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大中華世界的話題

1769小説吉田学校読者:2010/09/23(木) 09:21:56
昨日は、ヨドバシカメラ千葉店に買い物に出かけたのですが、いつもどおりの賑わい。中国人観光客の賑わいもいつもどおり。本当に中国で反日感情渦巻いてるんでしょうか?

突然の延期 落胆の声 上海万博訪問団
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001009220001

●学生10人参加予定「本当ですか?」
 中国の招きで訪中するはずだったが、中国側のキャンセルで延期になった「日本青年上海万博訪問団」には、県内から10人の大学・短大生が参加を予定していた。交流を楽しみにしていた学生からは残念がる声があがった。
 県国際課によると、参加予定だったのは福島大、会津大、日大工学部、桜の聖母短大各2人、東日本国際大、いわき短大各1人の計10人。キャンセルの連絡は財団法人「日中友好会館」(東京都)から20日、メールや電話であったという。
 県が7月中旬、県内の大学と市町村に希望者を募ると、大学から約30人の応募があったが、全国的に応募が多く、10人に絞ったという。
 いわき短大の男子学生(22)は「電話をもらった時には思わず『本当ですか』って聞き直した。介護福祉士を目指しているので、中国の実態や日本との連携を見聞したかった」と残念がる。「今中国に来たら危ないって中国側で気を使ってくれたのかも知れない。またの機会には行きたい」と気を取り直した。
 東日大経済情報学科3年の男子学生(21)は「現地のデモなどのニュースを見て、もしかして中止もあるかなって予感はありました」。発展を続ける経済や文化に興味があり、中国語を専攻。「万博は今しか見られないし、残念でならない」という。
 会津大4年の男子学生(21)は翌日の出発に備え、荷造りはすでに終わっていた。中国の経済成長を間近で見たいと思い、応募した。「外交問題が飛び火するとは思わなかった。楽しみにしていたので残念。草の根の交流事業の滞りは、日中ともに損失が大きいと思う」
 3年の男子学生(20)は「ダメになるかもしれないと思っていたが、残念。ただ、直前の取りやめはひどい」と落胆した。仲が良い中国人留学生は「しょうがないね」と同情してくれたという。
 同大には現在、中国からの留学生が29人いる。「親日的な人が多いから、日常のつきあいに外交問題は関係ないと思う」と話した。

1770とはずがたり:2010/09/23(木) 11:33:59

辛亥革命100周年イベント延期 中国で10月開催予定
http://www.asahi.com/national/update/0922/SEB201009220018.html?ref=goo
2010年9月22日20時41分

 来年の辛亥(しんがい)革命100周年を記念して中国・武漢で来月10日から始まる予定の「孫文と梅屋庄吉(うめや・しょうきち)展」が延期されることになった。展示は、革命指導者の孫文と協力者だった長崎県出身の実業家梅屋庄吉について紹介する内容を計画していたが、中国側主催者の武漢大学から21日、日本の共催者に電子メールで連絡があった。沖縄県沖での中国漁船の衝突事件の影響とみられる。

 日本側共催者のアジア平和貢献センター(東京都新宿区)の西原春夫理事長によると、武漢大学から「大変残念だが、現在の外交上の雰囲気から行事は延期することにした。実施時期は改めて連絡する」という内容の電子メールを受けたという。

 イベントには長崎県が協賛し、福田康夫元首相や梅屋のひ孫が出席する予定だった。

1771とはずがたり:2010/09/24(金) 02:10:31
レアアースってひょっとして稀土類のこと?ちゃんと稀土類っていえや,阿呆どもめヽ(`Д´)ノ

中国:日本人4人を当局取り調べ 「軍事目標」撮影で
http://mainichi.jp/select/world/asia/news/20100924k0000m030110000c.html

 【北京・浦松丈二】中国国営・新華社通信は23日、河北省の軍事管理区域に入って、違法に「軍事目標」をビデオ撮影していた日本人4人を同省石家荘市当局が取り調べていると報じた。北京の日本大使館は「事実関係を確認中」としている。

 尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近での衝突事故で日中関係が冷却化する中、日本政府は新たな懸案を抱えた形だ。中国では軍事情報の収集で有罪となれば、国外退去処分から死刑まで厳しい処分が予想される。

 新華社は4人のうち1人の名前を「高橋定」と伝えている。4人を捜査しているのは海外のスパイなどを摘発する国家安全省の地方機関とみられ、容疑内容によっては日本大使館員と面会できない場合もある。

 軍事管理区域とは、軍基地だけでなく軍人の宿舎や関連施設も含まれ、大都市の市街地にも数多くある。標識などで区域が明示されていない場合もあり、地元住民にも見分けられないことも多い。

 共同通信が日中関係筋の話として伝えたところによると、4人は日本の建設会社の関係者で、遺棄化学兵器関連事業を受注する準備のために下見に来ていたとみられるという。

毎日新聞 2010年9月23日 23時34分(最終更新 9月24日 0時52分)

中国:「レアアース対日禁輸」と米紙報道 通関がストップ
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100924k0000m030086000c.html

 【井出晋平、北京・浦松丈二】ハイブリッド車の製造などに不可欠なレアアース(希土類)について、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は23日、中国当局が日本向け輸出を禁止したと報じた。また、中国でのレアアースの通関手続きが21日、ストップしたことがわかった。日本の大手商社が明らかにした。通関が突然、認められなくなるのは極めて珍しい。

 禁輸が事実なら、尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近での衝突事故で中国が新たな対抗措置に出たことになる。温家宝首相は21日、事故で「新たな行動を取る」と警告していた。

 中国は22〜24日、中秋節の連休で、税関も一部を除いて休んでいる。差し止められたのは実質的には21日だけだが、日本の大手商社幹部は「たまたま税関の事務作業が滞っただけなのか、禁輸措置なのかは、連休が明けてみるまで分からない」と話した。

 日本政府は25日にも中国側に通関停止について照会する方針。

 ニューヨーク・タイムズ紙は、匿名の業界関係者の話として禁輸措置を報じた。禁輸措置は今月末までで、その後は日本側の対応次第で継続されるかどうかが決まる。29日には衝突事件で逮捕された中国人船長の拘置期限を迎えるため、日本側に圧力をかけた形だ。

 一方、ロイター通信などによると、中国商務省報道官は「レアアースの対日輸出は禁止していない」と同紙報道を否定した。

 しかし、AP通信によると、中国当局は日本向けにレアアースを輸出している主要企業に対して輸出しないよう圧力をかけている。日本に輸出した場合、当局が割り当てる輸出許可枠を削減すると示唆しているという。

 中国政府は21日には、旅行各社に訪日ツアーの販売自粛を要請し、各社は事実上、ツアーを販売できなくなっている。レアアースでも、日本側に圧力を加えるため、中国側が事実上の禁輸措置に踏み切った可能性は否定できない。

 業界関係者は毎日新聞の取材に「輸出規制で品薄になった時期に情報が流れ、価格上昇などの影響が出そうだ」と話した。

 中国は今年7月、今年のレアアース輸出許可枠を前年比4割減の約3万トンに削減すると決定。今年8月に開催された日中ハイレベル経済対話でも削減見直しが協議された。

 ◇ことば・レアアース

 生産・流通量の少ないレアメタル(希少金属)のうち、性質が似た17元素の総称。他金属と混ぜると磁力が強まったり、耐熱性が高まる特性があり、ハイブリッド車やパソコン、デジタルカメラなどハイテク製品の部品に不可欠な金属だ。産地が偏在しており、中国が世界生産量の9割超を占めている。

毎日新聞 2010年9月23日 21時41分(最終更新 9月24日 0時03分)

1772やおよろず ◆N22LLUydY2:2010/09/24(金) 02:13:23
マスコミはレアアース言いたいだけちゃうかと

1773とはずがたり:2010/09/24(金) 17:15:59
釈放。なんか中国の圧力に屈した形になって不愉快だけど処分保留ってのは国際的な基準からはどうなんでしょう?

尖閣沖の衝突事件、中国人船長を釈放へ「日中関係考慮」
http://www.asahi.com/international/update/0924/TKY201009240180.html
2010年9月24日15時0分

 東シナ海の尖閣諸島沖で中国漁船と石垣海上保安部(沖縄県石垣市)の巡視船が衝突した事件で、検察当局は、同保安部が公務執行妨害の疑いで逮捕した中国人船長、せん其雄(せん・きゆう、せんは憺のつくり)容疑者(41)を、近く処分保留のまま釈放する方針を固めた。那覇地検が24日、発表した。

 那覇地検は、処分保留で釈放する理由について、海保の巡視船に航行に支障が生じるほどの損傷が出ておらず、乗組員に負傷者もいないことなどを挙げたうえで「わが国国民への影響、今後の日中関係を考慮すると、これ以上身柄を拘束して捜査を継続することは相当ではない」と説明した。

 一方で、漁船が「故意に衝突させたことは明白」と指摘し、船長に対する処分は今後の情勢を踏まえて判断すると述べた。

 海保によると、せん船長は7日午前10時56分ごろ、尖閣諸島・久場島の北西約15キロの日本領海上で、巡視船「みずき」(197トン)の停船命令に応じず、急に方向を変えて左前方のみずきに左舷を衝突させ、海上保安官の公務の執行を妨害した疑いで逮捕されたが、中国側が解放を求めて激しく反発している。

中国外務省「チャーター機で船長迎える」 釈放決定受け
http://www.asahi.com/international/update/0924/TKY201009240272.html
2010年9月24日16時33分

 【北京=古谷浩一】中国外務省の姜瑜副報道局長は24日、那覇地検が尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で逮捕された中国人船長の釈放を決めたことについて、「中国政府はチャーター機を派遣し、日本側が不法に勾留(こうりゅう)した船長を迎える。日本側の船長に対するいかなる司法手続きも不法であり、無効だ」との談話を発表した。

米高官「日中関係の仲裁しない」 中立的立場を強調
http://www.asahi.com/international/update/0924/TKY201009240104.html
2010年9月24日11時7分

 【ニューヨーク=伊藤宏】ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のベーダー・アジア上級部長は23日、ニューヨークでの記者会見で、中国漁船の衝突事件で緊張する日中関係について「米国は仲裁していないし、その役割を果たすつもりもない。この問題は外交上の議論を通じ、早期に解決されることが重要だ」と述べ、中立的な立場を取る考えを強調した。

 ベーダー氏はまた、今回の問題が軍事的な紛争にはならないとの見方を示したうえで、米国による日本の防衛義務を定めた日米安保条約第5条について「沖縄返還以降、日本の施政下にあるすべての地域を対象にしており、尖閣諸島は日本の施政下に含まれる」と述べ、尖閣諸島に適用されるとの見解を示した。

1774小説吉田学校読者:2010/09/24(金) 18:41:05
>>1773
故意に衝突させたのが明白であるなら、堂々と起訴すればいいのに。非は船長側にあるんだから。往来妨害罪は成立するのではないか。
やれ禁輸だ、それ招待取りやめだ、やれ拘束だ、それ大使深夜呼出だ、と中国政府のやり方は、石原慎太郎の口の端に乗るつもりではないが、昨今はやりの著書の題名を模しますと、「背広を着たゴロツキである」でも申しましょうか。
偏狭なナショナリズムに陥らないのはもちろんですが、中国側がどっぷり陥っていたわけで、決して、忘れてはいけないと思います。このどっぷり陥った中国のナショナリズム、世情では中華思想という。覇権主義そのものだよ、これは。

漁船衝突:中国人船長を釈放へ 「日中関係を考慮」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100924k0000e040069000c.html

 沖縄県・尖閣諸島周辺の日本領海内で中国漁船が海上保安庁巡視船に衝突した事件で、那覇地検は24日、公務執行妨害容疑で逮捕・送検し、拘置していた中国人船長、※其雄容疑者(41)を、処分保留のまま釈放すると発表した。
 ※船長は、今月8日未明、中国籍の大型トロール漁船(166トン)を日本領海内の尖閣諸島で操業。久場島北西約15キロで立ち入り検査のため停船命令を出して追跡中だった石垣海上保安部の巡視船「みずき」(197トン)の右舷中央部に漁船を衝突させ、海上保安官の職務を妨害したとして公務執行妨害容疑で逮捕された。
 領海問題を巡り、停船命令に従わなかった中国船籍の漁船が巡視船に衝突させる行為を公務執行妨害ととらえて逮捕する異例の展開となった。石垣簡裁は19日、29日までの拘置延長を認めていた。
 那覇地検の鈴木亨次席検事は釈放の理由について「我が国国民への影響や、今後の日中関係を考慮した」と述べる一方、船長の行為を「追跡を免れるためにとっさに取った行動で、計画性は認められない」などと述べた。今後釈放手続きに入るが、釈放の日時は未定という。※は「簷」の竹カンムリを取る

1775小説吉田学校読者:2010/09/25(土) 07:58:00
偏狭な反中国機運を煽るわけではないですが、故意に海保の船に衝突する、レアアースは禁輸する、おまけに合法的な手続きを捉えて謝罪と賠償を要求する。もうこれは法治国家の体をなしていない。総会屋同然であります。日中友好など画餅になりますぞ、このままだと報復合戦になりそうな趣でありますが、非は中国側にある。
小泉政権下での2004年の強制送還を想定して、「司法の手続きに乗る前に送還すればよかった」とする意見もありますが、あの時は故意に海保の巡視船に衝突していないのだから、前例とたりえないでしょう。
いくら日本が冷静対応していても、中国側で過剰に盛り上がってるんだから、仕方ない。余談ながら、普天間飛行場移設の論議の際、「中国の脅威はない」と書いていた新聞があるが、恥を知るべきだろう。

中国、日本に謝罪と賠償要求 船長は帰国、対立長期化も
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010092501000020.html

 【北京、福州共同】中国外務省は25日未明、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近で起きた中国漁船衝突事件で、日本が公務執行妨害容疑でセン其雄船長(41)を逮捕、拘置したことなどにあらためて「強烈な抗議」を表明、謝罪と賠償を要求する声明を発表した。那覇地検が処分保留で釈放した船長は同日未明、中国政府のチャーター機で福建省福州市の空港に到着した。
 日本側は船長の釈放、帰国を受け、中国による閣僚級以上の対日交流停止やレアアース(希土類)輸出制限の解除、河北省石家荘市で拘束された日本人4人の釈放などを早期に実施するよう働き掛けていく方針。しかし、中国が謝罪と賠償を要求したことで、対抗措置の解除は遅れ、日中間の対立が長期化する可能性も出てきた。
 菅直人首相は米東部時間24日午後(日本時間25日午前)、訪問先のニューヨークで記者会見し、船長を釈放したのは検察当局の総合的判断との認識を表明。日中両国が冷静に努力していくことが必要と強調した。
 一方、中国外務省は25日未明の声明で、あらためて「処分保留を含むいかなる日本側の司法措置も不法で無効」と指摘した。
 セン船長は25日午前4時(同5時)ごろ福州市の空港に到着。家族や地元政府関係者らの出迎えを受けた。

1776小説吉田学校読者:2010/09/25(土) 08:13:35
貼りつけたのは東京新聞の社説です。仙谷が何をやりたかったか大きな疑問でありまして、「偏狭なナショナリズムに陥ることなく」と言明するならば、もう少し強硬なメッセージを発することはできなかったのか。「海上保安官が生命の危険にさらされたので」とか。謝罪と賠償を要求したいのはこっちのセリフだろう。

禍根残す定見ない判断 中国人船長釈放
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010092502000068.html

1777小説吉田学校読者:2010/09/25(土) 08:21:07
現場に漂う無力感。体を張っても誰も守ってくれない。粛々と公訴を提起したほうが良かったのではないか。

中国漁船・尖閣領海内接触:中国人船長釈放 捜査現場に敗北感
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100925ddm041040110000c.html

 尖閣諸島沖で海上保安庁の巡視船と衝突した中国漁船船長(41)の釈放が突然決まった24日、捜査の現場や識者からは「中国政府の圧力に屈した」「外交的敗北」との反発の声が上がった。北京の日本大使館が襲撃された05年4月の大規模な反日デモ以来とも言われた日中摩擦。政治問題として事態がこじれる一方で、両国の貿易や人の交流は当時より深まっており、問題の長期化を懸念する人たちの間には安堵(あんど)感も広がった。【井本義親、石原聖】
◇「あしき前例だ」 苦情電話も殺到
 公務執行妨害容疑で逮捕された〓其雄(せんきゆう)船長の釈放を決めた那覇地検。鈴木亨次席検事は会見で「今後の日中関係を考慮した」と述べ、決定の異例さを認めた。報道陣が日中関係と釈放決定の関係をただすと、何度も言葉を詰まらせ「差し控えたい」を繰り返した。口を真一文字に結んだ苦悩の表情。時折、天井を見上げた。
 「釈放決定に政治的決断があるのか」との質問には語気を強めて「そんなことはない。検察当局として決めたこと」と即座に否定。しかし「日中関係の考慮」への説明を求められると、ペーパーを確認しながら「外交などに与える影響を、あくまで本件の諸事情の一つとして考慮したに過ぎない」「中国政府に配慮したことはない」と、慎重な言い回しに終始した。
 一方、船長を逮捕した海上保安庁。那覇地検の決定は「寝耳に水」だった。「類似事案への対処で現場に迷いが出かねない」との不満も漏れたが、「不自然な決定をせざるを得なかった検察はつらいだろう」との声もあり、庁内は複雑な空気に包まれた。
 逮捕を決めた7日は、海保や外務、法務など関係省庁の非公式会議が2度開かれた。だが、事実上の捜査終結が決定された24日は会議が招集されず、海保に決定の連絡があったのは午後2時過ぎだったという。庁内では、職員が異例の決定を流すテレビを見て憤り、「圧力に屈した」「公務員、辞めたくなった」との声も出た。
 ある幹部は「検察主導で公務執行妨害で立件したのに。あしき前例を作った」とつぶやいた。しかし、検察として日中関係まで考慮したなどとする地検の判断を聞くと徐々に冷静に。「海保の対処の適正さは証明されている。日中関係も考慮したとあえて発言し、検察が責任を負った形にしたのだろう」とおもんばかったが、最後は「残念な結果だ」と脱力した表情で語った。
 海保には「なぜ処分せずに釈放したんだ」と苦情の電話も殺到。午後7時までに60件前後に上り、「役所に文句の電話をかけたことはなかったが、今回ばかりは許容できない」「気持ちが収まらない」と断ってから不満をぶつける人もいた。だが、処分権限が地検にあることを説明すると多くの人は納得し、「今後もきちんと取り締まってほしい」と激励に変わったという。
 馬淵澄夫国土交通相は午後5時半過ぎ、国交省内で会見。「粛々と法にのっとった対応なのか」と問われると、「外交、あるいは検察当局の立場で判断されたもの。今回の判断について特段の思いはない」と述べた。

1778小説吉田学校読者:2010/09/25(土) 08:25:57
(続き)
超法規的措置なのか否か。海保のビデオは公開されるか否か。臨時国会に火種を残し、仙谷官房長官の進退問題も浮上するでありましょう。
あと、日本は扇動に乗っかって暴動が起きる国ではないということをはっきりさせるためにも、いやがらせは絶対にしてはなりません。

◇過去には「超法規的措置」も 75年・大使館占拠、77年・ハイジャック
 船長の釈放決定について、柳田稔法相は「日中関係の重要性」を理由の一つに挙げ、那覇地検は「国民への影響や今後の日中関係を考慮した」と述べた。国家の主権か外交的配慮かの選択を迫られた今回の事件。過去に「超法規的措置」と指摘された事案でも、判断の妥当性が議論になった。
 75年8月にマレーシア・クアラルンプールの米国とスウェーデンの大使館が日本赤軍に占拠された事件では、政府は国内で拘置中の赤軍5人を釈放した。また、パリ発東京行き日航機(乗員乗客156人)が77年9月、赤軍にハイジャックされダッカ空港に強制着陸した事件でも超法規的措置が取られた。犯人グループは人質との交換条件として、国内で拘置中の赤軍メンバー9人の釈放と身代金600万ドル(当時で約16億円)を要求した。
 福田赳夫首相(当時)は「人命は地球より重い」と要求に応じて身代金全額を支払い、6人(3人は本人が拒否)を釈放したが、ハイジャック事件でテロリストの要求を退けた旧西ドイツ政府の強硬策と比較され、「弱腰」との批判も浴びた。
 01年5月に北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の長男正男(ジョンナム)氏とみられる男が偽造旅券で入国しようとして身柄拘束された事件で、政府は男性の身元を公式確認しないまま強制退去させ、早期解決を図った。
 異例の措置に対し、超党派の国会議員有志は「主権国家の役割を放棄した」と反発。北朝鮮による拉致被害者の家族らで作る団体も政府の対応に抗議声明を出した。
◇船長母「党に感謝」
 【晋江(中国福建省)鈴木玲子】釈放が決まった〓其雄船長の自宅では24日、母親の陳婉如さん(62)が「うれしい。(共産)党と温家宝首相に感謝します」と言葉少なに語った。地元住民らによると船長の息子(13)が船長を出迎えるため福州に向かったという。
◇横浜の中華学校、嫌がらせの電話
 華僑の子供たちが学ぶ横浜山手中華学校(横浜市中区吉浜町)に24日、「中国人は日本から出て行け」などと嫌がらせの電話が相次いだ。

1779小説吉田学校読者:2010/09/25(土) 09:14:03
世情、これを人質外交という。21日には駐中領事を通じてフジタ社員の拘束は分かっていたのかなと思うが、やはり、この記事を読んでも、私は起訴すべきではなかったのかと思うわけです。

「厳正に対処」から一転…「日本人拘束が要因」
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100924-728653/news/20100925-OYT1T00162.htm

 尖閣諸島沖の領海内で海上保安庁の巡視船に衝突したとして、公務執行妨害容疑で逮捕された中国人・●其雄(せんきゆう)船長(41)。(●は「擔」のつくりの部分)
 その身柄を、拘置期限の29日を待たずに釈放するという異例の方針は、最高検が「今週の頭」(検察幹部)、那覇地検の検事正と次席を東京に呼んだ席で決定していた。
 中国河北省石家荘市で、中堅ゼネコン「フジタ」の日本人社員4人が中国当局に身柄を拘束されたのは20日。検察首脳は「4人の拘束と釈放の判断は無関係」と説明するが、釈放の決定時期と4人の身柄拘束が重なっている点について、霞が関には「菅政権への配慮が働いたのではないか」との見方が広がっている。
 もともと船長の逮捕は、関係省庁の合意事項だった。
 霞が関では、尖閣諸島沖の領海内で7日午前、中国漁船が巡視船に衝突したという一報が入った直後、海上保安庁のほか外務、法務、水産など関係省庁の幹部が集まり、対応を検討した。この席では、巡視船が撮影した衝突時のビデオ映像も明らかにされ、関係省庁の幹部たちは逮捕に同意した。映像には、船長が巡視船を挑発する姿も記録され、「故意にぶつけたことは明らか」(検察幹部)だった。
 「私どもの巡視船が2回も当てられている。日本の法律に従い、厳正に対処すべき事案として対応した」
 海上保安庁の鈴木久泰長官も逮捕直後の8日の記者会見で逮捕の妥当性を強調。検察当局も船長の拘置期限の19日に釈放ではなく、10日間の拘置延長を選択した。
 「極めて悪質な犯罪。これを許せば、日本の領海内で他国の船が何をしても、日本は文句を言わない国ということになってしまう」
 その2日前、ある検察幹部は強い口調で語っており、船長が容疑を認めない限り起訴は免れなかった。
 ところが、那覇地検は24日の発表で「巡視船の乗組員がけがをすることもなく、追跡を逃れるためのとっさの行動と認められる」と、従来の検察当局の見解とは百八十度異なる説明をした。
 「最大の要因は日本人4人の拘束。死刑の選択肢もあり、それは避けなければならなかった」
 ある検察幹部はそう打ち明け、「起訴できるものをしないのだから、悔しさはある」と本音を漏らした。

1780名無しさん:2010/09/25(土) 15:47:45
  政府は即時、尖閣に調査員を常駐させ、追米一辺倒から脱すべきだ!

・日本政府は粛々とした一貫性に欠ける。たった今も尖閣では中国漁船が操業している(青山繁晴氏)。衝突した時のビデオを国民に見せるべきだ(石原都知事)。立て札もせず、囲いもしない。写真も内外に公開せずに、「説明責任」と「管理責任」不足である。これでは駆け引き上手の大陸人には赤子の手をひねるようなもの、長期的賠償まで払うことになる。
・最早、米は日本より対中外交を国益で優先視している(JAP PASSING)。軍備でも金融(ドル安)でも、日本をどう操作するかの協力関係になっていて、もう暗黙に実行に移されている。冷戦安保体制化で米の圧力で外交解決しようとする日本は時代錯誤で(両国はさぞ内心笑っているだろう。)
 今回の構図は、 NYでの米の温家宝よりの姿勢 →首相菅 →官房仙谷 →那覇地方検察鈴木 と大義の無い「公務執行妨害」がいつの間にか「日本国、国民の為」と唐突な「言い訳」と「責任転嫁」で終わった。

 このまま政府が不作為で放置すれば、国内的には、検察は「国策捜査・宣伝機関」と成り下り; 国際的には、尖閣は中国領と認知されることになろう。

1781チバQ:2010/09/25(土) 20:46:08
http://www.asahi.com/international/update/0902/TKY201009020311.html
中国の文化相が台北入り 交流の幅広げる狙い2010年9月2日19時7分

 【台北=村上太輝夫】中国の蔡武・文化相ら文化界の代表団が2日、台北入りした。中国国務院に27ある「部・委員会」のトップの台湾訪問は1998年の朱麗蘭・科学技術相以来。

 中台は互いに相手を正式な政府と認めない立場であるため、蔡氏は「中華文化連誼会名誉会長」という肩書で、台湾の文化団体の招きを受けた形になっている。台北の孔子廟(びょう)、故宮博物院などを視察、6日には文化フォーラムに出席する。台湾側の文化行政トップの盛治仁・文化建設委員会主任委員とも顔を合わせることになりそうだ。

 これまで中台関係は、近く発効する経済協力枠組み協定をはじめ経済分野が主体だったが、今回の訪問を契機に交流の幅を広げる狙いが中国側にあるとみられる。

1782名無しさん:2010/09/25(土) 23:55:41
今回の中国の件で民主党が唯一プラスになる可能性があるとしたらこの事が沖縄知事選に利用できることだな
普天間問題をこじらせたら沖縄はとんでもないことになるよと宣伝できる

それにしても今回の対応に賛意を示した政党が公明党、社民党と日本人以外が入党できる二党だというのはなるほどなと納得
売国3党で連立を組めば外交面はずいぶん分かりやすくなると思うね

1783小説吉田学校読者:2010/09/26(日) 09:26:59
情勢は全く楽観できない状態が続く。「領土問題が存在する」ことを日本に認めさせるまでは、ありとあらゆる嫌がらせが続くのではないか。日本政府は臨時国会での答弁などで「固有の領土」と言明するのは予定の事態。問題の長期化に備える必要があるでしょう。

中国が輸出入検査強化、通関滞るケース頻発
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100925-OYT1T01034.htm

 中国の一部の税関当局が、省エネ家電などの部品に不可欠なレアアース(希土類)以外でも、日本向け輸出品や、日本からの輸入品の検査を強化して通関が滞るケースが頻発していることが25日、分かった。
 尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件に関連する中国の対抗措置の可能性もある。日本企業への影響は無視できないため、日本政府は実態把握を急いでいる。
 日中関係筋などによると、上海の税関当局が21日、大手運輸業者に対し、通常は30%程度の抜き取り検査の割合を100%に引き上げると通告したという。検疫当局の検査の割合も、10%から50%に引き上げられた。全品検査に時間がかかり、日本に輸出される電子材料を上海発の航空機に積み込めない「実害」も出た。
 福建省や広東省、遼寧省の税関でも、抜き取り検査の割合の引き上げや、全品検査への切り替えが行われている。通常用意する英語の通関書類に加え、中国語の書類の提出を求められるケースもあるという。

1784名無しさん:2010/09/26(日) 09:38:41
今の内閣で
>日本政府は臨時国会での答弁などで「固有の領土」と言明
してくれんのかね。
なんかうやむやな答弁で済ませようとする気がしてならないのだけど。
(私が言うまでもない、とか、それを決める立場にない、とか)

1785名無しさん:2010/09/26(日) 12:37:07
>>1784
日本政府として公式見解を出しているんだから、
固有の領土であることは「言うまでもない」こと。
「それを決める立場にない」ってなんだw
前原も言明しているように「東シナ海に領土問題は存在しない」のですよ。
いくら弱腰、場当たり外交でも、そこは揺るがない大原則。

前原外相「検察判断にとやかくいうことない」 中国人船長釈放
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100925-00000523-san-int
>前原外相は繰り返し、「東シナ海に領土問題は存在しない」との大原則を強調。その上で「もし同様の事案が今後起きれば、また同じような(国内法に基づいた)対応をする」とした。

外務省ホームページより
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/
尖閣諸島の領有権についての基本見解

 尖閣諸島は、1885年以降政府が沖縄県当局を通ずる等の方法により再三にわたり現地調査を行ない、単にこれが無人島であるのみならず、清国の支配が及んでいる痕跡がないことを慎重確認の上、1895年1月14日に現地に標杭を建設する旨の閣議決定を行なって正式にわが国の領土に編入することとしたものです。
 同諸島は爾来歴史的に一貫してわが国の領土たる南西諸島の一部を構成しており、1895年5月発効の下関条約第2条に基づきわが国が清国より割譲を受けた台湾及び澎湖諸島には含まれていません。
 従って、サン・フランシスコ平和条約においても、尖閣諸島は、同条約第2条に基づきわが国が放棄した領土のうちには含まれず、第3条に基づき南西諸島の一部としてアメリカ合衆国の施政下に置かれ、1971年6月17日署名の琉球諸島及び大東諸島に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定(沖縄返還協定)によりわが国に施政権が返還された地域の中に含まれています。以上の事実は、わが国の領土としての尖閣諸島の地位を何よりも明瞭に示すものです。
 なお、中国が尖閣諸島を台湾の一部と考えていなかったことは、サン・フランシスコ平和条約第3条に基づき米国の施政下に置かれた地域に同諸島が含まれている事実に対し従来何等異議を唱えなかったことからも明らかであり、中華人民共和国政府の場合も台湾当局の場合も1970年後半東シナ海大陸棚の石油開発の動きが表面化するに及びはじめて尖閣諸島の領有権を問題とするに至ったものです。
 また、従来中華人民共和国政府及び台湾当局がいわゆる歴史的、地理的ないし地質的根拠等として挙げている諸点はいずれも尖閣諸島に対する中国の領有権の主張を裏付けるに足る国際法上有効な論拠とはいえません。

1786名無しさん:2010/09/26(日) 20:02:52
>>1785
> いくら弱腰、場当たり外交でも、そこは揺るがない大原則。
それを揺るがせちゃうのが菅クオリティでは?

