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スーフィズムに関するHP

1203名無しさん:2015/11/15(日) 14:14:56
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151114-00000033-jij_afp-int
ISが犯行声明、仏パリ連続襲撃事件
AFP=時事 11月14日(土)20時22分配信

【AFP=時事】仏首都パリ(Paris)で13日夜に起きた連続襲撃事件について、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が14日、インターネット上に犯行声明を投稿した。

 ISは声明で「爆発物のベルトを身に着け、アサルトライフルを持った8人の兄弟たちが」、「十字軍フランスに聖なる攻撃」を実行したと述べた。銃撃と自爆攻撃による今回の襲撃事件の死者は128人以上に上っている。【翻訳編集】 AFPBB News

1204チバQ:2015/11/15(日) 14:18:05
http://www.afpbb.com/articles/-/3066491

ISがヤジディー教徒への「ジェノサイド」展開、現地調査報告
2015年11月13日 13:23 発信地:ワシントンD.C./米国

Sがヤジディー教徒への「ジェノサイド」展開、現地調査報告 写真拡大 ×イラク北西部のクルド人自治区フィシュカブルで、自宅を追われイラク・シリア国境を越えるイラクのヤジディー教徒たち(2014年8月13日撮影)。(c)AFP/AHMAD AL-RUBAYE 【メディア・報道関係・法人の方】写真購入のお問合せはこちら
【11月13日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がイラクの少数派ヤジディー(Yazidi)教徒たちに対する「ジェノサイド(集団虐殺)」を展開しているとの報告書を、米ホロコースト記念博物館(Holocaust Memorial Museum)が12日、発表した。レイプや拷問、殺人などに関する詳細な証言はイラクで行った聞き取り調査に基づいている。

「ヤジディーの人々に対するジェノサイドは現在も続いており、拉致された大量の女性や子どもたちがIS戦闘員らの奴隷にされている」と、報告書をまとめた同博物館サイモン・スキョート虐殺防止センター(Simon-Skjodt Center for the Prevention of Genocide)のキャメロン・ハドソン(Cameron Hudson)所長は説明した。

 同センターはイラク北部ニナワ(Nineveh)州で9月、2週間にわたる実地調査を行い、現地で起きている残虐行為を調査。現在の状況と、少数民族や地域の一般市民に対する将来的なリスクについて評価・分析した。

 現地で聞き取りを行ったナオミ・キコラー(Naomi Kikoler)副所長によると、ジェノサイドを展開しようという「意図だけでなく、その意図を示す実際の行為も確認した」という。「ISの声明や、さまざまなプロパガンダのビラも目撃した。ISの行為が過激なイデオロギーに従って行われていると説明し、そうした行為を肯定する内容だった」

 報告書は、「強制退去や改宗の強要、レイプ、拷問、拉致や殺人といった数多くの恐ろしい証言を聞いた」と指摘。「男性も女性も子どもたちも、拉致された大勢のヤジディー教徒たちは今もISにとらわれ、残虐な犯罪行為の犠牲になっている」「彼らの解放を最優先事項としなければならない」と訴えている。(c)AFP/Fanny ANDRE

http://www.afpbb.com/articles/-/3066706
多数の遺体埋められた穴、ISが殺害のヤジディ女性らか イラク
2015年11月15日 11:46 発信地:アルビル/イラク


11月15日 AFP】イラク北部の要衝シンジャル(Sinjar)で14日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」によって殺害されたとみられる少数派ヤジディー(Yazidi)教徒の女性ら数十人とされる遺体が埋められた墓穴が見つかった。

 イラク・クルド人自治政府の自治政府のマスード・バルザニ(Massud Barzani)議長は、クルド人部隊がISからのシンジャル奪還を目指して大規模な作戦に着手した翌日の13日に、シンジャルの「解放」を宣言した。

 ヤジディー教徒の女性数十人が処刑されるのを見たとする、ISの奴隷にされていたが後に脱出した若い女性の証言を基に、当局が墓穴の場所を特定した。

 地元議員の一人はAFPに、墓穴は町はずれにあり、まだ遺体の発掘は行われていないが、40〜80歳くらいの女性78人の遺体が埋まっているとみられると述べ、さらに、ISは女性を性奴隷として売買しており、「(ISの)戦闘員らは若い女性だけを奴隷にしたかったようだ」と語った。(c)AFP/Abdel Hamid Zebari

1205とはずがたり:2015/11/16(月) 11:55:35

レバノンで自爆テロ、43人死亡 首都郊外のヒズボラ地区
共同通信 2015年11月13日 05時25分 (2015年11月13日 11時57分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20151113/Kyodo_BR_MN2015111301000954.html

 【カイロ共同】レバノンの首都ベイルート郊外にあるイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点地区で12日、ほぼ同時に自爆テロが2件相次ぎ、保健省によると、少なくとも43人が死亡、200人以上が負傷した。シーア派を異端視するスンニ派の過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出した。
 シリアのアサド政権を支援するヒズボラの民兵組織が2013年にシリア内戦に本格参戦して以来、レバノンのヒズボラ地区はたびたび標的とされてきたが、今回は最悪規模の被害とみられる。

1206とはずがたり:2015/11/16(月) 15:05:42
2015年 11月 16日 12:21 JST
フランス軍、「イスラム国」拠点を空爆 同時攻撃受け最大規模に
http://jp.reuters.com/article/2015/11/16/france-shooting-is-idJPKCN0T504T20151116

[パリ/ブリュッセル 15日 ロイター] - パリで起きた同時多発攻撃の捜査が拡大する中、フランス軍は15日、シリア領内にある過激派組織「イスラム国」の拠点を空爆した。同組織は130人以上の死者を出した今回の事件で、犯行声明を出している。

フランス軍は、シリア北部ラッカの弾薬庫や訓練施設を空爆。同軍は数カ月にわたって、米国主導の空爆作戦に参加しているが、今回の空爆はこれまでで最大の規模だという。

司法筋によると、フランス警察は、同時攻撃の計画に関与したとして、ベルギー生まれのフランス人の男を指名手配。この男は実行犯2人の兄弟とされる。

警察はフランス国籍の自爆犯2人の身元を特定。現場で死亡した残りの実行犯4人の身元は明らかになっていない。

1207チバQ:2015/11/16(月) 21:51:19
>>1205
http://www.afpbb.com/articles/-/3066773
ベイルートの連続爆発、シリア人ら11人拘束 当初は病院狙う?
2015年11月16日 10:25 発信地:ベイルート/レバノン
【11月16日 AFP】レバノン政府は15日、首都ベイルート(Beirut)郊外で44人が死亡した12日の連続爆発との関連で11人の身柄を拘束したと発表した。拘束者の大半はシリア人で、当初の攻撃目標は病院だったという。

 ベイルート郊外にあるイスラム教シーア派(Shiite)原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)の拠点地区ブルジ・バラジネ(Burj al-Barajneh)の繁華街で起きた12日の連続爆発攻撃では、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。

 ヌハド・マシュヌク(Nuhad Mashnuq)内相が記者会見で明らかにしたところによると、拘束者にはシリア人7人とレバノン人2人が含まれていた。レバノン人の1人は自爆攻撃を企てていたとみられ、もう1人はシリア国内から仲間のシリア人らの密入国を手配していたとみられる。

 シリア人7人はブルジ・バラジネにあるパレスチナ人難民キャンプとベイルート東部アシュラフィーエ(Ashrafieh)のアパートで拘束され、自爆攻撃を企てていたとみられるレバノン人は北部の港湾都市トリポリ(Tripoli)で自爆ベストを爆発させようとして失敗し、治安部隊に逮捕されたという。

 当初は自爆犯5人を病院に送り込む計画だったものの、警備が厳重だったため、攻撃対象を人口が密集するブルジ・バラジネに変更したとみられている。(c)AFP

1208チバQ:2015/11/16(月) 21:52:10
http://www.afpbb.com/articles/-/3066820
ISから奪還の街、ヤジディー教徒がイスラム教徒の家に放火か
2015年11月16日 15:42 発信地:アルビル/イラク
【11月16日 AFP】クルド人武装組織がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還したイラク北部シンジャル(Sinjar)で、ISに迫害されてきた少数派ヤジディー(Yazidi)教徒がイスラム教徒の家を標的として放火や略奪を行っていると、複数の目撃者が15日、明らかにした。

 シンジャルでは13日、米軍主導の空爆に援護されたイラク・クルド人自治区の治安部隊がISに総攻撃をかけ、街を奪還した。

 だが、匿名を条件に取材に応じた目撃者の1人は「イスラム教徒たちの家が略奪され、放火されている」と話した。特に、街がISに制圧された後で壁などに「スンニ(Sunni)」と印を書き込んだ家々が狙われているという。

 この「スンニ」の文字は、ISに対し攻撃対象の家ではないことを知らせる目的で書き込まれたとみられる。別の目撃者も、ヤジディー教徒らがイスラム教徒の家を略奪し放火したのを見たと語った。また、モスクの1つが放火されたとの証言もある。

 これに対し、クルド人治安部隊はシンジャルで放火や略奪が起きているとの情報を否定。個々の目撃証言についても、事実関係は確認できていないとしている。

 昨年8月、ISから逃れてきたヤジディー教徒らはAFPに対し、イスラム教徒の近隣住民たちがISに誰がヤジディー教徒かを教え、襲撃に加担していたと話していた。(c)AFP

1209チバQ:2015/11/16(月) 22:02:43
http://www.sankei.com/world/news/151116/wor1511160050-n1.html
2015.11.16 20:20
【パリ同時多発テロ】
イスラム国 、領土拡張行き詰まり戦略転換?「海外で劣勢の穴埋め」

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(1/3ページ)【パリ同時多発テロ】
 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」がパリ同時多発テロを引き起こしたのは、欧米主導の対イスラム国軍事作戦によってシリアやイラクでの「領土」拡張が行き詰まる中、外部でも活動を本格化させる戦略に転換したためだとの見方が浮上している。中東のテロ問題専門家は、シリア内戦に介入したロシアや欧州など各地で今後、「大規模テロが計画される可能性がある」と警告している。

 「今のイスラム国は(有志連合の空爆により)足元のシリアやイラクで劣勢に立っている。このため、海外でその穴埋めをする必要に迫られている」

 エジプトでかつてテロ闘争を行った過激組織ジハード団の元メンバーで、現在はイスラム運動を研究するカマール・ハビーブ氏は、イスラム国の現状をこう分析する。

 もともとはイラクが拠点のイスラム国は、2012年ごろから内戦下のシリアでも活動を活発化させた。

 14年6月にはイラク北部の主要都市モスルを制圧し、“領土”や行政機構を持つ「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)制国家」の建設を一方的に宣言。その基本戦略は、異端とみなすシーア派が主導するイラク政府や、イランを後ろ盾とするシリアのアサド政権といった「近い敵」を主な攻撃対象とすることで宗派対立をあおり、域内外から戦闘員を吸収して支配地域を拡大させることにあった。

 もちろん、イスラム国が欧米など「遠い敵」へのテロを放棄していたわけではない。ただ、ハビーブ氏は、イスラム国系による欧米への攻撃は、過激思想に共鳴した個人や少数グループが敢行する「ローンウルフ(一匹おおかみ)」型や、各地の傘下勢力によるものが主体で、イスラム国本体としての最優先事項とまではいえなかったと指摘する。

 その上で同氏は、今回の同時多発テロは、標的の選定や犯行の手際の良さなどから「明らかに組織自体が仏国内に浸透していた」点で、これまでとは一線を画しているとみる。

 イスラム国はこのところの声明で、ロシア国内でのテロや欧米へのさらなる攻撃を警告している。そこには、国際社会の掃討を受ける中でもジハード(聖戦)遂行能力を有することを誇示し、過激派の「元締め」としての面目と求心力を保つ狙いがあるとみられる。

1210とはずがたり:2015/11/17(火) 09:14:30
たった2,3万の勢力を根絶出来ない世界である。(言い旧されてる事ではあるが)テロを軍事的に制圧するのは不可能であり,世界から貧困を根絶する方が低コストであることに早く気付け。

<IS>新たなビデオ声明 米国名指し「首都攻撃する」
毎日新聞社 2015年11月16日 22時01分 (2015年11月17日 00時03分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20151116/Mainichi_20151117k0000m030109000c.html

 【アンタルヤ(トルコ南西部)秋山信一】過激派組織「イスラム国」(IS)が制作したとされる複数の映像が16日、インターネット上で公開された。パリの事件を報じるニュース映像が流れた後、IS戦闘員らしき男が「フランスは空爆を始めた時、2倍の報復を受けると思わなかったのか。(パリでの)反撃は倍以上だった。西欧の不信心者たちは、どこにいようと攻撃する」と警告。別の映像ではIS戦闘員の男が「今度はワシントンの中枢を攻撃する」と脅迫した。ISの正式な声明かは不明だ。

ジハーディ・ジョン死亡、湯川さん父親「事件は終わっていない」
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20151116/Reuters_newsml_KCN0T50B2.html
ロイター 2015年11月16日 14時57分 (2015年11月16日 19時07分 更新)

[千葉市幕張 14日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国」に殺害されたとみられる湯川遥菜さんの父親の正一さん(75)は14日、ロイターのインタビューに応じ、「イスラム国」戦闘員の通称「ジハーディ・ジョン」が米軍の空爆で死亡したとされることについて、事件はまだ終わっていないと語った。
米国は13日、「ジハーディ・ジョン」と呼ばれる英国人モハメド・エンワジ容疑者の死亡を「ほぼ確信」していると発表。「ジハーディ・ジョン」は遥菜さんらの殺害動画に黒い覆面姿で登場していた。
正一さんは「天の仕業というわけではないけども、他人にしたことは自分に戻ってくる」とコメント。「彼(ジハーディ・ジョン)が攻撃されたことを喜んでいるわけではない。ただただ、シリアの内戦は悲惨なことであり、早く終わってほしい」とし、「もちろん、憎しみというものはある。でもそれ以上に早く内戦が終わってほしい」と静かに語った。
また、世間を騒がせたことは「息子の父親として、道義的責任を強く感じている」としたほか、政府など関係者の尽力に感謝すると述べた上で、「この事件は私にとってはまだ終わっていない」とつぶやいた。

1211とはずがたり:2015/11/17(火) 14:26:20
>作戦は「タイダル・ウエーブ(高波)2」と名付けられ、
大海嘯か!FFの召喚魔法の名前みたいだがまあそんな子供じみた感じであってもテンションあげていかないと戦争なんてやってられないのだろうな。。

米軍:IS石油輸送車116台破壊 資金源の根絶狙う
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%B1%B3%E8%BB%8D%EF%BD%89%EF%BD%93%E7%9F%B3%E6%B2%B9%E8%BC%B8%E9%80%81%E8%BB%8A%EF%BC%91%EF%BC%91%EF%BC%96%E5%8F%B0%E7%A0%B4%E5%A3%8A-%E8%B3%87%E9%87%91%E6%BA%90%E3%81%AE%E6%A0%B9%E7%B5%B6%E7%8B%99%E3%81%86/ar-BBn5y1X
毎日新聞 3 時間前

 【ワシントン及川正也】過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を実施している米軍主導の有志国連合がシリアで、ISの資金源となっている盗難石油の大型燃料輸送車を総攻撃し、燃料車116台を破壊した。米軍が16日明らかにした。これまで非戦闘員の運転手が犠牲になるのを避けるために控えていたが、パリでの同時テロなど大規模テロを防ぐためには資金源根絶を優先させる必要があると判断、攻撃に踏み切ったとみられる。

 米軍によると、作戦は「タイダル・ウエーブ(高波)2」と名付けられ、シリア東部のイラク国境に近いアブカマルで15日、燃料輸送トラックを複数の対地攻撃機A10や同AC130で空爆した。

 ISはシリアやイラクで採掘された石油燃料を奪って販売し、資金源にしている。国防総省によると、昨年は平均で1日100万ドル(約1億2300万円)分を奪取したとされ、国防総省高官は「民間人殺害の資金源になっている」としている。

 燃料輸送車の運転手には非戦闘員もいるとされ、空爆で巻きぞえにする恐れもあった。高官によると、米軍は空爆前に上空から避難を促すリーフレットを投下するなど警告したうえで作戦を実施したという。

1212とはずがたり:2015/11/17(火) 14:26:55
「イスラム国」空爆離脱へ=現地部隊訓練は強化―カナダ
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%80%8C%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%9B%BD%E3%80%8D%E7%A9%BA%E7%88%86%E9%9B%A2%E8%84%B1%E3%81%B8%EF%BC%9D%E7%8F%BE%E5%9C%B0%E9%83%A8%E9%9A%8A%E8%A8%93%E7%B7%B4%E3%81%AF%E5%BC%B7%E5%8C%96%E2%80%95%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%80/ar-BBn5r7E
時事通信 5 時間前

 【ニューヨーク時事】カナダのトルドー首相は16日、米国などと共同でシリアとイラクで続けている過激派組織「イスラム国」に対する空爆から離脱する考えを示した。政権奪還を果たした10月の総選挙で、自国の戦闘機を引き揚げることを公約にしており、パリの同時テロ後も方針に変わりがないことを確認した。

 トルコでの20カ国・地域(G20)首脳会議閉幕後の記者会見で語った。離脱の時期には言及しなかった。カナダは2016年3月までの期限付きで戦闘機6機を派遣している。

 首相は「『イスラム国』に対する有志連合から離れる考えはまったくない」と説明。イラク北部でクルド人部隊に対して行っている訓練を強化する方針を重ねて強調した。カナダは現在、訓練要員として特殊部隊約70人を派遣している。

1213チバQ:2015/11/17(火) 20:04:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151117-00000080-jij-m_est
支配地域外で影響力拡大=一般市民に同調者か―「イスラム国」
時事通信 11月17日(火)14時24分配信

 【カイロ時事】パリ同時テロで犯行を主張する声明を出した過激派組織「イスラム国」が、イラクやシリアなどの支配地域外で影響力を拡大させている。
 当局の監視が行き届かない一般市民のイスラム教徒らの間に組織への同調者が広がっているとの見方も強く、国際社会に対する脅威は今後も続きそうだ。
 13日に起きたパリ同時テロをめぐっては、その規模の大きさから、実行犯グループを装備や資金面で支援した人々の存在が指摘されるが、実態はつかめていない。
 「イスラム国」は2014年6月、シリアとイラクにまたがる地域で「建国」を宣言して以降、繰り返しインターネット上で過激な声明を出してきた。識者の間では、大規模なテロを実行できる力を得た背景について、1年半の宣伝活動を通じた影響力の浸透を指摘する声が聞かれる。
 過激派の動向に詳しいマフメル・ファガリ氏は「フランスなど欧州諸国にはシリアから戻る過激派だけでなく、スリーパー(過激思想に染まった一般市民)が多数いる」と分析する。スリーパーは、社会の中での疎外感や、一般市民も犠牲になっているシリアやイラクへの軍事介入への反感から、過激思想への共鳴を深めていくという。前科がない人も多く、当局が監視対象とするのは困難だ。
 一方、「イスラム国」はパリ同時テロだけでなく、レバノンの首都ベイルートで12日に起きた連続自爆テロでも犯行声明を出した。未遂に終わったが、トルコのイスタンブールでも13日にテロを計画していたとされる。
 16日にインターネット上に投稿された声明では、シリアとイラクで同組織への空爆作戦に参加する国は全て標的になると宣言。米ワシントンの「破壊」にまで言及した。
 ジャーナリストのムスタファ・ハシェム氏はベイルートでのテロが「イスラム国」と対立するレバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラへの反発として起きたことや、14年以降の米英人人質殺害が空爆作戦開始を受けて行われたことなどを挙げ、「イスラム国」の外国人に対する残虐行為は「全て政策に対する反動だ」と指摘。今後、国際社会が軍事介入を強めれば、「かえってテロ組織を支援する人の数が増える恐れがある」と警告した。

1214とはずがたり:2015/11/18(水) 13:39:41

「イスラム国」にミサイル攻撃=ロシア海軍
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%80%8c%e3%82%a4%e3%82%b9%e3%83%a9%e3%83%a0%e5%9b%bd%e3%80%8d%e3%81%ab%e3%83%9f%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%ab%e6%94%bb%e6%92%83%ef%bc%9d%e3%83%ad%e3%82%b7%e3%82%a2%e6%b5%b7%e8%bb%8d/ar-BBn6zn1?ocid=spartandhp
時事通信 18 時間前

 【モスクワ時事】フランス紙ルモンド(電子版)は17日、仏国防省の情報として、ロシア海軍が地中海から巡航ミサイルで「イスラム国」が首都とするシリア北部のラッカを攻撃したと伝えた。

1215とはずがたり:2015/11/18(水) 14:11:58
ロシアが旅客機墜落は「テロ」と断定、シリア空爆強化へ
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2015/11/159809.php
2015年11月18日(水)06時49分

 11月17日、ロシア大統領府は、10月31日にエジプト・シナイ半島で起きたロシア旅客機墜落について、爆発物が原因で墜落したと発表した。1日撮影(2015年 ロイター/Mohamed Abd El Ghany)
[モスクワ 17日 ロイター] - ロシア政府は17日、10月末にエジプトで発生したロシア旅客機墜落について、爆発物が原因によるテロと断定する分析結果を公表した。ロシアが墜落原因を爆発物と認定したのは初めて。

プーチン大統領は、犯人の捜索とともにシリアでの空爆を強化すると言明。「犯人がどこにいようとも必ず見つけ出して処罰する」と語った。

ロシア連邦保安局(FSB)のボルトニコフ長官はプーチン大統領が開いた会議で「専門家による分析の結果、最大1キロの手製のTNT爆弾が飛行中の機内で爆発し、機体は空中分解した。落下した残骸が広範囲にわたっていることも上空での爆発を裏付けている」とし、「明らかにテロリストの仕業だと言える」と述べた。

ロシア旅客機は10月31日にエジプトのシナイ半島で墜落。乗客乗員224人が死亡した。

1216とはずがたり:2015/11/18(水) 14:17:52
イスラム過激派に誘拐された女性ジャーナリストの壮絶な話
ソマリアでの経験を綴った『人質460日』は生々しく力強い作品だが、著者の「動機」には共感できない
http://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2015/11/post-4122.php
2015年11月17日(火)16時05分
印南敦史(書評家、ライター)

『人質460日――なぜ生きることを諦めなかったのか』(アマンダ・リンドハウト、サラ・コーベット著、鈴木彩織訳、亜紀書房)は、新進女性ジャーナリストである著者によるドキュメンタリー。ソマリアへ赴き、武装勢力に拉致監禁された460日間の出来事が生々しく描写されている。

 「なぜソマリアを目指したのか?」という…理由は、まず冒頭で明らかにされる生い立ちについての記述を確認すれば、ある程度は理解できるかもしれない。

 決して幸福とはいえない幼少期を過ごした結果、「世界を自分の目で見てみたい」という思いが大きくなり、彼女はバックパッカーとして世界各地を転々とすることになったというのである。早い話が原点は、少し前に流行語にもなった「自分探し」。そして職を転々とした結果にジャーナリストを志し、結果的にソマリアにたどり着いたのだ。



 滞在は短期間にとどめ、「人の心を動かすような記事」を書き、それをジャーナリストとしての足がかりにしようとしたというのである。しかし、率直にいえばその発想はきわめて短絡的である。結果的にはその判断が、かつてないほどのドキュメンタリーを生み出すことになったわけだが、動機そのものの危うさは否定できないはずだ。

 それはともかく、こうして著者は旅先で知り合ったナイジェルという男性とソマリアに入ることになるのだ。が、この行動に垣間見える自由奔放な恋愛観にも、個人的には違和感がある。なんというか、彼女は非常に"ユルく"見えるのである。ナイジェルとの関係に限らず、「そんなに簡単に寝ちゃうかなぁ......?」というような行動がいくつかあり、ここでの判断もその延長線上にあるとしか思えないのだ(のちにそれは妊娠の疑いにつながり、犯人のひとりを困惑させもする)。



 しかし、どうあれこの行動が彼女とナイジェルの運命を決定づけることになる。なぜなら彼らは、ソマリア到着後3日目の移動時に拉致されてしまうのだから。なお目的は、身代金である。…
 ところがほどなく、「二十四時間以内に殺されるとわかったら、おまえたちの国の政府がどうにかして払ってくれるだろう」という犯人グループの判断は見当違いだったことがわかる。政府は身代金を肩代わりしてくれず、貧しい著者の家にも、要求額に応じられる経済力はなかったからだ。結果、犯人グループと著者の母親との間での交渉が難航するなか、460日もの歳月がかかってしまったというわけだ。

 その間に著者が経験してきたことは、あまりにも生々しい。訳者の解説によれば、回想録執筆のオファーが複数の出版社からあったものの、著者は監禁中の虐待行為に焦点を当てるような企画には興味を示さなかったのだという。つまりここでは、そうした記述は抑えられているということになる。が、それでも描写は壮絶で、読者に絶望感を共有させることになる。

 同じ価値観を共有しようとイスラム教に入信するも想いは叶わず、あげくにレイプされ、成功するかに見えた脱走も失敗し......と、そのプロセスに救いはない。特に強烈なのは、虐待され続けた結果、「死んだほうが幸せだ」という思いにかられて自殺を意識するくだり。最終的には、人質救出を請け負う民間組織によって助けられるのだが、帰国後は強いPTSDに悩まされたという事実にも納得できる。



 ただし読了したあと、「結局、テーマはなんなのだろう?」という思いが残ったのも事実だ。… 先に触れたとおり、私は彼女の"動機"に共感できないのだ。これらの結果は無計画な行動が"たまたま"生み出したものであり、少なくとも賞賛すべきものではない気がしてならない。

1217チバQ:2015/11/18(水) 22:09:51
http://www.afpbb.com/articles/-/3067136
仏露、対ISで異例の連携に合意 シリアの拠点空爆
2015年11月18日 14:52 発信地:パリ/フランス
【11月18日 AFP】フランスとロシアは17日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」打倒に向け、軍事・治安面で協力していくことで合意した。パリ(Paris)連続襲撃とロシア旅客機爆破という2つの事件を受けて、両国が異例の連携に踏み切った格好だ。

 仏露の両政府が一連の事件への容赦ない報復を宣言する中、両国軍の戦闘機は同日、ISの事実上の「首都」となっているシリア北部のラッカ(Raqa)を空爆した。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領は軍幹部らに対し、「フランスと直接連絡を取り合い、同盟軍として協力していくことが必要だ」と述べた。一方フランスは、ロシア海軍が配置されている地中海(Mediterranean Sea)東部に、旗艦空母を派遣する準備を進めている。

 フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領は26日、ロシアの首都モスクワ(Moscow)でプーチン大統領と、対ISでの連携強化について話し合うことになっている。(c)AFP/Fran BLANDY

1218とはずがたり:2015/11/19(木) 10:36:01
>シリア・イラクへの地上部隊派遣というシナリオは予測しやすい。想定される戦略も十分明確に考察できる。だが本当に重要なのは、「戦後」にどう取り組むかだ。
将にこれである。英米はフセインを倒す時もカダフィ倒す時も,俺は日本の復興したGHQ位の事はやってくれると思ってたんだけど後は内戦で決めて,と云うのに等しかった。。アサド憎しの俺でもプーチンのポジショントークの方が正しいように思えてしまうこともある。

