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番外企画スレ

1685名無しさん:2022/04/04(月) 19:28:26
>>1682
「そんな……」

圧倒的な力を前に流石のココアも気圧されてしまう。
たった数十秒。一分も経たない間にこの有り様だ。
シンスペクターやセフィロスすらも勝ち目がない相手に、どうしたらいいというのか。

だがこの瞬間――

『どうした、ココア。……この程度で諦めるのか?』

――聖杯戦争から脱落したはずの天城カイトが現れた。
他の者には視認出来ない幻影だが、ココアだけには彼の姿や声が――気高き魂が見える。
それはまるで、カイトが散った後に魂だけで遊馬やシャークの決闘に駆け付けた時のように

「カイトさん……?」

突然カイトが現れ、ココアは呆気に取られる。
彼はたしかに死んだはずの存在だ。

『俺はお前に全てを託し、出来る限りのことを叩き込んだ。この程度の逆境――決闘者なら乗り越えてみせろ。今この場でチノを助けられるのは……お前のかっとビングだ」

保登心愛は普通の日常を謳歌していただけの一般人だ。
それでもカイトはこの聖杯戦争でココアに大切なモノを託していた。――諦めない心と決闘者の魂を。

『お前の手札にはまだ切り札が残っているはずだ。――勝て、ココア』

最期にそれだけ言い残して、天城カイトは再びココアの前から消滅した。ココアを信じ、この決闘の結末を託して。

「――うん。わかったよ、ルカちゃん!カイトさん!かっとビングだね!!」

だからココアはこの瞬間だけ決闘者として――これまで温存していた切り札となり得る魔法カードを発動する。

「ルカちゃんに令呪で命ずるよ!最強の切り札を使ってこの魔王を倒して――!!」

屈託のない表情で、全ての令呪を使い果たす。
どんな困難にも諦めず前を向き、決して挫けない。
それこそが、かっとビング。ココアがこの地で培った諦めない心だ。

1686名無しさん:2022/04/04(月) 20:01:28
マズルカは令呪を受け、目にも留まらぬ早業で術式を編み始めた。
バーンは目の前のキャスターが持つ本に魔力が高まっていくのを感じ取った。
(あの本。何らかの魔術の起点か!発動前に叩き潰してくれる!)
一直線に呪文を練るマズルカの元へ向かうバーン。
その目の前に、マズルカが戦闘前に仕舞っていた馬車小屋が現れた。
その上に立つローブを纏った金髪の魔女が飛び乗り、魔術の詠唱を唱え始める。
そしてバーンに向かって呪文を唱えながら跳躍して飛び掛かった。
強大な魔力の高まりは未だ馬車小屋の後ろから感じ取れる。
バーンはマズルカの切り札が詠唱終了から起動までタイムラグのある物だと瞬時に予想した。
(本が力を発揮する前に自身が捨て身で時間を稼ぐつもりか。舐められたものよ!)
自分に飛び掛かるキャスターと馬車小屋の背後の本。
小屋といっても今のバーンの前には一撃で跡形もなく粉砕できる紙きれのような存在でしかない。
こちらに飛び掛かるキャスターを殺すのも、馬車小屋ごと本を潰すのも一手で済む。
そしてバーンが攻撃したのは目の前のキャスター。
例え強力な切り札だろうと術者のキャスターを一瞬で殺せば術式は不発。
せいぜい行き場を失った魔力が中途半端に暴発する程度に終わるだろう。
そして自殺同然に自分に飛び込むキャスターを横殴りの一手で粉砕した。
余波を受けただけの馬車小屋も衝撃だけで台風に飛ばされるボロ小屋のように砕けて吹っ飛んでいく威力。
霊基など粉々に粉砕された筈だった。

しかし馬車小屋が吹っ飛んだ後、そこに残っていたのはローブと帽子を外したマズルカだった。
同時にバーンは理解する
(人形か!!)
マズルカは時空爆散の術式を組みながら、同時に馬車小屋を展開し、
マズルカと似た髪型の人形兵に帽子をローブを剥ぎ取らせ着用させた。
そして術式を編む僅かな時間を稼ぐことに成功したのだ。

(このような場面でキャスリングとは、小癪なッ!)

と、悠久の時を過ごした知恵者であるバーンはチェスにおいてルーク(城)とキング(王)を入れ変える指し手の一つ、キャスリング(入城)を想起する
その特殊な動きはチェス本来だと多数の条件を満たさなければならず、特にキングにチェック(王手)が掛かっている場合は成立しないのだが、バーンはこれと同じような場面を一瞬だけ思い返した
それは武人ハドラーが自身に反旗を翻してそれを返り討ちにする際、ハドラー親衛隊の一柱であるルークのブロックが特殊能力を発動させて主君ハドラーを救出し代わりに戦死した、という一幕である
元々は新生したハドラーにバーンが与えた新たなる戦力であり、なおかつバーンが所持していたオリハルコン製のチェス駒から生み出した禁呪法生命体である
それがこのような形で自己犠牲の精神を発揮して主君のために動き、創造主の想定した動きを超えて、ハドラーとの間に気付かれた強固な絆によって無理を押し通したのだ
それは苦し紛れのような小さな奇跡、だがあの大事な場面で邪魔をされたバーンにとっては苦虫を噛み潰すような記憶として鮮明に覚えている
そして本来ならば取るに足らない記憶としてそのまま封を閉じているところだが、奇しくもマスターの一人からハドラーについて問われたことで連想してしまったのかもしれない

ともあれ、あの時のように「入れ替え」という状況は似てはいるが、厳密には細部の状況は違っている、それでもこの重大な局面で羽虫程度でしかないキャスターに出し抜かれたことに、バーンは憤りを感じずにはいられない
無論、奇跡に辟易しているバーンはこの場にいる全員を侮ることなく、徹底的に叩き潰すつもりでいる
キャスターが令呪によって魔力を増幅させて何か仕掛けてくる様子であり、たとえ対城宝具級の攻撃を仕掛けられたとしても耐えきる自身がある、とはいえ万が一すら油断するつもりはないバーンは身代わりの人形兵を壊してすぐに本命への攻撃に転じた
――しかしながら、ここはバーンの思惑を越えた超常が集う闘争の場なり
一寸の虫にも五分の魂、それは神の雫が最後に見せつけた人間達の底力の如く、バーンの想像を超えた奇跡が起きてしまった。

マズルカは大魔王に妖路歴程を投げつけた。
(太陽の代わりにこれで満足していろ!大魔王!)
「妖路歴程・時空爆散――――!!!!」

その閃光に、大魔王バーンは三度フォーリーナ―の『悍ましき熾天の彼方(スーパーノヴァ)』を受けたのかと錯覚した。
そうだとしたら、またダメージを受けようとも耐えられただろう。
喩え心身を折る幻想を流し込む宝具といえど、3度目ともなれば何を見せられるか知っている分、心構え、馴れというものが生じるものだ。

「ぐっ…!」
これは『英霊』のマズルカの技ではない。あくまでキャスターという器で顕現したサーヴァントの技。
世界に穴を開け、対象を世界の外側の無の領域まで弾き飛ばす力などない。
だがその単純で莫大な魔力の爆発は、大魔王といえど霊基を消し飛ばすに十分な威力を持っている。
「…!」

巨大な爆発が起き、太陽の存在感が霞むほどの閃光が周囲に放たれた。

【マズルカ@ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団  霊基消失】
【真・大魔王バーン@ダイの大冒険 霊基消失】


(ごめんね。ココアちゃん。)
(この宝具は全ての魔力を使う技…。肉体のあった英霊マズルカなら重体で済んだかもだけど、サーヴァントの私が使えば消失は避けられない。)
(…元気でね。)

1687名無しさん:2022/04/04(月) 20:03:23
戦場からひたすら遠ざかっていた人形兵の速度が落ちたかと思うと、ただの木の人形へと変化した。
消える直前に減速していたとはいえ、突然抱えられた状態から放り出された形になり、ココアは地面を転がった。
体に擦り傷ができる。聖杯戦争が始まってから初めてまともにできた傷だが、それよりココアは精神的ショックで呆然としていた。

最強の宝具。
それが何かココアは知らなかった。とても巨大な人形兵が現れて戦ってくれるのだろうか、程度に思っていた。
あの暴れる大魔王を倒して、マズルカもボロボロになりながらも生き残って笑って、聖杯を欲しい人達ともなんとか説得して、
みんなで元の世界に戻る方法を探せるのではないかと思っていた。

マズルカがなぜ宝具について語らなかったか。それぐらいココアにだって分かる。
それでも、マズルカの言うがまま、深く考えずに自爆の後押しをしてしまった。
「ルカちゃん……うっ…うううっ………ううううっ……」
かっとビング、その魔法の言葉さえも今のココアには思い浮かばない。
ただ涙を溢れさせることしかできない。

 ドガッ!!!

「ギャアアアアア!?」
いきなり何か降ってきて涙で滲む地面に激突した。
激突した何かは勢いよくバウンドして近くの木に激突し、跳ね返ってココアの近くに突き刺さった。
「えええええ!?」
正体不明の落下物にビビりまくって距離をとるココア。
そうやらそれは木の棒のようだった。
先ほどの爆発で吹っ飛んで来た何かだろう。
運よくそこら辺の地面に落ちたが、直撃したら死んでたかもしれない。
ここが聖杯戦争という死と隣り合わせの場所だと思い出したココアは大事な妹の事を思い出した
「チノちゃん!!」
マズルカ消滅のショックと魔力の大量消費による疲労により思考力が低下して嘆きに支配されていたココアは我に返る。
「何してるの私!かっとビングだよ…!」
頬を叩き無理やりにでも自分を奮い立たせる。多分きっと近くにいる筈だ。
サーヴァントを失った自分に何ができるのか、という考えより先に、とにかくチノに会いたい、守りたいという気持ちがココアを動かした。

そして先ほど降ってきた落下物の正体に気付く
「…バット?」
そのバットはかなり遠くから飛ばされてきた筈なのに折れても曲がってもいないようだった。
「バット……って、もしかしてバッターさんの?」
ココアはマズルカからバッターについて、元マスターだがセフィロスに殺されてしまった事などは聞いていた。
しかし名前の通りバットを振るって戦う人物だったとは…。
丈夫なバットだなあと思いながらココアはそれを手に取り、おそらく近くにいるであろうチノ達を探し始めた。

*反射のドナムは切れてるのでマズルカホームランは打てないほぼ丈夫なだけのバット。魔性特攻ぐらいはあるかも

1688名無しさん:2022/04/04(月) 20:04:16
ちなみにムスカはロボット兵を半分だけ投入しており、残りは飛空挺に温存している
そもそも大魔王バーンを討伐した後に生き残った主従達を叩くために用意した切り札なのだ、計画が破綻して早期投入せざるを得なかったとはいえ全部の戦力を投入するほどの愚行はしない
バーサーカーの宝具で暴れたのも地上にいて認識された範囲内、飛空挺のロボット兵達には影響はない

それと、ムスカは元の世界から持ち込んだ飛行石の欠片を腕に埋め込んでいる。
そしてロボット達の中枢にも、この世界で発掘された飛行石が埋め込まれている。
これはかつてムスカがこの世界に転移された時に、ラピュタ崩壊の際に飛行石の塊の一部が一緒に転移したもの、その欠片の1つである。
ムスカはムーの王になった後に飛行石の研究を続けており、
万が一の際は身一つで腕に埋め込んだ飛行石からロボットにムスカの意志を飛ばして、柔軟な命令や強制終了させる事が可能である。
ちなみにこの世界で発掘されてロボットに組み込まれている飛行石はラピュタほどの技術力はないため高度な精製まではできておらず、
このような真似ができるのはムスカただ一人である。
(既に投入した者は部下達による正規手順によって起動していた)

1689名無しさん:2022/04/04(月) 20:49:30
>>1688
この情報はもちろん草加も共有している
残されたロボット兵は出来る限り温存するつもりだが、カイザスラッシュを回避した後も懲りずに攻撃を続ける医者は厄介だ
執念深いだけでも草加やムスカにとって邪魔なのに冷静さを欠いていることで歯止めが効かない。相手はサーヴァントでもないのに、これではまるでバーサーカーを相手にしているようだった

だが逆に言えば判断力を欠如している彼女には漬け込む余地がいくらでもある。
カイザはわざとベルト部分に攻撃を受けると、派手に転がりベルトが弾け飛び医者の近くへ落ちる。

「くっ!だが俺にはまだこいつがある……!」

カイザの変身を解除された草加はすかさずファイズに変身。

「甘いわね、草加雅人。これであなたを殺す!変身!!」

医者は地面に転がるカイザギアを拾い上げるとカイザに変身した。医者はカイザギアの死というデメリットを理解しているはずだが、禁薬の副作用で冷静な判断力を失っていた彼女はそれすら一時的に忘れていた
ここまでは全て草加の計画通り。医者の死が確定してこのまま逃走しようとするが、カイザに変身した医者がそれを許さない
元から禁薬で強化されていた身体能力にカイザのスペック。そして草加への執念が合わさり、草加が想定していた以上に厄介な存在と化していた

1690名無しさん:2022/04/04(月) 22:59:33
草加カイザ・相馬カイザに続き医者カイザ
出会わずに死んだ木場とたっくんといい555勢は原作を思わせる展開が多いよね

1691名無しさん:2022/04/05(火) 19:56:54
妖路歴程・時空爆散の余波の光や、発着場の地面が巻きあげられて生じた噴煙などが医者と草加の元にまで飛んできた
両者ともダメージを受けるほどではないが視界が遮られ、草加はその場から離脱しようとサイドバッシャーに跨りエンジンを点火
しかし医者は噴煙を突き破るように、サイドバッシャーに跨った草加の背に弾丸のような速度で追跡を開始する
サイドバッシャーは先ほどのレジィの攻撃で破損している。変形機能を使用してもどの程度戦えるかわからない。確かめる暇も今はない。草加は逃げに徹する。しかし加速にも影響が出ている。
それでも一度引き離してしまえばバイク対人間、逃げ切れる。だがトップスピードまで加速するまでに追いつかれれば背中を攻撃が襲うだろう。

1692名無しさん:2022/04/06(水) 11:52:04
「ココアさん……!」

自分を呼ぶ姉の声に、妹が駆け寄る。
擦り傷以外はこれといって大きな傷がなく、ココアの無事を確認したチノは安堵した。
だがチノと共に来たマコトと雲雀、ホメロスは彼女が何かを失っていることに気付いた。
各々がそれぞれの対処に必死で、詳細はわからないが――閃光が大魔王を消し飛ぶ瞬間だけは目撃している。そしてこの場にココアのサーヴァントが居ないということは……。

「ココアさん。キャスターさんは、どこに行きましたか?私はまだあの人とあまり話をしていないですが……ココアさんを守ってくれたことのお礼を言いたいです」
「チノちゃん。キャスターさんは――ルカちゃんはね……」

そしてココアの口から先程起こした奇跡が語られた。
遅れてやってきたピーターやシャアもそれを聞き、セフィロスやクルーゼすらも黙って聞いていた。
セフィロスとクルーゼは聖杯狙いだが、キャスターのおかげで大魔王を倒せたのだ。彼女の犠牲なくして聖杯を狙うことは出来ず、ならばこの程度の時間は設けよう。

「オレは少女達に助けられてばかりだな……。すまない……」

ホメロスは自分の無力さを痛感した
二人の少女に勇気づけられた(>>1650)後、大魔王に立ち向かうことは出来たが大した役には立てずキャスターの少女の自己犠牲に助けられた。結果的に自分を勇気づけてくれた少女の片割れはサーヴァントを失うことになり――その心境はハドラーを失ったことのあるホメロスにも理解出来る。
もちろん雲雀と再契約したことでホメロスも勝利に貢献しているのだが、それでも同じマスターで直接的に役立ったピーターと比較して自分はあまりにも無力だ、と。

しかしその無力感はピーターも同じだ。キャスターと過ごしていた時間もホメロスより長く、相手を拘束する手段もあるのに容易く突破された。

「誰にも譲れない誇りはある。君達、小動物が互いを誇りに思うように――キャスターも大きい小動物。君のことを誇りに思っていたようだね」

ココアとチノを交互に眺め、雲雀はそう口にする。

「それに――まだ戦いは終わってないよ」

そしてセフィロスとクルーゼを一瞥して、まだ敵がいることを皆に知らせた。
セフィロスとクルーゼは雲雀の言葉を否定しない。大魔王バーンが倒れた今、自分達は敵だ。

「ああ。バーサーカーやキャスターの生き様を無駄にしないためにも、俺達はまだ戦わなければならない」

雲雀の言葉にマコトが続く。この戦いで多大な犠牲が出たが、これで聖杯戦争が終わったわけじゃない。

「はい。この戦いよりも前に死んでしまったライダーさんやまりなさんや炭治郎さんの分も含めて、私達は皆さんの想いを犠牲にしないために、進まなければなりません……」

「……うん。諦めない心。魔法の言葉――かっとビングだね、チノちゃん!」
「はい。かっとビングというのは、変な言葉だと思いますが……その諦めない心は嫌いじゃないです」

かっとビングという魔法の言葉を口にして、挫けようとしないココアにチノが微笑む。
皆がそれぞれ話し終えた後、シャアがクルーゼに声を掛けた。
これにて共闘は終わるはずだが、まだ大魔王の残党――ムスカと草加雅人がいる。彼らをどうするか、という話し合いだ。
ちなみにファイズの姿をシャアは目撃しており、その特徴を聞いたピーターとココアは巧を思い出す。しかしライダーは既に死んだはずだとピーターは説明。カイザ(草加)だけでなく、ファイズについても警戒心を強める

当然だがカイザが医者でファイズが草加ということは、ここに居る誰も知らない

1693名無しさん:2022/04/06(水) 12:09:07
「ははははは、ありがとう諸君!あの大魔王を消し去ってくれて!」

対聖杯側のシャアと聖杯狙いのクルーゼが一定の距離を保ちつつ黒幕の一翼であるムスカ達をどうするか話し合いを始めて間もない頃
さらに遠くの方から甲高い笑い声を挙げつつ賞賛の言葉と拍手を送るムスカが自らの存在感を示すかのように姿を晒す
(ちなみに一度はチノ達の対聖杯グループに潜り込もうとしたムスカだが、鬼眼王バーンが一団を襲撃した際にしれっとその場から離れていた)

「特に巨大な姿に変じて英雄達すら敵わない光景を見たときは私も絶望しかけたが、君のキャスターのおかげでこの窮地を切り抜けられた。それに関しては本当に感謝しよう!」

相手側にどう捉えられようとも構わず、ムスカは本心から人形使いの魔女が為した偉業を褒め称える。
なにせ自分や草加が想像していた以上に大魔王バーンという異次元の化け物であった、終末の使者とすら錯覚してしまう程に圧倒的な絶対者のように映っていたのだ。
彼女の献身がなければ聖杯戦争の関係者全員を瞬く間に殲滅とする勢いであった、そう思うとムスカも恐れ戦かずにはいられなかった。

「だが、聖杯戦争は終わっていない!私には宿願がある!聖杯が欲しい!だから、君達にはここで退場してもらおう!!」

そしてムスカが片腕を天に掲げると、そこから青い光が空へと伸びていき、やがて一団上空に滞空していた飛空挺へと差し込んでいく
すると飛空挺から飛び立つ影が無数と落下する、そして一団を包囲するようにロボット兵が地上へ立ち並び、同じく上空を旋回するように飛んでいた

 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜

ムスカにしてみれば、対聖杯+αが自分達の関与なしに大魔王バーンを撃破して、さらには疲弊してくれたこの状況は、計画が狂ったとはいえ当初の予定に近いたため好機とみていた
だが困ったことに力を温存しているはずの草加が未だ襲撃者と戦闘を続けている、これでは生き残り達を一網打尽にすることが今すぐできずに苛立ちを覚えていた
しかしだからといって自分達の正体を彼らに曝かれた以上、草加が戻ってくるのを悠長に待っているわけにはいかず、ムスカは少し悩んだ上に博打に出た
腕に埋め込まれた飛行石に自らの思念を送り、飛空挺で待機していたロボット兵数十体を一斉に機動させて行動を起こさせる
そして対聖杯達が自分に対してアクションを起こす前に数で勝るロボット兵達で包囲させ、ビーム砲を一斉に掃射させた
ラピュタ文明が製造したビーム砲のように着弾して大爆発を起こすことはないが、それでも無数のビーム攻撃が一斉に迫られてはサーヴァントとて一筋縄ではいられない
実際、大魔王バーンに蹂躙されて疲弊しているマコト、雲雀、ピーター、ホメロスは非力なチノやココアを守るべく防衛に徹する他なく、多少は反撃してロボット兵を倒してもその弾幕はそう簡単に途切れることはなく厳しい状況に置かれていた
一方、シャアとクルーゼはムスカに向かって駆け出していた。地上や宇宙空間にて数々の戦場を駆け抜けたMS乗りの二人は、MSの操縦とは違う生身であってもロボット兵の攻撃を読み切りなんとか躱しながら統率者であるムスカに接近する
もし躱しきれない攻撃が進撃を阻むロボット兵が現われた時にはセフィロスに露払いしてもらい、ムスカの横暴を止めるか、彼の腕を斬り落とすか、最悪彼を殺す覚悟で移動速度を緩めることなく突き進んでいった

だが、このロボット軍団ですらムスカの策略の一つだった
上空で滞空していた飛空挺で爆発音が複数回鳴り、やがて浮力を失い真下へと落下していく
実は、ムスカがロボット兵の一体に飛空挺での待機を指示し、対聖杯一団をある程度足止めしたところで飛空挺の動力を破壊するように命令していたのだ
飛空挺一艇と忠実なる部下達を代償に一定範囲を大質量で壊滅させる過剰な攻撃、当然サーヴァントには効き目が薄いだろうが生き残ったマスターには絶体絶命の脅威となる、墜落時点での破壊の嵐を前にしては例え英霊とてマスターを守り切るのは困難であろう
真上から落下する巨大な船舶とムスカの真意に気付いた時には既に遅く、防戦に徹していた一団はなんとか回避行動を取ったものの、直後に発生した墜落時の衝撃、破裂、爆発、大地が抉られる音が鳴り響き、否応なしに大破壊に巻き込まれてしまった

粉塵が巻き上がる中、ホメロスとピーターを退避させるべく全力を尽くした雲雀だったが、墜落の衝撃で無数の残骸が飛び散ったことでピーターは複数の傷を負い、ホメロスは片足に金属片が深々と刺さっていた
一方、マコトもチノとココアを助けだそうとしたが衝撃波によって吹き飛ばされてしまい、彼の手が離れたところでチノとココアが一緒に倒れていた
あの一瞬の最中、ココアはチノを庇うように抱えていたためチノは無事であったが、ココアの腹部には大きな木片が突き刺さっていた
そしてこれで終わりではない、あの神風の如き自爆攻撃によって複数個体も巻き込まれて機能を停止したものの、いまだ大多数のロボット兵達は健在であり、様子を伺いつつ煙が晴れたら殲滅攻撃を再開するつもりでいた

 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜

一方、ファイズに変身した草加がサイドバッシャーで逃げようとし、カイザに変身した医者が草加に迫り、レジィがそれをサポートするもう一つの戦場にて
サイドバッシャーの加速よりも早く草加の背後に迫った医者が容赦なく攻撃しようとした

「マスター、避けろッッ!!」

だが背後のレジィから大声で呼び掛けられ、気付けば医者の身体は閃光に貫かれてしまった
この時、上空を飛んでいたロボット兵がビーム砲で医者を攻撃しており、レジィの前には三体のロボット兵が突如として立ち塞がり彼を妨害していたのだ
これもまたムスカと草加が仕掛けた博打の一つであり、念話で軽く連絡し合った後にロボット兵による強襲を狙っていたのだ
一歩間違えれば失敗もあり得る突発的作戦だがものの見事に成功し、魔術的なビーム攻撃によってカイザの装甲を抜けて身体に風穴を開けられた医者は勢いを失い、草加の逃走を許してしまう
更に大ダメージによって変身が解除された医者は、なおも草加への憎悪を募らせて自らの治療に取りかかろうとするが、直後に墜落の衝撃で吹き飛ばされた飛空挺のプロペラが医者の頭に直撃してしまい即死、やがて全身が灰となって崩れてしまった


【医者@アクダマドライブ 死亡確認】


 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜


背後で発生した轟音や惨劇に対してクルーゼとセフィロスは目もくれず、シャアだけが一瞥した後に、一点突破で包囲網を向け出した
そしてムスカに差し迫ったが、その彼らの前にサイドバッシャーに跨がった草加が現われて立ち塞がる
一刻も早くムスカを倒すべくシャアとクルーゼは銃器で攻撃するもののまだ充分な射程距離ではないため上手く当てられず、一気に距離を詰めたセフィロスが斬りつけんとするが草加によって妨害されてしまう
今のセフィロスは大魔王バーンとの激戦によりかなり消耗しており、さらには何度も攻撃を受けたことで攻撃のキレが些か欠いていた

1694名無しさん:2022/04/06(水) 14:56:51
>>1693
片足に金属片が刺さったホメロスは、満足に剣を振るえなくなってしまった。
絶体絶命の状況だ。このロボット兵達をどうにかしても、この足ではもう戦えない。皆を守れない。

――だがそれが逆に彼の覚悟を後押しした。

「令呪で命ずる。アサシン、このロボット共を殲滅しろ。私と共に戦ってくれ……!」
「いいよ」

ココアがそうしたように、ホメロスもまた令呪全てを躊躇なく使い果たす。
そして雲雀もまた彼の覚悟を見届け、断りもせずに受け入れた。

「糸使いの少年。そしてクリミナル。少女達のことはお前達に任せる……」
「深海マコト。君は後で咬み殺す。……だからそれまで、そこの小動物達のことは預けておくよ」

「……わかった。ホメロス、雲雀。お前達の想いは俺が繋ぐ。姉妹の命も、繋いでみせる――!」

ホメロスと雲雀にマコトは力強く返事をして、ピーターもまた承諾した。
居残るなら拘束を得意とする自分だと思っていたが、令呪でブーストされた雲雀ほどの力は発揮出来ない。それにクリミナルの状態を考えると護衛は一人でも多い方が良いだろう

「小動物……」

雲雀はチノの方をチラりと見た。
大怪我を負ったココアを心配して、涙を流しながら必死に名前を呼んでいる。

「残念だけど、ここらでお別れだよ。――君達の道は僕がこじ開ける」

死ぬ気の強さは、覚悟の強さだ。
そして今、雲雀は死ぬ気でロボット兵達を咬み殺そうとしている。
令呪全てを使い果たしたホメロスと共に、一騎当千のアサシンが征く。

結果的に雲雀はホメロスと共にロボット兵を一匹残らず、咬み殺した。
ホメロスも雲雀の固有スキル、戦場の鬼により奮起して普段以上のポテンシャルが発揮出来た。
なにより雲雀恭弥は大群を相手にする殲滅戦において圧倒的な力を発揮していた存在だ。
彼の負けん気はここでも遺憾無く発揮され、一匹も残さず咬み殺したことはもはや、意地にも等しい。

「雲雀さん……っ!?」

全てが終わり、光の粒子となりかけた雲雀にチノが声を掛ける。
この時、既にホメロスは死んでいた。しかし彼は何かを成し遂げたような――そんな悔いのない表情でこの世を去った。

「小動物……。君達には君達の生き延び方がある。僕は君達の未来を。君達の宿した死ぬ気の強さを――空から眺めておくよ」

「そんなの……嫌です……!雲雀さんまで、いなくならないでください……!」

「……君のその顔、つまらないな。そこの小動物にもまだ助かる余地はあるはずだよ。小動物なら小動物らしく、最後まで諦めずに足掻くといいさ。
――それが僕の知る香風智乃だよ」

その言葉を最期に雲雀恭弥は消滅した。
孤高の浮き雲は、この地で出来た新たな仲間に看取られて大空へ舞い上がる。

「雲雀さん……。雲雀さん…………!」

チノの叫び声が、虚しく響き渡る。
マコトが彼女の肩に手を置き、スっと近くにあったバットを持ってきた。
チノがココアの心配をしている間、ココアはバットのことを話していたのだが、先程まで取り乱していたチノの耳には届いていなかったようだ。

「チノちゃん……。このバットは、ルカちゃんが私に託してくれたんだよ……」

身体がすごく痛むが、ココアは必死に話す。
マズルカや皆の犠牲を無駄にしないために。チノの頑張りを無駄にしないために。
天城カイトから託された熱き魂を、燃え上がらせて。

「かっとビング、だよ……チノちゃん。お姉ちゃんに、任せなさい!」

保登心愛は強い想いで意識をつなぎ止め、なんとか気丈に振る舞う。

――何故かって?

それは彼女がチノの姉であり、チノが彼女の妹だからだ。
姉という太陽に照らされた妹もまた、涙を拭って立ち上がる。
雲雀やホメロスの犠牲を無駄にしないためにも……。

【雲雀恭弥@家庭教師ヒットマンREBORN! 霊基消滅】
【ホメロス@ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて  死亡確認】

※この場にいるロボット兵達は全滅しました

1695名無しさん:2022/04/06(水) 15:13:50
ムスカはまだ1つだけ、草加以外には未だ知られていない能力があるんだよね
それは神がかった射撃能力であり、それはこの世界に転送されて国王になってからも腕を衰えておらず、最後の奥の手として国民にも秘匿している
流石にサーヴァント相手には通用しないけど、マスター相手ならこれだけあれば十二分に脅威になる

懐に隠し持った銃と予備の弾、流石に本当の本当にピンチの時しか使えないが出番は来るだろうか

1696名無しさん:2022/04/06(水) 15:18:11
>>1693
医者の死亡後、間もなくして契約していたレジィも消滅する
思い返せば草加雅人に踏み荒らされてばかりの聖杯戦争だった。相馬も医者も草加雅人に殺されたようなものだ
一度は医者に命を救われたが再びマスター不在で消滅する。聖杯戦争の行く末も見届けられないままに

「草加雅人……お前も運命に翻弄され、道化となって死んでくれよ」

最期に呪いのような言葉を吐き捨てレジィは消滅した
お前「も」という言葉は生前似たような言葉を伏黒恵に吐いたからか、それとも草加雅人や呪いのベルトに翻弄され続けたレジィ自身に対する皮肉なのか……

【レジィ・スター@呪術廻戦 霊基消滅】

1697名無しさん:2022/04/06(水) 21:04:44
気付けば、ロボットが全滅した場所の様子を見ている一団がいて、チノ達にそろそろと近づいてきた
墜落した飛空艇に乗っていて、マコトに救出された者達が、マスター達がバーンと戦っている間にここまで逃げて来ていたのだ。
ムーの軍人も何人かいるらしく、マコトやピーターは状況の不味さに緊張する
しかし、一人の黒い大きな診療鞄(マコトに救出される時も肌身離さなかった)を持った初老の男性が進み出てきた。
彼は軍医で、傷ついたココアの応急処置をすると申し出た
船と一緒に通信機を失った兵士達も見て見ぬフリをしてくれた。
軍医はなるべく平らな所に乗客の上着を敷いて寝かせ、鞄から消毒液や包帯、糸と針などを取り出して応急処置に取り掛かった。
だが重体のココアの命は、この世界、この不十分な環境では依然、風前の灯火だ。
「…待っててください。ココアさん。」
チノとマコトは一刻も早く決着をつけるべく、草加達の逃げた方向へと向かった。

1698名無しさん:2022/04/06(水) 21:55:19
>>1697
ムーの軍人はマコト達にムスカの真相を聞いた
彼らがココアの治療を見て見ぬふりをしたのは、それも理由だ。それに彼らも軍人であり、傷付いた民間人を助けるくらいの良心は持ち合わせている
そんな彼らを信用してピーターもチノとマコトに同行を志願した
元々ライダーのマスターだったからファイズの性能をよく知っているし、ファイズが悪行に使われることを好ましく思えない。
ムスカと手を組んでいるということは、あのファイズはきっと草加雅人だ。
巧がベルトを託した?それとも無理矢理にでも奪い取った?
そのどちらかわからないが、どちらにせよ乾巧という男はあんな悪人に加担しないはずだと信じている
とりあえず自分が草加を倒し、ファイズを取り返す。それが乾巧のマスターだった自分の責任だ

1699名無しさん:2022/04/07(木) 08:45:56
三日目 正午過ぎ

レムリアに破壊の音が鳴り響く最中だった。
聖杯戦争の参加者は、またしても幻を見る。
それは今までの儚い夢のようなものではなく、強烈な紅い光を伴い、眼を焼くような幻痛と、
ズキンズキンと激しい頭痛を伴う苛烈なものだった。

業火に満たされた世界の中に10枚のカードがあった。
最後の幻で残った8枚の他に、新たに2枚のセイバーの絵柄の描かれたカードが並んでいる。

そのカードが、激しく炎を上げて燃える。
燃える絵柄は、アルターエゴ、バーサーカー、ライダー、キャスター、キャスター、アサシン、そして追加されたセイバーのうちの1枚。計7枚。

残ったカードは、クリミナル、フォーリナー、セイバー。計3枚。

その直後、世界が荒れ狂い、意識が揺さぶられる
意識が途切れる直前、マスター達は強烈な光を見た。
その光は一瞬で消えたが、マスター達は直感で理解した。
「聖杯は、そこにある」と。


*聖杯に脱落したサーヴァント達の魔力が急激に入ったため、聖杯が一瞬出現しました
 あと1騎サーヴァントが脱落した場合、聖杯が安定して実体化します。(fate/zeroの終盤のような感じ)
 そのおおまかな方角・距離をマスター達は幻を通して感じました。

1700名無しさん:2022/04/07(木) 08:46:31
この光景はいつもの白昼夢のようにマスター達にとっては数秒足らずだった。
前回の聖杯戦争の生き残りであるムスカは当然、聖杯戦争の進行によって起こるこの現象を知っている。
そしてその聖杯戦争で、自分より先に聖杯の場所に辿り着いた瀕死の敵に、出現した聖杯を破壊されてしまうという苦すぎる経験をしていた。
そして今回の幻視の異様さに危機感を感じる。
(なんだこの荒れ狂うイメージは。前回はこのような事は無かった。
 まさか最初の聖杯戦争以降、この儀式を影で繰り返していた大魔王が消えた事で魔術が不安定になっているのか?
 そうだとしたら、もうこれが聖杯を手に入れる最後のチャンスかもしれん。
 いや、やることは変わらない。残りの主従を倒し、今度こそ私が聖杯を手に入れる!)

ムスカは草加に先ほど見たイメージについて伝えた。
そして聖杯の出現した位置に陣取り、やってくる他の主従を迎え撃つことにした。仮に他の主従が自分の元に来ないようならロボット兵などを差し向けるなり他にやりようはある。

1701名無しさん:2022/04/07(木) 09:57:30
>>1700
ムスカ達を逃してしまったシャア、クルーゼ、セフィロスもマスター二人でイメージ映像を考察。アサシンと彼と再契約したホメロスがおそらく死んだであろうことを察したシャアは、一度は手を組んだ戦友ホメロスの死を内心で弔う
そして聖杯の出現した位置にムスカが居ると考え、そこへ向かおうとする。聖杯戦争の関係者なら、必然的に聖杯の出現場所へ向かうだろう。
ちなみに最優先はムスカと草加雅人という異分子の排除だ。先程のロボット兵といい、バーン程ではないが厄介な敵である
セフィロスが草加を引き付け、クルーゼが指示を出し、サーヴァントを失ったシャアがムスカを狙うという作戦だ

「待ってください……。私達も、戦います……!」

ムスカを倒しに行こうとする三人にチノが声を掛けた。
深海マコトとピーターも一緒だ。シャアはココアのことを質問したが、チノが治療中だと答えた。
ホメロスやアサシンについては、察している。途中から何かを破壊する音が鳴り響いていたので、きっと彼らがロボット兵を命懸けで殲滅したのだろう。
最後にチノが手にしたバットについてシャアは質問した。その無骨なバットは、あまりにも目の前の少女に似合わなかったから。

「これはココアさんから託されたお守りです。私では戦えないと思いますが……ココアさんがどうしてもというので……」

ちなみにココアは「どうしても」と言って押し付けたわけじゃない。
お守りとして渡されたものを、素直に受け取っただけだ。
それでも姉のお守りを持ち運んでいると言うのは恥ずかしかったから、少しだけ言い訳した
チノとシャアのやり取りが終わった後、マコトが口を開く。

「俺達も草加雅人を倒そうと思っている。フォーリナーとそのマスター。お前達とは全てが終わった後に、全力で戦いたい」

マコトの意見をクルーゼ達は承諾。
そしてピーターの口からファイズに関する情報が話される。
とりあえず最終決戦で両者が正々堂々と戦えるように。そしてライダーのマスターとして、ファイズを悪用する草加雅人とは自分が戦いたいとピーターは話した
もしも自分が死んだらその後は託すが、出来れば自分で草加と決着をつけたい……と。

ちなみにムスカの対処は先程三人で話し合った作戦通りシャアが行う予定だ

1702名無しさん:2022/04/08(金) 00:29:36
>>1693で草加とセフィロスが戦端を開き、ムスカ達が銃撃戦をしてる最中にイメージ映像(>>1699)が届いた。
事を急いだムスカが残存していたロボット兵を呼び寄せて足止めをし、草加と共に逃げると同時に聖杯の降臨場所…レムリア島のある場所へと向かった。
その道中にレムリア島に潜んでいた親衛隊と接触して、本国のムー島に連絡するように指示を出した。
ロボット兵を含めた増援を呼び寄せて残りの主従にぶつけるつもりだが、今からムー島を出発すると時間が掛かってしまう。
そのため、戦力確保のために医者亡き跡に残されたカイザギアも逃げながら回収していた。

ロボット兵の殆どを失った今は増援が来るまで自分達で耐えきるしかない、ムスカにはファイズギアは使えず、カイザギアは使ったら灰と化してしまうので使うつもりはない。
だがカイザギアは草加なら使用できるし、万が一にも自分達の敵が捨て身でカイザギアを使うのを防ぐ目的があった。


>>1701
魂喰いのおかげでまだ倒れずにはいられるもののクルーゼもそれなりに疲れを感じている
またマコトに全力を出させて魔力補充手段を持たないチノはクルーゼ以上に疲労感を感じているはずだが、今は緊張の糸を途切れさせずにムスカ達の対処に集中している
シャア、ピーターも負傷しており、マコトとセフィロスも消耗やダメージを負ってはいるが、全員が同じ目的に向いており戦意が高い状態である

さて、対黒幕の集団は先のイメージ映像から聖杯の出現場所に向かうことにしたが、道中にてクルーゼがレムリアの軍人に指令を出す
先程のバーン戦や包囲戦のように、ムスカは国王という身分を利用して忠実なる部下や兵器を投入して主にマスターを狙おうとしているのは明白だ
この先もまたそれらに妨害される恐れがあるため、クルーゼはレムリア軍を動かしてそれらに対抗させるつもりである

1703名無しさん:2022/04/08(金) 00:30:16
クルーゼが指令を出した時、レムリアの軍人達は同行者が何者か質問した
クルーゼはチノのことを保護対象、ピーターやシャア、セフィロスやマコトのことは協力者として軍人達に説明した

1704名無しさん:2022/04/08(金) 00:32:07
クルーゼの指示は対黒幕の集団にとって有利に働く内容のものだ。
だが、それに浮かない顔をしている者がいた。
「どうした?チノ」
「マコトさん…
 闘えない私がこんなことを言うのは我儘だと思います…」

「でも私は…レムリアの兵隊さんたちにも戦ってほしくありません…。」
「……」
チノの頭に浮かぶのは、先ほどバーンとの戦いの最中に争い傷ついていてムー島とレムリア島の兵隊たちの姿。
そして先ほどの怖ろしいロボットたちの猛威
ロボットに立ち向かい大勢の兵士たちが鎧袖一触で傷ついていく光景が浮かんでいく。
傍で聞いていたピーターの脳裏にも、ムー島とレムリア島の戦争が起こるのを憂いたマズルカの姿がよぎった。

ムスカという暴威を奮う権力者を相手に立ち向かうこの状況で、容赦なく言えばチノの考えはあまりに現実を見ない甘え考えだ。
だが、最もこの場で力がなく、兵隊の加勢が最も有難いであろうチノ本人が、この状況で勇気を持って言い出した。
それにはどれほどの覚悟が必要だろう。

マコトはレムリアの軍人たちに指示を出している(>>1703)クルーゼに提案する。
ロボット兵やムスカの部下は自分達が先行して対処する。だからレムリアの兵隊を出すのはもう少し待ってほしいと。

ロボット兵の多くは雲雀とホメロスが殲滅した。元々あの場で全員始末するつもりだったムスカは大部分の兵力を投下していた。
残りもまだいるとは言えロボット兵は自分が、ムスカの部下は拘束技の得意なピーターが対処できると。
ムー島から増援が到着するのにも時間はまだある筈だ。
その前に指令を出すムスカを拘束または倒せば、兵士達の争いは防げるかもしれないと。

それに対して、クルーゼは条件を突きつけた。
今からムスカと草加の元へ向かう。当然、ロボット兵や部下が道を阻むだろう。
この場でクリミナルに対して令呪を使い、力をブーストし、それらを排除するために動く事。
そうすればレムリア島の軍隊を動かすのに、いくらかの猶予を設けると。
チノとマコトは目を合わせ頷き合う。
「わかりました。『令呪で命じます。マコトさん、頑張ってください…!』」
マコトに力が漲る。

1705名無しさん:2022/04/08(金) 00:35:05
クルーゼはチノの提案を呑み、レムリアの軍隊を動かしてムスカやロボット兵の元へ一気に攻勢をかけることを控えた。
しばらくの間、レムリアの軍はロボット兵に対しては防衛に徹して無理な突撃などはしない、という方針になった。
ただ今後ムー島から増援の兵士やロボット兵達が飛んで来たり、マコト達が力尽きたり、その他不確定要素により戦力が不足した場合はその限りではない。

正直な所、ムスカ達を倒すためならば自身の権力を活用して兵士を大量に動員した方が確実であり、合理的だと思っている。
だが、最後に聖杯を巡って争う事になるだろうクリミナルの令呪を使わせ、兵士の無意味な損失を避ける事ができた。
悪い手ではないと、考えることにした。

チノの持つバット揺れている。

 『少しは使命に目覚めたか?』

殺した男のそんな問いが聞こえてきそうな気がして、馬鹿馬鹿しい、と即座に否定する。
ムーの兵士の損耗が減り喜ばしいと思うのは、自分の戦力だから、それだけだ。
クルーゼにとってこの仮初の世界に価値はなく、人類の滅亡を願う為に聖杯を獲る、それは変わらない。

1706名無しさん:2022/04/08(金) 00:37:28
(>>1705修正)
>ムーの兵士の損耗が減り喜ばしいと思うのは、自分の戦力だから、それだけだ。
>クルーゼにとってこの仮初の世界に価値はなく、人類の滅亡を願う為に聖杯を獲る、それは変わらない。

レムリアの兵士の損耗が減り喜ばしいと思うのは、自分の戦力だから、それだけだ。
クルーゼにとってこの仮初の世界に価値はなく、人類の滅亡を願う為に聖杯を獲る、それは変わらない。

1707名無しさん:2022/04/08(金) 00:40:15
>>1704
チノは>>1624>>1642で既に令呪を使ってたからこれが最後の令呪だったな

1708名無しさん:2022/04/08(金) 01:19:49
>>1705
自分の持つバットが揺れた気がして、チノは首を傾げる
問い掛けが聞こえてきたのはクルーゼのみだ。他の誰にも聞こえていない

しかしココアから「お守り」として託されたもの。そしてココアも以前にキャスターから託されたもので、その前の持ち主はバッターという名前だと話を聞いていた。
だからこのバットにはキャスターやバッターの想いが宿っているのだと考える。
普段なら「そんなの有り得ない」という結論を出すかもしれない。
それが有り得るかもと思えたのは人々の想いに触れ、それを繋ぐために背負ってきたからだ。

「バッターさん。キャスターさん。私達も、がんばります……!」

バッターという人物のことは知らない。
キャスターについても共に過ごした時間は短く、あまり知らない。
それでも彼らは平和のために戦っていたに違いない。少なくともキャスターはココアのことを守ってくれていたのだから。
平和のために戦ったなんて根拠はそれくらいしかないけど――今のチノにはそう感じられた

1709名無しさん:2022/04/08(金) 18:07:37
>>1702
(気付けば仮投下>>1538が本投下されていないので、シャアの負傷はなしにした方がいいかな?)

