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アラブ・中東の映画

78さーひぶ。:2007/03/19(月) 22:53:25
>>77の続き)

『ヤコービエン・ビルディング』(The Yacoubian Building ;عمارة يعقوبيان‎)エジプト
 『テロリズムとケバブ』のアーデル・イマーム(عادل إمام)、
『炎のアンダルシア』の名優ヌールッシェリーフ(نور الشريف)
というエジプトの二人の大物俳優を中心に、実在するビルの住人たちが織りなす
人間模様を描いた2時間45分の大作・問題作。
エジプト大都会の暗部をえぐり出して風刺した作品ですが、とにかくハリウッド
並みに性や暴力の描写がドギツイ。売春、秘密の重婚、同性愛、暴力による堕胎、
警察の取り調べでは同性(男性)の陵辱による拷問、麻薬、金権政治、過激派にかぶれる青年・・・。
これでもかこれでもかという激しい表現が続くので、子供には見せられません。

そんな問題作ですが、二つのポイントにふれます。
「パシャ」(Pasha;باشا)…オスマン帝国統治以来の高官の称号。劇中では、
 二人の大物がそれぞれ「パシャの家柄」だということを吹聴しようとします。
 本作にはイスラーム過激派組織も出てきますが、王政時代の名残である「パシャ」
 という称号はまったく正反対のイメージを書き立てます。
「フランス」…アーデル・イマームの主人公ザキはかつてフランスへ留学し、
 愛人もフランス女性。その愛人クリスティーヌが映画の中で2度にわたって
 エディット・ピアフのシャンソン「ばら色の人生」(La vie en rose)を
 熱唱し、ザキはピアフのレコードをかけて若い恋人とダンスを踊る。
 仏語紙Le Caireの編集長ラシードは、母親が浮気っぽいフランス女性で、
 母親の浮気などがトラウマになって、倒錯した同性愛に走る。

この二つのポイントが、エジプトが単純な「アラブ」「イスラーム」の社会
ではないことを暗示している、という印象を持ちました。
それにしても、エジプト映画には、ハリウッドのような激辛な表現に走らないでほしいです。

The Yacoubian Building(原作小説) http://en.wikipedia.org/wiki/The_Yacoubian_Building
The Yacoubian Building(映画) http://en.wikipedia.org/wiki/The_Yacoubian_Building_%28film%29

今回観られなかった作品が来年も上映されるといいなあ (^_^)


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