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鬼和尚の仏教購読会 別館
2
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/17(水) 06:54:48 ID:LC3de7YgO
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く
より抜粋
寓話をひとつ・・・
昔、羊をたくさんかっているとても裕福な魔術師がいた。
ところがこの魔術師はひどいけちでもあった。
羊飼いを雇いたくなかったし、羊が草を食んでいる牧場のまわりを柵で囲いた
くも無かった。
そのために森の中に迷い込んだり、谷に落ちたり、色々なことをする羊がよく
いた。
とりわけ逃げ出すものが多かった。
魔術師が彼らの肉や皮を欲しがっていることを知っていたからだ。
羊たちはそれが嫌だった。
ついに魔術師は解決策を見つけだした。
彼は羊に催眠術をかけ、先ず「お前たちは不死だから、皮を剥がれても何の害
にもならない。それどころか、それは非常にお前たちの為になるし、むしろ気
持ちがいいくらいだ」という暗示をかけた。続いて魔術師は、「私は群れを深
く愛する”善き主人”だから、お前たちの為なら何でもする用意がある」とい
う第二の暗示をかけた。更に彼は、「万が一何かが起ることになっているのだ
としても、とりあえず今日、たった今起るわけではないのだから、そんなこと
を考える必要はない」
と第三の暗示をかけた。さらに又魔術師は、「おまえたちはまったく羊ではな
い」と暗示をかけ、何匹かの羊には「おまえたちは人間だ」、また別の羊には
「おまえたちは魔術師だ」と暗示をかけた。
それ以来、彼は羊の世話や気苦労からすっかり開放された。
羊たちは二度と逃げ出すこともなく、魔術師が彼らの肉や皮を取りに来るとき
を静かに待っていた。
ゲオルギー・グルジェフはこの寓話をこよなく愛していた。
彼の哲学全体がこの小さな寓話の中に含まれている。
そしてこの寓話は、通常の無意識状態にある人間を表している。
この話は、あるがままの人間を最も美しく描いてみせている。
人間は機械だ。
人間は機械に生まれついたわけではないが、機械のように生きて、機械のよう
に死んでゆく。
人間は大きく花開く意識の種子を宿している。
人間は神になる可能性を秘めている。
だが、それは実現しない。
それが起らないのは、社会によって、国によって、組織化された教会によって、
既得権益を有する者たちによって、人間が催眠術にかけられているからだ。
社会は奴隷を必要とする。
そして人が奴隷の境遇に甘んじたままでいられるのは、成長して最大限に花開
くことを許されないときだけだ。
社会はあなたの肉やあなたの皮を必要とする。
だが言うまでもなく、誰もそんな目には会いたくない。
だから、社会の一員となり、文明を身につけるプロセスというのは、全て深い
催眠術に他ならない。
人間はまさに生れ落ちた瞬間から催眠術をかけられてゆく。
社会は人間の味方であり、人間の幸せのために存在するのだと信じるように催
眠術をかけられてゆく。
それはまったくの誤りだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
3
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/17(水) 13:55:34 ID:LC3de7YgO
>>1
スレタイ訂正
購読会→講読会
(´・(ェ)・`)ゞ
4
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/18(木) 06:40:41 ID:LC3de7YgO
>>2
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
人間は自分が不死であると信じるように催眠術をかけられてゆく。
そうではない。
人間は不死になりうるが、いまは違う。
催眠が解けずに残っているかぎり、人間は決して不死にはならない。
あなたはどうしても死を免れぬ存在として生きている。
なぜなら肉体の中で生きているからだ。
肉体はやがては死んでゆく。
生まれるものは必ず死んでゆく。
誕生は肉体の始まりであり、死はその終わりだ。
あなたは自分の内にある肉体以上の何かを知っているだろうか?
肉体よりも高く、肉体よりも深い何かを体験したことがあるだろうか?
生まれるよりもまだ先に自分の中にあった何かを見たことがあるだろうか?
もしそれを見たことがあるなら、あなたは不死だ。
自分の顔、自分の本来の顔、生まれる前に持っていた顔を知っていたら、
あなたは死後にも自分がそこに存在することを知っている。
さもなければあなたは何も知らない。
人間は不死の存在たりうるが、肉体と同一化しながら生きているために、死に
囲まれて生きている。
社会はあなたが肉体以上のものを知ることを許さない。
社会が興味を持つのはあなたの肉体だけだ。
---肉体は利用することができるが、魂は危険だ。
なぜなら、魂の人は一個の自由人だからだ。
彼を奴隷に貶めることはできない。
みずからの内に不死なる魂をもつ人は<存在>そのもの、神そのものにより深く身
をゆだねている。
彼は人間が作り上げた社会、文明、文化の構造など少しも気にかけない。
これらのものは彼にとっては監獄だ。
彼はキリスト教徒、ヒンドゥ教徒、イスラム教徒としては生きていない。
彼は群集の一部ではありえない。
彼は個として存在している。
肉体は群集の一部だ。
あなたの魂はそうではない。
あなたの魂はきわめて個的なものだ。
それは自由の香りをおびている。
だが、魂というものは市場では利用できない。
社会が必要とするのはあなたの肉体だけだ。
もしあなたが魂を得ようと努力し始めたら、それは社会にとって非常に危険だ。
そうなったら、あなたの関心が変わってしまうからだ。
あなたは外交的な人間から内向的な人間になる。あなたは内側に向かい始める。
社会は外側にある。社会はあなたのエネルギーが外に向かって流れ続けるよ
うに、 あなたが外交的な人間であり続けることを---金や権力や名声や、 そうい
った全てのものに興味をもち続けることを望んでいる。 もしあなたが内側に向
かって動き始めたら、 それはあなたが離脱者になったということだ。 あなたは
もう外側で演じられているゲームの一部ではなくなったということだ。 あなた
はその一員ではない。 あなたはみずからの実存の内部へ深くもぐりはじめる。
すると、そこには不死性の源がある。 社会はあなたが内側に入ってゆくことを
妨げる。 その最良の方法は、自分は内側に入りつつある という偽りの観念をあ
なたに与えることだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
5
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/19(金) 06:00:43 ID:LC3de7YgO
>>4
1黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く
より抜粋
魔術師は羊に「おまえたちはライオンだ」と言った。
彼は「おまえたちは不死なるものたちだ」と暗示をかけ、催眠状態に導いて
「我々は人間であるばかりか、偉大な魔術師でもある」と信じ込ませた。 教会
に通っても、内側に入ってゆくわけではない。 だが、社会はあなたに催眠術を
かけて、 内側に入りたければ教会に通わなければならないと信じ込ませてきた。
しかし教会は他の全てのものと同じくらい外側にある。 そして聖職者とは国や
社会の代理人だ。 聖職者はいつも神秘家に反対してきた。 なぜなら、神秘家の
もとへ行けば、あなたは内側に向かって動きはじめるからだ。 神秘家はまった
く違う生き方をしている。 彼のエネ
ルギーは異なった動き方をする。 彼の川は内側に向かって流れている。 だから
神秘家のもとへ来る人は、その神秘家と波長が合うや、 自然に、すみやかに、
内発的に、内側へと動きはじめる。 そもそも師と、神秘家と共にある目的はそ
こにある。
この『黄金の華の秘密』(『太乙金華宗旨』のこと。 ヴィルヘルムによる独訳
にユングが解説を加えたのが、『黄金の華の秘密』) という書物は、世界で最も秘教的な論書のひとつだ。
それはあなたに肉体以上のものになる方法を示す。
死を超えてゆく方法をあなたに示す。
花開く方法をあなたに示す--- いかにして種子のままでとどまらずに、黄金の華
になるかを。 インドで私たちが、「一千枚の花弁をもつ蓮華」と呼ぶものが、
中国では「黄金の華」と呼ばれている。それは象徴だ。 花は完全さ、全一性を
表している。 花は潜在能力の最大の表現、潜在能力の実現を表している。
花は実存の美、雄大さ、荘厳な響きを表している。 そしてあなたが一千枚の花
弁をもつ蓮華、 あるいは黄金の華にならないかぎり---。
いいかね、あなたは遠くまで行かなければならない。
いいかね、あなたは社会があなたの周りに仕掛けた罠から脱け出さなければ
ならない。
いいかね、あなたはそのためにこの世に生まれてきた為すべき仕事をまだや
り遂げていない。
いいかね、あなたはたんなる種子であって、まだ魂ではない。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
6
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/20(土) 11:04:15 ID:LC3de7YgO
>>5
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
この『黄金の華の秘密』という論書は非常に古い--- 世界最古の論書のひとつ
かもしれない。 確実に25世紀は経ている。それよりもっと古いかもしれない。
ゆうに25世紀までは遡ることができる。
さらにこの論書はあらゆる偉大な宗教の大いなる統合でもある。
それはたぐい稀でユニークなことだ。
『聖書』はキリスト教徒のものだ。 『タルムード』はユダヤ教徒のものだ。
『ヴェーダ』はヒンドゥ教徒のものだ。 『法華経ダンマパダ』は仏教徒のも
のだ。 『道徳経』は道家タオイストのものだ。
だが、この『黄金の華の秘密』という小さな書物は、格別誰のものでもない。
あるいは万人のものだ。
この書物は道家の教えに深く基付いている。
それは生と存在に迫る道家の道の開花だ。 が、それだけではない---ツァラツ
ストラがある役割を演じている。 ツァラツストラの教えがその中には織り込ま
れている。 仏教徒の教えもその中に織り込まれている。 そしてキリスト教徒の
ある秘教学派、ネストリウス派の人々、 彼らもまたそれなりの役を演じている。
だから、キリスト教とユダヤ教もその一部になっている。
それは最も統合的な参入への道アプローチのひとつだ。
それは世界のあらゆる伝統の中にある美しいもの全てを統合させる。
何世紀にもわたってそれは口頭でのみ伝えられ、書物は秘伝とされ続けてきた。
それは大衆の手には入らなかった。
なぜなら、みだりに教えてはならないことがあったからだ。
それは弟子たちにのみ明かされた。 師は、機が熟したときにのみ弟子たちに
語った。
というのも、もし正しく理解しなかったら、もしどこかで過ちを犯したら、 必
ず有害な結果を招くほどの潜在力を秘めたかぎを、それはあなたに与えるからだ。
それは正しく理解されなければならない。 そしてそれは師の臨在のもとでのみ
究明されるべきものだ。
それは強力な技法だ---それは原子エネルギーと同じくらい強力だ。
今のところ原子力の秘密は大衆から隠されている。
ひとたびその秘密が大衆に漏れ始めたら、非常に危険なことになる。 もし原子
爆弾をひそかに作ることができるようになったら、すさまじい混沌が引き起こ
されずにはすまない。 原子力の研究に関しては厳重に秘密が守られている。
それとまったく同じようにして、この書物は、”内なる爆発” をもたらす最も潜
在力のある技法のひとつをあなたに教える。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
7
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/21(日) 08:50:43 ID:LC3de7YgO
>>6
1黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
何世紀にもわたって、その秘密は護られ--- 師弟のあいだでのみ、内密に弟子た
ちに授けられた。
そしてとりわけこの秘教学派の門人たちは 本を書きたいという誘惑をいっさい
退けた。
実際、世界のあらゆる宗教が、その霊的な教え を書き記すことを長いあいだ潔
しとしなかった。
何かが口頭で伝えられるときには、ある種の美しさがある。
それは生きている---それがひとつ---師が背後にいるからだ。
それは生命を失った言葉ではない。 その言葉には魂、翼がある。
師の体験がそれを支え、師がその証人となる。
それはたんなる空論ではない。 ただの哲学ではなく、実存的な、体験される
、生きられる何かだ。
そして師は旅路を終えている。
彼は道に横たわる数々の危険を知っている。 彼は罠を知っている。 彼は人々
が道を外れる地点を知っている。
そして師は、弟子が道を外れることがないようにあらゆる手を尽くす。
真理に近付けば近付くほど、あなたが道を外れる可能性は大きくなる。
なぜなら真理に近付くと、あなたは非常
に自己中心的になりかねないからだ。
「いまや私は知っている」、「いまや私
は確固たる基盤を築いた」--と。
そして自我エゴがその状況につけこめば、あなたはかつての暗い谷間に舞い戻
り 、その頂を失ってしまう。
真理に近付くと、それを人々と分かち合いたいという大きな欲望が湧いてくる。
が、あなたは真理を余すところなく体験したわけではない。
そして生半可な真理を分かち合うのは危うい。
というのも、生半可な真理には強大な力があるので、嘘よりもいっそう危険だ
からだ。
嘘は無力だ。 遅かれ早かれ、人々は自らそれが嘘であることに気付く。
だが生半可な真理は何世紀にもわたって残存しかねない。
何世紀にもわたって影響を及ぼしかねない。 誰ひとり生半可な真理を通して行
き着くことはできない。
そして旅路の半ばにいる者は、この世にも属さず、あの世にも属していない。
彼は天国と地獄のはざまにいて、じつに奇妙な立場に置かれている。
古いものは失ったが、新しいものが手に入らないために、あなたは混沌と化す。
古い秩序は去ったが、新しい秩序は生まれていない。
あなたは黒雲と化し、混乱状態に陥る。
もっと明晰になるよりも、もっといきいきとするよりも、 もっと光に満ちあふ
れるよりも、 むしろあなたの生は二つの極のあいだで葛藤を起してしまう。
あなたは引き裂かれ、ばらばらになり始める。 あなたの半分は大地に属し、半
分は天空に属している。 今やあなたの居場所はどこにもない。
今やあなたは何者でもない。 これは狂気を引き起こしかねない。
それゆえに『黄金の華の秘密』は、何世紀にもわたって口頭でのみ伝えられて
きた 。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
8
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/22(月) 07:13:00 ID:LC3de7YgO
>>7
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
さらに、口伝によってその教えはつねに命脈を保ち続ける。
それはそのようにして統合を成し遂げた。
それは基本的には中国の道家の風土で誕生した。
だがその後、ボーディダルマが中国にやってきた--- 新しいメッセージ、仏陀
のメッセージを携えた新しい師がインドからやって来た 。
そして『黄金の華の秘密』の教えに従っていた人たちはとても寛容な人々だっ
た 。
彼らはいかなる制度化された教会の一部でもなかった。 彼らはボーディダルマ
もまたそれを有していることを即座に見て取る ことができた---それは一目瞭
然であり、歴然としていた。
彼らはボーディダルマの教えを自分たちの教えの中に取り入れた。
そして同じことがゾロアスター教徒の師たち、 ネストリウス派のキリスト教徒
に対しても起った。
中国に何かが伝えられるたびに、 もしそれが価値あるものであれば、取り入
れられた。
口伝による教えは川のように生き生きと流れ、成長を続ける。
新しい水の流れが加わり、その一部になる。
教えはひとたび書き記されると、もうそれ以上何も取り入れることができなく
なる。
そうなったら、それは硬化して、流動性を失い、屍になる。
今や『黄金の花の秘密』の成長は止まってしまった。
成長が止まって何世紀も経つ。 書き記されて以来、その成長は止まったままだ
。
私はなぜ『黄金の華の秘密』を講話の題材として選んだのか?
