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日本の回天

1藤原肇:2009/08/31(月) 13:33:44
幸運にも『さらば暴政』が衆議院選挙に重なったことで、デタラメ政治が支配していた自公政治の破産宣告が出来て、自民党の壊滅的な敗北と公明党の没落が実現した。
この吉報を旅の途中のシンガポールで知ることになったが、中文の『連合総報』は「日本変天」と見出しに書いたし、「Strates TTimes」はLandslide Victoryなる見出しで、世紀の大変化について報じていた。
数年前に出したが売れなくて断裁されたが、正慶さんとの共著『Japan Revolution』のオリジナルな題名が、『日本回天の時代』だったことを思って、この瞬間を共に味わえなかったとはいえ、明日はアルプスの地で地球を眺め渡すことになるので、そこで正慶さんの冥福を祈ることにしたい。

44T.N.:2010/01/17(日) 00:43:56
 東京地検が到着すると、テレビカメラがまわり、カメラのフラッシュがいっせいにたかれた。これらの報道陣
は、あらかじめ地検により「ご招待」されていた。つまり、強制捜査は、スケジューリングされた一種のショー
だった。そして、強制捜査が終わった翌日からは、あらゆるメディアに検察がリークした情報が洪水のようにあ
ふれた。
(ベンジャミン・フルフォード著「さらば小泉 グッバイ・ゾンビーズ」のライブドア強制捜査の場面から、
固有名詞を抜いてみました。相変らず、似たようなことをやっています。)

45千々松 健:2010/01/18(月) 08:51:20
今回のJALの再生の基本戦略はやはり冨山和彦さんの考え方に則したものになったようだ。
稲盛和夫氏はご高齢であるが、最後のご奉仕役を引き受けたということであろうか。

さて、現閣僚メンバーの地政学的(?)な特徴に気がついた方は居られるでしょうか?
多くの方が関西系です。大臣・副大臣・政務官のほとんどが箱根の山より西の出身者で占められています。
それからすると小沢氏や鳩山氏は異例に入るのです。
天候の変化と同じく歴史は西から変わると言われています。「回天」の力もそのあたりにヒントがあるかもしれないと想います。

46千々松 健:2010/02/04(木) 13:53:45
 「脱官僚」という場合に、官僚か政治家かの選択はそもそもは間違いです。それは官僚出身の政治家は存在しても、政治家出身の官僚は存在しないことを見れば明らかでしょう。
「選択」(Which)とは双方向に可能性がある場合にのみ意味が在るのです。従って選択ではなく「優位性」を観ればよいわけです。明らかに政治家が優位に立ち官僚を活用するというのが正常な姿です。

 戦術▲や戦闘■を中心にした官僚的テクノクラートの時代から、戦略●すなわち理念たる目的と方向性を打ち出せる政治家の時代への転換点に立つべき時なのです。
「●▲■の順序」(戦略>戦術>戦闘)を先ずは整える必要があるのです。相似像で見るならば、言わば●という歌を忘れたカナリアでは、世界から日本は忘れられてしまう存在になりかねないのです。

47千々松 健:2010/02/04(木) 21:37:42
<節分を過ぎた立春の日に思う>
ほぼ1年前に「フィボナッチ数列の殿堂」への夢のレスで書いた内容を反芻しつつ編集し直そうと思う。

「慧智=Cosmic Wisdom」を研究するために必要な9つのIntelligence即ち「9I」は以下の通り
  第一グループ Imaginative, Intuitive, Insight,   (想像的で直観的な洞察力)
  第二グループ Inspirational, Inductive, Inference,  (霊感的で帰納的な推理力)
  第三グループ Intrinsic, Interrelated, Integration, (本質的で相関的な総合力)
 そして、コンピューターには不可能な分野である叡智で勝負できる「人間力」を鍛える場=道場<私塾<殿堂をつくり、
「武士道の智仁勇」(仁●:智▲:勇■)を学べるようにすれば、真のリーダーとして世に役に立つ人材が輩出されるに違いないと思います。

48T.N.:2010/02/06(土) 04:55:03
 アップされた新記事”「無血革命」後の日本を展望”の感想を。
 平野貞夫氏の指摘する政治家の官僚化。これでは選挙を経ない官僚の支配から、選挙を経てはいるが政治家と
いう名の官僚の支配に移行するだけになりかねない。政治家と官僚は求められる機能が違うのだから、政治家が
政治家としての役割を果たせば、官僚も官僚としての能力を存分に発揮し、弊害が生じないようにできるはず。
ところが、国会が国権の最高機関というより行政の下請機関のような状態が続き、政治家が本来何をすべきかが
わからなくなってしまった。それで民主党の幹部が、英国へ飛んだ結論が国会の改革。

 藤原氏が説く日本は前近代であるということ。歴史を戦前まで遡るぐらいでは、せいぜい臣民への道しか見え
てこない。幕末・明治まで遡って”公”を捉え直せば、市民への道が開けるかもしれない。

 ウィキペディアの”湯川秀樹”の項目にある外部リンク”知魚楽について”からの引用。素粒子の構造を直接、
見分けるのは不可能に近いので、
”ひとつの素粒子をよく見ようとすれば、他の素粒子を、うんとそばまで近付けた時に、どういう反応を示すか
を調べなければならない。ところが、実験的につかめるのは、反応の現場ではなく、ふたつの素粒子が近付く前
と後とだけである。”
 これに倣って、前後の言動から、英国で何があったか、推測することになりますか。

49千々松 健:2010/02/08(月) 12:18:03
「ルーミー語録」井筒俊彦訳 の冒頭から引用します。
『およそ学者の中でもっとも悪いものは王侯のもとを訪れる人。およそ王侯の中で、最も良い者は学者のもとを訪れる人。貧者(この世の富と栄華を求めぬ「心貧しい」学者)の門辺佇む王侯のなんと祝福されていることか。王侯の門辺に佇む貧者のなんと哀れに惨めなことか。』

この「王侯」を今の日本で何に読み替えるかを考えてみると「権力者・政治家・マスコミ」等になろうか。
王侯たるものこそ、自らの足らざるを知り、賢者(学者)に尋ね求めることが肝要であることが述べられていると思う。
その意味で「議会制民主主義の母国」の英国を最近訪れ、賢者に尋ねた(左右を貞くことを実行した)人物が時の権力者の中に数人居るということは祝福されるべきであろう。

50千々松 健:2010/02/09(火) 14:09:01
「官僚が黒子として、いかに政治家を操っていようとも、黒子には、政治を、そして、社会を変えることはできません。
官僚は、例えば弾避けの塹壕の中から弾を撃っている、そんな存在です。敵が退いたと思ったら、弾を撃つ。だけど敵が攻めてきたら、塹壕に隠れてしまう。所詮自分の身体を張っていないのです。
しかし政治家は違います。白兵戦で弾避けのない場所で、お互いに向き合っているのですから。ある意味、これは素晴らしいことだと思うのです。結局最後は、自らの身を弾除けのない大地に置けるものしか、大事を決することはできません。
所詮、白兵戦に打って出られない人間がどんなに立派なことを言っても、それは戦場で戦う戦士から見れば書生論に過ぎません。」
 
これは、ある官僚出身の現役政治家が10年程前に述べていたものです。官僚と政治家の違いを上手く説明していると思うので引用させていただきます。

51千々松 健:2010/02/12(金) 08:45:08
文明学者の中西輝政氏は古今東西の大国が衰退する時の共通の指標として、以下の六つを示しているという。
1)人々が刺激を求めて大都会に集まる。
2)ファッション、グルメ、旅行、温泉ブームなどが発生する。
3)食料の自給自足が崩れる。
4)指導者のモラル・ハザードが多発し、改革が流行する。
5)改革論は本物と偽物が入り混じり、偽物が本物の改革を潰す。
6)国家社会の新しい価値観・目的を見出そうという国民の意識が喪失して、国が衰退し滅亡する。

以上は 昨日ブックオフにて見つけた平野卓夫著の「亡国」にて知った。
今朝、ロッキード事件に関する中曽根もみ消しの公文書の存在を新聞で知ることになったのは、不思議なタイミングであった。

52T.N.:2010/02/28(日) 20:37:00
 次々と新記事がアップされ、藤原氏が精力的に活動されている様子が窺えます。考えが纏まりましたら、なるべく
感想を寄せたいと思います。とりあえず「平成の無血「民守革命」と成功への道」中の藤原氏の発言

”絶対に必要なのはギロチンを登場させずに、日本を食い荒らした犯罪者を法的に裁いて、私物化された公的資産の
回復をする。また、法治国家としての司法制度をきちんと機能させ、国民の信頼を政治に取り戻すと共に、民主的な
議会制度を確立することです。”

穏やかでないものを感じさせるとともに、至難の途に思えます。時代劇を見れば、一般民衆の巨悪に対する司法への
信頼感はほとんどゼロであり、裁判など飛ばしてヒーローが斬り捨てて終わるのが人気パターンです。もちろんヒー
ローなど存在しませんが、自分をヒーローに擬する者が現れないとも限らない。「無血革命」というのは”無血で革命
がなされた”というよりも、”今のところは無血で済んでいる”と読むべきですかね。

53千々松 健:2010/03/11(木) 20:23:54
「国に諫むる臣あれば、その国必ず安し」(平家物語)
 ―君主の過ちがあった時、これをいさめる勇気ある家臣がいれば、その国は安泰である―
この「諫議大夫」役が今こそ必要とされているのではないでしょうか。
これはリーダーと参謀の関係でもあり、「諫議大夫」は「参議」を意味するのですから、二院制の衆議院と「参議」院との違いをもっと明確にしなければいけないようにも思います。

54藤原肇:2010/03/12(金) 18:36:02
平野さんとの対談の最終回は二ヶ月後に活字になりますが、その最後の部分をこのサイトの読者だけに特別公開しておきます。ただし、編集者によって最後の段階で修正される可能性もあります。
<貼り付け>
藤原:選挙は応用のひとつに過ぎなくて、21世紀の社会がどんな内容かを理解すれば、選挙のやり方は自ずと分かってくる。『ジャパン・レボリューション』という題の本があるが、これは二年前に亡くなった正慶孝先生が、私と共著で出した民主革命の指南書でして、この中にノウハウのヒントが書いてあります。正慶教授は小室直樹博士と並んで、意味論の権威として日本の双璧であり、文明学者のダニエル・ベルの伝道解説者でした。

平野:その本の中に、選挙や革命のやり方が書いてあるのですか。

藤原:文字になくても行間に書いてあって、直観力で全体像を把握することにより、それが浮き上がってくるのですが、残念なことに本は手に入りません。実は3500部刷ったのだが売れなくて、出版社が3000部ちかく断裁してしまい、見つけ出すのがほとんど不可能です。本の在庫には税金がかかるために、出版社が在庫を確保できない税法があり、日本の出版文化は絶滅に瀕しています。こうした狂った税法を改めた上で、パチンコ業界や擬似宗教から税金を取り、それで得た税収で国民に減税をすれば、平成無血革命は成功に一歩近づくし、この本の存在はそれを教えています。昨日は出版社に行き倉庫を探してもらい、やっと二冊だけ見つけ出して来たので、一冊は鳩山首相に私がプレゼントします。だが、もう一冊はあなたが熟読した後で結構だから、小沢一郎に読むようにと手渡してもらえれば、平成無血民主革命の行く手を照らす松明として、きっと役に立つと確信しています。

平野:分かりました。必ず渡して役に立ててもらいますが、それにしても、本が売れなければ断裁処分にするとは、何とも日本は情けない文化国家ですな。

藤原:これが現代日本のギロチンの正体ですよ。ところで、平成無血民主革命を成功させるためにも、小沢幹事長が実権を揮う地位から退き、長老の立場で組織運営をアドバイスするという、世界の指導者のやり方を使うように、平野さんから彼に助言して欲しいですね。

平野:いずれそうしょうと小沢は考えているが、今ここで長老になるわけに行かないと思って、参議院選挙を全力投入で指揮しています。とにかく、政治が何かが分からない代議士が沢山いて、今の民主党は混乱状態に陥っているが、自民党がより支離滅裂で壊滅状態だから、何とか持ちこたえているのが実情です。だから、数日前に私が小沢一郎に会った時に、「あなたの功績は選挙に勝ち革命を始めたことだが、最も悪い点は出来の悪い人間を国会議員にして、政治が何も分からない代議士を大量生産したことだ」と言ったのです。

