したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

スーフィズムに関するHP

3269チバQ:2021/08/15(日) 17:51:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/55bca0f541b06779083ad13d011c8caf26b0fa28


アフガン、首都以外の主要都市陥落 タリバーンが攻勢

8/15(日)��13:40配信


14日、アフガニスタン中部ガズニ州で銃を持つタリバーン戦闘員=ロイター。風にたなびいているのはタリバーンの白い旗

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンは、14日夜に同国で人口第4の都市である北部バルフ州の州都マザリシャリフ、15日朝に人口6位の都市である東部ナンガルハル州の州都ジャララバードを、新たに制圧したと宣言した。首都以外の全ての主要都市が陥落したことになる。 【写真】州都に攻め込んだタリバーン戦闘員とされる映像。タリバーン戦闘員から8月6日、朝日新聞助手に送られてきた  駐留米軍が8月末を期限に撤退を進めるなか、米軍の後ろ盾を失った政府軍の敗色が強まっている。今後は首都制圧を狙うタリバーンの攻勢が強まりそうだ。  タリバーンは6〜15日、全国に34ある州都のうち25州都の制圧を宣言した。  14日に陥落した北部最大都市マザリシャリフ(約50万人)では、政府軍とともにアタ・ムハンマド・ヌール元州知事とドスタム元副大統領の両軍閥が抵抗していたが、タリバーンの勢いが勝った。  政府軍は、去りゆく米軍に代わって軍閥を頼みの綱にしていたが、戦略は通じなかった。

朝日新聞社

3270チバQ:2021/08/15(日) 17:52:43

https://www.afpbb.com/articles/-/3361739?act=all




タリバン、北部の要衝マザリシャリフ制圧 首都に迫る

2021年8月15日 10:48 発信地:カブール/アフガニスタン [��アフガニスタン��アジア・オセアニア��米国��北米��]



【8月15日 AFP】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は14日、北部の要衝マザリシャリフ(Mazar-i-Sharif)を制圧した。アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領が数日前に訪問し、政府軍を激励したばかりだった。タリバンはいよいよ首都カブールに迫っている。
 窮地に立つガニ氏は、かつて反タリバンの牙城だったマザリシャリフの陥落が確認される直前、国民に向けて演説。政府軍が10日にわたって敗走を続けているにもかかわらず、これ以上の流血を防ぐと誓った。政府軍の敗走の引責や辞任には一切言及しなかった。

 政府軍は各地でほとんど抵抗を示しておらず、カブールは事実上、政府軍最後のとりでとなっている。
 タリバン側は首都への包囲網を狭め、約50キロの地点に迫っており、米国をはじめとする各国は総攻撃に備え、自国民の退避を急いでいる。
 米大使館員や現地人協力者の退避を支援するため、新たな米軍部隊がカブールに到着する中、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は新たに1000人を増派すると発表した。
 バイデン氏は国家安全保障チームとの会合後、大使館員らの退避と20年間駐留していた米軍の最終撤退の両方を支援するため、「米軍部隊約5000人の派遣を承認した」と述べた。
 米国防総省関係者によると、既に派遣が決まっていた3000人に加えて、新たに1000人が増派されることになった。以前から現地に駐留していた1000人と一緒に支援に当たる。
 バイデン氏は、「私はアフガンに米軍を駐留させた4人目の大統領だった。(4人のうち)2人が共和党、2人が民主党だ。私はこの戦争を5人目の大統領に引き継ぐつもりはない」と語った。(c)AFP/Usman Sharifi

3271チバQ:2021/08/15(日) 17:54:33
https://mainichi.jp/articles/20210814/k00/00m/030/176000c

タリバン、首都カブールの孤立化狙う? アフガン政府も対決姿勢

2021/8/14 18:30(最終更新 8/14 19:13)


 米国防総省のカービー報道官は13日の記者会見で、アフガニスタンの首都カブールに迫る勢いの旧支配勢力タリバンについて「行動を見る限り、カブールの孤立化を狙っているようだ」と述べた。カービー氏は、タリバンがこれまでも州都を包囲し孤立させ「血をそれほど流さず、降伏させることに成功している」と指摘した。一方、アフガンのメディアによると、ガニ大統領は14日、テレビ演説で「治安部隊の再動員が最優先だ」と述べ、対決姿勢を強調した。首都を巡る戦闘の激化が懸念されている。
 情勢の緊迫化を受け、タリバンの政治事務所があるカタールのドーハでは、米国や中国などの代表がアフガン政府やタリバン側と打開策を協議。だが、タリバン側は攻撃の手を緩めておらず、即時停戦で合意する可能性は低い。
 タリバンは13日、カブールに隣接する東部ロガール州の州都プリアラムを制圧。カブールとの直線距離は約50キロで、首都への侵攻が現実味を帯びてきた。取材に応じたタリバン幹部によると、タリバンはガニ氏の辞任と権力の移譲を求めているという。
 長年タリバンの後ろ盾と指摘されてきたパキスタンのカーン首相は、毎日新聞などとのインタビューで「ガニ氏が辞任しない限り、タリバンは(対話による)政治的な解決を受け入れない」とも指摘している。
 タリバンは新たに支配下に置いた地域で、政府側に拘束された戦闘員らを刑務所から次々と解放し、政府軍が残した武器も入手。またタリバン幹部は、2020年2月の米国とタリバンの合意に沿ってアフガン政府が解放した捕虜約5000人の多くが、再び戦場に戻ったと明かした。
 捕虜解放は、タリバンがアフガン政府と和平協議を始める条件とされたが、結果的に戦力の底上げにつながった。

������

投降した政府の治安部隊の前に立つタリバン戦闘員=アフガニスタン東部ガズニで2021年8月13日、AP

 一方、アフガン政府も強気の姿勢だ。地元民放トロテレビなどによると、ガニ氏は14日のテレビ演説で「さらなる不安定化や暴力、国民の避難を抑えることに集中する」と語り、国際社会とも協議していると明かした。
 これに先立ち、サレー第1副大統領は13日、ガニ氏が議長を務める国防に関する会議で「タリバンのテロリストに対し、信念と決意を持って強い姿勢で挑むことを決めた」とツイッターに投稿していた。
 地方都市ではこれまで、市街戦による流血の事態を避けるため、政府軍がタリバンに投降したり、無抵抗で撤退したりするケースも少なくなかった。だが、タリバンがカブールに攻め込めば、政府側も防衛せざるを得ず、市民が巻き込まれる可能性がある。
 こうした中、米政治メディア「ポリティコ」は13日、米国防総省が米国大使館全職員の退避計画を立案し始めたと報道。秘密文書や電子機器の廃棄も指示されたという。
 また、ロイター通信によると、デンマークとノルウェーは大使館を一時的に閉鎖し、職員を退避させることを決めた。ドイツも現地に残る職員を最小限まで削減し、他の職員をチャーター機で退避させる。国連は現状では退避はさせていないものの、情勢を注視しているという。
 米国と英国は大使館職員らの退避を支援するため、軍部隊の緊急増派を決めており、13日には米海兵隊の一部がカブールに到着。14日には残りの部隊も到着するという。【松井聡、古本陽荘(ワシントン)】

3272チバQ:2021/08/15(日) 17:57:15
https://mainichi.jp/articles/20210815/k00/00m/030/048000c
タリバン、アフガン北部マザリシャリフを制圧 州都の7割超支配

2021/8/15 11:04(最終更新 8/15 13:07)



トップニュース

��

速報

��

ランキング

��

新型コロナウイルス

��

東京パラリンピック

��

東京オリンピック

��

第103回全国高校野球選手権

��

熱海土石流

��

ヤングケアラー

��

Gender×JAPAN

【速報中】神戸国際大付vs北海 因縁の対決、1点差で終盤へ

タリバン、アフガン北部マザリシャリフを制圧 州都の7割超支配

2021/8/15 11:04(最終更新 8/15 13:07)

Twitter

��

みんなのツイート

��

Facebook

��

はてなブックマーク

����

路上でタリバンの旗を売り歩く男性=アフガニスタン西部ヘラートで2021年8月14日、AP

 アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは14日、アフガン第4の都市で北部バルフ州の州都マザリシャリフやカブールに隣接する東部ラグマン州の州都などを制圧した。さらに15日には同じくカブールに隣接する東部ナンガルハル州の州都ジャララバードも支配下に収めた。タリバンはアフガン全34州のうち7割超の州都を押さえたことになる。ガニ大統領は14日に徹底抗戦を表明したが、タリバンの猛攻を受け、次第に追い込まれつつある。

 マザリシャリフはウズベキスタンとの国境に近い重要都市。タジク人のアタ・モハンマド・ヌール元州知事やウズベク人のドスタム将軍が率いる軍閥が拠点を置き、パシュトゥン人中心のタリバンに対抗する牙城と位置づけられてきた。政府側にとってここを失った打撃は大きく、北部の州都はすべてタリバンの支配下に入った。

����

マザリシャリフ

 AP通信が地元議員の話として伝えたところによると、まず政府軍がタリバン側に投降し、それによって戦意を失った軍閥が戦闘継続を諦めたという。ヌール、ドスタム両氏は安全な場所にいるという。ヌール氏はマザリシャリフの陥落後、ツイッターで「陰謀はとても深い」と述べ、暗に政府軍を批判した。

 タリバンが15日に支配下に収めたジャララバードがあるナンガルハル州は、パキスタンとカブールをつなぐ交通の要衝だ。タリバン関係者によると、タリバンは14日に同州知事に州を明け渡すよう求め、州知事は15日朝に応じた。戦闘は行われていない模様で、事実上の「無血開城」と見られる。アフガンの当局者はロイター通信に対し、「タリバンが入ることを許すことが、市民の命を守る唯一の方法だ」と述べた。
 アフガン各地ではタリバンの攻勢の前に、政府の治安部隊がほぼ無抵抗で撤収したり、軍や情報機関の幹部がタリバンに投降したりするケースが相次ぎ、カブールが陥落する可能性も指摘されている。タリバンはガニ氏の辞任と権力の移譲を求めて攻勢を強めている。【松井聡】

3273チバQ:2021/08/15(日) 19:37:58
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081500333&g=int

タリバン、首都郊外に進軍 政府「権力移譲」に言及―アフガン

2021年08月15日19時16分


 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンの戦闘員が15日、首都カブールの郊外に進軍した。首都包囲を狭め、ガニ大統領に権力移譲を要求する圧力を強めた形で、ミルザクワル内相代行は「暫定政府への権力移譲が平和裏に行われる」と述べた。
【特集】アフガニスタン情勢
 タリバンは声明で「カブールでは戦わない」と表明しており、戦闘員に「市内に入らず待て」という指令を出した。権力移譲と引き換えに停戦に向かう可能性が高い。アフガン情勢は、2001年の米軍などによるアフガン攻撃を機に成立した民主政権の崩壊という、重大局面を迎えた。
 カブール市内では大規模な戦闘は伝えられていない。地元記者は電話取材に「15日になって電話が通じにくくなった。(日曜が平日のアフガンで)銀行も緊急休業した」と証言。住民が避難するための現金も引き出せない状態という。
 米国は大使館員の退避支援のためカブールに軍を増派。ロイター通信によると、15日には米大使館員の退避が始まった。(2021/08/15-19:16)

3274チバQ:2021/08/15(日) 19:38:40
https://www.jiji.com/sp/article?k=2021081400318&g=int

ガニ大統領の去就焦点 攻勢タリバン、辞任を要求―政府停戦模索か・アフガン

2021年08月14日23時12分
��

トップ

記事一覧へ

シェア

ランキング

コメント

��
アフガニスタンのガニ大統領=6月25日、ワシントン(AFP時事)

 【ニューデリー時事】駐留米軍の大部分が撤収したことを受けて大攻勢に出ているアフガニスタンの反政府勢力タリバンは、14日も作戦を継続した。タリバンの部隊は首都カブール近郊まで迫っており、政府側は首都での戦闘と現政治体制の完全崩壊を阻止するため、停戦を模索しているもようだ。タリバンはガニ大統領の辞任を要求しており、ガニ氏の去就が焦点に浮上している。<下へ続く>

 ガニ氏は14日の国民向け演説で、「さらなる不安定、暴力や避難民を防ぐため、国内外で広範な協議を開始した。まもなく結果を国民と共有できるだろう」と述べ、国民の懸念払拭(ふっしょく)に努めた。ただ、軍や治安部隊の「再動員」にも言及し、抗戦の構えは変えなかった。


 米国務省は12日、ブリンケン長官らがガニ氏と電話会談し、在アフガン米大使館の人員縮小などについて説明したと発表した。これに関しアフガン情勢に詳しい在米ジャーナリストは「ブリンケン氏が停戦と(タリバンを含む)暫定政権の樹立に向け、ガニ氏に辞任を打診した」とツイッターに投稿。アフガン大統領府高官は13日、「誤りだ。その議論はしていない」と火消しに追われた。
 インターネット上では、この他にも報道関係者によるガニ氏の去就をめぐる情報が飛び交う。タリバンが首都に肉薄する中、防衛のための選択肢として現実的なのは停戦だという認識が浸透しつつあるためだ。
 ガニ氏は米主導の和平プロセスの進展に慎重で、テロなどが起きるたびにタリバンを名指しで批判してきた。和平交渉に参加するタリバン幹部は7月の米メディアとのインタビューで、対立をあおることで自らの地位を保とうとしている「戦争商人」だとガニ氏を批判し、辞任しなければ交渉に応じないと述べた。
 タリバンは今月12日から13日にかけて人口第2位の南部カンダハル、3位の西部ヘラート、首都から約50キロのプリアラム、14日には東部シャランなど3都市と、州都を相次いで奪取した。9日間で34州都中21カ所を押さえ、カブールを包囲するように部隊を進めている。

3275とはずがたり:2021/08/15(日) 21:04:09
18宗派が共存するレバノン「クサいものにふた」の過去
https://www.asahi.com/articles/ASN8F4QXVN85UHBI01K.html?iref=pc_rellink_01
有料会員記事
鎌田悠
2020年8月14日 14時00分

 中東レバノンの首都ベイルートで8月4日に起きた大規模爆発。少なくとも137人が死亡、5千人超が負傷しました。大惨事はなぜ起きてしまったのか、さまざまな臆測を呼んでいます。その背景には、レバノンが抱える一筋縄ではいかない事情があるようです。立命館大の中東・イスラーム研究センター長を務める末近浩太教授に解説してもらいます。

 ――カルロス・ゴーン日産前会長の逃亡先でもあるレバノンですが、どんな国ですか。

 中東らしくない国ですね。飲酒が規制されている多くの中東諸国とは異なり、お酒が飲めて、自由で開放的な雰囲気があります。地中海に面した岐阜県ほどの広さの国ですが、地形の変化に富んでいて万年雪のある山地もあります。午前は海で泳いで、午後はスキーを楽しむということもできるんですよ。サウジアラビアやアラブ首長国連邦のお金持ちが夏にバカンスで遊びに行くようなところです。ちなみに、レバノン料理は中東で一番おいしいと言われています。

 ――一般的な中東のイメージとはだいぶ違います。

 キリスト教徒が多く暮らし、民…

3276チバQ:2021/08/15(日) 22:28:49
https://www.asahi.com/amp/articles/ASP8H65CCP8HUHBI01H.html?__twitter_impression=true




タリバーンへの「権力移行」 アフガン政府が認める声明

バンコク=乗京真知

2021年8月15日18時59分

 アフガニスタンのアブドゥル・サタール・ミルザクワル内務相代行は15日午後、ビデオ声明で国民に対し、「権力の移行は平和裏に進む」との見方を明らかにした。政府側が「権力の移行」を認めたのは、これが初めて。今後、タリバーン主導の国家運営が始まる見通しが強まった。

��
 タリバーンは同日朝までに首都以外の全ての主要都市を制圧し、首都でタリバーンと政府軍の交戦が始まる懸念が高まっていた。
 ミルザクワル内務相代行は、ビデオ声明で「首都カブールは攻撃されない。治安当局がカブールの安全を確保する」と語った。
 同日昼には、タリバーンの報道担当者が「(タリバーン執行部は)構成員たちにカブール市内には入らず、(カブール郊外の)ゲートで待機するよう指示した。市民の命や財産、名誉を害することなく、平和裏に権力の移行が行われるよう(政府側と)交渉している」とツイートしていた。

 駐留米軍が8月末までの撤退を進めるなか、タリバーンは地方都市への一斉攻撃を開始。6〜15日に全国34州都のうち30州都の制圧を宣言し、首都につながる幹線道路などを次々に占拠した。

3277チバQ:2021/08/15(日) 23:15:52
https://www.jiji.com/jc/c?g=cov#cov_table

カブール市内緊迫で混乱も 空港や銀行、市民ら殺到―アフガン

2021年08月15日22時48分

15日、カブールの米大使館上空を飛行する米軍ヘリ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンが首都カブール郊外に進軍する中、市内の情勢は緊迫の度合いを増している。米国はじめ各国が大使館職員の退避を加速させているほか、空港へと続く道が車であふれ返り、市民らは銀行に殺到した。<下へ続く>

 15日、カブール市内の米大使館からは米軍のヘリコプターが次々と飛び立った。タリバン戦闘員によるカブール郊外への進軍が同日朝に伝えられると、米軍は大使館職員らのカブール国際空港への移動を急いだ。


 米国に続き、各国も続々と大使館職員の国外退避を進めている。ロイター通信によると、ドイツ政府は15日、「治安状況が劇的に悪化した」として大使館を閉鎖したと発表。スウェーデンやインドも職員の避難を検討している。
 慌ただしい各国の動きは、タリバンによる首都陥落が近づきつつあることに伴い、市内での緊張が高まっていることを示している。
 「鍵を掛けたまま車を乗り捨て、空港へと歩き始めた人もいる」。ロイターは15日、現地住民の言葉を伝えた。タリバンがカブールを包囲していることから、市外に脱出するには空港が唯一の道。だが、空港への道は車で大渋滞が起きているもようだ。
 その空港には、多数のアフガン政府高官らが集まり、国外退避への準備を進めているとの情報もある。ただ、空港には飛行機での脱出を試みる人々が搭乗カウンターに大勢並び、荷物を抱えた人であふれ返っているという。
 一方、カブール市内の銀行の外では預金を引き出そうとする人で長い行列ができた。市内の公園や空き地には、タリバンに制圧されたアフガン各地の都市から逃げ込んで来た人々がテントを張り、身を寄せ合っている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8c44e3d32eb72f86dd4d6d3a1e2602fe1fd1ab4b
アフガン大統領が出国と報道

8/15(日)��22:58配信


 【カブール共同】ロイター通信は15日、アフガニスタンのガニ大統領がタジキスタンに向けて出国したと伝えた。

3278とはずがたり:2021/08/16(月) 01:07:21
反米タリバンなので勿論親中だしウイグルの件も有り中国はテロ基地化は許さないばかりか一帯一路で経済的な見返り迄与えられるという誉先生の見立て(正確には見返りを与えられるってのは私の表現で誉ちゃんは危機感を露わに中国圏に組み込まれるという感じ)。まあアフガンが安定化するなら中国に譲ってもいいのかもしれないけど,英ソ米は失敗しているのだがどうかな・・。

タリバンが米中の力関係を逆転させる
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/08/post-96906.php
2021年8月15日(日)21時50分
遠藤誉(中国問題グローバル研究所所長)

3279とはずがたり:2021/08/16(月) 01:07:57
反米タリバンなので勿論親中だしウイグルの件も有り中国はテロ基地化は許さないばかりか一帯一路で経済的な見返り迄与えられるという誉先生の見立て(正確には見返りを与えられるってのは私の表現で誉ちゃんは危機感を露わに中国圏に組み込まれるという感じ)。まあアフガンが安定化するなら中国に譲ってもいいのかもしれないけど,英ソ米は失敗しているのだがどうかな・・。

タリバンが米中の力関係を逆転させる
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/08/post-96906.php
2021年8月15日(日)21時50分
遠藤誉(中国問題グローバル研究所所長)

3280チバQ:2021/08/16(月) 14:13:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa0adc867902bc69a5ea0f01611f75f91812c0b5
米と65か国以上が共同声明、タリバンに退避希望者の出国求める
8/16(月) 14:07配信
【AFP=時事】米国務省は15日、日本など同盟国65か国以上との共同声明を発表し、アフガニスタンの首都カブールを掌握した旧支配勢力タリバン(Taliban)に対し、退避を希望する国民や外国人を出国させるよう求めた。


アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官はツイッター(Twitter)で、「米国は国際社会に加わり、(アフガンからの)退避を希望するアフガン人と外国人の出国が認められなければならないことを確認する」と述べた。

 共同声明には、「アフガニスタン全土で権力と権限を持つ立場にある者は、人命を保護する責任と説明責任を負っている」と記されている。【翻訳編集】 AFPBB News



https://news.yahoo.co.jp/articles/424e231bcac718f89f464b859604abf354c5474e
在アフガン米大使館、職員の避難を完了 旗も降りる
8/16(月) 13:54配信

CNN.co.jp
カブールの米大使館付近から立ち上る煙=15日

(CNN) アフガニスタン首都カブールにある米大使館は15日、掲揚されていた米国旗を降ろし、避難の最終手順を行った。バイデン米政権は、当初の予測よりも早く大使館職員やスタッフをアフガンから出国させるため米兵1000人の追加派遣を急いだ。


米国は15日、アフガンの反政府勢力タリバーンによる首都カブールへの進攻のなか、職員や高官の避難を急ピッチで進めた。

米国のオースティン国防長官は、状況が悪化するなか、当初はクウェートに配備するはずだった兵士から1000人をアフガンに派遣するよう指示を出した。これにより、アフガンに派遣される兵士の数は合計で6000人となる見通し。

アフガン当局者がタリバーンに対して大統領宮殿を明け渡すなか、米国は軍事態勢を強化している。

情報筋2人は15日午前、カブールにある大使館の職員は今後72時間で全員が避難する計画だと明らかにしていた。その数時間後、職員の大部分は国外に脱出するためカブール空港に移ったという。

国防当局者によれば、現地時間16日早朝の段階で、米国人やアフガン人など計4000人の職員のうち約500人が空路でアフガンを離れたという。4000人の中に大使館職員の家族は含まれていない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0abebf02ad6cd78c4cff19198da2e5b1e07ab8d2
「君たちを乗せる飛行機ない」 アフガニスタン人スタッフは置き去り
8/16(月) 13:26配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタン北部クンドゥズで戦闘に巻き込まれて頭を負傷したタマナちゃん(左)の一家は、村を捨てて首都カブールに逃げてきた。公園で野宿している=2021年8月10日、ジャヘド・アハディ撮影

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンが首都カブールを占拠し、ガニ政権が崩壊してから一夜明けた16日、カブールの市民らは「国がどうなるのか予想できず、眠れなかった」「将来の夢が一瞬で奪われた」と不安を語った。


 現地の朝日新聞助手によると、カブール市内ではほとんどの店が閉まっていて、通りは閑散としている。15日昼には「タリバーンとの銃撃戦が始まった」とのうわさが飛び交い、逃げ出そうとする人々の車で大渋滞が発生していた。

 カブール中心部にある外国大使館で10年以上働いてきたというアフガニスタン人の50代の男性は、朝日新聞の電話取材に「外交官たちは、みな本国に帰っていった。外交官からは『申し訳ないが、君たちを乗せる飛行機がない』と告げられた」と振り返った。

 男性は「現地スタッフは置き去りにされ、ビザをもらえる見通しもなく、その後はなんの連絡もない」と憤った。そして、続けた。「ともに10年以上働いた仲間に対して、このような仕打ちをすることが許されるのだろうか。悲しくてならない」

 15日夜には米軍が展開するカブールの国際空港で、国外脱出を求める人々が飛行機の周りを取り囲み、米軍が威嚇発砲する騒ぎもあった。民間の飛行機の運航はほとんど止まり、再開のめどは立っていない。

朝日新聞社

3281チバQ:2021/08/16(月) 14:15:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fc172e253f2f0aaa5d0ae84868b3db5a275da93
米政権、見通し甘さ露呈 アフガン駐留米軍撤収
8/16(月) 13:34配信
時事通信
2019年6月当時、アフガニスタン中部マイダンシャーに駐留する米軍(AFP時事)

 【ワシントン時事】アフガニスタン駐留米軍の撤収は、米国が2001年の米同時テロから続く対テロ戦争に幕を引き、中国を「戦略的競合国」とする大国間競争へのシフトを象徴するはずだった。

 だが、米国が巨額な資金を投じて支援したアフガン政府と軍は、反政府勢力タリバンの攻勢の前に崩壊。アフガン情勢は20年前の「振り出し」に戻り、バイデン政権の見通しの甘さと、テロとの戦いから抜け出す難しさが浮き彫りになった。

 米軍は同時テロの約1カ月後、国際テロ組織アルカイダをかくまったアフガンのタリバン政権を攻撃した。ブッシュ(子)政権からアフガン戦争を引き継いだオバマ政権は長期化を嫌い、幾度となく撤収を模索。そのたびに野に下ったタリバンの抵抗に遭って増派を余儀なくされ、泥沼にはまっていった。

 トランプ政権は大国間競争への移行を打ち出し、「米史上最長の戦争」と呼ばれるようになったアフガン戦争の終結を目指した。タリバンと和平で合意し、大統領選前の撤収をもくろんだが実現しなかった。

 バイデン政権も同様に、中国を安全保障上の最大の課題に位置付ける。かねてアフガン増派に反対していたバイデン氏は「この責任を5人目の大統領に引き継ぐことはしない」と明言し、完全撤収を決断。同時テロ20周年を前にアフガン戦争を終結させ、自身の功績にしたいとの思惑があった。

 約883億ドル(約9兆7000億円)以上を投じて装備品を提供し、米軍が訓練を施したアフガン軍が容易に敗北しないとの計算もあった。だが、米軍撤収開始から3カ月余でアフガン軍は崩壊。米国の過去20年間の投資は水泡に帰した。

 タリバンはアルカイダと関係を維持しているとされ、アフガンが再びテロの温床になる可能性もある。バイデン氏が中間選挙や大統領選で見通しの甘さを追及されるのは確実。周囲の反対を押し切って撤収を決断し、「『トランプらしさ』でトランプ氏を超えた」と言われる強情さがあだになった形だ。

3282チバQ:2021/08/16(月) 14:15:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4887d69883793194eafb8a9fcdfde6ede69035a
イラン、隣国アフガン情勢を注視 タリバーンの動き警戒
8/16(月) 12:18配信

朝日新聞デジタル
テヘラン北部にあるアフガニスタン大使館には日常的に多くの同国出身者が訪れており、近くには売店が出ている=2021年8月10日、テヘラン、飯島健太撮影

 イランが隣国アフガニスタンの情勢を注視している。反政府勢力タリバーンが主要都市を制圧、15日にはガニ大統領が国外脱出し、政権が崩壊した。イランは東側900キロにわたって接する国境の警備を強化し、タリバーンの動きや難民の大量流入を警戒する。

【写真】アフガニスタンと国境を接し、多くの同国出身者が暮らすイラン北東部マシュハドの住宅街=5月、飯島健太撮影

 アフガニスタンでは、2001年の米同時多発テロを機に駐留を続けていた米軍が完全撤退を進めている。タリバーンは6〜12日に、イランと接する西部3州(ニムルーズ、ファラー、ヘラート)の州都を制圧した。

 「国境に兵力を配置しており、確実に安全だ」

 13日、イランで国境警備を担う軍事組織、革命防衛隊のサラミ総司令官が、アフガニスタン国境の都市マシュハドを訪れ、こう強調した。

 イランはタリバーンが活動を始めた1994年からしばらく敵対していた。革命防衛隊で対外活動を担うコッズ部隊を通じ、アフガニスタンのほかの勢力とともにタリバーンに対抗していた。

 98年には、タリバーンが制圧した北部マザリシャリフで、イランの外交官と記者の計11人が殺害され、軍事的な緊張が一気に高まった。

 米同時多発テロの後は、国際テロ組織アルカイダをかくまっていたタリバーン勢力の居場所について、空爆を進める米国に情報を提供していたとされる。

 だが、当時のブッシュ大統領がイランを「悪の枢軸」と名指ししたことで、米イランが対立関係に戻ると、イランは対タリバーンの姿勢を転換させた。

 米政府によると、コッズ部隊は遅くとも06年には、タリバーンに武器や金銭の供与を始め、アフガニスタンに駐留する米軍への攻撃を支援してきたという。

 イランでは米国の「対テロ戦争」でタリバーン政権とイラクのフセイン政権が崩壊するのを目の当たりにし、「次は自分たちだ」という脅威が広まっていた。

 イランはタリバーンと政治レベルの交流も続けてきた。今年7月にはテヘランで、アフガニスタンの政府側とタリバーンの代表団を招き、会合の場を取り持った。

 今月8日、イランのザリフ外相はテヘランで国連事務総長特使と会談し、「アフガン勢力内の対話を支援する準備はできている」と述べ、協力姿勢をアピール。外務報道官は10日の記者会見で「我々はアフガニスタンの国民を血縁と見ており、彼らの安全保障は常に我が国の課題だ」と強調した。