1710名無しさん:2022/04/08(金) 19:18:38
(>>1709
>>1702を投下した者ですが単なるミス…
 仮投下>>1538ですが今投下しても展開に問題なさそうなので代理投下させて頂きます。負傷も展開次第ではかすり傷とも解釈できるし問題ないはず)

>>1693の直後、イメージ映像と>>1702直前の出来事。

セフィロスの攻撃を一度は受け止めた草加だが更に追撃を加えられたことで逃げ切ることは困難と判断
自分の方が消耗が少ないことも考慮した上で、サイドバッシャーから降りてここでフォーリナーを殺すことに決める
一方セフィロスには目の前のファイズが以前戦ったライダーに比べて遥かに矮小な存在に見えていた
乾巧のことはセフィロスの記憶に焼き付いているが、このファイズは同じ姿だというのに全く異なる印象を受ける。

その頃、シャアとクルーゼはムスカとの距離を縮めていく。ムスカは草加がセフィロスと戦っている間にも逃げ惑う。逃げ切ることさえ成功したらムーの王という権力を利用して残りのマスターは後から始末する算段だ
だがシャアとクルーゼもサーヴァント達の戦いを横切り、ムスカを追跡する。セフィロスと戦闘中では草加も妨害出来ない
諦めの悪い二人にムスカが苛立ち気味に銃でシャアに攻撃するが、それが命中してもシャアが歩みを止めることはなかった
お返しとばかりにシャアが銃器で攻撃し、ムスカに負傷を与える

1711名無しさん:2022/04/08(金) 19:55:36
時系列的に>>1704直前くらいの話。どちらかと言えば補完に近い

チノは無力な一般人マスターだ。全てを救えるだなんて思っていない。
だが自分の手が届く範囲の人達くらいは助けたいと思った。

これまで何人もの知人友人が死んでいった。特に自分に想いを託したまりなの最期は未だ鮮明に思い出せる。
知人友人だけでなく、聖杯戦争に無関係の人々も巻き込まれて傷付き、死んでゆく。

聖杯戦争によって巻き込まれたと知れば彼らはきっと自分達を恨むだろう。
だからチノは彼らの想いを小さな身で必死に背負い、聖杯戦争に無関係の者をなるべく巻き込まず戦う道を選んだ。

(ココアさん。小動物の足掻きを見せてやりましょう……!)

大空に浮かぶ雲を見上げながら、ココアから受け取ったバットに心の中で語り掛ける。
チノはこの中で最も弱い小動物だが、それでもまりなや雲雀やエレンは彼女に託したのだ。背負っている想いの数ならば他のマスターとも良い勝負だろう

そしてチノは勇気を出して自分の我儘を話した(>>1704に続く)

1712名無しさん:2022/04/08(金) 22:51:22
>>1704
クルーゼがチノに令呪の使用を要求した時、シャアもまたクルーゼに一つだけ要求した
それはフォーリナーがチノやピーターやココア達、少年少女を攻撃しないように令呪で命令すること。
この場はクルーゼとフォーリナー以外は対聖杯だ。要求に従わなければ反旗を翻すのも厭わないとシャアは語る。

シャアの瞳を暫し見つめた後クルーゼはシャアの要求を呑む。ただし先にチノが令呪を使うという条件付きだ。
シャアはその条件を承諾。チノが令呪を使った後、クルーゼもシャアに要求された通り令呪を使用した

マスターを狙わないだけならば、クルーゼとしてもそれほど不都合ではない。それだけセフィロスの力を信用している
シャアは少年少女が聖杯戦争に巻き込まれることを嫌悪していた。だからチノやおっこに聖杯戦争を降りろと何度も言った。
今更チノを聖杯戦争から降ろすつもりはない。この状況はサーヴァントがいない方がむしろ危険だ。だがそれならせめてその命だけは助けたいと思い、クルーゼに要求を突き付けた
この要求を押し通すなら今のうちだ。チノが令呪を使い切るタイミングを選ぶことでクルーゼがシャアの要求に従い、最後の令呪を使っても条件は対等となる。セフィロスを信頼している彼ならば、不利にならないこの要求を呑んでくれると思っていた

ちなみにロボット兵の排除にはシンスペクターを必要とせず、ディープスペクターに変身した
これは「全てが終わった後に全力で戦う」という誓いに対して裏切らないためだ。これ以上シンスペクターに変身したら最終決戦で全力を出し切れない
当然だがシンスペクターに変身しないだけでもちろん本気で対処するつもりではある
セフィロスも切り札の悍ましき熾天の彼方(スーパーノヴァ)の使用は消費魔力的に最終決戦に多大な支障を来たす可能性があり、使用を控えるつもりだ

打倒草加雅人を掲げていたピーターはチノの覚悟を前に仕方なく折れた
草加雅人の相手は他の者に任せ、自分はクリミナルの提案通りムスカの部下を拘束することを優先する

1713名無しさん:2022/04/09(土) 06:51:42
>>1700の後

ムスカ達がイメージ映像に示された場所に行くと一つの遺跡に辿り着いた
その入り口から下へ下へと暗い道を進んでいく、少し入り組んでいたがしばらく歩く内に広い空間へと出られた
そこでムスカは見覚えのある物体を見つけて身震いする、そこには巨大な飛行石が空中にてクルクルと回っていたのだ

さて思い返して欲しい、今回の聖杯戦争の舞台となる空島は過去に大魔王バーンが構築した『大魔王宮殿(バーンパレス)』を礎として空を飛ぶ大地となったのが起源である
この宝具は「魔鉱石」という素材でできており、魔力を受けると浮力を得る特性を持っているが、バーンが聖杯戦争に勝利して受肉した後に封印されてからは彼の魔力を受けることなくその機能を停止していた
やがて聖杯戦争を繰り返すことで幾らか力を取り戻したバーンだが、やはり封印されている状態ではパレスの心臓部に当たる魔力炉を稼働させるのは困難であった
そこで、以前の聖杯戦争の最中に偶然にも見つた飛行石の塊を思い出しそれを活用、自身の魔力を回さなくても飛行石の特性およびそれが有する膨大な魔力でバーンパレスを大地ごと浮上させることに成功する
そして今日まで、飛行石の存在はパレスの所有者であるバーンによって厳重に秘匿され、島の誰にもその正体を知られないまま空に浮かばせる役割を真っ当しつづけていたのだ

1714名無しさん:2022/04/09(土) 10:28:05
今回の聖杯戦争で顕現し始めた小聖杯は、この空島の龍脈の役割を担う膨大な魔力の源、巨大飛行石が鎮座するこの空間を降臨場所として選んだ
ちなみにだが巨大飛行石は膨大な魔力と浮遊特性、重力制御に空域の気候制御を可能とするアーティファクトではあるが願望器にはなりえず、また魔界の叡知つるバーンを持ってしても飛行石の完全掌握はできなかったのでもう一つの魔力炉として扱っていた
それと、ムー島にはバーンパレス本来の魔力炉が、レムリア島には飛行石が配置され、二つの島に分かれた後も互いの魔鉱石の浮遊特性を活性化させるために活用されていた

1715名無しさん:2022/04/10(日) 09:00:25
遺跡の外で見張っていたロボット兵やムスカの部下をディープスペクターが蹴散らし、スパイダーマンが手際良く拘束する
そこにムスカの部下の1人が木々に身を潜めて攻撃の機会を窺っていた。

「…チノ、後ろだ!」マコトはチノにギリギリ聞こえる程度に声量を抑えた声で告げる
「わ、わかりました!」

チノがわああああ!と声を上げてバットを掲げる。
木々に身を潜めていたムスカの部下はその声を聞き慌てて飛び出したところでピーターに攻撃され、気絶して拘束された。

「さっきのは警戒しろというだけのつもりだったんだが…いや、俺の言い方が悪かった。」
「やっぱり雲雀さんやマコトさんのようには戦えないですね。……でも、私だってがんばります!」
「ああ。この島を襲う悲劇も、聖杯戦争も俺達が終わらせる!」

三人がこじ開けた道をクルーゼ達が進む。
シャアとしてはチノの傍らに居て見守ってやりたい気持ちもあるが、そういうわけにはいかない。
勇敢に戦うチノを一瞥するとシャアもクルーゼやセフィロスと共に走り出す。今のチノはシャアが思っていた以上に強かった。心配はいらないだろう。

そしてクルーゼ達はムスカ達の待ち構える広い空間に辿り着く。
広い空間だが、内部には柱や突き出した石壁、木の根や苔、深い段差、巨大な石のブロックなど様々な障害があり、見晴らしは決して良くない。
これは元々は簡素なただの広い空間だったが、バーンがこの場所に飛行石を設置して以来ずっと放置されている間に
空島内部の地殻変動―――としか言いようがない―――などが起こり、こうなったのだろうと推測できた。

「やあ、フォーリナー。君には感謝してるよ。君が乾を倒してなければ、コレを手に入れられなかった」

真っ先に口を開いたのは、クルーゼ達より先に到着していた草加雅人だ。
ファイズドライバーを腰に巻いた草加は憎たらしい表情でファイズフォンを見せびらかすように取り出し、変身コードを入力する。

『Standing by……』
「変身!」
『Complete』

草加はファイズに変身。セフィロスとファイズによる二度目の戦闘が始まった。

ちなみにムスカは、この遺跡内に隠れ潜みマスターを狙う機会を虎視眈々と狙っている。
そして銃にはサイレンサーを装着している。
このような場で戦うことまでは想定していなかったが、銃を使うムスカならではの備えだ。
とても音を消すことなどできないが、銃声から方向を察知される可能性は下がる。
広間に辿り着くまでに奇襲を仕掛けなかったのはこの備えの存在も大きい。
多少入り組んでいるとはいえ斜線が限られる通路ではこちらの位置をすぐさま補足され、最悪、傍にいたフォーリナーに神速で始末される可能性すらあった。

相手はあの小僧とは違う本職の軍人。決して油断はしない。

1716名無しさん:2022/04/10(日) 09:02:09
草加に相対するセフィロスの状況は若干分が悪いと言っていい。
マスターのクルーゼはかなり疲弊している。精神力に優れたマスターなのがせめてもの救いだ。

しかしセフィロス自身の消耗などはある程度回復している。
ここに来るまでの全てのロボット兵はマコト達が始末していくれたため、この場所まで辿り着くのは楽だった。
その間に回復することができた。
また例え消耗してようともこの闘い、無理をして限界を超えてでもこの場でこの強敵(草加)は倒さなければならないとセフィロスは感じている。

草加のマスターであるムスカがこの場に隠れている事は武芸を極めたセフィロスには微かな音や気配で大体の位置まで把握できている。
この場で最も自分にとって困る状況は疲弊したマスターが狙われる事だ。
敵は2人ともこの場にいる。ムスカ達にとってもこの場所は未知の領域なのか遺跡内部にはムスカの手下やロボットの気配はなかった。
マスターをこの場に留めるよりは辿ってきた道を逆に進ませ戦場から話すのが得策と考える。
遺跡の外のロボット兵や人間の兵士は草加達がほぼ制圧しているはずだ。
対聖杯の面々はマスター狙いには消極的なようだが、一応いまいち人物像が掴めないシャアには特に警戒するように伝えて
戦場を離れるよう念話で伝えた。
互いの位置を考えると、今クルーゼが全力でこの場を離れればムスカが追いつくのはかなり難しい。
たとえ追い付けてもその時には遺跡の外に出て対聖杯の面々と鉢合わせる可能性が高くなる。

この場で草加と一対一で闘い倒す。サーヴァントへの攻撃手段に乏しいムスカは最悪無視しても構わない。
(勿論神秘の籠った攻撃手段を保有している可能性は警戒はする)
逆に相手にとってムスカは狙われる足枷にもなりえる。
既に受肉している草加がムスカを見殺しにする可能性は高いが、その場合は魔力の供給源を失うことで宝具使用の負担が大きくなり、相手も持久戦で不利になる。

念話でそう打ち合わせてクルーゼとセフィロスの方向性が決まった時だった。
彼ら4人が入っている広間に音が鳴り響き、入ってきた入り口に石の壁が降りて塞がれた。

ムスカ達がこの場所に辿り着いたのはクルーゼ達より僅か前、数十分程度前に過ぎない。
だがその間にムスカはこの場所の機能をわずかに知り、腕に埋め込まれた飛行石から思念を飛ばして干渉できた。

元々バーンがただ飛行石を動力源として置いていた場所で最低限の機能しかない、それに僅かな時間で把握できたことなどたかが知れている。
だが、古今東西、最も重要な施設には必ずある機能、「入り口を開けろ/閉めろ」の機能だけはあると考え、掌握していたのだ。

所詮はただの石の壁。消耗していようがサーヴァントの攻撃なら、いや、ただの人間でも時間や道具さえあれば突破できる代物だ。
しかし弱点となるマスターを逃がす手段は失われた。
そしてセフィロス達に、変形したサイドバッシャー(レジィの攻撃のダメージが多少残っている)と草加が攻撃をかけてきた。
セフィロスはムスカのおおよその位置を念話でクルーゼに伝え、応戦する。

1717名無しさん:2022/04/10(日) 09:45:13
(*修正)
>遺跡の外のロボット兵や人間の兵士は草加達がほぼ制圧しているはずだ。
遺跡の外のロボット兵や人間の兵士はマコト達がほぼ制圧しているはずだ。

1718名無しさん:2022/04/10(日) 15:34:26
クルーゼ達が突入してしばらくした後、クルーゼの部下から伝達があり正体不明の飛空挺が三艇接近していることを聞くチノ達
やがて飛空挺が目視できるところまで現われて、無数のロボット兵が飛翔しムスカの部下達も降下してくる様が窺えた
こうしてクルーゼ達が予測していた通りに増援が現われ、チノ達は約束を果たすべくクルーゼの部下達を下がらせて再度ムスカの戦力を封じるために戦い始めた

ちなみにだが、増援に来た飛行艇は高速艇仕様のものであり、移動時間を短縮できる代わりに積載量はそれほど多くはなかった
そのためムスカは三艇分用意させて可及的速やかに駆けつけるように伝令し、クルーゼ達の予想より早くムー島からレムリア島へと到着したのだ
ただしこの三艇で送れる兵力は先のムスカが搭乗してきた大型飛行艇と本隊には及ばない、
そもそも対バーン戦と聖杯戦争の参加者を殲滅のために国王が所有する親衛隊やロボット兵の大半を連れてきたのだ、ムー島に残していた予備戦力ではある程度の数しか用意できなかった
だからといってそれなりの数が揃えば攻撃は激しくなりそれらを無力化するのは容易ではなかったが、それでもディープスペクターとスパイダーマンは一騎当千の活躍をしてその数を着実に減らしていった

そして敵戦力が半数以下になったところで問題が発生する、ここに来て身体的負担に限界がきてしまったチノが遂に倒れてしまったのだ
大魔王バーン戦においては令呪を使ってまでマコトを全力で戦わせた、ゆえにマコトはシンスペクターへと形態を変えて全力で戦い最強の宝具を使ったのだが、当然その分の魔力負担はチノに重くのし掛かっていた
あの時はその場の雰囲気や高揚感、一瞬でも気を抜けずに集中力が増していたためチノは気丈に振る舞いマコト達を応援できたのだろう
だがその後も連戦が続き、たとえマコトがディープスペクターに変身して全力を出さずに戦っても更に魔力は吸い取られる
ここまでムスカ達を止めるために意地の如く耐え抜いていたチノだったが、遂に限界を迎えてしまい意識を失ってしまった

その結果、魔力供給が滞りマコトの変身が解けてしまい戦闘能力が著しくダウンする
そして残存するロボット兵数体は敵の勢いが落ちたことなどお構いなしに攻撃の手を緩めることはない、この場にて最大の脅威であるマコトを数体で囲みつつもマスターであるチノや再契約を結ぶ可能性のあるスパイダーマンにも狙いを定める
さらにはスパイダーマンはムスカの部下達と交戦中でありマコトやチノを助けにいくのは難しい、絶体絶命のピンチになっていた

1719名無しさん:2022/04/10(日) 18:11:51
>>1716
この時セフィロスは邪魔なサイドバッシャーを沈黙させるべくサンダガを放ったな、そしたらBURST状態になっても一時的に沈黙してしまったよ
※FFシリーズだと機械系モンスターの大半は雷属性弱点です
※サイドバッシャーがFF7Rでパワーアップした神羅のドッキリビックリメカっぽく思えてきてしまった今日この頃

1720名無しさん:2022/04/10(日) 18:34:39
>>1718
変身していない状態でも修行していた経験やこれまで培ってきた戦闘経験によりロボット兵の攻撃をなんとか避けるマコトだが、この状況はあまりにも危険だ
ピーターはすぐに駆けつけようとするもムスカの部下に妨害され、悔しさに歯噛みする
更に追い打ちをかけるかのようにムーの兵士と思わしき軍人達までやってくる。

「――我が救世主を援護しろ!」

しかし彼らはリーダーの男が指示すると共にムーの兵士――つまりムスカの部下でありながら、ムスカの部下やロボット兵に立ち向かった。
しかもよく見るとムーとレムリア、二つの島の兵士が入り乱れて手を組んでいるではないか。
困惑するピーターに軍人の男が「我らの救世主を……ヒーローを助けてください!」と叫び、ハッとなってスパイダーマンは駆け出す。

ピーターは加勢に来てくれた彼らに感謝するとマコトを襲っていたロボット兵達の相手を始めた。
ロボット兵は生身のマコトを脅威対象外と看做し、新たなる戦力であるスパイダーマンへメインターゲットが変わる。

彼らはマコトに救われたムスカの部下達とクルーゼの部下達だ。
ロボット兵やムスカの部下の対処に部下を使うことを辞めたクルーゼだが、ロボット兵という存在はあまりにも目立つ。
必然的にクルーゼの部下に見つかり、現場へ急行することになった

そしてマコトが助けたムスカの部下達。彼らも偶然、この近くへ来ていたのだ。

「チノちゃん……」

治療を受けている間も心配そうに妹の名を呼び続けるココアを見て、マコトに助けられたムスカの部下達は少しでも恩返しするために、チノの探索及び助力を申し出た。
聖杯の見せたイメージ映像で聖杯の場所を知っているココアは、地図を見せてもらうと「ここら辺にいると思います」とだいたいの位置を伝えた

「それとチノちゃんに一つだけ、伝えてくれませんか?お姉ちゃんに任せなさい――って」

ココアにチノのことを託された兵士達は、彼女の言葉に「わかった」と返事をすると護衛のために数人だけ残してココアに教えられたチノがいると思わしき場所へ向かった

そこでレムリアの軍人達と出会ったわけだが、自分達はヒーローに助けられた。恩返しにチノという少女を助けるつもりでもうムスカに忠誠を誓っていないとムスカの部下達は語る。レムリアの軍人達は困惑するがムスカが何かを企んでいることはクルーゼからも軽く聞いており、なによりロボット兵という危険な存在を前に困惑する時間すらも惜しいので今は彼らの助力を認めることにした
そしてムーとレムリアの軍人達は一時的に協力することになり、今に至る。

ムスカの部下のうちの一人がチノに駆け寄り、体を揺らして起こすと「救援にきた。お姉ちゃんに任せなさいとココアから伝言だ」と伝える。

「ココアさん……。ありがとうございます……」

間接的にココアが自分を助けてくれたことに、チノは微笑んだ。
そんなチノの近くまでやってきたマコトは声を掛ける。

「あいつらにも守るべきものがある。チノ、これはクルーゼの指示じゃない。あいつら自身の決断だ」

人々が傷付くことが嫌でクルーゼの指示を阻止したチノだが、ムーとレムリアの軍人達はどちらも覚悟を宿した真剣な瞳をしている。
彼らの姿やマコトの言葉で考えが変わった。
それにレムリアとムーが争わず、一致団結している光景やマコトが助けた人々が今度はマコト達を助けようとする姿は感慨深くもある。

「はい。マコトさんが軍人さん達を助けて、今度は皆さんに助けていただいて……なんだか不思議ですね」
「そうだな。誰かを助けるためならどんな敵にも立ち向かえる――それが人間の可能性だ」

ロボット兵という強大な敵を前にしても、ムーとレムリアの軍人達は臆することなく戦っている。その姿はチノやマコトやピーターに勇気を与えた

1721名無しさん:2022/04/10(日) 20:10:49
(すまないが>>1716の誤字が複数あるので、勝手ながら修正する、ついでに文章の構成も少しだけ微修正)

草加に相対するセフィロスの状況は若干分が悪いと言っていい。
マスターのクルーゼはかなり疲弊している。精神力に優れたマスターなのがせめてもの救いだ。
逆にセフィロス自身の消耗などはある程度回復している。
ここに来るまでの全てのロボット兵はマコト達が始末していくれたため、この場所まで辿り着くのは楽であり、その間に回復することができた。
また例え消耗してようともこの闘い、無理をして限界を超えてでもこの場でこの強敵(草加)は倒さなければならないとセフィロスは感じている。

草加のマスターであるムスカがこの場に隠れている事は武芸を極めたセフィロスには微かな音や気配で大体の位置まで把握できている。
この場で最も自分にとって困る状況は疲弊したマスターが狙われる事だ。
敵は2人ともこの場にいる。ムスカ達にとってもこの場所は未知の領域なのか遺跡内部にはムスカの手下やロボットの気配はなかった。
マスターをこの場に留めるよりは辿ってきた道を逆に進ませ戦場から離すのが得策と考える。
遺跡の外のロボット兵や人間の兵士はマコト達がほぼ制圧しているはずだ。
対聖杯の面々はマスター狙いには消極的なようだが、一応いまいち人物像が掴めないシャアには特に警戒するように伝えて戦場を離れるよう念話で伝えた。
互いの位置を考えると、今クルーゼが全力でこの場を離れればムスカが追いつくのはかなり難しい。
たとえ追い付けてもその時には遺跡の外に出て対聖杯の面々と鉢合わせる可能性が高くなる。

この場で草加と一対一で闘い倒す。サーヴァントへの攻撃手段に乏しいムスカは最悪無視しても構わない。
(勿論神秘の籠った攻撃手段を保有している可能性は警戒はする)
逆に相手にとってムスカは狙われる足枷にもなりえる。
既に受肉している草加がムスカを見殺しにする可能性は高いが、その場合は魔力の供給源を失うことで宝具使用の負担が大きくなり、相手も持久戦で不利になる。

念話でそう打ち合わせてクルーゼとセフィロスの方向性が決まった時だった。
彼ら4人が入っている広間に音が鳴り響き、入ってきた入り口に石の壁が降りて塞がれた。

ムスカ達がこの場所に辿り着いたのはクルーゼ達より僅か前、数十分程度前に過ぎない。
だがその間にムスカはこの場所の機能をわずかに知り、腕に埋め込まれた飛行石から思念を飛ばして干渉できた。
元々バーンがただ飛行石を動力源として置いていた場所で最低限の機能しかない、それに僅かな時間で把握できたことなどたかが知れている。
だが、古今東西、最も重要な施設には必ずある機能、「入り口を開けろ/閉めろ」の機能だけはあると考え、掌握していたのだ。

所詮はただの石の壁。消耗していようがサーヴァントの攻撃なら、いや、ただの人間でも時間や道具さえあれば突破できる代物だ。
しかし弱点となるマスターを逃がす手段は失われた。
そしてセフィロス達に、変形したサイドバッシャー(レジィの攻撃のダメージが多少残っている)と草加が攻撃をかけてきた。
セフィロスはムスカのおおよその位置を念話でクルーゼに伝え、応戦する。


※修正箇所「話す→離す」「4人→3人(セフィロス、クルーゼ、シャア)」

1722名無しさん:2022/04/11(月) 21:28:44
>>1719
厄介なサイドバッシャーが一時的に沈黙したのを確認したシャアとクルーゼは、ムスカを倒すべく動き始めた
クルーゼの近くに居たシャアは彼の口からムスカが潜むおおよその位置は聞いている。隠れているということは何かを企んでいる可能性も高い
ムスカが銃を扱えることは以前の一戦で身をもって思い知った(>>1710
相手が攻撃してくることに警戒しつつ、慎重に距離を縮める必要があるだろう

1723名無しさん:2022/04/11(月) 21:29:41
シャアとクルーゼがムスカを追い詰めようとするが、逆にムスカも彼らを殺そうとしていた
ムスカと草加は敵に備えてトラップを用意していた、時間も道具も限られているため対した物は用意できないが、サイドバッシャーから抜き出したミサイルの信管に糸を通してワイヤートラップを急造して何本か設置しておいた
遺跡内部は薄暗く光源が乏しければ見つけるのも困難だ、仮に発見されても足止めになり動かぬ的を狙いやすくなる

1724名無しさん:2022/04/11(月) 21:52:01
>>1720
「人間の可能性……ですか」

マコトの言葉にチノは同じ時代に今、出逢えた仲間達のことを思い出す。
木場、おっこ、まりな、炭治郎、雲雀、シャア、エレン、ホメロス、ピーター、マコト。そしてココアとマズルカ。
利害の一致による一時的な共闘だが、セフィロスとクルーゼも。
彼らは皆、何かのために必死に戦ってきた。
これまで戦いに無縁だったココアすらもチノのために予想以上の心の強さを発揮して、奮闘している。

それが人間の可能性。人間の秘めた無限の可能性。
そして自分達に加勢してくれた兵士達も、心強い仲間だ。

だからチノとマコトは彼らの想いと共に聖杯戦争を終わらせ――新しい時代に漕ぎ出すことを心に誓う。魂を燃やして、生き抜いてみせる。

「我ら思う、故に我らあり……か」

奮闘する兵士達を見てマコトが呟いた。

「我ら思う、故に我らあり……ですか。いい言葉ですね……。私達がここまで辿り着けたのは、きっと皆さんのおかげです」
「ああ。だから俺達はみんなの想いを背負って、前に進むんだ」
「はい。諦めない心――かっとビングですね……!」

1725名無しさん:2022/04/11(月) 21:58:42
地上でマコトたちを援護して戦ってくれたムーとレムリアの兵士。
ムスカの連れて来た人間の部下も拘束されるか降参した。
しかしロボットには降参などという概念は無くムスカに最初に命じられたように暴れ続ける。
幸いというべきか、このロボット兵は予備戦力をムスカの命令でとにかく早く輸送することを重視して動くようにして届けさせたため、ビームなどの脅威的な兵装は十分に装備されておらず、ほぼ力任せに暴れるだけになっていた。
そのため助太刀してくれた兵士達とピーターの連携によってなんとか引き倒し、崖から突き落とし、転倒させ、なんとか制圧できた。

一旦脅威は去ったが、しかしロボット含むムスカの増援は今後もやってくるかもしれない。
降参したムスカの部下に、無線機を抱えている者がいた。
ムスカを捕まえれば、戦いをやめるよう命令させることができるかもしれない。
僅かながらも休めたチノはココアの伝言と兵士たちの言葉に勇気を貰い、マコトとピーターと一緒に遺跡の内部に突入する。
兵士たちは倒れてもしぶとく起き上がろうとするロボット達をそうはさせじと対処している。

1726名無しさん:2022/04/13(水) 10:26:42
>>1721-1723

――俺の名前は乾巧。聖杯戦争らしく夢を言うなら……そうだな。世界中のみんなを幸せにすることだ!

草加と戦いながら、セフィロスは乾巧のことを思い出す
セフィロスは彼の命を奪った存在であり、その思想は相容れないものかもしれない。
しかし希望という病に蝕まれ、痛みを背負い、それでも前に進む姿は――まるでクラウドのようなその姿勢はセフィロスの印象に残っている

結果的に巧はセフィロスを倒せなかった
それでもセフィロスの心に乾巧という存在を刻み付け――ファイズの力を悪用する草加に対して嫌悪感を抱かせた

「男からそんなに睨まれても困るなあ。悪いが俺にそういう趣味はない」

乾巧と同じ仮面で煽るように憎まれ口を叩く草加雅人が忌々しい。
無理をして限界を超えてでも草加は倒さなければならないと感じていた(>>1716)のもあって悍ましき熾天の彼方(スーパーノヴァ)を放った

草加雅人は色々と背負った乾巧ほどの精神力を持ち合わせていない。
効果は抜群であり、本来の彼ならばここで散るのが道理。

しかし此度の彼は一度死亡したこともあり、異常に生に執着している。それはスキルとなったほどだ。
更に草加は巧の死により、セフィロスの強さを見届けている。その宝具の凄まじさも覚悟はしていた。
ファイズの変身が解除された草加は膝を着きそうになるが、ふらつきながらも立て直して距離を取る。

「俺は生きる。生きて真理に会うんだ……!変身!!」

セフィロスの消耗は激しく、生身の彼に一撃を食らわせる前に草加はカイザに変身してしまった

1727名無しさん:2022/04/13(水) 10:28:20
シャアとクルーゼは十分にムスカの攻撃や仕掛けられたトラップに警戒していた。
だが草加とセフィロスの攻防、「悍ましき熾天の彼方(スーパーノヴァ)」発動の魔力の消費に悶え苦しむクルーゼはムスカとの攻防の最中、遂に膝をついてしまう。
その隙を見逃さないムスカの銃撃がクルーゼに当たり負傷してしまう。
セフィロスも魔力の供給が滞りカイザに変身した草加から致命的な一撃を食らってしまう。返す刀で切りつけたが僅かに負傷を与えるに留まり勝敗は決する。
満身創痍のセフィロスはそれでも力を振り絞り、ムスカに余波が届くような斜線で広範囲の魔法を放った。
たまらずムスカが遮蔽物の影から姿を出したところを、銃撃を含めた近接戦の末に、シャアが締め落とす。
その時、封鎖された石壁を破壊してピーターを先頭としてチノとマコトが広間に乱入してきた。
ピーターはムスカを上に引っ張り出して無線機で軍を止めるよう命じさせようとシャアとムスカの元に向かうが、
焦りのあまりスパイダーセンスが発動したものの踏み出した足が止まらず、ムスカ達が仕掛けていたトラップに引っかかってしまった。
3人まとめてムスカと草加が仕掛けたミサイルのトラップに巻き込まれる寸前でピーターは2人を連れてウェブを壁に引っ掛けて退避するが、
爆発で吹っ飛ばされ、2人を庇うように背中から強かに広間の壁に衝突してしまう。
ピーターに助け出されたシャアも投げ出された衝撃で武器を手放してしまったが、そのまま懸命にムスカを取り押さえ続けていた。
ムスカも先ほど吹っ飛ばされた衝撃で意識を取り戻していた。
「あの子供のマスターとクリミナル、彼らがセイバーに勝てると思うかね!?」
まだ勝利を信じているムスカ、彼を抑えるシャア、そして気絶したピーターを他所に草加とマコトの戦いが始まる。

頑丈なピーターだがミサイルの爆発にから2人を庇いつつ壁に叩きつけられ満足に動けないほどダメージを負い、意識を手放してしまった。
この場でギリギリ戦えるのは深海マコトのみ。
草加はセフィロスの宝具のダメージが残っているのか顔色は悪いが疲弊した様子を見せず凶悪に笑う。
「この期に及んでマスターを殺さないとは偽善者だなあ。キミ達の敗因はその甘さだよ!」
「チノ、もう少しだけ頑張ってくれ!」「はい!」
嘲る草加にシンスペクターに変身したマコトが立ち向かう。

1728名無しさん:2022/04/13(水) 14:12:23
>>1727
「タケル。これまでお前がそうしていたように――俺も命を燃やそう!――変身!!」

元の世界の仲間を思い出してマコトが気合いと共にシンスペクターに変身した瞬間、チノの肉体に負担が掛かる。
だがチノは諦めない心で。ココアから教わったかっとビングやこれまで出逢ってきた仲間達の想いで耐える。

(ライダーさん……まりなさん……バーサーカーさん……雲雀さん……!私に力を貸してください……!!)

自分に想いを託してくれた仲間達の名を心の中で叫び、彼らの想いを小さな体で一身に背負う

「マコトさん。がんばってください!!」
「ああ。チノ――お前の心の叫びも、俺があいつに伝えてやる!」

チノの想いにマコトが力強く応える。その姿はとても心強くて、チノはシンスペクターの勝利を信じる

「熱いね。君たちのその態度……俺が嫌いな奴を思い出して寒気がするよ」

チノとマコトを見ていると否が応でも乾巧や木場勇治という存在を――草加の大嫌いな薄汚いオルフェノク共を思い出させる
草加にとってチノとマコトは偽善者そのものだ

1729名無しさん:2022/04/13(水) 14:20:13
>>1728
自分を応援するチノに強く見つめられ、マコトの心が震える。
残りの魔力は僅かしかない。それでも深海マコトの命は輝きを増し、全身に力が漲る。

深海マコトと草加雅人。
時代や世界こそ違えど彼らは仮面ライダーという存在のはずだった。
しかし決して分かち合えることはなく――仮面に隠されてその表情こそ見えないが、草加は乾巧や木場勇治の想いを背負った亡霊を鬱陶しそうに憎み、マコトは真っ直ぐとした迷いのない瞳で新しい歴史へ漕ぎ出そうとしている。

「乾、木場。お前達はいつまで俺の邪魔をしたら気が済むんだ……!」

この聖杯戦争で死んだはずなのに、未だしつこく自分を止めようとしてくる過去の亡霊共に忌々しく吐き捨てる。
特に綺麗事ばかり並べていた癖に自分を殺してきた木場勇治のことは大嫌いだ。

「お前は何を言ってるんだ……!?」
「君を見ていると偽善者がチラつくんだよ。人類に害を成す異形の癖に人間と分かり合おうとした奴らがね……」

草加雅人がオルフェノクが憎い。そして彼らと人間は決して共存出来ないと思っている。
オルフェノクは殲滅するべき敵であり、それと分かり合うなんて不可能だ。皮肉にも木場勇治が草加のその思想を確固たるものとした。

「俺も人間と異形が共存出来る世界が夢だと語っているサーヴァントにこの聖杯戦争で出会った。そしてあいつは人間を庇って、重傷を負ったことが原因で脱落した……」
「木場か……。偽善者の癖に誰かを庇って死ぬなんて反吐が出るなぁ」

マコトの語るサーヴァントの正体が木場だということを草加はすぐに察した。
本当に心底、反吐が出る。草加にとって木場は共存だのなんだの言ってた癖に人間に刃を向け、自分を殺した偽善者なのだから。

「あいつは偽善者じゃない。ライダーは本気で人間と異形が共存出来る世界を望んでいた!だから俺は、そんなあいつの想いを背負うことに決めた!!」

対してマコトにとっての木場は、本当に根っからの善人だ。
根底に危うい面こそあったかもしれないが、最期まで人間のために戦い抜いた英霊。自分の大切な友――チノを守ってくれた英雄だ。

――俺に出来なかったことを……想いを、繋いでほしい……

木場の最期の言葉がマコトの脳裏に蘇る。
この聖杯戦争で初めて自分に想いを託した男だ。今まで散っていった仲間の中でも特に印象は強く残っている。
あのお人好しは心の底から人間と異形が共存する世界を夢見ていた。そして眼魔と人間が共存する世界に住んでいるマコトは、彼のその夢はいつか叶うと本気で信じている。
人類の未来や自由のために戦った友――木場勇治を心から信じている

「ライダーの名前がわかったことだけはお前に感謝する」
「名前も知らない相手の想いを背負っていたのか。馬鹿馬鹿しい奴だ」

草加が嘲笑うが、それを無視してマコトは今は亡き木場に語り掛ける。

「名前がわかった今、改めて言わせてくれ。
木場――お前の想いは、俺が繋ぐ!」

『シンダイカイガン!シンスペクター!デッドリーオメガドライブ!』

シンスペクターの背後から六枚の翼が展開。万感の想いを込めて、空高く飛翔する。
木場に託された想いやチノ達の努力を無駄にしないために。チノやピーターを無事に元の世界へ帰すために。

「薄っぺらい友情ごっこは他所でやってくれないかなぁ」
『Exceed Charge』

対する草加もまたゴルドスマッシュの発動準備をする。
忌々しい過去の亡霊共を断ち切り、無事に生還して真理を手に入れるために。実は草加自身が過去の亡霊でありながら、今を生きようとする存在なのだが――そんなことにすら気付かずに。

「マコトさん。私達の想いを、あなたの翼に託します……!」

チノも必死にマコトへ声援を送る。
チノ、ピーター、シャア、クルーゼ、セフィロス、島の兵士達。
シンスペクターの翼はまるで彼ら6つの想いを乗せているようで。

「俺達の生き様――見せてやる!」

同じ時代に今、息する仲間達の想いを右脚にエネルギーとして纏う。
そして雄叫びと共にシンスペクターが急降下し、キックを放った。

「いい加減、死んでくれないかなぁ。君たちの存在は邪魔なんだよ!俺は生きて真理の元へ帰る!!」

そしてカイザもまたゴルドスマッシュを放った。
二人の蹴りがぶつかり合い、拮抗する。威力的にはシンスペクターが放つオメガドライブの方が上だが、これまでに蓄積された疲労によりカイザのゴルドスマッシュでも対抗出来ていた。

そして草加の執念深さもマコトが背負った想いに引けを取らない。彼の執念は本当に凄まじいものだ。
二人の仮面ライダーのぶつかり合いをチノが息を呑んで見守る。

しかし運命は残酷なものだ。全力の戦闘で魔力をほとんど使い果たしたシンスペクターの宝具は全力を発揮出来てると言えず、カイザに押されてしまう。
想いだけでは勝負に勝てない――そんな光景を見せられても、チノは諦めずに祈る。深海マコトの勝利を願う。

「今だけでいいです。皆さんの力をマコトさんに分けてください……!」

そんな超常現象など普通なら有り得ない。
それが有り得ると思えるのは、この聖杯戦争で様々な不可思議現象を体験してきたからだろうか。

――そして片翼の天使により、彼女の願いは叶えられる。

致命傷を受け、後は消滅を待つだけだったセフィロス。このままだとマコトが負けることを理解した彼は、死にかけの体でありながら飛翔した。
こんな状態で宝具を使えば、自分はすぐに消滅する。それを知った上でセフィロスはカイザへ正宗による一撃を加えた。

たった一撃。されどもセフィロスの全てを懸けた一撃は非常に重く、攻撃の余波によりカイザのマスクが割れる。
憎悪と執念に塗れた素顔の一部が露呈し、先程の一撃で一気にゴルドスマッシュの勢いが弱まった。

