ロシアでは18日に下院選(定数450)の投票が行われ、プーチン大統領は投票締め切り後間もなく、与党・統一ロシアの勝利宣言を行った。開票序盤の結果によると、統一ロシアは改選前の過半数に議席を上積みする見通し。
プーチン大統領はモスクワの統一ロシアの選対本部で党首のメドベージェフ首相と共に会見し、「統一ロシアが非常に良い結果を得たと今の段階で言うことができる。勝利だ」と述べ、「状況が厳しい中で、有権者は社会と政治システムの安定を望んでいる」との認識を示した。
中央選管によれば、開票25%の段階で統一ロシアの得票率は51%。プーチン氏を支持する自由民主党、共産党、公正ロシアの野党3党も下院議席獲得に必要な得票率5%を上回った。
原題:Putin Claims Victory for Ruling Party in Parliamentary Vote (1)(抜粋)
ロシアが2014年にを併合したウクライナ南部クリミア(Crimea)でも初めて投票が行われた。ウクライナ側は違法行為だと強く反発している。(c)AFP/Gabrielle Tétrault-Farber with Marina Koreneva in Saint Petersburg and Liliya Buzhurova in Simferopol
バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の鉄道は、ソ連時代、カリーニングラード州とともにバルチック鉄道 Балтийская железная дорога / Baltic Railway の管轄下にあったが、1991年の再独立によって、各国に移管された。三国を合わせた面積は175,000平方キロで、そこに約700万人が住む。1平方キロ当たりの人口密度は40.4人と、北海道(66.8人。面積には北方四島を含む)の6割ほどにしかならず、旅客鉄道が生き残る環境としてはかなり厳しいと想像される。ガイドブックなどには、各都市間の移動はバスが中心で、鉄道は本数が少なく使いにくいと書かれていることが多い。
どの国の路線網も太字で記した首都を中心にしており、タリン Tallinn とリーガ R?ga の近郊では比較的頻度の高いダイヤ(通勤電車)が組まれていることがわかる。しかし、距離が100kmを越える区間になると、1日数本の中・長距離列車が運行されているだけだ。早朝に地方を出て首都へ、夜に首都から地方へ戻るというような設定では、首都を足場にする旅行者のニーズに合わない。
このように、バルト三国相互間の旅客往来に鉄道が関与する割合は極めて小さい。それが影響しているのか、鉄道地図も、三国の全体像が見えるものは刊行されておらず、トーマス・クックのヨーロッパ鉄道地図 The Thomas Cook Rail Map of Europe のレベルか、そうでなければ、鉄道会社が作成したものを個別に当たるほかないようだ。
This article first appeared on the Atlantic Council site.
Ariel Cohen is a nonresident senior fellow at the Dinu Patriciu Eurasia Center and director at International Market Analysis, a political risk management consultancy.