 イランメディアによると、国内には300万人余りのアフガニスタン出身者が暮らす。公用語のひとつダリー語は、イランの公用語ペルシャ語と近く、難なく意思疎通できる。

 旧ソ連による1979年のアフガニスタン侵攻がイランへの移住を加速させ、昨今ではそうして先に逃れてきた親類や友人を頼るケースが多いとされる。

朝日新聞社

3283チバQ:2021/08/16(月) 14:16:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/4006e732da866e886864eda2ca2430272bab5b5e
無血開城の首都カブール、市民に不安 「暗い時代に戻るのか」
8/16(月) 12:03配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは15日、首都カブールの大統領府を掌握し、タリバン主導の新政権樹立が決定的となった。国民にはかつてのタリバン政権による人権抑圧の記憶が生々しく、国外脱出の動きが進んだ。「タリバンは20年で変わったのか」。首都での大規模な戦闘は回避されたが、統治方針が見えないだけに国民の不安は高まっている。

「こんなに早くタリバンが来るとは思わなかった」。カブール東部に住む会社員、アジムラーさんは産経新聞通信員の取材に率直な感想を話した。海外避難を考えたが、「査証(ビザ)を取る余裕すらなかった」という。

タリバンの攻撃が始まった15日、カブール市内では混乱が広がり、現金を引き出そうと銀行に長蛇の列ができたほか、乗用車に家財道具を積んで脱出を試みる住民が相次いだ。郊外のカブール国際空港には国外脱出を求める市民が航空券を持たないまま押し寄せ、構内は騒然となった。

カブールでは、美容室の従業員がイスラム法の極端な運用で知られるタリバンの反発を恐れ、女性が写った看板を急いで外した。「問題は20年間でタリバンの何が変わったかだ。女性が1人で出歩けない暗い時代に戻るのだろうか」と住民女性は不安を口にした。

一方、首都での本格的な衝突の回避には安堵(あんど)の声が上がった。タリバンを歓迎する意思を示す旗を掲げた建物もみられた。市内に住むサイードさんは「誰が支配しようと構わないが、最も重要なのは罪のない人々の流血がないことだ」と強調した。



https://news.yahoo.co.jp/articles/18d892b6bb0483dddb4004a6a1e6893328d1699b
アフガニスタン、脱出の人で大渋滞 カブールの空港では威嚇発砲騒ぎ
8/16(月) 11:45配信

朝日新聞デジタル
15日、カブールのアフガニスタン大統領府を掌握したタリバーンの戦闘員=AP

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンが首都カブールを包囲し、同国のガニ大統領が15日、国外に脱出した。タリバーンは大統領府を占拠。ガニ氏は声明で、「刀と銃によってタリバーンは勝利した」と述べた。ガニ政権は崩壊した。今後、タリバーンは自らが主導する国家体制づくりを進める見通しだが、国際社会からは強い懸念の声が出ている。

【写真】アフガニスタン南部カンダハルで15日、市内をパトロールするタリバーンの戦闘員=AP

 地元メディアによると、タリバーン政治部門トップのバラダル幹部は、首都占拠後にビデオ声明を出し、「このような形での勝利は想定外だった」「国の安全と幸福を実現できるか、我々は試されることになる」と語った。

 ガニ氏の行き先は明らかになっていない。地元メディアは、ガニ氏が隣国タジキスタンに渡ったと報じている。ガニ氏は自身のフェイスブックに声明を投稿し、「流血」の惨事を避けるために出国したと説明。「タリバーンは国民の名誉や財産を守る責任がある」と述べた。

 アフガニスタンでは駐留米軍が8月末を期限に撤退を進めるなか、支配地域を広げた反政府勢力タリバーンが15日朝までに首都を包囲。首都を舞台にタリバーンと政府軍の交戦が始まる懸念が高まっていた。

 現地の朝日新聞助手によると、カブール市内ではほとんどの店が閉まる一方、「タリバーンとの銃撃戦が始まった」とのうわさが飛び交い、逃げ出そうとする人々の車で大渋滞が発生した。米軍が展開するカブールの国際空港では、国外脱出を求める人々が飛行機の周りを取り囲み、米軍が威嚇発砲する騒ぎもあった。

 同国では米同時多発テロが起きた2001年、テロ首謀者をかくまっているとして米軍などがタリバーン政権(当時)を空爆し、政権を崩壊させた。その後、タリバーンは隣国に逃れるなどして力を蓄え、武装勢力として駐留米軍やアフガン政府軍と約20年間戦ってきた。

 泥沼の戦いが続くなか、米兵の犠牲や巨額の駐留費を「無駄」と考えた米国のトランプ前大統領が18年7月、タリバーンとの直接協議を開始。タリバーンによる自爆テロが続いて協議が頓挫しかけた時期もあったが、米国が囚人釈放などで懐柔し、20年2月に米軍の段階的撤退を進めることで双方が合意した。

 この合意の枠組みを引き継いだバイデン大統領は今年4月、米同時多発テロから今年9月11日で20年になるのに合わせ、それまでに駐留米軍を完全撤退させると表明。5月から撤収作業を本格化させた。米軍の撤退が進むにつれ、米軍を後ろ盾にしてきた政府軍の統率は一気に崩れた。(バンコク=乗京真知)

朝日新聞社

3284チバQ:2021/08/16(月) 14:18:00
https://digital.asahi.com/articles/ASP8J2T77P8HUHBI02K.html?pn=12
米軍アフガニスタン撤退、蘇るサイゴン陥落 再び敗走か
会員記事アフガニスタン情勢

ワシントン=高野遼2021年8月16日 11時00分コメント


15日、カブールのアフガニスタン大統領府を掌握したタリバーンの戦闘員=AP
 サイゴン陥落時の混乱が再び起きてしまうのか――。米軍がアフガン撤退を急ぐなか、46年前のベトナム戦争の記憶が米国で大きな注目を集めている。当時、米大使館の職員らがヘリコプターで逃げるようにサイゴンから脱出し、米国の敗北を象徴するシーンとなった。米国はいま、アフガニスタンで再び敗走を強いられようとしている。

アフガニスタン情勢 最新情報はこちら
 「カブールは陥落する。その時、サイゴンでの失敗を繰り返して欲しくないと願っている」

 1975年4月、ベトナム戦争の終結時に海兵隊員として、南ベトナムの首都サイゴン(現ホーチミン)にいたドグラス・ポトラッツさん(68)は言う。

 「いまのアフガン情勢は、ちょうどサイゴンが陥落する直前のようだ」。最後の1カ月、旧ソ連や中国などの支援を受けた北ベトナム軍が次々と都市を制圧し、南ベトナムを支える米国は苦境に追い込まれていた。

 脱出に備え、サイゴンの米国大使館では中央情報局(CIA)のリポートなど機密文書の焼却処分が始まり、焼却炉からは24時間、煙が上がり続けた。

 陥落の1週間ほど前から、大使館前には多くのベトナム人の元大使館職員らが殺到したという。サイゴンが陥落すれば、米国への協力者として危害を加えられると恐れたためだ。

 撤収直前の4月末には、建物の前には1万人近い人々が集まったという。ポトラッツさんは大使館のゲート越しに、人々に対応した。「トラウマになる体験だった。もし私が『ノー』と言えば、彼らにとっての死刑宣告のようなものなんだ」

 当時、サイゴンでは空港の襲撃を許し、ヘリコプターでの避難しか手段がなかった。海兵隊は200人足らずで、最後の2日間で6千人を脱出させた。だが取り残されたベトナム人も多かった。

 街では略奪が横行し、米軍の拠点だった建物からは火の手が上がっていた。「ただただ、混乱していた。世界の終わりのようだった」とポトラッツさんは振り返る。「今回、米軍は5千人の部隊をカブールに送っている。我々の時より落ち着いてことが進むことを願っている。大使館の屋上からヘリで脱出するようなことにならないように」

3285チバQ:2021/08/16(月) 14:18:10
   ◇

共通する「米国の姿勢」
 ベトナムとアフガニスタン。歴史を越えて二つの戦争を比較する声は日増しに高まっている。

ここから続き
 米メディアでは連日、46年前のサイゴンの写真が映し出されている。上院トップのマコネル院内総務(共和党)は12日、「バイデン大統領の決断は、屈辱のサイゴン陥落の、さらに悪い続編へと向かわせるものだ」と批判した。

 米軍は5千人の部隊をカブールに送り、大使館員らを安全に空港から脱出させるために全力を挙げている。15日には大使館を撤収し、職員は空港内に避難した。

 ジョンズ・ホプキンス大のマービン・オット非常勤教授は「アフガニスタンでの結末は、ますますベトナム戦争の結末と似てきている」と語る。

 二つの戦争で共通しているのが、米国の姿勢だ。「米国は内戦状態の国において、一方の勢力が米国への脅威だと考えて介入を始めた」。敵は共産主義を広める北ベトナムであり、国際テロ組織アルカイダとつながりのあるタリバーンだった。「そして、米国が持つ軍事力で争いの決着をつけられると考えた」

 米国はどちらの国でも「米国式」の軍隊を作り上げた。最新の武器を与え、訓練したが、それは失敗に終わった。

 ベトナム戦争の現場にいたオット氏は、訓練を受けた兵士が「この部隊はすぐ崩壊する」と口にしたのを聞いたという。「どんなに訓練しようと、兵士に戦う意志がなかった。ワシントンの上層部は、信じたくなかったかもしれないが」

 アフガニスタンでも、同じことが起きた。「米軍が作り上げたのは、現地になじまない『外国部隊』だった。タリバーンの方が、アフガン社会に近い存在だろう」。実際、米国が訓練したアフガン政府軍は圧倒的な装備を持ちながら、タリバーンに敗北を重ねている。

 両国での米国の取り組みは「ステートビルディング(国家建設)」とも呼ばれるものだ。米国は民主的な政府を望み、アフガニスタンに投資し、女性の教育を進めてきた。「ただ、アフガン人が喜んでいるというのは米国の幻想だった。都市部の一部では真実だったかもしれないけれど、大部分では違ったということだ」

「戦後のベトナムより難しい状況に」
 ベトナムとアフガニスタンでは違いもある。

 ベトナム戦争終結後、多くの難民が船で脱出して「ボートピープル」と呼ばれた。だがアフガニスタンは内陸国で「タリバーンが国境を閉めれば、人々は閉じ込められることになる」とオット氏は指摘する。

 ベトナムは米国と中ソの代理戦争という側面が強く、米軍撤退とともに戦闘は終結した。だがアフガニスタンは多民族国家で、歴史的に機能する中央政府を持ったことがなく、今後も内戦が終わる見通しは立たない。「アフガニスタンは、戦後のベトナムよりも難しい状況に置かれるだろう」とオット氏は言う。

 「いずれにしても、今後は混乱が待ち受けている。誰も最後にこうした事態になると予想せず、米国には何の計画性もない。まさにベトナム戦争の時のようだ」(ワシントン=高野遼)

3286チバQ:2021/08/16(月) 14:19:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/35556d6fbfeade775bd98c510172ba06ab990e9b
カルザイ元大統領、アフガンに残る 「問題解決へ」タリバーンと折衝
8/16(月) 11:17配信

朝日新聞デジタル
15日、フェイスブックにビデオ声明を投稿し、国の問題解決に努めると語ったアフガニスタンのカルザイ元大統領=カルザイ氏のフェイスブックから

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンが首都を占拠し、ガニ大統領が国外脱出したのを受け、ハミド・カルザイ元大統領は15日に声明で、国に残って「問題解決に努める」と述べた。


 カルザイ氏は15日午後、フェイスブックに投稿したビデオ声明で、幼い娘らとともにカメラの前に立ち、国民に対して「私たちはタリバーンの執行部とともに平和裏にアフガニスタンの問題を解決しようとしています」と語りかけた。

 カルザイ氏は、2001年の米同時多発テロをきっかけに米軍がタリバーン政権(当時)を攻撃し、崩壊させた後、暫定行政機構を発足させ、04年から2期、約10年にわたって大統領を務めた。

 その後も、カルザイ氏は同じ民族のパシュトゥン系であるタリバーン執行部との交渉の仲裁役として、政治力を維持してきた。

 カルザイ氏は15日夜、SNSにメッセージを投稿し、「国の混乱を防ぎ、人々の痛みを和らげるため、調整会議を立ち上げる」と発表。自らも調整会議のメンバーとなり、アブドラ国家和解高等評議会議長らとともに、タリバーンとの折衝にあたる方針を明らかにした。(バンコク=乗京真知)


https://news.yahoo.co.jp/articles/601ff53f9c0cee9766e2f9d44ec13dc7d5897931
タリバンがアフガン制圧 ガニ大統領国外脱出、民主政権崩壊
8/16(月) 10:05配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンのガニ大統領は15日、全国各地で大攻勢を展開したイスラム原理主義勢力タリバンが「勝利した」とする声明を発表した。ガニ氏は国外に逃れ、タリバンが首都カブールの大統領府を掌握した。2001年の米中枢同時テロ後の米軍攻撃を受けて成立したアフガンの民主政権は、8月末の米軍撤収を待たずして崩壊。かつて政権を追われたタリバンが約20年ぶりに復権する。

タリバン幹部は16日、「比類なき偉業」を達成したとして勝利宣言した。タリバンは政府に速やかな権力移行を求めており、タリバン報道官は「戦争は終結した」と話し、「国際社会との良好な関係を望んでいる」と強調した。

タリバンはバイデン米政権が駐留米軍の撤収作業を開始した4月下旬から攻勢を強めた。今月14日にはかつて反タリバン勢力の拠点だった北部マザリシャリフを、15日には東部ジャララバードを支配下に置き、主要都市をほぼ制圧した。

15日にはカブール郊外への進攻を開始する一方、「人口密度の高い大都市に力づくで入ることは望まない」と述べ、首都での衝突回避に向けた交渉が政府側と進行中だと主張した。その後、「治安維持」名目で構成員がカブール入りし、大統領府を掌握した。カブールでは大規模な戦闘や虐殺などは確認されていないという。

ガニ氏は自身のフェイスブックに「流血の事態を避けるために国を出た」と投稿しており、タジキスタンやウズベキスタンに逃れたとの情報がある。

タリバンは1996〜2001年に政権の座にあったが、イスラム法の極端な運用を続け、女性の就学や就労の制限や娯楽の禁止などを徹底した。既に今回の攻勢で支配下に置いた地域では、独身女性が強制的にタリバン構成員と結婚させられる事例が報告されており、人権抑圧再来への懸念が広がっている。

カブールからは各国外交官らの退避の動きが広がり、日本政府も大使館員を国外退避させる方針を固めた。

3287チバQ:2021/08/16(月) 14:22:01

https://news.yahoo.co.jp/articles/e04bd8fb6caacef46c65dfd80080a3c17ce91068
アフガン政権崩壊 ガニ大統領「タリバンが勝利」FBで声明
8/16(月) 6:48配信


毎日新聞
カブールの大統領府に入ったタリバン戦闘員たち=2021年8月15日、AP

 アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言をした。ガニ大統領はフェイスブックで「流血の事態を避けるために国を出た。タリバンが勝利した」と表明。2001年の米同時多発テロをきっかけに駐留を始めた米軍の撤収完了を前にして、ガニ政権が崩壊し、タリバン主導で国家運営が進められることになる。


 タリバンは15日までに、第2、第3の都市である南部カンダハルや西部ヘラートを制圧。同日には北部の要衝マザリシャリフと東部ジャララバードを支配下に収め、主要都市すべてを押さえた。

 勢いに乗るタリバンはこの日、首都カブールを包囲したうえで、ガニ氏に対して「平和的な権力の移譲」を要求。またアフガンの内相代行もビデオ声明で、「権力の移行は平和裏に行われるだろう」との見通しを示した。

 その後、タリバンとの和平交渉責任者のアブドラ国家和解高等評議会議長がフェイスブックで、ガニ氏が国外に逃れたことを明らかにした。当初、ガニ氏は隣国タジキスタンに脱出したと伝えられたが、カタールの衛星放送局アルジャジーラがウズベキスタンに向かったと報じるなど、情報が錯綜(さくそう)している。

 ガニ氏の脱出が報じられた後、「略奪を防ぐ」との名目でタリバンの戦闘員がカブールの市街地に入城。タリバン幹部によると、タリバンの軍事委員会のメンバーが大統領府に入った。市街地では大きな戦闘は起きていない模様だ。

 新たな政権の概要については明らかになっていない。タリバンはこれまで暫定政権の発足には否定的で、権力の完全移譲を求めてきた経緯がある。

 ロイター通信によると、タリバン政治部門トップのバラダル師は15日、「主要都市が1週間で陥落した予想外に迅速で比類のない勝利だ」とするビデオ声明を発表。「人々の期待に応え、課題に取り組む」とも述べた。

 タリバンのムハンマド・ナイーム報道担当者も15日、アルジャジーラに対して「アフガニスタンで戦争は終結した」と述べ、政府軍との戦闘が終結したとの見解を表明。「私たちは、追い求めてきた国家の自由と人々の独立を手に入れた」と語り、アフガン政府要人の安全を保障し、対話していく用意があると説明している。

 ナイーム氏は「私たちは誰かを傷つけることを望んでいない。誰かを標的にするために私たちの国土を使わせることは許さない」とも強調し、「外国勢力もアフガニスタンで同じ過ちを繰り返すことはしないと考えている」と話した。

 タリバンのカブール進攻を受け、駐在する米国の外交官はヘリコプターで大使館を脱出し、空港に向かって退避を開始。すべての米大使館員の退避が完了したという。ドイツやカナダなど米国以外の各国でも、大使館の一時的な閉鎖や職員らを退避させる動きが相次いだ。フランスは退避を支援するため大使館を空港に移転した。一方、タリバンと良好な関係にあるロシアは、タリバンが安全を保障しているとして、職員の退避は考えていないという。

 カブールの空港には国外への退避を図る人が殺到。SNS(ネット交流サービス)に投稿された動画や画像では、空港の出発カウンターは人であふれかえっていた。一方、ロイター通信によると、空港周辺で散発的に銃声が聞こえた。カブールの米大使館は「空港が攻撃を受けているという報告があり、米国市民に屋内退避を指示する」との警戒情報を出していた。

 タリバンは米軍が撤収を始めた4月下旬以降、攻勢を強めて農村部を中心に支配地域を拡大。さらに各国との国境沿いの街も押さえ、8月に入ってからは各州の州都を次々と陥落させた。タリバンの猛攻の前に、政府側の治安部隊がほぼ無抵抗で撤収する事態も相次いだ。タリバンは15日までに全34州の州都のうち8割超を支配下に置き、ガニ政権は窮地に立たされていた。【松井聡】

3288チバQ:2021/08/16(月) 14:22:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4aeae8dfa435a45b3bfa7893bf7946dd7305197
タリバンが勝利宣言 アフガン首都制圧「戦争は終結した」
8/16(月) 9:18配信

毎日新聞
アフガニスタンの大統領府に入ったタリバンの戦闘員ら=カブールで2021年8月15日、AP

 アフガニスタンの旧支配勢力タリバン政治部門トップのバラダル師は15日、首都カブールを制圧したことに関連してビデオ声明を発表した。「主要都市が1週間で陥落した予想外に迅速で比類のない勝利だ」と勝利を宣言。ロイター通信が伝えた。バラダル師は「人々の期待に応え、課題に取り組む」と述べた。

【大統領府に入ったタリバン戦闘員たち】

 またタリバンのムハンマド・ナイーム報道担当者も15日、カタールの衛星放送局アルジャジーラに対して「戦争は終結した」と述べ、政府軍との戦闘が終結したとの見解を伝えた。「私たちは、追い求めてきた国家の自由と人々の独立を手に入れた」と語り、アフガン政府要人の安全を保障し、対話していく用意があると説明している。

 ナイーム氏は「私たちは誰かを傷つけることを望んでいない。誰かを標的にするために私たちの国土を使わせることは許さない」とも強調し、「外国勢力もアフガニスタンで同じ過ちを繰り返すことはしないと考えている」と話した。【川上珠実】



https://news.yahoo.co.jp/articles/f17d947e12f6882d7c6b88b3a99d088664f15e14
タリバン、アフガン制圧 大統領国外脱出で政権崩壊 日米欧など大使館員退避急ぐ
8/16(月) 5:24配信

時事通信
アフガニスタンのガニ大統領=7月28日、カブール(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタン各州の都市を破竹の勢いで陥落させてきた反政府勢力タリバンは15日、政府側の最後の拠点である首都カブール市内に進軍し、大統領宮殿を制圧した。

 AFP通信などが伝えた。ガニ大統領は国外に脱出し、「タリバンが勝利した」と敗北を認めた。アフガン政府は事実上崩壊した。

 ロイター通信によると、タリバンの報道官は中東の衛星テレビ局アルジャジーラに対して、戦争の終結を宣言し、「アフガン国内のすべての勢力との対話」や国際社会との平和的な関係の構築を呼び掛けた。日本や欧米など各国は、現地の大使館職員や協力者らの国外退避を急いでいる。

 2001年に米軍主導の攻撃でタリバン政権が崩壊し、民主的な政権が誕生してから約20年。イスラム原理主義を掲げ、かつて国民を恐怖支配したタリバンが再びアフガンを統治することが確実となった。今後、イスラム教の厳格な解釈により、女性の権利制限や公開処刑など人権侵害に当たる政策が再導入される懸念が強まっている。

 タリバンは今月に入り、バイデン米政権が決定した8月末までの駐留米軍完全撤退に付け入る形で全国の主要都市を驚異的なスピードで制圧。米軍撤退の完了前に権力を掌握する事態となった。

 ガニ大統領はフェイスブックに、流血を避けるため出国したと説明。タリバンに向けて「彼らは今や、新たな歴史上の試練に直面している」と語った。英BBC放送によれば、タリバンの進撃に対し政府軍の抵抗はほとんど見られなかった。タリバンは戦闘員をカブール市外で待機させた後、ガニ氏の脱出を受けて、市内への突入を指示したという。

 タリバンの進軍に先立ち、米国防総省は、大使館員の退避支援のためカブールに軍を増派すると発表。ロイター通信によると、15日にはヘリコプターで退避が始まった。米国のほか、カナダ、ドイツなども大使館職員の国外退避を進めている。

 タリバンは14日、北部バルフ州の州都である要衝マザリシャリフを制圧。政府側は東部ジャララバードも15日に失った。連日の州都陥落により、全34州都の大半がタリバンの手に落ちていた。

3289チバQ:2021/08/16(月) 17:21:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5bdc1da4f788c63a75984f781837ef25bc2745d
空港に人殺到で混乱、民間航空便が運休に アフガン首都
8/16(月) 14:44配信

4
この記事についてツイート
この記事についてシェア
AFP=時事
旧支配勢力タリバンに掌握されたアフガニスタンの首都カブールを逃れようと、空港に殺到した人々(2021年8月16日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】(更新)アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)に掌握された首都カブールで16日、国外に脱出しようと大勢が空港に殺到して混乱が生じたため、カブール発の民間航空便が運休となった。混乱を収拾しようと、米軍が空に向かって威嚇射撃をする場面もあった。


 カブール(ハミド・カルザイ、Hamid Karzai)国際空港の運営会社は報道陣向けのメッセージで、「略奪を防ぐため、ハミド・カルザイ空港発の民間航空便を運休する。当空港に殺到しないでほしい」と発表した。

 目撃者の一人はAFPに対し、「ここはとても怖い。彼ら(米軍)は空に向かって何発も撃った」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News

https://news.yahoo.co.jp/articles/da17bab6c24245802968e2ea62878566ce6c1d06
大国に振り回されてきた歴史 政権崩壊のアフガニスタン
8/16(月) 16:41配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタンどんな国?

 アフガニスタンで、反政府勢力タリバーンが首都カブールを掌握し、ガニ大統領率いるアフガン政権が崩壊した。そもそもアフガニスタンとはどのような国家なのか。Q&A形式でまとめた。


 Q アフガニスタンはどんな歴史をたどってきたのか。

 A ユーラシア大陸の内陸国で、かつてアジアと欧州を結んだシルクロードが枝分かれする場所にある。古代ギリシャのアレクサンドロス大王の東方遠征をはじめ、インドやペルシャ、中央アジアの様々な王朝の支配を受け、交易も盛んだった。複雑な歴史を反映して、今もたくさんの民族が暮らしている。

 Q どれくらいの民族がいるのか。

 A 現行の憲法には14の民族名が列挙され、公用語は二つ。ほとんどがイスラム教徒だけど、宗派は二つに分かれている。人々の顔つきも様々だ。

 Q 過去にも紛争が多かったのか。

 A 地理的に重要な場所にあるため、いつも大国に振り回されてきた。19世紀には、インドを植民地化した英国と、南下してきた帝政ロシアが影響力を競い合い、「グレートゲーム」と呼ばれる覇権争いの舞台になった。

 1979年には、ソ連が侵攻し、米国が支援するムジャヒディン(イスラム戦士)がゲリラ戦で対抗した。10年後にソ連が撤退すると、米国は興味を失って手を引いた。内戦が始まり、混乱の中で力をもったのがタリバーンだった。

朝日新聞社

3290チバQ:2021/08/16(月) 17:22:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a6be11a844ed5d94d123390f70985d7aa431d4f
タリバン、アフガンの全権掌握 国際社会は対応模索 外国人の国外退避加速
8/16(月) 16:38配信

時事通信
 【ニューデリー、ワシントン、ブリュッセル時事】アフガニスタンの全権を掌握した反政府勢力タリバンは16日、首都カブール全域の支配に乗り出した。

 一方、日米欧など主要国は大使館職員らの国外退避を加速。米軍部隊が空港で警護に当たっている。国連安保理の緊急会合が同日予定されるなど、国際社会はタリバンに今後どう向き合うか対応を模索している。

 タリバン幹部はロイター通信の電話取材に、市民の日常生活再開に向けて兵士に規律を守るよう指示していると説明。その上で、今後の政権運営について述べるのは時期尚早との考えを示した。すべての外国人の退去も求めた。

 タリバン広報担当者はこれに先立ち、中東メディアに対し、国内の各勢力との対話と、諸外国との平和的な関係樹立を求めると語っていた。

 主要国の対応をめぐっては、ドイツやフランス、オランダなども大使館機能を空港に移転し、退避対応に当たらせている。マース独外相はツイッターで「最優先すべきは国民と職員の安全だ」と強調。「大使館の中核チームは必要な機能維持のため現場に残る」とも語った。

 現地からの報道によると、カブールの空港に16日、国外脱出を求める市民らが押し寄せ、米軍が空に向けて発砲する騒ぎがあった。

 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は15日、ジョンソン英首相やオランダ、デンマーク、カナダ各国の外相と電話会談。「NATOは退避促進のために空港の維持を手助けしている」とツイッターに投稿した。

 ジョンソン氏はビデオ声明で「どこかの国が個別にタリバン(政権)を承認することは望まない。同じ考え方を持ったすべての国々でできる限り一致した立場を得たい」と表明した。さらに「アフガンが再びテロの温床になるのを防ぐため、何でもやる」とも誓った。

3291チバQ:2021/08/16(月) 17:27:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/c98e2442c73ba5ab0e43d182c6853f4375359e00
女性を抑圧した20年前の「悪夢」が再来?「タリバン」なぜこんなにも早く権力掌握できたのか
8/16(月) 12:01配信

東洋経済オンライン
アフガニスタンの首都、カブールを掌握したタリバン(写真:Jim Huylebroek/The New York Times)

 アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンの攻勢で主要都市が相次いで陥落し、首都カブールに向けて進軍、ガニ大統領が隣国タジキスタンに脱出して民主政権が事実上崩壊した。タリバンは、アメリカ軍の8月末までの完全撤退で生じた「力の空白」を一気に埋め、20年にわたって民主化の促進や軍の育成に取り組んだアメリカのアフガン政策は失敗に終わった。

 カブールの状況は、1975年のベトナム戦争でソ連が支援する北ベトナムが南ベトナムを制圧、混乱したアメリカ人ら外国人の脱出劇に象徴されるサイゴン陥落を彷彿とさせている。女性の人権侵害や石打ち刑、音楽の禁止など厳格なイスラム法による統治という2001年のアメリカ軍侵攻まで続いたタリバン政権の悪夢の再来は確実な情勢だ。

 また、タリバンの動きに触発されてパキスタンをはじめとした周辺国のイスラム勢力が勢いづくとの見方があるほか、国際テロ組織アルカイダなど欧米を標的とした過激派の「テロの温床」となる可能性もある。

■タリバンが快進撃を演じた理由は

 アフガンからのアメリカ軍撤退は、トランプ前大統領がタリバンとの対話による合意で決断しており、バイデン大統領も「アフガンに軍事的な解決策はない」として前政権の路線を踏襲。タリバンの攻勢にもかかわらず、全面撤退を進めてきた。