そして思わぬ援護によりマコトは更に魂を燃え上がらせ、限界を超越してオメガドライブの勢いが増す。
花よ。鳥よ。風よ。月よ、儚き命よ――我ら思う、故に我ら在り

「――みんなの想いが、俺に力を貸してくれる!俺達の心の叫びを聞け!!」

――瞬間、カイザのゴルドスマッシュが打ち破られ、カイザへ強烈な蹴りが叩き込まれた。
最期にその光景だけを見届けて、勝利を確信したセフィロスは消滅する。

【セフィロス@FINAL FANTASY 7 霊基消滅】

1730名無しさん:2022/04/13(水) 21:03:26
>>1729
「くっ……!」

大地へ叩き付けられた草加はカイザの変身を解除され、忌々しい青空の戦士を睨む。
マコトも変身を解除し、草加を見つめた。

「他の奴に負けるならわかる……。どうしてお前なんだ、乾……!お前には聖杯で叶えたい願いなんて……!!」

今の草加にはマコトが巧に見えた。
忌々しい。聖杯で叶えたい願いなんてないはずなのに、どうして邪魔をするんだ――と。草加は心の底からマコトのことが憎かった。

「マコトさん、大丈夫ですか……?」
「ああ。お前こそ無事か?チノ」
「はい。私もなんとか、大丈夫です……」

マコトの傍へチノが駆け寄る。
先程の戦闘でお互い体力を使い果たしたが、それでもまだなんとか生きている。二人は互いの無事を喜びあった。

「真理……」

そして死にかけの今の草加には何故だかチノが真理のように見えた。巧と楽しく談笑している真理のように。

「どうしてそいつなんだ……。真理。俺は君のために……」

草加雅人の言葉は、そこで終わった。
彼の命はここで潰え、灰となって死亡する。
その最期は道化のようで――ある意味、レジィの呪詛が届いたようでもあった。

哀れな男の末路を見て、チノは黙祷した。草加雅人は敵であったが彼なりに何かを背負い、必死に足掻いていたのかもしれない。
香風智乃は相手が敵とはいえ、死者を憎まない。もしも誰かを憎むような性格であれば元は敵であり、仲間が死ぬキッカケを作ったホメロスのことを許さなかったはずだ。
そんな少女を見習い、マコトも共に黙祷を捧げる。彼もまた草加のことを憎もうとは思っていなかった

【草加雅人@仮面ライダー555 死亡確認】

1731名無しさん:2022/04/13(水) 21:14:03
>>1730
「そんな、まさか!?やめろ、消えるな!!セイバーッッ!!!」

最後に残った英霊同士の勝負が決した
フォーリナー・セフィロス、セイバー・草加雅人が消え去り、最後まで立っていたマコトと、そのマスターであるチノが優勝者となった
シャアに取り押さえられた後も自らの同盟者であるセイバーが勝利を掴むと信じて疑わなかったムスカだが、その非情なる現実を突きつけられたことでついに気力を失い無抵抗となった
こうして聖杯戦争は終幕となり、もう争うことも、これ以上の犠牲もなく、空島に平穏が戻る――と、誰もがそう思っていた

「…待て、何か様子がおかしい」
「見ろ、あの青い巨大な立方体の輝きが、どんどん弱まっている…?」
「それに、さっきから続いていた振動も治まらないです」
「いや、むしろどんどん強くなっている…?」
「…もしや、まさか!?」

その場にいた一同が異変に気付き困惑する中、何かに気付いたムスカがシャアを振り払って近くにある石碑、巨大飛行石の元にある制御盤らしきものに触れた何かを確認し始めた
やがて「ははっ、あははははっ…」と乾いた笑い声をあげたムスカの口から、二つの空島があと少しで崩落してしまう事を告げられる
飛行石の情報を解析した結果、バーン亡き後も巨大飛行石の膨大な魔力に頼って浮遊機能を維持していたバーンパレスだが、その飛行石の魔力も枯渇しかかっており限界を迎えてしまうことが分かったのだ
たとえ聖杯で願い飛行石に魔力を注いでもそれは一時しのぎに過ぎず、その魔力も使い尽くせばまた同じ事になるだろう
ここまで数々の犠牲を払いつつも戦い抜いた末にもたらされた終末の兆しはその場にいた全員に衝撃を与える、何かできることはないかと口論するがどれも現実味がなく徐々に焦りと絶望の色が増幅していった

「みなさん、まだ諦めてはいけません…!こういうときこそ、かっとビングです!!」

だが、万事休すな状況下にあってもチノだけは最後まで諦めずにいた
なんの根拠もない、純粋な心から出てきた言葉が、諦観に支配されかけていたこの場において強く輝いているように見えた
そんな彼女の意志に呼応するかのように、シャアが彼女の前に出て手を差し出した

「これは分の悪い賭けになるかもしれないが…チノ、君のその想いを信じて、奇跡に賭けてみようではないか」

シャアは、自身のポケットの中で不思議な温かみを発していたT字型の物体、サイコフレームを取り出してチノに手をかざすように言葉をかけた
この素材を何故シャアが持っているのかは本人を含めて誰にも分からない、ただこの世界で気付いた時には彼の持ち物の中に紛れていたのだ
それは一度宿敵のアムロの手に渡ったはずのものだが、もしかしたらアムロがアクシズショックを起こした際にシャアと一緒にこの世界にやって来てしまったのかもしれない、とシャア自身は推測しているが定かではない
なにはともあれ、このサイコフレームには“人の意思を物理的な力に変えて膨大なエネルギーを生み出す”サイコ・フィールドという力を発生させることがあり、顕著な例だと地球に落下寸前の小惑星アクシズを押し返してしまう程のオカルトじみた特性を秘めたオーパーツである
あの時の不思議な出来事やアムロの言葉を回顧したシャアはチノ達にも簡略に説明し、この空島の崩壊を防ぐべく人の意思に賭けてみることにした

シャアが差し出した手の上のサイコフレームにチノが手を重ねると、その不思議な温かみや輝きは強さを増した
ピーターもまた想いを乗せるべく手を重ねるとその分も増していったが、しかしまだ奇跡を起こすにはほど遠い様子であった
そこへムスカも手を重ねる、ラピュタの崩壊を経験した彼もまたいても立ってもいられなくなったのか、あるいはこの空島に住む人々を少なからず想ってのことなのか
さらには傷付いたクルーゼも手を重ねた、人々のエゴに絶望して世界の破滅を望んでいた彼もまたジェネシスの光に呑まれる前に自分を倒してくれた少年の事を思い返しつつ、人の意思に賭けてみることにしたのだ

それぞれに想いには強弱の違いがあれど、この状況をなんとかしたいという統一された強い意思に感応したかのように、サイコフレームが自身を包んでいた手々を優しく弾いて宙を漂い始め、巨大飛行石周辺を周回し始めた
五人の意思が一つの超常事象を起こし、さらにはその想いを魔力に変換して飛行石に供給し始めたが……未だに破滅の振動は止まず、未だ空島の限界を押し留められない
それでもこの場に生き残ったマスター達が諦めずに願い続ける最中、本来は現世の存在ではないマコトは彼ら彼女らとは別の行動をとった

「聖杯よ、聞いてくれ!俺達の想いを、仲間から繋いだ想いを、ここで終わらせる訳にはいかないんだ!」
「それに俺は人の意思、人の可能性を信じたい!だから、この空島に生きる人々全ての想いを、この空島の平和を望む想いを、あの飛行石とサイコフレームにかき集めてくれ!!」

マコトが聖杯に願った瞬間、彼の想いが空島にいる全ての人々に届き、ムー島とレムリア島の危機を止めたいと思う人々の膨大な意思が、魔力となった想いが、サイコフレームへと集約されていく
さらに不思議な現象が起こる、マコトやこの場にいる生者の想いに触発されたかのように、これまでに散っていった仲間達の姿が光の輪郭として浮かび上がっていた
さらなる超常事象にチノ達は驚嘆しつつ、彼らもまた自分達を応援してくれていると感じ取っていた



――この時、チノとマコトだけが別の事も少し頭によぎっていた
もしかしたら、おっこ、木場、まりな、炭治郎、雲雀、などこれまで出会い別れた仲間達が、目に見えぬ形で自分達に力を分け与え続けていたのではないか、と
これまで繋いできた想いがチノやマコトに加護として作用し、魔力をどれだけ大量に消耗しても最後まで倒れずに戦い続けられたのは、この場にいない仲間達のおかげではないか、と
そんな都合が良すぎる想像を思い描く程に、今目の前に起きている光景に感化された二人は、仲間達への感謝の想いに心が満たされその瞳から雫が溢していた





(まさか、こんなところで貴様と再会するとはな)
(なっ、アムロ!?なぜ、お前がここに!!?)
(それは、話すと長くなるが――)

そう言いつつ簡略化した事情によると、シャアより数百年前にこの世界に喚ばれて色々あった後に亡くなったという
その際一緒にνガンダムもやって来たがアクシズショックの影響でガラクタ状態であり、この世界では修復不可能なのでムー島の山中に置き去りにせざるおえなかった
そしてνガンダムに残っていたアムロの残留思念がサイコフレームの共鳴とシャアの存在によって呼び起こされた、と推察混じりに語られた

(俺は未だに貴様を許すことはない――)
(だが、お前が人の可能性を信じて、この事態を収拾させたいと想うならば……シャア、俺も協力する)
(アムロ…だが、亡霊みたいな存在になった貴様に、何ができるというんだ!)
(あの時と同じさ…この残滓を使い切ってでも、世界に人の心の光を見せてやるだけだ!)

そう言った後に、アムロの思念はムー島にあるνガンダムへと戻っていく
もはやその機体を動かす事は叶わない、内部の機器も殆どが使い物にならないタダの置物なのだが、アムロの意思が意地を押し通してνガンダムのサイコフレームを強制的に増幅させて共鳴による相乗効果を生み出した
この結果、レムリア島とムー島でサイコ・フィールドの効果範囲および力が強まり、やがて大きな光が両島を包み込んだ

1732名無しさん:2022/04/13(水) 21:24:46
>>1731

サイコフレームによって短時間だが感応波が両島を包み込み、人々の心に、島の墜落を防ぎたい彼等の意思が重なり合ったことで超常的な物理法則が発生、崩壊現象は収まり始めた
さらには人々の想い、果て無き幻想への祈りが魔力となって飛行石とバーンパレスを繋ぎ止める力へと変換された
この人の意思の伝播はムー島からレムリアに向けて順次出撃の準備をしていたムスカの部下達にも伝わり、その力の一部から戦意を失い空島の存続を願ったムスカの思念を感じ取っていた
遺跡の外で抗争状態であったムスカの増援部隊と対抗する連合部隊も争いを止めて手を取り合い祈り始めた(その際、残り僅かのロボット兵もムスカの思念が伝播したことにより機能を停止した)
やがて空島を包み込んだサイコ・フィールドの光が消えると同時に振動に震えていた両島が静まりかえり、崩落の兆しは消え去った
そして、巨大飛行石の周辺を電子のようにクルクルと不規則な自転をしながら周回するサイコフレームと、顕現し続けたままの聖杯がチノ達の前に残されていた
―――人々が空島の安泰を願う想いを受け取るサイコフレームがそれを魔力に変換して巨大飛行石に供給することによって今後も両島の浮遊機能が維持される仕組みが構築されたのだが、その場にいた誰もがそのような裏事情を“この時”は察するには至らなかった


打つ手などあり得ない状況から覆された「奇跡」を目の当たりにして、しばらくは状況に理解が追いつかなかったチノ達だったがやがて現実に追いついて歓喜の声を挙げた
そして、重ねていた手の一つが離れ、崩れ倒れる男が一人いた
ここまで仮面を被り続けていたクルーゼだが、ムスカの銃撃によって負傷した上にセフィロスを最後まで戦わせるために自分の身体のことを省みず魔力を供給し続けた結果、常人より寿命が短く老いが早いクローンの身体を酷使した反動により生命が尽きかける寸前になっていたのだ
地面に崩れ落ちた際に衝撃で仮面が外れてしまい、今まで隠し続けてきた素顔を人前に晒してしまう
だがチノやピーター、そしてシャアはクルーゼの素顔など気にも止めず、優勝狙いの敵対者だったにも関わらずここまで一緒に戦い続けてくれた彼の身を安否する
意識が段々と朦朧になりながらもクルーゼは自分はもう命を終えることを告げて、ただ独り言を呟いた

「私は、一度は死んだ身だ…人類を憎み、戦争を激化させ終末を望み、挙げ句に世界を終わらせる破滅の光に呑まれて消滅したはずの亡霊に過ぎない…」
「聖杯戦争に喚ばれ、運命はまだ滅びを望んでいると思い、再度己が宿願のために全力を尽くしたが…」
「まさか、その果てに、今度は人の可能性を秘めた光を見せつけられるとはな……」
「つくづく、私は道化だったという訳だが……まぁ、この結末も、悪くは、ない、か………」


【ラウ・ル・クルーゼ@機動戦士ガンダムSEED 死亡確認】


クルーゼの最期を看取ってしばらくした後、チノは顕現した聖杯の前に立っていた
優勝者であるマコトの願いは果たされたが、まだチノが願いを叶えるだけの魔力は残されている
できるなら、死んだ人々を生き返らせたい、とチノは想う
しかし、死者の蘇生は「魔法ですら到達しえない奇蹟」であり、小聖杯程度の力で叶えられるものではない
なので、チノはマコトや他の面子に相談して、聖杯戦争に巻き込まれた人達を無事に元の世界に帰して欲しい、と自らの想いを告げた
その想いに肯定をするマコトとピーター(とムスカ)だが、ここでシャアはこの世界に残ることを彼女達に告げる
自分には元の世界(アクシズショックが起きた後の宇宙世紀)に今更戻る意味はなく、今回の騒動で混迷を極めた空島世界で後処理と贖罪を果たすべく尽力することを語った
まだ輝かしい将来が残っている少年少女達を送り出し、大人としての責務を果たそうとするシャアなりのケジメでもあった

「そ、それでは私は元の世界に」
「貴様も大人なら素直に観念しろ。これまでの悪事を民衆に裁いてもらうから、覚悟しておけ」
「(´・ω・`)」

シャアの決意を聞き届けたチノは彼に感謝の言葉を述べて、ついに聖杯に願う
すると、チノ、ピーター、マコト、そしてこの場にはいないココアの視界が白く染まり、気付けば四人は白亜で不思議な空間に立っていた
これは聖杯が生み出した亜空間であり、気付けば自分達の疲労や傷が癒えている特に重傷を負っていたココアも傷一つなく立っていることを認識する
そして彼らの数メートル先には、各々に対応するように扉が並んでいた



チノの傍らにいるマコトが声をかける
「チノ。ここでお別れだ」



※シャアとムスカは空島世界に残ります。チノ、ココア、ピーターには元の世界に戻るための扉が用意されました。
※「無事に」元の世界に帰して欲しいという願いが反映され、ピーターやココアなど重傷の人物もある程度回復しています。
※サーヴァントであるマコトは座に戻ります。自分の願う分は既に使い果たしたために受肉することはできません。扉の前で別れを告げて英霊の座に還っていきます。

1733名無しさん:2022/04/13(水) 23:16:48
>>1732
「え……?」

唐突に別れを告げられ、チノは呆気に取られる。
聖杯戦争の終幕。それはずっとチノが望んでいたことだ。
しかしマコトと別離するということは彼女の頭になかった。これまで必死で、そんなことを考える暇もなかった。

「マコトさんもバーサーカーさんや雲雀さんのように、消えるんですか……?」

バーサーカーや雲雀の最期を思い出す。彼らはチノに何かを託して、消滅していった。
深海マコトはサーヴァントだ。決して生身の人間ではない。

「いや。俺はずっとチノを見守っている。雲雀と一緒にあの青い空から――な」

青空からチノの未来を見届ける。それは雲雀が最期に話した言葉と同じものであった。
マコトにはもう何一つやり残したことも、悔いもない。
心の底からチノやココアの幸せを願い、この姉妹にはこの先も末永く仲良くしてほしいと思う。

「嫌です。マコトさんにはラビットハウスの新しい店員として……」

それでもチノはマコトと離れたくない。
いきなりお別れだと言われてすぐに納得出来るほど、チノは人格者じゃない。彼女は元々、普通の女子中学生なのだ。

「チノちゃん。マコトさんとお別れするのが悲しいのはわかるけど……それでも私達は帰らなきゃ。マコトさんもカイトさんも、ルカちゃんも――みんなそのために戦ってくれたんだよ」

「そんなこと、私にだってわかります!」

チノを落ち着かせようとするココアに対して、彼女は声を張り上げた。
これまでずっと頑張ってきた少女の、ありのままの姿だ。聖杯戦争では必死に頑張ってきたが、香風智乃という少女は本来そこまで強くない。

「それでも私は……マコトさんと離れたくありません……。マコトさんは私の仲間で、大切な友達なんです!!」

今までチノには叶えたい願いなんて何もなかった。
元の世界へ戻って、平和な日常へ帰れたらそれで良いと思っていた。
そんな彼女の心にたった今、叶うことのない願いが芽生える。友達と別れたくないという願いが。

「チノちゃん……」

チノの気持ちはココアにも痛いほど理解出来る。カイト、マズルカと二人もサーヴァントを失ったのだから。オービタルや人形達のことも忘れられない。
それでもココアは前を向いてきた。チノへの想いとたった一つの魔法の言葉で。

「私だってこの聖杯戦争で大切な友達と何回も別れてきたよ。それでもみんな、私やチノちゃんのために戦ってくれたから――私達も前を見なきゃダメだよ、チノちゃん」
「ココアさん……」

ココアの真剣な瞳に見つめられて、チノが少しだけ落ち着きを取り戻す。
マコトだけじゃない。カイトやマズルカの意志を無駄にしないためにも、なんとしても自分達は帰らなければならない。

「かっとビングだよ、チノちゃん。もうこれでお別れは最後だから――。これからも辛いことや苦しいことがあるかもしれないけど……そんな時は、お姉ちゃんに任せなさい!」

いつだってココアは――姉という太陽は妹を照らす。優しく暖かな陽だまりにチノの口が緩んだ。

「ココアさん。……少しだけ、お姉ちゃんっぽくなりましたね」

気丈に振る舞うココアにチノは一瞬だけ微笑んで――。

「え!?チノちゃん、私のことをお姉ちゃんって……」
「言ってません」

やれやれ――といつもの調子でチノはココアの言葉をピシャリと遮る。

1734名無しさん:2022/04/13(水) 23:34:56
>>1733
そんな姉妹の様子を見てマコトもまた微笑んでいた。自分が居なくてもココアが傍に居たら、きっとチノは安泰だ。

「いい姉を持ったな、チノ」
「ほら。マコトさんも私のことをお姉ちゃんって認めてくれたよ、チノちゃん!」

マコトの言葉にココアがすぐさま便乗する。まるで聖杯戦争の後とは思えないほど平和な光景がそこにはあった。

「だから、ココアさんはお姉ちゃんじゃありません!マコトさんまでそんなこと言わないでください……!」

チノは内心ではココアのことを姉のように思っているが、やはり普段の日常通り素直になれず否定する。こんなに好きなことは内緒だから。
本当にいつもの日常の延長線。そして深海マコトと過ごす、最後の日常。

それから少しだけ三人で談笑して――お別れの言葉はココアから切り出した。

「マコトさんと遊べて楽しかったね、チノちゃん。……じゃあ、そろそろ行こっか」
「はい。……マコトさんには色々と大切なものを教わりました。ありがとうございます」
「俺もチノやココアを通じて久しぶりに人間の可能性を見ることが出来た。ありがとう」

マコトが手を差し伸べると、チノもそれを握る。友人として二人は固い握手を交わした。
今の二人はサーヴァントでもマスターでもなく、ただの友人だ。とても大切な親友だ。

「チノ。寂しい時はいつでもあの青い空を見てくれ。俺と雲雀はいつでもお前と一緒だ」

「わかりました。……本当はずっとマコトさんと一緒に居たいです。いつまでもこんな夢を見ていたいですが……私にも帰る場所があります。それに皆さんの想いを無駄にするわけにはいきません……」

「ああ。お前達と過ごした時間は俺にとって宝物だ。魂を燃やして生き抜いた姉妹のことを、いつかタケルやアランにも教えてやる」

「私にとっても、マコトさん達と過ごした時間は宝物です。……私達が元の世界に戻っても、雲雀さん達と一緒にちゃんと見守ってくださいね」
「もちろんだ。約束する」

チノはマコトとそれだけ言葉を交わすと、扉へ向かおうとして。

「じゃあ指切りげんまんしようよ!」
「……いいですね。ココアさんにしては名案です」

指切りげんまんを提案するココアに便乗して、微笑んだ。マコトもそれを断る気はなく、二人は指切りする。
この提案はココアなりに気を利かせた結果でもあった。

「それじゃあ。今度こそ帰ろうか、チノちゃん。……行ってきます、マコトさん!」
「それでは……行ってきます、マコトさん。またいつか、会いましょう……」

ココアは元気良く手を振って。チノは小さく手を振りながら、微笑んで。くるりと一回転すると、姉妹は扉をくぐり抜けた。
同じ笑顔でまた会えると信じて――。

「ああ。またいつか会おう、チノ」

マコトは姉妹が日常へ帰る様子を見届けると、英霊の座へ還る。

人生は誰もが皆、一度きりだ。受肉してチノ達と平和に暮らす日常も悪くないが、姉妹を無事に元の世界へ送り届けた時点でマコトは満足していた。だからこうして座に還ることに対する後悔は一切ない。

それに全てのものは――想いは無限に繋がっている。自分がこうして座に帰っても、チノと過ごした時間や想いが消えるわけじゃないとマコトは信じている

【保登心愛@ご注文はうさぎですか? 生還】
【香風智乃@ご注文はうさぎですか? 生還】

【深海マコト@仮面ライダーゴーストRE:BIRTH 仮面ライダースペクター 英霊の座へ帰還】

1735名無しさん:2022/04/14(木) 19:04:34
>>1732
チノが聖杯に願いを述べて三人(チノ、ピーター、マコト)が姿を消した後、クルーゼ配下の少数部隊がシャア達の元に現われた
自分達が遺跡内部に入って謎の現象が起きた後、ムスカ親衛隊も大人しく投降したことで数名の兵士がクルーゼ達を探しに来たのだ
そこでシャアはクルーゼ隊長は戦闘の末に死亡したこと、少年少女の協力者はあの光の最中に姿を消してしまった(と若干嘘をつく)、今回の騒動の首謀犯の一人であるムスカ国王を捕まえた、などの事情を説明した
その言葉を元にクルーゼの亡骸を見つけた兵士達はいたたまれない表情を浮かべ、クルーゼ隊長や少年少女達の尽力により先の激震が静まり異変は治まった、とシャアは付け加えた
そしてシャアとムスカ、クルーゼの遺体は兵士達に連れられて遺跡外へと脱出し、しばらくはレムリアの軍事基地に留まることになった

その後、シャアは各地を奔走し多忙な時間を過ごすことになる
聖杯戦争中の数日間に起きた事件の数々、特にレムリア飛行艇発着場付近における大規模な戦闘と甚大な被害の後処理
その裏にムスカ国王が関与し、さらには親衛隊を私物化してレムリア島内において多数の犠牲を出す暴虐の数々が目撃され、様々な黒い噂も溢れ始めてくる
またムー島のホメロス司令、レムリア島のクルーゼ隊長が揃って死亡したことにより両軍で指揮系統に混乱が発生、場合によっては武力衝突しかねない緊張状態に陥っていた
それらに対してシャアが説明や説得して回り、今は空島の安泰と人々の平和のために手を取り合って一つ一つ問題を解決すべきだ、と演説せざる得なかった
だがその甲斐あってか、空島崩落の危機を救ってくれた英雄の一人として目されていたシャアの言葉に耳を傾ける者は多く、人々はいがみ合うよりも協力して傷を癒やすことに力を注いでくれた



やがて、シャアの働きは国際的にも認められて、二つの島のさらなる安定と発展のために新たな役職に就くことになる
その際にシャアは一人の秘書官を紹介される、もっと政務活動や各所調整が多くなることを見越しての補佐役として一人の女性がシャアと対面した

「本日より秘書官として任命されました、----・----です。よろしくお願いします!」
「君は…以前、どこかで出会ったような気がするのだが」
「?いえ、これが初対面、のはずですが?」
「―いや、失礼をした。シャア・アズナブルだ。こちらこそよろしく頼むよ、----」
「はいっ!」

―――実は言うと、シャアには見覚えのある女性であった
宇宙世紀の世界で出会った人物と瓜二つ、名前まで一緒であったが、彼女にはシャアに関する記憶がなく初対面のよそよそしさがある
つまりはシャアの知る宇宙世紀の人物とは別の人生、この空島で生まれ育った別人であることをシャアは理解した
理解はしたが、少しばかり複雑な想いも抱いていた
けれども彼は今目の前にいる女性のことを尊重し、過去の出来事とは別に彼女と共に数々の難題に立ち向かうことにした
―――やがてその関係にどのような変化が訪れるかは、運命は誰にも分からない


【シャア・アズナブル@機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 生存、空島に残り第二の人生を歩む】
【エピローグ『BEYOND THE TIME 〜メビウスの宇宙を超えて〜』】


【あとがき】
シャアEPに一人の女性を添えたのは超個人的な趣味によるトッピングです、こういうのを想像せずにはいられなかったのです
この人物が誰なのかはこの場では明言せずに個々の想像にお任せします(一応自分は■■■■■■■のあの人のつもりで書いています、できれば幸せになって欲しいものです)
あとシャアには他にも小話を考えていましたが上手く纏められなさそうであり長文化しそうなので割愛、今回は区切りよいところまでにしました
その小話というのは「数年後、シャアは両島の統治者になる」「ムー島にある風化νガンダムに会いに行く」「ムスカは特別収容されるが、度々会っては色々と話し合っていた」などです、このエピソードとは別枠として誰かが書いてもいいですよー

1736名無しさん:2022/04/14(木) 21:05:47
>>1734
いつもの日常を取り戻したココアとチノ。
リゼやティッピー、シャロや千夜など皆が行方不明になった二人のことを心配していた。

「……チノ!?それにココアまで!今までどこに行ってたんだ?みんなずっと心配してたんだぞ!」

ラビットハウスにいきなり帰ってきた二人を見て、リゼが驚愕する。
どうやら「ずっと心配してた」という言葉に偽りはないようで、リゼの目の下にはクマが出来ていた。

「急に飛び出してしまい、ごめんなさい。……少しだけ旅に出ていました」
「うん。長くて色々と苦労したけど……いろんな人と仲良くなれて楽しい旅だったね、チノちゃん!」
「はい。おかげで人間の可能性や諦めない心というものを知ることが出来ました」
「かっとビングだね!」

急にわけのわからないことを言い始めた二人にリゼは困惑する。
なんというか、どこからどうつっこめばいいのかわからない。でも二人とも上機嫌そうだし、チノが心の底から微笑んでいるからまあ良しとする。

「……まあ二人が無事で良かった。皆にもすぐに連絡しなきゃな」
「はい。……ありがとうございます」

リゼが連絡して暫くするとシャロや千夜が集まってきた。そしてチノの頭にはお馴染みのティッピーが。

「旅行に行ってるなら私達にも連絡くらいしなさいよ……!」
「シャロちゃん、旅行に置いて行かれて寂しかったみたいよ」
「そ、そんなことないわよ!」

たった数日この世界から離れていただけなのに、随分と久しぶりに二人の姿を見た気がしてココアとチノは微笑む。

「ココアちゃんもチノちゃんも、無事で良かったわ。それにしても二人きりで旅行なんて……いつからそういう関係になったのかしら」

仲良く微笑んでいたら、思わぬ流れ弾がきた。そういう関係とは、つまり姉妹以上の何かを指すのだろう。

「ただの姉妹旅行です……!」
「えっ!?チノちゃん今、姉妹旅行って……!」
「言ってないです」

咄嗟に反応した結果、つい姉妹という言葉を使ってしまった。ココアは嬉しそうに喜ぶが、チノはすぐに否定した。
そんないつもと変わらない日常のやり取りに、皆で笑い合う。ようやく自分達は日常に戻ってこれたのだとココアとチノは実感した。

「そういえば二人が帰ってきたらパーティーすることになってるのよ。今から他の人達も呼ぶわね!」
「そういえばそんなことになってたな……。ここ数日はずっと二人のことが心配で忘れてた……」

突拍子もなくパーティーを始めようとする千夜に、それを聞いて何か思い出したように話すリゼ。リゼの反応的に千夜の言葉は本当らしい。

「パーティーですか。……たまにはそういうのも、悪くありませんね」
「うん!私とチノちゃんの、帰宅パーティーだよね!!」

チノとココアが喜んでるのを見たリゼはパーティーを決行すると誓い、準備をするから二人に暫く散歩してくるように言った。

「……私達、帰ってきたんですね」
「うん。おかえり、チノちゃん!」
「ココアさんもおかえりじゃないですか」
「それもそうだったね」
「まったく。相変わらずココアさんはココアさんですね」
「チノちゃんもね!」

他愛のない日常のやり取りをして、チノは「ふふ……」と微笑んだ。釣られてココアも笑う。

「パーティーが楽しみだね、チノちゃん!」
「はい。いったいどんなパーティーになるのでしょうか……」

そんな会話をしていたら、リゼからパーティーの準備が完了したとの連絡が来た。
久しぶりに元の世界へ戻ってきた影響で少しだけ道に迷ったりもしたが、二人はラビットハウスの付近へ着く。

「ここら辺だったはずですが、ラビットハウスのドアはどこでしょうか……」
「こっちだよ、チノちゃん!」

チノの手を引っ張り、ココアが駆け出す。その姿はどう見ても姉妹そのものだった。そして二人はラビットハウスへぴょーんっと飛び込む。

「おかえりなさい」

リゼや千夜やシャロの他にもマヤ、メグ、青山、モカ。更にはココアの母親などパーティーへ集まった皆が二人を迎え入れてくれた。

「「ただいま」」

だからココアとチノは笑顔で「ただいま」と言った。二人の声が同時に重なったのは、ただの偶然か、それとも――。

そして二人が戻ってきたお祝いパーティーで最初にしたことは、まさかのダンス。

「いや、どうしてダンスなんですか……」
「まあまあ。今を楽しもうよ、チノちゃん!」
「今を楽しむ――ですか。そうですね」

ココアの言葉にチノは頷く。きっとマコトも、チノが今を楽しむことを望むだろうから。

「ほら、チノちゃんも。ダンス、ダンス!」
「まったく。しょうがないですね……」

くるんっと一回りしてチノも皆と共にダンスを始める。
天空聖杯戦争を終えた二人のマスターは、元の居場所で仲良くダンスをした。

1737名無しさん:2022/04/14(木) 21:10:24
>>1736
妄想?現実?今となってはどっちなのかわからないほど、不思議な日々だった。
だが妄想でも現実でも、どっちでもいいんじゃないかなとも思う。大切なものはマコト達から受け取った想いだ。
今はもう天空カフェテリアに――空島には居ないけれど。それでも心はずっと彼らと同じだ。

その日、幾つもの流れ星が降り注いだ。それはまるで夢のように幻想的な光景で――聖杯戦争で仲良くなった皆が自分を見守ってくれていると、チノは思った。

「短い期間でしたが、ありがとうございました。皆さんのことは、絶対に忘れません」
「私もカイトさんやルカちゃんのこと、絶対に忘れないよ。もちろんずっとチノちゃんを守ってくれたマコトさんのこともね!」

二人で夜空を見上げて、それぞれの想いを流れ星にぶつける。
聖杯戦争は終わった。だがその思い出は決して色褪せることがないだろう。

「そういえばトランプを使ったらここでもデュエル出来るかな?」
「いやそれは無理だと思います……」

こうして二人の日常は再び始まる。その日からチノは青空を見ることが多くなり、ココアはカードゲームや人形遊びにハマりだしたのだという――
青空にはいつも雲が浮かんで、それを見る度にチノはくすりと笑っている。


「ココアさんも。……いつも元気をありがとうございます」

ちなみにその日の夜――ココアが眠った後、チノはそんなことをココアに囁いていた。
チノは聖杯戦争で様々な友に出会い、失ってきた。しかし彼らの想いを知ることで強くなれた。ココアと共に新しく歩き出すことも出来た。

もしもココアが居なければ――きっと彼女は聖杯戦争で生き残れて居なかっただろう。それほどチノにとってココアの存在は大きい。保登心愛と深海マコトは、香風智乃にとって非常に大切な存在だ。

そして皆で勝ち取った未来をチノはココアと共に生きてゆく。
皆の想いという光と未来は、この手にある。これからも色々あるかもしれないけど――ココアやマコトとならいつだって前を向ける

【エピローグ『Daydream sky 〜Dear My Sister&My Friend〜』】

1738名無しさん:2022/04/15(金) 18:07:15
チノ、ココア、マコトと最後の言葉を交えて扉を明けた後、気付けばピーターは高校の屋上にいた
最愛のメイおばさんを殺された後、深い悲しみで何も考えられなくなったピーターは知らず内にいつも訪れていた屋上に来てうずくまっていたのだが、その際に聖杯戦争に喚ばれて空島世界で数日間過ごした後に元の時間軸へと戻されたのだ
そのためピーターの事を心配したMJとネッドが(誰にも知られずに帰還したばかりの)彼の元へと駆けつけて抱き合うのだが、ピーターは状況を思い出すまでに少しの間戸惑っていた

その後、彼女達が連れてきた二人のピーター(ライミ版とウェブ版)との邂逅してヴィラン達を治療する作戦を継続する、というのは原作映画と同じ展開が続く
ただ少し違う部分として、メイおばさんを殺したゴブリンに挑発されても怒りを抑えて殺意までには至らずに、ライミ版ピーターの助けもあって無事に治療薬投与に成功させていた
また、次元の裂け目が生じてマルチバースの侵食が始まり「ピーター・パーカーを知る者」たちが大群をなして現れ始めた際には、聖杯戦争で出会った人物の姿も幾つかは存在していたようだった

ともあれ、MCU世界の崩壊を防ぐべくピーターはとある決意をし、Dr.ストレンジに「自分の記憶をすべての人々から消し去る」魔術を行使してもらい、この世界を訪れたすべての人物を各々の並行世界へと帰還させた
その代償として、あらゆる人物がピーターに関する記憶を失った。MJやネッドだけではなく、別世界に帰還したチノやココア、空島に残ったシャアなどの記憶からもピーターの存在は消えただろう
それでも、ピーターは彼ら彼女らを覚えている
あの聖杯戦争での経験も思い出も、自分だけは忘れないようにしながら、彼は再びスパイダーマンとしてニューヨークへと飛び出した


【ピーター・パーカー@スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム 生還】
【エピローグ『Spider-Man:Chain Of Memories』】

1739名無しさん:2022/04/15(金) 19:00:41
ムスカは全てが終わった後、政治的な権力を削がれて軟禁された。
色々やらかしまくったとはいえここは王国でムスカは国王であり、すんなり処刑されるような存在ではなかったのだ。
幸いにというか、ムスカは処分に対して徹底的に抗うことはなかった。
聖杯戦争の脱落、なんやかんやあって空島滅亡の危機を乗り越えた事、サイコフレームで人々の心に僅かながらも触れた事などで、
彼もなんらかの心境の変化があったのかもしれない。
あと、ムスカは聖杯戦争が始まるまで表向きは良き国王を演じきっており、元の世界の経験や知識を活かして空島の発展にも貢献していた。
それでもやはり侵攻したレムリア島には糾弾を求める声も大きかったが、ムー島の民には未だに一定の支持があり、
処刑したらクーデターのような印象を他国に与えるなど複雑な政治的事情もあり、ギリギリでこのような処分に留まった。

その後のムスカは歴史の表舞台から姿を消す。
聖杯戦争の終わった後、しばしの平穏を取り戻した二つの島だがその後も続く歴史で色々と大事件は起きた。
事件は島の内から起こることもあれば、外からもたらされることもあった。
例えば技術革新による社会の変化と動乱、他所の空島との武力衝突、未知の巨大生物との遭遇・戦い、二島の衝突まで起きた。
慌ただしい歴史の中、ムスカの行方は歴史の影に埋もれた。
病死した、他国へ亡命した、暗殺された、地上に渡ったなど、様々な話が残っているが、真相は不明だ。

さて、聖杯戦争が終わって数年後、豊穣の儀式が行われた年、この世界である本が出版されて少しブームになった。
それは人々が地上に暮らすのが当たり前の世界の物語。
雲の中に浮かぶ天空の島を喪われた王家の血を引く青年が海賊達の妨害を受けながらも見つけ出すという冒険活劇であった。
作者は不明…ということになっているが当然ムスカである。(内容もその王家の青年がヒーローに書かれている…この程度はご愛敬。)
この世界に渡ってからもラピュタの事はひた隠しにしていた彼がなぜこのような本を世に出したのか。
もしかしたら彼もこの世界に何かを残したいと思ったのかもしれない。

【ムスカ@天空の城ラピュタ 生存 詳細は不明】

1740名無しさん:2022/04/15(金) 19:03:50
(フルネームの方がええな)
>>1739
【ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ@天空の城ラピュタ 聖杯戦争を経て生存。空島の世界に残り己の行動の責任をとり軟禁されるが、その後の生涯は歴史の影に埋もれる】

1741 ◆gXaKV49AZQ:2022/04/15(金) 19:45:44
これでほぼ完結かな、とにかく皆さんのご協力でここまでこれました、お疲れ様です。
あとは17日まで補完とかネタとか感想とか、ご自由にどうぞ。

1742名無しさん:2022/04/15(金) 20:08:15
マズルカはいざ当選したらやべっ省エネでありながら集団直接戦闘まで強いのは性能面でちょっと盛り過ぎたか…?と不安になった
(補充容易な手下沢山&魔力消費省エネ&諜報できる&馬車小屋で隠匿などなど)
けど、特にセフィロス相手に白熱した闘いを展開してくれて燃えた
未把握だったらしいけどセフィロス&クルーゼvsマズルカ&バッターの戦いがすごく良かった(語彙不足)

1743名無しさん:2022/04/15(金) 21:27:24
個人的反省点は序盤とかで空島の設定(祭事とか関係)を固めようとしたけど結局あまり活かせなかった事
細かい舞台設定を作ろうとするよりキャラクターをガンガンぶつけ合った方がイイ感じになるなと思った。

1744名無しさん:2022/04/15(金) 23:44:17
エレンも木場さんも鬱展開になるかなって思ったんでこうなるとは思わなかった

1745名無しさん:2022/04/16(土) 16:51:38
ドッピオでいる間は鯖としての気配まで消える→けどマズルカのスキル「魂の魔女」によってドッピオおよびディアボロがバレる、なんて展開を考えてはいたが機会がなかったぜ

1746名無しさん:2022/04/16(土) 23:20:30
ちょうど企画中に禁書シリーズ読んでて強力な助っ人が助力を申し出ても譲れない何かのために自分で解決しようとする上条さんかっけえ…って思った結果が>>1704のチノの行動に繋がった
その後両島の軍人たちが自分達の意志で助太刀にきてくれたのには燃えた

1747名無しさん:2022/04/16(土) 23:24:51
・仮投下スレのおかげで勢いで書いた展開を後から破棄できたり未把握キャラでも指摘受けて修正したりできたので助かった(いっぱい破棄した…)
・舞台が2つの島に別れてたおかげで片方の島のイベントにもう片方は関われない、その島にいる面子だけでなんとかするしかなかったので
 それがかえって一度に関わる人数とかが制限されて書きやすかったと思う

1748名無しさん:2022/04/17(日) 00:02:04
ある程度地理的なり情報的なり分断されてる方が話を作りやすいのはわかった
これが情報化社会!SNSで顔バレ!みたいな感じだと一人一人のキャラが常に情報を容易に調べられるからそれを考慮して語らなきゃいけなくなる
場所も簡単にはいけないから一度に絡むキャラ数が減って語りやすい

1749名無しさん:2022/04/17(日) 16:19:35
本家の新ゲームロワみたく死亡後なら兎も角、死亡前から参戦なホメロスがああなるとはいい意味で予想外だった
(実際おそらく死亡前から参戦なオール3だと終始マーダーだったし)

1750名無しさん:2022/04/17(日) 17:10:42
ごちうさは妄想ロワでも本家ロワでも悲惨枠の印象が強かったから今回もごちうさの二人は鬱枠になるかなーって思ってたらまさかここまで熱く語られるとは……

1751名無しさん:2022/04/17(日) 17:36:18
今回サブタイつけるなら
Fate/Unbroken prays(壊れぬ祈り)
Fate/No throne kings(逆座なき王たち)
Fate/Exorcise dark cloud(暗雲を祓え)
のどれが良いかな……

1752名無しさん:2022/04/17(日) 19:40:46
相馬組の襲撃とカイト&カイムの決闘のすり合わせの結果助かったな…。

1753名無しさん:2022/04/17(日) 21:56:28
今回はリョナ大好きな人がほぼおらんかったのてはと思う

1754 ◆gXaKV49AZQ:2022/04/18(月) 17:04:47
色々と問題点や困難がありましたが、今回も無事に妄想聖杯戦争を完結まで走りきることができました。
それもこれも企画を盛り上げるのにご協力いただいた皆様のおかげです、誠にありがとうございました。

これにて番外企画は終了となりますが、感想とか反省点とか何かあればご自由に語ってください。もちろん、本スレで企画中の内容を妨げない程度で。
あとそれと次の妄想聖杯戦争の構想もありますので、やる気のある方は手を挙げてください。

1755名無しさん:2022/04/18(月) 17:30:50
企画主様お疲れ様でした
次回は語り参加できないと思いますが、せっかく作った陣営がもったいないので
仮に次があるなら自分のは使用フリーにしたいと思います

1756名無しさん:2022/04/18(月) 20:04:17
黒幕投票がギリギリまで拮抗してたときはどうなることかと思ったがギリで決着ついて良かった

1757名無しさん:2022/04/19(火) 22:02:15
初代が相性ゲー+平成伝奇もの
大戦がチームバトル+近未来SF
天空が生存・政治戦略+ファンタジーって感じで三つとも個性が上手くバラけたね

1758 ◆gXaKV49AZQ:2022/04/20(水) 16:46:31
ご相談です、既に次の妄想聖杯を企画していますが、もし実施するならば次のどの時期が良いでしょうか、しばしご意見求めます
 ①2022年10月〜12月 ②2023年1月〜3月 ③2023年5月下旬〜8月上旬
なお上記の日程は企画主が語りやすい時期を選んでいます

1759名無しさん:2022/04/21(木) 00:18:07
個人的には案①が良いです

1760名無しさん:2022/04/23(土) 00:05:46
天空、医者の鯖はエレンとかでも割と終盤まで残ったりしたんかな。あまりどちらもモラルで行動が縛られなさそうで狡猾に立ち回れそう

1761 ◆gXaKV49AZQ:2022/06/25(土) 18:54:47 ID:qSGE3MOA
お久しぶりです、妄想聖杯の企画主です。
以前雑談スレにて本格的にパロ聖杯企画を立ち上げることを宣言した後、色々と準備してOP・ルールと専用したらばと@wikiをひとまず作成してみました。
本スレ自体は8月頃に俺ロワ・トキワ荘にて立ち上げてコンペから始める予定ですが、ひとまずルールなどを妄想ロワ民に確認してもらって指摘などをいただきたいと思ってこっちに告知しました。
以下に専用したらばと@wikiのURLを貼りますので、皆さんの感想や意見をお待ちしております。(とりあえず専用したらばにてコメントをお願いします。)

専用したらば : ttps://jbbs.shitaraba.net/otaku/18417/
@wiki : ttps://w.atwiki.jp/whiteveil/

1762名無しさん:2022/06/25(土) 22:30:03 ID:.s2TEG7M
>>1761
報告乙です。
都合で参加はできないけど応援はしてます

1763名無しさん:2022/07/08(金) 23:16:45
あげ

1764名無しさん:2022/07/09(土) 00:00:02
妄想ロワ交流会      完

ゴリラコング@混沌ロワ3「自分不器用ですが、やってみるッス!」
とゴリラコングは器用な手先で文字を組み替えた

妄想ロワ交流会      つづく

ありがとうゴリコン君!というわけでちょこっとだけ続きます!

