 17:11:12 ID:8rNCuR5Q
「落ち着いた?」
しばらくすると、エディンは落ち着いたようで男から離れた。
『ごめんなさい、ちょっと興奮しちゃって…』
目は泣いたせいで真っ赤に腫れていた。
『でも、本当に…あえて良かった…』
「…うん。会えて、良かった」
それは男の本心だった。この世界に来て、一人きりだったらどうなっていたのか分からない。
『…あ、あと…もう一つだけ…』
「?」
『もう一つだけ…質問してもいいでしょうか?』
「質問…いいよ」
男がそう言うと今度はエディンは少し頬を染めて言った。
『私のこと……どう思ってますか?』
「どうって…」
急にそんなことを聞かれて、男は戸惑った。エディンのこと……
「……頼りになると、思ってる。もしあのとき、エディンがいてくれなかったら、オニドリルに突き殺されてたかもしれないし、その後でもあのグラエナたちに襲われて、ボロクズみたいに死んでいたかもしれない」
男はそんなことを言った。エディンは黙ってそれを聞いていた。
「さっき、俺が気絶したときにもここまで運んでくれただろ?こう、何と言うか…」
男は少し言葉を探した後静かに言った。
「そばにいてくれるだけで安心できる…っていうか…」
『……!』
男は自分の顔が真っ赤になっているのが分かった。
「ぅあっ…いや…その」
『マスター……』
エディンも顔を赤くしていた。
『私たち、何してるんでしょうね…』
たしかに端から見たらおかしな光景だろう。洞窟の中で人とポケモンが互いに顔赤くしながら座っているのだから。
「……全くだ」
『……ふふっ』
洞窟の中に二人の笑い声が響いた。

『ところでマスター……』
「ん?何?」
しばらくした後、エディンが話しかけてきた。
『私たちサーナイトが…何故抱擁ポケモンと呼ばれているのか知ってますか?』
「……いや、知らない」
『胸にこんな突起があるのに抱擁なんて…変だと思った事はありませんか?』
「あぁ……それなら、まぁあるかな」
『その理由を……知ってもらいたいんです…』
エディンの顔は、また赤くなっていた。
外は雨を降らしている分厚い雲のせいで薄暗くなっていた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板