 背景には、アメリカ兵の犠牲拡大による厭戦気分の高揚や戦費の拡大、覇権主義を強める中国、新型コロナウイルスへの対応など優先すべき課題に資源を投入しなければならないという事情がある。

 タリバンが快進撃を演じたのは、アフガン政府の統治能力や国軍の能力が欧米の支援によっても向上しなかったことが要因だ。腐敗や縁故主義にまみれた政権側が無力ぶりを露呈する中、タリバンは主要都市を激しい戦闘もなしに掌握した。部族や軍閥による支配が色濃いアフガンでは、アメリカ軍という後ろ盾を失ったガニ政権を支えてきた部族や軍閥が、日和見的にタリバンに従属し始めた形だ。

 アフガンの陸軍や空軍、治安部隊などは計30万人以上で、6万人の戦闘員を抱えるタリバンに対して数字面で圧倒している。しかし、「国軍は寄せ集めで軍閥や部族への帰属意識が抜け切れず、国軍としての統一感に欠けて士気も乏しい」(専門家)。タリバンの攻勢を受けて、早々に敗走する兵士の様子がSNSに投稿された。

 これに対し、タリバンは政権打倒で団結したほか、空軍パイロットを暗殺するなどゲリラ戦術で空軍力を弱体化させ、装備での劣勢を跳ね返した。パキスタンなどからの外国人義勇兵も加わっているとの情報もある。

3292チバQ:2021/08/16(月) 17:27:40
■20年でタリバンは変わったのか

 アメリカ軍は2001年、タリバンがアメリカ同時テロの首謀者ウサマ・ビンラディン容疑者をかくまっているとして、アフガンに侵攻。タリバン政権はそれまで、イスラム法に基づく統治を行っていた。

 アフガン農村部の男尊女卑的な習慣とも相まって、そのイスラム法の解釈は厳格で、女性の教育を認めなかったり、不貞行為に対して石打ち刑を科したりするなど現代社会の人権感覚や価値観と相容れない恐怖支配を敷いた。

 政権打倒から20年を経て、タリバンは思想的に変化したり、穏健化したりしたのだろうか。

 タリバンは、カタール・ドーハに政治事務所を構え、アメリカ政府と交渉して和平合意を結ぶなど正統性を高めてきた。今回の局面でタリバンは、国際社会の懸念に呼応するかのように、武力で権力を奪取せず、交渉による権力の移譲を目指す姿勢を示していた。前政権時代の教訓から学び、国際社会を意識した言動も一部で見受けられる。

 だが、タリバンのイスラム思想は変わらないだろう。アメリカの介入でアフガンが民主化することはなかったが、少なくとも女性の人権や教育をめぐる状況は改善して、女性の社会進出が進み、少数民族の権利も守られるようになった。

 が、こうした20年間の成果は、タリバンの復権によって一気に吹き飛びそうだ。タリバンが進出した地域では、再び女性の教育が禁じられたり、鞭打ち刑が導入されたりしており、女性の全身を覆う衣装ブルカの着用も義務付けられているとの話もある。

 イスラム教は、法源である聖典コーランや預言者ムハンマドの言行録ハディースをどう解釈して社会に適用するかで、原理主義的な立場から世俗派まで幅がある。アフガン農村部の保守的な慣習も入り混じったタリバンのイスラム解釈は、現代の女性にとっては苛烈であり、人権軽視として国際社会から批判を浴びてきた。

 イスラムの解釈は、時代とともに移り変わり、イスラム宗教界や市民社会での議論を経て現代的な解釈が取り入れられていく場合が多い。2001年のタリバン政権崩壊以降、ゲリラ闘争に明け暮れてきたタリバンがこうした議論を経て穏健化したとは考えにくく、女性に対する抑圧などの恐怖支配が再来するのは間違いないだろう。

■タリバン復権にはさまざまな見方

 見落としてはならないのは、欧米中心の見方ではアフガンの実態を見誤るという点だ。アフガンで長年活動してきた国際機関の職員は「政府側につく軍閥や部族が勝手に市民から税金と称して金銭を巻き上げたり、賄賂などの腐敗も蔓延したりしており、タリバンを一定程度支持する土壌が存在する」と指摘する。

 アメリカ軍や政府軍の誤爆や誤射で多数のアフガン市民が犠牲になってきた。復讐心からタリバンに加わったり、支持したりする市民も少なくない。イスラム的な平等意識や公正さも、腐敗した政権にはないものだろう。

 それでも、宗教的な価値観は人それぞれであり、タリバンのイスラム思想を押し付けられるアフガン国民にとってタリバンの復権は悪夢にほかならない。男性が髭を伸ばすことを強制されたり、音楽を流した派手な結婚式が禁止されたりして、アフガンは暗黒の時代に逆戻りすることになりそうだ。

3293チバQ:2021/08/16(月) 17:28:00
 アメリカ軍に協力してきた軍関係者や通訳、政府関係者のリストをタリバンは手にしているといい、処刑対象になりかねない。すでにタリバンは政権幹部や軍関係者、ジャーナリストなどを暗殺しており、政権掌握により、こうした粛清行為が拡大する恐れもある。命の危険を感じたり、人権状況や生活環境の悪化を懸念する人々がアフガン国内から脱出する動きもあり、近隣諸国に流出する難民も増える可能性がある。

 タリバン政権の誕生は、周辺国にも影響を与えそうだ。東西冷戦下、パキスタンは、アフガンに侵攻したソ連による共産化を阻止するため、アメリカから資金を得て、ソ連軍と戦うムジャヒディン(イスラム戦士)を支援、タリバンの生みの親となった。

 パキスタンの情報機関、軍統合情報局(ISI)は、その後もタリバンと関係を保ってきたといわれる。宿敵インドに対抗するため、タリバンを通じてアフガンに影響力を確保するのが狙いだ。今回のタリバンの快進撃でも、ガニ大統領らはパキスタンがタリバンを支援していると非難していた。

 パキスタン国内に問題が跳ね返ってくる危険もある。アフガンの動きは、タリバンと近い関係にあるパキスタンのイスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)の活動活発化につながる恐れもある。タリバンの復権に刺激されて軍や政府を狙ったテロを活発化させかねない。ただ、パキスタン政府としては、アフガンのタリバンを通じて、TTPに自制を働きかけやすくなるとの読みもある。

 一方、軍を撤退させるアメリカにとって、アルカイダなどのテロ組織の監視を含めたアフガン情勢を把握するためのパキスタンの重要性は増す。このため、パキスタンはアメリカからの軍事支援の拡大を期待できるとの読みもあり、タリバン復権の損得勘定を計算しているのではないか。

■気になる中国とタリバンの関係

 中国も勝ち組に回りそうだ。タリバンは、前政権時のように国際社会から孤立するという事態は避けたい。7月下旬、タリバン代表団が中国を訪問し、王毅国務委員兼外相と会談している。

 タリバンと中国の間では、道路網整備などの投資案件も浮上しており、タリバンにとって中国は、国際社会での孤立状態を緩和する救世主になり得る。イスラム独立運動を抱える中国も、タリバンとの関係は治安面で大きな意味を持ち、ウィンウィンの関係になりそうだ。

 タリバン政権の復権は、国際テロの脅威を高めるなど国際社会にも影響が及ぶだろう。バイデン大統領がアフガンからの撤収を覆さなかったのは、「アフガンからアメリカに及ぶ脅威は駐留軍なしで対処できる水準になった」(アメリカ政権高官)と、国際テロの脅威が大きく減ったことも理由とされた。

 現在、アフガンに潜伏するアルカイダ活動家の数は200〜300人と推定され、アメリカ治安当局は、国際的なテロを企てる能力はないと判断している。だが、タリバン政権になれば、アメリカによるアフガン国内での情報収集や掃討作戦の実施は困難になり、アルカイダなどの過激派が勢力を盛り返すのではないかとの懸念は拭えない。

池滝 和秀 :ジャーナリスト、中東料理研究家

3294とはずがたり:2021/08/16(月) 17:32:24
レバノン,大変だなあ。。
政府を良くしようとするデモが完全に経済潰してしまって難しいなあ。。
>長年にわたる政府不信に国民の怒りが爆発した2年前の反政府デモで当時の内閣が退陣すると、一気に経済が傾いた。

軍がなぜヘリ遊覧ツアー ローマ遺跡、延々と続く大麻畑
有料会員記事
https://www.asahi.com/articles/ASP8571QRP82UHBI002.html
ベカー高原上空=伊藤喜之2021年8月10日 8時00分

 経済的な苦境に直面している中東レバノンで、約8万人の兵士を抱える軍の財政も火の車に陥っている。軍が今年の夏から取り組み始めた「窮余の策」があると聞き、7月中旬にレバノン東部のラヤク空軍基地へと向かった。

 格納庫の前にとめられた米国製ヘリコプターのロビンソンR44。私と取材助手が乗り込むと、紺色の機体が飛び立った。

 パイロットの男性隊員と耳に装着したヘッドセット越しにあいさつを交わした。

 「レバノン軍にようこそ。本日はバールベックの古代遺跡の上空まで遊覧いたします」

 軍が7月1日から国内の3カ所の基地で始めたヘリの遊覧ツアーだ。

 きっかけは国家の財政難による軍予算の大幅削減だった。国防省は昨年、高騰した食肉を購入する予算がなくなり、兵士への配給食から食肉を抜いたと発表。ジョセフ・アウン軍司令官は「兵士の平均月給は米ドル換算で90ドル以下」だと告白し、軍財政への国際的な支援が必要だと訴えた。

 危機的なレバノン経済が背景にある。長年にわたる政府不信に国民の怒りが爆発した2年前の反政府デモで当時の内閣が退陣すると、一気に経済が傾いた。通貨は大暴落し、物価は世界トップ3に入るとされるほど高騰。燃料を輸入する予算がなく、国の電力供給は1日2〜4時間ほどに限られ、国中が停電に苦しむ。

 離陸前に面会した空軍幹部は…

3295チバQ:2021/08/17(火) 17:48:16
>友好国の軍用機で出国
なんだかなあ

空港に押し寄せた市民ってのは、中〜上流の比較的豊かな
=タリバン政権で地獄を見そうな人なんですかね?

https://news.yahoo.co.jp/articles/4d5350337b9b0146014d40a38f6174f294586f25
駐アフガン日本大使館員が退避 トルコに臨時事務所設置
8/17(火) 16:21配信
共同通信
 外務省は17日、アフガニスタンの治安状況悪化を受け、首都カブールにある日本大使館の職員12人が同日、友好国の軍用機で出国し、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに退避したと発表した。15日をもって在アフガニスタン大使館を一時閉館し、トルコのイスタンブールに臨時事務所を設置した。

 外務省によると、アフガニスタンには国際機関や非政府組織(NGO)に所属する少数の日本人が出国を希望せず、滞在しているという。同省は臨時事務所を通じて在留邦人と連絡を取り合う。

 外務省は、同国への渡航は目的のいかんを問わず控えるよう呼び掛けた。



https://news.yahoo.co.jp/articles/6b8e78a1168f5a4ac7f21e9fd08a0a218da3e851
飛行機しがみつき死者も アフガンで市民決死の脱出
8/17(火) 17:25配信

テレビ朝日系(ANN)
"飛行機しがみつき死者も アフガンで市民決死の脱出"

 国外への脱出を求め空港に市民が殺到、死者も出ています。

 アフガニスタンの首都カブールの空港で撮影された映像です。

 市民が滑走路を走る飛行機にしがみついています。

 現地メディアが公開した映像には離陸後、機体にしがみついていた人が落下したとみられる様子も映っていました。

 カブールの空港当局は16日、すべての商用便の発着を停止しました。

 AP通信は、空港での混乱で少なくとも7人が死亡したと伝えています。

テレビ朝日

3296チバQ:2021/08/17(火) 19:35:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb353c30b53f095279bda7fd69f326d1f53ce999
「穏健」強調も…見通せぬタリバン統治体制 内部で路線対立
8/17(火) 19:12配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタン全土を支配したイスラム原理主義勢力タリバンは統治体制の構築に向けて動き始めた。人心掌握や国際社会の支持獲得を目指し、女性の権利の尊重など「穏健」な政策を打ち出している。ただ、支配地域では既に人権抑圧の報告も確認され、苛烈な統治復活が予想されている。タリバン内の路線対立もあり、国内統治の行方は未知数だ。

「どう国民に奉仕し、安全を確保できるか試されている」。タリバンのナンバー2のバラダル幹部は16日、首都カブール制圧後、国民に寄り添う趣旨のコメントを発表した。タリバン報道官は「国民の生命や財産は安全だ」と繰り返しており、女性の就学や就労の権利尊重は「われわれの方針だ」とも表明した。16日の地元民放では髪を布で覆った姿ながら女性キャスターが出演する姿が見られた。

2001年に崩壊したタリバン政権はイスラム法の極端な運用によって、犯罪者と見なした住民の公開処刑や女性の権利制限を進めて支持離れを招いた。タリバンがかつてのイメージを変えようとしていることは確実で、米ブルームバーグ通信は「ソフトな手法を取った」と分析した。

ただ、もちろんイスラム原理主義的な姿勢は放棄していない。支配域では女性が戦闘員と強制的に結婚させられる例が報告され、投降した複数の政府軍兵士が処刑されたとの情報もある。「タリバンは国際世論も意識し『危険ではない』と主張しているが国民は真実を見抜いている。大量の出国希望者がその証だ」と地元ジャーナリストは話す。上層部が穏当な路線を目指しても、末端まで徹底されない事態もありうる。

タリバンは内部に穏健派と強硬派を抱え、「外国軍の排除」という目標が達成されつつある中で、沈静していた対立が顕在化する可能性がある。13年にオマル最高指導者が死去した後、内部分裂したこともあり、決して一枚岩ではない。

アフガンでは近くタリバンとガニ政権幹部、国内有力者らによる新体制の協議が始まる見通しだ。タリバン幹部は16日、「全駐留外国軍の撤退を望む」と述べ、米軍などの撤収が最優先との意向も示している。

3297チバQ:2021/08/17(火) 19:36:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b97766c6c3dd65eabc520a5659a1b6334033243
国外逃亡のガニ大統領、大金積み込みどこへ? 行き先には諸説
8/17(火) 18:56配信

毎日新聞
アフガニスタンのガニ大統領=2021年3月21日撮影、AP

 イスラム主義組織タリバンに制圧されたアフガニスタンのガニ大統領(72)の行方を巡り、臆測が飛び交っている。ガニ氏は15日、フェイスブックに投稿した声明で国外へ脱出したと述べたが、居場所は明らかにしておらず、その後も動静は伝えられていない。ロシア通信などは16日、ガニ氏が4台の車に現金を大量に積み込んで空港に逃れたと報道。ヘリコプターに積み替えたがすべては入りきらず、一部は滑走路に残したまま飛び立ったという。


 カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは、ガニ夫妻がウズベキスタンに逃れたと報じた。一方、ロイター通信はアフガン内務省高官の話として、タジキスタンに向かったと報道。インドのメディアは、タジキスタンに受け入れを拒否されたため中東オマーンに滞在しており、今後は米国に向かう見通しだと伝えた。米紙ニューヨーク・タイムズによると、サウジアラビアが亡命受け入れを決めたとの情報もあるという。【金子淳】

3298チバQ:2021/08/17(火) 19:36:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/0aa1adba035ea28469771a8437e6d9999d955f1c
【解説】アフガン政府軍が蜘蛛の子を散らすように消えた理由
8/17(火) 18:31配信

12
この記事についてツイート
この記事についてシェア
FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

パキスタンとの国境に接するパクティカ州に駐留するアフガニスタン軍の立て直しに当たる為、ある年、アメリカ陸軍のグレッグ・エスコバルという大尉が赴いた。しかし、彼が担当したアフガニスタン陸軍部隊の大隊長は、僅かな間に、立て続けに代わる羽目になったという。一人目は部下の男性兵士に性的乱暴を働き逮捕され、二人目は部下に殺害された為だったという。

【画像】臨時のキャンプにはタリバンの支配から逃れようとする人々の姿が・・・泣き叫ぶ子どもも

マーク・グラスぺルという101空挺部隊の大尉が語るエピソードはこうだ。

アフガニスタン陸軍の某小隊に輸送ヘリの乗り降りを教え、訓練していたところ、暫くして、アフガン兵二人が口論を始めた。そこに第三の兵士が乱入し、いきなり折畳椅子を振り上げ、一人の頭部に叩きつけた。その後は大乱闘になった。そして、乱闘は全員が疲れ果てるまで続いた。現場にいたグラスぺル大尉の現地通訳は「これが我々は絶対成功しない理由さ」と吐き捨て、その場を立ち去ったという。

現地でアフガン兵のリクルートと訓練を担当したジャック・ケムという陸軍将校によれば兵士不足と日常的な脱走、部族間対立も大問題だったが、最大の頭痛の種は識字率の低さだった。ケム氏の経験では、小学校三年生レベルの読み書きができる新兵は5%以下しかおらず、中には数を数えられない者もいたらしい。

いわゆる幽霊兵士は、実在しないか実在していたとしても軍務実態が無い兵士のことで、その分の給与は往々にして上司がポケットに入れ、軍服など備品は横流しされた。アフガニスタンの国防省も軍の正確な実数は一度も把握したことがなかったらしい。

アフガン全土を簡単に掌握できた理由
まさにあっという間だった。

だが、これと云った戦闘をすることなく反政府武装勢力・タリバンがアフガン全土をいとも簡単に掌握できたのにはやはり理由があった。

上記エピソードはワシントンポスト紙やBBCの報道から引用したものだが、こんな軍隊がまともに戦えるはずがない。

ガニ大統領を筆頭にアフガニスタン中央政府指導部も公称・35万人規模の政府軍・警察も抵抗らしい抵抗をすることなく逃走し消え去った。

しかし、アフガン軍・警察が蜘蛛の子を散らすように消えた理由はこうした驚くほどの腐敗や能力不足だけではなかったようだ。

そもそも政府軍の編成・配置方針自体が現地の実情にそぐわなかったようなのだ。

アフガン駐在経験を持つアメリカ政府関係者によれば、中央政府は兵員を出身部族地域に配置することを拒み続けたというのだ。部隊が地域のリーダーたちと癒着し、私兵として軍閥化するのを避ける為だったらしい。

結果として、兵士たちは、往々にして言葉さえ通じない土地に配備されることになった。対立感情の強い地域では地元民からも歓迎されない。元々、モラル・能力は低い上、これでは士気は更に下がり、アメリカ軍に保証された待遇の上に寝そべることになる。

多民族国家・アフガニスタンには各地の部族が独自に兵を蓄え軍閥化し抗争を繰り返してきたという歴史がある。だからこそ過敏になったのは分からないでもない。しかし、これが対タリバン戦では却って仇になった。

部族の掛け違えに目を付けたタリバンは、各地の特定部族地域で駐留する他の部族による混成部隊の幹部に対し、従兄弟など親族や同族出身の使者を送り、問うたのだという。自分達とは縁もゆかりもない土地で元々は敵対民族である住民を守るために戦い、命を失う覚悟はあるのか?と。

答えは現状を見れば明らかである。

3299チバQ:2021/08/17(火) 19:36:59
勝負の帰趨が見えたら勝ち馬に乗る
部族抗争を繰り返してきたアフガニスタンの人々は勝負の行方を見定めるのに長けてもいる。一例を紹介したい。

今や昔の30年以上前、当時、ソビエト軍が駐留していたカブールに筆者は取材のために赴いた。そこで紹介されたのがホテルの通信担当を務める初老の御仁であった。アフガニスタン人にしては大変背が高かったのを鮮明に覚えている。

当時、国外との通信手段は今や存在しないテレックスのみ。彼はホテルでこれを担当していたので、彼のご機嫌取りは必須だった。

何度かやり取りをするうちに打ち解けた彼は、長男はカブールで彼と一緒だが、次男はペシャワールに居ると言った。しっかり両天秤を掛けていたのである。

解説すると、当時、カブールにはソビエトに支援された政権があったのだが、アメリカに支援された反ソビエト有志連合軍がひたひたと迫り、ソビエト軍の撤退とその後のカブールの陥落が目前になっていた。

その反ソビエト有志連合軍の拠点の一つがペシャワールであった。

つまり、ホテルのテレックス担当の御仁はどちら側が勝っても、反対側の家族を助けられるよう両側で息子を働かせていたのである。聞けば、似たような話は珍しくなかった。

勝負の帰趨が見えてきたら、多数派が勝ち馬に乗ろうとするのは自然である。

もう一つ覚えていることがある。彼はこう言った。「ゴルバディンはマッドだ」と。

ゴルバディンとは、当時の有志連合軍の有力司令官の一人、ゴルバディン・ヘクマチアルのことで、後にアフガニスタンを支配したタリバンの有力者としても知られた。彼らの原理主義は既に現地では知られ警戒されていたのである。

余談になるかもしれないが、当時、タリバンという名前は聞いたことが無かった。まだ、出来ていなかったのかもしれない。オサマ・ビン・ラディンは有志連合軍のメンバーだったが、アルカイダはまだ設立されていなかったと理解している。

今やゴルバディン・ヘクマチアルもオサマ・ビン・ラディンも亡いのだが、旧政府側となった人々への報復や女性への非道がやはり大いに心配になる。

3300チバQ:2021/08/17(火) 19:37:10
「アメリカ外交政策における我々の世代の最大の失敗」
「アフガニスタンでの出来事は心が折れそうになるほど悲しいが、正直言えば驚きではない」(What's happening in Afghanistan is genuinely heartbreaking...but sadly not surprising.)

と筆者の長年の友人でもある上記アメリカ政府関係者は言う。

「アメリカ軍が駐留する限りアフガニスタン問題の軍事的解決は無い」(There is no military solution in Afghanistan as long as the U.S. military is in-country.)

というのがアフガン駐在当時からの彼の認識だったという。

アフガン軍に単独で戦う能力はなくアメリカ軍が居なければもたないことは明らかだったし、アメリカ軍が何年駐留し支援してもタリバンに勝つことは出来ないということを彼も大方の専門家と同様に知っていたのであろう。

それでもアメリカは駐留を続け、湯水のごとく資金・国民の税金を投入した。

そのうち無視できない金額が腐敗によって消えたはずである。

アメリカ軍が提供した武器・弾薬は、一部は旧軍閥が捲土重来を期して隠し持っているだろうが、大半はタリバンの手に落ちた。

20年にも渡るアフガン駐留政策は「アメリカ外交政策における我々の世代の最大の失敗」(what is likely to be my generation's greatest foreign policy debacle)になるかもしれないと関係者氏は言う。その素直な述懐が、筆者にとってまた忘れられないものになると思う。

【執筆:フジテレビ 解説委員 二関吉郎】

二関吉郎

3301チバQ:2021/08/17(火) 20:11:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/14344dd741076adf1280ccf76484db3f9eb4d916
空港に脱出望む1000人超 アフガン首都、威嚇発砲も
8/17(火) 19:41配信

共同通信
16日、アフガニスタン首都カブールの国際空港で、詰め掛けた市民と警戒する米軍の部隊(AP=共同)

 【カブール共同】イスラム主義組織タリバンが復権したアフガニスタンからの脱出を望む市民が押し寄せ、混乱を極めていた首都カブールの空港は17日、軍用機の運航を再開した。滑走路にまであふれた群衆は排除され、各国の外交官らが続々と出国。諦め切れない千人以上の市民が空港近くに集まり、中に入らせないようにする威嚇発砲の銃声が響いた。

 タラップによじ登り、離陸中の米軍機にしがみつく―。タリバンがカブールに進攻した15日から16日までに数千人の市民が空港になだれ込んだ。AP通信によると、混乱で7人が死亡した。空港は米軍の管理下に置かれ、17日には侵入できなくなった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/56b6d04392b9cc0a0dea024e8e1ace64ed313dba
タリバン、全国民に恩赦 「女性も政府に」融和狙う
8/17(火) 19:43配信


共同通信
16日、アフガニスタンの首都カブールの検問所に配置されたイスラム主義組織タリバンの戦闘員ら(AP=共同)

 【カブール共同】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは17日、全てのアフガン人に恩赦を出し、これまで抑圧してきた女性も政府の枠組みに参加するよう促すと発表した。AP通信が伝えた。「包括的なイスラム政権」樹立への意欲を示し、融和を演出する狙いとみられる。治安維持にも注力し、事実上の統治を本格化させた。

 タリバンは首都カブールを制圧した15日、女性の権利を尊重する方針を表明。2001年に崩壊した旧タリバン政権時代の圧政逆戻りへの懸念を払拭するアピールを始めた。緊張緩和を強調することで、国内外の支持を取り付けたい意向がありそうだ。

3302チバQ:2021/08/17(火) 20:16:53
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081600644&g=int
パニック拡大、空港大混乱 よみがえる恐怖支配の記憶―戦闘員が市内巡回・カブール
2021年08月16日21時24分

16日、カブールの空港で、旅客機の上に上がったアフガニスタンの人々(AFP時事)
16日、カブールの空港で、旅客機の上に上がったアフガニスタンの人々(AFP時事)

16日、カブールから脱出するため空港に集まったアフガニスタン人ら(AFP時事)
反政府勢力タリバン接近の情報を聞いて、仕事を切り上げ帰宅するアフガニスタンの人々=15日、カブール(EPA時事)
アフガニスタン各地から逃れ、公園で暮らす避難民たち=14日、カブール(EPA時事)

 【ニューデリー時事】反政府勢力タリバンが占領したアフガニスタンの首都カブール。ガニ大統領が国外に脱出して政権が崩壊し、残された人々にはかつての恐怖支配の記憶がよみがえった。国外に逃れようと大勢の人々が空港に殺到するなどパニックが広がっている。
 ◇車輪にしがみつく人も
 カブールの空港当局は16日、国際商業便の運航停止を発表した。国外脱出を試みる人々の波は前日から続き、空港内は大混乱となった。飛行機に乗ろうとボーディングブリッジ(搭乗橋)や機体そのものによじ登る人が続出。離陸のため滑走していた飛行機の車輪にしがみつき、離陸後に振り落とされた人の姿を報じる映像もインターネット上で広まった。
 事態収拾のため、米軍が空に向けて発砲。ロイター通信によると、混乱の中で少なくとも5人が死亡した。
 地元記者は「国外退避のため、家族のパスポートを申請していた。16日か17日には発行予定だったが、旅券事務所が閉鎖され、めどが立たない」と話した。予想以上の早さでタリバンが首都を制圧したため間に合わなかった。それでも「今は妻子の安全を守らなくては」と言葉に力を込めた。
 ◇報道機関に立ち入り
 タリバン戦闘員は16日、各家庭や事業所を回り人々が所有する武器を没収。各国の大使館が立ち並び、警戒厳重だったグリーンゾーンを巡回したほか、地元民放トロTVの施設にも立ち入った。タリバンは「施設の安全を保つ」ことに同意したというが、報道機関は戦々恐々だ。
 タリバンは15日夜、「治安を守る」名目で市内に展開。市民の家に立ち入ったという情報も多数発信された。タリバンの広報担当者は16日、「戦闘員に許可なく住居に立ち入らないよう命じた。誰の人命、財産、名誉も害されない」と声明を出したものの、市民は恐怖をぬぐうことができない状態にある。
 過去数週間、タリバンは各地で都市を陥落させてきた。1990年代後半の恐怖支配の記憶は消えていない。カブールには「最後のとりで」と期待し、各地から避難民が集まっていた。
 北部の要衝クンドゥズから一族35人とカブールに避難してきた医師はAFP通信に対し「カブールでもまたたくさん戦闘が起きるのか」と恐怖と不安を口にした。名前を明かすことは絶対に拒否。「クンドゥズの戦闘は収まったと聞いた。早く家に戻りたい」とカブール脱出を願っている。

3303チバQ:2021/08/17(火) 22:52:53
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20210817k0000m030347000c.html
タリバン、女性の政府参加促す 全国民に「恩赦」 穏健さアピール
2021/08/17 22:44毎日新聞

タリバン、女性の政府参加促す 全国民に「恩赦」 穏健さアピール

アフガニスタンの大統領府に入ったタリバンの戦闘員ら=カブールで2021年8月15日、AP

(毎日新聞)

 AP通信によると、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは17日、すべての国民に対して「恩赦」を出し、さらに女性に対しても、イスラム法に沿った形で政府に参加するよう促した。かつて女性の権利を制限する厳しい統治をしていたタリバンの復権を恐れ、アフガンでは国外脱出を図る市民が相次いでおり、穏健姿勢をアピールすることで事態を沈静化させる狙いがあるとみられる。

 タリバンが15日に首都カブールを制圧して以来、初めての統治に関するコメントとみられる。報道によると、タリバンの文化委員会のメンバーは声明で「イスラム首長国(タリバンの自称)はすべての女性に被害者になってほしくない。政府の構成はまだはっきりしていないが、すべてのサイドが参加すべきだ」と述べた。

 一方、地元民放トロテレビによると、タリバンのアミール・カーン・ムタキ幹部は16日、カルザイ前大統領ら国内の有力者と会談した。新政権に関する協議が行われた模様だ。【松井聡】

