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国際政治・世界事情

1090チバQ:2010/01/14(木) 22:54:00
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100114-00000036-san-soci
【Web】ネットに自由を!「海賊党」拡大
1月14日7時56分配信 産経新聞

 ■EUでは議席も獲得 “ゆるい”組織と活動

 インターネット上のファイル交換や海賊版CDの合法化などを主張する政党「海賊党」が、欧州や南北アメリカ各国で次々と設立されている。主な支持層は30代以下のネット世代で、欧州連合(EU)の議会では議席も獲得した。しかし、そうした国際的な広がりにもかかわらず、「司令塔」は不在。従来の政党に比べ、組織・活動面での“ゆるさ”が際立っている。(大内清)

 「おれたちは海賊だ!うおお…」。ドイツ海賊党の広報担当、シモン・ランゲ氏は産経新聞の取材に対し、メールでこう“ほえた”。「既存政党はわれわれを恐れる必要がある」。昨年9月の総選挙で国の助成対象となる得票率2%を達成しているだけに、その言葉には力がある。

 ◆「P」が旗印38カ国以上

 海賊党は2006年、スウェーデンで設立された。主張の柱は、私的目的でのコンテンツのコピーやファイルシェア自由化▽著作権保護の期間短縮▽ネット空間のプライバシー保護▽製薬関連の特許制度廃止−など。これらを通じ、自由な社会を実現するという。

 この年の同国総選挙では得票率1%未満だったものの、昨年6月の欧州議会選でスウェーデンに割り当てられている18議席のうち1議席を獲得(同12月のEU新基本条約「リスボン条約」発効に伴う定数増で2議席目獲得)。これに触発されて世界的に動きが広がり、現在では政党として非公認のものを含め、38カ国以上で活動している。

 多くが同様の主張を掲げ、本家・海賊党のシンボルである「海賊(pirate)」の頭文字をデザイン化したロゴをアレンジして使用している。

 ただ、各国海賊党を束ねる上部組織は存在しない。

 スウェーデン海賊党が幹事役を務める「海賊党インターナショナル」は、あくまでも情報交換の場で、「(各海賊党間での)資金面や人材派遣などの協力関係はない」(オーストラリア海賊党のデビッド・クラフティ氏)。普段の活動もボランティアによる「口コミ」がほとんどで、広範な分野で政策を訴え、集票につなげる従来政党の組織とは一線を画す。

 ◆30代以下が支持母体に

 にもかかわらず、海賊党が勢力を拡大しているのはなぜなのか。「若者が大政党を信頼していないから」とランゲ氏はみている。

 だが、スウェーデンでは昨年4月、著作権侵害を助長したとして大手ファイル交換サイト「パイレート・ベイ」創業者らが有罪となった直後に30代以下の支持者が急増。ドイツでも、ネット上の児童ポルノ取り締まり法案の審議をきっかけに支持が伸びている。ネットの恩恵を享受してきた世代が規制に反発した結果、同党への投票につながった格好。国防や教育といった重要課題では目立った政策は打ち出せていない。

 ネット問題に特化した単一争点政党であるとの批判に対しては、ランゲ氏も「今後は多くの問題で政策を提示していく」と歯切れが悪い。一時のブームで終わるのか、それとも社会運動として定着できるのか、海賊党の“羅針盤”はまだ定まっていないようだ。

1091チバQ:2010/01/14(木) 23:16:49
http://mainichi.jp/select/world/news/20100114ddm007030089000c.html
ハイチ地震:最貧国を直撃 長い独裁、防災に遅れ 国連部隊被害、治安悪化の恐れも
 【メキシコ市・庭田学】西半球の最貧国ハイチの首都ポルトープランスを直撃した大地震は、独裁時代の無策による脆弱(ぜいじゃく)な社会インフラや防災対策の立ち遅れによって、近年にない大被害をもたらした。治安維持のため駐留している国連部隊にも被害が及んでおり、被災者支援の遅れなどで不満が募れば、食糧高騰に伴う08年4月の暴動のような社会的混乱に陥る可能性もある。

 20世紀後半以降、独裁政権が相次いだハイチでは、民政移管とクーデターが繰り返されるなど、今も独裁の後遺症を引きずっている。米ソ冷戦時代に軍事独裁政権を経験した他の中南米諸国が90年代以降、民主主義を定着させたのとは対照的に、ハイチ国民はいまだにその恩恵を受けていない。このため、防災対策も立ち遅れており、ハリケーンが直撃するたびに大きな被害を出してきた。

 08年秋には暴風雨で約800人が死亡。道路や橋などが破壊されたほか、農作物も大打撃を受け、15万人が数カ月の避難生活を余儀なくされた。同じハリケーンに遭いながら、陸続きの隣国ドミニカ共和国に比べて深刻な被害が出る傾向にある。

 今回の地震では、電話などの通信網がほぼ壊滅したほか、AFP通信によると大統領宮殿や国会、省庁まで損壊した。

 また、食糧供給も不安定な状態だ。08年4月にはコメなどの価格高騰によって暴動が発生し、死者を出すなど、社会の不安定さを改めて露呈していた。

 ハイチには04年以降、ブラジルやチリなど主に中南米諸国からの要員で構成される国連ハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)が駐留し、治安の維持に目を光らせている。今回の地震では派遣団本部の建物も大きく損壊し、下敷きになったり、連絡がつかなくなった要員も出ている。

 ハイチの治安は他の中南米諸国に比べても悪いため、警察能力の低下に伴い治安情勢が一層悪化する可能性も指摘されている。

 AP通信によると、欧州の民間支援団体は昨年3月、「ハイチ国民の生活が改善されないと、治安がさらに悪化する」と指摘。食料不足などの貧困問題が、市民の暴徒化などの社会不安につながっていると指摘していた。

 フランスの植民地だったハイチは、フランス革命(1789年)の影響を受け、1804年に中南米カリブ諸国で最初に独立した。19世紀にはドミニカ共和国に軍事侵攻するなど国力を誇った時期もあったが、独裁政権が相次いだ20世紀後半から国土は荒廃。米州の最貧国に転落した。多くのハイチ人が貧困から逃れるためドミニカ共和国に不法入国する事態となっている。

 米国の研究者、ジャレド・ダイアモンド氏は著書「文明崩壊」の中で、ハイチ荒廃の原因について、1957年から86年まで続いたデュバリエ父子による独裁政治を挙げる。独裁者が私腹を肥やすことに終始したため、インフラ整備は放置された。この無策によって自然災害に脆弱な社会構造になってしまったというわけだ。ドミニカ共和国にも独裁政権時代があったが、インフラ整備は進められ、ハイチだけが中南米カリブ海諸国で取り残された。

1092チバQ:2010/01/14(木) 23:17:12
 ◇前回は18世紀、地殻にひずみ蓄積
 今回の大規模地震を起こした断層が震源となった地震は18世紀半ばまでさかのぼる。カリブ海では、複数のプレート(岩板)が複雑にせめぎあう場所に位置するため、マグニチュード(M)6〜7規模の地震が繰り返し起きているが、ハイチは地震発生の空白域になっていた。また、地震のタイプは阪神大震災と似ていることが分かった。

 カリブ海に東西に並ぶドミニカ共和国、ハイチ、ジャマイカの各島国は北米プレートとカリブプレートの境界付近にある。ドミニカでは1946年に発生したM8・1の大地震で約100人が死亡した。ジャマイカでは1907年にM6・5の地震で約1000人が死亡した。

 しかし米地質調査所によると、ハイチ周辺では最近の数十年間には大きな地震は起きていない。東京大地震研究所が文献を調べたところ、今回と同じ震源地での地震は1751年だった。同研究所の大木聖子助教(地震学)は「ハイチはしばらく地震が発生していない。いわば地震の空白域だった」と話し、地殻に地震を起こすひずみが蓄積していたとみられる。

 一方、地震の規模は95年の阪神大震災のM6・9(米地質調査所調べ)とほぼ同じM7・0だった。今回の震源の深さが約10キロだったのに対し、阪神大震災は16キロ。地震の発生メカニズムも、地盤が主に左右にずれる横ずれ断層という点も共通している。被害が拡大した理由は、大都市直下で発生したために、多数の建物が崩壊し、多くの死傷者が出たとみられる。

 日本地震工学会は被害の実態と原因を探るため、調査団を派遣する予定だ。浜田政則会長(早稲田大教授)は「現地映像を見ると、鉄筋コンクリート造りの建物が多く崩壊している。途上国で起きた地震被害の典型で、建物の耐震性が低かったのではないか」と話す。【石塚孝志】

1093名無しさん:2010/01/15(金) 12:58:19
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010011502000066.html
ハイチ 過酷な歴史 政変、災害 復興の道険しく
2010年1月15日 朝刊

 【ニューヨーク=加藤美喜】中米ハイチを直撃した大地震は西半球最悪とされる貧困状態から抜けだそうともがく同国を、どん底に突き落とした。首都ポルトープランスでは、十四日も救助活動はなかなか進まず、路上には多くの死傷者が放置されたまま。衛生状況や治安の悪化は深刻で、復興の見通しは立っていない。

 「食料、水、避難所が必要だ。がれきの下から人々を助けなければならない」。国連の潘基文(バンキムン)事務総長は十三日、悲惨な状況を訴え、国際社会の援助を求めた。

 十九世紀初頭、中南米諸国で最初に独立を遂げたハイチは世界初の黒人共和国として脚光を浴びた。ところが、相次ぐクーデターや武力衝突で政情不安が常態化。二十世紀半ば以降のデュバリエ父子による独裁政権では、約三十年にわたる強権政治と腐敗により経済活動が停滞、インフラ整備も放置された。

 一九九〇年に初の民主選挙が実施された後も政権は安定せず、二〇〇四年からは国連平和維持活動(PKO)の国連ハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)が駐留している。

 カリブ海に浮かぶハイチは山がちな地形で、かつては緑豊かな国だった。しかし、燃料用の違法伐採が横行し、現在では森林は国土のわずか2%に減少。丸裸になった山の急斜面にぜい弱な構造の住居が密集、大雨が降るたびに洪水や地滑りで甚大な被害が出る悪循環となっている。〇四年のハリケーン「ジーン」では二千人以上が死亡。〇八年にも、計四回のハリケーン被害で千人以上が死亡した。

 一人当たりの国民総所得は五百六十ドル(〇七年)で、国民の七割以上が一日二ドル未満、半数以上が一ドル未満で暮らす。貧しい国民の多くが栄養失調にあり、〇八年の食料危機では暴動が発生した。

 警察組織は貧弱で、誘拐や強盗などの凶悪犯罪がはびこる中、治安維持は国連に頼らざるを得ないが今回の地震で国連施設も崩壊。各国の支援が遅れれば、無政府状態に陥る恐れもある。

◆中国『地震外交』 台湾にらみ?異例の早急援助
 【北京=池田実】中国政府は大地震に見舞われたハイチへの救援隊派遣をいち早く決定、十四日には現地で活動を始めた。ハイチは中国と国交がなく台湾と外交関係を持っており、緊急派遣により両岸(中台)関係で有利な立場に持ち込もうという中国政府の狙いも見え隠れしている。

 捜索や医療の専門家など六十人からなる救援隊は地震発生から約十三時間後には北京を出発。中国赤十字会も百万ドルの緊急援助を決定するなど、今回の地震に対し矢継ぎ早に支援策を講じている。

 中国外務省の姜瑜副報道局長は「人道援助」と強調するが、ハイチなど中米は中国と台湾の外交合戦の「主戦場」のひとつとなっている。このため中国側としては、緊急派遣をハイチとの関係を構築する契機にしようとの考えもあるとみられる。

 ハイチには国連平和維持活動(PKO)として百二十五人の中国人隊員が派遣されており、このうち八人が生き埋めとなったとの情報も出ている。

1095名無しさん:2010/01/15(金) 13:00:06
http://jp.wsj.com/World/node_22609
空港は満杯、港は崩壊=ハイチ救援活動進まず
2010年 1月 15日 10:13 JST
 大地震に見舞われたハイチに向けて多くの国際支援物資や人間が差し向けられようとしているが、港が崩壊し、滑走路1本の国際空港は着陸するスペースもなく、通信システムは途絶していることから、支援は被災者の手に届いていない。



燃料を買い求める人々の行列(14日、ポルトープランス)
 首都ポルトープランスのトゥサン・ルベルチュール国際空港は動きが取れない状態だ。米連邦航空局(FAA)は軍用機も含むすべての米国発の航空機に午後6時(米東部標準時)までの地上待機命令を出した。

 同空港の駐機スペースは限られており、多くの軍用機や人道支援のための航空機は既にここにとめられている。エプロンには12機ほどがいて、これとは別に20機が草原にとまっている。空港では燃料もなくなり、ここに向かう航空機は給油しないでもすむように燃料を満タンにしてこなければならない。

 FAAによると、救援機が多すぎてハイチの管制官はポルトープランスに来る多数の航空機をさばききれないという。FAAの広報担当者は空港は「飽和状態」だと述べた。管制塔は機能していない。米軍が代わりに管制をしている。数千人の被災者が空港に非難しているが、電気はほとんどない。

 空港には既に少なくとも4000トンの援助物資が到着している。国際援助団体「セーブ・ザ・チルドレン」のタニヤ・ワインバーグさんは「問題はこれを運び出せないことだ」とし、「航空機から荷下ろしができないのだ」と話した。

 セーブ・ザ・チルドレンはドミニカ共和国から二つのグループを派遣したが、到着できたのは一つだけだった。使った航空機は希望したよりも収容能力が小さく、重量オーバーとなるため水や食糧などは置いてきたという。

 セーブ・ザ・チルドレンによると、空港から市内に通じる道は今のところ使える。いくつかの大使館ががれきを取り除いてくれたのだ。

 問題を難しくさせているのは、支援物資を海上輸送できないということだ。マースクライン社のマリー・アン・コトラリッチさんによると、ハイチの主要港は崩壊状態で使用できない。メインドックは一部が沈み、コンテナの上げ下げに使うクレーンも一部が水中に没したという。クラウリー・マリタイム社のマーク・ミラーさんは「今のところいい考えは何もない」と述べた。

 マースクラインは大型船から小型船にコンテナを降ろして陸揚げするやり方をしている。この小型船はポルトープランス沖合に停泊しているが、同社はまだこれをどう使うか決めていない。

 今のところ米海軍は物資を陸揚げできるヘリコプターを持っており、またハイチに入っている米空軍には一部の積み荷を陸揚げするための装備がある。

 外国からの多くの救援隊の活動をどう調整するかはまだはっきりしていない。国連は3000人の部隊をポルトープランス周辺に置いており、米軍はさまざまな任務を帯びた3500人を派遣している。潘基文国連事務総長は14日朝方、米軍部隊は国連の指揮の下に入るのかとの質問に対して、指揮系統はまだ決まっていないと明らかにした。

 オバマ米大統領は、非軍事海外援助を任務とする国際開発局(USAID)に支援活動の調整役を命じた。これにより、ハイチで活動する米当局者の最高位はラジブ・シャーUSAID局長ということになる。

 援助組織オックスファム・インターナショナルの広報担当者は、インターネットや携帯電話などの通信手段がないため救援活動は進んでいないと述べた。同担当者によると、ハイチの当局者は救援活動の遅れを非難しているが、通信手段があれば活動は今よりももっと迅速に進められるはずだと強調した。

1096名無しさん:2010/01/15(金) 19:39:54
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&rel=j7&k=2010011500561&j1&j1
首都の航空管制再開=米空母で支援展開へ−被災4日目、絶望広がる・ハイチ
 【サントドミンゴ(ドミニカ共和国)時事】ハイチを襲った大地震から15日で4日目。首都ポルトープランスでは同日までに、国際空港の航空管制が米国管理下でようやく再開された。米国務省報道官が明らかにした。これにより24時間運航が可能となり、支援物資の搬入や緊急救援隊の受け入れ態勢が飛躍的に向上することが期待される。
 同空港は滑走路が1本しかなく、着陸した航空機が再び離陸するのを待つ別の航空機や救助ヘリコプターが、上空旋回で順番待ちをする場面も見られたという。このため、離着陸を一時制限する事態も起きた。
 一方、ハイチに向かっている米原子力空母カール・ビンソンについて、米軍当局者は食料や水などの必需品を運搬し、救助隊を搬送するヘリの発着拠点とする方針を表明。被災者に支援物資が行き届かない中で、空港以外の拠点確保で迅速な支援展開を目指す方針だ。
 首都などでがれきの下に埋もれた被災者の救助活動は続いているが、重機や人手不足は依然として深刻だ。生存者救出の分岐点ともいわれる地震発生72時間の経過が迫っており、ロイター通信によれば、自宅アパートの崩壊を生き延びた19歳の男子学生は「誰も(他の人を)助けに来てくれない」と肩を落とし、被災者の間では絶望にも似たムードが漂い始めた。(2010/01/15-16:35)

http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010011501000597.html
ハイチで水、医薬品不足が深刻に 輸送路寸断で
 【ヒマニ(ドミニカ共和国西部)共同】大地震に見舞われた中米ハイチでは15日、各国の救援チームによる捜索活動が本格化、救援物資も到着し始めた。同日夕には発生から丸3日となるが、輸送路寸断などで物資は被災者の元にほとんど届いていないのが実情で、飲料水、医療品の不足は深刻になりつつある。

 国連やAP通信によると、最大被災地の首都ポルトープランスでは、空港に14日正午までに米国、フランスなどの救援機約60機が到着。しかし物資は、輸送路の問題に加え、物資の仕分けや配布の要員不足から、ほとんどが空港などに積まれている。空港は管制塔が倒壊したが、米軍管理下で機能を維持。港湾は被害が大きく、使用できない状態という。

 一方、被災地では水道や電気などのインフラが破壊されたため、飲料水が極端に不足。ポルトープランス近郊でトラックで飲料水を配っていた援助関係者はAPに「住民の間で水を求めて争いになっている」と指摘した。

 現地の病院や診療所は既に負傷者でいっぱいで、医薬品も不足。屋外に山積みされている遺体も多い。

2010/01/15 17:14 【共同通信

1097名無しさん:2010/01/15(金) 19:41:06
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100115/amr1001150818000-n1.htm
【ハイチ大地震】すでに7千人を埋葬 支援進まず、略奪始まる (1/2ページ)
2010.1.15 08:18

14日、ハイチの首都ポルトープランスで、地震で破壊されたスーパーマーケットから食料品を略奪する人たち(ロイター) 【ニューヨーク=松尾理也】大地震に見舞われた中米ハイチでは14日、欧米などからの緊急援助チームが相次いで現地に到着。依然、被害の全容がつかめない中で、がれきの下敷きになっている住民などの救援活動を始めたが、倒壊した家屋が道路をふさいでいるため迅速な展開ができず、現地のいらだちが高まっている。

 AP通信によると、13日から14日にかけて約60機、約2000人の緊急援助チームが首都ポルトープランス空港に到着。すでに到着している中国、米国の救援チームなどとともに、被災者の救出作業に着手した。

 しかし、次々に到着する支援機からの物資の搬出が間に合わず、一時、空港滑走路の空きがない状態になり、米連邦航空局(FAA)は14日午後、米国からの航空機の着陸をすべて禁止する措置を発表するなど、混乱が続いている。支援物資も、市内各地で倒壊した家屋が道路をふさいでいるため、空港から運び出せない状態だ。

 被害の全容はまだ明らかになっていないが、ロイター通信によると、ハイチの赤十字当局者は、今回の地震による死者は4万5千〜5万人にのぼるとみられると述べた。また、プレバル大統領は「すでに7千人が特設の簡易墓地に埋葬された」と述べた。

 現地では住民による略奪も横行し始めたもようだ。倒壊した商店などを中心に、食料や水、医薬品などが奪われているという。屋外に放置された遺体の腐敗も深刻化しており、世界保健機関(WHO)は感染症発生の危険性を指摘している。

 国連の潘基文事務総長はこれまでに36人の国連職員、関係者の死亡を確認するとともに、依然として200人近くが不明のままと述べた。現地に展開する国連平和維持活動(PKO)部隊と現地警察あわせて約3千人が治安維持にあたっているが、広範囲の被害にはとても対応できず、空港など重要施設の警備にとどまっているという。

1098名無しさん:2010/01/15(金) 19:49:18
http://www.asahi.com/special/haiti/TKY201001150180.html
ガソリン不足、避難できない ハイチ、殺気立つ市民
2010年1月15日15時1分

ハイチの首都ポルトープランスで14日、食料配給に行列をなす人びと=ロイター

14日、倒壊した大統領官邸の前に集まる被災者たち=ポルトープランス、望月写す
 【ポルトープランス=堀内隆、望月洋嗣】大地震で社会が崩壊状態になったハイチで、大多数にはまだ救援の手は届いていない。人々の中には、脱出の道を探る動きもある。だが、移動の命綱となる燃料すら不足している。

 ヘリで首都上空にさしかかると、人々の流れが見えた。安全な避難先を探し、首都から脱出しようというのか、大きなカバンや布包みを頭に乗せたり、背中にかついだりした人たちが、黙々と通りを歩いていた。孤立した被災地から逃れるには、事実上、陸路しかないようだ。

 市内に入ると、少しでも情報を得ようと、ラジオを持って歩いている人たちを何人も見かけた。

 最も殺気だった空気が満ちていたのはガソリンスタンドだった。様々な容器を手にした人々でごった返していた。

 避難に使うバイクや車の燃料をいち早く調達したい人たちが、順番をめぐって言い争う。中年の男性は「朝5時から待っているんだ」といらだちをあらわにした。別の若い男性が、ポリタンクを手に「ガソリンさえくれりゃ、問題ないんだ。写真を撮るな」と記者に詰め寄った。

 震源に近い街レオガヌに住むジャンベルナールさん(31)も、オートバイに給油する順番を待っていた。

 自宅から離れた場所で地震に遭い、自分は無傷だったが、自宅は完全に倒壊。身内も何人かは行方が分からないままという。被災から2日、空き地に寝泊まりしている。「これから先、住む場所のあてもない。ガソリンも手に入らなければ身動きできない」と語った。

 報道によると、ポルトープランス空港は各国からの緊急援助機で駐機場所が不足。この日、着陸の順番待ちの飛行機が一時は10機以上首都上空で旋回する状態になり、ハイチ政府の依頼で米連邦航空局が商用機のハイチへの飛行を一時差し止めた。

 ハイチを訪問中、地震に遭った外国人らも足止め状態になり、空港ターミナル前で出国の機会をじりじりしながら待っていた。その中にいたフランス・パリ郊外に住むハイチ系男性が「電話を貸してくれないか」と頼んできた。ハイチに住む親族に会いに来て地震に遭ったが、パリの家族に連絡できないという。

 電話口の向こうで、無事を知った家族は泣きじゃくり、会話にならない様子だった。

1099チバQ:2010/01/15(金) 21:33:30
http://mainichi.jp/select/world/news/20100116k0000m030092000c.html
ハイチ大地震:「生存の限界」迫る 海外救援隊、活動困難
 【ポルトープランス庭田学】大地震が直撃したハイチでは、がれきに埋もれた人たちの「生存の限界」とされる発生後72時間が、15日夕(日本時間16日早朝)に迫った。だが、首都ポルトープランスで海外からのレスキュー隊は救出活動を本格的に始めたものの、被害は甚大な上、ハイチ政府による初動の救援活動がほとんど機能していなかったため、困難に直面している。

 ポルトープランスは平野部と丘陵地に分かれる。急斜面に密集して建てられた貧困層の家屋の被害が著しく、広範囲にわたり土砂崩れでつぶれている。倒壊した建物のため道路は寸断され、重機も足りない。

 現地の警察や消防などによる救援活動は、発生直後からほとんど見られていない。そもそも政情不安なハイチで、警察・軍が正常に機能していない背景がある。市内では平和維持活動(PKO)で駐留する国連部隊が治安維持のため頻繁にパトロールし、その傍らで住民がスコップを手に自力で大きながれきをかき分けている。

 AP通信によると、崩れ落ちた自宅のがれきの下から14日、9歳の女児の遺体が運び出された。数時間前まで助けを求める泣き声が聞こえ、近所の人たちも必死に彼女の名前を叫んでいた。だが、レスキュー隊は来ず、母親代わりだった女性は「警察も、誰もいない」と怒りを語った。

 14日の段階で埋葬された犠牲者は7000人とされ、ハイチ赤十字社は死者を4万5000〜5万人と推計。生き埋めになりながら、まだ生存している人も多数いるとみられる。

 14日までに米国、フランス、中国、スペインなどから救援隊がポルトープランス国際空港に到着。国連の潘基文(バン・ギムン)事務総長は同日、「最初の72時間が非常に重要だ。既に48時間が過ぎようとしている。我々はできるだけ多くの命を救わねばならない」と語り、各国にさらなる緊急支援を求めた。

1100チバQ:2010/01/16(土) 10:49:20
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100116-OYT1T00124.htm
国連頼み行政マヒ、配給なしゴミの山…ハイチ
 【ポルトープランス=吉形祐司】カリブ海の島国ハイチを襲った震災は、同国が頼みの綱としている国連にも大きな被害をもたらした。


 治安確保や民生向上を国連に全面的に依存していたハイチは、国連の活動が停滞した途端、行政機能もマヒ状態に陥った。

 「政府はすべて国連任せだった。震災は、現状を変える好機だ」

 首都ポルトープランス南西部で、取材中の記者に近寄ってきた運輸・通信省の職員(54)が声を張り上げた。「この国は、震災から国民を守ることを、何もしてこなかったんだ。これは政府の役人じゃなく、市民としての声だ」

 反政府勢力の台頭で、アリスティド大統領(当時)が国外脱出し、国連安全保障理事会が平和維持活動(PKO)「国連ハイチ安定化派遣団」の派遣を決めたのは2004年。派遣団は治安確保や民主化、選挙支援などを任務とし、06年の選挙を支援した。これにより、プレバル現政権が誕生した。

 国連はその後も、ハイチに軍・警察要員9000人、外国人職員490人、現地職員1200人と大量の人員を投入し、国家安定に向けた後押しを続けてきた。民生向上は、国連援助機関が担ってきた。

 ところが、今回の震災では、現地本部としていたホテルが倒壊。14日までに国連史上最悪の36人の死者が確認されるなど、国連自体が大きな打撃を受けた。

 家屋を失った市民は夜、ロウソクをともして広場や道端に座り込み、持ち寄ったわずかな食料を分け合うが、政府による支援はない。数万人が集まる大統領府前ですら、食料や飲料水の配給は行われず、道路もゴミの山だ。

 国連のデビッド・ウイムハースト現地報道官は14日、「市民は我々の助けを求めているし、それはわかっている。だが、我々は大規模に(救援活動を)できる状態ではない」と、苦渋の表情を浮かべた。

(2010年1月16日01時27分 読売新聞)

