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農業総合スレ

1とはずがたり:2003/08/06(水) 19:22
農業問題一般。土地制度その他

武部農相よ、農協を解体しよう!
http://kaba.2ch.net/giin/kako/993/993748216.html

武部農水相について語る・・・
http://kaba.2ch.net/giin/kako/1009/10090/1009030603.html

1115チバQ:2010/06/10(木) 21:14:01
http://mainichi.jp/select/jiken/kouteieki/news/20100610k0000e040044000c.html?inb=yt
口蹄疫:「自衛しかない」 最大の畜産地・都城、悲嘆

口蹄疫感染の疑いが確認された牛の埋却作業=宮崎県都城市で2010年6月10日午前10時56分、本社ヘリから和田大典撮影 感染拡大もようやく収まるのかと思っていた矢先に−−。日本有数の畜産地、宮崎県都城市にも9日、拡大した口蹄疫(こうていえき)疑い。市は発生覚知から約2時間後に現地対策本部を設置。埋却地や獣医師の確保、さらには発生農家周辺の道路封鎖、消毒などの作業を迅速にこなした。一方、地元や県境を越えた鹿児島県の畜産農家からは驚きと「自衛するしかない」など悲嘆の声が聞かれた。【小原擁、木元六男、新開良一】

 現場に近い都城市高崎総合支所。10日午前5時20分過ぎ、埋却作業に向かう白い防護服姿の職員100人を前に、長峯誠市長は「市内で口蹄疫が発生したことは残念。畜産王国のプライドにかけて封じ込める」と激励した。ワクチン接種については「するつもりはない。えびの市のように接種をせずに封じ込めたい」と述べた。

 市によると、殺処分は10日午前2時40分に終了。農家敷地に隣接する畑での埋却作業が進んでいる。

 一方、同日午前6時過ぎ、殺処分などの作業を終えた市職員らがバスで支所へ帰ってきた。市職員の関孝さん(55)は畜舎の周りに青いシートを張り、消石灰などをまく作業を夜通し行った。関さんは「農場主の奥さんが泣き崩れている姿を見た時、とうとう自分の町にもとんでもないことが起きたんだということを実感した。とにかく早く封じ込めなければ」と話した。

 JA都城の和牛生産部会長で、自らも約200頭を飼育する井ノ上廣實さん(71)は疑い例発生に息をのんだ。「ヘリで地域全体に消毒薬を散布するなど、思い切ったことを考えないといけない。金の問題ではない」と訴えた。

 都城市に隣接し、半径20キロの搬出制限区域に入る三股町で280頭の和牛を肥育する福永広文さん(58)も「えびの市の終息で一段落したと思っていた。まさか、という思いだ」。希釈酢による牛舎の全面消毒を2回に増やした。「それぞれが自分の牛舎を防衛するしかない」

 一方、県境を挟んだ鹿児島県曽於(そお)市にも衝撃は広がった。市とJAは9日夜、幹線道路に設置する独自の消毒ポイントを2カ所増やした。全国一の子牛の取扱頭数(年間2万4000頭)を誇る曽於中央家畜市場は、4月下旬から競りは延期されたまま。外園孝男・肉用牛課長(52)は10日、「終息に向けかすかに先が見え出している時期に都城で発生しショックだ。農家からの不安の声も多く寄せられているが感染を避けるため巡回はできず電話しかできない」と厳しい表情で話した。

1116チバQ:2010/06/10(木) 21:39:43
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20100610/dms1006101607017-n2.htm
ナゼ?離れた地域なのに…口蹄疫が都城まで拡大、鹿児島で一部道路封鎖2010.06.10
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都城市役所では職員らが口蹄疫問題の対応に追われた=10日午前【拡大】
 宮崎県都城市の農場で牛3頭によだれなど口蹄(こうてい)疫の感染が疑われる症状が出た問題で、都城市は10日、遺伝子検査の結果がいずれも陽性だったと明らかにした。国内最大の“畜産王国”である同市で感染疑いが確認されたのは初めて。宮崎県はこの農場の牛208頭すべてを殺処分した。

 都城市はこれまで感染が広がっていた川南町など県東部から約50キロ離れており、政府と宮崎県が全力を挙げてきた感染封じ込めは失敗し、飛び火した。都城市は牛、豚の生産額が2006年時点で全国の市町村でトップ。隣接する鹿児島県も豚をはじめ畜産が盛んで、周辺自治体でも緊張が高まっている。

 伊藤祐一郎鹿児島県知事(62)は10日午前、同県の対策本部会議で「準非常事態だ。取りうる措置を緊急に検討する」と述べた。終了後、県境での防疫強化について「普通の道路は封鎖して、幹線道路だけ開けて全車両を対象に徹底的に検疫することが必要」と述べ、道路の一部封鎖方針を示した。通行車両の消毒態勢も強化する。物流にも影響が出そうだ。

 また、感染多発地域の宮崎県都農町の北に隣接する日向市でも、症状を示す牛が新たに見つかった。感染疑いが確認されれば、日向市で初めての発生となる。

 菅直人首相は10日、政府の口蹄疫対策本部で「危険な意味での大きな節目に当たる。迅速な初動対応が何より重要で、緊張感を持って対応したい」と述べ、自衛隊と警察を現地に追加派遣することを指示した。

 県は都城市の発生農場を中心に半径10キロの家畜の移動制限区域と、同20キロの搬出制限区域を10日中に設定、被害を最小限に食い止めたい考え。搬出制限区域には鹿児島県曽於市の一部が含まれる。

1117チバQ:2010/06/13(日) 09:36:03
http://www.asahi.com/national/update/0612/SEB201006120014.html
図書館、球場…軒並み閉鎖 口蹄疫飛び火の宮崎・都城市(1/2ページ)2010年6月13日8時35分
 
 家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)が県都・宮崎市などに飛び火した影響が、市民生活に大きな影響を及ぼし始めている。感染拡大を防ぐため、同市では12日から市立図書館や総合体育館など計65施設を当面の間、閉鎖した。全国屈指の畜産地帯・都城市でも、市の文教施設など約120カ所が11、12日から休館になった。

 東国原英夫・宮崎県知事が5月18日に「非常事態」を宣言して、口蹄疫発生地域の県民にイベントや集会の延期、不要不急の外出を控えるよう求めて以降、公共施設は相次いで休館。イベントの中止も続いた。新たに都城市や宮崎市など、人口や公共施設が多い地域で発生したため、影響がさらに拡大した形だ。

 宮崎市教育委員会によると、閉鎖は文化施設41、体育施設24カ所。すでに予約がある場合は柔軟に対応するとしているが、来月10日に開幕予定の全国高校野球選手権宮崎大会の会場の一つ、生目(いきめ)の杜(もり)運動公園も含まれる。県教委も県立図書館や県総合博物館、県立美術館など5施設の休止を決めた。

 週に1度は宮崎市立図書館に足を運ぶという市内の飲食店経営者(46)は、「休館はショックだが、この状況では仕方ない。いまはみんなで我慢だ」と話す。サッカーのシニアリーグ戦で月に1度サッカー場を利用している市内の農園経営者(50)も「リーグ戦の参加チームにも畜産や食肉関係の人がたくさんおり、休止がどうのこうのと言ってる場合じゃない。一刻も早い終息に向けて協力しないと」と話した。

 都城市では、9日に市内で口蹄疫に感染した疑いのある牛が確認されたのを受け、一斉休館を決めた。3月下旬にオープンし、近く入場者1万人達成の記念イベントを予定していた「都城島津邸」も休館になり、一帯は終日静まりかえった。

 県は11日、新たな移動制限区域(発生地から半径10キロ)と搬出制限区域(同10〜20キロ)を設定。搬出制限区域には新たに延岡市など2市1村の一部が含まれ、両区域は宮崎、鹿児島両県の8市11町1村に広がった。宮崎市内は県庁や市役所など中心部を含む大半が両区域に含まれることになった。

1118チバQ:2010/06/13(日) 18:33:25
http://mainichi.jp/area/oita/news/20100611ddlk44040585000c.html
OITA見聞録:県境の口蹄疫消毒ルポ 先行き見えない緊張感 /大分
 ◇24時間態勢の現場、一般車両も対象に
 宮崎県の口蹄疫(こうていえき)は、同県都城市にも感染が広がる様相を呈している。本県は5月中旬から宮崎県境で通行車両の消毒を行っている。さらに、県は「都城拡大」を受けた10日の総合対策本部会議で、宮崎、熊本県境の主要道路で自主消毒(マットなど)による防疫対策を行う方針を明らかにした。先行きの見えない状態が続く中、今月初旬、24時間態勢で防疫に取り組む現場を歩いた。【佐野優】

 宮崎県境まで数キロの佐伯市宇目の国道10号。仮設テントの設置された路肩前に宮崎に向かう畜産関係車両が停車した。作業員の神田英美さんが噴霧器で手際よく車輪や車体下を消毒する。この間、約3分。運転手は積み荷や経路などを消毒実施記録に記入し、消毒済証明書を受け取って出発した。

 神田さんらによると、現場では畜産関係車両などを中心に1日40〜50台、噴霧器で消毒する。宮崎まで鶏の飼料を配達していた宇目運送(佐伯市)の運転手は宮崎と佐伯を1日3〜4往復するという。「どこまで効果があるか分からないが、農家のことを考えたら徹底して消毒しないと」と話す。

 消毒現場から国道10号を約4キロ佐伯方面に向かった車線には消毒マット(幅約3メートル、縦約6メートル)を設置。通過車はマット上を徐行通過し消毒する。一般車両に対する防疫で、畜産車両も二重の消毒となる。

 現場には県から委託された警備員2人が常駐。マットの損傷程度や消毒液の残存状況を確認。気温などにもよるが、消毒液はマットに1日4回程度散布する。マットは損傷のため3〜4日に1回交換していたが、損傷度合いが激しいため、6日から消毒槽に換えた。警備員は「トラブルもなく、車は消毒に協力してくれます」と話した。

 県は5月11日から国道10号と326号で午前6時〜午後8時、家畜運搬車などの消毒を開始。その後、24時間態勢にして一般車両も加え、国道388号にも広げた。さらに、県は10日に発表した新たな対策で、熊本県境にも広げ、主要道路はすべて自主消毒による防疫対策を打ち出し、“厳戒態勢”はまだ続く。

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 ■ことば

 ◇口蹄疫
 牛や豚など前後の足の指が2本、4本と偶数の動物(偶蹄類)に感染するウイルス性の伝染病。発熱や多量のよだれのほか、口内やひづめに水ぶくれができる。食欲減退などを引き起こし、死亡率は数%。感染力は極めて強く、特に豚はウイルス排せつ量が牛の最大2000倍。同一豚舎内では空気感染もする。人には感染せず、感染した牛などの肉を食べても人体に影響はない。

1119チバQ:2010/06/13(日) 18:35:09
http://mainichi.jp/select/today/news/20100613k0000e040035000c.html
口蹄疫:拡大続く宮崎も梅雨入り 防疫作業遅れ懸念
2010年6月13日 9時23分 更新:6月13日 9時27分


雨の中の作業を終え、川南町農村環境改善センターへ戻ってきた作業員ら=宮崎県川南町で2010年6月12日、矢頭智剛撮影 口蹄疫(こうていえき)の感染拡大が続く宮崎県も12日、梅雨入りと発表された。雨は防疫作業の能率を著しく低下させる。今なおワクチン接種した家畜を含め約10万頭(11日現在)の殺処分、埋却処理を残す県にとってはまさに試練の時となる。一方、梅雨時の気象条件がウイルスにどう働くか、専門家の中でも見方が分かれている。【石田宗久、松田栄二郎、川上珠実】

 「雨が降れば防護服の上から雨がっぱを着るため、蒸し暑さが増すうえに動きづらくなる。雨で作業員が足を滑らせるなど危険性もある」。梅雨時の作業の困難さを県農政企画課の担当者は訴える。

 同課によると、殺処分した家畜を埋却する穴に雨水がたまらないよう土砂降りの際は掘削作業を中断したり、水がたまれば埋却前にポンプで排水することにしている。ウイルスが水とともに外部に流れ出すのを防ぐためだ。

 また、埋却地の多くが農地のため雨が降れば地面がぬかるみやすく、ショベルカーなど重機の使用にも影響が出るという。

 一方、梅雨入りでウイルスはどうなるか。山内一也・東大名誉教授(ウイルス学)は「ウイルスは動物の体内でしか生きられず、環境変化に弱い。梅雨で酸性の雨が降れば死滅するはず」との見方。さらに「欧州の事例から言えば、湿度が70%程度と高く涼しい状態が危ない。夏に向かい温度が上がる環境ではウイルスは死にやすくなる」と予想する。

 これに対して、白井淳資・東京農工大教授(獣医伝染病学)は「梅雨入りで紫外線は弱くなる。消毒剤も雨で流されてしまう。水たまりやぬかるみでウイルスが車のタイヤについて拡散する恐れがある」と警告する。

 また、後藤義孝・宮崎大教授(家畜微生物学)は「湿度が上がることでウイルスがほこりとして空気中に舞い上がることはなくなり、風に乗って運ばれる可能性が低くなるが、現時点では感染経路が解明されておらず、楽観はできない」と指摘している。

1120チバQ:2010/06/13(日) 18:36:24
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=27624
畜産農家の評価分かれる 菅首相来県
2010年06月13日



 「国家的危機」。感染拡大が続く口蹄疫対策のため12日、来県した菅直人首相は農家を視察するなどし、危機意識の高さをアピールした。

 就任直後の訪問に、農家からは「自分たちの思いが届いた」と評価の声が上がる一方、「深刻な現場を見るべき」「防疫策を主導してほしい」といった批判、注文も聞かれた。

 午前10時半に宮崎空港に到着した首相は、宮崎市佐土原町の和牛繁殖農家永野正純さん(61)の農場へ向かった。農場には近くの農家も駆け付け、首相は農場近くで30分近く意見を交わした。

 意見交換後、永野さんは「首相は、時々うなずいて真剣に聞いてくれた。(鳩山由紀夫前首相は来なかったが)菅首相は直接農場に来てくれた」と好意的に語った。

 川南町の50代の養豚農家男性は「発生から2カ月近く消毒を続けている。殺処分されるが、豚の餌やりや豚舎の清掃が必要。これ以上は体力が続かない。首相は一番深刻な現場を見ないと、問題の重大さが分からない」と憤る。

1121チバQ:2010/06/13(日) 18:37:40
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20100613-OYT8T00124.htm
口蹄疫 曽於市通行規制 市長「封鎖は無理」 看板無視する車も


通行止め後も車が通る市道(曽於市財部町下財部で)  宮崎県都城市で発生した口蹄疫(こうていえき)のウイルス侵入を防ぐため、12日から県境の市道6本で通行規制を始めた曽於市。だが、全面通行止めではなく、道路の片側を封鎖するだけにとどまった。記者会見した池田孝市長は「市民生活への影響などから、すべての車両通過を止めることはできない」と、苦しい胸中を明かした。

 同市財部町下財部の市道では、市職員らが「口蹄疫の侵入を防止する為 通行をご遠慮下さい」などと書いた看板を設置。都城側から来る車を止めるため、片側の車線にバーを渡したが、作業終了から10分ほどの間に、10台以上の車が行き交った。

 近くの都城市横市町、自営業久留覚さん(62)は、通行が制限された市道の先にある曽於市の温泉施設をよく利用するという。「不便になるが、畜産農家のことを考えると仕方ない。都城市民としてもウイルスを鹿児島に侵入させるわけにはいかない」と語った。

 牛8頭を飼育する曽於市財部町下財部の畜産農家、室屋シズ子さん(69)は「住民にはかなり迷惑をかけるが、できれば完全に通行止めにしてほしい」と願っていた。

 都城側から来て、看板に気付いて引き返した曽於市の女性ドライバー(32)は「人がいたので引き返したが、誰もいなければ通っていたかも」と話した。

(2010年6月13日 読売新聞)

http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001006120002
口蹄疫県境封鎖は「お願い」で
2010年06月13日

 宮崎県で広がる口蹄疫(こうていえき)の侵入を防ぐため、県境にある曽於市の一般道6カ所での「封鎖作戦」が12日に始まった。だが、実際は通行止めのロードコーンをよけて車が通れる状態で、効果には疑問符がついた。今後対応を見直す可能性もあるが、同日現在、通行止め個所に人は配置はしておらず、主導した県畜産課も「お願いベースでの実施」としている。
 県は当初、県境のすべての一般道を通行止めにし、全車両を消毒ポイントのある幹線道路に誘導することを想定していた。しかし曽於市など地元が難色を示したため、全車両の封鎖は6カ所にとどまった。近隣住民だけ通れる限定的な通行止めは20カ所で、週明けから実施する。
 通行止めといっても、ロードコーンで曽於市へ向かう車線をふさぎ、迂回(う・かい)を促す方法。石灰はまかれているものの都城市へ向かう車線は今まで通りで、ロードコーンをよければ簡単に通れる。自治体も手が足りないため今のところ人は配置しておらず、運転手の「善意」に頼った形だ。
 さらに、通行量は少ないものの小型車両や自転車が通れる抜け道は対処しないままになっている。
 県畜産課は「どう封鎖するか実務的判断は地元市に任せている」としている。一方、曽於市の池田孝市長は「生活道路を完全遮断はできない。宮崎から来る車を消毒ポイントへ誘導するための措置。今後通行止めが周知されれば、防疫に意味がある」と話している。
 県境付近の全車両通行止め路線は次の通り。
 【曽於市末吉町】中岳ダム線▽森田北線▽高尾・緩毛原線【同市財部町】川内・田平線(2カ所)▽横市線

1122チバQ:2010/06/13(日) 18:38:55
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100612/biz1006122326010-n1.htm
【口蹄疫】「早め」か「確定後」か…悩ましい情報公開 (1/2ページ)
2010.6.12 23:24

 口蹄疫対策のため消毒を受ける消毒作業車=12日午前8時40分、宮崎市 口蹄(こうてい)疫感染が疑われる症状がある牛や豚の存在について、行政がどう情報公開するかが難しい問題として浮上している。素早い情報公開は対策強化につながる一方、未感染が分かった場合、混乱だけを招くというリスクがある。農水省は感染疑い例と判断されてからの発表を基本とするが、口蹄疫は迅速な対応が求められるだけに、関係者は頭を悩ませている。(高橋裕子)

 6月7日昼。広島県は「庄原市で発熱など口蹄疫に似た症状のある牛が見つかった」と発表した。

 宮崎県にとどまっている口蹄疫感染が広島県に飛び火したとなれば大ニュースだ。「広島県で和牛に異常」。新聞社などマスメディアは即時に伝えた。

 だが、午後5時過ぎの県の発表は、「遺伝子検査結果は『陰性』」だった。

 「口蹄疫に似た症状」の情報に地元は一時、緊張した。他の牛の体温測定、予防的消毒、移動の自粛…。万が一に備えてあらゆる措置がとられた。

 通常、口蹄疫に関する発表は、感染が疑われる症例が出て、遺伝子検査で検体が「陽性」となった場合か、写真などで感染疑いが確定的と判断された場合、都道府県と農水省が同時に行っている。

 今回、広島県が発表したタイミングはいずれでもなかった。県は「難しい判断だったが、対応を急ぐとともに、連絡の届きにくい小規模農家にも注意をうながすため、県独自の判断で情報公開した」と説明。「もし『陽性』だったら、素早い対策がとられたはずだ」と話す。

 しかし、農水省幹部は「もっと確かな証拠を把握してから発表すべきだった」と苦い顔だ。

 各自治体も発表のタイミングを模索している。

 9日に感染が分かった宮崎県都城市は、県の立ち入り調査で疑わしい症状が分かった直後から、畜舎の消毒や殺処分の準備などを始めた。ただ、発表したのは牛の写真から「感染疑いあり」と専門家が判定した後だった。

 1日に疑わしい症状の牛が出た沖縄県石垣市は、疑わしい症状の段階から警戒のため消毒や、周辺農場のチェックなどを行ったが、後に未感染と判明した。

 しかし、多くの自治体では、感染が疑われる症状を把握しながら、遺伝子検査で陽性になるまで広域での警戒態勢強化や情報公開をしていないとみられる。実際、動物衛生研究所(東京)には、宮崎県で感染が確認された4月以降、全国から遺伝子検査の依頼が相次いでいる。

 「一部の関係者だけが、『ひょっとしたら陽性かも』とおびえながら、遺伝子検査結果を待っている」(関係者)のが現実だ。

 どのタイミングが最も効果的なのか。対策に忙殺される自治体の悩みは深い。

1123チバQ:2010/06/13(日) 18:40:02
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100611/bdy1006112128010-n1.htm
【口蹄疫】「畜産は街の大動脈」 出荷止まり悲鳴
2010.6.11 21:25

埋却作業に使用した重機の消毒に向かう作業員=11日午前、宮崎県都城市 イベントや集会はことごとく中止になり、繁華街の人通りはまばら。夕暮れ時、街のメーンストリートにある焼き鳥店の入り口では、経営者の五十川健さん(42)が、ぼんやりと座り込んでいた。「もう参った。1日に客が1人か2人。畜産がこの街の大動脈だとあらためて気付かされた」

 口蹄(こうてい)疫の被害が飛び火したばかりの国内屈指の畜産基地、宮崎県都城市。中心部から車で約20分、一本道の農道をまっすぐ進むと、巨大な飼料工場が目に飛び込んできた。都城市を拠点に、牛と豚計約8万7千頭の飼育頭数を誇る畜産企業「はざま牧場」。間和輝会長(66)は、記者にやり場のない憤りをぶつけた。

 「あなたの給料が今の5%になったらどうしますか。想像してくださいよ!」

http://sankei.jp.msn.com/life/body/100611/bdy1006112042009-n1.htm
【口蹄疫】「収入なくなるかも」 施設停止で苦悩の農家
2010.6.11 20:40

口蹄疫対策で、鹿児島県曽於市との県境近くの国道10号に設けられた消毒ポイント=11日午前、宮崎県都城市 感染が拡大する口蹄(こうてい)疫の影響で、宮崎県内にある食肉処理の中核施設が次々と操業停止に追い込まれた。関係者は新たな受け入れ先を模索するが難航。農家は「収入がなくなるかもしれない」と苦悩している。

 宮崎県によると、都城、日向両市での感染疑い発覚を受け「ミヤチク高崎工場」(都城市)と「南日本ハム」(日向市)が家畜の搬入を止めた。発生農場から半径10〜20キロ圏内にある「ミヤチク都農工場」(都農町)もほとんど停止状態。3施設の停止で、県内の処理能力は半減する。

 3日に移動、搬出制限が解け、出荷が再開されたえびの市で豚約600頭を飼う稲泉元司さん(61)は「出荷ができないと収入もない。大きくなりすぎると値段は下がる」と話す。えびの市はミヤチク高崎工場に搬入する農家が多く、影響は深刻だ。

1124名無しさん:2010/06/14(月) 23:45:33
今夜の報ステの農業に対する戸別所得補償制度についての企画は、 盲点を指摘していてなかなかよかった。 当初から一律はマズい、 状況に応じて適用しないととは思っていましたから。