3304チバQ:2021/08/18(水) 14:27:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/fcb8301f47cf90a6a08132f2723be6746021f193
米軍、アフガン退避の空輸作戦本格化 タリバン容認も先行き不透明
8/18(水) 13:28配信

毎日新聞
ホワイトハウスで記者会見するサリバン米大統領補佐官=ワシントンで2021年8月17日、AP

 イスラム主義組織タリバンがアフガニスタンで復権したことで、バイデン米政権は17日、米国人やアフガン人協力者らを首都カブールの国際空港から退避させるための空輸作戦を本格化させた。現在のところタリバンは容認姿勢を示しているが、先行きは不透明だ。


 「タリバンに退避を妨害しないよう警告した。いかなる攻撃も圧倒的な力で対処する」。中東地域を管轄する米中央軍のマッケンジー司令官は、17日の声明でそう強調した。カブールが制圧された15日にカタールのドーハでタリバン幹部と協議したという。国防総省によると、タリバンと米軍幹部が現地で連絡をとっており、現在は「攻撃や脅威はない」としている。

 米軍は16日、退避を求めるアフガン市民らが空港の滑走路に殺到したため航空機の運航を一時停止したが、17日までに再開した。今後は少なくとも1時間に1便の運航を目指し、1日に5000〜9000人の米国人や、通訳などで米軍に協力したアフガン人らを国外に運ぶ予定だ。空港を警備する米兵も最終的に6000人規模となる。

 ただし、国外退避の希望者がどれだけ膨れ上がるかは不明だ。米紙ワシントン・ポストによると、アフガンには最大で1万5000人の米国人が残っているという。協力者のうち米国に渡航する特別移民ビザ(査証)の希望者は約1万8000人おり、その家族を入れると数万人に上るとされる。国務省によると15日までの2週間で、ビザの発給手続きが最終段階に進んだ約2000人が渡米した。

 さらに、希望者は自力でカブールの空港に来なければならない。また、空港に向かう途中でのタリバンによる妨害行為も報じられている。空輸作戦がどれだけスムーズに進むかは、今後のタリバンの動向次第となりそうだ。

 なぜもっと早くに国外退避を進められなかったのかとの疑問の声に対し、サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は17日の記者会見で「アフガン政府などから、政府の信用を失うきっかけになるので大規模な退避を控えるよう懸命に要請された」と釈明した。

 バイデン政権は8月末までに駐留米軍の完全撤収を予定しており、時間も限られている。サリバン氏は「タリバンは民間人が空港まで安全に通行できるようにすると伝えてきている。約束は守らせるつもりだ」と説明。そのうえで「8月31日までは信じているが、正確な予定はタリバンと話し合っているところだ」と述べた。【ワシントン鈴木一生】

3305チバQ:2021/08/18(水) 14:56:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd8bdab42e346026d712ca979ca00800b62c4f3b
アフガン暫定大統領を宣言 ガニ氏逃亡で第1副大統領
8/18(水) 9:35配信

共同通信
 【カブール共同】アフガニスタンのサレー第1副大統領は17日、ツイッターで「私が正統な暫定大統領だ」と宣言し、首都カブールを掌握したイスラム主義組織タリバンと徹底抗戦する考えを示した。ガニ元大統領が15日に国外逃亡したため、憲法上は第1副大統領が職務を引き継ぐことになる。

 サレー氏の詳しい所在地は不明だが、北東部パンジシール州に潜伏中との情報がある。

 サレー氏はタリバンがカブールに進攻した15日、ツイッターに「いかなる状況でもタリバンに屈することはない」と書き込んでいた。

 タリバンはパンジシール州以外は、ほぼ制圧した。

3306チバQ:2021/08/18(水) 16:01:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/e19100fb4a6eb42a76c73ab268a17ea806fc04cd
タリバン、新体制準備進める 柔軟姿勢と実態に乖離も アフガン
8/18(水) 15:05配信


時事通信
17日、カブールで記者会見する、アフガンのイスラム主義組織タリバンの広報担当者(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは、国の全権を掌握してから4日目の18日も新体制樹立に向けた準備を進めた。

 タリバン幹部は17日の記者会見で、国際社会の視線を意識した柔軟姿勢を強調。ただ、今後はタリバン内部で方向性の食い違いが生じる可能性もあり、会見内容と実態との乖離(かいり)が懸念されている。

 タリバンの広報担当者は17日、首都カブールで開かれた記者会見で、「全国民への恩赦」による融和姿勢や、イスラム法の枠内での女性の権利保障など現実路線を強調。2001年までの旧タリバン政権下での恐怖支配との違いをアピールした。

 17日はナンバー2のバラダル師が滞在先のカタール・ドーハから帰国。新体制樹立への準備は着々と進んでいるもようだ。

 ただ、タリバンは最強硬派とされる「ハッカニ・ネットワーク」をはじめ、さまざまな派閥を糾合して成立している。西洋文化の一掃を強硬に主張する一派もあるとされ、新政権が樹立されても全土で組織末端まで統一した施政方針を浸透させられるかは不透明だ。既に、新たな支配地域で女性の権利制限や私刑といった人権侵害の情報も伝えられている。

3307チバQ:2021/08/18(水) 21:09:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec0d16cd3c682aa6ca92cd33bb20e864a608b6df
カブールの街から消えた女性の姿、タリバーン支配におびえる市民
8/18(水) 17:30配信

CNN.co.jp
タリバーンがカブールを制圧してほんの数日で、街を歩く女性の数は激減した

カブール(CNN) イスラム主義勢力タリバーンが制圧したアフガニスタンの首都カブール。街の様子は一見、ほとんど何も変わっていないように見える。混雑する道路を人々が行き交い、商店には色鮮やかな商品が並び、警官が交通整理をしている。

だが1つ大きな違いがある。女性の姿はほぼ皆無だった。タリバーンが15日に首都を制圧して以来、女性はほとんど外出しなくなった。

タリバーンは自分たちの統治下でも女性の権利は守ると繰り返している。それでもアフガン女性の多くがタリバーン政権下で暮らすことに恐怖を感じているのは明らかだ。

街に出かける女性は数日前に比べて激減した。外出する勇気のある女性も、顔をニカブと呼ばれるベールで覆い、服装は以前に比べて保守的な傾向が強まった。

教育を受け、過去10年の間にキャリアを積んできた女性の多くは、タリバーンに狙われることを恐れて必死の思いで脱出の道を模索している。

「私の未来や私の娘たちのことを思い、もし私が殺されたらこの子たちはどうなるのかと考える」。ある女性はCNNにそう打ち明けた。

この女性は多数の国際非政府組織(NGO)で働いた経験があり、ここ数日はそうした団体に必死に助けを求めたが、どこからも返事はないという。

「10年以上も国際(団体)で働いた経験があるのに、どこも私を助けてくれなかった」と女性は肩を落とした。

カブール市中心部にある衣料品店ではここ数日で、ブルカが飛ぶように売れているという。

ブルカは頭部からつま先まで全身を覆い、目の部分だけメッシュが入った装束で、タリバーンがアフガニスタンを支配していた1990年代は、女性に対して着用が義務付けられていた。

カブールでは過去20年の間にあまり見かけなくなっていたが、タリバーンによる制圧のニュースが伝わると、販売が急増した。

CNNが取材した衣料品店の店主によれば、おびえた客たち(ほとんどは男性)が自分の妻や娘など一緒に暮らす女性のために、ブルカを買い求めているという。それは、女性が街頭で身を守るためには今後はブルカを着るしかないと感じているからだと店主は説明する。

今のところタリバーンは、普段通りの日常生活が続くと主張し、政府機関の職員に職場復帰を促している。

タリバーン指導部は、アフガン国民の「財産、名誉、生活」に危険が及ぶことはないと主張。戦闘員に対しては、民家に立ち入ったり車を押収したりしないよう指示しているとした。

しかしそうした言葉だけで市民の不安をぬぐうことはできない。カブールの中心部をパトロールするタリバーンの武装戦闘員は、今のところ、市民の日常生活に厳格なルールを徹底させようとはしていない。しかしその状況がいつ変わってもおかしくないという恐怖が市民を覆っている。

3308チバQ:2021/08/18(水) 21:36:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/f78a8519b28aa3fc90eb057d47487222f20f041d「世代交代が進んでネットを駆使してくる」戦場カメラマン・渡部陽一氏が語る、アフガニスタン情勢の懸念点
8/18(水) 16:31配信

244
この記事についてツイート
この記事についてシェア
ABEMA TIMES
戦場カメラマン・渡部陽一氏

「過去のようにあなたたちの民主主義国家を攻撃するだろう」

 15日付のフランスの新聞「ジュルナル・デュ・ディマンシュ」に掲載された手紙の内容が波紋を呼んでいる。

【映像】手には銃…武装集団から逃げる住民の姿(現地の様子)※1分ごろ〜

 手紙は、2001年に暗殺された反タリバン勢力のリーダーでマスード司令官の息子、アフマドさんがフランスの友人に送ったもの。アフマドさんは、一国の問題にとどまらず、今後のアフガニスタンが「イスラム過激派によるテロを生み出す地となる」と警告している。

 15日、アフガニスタンで反政府武装勢力のタリバンが首都カブールに進攻。ガニ大統領はすでに国外に脱出していて、SNSを通じ「流血を避けるために国を離れた」と釈明。その上でタリバンの事実上の勝利を認めた。今後、タリバンは政権作りに向けた作業を進めるとしている。

 世界が注目するアフガニスタン情勢について、現地で取材経験がある戦場カメラマン・渡部陽一氏はどのように見ているのだろうか。

アフガニスタンの勢力についてまとめた地図(AP通信より)

「バイデン大統領は『駐留アメリカ軍は8月末までに完全撤退する』と発表していました。米軍がいなくなることによって、力の空白期間が発生します。そこをイスラム組織のタリバンが突いてきたことが(情勢悪化の)土台としてあります」(渡部陽一氏・以下同)

 アフガニスタンの勢力についてまとめた地図を見てみると、今年4月の時点では、紛争地域も多く拮抗していた。緑が政府、オレンジがタリバン側だ。しかし、7月以降、一気にタリバンの勢力が進み、ほぼ一色に染まった。この背景について、渡部氏は「アフガン全土に暮らしている国民の想いが、アフガニスタン政権に対して弱かった」と話す。

アフガニスタン情勢の悪化、日本のへの影響は

「実際、タリバンの制圧がここまで早かった理由として、アフガン全土に暮らしている国民の想いが、アフガニスタン政権に対して弱かったのだと思います。仕事や教育、生活のライフラインなど、アフガニスタンのガニ大統領が率いた政権は、国民の生活をしっかり整えて、信頼を結べるだけの基盤を作れなかったのでしょう」

 16日、激動のアフガニスタン情勢にアメリカ国務省・プライス報道官は「未来のアフガニスタン政府に対する我々のスタンスは、政府やタリバンの行動にかかっている」と明言。「国民の基本的人権や女性・少女の権利を守る政権なら、一緒に仕事ができる。それができないなら支持するつもりはない」と語っている。

 アメリカの支援で誕生した民主政権が崩壊し、タリバンになると、アフガニスタンに住む人々の生活はどのように変化するのだろうか。これに渡部氏は「イスラム色が強いアフガニスタンを突き付けられることになるだろう」と見解を示す。

「かつては、1996年から2001年まで、アフガニスタンの4分の3の地域をタリバン政権が抑え込んでいました。そのときにはイスラム教の教えを厳格に国民に強いたので、例えば女性は夫がついていないと外を歩けなかったり、ブルカと呼ばれる全身を覆うベールを羽織らなければならなかったり、女性の自由な教育を一切禁止したり、欧米の文化もすべて遮断しました。(今回タリバンが政権を握れば)『そうしない』と広報部は言っていますが、現実はこれから時を経ていけば、当然イスラム色の強い押し付けが否応に広がっていくと思います」

 その上で、渡部氏は「報復の連鎖」を懸念。タリバンが政権を握ることで、貧困の中で利権を得てきた人や、反タリバンとして敵対してきた勢力への報復が、アフガニスタン全土で強まる可能性があるという。また、アフガニスタン国内だけでなく、世界規模でさまざまな国際テロリストが連鎖するように攻撃を仕掛けてくることも考えられ、今後の動きに「注視する必要がある」とコメント。

「タリバンの中も世代交代が広がっています。中東のイスラム過激派が行ってきたような武力、SNSなどインターネットを使った戦い方、情報発信を駆使してくると思います。徹底的に残虐な映像を流すのではなく、もしかしたら逆に『うまくやっています』と、あえて平和な映像を配信して、タリバンの存在する正当性をコマーシャルのように流してくるかもしれません。タリバン側によって編集され、うまくコントロールされた優しい映像が出てきたとき、それにイエスマンになっているときは要注意です」 (『ABEMAヒルズ』より)

3309チバQ:2021/08/19(木) 07:58:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/49b99473ba527572a632d6afe7e54a0c762a13c6
アフガンから国外逃亡のガニ大統領、UAEに滞在
8/18(水) 23:09配信

毎日新聞
アフガニスタンのガニ大統領=AP

 イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタンの首都カブール侵攻を受け、国外逃亡していたアフガンのガニ大統領が18日、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在していることが分かった。同国政府はホームページに「人道的見地からガニ大統領とその家族を迎え入れた」との声明を掲載した。


 タリバンがカブールに侵攻した15日、ガニ氏はフェイスブックに「流血の事態を避けるため国を出た。タリバンが勝利した」と投稿し、国外脱出したことを明らかにした。居場所には言及しなかったことから、中央アジアのウズベキスタンやタジキスタン、中東のオマーンなどに滞在しているとの臆測が流れていた。

 アフガン国内ではいち早く国外脱出したガニ氏に対し、ツイッター上で「ひきょう者」などと酷評する投稿が相次いだ。ロシア通信などは、ガニ氏が4台の車に現金を大量に積み込んで空港に逃れたと報道。ヘリコプターに積み替えたがすべては入りきらず、一部は滑走路に残したまま飛び立ったとも伝えていた。【金子淳、畠山哲郎】

3310チバQ:2021/08/19(木) 07:59:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/49b99473ba527572a632d6afe7e54a0c762a13c6
アフガンから国外逃亡のガニ大統領、UAEに滞在
8/18(水) 23:09配信

毎日新聞
アフガニスタンのガニ大統領=AP

 イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタンの首都カブール侵攻を受け、国外逃亡していたアフガンのガニ大統領が18日、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在していることが分かった。同国政府はホームページに「人道的見地からガニ大統領とその家族を迎え入れた」との声明を掲載した。


 タリバンがカブールに侵攻した15日、ガニ氏はフェイスブックに「流血の事態を避けるため国を出た。タリバンが勝利した」と投稿し、国外脱出したことを明らかにした。居場所には言及しなかったことから、中央アジアのウズベキスタンやタジキスタン、中東のオマーンなどに滞在しているとの臆測が流れていた。

 アフガン国内ではいち早く国外脱出したガニ氏に対し、ツイッター上で「ひきょう者」などと酷評する投稿が相次いだ。ロシア通信などは、ガニ氏が4台の車に現金を大量に積み込んで空港に逃れたと報道。ヘリコプターに積み替えたがすべては入りきらず、一部は滑走路に残したまま飛び立ったとも伝えていた。【金子淳、畠山哲郎】

3311チバQ:2021/08/19(木) 08:01:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/49b99473ba527572a632d6afe7e54a0c762a13c6
アフガンから国外逃亡のガニ大統領、UAEに滞在
8/18(水) 23:09配信

毎日新聞
アフガニスタンのガニ大統領=AP

 イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタンの首都カブール侵攻を受け、国外逃亡していたアフガンのガニ大統領が18日、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在していることが分かった。同国政府はホームページに「人道的見地からガニ大統領とその家族を迎え入れた」との声明を掲載した。


 タリバンがカブールに侵攻した15日、ガニ氏はフェイスブックに「流血の事態を避けるため国を出た。タリバンが勝利した」と投稿し、国外脱出したことを明らかにした。居場所には言及しなかったことから、中央アジアのウズベキスタンやタジキスタン、中東のオマーンなどに滞在しているとの臆測が流れていた。

 アフガン国内ではいち早く国外脱出したガニ氏に対し、ツイッター上で「ひきょう者」などと酷評する投稿が相次いだ。ロシア通信などは、ガニ氏が4台の車に現金を大量に積み込んで空港に逃れたと報道。ヘリコプターに積み替えたがすべては入りきらず、一部は滑走路に残したまま飛び立ったとも伝えていた。【金子淳、畠山哲郎】

3312チバQ:2021/08/19(木) 16:08:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e607c8a49e86bff2562e307aa2ffebcccf05c8d
欧米、アフガン脱出急ぐ オランダ人、米軍に阻まれる 1人も乗せずカブール離陸
8/19(木) 13:32配信


時事通信
アフガンを脱出し、すし詰めでカタールへ向かう米軍機=15日(米軍提供)(AFP時事)

 【カブールAFP時事】イスラム主義組織タリバンが権力を掌握したアフガニスタンから、欧米人の脱出が止まらない。
【写真】空港を見回る米中央軍のマッケンジー司令官

 カブールの空港を警備する米軍が、オランダ人の搭乗を阻むなど混乱も発生している。

 ◇離れなければ撃つ
 オランダがアフガンに派遣した1機目の航空機は、退避を求めるオランダ人を1人も乗せずにカブールを離陸せざるを得なかった。搭乗を米軍に阻まれたためだ。

 被害に遭ったオランダ人男性はオランダ放送協会(NOS)に対し「空港の入り口を管理しているのは米国人たちだ。パスポートも見せたし、オランダ人だと3回も伝えた」と振り返った。しかし「米国人は、離れなければ撃つと答えた」と証言した。

 オランダのカーフ外相は、空港を管理する米軍がオランダ機に認めた駐機の時間はわずか30分だったと説明。米政府に対し「どうかもう少しだけ時間をください」と懇願した。

 ただ、オランダ国防省によると、オランダも18日には第1陣の脱出を成功させた。ジョージア(グルジア)の首都トビリシに35人が退避した。

 ◇それでも米頼み
 ドイツも18日、約500人を脱出させた。うち約200人がアフガン人だ。ただ、退避が始まった当初の夜の状況について、マース独外相も空港に入れるのは米国民優先と米軍が決めたようだと語り、米独間の緊張の一端をのぞかせた。ドイツは独自に600人の兵員をカブールに再派遣する構えだ。

 それでもアイルランドのコーブニー外相は「空港にたどり着くまでの安全確保を米国に頼らざるを得ない」と強調。アイルランド人は30人が脱出を待っている。

 英国は自国民約300人、アフガン人約2000人を出国させた。ジョンソン英首相は「不眠不休で脱出の門戸を開き続ける」と訴えている。

 マクロン仏大統領も「フランスのために働いてくれていた200人に近いアフガン人を連れてカブールから脱出できた」と発表した。ただ、脱出劇はまだまだ続くと強調している。

3313とはずがたり:2021/08/19(木) 16:50:54
逃亡のガニ氏、UAEに タリバン進攻後所在不明―アフガン
2021年08月18日23時57分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081801184&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit

 【カイロ時事】アラブ首長国連邦(UAE)の外務・国際協力省は18日、アフガニスタンの大統領だったガニ氏がUAEに滞在していることを明らかにした。ガニ氏は15日、イスラム主義組織タリバンの首都カブール進攻を受けて国外へ逃亡。不明となっていた所在をめぐる情報が交錯していた。
ガニ氏、帰国の意思表明 アフガン脱出を正当化

 ガニ氏は国外脱出後に公表した声明で「数え切れない愛国者が殺され、カブールが破壊されて人道的な惨禍を招きかねない」と主張し、流血を避けるための出国だったと認めたが、自身の所在には触れていなかった。UAEは18日の声明で、「ガニ氏とその家族を人道的理由から受け入れた」と説明。首都アブダビにいるとみられる。
 ガニ氏は当初、カブールの大統領府からひそかにヘリコプターで脱出し、隣国タジキスタンやウズベキスタン、中東のオマーンに向かったと次々報じられた。
 さらに、逃亡に際し巨額の現金を持ち出したとされ、報道によると、約1億7000万ドル(約186億円)に達するとみられている。アフガン国内や国際社会からは、ガニ氏が国家や国民を見捨てる形で敗走したことへの批判がやまず、国際刑事警察機構(ICPO)による身柄拘束を求める声も出ている。

3314チバQ:2021/08/19(木) 18:49:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/369584d7877ce9f4d994f030b649df15e940a43e
「何とか赤ん坊だけでも…」 カブールの空港に脱出望む市民殺到
8/19(木) 17:15配信

毎日新聞
アフガニスタンの首都カブールの国際空港ゲート付近で、赤ちゃんを人の手から手に渡して運ぼうとする人々=2021年8月17日、マット・ゼラーさん提供

 アフガニスタンの首都カブールでは、強権的なイスラム主義組織タリバンの復権を恐れて国外脱出しようとする市民が国際空港に殺到している。


 空港のゲート近くでは、どうにかして赤ん坊だけでも脱出させようと、頭上で人の手から手に渡される姿も見られた。駐留米軍に協力したアフガン人のビザ(査証)取得などをサポートしているマット・ゼラーさん(39)によると、17日に親戚がその様子をビデオで撮影したという。ゼラーさんは「なんとか赤ん坊だけでも米軍が連れて行ってくれないかと願い、列の先頭に運んでいる。タリバンから逃れようとアフガン市民は必死で、現地は混乱の極みだ」と話した。

 ロイター通信によると、英国のウォレス国防相は19日、こうした事態について「私たちは同伴者のいない未成年者を連れて行くことはできない」と話した。【ワシントン鈴木一生】

3315チバQ:2021/08/19(木) 19:17:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/2384c5492ad15a152e9c2fa46dced5d0da9a98dc
アフガン女性抑圧の懸念高まる 国連や米欧、タリバンに懐疑の目
8/19(木) 16:38配信

産経新聞
【ニューヨーク=平田雄介、シンガポール=森浩】アフガニスタンでイスラム原理主義勢力タリバンが20年ぶりに政権を掌握し、女性が再び抑圧される懸念が高まっている。かつてのタリバン支配の時代には女性の就学や就労が禁じられ、違反すれば見せしめとして人前でむち打ちや石打ちの刑に処せられた。タリバンは「イスラム法の枠内で女性も学び働ける」と強調するが、国連や米欧諸国は「行動が伴うか注視する必要がある」と懐疑的だ。

「タリバンの言葉が確実に履行されるか見極めるには時間が必要だ」。18日、アフガンから国連の記者会見にオンラインで出席した国連児童基金(UNICEF)担当者はこう話し、南部カンダハルや西部ヘラートではこれまでのところ女子児童や生徒の通学を確認できていると説明した。

一方で、AP通信は13日に北部タハルの教師の話として「男性の付き添いなしでは市場に買い物にいけなくなっている」と報道。ロイター通信も同日、7月初旬の話としてカンダハルの銀行で働く女性9人をタリバンの兵士が自宅まで送り届け、親戚の男性が代わりに働くので女性たちは職場に戻らないようにと伝えたと報じた。

これらは1996〜2001年のタリバン統治時代への「後戻り」の予兆だと警戒されている。

当時、女性はイスラム法の厳格な解釈によって就労できず、外出するときには男性の親族が付きそうことが義務づけられていた。少女は就学を許されず、女性は全身を覆うブルカを着なければいけなかった。

01年9月の米中枢同時テロ後、首謀者の国際テロ組織アルカーイダ指導者、ウサマ・ビンラーディン容疑者の引き渡しをタリバン政権が拒んだことから米英はアフガンに進攻。同年12月、タリバン政権は崩壊し、国連の仲介で暫定政権が発足した。04年にイスラム教と民主主義を両立させる新憲法を採択し、大統領選を実施。親米政権の下でアフガンの女性は就学・就労の機会を得て、大学に通い、政府や企業で働き、国会議員も誕生した。

タリバン報道官は、首都カブール制圧後初めて開いた17日の記者会見で、女性は教育、医療、雇用に関する権利を維持し、イスラム法の枠内で「幸せ」に暮らすだろうと述べた。女性が進行するニュース番組に出演し「新生タリバン」を印象づける演出もみせた。

しかし、現地の女性にとって抑圧的なタリバンの記憶こそ生々しい。国連報告によれば、米軍の撤退方針に伴いタリバンが支配下に入れた地域から逃げ出した人は今年5月末以降25万人に上り、その8割が女性と子供だった。写真家のラダ・アクバさんは首都カブールが制圧された15日、「人生で最悪の日だ。目の前で愛する国が崩壊した」とツイッターに投稿した。

産経新聞通信員の取材によると、タリバン支配地域の一部では構成員が女性の単独での外出を禁止した。既に国営テレビのキャスターも女性から男性に変更された。

北東部ファイザバードに住む女性は「かつてのタリバン政権もイスラム法の名のもとに恐怖政治を敷いた。到底安心できない」と懸念を強めている。

3316チバQ:2021/08/19(木) 19:18:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/25afcd0fe6fb744a1332d2c567088486354dc6ba
11日間でアフガン政府崩壊 米軍は予期できず
8/19(木) 15:29配信

AFP=時事
米首都ワシントン近郊の国防総省で記者会見する米軍のマーク・ミリー統合参謀本部議長(2021年8月18日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】米軍制服組トップのマーク・ミリー(Mark Milley)統合参謀本部議長(大将)は18日、米軍の訓練を受けたアフガニスタン軍がこれほど早く崩壊するとは誰も予測していなかったと述べ、猛烈な速さで権力を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)への米軍の対応を正当化した。

【写真】黒塗りにされた女性ポスター アフガン首都

 ミリー大将は、「(アフガニスタンの)軍と政府が11日間で崩壊すると示唆するものは、私も、誰も、確認していなかった」と説明。「アフガンの治安部隊には能力があった。つまり、自国を守るための訓練を受け、必要な規模と能力を備えていたということだ。後は意思と指導力の問題だ」と付け加えた。

 米軍とジョー・バイデン(Joe Biden)政権は、アフガニスタン軍がほとんど戦うことなくタリバンに敗北し、米国の支援を受けたアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)政権が崩壊した問題をめぐって、米政界で批判にさらされている。

 米国務省や情報機関、国防総省は、この事態を予期できず、米市民権を有する1万人以上の退避に向けて早期に準備していなかった点を非難されている。

 米中央情報局(CIA)で南アジア地域担当テロ対策責任者を務め、その後バイデン氏の選挙対策顧問を務めたダグラス・ロンドン(Douglas London)氏は18日、タリバンにアフガン軍が敗れ、アフガン政府も数日で降伏する可能性については、米情報機関がかねて予測していたと指摘した。【翻訳編集】 AFPBB News

3317チバQ:2021/08/19(木) 20:00:13
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_GQ7WDHBQ3BKHZEQ5XGH3IM67HA.html


外務省、アフガン現地職員の国外退避検討
2021/08/19 17:04産経新聞

外務省は19日の自民党外交部会で、イスラム原理主義勢力タリバンが政権を掌握したアフガニスタンをめぐり、日本大使館や国際協力機構(JICA)で働いていた現地スタッフとその家族について、国外退避などの対応策を検討していることを明らかにした。本人の希望などを考慮し、第三国や日本への出国を調整する。佐藤正久部会長が部会終了後、記者団に説明した。

外務省側は部会で、大使館とJICAの現地スタッフはそれぞれ数十人程度で、本人たちの希望を踏まえ、第三国や日本に出国するか、国内に残るかを安全確保を含めて考えていくと説明した。まだ退避は始まっていないという。

佐藤氏は「(現地スタッフへの)日本の対応が冷たいと今後の支援にも影響が出かねない」と述べた。欧米各国は首都カブールの空港に航空機を派遣し、自国民に加えアフガン人協力者や家族の出国を進めている。

部会では、出席議員から、大使館員ら邦人の退避で自衛隊機を派遣しなかった理由を尋ねる意見も出た。これに対し、外務省は各国の派遣した軍用機を利用した方が安全かつ迅速に退避できると判断し、防衛省に要請しなかったと説明した。

https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-210819X171.html
現地スタッフの国外退避調整=外務省
2021/08/19 16:12時事通信

 外務省は19日の自民党外交部会で、イスラム主義組織タリバンが実権を掌握したアフガニスタンに関し、同国の日本大使館と国際協力機構(JICA)に勤める現地スタッフの安全確保のため、国外退避を含む対応を検討していることを明らかにした。それぞれ数十人のスタッフがおり、本人の希望を踏まえ、第三国や日本への出国を調整する。

 部会では、大使館員ら在留邦人出国のために自衛隊機を派遣すべきだったとの意見が相次いだ。これに対し政府側は、治安情勢の急速な悪化を受け、各国が派遣した軍用機を活用した方が迅速な退避が可能だと判断したと説明。政府関係者によると、17日に出国した大使館員12人は、英国の軍用機でアラブ首長国連邦(UAE)のドバイへ向かったという。