55T.N.:2010/03/16(火) 00:38:42
>「意味論」81 時間の要素を考慮した、親から子へといった世代間の「贈与」は、個人が永遠に生きられない
以上、受け入れられやすいかと思います。ただ日本ではそれが、ほとんど同族間に止まっており、社会への還元に
まで至っていない。
 また時間の要素をあまり考慮しない現世では、主に同世代間の競争があり、交換やギブアンドテイクのような経
済的関係が主流になりやすい(適切な競争自体は健全なものであり、社会の発展には不可欠。もちろん殴り合いの
ような軍事的関係は論外)。また若い世代は内的・外的な蓄積にまだ乏しく、余裕も無いでしょうから、贈与とい
うよりむしろボランティアのような社会参加で、社会への貢献を考えてもらう。
 こうした世代間の違いを考えたやり易い社会参加・社会貢献の道を探って、実践にまで至れば、「ジャパン・レ
ボリューション」を遺された正慶孝氏の遺志に応えることになるのではないかと思います。

56千々松 健:2010/03/24(水) 11:45:17
NHKのTV番組「プロフェショナル仕事の流儀」で第一期の最後を飾ったのは、親しみをこめて“カズ”と呼ばれるサッカーの三浦和良選手であった。
「こうした“最初の氷を割る人”が、これからの日本にはさまざまな分野で必要とされている」と進行役の茂木さんはブログに書いていた。
たとえ大法螺吹きと言われようが、高いゴールをはっきりと持つ者の姿が窺えた。

「本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気」という表現で武士道の「智仁勇」を言い換えられた小宮山宏(元東大総長)さんの名言を思い出す。
どんな危険にさらされても「先頭に立つ勇気」こそリーダーの姿であろう。
その意味で今般、オバマ大統領が長年の懸案であった医療保険制度を僅差で決め得たことの意義は大きいと思う。

57藤原肇:2010/03/24(水) 20:27:57
理性を正面に出したルネッサンスの歴史を鳥瞰すれば、その流れの中で登場した峻厳な姿勢のプロテスタンチズムは、中世を支配したローマ体制のアンシャンレジームにとっては、まさに革命といわざるを得ない衝撃的な地殻変動だった。
だから、それを角の取れた感性に訴える文化の装いを持つものとして、バロツクの様式がカトリック世界を中心に広まったのだった。だから、バロックの歴史を振り返ってみることで、革命的な出来事に続く反革命の行く手に現れるものが、どんなものであるかと予想することが可能になる。
その点で平成無血革命として登場した民主党政権を潰すために、日本のマスコミが全力を挙げて小沢叩きに熱中して、検察まで総動員して無知な信者の感性に訴えようとしているものが、平成二本におけるバロックへの大傾斜だと見ることで、今の日本のおかれている状況が明白になるのではないかと思う。
ということで続きは旅に出てから考えることにする。

58T.N.:2010/03/26(金) 22:49:51
 政権交代で与野党間に国民のための政策競争が起きることを、多少は期待していたのですが、物の見事に検察の
問題設定に絡め取られ、野党からの建設的な政策は皆無となりました。日本の新聞の本質について、著書の中で
藤原氏は、多少の毛色の違いはあるが「官報」だと喝破しています。最近の新聞に対する批判に、紙面の半分が
広告だというのがありますが、実は記事の方も官庁等からの情報によるものが多いので、半分どころか大半が宣伝・
広報の類です。チラシと同程度の価値しかないのなら、読者から購読料を取るなど以ての外。経費は広告収入で賄
い、無料配布するのが筋でしょう。

 バロックという語は、ポルトガル語のいびつな真珠からきたとか。宣伝により歪んだものの方が、価値があると
いうことになれば、どんなものが支持され持て囃されるようになるのやら。小泉政権への熱狂はつい昨日のこと。

59千々松 健:2010/04/01(木) 21:52:34
今は亡き黒川紀章は若尾文子に「君はバロックのような人だ」と公言したのは有名な話です。
大女優の美貌についてバロック建築に見立てたのと同時に、イエスかノーかの微妙な女心をも指していたのではないかと思われますね。
古典派からルネッサンスへ、ルネッサンスからバロックへ、バロックからロココへとアートの様式が変わる裏には実は色々な時代背景があることに気付かされました。
そして、カトリックからプロテスタントへ、そしてカトリックの変容の流れなどを知ることは、西洋の文学や美術・建築などを理解するには必須であると思わされました。

そのパターン認識は、他にも応用が利くわけですね。まるで振り子のように、拡散か集中か、ブレーキかアクセルか、破壊か創造かの両極を行ったり来たりしながら、ただし、時間概念が入るので決して元の場所には戻らないという仕掛けで変容して行くのですね。
「イエスでもありノーでもあるようなバロックな人だ」と聞こえてきます。

60千々松 健:2010/04/02(金) 12:59:28
「バロック」はルネッサンスの幾何学的な均衡に比較してと言うよりはそれに対抗して、ゆがみ、うねり、動き、曲線が特徴のようである。
バロックは均衡よりも不均衡、理性よりも感情、抑制よりも激情、直線よりも曲線、正円よりも楕円、静止より流動、単純よりも複雑、明快よりも陰影、端正よりも重層といった方を大切にしている。
そう見るとバロック様式は旧来のルネッサンス様式から如何に脱却するのかという方向性がハッキリと読み取れる。
17世紀のフランス絶対王政下のルイ14世が、ベルサイユ宮殿においてそれを完成させたというのが歴史的な認識であった。
ーー「カタチの歴史」今井和也著P105を参考ーー

61T.N.:2010/04/11(日) 04:59:52
 新党どうこうで騒々しいですが、国民のためになるような政策は何ら打ち出さず、国家主義を煽るようなこと
ばかり。地理的・歴史的に日本はどうしても、国家主義や超国家主義に傾きやすい。中庸をよしとするならば、
むしろそういう傾向を抑えることにより、バランスがとれて国としての力が発揮できるはず。指導的立場にある
者が人気取りのために、国粋主義・民族主義を煽るようなことは厳に慎むべきなのに、そういう輩が多すぎる。

 しき島のやまと心のなんのかのうろんな事を又さくら花  上田秋成

62千々松 健:2010/04/11(日) 18:05:21
今、話題に昇っている徳之島と聞いて直ぐに「生命だけは平等だ」の言葉で有名な徳田虎雄医師を思い出した。そしてホーキング博士と同じALSを8年前に発症され、現在は東京にて療養中である事を知って驚いた。
これから徳之島の住民の意見がどうなるか注目されますが、徳之島出身の政治家である徳田氏の動向が
気になるところです。人工呼吸器の付いた生活の中で声を出すことも出来ないご様子ですが、、、
『病して、吾、大医とならん』そのような声なき声が聞こえたような気がしてなりません。

63藤原肇:2010/04/12(月) 11:32:32
こういう事態をシンクロニシティというのだろうが、「旅に病んで、夢は枯野を駆け巡る」という思いに包まれていた時に、千々松さんが虎君のことを書いたので懐かしく思い出し、言わでもがなのことだが書いてみる気になったのも、考えてみれば実に不思議なことである。
おそらく十数年か十五年も昔のことだったと思うが、代議士だった徳田虎雄から帝国ホテルでの食事に招かれ、何事かと思いながら行って会ったところ、彼の政治参謀になって欲しいと頼まれたことがある。政治家は毒を持つので情報集雌雄のために近づいても、それ以上は接近しない主義だったので断ったが、政界は私にとって肥えたごに似た存在だった。
だが、本気で革命をやる覚悟があるのであれば、読者の中に役に立てる人材がいるから紹介してもいいと答え、その一人の候補者として佐藤肇氏を紹介したが、佐藤氏と徳田氏は接点がなかったようである。佐藤肇さんは数少ない国士の一人であり、政界に詳しいので役に立ってもらえるのは、疑いの余地のない貴重な存在であったので、紹介の労をとったのであるが時期尚早だった。
どういう事情だったか記憶が定かではないが、池口恵観和尚と一緒に徳州会の年次総会に招かれ、そこで二百人くらいの医者や事務局長を前に、必要な医療革命について十五分くらい喋ったことがある。医術は仁術の原点に戻れということや、藤井先生の思想を紹介したように思うが、はっきりしたことは何も覚えていない。
そのときに発言記念として徳田虎雄に『間脳幻想』をプレゼントしたが、記念の献辞に「虎猫が君子豹変して、彪や虎になる指南書」と書いて渡したら、恵観和尚がそれを見て「虎猫の豹変とは傑作だ」と哄笑していた。その後で虎猫が「うちの茅ヶ崎だか藤沢の診療所は日本一だから、是非とも健康診断に来て利用してください」と言われたのが懐かしく偲ばれる。
古希を過ぎても未だに世界を走り回っている私の生活は、時差に関してはメラトニンで何とか調整できても、原始的な内臓は時差の影響が克服できないらしく、調子がおかしくなって便秘が酷くなり、医者に見てもらったら腸に潰瘍ができているとの見立てで、これから詳しい検査をすると言われてしまい、異国の地で検査待ちの日をすごす事になったとはいえ、どうか心配しないでいただきたいし休養のチャンスかも知れない。
それにしても、徳田の虎ちゃんがALSを発症して人工呼吸のついた生活と知り、かつて政治改革を手伝って欲しいといわれたが、革命でなくてクーデタならお断りと退けたが、ここにきて平成無血革命に遭遇したのは運命のめぐり合わせであり、人の世は実に面白いものだと感じると共に、徳田氏には心からのお見舞いの言葉を述べたいとおもう。

64千々松 健:2010/04/12(月) 18:15:47
最新式の胃カメラと言えどもやはり、異物が体内に入る検査は気持ちが良いものではありません。
 私事、3月に十二指腸潰瘍+慢性胃炎+逆流性食道炎の3拍子が揃った診断を受けて、服薬を開始しているところですが、特に違和感なく過ごしています。
顧みれば、過去に人間ドッグで引っかかり大腸ポリープを切除したことがありましたが2回とも徳州会の湘南鎌倉総合病院にお世話になりました。
鎌倉には市立病院がなく、ここが一番の頼りです。2010年9月頃、大船フラワーセンターの近くに移転して、ヘリポート付きの最新設備の整った病院に生まれ変わるようです。
また、茅ヶ崎の方に病院も辻堂駅前の再開発地区へ2年後には移転すると聞いています。このところ移転ラッシュですね。

 先日、樹齢800年と言われる鎌倉八幡宮の大銀杏が風で倒されましたが、残された根元から早くも若芽が芽吹いてきたという嬉しいニュースが入りました。何という生命力でしょう! まさに元気ですね。
藤原博士も、一日も早く胃腸の調子が良くなることを祈っております。(シンクロニティ)^3

65T.N.:2010/04/12(月) 23:07:01
 不摂生続きで健康についての発言権などない身なのですが、少し。スレッドの趣旨から脱線しますが、ご容赦を。
 かつて健康に関する本をよく買っていた頃、武道家肥田春充の存在を知り、その復刻本を買い集めたことがありま
す。肥田氏は戦前に一世を風靡した”強健術”の創始者で、多くの伝説を残す人物です。本を元に強健術をしばらく
続けてみたのですが、特定の型の動きを繰り返す運動は、利点よりも弊害が大きいのではないか(例えば体に歪みが
ある場合、それをさらに大きくすることにならないか)との考えから中止してしまい、効果を確認するには至りませ
んでした。さて戦後、肥田氏が哲学・宗教・科学等を研究した原稿の一部を纏めた本が「宇宙倫理の書」で、私など
は読むというより、わからないなりに眺めている程度なのですが、どこか藤原氏に通じるものがあるように思えます。
多くのことに通じたルネサンス人の思考は、最終的には空間的に宇宙に拡がり、時間的にはその開闢からを問うもの
なのかと。

66千々松 健:2010/04/27(火) 23:17:34
  1月に丸の内丸善店の「松丸本舗」を訪問され、松岡正剛氏と和服の良く似合う京美人のブックショップエディターのお勧めもあり28冊の本を購入した鳩山由紀夫首相が明日28日に徳田虎雄氏と都内で会談するという。
 鹿児島・江ノ島・鎌倉・葉山・東京ラインが地図上に浮かびます。虎と鳩を結ぶ縁はやはり炎の行者でしょうね。
『病して、吾 大医とならん』のシンクロニティが通ずるように願うものです。そして、沖縄の人々の怨念が少しでも癒されることが大事であると思います。

67T.N.:2010/04/28(水) 20:40:55
>54 平野氏との対談は、4月25日に本サイトにアップされた分で完となったようです。藤原氏が最後の段階
で修正される可能性もあるとして投稿された部分は、おそらく修正されそうだが埋もれさせるには惜しいとの判断
から取り上げた、サイト閲覧者へのプレゼントかと思います。
 「ジャパン・レボリューション」の読後感を一言で言えば”お前はどういう社会を作り、住みたいのか”という
読者への問いかけに思えます。参加ということを、本気で考えなければならないのでしょう。

68亀山信夫:2010/04/28(水) 21:15:43
今日、届いた『財界にっぽん』6月号でも続いています。本来は4月25日にアップされた記事で最後だったはずが、以下のような事情で追加となったようです。