1125チバQ:2010/06/16(水) 00:07:16
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20100615ddlk45040461000c.html
口蹄疫:県内有数の食肉処理場「ミヤチク高崎」停止 行き先失う牛、豚 /宮崎
 ◇農家「肉質低下」「エサ代大変」
 国内有数の畜産都市、宮崎県都城市で家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)の感染疑い例が確認されたことを受け、家畜の移動を禁じた移動制限区域(発生農家から半径10キロ)にある県内有数の食肉処理場「ミヤチク高崎工場」(都城市)が12日から稼働を全面停止した。実質、稼働停止状態の「ミヤチク都農工場」(都農町)と合わせ、県内の食肉処理能力はほぼ半減し、宮崎産の牛肉・豚肉の流通に大きな影響を及ぼしている。【桐山友一】

 ◇農相「近く再開させたい」
 県によると、ミヤチク高崎工場は09年度、牛1万6126頭、豚22万9299頭の処理実績がある。県内7カ所ある食肉処理場のうち牛の処理頭数ではトップで、県内の約27%、豚は約21%を占める。同工場は10日午後から新たな搬入を停止し、残った枝肉の処理を進めていた。

 一方、4月に制限区域内に入り、稼働を停止していた都農工場は、5月31日に国の特例で再開。搬出制限区域内(半径10〜20キロ)の家畜の出荷を促すための稼働再開だったが、値崩れを懸念する農家やルートの問題などもあって搬入そのものが滞っている。今月3日以降は事実上、停止状態で、牛・豚計約7700頭の搬入予定が牛のみ90頭にとどまっている。

 ミヤチクの高崎工場と都農工場を合わせた処理頭数は、牛で県内の約53%、豚で約40%にものぼる。

 ミヤチクは食肉卸大手のスターゼン(東京)など1000以上の業者に食肉を供給しており、「ミヤチクの工場の稼働停止が長引けば、宮崎産の牛や豚の流通がかなり少なくなる可能性がある」(スターゼン広報IR室)と懸念が広がる。

 ミヤチクは、近隣の都城市食肉センターや小林市食肉センターなどに牛・豚の処理を委託するよう調整を進めている。

 ただ、処理能力に限界があるのも実情。都城市食肉センターは「既存の取引先からの依頼もあり、余力があれば可能な限り受け入れたい」と話している。

 移動制限区域内の牛舎で約160頭を飼う都城市上水流(かみづる)町の肥育農家、谷ケ久保(たにがくぼ)守さん(55)は、JA宮崎経済連経由で多くの牛をミヤチク高崎工場へ出荷していた。今月は6頭の出荷予定だったが、口蹄疫の発生を受けてストップしたまま。毎月の牛のエサ代は約180万円にものぼるが、収入も途絶える状況で資金繰りに頭を悩ませる。

 「このまま牛にエサだけをやり続ければ、皮下脂肪が厚くなって肉質が落ちてしまう」という。「2年前に飼料価格が高騰した際の借金もまだ返せていないのに、新たな借金はとても厳しい。もう、なるようにしかならない」と声を落とした。

  ◇   ◇

 山田正彦農相は14日の衆院農林水産委員会で、ミヤチク高崎工場について「県と協議をして、できれば早い段階で再開にこぎつけたい」と述べた。

1126チバQ:2010/06/16(水) 00:08:40
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100616k0000m040037000c.html
口蹄疫:1例目感染発見から約2カ月 見えぬ終息の兆し

消毒ポイントまで記者を出迎える間和輝さん。万が一に備え「豚の埋却地は確保してある」=宮崎県都城市で2010年6月12日午後0時45分、阿部周一撮影 未曽有の口蹄疫(こうていえき)禍に揺れる宮崎県。4月20日に1例目の感染牛が見つかってから約2カ月。今月9日には鹿児島県境の国内最大級の畜産地・都城市などにも飛び火し、終息の兆しは見えない。「次はどこだ?」。生産者たちは失意と疲労のどん底で、ウイルスという見えない敵と闘っている。現場を訪ねた。

 「申し訳ないけど、取材はここで」

 巨大なサイロや飼料倉庫が並ぶ都城市の「はざま牧場」。敷地入り口の道幅いっぱいにまかれた消石灰の手前にパイプ椅子を置くと、会長の間和輝さん(66)は記者に勧めた。ここから先は従業員や消毒済みのトラック以外、郵便配達さえも立ち入り禁止だ。

 高速道インターを降りて車で約20分。途中数カ所で消毒薬のプールやマットにタイヤを転がした。ピリピリした緊迫感が、防疫の徹底ぶりから伝わってくる。

 間さんは都城を中心に31農場を展開し、牛・豚約9万頭を飼育する。41年前、わずか豚2頭から創業し、エサにきなこを配合した「きなこ豚」で一躍、国内屈指の出荷数を誇る企業へと育て上げた立志伝中の人物だ。

 その間さんが疲れ切った表情で言う。「豚コレラや飼料高騰など今まで何度も壁にぶつかった。けど、今度ばかりはその怖さたるや例えようがない。戦争が始まったようだ」

 市内の農場で感染が疑われる牛が見つかったのは9日午後。発生農場の川向かいには、はざま牧場の農場が二つあり、きなこ豚約5500頭が飼育されている。一報を受けた間さんは急きょ社員を集め、風によるウイルス飛来を防ぐため畜舎をカーテンで覆うよう指示。作業は明け方まで続いた。

 この2農場を含む系列28農場が10日から家畜の移動・搬出制限区域に入った。「月約6億の売り上げが今月は5%程度になりそうだ」。間さんは肩を落とす。出荷できないまま成長し続ける家畜のエサ代、し尿処理費、従業員約250人の人件費……。終息の日まで、月約5億円のコストばかりが積み上がっていく。

 市内で制限区域に入った畜産農家は1776戸。図書館や体育館など市営施設は軒並み閉鎖され、出入り口を石灰で白く染めた民家が目につく。「ハエがウイルスを運んでいる」「いや、風で飛ぶそうだ」。感染拡大の不安と経営危機のいら立ちが募るあまり、感染ルートでもさまざまなうわさが飛び交う。

 誰もが、県央部で続く「地獄絵」の再現におののいている。

    □        □

 都城市から北東へ約60キロ。川南町は農繁期にもかかわらず田畑も商店街も人影がまばらだ。4月21日に2例目の感染牛が見つかり、感染の連鎖で13万頭以上が殺処分となった“激震地”だ。

 町内の酪農業、川上昇さん(57)宅の庭の片隅には、こんもりと土が盛られた場所がある。白い石灰で覆われたその下に16頭の乳牛が眠る。今月1日、ワクチン接種した牛が口蹄疫を発症、すべての牛を殺処分して埋めたのだ。

 大雨の日だった。鎮静剤を注射し、穴に向けて歩かせ始めてから13、14、15秒……。巨体が「ドスン」と崩れる音は川上さんの耳奥に今もこびりつく。倒れた牛は薬殺後、重機でつり上げ、穴に沈めた。

 妻(53)と2人、牛舎の掃除、搾乳、給餌が朝の日課だった。行くと牛たちが振り向く。「牛は人が分かるから。今も5時過ぎに目が覚める。何もすることがないのに」。畑の牧草は食べる主を失い、立ち枯れた。

 10年前、宮崎と北海道で口蹄疫が起き、今年に入って韓国や中国などでも多発した。川上さんは言う。「農家も行政も住民もきちんと対策を取ってきたか? 今回の教訓を役立てないと犠牲が無駄になる。残された人間の義務だ」【阿部周一】

1127チバQ:2010/06/16(水) 00:09:07
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=27725&catid=74
「耐え忍ぶしかない」 商工業者に先行き不安
2010年06月15日



 口蹄疫の発生地で地域経済の疲弊が進む現状が14日、県の緊急影響調査で明らかになった。



 感染・感染疑いが集中する西都・児湯地区では間接被害は飲食業や小売業にとどまらず、観光関連や運送、印刷業など多岐にわたり、被害のすそ野は広がる一方だ。「これ以上長引くと心配」「何とか耐え忍ぶしかない」。商工業者は一刻も早い終息を祈りつつ、歯を食いしばって日々を耐える。

 口蹄疫まん延防止のため県が「非常事態宣言」を出して以降、さまざまな集まりが自粛された。高鍋町で生花店を経営する福岡直樹さん(46)は「来客数が減り店舗での売り上げは5割落ち込んだ。結婚式や表彰式などお祝い事を縮小する傾向が出始めているのではないか」と話す。

 客の約7割が西都市外からという、うなぎ料理店「入船」も6月に入り客足が落ちた。横山邦夫代表は「今は電卓をたたくのが怖いくらい。私たち飲食業者だけが苦しいのではないとは分かっているが、先行きが見えない分だけ不安になる」と憂える。

1128チバQ:2010/06/16(水) 00:10:42
http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/20100615-OYS1T00251.htm
口蹄疫で客足遠のく、県境の商店街・観光地苦境
口蹄疫


口蹄疫の影響などで閑散とする曽於市末吉町本町の中心商店街 宮崎県での口蹄疫(こうていえき)問題で、県境の商店や観光地では、客足が遠のき、売り上げが落ちたり、予約の取り消しが相次いだりといった影響が出始めている。県内での感染阻止に向けて懸命な防疫作業が続く中、ホテルや商店からは「これ以上問題が長引けば、経営がもたない」との声が上がっている。

 曽於市の市商工会(永吉正会長、約900人)は8日、市内の約50事業所(十数業種)を対象に口蹄疫の影響についてアンケートを実施。その結果、80%以上が「(口蹄疫の発生前と比べて)売り上げが減少した」と回答した。減少幅は10〜30%が半数を超え、50%減の事業所もあった。顧客層の大半を占める農業や畜産業の人たちが外出を控え、生活必需品以外の買い物を控えていることが最大の原因と見ている。

 同市は隣の宮崎県都城市とは経済的な結びつきが強い。市商工会は「市中心部での人通りがめっきり減り、閑散としている。都城市で発生した口蹄疫の影響は、しばらく続くだろう」と話す。

 志布志市は、都城市から曽於市を経由して入ってくる車両が少なくない。幹線道では大型トラックの交通が減り、沿線の商店やコンビニエンスストアでの減収が深刻化して、こちらでも宿泊施設のキャンセルや、住民の買い控えも目立つという。

 市商工会(河本正男会長、約800人)では、事業所や商店に対しても消毒液や石灰を配布して防疫を呼びかけている。担当者は「9日以降、商店街には緊張感すら漂う。皆がピリピリしており、不安や疲労感が募りつつある」と訴えている。

 霧島連山、温泉、霧島神宮などの観光資源に恵まれた霧島市でも、観光客数が目減りしている。市商工会(中村博美会長、約1350人)によると、霧島・牧園地区にある約70のホテル、旅館では、4、5月に計約3000人のキャンセルが出たという。春の観光シーズンで予約の取り消しが少ない時期だが、通常の約10倍のキャンセルを受けたホテルもあったという。

 同市牧園町の霧島国際ホテルでは、都城市で新たに感染例が確認され、伊藤知事が「準非常事態」を宣言した9日以降、計約300人が予約を取り消したという。同ホテルの花俣幹男専務は「問題の長期化によって、かつてないほど厳しい経営状況になっている」と語る。

 相次ぐキャンセルのしわ寄せは、ホテルの納品業者にも及び、魚介類などをホテルに納めている市内の業者は「昨年同期に比べて、注文が20〜30%減っている。14日からは、車体全体の消毒も始まり、搬送の負担も増えた」と話している。

(2010年6月15日 読売新聞)

1129荷主研究者:2010/06/16(水) 22:18:02

http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20100527000000000018.htm
2010年05/27 08:45 静岡新聞
本県収穫12万2100トン 09年産ミカン

 農林水産省がまとめた2009年産ミカンの収穫量などに関する調査によると、本県の収穫量は12万2100トンで09年産と同様に「表年」だった07年産に比べ16%減となった。都道府県別のシェアは和歌山(19%)、愛媛(16%)に次ぐ12%。

 夏場から秋口にかけての少雨で果実の肥大が抑えられ、数量が予想以上に伸び悩んだことが要因。全国の収穫量も高齢化に伴う廃園などで面積が減少したことが響き、6%減の100万3千トンだった。

 県内産の収穫量の内訳を見ると、わせ温州が26%減の3万4400トン、主力の普通温州が12%減の8万7700トンでいずれも2けたの落ち込み。収穫した面積を示す結果樹面積は4%減の5550ヘクタール、出荷量は17%減の10万7300トン、10アール当たりの収量は13%減の2200キロといずれも振るわなかった。

 09年産の単価は序盤の極わせ、わせから不振が目立った。出荷期が重なったことなどから市場のだぶつき感が解消されず、1キロ当たりの単価は前年比25・6%安の203円(JA静岡経済連扱い)と低迷した。本県産は品質が良く、他産地に比べて高い評価を得たものの、デフレに伴う低価格志向や消費減退の影響を受けて厳しいシーズンとなった。

 ミカンは果実数が多くなる表年と少なくなる裏年が交互に発生する傾向がある。農水省によると、10年産は全国的な裏年になる見込み。

1130荷主研究者:2010/06/16(水) 22:42:21

http://www.sakigake.jp/p/akita/economics.jsp?kc=20100526b
2010/05/26 08:39 秋田魁新報
09年産米の在庫13万トン 全農あきた、需要伸びず販売3割減

 JA全農あきたの2009年産米販売数量が、4月末現在で前年同期を3割下回っていることが25日、分かった。秋田市の県JAビルで同日開かれた「あきた米」販売戦略会議で全農あきたが明らかにした。全農あきたによると約13万トンの在庫を抱えており、うち12万トンは売買契約に至っていない。

 全農あきたが集荷した09年産米は21万2千トンで、うち4月末までに卸売会社との売買契約が済んだ「契約数量」は、前年同期比54%減の9万5千トン。実際に販売した「販売数量」は同31%減の8万3千トンにとどまっている。

 全農あきた米穀部によると、消費者のコメ離れや景気低迷などで国の当初の見通しよりもコメ需要が伸びず、09年秋の時点で、全国で31万トンの08年産米が市場にだぶついた。

 この影響で09年産米の販売が低迷し、流通業者が売価を下げる中、全農は値崩れを避けようと価格を維持したため、全国的に在庫を抱える状況になっている。

 全農の全国の契約数量は同36%減の173万2千トン、販売数量118万2千トンは同24%減で、本県は全国の中でも苦戦している。本県など東日本の産地は、西日本より出荷時期が遅く、09年産米を出荷した時点で市場の供給量が多かったため、在庫を多く抱える傾向にあるという。

1131荷主研究者:2010/06/16(水) 22:43:11

http://www.sakigake.jp/p/akita/economics.jsp?kc=20100529h
2010/05/29 13:24 秋田魁新報
県内初、「植物工場」が稼働 横手市、来月から都内へ出荷

蛍光灯の光を当て水耕栽培されているアイスプラント=横手市の横手精工平鹿工場

 横手市安本の電子部品製造・横手精工(須田精一社長、資本金3億1500万円)が4月から、同市平鹿町中吉田の平鹿工場で野菜の生産を始めた。高級葉物野菜のアイスプラントを水耕栽培し、来月1日から東京都内の食品製造・卸売会社に出荷する。初年度の売り上げ目標は1億円。県農畜産振興課によると、生育環境を制御できる工場で野菜を栽培する「植物工場」の稼働は県内で初めて。

 栽培室は工場2階の約1千平方メートル。ビニールハウスを8棟設置、まず6棟を稼働させた。内部には4段の棚を並べて常時2万3千株のアイスプラントを栽培する。種まきの60日後には出荷に適した150グラムに成長、60グラム入りのパックで1日少なくとも500パックを出荷する計画。従業員6人が管理や収穫に当たる。

 ハウス内は温度や湿度を一定に保ち、照明は、液晶テレビのバックライトに使われる「ハイブリッド電極蛍光管」を使用。白、青、赤など波長の異なる光の中から、作物別に最も適した光を選んで当てることができるほか、一般の蛍光灯に比べて発熱や消費電力が少ない。養液は水耕栽培用の市販品に食塩を混ぜ、タンクからパイプで供給する。

1132荷主研究者:2010/06/16(水) 22:46:20

http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=519878004
'10/05/25 山陰中央新報
島根県内の飼料米生産量が大幅増

 島根県内での2010年の飼料米の生産が大幅に拡大する見通しとなった。作付面積は前年比約4倍の356ヘクタール、生産量は約6倍の2406トン。コメ生産者への戸別所得補償モデル対策で、飼料米の水田には10アールあたり8万円が国から交付されることが要因。収穫した米はJAグループを通じて県内の養鶏農家などに販売される。

 JA島根中央会(松江市殿町)が20日現在の県内生産意向面積に、目標とする10アール当たりのもみ収量675キロをかけて、算出した。交付金の支給に伴い水を張っただけの調整水田を中心に作付けが進んでいる。

 栽培品種は、島根県農業技術センター(出雲市芦渡町)が開発した「みほひかり」を採用。10アール当たりのもみ収量1トン程度が見込める「モミロマン」「ミズホチカラ」も一部で試験栽培する。

 県内11JAのうち8JAで生産。うちJAいずも(出雲市)が作付面積186ヘクタール、生産量約1255トンで県内の半数以上を占める。次いでJAくにびき(松江市)、JAやすぎ(安来市)が続く。

 収穫した飼料米はJA全農島根県本部(同県斐川町)がとりまとめ、JA西日本くみあい飼料(神戸市)を通じて県内の養鶏農家15戸などに販売する。

 09年は栽培面積約80ヘクタール、生産量は約420トンだった。

1133チバQ:2010/06/17(木) 00:02:26
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010061601000460.html
口蹄疫、消毒薬や石灰の需要急増 供給ぎりぎり酢も活用


 宮崎県都城市で、タイヤを消毒するため薬液をためた道路を通過するトラクター=16日午後
 口蹄疫問題で、感染封じ込めに使う消毒薬や石灰の需要が急に高まり、メーカーや販売会社は緊急輸入や生産増強で対応している。それでも供給量はぎりぎりの状態。宮崎県では食用酢も活用されている。

 「鳥インフルエンザが発生した時を超える状態」。塩素系消毒薬を英国から輸入するバイエル薬品(大阪)の広報担当者は驚く。

 通常の出荷量は年に約160トンだが、今年は口蹄疫の広がりが問題化した5月だけで100トンに上った。現在は通常の船便に加え、航空便でも輸入。担当者は「封じ込めへの協力は製薬会社の使命なので、輸送コストの増加分は価格に転嫁していない」と話す。

 明治製菓(東京)も、消毒薬生産を委託する別会社に国内工場をフル稼働してもらい、各地からの需要に応えている。

 畜舎の出入り口や殺処分した家畜を埋める際にまく消石灰も需要が急増。丸京石灰(大分県津久見市)は通常の生産量1日10トンを5月以降は30〜40トンに。

2010/06/16 16:41 【共同通信】

1134チバQ:2010/06/18(金) 00:10:56
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100617-OYT1T01081.htm
宮崎県民お断り、抗議殺到で個人は除外に
口蹄疫
 大分県豊後大野市が口蹄疫(こうていえき)発生地の住民による施設利用の制限を決めた問題で、同市の橋本祐輔市長は17日夜、個人は対象から除き、団体利用に限って利用を断る考えを示した。


 宮崎県境の同市は「人を介してウイルスが運ばれる恐れがある」と判断。16日に公民館や体育館など約100か所で、川南町や宮崎市など5市6町からの利用申し込みを受け付けない方針を決めた。19、20日に宮崎県の2チームが参加して行われる予定だった中学野球大会の主催者にも市営球場の利用を断った。

 しかし、17日になって宮崎県民を中心に「感情を逆なでするもので許せない」といった苦情の電話などが多数寄せられた。山田農相や同県の東国原英夫知事も同日、豊後大野市の対応は、風評被害の一種だとの認識を示し、「消毒を徹底すれば問題ないはずで、行き過ぎだ」と批判。仙谷官房長官も懸念を示した。

 同市の橋本市長は同日夜の記者会見で、施設の利用制限について「団体の人数や、施設と畜産農家との距離などを個別に検討して判断する」と述べた。その上で「妥当だと考えているが、国の指導があれば従わざるを得ない」と、方針転換もあり得ることを示唆した。

 農林水産省は口蹄疫発生後の4月末、各都道府県に対し、発生県からの人の出入りを制限するといった過剰反応をしてはならないとする通知を出している。

(2010年6月17日22時49分 読売新聞)

1135とはずがたり:2010/06/21(月) 12:06:40

秋田県内の動き
鈴木、石井両氏を推薦、県土地改良政治連盟 参院選
http://www.sakigake.jp/p/special/10/saninsen/akita.jsp?kc=20100604c

 県内の土地改良区関係者らでつくる県土地改良政治連盟(三澤敏行委員長)は3日、秋田市高陽幸町の県土地改良会館で役員会を開き、参院選本県選挙区で民主党の現職鈴木陽悦氏と自民党の新人石井浩郎氏の2人を推薦することを決めた。自民党を支援してきた同連盟が国政選挙で民主党候補を推薦するのは初。鈴木、石井両氏から推薦依頼を受けていた。

 三澤委員長は役員会後、「一党一派に属さない政治活動をしていく観点から2人を推薦した」と説明。民主党政権下初の本年度予算では土地改良事業費が大幅削減されたが、「敵対しようとは思っていない」と述べ、政権与党への配慮を見せた。

 比例代表については、たちあがれ日本の新人村岡敏英氏からの推薦依頼を不受理とすることを決定、事実上の自主投票となった。全国土地改良政治連盟が自民党からの組織内候補擁立を断念したことを受け、2月に活動中止を決議していた。
(2010/06/04 08:52 更新)

1136名無しさん:2010/07/01(木) 23:43:57
>>1070
この本は、 日本の食料自給率は低い一辺倒の報道に対するアンチテ−ゼとして別の見方もあるという意味合いで書かれています。
だから食料問題は一切心配ないという意味ではないと思われます(勘違いする方も居るかもしれないので念のため)。

1137とはずがたり:2010/07/02(金) 01:12:13
>>1136
未だ読み終わっては居ませんが興味深く読ませて貰ってます。
そういう見方もあるんだと今読んだ所までなかなか面白く読んでます。

1138チバQ:2010/07/10(土) 02:19:01
http://mytown.asahi.com/kagawa/news.php?k_id=38000001007070001
「担い手不足」の現場は/農業・漁業ルポ
2010年07月07日

