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スーフィズムに関するHP

1スーフィズムに関するHP開設:2004/01/19(月) 15:34
はじめまして。

日本に在住のトルコ人です。この度、イスラームとスーフィズム、そしてトルコの紹介に関するHPを開設することになりました。このHPを通じて皆様と交流し、世界平和に少しでも貢献させて頂ければと思います。お時間のあるとき是非訪問して下さい。お待ちしております。
宜しくお願い致します。

http://www.yoyogi-uehara.net

2985チバQ:2020/07/19(日) 22:51:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b443d2a87d430f3b97ec3aa34d1274ae641d3f0
イラン、死刑を異例の停止 デモの若者、抗議拡大で
7/19(日) 20:37配信

共同通信
 【テヘラン共同】イランで反政府デモに加わった若者3人に死刑判決が下され、国内外で抗議が広がったことを受け、イラン司法当局は19日までに、刑の執行を一時停止して再審理を行うと決定した。国営イラン放送が同日、若者の弁護士の声明として報じた。

 イラン当局が国民の抗議を受け司法判断を変更するのは異例。経済が低迷する中、国民の不満をこれ以上高めたくないとの思惑が働いた可能性がある。

 司法府は今月14日、20代の男性3人について、昨年11月に起きた反政府デモで「暴動や破壊活動に加わり、それを撮影して国外の報道機関に送った」などとして死刑判決が下されたと発表した。

2986チバQ:2020/07/19(日) 22:53:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/1923f66da9270937d27932703ef0b0020218df63
クウェート首長が入院、皇太子に権限
7/19(日) 12:10配信

時事通信
 【クウェート市AFP時事】クウェートのサバハ首長(91)が医学検査のため入院し、ナワフ皇太子(83)が18日、一時的に権限を引き継いだ。

 国営クウェート通信(KUNA)が伝えた。

 サバハ首長は2006年に即位。19年9月に訪米した際に検査入院し、トランプ大統領との会談が延期されている。

2987チバQ:2020/07/20(月) 20:49:27
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3294784.html
サウジ国王、胆のう炎で入院 王室発表
2020/07/20 18:52AFPBB News

サウジ国王、胆のう炎で入院 王室発表

サウジアラビアの首都リヤドで、会議に出席するサルマン国王。サウジ王室提供(2020年3月5日撮影)。(c)AFP PHOTO / SAUDI ROYAL PALACE / BANDAR AL-JALOUD

(AFPBB News)

【AFP=時事】サウジアラビア王室は20日、サルマン国王が胆のう炎のため首都リヤドの病院に入院したと発表した。高齢の同国王の健康状態に関する発表は珍しい。

 王室は国営サウジ通信を通じて声明を出し、サルマン国王は「胆のう炎の検査のため、リヤドのキングファイサル専門病院にきょう入院した」と発表した。

 その他の詳細は明らかにしていない。

 2017年には、事実上の最高権力者とされる息子のムハンマド・ビン・サルマン皇太子に有利となるよう、サルマン国王が退位を予定していると報じられていたが、サウジアラビアはこれらの報道を否定している。 【翻訳編集】AFPBB News

2988名無しさん:2020/07/26(日) 16:57:27
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3295175.html
シリア議会選、大統領派が過半数獲得 反体制派「茶番」と非難
2020/07/22 16:24AFPBB News

シリア議会選、大統領派が過半数獲得 反体制派「茶番」と非難

シリア・アレッポ近隣の投票所で投票する女性(2020年7月19日撮影)。(c)AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】シリア政権支配地域で19日に実施された議会選挙(定数250)の開票結果が21日、発表され、バッシャール・アサド大統領率いる与党バース党とその支持派が過半数の177議席を獲得した。

 アサド大統領支持派の勝利が確実視されていた今回の選挙について、在外の反体制派は「茶番」と非難している。

 選挙管理委員長によると、投票率は33%で、2016年に実施された前回議会選の57%を下回った。

 国営メディアによると、19日は政権支配地域全域に7000か所以上の投票所が開設され、かつて反体制派が拠点としていた地域にも初めて投票所が設置されたという。

 しかし、内戦から逃れた数百万人のシリア国民には投票資格がなかった。

 9年間の内戦により38万人が死亡し、内戦前の人口の半数が自宅からの避難を余儀なくされている。在外の活動家や反体制派の政治家らは、今回の選挙とその結果をまともに取り合っていない。

 反体制派の統一組織「シリア国民連合」はツイッターに、「アサドとそのスポンサーであるロシアとイランのテロ行為の結果として避難したり強制退去させられた数百万人のシリア人が、投票しないことによって反対の意思表示をした」と投稿した。

 米国務省のモーガン・オータガス報道官は20日、「アサド大統領のバース党が政権を握って以降、シリアで自由かつ公平な選挙が行われたことはなく、今年も例外ではなかった」と述べた。 【翻訳編集】AFPBB News

2989チバQ:2020/07/26(日) 19:37:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9f6f594548efa79b85cfb459896c4a04bd24e0b
イスラエル各地で反首相デモ、コロナ対応めぐり辞任要求
7/26(日) 14:28配信
【AFP=時事】中東エルサレム(Jerusalem)やイスラエルのテルアビブ(Tel Aviv)などで25日、新型コロナウイルスの感染拡大への対応をめぐり、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相に辞任を要求する数千人規模のデモが行われた。

 エルサレムでは首相官邸前に、ネタニヤフ氏の汚職を批判するプラカードを掲げたデモ隊が集まった。ネタニヤフ氏は収賄、不正、背任の三つの罪状で1月に起訴されたものの、すべて認めていない。

 デモ参加者らはまた、新型コロナ感染対策で2021年まで政府に特別な権限を与える法律が先週議会を通過したことを非難した。イスラエルは初期の感染対策を高く評価されたものの、制限措置の解除が4月下旬に始まってから感染者が新たに増加した中で批判を浴びるようになっている。

 政府は1日当たりの新規感染者数が1000人を上回ったこともあるここ数週間の状況を踏まえ、バーやナイトクラブ、スポーツジムの閉鎖などの規制措置を再び導入した。イスラエルでこれまでに確認された感染者は6万496人で、うち455人が死亡している。

 ネタニヤフ氏への抗議活動を展開している人々の間には、感染対策が景気に与えている打撃への不満も広がっている。イスラエルの失業率は2月に3.4%だったものの、4月に27%まで上昇。5月には若干低下して23.5%となった。【翻訳編集】 AFPBB News

2990チバQ:2020/07/26(日) 20:51:04
https://www.sankei.com/world/news/200720/wor2007200005-n1.html
シリアで国会選 国民の8割が貧困の中、強権体制が続く公算
2020.7.20 09:18
【カイロ=佐藤貴生】シリアで19日、国会(定数250)選挙が行われた。アサド大統領の与党バース党や同氏支持派の勝利が確実視されている。10年目に入ったシリア内戦で、アサド政権はロシアやイランの支援により反体制派武装勢力への攻勢を強め、全土の約7割を掌握したとされる。強権統治が今後も続く見通しだ。

 AP通信などによると、選挙には約1700人が立候補した。投票は政権の支配地域に限定して実施され、反体制派武装勢力の最後の拠点である北東部イドリブなどは除外された。内戦発生で周辺国に避難した約660万人の難民も投票には参加していない。

 アサド氏と妻のアスマ夫人は19日、新型コロナウイルス感染防止のためマスクを着用して首都ダマスカスで投票した。公表されているシリアの感染者は約500人、死者は25人だが、実際はさらに多数に上るといわれる。国会選はコロナ感染拡大を受けて4月以降、2度にわたり延期された。

 アサド氏は今月で大統領就任から20年となった。統治態勢は揺るがないものの内戦の長期化で経済は破綻。国連は国民の8割が貧困下で暮らしているとし、「未曽有の飢餓の危機」に直面していると警告した。6月上旬には政権の支配地域である南部スワイダで異例の抗議デモも起きた。

 米国は同月、国民の大量殺害などの責任が問われている政権中枢の資金源を断つとして、アサド夫妻や軍部隊などを対象に経済制裁を発動した。現地通貨の価値は急落、日用品の価格は急騰している。

2991チバQ:2020/07/27(月) 17:48:38
https://www.sankei.com/world/news/200727/wor2007270011-n1.html
イスラエルで首相退陣要求デモ コロナ「第2波」防げず
2020.7.27 15:36国際中東・アフリカ

ネタニヤフ首相に対する退陣要求デモの参加者を逮捕するイスラエルの警察官ら=26日、エルサレム(AP)

 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルでネタニヤフ首相の辞任を求めるデモが相次いでいる。新型コロナウイルス感染の「第2波」到来を防げなかったとして政権への批判が噴出、収賄罪などに問われながら首相の座を維持している同氏への反感も高まる。約2カ月前に政権発足にこぎつけたばかりのネタニヤフ氏は厳しい状況に直面している。
 イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)などによると、エルサレムの首相公邸前には25日夜、数千人のデモ隊が集結してネタニヤフ氏に辞任を要求、警官隊が放水などで鎮圧した。今月中旬から始まったデモは公邸前では日常化しており、25日は西部の商都テルアビブでもデモが行われた。
 イスラエルは3月、新型コロナの感染拡大が本格化する前に国際航空便の運航制限や外出規制など厳しい対策を取り、5月上旬には1日当たりの感染者を1ケタに抑える成果を上げた。
 しかしその後、学校を再開するなど徐々に規制を緩めた結果、感染が拡大。7月下旬には1日当たりの感染者数が2千人を超えて過去最多となった。「必要な対応を取らないままに制限を緩和した」と政府を批判する声が広がっている。
 他方、経済活動の制限で失業率は20%を超えた。政権は多くの経済支援策を打ち出したが、国民からは遅すぎると怒りの声も上がる。ネタニヤフ氏の支持率は急落して30%を割った。
 ネタニヤフ氏は今月初めから、占領地ヨルダン川西岸地区にあるユダヤ人入植地などの併合に向けた協議を本格化させる方針を示していた。しかし、連立政権内部では「コロナ対策を優先すべきだ」といった意見が噴出。ネタニヤフ氏と緊密な関係にあるトランプ米政権も明確な態度を示しておらず、コロナ感染拡大のなかで併合協議は宙に浮いた格好になっている。
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 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、イスラエルの27日現在の感染者は約6万2千人、死者は470人に達した。

2992チバQ:2020/07/27(月) 23:03:58
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor2007270003.html
【世界の論点】トルコの世界遺産「アヤソフィア」のモスク化 権力者の宗教利用が議論に 
2020/07/27 09:04産経新聞

【世界の論点】トルコの世界遺産「アヤソフィア」のモスク化 権力者の宗教利用が議論に 

19日、トルコ・イスタンブールにある世界遺産のアヤソフィアを訪れたエルドアン大統領 (ロイター)

(産経新聞)

 トルコのエルドアン大統領が最大都市イスタンブールにある世界遺産の「アヤソフィア」の位置付けを博物館からモスク(イスラム教礼拝所)に変更し、国内外で波紋が起きている。トルコのメディアでは、モスク化を支持する論調がある一方、宗教間の摩擦を懸念する声もある。批判の声が多いフランスでは、トルコとの歴史的関係を振り返りながら宗教を利用した権力者の動きをメディアが論じている。

 ≪ポイント≫

 ・トルコ側は「主権と名誉の問題」と主張

 ・バルカン半島の遺跡にも悪影響の可能性

 ・仏側は「誰にも尻込みをしない」と批判

 ・宗教を使った権力固めに対し厳しい視線

トルコ 「国父」超え政権延命図る

 トルコの世界遺産、アヤソフィアの「モスク化」決定について、エルドアン政権寄りのトルコ英字紙デーリー・サバハ(電子版)は13日付の論評記事で「国家主権と名誉の問題」だと位置付け、「トルコは主権ある国民国家として、ついに国際的圧力を無視し得る十分な自信をつけた」と主張した。

 アヤソフィアは6世紀にビザンツ帝国がギリシャ正教の聖堂として建設したが、1453年にイスタンブールを征服したオスマン帝国のメフメト2世がモスクに改造。世俗主義を国是に掲げたトルコの初代大統領アタチュルクの下で、1935年に「無宗教の博物館」となった。

 モスク化の根拠となった10日の判決で、トルコ最高行政裁判所はアヤソフィアは「メフメト2世の個人財産」だとし、彼がモスクとして使用することを認めたと指摘。アタチュルク政権が博物館への変更を決定した34年の閣議決定は無効だと判断した。

 エルドアン政権は2016年に起きたクーデター未遂事件の後、司法や報道機関、警察や軍の関係者ら少なくとも16万人を一時拘束し、ほぼ同数が失職したとされる。政権批判を許さぬ雰囲気の下、判決前からモスク化は容認されるとの見方が大勢だった。

 イスラムの価値観を重視するエルドアン大統領は、過去の世俗主義政権の下で冷遇されたイスラム保守層に光を当て、支持を得てきた。中東や東欧、北アフリカまで支配したオスマン帝国の再興を標榜(ひょうぼう)し、「現代のスルタン(支配者)」と称されることもある。モスク化は「建国の父」であるアタチュルクを超えようとする試みとも解釈できる。

 ただ、敵を見定めて激しく攻撃するエルドアン氏の政治手法で国内の分断は深刻化し、支持にも陰りが出てきた。アタチュルクの精神を受け継ぐ最大野党、共和人民党(CHP)は昨年の地方選でエルドアン氏の与党、公正発展党(AKP)からイスタンブールと首都アンカラの市長の座を奪った。エルドアン氏を支えてきた著名な閣僚経験者が相次いでAKPから去ったほか、新型コロナウイルス感染拡大による経済低迷の長期化も確実だ。

 こうした情勢をふまえ、トルコ英字紙ヒュリエト・デーリー・ニューズ(電子版)は13日付の論評記事で、「アヤソフィアのモスク化だけでエルドアン氏が次期選挙での当選を確実にできるとは考えづらい」との見方を示した。また、モスク化はバルカン半島などにあるオスマン帝国時代の遺跡の扱いをめぐる議論に悪影響を与えかねないとし、キリスト教世界からの“反撃”に懸念を示した。(カイロ 佐藤貴生)

フランス 西欧へ向け遺恨のはけ口

 仏紙フィガロは11日付の紙面で「アヤソフィアは遺恨のはけ口になった」と論評した。トルコの欧州連合(EU)加盟という悲願がかなわず、エルドアン大統領が挑発的行為に出たという見方を示した。

 同紙は「EU加盟の見込みがあったとき、エルドアン氏は決して危険を冒そうとしなかった。だが、トルコはシリアやリビアでの行動で欧米の批判を浴び、EU加盟の夢は沈没した。今回の決定は、トルコが誰にも尻込みせず、独立した存在だと認めさせるための宣伝だ」と批判した。

 2003年の首相就任以来、17年間国権を握るエルドアン氏が突然、アヤソフィアをモスク化したのは、「23年予定の総選挙で勝利を確実にするためだ」とも論じた。

 昨年の地方選で与党、公正発展党(AKP)は大都市で低迷した。エルドアン氏が今回、支持基盤であるイスラム保守層のてこ入れをしようとしたのは明らかだ。

 今回の決定は「米欧キリスト教圏に対抗するイスラム圏の大国」という演出が注目されたが、歴史はもっと複雑だ。

2993チバQ:2020/07/27(月) 23:04:09
 16日発行の仏週刊誌ルポワンは、フランスとトルコの愛憎の関係を振り返った。

 16世紀、仏王フランソワ1世はキリスト教徒でありながら、宿敵だったハプスブルク帝国に対抗するため、オスマン帝国と同盟を結んだ。17世紀、ルイ14世は、オスマン帝国によるウィーン包囲を大いに祝福したという。

 18世紀末、蜜月関係は一変した。ナポレオンはオスマン帝国下のエジプトに遠征。第一次世界大戦後、フランスはオスマン帝国領だったシリアを委任統治し、領内から亡命したアルメニア人を大勢受け入れた。

 現在のフランスは、政教分離が国是。宗教を使って権力固めをしようとするエルドアン氏への視線は厳しい。

 週刊誌ルポワンは、キリスト教圏でも「宗教による力の誇示」が行われていた例として、スペインの世界遺産、コルドバのメスキータ(モスク)に言及した。

 メスキータは13世紀、キリスト教徒がイスラム教徒を放逐した後、大聖堂に改造された。同誌は、エルドアン氏が宗教組織を利用して、フランスやドイツのイスラム移民社会に影響力を行使し、西欧への同化を阻んでいると批判した。

 17日付仏紙ルモンドは、ドイツに亡命したトルコ人作家の寄稿を掲載。「アヤソフィアのモスク化は、政教分離を信奉するトルコ人に平手打ちを食わせた。エルドアン氏は、法と民主主義を重んじる西欧の価値にとらわれなくなった」という嘆きを伝えた。(パリ 三井美奈)

2994チバQ:2020/07/30(木) 11:01:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2d489e2e420de359ffa47bb1ee33765e4145b63
イエメン南部分離独立派、自治宣言を撤回 和平合意に前進
7/30(木) 1:02配信


イエメン第2の都市アデンで展示される戦車(2020年7月29日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イエメンの南部分離独立派「南部暫定評議会(STC)」は29日、同国南部における自治宣言を撤回し、頓挫していたサウジアラビア仲介の和平合意を履行すると発表した。反政府武装勢力フーシ派(Huthi)との紛争で共闘関係にあった暫定政府との亀裂修復を目指す動きとなった。

 STCは4月、暫定政府がその義務を履行せず南部の大義に対して「陰謀」を企て、紛争で荒廃したイエメン情勢を悪化させていると非難し、自治を宣言していた。

 かつては同盟関係にあったSTCと暫定政府が決裂したことで、サウジ主導の連合軍とイランが支持するフーシ派による長期紛争はさらに混迷。フーシ派は、首都サヌアを含むイエメン北部の大部分を支配している。

 STCの報道官は、「リヤド合意(Riyadh Agreement)」と呼ばれる権力分担協定を履行していけるよう、「自治宣言を撤回する」とツイッター(Twitter)で表明した。

 同報道官は、サウジとアラブ首長国連邦(UAE)から自治宣言を撤回するよう圧力を受けたことを認めている。

 STCの発表に先立ち国営サウジ通信(SPA)は、サウジ政府がリヤド合意の履行を「促進する」計画を提案したと報じていた。

 この計画は、イエメン首相が30日以内に新政府を発足させることと、暫定政府が拠点としていた同国第2の都市アデン(Aden)に新たに知事と警察署長を任命することを求める内容となっている。

 実現すれば、サウジ主導の連合軍とその共闘勢力は、共通の敵であるフーシ派との戦いに再び集中することが可能になる。

 フーシ派は現在、政府勢力に対して再び攻勢を強めており、長引くイエメン紛争には終わりが見えない。

 同国では、国連(UN)が「世界最悪の人道危機」とみなすこの内戦で、民間人を中心に数万もの人が犠牲となり、数百万人が避難を余儀なくされている。【翻訳編集】 AFPBB News

2995チバQ:2020/07/31(金) 18:30:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5391ea14782e9784743885df2ac898cc1a389ae
SNS規制法案、トルコで可決 自由な政府批判に黄信号
7/30(木) 19:00配信


トルコのイスタンブールで28日、会議中に拍手するエルドアン大統領=AP
 トルコ国会は、SNSへの規制を強める法案を、エルドアン政権の与党・公正発展党などの賛成多数で29日に可決した。フェイスブックやツイッターなどは今後、トルコに代表スタッフを置いて投稿をめぐる苦情に対応することを求められる。守らない場合、罰金などが科される。

 新法はSNS各社に対し、トルコでの利用者に関するすべてのデータの保管も義務づけている。法案は公正発展党などが提出し、政府もサイバー犯罪や利用者保護のために新法が必要だと主張していた。

 トルコでは、エルドアン政権のもと、大部分の主流メディアが親政権の論調となり、SNSは国民が匿名で政府への批判を投稿できる場になっていた。新法により、自由に意見を表明できる場が狭められるとの恐れが指摘されている。

 国連人権高等弁務官の報道官は28日、「今回の法案は、政府がソーシャルメディアをコントロールする強力な道具となる」と懸念を示していた。

 エルドアン政権は2017年4月、「トルコがテロ組織を支援しているという誤った主張内容の削除に応じなかった」とし、国内ではネット上の百科事典「ウィキペディア」に接続できなくした。これに対し、憲法裁判所は昨年末、この措置を憲法違反だと判断し、接続を再開させている。(イスタンブール=其山史晃)
朝日新聞社

2996チバQ:2020/08/05(水) 13:26:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3d0be5583199cf0526cafa8eea63514057b08d9
レバノン「混迷の中東」の縮図 宗教・宗派対立、難民、政治対立… 首都爆発
8/5(水) 11:45配信


レバノンのベイルート
 レバノンはかつて中東の金融・ビジネスの拠点で、首都ベイルートは「中東のパリ」とも呼ばれた。一方でイスラム教スンニ派やシーア派、キリスト教マロン派など国が公認する18の宗教・宗派が混在するため、政治対立も頻発。1975〜90年の内戦で国土は荒廃し、近年は2011年から内戦が続く隣国シリアからの難民も大量に流入して、国家財政を圧迫している。今年3月には、償還期限を迎えた外貨建て国債の支払いができず、レバノン史上初めて債務不履行(デフォルト)に陥った。

【写真特集】爆発で上がる巨大な煙

 政情不安が続く小国レバノンは、中東の勢力争いの最前線でもある。その鍵を握るのがシーア派組織ヒズボラだ。民兵組織でありながら政党も持ち、シーア派大国イランの支援を受ける。だがイランと対立するイスラエルや米国はこの動きに警戒を強めており、ヒズボラとイスラエルの衝突も度々起きる。最近では、イスラエルが7月27日、レバノン国境付近で越境攻撃を試みたヒズボラの武装集団を撃退したと発表した。だがヒズボラは関与を否定している。

 レバノンは日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(66)=金融商品取引法違反などで起訴=が幼少期を過ごした国で、保釈中の19年12月、現在も国籍を持つ同国に逃げ込んだ。ゴーン被告はキリスト教マロン派だ。今回の爆発では、ゴーン被告の自宅も被害を受けたとの情報もある。【篠田航一】

2997チバQ:2020/08/05(水) 13:34:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4626a21a6d70843a012f229dc5a870a6b6527e7
まるでこの世の終わり…レバノン首都、二重爆発の現場から
8/5(水) 12:48配信


レバノンの首都ベイルートの港湾地区で起きた大爆発の現場(2020年8月4日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】港全体が炎に包まれ、船舶は燃え上がり、周囲の建物は砕け散った…レバノンの首都ベイルートの港湾地区で発生した大爆発の現場は、まるで核爆発後の終末世界のような様相だった。

 倉庫にあった大量の硝酸アンモニウムが原因とされる爆発の現場は、ガラスやがれきの山と化していた。港で働いていたという兄弟の消息を求めて泣き叫ぶ若い女性が、現場を封鎖する治安部隊に制止されていた。
 辺り一帯に鳴り響く救急車のサイレン。爆発地点にせわしなく出入りする消防車。遺体の搬送は少なくとも3時間にわたって行われた。
 港の内側の格納庫は、焼け焦げた缶のようだった。あらゆる物が破壊され、元の形をとどめていなかった。頭上では消防隊のヘリコプターが放水していた。
 一帯に散乱する荷物。きれいなままのバッグがあったが、横には遺体が横たわっていた。半径数百メートル以内に駐車していた車両はすべて爆風の影響を受けた。爆発の衝撃はあまりに大きく、240キロ離れたキプロスでも感じられたという。
■辺り一面、遺体
 爆発地点に最も近い場所にあった車両はスクラップ工場の鉄くず同然となり、鳴り響く警笛や点滅するライトが現場の混乱を深めていた。
 疲弊した消防隊員たちが、2度起きたうちの最初の爆発で出動した同僚らを捜索していた。治安部隊の助けを得て、遺体を探す市民防衛隊。集まった報道陣に隊員の一人が「何を撮るっていうんだ?辺り一面、遺体だらけだ」と怒声を浴びせていた。同僚の一人が遺体となってストレッチャーで運ばれてくると、治安部隊の隊員らは一斉に泣き崩れた。
 5日午前2時(日本時間同8時)までに確認された死者は73人。だが、3000人以上が負傷し、病院では対応に苦心しており、最終的な死者数が増えるのは避けられないだろう。
■炎のキノコ雲
 停泊していたある船舶が、キノコ雲のように広がった炎で燃え上がったとき、当局は燃料への引火による二次災害の悲劇を恐れ、パニックとなった。