1765名無しさん:2022/07/09(土) 00:12:38
オルカ2バート「……という訳で、俺とこいつ、俺達が銃を撃ったせいでゾロリ先生を死なせてナルトを辛い目に遭わせてしまったんだ、ゴメンな二人とも……」
オール3バート「アイカランバ!?……俺もごめん!」
オルカ2ユウリ「ナルト君、私が誘ったせいで君まで巻き込ませて……本当にごめんなさい!」
ゾロリ「……結果は悪かったとはいえ、俺様達は互いに助けようとベストを尽くしたんだ。悪く思う必要なんか無いさ」
ナルト「オレがユウリについていったのは、オレ自身が決めたことなんだ。そんでオレもユウリに頼り過ぎて追い詰めちまった…
もっと他に出来たかもしんねーのに、オレも悪かったんだってばよ……」

1766名無しさん:2022/07/09(土) 00:17:21
ゴジラ@オルカ2『見つけたぞ我が宿敵ギドラよおおおぉぉぉ!!さあ俺と戦ええええぇぇぇ!!』(もし喋れたらこんな感じ)
スペースゴジラ@オール3『ウルトラマン殺すべし。慈悲はない』(もし喋ry)

不遇団との戦闘中よりにもよってこいつらが乱入してくるとはなぁ
ターゲットにしか興味がないとはいえ、無差別に暴れてるのに変わりはないから厄介だったなぁ

1767名無しさん:2022/07/09(土) 00:29:05
主催ロワのクロスやスエボシ、パラガスはアンパンマン号の持ち主たるリピ13アンパンマンのとこに顔を出して敬意示してたな
それを我が事の様に喜びリピ13アンパンマンを讃える年代別アンパンマンと、お前の手柄じゃないだろと毒づきながらまんざらでもない様子のリピ20句楽
そんな句楽に暖かな目線を向けるリピ20ザ・ヒーロー

1768名無しさん:2022/07/09(土) 00:45:44
不穏な展開になりそうだった架空3響とオール3未来だったけど、リピ20響が割って入ったため事なきを得た
リピ20響も架空3響を頭ごなしに否定するわけではなかったが

1769名無しさん:2022/07/09(土) 08:15:16
映画ロワの剣心と志々雄が一時的な共闘→帰還後チェーンソーでどつき合うなんて事になったのを知って困惑してるオルカ2縁には草

1770名無しさん:2022/07/09(土) 08:21:02
安価2の方の獪岳もリピ20の方の獪岳もやっぱりジェノザウラーな善逸(オール3)には困惑するんだなって(小並感)

1771名無しさん:2022/07/09(土) 08:37:40
厨二スコールとオルカ2スコールはやっぱ
デュエル
するのか!
そしてそれを見守る厨二遊戯と2人のデュエルを見てカードゲームに興味を持ったカタナコちゃんなんて一幕
(ナナドラⅢではデュエリストって職業がある他DLCを使うとカタナコの外見が使用可能になる)

1772名無しさん:2022/07/09(土) 08:55:46
『バスクは確かに傲慢で無能、卑怯で差別的で悪い大人で、偉ぶってるけどなんか抜けてる変なおじさんではあった』
『だけど、魔竜をも恐れず立ち向かう男であり誇り高き戦士だった。あなたごときが、彼を馬鹿にする資格なんかどこにもない!!』
「…………」
『剣よ白き月をともせ! 黒き巨人の咆哮と共に! エクスカリバー!!!』

アルトリア@リピロワ21「バスク、あなたとこの場でまた巡り会えたこと、光栄に思います」
バスク・オム@リピロワ21「……見事だったぞ、アルトリア」ボソリ
アルトリア「へ?今何か仰いましたか?」
バスク「何でもない。それよりもおまえ、何のつもりだ口元を真っ黒に染めて
そんなはしたないザマでは、揃いのゴーグルを付けてる私の品位まで落ちる」
アルトリア「え〜と、美味しいチョコレートを見かけて、つい……」

セイラ@オールカオス2(バスク大佐と同じゴーグルを付けてる女が蛙チョコの山(@オール1)に飛び込んでいってたけど、やっぱり大佐の知り合いなのね。仲間なのだろうけどすごく怪しいわ……)

1773名無しさん:2022/07/09(土) 09:19:32
ゼットさんの同僚になった主催ライナーとゼットさんと一体化してるオルカ2の巴の絡みとかあったなあ
後巴はハルキとも話してた…元ロワだと一方的に託される形になってたので何気に会話した事は無かったりする

1774名無しさん:2022/07/09(土) 09:22:10
野薔薇姉貴、間もなく出会ったのがオール3カクタスマンことダニエルや安価2虎杖、オルカ2伏黒という
元ロワの「幸せな夢」を思い起こす面子だったからちょっと複雑な表情を浮かべてたな
まああっさり順応して、虎杖の仲間・りり@安価2の都会ギャルなファッションに興味津々だったり
エピローグで髪切ったのり夫から、彼が想いをぶちまけたことを察し「よく頑張ったな」って褒めたり

1775名無しさん:2022/07/09(土) 09:32:06
オルカ2の夏油に対して思う所がだいぶありそうな感じだった安価2夏油

1776名無しさん:2022/07/09(土) 09:40:44
ロワの時期がズレてたらティーダの(以下略)ネタと目標は優勝だ!の台詞からホモマーダーの一員になってたんじゃね?とふたば連合@黒・白ロワに言われるワッカには草(後今ならワ禁要素も再現されるのではとも)
高奈ちゃん@オルカ2やソラ@オルカ2、後剣ロワの方のソラやキマリ@猫ロワには否定されてたけどワッカ当人はミーム出典なのもあってあり得たかもなあ…って感じの反応してた

1777名無しさん:2022/07/09(土) 09:47:09
デマーセルを倒す為かつ一時的とはいえ雷撃のセプティマ習得を受け入れた安価アキュラに驚いてたオルカアキュラとオルカ2アキュラ

1778名無しさん:2022/07/09(土) 10:07:26
リピ21の直哉くんに対して最初は警戒してたけど、会話の中でこの人はあの最低な人(オルカ2直哉くん)とは違うってなったオルカ2ジェニファーちゃん
一方やっぱり別世界の自分がやらかしてた事を被害者から直接聞く事となった直哉くんは申し訳なさげにしていた

1779名無しさん:2022/07/09(土) 10:12:58
クロちゃん@オルカ2が野獣(リピ19→オルカ2)とステージでコンビ漫才を披露するなんてこともあった
野獣「アイドルライブの幕間扱いだけどしょうがねえな〜(悟空)、お前ら、見とけよみとけよ〜」
クロちゃん「団長やHIROくんとの日々が懐かしいかも……でも良かったの?僕に付き合わせちゃって」
野獣「クロちゃん、俺と最初(混沌5)に会った時、『生きて帰ったら僕の漫才観に来てね』って話したっすよね?
あの時の約束以上のことを果たせそうで俺は感無量だって、はっきり分かんだね。クロちゃんこそ俺のわがまま聞いてくれてよかったんすか?」
クロちゃん「あ〜ん、当然だしん!僕も最初に会えたのが田所君で本当に良かった!」

チャド「む…一護、あのスキンヘッドの男、テレビで見たことないか?」
黒・白一護「ええっと、何とかっていうトリオの芸人だよな……何でこんなところに居るんだ?」
なおBLEACH世界だと安田大サーカスは存在するゆえに一部首をかしげる者もいたとか(劇場版第一作を参照)

1780名無しさん:2022/07/09(土) 10:25:19
主催ジーナ、不遇団戦ではオルカ2未久と戦ってたな
ある意味兄みたいな存在と言える(未久の技術が主催ジーナに使われてるため)彼に、かつてそのっちが自分にしたように手を伸ばそうとするジーナと、「…君に俺の何が分かるって言うんだ?同じ造られた者の癖に…のうのうと人並みの幸せを謳歌している君に……何が!!!!」とそれを断固として拒絶する未久…

1781名無しさん:2022/07/09(土) 10:33:31
架空3アスランに会っちゃって案の定振り回される聖杯大戦のシン…まあマユと一時的な再会果たしたりもしてたからまだいいけど

1782名無しさん:2022/07/09(土) 10:41:02
安価3の兄上(厳勝)とオール3の兄上の絡みは良かった
後不遇団員戦にて開き直って化け物と化してた安価3兄上(黒死牟)との戦いも

1783名無しさん:2022/07/09(土) 10:45:39
色が見えなくなるわレ○プされるわトラウマ植え付けられるわで生還したのにズタボロ状態なオールリピ2のあいちゃんとそれに複雑そうな様子をしてた菜々芽ちゃん

1784名無しさん:2022/07/09(土) 11:18:11
元スレ>>3794
多数の継国兄弟と対峙する羽目になり絶体絶命の不遇団無惨(年代別)
同じく不遇団のオルカ2、オルカ2(リピ19)、オルカ2(アニ7)無惨トリオと安価3黒死牟が出てきたから助かったと思いきやロワ内の事情で(リピ19)と(アニ7)は役に立たない
それだけでは終わらず安価3巌勝、安価3縁壱、リピ21縁壱も継国兄弟側に駆け付けたので>>1782のように安価3黒死牟は安価3巌勝の一騎打ちに取られてしまい
その上継国インストールしたリピ21倫太郎も助太刀に現れる…人これを「焼け石に水」という

1785名無しさん:2022/07/09(土) 11:50:59
>>1784
い、一応不遇団側のオルカ2縁壱がリピ21縁壱に挑みかかったおかげで敵が減ったから…(震え声)
まあ敵の縁壱が一人減ったぐらいで絶体絶命の状況が好転するわけないんだけど

1786名無しさん:2022/07/09(土) 12:12:21
オール3イタチがマダラにしばかれた後の忍者ロワイタチだけど、弟の記憶を持つチャクラ宙返りサスケらファストフード組と出会っていたか
イタチはBORUTO世界にいるからハンバーガーとかは食した経験あったけど、今回改めてご馳走になった

イタチ「オレばかりいただいてすまない……返礼と言ってはなんだが、オレが作った目玉焼きをそちらのハンバーガーに挟んで食べてもらえないか」
カーネル「月見バーガーか、風流だな」
ドナルド「嬉しいなあ!ドナルド達もたまには食べる側に回ろうかな!」
サスケ「アンタが目玉焼き……?お手並み拝見といこう」
なお目玉焼き料理中の副産物としてオムレツやチャーハンも添えられることとなった

「何だ…アレは!?」「また幻術なのか!?」と思った人はサニー・サイド・バトルで検索するのだ

1787名無しさん:2022/07/09(土) 13:36:09
パワーちゃん@オール3も不遇団入りしようとしたけどダーク・ウルトラマン同様の理由で突っ返されてましたね……

1788名無しさん:2022/07/09(土) 14:34:24
聖杯大戦J・ガイル「ドーモ、ラバーソール=サン、J・ガイルです。前会った時より大分イキイキしてるじゃねえかあ〜っククク」
新架空4ラバソ「……両右手のJ・ガイルだったか、ビチグソが馴れ馴れしく何の用だぁ?」
架空学園4(新)世界ではディオがジョナサンに討ち取られているため
ラバーソールはJ・ガイルの事は伝聞でしか知らず、声をかけてきたJ・ガイルに不審な目を向けた
だがラオモト=サンやスペックも交え師弟同士で何だかんだ有意義な時間をとれたそうな

1789名無しさん:2022/07/09(土) 15:11:32
忍者ロワマダラを見て感慨深そうにしてるオールリピ柱間好き
一方終始警戒してたリピ13の扉間もらしくて好き

1790名無しさん:2022/07/09(土) 15:21:52
◆MoSoKakiteこと書き手氏、平行世界の自分が主催ロワ主催まで昇りつめたこと知って歓喜してたな
書き手氏「最高のハッピーエンドを呼び寄せる、最高の絶望!参加者の礎として暴れたなんて、僕ぁ幸せだなあ!」
富士鷹@オール3「ああっ!お前だなっ!俺の専売特許を勝手に使ってるの……!」

1791名無しさん:2022/07/09(土) 15:39:41
不遇団な旧架空4でのマーダーやってた真希パイVS新架空4の真希パイとかあったなあ
マーダーだった真希パイに理解は示してたけどそれはそれとして絶対止めるってなってた新架空4真希パイ

1792名無しさん:2022/07/09(土) 15:46:12
不遇団に居た魔眼ロワオビト&忍者ロワオビト&白銀ロワカカシ先生に対峙するオールリピカカシ先生と忍者ロワガイ先生、それにオールリピ2ナルトなんて一幕もあったね…

1793名無しさん:2022/07/09(土) 15:54:56
>>1769
不遇団戦では元ロワ最終盤同様背中合わせの共闘やってましたね…もちろん得物はチェーンソー>映画ロワ剣心と志々雄

1794名無しさん:2022/07/09(土) 16:04:16
不遇団側なギアッチョ@アニ7やペッシ@オルカ、リゾット@アニ6対リゾット@アニ7とプロシュート@アニ7と暗殺チーム同士の戦いが勃発してたね

1795名無しさん:2022/07/09(土) 16:30:45
>>1793
チェンソーぶん回す2人に反応するデンジ君には草生えた

1796名無しさん:2022/07/09(土) 16:54:13
リピ21だと再会できたが別れの言葉も交わせなかったネプテューヌとブランもこの会場でまた出会うことができた
終盤復活したとはいえリピ21での過ちからネプチューヌは尻込み気味だったが
ライザ達もいるかもしれねえ、探しに行くぞとブランが引っ張り出す

まず目に入ったクッキーおばあちゃん&ジェニファー@オリ2の洋菓子コーナーに寄って
ブランはクッキーモンスターが歓喜するようなチョコチップクッキーの束を焼いてもらい、
ネプテューヌはジェニファー作のプリンやクレープを食べ少し元気が出た

ネプテューヌ「……引っ張ってくれてありがとう、ブラン」
ブラン「……礼を言うのは私の方だ。あの時守ってくれてありがとうな、ネプテューヌ」

1797名無しさん:2022/07/09(土) 17:27:59
安価2夏油の事やそうなるまでの顛末を(リピ20の悟経由で)知って曇るオルカ2姫さま…
オルカ2虎杖も聞いてたけど、だいぶ思う所はあったようだ

1798名無しさん:2022/07/09(土) 17:51:41
不遇団戦にてズガンされてたオールでのヴォルデモートと対峙する魔法ロワのスネイプ先生とハリー、それとマルフォイはよかった

1799名無しさん:2022/07/09(土) 18:20:13
笑ってはいけないロワIN交流会…

1800名無しさん:2022/07/09(土) 18:33:19
言動がMURに汚染されたりしてたオルカ2ゲイツくんに動揺してた白ウォズには草生えたと同時にかわいそ…ってなった

1801名無しさん:2022/07/09(土) 18:59:46
クマ吉を止めた後の迅さん(鷹取迅@犯罪者)、同じ名を冠し同じセクハラ趣味をもつ迅さん(迅悠一@安価2)と意気投合してたな
今夜は行為自体は封印すると迅さん(犯罪者)は決めてたから2人+クマ吉、性帝巽で談義だけで盛り上がってたけど

1802名無しさん:2022/07/09(土) 19:10:19
蓮(リピ21)「…あれは本当に、城戸なのか…?」(不遇団側のリピ20の主催真司と対峙して)
鏡像真司(リピ20)「…間違いなく奴は城戸真司だ。ここまで摩耗しているとは…俺も思わなかったが。此処でもまた戦う事になるとはな…」

1803名無しさん:2022/07/09(土) 19:14:31
大人しくする気なんかさらさらない一部の悪役連中(主催ロワダグバとかリピ21のマッドオニキスとか)
不遇団の暴走に便乗してパーティーをメチャクチャするために動いてたなぁ
(少なくとも前回の振り返りの平成ロワ五代や>>1780の未久はこちら側)

1804名無しさん:2022/07/09(土) 19:15:46
>>1765
この後オルカ2の方のバートはビュッフェでドカ食い中のホーマーと再会していた
バート「親父……俺、親父とは別の世界に住んでたみたいで、ママの元に帰る約束、守れなかった……ホントごめん」
ホーマー「そんな気はしてたさ…パパの世界のお前たちは気がかりだが、パパはお前を守れて本当に良かったよ」
バート「ああ、親父ぃ……」
ホーマー「それはそうとここのチキンもドーナツもスシもピザもどれも美味い、み〜んな食べちゃうもんね……ほら、お前も食ってみろ」
バート「俺は大丈夫だよ、腹いっぱい」
ホーマー「どーしたんだスケッチなんか始めて」
バート「親父やみんなの事を少しでもなにかに残したくてさ……漫画描いてんだ、みんなのことを描きたくって」

オール3炎尾「待ていっ!!そこの君!まさかこのパーティー会場で漫画を描いているのかっ!その意気や良しっ!!」
バート「炎尾先生!……そっか、まだ俺の事知らないんだったね」
れんげ「にゃんぱすー」
ホーマー「にゃん?どったのお嬢ちゃん?」
蛍「れんちゃん、お邪魔しちゃ駄目だよお!」
れんげ「でもそのお絵かきする姿を見てウチも創作意欲が沸いたん。だから混ぜて欲しいんな」
蛍「ごめんなさい、れんちゃんはお絵描きが大好きで…」
オール3ひで「ぼくもしゅる〜」
LSまる子「おっやってるやってる、同業者としてあたしも混ぜてもらおうかねえ」
炎尾「え、待ってくれ!もしや貴方はさくら先生では……!?」
ホーマー「……ヘへヘ、バートお前中々人気者じゃないか」ワシャワシャ
バート「うわやめろよソースベタベタの手で!」

1805名無しさん:2022/07/09(土) 19:42:17
>>1804
「うんなかなかうまいな、どれ俺にも描かせてくれ」
などと言い出した鬼龍さんに悲しき未来……

1806名無しさん:2022/07/09(土) 20:11:12
>>1787
当のダーク・ウルトラマンはオール3以外のだと、リピ20の方は不遇団員に居てオルカ2の方はダイゴや遊戯と一緒に普通に不遇団と戦ってたな

1807名無しさん:2022/07/09(土) 20:29:49
「イリスにズガンされた俺の悲鳴が聞こえねえかクラウドさんよぉ!!」と不遇団に居るバレット@オール3がクラウドに銃撃してたりしたな
…そのクラウド剣ロワ出典の方なんだけど、なお途中でオール3の方のクラウドとエアリスがバレットの相手を引き受ける形になった模様

1808名無しさん:2022/07/09(土) 20:51:03
>>1803
オルカ2未久は死ぬ寸前に真実知っちゃったのもあって完全に「自らの生まれを呪い世界を憎む男」に成り果てちゃってたからなあ
後他だと前回の>>3839で出てた不良ロワ一護とオルカハルトマン(カギ爪)もそんな感じで動いてたのは覚えてる

1809名無しさん:2022/07/09(土) 21:22:18
>>1805
ほたるは笑い堪えるのに必死で赤面、まる子は引き気味で蒼白、ひでとシンプソン親子からはm9という結果でしたね……
一応れんげと(相手が画家として素人と判断した)炎尾は真顔でアドバイスしてたが

なお鬼龍さんはその後オルカ2明さんと決闘を果たしたりブタゴリラに稽古つけたり、
千枝がステージで歌う番になったら二人とともに聴いたりしてた模様
あと間違っても龍継出典ではなく鉄拳伝出典なのでネイティヴ・ダンスやゴリラコングといったゴリラキャラと関わったりはしなかった
ブタゴリラは名前だけゴリラなので例外

1810名無しさん:2022/07/09(土) 21:29:53
>>1797
姫さまは不遇団入りしてた天空聖杯の方の虎杖との戦いでも曇ってたね…野薔薇ネキに活入れられてたけど

1811名無しさん:2022/07/09(土) 21:45:18
新架空4の東堂とオリ8のヴァーツラフ・クレオパトラに、リピ21のチップス・HACHIMANが仲良く高田ちゃんの曲聴いてたのいいよね

1812名無しさん:2022/07/09(土) 21:55:41
ていとくんとばったり会ってビビって逃げようとするオルカ2フレンダ…だったけどリピ21の方だったから事なきを得たか
なおこの後オルカのむぎのんに追っかけられる羽目になる模様

1813名無しさん:2022/07/09(土) 22:03:56
>>1772
セイラとアルトリアのおかげで完全に毒気を抜かれ萌えオジと化しているバスクェ...

このあと両手に花と思いきや修羅場バトルに発展するのでした

1814名無しさん:2022/07/09(土) 22:08:45
誰だ

圭一×アスラン@架空学園3、種オルガ×鉄オルガ@リピ2020、ドラえもん×剣崎@主催ロワなどのBL本をどさくさ紛れに出版したのは

1815名無しさん:2022/07/09(土) 22:20:51
>>1814
架空3アスラン「シン!1!!!誰だこれを描いたのは!!!1!俺はホモじゃない!!!1!この馬鹿野郎!!1!!」

1816名無しさん:2022/07/09(土) 22:21:21
>>1811
そうそう、ジャイアンが出てくる前のカラオケ大会だけど
東堂とチップス、HACHIMANもとい八幡の3人で『青春アミーゴ』を歌ってたりもしてたな

1817名無しさん:2022/07/09(土) 22:31:40
>>1816
この和気あいあいとしたカラオケ大会の雰囲気がジャイアンの襲撃によって
阿鼻叫喚の巷になるなんて…
救護室が密になったのは言うまでもないです、ハイ

1818名無しさん:2022/07/09(土) 22:35:20
なお、ジャイアンリサイタルの際に壊れた電球やカラオケセットは
スタッフがきれいになおしました

1819名無しさん:2022/07/09(土) 22:39:57
オール2のシロエとオルカ2のリーゼの会話とかあったなあ
互いに生還しつつも心残り的なのはある(シロエはレーヴェの件、リーゼはひかりや総士の件)
一方動物ロワの方のにゃん太班長はカンナ共々不遇団入りしていた、まあ殺された挙句煮凝りにされたらねえ…

1820名無しさん:2022/07/09(土) 22:54:05
「冗談キツイわよ、何も成せなかった空気キャラどもォ!」
すろ子@オリ学園、不遇団が大幅強化され空気滅殺術も通用せず、真っ先に敵意をあらわにしてたな
でも君もオルカ2ではソッチ側だったんやで

1821名無しさん:2022/07/09(土) 23:35:44
オルカ2郁子「ロゼちゃんが言ってた峰田くんってのはキミだね?郁子自信あるんだけど冥土の土産に一発ヤッてみる?」
峰田「よろこんでお願いします!……えっマジで?マジで!?」
郁子「そうと決まれば、個室へレッツラゴー!」

ギシギシアンアン

郁子「はーさっぱりした。峰田ちゃんちょ〜っとがっつき過ぎだけどスジはよかったかな」
峰田「は、葉隠……オイラ、やったぜ。……これで心置きなく、逝けんだ……」カピカピ
葉隠「まったくもう……でも峰田君にとってはよかったのかな」(ロゼさんのクラスメイトさんぶっ飛んでるなあ……)

デク「うわあああ峰田くんがカラッカラに干からびてる!!」
爆豪「干しブドウとか体張ったネタんつもりかテメー」
葉隠「あっ緑谷君!爆豪君!」
峰田「お前ら……つるむ仲だったっけ……?」

「相変わらずだね、A組のみんな!何か名簿の後ろ側が多い気がするけど」

爆豪「あ゛?」
葉隠「えっと……」
デク「君は……」
峰田「お前は……」

「「「「誰?」」」」

アニ5冬夜「えっ」

この後オールマイトに会うことで冬夜の紹介もされたわけだけど
(元ネタ>>3644>>3653に追加)

1822名無しさん:2022/07/10(日) 00:06:47
不遇団だとリピ18でいつの間にか死亡、師匠の仇さえまともに討てなかったリピ18日向もいた
リピ18日向「何が『未来を創る』だ、運よくハイテクなスーツを手に入れただけで粋がりやがって……所詮お前もスーツがなけりゃ、俺と同じ何の取り柄もない無能なままだろ?」
音楽澪田「は、創ちゃんが不良になっちまったっすー!?」
七海「お願い日向くん!もう自分を、キミ自身の心を傷つけないで!!」
オール3日向「確かに俺はスーツがなければ死んでただろうし、恵まれてたのは否定しないさ。だがお前たちの暴走はこれ以上見過ごせないな、止めせてもらうぞ!」

1823名無しさん:2022/07/10(日) 01:17:51
元ロワで電池にされた不遇団側のアニ7猗窩座殿と殴り合う聖杯大戦の猗窩座殿なんて件もあったな…

1824名無しさん:2022/07/10(日) 01:45:01
不遇団側にいたジョーカー(警泥ロワ)とやけっぱちになって>>1803の連中の走狗になってた過去の自分相手に1人立ち向かおうとする明智@リピ20

1825名無しさん:2022/07/10(日) 02:04:37
リピ21絡みだと、宗次郎と感慨深そうにしながら共闘するリピ14の剣心(とリピ14の斎藤)とか、不遇団にいたりなりーを説得しようとする侑ちゃんとかあったな

18261825:2022/07/10(日) 02:05:43
(>>1825
すまんりなりーと侑ちゃんの下りの部分はなかった事に、文消し忘れてた…)

1827名無しさん:2022/07/10(日) 02:12:59
>>1794
あれ?混沌3の方のプロシュート兄貴は…と思ったら善逸に檄を飛ばしつつ不遇団と戦ってたか

1828名無しさん:2022/07/10(日) 02:26:06
複雑そうにもしてたけどオルカでのゼロ(オールリピ)の活躍を聞き喜ぶナナナスザクとナナリー
一方そんな彼ら経由でマリアンヌの事を知ってこれまた複雑そうにするナナナロロと、そんな彼に「気持ちはわかるけど素直に喜んでいいんじゃねーか?」(意訳)と言うルークらレプリカ組

1829名無しさん:2022/07/10(日) 02:37:03
元ロワでの喪失やリーシェの件とかもあってオルカ2のイリヤと美遊兄に遭遇した際に思わず目に涙を浮かべちゃうリピ20の美遊…

1830名無しさん:2022/07/10(日) 02:39:07
新架空4のゾルタン、リピ21のクリアソウゴの顛末を知ってどこか哀れんでる様子だったな…

1831名無しさん:2022/07/10(日) 03:06:41
>>1808
後はリピ20の鬼化マコト兄ちゃんも平成ロワ五代共々暴れてたのは記憶にある
結果平成とオルカ2と天空聖杯のトリプルマコト兄ちゃんと相対する羽目になっていた

1832名無しさん:2022/07/10(日) 03:51:16
>>1780
一方その頃、当のそのっちは渡と一緒に不遇団に入っちゃったカーラを止めようとしていたのであった

1833名無しさん:2022/07/10(日) 04:27:32
振り返りの>>4958
タイムロワルギエルに立ち向かったのは主催ライナー…だけでなく主催ルギエルも加勢してくれたのには驚いた

1834名無しさん:2022/07/10(日) 04:50:48
元人間と動物、トラウマにパラと不遇団入り率が高かった木場さんだけど天空聖杯の方は不遇団に立ち向かってたな

1835名無しさん:2022/07/10(日) 05:22:48
>>1808
元ロワの方はどこか覚めた様子で暴走してたオルカ2の自分を見てたな>未久
オルカ2のが暴れてたから逆に冷静になれた的な所がありそうと考察されていたが

1836名無しさん:2022/07/10(日) 09:41:29
オルカ2のかまぼこ隊は屋上プールで揃ったんだったか
伊之助「うははは俺がこの水浴場を制覇してやるぜ!猪突猛進!猪突猛しぃん!!」
善逸「待てってここ専用の着物付けなきゃ入れないの!!畜生お姉さんたち観てたいのにもう!」

炭治郎「…俺達もいこっか」
カナヲ「うん……」

甘露寺「あーーーーっ!!炭治郎君とカナヲちゃんだ 炭治郎くーーん!!カナヲちゃーーん!!」

炭治郎「あっ 気をつけてください!!乳房が零れ出そうです!!」危ない!!
カナヲ「炭治郎、声が大きいよ……」

1837名無しさん:2022/07/10(日) 10:01:14
「折角のパーティーだというのに、無粋ですねえ。ですがまあいいでしょう、腹ごなしにちょっとした運動といきましょうか」
フリーザ@リピ14が対不遇団に向かってくれたのは心強かった
Zのアニオリの影響か、食していたのはカニ料理だった

1838名無しさん:2022/07/10(日) 10:17:22
>>1832
「あのAKYSを倒したのにそれ以上を求めるとは贅沢な…」とカーラに対して心底呆れていたなぁ犯罪者ロワ黎斗

実際渡とカーラ不遇要素あんまないのになんで不遇団に…
と思ったら不遇団を操っている怨念の集合体の正体が主催ロワの名称不明だったからか
彼も不遇パワーによって大幅にパワーアップ。不遇キャラの洗脳はもちろん、繋がりの深い主催ロワ関係者も何人か洗脳していたのか

18391832:2022/07/10(日) 10:39:19
(>>1838
書き方をミスしてました、そのっちが渡と一緒に止めようとという意味で書いたつもりだったのに申し訳ないです…そしてフォローありがとうございます

1840名無しさん:2022/07/10(日) 11:00:34
>>1832
>>1838
(注釈が出た渡は置いといて)不遇かどうかだとそんなでもないカーラだけど無念の死ではあったからな…その結果芽生えてた心の闇的なのに漬け込まれた形となった
ちなみに怨念云々とかの考察は本編でも元ロワで原作終了後参戦だったリピ14十代が(主催ロワでの出来事や名称不明の事をそのっち達から聴いた結果)してたな…破滅の光やダークネスの事もあって思い至ったと思われる

1841名無しさん:2022/07/10(日) 11:20:05
不遇団だと振り返りの>>4992のイメージ力パワーや>>3789の敗北者煽りもあってクロム・ディザスター化したWSのシルバー・クロウ(春雪)が原作さながらに暴れてましたね…
安価3の方?不遇団には居たけどアニメ出典だから…と当初は思われたものの、アニメ版でもクロム・ディザスターになるフラグ自体は立ってるせいでこっちもクロム・ディザスター化するというひどい状況に

1842名無しさん:2022/07/10(日) 11:52:38
漫画ロワのナイブス、参戦時期(人間を滅ぼす気はないって語られてる)もあってか安価3レガートには(こちらも時期の都合上自分やヴァッシュらの事を知らない)普通に驚いてた様子だったか

1843名無しさん:2022/07/10(日) 12:06:08
>>1765後のユウリはというと、ムゲン団特製カレーを振舞ってたな
ポケモンバトル会場にはオール3の自分で間に合ってるだろうから別のことしようと考えて

アルル@オルカ2「おいしーっ!ボクたちもカレー作ってたけどユウリさんにも会いたかったな!」
ユウリ「ムゲン団はカレーには結構自信あるんだよ?私もアルルちゃん達のカレー食べてみたかったな」
ナルト「さっきサスケからもらったハンバーガーっての食ったばっかだけどいくらでも食えるってばよ!」
サウザー「フハハハ、カレーと聞いたなら行くしかあるまい!ケンシロウ、貴様もカレー好きだったな!」
ケンシロウ「確かにビーフカレーは好みだが……」

マキ@オルカ2「重樹、私達もユウリさんのカレーもらいましょっか」
重樹@オルカ2「ああ……出来ればその、おふくろのアイスティーも、また頼めるか」
マキ「ふふっ、お安い御用よ」

1844名無しさん:2022/07/10(日) 12:10:04
アニ7で成す術なく敗死した累は不遇団入りし、本格的に動き出す前に母蜘蛛こと累の母(アニ7)にも不遇団に入るよう強要する
が、オルカ2悟飯が駆け付け一瞬で累から引き離してみせた

悟飯「すまなかった……俺が不甲斐ないために君を守れなくて……!」
母蜘蛛「最初に襲い掛かったのは私の方だったから……あれ、確か片腕だったはずじゃ……」
悟飯「ああ、二度目の殺し合いで運がよく腕まで回復したんだ」

リピ17トランクス「ハアッ☆…悟飯さん!いらしてたんですね!お会いできてよかったです!」
悟飯「トランクス!逞しくなったね、見違えたよ……どうしたんだ敬語なんて使って」
トランクス「クセがついてしまって……そちらの御方(母蜘蛛)さえよければ、また俺に稽古をつけてくれませんか」
悟飯「願ってもない提案だけど、彼女に近づこうとする不穏な奴がいるからな……」
イオク@リピ17「このイオク・クジャンが彼女と周辺を見守ろう!怪しい様子があればすぐ二人を呼ぶぞ!」
トランクス「こちらはイオクさん、(心が)イケメンの最高過ぎる友達です!」
母蜘蛛(みんな、優しい目……お願い、もうちょっとだけ、この穏やかな時間に居られますように)

1845名無しさん:2022/07/10(日) 12:15:30
>>1830
クリアソウゴ当人は不遇団に入る気はなくさりとてオニキス達みたいに暴れる気もない虚無ってる状態になってたね
ただ対主催達が最期自分を助けようとしてたのには思う所もあるみたいだった

1846名無しさん:2022/07/10(日) 12:34:19
暴れてたのだとキュアマイ「だった物」@架空作品ロワもそうだったな
暴れながらも元ロワ同様どこか助けを求めてるかのような悲鳴をあげてたっていう

1847名無しさん:2022/07/10(日) 12:40:21
悪月元くんと悪正邪(つまりオールリピ出展)が混沌5のブルーロージィに連れていかれた裏でイチャラブするオルカの月元くんと正邪だったが...サグメと悟空@オール3の(義理の)親子を見ると一悶着が

悟空「母ちゃん、なんかこいつがオラたちのことを見てくっぞ」
オルカ正邪「母ちゃん!?、横にいるそいつはいったい誰なんだサグメ!」
サグメ「あの...話がみえないんだけど、どちらさま?」
正邪「どちらさまって、自分が産んだ娘の顔を忘れたのかよ!」
月元「どういうことなの...(レ)」

※東方界隈ではサグメが正邪の血縁者(母親)説があります。
 架空学園2世界ではサグメが正邪の正式な母親のようです。
 なお、原作東方では(少なくともオール3時点では)サグメは正邪と接触していません。

1848名無しさん:2022/07/10(日) 13:06:48
>>1841
しかもWSロワの方だと未登場のまま終わった黒雪姫も不遇団として暴れてたよな確か…
それに対してたのは春雪@アニ3と…お前もかよエスデス将軍@リピ14!
当然春雪の方はめちゃくちゃ複雑そうにしていた

1849名無しさん:2022/07/10(日) 13:17:07
フェイ(リピ21)がドモン(オルカ2)に詫びに行ったらオルカ2賢王…だけでなくアニ7の東方不敗やギンガナムまで来てわちゃわちゃした事になってたのは草

1850名無しさん:2022/07/10(日) 13:24:16
オールリピ2で最期友達になったヴィータとアラリア、屋外で仲良くゲートボール楽しんでたな
ヴィータに引っ張られ「やれやれだぜ」とぼやくもまんざらでもないオールリピ2承太郎もいたり
オリリピ2のアラリア総理のとこにいたマサツグ様も合流しなおした

1851名無しさん:2022/07/10(日) 13:57:39
死別したキラと再び会えて泣きそうになってたのを必死に堪えてたトゥルーデお姉ちゃん(どちらもリピ20の方)だけど、当のキラ本人から
「…泣いていいんだよ?トゥルーデ」
ってカズマ(オール3)リスペクトな事を言われて抑えようとしてた感情が決壊、そのまま泣きついちゃってたね…

1852名無しさん:2022/07/10(日) 14:31:50
侑ちゃん達から闇オルガの事を聞き曇る遊星(リピ17)と、光オルガがロワ内で言ってたのと同じく「楽な道に逃げちまっただけ」的な反応してたオルガ(オルカ)

1853名無しさん:2022/07/10(日) 14:52:43
タコ科学者「パラガス様、噂によると伝説のスーパーサイヤ人になれたそうですじゃな……」
主催パラガス「タ〜コ〜さ〜ん、そういうお前も戦い抜いて他の者たちを助けたそうではないか」
タコ「そう大層な志があったわけではありましぇん……私が関わったことで世界を救う瞬間に立ち会える、興味本位で動いただけですじゃよ」
パラガス「そう謙遜するな、理由はどうあれ、その結果を残したことにに嘘偽りはあるまい。
なにより先ほど、透明人間の小娘(>>1821の葉隠透)や青髪の小娘(オルカ2KOS-MOS)と仲良く話していたではないか。
あれほど慕われていながら、単なる興味本位だけなどとと言い出すお前の姿はお笑いだぜ?」
タコ「うわwへwへw!見ておられたんですかい?」
パラガス「皮肉なものだぁ、こんな清々しい気持ちになってお前達と向き合える日が来るとは……一杯いかがかな?」
タコ「よろしいんですかい?へへ、ではご相伴に預かりますじゃあ」

1854名無しさん:2022/07/10(日) 14:58:54
>>1851
安価2リーネ「…芳佳ちゃん」
安価2宮藤「うん、わかってるよリーネちゃん…ふたりきりの方がいいよね、こういう時はきっと…」
通りがかる形で遭遇してたけど、心配そうにしつつもそのままそっと立ち去ってたな…

1855名無しさん:2022/07/10(日) 15:06:34
元ロワだとマーダーだと思われながらも人知れず日暮の無双を止めてた斉木@超能力ロワ、不遇団に勧誘されたけど平成ロワのオーマジオウみたいに耐えてたな
そしてまた人知れず不遇団に対処するという

1856名無しさん:2022/07/10(日) 15:29:46
シャークさんと凌牙の同性同名コンビ(出典:安価3)に会って自分の知るシャークさんじゃない事と同姓同名の別人が居ることに驚いてるシャア専用ズゴックには草

1857名無しさん:2022/07/10(日) 15:41:10
オール3の悟空は>>1847のサグメやベジータに加え、のり夫とも再会してたな
のり夫は例のアレ悟空にエッチな写真要求されたなんてトラブルもあったが、その後リピ14の悟空シンジコンビに出会う

リピ14シンジ「ええっ、古賀さんって男だったんですか!?」
のり夫「別に敬語じゃなくていいよ。君とそんな年変わんないし」
リピ14悟空「おめえ秀吉と気ぃ合いそうだな。今は凛達が歌ってんの観に行ってるみてえだけど、何なら会ってみりゃいいぞ」
のり夫「もしかして君もその秀吉って人のその……こ、股間を足で触ったんじゃないだろうね……?」
リピ14悟空「お、何で分かったんだ?」
オール3悟空「ははっ、流石オラだな!」
シンジ「悟空さん……」

1858名無しさん:2022/07/10(日) 16:07:11
登場話退場だったせいで不遇団入りしてたノブくん(オーズ映画、信長ロワ出典)は映司(混沌5)が相手してた覚え

1859名無しさん:2022/07/10(日) 16:31:52
エレンや濱口が海に潜り魚を獲っている頃、屋外の岬で海を眺める二つの影法師
仲沢達弥@安価3「ずっとこの時間が続けばいいのにね、親分……」
若山輝一郎@安価3「俺も同じこと思ってんよ、姫……」

1860名無しさん:2022/07/10(日) 17:18:55
天空聖杯のホメロスとオール3のホメロスの戦いもあったな

1861名無しさん:2022/07/10(日) 17:20:48
>>1796
この後>>1778の後のジェニファー&直哉くんとばったり会って申し訳なさげにネプが直哉に謝ったり、ブラン側が同行してた事がある士郎や飛羽真(2人ともリピ21)と遭遇して一緒にライザ達を探したりとかやってたよね2人とも

1862名無しさん:2022/07/10(日) 17:30:52
元ロワ(オール3)での事もあり玄弥に警戒される安価2獪岳とリピ20獪岳(人間)…煉獄さんと那佳ちゃんが間に入ってくれなかったらどうなってた事やら

1863名無しさん:2022/07/10(日) 17:41:49
>>1861
ライザといえば、リピ21のほうは案の定不遇団にいましたねぇ…(ついでに安価3とリピ21のクラウディアもいる)
当然ながら安価3ライザだけは正気なのが救いだけど

>>1862
一方で兄のリピ21実弥は主催戦のことを知らないの利用されてオニキスに騙されて悪役連中の仲間になってたなぁ
で他のロワの炭治郎たちとの戦いでは「なんでそんなに恥をさらすんだ!」「善良な人と悪い人の区別もつかないなら、柱なんてやめてしまえ!」
なーんてボロクソに言われてたのには草

1864名無しさん:2022/07/10(日) 17:58:31
主催の月打を受けたために人喰いモンスターになってしまったベジータ@オール1も不遇団で登場
トランクス@例のアレ「嘘 で す !! 父さんがバケモノになってしまうなんて全て嘘です!!駄目です父さん、そんな邪悪な力に負けては……!」
ベジータ@オール3「どいていろトランクス……『俺』のケジメは俺がつける」

1865名無しさん:2022/07/10(日) 18:03:18
主催AKYSは振り返り>>17のアニ3セリュー、オリシティ葛葉、リピ19直人の会話に参加してましたね…やべーやつしかいねえ!

