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国際政治・世界事情

1169チバQ:2010/02/06(土) 13:59:12
http://mainichi.jp/select/world/news/20100204ddm012030144000c.html
貧困下の被災地:ハイチからの報告/5止 廃虚の中の子供たち

がれきの山の中から探し出したノートに手を伸ばすルドゥミちゃん=ポルトープランスで、梅村直承撮影 ◇いつか新しい家を
 首都ポルトープランス中心部の「ナショナル要塞(ようさい)」と呼ばれる小さな丘。その頂上にあるエスチメ通りの住居は、ことごとく崩壊していた。被災地の中でも際立って被害が大きく見える。

 アントワーヌちゃん(9)が、ほこりの舞うエスチメ通りで荷物を見張っていた。全壊した自宅のがれきの山から母親が探し出してきた生活用品だ。「私にはキリストがついているから地震なんて怖くない」。アントワーヌちゃんは気丈に話した。だが、母親を手伝って荷物を運ぼうとすると、うまく持てない。「お母さん、待って、待って」。泣き出しそうだった。

 ルドゥミちゃん(9)は、がれきの中からノートを探していた。学校はまだ始まらない。「勉強がしたい。算数が好きなの」と言って、ノートのほこりをはらった。

 エスチメ通りの壊れた家々の下には、今も多数の遺体が残る。遺体には無数のハエがまとわりつく。がれきと一緒に遺体を火葬した黒い焦げ跡が、至る所にある。

 ビベンス君(10)が自宅のがれきの中から廃材を取り出していた。廃材のくぎを抜いたり、金づちでたたいて危なくないようにする役割だ。弟(9)と一緒にトタンを避難所に運ぶ手伝いもする。

 ビベンス君はがれきの中から本を見つけては、ページをめくる。1冊はエミール・ゾラの小説「壊滅」だった。大地震を象徴するような題名の本を少年はしばらく眺め、がれきの上に置いた。

 通りは日々、姿を変える。人々が少しずつがれきを崩し、使えるものを取り出していく。36人の子供が犠牲になったという小学校からは、いつの間にか机がなくなった。

 被災者たちは廃材で小屋を建て、新たなスラム街が形作られつつある。「いつか新しい大きな家を建てるよ」。ビベンス君が頼もしく言った。【ポルトープランスで庭田学】=おわり


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