 別の貨物船2隻の船員ら約10人が、爆発現場近くの歩道に座り、医師の治療を待っていた。そのうちの1隻メロ・スター(Mero Star)のエジプト人乗組員は、「船は海に沈みつつある。爆発で船に穴が開き、まだ船内に重傷者がいる」と語った。
 別の乗組員は「爆竹のような音が聞こえ、倉庫から煙が上がるのが見えた。それから数分して、爆発が起きた」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News

2998チバQ:2020/08/05(水) 20:09:09
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-200805X303.html
首都で大爆発、100人超死亡=負傷者4千人、化学物質引火か―レバノン
2020/08/05 20:01時事通信

首都で大爆発、100人超死亡

レバノンの首都ベイルートの港湾地区で4日、大規模な爆発が起き、地元メディアは5日、赤十字の情報として100人以上が死亡、約4000人が負傷したと伝えた。写真は爆発があった港湾地区。【EPA時事】

(時事通信)

 【カイロ時事】レバノンの首都ベイルートの港湾地区で4日、大規模な爆発が起き、地元メディアは5日、赤十字の情報として100人以上が死亡、約4000人が負傷したと伝えた。詳細な爆発原因は不明だが、爆薬などに使う硝酸アンモニウム2700トン以上が倉庫で保管されていたとみられ、火災の後で引火した可能性が高いという。現地当局者によれば100人以上の行方が今も分からず、犠牲者が増える恐れがある。

 在レバノン日本大使館によると、邦人1人がガラスの破片で手足に軽傷を負った。

 爆発時の映像では、白やピンク色の巨大な煙が上がり、その後の大爆発に伴い広範囲に衝撃波が押し寄せた。数キロ離れたベイルートの繁華街などでも激しい爆音が響き、爆風で建物の窓が吹き飛ばされた。街頭に建材の破片が散乱し、車両が横転した。

 市民の女性は地元メディアに「これまで経験したことのない爆発で、思わず地面にひれ伏した。住んでいるアパートが損壊し、今も耳鳴りがする」と語った。AFP通信によれば、ベイルート県知事は爆発の被害が首都の半分に及んでいると指摘。最大30万人が家を失った状態で、損失額は30億〜50億ドル(約3200億〜5300億円)に上るとの見通しを示した。

2999チバQ:2020/08/06(木) 00:43:57
https://www.tokyo-np.co.jp/article/47279?rct=world
【動画有り】レバノン爆発 コロナに追い打ち「徹夜で治療も終わりが見えない」
2020年8月5日 22時27分
 【カイロ=蜘手美鶴】4日にレバノンの首都ベイルートで起きた大規模爆発は、新型コロナウイルスの対応に追われる病院に多数の負傷者が運び込まれ、医療従事者をさらに圧迫。経済危機と政情不安が続く市民生活にもさらなる追い打ちをかける形となった。

ベイルートのアル・ルーム病院の内部。天井が落ち、ガラスが吹き飛んでいる=いずれもナーマ医師提供
ベイルートのアル・ルーム病院の内部。天井が落ち、ガラスが吹き飛んでいる=いずれもナーマ医師提供

 「負傷者が次から次とやってきて、徹夜で治療しているが終わりが見えない」
 ベイルート中心部にあるホーリー病院のアシア・テルブ医師は、電話取材に300人の収容人数に4日夜だけで約1000人が運び込まれたと説明。ガラスの破片で負傷した人が最も多く、廊下や病院前の路上でも治療が続いているという。
 現場から約2キロのアル・ルーム病院では、看護師4人と患者12人が犠牲となり、イスカンダル・ナーマ医師は「病院の中に爆弾が落ちたようだ。何もかもめちゃくちゃで医療を施せない」と訴えた。
アル・ルーム病院の内部
アル・ルーム病院の内部


◆7月下旬から新規感染者急増中
 人口約690万人のレバノンは、7月下旬から新型コロナの新規感染者が1日200人超と急増。アルマカーセッド病院の看護師リーナさん(42)は「新型コロナで忙しい中で今回の大爆発が起きた。もう手が回らない」と悲鳴。別の病院関係者によると、新型コロナ患者がいた病院が崩壊し、感染拡大防止のため周囲が封鎖されているという。
◆「力を貸して」首相がテレビ演説で周辺諸国に要請
 爆風は広範囲を巻き込み、数百棟の店舗や住宅が被害を受け、政府によると約30万人が住居を失った。3月にはデフォルト(債務不履行)に陥り、断続的に反政府デモが続くなか、ホテル従業員のマルワン・カサールさん(39)は「ホテルも壊れて観光客も見込めず希望はない。通貨が下落して苦しいのに爆発が決定打になった」。ブティックを営むジャスミン・アダムさんは「店のガラスが割れ、商品もめちゃくちゃ。もう暮らせない」と話し、故郷のベルギーに帰るという。
 ディアブ首相はテレビ演説で「爆発で傷ついたレバノンの人々を癒やすため、どうか力を貸してほしい」と周辺国に支援を要請。トルコやサウジアラビアが支援を申し出たほか、国境付近で緊張が続く隣国イスラエルも「爆発には関与していない」とした上で、医療支援などを行う用意があるとした。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/47266?rct=world
レバノン爆発、死傷者4000人超 化学物質のずさんな管理が原因か
2020年8月5日 22時22分
大規模爆発が起きたレバノンの首都ベイルートで、行方不明者の捜索をする兵士ら=AP・共同
大規模爆発が起きたレバノンの首都ベイルートで、行方不明者の捜索をする兵士ら=AP・共同

大規模爆発が起きたレバノンの首都ベイルートで、行方不明者の捜索をする兵士ら=AP・共同
 【カイロ=蜘手美鶴】レバノンの首都ベイルートで4日(日本時間5日未明)に起きた大規模な爆発で、レバノン当局などによると100人以上が死亡、日本人1人を含む4000人以上がけがをした。爆発が起きた港の倉庫には爆発物の主要原料となる硝酸アンモニウムが大量に保管されており、ずさんな管理が爆発につながった可能性がある。
 レバノン保健省によると、200人以上が依然行方不明で、ビルが複数倒壊し、下敷きになった人の救助が続いている。現地メディアなどによると、大規模な爆発は4日午後6時(同5日午前零時)ごろに2回発生。爆発の衝撃は広範囲に及び、5キロ離れた住宅でも被害が確認された。外務省によると、けがをした日本人はガラスの破片で手足に軽傷を負った。
 レバノン当局によると、倉庫には6年前から硝酸アンモニウムが2750トン保管されていた。地元メディアなどによると、爆発前、倉庫では壁に空いた穴をふさぐ作業が行われており、その溶接が引火して爆発につながった可能性があるという。
 AFP通信によると、硝酸アンモニウムは燃料や熱源から遠ざける必要があるが、十分な安全対策が取られていなかったという。アウン大統領はツイッターで「容認できない事態だ」と言及。レバノン政府は5日以内に爆発原因を発表するとしている。

3000チバQ:2020/08/06(木) 00:52:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/7760018e25082612cf74d8a4eb278e601bfeaf62
レバノン大爆発、最大30万人が家失った恐れ 知事発表
8/5(水) 20:04配信

AFP=時事
大爆発があったレバノン首都ベイルートの港湾地区の被害の様子(2020年8月5日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】レバノンの首都ベイルートで4日に発生した大規模爆発により、最大30万人が家を失い、都市の半分に及んだ被害の総額は推定約3000億円超に上ると、知事が5日、AFPに明らかにした。

【関連写真】レバノン首都港湾地区、大爆発の前後で比較

 マルワン・アブド(Marwan Aboud)知事は「現在家を失った人は25万〜30万人いると思う」と述べ、爆発の被害総額は30億〜50億米ドル(約3000億〜5000億円)と推定されると語った。

 また、エンジニアや技術班らによる被害状況の正式調査はまだ行われていないが、港湾地区で発生したこの爆発の被害はベイルートの半分に及んだとみられると述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

3001チバQ:2020/08/06(木) 13:05:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d62d43a4d1f0858de5ce697bf789997518446de

レバノン元首相暗殺の判決延期 ベイルート爆発受け 国際法廷
8/6(木) 8:33配信

 【ブリュッセル時事】レバノンで2005年に起きたラフィク・ハリリ元首相の暗殺事件を裁く国際法廷「レバノン特別法廷」(オランダ・ハーグ郊外)は5日、7日に予定してた判決言い渡しを18日に延期すると発表した。

 レバノンの首都ベイルートで4日発生した大規模爆発を踏まえた。

 特別法廷は声明で「悲劇的な出来事に深く悲しみ、衝撃を受けた。レバノンの人々へ連帯を示す」と表明した。

 特別法廷によると、05年2月にベイルートで起きた爆弾テロでハリリ元首相を含む22人が殺害され、226人が負傷した。

 裁判の審理は14年に被告人不在のまま開始。テロ行為の共謀や意図的な殺人などの罪で起訴された4人への判決が言い渡される。報道によると4人はイスラム教シーア派武装組織ヒズボラの関係者。

3002チバQ:2020/08/06(木) 13:43:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/f48279339ed2772cba33efcbe5fe0c396f9d0254
レバノン非常事態宣言、ベイルート爆発受け 死者135人に
8/6(木) 0:46配信


レバノン内閣は5日、首都ベイルートで前日発生した大規模爆発を受け、2週間の非常事態を宣言した(2020年 ロイター/MOHAMED AZAKIR)
[ベイルート 5日 ロイター] - レバノン内閣は5日、首都ベイルートで前日発生した大規模爆発を受け、2週間の非常事態を宣言した。

ベイルート中心部に近い港湾地区の倉庫で発生した爆発の死者は、これまでに135人に達し、負傷者も5000人を超えている。ハッサン保健相によると、なお数十人が行方不明で、自宅が損壊し住めない状況にある人は最大25万人に上るという。

内閣はベイルートの保全に関する権限を軍に移管し、2014年以降に同倉庫の管理に関与した人物を全員、自宅監禁するよう命じた。

ディアブ首相はまた、6日から3日間、国家として喪に服す方針を表明した。

アウン大統領は、政府は「何が起きたかを早急に明らかにし、責任を取らせる決意だ」と述べた。

初期段階の捜査によると、2750トンの硝酸アンモニウムが6年間にわたり安全対策が取られずに保管されており、それが爆発の原因とみられる。

捜査について知る当局筋は、危険物の撤去を命じるために関与していた委員会や判事が「何ら対応を取らなかった」とし、関係者の「無為と怠慢」を非難した。

当局者は最初に火が上がった原因には言及していないが、メディアなどによると、倉庫で行われていた溶接作業が原因となった可能性があるという。

ベイルートの知事は地元テレビに対し、爆発による被害総額はビジネスの直接・間接的な損失を含めて100億─150億ドルに達する可能性があるとの見方を示した。

国際社会は中東や欧米を中心に、医師や救助隊の派遣、救援物資の送付など支援を表明している。フランスのマクロン大統領は6日にレバノンを訪問する。

*内容を追加しました。

3003チバQ:2020/08/06(木) 17:16:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/7fd9a9bfffa4b2a59d4759dfd9f48230c17a23aa
レバノン政情不安に拍車も 大規模爆発 周辺国、支援で影響力増大狙う
8/6(木) 6:46配信

 【カイロ=佐藤貴生】4日に大規模爆発が起きたレバノンでは、経済低迷などで昨秋から反政府デモが相次いでおり、爆発をめぐる政府の対応次第では政情不安が強まりかねない。中東諸国の利害が絡み合う地政学的に重要な国でもあり、周辺国には支援を通じて影響力を増大させようとの思惑もうかがえる。

 爆発は首都ベイルートの中心部に近い港湾地区で起きた。地元メディアは周囲の高層住宅の窓ガラスが爆風で吹き飛び、人々が血まみれで逃げ惑う姿を放映。現場から約5キロ離れて暮らす20代後半の公務員男性は「外出先から戻ったら、部屋の窓枠が壊れて落ちており、小物も散乱していた」と爆風の威力を語った。

 ブラジル紙は日本から逃亡した日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告の高級住宅街にある邸宅にも被害が出たと報じた。

 レバノンのアウン大統領によると、爆発現場とみられる倉庫にあった硝酸アンモニウム2750トンは過去6年間、保安措置を取らずに保管されていた。当局はテロの可能性を排除していないが、ずさんな管理が一因であれば、政権に批判が向かう可能性がある。

 レバノンは3月、債務不履行(デフォルト)を宣言し、7月下旬には新型コロナウイルスの感染拡大でバーや映画館などの営業規制に乗り出した。英BBC放送によると、政府は爆発を受け、6600万ドル(約70億円)の緊急支援を行う方針だが、国民の痛みを和らげられるかは不明だ。倉庫が爆発で破壊され、レバノンの穀物備蓄は1カ月分を切ったとの情報もある。

 一方、爆発を受け、イスラエルやイラン、サウジアラビアなど中東の周辺国はそろってレバノン政府に支援を申し出た。

 イスラエルはレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラと敵対し、7月下旬にも、ヒズボラが潜伏しているとしてレバノンとの国境地域に迫撃弾を撃ち込んだばかりだ。苦境のレバノンへの支援申し出には、ヒズボラが影響力を持つレバノン政界を揺さぶろうとの狙いがあるとみられる。

 イランはヒズボラの後ろ盾で、イスラエルとは宿敵の関係にあり、レバノンへの支援にはヒズボラへのテコ入れの意味がある。スンニ派のサウジなども、レバノン国内でそれぞれ後押しする政治勢力を支援する思惑があるとみられる。

3004チバQ:2020/08/07(金) 11:45:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb474ba2e821e357c53030dca5be27c763715fe3
レバノン、「人災」批判強まる 危険物質、処分怠り放置 首都爆発で混迷に拍車
8/7(金) 7:14配信


5日、レバノンの首都ベイルートの爆発現場を訪れたアウン大統領(中央)(AFP時事)
 【カイロ時事】レバノンの首都ベイルートでの大規模爆発で、政府の過失による「人災」批判が収まらない。

【写真特集】レバノン首都で大爆発

 政府は保管中の硝酸アンモニウムへの引火が原因とする見方に傾くが、起爆する危険性を認識しながら対策を怠った疑いが濃厚なためだ。市民の不満が強まれば、政情不安と財政危機にあえぐレバノンの混迷が一段と深まりそうだ。

 今回の爆発では、最初に火災か爆発の煙が上がった後、2度目に起きた爆発の威力がすさまじく、爆風と衝撃に襲われたベイルートの広範囲に甚大な被害が及んだ。地元メディアによると、6日までの死者は137人、負傷者は5000人以上に達した。

 トランプ米大統領は4日、「ある種の爆弾」による攻撃の可能性を指摘したが、その後、発言を事実上撤回。レバノンと敵対状態にあるイスラエルの当局者も関与を否定している。当初は交流サイト(SNS)などで何者かの「意図的な攻撃」を疑う臆測が出ていたものの、今では化学物質の爆発説が有力になりつつある。

 こうした中、2014年ごろから約6年間、爆薬材料になる硝酸アンモニウムを2750トンも繁華街や住宅密集地に近い場所でずさんに管理していた当局に非難が集中。地元メディアは、硝酸アンモニウムの倉庫が花火保管庫と隣接して危険だとして、税関当局者が6回も司法当局に国外搬送など処分の必要性を訴えたのに、対策が取られなかったと報じた。

 米紙ニューヨーク・タイムズによれば、硝酸アンモニウムは13年にロシアからモザンビークに向かう船舶に積載されたが、寄港したレバノンで船舶ごと差し押さえられた。14年に当局が保管場所に移した後、放置されていたという。

 レバノンは昨年10月に反政府デモが広がり、ハリリ首相が辞任。今年1月にディアブ政権が発足したが、長年の汚職や放漫財政のつけで3月にデフォルト(債務不履行)に陥り、政府の無策や怠慢に市民の不信感が根強い。ベイルートの広告会社に勤めるラワド・ラヘルさん(30)は「爆発の原因は政府の過失。だが、責任者が本当に処罰されるか分からない。再建のために政府の全てで変革が必要」と憤る。

 アウン大統領は5日、「責任者を特定し最も厳しい処罰を加えるため、速やかに調査を進める」と強調した。ただ、現地メディアは「惨事ばかり招く腐敗した政府の調査など信用できない」と酷評する地元議員の話を伝えている。

3005チバQ:2020/08/07(金) 20:43:00
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20200807k0000m030219000c.html
スリランカ議会選で大統領派が勝利 政権基盤固める
2020/08/07 20:31毎日新聞

スリランカ議会選で大統領派が勝利 政権基盤固める

スリランカのゴタバヤ・ラジャパクサ大統領=ニューデリーで2019年11月30日、松井聡撮影

(毎日新聞)

 インド洋の島国スリランカの議会選(1院制、225議席)が5日投票され、7日に開票結果が発表された。ラジャパクサ大統領派のスリランカ人民戦線(SLPP)が145議席を獲得して過半数を制し、勝利した。昨年11月の大統領選で初当選したラジャパクサ氏側は、これまでの議会第1党だった統一国民党(UNP)を破り、政権基盤を固めた。選管によると、2015年の前回選で106議席を獲得したUNPはわずか1議席にとどまった。

 スリランカでは昨年4月、日本人1人を含む250人以上が死亡するイスラム過激派のテロが発生。今回の議会選でも治安対策が主な争点になった。スリランカは中東とアジアを結ぶシーレーン(海上交通路)の要衝で、中国がインフラ支援を通じて影響力を拡大する一方、近年は中国を警戒するインドも関与を強めている。【松井聡】

3006チバQ:2020/08/07(金) 20:44:34
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3298039.html
ベイルート爆発で穀物用サイロ崩壊 パン不足の懸念
2020/08/07 19:10AFPBB News

ベイルート爆発で穀物用サイロ崩壊 パン不足の懸念

レバノンの首都ベイルートで、大爆発により破壊された穀物サイロ(2020年8月5日撮影)。(c)STR / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】レバノンの首都ベイルートで4日に起きた大爆発は、穀物用のサイロを吹き飛ばし、貴重な小麦はすすやがれき、セメント混じりになった。国内最大のサイロを失い、市民はパン不足を恐れパニックになっている。

 大爆発で港も破壊されており、レバノンは食料の85%を輸入に頼っていることから、食料不足はさらに悪化するとの懸念も広がっている。

 小麦を原料とする主食の薄いパンは現在政府の補助があり、900グラムあたり2000レバノン・ポンド(約140円)で販売されている。

 小麦、トウモロコシ、大麦が約1万5000トン貯蔵されていたサイロの他に、近くの製粉所も破壊された。また、爆発時に少なくとも1隻の船から小麦の積み下ろしが行われていたが、この小麦も使い物にならなくなってしまった。

 国内のパン製造業者と消費者は、貯蔵量12万トンのサイロがなくなったため、小麦不足が何か月も続き、パンを作るのが難しくなり、最終的にはパンが値上がりすると懸念している。レバノンは爆発前から深刻な経済危機に陥っており、市民の購買力は既に落ち込んでいる。

 大爆発の翌日、ベイルートのハムラ商業地区にあるパン屋には、大勢の客が押し寄せた。店の従業員はAFPに対し「貧しい人が腹を満たすにはパンしかない。座ってナイフとフォークでステーキを食べているわけじゃないんだ」と述べた。

 当局は懸念を払しょくするため、国内には1か月分の小麦の貯蓄があり、今週中に北部トリポリと南部サイダサイダ(シドン、Sidon)の港に、新たな小麦が到着する予定だと説明した。

 だが、2014年から17年にかけてベイルートで穀物貯蔵施設を経営していた農業起業家の男性は、これらの港には貯蔵施設が足りないと指摘する。製粉所の経営者らは、小麦をトリポリから80キロ離れたベイルートまで移送するには、1トン当たり6ドル(約630円)余分なコストが発生すると計算している。

 レバニーズ・フードバンクといった団体はここ数か月、困窮した家庭に食料を届ける活動を行ってきた。大爆発で現在大打撃を受けている製粉所やパン屋も、LFBに寄付をしていた。あるパン屋は大爆発の前には1日500袋のパンを寄付していたが、小麦不足から寄付をこれ以上増やすことはできないとLFB伝えてきたという。 【翻訳編集】AFPBB News

3007チバQ:2020/08/07(金) 20:45:24
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-200807X562.html
レバノン、医療・衛生悪化の懸念=大爆発後コロナ感染者最多
2020/08/07 19:21時事通信

 【カイロ時事】レバノンで新型コロナウイルスの新規感染者が6日に255人確認され、1日当たりの数としては過去最多を記録した。4日に発生した首都ベイルートでの大規模爆発と感染拡大との因果関係は不明だが、爆発で推計約30万人が家を失い避難生活を余儀なくされている。被災した市民は生活再建が最優先で、コロナ感染防止にまで手が回らず、医療や衛生面での状況悪化も懸念されている。

 レバノンでは、感染拡大が深刻化し始めた3月中旬から、予防措置の徹底や違反者への罰則を定めた「総動員」が発令され、これまで繰り返し延長されている。いったんは落ち着いた新規感染者数は7月下旬以降再び増加傾向に転じ、米ジョンズ・ホプキンス大の集計では累計感染者は約5700人、死者は約70人となっている。

 AFP通信は、市民の多くが爆発被害によりマスク着用を怠り、他者との距離が近いまま同じ車両に乗って病院に駆け込んでいると伝えた。さらに、爆風や衝撃で主要な病院の大半が被災。コロナ禍に加えて負傷者治療も追い付かず、医療は逼迫(ひっぱく)している。医療従事者に必須の防護服なども、多くは爆発で使い物にならなくなったとみられる。

3008チバQ:2020/08/10(月) 23:29:12
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-200809X727.html
反政府デモで700人超負傷=爆発受け官庁占拠―首相「早期総選挙」提案・レバノン
2020/08/09 23:29時事通信

投石するデモ参加者

レバノンの首都ベイルートで8日、港湾地区で4日に起きた大規模爆発を受けた反政府デモが行われた。写真は治安部隊に投石するデモ参加者。【AFP時事】

(時事通信)

 【カイロ時事】レバノンの首都ベイルートで8日、港湾地区で4日に起きた大規模爆発を受けた反政府デモが行われた。数千人の市民が、爆発は長年の当局の怠慢や汚職体質が原因だと抗議し、政府の退陣や政治刷新を要求。催涙ガスやゴム弾で鎮圧を図った警官隊と衝突した。現地からの報道によれば、700人以上が負傷、警官1人が死亡した。アブデルサムド情報相は9日、一連の混乱の責任を取る形で辞任を表明した。

 抗議デモは「報復の土曜日」と名付けられ、首相府にも近い首都中心部の広場に市民が集結。「政府は人殺しだ」「早く辞職しろ」と気勢を上げ、周囲の建物に放火して暴徒化した。一部は外務省など複数の政府庁舎、銀行協会本部を一時占拠し、衝突で実弾が使われたとの情報もある。

 ディアブ首相は8日、「早期に議会選を行わなければ、国家の構造的危機を克服できない」と演説し、内閣で選挙前倒しを検討する方針を示した。ただ、権力均衡のために議会の議席配分が宗教・宗派ごとに事前に決められていることが腐敗の温床との不満も根強く、市民が求める変革につながるとは言い難い。抗議活動が収束するかは不透明だ。

3009チバQ:2020/08/11(火) 10:02:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/1269a84f95ac4cf02836ad6182c6532936cd433a
レバノン首相、内閣総辞職の方針
8/11(火) 0:05配信

時事通信
 レバノンからの報道によると、ディアブ首相は10日、内閣総辞職の方針を固めた。

3010チバQ:2020/08/14(金) 13:43:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b89205e711299739f956cb453354c22f2608fc5

イスラエル、UAE国交正常化 トランプ氏「歴史的合意」 対イランで協力重視




8/14(金) 0:21配信


時事通信







13日、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化を発表するトランプ米大統領=ホワイトハウス(AFP時事)
 【ワシントン時事】トランプ米大統領は13日、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が国交正常化で合意したと発表した。