1866名無しさん:2022/07/10(日) 18:09:28
>>1861のブラン達、深紅のスカーフがたなびく後ろ姿を見て飛竜と判断
ネプテューヌは「ひりゅりゅん!ごめんなさい!ごめんなさいっ!」と安価3での判断ミスを詫びようと駆け寄る

が、その飛竜はルルーシュ葉隠(康比呂)らと共にしていたオールリピ1の飛竜
「……誰だ貴様らは?」の天丼ネタになるとは

1867名無しさん:2022/07/10(日) 18:18:11
>>1840
そのリピ14十代はメンタルボロボロだった道具ロワユベルと会ってメンタルケアしたり、不遇団戦だと同ロワのネオスと戦ったりもしてたな

1868名無しさん:2022/07/10(日) 18:28:00
中華ロワでフェードアウトした烈さんこと烈海王も不遇団入りしてたんだけど、対面することになったのはオールリピ2勇次郎(元語り>>4907のデップーのモノマネでなく本物の方)

勇次郎「ピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨッッッッ!!!!」だばだばだばだば
突然ズボンを下ろしてパンツを露出した範馬勇次郎は奇声を上げながら珍妙な歩行動作で烈へと迫っていくッ!
漫画ロワ、オールリピ2に続いて実に3度目の特攻ッッ!!

理解の範疇を超える光景が繰り広げられたショックで烈は「救命阿(ジュウミンア)」と叫んで改心
なおその後ろで頭を抱える新架空4の刃牙、とその肩に手を置くリピ21宗次郎

1869名無しさん:2022/07/10(日) 18:29:06
混沌4の遊作&オルカ2のAi(不遇団側)VSオール3の遊作&Aiのタッグデュエルなんてのも勃発してたな

1870名無しさん:2022/07/10(日) 18:40:56
そういや天空聖杯勢はピーター関連の記憶とかどうなってるんだ?と言われたけど、会場にいる限りは覚えていれるけど元に戻ったらまた忘れる…的な回答がされてたな

1871名無しさん:2022/07/10(日) 19:07:45
不遇団にリピ14のジンを見つけて(やべえ…!)と咄嗟に身を隠しつつ焦る数字ロワ新一…だったけどウォッカが居ないのもあって案の定新一の事は全く覚えてないままなジンニキなのであった

1872名無しさん:2022/07/10(日) 19:34:04
オルカ2とリピ21でのハジメの顛末を知って沈痛な表情を浮かべるユエ(まおゆう)と一定の理解は示してたハジメ(まおゆう)
改心した檜山と架空3の誰てめえな光輝にはハジメもびっくりしてたけど

1873名無しさん:2022/07/10(日) 19:52:03
野獣のせいでホモレイパーと化した不遇団員・ベガ@オールリピ1には春麗@中華も引いていたな
シャドルーのドールズならぬゲイドールズの構成員として男性に照準を付け、中の人繋がりか音速丸染みた台詞を口走りながら男目掛け襲い掛かろうとする
…案の定で豪鬼@ゲーム1が瞬獄殺かましたので被害者は出なかったが

1874名無しさん:2022/07/10(日) 20:06:44
幽霊が見えるタケル殿(@オルカ2)と霊媒体質な凛吾(@オリ4)の絡みはよかった

1875名無しさん:2022/07/10(日) 20:34:25
>>1812
この後更にオルカの洗脳されてたフレンダにも追いかけられてたのひどい
最終的にはユージオやベクター・貴利矢さんらのおかげで助かったけど
それと何気にここでようやくイキリトとキリトの共演が果たされる事になった

1876名無しさん:2022/07/10(日) 20:46:58
>>1853
主催ロワパラガスに超ブロリー@混沌5が近付いたんだったな
自分の知る姿より一回り若く「もう一人の俺」の父親なのだろうと察したけど、元世界で死別したため居ても立ってもいられず声をかけた
ブロリー「お父……さん……?お父さん!」
パラガス「おお、ブロリー……!」(ここのブロリーは皆カカロットを追いかけてしまったと思っていたが、そうでないブロリーもいたのか……!)
「お父さん!俺、ノビタやドラエモン、いっぱい友だちできた!お父さんにも会ってほしい!」
「……来世でマシな父になれればと思ったが、まさか今機会を与えてもらえるとはな……いいぞお!俺でよければいくらでも話してしまえー!!」

ボルガ博士@リピ21「失礼だが、貴方がタコ科学者さんかい?科学者としての知力を駆使し戦ったとお聞きしたものですが、お話伺ってもよろしいかな?」
タコ科学者「へへ、わざわざこの老いぼれに会いに来てくださるとは光栄ですじゃあ。もしかして貴方様も同じ殺し合いに呼ばれていたのですかい?」
ボルガ博士「残念ながら私は最初の殺し合いでは真っ先に死亡したもので……」

1877名無しさん:2022/07/10(日) 20:49:47
>>1876
このパラガスとブロリーが後に不遇団との戦いで親子で肩を並べてスーパーサイヤ人になるのは素直にかっこよかった

1878名無しさん:2022/07/10(日) 21:02:58
不遇団に居たオールリピ2黎斗がまさかの無双ゲーマーに変身してチベスナ顔になる永夢達
それと無双ゲーマーのビジュアルに反応する剣クラウドと天空聖杯セフィロスには草

1879名無しさん:2022/07/10(日) 21:11:19
綺麗になった慎二@エロゲロワ、混沌5にて桜見せしめによりマーダー化し主催戦力と化した桜と心中する形になった士郎の事を知りどこか哀しそうな反応をする

1880名無しさん:2022/07/10(日) 21:18:07
>>1863
安価3の方は警戒してたが故に逆に騙されなかったのがなんとも…>実弥
まあ倫太郎と一悶着になりかけたけどちゃんとアレはインポスターって最終的には納得してた
…ボロクソ言われてる自分(リピ21)には怒りと呆れがない混ぜな感じになってたけど仕方ないね

1881名無しさん:2022/07/10(日) 21:21:38
オルカ2の年代別アンパンマンも不遇団入りとは……リピ20句楽にとってはとても残酷な事態だった
アンパンマン「君が正しかったんだ。『力』こそが『正義』、まともな力もない私なんかではヒーローなんて名乗れるわけなかったんだ……!」
句楽「寝ぼけたこと言ってんじゃねえ!お前は…お前は力が無くったってヒーローだろうが!!」
正気に戻すため、そして対等に向き合うため句楽はイレブンバック@安価2を脅しつけて自分の力を反転させ最弱の存在となり、アンパンマンとどつき合いだした
貴重な戦力を削ぐ句楽の行為に非不遇団からツッコミが出るも、ザ・ヒーロー@リピ20が制す
ザ・ヒーロー「あやつらにとってこれは避けて通れぬ闘い、手出しは無用だ……戦力が必要なら、その分私が動く」

1882名無しさん:2022/07/10(日) 21:28:41
>>1880
「…あれはお前じゃない、気にするな」と当人なりにフォローに入ろうとする冨岡さん(オルカ2)

1883名無しさん:2022/07/10(日) 21:32:22
>>1824
そんな明智の加勢に真っ先に駆けつけてくれたのが彼に命を救われたリピ20無一郎だったな

1884名無しさん:2022/07/10(日) 21:32:25
ロボひろし@オールジャンル3が色んな人が話している光景を眺めているとロード・ディアーチェ@オールジャンル3がロボひろしに話し掛けた

ロード「ロボひろしと言ったか、シュテルとレヴィが世話になったな」
ロボひろし「あれ?君は確か殺し合いの見せしめで…」
ロード「そうだな、だが今はこうしてここにいる、そしてあの時シュテルとレヴィがお前に世話になったと二人から聞いてな」
ロボひろし「そうだったんだね、まぁ何はともあれ二人ともすごく喜んでただろ?」
ロード「あぁ、シュテルはともかくレヴィに至っては泣きながら抱きついてきて大変だったな…」
ロボひろし「はっはっはっ、レヴィちゃんは最初君を生き返らせるために殺し合いに乗っちゃってたぐらいだからね、あの時シュテルちゃんがいなかったら俺だけじゃ止めれなかったよ」
ロード「本当にその時は迷惑をかけたな…」
ロボひろし「気にしなくていいよ、結果的には良い方向で終わったんだから、とりあえず今は二人の側にいてあげるといいよ」
ロード「あぁ、そうだな…」

この二人の会話はとても微笑ましく思えた

1885名無しさん:2022/07/10(日) 21:41:52
オール3のせいで風評被害を喰らいまくる主催とオルカ2とリピ21の1000%かわいそ…
かなたやエイラ(主催)、紅霞やアキュラ、ロスマン先生やていとくんら関わったキャラが擁護してくれたのは幸いだったけど

1886名無しさん:2022/07/10(日) 21:46:06
>>1808
かつて(原作での生前)は世界が滅びる方向へ進ませる為動いてたオールリピクルーゼがそんな未久を止めに入る1人になるのは感慨深さがあった

1887名無しさん:2022/07/10(日) 21:46:22
変身女性の冴子も不遇団にいたなあ

1888名無しさん:2022/07/10(日) 21:54:01
架空4(旧)加古川に過去の事(元ロワ参照)を明かして謝るリピ21ジョゼとかあったな

1889名無しさん:2022/07/10(日) 22:07:44
多勢に無勢、元ロワでの死後宿儺の指も奪われてるためろくに戦闘できず不遇団に追い詰められる新架空4沙都子@リピ21
だったが、寸前でカボチャマスクの男が乱入する
同時にクラゲのような生き物が数体現れ不遇団を苦しませだした

「向こうにスペック、ラバーソールという腕の立つ男2人組がいる。彼らの元に行けば安全だよ」
「ですがそうしたら貴方は……あれ、どこかでお会いしませんでしたこと?」
「早く逃げて!」
「……助けを呼んで戻ってきますわ。それまで何とか耐えてくださいまし!」

カボチャマスクの男……吉野順平(@リピ21エピ)は沙都子が行ったのを見届け、マスクの内で小さな笑みを浮かべた

1890名無しさん:2022/07/10(日) 22:11:36
リピ21やオルカ2の経験のせいでオニキスら悪役勢に騙され仲間になってしまった主任ェ
しかも結局ロワではなれないままだった斬月カチドキになりやがった

1891名無しさん:2022/07/10(日) 22:17:29
パパ黒@聖杯大戦と遭遇してビビりまくってた扇@旧架空学園4はさあ…ダミードーパント(にちか)が扇の記憶から変身してた時点で原作同様こっちでもトラウマ的なの負わされてたのはわかるけどさあ…

1892名無しさん:2022/07/10(日) 22:20:45
>>1885
一方妄想聖杯の方の1000%は…不遇団側で聖杯大戦のアークと共にサウザンドアークになってしまったとは…

1893名無しさん:2022/07/10(日) 22:24:41
寿司を振る舞うと口々に普通の味と言われカレーを振る舞うと絶賛されて凹む源太は原作通りだけど草

1894名無しさん:2022/07/10(日) 22:34:08
不遇団として暴れる雪華綺晶にキース・ブラック@アリスロワ…かたや主催戦力でかたや主催差し置いてラスボスなのに全滅エンドなせいでキンクリされちゃったからか…

1895名無しさん:2022/07/10(日) 22:36:32
そういや和解とか不可能なガチ悪役連中は普通の参加者とは別の場所に隔離されてたんだけど
ある人物のうっかりのせいで解放されてしまったんだよな
で、そのある人物とは…ギエン@オール3

そしてまたしてもギエンのせいで騒動に巻き込まれた滅@オール3…
ギエンへの激しい怒り…悪意に目覚めアークスコーピオン化してたなぁ

1896名無しさん:2022/07/10(日) 22:40:45
>>1895
結果オルカ2の滅や或人社長がアークスコーピオンを迎え撃つ羽目になってたな…

1897名無しさん:2022/07/10(日) 22:47:37
ハマーン様@オール3は風間くんとなのは@オール3に再会してたな
元ロワ同様なのはにコーディネートしてもらって恥じらうなど微笑ましいシーンもあった
…だがそこに不遇団来襲、MSで暴走するカミーユ@リピ21に対し闘うこととなる
ハマーン「まさか貴様とこのような形で再会するとはな……!!」
カミーユ「暗黒の世界に戻れ!ハマーン・カーーン!!」

1898名無しさん:2022/07/10(日) 22:49:45
最期が最期のせいで自棄になってたオールリピのミラスとリピ16のミラスが暴れてるのを見ちゃって混乱してるオリ4のミラスかわいそ…

18991898:2022/07/10(日) 22:51:47
>>1898オリ4→オリ5

1900名無しさん:2022/07/10(日) 22:54:02
ここぞとばかりに各ロワの未登場たちも不遇団に加わって暴れてたなぁ
例えば年代別のネカリは>>1873でベガをボコボコにした直後の豪鬼を襲撃してたし
ガチャロワのゲキはティラノレンジャーに変身してリュウソウレッドに変身したコウ@オール3と戦ってたし
オール3の未登場に至ってはリピ20でオーディンに敗れヴァルハラの軍勢に組み込まれたって設定を踏まえてか
北欧神話っぽい格好になってオーディンの仇を取るためにリピ20対主催に挑みかかってたなぁ

1901名無しさん:2022/07/10(日) 23:01:50
縁に懐き切ってるルッキーニちゃんを遠くから微笑ましい様子で見守るシャーリー(リピ20)なんて一幕
なおこの後気付かれてそこから自分の元いた世界のルッキーニじゃない事に気付く

1902名無しさん:2022/07/10(日) 23:09:37
マキシム@オリ6とディアボロ@オルカの会話とかもあったな
似たような末路を辿った(ディアボロの方はロワに呼ばれる前の話だが)もののそれを「おまえたちの輝きに包まれながら負けられて嬉しい」(語りから拝借)として受け入れたマキシムと、それに怯えて拒絶する中ロワ参加によって一時的に解放された結果対主催として足掻き続けたディアボロじゃ話が合うわけも無かったけど…

1903名無しさん:2022/07/10(日) 23:12:36
相変わらず暴れてる穴持たず@オリロワ

1904名無しさん:2022/07/10(日) 23:13:05
イオク様、不遇団戦では出しゃばらずに後方支援や避難誘導、戦闘メンバーの手当てに徹してた
そんな中不慮の流れ弾が飛んでくる……が、一つの盾が弾き飛ばした
イオク「ミス・キリエライト!貴公には鮫の件といい助けられっぱなしだな、恩に着る」
マシュ(リピ17)「!?……私もお会いできてよかったです。一緒に頑張りましょう、ミスター・クジャン…いいえ、イオクさん」

1905名無しさん:2022/07/10(日) 23:16:49
>>1831
何故か大量に存在するマコト兄ちゃんに困惑する天空聖杯のチノ

だが彼女の姿を見た瞬間―――天空聖杯のマコト兄ちゃんが微笑んだ

「―――久しぶりだな、チノ」

『それでは……行ってきます、マコトさん。またいつか、会いましょう……』
『ああ。またいつか会おう、チノ』

チノの脳裏に別れ際の会話が蘇り、大粒の涙を流しながら微笑む。
もしかしたらこれはきっと夢なのかもしれないけど、それでも―――。

「はい。また会えましたね、マコトさん……」

今この瞬間だけは―――久しぶりの再会を喜びたい

1906名無しさん:2022/07/10(日) 23:17:44
>>1862
あれ?リピ20カーラの方は…と思ったら主催ロワ云々の事知って自責の念に苛まれてた…ところを元ロワの>>7072にて並行世界の自分がどうなったのか知ったオルカ2ジーナによって諭されてたか

1907名無しさん:2022/07/10(日) 23:21:23
>>1845
清麿とガッシュコンビ(オルカ2)が遭遇してたのは覚えてる
清麿の方は振り返りで触れられてた参戦時期の都合もあってだいぶ驚いてた

1908名無しさん:2022/07/10(日) 23:23:03
元のソウゴとも共闘してたしな2人とも…>清麿&ガッシュ

1909名無しさん:2022/07/10(日) 23:23:25
最期の伝えられなかった言葉を改めてゲイツくんに伝える静夏ちゃん@オルカ2
一方リピ21の方は…不遇団入りしちゃってたかあ

1910名無しさん:2022/07/10(日) 23:27:21
>>1897
さらにそこに追い打ちをかけるかのようにクワトロ@オルカ2の乗る百式も襲来
ハマーン様絶体絶命のピンチ…だがそこに駆け付けたのは!

アムロ@オール3「シャアめ!『鋼鉄七瀬』のパワーを見せてやるぜ!死ねぇ!!」

オール3アムロが乗る(?)巨大化した鋼人七瀬@オール3…ただし顔は鋼鉄ジーグ
いくら名前が鋼繋がりだからってレッド@オール3から無理矢理奪い取ってビルドアップするとかやりすぎぃ!

クワトロ「アムロ!なんだその機体は!?いや機体なのか!?」
アムロ「ナックルボンバー!ダイナマイトキーック!」
クワトロ「アムロォ!?」
アムロ「こうなったら体当たりだ!死ねぇ!!」

突然鋼鉄ジーグ顔の巨女なんてのが現れたからその場にいた者全員唖然としてましたねぇ…

1911名無しさん:2022/07/10(日) 23:27:49
>>1903
吉田沙保里@混沌5「キャー穴持たずよー!」

1912名無しさん:2022/07/10(日) 23:32:48
トラウマロワの孤門くんを気にかける姫矢さんとサーニャ(リピ20)の2人のデュナミストとかあったなあ

1913名無しさん:2022/07/10(日) 23:35:00
>>1910
この光景を見る羽目になって混乱状態になってたシャア@天空聖杯…理解が追い付かねえよこんなの!w

1914名無しさん:2022/07/10(日) 23:50:02
侑ちゃん@リピロワ21はステージのアイドルたちを観て、「アイドル事務所を立ち上げる」という自分の夢を一層強固にした
……だけではおわらず歩夢@架空4(新)達から誘われ侑自身もステージ側に立つハメになるとはね
「最高のライブを見せてあげる、って確かに言ったけど……」
アイドル衣装で歌って踊って、ではなくタキシードを着飾りピアノのソロ演奏や赤松さん@混沌3とのピアノ・デュオという形で

架空4以降のブランクを感じさせない手捌きで演奏を終え、侑は観客席に深々と一礼する
拍手喝采の中頭を上げたその時一瞬ではあるが、ピンク髪の少女が涙を流しながら微笑む姿が見えた気がした

1915名無しさん:2022/07/10(日) 23:50:49
>>1905のチノとマコト兄ちゃんまたいに、一時的とはいえチノちゃんとココアちゃんがマコト兄ちゃんや雲雀、マズルカ達や(>>1870もあって忘れてしまうけど)ピーターと再会してたのはいいなって

1916名無しさん:2022/07/10(日) 23:58:35
>>1846
今度こそ彼女を救おうと奮闘するレイは良かった

1917名無しさん:2022/07/10(日) 23:59:34
不遇団に居たオルカ2の厳勝とレイに対峙するロゼ

1918名無しさん:2022/07/11(月) 00:01:24
これにて交流会延長戦は終了となります
ありがとうございました

1919名無しさん:2022/07/11(月) 00:08:51
乙です

1920名無しさん:2022/07/11(月) 05:32:17
新規勢の語りはどれも良かった(小並感)
特にパラガス回りや架空学園4の語りが

1921名無しさん:2022/07/11(月) 09:06:18
基本ROMだったけど楽しかった

1922名無しさん:2022/07/11(月) 22:51:45 ID:Q/lTjlSs
チノちゃんとマコト兄ちゃんの再会と、キリトイキリトの共闘がグッと来たな

1923名無しさん:2022/07/11(月) 23:02:17 ID:FUJkPa0Q
語ったネタを他の人に拾って貰えるのはやっぱ嬉しいなって(小並感)
ただ終わってから「このネタやれたのでは?」ってのが浮かんできたりするのは悔しい…昨日一昨日のうちに思い付いてればってなる

1924名無しさん:2022/07/12(火) 06:12:12 ID:rmtDbPlM
>>1923
そんなにあなたに振り返りスレ

1925 ◆gXaKV49AZQ:2022/07/28(木) 16:54:12 ID:M3RQSy1Q
一応こちらにお知らせ。
俺ロワ・トキワ荘にてリレーSS形式の聖杯戦争企画を立ち上げました。
8/1(月)からコンペスタートなので、できれば応援よろしくお願いします。

1926名無しさん:2022/08/02(火) 07:24:35 ID:nSxnGecE
>>1925
遅れ遊ばせながら宣伝乙です
サプライズで妄想聖杯で活躍した陣営(もちろん語りの設定はリセット)出したりすると面白いかもしれないな

1927名無しさん:2022/08/06(土) 17:31:35 ID:Gjo8PCOo
>>1925の続報(トリップは省略)
俺ロワ・トキワ荘で立ち上げた聖杯戦争企画を一度中断することにしました。
10月前後に再始動する予定です。

1928 ◆FkhxbMG4Ko:2023/05/25(木) 20:00:37
テスト

1929 ◆gXaKV49AZQ:2023/05/25(木) 20:02:36
もう一度テスト

1930 ◆gXaKV49AZQ:2023/05/25(木) 20:15:45
お久しぶりです、とーとつに現われた野生の妄想聖杯企画主です。
今回は相談事があってこちらのスレをageてみました。

しばらく妄想聖杯戦争をお休みしていましたが、つい最近の雑談スレを読んでまだ妄想聖杯の需要があるのかなーと思いやってみようかなーと考えています。
それでルールや日程、組数などを皆に相談したいとも考えていますが、まず最初に「妄想聖杯戦争やりたい人いますかー」と聞いてみます。
逆に「妄想聖杯戦争やらなくてもいい」などの意見などもあるか、そこら辺の需要を確かめたいです。
皆さんのレスおまちしていまーす。

P.S. FGOで風雲イリヤ城が始まって急遽多忙期に入りました、まだ色々と考えなければいけないことがあるのに… でも周回とBOXを回す手を止められない、辞められない!

1931名無しさん:2023/05/25(木) 20:21:35
やりたいです
把握の問題があるからどれだけ語れるかは参戦キャラ次第だけど個人的には妄想聖杯は妄想ロワとは違う楽しみなので

1932名無しさん:2023/05/25(木) 20:52:47
個人的にもやりたさはありますね

1933名無しさん:2023/05/25(木) 20:57:10
同じくやりたいです

1934名無しさん:2023/05/25(木) 22:51:17
やれるのであればやりたいです

1935名無しさん:2023/05/26(金) 07:47:37
同じくやりたいです

1936名無しさん:2023/05/26(金) 12:53:27
語り自体は参加できないが、過去に作った未参戦鱒鯖はリンクフリーとして代理投票なりで自由に使って欲しい

1937 ◆gXaKV49AZQ:2023/05/26(金) 16:50:06
反応ありがとうございます。
やりたい人が多いので、そのまま妄想聖杯の企画についてあれこれ考えてみましょう。

まず最初に「開催時期・日程」について。
今のところ大雑把にですが6月をコンペ&参加者選定の期間にして、7月辺りに語り始める案を考えています。
もう少し具体的に書くと、コンペで2週間、参加者選定で1週間(纏まらない場合は延長1週間)、それらが終わったら語り開始、といった感じです。

ただオールジャンル4の再開の邪魔にならないかが心配です。
場合によっては11月以降に開催時期をずらす事も一つの手。(お盆〜10月は企画主忙し)

1938名無しさん:2023/05/26(金) 22:02:19
自分はオールに参加してなかったから再開時期については何とも言えないけどそれ抜きに言えば把握も含めてその辺りがいい気はします

1939名無しさん:2023/05/27(土) 06:00:47
初代妄想聖杯は今でもwikiで定期的に読み返す程にら好きやで
今度はどんな感じになるのかね

1940 ◆gXaKV49AZQ:2023/05/27(土) 11:27:27
ひとまず次のような日程案を出しておく。

【コンペ期間】6/10(土)〜6/23(金)
【休息日】  6/24(土)
【投稿者投票】6/25(日)
【名簿作成】 6/26(月)〜6/30(金) ※纏まらない場合は一週間延長
【語り開始】 7/1(土) ※場合によっては一週間延長

【コンペ】はいつも通り事前IDと一致している候補作を有効、不一致の場合は無効にします。後者の場合でもIDが一致している人による代理投票は有効とします。
【投稿者投票】は候補作を挙げたID限定の投票で、各人で気に入った候補作を選んで頂きます。詳細については後程説明します。
【名簿作成】は企画主が最終的な名簿を決定します。【投稿者投票】を参考に名簿を作成し、何度か素案を出して意見受け修正しながら決めていきます。

>>1939
今回は「終末聖杯戦争」という題名でいこうと思います。
舞台は「冬木市」、インフラがなくなり荒廃と衰退が徐々に進んでいながらもまだ人々が生き残っているような感じです。
ちなみに大量ゾンビの終末世界ではない。モンスターとかは出てもいいけど頻繁ではない程度、何かしらの脅威が終末の原因だったとしても今ではその大本がなくなってある程度暮らしが安定している状態。

夜辺りにはまた次の議題を出します。

1941 ◆gXaKV49AZQ:2023/05/27(土) 18:30:21
日程について特に意見はなかったので、>>1940で進めようと思います。この後でも日程について意見があれば変更も含めて検討します。
では次の議題、参加者の組数について。

①14組、基本7クラスのみ/②14組、EXクラス有/③16組

上記の三パターンを考えています。
今回企画主の候補作は現状5作(まだ書ききれてない)の予定であり、EXクラスは考えていない状態なので①でもいいかなー、とも考えていますが②や③でも問題ないです。

1942名無しさん:2023/05/27(土) 18:31:36
個人的には①か②がいいかなと思ったりはします

1943名無しさん:2023/05/27(土) 22:09:28
気になって調べたら冬木市は大分あたりなのか

1944名無しさん:2023/05/27(土) 22:15:00
個人的な好みだと①かな

1945名無しさん:2023/05/28(日) 12:55:58
今回は水と食料がそこらにあった前作までと違って、 鱒のサバイバリティが求められそうだな
優しいだけでは生き残れなさそう

1946 ◆gXaKV49AZQ:2023/05/28(日) 16:48:58
それでは参戦組数は①の14組、基本7クラスのみで今回はやってみましょう。
日程と同様に変更を要望する意見があれば変えることも検討しますが、何もなければこのままで進めていきます。

参加組数が決まったので、【投稿者投票】について説明です。
予定では6/25(日)。投票は次のような形式で挙げてもらおうと思います。

①自分の候補作以外で気に入った候補作を14組以内で選んでください。
②自分の候補作で特に気に入っている作品を挙げてください。(複数選択OK)

1947名無しさん:2023/05/28(日) 17:44:16
終末を乗り越える過程で大事な人が犠牲となって積極参加者になるキャラとか出しやすそう
(美琴っちゃんや食蜂さんが思いついたが鱒として強すぎな気がする&たしか他ロワで既出パターンなので自分はやらんが)

1948 ◆gXaKV49AZQ:2023/05/28(日) 17:46:35
あーそれと言い忘れ。
今回は各クラスを2騎ずつではなく、偏った名簿になるかと思います。(結果的に均一な名簿になる可能性もあります。)
なので>>1946の【投稿者投票】も自由に選んでください。14組未満でもいいので、10組や7組や5組とか自分の気に入ったを優先して選んでみてください。

(風雲イリヤ城の周回に妄想聖杯の準備にyoutubeや録画の視聴など何足も草鞋を履くから一回で上手くまとめられないw)

1949 ◆gXaKV49AZQ:2023/05/30(火) 07:26:50
一日遅れで報告になりますが、まとめwikiに妄想聖杯の開催予告を出しておきました。
それと冬木市の全景が映った地図も載せておきましたので、語りの際に使用してください。

1950名無しさん:2023/05/30(火) 12:58:12
おつ

1951名無しさん:2023/05/30(火) 13:37:10
>>1946
②は上限があった方が選びやすいかも
あとうちのプロバイダのIDは変動式なんだけど、どうしよう……

1952 ◆gXaKV49AZQ:2023/05/30(火) 20:48:33
ルールに書きそびれていましたが、いつものようにID一つにつき各クラス毎に1組のみの合計7組までを候補作として挙げられます。
一部クラスで2組目を挙げたり8組目以上を挙げた場合は追加分を無効とします。

>>1951
②は特に上限を決めていませんでしたが、とりあえず3組まで選べるに変更しましょう。
二行目についてはなんとも…とりあえず代理投票をお願いするか、自宅以外でIDが固定されている環境を探すとか、ぐらいかと

1953名無しさん:2023/05/30(火) 21:47:36
②も代理投票をお願いするのは大丈夫なんでしょうか?
あと前回は選んだ理由も必要でしたが、今回はそういうの無い感じなのでしょうか?

1954 ◆gXaKV49AZQ:2023/05/30(火) 22:13:41

>>1953
②というか【投稿者投票】も一応代理投票はオッケーです。
ただ、>>1940でも書いたように【投稿者投票】は候補作を挙げたID限定の投票なので、基本的には代理投下をした方が①②を選出するものになります。
選出理由は今回は書いても書かなくてもどちらでも構いません。

とりあえず今日はここまで、寝ます。

1955 ◆gXaKV49AZQ:2023/05/31(水) 18:43:24
まとめwikiの方に企画主の候補作4作を先行掲載しました。これ以外の候補作はまだ書ききれるか分かりませんが、出来たときには追加しときます。
コンペ開始の6/10(土)まで時間があるので、これらを参考にしつつ皆さんも独自の候補作を作成してみてください。

それと一つお願い。
候補作に挙げる主従はなるべく切実なる「願い」を抱くキャラ、もしくは殺人も厭わないキャラを推奨しています。
それらに該当しないキャラを主従にしてもいいですが、前回の反省を踏まえて殺し合いが促進しやすい様な名簿を作成する予定です。

1956名無しさん:2023/05/31(水) 19:04:42
前回の天空聖杯で反省点ってありましたっけ?

1957名無しさん:2023/05/31(水) 19:13:13
>>1956
前回名簿を作成したら対聖杯が多くて積極的な殺し合いがしづらかった事があったので、今回はそこら辺のバランスを改善したいところです。
あと語り開始直前に上記について指摘がありましたが、もう修正する時間も余力もなかったのでそのまま進めてしまいました。なので今回は揉めた時に備えて一週間延長することも想定しています。

1958 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/02(金) 20:11:47
企画主の候補作を一つまとめwikiに追記しました。
突貫品なので結構大雑把な作りです。

1959名無しさん:2023/06/03(土) 10:33:59
コピペの消し忘れとかかもしれないが、
ワカメにロールがあるあたり、そういうロール形式なのだろうか
ザボエラがいたり冬木市が舞台のあたり、架空系のような
「元々人外などの様々なファンタジー要素もある世界に住んでた住人がマスターになった」感じかなとも思ってた
もしくは、異世界転移系のような「なんか終末の世界に来てしまったぞ」「自分の知らない冬木市に飛ばされてしまった」みたいな感じかと思ってた
まあこのあたりは候補作の様子を見て決めるとかでも構わない

1960名無しさん:2023/06/03(土) 10:35:34
いっそワカメなら終末世界にいたワカメを殺して成り代わるとかでもしそう

1961 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/03(土) 11:37:37
>>1959
最初からロールを設けてもいいし、語りの中でロールを決めるなら設けなくてもいいです。(とりあえず間桐家を拠点にできそうだからロールだけは決めといた)
それと幅広いキャラをマスターにするなら異世界転位のように呼び込んでもいいし、実は終末世界の住人で地獄を味わった後にマスターになったでも構いません。
ちなみによく似た終末冬木に転位したワカメでも終末世界を生き残ったワカメでもどっちでも構いません。盾子ちゃんもどっちでもおk。そこは語りにお任せします。
一方ザボエラに若葉やリヴィオは完全に異世界転位したつもりです。(超魔ゾンビを失った後や奉火祭により戦いが終わった後など時期的にその方が合致しそうだし)

あとプロフィールの各項目は今までと同様に一部簡素化・省略してもok、【ロール】のように特に書かなくてもいい内容であればなくしても構いません。
マスターであれば【マスター】【出典】【聖杯への願い】【人物背景】は必須、【参戦時期】は大まかな指定でも「指定なし」でもよし、【所持品】【能力・技能】は適宜、それ以外は任意。
サーヴァントは【クラス】【真名】【出典】【パラメータ】【人物背景】【聖杯への願い】は必須、【スキル】【宝具】も必須だが簡略に書くのもok、【属性】を含めたその他の項目は任意です。
全部が全部事細かに書かずともよく、ある程度自由に書いてもいいです。必要不可欠だと思う部分は多少長文化してもええで。

1962 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/06(火) 21:08:57
あらたに候補作を一つ追加しました、こちらも突貫なので所々粗いです。

ところで、今回も黒幕などは最初の段階で設定せずに語りの途中で協議して出す・出さないや黒幕選出などを行う、でいいですか?
なにか案があればお声掛けください。

もう一つ、監督役を出してみます?それともナシでやる?
一応候補としては安心と信頼の言峰綺礼、あるいはカレン・オルテンシアを据えるとか。
(なぜか言峰桜なんて半オリキャラでも生み出してみようかと頭に掠めたが、流石に無理があるだろうなぁ)

1963名無しさん:2023/06/07(水) 12:03:51
黒幕枠は過去も闇落ちアルトリア、教祖シックス、サイボーグマユ、国王ムスカとほぼ半オリキャラだったんよなあ

1964名無しさん:2023/06/07(水) 21:44:07
組み合わせだけは浮かぶんだけど、ステータスまで考えるの極めてだるいな…
期限にとても間に合わない

1965<削除>:<削除>
<削除>

1966 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/08(木) 19:22:21
(コピペミスをしたので>>1965を削除しました、色々と申し訳ない)

最後の主従候補作をwikiに載せました、これにて企画主の応募7枠は使い切りです。
あと一部のサーヴァントの性能を修正しました。具体的には妓夫太郎の敏捷をB+→Aに、殺生丸の対魔力をA→Bにしました。

>>1962についてですが、特に意見がないので「黒幕などは語りの途中で話し合う」「監督役はいるけど語り出し時点では無銘にしておく(後付けで名有キャラにしてもよい)」でいこうと思います。

そして明後日6/10(土)からコンペが始まります。
候補作を挙げる方は事前にIDの変動がないか確認を取って、奮ってご応募ください。お待ちしております。

1967 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/10(土) 17:07:17
二作投稿があったので簡素な所感をつけてみます。
Julgijmc氏とZ4A9g17o氏、投稿ありがとうございます。
なお、二つの候補作はwikiの方へ載せておきました。修正点とかあればこちらへの報告の上で各人編集してもokです。

【主】脹相      【槍】がらがらどん   【作者】Julgijmc
ある意味人外コンビ。
鱒は半呪半人、人を呪える危険存在だが虎杖の影響で人を害する可能性は低い。戦闘能力は高く、聖杯戦争中における殺人は中庸的、聖杯への願いを持っている、などと聖杯戦争に積極的になれる要素あり。
鯖は童話(ノルウェーの昔話)出典と珍しい、角がメイン武器の山羊。大ヤギを温存しつつ小ヤギ二匹が他陣営と接触する程に第一宝具が決まり易くなるという効果が面白い。野生の獣なので何とも思わず人を殺せるし聖杯への願いも本能的で結構危険な感じ。

余談ですが、対魔力の説明が狂化の内容ですね。意図的ではなく誤表記であれば後でwikiの方を修正しておきます。

【主】桐生戦兎    【弓】鈴仙・U・イナバ  【作者】Z4A9g17o
ある種のうさぎコンビ。
鱒は身体・頭脳・技術力と各種能力が高いが参戦時期的にメンタルやばい。戦闘能力はそこそこ(ライダーになれれば強い)、殺人は否定的、聖杯への願いもなく非積極的、っといったところか。
鯖は平均的な弓兵のようにパラメータは低めだが、代わりに異能特化で侮れない。直接的な破壊力ではなく波長操作と狂気へ誘う特殊な攻撃なのでハマれば強い。市井の人間を襲うつもりはなく、聖杯への願いもナシと、積極的ではなく驚異度は低い感じ。

1968名無しさん:2023/06/10(土) 22:28:00
>>1967
ありがとうございます
鯖鱒プロフィールの感想は見てて面白いのでありがたいです

対魔力についてはですが単純な誤記なので以下の内容に修正します。
○対魔力:E
出自自体はただのヤギの英霊であるため、対魔力はほとんど期待できない。
申し訳程度のクラス別補正である。

1969 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/11(日) 05:36:06
【主】リース     【狂】星砕きのラダーン 【作者】Julgijmc
執着と狂気のコンビ。
鱒は頭脳および陰謀に長けていて手段を問わない、自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪。戦闘能力は低いが目的の為になりふり構わなず積極的に行動を起こせるので、かなり厄介な部類。
鯖は性能が高い狂戦士。星殺しな宝具は純粋に高威力であり、ほぼ決闘用の宝具は独特で面白い。願いを持ち戦意も戦技も高く、なにより凶暴なので聖杯戦争が映えそう。

【主】ジン      【槍】郡千景      【作者】Z4A9g17o
表社会での存在がないコンビ。
鱒はコナン君と同等以上のハイスペック。殺人に躊躇いがなく実利のためなら無関係な人間も消せるし、他陣営を蹴落とし利用する気マンマン。聖杯には懐疑的だが積極的に動いてくれそう。
鯖は一般的な英霊レベルの強さ。スキルがユニーク、どちらかというとアサシンっぽいが三騎士らしく直接戦闘もしっかりできる。ある意味死後参戦で切なる願いはなし、また根は優しいので殺人は忌避したい、と指示には従うとはいえ鱒との温度差が少しネック。

クラススキルに戦闘続行がありますが、これは誤表記でしょうか?