1787名無しさん:2010/09/26(日) 20:22:19
>>1786
んなわけねーだろ。馬鹿馬鹿しい。
弱腰、場当たり外交は大いに批判されて然るべきだが、
「菅は売国奴だから尖閣を中国に売り渡す」ってな下らない妄想を愉しみたいなら、
2ちゃんのニュー速にでも行った方がいい。いくらでもお仲間がいるぞ。

謝罪・賠償「応じられぬ」=尖閣沖衝突、中国の要求拒否―菅首相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100926-00000022-jij-pol
 菅直人首相は26日、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で中国側が日本に謝罪と賠償を求めていることについて、「尖閣諸島はわが国固有の領土だ。謝罪、賠償は考えられない。全く応じられない」と述べ、拒否する意向を示した。視察先の東京都青梅市内で記者団の質問に答えた。
 また、首相は、今後の日中関係について「戦略的互恵関係を深めるという点は、中国側も姿勢を変えないと言っている」と指摘した上で、「大局的観点に立って行動することが大事だ」として、日中双方が冷静に対応すべきだとの考えを強調。検察当局が中国人船長の釈放を決めたことに関しては「検察庁が法に基づいて対応したものだ。国内法に基づき粛々と判断したと承知している」と、改めて説明した。

1788名無しさん:2010/09/26(日) 21:21:04
>>1787
「売り渡す」んじゃなくあえて言うなら「有効な対応策がとれず巻き上げられる」。
どうすりゃ良いのか判らんで右往左往してるうちに気付いたらって事態に「菅総理たちがしてそう」な気がするの。
だからあそこの人たちみたいな「意図的に売り渡す」なんて考えみじんもないよ。

逮捕だ→引き渡しません→引渡します

単純化すればこういう流れでしょうが。

謝罪賠償応じられぬ

がいつ

謝罪賠償応じます

に変わるかも判らん、意図的にそうするんじゃなく菅たちが無能だからそうせざるをえなくなっていくんじゃないかって話だよ。

1789とはずがたり:2010/09/26(日) 22:12:37

ここで中露が対日領土問題で歩調を合わせるとなると中国の外交手腕には感服だなぁ。。
日本もフィリッピンとベトナムと軍事同盟でも組みましょうかねぇ。

露大統領26日訪中 「対日戦勝」で共同声明 尖閣では共闘回避へ 過度の「反日」色抑制
2010.9.25 21:20
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100925/erp1009252122010-n1.htm

 【モスクワ=遠藤良介】ロシアのメドベージェフ大統領が26日から3日間の日程で中国を公式訪問し、胡錦濤国家主席らと会談する。両首脳は第二次大戦終結65周年に関する共同声明に署名、対日戦で中ソ両国が共闘としたとの歴史認識を確認し日本を牽制する。ロシアは一方、尖閣諸島の漁船衝突事件で中国と距離を置き、過度の「反日」色を抑える方針だ。

 メドベージェフ大統領はまず日露戦争(1904〜05年)の激戦地でもあった大連・旅順口を訪れ、第二次大戦でのソ連軍犠牲者や日露戦争でのロシア人戦没者を追悼する行事に出席。次いで北京で胡主席と会談し、大戦終結65周年に関する共同声明を発表する。

 イタル・タス通信によると、共同声明には、中露両国が「第二次大戦の結果」を同様に評価しており、その見直しを認めないとの内容が記載される。中露首脳は今年5月、「(対ドイツ、対日の)歴史の真実を守るために連携を強める」ことで一致しており、今回の大統領訪中もこの流れを確認するものとなる。

 ロシアは「第二次大戦の結果」として日本への北方領土返還を拒否しており、対日戦勝史観での中国との連携には、日ソ中立条約を侵犯した対日参戦や北方領土占拠を正当化する狙いがある。中国がこれに乗じ、尖閣諸島についても「大戦の結果だ」などと領有権を主張し出す可能性は排除できない。

 ただ、ロシアは今回の漁船衝突事件について公式な反応を示しておらず、大統領の訪中でも尖閣問題には深入りしない見通しだ。極東の安全保障や経済関係で中国にのみ依存することへの警戒心が根底にはある。

 外交評論家のタブロフスキー氏は「尖閣問題は日中の二国間問題であり、日中関係の悪化は、日本との関係も発展させたいロシアにとってよくない」と指摘。その上で、「今回の訪中でメドベージェフ大統領は“行き過ぎ”が出ないよう巧みなかじ取りを見せるはずだ。もし中国が尖閣問題でロシアの協力を取り付けられれば、それは中国の勝利だ」と話している。

1790とはずがたり:2010/09/26(日) 22:58:51
>>1783
経済戦争に突入ですかねぇ。。
日本も中国に出来る経済的嫌がらせちゃんとカードとして揃えてるのか知らん。。

ともかくNYタイムズ紙は冷静なコメント。

船長釈放は「賢明」=中国、隣国の不安あおる−NYタイムズ紙
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010092600017&j1

 【ニューヨーク時事】25日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、日本が尖閣諸島沖で起きた漁船衝突事件の中国人船長を釈放したことについて、「緊張を緩和させたのは賢明だ」とする社説を掲載した。
 社説は、中国の「(隣国を)いじめるような態度は周辺国の懸念を増幅させた」と指摘。「中国は日本を譲歩させたものの、得たものは何もない」と付け加え、中国に対する国際社会の信頼が低下したとの見方を示した。 
 その上で、中国周辺海域における自由な航行の確保や領土問題の平和的な解決を促すために、米オバマ政権が域内対話を支援する用意があると表明したことに言及、「今こそ行動を取るべきだ」と主張した。(2010/09/26-06:49)

1791チバQ:2010/09/26(日) 23:44:00
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100926-OYT1T00567.htm
「英雄」扱いの船長、尖閣に「また行く」

 【北京=佐伯聡士、香港=槙野健】沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖で起きた中国漁船衝突事件で、菅首相が26日、「謝罪と賠償」要求を拒否したのを受け、中国の胡錦濤政権は、訪日観光の自粛や閣僚級以上の交流停止などの報復措置を当面継続しながら、日本側の出方を見極める構えだ。

 日本が再び強硬姿勢を示せば、一層の報復措置を発動する可能性もある。

 中国側は、「謝罪・賠償」要求を「当然の権利」(姜瑜(きょうゆ)・外務省副報道局長)として、一歩も譲らぬ姿勢を示している。すでに船長釈放で「譲歩」(外交筋)し、事態の沈静化を望む菅政権がさらに歩み寄ってくるのを待っている模様だ。

 事態打開に向け日本側が探るハイレベル会談は、「謝罪と賠償」協議の場にしたい考えとみられる。

 一方、尖閣周辺での中国漁船の動きがさらに大胆になるとの懸念は、ますます高まっている。日本側に釈放され、「英雄」扱いされる中国漁船の●其雄(せんきゆう)船長は25日、香港メディアなどに「釣魚島に行き、漁がしたい。機会があれば、また行く」と語った。(●は「擔」のつくりの部分)

(2010年9月26日22時01分 読売新聞)

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100926/plc1009262001017-n1.htm
【尖閣事件】首相、中国の謝罪・賠償要求に「全く応じるつもりない」 「検察の判断」重ねて強調 岡田幹事長はビデオ提出に前向き 
2010.9.26 19:57
 菅直人首相は26日、尖閣諸島周辺での中国漁船衝突事件で、中国外務省が謝罪と賠償を要求する声明を出したことに対し、「尖閣諸島はわが国固有の領土だ。謝罪とか賠償とか考えられないし、全く応じるつもりはない」と述べた。視察先の東京都青梅市内で記者団に語った。

 その上で首相は「中国側も(日本との)戦略的互恵関係を深める姿勢は変えないと言っている。双方で大局的な観点に立って行動することが必要だ」と語り、早期の沈静化を目指す考えを強調した。

 那覇地検が公務執行妨害容疑で逮捕した中国人船長を勾留(こうりゅう)期限前に釈放したことについては「検察当局が事件の性質を総合的に考えた上で国内法に基づいて粛々と判断を行った結果だ」と述べ、司法判断への政治介入を重ねて否定した。

 民主党の岡田克也幹事長(前外相)も26日のNHK番組で謝罪や賠償について「全く受け入れられない。今後同じことが起きれば、同じように法律に基づいて粛々とやる」と述べた。事件の際、海上保安庁が撮影したビデオテープの国会提出については「よく相談していきたい」と前向きに検討する考えを示した。

 一方、自民党の石原伸晃幹事長は同じ番組で、中国人船長の釈放決定にかかわった最高検や福岡高検幹部の証人喚問を10月1日召集の臨時国会で求めていく考えを表明した。与党の国民新党の下地幹郎幹事長も「証人喚問や参考人招致を通じて説明するのが一番大事だ」と同調した。

1792チバQ:2010/09/26(日) 23:45:11
>>1790
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100926/amr1009261829004-n1.htm
「日中間意地比べでの屈辱的退却」 NYT紙
2010.9.26 18:28
 【ニューヨーク=松尾理也】沖縄・尖閣諸島周辺海域で逮捕された中国漁船船長が釈放された問題をめぐり、米紙ニューヨーク・タイムズは25日付の社説で、「中国は日本を譲歩させたが、得たものは何もない」と指摘、「中国の威圧的な姿勢は近隣諸国の懸念をかき立てるだけだ」とする社説を掲載した。

 またウォールストリート・ジャーナル紙は、中国人船長の釈放直後にニューヨークに滞在していた前原誠司外相へのインタビューとともに、「日本が中国に屈服 米に視線」と今回の事件を日本外交の敗北と位置づける記事を掲載した。

 ニューヨーク・タイムズは、中国が船長釈放後も日本に対し謝罪や賠償を要求していることについて、「中国は日本を前言撤回に追い込んだが、まだ満足していない」と述べ、中国の態度を「威圧的」だと非難した。またマーティン・ファクラー同紙東京支局長は船長釈放を「日中間の意地比べでの(日本の)屈辱的な退却」と表現。「アジアにおける力関係の変化を示す最新の例」と述べた。

 もっとも、同紙社説は「日中両国は賢明にも対立を回避した」「われわれ(同紙)はどちらの国が事件に責任があるのかは知らない」と述べるなど、必ずしも中国非難一辺倒ではない。日本がなぜ今回、船長の逮捕に踏み切ったのか、その真意にも疑問があるとした。

 また、「(尖閣諸)島の領有権をめぐっては長年紛争が続いてきた」と述べるなど、尖閣諸島をめぐる緊張を領土問題と位置づける見方が、今回の事件で国際的にも定着してしまったことをうかがわせた。

 一方、「日本が屈服」との見出しで船長釈放を伝えたウォールストリート・ジャーナルは、前原外相とのインタビューもあわせて掲載。外相が、釈放そのものについては「国内法に基づくもの」と述べつつ、中国の軍事費増大への強い懸念を表明し、「中国の台頭に対処するため、米国との戦略関係の強化を望む姿勢を示した」と伝えた。

1793チバQ:2010/09/26(日) 23:46:39
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010092601000466.html
中国、対立収拾へ着地点探る 尖閣漁船衝突事件
 【北京共同】沖縄・尖閣414件諸島(中国名・釣魚島)付近で起きた中国漁船衝突事件で、中国は船長の逮捕、拘置に「謝罪と賠償」を要求する外務省声明を出すなど表向きは強硬姿勢を崩していないが、指導部内では対立収拾へ向けた着地点を探る動きも出始めている。今後は尖閣諸島の領有権をめぐっては強硬な態度を維持しつつ、民間交流の停止など一連の対抗措置を徐々に解除し関係修復を進めるとみられる。

 中国外務省は、日本が要求を拒否する外務報道官談話を出したのを受けて再び反論したが、謝罪と賠償を「求める権利がある」と微妙に表現を弱めた。中国外務省筋によると、これは中国側が「振り上げた拳」を調整し始めたシグナル。日本側の謝罪と賠償がない限り妥協しないという意味ではないという。日本が処分保留で船長を釈放したことで中国側は「最大の目的は達成した」と判断している。

 また中国商務省は25日夜、レアアース(希土類)輸出手続きが滞っている問題で「対日輸出を止めるという指示は出していない」と日本側に通知。中国側はこれまでも外国メディアに対し対日輸出制限を否定していたが、日本側に正式に回答したことは輸出再開への示唆とみられる。

1794チバQ:2010/09/26(日) 23:48:50
>>1783
http://www.asahi.com/international/update/0926/TKY201009260222.html
日中間の貨物に遅れ 中国税関、一部で検査を厳格化2010年9月26日21時10分

 【北京=吉岡桂子】北京や上海など一部の中国税関がここ数日、日本との輸出入に対する通関の検査を厳しくしている。このため自動車部品や機械などの輸出入に遅れが出始めた。日本企業の生産活動に影響を及ぼしかねず、日本政府や企業は情報収集を急いでいる。日本側には、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件に絡んだ中国側の嫌がらせではないかと懸念する声もある。

 北京では25日から突然、日本向けの商業用航空貨物がすべて開梱(かいこん)検査の対象となった。通常は10〜20%を抜き取り検査してすませており、検査の遅れから予定した便に載せられない貨物が相次いでいる。日本からの輸入品も検査率を引き上げられた。

 上海では21日、税関当局が大手運輸業者に対して、航空貨物を全量検査し、検疫の検査率も10%から50%に引き上げると通告してきた。上海港でも海運貨物の輸出許可が遅れ、日本向けコンテナの積み残しが出ている。天津港など各地で同様の事態となっている。

 日本の大手運輸会社の担当者は「多くの日本メーカーは部品の在庫をできるだけ減らし、空輸で相互に調達して両国の工場で生産しており、検査の厳格化が長引けば影響は大きい」と心配する。

 日中間の貿易では、中国政府は指示を否定しているものの、電化製品や電気自動車に必要なレアアース(希土類)の中国から日本への輸出が漁船衝突事件後に止まっている。中国漁船の船長を解放後も北京空港で貨物検査を強化し始めており、日本への対応を緩める気配はみられない。

 日本にとって中国は輸出入とも最大の貿易相手国。日本貿易振興機構(JETRO)によると、2010年上半期(1〜6月)の貿易総額は1383億ドル(前年同期比34.5%増)で、半期ベースでは08年下半期以来3期ぶりに過去最高を更新した。日本からの輸出は建設機械や電子・自動車部品など、日本への輸入は電気機器の完成品などの伸びが大きい。中国にとっても日本は米国、欧州連合に次いで、東南アジア諸国連合と並ぶ貿易相手となっている。

1795チバQ:2010/09/26(日) 23:50:03
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-09-26_10554/
国境の島 反発の高波 中国人船長釈放
領海警備何のため 石垣市議会、抗議決議へ
社会 2010年9月26日 09時42分

(13時間59分前に更新)

 「何のための領海警備だ」―。尖閣諸島周辺の日本の領海内で海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した事件で、那覇地検が25日、公務執行妨害の疑いで逮捕されていた船長を処分保留で釈放したことを受け、同諸島を行政区域に含む石垣市では漁業者を中心に不安と反発が広がっている。市は国へ警備態勢の強化などを要請し、市議会も近く抗議決議案を可決する見通し。船長を送検した海保関係者は釈放を粛々と受け止めるが、国境を守る現場の保安官の歯がゆさを指摘する声も出た。(八重山支局・又吉嘉例、社会部・平島夏実)

■市長が「遺憾」

 「よくない前例にならないよう、法治、主権国家として毅然(きぜん)とした態度で臨んでいただきたい」。中山義隆市長は同日、市庁舎で会見し、国に対する遺憾の意を表明した。「私たちがこの地域に住んでいることで領土や領海が守られ、排他的経済水域を通って本土へ燃料や食料が運ばれている。(国境地域が)国民の生活を守っている、という意識を持ってほしい」と訴えた。

 船長釈放に際し、石垣空港周辺で抗議行動を展開した仲間均市議は「既成事実を与えた」と批判。28日開会の市議会本会議で、釈放に対する国への抗議決議案を提出するとし、「市議選もあって本会議が開かれなかったが、与党多数もあり、可決される」とした。

■あきれる漁師

 漁業者にも国への不信感が渦巻く。マグロ漁船の乗員男性(26)は「最初から逮捕しなければ良かったという話だ」とあきれる。領海内で台湾や中国の漁船を見る事も多いとし、「外国船のはえ縄の道具が潮の流れでこちらにからまるのはどの漁師も経験していて、漁の支障になっている。政府はウミンチュの事を考えているのか」と顔をしかめた。

 別の漁船の乗員男性(49)は「こんな当たり前に中国の主張が通ったら、どこでも漁ができなくなる」と懸念。「今後、外国船が領海内で、わが物顔で漁をし始めたらどうするのか。国は安心して操業できる漁場をはっきりさせてもらわないと困る」と求めた。

■「やる気そぐ」

 一方、海保関係者は「(処分保留での釈放は)検察が取るパターンの一つにすぎず、想定内といえば想定内」と語り、「職員に動揺はなかった」と主張する。

 ただ、石垣海上保安部に所属していた元保安官の男性(68)は「現場の保安官は『尖閣は日本の領土。自分たちが守らなくて誰が守る』という使命感を持って命を懸けている。悔しい思いをしているはずだし、領海警備の必要性について疑問を抱かせ、現場のやる気をそぐ判断だ」と憤った。

[ことば]

 中国漁船衝突事件 尖閣諸島近くの日本領海内で7日、中国漁船が海上保安庁の巡視船と接触、その後、別の巡視船と衝突して逃走した。海上保安庁は公務執行妨害の疑いで漁船の中国人船長を逮捕。中国側は丹羽宇一郎駐中国大使を休日の未明に呼び出すなど繰り返し船長の即時釈放を要求、対抗措置として日中間の閣僚級以上の交流停止などを表明した。

1796チバQ:2010/09/27(月) 00:11:42
菅政権から一層の譲歩を引き出せる」(外交筋)と読んで強硬姿勢を崩さない
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100925-00000783-yom-int
船長は英雄…中国ネット「対日勝利」で沸騰
読売新聞 9月25日(土)21時54分配信

 【北京=大木聖馬】中国のインターネット掲示板は25日、中国人船長の帰国を受けて、対日「勝利」をたたえ、一層の強硬な措置を求める声で沸騰した。

 事件を巡って日本に「謝罪と賠償」を要求、より大きな外交成果を得ようとする胡錦濤政権を、「反日世論」が後押ししている。

 大手ポータルサイトでは、24日の船長釈放決定後、数千規模の書き込みが殺到、「日本投降。9月24日は21世紀の戦勝記念日だ」「船長は抗日英雄だ」などと「圧勝」に酔いしれた。

 「謝罪と賠償」要求については、大多数が「全面的な支持」だ。「胡錦濤国家主席は海軍を出動させ、日本を懲らしめるべきだ」などと、軍事行動を求める者も少なくない。

 レアアース(希土類)の輸出を事実上停止している措置に関しても、「日本には経済制裁が一番有効だ」などと賛同する意見が多い。日本製品の不買運動や訪日旅行の自粛などの呼びかけも続出し、「愛国行動として支持する」との声が広がる。今後、経済面での民衆レベルの反日行動が表面化する恐れがある。

 中国のネット人口は4億人以上。民主主義国家と違って「言論の自由」がない中国では、比較的自由な「ネット世論」が影響力を拡大、政権はその動向に細心の注意を払っている。対日政策で「弱腰」と見なされれば、共産党さえ匿名の群衆から袋だたきに遭う。

 政権には、ネットが過熱している状況では、日本に対して柔軟な姿勢は取りにくいという事情がある。

 もっとも、「日本に勝った」という凱歌(がいか)を上げるネット世論と、「菅政権から一層の譲歩を引き出せる」(外交筋)と読んで強硬姿勢を崩さない政権はいま、同じ方向を向いている。

1797チバQ:2010/09/27(月) 00:12:58
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20100926ddn003040021000c.html
クローズアップ2010:中国外交、力任せ 国力増強背景に
 沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺での中国漁船と日本の巡視船の衝突事件は、国力増強を背景に「力の外交」を前面に押し出す中国の姿を改めて印象づけた。米国がかつてのような絶対的な力を持たなくなったという認識の下、中国は各地での領有権紛争を力で押していこうとしているようだ。東南アジアや韓国など周辺国が警戒を強める一方、地域大国であるインドからは「力」で中国に対抗する姿勢がうかがえる。衝突事件は、アジアの新しい外交勢力図を浮かび上がらせた。日米関係がこじれる中での日中対立は、菅外交に重い課題となっている。

 「中国は防衛的な国防政策を遂行していく。永遠に覇権はとなえないし、拡張政策も採用しない」

 温家宝首相は23日の国連総会の演説で強調した。衝突事件で強硬な対抗措置を相次いで打ち出す中国の姿を見た周辺諸国の間で、中国脅威論が再燃したことを警戒した模様だ。

 だが、人民日報系の環球時報は25日、強硬な中国イメージをさらに強める社説を掲載した。社説は、閣僚級以上の交流中断といった中国政府の取った対抗措置を一定期間続けることで「国を治める経験の乏しい日本の現政府に、中国が軽率に対立できる国ではないことを知らしめるべきだ」と主張したのだ。

 中国は、今年3月以降は南シナ海を台湾やチベットと同じように「核心的利益」と位置づけ、決して譲歩できない問題だと主張するようになった。

 92年には領海法を制定し、尖閣諸島、西沙諸島、南沙諸島などを中国の領土と明記している。中国政府や軍にとって周辺国からの「領土防衛」は国内法に基づく「神聖な使命」(中国メディア)になったわけだ。

 それでも中国は、最高指導者だった故・トウ小平氏が示した「韜光養晦(とうこうようかい)(能力を隠し外に出さない)」という抑制的な方針の下で周辺国との摩擦を避け、経済発展を優先させてきた外交政策を基本とした。周辺国と領有権を争う海域では「主権問題を棚上げして共同開発を行う」という基本方針は、抑制的な外交方針と国内法に基づく防衛義務の折衷策として生み出されたものだ。

 「力の外交」路線への転換が決定的になったのは、07年秋の中国共産党大会だ。国家戦略を機関決定する5年に1度の重要会議で「韜光養晦」の文言が公式文書から消えた。党関係者は「中国の外交理論は時代とともに前進する」と述べ、国力増強を背景にした方針転換を認める。

 温首相は国連総会の演説で「国際金融危機の影響を受け、局地的な衝突や軍拡競争、領土紛争などの安全保障問題は時に激化している」と述べた。米国の影響力低下による国際秩序の乱れをうまく利用し、中国脅威論を抑えつつ各地での領有権紛争で有利な立場を作っていこうという、したたかな思惑を込めた発言だ。【北京・浦松丈二】

 ◇読み違えた菅政権
 「日本と中国は国際社会に責任を持つ重要な隣国であり、戦略的互恵関係を深めるため、冷静に日中双方が努力をしていくことが必要だ」

 中国人船長の釈放を受け、菅直人首相はニューヨーク滞在中の記者会見で日中の「戦略的互恵関係」の重要性に言及した。しかし、中国外務省が声明で日本側に「謝罪と賠償」を要求、日中関係は、対立の長期化も懸念される。

 政権交代が実現した昨年9月、民主党は外交の柱に「対等な日米同盟、アジア重視」を掲げた。今年5月末の温首相の訪日では、首脳会談で、東シナ海のガス田開発を巡る早期の条約締結交渉開始で合意するなど、多くの合意事項が発表された。

 それからわずか4カ月弱。中国漁船の衝突事件で日中関係は一気に冷え込み、政治、経済、人的交流など幅広い分野に影響が及んだ。事件の発生は、民主党代表選の真っ最中で、中国が矢継ぎ早に「対抗措置」を繰り出した期間中、菅政権は国内政治に目を奪われて対応は後手に回った。

 菅政権は態勢を構築できないまま、中国側の出方を読み違え、中国側との有力なパイプの欠如により水面下の折衝もできず、「危機管理に失敗した」(外交専門家)との指摘が相次いでいる。今後も「力の外交」を推し進めるだろう中国に対し、「日本もその場しのぎで対応するのでなく、国家利益を追求するために中国を制御するようなメカニズムをつくるべきだ」(外務省幹部)と対中戦略の再構築を求める声も出ている。日米関係の修復が急がれる中、日中関係の先行き不透明感が「外交不得手」の首相に重くのしかかる。【犬飼直幸、吉永康朗】

1798チバQ:2010/09/27(月) 00:13:57
 ◇読み違えた菅政権
 「日本と中国は国際社会に責任を持つ重要な隣国であり、戦略的互恵関係を深めるため、冷静に日中双方が努力をしていくことが必要だ」

 中国人船長の釈放を受け、菅直人首相はニューヨーク滞在中の記者会見で日中の「戦略的互恵関係」の重要性に言及した。しかし、中国外務省が声明で日本側に「謝罪と賠償」を要求、日中関係は、対立の長期化も懸念される。

 政権交代が実現した昨年9月、民主党は外交の柱に「対等な日米同盟、アジア重視」を掲げた。今年5月末の温首相の訪日では、首脳会談で、東シナ海のガス田開発を巡る早期の条約締結交渉開始で合意するなど、多くの合意事項が発表された。

 それからわずか4カ月弱。中国漁船の衝突事件で日中関係は一気に冷え込み、政治、経済、人的交流など幅広い分野に影響が及んだ。事件の発生は、民主党代表選の真っ最中で、中国が矢継ぎ早に「対抗措置」を繰り出した期間中、菅政権は国内政治に目を奪われて対応は後手に回った。

 菅政権は態勢を構築できないまま、中国側の出方を読み違え、中国側との有力なパイプの欠如により水面下の折衝もできず、「危機管理に失敗した」(外交専門家)との指摘が相次いでいる。今後も「力の外交」を推し進めるだろう中国に対し、「日本もその場しのぎで対応するのでなく、国家利益を追求するために中国を制御するようなメカニズムをつくるべきだ」(外務省幹部)と対中戦略の再構築を求める声も出ている。日米関係の修復が急がれる中、日中関係の先行き不透明感が「外交不得手」の首相に重くのしかかる。【犬飼直幸、吉永康朗】

 ◇恐れる周辺国 インド「力には力で」
 24日にニューヨークで開かれた米国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議でも、陰の主役は中国の「力の外交」だった。

 オバマ米大統領とASEAN10カ国の首脳は、南シナ海を含む地域の問題について、平和的解決や自由航行の重要性で一致した。米政府高官も、領有権問題の平和的解決へ向けた法的拘束力を持つ「行動規範」の交渉に前向きの姿勢を見せていた。

 だが、共同声明草案にあった「南シナ海」「行動規範」という表現は、採択時には削られていた。どちらも中国が反発する項目だ。衝突事件での中国の強硬姿勢を見たASEAN側が「中国をこれ以上刺激することは得策ではない」と判断したとみられている。

 中国の「力」を恐れるのは、韓国も同じだ。

 韓国は99年、中国産ニンニクにセーフガード(緊急輸入制限)を発動したことがある。このとき中国は、韓国製携帯電話とポリエチレンの輸入を全面禁止する対抗措置を取り、韓国の化学業界だけで推定100億円規模の損失を被った。

 韓国政府にはこの記憶が残っており、外交当局者も「こんなことをされたら小さな国はどうしようもない」とあきらめ顔。「(今回の事件を)我々も参考にさせてもらう」と話した。