1102チバQ:2010/01/17(日) 00:01:40
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010011600207
17日にウクライナ大統領選=決選投票にもつれ込む公算
 【モスクワ時事】ウクライナで17日、大統領選挙が実施される。世論調査では親ロシア派の野党・地域党のヤヌコビッチ党首が支持率でトップに立っているが、当選に必要な過半数の票を獲得できる可能性は小さいとみられ、ティモシェンコ首相との決選投票にもつれ込むとの見方が有力になっている。
 大統領選には18人が出馬しており、選挙戦最終日の15日、各候補は有権者に最後の支持呼び掛けを行った。2004年の「オレンジ革命」で誕生したユーシェンコ政権下で政治混乱が続き、国民の政治不信が深まる中、選挙戦は終始盛り上がりに欠けた。
 ヤヌコビッチ党首は前回大統領選でいったん「当選」したが、市民が不正集計に抗議する大規模デモを展開。やり直し選挙で敗北し、今回雪辱を目指す。
 同党首はロシアの与党・統一ロシアの党大会に出席するほどの親ロシア派で、ユーシェンコ政権下で険悪化したロシアとの関係修復を掲げる。
 ティモシェンコ首相はオレンジ革命の盟友だったユーシェンコ大統領との政争が続いた。金融危機対策も遅れ、選挙戦終盤に支持が伸び悩んだ。2位を確保した上で、決選投票で逆転を狙う作戦だ。
 本来、親欧米派と目されるティモシェンコ首相はロシア批判を封印。天然ガス供給問題ではプーチン・ロシア首相に接近を図っており、いずれの候補が勝ってもウクライナ次期政権はロシアとの関係正常化に動くとみられている。(2010/01/16-14:11)

1103チバQ:2010/01/17(日) 00:21:19
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20100116dde035030052000c.html
ハイチ大地震:届かぬ物資、高まる不満 食糧略奪や囚人脱走も
 【ポルトープランス庭田学】ハイチ大地震で首都ポルトープランスでは15日、各国の救援活動が本格化したが、支援物資が被災者に行き渡らない事態となっている。情勢が混乱を極めているうえ、受け入れ能力が不足しているためで、被災者からは支援の遅れに対する不満の声も高まっている。

 ポルトープランスの国際空港では同日、救援物資を積んだ輸送機が続々と到着する一方、多くの米国人が米軍機で母国へ脱出しようと空港に押し掛け、大混乱した。

 AP通信によると、空港にはこれまで米仏などの救援機60機以上が到着。しかし、滑走路は1本だけで、さらに駐機スペースや補給燃料がなく、救援機が着陸を断念するケースもあった。空港ターミナルは天井や壁の一部がはがれ落ちるなどの被害を受けた。また、周辺の道路はがれきであふれ、物資を届ける要員や方法が決まらず、被災者の手元に物資が届くのに時間がかかっている。

 空港には15日、オランダのレスキュー隊員63人も到着し、グループに分かれて被災地に散っていった。フォンデンベルク隊員は「地震発生直後にオランダを出発したが、空港の受け入れ能力の問題で到着が遅れた。今日も着陸するのに1時間半も上空を旋回した。一人でも多くの生存者を救うため、早く救出活動に取りかかりたい」と話した。

 一方、被災者の間では一部にしか支援物資が届かないため不満が高まっており、15日にはポルトープランスにある世界食糧計画(WFP)の食糧備蓄庫が略奪にあった。AP通信によると、WFPはハイチ国内でこの備蓄庫を含め約1万5000トンの食糧を保管していたが、広報官は「(略奪で)どれだけのものが盗まれたか、まだ分からない」と語った。

 また、AP通信によると、国際赤十字の広報官は15日、倒壊したポルトープランスの刑務所から囚人約4000人が逃げ出したと語った。市内では国連ハイチ安定化派遣団の部隊が頻繁にパトロールしているが、広報官は「住民の怒りは少しずつ高まっているようだ」と懸念を漏らした。

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1104チバQ:2010/01/17(日) 09:05:31
http://mainichi.jp/select/world/news/20100117ddm007030140000c.html
ハイチ大地震:ポルトープランスルポ 斜面の家、滑り落ち
 【ポルトープランス庭田学】ハイチ大地震による土砂崩れで多数の家屋が崩壊した首都ポルトープランスのボアパタタ地区。震災から4日目の15日、斜面に建てられた家々の多くは、谷に滑り落ちるように崩れていた。1万人近くの住民のうち、4分の1が犠牲になったとも言われている。急な斜面に地震を想定しないまま家屋を密集させたことが、被害拡大の一因になったようだ。

 「地下で爆弾が爆発したようだった。ブオーンという音とともに、地面の中から何かが飛び出してきたのかと思った」。ボアパタタ地区に住むブレスさん(70)は12日夕の地震発生時の様子をこう振り返る。体を前後左右に激しく揺さぶられて立っていられなくなり、気がついたら周囲の建物が崩壊していたという。ブレスさんは息子(18)や妹ら親族3人を失った。

 ボアパタタ地区には中流家庭の家屋が建ち並んでいた。見た目は比較的しっかりした建物のようでも、倒壊家屋のブロック造りの柱からのぞく鉄筋は貧弱で、揺れに弱い急斜面の家を支えるには不十分だったようだ。尾根に上がると、ほとんどの家が谷側に滑り落ちていた。

 尾根近くのザモールさん(21)の家も完全に崩壊した。10人家族の一家は幸運にも全員が下敷きを免れ、無事だった。しかし、急斜面に建てられた隣家では3人が死亡したという。

 尾根にあったキリスト教系の私立小学校では地震発生時、校舎内に児童や教師らがいた。校舎の屋根が崩れ、一部の児童は逃げ遅れた。校長のマネサ・ワンさん(27)は崩れた校舎の前で、「全校児童200人のうち20人が死んでしまった。このがれきの下にまだ誰かが下敷きになっているかもしれない」と話した。

 生き残った住民の多くは、斜面を登り切ったボアパタタ山の頂付近で避難生活を送る。自宅を失い、家族4人で肩を寄せ合う女性のチャーレイズさん(14)は「何が必要か」との問い掛けに、水、食料、衣類、薬と続けて、「家が欲しい」とつぶやいた。

 ◇日本の医療団、24人が現地へ
 ハイチの救援活動のため、日本政府が派遣する国際緊急援助隊医療チーム24人が16日夜、成田空港からチャーター機で出発した。また、日本赤十字社の近衞忠〓社長(70)も同日、民間機で出発、後続の日赤医療チーム8人は17日に出発する。

 国際緊急援助隊医療チームは外務省職員、医師、看護師ら。米マイアミまで飛び、訓練で米国に派遣されている航空自衛隊のC130輸送機に乗り換えて17日にもハイチ入りする。結団式で、団長で外務省の二石昌人・地域調整官(58)は「一人でも多くの命を救えるよう、心をこめて従事したい」と述べた。

 近衛社長は「現地を見たうえで、国際的な救援体制を考えたい」と話した。

 一方、日赤医療チームで連絡調整などを担当する大阪府支部の森正尚救護係長(41)も伊丹(大阪)空港から羽田空港へ向かった。95年の阪神大震災で初めて緊急支援活動をした森さんは「徹夜で神戸市内を回ったあの日が原点。経験を生かしたい」と語った。【斎川瞳、田中龍士】

 ◇30万人、自宅失う−−国連発表
 【ジュネーブ伊藤智永】国連人道問題調整事務所(OCHA・本部ニューヨーク、ジュネーブ)は15日、ハイチ上空からの視察結果などをもとに、震災状況を発表した。被災地は人口280万人の首都ポルトープランスを中心に、約350万人が住む地域に及んでいた。ひどい場所では50%の建物が倒壊しており、約30万人が家を失ったという。

 現地では生き埋めになった被災者の救出作業が最優先課題になっている。欧米や隣国ドミニカ共和国などが相次いで救助隊を派遣しており、広報担当者は「救出チームの人員はこれで十分なはずだ。むしろ医師の数が足りない」と話している。

 また、救出活動とともに、多数の遺体の処置が大きな問題になっている。気温が高く、疫病の発生なども懸念されている。

 一方、世界食糧計画(WFP・本部ローマ)も15日、被災者200万人分を目標に今後6カ月間、食糧支援を行う方針を明らかにした。資金として米国から既に2000万ドルが提供されたほか、インターネットを通じて世界中から個人の寄付金も集まりつつある。担当者は「燃料や水がないので、調理せずにすぐに食べられる物が必要だ」と話している。

 国連児童基金(ユニセフ・本部ニューヨーク)では、地震で親とはぐれたり親を亡くした子供たちを保護するため、登録リストの作成を始めている。

1105チバQ:2010/01/17(日) 09:06:21
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010011702000072.html
衛生か 信仰か 路上に犠牲者放置 儀式前は触らせず
2010年1月17日 朝刊

 【ニューヨーク=加藤美喜】中米ハイチの大地震から四日がたった十六日、首都ポルトープランスでは依然として路上に大量の死者が放置され、衛生状況の悪化が深刻になっている。遺体処理が進まない背景には、被害そのものの大きさに加え、遺族感情への配慮やハイチ独特の民間信仰の影響を指摘する声がある。

 ハイチのビアンエメ内相は十五日、「これまでに五万人の遺体を収容した。死者は全体で十万人から二十万人に及ぶ可能性がある」と述べ、まだ多数の犠牲者が放置されている現状を指摘した。

 カリブ海の島国ハイチでは、日中の気温は三〇度近くにも上る。AP通信は、遺体があえて建物の中ではなく路上や倒壊家屋の前に置かれたままなのは、生存者が、身内の遺体を見つけやすいようにという地元の人々の配慮があると伝えた。

 またハイチでは、アフリカからの黒人奴隷が持ち込んだ民間信仰とキリスト教が融合したブードゥー教の信仰が根強く残る。国連ハイチ安定化派遣団の主力部隊であるブラジルの国防省は「ブードゥー教にのっとった儀式をきちんと執り行うまで、遺体を触らせないという遺族が多い」と述べ、尊厳ある扱いを望む遺族の思いを指摘。

 一方で、腐敗した遺体から感染症が広がるのを防ぐために、人々の信仰を尊重した墓地の設営を早急に行うことを、ハイチ政府に提案した。

1106チバQ:2010/01/17(日) 09:06:52
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010011702000071.html
民主化薄れ…親ロ派優勢 ウクライナ大統領選きょう投票
2010年1月17日 朝刊

 【キエフ=酒井和人】ウクライナ大統領選は親ロシア派のヤヌコビッチ前首相が優位を保ったまま、十七日、投票が行われる。親欧米政権を生んだ前回選挙(二〇〇四年)の「オレンジ革命」から五年余り。首都キエフでは民主化の機運が薄れ、旧ソ連圏の盟主ロシアの前に再びうつむく市民の姿が目立つ。

 「ロシアは好きじゃないが経済の回復には不可欠だ」。キエフ中心部の土産物店で働くグリゴリーさん(49)は現実をかみしめた。

 前回選では、ヤヌコビッチ陣営の不正を糾弾し、グリゴリーさんも含めた市民動員のオレンジ革命で再選挙に持ち込んだユーシェンコ大統領が政権を勝ち取った。が、欧米の称賛を背に反ロ一辺倒となった同大統領に対し、ロシアは昨年一月、天然ガス供給価格の大幅値上げを通告。ウクライナ経由の天然ガス輸出を二週間停止した。あおりを受けた欧州でもウクライナへの不信が高まり、今回の選挙では、オレンジ革命を支援した欧米系の非政府組織(NGO)の動きも鈍い。逆にロシアの資金援助がうわさされる若者団体がヤヌコビッチ支援を訴えるなどオレンジ革命とは構図が逆転した形だ。

 ガス交渉を担ったのは「革命」を主導した一人、ティモシェンコ首相だが、交渉で値上げをのみ、経済困窮の度を強めたことへの批判が根強い。ロシアのプーチン首相と握手する姿は親欧米派がロシアに屈したとのイメージを国民に植え付けた。

 CIS(独立国家共同体)研究所のキリル・ウクライナ担当課長は「ロシアの意中はヤヌコビッチ氏だが、ティモシェンコ氏を取り込むことで、対ロ政策という争点を薄めた」と分析する。

 ウクライナは一昨年来の世界金融危機の直撃も受けた。最高で五千フリブナ(約五万六千円)あったグリゴリーさんの月給も半分以下に落ち込んだ。オレンジの旗を振った一人だが「理想のため、家族に空腹を我慢しろとは言えない」と話す。

 捲土(けんど)重来を期すヤヌコビッチ氏は、十七日の投票で当選に必要な過半数を得票できない場合も、決選投票(二月七日)に進むのは確実とみられる。ティモシェンコ氏は、元中央銀行総裁の富豪チギプコ氏の追い上げに遭い、決選投票進出を危ぶむ声も出ている。

1107チバQ:2010/01/17(日) 09:08:29
http://mainichi.jp/select/world/news/20100117ddm007030102000c.html
’10ウクライナ大統領選:きょう投票 正当性巡り混乱も 不正の動きけん制
 ◇現首相VS前首相
 【キエフ大前仁】ウクライナ大統領選が17日に実施される。支持率で首位に立つ野党・地域党のヤヌコビッチ党首(前首相)と、2位につけるティモシェンコ首相の決選投票にもつれ込む公算が大きいが、両陣営は不正絡みで相手の動きをけん制、選挙の正当性を巡って混乱の火種となる恐れもある。

 議論を呼んでいるのは、在宅投票の条件緩和だ。従来は投票所に行けない理由を証明する文書が必要だったが、中央選挙管理委員会の決定で今回から自己申請でできるようになった。ティモシェンコ陣営は制度変更について「中央選管委員の過半数を占めるヤヌコビッチ派が計画したもの。地域党が強いウクライナ東部では同党の主導で有権者の約10%が不正投票をしようとしている」と批判。13日の最高会議(国会)でティモシェンコ派が問題提起しようとしたが、地域党が討議に応じず、先送りされた。ティモシェンコ陣営は、決選投票までに条件緩和が撤回されない場合、投票結果の受け入れを拒否する可能性に言及している。

 また、中央選管は13日、グルジアからの選挙監視団の受け入れ拒否を決定。「手続き上の問題」を理由に挙げているが、選管内のヤヌコビッチ派の意向が反映されたとの観測も出ている。

 一方、ティモシェンコ首相と対立するユーシェンコ大統領は12日の会見で、「不正を画策しているのは(政権側にある)ティモシェンコ陣営だ」と述べ、波紋を広げている。

 このほか、インターネットのサイトでは「500グリブナ(約5500円)で1票を売ります」などと投票権を売買する書き込みが続出。投票所での票の不正な受け渡しや、他人になりすました投票が行われる可能性も取りざたされている。

 大統領選は最終盤になり、元中央銀行総裁のティギプコ氏が急速に支持を伸ばしており、決選投票に向けて同氏がキャスチングボートを握るとの見方も出ている。

1108チバQ:2010/01/17(日) 09:09:10
http://mainichi.jp/select/world/news/20100116k0000m030081000c.html
ウクライナ:大統領選 オレンジ革命色あせ、現職が大苦戦
 17日投票のウクライナ大統領選で、親欧米路線の現職、ユーシェンコ大統領が大苦戦を強いられている。ロシアとの関係改善を掲げるヤヌコビッチ前首相とティモシェンコ首相が優位を保つ一方、ユーシェンコ氏は政治的混乱を招いたことなどから支持率が4%と低迷。前回04年選挙で現政権を誕生させた「オレンジ革命」はすっかり色あせた形だ。【リビウで大前仁】

 ユーシェンコ大統領が地盤とするウクライナ西部の中心都市リビウ。04年選挙時は街全体がシンボル色のオレンジに染まった。だが、今回は所々に同氏のポスターが掲示されているだけで、当時の熱気は感じられない。

 「ユーシェンコ氏は犯罪・汚職対策など公約を何も実現しなかった」。オレンジ革命で同氏を支持したリビウ郊外のテルノピルに住む女医スベトラーナさん(40)は、今度の選挙でティモシェンコ氏に投票するという。年金生活者のオーリャさん(57)は「ユーシェンコ氏は何もしなかったが、ヤヌコビッチ氏は首相時代に年金を上げてくれた」として、オレンジ革命で敵対したヤヌコビッチ陣営の運動員となった。

 地元紙「リビウ新聞」のテレシュク編集長(47)は、民主化の旗手として登場したユーシェンコ氏の支持低落について、「国民に失望感を与え、さらに指導力を発揮できなかったことが原因」と指摘する。ユーシェンコ陣営のリビウ州担当副責任者、スタロボイト氏(44)は「(決選投票に進む)2位内に入ることも難しいだろうが、最後まで戦う」と苦しい状況を認める。

 ユーシェンコ氏は同国東部生まれだが、テルノピルの経済大学で学び、前回選挙では特に欧州志向の強い西部で圧倒的な支持を集めた。大統領就任後、ソ連時代の公用語だったロシア語に代わりウクライナ語教育に力を入れたことや、言論の自由定着を評価する声も少なくない。

 一方、ユーシェンコ氏はオレンジ革命の盟友だったティモシェンコ氏との権力争いや世界金融危機に伴う経済混迷で求心力が低下。さらに天然ガス供給をめぐりロシアとの関係を悪化させた。

 ユーシェンコ氏が地盤の西部で苦境に立たされている現状は、オレンジ革命に対する国民の幻滅の大きさを印象付けている。

1109チバQ:2010/01/17(日) 09:13:47
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100116/erp1001161930004-n1.htm
ロシアとベラルーシの石油紛争、泥沼化 (1/3ページ)
2010.1.16 19:28
 【モスクワ=遠藤良介】ロシアが隣国ベラルーシ向けの石油価格引き上げを通告、ベラルーシ側が強く抵抗して昨年末からの交渉が泥沼化している。ベラルーシにとって石油価格の急激な上昇は国家破綻(はたん)に直結しうるため、ロシアはベラルーシの実質的併合を視野に、「欧州最後の独裁者」と称されるルカシェンコ大統領の排除に動き出したものとみられている。両国とカザフスタンは今月、共通関税導入を柱とする「関税同盟」を発足させたが、早くも機能不全を露呈した形だ。

 問題となっているのはロシアがベラルーシ向け石油に課す輸出税だ。これまでロシアはベラルーシに特恵関税を適用、09年の関税割引率は65%にのぼったが、10年以降はこうした条件を継続しない方針を示した。

 これに対し、ベラルーシは「関税同盟」に基づいて石油供給は無関税であるべきだと主張。対抗策として、ロシア産石油の欧州向けトランジット(通過)料引き上げ▽ロシアの飛び地、カリーニングラード州への電力供給停止▽関税同盟からの脱退▽対空防衛協定の破棄−といった選択肢を突きつけている。

 ドイツは石油消費量の15%、ポーランドは75%をベラルーシ経由のパイプラインでロシアから輸入している。07年初頭には同様の問題からロシア産石油の供給が停止しただけに、交渉の行方が懸念される状況だ。

 両国が対立する背景には、ベラルーシが従来、ロシアの安価な石油を購入して自国の製油所で精製、石油製品を“国際価格”で欧州に輸出して多大な利益を得てきた構図がある。そうした“再輸出”はロシアから購入する石油の約8割にのぼり、ロシアはこの部分に関税を適用してベラルーシへの“補助金”を断ち切ろうというわけだ。

 ロシアは例年、天然ガス供給をめぐってウクライナと対立してきたが、17日投票のウクライナ大統領選で「親欧米派」対「親露派」の対立構図が弱まったのに伴い、“戦線”はベラルーシに移っている。

 ベラルーシの独立系シンクタンク「MISESセンター」のロマンチュク所長によると、特恵関税が完全に廃止された場合、同国の国内総生産(GDP)は約10%減少する可能性がある。同国では11年初頭に大統領選が予定されており、政治的影響は大きい。

 露・ベラルーシは過去に「連合国家」の枠組みを創設、「関税同盟」も結成した。だが、ロマンチュク氏は「この種の合意は政治ゲームにすぎない。ロシアが旧ソ連圏再統合の野心を抱いているのに対し、ルカシェンコ大統領はそれにつけ込んで安いロシア産資源を獲得、権力保持を狙っているからだ」と指摘。もはや両国政権の同床異夢が続かない状況になったとみる。

 ロシアはベラルーシが欧米に接近することはないとみて強気の姿勢を貫いており、石油関税での妥協と引き換えに、ベラルーシの石油関連施設を買収する“インフラ支配”で決着を図る可能性も指摘される。

1110チバQ:2010/01/17(日) 09:14:42
http://www.cnn.co.jp/world/CNN201001160024.html
2010.01.16 Web posted at: 19:33 JST Updated - CNN
ワールド
生存者救出も医薬品不足で死亡、援助到着も遅れ ハイチ大地震

ハイチ大地震で行き場を失い首都ポルトープランスの郊外にある公園で生活する被災者ポルトープランス(CNN) 壊滅的な被害が出たカリブ海のハイチ大地震で、同国政府当局者は15日、5万人以上が死亡、10万人近くに増える恐れがあるとの見方を示した。犠牲者の公的数字はまだ出ていない。被害の全容はまだ把握されていない状況で、死者がさらに膨らむ可能性もある。


国連本部は15日、国連の要員やスタッフの不明者数が約330人に上っていると指摘した。犠牲者数は同日現在で37人で国連史上、最悪の被害となった。死亡したのは、平和維持活動(PKO)部隊である国連ハイチ安定化派遣団の要員36人と、世界食糧計画(WFP)のスタッフ1人。国連では、地震発生時に同派遣団の治安・警察要員約9000人ら計1万2000人がハイチにいたとしている。


被災地では各国捜索隊の懸命の作業が続けられ、首都ポルトープランスでは15日、1歳半の乳児ががれきの下から救出された。14日には11歳少女が助け出されたが、医療施設や医薬品の不足で同日夜に死亡する事態となった。生存者救出の限界とされる発生から72時間が経過しており、被災地では絶望感も深まりつつある。


各国の援助物資も届き始め、救援団体のメンバーも到着しつつあるが、道路が寸断されるなどして窮境にある被災者に十分に行き渡っていない。ポルトープランス市民約300万人の大多数は食糧、飲料水、避難場所や電気供給が断たれる路上生活を強いられている。商店略奪や他人からの強奪も横行、援助団体の車両に群がる市民らの姿も目撃されている。


米国による現地救援では、米南方軍が主体となり、海兵隊、陸軍部隊数千人を派遣、治安維持に当たる予定。首都のホテル経営者はCNNに対し、援助が早急に到着しなければ組織暴力団などの横行は悪化すると指摘、政府からは何の支援もないとの不満を示している。


治安悪化を理由に国連が医療班の退去を指示、負傷者が放置された被災地もあるという。


ハイチのプレバル大統領は国連に対し、救援活動で優先すべき3項目を示し、政府機能の復活、路上からのがれき除去に、街頭に放置される被災者の遺体の搬送を求めた。

1111チバQ:2010/01/17(日) 20:15:05
http://mainichi.jp/select/world/news/20100118k0000m030032000c.html
ハイチ大地震:国連派遣団代表と副代表の死亡確認
 【ニューヨーク小倉孝保】ハイチ大地震で国連は16日、行方不明だった国連ハイチ安定化派遣団の代表であるアナビ事務総長特使(チュニジア)とナンバー2のダコスタ副代表(ブラジル)の死亡を確認したと発表した。国連は平和維持活動(PKO)に精通したベテラン職員2人を一度に失ったことになる。

 アナビ特使については地震直後、ハイチ大統領が死亡したと発表していたが、国連は未確認としてきた。2人の遺体は、首都ポルトープランスの派遣団本部ビルのがれきの下から見つかったという。

 潘基文(バンギムン)事務総長は、「深い悲しみを感じる。彼らは平和のために命をささげた」との声明を発表した。

 アナビ特使は、カンボジアでの国連活動にも従事したPKOの専門家で、ハイチに平和を構築する使命に強い熱意を持っていたという。また、ダコスタ副代表は、約40年の国連職員としての経歴のうち長期間、PKO関連に携わった。

 ほかに派遣団のコーツ警察本部長代理などの死亡も確認され、国連職員の犠牲者は約40人になった。

1112チバQ:2010/01/17(日) 20:21:07
>>987
http://mainichi.jp/select/world/news/20100118k0000m030044000c.html
エジプト:「ムスリム同胞団」最高指導者にバディ氏を選出
 【サヌア和田浩明】エジプトの穏健派イスラム原理主義組織で事実上の最大野党「ムスリム同胞団」は15日、任期満了で引退したモハメド・マフディ・アケフ最高指導者(81)の後任に、保守派と目されるモハメド・バディ氏(66)を選出したと発表した。

 非合法化され政府の厳しい弾圧を受ける同団は、昨年12月の指導部選挙でも保守派が優勢で、政治参加路線から組織強化や社会奉仕の重視にかじを切っていると見る専門家もいる。

 AFP通信によると、バディ氏は選出後の記者会見で「平和で憲法にのっとった漸進的改革」を進める意向を表明。「暴力はいかなる形でも拒否する」と述べた。

 8代目の最高指導者になったバディ氏は60年代、政府転覆を計画したグループに所属したとして9年間獄中生活を送り、その後、同胞団内の思想教育を担当した。

 同胞団は05年の人民議会(国会)選挙で系列議員が全議席の約2割の88議席を獲得して大躍進。しかし、勢力拡大を懸念した政府は弾圧を強化、多数の幹部を逮捕した。このため、今年予定される人民議会選挙では、大幅な議席減が予想されている。

1113チバQ:2010/01/18(月) 13:33:24
http://mainichi.jp/select/world/news/20100118k0000m030072000c.html?inb=yt
ハイチ大地震:震源地近郊のレオガン 消毒治療すらできず

地震から4日たっても治療を受けられず、右太ももの痛みを訴える少女=ハイチ南部レオガンで2010年1月16日、吉富裕倫撮影 【レオガン吉富裕倫】ハイチ大地震の震源地に近く、建物の80〜90%が損壊したとされる都市レオガン。地震から5日目の16日になっても、負傷した住民は治療を受けられず、痛みを訴えていた。「政府を通した援助では市民に届かない」と行政の腐敗を批判する声も聞かれた。

 レオガンは首都ポルトープランスから西へ約30キロの海沿いにあり、震源からの距離は約10キロ。

 2階建て以上の建物の被害が多い首都に比べ、1階建ての建物の多くが倒壊し、揺れの直撃を受けた深刻さがうかがえる。

 空き地にシーツなどで仕切りや屋根を設け、マットを敷いた一角で、負傷者ら約70人が寝泊まりしている。近所の人たちが助け合って買う水や食料で生き延びている。

 発生時、2階から飛び降りようとして右足を負傷した女性、ローズマリー・ポールさん。けがが重く、屋根のある小さな乗り合いバス用トラックをベッド代わりにしている。歩けないが診察してもらえず、骨折かどうかも分からない。擦りむいた部分は化膿(かのう)し、虫がたかっていた。「地震から4日たつのにアルコール消毒一つしてもらえない。とても痛い」と、つらそうに寝返りを打った。

 がれきが当たり背中の右に5センチ大の擦り傷を負ったクローディニア・ピエールちゃん(3)も治療を受けられず、傷がいえない。夜も痛みで眠れないという。

 家も職場も同時に失ってしまったエンジニア、ルイス・クローデルさん(38)は「政府に援助物資を渡しても誰かが横流しして被災者のところには届かない。08年のハリケーン災害の時もそうだった」と話し、援助機関が直接支援の手を差し伸べてくれるよう訴えた。

 在ハイチ日本大使館によると、17日に国際協力機構(JICA)が当地の空港に到着する予定で、レオガンで救援活動を始める計画を立てているという。

1114チバQ:2010/01/18(月) 22:03:26
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100118/dst1001182034014-n1.htm
【ハイチ大地震】現地ルポ 交錯する怒りと嘆き 進まぬ支援 (1/3ページ)
2010.1.18 20:33
 【ポルトープランス(ハイチ)=松尾理也】ハイチ大地震は17日で発生から6日目を迎え、緊急支援の力点は生存者の救出から被災者の保護に移りつつある。とはいえ、支援は遅々として進んでいない。黙示録的な光景が広がる首都ポルトープランスの住民の間には、怒りと嘆きのふたつの感情が交錯していた。