ピチッ、ピチッ。とれたてのマダイがいけすではじける。さぬき市鴨庄白方の白方漁港。漁を終えて戻ってきた小型底引き網漁船「大讃丸」(約5トン)の船長、山本浩智さん(48)と長男の幸典さん(22)は、手際よく魚を船から移していた。「昔はもっと活気があったがなあ……」と浩智さんはつぶやく。漁業は自然条件に大きく左右され、船の維持などに多額の費用もかかる。いま第1次産業では「担い手不足」が著しい。参院選でも大きな課題の一つだ。(佐藤常敬)
 「燃料代などを差し引くと、利益はほとんど出ない。『色落ち』が追い打ちをかけてきた」。鴨庄漁協理事もつとめる浩智さんはこう嘆く。同漁協の組合員の一部は冬場にノリ養殖も手がけている。だが近年、ノリが黄色に変色する「色落ち」被害が発生。色落ちしたノリの価格は通常の3割に落ちるという。海中の栄養分が少ないことが原因とされる。周辺では「やっていけない」と漁業を離れる人も少なくない。
 鴨庄漁協所属で白方漁港の組合員は現在15人。80年代より半減した。漁業を営む人の動向を5年ごとに調べる漁業センサスによると、県内で漁業を営む個人や団体の総数(漁業経営体数)は1988年の3323から2008年は1887に減っている。
 浩智さんらは1月、民主党県連の地域戦略会議に色落ち対策を陳情した。「若い世代に元気な漁業を引き継いでもらえるよう、人材を確保・育成してくれる仕組みこそ充実してほしい」と浩智さん。幸典さんら後継者たちに、未来のある漁業を残したいと願っている。
   ■  □  ■
 田植えが最盛期を迎えた6月末、多度津町の住宅街の狭い道路で、横関幹夫さん(56)が苗を積んだ田植え機を運転していた。「あちこちに田んぼがあるから移動しないと……」。苗を植え終えた約30分後、また別の水田に向かった。
 「病を患い、体力も限界。後継ぎもおらんし、農地の管理を頼めんやろうか」。この春、70代男性から農地0・4ヘクタールの世話を依頼された。作業は妻の宏美さん(56)と2人で行っている。これ以上の規模拡大にためらいはあったが引き受けた。こうした依頼は毎年絶えない。いま約100人から託されている。
 約270枚に点在する横関さんの水田はそれぞれ300〜3千平方メートル。麦や野菜栽培の畑もある。脱サラして父親の後を継いだ7年前、農地はわずか約1ヘクタールだったが今では約20ヘクタールまで広がった。
 今年度から、民主党が衆院選マニフェストで掲げた目玉政策、農家の戸別所得補償制度のモデル事業が始まった。同事業には、県内のコメ農家の8割以上と推定される2万4741戸(5月末時点)が申請し、減反に応じれば、作付面積10アールあたり年1万5千円が助成される。
 横関さんも5ヘクタールを申請した。ただ、こうした補償を得ても、小規模農家の経営はたやすくないと実感する。高齢化、後継者不足、作っても赤字……。農業を取り巻く環境の厳しさは好転しそうにない。「私は妻と必死に働いて、やっとサラリーマン時代並みの収入になる。やる気があり経営能力も備わる農家が自立できるような仕組みが必要だ」と横関さんは指摘する。
 2005年の国勢調査によると、県内の農業就業者(15歳以上)は3万2046人。00年調査に比べ、1500人以上減っている。

1139小説吉田学校読者:2010/07/17(土) 09:16:20
別報道では「どの面下げて」と山田農相を痛罵したとか。
秋から冬にかけて、口蹄疫関連の調査報道がなされると思いますが、疑い例公表前の4月初旬から中旬の宮崎県の対応も問われることは確実なのは、知事自身が分かっていることでしょう。国と喧嘩している場合ではないでしょう。

種牛殺処分へ、東国原知事「国の対応、最悪」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100717-OYT1T00076.htm

 宮崎県高鍋町で、口蹄疫(こうていえき)対策特別措置法に基づく殺処分を拒否していた種牛農家の男性(72)が16日、殺処分を受け入れたことを受け、県は17日午前10時から、種牛6頭を処分する。
 処分後、18日午前0時に高鍋町を中心にした移動・搬出制限区域や、イベントや外出の自粛を求めた非常事態宣言を解除する見通し。残る宮崎市の制限区域解除は27日午前0時を予定している。
 東国原英夫知事は男性との面会後、「県全体のための英断。心から感謝したい」とした上で、「力及ばず殺処分という結果になり、心からおわびしたい」と陳謝した。国の対応については「最悪。特に農水省の制度や農相にがっかりした。殺処分ありきで、論理が矛盾している」と批判した。
 一方、山田農相は閣議後の記者会見で、処分受け入れについて「本当にありがたい。胸を張ってOIE(国際獣疫事務局)に清浄国と言えると思う。ぜひ男性にお会いして感謝申し上げたい」と話した。

1141荷主研究者:2010/07/24(土) 14:26:12

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0003167869.shtml
2010/07/05 10:59 神戸新聞
飼料用の稲作付け拡大 兵庫県内

飼料用稲を植えた水田=神戸市北区八多町屏風

 兵庫県内で飼料用稲の栽培面積が拡大している。生産費と販売費の差額を補てんする戸別所得補償制度が始まり、農家への交付金が大幅に増えたのが主な理由。収穫には特殊な機械が必要だが、地域の農協(JA)が購入して農家に貸し出していることも拡大を後押ししている。(井垣和子)

 特に拡大幅が大きいのは、飼料用稲を使う酪農家の周辺地域だ。乳用牛の飼養頭数が県内最多の南あわじ市では、2010年の栽培面積が約40ヘクタールと昨年の5倍に拡大。酪農が盛んな西区、北区を擁する神戸市も昨年から1・5倍の24ヘクタールに増えるなど、県内で栽培面積が広がっている。

 背景には、10年度から始まった戸別所得補償制度がある。10年産の飼料用稲には10アール当たり8万円が交付。国内の畜産農家は飼料のほとんどを輸入に頼っているため、政府は自給率の向上を目指し、飼料用稲への交付金を最も高額に設定した。県内では、昨年に比べてほぼ2倍の交付額になる地域が多い。

 神戸市北区淡河町の野瀬北地区では、今年から栽培面積を70アール増の2・7ヘクタールに広げた。栽培農家も3軒増え、10軒になった。男性(63)は「交付金が増えたことで試しに作ってみようという人が増えた」と話す。

 飼料用稲の収穫は一般の機械を転用することができず、ロール状に巻き取りながら収穫した後、発酵を促すためラッピングをする機械が必要。農家の投資負担は大きい。地元のJA兵庫六甲は昨年、共同利用できる刈り取り機と、ラッピング機を1台ずつ購入し、10アール当たり2万6千円前後で作業も請け負っている。今年は栽培面積が増えるとみて、さらに各1台買い増すという。

 自前で飼料用稲の栽培を始める酪農家も増えている。多可町加美区の男性(32)は「輸入飼料には為替リスクがある。今後、中国の需要が増大すれば値上がりの可能性もあるため、国産飼料の割合を増やしたい」という。

 ただ、今年は約30アールと小規模に抑えざるを得なかった。地域に共同で使える機械がなく、本格的に栽培するには1千万円ほどの投資が必要。しかし、今中さんは踏み切れずに悩んでいる。「政局も不安定で、交付金がいつまで続くのか分からない。10アール当たり8万円の補償が長続きしないと減価償却のめどが立たない」と頭を抱える。

1142とはずがたり:2010/08/06(金) 03:15:30
この仕組みはプラスに機能してるのかねぇ
>日本では外国産小麦は政府が一元的に輸入し、製粉各社に売り渡す仕組み。

露の猛暑が台所直撃? 干ばつ被害で小麦価格高騰→パンやめんに価格転嫁も
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100805/bsc1008052012013-n1.htm
2010.8.5 20:11

 欧米の商品先物市場で、小麦価格が記録的な上昇を続けている。世界有数の穀物地帯であるロシア各地で猛暑による干ばつ被害が広がり、供給不足が懸念されているためだ。日本は小麦の9割近くを輸入に頼っており、小麦価格の高騰でパンやめんなどが値上がりすれば、台所を直撃し、個人消費を一層冷え込ませかねない。

 小麦取引の国際的な指標となっている米シカゴ商品取引所の小麦先物価格は、7月の1カ月間に1ブッシェル(約27キロ)=4・64から6・61まで40%以上も値上がりした。月間では1959年以来、半世紀ぶりの高い上昇率となる。2日には一時7・11ドルと1年11カ月ぶりの高値をつけた。

 「値上げ圧力が強まったとしても、即座に製品値上げには踏み切れない」

 食品メーカーの担当者は騰勢を強める小麦価格についてこう嘆く。長引くデフレによって、製品への価格転嫁は難しいとみているためだ。

 日清製粉グループ本社や山崎製パンは「政府価格を見てみないと、何とも言えない」と、今後の小麦市況の動向を注視。小麦粉をカレーやシチューなどの原料に使うハウス食品は「企業努力でコストを吸収していく」と話す。

 価格急騰は、干魃被害などに見舞われたロシアが小麦の輸出制限に踏み切るとの観測が強まったためとみられている。他の生産国であるカナダなども大雨の影響で不作が見込まれ、価格上昇に拍車をかけた。

 日本では外国産小麦は政府が一元的に輸入し、製粉各社に売り渡す仕組み。このまま小麦市況が上昇すれば、10月に改定される政府の売り渡し価格での値上げは避けられそうにない。

 2007〜08年に小麦や原油などの国際価格が上昇したときには、食品会社の多くが製品への価格転嫁に成功した。このままでは今回も価格転嫁せざるを得なくなりそうだが、デフレ不況の長期化で消費者の生活防衛意識は高まっており、食品など関連業界は難しい判断を迫られそうだ。

1143とはずがたり:2010/08/08(日) 03:26:17

そろそろ日本も米偏重止めて小麦も国内で作ろう。

小麦輸出を一時禁止へ、ロシアが干ばつで
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100805/mcb1008052313034-n1.htm
2010.8.5 23:08

 【モスクワ=遠藤良介】ロシア政府は5日、干ばつによる深刻な農業被害を受けて、小麦などの穀物の輸出を今月15日から12月31日まで禁止することを決めた。世界有数の小麦生産国であるロシアの輸出停止で、記録的な高騰が続いていた小麦の国際価格がさらに上昇する情勢となった。小麦の90%近くを輸入に頼る日本にも影響が広がりそうだ。

 輸出禁止の対象は、小麦や大麦、トウモロコシのほか、小麦粉などの製品にも及ぶ。プーチン首相は輸出禁止について、家畜用飼料を確保するためにも「国内価格の高騰を認めるわけにはいかない」と説明した。

 ロシアでは、干魃によって作付面積の約2割で農作物が壊滅。農業省は穀物収穫量の予測を当初の9700万トンから7000万〜7500万トンまで下方修正している。

1144とはずがたり:2010/08/13(金) 02:22:15

熊本の農業総生産額、九州で最大の落ち込み
2010年08月12日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20100812015.shtml

 2000年代に入ってからの熊本県の農業総生産額の落ち込みが九州7県で最も著しいことが11日、熊本大法学部の朝田康禎准教授(地域経済)の県民経済計算分析で分かった。高付加価値、低コストの農業体質への転換が課題であることを、あらためて浮き彫りにしている。

 県民経済計算は、県民の経済活動によって1年間に生み出された付加価値を把握し、地域経済の構造を明らかにする統計。

 朝田准教授と県農林水産部の分析によると、県内農業の付加価値を示す農業総生産額は2000年の1911億円に対し、最新の統計である07年は1466億円。7年間の下落率は23・3%に上り、鹿児島6・0%、宮崎7・3%、大分18・7%など九州各県と比べても落ち込みが最も激しかった。

 この結果、デフレの影響を除外した農業の7年間の実質成長率も熊本はマイナス13・2%と、九州で最低だった。

 農業総生産額は、農業の産出額から経費である中間投入額を差し引いてはじき出す。県農林水産部は産出額の減少と中間投入額の上昇という2要因が重なったとみている。

 産出額ではイ草、畳表、葉タバコなどの工芸農作物が34・4%減少したのが響いた。中間投入額の上昇を招いたのは、06年からの燃油価格高騰。県内はトマト、メロン、イチゴなどの園芸に使うガラス室やハウスが全国一多い。加温に使うA重油相場高騰の直撃を受けた形だ。

 朝田准教授は「県外に出せる付加価値の高い農産品をいかに作るかが、熊本農業の一番の課題」と指摘している。

 県農林水産部の梅本茂次長も、「産出額では収量を上げるだけでなく、ブランド力のある高付加価値の産品を目指したい。県内農業も燃油高騰など世界経済の直撃を受ける時代だけに、コスト対策にも真剣に取り組む必要がある。今回の分析でその必要性をあらためて痛感した」と話している。(編集委員 山口和也)

1145杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2010/08/13(金) 19:15:37
実を言えば、野村ってブラジルで農場をやっていたりするんですよね。

野村HDが農業参入、生産やコンサルも 金融機関で初
http://www.asahi.com/business/update/0813/TKY201008130326.html
2010年8月13日18時48分

 野村ホールディングスは13日、新会社を設立し、農業ビジネスに参入すると発表した。農作物の生産のほか、研究機関と連携して企業や自治体に対して、コンサルティングを行う。国内金融機関で農業ビジネスに本格的に乗り出すのは初めて。
 新会社の名称は「野村アグリプランニング&アドバイザリー」。資本金1億5千万円で、10月に設立。その下に「野村ファーム」を設立し、付加価値の高い農産物の開発、生産を行う。当面は千葉県で糖度の高いトマトの生産を行う。

1146とはずがたり:2010/08/19(木) 11:56:37

米粉プロジェクト協定調印、大潟村 活用促進、拠点化へ
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20100819c

 大潟村で栽培する米粉用米を村内で製粉して、冷凍ギョーザやパン生地、めんなどの商品に加工する米粉プロジェクトの連携協定調印式が18日、同村のサンルーラル大潟で開かれた。高橋浩人村長と事業主体となる大潟村カントリーエレベーター公社、大潟村あきたこまち生産者協会、餃子計画(大阪)、デリカ研究所(東京)の各代表らが協定書に署名しプロジェクトの成功を誓った。

 調印式には110人が出席し、前農相の赤松広隆衆院議員が立会人を務めた。高橋村長が「食料自給率向上と地域活性化を推進するための新たなモデルとしてプロジェクトを実践していく。今後は県の米粉の拠点としても発展させていきたい」とあいさつ。赤松議員は「新しい米粉文化を創造するため、行政と生産者、加工業者が一緒になって取り組むこのプロジェクトを成功させ、新たな農業のモデル地域になってもらいたい」と述べた。

 同公社は11月末に製粉工場を、餃子計画は来年1月までに加工場を完成させる予定。同協会も米粉商品の需要を見ながら米粉めんの製造ラインを増設していく。総事業費は11億6191万円。農山漁村活性化プロジェクト支援交付金を活用し、国から半分の補助を受ける。
(2010/08/19 09:15 更新)

1147とはずがたり:2010/08/23(月) 21:44:42

合併協議を凍結 胆江、両磐4JA (08/05)
http://www.iwanichi.co.jp/ichinoseki/item_19682.html

 合併課題を検討、協議してきた岩手ふるさと(奥州市胆沢区)、岩手江刺(同市江刺区)、岩手南(一関市)、いわい東(同市千厩町)の胆江、両磐両地区の4農協(JA)は4日、合併協議を凍結することで合意した。昨秋に「合併検討協議会」を設置し各分野で協議を重ねてきたが、4JAが抱える固有、長期的な各課題の解消には相当の時間を要すると判断。合併協議は凍結せざるを得ないとの結論に至った。

 同日は奥州市水沢区で協議会の委員が会合を開き、合併協議凍結の方針を確認。鈴木昭男協議会会長(JAいわい東組合長)が盛岡市の県農協中央会を訪れ、協議結果を報告した。

 報告書では▽各JAが抱える諸課題は段階的に改善、解消を図るのが基本だが、多くの未解消事項が合併に持ち込まれた場合、合併効果発現の阻害要因となる▽各JAが採用してきた方策の転換、変更には相当の時間を要する▽現時点では、各JAが諸課題の解消に全力で取り組むことが先決。事業方式のすり合わせや機能合併の在り方を探るなど、将来に向けた下地づくりを最優先すべき−とした。

 県農協中央会の「県内6農協(JA)構想」では、2008年5月までに胆江、両磐地区を除く合併が実現し「岩手中央」「新岩手」「花巻」「大船渡市」の4農協が誕生。胆江(岩手ふるさと、岩手江刺)、両磐(岩手南、いわい東)の二つずつの合併構想があったが、より強固な財務基盤確立へ大同団結の道を探ろうと、09年1月に合併課題検討委員会を設置。10月に合併検討協議会に移行した。

 奥州市前沢区に事務局を設置し、これまで30回もの委員会、幹事会を開催。今年秋に合併農協の具体的な青写真、シミュレーションを出す計画で作業してきた。ただ、4JAともに牛肉や米、野菜などでそれぞれブランドを持ち、手数料や金融、共済各分野で違いがある状況。作業と共に、各分野で個別具体的な課題が鮮明となった。

 4JAともに09年度は黒字決算を計上。現時点で財務状況は健全だが、2JAが絡む公営法人の債権問題も協議継続上のハードルの一つになったようだ。こうした状況から、性急な合併推進より将来に向けた下地づくりを優先すべきと判断したとみられる。

 4JAが合併すれば貯金高は東北トップ、販売高は全国6位、特に米販売高は国内一の全国有数の巨大農協となるが、実現は厳しい状況となった。県農協中央会の朝倉栄常務理事は「4JAの合併は当初の構想を超えたもので、経済基盤の面でも東北一のJAが誕生すると期待していただけに残念。今回の結論を踏まえ中央会としてはもう一度原点に戻り、6JA構想の実現を積極的に進めていきたい」とコメント。胆江、両磐両地区ごとの合併を目指す方向を示唆した。

 組合長の一人は「将来的な合併は必要」というものの、同じ地区の枠組みでの早期合併には否定的。4JAともに当面、今後の方向性を慎重に見定めることになりそうだ。

1148荷主研究者:2010/08/29(日) 12:03:47

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/08/20100819t15032.htm
2010年08月19日木曜日 河北新報
メンデルの法則 優性決める物質を特定 東北大

 東北大大学院生命科学研究科の渡辺正夫教授(植物生殖遺伝学)らの研究グループは、メンデルの「優性の法則」を発現する物質を特定し、優性側の遺伝子の性質しか現れない仕組みの一端を解明した。物質は優性遺伝子の近くで生まれ、劣性遺伝子の働きを抑えていた。研究を応用すれば、特定の性質を備えた植物を意図的に作れる可能性があるという。

 研究グループは、アブラナ科の植物が持つ、近親交配を回避する性質に着目。花粉内の5種類の遺伝子は、いずれもこの機能を備えているが、交配すると優性側の影響で劣性側の機能が消失する。

 解析すると、優性遺伝子に隣接する部分で、分子数の少ない「低分子RNA(リボ核酸)」が作られていた。これが劣性遺伝子の近くに付着。遺伝子情報を出す部分の化学成分を変化させて、劣性側の性質を受け継がないようにしていた。

 さらに5種類のうちの1種から、遺伝子の働きを抑える低分子RNAを抽出。他の4種の劣性遺伝子周辺に、人工的にこの物質を入れる実験も行い、いずれも劣性が現れないことを確認した。

 なぜ優性の性質だけ残るのかは未解明な部分が多く、過去には劣性遺伝子自身が機能を欠く事例が報告されているだけだった。研究グループは2006年、優性を発現させる一因として、交配の際に劣性遺伝子の性質を制御する化学反応が起きていること突き止め、詳しいメカニズムの解明に取り組んできた。

 渡辺教授は「遺伝子の発現を自由にオン、オフできるようになれば、植物の微妙な品種改良も可能になるだろう」と話している。

 研究は奈良先端科学技術大学院大学の高山誠司教授(細胞間情報学)らと行った。成果は19日、英科学誌ネイチャー電子版に掲載される予定。

<優性の法則> メンデルの法則の一つで、優性と劣性の遺伝子を交配した場合、優性の性質だけが現れる。例えばエンドウの豆には優性の黄色(AA)と劣性の緑色(aa)があるが、両方を掛け合わせてできる「Aa」の豆は緑色にはならず、すべて黄色になる。

1149とはずがたり:2010/08/30(月) 10:21:19

南蛮伝来の三毛門南瓜、福岡・豊前で収穫始まる
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20100829-OYS1T00217.htm

収穫が進む三毛門かぼちゃ(福岡県豊前市で)=大野博昭撮影

 約430年前にポルトガルから伝来したとされる「三毛門南瓜(みけかどかぼちゃ)」の収穫が、福岡県豊前市三毛門地区で始まった。

 カボチャでは国内最古の渡来種とされる。赤茶けた皮が特徴で、実の重さは3〜4キロ。戦前は皇室にも献上されていたが、今では「三毛門南瓜保存会」(50人)の会員30人が栽培するのみとなった。

 同保存会が管理する10アールの畑では、会員5人が丸々と育った実をはさみで次々と切り取った。宮崎求馬会長(79)は「晴天続きで味、形ともに良質です」と話していた。
(2010年8月29日 読売新聞)

1150とはずがたり:2010/09/20(月) 16:44:07

2333 名前:チバQ[] 投稿日:2010/09/20(月) 16:38:37
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100918/02.shtml
9月18日のながさきニュース
長崎新聞

諫干開門判断に期待と不安 山田氏農相退任で

 国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門開門調査問題をめぐり、菅改造内閣の農相人事に注目してきた開門賛否双方の関係者は、開門判断を先延ばししていた本県出身の山田正彦前農相の退任に期待と不安の声が交錯した。

 「本県選出の山田農相では踏み込んだ発言は難しかった。しがらみのない人に代わって良かった」。小長井町漁協理事で開門調査を求める訴訟の松永秀則原告団長は山田農相退任をこう歓迎した。

 菅内閣発足で農水副大臣から昇格した山田前農相。就任後は開門判断の来春以降の先送りを示唆。現地視察も今月以降に延びていた。10日には有明海沿岸4県の漁業者が300隻の船団で海上抗議行動を行うなど漁業者には焦りやいら立ちが募っていた。

 松永さんは鹿野道彦新農相について「どういう考えの方か分からない」としつつも「開門はもう待ったなし。しがらみなくやってもらえるのでは」と期待した。佐賀県太良町の漁師、平方宣清さんは鹿野新農相が海部内閣時代の農相だった点を注視。「当時は自民党で諫干事業推進だっただろうが、当時と今は違う。現状をきちんと理解して一日も早く開門を」と話した。

 一方の開門反対派。干拓農地の入植者、愛菜ファームの川瀬大三諫早農場長は山田前農相の退任について「地元をよくご存じの大臣だった。開門はしないだろうと安心していた」と残念そう。鹿野新農相には「干拓地の状況を見れば開門はあり得ない。背後地の防災面を考えてもだ」と話し、安易な開門を決めないよう求めた。

 これで農相の交代は政府・与党の検討委が4月に「開門調査実施が適当」との報告書を出してから3人目。中村法道知事は「地元は逃げるわけにはいかない。課題は課題として抱えている」と語り、「どういう人が大臣になられようとも、あらためて機会をいただき、本県の実情を説明しながら理解をいただくよう努力していきたい」と話した。

2334 名前:チバQ[] 投稿日:2010/09/20(月) 16:40:49
http://mainichi.jp/area/saga/news/20100918ddlk41010374000c.html
菅改造内閣:発足 「諫干開門、どうなる?」 関係者に期待と不安交錯 /佐賀
 17日発足した菅直人改造内閣。国営諫早湾干拓事業(諫干)問題など県政課題の関係省庁の大臣も代わり、関係者の間では今後に向け期待と不安が交錯した。一方、県選出の原口一博総務相が閣僚から外れ、昨年10月に総務省顧問となった古川康知事も同日付で役を解かれた。【竹花周、姜弘修】

 政府・与党の検討委員会が「開門が妥当」としたものの、農相の最終判断が先送りされている諫干問題。早期開門を目指す佐賀市川副町のノリ養殖業、川崎賢朗さん(49)は「政治にこれ以上ほんろうされたくない。新農相の下で検討委の結論を早く実行に移してほしい」と語った。