 ただ、経済成長著しい新興国で、地域大国としての自負が強いインドは、カシミールなどで領有権を争う中国に「力」で対抗する構えを見せる。インドも、中国との関係改善を通じて地域情勢を安定化させ、経済の高度成長を持続させることを基本方針としている。ただ、インド政府高官は「領土など国益を左右する問題で弱い姿勢を見せる国などない。インドと中国はともに、国境問題では互いに力を見せつけてけん制しあっている」と指摘する。【ニューヨーク草野和彦、バンコク西尾英之、ソウル西脇真一、ニューデリー栗田慎一】

1799チバQ:2010/09/27(月) 00:22:42
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2010092602000057.html
<スコープ>日本政府 対中カードなく 首相対応、身内から批判も
2010年9月26日 紙面から

 沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖の漁船衝突事件で、中国人船長を釈放した日本政府内に二十五日、焦燥感が強まった。中国は態度を軟化させるどころか、さらなる要求を突きつけ、事態の長期化は避けられない。国内では、与野党から船長釈放は刑事手続きへの政治介入だとの批判にさらされており「内憂外患」の様相だ。 (竹内洋一)

 政府は船長釈放を受け「中国は今までのトーンを下げなければならない」(外務省幹部)と譲歩を期待していたが、逆に謝罪と賠償を要求され、早くも当てが外れた格好だ。

 外務省は二十五日午後、中国の要求を拒否する外務報道官の談話を発表。一方で、前原誠司外相は訪問先の米国ニューヨークで、中国の謝罪要求についてコメントを控えた。

 外相自ら直接的な反応を示せば、中国との対立をさらにエスカレートさせる結果になりかねないからだ。対中強硬派として知られた前原氏の姿勢に、政府の中国への配慮が表れているともいえる。

 ただ、こうした姿勢が中国を軟化させ、関係修復につなげられるかどうかは現段階では見通せていない。対立関係の長期化は日本外交の脆弱(ぜいじゃく)さを内外に露呈することにもなりかねないが、次のカードが見いだせないのが実情だ。

 国内では、船長釈放に至った経緯の解明を求める声が強まっている。自民党の大島理森副総裁は二十五日、佐賀市内での県連大会で「(十月一日召集の臨時国会に)参考人招致か証人喚問で那覇地検の次席検事を呼び、政府としてプロセスを明らかにすべきだ」と強調した。民主党の鉢呂吉雄国対委員長は民放番組で「いろんな受け止め方があるので、国会でも司法当局からの説明を受けることは必要だ」と述べ、法務・検察当局に説明を求める考えを示した。

 「検察独自の判断」として政治介入を否定している政府が苦しい釈明を強いられるのは必至。菅直人首相と距離を置く民主党の鳩山由紀夫前首相は記者団に「(衝突事件の)直後に問題の真意を(日中の)首相同士で腹を割って議論すれば良かったのではないか」と述べ、首相の対応を批判した。

 首相サイドからは「臨時国会は補正予算案の審議どころではなくなった」(官邸筋)と懸念する声が漏れている。

1800チバQ:2010/09/27(月) 00:25:10
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010092502000189.html?ref=rank
過激中国、評判は失墜 各国メディア、警戒にじむ
2010年9月25日 夕刊

 【ニューヨーク=阿部伸哉】沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖の漁船衝突事件で日本が中国人船長釈放で幕引きを図ったことについて、米メディアでは、日本の外交姿勢より、経済力や資源をてこに強硬姿勢で押し切った中国を警戒する解説や分析が目立っている。

 ワシントン・ポスト紙(電子版)は二十四日、中国側の強気一辺倒の対応に「共産党指導部の力が弱まり、人民解放軍や国営企業などが勢力を増した結果」と分析。今後は特に対日や対米で関係がこじれることになると予測した。

 特に中国がハイテク製品に必要なレアアース(希土類)を禁輸したとの報道に米メディアは注目。三大ネットワークの一つ、NBCテレビ(電子版)は記者ブログで「中国からの輸入に頼る米国も打撃を受けることになる」と警告した。

 日本側が「圧力に屈した」との見方は強いが、英誌エコノミスト(同)は「最終的には中国が過剰な攻撃性を示して評判をおとしめた」と指摘。「成熟した国際プレーヤーとは思えない行動で、『平和的な発展』は形だけにすぎないと分かった」と批判した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010092502000195.html
南シナ海領有権で中国けん制 米とASEAN首脳
2010年9月25日 夕刊

 【ニューヨーク=嶋田昭浩】米国と東南アジア諸国連合(ASEAN)十カ国との第二回首脳会議が二十四日、ニューヨークで開かれ、マレーシアやベトナムなど一部加盟国と中国が対立する南シナ海の領有権問題について「平和的解決が重要」との認識で一致した。太平洋とインド洋を結ぶ海上交通の要路である南シナ海で軍事活動を活発化させる中国の動きを牽制(けんせい)した格好だ。

 ホワイトハウスによると、オバマ米大統領とASEAN各国首脳は「南シナ海などでの航行の自由、地域の安定、国際法の尊重」を重視していくことで合意した。

 また、オバマ大統領は、ASEANと日中韓、インドなどでつくり、来年はインドネシアで開かれる東アジアサミットへの参加を正式に表明した。

1801チバQ:2010/09/27(月) 00:27:44
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100925/chn1009252212009-n1.htm
【中国人船長釈放】「このままでは戦争」「下手に出るとナメられる」中国人観光客の街は (1/2ページ)
2010.9.25 22:11
 沖縄・尖閣諸島付近で起きた漁船衝突事件で、釈放された中国漁船長が帰国した25日、東京・秋葉原の電気街や池袋の“チャイナタウン”など中国人が多く集まる場所はふだん通りのにぎわい。こじれる一方の日中関係を横目に買い物に励む中国人観光客と、迎える日本人店員らに聞いた。


秋葉原電気街

 日本人向けと中国人向けの店の棲み分けが進んだ秋葉原電気街。この日も「免税」と書かれた派手な看板の中国人向けの店にはツアー客を乗せた大小のバスがひっきりなしに横づけし、両手に買い物袋を下げた中国人客が往来していた。

 免税店の中国人店員の男性(33)は「事件の影響は全然ない。客の大半が中国人。きょうも朝から炊飯器が18台売れた。ニュースで騒いでいる中国人はほんの一部ではないか」。

 家電量販店の中国人店員(26)は「中国人客から『日本人に殴られたりしていないか』と聞かれたがそんなことはない」。並んで接客中の日本人店員(29)と「影響はないです」と口をそろえた。

 上海から旅行に来た中国人会社員の女性(33)は紙袋を抱え「日本と中国はなぜすぐこうなってしまうのか。このままでは戦争になってしまう。それは誰も望んでいない」。家族3人で旅行に来た女子大生(20)は「中国と日本のどちらが悪いかでなく歩み寄ることが大切だ。日本政府はもう少し早く船長を解放し、話し合いで解決できなかったのか」と話した。


池袋“チャイナタウン”

 中国系の商業施設約100店が集まり“チャイナタウン”と化しつつあるJR池袋駅北口。中国出身で日本へ帰化したという男性会社員(37)は「中国人の友人とはこの話題で持ちきりだった。解放されてよかった。解放しなければ中国は必ず何かしていたし、日本も対抗してより関係が悪くなっていたのでは」。中国食材店で働く朱我玄さん(44)は「政治経済などで日中関係がよくなることを望んでいる。基本的に文化や考え方が違うので、互いに深く理解しようとすることが必要だ」と話した。

 日本人靴店で働く日本人の男性店員(48)は「商売への影響は少ない」とし「釈放はあしき前例を作ってしまった。経済への影響を我慢してでも圧力は突っぱねるべきだった」。

 日本人洋服店の女性店長(28)は「お客のほとんどは中国人だが日本の常識が全く通用しない。勝手に試着したり商品の服に化粧品をつけたりは日常茶飯事。『今回だけ』と見逃しても同じことをされた。きちんとした方もいるが、下手(したて)に出るとなめられるので強く出るしかない」と言い、「外交も似ているのかもしれません」と話した。

1802チバQ:2010/09/27(月) 00:29:47
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100925/chn1009252110008-n1.htm
【中国人船長釈放】敗れるべくして敗れた日本 中国、海洋権益確保にさらに自信 (1/3ページ)
2010.9.25 21:05

このニュースのトピックス:領土問題

中国福建省の福州空港に到着した中国人船長(中央)=25日午前4時(矢板明夫撮影) 【北京=伊藤正】「政治は硝煙なき戦争であり、戦争は硝煙による政治だ」(毛沢東)。中国漁船衝突事件への中国側の対日攻勢は、まさに国を挙げて勝利を目指し、持てる手段を動員した「銃火なき戦争」だった。なぜなら、公務執行妨害事件として処理しようとした及び腰の日本とは対照的に、中国は「主権問題」ととらえ、一歩も譲らない方針を決めていたからだ。

 19日に漁船船長の勾留(こうりゆう)延長が決まった後、中国軍事科学学会副秘書長の羅援少将は「われわれには自国の利益と尊厳を守る知恵と実力がある」と中国メディアに自信たっぷりに話した。その通り、日本が屈服したことで、中国は東シナ海だけでなく南シナ海でも権益確保へさらに自信を深めた、と中国筋は言う。事件の影響が今後、広がるのは確実だ。

 中国は対日外交戦に勝利し、東シナ海での漁業資源だけでなく、海底資源開発や中国艦艇の活動などで有利な地位を得たと外交筋はみる。

 今回の事件の背後には、海洋資源開発の主導権を握る軍の影がちらつく。近年、海洋資源の確保が国家方針になって以来、中国は海軍力の増強に努め、その活動範囲は西太平洋からインド洋に広げ、特に南シナ海を「核心的利益」として、ベトナムやインドネシアなどとの摩擦を引き起こしてきた。

 東シナ海では、白樺(中国名・春暁)の天然ガス資源をめぐり2年前に日本との共同開発で合意したが、この合意には、国内世論が強く反発した。それをリードしたのは、軍事系サイトであり、開発に関与する軍系企業の意思を反映していたといわれる。

 衝突事件発生後、中国政府は9月中旬に予定されていた日本とのガス田開発条約交渉を延期、さらに単独開発強行の動きも見せた。中国外務省報道官は、共同開発合意を無視するような発言までして、軍系ネットの支持を集めた。

 中国政府が対日外交に自信を持っていたのは、民主党政権下で日米関係が冷却化し、米国が日本を積極支持する可能性が低いと読んでいたこともあったと外交筋は指摘している。

 米政府は中国の海洋覇権拡大を警戒し、南シナ海の権益をめぐる紛争で、ベトナムと合同軍事演習するなど、対中牽制(けんせい)を強めていた。米中関係は、米国の対台湾向け武器輸出などで冷却化、胡錦濤国家主席の訪米計画も延期されたままだった。

 漁船衝突事件が発生した今月7日、中国の温家宝首相が、訪中したドニロン米大統領次席補佐官(国家安全保障担当)やサマーズ国家経済会議(NEC)委員長と会談、温首相はその前日にはカーター元米大統領とも会談し、米中関係改善で一致していた。

 日中が対立を深めている間、米中は胡主席の訪米問題や軍事交流の復活で大きく前進していた。米国は「人民元問題や核拡散問題などで、中国の協力を必要としており、日中の対立には不介入の立場を貫いた」(新華社電)。ニューヨークでの日米首脳会談では尖閣問題は議題にもならなかった。

 中国経済が拡大、日本の対中依存が深まり、「中国の対日手段は、日本の対中手段よりはるかに多い」(中国紙「環球時報」)という現状に加え、対米工作や国際社会への宣伝戦でも日本は後れを取った。戦略も主権を守る決意も欠いた日本は敗れるべくして敗れた。

 この結果の影響は、日中関係全般に及ぶ可能性が高い。中国はまた南シナ海でも実効支配を強めてゆき、周辺国も対抗して軍事力の増強に動くとみられる。

 羅援少将は「歴史と現実の双方が求めているのは、中国の『富国強軍』だ」と強調、経済力と軍事力の増強こそが必要と強調する。この巨大国家の膨張は当面止まりそうもない。

1803チバQ:2010/09/27(月) 00:34:16
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/K20100925301.htm
チャイナリスクを実感 北陸の企業
 尖閣諸島沖で起きた日本の巡視船と中国漁船の衝突事件をめぐり、北陸の中国進出企業の間で「チャイナリスク」への警戒感が強まっている。現地の生産拠点の日本人スタッフに、無用な外出を自粛するよう指示する企業も出てきた。24日、中国人船長の釈放が決まったが、企業トップからは「今後も同じようなことが起きる可能性がある」と不安視する声も上がった。
 「今回の問題が経済に深刻な影響を与えるとは思っていないが、中国がシーレーン(海洋交通路)の確保に動く以上、今回のような問題が繰り返される心配がある」。中国や東南アジアなどでスイッチング電源などを販売するコーセル(富山市)の町野利道社長は、こう危ぐする。

 中国が報復を通じて日本を揺さぶる展開に対し、中国への依存度を強める北陸の製造業では困惑が広がり、「中国に集中するリスクを実感した」(石川のメーカー担当者)との声も聞かれた。

 中国の上海、天津、広東省に生産拠点を持つ北陸電気工業(富山市)は現地に駐在する日本人スタッフ26人に対し、無用な外出を控えるよう呼び掛けた。澁谷工業(金沢市)は機械部品を国際宅急便で中国に送っているが、「衝突事件の影響からか、通関時のチェックが厳しくなっている」(担当者)という。

 蘇州に子会社がある小松精練(能美市)の担当者は数年前に近隣の日系工場で突然、電気供給が止められるケースがあったと指摘。「事態が悪化し、現地工場がインフラの面で悪影響が出ないか不安だ」と話した。

 コマツは、2010年3月期の中国の売上高比率が19%。前年同期の10%から急伸しており、現地には駐在員が約150人勤務している。担当者は「生産、操業に関する問題は起きていないが、注意深く今後の動向を見守りたい」とした。

 今月16、17日に上海で開かれた「日中ものづくり商談会」に参加した富山県機電工業会の神田信一専務理事は「中国でも問題は報道されていたが、一般市民はあまり関心を払っていない様子だった」と述べる一方で、「問題が長期化すると、現地での商談会などが中止される可能性がある」と懸念を示した。

 中国人船長の釈放に対し、北陸の製造業の間では「ビジネスに影響がなければ、企業としては問題ないが、それにしても政府は弱腰だ」との声も漏れ聞こえた。

1804チバQ:2010/09/27(月) 00:37:32
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000831009220001
【昇竜VS.道流 中国と北海道】


(上)観光救う 大陸の力
2010年09月22日
 「空港からのアクセスは」「どんなホテルか」……。


 今月2日、中国・上海のホテル。上海の旅行会社やメディアなど約40社の中国人が約80のテーブルを回り、次々に質問をぶつけていた。


 中国人観光客を北海道に呼び込もうと、上海万博での「北海道の日」(3〜5日)に合わせて開かれた「商談会」。道内の約80の自治体・観光関連企業が主催し、担当者が熱心に「北海道」を売り込んだ。


 中国側の一人は「北海道は有名だけど、どこにどんなものがあるのか具体的な話を聞きたかった」と話した。一方、釧路市の渡部港吾観光振興室長補佐(48)は「中国側の本気を感じ、手応えを得られた」と満足そうに語った。


■「何倍にも増」


 北海道観光にとって、中国は「救世主」になっている。


 中国本土から日本への団体観光旅行は2000年に解禁。その年度に北海道を訪れた中国人は2400人だったが、順調に増え続け、昨年度は9万2700人に達した。道内全体の観光客数が漸減傾向になっているのとは対照的だ=グラフ。


 その勢いは加速するというのが一般的な見方になっている。富裕層だけだった中国人向け個人観光ビザの発給対象が、7月から年収6万元(約80万円)程度の中間所得層(約1600万世帯)まで拡大されたためだ。


 北海道は、映画などのロケ地として頻繁に中国国民の目に触れる。ここ1〜2年の急増も、08年末封切りの大ヒット映画「非(フェイ)誠(チェン)勿(ウー)擾(ラオ)」(邦題「狙った恋の落とし方。」)の影響が大きいとされる。


 映画の舞台の一つ・釧路市では、一カ月あたりの中国人観光客数が08年4〜12月は約100人だったが、09年1月は368人、9月には約1500人にまで増えた。


 この状況に対応すべく、ロケ地となった阿寒湖畔で高級ホテルを営む「鶴雅グループ」は1月に海外事業部を設置した。営業推進第2部の高田茂部長(51)は「まだまだニーズはある。訪れる中国人は何倍も増える」と見る。


■新千歳に制限


 「官」も積極的に動く。


 道は来月、5社程度の中国企業社員による道内の「体験ツアー」を企画。また大手クレジット会社と連携し、中国の決済カード「銀聯(ぎんれん)カード」を道内で5千円分使えば500円のクーポンがつくサービスの12月実施を目指す。


 社団法人「北海道観光振興機構」は7月、内閣府に「北海道観光インバウンド(外国人観光客の国内誘致)特区」の創設を提案した。


 新千歳空港での中国機の乗り入れ制限の緩和や、中国の免許証で道内でもレンタカーの運転を認める措置などが主な内容だ。同機構の坂本眞一会長(70)は「北海道への関心は想像以上。中国での北海道ブームは5年、10年では終わらない」と期待する。


 だが、課題も多く指摘されている。


 インバウンド関連の道内企業の担当者は今月、札幌市での講演で、「中国人の個人旅行客は北海道では増えないだろう」との見通しを示した。レンタカーの運転が認められていないうえ、電車やバスでの移動が難しいからという。


 道幹部の一人は「北海道の玄関口は新千歳空港。乗り入れ制限がなくならないと、中国路線の定期便は増えない」と、空路の限界を懸念する。


 別の道幹部は、尖閣諸島沖での中国漁船と日本側の巡視船との衝突事件に端を発した日中関係の緊張に気をもむ。「この問題が長期化すると、道内でも旅行のキャンセルのような影響が出てこないとは言えない」


 中国人観光客の受け入れ事業を手がける「北海道チャイナワーク」(札幌市)の張相律社長(39)は「具体的な情報の発信」と「人材の育成」が急務という。情報とは、いい食材や最高級のホテルといった具体的なもの。人材の育成は、道が08年度に導入した外国人向け観光ガイド「通訳案内士」の増加を指す。現在中国語では23人しかいないからだ。


 そのうえで張氏はこう指摘した。「また来たいと思わせる戦略が重要。今必要なのは、もはや宣伝ではない」


    ◇


 経済成長が著しく「昇竜」と称される中国と北海道との関係が深まっている。観光、企業進出、資本流入の面で「北海道流」が向き合う現状を報告する。

1805チバQ:2010/09/27(月) 00:38:49
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000831009240001
【昇竜VS.道流 中国と北海道】

(中)巨大市場 浸透に壁
2010年09月23日

中国で開かれた北海道物産・観光フェア。道内67社が200品目以上の道産品を出展し、多くの中国人でにぎわった=2日、中国・上海

 札幌市豊平区の札幌ラーメン店「さんぱち」本社。中秀世社長(60)は今月初め、会議室のホワイトボードに中国大陸の地図を描くとこう言い切った。


 「中国でのビジネスはとてつもなく大きな未来を予感できる」


 同社が中国東北部の瀋陽市にラーメン店「八八八拉面(パーパーパーラーメン)」を出店したのは2005年12月。瀋陽市の人口は700万人を超す。札幌とは姉妹都市で、魅力的な市場と映った。


 来店客は現在、一日約200人。札幌市内の店とほぼ同じこみ具合だ。外資系企業で働くサラリーマンをはじめ所得が比較的高い中国人らが繰り返し来るという。この5年で店舗は三つに増え、同じ東北部の長春市にも出店した。


 中国では「北海道」が安心安全な食材の代名詞となってきた。北海道発のラーメン店がにぎわう原動力でもある。中社長は、大都市なら客はさらに増えるとにらむ。


 「次は北京や上海といった大都市への出店だ」


■成長する都市


 中国を「巨大な市場」と見て進出したのは建設機械のレンタル大手、カナモト(札幌市)も同じ。上海、香港に設けた海外拠点に今後5年間で150億円を投資、「新たな収益の柱とする」戦略を昨年末に打ち出した。


 金本寛中社長(63)はきっぱりと言う。


 「国内の公共事業が増えることはないはず。だが、中国は違う。インフラ整備に向けた工事はまだまだ続く」


 その戦略は、天津、重慶と経済発展へひた走る中国都市を視野に入れている。


 日本貿易振興機構・北海道貿易情報センターが今年初めに行った調査によると、中国進出した道内企業は67社。工場などの拠点数は97カ所と、進出先で最も多かった。


 「道内経済には閉塞(へいそく)感が漂う。これからは中国、との機運が高まっている」


 北海道銀行国際部の担当者は、中国市場が注目を集める背景をこう明かした。


 機運の高まりとともに、中国進出の狙いが微妙に変化してきた。北洋銀行国際部によると、さんぱちやカナモトのように「中国を巨大な市場と見る動きが最近は目立つ」。資源や人件費の低さに注目した進出だけではなくなった。


■漁船衝突も影


 中国の人口は約13億人。確かに市場規模は大きいが、攻め入るのは容易ではない。


 北海道国際ビジネスセンターの中国アドバイザー、山崎哲郎さん(61)は「(道側が最も力を入れたい)道産食品の輸出がとりわけ難しい」と指摘する。上海のホテルで2日から開かれた北海道物産・観光フェアがそうだったように、道産食品人気は絶大。だが、これまで本格的な輸出が具体化した事例はまずない。


 その理由を道産食品の中国輸出を手がける北海道通信特機(旭川市)の大貫亮介社長(37)が解き明かした。


 「中国市場に並ぶ道産食品の小売価格は道内の2倍から3倍。手が出なくなる」
 価格が跳ね上がるのは関税のほか、日本の消費税に似た高税率の増値税がかかるからだ。輸送費も無視できない。


 「道産のブドウ100%」を掲げ、アジア市場に熱い視線を注ぐ北海道ワイン(小樽市)は07年、上海への輸出を始めたが、市場は拡大しないままだ。最近では輸出障壁がない香港のコンビニエンスストアでの格安販売に熱心だ。


 食品輸出では検疫に時間がかかるのも悩ましい。札幌市経済局が昨年秋、魚介類を北京向けに試験輸出し、通関や検疫にかかる日数を調べたところ、「冷凍ホタテで42日間、生秋サケで24日間」かかった。食品は北海道ならではの商材だが、新鮮さを前面に輸出するのは容易ではない。


 そこに、日中間の緊張を高める事態が起きた。尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件だ。


 アジア経済に詳しい小樽商大・ビジネス創造センターの海老名誠教授(65)は「これを契機に中国の市場経済化が後戻りすることはないだろう」とビジネスへの影響は少ないと分析するが、「中国は政治的な動きが経済に影響を与えかねないカントリーリスクがある国」と見る道内企業は少なくない。


 中国市場を視野に入れる企業経営者の一人は言う。


 「中国が今後、政治的にも経済的にもどんな道を歩むかを見定めないと商談を具体化しにくい」

1806チバQ:2010/09/27(月) 00:40:06
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000831009240002
【昇竜VS.道流 中国と北海道】


(下)不動産マネー 勢い
2010年09月24日

 道内屈指のリゾート地・ニセコ。ホテルが並ぶ倶知安町比羅夫地区のニセコグランヒラフスキー場のすぐそばにあり、休業中だった老舗(しにせ)の山田温泉ホテルが今春、7億円で中国の資産家に売却された。これを聞きつけた、ニュージーランド人の不動産業者が悔しがった。


 「持って行かれた」


 業者によると、日本の所有者と香港企業の間でまとまろうとしていた話が、突然変わった。中国の資産家は建物を撤去し、自分の別荘を建てるという。「チャイナマネー」のニセコへの流入を告げる話題だった。


 同町に本社がある「北海道トラックス・ディベロップメント」。オーストラリア人向けの不動産仲介・開発業者の「古手」だが、中国の投資家もターゲットにし始めている。今年から、4千万円以下のコンドミニアム7戸の建設・販売を開始。5戸がすでに売約済みで、そのうち4戸は上海の個人という。


 同社の大久保実専務(36)は、8月に中国・瀋陽へ商談に出かけた。富裕層のニセコへの関心に手応えを感じた一方で、「金を出すから一緒に開発をやろうという申し出の多さに驚いた」と語る。


■高台17戸完売


 北海道を訪れた中国人富裕層が別荘や土地を購入する――。こんな形での中国側の「資本流入」が道内で進んでいる。象徴的だったのが、千歳市での出来事だった。


 新千歳空港から車で15分の高台にある千歳市文京の住宅街。7月、住宅17戸が立ち並ぶ一角が出現した。1棟2800万円〜3500万円。上海を中心とする富裕層向けの別荘で、全戸完売した。


 建設・販売は「ニトリパブリック」。親会社の家具製造小売りチェーン・ニトリが中国で生産した家具を輸入しており、その取引先や関係者が購入したとみられる。


 7月中旬の引き渡しの際には、千歳市内のホテルで歓迎会が開かれた。道の高原陽二副知事(61)も出席し、「この別荘を拠点にして、何度でも来ていただければありがたい」と呼びかけた。


■投資? 憧れ?