>米国はヨルダンに相当の軍事インフラを抱えており、現地政府も米国の言いなりである。今年5月には米陸軍の指導のもと、数千名のヨルダン兵が演習に参加した。
>すでにヨルダンは、シリアに続く軍事化した「人道回廊」の設置を検討している。これは容易にシリア侵入に転用できるだろう。2013年以降、米国はヨルダン駐留部隊を強化しており、攻撃機、対ミサイル装備、戦略プランナーを含む多数のプランナーといった戦争遂行のインフラを整えている。
>南方からイスラム国を攻撃することは、その後のアサド政権打倒のための行動に向けてダマスカスを孤立させるうえでも有益だろう。軍事的には、侵入部隊の左側面を防御するうえで、イスラエルとその支配下にあるゴラン高原が好都合な位置にある。最後に、ヨルダン軍が参加することで米国による侵略に「親アラブ色」をつけやすくなるだろう。
ヨルダン国王は血統的に正統性ある(サウジなんかよりも高貴な出だった筈→調べたらハーシム家)からイラクとシリアのスンニ派を統治させて米国が後ろ盾になれば良い。少しは安定するんちゃうか。一方,イラク・シリアのシーア派や少数派はイランに任せてロシアが後ろ盾になれば良い。シリア・イラク・イランのクルド人はトルコに併合してトルコと仲良くやって貰えば良いんだけど難しいよねぇ。。更に云えばリビアはエジプトと一緒に出来ないか?この辺は国が多すぎて戦争ばかりやっている。大国つくってその下に地方政府造った方が安定するんちゃうか。

2015年 11月 18日 15:42 JST 関連トピックス: トップニュース
コラム:パリ攻撃、米地上軍のシリア派遣はあるか
http://jp.reuters.com/article/2015/11/18/column-parisattack-usmilitary-idJPKCN0T70MT20151118?sp=true
[16日 ロイター] - パリ同時多発攻撃を受けて、米国がシリアやイラクでの軍事介入を強化すべきとの圧力は明らかに高まっている。仮に過激派組織「イスラム国」が米国市民を狙った攻撃を行えば、オバマ大統領は「もっと何か」をやらざるを得なくなるだろう。

その「何か」とはどのようなものか、そして、いかなる結果をもたらすのだろうか。

ただでさえシリアやイラクへの介入強化に慎重なオバマ大統領としては、現在の「パリ後」の圧力をなだめるためには空爆を強化するだけで十分とするかもしれない。

フランスも、すでに実施している短期間の激しい報復爆撃で当面は十分と考える可能性はある。それは今年初め、イスラム国によって自国パイロットが凄惨な焼身刑に処せられた後のヨルダンと同じである。その後は、より日常的な戦闘に落ち着く可能性もある。

だが、イスラム国が米国民を攻撃する場合、軍事介入をエスカレートさせることはオバマ大統領にとってほとんど義務となる。同じような空爆を増やすだけでは、復讐の要求を満足させることはできない。

もし攻撃を受けたとすれば、それがたとえ1年前であっても、そうしたジェスチャーだけでは不十分だったろうし、大統領選の最中であれば、なおさらだ。少しでも意志が弱いと見られれば、その後12ヶ月、愛国心は共和党の専売特許となり、ヒラリー・クリントン氏はホワイトハウスと関係を断たなければならなくなる。

米国が介入を強化するならば、その形式はひとつだけ。地上軍を投入することだ。

誰もそれを侵略とは呼ばないだろうが、規模の如何を問わず、それは侵略である。シリアへの侵入経路として最も可能性が高いのはヨルダン、そして政府の承認が得られた場合は、トルコであり(ただしトルコは米国による2003年のイラク侵略の際には米軍の自国国境通過を許可しなかった)、より小規模な部隊が北東部からイラク国境経由で侵入することになろう。

1219とはずがたり:2015/11/19(木) 10:36:26
>>1217-1218
米国はヨルダンに相当の軍事インフラを抱えており、現地政府も米国の言いなりである。今年5月には米陸軍の指導のもと、数千名のヨルダン兵が演習に参加した。

すでにヨルダンは、シリアに続く軍事化した「人道回廊」の設置を検討している。これは容易にシリア侵入に転用できるだろう。2013年以降、米国はヨルダン駐留部隊を強化しており、攻撃機、対ミサイル装備、戦略プランナーを含む多数のプランナーといった戦争遂行のインフラを整えている。

南方からイスラム国を攻撃することは、その後のアサド政権打倒のための行動に向けてダマスカスを孤立させるうえでも有益だろう。軍事的には、侵入部隊の左側面を防御するうえで、イスラエルとその支配下にあるゴラン高原が好都合な位置にある。最後に、ヨルダン軍が参加することで米国による侵略に「親アラブ色」をつけやすくなるだろう。

イラク経由で北東部から多数の部隊をシリアに送り込むのは、イスラム国がこの地域に拠点を築いているだけにリスクが大きい。外国人戦闘員がトルコ国境を越えて米軍部隊の側方に迫ることもできる。とはいえ、適度な数の空挺部隊・特殊部隊をクルド人支配地域経由で密かに動かすことは可能だし、イスラム国を第二戦線から攻撃するために必要でもある。

クルド同盟内部を除けば、イラク本土に米軍が大幅増派されるというのは考えにくい。イラクの砂漠地帯で米兵が再び死亡する状況は米国内では受け入れがたいだろうし、バグダッドのイラク政府も、イラン側の協力者も、多数の米軍戦闘部隊の駐留はまず了承しないだろう。

イラク内戦という泥沼に米軍を再投入しなくても、イスラム国のシリア側勢力とイラク側勢力への軍事的分裂はかなりの程度自然に進むだろう。シリアから切り離されればイラク領内のイスラム国は十分に弱体化し、恐らくはクルド人勢力により、また恐らくはイラク・イラン合同勢力により、個別に撃破できるだろう。

だが問題は、こうしたマッチョ志向の戦略ゲームが、そもそもイスラム国を生み出したものとまったく同じであるという点だ。イラク、リビア、アフガニスタンで米国が経験してきたように、戦場で勝利を収めるのはたやすいのである。

イスラム国を打倒することができるとして(その拡散的な性格や多くのスンニ派ムスリムからの政治的な支持を考えると、かなり大胆な仮定だが)、報復も収まったとすると、その後はどうなるだろう。「解放された」地域を統治するのは誰か。ロシアはただ傍観しているだろうか。クルド人はシリア北部でどのくらいの土地を手にするだろう。トルコはそれにどう反応するだろうか。

シリアの国土は荒廃し、国内難民で溢れている。復興の費用は誰が負担するのか。イラクやアフガニスタン以上にシリアの復興が成功すると考えるならば、その根拠は何か。イラクにおいてアルカイダからイスラム国が生まれたように、シリアはイスラム国の後継者を生み出す温床になる可能性がある。

シリア・イラクへの地上部隊派遣というシナリオは予測しやすい。想定される戦略も十分明確に考察できる。だが本当に重要なのは、「戦後」にどう取り組むかだ。そのための計画はあるのだろうか。

*筆者は、米国務省に24年間勤務。著書にイラク再建の失策を取り上げた「We Meant Well: How I Helped Lose the Battle for the Hearts and Minds of the Iraqi People(原題)」などがある。最新刊は「Ghosts of Tom Joad: A Story of the #99 Percent(原題)」。

1220とはずがたり:2015/11/19(木) 18:46:28
欧州スレかこっちか一寸迷ったけど。

2015年 11月 16日 17:30 JST
焦点:パリ攻撃は9月決断か、反転攻勢に出る「イスラム国」
http://jp.reuters.com/article/2015/11/16/analysis-paris-shooting-islamic-state-idJPKCN0T50NX20151116?sp=true

[ベイルート 15日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国」がシリアとイラクの支配地域で米国などから軍事的反撃を受けるなか、9月にフランスやその他の地域への攻撃を決断した可能性がある。

シリア国内にいるイスラム国戦闘員の1人は、同組織のアブ・モハメド・アドナニ報道官が海外での活動を指示していたと話す。

「活動を開始するよう文書で2カ月前に指示があった。レバノンやフランス、その他の地域はすべて作戦の一部に含まれていた」と、この戦闘員はソーシャルメディアを通じて語った。

イスラム国は、13日に仏首都パリで発生し、少なくとも132人が死亡した同時多発攻撃について、フランスによる空爆への報復として実施したとする犯行声明を出した。

──情報BOX:パリ同時多発攻撃、その時何が起こったか

その前日には、レバノンの首都ベイルート郊外で2件の自爆攻撃を行い、43人の犠牲者を出した事件で犯行声明を出している。現場は、シリアでイスラム国と戦うイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の拠点地区だった。

イスラム国はまた、乗客乗員224人が死亡した10月31日のロシア機墜落でも犯行声明を出している。ロシアはシリアの同組織に対し、独自に空爆作戦を開始していた。

また2人のトルコ治安筋は15日、ロイターに対し、当局が拘束した英国人が、パリで起きたような攻撃をイスタンブールでも計画していた可能性があると語った。

イスラム国はサウジアラビア、米国、ロシアも攻撃すると警告している。

<外国での作戦組織>

イスラム国の組織は複雑であり、秘密裏に運営されている。大まかに言えば、アブ・バクル・バグダディ容疑者がイスラム共同体の指導者「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)」として組織の頂点に立ち、その下に強力な権限を持つ同容疑者の代理が存在する。また、軍事的・宗教的指導者らから成る評議会があり、同容疑者に戦略や軍事計画についてアドバイスを行っている。

イスラム国は、欧州を含む世界各地から多くのジハーディスト(聖戦主義者)志願者を引きつけているが、一部の欧州諸国による治安強化により、同組織の支配地域への流入が妨げられている。

その対抗策として、イスラム国は中東にある拠点から志願者たちに接触し、「一匹オオカミ」として、もしくは小さな集団を形成して自身が居住する国で独自に攻撃を実行するよう奨励している。

イスラム国戦闘員の1人によれば、休眠している下部組織同士は連絡を取り合わないが、「海外作戦」を指揮する特別組織の攻撃命令には応じるという。

1221とはずがたり:2015/11/19(木) 18:46:48
>>1220-1221
この特別組織の責任者についてはほとんど知られていない。この戦闘員によると、同責任者はヨルダン国籍でシリアとイラクの指導部と緊密に連携し、両国を往来している人物だと語った。この責任者はニックネームでしか知られていないという。

米ニューヨーク・タイムズ紙が欧米当局者らの話として伝えたところによると、パリの容疑者らは実行前にシリアのイスラム国メンバーと通信していたという。

<フランス人の傲慢さを忘れない>

イスラム国戦闘員たちは、パリへの攻撃は組織内の士気を高めたと話す。同攻撃の前には、支配下に置いていたイラク北部の都市シンジャルのほか、シリアにあるイラク国境沿いの戦略的都市を失っていた。

シリア政府軍もロシア軍の空爆やヒズボラの支援を受け、軍事基地を奪還していた。

イスラム国は西側諸国内での攻撃をたびたび示唆するが、同組織の支持者たちは、イスラム教徒を差別しているためだとして、フランスとの戦いはとりわけ優先順位が高いと語る。

「これは始まりにすぎない。われわれはマリで味わった苦しみやフランス人の傲慢(ごうまん)さを絶対に忘れない」と、シリアにいる戦闘員は、西アフリカのマリ共和国でイスラム系武装組織に対して行われた仏主導の軍事行動に言及し、このように述べた。

<高まる反欧米感情>

仏当局によると、13日の事件は3つの編隊が組織的にバーやコンサートホール、スタジアムを襲撃。国境をまたいだ捜査が進むなか、検察当局は今回の事件について、仏国内のほか、中東、ベルギー、ドイツなど多国籍が絡んだ組織が関与したとみている。

米国主導の有志連合のほか、今ではロシアも軍事作戦を開始しており、イスラム国は一段と強化される反撃に苦しんでいる。

トルコもまた、外国人戦闘員がイスラム国支配地域に流入するのを阻止するため、国境警備を強化するよう国際社会から圧力を受けている。

米国主導の有志連合がシリアとイラクのイスラム国支配地域に空爆を始めてから、同組織の支持者たちの反欧米感情は劇的に高まった。そうした態度は今後も変わらないと彼らは話す。

「われわれはイデオロギーに基づいて行動している。イデオロギーをどうやって倒すのだ。もしくは信奉者である人をどうやって負かすというのだ。われわれ真のイスラム教徒に対する戦いが激しくなるほど、われわれの信仰やカリフ国家への献身も強まる」と、ある支持者は語った。

「(イスラム)国は明日何をするかは語らない。だが、罰を受けるのは世界であり、そうなるだろうと世界に向けて発信したのだ」

(Mariam Karouny記者 翻訳:伊藤典子 編集:新倉由久)

1222とはずがたり:2015/11/19(木) 19:48:30

>ジハーディストたちは、見たところ何の制約もなくヨルダン、トルコの国境を越えてシリアに流入している。カタール、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアは、イスラム国を含めたさまざまなイスラム主義軍事組織に対する国内民間人による送金を止めていない。
>これらの国では、イスラム国に教義上の指針を与えているイスラム法学者や、宗派的な理由による殺戮や陰惨な斬首、神学的な根拠による性奴隷化を認めている宗教学者がテレビ・ラジオ放送に登場することも許している。
2015年 11月 17日 15:24 JST
コラム:パリ攻撃、西側が「イスラム国」に抱く致命的誤解
http://jp.reuters.com/article/2015/11/17/column-parisattack-west-idJPKCN0T60DW20151117?rpc=223&sp=true

[15日 ロイター] - パリに対する凄惨な同時多発攻撃は、誰もが不意を突かれたように見えるという点で、2011年9月11日に不気味なほど似ている。

おそらく13日までは、西側諜報機関及び米政界の見解として主流だったのは、過激派組織「イスラム国」は米国または西側諸国にとって「差し迫った脅威」ではない、というものだった。

「アルカイダとは異なり、イスラム国はカリフ(預言者ムハンマドの代理人を頂点とする)国家の樹立に力を注いでおり、西側を攻撃することにはそれほど関心を持っていない」と、元CIA職員はワシントンのシンクタンクで行われた非公開の会合で説明した。

彼は諜報関係者に共通する意見を繰り返し、「引き続きアルカイダが主要な脅威である」と主張していた。

オバマ米大統領でさえ、先日、イスラム国は「封じ込められている」と自信ありげに語っていた。

だが私たちが忘れてはならないのは、イスラム国が世界の舞台に登場したのはわずか1年前、モスル占領に続いて、ものの数週間でイラクの3分の1、シリアの3分の1を手中に収めたときだったということである。この過激派グループは、ほんの数時間で大きく支配地域を広げたこともあり、この奪回には「数年かかる」と米大統領は述べている。

筆者は、当時シリアのダマスカスでこの戦争を取材し、後にベイルートに拠点を移した。シリア東部デリゾールのシリア反政府派及び一般の市民とインターネットを介して常に連絡を取っていたのだが、彼らは突然、イスラム国の支配下に置かれることになった。最初の数日間のうちに、彼らの多くは、この新参の残虐な占領者にどう対処すべきか決めかねて身を隠した。

イスラム国はその後、スンニ派ムスリムのアラブ人部族男性700人以上を、イスラム国への忠誠を誓わなかったことを理由に虐殺した。イスラム国はデリゾールの戦闘可能な年齢の男性全員に対し、イスラム国の検問所に出頭して武器を引渡し、イスラム国への忠誠を誓うか、さもなければ即刻その地域を離れるよう命じたという。

「西側がイスラム国のようなグループの拡大を放置するとは思っていなかった。しかし今となっては、私たちが騙されていたのだと分かる。私たちは非常に愚かだった」と、イスラム国と敵対するシリア反体制派の1人は、家族の安全のため匿名を条件として、筆者に語った。

その言葉からは、彼の言うイスラム国の「衝撃的で迅速な勝利」に対する苦々しい思いが感じられた。誰にも聞かれないよう、彼はインターネットカフェのすぐ外側に車を停め、車内から無線LANの電波を拾って会話していると語った。イスラム国は至るところに検問所を設けているのだという。

「われわれにとって唯一筋が通っていると思えるのは、世界がこの場所にあらゆるゴミを捨てたがっているということだ」と、彼はイスラム国ジハーディスト(聖戦主義者)について語る。彼らは主にシリア以外のアラブ諸国や、チェチェン、西側諸国の出身だという。「そうしておいて、西側諸国は彼らをまとめて爆撃しにやってくる。そういう戦略に違いない。そう考えなければ説明がつかない」

1223とはずがたり:2015/11/19(木) 19:48:48
>>1222-1223
陰謀論はさておき、たとえどれほどナイーブで見当違いであろうと、一部の国々が、自国民のなかのイスラム主義者たちが仲間の支配する地域に赴いて死を迎える展開になることを密かに安堵している、という見方には一理ある。

ある西側の外交官は、「(ジハーディストが)国内に残っているよりはマシだ」と、匿名を条件に筆者に語っていた。

「統計的に、イスラム国の支配地域に新たに到着したジハーディストは数週間以内に殺害されている。いい厄介払いだ」と語るこの外交官は、西側諸国は、イスラム国に刺激を受けた「一匹狼による攻撃」だけを心配していればいいと付け加えた。

残念ながら、パリ同時攻撃はこの理論の反証となってしまった。そして今、もう1つの、心地よく響くが、やはり間違った幻想も捨て去るべき時が来た。

すなわち、これまでも、そして現在も、イスラム国という過激派集団に教義面での指針を提供するだけでなく、資金や資材、ジハーディストがその支配領域に流れ込むことを支援しているのは、米国の最も忠実な同盟国の一部であることを忘れてはならないということだ。その背景には、シリアのアサド大統領を打倒したいという動機がある。

ジハーディストたちは、見たところ何の制約もなくヨルダン、トルコの国境を越えてシリアに流入している。カタール、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアは、イスラム国を含めたさまざまなイスラム主義軍事組織に対する国内民間人による送金を止めていない。

これらの国では、イスラム国に教義上の指針を与えているイスラム法学者や、宗派的な理由による殺戮や陰惨な斬首、神学的な根拠による性奴隷化を認めている宗教学者がテレビ・ラジオ放送に登場することも許している。

また、シリア内戦はシリアの問題、あるいは少なくとも他人事だと西側諸国が考えてしまうのも、すでにこれほど多くの諸国が直接もしくは間接的に関与してしまっている以上、あまりにも安易な欺瞞である。

ケリー米国務長官は、シリア問題をめぐって約20カ国の外相が参加したウィーンでの会合において、パリ同時多発攻撃について「地球上で最も恥ずべき、残虐かつ凶悪で、容認しがたい行為」と強く非難した。しかし彼は、今回の攻撃によって「今日我々は、我々が直面する危機の解決に向けて前進するために、さらに努力しなければという決意を抱いた」とも述べている。

シリアに平和と秩序が訪れる日は遠い。ウィーンでの会合にシリアは参加すらしていない。だが、今回のパリ同時攻撃が、イスラム国にとって命取りの行為となるよう世界各国が決意するならば、少なくとも、不死鳥はすでに灰の中から飛び立っていることになる。

*筆者は10年にわたる中東取材を終えて先日アメリカ合衆国に帰国。最近ではシリアに拠点を置き、フリーランスとして、ロイター、ロサンゼルスタイムス、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)、ザ・ワールド(PRI/BBCラジオ)、インターナショナル・ビジネス・タイムズ(IBT.com)など複数のメディアに向けてシリア内戦を取材していた。安全のために無署名での戦争報道も多い。

1224チバQ:2015/11/19(木) 21:59:34
http://www.sankei.com/world/news/151119/wor1511190005-n1.html
2015.11.19 08:05
【パリ同時多発テロ】
仏露の共同作戦 アサド政権に追い風 米欧に方針転換迫る

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(1/2ページ)【パリ同時多発テロ】

18日、パリ郊外サンドニで銃を構える警官(AP)
 【カイロ=大内清】パリ同時多発テロを受け、フランスとロシアが、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対する共同軍事行動に乗り出したことは、ロシアの後ろ盾を得て政権存続を図るシリアのアサド政権にとっては強い追い風となる。アサド政権の打倒を目指す湾岸アラブ諸国やトルコは、国際的なイスラム国包囲網の構築やシリアの政権移行プロセスが露主導で進むことを強く警戒しているとみられるが、同時に、過激派の拡散防止では国際協調を必要とするジレンマに直面している。

 「(シリアからの)協力を得るには、フランスが方針転換する必要がある」。シリアのアサド大統領はパリ同時多発テロの翌日に行われた仏誌とのインタビューでこう述べ、イスラム国の情報をフランスに提供する条件として反体制派支援などを見直すよう迫った。オランド仏政権にとって当面、イスラム国掃討作戦の遂行が外政上の最重要課題になるとみての牽制(けんせい)球だ。

 アサド政権は、ロシアがイスラム国掃討を名目にシリア内戦へ軍事介入した9月末以降、露軍の空爆支援を受けて反体制派との戦闘を優位に進めてきた。

 ロシアの本格介入は、シリア内戦をめぐる外交舞台でもアサド政権に有利に作用している。内戦終結に向けた関係国による協議では、中東への関与を抑制しているオバマ米政権の姿勢とも相まってロシアの発言力が増し、アサド氏ら政権中枢の退陣が政権移行プロセスの前提だとしてきた米欧の主張は後退している。

 こうした中でパリ同時多発テロが発生し、国際社会のイスラム国に対する脅威認識が高まった。アサド政権がこの状況を、イスラム国掃討のためにシリアの安定を望む米欧に政権存続を認めさせる好機ととらえているのは間違いない。

 一方、アサド氏を支えるイランの伸長を警戒するサウジアラビアなど湾岸アラブ諸国やトルコは、あくまで反体制派主体の政権移行を求めてきた。ただ今後、イスラム国掃討を最優先とする国際世論が強まると予想される中でその主張が影響力を持つかは不透明だ。

1225とはずがたり:2015/11/20(金) 21:57:25
対ISで各国連携も空爆強化が裏目の可能性も
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E5%AF%BEis%E3%81%A7%E5%90%84%E5%9B%BD%E9%80%A3%E6%90%BA%E3%82%82%E7%A9%BA%E7%88%86%E5%BC%B7%E5%8C%96%E3%81%8C%E8%A3%8F%E7%9B%AE%E3%81%AE%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%82%82/ar-BBneEZ8
AFPBB News
4 時間前

【AFP=時事】エジプト上空でのロシア旅客機墜落、フランス・パリ(Paris)の同時多発テロと、フランスとロシアが相次いでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の標的となったことで、両国は対ISでの連携を表明。団結した仏露の政治的努力によってシリア危機も解決に向かうのではとの期待が出ている。だが、その一方で、専門家らは空爆の強化という手段に疑問を呈している。

 ある仏政府高官はAFPに、パリでの事件によって、ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)に対するより戦略的な攻撃を行うための国際的な連携が加速するだろうとの味方を語った。具体的には、ISの資金の鍵となっている石油施設や輸送ルートに空爆を集中させるなど、より大きな打撃を与える標的を攻撃する見通しだという。

 だが、経済活動拠点を空爆の標的としても、ISの戦闘能力の著しい低下にはつながらない上、多くの地元住民がIS側につくことになりかねないと、ISに関する著書のあるハサン・ハサン(Hassan Hassan)氏は語った。さらに「(IS掌握地域の)住民は日々の生活を石油に依存している。それを彼らから奪ってしまったら、残された選択肢は逃げ出して難民になるか、ISに加わるしかない。住民たちも収入源が必要なのだ」と同氏は話した。

仏国防省の映像音声記録製作部門ECPADが公開した、シリアに向かって飛行する仏空軍のラファール戦闘機(2015年9月27日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
c AFPBB News 提供 仏国防省の映像音声記録製作部門ECPADが公開した、シリアに向かって飛行する仏空軍のラファール戦闘機(2015年9月27日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
 空爆を強化すれば、民間人が巻き込まれて死亡する確率も高くなり、悲嘆にくれてIS支持に転じる人も増加する。

【翻訳編集】AFPBB News

1226とはずがたり:2015/11/20(金) 22:38:52
>>1225

ISの石油輸送車は「全て空爆」、露国防省
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/is%E3%81%AE%E7%9F%B3%E6%B2%B9%E8%BC%B8%E9%80%81%E8%BB%8A%E3%81%AF%E3%80%8C%E5%85%A8%E3%81%A6%E7%A9%BA%E7%88%86%E3%80%8D%E3%80%81%E9%9C%B2%E5%9B%BD%E9%98%B2%E7%9C%81/ar-BBnbsrc
AFPBB News
6 時間前

【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦を強化しているロシアは18日、シリアのIS掌握地域を通行する全てのタンクローリーを空爆対象とすると発表した。

 露通信社によれば、国防省のアンドレイ・カルタポロフ(Andrei Kartapolov)氏が「きょう下された決定に基づき、露軍機は現在、IS掌握地域でテロリストの所有する石油製品を運ぶタンクローリーに対し、いわゆる『フリーハント』で飛行している」と語った。既に、シリアからイラク国内の石油精製所を目指して原油を運搬していたトラック約500台をこの数日で破壊したという。

ロシア国防省が公式ウェブサイトで公開した、シリア国内でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の石油を運搬するタンクローリーを空爆したとされる映像より(2015年11月18日公開)。(c)AFP=時事/AFPBB News
c AFPBB News 提供 ロシア国防省が公式ウェブサイトで公開した、シリア国内でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の石油を運搬するタンクローリーを空爆したとされる映像より(2015年11月18日公開)。(c)AFP=時事/AFPBB News
 原油の密輸による収益は、ISの主要資金源となっている。

【翻訳編集】AFPBB News

1227とはずがたり:2015/11/21(土) 08:52:55
ロシア空爆、1300人以上死亡=シリア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151120-00000197-jij-m_est
時事通信 11月20日(金)22時26分配信

 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団は20日付の声明で、ロシア軍がシリア空爆を開始した9月30日以降、同軍の攻撃による死者数は1331人に達したと発表した。
 監視団は「このうち403人が民間人」と指摘している。
 戦闘員では、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」など反体制派547人が死亡。過激派組織「イスラム国」のメンバーは381人が命を落としたという。

1228とはずがたり:2015/11/23(月) 20:06:58

2015年 11月 22日 22:13 JST
仏空母、23日に攻撃態勢
http://jp.reuters.com/article/2015/11/22/idJP2015112201001461

 【パリ共同】フランスのルドリアン国防相は22日、パリ同時多発テロで犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」掃討作戦拡大のため、シリア沖の地中海に派遣した原子力空母シャルル・ドゴールが23日に「臨戦態勢に入る」と述べ、攻撃準備が整うと明らかにした。民放ラジオ「ヨーロッパ1」で語った。早ければ23日にも、同組織への空爆を続けるロシア軍との共同軍事行動に踏み切る可能性がある。

 一方、フランスのオランド大統領は、23日にパリで行うキャメロン英首相との会談を皮切りに、「イスラム国」包囲網構築に向けた首脳外交を展開する。

1229チバQ:2015/11/23(月) 20:41:41
http://www.sankei.com/world/news/151123/wor1511230020-n1.html
2015.11.23 11:02

トルコ・クルド共同党首の車に発砲 、暗殺未遂か





 トルコの少数民族クルド人系の左派、国民民主主義党(HDP)の報道官は22日、共同党首のデミルタシュ氏が乗る車両が同日、南東部ディヤルバクルを走行中、何者かの発砲を受けたと述べた。負傷者はいなかった。暗殺未遂の可能性がある。ロイター通信が報じた。

 HDPはトルコで急速に存在感を増す野党で、デミルタシュ氏はカリスマ的な指導者と評されている。与党は、非合法武装組織クルド労働者党(PKK)に近い組織とみてHDP台頭を警戒し、与野党間の緊張が続く。

 トルコではクルド人が狙われたとみられるテロが相次いでおり、10月10日に首都アンカラで起きた自爆テロでは103人が死亡した。(共同)

1230とはずがたり:2015/11/24(火) 19:47:19
ロシア軍機撃墜=シリア国境付近、NATOと協議へ―トルコ
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/167/2e8de5b6257b36a5dbcfbadd878994f0.html
(時事通信) 19:33