 日本の医療支援チームが被災地入りしたこの日、潘基文国連事務総長も現地に到着し、国家機能を実質的に失ったハイチの現状を「過去数十年で最大の人道危機の一つ」と表現した。国連人道問題調整事務所(OCHA)によれば、各国救援隊は43カ国から1700人あまりとなったが、混乱は拡大しており、ハイチ当局は同日、30日間の非常事態を宣言した。

 倒壊した市中心部のホテル「ベル・ハイチ」。がれきとなった現場では、仏領マルティニーク島から来たレスキュー隊が救出作業をしていた。「まだ生存の兆候が残っている」。ホテルには考古学の発掘作業に携わっていたフランス人団体客が滞在していたという。

 ただ、一般的に「生存の限界」とされる発生後72時間が過ぎた今、作業の力点は次第に生存者の救出から、がれきの撤去や被災者の保護に移りつつある。ホテル近くの別の倒壊現場では、だらんと垂れた死体の手足が、がれきの撤去作業をしていたシャベルからはみ出していた。

 大地震のシンボルともなった倒壊した大統領府。フェンスで仕切られた外側で、被害が大きかった高台の住宅地から避難してきたというダビド・オキシジンさんは、「この青々とした大統領府の芝生はいったいだれのためか。被災者に開放すべきだ」と話す。

 大統領府近くのポルトープランス総合病院では、ジャン・レベック医師が青い手術着姿で忙しく立ち働いていた。休暇先の米国から急遽帰国したレベック医師は、「電気がなく、手術は昼間しかできない。病棟が倒壊して、術後は屋外のベッドに野ざらし。なにより発電機を届けてほしい」と訴えた。患者のベッドが野戦病院さながらに並ぶすぐ横の道路脇には、手足のない遺体が転がっている。

 被災者による間に合わせのテントが立ち並ぶ聖アン広場では、看護師の資格を持つというギレン・シャジャマさんが「政府からも、国連からも、なんの援助もまだ届かない」という。野宿が続く被災者にとって、被災から晴天続きだったのが唯一の救いだが、「そろそろ雨が降る。いったいどうなるのか」と不安は募る一方だ。

 暗い表情を見せる被災者は現在、倒壊家屋から掘り出した食糧の残りで食べつないでいる。広場中央には、被災者で分け合うための食事がぐつぐつと煮えていた。「食べ物はみんなで分け合う。ここでは暴力や盗難はほとんどない」。阪神大震災を始め、大災害直後にみられる原始共産制のような相互扶助が、ここにも出現していた。

 印象的なのは通りに人があふれていることだ。黙々と一人で、時には男女が手をつないで早足に歩く人たちで、通りという通りはごった返している。

 いったい、どこに行くのだろうか? 裁判所の前でじっと通りを眺めていたシーラブ・リンドアさんに聞いてみた。彼らは家をなくした。交通手段も壊滅したから、歩くしかない。あたりまえではないか、と不思議そうに答えたリンドアさんは、しかし、しばらく考えてこうもいった。

 「ひょっとしたら、壊滅したこの街を記憶に焼き付けておきたいからかもしれない。たぶんみんな、歩かずにはいられないから歩くんだよ」

1115チバQ:2010/01/18(月) 22:04:08
http://mainichi.jp/select/world/news/20100119k0000m030083000c.html
ハイチ大地震:スラム住民の生活直撃 危険地に家屋密集
 【ポルトープランス吉富裕倫】「お金がないからここに住むしかなかった」。ハイチ大地震で崩壊したポルトープランス市内のスラム地区に住む女性、ニンダ・シラクさん(23)は、コンクリートブロックの壁が崩れ落ちた自宅でぼうぜんとつぶやいた。政府が危険地域とみなす急斜面の一帯はほぼ全壊。震災は貧困世帯を直撃した。

 シラクさんの自宅は、切り立った急斜面に住宅が密集するメニリ地区にあった。トイレも電気も水道もない、12平方メートルの小部屋2室に親族9人の生活。屋外の共用トイレを使い、水はバケツで運んできた。キッチンはなく、石炭で火をおこして料理を作っていた。

 メニリ地区は70年代、政府が住宅の建てられない危険地域に指定することをいったん決めた国有地。だが法律が施行されないまま、勝手に地主だと主張する人たちが土地を売り始めた。住宅に適した他の私有地に比べ、半額から4分の1の価格で家が建てられた。

 親族のうち、働き手は小売商の母と屋台で総菜を売るシラクさんだけ。2人の月収計約6000グールド(約1万5000円)しかない一家にとって、他の土地は選択肢になかった。

 同地区の小売店経営の女性、エルビー・ピエールさん(42)も自宅が倒壊し、避難所暮らし。22歳と16歳の娘2人を震災で失った。「急斜面でも自分の家は岩の上だから大丈夫だと思っていた。でも砂地の上でも岩の上でも危険な場所だった」と嘆く。

 斜面に石を積み上げ土台を作り、コンクリートブロックとトタン屋根の住宅が重なるように建つ同地区では、雪崩のように住宅が崩壊した。10年以上住むジョー・ジョネルさん(31)によると、住民数百人のうち約60人が死亡したという。

 政府関係者によると、ハイチには日本の建築基準法にあたる法律は事実上なく、誰がどんな建物を建設しようが行政のチェックは全くないという。

 ジョネルさんは「メニリに住んでいるのは貧しい地方から都会に働きに来た人々。危険な場所でも、お金がなければ必要に応じて住むしかない」と話した。

1116チバQ:2010/01/18(月) 22:05:19
http://www.47news.jp/news/2010/01/post_20100118171103.html
ハイチ大地震「復興」見えず 被害甚大、いまだ死者数不明
 【ポルトープランス共同】カリブ海のハイチが大地震に襲われてから、現地時間の19日で1週間が経過する。被害は甚大で死者は20万人とも推定されるが、捜索作業は今も続き、死者数や被害の全容は不明なままだ。国連や国際援助団体の支援は本格化してきたものの、被災者救援は追いつかず、ハイチ政府の機能不全も続いて復興への動きは見えない。

 首都ポルトープランスの路上や倒壊した家屋では収容されていない遺体が腐臭を放ち続け、避難生活を余儀なくされている市民への水や食料の供給も進んでいない。「空港に支援物資は来ているのに(効果的に分配する)リーダーシップがない」。ボランティアのハイチ人男性(27)が憤る。

 政治的に不安定な状態が続いたハイチは、もともと国家運営の多くを国際支援に頼っていたが、大地震は首都を直撃。閣僚らも親族を亡くすなど被害を受けた。崩壊した大統領府はがれきを撤去する様子もなく放置されたままで、地震後は政治空白が続いている。

 このため、被災者支援も国連が主導。空港は米軍の管理下に置かれ、行方不明者の捜索に当たるのは外国から駆け付けた救助隊ばかりだ。

2010/01/18 17:21 【共同通信】

1117チバQ:2010/01/18(月) 22:06:24
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20100118dde041030038000c.html
ハイチ大地震:遺体の山、尊厳なく 廃棄物に交じり
 【ポルトープランス共同】美しい山並みを背にした草原の一角に、ダンプカーが2台、立て続けに現れると、荷台を上げて無造作に多くの遺体を下ろした。16日、大地震の発生から5日目を迎えたハイチの首都ポルトープランス郊外。あちこちに被災地から運ばれた遺体の山ができていた。死者数は全体で20万人に上る恐れがあり、増え続ける犠牲者らの遺体は、死者の尊厳もなくうち捨てられていた。

 遺体はひつぎや袋に入っているわけでもなく、被災現場の家具など廃棄物と交じって運ばれていた。炎天下、変色し壊れた人形のように不自然な形で折り重なっている遺体から、腐乱臭が広がる。案内してくれた地元住民が鼻と口を覆いながら「もう行っていいか」と記者に尋ねた。

 たとえ質素でも、遺族の手で埋葬され墓標があるのは、恵まれた犠牲者だ。

 地元の農業チバトン・ルイスピエールさん(24)によると、この地域には、ダンプカーで運ばれて捨てられる身元不明遺体の集積地が3カ所ある。

 「もう25、26台のダンプが来たかな。600人ぐらい埋まっているよ」


http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20100118dde041030051000c.html
ハイチ大地震:ガソリンスタンドが再開 怒鳴り合う市民
 【ポルトープランス吉富裕倫】ハイチ大地震で被災した首都ポルトープランスなどでは17日、ガソリンスタンドが徐々に再開した。市民が殺到する光景も見られた。近郊のペチオンビル市では、市民約200人がスタンドに駆け付け「おれが先だ」と怒鳴り合った。

1119チバQ:2010/01/18(月) 22:08:59
http://mainichi.jp/select/world/news/20100119k0000m030089000c.html
ウクライナ:大統領選 決選投票は本命同士が互角の対決に
 【キエフ大前仁】17日のウクライナ大統領選は、野党・地域党党首のヤヌコビッチ前首相(59)とティモシェンコ首相(49)が来月7日の決選投票に進むことになった。実績のある「本命」同士の一騎打ちは激戦が予想され、3位以下の候補の支持層取り込みが勝敗のカギを握りそうだ。

 両氏とも昨年前半からの世論調査で上位2位を維持し、順当な勝ち上がりとなった。

 首位のヤヌコビッチ氏は組織力を生かし、ロシア系住民の多い東部と南部で圧倒的な強さをみせた。親露派の一方、欧州連合(EU)加盟推進を掲げ、欧米志向の強い西部でも支持を広げている。04年大統領選の出直し決選投票でユーシェンコ氏(現大統領)に敗北しただけに、今回雪辱を目指す。ただ、新たな支持層をどこまで開拓できるのか不透明だ。

 ティモシェンコ氏は今年のえとにちなんだ「白いトラ」をシンボルに強い指導者を演出し、2位を確保した。決選投票に持ち込んで逆転勝利するのが当初からの戦略で、「親露派ヤヌコビッチ氏」への対抗軸として親欧米派を結集させたい考えだ。しかし、天然ガス交渉でロシアに接近する姿勢を見せたことが、マイナスに作用する可能性もある。

 注目されるのが、3位に入ったティギプコ元中央銀行総裁だ。同氏はかつてティモシェンコ氏の経済顧問を務めたほか、前回選挙でヤヌコビッチ氏の選対本部長だった経歴を持つ。このため両陣営は支持取り付けに躍起になっている。

 決選投票について、ウクライナの政治アナリスト、ボンダレンコ氏は「第1回投票でヤヌコビッチ氏は最大限得票をしたが、ティモシェンコ氏の方が伸びしろがある」と指摘し、互角の戦いになるとの見通しを示す。

   ◇  ◇

 中央選管が18日発表した暫定集計(開票率90%)で、主要候補の得票率は次のとおり。

 ヤヌコビッチ氏35.39%▽ティモシェンコ氏24.97%▽ティギプコ氏13.07%▽ユーシェンコ氏5・42%

1120チバQ:2010/01/18(月) 22:09:48
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100118/erp1001182040003-n1.htm
ウクライナ大統領選で問われたユシチェンコ大統領の功罪 (1/2ページ)
2010.1.18 20:39
 ウクライナ大統領選の開票の結果、ユシチェンコ大統領の再選への道は閉ざされ、任期を終えることが確実になった。大統領は民主化政変「オレンジ革命」で国際社会の注目を集めたが、目標だった欧米接近は大きな成果に結びつかなかった。半面、政治や言論の自由を拡大したとの評価も聞かれる。ユシチェンコ大統領の在任5年間の功罪を検証した。

 大統領在職中、ウクライナの政局は大統領と首相、それに最高会議(一院制議会)が権力闘争を繰り返し、迷走した。その一因が大統領権限を大幅に狭めた憲法改正だ。

 改正は、ユシチェンコ氏が当選した2004年12月のやり直し決選投票の直前、与党側が要求して実現した。(1)首相候補は大統領が提案し最高会議が任命する(2)外相と国防相以外の閣僚は首相が提案、最高会議が任命する−が骨子だ。

 ユシチェンコ大統領の人事案は最高会議に否決されるなど外相は5年で3回交代。一時は親露派政党「地域党」との政策協定の締結を強いられ、ロシアからも天然ガス輸送を一時停止するなどの圧力を受け、指導力を発揮できなかった。

 「ユシチェンコ氏がウクライナ民族主義や欧米接近を強硬に訴えすぎた面は否定できない」(オレンジ革命時の民主化支援組織「ポラ」元幹部)との分析も聞かれる。

 ただ、強権姿勢が目立ったクチマ前大統領時代に比べ、この5年で政治的自由が拡大した−と積極的にとらえる向きは少なくない。

 キエフの政治評論家、カラショフ氏は「ウクライナは大統領の後継指名で流れが決まるロシアとは違う。選挙で野党が勝利する民主主義の国だ」と話した。メディアも大統領批判を堂々とできるようになり、言論の自由も広がったとみる識者が多い。

 一方、オレンジ革命をともに主導したティモシェンコ氏と大統領の関係がこじれた点については、両者の政治手法の違いが原因だとする見方もある。在キエフの外交筋は、「ティモシェンコ氏は、最終決定は他人に任せず、敵を見つけてはたたいていくスタイルで、ユシチェンコ氏とは当初から肌が合わなかったのでは」との考えを示した。(キエフ 佐藤貴生)

1121チバQ:2010/01/18(月) 22:10:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20100118dde007030027000c.html
’10ウクライナ大統領選:オレンジ革命、終焉 ユーシェンコ氏敗退
 ◇前・現首相、決選投票へ
 【キエフ大前仁】ウクライナ大統領選挙は17日夜、投票が締め切られ、開票作業に入った。複数の出口調査によると、親ロシア派の野党・地域党党首、ヤヌコビッチ前首相(59)が首位に立ったが、当選に必要な過半数の得票に届かず、決着は2位のティモシェンコ首相(49)との間で2月7日に行われる決選投票に持ち越される見通しとなった。前回04年選挙で「オレンジ革命」を主導して当選した親欧米派の現職、ユーシェンコ大統領(55)は敗退した。

 中央選管によると、18日未明(日本時間同午前)の中間集計(開票率41%)で、ヤヌコビッチ氏は36・8%、ティモシェンコ氏は24・4%を得票。続いてティギプコ元中央銀行総裁13%、ヤツェニュク元最高会議(議会)議長6・7%で、ユーシェンコ氏は5%と5位にとどまった。投票率は66・65%だった。

 ヤヌコビッチ氏は前回のやり直し決選投票でユーシェンコ氏に敗れたが、17日夜に「第二のオレンジ革命は起きない」と、当選に自信を示した。一方、ティモシェンコ氏は民主化勢力を結集し、逆転勝利を目指す考えを示した。

 ◇民主化旗手、権力維持優先に「失望」
 【キエフ大前仁】ウクライナ大統領選で敗退したユーシェンコ大統領は、民主化の旗手として改革実現に向けた手腕が期待されたが、逆に政治的混乱を招き、国民に見放された。世界から脚光を浴びた04年の「オレンジ革命」は事実上、終焉(しゅうえん)を迎えたといえる。

 ユーシェンコ氏は05年1月の就任直後から政権内の争いが目立ち、同9月にオレンジ革命の盟友だったティモシェンコ首相を解任。翌06年には前回選挙での対立候補だったヤヌコビッチ地域党党首を首相に指名した。理念を置き去りにして、権力維持を優先する姿勢が露呈するに従い、「自分で責任を取らず、他人ばかり批判する姿勢に失望した」(キエフの55歳の公務員)と支持が急減した。

 世界金融危機に伴う経済難から抜け出せず多くの国民が04年当時より生活が苦しくなったと感じており、「ユーシェンコ氏ら有力政治家は、国民の財産を奪うことしか関心がない」(55歳のタクシー運転手)との批判も強い。

 また、北大西洋条約機構(NATO)加盟に力を入れた結果、対ロシア関係を悪化させたことも政権失速の原因となった。ウクライナは91年の独立以来、ロシアと欧米の間で「均衡外交」を取ってきたが、ユーシェンコ氏の「欧米一辺倒」ともいえる政策に対して、特に人口の2割を占めるロシア系住民から反発を招いた。

 ユーシェンコ氏は17日の投票後、「ウクライナが欧州の民主国家になった」と自賛した。オレンジ革命を経て、自由に発言する風潮が根付いてきたのは事実で、今回は同氏を支持しなかった65歳の年金生活者も「一定の民主化が進んだ点は評価すべきだ」と話す。一方、同国では複数のオリガルヒ(政商)が主要メディアを支配しており、「ユーシェンコ氏が『言論の自由』に力を入れたわけではない」(独立系新聞の編集長)ともいわれる。

 ユーシェンコ氏は今後の進退を明らかにしていないが、政治の第一線から身を引く可能性もある。

1122チバQ:2010/01/18(月) 22:15:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100118-00000761-reu-int
チリ大統領選で中道右派のピニェラ氏が勝利、政権交代へ
1月18日9時14分配信 ロイター


 [サンティアゴ 17日 ロイター] 南米チリで17日、中道左派与党連合のバチェレ大統領の任期満了に伴う大統領選挙の決選投票が実施され、中道右派野党連合のピニェラ元上院議員の勝利が確実となった。20年間続いた中道左派政権に終止符が打たれる。
 開票率60.3%の時点で、ピニェラ氏の得票率は51.87%。対立候補の左派与党連合フレイ元大統領は早々と敗北を認めた。
 ピニェラ氏の勝利は、ベネズエラからアルゼンチンまで左派政権が多数を占める南米での右派政権誕生を意味する。ただ、経済政策に大きな変更はないとみられている。

1123チバQ:2010/01/20(水) 20:43:46
http://mainichi.jp/select/world/news/20100121k0000m030069000c.html
ハイチ大地震:両親死亡の2歳児…親友引き取るが公園生活
 【ポルトープランス吉富裕倫】「ママ、パパ」−−。ハイチ大地震で両親を失い、首都ポルトープランスの公園で生活する男児ナビアソン・デスティンちゃん(2)は、時々両親の所在を尋ね、泣くという。ナビアソンちゃんのように震災で親を失った孤児がどれほどいるのか、実態の把握はこれからだ。

 ナビアソンちゃんがどのように震災を生き延びたのか、詳細はわからない。ナビアソンちゃんの両親の親友、ナオミ・ジャンさん(22)が地震2日後の14日、安否を確認するため家に駆け付けたところ、ナビアソンちゃんは、近くの路上で泣いていた。ナオミさんの顔を見ると自ら歩み寄ってきたという。

 自動車部品販売業の父、青果小売業の母の元に生まれたナビアソンちゃん。近所に住んでいたナオミさんは1カ月以上預かったこともある。ナオミさんは迷わず引き取った。

 両親の行方をナビアソンちゃんから聞かれると「お父さんとお母さんはキャンディーを買いに行ったのよ」と説明し、死を伝えていない。ナビアソンちゃんが納得せず、泣くこともある。

 ナオミさんも地震のため自宅の土地が地滑りを起こして家に帰れず、家族と公園で暮らす生活だ。「他に親族が分からなければ、学校にも行かせ、自分の子供と同じように育てていきたい」とナビアソンちゃんの幸せを願う。と同時に「自分たちの生活も将来どうなるか全く分からない」とため息をついた。

 市内の孤児院メゾン・ド・ルミエールのロバート・テイラーさん(44)によると、まだ市当局や援助機関からの震災孤児の受け入れ要請はないという。「孤児になった子供のほとんどは路上で生活しているだろう。ここではあと数人しか受け入れられない。震災孤児はこれからの大きな問題だ」と話した。

1124チバQ:2010/01/20(水) 20:44:46
http://mainichi.jp/select/today/news/20100121k0000m030039000c.html
ハイチ大地震:治安の悪さ、自由な救出活動阻む
2010年1月20日 19時0分 更新:1月20日 19時15分


ポルトープランスの港湾地区の倉庫周辺をパトロールする国連部隊=2010年1月14日、庭田学撮影 【ポルトープランス庭田学】ハイチ大地震で、駆けつけた国外からのレスキュー隊などが、同国の治安問題から自由な救出活動を制限されている。慢性化しているハイチの治安の悪さが、行方不明者捜索の障害になっている。

 複数の関係者によると外国のレスキュー隊などは、ハイチに駐留する平和維持活動(PKO)のための国連部隊の警備を伴わなければ、被災地での活動が許可されないという。

 被災者たちが外国人のレスキュー隊員たちに支援物品を要求するなどの混乱が発生したり、隊員が犯罪に巻き込まれたりすることを防ぐためだという。

 フランスなどのレスキュー隊のように、自国の軍人が責任をもって警備に当たる場合は、自由な活動を許可されているらしい。

 コロンビアは約300人をハイチに送り込んでいる。しかし、コロンビアの消防士は「我々には被災地でもっとやるべきことがあるが、それを自由にやらせてもらえないのが悔しい」と話した。身元確認を専門にするチリの警察官は「治安が悪いことは理解しているが、我々の活動は制限されており、非常にもどかしい気持ちだ」と語った。

 一方、犬と一緒に行方不明者捜索を続けているウルグアイ陸軍の一人は、「我々自身に危険があってはならない。国連部隊の警備は必要だし、自由な活動の制限はやむを得ない」と話していた。

 ハイチの地震後、世界各国のレスキュー隊が同国に入った。がれきの下から生存者を救出するなど、一定の成果を上げた。一方、ハイチの被災地では、地震後に略奪行為が横行するなど、治安がさらに悪化する可能性が指摘されている。

1125チバQ:2010/01/20(水) 20:45:43
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100120k0000e030055000c.html
ハイチ大地震:国外脱出へ長い列 英語などで「助けて」

ドミニカ共和国側への入国を今かと待つハイチの人々=ヒマニ検問所のドミニカ側から2010年1月19日午前9時15分、梅村直承撮影

路上に立ち助けを求めるプラカードを掲げる被災者たち=ハイチ・ポルトープランスで2010年1月19日午後1時37分、梅村直承撮影 【ポルトープランス吉富裕倫、庭田学】救援の遅れるハイチ大地震の被災地で、自国を見切り、国外へ脱出を試みる被災者が増えている。ドミニカ共和国との国境にあるヒマニ検問所や首都ポルトープランスのカナダ大使館では19日、長い行列ができた。

 家族15人中父母ら12人が死んだという男性ジョシン・リジェンさん(24)は、パスポートもないままヒマニ検問所で入国許可を申請した。「家もなくなりドミニカで仕事を探すしかない」と祈るような思いだ。

 首都のカナダ大使館にも数百人が殺到。システムダウンでビザを発給できず、カナダ在住の家族から呼び寄せる手紙があれば、入国を認めることにしたからだ。

 並んでいた女性、ジャクリーン・フェリスマさん(59)は「何もかも破壊され、ものすごいストレス。数カ月だけでもハイチを離れたい」と話した。

 一方、屋外生活をする被災者が、仏語などの公用語以外の英語やスペイン語で「助けてほしい」などと書いた看板が目立っている。ハイチ政府が頼りにならないため、外国政府や外国救援部隊に窮状を訴える格好だ。

 「SOS」との文字と矢印を記した看板に導かれて歩くと、約200メートル先に被災者約1000人が避難する空き地があった。学生のブレーズさん(32)は「政府は私たちがここに避難していることを知らない。私たちには水も食料も援助もない」と訴えた。

1126チバQ:2010/01/20(水) 20:49:31
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010012002000083.html
米『裏庭』で存在感 ハイチ大地震
2010年1月20日 朝刊

 【ニューヨーク=加藤美喜】ハイチ大地震の救援活動をめぐり、米国の存在感が際立っている。オバマ政権は十八日までに、米軍約一万一千人を展開させ、一億ドル(約九十億円)の支援額を表明。三十カ国以上の支援国のなかで、飛び抜けた規模の支援活動を行う背景には、かつて米国の「裏庭」とされた中米での信頼回復などのオバマ政権の思惑が垣間見えるが、ハイチの旧宗主国であるフランスをはじめ各国から懸念の声も上がっている。

 首都ポルトープランスの空港管制を取り仕切る米軍は先週、滑走路の「渋滞」を理由にフランスの支援機を追い返した。米国民の出国を優先させ、各国の援助機の着陸や他国民の搭乗を拒否しているとの不満の声もある。

 フランスのジョワイヤンデ協力担当相は十八日、ハイチ支援に関する欧州連合(EU)の協議の場で「ハイチを助けようという話であって、占領しようという話ではないはずだ」と米軍への不満をぶちまけ、米国の役割を明確にするよう、国連に調査を求める考えを示した。

 ブッシュ前政権は、テロとの戦いに軸足を置き中南米諸国から「隣人を軽視している」との不信感を招いており、関係改善はオバマ政権にとって重要な外交課題。ハイチ地震での大規模支援を通じて、域内に米国の存在感を誇示する狙いもある。

 しかしベネズエラの反米チャベス大統領は十七日、「米は援助を隠れみのにハイチを占領するつもりだ」とまくしたてた。

 ロイター通信によると、ゲーツ国防長官は十八日、「米国は警察の役割を務めるつもりはない」と述べ、主導権はあくまで国連とハイチ政府にあるとの立場を強調した。

 一方、一部メディアは、オバマ政権には、隣国への敏速な危機対応を示すことにより、景気回復の遅れなどで低迷する政権支持率の回復を図る狙いがあると指摘する。米CBSテレビが十四〜十七日に実施した世論調査によると、オバマ大統領のハイチ地震への対応を「評価する」人は80%に達した。

1127チバQ:2010/01/20(水) 20:50:14
http://mainichi.jp/select/world/news/20100120ddm007030077000c.html
ハイチ大地震:発生1週間 ハリケーンで畑を、今度は家失う 助け届かぬ、震源の集落
 【オランジェ(ハイチ南部)吉富裕倫】ハイチ大地震から19日で1週間。ガソリン供給の再開など復興作業が始まった都市部に対し、山間部の被災者は「誰も助けに来てくれない」と孤立感を深めている。首都ポルトープランスから南西へ約25キロ。震源の真上にある集落オランジェを18日、報道機関として震災後初めて訪ねた。

 「地面が割れるのが見えた。この世の終わりが来たと思った」。小学校教師のフランツォ・ルイさん(22)は12日夕、すさまじい地鳴りと突き上げるような揺れに襲われた。妻フィロジェンさん(20)から入浴していた生後3カ月の長男ロレンゾちゃんを受け取ると、3人で裏山の頂上を目指し駆け上がった。

 幸い3人にけがはなかったが、ルイさんの自宅裏手の土砂は崩れ、コンクリートと石で造られた壁も崩壊した。震災後は山崩れを恐れ、平地にむしろを敷いて寝ている。

 ルイさんの受難は地震だけではなかった。2年前にはハリケーンに襲われ、河川のはんらんによって穀物畑を流されてしまった。ルイさんは「洪水の被害に遭っても、自宅に住むことはできた。でも、今は住む場所もない。ハリケーンで財産を失い、地震ですべてを失った」と途方に暮れる。

 オランジェへ行くには、自動車用道路の終点からオートバイのタクシーに乗り換えて約30分走り、さらに何度か徒歩で川を渡り、山道を上らなければならない。道中、所々で山の斜面が滑り落ちて地肌をさらしていた。

 記者がオランジェにたどり着いた時、ルイさんは保存してあった食料を取りに、崩壊した自宅に戻ったところだった。ルイさん夫妻は「米の値段が高騰して買えない」「赤ちゃんのためにきれいな水が欲しい」と避難生活の悩みを訴える。だが、自動車用道路から遠く離れた地に、車で巡回している援助機関の手は届かない。