 前農相の山田正彦氏は長崎県選出で、6月の就任当初から開門判断への影響が心配されてきた。太良町大浦のタイラギ漁師、平方宣清さん(57)は「開門と言えなかったと思う。新農相は柔軟に判断できるのでは」と期待を込めた。

 新農相の鹿野道彦氏は約20年前、諫干を進めた自民政権で農相を務め、諫干にどう臨むかはまだ見えない。太良町大浦のノリ養殖業、大鋸武浩さん(40)は「検討委の位置づけをどうするのか、一からやり直すのではないかと不安もある」と、出方を注視する。

 古川知事は新農相について「山形県選出の大臣で、客観的に判断してもらえると思う。一日も早く会って思いを伝えたい」と期待を込めた。


 また、知事は建設が計画されている城原川ダムについては「馬淵澄夫新国交相が治水対策にどのような考え方を表明するか関心を持っている」と発言。

 さらに、フリーゲージトレイン(軌間可変電車)の開発が難航する九州新幹線長崎(西九州)ルートでは、馬淵氏は副国交相からの登用だけに「大きく方針が変わることはないだろう」と述べた。

 原口総務相の交代については「いよいよこれからという段階だっただけに心から残念」。片山善博新総務相は旧自治省時代の同僚だけに「気持ちいいほど主張に筋を通す人。これまでの主張とやるべきことの調整をどうつけるか、期待と関心を持っている」と話した。

1151とはずがたり:2010/09/21(火) 21:43:27

シラス漁、全国で異変 猛暑影響? 兵庫は好調 
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003448851.shtml

 シラス漁の北限とされる福島県沿岸で豊漁が続き、今年の県内漁獲量が8月末時点としては過去最高の約千トンになったことが18日、分かった。同じ海域の茨城県も豊漁となる一方、全国有数の産地、静岡県や愛知県では低迷。専門家は今夏の猛暑の影響だけでなく「地球温暖化による漁場の異変とも考えられる」と指摘する。

 福島県水産試験場によると、同県では2000年ごろからシラスの漁獲量が増加し、昨年の水揚げは約1932トン。最盛期は9〜10月で、8月末時点では07年の572トンが最も多かっただけに、今年は突出している。

 シラスはカタクチイワシなどイワシ類の稚魚の総称。福島、茨城両県沿岸で捕れるシラスは主に九州・四国沿岸で生まれ、黒潮の流れに乗って北上するとされる。

 茨城県水産試験場の担当者は「もともと海流は豊漁のパターンではなかったが、猛暑で浅いところの海水温が上昇したことと関係している可能性がある」とする一方、福島県水産試験場の担当者は「潮の流れや水温、親魚、卵の数など複合的な要因によるものだ」と説明する。

 福島県のいわき市漁協によると、シラスのほかにも、暖水系のアジ、サバ漁なども好調。担当者は「海のバランスが崩れているように感じる」と困惑した表情を見せる。

 兵庫県でも、大阪湾や播磨灘の漁獲量は好調という。明石市の林崎漁協は「6〜7月は例年に比べて多かった」と振り返る。県漁業協同組合連合会にも、各組合から夏場の豊漁の報告が相次いでいるという。

 一方、静岡県や愛知県では不漁で、特に静岡県富士市では水揚げ量が平年の1割程度。来場者にシラス丼などを格安で提供する恒例の「しらす祭り」が26日に予定されていたが、地元の田子の浦漁協はシラスを十分に確保するめどが立たないとして中止を決めている。

〈シラス〉

 カタクチイワシやウルメイワシなどイワシ類の稚魚の総称。体が透明で細長く、体長は2〜4センチのものが多い。漁場は太平洋側に広く分布しており、静岡県や愛知県、兵庫県などが主な産地。農林水産省の統計によると、2009年の全国の漁獲量は5万5892トン。塩ゆでして乾燥させた「しらす干し」が一般的。丸ごと食べられるためカルシウムなど栄養が豊富とされる。イワシ類のほか、イカナゴやウナギの稚魚も一部地域ではシラスと呼ばれている。

(2010/09/18 14:56)

1152チバQ:2010/09/22(水) 21:56:35
2333 :チバQ:2010/09/20(月) 16:38:37
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100918/02.shtml
9月18日のながさきニュース
長崎新聞



諫干開門判断に期待と不安 山田氏農相退任で

 国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門開門調査問題をめぐり、菅改造内閣の農相人事に注目してきた開門賛否双方の関係者は、開門判断を先延ばししていた本県出身の山田正彦前農相の退任に期待と不安の声が交錯した。

 「本県選出の山田農相では踏み込んだ発言は難しかった。しがらみのない人に代わって良かった」。小長井町漁協理事で開門調査を求める訴訟の松永秀則原告団長は山田農相退任をこう歓迎した。

 菅内閣発足で農水副大臣から昇格した山田前農相。就任後は開門判断の来春以降の先送りを示唆。現地視察も今月以降に延びていた。10日には有明海沿岸4県の漁業者が300隻の船団で海上抗議行動を行うなど漁業者には焦りやいら立ちが募っていた。

 松永さんは鹿野道彦新農相について「どういう考えの方か分からない」としつつも「開門はもう待ったなし。しがらみなくやってもらえるのでは」と期待した。佐賀県太良町の漁師、平方宣清さんは鹿野新農相が海部内閣時代の農相だった点を注視。「当時は自民党で諫干事業推進だっただろうが、当時と今は違う。現状をきちんと理解して一日も早く開門を」と話した。

 一方の開門反対派。干拓農地の入植者、愛菜ファームの川瀬大三諫早農場長は山田前農相の退任について「地元をよくご存じの大臣だった。開門はしないだろうと安心していた」と残念そう。鹿野新農相には「干拓地の状況を見れば開門はあり得ない。背後地の防災面を考えてもだ」と話し、安易な開門を決めないよう求めた。

 これで農相の交代は政府・与党の検討委が4月に「開門調査実施が適当」との報告書を出してから3人目。中村法道知事は「地元は逃げるわけにはいかない。課題は課題として抱えている」と語り、「どういう人が大臣になられようとも、あらためて機会をいただき、本県の実情を説明しながら理解をいただくよう努力していきたい」と話した。


2334 :チバQ:2010/09/20(月) 16:40:49
http://mainichi.jp/area/saga/news/20100918ddlk41010374000c.html
菅改造内閣:発足 「諫干開門、どうなる?」 関係者に期待と不安交錯 /佐賀
 17日発足した菅直人改造内閣。国営諫早湾干拓事業(諫干)問題など県政課題の関係省庁の大臣も代わり、関係者の間では今後に向け期待と不安が交錯した。一方、県選出の原口一博総務相が閣僚から外れ、昨年10月に総務省顧問となった古川康知事も同日付で役を解かれた。【竹花周、姜弘修】

 政府・与党の検討委員会が「開門が妥当」としたものの、農相の最終判断が先送りされている諫干問題。早期開門を目指す佐賀市川副町のノリ養殖業、川崎賢朗さん(49)は「政治にこれ以上ほんろうされたくない。新農相の下で検討委の結論を早く実行に移してほしい」と語った。

 前農相の山田正彦氏は長崎県選出で、6月の就任当初から開門判断への影響が心配されてきた。太良町大浦のタイラギ漁師、平方宣清さん(57)は「開門と言えなかったと思う。新農相は柔軟に判断できるのでは」と期待を込めた。

 新農相の鹿野道彦氏は約20年前、諫干を進めた自民政権で農相を務め、諫干にどう臨むかはまだ見えない。太良町大浦のノリ養殖業、大鋸武浩さん(40)は「検討委の位置づけをどうするのか、一からやり直すのではないかと不安もある」と、出方を注視する。

 古川知事は新農相について「山形県選出の大臣で、客観的に判断してもらえると思う。一日も早く会って思いを伝えたい」と期待を込めた。

 また、知事は建設が計画されている城原川ダムについては「馬淵澄夫新国交相が治水対策にどのような考え方を表明するか関心を持っている」と発言。

 さらに、フリーゲージトレイン(軌間可変電車)の開発が難航する九州新幹線長崎(西九州)ルートでは、馬淵氏は副国交相からの登用だけに「大きく方針が変わることはないだろう」と述べた。

 原口総務相の交代については「いよいよこれからという段階だっただけに心から残念」。片山善博新総務相は旧自治省時代の同僚だけに「気持ちいいほど主張に筋を通す人。これまでの主張とやるべきことの調整をどうつけるか、期待と関心を持っている」と話した。

1153名無しさん:2010/09/23(木) 23:44:03
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/100923/sty1009231201004-n1.htm
記者は見た! ルーツは旧約聖書に掲載?! 巨大ブドウ「甲州三尺」のド迫力 (1/2ページ)
2010.9.23 12:00
このニュースのトピックス:食・グルメ
手前が甲州三尺。後方は巨峰だが、色づき始めた甲州三尺は他種を圧倒する大きさだ手前が甲州三尺。後方は巨峰だが、色づき始めた甲州三尺は他種を圧倒する大きさだ

 「甲州三尺」というブドウが存在すると聞いて調べてみた。希少種で栽培農家が少ないのだが、ブドウの産地山梨県甲州市勝沼の果樹園「専果園」(五味富士男さん経営)にあった。3尺(約90センチ)には足りないが、ブドウ棚に実る巨峰など粒が大きい他種の房を圧倒する。房は大きいもので60センチはある。

 女性従業員は「甲州三尺とはいっても1種類ではないんです。この農園にはヘレネスコール、紅3尺、ブラック3尺の3種類があります」と説明。当然食用でヘレネスコールは粒は小さいが甘く、紅3尺はその名の通り房が紅色に色づき、粒は楕円形をして果肉はみずみずしい。ブラック3尺は果肉が固めとそれぞれに特徴がある。

 冠名に「甲州」とあるが、山梨県果樹試験場にたずねると、原種は山梨固有種でないという。甲州種は欧州系で8〜12世紀ごろには勝沼辺りでは培養に成功して、栽培技術がある程度確立していたようだ。甲州三尺も欧州系とされ、中近東辺りが原産地だが、どう日本に渡ってきたのかルーツは不明という。

 専果園の責任者、五味亀子さん(64)は「旧約聖書に大男が天秤棒で担ぐブドウの話が登場するでしょ。あれが甲州三尺の原種ではないでしょうか」と。

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 続けて「最近は粒の大きいブドウでないとお客さんに受けないの」ともいい、甲州三尺は客の目を楽しませる存在感は十分にある看板娘といったところだ。

 味わってみたかったが、食べ頃は今月中旬の飛び石連休か連休明けごろ。3種類合わせて約300房程度の限定品で、値段はひと房が1200円から1300円程度になるという。

1154とはずがたり:2010/09/28(火) 22:06:30
よく解らんな。。全農の引き下げ分を各農協が補填してるのか?

農家へ支払われるコメ概算金 農協の上乗せ額に拡大の動き
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/09/20100926t52002.htm

 全農が農家からコメを買い取る際に支払われる概算金が、大幅に引き下げられたことを受け、山形県内の各農協でも、独自に上乗せをする動きが広がっている。
 さがえ西村山農協(山形県寒河江市)は、戸別所得補償制度の加入農家5600戸に対し、交付金の前払いという形で、主食用米の全銘柄について1等米60キロ当たり1000円を概算金と合わせて支払う。
 庄内産ササニシキの生産地として知られる庄内町のあまるめ農協は、ササニシキに限って1等米60キロ当たり200円を上乗せすることを決めた。
 ササニシキの概算金は8800円で、主力品種のはえぬきと200円の差がついたため、その差額を埋めるための措置。同農協は「庄内地方では以前からササニシキの生産に力を入れてきた。はえぬきと金額に差ができることで、農家のササニシキ離れを防ぐために上乗せすることにした」と説明している。
 おきたま農協(川西町)もつなぎ融資の実施を決定しているほか、複数の農協が検討している。そのうちの一つの山形農協(山形市)は「これほど市場価格が不透明な年は初めてだ。卸業者と交渉しているが、現状では互いの希望価格に差があって交渉になっていない。新米の販売が本格化すれば、上乗せなどの措置をとる農協はさらに増えるのではないか」と危機感を示す。
 全農山形県本部が決定した概算金をみると、主力品種のはえぬきとひとめぼれが9000円で、ともに昨年より3300円下落。ほかの品種も大幅ダウンとなっている。

2010年09月26日日曜日

1155とはずがたり:2010/10/27(水) 00:12:24

<共産党>志位委員長が森林組合大会であいさつ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101026-00000045-mai-pol
毎日新聞 10月26日(火)18時14分配信

 共産党の志位和夫委員長は26日、東京都内で開かれた第27回全国森林組合大会で来賓としてあいさつし、「地方自治体で広がっている地元産材利用への補助制度を国が支援するなど、適正な木材価格の保証に国は責任を果たすべきだ。林業予算の抜本的拡充を政府に強く求めたい」と訴えた。同党は昨年の政権交代後、農協や医師会など従来の自民党支持団体との関係強化を目指している。

1156とはずがたり:2010/10/27(水) 00:58:12
阿蘇を「草原特区」に 市長が申請の意向を表明
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:cORErl6MlAwJ:www.pro-tantei.net/news/1406/
2010年08月03日

 阿蘇市は、阿蘇地方の広大な草原を保全していくため国の総合特区構想に「草原特区」(仮称)として申請する準備を進めている。佐藤義興市長は「今のままでは10年後には野焼きができなくなる。特区になることで、将来も野焼きを続けていける体制を整えていきたい」と話している。

 佐藤市長は、2日に熊本市で開かれた阿蘇世界文化遺産登録推進協議会の総会で、申請の意向を表明した。

 阿蘇地方では毎年、約1万6千ヘクタールの野焼きを行い、全国でも有数の草原を維持。同協議会は世界文化遺産の認定に向けて、草原景観を国の重要文化的景観に選定されることを柱に据えて取り組んでいる。

 一方で畜産農家の減少や高齢化、後継者不足などのため人手不足が深刻化。野焼きの継続が危ぶまれ、将来にわたる草原保全の仕組みづくりが求められている。

 総合特区について同市は、(1)あか牛育成への財政支援などによる畜産振興(2)牧野組合などが連携した草原保全の共同体づくり(3)幅広い人々が野焼きを行うための環境づくり−などを図る意向。

 総合特区は政府が6月に策定した成長戦略に盛り込んだ制度。地域に限って規制緩和や税優遇措置などが受けられる。9月21日まで自治体やNPO法人からアイデアを募っている。(三賀山雄三)

1157荷主研究者:2010/10/29(金) 00:11:21
>>553 >>730
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/10/20101020t12017.htm
2010年10月20日水曜日 河北新報
パプリカ本格出荷 年800トン生産目標 栗原で完工式

本格出荷が始まった国内最大のパプリカ栽培施設

 トヨタ自動車グループの豊田通商(名古屋市)の子会社が出資する宮城県栗原市の農業生産法人ベジ・ドリーム栗原が、同市高清水に建設していた国内最大規模のパプリカ栽培施設が本格出荷を始め、19日に現地で「完工式」が開かれた。

 同社は豊通食料(東京)と地元農家5人が出資。施設の栽培面積は4.2ヘクタールで、昨年3月に同市高清水の別の場所に開設した第1期ハウス(栽培面積0.7ヘクタール)と合わせ、計画した生産体制が整った。

 赤、黄、オレンジを軸に10色を養液栽培する。当初の目標は両施設で年間生産量800トン、出荷額は4億2000万円。宮城県によると、他の生産施設を含めた同県の生産量は1200トンとなり熊本県を抜いて全国1位、国内シェアも4割になる見込み。

 昨年7月に着工し今年6月に完成、9月末から出荷を始めた。当初の従業員は社員4人を含む24人で、50人まで増やす。

 トヨタ生産方式を参考に、無人自走式の高所作業兼運搬車によって負担を軽減。ヒートポンプと液化石油ガスを使いながら、温度センサーによるコンピューター制御で太陽光を通す屋根を開閉する。農薬使用量は従来の3分の1に抑える。

 笹川徹社長は「随所に工場のノウハウを導入した。まずは物流管理で効率アップ実現したい」と話した。

1158荷主研究者:2010/10/29(金) 00:12:40

http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010102012415079/
2010年10/20 12:41 山陽新聞
岡山市中央卸売市場「指定難しい」 農水省の「拠点市場」の想定受け

 農水省の指定する拠点市場が全国で十数カ所となる見通しとなった20日、同市場を目指す岡山市中央卸売市場(同市南区市場)の龍門功同市場事業管理者は、「指定は難しい」との考えを示した。

 岡山市は8月19日、民主党と農水省に、取扱量だけでなく、交通の利便性や歴史的背景など地域事情を踏まえて決めるよう要望した。しかし、青果・水産物の取扱量などの指定の基準は明らかになっていない。

 同中央卸売市場の青果と水産物を合わせた2008年度の取扱量は13万9千トン。全国の中央卸売市場のうち23位で、取扱量だけでは指定の見通し個所数に届かない。

 指定されなかった場合、他市場との統合など再編が迫られる可能性があることについて、龍門市場事業管理者は「岡山の卸売機能を維持するためにも、場合によっては中央卸売市場とは別の組織を独自につくる必要もある」と話している。

1159とはずがたり:2010/11/10(水) 16:16:10

阿蘇でトリュフ栽培へ 仏メーカーと共同研究
2010年10月28日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20101028001.shtml

 阿蘇ファームランドグループの阿蘇バイオテック(南阿蘇村、長根寿陽社長)は、キャビア、フォアグラと並び世界三大珍味の一つとされる高級キノコ、トリュフの人工栽培研究を始める。フランスのトリュフ生産大手ペベールと共同研究を進めることでこのほど基本合意した。

 トリュフは、カシやクルミなどの幼木の根に菌を寄生させて地中で育て、犬や豚に探させて収穫する。人工栽培が困難なため希少価値があり、国内では食用の本格的な生産例はないという。

 バイオテックでは、温度や湿度などを制御できる自社施設で、ヤマブシタケや鹿角霊芝[ろっかくれいし]など機能性キノコ類の生産を研究。そのノウハウを生かし、ペベール社の情報を基に栽培の可能性を探る。

 阿蘇地域で近くトリュフ生産に適した気候や地質の調査を開始。人工栽培が実現すればペベール社ブランドで国内高級レストランなどに販売する考えだ。

 今月、九州地域バイオクラスター推進協議会と、フランスの食品産業クラスター「F2C」が相互交流で覚書を締結したことが、提携の追い風となった。

 バイオテックの長根社長は「トリュフ栽培を成功させ、阿蘇のイメージと組み合わせて新しい特産品を生み出したい」と意気込んでいる。(蔵原博康)

1160荷主研究者:2010/11/10(水) 23:42:48

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/204563
2010年10月20日 01:55 西日本新聞
10年産イグサ 収穫最低1万1500トン 熊本・福岡

 農林水産省は19日、福岡県と熊本県の2010年産イグサの収穫量と作付面積を発表した。収穫量は前年比20%減の1万1500トン、作付面積は同10%減の899ヘクタールで、いずれも1982年の調査開始以来、過去最低だった。畳敷きの和室の減少などでイグサの需要が減り、高齢農家を中心に作付けの中止や縮小が進んだと同省はみている。

 10アール当たりの収量も6月中旬から7月上旬までの日照不足などで1280キロと同10%減だった。

 同省は82年から、主産地の両県を対象に毎年調査している。89年のピーク時は、収穫量8万7900トン、作付面積7790ヘクタールを誇ったが、90年代以降、安価な中国産の輸入で国内産の価格が暴落した。

 生活スタイルの洋風化でマンション、一戸建てとも板張りの部屋が増えていることもあり、2009年7月から10年6月までの両県の畳生産量は405万枚で前年比27万枚減った。

=2010/10/20付 西日本新聞朝刊=

1161名無しさん:2010/11/14(日) 13:11:52
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20101114ddlk04020059000c.html

TPP:石山・民主衆院議員、登米で反対を訴え 「農業、公共的役割も」 /宮城

 民主党の石山敬貴衆院議員(宮城4区)は13日、登米市の中田農村環境改善センターで講演し、環太平洋の参加国で貿易・投資を自由化する環太平洋パートナーシップ協定(TPP)について参加に反対の姿勢を示した。農学博士で農政通の石山氏は「農業にはビジネスの側面だけではなく、公共的な役割もある。多面的な機能にもっと注目すべきだ」と訴えた。

 講演は参院議員の桜井充副財務相の事務所が主催する「市民政策調査会」の一環で実施。この日は約150人が集まった。石山氏はTPPを巡って世論や党内で意見が鋭く対立している状況について「農業の機能についての議論が不十分」と指摘。多面的な機能がある農業は、農村の雇用や国土の保全に貢献していると論じた。

 TPP交渉に米国が加わったことで「参加国は米国の言いなりになる可能性がある」とも強調。参加すると、国際穀物取引を支配する米系商社「穀物メジャー」が、地球規模で発生が予想される食糧不足を背景に日本の農産物市場も支配する恐れがあると訴えた。

 続いて登壇した桜井氏は、農家への戸別所得補償制度について、安い輸入品につられて国産品の値段が下がったとしても、農家の所得が減らないように税金を投入する仕組みだと説明。消費者も国産の農産物を安く購入できるメリットがあると強調し、「結果的に国産品の競争力が高まり、自給率も上がる」と論じた。【比嘉洋】

毎日新聞 2010年11月14日 地方版

1162農協解体:2010/11/25(木) 16:37:14
青森県の李澤亘さんを支援しよう
私のホームページに、先日、青森県の李澤(すももざわ)亘(わたる)さんという方からメールが送られてきました。それによると、この方は大人になってから、てんかんを発病し、病識もあまりないまま地元のJAに職員として採用されたと言うことです。
ところが、ひょんなことから、自分の飲んでいる薬が上司の知るところとなり、診断書の提出を命じられ、てんかんだということがわかり、それだけで退職を強要されたということです。上司たちに寄ってたかって退職を強要され、退職願をその場で書かされ印鑑を持っていなかったので、他人の印鑑で退職願を偽造されました。
李澤さんは、その後退職願を撤回し労働組合とともに解雇撤回の闘争に立ち上がり、現在係争中とのことです。
職場は、青森県の上北郡のゆうき青森農業協同組合、代表者は大関政敏、労組は青森県地域一般労働組合といいます。
本人から自分の実名も出してもかまわないということでしたので、ここに掲載し、全国の皆さんの支援を訴えたいと思います。
李澤さんの文書を一読して私がまず思ったのは、かつては、経営者だけでなく労働組合までも一緒になって、てんかんの患者を追い出していたのが(それも革新自治体と呼ばれる役所でそこの労組も)、今では、てんかん患者のために闘ってくれているということです。これを聞いて私は、ようやくそういう時代になったのだなあと思いました。昔は労組も敵だったのです。とにかくてんかん患者は出て行けというばかりでした。それも、革新的といわれていた労組がです。味方は一人もいませんでした。
こういう孤独な時代を通り越し、今ようやく灯りが見えてきたということです。かつての先輩たちに頭が下がります。
皆さん、李澤さんの勝利を期して是非支援をお願いしたいと思います。

ゆうき青森農業協同組合の連絡先 
電話0175-63-2011
住所 〒039-2654 青森県上北郡東北町塔ノ沢山1-311
抗議の電話や手紙などをお願いします。メールアドレスは無いようです



