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農業総合スレ

1138チバQ:2010/07/10(土) 02:19:01
http://mytown.asahi.com/kagawa/news.php?k_id=38000001007070001
「担い手不足」の現場は/農業・漁業ルポ
2010年07月07日

ピチッ、ピチッ。とれたてのマダイがいけすではじける。さぬき市鴨庄白方の白方漁港。漁を終えて戻ってきた小型底引き網漁船「大讃丸」(約5トン)の船長、山本浩智さん(48)と長男の幸典さん(22)は、手際よく魚を船から移していた。「昔はもっと活気があったがなあ……」と浩智さんはつぶやく。漁業は自然条件に大きく左右され、船の維持などに多額の費用もかかる。いま第1次産業では「担い手不足」が著しい。参院選でも大きな課題の一つだ。(佐藤常敬)
 「燃料代などを差し引くと、利益はほとんど出ない。『色落ち』が追い打ちをかけてきた」。鴨庄漁協理事もつとめる浩智さんはこう嘆く。同漁協の組合員の一部は冬場にノリ養殖も手がけている。だが近年、ノリが黄色に変色する「色落ち」被害が発生。色落ちしたノリの価格は通常の3割に落ちるという。海中の栄養分が少ないことが原因とされる。周辺では「やっていけない」と漁業を離れる人も少なくない。
 鴨庄漁協所属で白方漁港の組合員は現在15人。80年代より半減した。漁業を営む人の動向を5年ごとに調べる漁業センサスによると、県内で漁業を営む個人や団体の総数(漁業経営体数)は1988年の3323から2008年は1887に減っている。
 浩智さんらは1月、民主党県連の地域戦略会議に色落ち対策を陳情した。「若い世代に元気な漁業を引き継いでもらえるよう、人材を確保・育成してくれる仕組みこそ充実してほしい」と浩智さん。幸典さんら後継者たちに、未来のある漁業を残したいと願っている。
   ■  □  ■
 田植えが最盛期を迎えた6月末、多度津町の住宅街の狭い道路で、横関幹夫さん(56)が苗を積んだ田植え機を運転していた。「あちこちに田んぼがあるから移動しないと……」。苗を植え終えた約30分後、また別の水田に向かった。
 「病を患い、体力も限界。後継ぎもおらんし、農地の管理を頼めんやろうか」。この春、70代男性から農地0・4ヘクタールの世話を依頼された。作業は妻の宏美さん(56)と2人で行っている。これ以上の規模拡大にためらいはあったが引き受けた。こうした依頼は毎年絶えない。いま約100人から託されている。
 約270枚に点在する横関さんの水田はそれぞれ300〜3千平方メートル。麦や野菜栽培の畑もある。脱サラして父親の後を継いだ7年前、農地はわずか約1ヘクタールだったが今では約20ヘクタールまで広がった。
 今年度から、民主党が衆院選マニフェストで掲げた目玉政策、農家の戸別所得補償制度のモデル事業が始まった。同事業には、県内のコメ農家の8割以上と推定される2万4741戸(5月末時点)が申請し、減反に応じれば、作付面積10アールあたり年1万5千円が助成される。
 横関さんも5ヘクタールを申請した。ただ、こうした補償を得ても、小規模農家の経営はたやすくないと実感する。高齢化、後継者不足、作っても赤字……。農業を取り巻く環境の厳しさは好転しそうにない。「私は妻と必死に働いて、やっとサラリーマン時代並みの収入になる。やる気があり経営能力も備わる農家が自立できるような仕組みが必要だ」と横関さんは指摘する。
 2005年の国勢調査によると、県内の農業就業者(15歳以上)は3万2046人。00年調査に比べ、1500人以上減っている。


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