四回にわたってお届けした連載対談は、前号5月号をもって完結する予定であったが、民主党政権発足半年を経た今も「政治とカネ」問題をめぐって「小沢バッシング」が収まらない。それが影響してか、大手メディアの世論調査の結果は、政権支持率が低下する一方であり、内閣が崩壊する様相さえ呈している。なぜこれほどまで執拗な抵抗が続くのか、両氏がその背景を鋭く分析した。
『財界にっぽん』6月号p.24

69T.N.:2010/04/29(木) 13:15:52
 亀山様、訂正どうもありがとうございます。

 それにしても、検察・報道を含む既得権益層の現政権への攻撃は、常軌を逸しているように思われます。財政破綻
寸前のこの国で、この上そういうものにしがみついてどうするのか。太平洋戦争末期、米軍が本土に迫りつつある中、
予算獲得を巡って殴り合いを演じた陸軍と海軍のよう。外に弱くて、国民にばかり犠牲を強いるのは、もうやめても
らいたい。

70千々松 健:2010/05/02(日) 21:45:15
『病して、吾 大医とならん』の徳田虎雄氏の意志が通して、7日に徳之島の三町長が上京して鳩山首相と会談することに成った。
その結果、吉と出るか凶と出るかは予断を許さないが、先ずは直接話し合うことが大切であろう。難しい仕事をするのがその道のプロであって、誰でもが出来るのであればどこかのアルバイターに任せれば良いことなのですから。
大義が何かを踏まえた話し合いのなされることを願うものです。そして、薩摩と琉球との歴史的経過も踏まえた話になれば、ことの本質も見えてくるに違いありません。

71藤原肇:2010/05/03(月) 13:17:00
平野貞夫さんとの『財界にっぽん』出の対談は、検察ファッショとマスコミの狂乱があまりにも酷いために、その背後関係の解明を中心にして、「平成無血革命と歪んだ日米関係」という題の対談として、延長戦の追加対談として終わってしまった。この対談で論じたテーマ自体が非常に重要であり、誰かがきちんと分析と解説をして当然なものだが、今の日本にはこうした問題を取り扱える頭脳がいないし、それ以上に勇気を持って発言する人が不在なのが惜しまれる。
平野さんとの対談はこれが最後であるので、今になっては言い残したことがあまりにも多く、民主党に巣くうネオコンノ手先やCIAのスパイとか、マスコミの堕落や検察ファッショなどの問題よりも、私が指摘すべきより重要な問題があったのに、それに触れなかったことが大いに悔やまれてならない。それは平成無血革命の達成や日本の運命にとって、より重大な意味を持つ事柄について言い忘れていたからである。
現在の日本にとって大切な国家戦略の基本は、政治化の税金申告や政治資金などの問題ではなく、これからの日本の社会が何を国策の中心におき、政治課題のプライオリティーにするかの問題である。その時に2000年三月号の「La International」に掲載され、その後に『賢く生きる』に収録された糸川英夫博士との対談で、糸川さんがトンネル顕微鏡の威力を強調し、その革命的な役割について指摘したのを思い出すからだ。
トンネル顕微鏡(STM)派走査型プローブ顕微鏡の一種であり、量子効果の発言による21世紀型の最新技術として、ナノテクノロジーの基盤を作るものである。そして、このテクノロジーを産業の中心におくことによって、新世紀の先進国家としての地歩を確立できるから、米国ではクリントン時代にNNI(National Technology Initiative)と名づけたが、KZPやまっせの中でイニシアチブの意味論を展開した、私がここで強調すべきだったのにそれを忘れてしまった。
鳩山首相はスタンフォードで工学博士の学位を取り、OR画論文のテーマだったということからすれば、ナノテクノロジーの重要性が明白にわかっていたはずだし、これからの日本の基本路線をナノテクノロジーときめ、それに向かって一致協力して進もうと宣言していたら、くだらないスキャンダルで騒ぐことが愚劣で、如何にピンとはずれかと訴えるのに成功していたはずだ。今でも遅くないと思うがこ、対談のチャンスが終わってしまい、異国で表彰に付すことになったのが惜しまれる。

72藤原肇:2010/05/03(月) 14:10:50

幾つかの文字転換のミスによる誤植がありましたので訂正します。
政治化・・・政治家
発言・・・発現
まつせ・・・JZP
OR画論文・・・ORが論文
表彰に付す・・・病床に臥す

続けて書くならば、鳩山内閣には首相の鳩山由紀夫と初代戦略室長の管直人の二人が、エンジニア出身だったので大いに期待できると思った。それは文科系でしかも特別枠の裏口入学の形で大学に入り、世襲代議士として首相になった男ばかりの自民党政府に比べ、エンジニアなら少しは増しだろうと予想したからだ。
レベルダウンしてマスコミが得意な低俗なものを受け入れれば、ゲーテが「馬鹿と喧嘩すれば馬鹿になる」と言った様に、相手の低劣なレベルの土俵の上に登ることになって、泥沼の中で汚れはてるだけであり、それが現在の内閣支持率の低下に他ならないのだ。
ところが、管は財政など分からないくせにホイホイと大臣になるし、鳩山は召使のような国会議員を首相補佐官に任命して、自分だけでなく日本の将来にとって重大な意味を持つ、政策上のプライオリティを決めることを忘れ、既得権を守ろうとする邪悪な官僚やマスコミに牛耳られ、スキャンダル騒動で火ダルマになる愚考を犯した。
平野さんとの第五回目の対談の最後のところにあるように、正慶さんと著した『ジャパン・レボリューション』を鳩山や小沢に贈呈したが、果たして彼らが読んだかどうかは分からないにしろ、前世紀的な選挙のやり方に盲従するだけで、新時代の選挙の持つ意味と価値が分からないようなら救いがない。
インターネットを活用した情報革命時代の選挙がやれるかは、政治の問題ではなくて文明への適応力に関わっており、ナノテクノロジーが情報革命が生み出したものという意味で、オバマが使い古した変化という言葉の概念が持つ、21世紀的な変化への適応に他ならないのである。

73千々松 健:2010/05/03(月) 22:52:19
大島正光先生が5月1日に逝去されたことを新聞記事で知り、本日、北鎌倉の円覚寺での葬儀に参列して参りました。
先生には27年前に、健康科学に関する雑誌の創刊時に若干お手伝いをしたことがあり、その後、永くソフト開発会社に勤めるきっかけを頂きました。
昨年、例の21世紀マンダラのご報告に、赤坂のビルを訪問したのが元気なお姿を拝見した最後となりました。
読経の最中、魯迅から寄贈されたという泰山木の巨木の葉が一枚、私の目の前ではらはらと落ちました。そして一匹の小蝶がお堂の前を飛び交い、やがて去りました。
小蝶蘭の花を手向けた後には、何故か体が震えて涙が止められませんでした。(サトルエネルギー? 見えない波動のようなものを感じたのでしょうか。)
最後に、ご長女のご主人である野依良治さんが挨拶をされました。新緑に包まれた五月晴れの中、先立たれた奥様のいるところへと往かれたのです。まさに95歳の天寿を全うされたのです。
合掌

74千々松 健:2010/05/04(火) 12:49:10
「世論」と「輿論」を区別する必要があると感じている。前者はせろん・よろんの両方に使用されていて、いつの間にか混乱させられている様な気がしてならない。世論は世論調査の結果は内閣支持率が低下したうんぬんと騒いでいるような代物である。
より尊重されるべきは輿論(よろん)の方である。神輿(みこし)を担ぐに出てくる「輿」のほうの意味を吟味することが大切であろう。「世論」の方はマスコミにより誘導操作され易いもので、移ろいやすいものであることを知っておかねばならない。
一方、輿論の方はそれと違って不変不動のもののように思われる。

75T.N.:2010/05/06(木) 01:21:53
 TVでスポーツの中継を見ていたところ、こんな話がありました。開幕から負けが続いていて、最近ようやく勝て
るようになってきたチームの監督が、選手達に戦い方や状態は悪くないとずっと言い続けて来た、というものです。
これを逆に考えれば、勝っていても多くの問題を抱えた状態というのがあると思います。
 日本の経済がまだ好調だった頃、もっと藤原氏の声に耳を傾けていればという気がします。藤原氏の忠告や提言が
生かされるのではなく、日本の低迷ないし没落という形でそれが実証されつつあるのは、たいへんな皮肉です。今か
らでも藤原氏の考えが、もちろん批判や反論も含めて、普通に論じられるような社会になってくれたらと思います。

76千々松 健:2010/05/06(木) 11:40:40
「一か八か」は賭博の用語から来ていて、丁か半かの漢字の上部に由来していると言う。サイコロの目数が奇数か偶数になるのかが問題とされる世界であろう。
では「mod9の世界」ではどうかと言うと、数字の1と8の違いは螺旋(ネジ)が左回りか右回りになるかの違いに相当する。それは開くか閉じるか、あるいは情報伝達物質が出るか出ないかの違いになり、オンかオフかの違いでにもなる。
「分数多角形」を描くとき例えば9/1角形は右回り、8/9角形は左回りとなることを確認してみると良い。
フィボナッチ数列から生じる「FLKM系列」の組み合わせで特徴のある1-9,2-7,3-6,4-5の4組においても同様である。9/1・9/8、9/2・9/7、9/3・9/6、9/4・9/5の各分数多角形は成長の流れが左回りか右回りかの違いが出る。
それぞれの組の中では鏡面対象になっている。奇数か偶数かによって鏡の中か外かの違いがある。ただし必ずしも奇数が左回りとは限らない。
因みに、五芳星は分数多角形で正5/2角形(右回り)、正5/3角形(左回り)の一筆書きとなる。同じく星型正九角形は正9/4角形(右回り)、9/5(左回り)でカタチ造られる。

さて「神はサイコロを振らない」とアインシュタインは言ったそうであるが、日本の「宇宙人」はまさに今サイコロを振ってしまったようである。

77千々松 健:2010/05/08(土) 11:25:56
南方熊楠の「南方マンダラ」はモノとコトを軸にしていたという記憶が蘇った。それは最新の素粒子論が“モノからコトへと変わる視点”に移ろうとしているという新聞上のサイエンス記事を読んだからです。
曰く「いま存在が確実な基本粒子は、物質をつくる粒子が12種、力を伝える粒子が4種。これらは“反粒子”という状態をとることもあります。この粒子群が、今日の標準理論に沿って物質と力の世界を織りなす顔ぶれです。」
・・・すなわち、モノとは粒のようで、コトとは波(振動)のようである超ひも理論に繋がるという訳です。

ここ数年、提唱して来ました「神聖方陣とラセンモデルの21世紀マンダラ」では、黄金比を生じるフィボナッチ数列群には12の陰と12の陽の抱き合わせによる24循環が観られますし、4種類の数の流れ(FLKM系列)が観られます。前者がモノで、後者がコトに該当すると考えて良いと思います。
すると、これらの知見は最新の素粒子論と一致するように思います。まさに「コロンブスの卵」のようで、後から気がついた人は何だそんなことは簡単なことだよと言われるに違いないのですが、ものの根源を辿ると、万物はこのような数によってモノとコトが生じていることが理解されるのです。
理数系の方々の奮起を促したいものです。

78T.N.:2010/05/11(火) 01:20:19
 NHKのTVで、国を変えようとするアフリカの新世代についての番組がありました。それに関連して少し。
 2002年、日本国債の格付けが引き下げられ、ボツワナより下になったとき、当時の経済産業相平沼赳夫が
”ボツワナ国民の半分くらいはエイズ患者”との暴言を吐きました。一方、ベンジャミン・フルフォードは
「泥棒国家の完成」の中で”ボツワナには天然資源があり、日本のように借金を返せないわけではない”として
います。こちらの方が公正な感覚でしょう。もちろん完全に礼を失した発言の非は、言うまでもありません。

 さて、このことを書いたのにはもう一つ理由があります。最近、個人への国債勧誘が妙に執拗に行われている
節があります。いよいよ購入者が限られてきたのかという危惧の念が消えません。

79千々松 健:2010/05/11(火) 11:47:51
アフリカの真の自立を図ろうとする新人達(チーター世代)を紹介する昨日の番組を私も見ました。
幕末における日本の置かれた立場と解決策をカサネて診ました。要するに、諸外国からの植民地化を避けるにはどうしたらよいかがメインテーマであったのです。
現在のアフリカも政治的には独立国家であっても、経済的には諸外国の大資本の支配下に置かれかねない状況のようです。
海外留学者や海外企業経験者が自国へ戻り、新しいビジネスを指向している人々が多くいるのです。第二次大戦終戦直後に産まれた世代の子供たち世代が中心のようです。
このように未来志向には若い人々の活力が必要なことが解ります。
今日本では大河ドラマ“竜馬伝”が大好評ですが、活力を取り戻すための「他山の石」にしたいものです。