【主】ゆんゆん    【剣】めぐみん     【作者】Z4A9g17o(代理)
紅魔族コンビ、混ぜるな危険。
鱒は魔法に長けて身体能力もそれなり、遠坂凛っぽい。常識者であり願いも内向的、聖杯戦争自体に否定的でマスターとしてはちと不釣り合い。
鯖は異端にして一点集中な魔術師。バカ火力の代わりに燃費が悪くや汎用性がないので対応されると厳しい。こちらも聖杯への願いを持たず、鱒の生存・生還を優先するため積極性には欠ける。

1970 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/11(日) 06:29:30
Z4A9g17o氏のランサー・郡千景について、固有スキルが過装飾に感じたので幾つか質疑します。

・単独行動スキルについてですが、千景は斥候は単独での潜入などの経験はありましたっけ?(ここら辺は企画主うろ覚え、小説を読み返すこともできますが回答をいただける方が手っ取り早いです)

・勇気スキルはオミット対象な気がする。死に際に若葉を庇った逸話はありますが、その際は勇者の状態でないまま敵の攻撃を受けて致命傷になったので全ステータスアップに至る程の描写がない。また令呪無効も強力過ぎる気がする。ただ一つの行動がスキル化するには相当な説得力がないと難しい。

1971Z4A9g17o:2023/06/11(日) 13:02:52
>>1969-1970
戦闘続行は誤表記なので削除で大丈夫です、それに伴い勇者のスキルも記述を以下のように変更します
○勇者:-
神樹を守護する役割を授かった少女達の事を表す。
勇者専用のアプリをインストールしたスマホを使用することで勇者装束を纏い変身して戦う…が、ランサーは死ぬ前に神樹の加護を失い変身を解除されてしまい、死後には勇者だったという事実・痕跡を検閲により抹消され記録から消されてしまった為こうなる。
本来ならスキルにより神性を付与されるが得る事が出来ず、対魔力スキルもランクダウンしている。
サーヴァントという形とはいえ勇者裝束を纏え精霊を宿し戦えるのは、彼女が勇者であった事を記憶として憶えている者が居たからだと思われる。

単独行動と勇気スキルについても了解です、前者はもう一回読み返してみましたが無かったので勘違いしてました、なのでオミットで、後者もオミットで大丈夫です

1972名無しさん:2023/06/11(日) 15:52:46
>>1971
まとめwikiの方で戦闘続行、単独行動、勇気の部分を削除しときました。

1973 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/12(月) 07:16:36
【主】東風谷早苗   【術】バベッジ     【作者】Julgijmc
弾幕少女と蒸気ロボという珍妙奇天烈なコンビ。
鱒は幻想郷で常識に囚われなくなった現人神。人間でなければ襲ってもOKな感覚は、まぁ間違ってはいない。弾幕バトルによりある程度は戦闘経験が豊富、切なる願いは持たないが聖杯戦争に対してもそこそこ積極性がありそう。
鯖はスチームパンクな天才科学者。宝具によりキャスターらしからぬ戦闘能力と結構強い機械兵士の量産がウリ。終末世界に対する願いを持つためある程度積極的に行動できそう。ちなみに地獄界曼荼羅で紫式部に召喚された状態に近いかもしれない。

【主】加古川飛流   【狂】ルドガー     【作者】Z4A9g17o
我欲に走るコンビ。
鱒は恩讐に飲まれて攻撃的。変身はできないがそれなりに運動はできそう。他人を蹴落とす事も平気で狂戦士を使う気満々である事も聖杯狙いとしては合格。
鯖は仲間殺しの猪突猛進。戦う程に戦技が磨かれ驚異度が増し、異界・別世界に対する宝具も刺さりやすいかもしれない。ただし狂化が強すぎて制御に令呪二画はネック。(ブースト等は一画かな)願いのためなら殺戮も平然と行える凶悪さが聖杯戦争で強くでるだろう。

1974 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/14(水) 06:14:20
主】葦名弦一郎   【騎】聞仲       【作者】Julgijmc
鱒は終末近代社会とのギャップが激しい戦国武人。相当目立ちそう。相手を殺る事に躊躇わないし聖杯獲得に意欲的なので語りと場を動かすのに適している。
鯖は政治と軍略に長けた道士。聖杯に望むものはなくとも鱒のために采配を振るう良き従者。現代社会との感性が違い過ぎる鱒のストッパーやアドバイザーとして期待しつつ、聖杯を獲るために邁進してくれそうで頼もしい。

【主】常磐ソウゴ   【殺】十六夜咲夜    【作者】Z4A9g17o
鱒は絶賛メンタルダウン中の将来の王。曇り過ぎて聖杯に縋る気満々、無益な殺生を好まずとも手段を選ぶつもりもないと結構ヤバイ状態。
鯖はどうしてもDIOっぽいメイド長。時止め能力は途轍もないアドバンテージだがその分魔力消費が激しいので頻発注意。主に付き添う従者気質なので鱒に従順的、それでいて聖杯を獲るためのサポート役として適している。

なお咲夜のスキルについても幾つか所感。
・「単独行動」はアサシンのクラススキルではないです。あと咲夜に斥候や単独の潜入などの逸話はありますか?
・「家業百般」で最初に思ったのはエミヤ、確か家事全般でA評価を受けていた気がするが、それが個別スキルとして反映されてはいない。
 企画主的には今のところ「家業百般」はあってもいいが、なくてもいいとも思える。
・「戦闘続行」に値する逸話ってありますか?

1975Z4A9g17o:2023/06/14(水) 07:08:05
>>1974
単独行動が非クラススキルな事については了解です
単独行動スキルが付きそうな逸話だと、東方妖々夢(異変を解決するまでお暇を出され、単独で異変解決へ挑む事に)、東方萃夢想(妖気を不審に思い単独で解決へ動く)、東方花映塚(花が咲きまくってるのを疑問に思い単独で調査) 、東方緋想天(緋色の気を不審に思い単独で調査を行う)、東方輝針城(ルート分岐こそするものの、湖の掃除をしてたらわかさぎ姫に遭遇しそこから単身周辺を見回りに行く流れは共通)、東方虹龍洞(流通しだしたカードに興味を持ったレミリアの友人パチュリーにカードの回収を命じられ、単独で行動する事に)
…という流れで、単身で異変解決へ出向く事が多いので、それらをスキルの由来に出来ますかね?(ただ仮にこれが通ってもAランクは無理があるかも知れないとは思った)

家業百般スキルと戦闘続行スキルはオミットで大丈夫です(後者については調べても出来そうなのが出てこなかったのと、スキルの過装飾になりそうでもあるので)

1976名無しさん:2023/06/14(水) 08:35:05
>>1975
まとめwikiの候補作から家業百般スキルと戦闘続行スキルを削除しました。
それと単独行動を固有スキルへ移動、ランクもA→Bにしておきました。
>>1975の内容や紅魔館の不在日数を考えると1日〜2日くらいかと思い勝手ながら変更しました。

余談、単独行動のランクAだと一週間、Bで二日間、Cで一日間、とAとB以下の大きな格差はなんなのだろう。

1977 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/16(金) 04:09:51
本日でコンペの一週目が終わり、明日から二週目に入ります。
今のところJulgijmc氏、Z4A9g17o氏から多数の候補作を投稿をいただきました。本当にありがとうございます。

ここで一つ確認ですが、上記のお二方以外に候補作を作成・投下する予定の方はいらっしゃいますか?

もし仮に他の方による正規の候補作がこれ以上募らない場合に備えて、「代理投票依頼スレ」に挙げられた代理待ちの主従プロフィールも候補作に繰り上げようかと考えています。
それと同時に今後「代理投票依頼スレ」に投下されるID不一致の主従プロフィールも候補作として承認することも画策しています。
ただし、【投稿者投票】は現状ID一致の方限定で進めていこうかと思います。

なおなお、これらの構想を実行するかどうかは今のところ未定です。
とりあえずみなさんの意見などをお待ちしています。

1978フリー使用OK:2023/06/16(金) 07:11:08
フリー使用OKということで7作代理スレに投下したものです
仮に代理投下から繰り上げになるならとても嬉しいですが諸事情により本語りには参加ができません
ある意味、無責任投票にならないように、あとネタの蔵出しのために代理投下スレを利用した所存ですが
今のところ一作も他の方から選ばれてないようです
それでも大丈夫ですか?

1979名無しさん:2023/06/16(金) 07:25:56
>>1978
フリー作品については、語れる人がいなければ候補作として繰り上げしない、というのも考えています。
語りたいけどID不一致だから代理投下を依頼する人を優先したいところ。
ここら辺についても意見があれば求む。

1980名無しさん:2023/06/16(金) 07:48:28
>>1979を書いた後に代理投票スレを見直したらゆんゆん&めぐみん以外はフリー7作品のみでしたね、すみません見落としてました。
少し悩みどころ、やっぱり他の方の意見がほしいところです。

1981名無しさん:2023/06/16(金) 08:24:03
ちなみにフリーであがっているキャラ

【主】烈海王      【剣】宮本武蔵(FGO)
【主】乙女アストラエア 【槍】バイキン黒騎士
【主】暁切歌      【弓】マキマ(NIKKE)
【主】ヤドリ天帝    【騎】ヒエール・ジョコマン
【主】ファウスト    【狂】ナイチンゲール
【主】スカー・プレデター【術】戸愚呂弟
【主】シュトロハイム  【殺】デイヴィット・マルティネス

1982名無しさん:2023/06/16(金) 17:09:08
個人的な意見としては>>1979に同意です。投下した人が積極的に語ってくれないと、本編で苦労するので。

それと>>1977の案が通るなら自分も本格的に代理投票スレに主従を投下、企画に参加します
ステシって作るのが大変ですし、7つしかない枠を消費させてしまうのも申し訳ないので今回はあまり乗り気じゃありませんでしたが確実に候補作になるならまたモチベが変わってきます

1983名無しさん:2023/06/16(金) 20:55:14
実は終末世界の住人で地獄を味わった後にマスターになったのパターンで質問なのですが、ファンタジー作品のキャラでもこのパターンを適用して大丈夫ですか?

1984 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/16(金) 21:00:44
>>1983
ええよー、今回のルールではその手の制限とかは付けていないしある程度自由にやってみてもOK。
ただし(あまり想定できないが)もしやり過ぎな内容ならば「待った」を掛けたりします。
まぁなんにせよ候補作として挙げて貰わないとなんとも言えないので、ぜひチャレンジしてみて。

1985名無しさん:2023/06/16(金) 21:04:17
個人的にはあくまで候補作なので繰り上げはいいと思います
最終決定はあくまで投票を交えたものなので

1986 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/16(金) 21:13:51
それではルールを変更します。
ID不一致でも候補作を募集します。ID不一致の方は「代理投票スレ」に候補作を投下してください。なお、ID一致が可能な方は通常通り「投票スレ」へ投稿をお願いします。
【投稿者投票】はID一致の投稿者のみが「投票スレ」で行ってください。一方、ID不一致の候補作の投稿者は「代理投票スレ」にて独自に投票しても構いませんが、基本的にID一致の投票内容を優先しID不一致は部分的参考程度に留めます。
なおフリー作品として挙げられた候補作は代理投下を必須とし、そうでなければ候補作として扱わないことにします。(基本的に妄想聖杯を語る人を優先するための措置です。)

それと【主】ゆんゆん【術】めぐみんを代理投下したZ4A9g17o氏へ、ルール変更に伴いZ4A9g17o氏の術陣営の枠を空けておきます。
もし問題が無ければ術陣営のプロフィール作成もチャレンジしてみてください。(無理ならチャレンジしなくてもOK.)

1987 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/16(金) 21:18:25
ルール変更に伴い日程の調整も行いましょうか?
①日程を変更しない。【コンペ期間】は6/23(金)まで
②【コンペ期間】を一週間延長、つまり6/30(金)まで
③【コンペ期間】を二日間延長、つまり6/25(日)まで
④【コンペ期間】を四日間延長、つまり6/27(火)まで
※ただし③④の【投稿者投票】は6/25(日)のまま、投票時までに挙がった候補作の中から選んでください。
 延長分の候補作は【名簿作成】の時に企画主が選定する可能性があります。
※②はその他の日程も一週間ずらしになります。

ルール変更に伴いこれから候補作を作ろうとする方への救済措置を行うなら②〜④を、不要であれば①を。

1988名無しさん:2023/06/16(金) 21:20:26
では企画主はもう寝ます。
何かしらの対応はまた明日。

1989名無しさん:2023/06/16(金) 22:51:09
企画主さん乙です
個人的には他は賛成で、時期に関してはルール変更もありましたし、今からコンペを作る人もいるだろうから一週間延長の②がいいかと

1990名無しさん:2023/06/17(土) 00:14:57
乙です
フリー主従を投下していたものですが、企画主様に提案と要望があります


・提案

①フリー作品は代理投下する際、ステータスやスキル、方針等を書き換えてもよし
 例えば「自分ならもっと良い設定の仕方ができる」と思う人のために自由にブラッシュアップできるという形にすると良い気がしましたので。
 なんなら時系列をいじるのもいいかと思います。

②代理投下の際、鱒か鯖だけ別キャラに入れ替えてもOKとする
 または鱒/鯖だけフリー枠から取って、片方だけ自分が入れたい鱒/鯖を入れる方法も良しとする。

 「鱒(鯖)は考えたけど鯖(鱒)を作るのが面倒」「自分ならこの組み合わせが良いと思う」人向けです。

フリー使用枠はフリー素材だと思って自由に取っていけるような形にしたいと考えましたが、いかがでしょうか。


・要望
……と言っても、本当に個人的な願望になりますが
フリー枠ですが、作った主従にも企画主様からの評価が欲しいです、ハイ
評価を考えるのは大変だと聞きましたので無理はしなくて大丈夫ですが、あったらとても嬉しいです。

1991 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/17(土) 07:21:25
おはようございます。
>>1987の日程ですが、実際にコンペ候補作を挙げる人の意見を聞きたいので、とりあえず>>1989以外にもコメント来るまでもう少し保留にしときます。

>>1990
提案の内容はオッケー、元々そのつもりでいましたが一応まとめwikiにも記載しときますね。
要望についてはもう少し待ってね、時間ができたら評価してみます。

1992 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/17(土) 07:28:48
【主】桐間紗路    【騎】不動遊星    【作者】VHjLRJ3M(※)
鱒は世界観に合せた半オリ設定という今までの候補作にない特徴的で面白い存在。根が優しいのは変わらないが殺伐補正により聖杯を求める姿勢になり、悪を許さない覚悟がええなー。
鯖は終末に向かう未来とは別の道を切り拓いた決闘者。「くず鉄のかかし」など多種多様なカードにより汎用性が物凄く高い。願望器に懐疑的であり他陣営との同盟などもありえそうだが、ある程度優勝を狙う意識も持っており油断ならない。

1993フリー:2023/06/17(土) 08:13:03
>>1991
嬉しい限りです、ありがとうございました。

1994名無しさん:2023/06/17(土) 08:39:08
終末シャロなかなか濃いのが来たな(褒め)

1995 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/17(土) 11:54:05
番外編・フリー作品の所感

【主】乙女アストラエア【槍】バイキン黒騎士
不浄コンビ。
鱒は救済のために別の悲劇を生み出してしまう聖女にしてデーモン。戦闘は得意ではないようだが、鯖と共に聖杯を手に入れる気概はある。自ら人に危害を加えるつもりはないが、彼女が原因であらぬ被害が出るのでは?(邪推)
鯖は普段らしさが全くない高潔なヴィラン。宝具も一騎打ち専用と漢過ぎるだろ!その分パラメータは高めで強いが、正々堂々な性格なため搦手には注意。

【主】烈海王     【剣】宮本武蔵(FGO)
バトルジャンキーっぽいコンビ。
鱒は武を極めし拳法家。作品が作品ゆえに肉弾凶器、接近戦なら他の追随を許さない猛者。聖杯への願いも持つがそれより戦場で出会いし主従と勝負する事を楽しんでいるだろうな。
鯖は「 」を追求する女剣士。剣技だけで色々な境地に至り過ぎだが、その影響で宝具の使用に制限が掛かってしまったのが難点。とりあえず真っ当に聖杯戦争はやってくれそう。

【主】ファウスト   【狂】ナイチンゲール
狂いし医療コンビ。
鱒は異形にして技量が高い闇医者。それでいて巨大メスをぶん回して格闘戦までこなすこの人なんなの。狂気に飲まれない限りは殺人を回避するが、自己の願いのために聖杯戦争へのやる気は高い。
鯖は会話が成り立たない鬼婦長。治療のためなら過剰処置も朝飯前、終末世界の人々は困惑しても治療してくれる天使には違いない…?基本的に体術メインで戦う、宝具は攻撃的ではないが場合によっては良く効く。

【主】・プレデター  【術】戸愚呂弟
人外コンビ。
鱒は異星から来た戦士。地球の文化なんかクソくらえ!ただ強者との死闘を至上とするコミュ難だし、強いけど場合によっては孤立する可能性も。(共闘する可能性もあるが。)
鯖は全くキャスターらしさがないマッスル。三騎士とまんま殴り合えるじゃん。それでいて聖杯への願いもストイック。とりあえず強者との戦いがメインになるとは思うが、鱒との価値観のズレが響かないか心配。

【主】暁切歌     【弓】
鱒は不完全な装者。ギアを纏えば強力だが不安持ち、尚且つ参戦時期の関係で絶賛曇り中なのが…。その上誤解したまま聖杯への願いを持ち、尚且つ罪意識もあって聖杯戦争へ踏み出すのも躊躇いがちと幸先が危うい。
鯖はまさかの出典違いな悪魔の残滓。戦い方も異なりいいケツ晒しながら機関銃で掃射する。またお供二人を召喚して火力アップも図れるが鱒の魔力消費に注意。聖杯より状況を引っ掻き回しそう。

【主】ヤドリ天帝   【騎】ヒエール・ジョコマン
鱒は外宇宙の寄生生物。物凄くステレオタイプな悪役で聖杯を欲する理由もシンプル。人外思考で冬木に悪影響を及ぼすのも全く気にしないし、寄生能力のおかげで保身しやすいのが厄介。
鯖は歴史マニアの未来人。基本戦闘は宝具による騎乗頼り、また城ロボは強力だが魔力に難あり。自らの野望のために戦うが、野原家などへの妙に拘りは律儀なこと。鱒と合わせて悪役ムーブが映えそう。

【主】シュトロンハイム【殺】デイヴィッド・マルティネス
鱒は超科学国家の申し子にして高性能なサイボーグ。ジョセフと関わったことで性格が少し良くなったが、戦場であれば容赦しない態度は相変わらず。聖杯狙いだが、この人も勘違いでとにかく邁進してしまう。
鯖はサイバーパンク世界のサイボーグ。もはや自己改造(機械)と呼べるスキルだがデメリットも大きく、また宝具により超スピードや攻撃重視へと用途に分けて戦うことができるが難点も多い。以下に暗殺者ムーブができるかが暴走回避のカギ。(暴走回避できるとは言っていない)

1996フリー:2023/06/17(土) 13:04:06
>>1995
ありがとうございます!

1997 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/17(土) 16:37:07
>>1987の日程調整についてですが、今のところ①の変更なしにしようかと考えています。
>>1989で②を押している人がいましたが、その文面だと候補作を作成している人かどうかわからず、自分としては実際に作成している人の意見を聞きたいところです。
今回のルールに伴って作成者からの時間が欲しいという声があれば②〜④のいずれかで延長しますが、意見がなければ不用意に延長せずに元の日程のまま進めたいと思います。
とりあえず明日まで反応を待ってます。

1998Z4A9g17o:2023/06/18(日) 04:06:01
>>1987
個人的には④か②のどちらかがいいなと思います
リアル都合もあって思ってたより自作の候補作に時間がかかりそうなのと、>>1989氏同様に、金曜から候補作を作り始めてる人もいるかもという点を考慮して

1999 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/18(日) 18:37:42
それでは一先ず④、【コンペ期間】を四日間延長、つまり6/27(火)まで、にします。
一応必要になれば途中から②の一週間延長に変更することもできますが、とりあえず④でいきます。

2000名無しさん:2023/06/18(日) 19:49:24
もう一つルールの微修正。
コンペ候補作はID一致、ID不一致でも「投票スレ」に投下してください。投下の際にはID一致かID不一致かを申告してください。
同様に【投稿者投票】もID一致、ID不一致共に「投票スレ」に自己申告付きで投票してください。
なお6/25(日)の【投稿者投票】の間に候補作を挙げる場合は「代理投票スレ」に投下をお願いします。

2001名無しさん:2023/06/18(日) 19:50:15
もう一つルールの微修正。
コンペ候補作はID一致、ID不一致でも「投票スレ」に投下してください。投下の際にはID一致かID不一致かを申告してください。
同様に【投稿者投票】もID一致、ID不一致共に「投票スレ」に自己申告付きで投票してください。
なお6/25(日)の【投稿者投票】の間に候補作を挙げる場合は「代理投票スレ」に投下をお願いします。

2002 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/18(日) 19:52:16
あいや、色々と不調でトリップやsageが外れてしまいました、失礼。
>>2000および誤爆>>2001は自分のレスであると注釈しときます。

2003 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/19(月) 14:50:28
【主】夜神月(ドラマ)【剣】月島秀九郎    【作者】Z4A9g17o
兎の次は月のコンビ。
鱒は妄想ロワでは殆ど見ないドラマ版。カイジ張りに窮地ほど本番に強い。ノートの影響で人死にも慣れたが、原作版よりもまだ躊躇う余地が残っているのがネック。
鯖は最優っぽくない搦手の剣士。正面からの切った張ったは力負けしそうだが、それよりも記憶・記録の改竄に長けていて恐ろしい場合も。聖杯に願いを持たず受動的なので気迫を持った相手との差が場合によって影響しそう。

忘却補正スキルは本来アヴェンジャーのクラススキルであり、その内容は「人は忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。 時がどれほど流れようとも、その憎悪は決して晴れない。たとえ、憎悪より素晴らしいものを知ったとしても。 忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの攻撃はクリティカル効果を強化する。」というもの。
月島さんのスキル内容だど憎悪に関係ないようなので、スキル名を変更するのはいかがでしょうか?

2004名無しさん:2023/06/19(月) 16:41:00
>>2003
ヘファイスティオンの性能を確認していたら丁度良いものを見つけました。

○忘却無効:EX
忘却補正と似て非なるスキル。記憶の神ムネーモシュネーの名をつけられたシステムにより、カルデア式召喚で喚ばれた場合に限定されるが、彼女は過去召喚された際の記憶をほぼ完全に持ち越すことができる。

こちらの方が忘却補正より近いかな、ヘファイスティオンとは違うケースにして書けば憎悪と関係なく使えそう。
あるいはこれをベースにスキル名を変えても良いかと。

2005Z4A9g17o:2023/06/19(月) 18:00:44
>>2003-2004
了解です、では月島さんのスキルを以下のように修正させてもらいます。

○忘却無効:A
忘却補正とは似て非なるスキル。本来宝具により挟み込んだ事により分岐した過去は、セイバー自身が2回斬って解除を選ぶかセイバー自身が死亡もとい現界後消滅すると無かった事とされ対象からも記憶が消える。
しかしセイバー自身の記憶にそれらは残っており忘れる事は無い。(千年血戦篇にてかつて過去を挟んでいた相手である井上織姫に対し織姫と下の名前呼びし馴れ馴れしく話しかけている他、彼女の能力も忘れていない為)それ故についたスキル。存在の消滅や抹消等による記憶の改竄等を無効化する。

2006名無しさん:2023/06/22(木) 08:20:45
一度投下したステシで方針に関わるような修正したいけど大丈夫?
もし大丈夫なら修正したやつを投票スレに再投下したらいいのかな

2007名無しさん:2023/06/22(木) 09:32:07
>>2006
ステシの修正はいつでもいいですよ。by企画主
投票スレに修正箇所を投下するのもOK。
あるいはまとめwikiに掲載されているのを直接修正してもOK。(修正前後にどの箇所をどのように修正したか申告してください)

2008 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/22(木) 15:22:09
【主】柊真昼     【騎】世界ディエゴ   【作者】Z4A9g17o
吸血鬼に縁のあるコンビ。
鱒は秀才×吸血鬼化=余計手に負えなくなった少女。武器無し参戦とはいえ戦闘能力は聖杯戦争上位に入り、場合によっては対鯖もできてもおかしくない。それでいて聖杯狙いとやる気満々で積極的なのがヤバイ。ただし日中に行動できないのがネック。
鯖は勝者になることに飢える者。乗馬による機動力と時止めを活用したトラップが敵対者を翻弄する。今のところ天敵がいなければスタンド自体でぶん殴るだけでも脅威。貪欲に狡猾に聖杯狙いで積極的になれるが、鱒をも切り捨てられる内に潜む危険。

個人的に単独行動は不要な気がする。並行世界から連れて来られて単独で行動していただけでは単独行動スキルの由来としては弱く、また仮に並行世界から連れ出された他の鯖も同様に獲得できるかというと疑問。容易に誰でも単独行動スキルを獲得しているという状況は避けたく、ディエゴは他スキル・宝具で個性を出し切れているので単独行動スキルがなくてもいい気がする。


【主】宇治松千夜   【弓】ジャック・アトラス【作者】VHjLRJ3M(※)
鱒は日常世界のごくごく一般人。別候補作のシャロとは違い混乱と状況把握で遅れを取りそう。生存スキルも特になく積極的な聖杯狙いではないのでカモとして狙われやすい存在。
鯖は常に勝者たらんとする決闘者。遊星同様にカードの汎用性が高く、パワー型のレモンを筆頭に数多の敵を粉砕するのは容易い。鱒のために戦い鯖相手に全力で戦う様は一歩も退かないキングそのもの。

ライダー陣営(シャロ&遊星)とアーチャー陣営(千夜&ジャック)は日を跨いでも同じID:VHjLRJ3Mですね。
VHjLRJ3M氏のIDが変動しなければID同一と見做して【投稿者投票】も同様に扱いますが、あるいはID不一致の方を選びますか?

2009 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/22(木) 15:26:55
明日でコンペ二週目が終わり、明後日からコンペ延長期間が始まるので、一足早く確認をば。

今現在、候補作を作成している方はどれくらいいますか?
該当する方は“現在の進捗状況”と“6/30(金)までの延長が欲しいかどうか”をレスしてください。

2010名無しさん:2023/06/22(木) 17:32:14
>>2008
ゆんゆん&めぐみんも自分が投下したのですがその時からはIDが変わっており、実際過去にもIDが変わっているので今後IDが変わってしまう可能性もあります。ただ一応、ついさっきも確認してみましたが今のところは変わってないみたいです
もしも今後もIDが変わってなければID同一として扱っていただけるとありがたいです。ややこしい状況で申し訳ありません

2011 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/22(木) 19:03:57
>>2010
ID変動しているんですね、了解。
ではID:VHjLRJ3Mから変動していなければID同一として扱い、変動していれば申し訳ないですがID不一致として扱います。

2012Z4A9g17o:2023/06/22(木) 22:15:25
>>2008
了解です、単独行動の部分は削除でお願いします。
>>2009
現在術の候補作を作成中、現在はマスターの部分です(半オリ設定で書く予定)
延長についてはこちらは今の所はまだしなくても大丈夫かなと(他の人の意見次第)

2013 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/23(金) 05:42:43
【主】蝶野攻爵    【殺】闇マリク     【作者】Julgijmc
鱒は超人になる前のホムンクルス使い。未だ人間で病弱持ちという欠点を持つが、代わりに他者を平気で利用する残忍性を光らしている。聖杯獲得のためなら躊躇わない性格もグッド。
鯖は狂気から生まれた裏人格。闇のゲームによるプレイヤーの危険性や神のカードによる一撃必殺が強力。あまり暗殺者っぽくないが闇に潜み他者を利用するのには長けていて、なにより無差別に苦痛を与えたがる狂気が凶悪。

2014Julgijmc:2023/06/23(金) 17:09:16
>>2009
現状思いつけた主従は出せたので自分は延長なくても大丈夫ですが、延長希望の方がいるのであれば延長していただいても構いません

2015 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/24(土) 10:23:27
明日から【投稿者投票】です、とりあえず本日までに挙げられた候補作の中から以下のように選出してください。
 ①自分の候補作以外で気に入った候補作を14組以内で選んでください。
 ②自分の候補作で特に気に入っている作品を挙げてください。(選べるのは3組まで)
明日以降に投下された候補作は【投稿者投票】の対象外ですが、【名簿作成】の時には選出対象になるので6/27(火)までご応募ください。

2016名無しさん:2023/06/25(日) 00:29:36
あまりにも投下してる人が少ないから不安なんだけど、今回は最後まで語り切れるのだろうか
いつもはもっと多かったよね?

2017名無しさん:2023/06/25(日) 07:59:58
>>2016だけどちょっと気にしすぎだったかもしれないからスルーして

2018 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/25(日) 08:20:13
【主】ピースマン   【剣】足利義輝     【作者】Julgijmc
全人類を巻き込む騒乱を望むコンビ。
鱒は月の世界にて一時頂点に辿り着いた欠片男。此度は終末世界の住人だが来歴や性格はほぼ変わらず、別世界の因果もあって強者ポジになりそう。願いもまた破滅的であり戦いへも意欲的。
鯖は一つの時代を終わらせ戦乱をもたらした婆娑羅。自らの目的の為にブレない精神性も強く、最優のクラスとしてステータスも遜色ない。もし『天政奉還』が為されたら一体全体どうなってしまうのやら。

ところどころルーラーの表記があるので、後で修正をば。

【主】五十鈴大智   【弓】エネル      【作者】Julgijmc
鱒は(オール4の印象から)自己中的な情報通。仮面ライダーに変身できるというアドバンテージ持ち。他者の損害・犠牲など鑑みずにただ己が欲のために聖杯を求める姿が、果たして他陣営にどのように作用するか。
鯖は唯我独尊の自称神。心綱に悪魔の実とそれだけで充分強力。『神の方舟』は資材集めが面倒だが、発現できれば聖杯戦争の大きな山場に成る程に強力。ただ自分のやりたいように動き暴君として振る舞うため各方面に迷惑を掛けそう。

【主】ダクネス    【剣】紅渡       【作者】J/ByFPMc(※)
鱒は今企画独特のIF存在、つまりカズマ達は終末前の現実世界にて冒険していた?ある意味脳筋な彼女なら鯖の攻撃もある程度耐えられそうな予感。特殊背景により聖杯獲得への意欲が強いのがいいねー。
鯖は心優しくも芯が強い正道な仮面の剣士。真っ向勝負に向いており、威圧で一部の邪魔者を追い払えるのは少しよき。鱒に引っ張られて優勝狙いに定めているのは心強い。主従揃って弱者救済を優先するのは場合によっては一長一短。

【基本戦術、方針、運用法】にて「(略)マスターが相手でも」で途切れている文章があります。

【主】吾妻道長    【殺】佐藤和真     【作者】J/ByFPMc(※)
鱒はゾンビ体質。仮面ライダーになれるし生命力と戦闘能力が高いので戦いには優位。善人であり無闇に人と傷つけないが、救済を思う願いのために戦う意思を失っていないのはよし。
鯖はギャグ性能が高い一般人。パラメータは貧弱だがスキルによる手数の豊富さが光る。駄女神は強くもあるが難点も諸々、上手く嵌まれば場を掻き乱すにはよい。総じて暗殺者っぽくなくサポートで頑張るタイプ。聖杯への願いは消極的で善人な性格もあって争い事には少し心許ない。

【主】ハル      【術】八雲紫      【作者】DMlbdS6M(※)
鱒は怪異に魅入られた少女。ひ弱な小学生だが魑魅魍魎が蔓延る夜中を生き延びた行動力と石の強さは侮れない。ただしまだ幼いので願望器の話があっても心決まらずなのがスタートに遅れそう。
鯖は人を喰らう怪異。境界を操る程度の能力がややチート。基本的に式神を駆使しつつ上手く立ち回る、といったところか。鱒を尊重して戦ってくれるがその鱒の覚悟が決まっていないため出来る事に制限がかかりそう。

2019 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/25(日) 08:22:29
それともう一つ、自作の鯖「バーソロミューくま」に次のスキルを加えたいと思います。
これ程の特徴を今頃思い出して後悔、すみませんが許諾をお願いします。

○悪魔の実の能力者:A
誰かが思い描いたいくつもの異次元を生きる者達。自然の母である海に嫌われた咎人。
悪魔の実を食した者は特異な能力を得る代わりに海に呪われる。海水に触れたり海の力を有する道具や攻撃などの影響を受けると悪魔の実の能力を一時的に使えなくなり、各種ステータスも一時ダウンする。
また泳げなくなるため海中に沈んでしまった場合は自力での脱出は不可能、他者に救出してもらうか令呪で地上に転位させなければ聖杯戦争から脱落する危険すらある。
なお川、プール、風呂など「水が溜まっている場所」も海として適応されるが、体の一部が浸かる程度なら能力の使用が可能。雨やシャワーなどの流水に関しては影響がない。

2020Julgijmc:2023/06/25(日) 18:18:35
>>2019
悪魔の実の能力者としては外せない要素ですしいいと思います
また自作のエネルにも同様のスキルを追加してもよろしいでしょうか?

2021 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/25(日) 18:23:08
>>2020
ありがとうございます、エネルも同じく追加してもいいですよ。
あと微修正加えたのでもう一度張り直します。

○悪魔の実の能力者:A
誰かが思い描いたいくつもの異次元を生きる者達。自然の母である海に嫌われた“不自然”たる咎人。
悪魔の実を食した者は特異な能力を得る代わりに海に呪われる。海水に触れたり海の力を有する道具や攻撃などの影響を受けると悪魔の実の能力を使えなくなり、各種ステータスもダウンする。
また泳げなくなるため海中に沈んでしまった場合は自力での脱出は不可能となり、他者に救出してもらうか令呪で地上に転位させなければ聖杯戦争から脱落する危険すらある。
なお川、プール、風呂など「水が溜まっている場所」も海として適応されるが、体の一部が浸かる程度なら能力の使用が可能。雨やシャワーなどの流水に関しては影響がない。

2022Julgijmc:2023/06/25(日) 19:36:55
>>2021
返答ありがとうございます。
wikiの方でエネルのスキル欄に追加しました
また足利義輝のルーラー表記部分をセイバー表記に修正したことを合わせて報告します

2023 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/26(月) 06:35:27
各作者さまへ、【投稿者投票】にご参加いただき誠にありがとうございます。
企画主もまた同じように現状で選んでいる主従をこちらに挙げて置きます。
なおこれは未だ暫定状態であり、まだ名簿作成には取りかかっていないのであしからず。


【主】ジン      【槍】郡千景
【主】五十鈴大智   【弓】エネル
【主】桐間紗路    【騎】不動遊星
【主】蝶野攻爵    【殺】闇マリク

【主】東風谷早苗   【術】バベッジ
【主】リース     【狂】ラダーン
【主】加古川飛流   【狂】ルドガー
【主】ピースマン   【剣】足利義輝
【主】ダクネス    【剣】紅渡
【主】柊真昼    【騎】世界ディエゴ
【主】脹相      【槍】がらがらどん
【主】葦名弦一郎   【騎】聞仲

上段が個人的に語り易さと好み、あと聖杯戦争での動きを重視して選んだ面子。なお未把握キャラもチラホラいる。
下段は未把握が多いものの聖杯狙いを中心に聖杯戦争に意欲的な面子をチョイス。他主従とチェンジする可能性はある。


【主】乃木若葉    【騎】牛若丸

今回の自分の本命はこの主従です。術・殺・狂は二の次、剣・弓・槍は三の次。投票内容と名簿作成の調整で二の次からは幾つか選出すると思う。

2024 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/26(月) 07:13:52
それと気になっていることがあります、自分の角度だけだと視野が狭いのかもしれないのでご相談です。

【主】常磐ソウゴ   【殺】十六夜咲夜    【作者】Z4A9g17o

この主従は内容的には問題はなく、メタ的な話。
「十六夜咲夜」は現在停止中のオールジャンル4にて主催者の一人として登場しています。
もし仮に終末聖杯に参戦して色々と語った場合、再開したオール4にて何かしら割を食う可能性があると懸念を抱いています。
なので正直にいえば今のところ選出の対象外にしようかとも考えていますが、熱烈な要望および懸念を払える要素があれば選出対象にするのもアリです。

2025Z4A9g17o:2023/06/26(月) 07:48:31
>>2024
オール4の主催の吸血鬼ハンターの方の咲夜は【備考】の元吸血鬼ハンター説から来たif的存在っぽいので、元吸血鬼ハンター説を採用せずに語れば差別化とかそういうのは可能かなあとは思います、スペック的にもあちらの方が強大というか上位互換寄りですし
過去や出自云々については、stay nightのエミヤみたいに召喚時にその部分の記憶が飛んでる(あっちは一晩経ったら思い出してたけど)って処理するのもありとは思いますけど
個人的には語りたい度的なのは結構高いですが、他の人の意見も気になるところでもあります

2026名無しさん:2023/06/26(月) 10:47:14
ただでも少ない語り手のやる気を削ぐのも難だし、オール4側が多少割を喰う覚悟で通しても良いかと思います
キャラがロワを続けて出るのは珍しいことじゃなかろうし、似た前例にリピ2021のシャア菅野や天空聖杯のシャアがいるけど、あれはシャア菅野側が荒れる語りをしていたのが問題だったし

2027名無しさん:2023/06/26(月) 11:19:21
個人的にはソウゴなら語れるかもと思って名前を挙げたけど、東方についてはマジでそこまでわからないのでちょっとなんとも言えない

ただ今回は少人数の語りになるのがわかりきってるから、語る意欲が高いと言われてる主従はなるべく入れた方が円滑に進む気がしないでもない。とにかく語り手の数を減らしたくない状況ではあるかも

2028 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/26(月) 11:58:26
多数のご意見ありがとうございました。
自分の杞憂であり語りの事を考えてソウゴ&咲夜組を選出対象にします。
色々とお騒がせしてすみませんでした。

一応告知、コンペは明日6/27(火)で終了です。
万が一6/28(水)以降に候補作が投下されても無効となりますのでご注意を。

2029名無しさん:2023/06/27(火) 19:33:50
ゆんゆん&めぐみんを設定や方針含めて変更しました

ゆんゆんの変更点は

キャラシ投下以降、爆焔で使っていた魔法であるスリープ、パラライズを追加
聖杯への願いをサーヴァントのめぐみんを受肉させたい(サーヴァントのめぐみんすらも“めぐみん”として大切に思ってるゆえの願い) に変更
人物背景に今回の聖杯戦争での設定付与。終末世界の住人に

(以下、今回の聖杯戦争での設定)
終末世界でなによりも大切なめぐみんを失っている。それでもいつかあの強気な態度で帰ってくると信じて、めぐみんが復活するのを願う日々。知力の高いゆんゆんは、死人が都合良く復活するなんて無理だとわかってる。だがそれでも願わずにいられないし、めぐみんが死んだなんて信じたくもない。過去の思い出に縋り、めぐみんの復活という幻想だけを夢見て廃人のように生きる。
そんなある日、聖杯戦争の噂を聞き付けて願いを叶えるために参加を決意。もちろんめぐみん復活のためだったの、だが――。

「――まったく。何をそんな顔してるのですか、ゆんゆん」
「めぐ、みん……?」
「はい、私ですよ。と言っても今はサーヴァントの身ですが」
「どこに行ってたのよ、バカ。どうしてもっと……早く帰ってきてくれなかったの……?」

「……残念ですが、私はゆんゆんが待ち望んでいた私ではありません。サーヴァント・キャスター――私は私であって、ゆんゆんの知る私ではないのです」
「ううん。サーヴァントでも……めぐみんはめぐみん。私のライバルで――一番大事な友達よ」
「よくもまあそんな恥ずかしいセリフを、今回はスリープ無しで言えたものですね。……まあ少しだけ心配でしたが、元気そうで何よりです」
「めぐみんが居るから、元気が戻ったの。だからめぐみん――私の願いは、決まったよ」

方針も以下に変更

【方針】
殺し合いはしたくない。めぐみんに無理させたくもない。……でも、めぐみんのためなら聖杯戦争に勝ちたい。サーヴァントなら倒しても座に帰るだけなんだよね?
じゃあ他の人達には申し訳ないけど――めぐみん以外のサーヴァントを倒して、また二人で勝負しない?
一番大事な友達のためなら――私は絶対に迷わないから!
めぐみんと平和に暮らしたいから、悪い人はマスターでも容赦しない!もう絶対にめぐみんを、失いたくないから!