【写真】イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化を発表するトランプ米大統領

 トランプ氏の仲介で、イスラエルのネタニヤフ首相、UAEのアブダビ首長国のムハンマド皇太子の3者が同日電話会談し、合意に達した。トランプ氏はツイッターで「大きな進展があった!  歴史的な和平合意だ」と強調した。

 アラブ諸国はこれまで、パレスチナ国家樹立と引き換えに、イスラエルと国交正常化する案を提示していた。イスラエルとパレスチナの和平交渉が進展しない中での国交正常化の動きは、交渉停滞を固定化する可能性がある。湾岸諸国がパレスチナ問題よりも、対イランでのイスラエルとの協力を重視する姿勢が鮮明になった。

 3カ国の共同声明によると、今回の合意を受けてイスラエルは占領地ヨルダン川西岸の一部併合を凍結。イスラエルとUAEは数週間以内に、投資や直行便、大使館開設などに関する合意に署名する。トランプ氏は記者会見で、調印式は「おそらく3週間」以内にホワイトハウスで行われると語った。11月の米大統領選での再選に向け、トランプ氏が外交実績として仲介を強調する狙いがある。

3011チバQ:2020/08/14(金) 14:29:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5b80ec804e4e2e60d916cdb493e0373695e0379
イスラエルとUAE「サプライズ国交樹立」の裏側
8/14(金) 13:01配信


8月13日、イスラエルとUAEの国交樹立をホワイトハウスを発表したトランプ大統領(写真:REUTERS/Kevin Lamarque)
 イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が国交を樹立することで合意したとの歴史的なニュースが8月13日飛び込んできた。アメリカのドナルド・トランプ大統領が発表した。11月の大統領選挙に向けて苦戦が伝えられるトランプ氏だが、大きな外交成果を手中に収めた。

 アラブ諸国でこれまでイスラエルと国交があったのは、エジプトとヨルダンのみ。両国はイスラエルと接し、戦火を交えるなど安全保障の観点からイスラエルと合意を結ぶ必要があったが、UAEはイスラエルとは国境を接しておらず、直接的な利害対立はなかった。その両国がなぜ、このタイミングで国交樹立に踏み切ったのか。
■揺らぐアラブ諸国の「結束」

 イスラエルとUAEの共同声明によると、数週間以内に合意の詳細を詰め、投資や観光、直行便の運航、通信、ハイテク、エネルギー、保健医療、文化、環境に関する合意文書に署名する。両国に双方の大使館を開設し、大使も交換する。

 合意に至った背景には、2010年末に始まった中東の民衆蜂起「アラブの春」以降、リビアのカダフィ大佐やエジプトのムバラク大統領ら有力指導者が相次いで失脚し、アラブ諸国の結束が揺らいだことが大きい。
 結束を欠くアラブ首脳会議の前には、地域覇権を目指すイスラム教シーア派の大国イランも立ちはだかる。UAEやサウジアラビア、バーレーンなどの湾岸諸国は、イスラエルの諜報機関モサドが持つ情報や軍事技術になびき、イスラエルとの関係強化を水面下で模索していた。

 アラブの春以降、アラブ諸国では国民監視が強化される「警察国家化」が一段と進み、政権が世論をコントロールする能力を強めたことも合意の背景にあるだろう。
 イスラエルと平和条約を結ぶエジプトやヨルダンの民衆の間では、反イスラエル感情は根強いが、強権的な政権がメディアや世論を操作し、政権は民衆の意思とは無関係に政策を進めている。一方、UAEでは他国ほど反イスラエル感情が強くはないが、世論を抑え込み、「愛情よりも利害優先の結婚」と表現されるイスラエルとの国交樹立に踏み切った形だ。

 もっとも、イスラエルとUAEの国交樹立は突然降って湧いたような話ではもちろんない。アラブ諸国の“イスラエル・ボイコット”は形骸化が進み、アラブの春以降の中東での政治情勢の変化により、「アラブの大義」は忘れ去られて湾岸諸国とイスラエルの関係は緊密化。数年前からバーレーンなどが国交樹立に踏み切るのではないかとの観測も流れていた。中東の衛星テレビ局アルジャジーラは「国交樹立は数年前から協議されてきた」と伝えている。

■イスラエルの「技術」が目立て? 

 2018年秋には、イスラエルのネタニヤフ首相が外交関係のないオマーンを訪問したほか、UAEの首都アブダビで開催された柔道の国際大会の「グランドスラム」に、イスラエルのレゲブ文化・スポーツ相が出席し、出場したイスラエルの選手が優勝してイスラエルの国旗掲揚・国歌吹奏も実現した。

 レゲブ文化・スポーツ相はUAE柔道連盟幹部の同伴を受けてアブダビの大モスクも訪問。さらに、国連傘下の国際通信連盟がドバイで開催する代表団会議にも、イスラエルが公式に参加している。
 
こうした表面的な動きとは別に、水面下の動きもここ数年活発化。アラブの強権的な指導者たちは、自国の民衆感情に寄り添って問題に対処するよりも、国民監視を強めることで政権基盤を盤石にする道を選択した。そこで必要とされたのが、イスラエルが持つ国民監視や治安維持の最先端技術だったのだ。

 イスラエルにとっても、宿敵であるパレスチナのイスラム組織ハマスやレバノンのシーア派武装組織ヒズボラなどの潜伏先をつぶし、活動家の動向を知るのにアラブ諸国との協力は欠かせない。

3012チバQ:2020/08/14(金) 14:30:03
 2018年にサウジアラビア政府の手によって暗殺されたサウジ人著名ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の事件でも、イスラエルの企業NSOグループが開発した「ペガサス」というスパイウェアがサウジ政府に販売され、カショギ氏の殺害につながる1つの要因になった可能性がある。

 アラブ諸国とのビジネスに関わる日本人起業家によると、アラブ諸国は以前からイスラエルの製品や技術を手に入れてきたが、第三国を経由させるなど取引が露見するのを巧みに回避してきた。が、近年はイスラエルとの直接的な取引が増えていたという。
 中東地域に駐在する日本の大手商社関係者は外交関係樹立について、「イスラエルの技術と湾岸アラブの資金が結びつくと新たなビジネス・チャンスが生まれる可能性があり、結構なことだと思う」と前向きに評価する。湾岸地域では、サウジに次ぐ経済規模を持つUAEとのビジネスは、イスラエルでも期待が大きい。UAEはすでに戦略的なインフラや石油関連施設の監視や防衛にイスラエル企業が開発したシステムを導入している。

■アメリカ大統領選とも無関係ではない

 2019年9月にサウジ東部の石油関連施設が、イランが関与したとみられる攻撃を受け、サウジの原油生産量が一時的に半減する大規模な被害が出ている。湾岸諸国にとっては、イランは現実的な脅威であり、イランをにらむ形で、UAEがアメリカ・イスラエル同盟に名実ともに組み込まれることになる。

 このタイミングでのイスラエルとUAEの合意は、世界情勢を左右するアメリカの大統領選を3カ月後に控えていることと無関係ではない。各種世論調査結果でトランプ大統領の劣勢が伝えられる中、イスラエルとUAEにとっては、民主党候補のバイデン元副大統領が示す対イラン融和政策を牽制し、トランプ氏を援護する狙いもありそうだ。
 イランは欧米の経済制裁や新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けており、アメリカやイスラエルが関与しているとされるサイバー攻撃の疑いにより、中部ナタンツの核施設で謎の爆発が起きるなど核開発は足踏み状態にある。

 トランプ氏が再選されれば、イランはこのまま封じ込め政策に苦しめられることになり、イスラエルやUAEは、あわよくば現在のイランのイスラム体制転換との期待も抱いている。

 トランプ大統領にとっては、大統領選の好材料になるだけではない。アラブ諸国で初めてイスラエルと和平条約を1979年に締結したエジプトとイスラエルの間を仲介したジミー・カーター元大統領や、パレスチナとの2国家共存に向けた歴史的合意であるオスロ合意(パレスチナ暫定自治宣言)を仲介したり、ヨルダンとイスラエルの平和条約締結を取り持ったりしたビル・クリントン元大統領とともに、中東現代史に和平努力の功績者として名を刻むことになった。ノーベル平和賞に意欲を見せるトランプ大統領も意気揚々だ。

3013チバQ:2020/08/14(金) 14:30:26
 だが、ことは単純ではない。パレスチナ自治政府は、イスラエルとUAEの合意に反発して大使を召還。パレスチナ紛争の解決に向けては長年、「土地と平和の交換」という原則に基づき、アラブ諸国はイスラエルとの関係正常化の条件として、イスラエルによる占領地の返還や、パレスチナ国家の樹立を暗黙の条件にしてきた。

 7月にはイスラエルのネタニヤフ首相がヨルダン川西岸を一部併合しようとしたが、トランプ政権から了承を得られなかったほか、厳しい国際世論を前に断念。UAEは今回、「外交関係の樹立と引き換えに、イスラエルにヨルダン川西岸の併合を思いとどまらせた」と説明し、イスラエルとパレスチナの2国家共存に向けた歩みを阻害する動きではなく、逆に2国家共存への道を救ったと主張している。

 だが、今回の件でパレスチナ念願の国家樹立の道が一段と遠のいた可能性がある。パレスチナは、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治政府と、ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによる分断が長期化しており、結束した形でイスラエルと交渉に乗り出す態勢にない。

 親イスラエル姿勢が鮮明なトランプ大統領の下、ヨルダン川西岸の一部やガザ地区を領土とし、難民帰還権も放棄させられるような和平案の受け入れを迫られており、政治的に厳しい状況がますます強まりそうだ。ネタニヤフ首相がヨルダン川西岸の併合はまだ俎上にあると、UAEの主張と食い違いを見せているのも気掛かりだ。
■イランは本格的に中国同盟に入るか

 一方、ペルシャ湾を挟んでイスラエルと直接的に対峙するイランはどうか。経済危機に直面するイランでは、25年間に及ぶ中国との包括的なパートナーシップ協定が論議されており、今後の展開次第では、イランに中国軍最大5000人が駐留するなど本格的に中国の同盟に組み込まれる可能性もある。

 イラン・ウオッチャーは「イスラエルとUAEの外交関係樹立は中東地域のパワーバランスを長期的に大きく変え得る一大事であり、イランが座して看過するとは思えない」とイランの動きを警戒する。今後、UAEに続いてサウジやバーレーン、オマーンなどがイスラエルとの国交樹立に向かう可能性もあり、中東は転換点を迎えたと言えそうだ。
池滝 和秀 :ジャーナリスト、中東料理研究家

3014とはずがたり:2020/08/16(日) 21:09:40
中東の対立構図、変化 イスラエル・UAE、結びつけたイランの脅威
有料会員記事
https://www.asahi.com/articles/DA3S14587580.html
2020年8月15日 5時00分

 中東で長い間、対立してきたイスラエルとアラブ諸国の一角が、国交正常化へ踏み出した。結びつけたのは中東で台頭するイランの脅威。イスラエルと組み、イラン封じ込めに突き進んできたトランプ米大統領は、大統領選を前に外交成果を得た。▼1面参照

 ■「敵の敵は味方」

 「数十年間、イスラエルは敵視されてきた…

3015チバQ:2020/08/18(火) 17:26:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/886889013ee3c8cf044418b5074db85791cb0f9b
アラブ対イスラエル時代は崩壊 パレスチナ孤立化の恐れ
8/15(土) 22:26配信


エルサレムの旧市街で14日、イスラエルとの国交正常化を発表したアラブ首長国連邦(UAE)に抗議し、アブダビ首長国のムハンマド皇太子の顔が描かれた旗に火をつけるパレスチナの人々=ロイター
 アラブ首長国連邦(UAE)がイスラエルとの国交正常化に踏み切ったことに対し、パレスチナは「裏切りだ」と激しい反発を示した。アラブ諸国が一枚岩になってイスラエルと対決する時代が終わり、パレスチナが孤立化することへの恐れが強まっている。

【写真】イスラエルのパレスチナ・ガザ地区に隣接する原野で2018年6月、火災に対処するイスラエル軍兵士=ロイター

 国交正常化の発表を受け、パレスチナ自治政府のアッバス議長の報道官は13日、「これはパレスチナ人への攻撃だ。(UAEは)恥ずべき宣言から、ただちに手を引くべきだ」と痛烈に批判。自治政府は、UAEの首都アブダビから大使を引き揚げさせることを決めた。14日午後現在、抗議の動きが過激化する兆しは出ていないが、イスラム組織ハマスなど各派閥が「パレスチナの大義を背中から刺す行為だ」などと強く非難している。

 長年のイスラエルとの対立で、アラブ諸国は一貫してパレスチナを支持してきただけに、今回の合意への失望は大きい。パレスチナ側は事前に知らされていなかったとみられ、そのことも怒りを増幅させている。
朝日新聞社

3016チバQ:2020/08/19(水) 09:14:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/5246af842760b7de7d3678da67e9f8115d7d14c4
レバノン並みの大惨事に?イエメン沖に放置の「時限爆弾」 対応に手詰まり感
8/18(火) 22:53配信


イエメン・ラスイサ港沖に停泊する浮体式海洋石油貯蔵積出設備「セイファー」。米宇宙技術会社マクサー・テクノロジーズ提供(2020年6月19日撮影、7月19日入手)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イエメン沖に放置され、腐食が進んでいる石油貯蔵施設の惨状が、今月に入ってレバノンの首都ベイルートや、インド洋の島国モーリシャスの沖合で相次いだ大惨事に比せられるほどの懸念を招いている。だが同国の反政府武装勢力フーシ派(Huthi)と国連(UN)双方の対応が、再び手詰まり感をみせている。

【関連写真】石油貯蔵施設が浮かぶ、イエメン沖を捉えた衛星写真
 イエメン西部ホデイダ(Hodeida)港付近に2015年から放置されている浮体式海洋石油貯蔵積出設備「セイファー(Safer)」は45年前に建造された。内部には110万バレルの原油が貯蔵されており、破損したり爆発したりすれば環境面および人道面で破滅的な結果を招く恐れがある。
 イランの支援を受け、イエメン北部の大半を掌握するフーシ派は、国連によるこの施設を調査するための視察団の派遣を阻止してきた。
 フーシ派は今年7月、ついに派遣に同意したものの、国連は最近、必要な許可が下りるめどが立っていないことを明らかにしている。
 アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長の報道官は14日、「今月4日にベイルートで起きた悲劇的な爆発事故や最近のモーリシャスでの憂慮すべき燃料流出事故は、生命や生計への回避可能な損失を防ぐため、警戒と迅速な行動を世界全体に促している」と述べた。
 国連安全保障理事会(UN Security Council)は先月、特別会合を開き、施設の原油が紅海(Red Sea)に流出すれば「大惨事」になると懸念を表明。
 湾岸地域の焼け付くような暑さの下、メンテナンスもなく海面に浮かぶ貯蔵施設の状態は、ベイルートの港湾地区で数年もの間放置され、時限爆弾のように爆発した危険物質の貨物と同じように「日々劣化」しているという。
 浮体式貯蔵施設として使用されているタンカーには、約4000万ドル(約43億円)相当の原油が積まれている。
 長い内戦によって貧困と混乱にあえぐイエメンでは、経済や人道支援などの問題と同様、この施設の惨状がフーシ派側の交渉の切り札に使われてしまっており、フーシ派は価値ある積み荷への支配を確保するために、この災害の脅威を利用しているとして非難されている。

 国際社会から承認を受けていないフーシ派政権の外相は15日、議論の焦点は今、タンカーの修繕のプロセスに当たっていると述べ、国連視察団による1度の訪問でタンカーのアセスメントと修理を行うよう主張していると明らかにした。
 この外相はAFPに対し、「われわれは、調査と作業が早期に開始されるよう望んでいる」「一部の国連チームは時間をかけ過ぎるが、われわれはそれを望んでいない」と話した。
 国際的な承認を得ているイエメン暫定政府を身びいきしているとして国連を非難するフーシ派はまた、スウェーデンあるいはドイツといった第3国がプロセスの監督するよう要求している。
 だが国連は14日、まずは問題を把握し早期に修理を行う必要があり、その上で他にどのような作業が必要で、どのような設備やリソースが必要かを判断するとし、「持続可能な解決法を立案・実行するには、独立した専門家らによる損害のアセスメントなしでは不可能だ」と述べた。
 また「タンカーで活動するためには、専門家らに必要なビザや許可書が与えられない場合、アセスメントを完了することは不可能」だとしている。
 国連によれば、石油が流出した場合、紅海の生態系に壊滅的な打撃を与えかねないとし、漁業は中断を余儀なくされ、イエメンの生命線であるホデイダの港が6か月間も閉鎖される事態となり得るという。
 その結果、国民の大半がすでに支援物資に頼っている同国で、食料や燃料費の急騰につながる可能性がある。
 さらにもし火災が発生すれば、840万人が有害な水準の汚染にさらされ、ジブチやエリトリア、サウジアラビアを含む紅海の沿岸諸国が被害を受け、損害額は25年間で合計で15億ドル(約1600億円)に上る可能性があると、国連は警鐘を鳴らしている。【翻訳編集】 AFPBB News

3017チバQ:2020/08/19(水) 19:37:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/2620dc70d9f4c0d404e8495299f173ab2334fb8b
パレスチナ、深まる孤立 イスラエル・UAE正常化
8/19(水) 7:12配信
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パレスチナ解放機構(PLO)幹部アリカット氏=2019年4月、パレスチナ自治区ラマラ(AFP時事)
 【エルサレム時事】イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化合意に反発するパレスチナへの支持が国際社会で広がっていない。

 明確に同調したのはイランとトルコの2カ国だが、いずれもイスラエルやUAEとの間で緊張が続く別の事情を背景にしたもの。パレスチナは孤立を深めている。

 トランプ米大統領が13日に正常化合意を発表すると、パレスチナは即座に「裏切り行為だ」と猛反発した。AFP通信によれば、パレスチナ解放機構(PLO)幹部アリカット氏は、合意がイスラエルとパレスチナによる将来の2国家共存を「葬り去りかねない」と反発の理由を説明した。

 パレスチナ国家樹立は長年「アラブの大義」と位置付けられてきた。パレスチナはこの大義を共有するはずのUAEなどアラブ諸国が、和平交渉停滞の中、イスラエルに接近する事態を強く警戒する。「アラブ諸国との関係改善にはパレスチナへの譲歩が必要」というイスラエルへの圧力が損なわれるためだ。

 第2次大戦後、イスラエルとアラブは長期のいがみ合いで国際情勢を不安定にしてきた。今回の正常化合意には、両者の和解推進という歴史的な意義がある。このため、親イスラエル一辺倒のトランプ米政権のみならず、パレスチナ問題で比較的イスラエルに厳しい姿勢を取ってきた欧州連合(EU)なども合意を歓迎している。

 中東の非アラブ勢力であるイランとトルコはパレスチナに同調する。ただ、合意が中東情勢全般でイスラエルやUAEと対立するイランへの共闘を念頭に置いている以上、イランの反発は当然だ。

 トルコに関しては、内戦が続くリビア情勢などで敵対陣営を支えるUAEの動きをけん制する側面が強い。トルコ国内でも「トルコ自体がイスラエルと国交があり、道理にかなっていない」(有識者)といった声が聞かれる。

3018チバQ:2020/08/20(木) 09:37:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad6ddf6dd3d8a52c302f99a077146489bdf52b28
スーダンなども国交正常化か 北アフリカ諸国、イスラエルと
8/19(水) 21:14配信
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 【カイロ共同】イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)との国交正常化合意を受け、周辺のペルシャ湾岸諸国だけでなく、モロッコやスーダンなど北アフリカのアラブ諸国も国交正常化に動くとの観測が広がっている。パレスチナ支援という「アラブの大義」は共有するものの、イスラエルと直接の対立はなく、正常化に踏み切れば米国などから支援が期待できるからだ。

 スーダン外務省報道官は18日「敵対する理由はない」として正常化に意欲を表明。外務省はその後、正常化の進展を否定したが、イスラエルのネタニヤフ首相は「両国は良い未来を築くことができる」と応じた。

3019チバQ:2020/08/20(木) 16:35:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/baf7eb4b5309254c6b455db4979081d48744463e
サウジアラビア、対イスラエル見極め UAE合意で評価抑制
8/20(木) 7:09配信
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サウジアラビアのサルマン国王=7月31日、国営サウジ通信配信(AFP時事)
 【カイロ時事】イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化合意で、中東の大国サウジアラビアが強い批判などの評価を控えている。

 サウジはかねてイスラエルと非公式に接触し関係改善を模索しているとされるが、パレスチナ人の権利擁護も声高に主張してきた。合意発表から20日で1週間となる中、反イスラエル感情の強い中東諸国や国民の反応を慎重に見極めているもようだ。

 ファイサル外相は19日、訪問先のドイツで「イスラエルの一方的な併合政策と入植地建設は違法だ」と主張。イスラエルによるパレスチナの占領地からの完全撤退と引き換えにアラブ諸国が対イスラエル関係を正常化させる「アラブ和平案」を重視する従来の原則を強調した。サウジ高官が合意について公式に言及するのは初めて。

 今回の合意にはサウジと同じく湾岸協力会議(GCC)構成国のバーレーンとオマーンが支持を表明した。サウジとUAEはイエメン内戦やカタール断交で共闘するほど関係が緊密だが、サウジが合意に即時追随する可能性は低い。

 イスラム教聖地メッカとメディナを抱えるサウジの国王は「2聖モスク(礼拝所)の守護者」の尊称を有し、アラブ諸国を中心にイスラム世界での権威は絶大だ。サルマン現国王はパレスチナ国家樹立の必要性を訴え、パレスチナ人に寄り添う姿勢を繰り返し強調。イスラエルに批判的とみられてきた。

 一方、事実上の最高権力者ムハンマド皇太子は、イスラエルとの関係強化に前向きとされる。2018年には米誌で「イスラエル人も自分たちの土地を持つ権利がある」と発言。「経済成長を続けるイスラエルとは多くの利益を共有している」とも述べ、経済先行で接近を望む意向をにじませた。専門家の間では「対イスラエルでは国王と皇太子の立場が違い過ぎるため、対応に苦慮している」との指摘がある。

 ムハンマド皇太子は国家改革計画「ビジョン2030」の下で社会・経済の変革を進める。だが、原油価格低迷や新型コロナウイルス禍が痛手となり停滞気味で、イスラエルの経済力や最先端技術はサウジにとっても魅力的だ。UAEとイスラエルが進める経済協力の推移を注視しつつ、経済的メリットと政治的な悪影響をてんびんに掛けて出方を決めるとみられる。

3020チバQ:2020/08/25(火) 10:27:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3c160cc65577323cdbce94a4e2debff8e092915
アフガン、進まぬ国内和平 ガニ政権、捕虜解放に消極的 米大統領選の行方を注視?
8/24(月) 19:32配信
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 【シンガポール=森浩】トランプ米大統領は23日に発表した大統領選の公約でアフガニスタンからの米軍撤収方針を改めて強調したが、アフガン国内では“米軍撤収後”を見据えた政府とイスラム原理主義勢力タリバンの和平協議が始まらない状況が続いている。協議の前提となる捕虜の解放が難航しているためだ。アフガンのガニ大統領は捕虜解放を渋り続けており、米大統領選の結果を見たい意向があるとも指摘される。

 米国とタリバンが2月に結んだ和平合意には、駐留米軍の14カ月以内の完全撤収のほか、政府がタリバン側の捕虜5千人を、タリバンが政府側の捕虜千人を解放し、その後、政府とタリバンが和平協議を開くことが盛り込まれた。

 ガニ氏は捕虜4600人の解放は認めつつ、「重大な犯罪に関与した」(アフガン政府)とされる400人については消極的な姿勢を示した。タリバン側は「千人すべて解放した」と発表している。

 ガニ政権の姿勢に対し、アフガンで最高の権威をもつ意思決定機関ロヤ・ジルガ(国民大会議)は9日、400人全員の解放を求め、和平協議の開始を促した。それでもガニ氏は追加の解放は80人にとどめた。

 ガニ氏は、米国とタリバンとの和平合意について、自身が直接介在できない形で進んだことに不満を抱いているという。また、アフガン政府にとって捕虜の処遇はタリバンとの数少ない交渉カードであることも解放に慎重な理由とされる。