それはその教えがまだまだ成長しうるからだ。
それは世界へのこの上もなく美しいメッセージだ。
その火を消してはならない。
私はそれをよみがえらせたい。
それに私は今、弟子たちに語りかけている--- 私のもとへ来て、生まれ変わる
ために死ぬ用意ができている人々に。 花咲くために死ぬ用意ができている人々
に。
種子は死ななければならない。
そうしてはじめて種子は成長することができる。
種子は消え去らねばならない。
そうしてはじめて樹は生まれてくることができる。
私はこの小さいけれども、計り知れない価値 をもった書物を基に話を進めてゆく。
この書物が再び息を吹き返せるように--- それは私とあなた方とのあいだで息ずく
ことができる。
それは再び流れはじめることができる。
そしてこの書物には計り知れないほど重要な何かがある。
それを理解し、実践したなら、あなたは豊かになるだろう。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
9
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/23(火) 06:52:26 ID:LC3de7YgO
>>8
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
だが、まず理解しなければならないのは、あなたは催眠術にかけられているから 、
その催眠を解くプロセスを通り抜けなければならないということだ。
いいかね、あなたは条件付けられているから、 その条件付けを解かなければならな
い。
死がやって来つつあるのだということを覚えておきなさい。
死は今日は起らないと考えてはいけない。
死はいついかなる時でも起こりうる。
実際、すべてのものごとはつねに今起こる。
種子は今死に、つぼみは今花になり、鳥は今鳴きはじめる。
すべてのものごとは今この瞬間がもたらす空間でのみ起こる。
過去では何も起こらず、未来では何も起こらない。 すべてのものごとはつねに現在
において起こる--- ものごとはそのようにしか起こらない。
現在が存在する唯一の時間だからだ。
過去とはあなたの記憶にすぎない。 そして未来とはあなたの空想にすぎない。
ところがあなたは過去に生きるよう催眠術をかけられている。
未来に生きるよう催眠術をかけられている。
過去か未来のどちらかを選ばせはしても、社会は あなたが現在に生きることは許さ
ない。
キリスト教徒やヒンドゥ教徒やイスラム教徒たち--- 彼らは過去に生きるよう人々
を条件付ける。
彼らの黄金時代は過去にあった。
共産主義者、社会主義者、ファシストたち--- 彼らは未来に生きるよう人々を条件
付ける。
彼らの黄金時代は未来にある。ユートピアがやって来つつある。「革命が起れば、
本当にいきいきと生きることができる。 そうなったら黄金時代が訪れる。」と。
人は実在しない過去に連れてゆかれるか、 あるいは、やはり実在しない未来に連れ
てゆかれる。
どの社会も現在に生きなさい、今ここを生きなさいとは教えない。
サニャシンであるとは、真の探求者であるとは、今ここを生きるということだ。
そして今ここを生きる以外に生はない。
だが、そうするためには、かけられた催眠を解かなければならない。
あなたは機械ではなく、人間にならなければならない。
あなたはもう少し意識的にならなければならない。 あなたは意識的ではない。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
10
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/10/23(火) 22:58:44 ID:1d4drIFg0
やっとみつかったのじゃ。
おしょーの話は前置きが長いのじゃ。
この本は中国の道教による気の修練の本なのじゃ。
インドのヨーガスートラと同じようなものと思えばよいのじゃ。
11
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/24(水) 02:57:02 ID:LC3de7YgO
>>10
鬼和尚、ありがとうであります。
うむ。本題である仙道、気功法の話がなかなか出てこぬのであります。
けど、前ふりの話しも、たのしいのでよいであります。
(´・(∀)・`)つ
12
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/24(水) 04:35:01 ID:LC3de7YgO
>>9
1黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く
より抜粋
私は死んでゆく男のそばに座っていたことがある--- 彼とは同じ大学の教授仲間だ
った。 彼は輝かしい経歴の絶頂にあった。
ところが、そのとき彼は心臓発作に襲われた。 心臓発作はいつも人が頂点を極めた
ときにやってくる。 成功の後にはつねに心臓発作がつき物だ。
成功をおさめたあと、他に何が得られるだろう?
そこで彼は心臓発作を起して死の床についていた。 私は彼に会いに行った。
彼は深い悲しみに沈んでいた---誰が死を望むだろう? 彼は絶望に打ちひしがれ、
悲しみに悶えていた。
私は彼に言った。「心配することはない。君は死んだりしないよ」
彼は言った。「何を言ってるんだ?医者たちはだよ、 医者たちは口をそろえて回復
する見込みはまったくないと言ってるんだ。 君は何を根拠に僕が死なないというの
かね?」
私は言った。「君はそもそも死ぬことなどできないよ。 というのも、君は一度も生
きたことがないからだ。 君は死ぬための第一条件を満たしていない。 この50年間、
君は夢遊病者のように生きてきた。 君は夢を見ていたんだ。君は一度も生きたこと
がない。 私は君を何年も見守ってきたんだ」
彼はショックを受け、腹を立てた---あまりに腹を立てたので、 しばらくのあいだ
死のことなどすっかり忘れてしまった。 怒りに燃えた目でにらみながら彼は言った。
「死んでゆく人間に向かってそれはないだろう。少しは思いやりがあってもいいじ
ゃないか。 どうしてそんなにひどい態度をとるんだ? 死んでゆく相手に向かって大
した哲学を並べるじゃないか--- 『君は
一度も生きたことがない』だって。 こんな時によくそんなことを口にできるね?」
私は静かに聴いていた。 私はひと言もしゃべらず黙っていた。すると激しい怒り
が消えて、彼は泣き出した。 彼の目には涙があふれた。彼は愛を込めて私の手を握
ると、こう言った。
「君が正しいのかもしれない。 私は一度も生きたことがなかったんだ。たぶん君
は不作法じゃなくて、真実を言っただけなんだ。それに私にこんなことが言えるの
は君だけだ。」
そのあと深い感謝が湧き起こり、しばらくのあいだ、その顔にぱっと光がさすのが
見えるほど彼は意識的になった--- 光がそこにあった。
彼の存在は霊光オーラに包まれていた。 そして彼は「ありがとう」と言った。
その夜、彼は死んだ。 私は最後の瞬間まで彼のそばにいた。 彼は言った。
「もし君がここにいなかったら、私は 生を取り逃がしてきたように、死もまた取り
逃がすところだった。 だが、私は意識して死んでゆく。少なくとも一つだけ嬉しい
ことがある--- 私は無意識のまま死んでゆくのではない。」
そして彼の死は美しかった。 彼は何も思い残さずに息を引き取った。
彼は安らかに死んでいった。彼は「ようこそ死よ」と言わんばかりの心境で 死んで
いった。彼は感謝に満ちて死んでいった。彼は祈りのうちに死を迎えた。
彼の次の生はきっと必ず異なる質をおびるにちがいない。 死がそうまで美しければ
、その死はあなたに新しい生をもたらす。
だが人は一瞬一瞬を---それが生の瞬間であろうが、愛の瞬間であろうが、怒りの
瞬間であろうが、死の瞬間であろうが---生きなければならない。
それが何であろうと、人は一瞬一瞬を可能な限り意識して生きなければならない 。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
13
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/10/24(水) 22:20:23 ID:1d4drIFg0
死に際になれば誰もが自分とは何であったのかとか、真剣に考えるようになるものじゃ。
それは本人には苦しいことであるが、悟りに近づくチャンスでもあるのじゃ。
今までの人生にはない真剣な心構えで、この上なく己というものを見つめれば光明を得るチャンスもあるものじゃ。
教授も最後にオショーに逢ってよかったのじゃ。
14
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/25(木) 07:07:43 ID:LC3de7YgO
>>12
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
空想にふけりながら畑で胡瓜を盗んでいる百姓がいた。
「この胡瓜の袋を持って逃げよう」と彼は考えた。「そしてこれを売って金に換え、
雌鶏を一羽手に入れよう。
雌鶏は卵を産んで、それを抱いて温め、何匹 かの雛をかえす。
その雛を大きくなるまで育てたら、そいつを売って雌の子豚 を買おう。
そいつを立派な豚に育てて、子種を仕込む。そうすりゃ数匹の子豚 を生むから、そ
いつらを売り飛ばす。豚を売った金で畑付きの家を買うんだ。 畑に胡瓜を植えたら
、誰にも盗ませるものか---しっかり見張り続けるんだ。 腕っぷしの強い見張り番を
雇って、ときどき出かけてゆき、 『おい、こら!しっかり見張るんだぞ!』と怒鳴
ってやるんだ。」
その百姓は空想にふけるあまり、我を忘れて声のかぎりに叫んだ。
見張り番がその声を聞いて、駆けつけてきた。 彼は百姓をつかまえて、さんざん叩
きのめした。
だが人間はそのようにして---夢を見、空想にふけり、 欲望を未来に投影しながら
暮らしている。 ”あなた”はそのようにして生きている。
だがそれは、この美しく、途方もない価値のある生を生きる道ではない!
これはまったくの浪費だ! あなたは瞬間に、現在にもっと注意深くならなければ
いけない。 あなたは自分の意識をふり絞らなければならない。
意識はあなたの宝だ。 何世紀にもわたって考案され、編み出されてきた技法はす
べて、人の内部にもっと意識をつくりだすための、人の内部にもっと火をつくりだ
すための、 あなたの生をもっと熱烈なものに、炎にするための手段に他ならない。
人々は鈍感な生を生きている。人々はうわの空で生きている。人々はぼんやりと生
きている。
どうしてまわりへの留意をそこまで欠いたまま生きることができるのだろう?
留意が欠けた状態は闇だ。留意は光だ。
そしてこの論書は、 どのようにしてあなたの内部にもっと多くの光をつくりだすかを教える。
そうすればいつの日にか黄金の華が---。
(´・(ェ)・`)
(つづく
15
:
素人A
:2018/10/25(木) 13:20:53 ID:/mRrWwwM0
鬼和尚さん 私は夢の中で怪獣においかけられたり 普段やらなければ
成らない事をサボり追い詰められるけどて助からないとおもつても何でか
起きてて夢だと知り安心してああよかったで胸をなでおろし安心するけど
此処に現実のヒントが隠されている用だ?夢の中でも堅実でも模学のは
深い意味があるようだ。まあ我々はいろんな経験を積んでさあ鳥の山を
のぼつているのかも、五重の塔とヨーガのチャクラも皆関係あるようだし
明朗に模学ひとは聖人なのかも我々が聖人のまねしても肝心な事が抜け落ちる
だけなのか
16
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/10/25(木) 23:03:10 ID:1d4drIFg0
↑悪夢を見る者はその夢をコントロール出来るようにするべきなのじゃ。
夢の中で夢を自覚すれば夢をコントロールできるのじゃ。
悪夢も楽しい夢に変えられるのじゃ。
怪獣を花とかお菓子に変えてしまうとかのう。
最初は夢の中で手を見られるようにと寝る間際に念じるのじゃ。
毎日やればできるようになるのじゃ。
17
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/26(金) 07:33:30 ID:LC3de7YgO
>>14
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
二人の精神科の医者が路上で出会った。
「やあ元気そうだね。ところで僕の調子はどうだい?」とひとりが言った。
人々は互いに尋ねあっている。誰も自分の調子がわからない。
彼らは互いに目をのぞき込み、自分自身に関する情報を他人から集めている。
他人の意見がこれほど重要になっているのはそのためだ。
誰かに馬鹿だと言われたら、あなたは怒り出す。なぜだろう? あるいはあなた
は悲しくなる。なぜだろう?
あなたは打ち砕かれる。自分を賢い人間だと思っていたのは、 他人から「あな
たは賢い人だ」と言われたからだ。
あなたが拠り所としていたのは他人の意見だ。
今度は他の誰かから「お前は馬鹿だ」と言われる。
他人はあなたの知恵を簡単に、いともたやすく打ち砕くことができる。
あなたがトランプで立てた宮殿に、彼は石を投げつけた。
いまやすべてが打ち砕かれる。人がひどく腹をたて、 真っ赤になって怒り出し
、ひどく暴力的になるのはそのためだ。 人がひどく悩んでくよくよするのはそ
のためだ。
他人がどう思うかを絶えず気にしているのは、 あなたが他人が考える自分しか
知らないからだ。 あなたは自分自身のことは何も知らない。
さあ、これはなんという状況だろう? この私に私のことがわからないのに、
他の誰に私のことがわかるというのだろう?
外側から私を観察することはできないし、 そのような仕方で私を手に入れるこ
とはできない。 外側から観察することができるのは私の肉体だけだ。
私は内側から自分の意識を知ることができる。 鏡の前に立つときでさえ、見え
るのは自分の肉体だけだ。 自分の意識を鏡で見ることはできない。
あなたですら鏡でそれを、自分の意識を見ることはできない。
あなたは直接それを観なければならない。 それは鏡には決して映らない。それは何にも決して映らない。
それは不可視のものだ。 あなたは目を閉じて、それで在らねばならない。
それこそが自らの意識を知る唯一の方法だ。
だが人々はじつに無意識に生きている。
彼らはただ他人の意見に従って生きている。
他人の言ったことが彼らの魂になってしまう。
他人はいつでもそれを取り消すことができる。
人々は乞食のままでいる。
あなたは自分自身について何かを直接知ったことがあるだろうか?
あなたは他人の意見を持ち込むことなく自己に直接遭遇したことがあるだろうか
?
ないとしたら、あなたはまだ生きてはいない。
自己に遭遇することで、自分自身を直接、間髪を入れずに観ることで、 はじめ
て生は息ずきはじめる。
他人が思うあなたではなく、あるがままのあなたを観ることができたとき、 は
じめて生は立ち現れてくる。 他人にどう思われようと、他人に何を言われよう
と、いいではないか。
彼らはあなたの行動を観察することはできるが、 あなたそのものを観察するこ
とはできない。 自分自身を観察したいと思うなら、それができるのはただあな
ただけであり、 他の誰にもできない。召使にはそれはできない。
他の誰かに任せるわけにはゆかない。専門家にもそれはできない。
ところが私たちは完全な放心状態に陥っており、 目覚めているものが内側にひ
とりもいないために、 他人の意見がひどく気になって仕方がない。
私たちは深く眠りこけ、内側でいびきをかいている。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
18
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/10/26(金) 22:41:35 ID:1d4drIFg0
オショーはみんな寝て夢を見ているという。
それは自分を観ていないからなのじゃという。
自分について知らない、自分を観ていない者がどうして起きて夢を見ていないと言えるじゃろうか。
自分を観て自分について知ることが出来るのは自分自身だけなのじゃ。
それが出来れば目覚めることもできるのじゃ。
19
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/27(土) 09:22:13 ID:LC3de7YgO
>>17
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
ぼんやり屋の教授が床屋に出かけた。 彼は椅子に腰をかけたが、帽子を取ら
なかった。
「すみませんが、帽子を取っていただけますか」と床屋が言った。
「ああ失礼」と教授が言った。「御婦人がいらっしゃるとは知らなかった」
自分自身のぼんやりとした状態を見守りなさい。 それを見守ることで、あなた
の中に注意深さが生み出される。 自分の中で何が起っているか見守りなさい。
思考が通り過ぎてゆき、記憶がよみがえってくる。怒りの雲が湧き起こり、 悲
しみの暗夜が訪れ、あるいはすばらしい喜びの朝がやってくる。 自分の中を通
り過ぎてゆくものすべてを見守りなさい。 もっともっと注意深くなりなさい。
ゆっくりゆっくり、あなたは統合された注意深さになってゆく。
そして「黄金の華の秘密」は、 みずからの内なる光のもとで統合を成し遂げ
る技法を説いている。
経文に入ってゆく前に、この書物に関してはこんな話が伝えられている
--- この書物は中国のある秘教集団に由来する。
この秘教集団の創始者は、名高い道教の奥義体得者、 呂厳(ロゲン)だったと
いわれている 。
呂厳はこの秘密の教えをどこで体得したのだろう?