 【エルサレム、モスクワ時事】トルコからの報道によると、トルコ軍のF16戦闘機2機が24日、シリア国境付近で、トルコ領空を侵犯したとしてロシア軍のSU24戦闘爆撃機とみられる軍用機1機を撃墜した。操縦士ら2人はパラシュートで脱出したもようだ。ロシア軍機撃墜が正式に確認されれば、9月30日にアサド政権支援のため開始されたロシア軍によるシリア空爆で初めてとなる。

 トルコ軍は「撃墜前の5分間、10回警告した」と強調。事態を受け、ダウトオール首相は、北大西洋条約機構(NATO)や国連、関係国と協議するよう外務省に指示した。トルコはNATO加盟国で、NATO対ロシアの問題にも発展しかねない。

 これに対し、ロシア国防省は24日、撃墜機について「トルコ領空を侵犯していない」と主張した。インタファクス通信が伝えた。シリアのアサド政権への姿勢をめぐり対立するロシアとトルコの亀裂が今後深まる恐れもある。

1231チバQ:2015/11/24(火) 22:52:27
>>1229
http://www.sankei.com/world/news/151123/wor1511230056-n1.html
2015.11.23 22:10

クルド党首「発砲された」は本当? 暗殺未遂説もトルコ当局が「弾痕」否定





 ロイター通信によると、トルコの少数民族クルド人系の左派、国民民主主義党(HDP)の報道官は22日、共同党首のデミルタシュ氏が乗る車両が同日、南東部ディヤルバクルを走行中、何者かの発砲を受けたと述べた。負傷者はいなかった。暗殺未遂との見方も出たが、アナトリア通信によると地元当局は23日、発砲の可能性を否定した。

 デミルタシュ氏は車両に「銃弾の痕が確認された」と説明したが、地元当局は捜査の結果、いかなる発砲の痕でもなかったと発表した。 HDPはトルコで急速に存在感を増す野党で、デミルタシュ氏はカリスマ的な指導者と評されている。与党は、非合法武装組織クルド労働者党(PKK)に近い組織とみてHDP台頭を警戒し、与野党間の緊張が続く。(共同)

1232チバQ:2015/11/24(火) 22:54:34
http://www.sankei.com/world/news/151124/wor1511240004-n1.html
2015.11.24 00:47
【シリア情勢】
プーチン露大統領がイラン最高指導者と会談 アサド政権擁護し「統治や指導者押し付けられない」

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ロシアのプーチン大統領(タス=共同)
 【モスクワ=黒川信雄】ロシアのプーチン大統領は23日、イランの首都テヘランを訪問し、最高指導者ハメネイ師と会談した。露大統領によるイラン訪問は8年ぶり。

 インタファクス通信によると、シリア情勢をめぐり、プーチン氏は「何人もシリア国民に対し、国家統治のあり方やその指導者について、外部から押しつけることはできない」と述べ、アサド政権退陣を求める欧米諸国を強く牽制(けんせい)。シリア問題をめぐるロシアとイランの協力の重要性を強調した。

 アサド政権はロシアとイランの支援を受けており、会談はシリア情勢を中心に行われたもよう。

 ロシアは今月、米国の反対を押し切り、イランに対する対空ミサイル「S300」の輸出契約を結んだ事実を明らかにするなど、イランとの連携を深めている。

1233チバQ:2015/11/24(火) 22:58:05
http://www.sankei.com/world/news/151124/wor1511240017-n1.html
2015.11.24 08:48

プーチン大統領、イランを「同盟国」待遇 発電所整備など6千億円支援へ





 ロシアのプーチン大統領は23日、イランに対して発電所や港湾整備など35の事業で計50億ドル(約6千億円)の支援を行うと表明した。テヘランでイランのロウハニ大統領と会談後、共同記者会見で述べた。

 シリアのアサド政権を支えて軍事介入し、米欧と対立する両国が、経済面でも関係強化を鮮明に打ち出した。ロウハニ師は両国関係が「新たな段階に入った」と強調した。

 プーチン政権は2013年、ウクライナで反政府運動の高まりに直面した親ロシア政権を支えるために30億ドルを融資。それを上回るイランへの融資は、同国を事実上の“同盟国”とみなす姿勢を示すものとみられる。核問題での最終合意で欧米の対イラン制裁が解除される前に、イランを自陣営に取り込む狙いがある。

 プーチン氏は、ドルを介さずにそれぞれの自国通貨で貿易決済する方針や、ロシアが主導するユーラシア経済同盟とイランとの自由貿易協定(FTA)を検討する考えも示した。(共同)

1234チバQ:2015/11/24(火) 23:52:52
露土戦争!?
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151124-OYT1T50137.html
トルコ、シリア国境で露軍機撃墜か…10回警告
2015年11月24日 22時15分
【カイロ=久保健一、モスクワ=田村雄】トルコ政府は24日、トルコ軍機が同日、トルコ・シリア両国の国境付近を飛行していた国籍不明の軍用機1機を撃墜したと発表した。

 ロシア政府は同日、露軍のSu24爆撃機1機が「シリア領内で撃墜された」と認めた。露軍機がトルコ軍機に撃墜されたとみられる。

 北大西洋条約機構(NATO)の一員であるトルコはシリア内戦で反体制派を支持し、アサド政権や同政権を支援するロシアと対立関係にある。撃墜を機にトルコとロシアの緊張が高まり、イスラム過激派組織「イスラム国」包囲網に影響することも懸念される。

 英国が拠点のシリア人権監視団によると、軍用機が撃墜されたのはシリア北部ラタキアに近いトルコとの国境地帯。トルコ側の説明によると、同国軍のF16戦闘機が、国境に接近した軍用機に対し、5分間で10回の警告を行った後、撃墜した。この軍用機が領空侵犯をしていたかどうかについては言及していない。

http://mainichi.jp/select/news/20151125k0000m030127000c.html
ロシア機撃墜:プーチン大統領「ロシアは容認しない」
毎日新聞 2015年11月24日 23時40分(最終更新 11月24日 23時45分)
◇「テロリストの共犯者に背中から撃たれた」とも

 【エルサレム大治朋子、モスクワ杉尾直哉】トルコからの報道によると、トルコ軍のF16戦闘機2機が24日、シリアとの国境付近でロシア軍のスホイ24戦闘爆撃機1機を撃墜した。墜落地点は、シリア北西部ラタキア付近とみられる。乗員2人は脱出したが、シリア反体制派は1人が死亡したとロイター通信に語った。ロシアは強く反発しており、トルコが加盟する北大西洋条約機構(NATO)との関係悪化につながる恐れが強い。

 プーチン露大統領は同日、ロシア南部ソチでヨルダンのアブドラ国王と会談した際に「爆撃機はトルコ領から1キロ離れたシリア領内を飛行していた」と領空侵犯を否定。トルコが過激派組織「イスラム国」(IS)の石油密輸ルートになっていると指摘し、「テロリストの共犯者に背中から撃たれた」と、トルコを「テロ支援者」になぞらえて強く批判した。

 プーチン氏はさらに「このような犯罪をロシアは容認しない。今回の事件はロシア・トルコ関係に重大な結果をもたらすだろう」と強硬な姿勢を示した。

 AP通信によると、トルコのダウトオール首相は、国際法違反の領空侵犯に対して「すべての措置を取る義務がある」と言明。トルコ軍の措置は正当だったという見方を示した。

 NATOは、トルコの要請を受けて大使級臨時理事会を24日午後5時(日本時間25日午前1時)に開催することを決めた。

 トルコのアナトリア通信などによると、トルコ空軍のF16戦闘機2機が出動し、領空侵犯機に対して5分の間に10回警告を出したが、領空から離れなかったため撃墜したという。AFP通信は、シリア北西部ラタキア付近で搭乗員を捜索していたロシア軍のヘリが武装勢力に砲撃され、緊急着陸したと伝えた。

 トルコ外務省は最近、駐トルコ・ロシア大使に、トルコ南部と国境を接するシリア北部のトルクメン人居住地域への攻撃を停止するよう要請していた。トルクメン人はトルコと友好関係にある。トルコにとって一帯は南部国境防衛のための戦略的要衝で、ISの勢力範囲ではない。トルコ側はロシアの攻撃が「IS対策ではなく、シリアのアサド政権支援のための動き」と見て警戒を強めている。

1235チバQ:2015/11/24(火) 23:55:03
http://mainichi.jp/select/news/20151125k0000m030019000c.html
トルコ軍:ロシア機を撃墜 領空侵犯か
毎日新聞 2015年11月24日 18時26分(最終更新 11月24日 22時07分)

 【エルサレム大治朋子、モスクワ杉尾直哉】トルコ軍の戦闘機が24日、シリアとの国境付近でトルコ領空を侵犯した「ロシア機とみられる軍用機」を撃墜した。トルコのアナトリア通信が報じた。一方、プーチン露大統領は、ロシア軍のスホイ24戦闘爆撃機がトルコ軍機によって撃墜されたものの、「シリア領空を飛行中であり、トルコへの領空侵犯はなかった」と語った。

 トルコが加盟する北大西洋条約機構(NATO)とロシアの緊張が高まったり、過激派組織「イスラム国」(IS)に対する軍事作戦に関する米欧露の調整に影響を与えたりする可能性がある。NATOは同日、トルコの要請で大使級の緊急会合を開く。

 ペスコフ露大統領報道官は「深刻な事態」と述べつつ、「原因が解明されておらず、(何が起きたか)評価できない」と慎重な姿勢を示した。

 アナトリア通信などによると、トルコ軍のF16戦闘機2機が、領空侵犯機に5分間で10回警告を出したが、領空から離れなかったため撃墜したという。墜落機の乗員2人は脱出した。シリア北西部ラタキア付近で露軍ヘリコプターが捜索に当たっている模様だ。1人は死亡したとの情報もある。

 一帯は、トルコ政府が、敵対するシリア軍やクルド人武装組織の勢力拡大を懸念する地域。トルコ外務省は最近、駐トルコ・ロシア大使に、トルコ南部と国境を接するシリア北部のトルクメン人居住地区への攻撃を停止するよう要請していた。

 トルクメン人はトルコと友好関係にある。トルコにとって一帯は南部国境防衛のための戦略的要衝。付近ではトルクメン人のほかシリア反体制派の武装勢力が戦闘を続けているが、ISの勢力範囲ではない。トルコ側はロシアの攻撃が「IS対策ではなく、シリアのアサド政権支援のための動き」と見て警戒を強めている。

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20151125k0000m030129000c.html
<ロシア機撃墜>米欧と関係悪化は必至 対IS歩み寄りに水

23:48毎日新聞

 【モスクワ杉尾直哉】シリア空爆に参加していたロシア空軍機が北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコ軍機に撃墜されたことは、パリ同時多発テロを機に過激派組織「イスラム国」(IS)に対する軍事行動で協力する兆しを見せていた米欧とロシアの関係に水を差すものだ。NATOがロシア軍機を撃墜したのは1950年代以来初めて。米国やNATO側は、今年9月からのロシアによるシリア空爆を「アサド政権を支援しようとするものだ」と批判してきた。ロシア機撃墜で欧米とロシアの関係はさらに悪化し、緊張が高まることは避けられない。

 プーチン露大統領は24日夕、南部ソチを訪問した中東の親米国ヨルダンのアブドラ国王との会談の席で、ロシア軍機がトルコ軍機に撃墜されたことを認めた。露国防省は当初、「シリア国内で地上からの砲撃で撃墜された」と発表していたが、これを大統領が訂正した。

 プーチン氏はその上で、トルコをISなどテロ集団の「共犯者」になぞらえた。

 ロシアは17日、10月末にエジプトで起きた露民間機墜落を「爆弾テロ」と断定したと発表した。露政府は、9月にロシアが始めたシリア空爆に対するISの「報復テロ」だとみて、シリア空爆を強化していた。その直後にロシア軍機が撃墜されたことになる。

 プーチン大統領がトルコとNATOに対して強硬な姿勢を示すのは、国内世論の動揺を懸念したためとみられる。

 トルコは、ロシアによるシリア空爆開始直後から再三、ロシア軍機による領空侵犯を批判していた。ロシアは、「悪天候」などを理由にトルコ側の指摘を一部認めていた。だが、トルコが先月16日、領空侵犯した「国籍不明の無人機」を撃墜した際にはロシア側は関与を否定していた。

 有人の軍用機が撃墜された今回の事態は深刻だ。ラブロフ露外相は25日にトルコを訪問し、シリア正常化へ向けた両国の協力深化をねらっていたが、訪問中止は避けられないとの見方が強い。

 プーチン氏は同時多発テロ後、シリア情勢を巡って米国やフランスとも広範な協力を進めようとしていたが、この姿勢も修正されることは不可避だろう。

1236チバQ:2015/11/25(水) 00:10:41
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20151124k0000e030194000c.html
<フランス>空母から3都市空爆 IS支配のシリア領にも

11月24日 12:56毎日新聞

<フランス>空母から3都市空爆 IS支配のシリア領にも
仏軍が23日に空爆した3都市
(毎日新聞)
 【パリ田中龍士】パリ同時多発テロを受け、フランス国防省は23日、地中海に展開中の原子力空母「シャルル・ドゴール」から出撃した艦載機が、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置づけるシリア北部ラッカなどイラクとシリアの拠点都市3カ所を空爆したと発表した。仏空母艦載機によるIS空爆は初めて。国防省は、ラッカへの攻撃ではIS司令部を含む複数の施設の壊滅を狙ったと説明。フランスは今後、米国やロシアとも連携してISへの攻撃を一層強化するとみられる。

 仏国防省の発表によると、地中海東部に到着した空母から23日朝(日本時間同日夕)、主力戦闘機ラファール4機が発進。イラク軍の地上部隊と連携しながらイラク西部ラマディと北部モスルで武器庫などを空爆した。また、同日夜(同24日未明)からは、ラファール4機とヨルダンの基地から飛び立った戦闘機ミラージュ2機が、シリアのラッカでISの訓練施設や司令部を空爆した。

 在英民間組織シリア人権観測所は、フランスやロシアなどによるこれまでの空爆で、IS幹部の家族らがラッカが安全ではなくなったとしてイラクのモスルに移動を始めていると伝えていた。ISが「首都」と主張するラッカだけでなくイラクの拠点都市でも空爆を実施したのには、こうした理由があるとみられる。

 フランス軍は今月15日、ISがパリのテロへの関与を主張する犯行声明を発表したことを受け、ラッカのIS拠点を空爆。戦闘爆撃機10機を含む軍用機12機が参加して20発の爆弾を投下し、訓練基地などを破壊している。

 今回は空母にラファールなど26機を搭載し、空爆能力を3倍に強化。オランド大統領は「ISへの激しい空爆を計画している。できる限り打撃を与えるような標的の破壊を狙っている」と話していた。

 ラマディは今年5月に陥落し、ISの制圧が続く。空爆を実施する米軍は10月中旬、「奪還目前」(イラク駐留米軍のウォレン報道官)との見通しを示していた。一方で、モスルはISが昨年6月に制圧して以降、奪還の見通しは立っていない。

1237とはずがたり:2015/11/25(水) 00:26:17

「両国関係に深刻な結果」=撃墜は「犯罪」とトルコ非難―ロシア大統領
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%80%8C%E4%B8%A1%E5%9B%BD%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%AB%E6%B7%B1%E5%88%BB%E3%81%AA%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%80%8D%EF%BC%9D%E6%92%83%E5%A2%9C%E3%81%AF%E3%80%8C%E7%8A%AF%E7%BD%AA%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3%E9%9D%9E%E9%9B%A3%E2%80%95%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98/ar-BBno70P
時事通信
1時間前

 【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は24日、トルコによる対シリア国境付近での空軍機撃墜について「両国関係に深刻な結果をもたらす。犯罪行為だ」と厳しく非難した。さらに、トルコが過激派組織「イスラム国」からの石油密輸ルートになっていると批判した。

 プーチン氏は「シリア領空でトルコ軍の空対空ミサイルで撃墜された」と述べ、トルコへの領空侵犯も否定した。ロシア南部ソチでヨルダンのアブドラ国王と会談した際の発言を、ロシア国営テレビが伝えた。

 ロシア・ヨルダン首脳会談は、パリ同時テロ後、フランスとロシアなどが過激派組織「イスラム国」への空爆を強化しているシリア情勢が議題。アブドラ国王は、先のエジプト東部シナイ半島のロシア旅客機爆破の犠牲者に「哀悼の意」を伝えた。

 プーチン氏は23日、8年ぶりに訪問したテヘランでイラン最高指導者ハメネイ師、ロウハニ大統領と会談。26日にはモスクワでオランド仏大統領と会談する予定で、ロシア主導のシリア和平もにらんだ対テロ外交が本格化している。

1238名無しさん:2015/11/25(水) 02:28:32
皆さん、オワコン社長をよろしくお願いします。気に入ったらチャンネル登録!!
http://www.youtube.com/watch?v=aSMLi2uOkvk
http://www.youtube.com/watch?v=cbwrnLKERpA
http://www.youtube.com/watch?v=gPevsHpSj-Y
http://www.youtube.com/watch?v=9ekKaVB5uHg
http://www.youtube.com/watch?v=cP0NAOzKQAE
http://www.youtube.com/watch?v=hekgfuTcX6o
http://www.youtube.com/watch?v=1uzYFjN7z5E

1239とはずがたり:2015/11/25(水) 10:33:16
ロシア軍機撃墜、シリア反体制派が操縦士殺害 救出作戦で死者も
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E8%BB%8D%E6%A9%9F%E6%92%83%E5%A2%9C%E3%80%81%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%8F%8D%E4%BD%93%E5%88%B6%E6%B4%BE%E3%81%8C%E6%93%8D%E7%B8%A6%E5%A3%AB%E6%AE%BA%E5%AE%B3-%E6%95%91%E5%87%BA%E4%BD%9C%E6%88%A6%E3%81%A7%E6%AD%BB%E8%80%85%E3%82%82/ar-BBnppqQ
AFPBB News AFPBB News
1時間前

【AFP=時事】(一部更新)トルコがシリアとの国境でロシアの軍用機を撃墜した問題で、ロシア軍は、同機に搭乗していた2人の操縦士のうち、1人が緊急脱出した後に地上からの銃撃を受けて死亡したと発表した。シリアの反体制派筋によると、操縦士は反体制派によって殺害されたという。

 露軍報道官によると、撃墜されたスホイ24(SU-24)は、国境から4キロのシリア領内に墜落。もう一人の操縦士の安否は確認されていない。

 シリア反体制派の情報筋がAFPに語ったところでは、同機に搭乗していた2人の操縦士のうち1人は、緊急脱出後に着地した際に反体制派により射殺された。反体制派は、もう一人の操縦士を捜索しているという。

 インターネット上では、操縦士の遺体を取り囲む反体制派の戦闘員らを写したとされる複数の動画が拡散し、反体制側のソーシャルメディアサイトで共有されている。

 また露国防省のウェブサイトに掲載された声明によると、操縦士2人の捜索救助に向かったミル8(MI-8)ヘリコプターが「銃撃を受けて損傷し、着陸を余儀なくされた」際に、このヘリコプターに乗っていたロシア兵1人が死亡した。

 在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、ヘリコプターは反体制派の銃撃を受け損傷し、シリア領内に緊急着陸。乗員は脱出に成功したが、機体は反体制派戦闘員らにより爆破された。

 露軍報道官は、今後トルコとの軍事面でのあらゆる接触を断つとしている。国際社会は、この問題が深刻な衝突に発展する恐れを懸念している。

【翻訳編集】AFPBB News

1240とはずがたり:2015/11/25(水) 15:07:34
<ロシア軍機撃墜>米仏、対立回避求める…「対話を」
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20151125k0000e030196000c.html
11:56毎日新聞

 【ワシントン和田浩明、エルサレム大治朋子】オバマ米大統領とフランスのオランド大統領は24日、ホワイトハウスで会談した。その後、共同記者会見し、トルコ軍機がシリアとの国境付近でロシア軍機を撃墜したことについて、ロシアとトルコが対立を回避すべきだとの認識を示した。また両首脳は、撃墜はシリア内戦を早期終結させる必要性を改めて示したと指摘。さらに、ロシアが支援するアサド政権から、国民各派を代表する挙国一致政府への移行を目指す国際的取り組みの加速を訴えた。

 オバマ氏は情報収集の最中だとしながらも「トルコは自国領土や領空を守る権利がある」と述べ、同盟国で過激派組織「イスラム国」(IS)対策でも連携するトルコを支持する姿勢を明確にした。一方で「重要なのは、ロシアとトルコが対話し、何が起きたかを確定し、事態の悪化も回避することだ」と発言。米欧諸国などの加盟国が共同防衛義務を負う北大西洋条約機構(NATO)の一員であるトルコと、近年米欧との対決姿勢を強めるロシアが、対立を沈静化するよう求めた。

 その上で、今回の撃墜は「トルコ国境に近い地点で、トルコや他国が支持する穏健派シリア反体制派をロシアが攻撃していることの問題を浮き彫りにした」と指摘。ロシアに対し、空爆の重点をISに移し、アサド政権の支持を撤回して挙国一致政府への移行を支持すれば、米国との協力も可能になると呼びかけた。

 オランド氏もロシアとトルコの対立激化は「極めて危険だ」と懸念し、事態悪化を回避してIS攻撃に集中するよう求めた。また、26日にモスクワを訪問してプーチン露大統領と会談する際に、シリアでの作戦をIS掃討に転換するよう求める考えを示した。

 一方、トルコの大統領府は24日、エルドアン大統領とオバマ大統領が同日電話協議し「(トルコ、ロシアの双方が)緊張を緩和し、同様の事件が繰り返されることがないよう対応することが重要だとの認識で一致した」と発表。エルドアン大統領は同日の演説で、9月末にロシア軍がシリアでの空爆を開始して以降、トルコへの領空侵犯が繰り返され今回やむを得ず攻撃に踏み切ったとの認識を示した。

1241とはずがたり:2015/11/25(水) 15:12:20
<ロシア軍機撃墜>NATO、露に警告「トルコ領侵犯」確認
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20151125k0000e030195000c.html
11:54毎日新聞

 【ブリュッセル斎藤義彦、ニューヨーク草野和彦】トルコの戦闘機がロシアの戦闘爆撃機を撃墜したことを受け、北大西洋条約機構(NATO)は24日、加盟国トルコの要請で緊急理事会を開き、ロシア軍機がトルコの領空を侵犯したことを確認し「トルコが領土(領空)を保持することを支持する」と、ロシアに警告した。ストルテンベルグ事務総長は露トルコの直接対話による緊張緩和を求めた。

 事務総長は「複数の加盟国の状況分析とトルコの情報が合致している」と述べ、NATOとして露軍機が領空侵犯したと判断したことを明らかにした。事態は「深刻だ」と述べた。今後も「NATO(と域外)の境界での事態を注意深く追う」として、ロシアが報復などの行動に出ないよう警告した。

 ロシアの軍事行動について「過激派『イスラム国』(IS)がいない地域を標的にしている」と批判。「共通の敵はISだ。あらゆるISとの戦いを歓迎する」と述べ、ロシアに軌道修正を求めた。その一方、事態を「沈静化すべきだ」と強調。露トルコ間で、双方の行動を透明化し、衝突のリスクを減らす対話の仕組みを構築するよう促した。

 ロイター通信が米当局者の話として伝えた内容によると、露軍機は撃墜される前、シリアの反体制派でトルコ系トルクメン人の部隊を爆撃。トルコが反体制派のトルクメン人を支援する一方、ロシアはシリアのアサド政権を支持しており、シリアを巡る対立が撃墜に発展した可能性がある。

 一方、トルコのチェビック国連大使は同日、国連安全保障理事会と潘基文(バンキムン)事務総長に書簡を送り「国籍不明のスホイ24戦闘爆撃機2機」が自国領空を侵犯したことから1機を撃墜したと説明し、自国の対応は正当だったと主張した。

 毎日新聞が入手した書簡によると、現地時間24日朝(日本時間同日午後)、スホイ爆撃機2機がシリア国境に近い自国領空に接近したため、トルコ側は5分間で計10回、進路を南へ変更するよう警告した。さらに、同日午前9時24分(日本時間同日午後4時24分)ごろ、2機はトルコ領空に約2.52?2.13キロ入り込み、17秒間にわたり侵犯。1機は領空外に出たが、残った1機を撃墜したと記している。

1242とはずがたり:2015/11/25(水) 15:29:39
>地元のトルクメン人勢力
トルコは住民投票でトルクメン人勢力圏範囲をトルコに編入すればええね。まあそれはロシアのクリミアでの勝利確定を意味するけど,そもそも第一次大戦を機にオスマン帝国が解体される際に英仏で好き勝手やったのが遠因な訳である。

トルコ、ロシア軍機撃墜=シリア国境で「領空侵犯」―プーチン氏「深刻な結果」
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-151125X935.html
00:12時事通信

 【エルサレム、モスクワ時事】トルコ軍のF16戦闘機2機が24日、シリア国境付近で、トルコ領空を侵犯したとしてロシア軍のSU24戦闘爆撃機1機を撃墜した。ロシアのプーチン大統領は「両国関係に深刻な結果をもたらす」とトルコを強く非難。シリアのアサド政権への姿勢をめぐり対立してきた両国の関係が緊迫化するのは避けられない情勢だ。

 撃墜をめぐり、トルコのダウトオール首相は「われわれの領空や領土を侵犯する者に対し、あらゆる措置を取る権利と義務がある」と強調した。一方、プーチン大統領は「シリア領空でトルコ軍の空対空ミサイルで撃墜された」と領空侵犯を否定。ラブロフ外相は25日のトルコ訪問を中止した。

 トルコ軍は、ロシア機が領空侵犯したため「撃墜前の5分間、10回警告した」と説明。これに対し、ロシア国防省は、シリアの上空6000メートルを飛行していたロシア機が地上から撃ち落とされたと発表し、双方の主張は食い違っている。

 事態を受け、ダウトオール首相は、北大西洋条約機構(NATO)や国連、関係国と協議するよう外務省に指示した。トルコはNATO加盟国で、NATO対ロシアの問題にも発展しかねない。

 撃墜機は、シリア西部ラタキアにあるヤマディ村に墜落したとされる。操縦士ら2人の安否は不明だが、ロイター通信によると、地元のトルクメン人勢力は、パラシュートで降りてきた2人を殺害したと主張しているという。

 トルコは最近、ロシア軍がシリア北部で、トルコ系民族であるトルクメン人の村に空爆を行ったと反発。19日に駐トルコ・ロシア大使らを外務省に呼び、ロシア軍の作戦が対トルコ国境近くで行われていることへの懸念を伝え「トルコ軍の交戦規定は有効だ」と警告していた。

 トルコの対シリア国境付近では10月上旬、ロシア軍の戦闘機が2日連続で領空侵犯し、トルコ軍戦闘機が緊急発進(スクランブル)した。また、10月中旬には、ロシア製の無人機1機を領空侵犯を理由に撃墜しており、緊張は高まっていた。 

トルコ、露戦闘機を撃墜 「領空侵犯」 シリア内戦処理に影響も
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1511240046.html
11月24日 20:19産経新聞

 【カイロ=大内清】トルコ軍は24日、同国の領空を侵犯したとして、シリアに派遣されていたロシア軍の戦闘爆撃機スホイ24を1機撃墜、同機はトルコ国境に近いシリア北西部ラタキア県内の村に墜落した。ロイター通信によれば、北大西洋条約機構(NATO)加盟国によるロシア軍機撃墜は旧ソ連時代の1950年代以来初めて。プーチン露大統領は24日、ロシア南部ソチでのヨルダン国王との会談で、撃墜は「トルコとの関係に深刻な結果をもたらすだろう」と述べた。