 なぜ中国資本の流入が進むのか。不動産価格が東京や大阪に比べて割安であることや、中国の課題とされる食や水の安全の確保という「北海道の利点」だけが理由ではなさそうだ。


 カナダ人で、ニセコを中心にした不動産仲介・開発会社「タイガ」のキース・ロジャース社長(35)は「中国政府への不信と表裏一体。財産を海外に逃避させるための行動」と指摘する。


 北海道トラックスの大久保専務は「自分の別荘というより、早く転売して利回りを稼ぎたいのだと思う」と中国人のねらいについて語る。


 「中国では不動産の所有ができないため、不動産所有への強い憧(あこが)れがある」と話すのは、富裕層向けの投資仲介を手がける「RHインシグノ」(札幌市)の飯島紳社長(46)だ。


 ただ飯島社長は、北海道経済に与える好影響も期待する。「『中国が金を持っていて、自分たちの利益になるから売り払え』ではない。中国資本が北海道に入り、雇用を生むというインパクトがないといけない。地域活性化が我々の大義だ」


 だが、急激な異文化の流入は、時に摩擦を引き起こしかねない。別荘地ができた千歳市役所などには、中国人がまとまった不動産を購入したことに反発する団体の動きが水面下では起きている。


 道内では、私有林7カ所・計406ヘクタールが昨年、中国も含めた海外資本や外国人に購入されていたことも、今月上旬に判明している。


 「経済効果と国土保全、そしてナショナリズム。様々な要素がはらむ問題で、慎重に推移を見ないといけない」


 一連の動きについて、道幹部はそう指摘し、その行方を注視する。


(この連載は綱島洋一、横山蔵利、三木一哉、小西淳一、古賀大己、若松聡が担当しました)

1807とはずがたり:2010/09/27(月) 00:43:56

「英雄」扱いの船長、尖閣に「また行く」
特集 尖閣
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100926-OYT1T00567.htm?from=rss&ref=mixi

 【北京=佐伯聡士、香港=槙野健】沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖で起きた中国漁船衝突事件で、菅首相が26日、「謝罪と賠償」要求を拒否したのを受け、中国の胡錦濤政権は、訪日観光の自粛や閣僚級以上の交流停止などの報復措置を当面継続しながら、日本側の出方を見極める構えだ。

 日本が再び強硬姿勢を示せば、一層の報復措置を発動する可能性もある。

 中国側は、「謝罪・賠償」要求を「当然の権利」(姜瑜(きょうゆ)・外務省副報道局長)として、一歩も譲らぬ姿勢を示している。すでに船長釈放で「譲歩」(外交筋)し、事態の沈静化を望む菅政権がさらに歩み寄ってくるのを待っている模様だ。

 事態打開に向け日本側が探るハイレベル会談は、「謝罪と賠償」協議の場にしたい考えとみられる。

 一方、尖閣周辺での中国漁船の動きがさらに大胆になるとの懸念は、ますます高まっている。日本側に釈放され、「英雄」扱いされる中国漁船の● 其雄(せんきゆう)船長は25日、香港メディアなどに「釣魚島に行き、漁がしたい。機会があれば、また行く」と語った。(●は「擔」のつくりの部分)
(2010年9月26日22時01分 読売新聞)

1808とはずがたり:2010/09/27(月) 00:45:05

北京の日中シンポ開催承認…関係悪化回避?
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100924-728653/news/20100926-OYT1T00727.htm

 【北京=藤野彰】尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖の日本領海内で起きた中国漁船衝突事件の影響で日中交流が停滞する中、日中シンポジウム「2010東アジアフォーラム」(中国人民大学など主催)が26日、北京市内のホテルで開かれ、日中双方の学者やジャーナリストらが日中関係の現状について意見交換した。

 中国側は出席予定だった趙啓正・元国務院新聞弁公室主任(閣僚級)が政府の対日制裁を理由に欠席したが、会議自体の開催は予定通り承認。当局が日中関係の全面的悪化は回避する意向であることを示すものとして注目される。

 来賓として招かれた在北京日本大使館の横井裕公使は「隣国同士の間では時に立場の相違から問題が発生することは避けられない。共通の道を探していくことが必要だ」とあいさつし、尖閣問題には触れなかったものの、日中協調の必要性を強調。また、天児慧・早大教授が基調講演で「対話を閉ざしていては何も生まれない」と訴えたのに対し、中国側パネリストからも「こういう時期だからこそ、腹を割って話し合わないといけない」(メディア研究者)などの率直な意見が出された。
(2010年9月26日23時20分 読売新聞)

1809チバQ:2010/09/28(火) 01:06:42

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100927/stt1009272241007-n1.htm
【尖閣衝突事件】揺れる民主党政権 党内でも募る不満 (1/2ページ)
2010.9.27 22:39


沖縄県・石垣港に到着した中国漁船=8日 尖閣諸島周辺の中国漁船衝突事件の中国人船長の釈放問題をめぐる政府の姿勢に対し27日、与党の民主党内からも不満が噴出した。党所属国会議員の4分の1近くの約100人が政府側の対応を批判する声明などに署名した。「(明治28年に仏独露の3国によって遼東半島を返還させられた)三国干渉に匹敵する痛恨の極み」との強い表現もあった。直ちに倒閣運動に発展する気配はないものの、菅直人首相の求心力が低下することは否めない。

 「今回の結末は日清戦争後の三国干渉に匹敵する国難だ。臥(が)薪(しん)嘗(しょう)胆(たん)だという思いで今後につなげてもらいたい」

 長島昭久前防衛政務官や吉(き)良(ら)州司前外務政務官は署名した民主党所属議員43人を代表して27日、首相官邸に仙谷由人官房長官を訪れ、三国干渉を引き合いに出しながら、首相あての「建白書」を手渡した。

 このなかで船長の釈放を「検察が独断で判断したと信じている国民はほとんどいない」と指摘。尖閣諸島への灯台設置や警備強化、周辺海域での日米共同軍事演習の早期実施を求めた。

 これとは別に松原仁衆院議員らは同日、「外交問題を(船長釈放の)理由とする判断は検察の権限を大きく逸脱した極めて遺憾な判断」とした緊急抗議声明を発表。声明には73人が賛同した。閣僚や副大臣、政務官は入っていない。両方に署名した議員も18人いる。

 また、松原氏ら12人が連名で、尖閣諸島への自衛隊常駐の検討を政府に求める声明を発表した。

 27日夕に国会内で開かれた民主党の外務・法務・国土交通合同部門会議でも、議員側から「(船長の釈放で)政治判断はあったのか」などと追及が相次ぎ、政府側の松本剛明外務副大臣が「政治的関与はない」と釈明に追われる一幕もあった。

 9月の党代表選で、小沢一郎元幹事長を支持した原口一博前総務相も同日、「主権を守らなければ由々しき事態に陥る」として、「国家主権を守るために行動する議員連盟」(仮称)の設立を与野党を問わず呼びかける考えを記者団に明らかにした。

 しかし、仙谷氏は長島氏らに対し「中国は大事な隣人だ。自立した国家のあり方を国民全体で考えるときだ」と煮え切らない返答に終始。長島氏も会談後、「倒閣運動と受けとめられたくない」と語った。

 「対中外交という深刻な問題で批判を強めていけば倒閣運動に繋がりかねない」(中堅)との自制が働いたためだ。

 もっとも、民主党議員の多くが、地元で支持者や地方議員から「民主党には失望した」などと厳しい批判を浴びている。

 来月24日に予定されている衆院北海道5区補選や、来春の統一地方選にも影響が出る可能性もある。首相支持派の議員からすら「検察に責任を押しつけているだけでは乗り切れない」との悲鳴があがりはじめている。ある党幹部は「臨時国会を前に求心力を失いかねない」と頭を抱えている。

1810チバQ:2010/09/28(火) 01:14:16
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100928/plc1009280101000-n1.htm
尖閣、ガス田周辺に中国調査船続々 10隻以上が示威活動か
2010.9.28 00:59
 尖閣諸島周辺での中国漁船衝突事件で、中国人船長が釈放された25日以降、中国の海洋調査船が、尖閣諸島や東シナ海のガス田開発地域周辺に集結していることが27日、分かった。政府関係者によると、調査船は計10隻以上にのぼっている。海洋権益確保に向けた示威活動とみられる。日本の排他的経済水域(EEZ)内への侵入が懸念されることから、海上自衛隊の哨戒機などが警戒活動を強化している。

 政府高官によると、中国の海洋調査船は26日ごろから東シナ海に集結しているという。今のところ日本のEEZ内には侵入していないものの、この高官は「これだけの数の調査船を同時に出してきたのは前代未聞だ」と指摘した。

 ガス田周辺では約10隻の海洋調査船が確認された。海洋調査船は、掘削用のドリルのような機材を運び込んだことが確認された「白(しら)樺(かば)」(中国名・春暁)を含め、東シナ海にある4つのガス田すべての近くを航行しているという。

 尖閣諸島周辺にも数隻の海洋調査船が接近したことも判明した。うち1隻は中国国家海洋局に所属する「海監51号」とみられる。

 中国側は今回の衝突事件をきっかけに、東シナ海での海洋権益の既成事実化を狙っているとみられる。周辺国が領有権を主張しあっている南沙諸島(英語名・スプラトリー)を含む南シナ海での活動と同様、「漁船→海洋調査船→軍艦」と徐々に圧力をエスカレートさせる可能性もある。

 一方、仙谷由人官房長官は27日午後の記者会見で、尖閣諸島周辺の接続水域(領海の外側約22キロ)内で24日夕以降、中国の漁業監視船「漁政201」と「漁政203」の2隻が活動しているとして、外交ルートを通じて中国側に抗議していることを明らかにした。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100928k0000m010093000c.html?link_id=RAH02
尖閣諸島沖:中国監視船「常駐化」 日本は退去要請
 沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近で中国漁船が海上保安庁巡視船に衝突した事件で、仙谷由人官房長官は27日午後の記者会見で、24日に中国の漁業監視船2隻が尖閣付近を航行しているのを確認し、海上保安庁の巡視船6隻が警戒していると明らかにした。一方、中国人船長釈放決定前に外務省が首相官邸と協議していたことが判明した。国会は28日に参院外交防衛委員会、30日に菅直人首相出席のもと衆院予算委員会で衝突事件などを巡り議論する。

 仙谷長官によると、外務省はすでに4回、中国側に海域からの退去を要求したが、27日早朝時点ではなお航行中という。中国の漁業専門紙・中国漁業報によると、中国の漁業行政当局が自国漁船保護として尖閣諸島近海でのパトロールを常態化する方針を表明。現在、漁業監視船2隻が中国漁船を護衛している。

 また、建設会社フジタの日本人社員ら4人が中国で拘束されている問題で、前原誠司外相は27日、程永華駐日中国大使を外務省に呼び、4人の安全確保などを要求。程大使は「本国に正確に報告する」と答えた。

 一方、民主党は27日、政調会合を開いた。外務省は中国人船長釈放決定前日の23日に首相官邸と協議した上で担当課長を那覇地検に派遣したことを明らかにし、官邸・外務省の一定の関与を認めた。法務省は漁船衝突現場を撮影した映像について「公開を含めて検討したい」と回答し、非公開とする方針を見直す考えを示唆した。

 釈放問題では民主党内からも27日批判が噴出。松原仁衆院議員らによる釈放批判の緊急声明には衆参73議員が署名。吉良州司、長島昭久両衆院議員も仙谷長官に尖閣諸島の実効支配確立など8項目の提言書を提出した。【野口武則、大貫智子】

1811チバQ:2010/09/28(火) 01:26:28
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100927-00000000-asiap-int
<ネパール>首相選挙8回目も選出できず
アジアプレス 9月27日(月)15時8分配信

26日、新しい首相を選ぶ8回目の選挙がカトマンズのネパール議会で行われた。
しかし、最大政党のマオイストこと統一ネパール共産党毛沢東主義派と、第3党の統一共産党が投票をボイコットしたために、またしても新首相を選ぶことができなかった。

6月30日に統一共産党のマダヴ・クマール・ネパール首相が辞任を表明してから3か月が経とうとしているが、新しい首相が決まらないために、予算運営から和平プロセスまで国家の機能が麻痺した状態にある。

5月28日に2年間の任期が切れた制憲議会の任期を1年間延長するにあたって、主要3政党(マオイスト、ネパール会議派、統一共産党)はネパール首相が“遅延なく”辞任をすることで合意をした。

首相は現政権維持を試みたが、最大野党であるマオイストからの圧力もあり、1月以上たってから辞任を明らかにしていた。

首相辞任後ヤダヴ大統領は、暫定憲法にしたがって、まず、政党に合意のうえで新首相を選ぶよう指示をだした。しかし、主要政党は合意成立に失敗、議会での選挙で首相を選ぶプロセスに入った。選出には議席の過半数が必要。

7月21日に開かれた最初の首相選挙では、主要3政党が立候補者を出したが、統一共産党のジャラナス・カナル議長がその日のうちに立候補を取り消したため、マオイストのプスパ・カマル・ダハル議長とネパール会議派のラム・チャンドラ・パウデルの一騎打ちとなった。

何としても政党合意で首相を選ぶべきと主張する統一共産党は、首相選出選挙で棄権を続けている。

さらに、インドに起源を持つマデシの人たちの政党も選挙を棄権。2人の立候補者はともに過半数を超える支持を得られないでいた。


◇インドの干渉

この間、マデシ政党の議員がマオイスト支持にまわる可能性が伝えられると、インド政府はシャム・サラン元外務次官らの使者をネパールに送り込んだ。

マオイストはインド側がこうした活動を通じて、ダハル議長が首相に返り咲くのを阻止しようとしていると主張し、これは「ネパールに対するインドの政治干渉である」と強く非難した。

9月23日、マオイストと統一共産党が、合意政府樹立のために首相選挙ボイコットすることに合意して、状況に変化があった。

マオイストはこの日の議会で、ダハル議長の立候補を取り下げることを宣言、立候補者はネパール会議派のパウデル1人となってしまった。

マオイストと統一共産党が選挙をボイコットしたために、投票に参加した国会議員は過半数に満たず、首相の選出はならなかった。

マオイストと統一共産党は、ネパール会議派に対して、立候補を取り下げて合意のための話し合いに応じるよう求めているが、ネパール会議は、あくまで議会での首相選出を主張しており、共産系2党に対する反発の姿勢を崩していない。

ネパールでは、今月30日にも、9度目の首相選挙が開かれる予定である。(カトマンズ=小倉清子)

1812チバQ:2010/09/28(火) 01:27:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100910-00000102-san-int
ネパール 26日にも8度目首相選 中印介入、深まる混迷
産経新聞 9月10日(金)7時56分配信

 【ニューデリー=田北真樹子】連邦共和制に移行後のネパールでは、制憲議会(定数601)が2カ月以上にわたって新首相を決められず混迷している。26日に8度目となる首相選が行われる予定だが、決着する見通しはない。事態が長期化している要因として、ネパールを挟む中国とインドの介入が指摘されている。

 首相選は、議会第一党の野党・ネパール共産党毛沢東主義派(237議席)のダハル書記長と、与党第一党ネパール会議派(114議席)のパウデル副総裁の一騎打ちとなっている。

 毛派は中国と緊密な関係にあり、ダハル氏は2008年の首相就任後の初外遊先として、インドではなく中国を選んだ。一方の会議派は、中国の影響力の拡大に警戒感を強めるインドと近い。

 両候補とも7度の首相選で、いずれも勝利に必要な過半数獲得に至らなかった。両党による他党議員の取り込み工作が水面下で展開されており、特に82議席をもち、インド国境を拠点とするインド系住民からなるマデシ諸政党の支持取り付けが、焦点となっている。

 マデシ諸政党は、もともとインドと関係が深く、インド政府は8月、特使をネパールに送り、マデシ諸政党に一体となって行動するよう要請したとされる。マデシ勢力が毛派に流れない限り、ダハル氏の返り咲きを阻止できるとのインド側の計算があるようだ。しかし、最近になって一部のマデシ政党が、ダハル氏支持に回ると伝えられている。

 こうした中、毛派幹部とみられる人物が、議員を買収する資金を提供するよう、ダハル氏の勝利のために協力を申し出た中国人に要求する電話の会話テープが、メディアにリークされた。その後の投票でもダハル氏は過半数を得られなかった。

1813チバQ:2010/09/28(火) 12:31:02
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100928-OYT1T00108.htm?from=main3
ジョンウン氏、人民軍大将に…世襲路線公式に

 【ソウル=仲川高志】朝鮮中央通信は28日未明、北朝鮮の朝鮮人民軍最高司令官である金正日(キムジョンイル)総書記(68)が27日、「金ジョンウン」氏に朝鮮人民軍の大将の称号を与えるなど、計40人の階級を昇格させる命令を下したと報じた。


 「金ジョンウン」氏について、名前以外の具体的な言及はないが、金総書記の後継者として有力視される三男の金ジョンウン氏(27)とみられる。北朝鮮の公式報道にジョンウン氏が登場するのは初めて。ジョンウン氏に朝鮮人民軍の高位階級が与えられたことで、金日成(キムイルソン)主席から3代続く世襲路線が事実上、公式に示された。

 同通信によると、今回、大将に昇格したのは6人で、ジョンウン氏のほか、金総書記の実妹、金敬姫(キムギョンヒ)・党軽工業部長(64)、金総書記の8月の訪中に側近の一人として同行した崔竜海(チェリョンヘ)前黄海北道(ファンヘプクト)党委員会責任書記(61)も含まれている。両氏とも軍人ではないが、指導者としての経験、実績がないジョンウン氏の後見役として、金総書記が2人を大将に昇格させた可能性がある。

(2010年9月28日12時10分 読売新聞)

1814とはずがたり:2010/09/28(火) 19:34:03

日中激突のこの緊迫した時代に羽田王国ばりに牧歌的な王国世襲。党の役職には就かなかったみたいなんで先ずは軍を掌握しろってことなんでしょうなぁ。

ジョンウン氏に党職か=金総書記を再推挙―北朝鮮党代表者会を開催
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100928-00000087-jij-int
時事通信 9月28日(火)15時57分配信

 【ソウル時事】北朝鮮メディアは28日午後2時に「重大放送」として、同日に平壌で開催された労働党代表者会で金正日総書記(69)が再び「党総書記」に推挙されたと伝えた。金総書記の三男ジョンウン氏(27)は27日に人民軍大将の称号を授与され、後継者の地位を事実上決定付けており、代表者会でも党の役職に就くとみられる。
 党代表者会は党の最高意思決定機関である党大会に準じる全党的行事。これまでに1958年、66年の2回しか開かれておらず、44年ぶりの開催となった。目的は「党最高指導機関の選挙」とされ、80年の党大会以来30年ぶりに党中央委員を改選する見通し。弱体化した党を立て直し、ジョンウン氏後継への基盤を固めることが大きな狙いとみられる。
 ジョンウン氏は中央委員に選ばれる見通しで、権力中枢の政治局や書記局入りする可能性もある。軍で高位階級を付与されたのに続き、党でも重職に就くことで、後継者としての地位をさらに確実にするとみられる。 

朝鮮労働党代表者会 金正日総書記を再選出
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20100928-00000036-nnn-int
日本テレビ系(NNN) 9月28日(火)16時3分配信
 北朝鮮で28日、金正日総書記の後継体制を占う朝鮮労働党代表者会が開かれ、金総書記が総書記に再選出された。軍の大将に任命されたことが明らかになった金総書記の三男・ジョンウン氏については、これまでのところ代表者会を伝えるニュースでの言及はない。

 朝鮮中央テレビは、28日午後2時から重大放送を行った。28日、44年ぶりとなる党の代表者会が開かれ、その席で金総書記が党のトップである総書記に再選出されたという。

 これに先立って、北朝鮮の国営メディアは、ジョンウン氏が軍の大将に任命されたことを伝えた。ジョンウン氏の名前が北朝鮮メディアに登場したのは初めて。後継体制の構築が表面化した形で、28日の代表者会でジョンウン氏が正式に後継者に決まるかどうかが注目されている。しかし、これまでのところ、代表者会について伝えるニュースでジョンウン氏への言及はなく、何らかの党の役職に就いたのかなどはわかっていない。

1815チバQ:2010/09/28(火) 20:39:49
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2010/09/28/0300000000AJP20100928000400882.HTML
≪解説≫ジョンウン氏への後継公式化、北朝鮮「三代世襲」強行



【ソウル28日聯合ニュース】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が、1982年1月8日生まれで満27歳と推定される年若い三男ジョンウン氏に朝鮮人民軍大将の称号を与えたことで、近代・現代史初の「三代権力世襲」が公式のものとなった。
 44年ぶりに開催される朝鮮労働党代表者会にあわせ、自身の後を継ぐ者はジョンウン氏だと内外に向け明言した形だ。ジョンウン氏が後継者に内定したとされる昨年1月から、1年9カ月。故金日成(キム・イルソン)主席が息子・金総書記に継がせた権力が孫のジョンウン氏にさらに引き継がれる、かつてない権力継承の構図が水面上に浮上した。

 ジョンウン氏に「軍大将」の称号が与えられたことは、同氏を正式に金総書記の後継者とする「信号弾」と受け止められる。28日に開かれる朝鮮労働党代表者会で、政治局常務委員や委員、書記局(秘書局)書記(秘書)のような高位職が与えられる可能性も、より大きくなった。あわせて、「最高指導機関選挙」を目的として開かれる党代表者会で、ジョンウン氏後継構図を支える人的改編が大々的に行われることも確実視される。

 後継者ジョンウン氏の初の公式の職が「軍大将」だという点も、注目すべきところだ。

 ジョンウン氏後継体制下でも、金総書記が最大の国政指標としてきた「先軍政治」の旗印は色あせないことを示唆するものとみられる。また、軍経験がなく軍部の人脈もないとされるジョンウン氏に軍部と親密だというイメージをつけることで、軍内部の支持を一層堅固なものにする狙いもあるものと、専門家らは分析する。

 ある北朝鮮専門家は、金総書記体制における「先軍政治」の理念は、金主席の「主体思想」と同位にあるものだと指摘。その上で、ジョンウン氏にとり「軍大将」の称号は、北朝鮮社会に占める軍の比重を意識し先軍路線を引き続くという意志を示したことになると説明した。

 金総書記の実妹・金敬姫(キム・ギョンヒ)党軽工業部長と、その夫・張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長の側近として知られる崔竜海(チェ・リョンヘ)元黄海北道党責任書記に軍大将の称号が与えられたのも、「親軍」のジェスチャーのひとつと受け止められる。まだ若いジョンウン氏ひとりの力では後継体制を率いていくことは難しいため、最も信頼できる血のつながった家族と、その腹心を後継構図の柱とする考えと推測される。

 また金総書記は、李英浩(リ・ヨンホ)軍総参謀長(大将)を次帥に昇進させたほか、大将3人を含め40人に近い将官級昇進人事を断行した。若い息子を後継者として立たせると同時に、軍部の地固めも忘れていない。

 北韓大学院大学の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は、今回の軍将官級昇進人事とそれに続く党代表者会での人選で、ジョンウン氏後継体制の輪郭が明らかになるだろうと話した。今後、後継構図の構築作業が速度を上げる可能性は高いとしている。

1816チバQ:2010/09/28(火) 20:51:53
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100928-OYT1T00970.htm
「中国はイメージに傷」シンガポール紙が批判
尖閣
 【シンガポール=岡崎哲】28日付のシンガポールの有力紙ストレーツ・タイムズは、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で強硬姿勢を貫く中国について、「日本だけでなく、東南アジアでも自らのイメージを傷つけた。(船長釈放で)日本が最初に折れたが、それは中国の完全勝利を意味するものではない」などと批判する論評を掲載した。


 また、同紙社説は「中国が平和的発展路線に疑問を生じさせるなら、東南アジア諸国はしつこい中国から国益を守る最良の方法を本気で考えざるを得なくなる」と指摘した。

(2010年9月28日20時16分 読売新聞)

1817チバQ:2010/09/28(火) 20:53:20
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100928-00000013-maip-int
北朝鮮 「家族国家」強まる…金日成直系に権力集中
毎日新聞 9月28日(火)13時59分配信


拡大写真
北朝鮮の党代表者会を前に平壌市内をパレードする子どもたち=2010年9月27日、AP
 【ソウル大澤文護】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の実妹、金慶喜(キム・ギョンヒ)氏(64)が、28日発表された朝鮮人民軍人事で、大将の称号を得たとみられることで、今後、明らかになる可能性が高い正銀(ジョンウン)氏の後継体制は、建国者・金日成主席の直系親族らに権力が集中する「家族国家」の色彩を一層、強めることになろう。

【関連図表】金正日総書記の家族関係を家系図でみる

 金慶喜氏は、金総書記と同じ母(金日成主席の最初の妻、金正淑=キム・ジョンスク=氏、1949年死去)を持つ実妹だ。

 金総書記が異母弟らを「海外追放」したり、重要職責を与えなかったのに比べ、金慶喜氏は、長く金総書記の意思を国家指導部のメンバーに伝える役割を果たしてきた。金慶喜氏の国家指導部への登場は87年の党軽工業部長就任と、90年の最高人民会議代議員選出だった。しかし、95年10月に北朝鮮の公式メディアの報道に登場して以後、動静が伝えられなくなった。

 14年後の09年6月8日、朝鮮中央放送などが金総書記の平壌音楽大学視察に、金総書記の腹心である夫の張成沢(チャン・ソンテク)氏(64)と共に同行したことが伝えられ健在が確認された。

 北朝鮮ではこの間、08年8月、金総書記の動静報道が途絶えた。金総書記の重病説が流れ、権力継承の動きが早まった。

 金慶喜氏は当初、張氏と共に金総書記の長男正男(ジョンナム)氏(39)を後継者として推していた。しかし、正男氏が後継者レースから脱落した後、正銀氏の後見人として活動を開始し、次男正哲(ジョンチョル)氏(29)を推す勢力との権力闘争があったと想像される。

 その闘争を勝ち抜いたことで、金慶喜氏の影響力は強まり、張氏も最高指導機関である国防委員会の副委員長の要職に就いたとみられる。

 北朝鮮の体制に詳しい、韓国・世宗研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)首席研究委員は「金総書記が健康不安を抱えてから、金総書記に接近できる幹部は、ごく少数に限られるようになった。その中でも金慶喜氏は最も金総書記に近づきやすい立場だった」と分析している。

 金慶喜氏は、正銀氏の後継体制作りの中で、金総書記の指示を公式・非公式に正銀氏らに伝達する役割に専念するとみられる。

 さらに健康不安を抱える金総書記の病状が悪化すれば「革命の継承」を見守る国家の中心人物となり、張氏と共に政策決定や指導部人事への直接的な影響力を行使する可能性も強まってくる。

 ◇大将昇格の崔竜海氏…側近グループの一員

 【北京・米村耕一】北朝鮮の今回の軍人事で大将に昇格した崔竜海(チェ・リョンヘ)氏は、張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長の側近。8月末の金正日(キム・ジョンイル)総書記訪中にも同行するなど、金ファミリーの側近グループを構成する一員だとされる。

 朝鮮通信によると、父親は抗日パルチザン第1世代の一員、故崔賢(チェ・ヒョン)・元人民武力相で、最近になって解任が判明するまで黄海北道の朝鮮労働党トップを務めていた。

 黄海北道でも「党首脳部との強いつながりで権勢をふるっていた」(北朝鮮住民)とされる。韓国の報道では、今回の党代表者会で要職である組織指導部第1副部長に就任するとの観測が出ていた。

 ◇米国務次官補「展開を注視」

 【ニューヨーク山科武司】北朝鮮の金正日総書記の三男、正銀氏が大将に昇格したと報じられたことについて、キャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は27日、記者会見で「米国は北朝鮮の展開を注視している。関係各国と連携して北朝鮮から伝わる情報を分析している」と述べた。ただ、「率直に言って、北朝鮮の指導者間で何が起きているのかに言及するのは早すぎる」とした。

 北朝鮮の核開発を巡る6カ国協議の再開について同次官補は「北朝鮮が韓国との関係改善などに向かうのが先決」と話した。

1818名無しさん:2010/09/28(火) 20:53:49
http://mainichi.jp/select/world/news/20100928k0000e030027000c.html?inb=yt
北朝鮮:金正銀氏、後継者に…軍「大将」任命を初報道
 【北京・米村耕一】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は28日の1面トップで、金正日(キム・ジョンイル)総書記が前日発令した朝鮮人民軍の指揮官人事を掲載した。6人が新たに大将に任命され、その中に金総書記の三男正銀(ジョンウン)氏(26)だと考えられる「キム・ジョンウン」という名前が入っている。朝鮮通信(東京)が伝えた。正銀氏が公式報道に登場したのは初めて。金総書記は軍を重視する「先軍政治」を掲げており、20代での大将抜てきによって、正銀氏の後継者としての地位が事実上確定したといえる。

 ◇総書記妹が後見
 韓国の聯合ニュースによると、韓国青瓦台(大統領府)関係者は「先軍政治という体制下、正銀氏に軍部の地位を与えることで後継者としての安定化を図ろうとしている」と語り、正銀氏の後継者としての地位が確定したとの見方を示した。

 北朝鮮は同日、朝鮮労働党の最高指導機関を選ぶ党代表者会を開く。この日に正銀氏の大将任命が明らかにされたことで、正銀氏が金総書記の後継者として党でも要職に就いて指導部入りする可能性が高まった。

 大将となった6人には、金総書記の妹である金慶喜(キム・ギョンヒ)党部長や、最近まで黄海北道党責任書記だった崔竜海(チェ・リョンヘ)氏の名前もある。金部長は、夫の張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長とともに正銀氏の後見役とされる。崔氏は、張副委員長の側近で、張夫妻と共に正銀氏を支えることになりそうだ。

 労働新聞は、朝鮮人民軍の李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長の大将から次帥への昇格人事も報じた。李参謀総長も、正銀氏の後継体制を支える核心メンバーの一人になると見られる。

 28日の党代表者会では、粛清や死亡で過半数が欠員となっている中央委員会メンバーを選出。引き続いて中央委総会を開いて、より上位の幹部である政治局や書記局、政治局常務委員の人事を行うことが予想される。

 党代表者会を前に正銀氏やその後見役が軍の称号を得たことは、北朝鮮が代表者会で党人事を刷新した後も先軍政治を続けていくことを意味すると言えそうだ。

 正銀氏はこれまでも「青年大将」「金正銀大将同志」などと呼ばれていたが、これらは正式な軍の職制に基づくものではなかった。

 ◇金正銀(キム・ジョンウン)氏◇
 1984年1月8日生まれ。生年には83年説もある。母は04年に病死したとされる大阪生まれの元在日朝鮮人で舞踏家の高英姫(コ・ヨンヒ)さん。兄に正哲(ジョンチョル)氏、異母兄に正男(ジョンナム)氏がいる。96年夏から01年初めまでスイスに留学し、公立中学などに通った。帰国後は金日成軍事総合大で学んだ後に軍関係の経歴を積み、09年1月に朝鮮労働党内で後継者決定の通達があったとされる。09年以降、弾道ミサイル打ち上げ▽総動員型の経済建設運動である「150日戦闘」「100日戦闘」▽デノミネーション(通貨呼称単位の変更)▽祝砲夜会と呼ばれる平壌での花火大会−−を主導したと見られている。最近は、貿易などで中国に出てくる北朝鮮国民も「正銀氏が後継者」と話すようになっていたが、03年ごろまでは存在すら知られていなかった。

 ◇北朝鮮軍の階級◇
 上位から順に大元帥、元帥、次帥、大将、上将、中将、少将となっている。大元帥は故金日成(キム・イルソン)主席だけで、現在の最上位は金正日総書記ら2人の元帥。ラヂオプレス(RP)によると、28日の人事で、次帥は8人、大将は26人となった。

1819名無しさん:2010/09/28(火) 20:54:18
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100928-00000356-yom-int
ジョンウン氏の表記は「金正銀」…新華社通信
読売新聞 9月28日(火)10時57分配信

 【北京=大木聖馬】中国国営新華社通信は28日、北朝鮮の金正日総書記の三男、金ジョンウン氏に朝鮮人民軍大将の称号が与えられたとの朝鮮中央通信の記事を平壌発で報じるなかで、ジョンウン氏の漢字を「正銀」と表記した。

 中国中央テレビも同日、文字ニュースで「正銀」と伝えた。

 共産党機関紙・人民日報系の「環球時報」紙は8月末、金総書記が訪中した際の記事でジョンウン氏を「これまで正雲、正恩と訳していた」と断った上で、「正銀」と表記しており、中国がジョンウン氏の漢字表記を正式に「正銀」で統一した可能性がある。

1820名無しさん:2010/09/28(火) 20:54:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100928-00000975-reu-int
ポスト金正日体制に第一歩、人民軍大将ジョンウン氏の横顔
ロイター 9月28日(火)10時1分配信

 9月28日、北朝鮮の金正日総書記の三男ジョンウン氏に人民軍大将の称号。写真は8月、韓国のテレビ画面に映し出されたジョンウン氏とされる人物の写真(2010年 ロイター/Jo Yong-Hak)
 [ソウル 28日 ロイター] 北朝鮮国民にさえよく知られていない存在にもかかわらず、金正日総書記の三男ジョンウン氏は過去数カ月、金総書記の後継者候補として注目の的となっていた。