 ピーナツ栽培を主要産業とするオランジェには、数棟ずつ民家が点在。人口は5585人だ。震源の真上で激震にさらされたにもかかわらず、低層の簡易な木造建築が主体だったため、今のところ死者や重傷者は確認されていない。

 集落の小屋には、近くの集落で足を負傷し、運び込まれた100歳の女性、ロバンナさんがいた。娘のシェリーさん(54)と孫の2人は地震と同時に家から外へ飛び出して無事だったが、ロバンナさんは倒れた壁ごと外へ放り出された。近所の人に頼み、担架でオランジェの息子の家へ運んでもらった。

 被災前は歩いたり話したりできたが、今は意識不明の寝たきりだ。医療機関の巡回はない。時折、うめき声を上げる母の姿に、シェリーさんは「早く治療を受けさせたい」と表情を曇らせた。

1128チバQ:2010/01/20(水) 20:51:14
http://www.cnn.co.jp/world/CNN201001190028.html
2010.01.19 Web posted at: 19:21 JST Updated - CNN
ワールド
テント村で略奪横行、救援物資届かず ハイチ地震1週間
ポルトープランス(CNN) 大地震発生から19日で1週間がたったハイチでは、首都ポルトープランスの各地にテント村ができ、家を失った住民が避難生活を送っている。しかし食料や医薬品などの援助は行き届かず、治安も悪化する中、被災者の窮状は深刻化する一方だ。


首都中心部では、倒壊した大統領府前の広場に見渡す限りシーツやダンボールをロープと棒で固定した急ごしらえのテントが並び、約50万人が暮らす。同じようなテント村がポルトープランスと周辺の各地にできており、警察にとっては住人を守ることが新たな課題になっているという。


ポルトープランス警察は、4000人いた警察官が1500人に減った。残りは死傷したり、行方が分からなくなっているという。さらに、地震で倒壊した刑務所からは、受刑者約4000が脱走。警察当局は「緊急事態だ。来週になればさらに混乱が広がるだろう。犯罪者が組織化し、警察や住民を脅かすようになるかもしれない」と危機感を募らせる。


テント村周辺に警察官の姿はまばら。電力は途絶えたまま復旧しておらず、被災者ががれきの中から持ち出した身の周り品の略奪が横行。強姦未遂や殺人未遂事件も起きているという。


食料や医薬品の不足も深刻化しており、あるテントでは8歳の少年が発作を起こし、別のテントでは足から血を流した少女が痛みに泣き叫ぶ。「ハイチの人々は助けが必要なの。急いで!私たちを助けて」と女性が涙を流しながら訴えた。


水や食料が届いたという話が伝わるたびに子供たちが駆けて行くが、大抵は何も持ち帰れないまま。至る所にごみの山ができ、強い日差しで悪臭がさらにひどくなっている。夜になるとろうそくの周りに被災者が集まり、歌を歌って気力を保とうとする姿も見られた。

1129チバQ:2010/01/21(木) 21:43:51
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010012102000068.html
ハイチ大地震 物資空港に滞留 道路寸断 被災地へ届かず
2010年1月21日 朝刊

 【ニューヨーク=阿部伸哉】カリブ海の島国ハイチでは二十日、大地震発生から一週間が経過し、各国から続々と食料などの救援物資が押し寄せているが、なかなか被災地に届いていない。国連や米軍は人員増強を図っているが、民間支援団体との連携不足もあり、現場の“仕切り不足”が露呈している。

 大量の物資は首都ポルトープランスの狭い空港で滞留し、「ハイチの貯蔵能力を超えた」(同政府)。民間団体は米軍が管制を仕切る空港への着陸を拒否され、「軍優先だ」と不満をぶつけている。

 「ばらばらに物資や人が入り込むと、本当に必要な援助を妨げる」。国連の潘基文(バンキムン)事務総長は十九日、各種支援団体に無秩序な活動をやめるよう求めた。週明けには地震で被害を受けた港も再開するが、受け入れ能力が上がっても、三百万人超といわれる被災者への輸送は難しい。道路はがれきだらけのまま。重機もトラックも足りず、おまけに軽油など車の燃料も底をつき始めている。

 被災地支援は、医療だけで二十以上の国際機関が参加。ただ、現地で国連平和維持活動(PKO)を担う国連は本部ビルが崩壊して機能回復に手間取り、その間に国際支援は続々到着。米軍の存在感が強まると「軍事占領」への懸念まで出た。

 国連は十九日になっってようやく、世界保健機関(WHO)や世界食糧計画(WFP)などの各機関が分野ごとに各種団体を束ね、調整に乗り出した。ただ、多数の負傷者は放置され、民衆の飢餓は限界に近づいており、救援のさらなる加速が不可欠な切迫した状況となっている。

1130チバQ:2010/01/21(木) 21:44:12
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/147462
ハイチ大地震 中台 救援競い合い
2010年1月21日 02:01 カテゴリー:アジア・世界
 ハイチ大地震で中国と台湾が救援をめぐる綱引きを演じている。中国政府は、地震の一報が入った13日の夜には国際救援隊を派遣、親台湾派のハイチへの「救援外交」(中国紙)で存在感を示した。一方、台湾も馬英九総統は25日からの中米訪問で、ハイチの隣国ドミニカ共和国に寄り、地震の復興や被災者救援について意見交換する。中南米には台湾と外交関係のある国の半数以上が集中しており、存在感をアピールする方針だ。 (北京・椛島滋、台北・小山田昌生)

 地震発生を受け、中国政府は直ちに動いた。2008年5月の四川大地震の経験を生かし、北京郊外で訓練中の国際救援隊が空港に集結。兵士、医師、報道機関などで構成した第1陣の60人は、地震発生から15時間後に出発した。現地入りも米国や旧宗主国フランスなどに続き4番目だった。

 中国の国際救援隊が直行した先は、倒壊した国連ハイチ安定化派遣団の本部ビル。国連平和維持活動(PKO)に参加の中国隊員8人がビルのがれきに埋まっていたからだ。同隊救助チームは14日から徹夜で捜索、16日には全員の遺体を発見した。

▽自国民優先か

 中国政府は即座に8人を革命に献身したことを意味する「革命烈士」として英雄化。20日に北京で開いた8人の国葬に、胡錦濤国家主席ら指導者が参列、国営テレビも生中継した。

 ハイチは、中国とは国交がなく、台湾と外交関係がある。中国政府の迅速な対応と、この8人の英雄化の背景には、国内外に対して「大国の責任を果たしている」とのイメージをアピールし、救援をてこにハイチとの国交樹立を図るという思惑もあるとみられている。

 実際、地震直後の胡主席の指示は「あらゆる手段で(生き埋めの)兵士たちを救出せよ」というものだった。このため、19日の中国外務省定例会見では米国メディアが「中国の救助チームは8人とともに帰国するのか」と質問。馬朝旭報道局長が「そんな見方は完全な間違い。救助チームはハイチ政府からも歓迎され、別に国際救援隊医療チームも活動している」と気色ばむ場面もあった。

 ただ、「天地を覆い隠すほどの(政府の)宣伝は、死んだ兵士たちも望んでいない」とのネット上の書き込みもあり、批判する意見もある。

▽専用機に物資

 一方、ハイチと外交関係のある台湾も中国側の支援攻勢に手をこまねいてはいられない。25日から中米を訪れる馬英九総統は28日にハイチの隣国ドミニカ共和国に寄り、同国政府とハイチの震災復興や被災者救援について意見交換する予定だ。

 今回の中米訪問は27日にホンジュラスで行われるロボ新大統領就任式への出席が主な目的だが、台湾外交部(外務省)は総統専用機にハイチへの救援物資を積み込む考えを明らかにした。台湾当局はハイチに救助隊や医療隊計56人を派遣するとともに、500万ドル(約4億5千万円)の緊急援助を決めている。

 中南米には台湾と外交関係のある23カ国のうち12カ国が集中。対中融和政策を進める馬政権は、中国と友好国の奪い合いをやめる「外交休戦」方針を掲げてきたが、復興支援を機に中台の駆け引きが再燃しそうだ。

=2010/01/21付 西日本新聞朝刊=

1131チバQ:2010/01/21(木) 21:44:39
http://mainichi.jp/select/world/news/20100122k0000m030087000c.html
ハイチ大地震:豪華船が相次ぎ寄港 ジェットスキー楽しむ
 【欧州総局】ハイチ大地震で懸命の救援活動が続くなか、被災地の首都ポルトープランスから約100キロ離れた同国北部のリゾート地の海岸に、米国のクルーズ船3隻が相次いで寄港し、下船した観光客数千人がジェットスキーなどを楽しんでいる。被災者感情に配慮して下船しない客もいるが、同社は「復興の手助けとなる」と正当化し、議論を呼んでいる。英ガーディアン紙が報じた。

 同紙によると客船は「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」が運航。北部ラバディーのプライベートビーチをハイチ政府から借りていて、地震前からの計画通り15、16、19日に別々の船が寄港した。同社は地震後、寄港で生じる利益分と100万ドルの寄付を表明し、救援物資も運んだ。

 2隻目の乗船客のうち約2800人は下船し、警備された海岸で遊んだが、約400人は下船を拒否した。一方、同社のゴールドスタイン社長はブログで、従業員雇用による経済効果を強調した。

1132杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2010/01/21(木) 22:25:09
一度はハイチが全島統一したけど、奴隷制をめぐって再び分離しているし、
  ,,,,,,,,,,,,,,,,
 ミ ・∀・ミつ http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/zatsu/bundan#02

分離後も切手のデザインが原因で戦争になるくらいの怨恨があるからなぁ・・・・・
  ,,,,,,,,,,,,,,,,
 ミ ・∀・ミつ http://yosukenaito.blog40.fc2.com/blog-entry-273.html

ハイチ、隣国ドミニカの増派断る 歴史的に緊張関係
http://www.asahi.com/international/update/0121/TKY201001210438.html
2010年1月21日20時38分

 【ニューヨーク=丹内敦子】ハイチへの国連平和維持活動(PKO)要員の増派をめぐり、ハイチは、隣国ドミニカ共和国による800人増派の提案を受け入れないと関係者らに伝えた。国連外交筋の話としてロイター通信などが20日、報じた。
 国連安全保障理事会は、人道支援強化のため国連ハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)の警官隊1500人、軍部隊2千人の計3500人の増派を決定。ドミニカ共和国は800人の軍部隊を派兵すると申し出ていた。
 しかし、両国は国境を接し、歴史的に緊張関係が続いていることから、ハイチ首脳部が難色を示したと見られている。

1133とはずがたり:2010/01/21(木) 22:33:56
へぇ,そんな経緯が。。

1134とはずがたり:2010/01/22(金) 14:05:27

此処はスッキリと南部を独立させた方がいいと思う。アフリカは植民地時代の名残で国に正統性を感じられないケースが多い。

スーダン、分裂の動き加速 南部が大統領選を軽視
http://www.asahi.com/international/update/0122/TKY201001220004.html
2010年1月22日5時24分

 【ナイロビ=古谷祐伸】アフリカ最大の国スーダンが、南部独立の是非を問う2011年の住民投票を機に分裂する可能性が高まっている。独立を求める声が強い南部は、住民投票に先立って4月に予定される大統領選を軽視するかのように、格下候補を擁立した。独立後をにらんだ動きと受け止められている。

 大統領選は、20年以上続いた南北内戦を終結させた05年包括和平合意の一環。北部拠点の与党・国民会議党(NCP)は現職バシル氏が立候補を表明した。これに対し、南部で内戦を戦ったスーダン人民解放運動(SPLM)は、アルマン副事務局長を擁立した。全土での知名度はバシル氏に及ばず、当選の可能性は低いとされる。

 当初、南部はSPLM議長で、現在同国の第1副大統領を務めるキール氏を擁立するとみられていた。しかし、議長は、同時にある南部スーダン自治政府の大統領選に立候補することに。キール氏は独立後、南部の初代大統領に横滑りするとの見方が強い。

 和平合意の一環として11年1月に南部住民を対象に予定されている住民投票で、独立が認められるのは確実な情勢だ。当初、住民投票をめぐって厳しい独立認定基準を主張していたNCPが折れ、「投票率60%、賛成51%」で昨年12月、南北双方が参加する議会に承認されたためだ。

 南部が独立を望むのは、北部への根強い不信感のためだ。南部が産出する石油の収入均等配分など、和平合意を北部が破っているとSPLMは主張。南部で絶えない民族衝突の背後に北部が介在しているとも、非難している。

 また、大統領選投票の基礎になる人口調査や有権者登録手続きでもNCPが不正を企て、北部が有利な状況にあるとの見方が南部には強い。和平合意の際に南北和解の象徴とされた大統領選への期待は、南部ではもはや消えている。

 一方で、北部には南部の独立阻止を求める声が強い。大統領選でバシル氏が再選を果たせば、住民投票に向け、さまざまな手を打ち、南北対立が再燃する可能性もある。

1135チバQ:2010/01/22(金) 19:04:30
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100122/amr1001221848015-n1.htm
【ハイチ大地震】活発化する孤児との養子縁組に批判も (1/2ページ)
2010.1.22 18:46
 【ニューヨーク=松尾理也】多数の死者を生んだハイチ大地震で、親や家族を失った孤児たちを引き取る「養子縁組」を求める欧米先進諸国の動きが活発になっている。すでに子供たちがハイチを出て欧米に移る動きが具体化しており、斡旋(あつせん)団体などは、明日の生活がどうなるかもわからない孤児たちにとり先進国に引き取られるのは幸せ、と主張している。一方で、拙速な養子縁組は家族や地域のつながりを引き裂くだけとの批判も強い。

 地震発生から数日後のポルトープランス国際空港。各国からの支援チームや救援物資を載せた飛行機が夜を徹して離着陸を繰り返す中、1人の米国人男性が携帯電話に向かって怒声を挙げていた。

 「約束が違うじゃないか。あと1時間だけ待つ。それまでに誰でもいいから子供たちを連れてこい」

 男性は、養子縁組の斡旋のためにコロラド州からプライベート・ジェット機で現地入りした。孤児院と交渉した結果、子供5人を引き取ることで話がまとまった。ところが空港で待機していたところ、子供たちは決心が鈍ったのか、時間になっても現れなかった。

 空港は緊急援助の飛行機で大混雑しており、男性のプライベート・ジェット機は退去を命じられた。焦った男性は「この際、米国に行きたいという子供ならだれでもいいから連れてこい」と、乱暴さはエスカレートする一方だった。

 オランダのアムステルダム空港には21日、ハイチの孤児106人を乗せた航空機が到着した。92人がオランダ国内で、残る14人がルクセンブルクで養子縁組する予定という。

 米政府はすでに養子として米国にやってくる孤児に対するビザ免除を決めている。キリスト教の博愛精神ともあいまって、途上国からの養子縁組受け入れは欧米では珍しいことではない。しかし、今回の地震ではあまりに混乱が大きく、両親の死亡が完全に確認されていないのに国外に連れ出される懸念や、子供たちの意思が十分に確認されているかどうかについての疑問などもつきまとう。

 カナダのNGO「SOS子供村」の幹部は同国のテレビに、「こうした危機的状況の中で、子供たちを自分自身の社会や文化、言葉から引き離すのはいい考えではない」と批判した。

 今回に限らず、中南米の最貧国であるハイチでは先進国への養子縁組が日常化しており、問題を指摘する声が挙がっていた。欧米諸国で一般に養子縁組といった場合、子供には新しい名前が授けられ、従来の家族とのつながりを絶つことを意味するのに対し、ハイチでは、一時的に裕福な家庭に預ける「里親制度」と混同して理解している親が多いことも、トラブルの一因になっているという。

 また、国連児童基金(ユニセフ)は、震災孤児が人身売買されることを警戒し、不法に国外へ連れ去られることがないよう主要な空港に要員を派遣し、子供の出国を監視し始めた。

1136チバQ:2010/01/22(金) 19:05:26
http://www.cnn.co.jp/world/CNN201001220019.html
2010.01.22 Web posted at: 18:09 JST Updated - CNN
ワールド
ハイチ警察、コメを盗んだ疑いで男性射殺 取材班の目前で
ポルトープランス(CNN) ハイチ大地震で甚大な被害を受けた首都ポルトープランスで21日、コメを盗んだとの疑いをかけられた男性が路上で警官に射殺された。現場を通りかかったCNN取材班が目撃した。男性の遺体は数時間にわたり、路肩に放置されていた。


駆けつけた遺族が確認したところよると、死亡したのは大工として働いていた20歳の男性。同行していたもう1人の男性と、近くにいた別の男性が負傷した。


近くの商店主らによると、現場では通過中のトラックからコメ5袋が落ち、通行人らがこれを拾おうと集まっていた。負傷した同行者は「運転手がトラックを止め、コメをプレゼントとして分けてくれると言った。もらおうとしていたら警官に撃たれた」と話している。


CNN取材班は警官が男性ら2人を拘束しようとした場面を見かけ、撮影のため車から下りている時に4発の銃声を聞いた。2人が背中を撃たれ、路上に倒れているのが見えた。もう1人の負傷者はCNNに、「バスを待っていたら流れ弾に当たった」と話した。


地元の警察幹部が呼んだという救急車は到着せず、近くに居合わせた国連ハイチ安定化派遣団(MINUSTA)要員が負傷者を搬送した。同幹部は、銃殺の経緯を詳しく調べると述べた。CNNが政府のコメントを求めたが、回答は得られていない。


ポルトープランスでは各地で被災者らによる略奪が発生し、警官が発砲したとの報告もあったが、いずれも確認されていなかった。


ハイチの警察は長年、不当逮捕や拉致、虐待などへの関与が指摘され、国際人権団体から批判を受けている。

1137チバQ:2010/01/23(土) 20:14:58
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20100123dde001030030000c.html
ハイチ大地震:テント病棟、止まらぬ涙
 【ポルトープランス庭田学】ハイチを襲った大地震から22日で10日がたった。首都ポルトープランスの各病院では、今なお負傷者が次々に搬送されている。

 首都北西部の貧困地区シテソレイユにあるショスカル病院。右足の一部を失った少年が、中庭に臨時に設営されたテント病棟の下で涙を流していた。

 ここ数日、ハイチの気温は30度を超えている。テント病棟で患者に付き添う人々は、段ボール紙であおぎ、少しでも苦しみをやわらげようとしていた。

 同病院に支援に入っている「国境なき医師団」のファレス医師(エジプト)は「患者は次々にやってくるので現在の人数はわからない。300〜400人ではないか」と話していた。

1138チバQ:2010/01/24(日) 10:30:40
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010012402000064.html
ハイチ大地震 孤児の不審な出国例も確認
2010年1月24日 朝刊

 【ニューヨーク=加藤美喜】ハイチ大地震で孤児となった子どもたちの人身売買が懸念されている問題で、国連児童基金(ユニセフ)は二十二日、約三十の援助機関と協力し、孤児たちの保護センターを同国内に三カ所設立したと明らかにした。計約九百人を収容できるという。

 広報官は、孤児たちが実際に病院から姿を消したり適切な書類なしに出国した報告があると認め、ハイチ政府が調査中だと述べた。

 また「人身売買の多くは混乱状況で起きる」と指摘。不法な養子縁組や誘拐、性的虐待などから孤児を守るために、病院や空港、国境での監視を強化したと述べた。

 保護センターの場所は非公開で、ユニセフはホットラインを設けて子どもたちの情報を収集。各地の施設に入りきれない孤児たちをセンターに保護して、親族との再会に全力を尽くすという。

 ハイチの孤児をめぐっては、欧米を中心に養子縁組を求める動きが加速。ある国連筋は「実際は適切な養子縁組書類もなく、パスポートだけで出国していく子どもが多いが、ユニセフは警察ではなく、監視には限度がある」ともらした。

 一方、ロイター通信によると、ナポリターノ米国土安全保障長官は同日、地震後に不法入国したハイチ国民は強制送還する方針を示した。米政府は二十日、地震前の滞在者については、特例として十八カ月間の就労許可を与えると発表したばかり。被災者が無制限に流入しないよう、くぎを刺した形だ。

1139チバQ:2010/01/24(日) 17:00:32
>>1005>>1018
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012401000250.html
26日にスリランカ大統領選 「救世主」と「英雄」が対決
 【コロンボ共同】反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)との25年以上に及ぶ戦闘が昨年5月に終結したスリランカで26日、大統領選の投票が実施される。22人が立候補しているが、内戦を終結させた国家の「救世主」とあがめられる現職ラジャパクサ大統領(64)と、野党統一候補で、戦闘を司令官として指揮した「英雄」、フォンセカ前参謀長(59)による事実上の一騎打ちで、接戦となる可能性がある。

 ラジャパクサ、フォンセカ両氏は同国で約75%を占める多数派のシンハラ人。シンハラ人票を二分するため、約20%の少数派タミル人票の行方が勝敗を左右する。

 両候補とも、内戦後の復興や少数派タミル人との民族融和を公約に掲げ、タミル人が多く居住する北部や東部の票の取り込みに必死だ。

2010/01/24 16:25 【共同通信】

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010012400077
「英雄」2人、一騎打ち=26日内戦後初の大統領選−スリランカ
 【ニューデリー時事】四半世紀余に及ぶ内戦が昨年5月に終結したスリランカで26日、大統領選挙が行われる。ラジャパクサ現大統領と、その下で軍を指揮したフォンセカ前陸軍司令官の2人が互いに、戦争を勝利に導いた「英雄」を自任し事実上の一騎打ちを演じる見通しで、接戦が予想される。
 ラジャパクサ氏は内戦勝利の勢いを再選につなげようと、昨年、任期を2年近く残した選挙前倒しを決めた。当初、再選は確実視されたが、11月に同氏との対立から軍を退いたフォンセカ氏が主要野党の統一候補として出馬表明。「変革」をキーワードに政権の汚職一掃などを唱え、都市部を中心に支持を伸ばしている。(2010/01/24-14:38)

1140チバQ:2010/01/24(日) 17:02:49
>>404>>415
http://www.cnn.co.jp/world/CNN201001240008.html
2010.01.24 Web posted at: 15:31 JST Updated - CNN
ワールド
ナイジェリアの宗教間衝突、「回教徒150人死亡」と人権団体

ナイジェリアの宗教間衝突による死者の遺体が発見された集団墓地を埋める作業員ら=23日ラゴス(CNN) キリスト教徒とイスラム教徒の対立が続いている西アフリカのナイジェリアについて、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは23日、少なくとも150人のイスラム教徒が死亡したとの報告を受け、調査を強く求める考えを表明した。


複数の目撃者が同団体に語ったところによると、武装勢力が19日に中部ジョス近郊のクルカラマ村のイスラム教徒を襲撃し、逃げる人々を殺害したり、生きている人々に放火するなどの行為に及んだ。ジョスの指導者らや記者団はその後、井戸や下水道から多数の遺体を発見した。これまでに収容された遺体は子ども22人を含む121人で、現場の家屋の大半やモスク3カ所は全焼していた。


武装勢力はキリスト教徒とみられるが、あるイスラム教指導者は、犯行を阻止しようとしたキリスト教の牧師も武装勢力に暴行されたと指摘した。同団体はこうした目撃者らの発言に信ぴょう性があると判断し、犯罪として捜査するようジョナサン副大統領に求めている。


情報通信省の関係者はCNNに対し、先日宗教間衝突があったことを認める一方、死者数や行方不明者数については確認中だと述べるにとどまった。

1141チバQ:2010/01/24(日) 20:17:10
http://www.asahi.com/international/update/0124/TKY201001240125.html
ウィー・アー・ザ・ワールド再び? 米芸能界ハイチ支援2010年1月24日19時5分


 【ロサンゼルス=堀内隆】大地震に見舞われたハイチの支援のため、米芸能界が総出で奔走している。22日夜に放映された募金集めの番組には俳優や歌手ら100人以上が出演。25年前のアフリカ救済のキャンペーン曲「ウィー・アー・ザ・ワールド」をハイチのために再録音する話も持ち上がっている。

 番組はロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンとハイチの首都ポルトープランスを結び、俳優のジョージ・クルーニーさんがホストを務めた。スティービー・ワンダーさんやマドンナさんらが次々と曲を披露し、募金を申し出る視聴者からの電話も取った。米国では3大ネットワークを含む30以上の局で放映された。

 クルーニーさんやブラッド・ピットさんらは、それぞれ100万ドル(約9千万円)を寄付したという。

 アーティストたちが社会問題のためにこぞって行動するのは、ハリウッドの伝統。2005年のハリケーン・カトリーナの被災者支援にも立ち上がった。そのさきがけが、85年のアフリカ飢餓救済キャンペーン「USA・フォー・アフリカ」だった。

 当時のキャンペーン曲「ウィー・アー・ザ・ワールド」を2月1日に再録音し、売り上げをハイチ支援に使う計画は、ハリウッド情報を伝えるブログサイトが20日に報じた。オリジナルを故マイケル・ジャクソンさんとともに作詞作曲したライオネル・リッチーさんと、プロデュースしたクインシー・ジョーンズさんが、再録音への参加をアーティストたちに呼びかけているという。

1142チバQ:2010/01/24(日) 20:18:12
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2686007/5225534
「ここに政府はない」、見捨てられたスラム住民の叫び ハイチ大地震
2010年01月24日 11:57 発信地:ポルトープランス/ハイチ
【1月24日 AFP】(写真追加)ハイチの首都ポルトープランス(Port-au-Prince)には、長年にわたりギャングの支配下にある悪名高いスラム「シテ・ソレイユ(Cite Soleil )」がある。

 12日(日本時間13日)にハイチを襲った大地震で壊滅的な被害を受けたポルトープランスに、被災者の救援物資配付の適切な設置場所を探すため調査に派遣された米軍の空挺部隊員たちがその男を見たのは、このシテ・ソレイユだった。

「地元住民は路上で生活している被災者家庭の子供を連れ去りに来たと思って、がれきでその男の頭をたたき割ったんだ」。空挺部隊のために通訳をしているレジー(Reggie)はこう話す。

 シテ・ソレイユの住民たちは血にまみれて路上に横たわる男性の遺体をまったく気にする様子もなく周囲に立っている。遺体にはハエの群れがたかり、その周囲には23日の早朝にその男の命を奪ったがれきが散乱している。

 住民の一部は銃をもっている。その大半はピストルなどの小型拳銃。「でも全部偽物だ」とレジーは話す。

■住民を支配する絶望

 救助活動の専門家、バイロン・ミドルカウフ(Byron Middlekauff)は、地元住民はお互いに争うこともあるが、米兵に対しては攻撃的になることは決してなく、ただ絶望しているのだと話す。「救援物資の配給を受け取りにやって来たある地元の男性は脚を骨折し、すねの骨が皮膚から突き出していた。救援活動のスタッフが医療処置を施そうとしたがそれを断り、ただ水が欲しいと言っただけだった。私は信じられなかった。そのうち彼の脚は腐り落ちるだろう」

 お腹をすかせた大勢の住民たちが、倉庫のような外観の巨大な教会に押し寄せた。ミドルカウフ氏が「この付近にギャングはいるか? どうやってギャングだと見分けるか?」と尋ねると、集まってきた住民は「10〜20人のグループでうろついている奴らだ。卑劣な顔つきで、体からマリフアナの臭いを漂わせている」と答えた。

■「ここに政府はない」

 ハイチ政府についてどう考えているかとの問いには、住民たちは口をそろえてこう答えた「ここに政府は存在しない。安全な生活を保障してくれない。警察も守ってくれない。国連(UN)もだ」