 露トルコ間の緊張が、シリア内戦の終結を目指す多国間協議や、トルコが加盟するNATOとロシアとの関係に影響する可能性もある。NATOは同日夕、ブリュッセルで大使級緊急会合を開催、トルコ側から撃墜時の状況説明を受ける。

 トルコ軍は「撃墜までの5分間に10回にわたり警告した」上でF16戦闘機2機で露機を撃墜したとしている。ロシアは領空侵犯は否定した。パイロット2人は緊急脱出したが、シリア反体制派などによると2人とも死亡した可能性が高い。

 一方、シリア人権監視団(英国)によると、ラタキア県内で同日、ロシア軍のヘリコプターが反体制派の攻撃を受け、政権側支配地域に緊急着陸した。

 アサド政権を支えるロシアは9月、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」掃討を名目にシリアへ軍事介入し、反体制派側にも空爆。反体制派を支援するトルコは、ロシアの軍事行動がアサド政権存続につながるのを警戒していた。

1243チバQ:2015/11/25(水) 23:26:16
http://www.sankei.com/world/news/151125/wor1511250064-n1.html
2015.11.25 20:51
【露戦闘機撃墜】
プーチン露大統領の逆鱗に触れる 実現遠のくロシアの孤立脱却 トルコ利害軽視のツケ

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ウラジーミル・プーチン露大統領
 【モスクワ=遠藤良介】ロシア軍機がトルコ軍に撃墜された事件は、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」打倒の大義で米欧と手を組み、国際的孤立から脱却することを狙ってきたプーチン露政権への打撃となった。ロシアはトルコへの軍事的報復は行わないとみられるが、この一件がプーチン政権の逆鱗(げきりん)に触れたのは確かだ。この問題が両国の経済関係に影響を及ぼし、ロシアが一層の閉塞(へいそく)状況に陥る可能性が高まっている。

 トルコとロシアの言い分は領空侵犯の有無をめぐって食い違っている。ただ、事件の土壌となったのは、最近のロシアがシリア反体制派の一角を成すトルクメン人の地域に空爆を加え、その後ろ盾であるトルコが猛反発していたことだ。

 トルコは反体制派支援を通じてシリアのアサド政権打倒を狙い、ロシアはイスラム国掃討を掲げつつ、同政権を援護する-。シリア内戦にこんな構図が生まれ、ロシアがトルコの利害を軽視したことが結果として衝突を招いた。

 パリ同時多発テロで国際協調機運が高まったのに乗じ、プーチン政権は「対イスラム国」を旗印に米欧との関係を修復する戦略を描いてきた。ロシアは撃墜の影響を最小限にとどめたいとみられ、ペスコフ露大統領報道官は軍事的報復の可能性を否定している。

 ただ、プーチン大統領は撃墜について、「テロの共犯者による背後からの攻撃」と厳しく批判しており、何らかの対抗措置は確実だ。メドベージェフ首相はトルコとの共同経済プロジェクトを見直す可能性に言及した。トルコはロシアにとって第5位の貿易相手国。ロシアはトルコへの天然ガス・パイプライン敷設で欧州への経済依存度を下げる思惑だったが、実現は遠のくことになった。

1244チバQ:2015/11/25(水) 23:27:04
http://www.sankei.com/world/news/151125/wor1511250066-n1.html
2015.11.25 20:59
【露戦闘機撃墜】
因縁の歴史、ロシアとトルコ 露の「南下政策」発端に続く対立

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(1/2ページ)

24日、シリア北部のトルコ国境付近で、撃墜されたロシア軍機のものとみられるパラシュートの部品を持つ少数民族トルコ系トルクメン人武装勢力(ロイター)
 ロシアとトルコの近代史は、18〜19世紀に起きた「露土戦争」と呼ばれる一連の戦争に象徴される、対立の歴史でもあった。

 露土戦争の発端は、不凍港を求めて南方への勢力拡大を目指したロシアのピョートル大帝(1672〜1725年)による南下政策とされる。ピョートルは、クリミア半島の東側にあるアゾフ海から黒海への出口を求め、オスマン帝国と対立。ロシア初の海軍艦隊を編成し、オスマン帝国の要塞を陥落させたピョートルは“若き皇帝(ツァーリ)”として名をはせた。

 拡大政策を受け継いだ女帝エカテリーナ2世(1729〜96年)もオスマン帝国と戦い、黒海での艦隊建造権や、欧州とアジアを隔てるボスポラス、ダーダネルスの両海峡の通航権を獲得。両国の力関係はロシア優位が決定的になった。

 19世紀に入っても両国は繰り返し戦火を交えたが、1878年に結ばれたサン・ステファノ条約により、オスマン帝国はバルカン半島の大半の領土を喪失。第一次大戦でオスマン帝国は敗北し、分割された。

 第二次大戦では共にドイツと戦ったが、ロシアとトルコの緊張関係は続いた。

 トルコは1952年、ソ連と敵対する北大西洋条約機構(NATO)に加盟。60年代に旧ソ連がキューバにミサイル基地を建設して「キューバ危機」が起きた際、ロシアはその背景に、米国によるトルコなどへの中距離ミサイル配備があったと主張している。(モスクワ 黒川信雄)

1245チバQ:2015/11/25(水) 23:27:41
http://www.sankei.com/world/news/151125/wor1511250077-n1.html
2015.11.25 23:06
【露戦闘機撃墜】
「ロシアは友人」とトルコ首相 事態の沈静化急ぐ

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 トルコのダウトオール首相は25日、与党の会合で演説し、ロシア軍機撃墜について「ロシアとの関係を損なう意図はない。ロシアは友人であり隣人だ」と述べた。エルドアン大統領も同日、「(事態を)エスカレートさせるつもりはない。トルコの安全を守っているだけだ」と強調した。

 撃墜を受け、厳しい発言を重ねるロシアに対し、トルコは沈静化を急ぐ構えを明確に示した。

 ダウトオール首相は、国境の防衛は国家の「権利」と指摘。その一方で「ロシアとは経済的、文化的に強い結び付きがある」と訴えた。

 その上で、ロシア軍が過激派組織「イスラム国」を攻撃するとの名目で、トルコとつながりが深いトルクメン人のシリア反体制派を攻撃することは許容できないとの考えを示し、ロシアをけん制した。(共同)

1246チバQ:2015/11/26(木) 00:29:34
http://mainichi.jp/select/news/20151126k0000m030139000c.html
露軍機撃墜:プーチン大統領「トルコは過激イスラム支持」
毎日新聞 2015年11月25日 23時45分

 トルコ・シリア国境付近で24日、ロシア軍機がトルコ軍機に撃墜された事件を受け、プーチン露大統領は25日、「トルコ指導部は近年、内政でイスラム化を進めてきた。過激なイスラムを支持する動きで、非常に良くない環境を醸成してきた」とエルドアン政権を批判した。トルコとの要人交流中止など対抗措置を打ち出すロシアに対し、トルコ側は「ロシアとの関係を損なう意図はない」(ダウトオール首相)と釈明に追われた格好。北大西洋条約機構(NATO)や米国も対立回避を目指す方針だ。
 ラブロフ露外相は25日、トルコのチャブシオール外相との電話協議に応じた。ラブロフ氏は記者会見で「トルコと戦争するつもりはない」としながらも、トルコの軍事行動について「計画された挑発行為だ」と非難した。

 ロシア軍参謀本部などによると、トルコ軍のF16戦闘機に迎撃されたスホイ24戦闘爆撃機の乗員2人のうち、1人はシリア反体制派の攻撃で死亡。別の1人は救出された。また、反体制派の攻撃で緊急着陸したロシア軍ヘリからは、死亡した1人を除く乗員が基地に帰還した。

 撃墜事件は、ロシアが擁護するアサド政権支配地と、トルコ系トルクメン人が多く住む反体制派支配地の境界近くで起こった。過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討で一致するトルコとロシアだが、アサド政権の処遇を巡る対立が最悪の事態に発展した。ロシアは当面、経済的な報復などにとどめる構えだが、高まる軍事的緊張が不測の事態に発展する恐れもある。

 トルコ軍がロシア軍機の撃墜に踏み切ったのは、同軍の空爆からシリア北西部ラタキア付近に住むトルクメン人や、戦略的要衝の一帯を防衛するためだった。英BBCなどによると、シリアのトルクメン人は約150万〜350万人。強硬な同化政策を進めるアサド政権の下、少数民族として抑圧的な環境下に置かれてきた。

 トルコ政府はシリアのトルクメン人を「同胞」と見なし、友好関係を維持してきた。2011年にシリアが内戦状態に陥ると、トルクメン人は反体制派武装勢力と連携してアサド政権の打倒を掲げ、トルコ政府から武器供与や訓練などの支援を受けてきた。

 戦闘が大幅に拡大したのは、ロシアがシリア内戦に本格的に「参戦」した9月末以降だ。トルコ政府によると、10月初旬ごろからロシア軍機がトルコ領空を繰り返し侵犯するようになり、同国外務省がロシアの駐トルコ大使に警告。トルコ側には「(撃墜)事件を回避するための最善の努力は尽くしてきた」(エルドアン大統領)との思いが強い。

 一方、ロシア軍側は、空爆の標的について「ロシア出身者を多く含む過激派組織」と主張している。軍参謀本部・作戦総司令部長のルツコイ陸軍中将は24日、「作戦エリアは(ロシア南部チェチェン共和国など)北カフカス地方の出身者約1000人を擁する最も急進的な過激派組織が支配する地域として有名だった」と強調した。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは中東レバノン発の分析記事で、撃墜地点周辺ではチェチェン人が加わる国際テロ組織アルカイダ系組織も活動していると伝えた。

 プーチン露大統領は10月中旬、「ロシアなど旧ソ連諸国の出身者5000〜7000人がIS側で戦っている」と述べ、過激派戦闘員や共鳴者が母国でテロを起こす事態を阻止すべきだと訴えていた。【エルサレム大治朋子、モスクワ真野森作】

1247とはずがたり:2015/11/26(木) 12:59:45
「ジハーディ・ジョン殺害ほぼ確実」米国当局
http://jp.wsj.com/articles/SB12239780145041894104204581354221197622778
By JENNY GROSS RAJA ABDULRAHIM AND GORDON LUBOLD
2015 年 11 月 14 日 08:42 JST

 米国防総省の当局者は13日、日本人フリージャーナリストの後藤健二さんらを殺害したとみられる過激派組織「イスラム国」(IS)の覆面をした英国人戦闘員「ジハーディ(聖戦士)・ジョン」をドローン爆撃で殺害したたことは「ほぼ確実」との認識を示した。

 死亡が確認されれば、米英両国にとって朗報となる。両国ともこの男(本名モハメド・エンワジ)を追跡していた。

 この覆面男は英国アクセントの強い英語を話し、捕虜として捕らえた欧米人や後藤さんらの殺害に至る残忍な映像にナイフを振りかざしながら登場していた。このビデオ映像は西欧人をISに勧誘する目的にも使用されていた。

 キャメロン英首相は、エンワジ容疑者を狙った爆撃をたたえ、もし成功していたらイスラム国の「心臓部に打撃を与えた」と述べた。

 同首相はさらに「これまでエンワジ容疑者をどんなことをしても追跡し、人の命を奪うことを止めさせると約束してきた。シリアだけでなく英国も含む全世界のなんの関係もない人々の脅威となっていたからだ」と述べた。そのうえで今回の攻撃は「自衛のための、正当な行為だ」と語った。

 米国はここ数日イラクとシリアで活動するイスラム国に対して攻勢を強めている。国防総省は、最大50人の特殊部隊をシリアへ派遣して軍事作戦に向けた状況を分析することを明らかにした。

 エンワジ容疑者が死亡していれば、西欧諸国の関係者の士気を高める一助となるが、ISの行動に変化をもたらすことはないとみられる。バグダッド在住の中東問題専門家によると、同容疑者はイスラム国の組織の指導部メンバーではないからだという。

1248とはずがたり:2015/11/26(木) 13:11:49
ロシア軍機の墜落地点、反体制派が割拠 反ロ感情強く
http://jp.wsj.com/articles/SB10730555783190984037204581376622504142918?mod=trending_now_4
By SAM DAGHER AND RAJA ABDULRAHIM
2015 年 11 月 25 日 11:51 JST

 【ベイルート】シリアの国境付近で24日、トルコ軍のF16戦闘機に撃墜されたロシア軍のSu24戦闘機は、さまざまなシリアの反体制派武装組織が割拠し、アサド政権を支援するロシアに対する反感が強い地域に墜落した。

 この地域では、自由シリア軍(FSA)など西側諸国が支援する反体制武装組織だけでなく、国際テロ組織アルカイダとつながりのある「ヌスラ戦線」も活動している。過激派組織「イスラム国(IS)」は過去2年間ほど活動していない。

 反体制派によると、墜落地点はシリア沿岸ラタキアから約65キロのジャバル・アルトルコマン(トルクメンの山)と呼ばれる地域にあるザヒヤの近く。ソーシャルメディアに投稿された動画では、反体制派がパラシュートで降下中の撃墜機のパイロットらを銃撃している場面と、そのうちの1人とみられる遺体が写されている。

 ロシア国防省によれば、パイロット2人のうちの1人がパラシュートで降下中に地上から銃撃された。もう1人は不明。 

 トルクメン山は、シリアの少数派トルクメン人の本拠地。トルクメン人はスンニ派イスラム教徒だが、民族的にはシリアの多数派アラブ人とは違いトルコ人と同じチュルク系。トルコはロシアに対し同地域に進入しないよう繰り返し警告してきた。

 トルコやカタール、サウジアラビアなどスンニ派諸国は、イスラム主義や非イスラム主義のさまざまな反体制武装勢力を支援。米国はそのうちのFSAに武器を供与し軍事訓練を施している。

 同地域のある反体制派活動家によれば、アルカイダ系のヌスラ戦線などイスラム主義者グループがシリア政府軍との戦闘で主力となっていることから、多くの反体制武装組織はヌスラ戦線などと緊密に連携せざるを得なくなっている。この活動家は「アサド政権と戦ったり凶悪なロシア軍の攻撃をかわしたりするために連携している」と語る。

1249とはずがたり:2015/11/27(金) 20:59:59

仏外相「ISIS掃討作戦、シリアのアサド政権軍との協力可能」
ただし参加可能なのは反政府武装組織のみ、自国の地上軍は派遣せず
2015年11月27日(金)19時39分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/11/isis-27.php

11月27日、フランスのファビウス外相兼観光相(写真)は、過激派組織「イスラム国」掃討作戦でシリアのアサド政権軍との協力が可能だと述べた。16日、代表撮影(2015年 ロイター/Ercin Top/Pool)
 フランスのファビウス外相兼観光相は27日、過激派組織「イスラム国」掃討作戦でシリアのアサド政権軍との協力が可能だと述べた。ただ、アサド大統領は辞任すべきだとのこれまでの主張は変えなかった。

 ファビウス外相は仏RTLラジオの取材に対し、「わが国の地上軍は派遣できないが、(反政府武装組織の)自由シリア軍、スンニ派のアラブ諸国などは作戦に参加できる」と発言した。ただ、近い将来の話か長期的な話かどうかは明らかにしていない。

 側近によると外相は、シリアで統一政府が樹立するまで、イスラム国掃討作戦においてシリア政府軍と協力することはできないとのこれまでの方針を変えていないという。側近は「政権交代の枠組みが成立した後に可能であり、ファビウス外相はこの政権交代は緊急かつ不可欠だと強調している」と述べた。

 

[パリ 27日 ロイター]

1250とはずがたり:2015/11/27(金) 21:01:14

イスラム指導者「ドイツではテロ禁止」
2009年11月04日(水)18時14分
http://www.newsweekjapan.jp/foreignpolicy/2009/11/post-56.php

 過激なイスラム教思想家ではアルカイダの指導者ビンラディンを批判したサイード・イマム・アル・シャリフばかりが称賛されるが、このほど、もう一人の重要なイスラム原理主義指導者モハメド・アル・フィザジが、ヨーロッパでのテロを非難する手紙を7月に書いていたことが明らかになった。

 アル・フィザジは今、モロッコで服役中だ。45人が犠牲になった03年のカサブランカ連続自爆テロ事件に関与したとされている。そのアル・フィザジが、ドイツのハンブルクに住む娘に宛てて書いた手紙の翻訳版を、独シュピーゲル誌電子版が入手し、掲載した。

 それによればアル・フィザジは、ドイツのイスラム教徒は宗教的自由にも雇用機会にも恵まれているとドイツを絶賛。感情も露わなある一節では、「(アンゲラ・メルケル)首相は偉大だ」とまで記している。

 アル・フィザジは、イスラム教徒がドイツをはじめとする欧州でジハード(聖戦)に訴えることは許されず、居住国の法律に従わなければならないと説く。それが、イスラム教徒の希望を叶えてくれた国との契約だというのだ。

「ドイツは戦場ではない」と、彼は書く。そこでテロを行うことは、「イスラム教徒はハンブルクの街より(ビンラディンが潜伏していたような)洞窟のほうがふさわしい愚かな未開人の集団だという偏見を煽る行為だ」。

 一般論で言えば、アル・シャリフであれアル・フィザジであれ、イスラム教思想家の抽象的な理屈がジハードの戦士たちの行動に影響を与えるとは思えない。戦士たちの動機は政治的自由や経済的な機会など、もっと現世的な利益にあるからだ。

 だがアル・フィザジの手紙が面白いのは、ドイツにはまさにそうした自由や機会があるからこそ、イスラム教徒はテロを禁じられると主張していることだ。つまり欧州は、一般に考えられているよりイスラム教徒の融合に成功しているということだ。

 こうした進歩は西側諸国にとっては朗報だが、世界中のイスラム過激派にとっては逆風になる。

──デービッド・ケナー
[米国東部時間2009年11月03日(火)14時43分更新]

1251とはずがたり:2015/11/28(土) 01:43:28
2015年 11月 26日 14:04 JST
ロシア軍、トルコの救援車列を空爆か=トルコメディア
http://jp.reuters.com/article/2015/11/26/idJP00093300_20151126_00820151126
*14:04JST ロシア軍、トルコの救援車列を空爆か=トルコメディア
トルコのアナドル通信社はきょう26日、ロシア軍がシリアとトルコ国境地帯で走っていた救援物資を運ぶ車列を空爆したと報じた。また、現地の過激派やトルコの人道団体IHH(人道支援基金)からも同様なニュースが伝われた。

同通信社によると、今回の空襲で7人が死亡したほか、10人が怪我したという。トルコ政府は、この車列が難民向けの救援物資を運んでいたと説明。ただ、現時点ではロシア軍が空襲した証拠をまだ掴んでいないという。

1252とはずがたり:2015/11/28(土) 11:01:38
http://static.reuters.com/resources/media/editorial/20151127/air-strikes-in-syria.gifだとアレッポの位置がとても微妙である。
ネットで検索掛けるとアレッポの争奪戦を激しくやってたのは2012年の頃の様だが,アサドが犯罪者だというのはこういう事なのである。
上の図の様なあんな変な勢力圏の形状でも力で確保してるのか?というよりも街を廃墟にして拠点でもなんでもなくなったのか?

下のレポから1年経ってるけど今はどうなってんだ?

「ここは地獄」、変わり果てたアレッポの街 シリア内戦
http://www.cnn.co.jp/world/35049192.html
2014.06.10 Tue posted at 16:24 JST

シリア・アレッポ(CNN) 焼けたプラスチックの臭いが鼻を突く。一帯に刺激臭が立ち込め、壁や屋根を吹き飛ばされた建物や、がれきの散乱する通りが続く。かつてシリアの商業中心地として栄えたアレッポの街は、2年に及ぶ砲撃で変わり果てていた。CNN取材班は1年10カ月ぶりにアレッポ入りし、惨状を目の当たりにした。
アレッポの窮状に対する世界の関心は薄れ、反体制派の過激組織がいずれ欧州に矛先を向けるかもしれないという不安の方が脚光を浴びるようになった。反体制派と国際社会が分裂する中で、アサド政権は崩壊寸前まで追い込まれながら、ロシアとイランの支援によって息を吹き返したように見える。
政権側は、たるに爆発物や金属片を詰めた「たる爆弾」を使い、人が集まる場所を見つけてはヘリコプターから投下してきた。
被害はすべての建物に及んでいる。活動家によると、攻撃はさらに悪質になり、最初の爆弾を投下してから10〜30分後、被害者を助けようと人が集まって来たところを狙ってもう1発の爆弾が投下されるようになった。
自宅を破壊された住民は別の地域に移り住んだが、ここ数週間は、そうした住民の移転先の地域が集中的に狙われている。
未明に爆撃を受けた現場では、住民たちががれきをかき分けている最中だった。

住民の男性によると、午前1時ごろ、2発の爆弾が10分間隔で投下され、6〜7人が死亡、数十人が負傷した。死があまりに日常茶飯事になっていることから、犠牲者の正確な数を数えようとする人はいなくなった。がれきの中からは枕や毛布などの日用品が掘り起こされ、持ち去られて行った。
政権側が、アレッポに残った人をすべて反体制派かその支持者とみなし、たる爆弾を使って一掃しようとしているのは明らかだ。
同時に周辺の道路の封鎖も始まり、住民の間には、数カ月に及ぶ砲撃で飢えに苦しんだ末に降伏に追い込まれたホムスと同じ運命をたどるのではないかとの不安が広がっている。国際援助団体は緊急会合を開き、住民の避難や食料援助などの準備を始めた。
その間にも犠牲者は増え続けている。シリア出身の英国籍の男性は6週間前の砲撃で左足を負傷した。
「上空に飛行機が見えて身をかがめたところへ爆弾を浴びせられた」「次に目を覚ますと足の感覚がなかった。周辺は燃えていた。私はやけどを負って病院に運ばれたが、彼らにできることはあまりなく、片足は皮膚がすべてはがれていた。夜も眠れず、耐えられない」と苦痛に顔をゆがめながら証言。「ここは地獄だ。街は壊滅した」「人も猫も昆虫も、何もいなくなった」と語った。

女性たちは頭からつま先まで覆い隠す服装をするようになり、顔を隠す人も増えた。何者かに狙撃されたという13歳の少女は、夫に知られれば殺されるという理由で、カメラの前で話すことを拒んだ。
インフラも破壊されて水道の供給はほとんど止まり、水不足も深刻化している。商店は営業しているところもあるが、ほとんどの店が、人が集まる場所を狙う政権の攻撃におびえている。
病院のベンチで話を聞いた2人の子どもは、この状況にはもう慣れたと話した。
自宅でアニメを見ていたところを狙撃されたという男の子は、弾丸が胃を貫いて体内で破裂し、腹部と背中に重傷を負った。母親は、「なぜ息子が撃たれたのか。子どもだと分からなかったのか」と涙を流す。
郊外では膨大な量のごみが燃やされていた。活動家は、石油を精製して反体制派に資金を供給するためにプラスチック燃やしていると説明する。生きるための戦いが、生きることを不可能にしているようだった。

1253とはずがたり:2015/11/28(土) 12:33:43
2015年 11月 27日 15:40 JST
コラム:緊迫するロシアとトルコ、「第3次大戦」防ぐ処方箋
http://jp.reuters.com/article/2015/11/27/walker-syria-column-idJPKBN0TG0CW20151127?sp=true
Joshua W. Walker

[25日 ロイター] - 加盟国のトルコが24日、ロシア軍機を撃墜したことで、北大西洋条約機構(NATO)は未知の領域へと足を踏み入れた。第3次世界大戦を防ぐために、米国政府が双方を和解させることが急務である。

トルコ政府の「ロシア機は、繰り返し警告を与えたにもかかわらず、シリア国境に近いトルコ領空を侵犯した」という主張の裏付けとなる詳細はこれから明らかになるところだ。

──関連記事:トルコがロシア軍機撃墜、プーチン氏「決して許さない」

はっきりしているのは、この事件には長い前触れがあるということだ。シリア政策をめぐって、トルコとロシア両政府のあいだでは対立が急激に高まっていた。ロシアがアサド政権支援のためにシリア領内での空爆を開始して以来、ロシア軍機は繰り返しトルコ領空を侵犯してきた。

過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出したアンカラ、シナイ半島、パリでの爆弾攻撃以降、同組織に対する「大連合」への希望が生まれていたというのに、今や中東にほとんど残されていない平和と安定を救うための緊張緩和が急務になってしまった。

ロシア政府がただちに、同国機撃墜は「背信行為」でありイスラム国への支援になるとしてトルコ政府を非難し、プーチン大統領が「重大な影響」をもたらすと警告したことは、シリア情勢がすべての当事者にとっていかに重要であるかを却って浮き彫りにしている。

シリア情勢の波及を食い止められるかもしれないという希望は霧散してしまった。

ロシア機のパイロットはシリア北部地域に脱出降下した可能性が高いが、トルコが同地に暮らすトルクメン人住民を民族的なつながりゆえに支援していることも、現場での状況をさらに複雑にしている。

シリアのアサド大統領及びロシアやイランの支援を受けた政権側部隊と戦っているクルド人部隊、イスラム主義者、反政府グループのあいだには対立があり、地上での勝利は期待できない。

空におけるこれ以上の衝突を避け、ロシアによる何らかの報復措置を防ぐために、NATOはトルコへの支持を再確認するとともに、ただちにシリア上空での一時飛行停止を呼びかけなければならない。

シリアで何が起こっているか
http://tohazugatali.we b.fc2.com/int_poli/air-strikes-in-syria2015-11.gif

米国にとってトルコはNATOの同盟国、ロシアはライバルだが、仲裁役として米国の独自の立場がこれほどふさわしい例は過去に見られない。

先日のパリ同時攻撃と、先週トルコで開催されたG20首脳会議での進捗によって、イスラム国打倒に向けた共同アプローチが発展するのではないかと期待していた米政府関係者は多い。トルコは、首都アンカラでの爆弾テロの後でさえ、アサド政権排除につながらない形で中東地域に外国が干渉することを懸念している。地域の混乱の収拾を押しつけられるのは自分たちではないかという恐れがあるからだ。

1254とはずがたり:2015/11/28(土) 12:34:01
>>1253-1254
現時点でさえ、トルコは世界で最も多くの難民を受け入れている。またシリア内戦は、トルコ政府が数十年にわたり続けているクルド人武装勢力との戦いとも絡んできつつある。クルド人武装勢力の一部は現在、米国からの支援を受けている。

望みうる最善の状況は、トルコとロシア両政府が、お互いの依存関係と対立激化がもたらす高い代償を現実的に注視し、シリア情勢を契機として両国が直接戦火を交える事態に至るのを避けることだ。

アサド政権の将来を軸とする幅広い地域的・政治的な妥協の一環として、今、ロシアとトルコを同じテーブルにつかせなければならない。

短期的にはアサド政権の存在を含んではいるが、長期的にはその体制を変革していくことを可能とするような出口戦略を考案することは、困難ではあるが不可能ではなかろう。

そのような解決策があれば、ロシア政府もイラン政府もメンツを保ち、さまざまな同盟国を再結集することが可能になる。トルコが「地域の問題は地域で解決」することを求めていることを踏まえて、NATO諸国はトルコ政府を支え、同国を宗派性のない地域のリーダーにしていくべきである。

その一環として、イラン及びロシアの影響力に対抗すべく、シリア政府にとって必要不可欠な開発援助を提供させるようアラブ諸国及びスンニ派勢力にプレッシャーをかけなければならない。