この場合のように、病気を理由にした退職の強要は、明らかに違法行為です。協同組合側は、病気を隠していたことを理由としているようですが、そのようなことは、プライバシーの侵害であり、病名を告知するような義務は労働者側にはありません。発作も抑制されていたようで業務への支障なども無かったようです。たとえあったとしても、経営者は、業務形態などの配慮をして、出来る限り雇用継続の努力をしなければいけないことは、当然のことです。
それを無視して、退職を強要するなどは、ましてや退職願を無理やり書かせて、印鑑まで偽造するなどは明らかに違法行為です。このようなことは、とっくの昔に常識となっています。
断じて許されるものではありません。李澤さんも最後まで頑張って闘ってほしいと願うとともに、労組もずっと支え続けていってほしいと思います。
李澤さんは、途中経過などもその都度私に教えてくれると言うことですので、このホームページで逐一報告していきたいと思っています。
頑張ってください。全国の皆さんも是非支援をお願いします。

1163荷主研究者:2010/12/02(木) 22:52:35

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/11/20101126t32008.htm
2010年11月26日金曜日 河北新報
アイシン東北、農業参入 自動車部品以外で雇用創出

新たに農業分野に参入し、シイタケを収穫するアイシン東北の従業員

 トヨタ自動車グループの大手部品メーカー、アイシン精機(愛知県刈谷市)の子会社アイシン東北(岩手県金ケ崎町)が、景気に左右されず雇用維持を図ろうと、工場敷地内でシイタケ栽培に乗り出し収穫を始めた。

 本年度の投資は約700万円で、専用ハウス2棟(計258平方メートル)を設置。約3500床で菌床シイタケを育て、10月から収穫している。仕分けとパック詰めも行い、岩手中央農協に納品し、東京都内の太田、新宿両青果市場など主に関東方面へ出荷される。

 収穫は1年中可能で、売上高は約1500万円を目標にする。

 農業参入のきっかけは2008年秋のリーマン・ショックだった。急激な景気後退で受注が落ち込み、アイシン東北でも派遣社員を解雇せざるを得なかった。

 奈倉伸芳社長は「自動車部品製造の本業以外で雇用を維持できる分野はないかと考え、農業分野に目を付けた」と説明する。

 企業の農業参入を支援する岩手県の補助金420万円を得られたことも後押しとなり、第1弾として岩手の特産品であるシイタケ栽培に取り掛かった。

 4月に県産部を新設。社員3人と契約社員、アルバイトを含め計7人が、岩手県矢巾町のシイタケ農家の指導を受けながら栽培から営業までこなしている。来年度は原木シイタケ栽培にも取り組む計画だ。

 奈倉社長は「持続的な雇用の場を創設するとともに、岩手の主力産業である農業に参画して地元に根の張った企業として成長していきたい」と話している。

1164荷主研究者:2010/12/02(木) 22:57:56

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/11/20101127t73033.htm
2010年11月27日土曜日 河北新報
東北の就農人口13万4000人減 農林業センサス

 農林水産省が26日発表した2010年農林業センサス(概数値、2月1日現在)によると、東北の農業就業人口は48万6700人で、05年の前回調査に比べて13万4000人(21.6%)減少した。年齢別の調査を始めた1965年以来最少となり、農業者の減少に歯止めがかからない現状が明らかになった。

 県別では青森8万500人(05年比16.3%減)、岩手9万200人(20.9%減)、宮城7万900人(28.5%減)、秋田7万1800人(21.2%減)、山形6万4300人(24.7%減)、福島10万9100人(19.2%減)。

 高齢化も進み、東北の平均年齢は05年の63.0歳から65.4歳に上昇。県別では青森62.6歳、岩手66.3歳、宮城65.2歳、秋田65.6歳、山形65.2歳、福島66.8歳だった。

 耕作放棄地は6県計7万6100ヘクタール。5年間で4895ヘクタール広がり、拡大率は6.9%。05年の拡大率15%に比べると耕作放棄地の広がりは鈍化している。

 東北の農家と法人組織を合わせた経営体32万1000の出荷先は、農協以外の民間卸会社などに出荷した経営体が8.5%増加の4万4900。逆に農協へ出荷した経営体は20.7%減少して23万2100となった。東北農政局は「価格の優位性で出荷先が選ばれた」としている。

 センサスは農林業に関する5年ごとの調査。9月に速報値を公表した。

1165とはずがたり:2010/12/03(金) 15:45:46
全中、環太平洋経済連携に反対 農相に申し入れ
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010101901000912.html

 全国農業協同組合中央会(JA全中)などJAグループは19日、東京都内で千人規模の集会を開き、貿易や投資の自由化を目指す環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加に反対する特別決議を採択した。

 JA全中の茂木守会長は採択後、農林水産省で鹿野道彦農相と会談し、特別決議を手渡した。鹿野農相は「中身をみて検討する」と述べるにとどめた。

 決議は、TPPを「関税撤廃の例外措置を認めない完全な貿易自由化」と指摘。戸別所得補償制度で農家の収入が守られたとしても、安い輸入品の流入で「日本農業は壊滅する。国民の圧倒的多数が望む食料自給率の向上は不可能で、断じて認められない」と訴えた。

 さらにコメ価格が下落していることを受け、「国による緊急対策を講じるとともに、需給と価格が継続的に安定する対策を確立すべきである」とする文書も採択した。

 TPPはシンガポールやチリなど4カ国で締結し、米国やオーストラリアなどが参加を表明している。菅直人首相も、TPPへの参加検討を表明し、政府や民主党内で対応策などを検討している。
2010/10/19 20:57 【共同通信】

1166とはずがたり:2010/12/07(火) 17:56:24

豪東部の洪水で小麦に被害=価格上昇で日本に影響も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101207-00000097-jij-int
時事通信 12月7日(火)14時35分配信

 【シドニー時事】オーストラリア東部ニューサウスウェールズ(NSW)州の内陸部で、このところの大雨により洪水が発生、収穫を控えた小麦などが水に漬かる被害が出ている。同州政府は32億豪ドル(約2600億円)と見込んでいた農作物生産額のうち5億豪ドルが失われたと推定。小麦価格の上昇が予想され、小麦輸入の2割を豪州に依存する日本への影響も懸念される。
 豪農業資源経済科学局の7日の報告によると、今年度の豪全体の小麦収穫量は前年度比22%増の2680万トン、うちNSW州は2.2倍の1190万トンと、それぞれ過去最高となる見通し。ただ、収穫量は多くても、洪水で水に漬かるなどで品質が劣化した小麦は、高く売れる食用ではなく家畜飼料用に回されることになるという。

1167とはずがたり:2010/12/10(金) 00:55:54

菅首相:農業分野の規制緩和に改めて意欲示す
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101205k0000m010036000c.html

 菅直人首相は4日、農事組合法人「和郷園」(千葉県香取市)の冷凍野菜加工工場などを視察した。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への参加をにらみ農業改革を進める姿勢をアピールするのが狙い。首相は視察後「昨年の(農地法)改正でいろんな緩和がされ、障害になる要素はかなり少なくなった。今後、さらに改善する必要があれば改善せねばならない」と記者団に語り、新規参入を促す農地法改正に改めて意欲を示した。

 和郷園は98年に設立、現在は92戸の専業農家が加盟する。野菜の栽培だけでなく、加工、販売まで行う農業改革のモデルの一つ。土を使わずに浸透膜で栽培することで安定した品質となる無農薬トマトを生産できる工場などを視察した。

 視察後、首相は「加工から食までサービスするやり方が、意欲のある方にはやれることに心強い思いがした」と語った。【倉田陶子】

毎日新聞 2010年12月4日 20時04分(最終更新 12月4日 20時40分)

1168とはずがたり:2010/12/15(水) 19:58:26

菅には諫早開門ぐらいやってもらわんとねぇ。。

諫早開門上告方針、首相が退ける 農相長崎入り知事拒否
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010121501000519.html

 厳しい表情で記者の質問に答える鹿野農相=15日午後、農水省

 鹿野道彦農相は15日、国営諫早湾干拓事業について、5年間の排水門常時開放を命じた福岡高裁判決に上告する方針を同日朝、菅直人首相に伝えたところ「総合的に判断して上告しない」と退けられたことを記者団に明らかにした。

 また開門調査の実施を説明するため16日に予定していた長崎県入りを、中村法道知事に断られたとして、訪問を先送りする考えを示した。

 鹿野氏は、上告方針が退けられたことについて「首相の政治判断であり、それに従って対応していく」と述べた。また開門方式や調査時期については「関係者と協議することが必要だ」と説明。地元自治体などと話し合った上で、柔軟に対応する意向を表明した。
2010/12/15 17:14 【共同通信】

1169荷主研究者:2010/12/26(日) 22:46:56

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/12/20101209t52005.htm
2010年12月09日木曜日 河北新報
山形の環境関連ベンチャー トマト生産・加工強化

来春には観光農園開設も目指すアイ・タックルのガラス温室=山形市漆山の「トマトの森」

 環境関連ベンチャーのアイ・タックル(山形県天童市)は、トマトを軸とするアグリ事業を強化する。山形市漆山のガラス温室で4月に始めたトマト栽培が軌道に乗り、収益確保の鍵を握る加工品開発に軸足を移す。仙台圏のレジャー需要の取り込みを狙い、来春には「観光トマト園」の事業化も視野に入れる。

 同社は農業温室の暖房用バイオ燃料の製造販売を手掛ける縁で、花き農家が使わなくなった温室を借り受けた。一般的なトマトから、直径1センチ程度の実がなる「マイクロトマト」まで6種類を栽培し、通信販売や温室に併設した直売所「トマトの森」で販売している。

 甘味料に使われるステビアを配合した自社開発の肥料を施し、糖度を高めたのが特徴。ミニトマトは果物並みの糖度に達するものもある。

<生で販売3割>
 初年度の課題は、実割れやふぞろい、着色不良などの理由で、生で販売できるのが3割程度にとどまったこと。規格外品の活用が収益改善には不可欠との判断から、水も塩も無添加の高級ジュースを開発した。

 ジュースは6月に発売した糖度12度の「ロゾリオ(太陽のしずく)銀」が500ミリリットル入りで1800円。11月下旬に投入した15度の「ロゾリオ金」が3800円。濃厚なコクとうまみがあり、料理用ソースなどの用途を見込む。直売所ではソフトクリームやシャーベットも販売している。

 トマトジュースは好き嫌いがあるとして、より一般的な商品の開発が必要とも考えているという。このため山形県の助成金を導入し、ケチャップの商品化を進める。

<夢は「日本一」>
 水沢正志社長(45)は「トマト産地は全国にあるが、山形産は日本一と言われるのが夢。県内外の生産者とも連携し、国内農業を元気にしたい」と意気込む。

 同社は水沢社長が脱サラし、2000年に東京で創業。03年に出身地の天童市へ拠点を移した。プリンター用トナーカートリッジの再生販売、バイオ燃料の製造販売を事業の柱としている。

1170とはずがたり:2010/12/29(水) 14:56:57
興味深い試みですねぇ

雪国まいたけ:バングラデシュのグラミン銀と合弁会社 緑豆栽培で貧困層支援 /新潟
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165061/448

1171とはずがたり:2011/01/12(水) 13:00:15
秋サケ不漁のまま終了 高水温で沿岸に寄らず 宮城・南三陸
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/01/20110110t15024.htm

 宮城家県内一の水揚げを誇る南三陸町の秋サケ漁は、不漁続きでほぼ終了した。昨年夏の猛暑の影響で海水温の高い状態が続き、回帰してきたサケが沿岸部に近寄れなかったのが原因とみられる。

 昨年12月10日現在の県全体の漁獲量は159万匹。前年同期の57%にとどまった。単価は3割ほど高かったため、金額は前年比81%だった。
 南三陸町の志津川魚市場では、尾数が前年同期の53%と不調だったが水揚げ首位は守った。
 例年、10月中旬〜11月上旬に漁のピークを迎えるが、海水温が1〜2度ほど高い状態が続いて特に定置網にかかるサケが少なかった。
 同じく高水温の影響を受けたサンマ、カツオなどが遅れて最盛期を迎えた。このためサケも漁期がずれることが期待されたが、ほぼ例年通りに終えた。
 町内の河川に上ってくるサケも不振だった。志津川湾では2度の網揚げを行い川に上りやすくしたが、採卵数も三つの川で1万粒余りと前年の7割にとどまった。稚魚育成用のための不足分は気仙沼市の小泉川から確保した。
 県漁協志津川支所の佐々木憲雄運営委員長(63)は「昨年はチリ大地震津波に始まり、水産業に厳しい一年だったが、サケの町としての面目は何とか保つことができた」と話した。

2011年01月10日月曜日

1172とはずがたり:2011/01/12(水) 13:01:51

兎角カネくれくれの農業でこの姿勢はとてもいいですねぇ。

農業体験“自給”で支える 宮城・加美の営農組合が基金
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/01/20110110t15031.htm

下新田上集落営農組合の田んぼを訪れ、田植え体験をする仙台市八幡小の児童=昨年5月27日

 小学生の農業体験を受け入れている宮城県加美町の下新田上集落営農組合(78戸)は、体験児童が住む地域でコメを販売し、代金の一部を農業体験資金として積み立てる「ふれあい田んぼ教室夢基金」を創設した。国の補助金に頼らず、農家と農業体験に参加した児童の地域が協力して交流を支えるユニークな取り組みだ。

 同組合は地元の加美よつば農協とともに、2007年から仙台市青葉区の八幡小(児童694人)児童の農業体験を受け入れている。
 夢基金は、組合員が生産した新米を八幡小児童の保護者ら地域住民に購入してもらい、販売価格の25%を積み立てるシステム。
 販売する新米は、農薬や化学肥料の使用を低く抑えた「特別栽培米」のひとめぼれで10キロ3400円。農家の利益の多くが、積み立てられる形になる。農協が販売窓口となり、申込用紙は八幡小学区で行われるイベントなどで配布している。
 基金の目標額は約100万円。これまでに約10万円が積み立てられた。児童が年2回、田植えや収穫などを体験する田んぼや畑の管理費用のほか、児童側が負担してきた交通費も賄うことを目指す。
 田んぼの管理費などは国の補助金を活用してきたが、農協などによると、新年度以降はこれまで通りの助成があるかどうか不透明な情勢という。
 基金考案の中心となった近田利樹組合長は「子どもたちに農業を知ってもらうための交流を、みんなで支え合おうと考えた」と話す。
 八幡小も積極的に協力することにしており、早坂保文校長は「農業体験事業を続けられるよう、農家と地域の皆さんに支えてもらえればうれしい」と話している。

2011年01月10日月曜日

1173とはずがたり:2011/01/14(金) 11:06:19

特定調停成立へ 県と8団体、債権8割超放棄
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20110114000026

 滋賀県が設置した県造林公社(理事長・嘉田由紀子知事)の債務処理をめぐる特定調停で、大阪府や兵庫県など下流8団体と滋賀県が公社向けの債権391億円(昨年3月末現在)の8割超を放棄することで合意する方針を固めたことが13日、分かった。県と8団体は、琵琶湖周辺に広がる山林の水源保全のため破綻を回避する考えで一致した。各議会の承認を得られれば3年がかりの特定調停が成立する。

 8団体は、公社に造林事業資金を貸し付けた大阪府、兵庫県、大阪、神戸、尼崎、西宮、伊丹の各市と阪神水道企業団(神戸市)。滋賀県を含む債権放棄額は330億円程度に上る見通し。

 特定調停は、公社が2007年11月に大阪地裁に申し立てた。県によると、各団体は回答期限の20日に向け、それぞれの議会への説明など合意を前提とした最終調整を進めている。

 公社が最終的にまとめた調停条項案に対して各団体は「反対して公社が法的整理された場合の回収額の低さを考え、債権放棄に応じる方向」(大阪府)、「調停条項案は議論の成果であり、(債権回収が)法的に担保されているか文面を最終確認している」(兵庫県)としている。

 滋賀県と8団体が放棄するのは、2015年から始まる伐採の収入67億円を除く債務超過分。放棄割合は、残り債権の一括返済を選んだ大阪府、大阪市など7団体が債権の9割、伐採収入による分割払いとした滋賀、兵庫両県が8割に上る。

 林業(造林)公社をめぐっては過剰な債務の処理が全国的な問題になっている。滋賀県造林公社は多くの地方公共団体がからむ複雑なケースだったが、いち早く処理に着手していた。

1174とはずがたり:2011/01/21(金) 01:16:37
兵庫県、鳥獣被害農家に支援金 耕作放棄防止で
2011.1.20 18:57
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110120/lcl11012018580042-n1.htm

 兵庫県は20日、シカやイノシシなどによる鳥獣被害を受けた農家のために「鳥獣害共済基金」を設置し、支援金を交付する補償事業を平成23年度から始めると明らかにした。

 被害農家に再び作付けを促すことで、耕作放棄地が増えるのを防ぐ狙い。県は「全国でも珍しい取り組みではないか」としている。

 県によると、対象は野菜や果樹、花卉(かき)を1アール以上作付けしている農家で、28年度までの6年間実施。国の農業共済制度で損失が補填される米や麦などは対象外となる。

 基金は県や全市町、農家が計5400万円を積み立て、市や町が管理。被害が畑の50%以上に及び、その後の作付けを確認できた農家に1アール当たり4千円の支援金を交付する。

1175荷主研究者:2011/01/30(日) 20:26:00

http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=12947530752572
2011年1月12日(水)茨城新聞
本県産青果物数量、初の1位 都中央卸売市場
取扱高はV7

 県は11日、2010年の東京都中央卸売市場での本県産青果物取扱高が551億5900万円で、7年連続で全国1位となったと発表した。取扱数量も22万6100トンで、千葉県を抜き初めて全国1位となった。

 県によると、同市場での本県産青果物取扱高は、前年に比べ34億円の増加。同市場の取扱高(5235億円)の10・5%を占めた。2位の千葉県は、442億円(前年比28億円増)。また、本県の取扱数量は前年から8%減ったが、千葉県を抜いた。

 県農産物販売推進東京本部は「春の低温や猛暑の影響で入荷量は減少したが、価格が上昇し、取扱高が大きく伸びた」としている。

 本県産野菜の取扱高は463億円で前年比33億円の増で、4年連続で全国1位。

 品目別では、レタス類が大きく伸びて49億円(前年比36・3%増)。次いで、ピーマン47億円(同3・3%増)▽ハクサイ38億円(同17・6%増)▽レンコン38億円(同8・6%増)▽ミズナ28億円(同15・4%)-だった。

1176とはずがたり:2011/02/22(火) 16:00:45

>10年産米の昨年秋から今年1月までの相対取引価格から算出した農家の手取りに相当する販売価格が60キロ当たり1万263円と、過去3年間の標準的な販売価格1万1978円を下回ったため。10年産米はコメ余りに加え、猛暑による品質低下で販売価格が下落していた。

>変動部分の支給総額は1550億円で当初予算の1391億円を上回ったが、戸別所得補償制度全体の予算の中で賄った。ただ今後もコメ価格の下落基調が続くとみられ、「変動部分」支給の見直しを迫られる可能性もありそうだ。

>戸別所得補償制度は変動部分のほか、定額部分として昨年11月から10アール当たり1万5千円を支給した。変動部分を合わせた支給総額は3090億円で、同制度への参加農家が見込みより少なかったため、当初予算の3371億円を下回った。

10アール当たり1万5100円 所得補償の変動部分
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_k/news/d/2011022201000238/

 農林水産省は22日、2010年度モデル実施のコメ農家への戸別所得補償制度で、販売価格の下落分を補てんする「変動部分」について、作付面積10アール当たり1万5100円を支給する、と発表した。対象農家数は全国118万戸で、今週中に支払い手続きを始める。

 10年産米の昨年秋から今年1月までの相対取引価格から算出した農家の手取りに相当する販売価格が60キロ当たり1万263円と、過去3年間の標準的な販売価格1万1978円を下回ったため。10年産米はコメ余りに加え、猛暑による品質低下で販売価格が下落していた。

 変動部分の支給総額は1550億円で当初予算の1391億円を上回ったが、戸別所得補償制度全体の予算の中で賄った。ただ今後もコメ価格の下落基調が続くとみられ、「変動部分」支給の見直しを迫られる可能性もありそうだ。

 戸別所得補償制度は変動部分のほか、定額部分として昨年11月から10アール当たり1万5千円を支給した。変動部分を合わせた支給総額は3090億円で、同制度への参加農家が見込みより少なかったため、当初予算の3371億円を下回った。

 鹿野道彦農相は22日の閣議後の記者会見で、「変動部分の支給で農業者の経営が安定する。今後も戸別所得補償制度の継続を目指し、取り組みたい」と述べた。

(2/22 13:03)

1177小説吉田学校読者:2011/03/13(日) 10:55:10
地震に加えてこれもか。

千葉の鶏農場で3万5千羽殺処分 感染の疑い発見で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110313-00000517-san-soci

 千葉市若葉区の採卵養鶏場で12日に鳥インフルエンザに感染して死んだ疑いのあるニワトリが見つかり、千葉県は13日、遺伝子検査の結果、高病原性(H5亜型)の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。養鶏場での感染はこの冬、関東では初めて。全国では23例目となる。
 県畜産課によると、12日に同養鶏場の同一ケージ内でニワトリ2羽が突然死したことから、死がいの簡易検査を実施。高病原性鳥インフルエンザの疑いが確認されたため、中央家畜保健衛生所で同養鶏所の他の鶏についても遺伝子検査をしたところ、死んだ2羽を含む4羽から同ウイルスが検出された。
 鳥インフルエンザが確認されたことで、県は養鶏場で飼養されているニワトリ3万5千羽の殺処分および消毒などを行い、半径10キロ以内の計24農場について異常がないか改めて確認するとしている。

1178チバQ:2011/03/13(日) 22:10:53
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110313/chb11031321260007-n1.htm
移動厳しく制限 近隣に戸惑い広がる
2011.3.13 21:24 (1/2ページ)
鳥インフルエンザウイルスが検出され、殺処分のためニワトリをケージから取り出す関係者=千葉市若葉区の養鶏場(県提供)
 千葉市若葉区の採卵養鶏場で死んだニワトリから高病原性(H5亜型)の鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、県は13日、対策本部を設置し、約170人態勢で同養鶏場で飼育されているニワトリの殺処分を始めたほか、感染の拡大防止にあたっている。

 県畜産課によると、12日午後、突然死したニワトリ2羽にチアノーゼや浮腫などの異常症状がみられたため、死(し)骸(がい)の簡易検査を実施。同じ養鶏場の他のニワトリについても遺伝子検査をしたところ、高病原性ウイルスが検出された。

 養鶏場の半径10キロ以内には24戸の養鶏場があり、計約86万9千羽のニワトリがいることから、県では7カ所の消毒ポイントを設置し、病原体を広げる恐れのある卵や堆(たい)肥(ひ)などの移動を厳しく制限している。

 県は採卵鶏の飼育数が全国2位の一大養鶏地域。森田健作知事は同日午前、記者会見し「鶏卵、鶏肉を食べることによってウイルスが人に感染することは世界的にも報告されていない。大地震の被害も甚大な中で大変厳しい状況だが、全庁挙げて拡大防止に努め、冷静に対応しなければならない」と述べた。

 一方、鳥インフルエンザの発生で戸惑いも広がっており、八街市内の養鶏業者の男性(63)は「自分のところでも直ちに鶏卵の出荷を停止した。どの養鶏場も石灰を鶏舎周辺に散布して、消毒を徹底的に行い、外部からの車の乗り入れも禁止している。飼料価格の上昇などで、養鶏業者は経営に苦労しており、影響は大きい。何よりも大切なニワトリを処分するのはつらい」とショックを隠せない様子で話した。