 地元政治評論家は、「ガニ氏は、(現在の和平プロセスを強く推進した)米国のトランプ政権が継続するか、見極めようとしている可能性がある」と分析する。ただ、民主党候補のバイデン前副大統領もトランプ政権と同様、駐留米軍の撤収を打ち出している。大統領選の結果によって、駐留米軍撤収や国内勢力同士の和平進展を求める米国の方針にどれほどの影響が出るかは未知数だ。

 国内の和平協議が始まらない一方、米国は2月時点で約1万2千人いた駐留米軍の撤収作業に着手しており、既に8600人にまで削減した。トランプ氏は「11月には4千〜5千人になる」との見通しを示している。政府の後ろ盾となっている米軍の撤収が完了すれば、ガニ政権は国内の治安維持に一層不安を抱えることになり、求心力低下は避けられない。捕虜の全面的な解放に踏み切るかガニ氏の判断に注目が集まりそうだ。

3021チバQ:2020/08/31(月) 21:43:55
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020083100847&g=int
レバノン新首相にアディブ氏 アウン大統領指名、組閣難航か
2020年08月31日20時49分

31日、レバノンの新首相に指名され、ベイルート近郊の大統領府で記者会見するムスタファ・アディブ氏(AFP時事)
31日、レバノンの新首相に指名され、ベイルート近郊の大統領府で記者会見するムスタファ・アディブ氏(AFP時事)


 【カイロ時事】レバノンのアウン大統領は31日、駐ドイツ大使を務めたイスラム教スンニ派のムスタファ・アディブ氏を新首相に指名した。レバノンでは首都ベイルートで4日に起きた大規模爆発を受け反政府デモが激化し、ディアブ内閣が10日に総辞職に追い込まれた。アディブ氏は「今は行動する時だ。迅速に組閣と改革を目指す」と公約した。

 レバノンは18の宗派が共存するモザイク国家。権力の均衡と国内の安定を図るため権力配分が宗教・宗派ごとに決められ、首相はスンニ派からの選出が慣例だ。アディブ氏の首相指名にはシーア派組織ヒズボラなども賛成。ただ、主要閣僚ポストをめぐる各政治勢力の駆け引きが予想され、組閣交渉は難航するとみられる。

3022チバQ:2020/09/01(火) 10:39:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/33c6601df40cf3c0cf1cdbd33f64d4d222f0046a
仏大統領がレバノン入り 大規模爆発後も進まぬ改革に「圧力」 
9/1(火) 10:23配信
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 【ベイルート=佐藤貴生】レバノンの首都ベイルートの大規模爆発を受け、復興や政治改革を支援するため旧宗主国フランスのマクロン大統領が8月31日、現地入りした。訪問は爆発直後の同月6日に続いて2回目。爆発は危険物を放置した政府の機能不全が原因とみられ、被災者らの怒りは増すばかりで、マクロン氏は2日間の訪問でレバノンの有力政治家らに改革の必要性を訴える。

 マクロン氏の到着に先立つ31日、レバノンのアウン大統領は、爆発を受けて約3週間前に辞任したディアブ首相の後任にムスタファ・アディブ駐独大使(48)を指名した。アディブ氏は「対話や公約などをしている時間はない」「みなが協力して働くべきときだ」と述べ、国際通貨基金(IMF)が緊急融資の条件としている改革を速やかに実行すると述べた。

 レバノン政府は3月にデフォルト(債務不履行)を宣言し、爆発の前から財政破綻の状態だった。世界銀行は爆発による家屋やインフラの被害は最大46億ドル(約4900億円)に上ると推計している。

 通貨レバノン・ポンドの価値は昨年以降、対ドルで8割下落し、銀行はドル預金の引き出しを停止した。ベイルートの20代の公務員男性は「爆発で壊れた自宅を修理したいが、業者がドル払いを要求するから頼めない」と疲れた様子で話した。

 既存の政治エリートがアディブ氏の危機感を共有しているかには疑問もある。ロイター通信によると、マクロン氏が最近、レバノンの有力政治家らに相次いで電話して早急に首相を決めるよう圧力をかけ、ようやく主要各党が合意した。

 レバノンではキリスト教マロン派やイスラム教スンニ派、シーア派など、宗派別にポストが割り振られており、国会は利権争いの場と化して政治腐敗が深刻化した。爆発で国民の困窮が深まる中でも、宗派の利益に固執する習性から脱却できていないようにみえる。

 マクロン氏は前回の訪問で、レバノンの政治家がほとんど視察に行かない爆発の被災地を訪れ、住民らの歓迎を受けた。国民感情とかけ離れた既存の政治エリートに対し、マクロン氏が影響力を発揮できるかはなお未知数だ。

3023チバQ:2020/09/04(金) 16:32:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f766aa1ef48362c4214103daa263b15c72e7d54
遠い復興、疲労限界…宗派対立懸念も レバノン爆発1カ月ルポ
9/4(金) 12:48配信
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爆風で倒壊したとされるベイルート市街の建物。外国の援助隊が活動していた(佐藤貴生撮影)
 レバノンの首都ベイルートの市民生活を打ち砕いた大規模爆発は、4日で発生から1カ月が過ぎた。高層ビルは爆風が貫通して廃虚と化し、かつてにぎわっていた食堂街ではがれきを除去するボランティアの姿ばかりが目につく。政府の怠慢が引き起こした爆発への怒りと、先が読めない将来への不安。市民の疲労は限界に達している。(ベイルート 佐藤貴生)

【写真】爆発の被害にあったスロールさんの自宅

■移住したい

 「家族の写真など大切な記録をすべて失った。もうここには住めない」。自宅内を案内しながらスロールさん(43)が言った。爆発があった港湾から約500メートルしか離れておらず、窓ガラスは粉々に割れ、壁や天井に穴が開いた。

 アラブ首長国連邦(UAE)の建設会社に勤めていたスロールさんら一家は約1年前、レバノンに戻った。米ドルの預金はあるが経済悪化で政府が引き出しを禁じ、子供の学費や自宅の修繕費もままならない。

 爆発は政府が危険物を放置したことが原因との見方が強い。が、補償の話はまったく聞かない。「政府は汚職に漬かって寝ているようなもの。別の国に移住したい。ここよりひどい国はない」。スロールさんは目に涙を浮かべて語った。

■PTSD

 会社員のトニーさん(35)の自宅では爆発の際、6歳の娘の目の前に家具が倒れてきた。「娘はそれから眠れなくなり、怖がって家から出ようとしない。家族の今後を考えると私も眠れない」と話した。

 爆発から時がたつにつれ被災者の「心のケア」が深刻な課題となっている。

 ベイルート・アメリカン大学医療センターの精神科医、バルキルオテオさん(41)は、爆発で不眠や不安の高まりなど精神の不調を感じた人は国民の6割に上ると推測する。統計上、このうち10%ほどは症状が悪化して心的外傷後ストレス障害(PTSD)になる傾向があるとした上で、「失職や将来に対する不安が長引けば、PTSDの割合はさらに増える」との見方を示した。

■ヒズボラの影

 レバノンは1975年から15年に及ぶ内戦を経験し、脆弱(ぜいじゃく)な体制に付け入る形で周辺国が次々と介入してきた。米国と対立するイスラム教シーア派の大国イランもその一つだ。イランが支援するレバノンのシーア派民兵組織ヒズボラは2006年夏、イスラエルと千人以上が死亡する激戦を繰り広げた。

 爆発で傷ついた市民を刺激するのを避けるためか、ヒズボラに目立った動きはなかった。だが、ベイルート南郊のハルデ地区では8月27日、シーア派とスンニ派の住民同士が小銃やロケット弾で数時間に及ぶ戦闘を展開、2人が死亡した。事件にはヒズボラが関与したとの見方がある。

 地元の男性(28)は「経済低迷と爆発で国内の緊張が高まっており、今後はこうした争いが深刻化すると思う」と話した。爆発はレバノンをいっそう不安定にしつつある。

 【レバノンの大規模爆発】 8月4日に首都ベイルートの港湾地区で発生。約190人が死亡、約6500人が負傷した。爆薬の原料になる硝酸アンモニウム2750トンが6年間、保安措置なしに倉庫で保管されていたのが原因とみられ、政府の怠慢や機能不全が表面化した。損害額は推計150億ドル(約1兆6千億円)。

3024チバQ:2020/09/06(日) 12:56:09
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090500412&g=int
アフガン和平また遠のく 政府、捕虜釈放で二転三転
2020年09月06日07時28分

釈放手続き中のアフガニスタン反政府勢力タリバンの捕虜ら=8月13日、カブール郊外(AFP時事)
釈放手続き中のアフガニスタン反政府勢力タリバンの捕虜ら=8月13日、カブール郊外(AFP時事)

アフガニスタンのガニ大統領=8月7日、カブール(AFP時事)

 アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンが永続的な停戦などについて話し合う和平交渉は、また遠のいたもようだ。政府は9月に入り、交渉開始の前提となっているタリバン捕虜の釈放を完了させる方針を示したものの、直後に「一部を除く」釈放だと態度を一変。これまでも政府は方針を二転三転させており、タリバンはいら立ちを募らせている。

 和平プロセスは、アフガンからの米軍撤収を11月の米大統領選に向けた功績にしたいトランプ政権が後押し。今年2月末に米国とタリバンがカタールの首都ドーハで和平合意に調印した。
 合意には、政府が5000人、タリバンは1000人の捕虜をそれぞれ解放後、3月10日に和平交渉を開始すると明記された。しかし、政府が調印後に、タリバン捕虜の釈放を拒んだため、交渉開始がずれ込んでいる。この間も激しい戦闘は続いたままだ。
 タリバンは7月末までに1000人の解放を完了したが、政府は、段階的に計約4600人を釈放するにとどめた。全国の長老らによる「ロヤ・ジルガ」(国民大会議)が8月9日、残る約400人の釈放を決議した後も、政府は時間稼ぎを続けた。
 政府高官は今月2日、「2日以内に残りの捕虜は釈放されるだろう」とAFP通信に語り、釈放完了をにおわせた。ところが翌3日、国家安全保障会議報道官は「一部を除き、残る約400人を釈放した」と発表。交渉の下準備は残るタリバン捕虜の扱いをめぐり難航している。
 政府が交渉開始を遅らせる背景には、政権維持を狙うガニ大統領の思惑があると指摘されている。交渉が始まれば、タリバンを含む新たな政治体制構築が議論されるとみられ、対タリバン強硬派のガニ氏は、2025年の任期満了を待たずに退任を求められる可能性がある。ガニ氏は交渉開始を引き延ばし、11月の米大統領選でトランプ政権の先行きを見届けたい狙いとみられている。

3025チバQ:2020/09/06(日) 12:56:48
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020082200351&g=int
和平交渉に再び暗雲 政府「国民大会議」決定覆す―アフガン
2020年08月23日07時23分

 戦乱が続くアフガニスタンで、政府と反政府勢力タリバンが停戦などについて話し合う和平交渉に再び暗雲が立ち込めている。政府要人や全国の長老らが集まるロヤ・ジルガ(国民大会議)は、交渉の早期開始に向け、タリバンが求める捕虜の釈放を完了させることを決めたものの、ガニ大統領周辺からその決定を覆す動きが出始めたためだ。

 アフガン大統領府報道官は、17日に報じられたインタビューで「政府側が残りのタリバン捕虜を釈放するなら、なぜタリバンは(政府軍らの)捕虜を(もっと)解放しないのか」と主張、釈放の完了に否定的な見方を示した。タリバンは和平交渉開始を前に、2月末に米国と結んだ合意通り、既に1000人の捕虜の解放を完了したが、アフガン政府は合意の履行を渋り続けている。
 アフガン全国から約3200人を集めたロヤ・ジルガは9日、「流血の事態を終わらせる和平交渉」に望みを託し、タリバン捕虜全員の釈放を決議した。法的拘束力はないが、政府内からは「伝統的な会議の決定に従うのは道徳(の問題)だ」という指摘も出ている。
 地元民放トロTVは、ガニ氏が権力の座にとどまることを最優先にしており、「少なくとも米大統領選まで和平プロセスが遅滞するのではないか」という専門家の見通しを報じた。
 和平交渉が始まれば、タリバンを加えた新たな政治体制に関する議論が避けられず、ガニ氏は2025年の任期切れを前に退任を求められる可能性がある。アフガンから米軍を撤退させるため、和平プロセスを強引に押し進めたトランプ米大統領が11月の米大統領選で敗れれば、タリバンとの交渉を先送りし、権力を手放さずに済むという思惑がガニ氏にはあるとみられている。

3026チバQ:2020/09/07(月) 19:47:10
https://www.afpbb.com/articles/-/3302308
【解説】「諸悪の根源」 レバノンの権力配分制度
2020年9月7日 13:14 発信地:ベイルート/レバノン [ レバノン 中東・北アフリカ ]
【9月7日 AFP】レバノンでは、複数の宗派に政治権力が配分されている。市民と西側諸国からの圧力の高まりを受け、指導者らはこれまで政治における「悩みの種」とされてきた、パワーシェアリング(権力分有)制度の撤廃を約束している。

 レバノンは正式には議会制共和国だが、キリスト教とイスラム教の宗派間で権力を配分する宗派主義制度が採用されている。


 数十年前の合意に基づき、大統領はキリスト教マロン派(Maronite)、首相はイスラム教スンニ派(Sunni)、国会議長はイスラム教シーア派(Shiite)から選出することになっている。

 この制度は、元軍閥指導者と一握りの有力な一族出身者の権力を固めるもので、国家をまひさせ、汚職と怠慢を助長させていると批判されている。

 数々の政治的・経済的危機が発生して以来、批判の的となった政治家らは、かつて「共生の柱」と称賛されたこの制度を、活動家らと一緒になって「諸悪の根源」と非難し始めている。

 さらに首都ベイルートで先月4日に発生した大爆発では、188人が死亡、数千人が負傷、市街地の大部分が破壊され、制度の抜本的な見直しを求める声が再び上がるようになった。

 だが、既得権益が根を張るレバノンで、数十年続いた騒然とした時代の基礎となった制度を変えることは容易ではない。

■モザイク国家

 レバノンには18の公認宗派があり、128の議席はイスラム教とキリスト教間で均等に分けられている。このような体制を採用しているのは、中東ではレバノンのみだ。

 宗派ごとの人口比に合わせて政治的に代表させることが目的だが、各宗派の人口はかなり変化している。一部にとって不利益が出ることを主な理由に1932年以降、国勢調査は行われていない。

 最新の非公式な推定によると、レバノンの人口460万人のうち3分の1がキリスト教徒で、残りはイスラム教徒だ。

■危機の長期化

 キリスト教徒とイスラム教徒によるパワーシェアリングは、1943年にフランスの委任統治下から独立する際に定められた不文律の「国民協定」によって決められた。

 1975年から1990年まで続いたレバノン内戦前までは、キリスト教徒により大きな権限が与えられていた。

 サウジアラビアの仲介で1989年、権限強化を求めるイスラム教徒とキリスト教徒の平等を図る政治改革を盛り込んだ内戦終結を目指す国民和解憲章(タイフ合意)が採択され、翌年内戦は終結した。

 タイフ合意により、キリスト教の大統領の権限の一部が、首相と議会に移された。また、これにより成立した権力の配分制度は、暫定的な臨時措置のはずだった。

 だが、実際には、戦闘服をスーツに着替えた元軍閥指導者の権力が明文化され、宗派に基づき公的部門の幹部職を分かち合う結果となった。

 また、すべての主要な問題について、大統領、首相、国会議長という「三頭」の合意が必要となる、コンセンサスに基づく意思決定方法の基礎を築いた。

 この結果、政治的立場の違いが危機を長期化させることが定期的に発生し、論争を解決する仕組みも存在しない状況に陥った。(c)AFP

3027チバQ:2020/09/10(木) 23:37:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc8141b47d39131c0d39dee08285318a47d350e7
ベイルート港で再び大火災 8月の爆発現場近く レバノン
9/10(木) 20:25配信

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時事通信
10日、レバノンの首都ベイルートの港湾地区で発生した大火災の黒煙(AFP時事)

 【カイロ時事】レバノンの首都ベイルートの港湾地区で10日、大きな火災が発生した。

【写真特集】レバノン首都で大爆発

 火災が起きた場所は、190人以上が死亡した8月4日の大規模爆発の現場に近い。死傷者の情報はないが、ベイルートの広範囲に壊滅的被害をもたらした大爆発の記憶が生々しい中、市民は再び騒然となった。

 軍の声明によると、火災は油やタイヤを保管していた倉庫で起きたが、出火原因など詳細は不明。上空に濃い黒煙が立ち込め、地元メディアは港で作業する労働者らが慌てて走り去る様子などを放映した。

 現地赤十字の当局者は「爆発に至る可能性はなく、パニックに陥る必要はない」と市民に冷静な対応を促した。インターネット交流サイト(SNS)には「1カ月前と同じ」「あきれて言葉が出ない」など当局への怒りの投稿が相次いだ。

 8月の大規模爆発は、港の倉庫にあった大量の硝酸アンモニウムに引火して起きたとみられる。これまでに港湾や税関の責任者ら20人以上を拘束。さらに、危険な化学物質の保管を知りながら対応を怠った疑いがあるとして、爆発後の反政府デモ激化により辞任したディアブ前首相も事情聴取を受けた。

3028チバQ:2020/09/14(月) 09:58:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e5b1823a060cb0b62cad9521f89947838071ec9
勢力温存狙うタリバン アフガン政府は消極的、目立つ温度差
9/13(日) 7:11配信
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 アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンとの和平交渉は、駐留米軍の撤収を急ぐ米国と、勢力を温存して影響力を確保しておきたいタリバンの思惑が一致して開始が決まった。

 自らの頭越しに事態が進んだアフガン政府は「遅延工作」を続け抵抗したが、押し切られた形だ。このため政府は和平推進に消極的で、交渉の展望は見通せない。

 米軍撤退を目指してきたタリバンにとって、米大統領選を前に外国での紛争への関与低減を有権者に誇示したいトランプ政権の方針は好都合だった。タリバンは現在でも国土の約半分を掌握しており、米軍が完全撤収すれば、武力を背景に大きなプレゼンスを得ることができる。

 今年2月末の米・タリバン和平合意の成立直前には、タリバンのナンバー2であるシラジュディン・ハッカニ師が米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿。対米合意の全条項を「完全に履行する」と表明し、和平プロセスの加速に努める考えを強調した。

 和平交渉が進めば、タリバンを取り込んだ新たな政治体制の構築が求められ、タリバンに強硬姿勢を示してきたガニ大統領は任期途中で退任を求められる可能性がある。米・タリバン合意で和平交渉開始の前提となっていたタリバン捕虜の釈放をガニ氏が渋り続けたのは、こうした展開を懸念したためとみられる。

 地元民放トロTVは、「ガニ氏が権力の座にとどまる」ことを最優先にしたため交渉開始が遅れたと指摘する専門家の声を報じた。

3029チバQ:2020/09/14(月) 10:04:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/a0b2d824e17dd6fd4722f377995ac646bdc3df07
アフガン和平協議始まる 戦闘終結、政治体制議論へ 女性の人権で対立
9/12(土) 20:32配信
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カタールの首都ドーハで始まったアフガニスタン政府とタリバンの和平協議=2020年9月12日、AP
 アフガニスタンの政府側代表団と旧支配勢力タリバンによる和平協議が12日、中東カタールの首都ドーハで始まった。2001年から続く戦闘の終結や政治体制が議論される見込みだが、政府側とタリバンの主張の隔たりは大きいとみられ、協議は長期化も予想される。米軍がアフガンからの撤収を進める中、協議が行き詰まれば戦闘が激しくなる可能性もあり、情勢は混沌(こんとん)としている。

 「互いに手を差し伸べ、誠実に取り組めば悲惨な状況は終わるだろう」。和平プロセスを主導するアブドラ元行政長官は、協議の冒頭で期待感を示した。

 だが、先行きを懸念する声は根強い。アフガン政府関係者は「焦点はタリバンが変わったかどうかだ。これまでのように民主主義を受け入れず、女性や少数派を差別するなら一致点は見いだせない」と不安視する。政府側代表団も国内の各民族や政治家、人権活動家などで構成されている。それぞれが自身の利益のみを主張すれば、妥協点を見つけるのはさらに難しくなる。

 現在のアフガンは共和制で、イスラム教と民主主義を両立させた憲法を持つ。一方、タリバンは1996年に政権を樹立し、独自のイスラム解釈に基づく厳格な統治を行った。治安は安定したとされるが、恐怖政治や女性の権利の制限が批判を浴びた。国際テロ組織アルカイダとも連携。01年には米同時多発テロの首謀者ウサマ・ビンラディン容疑者をかくまい、米軍の攻撃で政権を失った。

 タリバンは和平協議に向けて「権力の独占はしない」とする一方、具体像は不明だが「純粋なイスラム制度の確立」を主張してきた。タリバン幹部は、女性の権利については「イスラム教にのっとった形で尊重する」としており、就労や教育、政治への参加は認めるが、国の指導者や司法トップへの就任は認めない構えだ。

 「協議が行き詰まれば、タリバンは政府側への攻撃を強化してくる。今は好機でもあるが、瀬戸際でもある」。アフガン政府関係者はこう吐露する。

 国連アフガニスタン支援団(UNAMA)の山本忠通前代表は「アフガン人自らが主導することが極めて大事だが、国際社会は、和平協議が難局にさしかかったり、困難に直面したりした時に、アイデアを出して、両者を説得し、時には圧力もかけながら協議を継続させる役割を担わなければならない」と毎日新聞の取材に述べた。【松井聡】

3030チバQ:2020/09/14(月) 14:50:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/bdcd4c9d7c5e7f9f3b3d0e510ce81f744b2b11b2

イスラエルが再び都市封鎖へ 第2波、世界で最も深刻




9/14(月) 10:04配信


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朝日新聞デジタル







エルサレム近郊で8日、スピーチをするイスラエルのネタニヤフ首相=AP
 イスラエル政府は13日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、18日から3週間にわたるロックダウン(都市封鎖)に踏み切ることを決めた。国全体を対象としたロックダウンは、3〜4月の第1波の時に続いて2度目となる。

 イスラエルでは7月ごろから感染の第2波が続いており、これまでに感染者は約15万人にのぼる。今月に入って1日当たりの感染者数は4千人を超え、人口当たりでみると世界でも最も深刻なレベルだ。厳しい行動規制に反対論も強かったが、今月はユダヤの新年を迎えて祭日が続くことも踏まえ、政府は再規制を決断した。

 自宅から500メートル圏外への外出は禁止され(通勤など必要な場合除く)、学校やレストランなどは閉鎖となる。集会は屋内で10人、屋外は20人が上限。スーパーマーケットなどは営業を続ける。

3031チバQ:2020/09/14(月) 17:26:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/f13c624aecf403fc5b81f0863e80f7709dc2eb87
イラン選手の死刑執行 各界で助命求める中
9/13(日) 1:22配信
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 【テヘラン共同】国営イラン放送などによると、同国司法当局は12日、2018年の反政府デモに参加した際、警備員を殺害したとして死刑判決を受けた男性レスリング選手(27)の刑が執行されたと明らかにした。同選手はイランのトップ選手だったという。

 報道によるとナビド・アフカリ選手は、南部シラーズで反政府デモに参加した際、警備員を刺殺したなどの罪で死刑判決を受けた。拷問で自白を強要されたとの批判が上がり、各界で助命を求める動きが広がっていた。

 国際オリンピック委員会(IOC)によると、バッハ会長がイランの最高指導者ハメネイ師やロウハニ大統領に酌量を求めていた。

3032チバQ:2020/09/15(火) 19:57:54
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091400572&g=int
停戦めぐり認識に大差 和平交渉開幕、早くも暗雲―アフガニスタン
2020年09月14日20時40分

12日、カタールの首都ドーハでアフガニスタン政府と反政府勢力タリバンの和平交渉に出席した米国のポンペオ国務長官(右)とハリルザド・アフガン和平担当特別代表(AFP時事)
12日、カタールの首都ドーハでアフガニスタン政府と反政府勢力タリバンの和平交渉に出席した米国のポンペオ国務長官(右)とハリルザド・アフガン和平担当特別代表(AFP時事)


 アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンが恒久的な停戦や、タリバンを取り込んだ新たな政治体制構築について話し合う和平交渉は、開始早々、双方の認識に大きな差があることが浮き彫りになった。
 12日にカタールの首都ドーハで開幕した交渉で、政府側は停戦を申し入れたが、タリバンはさらなる捕虜釈放や、タリバンの独自解釈に合わせた「イスラム政体」の樹立を主張。14日も交渉が続行されるもようだが、妥協点を見いだすのは容易でなさそうだ。
 アフガンの民放トロTVは13日、政府で和平プロセスを主導するアブドラ国家和解高等評議会議長が前日の交渉後に「交渉開始に伴い、暴力は大幅に低減されるべきだ。その後、『人道的停戦』が実現する」と述べたと報じた。永続的な停戦を議論する前に、当面の停戦を求めたとみられている。
 一方、タリバンの交渉団からは「(当面の)停戦だけでなく、紛争終結を求めている」という声が出た。広報担当者は、タリバンが求めるイスラム政体樹立と捕虜7000人超の追加釈放が次の議題になると説明した。
 ロイター通信によれば、交渉仲介に奔走した米国のハリルザド・アフガン和平担当特別代表は12日、記者団に対し、米軍が完全撤収する4月までに停戦を実現するよう期待すると述べ、交渉が長期化しないよう求めた。ただ、現時点でも国土の半分近くを勢力圏とするタリバンが大幅な妥協をするとは考えにくい。
 13日に予定されていた2日目の交渉は見送られ、14日にずれ込んだと伝えられており、早くも行く末に暗雲が立ちこめている。

3033チバQ:2020/09/15(火) 20:00:26
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091200401&g=int
和平交渉、半年遅れのスタート 政体根幹めぐり相違、難航必至―アフガン
2020年09月13日07時09分

12日、ドーハで始まったアフガニスタン政府と反政府勢力タリバンの和平交渉の開会式で、発言するアフガンのアブドラ国家和解高等評議会議長(左手前)(AFP時事)
12日、ドーハで始まったアフガニスタン政府と反政府勢力タリバンの和平交渉の開会式で、発言するアフガンのアブドラ国家和解高等評議会議長(左手前)(AFP時事)


 アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンが、恒久的な停戦やタリバンを取り込んだ新たな政治体制について協議する和平交渉が12日、カタールの首都ドーハを舞台に、当初予定から半年遅れで始まった。2001年の米軍侵攻以来、20年近く続く紛争の解決につながるとアフガン国民の期待は高いが、民主主義や近代教育、女性や少数派の地位など、政治体制の根幹を成す価値観の相違は大きく、難航は必至だ。

 12日の開会式にはポンペオ米国務長官が出席。アフガン政府は、ガニ政権1期目でナンバー2の地位にあったアブドラ前行政長官を国家和解高等評議会議長に任命し、交渉役として送り込んだ。
 開会式でポンペオ氏は「この機会を逃さず、交渉では辛抱強く、互いを尊重してほしい」と訴えた。アブドラ氏は「(旧ソ連のアフガン侵攻から)40年続く戦禍を終わらせたい。交渉を通じ問題を解決できると信じている」と述べ、タリバンに停戦を呼び掛けた。タリバンのバラダル幹部は「タリバンは米国との合意に基づき行動してきた。交渉にも誠実に臨む」と強調した。
 ロイター通信によると、米国のハリルザド・アフガン和平担当特別代表は、米軍が完全撤収する来年4月までの停戦実現を期待すると述べ、交渉の長期化をけん制した。
 アフガン政府とタリバンの公式協議は2015年以来。タリバンはアフガン政府を「米国のかいらい」と見なして交渉を拒んできたが、今年11月の米大統領選を前にアフガンからの米軍撤収を進めたいトランプ米政権が仲介に乗り出していた。
 米国とタリバンは2月末、ドーハで和平合意に調印。タリバンがアフガン政府との交渉の席に着くことなどを条件に、米軍が14カ月以内に完全撤収することを決めた。
 米・タリバン合意では、アフガン政府が5000人、タリバンが1000人の捕虜を解放後、3月10日に和平交渉が開始されるはずだった。ただ、ガニ大統領が捕虜釈放を渋り、反発したタリバンが政府軍への攻勢を強めたことから、交渉開始が遅れていた。

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3034チバQ:2020/09/15(火) 20:01:00
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091200409&g=int
勢力温存狙うタリバン アフガン政府は消極的、目立つ温度差
2020年09月13日07時10分


 アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンとの和平交渉は、駐留米軍の撤収を急ぐ米国と、勢力を温存して影響力を確保しておきたいタリバンの思惑が一致して開始が決まった。自らの頭越しに事態が進んだアフガン政府は「遅延工作」を続け抵抗したが、押し切られた形だ。このため政府は和平推進に消極的で、交渉の展望は見通せない。


 米軍撤退を目指してきたタリバンにとって、米大統領選を前に外国での紛争への関与低減を有権者に誇示したいトランプ政権の方針は好都合だった。タリバンは現在でも国土の約半分を掌握しており、米軍が完全撤収すれば、武力を背景に大きなプレゼンスを得ることができる。
 今年2月末の米・タリバン和平合意の成立直前には、タリバンのナンバー2であるシラジュディン・ハッカニ師が米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿。対米合意の全条項を「完全に履行する」と表明し、和平プロセスの加速に努める考えを強調した。
 和平交渉が進めば、タリバンを取り込んだ新たな政治体制の構築が求められ、タリバンに強硬姿勢を示してきたガニ大統領は任期途中で退任を求められる可能性がある。米・タリバン合意で和平交渉開始の前提となっていたタリバン捕虜の釈放をガニ氏が渋り続けたのは、こうした展開を懸念したためとみられる。
 地元民放トロTVは、「ガニ氏が権力の座にとどまる」ことを最優先にしたため交渉開始が遅れたと指摘する専門家の声を報じた。

3035チバQ:2020/09/15(火) 20:06:35
https://www.sankei.com/world/news/200915/wor2009150028-n1.html
実利優先の正常化…UAEとバーレーン、イスラエルの先端技術に期待
2020.9.15 19:50国際中東・アフリカ
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 8月24日、エルサレムで記者会見場に着いたポンペオ米国務長官(左)とイスラエルのネタニヤフ首相(ロイター)
 8月24日、エルサレムで記者会見場に着いたポンペオ米国務長官(左)とイスラエルのネタニヤフ首相(ロイター)

 【カイロ=佐藤貴生】アラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンがイスラエルとの国交正常化を決めた背景には、同国との懸案だったパレスチナ問題を過去のものとしてでも技術立国のイスラエルとの関係という実利を優先したいとの判断がうかがえる。米国やイスラエルが「イラン包囲網」構築に向けてアラブ諸国に働きかけを強めたことが、その好機となった。

 バーレーンとイスラエルの閣僚は14日の電話会談で、国交正常化合意を受けて貿易や産業、観光などの協力強化を協議した。一方、8月中旬に合意が発表されたUAEとイスラエルの間では、両国の研究機関が人工知能(AI)の開発協力で合意するなど関係改善が加速している。

 イスラエルは通信やハイテクを駆使した農業、兵器開発などの分野で世界屈指の技術立国として知られる。特に金融の中心地ドバイがあるUAEの場合、イスラエルからの投資の急増も見込まれる。

 またUAE、バーレーンとも新型コロナウイルスの感染拡大に伴う原油需要の急落で打撃を受けており、イスラエルとの関係改善を経済回復や産業の多角化に生かす狙いもうかがえる。

 エジプトとヨルダンを除くアラブ諸国は、イスラエルと将来のパレスチナ独立国家による「2国家共存」案の実現に向け、イスラエルを国家承認しないことを共通の目標としてきた。しかし、トランプ米政権がイスラエル寄りの政策を相次いで発表したことで、同案はいまや死文化の危機に瀕(ひん)している。

 UAEとバーレーンがともに脅威とみなすイランも、パレスチナ自治区ガザのイスラム原理主義組織ハマスを支援して介入している。こうした情勢が、パレスチナ問題に対する両国の熱意を奪った形だ。今後はオマーンがイスラエルとの国交樹立に踏み切るとの観測もある。

3036チバQ:2020/09/15(火) 20:09:08
https://www.sankei.com/world/news/200912/wor2009120004-n1.html
バーレーンもイスラエルと国交正常化 米仲介 強まる対イラン圧力
2020.9.12 07:11国際中東・アフリカ
米大統領選
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8月26日、ポンペオ米国務長官(左)と会談した、バーレーンのハマド国王=マナーマ(Bahrain News Agency提供・ロイター)
8月26日、ポンペオ米国務長官(左)と会談した、バーレーンのハマド国王=マナーマ(Bahrain News Agency提供・ロイター)
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 【イスタンブール=佐藤貴生】トランプ米大統領は11日、ペルシャ湾岸の小国バーレーンがイスラエルとの国交正常化で合意したと述べた。ロイター通信が伝えた。湾岸諸国でイスラエルと国交正常化で合意したのは8月中旬のアラブ首長国連邦(UAE)に続いて2カ国目で、アラブ圏ではエジプトとヨルダンを含め4カ国目。イラン包囲網の構築を目指すトランプ氏には11月の米大統領選に向けた外交成果となる。

 トランプ氏はバーレーンのハマド国王とイスラエルのネタニヤフ首相と電話会談した後、「もう一つの歴史的な進展だ」として両国の合意をツイッターに投稿した。イスラエルのネタニヤフ首相も「新たな平和の時代」の到来を告げるものだと称賛した。

 一方、バーレーンのハマド国王は、パレスチナ問題の解決はイスラエルとパレスチナ独立国家の建設による「2国家共存」案に基礎を置く必要があると主張。今後もパレスチナを支援する意向を示唆したとみられるが、イスラエルとの国交正常化合意は国家として承認することを意味し、UAEと同様にパレスチナ側を突き放した格好だ。バーレーンには米海軍第5艦隊の司令部があり、米国との結びつきが深い。

 一方、イランでは元政府高官が「大いなる裏切り」だとバーレーンを批判。米主導のイラン包囲網が強まることへの警戒感をあらわにした。

 イスラエルとUAEの国交正常化合意の署名式は15日、ワシントンで行われる予定。イスラエルのメディアは式典に出席するため、バーレーンのサルマン皇太子が現地入りするとの見通しを伝えた。

3037チバQ:2020/09/17(木) 18:52:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/38d135722f74272598914562db195a96d697ca14
サウジの動向が焦点 アラブ・イスラエル正常化
9/17(木) 7:14配信
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サウジアラビアのムハンマド皇太子=王室が2019年11月提供、リヤド(AFP時事)
 【エルサレム、カイロ時事】イスラエルは今後、米国の仲介によりペルシャ湾岸のアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンとの国交正常化で正式合意に至ったことを受け、他のアラブ諸国との関係改善を急ぐ方針だ。

 湾岸諸国の盟主で、イスラム教の2大聖地メッカとメディナを抱えるサウジアラビアがどう動くかが、今後の焦点となる。

 イスラエルのネタニヤフ首相は15日に米ホワイトハウスで行われた正常化の署名式で「今回の和平は他のアラブ諸国に広がる」と力を込めて語った。トランプ大統領は、少なくとも5、6カ国が和平に加わるという見方を表明。署名式後、サウジの動向について「国王と話した。適切な時期に、彼らも加わると思う」と述べた。

 湾岸諸国の中で特にサウジと関係が深いバーレーンが正常化に踏み切ったことも大きい。バーレーンは小国で、政治・経済両面でサウジの後ろ盾が必要だ。2011年に国内多数派のイスラム教シーア派住民がスンニ派の王制打倒を求めた際には、サウジ軍も介入し反政府デモを鎮圧。18年にはサウジなどが100億ドル(約1兆500億円)の金融支援を行い、原油安による財政難から救った。

 こうした経緯や力関係から、バーレーンはサウジの意向を常に忖度(そんたく)し、サウジの承諾なしに重要な国家決定は不可能といわれる。専門家の間には「サウジは将来の政策を決める際に、バーレーンを踏み台に使う」との見方も強い。現時点で対イスラエル正常化に慎重なサウジもバーレーンの世論の反応を注視しながら、適切な時機をうかがっている可能性が高い。

3038チバQ:2020/09/17(木) 21:38:19
https://www.sankei.com/world/news/200917/wor2009170035-n1.html
パレスチナ問題、風化が加速 「裏切った」UAE・バーレーン非難
2020.9.17 20:35
 【カイロ=佐藤貴生】米国の仲介により、ホワイトハウスで15日、イスラエルと国交正常化の署名式典に臨んだペルシャ湾岸のアラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンの外相は、ともにパレスチナ問題解決に努力するようイスラエルのネタニヤフ首相に求めた。

 だが、式典の場にパレスチナ高官の姿はなく、現地では抗議のデモが起きていた。パレスチナ問題を置き去りにするUAEとバーレーンの姿勢は明らか。問題風化の加速は避けられない。

 署名式典で、UAEの外相は国交正常化により「独立国家という(パレスチナ側の)希望を実現させることができるだろう」と述べた。バーレーンの外相も、イスラエルと将来のパレスチナ独立国家創設による「2国家共存」案が「平和の土台になる」と訴えた。

 しかし、イスラエルとの国交正常化という「アラブの禁じ手」を使い、独立国家創設に見切りをつけたのは両国に他ならない。パレスチナでは「裏切りだ」との非難があふれ、式典のさなかにはパレスチナ自治区ガザからイスラエル領にロケット弾が撃ち込まれた。

 8月に発表されたUAEとイスラエル、米国の国交正常化合意に関する声明には、イスラエルが意欲をみせていた占領地ヨルダン川西岸の併合停止に関する一文が盛り込まれたが、ネタニヤフ氏は「計画に変更はない」と主張する。併合を強行した場合も、UAEやバーレーンがイスラエルと断交するとは考えにくい。

 苦境を招いたのはパレスチナ自身でもある。アッバス議長率いる自治政府がヨルダン川西岸を、一方でイスラム原理主義組織ハマスが自治区ガザをそれぞれ統治する分裂状態が10年以上に及び、国際社会への訴求力は弱まるばかりだ。

 アッバス氏は任期が切れた2009年の後も自治政府の議長選を行わず、腐敗の蔓延(まんえん)も伝えられる。独立国家創設の熱意など、とても感じられない。

 パレスチナ暫定自治に道を開き、中東和平への期待が高まった「オスロ合意」から27年。イランの脅威増大を訴えてアラブ諸国の結集を図るというトランプ米政権の異次元のアプローチで、パレスチナ問題はかつてないほど色あせた。

3039チバQ:2020/09/17(木) 21:41:34
https://www.sankei.com/world/news/200916/wor2009160018-n1.html
構築進む「反イラン同盟」 スンニ派アラブとイスラエル、共通の危機意識
2020.9.16 09:41国際中東・アフリカ
米大統領選
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エルサレムの旧市街の壁に映し出されるアメリカ、イスラエル、UAE、バーレーンの国旗(ロイター)
エルサレムの旧市街の壁に映し出されるアメリカ、イスラエル、UAE、バーレーンの国旗(ロイター)

 【カイロ=佐藤貴生】ペルシャ湾岸のアラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンによるイスラエルとの国交正常化は、湾岸アラブを率いるイスラム教スンニ派大国のサウジアラビアも加わる形で「反イラン同盟」に発展する可能性がある。サウジは正常化を事実上支持し、トランプ米政権が主導するシーア派大国イランの包囲網構築を側面から支援した。イランの脅威増大という共通の危機感が、パレスチナ問題で長年対立してきたサウジとイスラエルの接近を促しており、同調する国が出るかが中東再編の行方を左右しそうだ。

 11日にイスラエルとの国交正常化で合意したバーレーンは、デモ鎮圧などのたびに隣国サウジが支援してきた弟分のような国で、「サウジの了承なしに合意はあり得ない」との見方が大勢だ。サウジは8月、イスラエルとUAEが合意に達した際にも同国への批判を控え、イスラエル機の領空通過を初めて承認して関係強化を印象づけた。

 メッカ、メディナの2聖地を抱えるサウジはイスラム世界の盟主を自任しており、国内ではパレスチナ問題による反イスラエル感情も根強い。自らがイスラエルと早急に国交を樹立するのは困難とみられ、代わりにUAEとバーレーンを差し出すことでイラン包囲網構築に協力、共闘の意思を示した形だ。

 ペルシャ湾を挟んでイランの眼前にあるUAEを取り込んだことは、トランプ米政権の成果といえる。半面、米が意欲を示すUAEの軍備増強を実行すれば、イランが安全保障上の脅威とみなして緊張が高まる事態も否定できない。

 イスラエルとの国交正常化で追随する候補としては、オマーンやスーダン、モロッコなどの名が挙がる。ただ、米政権は9日、イラク駐留米軍の削減を発表するなど中東への関与を縮小する方針を崩しておらず、反イラン勢力の結集に水を差す恐れもある。


 さらに、最大の不透明要素となるのが11月の米大統領選の行方だ。三菱総合研究所の中川浩一主席研究員は、「民主党候補のバイデン前副大統領が勝利すればトランプ政権が離脱したイラン核合意に復帰し、対イラン制裁も緩和される可能性が高い」と分析する。

 そうなれば、トランプ政権が「最大限の圧力」政策で締め上げてきたイラン指導部が息を吹き返し、反イラン同盟も揺らぐことは避けられない。

3040チバQ:2020/09/22(火) 20:49:50
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091900356&g=int
レバノン、組閣難航 宗派対立激化、支援遅滞恐れ
2020年09月20日07時20分


 【カイロ時事】8月の大規模爆発後の混乱で内閣が総辞職したレバノンで、各政治勢力の駆け引きや宗派対立が激化し、組閣が難航している。旧宗主国フランスは今月1日に「2週間以内」の組閣を求めたが、既に期限は切れた。新政府発足と政治改革が遅れれば、国際社会の復興支援も滞る恐れがある。
 爆発後に開かれたレバノン支援国際会合では、2億5000万ユーロ(約310億円)超の拠出が決まった。ただ、支援を主導するマクロン仏大統領は「白紙の小切手は渡さない」と強調。政治指導者らへの制裁の可能性も示唆し、レバノン国民の不満が強い汚職体質の刷新や改革遂行が支援の条件になるとくぎを刺した。
 新首相に指名されたアディブ氏は「迅速な組閣と改革」を公約した。地元メディアによれば、アディブ氏は各勢力に財務や国防など主要4閣僚の輪番制を提案し、既得権益の分散を図ろうとしている。これに対し、イランが後ろ盾のヒズボラなどイスラム教シーア派勢力は財務相ポストの維持に固執。交渉はこう着している。
 世界銀行の試算では、首都ベイルートの大爆発の物的被害は最大46億ドル(約4820億円)。深刻な経済危機と新型コロナウイルスの感染拡大も重なり、国際支援は急務だ。アディブ氏は17日、「困難に直面している。時間の余裕はなく、皆の協力が必要だ」と危機感を示した。

3041チバQ:2020/09/25(金) 10:39:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/747a6d171b590486e3359c39423f40f88b602289
親イラン政党の抵抗で組閣が難航 大規模爆発のレバノン このままでは「地獄に向かう」
9/24(木) 18:15配信
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 【カイロ=佐藤貴生】8月に大規模爆発が起きたレバノンで、イランに近いイスラム教シーア派政党が組閣に異議を唱えて新政権が発足しない状態となっている。爆発は政府が長期にわたり放置した大量の発火物が原因とみられ、政治の機能不全を露呈。旧宗主国フランスのマクロン大統領が政治改革の第一段階として、15日までの新政権の成立を求めていた。

 ロイター通信によると、ヒズボラなどシーア派の2政党が新政権での財務相ポストを要求し、組閣が難航している。ヒズボラと併存する同名の民兵組織はイランから資金や武器などの支援を受けているとされる。一方、トランプ米政権は今月、ヒズボラと関係があるとして財務相経験者ら2人を独自の制裁対象に指定、ヒズボラ排除の圧力を強めている。

 レバノンのアウン大統領は8月31日、爆発を受けて退陣を表明したディアブ首相の後任に駐独大使だったアディブ氏を指名した。同氏は財務相など閣僚ポストを宗派別に割り当てるのではなく交代制にするよう提案、シーア派政党が反発した。

 財務相はここ数年、シーア派が占めている。在レバノンの記者(29)によると、公共事業の発注額の水増しなどで裏金が作りやすいポストだと指摘されている。

 ヒズボラはレバノン国会で大きな勢力を持っており、閣外に出たら法案が全く通過しない事態になる可能性もあるとされる。レバノンはすでに財政破綻の状態だが、国際社会は政治改革を断行しなければ資金支援は行わない姿勢を崩していない。アウン氏は新政権が発足しなければ、レバノンは「地獄に向かう」と危機感を示している。

3042チバQ:2020/09/25(金) 10:54:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e8478c06aadf7ba417d0d65ef6856b431e5dd54
パレスチナ年内にも選挙 分裂解消を模索
9/25(金) 0:46配信
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 【エルサレム共同】分裂状態の続くパレスチナで、自治政府の主流派ファタハとイスラム組織ハマスは24日、自治政府議長選と評議会(議会)選を実施することで一致したと発表した。関係者によると、年内にも実施するとみられる。和解を目指し、トルコ・イスタンブールで同日まで開かれた会合で合意。ただ、選挙の実施方法を巡り、両者の考えには溝があるとされ曲折も予想される。

 アラブ首長国連邦(UAE)やバーレーンが15日にイスラエルと国交正常化の合意文書に署名。アラブ諸国の間に事実上、パレスチナ問題を放置する形でイスラエルとの国交正常化を進める動きが拡大している。

3043チバQ:2020/09/28(月) 15:09:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a15e58388d3ce2d845578535eff8f5fe1104fa7
レバノン、首相候補が就任辞退 宗派間の対立で
9/28(月) 14:34配信
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 9月26日、レバノン新首相に指名されていたムスタファ・アディブ氏(写真)は、首相就任を辞退すると発表した。写真はレバノンのバアブダーで撮影(2020年 ロイター/Mohamed Azakir)
[ベイルート 26日 ロイター] - レバノン新首相に指名されていたムスタファ・アディブ氏は26日、首相就任を辞退すると発表した。1975─1990年の内戦以来最悪の経済危機脱却に向けた取り組みを後押ししてきた旧宗主国フランスにとっても打撃となる。

アディブ氏は8月31日に首相指名を受け、9月中旬までの超党派による新内閣樹立を目指していた。

レバノン議会は議席をイスラム教とキリスト教の各宗派に割り当てている。組閣にあたり財務相など新内閣の主要ポストを巡りアディブ氏による調整が暗礁に乗り上げた。

仏政府が主導する工程表に基づき、新内閣は汚職の一掃や国際的な資金支援の獲得に必要な構造改革に取り組むはずだった。

マクロン仏大統領筋はアディブ氏の指名辞退に至った事態について各政党の「集団的裏切り」に等しいと批判。ただ、レバノンを見捨てることはないと明言した。

3044チバQ:2020/09/28(月) 22:55:55
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2020092801001227.html
仏大統領「裏切り」と非難 レバノン新政権樹立の失敗に
2020/09/28 06:16共同通信

 【パリ共同】フランスのマクロン大統領は27日、パリで記者会見し、8月の大規模爆発を受け政権が崩壊した中東レバノンで新政権樹立が失敗に終わったことについて、レバノン政界全体の「裏切り」で「恥ずかしく思う」と強く非難した。

 旧宗主国の指導者としてマクロン氏は国際社会のレバノン支援を主導。経済支援開始の条件に早期の政権発足を求めていた。新首相に指名されたアディブ前駐独大使が組閣を断念したことを受け、パリでは開くことの少ない記者会見をあえて行った。

 マクロン氏は「レバノン国民のことは見捨てない」と訴え、同国の政治指導者らに「最後の機会だ」として対応を要求した。

3045チバQ:2020/09/30(水) 10:23:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/07e8a2374c4dcd0e9de8c5e5feda6975d031c703
クウェートのサバハ首長が死去 91歳、83歳皇太子が継承へ
9/29(火) 23:31配信
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サバハ・アハマド・ジャビル・サバハ首長=2014年3月、クウェート(ロイター=共同)
 【イスタンブール共同】中東クウェートの国営通信は29日、同国のサバハ・アハマド・ジャビル・サバハ首長が死去したと伝えた。91歳。治療のため7月に渡米していた。死去した日時と場所は不明。ナワフ・アハマド・サバハ皇太子(83)が首長を継承する見通し。

