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アラブ・中東の映画
98
:
さーひぶ。
:2009/03/19(木) 22:34:05
【エラン・リクリス監督映画『シリアの花嫁』】
2月21日から公開されているイスラエル=仏=独の合作映画を観て来ました。
イスラエルのエラン・リクリス監督、アラブ女性スハ・アラフとリクリスの共同脚本。
英題 The Syrian Bride、アラビア語題 アルース・スーリーヤ(عَرُوس سورية)。
>>48
で紹介した『ラミアの白い凧』(2003年、レバノン=仏)の翌2004年の作品で、
この両作品は、状況設定が非常によく似ています。
両作品の共通点は、イスラエル支配地とアラブ支配地の軍事境界線によって、
一族が分断されたドゥルーズ教徒(イスラームの分派)の村で、境界線を越え
て花嫁が輿入れする物語という点です。有刺鉄線を張り巡らされた緩衝地帯を
はさんで、親族どうしが拡声器で会話をする習慣があるのも同じ。
『ラミアの白い凧』はレバノン・イスラエル国境の話ですが、『シリアの花嫁』
の舞台は、1967年の第3次中東戦争でイスラエルが占領してから実効支配して
いる、「占領地ゴラン高原(هضبة الجولان المحتلة)」の北部に位置している
マジュダル・シャムス村(قرية مجدل شمس)。標高約1200mの高原に住む村人
の多くは特異な宗派であるドゥルーズ教徒(字幕ではイスラム教ドゥルーズ派)。
とはいっても、とくに若い世代になるほど、欧米化の影響で世俗化しています。
イスラエルに併合されながらイスラエル国籍の取得を拒む村人たちは無国籍者。
本作は、占領地ゴラン高原の村からシリア本土へ嫁入りする当日の物語です。
『ラミア〜』では、イスラエル側での結婚に失敗してレバノン側へ戻るわけです
が、本作では一度シリア本土へ入ると「シリア国籍」が確定し、占領地の家族の
元へは二度と戻れないかも知れないわけです。
公式サイト(ヘブライ語)
http://www.syrianbride.com/
(英語)
http://www.syrianbride.com/english.html
(日本語;ビターズエンド)
http://www.bitters.co.jp/hanayome/
(
>>99
へ続く)
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