 千葉市若葉区の住宅地に住む男性(42)は「鳥インフルエンザは渡り鳥が関係していると聞いていたので、都会の千葉とは無縁だと思っていた。人間に感染するようになってしまわないか、子供がいるので心配だ。誤った風評が広まらないように、小さな情報でも公開してほしい」と訴えた。

1179とはずがたり:2011/03/13(日) 22:17:20
こんな時に・・(´・ω・`)

1180チバQ:2011/03/21(月) 12:05:19
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103200256.html
地震、生活苦、加えて放射能 福島の農家に三重苦2011年3月20日20時54分

 福島県では県産の牛乳と、南隣の茨城産のホウレンソウから放射性ヨウ素などが検出され、農家に戸惑いや不安が広がっている。

 牛乳は19日に続き、20日も新たに4カ所で検出。県は県内全域での販売自粛を決めた。約300の酪農家でつくる県酪農協同組合は、20日の出荷を中止。組合幹部は同夜、「在庫を廃棄することに決めた」と語った。

 郡山市で牛乳販売店を経営する男性(47)は「地震、生活苦にこの事態と、トリプルパンチ。先のことを考えると……」と嘆く。仕入れのめどが立ち始めていたが、先行きが見えなくなった。

 原発から約60キロ離れた福島市内の農産物直売所では20日朝も、白菜やホウレンソウなどの野菜が店頭に並んだ。

 県は19日の時点で、原発の半径30キロ以内について農産物の出荷自粛を求めた。さらに20日夜になって、農産物のサンプリング調査の結果が出るまでは、県内全域で露地もの野菜の出荷を自粛するようJAなどに要請した。

 直売所での葉物野菜の売れ行きは19日から少し鈍ってきた。ハウス栽培のレタスを直売所に出荷した鈴木幸男さん(61)は「お客さんが敏感になって、手を出さなくなっていくのでは」と心配する。20日を最後に当面は出荷をやめるつもりという。ガソリン不足で3日ぶりに出荷した羽田良一さん(72)は、春野菜の作付けに頭を痛める。仲間には見送る動きもあり、「事態を収束させ、安心して作れるようにして」と訴える。

 物資不足の被災地では、野菜直売所は貴重な食料調達の場でもある。買い物に来た主婦(49)は「不安はあるが、ここで買わないと食べるものがない」。直売所の斎藤恵店長(34)は「お客様が安心して買えるよう正確な情報を早く出してほしい」と話す。

 会津美里町の農業生産法人「グリーンサービス」の新国文英さん(57)は、コシヒカリを通信販売している。原発事故後も注文は順調で、連日精米に追われる。ただ、先行きについては「福島県というだけで一緒くたにしてほしくない」と不安を口にする。

 「首都圏の市場が県産野菜を受け入れなくなるのでは」との心配も出ている。それでも、会津若松市の農家、佐瀬正さん(65)は「福島の野菜を信じてくれる消費者がいる限り、出荷を続けたい」と話す。(池田拓哉、古庄暢)

1181チバQ:2011/03/21(月) 15:30:05
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103210136.html
漁業、存亡の危機 本州一の宮城が壊滅状態2011年3月21日14時52分
 世界有数の漁場といわれる三陸沖。その中枢を担う宮城県内の漁港が、東日本大震災で、水産・養殖施設なども含めて壊滅状態になった。復興の見通しは立たず、水産業そのものがなくなる岐路に立たされている。消費者にも影響が及ぶのは必至だ。

■港も市場もメド立たず

 「気仙沼から水産業が消えてしまう」「700人の従業員を抱えている。復興するまで給料をどうやって支払えばいいのか」

 津波と火災で大打撃を受けた宮城県気仙沼市の気仙沼漁港。20日朝、震災後、初めてとなる気仙沼漁協の会合が開かれた。佐藤亮輔組合長は「何としても魚市場を復興させたい」と訴え、菅原茂市長も「海がある限り、気仙沼は不滅だ」と力を込めたが、詰めかけた200人の漁師や水産業者らからは不安と不満の声が噴き出した。

 魚市場は、前面の岸壁が10センチ沈んだり、荷下ろし場に打ちあげられた小型船や乗用車が散乱したりしており、ほぼ半壊状態。漁業関係者は「地盤沈下したところで、市場の再建など本当にできるのか」と声を荒らげた。

 出席者からは「東北の太平洋側にある漁港はどこも壊滅状態だ。国から十分な支援を受けられるのか」「冷蔵庫も壊れ、氷も電気もない。解けかけている魚をどう処理すればいいのか」と、矢のような質問が飛んだ。

 同漁港は湾奥に位置し、立地条件に恵まれた全国屈指の良港だった。沖合・遠洋漁業の拠点で、カツオ、マグロなどの水揚げが多い。魚市場の2010年の水揚げ金額は225億円で全国8位だ。

 しかし、漁港も街も変わり果て、どこからどう復興に取りかかればいいのか、見当がつかない。「産業のないところに人は住めない。沖には我々が守ってきた自然の恵みがある」。漁協幹部はこう訴えたが、会場からは拍手とともに「うーん」とうなり声が漏れた。

■復興「ゼロから」

 宮城県は気仙沼、女川、石巻、塩釜など全国有数の漁港を抱える。海での漁業・養殖業の生産額は791億円(09年)で全国4位。本州では1位だ。水産加工業は2817億円(07年)で全国2位。沿岸の地域経済を支える屋台骨だった。

 だが、震災によって、県内全域の漁港で「魚をとる、受け入れる、加工して付加価値をつける、運ぶ。こういう機能がすべて止まった」(県水産業振興課)。被害額は計算することもできない。

 まず「生産」では、津波で漁船やカキなどの養殖施設が流された。乗組員や養殖業者の多くが避難生活を強いられている。魚を買い、消費者につなぐ仲卸業者も、大半が沿岸に事務所を構えていたために被災。仮に今後、水揚げができるようになっても「多くの漁港で、魚市場自体が形も機能もなくなっている」(同課)ため、魚を受け入れることはできない。

 干物やタラコなど水産加工の業者も同じだ。冷凍・冷蔵庫などの設備が辛うじて残っていても、停電で再開できない。漁港から仙台市などの消費地に届ける物流は、燃料不足や道路の寸断で滞っている。水産県・宮城は「全くのゼロ」(村井嘉浩知事)からの復興を余儀なくされる。

■築地の取引、3割減

 黒潮(日本海流)と親潮(千島海流)がぶつかり合う三陸沖は、カツオやサバが群れをなす「世界三大漁場」の一つ。東北の太平洋岸(茨城県を含む)に水揚げされる水産物のシェアは、国内の2割を占める。

 東京・築地市場の19日の水産物の取引量は1639トン。前年の同じ時期に比べて3割少なかった。「マグロやサバなど東北のシェアが高い魚種を中心に入荷量が少ない。いつまで続くのか、見通しも立たない」と話す。

 大手スーパーでは、東北からの水産物の入荷が止まっている。当面は在庫がある輸入品や冷凍品、干物などを売り場に並べている。調達ルートを東北から西日本に切り替えることも進めているが、「量の確保が難しい」という。

 首都圏の中堅スーパーでは鮮魚だけでなく練り物も不足気味で、新たな仕入れ先を探すという。

(三浦英之、高橋昌宏)
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1182チバQ:2011/03/22(火) 21:07:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000006-khk-l07

出荷自粛で農家凍る 福島、原発へ怒り心頭
河北新報 3月22日(火)6時13分配信

 東京電力福島第1原発の事故の影響で、福島県は県内全域の農家に牛の原乳と露地物野菜の出荷を自粛するよう要請した。一夜明けた21日には、露地物野菜の自粛対象を一部撤回するなど行政と農業関係者の間で混乱した。

 「背筋が凍った」。20日午後9時ごろ、佐藤雄平知事からの要請を受け入れた県農協中央会の庄条徳一会長は衝撃の大きさをこう表現した。形こそ要請だったが、命令に近い強い意志が感じられたという。
 中央会は深夜までに県内全17農協の組合長、経営管理委員会会長に連絡。各地の直売所には農協職員が21日朝から出向き、露地物野菜を扱う農家への説明に追われた。
 須賀川市吉美根の専業農家の女性(50)に、すかがわ岩瀬農協からメールで連絡があったのは早朝、露地物のホウレンソウ1000束を出荷しようとする矢先だった。
 「被災地ではものが足りないというのに廃棄処分しなければならない。原発への怒りでいっぱいだ」とやりきれない様子。さらに心配なのは「岩瀬キュウリ」の名で知られ、全国有数の出荷量を誇る主力の露地物キュウリへの影響だ。「出荷は夏だが、影響が出たら生活できない」と不安がる。
 原発から100キロ前後離れた会津地方は雪解け前で露地物の出荷はほとんどないが、酪農家が窮地に追い込まれている。
 喜多方市上三宮の沢田喜実さん(71)は原乳の出荷停止で、収入が激減するのは確実となった。「牛は生き物だから餌や搾乳が毎日必要なのに、どうすればいいのか。自分の不注意なら仕方ないが、これでは納得がいかない」と憤る。
 県農協中央会は22日、緊急組合長・経営管理委員会会長会議を開き、今後の対応を検討する。長島俊一常務理事は「避難指示区域内で農地に入れない農家が大勢いる。風評被害も心配だ。福島の農業を守るため、東電にはきちんと損害賠償してもらう」と話す。

◎福島の露地物出荷/全般自粛県が解除、部分撤回に混乱

 福島県は21日夜、県内全域の農家に要請していた露地物野菜全般の出荷自粛を解除し、ホウレンソウとカキナ、牛の原乳は出荷を制限するよう市町村と農業団体に連絡した。
 政府の原子力災害対策本部が同日、県に指示した出荷制限の範囲がホウレンソウとカキナ、牛の原乳だったのを受けての変更という。
 前日の自粛要請を1日後に部分撤回したことについて、県農産物安全流通課の小桧山均課長は「県としては20日、やむを得ず、露地野菜すべての出荷自粛を選択したが、国の指示を受けて対象を変えた」と釈明した。ホウレンソウとカキナを除く露地物野菜に対する県としての「安全宣言」については言及しなかった。
 生産者と消費者に混乱を招く県の対応について、県内の農協幹部は「県は撤回した部分についての安全性のお墨付きを出す必要がある。各農家に伝える時間がないので、22日は出荷自粛を継続するしかない」と話した。 最終更新:3月22日(火)6時13分

1183チバQ:2011/03/22(火) 21:11:52
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110322-OYT1T00947.htm?from=top
「4県産野菜売れない」広がる返品、生産者悲鳴




. 福島原発
 福島第一原発の事故で福島や茨城、群馬、栃木の4県産のホウレンソウなどが出荷制限されたことを巡り、農林水産省は22日、全国の卸売業者の約4割に、制限品目以外の返品や契約破棄が広がっていると明らかにした。


 東京・大田市場では、小売店から制限品目以外の茨城県産チンゲンサイにも注文が入らず、「4県産の野菜は売れない」との悲鳴が漏れた。一方、小売店からは、「風評被害が生まれないよう、生産者を応援したい」との声も上がった。

 同省が全国136の主な卸売業者を対象に、4県産の野菜のうち、制限品目以外の契約状況を電話で聞き取った結果、約50業者に返品や契約破棄などが確認された。4県産ではホウレンソウとカキナ以外の野菜は食品衛生法上の放射線数値が規制値を超えていないことから、過剰反応とみられる。

 22日朝の大田市場の競りでも、スーパーなどの小売店が、基準値を超えていない茨城産チンゲンサイを敬遠し、普段は1箱(2キロ)700〜800円が100円程度に値崩れしたという。

 東京・文京区のスーパーは政府が出荷制限を求める前から、茨城県産の水菜とチンゲンサイを店頭から撤去。今後、福島県産エリンギも他県産に切り替える。

 店長(48)は「生産者は仲間だと思っているので店頭から撤去するのはつらいが、売れないからしかたない。国が『安全宣言』を出した時には、福島、茨城県産品を優先的に仕入れ、生産者を応援したい」と話した。

 一方、4県産野菜の販売を続けているスーパーも多い。東急ストアはホウレンソウ、カキナを除き、4県産を扱っている。担当者は「消費者の不安をあおらないように、『ホウレンソウ 撤去しました』といった告知文は張り出さない」と言い、目立った混乱はないという。

 東京・江東区のスーパー「八百梅」も出荷が止まっている品目以外は、通常通り、4県産を仕入れている。

 店長の梅田力夫さん(62)は「市場には、検査済みの安全な野菜しか出ない。敬遠していたら生産者がかわいそうだ。風評被害を助長するわけにはいかず、応援してあげたい」と話していた。

 農水省幹部は「合理的な理由もなく返品するのは望ましくない。大型スーパーや小売店を指導していきたい」と語った。

(2011年3月22日20時30分 読売新聞)

1184荷主研究者:2011/03/22(火) 22:05:29

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110318t13049.htm
2011年03月18日金曜日 河北新報
海の男漂う悲壮感 漁業者「続けたいが…無理」

廃材を燃やして暖をとる避難者。漁業者も寄る辺ない日々を送っている=17日午前11時ごろ、宮城県南三陸町の入谷小

 恵みの海を取り戻すことは、果たしてできるのだろうか。水揚げしようにも、船も港もない。たけり狂った大波が全てを奪った。その後で―。暮らしの糧を海に求めていた人たちの目に、三陸の海は今どう映っているのだろう。海に生きる男たちは、陸(おか)の避難所で誰よりも生きにくい思いをしているだろう。三陸漁師の誇りと負けじ魂だけは、くじけないでいてほしい。

 宮城県南三陸町のワカメ養殖はチリ地震津波の翌1961年、志津川湾で始まった。今は入谷小に身を寄せる佐藤孝行さん(70)の父親が、その先駆けだった。ワカメ養殖は半世紀をかけ、町の基幹産業に成長した。

 そんな漁民たちの努力が全部、1週間前に流れて消えた。

 漁港の復旧に何年かかるか。漁船や養殖資材の調達には、莫大(ばくだい)な金がいる。「どれだけかかるかわからないが、できるならやりたい」と話す孝行さんの瞳が潤む。津波の後、妻久子さん(63)、母親きよのさん(89)の行方も知れない。

 昨年2月のチリ大地震津波で養殖棚が破損。借金をして修理し、ようやくワカメの収穫が始まった直後に今回の震災。

 気仙沼市の階上中に避難した三浦康平さん(62)に、再起する力は残っていなかった。ワカメ、カキの養殖で生計を立ててきた。長男は「跡を継ぐ」と言ってくれたが、「海のことは、もうやらせない」。そう告げると決めた。

 約150世帯の8割が漁業に携わる大船渡市赤崎町蛸ノ浦。「この先、何をして食べていけばいいのか」。避難先の漁村厚生施設で、森完勝さん(63)の声が震えた。「この年齢でもう一回、始めるのは無理」。心は、もう折れた。

 「偉い人じゃねえと、俺が採った赤貝は食べられねえよ」。仙台市若林区の七郷小で同区荒浜の佐藤吉男さん(76)が、威勢よくまくし立てた。

 「もっと稼ぐようになったら食べてみな。(名取市)閖上のすし屋がうまいんだ。店の名前は…」。そう言いかけて吉男さんは口をつぐんでしまった。「たぶん、流されちゃったよな」

 日本一の赤貝を追い求めて吉男さんが30年以上乗り続けた愛船も、津波の後で炎上した。

 地震発生直後、佐藤勇さん(62)がかじを握る岩手県山田町のタラはえ縄漁船「照丸」(14.7トン)は、襲ってくる津波を沖でやり過ごすため、フルスピードで港を飛び出した。

 船は守ったが、家や漁具は津波に押し流された。「漁師として2代、3代と受け継いできたものが一瞬で消えた。還暦をすぎて、新たに借金してまで漁業を続けていけるだろうか」。一家4人で避難した山田南小で、屈強な海の男がうなだれていた。

1185チバQ:2011/03/22(火) 22:20:03
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110322/fks11032216010016-n1.htm
10万羽残し、閉じた鶏舎 屋内退避「まるで逃亡者みたい」福島
2011.3.22 14:46
 約10万羽のニワトリはまだ生きて、卵を産み続けているだろう。事故があった福島第1原発に近い、福島県田村市の養鶏場で働いていた男性(55)は思い浮かべる。風評被害で卵は売れなくなり、養鶏場は数日前に閉鎖した。「かわいそうだけど放置して死なせるしかない。運び出そうにもガソリンはない」と話す。

 21日午後。第1原発から30キロ圏内の屋内退避区域にある自宅の様子を見に、避難先から戻った男性は息を潜めた。人影の消えた山あいの集落を、警察官が巡回する。明かりが外に漏れないように雨戸を閉めた。まだ屋内退避の指示すら出ていなかった12日に、市の職員から避難するよう促されていた。

 「まるで、昔映画で見た『逃亡者』みたい。悪いことをしたわけでもないのに」。日が暮れると、お年寄りがいる数軒の家だけ、ぽつり、ぽつりと明かりが見えた。

 12日の避難催促に、男性は「仕事が第一」と自宅に残った。勤め先の養鶏場は震災に遭っても鶏舎や水道などに問題はなく、他の養鶏場の設備に被害が出た分「卵の注文は増えていた」という。

 ところが原発事故の深刻さが伝えられるにつれ、卵が売れなくなった。男性は毎日出勤し、卵を集めて泣きながら捨てた。そうしないと「ニワトリが卵を食べることを覚えてしまうから」。鳥インフルエンザ対策のため、鶏舎の清掃も続けた。

 津波で被災した飼料工場から餌が届かなくなり、やむなく閉鎖が決まった。「養鶏場の中は茶わん一つ割れていなかったのに」。後ろ髪を引かれながら、家族とともに郡山市の避難所に移った。

 自宅の台所は食器が散乱したままだ。片付ける気力もない。いつ戻れるのか。一生戻れないのか。「地震が起きて、最初に心配したのは原発。原発だけなんですよ、問題は」。悔しさと怒りを絞り出した。

1186荷主研究者:2011/03/22(火) 22:37:53

http://cgi.daily-tohoku.co.jp/cgi-bin/news/2011/03/15/new1103151101.htm
2011/03/15 11:03 デーリー東北
機能まひ 復旧に懸命/八戸

 東日本大震災による大津波で、国内有数の水産物供給基地である八戸港の魚市場機能がまひしている。原魚を冷凍保存する冷蔵庫が破壊されたのをはじめ、魚市場は泥まみれ、トラック輸送はガソリン不足でストップ。現在は水揚げがあってもなかなか買い手が付かず、鮮魚を処理し切れなくなっている。関係者は「できることを地道にやるしかない」と復旧作業に懸命だが、八戸市の一大産業である水産業界全体に影響が出ている。

 同港には毎年、イカやサバを中心に十数万トンが水揚げされるが、地元で消費される量はわずか数%。およそ70%は冷蔵庫に入れて各水産加工業者が1年分の加工原料にし、20%は流通業者がトラックなどで県外などの大消費地に出荷している。

 沖合に避難していた中型底引き網船は、港内の一部ががれきなどの沈殿物で水深が浅くなったため、本来の船着き場に戻れず、14日朝までに市第1魚市場に臨時停泊した。大半の船は漁獲した魚を船内で冷凍保存しているとみられる。

 ある加工業者は「まるでハマは戦争被害に遭ったようだ。魚を買ったところでどうにもできない」と話す。一方、船主関係者は「大変な災害で国難の事態にあるのに、食料を供給したくてもできないのはつらい」と語った。

 卸売関係者は「太平洋沿岸の石巻港や宮古港はもっと大変だ。八戸港はまだ人も建物も残っている。必死に努力して少しずつでも復興につなげたい」と自らを鼓舞。魚市場の泥上げ作業に汗を流している。

【写真説明】懸命に魚市場の泥上げ作業に当たる卸売業者の従業員=14日午前10時半ごろ、八戸市第2魚市場

1187荷主研究者:2011/03/22(火) 23:25:19

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110320t13046.htm
2011年03月20日日曜日 河北新報
塩釜・魚市場再開へ清掃 被害少なく水揚げ可能

施設被害はなく、再開に向けて清掃活動が行われた塩釜市魚市場=19日午前9時30分、塩釜市新浜町

 宮城県塩釜市新浜町の塩釜市魚市場で19日、水産関係者が魚市場を一斉清掃した。三陸の各水揚げ港が甚大な津波被害を受けた中で、塩釜は一部の漁船が打ち上げられたものの、比較的被害は小さく、市場の早期再開に期待が高まっている。

 清掃には卸売業者、仲買人、塩釜水産物仲卸市場の小売業者ら約200人が参加。土砂をかき集め、高圧洗浄車で荷さばき場を水洗いした。

 市によると、魚市場は荷さばき場に亀裂や段差ができたものの、岸壁や屋根は無事で、一部を除いて水揚げが可能な状態だという。東京、気仙沼などからは早くも、市場再開について問い合わせが来ている。

 塩釜港は生マグロの水揚げ基地。卸売業者「塩釜魚市場」の志賀直哉社長(63)は「漁業者や消費者のためにも、早期復旧を目指す。マグロ以外の魚種も受け入れ、三陸の魚を県内、全国に運びたい」と語る。

 近くの仲卸市場も再開準備が進んでいる。17日からは、市場前に数店がテントを張り、干物や乾物、かまぼこなどの加工品を中心に販売している。ある業者は「魚市場の再開が待ち遠しい。こんな時だからこそ、消費者に安く新鮮な水産物を届けたい」と意気込む。

 テントでの営業は午前6時から正午までで、各店とも売り切れ次第終了する。

1189チバQ:2011/03/23(水) 21:11:15
http://mytown.asahi.com/areanews/oita/SEB201103220011.html
農産物、大震災の影響じわり 東日本向け物流滞る
2011年3月23日

 東日本大震災による物流の停滞や品物不足といった影響が県内にも及んでいる。一方、被災者を少しでも助けようと県は22日、被災者受入対策室を設置した。

 東日本を中心に物流が滞り、県内の農産物の出荷にも一部で影響が出ている。

 JA全農おおいたによると、関東を中心に出荷している特産の小ネギ「味一ねぎ」の価格が16日ごろからそれまでより1割弱落ちているという。味一ねぎは約7割が関東向けの出荷で、今年は生産面積が拡大し、出荷量が増えている。震災前は例年並みの取引単価だった。「一概に震災の影響だけとは言えないが、計画停電などで量販店が営業時間を短縮したことや、関東の市場から先の輸送が出来ないことで、売れ行きが落ちていると考えられる」という。

 また、関西と九州を中心に出荷している小ネギ「べっぴんねぎ」も、スーパーの特売の自粛などで売れ行きが落ち、出荷量を2割弱減らしているという。担当者は「この状態が続けば、生産者への影響が出てくる可能性がある」と話している。

■石油商組合「節約」呼びかけ

 県内のホームセンターでは電池や懐中電灯などの防災関連品が一時、品薄状態になった。

 県内で9店舗のホームセンターを経営するホームインプルーブメントひろせ(大分市古国府)の経営企画室によると、14日ごろから単一乾電池がほぼ完売状態だった。同室は「備蓄用と被災地方面の親類からの依頼で買う方の半々ではないか」とみる。同社は22日に韓国から単一乾電池約3万パックを輸入して販売している。ペンライトや携帯ラジオも品薄状態が続いていたが入荷した。