これと平行して、「アサド後」のシリアがどのようになろうと、シリアの地中海沿岸のラタキアにロシアが持つ拠点は維持されるという安心感をロシアに与えなければならない。

今年前半の激しい選挙戦の影響で、これまでトルコ政府の動きは鈍かった。だが、プーチン氏はトルコのエルドアン大統領を軽視していた可能性がある。エルドアン氏率いる与党・公正発展党の政治課題は今や明確になった。「力による安定」である。

かつてはお互いを友人と認め合っていた双方の首脳の「顔を立てる」ためには、オバマ米大統領とオランド仏大統領から自制を求めることが必要不可欠であり、かつ最も効果が高いだろう。イスラム国掃討を目指す大連合について協議するためにモスクワとワシントンを行き来するのであれば、そこにトルコを加えなければ今や成功は不可能である。

経済力、軍事力、情報力のいずれをとっても中東地域最大であり、同地域唯一のNATO加盟国であるトルコがロシアと対立したままでは、中東の混乱が加速するばかりだ。

さらなる戦いを避けるには、すべての関係国が状況をエスカレートさせないという共通の関心事に集中する必要がある。共通の敵であるイスラム国に集中しなければならない。 シリア、イラクを主権国家として政治的に再編するという戦略を促進するためには、イスラム国を軍事的に打倒することだ。

オバマ氏はイラクにおけるジョージ・W・ブッシュ前大統領の行動を繰り返すことを慎重に避けてきたが、今こそ米国は、さらなる戦いを防ぐために持てる力を尽くさなければならない。

中東の真ん中での「権力の空白」は、ほぼ必ずと言っていいほど、より悪い結果につながってきた。今、地域が主体となる平和を準備することがすべての当事者にとって必須であり、相互の合意を得るべき分野である。

トルコとロシアを含む地域首脳会議の開催をNATOが呼びかければ、両国が今週の事件を意識の隅に追いやることができ、すべての関係者が共通の敵に集中しやすくなるだろう。

*筆者は米ジャーマン・マーシャル基金のトランスアトランティック・フェロー。

1255とはずがたり:2015/11/28(土) 14:44:35
とりあえず,アフガン・イラク・シリア・リビアは纏めて正常化させよーぜ。。
分権的な政府作って武装解除進めて中央政府の力を削ぎつつ民生に力を注がねば。
石油出るイラクとリビアは良いけどシリアとアフガンの統治料をどう賄うかが頭が痛い所。シリアとイラクは統一出来ないかなー。

1256とはずがたり:2015/11/28(土) 15:22:35
中東・イスラーム学の風姿花伝
http://ikeuchisatoshi.com/i-1135/

【地図と解説】シーア派の中東での分布

1257とはずがたり:2015/11/28(土) 16:07:46

俺にはアサドは殺人者としか思えないけど偏向したメディアに騙されているのか?
勿論,100%アサドの言い分が間違ってるとは思えないし,アサドが殺しているのは自国民ではなく国を破潰するテロリストだと思ってる部分もあるんだろうけど。

イランとヒズボラ:シリア内に民兵ネットワーク構築
http://rockway.blog.shinobi.jp/%E6%88%A6%E7%95%A5/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%A8%E3%83%92%E3%82%BA%E3%83%9C%E3%83%A9%EF%BC%9A%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%86%85%E3%81%AB%E6%B0%91%E5%85%B5%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF

シリアの各宗派人口の分布状況

◆2月12日

 シリア内には紛争勃発時から多くの戦士と言われる外国の傭兵らが流入し、内乱を拡大させてきたが、以下のワシントンポスト紙の記事では、イランもアサド政権を支援する目的で、5万人の民兵を支援し組織化していると指摘している。

 流入してくる外国人傭兵らが戦士として流入してくる限り、アサド政権側でもそれら戦士らと渡り合える戦闘集団としての民兵が組織されることが必要であろう。それをイランが手助けしている、ということになるようだ。

 当然それら民兵はアサド政権を構成する勢力と同じ要素、つまりアラウィ派の者たちを中心としてキリスト教徒やドゥルーズ教徒、あるいはクルド人などが中心勢力になっているのであろう。これらの5万人が民兵として、流入してきては各地でゲリラ的破壊工作をする傭兵イスラム主義戦士たちを迎撃する役目をすることになる。

 このように、シリアではアサド政権を維持せんとする勢力はまだまだ健在であり、スンニー派の反政府勢力や外国人イスラム主義戦士たちが勝利することは容易ではないことが理解されるであろう。これを見ても、もはやこれはアラブの春的な「民衆の革命」ではないのである。初めからアサド政権を武力で転覆させるという陰謀によって、アラブの春の運動が口実として喧伝されてきただけだったのだ。

1258チバQ:2015/11/28(土) 22:51:36
http://www.afpbb.com/articles/-/3068371
対ロ緊張緩和で苦心=トルコ大統領に試練
2015年11月28日 14:32 発信地:ロシア
【11月28日 時事通信社】トルコ軍によるロシア軍機撃墜を受け、トルコのエルドアン大統領が両国間の緊張緩和に苦心している。エルドアン氏にとっては、与党が圧勝した1日の出直し総選挙で足場を固め、国内外で影響力を強めようとした矢先の試練。「友人」だったはずのロシアのプーチン大統領の怒りを静められるかは、シリア内戦でのトルコの立場にも影響を及ぼす可能性がある。

 トルコ軍が24日、シリア国境付近で「領空侵犯」したロシア軍機を撃墜すると、両大統領の関係は一気に険悪化した。プーチン氏は謝罪を要求したが、エルドアン氏は「謝罪すべきは領空侵犯した者だ」と一蹴。ロシアによる事実上の経済制裁に対しても、撃墜の正当性を繰り返し強調し、双方の主張は真っ向から対立している。

 その一方でエルドアン氏は、プーチン氏との直接会談を要請するなど緊張緩和も模索。シリア内戦をめぐり、国際社会で「テロとの戦い」を優先する機運が盛り上がる中、アサド大統領の退陣にこだわるトルコは難しい立場に置かれている。トルコが敵視するシリアのクルド人勢力に関しても、欧米やロシアは、過激派組織「イスラム国」と戦うパートナーと見なしている。トルコとすれば、ここでロシアを完全に敵に回せば、シリア問題でさらに不利な状況に陥りかねない。(c)時事通信社

1259チバQ:2015/11/28(土) 22:58:12
http://www.sankei.com/politics/news/151128/plt1511280001-n1.html
2015.11.28 12:00
【政界徒然草】
パリ同時多発テロでG20会場は厳戒態勢 記者の化粧ポーチやデジカメまでチェック トイレまで付きそうとは…





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G20首脳会合に臨む安倍晋三首相。左後方は麻生太郎財務相兼副総理=11月15日、トルコ・アンタルヤ(共同)
 日米欧に新興国を加えた20カ国・地域(G20)は、トルコで11月15、16両日に開催した首脳会合で、国際社会が「テロへの戦い」で連携強化を進めることを確認した。通常、経済分野が主要議題になるG20会合だが、今回は直前に起きたパリの同時多発テロ事件で「いつもと違う雰囲気」(欧州連合のユンケル欧州委員会委員長)に包まれていた。

 安倍晋三首相はG20会合に先立ち13日にトルコ入りし、エルドアン大統領と首脳会談を行った。日本の同行記者団が直面したのは、予想以上のトルコ政府の厳戒警備だった。トルコはシリアと国境を接し、紛争を逃れて流入する難民問題に直面している。しかもG20開幕にタイミングを合わせたかのようにパリ同時多発テロが発生し、風光明媚なはずの会場は物々しい雰囲気だった。

 安倍首相とエルドアン大統領との会談場所となったユルドゥス宮殿。セキュリティーチェックは経験したことのない厳しさだった。手荷物のX線検査は一度パソコンを通した後、係員がいきなり電源コードを引き抜き、再びX線検査にかけられた。かばんに入れていた化粧ポーチまで広げられ、ノートと手帳の中身も3人の係員が次々とチェック。デジタルカメラは「電源を入れて中身を見せて」と言われ、保存していた数十枚の写真を一枚一枚確認する念の入れようだ。

 宮殿に入っても、トイレへ行くのに個室の手前まで女性警備員が“付き添い”をしてくれた…。安倍首相に同行する記者は事前に外務省を通じて、あらゆる身分証明書をトルコ政府に示しているにもかかわらず、あまりにも厳しい対応に正直、閉口した。

 G20会合の会場はさらに厳重だった。アンタルヤ国際空港から会場のホテルまで、トルコ政府が用意したバスで移動した。そのバスに乗り込んできた現地警察が記者全員に記者証の提示を求め、顔と名前を一人一人細かくチェックした。

 ホテルは二重にフェンスが張り巡らされており、入り口ゲートで他社の記者は手荷物だけでなくスーツケースの中身をその場で見せるよう指示された。ホテルの正面玄関は警察官でごった返し、不審者は絶対に中に入れさせないというトルコ政府の強い意思、気迫が感じられた。

 それでも、セキュリティーをどんなに厳しくしても世界に飛び火するイスラム国によるテロの根絶は容易でない。そもそも人、物、金、情報が地球規模で行き来するグローバル社会ではテロ抑止の“処方箋”を見いだすことは難しい。

 日本はシリアなどの紛争地帯から地理的に遠く、イスラム国などによるテロの脅威はなかなか感じられないが、今回の同行取材で自分たちがテロ被害と無縁でいられるとは言い切れない現実を実感させられた。

 実際、来年5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)や、2020年の東京五輪・パラリンピックなど日本が国際社会をリードする場面が増えれば、日本人がテロリストの標的になる可能性が高まるだろう。

 安倍首相はG20会合で、「日本は従来、各国法制度の整備や法執行機関の能力向上に貢献しており、今後もテロに対する水際対策の強化を支援していく」と発言し、国際社会とともにテロの未然防止と根絶に向けて積極的に取り組んでいく決意を表明した。ただ、日本政府のテロ対策は道半ばといえる。

1260チバQ:2015/11/28(土) 22:58:29
 安倍首相はトルコから帰国した直後の17日、政府の国家安全保障会議(NSC)を開き、情報収集や治安対策に万全を期すよう関係閣僚に指示した。さらにテロ情報の収集・分析を強化するための官邸直轄組織「国際テロ情報収集ユニット」について、来春に新設する予定を大幅に前倒しして、来月上旬にも立ち上げる方針を表明した。

 一方、政府は成長戦略の柱として、観光産業のテコ入れに注力している。来日する外国人観光客数の年間目標を現在の2000万人から3000万人超に引き上げた。「おもてなしの第一歩は入国がスムーズなこと」(菅義偉官房長官)が目標達成に不可欠だが、テロの水際対策を強化すれば入国手続きの迅速化が遠のくというジレンマを抱え込む。

 ある政府関係者が「パリのテロで日本への観光客が増えるかもしれない」と話すように、世界に比べて治安のいい日本は観光産業の底上げに追い風になる可能性がある。だからこそ、日本国民の安全と平和な暮らしを守ることが責務であり、同時に、外国人観光客のためにも、入国審査やテロ情報の国際共有など本気でテロ対策に乗り出す姿勢が求められそうだ。

(政治部 小川真由美)

1261チバQ:2015/11/28(土) 23:07:02
http://www.sankei.com/world/news/151127/wor1511270032-n1.html
2015.11.27 19:06
【露爆撃機撃墜】
トルコ、露の制裁で経済悪化の懸念 大統領「感情的であり不適切だ」と反発

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 【カイロ=大内清】トルコのエルドアン大統領は26日、ロシア軍機撃墜を受けてロシアがトルコに包括的な経済制裁を科すと決めたことについて、「感情的であり不適切だ」と強く反発した。同氏は米CNNテレビで、ロシアに謝罪する考えはないとも強調。両国政府の対立感情が強まる中、トルコ国内では、主要貿易相手国であるロシアとの関係悪化による経済減速を懸念する声も強まっている。

 エルドアン氏は26日、「謝罪しなくてはならない者がいるはずだ。それはわれわれではない」と、ロシアが謝罪すべきだとの考えを示した。トルコのメディアでも、「法的にはトルコの行為は間違っていない」(英字紙ヒュリエト・デーリー・ニューズ)などと、トルコ軍による撃墜を一応は容認する論調が目立つ。

 と同時に、経済面での影響を懸念する声は強い。

 トルコには、16〜17世紀から戦争を繰り返してきたロシアに対する根深い反感があるが、エルドアン氏の母体のイスラム系与党、公正発展党(AKP)は、歴史的な遺恨よりも実利を優先させる外交政策をとり、関係強化を進めてきた。

 両国の貿易額は年間約350億ドルに達し、2020年代前半までに1千億ドル規模への拡大を目指すことでも合意している。ロシアはトルコにとって最大の輸入相手国で、トルコを訪れるロシア人は年間数百万人に上り、主要産業の一つである観光への貢献も大きい。

 そんな中、ロシアが発動を決めた制裁措置が長期化した場合、トルコ経済が大きな打撃を受けるのは必至だ。対トルコ経済関係の悪化がロシアの痛手となることも間違いない。25日付のヒュリエト紙(電子版)は、双方への不利益を避けるためにも、感情的な対立から「現実主義に戻るべきだ」と指摘した。

1262チバQ:2015/11/29(日) 20:17:17
http://www.sankei.com/world/news/151129/wor1511290026-n1.html
2015.11.29 19:08
【露戦闘機撃墜】
制裁長期化は避けたい、謝罪はメンツ失う…トルコ大統領にジレンマ

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トルコのエルドアン大統領=29日、アンカラ(AP)
 【イスタンブール=大内清】戦闘爆撃機をトルコに撃墜されたロシアが制裁措置の発動を決める中、トルコは事態の落とし所を探るのに苦慮している。謝罪してメンツを失うことは避けたい半面、制裁の長期化は回避したいのが本音だ。トルコのエルドアン大統領は、両国関係の“正常化”に向けたメッセージを発しつつ、ロシア側の反応をうかがっている。

 「事件が起きて本当に悲しい。二度と起きてほしくない」。エルドアン氏は28日、支持者の集会でこう述べ、ロシアとの対立は本意ではないと強調、プーチン露大統領との会談による事態打開にも意欲を示した。

 26日には仏テレビのインタビューで、「(撃墜された爆撃機が)ロシアのものと知っていれば、別の形で警告しただろう」とも語り、ロシアに対する悪意はなかったと説明している。

 一方でエルドアン氏にとっては、撃墜は領空侵犯への正当な防衛行動だったとの主張は決して譲れない一線だ。謝罪はしないとの考えも明確にしている。ロシアによる制裁発動が決まった現在、安易な譲歩は、圧力に屈したとの印象を内外に与えかねないという懸念もある。

 トルコにとりロシアは最大のエネルギー輸入先であると同時に、シリア情勢をめぐるライバルでもある。事件処理がこじれれば、加盟する北大西洋条約機構(NATO)とロシアの関係をも複雑化しかねない。トルコは今後も、ロシア側との距離を慎重に詰めようとする狙いとみられる。

1263とはずがたり:2015/11/30(月) 22:37:03

フランス:空母から3都市空爆 IS支配のシリア領にも
http://mainichi.jp/select/news/20151124k0000e030194000c.html
毎日新聞 2015年11月24日 12時56分(最終更新 11月24日 20時13分)

仏軍が23日に空爆した3都市
http://tohazugatali.we b.fc2.com/int_poli/20151124k0000e030194000c.jpg

 【パリ田中龍士】パリ同時多発テロを受け、フランス国防省は23日、地中海に展開中の原子力空母「シャルル・ドゴール」から出撃した艦載機が、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置づけるシリア北部ラッカなどイラクとシリアの拠点都市3カ所を空爆したと発表した。仏空母艦載機によるIS空爆は初めて。国防省は、ラッカへの攻撃ではIS司令部を含む複数の施設の壊滅を狙ったと説明。フランスは今後、米国やロシアとも連携してISへの攻撃を一層強化するとみられる。

 仏国防省の発表によると、地中海東部に到着した空母から23日朝(日本時間同日夕)、主力戦闘機ラファール4機が発進。イラク軍の地上部隊と連携しながらイラク西部ラマディと北部モスルで武器庫などを空爆した。また、同日夜(同24日未明)からは、ラファール4機とヨルダンの基地から飛び立った戦闘機ミラージュ2機が、シリアのラッカでISの訓練施設や司令部を空爆した。

 在英民間組織シリア人権観測所は、フランスやロシアなどによるこれまでの空爆で、IS幹部の家族らがラッカが安全ではなくなったとしてイラクのモスルに移動を始めていると伝えていた。ISが「首都」と主張するラッカだけでなくイラクの拠点都市でも空爆を実施したのには、こうした理由があるとみられる。

 フランス軍は今月15日、ISがパリのテロへの関与を主張する犯行声明を発表したことを受け、ラッカのIS拠点を空爆。戦闘爆撃機10機を含む軍用機12機が参加して20発の爆弾を投下し、訓練基地などを破壊している。

 今回は空母にラファールなど26機を搭載し、空爆能力を3倍に強化。オランド大統領は「ISへの激しい空爆を計画している。できる限り打撃を与えるような標的の破壊を狙っている」と話していた。

 ラマディは今年5月に陥落し、ISの制圧が続く。空爆を実施する米軍は10月中旬、「奪還目前」(イラク駐留米軍のウォレン報道官)との見通しを示していた。一方で、モスルはISが昨年6月に制圧して以降、奪還の見通しは立っていない。

1264チバQ:2015/11/30(月) 23:13:25
http://mainichi.jp/select/news/20151130k0000e030184000c.html
シリア:首都で「水戦争」激化 支配地供給を妨害
毎日新聞 2015年11月30日 12時02分(最終更新 11月30日 13時59分)
 内戦が続くシリアの首都ダマスカスで、アサド政権と反体制派が互いの支配地域への水供給を妨害する「水戦争」が激化している。3年以上に及ぶ首都攻防戦は、民間人を巻き込んだ消耗戦の様相を一層強めている。【ダマスカスで秋山信一】

 従来、水や電気不足が深刻なのは主に反体制派支配地域だった。政権側が反体制派を弱体化させるため、インフラ網を断つなどしたためだ。だが、レバノン国境に近い水源地のザバダニやフィージャでの戦闘が激化し、影響が政権側支配地域に拡大した。

 水源を実効支配する反体制派も給水施設を破壊するなどし、10月以降に主要な二つの給水施設が相次いで稼働停止になった。かんがい省によると、内戦前に日量50万立方メートルだった水供給量は現在、27万立方メートルにまで落ち込んでいる。

 「シャワーを使うのは週2日だけ。飲み水を確保するだけでも大変なんだ」。今月22日、政権側が支配するダマスカス南郊のサハナヤ地区に住む衣料品店経営、アブサッタ・アッバールさん(50)は水不足への不満をこう訴えた。

 アッバールさんによると、2012年夏以降に周辺地区での戦闘激化に伴い、断水がちになった。今夏以降はさらに状況が悪化し、断水が1カ月間も続いたこともあった。炊事や洗濯の回数を減らしてしのぎ、行商の給水車から水を買うこともあるが、「水質が悪くて飲めない」という。

 運良く水道が再開されても、水を確保できるとは限らない。集合住宅が大半を占めるサハナヤ地区では、住宅の屋上にある給水タンクに電動ポンプで水をくみ上げるが、電気も1日3時間程度しか通っていない。発電機がない住宅では、水と電気の供給時間が一致しなければ、水をくみ上げられないのだ。

 イスラエル国境付近の山地から運んできたという水を販売していたアブ・ファハドさん(62)は「政府にも問題がある」と指摘する。限られた水の配分を巡り、政府当局者が地域住民に賄賂を要求することがあるという。ファハドさんは「公務員の家族がいる地域だけ(水供給で)優遇されている」と批判する。

 かんがい省でダマスカスの給水部門責任者を務めるホサム・フルディン氏(48)は「フィージャは反体制派の支配下にあり、ザバダニも給水再開のメドは立たない」と話す。反体制派は政府との交渉に応じ、給水に協力したこともあったが、戦闘激化によって交渉自体が困難に。反体制派が水供給の見返りに被拘束者の釈放を求めていることも事態を複雑化させているという。

1265チバQ:2015/11/30(月) 23:14:09
http://mainichi.jp/select/news/20151201k0000m030080000c.html
トルコ首相:ロシアへの謝罪拒否 露は首脳会談断る
毎日新聞 2015年11月30日 21時37分(最終更新 11月30日 22時52分)
 【モスクワ真野森作、ブリュッセル斎藤義彦】トルコのダウトオール首相は11月30日、ブリュッセルで記者会見し、ロシア軍機撃墜事件について改めてロシアへの謝罪を拒否する一方、ロシアに経済制裁の再考を促した。一方、ロシアのプーチン大統領は30日、トルコのエルドアン大統領が求めていたパリでの面会を拒否、両国間は依然、緊張関係が続いている。

 ダウトオール首相は30日、北大西洋条約機構(NATO)本部を訪れストルテンベルグ事務総長と会談。NATOは加盟国トルコの防衛に結束して当たることを確認した。

 首相は領空を防衛するのは「権利、義務であり、国の尊厳の問題だ」と述べ「領空を侵されたから謝罪するようなトルコの首脳はいない」としてプーチン大統領が求める謝罪を改めて拒否した。

 しかし、「事態を悪化させる意図はない」とも強調。もしロシアが再発防止に取り組むなら「対話の用意があり、撃墜事件の技術的な詳細情報を提供してもいい」と譲歩の姿勢を見せた。

 また経済制裁について「ロシアの観光客を温かく迎えたい。経済制裁は双方の利益を損なう」として、経済制裁や観光の停止などの措置を「再考することを望む」とロシアに強硬な姿勢を転換するよう促した。

 一方、ロシアは「まずはトルコの謝罪表明が必要」として、かたくなな姿勢を崩していない。ロシア通信によると、ペスコフ露大統領報道官は30日、パリでの国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)首脳級会合に出席するプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領との会談は「予定されていない」と述べた。エルドアン大統領は再三、プーチン大統領との電話協議を求めているが断られている。

 プーチン大統領は代わりにパリでイスラエルのネタニヤフ首相と会談する。トルコとの関係が良好とは言えないイスラエルとの首脳会談で、トルコをけん制する狙いがありそうだ。露主要紙コメルサントによると、イスラエルのヤアロン国防相は露軍機撃墜事件に関し、過去に露軍機がイスラエル領空を侵犯した例を挙げて「我々を攻撃する意図のない過ちに対し、撃墜する必要はない」と述べ、ロシア側を擁護し、トルコを突き放した。

 タス通信によると、メドベージェフ露首相は30日、対トルコ制裁について「攻撃的で非友好的な行動に対するやむを得ない返報だ」と述べ、「トルコに最大限手厳しく、ロシアの損失は最小限になるよう実施すべきで、必要があれば拡大もありえる」と強調した。

 こうした緊張状態についてNATOのストルテンベルグ事務総長は30日「沈静化することが重要だ」として露トルコの直接対話を促すとともに、加盟国が偶発的な軍事衝突に巻き込まれないよう「軍の透明性を高め、リスクを軽減する仕組みが必要だ」と述べた。1日から開くNATO外相会議で、周辺国との衝突回避の情報交換枠組みを作る意向を明らかにした。

1266チバQ:2015/11/30(月) 23:16:00
http://www.sankei.com/world/news/151129/wor1511290023-n1.html
2015.11.29 18:28

クルド人の有力弁護士が射殺、和平訴えている最中 トルコで新たな火種、対立激化する恐れ

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クルド人弁護士の殺害に対して抗議する覆面武装勢力に催涙ガスを打ち込む警察=28日、イスタンブール(AP)
 【中東支局】トルコ南東部ディヤルバクルで28日、少数民族クルド人の有力男性弁護士が何者かに銃撃され、死亡した。事件の背景など詳細は明らかになっていないが、クルド人らは首都アンカラや最大都市イスタンブールなどで抗議デモを展開。政府とクルド系勢力の対立が激化する恐れもある。

 英BBCやロイター通信などによると、死亡したのは弁護士のエルチ氏。事件はメディアに対し、屋外で政府と非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」との和平を訴えていた際に起きた。エルチ氏らが声明を発表し終えると、何者かが車で乗り付けて車内から発砲。私服警官と銃撃戦になり、エルチ氏と警官2人が死亡した。

 トルコからの分離独立を主張し、テロ闘争を展開してきたPKKは2013年、エルドアン政権と停戦合意に達した。しかし、政権側は今年夏に方針転換してPKK掃討を開始し、クルド人らが反発を強めていた。

 地元の弁護士会会長を務め、人権活動家としても知られたエルチ氏は10月、出演したテレビ番組で、「PKKは政府が言うようなテロ組織ではない」とPKKを擁護する発言をし、当局に一時拘束されて殺害の脅迫も受けていた。

 エルチ氏の殺害についてクルド人系の左派、人民民主党(HDP)は「計画的な暗殺だ」と主張。トルコのダウトオール首相は、「暗殺された可能性と銃撃に巻き込まれた可能性がある」との見方を示した。

1267チバQ:2015/11/30(月) 23:18:27
http://www.sankei.com/world/news/151130/wor1511300018-n1.html
2015.11.30 09:01

イラン、女性奏者の国歌演奏を禁止 強硬派が巻き返し






女性奏者がいることを理由に国歌の演奏が禁じられたテヘラン交響楽団=3月、テヘラン(タスニム通信提供、共同)
 イランの首都テヘランで開かれたレスリングの国際大会で、国歌の演奏を予定していたテヘラン交響楽団が、女性奏者がいることを理由に直前に演奏を禁じられていたことが分かった。イラン学生通信が30日までに伝えた。

 穏健派のロウハニ政権が核問題解決に道筋を付けたことで社会の自由拡大に期待が高まる中、イスラム革命の理念を重視する保守強硬派が巻き返し。指揮者ラバリ氏は「受け入れられない侮辱だ。なぜ自分たちの国歌を演奏できないのか」と怒りをあらわにした。

 26日の開会式に招かれた同楽団は、本番15分前になって当局から「女性はステージで演奏できない」と通告された。楽団の約半数は女性。イランでは女性が公の場で1人で歌ったり演奏することを禁じているが、同楽団は公的行事でこれまでも男女で演奏している。(共同)

1268チバQ:2015/11/30(月) 23:22:46
http://www.sankei.com/world/news/151129/wor1511290041-n1.html
2015.11.30 15:30
【イスラム国】
無抵抗3591人を処刑 女性や子供も 監視団集計





 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が、シリアとイラクにまたがる地域を支配し国家樹立を一方的に宣言した昨年6月以降、シリア国内で計3591人を無抵抗の状態で銃撃するといった「処刑」の手法で殺害したことが29日、シリア人権監視団(英国)の集計で明らかになった。うち戦闘に加わっていない民間人が過半数の1945人で、女性103人と子供77人を含んでいる。監視団の集計は、現地の医療関係者や市民、反体制派兵士らの情報に基づいている。

 主な内訳はシリア政府軍兵士が975人、反体制派や少数民族クルド人の兵士が247人。「イスラム国」のメンバーも415人おり、脱走しようとした人やスパイと疑われた人が殺された。

 イラク国境に近いデリゾールでは、昨年「イスラム国」の統治に立ち向かったイスラム教スンニ派部族の一族が計930人処刑された。(共同)

1269とはずがたり:2015/12/01(火) 00:41:35

ザバダニはここhttp://yahoo.jp/vSGHrQらだがフィージャは何処だ?
ゴラン高原も係争地として破線で囲まれてるな。初めて見た気がするが最近の世界地図はみなそうなんか?