3318チバQ:2021/08/19(木) 21:25:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9ee19dd5282f18637c7dd15fff61c26fb7c1b58
アフガン第1副大統領が「暫定大統領」宣言 闘争準備か
8/19(木) 19:59配信
朝日新聞デジタル
アフガニスタンの第1副大統領として政権を支えたサーレ氏=フェイスブックから

 アフガニスタンの第1副大統領として政権を支えていたアムルラ・サーレ氏が、全国で唯一、イスラム主義勢力タリバンによって制圧されていない北東部パンジシール州に身を潜めていることが、複数の住民への取材でわかった。タリバンが権力を掌握した後、サーレ氏は政権の崩壊を認めず、ツイッターで「暫定大統領」に就任したと宣言。同州に避難した軍兵士や地元軍閥らと武装闘争の準備を急いでいるとみられる。

【写真】アフガニスタンの大統領として政権を率いたガニ氏(右)と、第1副大統領として支えたサーレ氏=フェイスブックから

 迷彩服を着た男たちが、装甲車を連ねて渓谷を進む――。パンジシール州の住民男性(23)が15日に撮影し、朝日新聞に提供した動画の一場面だ。

 男たちはタリバンの猛攻を受け、守りが堅い渓谷に避難した政府軍兵士らだ。住民によると、19日までに数千人が全国から同州に逃げてきたという。広場には軍用ヘリや軍用車が並ぶ。

 タリバンは15日に首都カブールを占拠し、政権を崩壊させた。大統領のガニ氏が国外脱出するなか、第1副大統領のサーレ氏は「何があってもタリバンには服従しない」とツイートし、ひそかに同州に移動。17日にはツイッターで「大統領が不在になった場合は、憲法上、第1副大統領が暫定大統領となる」として、自らが就任したと主張した。

朝日新聞社

3319チバQ:2021/08/19(木) 21:29:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/6156e98bf22ed66e334c520b96ed2c8b90de177e
民主制否定、各地でトラブル タリバン新体制に懸念 アフガン
8/19(木) 20:32配信
時事通信
 【ニューデリー時事】アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが全権を掌握してから19日で5日目を迎えた。

 タリバンは当初、国民融和や女性の権利を一定程度認めると宣言。しかし、幹部が民主制を否定したり、市民の国外脱出を妨害したりする実情が次第に明らかになってきた。新体制樹立に向け懸念が強まっている。

 タリバン幹部は、ロイター通信のインタビューで、新政権では「民主制は全く存在しなくなるだろう」と指摘。タリバン幹部で構成する評議会が国の運営に当たると説明した。タリバンは当初、全勢力が参加する「包括的」な政権樹立を目指すと明言していたが、タリバンが権力中枢を握る構想を持っていることが露呈した。

 18日には東部ジャララバードで、タリバン統治に抗議するデモの参加者とタリバン戦闘員が衝突。少なくとも3人が死亡した。ロイターによると、19日にも東部アサダバードで、独立記念日の集会で国旗を振っていた人々にタリバン戦闘員が発砲、混乱の中で複数人が死亡した。タリバンと異なる意見を持つ人々の扱いが不安視されている。

 タリバンは戦闘員に犯罪行為の禁止を再三呼び掛けてきたが、末端の戦闘員まで規律が浸透していない様子も伝えられている。地元民放トロTVは18日、タリバンによる首都カブール制圧後、自動車の窃盗事件が頻発していると報道。タリバン戦闘員の関与が疑われており、車を盗まれた住民は「タリバンの名の下で盗みを働いた者たちは逮捕されなければならない」と訴えた。

 こうしたタリバンの実態が伝わるにつれ、国外脱出を望む国民はさらに増加。しかし、タリバンはカブールの国際空港周辺で検問を実施し、アフガン人の空港入りを厳しく制限している。シャーマン米国務副長官は18日の記者会見で、アフガン人が安全に出国できるようタリバンと協議中だと述べた。

3320チバQ:2021/08/19(木) 21:31:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/101f5083548f19f1218abc8711838317c3b5f57e
謎に包まれたタリバン 3人の副指導者が集団指導
8/19(木) 19:02配信

産経新聞
アフガニスタンで実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンは組織形態は不明な部分が多い。最高指導者のアクンザダ師は精神的指導者という側面が強く、3人の副指導者や指導者評議会が牽引(けんいん)する集団指導体制をとっている。

アクンザダ師はもともとは宗教学者で戦闘経験は乏しいもようだ。2016年に3代目の最高指導者に指名された。タリバン政権期(1996〜2001年)の最高指導者、オマル師(故人)も表舞台には出ておらず、周辺の人物が組織を動かしたという点では恐怖政治を敷いたタリバン政権期と変わっていない。

副指導者のうち、バラダル師はタリバン共同創設者で、対外窓口であるカタール政治事務所代表。ハッカニ師は最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」(HQN)を率いる。HQNは独自にテロ攻撃を繰り返しており、国際テロ組織アルカーイダとの関係も指摘されている。ヤクーブ師はオマル師の息子だ。

指導者評議会のメンバーの詳細は不明だが聖職者らで構成され、パキスタン南西部クエッタに拠点を置くとされる。その下に10以上の分野別の委員会があり、実務に当たっている。(シンガポール 森浩)

3321チバQ:2021/08/19(木) 21:43:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/05ef989ad495a2140ce409cf417696b73b0d7652
タリバン、民主主義を否定 各地で抗議デモ
8/19(木) 19:48配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンで実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンの幹部は19日までに、新たな政治体制では「民主主義的な制度は全く存在しなくなるだろう」と語った。タリバンが民主的な体制を否定したことで、旧タリバン政権(1996〜2001年)と同様に極端なイスラム法解釈に基づく恐怖支配が復活する懸念が高まっている。

タリバンのハシミ幹部がロイター通信のインタビューに応じた。ハシミ幹部は「どんな政治体制を採用するかは議論しない。イスラム法に基づくことが明白だからだ」と強調した。

指導体制については、最高指導者のアクンザダ師が率いる「統治評議会」が政権運営を担い、大統領は3人の副指導者から選出される可能性を示した。タリバンは国内の全勢力が参加する「包括的」な政権樹立を目指すと表明したが、どこまで実現するかは不明だ。

19日はアフガンの英国からの独立記念日だったこともあり、国内各地でタリバンに反発する市民がアフガン国旗を掲げ、抗議デモを行った。東部アサダバードではデモ隊にタリバン戦闘員が発砲し、複数人が死亡。東部ジャララバードでも18日、市民が銃で撃たれ、少なくとも3人が死亡、10人以上が負傷した。

自ら「暫定大統領」であることを宣言したガニ政権のサレー第1副大統領は抗議活動への支持を表明し、タリバン支配に反対する勢力の結集を目指している。

大統領として国外に脱出したガニ氏はアラブ首長国連邦(UAE)に滞在していることが分かり、18日にビデオメッセージを公表。アフガン出国は「逃亡ではない」とし、近日中の帰国を目指す意向を示した。

3322チバQ:2021/08/19(木) 22:09:39
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20210819k0000m030313000c.html
「暴力、昔と変わらない」穏健化アピールのタリバン、漂う不信感
2021/08/19 21:47毎日新聞

「暴力、昔と変わらない」穏健化アピールのタリバン、漂う不信感

アフガニスタン・ジャララバードで、抗議活動をする車両の周囲に集まるタリバンの兵士=2021年8月18日、AP

(毎日新聞)

 アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが政権樹立に向けた準備を加速させる中、タリバンに抵抗する動きも出始めた。タリバンは強権的な統治を行った旧政権(1996〜2001年)と違い「穏健化」したことをアピールしているが、市民や国際社会の不信感は根強い。タリバンがこうした動きへの対応を誤れば、タリバンに対する不信感がさらに高まるのは必至だ。

 ロイター通信などによると、東部ジャララバードで、英国からの独立記念日の前日だった18日、デモ隊がタリバンが掲げた旗を降ろし、アフガンの国旗を掲揚。タリバン側はデモ隊に発砲し、3人が死亡した。報道によれば、東部アサダバードでも19日、抗議デモにタリバンが発砲し、数人の死者が出た。

 毎日新聞助手の電話取材に応じたジャララバードの住民の男性(45)は「タリバンは暴力で市民を支配しようとしている。昔と変わらない」と語った。

 タリバンが制圧できていない北部パンジシール州では、ガニ政権で第1副大統領を務めたサレー氏や、同州出身の国民的英雄で旧タリバン政権に抵抗した故マスード司令官の息子のアフマド・マスード氏らが、タリバンへの抵抗運動を呼びかけている。

 アフマド氏は米紙ワシントン・ポストへの寄稿で「父の足跡を追う準備はできている。タリバンはアフガン人だけの問題ではない。武器や弾薬が必要だ」と述べ、国際的な支援を呼びかけた。

 国内外でタリバン統治への不信感が漂う中、国際通貨基金(IMF)は18日、アフガンに対する資金の支援を停止すると発表した。アフガン国内は干ばつなどの影響で1400万人が飢餓に直面していると言われ、国内の安定化には国際社会の支援は不可欠だ。広報担当者はツイッターで「国際社会が新政権を承認するかどうか明らかではないため」と述べた。【松井聡】

3323チバQ:2021/08/20(金) 15:14:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/53f75d92e364d494b61e9f0ade4401edf1bccaa3
<ファクトチェック>タリバン首都制圧で記者の服装一変は「ミスリード」
8/20(金) 15:00配信

毎日新聞

 イスラム主義組織タリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧した後、現地から報道する米CNNテレビの女性記者の服装がイスラムの伝統的なものに変わったことを巡り、「自由って一瞬で奪い去られてしまう」などとする投稿がSNS(ネット交流サービス)で拡散している。しかし記者の服装の変化はタリバン制圧だけが理由とは言えず、投稿はミスリードだ。(ファクトチェックの判定基準)

 CNNの動画などによると、この画像はCNNの首席国際特派員のクラリッサ・ワード記者が、現地時間8月15日の午後6時41分ごろと、同16日の午後2時38分ごろにカブールからリポートした際のテレビ画面だ。

 タリバンは15日夜に首都カブールを制圧した。ワード記者は、制圧前の15日の画像では白っぽい上着に赤いスカーフを首に巻いて髪を隠さない姿だった。一方で制圧後の16日には「アバヤ」と呼ばれる黒の長衣をまとい髪も覆っており、服装が一変していた。

 問題の投稿は、日本の匿名のアカウントがツイッターに投稿した。2枚の画像を上下に並べ「上:タリバン前 下:タリバン後 自由って一瞬で奪い去られてしまう」と書いている。日本時間の8月17日午前7時55分に投稿され、18日夜までに4600件以上リツイートされ、「いいね」も9700件以上ついた。

 英語圏ではこれに先立ち、日本時間8月16日午後9時過ぎ、在英リスクコンサルタントを名乗る男性のアカウントがツイッターで同じ画像を投稿した。「同じチャンネル(CNN)、同じ記者(ワード記者)、同じ都市(カブール)。タリバンのカブール制圧前と後」と投稿。18日までにこちらも1900件近くリツイートされ、「いいね」も5000件近くついている。

 この画像はフェイスブックでも拡散しており、イランの女性NGOのアカウントはこの画像をシェアし「この写真がそれを物語っている。強制的なヒジャブ(イスラムで髪を隠すスカーフ)はタリバンの文化」などとタリバン制圧を批判した。

 しかし拡散した画像について、ワード記者が自らのツイッターで「不正確だ」と反論した。

 ワード記者のツイートによると、15日の洋服姿は私有地内で、16日のアバヤ姿は路上で撮影された。「(制圧)以前からカブールの路上では、髪を完全に覆ってアバヤを着たわけではないが、いつも頭にスカーフをかぶっていた」と説明。その上で、タリバンによる制圧前後の服装に「違いはあるが、(2枚の画像が示すほどの)大きな変化ではない」と述べた。つまり服装の変化は、リポートした場所の違いによる影響が大きく、タリバン制圧と結びつけるのはミスリードだ。

 AP通信やCNNの動画などによると、ワード記者はタリバン制圧後の16日にカブール市内の様子を取材し「タリバン戦闘員は『米国に死を』と叫んでいるが、同時に友好的であるようにも見える。非常に奇妙だ」とコメントした。この「友好的」という言葉に一部のネットユーザーが反発し、「タリバンとの『友好』のために、(制圧前後の)24時間で自由な女性の姿から全身を黒で覆う姿になったのか」などと批判。こうした経緯から2枚の画像が拡散したとみられる。

 この「タリバン前後」画像は、ネット上で広く拡散したこともあり、AP通信がファクトチェックし、「文脈を欠いた使われ方がされている」と指摘した。【和田浩明/デジタル報道センター】

3324チバQ:2021/08/21(土) 01:09:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/57fa4e9991f6cbd1f26029625cab6c27b7fb607c
タリバン信用できる? 市民ら苦悩 アフガン残留「死より恐ろしい」
8/20(金) 20:33配信

時事通信
スプレーで黒く塗られた女性の顔のポスターと、アフガンのイスラム主義組織タリバンの戦闘員=18日、カブール(AFP時事)

 【カブールAFP時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの政権掌握を受け、過去20年にわたり民主主義体制の恩恵を享受してきた市民は、今後アフガンがイスラム統治に逆戻りするのではと懸念している。

 従来とは違う柔軟姿勢も示唆するタリバンを信じて良いのか―。人々は苦悩の表情を見せる。

 15日のタリバンの政権奪取後、数万人とも言われる市民が国外脱出を図り、空港に押し寄せた。米政府は19日、過去5日間で計7000人を首都カブールから退避させたと発表した。

 家族と空港へ向かった外国のNGO勤務の男性はAFP通信の取材に「(空港では)タリバンと米国人が発砲していた。それでも人々は前に進もうとした。空港以外の場所では『死』よりも恐ろしい事態が待っていると知っているからだ」と顔をこわばらせた。

 英保護領からの独立記念日となった19日、カブールや複数の地方都市ではアフガン国旗を振りながらタリバンに抗議するデモが起きた。デモ参加者の一人はAFPに「私が国際社会や国連安保理に求めるのは、アフガンに目を向けてもらい、この20年で達成した成果を無駄にしてほしくないということだ」と力を込めた。

 タリバンは権力の座に返り咲いたことを誇示しようと、首都の政府庁舎に白と黒のタリバンの旗を掲げた。AFPが入手した国連の内部文書によれば、タリバン戦闘員は既に住宅を戸別訪問し、軍や警察、情報機関で働いていた市民がいないか調査を開始。国内各地に身元洗い出しのための検問所も設置した。

 タリバンは先の記者会見の際、国民全員を赦免し女性の権利も一定程度認めると発言した。しかし、実態は異なるようだ。地元ジャーナリストの女性ダウランさんは19日、勤務先のテレビ局への出社を阻まれたと明らかにした。「体制が変わったので仕事を続けられないと言われた。男性は入局が許されたのに…」と失望を隠せない様子。「われわれの命が危機にさらされているのだ」と硬い表情で語った。

3325チバQ:2021/08/21(土) 01:09:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/e74daf9aa9e495ec28baf2c1faacfb314821e3b8
タリバンがドイツ国際放送記者の家族を射殺 同社が報道
8/20(金) 19:08配信

毎日新聞
パトロールするタリバンの兵士ら=アフガニスタンの首都カブールで2021年8月19日、APFile)

 ドイツ国際放送ドイチェ・ウェレは19日、アフガニスタン西部で同社記者の家族がイスラム主義組織タリバンに射殺されたと報じた。タリバンは19日までに、アフガンに滞在していた同社の複数の記者の自宅を捜索。その中で、現在はドイツ国内に勤務する記者の家族1人を射殺したという。また別の1人が重傷を負った。

 アフガン駐留米軍の撤収に合わせ、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のドイツは今年6月末までに駐留軍の撤収を完了した。ドイツは約20年で15万人規模の兵士をアフガンに派兵していた。【ベルリン念佛明奈】

3326チバQ:2021/08/21(土) 01:11:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/950ea966c9648d6cbcde371c0593bbba7e94130f
欧州、「難民危機」再来を警戒 受け入れに慎重姿勢も アフガン
8/20(金) 7:12配信

4
この記事についてツイート
この記事についてシェア
時事通信
アフガニスタンからの出国を待ち、フランス大使館の外に座り込む人々=17日、カブール(AFP時事)

 【ブリュッセル時事】欧州では、イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタンの実権掌握を受け、2015年の「欧州難民危機」再来への警戒感が強まっている。

【図解】アフガニスタン

 各国はアフガン人協力者らの国外退避を急ぐが、さらなる難民受け入れには慎重姿勢も広がる。

 マクロン仏大統領は16日のビデオ演説で「非正規の移民の大規模流出から私たちを守らなければならない」と強調。ドイツなど欧州各国と共に対応策をまとめる考えを表明した。

 欧州では15年、シリア人を中心に100万人超の難民・移民が流入。社会に大混乱を来し、各国で反移民を掲げるポピュリズム(大衆迎合主義)勢力の台頭を招いた苦い記憶が残る。マクロン氏の発言は、来年4月の大統領選を意識したものだという見方も出ている。

 マクロン氏は、記者や人権活動家など特に危険な状況にあるアフガン人保護の義務は果たすとしつつ、「欧州だけが結果を引き受けることはできない」とも指摘。パキスタンやトルコ、イランといったアフガン周辺国などとの協力を重視する姿勢を見せた。

 ドイツでは前回の難民危機時、メルケル首相の受け入れ表明によって難民が殺到した。後任首相を決める総選挙が9月に迫る中、後継候補である与党キリスト教民主同盟(CDU)のラシェット党首は「困る人全てを受け入れ可能だというシグナルを送るべきではない」と主張。「現地での人道支援に焦点を当てるべきだ」と訴える。

 欧州連合(EU)欧州委員会のヨハンソン委員(内務担当)は18日、危険にさらされる女性らを「見捨てられない」と難民受け入れ拡大を求めたが、加盟国がどこまで負担の分担で協調できるかは不透明だ。

 一方、ヨハンソン氏はアフガン国内の避難民支援や周辺国などへの援助で、不法移民流出の未然阻止に力点を置く方針も明確にした。ただ、トルコが既に約400万人の難民を抱えるなど各国の許容度も限界に達しつつあり、調整難航は必至だ。

3327チバQ:2021/08/21(土) 01:19:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/31ac480983a5de8a99e902ffbbefb7dcd66cd81a
せめて子どもだけでも 殺到の群衆、米兵に赤ちゃん託す
8/20(金) 19:06配信

朝日新聞デジタル
カブールの空港で19日、赤ちゃんを助けてもらおうと壁上の米兵に託す男性。SNSの動画から=ロイター。アフガニスタンではタリバンが権力を掌握したが、米軍は空港に約5200人の部隊を配置して拠点として確保。米国人やアフガニスタン人の米軍協力者らの退避作戦を続けている

 イスラム主義勢力タリバンの支配から逃れようと人々が殺到している首都カブールの空港で、赤ちゃんを壁の上に立つ米兵に託す動画がSNS上で拡散し、注目を集めている。


 ロイター通信が20日に配信した動画では、空港の外壁に詰めかけた男性が両手で赤ちゃんを担ぎ上げ、米兵に差し出す姿が映っている。米兵に片手で引き上げられた赤ちゃんは、いったん別の兵士に預けられた後、壁の向こう側へと運ばれていった。19日に撮影された動画だという。

 また同通信は、19日にも別の動画を配信。小さな女の子が男性に持ち上げられ、米兵に引き渡される様子が映されている。「タリバンの復権を恐れる人々の絶望感を捉えている」と伝えている。

 アフガニスタンでは15日に政権が崩壊。タリバンが権力を掌握しているが、カブールの空港では約5200人の米軍部隊が安全を確保し、退避作戦を行っている。国務省が19日時点で発表した情報では、これまでに空港から国外退避させた人数は約7千人。さらに6千人が手続きを終えて出発を待っている状況という。

 ただ、米軍が退避の対象にしているのは米国人のほか、元米軍通訳などのアフガニスタン人協力者や家族らで、大半の住民に脱出の手段はない。ロイター通信によると、退避を求める数千人の住民らが空港周辺に詰めかけているという。(笠原真)

朝日新聞社

3328チバQ:2021/08/21(土) 16:59:44
https://www.tokyo-np.co.jp/article/125771?rct=world
タリバンへの徹底抗戦呼び掛け アフガニスタン民主政権「暫定大統領」、英雄の息子と共闘
2021年8月20日 20時40分

 アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが新政権発足を急ぐ中、全土で唯一タリバンの支配が及んでいない北東部パンジシール州で抵抗の動きが出ている。瓦解した政府で第1副大統領だったアムルラ・サレー氏は同州の渓谷に逃れ、反タリバン勢力と合流。政府軍兵士らに抗戦継続を呼び掛けている。
◆反タリバン勢力と合流
 「まだ終わっていない」。ロイター通信などによると、「暫定大統領」を宣言したサレー氏は同州でアフマド・マスード氏と合流。同氏の父は旧ソ連侵攻の際にムジャヒディン(イスラム戦士)を率いて撃退、タリバンの旧支配時代には北部同盟の指揮官として抗戦し、「英雄」と称される故マスード司令官だ。サレー氏はマスード氏と同じタジク人で、パシュトゥン人を母体とするタリバンへの最強硬派とされる。
 ソーシャルメディアには、政府軍や軍閥幹部が参集したとの情報や、数千人の民兵が軍用車両で集結している映像が投稿された。サレー氏はツイッターに「われわれは米国や北大西洋条約機構(NATO)と違って魂を失っていない」と投稿。ただ、渓谷は急峻な地形で難攻不落とされる一方、物資の補給経路も限定的だ。マスード氏は米紙ワシントン・ポストへの寄稿で「正規軍も特殊部隊も加わったが不十分だ」と訴えた。
◆各地でデモ、タリバン側の銃撃で死者も
 首都カブールなど各都市でも英国からの独立記念日に当たる19日、若者らが黒赤緑のアフガンの三色旗を掲げて行進。強権支配の復活に反対する声が上がったが、タリバン戦闘員が威嚇発砲。東部クナール州では混乱で複数の死者が出た。18日には東部の都市ジャララバードで、白地のタリバン旗が政府庁舎に掲げられることに抗議したデモ隊が銃撃され、少なくとも3人が死亡した。
 タリバンへの抗議デモが起きる一方で、国民の間には厭戦気分が広がり、欧米など関係国が反タリバン勢力を支援する動きもないのが現状だ。抵抗拡大は見通せない。
◆ソーシャルメディアで「実態」拡散
 タリバンは実権掌握以降、融和路線のアピールに終始し、市民に国外に逃れないよう求めている。宗教指導者らに向けても、恐怖をあおる情報が拡散しないよう要請した。しかし、ソーシャルメディアでは重武装の戦闘員が市街地で威圧的に警備する姿が拡散。ロイターは真偽不明としながら「政府や米軍を支援した関係者の追跡が強化され、家族を含め逮捕されている」とのノルウェーの民間情報機関の報告を伝えた。(バンコク・岩崎健太朗)

3329チバQ:2021/08/21(土) 23:36:27
https://digital.asahi.com/articles/ASP8N747RP8MUHBI046.html?pn=7
タリバン、世界は認める? そもそも政府の「承認」とは
会員記事アフガニスタン情勢

聞き手・荒ちひろ2021年8月21日 10時00分

 アフガニスタンでイスラム主義勢力タリバンが権力を掌握し、新政権を樹立する方針を示しました。この動きに対して、「タリバンをアフガン政府と承認する予定はない」(カナダ)、「早急な承認は間違い」(英国)などと、新政権を「承認」するかどうかをめぐって各国から厳しい反応が出ています。そもそも国家や政府を「承認する」とはどういうことなのでしょうか。旧ソ連地域の研究が専門で、「未承認国家と覇権なき世界」などの著書がある慶応大総合政策学部の広瀬陽子教授(国際政治)に聞きました。

 ――国家が成立するための要件は何でしょうか?

 国際法における国家の要件は、①国民、②明確な領土、③統治能力をもった政府、④他国と関係を取り結ぶ能力、と定義されています。この要件が明記されたのが、1933年に米国・中南米諸国の間で結ばれた「モンテビデオ条約」で、現在でもよく引用されています。

 この4要件のうち四つ目の「他国と関係を取り結ぶ能力」については、外交関係を持ちたい相手側がその国を認めてくれなければ成り立ちません。これが「承認」です。

 承認はさらに、「国家承認」と「政府承認」に分けられます。国家承認は、無政府状態だった地域で国家樹立を主張したり、ある国の一部の地域が分離独立を宣言したりした場合に、それを国家として承認するかという問題です。一方、政府承認は内戦やクーデターなどで政権交代が起きた場合に、その政府を承認するかということです。今回のアフガニスタンは、この「政府承認」の問題にあたります。

 ――どれだけの国から承認される必要があるのですか?