 県石油商業組合は、ガソリンが不足している被災地に配慮し、県民に節約を呼びかけている。

 同組合によると、ガソリンは3カ月前に比べて7〜9円高くなっているが、これは震災とは関係なく、中東情勢が不安定になって原油が高くなったためだという。震災後、被災地に石油製品を最優先するように資源エネルギー庁から要請があった。県内からも10台ほどのタンクローリーが支援に行っている。同組合の西謙二理事長は「当面は不急の給油をしないようお願いしたい」と話している。

 商品によっては県内でも品薄になっている状況について、広瀬勝貞知事は22日の定例会見で「被災地のことを考えれば少々我慢しないといけない。買い占めなどのないよう注意したい。協力して欲しい」と呼びかけた。

1190チバQ:2011/03/25(金) 20:42:02
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20110325-OYT1T00362.htm?from=nwla
米沢牛、生死にかかわるピンチ…飼料不足が深刻


配合飼料に麦などを足したエサを食べる牛(23日午前、山形県川西町の玉庭放牧場で) 東日本巨大地震の影響で、米沢牛などを育てている山形県内の畜産農家が深刻な飼料不足に陥っている。

 供給を受けている宮城県の飼料生産販売会社の工場が地震被害で、稼働停止になっていることなどが主な原因だ。同社は、九州などから飼料を集めて補う方針というが、米沢牛生産者は「牛の肉質や生死にかかわる深刻な問題」と訴えている。

 地震発生から12日が過ぎた今月23日。山に囲まれた川西町の「玉庭放牧場」で、JA山形おきたま・米沢牛振興部会長の大沼藤一さん(55)は、肥育用の米沢牛50頭が住む自身の牛舎を見渡して、大きくため息をついた。「地震以来、全く飼料が入ってこない」

 普段は、トウモロコシや食塩などを配合した飼料を牛に与えている。地震後は、備蓄分を使いながら配合飼料を半分に抑えて、麦やふすまで補っているが、量は平時の7割程度という。

 大沼さんが懸念しているのは、「最も霜降りが乗る大事な時期」という生後18〜22か月の「中期」の牛。牛舎の牛の3分の1は「中期」だが、十分な栄養を摂取できずに霜降りが入らなければ、肉質が落ちるという。

 エサの質や量が変わったことと天候不順が重なり、体調を崩す牛もいる。いつもと違う飼料を食べることで、胃の中の微生物が死んでしまい、胃腸に影響を及ぼすためだという。

 この牧場のほかの牛舎では、備蓄していた飼料を切らしてしまっているところもあるという。

 大沼さんは「備蓄分もいつまで持つか分からない。肉牛がダイエットしても意味がない。こんなことは今までなかった」と話す。

 飼料生産販売会社「北日本くみあい飼料」(本社・仙台市)などによると、米沢牛を含む県内の多くの畜産農家が使用する飼料は、同社の石巻工場(宮城県石巻市)で生産されてきた。ただ、地震の影響で、同工場は操業を中止しているため、県内の農家へ飼料が届かない状態に陥っている。

 再開には2か月程度かかる見通しといい、同社は、北海道や九州などの関連会社に掛け合い、本県を含む東北地方の飼料確保に動いている。一部は既に酒田港に届いているが、普段の量を補えるほどではないという。

 また、「飼料があっても、ガソリン不足の影響で、満足に運搬ができない」(畜産農家関係者)という問題もある。

 県内の畜産農家は、各自の備蓄分で食いつないでいる状態が続くが、有効な対応策がないのが現状だ。

 県畜産課の担当者は、「飼料不足に対する抜本的な解決策はなく、県レベルでの援助や対策は難しい。今回は、飼料メーカー側の調達努力に頼るしかない」としている。

(2011年3月25日13時27分 読売新聞)

1191名無しさん:2011/03/26(土) 00:23:35
菅の仕事がまた一つ減りました・・・。

東日本大震災:麻生元首相、相馬市で地元産野菜を味わう /福島
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20110325ddlk07040161000c.html 

麻生太郎元首相は24日、相馬市で風評被害が広がっている地元産野菜を味わった。原発事故で一部野菜から放射性物質が検出され、汚染が確認されていない野菜も売れなくなっている。元首相はこれらシイタケやトマトを食べて「1年間摂取しても健康に影響はない。過剰反応は慎んで」と訴えた。
元首相は相馬家33代当主の相馬和胤さん(長野県在住)の義兄に当たる。市立中村第一小の避難所を視察し、被災者から「原発事故を解決して」「JR常磐線の復旧を急いで」などと要望を受けた。【阿部周一】

1192とはずがたり:2011/03/26(土) 00:50:29
>>1191
やるな〜,麻生。
それにしても相馬家の当主が長野県在住とわどういう経緯なんでしょう?

1193名無しさん:2011/03/26(土) 11:46:51
>>1192
現在、軽井沢ゴルフ倶楽部理事長をされているそうです。
なお、この人は夫婦で牧場の経営を始めて長らく十勝で暮らしていたそうです。

1194とはずがたり:2011/03/26(土) 13:20:45
>>1193
情報ありがとうございます。
成る程,軽井沢なら華族っぽいですね。
牧場経営ってのもなんだか相馬野馬追っぽいですけど。

1195とはずがたり:2011/03/26(土) 13:23:11

今は息子さんが嗣いで居られるようだ。

柏台牧場の歴史
http://www.kashiwadai.co.jp/about/

1956年、アメリカに渡ったひとりの若者が、安くて美味しいステーキに出会い、「世の中にこんなおいしいものがあったのか。日本でも欧米並みの牛肉をつくりたい」という大志を抱きました。

彼の名は、相馬和胤。平将門から数えて相馬家の第44代にあたります。

その頃の日本では、今とは違って牛肉は高級品でしたが、アメリカでは、気軽に昼食に食べるような、身近な存在だったのです。

和胤は、アメリカカンサス州にあるCK牧場で修行をし、アメリカの牧場経営が、日本のものとは全く違うことを学びました。アメリカでの修行を終え、北海道大樹町にて柏台牧場を始めたのは、最初にアメリカンステーキを食べてから8年後、1964年のことでした。

原野を切り開き、牛を放牧する地を確保することから始まった柏台牧場の始まりは、まさにアメリカ開拓時代の歴史でした。その牧場で、日本ではまだだれも試みたことのない方法、放牧地内に雌雄の牛をいれて自然分娩を促す方法をとったのです。

「牛たちの食べる牧草も、安全でなければならない。ならば自分たちの手で作ろう」との思いから、採草地を広げ、放牧地と合わせて現在は500haほどの面積になっています。 和胤は、生産から飼育まですべで自分の手で行うことにより、上質で安全な牛肉を守っていこうと考えたのです。また、自家製の堆肥を作り、その堆肥を利用して畑で作物を育てる循環型農業を実現しました。

柏台牧場では、牛だけではなく、牧草も堆肥もすべてきちんと管理された安心な環境の元で作られているのです。

こうして柏台牧場では、「安心・安全」と自信を持って言える牛肉を作れるようになりました。食の安全神話が大きくゆらぎ、食物に個性がなくなった現代。生産者である自分たちが、品質と安全を守らないといけない。そのために実際、生産現場で取り組んでいることを、消費者のみなさまに伝えたい。そして、沈滞気味の北海道を活性化しよう。

そう考えたのは、和胤から牧場を受け継いだ第45代相馬行胤でした。自分の手でつくりだした自信作、信頼できる製品をお客様に届けたい。相馬が経営する柏台牧場から、自分が美味しいと感じ、安心して食べられるものを発信していこう。

柏台牧場の「殿様」ブランドは、こうして生まれました。

父の素朴な思いを受け継いだ相馬行胤の元で、柏台牧場は、さらに大いなる夢に向かって進んでいます。

1196とはずがたり:2011/03/28(月) 08:08:13

厳格な岡田にしては柔軟だw

放射性物質の基準「厳格さ求めすぎ」 民主・岡田幹事長
http://www.asahi.com/politics/update/0327/TKY201103270127.html
2011年3月27日19時25分

 民主党の岡田克也幹事長は27日、農産物の出荷停止や摂取制限の目安となる放射性物質の基準値について、「少し厳格さを求めすぎている」と述べ、風評被害を招かないためにも見直しが必要との認識を示した。青森県八戸市で記者団に語った。

 現在適用されている食品衛生法の基準値は暫定的な数値で、食品安全委員会が体内に取り込んでも健康に問題がない数値について議論している。岡田氏は「心配ないものは心配ないときちっと言えることが必要だ。科学的な厳格さを求めすぎれば風評被害になる」と指摘した。

1197とはずがたり:2011/03/29(火) 14:19:10

>男性は30年以上前から有機栽培にこだわり、自作の腐葉土などで土壌改良を重ねてきた。キャベツは10年近くかけて種のまき方などを工夫し、この地域では育てられなかった高品質の種類の生産にも成功。農協でも人気が高く、地元の小学校の給食に使うキャベツも一手に引き受けていた。


福島の野菜農家が自殺 摂取制限指示に「もうだめだ」
http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY201103280468.html
2011年3月29日5時30分

写真:畑には自殺した男性が作ったキャベツが並んでいた=福島県須賀川市、西堀写す拡大畑には自殺した男性が作ったキャベツが並んでいた=福島県須賀川市、西堀写す

 福島県須賀川市で24日朝、野菜農家の男性(64)が自宅の敷地内で首をつり、自ら命を絶った。福島第一原発の事故の影響で、政府が一部の福島県産野菜について「摂取制限」の指示を出した翌日だった。震災の被害に落胆しながらも、育てたキャベツの出荷に意欲をみせていたという男性。遺族は「原発に殺された」と悔しさを募らせる。

 自宅は地震で母屋や納屋が壊れた。ただ、畑の約7500株のキャベツは無事で、試食も済ませ、収穫直前だった。遺族によると、男性は21日にホウレンソウなどの出荷停止措置がとられた後も「様子をみてキャベツは少しずつでも出荷しないと」と話し、納屋の修理などに取り組んでいた。

 23日にキャベツの摂取制限指示が出ると、男性はむせるようなしぐさを繰り返した。「福島の野菜はもうだめだ」。男性の次男(35)は、男性のそんなつぶやきを覚えている。「今まで精魂込めて積み上げてきたものを失ったような気持ちになったのだろう」

 男性は30年以上前から有機栽培にこだわり、自作の腐葉土などで土壌改良を重ねてきた。キャベツは10年近くかけて種のまき方などを工夫し、この地域では育てられなかった高品質の種類の生産にも成功。農協でも人気が高く、地元の小学校の給食に使うキャベツも一手に引き受けていた。「子どもたちが食べるものなのだから、気をつけて作らないと」。そう言って、安全な野菜づくりを誇りにしていたという。

 遺書はなかったが、作業日誌は23日までつけてあった。長女(41)は「こんな状態がいつまで続くのか。これからどうなるのか。農家はみんな不安に思っている。もう父のような犠牲者を出さないでほしい」と訴える。(西堀岳路)

1198名無しさん:2011/03/29(火) 15:16:06
山田としお議員の出番ですε=┏( ・_・)┛

1199荷主研究者:2011/04/03(日) 15:24:41

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110331t12019.htm
2011年03月31日木曜日 河北新報
小型船、9割壊滅 宮城沿岸7市6町・1万2005隻

 東日本大震災によって宮城県内の小型漁船(20トン未満)の9割に当たる1万2000隻が大破・流失したとみられることが30日、県などの調べで分かった。同日現在、水産業被害は総額3742億円に上っており、全国第2位の生産量を誇る宮城の水産業の壊滅的な被害が鮮明になってきた。

 県漁協の調査によると30日現在、使用可能な小型漁船は、県登録の1万3409隻(ことし2月現在)のうち、1404隻にとどまる。

 損傷・流失したのは、岩沼市を除く沿岸7市6町の1万2005隻。このうち船外機付き小型漁船が8割を占めた。刺し網漁船や養殖施設の作業船の被害も目立ち、被害額は1022億円に達した。

 20トン以上の漁船は、県登録161隻のうち80隻程度が残ったとみられ、県と県漁協が調べている。被害額は推定50〜60億円。

 ノリ、ワカメ、カキなどの水産物被害は30日現在、332億円に上っている。出荷できるサイズに育っていない貝も被害を受けており、年間生産額236億円(2007年)を大きく上回った。

 種別では、カキ被害が134億円で最多。石巻市の牡鹿半島周辺などで甚大だった。ホタテは69億円、ギンザケ56億円、ホヤ28億円、ワカメとノリ各21億円だった。

 津波で流出した養殖いかだなどの施設被害は187億円に上り、養殖業全体への打撃は520億円を超えるとみられる。

 漁船に関して、県は船の所有者が捜せなかったり所有を放棄したりした場合、代行して処分する。陸に打ち上げられた大部分の船は使用不能とみられ、現地で解体される見込み。

 海上保安庁は宮城、岩手県沖で、津波でさらわれた船約200隻を確認したが、港にえい航したのは17隻にとどまっている。沈む船も多く、回収は難航している。

1200とはずがたり:2011/04/04(月) 19:04:46

農産物出荷規制、市町村単位に 3週間基準下回れば解除
http://www.asahi.com/national/update/0404/TKY201104040251.html
2011年4月4日16時56分

 枝野幸男官房長官は4日の記者会見で、福島第一原子力発電所の放射能漏れを受けて、都道府県単位で実施してきた農産物の出荷制限や解除の実施方法を見直すと発表した。

 新たな実施方法は(1)出荷制限の決定・解除の対象区域を市町村単位で指定できるようにする(2)検査で3週連続して放射性物質が国の暫定基準値を下回った品目や区域は解除できる――の2点。ただ、解除した場合でも原発事故による放射能漏れが続いている場合は引き続き毎週検査を続ける。

 また、枝野氏は新たな基準に沿って千葉県知事に対し、県内の一部市町産の野菜について当分の間、出荷制限するよう指示したと発表した。新たに対象となるのは、千葉県香取市と多古町産のホウレンソウ、千葉県旭市産のホウレンソウ、チンゲンサイ、春菊、サンチュ、セロリ、パセリ。3月25〜31日に国の暫定基準値を上回る放射性物質が検出されたとしている。

1201とはずがたり:2011/04/04(月) 19:07:13
>>1200-1201

農産物出荷制限見直し、地域単位で
http://www.mbs.jp/news/jnn_4691479_zen.shtml

 枝野官房長官は、これまで都道府県単位で実施してきた農産物の出荷制限を見直し、今後は市町村など地域単位での制限を可能とするなどの方針を発表しました。

 「よりきめの細かい指定や解除をしっかり行うことで、逆に指定を受けていない農作物については安全であると消費者に感じていただき、風評被害をなくしていくことが 重要ではないか」(枝野幸男官房長官、午後4時)

 枝野官房長官は、記者会見で農作物の出荷停止について、市町村単位など県を分割した区域ごとに設定と解除を行うことを可能とする、また、出荷制限の解除については1週間ごとに検査を行い、3回連続で暫定規制値を下回ったものは解除するという原則を明らかにしました。

 さらに、枝野長官は新たな出荷制限の対象に千葉県香取市および多古町のホウレンソウ、千葉県旭市のホウレンソウやセロリ、パセリなどを指定すると発表しました。

 県単位での出荷制限をめぐっては、同じ県内であれば放射性物質が検出されていない地域の農産物にも制限がかかってしまうため、地元自治体や農家などから見直しを求める声があがっていました。(04日17:08)

農産物の出荷制限、県単位改め地域別細分化
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110404-OYT1T00582.htm

 政府は4日、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて行っている県単位での農産物の出荷制限について、より細かな地域別に行う方針を固めた。

 県単位での出荷制限については、同一県内であれば放射性物質が検出されていない地域の農産物にも制限がかかってしまうため、関係者から見直しを求める声が出ていた。鹿野農相も1日の記者会見で、県単位の制限に関し、より細かい地域単位で制限を解除する考えを示していた。

 出荷制限は原子力災害対策特別措置法に基づき、福島、茨城、栃木、群馬の4県のホウレンソウなどを対象に出されている。
(2011年4月4日13時31分 読売新聞)

1202とはずがたり:2011/04/06(水) 09:49:34

茨城“すべての漁を見合わせ”
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110406/k10015124311000.html
4月6日 5時30分

茨城県北茨城市沖で、4日にとれたコウナゴから、国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたことを受けて、茨城県内のほとんどの漁協では当分の間、すべての漁を見合わせるとしています。

茨城県によりますと、4日、北茨城市沖4キロの海で、放射性物質の量を調査するためにとった「コウナゴ」から、国の暫定基準値の1キログラム当たり500ベクレルを上回る、526ベクレルの放射性セシウムが検出されました。これを受けて、県内の合わせて13の漁協と支所で作る「茨城沿海地区漁業協同組合連合会」が対応を話し合った結果、すべての漁協と支所では、当分の間、コウナゴ漁の中止を決めました。そのほかの漁については、各漁協の判断に任せることになりました。これについてNHKが各漁協などに取材したところ、▽仲買人や小売店に取り引きしてもらえない、▽魚の値段が安くなり、漁をすればするほど燃料費がかさんで赤字になってしまう、などの理由で、ほとんどの漁協が、すべての漁を当分の間、見合わせるとしています。茨城沿海地区漁業協同組合連合会の小野勲代表は「この状況が続けば、漁師にとっては死活問題だ。汚染された海では漁はできないので一刻も早く対策をとってほしい」と話しています。コウナゴから国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたことについて、海洋環境学が専門の東京海洋大学の石丸隆教授は「原発から流れ出た汚染された水は、これまでは、すぐに拡散すると考えられてきたが、実際には比較的高い濃度を保ったまま南に流れ、付近のコウナゴに放射性物質が蓄積したと考えられる。現在行われている調査だけでは汚染状況は正確につかめないので、水質を調べるポイントを増やすとともに、魚だけでなく、貝や海藻など多くの生物でモニタリングを進めるべきだ。そして、得られた情報を素早く公表することで、漁業者だけでなく、消費者の安心につなげられるのではないか」と述べました。

“放出の影響説明ない”批判の声
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110406/t10015124811000.html
4月6日 8時18分

福島第一原子力発電所の事故で、低レベルの放射性物質に汚染された水の海への放出を巡り、地元の自治体や漁協からは、原子力安全・保安院から、海産物への影響などについての説明がないとして、批判の声が上がっています。

福島第一原発の事故で、東京電力は、4日の夜から、原発の施設内にたまっている低レベルの放射性物質に汚染された水を、海に放出する作業を始めました。これに対して福島県漁業協同組合連合会は、海への放出を認めた、経済産業省の原子力安全・保安院に対して、5日、電話で「組合員が不安を抱いている。汚染水の放出による県内の海産物などへの影響について、現地で説明してほしい」と要望しました。しかし、今回の原発事故を受けて地元への情報提供を強化するため、福島県内に派遣されている原子力安全・保安院の専従チームは「地元からはまだ何も話は来ていない」と述べるだけで、現段階では説明に行く考えはないとしています。こうした対応について、福島県内で最大の漁港があるいわき市や、地元の漁協は「原子力災害に責任を持って対応しなければならない原子力安全・保安院には、説明してもらいたいことがたくさんあるが、何の連絡もなく、地元としても不信感を募らせている」と述べるなど、原子力安全・保安院の対応に批判の声が上がっています。

1203とはずがたり:2011/04/06(水) 09:52:34

インド 日本からの食品輸入禁止
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110406/t10015124591000.html
4月6日 7時14分

福島第一原子力発電所の深刻な事故を受けて、各国が日本産の食品などへの検査を強化するなか、インド政府は、日本から放射性物質が持ち込まれるのを防ぐためとして、5日、日本からの食品の輸入を当面禁止すると発表しました。

それによりますと、インド政府は、日本からインドに輸入される食品が放射性物質で汚染されている可能性が拭いきれないとして、今後3か月間、もしくは福島第一原子力発電所の深刻な事態が収束するまでの間、日本からの食品の輸入を禁止することを決めました。インドで日本の食品を輸入するのは、日本食レストランや、日本の加工食品などを販売するスーパーマーケットなどで、その数は少なく、輸入量も限定的ですが、インド政府は、子どもなどが放射性物質の影響を受けるのを避けるために必要な措置だとしています。

1204とはずがたり:2011/04/06(水) 14:03:14

全漁連会長が東電に抗議 汚染水放出に「怒りと憤り」
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104060148.html
2011年4月6日13時13分

写真:東京電力の勝俣恒久会長(左手前)に抗議文を読み上げる全漁連の服部郁弘会長=6日午前10時59分、東京都千代田区、竹谷俊之撮影拡大東京電力の勝俣恒久会長(左手前)に抗議文を読み上げる全漁連の服部郁弘会長=6日午前10時59分、東京都千代田区、竹谷俊之撮影

 東京電力福島第一原子力発電所から放射能に汚染された水が海に大量に放出された問題を受けて、全国漁業協同組合連合会(全漁連)の服部郁弘会長が6日午前、東京・内幸町の東京電力本店を訪れ、勝俣恒久会長に抗議文を手渡した。

 服部会長は「全国の漁業者が強い怒りと憤りを感じている」と抗議。体調不良を訴えて入院した清水正孝社長に代わって先月30日から陣頭指揮を執る勝俣会長は「大変なご迷惑をかけて心からおわび申し上げます」と陳謝した。

 「人為的に汚染水を海に放出した暴挙は許されない」と憤る服部会長は、東電の広瀬直己常務にも「すべての原発をストップして欲しい」などと訴えた。広瀬常務は「高濃度の汚染水を流さないための対策の一つだった」と釈明したが、全漁連関係者は「海はごみ捨て場じゃない」と怒った。

 福島第一原発からの汚染水放出は4日夜に始まった。2号機の原子炉内の水とみられる高濃度の放射能汚染水も海に流れ込んだ。

 福島第一原発から約70キロ南の茨城県北茨城市沖で1〜4日に捕獲されたイカナゴからは、基準値を超える放射性物質が検出され、茨城県内の全漁協がイカナゴ漁を中止している。

 水産庁には、東電が放射能汚染水の放水を公表した4日夜の直後から、福島、茨城両県周辺の漁業者から怒りの声が殺到している。

1205チバQ:2011/04/06(水) 23:49:41
http://www.asahi.com/national/update/0405/TKY201104050598.html
鎮魂・再起…思い込め 大漁旗、がれきにたなびく 三陸(1/2ページ)2011年4月6日10時4

泥を流した大漁旗を広げる伊藤長栄さん(左)ら=3日、宮城県塩釜市、乗京写す

流木につながれた大漁旗=3日、宮城県気仙沼市本吉町大谷、上田幸一撮影

被災地にはためく大漁旗。三浦幸哉さん(52)が、がれきの中から見つけ出して押し流された自宅(右奥)があった場所に立てた。「写真は全部流されたから、見つかった大漁旗を見て思い出すしかないのさ」と話した=2日、宮城県南三陸町歌津、橋本弦撮影
 三陸海岸に点々と連なる漁村や漁港のがれきの上に、いくつもの色鮮やかな大漁旗がはためいている。一つ、また一つと増えていく旗は、東日本大震災の津波で命を奪われた多くの漁師仲間やその家族らへの鎮魂、そして再起への思いが込められている。