呂厳自身は、その起源を関伊喜(カンインキ)師に帰している。
伝説によると、老子は彼のために『道徳経』を書いたとされている。
老子はその生涯で、ただのひと言も言葉を文字に書き記さなかった。
彼は何かを文字に書き留めて欲しいという勧めを何度も何度も断った。
彼はみずからが知るに到ったことを弟子たちに伝えたが、 進んで書き示すこと
はなかった。
彼は「言い表すことのできる<道タオ>は、真の<道タオ>ではない」 と言ってや
まなかった。
表現することのできる<道>はすでに偽りのものになっている。
それは師との親密な触れ合いの中でのみ学ばれうるものだ。
それを伝えるすべは他にはない。 それは深い魂の交流のなかでのみ学ばれう
るものだ。 そこでは師と弟子が出会い、弟子は何も控えずすべてをさらけ出し
、 師と弟子は重なり合って、そこで互いの意識が溶け合う。
このような出会い、魂の交流のなかで、はじめて<道>は伝えることができる。
だから老子は申し出を何度も断った。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
20
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/10/27(土) 22:45:16 ID:1d4drIFg0
ようやく書の解説に入ったのじゃ。
呂厳とは呂洞賓という名前で知られる仙人なのじゃ。
仙人が書いたとされる道教の本であったものを禅が取り入れたのじゃ。
十牛図と同じなのじゃ。
そのようなことが度々起こるのも中華では儒教、仏教、道教が同じ道を伝える三教合一の思想があったからなのじゃ。
21
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/28(日) 05:59:18 ID:LC3de7YgO
>>19
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
老子は長寿を保った。 だが死が近付くと、彼は水牛に乗って中国を去っていった。
なぜ水牛に乗っていたのだろう?
それは彼の教えすべてが流れる水の教えだったからだ。
彼はこう言っていた。
人は水のように自在に姿を変えて流れ、新鮮なままで、つねに大洋に向かって進ん
でゆかなければならない。
水のように柔らかく、女性的で、受容的で、 愛に満ちあふれ、非暴力的でなければ
ならない。
人は岩のようであってはいけない。岩はとても強そうに見えるがそうではない。
そして水はとても弱そうに見えるがそうではない。
けっして見かけにだまされてはならない。
水は最後には岩に勝って、岩は砕かれて砂になり、海へと運ばれる。
岩は柔らかい水と闘うことで最後には姿を消してしまう。
岩は男性的だ。それは男性的な精神、攻撃的な精神だ。
水は女性的で、柔らかく、愛に満ちあふれ、少しも暴力的ではない。
だが、攻撃的ではないものが勝つ。
水にはいつでも降伏する用意があるが、その明け渡すことで征服する。
それは女性のやり方だ。
女性はつねに降伏し、それによって征服する。
ところが男性は征服したいと思いながら、とどのつまりは降伏せざるをえない。
老子が中国を去るときに水牛を選んだのはそのためだ。
彼はどこへ行こうとしていたのだろう?
彼はヒマラヤへ行き、その永遠の美のなかに消え去ろうとしていた。
真実の人はいかに生き、いかに死ぬべきかを知っている。
真実の人は全一に生き、全一に死んでゆく。
真実の人は祝福のなかで生き、祝福のなかで死んでゆく。
彼はヒマラヤで完全に独りになろうとしていた。 だが、彼は国境でつかまった。
そして国境で老子をつかまえた男は関伊喜師だった。
彼は中国辺境の最後の関所を衛る役人だった。
老子はその関所を通り抜けなければならなかった。
国外に出る道は他になかった。
関伊喜は老子を説き伏せた。
「あなたは逝こうとなされている。 あなたはこの国から永遠に去ってゆこうとなさ
れている。 あなたはまもなく肉体を離れられることでしょう。どうか2,3の言葉
を書き記してください。 書き留めてくださらないなら、この国を出ることを許しま
せん。それくらいの代償は払っていただきたい。」
そこで老子は仕方なく関伊喜の小屋に3日間とどまった。
老子はそこで『道徳経』を書いた。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
22
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/29(月) 06:14:12 ID:LC3de7YgO
>>21
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
『黄金の華の秘密』の伝統は、呂厳に始まるとされている。
呂厳自身はその起源を、老子が『道徳経』を書き与えた と伝えられている関伊喜師
に帰している。
関とは”函谷関”のことだ。彼が関師と呼ばれるのはそのためだ。
それは”函谷関にいた師”と言う意味だ。
彼は偉大な奥義体得者だったにちがいない。
そうでなければ、 老子を説き伏せて、ものを書かせることなどできるはずがない。
老子は生涯にわたって辞退していたが、この男の勧めをむげに断るわけにはゆかな
かった。
この男は老子ですら拒むことのできない何かをもっていたにちがいない。
『黄金の華の秘密』の伝統はこのようにして老子とつながっている。
だが、それは老子にはじまるものではない。
老子みずから、何であれ自分が語っていることは 過去何世紀にもわたってくり返し
語られてきたものだと言っている。
彼は新しい真理ではなく、新しい表現をこの世にもたらしているだけだ。
それはいつもそうだ。真理は不変であり、異なるのは表現だけだ。
老子が言ったことは、老子の前にクリシュナが言ったことと同じだ。
クリシュナが言ったことは、後に仏陀が言ったことと同じだ。
仏陀が言ったことは、マホメット、イエス、ツァラツストラが言ったことと同じだ。
ただ彼らの表現があまりに違うので、その核心を見抜くに は大いなる知性が必要と
される。
構造が違い、言語が違い、真理の語り方がそれぞれ違う。
が、それは当然のことだ。彼らは異なる人物であり、異なる個たちであり、それぞ
れが他に類を見ないユニークな資質をそなえているからだ。
だが、真理は新しくもなければ古くもない。
そして真理はどこにあろうと永遠なるものだ。
『黄金の華の秘密』は、人がそこで再びよみがえり、聖なるものへの扉を 再発見す
ることのできる、そういった永遠の源泉からきた書物のひとつだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
23
:
素人A
:2018/10/29(月) 08:28:16 ID:gOqWUDAs0
鬼和尚さんは夢の中で手をを見れと一手いや言った。王将を詰ますのは
手に握った駒を正しく打たなきゃ手が滑って他の所に打つ手負けるのは
クリックミス。現実では 働けど働けどわが暮らし楽にならずじっと手をみる
石川啄木 詩人の感性は当たり前の手を観る 凄いなあ私はくだらない事で感心する
24
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/10/29(月) 22:28:41 ID:1d4drIFg0
この本は道徳経と同じように老子の説いたものというのじゃ。
怪しいがのう。
中国では昔の偉い人が書いたということで本に権威付けをするのじゃ。
だまされてはいかんのじゃ。
25
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/30(火) 06:47:26 ID:LC3de7YgO
>>22
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
さあ、経文だ---
呂祖師は言った。
それみずからによって存在するものは、道(タオ)と呼ばれる。
「タオ」という言葉は、本質的には”道”を意味する。
目的地については何も語ることができない。
目的地はとらえがたく、表現できず、言語を絶している。
だが、道についてなら何かを言うことができる。 それゆえに道家の人々は
「神」「真理」「にゃはん ニルヴァーナ」 という言葉を一度も使わなかった。
いや、彼らはたんに「道」という言葉を使う。
仏陀は言う。
「覚者ブッダたちは、あなたがたに道を指し示すことしかできない。
その道に従うなら、あなたがたは真理に到るだろう」 真理はあなた自身の体験
でなければならない。
真理は誰にも定義できない。 だが、道を定義することはできる。
道を明らかにすることはできる。 師はあなたがたに真理を授けることはでき
ないが、道を授けることならできる。
そしてひとたび道が明かされたなら、あと必要なのはその上を歩くことだけだ。
それは弟子によってなされねばならない。
私があなたの代わりに歩いたり、あなたの代りに食べることはできない。
私があなたの代わりに生きたり、あなたの代わりに死ぬことはできない。
こういったことは自分の力でやらなければならない。
だが、私は道を示すことができる。 私は道を歩いたことがあるからだ。
タオとはまさに”道”を意味する。
それみずからによって存在するものは、道(タオ)と呼ばれる。
この定義は美しい。
「それみずからによって存在するもの、他の力を借りる必要のないもの、
人がその上を歩いても歩かなくても、つねに存在しているもの----」と。
誰かがその上を歩くかどうかは問題ではない。
<道>はつねに存在している。
実際、全存在がそれとは知らずに<道>に従っている。
もし心して<道>に従うことができるなら、あなたの生は大いなる祝福となる。
それと気付かずに<道>に従うなら、あなたはつまずき続ける。
あなたは<道>の喜びをこころゆくまで味わうことができない。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
26
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/10/30(火) 22:43:48 ID:1d4drIFg0
道、タオとは老子の道徳経の言葉によるものじゃ。
道は道として知ることができないものというのじゃ。
道は見られず知られないものであるが仮に名づけて道とするのじゃ。
その働きは無限であり、万物の宗主であるというのじゃ。
27
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/31(水) 06:41:57 ID:LC3de7YgO
>>25
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづく)
より抜粋
ある人を庭に連れてくることはできるが、その人は無意識かもしれない。
酔っぱらっていたり、昏睡状態に陥っていたり、クロロフォルムの影響下にあ
るかもしれない。
その人を庭に連れてくることはできるが、彼は無意識だ。
鳥の歌声を耳にしても、彼はそれに気付かない。
太陽に照らされ、光を浴びても、彼はそれに気付かない。
大きな樹の下の涼しい木陰に寝かせてみても、彼はそれに気付かない。
それが人間のありようだ。
私たちはつねにタオのなかにいる。
なぜなら、その外などというものはないからだ。
生きるとは<道>のうえにあることだ。
生きるとは神のなかに生きることだ。
息をするとは神のなかで息つ”くことだ。
だが大海のなかに住む魚が海のことなどすっかり忘れているように、私たちはタオ
のなかで暮らしながら、タオのことをすっかり忘れている。
むしろそれがあまりに明白だからこそ、私たちはそれをまったく気にとめずにいる。
魚は大海をよく知っている---
魚は海のなかに生まれ、一度もその外に出たことがない。
魚は海はあるのが当然だと思っているから、それに気付いていない。
私たちはまさにこの<道>の上にいる。
私たちは神の内にある。
私たちはタオを通してタオのなかに生きている。
なのに私たちはそれに気付いていない。
タオは存在する。
なぜなら、タオなくして樹々は成長せず、星は動かず、
血液は循環せず、息を吸うことはできないからだ。
生命は消え失せてしまうだろう。
生命はそれを維持する基本的な法則があってはじめて存在しうる。
生命はそれを支える何かがあってはじめて存在しうる。
森羅万象のなかにある計り知れない秩序を見るがいい。
それは混沌ではなく、秩序をもった宇宙だ。
万物の秩序を成り立たせているものは何なのか?
宇宙はなぜこれほど調和に満ちているのだろう?
調和を保ち、それを脈々と流れさせている法則、
あらゆるものをひとつにまとめている法則があるにちがいない。
だが、私たちはそれについて知らない。
自分自身の実存に関して何も知らないにもかかわらず、
私たちはみずからの実存を通してタオと結びついている。
(´・(ェ)・`)つ
28
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/10/31(水) 22:35:17 ID:1d4drIFg0
タオとは古代インド人がブラフマンと呼んだものなのじゃ。
不変で有り永遠の意識であるのじゃ。
それだけが存在すると言えるものなのじゃ。
全てはそのタオの現われなのじゃ。
29
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/01(木) 07:14:50 ID:LC3de7YgO
>>27
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
タオには名前もなければ形もない。
それはひとつの精髄、原初の精神である。
それは私たちを取り巻いている生命の大陸だ---
内にも外にもある純粋な精髄エッセンス。
それは存在であり、原初の精神だ。
タオはどんな名前にもおさまりきらない。
すべての名前がタオの名だ。
すべての形がタオの形であるから、タオには特別な形がない。
タオは数限りない姿で存在している。
それは樹にあっては緑となり、花にあっては赤となる。
人間にあっては人間となり、魚にあっては魚となる。
それは同じ法則だ。
「タオ」という言葉を「神」に置き換えたとしても同じことだ。
キリスト教徒やイスラム教徒が「神」と呼ぶものを、
道家の人々は「タオ」と呼び、仏教徒は「ダンマ」と呼ぶ。
ユダヤ教徒はそれを「ロゴス」と呼んでいた。
だが、それらは同じものを指している。
それはどんな名前にもおさまりきらない。
あるいはどんな名前でも言い表すことができる。
精髄と生命は見ることができない。
この二つは天上の光のなかに含まれている。
天上の光は見ることができない。
それは両目のあいだに含まれている。
形は見ることができるし、肉体は見ることができる---
肉体は形であり、精髄を包み込んでいる物質だ。
だが、精髄エッセンスを見ることはできない。
精髄は目では見ることができず、五感ではとらえることができない。
それは何も介さず、直に感じ取らねばならない。
あなたは私の肉体を見ている。 私はあなたの肉体を見ている
---そこには器官が介在している。
私の目が、あなたがここにいると告げている。
あなたの目が、わたしがここにいると告げている。
だが、本当にそうだろうか。 私たちは目にだまされているのかもしれない---
目には時々だまされることがある。 夜、暗闇のなかで一本の縄が蛇のように
見える。 蛇だと思い込めば、それは蛇と同じように作用する。 あなたは怖くな
って走り出す。 あるいは、砂漠のなかで、ありもしないオアシスを見ることも
ある。 それはたんなる投影による現象だ。 喉があまりに渇くので、あそこにオ
アシスがあればいいという願望が起こり、 その願望がオアシスをそこにつくり
だすからだ。 目はよく人をだます。 だから当てにはできない。 あいだにもの
を介在させて知られる真理は、つねに怪しく、疑わしいままだ。 それは確実な
ものとはなりえない---絶対に確かだとは言えない。
が、絶対的な確証のない真理などまったく真理ではない。
真理というものは絶対に確かなものでなければならない。
ほぼ確かでは通用しない。
となると道はただひとつ--- 真理はあいだにものを介在させずに知られねばな
らない。 人はそれを直接、端的に知らなければならない。
人はそれをいかなる器官も介さずに知らねばならない。
真理はまさにそのようにして知られる。
生命を見ることはできないが、それを感じ取ることはできる。
それは主観的な体験であって、客観的な対象ではない。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
30
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/01(木) 22:50:58 ID:1d4drIFg0
タオとは本来名も無いものじゃ。
仮に名づけてタオというのじゃ。
それを知識ではなく、ありのままに感じることで悟りも全うされるのじゃ。
本来それだけであったと気付くのじゃ。
31
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/02(金) 12:38:30 ID:LC3de7YgO
>>29
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
精髄と生命は見ることができない。
この二つは天上の光のなかに含まれている。
天上の光は見ることができない。
それは両目のあいだに含まれている。
人間には二つの目がある。
道家の人々にとって、この二つの目にはとても重要な意味がある。
現代の科学はようやくその真実を見ることができるようになった。
この二つの目はたんにものを見るためにだけあるのではない。
この両目はあなたの内側にある男性性と女性性を表している。
今や現代の科学は言う。人間の脳は二つの半球に分割することができる---
そして片方の半球は男性的で、もう片方の半球は女性的だ、と。
あなたの頭脳の右側は女性的であり、左側は男性的だ。
だから片方の目はあなたの内なる男性を表し、
もう片方の目はあなたの内なる女性を表している。
そしてこの男性と女性があなたの内側で出会うときの、その出会いこそが
「天上」と呼ばれているものだ---
それはあなたの男性性と女性性の出会い、内なる交合だ。
イエスは言う。「二つの目が一つになると、光が現れる」
彼は道教の煉丹術師のように語っている。
あなたの両目がひとつになると、光が現れる。
あなたの両目がひとつになると---あなたの男性性と女性性が互いのなかに消え
てゆくと、究極のオルガスム的な体験が起こる。
女性や男性と愛を交わすときにあなたが感じるものは、その一瞥、つかの間の
一瞥に過ぎない。
それはほんの一瞬のものなので、あなたが気付くころにはすでに過ぎ去ってい
る。あなたは後になってようやくそれに気付く。
それはあっという間に行ってしまう。
だが、それは一瞥であり、男性性と女性性の出会いの一瞥だ。
これは外側の世界における出会いだ。
たとえ一瞬といえどもそれが起こるのは奇跡だ。
が、そこには深遠な可能性が秘められている。
タントラ、タオ、ヨーガをはじめとする、
世界のあらゆる秘密の教えが行なっ
てきたのはそれだ・・・
内なる男性と女性---タントラ行者が「シヴァ」と「シャクティ」、
道家が「陰」と「陽」と呼んできたものにあなたが気付くのを助けること。
その二つの極、あなたのなかの<陰>と<陽>、あなたのなかの昼と夜---
その二つが出会わなければならない。
天上の光は見ることができない。それは両目のあいだに含まれている。
だが、両目がひとつにならないかぎり、あなたはそれに気付かない。
それは両目のあいだに含まれている。
だが、それを見ることができるのは、両目がひとつになったときだけだ。
ひとつになれば、それは解き放たれる。
そうなったらすさまじい光の爆発が起こる。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
32
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/02(金) 22:04:58 ID:1d4drIFg0
すでに本の前説に入っているのじゃ。
中国の気の操作法は陰陽の合一が基本になっているのじゃ。
全ては陰と陽の気に分類され、その合一が目指すべき理想の境地なのじゃ。
大極の印に象徴される陰陽合一の法なのじゃ。
33
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/03(土) 11:39:37 ID:LC3de7YgO
>>32
元サイトでは、原文の部分は、字体を変えてるようなのでありますが、OSHO の解説の部分と原文の部分は、何となく読み分けられそうなので、このまま続けるであります。
(´・(ェ)・`)つ
34
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/03(土) 11:57:54 ID:LC3de7YgO
>>31
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
ツァラツストラはそれを「火の爆発」と呼ぶ。
老子はそれを「光の爆発」と呼ぶ。それは同じものだ。
あなたがたは洗礼者ヨハネの言明を耳にしたことがあるにちがいない。
彼は弟子たちに語っていた。「私はあなたがたに水の洗礼をほどこす。
私の後に、あなたがたに火の洗礼をほどこす人がやってくる」
彼が「私の後に、あなたがたに火の洗礼をほどこす人がやってくる」という言
葉で言おうとしているのは、その爆発のことだ。
水の洗礼は外なる世界の洗礼だ。
洗礼者ヨハネにとって、水とは外へ向かう流れの象徴だ。
このことを覚えておきなさい。
”外向”と”下降”は同じ意味であり、”上昇”と”内向”は同じ意味だ。
下降するものはすべて外にも向かい、上昇するものはすべて内にも向かう。
そしてその逆も言える。
水はつねに下に向かって進む。
それゆえに水は外へ向かう流れを象徴する。
水は水そのものから離れてゆく。水の旅は外界の旅だ。
火は上昇し、つねに上に向かって進む。
そして上昇と内向は同じ意味だ。火の旅はつねに内界へと向かう。
洗礼者ヨハネはこう言っている---私はあなたがたに水で洗礼をほどこしている。
私はあなたがたに宗教の輪郭を与えている。
私の後に、内なる洗礼、火の洗礼を
ほどこすキリストがやって来る。イエス自身、「悔い改めなさい、悔い改めな
さい」と何度も言っている。
だがこの言葉はキリスト教徒たちの手によって、誤った解釈をされてしまった。
彼らはそれを「あやまちを悔い改める」と解釈した。
それはあやまちとは何の関係もない。
「悔い改める」という言葉は、実際には 引き返すこと、内へ向かうこと、もどる
ことを意味する。 つまりそれは帰ること・・・自分の本来の姿を取りもどすとい
うことだ。
「悔い改める」という言葉はメタノイア---回帰すること、180度の転回を意味す
る。
外へ向かって流れ続けたら、あなたは水のままだ。 内側に方向を変えれば、あ
なたは火になる。
そしてこの両目、この二つの炎、あなたの意識のこの両半球がひとつになって、
完全に橋がかかり、あなたがひとつの炎になるとき、その炎こそプロティノスが
「一者から一者への飛翔」と呼ぶものだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
35
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/03(土) 23:01:38 ID:1d4drIFg0
>>33
続けると善いのじゃ。
水は陰の象徴なのじゃ。
火は陽の象徴なのじゃ。
水と火によって万物は生成するというのじゃ。
それが気の基本的な考えなのじゃ。
36
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/04(日) 08:20:45 ID:LC3de7YgO
>>34
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
太乙たいいつ(大いなる一者)とは、それにまさるものがない者の呼び名である。
その一者になることが「太乙」になるということだ。
このようにして道家の人々は、「神」という言葉を使わずに神についての何かを述
べている。
ひとつになれば、あなたは神になっている。
生命の丹術の秘法は、無為を達成するために有為を用いることにある。
この言葉には大きな力が秘められている。
この両目をひとつにする秘法とは何か?
