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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

633チバQ:2016/09/02(金) 19:45:34
http://mainichi.jp/articles/20160823/ddm/007/030/119000c

終わらない紛争
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ウクライナ東部/下 進まぬ和平プロセス

毎日新聞2016年8月23日 東京朝刊

 「おはよう、ウクライナ!」。首都キエフの新ラジオ局「アーミーFM」は今年3月、この一言で放送を開始した。将校会館内にスタジオを持つ政府軍の公式放送局。軍民双方のスタッフを率いる女性将校、ヤナ・ハロードナヤ中佐(34)は「前線ではウクライナの情報が取得しづらい。兵士たちを鼓舞するのが目的です」と語る。

 放送は国歌で始まり、音楽と定時ニュースが中心。戦地からのリクエストにも応じる。「ロシアのプロパガンダへの対抗手段」と中佐は言い切る。

 政府軍は長引く紛争をどのようにとらえているのか。参謀本部・社会連携局次長のウラジスラフ・ボロシン大佐(41)は「(親露派支配地域にいるのは)ロシア軍参謀本部の直接指揮下にある軍隊。占領軍に他ならない」と強調する。

 ロシア政府と親露派武装勢力はロシア軍の介入を否定する一方、多数のロシア人義勇兵の存在は認める。昨年2月の停戦合意が定めた「外国武装組織の撤退」は死文化している。

砲撃で焼け焦げた共同住宅の前で被害状況を語る住民女性=ウクライナ東部ドネツク郊外で2016年7月18日、真野森作撮影

 「相手側が停戦合意を破っている」と双方が非難し合う中、苦境にあるのは前線付近で暮らす人々だ。国連によると、7月の民間死傷者は73人。過去1年間で最悪のレベルとなった。砲撃被害が絶えないドネツク郊外クイビシェフ地区では、破壊された共同住宅の復旧作業が続く。「一体いつ戦争は終わるの?」。年金生活者のリュボフ・ポロンスカヤさん(61)は怒りと疲れをあらわにした。

 停戦合意の和平プロセスは、国際監視下の選挙で親露派地域の代表者を選出し、政府側と和解交渉を進める−−という道筋だ。しかし、現地には今もロシア軍が駐留するとみられ、プーチン政権と密接な関係にある親露派指導部が強権的支配体制を敷く。公正な選挙の実現は難しい。

 親露派との直接対話を拒む政府を非難する声もある。

 ロシアとの共存共栄を主張する政治運動「ウクライナの選択」の広報担当、オレク・ババニン氏(38)は「最高会議(国会)で『主戦派』議員が多数派なのが最大の問題だ」と指摘。「ポロシェンコ大統領は平和的解決を求めているが、停戦合意の関連法令を可決させるだけの政治勢力を有していない」と強調する。

 ドネツク出身の哲学者、アレクサンドル・ベロコビルスキーさん(45)は、政府が親露派地域の暮らしを圧迫していると危惧する。地域への出入りを国境管理と同じように厳格化し、年金支給などは止めたままだ。「これは分離主義に他ならない。今のままでは我が国は親露派支配地域を完全に失う」と警鐘を鳴らした。【ドネツク、キエフで真野森作】


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