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鬼和尚の仏教購読会 別館

98避難民のマジレスさん:2018/11/29(木) 06:00:01 ID:LC3de7YgO
>>96
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
 
第二話 燃えあがる茂み(つづく)
 より抜粋

心理学者たちは、この母親の胎内での九ヶ月の経験ゆえに、人間は神を探し求
めてきたのだと言う---この九ヶ月の経験ゆえにと。
その記憶は人間にまとわりついている。
この九ヶ月にまさる美しい日々をあなたは知らない。
おそらくあなたは意識の上では忘れているだろう。
が、あなたの肉体の細胞そのもの、あなたの身体組織そのものの奥深くでは、
それらの日々が今もなお脈打っている。
今もなおあなたの存在のなかに宿っている。
それはあなたの心には意識されていないかもしれない。
だが、それはそこにある。
夜になると、深い眠りに落ちて、自分がどこへ行き、何が起こったのかは覚え
ていないけれど、朝になると、ゆったりとして、さわやかで、楽しい気分にな
るように。生が再びあなたによみがえっている。
あなたが集めた塵ちりはすべて消え失せている。
あなたは再び気力がみなぎり、若返っている。
あなたの肉体はその感覚を覚えている。
あなたの肉体は穏やかで、静かであり、何かを覚えている。
その思い出は頭脳のなかにあるのではない。
何が起こったのか---自分がどこへ行っていたのかはっきりと覚えてはいない。
仏陀のような人だけが、深い眠りのなかで自分がどこへ行くのか気付いている。
なぜなら、彼は深い眠りのなかにあってさえ、油断なく醒めたままでいるからだ。
あなたは目覚めているときでさえ、日常の気付きのなかにあってさえ油断なく
醒めてはいない。
いわゆる目覚めた状態にあるとき、あなたは油断なく醒めてはいない。

目は開いているが、心は千とひとつの思考を紡ぎ出しては織り続けている。
内なる会話が続いている。
内なる騒音が続いている。
見てはいるが見ていない。
聞きはするが聞いてはいない。
それは内側深くに思考の壁があるからだ---
あなたの意識の空には夢が途切れることなく漂っている。
あなたは目覚めているときですら油断なく醒めていない。
覚者ブッダは深く眠っているときですら油断なく醒めている。
覚者ブッダだけが自分がどこへ行くかを知っている。
彼はどこへ行くのだろう?
彼は本質、源泉、原初の精神へとおもむく。
夜、ほんの数瞬でも原初の泉に身を浸せば、あなたは若返る。
深い眠りに落ちることのできない人はまさに地獄にいる。
彼は疲れ、消耗し、生にうんざりしながら床につく。
ところが朝起きてみると、疲労感、倦怠感、消耗感はさらにつのっている。
彼の生は地獄になる。
深い眠りのなかで、あなたはみずからの実存の原初の泉に引き込まれるように
してもどってゆく。
その原初の泉はつねにそこにある。
あなたはそれを失ったのではなく、ただそれを忘れているだけだ。
そしてその原初の泉はあらゆる二元性を超えている。
あなたが知るのは生でもなく、死でもなく、超越的なものだ。
それはあらゆる種類の二元性を超えている。
それは神だ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)


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