 サバハ首長は1929年生まれ。クウェートのムバラキーヤ校で初等教育を受けた。63〜91年外相。92〜2003年第1副首相兼外相。03年〜06年1月首相。

 06年1月、ジャビル元首長の死去に伴い即位したサアド前首長が、健康不安を理由に同月中に退位。実力者で首相だったサバハ氏が議会の議決を経て首長に指名された。

3046チバQ:2020/09/30(水) 20:27:55
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3307406.html
クウェートのナワフ新首長が即位
2020/09/30 18:03AFPBB News

クウェートのナワフ新首長が即位

クウェートの国民議会で即位の宣誓を行ったナワフ・アフマド・サバハ新首長(2020年9月30日撮影)。(c)Yasser Al-Zayyat / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】(写真追加)クウェートで30日、ナワフ・アフマド・サバハ新首長が即位した。ナワフ首長は、前日に91歳で死去したサバハ・アハマド・ジャビル・サバハ前首長の異母弟。

 ナワフ新首長は、首都クウェート市の国民議会で宣誓して即位した。同国は、米国で亡くなったサバハ前首長の遺体を迎え入れる準備を進めている。 【翻訳編集】AFPBB News

3047チバQ:2020/10/06(火) 19:11:20
https://www.sankei.com/world/news/201004/wor2010040017-n1.html
ヨルダン首相が辞任 新内閣発足まで暫定政権に
2020.10.4 19:08国際中東・アフリカ
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 ヨルダンのアブドラ国王は3日、ラッザーズ首相の辞任を認めた。新首相が任命され、内閣が発足するまで暫定首相を務めるよう求めた。国営ペトラ通信が伝えた。9月下旬に上下院が任期満了でそれぞれ解散したのを受けた措置とみられる。
 ヨルダンでは9月下旬以降、新型コロナウイルスの感染が拡大し、1日当たりの新規感染が1000人を超える日が出ている。再び都市封鎖などの厳しい対策の必要性が取り沙汰されている。
 元世界銀行エコノミストのラッザーズ氏は教育相だった2018年6月に首相に任命された。(共同)

3048チバQ:2020/10/10(土) 20:07:53
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-201008X749.html
少数派首長の大半解任=トルコ、内政も強硬路線
2020/10/08 14:49時事通信

 【エルサレム時事】2019年3月のトルコ統一地方選挙の首長選で勝利した少数民族クルド系野党・国民民主主義党(HDP)の65人のうち、8日までに48人が「テロに関与した疑い」などで当局に解任され、選挙で選ばれていない代理人に交代させられたことが、複数のHDP関係者の話で分かった。HDP側は「クルド人への敵対的な行動」と受け止めている。国際社会でかねて指摘される「政府の強権化」への懸念が一層高まりそうだ。

 関係者によると、現時点でHDPの首長が職務を続けている自治体は六つしかない。首長が就任後に解任された48自治体のほか、6自治体では選挙で最多得票を果たしたものの「政府の介入」で当選が認められず、いずれも次点だったエルドアン大統領の与党・公正発展党(AKP)の候補者が職に就いた。5自治体では首長がHDPからAKPなどに転向した。

 HDP所属の首長をめぐり、トルコ当局は19年8月、クルド人住民が多い南東部の中心都市ディヤルバクルの市長らの職務を停止し、クルド人社会に衝撃を与えた。突然の解任劇は繰り返され、直近では10月2日に隣国アルメニアとの国境に近い都市カルスの市長が「2014年の暴力的な抗議行動に関わった」として更迭されている。

 トルコはこのところ、地域情勢をめぐり、係争地ナゴルノカラバフをめぐる交戦でアルメニアと戦うアゼルバイジャンを支持し、主戦論を唱えるなど強硬姿勢に傾いている。

 エルドアン政権が国内外で強い態度を取る背景には、支持基盤の右派を中心とする国民の歓心を買う狙いもあるとみられる。トルコでは新型コロナウイルス禍による苦境の中、インフレによる物価の高騰が止まらず、国民の生活状況が厳しくなっている。

3049チバQ:2020/10/10(土) 20:16:02
https://www.sankei.com/west/news/201009/wst2010090028-n1.html
【大阪都構想 決着へ】(上)コロナ禍での住民投票 機は熟したか
2020.10.9 17:00
 怒号やヤジが飛び交った5年前とは打って変わり、静寂が広がっていた。9月26日、大阪市が主催した大阪都構想の住民説明会。会場の市中央公会堂(同市北区)では参加した市民約420人が、大阪市長の松井一郎(大阪維新の会代表)や大阪府知事の吉村洋文(維新代表代行)らの登壇を待つ間、黙々と都構想を説明する市作成の冊子のページをめくっていた。

 「都構想実現で二度と府市対立には戻さない」。熱弁をふるった松井は説明会終了後、記者団にこう話した。「皆さん冷静で、中身の理解は進んでいる」

 都構想の実現を一丁目一番地の政策に掲げるも、平成27年5月の住民投票で僅差で否決された維新。代表だった橋下徹は引退に追い込まれ、構想は断たれたかと思われたが、維新は再挑戦を掲げた同年11月の大阪府知事・大阪市長のダブル選で圧勝。その民意を背に結党10年を迎えた今年、2度目の住民投票にこぎつけた。

 局面を打開してきた源泉は、選挙での強さだ。その勢いに国政でも与野党がすり寄る政治的環境を利用しながら、昨年4月には大阪府知事・大阪市長の入れ替えダブル選という〝奇策〟を打ち圧勝。勢いを追い風に、住民投票に突入するはずだった。

 だが年明けに想定外の事態に見舞われる。新型コロナウイルスの感染拡大だ。

知名度 全国区に

 大阪で初めて感染者が確認されたのは1月29日。以降、首長である吉村と松井は新型コロナへの対応に奔走することになった。

 松井は黒子に徹し、司令塔を府に一元化。知事である吉村のリーダーシップを際立たせた。吉村はテレビ出演やSNSで積極的に発信。自粛要請の独自基準「大阪モデル」の策定など、全国に先駆けた対策を次々と打ち出して耳目を集め、知名度は一躍全国区となった。


 だが、感染者の増加と社会経済活動の停滞に、都構想反対派は「新型コロナ対応を優先すべきだ」と住民投票の延期を迫った。これに対し、松井は「民主主義の根幹である住民投票は不要不急ではない」と反論。むしろ、「府市一体でのスピード感ある意思決定で、大阪の対応は評価された。コロナ禍で都構想の必要性が一層明確になった」とアピールした。


「吉村と俺の顔はいらん」

 7月、都構想の広報戦略を担う特命チームに松井のある〝指令〟が伝えられた。「ポスターに吉村と俺の顔はいらん」

 特命チームはこのとき、2種類の都構想ポスターを仮作製しており、1つは2人の顔写真を組む構成だった。素案を見るや松井は外すように指示し、「もっと制度理解につながるポスターを別に作ってくれ」と命じたという。

 背景には、5年前の経験から「吉村人気」に頼ることへの警戒感がある。前回住民投票での維新の広報戦略は、当時代表の橋下の強烈な発信力に負う面が大きかった。ポスターやチラシの表紙のほぼ全てを橋下が飾り、橋下の「好き嫌い投票になってしまった」(維新議員)との反省がある。

 今回、新型コロナ対応でリーダーシップを発揮した吉村の支持層は厚い。3月末に30万人だったツイッターのフォロワー数はいまや109万人以上。「吉村バブル」と反対派にも揶揄(やゆ)されるが、維新内部では吉村人気に依存することへの危機感がある。

 コロナ禍により、5年前と比べて都構想に関する市長や知事の話を直接聞く機会が減り、市民からは「説明不足」との声も上がる。だが松井は、大阪府知事と大阪市長の両ポストを維新が押さえてきたこの10年間で府市が連携する「バーチャル大阪都」は定着、機は十分に熟したとみている。


 「この10年、都構想は大阪でありとあらゆる選挙の争点となり、そのたびに説明を尽くしてきた。丁寧な説明は時間をかければいいわけではない。任期の中で公約を実行するのが政治家として当然だ」(敬称略)



 12日に告示される大阪都構想の是非を問う住民投票。コロナ禍で実施へ突き進んだ維新の戦略を解き明かす。

3050チバQ:2020/10/10(土) 20:17:08
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1074494057/3049

3049: チバQ :2020/10/10(土) 20:16:02
https://www.sankei.com/west/news/201009/wst2010090028-n1.html
【大阪都構想 決着へ】(上)コロナ禍での住民投票 機は熟したか
2020.10.9 17:00
 怒号やヤジが飛び交った5年前とは打って変わり、静寂が広がっていた。9月26日、大阪市が主催した大阪都構想の住民説明会。会場の市中央公会堂(同市北区)では参加した市民約420人が、大阪市長の松井一郎(大阪維新の会代表)や大阪府知事の吉村洋文(維新代表代行)らの登壇を待つ間、黙々と都構想を説明する市作成の冊子のページをめくっていた。

 「都構想実現で二度と府市対立には戻さない」。熱弁をふるった松井は説明会終了後、記者団にこう話した。「皆さん冷静で、中身の理解は進んでいる」

 都構想の実現を一丁目一番地の政策に掲げるも、平成27年5月の住民投票で僅差で否決された維新。代表だった橋下徹は引退に追い込まれ、構想は断たれたかと思われたが、維新は再挑戦を掲げた同年11月の大阪府知事・大阪市長のダブル選で圧勝。その民意を背に結党10年を迎えた今年、2度目の住民投票にこぎつけた。

 局面を打開してきた源泉は、選挙での強さだ。その勢いに国政でも与野党がすり寄る政治的環境を利用しながら、昨年4月には大阪府知事・大阪市長の入れ替えダブル選という〝奇策〟を打ち圧勝。勢いを追い風に、住民投票に突入するはずだった。

 だが年明けに想定外の事態に見舞われる。新型コロナウイルスの感染拡大だ。

知名度 全国区に

 大阪で初めて感染者が確認されたのは1月29日。以降、首長である吉村と松井は新型コロナへの対応に奔走することになった。

 松井は黒子に徹し、司令塔を府に一元化。知事である吉村のリーダーシップを際立たせた。吉村はテレビ出演やSNSで積極的に発信。自粛要請の独自基準「大阪モデル」の策定など、全国に先駆けた対策を次々と打ち出して耳目を集め、知名度は一躍全国区となった。


 だが、感染者の増加と社会経済活動の停滞に、都構想反対派は「新型コロナ対応を優先すべきだ」と住民投票の延期を迫った。これに対し、松井は「民主主義の根幹である住民投票は不要不急ではない」と反論。むしろ、「府市一体でのスピード感ある意思決定で、大阪の対応は評価された。コロナ禍で都構想の必要性が一層明確になった」とアピールした。


「吉村と俺の顔はいらん」

 7月、都構想の広報戦略を担う特命チームに松井のある〝指令〟が伝えられた。「ポスターに吉村と俺の顔はいらん」

 特命チームはこのとき、2種類の都構想ポスターを仮作製しており、1つは2人の顔写真を組む構成だった。素案を見るや松井は外すように指示し、「もっと制度理解につながるポスターを別に作ってくれ」と命じたという。

 背景には、5年前の経験から「吉村人気」に頼ることへの警戒感がある。前回住民投票での維新の広報戦略は、当時代表の橋下の強烈な発信力に負う面が大きかった。ポスターやチラシの表紙のほぼ全てを橋下が飾り、橋下の「好き嫌い投票になってしまった」(維新議員)との反省がある。

 今回、新型コロナ対応でリーダーシップを発揮した吉村の支持層は厚い。3月末に30万人だったツイッターのフォロワー数はいまや109万人以上。「吉村バブル」と反対派にも揶揄(やゆ)されるが、維新内部では吉村人気に依存することへの危機感がある。

 コロナ禍により、5年前と比べて都構想に関する市長や知事の話を直接聞く機会が減り、市民からは「説明不足」との声も上がる。だが松井は、大阪府知事と大阪市長の両ポストを維新が押さえてきたこの10年間で府市が連携する「バーチャル大阪都」は定着、機は十分に熟したとみている。


 「この10年、都構想は大阪でありとあらゆる選挙の争点となり、そのたびに説明を尽くしてきた。丁寧な説明は時間をかければいいわけではない。任期の中で公約を実行するのが政治家として当然だ」(敬称略)



 12日に告示される大阪都構想の是非を問う住民投票。コロナ禍で実施へ突き進んだ維新の戦略を解き明かす。

3051チバQ:2020/10/13(火) 15:24:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ad5db64c6717aeb108be34484a8e540f37e0eea

アフガン撤収は条件付き 現地情勢は依然不安定 米統参議長
10/13(火) 14:28配信
時事通信
 【ワシントン時事】米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は、12日放送された公共ラジオ(NPR)のインタビューで、アフガニスタンの反政府勢力タリバンとの2月末の和平合意に基づく駐留米軍削減は「条件付きだ」と強調した。

 その上で、条件の一つである暴力の減少について「この4〜5カ月に関して言えば、それほど大幅ではない」と述べ、アフガン情勢は依然不安定だとの認識を示した。

 アフガン駐留米軍をめぐっては、オブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)が7日、「来年初頭に2500人規模にまで削減する」と発言。トランプ大統領は「クリスマスまでに、アフガンに残っている勇敢な米兵を帰国させるべきだ」とツイッターに投稿した。

3052チバQ:2020/10/17(土) 23:24:14
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020101601081&g=int
ハリリ元首相は「危機から国救う」 組閣、依然難航―レバノン駐日大使
2020年10月16日19時12分

記者会見するレバノンのヤヒヤ駐日大使=16日、東京都千代田区
記者会見するレバノンのヤヒヤ駐日大使=16日、東京都千代田区


 首都ベイルートでの大規模爆発を受けて内閣が総辞職したレバノンのヤヒヤ駐日大使は16日、新首相候補として名前が挙がっているイスラム教スンニ派のハリリ元首相について、「国際的に知名度が高く、各国元首や国王と関係を構築しているので、この危機からわが国を救ってくれるとみられている」と説明した。東京都内の日本記者クラブで記者会見した。
 ヤヒヤ大使は、「キリスト教とイスラム教の勢力均衡をいかに保つかという大きな懸念がいつもある」と述べ、ハリリ元首相の再登板をキリスト教政党が支持しておらず、首相選出が難航していることを明らかにした。15日に予定されていた首相選出の議会協議は22日に延期された。

3053チバQ:2020/10/23(金) 09:39:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a0d62ad27168852ba59ac2a449562febc9cdb86
ハリリ氏を首相指名 昨年辞任、市民は反発 レバノン
10/22(木) 20:15配信

22日、ベイルート郊外バーブダで、演説するレバノンのサード・ハリリ元首相(AFP時事)
 【カイロ時事】レバノンで22日、サード・ハリリ元首相(50)がアウン大統領から新首相に指名された。

 ハリリ氏は昨年10月、反政府デモに伴い首相を辞任したばかりで、復帰すれば旧来の政治指導者刷新や腐敗撲滅を求める市民の反発は必至。組閣作業も難航が予想され、深刻な経済難と政治空白が続くレバノンの混乱が解消に向かうかは不透明だ。

 ハリリ氏は指名受諾後の演説で「速やかな組閣を目指す。レバノンを救う最後の機会だ」と強調。経済と社会の復興や改革遂行に意欲を示した。

 18の宗派が混在するレバノンでは権力配分が宗教・宗派ごとに決められ、首相はイスラム教スンニ派からの選出が慣例。ハリリ氏は実父も首相を務めたスンニ派有力者ながら、レバノンで大きな影響力を持つシーア派組織ヒズボラとも融和を模索してきた。一方、キリスト教主要勢力は、旧宗主国フランスが求める「実務者内閣」に反するとして、ハリリ氏の首相指名に反対していた。

3054チバQ:2020/10/25(日) 21:51:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a3e12176c2783a3bfaeb377a8b2fca245baac5e
「オスマン帝国再興」本気なの?  トルコ大統領、支持固めか
10/25(日) 7:30配信

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時事通信
トルコのエルドアン大統領=14日、アンカラ(AFP時事)

 周辺各国との摩擦を深刻化させている最近のトルコの強硬な外交政策について、エルドアン大統領が「かつてのオスマン帝国の再興をもくろんでいるのではないか」と憂慮する分析が国際社会で目立ち始めた。本当のところはどうなのか。

 ―オスマン帝国とは。

 1299〜1922年に存在したトルコ系の帝国。1453年にコンスタンチノープル(イスタンブール)を制圧し、ギリシャ系のビザンツ帝国を崩壊させた。一時は東欧やバルカン半島、東地中海沿岸一帯などを支配したが、その後西欧列強の進出で次第に領域を縮小させ、最後は革命により滅亡。現在のトルコ共和国が1923年に発足した。

 ―旧帝国地域の再征服をもくろんでいるのか。

 そうではなく、地域一帯でのプレゼンス(影響力や存在感)を拡大させようということだ。内戦が続くシリア、リビアへの部隊や軍事要員の派遣、東地中海のギリシャが管轄権を主張する海域での海底探査など、現状の国際秩序への挑戦と受け止められかねない行動に対する懸念が、欧米やアラブ諸国で高まっている。アルメニアが実効支配する係争地ナゴルノカラバフの奪還を目指すアゼルバイジャンへの支援もこれに当たる。

 エルドアン大統領は実際、オスマン帝国時代の権勢を意識した発言を繰り返している。最近の演説では、一連の対外政策は「抑圧」との戦いだと主張。「抑圧があればトルコはそこに行く。祖先が歴史を通じ、われわれに残した責任だ」と強調した。

 ―エルドアン政権は2003年から続く。なぜ今なのか。

 トルコのプレゼンス拡大志向は「新オスマン主義」と呼ばれるが、これ自体は10年以上前から顕著だった。ただ、当初は周辺諸国との外交による関係改善に重点が置かれ、国際社会で歓迎する雰囲気もあった。

 ところが10年代に入ると、エルドアン政権下での経済成長が停滞し、汚職疑惑もあって国民の支持離れが起きる。すると、エルドアン氏は国民全体というより右派勢力からの支持を固めようとし、民族主義を鼓舞する政策を取る傾向を強めた。

 新型コロナウイルス流行の影響もあり、外国からの投資や観光客に依存するトルコ経済は大きな打撃を受けた。通貨リラは年初から対ドルで約25%下落し、インフレが市民生活を脅かしている。トルコの識者からは一連の強硬な対外政策について「国民の不満をかわすためではないか」という意見が聞かれる。

 ―今後の展望は。

 トルコ経済の先行き見通しは決して明るくない。23年に予定される次の大統領選を見据え、今後も国民の支持をつなぎ留めるため、強い姿勢を打ち出し続ける公算が大きそうだ。(エルサレム時事)

3055チバQ:2020/10/25(日) 22:01:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/873bacc146503c8651a318fdba9dbd3123ae88eb
エジプトで下院選 投票は11月まで実施 シーシー大統領の支持勢力が優勢か
10/24(土) 9:02配信

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産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】エジプトで24日、下院(定数596)選挙の投票が始まる。選挙前の下院勢力は、シーシー大統領の支持派が6割を超えており、今回も大統領支持派の勝利が見込まれている。投票は地域ごとに行われ11月まで続く。有権者は約6300万人。

 今年8〜9月には、2013年に解散され昨年4月の憲法改正で再び設置された上院(定数300)の選挙が行われ、投票で決まる200議席のうち大統領支持派が7割超の議席を占めて勝利。残り100議席は大統領が任命した。

 14年に発足したシーシー政権は政治の安定を望む民意の一定の支持を得ているが、反体制派や野党を弾圧しているとして批判的な見方もある。

3056チバQ:2020/10/27(火) 22:52:19
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2020102601002770.html
フランス製品ボイコット呼び掛け トルコ大統領、対立深まる
2020/10/26 22:46共同通信

フランス製品ボイコット呼び掛け トルコ大統領、対立深まる

アンカラでの集会で演説するトルコのエルドアン大統領=26日(ロイター=共同)

(共同通信)

 【イスタンブール共同】トルコのエルドアン大統領は26日、フランス製品のボイコットを呼び掛けた。欧州でイスラム嫌悪が広がり、イスラム教徒に対する攻撃が相次ぐのは、フランスのマクロン大統領が「助長」したからだと主張した。イスラム教に対するマクロン氏の姿勢に批判を強めており、対立が深刻化している。

 エルドアン氏は24日にマクロン氏には「精神的な治療が必要だ」と述べ、フランスのルドリアン外相が25日「許せない」と強く抗議する声明を出し、駐トルコ大使を呼び戻したと発表していた。

3057チバQ:2020/11/02(月) 09:54:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/701cd08dc008061a01942bd39088a90bbfd63e39
イラン、米大統領選に固唾のむ 困窮市民、圧力転換に期待
11/1(日) 15:34配信
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ハロウィーンの飾りが施されたカフェのそばをマスク姿で通り過ぎるイラン国民=10月31日、テヘラン(ゲッティ=共同)
 【テヘラン共同】米国と敵対するイランで、多くの市民が3日の米大統領選の行方を固唾をのんで見守っている。トランプ政権の「最大限の圧力政策」がさらに4年間続くのか。米制裁と新型コロナウイルス感染拡大でイラン社会の混迷が深まる中、超大国の外交政策を左右する選挙戦への関心は高い。

 イランの新型コロナ感染者は中東で最多の60万人超、死者は3万5千人に達した。北西部の西アゼルバイジャン州の公立病院に勤める女性医師メヘヌス・ババイさん(38)は、選挙動向を伝えるニュースを毎日チェック。新型コロナ重症者も担当し、「適切な治療を受けられず、人が次々に死んでいく」と憤った。

3058チバQ:2020/11/02(月) 09:55:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4a919f3d9f1a661df9f702998cf38999c57bd2b
地震発生「72時間」迫る トルコ西部、夜も捜索 エーゲ海地震
11/2(月) 5:55配信
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1日、トルコ西部イズミルのビル倒壊現場で捜索活動を続ける救助隊(AFP時事)
 【エルサレム時事】トルコとギリシャの沖合のエーゲ海を震源とする10月30日の地震で、トルコ西部イズミルでは多くの人が倒壊した建物の下敷きとなった。

【写真特集】エーゲ海でM7.0の地震

 地震でがれきに閉じ込められた人の生存率が急減するとされる「発生後72時間」が2日午後に迫る中、救助隊は1日夜も活動を続けた。

 トルコではこの地震で60人以上が死亡し、940人以上が負傷した。がれきの下では、なお多くの人が身動きが取れなくなっているとみられる。

 救助隊は地震直後から、イズミルの集合住宅倒壊現場などで活動を続けている。31日午後には、被害が大きかったバイラクル地区のがれきの下からセヘル・ペリンチェックさん(38)とその子ども3人を発生から23時間ぶりに救出。その様子は地元テレビで生中継され、トルコ国民の喝采の的となった。その後、子ども1人は死亡が確認されたが、母子3人は無事という。

 さらに、発生から33時間たった1日未明には、バイラクル地区の別の現場で男性のアフメット・チティムさん(70)が助け出された。チティムさんは救出時、「決して希望を失わなかった」と述べたという。救助隊はこれまでに生存者100人以上をがれきの中から見つけ出しており、さらなる発見に向け総力を挙げて作業に当たっている。

3059チバQ:2020/11/10(火) 19:02:27
トルコ財務相が辞任 後任に元副首相
11/10(火) 18:34配信
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https://news.yahoo.co.jp/articles/ca2b56776917af011e979be59a32530326632b72


 【エルサレム時事】トルコのエルドアン大統領は9日、自身のインスタグラムで唐突に辞意を示していたアルバイラク財務相の辞任を了承した。

 後任の財務相には10日、与党・公正発展党(AKP)のエルバン元副首相が任命された。

 アルバイラク氏はエルドアン大統領の娘婿。エルドアン氏が「将来の指導者候補」とみなしてこれまで重用してきたとされ、辞任が政権の打撃になる可能性がある。

 アルバイラク氏は8日、辞意について「健康上の理由」と説明した。ただ、国内でアルバイラク氏の経済政策への不満が高まる中、政権や与党内での確執が広がり、最終的にエルドアン氏が引導を渡したとの見方も出ている。 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020110900785&g=int&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_auto
トルコ財務相が辞意表明 義父の大統領と確執か
2020年11月09日20時46分