内なる男と女を合一させるにはどうすればいいのだろう?
もはやあなたが二つに割れることなく、内輪もめをする家ではなくなり、どんな葛
藤も緊張も生じない、まったくひとつの存在になるよう、あなたの男性性と女性性
を互いに溶け合わせるにはどうすればいいのだろう?
その合一のなかには至福がある。
なぜなら、すべての緊張が消え、すべての葛藤が消え、すべての不安が消えるから
だ。
その一者になるにはどうすればいいのだろう?
生命の丹術の秘法は、無為を達成するために有為を用いることにある。
男性は有為を表し、女性は無為を表している。
無為を達成するためには有為を使わなければならない。
無努力になるためには努力しなければならない。
あなたは全力をあげて、もてるすべてのエネルギーを注がなければならない。
あなたは何一つ後に残さないほどに活動的にならなければならない。
全エネルギーがその創造行為に投入されてゆく。
すると、すべてのエネルギーが投入された瞬間、突如として変容が起こる。
ちょうど水が100度で蒸発するように、行為は全一になると蒸発し、そして後には無
為が残る。
まずあなたはいかにして踊るかを学ばなければならない。
そして全エネルギーを踊ることに注ぎ込まねばならない。
するとやがて奇妙な体験が起こる。
不意に踊り手が踊りのなかに消え、何の努力もしていないのに踊りが起こっている。
そうなったらそれは無為だ。
あなたはまず無為に入ってゆくために有為を学ばなければならない。
瞑想とはまさにそれだ。
人々は私のもとへ来て、私が活動的な瞑想を教えているのはなぜかと尋ねる---
なぜなら、それが無為を見いだす唯一の方法だからだ。
力のかぎり踊りなさい。
夢中になって踊りなさい。
狂ったように踊りなさい。
あなたの全エネルギーがそのなかに投入されていれば、踊りがひとりでに起こって
いるのを不意に目撃する瞬間がやって来る---そこには何の努力もない。それは行為
なき行為だ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
37
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/04(日) 08:37:52 ID:LC3de7YgO
>>36
>活動的な瞑想
とは、OSHOの踊る瞑想のことであり、黄金の華の内容ではないと思うのでありますか、活動的な瞑想とは、自発動功みたいなものでありましょうか?
(´・(ェ)・`)つ
38
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/04(日) 23:00:02 ID:1d4drIFg0
>>37
そうじゃろう。
活動的な瞑想をすることでエネルギーが発散され、心が鎮まる状態が自然にやってくるというのじゃ。
それもまた陰陽の循環といえるのじゃ。
陽が極まることで陰がやってくるのじゃ。
39
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/05(月) 06:32:04 ID:LC3de7YgO
>>36
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
黄金の華とは光だ。人は黄金の華を象徴として用いる。
「水の領域の鉛にはひとつの味しかない。」という詩句はそれをさす。
黄金の華は象徴だ、あなたのエネルギーがもはや二元的ではなくなり、ひとつにな
ったときの象徴だ。
まるで黄金の光の華があなたのなかで咲いたかのようだ。
しかし、それはたんなる象徴にとどまらない---
象徴ではあるが、文字通り真実だと言ってもいい。
それはまさにそのように起こる。
たった今、あなたは闇として、暗い夜として存在している。
それが起こるとき、あなたは日の出の姿をとって現れてくる。
どこにも太陽を見ることはできないが、光はそこにある。
その光には光源がない---それは光源のない光だ。
だが、ひとたびその内にある黄金の光を知れば、あなたは不死なる者になる。
そうなったら死は存在しない。
光はけっして死ぬことがないからだ。
生命のすべて、森羅万象のすべては、ただ光のみで成り立っている。
すべては光の現れに過ぎない。
現代の物理学者に尋ねてもいい。現代の物理学者たちの見解は、「すべては光だ。
形は変化し続けるが、光は続いてゆく。光は永遠だ。」
という点で、タオと完全に一致している。
世にある聖典の多くは、「光」という言葉で始まる。
「太初に・・・神は『光あれ』といわれた」それが始まりだ。
もしも始まりがあったとすれば、他の始まり方はありえなかっただろう、きっと光
とともに始まったはずだ。
だが、始まりなどというものはけっしてなかった。
これはたんなる寓話にすぎない。
光はつねに存在している。
『コーラン』は「神は光だ」と言う。
スーフィたちが神に与えた名前のひとつはヌルだ。ヌルとは光のことだ。
その味は変わらない---それが私に起ころうが、あなたに起ころうが、その味は変わ
らない。
仏性の味は同じだ。仏陀はこう言った。
「仏性の味は大海のようだ。北で味わったとしても、岸辺で味わったとしても、沖
で味わったとしても、大海の味は変わらない。仏性の味もそのようなものだ」
この永遠の光を達成した瞬間、その人の生はただひとつの香りを放つようになる 。
その香りは完全な覚醒によって包まれている。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
40
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/05(月) 08:11:46 ID:LC3de7YgO
>>39
>「水の領域の鉛にはひとつの味しかない。」
とは、どういう意味でありましょうか?
(´・(ェ)・`)つ
41
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/05(月) 22:39:06 ID:jfWCoXjM0
原文のPDFあったので置いときます。
https://www.oshorajneesh.com/download/osho-books/Tao/The_Secret_of_Secrets_Volume_1.pdf
https://www.oshorajneesh.com/download/osho-books/Tao/The_Secret_of_Secrets_Volume_2.pdf
42
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/05(月) 22:47:44 ID:1d4drIFg0
それは本来気の修練が成就した証の光が見える時の情景なのじゃ。
水は黒なのじゃ。
その中に白い光が見えるのが鉛なのじゃ。
鉛白は白いからなのじや。
内光とかインナーライトとかオーラとかなのじゃ。
43
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/06(火) 07:16:24 ID:LC3de7YgO
>>39
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
彼の無意識は消滅している。
もはや彼の実存には暗い部分がどこにもない。
さあ、フロイト派の分析家がこのような人を調べたとしても、見つかるのは意識だけだろう。
そこにあるのは 意 識 だ け で、無意識は見つからない。
フロイト派の分析家があなたのなかを見ると、ごく一部にしか意識がない。
その一部に対して無意識の部分が九倍ある。
意識をもっているのは、あなたのこころのたかだか十分の一にすぎない。
仏陀のような人には100パーセントの意識がある。
光を巡らせる瞑想は、ひとえに逆流の動きにかかっている。
それにより思考の集中が起こる。 天上のこころハートは太陽と月のあいだに位置している。
いいかね、もう一度くり返そう。
太陽は男性エネルギーの象徴であり、月は女性エネルギーの象徴だ。
そしてハートはその二つの中間にある。
ハートは男性的でもなければ、女性的でもない。
それがハートの美しさだ。
すなわち、ハートは神聖なものであり、男性的でもなければ、女性的でもない。
それはまさにその両者の中間にある。
男性エネルギーに傾き過ぎている場合には、人は過度に活動的になっていて、どう
やって受動的になればいいのかわからなくなっている。
西洋で起こっていることはそれだ。
西洋は太陽指向であり、あまりにも活動的だ。
人々は狂ったようにみずからを活動に駆り立てている。
めまぐるしいスピードで、あらゆることが即座になされねばならない。
人はいらだち、待つことを知らない。
彼らはいかにして受動的になるか、いかにして我慢するか、いかにしてものごとを
待つかを忘れてしまっている。
彼らは活動から身を引くすべをすっかり失ってしまった。
彼らはどうやって休日を過ごせばいいのかわからない。
たとえ休暇に出かけても、普段よりもいっそう活動的になる。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
44
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/06(火) 22:40:35 ID:1d4drIFg0
光を巡らせる瞑想とは小周天なのじゃ。
精気として消耗される気を呼吸によってクンダリニーのエネルギーに変え、背骨から頭の中にと巡らせるのじゃ。
本来精気として下に行く筈のエネルギーを上に導く故に逆行の方法なのじゃ。
45
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/07(水) 05:53:30 ID:LC3de7YgO
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
西洋では、日曜日に心臓発作を起こす人の数が平日よりも多い。
それは日曜が休日だからだ。人々は手のあく暇もないほど忙しい。
平日のあいだ、休日になったら休息をとろうと考えていたのに、
いざ休日となると、やらねばならないことが山ほどある。
それをやらなければならないわけではない。
必要があるわけでもない。いや、その必要はまったくない。
だが、彼らはくつろいですごせない。
ちょっと芝生に横たわり、大地に触れていることができない。
木陰に静かに座って、何もしないでいることができない。
いや、彼らは家のまわりで千とひとつのことをやりはじめる。
これを取り付けたり、あれをはずしたり、車のエンジンを開けてごそごそ何かをし
はじめたりする。
彼らはとにかく何かをせずにはいられない。
とにかく活動的であることを止められない。
人々は一生にわたって退職したら楽しむつもりでいる。
だが彼らは楽しむことができない。
彼らは休むことができない。
人々はいったん退職すると、すぐに死んでしまう。
心理学者たちは、退職した人が10年早く死ぬのは、他に何をすればいいのかわから
ないからだと言う。
死は、意味を失ってしまった生を、いつも無意味だった生を、ただ忙しかっただけ
の生を片付ける唯一の方法に見える。
人々は行き先も知らずに突進している。
彼らの頭には、早く行くこと、もっともっと早く行くことしかない
---「いったいどこへ向かっているのだろう?」とじっくり考えることもなく。
あなたがたは輪になって走っているのかもしれない。
それこそまさに起こっていることだ。
人々は輪になって走っている。
西洋は太陽を重視している。東洋は月を重視している。
東洋はあまりにも受動的で、宿命論に傾き過ぎるようになった。
「何もする必要はない。ただ待てばいい。神がやってくださるだろう」と。
これはまた別の種類の愚劣さ、愚昧さだ。東洋は貧しくて、怠惰で、不潔だ。
が、人々は何ひとつ気にかけていない。
どこを向いても惨めさが---貧困、乞食、病気が目に飛び込んでくる。
が、誰も気にかけていない。すべては受け入れられている。
「しかたがないでしょう?これは神の御意志なのです。
私たちは甘受しなければなりません。待てばいいのです。
いよいよの時になったら、神がおいでになります。
他にどうしようもないじゃないですか」これは女性的な精神だ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
46
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/07(水) 22:00:10 ID:1d4drIFg0
小周天によって頭に気を上げるのを進陽火というのじゃ。
陽の気を頭に導くのじゃ。
頭の中で気は陰の気にかわるのじゃ。
それを丹田に向けて下ろすのを退陰符というのじゃ。
この陰陽の循環を何度も繰り返すのじゃ。
47
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/07(水) 22:11:13 ID:LC3de7YgO
>>46
そうでありますよね。くまは光よりも熱感として、感じたであります。
人体の不思議であります。
虹色の光もちょぴっとの間だけ見えたであります。
けど、なぜかとらわれなかったであります。
(´・(ェ)・`)つ
48
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/08(木) 04:00:13 ID:LC3de7YgO
>>45
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
『黄金の華の秘密』は言う。人は男性的であってもいけないし女性的であってもい
けない、どちらの極にも傾かず、ちょうど真ん中にいなければならない、と。
そうなったらバランスがうまれる。そうなったら活動的でありながら、しかも
内側深くではくつろいだままでいることができる。
そうなったらくつろいでいながら、しかも外側では活動を続けることができる。
外側では太陽を重視し、内側では月を重視するがいい。
太陽と月をあなたの内側で出会わせ、あなたはちょうどその真ん中にいればよい。
そして真ん中にいることに超越がある。
光を巡らせる瞑想は、ひとえに逆流の動きにかかっている。
それにより思考の集中が起こる。 天上のこころハートは太陽と月のあいだに位置
している。
人間は中心であると同時に周辺でもある。
周辺に向かって動いてゆくと、たくさんの思考が湧き起こってくる。
周辺は”多”から成っている。中心はひとつだ。
中心に向かって動いてゆけば、思考は消えはじめる。
まさにその中核においては、いっさいの思考が消え、ただ覚醒のみがある。
この秘法の書が述べているのはそのことだ---それにより思考の集中が起こる。
光は内側に向かって動いてゆかなければならない。
樹を見ているとき、あなたの目は、その光を樹に向かって放出している--- 光は外に向かって動いている。
目を閉じると、光は内側に向きを変えはじめる--- メタノイア、悔い改め、回帰が起こる。
そして光があなた自身の実存に降り注ぐとき、自己認識、自己知が生まれる。
その自己知はあなたに自由をもたらす--- いっさいのしがらみからの自由、 いっさ
いの執着からの自由、死からの自由、肉体からの自由を。
それはあなたの内部に魂をつくりだす。
グルジェフがよく弟子たちに言っていたのはそのことだ。
あなたがたは魂をもって生まれてきたのではない、あなたは”メタノイア”によっ
てそれをつくりださねばならない、と。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
49
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/08(木) 22:44:31 ID:1d4drIFg0
>>47
そうじゃ、昔の本では呼吸法によって丹田に光を感じるまで修業するのじゃ。
それから光を巡らせていくのじゃ。
今は進歩して熱だけでも感じたら逆流させてよいというのじゃ。
効果は変らないのじゃ。
大量の気が頭頂にまで達すれば心は停止してサマーディが起こるのじゃ。
50
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/09(金) 05:44:23 ID:LC3de7YgO
>>48
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
黄庭経にはこう記されている。 「一尺四方の家の一寸四方の場所で生命を統制する
ことができる」あなたの肉体のこの小さな寺院のなかで、生命を統制することがで
きる。
一尺四方の只なかには、光輝く者が住んでいる。 碧玉の都の紫の広間には、最も空
虚で生命力のある神が住んでいる。
いかにも矛盾した言明だ--空虚さと生命。
生命は男性的であり、空虚さは女性的だ。
生命と空虚さ---両者は内なる神がもつふたつの顔だ。
そのどちらかを選り好みしなければ、まったく選ぶことをせず、ただ見守り続けて
いたら、人は一方には死の顔を、もう一方には生の顔をもつ神に---一方には完全無
欠な顔を、もう一方には無の顔をもつ神になる。
ゆえに、光が巡ると、全身の気が玉座の前に現れる。
そして光が内側に向かって動き、あなたの実存のなかを巡るとき・・・というのも
、出口が残されていないからだ。瞑想とはまさにそれだ。
仏陀が菩提樹のもとでやっていたのはまさにそれだ。
あなたは静かに座り、すべての扉を閉める。
すると光が内側で巡る。
そのときあなたは肉体と肉体のなかにあるすべてのものに、そのすべての神秘に気
付くようになる。
この小さな肉体のなかに宇宙のいっさいの神秘が含まれている。
肉体は小宇宙だ。
ゆえに、光が巡ると、全身の気が玉座の前に現れる。 それはあたかも聖王が都を建
設し、支配の基本原則を定めると、すべての国が貢物を携えて来るようなものであ
る。
あるいは主人が寡黙で穏やかであれば、男女の召使が進んで主人の命令に従い、各
自の仕事につくようなものである。
そしてこの光がそこにあり、あなたの内側を巡っているとき、肉体は召使になる。
五感は従順な召使になる。それらをコントロールしようとする必要はない---それら
はひとりでにあなたに従う。
これがタオの美しさだ。
けっして何も強制することがなく、品性を磨きたいという欲求もない。
タオは言う。
ただ光に満ちあふれればいい、そうすれば他のことはすべてついてくる、と。
ゆえに、汝の為すべきことは光を巡らせることのみ、 これが最も深遠で霊妙な秘法
だ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
51
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/09(金) 21:35:24 ID:1d4drIFg0
