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鬼和尚の仏教購読会 別館

19避難民のマジレスさん:2018/10/27(土) 09:22:13 ID:LC3de7YgO
>>17
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
 
第一話 催眠術を解く(つづき)
 より抜粋

ぼんやり屋の教授が床屋に出かけた。 彼は椅子に腰をかけたが、帽子を取ら
なかった。
「すみませんが、帽子を取っていただけますか」と床屋が言った。
「ああ失礼」と教授が言った。「御婦人がいらっしゃるとは知らなかった」
自分自身のぼんやりとした状態を見守りなさい。 それを見守ることで、あなた
の中に注意深さが生み出される。 自分の中で何が起っているか見守りなさい。
思考が通り過ぎてゆき、記憶がよみがえってくる。怒りの雲が湧き起こり、 悲
しみの暗夜が訪れ、あるいはすばらしい喜びの朝がやってくる。 自分の中を通
り過ぎてゆくものすべてを見守りなさい。 もっともっと注意深くなりなさい。
ゆっくりゆっくり、あなたは統合された注意深さになってゆく。
そして「黄金の華の秘密」は、 みずからの内なる光のもとで統合を成し遂げ
る技法を説いている。

経文に入ってゆく前に、この書物に関してはこんな話が伝えられている
--- この書物は中国のある秘教集団に由来する。
この秘教集団の創始者は、名高い道教の奥義体得者、 呂厳(ロゲン)だったと
いわれている 。
呂厳はこの秘密の教えをどこで体得したのだろう?
呂厳自身は、その起源を関伊喜(カンインキ)師に帰している。
伝説によると、老子は彼のために『道徳経』を書いたとされている。
老子はその生涯で、ただのひと言も言葉を文字に書き記さなかった。
彼は何かを文字に書き留めて欲しいという勧めを何度も何度も断った。
彼はみずからが知るに到ったことを弟子たちに伝えたが、 進んで書き示すこと
はなかった。
彼は「言い表すことのできる<道タオ>は、真の<道タオ>ではない」 と言ってや
まなかった。
表現することのできる<道>はすでに偽りのものになっている。
それは師との親密な触れ合いの中でのみ学ばれうるものだ。
それを伝えるすべは他にはない。 それは深い魂の交流のなかでのみ学ばれう
るものだ。 そこでは師と弟子が出会い、弟子は何も控えずすべてをさらけ出し
、 師と弟子は重なり合って、そこで互いの意識が溶け合う。
このような出会い、魂の交流のなかで、はじめて<道>は伝えることができる。
だから老子は申し出を何度も断った。
(´・(ェ)・`)
(つづく)


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