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サーナイト18禁小説スレ4【R指定】

36メルクールFuhrer:2010/05/15(土) 05:08:32 ID:SsgqAHQw
表通りは大騒ぎになっていた
警察車両が通る為に交通の制限がされ、一般車両は足止めされていた。
道には野次馬達がごった返し、警察がその流れを制止するために手を焼いていた。
空はヘリが飛び、地元テレビ局のレポーターが事件の状況を逐一報告していた。
キルリアはどこへ行ったんだ……
表通りの銀行はこの辺の銀行の中では大きめの所で、ただATMが置かれているだけの支店とは規模が違った。
野次馬達が話している情報を耳を澄まして聴いてみたところ、犯人は複数人グループで店内に居た利用客や行員を人質に立てこもっているらしい
さらにポケモンを悪用しているという情報まで入ってきた。
人の波を掻き分け、警官隊によって制止されている所まで来る事が出来た。
その時だった
「あなた達、人質なんか取って恥ずかしくないの?」
聞き覚えのある声が聞こえた
盾を持った警官隊達のバリゲードの前にキルリアが現れた。 テレポートを使いやがったな……
「あたしが代わりに人質になるわ、銀行内ならエスパーの力は無効化されるから問題ないでしょ」
ここからじゃ犯人達の声は聞こえないからキルリアの声から話の内容を推察するしかなかった。
銀行等の、お金や重要な案件を扱う建物にはエスパーの力を無力化する特殊な細工が施されている、それを知っていて何故キルリアは自ら人質になるなんて言い出したんだろうか。
それを考えている内にキルリアは銀行内に入っていった。
警官隊からはどよめきが起こる。
が、目出し帽を被った男がポケモンだからどうのこうのと言って警官隊達を静かにさせていた。
俺は精神を集中して銀行の中を探ってみた

「さあ、あたしが人質の代わりになるわ! だから皆を解放するのよ!」
銃を持ち、目だし帽を被った一人がキルリアの前に立つ
「何言ってやがる、お前の役目は警察どもに俺たちの要求を伝えに戻るだけだよ!」
「な……、じ、じゃあせめてそこの子供だけでもいいから解放するのよ!」
キルリアが指さした先には乳児を抱えた女性が居た
「うるせぇ!誰一人として開放はしねぇ!」
銃をキルリアの頭に向ける犯人
「おとなしくおめぇも人質達の居る所に座ってな!」
「こ……の……どこまでも下衆なやつらなのよ…………」
まずい、キルリアの目つきが戦闘モードに入ってる。
目視で犯人グループの数、携行している武器、戦闘の順序を考え始めている
エスパーの力を封印されている以上、キルリアは目で確認できている分しか情報を得ることができない、これはまずい。犯人はキルリアが確認できている人数より多い。

俺は野次馬集団の中から脱出し、人の来ない路地裏に入った
「ったく、仕方ないな」
着ている制服、肌着や下着を全て脱ぐ
制服のポケットの中から小さい箱を取り出し、中に入っているアンプルを一本手に取る
アンプルを折り、液剤を飲む。
「ふぅー……」
深く息を吸い込み
「クッ…………!!」
息を止めて全身に力を入れる
喉が焼けるように熱くなったのもつかの間、その熱は全身に伝わっていく。
身体が焼き尽くされてしまうかと思う熱の中、見る見る間に体が変化していく
熱が引き、ようやく目を開く事が出来た。 両手は緑色に変化していた
路地裏に落ちていた鏡の破片に自身の姿が映る。
体色は緑と白、耳は長く伸び、髪の長さや癖の付き方も変わり色も黒から緑へ、更に頭部には角が生えていた。
特徴だけ述べればエルレイドのようだが、エルレイドと言うには疑問も残る容姿だった。
まず、エルレイドの特徴である肘の突起が存在しない、腰の白く丸い部分が存在しない、更には角の形全くが異なる等の違いがあった。
鏡に映る俺の顔はどことなく元の自分の顔の面影が残っている。
自分を覆い隠すように俺は上着の内ポケットからマスクを取り出し装着した。


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