80千々松 健:2010/05/19(水) 13:46:30
  日本のマンガ文化と日本語の特徴を「マンガ論」として養老孟司氏と内田樹氏が清朝45で対談している。
大和言葉の表音文字情報と象形文字としての漢字である表意文字情報の脳処理が2箇所の違った場所で処理されている事を指摘していた。
仮名(ひらがな・カタカナ)と真名(漢字)の入り混じりが「音声情報と図像情報」として脳内の2箇所で並列処理していること。そして識字率も世界トップクラスになったことの証拠としている。
しかし、左脳と右脳の情報処理機能の特徴には敢えて触れてはいないのが残念です。
マンガの絵は表意文字のごとく、吹き出しの文字は表音文字のごとくと述べておられる。(吹き出しの文字も漢字交じりであるから厳密にはそれも二重に考える必要があるが、、、)

  要は、絵やイラストや象形文字や記号などは右脳が、表音文字や数字などは左脳が主に情報処理をして、2箇所の脳が並列処理するので、表意文字だけの言語よりも早く正確に情報処理が出来るのではないかと言うことです。
従って、日本語の文章は速読に適しているということになるだろうし、マンガ文化も捨てたものではないということです。
このような考え方からすれば、我田引水ですが「いざ鎌倉」で「鎌倉ノート」の出番なのです。そして、絵と文字のコラボレーションから創造性を高めたいと思うのです。

81千々松 健:2010/05/19(水) 13:57:04
  歴史地理的に漢字が伝搬した中華周辺の国々では、現在、韓国はハングルに、ベトナムはローマ字表記に統一されて全て表意文字化されたのに対して、「辺境」である日本は真名・仮名・英数字の混じり合った存在でいます。
また、面白いことに、現代日本人の遺伝子には人類史上の3回の大移動グループの子孫が全て揃っている唯一の地域であるそうです。
そこで思い出してほしいのですが、「いつ、どこで、なにが」の日本語のWhat疑問詞構文にはI系・D系・N系の三種が混在して共存している事実がこれと連環するということです。
  
  極東の島国であるからこそ、海外から入ってきたものは「エッセンス」されたものとして、より良く残るのではないでしょうか。そして今も共存している事は驚異なのです。
先月、黄砂が中国大陸から上空を飛んで日本にもたらされてきたが、そのお返しは何にしようかと考えたことがありましたが、その答えは池口恵観先生の講話の中に見出しました。
今こそ「空海の真言密教の教えを中国に逆輸出すべき」時なのです。

82千々松 健:2010/05/19(水) 16:26:55
宮崎県は今、口蹄疫問題で大変です。マスコミ報道も普天間基地移転から口蹄疫問題へと急回転中です。
今回の普天間問題は鳩山さんの「自損事故」でしょうが、この口蹄疫の方は問題処理を誤ると政権維持に直接関わって来そうです。
 ただし、ここからはサイエンスの問題として
蹄(ひづめ)を持つ4つ足哺乳動物を有蹄類と言い、偶蹄類と奇蹄類に分かれて前者の代表がウシで後者がウマだそうです。
口蹄疫は偶蹄類(ウシ、ブタ、ヤギ、イノシシ、シカ、カバ、キリン、ラクダ等)にだけ感染するウイルス性の病気で、奇蹄類(ウマ、サイ、バク等)には感染しないのです。
ひづめの割れ方が奇数か偶数かでウイルスが生きれるか生きれないかが決まるのですから、これはまさにカタチの差異ですね。鍵と鍵穴が一致するかしないのかの違いにあるわけです。

 昨年の豚インフルエンザ・ウイルスの時に種類として理論的には144種類が在りうるとされていたように、ウイルス(生命体)は数字にうるさいのです。
その性質が奇数か偶数かの違いにも現れているのでしょう。自然界の左巻きか右巻きかの違いももちろん奇数か偶数かの違いにあるようです。自然界では素数か非素数かよりも、奇数か偶数かの方がコトは重大なのです。
因みに、馬は胃を一つ持ち、胆嚢は無く、盲腸が長いのが特徴です。牛は胃を複数持ち、反芻することが出来るのが特徴だそうです。
それにつけても、異国で胃腸の病に在られる藤原博士が早く癒されるように祈ります。

83藤原肇:2010/05/27(木) 10:59:59
三月の末に訪米して四月半ばに帰国し、平野貞夫さんとの五回の対談を本にするべく、計画を立てたのですが手術をすることになり、現在は術後の回復で異国の病床に臥せています。
この本が選挙前に出て行動が伴えば、選挙の結果に30人くらいの当落を決定付け、平成無血革命の達成に役立てたのに、時間はどんどん過ぎていくばかりだし、有能な参謀も活動かもいないために、みすみすチャンスを失いそうで残念です。
このチャンスは私には千歳一遇に見え、これを逃すのは実に愚かに思えてなりません。この五回の対談を緊急出版して、効果的にばら撒けば選挙結果に、絶大な威力を期待できると考える人が、現れないのか不思議でたまらないし、日本人は働きすぎで頭が死んでいると見えます。
日本人の99%にとって無血革命の持つ意味が、ほとんど分かっていないという証明で、屠殺場に引きつられていく羊と同じです。そのことは五回目の対談において、マスコミがいかに狂っているかについて、明らかにした記事でよく分かるはずです。
小沢や鳩山が政治の本質に無知な芸能人やタレントを出し、選挙に臨もうとしている愚かな選挙戦術に比べ、言論戦で革命の意味を明らかにして、理性に訴えるやり方をしない限りは、時代遅れの日本の選挙は良くならないし、政治は愚民政策の枠を出ないでしょう。
それにしても、平野さんがメディアで奮闘しているのに、それを側面から支援できなくて残念に思います。アメリカで過ぎていった二ヶ月以上の時間が、こんなに苦渋に満ちたものになるとは思いませんでした。

84珪水:2010/05/27(木) 16:36:26
お元気になられ安心いたしました。今日久しぶりに習字をしました。(自然は人為によってその秩序を乱されれば人間と対立する存在となる。大辞林より)それで書は 「私が怒り改善をしなくとも自然がちゃんと辻褄を合せ淘汰する」です。自然は時間です、時間を大事にしてください。

85尾崎清之輔:2010/05/28(金) 02:11:33
藤原さんがお元気になられて何よりです。

藤原さん仰せの通り、今の日本人は働き過ぎで何も考える時間が無く(=より正確には日々追い詰められるようなCooperation等の組織システムの中における自身の経済的生活基盤の崩壊可能性という恐怖のあまり敢えて考えずまた口にも出さず)、これは以前お話ししたように、文字通りの忙しい(つまり心亡びた)状況にあるか、または物理的時間はあるものの何もアクションを起こそうとしない(もしくはそのような頭の構造ないし発想が出来ないよう或る意味では仕込まれた)方々が余りにも多過ぎて、これはいみじくも将其面博士がその著で示したように、「『王制』の逸脱形態が『暴政』であり、『貴族性』から逸脱したものが『寡頭制』であり、『共和制』が邪悪になったものが『民主制』」という記述から、現在は一見すると『共和制』が邪悪になった『民主制』とう名の「暴政」であると考えられるものの、そもそも『共和制』に至った歴史が全く存在しない我が故国において、現代版の賤民資本主義とは一体どのような形態であるかを全く認識できないまま日々を過ごしている殆どの方々は「屠殺場に引きつられていく羊と同じ」という正鵠を射た藤原さんの指摘(余談ですが藤原さんは四半世紀以上前にも同様の発言を為されておりました)に加えて、80年近く前に上梓されたオルテガ・イ・ガセットの著『大衆の反逆』等を精読すれば、現在が「暴政」の渦に巻き込まれていることは容易に読み取れることと思います。

また、この辺りにつきましては先に若干触れましたが、無意識的に自らがそのように選択してしまっているという解釈もございます。

従いまして、このような状況下、微弱ながら小生もこのたびの参院選に伴い、藤原さんと平野貞夫さんとの対談記事などから既に公開された内容の一部を、小生自身が可能で且つ時間の許す限り、様々な場において意見交換を行なった結果、”心ある”と思われた候補予定者自身、または主要スタッフなどへ渡して(アドバイスというほどの形には至っていないものの)継続的な啓蒙活動を行なっておりますので、ご参考までにこの場をお借りしてひと言ご報告させて頂きます。

86T.N.:2010/05/31(月) 01:06:08
>83 平野氏との五回の対談は、できれば本として纏まった形で読みたいと思っておりましたので、そういう
計画があったことは歓迎すべきことですが、出版が7月の参議院選挙に間に合いそうもない。「さらば、暴政」で
紹介されている、「天動説の国・日本よ」執筆のようなぎりぎりの知恵が働くものかどうか。

 既存のメディアが当てにならない以上、期待はどうしてもインターネットということになる。大激戦となった
2002年の韓国大統領選挙で、盧武鉉政権誕生に大きな力となったのがインターネットでの支持者の運動らしい
のですが、エンターテインメントやサブカルチャーに偏った日本のネットにそれだけの力があるとも思えない。

 「さらば、暴政」にある、TV出演の合間に後の防衛大臣からコーヒーの接待を受ける藤原氏というシュールな場面。
ネットで幾らか取り上げられたようですが、大上段に振りかぶった政治論議より、こうしたエピソードの方が一般受け
するのですかね。

87千々松 健:2010/06/01(火) 23:02:23
 「友愛」を理解する人であるならば、「メタノイヤ」は旧約的な「改心=悔い改め」に終わることなく、新約的な「回心」という未来志向として認識するべきでしょう。
 メタノイヤのメタは「メタサイエンス」のメタと同じくギリシャ語で、化学構造式の命名にも登場するように「反対の位置にあるもの又は方向性」という意味を持つようですから、陰と陽・闇と光・左巻きと右巻き・天国と地獄・順序と逆序などのように鏡面対称として捉えると判りやすいかも知れません。
 今の日本を回天するためには、リーダーシップを発揮して未来志向の「回心」の戦略を前面に出して行かなくてはならないのです。今こそ「未来戦略」が必要です。そして、総論賛成>各論反対>実行不能のサイクルに陥らないように、きめ細かな調整を図ることが肝要と思われます。
 そして「Want>Plan>Action」即ち●▲■の三拍子のサイクルを回すようにすべきです。その過程こそ、回心>回論>回業を通じて回天に至る道であると考えています。

88千々松 健:2010/06/03(木) 12:21:39
清水博先生は物事に大切なことを三つ挙げて、1)全体性 2)関係性 3)物語性としている。
1)の全体性はトータルよりもホーリーなので、共同体や一体性の方が良いという。
2)の関係性は細胞と細胞の関係から始まって、要素と要素とが調和するに必要な関係性を保持すること。
3)の物語性は意味のあるストーリーにすること。すなわち8W1Hでドラマを創造することに繋がる。
私は、総じて●▲■にカサネることが可能と直観した。
1)●は地球・生命の自然のカタチからのイメージ
2)▲は正・反・合の弁証法的カタチからのイメージ
3)■は人工物のカタチからのイメージ
「小鳩・二人羽織り」政権交代劇の第一幕が終わった。
次の第二幕は「回心>回論>回業を通じて回天に至る道」が模索されよう。

89T.N.:2010/06/04(金) 00:19:36
 「ジャパン・レボリューション」から藤原氏の発言

”ドイツ哲学は観念哲学で、イギリス哲学は役に立つものしか価値がないというプラグマチズムで商人根性です。
それに対して、フランス哲学は数理哲学です。”

 ドイツの観念、英国の利に対して、フランスの理を上位に置くのは、フランス派の藤原氏の面目躍如の感があり
ます。私自身は社会のことを考えるのに利を抜くつもりは毛頭ないのですが、社会一般の傾向として、せめて観念
がかった利よりも理がかった利を追うようであってほしいとは思います。

90千々松 健:2010/06/04(金) 11:33:55
今年はピアノの詩人と言われたショパンの生誕200年に当たるので、有名なトップ3の曲名から借用します。
 1)革命のエチュード(練習曲)
 2)別れの曲
 3)英雄ポロネーズ
日本の国政にカサネルと1)と2)が終わり、3)が今日から始まろうとしているとも言えましょうか。

さて、晩年の曲「仔犬のワルツ」も好きですが、ドイツ(念)・フランス(理)・イギリス(利)の特徴はそのまま「●・▲・■」に置き換えられるようで面白いです。
そして「●▲■の三拍子でワルツは踊ろう!」と行きたいところです。

91千々松 健:2010/06/06(日) 23:01:37
「菅」の音読みでは「カン」ですが、訓読みでは「すが、すげ」です。菅新首相は音読みの方です。
そう言えばその菅さんが菅笠(すげがさ)を被って四国巡礼をされていた写真が思い出されます。
日本の「気分がすがすがしくなる」ように国政をリードしてほしいものです。(須賀は須我に通じるようです)
さて、以前に鳩山内閣は関西人が多いと分析しました時に、時代は西から東へと進むと述べたましたが、いよいよ次の菅新内閣は関東人に重点が移行する模様ですね。