 何カ国以上から承認を得たら「国家」だ、というような明確な基準はありません。

ここから続き
 たとえばパレスチナは約140カ国が国家として承認していますし、国連機関の一つであるユネスコに加盟していますが、国連にはオブザーバー資格を2012年に得たものの、加盟はできていません。やはり約100の国々が承認しているコソボも国連には加盟できていません。いずれも、一部の加盟国が反対しているためです。

 ちなみに日本が国家承認している外国は195カ国で、国連加盟国数(日本を含めて193カ国)よりも多いです。日本はパレスチナと良好な関係を築いていますが、国家承認はしていません。一方でコソボは国家承認をしています。それぞれの国の都合で国家と承認したり、また一度行った国家承認を取り消したりと、非常に恣意(しい)的なものなのです。

 ――かりに多くの国がタリバンが主導する新政権を承認したとして、例えば国家の要件の一つである国民の多くが国外に逃げ出したり、統治機構を整備できなかったりして、いわゆる「破綻(はたん)国家」となってしまっても「国家」として認められるのでしょうか。

 一度国家として承認されると、破綻国家になったからといって取り下げられた事例は聞いたことがありません。

 ただし、既にある国から分離独立したケースでは、元の国の働きかけなどによって、承認が取り下げられた事例があります。例えば、コソボについては、一度コソボの国家承認をした国が、セルビアの働きかけで承認を取り消した例が目立ちますし、旧ソ連のアブハジアや南オセチアについても、ジョージアへの配慮で撤回した例がみられます。

 ともあれ、国家として認められるかどうかが非常に恣意的なように、国家の基準とは、極めてあいまいなのは間違いありません。

3330チバQ:2021/08/21(土) 23:36:48
 ――各国は新政権を承認するでしょうか。

 アフガニスタンは、国境を接している中国やイラン、そして直接の隣国ではないもののソ連時代から中央アジアを影響圏としてきたロシアなど周辺、また、冷戦時代に米ソが代理戦争を行ったように、米国も含め、歴史的に大国の利害がからんできました。

 米国はトランプ前政権がタリバンと直接交渉を行い、合意まで交わしました。政権が変わったとはいえ、当時の大統領が行ったことを、なかったことにはできません。いったん交渉の相手と認めてしまったことは、米国としては失策と言えるでしょう。

 中国、ロシアからすると、米国の影響力のないタリバンの方が、まだ「望ましい」交渉相手と言えます。両国にとってアフガニスタンがテロの温床になるのは避けたく、タリバンによる政権でもいいから、国内を統制してほしいというのが本音かもしれません。特に国境を接している中国は、新疆ウイグル自治区でイスラム過激派が伸長するような事態はなんとしても避けたいという事情があります。

 ロシアに関しては、政府承認を対欧米の外交カードとしてもう少し利用していくように思います。ロシアはタリバンを2003年にテロ組織に認定しており、未だリストからの削除にはいたっていませんが、過去7年ほどは良好な関係を構築してきました。そのため、タリバンとも交渉でき、大使館業務も継続できるという自国のポジションを維持しつつ、例えばロシアをはじめ旧ソ連7カ国でつくる集団安全保障条約機構(CSTO)にアフガニスタンを誘うなどの可能性もあると考えられます。(今さら聞けない世界)(聞き手・荒ちひろ)

3331チバQ:2021/08/22(日) 10:06:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/62fedd2520383f65a049ae362ebb310c61e3d4a7
進む「反体制派狩り」、死者も タリバン首都制圧1週間 アフガン
8/22(日) 7:26配信
時事通信
20日、アフガニスタンの首都カブールでタリバン戦闘員立ち会いの下、行われた金曜礼拝(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧し、国家運営の実権を掌握してから22日で1週間。

〔写真特集〕アフガニスタン〜泥沼の戦場〜

 タリバンは、米軍協力者を含む全国民の「恩赦」や女性の権利の保障など融和姿勢を打ち出したが、この間も戦闘員による「反体制派狩り」といった抑圧の実態が次々に判明。国民の将来への不安は高まる一方だ。

 ◇ジャーナリスト弾圧
 ドイツの放送局ドイチェ・ウェレは、タリバン戦闘員が18日、同局所属のジャーナリストを捜す過程で親族を射殺したと報道。「良心の呵責(かしゃく)がない」行為で、「タリバンがジャーナリストの組織的捜索を行っている証拠だ」と強く批判した。他にもジャーナリストの殺害や誘拐の情報が浮上している。

 タリバン戦闘員は、カブールをはじめとする都市部で住宅を一軒一軒回り、批判的な市民のあぶり出しを進める。地元ジャーナリストは電話取材に、「海外の記者とやりとりをした後、メッセージを消去するようにしている。証拠が残っていると自分や家族の身に危険が及ぶ」と打ち明けた。

 ロイター通信は21日、「タリバンメンバーが起こした複数の残虐行為や犯罪について耳にしており、捜査する」というタリバン幹部の話を伝えたが、実現するかどうかは不透明だ。

 ◇タリバン旗拒否、反攻準備も
 タリバンのザビウラ・ムジャヒド報道担当者は17日、カブール制圧後初めて開いた記者会見で、公務員や崩壊したガニ政権関係者を含め、全国民を恩赦すると表明。「イスラム法の枠内」での女性の権利保障や報道の自由にも言及し、新体制に協力するよう求めた。

 しかし国民の間では、極端なイスラム教解釈に基づく恐怖政治を敷いた2001年までの旧タリバン政権の記憶は鮮明だ。今月15日にカブールが陥落すると多数の市民が空港に押し寄せ、滑走する米軍機にしがみついた人が離陸後に墜落死する事故も起きた。

 抵抗の動きも出始めている。19日の独立記念日に前後して、タリバン旗ではなくアフガン国旗を掲げたデモが各地で行われ、一部がタリバン戦闘員と衝突し、死者を出す事態に発展した。カブールの街角で、女性が政治や経済活動への参加を求めプラカードを掲げる姿も報じられている。

 サレー第1副大統領は17日、大統領を務めていたガニ氏が国外逃亡したことを受け、憲法上の規定を基に「私が正統な暫定大統領だ」と宣言した。かつてタリバンとの戦闘で名をはせた故マスード司令官の息子が、本拠とする北部パンジシールにサレー氏を迎え、反攻の準備を進めているとも伝えられる。

 各国のタリバンに対する疑念が解消する気配はない。先進7カ国(G7)外相による緊急テレビ会議後に発表された声明は、女性や少数派の人権尊重、「アフガンの将来のための包括的話し合い」に関与していくと強調し、タリバンをけん制した。

3332チバQ:2021/08/22(日) 10:27:18
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20210821-567-OYT1T50200.html
米軍協力者に「召喚状」、出頭しなければ「家族に裁き」…タリバン戦闘員は野放し状態
2021/08/21 21:35読売新聞

米軍協力者に「召喚状」、出頭しなければ「家族に裁き」…タリバン戦闘員は野放し状態

カブール市内を見回るタリバン戦闘員(19日)=AP 【読売新聞社】

(読売新聞)

 【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンを実効支配したイスラム主義勢力タリバンによる市民への迫害が相次いで伝えられている。米軍協力者を含めた全ての国民に「恩赦を与える」としたタリバン指導部の誓約に反する動きで、国民の不信感が強まっている。

 本紙通信員の取材によると、タリバンは、米軍の協力者らに対して「召喚状」を出し、カブールの軍事委員会本部に出頭するよう求めている。出頭に応じなければ「家族がイスラム法に基づいて」裁きを受けると書かれているという。

 タリバンは、アフガン政府の関係者や、米欧への渡航歴のある者についても把握している模様だ。米軍と協力してテロ対策を担ってきたアフガン情報機関員の男性は、武装した男らが17日に自宅に現れ、召喚状を置いていったと語った。

 20日にはカブール市内で有力放送局幹部の自宅が荒らされ、車3台が略奪された。英BBCは20日、英軍の通訳だった男性の家族がタリバンに家を荒らされ、暴行されたと伝えた。

 米国を含め、タリバン掃討を担ってきた外国軍部隊のほとんどが撤収し、政府治安部隊が武装解除される中、タリバン戦闘員らは事実上の野放し状態だ。

 ロイター通信は21日、タリバン高官が「野蛮な振る舞いがあることは把握している。責任を持って対処する」と述べたと伝えた。米国はタリバンが女性の権利保護などの約束を守らなければ経済制裁も辞さないとしており、タリバンとしてはこれを避けたい思惑とみられる。

3333チバQ:2021/08/22(日) 12:35:19
https://news.goo.ne.jp/article/bbcworldnewsjapan/world/bbcworldnewsjapan-58290401.html
英旅券を振りかざし……脱出しようと必死の大混乱 カブール空港から
2021/08/22 08:20BBC News

英旅券を振りかざし……脱出しようと必死の大混乱 カブール空港から

英旅券を振りかざし……脱出しようと必死の大混乱 カブール空港から

(BBC News)

セクンダー・カーマニ、 BBCニュース(カブール)

「下がって! 下がって!」。イギリス兵士が叫ぶ。イギリス大使館が避難させた人たちが出国前に一時かくまわれた避難先の前で、集まった群衆に向かって。

兵士の前では大勢が必死の様子で、イギリスのパスポートを振りかざしていた。自分も中に入れてもらおうとして。しかしゴムホースを手にしたアフガニスタン人警備員の一団が、群衆を押し返そうとしていた。

ここに集まったほとんどの人は、自分がイギリス政府に退避させてもらえるという通知を、受け取ったわけではない。それでも、アフガニスタンをなんとかして出国しようと必死の思いで、ここへやって来た。他方で、中には大使館からのメールでここへ集まるよう指示されてきた人たちもいる。ここへ来て、出国便の搭乗手続きを待つようにと。

その中の1人は、ヘルマンド・カーンさんだ。ロンドン西部に住むウーバーの運転手で、幼い子供たちと親類を訪れるために数カ月前にアフガニスタンに来たばかりだ。幼い息子2人が隣にいる。数冊のイギリス・パスポートを握りしめて、私に向かって突き出した。「もう3日前から、中に入ろうとしているんだ」と必死の面持ちで私に言う。

英陸軍の通訳だったハリドさんもいる。妻は2週間前に出産したばかりで、このような事態で生まれたばかりの赤ん坊が死んでしまうのではないかと、恐怖におののいている。「朝からずっとここにいる。ここへ来る途中にタリバンに、背中を鞭(むち)で打たれた」。

少し離れた場所には、この避難所への正面玄関がある。数千人がここへ来たがその大半は、本当に出国できる可能性は実際にはない人ばかりだった。イギリスの兵士たちは時折、群衆を鎮めるために空へ向かって発砲していた。中へ入るには、なんとかして群衆をかき分けて進み、兵士たちに向かって書類を振りかざすしかない。どうにかして、入れてもらえますようにと願いながら。

米兵が警備を担当する空港のゲートは、さらに状況が混乱しているようだ。空港の、市民が使う正面玄関では、タリバンが空への発砲を繰り返し、中へなだれ込もうとする群衆を押し返している。

イギリス政府が管理する施設に入ろうとするアフガニスタンの人たちは、私に絶え間なく、矢継ぎ早に質問してくる。彼らは途方に暮れている。そして、「助けてくれないか?」、「中に入れてもらえるだろうか」と私に尋ねてくる。自分たちの書類を私に見せようとする人も大勢いる。自分が諸外国の軍や外国の大使館のために働いたことがあると証明する、書類の数々だ。

自分は国際的なバスケットボール選手なのだと、私に言う若い女性もいた。イギリス大使館との接触は何もないが、殺されてしまうかもしれないと恐怖にかられているという。いかにおびえているのか語ろうとして、喉が詰まり、涙声になってしまった。

3334チバQ:2021/08/22(日) 12:35:32
タリバンは、政府と結びつきのある全員に恩赦を与えたと強調する。「包摂(ほうせつ)的」な政府を樹立するつもりだと言う。しかし、ここにいる大勢は将来を深く危惧(きぐ)している。

市内の別の場所に移動すると、情勢はもっと落ち着いている。まるで別の世界のようだ。店舗や飲食店は再開つつある。ただし、青果市場の露天商たちによると、出歩いている人たちは普段よりはるかに少ない。化粧品を売る男性は、とりわけ女性の姿がはるかに少ないと話す。通りを歩く女性は珍しくはないのだが。

他方でタリバンは至るところにいる。アフガン治安部隊から奪った車両に乗って、あちこちをパトロールして回っている。略奪や世情不安を防ぐために、市内でことさらに存在感を示しているのだとタリバンは言うし、確かにそのおかげで安心だと話す住民もいる。今や当のタリバンは、暗殺や爆弾攻撃を繰り広げていないだけに。

タリバン支配下の生活がどういうものになるのか、多くの人はまだ考えあぐねている最中だ。タクシー運転手の1人は、タリバン戦闘員の集団を市内の端から端まで乗せたという。その間、ずっと車内ステレオで音楽をかけながら。「何も言わなかったよ」と、運転手はにやりと笑顔で私に言う。「前みたいに厳しくない」。

しかし、決してそうではないという話も相次いでいる。複数の報道関係者や元政府関係者の自宅にタリバンが押し掛けて、尋問したなど。自分たちが標的にされ、攻撃されるのは時間の問題だと、大勢が恐れている。

空港近くに戻ると、英軍通訳だったハリドさんと家族は、赤ちゃん共々ついに避難施設内に入ることができた。

それでも、まだ大勢が中に入ろうとしている。1人のアフガニスタン系イギリス人が、私に協力してくれと訴えてきた。「この込み合う中を、子供たちを連れて通るわけにはいかない」のだと。

そして、イギリス政府による退避対象ではないものの、なんとしても出国しようと必死の大勢が、ここに残されることになる。ひどく不安で不透明な未来を前にして。

3335チバQ:2021/08/22(日) 20:28:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/c064e71de89c39b18a477ffea87b0b84efaf2b3c
アフガン軍閥、一部地域奪還 タリバン、地方統制へ州知事の協力模索
8/22(日) 20:21配信

時事通信
アフガニスタンの旧タリバン政権と戦った故マスード司令官の息子、アフマド氏(中央)=2019年8月、カブール(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン幹部は22日、ロイター通信に対し、崩壊した民主政府の知事経験者と数日中に会談する方針を明らかにした。

 タリバンが首都カブールを制圧して1週間がたち、地方で独自の勢力を維持してきた軍閥が反攻に出て支配地域の奪還に成功した例も出ている。タリバンは地方有力者を懐柔し、アフガン全域の安定支配確立を急いでいるとみられる。

 タリバン幹部は、全34州のうち20州以上の元知事・高官らと会談して身の安全の保証などを伝えると述べた。「元政府関係者に(タリバン新政権への)参加や忠誠の証しを強いることはない」と語ったものの、地方有力者から今後の統治で協力を取り付けたい考えだ。

3336チバQ:2021/08/22(日) 20:29:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e2529a29720152d12f661f24625c238e9ac0481
軍閥が反攻、タリバンから一部地区奪還 石像の破壊も
8/22(日) 17:00配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタンの少数派ハザラの英雄で、1990年代にタリバンに殺害された政治指導者アブドル・アリ・マザリ氏の肖像(左)が飾られた首都カブールの町並み=2018年10月、乗京真知撮影

 アフガニスタンで、イスラム主義勢力タリバンの支配に反発する動きが目立ち始めた。北部では軍閥がタリバンを追い出し、一部の地区を奪い返した。支配地域の奪還は、タリバンが権力を掌握して以降、初めてとみられる。各地で市民のデモも起きている。


 地元メディアによると、北部バグラン州で21日、地元軍閥が一斉攻撃を仕掛け、タリバンから3地区を取り戻したという。SNS上では、軍閥メンバーとみられる男たちが、崩壊した政権が使っていた黒、赤、緑の3色の国旗を屋根の上に飾る動画が拡散した。

 東隣にあるパンジシール州の住民によると、同州では第1副大統領として政権を支えていたサーレ氏や、タリバンの猛攻から逃げてきた政府軍兵士ら数千人が地元軍閥に合流し、武装闘争の準備を進めている。

 中部バーミヤン州では17日夜、同州に暮らす少数派ハザラの英雄で、1990年代にタリバンに殺害された政治指導者アブドル・アリ・マザリ氏の石像が爆破された。翌日、市民数十人が街頭でタリバンに抗議した。住民のノウルーズさん(28)は「地域の象徴を壊すことで住民に恐怖を植え付ける気だろう」と憤る。

 偶像崇拝を禁じるタリバンは、2001年に同州のバーミヤン大仏を爆破し、世界に衝撃を与えた。地元博物館のアバス・ハワリ学芸員(35)は「少数派の歴史や文化を踏みにじる時代の再来だ。タリバンから脅迫があり、いま博物館長と山奥の小屋に逃げている」と語った。

 3色の国旗を守る運動も各地で起きている。住民は街中にあるタリバンの白い旗を取り外し、3色の国旗を振って行進。解散を求めるタリバン戦闘員の発砲で死傷者が出ている。(バンコク=乗京真知)

3337チバQ:2021/08/22(日) 20:53:06
https://toyokeizai.net/articles/-/449536
空軍パイロット「アフガン超緊迫脱出」の一部始終
「タリバンに見つかったら殺される」変装して実行
次ページ »
海野 麻実 : 記者、映像ディレクター
著者フォロー
2021/08/20 11:30

「タリバンの戦闘員に見えるように変装をして、おびえる妻とともに夜が明ける前の早朝に、パソコンと重要な資料などだけを鞄に入れてタクシーに乗り込みました」

こう打ち明けるのは、アフガニスタン空軍のパイロットであるサイードさん(仮名)だ。8月16日深夜、メッセージアプリWhatsAppでの通話取材に応じた彼は、緊迫した状況を詳細に語った。

「タリバンが首都カブールを制圧したあの日も職場にいました。外へ出ると空港に数百人、数千人もの市民らが押し寄せ、無我夢中でアフガニスタンを脱出しようとして、カオスのような状況になっていました。150人が定員の輸送機に、実に500人以上ものアフガニスタン人がタラップを次々によじ登って乗り込む様子を目の当たりにして、とても危険だと感じました」

アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンにカブールが制圧された8月15日夜、空港で起きたこの大混乱の様子は、ソーシャルメディアでも拡散され大きく報じられた。アメリカ空軍の大型輸送機C17型機の内部ですし詰めになって座り込むアフガニスタン人らをとらえた写真も、軍事防衛ニュース専門サイトのディフェンス・ワン(Defense One)が入手して公開し、その脱出劇の様子が徐々に明らかになっている。

複数の輸送機がアフガニスタン人を乗せて離陸
このC17型機以外にも複数の輸送機が同程度規模のアフガニスタン人を乗せて離陸したと伝えられており、サイードさんが目撃した輸送機もそのうちの1つだと考えられる。

サイードさんはその夜、急いで妻が待つカブール市内の自宅へと戻り、翌日夜が明ける前の早朝に自宅を出て、タクシーで空港のゲートに向かったという。

「空港に向かう道中では何箇所も銃を抱えたタリバンの戦闘員らに検問されました。本当に緊張する恐ろしいものでした。私がアフガン空軍のパイロットであることなどがばれたら間違いなく殺されます。妻は助手席でがたがたと震えていました。私たちは、身元が絶対に判明しないよう、タリバン兵のような民族衣装を身にまとって変装していたので、幸い身元確認のIDや書類などの提示を求められることはなく空港にたどり着くことができました。しかし、空港周辺にはすでに多くのタリバン兵がうろついており、監視の目を光らせている状態でした」

何箇所にも及ぶタリバン兵による検問を通過して到着した空港には、前夜に続いて数千人ものアフガニスタン市民らが着の身着のままで詰め掛けていたという。サイードさんは、仕えていたアメリカ軍関係者らと緊密に連絡を取り合って早急な国外退避を試みたものの、夜になるまで搭乗できる輸送機は手配されず、再び自宅に戻った。

旧知のアメリカ軍関係者らはカブール制圧の数日前、すでに母国へと退避していたという。そんななか、アフガニスタン空軍のパイロットやエンジニアの同僚の中には、アフガン軍機で次々に脱出を試みる者もいたと話す。

3338チバQ:2021/08/22(日) 20:53:46
脱出したアフガン機の1機が墜落
「すでにアフガン空軍でともに働いてきた同僚の中には、アフガン軍機で脱出を試みてウズベキスタンやタジキスタンに向けて飛んだ者がいました。ただ、そのうちの1機はクラッシュ(墜落)しました。ヘリコプターを使って逃げたパイロットらもいます。ただ、彼らが一体どこに向かって無事着陸したか、知る由もありません。私はそのようなリスクを取って脱出することは避けたかったので、アメリカ軍関係者らと連絡をとにかく取り続けて、アメリカ軍の輸送機が手配されるのをひたすら待つことにしたのです」

サイードさんが話す、この墜落したとされるウズベキスタンに向かった機体についても情報は錯綜した。ウズベキスタン検察は当初、アフガニスタン軍機が違法にウズベキスタンの領空に侵入したため撃墜した、としており、各国でも大きく報じられることとなった。しかしその後、事実に誤りがあったとして訂正され、ロシアのノーボスチ通信などによると、実際には撃墜されたのではなく、着陸のために誘導したウズベキスタン空軍機と衝突して墜落したと明らかにしている。

事態は大混乱を極めるなか、サイードさんは17日昼に再び、妻とともにカブール空港へ向かって、脱出のタイミングを待ち続けることにした。

「今、タリバンの戦闘員が、カブール市内の住宅1軒1軒のドアを叩いて周り、身元の確認やどのような仕事に就いているかなど調査しているとの情報が入ってきています。私は間違いなく、タリバン側のブラックリストに入っている人物です。見つかったら必ず危険な目に遭うことがわかっています。タリバンがカブールを制圧してからすぐに、空軍のパイロットであることを証明する資料などはすべて隠しましたし、銃も見えないところに仕舞いました」

事実、空軍を持たないタリバンにとって、最大の敵はアフガニスタン空軍であった。大規模な地上攻撃を行うに当たり空軍の弱体化が狙われ、特にパイロットを狙って暗殺する事例が相次いでおり、今月も同僚のパイロットらが殺害される事件が起きたという。

8月7日には、カブール市内でパイロットの車に取り付けられていた爆弾が爆発してパイロットは死亡、ロイター通信によると死亡したパイロットは1年前に治安上の脅威から家族とともにカブールに移住してきたばかりだったと報じられている。

3339チバQ:2021/08/22(日) 20:54:27
ここ数カ月で7人のパイロットが基地外で命落とす
タリバンのザビフラ・ムジャヒド報道官はこの攻撃を実行したとの声明を出しており、ここ数カ月の間に少なくとも7人のパイロットが基地外で命を落としているとアフガニスタン当局は明かしているという。タリバンにとって飛行中のパイロットを上空で殺害することは容易ではないため、勤務外のタイミングを狙って自宅などにいるパイロットを標的にする計画が実行されているのだ。

「今はまだカブールを制圧したばかりのタリバン戦闘員らにとって、私がどこの誰であるか、ということまでは把握しておらず、自宅の住所までは判明していないかもしれません。ただ、いずれ彼らは気付き、必ず実行に移すでしょう。その前に国外退避しなければ――」

サイードさんが抱く危機感は、命を奪われる可能性がある深刻なものだ。

アフガニスタンの治安部隊は30万人以上と、タリバン兵の数を優に上回っていたとされるなか、アフガン軍がタリバンに抵抗せずに降伏したとの批判の声も上がる。一方で、タリバン側がパイロットなど軍の重要人物や市民社会の指導者などを標的に暗殺計画を実行してきたことへの心理的ダメージが次第に募り、全国に分散したアフガン軍に対して水や食料、弾薬などの補給任務の負担も増す中で空軍が弱体化していき、次第に窮地に追い込まれていった実情が垣間見える。

今年に入ってロイター通信の取材に対し、タリバンのザビフラ・ムジャヒド報道官は、アフガン空軍のパイロット殺害を認めたうえで「国民に対する砲撃を行っているため標的として排除する」ためのプログラムを開始したと述べている。

アメリカとNATO(北大西洋条約機構)が訓練したパイロット部隊を壊滅に導き、補給任務などに混乱をきたしてアフガン軍の戦意を喪失させるべく、タリバン側は綿密な作戦を総力戦で行ってきたと言える。

待避支援活動が難航する恐れ
8月18日、アメリカのシャーマン国務副長官は、カブール空港に向かうアフガニスタン人に対してタリバン側が移動を妨害しているとの情報が入っていると非難、退避支援活動が難航する恐れが指摘されている。メディアを通じて対外的には恩赦や融和をアピールする一方で、地元住民らによると、すでに略奪行為なども始まり、ラジオ局などからも音楽は消え、女性の写真が掲げられたポスターなどが黒塗りされるなどの事案も報告されている。

サイードさんの妻は、歯科医になることを目指して7年間大学に通い続け、今年が最後の年だったという。小さなクリニックを持つ夢ももう諦めるしかないと落胆する。

「タリバンがいくら甘いことを言っても、信じるアフガニスタン人などいないでしょう。彼らの根本的な思想は変わるはずがないのです。もう妻が大学に通えることもないでしょう、女性が学ぶことをタリバンが許すはずがありません。妻の夢もこの国ではもう叶わないのです。自らの命に及ぶ危険と家族の幸せを考えたら、この国に残ることは到底できません。

わずかながらある貯金をおろしてから出国できればと思っていましたが、銀行ももう閉鎖されたのでお金を下ろすことはできません。でも、そんなことはもういいのです。とにかく今は命と家族が大切です。どこへでも、たどり着いた国で必死に働いて稼いで人生を立て直します」

3340チバQ:2021/08/23(月) 13:59:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb40ccc442958f92b91de762a7f0693d1b89c560
米軍、カブール国際空港外に活動拡大 退避希望者殺到で治安悪化
8/23(月) 10:16配信

17
この記事についてツイート
この記事についてシェア
毎日新聞
首都カブールの国際空港を警備する米海兵隊とノルウェー軍の部隊=カブールで2021年8月20日、米海兵隊提供・AP

 バイデン米大統領は22日の演説で、イスラム主義組織タリバンの復権で混乱が続くアフガニスタンからの退避を巡り、米軍の活動を首都カブールの国際空港外に広げる考えを明らかにした。空港周辺には退避を希望する群衆が殺到し治安が悪化している。過激派組織による攻撃の恐れもあり、バイデン政権は危機感を募らせている。

 バイデン氏は、現地に残っている米国人と連絡を取っており「グループを安全に空港に移動させる計画を立てている」と述べたが、詳細については明らかにしなかった。さらに、過激派組織「イスラム国」(IS)の名前を挙げ「米軍や民間人が遠くから攻撃される危険性に直面している」と説明した。米軍はこれまで「空港外での作戦能力はない」としていた。

 また、8月末を期限とした米軍の撤収について、米軍と協議していることを明らかにした。そのうえで「延長の必要がないことを望んでいる」と述べた。

 カブール国際空港から退避した人は、直接米国に入国せず、各地の米軍基地や第三国を経由し安全検査や身元調査を受ける。バイデン氏によると、湾岸諸国、中央アジア、欧州の二十数カ国が経由地などとして協力する態勢になっている。

 退避活動を加速させるため、国防総省は22日、退避した人を経由地から移送するため、米民間航空会社に協力を求める「民間予備航空隊(CRAF)」と呼ばれる制度を活用すると発表した。有事の際に民間機を徴用する制度で、同省によると、適用はイラク戦争開戦前後の2002年2月〜03年6月以来で3度目。動員される6社の計18機は、カブールには飛行しない。

 米軍の退避活動に関連し、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは21日、国防総省当局者の話として、日本や韓国の米軍基地も退避者の収容先として検討されていると報じた。【ワシントン鈴木一生】

3341チバQ:2021/08/23(月) 17:47:20
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021082100437&g=int
タリバンナンバー2、首都到着 新政権枠組み協議―アフガン
2021年08月21日19時47分

 【ニューデリー時事】アフガニスタンで国家の全権を掌握したイスラム主義組織タリバンのナンバー2、バラダル師が21日、首都カブールに到着した。滞在先のカタールの首都ドーハから17日に帰国していた。今後、カルザイ元大統領ら、崩壊した政府側の有力者と会談し、新政権の枠組みについて協議する見通し。

3342チバQ:2021/08/24(火) 15:38:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad0c97f89e402414d3b183716bbdf2d7424a8dea
アフガン経済、混迷深まる タリバン
時事通信
カブールの通りで銀行のATMに並ぶ人たち=21日、アフガニスタン・カブール(AFP時事)

 【ワシントン時事】イスラム主義組織タリバンが制圧したアフガニスタンの経済が一段と混迷を深めている。


 国家予算の8割近くを海外からの援助に依存してきたとされるが、米欧はアフガンへの資産凍結や支援中止を相次ぎ表明。国内総生産(GDP)が大幅に縮小するとの分析も出ており、タリバンの政権運営にとって障害になりそうだ。

 国際通貨基金(IMF)はタリバンが支配するアフガンが国際社会から認められていないとして、新型コロナウイルス危機対策の途上国向け支援金を含めて送金を停止。米メディアによると、バイデン米政権はアフガン中央銀行が保有していた約95億ドル(約1兆円)の資産のうち、大半を占める在米分をすでに凍結した。

 テロ資金供与の防止策を監視する国際組織「金融活動作業部会」(FATF)はタリバンに資金が渡らないよう加盟国・地域に警告を発した。ドイツのマース外相も「タリバン政権には1セントも支援しない」と発言したと報じられており、支援を打ち切る動きが広がる可能性がある。

 2020年のアフガンのGDPは198億ドル、1人当たりでは508ドルと、最貧国と呼ばれる水準にある。調査会社フィッチソリューションズは、21年のGDPが20%落ち込む恐れがあるとの見方を示した。通貨アフガニの対ドル相場も最安値圏で推移しており、アフガンの専門家は「通貨安に伴う物価の上昇で中所得者層が貧困に陥る」と懸念を示している。

3343チバQ:2021/08/25(水) 00:00:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a33384f72a02bc55f3024669a04fe0d3c866138
銃声と赤子の泣き声のなか、私はあの「すし詰め」米軍機でアフガニスタンを脱出した
8/24(火) 18:00配信

クーリエ・ジャポン
8月15日夜、定員超過の823人のアフガン人を乗せてカブールを飛び立ち、カタールへ向かった米空軍輸送機C-17。当初は640人と発表されたが、子供183人を含んでいなかったとして、のちに訂正された。同機がこれまでに輸送した最大人数となった Photo: …

タリバンが首都カブールを掌握した8月15日、国外脱出を求めて多くのアフガン人が空港へ殺到。大混乱のなかで米軍輸送機に800人以上が「すし詰め」状態で離陸した写真を目にした人も多いだろう。同機になんとか乗り込むことができたアフガン人男性が、恐怖と緊迫の脱出劇を英紙「ガーディアン」に寄稿した。

「これに乗らなければ、私たちは死んでしまう」
タリバンがカブールを制圧したその日、私の1日はドイツにいる友人からの電話で始まった。彼は私に、空港へ向かえと促した。ドイツ大使館が国外退避のための航空機を準備しているとのことだった。

彼は私の名前をその乗客リストに載せてくれていた。ドイツの報道機関のために働いていた私は、ドイツへ移住するビザの手続きを進めていたところだった。

彼の申し出に迷っている暇はなかった。進歩的で歯に衣着せない、タトゥー入りのジャーナリスト、つまりタリバンが支持するものと正反対の生き方をしているアフガン人としては、その航空機こそが自分の命綱だと思った。

私はノートパソコンと携帯電話だけを手に家を出た。その瞬間、それまで感じたことのないほどの恐怖を抱いたのを覚えている。

空港に到着すると、最初の検問所には不気味な雰囲気が漂っていた。警察はおらず、軍人の姿もまばら。空港のセキュリティ要員たちが、荷物を検査しているだけだった。ビザを持っていない私は追い返されるかと不安だったが、ここで引き下がるわけにはいかない。

国際線のターミナルに着くと、目の前に広がる光景が信じられず、絶望を覚えた。何千人もの人々──女性、男性、そして泣き叫ぶ赤ん坊たちが、押し合いへし合いをしている。タリバンを恐れた人々が空港に押し寄せていたのだ。

私の周りにいた人たちは、彼らを乗せる飛行機がないかもしれないとわかると、パニックに陥り、空港の窓や発券ブースを破壊し始めた。私自身、パニックになりながらも滑走路に目を移すと、さらなるカオスが起きていた。離陸直前のトルコ行きの航空機に乗り込もうとする人々が殺到。定員超過で入り口から押し出され、タラップの階段にぶら下がっている人もいる。

「これに乗らなければ、私たちは死んでしまう。どうか乗らせてくれ」──彼らの必死の叫び声は大きく、空港内にいても聞こえるほどだった。私はそのおぞましい光景を見ながら、自分の運命はどうなるのか考えていた。

タリバンの銃声で、さらなるカオスに
午後8時半か9時ごろ、「タリバンが空港内にいる」という叫び声が聞こえたと同時に、みんな滑走路へ逃げ出した。もはや空港はコントロール不能な、完全なるカオス状態。空港の外から銃声が聞こえ、私はタリバンの到着を悟った。