 【エルサレム時事】トルコのアルバイラク財務相は8日、インスタグラムで辞任の意向を表明した。「健康上の問題」を理由に挙げているが、義父に当たるエルドアン大統領との間で何らかの確執が生じた可能性がある。辞任には大統領の了承が必要となる。
死者116人、被災者支援焦点 大半が建物倒壊の犠牲―トルコ沖地震
 エルドアン氏は7日、中央銀行のウイサル総裁を更迭し、後任にアーバル前財務相を指名した。一部報道によれば、アルバイラク氏は、折り合いが悪かったとされるアーバル氏の起用に不満を抱いたという見方が出ている。

3060チバQ:2020/11/30(月) 18:55:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/19daf4deb91d611aca78a18e18342e21bf4211d6
大統領選へ動き本格化 保守強硬派優勢か イラン
11/30(月) 7:11配信

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時事通信
イランのデフガン前国防軍需相=2017年4月、モスクワ(AFP時事)

 【カイロ時事】イランで来年6月の大統領選に向けた動きが本格化し始めた。

 優勢とみられる反米の保守強硬派が勝利すれば、国際社会での孤立を深めかねない。著名なイラン人核科学者の暗殺を受けて態度を硬化させる中、イランの伸長を警戒する中東周辺国も動向を注視している。

 地元メディアによると、デフガン前国防軍需相が24日、大統領選出馬を表明した。デフガン氏は反米強硬派の最高指導者ハメネイ師に絶対的忠誠を誓う精鋭部隊「革命防衛隊」空軍の出身。ロウハニ政権1期目で閣僚を務め、現在はハメネイ師の軍事顧問に就いている。

 現在2期目のロウハニ大統領は規定に基づき、3選出馬ができない。保守穏健派のロウハニ師は国際協調を志向し、核合意締結や制裁解除を成し遂げて一時は支持が上向いた。しかし、イランを敵視するトランプ米政権の核合意離脱や制裁再発動で苦境に追い込まれ、求心力が著しく低下した。

 国民の多数を占める若年層には、経済成長や生活向上を実現できないイスラム体制指導部への不満や閉塞(へいそく)感が渦巻き、保守強硬派も危機感を抱く。今年2月の国会選挙では、保守派主導の護憲評議会が事前審査で穏健派や改革派の候補者を多数失格とし、強硬派の「圧勝」を強引に後押しする形となった。

 大統領選では、対米関係が争点の一つとなる。バイデン次期米大統領は、イランによる核合意順守を条件に合意復帰を目指すが、「制裁解除が先決」とするイランとの溝は大きい。政権交代に伴う直接交渉実現への期待が高まるものの、ハメネイ師は24日、「外国勢力を信用して希望を抱くことは不可能だ」と強調。対米関係改善に否定的な立場を重ねて示した。

3061チバQ:2020/11/30(月) 22:19:23
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020112800318&g=int
イラン反発、報復辞さず 核科学者暗殺で強硬―イスラエルや米国と対立激化も
2020年11月28日20時45分

テヘラン郊外で、襲撃されたイランの核科学者ファクリザデ氏の車=27日、イラン国営テレビ提供(AFP時事)
テヘラン郊外で、襲撃されたイランの核科学者ファクリザデ氏の車=27日、イラン国営テレビ提供(AFP時事)

イランの最高指導者ハメネイ師=ハメネイ師事務所が3日提供、テヘラン(AFP時事)

 【カイロ時事】イランの核開発で中心的な役割を担ってきたといわれる科学者モフセン・ファクリザデ氏が27日、首都テヘラン郊外の幹線道路で暗殺された。何者の仕業かは不明だが、潜在的脅威となる人物を緻密な諜報網で常にマークし、周到な準備で殺害もいとわない手口はイスラエルや米国の常とう手段ともいえる。イランは報復も辞さない構えで、米国などとの緊張は一段と激化しそうだ。
イランで核科学者暗殺 イスラエル関与か、報復示唆

 イラン最高指導者ハメネイ師は28日の声明で「実行犯と責任者への厳罰が重要だ」と報復を警告。さらに、ファクリザデ氏が推進した核開発を継続する必要性を強調した。ロウハニ大統領は28日、イスラエルの暗殺への関与を強く示唆したが、イスラエルは沈黙を保っている。
 「ファクリザデという名前を覚えていてほしい」。イスラエルのネタニヤフ首相は2018年4月、イランから秘密裏に持ち出した核開発関連資料の公表に際し、ファクリザデ氏を名指しで批判。03年まで行われていたという核開発計画に深く関わり、現在も核兵器技術の取得を目指していると非難していた。
 さらに米紙ニューヨーク・タイムズはかつて、核兵器開発を積極的に推進してきたとされる同氏を、「原爆開発の父」とも称される米物理学者オッペンハイマー博士となぞらえて報道。周辺の人物が多く殺害される中、「何度も暗殺を逃れている」と伝えていた。
 イランでは今年6月以降、核関連や発電所など重要施設での不審な火災や爆発が続発。中部ナタンツのウラン濃縮施設で起きた爆発では、イスラエルの関与が疑われた。一時は対抗措置も検討されたとみられるが、対イラン敵視のトランプ米大統領が大統領選で再選に失敗する事態に期待し、米国を刺激しないよう抑制的な対応を取ってきた。
 トランプ氏は選挙後もイラン核施設への攻撃を模索するなど、来年1月の任期切れ前に駆け込みでイランとの対立を強める可能性も排除できない。一方、バイデン次期米大統領は核合意への復帰を含め、条件付きでイラン政策を見直したい考えだ。
 イランとしては制裁で疲弊する国内経済の立て直しに向け、次期米政権と制裁解除や関係改善の糸口を見つけたいのが本音だ。イラン側は「実行犯を見つけ、処罰するまで休まない」(バゲリ軍参謀総長)と強硬だが、報復措置の規模や時期によっては本格的な軍事衝突に至る懸念もあるだけに、対応を慎重に見極めるとみられる。

3062チバQ:2020/12/07(月) 10:04:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/6fdeecbfb2924b71f68719bdee99ef169008edf1
イスラエル人との撮影に猛反発 エジプト、融和困難浮き彫り
12/6(日) 7:03配信
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イスラエル人歌手と写真撮影したエジプトの人気俳優ムハンマド・ラマダン氏(中央)(SNSの画像から)
 【カイロ時事】エジプトの人気俳優がイスラエル人と肩を組む写真がインターネット交流サイト(SNS)で拡散し、エジプト国内で猛反発が起きている。

 エジプトはアラブ諸国で初めてイスラエルと国交を結んだが、国民感情は複雑なまま。イスラエルがアラブ諸国と次々に関係を正常化する中、融和の難しさが浮き彫りとなった。

 俳優や歌手として活躍するムハンマド・ラマダン氏は11月下旬、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイのホテルで、同席したイスラエル人歌手と写真を撮影。ラマダン氏は「国籍を知っていれば断った。わざわざ国籍や宗教を尋ねることはしない」と釈明したが、歌手らが加盟する業界組合から活動停止処分を受けた。批判する弁護士からは「国家をおとしめ、国民の気持ちを害した」として告発された。

 エジプトとイスラエルはかつて4度も戦火を交え、1979年に平和条約を締結。ただ、戦争での多大な犠牲に加え、同胞のパレスチナ人と対立するイスラエルとの真の和解は遠く、「冷たい平和」と評される。

 シシ・エジプト大統領は11月30日、パレスチナ自治政府のアッバス議長との会談で「パレスチナの大義は最優先事項」と改めて強調した。政府系紙アルアハラムは「(政治だけでなく、文化面など)すべての分野でイスラエルと正常化することには反対との感情がエジプト人に根付いており、無視はできない」とする識者の見解を伝えた。

3063チバQ:2020/12/07(月) 16:02:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/00985255548a1bd354b4efd56a515cedd6348e55
イスラエルは「植民主義勢力」 サウジ有力王子、中東会議で激しく非難
12/7(月) 15:22配信
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バーレーンの首都マナマで開かれた国際会議「マナマ対話」で、オンライン参加したイスラエルのガビ・アシュケナジ外相(画面)の発言を聞くサウジアラビアのトルキ・ファイサル王子(右、2020年12月6日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】中東地域の安全保障をめぐる国際会議「マナマ対話(Manama Dialogue)」で6日、サウジアラビア政府中枢に近いとされるトルキ・ファイサル王子(Prince Turki al-Faisal)がイスラエルを激しく非難し、パレスチナの大義への強い支持を表明した。オンライン参加していたイスラエル外相は、遺憾の意を示した。

【写真15枚】パレスチナ人とユダヤ人入植者ら、素手で殴り合う ヨルダン川西岸

 イスラエルをめぐってはアラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンが今年、数十年にわたるアラブ諸国間の合意に反して国交を回復し、パレスチナ側から「裏切り行為」だと非難されている。

 元サウジ情報機関トップのトルキ王子は、いつになく歯に衣着せぬ物言いで、イスラエルが「自国を地上から消そうとしている血に飢えた殺人鬼に囲まれ、存在を脅かされている小国」のように振る舞っていると批判。「それでいて、サウジアラビアと友好を結びたいと公言している」と述べた。

 さらに王子は、イスラエルを「欧米の植民主義勢力」と評し、パレスチナ人の集落を破壊して強制移住させてきた歴史を指摘。パレスチナ人が「薄っぺらい治安上の言い掛かりを付けられ、司法に頼ることもできないまま強制収容所に捕らわれている」一方で、イスラエル当局は「好き勝手に民家を破壊し、思うがままに誰彼構わず暗殺して回っている」と非難した。

 サウジアラビアとイスラエルは近年、ひそかに親交を深めてきた経緯がある。トルキ王子の発言後、程なくして発言の機会を得たイスラエルのガビ・アシュケナジ (Gabi Ashkenazi)外相は、「遺憾」だと述べた。

 トルキ王子は、発言は個人的見解だとした上で、米国の仲介でUAEとバーレーンがイスラエルと締結した国交正常化のための平和協定「アブラハム合意(Abraham Accords)」について懐疑的な見方を示し、「開いた傷口は、苦痛緩和剤や鎮痛剤では治せない。アブラハム合意は、神の言葉ではない」と語った。

 米国はサウジアラビアにもアブラハム合意への調印を強く求めている。【翻訳編集】 AFPBB News

3064チバQ:2020/12/07(月) 16:13:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1ca68dd88f8cf3e35382462476c7948be1c459c
国名の呼称問題棚上げ アフガン和平交渉で双方が譲歩
12/7(月) 7:13配信
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アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンとの和平交渉を支持するアフガン住民=9月21日、西部ヘラート(EPA時事)
 【ニューデリー時事】アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンの和平交渉で、両者が互いに「正式」と考えてきた国名を用いずに協議に臨む方針で一致したことが6日、政府高官らの話で分かった。

 手続き論をめぐって行き詰まっていた交渉を前進させるため、互いに譲歩する意思を示した形だ。

 アフガンの正式な国名については、政府側は「イスラム共和国」、タリバン側は「イスラム首長国」と呼んできた。取材に応じたアフガン政府高官とタリバン関係者はこれに関し、いずれの呼称も協議の中で使用しないことを取り決めたと明らかにした。自派の正統性を主張することをやめ、相手を尊重する意図があるという。

 9月に始まった交渉は、協議を進める際の原則をめぐり難航していた。両者は今月2日、タリバン政権が崩壊した2001年以降では初めて文書による合意に至ったと発表。交渉が各論入りすることを明らかにしたが、当初の対立をどう解消したかについては明言していなかった。

 協議原則に関する議論ではまた、交渉で問題が生じた際はイスラム教スンニ派の法学に基づき解決するようタリバンが要求。シーア派など少数派の地位の尊重を唱える政府が拒否してきた。両者はこの点でも何らかの合意に達したもようだが、タリバンの広報担当者は「協議を通じ解決した」と述べるにとどめ、詳細を明かさなかった。

3065チバQ:2020/12/11(金) 10:26:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/18a2a09315de041b2ad5b12b49773dc310bd7519
レバノン暫定首相らを訴追 ベイルートの大規模爆発で 
12/11(金) 9:43配信
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 【カイロ=佐藤貴生】レバノンの首都ベイルートの港湾地区で8月4日に起きた大規模爆発で、同国司法当局は10日、必要な措置を取らずに危険物を放置したとして、ディアブ暫定首相や過去の担当閣僚ら計4人を訴追した。

 司法当局は爆発前、危険物を除去すべきとの警告を受けていたとみており、4人から事情聴取を行うとしている。ディアブ氏は潔白だと主張している。

 この爆発で、200人以上が死亡し6500人が負傷、30万人が家を失った。爆発物の原料となる硝酸アンモニウム約3千キロが保安管理を施さないまま、約6年にわたり倉庫に保管されており、引火したとみられている。

 爆発は政治の機能不全をさらけ出し、国民の政治不信が加速した。レバノンでは爆発から4カ月が過ぎても正式な政権が発足せず、政治の停滞が深刻化している。

3066とはずがたり:2020/12/15(火) 00:02:18

イランもこういうことやってるとなかなか難しいなあ。。中露側の国かなあ。。

イラン、反体制ジャーナリストの死刑を執行
2020.12.13 Sun posted at 12:05 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35163770.html

(CNN) イラン国営IRIB放送によると、同国の反体制ジャーナリスト、ルホラー・ザム氏の死刑が12日午前に執行された。

ザム氏はフランス滞在中の昨年10月にイラン当局に拘束され、今年6月に「地上に腐敗を広めた罪」で死刑を言い渡されていた。この罪名は具体的な罪の内容がはっきりしないまま、政府転覆を図った行為などに適用されてきた。

政府系タスニム通信は昨年、同氏が運営していたニュースサイトが2017〜18年の反政府デモを扇動したと伝えていた。

また政府系ファルス通信によると、同氏は米仏やイスラエルの情報当局と協力し、陰に陽に保護を受けていたとされる。

死刑判決の撤回を求めていた国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団(RSF)」は12日の声明で、死刑執行を「イランの司法による新たな犯罪」と非難。同氏は「違法に拉致、逮捕」され、「著しく不当なやり方」で裁判にかけられたと訴えた。欧州連合(EU)も死刑の執行を非難する声明を発表した。

ザム氏が拘束された正確な状況や場所は不明。仏外務省によると、19年10月11日に同国を出ていた。イラン革命防衛隊はその3日後に同氏を拘束したと発表した。イラン当局は当時、同氏が車内で目隠しをされた姿や、カメラの前で謝罪する場面の映像を公開していた。

RSFによると、イランでは1979年以降、少なくとも860人の記者や市民ジャーナリストらが投獄されたり、処刑されたりしている。

3067チバQ:2020/12/15(火) 13:52:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd8c2a6d11e04c9a4732086586d8ec7d5b3f4bf7
イスラム強硬派指導者を逮捕 インドネシア
12/13(日) 12:49配信
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インドネシアのイスラム強硬派組織「イスラム防衛戦線(FPI)」指導者リジク・シハブ容疑者=2017年2月、ジャカルタ(AFP時事)
 【ジャカルタ・ロイター時事】インドネシア警察は12日、政権批判で支持を伸ばしているイスラム強硬派組織「イスラム防衛戦線(FPI)」指導者リジク・シハブ容疑者を逮捕した。

 大規模な集会を強行し、新型コロナウイルスの規制に違反した容疑という。

 警察は7日、捜査に反発するFPI構成員6人を射殺し緊張が高まっていた。FPIは、イスラムの教義に反するとして酒場を襲撃するなど過激な行動で知られ、中華系キリスト教徒のジャカルタ特別州知事を非難する抗議デモを2016年に組織し、収監に追い込んで影響力を強化した。

3068とはずがたり:2020/12/17(木) 09:00:39
トルコもそうだけど世俗主義が劣勢だなあ。。」

同性愛者への差別横行、イスラム大国インドネシア
「容疑者がLGBTなら留置所は男用か女用か?」で大激論
2020.2.15(土)
大塚 智彦
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59357

3069チバQ:2020/12/17(木) 11:09:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9429d9dba6c01c282fbbd3eeb963f6653c87e80
アラブの春から10年 強権統治や内戦、「冬に変わった」
12/16(水) 19:00配信
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 2010年12月17日、チュニジアの露天商の男性が焼身自殺を図り、中東・北アフリカで反政府活動が広がる起点となった日から10年になる。「アラブの春」と呼ばれるこの現象は民主化を求める若者たちのデモから始まり、11年には長期に及んだ独裁政権を打ち倒したが、多くの国で政治や社会秩序が崩壊。武装勢力の台頭を招いて内戦が発生する国もあった。アラブ諸国は疲弊し、混乱は今も続いている。(カイロ 佐藤貴生)

 ■内戦広がり不安定化

 10年前の17日、チュニジア中部シディブジドで露店を開いていた男性=当時(26)=が警官とのトラブルの末に焼身自殺を図った。男性は翌月に死亡したが、これに抗議するデモの動画がSNS(交流サイト)で検閲をくぐり抜けて拡散。国境を越えて反政府デモのうねりが起きた。

 デモが全土に拡大したチュニジアでベンアリ政権が11年1月に崩壊したのをはじめ、エジプトのムバラク政権▽リビアのカダフィ政権▽イエメンのサレハ政権と、長く続いた独裁政権が同年2月から11月にかけて相次いで倒れた。

 一方、シリア、リビア、イエメンではデモ発生に乗じてイスラム武装勢力や民兵組織が勢力を広げ、内戦に発展。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)は一時、シリアとイラクにまたがる地域を支配し、米欧などもIS掃討と難民危機への対応という2つの戦いを強いられた。

 民主化が進んでアラブの春の唯一の「成功例」とされるチュニジアでも、経済低迷で国民の不満が高まっている。

 ■民主主義根付かず

 いわゆるアラブの春の熱気はその後の混乱でかき消され、民主化への期待は急速にしぼんだ。かつてデモに参加した人々は失意と閉塞(へいそく)感をぬぐい切れずにいる。

 「自由な民主主義の国になる」。11年、エジプト・カイロの反政府デモの拠点、タハリール広場で、左派系野党指導者を支援する活動家の20代女性は産経新聞の取材に将来への希望を語った。広場での大規模デモに何度も顔を見せていたが、30代前半になった女性に今回、取材を申し込むと、「理解してほしい」とだけ述べて拒んだ。

 この年、ムバラク政権が倒れたエジプトでは翌12年6月、史上初の自由選挙でイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団を出身母体とするモルシー氏が勝利して大統領となった。しかし、イスラム色の濃い憲法制定や経済失政への反発から世俗派などの大規模デモが再発し、シーシー国防相率いる軍が憲法を停止してモルシー氏を拘束。政権は1年で崩壊した。

 シーシー氏は14年の選挙を経て大統領に就任し、軍出身者の統治が復活した。イスラム過激派の掃討などで一定の支持を集めているが、反体制派や改革派も対象にし、抑圧しているとの見方が絶えない。先の女性は同年、それまでフェイスブックで発信してきた政治的なメッセージの書き込みをやめ、口を閉ざした。

 エジプトで民主主義が根付かない理由について、カイロ大のムスタファ・カメル名誉教授は「軍と同胞団という国内の二大組織が共存できない上、どちらも民主主義に関心がないことが大きい」と指摘する。

3070チバQ:2020/12/17(木) 11:09:13
■アラブの「冬」

 アラブの春が広がるきっかけとなったチュニジアで民主化が進んだのは、軍が政治的中立の立場を守り、国会で大きな勢力を占めるイスラム主義政党アンナハダは他政党との対話に応じているためだ。1987年にベンアリ政権が発足する以前から女性参政権を認めるなどアラブ諸国の中では先進的な政策をとっており、他のアラブ諸国よりも民主化を受け入れる土壌があったといえる。

 ただ、チュニジアはあくまでも例外だ。シリアでは2011年、反体制デモが起き、混乱に乗じてイスラム過激派が勢力を拡大。内戦に発展した。劣勢を強いられたアサド政権は民間人の犠牲を顧みず過激派への攻撃を激化させ、国際社会が人道危機に懸念を示す中、ロシアやイランの後ろ盾で政権を維持し、強権による統治を続けている。

 エジプトの政治評論家ハニ・ゴラバ氏は、アラブの春に関し、「成果と呼べる現象は人権や政治、経済面で強いられた代償に比べればごくわずかしかなかった」と総括する。

 アラブの強権体制下では、アラブの春を受けて強まった当局の監視の目を恐れて、多くの国民が沈黙を守る。こうした状況について、ゴラバ氏は「アラブの春は多くの国で『冬』に変わった」と評した。

3071チバQ:2020/12/20(日) 16:04:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/08ea4d677bdaaab14692c0f2631320e54cc03f71
アフガン、治安さらに悪化 和平交渉中断、先行き不透明 狙われる政治家と記者
12/19(土) 7:15配信
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記者が爆殺されたアフガンのテロ現場=11月12日、南部ヘルマンド州ラシュカルガー(EPA時事)
 【ニューデリー時事】政府軍と反政府勢力タリバン、過激派組織「イスラム国」(IS)による戦闘が続くアフガニスタンは、ここ数年で最悪の治安状況に陥っている。

 トランプ米政権が仲介した政府とタリバンの和平交渉は年明けまで中断し、先行きは見通せない。政府軍とタリバンとの衝突は激化し、最近では政治家や記者が殺害されるテロも相次いでいる。

 ◇車爆弾、銃撃、ロケット弾
 米国防総省は17日、制服組トップのミリー統合参謀本部議長がカタールの首都ドーハでタリバンの代表団と会談し「暴力行為を即刻削減する必要性」を強調したと発表した。過去1カ月の治安悪化はすさまじい。

 アフガン東部ガズニ州では18日、付近の住民が集まっていた民家近くで自動車爆弾が爆発し、少なくとも15人が死亡、20人が負傷した。首都カブールでは15日、カブール州のモヘビ副知事の車に仕掛けられた爆弾がさく裂し、副知事と秘書が死亡している。

 東部ジャララバードでも10日、女性ジャーナリストが車で移動中、運転手と共に銃撃され死亡、ISが犯行を主張した。カブールでも11月、報道局の番組司会者が暗殺された。報道関係者への襲撃や脅迫が目に見えて増えている。

 首都では11月以降、ロケット弾による攻撃も頻発した。大使館や国際機関の施設が立ち並ぶ警戒厳重な「グリーンゾーン」付近にも着弾し、もはや安全な場所はない。

 ◇トランプ後の熱意不明
 アフガンをめぐっては今年2月、米国とタリバンが和平合意に調印した。タリバンが政府との和平交渉に応じ、暴力行為を抑制し、ISなど他のテロ組織の活動を抑え込めば、米軍が完全撤収すると申し合わせた。合意を受け、タリバンは一時、対ISの戦闘を強めている。

 ただ、タリバンとの和平に消極的とされるガニ大統領が渋り、交渉開始は予定から半年以上遅れ9月までずれ込んだ。ドーハで始まった交渉は協議の手続き論をめぐり紛糾。今月2日、互いが正式な「国名」と考える呼称を交渉中は使用しないといった歩み寄りで、ようやく本題入りが期待されている状態だ。

 交渉は現在、両者が「議題について相談する」(米国のハリルザド・アフガン和平担当特別代表)ため来年1月5日まで中断中。しかし、ガニ氏は今月14日、「交渉は(ドーハでなく)アフガンで行うべきだ」と唐突に提案した。交渉の主導権を握りたい思惑がありそうだが、揺さぶりを嫌うタリバンの反発も予想される。

 米軍のアフガン撤収を選挙に向けて実績としたかったトランプ米大統領がいなくなれば、米政府の熱意も分からなくなる。和平の先行きはさらに不透明感を増している。

3072チバQ:2020/12/23(水) 10:25:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/35460d7573fd55515827cf61df9ffdb9953f18c7
イスラエル国会が解散、異例の総選挙へ 2年間で4度目
12/23(水) 9:41配信




イスラエルのネタニヤフ首相(右)とガンツ国防相=ロイター
 イスラエルで23日、連立政権内の対立により期限までに予算が成立せず、国会が解散した。この2年間で4度目となる異例の総選挙が、来年3月23日に実施される見込みとなった。過去3回と同様にネタニヤフ首相の続投が最大の焦点となる。