<シリア>首都で「水戦争」激化 支配地供給を妨害
毎日新聞 11月30日(月)12時3分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151130-00000040-mai-m_est

 内戦が続くシリアの首都ダマスカスで、アサド政権と反体制派が互いの支配地域への水供給を妨害する「水戦争」が激化している。3年以上に及ぶ首都攻防戦は、民間人を巻き込んだ消耗戦の様相を一層強めている。【ダマスカスで秋山信一】

 従来、水や電気不足が深刻なのは主に反体制派支配地域だった。政権側が反体制派を弱体化させるため、インフラ網を断つなどしたためだ。だが、レバノン国境に近い水源地のザバダニやフィージャでの戦闘が激化し、影響が政権側支配地域に拡大した。

 水源を実効支配する反体制派も給水施設を破壊するなどし、10月以降に主要な二つの給水施設が相次いで稼働停止になった。かんがい省によると、内戦前に日量50万立方メートルだった水供給量は現在、27万立方メートルにまで落ち込んでいる。

 「シャワーを使うのは週2日だけ。飲み水を確保するだけでも大変なんだ」。今月22日、政権側が支配するダマスカス南郊のサハナヤ地区に住む衣料品店経営、アブサッタ・アッバールさん(50)は水不足への不満をこう訴えた。

 アッバールさんによると、2012年夏以降に周辺地区での戦闘激化に伴い、断水がちになった。今夏以降はさらに状況が悪化し、断水が1カ月間も続いたこともあった。炊事や洗濯の回数を減らしてしのぎ、行商の給水車から水を買うこともあるが、「水質が悪くて飲めない」という。

 運良く水道が再開されても、水を確保できるとは限らない。集合住宅が大半を占めるサハナヤ地区では、住宅の屋上にある給水タンクに電動ポンプで水をくみ上げるが、電気も1日3時間程度しか通っていない。発電機がない住宅では、水と電気の供給時間が一致しなければ、水をくみ上げられないのだ。

 イスラエル国境付近の山地から運んできたという水を販売していたアブ・ファハドさん(62)は「政府にも問題がある」と指摘する。限られた水の配分を巡り、政府当局者が地域住民に賄賂を要求することがあるという。ファハドさんは「公務員の家族がいる地域だけ(水供給で)優遇されている」と批判する。

 かんがい省でダマスカスの給水部門責任者を務めるホサム・フルディン氏(48)は「フィージャは反体制派の支配下にあり、ザバダニも給水再開のメドは立たない」と話す。反体制派は政府との交渉に応じ、給水に協力したこともあったが、戦闘激化によって交渉自体が困難に。反体制派が水供給の見返りに被拘束者の釈放を求めていることも事態を複雑化させているという。

1270とはずがたり:2015/12/01(火) 17:22:21
ラタキアとアレッポぐらいは解放したいなぁ。。トルコが地上軍派遣とか出来ないんかな??シリア北方は本来トルコ領であっても良かった。

シリア内戦の「出口」が見えなくなっている
周辺国による代理戦争が激化
http://toyokeizai.net/articles/-/94748
ロイター 2015年12月01日

 11月26日、外交的な動きが活発化するのに伴い、シリアの内戦も激化している。写真は「イスラム国」戦闘員のヘルメット。シリア北東部ハサカ南方で24日撮影(2015年 ロイター/Rodi Said)
[ベイルート?26日?ロイター] - 外交的な動きが活発化するのに伴い、シリアの内戦も激化している。だが、外国による軍事介入強化も、復活した政治的協議も、4年半に及ぶ内戦を終結させる力はなさそうだ。

ロシアやイランなどアサド政権の主な同盟国と、反体制派を支援するサウジアラビア、トルコ、そして米国との代理戦争がますます激化するリスクが生じている。

トルコによるロシア軍機撃墜は緊張を高め、シリア問題の解決を目指してウィーンで会合が重ねられている国連支援の政治プロセスを複雑にしている。同プロセスはすでに大きな難題に直面していた。

アサド大統領側が優勢ともいえない

軍事的に見ると、約2カ月にわたるロシアの空爆と、イラン部隊やレバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の支援を受けた地上戦で、アサド政権側はシリア西部の支配を強化。ロシアの支援を受ける政権側の部隊は、トルコ国境付近のシリア北西部ラタキアとアレッポで勢力を拡大。だが、勝利はアサド大統領側に決定的に傾いたわけではない。

反体制派は一方で、外国から新たに軍事支援を受けている。特にサウジアラビアから米国製の対戦車ミサイルTOWを増強しており、一部の地域で攻撃を食い止めるのに役立っている。

このようなミサイルが、パイロット救出に向かったロシアのヘリコプターを撃墜するのを彼らは目の当たりにした。シリア内戦の国際的な側面を捉えた瞬間だった。シリア政府軍の関係筋はロイターに対し、こうした武器は広く使用されており、戦闘に影響を与えていると語った。

一方、過激派組織「イスラム国」によるパリ同時多発攻撃とロシア旅客機墜落事件は、シリアでの内戦に新たな次元の戦いをもたらした。同国東部で支配を広げるイスラム国との戦いだ。

フランスとロシアから報復空爆を受け、イスラム国は劣勢に立たされている。最近では、米国が支援するクルド人やアラブ人武装勢力、シリア政府軍、そして政府とイスラム国の両方と戦う反政府勢力にも押されていた。

そうとはいえ、シリアでイスラム国掃討に関わるアサド大統領の敵も味方も、その見通しは不透明なように見える。オバマ米大統領は24日、ロシアが掃討作戦に加わることを歓迎するとしたうえで、空爆の対象を反体制派からイスラム国に変える必要があると語った。一方、ロシアはイスラム国を標的にしていると明言している。

シリア問題を解決するにあたり、アサド政権を退陣させるかどうかについて、米国・サウジ側と、イラン・ロシア側との間には基本的な相違がある。このことが恐らく、ウィーンでの政治プロセスを台無しにするリスクがある。

ロシア介入強化の政治的影響

「これまでのところ、ロシアの介入強化は実際の軍事的インパクトよりも、政治的な影響の方が大きい」と、国際危機グループのシニアアナリスト、ノア・ボンジー氏はウィーンでの協議についてこのように指摘。

1271とはずがたり:2015/12/01(火) 17:22:40
>>1270-1271
「内戦の解決に向けて、大きな進展が実際に見られると楽観できる理由はあまりない。だが少なくとも、皆が再び話し合いの場に戻ってきた。最も重要なのは、長い間放置されていた反体制派内部の問題を解決する理由を、反体制派とその支援国に与えているということだ」とボンジー氏は述べた。

シリアの内戦はまもなく6年目に突入する。これまでに約25万人が犠牲となり、国民の半数以上が家を追われた。内戦を逃れた多くのシリア人が難民として欧州に押し寄せ、危機を引き起こしている。

軍事的には、ロシアが支援する部隊は主に、アサド政権の生き残りに不可欠なシリア西部に集中している。同地域ではイスラム国はほとんど存在していない。

反体制派の反撃に遭ったものの、アサド政権側にとって最も顕著な前進は、北西部ラタキアとアレッポ南部においてだろう。政権側は、首都ダマスカスとアレッポを結ぶ主要幹線道路を反体制派から奪還しようとしている。

政権側はまた、アレッポ東部でもイスラム国から空軍基地を奪還するなど著しい挽回を見せている。さらに中西部ホムスでも村々を取り返している。

しかしホムスのやや北方にあるハマでは、対戦車ミサイルTOWを十分に装備する反体制派が進撃を続けている。南北を貫く幹線道路上の町を占拠し、戦略的要衝のガーブ平原で攻撃を食い止めている。

「この2、3週間で、ロシアによる空爆は結果を見せ始めている。特にアレッポ南部とラタキアで明らかだ」と、非政府組織「シリア人権監視団」を率いるラミ・アブドゥルラーマン氏は語った。

ロシア軍機が墜落したラタキアの奥地では、政権側が最近いくつかの丘を制圧し、反体制派による周辺地域の支配を脅かしていると、ロイターが接触した反体制派グループ「アーラー・アル・シャム」のメンバーは話した。

プーチン氏の夢

シリア政府軍の関係筋によれば、現在までの成果には反体制派の司令部や指揮系統、後方支援拠点の破壊が含まれる。進撃のペースは奪還した地域を守るほどには重要ではないという。

だが攻撃を受け、より連携するようになった反体制派は、ハマでの成功にも勇気づけられて自信に満ちた挑戦的な態度を強めている。彼らの目には、アサド大統領が同盟国を頼る姿は弱さの証しと映る。

「夢を見る権利は誰にでもある。プーチン氏の場合はシリアで革命が起きないようにすることだ。だが、それは夢にすぎない」と、反体制派「自由シリア軍(FSA)」を率いるジャミル・サレハ氏は話した。

また、別の反体制派グループ幹部も、ロシアの介入によって士気が高まり、反体制派同士の結束も強くなったと述べた。

前出の国際危機グループのボンジー氏は「政権の最重要事項から言えば、ISとも戦う反体制派グループとの戦いは、しょせん寄せ集めにすぎない。パワーバランスが根本的に変化したと言えるようなことは何もない」と指摘した。

(原文:Tom Perry記者 Suleiman Al-Khalidi記者、翻訳:伊藤典子?編集:下郡美紀)

1272とはずがたり:2015/12/01(火) 17:31:16
ISにイスラーム統一国家という大義がある事を世界は認めないとダメだと思う。
アラブ連合(リビア+エジプト+リビア+イエメン),アラブ連邦(ヨルダン+イラク),バース党(シリア・イラク)などアラブ統一を求める各国の試みは全て瓦解したけど。。

IS、リビアのシルト支配強化 シリア・イラク以外で初
http://jp.wsj.com/articles/SB11911181872401054173104581386530415945902
By TAMER EL-GHOBASHY AND HASSAN MORAJEA
2015 年 11 月 30 日 10:22 JST

 【ミスラタ(リビア)】シリアとイラクにまたがる地域を支配している過激派組織「イスラム国(IS)」は、国際社会からの圧力が強まる中で、リビアで勢力を拡大し、石油収入を確保するとともにテロを計画できる地中海を隔てて欧州を望むシルトの拠点を増強し続けている。

イスラム国との戦争に立ちふさがる障害 リビアの2大民兵組織、対「イスラム国」で停戦
 リビアの情報当局者やシルトの住民、活動家によれば、ISは2月にシルトに侵攻したと発表して以降、同市での支配を強化し、シ...

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1273とはずがたり:2015/12/02(水) 18:08:49

シリア:首都近郊 IS狙撃手 わずか300メートル先に
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E9%A6%96%E9%83%BD%E8%BF%91%E9%83%8A-%EF%BD%89%EF%BD%93%E7%8B%99%E6%92%83%E6%89%8B-%E3%82%8F%E3%81%9A%E3%81%8B%EF%BC%93%EF%BC%90%EF%BC%90%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E5%85%88%E3%81%AB/ar-AAfMTzL#page=2
毎日新聞
2日前
 ◇終わりなき消耗戦

 パリ同時多発テロを契機に過激派組織「イスラム国」(IS)への危機感が一層高まる中、対IS戦の最前線の一つ、シリアの首都ダマスカス近郊ヤルムーク地区に入った。廃屋や地下道を駆使した市街戦が続く。ISの狙撃手までわずか300メートル。乾いた銃撃音が既に廃虚と化した住宅地にこだました。【ダマスカスで秋山信一】

 「柱の陰に隠れろ。スナイパーに狙われるぞ」。取材に同行したアサド政権側のパレスチナ人民兵が声をとがらせる。

 廃屋になった4階建てビルの中では、政権側の狙撃手が狙いを定めていた。1日4交代。コンクリートにうがたれた数センチ四方の穴から、敵の動きを警戒する任務は約6時間続く。

 記者は25日昼、シリア政府軍の許可を受けて、パレスチナ難民キャンプがあるヤルムーク地区を取材した。内戦前に約16万人が暮らしていた街は、政権側の空爆などで破壊し尽くされ、住民の姿はない。

 「ISを恐れることはない。だが、ペルシャ湾岸諸国など外国からの支援ルートを断たない限り、完全に打倒するのは難しい」。約3年半、ISや反体制派と戦ってきた民兵のアブ・ナールさん(56)が話す。パリ同時テロ以降、対ISで国際協調を図る動きが活発化しているが、「言葉だけでなく、行動を伴ってほしい」とも言った。

 ヤルムークの政府系民兵のシリア人司令官によると、ISは「世界一裕福なテロ組織」といわれる資金力を背景に、政権側より射程が長い銃砲を装備する。別の政府軍将校は記者が日本人だと知ると「あいつらに最新のトヨタ(の四駆)を提供するな」と冗談交じりに言った。

 パレスチナ人民兵にとっては、第二の故郷を守る戦いでもある。

 案内役のアブ・キファハさん(60)はここで生まれ育った。「イスラエルによって故郷のパレスチナを追われ、避難先も危機にある。本当に悲しい」と顔を曇らせる。

 ヤルムーク地区のパレスチナ難民は2011年春の内戦化に伴い、政権側と反体制派に分裂。12年に反体制派が主導権を握ったが、今年4月にはISに支配権を奪われた。一帯では数千人が国連の支援などで食いつないでいるが、政権側に包囲された生活の困窮ぶりは著しい。

 ISの存在で注目されるヤルムーク攻防戦も、4年半以上に及ぶシリア内戦の一コマでしかない。ダマスカス郊外ではいつ終わるとも知れぬ消耗戦が続いていた。

 ◇砲声 気に留める児童

 首都ダマスカスの中心市街地から南西へ約10キロ。今月22日、アサド政権が支配するサハナヤ地区の高台に立つと、夕暮れ時ののどかな空気をドドンという砲撃音が切り裂いた。3キロほど先で白煙が立ち上る。砲撃音は約1時間で7回。次々と上がる白煙はやがて黒煙に変わる。眼下では、下校する小中学生が何事もないようにはしゃいでいた。日常と戦場が隣り合わせの生活。数千年の歴史を持つ古都で続く光景だ。

1274とはずがたり:2015/12/02(水) 18:09:17
>>1273-1274
 砲撃は、反体制派が支配するダラヤ、モアダミヤの両地区を政権側が狙ったものだった。モアダミヤ地区の反体制活動家、マフメド・ヌールさん(21)は「ここでは過去2年で最大規模の砲撃だった。6人が死傷した」と証言。100人以上の犠牲者を出したパリ同時多発テロに触れ、「多くの人々がフランスに連帯を示すのを見た。連日のように爆弾を投下される我々への連帯が示されないのは悲しく思う」と話した。

 電気や水道が遮断された郊外の反体制派支配地域に比べ、政府支配地域の生活環境は格段に良い。それでも、反体制派の攻撃は断続的に起きている。今月19日には旧市街にロケット弾が落下。地元メディアによると、下校途中の小学生ら58人が死傷した。別の砲弾で自宅を直撃された中学2年のムハンマド・サマハさん(14)は「お父さんはだめだって言うけど、本当は外国に逃げたい」と漏らした。「パンの値段は内戦前の5倍以上になった」。旧市街の店員、マルワン・フーリさん(45)は嘆く。

 一進一退の攻防が続く首都周辺で影響力を増しているのが、アサド政権の後ろ盾ロシアだ。「対テロ戦」を名目に9月から空爆に参加。ダマスカス郊外でも反体制派支配地域を空爆している。政府関係者によると、首都近郊のメッザ空軍基地にはロシア軍の戦闘機が続々と配備されており、近く実戦投入されるとの見通しもある。近郊のショッピングモールでは22日、政府軍兵士に付き添われた大柄なロシア人男性3人が買い物をしていた。露軍関係者の可能性が高い。

 当初から政権を支えてきたイランとレバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラも存在感が大きい。著名なシーア派モスク(イスラム礼拝所)がある首都南東のサイダ・ゼイナブ地区には、シーア派国家イランの影響下にあるイラクの民兵やヒズボラの兵士が戦闘服姿で行き交っていた。ヒズボラの指導者ナスララ師やイランの対外工作機関トップ、スレイマニ司令官のポスターも目につく。

 国内の締め付けも目立つ。「兵役は終えたのか。身分証を提示しろ」。ダマスカス市内に数十カ所ある検問所では、危険物の検査だけでなく、「兵役逃れ」も取り締まっていた。女性の志願兵も散見され、アサド大統領自身が認めた兵員不足の深刻さが浮かび上がる。商店のシャッターはシリア国旗のデザインに統一され、アサド氏の肖像も以前より増えた。一方、内政問題では国営メディアによる政府批判報道を一部容認するなど、内戦で疲弊する市民の不満のガス抜きも図っている模様だ。

 ◇対IS空爆 成果見えず

 2011年初めに本格化した民主化要求運動「アラブの春」を受け、アサド大統領が独裁体制を敷いていたシリアでも同年3月から反政府デモが拡大、政権側の弾圧によって反体制派が武装蜂起し、内戦状態に陥った。「権力の空白」を突いてイラク国境付近で支配地を広げた過激派組織「イスラム国」(IS)も交え、三つどもえの戦いは既に約25万人もの死者を出している。

 そんな中、手詰まり状態の内戦構造を揺るがす事態が起きた。ISが犯行を認めたパリ同時多発テロだ。反体制派を支援してきたフランスだが、IS打倒を最優先するため、アサド政権支援のロシアと米主導の有志国連合を結びつけ、国際的な反IS包囲網で空爆を強化しようとしている。

 ロシアと有志国連合はこれまでも別々に対IS空爆を続けてきた。ただ、空爆による戦況の変化はそれほど大きくない。地上でISの実効支配地域の縮小につながる動きは乏しい。

 「ISは空爆を避けるため、民家に潜伏しているようだ」。ISが「首都」と位置付けるシリア北部ラッカ出身の大学生(23)は22日、故郷に残る家族からの情報を証言した。

 シリア内戦の早期終結を目指す国際社会は、外交交渉も加速させている。ISや国際テロ組織アルカイダ系のヌスラ戦線などを除き、穏健な反体制派とアサド政権の間で停戦を実現させ、6カ月以内に暫定政府を樹立、18カ月以内に憲法改正や大統領・議会選挙を実施する構想だ。

 だが、シリア・トルコ国境付近で有志国連合のトルコ軍機がロシア軍機を撃墜したことで、雲行きが怪しくなった。アサド氏の退陣を求める米国やトルコと、同氏を擁護するロシアとの溝は深い。大国間の外交交渉で蚊帳の外に置かれた反体制派組織も外交調停に不信感を募らせている。【ダマスカスで秋山信一】

1275とはずがたり:2015/12/02(水) 18:28:37
先ずは貧困,その次の段階は豊かさの中の抑圧である。シンガポールはよく叛乱起きないねぇ。。
シリアが干魃が問題だったとしてその他の国への言及が無いままシリアのケースを全世界に強引に敷衍する胡散臭さが環境派には確かに存在する。

2015年 12月 2日 13:02 JST
コラム:シリアなど破綻国家に共通する要因、宗教にあらず
http://jp.reuters.com/article/2015/12/02/environment-syria-cop-idJPKBN0TL08Y20151202?sp=true
Jack Goldstone

[30日 ロイター] - 国連の気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)のため、今週パリに集まっている各国首脳の協議の場には、最近の過激派組織「イスラム国」による攻撃が影を落としている。

彼らが気候変動問題について考える際には、気候変動とイスラム国、さらにもっと広く、気候変動と政治不安が重なるのは単なる偶然ではないことを思い起こすべきだ。それは偶然どころか、むしろ21世紀の鍵となる現実かもしれないのである。

イスラム国の台頭は、2011年にシリアの現体制が都市部での反政府暴動にうまく対処できなかったことの直接的な結果である。こうした暴動は何の原因もないところから生じたわけではないし、単にチュニジア、リビア、エジプトといった国での反体制運動に触発されたものでもない。1990年代のシリアは、さまざまな民族・宗教グループが都市で共に働く、豊かになる一方の国だったのである。

だが2006年から2009年にかけて、シリア近代史上最悪の干ばつに襲われたことで、同国は弱体化した。

「全国科学アカデミー紀要」に最近発表された論文は、この干ばつが自然要因によるものではないことを示している。コンピューターでのシミュレーションによれば、気温の上昇と地中海からの湿った空気を運んでくる風が弱くなったことは、むしろこの地域での温室効果ガス排出量の増大を反映している可能性が高い。

水管理の甘さと農耕条件に対する政府の無策が重なったこともあり、この干ばつはシリア北東部における農業の崩壊を招いた。全農家のうち75%はすべての収穫を失い、家畜の80%が死亡した。約150万人の農民が職と食料を求めて都市に移住し、パレスチナ、イラクからの難民数百万人と合流した。

難民の流入によるシリア諸都市の負担増大と、干ばつによって農地を失った農家の困窮が、アサド体制に対する反乱の拡大を加速したのである。

もちろん、気候変動は決して紛争の唯一最大の原因というわけではない。それは、学術的な用語で言えば「構造的脅威」である。…
今日の世界では、国家破綻の波が広がっている。リビア、シリア、イラク、イエメン、アフガニスタン、ナイジェリア、中央アフリカ共和国、ソマリア、マリは、どこも国土の一部を掌握できなくなっている。

…腰の引けた措置による地球温暖化対策は、すでに手遅れである。シリアの干ばつについての研究が明らかにしているように、脆弱な地域において十分な降水量が失われるような気象パターンの変化はすでに進行中である。さらなる災害を予防するためには、中国、米国、欧州における炭素排出量を現状維持するだけに留まらない措置が必要である。

…主要排出国はまず、自国の排出量を今日の水準から迅速に減らしていく方法を見つけなければならない。そして、低炭素型の経済成長モデルを開発しなければならない。世界の他地域が、政治的危機につながる新たな構造的脅威を生み出すことなく発展できるようにするためだ。

…テロリズムは、脆弱で破綻した国、居場所を失った人々のあいだで盛んになる。今後そういう国や人々を減らそうとするのであれば、気候をこれ以上悪化させないことが必要である。地球温暖化の進行を防ぐことに失敗すれば、戸外の気候の温暖化をはるかに上回るペースで政治が過熱してしまう恐れがある。

*筆者は紛争解決と平和構築、中東、ロシアなどの専門家。外交政策のシンクタンク、ウィルソン・センターやジョージ・メイソン大学に所属。著書に「Revolutions: A Very Short Introduction」がある。

1276とはずがたり:2015/12/02(水) 18:36:45
西側が提供する無能で腐敗して民生を安定させ得ない政府と,残忍だけど福祉に気を配れるアルカイダやタリバンやヒズボラやハマスなら後者の方が住民にはいいじゃあないか?過激派とレッテル貼りをして排除する前に,なんでイスラエルや欧米と巧くつきあえる政府に限って慈善活動や社会福祉プログラムの提供が巧く出来ないのかちゃんと考えた方がいい。

2015年 12月 1日 12:48 JST
コラム:残虐行為より恐ろしい「イスラム国」の優しい側面
http://jp.reuters.com/article/2015/12/01/column-is-scariest-gentler-side-idJPKBN0TK38320151201?sp=true
Jacqueline Lopour

[27日 ロイター] - パリ同時多発攻撃は、過激派組織「イスラム国」の残忍さを西側の世界に痛感させた。以前なら、イスラム国の残虐行為に関する報道はショッキングではあっても、欧州から遠く離れた出来事である故に容易に忘れ去られてもいた。

イスラム国が捕虜たちを性奴隷にしたり、残酷に拷問したり殺害したりする映像などを用いたプロパガンダで勧誘を行うなか、世界は激しい怒りを表明しても、主に傍観者であり続けた。

こうした事件はおぞましい。だがその陰には、もっと狡猾で長期的な脅威が隠されている。それは、イスラム国の優しい側面だ。

イスラム国の支配地域に住む多くの平和を愛する人々は、貧しい人たちに食料を提供したり、アイスクリーム・パーティーやカーニバル、綱引き大会を開催したりといったイスラム国の好意的な宣伝活動に常にさらされている。イスラム国はこのような活動で住民の心をつかもうとしており、一部の地域では実際に成功を収めている。

こうしたことが野放しに行われれば、イスラム国に対する住民の支持は高まり、長期的に見て同組織を倒すことはますます困難となる。そして、仏パリやレバノンの首都ベイルートで起きたような攻撃を再び実行する余地を彼らに与えることになるのだ。

反過激主義のシンクタンク「キリアム財団」のチャーリー・ウィンター氏は、イスラム国のプロパガンダを1カ月間調査した。その結果分かったのは、西側の報道で目にするのとは違って、宣伝活動の半分以上が平和的な普通の方法で行われていたことだった。

多くの場合、イスラム国は支配地域で政府として機能しており、以前はシリアやイラク政府が行っていたサービスを提供している。税の徴収やごみ収集から、学校経営、結婚許可証の発行、治安にまで至っており、こうしたあらゆるサービスを滞りなく提供するために元官僚を雇ったりもしている。

シリア東部デリゾールでは、イスラム国は天然資源や環境を保護する規制を打ち出し、当地の長期支配を示唆している。支配下に置かれるシリア人のなかには、イスラム国によって彼らの日常が一部取り戻され、過酷な内戦から救い出してくれたと考える人たちもいる。

イスラム国が支配する都市住民の1人がタイム誌に語ったところによると、初めは同組織に反対していたが、兄弟の結婚式費用を払ってくれたり、自分に燃料をくれたり、隣人の家の修理を手伝ってくれたりしてからは気持ちが変わったという。

1277とはずがたり:2015/12/02(水) 18:37:30
>>1276-1277
イスラム国は支配下の言論統制を慎重に行っている。外部メディアの情報や、反イスラム国的なメッセージは禁止されている。これは非常に恐ろしいことだ。時間が十分にあることを考えると、支配下にある住民たちは次第に、イスラム国の厳しい支配体制でうわべだけの平和と正常さに価値を見いだし、同組織への支持を拡大する可能性がある。これは典型的なストックホルム症候群だが、より広範かつ壊滅的なスケールだと言える。

前例もある。アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは1990年代、混乱する同国で法と秩序を確立して国民からかなりの支持を獲得した。

また、パレスチナ自治区ガザを実行支配するイスラム原理主義組織ハマスや、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなどのグループは、国民から大きな支持を得て、過激派から政党へと変貌するため、慈善活動や社会福祉プログラムを利用した。

両組織とも、ばく大な時間とリソースを社会福祉に費やし、学校や図書館、孤児院などを支援した。ハマスは2006年までには、パレスチナの立法議会選挙で決定的勝利を収めるほど十分な支持を獲得。一方、ヒズボラも2008年までにレバノンの国民議会で3分の1を超える議席を得ている。

イスラム国がこれと同じような軌跡をたどるようになると想像しただけでも恐ろしい。イスラム国は民主主義を否定しているが、もし同組織が慈善事業や統治によって住民の支持を拡大し続けるのであれば、社会に深く根ざし、掃討するのが一段と難しくなる可能性がある。

イスラム国の女性への過酷な扱いをもってしても、支持を低下させるには十分ではないかもしれない。例を挙げると、アフガニスタンの女性はかつて、現在よりもかなり自由を謳歌(おうか)していた。現代的な服を着て、大学に通い、専門的な仕事にも就いていた。タリバンはこれを禁止したが、世論の多くは暴力の減少と引き換えに女性の権利が奪われることを選んだ。シリアでも同じ歴史を繰り返す可能性がある。

国際的な反イスラム国連合は、同組織による残虐的なプロパガンダに対抗するためには多大なリソースを投資しているが、友好的なプロパガンダの嘘を暴くことには十分な注意を払っているとは言えない。今こそこの問題に対処する時だ。ほんの数年で手遅れになるかもしれない。

*筆者は米中央情報局(CIA)に10年間勤務し、南アジアと中東を担当。現在はシンクタンク、国際ガバナンス・イノベーションセンター(CIGI)に勤務。

1278とはずがたり:2015/12/02(水) 22:57:19
米政権、トルコにシリア国境の一部封鎖を要請
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10730555783190984037204581383042063158606
By ADAM ENTOUS, GORDON LUBOLD AND DION NISSENBAUM
2015 年 11 月 28 日 16:27 JST

 オバマ米政権はトルコに対し、シリアとの国境に兵力を追加派遣し、約100キロメートルにわたる区間を封鎖するよう求めている。米政府関係者は過激派組織「イスラム国」(IS)がこの区間を使って外国人戦闘員を移動させているとみている。

 米国は追加派遣の具体的な規模について正式には要請はしていない。米国防総省関係者はより幅広い人道的任務のために国境を封鎖するには3万の兵力が必要になると試算している。ある政府関係者は国境の一部を封鎖するだけでも1万人以上が必要との見方を示した。

 米国の求めに対し...