 漁師250世帯のうち8割が家を失った宮城県気仙沼市の「大谷本吉地区」。震災3日目、消波ブロックや車が転がるがれきの中で、近くの大越巌(いわお)さん(44)は深紅の大漁旗を見つけた。

 「大漁 大谷定置漁場」。旗は年10億円超を水揚げする漁協の栄光の証しで、集落に豊漁を知らせる港のシンボルだった。「よく残っていたな」。みんなに気づいてもらおうと、辺りで一番大きな流木を選んでくくり付けた。

 それから1週間後。高台に逃げて無事だった漁協支所長の小野寺俊昭さん(53)が旗に気づいた。駆け寄って手に取ると、急に寂しさがこみ上げてきた。「あのにぎわいが、いつか戻るのだろうか」。しばらく立ち尽くした。

 港はほとんどが崩れ、漁船800隻のうち使えそうなのは23隻。漁師と家族の60人が戻らない。ワカメ養殖に夢中だった先輩トシミツさん、浜のまとめ役だったイシダさん。働き盛りの地域の担い手を失った。

 小野寺さんは「大漁旗に心躍らせる港を、もう一度つくりたい」。

     ◇

 壊滅的な被害を受けた同県南三陸町歌津の館浜。地震から2週間が過ぎたころ、漁師の三浦幸哉さん(52)は2本の旗を自宅跡に掲げた。町一番の船に贈られる大漁旗は、金色の縁取りに紫が映える一家の誇り。愛船「龍王丸」の文字が躍るのは、いとこからの進水祝いだ。

 三浦さんは津波直前、長男龍徳さん(20)と船に飛び乗った。「津波が来たら沖に出ろ」。代々の教えに従い、丸2日、停泊して生き延びた。だが、帰った村に家はなかった。頼みの魚市場や港も消えた。腕を競い合った漁師の多くが、見つからないままだ。

 いま三浦さんは、避難所から浜に通う。少し高いところに住まいを構えようと、龍徳さんと一緒にがれきを片付け始めた。

 三浦さんは沖の龍王丸を見つめて言った。「漁師はカモメと同じだでば。海に出ないと駄目なんだでば」。犠牲になった仲間の分も漁で取り返すつもりだ。

     ◇

 同県中部沿岸の塩釜市。1965年から遊漁船を営んできた「えびす屋釣具店」では、伊藤長栄さん(79)が軒先に色とりどりの大漁旗を広げていた。戦前のものから約50枚。船底いっぱいに魚を積んだ時は、旗を掲げ、「『ここにあり』って、胸張って港に入ったもんだ」。

 港が復旧したらすぐに船を出せるよう、1階が浸水した店の修理を急ぐ。

     ◇

 「この旗を飾る予定だった船も、きっと流されてしまった」。岩手県に接する気仙沼市の染めもの職人菊田栄穂さん(54)は、泥がこびりついた作りかけの旗を手に声を落とした。

 沿岸の大漁旗の多くは代々継ぐ工場が手がけた。150年続く老舗で菊田さんは6代目。黄色や赤で景気よく飾った旗や、験を担いで「黒字」にこだわった旗など、年500枚以上を請け負ってきた。

 津波は海辺から1キロ以上離れた工場にも押し寄せた。染料や道具は流失。壁や柱が抜け、時計は午後3時39分で止まっている。

 工場再開の見通しは立たないが、菊田さんは「注文が入る日を、ゆっくり待ちたい」と言う。工場の奥に1枚だけ残った旗は、復興第1号にするつもりだ。(乗京真知)

1206チバQ:2011/04/07(木) 00:32:32
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011040502000036.html?ref=rank
「冷たい所に残せるか」 帰港の漁師 200遺体収容
2011年4月5日 朝刊

 東日本大震災で壊滅的な打撃を受けた宮城県気仙沼市に、地元のマグロ漁船「第18滝浜丸」が青森県八戸市沖から戻ったのは、震災翌日の三月十二日だった。乗っていた相楽直樹さん(39)が目にしたのは、重油まみれの海に投げ出された人々のおびただしい遺体だ。流されていく車の中に赤ちゃんを抱いたまま閉じ込められた女性、屋根につかまったままの姿で水に漂う男性…。

 遺体があまりに多く、接岸できない。海上保安庁に連絡しても「すぐには行けない」と言われ、逆に収容を依頼された。「こんな冷たい所に残していけるか。一人でも多く連れていこう」。仲間六人と船のクレーンで車を釣り上げては中から遺体を引き出し、浮いている遺体は抱えて積んだ。

 作業の合間に、港に近い集落も見えた。だがそこにあるはずの自分の家はなかった。「家族もだめなのか…」。絶望的な気持ちで、計二百体余りの遺体を収容しては別の船に運んだ。

 三日後にようやく陸に戻ったが、妻尚子さん(42)らの携帯電話につながらない。五日後にインターネットの安否サイトを見た人から、家族の無事を知らされた。

 尚子さんは、宮城県大崎市の病院に手術のため十二日に入院する予定だったが、検診が一日早まり、二人の娘と病院にいた。すぐに駆け付け、妻や娘と抱き合って泣いた。

 相楽さんはもともと水産庁の漁業取締船の乗務員だったが、尚子さんの医療費を稼ぎ出すため、一月にマグロ漁船に乗り換えた。津波で事務所や漁具も流され、会社は解散が決まった。海から収容した遺体を埋葬してもらうため、岩手県陸前高田市の広田湾まで届けたのが、漁師として最後の仕事になった。

 それでも一番大切な人は生きている。「海の仕事しかできないから、新しい職を探すには地元を離れなくちゃいけない。でも妻の病気が良くなるまで失業保険で食いつなぎ、見守ってあげたい」 (鷲野史彦)

1207荷主研究者:2011/04/09(土) 17:14:24

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110401t12051.htm
2011年04月01日金曜日 河北新報
水産業の灯消さぬ 業界一丸動きだす 石巻

在庫の腐敗が進む冷凍庫=石巻市魚町

 東日本大震災で壊滅的被害を受けた宮城県石巻市の水産業界が復興へ向け動きだした。冷凍設備の破壊で腐敗が進む魚介類の搬出やがれきの撤去に頭を悩ませつつ、業界一丸となって早期の水揚げ再開と加工場再建を模索している。

 石巻漁港に面した水産会社「内源ジャパン」(石巻市魚町)。冷凍庫の分厚い扉が壊れ、保管していたサバなどが腐臭を放っていた。小野原聡工場長(39)は「魚が腐ってどろどろに溶け出している。搬出するための重機が欲しい」と訴えた。

 石巻魚市場と後背地の加工場や漁業会社は、津波が直撃し壊滅状態になった。散乱したがれきの撤去は進まず、電気や水道の復旧のめども立っていない。地元船籍の沖合底引き網船団(13隻)は無事だったが、小型船の大半や定置網は失われた。

 3月30日に初会合があった「石巻水産復興会議」。仲買人や加工業者ら約120人が集まり対応を協議した。インフラ復旧に加え、がれき除去や、数万トンに上るとみられる在庫の処理を急ぐべきだ、との意見が相次いだ。

 全壊した工場のがれき除去を始めた木の屋石巻水産(同市魚町)の木村長門社長(58)は「がれきをどこに運べばいいのか、費用負担がどうなるのか不安だ」と漏らした。

 会議では、従業員の雇用問題も話題になった。岡清(宮城県女川町小乗浜)の岡明彦専務(33)は「行政の力を借りて復興を目指すが、従業員全員の雇用が続けられるかどうか」と打ち明けた。

 魚市場の須能邦雄社長(67)は、加工施設の再建には一定の時間がかかるため、地盤沈下の被害が少なかった西側の漁港を使い、鮮魚出荷の再開を急ぐ方針を打ち出した。

 須能社長は「クリアしなければならない課題は山のようにある。一つにまとまって再建構想を描き、行政に提案し実現させる」と、業界が主体的に取り組む必要性を説く。(成田浩二、大友庸一)

1208荷主研究者:2011/04/09(土) 17:34:49

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110402t13056.htm
2011年04月02日土曜日 河北新報
農業再建厳しい前途 宮城・農地の11%浸水

<がれき散乱>津波の被害に遭った田んぼで、農業復興の難しさを語る佐々木さん=3月28日、仙台市若林区

大震災から半月以上過ぎても海水に漬かったままの田んぼ。がれき撤去に塩害と、懸念材料は多い=3月28日、仙台市若林区

 東日本大震災で、食糧基地・東北の海岸線の農地が津波で浸水した。農林水産省が衛星写真などを基に分析した結果、海水につかった田畑は推定で青森79ヘクタール、岩手1838ヘクタール、宮城1万5002ヘクタール、福島5923ヘクタールに及ぶ。最大の宮城では農地の11%が被害を受けた。農道や揚排水設備が大きな被害を受け、津波で流された粗大ごみが作付けを阻む。住む家をなくした生産者も多い。行く先、土中に染み込んだ「塩」の害も懸念される。

 「3年から5年ぐらいは収穫できねぇんでねが」。大津波が襲った仙台市の水田地帯、若林区荒井で後片付けに当たっていた専業農家佐々木均さん(58)は首を振った。

 佐々木さんの家は海岸線から3キロ弱。それでも1メートルほどの海水が押し寄せ、床上まで浸水した。

 「見ろよ。この家やら家財やらの残骸」。目が向かった先は、まるで粗大ごみの埋め立て処分場だ。100万都市の郊外とあって住宅も多く、災いに拍車を掛けた。

 「誰がやるんだが分がんねぇげど、片付けるだけで1年はかかるだろう」と佐々木さん。「それから作付けしても稲は塩害で枯れでしまう。昔経験した農家はみんな言ってるよ」

 今は日々の生活立て直しで精いっぱいで、農業のことまではあまり頭が回らない。だが、先行きの厳しさだけは分かる。

 佐々木さんが代表理事を務める「仙台イーストカントリー」は水稲42ヘクタール、大豆などの転作作物22ヘクタールの経営面積を持つ市内最大規模の農事組合法人だ。

 地域農業の担い手として89軒の農家から、ざっと400筆の田んぼを引き受けている。

 経営面積64ヘクタールのうち、3分の2ほどは津波に漬かったと推測している。そればかりではない。トラクター3台、田植機とコンバイン各1台、乾燥機3台が、津波が引くまで、3日ほど水に漬かった。軽トラック2台、3トン車1台もやられた。5000万円を超える農機具類は壊れたかもしれない。

 農機具が使えなかったら、生き残った田んぼはラジコンのヘリコプターを使った「直播」で田植えをしようか。佐々木さんはそう考え始めている。

 「農業しかできねぇから、この先も農業は続けるつもりだ。今年の食いぶちも稼がねぇど駄目だし。でも、周りの農家は『もう嫌だ』って。引っ越す人も多そうだし、耕作放棄が相当出るべな」

 若林区では、経営面積が40ヘクタール以上あった「荒浜農産」の専務理事二瓶幸次さんをはじめ、友人の担い手農家も数多く亡くなった。農業再建の前途は多難だ。

 佐々木さんは「今年は、何も作らなくても、転作したごとにするどかして、国から支援してもらわないと、農家は生きていげねぇ」と訴える。

 大震災は想像も付かない不幸をもたらした。が、それにくじけるわけにはいかない。

 「この先、まず役所が離農する人の農地をいったん買い集める。そして今までのような30アールじゃなくて、1ヘクタールの大っきな区画の田んぼにして担い手に貸し出さないと、この辺の農業は駄目だ。担い手がますます少なくなったがらね」

 災いを転じて福となすには、その方法しかないと佐々木さんは思っている。
(長谷川武裕)

1209荷主研究者:2011/04/09(土) 17:35:25
>>1208 続き
◎水田の塩害対策急務/0.1%程度でも生育には影響
東北大大学院生命科学研究科准教授 佐藤雅志氏(62)=環境遺伝生態学=

 海水に漬かった農地では今後、農作物の「塩害」が相当程度、出ることが懸念される。

 海水の塩分濃度はおよそ3%。水田の塩分濃度が0.4%を上回ると、稲の生育に確実に支障を来す。0.1%程度でも影響は避けられないと言われている。

 塩害を防ぐためには、海水が引いた後、土中に染み込んだ塩を除去しなければならない。

 そのためには塩分濃度を測定しながら、田んぼに水を引いては流すという作業を繰り返す必要がある。

 よその土と入れ替える「客土」という方法もあるが、今回は規模が大きすぎる上、経費面からも難しさがある。

 塩分を洗い流すと言っても、用水路にも海水が流れ込んだわけだから容易ではない。揚水ポンプが壊れた地区もあるだろうし、油などで汚れた農地もあるかもしれない。それ以前に、流されたがれきの撤去という難題を抱える農地も多いだろう。

 塩害防止には、作付け前に最低でも数回は水を入れては流さなければならないだろう。田植え時期を考えれば、作業は急がないといけない。

 稲の場合、生育初期は塩害に比較的強い。最初、元気に育ったからと言って安心してはいけない。塩害で稲が茶色くなるのはもっと後だ。特に水の蒸散量が多くなる登熟期は、塩分濃度が濃くなってしまう。田植えの後も、とにかく水を回転させた方がいい。

 畑の場合は水を確保するのが難しく、水田より困難かもしれない。海水濃度の3分の1である1%の塩水を2回、畝間に流しただけで、大豆の収穫はほぼなくなってしまう。

 原産地が乾燥地である麦や綿花は稲よりは塩害に強いが、それでも影響は受ける。

 国として早急に塩害対策にも乗り出す必要がある。農業の将来を考えれば、適切な財政支援も欠かせないだろう。

<さとう・ただし>東北大大学院農学研究科博士課程修了。東北大遺伝生態研究センター助教授、総合地球環境学研究所(京都)客員准教授などを経て2000年から現職。62歳。仙台市出身。

1210とはずがたり:2011/04/13(水) 07:52:08

飯舘の水田、検出セシウム増 村全域で作付け見送り決定
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104120556.html
2011年4月13日2時43分

 福島県飯舘村の水田から、コメの作付け基準の6倍近い、土壌1キロあたり約2万9千ベクレルの放射性セシウムが検出された。県の土壌調査で判明し、12日に発表した。飯舘村は、6日に県が公表した1回目の調査結果で基準の3倍だった。

 今回調査したのは県内の54地点。1回目に高い数値が出て再調査になった7市町村が主な対象で、飯舘村は前回の2地点から8地点に拡大した。前回最高の1万5千ベクレルだった同村長泥は今回、2万9千ベクレルと大幅に増えた。

 前回は調べられなかった福島第一原発から半径30キロ以内の4町村も、今回は対象になった。このうち浪江町でも約2万9千ベクレルのセシウムが検出された。

 国は、土壌1キログラムあたり5千ベクレル超の場合、コメの作付けを制限する基準を示している。この基準をあてはめると飯舘村と浪江町は作付けが難しくなる。農林水産省は近く、調査がほとんどできていない原発から半径30キロ圏内や、「計画的避難区域」に指定された川俣町も含め、福島県内の稲の作付け制限地域を決める。

 県は12日、これらの地域を除いた県内全域で、稲の作付けが可能との考えを示した。畑や果樹園の土壌も現在調べており、近く結果を発表するという。

 2回の調査ともに数値が高かった飯舘村は12日、今年はすべての農作物の作付けを見送ると決めた。村全域が計画的避難区域に指定されることになり、コメ以外も含め、農作業が実質的に不可能になると判断した。

1211片言丸:2011/04/22(金) 21:20:21
福島でも菜種育てなければ…キエフで農水副大臣
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110422-OYT1T00795.htm

 【キエフ=寺口亮一】篠原孝農水副大臣は21日、ウクライナの首都キエフで開かれたチェルノブイリ原発事故の教訓を検証する国際科学会議に出席。

 「福島でも菜種を育てなければならなくなると思う」と述べ、福島第一原発事故による放射能汚染を除去するため、菜種栽培を導入する意向を明らかにした。

 菜種は成長の過程でセシウムなどの放射性物質を吸収し、採取された油から汚染物質は検出されないという。チェルノブイリ原発西方のウクライナ北部ナロジチ村では日本の民間団体の支援を受け、土壌再生事業の一環として菜種が栽培されている。

 副大臣は「チェルノブイリと福島の事故状況はやや異なるが、(農作物への影響など)共通点も多い」と述べ、ナロジチでの経験を参考にする考えを強調した。22日には同村を視察する。

(2011年4月22日18時11分 読売新聞)

1212荷主研究者:2011/04/23(土) 13:43:23

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110407t12011.htm
2011年04月07日木曜日 河北新報
飼料品薄 畜産に打撃「餌を腹いっぱい食べさせたい」

牛の体調を気遣いながら飼料を与える菅原さん=3日午前11時30分ごろ、栗原市若柳

機材が散乱したままの石巻工業港食品飼料団地。生産再開の見通しは全く立たない=1日午後1時ごろ、石巻市三河町

 東日本大震災のダメージは、内陸部の畜産農家にも広がっている。石巻工業港に林立する飼料工場が津波で軒並み壊滅。東北で使われる飼料の3割超を生産していた一大供給地が崩壊したからだ。飼料不足に陥った肥育農家は肉質への影響、築いてきたブランド力の低下を懸念し、支援を訴える。

 宮城県栗原市若柳で、銘柄牛の「若柳牛」を肥育する菅原文男さん(56)が、約40頭に餌を与えていた。トウモロコシ、大麦、ぬか…。良質の肉をつくるため、若柳地区の肥育農家が研究を重ね、開発した特別な飼料だ。

 「この餌も残り少ない。再び手に入れるまでには、かなりの日数がかかるだろう」。菅原さんの表情はさえない。

 長年、石巻市の飼料工場に配合を依頼してきた。その飼料の入荷は震災後、途絶えた。飼料の入荷に関する情報も入らず「肥育農家は不安で仕方ない」と言う。

 震災直後は、わらを多めに交ぜ、残っていた飼料を少しずつ与えるほかなかった。1回の量も通常の6割に抑えた。牛は餌箱をなめ尽くすように食べた。

 3月下旬にようやく東北以外で生産された飼料が流通し始め、菅原さんの牛舎にも届いた。牛への給餌量自体は震災前の9割にまで回復。取りあえずは一安心だが、不安が完全に解消されたわけではない。

 配合比率が以前と異なる飼料でかさを増しているため「肉質にも影響が出るだろう」と菅原さんは懸念する。飼料の不足や違いによる家畜の品質低下は、簡単には回復できない。「肉質は牛の様子を見ても確かめられない。分かるのは枝肉になった時だ」

 菅原さんに届けられた飼料は全て、成長した肥育牛用だった。子牛用のストックが少ないため、やむを得ず子牛にも与えている。

 「子牛に肥育用を与えるとロースが小さくなったり、病気がちになったりする」と菅原さん。「まずは牛の命をつなぐことが大事。ぜいたくは言えない」と自らを納得させる。

 漢方草を食べさせて飼育した「新生漢方牛」を出荷している栗原市築館の関村畜産も、綱渡りのやり繰りを強いられた。

 出荷間近の肉牛に飼料を優先して与え、その分、繁殖用牛の餌を通常の2割まで減らした。

 牛舎には、やせ細って背骨の浮き出た牛が並ぶ。代表の関村清幸さん(58)は「早産した牛がいた。餌が少ないためのストレスだったのだろうか。腹いっぱい食べさせられないのは、畜産農家にとって苦痛だ」と悔やむ。

 4月に入り、必要量は確保されつつあるが、関村さんは「苦しんでいる畜産農家は多い。国は支援を考えてほしい」と訴える。

 宮城県は、家畜の死亡など震災による畜産被害を約22億円と試算する。飼料の供給停滞による間接的な影響は、含まれていない。

 東北農政局は「民民契約の問題で、国に補償義務は生じない」との立場を示す。県も「今後の国との交渉課題」と言葉少なだ。(田村賢心)

1213荷主研究者:2011/04/23(土) 13:44:08
>>1212 続き

◎東北の一大供給地/石巻工業港、津波で壊滅/再開の見通し立たず

 飼料や肥料のメーカー13社が集積する石巻工業港北東部の食品飼料団地。襲った津波は高さ約10メートルを超えた。

 岸壁に貯蔵タンクが転がり、倉庫の外壁は、めくれ上がって鉄骨がむき出しになっている。がれきや大破した大型トラックが車道の半分を埋め、クレーンが横たわる。周囲には腐敗した泥と飼料の臭いが漂う。

 農協系の飼料会社「北日本くみあい飼料」(仙台市宮城野区)の石巻工場は、震災から3週間以上が経過しても電気、水道、通信が止まったままだ。

 震災前は1日約2000トンの飼料を東北6県に供給していた。今は手作業で100トンを出荷するのが精いっぱい。5月末をめどに、全国の農協系飼料会社からの供給で需要をカバーする計画だが、石巻工場は復旧の見通しも立たない。

 業務部長の瀬野則幸さん(57)は「一日でも早く工場を稼働させたいが、電気も水も来ないままでは、どうにもできない」と嘆く。

 港湾施設の被害も深刻だ。石巻工業港の岸壁は60〜100センチ沈降し、高潮や大潮で海水が乗り上げる恐れもある。一般船舶の接岸は1日から可能になったが、大型船からの荷揚げは困難な状況が続く。

 岸壁は至る所に亀裂が走り、波打っているため大型車両の乗り入れが難しい。貯木場には船舶が座礁し、荷揚げ用の大型機材も横倒しになっている。

 石巻工業港で飼料の荷揚げや倉庫管理を手掛ける南光運輸も、重機や倉庫の大半が壊れた。業務課長の阿部直之さん(52)は言う。

 「(1978年の)宮城県沖地震でも港の復旧に5年以上かかった。今回の地震はその比ではない」(門田一徳)

1214荷主研究者:2011/04/23(土) 13:56:00

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110409t12040.htm
2011年04月09日土曜日 河北新報
仙台・東部全農地の本年度作付け不能 塩害、排水機場全壊

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20110409_a2-001.jpg

 大津波で浸水した仙台市東部の農地約1800ヘクタール全てで、塩害のためことしの作付けが不可能な状態にあることが8日、市の調査で分かった。このうち仙台東部道路の東側約1500ヘクタールは、排水機場も全壊するなど被害が深刻で、市農業振興課は「作付けできるのは4〜5年後になる」とみている。

 調査は市や東北大などが3月下旬に実施。東部地域の農地約2300ヘクタールのうち、171カ所の塩分濃度を分析した。

 結果は地図の通りで、緑はことしの作付けが可能な農地。黄色は来年度以降にコメ以外の作物の作付けができ、赤は来年度以降も作付けが難しい地域として色分けした。

 ことしの作付けが不可能とされた約1800ヘクタールの対象農家は、約1000戸。約1500ヘクタールを占めた赤の農地は今も大量のがれきやごみが散乱し、4カ所ある排水機場は全壊した。市は「被災した農家の意向を聞きながら、農地として復元するかどうか見極めたい」(農業振興課)としている。

 黄色の農地は約300ヘクタールで、排水機場が壊れたため作付けできるのは大豆などの作物になるという。

 ことしの作付けが不可能とされた農地のうち、大半の約1600ヘクタールが水田で、畑は約200ヘクタール。被害は宮城野区岡田、若林区六郷、同七郷、太白区四郎丸など広域にわたっている。

 市はことし、水田約3430ヘクタールでコメを作付けする計画だった。津波被害で作付けできなくなった水田のうち約1000ヘクタール分の割当面積を、他の自治体に振り分けるよう宮城県に要請するという。


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