 朝鮮労働党代表者会が開催される28日、北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は、ジョンウン氏に人民軍大将の称号が与えられたと報道。ジョンウン氏が同国営メディアに取り上げられるのは初めてとなる。

 スイスで教育を受けたというジョンウン氏は現在26歳とされ、複数の消息筋が現地メディアに語ったところでは、英語とドイツ語に堪能で、父親である金総書記に驚くほどよく似ているという。

 韓国の金泰栄(キム・テヨン)国防相は、北朝鮮軍部の最近の動向について、2008年に脳卒中で倒れたとみられる金総書記による後継体制作りの地ならしが目的だとの見方を示していた。

 最も頻繁にメディアに登場するジョンウン氏の写真は、11歳のときに撮影されたとされるもの。日本のメディアは16歳当時とされる写真を掲載したが、実際の年齢は依然明らかになっていない。1983年終わりか1984年初めに生まれたとされている。

 ジョンウン氏の母親である日本生まれの高英姫が、金総書記の正妻だったのかどうかも不明で、それがジョンウン氏の後継者としての正統性に障害となる可能性もある。

 また、年功序列を重んじる北朝鮮社会では、ジョンウン氏の若さも潜在的な問題になる。

 金総書記は、父親である故金日成主席から後継者として公に指名されていたが、金総書記は自身の後継者指名において、これと同じ手続きを行うことを慎重に避けてきた。故金日成主席と金総書記の功績を称えることに熱心な国営メディアも、金総書記の3人の息子の名前を言及したことはなかった。

 最高権力者となった金総書記が先軍政治を推し進めてきた一方、同国の経済は成長力が弱まり、1990年代には飢きんでは約100万人が死亡した。

 金総書記の専属料理人だったとする藤本健二氏によれば、3人の息子のなかでジョンウン氏が父親に一番良く似ているという。兄弟のうちで最も毅然(きぜん)とした性格でリーダーシップも強いとされ、さらに重要な点は、父親の一番のお気に入りとされることだ。

 アジア・ストラテジー・インスティテュートのアナリスト、Park Syung-je氏は、北朝鮮の実質的なナンバー2である張成沢氏が、若いジョンウン氏の後ろ盾になっていると指摘。金総書記はことし、妹婿の張成沢氏を国防委員に推薦したが、多くのアナリストはこれについて、張氏をキングメーカーに据え、最終的な権力移譲体制を構築することが狙いだと分析していた。

 一方、韓国メディアは、ジョンウン氏が金総書記と同様、糖尿病を患っている可能性があると伝えている。

1821とはずがたり:2010/09/28(火) 22:03:26

山形食品フェア中止 ハルビン側、県に申し入れ
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/09/20100928t53033.htm

 中国漁船衝突事件による日中関係の悪化を受け、山形県は27日、10月中旬に中国・黒竜江省のハルビン市で開催予定だった「山形県食品フェア」を中止すると発表した。
 県経済交流課によると、会場に予定していたハルビン市内の百貨店の担当者から26日、「現在の日中関係の状況を考え、今回は中止か延期したい」という連絡が電子メールであったという。県は共催する予定だった東方水上シルクロード貿易促進協議会や、百貨店側と協議し中止を決めた。
 フェアは百貨店「遠大購物中心」で10月14〜20日、県内の食品加工業者など16社が参加し、山形産のジュースや漬物など58品目を販売する予定だった。食品は既に現地の輸入商社が買い取っており、参加業者に損害はないという。
 中国での県産品の販売フェアは、県主催としては今回が初めてだった。県経済交流課の渡辺修課長は「中止は残念だが、長期的な視点に立って次のチャンスをとらえたい」と話している。

2010年09月28日火曜日

1822チバQ:2010/09/28(火) 22:08:22
実年齢がはっきりしないってすごい

1823チバQ:2010/09/28(火) 22:55:41
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100928/kor1009282235009-n1.htm
【ジョンウン大将】“後見人夫婦” 弱い権力基盤を支え (1/2ページ)
2010.9.28 22:32

 平壌市内の美術展覧会場の入り口に掲げられた「祝賀」の文字を背に歌う男女=28日(共同) 【ソウル=水沼啓子】金正日総書記の後継者としての地歩を固めつつある三男、ジョンウン氏は28歳と若く権力基盤も弱い。当面は金総書記の実妹、金敬姫氏とその夫で権力ナンバー2とされる張成沢氏の“後見人夫婦”がサポートしていくとみられる。

 張成沢氏は国家安全保衛部(秘密警察)、人民保安省(警察)を主導する朝鮮労働党中央委員会行政部長を務めるほか、2009年には国防委員にも任命された。今年6月の最高人民会議では国防副委員長に昇格し、着々とナンバー2としての地位を築いてきた。

 金敬姫氏は、兄である金総書記から多大な信頼を受け、党軽工業部長に取り立てられるなどしてきた。しかし2003年9月以降、公の活動を中断し、うつ病とアルコール依存症の治療を受けてきたとされる。

 昨年6月、金敬姫氏は党部長の肩書で公の活動を再開。北朝鮮メディアにも金総書記に同行していることが度々伝えられ、ジョンウン氏の後見人の役割も果たしてきたとされる。軍経験がまったくないにもかかわらず、今回ジョンウン氏とともに大将になった。

 一方、張成沢氏に大将の称号を与えられなかったのは、金総書記が張氏を警戒した可能性もある。張氏は2004年から2年間ほど消息が途絶えたことがある。張氏は当時、金総書記の長男、正男氏を後継者として支持していたとされ、ジョンウン氏の母親である高英姫氏を担ぐ勢力によって排除されたとの説も流れた。

 また韓国情報機関、国家情報院は、金総書記の死去後について「張成沢氏と彼の支持勢力が権力獲得を試みた場合、ジョンウン氏の支持勢力との間で権力闘争が繰り広げられる可能性が濃厚だ」との見方を示したことがある。

1824チバQ:2010/09/28(火) 23:01:55
http://www.afpbb.com/article/politics/2758577/6215356
北朝鮮の権力機構
2010年09月21日 16:27 発信地:ソウル/韓国
【9月21日 AFP】朝鮮中央通信(Korean Central News Agency、KCNA)は21日、北朝鮮の労働党代表者会を28日に平壌(Pyongyang)で開催すると発表した。「党最高指導機関の選挙のため」としている。

 代表者会は、金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記(68)から三男ジョンウン(Kim Jong-Un)氏(推定27)への権力移譲の地ならしの意味合いがあると、広く目されている。

 北朝鮮の権力機構について以下にまとめた。

■朝鮮労働党

 金総書記の影響力は、軍部も参画する政体のもとで衰えを見せている。08年に脳卒中で倒れた金総書記は、党を再び活性化させ、最高指導者の世襲制支持派を最高指導部に抜擢したいと考えていると思われる。
 
 代表者会では、まず党のかなめである党中央委員が選出されると、一部のアナリストは指摘する。次に、党中央委員会が、政治局員、書記、党中央軍事委員会委員を選出すると見られる。
 
 政治局常務委員は、金総書記の父親である金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)国家主席やそのほかの常務委員が1980〜90年代に死亡した後、現在では金総書記ただ1人となっている。

 年々影響力を増し、ジョンウン氏の後見人と見られている金総書記の義弟、張成沢(チャン・ソンテク、Jang Song-Taek)氏が常務委員に選出される可能性がある。

 金総書記の後継者と目されるジョンウン氏は、党中央委員、あるいは党幹部に抜擢される可能性がある。

■国防委員会

 委員長は金総書記が務める。最高人民会議(国会に相当)は国防委の委員長職を「北朝鮮の最高職責」と称してきた。公式には国内外の安全保障に責務を負うが、すべてにおいて軍事を優先する「先軍政治」という指導理念をとる金総書記の政策決定において重要な役割を担う。

 今年6月、張成沢氏が国防委の副委員長に選出された。

■内閣

 内閣を率いるのは首相。首相は経済政策を担当する。今年6月、最高人民会議は金英逸(キム・ヨンイル、Kim Yong-Il)首相を更迭し、朝鮮労働党平壌市委員会の崔永林(チェ・ヨンリム、Choe Yong-Rim)責任書記を新首相に選出した。  

■最高人民会議

 労働党が任命する687人の代議員で構成。通常は年に1度開かれ、党の決定事項を正式に承認する。故金日成国家主席が「永遠の国家主席」とされているため、国のトップとしての儀礼的な役割は金永南(キム・ヨンナム、Kim Yong-Nam)常任委員長が果たす。

■人民軍

 兵力119万人は世界第4位。最高司令官は金総書記。北朝鮮は核爆弾6個分のプルトニウム抽出を完了したと考えられているが、これらをミサイルに搭載可能な核弾頭を作る技術を持っているかは不明。(c)AFP

1825チバQ:2010/09/28(火) 23:22:54
読売新聞より
党中央 政治局
政治局常務委員:金正日
政治局員:金英柱(金正日総書記の叔父)、
     金永南(最高人民会議常任委員会委員長・朝鮮労働党での序列は第2位)、
     全秉浩(国防委員会国防委員兼任)

wikiより
国防委員会
委員長: 金正日
第一副委員長: 趙明禄 (軍事上のナンバー2 次帥)
副委員長: 金永春(人民武力部長 次帥)、李勇武(次帥)、
     呉克烈(大将)、張成沢(軍位なし)
委員: 全秉浩、白世鳳、朱霜成、禹東測、朱奎昌、金正覚

最高人民会議
常任委員会委員長: 金永南 (政治局員)
常任委員会名誉副委員長: 金英柱 (政治局員)
常任委員会副委員長: 楊亨燮、金英大
最高人民会議議長: 崔泰福 (政治局員候補)
最高人民会議副議長: 洪仙玉
最高人民会議書記長: 辺英立

1826チバQ:2010/09/28(火) 23:27:11
大元帥
・金日成(個人)
元帥
・金正日
・李乙雪(2009年4月まで国防委員会委員を務める)
次帥 8人
大将 26人

1827チバQ:2010/09/28(火) 23:37:36
>>977-979
>胡錦濤国家主席兼党中央委員会総書記、温家宝首相が退任する2012年までに後継を決定しなければならない。現在、習近平国家副主席が国家主席に、李克強副首相が温家宝首相から権力を継承するとの見方が有力だ。
>>1152
>共産党の第十七期中央委員会第四回全体会議(四中全会)が十五日から四日間、北京で開かれる。胡錦濤国家主席の後継者として最有力視される習近平国家副主席(56)が、軍に強い影響力をもつ中央軍事委員会副主席に選出されるかが焦点となる。4
→2009年は先送り

http://sankei.jp.msn.com/world/china/100928/chn1009282154009-n1.htm
習氏の軍要職就任が焦点 来月15日から党5中総会 中国
2010.9.28 21:52

28日、上海万博のロシア館でロシア国家を訪中しているメドベージェフ・ロシア大統領(右)と並んで聞く習近平国家副主席(AP) 中国国営新華社通信によると、中国共産党政治局は28日の会議で、共産党第17期中央委員会第5回総会(5中総会)を10月15日から4日間の日程で北京で開催することを決めた。

 胡錦濤国家主席(党総書記)の後継者として最有力視される習近平国家副主席(党内序列6位)が軍の要職、中央軍事委員会副主席に選出されるかどうかが焦点で、中央委員会総会は昨年9月の4中総会以来。

 5中総会では、経済の中期目標などを盛り込んだ第12次5カ年計画(2011年〜15年)の基本方針も策定する。(共同)

1828チバQ:2010/09/28(火) 23:44:54
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2010092802000040.html?ref=rank
<スコープ>ASEM出席へ 日中打開首相『かけ』 首脳会談実現は不透明
2010年9月28日 紙面から

 菅直人首相が二十七日、アジア欧州会議(ASEM)首脳会議に出席する意向を固めたのは、沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖の漁船衝突事件をめぐり、日本の立場を国際社会に訴える必要があると判断したこともある。ただ、温家宝首相との首脳会談が実現するかどうかは現段階では不透明な上に、事態打開に道筋をつけられる保証もなく、首相にとっては「かけ」となる。 (竹内洋一)

 首相は二十七日午後の政府・民主党首脳会議で、ASEMについて「ぜひ行かせてもらいたい」と表明。これを受け、民主党の鉢呂吉雄国対委員長が自民の逢沢一郎、公明党の漆原良夫両国対委員長とそれぞれ会談し、首相の出席に大筋で理解を得た。

 仙谷由人官房長官はこの後の記者会見で、ASEMの際に日中首脳会談を行う可能性について「現時点では、そんな先々を考えているわけではない」と言葉を濁した。

 ただ、首相が国会日程を変更してまで首脳会議に出掛ける以上、首脳会談が実現しなければ、政府への風当たりがさらに強まることは確実だ。逢沢、漆原両氏は鉢呂氏との会談で「行って首脳会談を申し込んだが断られたでは、みっともない」とくぎを刺した。

 首相は当初、国会審議を優先して欠席する意向だった。姿勢を転じたのは、野党だけではなく、民主党から中国人船長釈放への批判が公然と噴出したことと無関係ではない。

 松原仁衆院議員ら有志議員約七十人は二十七日、那覇地検が日中関係への考慮を理由に船長を釈放したことについて「検察の権限を大きく逸脱した極めて遺憾な判断だ」とする声明を発表した。松原氏はこれとは別に、有志議員十二人の連名で、漁船衝突のビデオ公開や尖閣諸島への自衛隊常駐を政府に求める談話を出した。

 さらに、長島昭久前防衛政務官ら有志約四十人は仙谷氏を官邸に訪ね、首相あての提言を手渡した。提言は、首相や仙谷氏が船長釈放は検察の判断だと説明していることについて「責任転嫁との批判は免れない」と指摘した。

 二十七日夕に国会内で開かれた民主党の法務・国土交通・外務の合同部会には、党所属議員約七十人が出席し「船長を釈放した根拠はどこにあるのか」と政府側を追及する意見が相次いだ。

 批判は、代表選で首相の再選を支持した議員からも出ており、政権基盤を揺るがしかねない情勢だ。党内からは「完全に政局になっている」(若手議員)との声が漏れた。

◆『法相罷免を』自民批判強める
 自民党は二十七日、中国漁船衝突事件をめぐり外交・法務合同部会を開いた。船長の釈放に首相官邸側の指示があった疑いが強まったとして、柳田稔法相の罷免や内閣不信任決議案の提出を求める意見が上がった。自民党は二十八日の参院外交防衛委員会などで厳しく追及する方針。

 石破茂政調会長は「国家の統治そのものの問題。日米安保が揺らいだつけだ。内閣不信任に値するのは当然」と批判。ほかの議員からも「検察の判断が外交に踏み込むのは信頼を損なう行為。那覇地検検事正の解任、法相の罷免を強く申し入れるべきだ」と、釈放に外交上の判断を織り込んだ検察の責任論が出た。

 一方、谷垣禎一総裁は二十七日、菅首相がアジア欧州会議(ASEM)首脳会議で中国の温家宝首相と会談し、事態打開を図るよう促した。谷垣氏は記者団に「ASEMにぜひ行くべきだ。足を引っ張るつもりはない」と述べた。

1829チバQ:2010/09/28(火) 23:48:41
http://www.asahi.com/international/update/0928/TKY201009280490.html
北朝鮮、3代世襲へ体制固め 金総書記、健在を誇示(1/2ページ)2010年9月28日23時36分

 【ソウル=箱田哲也】北朝鮮の後継候補に最も近いとみられる金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男ジョンウン氏の名は、軍の大将として初めて公表された。28日に平壌であった朝鮮労働党代表者会で、どんな要職を得たのかはまだわからない。ただ、明らかになったのは、金総書記の権力へのあくなき執念と、父の故金日成(キム・イルソン)主席から続く「血統」と身内で最高権力をつないでいく、という強い決意だ。

 朝鮮中央放送は28日午後2時、「重大放送」として代表者会が金正日氏を党総書記に再び推戴(すいたい)したことを伝えた。「総書記に任期はなく、推戴される必要はなかった」(金英秀・韓国西江大教授)。にもかかわらず、あえて44年ぶりという代表者会で推戴されることで、つきまとう健康不安を払拭(ふっしょく)し、今後も金総書記を中心に据えた体制が続くことを誇示した。

 「またあのキャンペーンが始まっているのか」。韓国に住む脱北者はこの夏、金総書記の銅像が初めて確認されたとの報道を目にした時、とっさに思った。1980年の党大会で次期後継者として内外に知れ渡ることになった金総書記は、金日成(キム・イルソン)主席の銅像や主体思想塔を建て、父親への忠誠に励んだ。「これからずっとジョンウン氏の露骨な忠誠心が示される」と、この脱北者はため息をついた。

 韓国政府当局者は今の状況を「74年ごろに似ている」と語る。金総書記は73年に「三大革命小組運動」を展開するなど金主席の独裁化を進めることで実績を積み、翌年、後継者に内定した。北朝鮮では昨年、生産性向上を呼びかける「150日戦闘」「100日戦闘」が展開された。最近では、平壌のあちこちに最新式の「コンピューター数値制御」を意味する頭文字の「CNC」の文字が目立つという。これらはジョンウン氏の実績作りの一環といわれる。

 同時に北朝鮮では、昨年から慌ただしい人事の断行や組織改編が目立つ。昨年の最高人民会議(国会に相当)では憲法を改正し、国防委員会を最高権力機関へと強化。先週は米国との交渉の司令塔的役割を担う姜錫柱(カン・ソクチュ)・第1外務次官を副首相に抜擢した。

 一連の改革に共通しているのは身内や側近の重用だ。27日にジョンウン氏とともに大将となったのは、実妹の金敬姫(キム・ギョンヒ)・党軽工業部長ら。金敬姫氏の夫で、6月に国防委副委員長になった張成沢(チャン・ソンテク)氏はジョンウン氏の補佐役を担うとされる。軍や政府機関の改革をあらかた終えた今、今回の代表者会で最後に残った党の人事を断行し、仕上げとする考えとみられる。

 だが身内の重用は、これまでも権力や富の偏在というひずみを生んできた。韓国政府によれば、敬姫氏が部長の党軽工業部は鉱産物などの利権を有しているという。北朝鮮関係筋などによれば、敬姫氏の傘下の工場は電力が優先的に供給されている。最近、平壌の富裕層に人気があるビアホールも経営するなど限られた富を一身に集める。経済難が続くなか、厚遇を受けてきた親族や高位層らの「貴族政治」に対する市民の反感が高まる可能性も残っている。

 ジョンウン氏が今後、どんなポストに就いても、金総書記のそばで北朝鮮式政治を学ぶことになる。問題は、その時間がどのぐらい残っているのかだ。先軍政治で肥大化した軍部を20代の後継候補が統制できるか。権力を身につけた補佐役は「血統」を脅かすことはないのか。

 故金主席の生誕100年に合わせ、住民生活の向上を約束した「強盛大国」の実現は南北関係や外交だけでなく、北朝鮮の内側の動きにもかかっている。

1830チバQ:2010/09/29(水) 12:11:24
http://www.asahi.com/international/update/0929/TKY201009290003.html
ジョンウン氏、後継に 朝鮮労働党指導部入り
2010年9月29日11時31分

 【ソウル=牧野愛博】朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の朝鮮労働党代表者会などが28日、平壌で開かれ、金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男ジョンウン氏が、党中央委員と党中央軍事委員会の副委員長に選出された。金総書記は同委員長に再選された。朝鮮中央通信が29日、伝えた。27日の朝鮮人民軍大将の称号授与と合わせ、党の指導部にも入ったことで、ジョンウン氏は公式に金総書記の後継者に位置づけられたと言える。

 北朝鮮の憲法は、金総書記が委員長を務める国防委員会を最高権力機関と位置づけており、党中央軍事委の実質的な役割は必ずしも大きくない。ジョンウン氏の副委員長就任は軍がすべてに優先する「先軍思想」の下、最初から同氏に重い負担をかけず、将来の後継者にしていくことを内外に示す狙いがありそうだ。

 ジョンウン氏は今後、北朝鮮が「強盛大国の大門を開く」と公言する2012年に向け、国防委員会のほか、党の意思決定機関である政治局や党の各部署を統括する書記局などの要職を一つずつ占めながら、権力掌握の作業を続けていくとみられる。

 北朝鮮メディアは29日午前現在、ジョンウン氏の映像を公開していない。北朝鮮は10月10日の党創建65周年記念日に大規模な軍事パレードを実施する予定で、その際に姿を現す可能性もある。

 一方、金総書記は今回の党代表者会で、1997年に就任した党総書記に再び推戴(すいたい)された。直後に開かれた党中央委員会総会では政治局常務委員にも再任された。権力継承作業が始まった中でも、依然として金総書記に権力が集中していることを明確にした。

 ただ、12年まで権力継承作業を表に出さないとの見方もあった中で、金総書記の健康不安などから北朝鮮が後継作業を急ぎ始めたとの認識で関係国は一致している。

 また党代表者会では、党中央委員124人と党中央委員候補105人を選出。党中央委員会総会では政治局常務委員5人、政治局員17人、同候補15人、党書記10人、中央軍事委員会構成員19人、党部長14人などを選んだ。

 ジョンウン氏の後見役とされる張成沢(チャン・ソンテク)国防副委員長は党政治局員候補など、その妻で金総書記の妹である金敬姫(キム・ギョンヒ)党軽工業部長は党政治局員などにそれぞれ選ばれた。金敬姫氏と共に27日に軍大将の称号を授与された崔竜海(チェ・リョンヘ)・前黄海北道党責任書記が党政治局員候補など、同様に軍次帥に昇格した李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長は政治局常務委員などにそれぞれ選任され、権力の伸長ぶりを見せつけた。

 党政治局常務委員には、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長ら実質的権限のない元老を主に配置し、金総書記による独裁体制や、国防委の最高権力機関としての位置づけに変化がないことも明確にした。

1831チバQ:2010/09/29(水) 12:11:55
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100929-OYT1T00141.htm
ジョンウン氏「後継」確定…党軍事委副委員長に
北朝鮮
 【ソウル=仲川高志】北朝鮮の朝鮮中央通信は29日、金正日(キムジョンイル)総書記の三男、金ジョンウン氏(27)が、28日に平壌(ピョンヤン)で開催された朝鮮労働党代表者会と党中央委員会総会で、党中央委員と新設ポストの党中央軍事委員会副委員長に選出されたと報じた。


 27日に朝鮮人民軍の大将の称号を得たジョンウン氏が党でも指導部入りしたことで、金総書記の後継者となることが確定した。

 一方、党代表者会などでは、金総書記が党総書記に再推挙されたほか、政治局常務委員、党中央軍事委員長に再選され、党と軍を掌握する最高指導者としての地位を維持した。ジョンウン氏は今後、金総書記を補佐する形で、党や軍での活動を公式に始めるとみられる。北朝鮮は10月10日の党創建65周年に合わせ、約1万人による軍事パレードを計画している模様で、閲兵式などを通じて、ジョンウン氏が後継者として紹介される環境も整った。

 また、党幹部人事も今回、新たに行われ、金総書記が進める軍事最優先の「先軍政治」のもとで形骸(けいがい)化していた党の役割を活性化し、軍と党のバランスを取りながら国家運営を進める方針が示された。

 党代表者会には金総書記も出席。党規約を改正して「金総書記を中心とする」党の特性に則し、党最高指導機関の構成や役割を新たに規定、党中央委員を選出した。党中央委員会総会では政治局、書記局、中央軍事委など党指導部メンバーの選挙が行われた。一連の会議は1日で閉会した。

 ジョンウン氏後継体制を支える金総書記の実妹、金敬姫(キムギョンヒ)党軽工業部長(64)は党政治局員に、金敬姫氏の夫で金総書記の側近とされる張成沢(チャンソンテク)党行政部長(64)は党政治局員候補に選出された。経験や実績の乏しいジョンウン氏への権力継承を円滑に進めるため、身内が補佐する体制が党幹部人事でも鮮明になった。

 金総書記一人だけの異常な状態が続いていた党政治局常務委員には、金総書記のほか、金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員長(82)、崔永林(チェヨンリム)首相(81)、趙明禄(チョミョンノク)国防委員会第1副委員長(82)、李英●(リヨンホ)氏の4人が新たに選ばれ、5人体制となった。(●は、金ヘンに「高」)

 中央軍事委副委員長ポストには、27日に次帥の称号が授与されたばかりの李英●朝鮮人民軍総参謀長(68)がジョンウン氏と共に選出された。同ポストはジョンウン氏のために新設されたとみられる。

 党代表者会の開催は1966年以来、44年ぶり。党中央委員は1980年の第6回党大会で145人が選出された後、79人が死亡、解任され、補充されてこなかったが、今会議で125人が選出された。

(2010年9月29日11時49分 読売新聞)

1832チバQ:2010/09/29(水) 12:12:54
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100929-OYT1T00287.htm
金3兄弟後継レース、メディア露出が致命傷に

 北朝鮮の金正日総書記の後継者が三男ジョンウン氏に絞り込まれる過程は、金総書記の一族を巻き込んで複雑な経過をたどった。


 世宗研究所の鄭成長首席研究員ら韓国内の専門家らによると、後継者が金総書記の3人の息子の中から選ばれることは、2000年代に入り既定事実化し、残された問題は人選だった。

 金総書記にはジョンウン氏のほか、長男の金正男(キムジョンナム)氏(39)と次男の正哲(ジョンチョル)氏(29)がいる。

 鄭研究員によると、正哲、ジョンウン両氏の母親、高英姫(コヨンヒ)氏(04年死亡)は生前、2人のうちどちらかを後継者にしようと、金総書記側近の金容淳(キムヨンスン)書記(03年死亡)に強く働きかけたという。母親が違う正男氏とされる男性が、01年、偽造旅券で成田空港から日本に入国しようとして拘束された事件があり、その後、正男氏は金総書記から遠ざけられるようになった。

 03年末ごろから、正哲氏を軸に後継準備作業が進められている種々の兆候を韓国の国家情報院もつかんでいた。しかし06年末ごろからは、ジョンウン氏が有力であることを示唆する情報が増える。

 北朝鮮内部事情に精通する韓国の対北朝鮮民間ラジオ「開かれた北韓放送」の河泰慶(ハテギョン)代表は、「正哲氏が06年6月に有名ロック・ギタリストのエリック・クラプトンの公演を聴きに出かけた映像を日本のメディアに撮られたのが致命的だった」と説明する。

 正哲、ジョンウン兄弟はともに10代でスイスに留学した経験を持ち、バスケットボールが共通の趣味とされる。しかし性格は、芸術家肌の正哲氏に対して、ジョンウン氏は親分肌と対照的という。

 結果的に、性格的にも父親似とされるジョンウン氏が、後継者候補として生き残った。メディアに露出して後継候補から脱落した兄2人。一方、ジョンウン氏は「大将」の称号を得てもなお表に出ていない。

 ジョンウン氏は間もなく公に姿を見せるのか。それとも、姿を隠したまま後継者としての神話作りが続くのか。10月10日の党創建記念日行事で登場するかどうかに注目が集まる。

(2010年9月29日10時00分 読売新聞)

http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100929/kor1009291130007-n1.htm
【ジョンウン大将】軍をバックに後継者修行 金総書記の突然死に備え、実妹で危機に対処か
2010.9.29 11:30
 【ソウル=黒田勝弘】北朝鮮の朝鮮労働党代表者会は28日、1日だけの会議で終わった。直後に開かれた中央委総会と合わせ、党の核心である中央委員や政治局員など権力の重要人事を決定し発表したが、金正日総書記の三男で後継者の金ジョンウン氏は政治局には入らず、中央委員の1人として党中央軍事委員会副委員長に就任した。

 金ジョンウン氏は先に「人民軍大将」の称号を与えられており今後、金総書記(軍事委員会委員長)の下、軍をバックに後継者修行をする。

 軍事優先の「先軍思想」が国家的スローガンの金正日政権はこれまで軍を権力の中心として体制維持を図ってきた。今回、あらたに党人事を行ったが軍中心に変化はない。

 一連の人事から見て、金ジョンウン氏の後継者修行も“軍事優先”の色合いが濃い。金正日−金ジョンウン体制は依然、経済再建や国民生活向上といった民生より軍部を背景にした権力維持の狙いが強い。

 他の人事では金総書記の実妹、金敬姫氏の政治局入りが注目される。政治局員候補になった夫の張成沢氏とともに金ジョンウン氏の後見人の役割を担っている。「最も信頼できるのは家族」という“血縁主義”の典型だが、この布陣は健康不安の金総書記の“有事”に備えるものだ。

 金敬姫氏は金総書記が亡くなった場合、「建国の祖」の故金日成主席とその「革命の同志」だった故金正淑夫人の血を引く、唯一の“純血”の人物となる。

 北朝鮮の世襲独裁体制は「革命の血統」を強調し、それを人民支配と忠誠確保の道具に使ってきた。その意味で金敬姫氏の存在はあらためて注目される。まだ28歳の金ジョンウン氏だけに、金総書記の突然の死に際しては金敬姫氏で体制の危機に対処する構えだ。

1833チバQ:2010/09/29(水) 12:14:46
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2010092990120709.html
北朝鮮、ジョンウン氏が党指導部に 中央軍事委副委員長
2010年9月29日 12時13分


