「食物持込禁止」と英語・ヘブライ語・アラビア語で書かれている所にアラブ女性
が食べ物を持ち込み、スマダルが口語アラビア語で注意するのですが、
肝心の「食物持込禁止」(ممنوع من الدخول مع أكل)という文語アラビア語表示
がそのアラブ女性には読めない、という体たらく(文盲率の高さのため)。
スマダルが女性から食物を奪い取って、ゴミ箱に捨てます。おそらく実体験でしょう。
シリア政府は、ゴラン高原はシリア領だと強硬な態度を取っているわけですが、
軍事境界線のシリア側には
「シリアへようこそ」(Welcome to Syria اهلا بك في سورية)
という看板が立っていたので、ちょっと気になりました。
イスラエル側にも「イスラエルへようこそ」(Welcome to Israel)という
看板が立っていたので、対抗したものでしょうが。
映画祭「第10回 東京フィルメックス」で公開されたイランのクルド人である
バフマン・ゴバディ(بهمن قبادی ;Bahman Ghobadi)監督の2009年の最新作
『ペルシャ猫を誰も知らない』(کسی از گربههای ایرانی خبر نداره ;
No One Knows About Persian Cats)を観て来ました。
ゴバディ監督はこの映画祭の常連で、これまでも『亀も空を飛ぶ』や >>69で紹介した『半月』など、クルド社会を描いた秀作を演出してきました。
今回の『ペルシャ猫〜』は首都テヘランで撮影した異色作です。