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サーナイト18禁小説スレ4【R指定】

35メルクールFuhrer:2010/05/15(土) 05:07:57 ID:SsgqAHQw
授業も三限目の中盤も差しかかった時だった。
退屈な数学の授業に飽きて俺はシャーペンを回していた。周りを見渡してみるとカツヤは居眠り、委員長は真面目にノートをとっていた。
窓際の席の俺は余りの退屈さに外も見てみた。 グランドが見え、隣の山も見えた。
何でも無い日常。しかし状況は一瞬で変わった

『緊急連絡。表通りの銀行にて強盗事件が発生した模様、生徒は教員の指示に従い、決して教室の外に出ない事!!』
突然スピーカーから放送があった。
当然放送後に慌ただしくなる教室内
「お前ら落ち着け!」
先生が一喝して生徒を黙らせる。
「どうせ情報が入るまでお前たちを教室から出すわけにはいかんから授業を再開するぞ」
当然ながら生徒たちからは大ブーイングの嵐が起こった。
そんな中、ふと外を見た俺の目に信じたくない光景が映った。
(あのバカ!!)
山からライトグリーンのツインテールが走っていく様子が見えた。…………あれ、絶対俺のキルリアだよなぁ………………
血の気が引いて脂汗が額ににじむ
あいつ絶対銀行に向かったんだ、何してんだよ…………
放っておくわけにもいかない


「先生…………ッ」
「どうしたトウマ」
出来るだけ辛そうな表情で
「先生、なんか腹の調子が……」
さっきの脂汗もあり、実に腹が痛そうだ。実際にキルリアの行動のせいで俺の肝は冷やされっぱなしだが
「大丈夫か?事件のせいで不安で腹が痛くなったんだな、保健室いくか?」
「大丈夫です、ただ、トイレに行かせてください……」
「ああ、行って来い」
何とか教室を抜け出す事に成功した
トイレに向かう途中に階段があるが、その階段の前に竹刀を持った体育の先生が立っていた
「ん、どうしたトウマ」
「事件のせいでなんか不安になって腹が痛くなっちゃいました…………トイレに行ってるところです」
出来るだけ辛そうに答える
「そうか、事件に関しては安心しろ、先生達がちゃんと見回りをしているから大丈夫だ」
「そうですか、ありがとうございます」
俺は当初の目的通りトイレに入ることにした。
「うーん、困ったな…………」
階段は先生が居たし、きっと各階の階段や玄関にも先生達が居るだろう、どうやってこの3階から脱出しようか…………
ふと顔を上げると窓があった
窓を開け、外を見る
しめた、この窓は職員室から見えないし玄関や校門を使わず外に出れる!
俺は窓のさんに足を掛け、窓の外へ身を投げだした。
ぐんぐん加速する体、見る見る間に近づいていく地面、頬を凄まじい風が抜けていく
ドスンと、足に衝撃が走る。五点接地等の高度な着地法をマスターしているわけではなかった為に衝撃が全て体に襲いかかった。
「いたた……でも、急がないと」
が、俺は着地から間髪いれず、制服のズボンに付いた砂埃を払って表通りの銀行に向かって走り出した。


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