 米軍はハイチの地域団体のCommunal Section Councils(CASEC)とCommunal Section Assemblies (ASEC) に連絡を取ろうとしたが、まったく連絡がとれなかった。ようやく探し出したCASECの助手ギロー・ジョスリン(Guilloux Jocelyn)さんは、同団体が市内の各所で起きている混乱状態を招くことなく水やインスタント食品を配付できると断言した。

「この地域にギャングはいないが、小競り合いはしょっちゅう起きている。住民の一部はピストルを持っているが住民に対しては使わない。ピストルを使う場合は別の場所へ行くはずだ」

 シテ・ソレイユの住民は12日の地震発生以来、政府から完全に無視されているとジョスリンさんは話す。「この地域の住民にとって政府は存在していないも同然だ」(c)AFP/Charles Onians

1143チバQ:2010/01/24(日) 22:01:20
>>1139
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100124/asi1001241932002-n1.htm
内戦幕引きの英雄一騎打ち スリランカ大統領選 (1/3ページ)
2010.1.24 19:31
【コロンボ(スリランカ南西部)=田北真樹子】スリランカで26日、昨年5月に四半世紀にわたる内戦が終結後、初めてとなる大統領選が行われる。20人以上の候補者が乱立する選挙戦は、2期目の当選を狙うラジャパクサ現大統領(64)と、野党統一候補で、内戦終結時の政府軍参謀長、フォンセカ氏(59)による事実上の一騎打ち。有権者は、内戦に幕を引いた“英雄”である2人のどちらに国造りを委ねるのか、注目される。

 スリランカでは大統領の任期は6年だが、就任から4年が経過すれば、任期途中でも再選を目指し大統領選に打って出ることができる。2005年11月に就任したラジャパクサ氏は、昨年11月に選挙の2年前倒しを表明した。少数派タミル人による反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)との内戦を終わらせた英雄としての評価を当て込み、再選を確実にする狙いがあった。

 ところが、軍のトップとして内戦終結を実現したもう一人の英雄、フォンセカ氏が参戦し、状況は一変した。ラジャパクサ氏との関係悪化が、軍を退き政治家へ転身した理由の一つとされるフォンセカ氏に、全野党が支持を表明したのだ。その中には、LTTEの支援を受けていた政党連合「タミル国民連合」(TNA)も含まれている。

 両氏は多数派のシンハラ人で、最大の票田であるシンハラ人票が割れることは必至。北部と東部の少数派タミル人の投票動向が勝敗の鍵を握るとみられている。だが、そこでは、民族問題の解決や「変革」を掲げ、ラジャパクサ氏一族による政治支配と汚職体質の一掃を訴えるフォンセカ氏が優勢だとの見方が強い。

 これに対抗し、ラジャパクサ陣営は、ネガティブ(中傷)キャンペーンを展開。TNAの支持を受けたフォンセカ氏が再選されれば、LTTEが復活し再びテロが起こると恐怖心をあおり、同氏は汚職にまみれていると批判のボルテージを上げた。

 とはいえ、両氏はLTTE掃討のためにタミル人を共に弾圧した当事者同士。その「二者択一」であるだけに、これまでLTTEの支配下で投票権を行使してこなかったタミル人が投票するかは微妙だ。タミル人の投票率が伸び悩めば、シンハラ人票が集中する南部を中心に強い基盤を持つラジャパクサ氏が、若干優勢だともみられている。

 情勢が拮抗(きつこう)し、大統領選の結果は4月以降に実施される総選挙をも大きく左右することから、両陣営による衝突は後を絶たない。昨年11月中旬の大統領選公示以降、選挙期間中の暴力事件などは700件を超え、4人が死亡した。フォンセカ氏は23日、ラジャパクサ陣営が有権者の投票を暴力で妨害しようとしているとし、「暴力は選挙の不正を後押しする」と非難した。

 国連や欧州連合(EU)は、準備期間の不足を理由に選挙監視団を送り込んでいない。

     ◇

 ■スリランカ大統領選 有権者は約1409万人。うち7割がシンハラ人、2割がタミル人といわれる。投票は全国22選挙区で行われ、有効投票数の過半数を獲得した候補者が当選する。いずれも過半数に至らない場合は、上位2人の票を再集計し、得票数が多い者が当選となる。

1144名無しさん:2010/01/25(月) 12:31:51
http://www.asahi.com/international/update/0124/TKY201001240198.html
内戦終結の両雄、過熱 スリランカ大統領選26日投開票(1/2ページ)
2010年1月24日22時38分
 【コロンボ=武石英史郎】スリランカで26日、大統領選が投開票される。反政府勢力タミル・イーラム解放の虎(LTTE)との四半世紀に及んだ内戦を終結させたラジャパクサ大統領(64)と、軍事作戦を指揮したフォンセカ前政府軍参謀長(59)の事実上の一騎打ち。分断国家を統一した指導者と立役者だった2人の接戦は、運動員への銃撃事件で死者が相次ぐなど不穏な空気が流れている。

 「私への反対票は祖国への反対票。祖国を分断し、LTTEの復活を試みる陰謀を勢いづかせることになる」。選挙戦最終盤の22日、中心都市コロンボ近郊で演説した大統領は声を張り上げた。

 昨年5月にLTTEを壊滅させて以来、自ら率いる与党・統一人民自由連合が地方選挙で連勝。余勢を駆って2011年末の任期切れを待たずに大統領選を2年前倒しすると決めた。当初は圧勝が予想されたが、内戦終結の立役者として人気が高いフォンセカ氏との不仲が表面化し、雲行きが怪しくなった。

 野党各党は、親欧米自由主義路線の統一国民党から左翼民族主義の人民解放戦線まで、思想信条はバラバラだったが、「反大統領」の一点で結集。統一候補として同氏擁立で足並みをそろえた。

 ラジャパクサ政権は、内戦時の戦争犯罪の疑いで国連から調査を求められているほか、政権に批判的な報道関係者を弾圧するなどして国際社会から批判を浴びてきた。フォンセカ氏自身も政府軍のトップとして、こうした政権の「暗部」と無縁ではないはずだが、立候補後は態度を一変。「腐敗した独裁政権と決別し、民主主義を確立しよう」と訴え始めた。

 多数派シンハラ人同士が競い合う中、鍵を握るのは少数派タミル人だ。大統領は、内戦終結後も軍が監視する避難民キャンプに留め置いていた最大30万人のタミル人の帰還を加速させ、支持の拡大を狙った。しかし、最大の民族政党タミル国民連合はフォンセカ氏支持を決定。「彼が好ましいとは誰も思わないが、タミル人を冷遇した大統領を倒すために決断した」(タミル語紙の幹部)という。

 タミル人の懐柔が難しい状況になると、大統領陣営はフォンセカ陣営がタミル人と結託してLTTEが復活すると訴え、シンハラ人の不安をあおる戦術に転換。政府系メディアは連日、フォンセカ氏への批判を展開。最高裁は15日、政府系メディアに「バランスのとれた報道をするように」と異例の命令を出した。

 大統領に批判的な新聞社を武装した警官隊が家宅捜索するなど、言論への締め付けも続く。内戦終結から半年以上たっても非常事態宣言が解除されておらず、令状なしに逮捕や捜索ができる権限が警察に与えられている。

 選挙に絡んだ暴力事件も相次ぐ。候補者の遊説先へ向かう運動員のバスが銃撃され、閣僚宅に爆弾も投げ込まれた。双方の陣営で計4人が死亡した。20日には「フォンセカ氏の遊説先に爆弾が仕掛けられた」といううわさが携帯メールを通じて広がり、集会が中止に追い込まれた。

 24日付地元紙によると、約1400万人の有権者のうち約100万人分の投票所入場券が未発送で、投票の際に必要な身分証の略奪が相次ぐなど、各地で混乱が起きている。結果確定後に敗れた陣営が反発し、暴動が起きる可能性も指摘されている。

1145チバQ:2010/01/25(月) 20:30:38
>>1119-1121
http://mainichi.jp/select/world/news/20100125dde007030007000c.html
’10ウクライナ大統領選:親露派ヤヌコビッチ氏勝利へ 気勢上げる地元
 ◇「オレンジ革命の敗北」リベンジ
 17日のウクライナ大統領選で1位となり、決選投票(2月7日)に進んだ野党・地域党党首、ヤヌコビッチ前首相(59)の地盤は、親ロシア派の多い東部ドネツク州にある。前回04年の選挙で民主化運動「オレンジ革命」により敗北しただけに、地元支持者らは「今度こそ勝利する」と気勢をあげていた。【ドネツク州で大前仁】

 石炭産業が盛んな州都ドネツクから北東約50キロにあるヤヌコビッチ氏の故郷ラスドロフカ。吹雪の雪道を歩いていた炭鉱労働者のアレクシーさん(37)は「ヤヌコビッチ氏はここの道路を造り、近郊に工場も建ててくれた。決選投票も当然、投票する」と話す。同氏は地元運輸会社からたたき上げで州知事、首相に上り詰めた。「利益誘導型の古い政治家」ともいわれるが、母校の第34学校の関係者は「我々の誇り」と口をそろえる。

 住民の多くはロシア語を第1言語とし、親露感情が強い。親欧米のユーシェンコ大統領は反ロシアの立場を取ってきたが、60代の女性は「ヤヌコビッチ氏が大統領になって対露関係を良くしてほしい」と話した。また、決選投票で一騎打ちとなるティモシェンコ首相(49)について、国立ドネツク大学の女子学生は「首相として何もしてこなかった裏切り者だ」と切り捨てた。

 ヤヌコビッチ氏は6年前の大統領選で、いったん「勝利」とされたものの、不正集計疑惑によるやり直し選挙で落選した。ドネツク州の陣営幹部を務めるブリズニュク元知事(62)は「前回は結果が不当に覆された。ヤヌコビッチ氏が当選したら、ユーシェンコ政権の(5年間の)不法行為を徹底的に追及すべきだ」と主張する。

 第1回投票で、ヤヌコビッチ氏は全国で35%を得票。州別ではドネツク州の76%をはじめ、ロシア系住民の多い東部・南部で圧倒的な強さを見せた。一方、欧州志向の強い西部や中部はティモシェンコ氏(全国で25%得票)が押さえ、親露派か親欧米派かで国を二分した格好だ。

 「オレンジ革命の再来はない」。ある陣営幹部は雪辱戦での勝利に自信を示す。ただ、「相手(ティモシェンコ陣営)も必死だ。楽勝というわけにはいかないだろう」と引き締めに余念がない。

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 ■ことば

 ◇オレンジ革命
 04年ウクライナ大統領選の決選投票で、ヤヌコビッチ氏が中央選管に「当選」と認定されたのを機に始まった反対抗議行動。対立候補である親欧米派のユーシェンコ氏が、ティモシェンコ氏の支援を得て、選挙の不正を批判、支持者はオレンジ色の旗をシンボルに大規模集会を連日実施した。投票のやり直しの結果、ユーシェンコ氏が当選、大統領に就いた。

1146チバQ:2010/01/27(水) 21:48:04
http://newsweekjapan.jp/stories/2010/01/post-930.php
ハイチ大地震は「神の罰」か
Why God Hates Haiti

相次ぐハイチの苦難をブードゥー教のせいにしたテレビ伝道師に反論する

2010年01月22日(金)12時04分
リサ・ミラー(宗教問題担当)

 世界の国を旧約聖書に登場する人物に例えるとしたら、ハイチは間違いなく神からの試練にさらされるヨブだ。

 ハイチは西半球で最も貧しい国で、人口の半分は1日1ドル以下で生活している。森林の98%が伐採されたため、ハリケーンで洪水が起きるとひとたまりもない。2008年には、4週間に4度のハリケーンが襲い、百万人が家を失った。乳幼児死亡率もアフリカの多くの国を上回っており、下痢や肝炎、腸チフス、デング熱、マラリア、レプトスピラ症などが蔓延している。

 それだけではない。ハイチの政治史は悲劇に満ちている。例えば、フランソワ・デュバリエ大統領の独裁下にあった1960年代には、3万人以上が暗殺されたり拷問されたりした。
 
 そして1月12日、ハイチを大地震が襲った。10万人が死亡したともいわれるこの悲劇を見れば、信仰心の厚い人は神義論上の疑問を感じずにはいられないだろう。

 神が世界を操っているのなら、なぜ無実の人を苦しませるのか。自身の不幸を嘆いたヨブの言葉を一部言い換えれば、神はなぜ「貧困にあえぐ人々を大嵐に巻き込み、理由もなくさらに苦しめるのか。神は人々に息をつく間も与えない」。

独立の際に「悪魔と契約した」?
 過激な発言で知られるアメリカのテレビ伝道師のパット・ロバートソンに言わせれば、その答えは簡単だ。ハイチの人々がブードゥー教を信仰しているため神の罰が下ったのだという。

 ハイチではフランスの統治下にあった1791年、黒人奴隷による反乱が勃発し、その後独立を果たした。ロバートソンは先週、自身が運営するキリスト教系テレビ局の番組内で、ハイチの人々はフランスから独立する際に「悪魔と契約した。だからそれ以来呪われ、次々に災難に見舞われている」と発言した。

 このハイチ革命の直前、反乱軍はボア・カイマンの森に集まり、血の誓いを交わした。「風が悲しげな音を奏でていた」と、ハイチ人の歴史を記した『革命による自由』に書かれている。「ブードゥー教の太鼓の音に合わせてゆっくり踊る男たちの上に、暗い空から激しい雨が振り注いだ」

 ハイチ人にとって、このボア・カイマンの物語は独立を象徴する大切なもの。今ではほぼすべてのハイチ人がキリスト教徒だが、半数はアフリカに起源をもつ祖先の信仰を守り、ブードゥー教の儀式も行っている。
 
 ロバートソンの言い分は、偏狭で悪意に満ちている。彼はモーゼの十戒の第一戒「あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない」を振りかざし、神は自分に従わない者に対して、洪水などの災害をもたらしていると主張する。

 だが、この主張はあまりに原理主義的で、不親切で独りよがりだ。アウグスティヌスの時代から哲学者が取り組んできた苦難をめぐる神学論争の歴史を無視しており、明らかに時代遅れでもある。

 西洋の宗教的伝統では、人間が他人の罪をとがめたり、罪の重さを量ったりすることはできない。「ハイチ人が罪深いせいで地震に見舞われたのなら、なぜロバートソンは地震の被害に合わないのか」と、ノースカロライナ大学の聖書研究者バート・アーマンは反論する。

『なぜ善人に不幸が起きるのか』の著者でラビ(ユダヤ教指導者)のハラルド・クシュナーも、「神の意思を読み取れると考えるのは不遜の極みだと思う」と語る。

1147チバQ:2010/01/27(水) 21:48:32
無心論者に転じる人が増えている
 思慮深い聖職者は今後数週間に渡り、答えを探して苦しむだろう。「本当に賢い人なら、神は神秘的で、人間がすべてを説明することはできないと言うだろう」と、アーマンは言う。

 地震は悪魔の仕業だと答えたり、死者は天国でようやく心の平穏と休息を手に入れられるのだから、不幸の中にも幸せはあると主張する人もいるだろう。

 ラビのクシュナーに言わせれば、自然災害は神の力が及ばない領域だ。理不尽で説明のつかない苦難に直面したときに重要なのは、信仰を守り、苦しんでいる人々を助けること。「神の意思はわれわれに災害をもたらすことではなく、乗り越えられる災害をもたらすことだ」と、クシュナーは言う。

 ちなみに、ヨブ記に関しても、大半の学者がそうした見解にたどり着いている。「神秘的な神とともに生きる信心深い生活の奥底に解決策がある」と、ニュー・オクスフォード注釈つき聖書の解説にも書かれている。

 もっとも、無心論者にとっては、「なぜ神は善人を苦しめるのか」という神義論は強力な武器だ。実際、無実の人々が苦しむ様子を見て、多くの信者が信仰を捨てている。

 アーマンもその一人だ。長年キリスト教徒として生きてきたが、「強大で慈愛に満ちた神が世界を支配しているのに、なぜこんなことが起きるのかという疑問に答えられなくなってしまった。古くからの問題で、多くの答えがあるが、どれも違うと思う」

 それでも、私たちは苦しむ人を助け、祈るのを止めることはないだろう。

[2010年01月19日(火)17時33分]

1148チバQ:2010/01/27(水) 21:49:11
http://newsweekjapan.jp/stories/2010/01/post-928.php
「緩慢な悲劇」との戦いに入ったハイチでの救命活動
2010年01月22日(金)12時05分
冷泉彰彦(プリンストン発 新潮流アメリカ)

 緊急救命活動とは、通常は時間との戦いです。多くの場合、心肺停止の時間が短ければ短いほど救命の可能性は高まる、そんな切羽詰った時間感覚がそこにはあります。時間との戦いということでは、一昨年2008年5月の四川大地震のことも昨日のことのように思い起こされます。高い技術を持った日本の救命隊が派遣されたにも関わらず、手続きのトラブルなどで、現地入りが遅れ、結果的には救命の実績が上げられなかったのです。また15年の慰霊祭を迎えたばかりの阪神淡路大震災の際にも、時間との戦いが繰り広げられたのは多くの人の記憶に残っていると思います。

 今回のハイチでも、生存の1つの目安とされる発生後72時間というラインのことは、アメリカのメディアでも大きく取り上げられました。その一方で、温暖な地であることや、閉じ込められた場所に水があったりという条件が幸いして、72時間をはるかに過ぎた現在でも、生存者の救出劇は続いています。ですが、さすがに今から日本の救命部隊が派遣されても恐らく四川の時と同じように、成果はあまり期待できないでしょう。では、もうハイチでの状況は、生と死の戦いの時期は過ぎたのでしょうか? これからは治安や仮設住宅の問題、人口移動や復興の問題などの「社会的対策」に移って行くのでしょうか?

 どうも違うようです。ハイチでは、今現在も多くの人々が生命の危険にさらされています。しかし、それは倒壊家屋の下敷きになった人の救命など一刻を争う問題、つまり「緊急救命」の時間感覚で捉えられるような問題ではありません。もっと緩慢で、しかし深刻な生命の危機が進行しているのです。

 ポルトープランスを中心とするハイチの首都圏には約300万人の人口がいると言われています。今回の犠牲者数は、一説によると20万人を越えるとも言われているのですが、仮にそうだとして、恐らく負傷者はその数倍は発生しているでしょう。その中には内臓破裂や脳挫傷などの重篤なものもあるでしょうが、残念ながらこの種の負傷者で重傷の場合は、既に亡くなっているケースが多いと思われます。一方で圧倒的に多いのが、骨折や裂傷などの「ケガ」です。

 問題はこうした「ケガ」を負った人々なのです。病院施設が、医師が、清潔な包帯や絆創膏が、そして抗生物質が、安全な水が圧倒的に不足する中、骨折や裂傷の患者が何日も放置されているのです。その結果として、手足に壊死が起き始めて、中には敗血症を起こしている患者も多いようなのです。CNNでは、6から7歳ぐらいの負傷した少女の例を取材していましたが、彼女の場合は十分な治療が受けられない中で、足の壊死が始まってしまっていました。診察した医師は、敗血症が進行するのは時間の問題だとして、まだ元気な少女と両親に「死の宣告」を行っていました。彼女の症状は、現在その病院にある設備では救えないというのです。

 そんな中、1つ明るいニュースなのは、地続きであるドミニカが医療サービスの提供を必死で行っていることです。ドミニカは、被災者に対して無料での診療を申し出ていますし、例えば、MLBのヒューストン・アストロズで松井稼頭央選手のチームメイト(一部にはオリオールズ復帰という噂もあるようです)である、ミゲル・テハダ選手は、ドミニカの出身なのですが、私財を投げ打って大量の飲料水や食糧をドミニカ側からハイチに送る行動を始めているそうです。かつては、同じイスパニョーラ島の中で、不仲であったドミニカがハイチの救援に動いているというのは、惨事の中にあって少しだけホッとさせられるニュースに違いありません。

 ですが、更に心配なのは、衛生状態や伝染病に関しては、これから悪化が予想されているということです。とにかく、被災から1週間が経ちましたが、生と死の闘いはまだまだ続いているようです。一部の報道では、日本からの緊急医療チームは首都に入れずに郊外で軽傷者の治療を行っているだけだと言います。その医療チームは26日で一旦は撤収するというのです。その後については、自衛隊が継続的な医療援助を行う検討をしているようですが、自衛隊だけでなく、民間の緊急医療チームも交代で大規模な派遣へと拡大できないのでしょうか。今ならまだ大勢の人が救えるのです。

[2010年01月20日(水)14時22分]

1149チバQ:2010/01/27(水) 21:49:57
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2010/01/post-911.php
ウクライナ大統領選「半島」暴発リスク
Crimea and Punishment

大統領選真っ最中のウクライナにロシアの圧力が増している。その最大の焦点は黒海沿岸のクリミア半島だ

2010年01月18日(月)18時33分
アンダース・オスルント(ピーターソン国際経済研究所上級研究員)


 ウクライナとロシアほど似た者同士の隣人は珍しい。ともに主な民族は東スラブ系、主な宗教はキリスト教の東方正教。90年代に旧ソ連が崩壊するまで3世紀以上にわたり、同じ国に属していた。

 しかし、文化が似ているからと言って仲良しとは限らないのが国と国の関係だ。ロシア人の多くはウクライナをいわば「リトル・ロシア」と見なし、独立した国と認めようとしない。今回のウクライナ大統領選にも、ロシアはそういうスタンスで臨んでいるようだ。

 極めて深刻な経済危機に苦しむウクライナに、いまロシアはさらに新しい危機をつくり出そうとしているらしい。その舞台は、黒海に突き出すウクライナ南部のクリミア半島。ロシア系、ウクライナ系、クリミア・タタール系(イスラム系)を中心に200万人が住む地域である。現在クリミアはウクライナ領内の自治共和国だが、ロシア政府は最近この地域の領有権を主張している。

いがみ合い続ける2つの国
 ソ連崩壊後最初のロシア大統領であるボリス・エリツィンは、帝国型国家を目指さない意向を打ち出し、ウクライナの主権を尊重。両国は97年に条約を結び、ロシアがウクライナの国境を承認し、ウクライナがクリミア半島のセバストポリ港基地をロシアに20年間貸与することで合意した。

 2000年にロシア大統領に就任したウラジーミル・プーチンは、エリツィンと異なり、旧ソ連時代を懐かしむ勢力に共感を示してきた。04年のウクライナ大統領選でプーチンは、親ロシア派の候補ビクトル・ヤヌコビッチに公然と肩入れした。しかし最終的には、いわゆる「オレンジ革命」により親欧米派のビクトル・ユーシェンコが大統領の座に就いた。

 以来、両国の関係は悪化する一方だ。ロシアは06年1月と09年1月に、ウクライナに天然ガスを送るパイプラインを遮断。08年にはウクライナのNATO(北大西洋条約機構)加盟問題をめぐって、ウクライナの独立を奪う構えまでちらつかせた。

 08年8月にロシアとグルジアの間で紛争が勃発すると、ロシアはクリミア駐留の部隊8000人を現地に差し向けた。するとユーシェンコはそのロシア部隊の再入国を認めない意向を示した上、グルジアにミサイルを提供した(このミサイルでロシア軍機が数機撃ち落された)。

 ロシアはウクライナに苛立ちを強めている----ウクライナはグルジアに味方して部隊を派兵した。ロシアの外交官を不当に国外追放した。ロシア政府がクリミアのロシア系市民にロシアのパスポートを発効していることに、神経質になり過ぎている......。

ロシアの狙いは基地延長?
 こうした情勢下で、ウクライナの大統領選は行われる。実質的には、04年にも出馬したヤヌコビッチとユリア・ティモシェンコ首相の2人の争いだ。今回ロシアは、ティモシェンコの当選を望んでいるようだ(編集部注----1月17日の第1回投票の出口調査によると、ヤヌコビッチが1位、ティモシェンコが2位となり、2月7日に両者で決戦投票が行われる見通し)。

 問題は、選挙がすんなり結着しない場合だ。なにしろ、ウクライナの軍と治安部隊はユーシェンコ大統領(ティモシェンコよりはヤヌコビッチを支持する)が牛耳り、治安維持を担当する内務省は(ロシア政府の意中の候補である)ティモシェンコが抑えている。

1150チバQ:2010/01/27(水) 21:50:17
 とりわけクリミア半島は火種に事欠かない。ロシア政府は、クリミアのロシア系民族主義勢力とつながっていると言われている。ロシアが露骨な軍事介入を行うとは考えにくいが、セバストポリのロシア部隊は最近もウクライナ側と小競り合いを起こしている。セバストポリ基地の貸与延長を強く望むロシア政府としては、どうしてもウクライナの権力争いの行方に影響力を及ぼしたいに違いない。

 幸いなのは、アメリカが94年に、ウクライナに核兵器を放棄させる代わりに安全を保障していること。ロシアがウクライナへの圧力を強めても、バラク・オバマ大統領がウクライナ支持を打ち出せば、決定的な危機は避けられる。ただし、迅速に、はっきりとその姿勢を鮮明しなければならない。

1151チバQ:2010/01/27(水) 21:52:47
http://www.j-cast.com/2010/01/27058874.html
「ハイチに千羽鶴贈ろう」 被災者喜ぶのか、迷惑なのか
2010/1/27 21:04
ハイチ大地震の被災者に、激励の千羽鶴を贈ろう――。こんな運動を若者たちがミクシィで始め、賛否両論が出ている。情勢が落ち着いたころに届けるとしているものの、文化の違いを無視しており、むしろ医薬品や飲食物を贈るべき、と批判も出ている。ハイチの人たちは、どう受け止めるのか。

千羽鶴を贈る運動は、呼びかけ人である大阪府在住のクリエーター女性(21)が2010年1月15日、ミクシィの日記やコミュニティを通じて訴えた。

批判殺到も、あくまで「届けたい」

地震で家族を失ったハイチの人たちに、1人ではないと元気づけてもらうのが狙いという。千羽鶴は、NGOなどを通じて、ハイチの情勢が落ち着いたころに被災地に届けたいともした。そして、1000人で作ろうと呼びかけたところ、参加したいなどの反響が寄せられ、25日には産経新聞がその運動を記事にした。

 
ところが、その後、2ちゃんねるなどで、運動が迷惑であり、金や物を贈るべきだとの批判も続々書き込まれるようになった。ミクシィの日記でも、ハイチで援助活動中というユーザーが25日、この運動を「足手まとい」と批判して、さらに騒ぎに火が点いている。

このユーザーによると、ハイチは貧困率が高くずっと情勢不安で、たとえ震災前の状態に戻ったとしても、千羽鶴を贈ることには賛成できないとした。調理用などに燃やされるだけであり、NGOに危害が加えられる恐れや医薬品などを運ぶ飛行機のスペースが削られる心配があるという。

さらに、ユーザーは27日の日記で、ハイチで信仰されているブードゥー教では、鶴は「悪魔の使者」として縁起が悪いとされており、千羽鶴を贈るのは失礼に当たると訴えた。

この騒ぎで、クリエーター女性の賛同者も含めて、ミクシィの日記やコミュニティが炎上。日記の公開が制限されたり、トピックが削除されたりしている。

クリエーター女性は、取材に対し、「いろんな意見を受け止め、今後の動きを検討したいと思っております」と言う。とはいえ、千羽鶴は、現時点ですでに1000羽以上集まっており、時期をみて届けたい考えだ。「文化や国境も越えて想いを届けることはできると思っております」としている。

「渡したとしても理解は難しいのかな」
ハイチに詳しい援助団体は、この騒ぎをどうみているのか。

NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」のある担当者は、日本から千羽鶴を贈る動きは聞いていないとしながらも、こう話す。