 【ソウル=築山英司】北朝鮮の朝鮮中央通信によると、朝鮮労働党は28日の党代表者会で、金正日(キムジョンイル)総書記の後継者に内定している三男ジョンウン氏を党中央委員と、新設ポストの党中央軍事委員会副委員長に選出し閉幕した。前日に朝鮮人民軍大将の称号を与えられたジョンウン氏が党指導部入りを果たしたことで、軍がすべてに優先する金総書記の「先軍政治」を継承し、後継体制を構築していくことになった。

 今回の党代表者会では、出席した金総書記の総書記への再推挙のほか、1980年の党大会後、死亡や更迭で欠員が目立っていた党最高指導機関である党中央委員124人、委員候補105人を選んだ。代表者会とは別に新任の中央委員による中央委総会が開かれ、傘下の政治局、書記局、中央軍事委などの構成員を決定した。

 政策決定を担う政治局常務委員は5人。金総書記のほか、金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員長、崔永林(チェヨンリム)首相が入った。李英鎬(リヨンホ)軍総参謀長と趙明禄(チョミョンロク)第1副委員長は軍出身。

 ジョンウン氏の後見人とされる金総書記の義弟、張成沢(チャンソンテク)党行政部長は党政治局員候補と中央軍事委委員に選ばれ、金総書記の実妹、金慶喜(キムギョンヒ)党軽工業部長は党政治局員になった。両氏の政治局常務委員への登用は避けられた。

 【政治局常務委員会】党政治局の上位機関で、事実上、朝鮮労働党の最高意思決定機関。政治局常務委員、政治局員は党の最高幹部。1980年の第6回党大会時、政治局常務委員は5人いたが、94年1月の段階では金日成主席、金正日書記、呉振宇(オ・ジンウ)人民武力相の3人に減った。同年7月に金日成主席が死去し、その後呉人民武力相も病死したため、政治局常務委員は金総書記1人となっていた。

(中日新聞・ソウル支局)

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100929k0000e030001000c.html
北朝鮮:金正銀氏、党要職に 軍事委副委員長を新設
 【北京・米村耕一】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の朝鮮労働党は28日に開いた党代表者会と中央委員会総会で、金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男正銀(ジョンウン)氏(26)を党中央委員と党中央軍事委副委員長に選出した。朝鮮通信(東京)が29日未明に配信した。中央軍事委委員長は金総書記が務めている。正銀氏が党でも要職に入ったことで、後継者であることが改めて明確にされた。中央軍事委副委員長は、正銀氏のために新設されたとみられる。正銀氏は今後、父親の下で軍の掌握に努め、後継体制を固めていくことになる。

 正銀氏の27日の大将任命と同時に大将から次帥に昇格した李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長が、正銀氏とともに中央軍事委副委員長となった。正銀氏の補佐役とみられる。正銀氏の後見役である金総書記の義弟、張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長や、その側近とされる崔竜海(チェ・リョンヘ)氏も中央軍事委委員に選ばれた。

 金総書記だけだった政治局常務委員には、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長、崔永林(チェ・ヨンリム)首相、趙明禄(チョ・ミョンロク)国防委員会第1副委員長、李総参謀長が選出され、計5人となった。

 政治局員は、姜錫柱(カン・ソクチュ)副首相や、金総書記の実妹である金慶喜(キム・ギョンヒ)党部長ら17人。張成沢氏や崔竜海氏ら15人が政治局員候補となった。正銀氏自身は政治局入りしなかったが、後見役となる身内がまず政治局員や同候補となった形だ。正銀氏は中央委員にはなっているので、今後、一定の経験を積んだ後に政治局や書記局に入ると考えられる。書記局には金養建(キムヤンゴン)統一戦線部長や崔竜海氏ら10人が入った。

 朝鮮中央通信によると、党代表者会は(1)金正日氏の総書記推挙(2)党規約の改定(3)朝鮮労働党指導機関の選出−−の三つの議題を議論し、1日で閉会した。党中央委の選挙は1980年以来30年ぶりで、124人が中央委員に選出された。

 ◇情報収集を継続 前原外相
 前原誠司外相は29日午前、金正銀氏が党中央委員などに選出されたことについて「北朝鮮の内部をしっかり確認をして、分析をしなくてはいけない」と具体的な論評は避け、引き続き情報収集と分析を続ける考えを示した。【西田進一郎】

1834とはずがたり:2010/09/29(水) 12:52:32

中国副局長、日本重視と強調 関係修復に「行動」求める
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010092801000727.html

 記者会見する中国外務省の姜瑜副報道局長=28日、北京(共同)

 【北京共同=水野雅央】中国外務省の姜瑜副報道局長は28日の定例記者会見で、中国が日中関係を重視していると強調した上で、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近での漁船衝突事件で悪化した関係の修復に向け、日本側に「誠実で実務的な行動」を促した。事件をめぐり、日本側に要求していた「謝罪と賠償」をあらためて求めることはなく、改善に向けたシグナルを送った形だ。

 姜氏は、事態収束への努力を日本側に促す一方で「(日中)共同の努力」も強調、これ以上の関係悪化に歯止めをかけるよう呼び掛けた。

 菅直人首相が10月上旬にブリュッセルで開かれるアジア欧州会議(ASEM)首脳会議に出席し、温家宝中国首相との首脳会談を模索していることについては「聞いていない」と述べるにとどめた。傅瑩外務次官は28日の別の記者会見で「2国間会談を行える時間は多くない」と調整が難しいとの認識を示した。

 姜氏は、中国側が求めた謝罪と賠償を日本側が拒否、逆に巡視船の修理代を求めていることについて「日本側は相応の責任を負うべきだ」と反論。しかし従来より表現を弱め、中国が日本側を刺激しないよう配慮していることを示唆した。
2010/09/28 21:43 【共同通信】

レアアース輸出再開へ 中国当局が通関手続き
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010092901000187.html

 中国から日本へのレアアース(希土類)輸出の手続きが滞っている問題で、商社筋は29日、通関手続きが同日までに再開されたことを明らかにした。別の商社関係者によると、中国の鉱山会社は輸出の申請を再開した。日本政府もこうした情報を把握しており、事実確認を急ぐ。沖縄県尖閣諸島での中国漁船衝突事件で日中の対立が激化する中で発生した摩擦だったが、解消に向けて動きだした。

 同筋によると、中国の税関当局は「手続きが終われば、荷が出るようにする」と話しているという。
 レアアース関連の貨物は、中国の主要港から日本へ向けて輸出されていたが、通関手続きが滞っていた。

 日本政府はこれまで、レアアース禁輸は世界貿易機関(WTO)ルールに違反するとして改善を求めていたが、中国商務省は対日輸出の停止は指示していないと主張。このため経済産業省が28日からレアアースの輸入関連業者を対象にしたアンケートを実施して実態把握に努めるなど、中国に対する圧力を強めていた。

 レアアースはハイブリッド車や電気自動車のモーターといったハイテク製品に多く使われている。
2010/09/29 12:29 【共同通信】

中国、日系企業への輸出許可 レアアース問題で
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010092801000466.html

 大畠章宏経済産業相は28日、閣議後の記者会見で、中国から日本へのレアアース(希土類)輸出手続きが滞っている問題で、マレーシアの日系企業への輸出が27日段階で認められたことを明らかにした。

 ただ、日本向けの輸出が本格的に回復してきたとの情報は得ていないとして、「事実関係を早く取りまとめたい」と引き続き調査を進める考えを示した。

 経産相は、レアアース以外の品目でも通関手続きが停滞している事例が寄せられていると指摘。「中国は『特に(輸出)制限の指示は出していない』としているが、(停滞が)事実なら是正を要請しないといけない」と、中国側に事実確認を要求し続ける意向を強調した。
2010/09/28 13:06 【共同通信】

1835とはずがたり:2010/09/29(水) 13:56:13

前原外相、中国行動を世界に説明 衝突ビデオ公表も
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010092801000685.html

 記者会見する前原外相=28日午後、外務省

 前原誠司外相は28日午後の記者会見で、沖縄県・尖閣諸島周辺で発生した中国漁船衝突事件とその後の中国政府の対応に関し「世界に説明することが大事だ」と述べ、各国政府へ説明するよう在外公館に指示したことを明らかにした。閣僚級以上の交流停止など一連の対抗措置を国際社会に訴え、中国側をけん制する狙いがありそうだ。

 これに関連し仙谷由人官房長官は記者会見で、漁船衝突事件のビデオ映像をめぐり、国会の決議を受けた公表もあり得るとの認識を示した。

 前原氏はアジア欧州会議(ASEM)首脳会議に出席する菅直人首相と中国の温家宝首相の首脳会談について「呼び掛ける動きはしていない。現時点でなかなかセットされるのは難しい状況ではないか」と指摘。首相の出席に関しては「日本の立場を国際会議の場で首相自らが話すのは大変結構なことだ」と評価した。

 同時に「尖閣諸島は日本固有の領土であり、淡々粛々とやることが日本の立場だ。向こうの土俵に乗るべきではない」と強調。「一連の中国の行動について、世界が注目している」と指摘し、外務省から在京各国大使館に説明するとした。
2010/09/28 19:35 【共同通信】

1836とはずがたり:2010/09/29(水) 14:57:20
尖閣への安保発言に「あいまいさ」=国務長官、防衛明示せず−米専門家
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2010092900540

 【ワシントン時事】米保守系シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ政策研究所(AEI)のマイケル・オースリン日本部長は28日、ワシントン市内で開かれた東アジア関係のセミナーで、クリントン国務長官らが尖閣諸島は日米安全保障条約の適用対象との考えを示したことについて、同諸島防衛の意思を明示したわけではなく「戦略的なあいまいさ」を残しているとの見解を示した。
 同部長はまた、中国漁船衝突事件をめぐり米政府が日中間で解決すべき問題との意向を示したことで、中国の海洋進出の圧力を受ける東南アジア各国に孤独感を与えたと指摘。こうした状況は「中国の勝利」だと結論付けた。 
 一方、同じセミナーに出席したマンスフィールド財団のゴードン・フレーク所長は、クリントン長官らの発言は中国が嫌がる内容だと強調。日本は衝突事件で譲歩したものの「分別ある仲間」と認識されたが、中国に対する世界の見方は悪化したと語った。(2010/09/29-14:35)

1837とはずがたり:2010/09/29(水) 15:02:32

中国に関係修復の動き=判断の甘さ認める−仙谷官房長官
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&rel=j7&k=2010092900435

 仙谷由人官房長官は29日午前の記者会見で、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で悪化した日中関係について「ゼロのところに直す努力をされ始めたのかなと推測している」と述べ、中国側が関係改善に向けて動き始めたとの見方を示した。その上で「マイナスをゼロにする作業は、ハイレベル(の対話)までいかずともやっていただかないと(いけない)」と強調した。
 一方、仙谷長官は、事件発生直後に船長を除く船員14人を帰国させて船体も返したことについて「その時点では、外交ルートを通じてそういう(事態が収拾するという)情報が私のところに上がっていた。中国側も(それで)理解してくれるだろうと判断していた」と説明。ただ、中国はその後、態度を硬化させており、仙谷長官は「司法過程の理解が全く異なることについて、われわれが習熟すべきだった」と語り、中国側の出方を読む上で判断の甘さがあったことを認めた。 (2010/09/29-13:19)

1838とはずがたり:2010/09/29(水) 15:09:53
【尖閣衝突事件】経産省、中国の輸出規制調査を開始
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100928/plc1009281737018-n1.htm
2010.9.28 17:36

 経済産業省は28日、中国によるレアアース(希土類)の事実上の輸出停止や、その他の品目への輸出入規制などの情報が寄せられていることを受け、民間企業に対しアンケート調査を開始した。関係企業に書面を送り、早急に取りまとめる。中国政府は輸出制限の指示は出していないとしているため、事実関係を整理する目的だ。

 大畠章宏経済産業相は「(輸出制限の)事実を把握した場合は、是正を強く求める」と強調。日本向け輸出のみの差別的な制限については、WTO(世界貿易機関)への提訴も辞さない構えだ。

 調査はレアアースの輸出規制に関するものと、品目を問わないものと二つを同時に実施。レアアース輸出規制調査は、商社やユーザー企業など30社程度、品目全般は商社や物流、船会社など中国と貿易を行う数百社を対象とする。 

 また、大畠経産相は同日の閣議後の会見で、中国によるレアアースの事実上の対日輸出停止に関して、マレーシアの日本企業で輸出が認められたことを明らかにした。尖閣諸島周辺での中国漁船衝突事件で日中間は緊張関係が続いているが、レアアースの対日輸出の許可が明らかになったのは初めてとしている。

1839とはずがたり:2010/09/29(水) 15:31:36

【尖閣衝突事件】「ほぼ終わった」中国高官が関係修復を示唆
2010.9.29 11:50
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100929/chn1009291152002-n1.htm

 沖縄県・尖閣諸島付近で中国漁船が海上保安庁の巡視船と衝突した事件について、中国政府高官は28日午後、一部記者団に「ほぼ終わった」と述べ、中国は日中関係修復へ向けてかじを切る考えを強く示唆した。

 中国外務省の姜瑜副報道局長も同日の定例会見で日中関係の重要性を強調し、関係修復へ向けたシグナルを送っている。中国側は日本側からの前向きな対応を強く促した形だ。

 また中国側が日本側による漁船船長拘置に反発して取っていた訪日旅行の募集自粛措置に関連し、同政府高官は10月1日の国慶節(建国記念日)から7連休となることを踏まえて「多くの人々は(日本などに)旅行したいと思っている」と述べ、自粛要請の解除にも含みを持たせた。(共同)

1840チバQ:2010/09/29(水) 22:25:54
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2010/09/28/0800000000AJP20100928001100882.HTML
訪韓中国人急増、2012年に300万人突破見通し



【ソウル28日聯合ニュース】韓国観光公社が28日に明らかにしたところによると、年初から8月までの中国人入国者数は約126万2000人で、前年同期比44.6%増加した。すでに昨年通年水準(約134万2000人)に迫っている。中国人へのビザ発給基準緩和が原因のひとつと分析され、こうした勢いが続けば、ことしは年間200万人、2012年には300万人の中国人が韓国を訪れるものと、公社は見込んでいる。
 これに対し、日本人観光客の訪韓はやや減っている。年初から8月までに入国した日本人は194万7000人余りで、昨年から2.7%減少した。ことしの誘致目標(320万人)の達成が難しいだけでなく、昨年に続きことしも300万人誘致は容易でないとの見方が出ている。

 日本人観光客は減り、中国人入国者が急増していることから、2012年からは日本人に代わり、中国人が訪韓外国人トップになる見通しだ。

1841チバQ:2010/09/29(水) 22:30:12
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100929-OYT1T00480.htm
北朝鮮の党中央軍事委員会、一体何をする機関?

 朝鮮労働党中央軍事委員会は政治局、書記局などと並ぶ朝鮮労働党の中枢機関。


 党規約によると、〈1〉党の軍事政策を貫徹する対策を討議決定〈2〉朝鮮人民軍をはじめ武力全般を強化〈3〉軍需産業を発展させる事業を指導し、わが国の武力を統括する――とされている。

 委員長は金正日総書記。金ジョンウン氏が28日に選出された副委員長は、同委員会のナンバー2の地位にあたる。韓国統一省によると、副委員長ポストは今回新設されたとみられる。27日に軍次帥になったばかりの李英●(リヨンホ)軍総参謀長がジョンウン氏と共に副委員長に選ばれた。委員は16人。(●は、金ヘンに「高」)

 金正日総書記が1980年に後継者として公式デビューしたときは、党中央委員会総会で政治局常務委員、党書記と並んで中央軍事委員に相当する中央委軍事委員に選出された。

(2010年9月29日11時30分 読売新聞)

1842チバQ:2010/09/29(水) 22:55:39
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/worldtown/CK2010092902000208.html
北京 『反日』以外は許さず
2010年9月29日

 尖閣諸島周辺での中国漁船衝突事件を受け、北京の日本大使館周辺であった反日デモ。隊列に交じっていた男性が突然、プラカードを掲げた。

 「深●市の腐敗を追及せよ!」。男性いわく「姉が『黒社会』(暴力団組織)に殺されたが、黒社会と癒着した警察は捜査してくれない」。

 デモ隊には上海万博で強制立ち退きさせられ、行き場がないとして陳情に訪れた農民も。デモに“便乗”したのは「メディアに取り上げられると思ったから」だ。

 だが彼らが政府批判を始めるや、警備の警察官が阻止。衝突事件への不満をガス抜きする“官製デモ”以外は容認しない強硬態度に、公安関係者は「ああいうやからの動きは芽のうちにつむ」と。

 腐敗や格差。反日デモ一つとっても、この国がはらむ問題が浮き彫りに。これらは「社会の安定」の名の下に当局によって封じ込められている。(朝田憲祐)

1843チバQ:2010/09/29(水) 23:21:26
http://mainichi.jp/select/world/news/20100929dde012030021000c.html
特集ワイド:「将軍」後継者に確定した「軍事の天才」金正銀氏 視線の先の「富国」
 まだ20代、軍事の天才との触れ込みでデビューしようとしている「青年大将」が気がかりだ。北朝鮮の朝鮮労働党代表者会で28日、党中央委員と中央軍事委副委員長に選出され、金正日総書記の後継者に確定した三男、正銀氏。スイス留学の経験があり、西側世界にも通じているらしい。父の健康不安を抱えて、金正銀時代はどこへ行く?【鈴木琢磨】

 いま、平壌で盛んに読まれている本がある。白南竜著「春の序曲」。金総書記の言行録をもとにした小説「不滅の嚮導(きょうどう)」シリーズの1冊。金日成(イルソン)主席死去後の90年代半ばから後半にかけ、食糧難で多数の餓死者が出た「苦難の行軍」時代を描いている。現地で買い求めてきた在日朝鮮人に聞いた。「驚きましたね。こんなにも率直な総書記の心情の吐露は珍しいですから」

 読んでみた。食糧問題解決のため、畜産担当幹部が気候風土の似るスイスにヤギの飼育を学びに派遣される。牧草だけで育つメリットもあった。飛行機代を節約し、トランクいっぱい牧草の種を買い、列車で帰国したが、幹部は資本主義社会に幻想を抱いた、と批判される。スイスは一日中、歩いてもシャツのエリが汚れないとか、湖は真珠のように澄んでいたとか、その程度を口にしただけで。

 その報告を聞いた金総書記はあきれ、この幹部を徹底して擁護する。「わが祖国の富強のためには、相手が大国でも、小国でも、政治制度がどうであれ、成功した科学技術の優れたものを学び、役立つものを消化しなければならない。遅れていることを虚心に認め、変革しようとする意志と実践能力のない人間ほど保守的で、過去を固守し、新しい仕事にけちをつける」。そして言い放つ。「わが人民たちの食糧の苦しみは敵どもの封鎖策動と自然災害にもよるが、重要なのは農業部門がちゃんとしていないからだ」

 偶然だろうか、この「春の序曲」の舞台となった時期に正銀氏はスイスのベルンに留学している。96年夏から00年末。父がわが息子を外国で学ばせた理由がセリフから透けて見える。語るのは先の在日朝鮮人。「小説は両親が餓死し、ちまたをさまよう孤児の施設をどうするかまで書いている。疲弊した国を立て直すには後継者は率先して先進国に学ばねばならない、と痛感していたに違いありません」 ただ正銀氏のスイス留学は極秘扱い。後継者の留学をめぐっては、かの国の誰もが知るエピソードがある。金総書記が高級中2年生のとき、父に随行してモスクワ大学を訪れ、関係者に留学を勧められるが、こう断った。「わが国には立派な金日成総合大学があります」。正銀氏は、スイスから帰国後、平壌の金日成軍事総合大学に入学する。軍人や党員らを対象にひそかに行う正銀氏を偶像化する教育では、ここで開花したとされる軍事にからむ才能のみをクローズアップしている。

1844チバQ:2010/09/29(水) 23:22:26


 「でも、10代のころ、西側社会で暮らせば、自国のありさまが相対化できます。スイスだけじゃなく、ヨーロッパ各国にも足を運び、つぶさに実情を目にしていますよ」

 そう証言するのは藤本健二さん(仮名)である。1982年から通算13年間、「将軍さまの料理人」としてかの国で過ごし、金正日ファミリーに仕えた。幼いころからの正銀氏をよく知っている。その体験を「北の後継者キム・ジョンウン」(中公新書ラクレ)の題で近く、出版する。

 「バスケット好きのぼんぼんでした。何の不自由もない将軍のご子息ですから。ところが、海外暮らしで目覚めたようです。正銀大将がスイスから帰省中の17〜18歳のころでした。列車の中で、夜通し話しました。ヨーロッパはどこでも商店はものであふれている。さて、わが国はどうだろうかと憂える。父から聞いたみたいですが、上海の発展ぶりについても言っていました。わが国も直すべきところは直さないといけない、と」

 92年1月8日、招待所での正銀氏9歳の誕生日。宴会場に入り、席に着くと、テーブルにメニューともう1枚紙があった。なにやら歌詞が印刷してある。乾杯がすむと、いきなり控えていた総書記お気に入りのポチョンボ電子楽団の演奏が始まった。女性歌手が歌ったのが「パルコルム(足取り)」だった。正銀氏デビューの地ならしとして、ここ2年、北朝鮮全土で広く歌われている称賛の歌である。

 ♪タッタ タッタッ パルコルム われらが金大将のパルコルム

 「インパクトがありましたね。当時の歌詞は<金大将>でなく、<小さな大将>でした。実は将軍は数字の9にこだわる。自身の誕生日は2月16日、2+1+6=9。正銀大将も1+8=9。しかも9歳だから将軍はすごく機嫌よくて。作曲したリ・ジョンオ氏に礼を述べ、大将も『コマプスムニダ(ありがとうございます)』を繰り返した。大将と私は同じエトで、大将の生年が83年と覚えている。今年は27歳、2+7=9。おめでたい年になるはずです」

 ひょっとすると、「パルコルム」がお披露目された92年、50歳の金総書記はまだ幼い正銀氏を将来の後継者と思い定めていたのではないか? 前年暮れ、頼みとしていたソ連が崩壊、危機感を募らせていた。金主席もこの92年に息子の50歳を祝い、文武忠孝を兼ね備えた息子にうやうやしく自作の詩を贈った。金王朝にとって92年が3代世襲へのカギだった可能性がある。

 若きリーダー登場の前触れか、当局は平壌にできた「凱旋(がいせん)青年公園」をしきりに宣伝しだした。絶叫マシンをそろえた遊園地、ハンバーガーショップもある。そしていたるところに総書記のスローガン。<わが地に足を着け、目は世界を見よ!>。藤本さんにはぴんとくる。「高英姫(コヨンヒ)夫人に連れられ、正銀大将兄弟も日本のディズニーランドで遊んだんですよ。夫人はあんなアトラクションがうちの国にもあったらいいわねっておっしゃっていましたから」

 形ばかりの選挙で党の要職に就いたとはいえ、いびつな3代世襲。人民に平壌版ディズニーランドをプレゼントしても、父の軍事重視の「先軍政治」を踏襲し、ミサイル開発と核兵器保有に固執するなら、国際社会の理解は得られまい。神話めいたカリスマ性も時代錯誤だ。正銀氏の同行は確認できないが、8月の金総書記の訪中ルートは金主席の若かりしころの革命史跡めぐりでもあった。その祖父の遺訓は<人民が白米ご飯と肉のスープを口にし、絹の服を着て、瓦屋根に住むようにしなければならない>。

 正銀氏は春を呼べるか。

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1845チバQ:2010/09/29(水) 23:54:44
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100929/kor1009292030009-n1.htm
【ジョンウン大将】後継の決め手は 「性格」?
2010.9.29 20:28

28日、韓国ソウル駅構内のテレビで金正日総書記と後継者とされる三男、ジョンウン氏の映像で北朝鮮情勢を伝えるニュースを見る韓国人男性(AP) 朝鮮労働党代表者会と党中央委員会総会の閉会後、明らかになった党幹部名簿には金正日総書記の長男、正男氏(39)と次男、正哲(ジョンチョル)氏(29)の名前はなかった。2人の兄は、なぜ後継レースに敗れたのだろうか。(加藤達也)

 儒教的な家族観が依然として強く、家督を長男が継ぐことが多いとされる北朝鮮では、金総書記の後継者についても2000年ごろまでは正男氏が有力とみられていた。

 ところが、正男氏はそのころ、既に後継者候補から脱落していた可能性がある。その理由を東京基督教大の西岡力教授は「(正男氏が)中国と近いことが決定的だった」とみる。

 多数の餓死者を出した1990年代の半ば、経済部門を任されていた正男氏は経済・食糧危機を打開しようと、金総書記に中国式の改革開放路線を進言。しかし、改革開放を進めれば金総書記が推進する「先軍政治」の矛盾に行き着く。

 「後継者に自分の墓を暴かれ、業績を全否定されることを最も恐れている金総書記は、正男氏を候補から排除した」(西岡氏)というのだ。

 残った2人の息子の明暗を分けたのは何か。

 82年から01年まで金総書記の専属料理人を務め、2人の“王子”とも直近で接してきた藤本健二氏は、三男、ジョンウン氏(28)の「性格」と「社会性」を挙げる。

 藤本氏はジョンウン氏と正哲氏の性格の違いについて、「何をして遊ぶかを決めるのはジョンウン氏で、正哲氏は常に付き従っていた」と指摘。ジョンウン氏は負けず嫌いで「バスケットボールの試合では、ミスした選手に具体的な点を指摘しながら厳しくしかる一方で、よかった点をほめるなど、幼いながらも人心掌握の勘どころをわきまえていた」という。

 ジョンウン氏はあるとき、藤本氏に「外国の百貨店、商店の店先には商品や食料があふれているが、わが国の店先ではどうなのだろうか」と深刻な表情で尋ねてきた。藤本氏は「ジョンウン氏は、世の中に対する関心が非常に高く、行動力とリーダーシップが強い印象があった」と当時を振り返る。

 金総書記はジョンウン氏について頻繁に「姿も性格も自分によく似ている」と話していたという。

 金総書記待望の後継者、ジョンウン氏は、まだ写真すら公表されていない。藤本氏は、10月10日の党創建記念日には姿を見せる可能性が高いとみている。

1846チバQ:2010/09/29(水) 23:57:55
http://www.chosunonline.com/news/20100929000012
後継者問題:封建王朝以来、世界初の三代世襲(上)

金日成初代と二代目で62年の独裁も最長記録

家族全体の偶像化も前例なし


 北朝鮮の三代世襲は、20世紀と21世紀を合わせても世界で例のないケースで、独裁世襲に対する政治学の通説を完全にひっくり返すものだ。一般的には、二代世襲だけでも政権の基盤は揺らぎ、民主化への要求が強まる。「共和国」を名乗りながら三代世襲を行うのは、歴史的にみて北朝鮮が初めてだ。


 また、独裁政権の後継者たちは世襲に先立って政権政党や政府の中で複数の要職に就き、いわば「見習い期間」のようなものを経るのが一般的だ。外交舞台に顔を広め、国を統治する正統性もそれなりに積み上げていかなければならないからだ。ところが金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男ジョンウン氏は、このようなパターンにも属さない。北朝鮮は家族全員を偶像化し、「準王朝」ともいえるような体制を築き上げるという点に大きな特徴がある。


■世襲独裁の最長記録


 過去のケースを振り返っても、権力の世襲が成功する確率は非常に低く、政治的には完全な賭博だ。テキサス大学のブラウンリー教授が2007年に執筆した論文「現代の独裁国家における権力世襲」は、1945年から2006年までの間に、一人が3年以上権力の座にあった独裁政権258のケースについて調べている。そのうち23のケースでは、権力を世襲しようとしたものの、成功したのはわずか9例だった。率にすると39%だ。つまり北朝鮮は、この統計ではほかの追従を許さない記録を打ち立てているのだ。親子二代が国を統治した期間をみても、金日成(キム・イルソン)主席と金正日総書記の二人は62年間にわたり権力の座にあり、それは今も続いている。西アフリカのトーゴとガボンも、44年間の統治記録が続いている。ちなみに年数では同じ44年だが、トーゴの方が8カ月ほど長い。シリアは39年、アゼルバイジャン17年、コンゴ民主共和国は13年目に入っている。

http://www.chosunonline.com/news/20100929000013
後継者問題:封建王朝以来、世界初の三代世襲(下)
■見習い段階で後継者に


 シリアのバッシャール・アサド大統領はかつて眼科医だったが、父の後を継ぐ前、6年以上にわたり軍での職務を経験し、政権を握るバーツ党の執行部から後継者として認められた。コンゴ民主共和国のジョゼフ・カビラ大統領は、父と共に内戦の最前線で戦い、戦場で前政権を倒すのにそれなりの役割を果たし、また政府よりも力のある軍閥による平和交渉も実現させた。アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領は、政権を引き継ぐ前に石油関連事業で能力を発揮している。1994年に国営石油会社(SOCAR)の副社長に就任すると、欧米企業との油田開発交渉などで力を発揮し、外交と内政の両面で後継者コースを歩んだ。しかし北朝鮮のジョンウン氏について現時点で知られているのは、「称賛する歌が作られた」「工場自動化の成果を説明するに当たり、よく名前が上がる」といった程度だ。誰もがジョンウン氏が後継者になると考えているが、今はまだ見習い段階に入ったばかりだ。