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1279チバQ:2015/12/03(木) 23:18:27
http://mainichi.jp/select/news/20151204k0000m030042000c.html
サウジアラビア:地方議会選に女性初参加 有権者登録1%
毎日新聞 2015年12月03日 19時24分(最終更新 12月03日 23時06分)
 【カイロ秋山信一】保守的な風土が強いサウジアラビアで、女性が初めて参加する自治評議会選挙(地方議会選に相当、12日投票)に向けた選挙運動が始まった。候補者6917人のうち、女性は約14%の979人。西部ジッダで立候補した開発コンサルタントのラシャ・ハフジーさん(38)は電話取材に「女性や若者の声が政治に反映される社会にしたい」と語った。

 全国に284の自治評議会があり、任命枠を除く約2000議席が公選される。選挙は2005年に初めて行われ、今回が3回目。アブドラ前国王が11年の前回選挙の際、「次回から女性に選挙権と被選挙権を認める」と発表した。

 立候補受け付けや有権者登録は今年8月に始まった。ハフジーさんは、以前から災害支援策の助言などを通じて自治評議会の活動に参画していた。友人の勧めもあり、「公共政策により深く貢献したい」との思いから立候補を決めた。

 ソーシャルメディアでは、女性候補たちに否定的な声もあるが、ハフジーさんは「応援してくれる女性や若者の声の方が圧倒的に強い」と感じている。内陸部に比べて開放的な紅海沿岸のジッダの土地柄も「私にとっては追い風になった」と語る。

 選挙運動は11月下旬に始まった。ハフジーさんはジッダ市内にテントを設け、女性や評議会の役割などをテーマに演説会を開くなどしている。「男女の区別なく、地方自治という考え方を広めたい」と語る。

 今回の選挙で、有権者登録の手続きを済ませた女性は約13万人で、女性人口の1%程度。男性は約135万人が有権者登録しており、投票者の多くは男性が占めることになる。ハフジーさんは「結果は分からないが、今回の選挙で踏み出した道を今後も歩み続けたい」と話した。

1280チバQ:2015/12/04(金) 00:52:10
http://www.sankei.com/world/news/151203/wor1512030041-n1.html
2015.12.3 18:47
【イスラム国】
シリア北部ラッカから幹部や家族ら脱出の動き





 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対する国際的な空爆作戦が強化されたことを受け、同組織が「首都」と称するシリア北部ラッカから、幹部や家族らがイラクやリビアへ脱出する動きが伝えられ始めた。3日には英国がシリア空爆を開始。「イスラム国は追い詰められた」(イラク西部アンバル州有力者)と見方も広がりつつある。

 「カリフ制国家」樹立を宣言したイスラム国にとって、ラッカからイラクにまたがる「領土」は象徴的にも重要で、仮に拠点を放棄すれば大きな後退となる。ただ「空爆だけでは決定的な痛手にはならない」(ラッカ市民)との意見も根強く、空爆と連動したシリア政府軍や反体制派、クルド人勢力など地上部隊の動きが焦点となりそうだ。

 アラブ紙アッシャルク・アルアウサトは2日、ラッカを逃れたイスラム国の車両数百台が国境を越えてイラク西部のカイムに入ったと報道した。(共同)

1281チバQ:2015/12/04(金) 20:25:13
http://www.sankei.com/world/news/151204/wor1512040019-n1.html
2015.12.4 10:22

タリバン最高指導者、会議中撃たれ重傷か 内部対立、死亡情報も

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 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンのファイジ第1副大統領報道官は3日、地元メディアに対し、イスラム原理主義勢力タリバンの最高指導者マンスール師が、パキスタン南西部クエッタで組織内の銃撃戦により重傷を負ったもようだと明らかにした。タリバンの広報担当者は、これを否定している。

 ロイター通信がタリバン幹部の話として伝えたところでは、クエッタの幹部の自宅で1日に行われていた会議中、幹部の間で意見が食い違い、互いに発砲した。幹部5人が死亡し、マンスール師を含む10人以上が負傷。マンスール師は銃弾4発を受けた。

 アフガンでは今年7月、タリバンの最高指導者オマル師が2年以上前に死んでいたことが明らかになり、マンスール師が後を継いだ。和平交渉に前向きなマンスール師に反発する勢力が分離し、タリバンの内部対立が表面化している。

 分離勢力幹部は産経新聞に「マンスール師を銃撃するため、構成員を送り込んだ。師は死亡したとの情報もある」と述べた。

1282とはずがたり:2015/12/05(土) 02:42:47
2015年 12月 3日 10:55 JST
トルコ大統領らが「イスラム国から石油密輸」、証拠存在とロシア主張
http://jp.reuters.com/article/turkey-islamicstate-oil-ru-idJPKBN0TL1RB20151203

[モスクワ 2日 ロイター] - ロシア国防省は2日、トルコのエルドアン大統領や一族が、シリア、イラク国内の過激派組織「イスラム国」支配地域から、石油を違法に密輸入して利益を得ている証拠があると明らかにした。

国防省当局者らは記者会見で、両国内でイスラム国が管理する設備で、タンクローリーの車列が、石油を積み込む様子を収めたとする衛星画像を紹介した。

国防省はまた、イスラム国支配地域からトルコに石油を密輸する同一の犯罪組織網が、イスラム国に武器や機器、訓練を提供していると訴えた。

さらに、ロシア空軍の空爆作戦で、イスラム国の石油生産、精製、販売能力に非常に大きな打撃を加えたとの認識も示した。

ただ、エルドアン氏や一族の関与を直接裏付ける証拠への言及は無かった。エルドアン氏は、疑惑を強く否定している。

アントノフ国防次官は、トルコ大統領の子息が最大手の一角を占めるエネルギー企業を率いるなどしていることに、西側諸国で疑問を挟む人はいなかったと主張。「何とすばらしい同族経営事業なのか」と語った。

1283名無しさん:2015/12/05(土) 14:51:21
手段はともかく、
サイクス・ピコ体制打破という大義名分がありますからね。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151205/k10010330711000.html
ISに影響される若者急増 米で調査報告書
12月5日 13時28分

アメリカの大学の研究グループは、過激派組織IS=イスラミックステートに影響されてシリアに渡航しようとしたり、アメリカ国内でテロを起こそうとしたりする若者が急増していると警告しています。
ジョージ・ワシントン大学の研究グループは今月、ISのアメリカ国内への影響に関する調査報告書をまとめました。
それによりますと、ISの影響を受けてその支持者となり、シリアに渡航しようとしたり、アメリカ国内でテロを起こそうとしたりして訴追された人数は、去年3月から先月12日までに71人に上ったということです。
このうち56人は、ことし逮捕されており、テロに関わる容疑で1年の間に逮捕された人数としては、近年で最も多いと指摘しています。
また、訴追された71人の最年少は15歳の少年で、平均年齢は26歳と若者が多く、ISの影響を受ける若者が急増していると分析しています。
さらに58人はアメリカ国籍だったとして、アメリカ人が国内でテロを企てる、いわゆる「ホームグロウン」テロの脅威があると強調しています。
報告書は、訴追された71人以外にもシリアやイラクに渡ってISに参加し、現地で死亡したアメリカ人7人について記しているほか、去年5月、南部テキサス州で開かれていたイスラム教の預言者ムハンマドの絵を描くコンテストの会場に男2人が車で乗りつけて発砲し、警察官に射殺された事件などを、アメリカ国内でISの支持者が死亡したケースとして紹介しています。
さらに、訴追には至らなかったものの、西部コロラド州に住む15歳から17歳の女子学生3人が、インターネットで知り合ったISの勧誘員の誘いに乗ってシリアに渡ろうとして拘束されたケースや、南部アラバマ州の17歳の女子高校生が実際にシリアに渡ったケースなど、アメリカの若者がISに勧誘された具体例を紹介しています。
報告書をまとめた大学の研究グループは、捜査当局による監視と摘発だけでISの影響力を抑え込むことは難しく、ISに参加したもののその実態に失望して帰国した者に自身の体験を広く伝えてもらうなどの対策が必要だと提言しています。

1284名無しさん:2015/12/06(日) 20:02:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151206-00000046-jij-m_est
共鳴の背景に「自分探し」「結婚」=「イスラム国」若者分析―スンニ派権威
時事通信 12月6日(日)14時47分配信

 【カイロ時事】エジプトにあるイスラム教スンニ派の最高権威機関アズハルはこのほど、過激派組織「イスラム国」に傾倒する若者に関するリポートを公表した。
 多くの男性は「自分探し」、女性は「ヒーローとの結婚」が動機になっていると指摘。特に女性については、欧州居住者が過激思想に影響されやすいと分析している。
 アズハルは今年、同組織の台頭を受け、世界各地での過激派の動向や宣伝活動をチェックする「アズハル監視団」を設置した。監視団が先月発表したリポートによれば、例えばスペインで、同組織は北アフリカ諸国からの移民家庭の17、18歳くらいの若者を標的に勧誘活動を行っている。
 同組織は、ソーシャルネットワークなどへの投稿から、(1)精神的にもろい(2)帰属意識の弱さに悩んでいる―といった傾向がある若者を探して接触。過激思想を教え込むことに注力しているという。
 同組織の働き掛けにより、男性は、異教徒へのジハード(聖戦)や「イスラム国」の建国思想にひかれ、帰属意識や人生の目標を見いだす傾向がある。女性は、「ヒーローのような男性」に憧れて結婚願望を抱いたりして、共鳴を深めていく傾向があるという。

1285チバQ:2015/12/06(日) 22:35:18
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015120600072
共鳴の背景に「自分探し」「結婚」=「イスラム国」若者分析-スンニ派権威


 【カイロ時事】エジプトにあるイスラム教スンニ派の最高権威機関アズハルはこのほど、過激派組織「イスラム国」に傾倒する若者に関するリポートを公表した。多くの男性は「自分探し」、女性は「ヒーローとの結婚」が動機になっていると指摘。特に女性については、欧州居住者が過激思想に影響されやすいと分析している。

 アズハルは今年、同組織の台頭を受け、世界各地での過激派の動向や宣伝活動をチェックする「アズハル監視団」を設置した。監視団が先月発表したリポートによれば、例えばスペインで、同組織は北アフリカ諸国からの移民家庭の17、18歳くらいの若者を標的に勧誘活動を行っている。
 同組織は、ソーシャルネットワークなどへの投稿から、(1)精神的にもろい(2)帰属意識の弱さに悩んでいる-といった傾向がある若者を探して接触。過激思想を教え込むことに注力しているという。
 同組織の働き掛けにより、男性は、異教徒へのジハード(聖戦)や「イスラム国」の建国思想にひかれ、帰属意識や人生の目標を見いだす傾向がある。女性は、「ヒーローのような男性」に憧れて結婚願望を抱いたりして、共鳴を深めていく傾向があるという。(2015/12/06-14:49)

1286チバQ:2015/12/06(日) 22:35:41
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201512/2015120600091
最高指導者「健在」を主張=音声メッセージ公開-タリバン



アフガニスタン反政府勢力タリバンの最高指導者マンスール師=2014年撮影(AFP=時事)
 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンは6日、最高指導者マンスール師のものとする音声メッセージを公表した。同師をめぐっては、内紛による銃撃戦で重傷を負ったとされ、死亡情報も流れていた。音声が本人のものかは確認されていない。
 16分間のメッセージでは、マンスール師が「私は生きている」と主張。パキスタン国内で幹部会合が開かれたことや、銃撃が起きた事実を否定し、「全て敵のプロパガンダだ」と強調した。(2015/12/06-16:15)

1287とはずがたり:2015/12/07(月) 02:05:04
死亡報道のタリバン最高指導者か、「私は生きている」 音声公開
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E5%A0%B1%E9%81%93%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%B3%E6%9C%80%E9%AB%98%E6%8C%87%E5%B0%8E%E8%80%85%E3%81%8B%E3%80%81%E3%80%8C%E7%A7%81%E3%81%AF%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%8D-%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E5%85%AC%E9%96%8B/ar-AAg4fVj#page=2
AFPBB News
11 時間前

【AFP=時事】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は5日、新最高指導者アクタル・マンスール(Akhtar Mansour)師のものとする音声メッセージを公開し、組織内の銃撃戦で同師が死亡したとの報道は「敵のプロパガンダ」だとして、これを強く否定した。

 公開されたのは16分の音声メッセージで、こうした「うわさ」については、タリバンの弱体化を狙ったものと指摘している。タリバンは、組織内部の分裂にもかかわらず、扇動的なマンスール師の下で勢力を盛り返していた。

 音声ファイルのマンスール師とされる男は、「みんなに私が生きていることを知らせるためにこれを録音した」とリラックスした様子で語っている。

 複数の情報筋や武装勢力筋は、同師がパキスタンのクエッタ(Quetta)近郊クフラク(Kuchlak)で行われた3日の幹部会合中に、銃撃戦で負傷もしくは死亡したと報じていた。

 録音メッセージはこの報道についても言及し、「私は誰とも戦っていないし、会合など開かれていない。私はクフラクに何年も行っていない。これはすべて敵のプロパガンダだ」としている。

 音声ファイルは、タリバンの報道官が各メディア宛てに電子メールで送信した。

 AFPは、この音声メッセージの詳細についてまだ確認できていないが、複数の軍司令官らは、録音された声がマンスール氏のものとみられると話している。

 一方、アフガニスタン政府のスルタン・ファイジ(Sultan Faizi)報道官は、音声メッセージがマンスール師のものと断定できないとしている。同報道官は4日、マンスール師が死去したとツイッター(Twitter)に投稿し、これが大きく報じられた。

【翻訳編集】AFPBB News

1288とはずがたり:2015/12/07(月) 17:30:57

裏では米帝はISと繋がってをりロシア+シリアvs米+トルコ+ヌスラ+ISISと云う構図との指摘。
流石にそれは陰謀論だと思うけど,アメリカは中東のアフガン・イラク・シリア・リビア・ソマリア・イエメン等で破壊的な役割を果たす事はあっても建設的な事は何一つ出来ていないのは事実。

また田中氏の主張はアメリカが裏で悪い事しているのとアメリカの覇権国家体制の崩壊が二本柱だけど,アメリカ裏で悪い事やってて嫌いだしだから潰れてしまえと云う風に読めてしまうのが説得力をなくしてて残念。

しかもロシアの軍事介入は滞貨一掃の安上がりどころか儲けとなりそうで巧く行くとイラクでも大活躍の予感とのこと。

>露軍のシリア進出費用は今のところ1日あたり400万ドルだ。1年分で約15億ドルだ。ロシアの防衛予算は年に500億ドルなので、15億ドルは大した額でない。米軍のイラク戦争(03-08年分)は、1日平均4億ドルかかっていた。露軍シリア進出は、その100分の1の費用しかかかっていない。露軍がシリアで使っている爆弾の多くは昔の非誘導型で、ソ連時代に作られた長期在庫品だ

> 米軍の「強敵」だったシリアのテロ組織を、露軍が短期間に駆逐するのを見て、米国製より安いロシアの兵器を買いたがる国が世界的に増えそうだ。ロシアの兵器販売は年間155億ドルで、売り上げが少し増えるだけで、シリア進出費(年15億ドル)がまかなえる。シリア進出はロシアにとって儲けになりそうだ

>アレッポの戦いは今後3週間から3カ月ぐらいの間にシリア露イラン軍の勝利になる。アレッポが奪回され、トルコからのテロ補給路を絶てば、ラッカを中心とするシリア東部のISISは弱くなり、イラクに越境逃避するだろう。この時点で、シリアは内戦後の再建と政治協議の時期に入り、戦闘の中心はシリアからイラクに移る。イラク政府はすでに露軍の空爆支援を受けたいと公式に表明している。

ロシア─イラン─イラク─シリア─ヒズボラ(レバノン)─フーシ(イエメン)─シーア派vsアメリカ─サウジ─トルコ─湾岸諸国─エジプト─スンニ派(+イスラエル)の2大勢力の冷戦構造に持ち込むのが地域の安定の為には一番良いのかも知れない。

勝ちが見えてきたロシアのシリア進出
http://tanakanews.com/151022syria.htm
2015年10月22日   田中 宇

 ロシア軍、アサド政権のシリア政府軍、イラン系のシーア派の軍隊(イラン系民兵団とレバノンのヒズボラ)が、合同してシリア第2の都市アレッポを攻略し、ISIS(イスラム国)やアルカイダ(ヌスラ戦線)といったテロリストから奪還しようとしている。シリア政府軍とシーア派が地上軍としてアレッポに進軍し、それをロシア軍が空爆で支援する。アレッポ周辺は、東側をISIS、西側をヌスラなどアルカイダ系の諸勢力が支配している。アレッポの南隣の県であるイドリブでも、攻防戦が起きようとしている。 (Syria Launches Offensive Against Rebel Areas Around Aleppo) (Military Expert: New Victories Underway in Syria)

 アレッポを取り戻すことは、アサド政権にとって非常に重要だ。アレッポを奪還すれば、シリア西部の人口密集地(ダマスカス、ホムス、ハマ、アレッポ、ラタキアをつなぐ地域)の統治を回復できる。トルコ国境に近いアレッポ周辺を占領するISISやヌスラは、以前からトルコ当局の支援を受けている。トルコの諜報機関は、ISISなどを攻撃するふりをして強化してアサド政権打倒の道具に使おうとしてきた米国の戦略に協力し、ISISなどに武器や食料、資金を供給してきた。 (The Humiliation Is Complete: ISIS Fighters Cut Off Beards And Run Away As Russia, Iran Close In)

 トルコ当局は、欧州や中央アジアなど外国からISISに参加するイスラム過激派がトルコ国内を通ってシリアのISIS本拠地に行くことも容認・支援してきた。トルコからISISやヌスラへの支援は、アレッポ周辺のトルコ・シリア国境を通じて行われてきた。シリア露イランの連合軍がアレッポを奪還すると、トルコ・シリア国境を占領していたISISやヌスラが追い払われ、トルコのテロ支援の補給路が切断される。ISISやヌスラは、トルコからの補給なしにやっていけない。その意味でも、アレッポ攻略はアサド政権にとって重要だ。 (地図:Syria - Russian and U.S. Air Strikes)

1289とはずがたり:2015/12/07(月) 17:31:41
 ロシアもイランも、アレッポ周辺の攻略を重視している。9月末からシリアでテロ組織の拠点を空爆をしているロシア軍は、戦闘機が発進するラタキアなどの滑走路を増設し、これまで1日30-50回だった出撃回数を200-300回に急増し、ISISやヌスラの拠点空爆を広げている。 (Russia in Syria: Moscow to increase missions in Syria to '300 a day') (Playtime Is Over! Russia to Increase Missions in Syria to 300 a Day)

 イランはこれまで、シリアへの軍事支援を目立たないようにやってきた。だが今回は、イランのシリア派兵軍の最高位であるスレイマニ司令官がアレッポ近郊のイラン系軍隊の拠点を訪問し、指令や鼓舞をしている写真をイラン側が公開し、イランがアレッポ攻略に力を入れていることを示した。アレッポ攻略は、イランによるシリアでの過去最大の軍事行動になると予測されている。 (Top Iranian military commander Soleimani seen rallying Iranian officers, Hezbollah in Syria) (Syrian Showdown: Russia, Iran Rally Forces, US Rearms Rebels As "Promised" Battle For Aleppo Begins)

 テロリスト退治に力を入れるシリア露イランに対抗し、テロリストを支援している米トルコ側も、アレッポ防戦に力を入れている。米国防総省は、新たに50トンの武器(対戦車砲など)を「シリアの穏健派反政府武装勢力」に支援したと発表した。しかし、国防総省は、具体的にどの組織に武器を支援したか、発表することを拒んだ。これまで何度も書いてきたが、実のところシリアの反政府武装勢力の中に「穏健派」などおらず、穏健派に支援された武器の大半は、ISISやヌスラといった過激派のテロリストの手に渡る(残りはクルド人組織に渡されている)。米国が追加供給した50トンの武器の大半は、ISISやヌスラに渡されている。 (U.S. delivers 50 tons of ammunition to Syria rebel groups) (Russia Destroys 33 Key Targets Forcing Jihadists to Flee) (わざとイスラム国に負ける米軍) (露呈するISISのインチキさ)

 米国が支援した武器は、トルコ経由でアレッポ周辺のISISやヌスラの拠点に流入している。米軍が供給した対戦車砲(TOWミサイル)は、シリアの反政府諸勢力が持っている最強の武器だ。アレッポと並んで戦闘が激化しそうなイドリブでは、大勢のテロ組織の義勇軍が到着したとシリアの諜報機関が伝えている。彼らは、欧州やイスラム世界の各地から、トルコ経由で入ってきた勢力であると考えられる。 (Syrian rebels say they receive more weapons for Aleppo battle) (Syrian intelligence reports influx of mercenaries into terrorist ranks)

 だが、米トルコから武器や兵力を追加供給されても、ISISやヌスラは、シリア露イラン連合軍に勝てそうもない。露軍の空爆が始まって3週間が経ち、露軍は、米軍の司令官や軍事分析者が「露軍は、思っていていたよりかなり技能が高いことがわかった」と米国のマスコミに漏らすほどの巧妙さで、シリアを空爆している。露軍の強さを知ったISISの前線の兵士が、上官の命令を無視して逃げ出しているとの指摘もある。ISISやヌスラの兵士は、ひげをそり、顔を全部覆う黒いベールをかぶって女性のふりをして越境し、トルコに逃げ出しているという。 (US Army Europe Commander 'Astonished' by Russian Anti-ISIL Syria Campaign) (Russia's Military Prowess Surprises Western Analysts) (Demoralized militants fleeing Daesh ranks en masse: Russia general) (Jihadists Shave Beards, Dress as Women to Flee to West)

 ISISとヌスラはこれまでライバルどうしであるということになっていた。だが、露軍の諜報担当によると、シリア露イラン軍の攻撃に対して劣勢であるので、両者は最近、軍事的に協力することを模索している。ISISもヌスラもサウジアラビア系のワッハーブ派の原理主義的なイスラム信仰を信奉しており、両者が敵対するライバルどうしだという話は、もともと米国が流したプロパガンダの疑いがあった。ここにきて両者はプロパガンダ上の有利さをぬぐい捨て、軍事協調することにしたようだ。 (Terrorist groups in Syria hold talks on unification against government forces)

1290とはずがたり:2015/12/07(月) 17:32:07

 きたるべき天王山的なアレッポの戦闘で、シリア露イラン軍が、テロリスト軍に簡単に勝つとは限らない。露政府は空爆開始当初、空爆は3-4カ月で終わらせられると発表していたが、最近、1年以上かかるだろうと言い出し、期間を大幅に延長した。期間延長の理由について、露政府は何も言っていない。苦戦するとわかったからでないかという見方が、ロシアを強いと思いたくない傾向が強い米国で流れている。米国では「イスラム世界の全域で、ISISやアルカイダを支持する原理主義の若者が大勢いる。露軍は、無限の兵力を持つ軍勢と延々と対峙することになる」という見方も出ている。 (Scope of Russian War in Syria Growing, Officials Admit)

 シリアでの戦闘が何年も続き、ロシア人の戦死者と、シリア市民の犠牲者数がどんどん増えると、プーチン政権にとって死活問題になる。だが、露軍のシリア進出は、シリア政府の要請に基づく国際法的に正当なもので、しかも空爆のみで地上軍の派兵をしない(地上軍の兵力は、イランがシーア派地域で集め続ける)ので、米国のイラク戦争のような政治的に悲惨な事態にはなりにくい。 (ロシアのシリア空爆の意味)

 露メディアでプーチン批判が比較的強いリベラルなモスクワタイムスによると、露軍のシリア進出費用は今のところ1日あたり400万ドルだ。1年分で約15億ドルだ。ロシアの防衛予算は年に500億ドルなので、15億ドルは大した額でない。米軍のイラク戦争(03-08年分)は、1日平均4億ドルかかっていた。露軍シリア進出は、その100分の1の費用しかかかっていない。露軍がシリアで使っている爆弾の多くは昔の非誘導型で、ソ連時代に作られた長期在庫品だ。 (The Cost of Russia's War in Syria)

 米軍の「強敵」だったシリアのテロ組織を、露軍が短期間に駆逐するのを見て、米国製より安いロシアの兵器を買いたがる国が世界的に増えそうだ。ロシアの兵器販売は年間155億ドルで、売り上げが少し増えるだけで、シリア進出費(年15億ドル)がまかなえる。シリア進出はロシアにとって儲けになりそうだと、リベラルなモスクワタイムスでさえもが示唆している。

 こうした分析を読んで、反露派や反戦派はご立腹かもしれない。だが露軍の進出は、シリア政府の要請を受けて「極悪」のテロリストを退治する合法的な活動だ。シリアやイラクの人々は露軍を歓迎している。国境なき医師団がTPPに反対しているからといって、アフガニスタンの彼らの病院をわざと空爆し、証拠隠滅のために事後に戦車を派遣して追加の破壊までした米国の方が、ロシアよりはるかに「悪」である。そもそも米軍がISISやアルカイダをこっそり支援しなければ、露軍のシリア進出もなかった。 (Doctors Without Borders bombed by the Pentagon opposed the TPP, pharma monopolies) (MSF Hospital Was in US `Restricted' Database Before Attack)

 アレッポの戦いは今後3週間から3カ月ぐらいの間にシリア露イラン軍の勝利になる。露軍が空爆頻度を上げたのは、米トルコからの追加支援が増える前にテロリストを倒したいからだろう。アレッポが奪回され、トルコからのテロ補給路を絶てば、ラッカを中心とするシリア東部のISISは弱くなり、イラクに越境逃避するだろう。この時点で、シリアは内戦後の再建と政治協議の時期に入り、戦闘の中心はシリアからイラクに移る。イラク政府はすでに露軍の空爆支援を受けたいと公式に表明している。

 シリアではISISが東部地域を乗っ取ったかたちだが、イラクではフセイン政権が米軍に倒された後、国民の2割強を占めるスンニ派がずっと冷遇弾圧され、その不満の上にISISが登場している。イラクのISISを解散させるには、多数派のシーア派が政権をとった今のイラクで、スンニ派の不満をどう軽減するかという政治問題を解決せねばならない。そこまで考えると、シリアだけなら3-4カ月で終わる露軍の駐留が、イラクを含めて1年以上に延長されることが説明できる(そうでなくて、今は顕在化していない新たな軍事的な障害があるのかもしれないが。予測の間違いがわかったら、その時点でまた分析を書く)。

1291とはずがたり:2015/12/07(月) 17:32:52
>>1288-1291
・・・ここまで書いたところで、シリアのアサド大統領が10月20日に突然モスクワを訪問してプーチンと会ったという報道に出くわした。アサドが自国を離れるのは2011年の内戦開始以来初めてだという。アサドは露軍の空爆についてプーチンに感謝の意を表明した。これはまるで、すでにシリア露イラン軍がアレッポの戦いで勝ってテロリストから街を奪還したかのような展開だ。アレッポで苦戦しそうなら、アサドはシリア国内にはりついて指揮するはずだ。自国を離れてロシアまでやってくる余裕はないし、プーチンに礼を言うのも早すぎる。すでに露シリアの側がテロリストに勝って内戦を終結させる見通しがついていないと、アサドがモスクワに来てプーチンに謝意を述べることはない。すでにシリア露イランは、この戦いに勝っている。アレッポの戦いは意外と早くけりがつき、ISISやヌスラの敗北が決定的になりそうだ。 (Assad makes surprise visit to Moscow to thank Putin for air strikes) (U.S., Russia to Meet at Syria Conference)

