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鬼和尚の仏教購読会 別館

21避難民のマジレスさん:2018/10/28(日) 05:59:18 ID:LC3de7YgO
>>19
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
 
第一話 催眠術を解く(つづき)
 より抜粋

老子は長寿を保った。 だが死が近付くと、彼は水牛に乗って中国を去っていった。
なぜ水牛に乗っていたのだろう?
それは彼の教えすべてが流れる水の教えだったからだ。
彼はこう言っていた。
人は水のように自在に姿を変えて流れ、新鮮なままで、つねに大洋に向かって進ん
でゆかなければならない。
水のように柔らかく、女性的で、受容的で、 愛に満ちあふれ、非暴力的でなければ
ならない。
人は岩のようであってはいけない。岩はとても強そうに見えるがそうではない。
そして水はとても弱そうに見えるがそうではない。
けっして見かけにだまされてはならない。
水は最後には岩に勝って、岩は砕かれて砂になり、海へと運ばれる。
岩は柔らかい水と闘うことで最後には姿を消してしまう。
岩は男性的だ。それは男性的な精神、攻撃的な精神だ。
水は女性的で、柔らかく、愛に満ちあふれ、少しも暴力的ではない。
だが、攻撃的ではないものが勝つ。
水にはいつでも降伏する用意があるが、その明け渡すことで征服する。
それは女性のやり方だ。
女性はつねに降伏し、それによって征服する。
ところが男性は征服したいと思いながら、とどのつまりは降伏せざるをえない。
老子が中国を去るときに水牛を選んだのはそのためだ。
彼はどこへ行こうとしていたのだろう?
彼はヒマラヤへ行き、その永遠の美のなかに消え去ろうとしていた。
真実の人はいかに生き、いかに死ぬべきかを知っている。
真実の人は全一に生き、全一に死んでゆく。
真実の人は祝福のなかで生き、祝福のなかで死んでゆく。
彼はヒマラヤで完全に独りになろうとしていた。 だが、彼は国境でつかまった。
そして国境で老子をつかまえた男は関伊喜師だった。
彼は中国辺境の最後の関所を衛る役人だった。
老子はその関所を通り抜けなければならなかった。
国外に出る道は他になかった。
関伊喜は老子を説き伏せた。
「あなたは逝こうとなされている。 あなたはこの国から永遠に去ってゆこうとなさ
れている。 あなたはまもなく肉体を離れられることでしょう。どうか2,3の言葉
を書き記してください。 書き留めてくださらないなら、この国を出ることを許しま
せん。それくらいの代償は払っていただきたい。」
そこで老子は仕方なく関伊喜の小屋に3日間とどまった。
老子はそこで『道徳経』を書いた。
(´・(ェ)・`)
(つづく)


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