「確かに、心を込めて作ったと理解してくれるハイチの人たちはいるかもしれません。しかし、個人的な意見としては、渡したとしても理解は難しいのかな、と思います。文化や宗教などの違いで、気持ちは伝わっても、『そんなもの』となるかもしれないからです。情勢が安定すれば渡すのは不可能ではなく、NGOが支援した地域に渡すのならいいかもしれません。ただ、食べられるものの方がありがたがられる可能性はあります」
代表者が被災地で援助活動を始めたという「ハイチ友の会」の関係者は、ブードゥー教が支障になる可能性も認める。

 「ハイチの人たちは、ほとんどがカトリックですが、アフリカ系宗教が一部で信仰されています。千羽鶴を贈るには、配慮がいるかもしれませんね」
ハイチには、援助物資を届けることさえ困難だという。

「直接ハイチには入れず、赤十字さえドミニカから陸路で入ったほどです。今はコストがかかりますので、物品は受け付けておらず、千羽鶴を届けるのはかなり後でないと考えられません。それでも、貧しい国ですので、学校や教会が運営できるようになって、そこに届けることぐらいしかできないでしょう」
もし千羽鶴を贈れるようになったとしても、ハイチの人たちはどう受け止めるのか。

ハイチ共和国大使館の関係者は、「自己満足からではなく、相手の気持ちを考えて贈る方がやはり喜ばれます。千羽鶴の意味を伝えるのも、そんなに簡単ではないかもしれません」と話す。一方で、「鶴のことについては、問題はそんなにないと思います。日本から来れば、悪魔などと結びつけることはないからです。日本を知っている人を通じて言葉で説明すれば分かり、たぶん喜んで受け取られると思います。大使館に来れば、対応を考えますよ。危害については、気をつければ大丈夫でしょう」と話している。

1152チバQ:2010/01/27(水) 21:59:05
>>1143-1144
http://www.asahi.com/international/update/0127/TKY201001270383.html
スリランカ大統領選 ラジャパクサ氏が再選(1/2ページ)2010年1月27日21時28分


 【コロンボ=武石英史郎】スリランカの大統領選は27日、開票が終わり、四半世紀に及んだ内戦を終わらせ戦勝ムードに乗るラジャパクサ大統領(64)が、野党統一候補のフォンセカ前政府軍参謀長(59)を破り、再選を決めた。国営テレビが伝えた。一方、各地で爆弾事件が相次いでいるほか、フォンセカ氏が滞在するホテルの周りを軍部隊が包囲するなど、不穏な空気が広がっている。

 国営テレビが伝えた選挙管理委員会の確定開票結果によると、ラジャパクサ氏が57.88%、フォンセカ氏が40.15%を獲得。投票率は74.50%だった。

 ラジャパクサ氏は2005年の初当選以来、少数派タミル人の反政府勢力タミル・イーラム解放の虎(LTTE)への強硬路線を貫き、昨年5月に内戦を軍事解決した実績を誇示。欧米や国連からは民間人の巻き添えなどで批判を浴びたが、内戦終結を歓迎する多数派シンハラ人の支持は根強く、地盤の南部や中部の農村を中心に票を伸ばした。

 選挙期間中、政府系のテレビや新聞は、最高裁から中立的な報道をするように命じられたにもかかわらず、一方的な大統領礼賛やフォンセカ氏批判を展開した。

 26日の投票日当日も、フォンセカ氏が手続きミスから投票者リストに載っていないことが判明すると、政府系テレビは投票が続いているにもかかわらず「フォンセカ氏は当選しても大統領になれない」と繰り返し報道。選管が「被選挙権はある」と否定する声明を出したが、政府側は「フォンセカ氏を訴追する」と表明するなど攻撃を続けた。

 一方、フォンセカ氏は前軍参謀長としてシンハラ人の間では知名度があり、大統領への批判が強い都市部で過半数を得た。大統領を敵視する少数派タミル人の政党の支持も獲得したが、タミル人が多い北部で投票日に相次いだ爆弾事件などの影響で有権者の出足が極端に鈍り、タミル人の投票率は2割程度にとどまったとみられる。

 多数の死傷者を出した激しい選挙戦の余波は今後も続く見通しだ。27日未明、フォンセカ氏が滞在するコロンボ市内のホテルを大量の軍部隊が包囲した。政府軍は「フォンセカ氏支持の脱走兵らがホテルに立てこもったため」と説明しているが、支持者らとのにらみ合いが続いている。

 地元メディアによると、この日は中部の複数の都市でも爆発が相次ぎ2人が死亡。警察当局は、それぞれの都市に外出禁止令を出した。

 再選をうけてラジャパクサ氏は、今年4月に任期満了を迎える議会を早期解散し、総選挙での勝利を確実にしたい考えとみられる。

 だが、今後6年間の任期で最大の焦点となるシンハラ人、タミル人の民族融和は難航が予想される。内戦中にLTTEにより「人間の盾」とされた後、避難民キャンプに収容されたタミル人は今なお約10万人にのぼるほか、すでに帰還した人々の生活支援も不十分なままだ。

 タミル語紙の幹部は「タミル人が大統領の対立候補に票を投じ、大統領がシンハラ人の支持で勝った以上、政権はさらにシンハラ人優先になるだろう。タミル人の困難は今後も続く」と悲観的だ。

1153チバQ:2010/01/27(水) 21:59:49
http://www.cnn.co.jp/world/CNN201001270029.html
2010.01.27 Web posted at: 21:02 JST Updated - CNN
ワールド
野党候補、不正理由に現職再選を拒否と スリランカ大統領選
(CNN) 26日に投票されたスリランカ大統領選で、現職のラジャパクサ大統領が過半数を獲得、再選したとする国営テレビの報道で野党統一候補のフォンセカ前軍参謀長は27日、この開票結果を認めないとの考えを表明した。


選挙管理委員会に書簡を送付、ラジャパクサ氏が当選したとの結果は合法的でなく、これを覆すための法的な対抗措置も講じると述べた。


開票の公式集計結果は27日午後にも判明の見通しだが、国営テレビは、同大統領は決選投票を回避出来る50%超の得票を得たと伝えていた。


フォンセカ前参謀長は、投票締め切り後に大統領側から脅迫を受けていると指摘、不正行為を批判している。今回の大統領選で自陣営が脅迫電話を受けたと明らかにし、「権力の座を維持するため憲法を無視している」などと大統領を批判していた。同氏が投票後、野党関係者らと共に入った最大都市コロンボ市内のホテルが軍兵士らに「包囲」されるなど政府側の圧力を受けたともしている。


今回の大統領選は、少数派タミル人の反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)との25年以上におよぶ戦闘が昨年5月終結したことを受け、ラジャパクサ大統領が戦勝ムードに乗じる形で前倒しで実施した。フォンセカ氏もLTTE掃討の陣頭指揮を執って知名度を上げ、タミル人有権者に食い込むなどして接戦が予想されていた。両氏は共に多数派のシンハリ人。

1154チバQ:2010/01/28(木) 23:56:42
http://mainichi.jp/select/world/news/20100128ddm007030070000c.html
ハイチ大地震:ギャングの根城「キリック」 余震の恐怖、外で寝るしかなく
 ◇武装兵士がパトロール
 【ポルトープランス吉富裕倫】治安悪化を懸念し午後6時以降の外出禁止令が出ているハイチ大地震の被災地キリックで25日、国連駐留部隊の夜間パトロールに同行した。ギャングが根城にしている同地域でも、子供たちが余震を恐れ、路上など屋外で寝ていた。

 国連の青いヘルメットと防弾チョッキを着用し、迷彩服姿で銃を持つスリランカ軍兵士のチームに同行した。住民が集団で路上にマットを敷いたり、テントを張って寝ている場所に立ち寄る。

 キリックは首都ポルトープランス近郊にあり、殺人や人身売買を行うギャング組織の根拠地の一つ。震災後に刑務所から脱走した囚人のうち約100人が同地区に戻ってきたとされる。兵士の一人は「ギャングが武装兵士を襲うことはない」と話し、国連部隊のパトロールが治安の要になっていると指摘した。

 被災者の中には歌や踊りで励まし合う人たちがいる一方、住宅街では、取り残された犬たちの鳴き声が響いていた。

 国連の派遣団は17カ国からの駐留部隊約7000人と警官約2100人の計約9100人。警察活動の中心を担っているが、派遣団の広報官は「もっと多くの人員が必要だ」と語った。

1155名無しさん:2010/01/29(金) 17:19:59
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1156チバQ:2010/02/01(月) 20:23:42
http://mainichi.jp/select/world/news/20100201dde007030004000c.html
インド:「神の乗り物」牛肉料理、許される? 国際大会巡り激論
 【ニューデリー栗田慎一】インドで今年秋、4年に1度の国際スポーツ大会「コモンウェルス・ゲームズ(英連邦競技会)」が開催される。ところが、インド多数派のヒンズー教が「神の乗り物」として神聖視する牛の肉を使った料理を出すかどうかを巡って政治問題に発展。大会の成功を将来のオリンピック誘致につなげたい政府にとって頭痛の種となっている。

 コモンウェルス・ゲームズは英連邦所属の53の国・地域が参加し、1930年の第1回大会以降、インドでの開催は初めて。

 発端は、大会運営委員会が選手村で牛肉料理の提供を計画しているとの地元メディアの報道。ヒンズー原理主義政党で最大野党「インド人民党」は1月中旬、「インドの文化と伝統を破壊する行為」などとして撤回を求める手紙を運営委に送り、騒動の火がついた。

 インド政府は「国家の威信」をかけてインフラ整備に予算を優先配分し、主要都市の空港新築や地下鉄・道路の拡幅整備などを急ピッチで進めている。

 牛肉騒動は、昨年5月開票の下院総選挙で歴史的惨敗を喫した人民党の巻き返し策との見方もある。ただ、インドは人口の7割以上がヒンズー教徒だけに、「高度な判断が政府に求められる」(外務省高官)のは確実。運営委幹部は取材に「(大会に参加するのは)牛を食べる習慣のある国がほとんどだし、国際的行事に宗教を絡めるべきではない」としながらも、「対処を誤れば大会の成否に影響する」と懸念を示した。

1157チバQ:2010/02/01(月) 21:02:54
http://mainichi.jp/select/world/news/20100202k0000m030048000c.html
ハイチ大地震:生活用水不足 洗濯は破裂した水道管の水で
 大地震に見舞われライフラインが寸断されたままのハイチでは、破裂した水道管から流れ出る水で洗濯をしたり体を洗ったりする被災者の姿が目立っている。支援による飲料水はほとんどの被災者に届くようになったが、生活用水は不足したままだ。

 首都ポルトープランスの病院前の歩道には澄んだ水が流れ、まるで小川のようになっていた。地震で破裂した水道管から大量の水があふれているのだ。大勢の女性たちがここにしゃがみ込み、洗濯をしていた。

 しかし、水の流れ着く先は、大量のゴミとほこりがたまり、不衛生な状態だ。水の流れに小便をする男性もいた。【ポルトープランスで庭田学】

http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010020101000177.html
混乱回避へコメのクーポン ハイチ、受け取りは女性
 【ポルトープランス共同】大地震で被害を受けたハイチの首都ポルトープランスの市内16カ所で1月31日、世界食糧計画(WFP)が中心となってクーポン引き換えによるコメの配布を始めた。食料や水の配給をめぐっては、若い男性が女性や高齢者を押しのけて列を乱すなどたびたび混乱が生じ、米軍が秩序維持に当たってきた。このためコメの受け取りは原則、女性に限っている。

 クーポンはWFPが30日に配布し、1世帯当たりコメ25キロと交換可能。WFPはこの方法で15日間で200万人の被災者にコメが届くようにしたいとしている。女性が受け取る原則の一方、困窮状態にある男性が排除されないよう注意するという。

 ロイター通信によると、多くの被災者が暮らす市内の公園では31日、米兵200人以上が警戒する中、1650袋のコメが混乱なく配られた。

 AP通信によると、コメを手に入れた79歳の女性は「食べ物の支給があるたびにトラブルがあるけど、きょうはやっと手に入れることができた」と話した。

2010/02/01 09:57 【共同通信】
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1158チバQ:2010/02/01(月) 21:05:00
http://mainichi.jp/select/world/news/20100131ddm001030049000c.html
貧困下の被災地:ハイチからの報告/1(その1) わずか13日の人生
 日陰にいても汗がにじむ。今月24日昼、ハイチの首都ポルトープランス。崩れ落ちた大統領宮殿前にある2メートル四方のテントの中でスーズ・ルイさん(26)は赤ちゃんの小さな口に液体の栄養剤を含ませた。

 「暑いから脱水症状になってしまって」。生後12日の男児フレディ・パイヤンちゃんの細い指に口づけし体調を気遣っていた。

 大地震が起きる半日前の12日未明、病院でフレディちゃんを産んだ。迎えに来た技師の夫(36)と午後に退院。「すごくおなかがすいた」と甘えた。夫は出来合いのスパゲティを買ってくれた。「上司にお金を頼むよ。今度はスパゲティよりおいしいものを買ってくる」と言い、職場に向かった。

 その1時間後の夕方、突き上げる揺れと地鳴りに赤ちゃんを抱え家を飛び出した。舞い上がる砂ぼこりで周囲が見えない。路上で一夜を過ごした翌日、落ちた電線で夫が感電死したことを知った。

 夫と同じ名前を付けた赤ちゃんは24日夜、激しく泣いた。脱水症状の悪化と診断され入院した。

 翌日、血を吐いて息が絶えた。生後13日だった。

    ◇

 中南米の最貧国を直撃し、推定約20万人の命を奪ったハイチ大地震。今もさまざまな困難に直面している人々の姿を報告する。【ポルトープランスで吉富裕倫】

http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20100131ddm041030124000c.html
貧困下の被災地:ハイチからの報告/1(その2止) 母、ぬいぐるみ離さず
 <1面からつづく>

 ◇「何をしたらよいのか分からない」
 13日間の人生をハイチの路上とテントで過ごしたフレディ・パイヤンちゃんは、妊娠7カ月で生まれた未熟児だった。体重は約1000グラム。顔も手も足もすべてが小さい。母親のスーズ・ルイさん(26)は出産した病院から小児科に通うよう言われていたが、大地震直後の混乱で、訪れた小児科では粉ミルクを渡されただけだった。

 地震の夜から2日間、首都ポルトープランスの下町にある自宅近くの路上で寝た。死臭が漂い始め、徒歩10分ほどの距離にある大統領宮殿前の避難所にテントを張った。被災者支援の支給品のはずだが、500グールド(約1200円)を払って買った。


涙を流すスーズさん。亡くなったフレディちゃんの変わりなのか、ぬいぐるみを片時も離さなかった=ポルトープランスで2010年1月26日、梅村直承撮影 新たな避難所の衛生状態も気になった。「異臭がするし、ハエがすごく多い」とスーズさん。地震から12日の24日、フレディちゃんが下痢をして大泣きし始め、病院へ連れて行った。

 病棟は病院庭にスイスの寄付で設置された大きなテント。入院翌日に診察した医師は「単なる脱水症状で命に別条はないが、避難所のテントは体に良くないので、回復するまでここにいなさい」と言った。

 その2時間後の午後3時ごろ、点滴を受けていたフレディちゃんは、ひどくむずかり始めた。嘔吐(おうと)したフレディちゃんを見て医師は、「何も与えてはいけない。おなかが弱っている」と指示した。

 夜の6時すぎ、フレディちゃんは再び嘔吐した。口に手を当てるとこわばっている。呼吸の音が弱く、胸を大きく上下させる。「死にそうなんです」と訴えた。医師はスーズさんを再びテントに入れなかった。「吐いたのは血です。残念ですが、亡くなりました」

 声を上げて泣きながら、フレディちゃんの遺体を置いて避難所に戻った。被災者向け定住施設に強制的に移住させられるといううわさが流れていた。大地震で死んだ夫(36)の母と相談してテントを引き払い、トタン屋根が並ぶ、住み慣れた下町の親族宅に身を寄せた。

 崩壊したがれきがそこここにあるマカジュ通りで、記者と3度目に会ったスーズさんは茶色いクマのぬいぐるみを抱きしめていた。

 夫と産んだばかりの子供を震災の中で亡くした。「何もない。何をしたら良いのか分からない。自分の命があることは素晴らしいと思うけれど」

 ぬいぐるみをあやすようになでながら、「あの子が生きていたら、きっと夫のように優しい男性になったはずなのに」と話し、スーズさんはあふれる涙をぬぐった。【ポルトープランスで吉富裕倫】=つづく

1159チバQ:2010/02/01(月) 21:05:35
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20100201ddm041030056000c.html
貧困下の被災地:ハイチからの報告/2 救援待つ孤児
 ◇ごみの上に捨て子
 大地震後、ハイチの首都ポルトープランスの路上に散乱するごみの上に、男の赤ちゃんが捨てられていた。「私たちには何もできません。この子を育ててください」。そばにあった紙切れのメモは、貧しい人たちがよく使う現地のクレオール語で書かれていた。

 生年月日はわからないが、1歳未満らしい。名前もわからない。カトリック系の孤児院に保護されたこの赤ちゃんは、シスターたちに「ランベール」と呼ばれた。置き去りにされた通りの名前だ。ランベールちゃんはいま体調を崩して入院中という。

 どれだけの孤児が震災で増えたのか。首都西部にある貧困地区ビソトン。センジャミン君(9)とチリスちゃん(7)がテントの中でじゃれあっていた。震災前から近所に住む友達同士だ。2人とも地震で両親を失った。

 センジャミン君はおばに、チリスちゃんは祖母に引き取られ、幹線道路わきの同じテントで避難生活をする。「お父さんとお母さんがどこにいるのかわからない。家は壊れた」。センジャミン君が小さな声で話す。

 チリスちゃんは夜になると、地震のことを思い出し、泣いたり叫んだりする。「学校に行きたい。おいしいものが食べたい」。恥ずかしそうに話した。

 56人の子供が暮らす孤児院。運営する米国のキリスト教団体によると、地震による孤児5人を確認し、受け入れ準備を進めている。リーダー格のレジナルドさん(24)は14年前からここで暮らす。「8歳の時に母が、10歳の時に父が死んだ。2人とも病気で、貧しくて病院に行けなかった」と肩をすくめた。

 地震でひびが入った孤児院の建物を見ながら、レジナルドさんは言った。「私たちのような孤児が増えるのはつらい。子供に一番重要な教育は、まずは家族の中から始まるものだから」【ポルトープランスで庭田学】=つづく

1160チバQ:2010/02/02(火) 19:33:32
>>1119
http://mainichi.jp/select/world/news/20100203k0000m030016000c.html
ウクライナ:大統領選カギ握る「第3の男」

 【キエフ大木俊治】ウクライナ大統領選挙は、7日の決選投票に向けてヤヌコビッチ前首相(59)とティモシェンコ首相(49)が競り合う中、第1回投票で3位だったティギプコ元中央銀行総裁(49)の動向が注目されている。ティモシェンコ氏は当選した場合にティギプコ氏を首相に指名すると約束、ヤヌコビッチ氏も政治協力を申し入れたとされるなど、両候補が支持獲得に躍起になっているためだ。

 ティギプコ氏は1月17日の第1回投票で、ヤヌコビッチ氏(得票率35.32%)、ティモシェンコ氏(同25.05%)に次いで13.05%の票を獲得した。上位2人を含む既存の政治家が権力闘争に明け暮れ、国を経済破綻(はたん)寸前に陥れたことに嫌気が差した有権者の支持を集めたとされる。

 隣国モルドバの生まれでウクライナ東部のドニエプロペトロフスク金属大学を卒業。ソ連崩壊後、銀行ビジネスに身を投じ、民間銀行の会長を経て02年、中央銀行総裁に就任した。前回04年の大統領選ではヤヌコビッチ氏の選対本部長を務めたが、投票で不正集計があった可能性を認めて辞任。以来、金融ビジネスに専念し、08年にティモシェンコ首相の経済顧問を務めたが、政界の第一線からは距離を置いてきた。自身の政党「強いウクライナ」を旗揚げして臨んだ第1回投票の選挙戦では、ビジネスで築いた巨額の私財を投じたとされている。

 決選投票のキーマンとして浮上したティギプコ氏だが、今のところ中立の姿勢を維持している。ティモシェンコ氏が協力取り付けのため持ち出した首相への就任要請には「拒否しない」としながらも支持は明言していない。ヤヌコビッチ氏とも接触したが協議の詳細は明らかにせず、どんな申し出があったのか憶測を呼んでいる。1月29日にはスイスで世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席し、欧米投資家らに改革派の経済専門家として自己アピール。「大統領が決まる前に首相が決まった」(イズベスチヤ紙)と評されるなど、両候補との駆け引きで政界での地位固めを狙っているとの見方もある。

1161チバQ:2010/02/03(水) 12:12:20
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010020301000164.html
ハイチの地震死者20万人超す 救援車列襲撃も
 【サントドミンゴ共同】地震で大きな被害が出たハイチのベルリーブ首相は2日、政府の集計で死者が20万人を超えたことを明らかにした。ハイチ政府はこれまで、死者は20万人に上る可能性があるとしていたが、今も倒壊家屋の下に埋まっている遺体が多数あり、死者数がさらに増えるのは確実だ。スペイン通信が伝えた。

 一方、AP通信によると、国連当局者は2日、南西部ジェレミーで、1月30日、被災者向けの食料を積んだ車列が約20人の武装勢力に襲撃されたことを明らかにした。

 車列が地元の空港から食料を運んでいたところ、武装勢力が道路を閉鎖して襲撃、車列を乗っ取ろうとした。国連部隊とハイチ警察が警告発砲したため、武装勢力は逃走したという。負傷者はなかった。

 南部ジャクメルでは同月31日、地震の混乱にまぎれて逃走した服役囚33人が拘束されたという。

 国連当局者は「全体として治安状況は安定しているが、潜在的には不安定だ」としている。

2010/02/03 09:55 【共同通信】

1163チバQ:2010/02/03(水) 20:09:35
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010020301000768.html
英労働党、支持巻き返し 36年ぶり過半数割れ与党も
 【ロンドン共同】英国で5月6日実施とみられている総選挙を前に、劣勢の与党労働党が支持率7ポイント差まで巻き返し、36年ぶりに二大政党である同党と保守党のいずれも下院の過半数が取れない伯仲の議会となる可能性が現実味を増してきた。

 労働党復調の背景には、景気後退からの脱却や、野党保守党の経済政策の不明確さなどが指摘されている。ブラウン首相が野党第2党、自由民主党との連立で政権維持を図るシナリオもささやかれている。

 2日付の英紙が発表した世論調査結果によると、労働党の支持率は31%で、20%台前半だった昨年9月ごろからじりじりと反転。保守党と7ポイント差に迫った。

 労働党政権の政府債務拡大を批判し、歳出削減を訴えてきたキャメロン保守党党首は、景気下支えのため積極財政を支持する世論を前に「強烈な削減」はしないと軌道修正。持論だった既婚男女への減税も最近は確約を避けるなど「歳出削減と減税の党」のイメージに陰りが生じ、支持者が離れたと英紙はみる。

2010/02/03 18:36 【共同通信

1164チバQ:2010/02/04(木) 12:45:53
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100204k0000e030057000c.html
ウクライナ大統領選:影多き美人候補、ティモシェンコ首相
 「美しすぎる首相」と呼ばれるウクライナのユリヤ・ティモシェンコ首相(49)が、大統領のポストに挑み、関心を集めている。その美ぼうから日本でもファンは多いが、相当な野心家といわれており、カネにまつわる黒いうわさも絶えない。【キエフで大前仁】

 選挙運動のイメージ色は純白に赤。白い服を着たティモシェンコ氏が、えとにちなんだ白いトラをなでるポスターを大量に作り、容姿を前面に出した選挙戦を行う。1月17日の大統領選では25%を得票、35%で1位のヤヌコビッチ前首相(59)とともに、2月7日の決選投票にコマを進めた。

 前回04年の大統領選では、ユーシェンコ政権を生んだ民主化運動「オレンジ革命」を指導した一人として、欧米メディアが「現代のジャンヌ・ダルク」とたたえた。インターネット上のサイト「最も色気のある国家指導者」では堂々の1位だ。

 ティモシェンコ氏は昨年3月に初来日し、明治神宮を参拝した画像が欧州のニュース番組で繰り返し流された。日本のネット上でも「ティモシェンコたん」と呼ばれ「超リアル峰不二子(アニメ『ルパン三世』の美人キャラクター)」と書き込まれたりもした。

 トレードマークは三つ編みを頭の上に回した独特のヘアスタイルだ。ウクライナ女性の伝統的な髪形といわれ、政治的に重要な場面では、この「勝負髪形」で登場する。

 3歳の時に父親が家庭を捨て、母子家庭で育った。ソ連末期にレンタルビデオチェーンを興し、ソ連崩壊後に石油やガス関連の会社を経営、「ガスの女王」と呼ばれた。96年に最高会議(国会)の議員に初当選し、政界へ進出。1日16時間の職務をこなすという。実業家の夫との間に今年30歳になる長女がいる。

 オレンジ革命で首相に就任したものの、ユーシェンコ大統領(55)と対立。7カ月で解任されたが、07年の最高会議選挙で代表を務める政治ブロックが躍進し、返り咲いた。ロシア産天然ガスの輸入価格交渉では、プーチン露首相と合意を取り付ける手腕を見せた。

 実業家時代は闇に包まれた部分が多い。経営していたガス会社は販売流通を独占して巨利を得ており、政界進出後の01年にロシア産ガスを抜き取った疑いで逮捕された。起訴は免れたが露検察はその後、ティモシェンコ氏を贈賄の疑いで指名手配、時効で捜査は打ち切られた。「ティモシェンコ氏がジャンヌ・ダルクならば、火あぶりにしてしまえ」(ネットの書き込み)など風当たりも強い。

1165とはずがたり:2010/02/04(木) 13:10:25
>>1164
>「美しすぎる首相」と呼ばれるウクライナのユリヤ・ティモシェンコ首相(49)
確かに50手前にしては綺麗っすねぇ(;´Д`)
http://www.google.co.jp/imglanding?q=%E3%83%A6%E3%83%AA%E3%83%A4%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A2%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B3&imgurl=http://k.img.com.ua/img/gallery/1436/d5b3ed9202afc1128f01d61f4afdbd74.jpg&imgrefurl=http://blogs.yahoo.co.jp/japan_off/16292437.html&h=550&w=357&sz=69&tbnid=b4RnqzqNl36k3M:&tbnh=133&tbnw=86&prev=/images%3Fq%3D%25E3%2583%25A6%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25A4%25E3%2583%25BB%25E3%2583%2586%25E3%2582%25A3%25E3%2583%25A2%25E3%2582%25B7%25E3%2582%25A7%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B3&usg=__xpBTbckKQq_qvHoTASGDxs2ORGU=&ei=tkdqS_WMJYGI6gOH65CyBg&sa=X&oi=image_result&resnum=11&ct=image&ved=0CCYQ9QEwCg&start=0#tbnid=wy9xzzsb00lbsM&start=33

ではなくて,ウクライナでも干支の風習が有るのに吃驚。未だ未だロシアなどスラブ地方は欧羅巴ではなく大中華圏!?
>えとにちなんだ白いトラをなでるポスターを大量に作り

1166チバQ:2010/02/05(金) 20:53:01
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100205/mcb1002051352026-n1.htm
ウクライナ 大統領候補の経済策に大差なし 「親欧米」「親露」の二分は誇張
2010.2.5 13:49