道教の昔の法では頭の中に一つの家をイメージするのじゃ。
両目両耳が窓で頭の天辺が玉座なのじゃ。
そのようにイメージして正確に頭頂に気を導くのじゃ。
それはヨーガではブラフマランドラというブラフマンの座と同じなのじゃ。
気がそこに至ればサマーディは自然に訪れるのじゃ。
クンダリニーヨーガと同じく強い精神の集中なしにサマーディに入れるゆえに貴重な法といわれるのじゃ。
52
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/09(金) 22:40:51 ID:LC3de7YgO
>>51
くまがやった時は、首筋から頭蓋骨の付け根から後頭部の表面くらいまでは熱感を上げられたでありますが、脳内にまでは行かず、取敢ず、そこから、額に気を飛ばしたことにして、そこから丹田まで降ろして、
小周天完成として、安心を得たであります。
(´・(ェ)・`)つ
53
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/10(土) 09:12:17 ID:LC3de7YgO
>>50
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづく)
より抜粋
光は動きやすいが、一点に定めがたい。だが久しく巡らせば、光はおのずと結晶す
る。
『汝は黙して朝あしたに飛翔す』と記された境地はそれだ。
非常に重要なことがこの経文のなかで語られている。
光は動きやすく、固定させるのがむずかしい。
だから光を一点にとどめておこうとしないこと。
ここでヨーガは容易にできないことをやろうとする。
ヨーガがむずかしく、骨が折れるのはそのためだ。
ヨーガは光を一点にとどめておこうとする。ヨーガはまた両目のあいだ---眉間のち
ょうど真ん中、第三の目のセンターに光をとどめておこうとする。
ヨーガは光を一点に固定させようとする。
タオとヨーガの違いはそこにある。
ヨーガは光をとどまらせようとする。「第三の目に意識を集中させなさい」---要約
するなら、ヨーガの哲学はそれにつきる。
「すべての意識を第三の目に集中させることができたら、人は変容する。両目はひ
とつになり、人は光で満たされる」
そして第三の目を超えると---第三の目はヨーガの意識の地図では第六のセンターだ
---六番目を超えると七番目のセンターがある。
第七のセンターは「一千枚の花弁をもつ蓮華」と呼ばれている。
光を第三の目に集中させると、容量の限界に達した光は、第七のセンターを押し開
こうとする。
それは貯水池の水のように上昇しはじめる。
第七のセンターに圧力が加えられることで、何世紀にもわたり、何百万もの生にわ
たって閉じたままだったつぼみが開く。
タオは別の観点から働きかける。タオは言う---光を一点にとどめておくことはひじ
ょうにむずかしい。
光をとどめておくことに気を取られてはいけない。
光を巡らせるやり方が簡単だ。
心マインドにとっては巡らせることがいつもやさしい。動くことが心の本性だ。
心にとって集中することはつねにむずかしい。そうだとしたら、なぜ心の潜在能力
を使わないのか?なぜそれを活用しないのか?
タオは自然であることを大切にする科学だ。
手を加えないこと。無理強いしないこと。
自分で不必要なもめごとをつくりださないこと。
心にそなわる自然な能力---動くという能力、動くことを好むという能力、さまよう
という能力を活かしなさい。それを使うのだ。
光を巡らせなさい
---光を巡らせる方法については後で語り合うことになるだろう ---
経路を見いだして、光を巡らせなさい。
(´・(ェ)・`)つ
54
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/10(土) 22:24:08 ID:1d4drIFg0
>>52
オショーが丁度それを語っているのじゃ。
シンクロニシティという奴じゃな。
光を一点に定めるのは難しいというのじゃ。
気はエネルギーであり、本来激しく動くものであるからコントロールは困難なのじゃ。
ヨーガでは何が何でも集中するから難しくなってしまうというのじゃ。
タオではとにかく何度も何度も光を巡らすとよいというのじゃ。
そうすれば自ずから光は玉座に入るであろうというのじゃ。
それが自然で善い方法なのじゃ。
経絡により気の導かれる道が在るから光が強くなれば自然にそこに入って玉座まで行くのじゃ。
実践で確かめるのじゃ。
55
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/10(土) 23:11:13 ID:LC3de7YgO
>>54
鬼和尚、ありがとうであります。
くまが虹色の光を見れたのは2〜3回だけだったのでありますが、その後熱感を意念で動かしてた時は、光が見えてると言うよりも、臍下丹田に生じた熱をもやっとした白い光の玉としてイメージして体内を
回していたであります。
(´・(ェ)・`)つ
56
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/11(日) 01:59:05 ID:LC3de7YgO
>>53
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
光を巡らせることで、道家の人々は七〇〇の鍼はりの経穴つぼを発見した。
光を全身に巡らせることによって、 彼らは光が強烈に輝くポイントが七〇〇
あることに気付いた。 彼らはそれらを正確に数えあげた。
今や科学がそれを立証している。正確に七〇〇の経穴がある。
今や人体の七〇〇の経穴を画像でとらえ、どの経穴で光が失われているか、どの経
絡けいらくに気エネルギーが 流れていないかを示す機械さえもが発明されている。
道家の人々はどのようにしてそれを知ったのだろう? 彼らには機械も科学技術もな
かった。彼らの唯一の技法は、内側に入って光を巡らせることだった。
どのようにして光を巡らせるか、その具体的な技法についてはあとで触れる。
今は道家の人々の方法がどういうものかを 正確に理解する下地をつくっているだけ
だ。
彼らは言う---光を巡らせ、さらにそれをまわし続けてゆくと、ある地点で光はおのずと結晶化する、と。
光を一点にとどめておくことは心配しなくてもいい。
それをぐるぐるぐるぐるまわしてゆくと、ある瞬間、すべてのものが止まっている
のに気付く。
ヨーガが懸命に起こそうとしていることが起こっている。
タオにおいては、それは自然に起こることだ。
ヨーガにおいては、それは長く険しい努力の旅になる。ヨーガは男性指向だ。
タオは女性指向ではない。 タオはその両方---それらの統合だ。
巡らせるのは男性的なエネルギーであり、 一点にとどめておくのは女性的なエネル
ギーだ。
行為を通して無為に到り、受動性にたどり着く。 努力を通して無努力を達成する。
この根本原理を実践する際には、他の技法を探し求める必要はない。
ただ汝の思考をそれに集中させればよいだけだ。
思考を集束させることによって、人は飛翔することができ、天上に生まれる。
黄金の華とは生命の仙薬のことだ。
これがあらゆる不死なるものの奥義だ。
西洋の錬金術師たちが「賢者の石」と呼んでいたものはこれだ。
これはインドでは「アムリタ」---霊薬、甘露---と呼ばれている。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
57
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/11(日) 22:24:42 ID:1d4drIFg0
>>55
そうじゃ、どんどん続けるのじゃ。
廻している内にそれは玉となり、仙薬となるというのじゃ。
それは丹と呼ばれるのじゃ。
インドでは肉体に固定した円光をチャクラと呼ぶが、タオではそれは肉体を動くものであるというのじゃ。
それが丹なのじゃ。
58
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/12(月) 07:12:00 ID:LC3de7YgO
>>56
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
『黄金の華の秘密』は錬金術の論所であり、体内化学を錬金術に変容させ、卑金属
を黄金に変容させる秘法をあなたに授ける。
今現在のあなたは卑金属にすぎない。が、あなたはその秘法を内に秘めている。
もしその秘法が成し遂げられたら、あなたは黄金に変容する。黄金は不滅だ。
黄金の華とは生命の仙薬のことだ。効き目は実に確かだが、ひじょうにとらえがた
いので、最高度の知性と明晰さ、そして完全な受容性と静謐せいひつさが必要とさ
れる。
この最高度の知性と理解力をもたない者は、道を見いだすことがない。
この受容性と静謐さをもたない者は、それをしっかり保つことができない。
二つのことが求められている。
第一に、人は知性と明晰さを必要とする。
これらのことは気にかけなくてもいい。
自分に知性がなかったらどうしようなどと考えはじめたりしないこと。
人はみな知性をそなえて生まれてくる。
知性とは内在する資質だ---誰もが息をしながら生まれてくるように、人はみな知性
をそなえて生まれてくる。
聡明な人もいれば聡明でない人もいるという考えは完全に間違っている。
この考えはじつに多くの人々の人間性を奪ってきた。
じつに屈辱的で、人を見下した考え方だ。
人はみな知性をそなえて生まれてくる。
むろん、ひとりひとりの知性の現れ方は違うかもしれない。
音楽に知性を発揮する者もいれば、数学に知性を発揮する者もいる。
だが、数学を基準にすれば、音楽家には知性が欠けているように見える。
数学を判断基準にする試験を二人に受けさせれば、音楽家は落第する。
基準を変え、音楽をもとに判断する。そして音楽が決め手となる試験を二人そろっ
て受けさせれば、数学者は馬鹿に見える。
私たちは一定の基準を選んできた。多くの人が馬鹿だと言って非難されるのはその
ためだ---彼らは馬鹿なのではない。私は馬鹿な人間にはただのひとりも出会ったこ
とがない---そんなことはありえない。
だが、その人の知性は知性の種類が違うのかもしれない。
詩には、商売をするときとは別の種類の知性が必要とされる。詩人は商売人にはな
れないし、商売人も自分は詩人にはまずなれないということに気付くだろう。
政治にたずさわる者にはある種の知性が必要とされる。
絵を描くには別の種類の知性が必要とされる。
そして数限りない可能性がある。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
59
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/12(月) 21:25:57 ID:LC3de7YgO
>>57
鬼和尚、ここ数年は瞑想も気功もできてないのであります。
失業中は、40分くらいづつ、1日に5〜8時間座ってたのでありますが、職を得てからは、飲む機会も多く、とは言い訳でありますが、もっぱら意識的にあろうと心掛け、推薦図書を毎日読むばかりであり
ます。
残念なくまであります。
(´・(ェ)・`)つ
60
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/12(月) 22:05:54 ID:1d4drIFg0
錬金術とは卑金属を貴金属に変容することなのじゃ。
卑金属は鉄などのように時によって錆びたりしてしまうものなのじゃ。
貴金属は金のように千年経っても錆びないものなのじゃ。
故に永遠の象徴なのじゃ。
そうであるから人を死という限界の在るものから、死を超越した者とする方法は錬金術に例えられるのじゃ。
61
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/13(火) 06:43:30 ID:LC3de7YgO
>>58
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
いいかね、人はみな知性をそなえて生まれてくるのであって、ただひとりの例外も
ない。
あなたは自分自身の知性を---それがどこにあるかを見つけ出すだけでいい。
ひとたび自分自身の知性を見出したら、あなたは明晰になる。
人々は明晰さを欠いたままで生きている。
それは彼らが間違った自己観念を抱いて生きているからだ。誰かが---先生が、校長
が、大学教授が「おまえは知性的ではない」とあなたに言った。だが、彼らの基準
はあくまで択一的なものであり、その基準をすべての人に当てはめることはできな
い。
大学はまだ普遍的ユニヴァーサルなものにはなっていない。あらゆる種類の知性を
許容しているわけではない。知性があらゆる形で顕現するのを認めているわけでは
ない。
ひとたび自分自身の知性を受け入れて、その知性に敬意を表しはじめたら、あなた
は明晰になり、問題は何もなくなる。
詩人は、商売がうまくやれないために自分は馬鹿だと感じる。
さあ、そうなったら混乱が生じる。彼は自分のことを劣っている と見なして、冷笑
的になり、非難するようになる。商売で成功しようとしても、できるものではない。
彼はひどい煙に巻かれて自分が見えなくなってしまう。 もし彼が「私は詩人であっ
て商売人には向いていない。 商売人として成功することは自殺行為に等しい。 私は
詩人として成功するべきだ」 とあっさり理解したら---それが彼の知性であり、そし
て彼の知性は彼なりの仕方で花開かなければならない。 彼は誰の真似もするべきで
はない。社会はその代価を払わないかもしれない。なぜなら、詩は爆弾ほどには必
要とされていないからだ。 愛は憎しみほどには必要とされていないからだ。
映画やラジオやテレビで殺人が許されているのはそのためだ。
殺人を猥褻わいせつな行為とは呼ばない。 ところが愛の交歓は許されず、「猥褻な
行為」と呼ばれる。
この社会は愛ではなく憎しみを通して生きている。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
62
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/13(火) 22:41:57 ID:1d4drIFg0
>>59
少しずつでもやるとよいのじゃ。
一日五分の実践でも進歩は在るのじゃ。
実践あるのみなのじゃ。
63
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/13(火) 22:56:41 ID:LC3de7YgO
>>62
その通りでありますね。
ありがとうであります。
(´・(ェ)・`)つ
64
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/14(水) 05:43:16 ID:LC3de7YgO
>>61
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
誰かが人を殺していても、少しも騒ぐことはない。誰かがあなたの心臓に短剣をつ
きさして、血が泉のように噴き出しても、少しも騒ぐことはない。だが、誰かがあ
なたを抱きしめ、キスをして、あなたを愛すれば、社会は恐れる。 これはおかしな
ことだ---愛は卑猥な行為だが、殺人は卑猥な行為ではない。 恋人たちは非難される
のに、兵士たちは称賛される。
戦争は正しいが、愛は間違っている。みずからの知性を受け入れたら、自分自身を
受け入れたら、あなたは明晰に、このうえもなく明晰になる。
雲はすべて晴れる。 そして第二に、あなたには受容性と静謐せいひつさが必要だ
ということ。
知性と明晰さは男性的な精神の一部だ。
受容性と静謐さは女性的な精神の一部だ。
吸収することができるのは女性だけであり、 だからこそ女性は妊娠する---子宮を
もっている。
これら二つのことが同時に必要とされている。
知性が欠けていたら、あなたは何を言われているのか理解することができない、 師
が何を分かち与えてくれているのか理解することができない。
そして女性的でなかったら、あなたはそれを吸収することができない、それを子宮
に宿すことができない。
その両方が必要とされている。
要点を見抜くために、あなたは知性的でなければならない、このうえもなく知性的
でなければならない。
そしてそれを内側で保つために、あなたは このうえもなく受容的でなければいけな
い。
そうすれば、それはあなたの一部になることができる。
これはたんなる下地だ。 徐々に徐々に、私たちは光を巡らせる具体的な手法へと
入ってゆく。
注意深く聴きなさい、知性を働かせながら聴きなさい。
それを吸収するがいい。
それはあなたの生涯における最大の体験のひとつにもなるうるだろう。
(´・(ェ)・`)
(おわり)
65
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/14(水) 05:49:10 ID:LC3de7YgO
>>64
10月17日からはじめた、第一話「催眠術を解く」おわりであります。
今後が楽しみであります。
(´・(∀)・`)つ
66
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/14(水) 21:33:22 ID:1d4drIFg0
>>63
そうじゃ、実践あるのみなのじゃ。
またおいでなさい。
オショーは知性と受容性が必要というのじゃ。
知性で理解したことも受容性があって始めて自分のものになるというのじゃ。
知識だけでは何も新しいことは受け容れられないのじゃ。
受容できれば知識も役に立つものとなるのじゃ。
67
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/15(木) 06:21:43 ID:LC3de7YgO
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み
より抜粋
呂祖師は言った。
原初の精神と真の本性のみが時空を克服する。
原初の精神は両極の違いを超えている。天と地は此処ここより生ず。
原初の精神をとらえるすべを体得すれば、学人は光と闇の両極を克服し、もはや三
界にとどまることはない。
だが、人間がもって生まれた本来の顔を洞察した者のみが、これを行うことができ
る。
人が体内から解放されるとき、原初の精神は一寸四方のなかに住むが、意識的精
神は下方の心臓ハートのなかに住む。
この心臓は外界に左右される。もし人が一日でも食べなければ、心臓は極度の不快
感を覚える。
恐ろしいことを聞くと動悸を打ち、腹の立つことを聞くと鼓動を止める。
死に直面すれば悲しみ、美しいものを見れば目がくらむ。
だが、頭蓋ずがいのなかにある天上のこころハートは、 少しでも動いたことがある
だろうか?
