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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

647とはずがたり:2016/09/11(日) 23:20:36
>>646-647

色丹島はロシアにとって「手放せる島」 閑散…「警備隊もすぐ撤退できる」
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/160730/plt16073009210012-n1.html
【北方領土を行く(下)】

 国後(くなしり)島の古釜布(ふるかまっぷ)から船で4時間余り、続いて訪れたのは色丹(しこたん)島。24日、島で2番目に大きな集落という人口約950人の穴澗(あなま)村に上陸したが、古釜布とは対照的に寂れた風景が眼前に広がった。

 切り立った崖に囲まれた色丹島の細長い湾の最奥部にある穴澗港で船を降りた。港のすぐ近くにある水産加工場では、水揚げされたサンマやサケ、マス類などを缶詰に加工しているというが、稼働している様子はない。

 色丹島では今年5月、水産加工場の最大手が経営破綻した。水産加工業は島のほぼ唯一の産業で、働いているのは主に季節労働者だという。5年ぶりに訪れた東海大海洋学部の山田吉彦教授は「最盛期には5千人も来ていたのに、今は多くて500人程度」とみる。穴澗村の商店で売られている缶詰も、昨年9、10月に製造されたものだった。

 村内の道路は舗装されておらず、砂利道のままで、砂ぼこりを抑えようと散水車が走る。メインストリート沿いには、文化会館や数軒の商店が並ぶだけで閑散としている。

 村の小中高校に通う子供の数は120人ほどしかおらず、250人の定員の半数にも満たないという。図書館はかつて日本が送った人道支援物資の保管庫を改装した簡素なもので、老朽化も進んでいる。

 急な坂の上には周りの風景に不釣り合いな3階建ての新しい病院が立つが、医療体制が整っているわけでもない。今回の代表団には医療関係者が同行したが、ロシア側によると、島民は日本人による診療を期待しているそうだ。

 穴澗村から北東へ8キロほど砂利道を進んだ島内最大の集落、斜古丹(しゃこたん)村も同様だ。人口は1850人を超えているというが、人影はほとんどなく、商店のシャッターも閉まったまま。山田氏は「色丹島は退化しているのではないか。投資がひと段落している可能性がある」と分析する。

 斜古丹村には「密漁の取り締まりのため」(山田氏)として、ロシアの国境警備隊が駐屯している。隊員は千人程度で村の人口の半分以上を占める。港を臨む丘の上には隊員用の宿舎がいくつも立ち並び、ここだけはにぎやかだった。

 ただ、国境警備隊でさえも、ロシア政府の方針次第ですぐに撤退することは可能だ。山田氏は「極論すれば、色丹島はロシア側がいつでも手放せる状態だ」と指摘する。

 安倍晋三首相は9月にロシアのウラジオストクを訪れ、プーチン大統領と会談、平和条約締結に向け、交渉を前進させたい考えだ。ただ、「北方領土交渉をちらつかせ、日本の経済協力を引き出すのがロシア外交だ」(自民党幹部)との見方は根強い。ロシア側のアピールの狙いは何か、よく見極める必要がある。(小野晋史、写真も)


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