92千々松 健:2010/06/11(金) 11:33:10
「サイコロを振ってしまった」日本の宇宙人は「別れの曲」と共に舞台から降ろされ、もう二度と例の二人羽織は見ることが出来なくなりました。
それに代わって「菅官内閣」がスタートしました。
対話と協調の路線、ディベート公開路線で見える政治を行い、価値ある実績を示して欲しいものです。

93千々松 健:2010/06/11(金) 13:00:24
 心配していた口蹄疫の感染が拡大してしまい、宮崎県内に抑え込むのは無理な段階に入ったようだ。
口蹄疫はそのウイルスの感染原因(ルート)が判明しないうちに、人智を超えて拡大した。「黒豚」で有名な鹿児島県内に侵入したことが報告されるのはもう時間の問題であろう。

 普天間の移転問題で鹿児島県の徳之島が候補に上っているが、地元が基地の受入れを政治的に防いでいる間に、ウイルスの侵入は防げない問題として進行中であるのは何んとも皮肉である。
昔風に言えば、『罰があたった』のかも知れない。地方振興と言うことで東国原知事が派手に動いてきたが、この難局でこそ、その手腕を発揮してほしいと思う。そうでないと聞く耳を持たれなくなる運命にある。メディア人間はそれを一番知っているに違いない。
「ゴミ処理場問題」「火葬場建設問題」「米軍基地問題」等はどういうわけか共通していて<総論賛成・各論反対・空転先送り>に成り易い事柄である。場所と土地問題が関係してくるので、皆ドロドロした関係になってしまいがちであるが、最善を尽くして落とし所を探り、決断する必要がある。
他人事ではなく「自分事」としなくては旨く行かないコトである。

94千々松 健:2010/06/14(月) 13:00:09
惑星探査衛星「はやぶさ」が7年間の宇宙の旅を終えて、小惑星「イトカワ」の砂をカプセルに取り込んで無事に帰還しました。
まさに宇宙巡礼の成功はリスクマネジメントと制御技術の融合と諦めない工夫と努力によるJAXAの快挙と言えましょう。
その貴重な砂(石)の分析がなされて、宇宙の組成が少しでも明らかになることを期待したいものです。

95糸川先生尊敬します:2010/06/14(月) 20:55:58
確かにそう期待したいが、日本人はカプセルの中身を最初に確認する事が出来るのだろうか。心配です。

96T.N.:2010/07/14(水) 02:24:39
 郵政改革法案は5月28日、衆院総務委員会を通過、同31日衆院本会議で可決。この時点で6月16日の会期末
までに参院でも通過すると見られていたのですが、6月2日鳩山首相辞任表明。新首相の指名等で時間が無くなり、
廃案に。しかも菅新首相は参議院選挙まで1ヶ月という絶妙のタイミングで、党内で議論もしていない消費税増税を
言い出し、党首自身のほとんど利敵行為のような言動により、当然の如く選挙で惨敗。郵政改革法案の現状のままで
の成立は絶望的となりました。偶然なのか意図的なのかわかりませんが、巧妙に潰されたという印象です。
 日本が米国債購入という形で貢いでいる総額の厳密なところはわかりませんが、数百兆円ぐらいでしょうか。これ
に今後、ゆうちょ等からの分が加わればざっと1000兆円。一般会計の10年分程。猫の首に鈴を付けろというよ
うなもので、取立てはまず無理。これ程の規模の金銭の移動は、歴史に求めるなら、戦争賠償金ぐらいしかない。た
だし、平時に行われているのは、きっと頭のいい誰かが”豚は太らせてから食え”というのを実行しているのでしょう。

97T.N.:2010/07/15(木) 01:47:45
 現在、日本の国及び地方の長期債務残高が約800兆円。やがて1000兆円を越えるでしょう。奇妙に、日本
が米国に貢いでいると推定される規模とほぼ同じとなります。本来は国民の財産であるものを、国内と国外の寄生虫
が山分けしていると考えると、わかりやすいように思います。

98T.N.:2010/07/16(金) 00:49:49
 7月15日付asahi.comのニュースによると、”「国家戦略局」菅首相が断念 実権ない知恵袋組織
に縮小”とのこと。あまりにもわかりやすい形で、政治主導が御題目になりつつあります。
 就任直後からまるで政権党が代わったのかと思わせるような、驚きの発言を連発してこられた菅首相ですが、
今後は選挙に負けたという立派な理由ができたので、変質振りに拍車がかかりそうです。

99千々松 健:2010/07/31(土) 08:53:27
鳩山さんが首相の時は、社民党へのリップサービスが過ぎて、普天間基地移転問題で自爆してしまった訳であるし、また菅さんの場合は財務省へのフライングサービスとも言える10%消費税問題で墓穴を掘ってしまったと言ってよいだろう。
政権交代の先を読んでいた?「みんなの党」が今回の参院選で躍進している。衆・参のねじれ国会状態は朝顔などの自然界の弦巻に相似象であろうか? 二筋・三筋が縄文のように編みあげられてこそ丈夫に育つのかも知れませんね。

100T.N.:2010/08/25(水) 01:53:15
 「小泉純一郎と日本の病理」はAmazonでの中古価格が激変し、奇妙な動きをする本ですが(安いときで数百円、
高いときで一万円超)、昨日見たら中古最安値が14,800円でした。少し前、阿修羅掲示板に”夏休みの読書
週間 〜「小泉純一郎と日本の病理」〜”という記事が出たのですが、何か関係があるのでしょうか。ともかく、
この本を目障りと考える人々がいることは確かなようです。

101T.N.:2010/08/27(金) 00:43:26
 昨日、9月の民主党代表選に小沢一郎氏が出馬を表明したことで、当面はそれが焦点になりそうです。菅首相は
闘争心を剥き出しにしていますが、このぐらいのやる気を7月の参議院選挙に見せてくれればよかったのにと、解せ
ない気分です。マスメディアや検察はどう動くのでしょう。あたかも口裏合せをしたかのような発言が出てくるの
ですかね。

102T.N.:2010/09/05(日) 01:01:24
 9月2日、日本記者クラブ主催の民主党代表戦の公開討論会は、ネットで情報を読んだ程度ですが、異様な雰囲気
の内容だったようです。候補者が二人いて、本来は中立の立場である記者クラブが主催するわけですから
・双方に同じ質問をして、それぞれの答を伺う
・一方にだけ固有の質問をするのなら、もう一方にも同等の質問を用意し行う
のが基本かと思うのですが、もはや公平・中立を装うことすら放棄した一方的なものとなったようです。しかも、質問
する記者達と現職である一方の候補者の視点が、完全に検察と一致している。一体、これは何なのですかね。

103西條:2010/09/05(日) 19:10:39
佐藤優氏は講演で小沢v.s.検察・官僚の戦いを、ハブとキングコブラの闘い
という表現をしていますね。

http://www.youtube.com/watch?v=SVflH8DQVAc
http://www.youtube.com/watch?v=-QSMqPInY54&amp;feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=YwcjDeCtKKU&amp;feature=related

104千々松 健:2010/09/09(木) 11:52:36
多剤耐性菌の院内感染での死亡例が増加しているという。インドやパキスタンで感染した疑いのある患者が、既に世界に散らばっているのではないかとヨーロッパで騒がれ出したので、国内でも関心が高まりこのところニュースとなっているようだ。
感染症は細菌により発症するが、それに対抗する抗生物質も色々な種類が開発されている。しかし細菌との生き残り競争で薬剤に対して耐性が発生する運命にあり、まさにイタチゴッコ状態にあるという。
細菌は自然の生命体であるから、あるバランスでもって生きて行く限りは人体に悪い影響は与えないものであるはずなのに、そのバランスが崩れるから悪さを発揮するのであろう。多種類の細菌同士も通常は共存をしているのであるから、何でもかんでも細菌を殺すという抗生物質の使い方をすれば、自然界のバランスが崩れて思わぬ禍に入り込むという理屈であろう。そこで、細菌と共生をする方向で考えれば、耐性の発生は抑制されるのではないだろうか。もしかすると、ハブとキングコブラという関係が参考になるやもしれない。

105T.N.:2010/09/15(水) 02:16:30
 9月14日、民主党代表選の結果、菅首相の続投が決まりました。時間は永遠にあるわけではないのに。遂に改革
が期待できる人間をその座に就かせること無しに、破綻を迎えるのですかね。

106T.N.:2010/09/16(木) 00:42:49
 9月15日のasahi.comに「菅氏続投歓迎72% 政治進む28% 朝日新聞世論調査」の記事。国民の意向
よりもマスメディアの意向の方がよくわかるような記事ですが、この中に小沢氏を民主党の要職に起用することに
ついて「起用しない方がよい」65%、「した方がよい」23%との結果があります。
 民主党代表選の結果を受け、菅が小沢のロボットになればなどと考えたのですが、そういうのも既得権益層には
気に入らないらしい。次の狙いは影響力排除ですか。

107T.N.:2010/10/03(日) 00:32:57
 10月2日のasahi.comの記事”中国は「あしき隣人」「法治主義通らぬ」 講演で枝野氏”から引用

”民主党の枝野幸男幹事長代理は2日、さいたま市で講演し、尖閣諸島沖での中国漁船の衝突事件に触れて「中国
との戦略的互恵関係なんてありえない。あしき隣人でも隣人は隣人だが、日本と政治体制から何から違っている」と、
中国を強く批判した。”
”枝野氏は講演で「中国に進出している企業、中国からの輸出に依存する企業はリスクを含めて自己責任でやってもら
わないと困る」と発言。さらに「中国は法治主義の通らない国だ。そういう国と経済的パートナーシップを組む企業は、
よほどのお人よしだ」とも述べた。”

 尖閣諸島沖の事件では中国は日本の対応を厳しく批判しましたが、日本の体制そのものを否定したわけではありませ
ん。中国を有力な市場と見て進出することは、世界中の国や企業がやっていることであり、日本の企業も国内市場だけ
ではとうていやっていけないから、進出しているわけでしょう。本来はそうした企業を助けなければならない立場の人
が、その責任を放棄し、現地で苦労している人々の努力を台無しにし、安全すら危うくしかねない発言を、どうして
平気で行えるのか。

108T.N.:2010/10/05(火) 20:44:15
 10月4日、小沢一郎氏が検察審査会の2度目の起訴相当の議決により、強制起訴されることになった件について、
阿修羅掲示板には既に多くの批判や疑問とする投稿がなされています。5日付の毎日jpの記事
”クローズアップ2010:小沢氏、強制起訴へ 検察起訴独占は「不当」”によれば、議決をした審査員の平均年齢
は30.9歳。前回の議決時の平均年齢が34.3歳であり、そのときでさえ平均年齢が異様に低いという意見があった
のですが、今回は全メンバーが入れ替わったのに、さらに低くなっています。審査員は少なくとも20歳以上であり、
かなり高齢の人も選ばれる可能性を考えると、平均年齢が30そこそこでは、審査員の半分以上が20代ということに
ならないか(例えば11人の内、4人を30、40、50、60歳と仮定すると、他の7人の平均は22.8歳)。
20歳以上の市民から無作為に選んでいるはずなのに、なぜ学生か新社会人のような集団ができるのか。
 またウィキペディアによれば、審査員には裁判官・検察官・弁護士等の司法関係者は選ばれないことになっています。
これだけ若く、法律の専門的知識もない人々が集められれば、助言者による誘導は容易でしょう。しかも今回の事例は、
一般庶民の感覚からはかけ離れており、判断が難しく、よけい助言者に頼らざるを得ない。
 毎日jpの同記事によれば、今回助言した審査補助員の吉田繁実弁護士は

”審査会では、共謀に関する代表的な判例として、傷害事件で現場におらず実行行為をして
いなくても謀議に参加すれば共犯と認定した「練馬事件」の最高裁大法廷判決(58年)を
紹介したという。”

とのこと。こんな判例を使って説明されれば、結果は見えています。

109T.N.:2010/10/13(水) 01:07:43
>108 10月12日付のasahi.comの記事”検察審若すぎた?事務局、平均年齢を訂正 小沢氏議決”によれば
審査会事務局が審査員の平均年齢を30.9歳から33.9歳に訂正したとのこと。10人分の合計を11で割った
ことによる誤りだそうで、とりあえずこの発表を信じれば

(33.9×11)−(30.9×11)=33

足し忘れた一人の年齢は33歳となります。
 ところが同日付の毎日jpの記事”検察審査会:小沢氏議決の委員年齢訂正 平均33.91歳”によれば、足し忘
れた審査員の年齢を37歳としている(もちろん37歳では計算が合わない)。