めぐみんの変更点は

願いを以下に変更

【聖杯への願い】
ゆんゆんが無事なら、それでいいのですが……まあ受肉して共にこの世界を生きるなら、少しくらいマシな世界にしますか。
私だって……座に帰るよりもゆんゆんと暮らしたいのが本音ですから。もちろん本人には秘密ですよ

道具作成スキルを以下に変更。よく考えたら爆焔でポーションは作ってたので

道具作成:E
 魔術的な道具を作成する技能。キャスターはポーションくらいなら作成可能。

その他、スタンス変更に伴い【基本戦術、方針、運用法】 に追記修正

2030 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/27(火) 19:36:45
少し早いが、自分が寝ている間に皆の意見を見るために【名簿作成】を始めちゃいます。ひとまず企画主の方で以下のように14組を選定してみた。ちなみに上段は選出の優先度が高い。
基本的に殺人を厭わない、切なる願いを持つ主従を優先し、一部は関連あるキャラが組み合うように選定した。
この名簿で難点や不満点、要望があればレスをください。まだ主従をチェンジして次の名簿を作成することもできます。
なおZ4A9g17o氏が作成中の術陣営がこの後に投下された場合、それを吟味して名簿に加えるかどうか考えます。

【主】五十鈴大智   【弓】エネル      【作者】Julgijmc
【主】ジン      【槍】郡千景      【作者】Z4A9g17o
【主】乃木若葉    【騎】牛若丸      【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】桐間紗路    【騎】不動遊星     【作者】VHjLRJ3M(※)
【主】柊真昼     【騎】世界ディエゴ   【作者】Z4A9g17o
【主】常磐ソウゴ   【殺】十六夜咲夜    【作者】Z4A9g17o
【主】蝶野攻爵    【殺】闇マリク     【作者】Julgijmc
【主】ザボエラ    【殺】上弦の陸     【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】間桐慎二    【狂】バーソロミューくま【作者】◆gXaKV49AZQ

【主】ダクネス    【剣】紅渡       【作者】J/ByFPMc(※)
【主】桐生戦兎    【弓】鈴仙・U・イナバ  【作者】Z4A9g17o
【主】宇治松千夜   【弓】ジャック・アトラス【作者】VHjLRJ3M(※)
【主】江ノ島盾子   【術】万魔殿      【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】東風谷早苗   【術】バベッジ     【作者】Julgijmc

・術陣営(盾子&万魔殿)を別の術陣営(ハル&八雲紫)や別の陣営に変えることも考え中。全体的な語り易さでいえば後者だが、冬木市や住民に大きな被害を出して物語を動かすならば破滅的なコンビかな。
・剣陣営(ダクネス&紅渡)を別の剣陣営(ピースマン&足利義輝)あたりに変えることも考え中。後者の方が積極的に聖杯戦争で動いてくれそうなので。

2031名無しさん:2023/06/27(火) 20:01:02
はっきり言うとザボエラ組は願いくらい書いてほしい。無しなら無しでも明記してほしいというか
あと堕姫&妓夫太郎も必須である聖杯への願いが未記入ですね

2032 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/27(火) 20:14:50
>>2031
了解しました。
個人的には語りで自由に決めてもいいものだと思っていましたが逆に不親切になってしまいましたね、申し訳ないです。
まとめwikiの方にザボエラ組の願いを追記しときますのでしばしお待ちください。

2033名無しさん:2023/06/27(火) 20:20:02
すまん、今週末まで投票期限を延長させてほしい
時間がなくてなかなか候補作がまとまらない
無理だったら諦める

2034 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/27(火) 20:31:31
>>2033
少し予定が狂うのは困るところですが、企画主としては6/30(金)まで延長するのも別に構わないとも考えています。
ただしその場合は予定を一週間ずらして【語りの開始】を7/8(土)に変更することになります。
延長について他にご意見があればお声掛けください。

20352033:2023/06/27(火) 20:42:31
了解しました
締切当日に申し訳ありません

2036名無しさん:2023/06/27(火) 20:49:01
個人的にはちょっと伸びるくらいならまあいいとは思う

2037 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/27(火) 20:54:49
ザボエラ組の【聖杯への願い】を追記しました。
あと細かい事ですがザボエラの【参戦時期】から「たぶん」を削除して明確な時期にしときました。

2038 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/27(火) 21:11:08
ついでに書き足したいことが一つ。
万魔殿の不死性についてですが、「生贄に捧げた分の生命力が残っている場合、霊核に致命傷を受けても自己蘇生により霊核を元に戻せる」というのを追加してもいいでしょうか。
逆に生命力が底を尽けば(マスターの魔力や記憶の消費で新しい自分の召喚はできても)霊核に深刻なダメージを受ければそこで退場、という内容も加えてみようかと。

ひとまず今日はここまで、寝ます。
コンペ期間は6/30まで延長にします。

2039名無しさん:2023/06/27(火) 23:00:27
企画主さん色々と対応乙でした
名簿については個人的には候補話の数的に今回は今までより少人数で語りをまわす感じになりそうなので把握率が高そうな名簿がよいのかなと

2040名無しさん:2023/06/27(火) 23:55:36
>>2039
自分も同意です
盾子&万魔殿は票数を見る限り把握率が低い気がします

2041 ◆gXaKV49AZQ:2023/06/28(水) 06:19:15
まとめwikiの日程を変更しました。
また>>2038の万魔殿に関する加筆を【宝具】欄に追記しました。

>>2039>>2040
了解、こちらでも把握率が高い候補作を優先的に選びます。
ただし把握率だけで全てを決めず、場合によっては主従同士の組み合わせで選ぶ候補作も多少はあるようにしますね。

なお盾子&万魔殿は別の主従に交換しようと思います。自分でも万魔殿は把握や扱いに多少難ありとは感じていましたので。(一応去年のアニメである程度知られているかなー、なんては思っていましたが)

2042名無しさん:2023/06/28(水) 22:09:31
今更ながら暫定名簿についての個人的な所感ですが1組のみのクラスと3組いるクラスがそれぞれ3つと少しクラスの偏りが大きく感じました
個人的には色々なクラスが絡んでるのが好きなので1組だけのクラスが早々に脱落するとちょっと寂しいかなと…
もちろん既に言われている通り把握しやすさ・語りやすさの方が大事なので今のクラス比でも全然OKです

2043名無しさん:2023/06/28(水) 22:13:16
>>2041のレス的にまた新しい暫定名簿が来るような気がする

2044名無しさん:2023/06/28(水) 22:23:18
クラスについては>>1948
>今回は各クラスを2騎ずつではなく、偏った名簿になるかと思います。(結果的に均一な名簿になる可能性もあります。)
と事前に言われてるから個人的には偏りがあってもいいと思う

2045名無しさん:2023/06/28(水) 22:26:45
真昼&ディエゴは本人票含めて2票しかない
これは投下した本人とあと一人しか把握してない可能性が考えられる上に本人票以外が未把握が多いと明言されて投票されてるから個人的には不安要素

2046Z4A9g17o:2023/06/28(水) 22:41:20
ディエゴは語れるor把握してるけど真昼が…ってなって、票入らなかったかなあとは作成者個人としては思ったり
語るネタ自体は考えてはいるけど、他主従との交換もやむなしとも思ってる

2047名無しさん:2023/06/29(木) 06:09:49
正直、投稿者一人でも語れるなら通すべきだとも思うんだけどな...
投票数多くても無責任投票はあったことだし
扱いづらくなったら、それこそ処理殺で良いかと

2048名無しさん:2023/06/29(木) 07:14:44
そんなこと言い始めたそれこそ投票の意味が無くなる
あと簡単に言ってるけど処理殺って意外と手間掛かるんやで

2049名無しさん:2023/06/29(木) 12:08:24
>>2048
いや、だから0票や1票ならわからんでもないが2票は現状の過疎下なら合格ラインで良いかと
語らない複数人の投票より語る一握りの方に価値がある

処理殺に関しちゃズガンでOK
俺はそうやって語りの中での不人気キャラは弾いたし、それで怒られた試しが一度もない

2050Z4A9g17o:2023/06/29(木) 12:44:48
真昼は弱点の都合上(設定的に鬼呪装備の攻撃はおそらく呪術系統の攻撃になりそう) 、ズガンするとなった際に出来そうなのはパッと見た感じ鱒に1人、鯖に1人いる
最も鯖である世界ディエゴが残ってるとなると難しくなるけど…

2051Z4A9g17o:2023/06/29(木) 13:00:51
ただ作成者個人としては、こんな風に賛否分かれる感じになってまで当選して欲しいかというと…とはなってる
上で挙げたズガン云々も、該当キャラの生存ロックみたいになりかねないし語る上で邪魔になりそうですし
勿論当選となれば語りますが

後個人的に思ったのは、企画主さんの本命の若葉牛若丸組を語るのなら、ジンと千景組は居なくても問題ないのではと思った(他の人の意見も気になる)

2052Z4A9g17o:2023/06/29(木) 15:37:10
>>2050
ズガンするとなった際に出来そうなのは→弱点を付いた上でズガンするとなった際に出来そうなのは
弱点を無視すると、高火力な宝具持ちの鯖なら力押しでズガン出来ると思う

2053名無しさん:2023/06/29(木) 17:25:58
語るひと握りが最後までやってくれる保証もないし把握率は大事だよ
把握率高いキャラが多い方が語りに困らないし

2054名無しさん:2023/06/29(木) 18:00:58
最後までやる気なきゃ「やる」なんて言わないよ
まあ、把握率に関しては全否定するわけじゃないけど、貴重な時間を割いてコンペ書いたのに否定されるのは可哀想だと思う

2055名無しさん:2023/06/29(木) 18:09:40
貴重な時間を割いてコンペ書いてるのはみんな平等だよ
ただ当人込みの2票で関連性があるキャラも居ないから上段にするほどの優先度を感じない

2056名無しさん:2023/06/29(木) 18:30:50
>>2055
そりゃ製作者である当人の最低一人は確実に語ってくれるってことやんか
それ言ったらグランドフィナーレの光の英雄も2票しかなかったのにも関わらず、ちゃんと完走できたじゃない

2057名無しさん:2023/06/29(木) 18:35:04
じゃあ最初から投票しなくて良かったんじゃないの

2058名無しさん:2023/06/29(木) 18:46:02
過疎化において究極的にはそうなんだが、元締めは企画主なので彼(彼女?)のルールには素直に従うしかない

2059名無しさん:2023/06/29(木) 18:52:27
とりあえず次の名簿を待つしかない

2060名無しさん:2023/06/29(木) 18:54:42
ID一致を優先して不一致は参考程度って前もって言われてたんだからそこは今更の話だよ

2061名無しさん:2023/06/30(金) 20:25:00
今日がコンペ締切日で合ってるよね?

2062名無しさん:2023/06/30(金) 20:41:30
そうよー

20632033:2023/06/30(金) 21:06:33
すいません、とうかできませんでした

2064名無しさん:2023/07/01(土) 01:29:23
これで締め切りかな

2065 ◆gXaKV49AZQ:2023/07/01(土) 06:11:09
おはようございます。
コンペは昨日で締め切りましたので、今日から名簿作成の一週間を始めます。
なお少しだけ日程変更、【名簿作成】は 7/6(木)まで に決定稿を作成し、7/7(金)は予備日とします。
流石にもう語り開始前日に異議ありされると困るので、暫定名簿に疑問を抱いた方は木曜までに 早めのレス をお願いします。

それでは早速、暫定名簿・その2の投下。

【主】ダクネス    【剣】紅渡       【作者】J/ByFPMc(※)
【主】五十鈴大智   【弓】エネル      【作者】Julgijmc
【主】桐生戦兎    【弓】鈴仙・U・イナバ  【作者】Z4A9g17o
【主】宇治松千夜   【弓】ジャック・アトラス【作者】VHjLRJ3M(※)
【主】ジン      【槍】郡千景      【作者】Z4A9g17o
【主】乃木若葉    【騎】牛若丸      【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】桐間紗路    【騎】不動遊星     【作者】VHjLRJ3M(※)
【主】東風谷早苗   【術】バベッジ     【作者】Julgijmc
【主】常磐ソウゴ   【殺】十六夜咲夜    【作者】Z4A9g17o
【主】蝶野攻爵    【殺】闇マリク     【作者】Julgijmc
【主】ザボエラ    【殺】上弦の陸     【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】間桐慎二    【狂】バーソロミューくま【作者】◆gXaKV49AZQ

【主】ピースマン   【剣】足利義輝     【作者】Julgijmc
【主】アイン・ダルトン【術】宮藤芳佳     【作者】Z4A9g17o
【主】ゆんゆん    【術】めぐみん     【作者】MtBjhCoc(※)

……うんすまない、今ここにあるのは“15組”なんだ。
上段は前回の暫定名簿でも挙げていた候補作たち、下の三組は今回追加を考えている候補作。
そして、この15組から1組だけ弾くとしたらどれかを意見集めます。
ただし、企画主の思惑もあって知名度優先ばかりとはなりません、全ての意見を参考にするわけではありませんのでご了承ください。
またここにある15組以外にの入れたい候補作があればレスしてみてください。

(余談、ゆんめぐ組キラーとしてシグマを入れたら、なんてを想像したが一先ず控えておく)

2066 ◆gXaKV49AZQ:2023/07/01(土) 06:13:59
あと昨日ギリギリで投下された候補作への所感。

【主】アイン・ダルトン【術】宮藤芳佳     【作者】Z4A9g17o
鱒は融通の利かない困った軍人さん。一度敵を見做せば全くの聞く耳持たず、かといって同盟相手になっても勝手に暴走しそうな困ったちゃん、(メタ的には)その分聖杯戦争を引っ掻き回すのに適しているとも言える。
鯖は兵士の側面が強くて術者感が薄いウィッチ。通常攻撃は場合によっては火力不足、かといって第二宝具は使いづらいのがネック。その代わり防御と回復に秀でている。微妙に鱒と感性の違いですれ違いそうだし、意に反して勝手な行動が色々と展開を動かしそう。

2067名無しさん:2023/07/01(土) 11:39:35
1組増えるだけなら15組でやってもいいんじゃないかな?と思う

2068 ◆gXaKV49AZQ:2023/07/01(土) 12:09:25
>>2067
うーん、そう言われたらピースマン&足利義輝を外して14組の暫定名簿にしようかなと思う。

2069名無しさん:2023/07/01(土) 12:26:49
>>2068
個人的には異論ないです

2070 ◆gXaKV49AZQ:2023/07/01(土) 15:09:09
暫定名簿・その2.5?

【主】ダクネス    【剣】紅渡       【作者】J/ByFPMc(※)
【主】五十鈴大智   【弓】エネル      【作者】Julgijmc
【主】桐生戦兎    【弓】鈴仙・U・イナバ  【作者】Z4A9g17o
【主】宇治松千夜   【弓】ジャック・アトラス【作者】VHjLRJ3M(※)
【主】ジン      【槍】郡千景      【作者】Z4A9g17o
【主】乃木若葉    【騎】牛若丸      【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】桐間紗路    【騎】不動遊星     【作者】VHjLRJ3M(※)

【主】東風谷早苗   【術】バベッジ     【作者】Julgijmc
【主】アイン・ダルトン【術】宮藤芳佳     【作者】Z4A9g17o
【主】ゆんゆん    【術】めぐみん     【作者】MtBjhCoc(※)
【主】常磐ソウゴ   【殺】十六夜咲夜    【作者】Z4A9g17o
【主】蝶野攻爵    【殺】闇マリク     【作者】Julgijmc
【主】ザボエラ    【殺】上弦の陸     【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】間桐慎二    【狂】バーソロミューくま【作者】◆gXaKV49AZQ

とりあえず暫定名簿を更新しては反応を見て、締切までに異論がなければその時点での暫定名簿を決定稿に、議があればその都度検討したり修正したりする、で

2071名無しさん:2023/07/01(土) 21:53:38
ぱっと見だと善悪というか荒らし組は少なめでどちらかと言うと穏便決着組が多いかな?

2072名無しさん:2023/07/01(土) 22:23:02
正直荒らし組多くても持て余しかねないし願い持ち同士でぶつかり合うだろうからまあ
把握的な意味でもタイマンバトルの方が少人数進行なら語りやすい

2073 ◆gXaKV49AZQ:2023/07/02(日) 06:51:24
まとめwikiの「参加者名簿」ページに暫定名簿を載せておきました。

ちょっと質問、加古川&ルドガーを把握or語れるって人どれくらいいる?(企画主は両方未把握です)

2074名無しさん:2023/07/02(日) 13:44:37
自分は両方無理です
ジオウは見たことあるけどそんなハマらなかったから加古川に関しては全然覚えてなくて未把握に等しい。テイルズは未把握

2075名無しさん:2023/07/02(日) 13:48:47
>>2074
ちょっと言い方がアレだけどジオウはもやしやレジェンド目当てで見てたからレジェンド回以外はほぼ未把握と考えてくれれば。加古川はレジェンド側じゃないので当然未把握。アナザージオウになること以外覚えてない

2076Z4A9g17o:2023/07/02(日) 15:30:23
どっちも把握は出来てるし語れはする…けど過去ロワでもなんだかんだで語られてる加古川に比べると、ルドガーは他の人の把握面的に不安がある

2077名無しさん:2023/07/02(日) 15:48:30
加古川は過去にも語ったことあるしルドガーも結構前だけど原作やったことはあるから把握はしてる

2078 ◆gXaKV49AZQ:2023/07/02(日) 15:49:26
暫定名簿の範囲内における各マスターの傾向(企画主視点)

●他者への被害・殺害を厭わないマスター……5組
◎強き願いを持ち鯖倒しを狙っている、対鱒は非殺or悪者成敗なマスター……7組
○スタンス不明、たぶん悪逆はしないマスター……2組

現状こういった内訳なので、もう少し●を足せればと思い加古川&ルドガー組はどうかなと>>2073で振ってみた。加古川→ソウゴで因縁が強いってのもあるし。
ただ把握と語りの不安もあって難しいかな、◎同士での対決もまだ見込める範囲だし。

2079名無しさん:2023/07/02(日) 16:04:06
●は破壊力が高いエネル、洗脳や神の召喚が出来るマリクなど優秀だからこれくらいの数でいいんじゃないかと
あんまりマスター狙いが横行してもバトルを語る面白味が減ってしまうし

2080名無しさん:2023/07/02(日) 16:20:12
そういえばマリクの千年ロッドによる洗脳って宝具発動扱いで魔力減るのかね?
あと最大で何人まで洗脳出来るんだろ?大抵のマスターは洗脳出来るだろうから多過ぎるとそれだけでヤバそうだけど

2081名無しさん:2023/07/02(日) 17:28:21
少し気にしているのは◎○が徒党を組んで●を撃退する状況が多発しないかどうか
でもまぁこのままでもなんとか語れるか

2082 ◆gXaKV49AZQ:2023/07/02(日) 18:28:59
そんじゃまぁとりあえず暫定名簿はそのままで。

次に聞きたい事、聖杯戦争に関係ないモブについて。
参戦キャラに関連する人物をモブキャラとして出してもOK、基本は終末世界の住人としてであり異世界転位してきた参加者とは面識がない、ってところでしょうか。
そこへもう一つ、聖杯戦争の参加者以外にも異世界から転位してきたモブキャラが少数だけいる、なんて設定も加えようか頭の中でチラつき中。

2083名無しさん:2023/07/02(日) 19:52:40
異世界から転移したモブキャラって参戦キャラ達の世界からって意味?
そういう意味なら聖杯戦争でもないのに転移してきた理由付けが必要だと思う

2084名無しさん:2023/07/02(日) 20:00:50
終末世界の住民はともかく異世界からの住民まで入れると聖杯戦争から軸ぶれそうかなって印象

2085 ◆gXaKV49AZQ:2023/07/02(日) 20:05:33
>>2083>>2084
了解、特に深い考えがあるわけではないし確かに脱線の恐れもあるから異世界からの住人はなしにしときます。

2086名無しさん:2023/07/05(水) 00:33:11
企画主に質問です
マリクのデッキに神スライムが入っていると記載されており、これはOCGのカード。つまり遊戯王本編では使われてないですが、後にマリクデッキの強化としてOCGで作られた新規カードです。
マリクがOCGの新規を使うなら同じシリーズの遊星やジャックもOCGのカードを使っても大丈夫でしょうか?
もちろんこれは彼らのために作られた新規カードのことのみを指します
個人的にはOCGの有無を先に決めておかないと色々とアレだと思ったので、質問させていただきました

2087 ◆gXaKV49AZQ:2023/07/05(水) 06:53:07
>>2086
寝耳に水!(深夜2時頃に確認)
OCGカードとは知らずそこまで気が回らなかった!

個人的にはOCGカードはナシにした方が、って思っています。
原作漫画・アニメの範囲で語る事を想定していたので、OCGの追加&強化カードを把握するに一手間掛けずに語りたいところ。
あるいはデッキに入るOCGカードの枚数が少なければ一手間の把握程度で語れるとも考えますが、カード同士のシナジーやコンマイ語の読解などが絡むことも考えちゃう。

あとは闇マリクの作者が神スライムを入れた意図を聞きたいところ。
それと神スライムをナシにしても大丈夫かどうかも。

2088Julgijmc:2023/07/05(水) 07:05:47
神・スライムについてはカードとしてではなく原作の戦法の一つとして書いたつもりでした、ややこしくてすみません
カードとしては原作通りメタル・リフレクト・スライムなので修正した方がいいでしょうか

2089 ◆gXaKV49AZQ:2023/07/05(水) 10:07:44
>>2088
ではそのように修正をお願いします。

2090Julgijmc:2023/07/05(水) 20:27:43
>>2088について参加者名簿及び主従候補一覧の内容の修正しました

2091名無しさん:2023/07/05(水) 20:40:40
>>2087
了解です、実際OCGまで絡めると手間が増えますね
OCGに神スライムというカードがあっただけに誤解してしまって申し訳ない

2092名無しさん:2023/07/06(木) 00:52:20
今更ですが地図についてはこれに忠実に語った方がいいですかね?
ただそうなると場所の管理まで必要で、本家のロワと変わらない難易度になってくる気も

あと建物についてはそのまま残ってるのか、終末世界の影響で破壊されたものが一部存在するのか、どちらですか?
終末世界と聞くと破壊された建物、廃墟などが多いイメージですが、地図に記載されてる建物達はその中でも万全の状態で残ってるのでしょうか?

2093 ◆gXaKV49AZQ:2023/07/06(木) 04:26:31
>>2092
>今更ですが地図についてはこれに忠実に語った方がいいですかね?
>ただそうなると場所の管理まで必要で、本家のロワと変わらない難易度になってくる気も

すみません、ここの部分について詳しく説明していただけませんか?

建物の現存・損傷・全壊などは語りの中で決めちゃってください。
個人的には最近アニメ放送した「天国大魔境」くらいのイメージ。
ちなみにまとめwikiの地図は冬木市の地理&大体の配置を把握してもらうための資料です。
終末前の冬木市の地図が手元にるけど終末後の実際の冬木市がどうなっているかは不明みたいな感じ、終末の具合は各キャラの視点で描いてみてください。
特異点Fで間桐家辺りが爆心地となり消滅している、みたいな地形の変化を語りで加えても構いません。

2094名無しさん:2023/07/06(木) 05:58:30
地図のエリア通りに語るとなると本家と同じく場所表記(A-1など)が必須になり、各々がどこにいるか把握する手間が増える。つまり今までの妄想通りザックリとした語りが出来なくなるのではないかと思いました
単に地図に1〜10、A〜Dのエリア表記があるだけで、そこまで細かい理由がないなら大丈夫だと思います

本家だと建物などがない際も【現在いるエリア名】を表記するのが必須なので、そういうものなのかな、と思ってしまいました

建物に関しては了解です、ご回答ありがとうございます

2095 ◆gXaKV49AZQ:2023/07/06(木) 06:32:46
>>2094
本家のような場所表記は必須でなく任意でオッケーです。
語り・文章の中に地名(C-4あたり)とか書いたり、あえてエリアの明記を避けてキャラの現在地をはぐらかす、とか語りならではのやり方でご活用ください。(活用しなくてもよい)
本家SSのように状態表に逐次現在地を記載するようなことは流石に面倒ですしね。

2096 ◆gXaKV49AZQ:2023/07/06(木) 18:40:37
>>2065で告知したように、【名簿作成】は今日までとなります。
このまま何も無ければ>>2070の暫定名簿を此度の妄想聖杯の参加者名簿として確定します。
明日は【予備日】、明後日7/8(土)から【語り開始】となりますのでよろしくお願いします。

2097 ◆gXaKV49AZQ:2023/07/07(金) 18:42:23
妄想聖杯の企画主です。
ついに明日7/8(土)0時から終末聖杯戦争の語りを開始します。皆さん奮ってご参加ください。
なお自分は0時頃は眠っているので明日の朝以降に語りに参加します。自作のキャラも何かしたネタがあれば気兼ねなく使ってください。
では、語り前の挨拶はここまでで。

2098名無しさん:2023/07/07(金) 19:21:37
>>2097
睡眠は大事ですぜ

2099名無しさん:2023/07/08(土) 00:09:51
ナッジスパロウこと五十鈴大智、知識欲もあって終末世界が何故そうなったのかの過程に対しても興味を持つの巻
エネルに仕える臣下という形で動きつつ、探ろうとも考えていたな

2100名無しさん:2023/07/08(土) 00:13:36
「そういえばどうしてめぐみんは私の召喚に応じてくれたの?」
「ただの暇潰しですよ。ずっと座に居ては退屈ですからね」

本当はゆんゆんを心配して召喚されたのに、素直にそれを口にしないめぐみんであった。

「ねえ、めぐみん。今日は何の勝負する?」
「聖杯戦争が始まったというのに、呑気ですねぇ。そんなに私が召喚されて嬉しかったのですか」
「……うん。めぐみんとはもう会えないと思ってたから……」
「やれやれ。自称ライバルのあなたより先に私がくたばるわけないでしょう」

つっけんどんな態度でゆんゆんの言葉を一蹴すると、めぐみんは優しく彼女の手に触れた。

「ほら、今もこうして触れ合えます。これが私が今も存在してる何よりの証拠ですよ」
「そうだね。……ありがとう、めぐみん」

めぐみんのその優しさに安堵して――ゆんゆんは素直に感謝した。

(まったく――。やっぱりこの子は私がいないとダメですね)

そんなふうに心中で呟くめぐみんもまた――ゆんゆんと一緒に居るこの日常(しあわせ)が好きだった。

2101名無しさん:2023/07/08(土) 00:14:12
「渡。私はこれまでクルセイダーとして皆を守ってきたが――この聖杯戦争では騎士ではなく、一介のマスターとして戦おうと思うのだ。……出来れば渡も共に戦ってほしいのだが……」
「……わかってます、ダクネスさん。必ず聖杯を勝ち取って――ダクネスさんが失ってしまったものを取り戻しましょう。そのために僕は召喚に応じたんですから」
「……ありがとう!改めてよろしく頼むぞ、渡」

ダクネスはこれから共に聖杯戦争を生き抜く仲間に微笑むと、手を差し出した。
……今まで地獄を見てきたせいで、以前ほど上手く笑えなくて。その笑顔は、どこかぎこちなくも見えるけど。

「はい。僕もダクネスさんのサーヴァントとして――いや、僕は僕として。全力を尽くして戦います!」

渡はダクネスの手を取り、固い握手を交わす。
人間やファンガイア――そしてサーヴァントではなく、自分自身として戦うという誓いと共に。

「ああ。渡と私はこれから仲間(パーティー)だ。サーヴァントなんて……そんな名前で呼ばなくてもいいし、その方が私も嬉しいな」

ダクネスにとって渡の言葉は嬉しかった。
彼女は主従関係には微塵も拘っていない。むしろパーティーメンバーを失ったことで寂しい思いをしていたし、仲間という存在に。絆に飢えていた節もある。

――だが彼らは知らない。
実はこの聖杯戦争に、かつて失った大切な仲間――めぐみんがサーヴァントとして参加していることを。

2102名無しさん:2023/07/08(土) 00:14:44
「聖杯戦争って言われても、私はどうしたらいいのかしら??」
「勝てばいい。聖杯戦争だかなんだか知らんが、他のサーヴァントを薙ぎ倒して勝つのは俺達だ。――千夜、お前の安全はこのジャック・アトラスが保証してやる」
「ジャックさんはそう意気込んでるけど……倒された人はどうなるの?」
「案ずるな、敗退したサーヴァントは座に帰るだけだ。無論、この俺もな」

――気高きキングは、少女を引き連れ彼女を無事に返すと断言した

2103名無しさん:2023/07/08(土) 00:19:12
千年ロッドで一般人を攫ってホムンクルスの実験体にして元の所に送り返す蝶野と闇マリクの主従コンボ

2104名無しさん:2023/07/08(土) 00:21:15
「……まるでサテライトのような街だな」

ライダー――不動遊星は退廃した冬木市を見回して、正直な感想を口にした。
こんな光景に遊星は心当たりがある。
――サテライト。かつて遊星が居た場所も、昔はこれくらい荒んでいたし、治安だって悪かった。

ゆえに特に偏見もなければ、どこか懐かしさすら感じるが――遊星の表情は優れない。

「きっとこの冬木市も、昔はもっと栄えてたと思います。世界がこんなことにならなければ、リゼ先輩も……千夜も……っ!」

桐間紗路。
大切な者を理不尽にも奪われたこの少女こそが、遊星のマスターだ。
もしも世界が平和ならば――彼女のような犠牲者は生まれなかった。そして今も、この世界では――きっと彼女のように悩み、苦しんでいる者が多数いる。

そんなシャロと世界を救うために――遊星は召喚に応じた。

「シャロ。お前が失った絆は、俺が必ず取り戻す。……だから、すまないが……今はもう少し、我慢していてくれ」

――無力だ。
世界を救った英雄であれど、今は悲しんでる少女一人助けられやしない。
だが遊星は諦めない。この聖杯戦争を勝ち抜き、必ずシャロの絆を取り戻すという熱い想いを胸に――彼はこの聖杯戦争(デュエル)に挑んだのだから

2105名無しさん:2023/07/08(土) 00:21:16
鱒が終末世界へ飛ばされて少ししてから鯖が召喚された…って感じでタイムラグがあった組もあったんだっけ

2106名無しさん:2023/07/08(土) 00:28:09
聖杯戦争で訪れた終末を無かった事にしようと参加したアイン君、召喚した宮藤が生前軍人だった事に驚いてたね(後やっぱりズボンには突っ込み入れてた)

2107名無しさん:2023/07/08(土) 00:38:10
蝶野、パピヨンになる前だから基本的にやることが徹底して悪どいんだよね。マリクとの相性はもちろん抜群
ただパピヨンだからこその魅力はないし、まだ蝶として羽ばたく前だからパピヨンを知る者が見るとちょっと精神的に未熟に見えるかもしれない
まあ序盤だから今後はまだわからないし、いつか蝶のように羽ばたく可能性があるかもしれないけど

2108名無しさん:2023/07/08(土) 00:43:51
終末世界の有り様を見て心を痛める現人神と蒸気王
幻想郷に帰るのが目標だけどこの世界を少しでも良くしていきたいって気持ちは共通してあった

それはそれとしてバベッジの姿を見て蒸気機関の巨大ロボという浪漫を見る早苗さん

2109名無しさん:2023/07/08(土) 00:44:38
>>2105
(番外企画スレ>>1940で企画主さんがモンスターとかは出てもいいけど頻繁ではない程度と言ってたので使ってみる)
戦兎とうどんげはそんな感じだったな
青羽の幻覚見たと思ったら突如見知らぬ場所に飛ばされてて、混乱してたら徘徊してたモンスターに襲われて…青羽を殺してしまった報いなのかと、逃げようともせずにあわや…ってところで縁召喚されて来たうどんげが間に合った形になった

2110名無しさん:2023/07/08(土) 00:46:03
>>2105
互いに鯖が召喚される前にニアミスする形になったジンニキと我が魔王、ニアミスで済んでよかったねとなった

2111名無しさん:2023/07/08(土) 00:49:13
終末世界の有様を見て自分が元居た、四国以外全部滅んだものの四国内は比較的秩序がある世界と滅び切ってないが秩序面がボロボロな終末世界…どちらも悲惨だとなるそんな若葉

2112名無しさん:2023/07/08(土) 00:54:48
ザボエラは徘徊してたモンスターを見て自らのバイオ技術を用いて利用出来るだろうかと思案してた

2113名無しさん:2023/07/08(土) 01:03:02
>>2099
色々な世界から参加者が集ってる、舞台自体も本人にとっては異世界と五十鈴大地の知識欲を刺激するものが多かったから、色々なマスターやサーヴァント、更には一般人までから知識を得ようともしてたなぁ
もちろんその情報は聖杯戦争にも役立てる前提で聞き出そうという算段だけど、信頼関係を築くのはヘタクソだからどこまで上手くいくか……

2114名無しさん:2023/07/08(土) 01:12:03
渡のスキル『仮面ライダー』は渡自身も知らない単語だが、紅渡という人物を。いや、彼を含めた歴代の仮面ライダーを語るには欠かせないものとなっている。
そして此度の聖杯戦争には渡の他にも五十鈴大地、桐生戦兎、常磐ソウゴの3人も仮面ライダーが存在しており彼らの世界にその単語は根付いている

もっとも五十鈴大地の世界だけは少々、他と事情が異なるのだが……いつしかそのスキル名の謎を。仮面ライダーという称号の意味を、渡も知る時が来るかもしれない
まるで自分のルーツを探るように――

2115名無しさん:2023/07/08(土) 01:18:31
>>2109
弾幕によりモンスターを撃退したうどんげだけど、何を考えて無抵抗で死にに行くかのような真似したのかととりあえず問い詰めようと考えながら波長操作で戦兎の今の感情を読み取ったんだけど、思わず言葉を失っちゃっていた

2116名無しさん:2023/07/08(土) 01:42:09
>>2106
終末世界の惨状を聞かされまたその目で見た芳佳ちゃん、一歩間違えれば自分達の世界もネウロイによってこんな事になっていたかもと暗い表情を浮かべていた

2117名無しさん:2023/07/08(土) 01:55:27
>>2116
それを踏まえた上でアインの願いを叶える為にサーヴァントとして協力するって決めてたね
ちなみに宮藤はアインに対して(バルクホルンさんと静夏ちゃんを足して二で割ったみたいな感じの人だ…)的な事を思っていた

2118名無しさん:2023/07/08(土) 01:58:50
世界の終末っぷりに思わず面食らうも、この有様なら裏社会の人間が幅を利かせてるはずと読んで、鯖を伴って狙撃銃を手に入れる為にその手の組織を探して襲撃を目論んでたかジン

2119名無しさん:2023/07/08(土) 06:09:22
>>2111
終末冬木に来るばかりの頃は四国以外にも人類生存圏があるのかと喜びつつ多少の疑問を抱いていた若葉だったが、冬木の人々から情報を得ていくうちにここは天の神とは別の終末を迎えた別世界だと知って複雑な心境になっていたよな
とりあえず小さなコミュニティでしばしば共にした若葉だったが、そこへ魔獣が現れて人々が逃げる時間を稼ぐために単身で対峙
しかし生太刀で戦えるとはいえ勇者になれなければ武芸達者な中学生、全体的にスペックの高い魔獣に防戦一方となりピンチに
その喉元を鋭い爪が切り裂く寸前、ってところでライダーが召喚されて魔獣を瞬殺してたな

2120名無しさん:2023/07/08(土) 06:23:13
地下聖堂もあってホムンクルスの研究にちょうどいいと冬木教会に拠点を確保した蝶野闇マリク組

2121名無しさん:2023/07/08(土) 12:15:22
余り多くはなくもと魔獣やモンスターが出現し、さらに荒くれ者とかも襲いかかる末法だから、ある程度の集団には自警団とかを結成してある程度武力で対抗していたな
その一つに子供〜青年達で結成された「鉄火団」がいて、様々な武装もあって自分達のシマでは比較的治安を維持していたようだ

2122名無しさん:2023/07/08(土) 12:17:20
冬木市にも諏訪神社の分社がないかと様々な探索の一つに加える早苗さん
もし見つかれば…いいことがあるかも?

2123名無しさん:2023/07/08(土) 12:23:01
遊星、とりあえずシャロの自衛用に動力付きのスケボー(Dボード)の開発を始めたか
シャロ自身もリゼの銃は持ってるけど、やはり遊星としてはシャロが誰かを殺める展開は避けたい模様

2124名無しさん:2023/07/08(土) 12:39:52
小腹が減ってカップラーメンを漁るジャック……が、一向にカップラーメンすら見つからない。

「この冬木という街は、カップラーメンすらロクに存在しないというのか!」
「でも食材になりそうなものは、いくつかあったわよ?今からこれで料理を作るわね!」

となんだかんだジャックと千夜は親睦の深めるのだった

2125名無しさん:2023/07/08(土) 12:45:45
「あの主人格様に縛られずに動けるのは気分がいいぜぇ…感謝してるよ主様ぁ…」
「そんな物騒な宝具を持っている奴に馴れ馴れしくされるつもりはない、しばらく目立つのは避けろよアサシン」
「おお怖い怖い…まあ今はここでかかる獲物を待つとするよ…ククク…」
聖杯よりまずは人間型ホムンクルスの製造に注力したいから潜伏する方針の蝶野
アサシンも今はそれに同意して潜むホムンクルスを探る陣営がかかるのを待つ

2126名無しさん:2023/07/08(土) 12:57:49
>>2122
人々から情報収集して目的地が近い事を知った早苗は早速自身に縁のある諏訪神社(D-5の山中)へと向かったが

バベッジ「マスター、この先にサーヴァントの気配がある、ゆえに警戒を」
早苗「っ、早速当たりも引いちゃしましたか。さてはて、鬼が出るか蛇が出るか」

石段の最中に潜在的脅威を知覚した早苗達はゆっくりと登り、やがて境内の様子を確認する
鳥居の先は閑散とした広場となっており、この先には社殿が鎮座している
そして賽銭箱の前に、二人の少女が立っていた

少し前に遡って
乃木若葉はライダー・牛若丸と共に見知らぬ土地を探索する最中に諏訪神社へと行き着き、何かに惹かれるように中へと入って行った
そして参拝を始めたが、その最中に若葉は思い起こす、かつて天の神の怒りに抗った諏訪の勇者をーー

牛若丸「主殿、こちらに近づく気配を感じます。十中八九、聖杯戦争の参加者かと」
若葉「…」

参拝が終わり振り返る若葉は石段から姿を表した一人の少女を確認する(バベッジはまだ霊体化しています)

※とりあえずこの後小手調べ程度の戦闘が発生するだろうけど、まだ序盤なので本気の討ち取りはしないはず
※続きは他の方にお任せします。しばらく動かないようなら後で自己リレーしときます。

2127名無しさん:2023/07/08(土) 13:25:01
「やはりもう廃れた家ばかりですねぇ」
「そうね、めぐみん。私の家も冬木市にはないし……」
「うーん……。このままでは家なき子になってしまいます。これは死活問題ですよ」
「この世界は元々、死活問題だらけよ?めぐみんは何も知らなかったの?」

「まあそういう世界だという覚悟はしていたつもりですが、いざ体験するとですね……」
「もう、めぐみんったらどう暮らすかも考えずに来たの〜!?めぐみんのバカー!」
「きっとなんとかなりますよ。ていうか、無計画に聖杯戦争に参加しようとしたゆんゆんだけには言われたくないです」

それから暫く歩くと、少しまともな1軒の家(衛宮邸)があった。
衛宮という表札こそあるが、人の気配はなし。インターホンを押しても返事なし。

「試しに入ってみますか」
「えっ!?これ人の家だよ!?大丈夫なの?めぐみん!」
「どうせ誰も住んでませんよ」

めぐみんがズカズカと入ると、ゆんゆんも申し訳なさそうについて行く。
建物の状態は多少の損壊はあるが、家として暮らすにはまだ問題ない程度。キッチンやトイレ、お風呂も使えるので二人はひとまずここを拠点にした

2128名無しさん:2023/07/08(土) 13:30:09
>>2115
戦兎から感じ取った強い罪悪感にはだいぶ思うところあった感じだね>うどんげ
かつて月から逃げ出した頃の自分を思い返してた…とりあえず戦兎当人が混乱してるのもあり、落ち着いて貰う為にも波長操作を使ってた

2129名無しさん:2023/07/08(土) 13:44:38
>>2124
転移してきたマスター勢は食料の確保や調達って点で色々考える必要あったからなあ
ジンニキとかは鯖が自炊出来ない子だったのもあってその辺苦労してたのが印象的

2130名無しさん:2023/07/08(土) 14:23:33
食料調達云々だとソウゴは当人が適応力高いのと、鯖である咲夜さんが趣味が登山と釣りで野営とか考えたりするタイプなのもあってかその辺強かった

2131名無しさん:2023/07/08(土) 14:36:33
ザコモンスターに一撃も攻撃を与えられず、勝手に苦戦してる(本人もめちゃくちゃ頑丈だから無傷)ダクネスで草
ちなみにそのザコモンスターは下級のファンガイアクラスなのか変身するまでもなく渡がボコボコにした。後から何匹か仲間を連れてくるも睨み付けるだけで退散するなど、過去にファンガイアの王を名乗ったことがあるだけの貫禄を見せ付ける

「すごいじゃないか、渡!」
「いえ、これくらい大したことないですよ」

2132名無しさん:2023/07/08(土) 14:37:03
戦兎組はうどんげが願いなくてマスター任せなのにマスターの戦兎がメンタルボロボロだからまともな方針すら立てられないのが痛いし他の組より出遅れてる感がある
頭脳派の戦兎がダメになってこんな状態に陥ってるのはなかなか皮肉である
食料調達もこれうどんげがやってるんだろうか

2133名無しさん:2023/07/08(土) 14:38:59
(すみません>>2126を細かいですが修正します。時間が無くて急いで書いたので若干の粗を直しておく)

>>2122
人々から情報収集して目的地が近い事を知った早苗は早速自身に縁のある諏訪神社(D-5の山中)へと向かったが、

バベッジ「マスター、この先にサーヴァントの気配がある。ここから先は警戒が必要だ」
早苗「っ、早速当たりも引いちゃしましたか。さてはて、鬼が出るか蛇が出るか」

石段の途中にてキャスターは霊体化を解き、潜在的脅威を知覚した早苗もまたゆっくりと登り、やがて境内の様子を確認する。
鳥居の先には閑散とした広場が映り、その奥にはそれなりの大きさの社殿が鎮座しており。
そして賽銭箱の前に、二人の少女が立っていた。

――少し前に遡って。
乃木若葉はライダー・牛若丸と共に見知らぬ土地を探索する最中に諏訪神社へと行き着き、何かに惹かれるように神聖なる領域内へと進んでいった。
そして社殿の前にて礼拝をする、かつて天の神の怒りに抗った諏訪の勇者を想い起こしつつ、この聖杯戦争に如何様に望むかを思い巡らせながら。

牛若丸「主殿、こちらに近づく気配を感じます。十中八九、聖杯戦争の参加者かと」
若葉「…そうか、わかった。まさかこんなにも早く、他の主従と出会うとはな」

参拝が終わり振り返った若葉は、石段から姿を表した一人の少女と、異形の姿をした巨躯を見入った

※とりあえず他の人が続きを書いてくれたらなー、と思いお任せしてみる。しばらく動かないようなら後で自己リレーしときます。
※個人的にこの後は小手調べ程度の戦闘が発生するだろうけど、まだ序盤なので本気の討ち取りはしないはず。

2134名無しさん:2023/07/08(土) 15:01:20
>>3123
うどんげがやってたね>食料調達
>>2128である程度落ち着いたとはいえ、それでもいっぱいいっぱいな状態だったし戦兎…うどんげも色々気遣ってはいるんだけども

2135名無しさん:2023/07/08(土) 15:39:12
マクシム建造のため、まずは財産を貯まるのを待つことにした大智エネル陣営
大智は他陣営の戦力やこの世界について調査し、エネルはただ待つだけなのは暇なので霊体化して適当に歩くことに
最もこの散歩の目的は自分に挑みにくる者を誘き出す考えもあったが