 イラクでは議会が、ロシアにISISの拠点を空爆してもらうことを依頼する決議を10月中に可決することをめざしている。米軍司令官はイラクのアバディ首相に会い「露軍に支援を頼むなら、米軍はもうイラクを支援しない」と通告した。アバディは「ロシアに支援を頼むことはしません」と述べたようだが、これは口だけだ。イラク軍の司令官は「役に立たない米軍の支援を受ける必要はもはやない」と断言している。 (Iraqi Parliament to Vote on Request for Russian Airstrikes) (U.S. to Iraq: If Russia helps you fight ISIS, we can't) (Iraq Moves to Exclude US from Anti-ISIL Campaign)

 ISISを空爆するふりをして温存(支援)してきた米軍より、きちんとISISを短期間で潰してくれる露軍の方が頼りになるに決まっている。露軍がイラクに入るとともに米軍がイラクと疎遠になる転換点が近づいている。米国は、巨額の戦費と多くの戦死者を出して占領したイラクから、いとも簡単に出ていき、ロシアに漁夫の利を与えようとしている。

 シリア露イランがISISやヌスラを退治すると、中東の政治情勢が大きく変わる。中東に対する米国の影響力が大幅に低下する。そもそもロシアをシリアに呼び込んだのは、ケリー国務長官を何度もロシアに派遣してプーチンを説得させたオバマ大統領である。米国中枢で、国防総省(軍産複合体)はこっそりISISを支援してきたが、オバマは対抗してこっそりプーチンやイランを扇動(怒らせてけしかけることを含む)してきた。米国は全体として、ロシアが中東政治の主導役をやることを容認する傾向を増している。この転換は、国際政治の全体に対し、長期的に大きな影響を与える。米国覇権の崩壊と、多極化の加速が起きる。これについては改めて書く。 (プーチンを怒らせ大胆にする)

1292とはずがたり:2015/12/07(月) 20:09:45
凄いリンクが多い田中宇氏の記事。アメリカ批判が説得力出てきてボルテージも上がり気味だw

で,対ISでクルドがシリア政府側に立てばのロシア─イラン─イラク(+イラク内クルド自治区)─シリア(+シリア内クルド自治区)─ヒズボラ(レバノン)─フーシ(イエメン)─シーア派vsアメリカ─サウジ─トルコ─湾岸諸国─エジプト─スンニ派(+イスラエル)となる。

ISの残忍さの表面とは逆にサウジや湾岸諸国更にはトルコなどのイスラム諸国の影の支援の指摘を避けて通る事は出来ないであろう。

>トルコは、国内で使用する天然ガスの6割近くをロシアから輸入している。エネルギー総需要の2割がロシアからの輸入だ。
サウジvsロシアの石油価格やせ我慢戦争は広い目で見るとスンニvsシーアの斗いでもあるのかも。

トルコの露軍機撃墜の背景
2015年11月25日   田中 宇
https://tanakanews.com/151125turkey.htm

 11月24日、シリア北部のトルコ国境沿いを飛行していたロシア軍の戦闘機が、トルコ軍の戦闘機から空対空ミサイルで攻撃され、墜落した。露軍機は、その地域を占領する反政府組織(アルカイダ傘下のヌスラ戦線と、昔から地元に住んでいたトルクメン人の民兵の合同軍)を攻撃するために飛行していた。地上ではシリア政府軍が進軍しており、露軍機はそれを支援するため上空にいた。露軍機のパイロット2人は、墜落直前にパラシュートで脱出して降下したが、下から反政府組織に銃撃され、少なくとも一人が死亡した(パラシュートで降下する戦闘機の乗務員を下から射撃するのはジュネーブ条約違反の戦争犯罪)。他の一人は、反政府組織の捕虜になっているはずだとトルコ政府が言っている。 (Nato meets as Russia confirms one of two pilots dead after jet shot down - as it happened) (Turkey's Stab in the Back) (US Backed "Rebels" Execute Russian Pilots While Parachuting, Caught On Tape)

 トルコ政府は「露軍機が自国の領空を侵犯したので撃墜した。露軍機が国境から15キロ以内に近づいたので、何度も警告したが無視された。撃墜の5分前には、撃墜するぞと警告した」と言っている。ロシア政府は「露軍機はずっとシリア領内を飛んでおり、トルコの領空を侵犯していない」と言っている。 (Turkey Shoots Down Russian Warplane Near Syrian Border)

 トルコ政府が国連に報告した情報をウィキリークスが暴露したところによると、露軍機はトルコ領内に17秒間だけ侵入した。米国政府(ホワイトハウス)も、露軍機の領空侵犯は何秒間かの長さ(seconds)にすぎないと発表している。 (Russia's turkey airspace violation lasted 17 seconds: WikiLeaks)

 トルコとシリアの国境線は西部において蛇行しており、トルコの領土がシリア側に細長く突起状に入り込んでいる場所がある。露軍機はシリア北部を旋回中にこのトルコ領(幅3キロ)を2回突っ切り、合計で17秒の領空侵犯をした、というのがトルコ政府の主張のようだ。 (The Russian Plane Made Two Ten Second Transits of Turkish Territory)

 領空侵犯は1秒でも違法行為だが、侵犯機を撃墜して良いのはそれが自国の直接の脅威になる場合だ。露軍機は最近、テロ組織を退治するシリア政府の地上軍を援護するため、毎日トルコ国境の近くを旋回していた。露軍機の飛行は、シリアでのテロ退治が目的であり、トルコを攻撃する意図がなかった。そのことはトルコ政府も熟知していた。それなのに、わずか17秒の領空通過を理由に、トルコ軍は露軍機を撃墜した。11月20日には、トルコ政府がロシア大使を呼び、国境近くを飛ばないでくれと苦情を言っていた。 (Turkey summons Russia envoy over Syria bombing 'very close' to border)

(2012年にトルコ軍の戦闘機が短時間シリアを領空侵犯し、シリア軍に撃墜される事件があったが、その時トルコのエルドアン大統領は、短時間の侵犯は迎撃の理由にならないとシリア政府を非難した。当時のエルドアンは、今回とまったく逆のことを言っていた) (Erdogan in 2012: Brief Airspace Violations Can't Be Pretext for Attack)

1293とはずがたり:2015/12/07(月) 20:09:59
 トルコが今回、露軍機を撃墜した真の理由は、17秒の領空侵犯を脅威に感じたからでない。真の理由は、シリア領内でトルコ政府(諜報機関)が支援してきたトルクメン人などの反アサド勢力(シリアの反政府勢力)を、露軍機が空爆して潰しかけていたからだった。トルコ側が露軍機に警告したのは「トルコの仲間(傀儡勢力)を爆撃するな」という意味だったので、空爆対象をテロ組織とみなす露軍機は、当然ながら、その警告を無視した。 (Turkish blogger warned Erdogan wanted to shoot down a Russian plane to provoke a conflict with Russia)

 2011年のシリア内戦開始以来、トルコは、シリア北部のトルコ国境沿いの地域に、反アサド勢力が安住できる地域を作っていた。アルカイダやISISなどのテロ組織は、この地域を経由して、トルコ国内からシリア各地に武器や志願兵を送り込むとともに、シリアやイラクで占領した油田からの石油をタンクローリー車でトルコに運び出していた。もともとこの地域には、トルコ系の民族であるトルクメン人や、クルド人が住んでいた。トルクメン人はトルコの代理勢力になったが、クルド人は歴史的にトルコから敵視されており、トルコ軍はクルド人を排除しようと攻撃してきた。 (ロシアに野望をくじかれたトルコ)

 9月末の露軍のシリア進出後、露軍機の支援を受け、シリア政府軍やシーア派民兵団(イラン人、イラク人、レバノン人)の地上軍がシリア北部に進軍してきた。シリア北部では、東の方でクルド軍が伸張してISISやヌスラをたたき、西の方でシリア政府軍などがヌスラやトルクメン人をたたく戦闘になり、いずれの戦線でも、トルコが支援するISISやヌスラ、トルクメン人が不利になっている。ISISやヌスラは純然たるテロ組織だが、トルクメン人はもともと住んでいた少数民族でもあるので、トルコはその点を利用して最近、国連安保理で「露軍機が、罪もないトルクメンの村を空爆している」とする非難決議案を提出した。 (Turkey seeks U.N. Security Council meeting on Turkmens in Syria: sources)

 実のところ、シリア北部のトルクメン人は、トルコから武器をもらい、テロ組織のアルカイダ(ヌスラ)に合流してシリア政府軍と戦っている。ロシアの認識では、彼らはテロ組織の一味だ。シリア内戦の終結をめざして11月に始まったウィーン会議でも、シリア北部のトルクメン人について、ロシアはテロ組織だと言い、トルコはそうでないと言って対立している。この対立が、今回のトルコによる露軍機撃墜の伏線として存在していた。 (Russia vs.Turkey: Conflicting Stories re: Fighter Shootdown and What Next - Analysis)

 シリアでは今回の撃墜が起きた北西部のほか、もう少し東のトルコ国境近くの大都市アレッポでも、シリア政府軍がISISやヌスラと戦っている。さらに東では、クルド軍がISISと対峙している。これらのすべてで、露シリア軍が優勢だ。戦況がこのまま進むと、ISISやヌスラはトルコ国境沿いから排除され、トルコから支援を受けられなくなって弱体化し、退治されてしまう。トルコは、何としても国境の向こう側の傀儡地域(テロリストの巣窟)を守りたい。だから17秒間の領空侵犯を口実に露軍機を撃墜し、ロシアに警告した。 (Turkey Raising Black Flag of ISIL by Shooting Down Russian Plane) (勝ちが見えてきたロシアのシリア進出>>1288

 先日、ISISの石油輸出を阻止するロシア提案の国連決議2199が発効し、露軍や仏軍が精油所やタンクローリー車を空爆し始め、ISISの資金源が急速に失われている。ISISがトルコに密輸出した石油を海外に転売して儲けている勢力の中にエルドアン大統領の息子もおり、これがエルドアンの政治資金源のひとつになっているとトルコの野党が言っている。トルコはシリア内戦で不利になり、かなり焦っている。 (Russian aviation destroys three major oil facilities in Syria) (Russian Media claims Erdogan's son behind downing of Russian Su-24)

 9月末の露軍のシリア進出後、トルコは国境地帯をふさがれてISISを支援できなくなりそうなので、急いで世界からISISの戦士になりたい志願者を集めている。9月末以来、イスタンブールの空港や、地中海岸の港からトルコに入国したISIS志願兵の総数は2万人近くにのぼっていると、英国のガーディアン紙が報じている。 (Is Vladimir Putin right to label Turkey `accomplices of terrorists'?)

1294とはずがたり:2015/12/07(月) 20:10:44

 今回の露軍機撃墜に対し、米政府は「露トルコ間の問題であり、わが国には関係ない」と表明している。だが、実は米国も関係がある。撃墜された露軍機のパイロットを捜索するため、露軍はヘリコプターを現地に派遣したが、地上にはアルカイダ系のテロ組織(形式上、穏健派とされるFSA[とは註:シリア自由軍]の傘下)がおり、やってきたヘリに向かって小型ミサイルを撃ち、ヘリは何とかテロ巣窟の外側のシリア軍の管轄地まで飛んで不時着した。この時、テロ組織が撃ったミサイルは、米国のCIAが「穏健派」の反アサド勢力を支援する策の一環として贈与した米国製の対戦車砲(TOWミサイル)だった。テロ組織自身が、露軍ヘリに向かってTOWを撃つ場面の動画を自慢げに発表している。この動画は、米国が「テロ支援国家」であることを雄弁に物語っている。 (FSA video claims Russian-made helicopter hit with US-made TOW missile near Su-24 crash site) (U.S.-Backed Syrian Rebels Destroy Russian Helicopter with CIA-Provided TOW Anti-Tank Missile) (露呈するISISのインチキさ)

 トルコはNATO加盟国だ。NATOは、加盟国の一つが敵と戦争になった場合、すべての同盟国がその敵と戦うことを規約の5条で義務づけている。そもそもNATOはロシア(ソ連)を敵として作られた組織だ。戦闘機を撃墜されたロシアがトルコに反撃して露土戦争が再発したら、米国を筆頭とするNATO諸国は、トルコに味方してロシアと戦わねばならない。これこそ第3次世界大戦であり、露軍機の撃墜が大戦の開始を意味すると重大視する分析も出ている。ロシアとNATO加盟国の交戦は60年ぶりだ。 (Russia shooting highlights Ankara defiance) (World War 3 risk as Turkey threatens Russia with 'serious consequences')

 ここ数年、米欧日などのマスコミや政府は、ロシア敵視のプロパガンダを強めている。NATO加盟国のトルコの当局は、ロシアと対決したら世界が自国の味方をしてくれると考えているだろう。だが、私の見立てでは、世界はトルコに味方しにくくなっている。今回の露土対立は、世界大戦に発展しにくい。 (No, Turkey shooting down a Russian warplane will not spark World War III) (Turkey-Russia Confrontation Risks World War Or Impotent NATO)

 ISISやアルカイダの創設・強化は米軍の功績が大きい。米国は、ISISやアルカイダを敵視するふりをして支援してきた。ロシアとISISとの戦いで、米国主導の世界の世論(プロパガンダ)は「ISISは悪いけどロシアも悪い」という感じだった。だが、先日のパリのテロ以降、それまで米国のマッチポンプ的なテロ対策に同調していたフランスが本気でISISを退治する方に傾き、国際社会の全体が、ロシア主導のISIS退治に同調する傾向になっている。ISISへの加勢を強めているトルコと裏腹に、世界はISISへの敵視を強めている。 (Turkey-Russia tensions muddy anti-Isis alliance in Syria) (France Wants Grand Coalition Against ISIS, But US Still Seeks to Exclude Russia)

 その中で、今回の露軍機の撃墜は、露土戦争に発展すれば、ISISやトルコよりロシアの方が悪いという、善悪観の逆転を生むかもしれない。トルコはそれを狙っているのだろう。だが、ロシアがうまく自制し、国際社会を「やっぱり悪いのはISISだ」と思わせる方向に進ませれば、むしろISISやアルカイダを支援してロシアに楯突くトルコの方が「テロ支援国家」で悪いということになる。 (Assad only winner after Russian jet downed)

 フランスなどEU諸国はすでに今秋、トルコが国内にいた大勢のシリア難民をEUに流入させ、難民危機を誘発した時点で、トルコへの不信感を強め、シリア内戦を終わらせようとアサドの依頼を受けて合法的にシリアに軍事進出したロシアへの好感を強めている。今後、トルコがNATO規約5条を振りかざして「ロシアと戦争するからEUもつきあえ」と迫ってくると、EUの方は「騒動を起こしているのはトルコの方だ」と、ロシアの肩を持つ姿勢を強めかねない。露軍機が17秒しか領空侵犯していないのにトルコが撃墜したことや、トルコがISISを支援し続けていることなど、トルコの悪だくみにEUが反論できるネタがすでにいくつもある。難民危機も、騒動を扇動しているのはトルコの方で、ロシアはテロ組織を一掃してシリアを安定化し、難民が祖国に戻れるようにしようとしている。これらの状況を、EUはよく見ている。 (Turkey's attack provocation to split int'l anti-terrorist coalition - French politician)

1295とはずがたり:2015/12/07(月) 20:11:00
>>1292-1205
 米国の外交政策立案の奥の院であるシンクタンクCFRの会長は「ロシアを敵視するトルコの策はISISをのさばらせるだけだ」「トルコはかつて(世俗派政権だったので)真の意味で欧米の盟友だったが、今は違う(エルドアンの与党AKPはイスラム主義だ)。形式だけのNATO加盟国でしかない」と、やんわりトルコを批判し「ロシアのシリア政策には良いところがけっこうある」とも書いている。 (Opponents of Isis must influence not isolate Russia)

 トルコは、国内で使用する天然ガスの6割近くをロシアから輸入している。エネルギー総需要の2割がロシアからの輸入だ。こんな状態で、トルコはロシアと戦争に踏み切れない。ロシアは、軍事でトルコを攻撃する前に、契約の不備などを持ち出してガスの供給を止めると脅すことをやるだろう。 (Russia Declares Warplane Downing A "Hostile Act" But Will It Cut Turkish Gas Supplies?)

 それよりもっと簡単な報復策を、すでにロシアは採り始めている。それは、これまで控えていた、トルコの仇敵であるシリアのクルド人への接近だ。露政府は最近、シリアのクルド組織(PYD、クルド民主統一党。クルド自治政府)に対し、モスクワに大使館的な連絡事務所を開設することを許した。シリアのクルド組織に対しては最近、米国も接近している。米軍は50人の特殊部隊を、PYDの軍事部門であるYPDに顧問団として派遣し、ISISとの戦いに助言(もしくはスパイ?)している。シリアのクルド人自治政府に発展していきそうなPYDに、すでに米国が接近しているのだから、ロシアが接近してもまったく問題ない。困るのはトルコだけだ。 (Syrian Kurdish PYD to open representative office in Moscow)

1296チバQ:2015/12/07(月) 20:47:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151206-00000035-jij_afp-int
車爆弾で州知事死亡、ISが犯行声明 イエメン
AFP=時事 12月6日(日)20時46分配信

車爆弾で州知事死亡、ISが犯行声明 イエメン
イエメン・アデンで、行事に出席するジャーファル・サアド知事(2015年10月24日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イエメン第2の都市アデン(Aden)のタワヒ(Tawahi)地区で6日、車爆弾によりジャーファル・サアド(Jaafar Saad)アデン州知事が死亡した。爆発に対しイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が同日、ツイッター(Twitter)に犯行声明を出した。


 地元当局者などによると、爆発でサアド知事と、数は不明だがボディーガードが死亡した。

 タワヒ地区はここ数か月、アデン市全域で勢力を拡大している国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)など、イスラム過激派の拠点となっている。

 サアド知事は就任したばかりで、先月サウジアラビアのリヤド(Riyadh)から数か月ぶりに帰国したアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansour Hadi)暫定大統領に近い人物として知られていた。【翻訳編集】 AFPBB News

1297チバQ:2015/12/08(火) 02:48:44
http://www.sankei.com/world/news/151207/wor1512070033-n1.html
2015.12.7 20:39

イラク、トルコ軍撤退要求 北部モスル 両国関係ぎくしゃく 「承認なく部隊を派遣」と非難

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 【カイロ=大内清】イラクのアバディ政権は6日、同国北部モスル近郊にトルコが承認なく軍部隊を派遣しているとして、部隊の即時撤退を要求した。これに対しトルコのダウトオール首相は同日、アバディ首相に部隊派遣を中断すると伝えたが、すでに派遣されている部隊の取り扱いは不透明なままだ。

 トルコ側によると同国は今年3月以降、「イスラム国」に対抗する目的で組織されたスンニ派義勇兵を訓練するため、モスル近郊のキャンプに軍事教官や護衛部隊を派遣している。

 だがイラクは、必要以上の規模の部隊がイラク政府の承認を得ないで派遣されているなどと非難。イラク国内では、トルコが人員や物資を増やしてキャンプの拡張を進めているとの指摘も出ていた。

 イラクの国土一体性を維持したいイラク中央政府は、独立志向の強いクルド自治政府との関係緊密化を進めるトルコに警戒感を抱いている。また、トルコが隣国シリアのアサド政権の排除を主張しているのに対し、イラクはアサド政権と一定の関係を保つなど、外交面での立場も異なっている。

 イラク側は今回、48時間以内に部隊が撤収されなければ、国連安全保障理事会への提議も含む措置をとると言明。対イスラム国で国際社会の支援を仰がざるを得ない中でも、主権をないがしろにされることは容認しないとの態度を見せつける意図もあるとみられる。

1298とはずがたり:2015/12/08(火) 04:07:50
NATOとアサドとロシアの関係を整理してからISに当たれと云う主張。
田中氏のISは米帝の鬼子というかもっと積極的に裏で繋がってるというなら(そうでなくても)IS潰してもシーア派とスンニ派の本質的な対立構造を解消しないと意味が無いと云う事か。

冷泉彰彦
プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
シリア情勢に影を落とすロシアとトルコの歴史的確執
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2015/11/post-790.php
2015年11月26日(木)16時00分

 今週トルコとシリアの国境付近のおそらくはシリア上空で、ロシア空軍のスホイ24(Su-24、後期型のタイプM)戦闘爆撃機がトルコの領空を侵犯したとして、トルコ軍のF16型戦闘機に撃墜されました。ロシア機はシリア領内に墜落した、と報じられています。トルコ軍は、国籍不明機が領空を侵犯し、警告をしたが領空侵犯を続けたために撃墜したと主張しています。

 この事件は、当初「ロシアとNATOの緊張が高まっている」とアメリカで大きく報道されましたが、その後の報道はやや沈静化しています。背景にある問題が非常に複雑ですので、今後の影響を考えるのは簡単ではありません。本稿では、とりあえず以降の推移を予測する上での観点を整理しておこうと思います。

 まず、撃墜の経緯ですが、本当にロシア機はトルコの領空を侵犯していたのでしょうか? ニューヨーク・タイムズの報道によれば、この墜落現場はシリアの地中海沿岸から25キロほど内陸に入ったところで、そこへ北からトルコの領土が下向きの半島のように突き出しています。そのトルコ領の「突き出し」は2キロの幅しかなく、ロシア機はそこを横切る形で侵犯をしたというのです。

 ですが、スホイは仮に巡航速度だったとしても、マッハ0.9つまり時速1000キロ前後で飛行していたと思われ、そう考えると2キロの距離を7.2秒で飛んでしまいます。その7.2秒の「侵犯」に対して、トルコが攻撃したということになります。仮にトルコ領土の最先端であれば、その7.2秒はもっと短くなります。

 ですから、本当に侵犯があったのかどうかは、レーダーの誤差等を考えると100%の確度ではわかりそうもありません。一方ロシア側も、そのようにトルコ領の「先端」を「かすめる」ように飛行して、挑発していた可能性もあります。

 炎上したロシア機やパラシュート降下に関する、ここまで鮮明な動画が出回っていることについても、背景や事情がありそうです。

 今回の事態で、シリアをめぐるロシアとトルコの確執が表面化しました。ロシアは、シリア領内でISILへの攻撃だけでなく、原理主義的な危険性を持った反政府勢力にも空爆および地上戦を仕掛けているとされていましたが、そのメインターゲットはトルコ系でトルコが支援している「トルクメン人」のグループだったのです。

1299とはずがたり:2015/12/08(火) 04:08:26
>>1298-1299
 ロシアは、このトルクメン人のグループを標的としてきたばかりか、今回の撃墜事件を受けて、トルコへの敵意を改めて顕在化させた格好です。これによって、シリア情勢をめぐって次のようなそれぞれの思惑が浮かび上がってきました。

 まずトルコに関しては、ISILへの攻撃だけでなく、この地域でのクルド人勢力を抑え込むことと、シリア領内のトルコ系住民を支援したいという別の目的を持って行動しているということがあります。

 一方のロシアとしては、単に盟友であるアサド政権を応援するだけでなく、歴史的なトルコとの確執を意識しながらシリアへ関与するという姿勢が明らかとなっています。

 この歴史的経緯ですが、帝国主義時代に「ロシアの南下をオスマントルコが妨害」したという第一幕、そして冷戦期に「ソ連を牽制する位置付けでトルコがNATO入りした」という第二幕を経て、現在に至っています。

 そのNATOでは、加盟国のトルコに関する安全保障上の緊急課題が発生したということで、緊急の大使級会議を招集しました。トルコが会議の招集を要請したというのですが、NATOとしてはロシアとの緊張を拡大する方向に進みたくはないでしょう。そうなると、反対にNATOとしてはトルコに対して自制を求めることとなり、ロシアの思う壺ということになるかもしれません。

 ですが、どちらかといえばイスラム的な保守勢力に支えられているトルコのエルドアン政権としては、「欧米の圧力に屈して自制する」という姿勢を見せれば、政治的には大きな失点になりますから、依然として楽観はできないと思います。結果として、NATOの中でトルコが孤立を深めてしまえば、まさにプーチンとしては「大成果」ということになります。

 今後は事態の推移を見守るしかないのですが、一つ明らかとなったのは、「対ISIL作戦」の「順序」として、「まず米仏ロが連携してISILを叩くのが先」という考え方は、難しいのではないかということです。仮に作戦が成功して「ISILという共通の問題が消滅した」場合には、改めて「アサド=ロシア」対「トルコ=NATO」の確執が危険なまでに顕在化する可能性があるからです。

 これを避けるためには、まず「アサド後継」をハッキリ決め、ロシアとトルコの介入をやめさせ、シリアの内戦終結の方向性を明らかにする、こちらが先決でしょう。そこを棚上げにしてISILだけ叩けばいいというのでは、地域の安定は逆に遠のく危険があります。

1300とはずがたり:2015/12/08(火) 04:09:38
>>1297
トルコとクルドはトルコ国内とシリアでは対立だけどイラクでは仲良しなのか。

1301とはずがたり:2015/12/08(火) 14:29:21
2015年 12月 3日 10:55 JST
トルコ大統領らが「イスラム国から石油密輸」、証拠存在とロシア主張
http://jp.reuters.com/article/turkey-islamicstate-oil-ru-idJPKBN0TL1RB20151203
 
モスクワ 2日 ロイター] - ロシア国防省は2日、トルコのエルドアン大統領や一族が、シリア、イラク国内の過激派組織「イスラム国」支配地域から、石油を違法に密輸入して利益を得ている証拠があると明らかにした。

国防省当局者らは記者会見で、両国内でイスラム国が管理する設備で、タンクローリーの車列が、石油を積み込む様子を収めたとする衛星画像を紹介した。

国防省はまた、イスラム国支配地域からトルコに石油を密輸する同一の犯罪組織網が、イスラム国に武器や機器、訓練を提供していると訴えた。

さらに、ロシア空軍の空爆作戦で、イスラム国の石油生産、精製、販売能力に非常に大きな打撃を加えたとの認識も示した。

ただ、エルドアン氏や一族の関与を直接裏付ける証拠への言及は無かった。エルドアン氏は、疑惑を強く否定している。

アントノフ国防次官は、トルコ大統領の子息が最大手の一角を占めるエネルギー企業を率いるなどしていることに、西側諸国で疑問を挟む人はいなかったと主張。「何とすばらしい同族経営事業なのか」と語った。

1302チバQ:2015/12/09(水) 23:16:42
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015120900748
アサド政権が全域掌握へ=第3の都市ホムス-シリア



9日、シリアのホムスで、撤退に向け集まった反体制派の兵士ら(AFP=時事)
 【カイロ時事】内戦が続くシリア第3の都市ホムスで9日、反体制派がアサド政権側との合意に基づき、西部ワエル地区からの撤退を開始した。完了すれば、政権側がホムスの全域を掌握することになる。
 在英のシリア人権監視団は電話取材に対し、「撤退が始まった」と確認した。戦闘員やその家族ら2000人が、シリア北西部などの反体制派支配地域に段階的に移動する見通し。
 政権側は撤退に先立ち、同地区への攻撃を停止し、包囲を解く措置を開始した。ワエル地区には7万5000人が暮らしているとされ、生活状況の改善が期待される。(2015/12/09-18:40)


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