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サーナイト18禁小説スレ4【R指定】

544号:2010/07/25(日) 11:50:58 ID:8rNCuR5Q
男は額を押さえて考え込むが、やはり思い出せない。
「名前……名前……思い出せない……」
なぜか事故の寸前の記憶しか残っていない。
名前……このサーナイトの名前は思い出せたというのに、
自分の名前、住んでいた場所、何も覚えていない。
『あの、大丈夫ですか?』
「あ、はい、大丈夫ではない…ですね…」
記憶がほとんど無くなっているのだ。決して大丈夫ではないだろう。
『あの……』
「え?何か…?」
『…いえ、何でも無いです…』
「あ、ところで、名前はエディン…さん、で良かったんですか?」
男がそう聞くと、サーナイトは嬉しそうに言った。
『はい、私はエディンと申します』
やはり男の頭に浮かんだ名前で会っていたようだった。
「(……しかし,何故名前がわかったんだろ…)」
記憶がなくなっているとはいえ、ポケモンという存在は男にとっては架空の存在だった。
その中の種族名ではなく、エディンという名前が浮かんだのがなぜかわからない。
『あの、申し訳ないんですが…』
「はい?」
『その、敬語を使われるの慣れてないんで…もっとこう,普通に…』
「…タメ口にしろと?」
『…はい…』
「うん、わかりまし…じゃないや、わかった」
まだ会ってすぐの相手、それも自分には敬語を使ってくる相手にタメ口を使うというのになぜか抵抗は無く、自然と話す事ができた。
まるでずっと前からそうしていたように。
「あ、ところでここが何処なのか…わかる?」
『いえ…実は…』
エディンが話した内容は、男が体験したものとそっくりだった。
真っ白な閃光に包まれて、気がついたときには見た事も無いような場所に飛ばされていた、と言うのだ。
「……同じだ」
『どうなってるんでしょうね…』

こうしてまた、話は振り出しに戻った。


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