 ともかく小学生の算数レベルも怪しい連中が、この国を行方を左右しかねない。

110T.N.:2010/10/15(金) 22:39:07
>108、109 日経電子版10月13日付”検察審の平均年齢を再訂正、34.55歳に 小沢氏の起訴議決”
によると、東京第5検察審査会は13日、9月14日時点の審査員11人の平均年齢を34.55歳に再訂正。訂正前
は審査員就任時の年齢で計算していたとのこと。同記事によれば再計算した1回目の議決は34.55歳、7月に小沢
氏を「不起訴不当」とした第1検察審は50.00歳。鳩山前首相を「不起訴相当」とした第4検察審は52.36歳。

 再訂正した結果でも、小沢氏の2回の議決の平均年齢は異様に低く、なぜか完全に一致してしまった。善意に解釈
すれば審査員を選ぶ母集団の年齢構成が偏っている、悪意に解釈すれば恣意的な人選が行われたというところでしょう。

 さて以下は、私がごまかす立場だったらという妄想。信ずることなかれ。

1.2回目の平均年齢の発表のために1回目の平均年齢を使うことにした(審査会がどういうメンバーで行われたのか、
 そもそも本当に開催されたのかも不明)。1回目は11人合計377、平均34.27歳なので1割引きぐらいにして
 37を引き合計340、平均30.9歳とした。

2.発表後、若過ぎるのではないかと批判や疑問が出たので、平均年齢を3歳上げることにし、理由は1人足し忘れたこ
 とにした。その際、足し忘れた人の年齢を33歳とすべきところを、元々37を引いて作ったデータなので、間違えて
 37歳と発表してしまった。

3.計算が合わないと批判が出たので、急遽平均年齢の計算を議決日に合せることにして、うやむやにすることにした。
 1回目の議決で就任から議決日までに、11人中3人が誕生日を迎えたことにし、合計380、平均34.55歳とし
 た。2回目もこれに倣った。

111T.N.:2010/11/02(火) 23:54:20
 阿修羅掲示板に”TPPはアメリカの年次改革要望そのまんま”という記事が投稿されています。最近急に騒がれ
始めたTPP(環太平洋パートナーシップ協定)が農産物の大幅な自由化だけでなく、郵政民営化見直しの再検討も含む
ものであり、かつての米国による年次改革要望書そのままだという指摘です。おそらくその通りでしょう。
 何でもかでも先送りが常態のこの国で、とんとん拍子に話が進むのは裏に何かあると考えた方がいい。裁判員制度
も検察審査会法改正も、たいした議論もなしに実現してしまった。本当の狙いは何だったのか。成立時にはおとなしい
顔をしていても、後に暴虐の根拠となった戦前の治安維持法が、過去の話では済まない不気味さがここにある。

112T.N.:2010/12/11(土) 03:37:40
 「賢者のネジ」の山田久延彦氏との対談で、藤原氏は2002年の田中耕一氏のノーベル化学賞受賞について、
京都で開催した地球温暖化防止の国際会議との関連を推測しています。この推測の当否はさておき、自然科学部門
といえどもノーベル賞は政治的配慮を考慮する必要がある、ということを示していると思います(他の部門は言う
までもない)。
 最近の日本でうれしいニュースといえば、スポーツ選手の活躍か、海外からもらう賞ぐらいしかない。私がもし
賞を与える立場なら、やっかいな競争相手になりそうなものより、そういう危険の少ないものに与えるのではない
か。高成長を続けていた頃の日本にノーベル賞の受賞者が少ないのと、韓国や中国に平和賞以外の受賞者が見当た
らないのが、どうも重なるような気がして仕方がない。

113千々松 健:2010/12/13(月) 20:20:23
国権の三権分立について●▲■のカタチで考えてみるのも面白いと思う。
すると、立法権の国会は●、司法権の裁判所は▲、行政権の内閣は■となりそうです。円錐▲:球体●:円柱■の体積比は1:2:3の比率になりますが、それは何を意味しているのでしょうか?
1+2=3であれば、司法と立法の上に乗ってこそ行政が成り立つと言うことでしょうか。それとも1と2が如何に立派でも、3に計画を実行する能力が無ければ、物事は絵にかいた餅に過ぎなくなると言うことなのでしょうか。いずれにしろ、国権では円柱に当たる内閣が3で一番重要と言うコトです。
その最重要な内閣総理大臣にふさわしい人物には「3つのOSである智仁勇の人間力」が備わっていなければならないのは明白です。そうでなければ国は衰退の道を辿るしかないのです。

114千々松 健:2010/12/18(土) 22:39:22
『人間力とは智仁勇である』「智」は知識・論理・思考、「仁」は仁義・愛情・感情、「勇」は勇気・行動・意志をそれぞれ意味しています。この智仁勇は武士道にも見られるが、元は中国の孔子に遡り「三宝」といわれていたそうです。人間が基本的に身につけるべき「三つのOS(ロゴス、パトス、エトス)」なのです。
従って、合理に非ず、友愛に欠け、勇気の無い、すなわち三宝を持たない人物は、いかなる組織の長にも向かないと言えるのです。

115T.N.:2010/12/20(月) 02:08:48
 新聞を見れば、内閣府が10月に行った世論調査で、中国に親しみを感じない人が、過去最高の8割近くにのぼった
という記事。なぜこの手の世論調査は、いつも中国が対象で、他の国たとえば米国が対象とならないのか。国内の米軍
基地の移設問題があれ程騒がれていたときでさえ、米国に親しみを感じるかという世論調査は聞いた事がない。

116千々松 健:2010/12/20(月) 11:08:29
「惻隠の情」と言う表現は孟子に由来するらしいが、新渡戸稲造の「武士道」や藤原正彦の「国家の品格」にも登場していた。消えかけた言葉であるが、智仁勇の「仁」の内容の一つで、二つに人偏が付いている漢字の組成から考えると、人と人との人間関係のコトを指していて、「弱い立場の者への思いやり」の大切さを特に言おうとしているようです。戦後生まれの我々世代が一番苦手とする点ではないでしょうか。

117千々松 健:2010/12/20(月) 12:37:39
369をミロクと読み弥勒につなげたり、卑弥呼を139(12345678910をヒフミヨイムナヤコトと発音する時)と数にして見たりも面白いかもしれません。
さて、大いなる調和を意味した「大和」をヤマトと呼んで良いと思うのですが、古く日本人は海外から「倭人」や「和人」と呼ばれていたことからすると、和(わ)が平和や人の輪(仁)を大切にしていた人々として認識されていたのであり、「和をもって貴し」のコトバが遺されているコトもそれを物語っているように思われます。
私が「ヤマト魔方陣」と呼んで重視しているものは、先人が「ミロク魔方陣」と言っていたものであると後に知らされました。9×9の魔方陣はどれも縦・横・斜めに数を足すと369になるからですが、多くの配列が可能な中で、特にmod9に相性がよくて、3×3の魔方陣に綺麗に縮小できるのがこの「ヤマト魔方陣=ミロク魔方陣」の配列なのです。
http://homepage2.nifty.com/thinking-way-8W1H/Yamato-mod9.pdf

118千々松 健:2010/12/24(金) 22:28:38
孫子は用間篇で、諜報や謀略について「聖智に非ざれば間を用うること能わず、仁義に非ざれば間を使うこと能わず」と述べています。その「間」とはもちろん間者=スパイのことですが、現代風には「情報メディア」であり、機密情報や広報の管理も含めて考えても良いと思います。
キーワードに聖智と仁義が出てきますが「智仁勇」の武士道からすると「勇」が足りません。勇とはまさに「一歩前に踏み出す勇気」や「先頭に立つ勇気」と言うことですから、孫子の言葉に「勇気に非ざれば間を活かすこと能わず」を追加したいところです。

119T.N.:2011/02/22(火) 04:15:26
 阿修羅掲示板に、2月20日東京で行われた、沖縄の高江ヘリパッド建設反対デモに関する投稿が幾つか出ています。
国民の大多数がそうした運動があることさえ知らない地味なデモに対し、参加者をはるかに上回る警官が動員され、米国
大使館に向かおうとしたところを阻止され、逮捕者まで出る。アルジャジーラやBBCが取材に来ていたのに、国内のマスメ
ディアはほぼ無視(TBSが申し訳程度に来ていたらしいが、どうせ報道はしない)。Occupied Japan が未だに続いている
かの様。もっと言えば、最後の手段として直訴しようとする領民を、抑え付ける代官の様。

120千々松 健:2011/02/22(火) 22:17:13
Facebookが急速に拡大していることは今回のチュニジアを初めとした一連の国々の回天により明らかになった。
また一方では、権力者側の情報管理や情報規制などの実態もより明らかにされ、情報通信技術の更なる進歩と拡大は確実に人類の歴史を変えて行く力となるに違いない。
「不都合な情報」は隠すのではなく、公開していくコトで良き進歩がもたらされる。それは薬の副作用を認知したうえで、注意深く医者が薬を処方すべきことに類似していると思う。

121T.N.:2011/02/23(水) 00:39:19
 千々松氏が情報の重要性を指摘して下さったので、蛇足となってしまいますが、119の投稿に追加を。
 日本はとうてい独立国とは言えず、近代国家とは言えず、国内にまともな報道機関は無く、わずかに組織に依らない
個人が、画像や動画を伴う情報を瞬時に広く発信できるのが21世紀らしい。

122千々松 健:2011/02/23(水) 20:48:59
羅針盤、火薬、活版印刷術がルネッサンスの三大発明と言われている。グーテンベルグが42行聖書を初めて印刷した日が1455年の2月23日として伝わっているそうだ。180部のうち48部の現存が確認されていて、そのうちの1冊は丸善が購入していて、慶應義塾が保管しているという。そういえば昨年Oazoで展示された現物を観ていた。用紙のサイズは1:√2で、中の活字部分は2:3が使用されていた。神聖比例というからには何処かにΦが使用されているのではないかと思っていたが1:1.618の黄金比は何処にも見当たらなかったのは残念であった。

さて、情報革命の点で、この活版印刷術の果たした役割はよく知られているが、インターネット技術はそれ以上のコトをなすに違いない。

123T.N.:2011/03/19(土) 05:01:23
 加藤周一著「夕陽妄語Ⅴ」収録の”神戸の地震”は、1995年1月に発生した阪神大震災を取り上げた文章で、
同年2月20日の朝日新聞に掲載されました。今読み返すと、余りにも感慨深いので、引用いたします。

 「神戸の大地震は、少なくとも一つの鋭い対照を示していた、と私は考える。すなわち一方では、行政の事前の
準備不足と事後の非能率が際立ち、他方では、市民の自制心と秩序だった行動が鮮やかに印象的であった。」
 「地震は行政の準備不足を暴露すると共に、「マス・メディア」も協力してつくりあげてきた日本のテクノロジー
の優越という「神話」〜と多くの人々が震災後に言い出した〜を破壊した。殊に特技とされた耐震構造の技術。(中略)
しかも政府は、自然災害に対して十分に有効な情報蒐集や救援活動のための組織・人員・装備を、あらかじめ用意して
はいなかった。」
 「事後に中央および地方行政の対応がおそかったことは、誰よりも現地の住民が知るところであり、新聞やTVにも伝
えられたところである。」
 「病院の大部分は潰滅し、わずかに残った病院には水道・ガスがない。その病院に対する行政の支援は、あきらかに
優先的でなければならなかった。その支援が迅速でなかったことは、不眠不休の医者・看護婦・病院事務担当者の証言
からも疑う余地がない。」
 「他方、神戸の市民は、いかに対応したか。TVの画面は、わずかな飲料水をもとめて給水車の前に長い行列をつくっ
ている人々を映しだしていた。誰も叫ばず、先を争わず、それはほとんど美術館の前の列のように、静かに整然として
みえた。同じことは、住居を失い、避難所に集まった人々についてもいえる。」
 「大地震はこの国の行政組織のおどろくべき非能率を暴露すると同時に、神戸市民のおどろくべき能力、〜危機に臨
んでの自制心と失われない秩序感覚を、啓示したのである。」
 「それは神戸市民だけのことであろうか。(中略)1945年3月の東京大空襲のときにも、〜私は焼け残った病院
で患者の治療に当たっていたのだが、市民が比較的冷静で、絶望的状況のなかでも自制心を失わないということに、強
い印象を受けた。神戸市民の態度は、少なくともその一面において、危機における日本国民の態度一般と共通している
のだろう。」
 「日常における危機対策の最大のものは、国民の生命財産の安全保障のために現実的な政策をとり得る政府をつくる
ことである。現実的な政策とは、いうまでもなく、安全を脅かす多くの要因のおこり得る確率の大きさに順って、対策
に投じる資源・人員・予算を配分する政策にほかならない。」

124千々松 健:2011/04/05(火) 11:53:50
ヒロシマ・ナガサキの原子爆弾では日本が唯一の被爆国にされました。そして、先進国が諦めたプルサーマル型原発を日本が最後まで頑張ってしまい、今回のフクシマ第一原発事故で結局は被曝国になってしまったのです。さらに放射性物質による大気・土壌汚染と海洋汚染の加害者(国)にもなってしまった訳です。

大局的に観ると、極東の島国に住む日本人が核開発のモルモットの役割をになったというコトになるのでしょう。世界史の中では「実験室として得がたい場所であった。」と記録されるのでしょうか。
・・・悲しいかな日本列島、悲し過ぎる日本人。

125T.N.:2011/06/03(金) 03:26:11
 6月2日、菅内閣に対する不信任案が衆議院で否決されました。直前に、東日本大震災や福島原発事故への対応
のめどがついた時点での辞任を、菅首相が示唆したためのようですが、期限の切られていない約束に有効性がある
とも思えません。早くも菅氏は少なくとも来年までの続投を言い出しており、新たな政権が作られても精々1年数ヶ月
の短期政権となります。まともな改革は不可能でしょう。そうこうするうちに、消費税を2015年度までに10%に
上げるという話が出てきた(将来的には20%)。これで経済規模が縮小を始めたら、どうなるのですかね。

126千々松 健:2011/06/13(月) 20:43:31
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を初めて指揮した佐渡裕のショスタコーヴィチ交響曲第五番「革命」のリハーサルと本番の一部をNHKBSプレミアムとBS朝日がたまたま連夜で放映していたので視聴した。ヴァイオリンの樫本大進がコンマスにいてやりやすかったと思うが、団員の技量を信頼して、それを思いっきり引き出し素晴らしいハーモニーになっていた。
そして、リハーサルの最初の10分間が大切なコトも知った。指揮者たるリーダーの「クオリア」とコミュニケーション力が問われる大切な時間である。国の指揮者たる総理とカサネて考えて仕舞うのは私だけであろうか?