「天上のこころは動かないのか?」 と問うならば、「一寸四方のなかにある真の思
考がどうして動くだろう」 と答えよう。
低次の心臓ハートは、強い力をもった将軍のように振る舞い、 天上のこころハート
をその弱さゆえにさげすみ、国政の指導権を奪い取った。
だが、根源の城の防備を固め、防御することができれば、強力で賢明な君主が王座
についたようなものである。
両目は、左右の大臣がこころを尽くして君主を補佐するように光を巡らせはじめる。
中央の支配はこのようにして整い、反抗する英雄たちはみな槍を倒して列席し、進
んで命令に従う。
生命の仙薬への道は、種子の水、精神の火、思考の土--- これら三つのものを至上
の秘術として知っている。
種子の水とは何か?それは真実にして一なる気(エロス)のことだ。
精神の火とは光(ロゴス)、思考の土とは直観のことである。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
68
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/15(木) 22:44:08 ID:1d4drIFg0
悟りを得るというのも何かを得たりするものでもないのじゃ。
本来の認識に回帰することなのじゃ。
そして原初からあった永遠の意識に戻ることなのじゃ。
それだけが実在し、不死に至ることができる境地なのじゃ。
69
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/16(金) 07:16:34 ID:LC3de7YgO
>>67
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづき)
より抜粋
『 ある日のこと、王は道化師を呼ぶと、宮廷にいならぶ人々の面前で一本の杖つ
えを渡してこう言った。
「この杖を職杖としてもってゆくがいい、おまえよりも愚かなやつが見つかるまで
あずけておこう。見つけたら、この杖をその者に渡すのだ」
その後しばらくして、王は病にかかり、死の床についていた。
王はその誠実さを厚く信頼していた道化師に会いたがった。
道化師がやって来ると、王は彼にこう言った。
「おまえを呼んだのは、長い旅に出ることを告げるためだ」
「どこへ行かれるのです?」と道化師は尋ねた。
「はるか彼方の国---あの世へだ」
「あの世への旅支度はもうおすみですか、御主人様?」
「まだ、何もできておらん、このたわけもの」
「あちらには、どなたか出迎えてくれる友人がいらっしゃるのですか?」
「いや、ひとりもいない」と王は答えた。
すると道化師は、悲しげに首をふりながら、例の杖を王の手に握らせてこう言った。
「この杖をお取りください、陛下。これはあなたのものです。旅支度もせず、あの
世に行こうとなされているのですからね。この杖は誰のものでもない、他ならぬあ
なたのものです」
生とは、死と彼方の世界にそなえて身支度を整える機会だ。
死と彼方の世界に対する準備を怠っているとしたら、あなたは愚か者だ。
あなたは大いなる機会を取り逃がしている。
生とは機会にすぎない。
本当の<生>は、まさにこの生のどこかに隠されている。
だが、それはよびおこされねばならない、目覚めさせられねばならない。
それは深く眠りこけていて、まだみずからに気付いていない。
そしてあなたの本当の<生>がみずからに気付いていなければ、あなたのいわゆる
生はたんなる長い夢にすぎなくなる。
しかも、それは甘いものではありえない---それは悪夢になる。
本当の<生>に根を下ろさずに生きることは、大地に根をもたない樹のように生き
ることだ。
美が欠けているのはそのためだ。優美さが欠けているのはそのためだ。
ブッダたちが語る人間の輝きがあなたに見えないのはそのためだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
70
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/17(土) 07:51:40 ID:LC3de7YgO
>>69
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづき)
より抜粋
イエスは何度も何度も言っている、「神の王国はあなたの内側にある」と。
だが、あなたは帝王のようには見えない。イエスは弟子たちに言う。
「野の百合ゆりを見なさい。なんと美しいのだろう!
偉大なソロモン王ですら、いかに華麗に飾り立てても、この貧しい百合の花ほどに
も美しくはなかった」
なぜ百合はこうも美しく、人間はこうも醜いのだろう?
なぜ人間だけが醜いのだろう?
醜い鸚鵡おうむや醜い孔雀、醜いライオンや醜い鹿を見たことがあるだろうか?
醜さは人間特有のもののように思われる。
孔雀は孔雀であり、鹿は鹿だ。だが人間はかならずしも人間であるとはかぎらない。
人間は仏陀のような人、キリストのような人、クリシュナのような人であってはじ
めて人間だと言える---みずからの全一な存在に気付いてはじめて人間だと言える。
そうでないとしたら、あなたは暗闇のなかを手探りしながら生きている。
あなたは無意識の暗い洞窟のなかで生きている。
あなたは意識があるように見えるだけだ。
あなたの意識はひじょうにもろい。
それはひじょうに移ろいやすい。それはとても薄い表層だ---皮膚一枚の厚さもない。
少しでも引っかけば、意識はどこかへ行ってしまう。
誰かがあなたを侮辱する。ほんのひと言、ささいなまなざしで、あなたの意識はす
っかり影を潜めてしまう。
あなたはかっとなり、腹を立て、凶暴に、攻撃的になる。
一瞬、あなたの人間性は影を潜め、あなたは野性にもどってしまう。再び獣にもど
ってしまう。 そして人間は獣以下まで落ちてしまいかねない。
なぜなら、人間が落ちるときには、まったく歯止めが効かなくなってしまうからだ。
人間は天使よりも高く昇ることができるが、それはまれにしか起こらない。
なぜなら、天使よりも高く昇ることは、坂道を昇るように骨が折れることだからだ。
人はそのために働きかけなければならない。
それには厳しい働きかけが必要だ。
未知なるものを探求する気迫、勇気が必要だ。
何百万もの人々が生まれては死んでゆく。
だが、彼らはけっして生きてはいない。彼らの生は見かけにすぎない。
彼らは無意識のなかに根を下ろしたままだからだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
71
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/17(土) 22:26:23 ID:1d4drIFg0
光が玉座に入ったならば心は不動となり、なにものにも惑わされなくなるのじゃ。
自然に自我を忘れてサマーディに入るのじゃ。
五感もすべて統御されてしまうのじゃ。
弱く惑わされやすい心は光をめぐらすことにより強い不動のものとなるのじゃ。
72
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/18(日) 09:33:28 ID:LC3de7YgO
>>70
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづき)
より抜粋
あなたがうわべで何をやろうと、それは あ な た に関する真実を何ひとつ含んで
いないかもしれない。
実のところ、実情はまったく逆さまだ。
ジークムント・フロイトが、あなたの真の姿を見るために夢を調べなければならな
いのはそのためだ。
その皮肉を見るがいい。あなたの真の姿は、あなたの日常の現実ではなく、あなた
の夢のなかに究明されねばならない。
あなたを、あなたが自分自身について述べることを信じるわけにはゆかない。
あなたの夢に尋ねなければならない。あなたがあまりにひどい偽者になり、あまり
に多くの仮面をかぶっているために、あなたの本来の顔を見抜くことはほとんど不
可能になっているからだ。
だが、夢や夢分析によってすら、あなたの本来の顔を知ることは ひじょうにむずか
しい。
誰が分析するというのだろう?
フロイトはあなたと同じくらい無意識だ。
ひとりの無意識な人物が、もうひとりの無意識な人物の夢を解釈しようとしている。
彼の解釈はひじょうに限られたものにならざるをえない。
彼の解釈には、あなたよりもむしろ彼自身のことが映し出されるからだ。
あなたが同じ夢をフロイト派の分析家のもとにもち込むと、ユング派の分析家やア
ドラー派の分析家のところへ行ったときとは 違う解釈を受けるのはそのためだ。
しかし今やたくさんの流派がある。
あなたは途方に暮れるだろう。たったひとつの夢に様々な解釈が加えられる。
それらはあなたに関しては何も述べてはいない。
それらは彼ら自身に関する何かを述べている。
ユング派の人々は「私はユング派だ。私の解釈はこうだ」と言っている。
夢があなたの正体を明かすことなどありえない。
意識的な行為を見てもあなたがわからなければ、眠りの活動を見てあなたがわかる
はずがない。
が、それでもフロイトは正しい道の上にいる。
人はフロイトよりももう少し深く入ってゆかねばならない。
人は夢を超えてゆき、思考、夢、欲望が存在しない心の状態に到らなければならな
い。
すべての思考が止んだとき・・・夢見は思考の一種であり、原始的な思考、絵によ
る思考だが、それが思考であることに変わりはない。
あなたが思考を超越して、しかもなお目を見張り、覚めたままでいられたら
---あたかも人がぐっすり眠りながら、しかもなお目を見張り、その実存の奥深く、
中核ではランプが、小さな蝋燭ろうそくの光が ともり続けているかのように
---そうなったら、あなたは自分の本来の顔を見る。
そして自分の本来の顔を見ることはエデンの園に戻ることだ。
そうなったら、あなたは着物をすべて脱ぎ捨てる。
あなたの人格は、着物に次ぐ着物に次ぐ着物 ---幾重にも重なる着物から成り立っ
ている。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
73
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/18(日) 22:19:20 ID:1d4drIFg0
何故今まで述べたように光を頭頂の玉座に導き、忘我に達しなければならないのかといえばそれは心の虚飾を剥ぎ取ってくれるからなのじゃ。
自我が在る限り人は自分について虚飾のイメージを作り続け、自己の本性にさえ到達しないのじゃ。
弱さを隠すために逃避として強さを装い、更に逃避を続ける理由さえも隠すというようにのう。
サマーディに達すれば全ての虚飾は剥がれ落ち、真の本性を見ることができるのじゃ。
74
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/19(月) 06:08:47 ID:LC3de7YgO
>>72
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづき)
より抜粋
この風変わりだが、計り知れない価値のある『黄金の華の秘密』という書物を
理解するうえで、ひじょうに重要な意味をもつ二つの言葉を覚えておきなさい。
ひとつは「本質(精髄)エッセンス」という言葉、 もうひとつは「人格パーソ
ナリティ」という言葉だ。 「人格」は仮面を意味する「ペルソナ」という語源
からきている。古代ギリシャ の演劇の俳優たちは仮面をつけたものだ。「ペル
ソナ」は仮面を意味する。
「人格パーソナリティ」という言葉は「ペルソナ」からきている。
ギリシャの俳優たちは一枚の仮面をつけていた。
あなた方はたくさんの仮面をつけている。
状況が変われば、仮面を変える必要があるからだ。
社長に話しかけているときには、ある種の仮面が必要になる。
使用人に話しかけているときには、当然、別の種類の仮面が必要になる。
どうして同じ仮面を使うことができるだろう?
