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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

631チバQ:2016/09/02(金) 19:43:59
http://mainichi.jp/articles/20160821/ddm/007/030/071000c

終わらない紛争
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ウクライナ東部/上 支援頼みの「未承認国」 親露派、情報統制

 ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力が支配する鉱工業都市ドネツク。7月中旬、中心部にオープンしたハンバーガー店に人だかりができていた。2014年春から続く紛争で閉鎖された米国系チェーン・マクドナルドの空き店舗を使い、地元企業がそっくりに似せて開店した。女子学生(16)は「『再開』をずっと待っていた」と笑顔を見せた。

 市内では大型商業施設も一部再開。親露派が自称する未承認国家「ドネツク人民共和国」を率いるザハルチェンコ氏は「ウクライナ側より経済的に成功している」と主張する。

 昨年2月の停戦合意後も政府との和解プロセスは進まず、親露派は「独立国」の体裁を着々と整えてきた。独自切手を発行、黒青赤3色の「国旗」が街に翻り、流通する通貨はウクライナのフリブナではなくロシア・ルーブルだ。

 だが、表向きの「繁栄」とは裏腹に、地域は外からの支援で崩壊を免れている。

 地元出身の大富豪アフメトフ氏の財団は、高齢者や障害者、乳幼児のいる家庭に食料セットを配布。ロシアの人道支援も続く。赤十字国際委員会ドネツク事務所のピエール・ライシェル副所長(61)=スイス出身=は「紛争に苦しむ住民は今も大勢いる」と語る。

 地域の基幹産業である炭鉱も深刻な状況だ。市中心部のカリーニン記念炭鉱は操業しているものの活気は無い。支配人補佐のワレリー・ネドルシュコさん(64)は「給与遅配が頻発し、働き手は減った」と漏らした。

 そんな厳しい現実を直視しない人々も少なくない。「共和国指導部は素晴らしい。我々の勝利は間違いない!」。年金生活者のニコライ・ボルコフさん(70)はそう強調し、「テレビで見た。ウクライナでは全ての工場が止まっているそうだ」と付け加えた。

 親露派地域には自前のテレビ放送局や新聞社があり、ロシアの放送も受信できる。だが、親露派の「情報省」に勤める匿名男性は「報道検閲は非常に厳しく、批判は一切許されない」と明かした。

 ウクライナ側の情報入手はインターネットがなければ難しい。ネットを通じてひそかにウクライナ企業で働く会計士、スベトラーナさん(35)は「みんな貧しくなり、不満が増している。気分良く暮らしているのは権力に近い人々くらい」と指摘する。タクシー運転手のアレクセイさん(35)は「夜間外出禁止令もあり、かつての東ベルリンのようだ」とため息をついた。【ドネツクで真野森作】

    ◇

 14年2月のキエフの政変を受け、親露派武装勢力が一方的に独立宣言した東部ドネツク、ルガンスク両州の一部地域。政府軍との戦闘では1万人近い死者が出ている。ロシアと米欧の関係に大きな影響を与え、終わりが見えない紛争の現状を報告する。


ウクライナを巡る主な動き

2013年11月 ロシア寄りのヤヌコビッチ大統領が欧州連合(EU)と関係を緊密にする連合協定への署名を拒否。親欧米の市民によるデモが活発化

  14年 2月 デモが高まりヤヌコビッチ政権崩壊。親欧米の暫定政権が発足

      3月 プーチン露大統領が南部クリミア半島編入を宣言

      4月 ウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州で親露派が行政庁舎を占領。政府軍との戦闘が始まる

      5月 親露派がドネツク州とルガンスク州の一部で独立を宣言

         親欧米のポロシェンコ氏が大統領選で当選


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