 イスラエルでは、連立政権を組む2党派のトップである右派「リクード」のネタニヤフ氏と、中道「青と白」のガンツ国防相の間で対立が深刻化。予算成立期限の23日午前0時までに両者が合意に至らず、国会の解散が決まった。来年11月には首相がネタニヤフ氏からガンツ氏に交代する取り決めだったが、ネタニヤフ氏自身をめぐる汚職事件への対応などをめぐって両者の溝は深まり、連立政権は5月の発足から半年あまりで崩壊した。

 過去3回の総選挙では、ネタニヤフ氏の続投をめぐって政界が分裂し、いずれの勢力も明確な多数派を形成できないまま異例の政治混乱が続いてきた。3月の前回選挙後は新型コロナウイルスへの対応を迫られ、緊急の挙国一致内閣として与野党が手を組む大連立政権が発足したが、短命に終わる結果となった。
朝日新聞社

3073チバQ:2020/12/23(水) 10:27:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/061629e2010682b48c16746b927c60523b40327a
イスラエル国会解散、総選挙へ 2年間で4度目
12/23(水) 8:49配信
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 【カイロ=佐藤貴生】イスラエル国会(定数120)は23日未明、期限までに予算案が承認できなかったため解散した。同国有力紙ハーレツ(電子版)が伝えた。来年3月にも総選挙が行われる見通しで、2年以内に4度目の選挙が行われる異例の事態となった。連立与党の内部対立が深刻化したことが原因で、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、不安定な政治・経済情勢が続くことは確実だ。

 イスラエル国会では22日、予算案審議を延長する法案が否決され、そのまま審議期限の23日午前0時を迎えて解散した。

 政権はネタニヤフ首相率いる右派「リクード」と、同氏の政敵だったガンツ国防相が主導する中道政党連合「青と白」が5月、連立で合意して発足。双方は政治の安定のために複数年の予算案を一括承認することで合意したが、リクードが単年度で承認すべきだと立場を変え、確執が深まっていた。

 ただ、対立の根幹は別のところにあるとの観測もある。連立合意の協定では、ネタニヤフ氏に続いてガンツ氏が1年半後に首相を務めることが決まっており、昨年11月に収賄罪などで検察に起訴されたネタニヤフ氏が、首相職にとどまるため解散を推し進めたとの見方が広がっている。法律では首相は刑の確定まで辞任する必要がない。

 ネタニヤフ氏は今年、アラブ4カ国と国交正常化の合意にこぎつけ、外交面で大きな実績を上げた。半面、コロナ感染の拡大阻止に実効性ある対策が打てず、起訴後も首相にとどまっていることでも批判が強まっていた。リクードでは最近、有力政治家が新党結成のため離党するなど、求心力には陰りもみられる。

 イスラエルでは昨年4月から今年3月まで、3回にわたって国会選が行われたが左右両派の議席が拮抗(きつこう)し、政治の停滞が続いていた。

3074チバQ:2020/12/23(水) 19:52:15
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20201223k0000m030093000c.html
イスラエル国会解散、予算案承認できず 2019年4月以降4度目の総選挙へ
2020/12/23 12:56毎日新聞

イスラエル国会解散、予算案承認できず 2019年4月以降4度目の総選挙へ

ネタニヤフ首相=AP

(毎日新聞)

 イスラエル国会(定数120)は23日午前0時、今年度と来年度の予算を同日までに承認できなかったため、自動的に解散した。2019年4月から1年間に3度の総選挙を行い、今年5月に新型コロナウイルスの問題に対応する統一政府を発足させたが、短命に終わった。総選挙は来年3月23日に行われ、次期政権の樹立は5月以降となる見込みで、コロナ禍の緊急時にもかかわらず、予算が承認されない異常事態が続く。

 イスラエル総選挙は多様な意見を政治に反映させるため、完全比例代表制で行われる。1948年の建国以来、単独政党が過半数を獲得したことはなく、常に連立政権が組まれてきた。

 5月に発足した統一政府は、今年度と来年度の2年分の予算を8月までに同時に承認することを連立の条件としていた。しかし、ネタニヤフ首相率いる右派リクードが今年度分を先に承認するように求め、連立を組む中道政党連合「青と白」と対立。予算承認期限は12月23日に延期されていたが、政権内で調整が図れなかった。

 5月に結んだ連立合意では、まずネタニヤフ氏が首相を務め、21年11月に「青と白」共同代表のガンツ元軍参謀総長に引き継ぐ首相交代制を敷く取り決めとなっていた。一方で汚職疑惑の裁判が進行中のネタニヤフ氏は、司法機関への影響力を維持するために首相にとどまる必要があり、解散・総選挙を望んでいたとみられている。

 ただ、総選挙の3月の実施は、ネタニヤフ氏にとってタイミングが悪くなる。イスラエル政府は12月20日に新型コロナワクチンの接種を開始したが、国内では新規感染者が急増し、第3波に突入している。今後の選挙期間中に状況が好転する保証はなく、新型コロナ対策を巡る失政が非難される可能性もある。

 また、これまでの3度の選挙で、ネタニヤフ氏は左右対立の構図を強調したが、今回は右派の分裂が明らかだ。複数の地元テレビが22日夜に発表した最新の世論調査では、リクードが29〜28議席で第1党を維持する見通しだが、リクードを離党したサール元内相の新党「新たな希望」が20〜18議席で続くと予想されている。サール氏はネタニヤフ氏に協力しないと明言しており、ネタニヤフ氏が右派・宗教政党を引き込み、過半数を確保できるかは不透明だ。【エルサレム高橋宗男】

3075とはずがたり:2020/12/24(木) 09:04:20
綺麗な方っぽい。何があったんやろ??

パキスタンの人権活動家、亡命先のカナダで遺体で発見
https://www.bbc.com/japanese/55420540
2020年12月23日
Karima Baloch was reported missing on Sunday

トロント警察は、20日にカリマ・バローチさんが行方不明になったと発表していた

パキスタンの人権活動家カリマ・バローチさん(37)が、亡命先のカナダで行方不明になり、同国トロントで遺体で発見された。バローチさんは5年前からトロントで暮らしていた。

パキスタン西部バロチスタン地域出身のバローチさんは、同国の軍部や政府を批判してきた。

トロント警察は、20日にバローチさんが行方不明になったと発表。その後、遺体で発見されたと明らかにした。死因などに「不審な点はないとみられる」と話している。

バローチさんは2015年、パキスタン国内でテロ容疑をかけられたために亡命。その後も地元バロチスタンの住民の権利を求めてソーシャルメディアなどで活動していた。同じくトロント在住の活動家ラティーフ・ジョハル・バローチさんによると、彼女は脅迫を受けていたという。

バローチさんの元には最近、「クリスマスギフトを贈る」、「教訓を与える」などと書かれた匿名の脅迫文送られてきていた。

また、バローチさんの姉妹のマガニさんはBBCウルドゥ語の取材で、バローチさんの死は「家族だけでなく、バロチ民族主義運動にとっても悲劇だ」と語った。

「カリマは行きたくて外国に行ったわけではない。パキスタンでは公の場での活動が不可能になってきている」

民族主義運動で有名に
バロチスタン地域は長年、分離主義者による暴動の温床になっている。バローチさんはこの地域で活動家として知られ、現在は活動が禁じられている活動団体「バロチ学生組織」で女性初の会長となった。

バローチさんは2005年、行方不明者に関する抗議デモに、行方が分からなくなった親族の写真を持って参加し、注目を集めた。

バロチスタン地域ではここ数年、多くの活動家が行方不明になっているという。パキスタン軍は、自治を求める同地域を抑圧しているとの批判を否定している。

バローチさんの親族も長い間、バロチスタンの反政府運動に関わってきた。バローチさんのおじ2人も行方不明になり、その後、遺体で発見された。

また、スウェーデンに住んでいた親戚でジャーナリストのサジド・フサイン・バローチさんも行方不明になった後、死亡が確認された。スウェーデン警察は死因を溺死と断定し、「明らかに不審な点」はなかったとしている。

BBC「100人の影響力ある女性」にも
バローチさんは2006年にバロチ学生組織に参加し、さまざまな役職を経験。この組織は2013年に政府から正式に活動が禁じられたが、その後も活動は続けられ、バローチさんは2015年に会長となった。

しかしその数カ月後、テロ容疑がかけられたために国外に逃亡。トロントで同じく活動家のハマル・バローチさんと結婚し、カナダや欧州を中心に人権活動家として活躍していた。

バローチさん死亡を受け、バロチスタン民族主義運動は40日間の服喪を発表した。

BBCは2016年に、バローチさんの活動家としての働きから、100人の影響力のある女性に選出している。

(英語記事 Pakistani rights activist found dead in Toronto )

3076チバQ:2020/12/25(金) 11:30:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e1db45d84775a8fe97241084d1cc92a53355980
首相続投の是非、再び争点 右派同士の対決か イスラエル総選挙
12/25(金) 7:12配信
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イスラエルのネタニヤフ首相=22日、エルサレム(EPA時事)
 【イスタンブール時事】イスラエルで23日、国会が解散された。

 来年3月23日投票となる見通しの総選挙は政局の混乱が続く中、2年間で4度目の選挙となる。汚職事件で起訴されたネタニヤフ首相の続投の是非を改めて争点とし、首相の右派政党リクードと新たに結成された右派新党などが対決する構図になると予想される。

 国会が解散されたのは、連立政権内の対立で予算案を成立させることができなかったのが原因だ。ネタニヤフ氏は5月の政権発足に際し、首相の座を来年11月に、連立を組む中道政党連合「青と白」のガンツ国防相に譲ることで合意したものの、実際はこれを阻もうとしていたという見方が強い。予算案をめぐる「青と白」の要求を拒絶し続けたことが解散につながり、合意履行は不可能となった。

 リクード内ではこうした事態を招いたネタニヤフ氏に対して「汚職事件の裁判が続く中、生き残るために政治危機を起こした」という批判が拡大。サール元内相は解散を見越し、右派新党「新たな希望」の結成を8日に発表した。リクードのほかの議員もサール氏に同調する動きを見せている。

 アラブ諸国との国交正常化を実現させたネタニヤフ氏の指導力への評価などからリクードに対する国民の支持は根強い。一方、最新の世論調査では「新たな希望」に勢いがあり、別の極右野党なども存在感を示している。「ネタニヤフ打倒」を掲げながら連立政権に加わった「青と白」への支持は大きく低下した。

 イスラエルは新型コロナウイルスの感染拡大が世界的にも深刻で、27日から3度目のロックダウン(都市封鎖)が行われる予定。連立政権のコロナ対策に対する市民の不満も強く、年明け以降の感染状況の推移も選挙結果を左右することになりそうだ。

3077チバQ:2020/12/31(木) 11:30:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/98535cf5a5120f8c24f72d95775df200d1112f5e
イエメン暫定政権狙い爆発 死者16人、南部空港と宮殿
12/30(水) 21:53配信

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共同通信
30日、爆発があったイエメン南部アデンの空港で対応に当たる警備関係者ら(ロイター=共同)

 【イスタンブール共同】イエメン南部の主要都市アデンの空港で30日、爆発や銃撃戦があり、AP通信によると、少なくとも16人が死亡、60人が負傷した。空港には、このほど発足したアブドルマリク暫定内閣の閣僚らが航空機で到着した直後で、閣僚らを狙ったテロの可能性がある。ロイター通信によると、さらに閣僚らが移動した大統領宮殿周辺でも爆発があった。被害状況は不明。

 アブドルマリク新首相は大統領宮殿周辺での爆発前、自身も含めた閣僚は無事だったと表明。イエメンでは、サウジアラビアの支援を受けるハディ暫定大統領の政権と、親イラン武装組織フーシ派が内戦を繰り広げている。

3078チバQ:2021/01/03(日) 23:21:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/25bec6d0da54f4984c4dadf8cfe22e44b6d4c8b4
イラン、勢い増す強硬派 対欧米、対立か融和か ソレイマニ司令官殺害1年
1/3(日) 12:02配信

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時事通信
イランのロウハニ大統領=2020年12月26日に大統領府が提供、テヘラン(AFP時事)

 【カイロ時事】イラン精鋭の革命防衛隊で対外工作を率いたソレイマニ司令官が米軍の無人機で殺害されてから3日で1年。

 イランでは、国際社会での孤立も辞さない保守強硬派が勢いを増す一方、強力な制裁を科すトランプ米政権との対立で経済が疲弊の一途だ。8月に退任を控えた保守穏健派ロウハニ大統領は、米国のバイデン新政権発足を機に制裁緩和や融和を模索するとみられ、各勢力のせめぎ合いが激化しそうだ。

 「テロに立ち向かった平和の擁護者。終わりなき闘いの物語だった」。イラン国営メディアは死去1年を前に、ソレイマニ氏の功績をたたえる報道を繰り返した。同氏が活躍した1980年代のイラン・イラク戦争や、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦などを振り返り、「敵からも一流の軍事戦術家と評された」と称賛した。

 ソレイマニ氏は昨年1月3日、隣国イラクで米・イスラエルが関与した作戦で親イラン武装組織指導者と共に殺害された。イランはその後、イラクの駐留米軍基地をミサイルで攻撃。保守派重鎮のライシ司法長官は今月1日の追悼式で、「殺害に関与した者に安全な場所は地球上にはない」とさらなる報復を示唆した。

 昨年11月には著名なイラン人核科学者も首都テヘラン近郊で暗殺された。ロイター通信によると、イランは中部フォルドゥの地下核施設で行っているウラン濃縮活動について、濃縮度を20%まで引き上げる計画を国際原子力機関(IAEA)に通知。緊張が収まる兆しはない。

 昨年2月の国会選挙での保守強硬派の圧勝を受け、ロウハニ大統領の求心力は低下した。今年6月の大統領選では、ロウハニ師を批判してきた強硬派が優勢とされ、政権を握れば欧米との溝は一段と深まりかねない。

 任期切れが迫ったロウハニ師の期待は米国の政策転換で、昨年11月の米大統領選後には「テロリストのトランプが去るのは喜ばしい」と述べた。ただ、政権交代で核合意復帰を視野に入れる米国との対話開始のハードルは高い。米側が掲げる復帰条件やミサイル開発制限要求にイランは反発しており、隔たりを埋めるのは容易でない。

 反米急先鋒(せんぽう)の最高指導者ハメネイ師は昨年12月、「トランプが去っても米国の敵視行為は終わらない。オバマ(前米大統領)の時代も、米国のイラン政策は有害だった」と主張。「敵を信用してはならない」と国内の引き締めを強めている。

3079チバQ:2021/01/04(月) 00:16:11
https://www.sankei.com/world/news/201231/wor2012310025-n1.html
イエメン爆発 暫定政権は「卑劣なテロ」と非難 110人負傷
2020.12.31 20:16
【カイロ=佐藤貴生】内戦が続くイエメン南部アデンの空港で起きた爆発と銃撃で、AP通信は12月31日、少なくとも25人が死亡、110人が負傷したと伝えた。サウジアラビアなどを後ろ盾とする同国暫定政権は、イランと連携するイスラム教シーア派系民兵組織フーシ派による「卑劣なテロ」だと非難した。

 爆発は30日、暫定政権の新閣僚らが乗った航空機がサウジから到着した直後に起きた。その後、閣僚らが向かったアデンの大統領宮殿周辺でも爆発音が聞こえたと報じられたが、サウジ主導の連合軍が爆発物を積んだ無人機を撃ち落としたもよう。閣僚らは無事だった。

 暫定政権内部では、ハディ暫定大統領らと南部の分離独立を目指す勢力が対立していたが和解し、12月中旬に新たな内閣が成立したばかりだった。

 イエメン内戦は南部の暫定政権と北部のフーシ派が戦う構図で、それぞれを支援するサウジとイランの代理戦争の様相を呈している。フーシ派は2014年以降、首都サヌアも支配下に置いた。

 サウジ南部や西部の紅海周辺では、フーシ派によるとみられるロケット弾攻撃やタンカーへの破壊工作などが相次いでいる。

3080チバQ:2021/01/04(月) 00:22:00
https://www.sankei.com/world/news/201231/wor2012310020-n1.html
英、31日でEUを「完全離脱」 FTA批准、上下両院1日で通過
2020.12.31 12:07
 英上院は30日、英国が欧州連合(EU)とまとめた自由貿易協定(FTA)の批准や国内適用に向けた法案を可決した。下院も同日に通過済みで、エリザベス女王の裁可が得られたことが31日公表され、必要な手続きが終了した。上下院の審議を1日で終える駆け足の議会承認となった。

 2020年1月末にEUを離脱した英国が加盟国と同等に扱われる移行期間は12月31日に終わり、「完全離脱」となる。EU側もFTAを暫定適用する準備を終えており、年始以降も関税なしの自由貿易が維持されることが正式に決まった。

 FTA締結交渉は英近海の漁業権などを巡って難航を極めたが、交渉期限が迫った12月24日に合意が成立。数量無制限の貿易が維持される一方、ヒト、モノ、サービスの自由な移動は終了する。(共同)

3081チバQ:2021/01/11(月) 17:48:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/df1b3cc10f5b0e20f39f7ae86899e5578912aab2
フーシ派をテロ組織指定 イエメン内戦への影響懸念 米
1/11(月) 16:13配信

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時事通信
 【ワシントン時事】ポンペオ米国務長官は10日、イランが支援するイエメンの武装組織フーシ派を「外国テロ組織」に指定すると発表した。

 物資支援などが禁じられる。指導者3人も国際テロリストに指名する。20日のバイデン次期政権発足を前にイランへの圧力を強化する狙いとみられるが、イエメン内戦当事者のテロ組織指定で、国連による和平仲介に影響を及ぼす恐れがある。

 ポンペオ氏は声明で、サウジアラビアへの越境攻撃を念頭に「市民を脅かすテロ活動への責任を負わせる」と強調した。一方で、テロ組織指定が対イエメン人道支援を損なわないようにする措置を検討していると説明した。

3082チバQ:2021/01/11(月) 21:28:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed5e0c932b46062cb0802127daa2e65b125f5a46
イスラエルのワクチン接種、世界最速ペース 3週間で国民の2割に
1/11(月) 14:17配信

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毎日新聞
新型コロナウイルスワクチンの2回目の接種を受けるイスラエルのネタニヤフ首相=テルアビブ近郊で2021年1月9日、AP

 中東のイスラエルが、世界最速のペースで、新型コロナウイルスワクチンの接種に突き進んでいる。昨年12月20日に3週間の間隔で2回必要とされる米製薬大手ファイザー製のワクチン接種を開始。約3週間で国民の約2割が1回目の接種を終え、今月10日には2回目の接種が始まった。旗振り役は「パンデミック(世界的大流行)を克服する最初の国になる」と強調するネタニヤフ首相。その理由とは――。

 人口約900万人のイスラエルは、医療従事者や介護従事者、高齢者、感染すると重症化するリスクのある基礎疾患を持つ人たちへのワクチン接種を積極的に展開。すでに約200万人が1回目の接種を終えた。英オックスフォード大が運営する統計サイト「Our World in Data」によると、100人当たりの摂取数は19・55で、先にワクチン接種を始めた英国1・94、米国2・02の約10倍だ。

 背景にはいくつかの理由がある。ロイター通信はその一つとして、早期にワクチンを入手するため、製薬会社と高値で契約を結んだことを挙げた。政府は支払額を明らかにしていないが、当局筋は1本当たり約30ドルとし、他国の2倍に当たる額で購入しているという。さらにハイテク化された流通網があるイスラエルは、他国のモデルケースになると製薬会社に申し出て、情報の迅速な提供も約束したとされている。

 また、汚職疑惑の裁判が進行中のネタニヤフ氏にとって、パンデミックからの早期脱出は自身の政治的な生き残りと直結する問題でもある。ネタニヤフ氏は3月23日投開票の総選挙をにらみ、ワクチン接種の開始を2度も前倒しし、さらに当初計画の1日6万人の接種を2・5倍増の15万人へと大幅に拡大した。これに伴い、ワクチンの在庫不足問題が生じると、自ら製薬会社に掛け合うトップセールスを仕掛けるなど、ワクチンの早期納入に躍起となっている。

 ネタニヤフ氏は9日夜、国民に先駆けて、2回目の接種を受ける姿を公開した。「友人であるファイザー社のブーラ最高経営責任者(CEO)と17回目の会話で、イスラエルへの膨大な量の追加出荷について合意した」と述べ、個人的なパイプを生かして強力に働きかけたからこそ、ワクチンを国内に供給できていると強調。「遅くとも3月末までの2カ月以内に16歳以上の国民全員へのワクチン接種が可能になる」と政治力をアピールした。

 ワクチン接種が順調に進む一方で、新型コロナ流行の第3波は深刻だ。1日の新規感染者数が8000人(日本の人口で換算すると11万人に相当)を超える日が続き、感染者数は50万人に迫る。英国由来に続き、南アフリカ由来の変異株も見つかった。こうした状況を踏まえ、政府は12月下旬からの都市封鎖(ロックダウン)をさらに強化して延長。この余波で13日に予定されていたネタニヤフ氏の汚職事件の公判は無期限延期された。【エルサレム高橋宗男】

3083チバQ:2021/01/12(火) 22:48:59
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-210111X499.html
「中国スパイ集団」異例の摘発=ウイグル独立派対策で活動か―アフガン
2021/01/11 15:43時事通信

 【ニューデリー時事】アフガニスタンで先月、スパイ容疑などで中国人の集団が拘束されていたことが分かった。アフガンでは中国やパキスタン、インドなど周辺各国が人道支援や復興事業などを通じ影響力拡大を狙っているが、同容疑での外国人拘束は異例。この集団はウイグル独立派対策のため、アフガン国内で活動していた可能性も指摘されている。

 地元メディアなどによれば、首都カブールで昨年12月中旬、治安部隊が中国人10人を拘束。武器や爆発物などを押収した。報道をめぐり、アフガンの情報機関、国家保安局(NDS)のサラジュ長官は今月4日、議会で「中国人集団を拘束した。だが、機微に触れる話なので詳細は明かせない」と述べた。

 中国のアフガン進出を警戒するインドのヒンドゥスタン・タイムズ紙によれば、拘束された集団は中国の情報機関である国家安全省と関係があり、10人のうち2人はアフガンの反政府勢力タリバン内の最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」と接触していたとみられる。アフガン治安当局が捜査を進めた結果、この中国人集団がアフガン国内で、国境を接する中国新疆ウイグル自治区の独立派、東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)の戦闘員対策を行っていた可能性も浮上した。

 同紙によれば、摘発を受け、アフガンのサレー第一副大統領と中国の王愚・駐アフガン大使が会談。その後、拘束された中国人らは釈放された。ロイター通信によると、中国外務省の華春瑩報道局長は、これらの報道について「承知していないが、中国とアフガンの関係はいつも友好的だ」と述べるにとどめた。

3084チバQ:2021/01/15(金) 20:56:06
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3326482.html
イエメン大飢饉の恐れ 国連、フーシ派のテロ組織指定撤回を米に要請
2021/01/15 20:31AFPBB News

イエメン大飢饉の恐れ 国連、フーシ派のテロ組織指定撤回を米に要請

イエメン・タイズの医療施設で治療を受ける栄養失調児(2020年10月28日撮影、資料写真)。(c)AHMAD AL-BASHA / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】イエメンの反政府武装勢力フーシ派を米国が「テロ組織」に指定したことを受けて、国連高官らは14日、安全保障理事会に対し、深刻な飢饉(ききん)を回避するために、米国はこの決定を撤回すべきだと訴えた。

 米国によるフーシ派のテロ組織指定は、内戦が続くイエメンの人道危機がさらに悪化する恐れがあるとして、人道支援団体や欧州連合をはじめ、多方面から非難されている。

 国連のマーク・ローコック国連事務次長(人道問題担当)は、「起こり得る人道上の影響は何か。その答えは、過去40年近く起きていなかった規模の大飢饉だ」と警鐘を鳴らした。

 米国は人道支援団体による物資の配給を例外的に許可することを提案しているが、飢饉を回避するには不十分だとローコック氏は指摘。

 支援団体は先に、同国北部で事実上政府の役割を担っているフーシ派と協力するより他に手はないとしていた。

 テロ組織指定後は米国からの処罰を避けるため、フーシ派の当局との取引の多くが停止するとみられている。これには医療従事者らの給与や、食料や燃料の費用の送金も含まれる。

 国連は、イエメンでは今年約1600万人が飢えに直面すると推測している。 【翻訳編集】AFPBB News


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