127T.N.:2011/08/31(水) 00:10:49
 政権交代2年で3人目の総理大臣。聖域無き見直しの対象が、国の予算からマニフェストに移り、結局
増税だけが残りそうです。

128島津:2011/09/15(木) 22:48:14
昨日9月14日(水)付けの飯山一郎さんのサイト(http://grnba.com/iiyama/index.html#ws0914)で取り上げられたこともあるのか、藤原さんによる警世の書「さらば、暴政」(清流出版)が再び脚光を浴びているようです。

さらば、暴政―自民党政権 負の系譜  藤原 肇 (著)
9月15日付け本の売上ランキングで353位にランクインしました。前日は同ランキング内89,679位でした。
上昇率ランキング5位獲得! 掲載24時間前より売上が25,304%アップしました。

http://jyousyou.info/%e3%81%95%e3%82%89%e3%81%b0%e3%80%81%e6%9a%b4%e6%94%bf%e2%80%95%e8%87%aa%e6%b0%91%e5%85%9a%e6%94%bf%e6%a8%a9-%e8%b2%a0%e3%81%ae%e7%b3%bb%e8%ad%9c

これは2年前の「回天」が一過性にならないための戒めとなり、且つ(回天)軸を立て直す絶好の機会となるでしょう。

129千々松 健:2011/09/16(金) 18:32:12
「クマのプーさん」の「pole」「Pole」の話が面白い。「棒」と「北極」の話になるから、回転(回天)をするための軸が何処を向くかが重要なコトになる。運動会の季節ですが、最近は「棒倒し」の競技種目は減っているようです。経営と言う字の由来はこれから建てようとする家屋の土地に真ん中に棒を立て、その廻りに四角い線を引くという意味らしいし、「棒」は大切であり、楕円形も二つの棒を立てて、それらから引ける線分で描かれるのですから、翻って「回天」も真円ではなく楕円形があり得そうですね。

130朝香隆彦:2011/09/16(金) 19:51:43
「楕円」と言えば藤原博士と"故"小室博士の共著『脱ニッポン型思考のすすめ』(ダイヤモンド社)の最後の部分が思い起こされますね。
http://fujiwaraha01.web.fc2.com/fujiwara/library/komuro/komuro5.html


藤原 だから、ハードウエアや制度としての日本は潰れてもいいし、こなごなになって原子化してもかまわないけど、日本人としての誇りと未来への希望に結びついた世代から世代への連帯感を継承する日本人の血の流れは、ここで根絶にしてしまってはいけないと思うんです。現在のような状況が続いていけば、遅かれ早かれ行きつくところまで行って、一定の短い期間にわたって全体主義が猛威をふるい、言論の自由もヘチマもなくなり、国民のほとんどが餓死したり絞め殺されることになるかもしれない。しかし、そういった民族の試練を乗り越えて、新しい時代に新しい理念で新しい日本を作り直していくだけの力量を持った若い世代を、世界中にバラまいておくことが再生への唯一の道じゃないだろうか。これが未来に対して非常にオプチミスティックであるがゆえに、近い将来の日本に対してペシミスティックな見解をとらざるを得ない、僕の立場なんですよ。

小室 いずれにしても、日本を潰さないためには、現在の日本の危機を生み出している基本的な構造そのものを、根底から解体して新しく作り直すという意味では、アロパシーである革命必至論ですな。

藤原 古代の中国人の表現の仕方を借りるなら、天の命が改まるのであり、一粒の麦も死なずば、の西欧的発想からすると、ことによれば純朴な宗教観かもしれませんよ。末法の世になればなるほど、宗教的な外観を身にまとった世迷いごとが蔓延するし、先刻しゃべったように日本はハレー彗星と同じだということで、一九八六年は久し振りにハレー彗星の接近があるのも奇遇ですよ。

小室 ということは、一九八六年が日本にとって最も明るく輝いて、そのあとには虚しさが残るだけということですな。ホウキ星としての日本はその後いったいどうなるかというと....。

藤原 輪廻はめぐる世の姿ということでしょう。それも煩悩につき動かされて迷いの世界を流転するという意味でね。

小室 しかも、楕円の軌道を描いているのです。そうなると、次に生まれてくる日本の国旗は、楕円の日の丸で描かなければならない。

藤原 それこそソフトウエア時代にふさわしい日本のシンボルです。円は中心が固定しているので敵に狙われやすいけど、エリプソイド曲線は中央集権的ではなく、中心点が常に変化して、状況にソフトに対応していくためにゲリラ戦法にはもってこいだし、政治の東京と経済の大阪といった具合に、日本がバランスのつり合った国として復活するのに最上のシンボルになりますよ。

小室 願わくば楕円であって双曲線でないように。双曲線を描くと太腸系から飛び出して永久に宇宙の孤児になってしまいますから....。

131千々松 健:2011/09/17(土) 10:40:39
ケプラーの法則のとおり太陽系の惑星は「楕円軌道」で太陽を一つの焦点として廻っている訳ですから、楕円が自然であって、真の円は特殊なケースです。
さて、●▲■と経営についてイメージを膨らませてみましょう。と言っても実際の企業や国家のマネジメントの話ではなく、語源的意味の考察のつづきとして、先に観た経営の語源に遡り、縄張りの仕方を種々に変容させてみます。中心に棒を立てて、周りに正方形のカタチで縄を張るとします。一辺を1とすれば縄の長さは4となります。
正方形に内接する円のカタチで縄を張ると円周率π≒3.14となります。正方形の中で出来る最大の二等辺三角形については黄金比の2倍すなわち2Φ≒3.24となります。
▲●■の縄張りの比(面積比)は2:Φ:4ですが、張る縄の長さの比は2Φ:π:4になるのです。幾何学にはこのように縄張り問題から派生して既にπとΦの概念が存在していた訳ですね。
下記を参照下さい。
http://homepage2.nifty.com/thinking-way-8W1H/pythagoras/PP.html

132千々松 健:2011/09/17(土) 23:52:34
「ダ・ビンチ・コードと●▲■の秘密」を見れば直ぐに判るコトですが、
>131の『▲●■の縄張りの比(面積比)は2:Φ:4ですが』は間違いで、2:π:4に訂正します。
さてついでに、国家の経営に於いても、何処に中心軸を置いて、縄の長さをどれだけ採り、どんな形の縄張りにするのかをはっきりさせることが肝要です。また、真円は特殊で難しいので実際的ではなく、自然な楕円をイメージして焦点は二つが適しているでしょう。
二つの焦点ですから場の力により時には卵型になったり、ひょうたん形になったりするかも知れませんが、柔軟に対応するならば、想定内で楕円軌道が描けるに違いないのです。現在の日本の与党のシンボルマークは、まさにそんな意味が込められているのではないでしょうか?

133千々松 健:2011/09/19(月) 13:43:19
茅ヶ崎市の一青年が福島の青年たちを巻き込んで、台湾へ泳いで渡り、東日本大震災への義援金に対して感謝の意を伝えたという明るいニュースが目に入った。海の若者たちへ乾杯!
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819499E3EBE2E2908DE3EBE2EBE0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

134T.N.:2011/09/20(火) 00:20:37
 1980年刊の「日本脱藩のすすめ」に、神田の生まれの江戸っ子の藤原氏が”関西の人間の方が国際感覚は
持っているし、商才も技術も東京よりははるかに上です”、”同じ内容の国際ビジネスのことを喋っても、東京
の人と大阪の人では手応えが違うし、話を聞いている人の目の輝きが比較にならないほど異なっています”と関西
のビジネスマン達に期待している箇所があります。
 また林輝太郎著「相場師スクーリング」には、送られてきた手紙にあった”ほんとうの相場は大阪だ”という意見を、
東京出身の林氏が正しいこととして認め、以下のように書いています。

 ”戦争中のこと、大本営が勝った勝ったと発表すると、東京市場では騰がったが、大阪では騰がらなかった。大阪の
人は負けているのを知っていた、とも言われるが、これは眉つばだとしても、東京はタテマエを表面に出すが大阪はホンネ
を重んじるのはたしかで、取引規制でも、東京は役所の通達を守るが、大阪はあほらしいといって守らない。”

 こういう話を読むと、関西の奥の深さ、悪く言えば得体の知れなさを感じます。日本の回天に東京以外の軸が必要なのは、
多分間違い無いでしょうが、本来第一候補になりそうな大阪の知事が、タレントと官僚の払い下げの回り持ちでは、あまり
期待できないような気もします。

135asa:2011/09/20(火) 17:59:46
日本の歴史を見ると、都は奈良から京都、鎌倉そして江戸へと政治の中心地が移り
そして経済的には、西から東へ発展し、関東から北へと発展し一つの国家が形成されて
きたところがあるのでは無いでしょうか。
大阪は豊臣秀吉が天下統一し、徳川家康が江戸幕府を開いたところから
大阪は経済の中心地として、いわゆる日本のニューヨークとなり、京都に天皇陛下がおられ、
江戸が政治の中心地として、いわゆる日本のワシントンDCとなってバランス良く発展してきた
ところは無いでしょうか。
だとすれば、日本の今後の再生に当たっては、仙台をいわゆる日本のワシントンDC
のような位置づけとして遷都し、大阪は経済の中心地となり、東京には皇居があり、
第2の京都と言う位置づけとなって、再生に繋げることは出来ないものかと考えられる
のですが、藤原先生は如何でございますでしょうか?
仙台は日本の政治の中心地となることで、同時に東日本大震災からの復興ばかりでなく
それが地方分権の象徴にも繋がり、地域経済の活性化を通して、日本経済全体を支えて
行ける様にでもなれば、過疎化や少子高齢化の問題にしても、食糧自給率や再生可能な
自然エネルギーの普及促進と共に、幾らでも雇用拡大を通して経済的には中規模程度の
社会福祉国家となっても、失業や貧困問題を解決を始め、地球規模での環境問題も含めて
全ての問題の解決に繋がり、社会を幾らでも良くすることが出来て、原発の様な物騒なもの
に頼ることも無く、全ての国民がほどほどの豊かさで幸福に暮らせる社会になるのなら、
此れほど喜ばしいことは無いし、国際社会に対して、大いに誇りにすることも出来るのでは
無いかと感じているのですが、如何でしょうか?