 ウクライナ大統領選の決選投票が7日、第1回投票でトップのヤヌコビッチ前首相と2位のティモシェンコ首相との間で行われる。親欧米政策でロシアと軋轢(あつれき)を起こした現職のユーシェンコ大統領は5位に沈み、退任が決まった。現首相と前首相のいずれが勝っても、ユーシェンコ政権より内政は安定し、欧州連合(EU)やロシアとの外交関係も良好になるだろう。経済政策についても、内外の信用を取り戻そうとする点で一致し、大きな相違はないと思われる。

 ≪分析≫

 決選投票に向けて、現在ウクライナで行われている選挙戦は、経済政策やビジネス投資環境にさまざまな影響を及ぼしそうだ。新大統領は、政策実施のため、現在とは異なる環境を作り出すに違いない。

 ◆短期的に不安定化

 ウクライナ最高会議(一院制議会)450議席中、ヤヌコビッチ前首相が党首を務める地域党は175議席、ティモシェンコ首相が率いる「ティモシェンコ連合」は156議席を占める。ユーシェンコ大統領の与党「われらのウクライナ・国民自衛」は72議席しかなく、政権運営が安定しなかったのに対し、どちらの候補が勝利しても、政権は現在よりも安定するだろう。

 しかし、決選投票終了後しばらくの間、政局が不安定化する恐れもある。敗れた候補が投票の不正などを訴え、選挙結果を受け入れない可能性があるからだ。特にティモシェンコ首相は、こうした展開について何度も警告を発しており、7日の決選投票で熾烈(しれつ)な戦いに決着がつかないかもしれない。

 2004年の民主化政変「オレンジ革命」のときにみられたように、こうした膠着(こうちゃく)状態は政治的安定を脅かすだけでなく、最近、比較的安定しているウクライナ通貨、フリブナの相場を弱含みにするだろう。また、政治エリートの一部が7日の決選投票後、情勢を有利に運ぶために、意図的にフリブナ相場を不安定化させようとする危険も、小さいながら残っている。

 ◆為替相場観に違い

 主要経済政策について、ティモシェンコ首相とヤヌコビッチ前首相との間に違いはほとんどない。支持基盤は多少異なるが、どちらの陣営も国内産業と密接な関係を持ち、イデオロギーではなく、個人的関係と商業利益に基づいて結びついているからだ。経済政策に関して、ティモシェンコ首相を「親欧米派」、ヤヌコビッチ前首相を「親露派」とするのは過度に単純化した見方だ。

 双方とも、(1)海外投資の促進(2)EUとの自由貿易交渉の継続(3)国際通貨基金(IMF)をはじめとする国際融資先との協調(4)政府債務の管理−など、多くの政策で一致しそうだ。

 ただし、決選投票に進出した2候補の間で、重要政策の方向性が違うところもある。ティモシェンコ首相は国内取引と輸入業務を営む産業と結びついているため、強い地元通貨を断固として支持。一方、ヤヌコビッチ前首相は大規模な輸出産業と関係が深く、これまでも通貨高に批判的だった。しかし、ヤヌコビッチ前首相が大統領に当選しても、すでに非常に安いフリブナがさらに下落するのを容認する見込みは小さい。

 ≪結論≫

 決選投票でどちらの候補が勝利しても、大統領選挙によって、ウクライナ政府の経済政策を遂行する能力はほぼ確実に向上するだろう。しかしながら、国内経済政策環境の急速な変化を別にすれば、次期大統領が劇的な政策変更を提案する可能性は低い。持ち出される改革がどのようなものであれ、現状から根本的に逸脱することはなく、ニュアンスと強調点の微妙な違いにとどまる公算が大きい。(オックスフォード・アナリティカ)

1167チバQ:2010/02/06(土) 13:58:04
>>1158-1159
http://mainichi.jp/select/world/news/20100202ddm012030074000c.html
貧困下の被災地:ハイチからの報告/3 病院に母子の列
 ◇エイズ薬がほしい
 ポルトープランス市街にあるジェスキオ病院の庭を、赤ちゃんを抱いた女性(23)が行ったり来たりしていた。男児は大地震から11日後の1月23日に生まれた。女性はエイズウイルス(HIV)に感染しているという。母子感染しているかどうか「まだわからない。心配です」と答えた。

 地震で息子1人を失い、避難生活を続ける。男児は5人目の子供で、貧困地区シテソレイユの病院で出産した。母子感染を減らすこともできるエイズ治療薬は、出産までは手に入った。だが、服用を中断すると効果が薄れてしまう。女性は「薬を手に入れるために病院に来たんです」と小声で打ち明けた。病院にはエイズ治療薬を求める多くの母子が毎日列をつくっている。

 市内の国立サナトリウム病院は診療体制が完全に崩壊していた。病棟が全壊し約70人いた患者の多くは病院外に避難。7人の成人患者が残り、ハエと蚊が飛び交う検査室に移された。全員が結核を患い、エイズ患者もいる。

 残った職員は看護師と調理師ら計3人。医師は時折様子を見に来るだけだ。ベッドに横たわるしかない患者たち。湿ったせきの音が響いていた。

 「ハイチでエイズが多いのは、貧困と教育の欠如が原因だ」。ジェスキオ病院のロディン医師が指摘する。ハイチのHIV感染者は約12万人で、うち15歳未満は約6800人と推定されている。

 ロディン医師は「震災後、来院するエイズ患者が半分以下になった」と心配する。ジェスキオ病院でエイズ予防啓発を担当するイブさん(43)は自身もHIV感染者で妻を同じ病気で失った。「私たちのような感染者をこれ以上出してはならない」と力を込めた。

 首都西方の激震地レオガン。エイズ予防啓発センターが全壊し、子供9人が死亡した。地震は病の予防線さえ寸断してしまった。【ポルトープランスで庭田学】=つづく

1168チバQ:2010/02/06(土) 13:58:40
http://mainichi.jp/select/world/news/20100203ddm012030004000c.html
貧困下の被災地:ハイチからの報告/4 300人校舎の下敷き
 ◇奉公の子ら犠牲に
 「がれきの中から子供たちが頭を出し『助けて』と泣き叫んでいた光景が頭から離れない」。ハイチ大地震の激震地レオガン。セントローズデリマ学校の教師でカトリックシスターのイドリンさん(26)が硬い表情で振り返った。

 2階建て校舎は完全に崩壊。小学生約350人が授業中だった。正確な犠牲者数は不明だが、イドリンさんは「約300人が死亡したと思う」と話す。シスター2人も犠牲になった。

 小学生だが10代後半の生徒もいた。同校は、貧しい家庭から他の家に奉公に出されている子供が通う学校で、子供たちの就学が遅れているためだ。

 ハイチでは「口減らし」のため子供が奉公に出る習慣が残る。「レスタベック」と呼ばれるこの子供たちは、奉公先で家事手伝いなどを無報酬でする代わりに、就学の機会や衣食住を得る。しかし、奉公先で虐待されるケースもあり、「現代の奴隷」という指摘もある。

 サマンタさんは17歳の小学4年生。6人きょうだいの4番目で、5年前に奉公に出され、同校に入学した。奉公先の家では調理が仕事という。

 地震が起きた時、サマンタさんは1階の教室で社会の授業を受けていた。懸命に外に逃げた。崩れ落ちた建物の破片が体に当たり、左腕や背中に傷が残る。右腕は痛み、高く上げられない。「今も建物が崩れそうな気がして、家に入るのが怖い」と話す。

 がれきの山になった校舎跡には、教科書やノート、鉛筆、かばんなど子供たちの勉強の名残が数多く散乱していた。シスターと子供たちが一緒に写った写真もあった。

 サマンタさんは記者と一緒に学校跡に行くことを拒んだ。「友達が大勢死んでしまったのに自分が生きていて、何か悪いことのような気がする」。目には、悲しみと戸惑いが浮かんでいた。【レオガンで庭田学】=つづく

1169チバQ:2010/02/06(土) 13:59:12
http://mainichi.jp/select/world/news/20100204ddm012030144000c.html
貧困下の被災地:ハイチからの報告/5止 廃虚の中の子供たち

がれきの山の中から探し出したノートに手を伸ばすルドゥミちゃん=ポルトープランスで、梅村直承撮影 ◇いつか新しい家を
 首都ポルトープランス中心部の「ナショナル要塞(ようさい)」と呼ばれる小さな丘。その頂上にあるエスチメ通りの住居は、ことごとく崩壊していた。被災地の中でも際立って被害が大きく見える。

 アントワーヌちゃん(9)が、ほこりの舞うエスチメ通りで荷物を見張っていた。全壊した自宅のがれきの山から母親が探し出してきた生活用品だ。「私にはキリストがついているから地震なんて怖くない」。アントワーヌちゃんは気丈に話した。だが、母親を手伝って荷物を運ぼうとすると、うまく持てない。「お母さん、待って、待って」。泣き出しそうだった。

 ルドゥミちゃん(9)は、がれきの中からノートを探していた。学校はまだ始まらない。「勉強がしたい。算数が好きなの」と言って、ノートのほこりをはらった。

 エスチメ通りの壊れた家々の下には、今も多数の遺体が残る。遺体には無数のハエがまとわりつく。がれきと一緒に遺体を火葬した黒い焦げ跡が、至る所にある。

 ビベンス君(10)が自宅のがれきの中から廃材を取り出していた。廃材のくぎを抜いたり、金づちでたたいて危なくないようにする役割だ。弟(9)と一緒にトタンを避難所に運ぶ手伝いもする。

 ビベンス君はがれきの中から本を見つけては、ページをめくる。1冊はエミール・ゾラの小説「壊滅」だった。大地震を象徴するような題名の本を少年はしばらく眺め、がれきの上に置いた。

 通りは日々、姿を変える。人々が少しずつがれきを崩し、使えるものを取り出していく。36人の子供が犠牲になったという小学校からは、いつの間にか机がなくなった。

 被災者たちは廃材で小屋を建て、新たなスラム街が形作られつつある。「いつか新しい大きな家を建てるよ」。ビベンス君が頼もしく言った。【ポルトープランスで庭田学】=おわり

1170チバQ:2010/02/06(土) 13:59:50
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010020602000076.html
ウクライナ大統領選 理念より利権の争いに
2010年2月6日 朝刊

 【ドネツク(ウクライナ東部)=酒井和人】ウクライナ大統領選は七日、決選投票が実施される。世論調査では親ロシア派のヤヌコビッチ前首相(59)が優位に立つが、その背景には、欧米協調への大きなうねりが起きた前回選挙(二〇〇四年)の「オレンジ革命」で実利を失った東部の怨念(おんねん)がある。

 「オレンジ革命? そんなもんなけりゃ、今ごろ暮らしはもっと楽だった」。先月の一回目投票でヤヌコビッチ氏が全選挙区中、最多の76%を得票した東部の工業都市ドネツク。市中心部で五日、同氏への支持を訴えていたアレクサンドラさん(72)が吐き捨てた。

 ドネツク州出身のヤヌコビッチ氏は州知事だった一九九〇年代後半、州内に経済特別区を設けるなどしてロシアからの投資を呼び込んだ。「道路もビルもヤヌコビッチのおかげで新しくなった」とアレクサンドラさん。

 ヤヌコビッチ氏は前回選挙でいったん勝利したが、対立候補だったユーシェンコ現大統領の陣営に選挙の不正などを糾弾され、首都キエフで市民動員の「オレンジ革命」に発展。再選挙のすえ敗北した。新政権は反ロ路線を掲げ、不透明な経済取引の温床だとして特区も廃止した。国立ドネツク大のマコゴヌ国際経済学部長は「東部経済は鉄鋼、化学製品などのロシア向け輸出で成り立つが、オレンジ革命後は輸出量や投資が減少し、大打撃を被った」と解説する。

 ヤヌコビッチ氏はロシアから同国産天然ガスの安定供給を受けるためとして、ウクライナ国内のパイプラインを管理する国際共同事業体の創設を公約に掲げている。既に同氏を支援する東部のオリガルヒ(新興財閥)とロシア企業が共同で関連事業を請け負うとの憶測も流れている。

 一方、今回選挙の対立候補で、オレンジ革命の主導者の一人、ティモシェンコ首相(49)は、東部でエネルギーなどの権益確保を狙う別のオリガルヒが後ろ盾とされる。

 オレンジ革命で問われた民主化の理念とは裏腹に、決選投票はオリガルヒ同士の対立が絡んだ利権争いの様相を呈している。

1171チバQ:2010/02/06(土) 14:00:17
http://mainichi.jp/select/world/news/20100206ddm007030109000c.html
ウクライナ大統領選:あす決選投票 選挙法改正で対立激化 混乱続く可能性も
 ◇前首相「開票を簡素化」/首相「不正投票の一環」
 【キエフ大木俊治】任期満了に伴うウクライナ大統領選は7日、決選投票が実施される。前回04年選挙で、民主化運動「オレンジ革命」の前に敗れ、雪辱を期す親露派のヤヌコビッチ前首相(59)と、同革命で親欧米派のユーシェンコ大統領を支援しながら、その後ロシアとの和解を図り「現実路線」に転じたティモシェンコ首相(49)の争い。前首相のリードが伝えられる中、ティモシェンコ首相は前首相陣営が不正投票を画策していると非難し、「民主主義の危機」を訴えることで巻き返しを図っている。

 1月17日の第1回投票ではヤヌコビッチ氏が得票率35・32%で首位に立ち、ティモシェンコ首相は同25・05%で2位。同首相は3位のティギプコ元中央銀行総裁に新首相ポストを、4位のヤツェニュク前国会議長にも中銀総裁など要職ポストを提案し、票の取り込みを図って逆転を狙ってきた。しかし、その後の複数の世論調査でもヤヌコビッチ氏の支持率は50%前後と、ティモシェンコ首相の40%前後を上回り、優勢は変わらないとの観測が強まっている。

 ティモシェンコ首相は4日、緊急記者会見を開き、ヤヌコビッチ氏陣営が不正投票を図っていると非難し、不正が行われれば国民に再び決起を呼びかけると明言した。04年大統領選で当時のヤヌコビッチ首相側による不正結果を覆し、民主主義を実現したオレンジ革命を思い起こさせることで巻き返しを狙ったとみられる。

 首相が最大の標的にしたのは国会(最高会議)が3日、ヤヌコビッチ党首の「地域党」の主導で採択した選挙法の改正。地区ごとの選管の開票結果承認手続きを簡素化したものだが、「不正工作の一環」だと主張する首相と、「混乱の防止措置」とするヤヌコビッチ氏陣営の言い分は対立している。決選投票の成り行き次第では混乱が続く可能性もある。

 ヤヌコビッチ氏は今回、ユーシェンコ政権下で悪化したロシアとの関係改善を約束しつつ、軍事的な中立や経済面での欧州接近を織り込んだ「バランス外交」を目指すと表明。一方、ティモシェンコ首相は「5年以内の欧州連合(EU)加盟」を打ち出しつつ、ロシアとの和解も図り、外交面で両者の目指す方向は接近している。

 国民の関心は、汚職撲滅や内政混乱の克服、経済危機からの脱却に集中している。

1172チバQ:2010/02/06(土) 14:00:59
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100205/erp1002051844006-n1.htm
ウクライナ大統領選、親露・親欧米候補が接戦 (1/2ページ)
2010.2.5 18:44
 【キエフ=遠藤良介】2004年の「オレンジ革命」で親欧米政権が誕生したウクライナで7日、大統領選の決選投票が行われる。親ロシア派のヤヌコビッチ前首相(59)と、「革命」の立役者だったティモシェンコ首相(49)の接戦が予想されており、選挙結果はいまだソ連体質をひきずるこの国の改革進度や外交路線を方向づけるものとなる。選挙戦は両陣営による中傷合戦の色合いも強めており、開票結果をめぐって混乱が生じる可能性も指摘されている。

 首都キエフには今、10万人の市民が街頭で不正選挙に抗議した5年前の熱気はない。中心部の独立広場には演壇ではなくスケートリンクが設けられ、各陣営のテントも最高会議(議会)や地下鉄駅の周辺に細々と張られているのみだ。“オレンジ勢”がユシチェンコ大統領(第1回投票で敗退)派とティモシェンコ首相派に分裂、親露派と三つどもえの政争に明け暮れた5年は国民の幻滅を招いた。

 それでもなお、「革命」を経たこの国で選挙への関心は低くない。キエフの商店主、ジェマカさん(52)は「革命後、商売上のわいろは皆無になった。ヤヌコビッチ氏が大統領になれば腐敗した社会が再来する」と力説。他方、ロシア語が第1言語で親露的な東部と南部では、「政治ゲームはたくさんだ。ヤヌコビッチ氏が大統領となり、国を安定させてほしい」(39歳のハリコフ市民)といった声が主流となっている。

 1月の第1回投票ではヤヌコビッチ氏が35%、ティモシェンコ氏が25%を得票。3位につけたティギプコ元中央銀行総裁(得票率13%)らの票がどちらに流れるかが焦点で、勝敗は全く予断を許さない状況だ。

 今回の選挙では両候補とも対露関係の改善を目指すとしているものの、ティモシェンコ氏は「5年以内の欧州連合(EU)加盟」と強調し、親欧米的な西部での地盤固めを進めている。前回大統領選で敗退したヤヌコビッチ氏はロシアとの経済統合を重視、ロシア語の第2公用語化も目指す。

 ティモシェンコ氏が1日、テレビ討論への出席を拒否したヤヌコビッチ氏を「臆病者」と切り捨てれば、ヤヌコビッチ氏は「うそで競い合うつもりはない」と応酬。両陣営は互いに相手が「選挙での不正を準備している」と主張しており、得票が小差となった場合、街頭行動や提訴といった事態に発展する恐れもある。

1173チバQ:2010/02/08(月) 21:31:59
http://www.asahi.com/international/update/0208/TKY201002080260.html
コスタリカで初の女性大統領 アリアス大統領の後継者2010年2月8日20時48分

 【サンパウロ=平山亜理】中米コスタリカで7日、アリアス大統領の任期満了に伴う大統領選の投開票があり、与党・国民解放党(PLN)のラウラ・チンチジャ候補(50)が初当選した。同国初の女性大統領になる。

 ロイター通信によると、開票率52.3%の段階で、チンチジャ候補が有効投票の46.8%を獲得し、野党・市民行動党(PAC)のオットン・ソリス候補(55)は、24.4%にとどまった。

 チンチジャ候補は「現政権に感謝したい」と勝利宣言。ソリス候補は敗北宣言した。チンチジャ候補はアリアス政権で第1副大統領を務めた。同政権の推進する自由貿易政策を続け、外資優遇政策を継承するとみられる。就任式は5月8日。任期は4年。

 アリアス大統領は、冷戦を背景にしたニカラグアやグアテマラなどの内戦の停止や再発防止を決めた「中米和平合意」を導いた功績で、1987年にノーベル賞を受賞。2006年から2期目を務め、昨年のホンジュラスでのクーデターでも仲介役を務めるなど存在感を示したが、連続再選は禁じられている。

1174チバQ:2010/02/08(月) 21:36:07
http://www.asahi.com/international/update/0208/TKY201002080239.html
ウクライナ大統領選 野党ヤヌコビッチ氏当選へ2010年2月8日20時14分

 【キエフ=星井麻紀】ウクライナ大統領選は7日に決選投票があり、中央選挙管理委員会によると、開票率約98%(8日午後)で野党の地域党党首ビクトル・ヤヌコビッチ前首相(59)が、得票率でユリア・チモシェンコ首相(49)を2ポイント以上上回り、当選を確実にした。

 2004年の「オレンジ革命」で脱ロシア、欧米接近を急速に進めたウクライナは、親ロシアのヤヌコビッチ氏が政権をとることで、軌道修正されることになる。

 得票率はヤヌコビッチ氏が48.53%、チモシェンコ氏が45.88%。暫定投票率は69.14%。

 ヤヌコビッチ氏は7日深夜(日本時間8日早朝)、「我々は変化を提案し、国民が支持した」と勝利宣言。チモシェンコ氏らの支持者には「すべての国民の信任に沿った政治に努める」と語りかけた。

 一方、チモシェンコ氏は「結論を出すにはまだ早い」と強調。陣営は選挙に不正があった可能性を指摘し、法廷闘争も辞さない構えを見せている。選挙結果の確定がずれ込む恐れもある。

 両候補とも、ロシアとの関係改善を掲げたが、オレンジ革命以降の政治混乱やロシアとの確執に疲れた国民は、秩序と安定の回復を訴えたヤヌコビッチ氏を選んだ。同氏の当選で、ユーシェンコ大統領が進めようとした欧米の軍事ブロックである北大西洋条約機構(NATO)加盟など政策は転換される。ロシアの影響力が強まりそうだ。

 ヤヌコビッチ氏は04年の大統領選で、ユーシェンコ大統領とチモシェンコ首相が率いた「オレンジ革命」で当選を覆され、雪辱戦として臨んだ。ロシアと歴史的、文化的につながりの深い東部、南部地域の支持を固めた。

 選挙戦では、08年の世界金融危機で破綻(は・たん)したウクライナ経済の再建と構造改革を最重要課題に挙げた。社会保障制度の改革やロシア語の公用語化も主張した。外交では、欧州連合(EU)加盟を推進する一方でNATO加盟には反対し、欧州とロシアの間でバランスをとりながら、中立的な国家を目指すと表明した。

 チモシェンコ氏は、当初の親欧米路線から、今回の大統領選に向けてロシアに接近したが、国民の多くがユーシェンコ大統領との政争に嫌気がさし、支持が伸びなかった。

http://www.cnn.co.jp/world/CNN201002080004.html
2010.02.08 Web posted at: 19:49 JST Updated - CNN
ワールド
ウクライナ大統領選、ヤヌコビッチ氏優勢 得票率50%に迫る
(CNN) 7日行われたウクライナ大統領選の決選投票は、親ロシア派のヤヌコビッチ前首相が親欧米派のティモシェンコ首相を抑えて優勢だ。一部メディアはヤヌコビッチ氏が勝利を宣言したと伝えたが、ティモシェンコ氏陣営は敗北を認めず、選挙の不正を強く訴えている。


中央選管の暫定集計によると、開票率92%の時点でヤヌコビッチ氏の得票率は48.48%と、ティモシェンコ氏の45.87%を上回った。投票率は約69%に上ったと推定される。 6カ所で実施された出口調査の結果でも、ヤヌコビッチ氏の優勢が示されている。


ヤヌコビッチ氏は「われわれは変革を打ち出し、国民がこれを支持した。国の結束へ向けた第一歩だ」と述べた。ヤヌコビッチ陣営は、ティモシェンコ氏が敗北を認めることを望む、としている。


一方ティモシェンコ氏は、「結論を出すには時期尚早」として独自の集計を実施する構えを示し、支持者らに「闘い」の継続を訴えた。同氏は選挙期間中から、投票に不正があったと認められる場合は抗議デモを呼び掛けると言明していた。


ヤヌコビッチ氏は2004年の前回の大統領選で一度勝利を宣言したものの、「オレンジ革命」を受けた決選投票で敗れた。ヤヌコビッチ氏が今回当選した場合、同革命から5年後に政権へのカムバックを果たすことになる。

1175チバQ:2010/02/08(月) 22:18:58
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20100205ddm007030004000c.html
ハイチ大地震:発生直後、唯一放送したFM局
 ◇新聞停止、他局も協力
 1月12日に起きたハイチ大地震により、同国の新聞など主要メディアも大きな被害を受け、報道は困難を極めた。こうした中、地震発生直後から1週間、被災者の唯一の情報源になったのは、FMラジオ局「シグナルFM」1局だけだった。同局は他のラジオ局記者らの協力も得て、医療機関情報を流すなど、国民への情報伝達に奮闘した。【ポルトープランスで庭田学】

 首都ポルトープランスのペチョンビル地区にあるシグナルFMの社屋に、地震の被害はほとんどなく、自家発電機で電力を得られたことが幸いし、放送可能となった。

 「発生直後、政府や国連からの公式な情報はまったく得られなかった。多くの被災者がラジオ局にやってきて、情報を伝えてくれた。口コミが最大の情報源だった。大統領宮殿崩落の情報も口コミで知った」。シグナルFMのジュガ報道部長が振り返る。

 政府機能も崩壊し、公式情報へのアクセスは不可能な状態。2日間は政府とコンタクトさえとれなかった。シグナルFMが、プレバル大統領の無事を確認できたのは、地震から2日後。国連ハイチ安定化派遣団代表の死亡を確認したのは3日後だったという。

 他のラジオ局記者は、「記者にとって確かな情報が得られないというのは、とても苦しいことだった」と話す。

 被災者向けに放送する内容としてシグナルFMが当初最も重視したのが、どこの医療機関で治療が受けられるか、という情報。2番目が、がれきの下敷きになった生存者を協力して助け出すことを、国民に呼びかけることだった。震災から3週間たった今は、救援物資の配布情報などが被災者から求められているという。

 地震直後、他のラジオ局記者がシグナルFMに協力するという異例の光景もあった。シグナルFMの記者も多く被災し、人手が足りない中、ライバル局の記者の応援は大きな力になった。

 ジュガ部長は「地震でハイチ国民の中に眠っていた連帯と助け合いの気持ちがよみがえった。肌の色や貧富の格差を超え、がれきの中の人々を助け出した。他局の記者と我々の協力もそんな連帯の一つだ」と話した。

 一方、震災以来、ハイチで新聞は発行されていない。輪転機や印刷工場が被害を受けたためで、発行再開にこぎつけるには、まだ2〜3カ月かかるとみられている。

 首都中心部にある1898年創刊のハイチ最有力紙ヌベリストの社屋は一見、大きな損傷を免れているようだったが、輪転機が回らないため、発行不能に陥っている。

 社屋内は停電で暗く、無人。壁面の一部が落ちている玄関ロビーの床には、1月11日付の新聞が30部ほど置いてあった。地震前に発行された最後の新聞だ。同紙はインターネットのサイトで報道を続けている。

 もう一つの有力紙マタンの場合、首都中心部にある印刷工場が全壊。同紙のインターネットのホームページは、地震発生以降、更新されておらず、再開準備を進めているという。

1176チバQ:2010/02/09(火) 21:11:59
>>1152-1153
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-13797920100209
スリランカ軍が前参謀長を逮捕、1月大統領選の野党統一候補
2010年 02月 9日 15:37 JST
 [コロンボ 8日 ロイター] スリランカ軍警察は8日、1月の大統領選挙に野党統一候補として出馬して敗れたフォンセカ前軍参謀長を、ラジャパクサ大統領に対する陰謀を企てた疑いで逮捕した。

 国営メディアの責任者によると、フォンセカ氏は軍参謀長に在任中、複数の政党指導者などと政権を転覆させる計画について話し合った疑いが持たれている。今後、非公開の軍法会議にかけられるという。

 フォンセカ氏は昨年、ラジャパクサ大統領とともに反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」の掃討作戦を指揮。同大統領の対抗馬として出馬した大統領選では、結果を不服として争う考えを示していた。

1177チバQ:2010/02/10(水) 18:21:39
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010021001000127.html
スリランカ、4月総選挙へ 政敵逮捕翌日に議会解散
 【バンガロール(インド南部)共同】スリランカのラジャパクサ大統領は9日、4月の任期満了を待たずに同国議会(一院制、定数225)を解散した。1月の大統領選で野党統一候補として出馬し、敗北したフォンセカ前軍参謀長が8日に逮捕されたばかりで、野党側は逮捕は総選挙に向けた「政敵弾圧」だと追及を強める構えだ。