観察したことがあるだろうか? 社長に話しかけているときのあなたは、顔中
に笑みを浮かべ、一息ごとに 「わかりました」と言っている。
たとえ気分を害し、腹を立てていても、 相手の足に口つ”けさえしかねない。
使用人に話しかけているときに見せる、自分の尊大な顔に気付いたことがある
だろうか? あなたは一度も微笑んだことがない。どうして微笑みながら使用人
に話しかけることができるだろう?それは不可能だ。 あなたは彼の人間性を剥
奪しなければならない。彼をひとりの人間として認め 、微笑みながら話しかけ
ることがどうしてできるだろう? あなたは彼を「もの」として所有しなければ
ならない。彼は奴隷だ。 あなたは社長の前で見せるのとは違う態度を取らなけ
ればならない。 社長の前では、あなたが使用人だ。社長は尊大で、横柄な態度
を取り続ける。
友人に話しかけるときには、違う仮面を使っている。見知らぬ人に 話しかける
ときには、もちろん、違う仮面が必要になる。
あなたはたくさんの仮面を使わなければならない。あなたはたくさんの顔をもっ
ていて、周囲の状況が変わるにつれて、それらを次から次へと変え続けてゆく。
あなたの人格は、たくさんの偽りの顔から成っている。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
75
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/19(月) 22:43:41 ID:1d4drIFg0
オショーの言うとおり誰もが仮面を持っておる。
そして長年使う内にそれが自分と思ってしまうのじゃ。
それが本心を観ることをますます困難にしてしまうのじゃ。
仮面の持つ思考の条件付けに囚われてしまうからのう。
76
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/20(火) 06:00:01 ID:LC3de7YgO
>>74
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづき)
より抜粋
では本質とは何だろう?
本質とは、仮面をつけていない、あなたの本来の顔のことだ。
本質とは、生まれたときに、あなたが世界にもち込んだものだ。
本質とは、子宮のなかで、あなたとともにあったものだ。
本質とは、神---あるいは全一性、全体、<存在>なんと呼んでもいい ---
によって、あなたに授けられたものだ。
本質とは、<存在>からあなたに授けられた贈り物だ。
人格は社会、両親、学校、大学、文化、文明からの贈り物だ。
人格はあなたではない。それは偽者だ。
私たちはこの人格を磨き続け、本質を完全に忘れ去っている。
この本質を想起しないかぎり、あなたは虚しい生を送ることになる。
なぜなら、本当の生は本質的なものから成り立っているからだ。
本当の生とは本質を生きることだ。
それを「魂」あるいは「内なる神」と呼んでもいい。 どんな名前で呼んでもいい。
だが、その違いを覚えておきなさい。
あなたは着物ではない、心理的な着物ですらない。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
77
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/20(火) 22:20:43 ID:1d4drIFg0
自己の本質をどこまでも追い求めることは賢者が常に忠告することじゃ。
東洋でも西洋でもそれは同じなのじゃ。
自分の本質とは何であるのか、それを追及する事が人に課された共通の主題なのじゃ。
それがわかれば生まれてきた意味もあったということになるのじゃ。
78
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/21(水) 06:36:25 ID:LC3de7YgO
>>76
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづく)
より抜粋
モーゼのことを思い出してほしい。モーゼが神に直面したとき、 山上で緑の茂
みから燃えあがる火のような神を見たとき
--- 茂みは燃えてはいなかった、茂みはいつものように青々として、鮮やかだった
---モーゼは当惑した。彼は我が目を疑った。ありえない光景だった・・・
このような火が!茂みは炎のように燃えているのに、焼けてはいなかった。
と、そのときモーゼは茂みから声が響いてくるのを聞いた。
「モーゼよ、靴を脱ぎなさい。おまえは聖なる地にいるのだから」
これは最も美しいユダヤ教の寓話のひとつだ。
神は火だ。あなたの人格はまさに茂みだ。そして神は涼しい火であり、 あなた
の人格を焼くことはない。人格は緑の葉を繁らせ続けることができる。
神はあなたに多くの自由を与えた。
あなたが偽者でいたいと望むなら、それは許される。神には何の支障もない。
あなたがまがいものでいたければ、それは許される。
自由とは、正しくあってもいいし、間違っていてもいい
--- それはあなた次第だということだ。 あなたの本質はそこにある。
その炎はそこにある。 そしてまたあなたの人格もそこにある。
人格は偽者だ。だから 「内なる火はどうして人格を焼かないのだろう?」と思
うのも無理はない。
その火は涼しい。その火は人格を焼くことがない。
あなたがその人格をまとうと決めたら、火はそれを許す。
あなたはその人格という緑の葉をまとい続け、人格はその葉むらをもっともっ
と繁らせ続けてゆくことができる。
あなたはますます偽者になってゆき、完全な偽者になってしまうこともある。
あなたは人格という虚構のなかに我を失うことができるが、 神はそれを邪魔し
ようとはしない。 このことを、神はけっして邪魔をしないことを、 自由は全面
的なものであることを覚えておきなさい。
それが人間の尊厳、人間の栄光であり、苦悶でもある。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
79
:
素人A
:2018/11/21(水) 11:04:22 ID:gOqWUDAs0
本質なんて 元々が本質解らないから 代わりに求める修行者にやらせても
誰も本当なんて解ら泣くて 元の木阿弥駄 ?解らないという事元々は解って星意野鴨
80
:
素人A
:2018/11/21(水) 13:57:47 ID:gOqWUDAs0
答えが無いということは 無責任なようだか 全ての答えが正解という事なのかも
81
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/21(水) 22:05:20 ID:1d4drIFg0
本質とは何かと言われても多くの者はわからないじゃろう。
それでも自分とは何か追求していくことが肝心なのじゃ。
本質を追求し続けた者だけが安楽の境地に進むこともできるのじゃ。
意志は自由でも進む道によって大きな違いがあるのじゃ。
82
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/22(木) 03:37:07 ID:LC3de7YgO
>>81
人格という仮面=自我を観続けることにより、それが偽物であることに気づけるのでありますね。
(´・(ェ)・`)つ
83
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/22(木) 03:44:17 ID:LC3de7YgO
>>78
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづき)
より抜粋
自由が与えられていなければ、あなたは偽者にはならない。
他の動物は偽者ではない。動物は人格をもっていない。
ただし愛玩動物ペットは別だ。彼らは人間とともに生活することで、 破壊さ
れ、人格をもちはじめるからだ。 飼い犬たちはみずからの本質を忘れてしまう。
飼い犬は腹を立てていても尻尾を振り続ける。 これは人格だ。
彼は主人が誰か知っている。 主人のエゴをどうやって満足させるか知っている。
彼は駆け引きを身につけている。彼はニューデリーに住んでいる人々と同じく
らい駆け引きがうまい。彼は尻尾を振り続ける。
ときどき犬が当惑しているのを見たことがあるだろうか? 見知らぬ人がやって
来ると、犬はどう振る舞えばいいのか、見知らぬ人にどんな顔をすればよいの
かわからなくなる。
わけがわからなくなって、彼は吠え---たぶんそれが一番いいやり方なのだろう
---それでも尻尾は振り続けている。
犬は家に入ってきた人が敵なのか味方なのか 、主人がそれとなく示してくれる
のを見守っている。敵であれば、 尻尾を振るのをやめる。味方であれば、その
人に吠えかかるのをやめる。
犬はしるしを、合図を、主人がどう振る舞うのかを待っている。
犬は主人の影になってしまっている、もはや本当の犬ではない。
人間とともに生活することで影響を受け、人間たちに損なわれてしまう。
人間は生活をともにする動物たちさえ破壊してしまう。
あなたは動物が生まれながらにもつ本質を許さない。
あなたは自分が文化を身につけたように、彼らに文化を教え込む。
あなたは本性が自然の道すじをとることを許さない。
あなたはタオがみずからの道すじを流れることを許さない。
本質とは、あなたがこの世にもち込んでくるものだ。
人格とは、世間がその本質の上に押しつけるものだ。
世間は本質をひどく恐れている。なぜなら、本質はつねに反逆的だからだ。
本質はつねに個的なものだからだ。 そして世間はいかなる<個>をも必要と
しない。 それが必要とするのは羊だ。 世間は反逆的な人々を必要としない。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
84
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/22(木) 21:20:09 ID:1d4drIFg0
>>82
そうじゃ、自らの本心を観察し続けることが大事なのじゃ。
そうすればいずれ本質にも辿りつけるのじゃ。
それがどんなものかわかるのはその時だけなのじゃ。
本質を求めることが修業なのじゃ。
85
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/23(金) 08:12:28 ID:LC3de7YgO
>>83
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづき)
より抜粋
世間は仏陀、クリシュナ、老子のような人々を必要としない。 いや、こういっ
た人々は危険だ。 世間はおとなしい人々---現状に従う、既得権益に従う、組織
化された教会に 従う、国家や愚かな政治家たちに従う、従順な人々を欲している。
社会は服従を求める。社会は効率を求める。
あなたが機械的になればなるほど効率はあがる。
もっといきいきとしているときには、あまり効率をあげられない。
機械は人間よりも効率がよい。
社会はすべての人間を機械におとしめようと努力する。
人間を機械におとしめるにはどうすればいいか?
もっともっと無意識にさせればいい。
もっともっとロボットのようにならせ
ればいい。
人間の意識から本質を完全に消してしまえばいい。
人間を完全なまがいものにしてしまえばいい。
夫にしたり、妻にしたり、使用人や、社長や、あれやこれやにしてしまえばいい。
が、けっして本質的な自己にならせてはいけない。それを許してはならない。
なぜなら、その本質的な自己は神以外の誰にも従順ではないからだ。
それは他のものには身をゆだねない。
それは源泉にしか身をゆだねない。
それは他の主人を知らない。
こういったタイプの存在は、現行の社会にとってひじょうに都合の悪いものになる。
なぜなら、成長すればするほど、あなたの自立はいっそう高まるからだ。
成長が遅れれば遅れるほど、あなたの依存は長びくことになる。
そして依存している人間はうまく操ることができる。
なぜなら、依存している人はいつも恐れているからだ。
依存している人はつねに寄りかかる相手を必要としている。
かたときでさえ寄りかかる相手なしではいられない。彼は幼稚だ。
彼は両親によりかかっている。彼は聖職者によりかかっている。 彼は政治家により
かかっている。
彼は自分の足で立つことができない。
社会は、ありとあらゆる着物を使って---物質的な着物だけでなく、心理的な着物も使って、人間を覆い隠し続ける。
社会は肉体があらわになることをひじょうに恐れている。 肉体があらわになれば、
心もあらわになってしまうからだ。
社会が裸の人を見ると狼狽するのは、それが口火を切るからだ。
肉体をさらけ出すなら、彼は最初の一歩を踏み出している。
さあ、彼が心理的に裸になるのを誰が止められるだろう?
(´・(ェ)・`)
(つづく)
86
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/23(金) 22:59:50 ID:1d4drIFg0
隠蔽は社会を続けさせるために起こるものじゃ。
それを覆して新たな社会を創っても又それを尊属するために隠蔽が始まるのじゃ。
真の革命は個人の心の中で起こるものじゃ。
もはや何の隠蔽も必要としない本質そのままの人間があり得るのは心の変容を経てからなのじゃ。
87
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/24(土) 00:53:17 ID:LC3de7YgO
>>85
6黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづき)
より抜粋
燃えあがる茂みから、モーゼに呼びかけた声はこう言った。
「靴を脱ぎなさい」 これはひじょうに象徴的だ。
それは「着物をすべて脱ぎ捨てなさい」 と言っている。
「靴を脱ぎなさい」靴はあなたの足を覆っている。靴はあなたを覆っている。
「靴をはかず、裸足で地面に立ちなさい」 靴は人格を現し、裸足は本質を表し
ている。
「おまえは聖なる地に立っている。靴を脱ぎなさい」
みずからの本質、みずからの内側で燃える茂みに遭遇した瞬間、あなたは靴を
脱がなければならない。着物をすべて脱ぎ捨てなければならない。
あなたの本質を隠しているものをすべて脱ぎ捨てなければならない。
それが革命、メタノイアだ。それは生の転換点になる。
社会は消えて、あなたは<個>になる。
そして<個>だけが神と関わることができる。
だが、大いなる意識が必要とされる。
一九三三年に、グルジェフはニューヨークで借りていたヘンリー・ハドソン・
ホテルの一室にピータースを呼び、このことを証明してみせた。
ピータースは グルジェフの若い弟子だった。
グルジェフはかつて世界に知られた最も偉大な導師マスターのひとりであり、
それも型にはまった師ではけっしてなかった。
というのも、導師というのは型にはおさまり切らないからだ。
型を守ろうとするのは導師ではなく、聖職者の特質だ。
導師はつねに革命的だ。そしてこれはすばらしい実験だ。
よく聴きなさい。 ピータースが到着すると、夕食にやってくる”あるとても重
要な人々” のために、皿を洗い、野菜を用意するようにと命じられた。
グルジェフはピータースに、辞書には載っていない肉体の部位や働きを 表す英
語を片っぱしから教えてくれるように頼んだ。
グルジェフが卑猥な言葉や淫らな言い回しを習得した頃には、客人が到着しは
じめた。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
88
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/24(土) 07:46:51 ID:LC3de7YgO
>>87
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづき)
より抜粋
客人たちは、十五名ほどの身なりのいい、礼儀正しいニューヨークの住人 だっ
た。そのなかには報道関係者や、新聞記者もまじっていた。
遅れて客の機嫌をうかがいながら入ってきた主人は、席につくと、彼の仕事や
アメリカ訪問の理由を尋ねる客のぶしつけな質問に答えはじめた。
そこで”英語教師”に目くばせすると、グルジェフは急に声の調子を変えて、
人間の悲しむべき堕落や、虚しい卑猥な言葉によってしか描き出せないものに
なりはてた人の姿が、この国ではことに顕著に見られること、彼がやって来た
のは、この現象を実地に観察するためであることを講釈した。
「この悲惨な状態の背後にある原因は」と彼は続けた。
「人々、特にアメリカの人々がけっして知性、あるいは礼節の命に従わず、自
分たちの性器にのみ従うことにある」と。
さらに彼は、顔立ちの整ったひとりの女性に目くばせして、その身なりや化粧
を褒め讃えたあと、彼女が美しく着飾る真の理由は、ある特定の人物に対して
抱いている抗しがたい性的衝動のゆえであると、いならぶ人々の前でぬけぬけ
と言ってのけた。
グルジェフは覚えたばかりの言葉を使って、一字一句それを生々しく表現した。
客人に反論するいとまも与えず、グルジェフは自分の優れた性的能力について
講義をはじめ、様々な人種や国々の性的慣習を微に入り細をうがって描いて見
せた。
夕食が終わるころには、”例の年代物のブランデー”をしこたま勧められた客
人たちは、自制心を失い、卑猥な言葉のやりとりに加わっていたが、まもなく
言葉だけではおさまらないようになってきた。
グルジェフが、屈辱的な言葉を投げつけた相手の女性を連れて席をはずすと、
これから乱交パーティが始まるのだと錯覚した人々は、あられもない姿でもつ
れ合いながら、アパートの他の部屋にころがりこみはじめた。
乱痴気騒ぎが最高潮に達したとき、グルジェフは、ぱっと身をひるがえして平
静にもどり、くり広げられる狂態を大声で制止してこう宣言した。
「授業はここまでだ。君たちの振る舞いによって、先ほど夕食の席で話した私
の見解が間違いでなかったことがもう充分に明らかになった」
客人たちは自分たちの真の状況を少しでも認識できたことをグルジェフに感謝
し、グルジェフは”重要な教訓”を与えた報酬として、悪びれずに彼らから小
切手や現金を受け取った。
---グルジェフを知っていれば、驚くほどのこと ではないが---その額は”数千
ドル”に達した、とピータースは書きとめている。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
89
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/24(土) 23:29:29 ID:1d4drIFg0
多くの者は仮面を剥げば浴の虜になっているのじゃ。
オショーはそれをグルジェフの小噺で教えているのじゃ。