136藤原肇:2011/09/26(月) 07:15:17
福島原発が末永く放射能を出し続けるとすれば、仙台には目がないということだし、東京も首都であることは保証の限りではないと考えます。
天気図でも日本列島の図ばかりですが、ユーラシア大陸で見る目を持って眺めれば、日本はどこへ行っても福島の影響範囲に属すので悲しいことです。
地殻の安定している場所として、かつて候補地を私は考えたことがありますが、それを書くと利権屋が土地の買い占めに走るので、知っていても書かないようにしてきました。
それくらい日本は利権漁りが横行している国であり、下手に構想を発表すると利権屋の共犯になってしまうのが残念です。

137asa:2011/09/30(金) 10:56:22
早速ですが、新たな記事を拝見させて頂きました。
記事の最後に書かれている通り、「自らの判断で放射能地獄を葬るためには、
日本列島の原発の完全廃棄が必要であり、未来を不幸や亡国から断絶するために、
果敢な決断が求められているのである。」ことは、正におっしゃる通りのことだと
存じます。
今回の福島原発事故による大量の放射能による被曝の現実を見て、自分はあのノスト
ラダムスの大予言の中での、「空から降ってくる恐怖の大王」あるいは、「空から降る
おまえの幸せを虚しくするもの」と言うものに重なるのでは無いかと感じてしまいました。
そういう意味では、菅総理の思いつきとは言え、浜岡原発の停止要請そのものはある意味で
間違っていないと思うし、それこそ、「原発は無くてもやっていける社会にする」と言う方
向性だけは、民主党としてしっかりと引き継いで国際社会にアピールしても良いところです
が、野田総理は出来なかったのか不思議でならないと感じてしまうところではあります。
日本の将来を考えれば、東京は首都である保証の限りでは無いことは間違い無いし、仙台に
限らず、新たな首都として移転することはあっても、歴史の冒涜では無いとも感じてはおります。
どうせ移転するのなら、関東から北に持って行くのが歴史の流れから言えば自然ではあるものの、
リスク分散と言う観点から言えば、東京や大阪をバックアップ機能として持たせる様なことも有効
かも知れませんが、変な利権屋の共犯になりかね無いことからすれば何とも言えません。
最近になって、天然ガスによる火力発電を進めようとしているのは結構なことではありますが、
これも一時的な気休めでしか無いところでもあり、一層のこと大企業なんかを東京から地方都市に
幾らでも分散させると共に、東京の人口を減少させて地方の経済活性化を通じて、日本経済を支えて
行く様に持っていく方が良いかも知れないのでは無いでしょうか。
それから、自分は東京都民ではありませんが、何と言っても、日本人として少しでも節電に協力して
あげることで、二度と原発再稼動をさせなくても済むようにして行かなければならないのでは無いで
しょうか。
それによって、目先の利益追求のことしか考えないで原発推進しようとしている国家や大企業に幾らでも
背くことになっても構わないし、地球環境にとって此れほど喜ばしいことは無いのでは無いかと思えば、
大いに誇りとすれば良いだけのことでは無いかとさえ感じるところではあります。
TPPにしても、アメリカや財界の言いなりになって手放しで賛成する訳には行かないところですが、
だからと言って反対したところで、国内の農林水産業を始め地域経済の活性化や食糧自給率の向上や
再生可能な自然エネルギーによる太陽光や風力、地熱発電等の普及に繋がらない様にも感じるところは
あることからすれば、大企業に対しては法人実効税率を80%に引き上げた上であれば賛成しても良い
とは思います。
それにより、日本から逃げて行きたければ、「どうぞご勝手に」ということで幾らでも追い出しても構わ
ないし、中には、国内で最低限必要な生産規模や研究開発機能だけを残して、海外に出て行くことがあっ
ても構わないし、それにより頭脳の流出と言うものを逆手に取って、日本人が海外に幾らでも出て行くこ
とがあっても構わないし、逆に海外から外国人を幾らでも受け容れてあげる様にもして、雇用の流動化を
させることにより産業空洞化を回避することさえ出来れば、それで良いと思います。
それにより、国内社会が幾らでも良くすることさえ出来れば遥かに喜ばしいことでもあるし、日本経済は
もう中規模程度に縮小しても、国民一人当たりGDPで世界一を目指して、ただプラス成長を維持出来て
財政健全化と被災地の復興を通して社会福祉国家となれば、国力は低下し弱体化することでひっそりとした
国となっても、近隣諸国に何ら迷惑を掛けることなく存続することさえ出来れば、それが逆の意味で国際社会
から絶大な信頼に繋がることになるのなら、此れほど喜ばしいことは無いし、幾らでも誇りとすることが出来る
のでは無いかと感じるところではあります。

138T.N.:2011/10/13(木) 22:47:39
 NHKのニュースを見たら、いきなり米国と韓国の自由貿易協定(FTA)の話。日本のTPP参加のための宣伝
としか思えない。

>127 増税だけでは済まずに、TPPに参加しそうな雲行き。国民のためになりそうもない政策だけは、本当
に素早い。

139asa:2011/10/15(土) 13:28:27
国民のためになりそうもない政策と言えば、沖縄県の普天間基地問題で移設先の
辺野古についても、地政学的な視点から見ると、問題では無いかと考えられるの
ですが、藤原先生は如何お考えでございますでしょうか?
そもそも、何故、辺野古に移設することを決めたこと自体が根本的に間違いであり、
沖縄県民に対する基地負担を日本全体で分かち合い、アジア全体で
分かち合うことに繋がる方向で考えなくてはならないこととは存じますが。
鳩山総理の時に、嘉手納統合や徳之島等いろいろと出ては反対され、話を
進めることが出来なかったことは何とも残念というより、悲しいとしか
言えません。
自分は埼玉県民ですので、それこそ陸上自衛隊の朝霞駐屯地か航空自衛隊の
入間基地にでも、多少なりとも受け入れ可能であるならば、沖縄県の在日米軍
を受け入れてあげて、少しでも基地負担の軽減に繋がることが出来るのなら、
これに越したことはございませんし、公務員住宅なんか建設するぐらいなら、
遥かに望ましいし、そうでなければその建設資金を、それこそ福島県を始め
被災者の皆様に幾らでも廻してあげることが、本筋では無いかと感じている
ところで、当然の事では無いかと考えられますので。

140藤原肇:2011/10/15(土) 21:26:45
独立国に外国の軍事基地はないというのが私の国家論の基本であり、日本は独立国の資格を持っていないだけでなく、アメリカからは属国扱いもされていないのに、副島君は日本を属国だと決めつけて得意になっているが、日本の実態は属僚に過ぎないことは、間もなく公開される本澤さんとの対談の中ではっきり指摘しています。
『生命知の殿堂』の中に書いておきましたが、還暦を過ぎた人間がするのは総論のレベルであり、各論に関しては若い皆さんにお任せすることにしています。

141asa:2011/10/22(土) 14:48:32
確かに、日本は独立国の資格を持ってはいないだけでなく、アメリカからは
属国扱いもされていないのにも関わらず、日本をアメリカの属国だと勝手に
決め付けてしまっているがために、日本の実態は属僚に過ぎないと、藤原先生
のおっしゃる通りでは無いでしょうか。

だが、これを韓国に当てはめれば、韓国も確かに在韓米軍基地があるために独立
国の資格は持っていないだけでなく、アメリカからは属国扱いもされていないに
も関わらず、アメリカの属国に過ぎないと勝手に決め付けてしまうことに繋がり
ますね。
しかしながら、韓国人からしてみれば、確かに韓国も独立国の資格は持っていな
いところはあるものの、アメリカから属国扱いされているわけではないのだから
アメリカの属国でなんか無いと言われてもおかしくはありませんよね。

北朝鮮については、中国からは属国扱いはされていないし、独立国の資格は持って
いるにも関わらず、中国の属国に過ぎないとでも勝手に決め付けることと同じでは
無いでしょうか。
北朝鮮からしてみれば、独立国の資格は持っているわけだし、中国から属国扱いも
されていないのだから、独立国だと胸を張って言われても全くおかしくはございま
せんよね。
だが、政治的には、金正日を中心とした封建主義的な独裁国家であることに変わり
はありませんし、核兵器も保有しており、拉致問題等もあり、余り胸を張られても
困るし、極めて厄介な国であることもございますが。

だとすれば、日本は独立国の資格は持っていないのだから、独立国だと胸を張って
言えるものでは無いものの、アメリカからは属国扱いもされているわけでは無いと
思えば、アメリカの属国では無いと認識しておけば、ただそれだけで良いのでは
無いでしょうか。

逆に、独立国の資格は持っていないのに独立国になろうとすれば、それこそ日本
が国際社会から袋叩きされて一億総懺悔を繰り返すことになりかね無い危険なも
のだと思えば、アメリカの属国だと思い込むことは個人の勝手ではありますが、
これこそが、日本にとって極めて邪魔な存在でしか無いし、地球全体から見れば
全く、とんだ迷惑な存在でしか無いと言えなくも無い様に思えるのですが?

日本のこれまでの歴史を振り返れば、他国から侵略され占領されたりしたことは
無いものの、逆に世界帝国を作り上げたりすることもしたことも無いのだから、
これはもう致し方無いと思えば、経済成長と国際社会での地位向上を図ることは
しなくても構わないし、逆に、日本はもうひっそりとした国となって、国際社会
での存在感も敢えて喪失することになったとしても、他国にご迷惑をお掛けする
ことなく、皆で富を分け合い、痛みや負担を分かち合い、支え合い、経済的な豊
かさや効率性はもうこれ以上、追い求める必要は無いし、逆に経済格差の小さい
社会福祉国家を目指して、原発に頼ることも無く、幸せで穏やかに暮らすことが
出来る社会に出来れば、地球環境にとっても、此れほど喜ばしいことは無いと胸
を張ることが出来る国として国際社会に示して行ければ良いのでは無いでしょうか。

それが逆の意味で、国際社会から高く評価されることになるのなら、日本人として此れ
ほど誇らしいと思えば、国民一人当たりGDPだけで世界一を目指す程度のプラス成長
を維持することが出来るだけで十分であるし、グローバル競争では、韓国に負けても惜
しくは無いし、国際社会に対しては、喜んで「一人負け」してあげて、幾らでも反面教師
となってあげるだけで、日本の国益に繋がるのなら、それが地球上に存在する全ての国の
国益にも繋がると同時に、地球環境全体に取りましても、此れほど喜ばしいことは無いの
では無いかと、つくづく感じるのですが、如何でしょうか?

142T.N.:2011/11/12(土) 05:00:32
 2011年11月11日、野田首相がTPP交渉参加方針表明。そもそも”バスに乗り遅れるな”は、戦前の
日独伊三国同盟締結前に散々使われた煽り文句で、その結果は言うまでもない。過去、オレンジ、牛肉、
米といった単品の輸入だけでも大問題となってきたのに、TPPはそれらと比較してもあまりにも包括的かつ激烈。
これは貿易ルールの話というより、その国の制度を米国に都合よく改めろというようなもの。こんなものを飲み
込めば、将来何が起きるかわからない。米国が文句なしに世界標準なら、それも一法かもしれないが、経済に
限定しても、世界における米国の地位、日本にとっての米国の重要性が低下しつつあるというのに、こんな制約
が多いものを受け入れるのは、日本にとって著しく不利。これまでの暴政が、かろうじて生活水準の低下という
程度の問題で済んでいたものが、今後は食えるかどうか、医者にかかれるかどうか、最低限の生活が保障される
かどうか(老いも若きも)、といった生死の問題となっていくのではないか。
 タツノコプロのアニメに出てくる架空地名にアメホン国ワシンキョウ市というのがありますが、今の日本にぴったり。

143一読者:2011/11/13(日) 15:39:18
昨年10月頃からわが国のメディアに頻繁に登場するようになったTPPに関する議論。
今年2月3月初旬まで、活発な議論が展開されていたが、3月11日に起こった東日本大震災により、これらTPPに関する議論を目にすることが激減していた。同時に起こった原発事故による放射能汚染のために、第一次産業への甚大な影響への懸念と、逆にそのことがTPP参加への素地になっていくのではと先走って感じていたが、10月になって急に振って沸いたように議論が再燃し、11月に入りこの数日間でTPP交渉参加決定の報に触れた。本日はハワイでの日中首脳会談の内容も伝えられているが、これで完全に、日本は中国と米国の狭間に入ったと感じるしその意味は大きいと考えるのだがどうだろうか。
歴史上、大航海時代と位置づけられるエポックの始まりの原因を考えると、当時の欧州での宗教改革がバックグラウンドにあることは周知のとおりである。西ローマ帝国滅亡後以降の守旧派としてのカトリックと、ルター派・カルヴァン派などの新教の対立を軸として見れば、ポルトガルやスペインといったカトリック勢力をバックにした国が、なぜあの時期に大西洋やインド洋をまたいで新天地を発見し直接・間接的に領有していったのかを考えるのは無駄ではないし、現在起こっていることへの理解の一助になるはずだ。もちろんこれと並んで新教側が世界史的にどういう展開を見せたかも合わせ見るのは当然である。このあたりのことは森静寂さんが立てた別スレッドでも議論ができるとおもう。
今久しぶりに藤原博士の「地球発想の新時代」を読み返している。阪神大震災後に出版され、サイエンス軽視と利権政治の弊害や構造地質学の見地から数々の重要な提言を1995年の段階で明言されているのはさすがだが、さらにサーカン・パシフィックという語を用い、アメリカの政治地図という図式を用いて、アトランティカとパシフィカルという語でアメリカの2大エスタブリッシュメント勢力圏について説明されている。かつて天木直人氏との対談によるアメリカにおけるシカゴの意味についての記事内容と合わせ、特にP151の「太平洋多言語圏構想」はいま読み返すと実に示唆に富んでいると思った。原発問題や金融危機やきな臭い話が飛び交う昨今でそちらも大いに気がかりではあるが、歴史を紐解きながら新しい時代を模索したい。


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