■家族王朝の偶像化


 米外交専門誌の「フォーリン・フラッシュ」は、「北朝鮮では偉大な首領の後を継ぐ偉大な領導者が現れ、さらにその息子に跡を継がせることの正統性を強調するため、家族全体の偶像化に乗り出した」と分析している。金日成主席の母親の康盤石(カン・バンソク)は「朝鮮の母」とされており、また金正日総書記の生母である金正淑(キムジョンスク)は「革命の母」だ。彼女たちの大掛かりな偶像化は、国家レベルの行事や、さらにその名を取った数々のキャンペーンなどを通じて行われた。王朝の家族全員を偶像化し、統治の能力と資格を持つように仕立て上げるのは、250以上ある独裁のケースの中でも、北朝鮮でしかみられない。


■さらに予測不可能で危険な状況に


 英週刊誌「エコノミスト」は、「(三代世襲により)北朝鮮はこれまで以上に、予測不可能かつ危険な国となった」と報じた。北朝鮮は金日成主席から金正日総書記への世襲作業が行われていた1980年代に、大韓航空858便爆破事件(1987)やラングーン事件(全斗煥〈チョン・ドゥファン〉当時大統領の一行がミャンマーを訪問した際、アウン・サン国立墓地で北朝鮮の工作員が起こした爆破テロ)=1983=など、大規模な事件を引き起こしたからだ。戦略国際問題研究所(CSIS)韓国室長のビクター・チャ氏は最近のインタビューで、「世襲指導者に先代のような革命指導者としての資格が足りない時には、大掛かりな事件を引き起こして正統性を獲得し、リーダーシップの神話を作り上げようとするものだ」と指摘した。


李泰勲(イ・テフン)記者

1847チバQ:2010/09/30(木) 00:03:34
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100921-OYT1T00820.htm
北代表者会遅れ、水害以外の内部事情…韓国指摘

 【ソウル=宇恵一郎】北朝鮮の権力継承と関連して注目される朝鮮労働党代表者会は28日の開催が発表されたが、遅れの理由は公表されず、真相は謎のままだ。


 21日になって日程が発表されたのは、説明のないまま開催が遅れることで、北朝鮮内に動揺が広がることを懸念したためとみられる。北朝鮮のメディアは今月中旬以降、台風による水害被害を強調し、復旧が延期の理由だと示唆していた。しかし、韓国政府内では、「(水害以外の)何らかの内部事情」(玄仁沢(ヒョンインテク)統一相)を指摘する声が強い。韓国では、〈1〉金正日(キムジョンイル)総書記(68)の健康問題〈2〉金総書記の三男、金ジョンウン氏(27)への権力継承をめぐる体制内の権力抗争〈3〉経済改革に対する路線闘争――などの憶測が飛び交っている。

 44年ぶりに開かれる党代表者会は党大会に準じる重要行事で、党政治局決定として「9月上旬の招集」が公表されていた。政治局は党の最高機関であり、その決定が理由を示さないまま実施されないのは、党の権威を重んじる北朝鮮においては異常事態だ。

 今月22日は朝鮮半島での伝統行事である「秋夕(チュソク)(旧盆)」にあたる。北朝鮮でも墓参りなどで人が集まる機会となり、金総書記の健康問題や党中枢での権力抗争などについてうわさが広がる可能性もある。代表者会を28日としたのは旧盆後、党創建65周年にあたる10月10日までのできるだけ早い時期に開こうとしたものとみられる。

 代表者会が1日で終わるのか、数日間続くのかは不明。党代表者会と党創建記念日行事を通じて金ジョンウン氏が後継者として登場するかどうかは未知数だ。

(2010年9月21日17時20分 読売新聞)

1848チバQ:2010/09/30(木) 00:07:33
読売夕刊に新指導部一覧ってことで載っているんだが
ネットには落ちていない模様・・・

1849チバQ:2010/09/30(木) 12:19:38
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010093002000032.html
ジョンウン氏 初の動静報道 権力移行 加速も
2010年9月30日 朝刊

 【ソウル=城内康伸】朝鮮中央通信は二十九日、北朝鮮の金正日総書記が、後継者の三男ジョンウン氏ら朝鮮労働党代表者会の参加者らと記念写真を撮影した、と報じた。北朝鮮メディアがジョンウン氏の動静を報道するのは初めて。 

 同氏は二十八日に開かれた党代表者会で後継者に決定したばかり。今回の報道は、本格的に始動した権力移行のプロセスが今後、急速に進む可能性を示唆しているとみられる。

 ジョンウン氏は、同通信が伝えた記念撮影の参加者のうち、金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員長、崔永林(チェヨンリム)首相、李英鎬(リヨンホ)軍総参謀長の各政治局常務委員の次に、党中央軍事委員会副委員長として四番目に紹介されている。

 ただ、ラヂオプレスによると、朝鮮中央テレビは二十九日夜のニュースで映像や写真を放映しなかった。韓国の専門家や外交関係者の間では、ジョンウン氏が十月十日の党創建六十五周年を記念する行事の際に、公式に姿を見せる可能性があるとの見方が出ている。

 同通信によると、撮影に参加したのは、総書記を除いてジョンウン氏や姜錫柱(カンソクチュ)副首相、張成沢(チャンソンテク)党行政部長など計三十三人だった。

 同通信は、総書記が撮影場所に着くと、爆風のような「万歳」という歓声がわき上がったと伝え、金総書記は参加者に対し、党の前衛闘士として任務を立派に遂行するよう期待と確信を表明した、と報じた。

1850チバQ:2010/09/30(木) 12:20:02
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2010/09/29/0300000000AJP20100929002900882.HTML
北が労働党幹部を大幅入れ替え、世代交代に着手か



【ソウル29日聯合ニュース】44年ぶりに開催され、高い関心が集まった北朝鮮の朝鮮労働党代表者会では予想通り、党幹部が大幅に交代し、近く世代交代が本格化すると予想される。
 また、金正日(キム・ジョンイル)総書記の実妹・金敬姫(キム・ギョンヒ)党軽工業部長が政治局委員に選ばれたのに対し、金部長の夫で金総書記の三男ジョンウン氏の後見役とされる張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長は政治局員候補にとどまり、目を引いた。張成沢氏が政治局常務委員など要職に選出されるとの観測が多かったことを勘案すれば、金敬姫氏に比べ見劣りする。一部では、張成沢氏に過度な権力が集中されることを警戒し、張成沢氏のパワーを分散させたのではないかと分析している。


28日に平壌で開催された党代表者会で拍手する出席者ら(朝鮮中央通信)=29日、ソウル(聯合ニュース)
 今回の人事で最も注目されるのは新設された党中央軍事委員会の副委員長にジョンウン氏とともに抜てきされた李英鎬(リ・ヨンホ)軍総参謀長だ。党代表者会の前日に発表された軍人事で次帥に昇進した李英鎬氏は張成沢氏と万景台革命学院の同門で、最側近に分類される。李英鎬氏は政治局委員に留任された金永春(キム・ヨンチュン)国防副委員長兼人民武力部長を抑え、政治局常務委員にも選出され、今後、朝鮮人民軍の勢力構図に大きな変化が予測される。

 張成沢氏の側近の崔竜海(チェ・リョンヘ)元黄海北道党責任書記の躍進も目立つ。崔竜海氏は書記局(秘書局)書記(秘書)と政治局員候補、中央軍事委員に選任された。  

 崔竜海氏のほか、道党の書記も重用された。咸鏡北道の洪錫亨(ホン・ソクヒョン)道党委員会責任書記が政治局員候補から委員に昇格したほか、党計画財政部長の重職も兼任することになった。書記局書記に起用された太鍾守(テ・ジョンス)咸鏡南道党委員会責任書記、金平海(キム・ピョンへ)平安北道党委員会責任書記はそれぞれ総務部長と幹部部長に、朴道春(パク・ドチュン)慈江道党中央委員会責任書記も書記局書記と政治局員候補に選ばれた。4人は金総書記の5月と8月の訪中に同行した。

 このほか、2009年4月に国防委員会が大幅に強化され、張成沢氏とともに国防委員に選出された金正覚(キム・ジョンガク)軍総政治局第1副局長、朱奎昌(チュ・ギュチャン)党軍需工業部第1副部長、禹東則(ウ・ドンチュク)国家安全保衛部首席副部長も中央軍事委員に選任され、朱相成(チュ・サンソン)人民保安相は政治局委員に重用された。

 金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と崔永林(チェ・ヨンリム)内閣首相、趙明禄(チョ・ミョンロク)国防委員会第1副委員長は政治局委員から常務委員に昇格した。金総書記の叔父に当たる金英柱(キム・ヨンジュ)最高人民会議常任委員会名誉副委員長は政治局常務委員から退いた。70〜80代の李乙雪(イ・ウルソル)元帥と、李夏一(イ・ハイル)、趙明禄(チョ・ミョンロク)次帥も中央軍事委員会から退き、自然に世代交代が行われた。

 一方、相対的に不振だった人物としては、金永春氏が挙げられる。金永春氏は政治局常務委員への昇格が予想されたが、党代表者会人事のハイライトともいえる李英鎬氏に抑えられ、政治局委員と中央軍事委員を維持するにとどまった。また、崔益圭(チェ・イクギュ)党宣伝扇動部長、金国泰(キム・グクテ)党中央委員会秘書、全炳浩(チョン・ビョンホ)党秘書(軍需担当)が党部長から退き、80代半ばの金国泰氏と全炳浩氏は書記からも退いた。

 対外経済政策研究院国際開発協力センターの趙明哲(チョ・ミョンチョル)所長は「過去の勢力を残したまま、新しい人物で布陣を整えた格好だ。今後、朝鮮人民軍は李英鎬、行政は張成沢、党は金敬姫を通じ管理するとの意志がうかがわれる」と述べた。

1851チバQ:2010/09/30(木) 12:23:33
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100928/asi1009282345003-n1.htm
デモ被害の商業施設再開 バンコク、半年ぶり
2010.9.28 23:40

バンコクの大規模模商業施設「セントラル・ワールド」の営業再開セレモニー=28日、バンコク(AP) タイの首都バンコク最大の繁華街で、5月に暴徒化したタクシン元首相派のデモ隊による放火で被害を受けた大型商業施設「セントラル・ワールド」が28日、約半年ぶりに営業を再開した。タクシン派が反政府デモで繁華街を占拠した4月初旬から休業していた。

 セントラル・ワールドは、治安部隊の強制排除に抵抗するデモ隊の放火で一部が倒壊。被害が大きかった建物南側はまだ再建中で、全面復旧は来年夏ごろになる見通し。

 北側に入居する「バンコク伊勢丹」は延焼を免れ、ほかのテナントに先がけ6月末に営業を再開している。(共同)

1852名無しさん:2010/09/30(木) 18:35:17
「 船長は中国海軍属だろう?」を 国外↓HK2CHで言ったらすぐ削除された!中国人民党当局の仕業だろう。
http://www.chinasmack.com/2010/stories/chinese-fishing-boat-captain-released-by-japanese-reactions.html/comment-page-1#comment-82798
 問題は国内、今日の予算委員会を見るとまるで学生運動の執行部と同じだった!すなわち書記長の仙谷が全て独断専行している。
 9/22に首相代理として当日午後政府代理沖縄派遣とか全て専決している。菅と前原はNYだ。
 そして9/24に「釈放」決定した(全て独断と闇だ)。金庫の官房機密費を中国筋に出したとの噂もある。まさに「中国の法・習慣に頼ったのが失敗だった」の反省言がそれを物語っている。
 
  国家主権(主権は国民)の「保持」と「執行」で、今非常に危険な状態だと思う。

1853名無しさん:2010/09/30(木) 19:17:40
仙谷官房長官は第二の野中広務だな。
弟子としては優秀と言えるかも知れんが。

1854チバQ:2010/09/30(木) 22:01:48
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100930/kor1009302104004-n1.htm
「人事に中国の影」ジョンウン氏、なぜ国防委ではなく党中央軍事委? (1/2ページ)
2010.9.30 21:01
 日本はじめ米韓などの政府情報当局は、北朝鮮の金正日総書記の三男、金ジョンウン氏が「朝鮮労働党中央軍事委員会」の副委員長に就任した背景分析を本格化させている。北朝鮮は、昨年4月の憲法改正で「国防委員会」(金正日委員長)を国家最高指導機関に昇格させたばかり。なぜ国防委ではなく、党中央軍事委だったのか−。関係者からは中国の影響力が指摘され始めた。(久保田るり子)

 金正日総書記は総書記就任(97年)以来、軍がすべてに優先する「先軍政治」を行ってきた。その象徴が国家機関、国防委員会だ。

 国防委員会は、98年の憲法改正で「国家の最高軍事機関」となり、昨年の憲法改正では「国家最高の権力機関」に格上げされた。人民監視・暴力機関(秘密警察)である国家安全保衛部責任者らも国防委入りしており、国家そのものといえる組織となった。

 それだけに、ジョンウン氏は国防委で副委員長に就任してもよさそうだが、党中央軍事委で金総書記に次ぐナンバー2となったため憶測を呼んだ。

 これに対して韓国の情報関係者は「今回の人事の目的は、後継体制の指示命令系の整備だ」と分析する。同筋は「今後は党軍事委が中長期の戦略を決め、国防委員会がこれを権威付ける形になるのではないか」と予測する。

 一方、日本の専門家は、ジョンウン氏の党側の肩書は重要と説明する。中国など共産国家で軍は「党の軍隊」である。胡錦濤国家主席は党総書記で党中央軍事委員会主席だ。党が軍を掌握できているかどうかは権力基盤の安定にかかわる。

 今回の人事については「北朝鮮が党が軍を支配する権力構造を回復する証しとして、ジョンウン氏を党側軍事組織のナンバー2に据えた」と分析する。中国が北朝鮮の暴発を警戒して「党」の軍への支配再構築を求め、北朝鮮がそれに応じたという見方だ。「中国は今年に入り、北朝鮮の内政への言及も公表して圧力をかけていた」(北朝鮮専門家)。北朝鮮は支援の多くを頼る対中関係を最も重視、金総書記は今年2度も訪中した。

 国防委員会の威光は、金総書記独裁体制下では維持されようが、金総書記の死亡など不安定期に入れば、機能するかどうかは不透明だ。また将来、ジョンウン氏が国防委員会入りして、両方の地位を占める可能性もある。北朝鮮で起きている変化の全容はまだつかめていない。

1855チバQ:2010/09/30(木) 22:13:01
http://www.chosunonline.com/news/20100930000028
後継者問題:金英徹氏が浮上、呉克烈氏は失脚か
軍出身者以外では崔竜海氏の出世に注目

 「呉克烈(オ・グクリョル)氏はどこへ」


 44年ぶりに招集された第3回朝鮮労働党代表者会で決定した人事が29日に発表されたが、その内容について、韓国政府の安全保障関連部処(省庁)の担当者は、呉克烈国防委員会副委員長(大将)=79=の名前がなかったことに注目した。対南工作の責任者である呉克烈氏は、1989年に朝鮮労働党作戦部長に就任し、その後は韓国に対するあらゆる挑発行為を指揮しながら、金正日(キム・ジョンイル)総書記から厚い信頼を得てきた。金総書記の生母である金正淑(キム・ジョンスク)氏にも気に入られ、金総書記とは兄弟のように過ごしてきた。


 ところが今回の党代表者会で呉克烈氏は、124人が選出された党中央委員会に名前を連ねただけで、政治局、秘書局、党中央軍事委員会といった朝鮮労働党の重要ポストのどこにも属していない。韓国政府の当局者は、「健康が悪化したのでなければ、張成沢(チャン・ソンテク)国防委副委員長との権力争いで敗れた可能性もある」とコメントした。


 一方、呉克烈の部下とされる金英徹(キム・ヨンチョル)偵察総局長(上将)=64=は、党中央軍事委員会に名を連ねた。治安政策研究所のユ・ドンリョル研究官は、「北朝鮮による対南工作担当者も世代交代が進んでいるようだ」と指摘した。ちなみに韓国の情報当局は金英徹氏を、哨戒艦「天安」への攻撃を企画、主導した人物と見なしている。統一部の関係者は、「金英徹氏が今後も重要な地位を維持し続けるならば、今後の韓国に対する軍事挑発でどのような形で現れるか、注目に値する」と述べた。


 朝鮮人民軍内で実力者とされる金永春(キム・ヨンチュン)人民武力部長(次帥)=74=も、後輩の李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長(次帥)=68=に地位を奪われた。李英鎬氏は朝鮮労働党内で力のある政治局常務委員会に名を連ねたが、金永春氏は政治局委員にとどまった。統一部の関係者は「金永春氏が1990年代に総参謀長だった当時、李英鎬氏はその下で作戦局副局長として経験を積んだ人物だ」と説明した。李英鎬は党中央軍事委員会においてもキム・ジョンウン氏と共に副委員長に就任した。東国大学のキム・ヨンヒョン教授は、「軍隊の経験がないジョンウン氏が軍を掌握するに当たり、李英鎬氏は、一種の後見人としての役割を任されたのではないか」と語る。


 軍関係以外で最も出世したのは崔竜海(チェ・リョンヘ)氏(60)だ。これまで咸鏡北道の党責任秘書(道知事に相当)を務め、28日に朝鮮人民軍大将に任命された。さらに29日には政治局員候補、書記局書記、党中央軍事委員会委員に就任したことも明らかになった。崔竜海氏は抗日パルチザンで金日成(キム・イルソン)主席の仲間だったチェ・ヒョン元人民武力部長(1982年死亡)の息子で、金総書記とも近い人物だ。


 北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋によると、崔竜海氏は朝鮮労働党の青年前衛組織である朝鮮社会主義労働青年同盟(社労青)で経験を積んできた。また、1989年にはイム・スギョン氏が韓国の大学生代表として第13回平壌世界青年学生祝典に出席したが、この行事の準備委員長を務めたのが崔竜海氏だった。だが一方では、金総書記のために結成された「喜び組」に所属する女性に手を出し、さらには公金を横領するなど私生活に問題があることでも有名だ。元北朝鮮政府関係者だった脱北者のチェ氏は、「南朝鮮(韓国)の情報機関による工作にのせられ、一時は済州島にいたといううわさもある」と語る。1998年には一時失脚したが、出身成分が良いため、2003年に復権した。


 朝鮮労働党機械工業部長に就任した朱奎昌(チュ・ギュチャン)国防委員(82)は、北朝鮮の長距離ミサイルなど軍事産業を担当する人物とされる。韓国政府筋は、「従来の軍需工業部から機械工業部に名称が変わったようだ。前任の全秉浩(チョン・ビョンホ)氏(84)が持病で活動が困難になったため、第1副部長だった朱奎昌氏が昇進したとみられる」とコメントした。


 一方、金日成(キム・イルソン)主席の弟で、1970年代に金総書記との権力争いに敗れた金英柱(キム・ヨンジュ)元副主席(90)は、党代表者会までは政治局委員としての地位にあったが、今回の人事で朝鮮労働党から完全に姿を消した。


李竜洙(イ・ヨンス)記者

1856チバQ:2010/09/30(木) 22:13:16
http://www.chosunonline.com/news/20100930000028
後継者問題:金英徹氏が浮上、呉克烈氏は失脚か
軍出身者以外では崔竜海氏の出世に注目

 「呉克烈(オ・グクリョル)氏はどこへ」


 44年ぶりに招集された第3回朝鮮労働党代表者会で決定した人事が29日に発表されたが、その内容について、韓国政府の安全保障関連部処(省庁)の担当者は、呉克烈国防委員会副委員長(大将)=79=の名前がなかったことに注目した。対南工作の責任者である呉克烈氏は、1989年に朝鮮労働党作戦部長に就任し、その後は韓国に対するあらゆる挑発行為を指揮しながら、金正日(キム・ジョンイル)総書記から厚い信頼を得てきた。金総書記の生母である金正淑(キム・ジョンスク)氏にも気に入られ、金総書記とは兄弟のように過ごしてきた。


 ところが今回の党代表者会で呉克烈氏は、124人が選出された党中央委員会に名前を連ねただけで、政治局、秘書局、党中央軍事委員会といった朝鮮労働党の重要ポストのどこにも属していない。韓国政府の当局者は、「健康が悪化したのでなければ、張成沢(チャン・ソンテク)国防委副委員長との権力争いで敗れた可能性もある」とコメントした。


 一方、呉克烈の部下とされる金英徹(キム・ヨンチョル)偵察総局長(上将)=64=は、党中央軍事委員会に名を連ねた。治安政策研究所のユ・ドンリョル研究官は、「北朝鮮による対南工作担当者も世代交代が進んでいるようだ」と指摘した。ちなみに韓国の情報当局は金英徹氏を、哨戒艦「天安」への攻撃を企画、主導した人物と見なしている。統一部の関係者は、「金英徹氏が今後も重要な地位を維持し続けるならば、今後の韓国に対する軍事挑発でどのような形で現れるか、注目に値する」と述べた。


 朝鮮人民軍内で実力者とされる金永春(キム・ヨンチュン)人民武力部長(次帥)=74=も、後輩の李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長(次帥)=68=に地位を奪われた。李英鎬氏は朝鮮労働党内で力のある政治局常務委員会に名を連ねたが、金永春氏は政治局委員にとどまった。統一部の関係者は「金永春氏が1990年代に総参謀長だった当時、李英鎬氏はその下で作戦局副局長として経験を積んだ人物だ」と説明した。李英鎬は党中央軍事委員会においてもキム・ジョンウン氏と共に副委員長に就任した。東国大学のキム・ヨンヒョン教授は、「軍隊の経験がないジョンウン氏が軍を掌握するに当たり、李英鎬氏は、一種の後見人としての役割を任されたのではないか」と語る。


 軍関係以外で最も出世したのは崔竜海(チェ・リョンヘ)氏(60)だ。これまで咸鏡北道の党責任秘書(道知事に相当)を務め、28日に朝鮮人民軍大将に任命された。さらに29日には政治局員候補、書記局書記、党中央軍事委員会委員に就任したことも明らかになった。崔竜海氏は抗日パルチザンで金日成(キム・イルソン)主席の仲間だったチェ・ヒョン元人民武力部長(1982年死亡)の息子で、金総書記とも近い人物だ。


 北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋によると、崔竜海氏は朝鮮労働党の青年前衛組織である朝鮮社会主義労働青年同盟(社労青)で経験を積んできた。また、1989年にはイム・スギョン氏が韓国の大学生代表として第13回平壌世界青年学生祝典に出席したが、この行事の準備委員長を務めたのが崔竜海氏だった。だが一方では、金総書記のために結成された「喜び組」に所属する女性に手を出し、さらには公金を横領するなど私生活に問題があることでも有名だ。元北朝鮮政府関係者だった脱北者のチェ氏は、「南朝鮮(韓国)の情報機関による工作にのせられ、一時は済州島にいたといううわさもある」と語る。1998年には一時失脚したが、出身成分が良いため、2003年に復権した。


 朝鮮労働党機械工業部長に就任した朱奎昌(チュ・ギュチャン)国防委員(82)は、北朝鮮の長距離ミサイルなど軍事産業を担当する人物とされる。韓国政府筋は、「従来の軍需工業部から機械工業部に名称が変わったようだ。前任の全秉浩(チョン・ビョンホ)氏(84)が持病で活動が困難になったため、第1副部長だった朱奎昌氏が昇進したとみられる」とコメントした。


 一方、金日成(キム・イルソン)主席の弟で、1970年代に金総書記との権力争いに敗れた金英柱(キム・ヨンジュ)元副主席(90)は、党代表者会までは政治局委員としての地位にあったが、今回の人事で朝鮮労働党から完全に姿を消した。


李竜洙(イ・ヨンス)記者

1857チバQ:2010/09/30(木) 22:13:40
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2010093011298
党中央軍事委員会、最大権力機関に浮上…実務者グループで固める


SEPTEMBER 30, 2010 03:03
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が委員長を担い、後継者ジョンウン氏が副委員長に就いたことで、労働党中央軍事委員会が北朝鮮の後継構図の構築に向けた最高権力機関に急浮上した。特に、29日に公開された中央軍事委の構成員の面々を見ると、これまで最高意思決定機関の役割を果たした国防委員会よりも、実質的な力を行使できる権力機関になったことが確認できる。

●実質的な影響力を持つパワーエリート


今回の人事で、党中央軍事委には、軍部の長老が委員を占める国防委員会とは違い、実質的なパワーを持つ実務者グループが大挙布陣した。


何よりもジョンウン氏とともに副委員長に昇格した李英浩(イ・ヨンホ)総参謀長の急浮上が際立つ。通常、人民武力部長が総参謀長より序列が上だが、今回の人事で、金永春(キム・ヨンチュン)人民武力部長が軍事委員に止まったのに比べ、李総参謀長は副委員長に昇格した。今回の中央軍事委の人事が、長老の序列順に地位を配分した前例を脱し、実質的な運営を考えて行われたことがうかがえる。


金永春部長は金総書記の側近とされ、大将に昇進して1年4ヵ月後に次帥に昇進した李英浩総参謀長は、ジョンウン氏の側近と言える。今後、軍事経験の浅いジョンウン氏を李英浩総参謀長が補佐するものとみえる。


実質を重視した中央軍事委の構成は、委員の面々からも明らかだ。委員に任命された金永春人民武力部長、張成沢党行政部長、朱相成(チュ・サンソン)人民保安相、ウ・ドンチュク国家安全保衛部副部長、朱奎昌(チュ・ギュチャン)党軍需工場部第1副部長、金正覚(キム・ジョンガク)総政治局第1副局長は国防委員を兼ねている。彼らは、実質的な力を持つ実力者グループと言える。


国防委員であるが、今回、中央軍事委に含まれなかったのは、趙明録(チョ・ミョンロク)国防委第1副委員長、李用茂(イ・ヨンム)、呉克烈(オ・グクリョル)国防委副委員長、全秉鎬(チョン・ビョンホ)党書記兼軍需工場部長、白世鳳(ぺク・セボン)第2経済(軍需工場部分)委員長だ。このうち、趙明録、李用茂、呉克烈氏は職責から退き、元老への待遇として国防委にとどまっている。


一方、国防委員ではないが、中央軍事委に含まれた人物は、ジョンウン氏を含め、李英浩、金正覚、金明国(キム・ミョングク)作戦局長、金慶玉(キム・ギョンオク)組織指導部副部長、金元弘(キム・ウォンホン)軍保衛司令官、チョン・ミョンド海軍司令官、李炳鉄(イ・ビョンチョル)空軍司令官、崔富日(チェ・ブイル)副総参謀長、尹正麟(ユン・ジョンリン)護衛司令官、チェ・サンリョ、チェ・ギョンソンだ。チェ・サンリョとチェ・ギョンソン氏の職責は確認されていないが、砲兵司令官や首都防衛司令官などの職責と推定される。


中央軍事委には、陸海空軍の最高指揮官が所属しているうえ、保衛部、保安部のような公安機関だけでなく、党人事権を総括する組織指導部副部長まで含まれており、名実ともに北朝鮮の最大権力機関となった。


●北朝鮮の強硬路線を主導か


中央軍事委が北朝鮮の実質的パワー権力機関に急浮上し、今後、北朝鮮の対内外の政策方向にも関心が集まっている。現在の中央軍事委の構成は、ジョンウン氏への権力委譲の過程で発生し得る非常事態に、効果的に対応できるという長所がある。武力実力者らがクーデターを起こすことがないよう、ジョンウン氏が直接掌握して監視できるだけでなく、万一の事態でも、軍を効率的に使って対応することができる。


その代わり、中央軍事委に強硬論者が大挙布陣されたことで、北朝鮮の対内外の政策もますます強硬になる可能性があるという憂慮もある。特に、ジョンウン氏と金英徹(キム・ヨンチョル)、チョン・ミョンドは今年3月、北朝鮮による天安(チョンアン)艦沈没事件の実務責任者と見られている人物だ。別の軍司令官も、まだ直接的に明らかになっていないが、金英徹とチョン・ミョンドに劣らず強硬論者である可能性が高い。


何よりも憂慮されることは、あらゆる面でまだ経験不足のジョンウン氏がこのような強硬派グループに囲まれ助言を受け、さらに彼らに振り回されるなら、今後、北朝鮮が極端な軍事冒険主義の道に進む恐れもあるという点だ。特に、金総書記の健康が急速に悪化し、ジョンウン氏が実質的権力を行使する時が来れば、軍部の影響がこれまで以上に大きくなるものと予想される。

1858チバQ:2010/10/01(金) 00:13:02
http://www.chosunonline.com/news/20100929000018
後継者問題:人民軍最高実力者に李英鎬氏
砲射撃の専門家として武力使用を総括


「キム・ジョンウン時代」の北朝鮮軍の実力者として、李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長(韓国の参謀総長に相当)が浮上した。北朝鮮の最高権力機関である国防委員会は28日、「人民軍総参謀長の李英鎬大将を、次帥に昇進発令する」と発表した。李英鎬氏は60代で、北朝鮮軍の次帥約10人のうち最も若い。昨年2月に平壌防御司令官から総参謀長に抜てきされ、大将(星四つ)に昇進してから、わずか1年7カ月で次帥(大きな星一つ)に抜てきされるという、超スピード昇進を果たしたわけだ。