 同国メディアによると、4月8日に総選挙が実施される公算が大きい。

 野党統一国民党などは10日、フォンセカ氏逮捕を受けて、全国で抗議行動を実施する。

 野党候補として総選挙への出馬も検討していたフォンセカ氏の逮捕は野党には大きな痛手。与党は大統領選に続き総選挙でも勝利を狙うが、野党側は逮捕を不当として徹底抗戦する構えで、総選挙に向けて政局は流動化する可能性がある。

2010/02/10 08:50 【共同通信】

1178秋田2区:2010/02/10(水) 18:29:00
「移設先になりうる」 普天間問題で北マリアナ諸島テニアン市長
2010.2.10 13:13
 米自治領・北マリアナ諸島テニアンのデラクルス市長は10日、共同通信の電話取材に対し、在日米軍再編に伴いテニアンに米軍部隊を受け入れたいとの意向を示した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)についても「移設先になりうる」とし、受け入れに前向きな姿勢を表明した。

 日本政府の沖縄基地問題検討委員会は10日、在沖縄海兵隊が移転を予定している米領グアムを視察。一部議員はテニアンに立ち寄り、北マリアナ諸島のフィティアル知事とも会合。米軍受け入れに積極的なテニアンが、普天間の移設先候補になるか、検討するとみられる。

 テニアンは観光地サイパンの南5キロにある島で、現行の再編計画では海兵隊の訓練地となる。デラクルス市長は取材に「島の土地を米軍に貸しているが、有効利用されていない。受け入れ能力は十分にある」と説明した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100210/asi1002101314001-n1.htm

1179チバQ:2010/02/12(金) 12:21:57
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100212/mcb1002120505009-n1.htm
ウクライナ大統領選 敗北認めぬ首相 司法闘争狙うも国民に無力感
2010.2.12 05:00


 ウクライナとロシアの有力紙は9日、ウクライナ大統領選挙の決選投票で「惜敗」した親欧米派のティモシェンコ首相は、大規模な不正があったとして敗北を認めず、最高行政裁判所に提訴する方針だと伝えた。

 中央選管が10日に発表した最終結果によると、野党・地域党党首のヤヌコビッチ前首相の得票率は48.95%、ティモシェンコ首相は45.47%で、ヤヌコビッチ前首相の勝利が確定した。

 しかし、ティモシェンコ陣営は、ヤヌコビッチ前首相の出身地で地盤のウクライナ東部ドネツク州の開票結果を無効にするよう求めている。同陣営はまた、地方の選挙管理委員の代表が脅迫され開票所に行けなかった事例や、1人が死亡して見つかった事例があったとしている。決選投票の直前に、開票方法に関する法律が改正され、両陣営の代理人が一定数いなくても開票を進められるようになった。ティモシェンコ陣営は、ヤヌコビッチ陣営がこの法改正を悪用したと主張している。

 ヤヌコビッチ前首相の勝因として、2004年末の民主化政変「オレンジ革命」で盟友だったユーシェンコ大統領とティモシェンコ首相が対立し、内紛に明け暮れたのに対し、ヤヌコビッチ前首相が支持基盤をまとめ上げたことが挙げられる。

 04年の選挙では、クチマ前大統領に後継指名されたヤヌコビッチ前首相の得票が不正に操作されたとされ、親欧米派はシンボルカラーのオレンジの旗を手に首都キエフで連日10万人規模の抗議集会を実施。最高裁は決選投票のやり直しを決定し、ユーシェンコ現大統領が勝利した。

 今回、オレンジ革命が再現する可能性は極めて低い。有権者の多くはオレンジ革命に幻滅を感じており、ティモシェンコ首相が支持者の動員を計画しても、04年よりも小規模になるだろう。政治の混乱、経済の低迷から、有権者の間にはオレンジ革命当時のような不正投票への怒りより、無力感と冷笑主義が広がっている。

 ティモシェンコ首相が、大衆動員で圧力をかけつつ、エリート層の支持を取りつけることができなければ、司法闘争で選挙結果を覆すことはできないだろう。また、ティモシェンコ首相と協力しなければ政情が不安定化すると、ヤヌコビッチ前首相に痛感させることができなければ、前首相は政敵と手を結ぼうとはしないだろう。ヤヌコビッチ前首相は、議会で多数派工作を行うことで勝利を確実なものとし、できるだけ早く新首相を指名しようとするだろう。(オックスフォード・アナリティカ)

1180チバQ:2010/02/12(金) 12:54:20
http://mainichi.jp/select/world/news/20100210ddm007030078000c.html
色あせた革命:転機のウクライナ/上 親ロシア派政権誕生
 ◇対欧州、バランス模索
 旧ソ連・ウクライナの大統領選で、親ロシア派のヤヌコビッチ前首相(59)が当選を決めた。政治改革と欧州への統合を目指した04年の民主化運動「オレンジ革命」に対する国民の失望感を背景にした政権交代により、国は針路の見直しを迫られる。ロシアと欧州の間で揺れ動くウクライナがどこへ向かうのかを探る。

   ◇  ◇

 「日本やスイスのような国が理想。豊かな経済と安定がほしい。北大西洋条約機構(NATO)もロシアもいらない」。大統領選決選投票直前の5日夜、キエフ中心部で開かれたヤヌコビッチ氏の支持集会。雪が舞う氷点下10度の中、ロック演奏の大音響にかき消されまいと公務員のイリーナさん(36)が記者に叫んだ。

 ヤヌコビッチ氏は、オレンジ革命で登場したユーシェンコ現大統領が推進したNATO加盟の撤回や、ロシア語の地位向上を公約。ウクライナに駐留するロシア黒海艦隊についても、現政権が主張してきた17年の貸与期限切れに伴う撤退要求を見直す可能性を示唆するなど、ロシア寄りへ外交の軌道修正を図っている。対立候補のティモシェンコ首相は選挙戦で、「ヤヌコビッチ政権になればウクライナはロシアの衛星国になる」と危機感をあおってきた。

 だが、最高会議(国会)外交副委員長で、ヤヌコビッチ氏が率いる地域党「影の外相」のコジャラ氏(47)は「我々を親露派と呼ぶのは間違い」と強調する。新政権の外交方針は(1)欧州への統合(2)ロシアとの関係改善(3)軍事同盟への不参加−−の3本柱で「目標は政治・経済面での欧州基準の達成。NATOにも加盟しないが(ロシア主導の軍事同盟)安全保障条約機構にも加盟しない」と話す。目指すのは第2代のクチマ前大統領(在任94〜05年)が進めた欧州とロシアとの間の「バランス外交」だ。

 経済面でも決してロシア従属ではない。政権基盤であるウクライナ東部の重工業地帯の「オリガルヒ(少数の新興資本家)」は、欧州市場でロシア企業と競合する。経済危機の中で、ロシアから輸入する天然ガス価格の値下げを求めており、新大統領は少しでも高くガスを売りたいロシア側との難しい交渉を迫られる。

 ウクライナを取り巻く環境も変化している。ロシアは6年前、オレンジ革命の波及を恐れてヤヌコビッチ氏を支援したが、今回は静観した。米国も、旧ソ連の民主化運動を支援したブッシュ政権からロシアとの関係改善を目指すオバマ政権に代わった。

 91年の独立から20年目。西側志向の旗を降ろしたウクライナは大きな転機を迎えた。「中立外交」を掲げるヤヌコビッチ氏だが、欧州とロシアにはさまれた地政学上の宿命を抱えるなか、かじ取りを誤れば、東西間で漂流することになりかねない。【キエフ大木俊治】

1181チバQ:2010/02/12(金) 12:54:57
http://mainichi.jp/select/world/news/20100211ddm007030180000c.html
色あせた革命:転機のウクライナ/下 続く汚職、メディア寡占支配
 ◇民主化「揺り戻し」に不安
 「1時間50フリブナ(約560円)ならどうだ」「あと400人は集められる」

 9日、ウクライナ大統領選で勝利したヤヌコビッチ前首相の支持者約2000人が集まったキエフの中央選管前の広場脇で、若い男たちがひそひそ声で話していた。

 集会は、前回04年選挙でヤヌコビッチ氏が敗れた民主化運動「オレンジ革命」の意趣返しで、宿敵のティモシェンコ首相に敗北を認めるよう圧力をかけるのが狙いだ。ただし、参加者は自主的というより、カネなどで動員されたケースもあったとされる。

 拝金主義は政界にもまん延している。民主化と政治改革を掲げたユーシェンコ現大統領だが、最高会議(国会)選挙では政党指導者が候補者の集めた献金額に応じて比例名簿の登載順位を決めるやり方が定着。独立系新聞「リビウ」のテレシュク編集長は「昔と変わらない汚職が続いており、このままでは第三世界の水準に落ちてしまう」と懸念する。

 オレンジ革命の数少ない成果とされる「言論の自由」も、実情は複雑だ。有力政治家と結びついたオリガルヒ(少数の新興資本家)が大手テレビ局を支配し、各チャンネルがオーナーに都合の良い報道を繰り返す。政治評論家のポグレビンスキー氏は「国家がメディアを統制していたクチマ前政権時代に比べればまし」というが、ロシアで90年代のエリツィン時代に一部オリガルヒがメディアを牛耳った構図と似ている。

 欧州評議会の選挙監視団代表は8日、今回の大統領選を「民主的だった」と評価し、「オレンジ革命が失敗だったとは思わない。民主的な選挙が実現したのは革命があったからだ」と強調した。しかし、オレンジ革命を完全否定する新政権の登場で、道半ばの民主化がどこへ向かうのか不透明感が漂う。

 オレンジ革命の原動力だった青年組織「ポラ」の幹部、エブゲニー・ディキさん(36)は警告する。「ヤヌコビッチ氏も、彼の側近も、ソ連時代の思考から脱却していない。危険だ」

 混乱を極めたエリツィン後、プーチン氏が強権的な手法で安定と秩序を回復させたロシアのように、ウクライナでも親露派大統領のもとで「揺り戻し」が起きる可能性はある。国民に見放されたオレンジ革命の立役者の一人であるティモシェンコ氏に今回多くの票が集まり、接戦となったのは、こうした不安感が背景にあるのかもしれない。【キエフ大木俊治、大前仁】

1182チバQ:2010/02/13(土) 01:36:15
http://mainichi.jp/select/today/news/20100213k0000m030091000c.html
ハイチ大地震:発生1カ月 被災者の住宅問題が深刻化
2010年2月12日 21時10分 更新:2月13日 0時41分


ハイチの首都ポルトープランスに設けられた急ごしらえの避難キャンプで、テントから外をのぞく地震被災者の子供たち=2010年2月11日、AP ハイチは12日、推定死者約23万人を出した大地震の発生から丸1カ月を迎えた。首都ポルトープランスを中心に屋外で避難生活をする被災者約123万人は、3月中に到来する雨期を心配し、住宅問題が深刻化している。一方、がれきの撤去はいまだに手つかずの所が多く、国連平和維持活動(PKO)で復興支援のため現地入りした陸上自衛隊員の目にも、相当困難な現場と映っているようだ。

 「今朝、雨が降った。とにかく家が要る。小さくていいから、家が必要なんだ!」。首都西部ビソトン地区の避難キャンプでリーダー役の教師、マミさん(38)は11日、毎日新聞の電話取材に悲鳴に近い声をあげた。

 未明から早朝にかけ、首都圏の一部地域で震災後初めて強い雨が降った。キャンプは丘陵中腹の大学キャンパスにあり、約1万2000人が布やビニールの手製テントを張り、地べたで寝起きする。

 降雨時、避難民は粗末なテントからぬれない所へとさらに避難したという。マミさんは「食糧や医療の支援はあるが、住宅がないので厳しい。被災者は仕事も金もなく、家の再建など今は到底不可能だ」と訴えた。

 ハイチで活動する米国の非政府組織(NGO)「ケア」も11日、「支援は雨期との競争だ」との声明を発表。防水シートの配布と保健衛生対策を急ぐ必要性を強調した。スタッフのバビスター氏は「3月からの問題は雨に尽きる。このままでは被災者がずぶぬれで暮らすことになる。河川近くに避難している人々にとっての対策も必要だ」と指摘した。

 ハイチでは雨期を経て、6〜7月からハリケーンシーズンも到来する。森林が乱伐され荒廃した国土はもともと水害に弱い。地震で緩んだ地盤が降雨でさらに崩れ、2次災害を招く可能性がある。

 一方、被災地は広域にわたりながらも重機が少なく、復興作業は依然、遅々としている。

 「建物の倒壊は想像以上に多く、時間がたったのにそのままで、震災の痛手を強烈に感じている。復旧には相当な時間がかかるだろう」。陸上自衛隊1次隊の岡亮(とおる)2等陸佐は、電話取材に現地の印象を語った。

 1次隊は約200人編成で、8日以降、順次現地入り。首都を拠点に仮設住宅建設のための整地や、倒壊した建物のがれき撤去などに当たる。地震国・日本の技術力への期待は大きいが、日常的な道路混雑や暑さなど困難にも直面している。

 同隊は雨期対策としてテントが密集する避難キャンプの整地なども行う予定で、迅速な活動が求められている。【メキシコ市・庭田学、社会部・樋岡徹也】

1183チバQ:2010/02/13(土) 01:36:46
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010021202000071.html
大地震1カ月 ハイチ多難な再建
2010年2月12日 朝刊

 【ニューヨーク=加藤美喜】中米ハイチを襲った大地震から十二日で一カ月。九百万人の人口の三分の一が被災し、現在も多くの国民が安心して眠れるテントすらない状態だ。国際社会が援助を続けるが、国の大半の機能はまひしたまま。復興には長い道のりが待ち構えている。

 ■死者数水増し?
 AP通信によると、ハイチのプレバル大統領は十日、二十七万人が埋葬されたと発表。だが、直後に「誤植があった。十七万人だ」と訂正した。死者数はラセグ文化・情報相が九日、「二十三万人に達した」と述べたばかり。当の情報相は十日、「公式の死者数は二十一万人」と言い直し、大統領が「彼女は分かっていない」と即座に報道陣に否定するなど、政府内で情報が混乱している。

 国連関係者は「どうやってハイチ政府が死者数を数えているか分からない」と話す。国民や援助機関の間には「政府は全く機能していない。援助狙いで被災者数を水増ししている」との指摘もある。

 ■衛生悪化は深刻
 しかし、地震が未曾有の被害を生んだことには変わりはない。国連緊急援助調整官室(OCHA)の調査では、被災者は三百七十万人。百十万人が家を失い、二百万人が食料を必要としている。トイレは5%しか行き渡っておらず、衛生悪化は深刻。下痢を訴える人も増えている。国連児童基金(ユニセフ)や国際赤十字などは今月、子どもたちに破傷風やジフテリアの予防接種を開始した。

 ■長期的支援訴え
 国連は地震後、国際社会への緊急アピールを発表し、総額五億七千六百万ドル(約五百十五億円)の拠出を求めた。十日現在で95%の資金が到達。日本政府も総額七千万ドル(約六十二億円)のほか、自衛隊を現地に派遣し、復興支援にあたる。しかし、港湾や道路、水道などのインフラは破壊されたままで穀物の作付けの見通しも立たない。ベルリーブ首相は今月、「再建には十年かかる」と述べ、長期的な支援を訴えた。

1184チバQ:2010/02/13(土) 01:37:31
http://mainichi.jp/select/today/news/20100213k0000m030075000c.html
ハイチ大地震:発生から1カ月 震災孤児に人身売買の懸念
2010年2月12日 20時34分 更新:2月13日 1時11分


首都ポルトープランスで、被災者支援の慈善団体が運営する食堂で食事をとる子供たち=2010年2月10日、ロイター 大地震の発生から1カ月を経たハイチで、震災孤児らの人身売買や違法な養子縁組への懸念が高まっている。国連児童基金(ユニセフ)は孤児らの登録作業を進めているが、全体の把握にはなお時間がかかる見込み。ハイチ政府は違法な子どもの連れ出しを阻止するため監視を強化。一方、貧しさから子どもを手放さざるをえない家庭もあり、貧困問題が子どもの安全に暗い影を落としている。

 国連によると、ハイチは全人口約900万人のうち約45%が18歳以下。ユニセフは、震災以前にも年間2000人以上の子どもが人身売買の被害に遭っていたとみる。震災後、ユニセフ広報官は「子どもが国外に連れ去られたという報告が増えている」とロイター通信に懸念を表明した。

 ハイチでは先月、プロテスタント系団体に所属する米国人10人が不正に12歳以下の子ども33人を隣国ドミニカ共和国に連れ出そうとしたとして、身柄拘束される事件が起きた。AP通信によると、米国人らは33人を「孤児」と主張したが、少なくとも20人に親がいることが判明。泣きながら「私は孤児じゃない」と訴える子もおり、ハイチのベルリーブ首相は「違法な連れ出しだ」と激怒した。

 だが、米国人らは「善意のつもりだった」と訴え、子どもの親も「施設で教育も受けさせるし、会うこともできると約束されたので引き渡した」と証言。ハイチの裁判所は11日、米国人らの保釈を認めた。

 統計によると、ハイチからは毎年1000人前後の子どもが養子縁組で外国に渡っている。国民の半数が1日1ドル以下で暮らす生活水準では、海外の裕福な家庭で育ててもらう方が子どもにとって良いと考える親も多い。

 ユニセフは毎日新聞の取材に「外国に行けばより良い機会が待っていると信じ、人身売買の危険に気付かない親や子が多い。外国への養子縁組は、関係機関の調査によって、子どもの利益になると判断された場合にのみ検討されるべきだ」と話している。【隅俊之】

1185チバQ:2010/02/14(日) 21:45:25
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2010/02/post-1002.php
「オレンジ革命の悪役」勝利が意味するもの
Orange Crush

ウクライナの貴い民主主義で大統領に選ばれた親ロシア派のヤヌコビッチは、有権者の期待に応えるか、あるいは悪役に戻るのか

2010年02月10日(水)18時22分
アン・アップルボム


 どんな革命も反革命運動を引き起こすもの。1789年のフランス革命の後にはナポレオンが登場し、君主制を復活させた。1917年のロシア革命後は社会主義に反対する人々の反乱が起こり、内戦状態に突入した。

 2月7日に行われたウクライナ大統領選の決戦投票では、ビクトル・ヤヌコビッチ前首相がユリア・ティモシェンコ首相に勝利した。少なくとも今のところ、これは反革命というほどのものではない。

 すでにお忘れの人のためにおさらいしておくと、ヤヌコビッチは2004年のオレンジ革命の悪役だった。服役の過去を持つ元悪党で元共産主義者のヤヌコビッチは、公然とロシア政府の支援を受けてこの年の大統領選を戦い、選挙結果まで不正に操作しようとした。

 数週間にわたり市民が抗議行動を繰り広げたオレンジ革命によって、ヤヌコビッチは真の勝者ビクトル・ユーシェンコが大統領の座に就くことを認めた。それはソ連崩壊後のウクライナにおける、初の民主的選挙だった。

 2010年の今では、状況ががらりと変わっているようだ。ユーシェンコは国民をひどく失望させた。厳しい景気後退の波がウクライナを襲い、多くの重要な決定が進まないままだ。政府は土地の私有化や、ソ連時代から続く補助金の撤廃に手をつけられずにいる。

 国内を東西に二分する対立は残ったままだ。事態の悪化とともに政治家たちは仲間割れを始め、改革は頓挫。貨幣価値も半減した。

勝者が予想できなかった驚き
 たった一つ失われずに来たものは、民主主義のプロセスだ。今回の大統領選で何より注目すべきなのは、どちらが勝つのか本当に予想がつかなかったことだ。対照的にロシアの選挙では、ずっと前から勝者が決まっているのになぜわざわざ選挙をするのか不思議なくらいだ。

 オレンジ革命から6年経って、ウクライナの政治風土は自由で予測不可能、そして面白いものになった。ロシアで活動を阻まれた著名ジャーナリストたちも、今ではウクライナの首都キエフに活躍の場を移しているほどだ。「ロシア政治とウクライナ政治の違いは、墓場と混沌の違いに等しい」と、あるジャーナリストはニューヨーク・タイムズに語った。

 この混沌の世界で最大の利益を手にしたのは誰か? 元悪役のヤヌコビッチだ。オレンジ革命後に行われた2回の議会選挙と1回の大統領選挙で、彼は全勝している。

 ウクライナ国民は非論理的な人々ではない。民主主義の唯一最大の利点は、民衆が気に入らない指導者を退場させられること。「オレンジ」の仲間たちが期待の改革に失敗したとわかり、ウクライナ国民は一票の力を最大限に行使して彼らを政権から追い落とした。民主主義国家では当然の展開だ。

 これから試されるのは、ヤヌコビッチが自分を選んでくれた国民の意思を尊重し、将来にわたって民主的な選挙が行われることを保証するかどうかだろう。

 いずれヤヌコビッチが選挙に負けて大統領の座を明け渡すことになれば、彼はオレンジ革命の精神を尊重したことになる。もしも彼が得票を操作し、反対派を脅し、ジャーナリストを殺害して、任期を過ぎても大統領職に留まろうとしたら、私たちは「反革命」の勃発を知ることになるだろう。

1186チバQ:2010/02/14(日) 21:45:51
「地政学」より「地理経済学」を意識して
 彼の評価はまさにこの点で決まる。ヤヌコビッチがNATO(北大西洋条約機構)参加を進めるか(これはないと思われる)、EU(欧州連合)と良好な関係を築くか(これはありそうだ)はウクライナ政治の未来にとってそれほど重要ではない。大切なのは国民がヤヌコビッチにノーを突きつけたいときに、選挙で彼を退陣させられるかどうかだ。

 もちろんヤヌコビッチの政策が重要でないというのではない。どんな国民もそうであるように、ウクライナ国民はどのような国家運営がなされるかを考えて未来のリーダーを選ぶだろう。

「いいかい、問題は経済なんだよ」というのはアメリカに限ったスローガンではない。ウクライナ政府は今後数カ月、「地政学」ではなく、ある専門家が言うところの「地理経済学」を一層意識していかなければならないだろう。

 まずはIMF(国際通貨基金)との関係を拡大していく必要がある。東にいる旧ソ連圏の隣人たちとは、ガス供給の安定化に向けて交渉を進める必要がある。西にいるヨーロッパの隣人たちとは、ビザ免除や貿易に関する協定を結ばなければならない。

 ウクライナの人々が必要としているのは、現実的で博識な政治家だ。特定のイデオロギーを信奉する政治家ではない。彼らのために、ヤヌコビッチが前者であることを祈ろう。

 ウクライナは最終的に「西の一員」になるのか、「東の一員」になるのか。つまり政治風土はヨーロッパ式になるのか、ロシア式をなるのか。次第にヨーロッパに取り込まれていくのか――こうした重要な疑問は、今回の大統領選で「東の」ヤヌコビッチが選ばれても消えていない。だが少なくともしばらくの間はおあずけになりそうだ。

*Slate特約
http://www.slate.com/

1187チバQ:2010/02/16(火) 21:41:11
ワンネーション党とは懐かしい。。。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010021600612
白豪主義の女性政治家、英移住へ=アジア人移民に反対
 【シドニー時事】オーストラリアで1990年代後半に有色人種の移民に反対し白豪主義の復活を訴えた女性政治家で、ワンネーション党の設立者ポーリン・ハンソン氏(55)が、近く英国に移住することが分かった。豪週刊誌「ウーマンズ・デー」最新号のインタビューで明らかにした。
 ハンソン氏は、96年の総選挙で初当選。連邦議会下院で「(豪州は)アジア人に乗っ取られる」として移民政策への反対姿勢を表明。97年にはワンネーション党を設立して支持を拡大し、内外に波紋を広げた。しかし、その後は勢いを失い、98年の総選挙で落選後は、政界復帰を目指すも果たせないでいた。(2010/02/16-16:34)

1188チバQ:2010/02/16(火) 22:09:01
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100216-OYT1T00201.htm
イエメン、幼妻の悲劇…慣習の若年結婚で論議


サヌアの自宅で妹らの面倒を見るナジュードさん(中央)

 国際テロ組織アル・カーイダの拠点となるなど政情不安が続く中東のイエメンで、8歳の少女の離婚訴訟を発端に、古くからの慣習だった女性の若年結婚に関する議論が高まっている。

 弁護士など若いインテリ層は、身体に危険を及ぼすなどとして反対の声を強める一方、慣習に固執する保守層の声も根強く、結婚年齢を制限する法律は宙に浮いたままだ。

 「毎日、暴行され、地獄の日々だった」――。2008年4月に裁判所から8歳で離婚が認められたナジュード・ムハンマドさん(9)は首都サヌア東部の自宅で目に涙を浮かべて振り返った。

 同年2月、父親に連れて行かれたサヌア北方約100キロ・メートルのハッジャ県。段々畑が広がる山間の寒村に着くと、結婚式が準備されていた。「だれの結婚式なの」といぶかしげに思っていると、運送業の男(30)と自分の結婚式だった。

 通例は身体的に成長するまでは、結婚後も別居するなど一定の配慮が行われるが、ナジュードさんの夫は「結婚の日から性的暴行を加え、従わないと殴った」。2か月後に家から逃げ、裁判所に駆け込んだ。

 イエメンでは結婚年齢を定めた法律がなく、貧困な家庭では「口減らし」や夫側からの金品目当てに、幼い娘を強制結婚させる風習が広く残っている。

 推計約25%の少女が15歳以下で結婚する同国で、ナジュードさんの結婚の形式は珍しくなかったが、耳目を集めたのは、離婚がまれな同国で、しかも8歳の少女が離婚したという異例の事例だったためだ。

 ナジュードさんの訴訟を引き受けた人権派の女性弁護士シャダ・ナセルさん(45)は、報道各社に実態を知らせ、「若年結婚の悲惨な実態を掘り起こすきっかけとなった」。

 国連児童基金(ユニセフ)は、若年結婚は少女の教育の機会を奪う上、身体に危険を及ぼす妊娠を招き、貧困層の拡大にもつながると批判している。海外事情を知る知識層の中に若年結婚をやめるべきだという見方が広がりつつあるのも議論沸騰の背景だ。

 若年結婚を問題視する声を受け、国会は昨年2月、結婚の最低年齢を17歳に制限する法案を通過させた。しかし、イスラム教の預言者ムハンマドが8歳のアーイシャと結婚したとされることから、保守的なイスラム主義者らが反発。法案は憲法調査委員会に回され、1年後の今年2月になってもたなざらしのままだ。

 被害者を保護するシェルターはなく、両親や元夫を罰する法律もないのも問題視されている。「大人になったら結婚したいか」と問われたナジュードさんは、首を横に強く振った。(サヌアで 福島利之、写真も)

(2010年2月16日17時15分 読売新聞)

1189とはずがたり:2010/02/19(金) 02:53:33
ロシア語呼称に変更、クリミア議会 ウクライナ南部
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010021701001057.html

 【モスクワ共同】ロシア通信によると、ウクライナ南部のクリミア自治共和国の最高会議(議会)は17日、議会の正式呼称をウクライナ語からロシア語に切り替えることを決議した。

 ウクライナ大統領選でロシア語の第2公用語化を唱えるヤヌコビッチ氏が当選したことを追い風に、同自治共和国などロシア系住民が多い地域で今後、ウクライナ語の普及を進めたユーシェンコ政権への反動として、ロシア語の地位向上を目指す動きが強まりそうだ。

 同自治共和国では、住民の大半がロシア語を母語としている。
2010/02/18 00:11 【共同通信】


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