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国際政治・世界事情

1170チバQ:2010/02/06(土) 13:59:50
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010020602000076.html
ウクライナ大統領選 理念より利権の争いに
2010年2月6日 朝刊

 【ドネツク(ウクライナ東部)=酒井和人】ウクライナ大統領選は七日、決選投票が実施される。世論調査では親ロシア派のヤヌコビッチ前首相(59)が優位に立つが、その背景には、欧米協調への大きなうねりが起きた前回選挙(二〇〇四年)の「オレンジ革命」で実利を失った東部の怨念(おんねん)がある。

 「オレンジ革命? そんなもんなけりゃ、今ごろ暮らしはもっと楽だった」。先月の一回目投票でヤヌコビッチ氏が全選挙区中、最多の76%を得票した東部の工業都市ドネツク。市中心部で五日、同氏への支持を訴えていたアレクサンドラさん(72)が吐き捨てた。

 ドネツク州出身のヤヌコビッチ氏は州知事だった一九九〇年代後半、州内に経済特別区を設けるなどしてロシアからの投資を呼び込んだ。「道路もビルもヤヌコビッチのおかげで新しくなった」とアレクサンドラさん。

 ヤヌコビッチ氏は前回選挙でいったん勝利したが、対立候補だったユーシェンコ現大統領の陣営に選挙の不正などを糾弾され、首都キエフで市民動員の「オレンジ革命」に発展。再選挙のすえ敗北した。新政権は反ロ路線を掲げ、不透明な経済取引の温床だとして特区も廃止した。国立ドネツク大のマコゴヌ国際経済学部長は「東部経済は鉄鋼、化学製品などのロシア向け輸出で成り立つが、オレンジ革命後は輸出量や投資が減少し、大打撃を被った」と解説する。

 ヤヌコビッチ氏はロシアから同国産天然ガスの安定供給を受けるためとして、ウクライナ国内のパイプラインを管理する国際共同事業体の創設を公約に掲げている。既に同氏を支援する東部のオリガルヒ(新興財閥)とロシア企業が共同で関連事業を請け負うとの憶測も流れている。

 一方、今回選挙の対立候補で、オレンジ革命の主導者の一人、ティモシェンコ首相(49)は、東部でエネルギーなどの権益確保を狙う別のオリガルヒが後ろ盾とされる。

 オレンジ革命で問われた民主化の理念とは裏腹に、決選投票はオリガルヒ同士の対立が絡んだ利権争いの様相を呈している。


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