誰もが怯え、祈っていた。どうすべきかわかっていた者は誰もいない。

私は再度、ドイツにいる友人に電話をかけた。すると、ドイツによる国外退避ミッションは翌日まで始まらないという恐ろしいニュースを知らされた。こうなったら、違う手を考えなくてはならない。

そのとき、少数のグループを滑走路の軍用セクションへと誘導している米軍の姿が見えた。私は他の群衆と一緒に、そのグループに駆け寄った。外から聞こえてくる銃声は鳴りやまず、どんどん近づいて来ているようだった。

それから起きたことは、まるで時間が止まったかのようで、よく覚えていない。米兵たちの「さあ、行こう!」という声だけは耳に残っている。

人々が波のように米軍機に流れていくのを見て、私もその後を追った。機内では何百人もが座る場所もないほどのすし詰め状態になっていて、みんな立っていた。倒れないように子供をしっかり抱いていたり、お互いにつかみ合って支え合う大人たちもいた。

米軍パイロットが、人が乗り過ぎているために離陸できないと叫んだ。「お願いだから、降りてくれ、お願いだから」と。

今度は兵士がやって来て、機の前方と後方のドアから人々を引きずり降ろし始めた。私は、機内のちょうど中央付近に位置していた。

混乱と不快感とストレス。人々は押し合い、息ができないほどの窮屈さ。すべてが絶望と恐怖に満ちていた。

3344チバQ:2021/08/25(水) 00:00:49
運命を分けた「緊迫の20分」
私は、そばにいた母親と生まれたばかりの子供たちを見て罪悪感に襲われ、自ら降りようとドアのほうへ向かった。だが、そこで米兵の1人から、じっとしていろと言われた。何らかの脅威を察知したのだという。米軍のハンヴィー(高機動多目的装輪車)が機の周りを巡回しながら警戒しているのが見えた。

そして、そのまま20分ほどが過ぎた後、米兵らが突然ドア付近に立っていた私たちに、機内に入れと叫んだ。それは、唯一無二のチャンスだった。私たちは機内に走り込み、ドアは閉じられた。

窓のない軍用機であるため、外の様子はうかがえなかったが、戦闘が始まったのではないかと頭の中で想像していた。

機はそのまま1時間、スタンバイ状態で滑走路にとどまった後、何のアナウンスもなしに動き出した。私たちはついに飛び立ったのだ。

それは人生最高の瞬間のひとつだった。誰もが拍手をし、歓声をあげた。離陸してくれた米軍パイロットへの感謝の気持ちもあった。その米軍機に乗れなかったら、私たちはおそらく死んでいたという思いもあった。

とはいえ、楽な飛行ではなかった。たくさんの赤ちゃんが乗っていたが、親たちは赤ん坊が踏まれないようにと、頭の上に持ち上げていた。私たちは食べ物も水も、充分な酸素もないまま、何時間も上空にいた。

着陸したのは、カタールの米空軍基地だ。着陸と同時に、いくつもの感情がこみ上げてきた。喜び、悲しみ、戸惑い、疲れ、フラストレーション……。

私は、これから悲惨な状況に陥りかねない場所を脱出し、自らの人生を変えるために、いちかばちかの賭けに出た。そして今は、次なるステップと未来に胸を膨らませている。

もちろん、すべてをアフガニスタンに残してきたことには胸が痛む。祖国のことを思うと悲しみが溢れてくる。

でも、いま生きていられること、そこに幸せを感じている。

Ramin Rahman

3345チバQ:2021/08/25(水) 11:45:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd5099aed2319a0bf1c15ea5ffca1700701fdd6d
タリバン、市民・降伏部隊に裁判なしで処刑も…人権高等弁務官明かす
8/25(水) 10:13配信

6
この記事についてツイート
この記事についてシェア
読売新聞オンライン
24日、カブールの空港で避難する人々を米空軍輸送機に誘導する米兵(AP)

 【ジュネーブ=杉野謙太郎】国連人権理事会は24日、スイス・ジュネーブでアフガニスタンに関する特別会合を開催した。ミチェル・バチェレ人権高等弁務官に対し、9月に始まる理事会会合で人権状況について調査報告を行うよう求める決議を無投票で採択した。

 決議案は、イスラム諸国代表としてパキスタンが提案した。アフガンで女性や子どもを含むすべての人の人権を尊重するよう求める内容も盛り込まれた。

 バチェレ氏は特別会合の冒頭で、市民や降伏した治安部隊に対する裁判なしの処刑など、イスラム主義勢力タリバンによる人権侵害について確度の高い情報を得ていることも明かした。

 崩壊したアフガンの親米民主政権から任命された同国大使も発言し、「この会合から、人権侵害は重大な結果を招くという強いメッセージを、タリバンを含むすべての関係勢力に発することを求める」と訴えた。

3346チバQ:2021/08/25(水) 19:15:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae1339b23a4b40dff9fcc4e7f8c9c7f48b649ae3
「崩壊したのは政府だけでない」アフガンで銀行閉鎖、医療も混乱
8/25(水) 18:44配信


毎日新聞
アフガニスタンの首都カブールをパトロールするタリバンの戦闘員たち=2021年8月19日、AP

 イスラム主義組織タリバンが実権を掌握したアフガニスタンで、物価上昇や現金不足など市民生活の混乱が続いている。医療態勢も逼迫(ひっぱく)しており、国際援助機関からは長期にわたる支援が必要だとの指摘も出ている。

【飛行機のそば走り…】首都カブールの空港、大混乱

 「路頭に迷っている。身の安全を図り、生き残り、家族を養わねばならない。まず何を考えればいいのかも分からない」。元警察官の男性がロイター通信の取材に嘆いた。男性は妻子との6人家族。260ドル(約2万8000円)の月収があったが、タリバンの復権による混乱で職を失った。他の多くの国家公務員と同様に給料の支給が遅れることが多く、この2カ月は受け取っていない。このためアパートの賃貸料も3カ月にわたり滞納している。妻の指輪などを売って現金に換えようとしたが、市場は閉鎖されており、買い手は見つからなかった。「何もできず、どうしたらいいかわからない」

 タリバンが攻勢を強めるにつれ現地通貨アフガニの対ドル相場は急落。タリバンの全権掌握後は米国や欧州諸国がアフガンへの支援中止を相次ぎ表明し、中央銀行が保有する海外資産の大半も凍結され、アフガニは最安値圏にまで落ち込んでいる。ロイターなどによると、主食の小麦粉、油、米などの価格が数日間で10〜20%上昇した。銀行は閉鎖され、現金自動受払機(ATM)にも現金がほとんど残っていないという。国際送金の受け付けも停止され、人々は現金不足に直面している。元政府職員はロイターに「すべてが終わった。崩壊したのは政府だけでなく、毎月の給与に頼って生活する私たちのような人々だ」と嘆いた。

 医療の混乱も深刻だ。赤十字国際委員会(ICRC、本部ジュネーブ)によると、8月1日から16日までに7600人以上が戦闘に巻き込まれて負傷し、ICRCの支援する医療施設に搬送された。6月以降、治療を受けた人は4万人以上に上るという。全土に不発弾などの爆発物が散乱しているため、病棟は手足を失った子どもや若い患者が多く入院しており、ICRCは「長期間にわたる治療や支援が必要となる」としている。

 ICRCのロバート・マルディーニ事務局長は、昨年11月に東部ガズニにある二つの病院を訪問。一つは政府、もう一つはタリバンの管轄下にあったという。「双方の院長は、電力や水がなく、医薬品や手術器具にすら事欠くという同じ問題を抱えていた。『戦闘に巻き込まれた市民を救えない』と葛藤していた」と指摘する。【バンコク高木香奈】

3347チバQ:2021/08/26(木) 08:27:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/276ccee811a88b403665ffcce72ad9f7b310dc05
アフガン退避、時間との闘い 安全確保、対象者選定どこまで 自衛隊機派遣・政府
8/26(木) 7:06配信
時事通信
航空自衛隊のC130輸送機(空自ホームページより)

 混迷を深めるアフガニスタンからの米軍撤退期限が今月末に迫り、航空自衛隊機を使った邦人らの退避も時間との闘いとなる。

 政府はイスラム主義組織タリバンが包囲するアフガンの首都カブールの国際空港からの移送に着手するが、防衛省幹部は「米軍が空港を管理し、安全が確保された間にどれだけの人員を移送できるのか。ロジを含め非常に厳しいオペレーションになる」と話した。

 政府は22日、カブールの空港の状況を調査するため外務、防衛両省の情報収集チームを順次派遣。自衛隊に派遣命令が出たのは23日正午すぎで、その約6時間後に空自輸送機の第1陣が離陸する異例の慌ただしさだった。

 政府内では当初、民間機や他国機を使う案もあったが、与党から「自国民の保護を他国に依存するのか」との指摘もあり、自衛隊派遣を検討。空港は法的要件を満たすだけの安全が確保されていると判断した。

 第1陣のC2輸送機(鳥取県・美保基地所属)は拠点となるパキスタンの首都イスラマバードに24日到着。実際に邦人らを運ぶC130輸送機(愛知県・小牧基地所属)も近く拠点とカブールに展開し、邦人や大使館で働くアフガン人らを輸送する。

 カブールの空港では、情報収集チームが退避者の身元確認を行い、陸自隊員が輸送機まで誘導する。日本へは民間のチャーター機で移送。アフガン人は第三国への出国か、日本滞在を希望するかを確認する。

 C130の定員は約90人だが、座席以外に床を使えば倍近く搭乗させることが可能という。移送対象者は現時点では在留邦人、日本大使館や国際協力機構(JICA)のアフガン人スタッフとその家族らだが、どこまで家族になるのかという線引きもあり、難しい判断を強いられる。

 そもそも退避希望者が自力で空港にたどり着けるのかという問題もある。防衛省幹部は「米軍が最終局面で撤退を延期するのかどうか。いつまでオペレーションが可能か読めない面もある」と話した。

3348チバQ:2021/08/26(木) 08:28:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a04939788d931db17a80be3d1f7e2de72144535
イラン、新政権の閣僚承認 反米強硬派で固める
8/26(木) 1:04配信

時事通信
 【カイロ時事】イランの国会は25日、反米保守強硬派のライシ新政権の閣僚名簿の審議を行い、教育相を除く18人の閣僚を承認した。

 地元メディアなどが伝えた。高い知名度を誇った穏健派ザリフ氏に代わって新外相に起用されたアブドラヒアン元外務次官ら強硬派のメンバーで固められ、核合意再建や核開発をめぐり国際社会との対決姿勢を強めていくとみられる。

 ライシ大統領はまた、経済担当の副大統領に元革命防衛隊司令官のレザイ氏を任命した。ライシ師は既に、最側近の第一副大統領に最高指導者ハメネイ師直轄の財団トップを務めるモクベル氏を充てており、強硬派の影響力が一段と増している。

3349チバQ:2021/08/26(木) 10:21:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/69fcb18de69c6c3fc1db4cafd8ec84d618dc0295
イヌ、ネコもアフガン退避か?  保護施設職員と専用機で 英国
8/26(木) 9:04配信


時事通信
英国人が設立した動物保護施設で、手術前の検査を受ける保護犬=2014年6月、カブール(AFP時事)

 【ロンドンAFP時事】イスラム主義組織タリバンが全権を掌握したアフガニスタンから、動物保護施設のイヌやネコ約200匹の退避が認められる見通しとなった。

 ウォレス英国防相が25日、明らかにした。大勢の各国国民やアフガン人が国外脱出を図る中、動物退避は論争を呼んでいた。

 保護施設は、英海兵隊員としてアフガン駐留経験を持つファージング氏がカブールに設立。イヌやネコなどを救出してきた。だが、カブール陥落を受け、同氏はクラウドファンディングを開始。スタッフらと共に動物を退避させるチャーター機を手配する資金を集めた。

 ウォレス氏は当初、「人間より動物優先」は誤りだと断じ、24日には「飛行場で邪魔になる」とチャーター機の運航に否定的な態度を示していた。しかし、英国内でファージング氏を支持する声が上がると、ウォレス氏はツイッターで「空港に動物を連れて来れば、チャーター機の発着枠を見つける」と述べ、姿勢を一変した。

3350チバQ:2021/08/26(木) 11:32:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f15c8968ad9fe183d5c5dfdd10a4906d4598c33
焦点:アフガン巡る三つ巴戦略ゲーム、中国とパキスタンとインド
8/25(水) 11:38配信

127
この記事についてツイート
この記事についてシェア
ロイター
 8月23日、アフガニスタンはアジア内陸部に位置する地政学上の要衝で、19世紀には英国とロシアが勢力争いを繰り広げ、20世紀は米ソ角逐の舞台になった。写真はカブールから脱出する人々。英軍提供(2021年 ロイター/LPhot Ben Shread/UK MOD Crown)

[23日 ロイター] - アフガニスタンはアジア内陸部に位置する地政学上の要衝で、19世紀には英国とロシアが勢力争いを繰り広げ、20世紀は米ソ角逐の舞台になった。そしてイスラム主義組織タリバンが政権を掌握した今、新たな大国際戦略ゲームの主導権を握ったのはパキスタンだ。そのパキスタンと友好関係にある中国も、この地域で足場を固める機会を虎視眈々(たんたん)と狙っている。

【動画】「タリバン政権」でも報道の自由と女性の権利は残るか、現地記者は懐疑的(字幕・20日)

パキスタンとタリバンの結びつきは深い。パキスタン政府は、米国が支援するアフガニスタンの民主政権に抵抗するタリバンを支援している、と批判を浴び続けたが、これを表向き否定してきた。しかし先週、タリバンが首都カブールを制圧するとパキスタンのイムラン・カーン首相は、アフガンの人々が「奴隷の鎖」を断ち切ったと称賛。タリバンが政体を決めるための協議を続ける中で、複数のメディアがこの話し合いに何人かのパキスタン当局者が関与していると報じた。

パキスタン外務省の報道官は、地域の平和と安定を確保するため、アフガンでの包括的な政治的解決をパキスタンは望んでいると発言。「重要な役割は引き続きアフガンの人々の手にある」と付け加えた。

中国はこれまでアフガンに全く関わってこなかったが、アフガンに眠る鉱物資源に魅力を感じてタリバンに接近している。これらの資源の中には、電気自動車(EV)用バッテリーの重要な原料となるリチウムの豊富な埋蔵量も含まれる。中国としては、カラコルム山脈を通じてパキスタンに至る細い回廊地帯の安全保障をさらに強化したいという思惑もある。

このゲームにはもう1つ、インドというプレーヤーが存在する。パキスタンと歴史的な敵対関係があり、中国とも1年余りにわたる国境紛争を抱えるインドは、崩壊したアフガンの民主政権の重要な支え手だっただけに、タリバンが支配するアフガンでパキスタンと中国が影響力を強める事態に不安を高めつつある。

もっとも中国側の言い分では、タリバンに近づく主な狙いは、反中国を掲げてアフガン内に避難場所を求める恐れがある東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)から、新疆ウイグル自治区を守ることだ。四川大学で南アジア問題を研究するチャン・リ教授は「パキスタンはインドに対抗する手段としてアフガンの利用を考えているかもしれない。だが中国にとってそれは必ずしも当てはまらない。中国の主要な関心は、タリバンが包括的で穏健な政治体制を構築してテロが新疆と地域全体に広がらないことだ」と述べた。

一方インドのセンター・フォー・ポリシー・リサーチのブラフマ・チェラニー教授(戦略論)は、中国はタリバンがアフガンを統治する上で必要とする2つの要素、つまり外交的な承認と、のどから手が出るほどほしいインフラ整備・経済支援を「えさ」としてぶら下げていると指摘。「機を見るに敏な中国がこの新たな突破口を手掛かりに、豊富な鉱物資源を有するアフガンに戦略的な浸透を図り、パキスタン、イラン、中央アジア諸国にも深く食い込もうとするのは間違いない」と話した。

3351チバQ:2021/08/26(木) 11:32:46
<苦い記憶>

ニューヨークのイサカカレッジで教鞭を執る政治評論家のラザ・アフマド・ルミ氏は、アフガンの政変に失望するインドの姿に、パキスタン国内では快哉の声が満ちあふれていると話す。インドとパキスタンは1947年の分離独立以来、3回の戦争を経験。「ソーシャルメディアやテレビ画面で大喜びするパキスタン人の様子が伝えられているのは、(アフガンに対する)インドの影響力喪失とつながっている面が大きい。なぜなら従来の政治サークルは(アフガン元大統領の)ガニ氏とインドの緊密な関係を脅威とみなしていたからだ」とルミ氏は説明する。

インドには、1996年-2001年のタリバンによる前回のアフガン統治時代に苦い記憶がある。1999年にインディアン航空が乗っ取られて最終的にアフガン南部のカンダハルに着陸した事件だ。インド政府は、乗客の安全と引き換えに国内に収監していたパキスタン人のイスラム過激派幹部3人の釈放を余儀なくされ、その後タリバンは乗っ取り犯と囚人たちがパキスタンに戻るのを容認した。

インドの元アフガン駐在大使ジャヤント・プラサド氏は「わが国の現在の立場は、現実に適応するというものだ。われわれはアフガンで長期間のゲームに参加しなければならない。(アフガンと)直接国境は接していないが、この地に利害関係がある」と強調した。

複数のインドの外交筋によると、過去1年間でタリバンがアフガンの有力な政治勢力として復活し、ドーハで米国を仲介者とする協議が始まるとともに、インドの外交当局もタリバンとの接触に乗り出したという。

外交筋の1人は「われわれはすべての関係先と協議している」と述べたが、協議の詳細には触れなかった。インド国内では、米国さえタリバンと交渉を始めた段階でなおもインドがガニ政権に全面的に肩入れし、足を洗うのが遅れたとの批判が出ている。

<インドの強み>

それでも、中国への過度の依存を避けようとしているタリバンにとって、インドは経済的な関係を築く魅力的なプレーヤーになり得る、とこの関係筋は分析する。

インドはアフガン34州の全てに開発プロジェクトを保有しており、そこには同国がカブールに建設した国会議事堂も入っている。

南アジアに関する3つの著作がある元ロイター記者のミラ・マクドナルド氏は、タリバンの政権掌握はインドにとって一歩後退だが、決して「ゲームオーバー」ではないと強調。「これは過去の再現にはならない。2001年9月11日の米同時多発攻撃の以前に比べれば、誰もがアフガンにおけるイスラム過激派を野放しにすることにずっと慎重になるだろう。さらに、相対的に考えれば今のインドはパキスタンより経済力ははるかに強い」と、インドが持つ優位性を描写する。

タリバン幹部の1人はロイターに、貧困化しているアフガンに必要なのは米国、ロシアと並び、イランを含むこの地域の諸国からの支援だと語った。

タリバンの意思決定プロセスを知る立場にあるワヒードゥラ・ハシミ氏は「これらの国がわれわれの国民、特に医療、ビジネス、鉱業といったセクターを助けてくれるのを期待している。われわれの仕事は、自分たちを彼らに納得して受け入れてもらえるようにすることだ」と述べた。

(Sanjeev Miglani記者、Asif Shahzad記者、Yew Lun Tian記者)

3352とはずがたり:2021/08/26(木) 12:01:21
EUとG7、タリバンを政治的に承認しないことで合意

孤立させて欧米の価値観は護られたと満足するのは良いけどアフガンの人達の酷い状況は改善しないなら残酷な話しだ。

欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は G7(先進7か国)諸国の首脳達とタリバンを政治的に承認することは論外であるということに関して見解が一致していると発言した。
25.08.2021 ~ 25.08.2021
https://www.trt.net.tr/japanese/shi-jie/2021/08/25/eutog7-taribanwozheng-zhi-de-nicheng-ren-sinaikotodehe-yi-1696771#.YSYVk2KzB4w.twitter
EUとG7、タリバンを政治的に承認しないことで合意


ライエン委員長と欧州理事会のシャルル・ミシェル議長は、アフガニスタンの議題でイギリスが議長国となってビデオ会議形式で開催された G7首脳会議後に共同記者会見を開いた。

ライエン委員長は、

「EUはアフガン人職員と彼らの家族も含めた職員の大部分が退避できたことに非常に満足している」と述べた。

G7諸国として可能な限りアフガン国民を支援することを決定したと強調したライエン委員長は、約370万人が居場所を追われ、このほとんどは女性や子供であると述べた。

ライエン委員長は人道支援は厳密に政治的承認とは切り離されていると指摘し、

「(G7は)タリバンを政治的に承認することは論外であるということに関して見解が一致している」と話した。

ライエン委員長は、開発支援は現在停止されており、将来にも基本的価値観と人権尊重の条件の対象になると強調した。

ミシェル議長も、EU国民、アフガン人職員とその家族の退避が優先事項であると明かし、

「新アフガン当局には通過及び空港に輸送の自由を認めるよう呼びかける」と述べた。

ミシェル議長は、EUは祖国を離れなければならなくなったアフガン人の安全と適切な条件での生活を確保するために課された義務を果たすと表明した。



(2021年8月24日)

3353チバQ:2021/08/26(木) 16:10:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5a7bab91c331533d73645a62e65be2dcd767906

アフガン・カブール空港周辺で「脅威」 ISが攻撃計画か米が警告
8/26(木) 10:44配信
毎日新聞
空港の監視塔で警備にあたる米兵=カブールの国際空港で2021年8月25日、AP

 在アフガニスタン米国大使館は25日、首都カブールの国際空港周辺で「脅威」が高まっているとして、アフガンに残る米国人に対し空港に行かないよう警告した。既に到着している米国人には、すぐ離れるようにと強調した。具体的な「脅威」については明らかにしていない。


 ロイター通信によると、オーストラリアのペイン外相も26日、空港近くで「テロ攻撃の脅威が高まっている」と強調。豪州人や豪州の査証(ビザ)の所有者に空港周辺から離れるよう警告した。英国の外務・英連邦・開発省もウェブサイトで安全な場所に避難するよう呼びかけている。

 バイデン米大統領は24日、ホワイトハウスでの演説で、過激派組織「イスラム国」(IS)の分派が空港周辺で攻撃を計画しているとの情報があり「長くとどまるほど危険は急激に増す」と指摘していた。【中村聡也】

3354チバQ:2021/08/26(木) 16:40:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc8cc3b6c3ea6725018c80d7988003e5f606b486
自衛隊機がカブールに 退避希望者は空港へたどり着けず
8/26(木) 10:35配信

朝日新聞デジタル
航空自衛隊入間基地から出発するC2輸送機=2021年8月23日午後6時23分、埼玉県狭山市、林敏行撮影

  アフガニスタンに残る国際機関で働く日本人や日本大使館の現地スタッフらを、隣国パキスタンの首都イスラマバードに運ぶため自衛隊のC2輸送機が日本時間25日夜に現地を発った。カブール空港に到着したが、退避を求める人たちが空港に着いておらず、退避希望者を運び出すことはできなかったことが政府関係者の話でわかった。


 カブール空港で退避希望者を誘導する自衛隊員や、必要な物資を運び込むことには成功したという。すでにイスラマバードに到着している2機のC130輸送機を近くカブールに送り、退避を求める人を移送する予定だ。空港を管理する米軍の撤退期限が今月末に迫るなか、自衛隊が現地で活動できる期間は数日とみられている。

 政府はイスラマバードを拠点にし、カブールの空港との間をピストン輸送することを計画。退避の主な対象は、国際機関で働く「若干名」の日本人のほか、大使館と国際協力機構(JICA)の現地スタッフら。その家族も含めると計数百人規模とみられている。退避を希望するスタッフらは自力で空港まで移動する必要があり、実際に空港までたどりつけるかが課題となっている。

朝日新聞社

3355チバQ:2021/08/26(木) 19:53:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d26a83565c6f8587f2c50cdad51a45eda31c627
米軍アフガン撤収、欧州から批判相次ぐ 依存関係にジレンマも
8/26(木) 19:44配信

毎日新聞
ウォレス英国防相=2021年7月20日、AP

 イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタン制圧で、北大西洋条約機構(NATO)加盟国として米国とともにアフガンに部隊を駐留させてきた欧州各国から、米軍の撤収がアフガン政府の崩壊を招いたとして、米国を批判する声が上がっている。ただ、欧州各国も米国に追随する形で部隊の撤収を決めており、米国抜きでは独自の軍事行動を取れない現実も浮き彫りになっている。

【飛行機のそば走り…】首都カブールの空港、大混乱

 「我々はともに戦い、場合によってはともに命を落とした。彼らは戦友なのだ」。18日の英下院。アフガン従軍経験がある野党・労働党のジャービス議員はアフガン政府軍についてこう述べ、「彼らが困っている時、我々はどこにいた?」と米英軍を含むNATO部隊の撤収を批判した。保守党のメイ前首相も下院で米国への追随を非難した。

 タリバンとトランプ前米政権が結んだ和平合意で、米軍の完全撤収の条件となったタリバンとアルカイダなどテロ組織との関係断絶について、英国では実現性を疑問視する声が出ている。ウォレス英国防相は首都カブール陥落直前、英テレビのインタビューで、和平合意について「誤りだ」と異例の批判を口にした。英紙サンデー・タイムズは、この条件をタリバンに履行させることについて、バイデン米新政権が関心を強く払っていないとして、英政府内で懸念が持たれていると報じた。

 英紙フィナンシャル・タイムズによると、英国はバイデン政権が撤収を最終決断する以前に、米政府に対し、撤収方針を転換するよう働きかけたが、翻意させられなかったという。

 「米国第一主義」を掲げ、NATOを軽視したトランプ前政権と違い、多国間協調主義を訴えてきたバイデン政権だけに、同盟国の危惧をよそに撤収を急ぐ姿勢に落胆が広がった。

 ウォレス氏は別のメディアの取材に、NATO加盟国に米軍撤収後の駐留継続も呼びかけたが、実現しなかったと明かした。駐留継続には米軍の兵たんや空軍力が不可欠で、フィナンシャル・タイムズ紙は、結局、この案は米国の軍事インフラなしでは困難との判断に至ったと伝えた。

 ドイツでも米軍撤収とアフガン政府の崩壊について、政治の中枢から批判の声が出たが、メルケル首相は「ドイツや欧州の軍隊が独自の役割を果たすことは不可能だという事実に留意しなければならない」と米国依存の現実を語った。

 こうした中、NATOとは別に欧州連合(EU)独自の防衛強化を目指す「戦略的自治」を模索する動きもある。EUのミシェル大統領は21日、ツイッターでアフガン情勢に言及しながらEUの防衛能力向上に関する分析が必要との考えを示し「戦略的自治は最重要課題だ」と書き込んだ。また、EUのボレル外務・安全保障政策上級代表(外相)もAFP通信に対し、アフガンで起きたような情勢急変に対応する5万人規模の部隊編成をEU加盟国に提案する意向を表明した。

 ただ、強大な軍事力を持つ米国を抜きにした欧州の安全保障の確立は極めて難しく、実効性のある「自治」をどこまで実現できるかは、まだ見通せないのが現状だ。【ロンドン服部正法】

 ◇NATOとアフガニスタン

 2001年9月11日の米同時多発テロを受け、翌10月、NATOは初めて集団的自衛権を発動、米英両軍はアフガンを根拠地とする国際テロ組織アルカイダと当時のタリバン政権への攻撃を開始した。その後、NATOは集団安全保障のため設置された国際治安支援部隊(ISAF)を引き継いだが、14年には撤収。以後、任務は政府軍の訓練・支援に限定された。今回の米軍撤収に合わせ、残るNATO部隊も撤収を開始、英軍は7月までにほぼ撤収を終えた。

3356チバQ:2021/08/26(木) 19:54:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf1cc2b2c8e50864a2ad649927f1d712da33a34c
雇用証明書があっても拒否 アフガン退避、ドイツも混乱
8/26(木) 17:54配信
朝日新聞デジタル
カブールで8月25日、人々の国外退避が進む中、国際空港周辺の検問所には、多くの人が集まっている=AP

 ドイツのメルケル首相は25日の連邦議会の演説で、「数日内」に退避作戦を終える可能性を示した。「アフガニスタン人を助ける努力を終えることは意味しない」とも述べ、作戦終了後も退避に向けた支援を続ける考えを示した。

 ドイツは16日以降、現地に空軍輸送機を派遣。25日夜までに、計5193人をカブールから退避させた。ただ、ドイツとの二重国籍者や軍関係の現地スタッフや家族らが数千人規模で残っているとみられている。

 タリバン側と交渉するドイツのアフガニスタン大使は25日、「合法的な書類を持つアフガニスタン人には民間機で(国外に)渡航する機会が与えられることをタリバン側が保証した」とツイッターに投稿した。

朝日新聞社

3357チバQ:2021/08/26(木) 22:23:43
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021082600783&g=int
タリバン新政権、財政難の恐れ 支援停止で麻薬産業依存も―アフガン
2021年08月26日20時31分

ケシから生アヘンを採取するアフガニスタンの農家ら=2020年5月、東部ナンガルハル州(EPA時事)
ケシから生アヘンを採取するアフガニスタンの農家ら=2020年5月、東部ナンガルハル州(EPA時事)