 政府の消息筋は、「最近、元北朝鮮軍幹部の脱北者が李英鎬氏について、『各種の砲に通じ、砲射撃に優れた指揮官』と評価した。今年1月に起きた北朝鮮の海岸砲による挑発も、各種の武力使用を総括する総参謀長の李英鎬氏が主導した可能性が高い」と述べた。特に、北朝鮮に詳しい消息筋によると、後継者として公式に登場した、金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男ジョンウン氏も、金日成(キム・イルソン)軍事総合大学で軍事学を学んだ際、「砲射撃」について関心が高かったという。


 安全保障部署の当局者は、「金日成・金正日時代を代表していた70−80代の人物が消えゆく中、李英鎬氏が50−60代の『新軍部』の代表格に浮上したようだ」と述べた。持病のため活動ができない趙明禄(チョ・ミョンロク)総政治局長(82)に代わり、総政治局(軍を思想的に統制する組織)を率いる金正覚(キム・ジョンガク)第1副局長(64)も、「キム・ジョンウン時代」の軍の中枢を担うとみられる。この日、ジョンウン氏と共に「大将」の称号を与えられたヒョン・ヨンチョル第8軍団長(平安北道担当)=59=や、崔富日(チェ・ブイル)副総参謀長も注目される。国防研究院安保戦略研究センターのペク・スンジュ所長は、「50代後半と推定されるチョン・テグン総政治局宣伝部局長(中将)や、キム・ヒョンリョン第2軍団長(上将)も、キム・ジョンウン時代に重要な役割を担うだろう」と語った。


 北朝鮮は同日、リュ・ギョン国家安全保衛部副部長を上将(韓国の中将に相当)に、ロ・フンセ氏、リ・ドゥジョン氏ら6人を中将(同、少将)に、チョ・ギョンジュン氏ら27人を少将(同、准将)に、それぞれ昇進させた。金総書記はこの日の昇進人事を断行した後、「(昇進者たちが)白頭で開拓された主体革命の偉業を、総代で最後まで完遂する使命を成し遂げると固く信じている」と述べた。


アン・ヨンヒョン記者

1859チバQ:2010/10/01(金) 00:14:09
http://www.chosunonline.com/news/20100929000017
後継者問題:ジョンウン氏「人民軍大将」任命のワケ
ジョンウン氏や金敬姫氏など、軍での経歴全くなし

「北朝鮮指導部に加わるには軍事称号が欠かせない」


 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が27日、朝鮮人民軍最高司令官名義で、三男ジョンウン氏や妹の敬姫(ギョンヒ)氏など、軍での経歴が全くない4人の人物に対し、人民軍大将の軍事称号(階級)を付与したことと関連し、北朝鮮に詳しい消息筋は、「軍事的な意味ではなく、政治的な意味での大将」と説明した。


 西江大のキム・ヨンス教授は、「北朝鮮は先軍政治を掲げているだけに、軍事称号がなければ指導者の座に上ることはできない。軍隊経験がない人物を大将にするのは、これらの人物を次世代の指導部に含めるための政治的考慮の結果」と語った。統一部の当局者も、「これらの人物を党中央軍事委員会や国防委員会のメンバーに起用する前に断行した政治的行為」と語った。


 とはいえ、大将が最高の階級となっている韓国とは異なり、北朝鮮では大将の上に次帥、さらにその上に元帥の階級がある。元帥は二人おり、金総書記が共和国元帥、李乙雪(リ・ウルソル)護衛司令官が人民軍元帥だ。次帥は、この日昇進した李英浩(リ・ヨンホ)人民軍宋参謀長をはじめ、趙明禄(チョ・ミョンロク)人民軍総政治局長、金永春(キム・ヨンチュン)人民武力部長などおよそ10人。また、大元帥という階級もあるが、金日成(キム・イルソン)主席の死後、この階級に上った人物はいない。


 これをめぐり、一部からは「ジョンウン氏が本当に金総書記の後継者なら、大将でよいのか」という疑問も提起された。これについてキム教授は、「政治的な考慮で大将になった人たちは、実際に軍を指揮するわけではないため、階級そのものは特に意味を持たない」と語った。また、安全保障部局の当局者は、「金敬姫氏やチェ・リョンへ氏は大将の階級にとどまるが、ジョンウン氏には昇進の余地がある」と語った。元高官の脱北者チェ氏も、「すべてが金総書記の思いのままの北朝鮮で、ジョンウン氏を次帥または元帥にするのは簡単。ただし、まだ20代のジョンウン氏を後継者にするのはやや負担がある上、次帥や元帥の階級にまで就いた場合に当面するであろう、内外の非難を意識したようだ」と語った。


 実際、金総書記が息子に自分と互角の階級を与えるというのはしっくり来ない、という見方もある。1953年に元帥となった故・金日成主席も、92年にようやく大元帥になったことで、金総書記に元帥への昇進を許した。


李竜洙(イ・ヨンス)記者

1860チバQ:2010/10/01(金) 12:17:59
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20100928ddm003040122000c.html
クローズアップ2010:尖閣沖衝突、中国市民は 政府強硬、友好犠牲に

SMAP上海公演のチケット払い戻しセンターを訪れたファンからは延期を惜しむ声が相次いだ=上海市で2010年9月25日、陳以佳撮影 沖縄県・尖閣諸島沖で中国漁船が日本の海上保安庁巡視船に衝突した事件は、中国政府の「謝罪と賠償」要求に対し、日本政府が全面拒否し、両国にらみ合いの「持久戦」の様相を見せ始めた。中国ではインターネットを中心に反日世論が強まり、相次ぐ日本絡みのイベントの延期や中止は、日本が中国人船長を釈放した25日以降も続き、民間の交流事業への長期的な影響も懸念されている。こうした中、中国国民からは戸惑いの声も漏れ聞こえてくる。【上海・鈴木玲子、北京・成沢健一、浦松丈二、外信部・工藤哲】

 ◇SMAP公演延期に若者落胆 上海万博日本館、変わらず盛況
 「次回公演があっても行くかどうか分からない」。25日朝、日本の人気グループ「SMAP」の上海公演延期によるチケットの払い戻しが始まり、女性ファンの李香艶さん(26)がため息をついた。

 10月9、10の2日間に8万人の動員が予測された。男性ファンの米剣華さん(42)は「楽しみにしていたのに。船長は帰国したんだろう? 本当に間が悪いな」と悔しがる。

 「SMAPが来たら捕まえてしまえ」。延期決定を前にネットではそんな過激な意見も相次いだ。政治に敏感な国民性を反映し、多くのファンは延期を「理解できる」と語る。

 だが、SMAPについては上海万博で予定された6月のイベントが、「ファン殺到」を懸念した当局により安全上の配慮を理由に中止になっており、中国人ファンの失望は強いようだ。

 チケット販売代理店の社員は「最も高い1680元(約2万円)のチケットから売れていただけに残念だ。熱烈なファンは電話越しに泣いていたよ」と打ち明けた。

 この他、日本の大学生ら1000人の上海訪問(21日〜)も、上海・復旦大学日本研究センター20周年記念式典(26日)も延期になった。

 上海恒例の花火大会は日本の花火師が参加する30日だけが中止になった。

 こうした中、北京の大学関係者は「ここまで関係が悪化すると日本絡みのイベント開催を大学に申請しにくい。早く元の状態に戻ってほしい」と漏らす。

 一方、上海万博の人気パビリオンの一つ、日本館は相変わらず盛況だ。中国各地で反日抗議行動が起きた18日、上海市は日本館の警備を強化、市トップの兪正声・市党委員会書記が視察した。

 日本館関係者は「(会場で)心配した抗議行動がなかったのでほっとした」と語った。

1861チバQ:2010/10/01(金) 12:18:15
 ◇対日関係改善の胡主席・温首相 くすぶる「弱腰」批判
 中国の強硬姿勢の背景には、この国の政治が敏感な時期に入っていることも影響しているようだ。

 10月には年1回の共産党中央委員会総会が開かれ、中国軍ナンバー2を決める人事案が話し合われるとの観測が流れている。対日外交での「弱腰」は指導部への激しい批判を招きかねない。

 香港メディアによると、指導部は事件発生直後、対日強硬姿勢に出るかどうか「迷い」があったとの見方が出ている。発生翌日の今月8日付の党機関紙・人民日報は黙殺。9日になって「日本に厳正な申し入れをした」と小さく報じた。

 胡錦濤国家主席と温家宝首相は06年以降、日本との関係改善を主導してきた。この延長線上で東シナ海ガス田について日本と共同開発に合意したが、これに対する批判は国内で今もくすぶる。胡主席や温首相が師事した故・胡耀邦(こようほう)元総書記が87年に失脚した際、親日的な姿勢が非難を浴びたことも、共産党・政府の対日担当者たちには「深い傷」として記憶されている。

 過去の経緯と教訓からか、中国政府は今回の事件発生4日目に楊潔〓(ようけつち)外相、6日目には戴秉国(たいへいこく)国務委員と一気にランクを上げて日本側に抗議し、相次いで対抗措置を打ち出してきた。

 神田外語大の興梠(こうろぎ)一郎教授(現代中国論)はこう分析する。

 「一般の中国人は『(尖閣は)自国領土なのに(今回の事件では)日本の国内法で対処された』と受け止めている人が多いのではないか。だが中国国内では大学生の就職難や住宅価格の高騰など、政府への不満が広がっている。05年の時のように反日デモを黙認していたら、(その矛先が)中国政府に向かう可能性が高まるので、今回は中国政府が直接日本政府に激しく主張したとみられる」

1862チバQ:2010/10/01(金) 12:31:17
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101001-00000535-san-int
ジョンウン大将、漢字表記は「正恩」と判明 中国も間違えた?
産経新聞 10月1日(金)11時4分配信

 北朝鮮の金正日総書記の後継者に決まった三男のジョンウン氏の漢字表記が「正恩」であることが1日、分かった。東京の朝鮮通信が明らかにした。同日午前9時過ぎ、北朝鮮の朝鮮中央通信から通知があったという。

 漢字表記はこれまで明らかになっておらず、中国の国営通信新華社や日本の一部メディアは、ハングルの表記が同じ「正銀」の字を当てていた。中国外務省も、ホームページで「正銀」と表記していた。

 ジョンウン氏の漢字名をめぐっては、金総書記の後継者として徐々に周知される過程で、日本のメディアや専門家の間で「ジョンウン」という発音だけが広まり、「ウン」の部分に「雲」が使われていた。

 昨年、北朝鮮国内の文書で「雲」ではなく「銀」「恩」などに当たるハングルと判明したため、日本のメディアはカタカナで表記するようになった。

 現在北朝鮮では、漢字はほとんど使用されていないが、氏名は漢字に由来するハングルを使うことが原則。しかし、同音異義語が多いため、人名のハングルを漢字で表記する場合、混乱することがある。金総書記の「正日」も、かつて「正一」と表記されていた。

1863チバQ:2010/10/02(土) 00:26:16
http://www.chosunonline.com/news/20101001000018
後継者問題:集合写真から読み解く権力地図(上)
 北朝鮮は30日、朝鮮労働党代表者会で選出された新指導部の集合写真を公表し、後継者金正恩(キム・ジョンウン)氏(27)の姿が明らかになった。韓国の安全保障当局者は「北朝鮮では、金正日(キム・ジョンイル)・正恩親子など金ファミリーに近ければ近いほど出世する。集合写真を見れば、金正恩時代の権力地図が読み取れる」と指摘した。


■身内で固めた側近


 労働党機関紙の労働新聞が1面に掲載した写真には、244人が写っている。うち70人(28.7%)が軍服を着ている。写真を見た韓国の安全保障当局者は、「金総書記を中心に前列から9列目まで、徹底して権力序列に従って並んでいる」と説明した。最前列には金総書記、正恩氏親子と金敬姫(キム・ギョンヒ)氏(金総書記の妹)などが見える。注目されるのは、金総書記と正恩氏の間に座った李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長(68)だ。李氏は党最高幹部の政治局常務委員、中央軍事委員会副委員長に昇進し、金正恩時代を率いる軍部の中心人物と評されている。正恩氏の左側に順に着席した金永春(キム・ヨンチュン)人民武力部長(74)、李乙雪(リ・ウルソル)人民軍元帥(89)は代表的な軍の元老だ。このため、「正恩氏も金総書記のように忠誠を尽くす軍元老を優遇するのではないか」(韓国統一部関係者)との見方が出ている。


 1列目には主に政治局常務委員、政治局員、革命元老が並んだ。写真で金総書記の右側には金永南(キム・ヨンナム)政治局常務委員兼最高人民会議常任委員長(82)、崔永林(チェ・ヨンリム)政治局常務委員兼首相、金鉄万(キム・チョルマン)元国防委員(92)、金国泰(キム・グクテ)政治局員、金敬姫(キム・ギョンヒ)政治局員兼党軽工業部長(64)、金基南(キム・ギナム)政治局員兼宣伝書記、姜錫柱(カン・ソクチュ)政治局員兼副首相(71)、辺英立(ピョン・ヨンリプ)政治局員兼最高人民会議書記長、洪錫亨(ホン・ソクヒョン)政治局員兼党計画財政部長が並んでいる。


 金総書記の左側には、李英鎬、金正恩、金永春、李乙雪の各氏に続き、全秉浩(チョン・ビョンホ)国防委員兼元軍需工業部長(84)、崔泰福(チェ・テボク)政治局員兼最高人民会議議長(80)、楊亨燮(ヤン・ヒョンソプ)政治局員兼最高人民会議常任副委員長(85)、李勇武(リ・ヨンム)政治局員兼国防委副委員長(85)、朱霜成(チュ・サンソン)人民保安部長らが整列した。北朝鮮は同日、集合写真の配信時に金正日、金永南、崔永林、李英鎬の各氏に続き、金正恩氏を5番目に紹介した。これについて、NHKは「金正恩氏は北朝鮮の権力序列5位で登場した」と報じた。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

1864チバQ:2010/10/02(土) 00:28:13
http://www.chosunonline.com/news/20101001000019
後継者問題:集合写真から読み解く権力地図(下)
 2列目には政治局員候補、党中央軍事委員らが並んだ。黄海北道の責任書記から一気に党書記、中央軍事委員などのポストに就いた崔竜海(チェ・リョンヘ)氏(60)氏は、金正恩(キム・ジョンウン)氏のすぐ後ろに立っている。幹部出身の脱北者は「正恩氏の後見人役だと宣伝しているようだ」と指摘した。崔竜海氏は金日成(キム・イルソン)主席の抗日パルチザン時代の同志である崔賢(チェ・ヒョン)元人民武力部長の息子で、金総書記の信頼が厚い。韓国海軍哨戒艦「天安」の爆沈を主導したとされる金英徹(キム・ヨンチョル)人民武力部総偵察局長(軍事委員)も、写真の右側に写っている。今回の党人事に漏れた呉克烈(オ・グクリョル)国防委員会副委員長は、軍関係者のうち、金総書記に最も近い位置に並んだ。写真の上では、呉克烈氏の左に張成沢(チャン・ソンテク)党行政部長(金総書記の妹、金敬姫氏の夫)が見える。3列目には地方の道責任書記、内閣副首相ら、4列目には閣僚らが並んだ。韓国統一部の関係者は、「金正恩時代のパワーエリートの集合写真だ」と評した。


■総参謀部中心の「新軍部」台頭


 韓国政府高官は「今回の人事の特徴は、実際に武力を行使する総参謀部が中心になった『新軍部』が前面に登場したことだ」と指摘した。李英鎬総参謀長を筆頭に、その部下の崔富日(チェ・ブイル)副総参謀長が今回、正恩氏と共に「大将」に昇進した。正恩氏が副委員長に就任した中央軍事委でも、金明国(キム・ミョングク)総参謀部作戦局長(70・大将)、総参謀部直属のチョン・ミョンド海軍司令官、李炳鉄(イ・ビョンチョル)空軍司令官らが委員に選ばれた。総参謀部の躍進は昨年1月に総参謀部報道官が軍服姿でテレビに登場し、「対南全面対決態勢に入る」と表明した時から始まったとされる。正恩氏が後継者に内定したのもそのころだ。正恩氏が総参謀部で後継に向けた修業を積んだ可能性もある。


 一方、軍序列2位の趙明禄(チョ・ミョンロク)国防委第1副委員長は総政治局長を、金永春人民武力部長は国防委副委員長をそれぞれ退任したとの見方が出ている。北朝鮮は趙氏について、「総政治局長を経た」、金氏についても「国防委副委員長を経た」と経歴を説明した。趙氏は病気療養のため、写真には写っていない。


アン・ヨンヒョン記者

李竜洙(イ・ヨンス)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

1865チバQ:2010/10/02(土) 11:46:40
http://mainichi.jp/select/world/news/20100930ddm007030113000c.html
権力継承:北朝鮮の行方は/上 頼りは「革命の血統」 腹心より妹が上位
 北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記(68)の三男正銀(ジョンウン)氏が、金総書記の後継者となることが決まった。北朝鮮は、故金日成(キムイルソン)主席から金総書記への世襲を決めた1970年代から「革命の血統継承」を訴えているが、3代にわたる権力世襲は現代の国際社会では異様だ。北朝鮮は今後、どのように権力継承を進めていこうとしているのか、周辺国はどう対応しようとしているのかを探る。

 29日、44年ぶりの朝鮮労働党代表者会開催を伝える朝鮮中央通信の写真に、軍服を着た小柄な女性の姿があった。最高指導者、金正日総書記の実妹金慶喜(キムギョンヒ)・党部長(64)だ。軍での勤務経験はないと見られるが、27日に朝鮮人民軍大将に任命され、28日には党政治局員という要職に抜てきされた。

 「女性は最高指導部のトップクラスには就任できない」

 代表者会開催直前まで韓国の一部北朝鮮専門家はそう分析していた。金慶喜氏は今年に入ってから、金総書記の現地視察への同行回数が幹部の中で最多となっていたが、金総書記と並んで写った写真以外では目立つ位置に立つことは少なかった。だが、一連の人事が終わってみると、金慶喜氏は、金総書記の腹心として知られながら、政治局員候補にしかならなかった夫の張成沢(チャンソンテク)国防委員会副委員長(64)より高い地位についた。

 80年代初め、金総書記は自身の権力継承過程で、ライバルになりうる異母弟らを外交官として海外に出し権力の核心から遠ざけた。正銀氏への権力継承でも、同様の対応が取られたようだ。29日に発表された党の幹部名簿には、異母兄の正男氏(39)、兄の正哲氏(29)とも名前はなかった。

 北朝鮮で指導力を握るのは、金主席の血統を継ぐ正統の後継者以外にはない。その力を脅かす可能性のある人物は、いかに親しい側近や親族であろうとも権力への接近を許されない。最側近とされる張成沢氏を金慶喜氏より下位に置いた人事からは、「革命の血統」を受け継ぐ親族しか心から信用することはできないという金総書記の思いが透けて見える。

 北朝鮮ではこれまで金主席時代からの「忠臣」の家系が重用されてきた。今回の人事でも、踏襲されたようだ。

 27日の軍人事で、正銀、金慶喜の両氏とともに大将に昇格した崔竜海(チェリョンヘ)氏(62)は張成沢氏の側近として知られてきた。しかし、聯合ニュースなどによると、崔氏の父親は、金主席と抗日パルチザン闘争を戦った「革命第1世代」の崔賢(チェヒョン)・元人民武力相(国防相)。金一族との縁は極めて深い人物だった。

 一方、これまで「革命第1世代」の元老か、建国後に金主席の権力確立に貢献した「革命1・5世代」の軍人らが独占してきた政治局常務委員の人事では、李英鎬(リヨンホ)・軍総参謀長(68)の抜てきが目立つ。5人いる常務委員のうち60歳代は金総書記と李総参謀長の2人だけで、残りの3人は80歳代だ。

 韓国紙・朝鮮日報は李総参謀長を「砲射撃に優れた指揮官だ」とする脱北者の発言を紹介。金日成軍事総合大在学中、砲射撃に強い関心を示したといわれる正銀氏と共通点があると指摘し、李総参謀長が学生時代から正銀氏の後見人だった可能性も示唆している。

 血のつながった家族と祖父の代からの「忠臣」の家系を核にした「金正銀新体制」が、やがて北朝鮮のかじを取ることになる。金総書記が健在な間には大きな動揺が起きることはないだろうという見方が強い。だが、金総書記の死後にどんなことが起こるのかは、誰も予測できない。【ソウル大澤文護】

1866チバQ:2010/10/02(土) 11:47:59
http://mainichi.jp/select/world/news/20101001ddm007030166000c.html
権力継承:北朝鮮の行方は/中 日米韓、団結に不安も
 ◇軟化する李大統領 静観のオバマ大統領
 「米国にとって重要なのは、注意深くあることと、友好国と緊密に協議をすることだ」

 キャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は28日、北朝鮮の金正銀(キムジョンウン)氏が後継者に決まったことを受けて、北朝鮮情勢が不透明な時こそ日米韓の団結が必要だと強調した。

 米国は、核問題を巡る6カ国協議再開の条件として、北朝鮮に韓国との関係改善や、非核化への真摯(しんし)な態度を求めている。だがクローリー国務次官補(広報担当)は、「詳細な条件のリストがあるわけではない」と話す。

 11月の中間選挙の争点は経済問題一色で、外交・安全保障問題ではアフガニスタン戦争やイラン核問題、中東和平を抱える米国。北東アジア政策に詳しい米議会下院外交委員会のスタッフは「議会には今、北朝鮮への関心はない」と断言する。

 オバマ政権が韓国の意向を最優先する姿勢を見せるのも、北朝鮮問題にエネルギーを割く余裕がないし、焦ってもいないことが背景にある。

 韓国は3月の哨戒艦沈没事件後、交易や交流の原則中断という制裁措置を取ってきた。だが、その韓国でもここにきて微妙に風向きが変わってきた。

 一つは北朝鮮による対話攻勢だ。北朝鮮は9月に入ってから、韓国に対し今夏の水害支援としてコメなどを要請。赤十字ルートで離散家族再会事業を提案したり、30日に行われた2年ぶりの南北軍事実務会談開催を提案してきた。深刻なコメ余りに悩む韓国は29日、水害支援として100億ウォン(約7億円)の支出を正式に決定した。

 08年に発足した李明博(イミョンバク)政権は北朝鮮に厳しい態度を取ってきたが、韓国政府内にはもともと南北対話を求める声があった。それに「歴代政権は後半期に入ると南北首脳会談の開催を模索してきた」(韓国紙記者)とされる。5年任期の後半に入った李大統領にとって、実績作りとして南北関係改善は魅力的だ。

 一方、日本人拉致事件解決を最優先課題として強硬姿勢を貫いてきた日本には、米韓が対話モードに切り替わることへの懸念が強いが、ブルッキングス研究所のブッシュ上級研究員は「米国が日本を置き去りにすることはない」と展望する。核交渉進展を急いだブッシュ前政権が08年、北朝鮮のテロ支援国家指定を解除して日本の反発を招いた教訓があるからだ。

 日米韓の団結は、北朝鮮だけでなく、6カ国協議議長国ながら、北朝鮮寄りの姿勢を見せる中国への対抗軸にもなる。だが、足並みの乱れへの不安要素がないわけではない。それは、首脳同士の個人的な信頼関係だ。

 オバマ大統領は、アフガニスタンからいったんは撤退させた韓国軍を今年7月に再派遣するなど対米支援を続ける李大統領に厚い信頼を寄せる。一方で米軍普天間飛行場移設問題を巡り、鳩山前政権と米国との関係は揺らいだ。菅直人首相とオバマ大統領の関係構築は始まったばかりだ。

 北朝鮮問題を巡る日本と韓国の国益の違いが出てきた場合、米国はどう調整するか。外交委スタッフは「最終的には、首脳同士の信頼関係が外交に影響を及ぼす可能性がある」と予測する。【ワシントン草野和彦、ソウル西脇真一】

1867チバQ:2010/10/02(土) 11:49:41
http://mainichi.jp/select/world/news/20101002ddm007030044000c.html
権力継承:北朝鮮の行方は/下 隣国の安定待つ中国

中国側の資金で今年、修理を終えた中朝国境の橋。木材運搬用のトラックが走る=中国吉林省で8月下旬、米村耕一撮影 ◇後継選びへの関与否定 選択肢なく世襲支持
 「祖父の金日成(キムイルソン)主席(故人)に似た青年だと聞いている」(武大偉・中国朝鮮半島問題特別代表)

 金主席は戦前、中国共産党の指導下にあった東北抗日聯軍の部隊長だった。祖父は北朝鮮建国後も公表されているだけで約40回訪中しているが、「革命の血筋を受け継ぐ」(北朝鮮公式メディア)とされる孫の正恩(ジョンウン)氏の中国訪問はまだ確認されていない。

 休眠状態の6カ国協議再開に向け今年8月中旬に平壌を訪れた武代表は帰国後、「正恩氏は一度も中国に来たことがない」と強調した。正恩氏が金正日(キムジョンイル)総書記の後継者として決まる前に、中国が相談を受けたとの疑いを持たれないためだろう。

 金総書記が8月下旬に中国東北部の吉林、黒竜江の両省を非公式訪問した際にも正恩氏が同行しているとの憶測が流れた。だが、受け入れ窓口の中国共産党対外連絡部の幹部は訪中終了後、「中国側招待者リストに正恩氏の名前は入っていない」と韓国などに説明した。

 「北朝鮮はプライドの高い国家だ。中国を宗主国と思ったこともないし、今後も思わないだろう」。中国の北朝鮮研究者は断言する。金主席の時代から中国が北朝鮮を支えてきたことは事実だが、だからこそ、北朝鮮は中国の影響力を警戒するのだといわれる。

 党代表者会開催を受けた胡錦濤国家主席(中国共産党総書記)の祝電は「最高指導機関が選挙で誕生したことに熱烈な祝賀を表す」と表明した。朝鮮労働党の中央委員となり、中央軍事委副委員長という要職に就いて後継者としての地位を確立した正恩氏への世襲に対しても、間接的に支持を表明した形だ。

 しかし、中国の最高実力者だったトウ小平氏(故人)は、権力世襲と個人崇拝を戒めた。中国では現在も、国家指導者の子供は原則的に次官級止まり。中国側が北朝鮮で3代目の「世襲」を一応支持したのは、ほかに後継の選択肢がなさそうにみえる隣国の混乱を望まないからだろう。

 中国にとっては、北朝鮮の安定維持が最大の目標だ。だから、北朝鮮経済が昨年のデノミネーション(通貨呼称単位の変更)失敗で混乱して以降、中国は中朝国境付近の開発に本腰を入れている。6カ国協議再開を目指す議長国としての努力も、北朝鮮の暴発を防ぐ思惑があるとみられる。

 中国がこれまで以上に北朝鮮支援に力を入れるのは、正恩氏の後継指名に踏み切った北朝鮮の現指導部が求心力を失ったり、後継体制への批判が高まったりする権力移行期のリスクを冷静に見て取っているからだろう。

 正恩氏の父である金総書記は1980年10月の党大会で政治局常務委員などに選ばれ、後継者として初めて公の場に登場した。だが、金総書記が北朝鮮の正当な後継者として中国を訪問し、中国の指導者と会見したのはそれから3年後だった。中国側が正恩氏を招き、名実ともに3代目への世襲を支持するのは、権力継承を進める北朝鮮の安定を見極めてからになりそうだ。【北京・浦松丈二】

==============

 ■おことわり

 ◇「金正恩(ジョンウン)」氏に
 毎日新聞は、金正日総書記の三男の漢字表記について、北朝鮮当局が公表していなかったため、ハングル音や北朝鮮関係者の証言などから「金正銀」と表記していましたが、今後は「金正恩」と表記します。北朝鮮の朝鮮中央通信が1日、朝鮮通信(東京)を通じ「金正恩」と伝えたためです。

1868チバQ:2010/10/02(土) 11:59:37
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/101001/trd1010011907007-n1.htm
関空、中国便はほぼ満杯 「国慶節」初日、尖閣事件の影響はみられず
2010.10.1 19:06

中国人旅行客らでにぎわう到着ゲート。中国語で歓迎の言葉を掲げている=1日、関西国際空港(藤谷茂樹撮影) 尖閣諸島沖での漁船衝突事件などをもとに日中関係の緊張が続く中、中国の大型連休「国慶節」の初日となる1日、関西国際空港(関空)に到着する国内航空会社運航の中国便計8便はほぼ満席で、関空関係者らが心配した旅客減少などの影響はみられなかった。

 関係者は「このまま順調に推移してほしい」と話すが、中国企業の社員旅行中止も目立つなど、予断を許さない状況が続いている。

 関空ターミナルビル1階の国際線到着ゲートではこの日、中国からの到着便が着くたびに多くの観光客であふれた。

 国慶節の連休は10月1日から約1週間続き、日本に来る中国人旅行客のかき入れ時となる。観光庁によると、ビザの取得要件緩和などで今年は中国人旅行客150万〜180万人を目標としているが、尖閣の事件をきっかけに北京、上海の観光当局が訪日ツアーの募集自粛を求めるなどの動きがある。

 関空では低調な旅客数を中国人旅行客が牽引(けんいん)しており、関空会社は「まだ予断は許さない。今後も注目していく」としている。


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