[図表2]人口1000人あたりの検査数の推移 出所:Official data collated Our World in Data
なぜ、こんなに差がつくのか。それは日本国民が不安だからだ。感染者が増えると、メディアに登場する医師や有識者は「一刻も早く緊急事態宣言を発令すべきだ。そうしなければ医療が崩壊する」と主張する。冒頭のドイツ人のような意見を言う人はいない。
[図表4]主要先進国(G7)のワクチン接種数の推移 出所:Official data collated by Our World in Data
図表4は主要先進国(G7)のワクチン接種数の推移を示す。日本が「一人負け」なのがおわかりいただけるだろう。日本では5月から一般人向けのワクチン接種が本格化するが、独仏なみのスピードでワクチンを打ったとしても、国民の5割が打ち終えるのは、年明けとなる。
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このように、これまでの緊急事態宣言にはなかった酒類提供自粛影響が、4月下旬の時点でそこかしこに出てきている。これに対して、東京の周辺地域である埼玉、千葉、神奈川県は、では東京に近い地域に対してまん延防止等重点措置を適用。飲食店などに対し、東京と同じように酒類提供の終日自粛を求めるという。