 【ニューデリー時事】アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが実権を掌握後、各国や国際機関が資金凍結や財政支援停止を表明する動きが相次ぎ、タリバン新政権が成立しても財政難から政府が機能不全に陥る可能性が出てきた。タリバンは、アフガンで盛んな麻薬産業の撲滅を宣言したものの、財源として同産業への依存を強める恐れもある。

 これまでアフガンへ約53億ドル(約5830億円)規模の支援を表明してきた世界銀行は24日、「アフガンの状況、特に女性(の人権)についての懸念」から、支援を凍結すると発表した。国際通貨基金(IMF)やドイツなども支援を一時停止。米国内のアフガン政府資産も大部分が凍結された。
 アフガンの主要産業は農業だが、旧ソ連の侵攻後、約40年にわたる戦乱で発展を阻害されてきた。汚職の影響もあり徴税システムは不完全だ。ロイター通信は「アフガン政府予算の7割から8割は国際支援で賄われている」という駐アフガン米大使経験者の話を伝えた。国際支援がなければ財政は立ち行かない。
 こうした中、米紙ウォールストリート・ジャーナルは、レアアースや金などの鉱物資源輸出と併せ、タリバンにとって麻薬産業が「(海外支援の)損失を部分的に相殺するのに十分」な規模だと報じた。
 アフガンはアヘンやヘロインの原料となるケシの一大産地で、昨年世界で流通したアヘンの8割超はアフガン産とされる。麻薬産業の収益は、アフガンの国内総生産(GDP)の7〜11%に相当するという統計もあり、一部はタリバンの収入源になっていると指摘されてきた。タリバンのムジャヒド報道担当者は17日の記者会見で、麻薬産業の根絶を誓ったが、財政難を背景に方針を転換する可能性は否定できない。
 タリバンは当面、組織内で財務を担当していたイドリス氏を中央銀行トップに、グル・アガ氏を財務相に就けると報じられている。ただ、国際支援も麻薬産業からの収益もなしに財政を担うのは容易ではない。

3358チバQ:2021/08/26(木) 23:41:52
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-210826X959.html
反タリバン勢力が停戦合意=パンジシールで戦闘準備中―アフガン
2021/08/26 22:17時事通信

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンと、北東部パンジシール州の反タリバン勢力が一時停戦で合意した。反タリバン勢力側が26日、明らかにした。明確な停戦期限などは分かっていない。

 反タリバン勢力側は、崩壊した政権で第1副大統領を務めたサレー氏、かつてタリバンとの戦いで名をはせた故マスード司令官の息子のアフマド氏らが結集。全国で唯一、タリバンの制圧を逃れたパンジシール州で戦闘準備を進めていると伝えられていた。

 AFP通信によれば、アフマド氏はこれまで「降伏よりも死を選ぶ」と抵抗の意志を強調し、外国首脳に向け、武器を供給するよう呼び掛けていた。ただ、父と違って戦闘での実績は知られていない。

 タリバンを強い言葉で批判し続けてきたサレー氏も24日、ツイッターで「タリバンが食料や燃料の供給を許可しなくなった」と明かした。包囲が狭まり、戦闘に向けた状況が厳しくなったことを示唆していた。

3359チバQ:2021/08/27(金) 23:20:25

https://news.yahoo.co.jp/articles/cc63f1dbb2f241090559f84cf25c02b55b3c7478
爆発で米兵やタリバン含む200人以上死傷
8/27(金) 16:19配信
アフガニスタンの首都、カブールの空港近くで26日、起きた爆発ではこれまでに200人以上が死傷し、過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出しました。

ロイター通信などによりますと2回の爆発によりこれまで少なくとも85人が死亡、140人がケガをしました。死者のうち13人はアメリカ軍の兵士、少なくとも28人はイスラム主義勢力タリバンだということです。

この爆発について「イスラム国」が犯行声明を出しました。戦闘員が自爆用のベルトを着用し犯行に及んだとしています。

アメリカ軍の兵士に犠牲が出たことを受け、バイデン大統領は報復を宣言しました。

バイデン大統領「攻撃した者を我々は許さない。忘れない。追い詰めて代償を払わせる」

バイデン大統領は、「我々のタイミングで報復する」「テロリストに勝利はない」と訴えました。

一方で、今月31日までの軍の撤退方針に変わりはないことも強調しています。また、「避難の支援は続けるが、全員の避難は保証できない」とも述べ、出国を希望するアフガン人協力者全員が31日までに避難できるわけではないとの見通しも示しました。



https://news.yahoo.co.jp/articles/cd9fb710d8178e440adf50d760415a44dad052b0
カブール爆発で米兵12人死亡 米中央軍司令官「今後も攻撃の恐れ」
8/27(金) 6:29配信
毎日新聞
アフガニスタンの首都カブールの空港近くで起きた爆発で上がる煙=2021年8月26日、AP

 中東を管轄する米中央軍のマッケンジー司令官は26日、記者会見し、アフガニスタンの首都カブールの国際空港近くで起きた爆発で、米兵12人が死亡、15人が負傷したと明かした。マッケンジー氏は、爆発は過激派組織「イスラム国」(IS)系の「ISIS―K」の戦闘員による自爆テロとの見方を示し「攻撃が続くことが予想される」と述べた。


 退避を希望して空港周辺に集まっていた多くのアフガン人にも被害が出ている。米CNNテレビによると、アフガン保健省は少なくとも60人以上が死亡、140人が負傷したと把握している。

 マッケンジー氏によると、爆発は空港のゲート付近と近くにあるホテル周辺の2カ所で発生。その後、銃撃もあった。数日前からIS系組織が空港を狙い攻撃する可能性が高まっていたという。一方で、米国人やアフガン人らの空港からの国外退避に向けた活動は継続しており、8月31日が期限の米軍の完全撤収については予定通り進める意向を示した。

 アフガンで実権を掌握しているイスラム主義組織タリバンとIS系組織は敵対関係にある。マッケンジー氏は、IS系組織によるテロ攻撃などについてタリバンと「情報を共有をしている」と説明した。【ワシントン鈴木一生】

3360チバQ:2021/08/27(金) 23:21:39
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASP8W6KBXP8WUTFK010.html
日本のアフガン退避作戦、27日に終了へ テロも理由か
2021/08/27 20:10朝日新聞

日本のアフガン退避作戦、27日に終了へ テロも理由か

2021年8月26日、アフガニスタンのカブール国際空港近くで爆発があり白煙が上がった。空港周辺には数千人の群衆が集まっていた=AP

(朝日新聞)

 アフガニスタンから日本人や日本大使館の外国人スタッフらを国外に移送するための自衛隊の「退避作戦」について、岸信夫防衛相は27日の閣議後会見で「実質的には今日くらい(まで)の活動を考えている」と述べた。首都カブールの空港の安全を管理している米軍の撤退期限は今月末。空港周辺でのテロ事件もあり、継続は難しいと判断した模様だ。

 自爆テロから一夜明けた27日、朝から外務・防衛両省の幹部が断続的に首相官邸を訪れた。菅義偉首相らと今後の退避作戦について協議したとみられる。

 作戦は、C130輸送機をカブールに送り込み、空港にたどり着いた退避対象者を隣国のパキスタンの首都イスラマバードの拠点に送り届けるもの。イスラマバードからは民間機で日本へ移動してもらう。輸送機は少なくとも2回、カブールの空港に到着したが、退避対象者が空港にたどり着けず、運べなかった。

 自衛隊派遣は、カブールの空港の安全が確保されていることが前提。米軍撤退とテロを受け、「活動への影響は否めない」(外務省幹部)との声が出ていた。

 退避の対象者は、国際機関で活動する日本人のほか、日本大使館や国際協力機構(JICA)の現地スタッフら。その家族を含め、数百人の規模を想定している。

■アフガニスタンからの日本人らの退避をめぐる主な動き

15日 タリバンが首都カブールを制圧、ガニ政権が崩壊。在アフガニスタン日本大使館が閉館

17日 日本人大使館員12人が英国の軍用機で出国し、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに退避

19日 主要7カ国(G7)外相がオンライン会合。国外退避を望む外国人とアフガニスタン人の「安全な通行」をタリバンに求める

22日 日本政府が情報収集のための先遣隊を派遣

23日 首相官邸で国家安全保障会議(NSC)。岸信夫防衛相が自衛隊法に基づく自衛隊輸送機の派遣を命令。最初の輸送機が出発

24日 バイデン米大統領がアフガン駐留米軍による退避作戦について、8月末までに完了する見通しを表明。G7首脳会議で示す

25日 最初の輸送機が首都カブールの空港に到着。退避対象者は運べず

26日 カブールの空港近くで自爆テロ

3361チバQ:2021/08/27(金) 23:24:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb15569f940abff16aa7f8fd0f72206784d4b317
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb15569f940abff16aa7f8fd0f72206784d4b317
カブール爆発、根底から揺らぐバイデン政権
8/27(金) 13:35配信

AFP=時事
米首都ワシントンのホワイトハウスで、アフガニスタンの首都カブールの空港で起きた連続爆弾攻撃について演説するジョー・バイデン大統領(2021年8月26日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】アフガニスタンの首都カブールの空港付近で起きた連続爆弾攻撃で米兵13人が死亡したことで、米国のジョー・バイデン(Joe Biden)政権が根底から揺らいでいるのは間違いない。



 アフガニスタン戦争を始めたのは民主党のバイデン氏ではなく、共和党のジョージ・W・ブッシュ(George W Bush)元米大統領だ。これまで4人の米大統領がこの戦争を終わらせると約束しており、バイデン氏はそれを初めて実行したにすぎない。

 それでも、自身も認めているように、責任はバイデン氏にあり、米兵の死に対する国内の怒りや恐怖、そして政治的な影響から逃れることはできない。

 共和党下院ナンバー3のエリス・ステファニク(Elise Stefanik)議員は、「(米兵らの)死の責任はジョー・バイデン氏にある」とツイッター(Twitter)に投稿。「この恐ろしい国家安全保障上と人道上の大惨事が起きたのは、ジョー・バイデン氏がリーダーとして弱く、無能なためにほかならない。最高司令官にふさわしくない」と主張した。

 同じく共和党のマーシャ・ブラックバーン(Marsha Blackburn)上院議員は、バイデン氏と同政権の国家安全保障担当幹部の全員が辞任するか、弾劾されるか、公職から追放されるべきだとツイートした。

 共和党の反発は予想通りだが、それ以上にバイデン氏を悩ませることになるのは、世論調査で示された支持率の低下だろう。

 米紙USAトゥデー(USA Today)とサフォーク大学(Suffolk University)が今週行った世論調査では、アフガニスタン戦争について戦う価値がなかったと考える米国人が圧倒的に多かった。一方、バイデン氏の支持率は41%、不支持率は55%だった。

 ジョージタウン大学(Georgetown University)のマーク・ロム(Mark Rom)教授(政治学)はAFPに対し、「バイデン氏が受けたダメージが恒久的なものになるかどうかは分からない」と述べた上で、「しかし、共和党はそうなるよう全力を尽くすだろう」と指摘した。

 マーケット大学(Marquette University)ロースクールで世論調査の責任者を務めるチャールズ・フランクリン(Charles Franklin)氏は、アフガニスタン戦争の評判の悪さを考えると、バイデン氏がこの危機を乗り越える可能性はまだあると指摘する。

「政治的に問われるのは、米軍が(アフガニスタンから)完全に撤退した後、その状況を大多数が歓迎するかどうかだ。歓迎されれば、この問題は消えていくだろう」とフランクリン氏は述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

3362チバQ:2021/08/27(金) 23:37:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/aaece00dc312563f2244d3bbe226300ea5175262
アフガンから日本人1人が退避 現地スタッフら含まれず
8/27(金) 22:49配信

朝日新聞デジタル
26日に撮影されたアフガニスタンのカブール国際空港の衛星写真。退避用の航空機が並んでいる。プラネットラボ社提供=AP

 アフガニスタンにいる日本人や日本大使館の外国人スタッフらの退避をめぐり、日本政府関係者は27日、自衛隊の輸送機で日本人1人を国外へ向けて運び始めた、と明らかにした。アフガニスタン人は含まれていない。自衛隊機による移送は同日で終わりになる見込みだという。

 関係者によると、日本時間の27日、退避する日本人を乗せた輸送機が、首都カブールの空港を発った。日本人の最終的な希望者はこの1人だけだったという。

 政府は移送対象として、国際機関などで働く日本人のほか、大使館や国際協力機構(JICA)の現地スタッフらとその家族を想定。数百人規模とみていた。カブールと、拠点を置く隣国パキスタンの首都イスラマバードの間をピストン輸送する計画だった。

 だが、イスラム主義勢力タリバンがカブール市内に検問所を設けており、日本人以外は通過できなかった可能性がある。

朝日新聞社

3363チバQ:2021/08/27(金) 23:39:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/889e247d2e7637702401f1902a4363005a98dbbe
タリバン「麻薬ゼロ」に国際社会が疑念 資金難、水面下で拡大か
8/27(金) 22:28配信

毎日新聞
26日に発生した爆発の翌日、空港周辺を警戒するイスラム主義組織タリバンの戦闘員たち=アフガニスタンの首都カブールで2021年8月27日、AP

 アフガニスタンで実権を掌握したイスラム主義組織タリバンの「麻薬ゼロ」宣言が、国際社会から疑念の目を向けられている。タリバンはこれまでも麻薬を重要な資金源としてきた上に、アフガンの国家予算を支えてきた海外からの支援が軒並み停止され、麻薬なしでは資金不足に陥るとみられているためだ。タリバンが水面下で麻薬ビジネスをさらに拡大させる懸念も指摘されている。

 タリバンのムジャヒド報道担当者は8月17日、実権掌握後に初めて開いた記者会見で、旧政権(1996〜2001年)の時代には「薬物は製造されなかった」と強調。「麻薬製造を再びゼロにし、密輸もしない。ケシ栽培もなくす」と宣言した。

 アフガンは、アヘンやヘロインの原料となるケシの世界最大の生産国。世界の生産量の8割以上がアフガン由来とされる。タリバンは旧政権時代の00年、ケシ栽培を禁止し、一時的に生産量が激減。だが政権崩壊後は、元の水準に戻った。多くの産地は、タリバンがその後も支配を維持した地域に集中している。

 タリバンは、ケシ栽培農家から「税」を徴収しており、麻薬ビジネスが収入源の一つだと指摘されてきた。国連薬物犯罪事務所(UNODC)は6月、国連安全保障理事会に対し、タリバンが19年にケシ農家から得た収入は1450万ドル(約16億円)だったと説明した。麻薬の製造・密輸などの収益も多額だ。国連の麻薬取引監視チームによる調査報告書は、麻薬ビジネスでタリバンが20年に得た収入は総額4億6000万ドル(約506億円)に上るとの推計も示している。

 また、アフガンは国家予算の多くを海外からの支援に頼ってきた。だがタリバンによる実権掌握後、国際通貨基金(IMF)や世界銀行などは相次いで資金支援を停止。米政府はアフガン中央銀行が米国内に持つ資産を凍結した。

 このため、タリバンが麻薬から本当に手を引くのか、疑問の声があがっている。アフガンでの薬物取引を研究するロンドン大東洋アフリカ学院のジョナサン・グッドハンド氏は仏紙に「(麻薬ゼロ宣言は)国際社会に穏健なイメージを印象づける狙いだ」と指摘した。

 内戦が続き産業に乏しいアフガンでは、ケシ栽培などの「麻薬産業」が雇用の受け皿となり、一部の国民の生活を下支えしている側面もある。UNODCによると、アフガン国内の20年のケシ栽培面積は約22万4000ヘクタールと東京都の面積より大きく、前年比で37%も増加した。アヘンの製造・密売も含めた麻薬による利益はアフガンの国内総生産(GDP)の11%にもなる。政情の不安定化に伴う経済の悪化で、麻薬を栽培する人がさらに増える恐れもある。【バンコク石山絵歩】

3364チバQ:2021/08/27(金) 23:43:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/5528835ae2d2a85eb94890882de1642fef247894
アフガン人情報、削除相次ぐ タリバン標的を懸念
8/27(金) 20:37配信


時事通信
 アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが実権を掌握したことを受け、日本国内の関係機関などでは、インターネット上に掲載したアフガン人の個人情報を削除、非公開にする動きが広がっている。

 過去の活動や外国との関わりなどを理由に、タリバンの標的になる恐れがあるためで、関係者は「皆が危険を感じている」と話し、対応を急いでいる。

 国際協力機構(JICA)は今月下旬から、ホームページなどに掲載していたアフガン人の顔や名前を順次削除、非公開にしている。担当者は「外国の協力者とみなされて、タリバンに危害を加えられる恐れがあるため」と説明。世界的にもアフガン人が個人のSNS(インターネット交流サイト)上から情報を削除する動きが広まっているといい、「皆が危険を感じているのだと思う」と話した。

 在アフガン日本大使館はツイッターやフェイスブックで情報を発信してきたが、いずれも過去の投稿が全く見られなくなった。

 SNSを運営するIT企業も対応を進めており、米フェイスブックは20日ごろから、自分のアカウントを簡単な操作でロックできる機能を新たに公開した。「アフガンの人々が素早くロックダウンするため」(セキュリティー担当)としており、ロックすると、友達登録していない人はプロフィル写真のダウンロードなどができなくなるという。

3365チバQ:2021/08/27(金) 23:46:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/1546ddd9f919f36a276fd740b570f2456256151c
《自爆テロで死傷者200人超》アフガニスタンの命運を握る“8人の男たち”「彼らの権力闘争次第で『最悪の事態』も」
8/27(金) 17:12配信
文春オンライン
テロ被害者が搬送された病院の前で抱き合う少年たち ©getty

 8月26日、アフガニスタンの首都カブールの空港近くで、複数の爆発が起きた。少なくとも70人が死亡、140人以上が負傷したと報じられている。米軍も被害を負っており、13人が死亡、18人が負傷している。アメリカ中央軍はIS系組織の戦闘員とみられる2人による自爆テロだったと説明しており、IS系組織も犯行を認める声明を出している。

 アフガニスタンの今後はどうなるのか――。その先行きは極めて不透明だ。ほぼ全土を制圧したタリバンが新政権を運営するのは確定的だが、そのタリバンの統治方針がまだ不明だからだ。

 現在、タリバンの対外広報を取り仕切っている政治部門の報道担当者たちは、「旧政権の関係者含めて全員を恩赦する」ことや、「イスラム法の範囲内で、女性の権利を尊重する」ことを公式に表明しており、諸外国の大使館やNGOにも留まってほしいと呼びかけている。現在のタリバンはソフトな政権だとのアピールだが、その一方では、タリバン兵士による暴力や抑圧の情報も漏れ伝わってきている。

 こうした現状で、20年前までのタリバン政権の残虐ぶりを知る国民や国際社会には、現在のタリバン政権のソフト路線に懐疑的な声は多い。

水面下で複雑な駆け引きを行う“武将”
 しかし、新政権が本当はどう動くのかは、実のところまだ誰にもわからない。

 それどころか、タリバン指導部内でもまだ方針が決まっていない可能性もある。タリバン内にもさまざまな勢力があり、それぞれ考えは違うだろう。ただし、タリバン指導部の内情は一切外に出ていないので、どういう状況かは不明だ。

 さらに、タリバンに放逐された旧政権サイドにも、いろいろな動きがある。現在、主な抵抗勢力は北東部のパンジシール渓谷などに集結し、徹底抗戦の構えを見せている。また旧政権の要人には、タリバンとの交渉の道を探っている人物もいる。

 この国を今後、タリバンが支配するのは確定しているが、現在の不透明な流れのなかで、同国内のさまざまな有力者たちが、自らのサバイバルや主導権を賭けて、水面下で複雑な駆け引きを行っている段階だといえる。この権力闘争によって、アフガニスタンの命運が決まる。事と次第によっては、国内で虐殺が繰り広げられたり、諸外国へのテロ行為が凶悪化するなど、“最悪の事態”が起きてしまうこともある。

 まさに日本の戦国時代末期のような様相だが、そこで重要なのは、いわば戦国武将のような各有力者が今後、どう動くかということだ。アフガニスタンの今後を見通すには、情勢のカギを握る“武将”たちに注目すべきだろう。

穏健派から過激派まで タリバン側のキーマン
① 姿を見せない謎のタリバン最高指導者
 ハイバトゥラー・アクンザダ 

 タリバンのトップである最高指導者。もともとイスラム法学者で、タリバン内でイスラム法廷責任者を長く務め、タリバン創設者でカリスマ指導者だった故ムハマド・オマルの宗教顧問として重責を担った。

 オマル死後に前任の2代目最高指導者の下で副指導者となったが、前任者が2016年に米軍に殺害された後、3代目の最高指導者に選出された。当時、タリバン内には複雑な派閥対立があったが、そのバランスの上で軍事指導者ではなく宗教指導者のアクンザダが前任者にすでに内々に後継者に指名されており、そのまま選出されたという。

 こうした背景から、アクンザダは最高指導者といっても、その権威は絶対ではない。今後、アクンザダが新政権トップの最高指導者となることは既定路線だが、最高指導者といっても彼は、本来は宗教指導者であり、新政権の政治面でどういった役割を果たすかは不明だ。また、そんな“神輿”的立場で、さまざまな有力者が集まっているタリバンの全体をどれだけ掌握できるかも不透明である。

 なお、アクンザダ自身はこれまで数度、暗殺未遂に遭ったこともあり、姿をしばらく現していない。そのため一部に「すでに死んでいる」との噂すら流れているほどだが、それはさすがに根拠のあるような話ではないようだ。

3366チバQ:2021/08/27(金) 23:46:42

命運を握る“穏健派”の次期大統領候補
②「穏健なタリバン」を演出する次期大統領候補
 アブドル・ガニ・バラダル 

 現在の「穏健なタリバン」路線を打ち出している、タリバン政治担当副指導者だ。

 タリバン指導部では最高指導者の下に、公式に3人の副指導者が任命されているが、現在のタリバンで、その政治的スタンスを主導しているのがバラダルだ。彼はタリバン創設時からの重鎮で、組織内の中枢で大きな影響力を持っていると推測されている。

 彼はもともとタリバン創設者のムハマド・オマルの盟友で、タリバンの共同創設者となった。1996年からのタリバン政権時代にいくつかの州知事や軍司令官を歴任。とくにカブール地区司令官や国防省幹部として圧政を主導した1人でもある。

自前の兵力はゼロ 内部を掌握できるか
 しかし、2001年に米軍がタリバン政権を撃破すると、同族でもある親米派の当時のカルザイ政権と降伏交渉を進めたが失敗。その後、2009年に再びカルザイ政権と和平交渉を秘密裏に進めたが、それを阻止したいパキスタン軍情報機関により2010年にパキスタンで逮捕された。

 だが、米軍撤退のためにタリバンとの交渉を望んだ米トランプ政権の働きかけで2018年に解放され、カタールの首都ドーハにあるタリバンの対外代表事務所のトップに就任。以後、対外交渉を主導してきた。つまり、現在のタリバンの交渉路線は、バラダルが主導してきたことになる。

 今後、タリバン新政権はバラダルを中心に運営される公算が高い。どういう形式になるかは不明だが、いわば大統領職のような地位に就く可能性が高いだろう。

 しかし、現在のタリバン指導部での発言力は、外部からは見えない。また、あくまで政治担当であり、自前の兵力は持っていないため、どこまでタリバン内部を掌握できるかは未知数だ。

FBIが警戒する「最凶の実力者」
③タリバン最凶の実力者
 シラジュディン・ハッカニ 

 タリバン指導部に3人いる副指導者の1人。3人のなかでも、最強硬派と推測される。

 タリバンはいくつもの地元武装部族集団の結合体だが、その中でも強力な「ハッカニ・ネットワーク」を率いる。ハッカニ・ネットワークはアフガニスタン南東部からパキスタン北西部を拠点としており、パキスタン軍情報機関との関係が深い。もともとはシラジュディンの父親が率い、数々のテロを行ってきた。米国はタリバンとは別にテロ組織指定しており、ハッカニをテロ容疑者手配している。報奨金は最高500万ドルだ。

 ハッカニはタリバンでももっとも強力な兵力をもつ戦闘指揮官でもあり、タリバン指導部でも影響力の強い副指導者でもある。タリバンには他にも有力な戦闘指揮官や部族指導者がいるが、その中でもハッカニの動向が大きな影響力を持つだろう。

3367チバQ:2021/08/27(金) 23:47:03
④カリスマ指導者の息子でタリバン軍事部門総責任者
 ムハマド・ヤクーブ 

 副指導者の1人。カリスマ的指導者だったタリバン創設者のムハマド・オマルの息子。

 血統からタリバン内に支持者が多く、第2代や第3代の最高指導者の選出時でも名前が挙がったが、年齢が若いことから見送られたという。現在でも30〜31歳とみられる。

 2020年、タリバンの正式な軍事部門総責任者に就任した。タリバン指導部内では、ハッカニらの強硬派と対立しているとの見方もあるが、詳しいことは不明である。なお、これまで一切、本人の写真も撮られていない謎の人物でもある。

反タリバン勢力の若きカリスマ、老練の政治家
⑤反タリバン軍を率いる若きカリスマ司令官の息子
 アフマド・マスード 

 タリバンと現在も戦っている抵抗勢力「アフガニスタン国民抵抗戦線(NRFA)」(通称「パンジシール抵抗軍」または「第2抵抗軍」)の中心的人物。北東部の峻険な要害であるパンジシール渓谷を拠点とする。

 現在31〜32歳と年齢は若いが、タジク人の戦闘指揮官として名高かった故アフマド・シャー・マスードの息子であり、父の後継者として地元では大きな影響力がある。

 彼はもともと旧政権がタリバンに対して行っていた交渉にも反対してきた。地元で対タリバンの抵抗軍を創設していたが、タリバンがカブールを占領した後、旧政権の要人や部隊が抵抗軍に参入。その主力を率いる司令官になっている。

 旗下の兵力は6000人とも8000人とも2万人ともいわれて実態が不明だが、いずれにせよその程度の兵力では、もはやタリバンを倒すことは不可能だ。しかし、パンジシール渓谷の防御力はきわめて高く、タリバンに簡単に制圧されることも考えにくい。現在、タリバンの侵攻に対して徹底抗戦を掲げているが、攻めあぐねているタリバンと政治的な和平条件をめぐって交渉中とみられる。

反タリバン運動の中心人物の一人
⑥暫定大統領を宣言した旧政権の副大統領
 アムルッラー・サーレ 

 旧政権の第1副大統領。ガニ大統領の国外逃亡を受けて、正統な暫定大統領を名乗る。現在、パンジシール渓谷の抵抗軍に合流している。

 もともとパンジシール渓谷出身のタジク人で、前出のカリスマ的ゲリラ司令官だった故アフマド・シャー・マスードの部下として活動し、2001年のタリバン政権放逐後に、カルザイ政権で情報機関「国家安全保障局」(NDS)長官を務めた。

 その後、カルザイ大統領と衝突して辞任。反タリバン運動の中心人物の1人となったが、ガニ政権下で復権し、内務相、副大統領を歴任した。

 現在、反タリバン派の旧政権側要人として、その動向が注目されている。

3368チバQ:2021/08/27(金) 23:47:22
アメリカを背負った旧政権陣営の仲介役
⑦今もタリバンとの交渉を進める旧政権高官
 アブドラ・アブドラ 

 旧政権で外相、行政長官(首相に相当)などを歴任し、ガニ大統領のライバル的存在だった。2020年に国家和解高等評議会議長に就任し、タリバンとの和平交渉を主導した。

 現在も旧政権の要人として、タリバン政治部門との交渉を継続中。もちろん今はタリバンが主導権を握っているが、政治的駆け引きによる衝突回避に動いている。

⑧タリバンとの交渉に名乗りを上げた元大統領
 ハミド・カルザイ 

 旧政権の元大統領。パシュトゥーン人の有力部族に連なる家系で、タリバン側に人脈的な繋がりもある。

 以前のタリバン政権が米軍によって放逐された後、米国の後押しで大統領に就任。2014年まで務めた。今回、タリバンによるカブール制圧を受け、前出のアブドラ国家和解高等評議会議長とともにタリバンとの交渉窓口となる調整評議会を設置。実際にタリバン幹部と接触している。

混迷を極めるアフガンの読み解き方
 以上が、アフガニスタンの今後を予測するにあたって、まずその動向をフォローすべき8人のキーマンたちだ。さらに、タリバン側には他にも有力者がいて、今後は新政権の要職に就いていくだろう。そうした人物たちのそれぞれの人脈と背景も、今後のタリバンの動きを予測するうえで重要な“情報”になる。

 現時点ではとにかくタリバンの内部事情が外部からはまったく窺えず、情勢の分析がきわめて困難になっている。しかし、前述したように各人がサバイバルと主導権を賭けて、激しい駆け引きを行なっており、その主役である“人”の繋がり、関係性を読み解く作業はきわめて重要といえる。

黒井 文太郎/Webオリジナル(特集班)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板