欲を隠蔽するために仮面を被り、更にそれを隠すために又仮面を被るのじゃ。
そのようにして自分でも自分の本心がわからなくなってしまうのじゃ。
90
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/25(日) 08:19:56 ID:LC3de7YgO
>>88
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづき)
より抜粋
みんなが帰ると、グルジェフは台所にやってきて、ピータースの皿洗いを 手伝
いながら、夕べの集いは楽しかったかねと尋ねた。
「うんざりしました」とピータースは答えた。
グルジェフは笑い、”射るようなまなざし”で彼を見つめた。
「うんざりしたとはすばらしい。だが、次には自分自身に問いかけてみる必要があ
る。誰にうんざりしたのか?とね」
これが本当の状況だ。表面に現れた姿がすべてではない。
その客人たちは、人類はひどく堕落していて、うわべで行なっていることと、内側
深くで本当にやりたいことが一致していないというグルジェフの見解にいらだち、
腹を立てていた。
あなたは釈明をし、理屈をつけようとするかもしれない。理屈はあくまでも理屈だ。
奥深くでは、別の何かが無意識のなかで 作用し続けている。
あなたはそれに気付いてさえいない。
心理学者たちは、女性が強姦される場合、大半は強姦されたいという思い、 願望が
女性の側にあったと言う。彼女はそれを招き寄せていた。 彼女はある仕草をつくっ
ていた。その歩き方、その服装、その話し方、それらすべての振る舞いが強姦を招
き寄せていた。
と、やがてある日、 それが起こる・・・そうなると彼女は、いかにも驚いたように、
怒り、荒れ狂った顔をして、警察に駆け込
み、法廷で争う。
だが、もし彼女が自分自身の心のなかを深くのぞき込めば、もっと驚くことだろう。
それは彼女自身が努力して、みずからの願望を成就させたものに他ならなかったの
だから。
内側にある真の動機に気付くことさえなく、 この二重生活を送り続けている人々が
いる。
見守りなさい。
すると、そのように見守ることで、あなたはごくごく注意深くなってくる。
ただ見守りなさい。
あなたの真の動機は何なのか? そんなはずはないと、自分自身を納得させようと
してはいけない。
ただ鏡になって、自分の行動を見守るの
だ。
ただ自分の行動を黙って見守り、なぜ自分があることをしているのか、それはどこ
から来ているのか、つねに注意を怠らずにいることだ。
そうすれば自分が二人いることに気付くだろう。
ひとりはあることを言う人格。
もうひとりはまったく逆のことをやり続けるあなたの本当の姿だ。
その二つはなんとか互いにやりくりしてゆかねばならない。
それゆえの葛藤であり、軋轢あつれきであり、エネルギーの浪費だ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
91
:
素人A
:2018/11/25(日) 12:27:25 ID:gOqWUDAs0
ホカホカ以降としたらくだらないネタが飛び出して此処にネタは訳書こうまた誤変換
でも時間も焦って御免。
時は金成というしブラフマンは金は無限にあるから。全世界の食い物買い集めて
一度に全部丸ごとたべてダイス満腹なのか 世界中から女の人集めて一度に相手できるのか
煩悩の大爆発だあ。それとも大金持ちだから何もつかわないであれも出来るこれもできる
で何もしないでも満足なのか。我々貧乏人は一度に色々食べられる5戊馳走まえにしたら
慌ててたべて腹痛おこすし兎に角くだらない書き込みだと今思うホカホカに囲碁飯食い5分で
あせあせ焦るなあ
92
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/26(月) 06:39:20 ID:LC3de7YgO
>>90
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづき)
より抜粋
ひとつの願望を内に抱きながら、外側ではまったく逆の行動をしてしまう とい
ったことが往々にして起こる。なぜ逆の行動をとるのか? それはあなたが逆の
行動を通してその願望を抑圧しているからだ。
奥深くで劣等感を感じている人は、外側ではひじょうに優れているふりをする。
優秀でありたいと思うのは劣った人々だけだ。
本当に優れている人々は少しもかまわない。
劣等感で苦しんでいる人々はみんな政治家になる。
なぜなら、自分たちが大いに優れていることを証明する方法はそれしかないからだ。
「俺は、おまえよりも高潔だ」といった表情を浮かべている人は、実情はまっ
たく逆であることを奥深くでは知っている。
彼は罪の意識にさいなまれている。
彼は奥深くでは自分には価値がないと苦しんでいる。
彼は自分が高潔ではないことを知っている。
今や世間からそれを隠す唯一の方法は神聖さの仮面をつけることだ。
あなたがたのいわゆる聖者たちは、罪人たちとこれっぽっちも変わらない。
ただひとつの違いは、罪人たちは正直だが、世のいわゆる聖人たちは不正直だ
ということだ。
百人の聖者のなかからたったひとりでも真の聖者を見つけることができたら、
それだけでもう充分だ、充分過ぎるほどだ。
それ以上は期待できない。
九九人はただふりをしているだけだ。
私は、彼らは他人に対してだけふりをしていると言っているのではない。
そのふりがあまりに板についてくるので、彼らは他人をだましている だけ
ではなく、自分自身をもだましはじめるようになる。
実際、自分自身をだますためには、まず他人をだまさなければならない。
それでようやく、あなたもそれを信じることができるようになる。
真の聖者は、他人のことなど少しも気にしていない。
彼は自分が誰であるか知っている。
全世界がその男は聖者ではないと言ったとしても、どうということはない。
彼の理解は内なるものだ。
彼は自分自身に直じかに遭遇している。
彼の体験はあいだを置かない、実存的なものだ。
彼は自分の本質を知っている。
そしてみずからの本質を知ることは、神を知り、不死の人となり、死を超え
てゆく最初のステップになる。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
93
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/26(月) 22:01:59 ID:1d4drIFg0
自分の本質とは何か気付いた者が悟りを得るのじゃ。
本質とは何かといえば、本来の性質とか本当の資質とかなのじゃ。
自分とは本来何であったかのか観察して気付くのじゃ。
思考している時、自分は思考の対象となるのじゃ。
認識している時は認識の対象が自分なのじゃ。
思考や認識の対象である自分に気付く時、自分の本質を気付いたことになるのじゃ。
94
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/27(火) 07:18:26 ID:LC3de7YgO
>>90
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづき)
より抜粋
ひとつの願望を内に抱きながら、外側ではまったく逆の行動をしてしまう とい
ったことが往々にして起こる。なぜ逆の行動をとるのか? それはあなたが逆の
行動を通してその願望を抑圧しているからだ。
奥深くで劣等感を感じている人は、外側ではひじょうに優れているふりをする。
優秀でありたいと思うのは劣った人々だけだ。
本当に優れている人々は少しもかまわない。
劣等感で苦しんでいる人々はみんな政治家になる。なぜなら、自分たちが大い
に優れていることを証明する方法はそれしかないからだ。
「俺は、おまえよりも高潔だ」といった表情を浮かべている人は、 実情はまっ
たく逆であることを奥深くでは知っている。彼は罪の意識にさいなまれている。
彼は奥深くでは自分には価値がないと苦しんでいる。
彼は自分が高潔ではないことを知っている。
今や世間からそれを隠す唯一の方法は神聖さの仮面をつけることだ。
あなたがたのいわゆる聖者たちは、罪人たちとこれっぽっちも変わらない。
ただひとつの違いは、罪人たちは正直だが、世のいわゆる聖人たちは不正直だ
ということだ。
百人の聖者のなかからたったひとりでも真の聖者を見つけることができたら、
それだけでもう充分だ、充分過ぎるほどだ。それ以上は期待できない。 九九人
はただふりをしているだけだ。
私は、彼らは他人に対してだけふりをしていると言っているのではない。
そのふりがあまりに板についてくるので、彼らは他人をだましている だけ
ではなく、自分自身をもだましはじめるようになる。
実際、自分自身をだますためには、まず他人をだまさなければならない。
それでようやく、あなたもそれを信じることができるようになる。
真の聖者は、他人のことなど少しも気にしていない。
彼は自分が誰であるか知っている。
全世界がその男は聖者ではないと言ったとしても、どうということはない。
彼の理解は内なるものだ。 彼は自分自身に直じかに遭遇している。
彼の体験はあいだを置かない、実存的なものだ。
彼は自分の本質を知っている。
そしてみずからの本質を知ることは、神を知り、不死の人となり、死を超えて
ゆく最初のステップになる。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
95
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/27(火) 22:28:27 ID:1d4drIFg0
更に本質を知ると善いのじゃ。
96
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/28(水) 06:34:30 ID:LC3de7YgO
>>94
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづき)
より抜粋
ヘンリ・ベルグソンは今世紀の初頭にこう述べている。
彼は言った「科学技術に よって肉体に付与されたものは、それにふさわしい魂
への付加物を求めている」
現代人には、他のいかなる時代にもまして魂が欠けているように見える。
その 理由は科学と技術テクノロジーが肉体に多くのものをつけ加えたことにある。
肉体はより強靭になり、より長生きするようになった。
頭脳はより強力になり、より博識になった。
肉体や頭脳と比べると---頭脳は肉体の一部だ---魂はきわめて貧弱なままだ。
魂はほとんど無視され、打ち捨てられている。
誰ひとり魂の世話をする者はいない。
自分の本質について誰が考えるだろう?
教会や寺院に行くことは助けにはならない。
あなたは自分自身の内側に入ってゆかなければならない。
あなたは靴を脱がなければならない。
あなたはみずからのあらわな本質に入ってゆかなければならない。
そうしてはじめて、あなたは自分自身を宇宙と結びつけることができる。
あなたはそこからはじめて実在に橋をかけなおすことができる。
さて、経文だ---
呂祖師は言った。
原初の精神と真の本性のみが時空を克服する。
本質について私が話していたことを、呂祖は
「原初の精神」と呼んでいる。
原初の精神とは、あなたの本質をなす魂のことだ。
それはあなたが母親の胎内にいるときに神から授かったものであり、教え込ま
れたり、条件付けられたものではない。
あなたは母親の胎内でどのようなあり方をしていたのだろう?
あなたは何も教わらなかった。
あなたは心マインドをもっていなかった。
あなたは無心ノーマインドの状態で存在していた。
そこにその至福に満ちた状態の秘密がある。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
97
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/28(水) 23:00:12 ID:1d4drIFg0
禅でも父母未生の自分をみよというのじゃ。
まだ何の条件付けもされていない自分を想うのじゃ。
思考することも感情を起こすことも認識すらも無い状態なのじゃ。
それを想うことで本来の性質に達することもできるのじゃ。
98
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/29(木) 06:00:01 ID:LC3de7YgO
>>96
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづく)
より抜粋
心理学者たちは、この母親の胎内での九ヶ月の経験ゆえに、人間は神を探し求
めてきたのだと言う---この九ヶ月の経験ゆえにと。
その記憶は人間にまとわりついている。
この九ヶ月にまさる美しい日々をあなたは知らない。
おそらくあなたは意識の上では忘れているだろう。
が、あなたの肉体の細胞そのもの、あなたの身体組織そのものの奥深くでは、
それらの日々が今もなお脈打っている。
今もなおあなたの存在のなかに宿っている。
それはあなたの心には意識されていないかもしれない。
だが、それはそこにある。
夜になると、深い眠りに落ちて、自分がどこへ行き、何が起こったのかは覚え
ていないけれど、朝になると、ゆったりとして、さわやかで、楽しい気分にな
るように。生が再びあなたによみがえっている。
あなたが集めた塵ちりはすべて消え失せている。
あなたは再び気力がみなぎり、若返っている。
あなたの肉体はその感覚を覚えている。
あなたの肉体は穏やかで、静かであり、何かを覚えている。
その思い出は頭脳のなかにあるのではない。
何が起こったのか---自分がどこへ行っていたのかはっきりと覚えてはいない。
仏陀のような人だけが、深い眠りのなかで自分がどこへ行くのか気付いている。
なぜなら、彼は深い眠りのなかにあってさえ、油断なく醒めたままでいるからだ。
あなたは目覚めているときでさえ、日常の気付きのなかにあってさえ油断なく
醒めてはいない。
いわゆる目覚めた状態にあるとき、あなたは油断なく醒めてはいない。
目は開いているが、心は千とひとつの思考を紡ぎ出しては織り続けている。
内なる会話が続いている。
内なる騒音が続いている。
見てはいるが見ていない。
聞きはするが聞いてはいない。
それは内側深くに思考の壁があるからだ---
あなたの意識の空には夢が途切れることなく漂っている。
あなたは目覚めているときですら油断なく醒めていない。
覚者ブッダは深く眠っているときですら油断なく醒めている。
覚者ブッダだけが自分がどこへ行くかを知っている。
彼はどこへ行くのだろう?
彼は本質、源泉、原初の精神へとおもむく。
夜、ほんの数瞬でも原初の泉に身を浸せば、あなたは若返る。
深い眠りに落ちることのできない人はまさに地獄にいる。
彼は疲れ、消耗し、生にうんざりしながら床につく。
ところが朝起きてみると、疲労感、倦怠感、消耗感はさらにつのっている。
彼の生は地獄になる。
深い眠りのなかで、あなたはみずからの実存の原初の泉に引き込まれるように
してもどってゆく。
その原初の泉はつねにそこにある。
あなたはそれを失ったのではなく、ただそれを忘れているだけだ。
そしてその原初の泉はあらゆる二元性を超えている。
あなたが知るのは生でもなく、死でもなく、超越的なものだ。
それはあらゆる種類の二元性を超えている。
それは神だ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
99
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/29(木) 23:15:51 ID:1d4drIFg0
神とは人格を持つものではないのじゃ。
オショーの言う神は永遠の意識そのものなのじゃ。
神を信じるものにも分かりやすく説いているのじゃ。
神を信じる者には究極の存在であり、考えも及ばないものとして神は在るはずであるからのう。
100
:
避難民のマジレスさん
:2018/11/30(金) 06:43:44 ID:LC3de7YgO
>>98
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづき)
より抜粋
原初の精神と真の本性のみが時空を克服する。
原初の精神の内にあるとき、あなたは真の本性の内にある。
人格の内にあるとき、あなたは本物ではない。
あなたは作り物の現象にすぎない。よく見守ってみれば、あなたは自分の内側
にどれほど多くの作り物があるかを知って驚くだろう。
あなたはハートが微笑んでもいないのに微笑を浮かべている。
だとすればそれは作り物だ。あなたは憐れみを感じてもいないのに同情する。
だとすればそれは作り物だ。あなたは嬉しくもないのに喜んでみせる。
だとすればそれは作り物だ。あなたはハートに何も感じていないのに、泣き叫
び、涙を流すことさえできる。だとしたらその涙は作り物だ。
あなたの内側にいかに多くの作り物があるか見守りなさい。
そして作り物はどれもあなたではないことを覚えておきなさい。
神はあなたをプラスティックでつくりあげたわけではない。
神はあなたに永遠の生を与えた。だが、その永遠の生は、あなたが靴を脱いだ
ときにはじめて見いだすことができる。
あなたの人格を脱ぎ捨てなさい。
すべてのペルソナを、すべての仮面を落としなさい。
仮面をひとつ残らず消えてゆかせなさい。
それは痛みに満ちている。
なぜなら、あなたはそういった仮面に同一化してしまっているからだ。
あなたはそれらの仮面を自分の顔だと思い込んでいる。
それは苦痛に満ちた死のプロセスに近いものになるだろう。
しかも一度だけではない---あなたは何度も死ななければならない。
というのも 、ひとつの顔が落ちるたびに、あなたは死が起こったと感じるから
だ。
だが、そこで再び新しい生があなたの内側で解き放たれる
--- より新鮮で、より深く、より活気に満ちた生が。 すべての顔が消え、本質
のみが残されるとき、あなたは いっさいの二元性、時間と空間の二元性すらも
超越している。 深い瞑想に入ってゆくと、みずからの本質的存在に入ってゆく
と、そこには時間も空間もない。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
101
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/11/30(金) 22:43:33 ID:1d4drIFg0
時間も空間も観念であるから観念が無い意識ではそれもなくなるのじゃ。
自分の記憶から変化を認識し、それを解説するために時間という観念もうまれたのじゃ。
自分が存在するところと存在しない場所の解説として空間も生まれたのじゃ。
自分も観念も無ければ時間や空間も無いのじや。
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