2136名無しさん:2023/07/08(土) 16:47:01
『夜な夜な現われる絶世の美女に出会った者は、全員何処かへ消えてしまう』
という噂がここ最近冬木市内で広まっている。
曰く、その色に当てられた男が惨たらしく殺されたとか、その女の機嫌を損ねた女性が食われたとか、様々な風評が流れてくる。
しかしその真偽を知る者はいない。終末を迎えた世界にて文明の利器たる通信手段が失われ、人々の交流も限定的になった今では眉唾物として扱われている。
しかして、今宵も何処かにて、また一人二人と姿を消している。





とまぁこのような噂が広まった原因は堕姫の仕業なんだけどね。
ザボエラに召喚されてからは別々に行動し、人間社会に潜みながら人を攫い食糧として食したり貯蔵している模様。
なお余談だが、自分の事を完全に手駒・道具と見做して威張りくさるザボエラの事をめっちゃ毛嫌いしている。
人喰いを咎められないとはいえ余りのウザさ、無惨以外に従わざる負えないこの状況に結構苛立っており、機会をみてマスターの鞍替えを狙っているようだ。

2137名無しさん:2023/07/08(土) 17:42:28
最初は魔力食いの狂戦士というハズレを引かされたと思い込み荒んでいた慎二、その短絡的な怒りをバーサーカーに当たり散らしていたが殴っても蹴っても剣を刺してもビクともしない仏頂面にさらにイライラを募らせていた
しかし少し時間が経ってパラメータやスキルに宝具の強さ、そしてマスターの命令にはどんな内容でも従う従順さを見直して及第点を与え、とにかく自身の能力とこの英霊を駆使して聖杯戦争を勝ち残ろうと画策する
とはいっても最初は間桐邸を拠点にしつつ冬木市を索敵して回る、ぐらいしかできないのだが

ちなみに間桐邸には間桐臓硯を始め他の住人はいない模様、今は慎二が当主気分を味わいつつ自分勝手に色々と使っているようだ

2138名無しさん:2023/07/08(土) 18:59:05
>>2119のライダー召喚後、若葉はライダーと自己紹介および情報交換を行うが、

若葉「牛若丸……たしか、源義経の幼名……えっ、いや、しかし、女性…?」

と自身と浅はかならぬ伝承上の武将が“男性”ではなく“女性”であったことに若干混乱していた模様。

2139名無しさん:2023/07/08(土) 20:06:35
>>2136や蝶野が生み出したホムンクルスが終末世界の生活に溶け込み、バレないよう魔獣やモンスターの被害にかこつけて人を食ったりと一般人の被害者がわずかに出始めてたね

2140名無しさん:2023/07/08(土) 20:11:09
「少しお腹減ってきたね、めぐみん」
「そうですね〜、食料調達に向かいますか」
「えっ、何かいい場所知ってるの?」
「はい。私に任せてください!」

……とそこでめぐみん達が向かったのは川。

「ねぇ、めぐみん。これ……どう見ても川じゃないの ……?」
「はい、川ですよ。今からここでザリガニを捕まえて、それを食料にします」
「ざ、ザリガニ!?本気で言ってるの!?」
「どうせこんな退廃した世界ですし、食料を見つけるのも難しいでしょう。でもザリガニなら……ほら」

めぐみんはザリガニを素手で捕まえて、ゆんゆんに見せつけた。

「こんな感じで普通に居ます。
味は慣れたことないゆんゆんがどう思うかはわかりませんが、食べることが出来るのは私やこめっこが実証済みです」

「ゔ……。世界はこんなことになってるけど、ザリガニを食べるなんて初めてよ。でも何も知らない冬木市で聖杯戦争を勝つためには仕方ないわ!」

ということでめぐみんとゆんゆんはザリガニを捕まえまくり、食料を確保していた

2141名無しさん:2023/07/08(土) 20:16:27
>>2117
アイン側は(君がこちらの世界に居てくれれば、或いはこの世界も…)と若干複雑に思いつつも、高く評価してた
怒りと絶望に苛まれてたとはいえ、軍人としての義務や責務までは捨ててなかったのもあって性格面でも相性は悪くない…けど、なまじ悪くないが故にアイン君、宮藤側が生前ネウロイ相手ばっかりだったのもあって、悪人の類のマスターは自分の手で処断しにかかるべきって考えてるのが
宮藤は宮藤で、出来ればマスターに手を汚させたくないと、生前なら兎も角今の自分はサーヴァントだからとその時が来たら私が…って微妙にすれ違ってるというね

2142名無しさん:2023/07/08(土) 20:17:46
>>2130
二人は幽霊洋館を拠点にしてたんだっけ
困惑しつつも彷徨いてた(この時>>2110でジンとニアミス)後、雑魚モンスターに遭遇し放って置くのも…となって生身で立ち向かおうとしてた所召喚された咲夜と合流、彼女により撃破
その後周辺の散策とか食料調達とかやってた所で見つけた感じで

2143名無しさん:2023/07/09(日) 00:58:28
終末世界、ボロ切れのような服を着た人から普通の服装の人まで一般人にも色々と居て貧富の差がすごいことも描かれてたね

2144名無しさん:2023/07/09(日) 05:55:27
>>2132
やろうと思えば波長弄ってマスターを傀儡にとかやれなくもないけど、願いが無い上に戦兎が戦いたくない…ってなってるのは理解出来てて、それなのに無理矢理やらせるのも…って理由でやってないんだよな

2145名無しさん:2023/07/09(日) 07:30:29
>>2129
>>2118>>2121も踏まえた上で、ジンはぐんちゃんを伴って裏社会寄りの自警団にカチコミしに行ってたな
スキルにより戦闘後相手から記憶が殆ど消えるぐんちゃんが陽動として適度に暴れる中、その隙をついてジンが食料確保しつつ狙撃銃を探していた
なおこの件は>>2136>>2139の件同様に、「ある自警団が正体不明の何かしらからの襲撃を受けた」といった噂が流れ出している
(狙撃銃を見つけれたかは後続に任せてみる、流石に時期尚早かも知れないと思ったので)
(後襲撃した組織が>>2121で触れられてる鉄火団と関わりがあるかどうかとかも任せてみる、下手に決めると語りづらくなりそう)

2146名無しさん:2023/07/09(日) 08:27:54
>>2142
聖杯についてとかを話してから、咲夜はソウゴにどんな願いを叶えるつもりなのかと問う
(なお最初は生前の主やその友人に対するように敬語で話してたが、ソウゴ当人に「普通に喋って大丈夫だよ」(意訳)と言われ変えている)
それに対しソウゴは、「俺が奪ってしまったライダー達の力と記憶を、全部返したい」と即答していた
一方咲夜は、直感スキルによって「マスターの願いは本当にそれなのか?」と疑問を抱き、確認も兼ねて再び問う

「…本当にそれが、貴方の願いなの?」と
しかしソウゴは「うん。……彼らの想いを、歴史を…掌の上って知らない内に、奪って踏み躙ってしまった…その責任が俺にはあるから」
と、少し考え込んだもののそう答えた

咲夜「…そう、ならいいわ。私は従者として…貴方の願いを叶える為戦う。よろしくね、マスター」

疑念はまだあるも、とりあえず咲夜はサーヴァントとして、ソウゴに仕え戦う事としていた

2147名無しさん:2023/07/09(日) 09:05:51
「この世界は何が原因でこうなったのか、シャロは何か知らないか?」
「私もあまり詳しくは知らないです……。遊星さんはこの世界について気になりますか?」
「ああ。俺はこの世界を救いたいと思っている」
「それは聖杯の力でなんとかするって言ってませんでした?」
「……それもそうだったな。すまないシャロ、今の話は忘れてくれ」

遊星はDボードを開発しながらシャロと会話。その後、一人思案する。

(もしも聖杯が万能の願望器じゃなかった時のことも考えて、世界を根本的に救ってやりたいところだが……シャロは聖杯の奇跡に縋っている。今の彼女にこの話をするのは……あまり得策ではないだろうな。それに聖杯の力が本物じゃなければ、シャロの友は――)

2148名無しさん:2023/07/09(日) 09:12:51
>>2112
現地の魔物を使って悪魔の目玉もどきを生み出し、使い魔として冬木市の監視に使っていたな
ただ魔物も多くは出現しないから監視も多くは作れなかったが

2149名無しさん:2023/07/09(日) 09:25:41
>>2145
殺す事に躊躇いは一切無いけど無差別に殺す奴じゃないからねジンニキ
元の世界みたいに派手に暴れても揉み消せる黒の組織のバックアップが無いのと、千景が存在抹消スキル持ってるのもあってこの形を取った

2150名無しさん:2023/07/09(日) 09:32:52
>>2148
それでも初動で動いた悪魔の目玉のおかげで>>2131でモンスターと戦うダクネス&渡を目撃できたようだ
この他にもザボエラは情報を得ているかもしれない

2151名無しさん:2023/07/09(日) 09:35:55
>>2139
ホムンクルスのことが都市伝説的に噂されるようにもなったんだっけ

2152名無しさん:2023/07/09(日) 09:36:12
「この世界だと、食料を手に入れるのにも苦労しそうですね」
「……まあ、そうだな。食料を巡って争い――なんて話も耳にするくらいだ」
「それは深刻ですね……。そういえばダクネスさんは食料はどうしてるんですか?」
「ああ、それについてだが――安心してくれ、渡!私も伊達にこの世界を生き抜いてきたわけじゃないのだ、食料くらいある」

ダクネスは聖杯戦争の噂を聞いた時から冬木市でこっそり準備していた(勝手に空き家を拝借した)自宅に向かうと、大量に抱え込んでいたブルーアイズヌードルなる謎のカップラーメンを自慢げに見せた

「すごい量のカップラーメンですね。これなら当分、安心出来そうです!」
「当然だ。この世界では食料がすごく大事だからな!それにブルーアイズヌードルは美味しいんだ、渡も遠慮なく食べてくれ」
「それは楽しみですね。ありがとうございます、ダクネスさん!」

2153名無しさん:2023/07/09(日) 11:07:35
ザリガニ料理を堪能(?)するめぐみんとゆんゆん。

「見た目はアレだけど……い、意外と悪くない味ね……!」
「ザリガニも立派な食料ですからね。まさか聖杯戦争でこんな経験が活きるとは思いませんでしたが」

めぐみんはこめっこと暮らしていた頃を懐かしむように、ザリガニを貪る。
ふと、そんな時。一つだけ気になって、ゆんゆんに問い掛けた。

「そういえば、こめっこの様子はどうですか?」
「めぐみん……。こめっこちゃんは、もう……」
「…………そうですか」

ゆんゆんの回答を聞いて、めぐみんの心が痛む。怒りとか、そういう感情よりも哀しみが強くて。でもこんな退廃した世界で貧乏一家がどうなってるのかなんて――召喚された時からなんとなく想像は着いていたから、妙な納得もある。この世界では既に自分が死んでいる。もしかしたらこめっこも――というのは薄々、そんな気がしていた。

「ちょむすけは、どうですか?」
「…………」
「ちょむすけも……ですか……」
「じゃあ、カズマは!?アクアは!?ダクネスは……!」
「カズマさん達のことは、わからない。……でもきっと、カズマさん達なら大丈夫よ!生命力も高そうだし……」
「そうですか……。そうですよね!」

めぐみんは――紅魔族は知力が高い。
この様子だとカズマ達も生存している可能性も低いと理解して、その上でゆんゆんが必死に元気付けようとしてくれるのもわかって――。

(どどんこやふにふらも……多分もう居ないのでしょうね。ゆんゆんの友達はきっともう、私しか……)

「ゆんゆんの願いは私の受肉、でしたよね?」
「うん。……もうこめっこちゃん達も居ないのに、ごめんね。めぐみん」
「大丈夫ですよ。この分だと、私が居ないとゆんゆんがどうなるかもわかりませんし。――まあ、久々の共闘と行きましょうか!」

二人で魔王軍幹部を倒した、あの時のように。
かつての煌めきを、爆焔の熱を思い出し――めぐみんは強気な態度で聖杯戦争に臨む。
たとえもうこの世界にこめっこ達が居なくても――自分を一番の友達だなんて言ってくれた、自称ライバルが。大切な親友(とも)が居るのだから!

「うん!私のワガママに付き合わせちゃって悪いけど……頑張ろうね、めぐみん!」

2154名無しさん:2023/07/09(日) 11:24:07
(早苗は諏訪出身であること、守矢神社のモチーフが諏訪神社であることを踏まえて、とりあえず早苗に多少残っている諏訪への郷土心や守矢と関連深い諏訪神社に惹かれて立ち寄ったことにする。ただしどんな関係性にするかは曖昧にしとく。)

>>2133

相対した早苗と若葉はそれぞれ名前を名乗り、二三語らう中でそれぞれに譲れぬ願いがあることを知り、互いに引けないならばと聖杯を巡る初戦に挑むことにした。
なお、神聖なる境内を戦場にするわけには行かないので山中へと場所を移し、互いのマスターに危害を加えず英霊同士による勝負によって雌雄を決するなど配慮を加えて。
少し開けた森の中でライダーとキャスターによる戦闘が始まった。





数分経過、まだまだ英霊同士による決着が見込めない最中に予想外の事態が発生。
数人の一般人が現われたと思ったら突如異形の姿へと変化し、早苗や若葉に襲いかかった。
それは蝶野が市内に放ちマリクの洗脳操作で市内の索敵をしていたホムンクルスの一部であり、戦闘の気配を察して偵察にやってきたのあ。
そして英霊同士の戦闘と無防備なマスターを発見し、あわよくばマスターを始末しようと襲来したのだが、しかし早苗や若葉がある程度戦えたので目論見が外れる。
そして彼女らが応戦している間にライダーとキャスターも戦闘を中断してホムンクルスの討伐にシフトした。

そして襲撃が収まった後、両陣営は戦闘をやめて魔獣やモンスターとは違うホムンクルスについて話し合った。

2155名無しさん:2023/07/09(日) 12:02:40
>>2153
「おい、お前ら。ここで何をしている」

そんなゆんゆんとめぐみんの元に招かれざる来訪者が現れた。
それは慎二とくまの主従。
索敵で市内を回ってた慎二は衛宮邸に人の気配を感じ、立ち寄ったのである。

「ダメじゃないか、家主に無断で住み着いちゃ。全く…」

口調自体は軽い方だったが表情は苛立ちを隠さずに相手を睨みつけていた。

(ゆんゆん…)
(分かってる…)

当然ゆんゆん達も相手の敵意を感じており、彼らが聖杯戦争の参加者であることは悟っていた。

「ぶっ潰せ、バーサーカー!」

ほんの僅かの静寂の後、慎二はバーサーカーに命じていた。

2156名無しさん:2023/07/09(日) 12:31:37
波長操作のスキルが正体秘匿と気配遮断を兼ねてるのと単独行動スキルもあって、食料調達のついでに散策してたうどんげ
>>2136の上弦の陸による失踪や>>2145のジン達の自警団襲撃、>>2151の蝶野によるホムンクルスの情報を噂って形で耳にした…はいいけどマスターに、戦兎に伝えるかどうかで悩んでたか
多少マシになったとはいえまだ危ういのもあって案じていた

2157名無しさん:2023/07/09(日) 12:42:31
>>2155
慎二が衛宮低に無断で住み込む二人に苛立ったのは、士郎に対して少なからず何らかの感情を持っていたというのも大きい
ある意味これは“友人”と何らかの大きな繋がりがある者達の邂逅――なのかもしれない

「そっちこそダメじゃないですか、他人の家でそんな物騒なものを出すなんて!マナー知らずにも程がありますよ」
「――ファイヤーボール!」

めぐみんが慎二に煽り返すと同時に、ゆんゆんはバーサーカーに向かって中級魔法のファイヤーボールを繰り出していた。

『まずはあのバーサーカーに対魔力スキルがないか、これで確かめてみるわ!』
『この攻撃が通れば魔法に対する手段が無い、ということですか。なるほど、考えましたね!』

2158名無しさん:2023/07/09(日) 12:52:42
「ここは随分と貧富の差が激しい街だな。まるでシティとサテライトが一纏めに濃縮されたみたいだ」
「シティ?サテライト?」
「そうか、千夜にはわからんか。……まあ俺の住んでいた世界のことだ、そこまで気にするようなことでもない」
「私も単語なら知ってるけど、そんな地名は聞いたことないわよ?」

「だから、俺とお前では住んでいた世界が違うと言っている!この世界もお前の知る世界じゃないだろう」
「それもそうね。……私、元の世界に帰れるのかしら?」
「俺が帰してやる。何故お前のような無害の一般人が巻き込まれたのか知らんが――聖杯を勝ち取り、元の世界に帰りたいと願えば済む話だ」
「ありがとうね、ジャックさん。じゃあ私も腕を奮って――次は和菓子を作るわ!」
「ほう。お前の飯は確かに美味かった。……デザートも期待しているぞ、千夜」

異世界や聖杯戦争から帰還する方法をようやく知る千夜と、自分の世界を思い出しながら彼女の料理を楽しむキングの図

2159名無しさん:2023/07/09(日) 14:09:45
>>2154
「潜伏させていたホムンクルスがいくつかやられただと?」
「2騎のサーヴァントとそのマスターと交戦してなあ…サーヴァントはもちろんマスターもそこそこやるようだったぜ…」
「クソっ面倒なことになるな」

ホムンクルスの存在が他の陣営にバレたことで自分の研究を邪魔される可能性が大きくなったと考えた蝶野
すぐこの場所が特定されるとは思わないが、時間をかければいずれ発見されるのは間違いない
ならばその前にこちらもサーヴァント以外の迎撃手段を用意しておく必要があると判断した

「護衛用のホムンクルスを用意しておくか…」

ここで蝶野は実験用や偵察用ではない実践向けのホムンクルスへと研究の段階を進めると決めたのだった

2160名無しさん:2023/07/09(日) 15:38:02
>>2157
実際バーサーカーに対魔力のスキルはない。
が、ある意味それよりも厄介と言える宝具がある。

放たれたファイヤーボールを見て、バーサーカーはただ向かってくるそれに手をかざす。
肉球があるバーサーカーの手を見て2人は一瞬呆気に取られたが、それがファイヤーボールを弾き返し、こちらにそのまま返してきたのを見てすぐに驚きへと変わった。

すぐさまゆんゆんはファイヤーボールを放ち相殺、そんな様子を見て慎二は余裕の表情を見せるのだった。

2161名無しさん:2023/07/09(日) 15:45:22
夜間に現われる美女と失踪の噂を耳にしたアイン達、それが聖杯戦争絡みの事件ではないかと睨み実際に夜間の哨戒に出てみた
芳佳は空から地上を見て回り、アインは地上から異変がないかと探していたが

いつの間にか、アインの背後にその女が立っていた

「そこのお兄さん、こんな夜中に一人でほっつき歩いて、何をしているんだい?」
「……お前が、失踪事件に関わっている女か」

女に声を掛けられて振り返ったアインは何とか言葉を返したが、実際には女から放たれる妖艶で威圧的な気配に圧倒されかける
とにかく当たりを引いたと感じたアインは芳佳に念話で伝達したが、目の前の美女が瞬く間に接近してアインの片腕を掴み取った

2162名無しさん:2023/07/09(日) 16:23:44
>>2160
『アレは、反射ですか……!?これは厄介ですね、爆裂魔法を撃てばこちらまでやられてしまいます!』

爆裂魔法の威力は広範囲に及ぶ。今ここで放てば反射されたとしてもマスターの慎二を巻き込み、バーサーカーを打破する可能性もあるが――自分達まで巻き添えになる時点で選択肢から消える。爆裂魔法の威力を信じているからこそ、自分達が受ければ危険極まりないことをめぐみんは理解している。

『どうしよう、どうしよう……。私達とは相性最悪のサーヴァントじゃない?』
『一応、勝ち目はあります。ですが……』

めぐみんが思い浮かんだのは、マスターである慎二を狙うこと。まだ実力は未知数だが、バーサーカーを狙うより幾分か勝ち目があるようには見えた。
それにマスター狙いというのは即ち人殺しだ。ゆんゆんにそんな十字架を背負わせたくないともめぐみんは思う。

『――もしかして、マスター狙い?』
『そっ、そんなわけ――』
『念話だけど、声が震えてるわよ。――きっと、それしか勝ち目がないんでしょ?』

意外と土壇場に強いのが、ゆんゆんという少女だ。慎二を狙う覚悟を決めると、彼をしっかりと見据えた。

『それはそうですが……とりあえず今はダメです!今の私達が勝てる相手ではありません!』

負けず嫌いのめぐみんだが、聖杯戦争ではそうも言っていられない。冷静に状況を判断し、“今の”自分達ではマスター狙いを含めても勝ち目がないことを察した。……それに相手がこんな悪どそうなマスターと言えども、ゆんゆんの手は汚させたくないから

2163名無しさん:2023/07/09(日) 16:32:07
>>2161
「ぐっ!?が…ぁあ…!!」
「マスターさんっ!?」
勢いのまま片腕を持ってかれ痛みに声を挙げそうになるアインと、咄嗟にユニットの出力を最大限にしアインの元まで突っ込み、治癒魔法をかける芳佳
しかし出来たのは止血のみで、相手の女(堕姫)の次なる攻撃に対しシールドの展開で防御せざるを得なかった

2164名無しさん:2023/07/09(日) 18:26:53
>>2163

伸縮自在の帯による絶え間ない攻撃に晒される芳佳達、シールドで防げるとはいえアインを抱えたまま低空を航行し続けるのは厳しい状況だ
ゆえに一か八か、芳佳はストライカーユニットの出力を強めて上空を目指す
アインに負担を掛けてしまうが、攻撃の手が及ばなければ安全を確保できると思っての行動だった
事実、女(堕姫)は高く跳躍して帯を伸ばす事はできても途中で限界に至り、遙か下で顰めっ面を浮かべていた
なんとか敵の追撃を振り切り安堵の表情を浮かべた芳佳は、すぐさまアインの治療を試みる

直後、一筋の雷鳴が鳴り響き、途轍もない衝撃が芳佳達を襲った

「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

間一髪、シールドが展開していたおかげで雷光の直撃は免れたものの、それを受け止めた際に生じた衝撃と干渉によりストライカーユニットの制御を失い、芳佳達は真っ暗で荒廃した街中へと落ちていった



「ヤハハハ、神を差し置いて空を征こうなど、実に不敬な存在だ」
「ゆえに、それ相応の天罰をくださねばな!」

一方、手下人であるアーチャー・エネルは上空を飛んでいた何か(芳佳達)に雷撃を当てて声高らかに満悦していた
大智とは別に単独行動をとって荒れた冬木市を歩き回っていた彼は、夜間に飛翔する英霊らしき存在を見つけ一発攻撃してみたのだ
ちなみに今のは全力の攻撃ではない、なにせマスターの魔力供給が届かない状態なのだ、なので特に追撃するつもりもなくその場を立ち去った



「雷…あんな攻撃をできる英霊なんて、どんな奴だろうか」
「雷では私は殺せない、とはいえ鬼狩りの柱以上に手強いかもね」
(でも、大丈夫。お兄ちゃんがいればどんな相手でも負けはしない)

一方、轟音と稲光を目撃したアサシン・堕姫は一度静観の体勢に入り、追い掛けていた主従が墜落した当りと雷撃の主が居たであろう周辺を見据えていた
深手を負った獲物を追い掛けたい気持ちもあったが、新手に自分の存在もバレて面倒な事態になるのを避けるために動きを止めていた
そして今夜はこれ以上の深追いを止めることにしたが、帯の一つを墜落地点へと差し向けて監視を試みることにした(ついでに嫌々ながらに糞マスターにも報告しといた)

2165名無しさん:2023/07/09(日) 19:40:03
>>2162
『わかった。それなら――』

めぐみんの言葉を聞くと、ゆんゆんも思考を切り替えた。
このまま挑んでも一か八かの賭けになることはわかっている。ならば今は撤退するべきだと二人の間で意見が一致したのだ

「ライトニング!」
「まずい、バーサーカー!」

マスターである自分を見ての攻撃。嫌な予感がした慎二はバーサーカーの名を呼ぶと――慎二を守るように行動したバーサーカーの目の前に眩い雷が大地に直撃し、爆ぜる。攻撃を反射されると理解したからこその判断だ。
ライトニング。中級魔法ではあるが、モンスターに直撃した際に軽い爆発を巻き起こした程の魔法である。
これを地面に当てることで目眩しに利用し――

『行くわよ、めぐみん!』
『わかりました!』

めぐみんの手を取り、駆け出した。

「な、なんだよあのマスター……。それにこれじゃ相手のサーヴァントがどんな奴かわからないじゃないか!」

せっかく見つけた獲物を取り逃し、慎二は毒づく。間違いなく有利な状況だったのに、躊躇なく自分が狙われそうになったことで保身的な行動に走ったことが仇となったのだが……慎二は別に自分を責めたりしない。
逃げた二人と彼女達を取り逃したバーサーカーに対して怒りを募らせつつ、あの瞬間――間違いなく自分の命が狙われそうになったことで恐怖を覚えた。

「まあいいさ。どうせあいつらは今度会った時にバーサーカーでぶっ潰せることがわかった」

相手のサーヴァントは謎に包まれてるし、マスターは手強かったがそれでもこのバーサーカーならいける、と。
恐怖を揉み消すように慎二は呟くが、バーサーカーが返事をすることはない

2166名無しさん:2023/07/09(日) 20:57:38
>>2154
若葉「人が…化物に…」
早苗「妖怪は見慣れていますが、これはちょっと…」
バベッジ「少し調べてみてたが、多分これらはホムンクルスの類と予想する」
早苗「ホムンクルス?」
バベッジ「本来は錬金術によって作り出された人造人間の事だが、その技術を応用した小さき人造生命が人間の脳に寄生し、このような怪物に変じさせたのだろう」
牛若丸「それが交戦中の我々を他所にマスターを狙いに来た。十中八九、他の主従による仕業ではないかと思います」
早苗「そんな…」
若葉「…人を、何だと思っているんだ」

2167名無しさん:2023/07/09(日) 22:05:25
>>2166
聖杯は狙ってるけど終末世界を荒らすのはどちらの陣営も看過出来ないから一先ずホムンクルスを生み出したりする他の危険な陣営を打倒するまでは手を組むことにしたんだよね

2168名無しさん:2023/07/10(月) 04:53:33
ゆんゆんとめぐみんを追い払った慎二はとりあえず二人の情報を得ようと衛宮邸を散策するが、見つかったのは何故か大量のザリガニ。
二人が食料用として確保したものだが、当然慎二は苛立つ。そりゃこんなものが食料だと思うはずもないし

「クソッ、僕のことをナメてるのか!?」

衛宮士郎の友人の声が、虚しく響き渡る。
そんな慎二を嗜める士郎の姿は、もうない

2169名無しさん:2023/07/10(月) 05:34:50
元々外面は良い方だったため、世間話のように>>2136>>2139>>2145と言った最近の噂も聞きつつ、この世界について調べていた大智
世界の終末についてはまだはっきりとしたものが分からないため不明だが、聖杯戦争については噂を元に戦略を立て始めた
ここ最近で出てきたこれらはほぼ確定で聖杯戦争絡み、ならばその主犯達を討伐――ではなく手を組める相手として思案する
優先して倒すべきはその噂から動き出すお人好しの陣営であり、陣営が少なくなる前に倒してしまうのがいいだろう
完全な利害関係の方が分かりやすく、最終的に戦うにしても単独戦力としてはかなりのアーチャーが遅れを取るのはほぼないと言ってもいい
仮にそんな強さのサーヴァントがいるならばそれこそお人好し陣営をぶつけてやればいい
そんなことを考えながら大智は噂の元となった主従を探索することに決めたのだった

2170名無しさん:2023/07/10(月) 06:59:41
バーサーカーで口からビーム吐かせればゆんめぐも潰せたかもしれないけど、何気に衛宮邸をぶっ飛ばすつもりがないので選択肢に入れていなかった慎二
(でも戦闘で邸宅内や庭が荒れる程度は普通にやる、それと相手がもっと好戦的だったらビームも解禁していたかも)

2171名無しさん:2023/07/10(月) 07:54:38
>>2166
ひとまず手を組んだ早苗達は一旦諏訪神社を離れて下山し、若葉が身を寄せている小さな集落に招かれた
そこの人々に歓迎されつつ一緒に食事をして交流を経たあと、早苗と若葉は一つの空き家で宿を取ることにした

(この間、場違いな姿のバベッジは空気を読んで霊体化している。牛若丸は何気に馴染んでいるが、以前お酒を飲んで醜態を晒しているため若葉に禁酒を命じられている)

少女二人は再度聖杯戦争について話しつつ、当たり障りのない範囲で自分達の元いた世界についても語り合っていた

(余談だが、うどんvsそばの論争も勃発していた、かもしれない……?)

2172名無しさん:2023/07/10(月) 07:58:40

>>2150
ザボエラの悪魔の目玉もどきは他にも、>>2142後周辺を散策していたソウゴを捕捉…したはいいけど、気付いたソウゴ(当人曰く「なんか視線を感じる気がする」とのこと)が念話により咲夜に伝えてた

咲夜(…多分使い魔の類ね、泳がせるか、ここで消しておくか…どうするの?マスター)
ソウゴ(…泳がせるってのもいいとは思うけど、ここで消して出方を見てみた方が良いと思う。出来るよね?咲夜)
咲夜(当然よ。私は完全で瀟洒な従者だから)

そうして気配遮断スキルを用いてソウゴの元に向かった咲夜は、目玉を見つけ、自らの異能である時間を操る程度の能力で周辺の時間を止めた上で、銀のナイフを投擲し目玉を壊した
ザボエラからすれば捕捉出来てたと思ったらいきなりその目玉が壊された形となる

2173名無しさん:2023/07/10(月) 07:59:20
>>2156
悩んだ末、うどんげは得た情報を戦兎に伝える事にしてたな
そしてそれと同時に「マスターがどんな選択をしても、私はそれを否定しませんよ、その点は安心してください。
…叶えたい願いはないですけど、だからって死なれちゃったら目覚めが悪いですし…サーヴァントとして現界してる間は、貴方に着いて行きますから」と、そう声をかけてた
(まあそもそも…まだ事情は聞けてないけれど、自分可愛さに月から逃げ出した私には、貴方を責めたり糾弾したりする資格は…きっと端から無いからね)
と、内心で思ってもいたけど

2174名無しさん:2023/07/10(月) 08:23:09
「外がやけに騒がしいな……。まさかもう誰かデュエルを始めたのか?」
「デュエル?」
「ああ。俺の世界では決闘を意味する言葉だ」
「それって……誰かもう戦争してるっていうこと……!?」
「早い話が、そういうことだ」

ゆんゆん組vs慎二組の戦闘音を聞き付けたジャックは、早急に駆け付けたい――と思ったが、ここで心配事が一つ。

(今すぐにでも向かってやりたいところだが……千夜を一人にすることは出来ん。それに千夜を戦場へ連れて行くには、あまりにも事態を理解出来ていなさすぎる……!)

ゆえに今は静観するしかない、と。
ジャックが悔しさを滲ませた時――入り口の扉がガチャガチャと動き出した。

『……おや、この家は鍵が掛かっていますね。ハズレでしょうか?』
『しーっ!中の人に失礼よ、めぐみん!』
『どうせ念話なので聞こえてませんよ』

(これは――間違いなくサーヴァントの気配だな)

「入り口が騒がしいわね。どうしたのかしら?」
「俺に任せろ、千夜!」

ジャックが乱暴に入り口を開けると――そこに居たのは二人の少女。

「……こんな時間に子供が何をしている。それにこんな子供まで聖杯戦争に巻き込むとは、聖杯も質が悪いものだ」
「違いますよ。私たちは巻き込まれたのではなく、自分達の意志で参加したのです!」

子供達が聖杯戦争に巻き込まれた――と思い込んで聖杯に対して怒りを募らせるジャックと、それを即座に否定するめぐみん。
ジャックは「ほう」と感心したように口を開き、デュエルディスクを展開しようとすると――。

「ちょ、めぐ……キャスター。たしかにこの人はサーヴァントだけど、いきなり喧嘩腰になる必要はなくない!?」

マスターのゆんゆんが急いでめぐみんを嗜めるものだから、矛を納めた。
いつもの癖で“めぐみん”と言いかけたのは単純に聖杯戦争にまだ慣れていないこと。そして以前からの友人ゆえにその名で呼ぶことに慣れてしまってるのが大きい。

「……ふむ。どうやらそこのマスターは話が通じるようだな。良いだろう、入れ」

「千夜、客だ。こいつらもマスターとサーヴァントだが――どうやら敵意は無いらしい」
「厳密には今は敵意が無い、ですがね。最後には私たちが聖杯を貰いますよ、アーチャー!」
「フッ……良かろう。お前達が最後まで聖杯戦争に勝ち残ったならば――このアーチャーがキングとして正々堂々とデュエルを受けてやる!」

いつもの癖でジャック・アトラスと言いたくなるものの、なんとかクラス名で受け答えるジャック。

「あのー……キャスター、アーチャーさん。そろそろ情報交換しない?」
「良いだろう。……と言っても俺達はまだ互いの出自くらいしか知らんがな」
「ゆんゆん。この自称キング、一発殴っていいですか?」
「まあまあ、落ち着いて……。アーチャーさんはあのマスターと戦ってくれるって言ってるんだから……ね?」

「ゆんゆんの言う通りだ。そして俺は“自称”キングではない!
……で、お前達が話していたその“ワカメのような髪のマスター”はどんな奴だ?」

それからゆんゆん達はジャック達に慎二やバーサーカーのことを話し始めた。もちろん名前なんて知らないので、その特徴的な髪型から“ワカメ”なんてあだ名をめぐみんが勝手に付けて

結果的に危険な陣営を一掃するまで手を組み、最終的には卑劣な手段に頼らず戦う意志のある者同士で決闘することに決定。ここにアーチャーとキャスターの同盟が生まれた

2175名無しさん:2023/07/10(月) 08:24:35
聖杯戦争に参加してからDボードの制作に着手していた遊星だが、ようやく完成した模様
シャロに乗り方を教えると、そう難しくもないのでスムーズに飲み込んだ

(これでまず最初にするべきこと――シャロの自衛手段は整ったな。どんな理由があるにせよ、銃なんて使うべきじゃない)

――と、遊星は安心するがシャロの覚悟は未だ変わらず。危険なマスターや荒くれ者は最悪、自分がこの銃でなんとかする予定である

2176名無しさん:2023/07/10(月) 13:06:48
>>2145
裏事情のある自警団をランサーが襲撃したことによりジンは目的の物資である食糧、1丁の拳銃、そして1丁の狙撃銃を調達することに成功した
ただし狙撃銃の弾薬は3発しか見つからず、拳銃の弾薬も心許ない数なので、やはり慎重に状況を見極めつつここぞという時に使うつもりだ

2177名無しさん:2023/07/10(月) 18:01:46
>>2170
ビームを吐いて追い詰めてたら最終的にめぐみんが無詠唱爆裂魔法による広範囲巻き添え攻撃で慎二を道連れにしてた可能性もあるし、マスター狙いに切り替えようとしたゆんゆんにも対抗手段がないわけじゃないから聖杯戦争に勝ち残る、自分が生き残るという意味では正しかったのかもしれない
これが衛宮邸じゃなければ躊躇なくやってそうな性格ではあるから、結果的に士郎のおかげで誰一人として犠牲者の出ない小競り合いに終わった感はある

しかし士郎の居ない衛宮邸を眺める慎二、ちょっと複雑そうな顔をしてたなぁ
あと慎二はゆんゆんに遭遇したことで自分より上位の能力を持つマスターが他にも存在する可能性を思い浮かべてイライラ気味

2178名無しさん:2023/07/10(月) 18:02:19
>>2173
「そうか……。冬木市の人達が、そんな目に……」

桐生戦兎は頭が良い。混乱した今の状態でも、これら一連の出来事が聖杯戦争絡みであるだろうことは理解出来た。

「……俺が戦うしか、ないのか……?」

青羽を殺した罪からはもう二度と逃げられない。
聖杯戦争で青羽を生き返らせる?……そんなことは更に自分の罪を重ねるだけだ。
だから戦兎には願いなんてなかったし、今だって何もない。


――だが、願いにも似た信念が彼の胸にはある。
それは正義の心。それはラブ&ピース。
今はビルドドライバーもフルボトルもないし、腑抜けてしまっているが――それでも桐生戦兎は仮面ライダービルドだ。
だから無関係の人々が聖杯戦争に巻き込まれてると知り“戦うしかないのか?”という気持ちが芽生えた
平和を乱す輩から人々を守るのが、仮面ライダーだから。

だがそれでも戦兎の顔色は優れない。
何故なら彼もまた人間だ。すぐに立ち直ることは出来ない

それでも使命感に突き動かされるように、マシンビルダーに跨り。

「俺はいったい、どうすりゃいいんだ……!」

けれどもまだ本調子ではなく、迷いを抱えたままに、心の慟哭を叫び――桐生戦兎は駆け出した

2179名無しさん:2023/07/10(月) 21:44:49
「シャロのDボードが完成したことで、俺もライディングデュエルが出来るようになった。時間はそれなりに費やしたが、移動手段としても逃走手段としても使えるDボードは、きっと役に立つはずだ」
「ライディングデュエル……?」
「ああ。バイクに乗りながらデュエルをすることだ」
「あはは……。遊星さんの世界のカードゲームってすごいんですね」

遊星がカードゲームで戦うサーヴァントだということやバイクに乗りながらデュエルをするということは知っていたが、本人の口から改めて聞くと意味不明過ぎて苦笑いするしかないシャロであった

2180名無しさん:2023/07/10(月) 22:01:47
>>2169
美女(堕姫)の噂が主に風俗街付近で被害に遭ったというパターンが多いことに気付いた五十鈴大智は、単独行動から帰還したエネルに事情を話すと同行してもらい、まずそこへ向かってみることに決めた
危険な噂ではあるが、いざとなれば仮面ライダーナッジスパロウに変身出来る。なによりエネルが居れば、対処なんていくらでも出来る。
最悪交戦しながらでも説得自体は可能だろう。もちろん向こうが手を組む気がなく、襲撃の手を止めなければこちらも相応の手段を取るつもりだ

2181名無しさん:2023/07/10(月) 22:54:31
「俺は暫く銃のメンテナンスを行う。ランサー、その間お前は表に出て情報収集に当たれ」
「仮に他陣営と当たった場合は交戦してもいいが、深追いせずにキリのいいところで引き上げろ。なるべく相手の情報を探っておけ」
「…了解」

隠れ家に戻ってきたジンだが、持ち帰った銃器は手入れが不十分であり、場合によっては実戦にて不備を起こしかねないため一度分解・整備を行うことにした
しばし集中して作業するため、その間手持ち無沙汰になるであろうランサーには冬木市の現状を探ってもらう事にした
ランサーは特に異を唱えることなく承諾し、ジンが潜む隠れ家から離れたランサー・千景は周辺を探索し始めた

しばらくしてサーヴァントの気配を感じてそれを確認しに向かう
そこでは人々に襲いかかったであろうモンスター達と、それを食い止め応戦している男女(ダクネス&セイバー)がいた
無辜の民を助けようとする二人の様に少し思うところあれど、別方向から現われた新手の魔物を見つけてしまったランサーは思わずそれらを始末しておいた

「おお、助太刀感謝する。おかげで彼らも安全なところまで逃げることが出来た!」
「…気をつけて下さい、ダクネスさん。今、目の前にいるのは、サーヴァントです!」
「へっ?」

「人助けは済んだかしら。なら、今度は聖杯戦争らしいことを始めましょう」

2182名無しさん:2023/07/10(月) 23:21:47
>>2164
シールド展開したまま墜落したのもあって芳佳は軽傷だったものの、アインは止血したとはいえ片手もがれたダメージもあって気絶しちゃってたね…

2183名無しさん:2023/07/11(火) 01:07:59
>>2181
「とりあえずこのサーヴァントの相手は僕がします。ダクネスさんは、僕の後ろに下がって――どこかに隠れてる可能性がある相手のマスターに注意してください」
「わかった。……相手も何か事情があるのかもしれないが、私も願いを叶えるために負けるわけにはいかないんだ。遠慮なく戦ってくれ!わた……じゃなくて、セイバー!」

「はい。この聖杯戦争を勝ち抜いて、願いを叶えましょう。――変身」

ダクネスの言葉に頷くと、渡の宝具である『キバットバットⅢ世』 が彼の腕に噛み付き――キバの鎧が装着された。
後に門矢士や常磐ソウゴから“仮面ライダーキバ”と呼ばれる存在に、変身したのだ。

2184名無しさん:2023/07/11(火) 07:01:56
>>2180
「ほう?私の威光を借りたいと?」
「ええ、僕だけでは力及ばず申し訳ないと思っている」
「構わんさ、相手に格の違いを見せてやるのも神の慈悲だ」

一通りの散歩を終えて帰還したエネルに堕姫のことを話し、力を借りようとした大智
エネルも相手に自分の存在を見せつけてやるのもいいだろうという形で承諾した

「それで?貴様の狙いは何だ?」
「間引きのためだよ、貴方の手を煩わせるほどではない相手を早々に消すためのね」
「ヤハハハハ、まあ相手にする価値もない雑魚を片付けるのには役に立ちそうだ」

手を組もうとしてる相手に対する評価をするエネル
プライドの高い相手ならば決裂必至の態度であったが、大智には考えがあった

(提示できる大きなメリットは一つ、このアーチャーを当分の間は相手にしなくてもいいということだ)

こんな序盤でアーチャーとやり合うリスクを考えられる相手ならばまずそれは避けるはず
手を組めずとも穏便にことを納めようとするだろう
そしてもし仮に交渉が決裂するのであればその時は単純にアーチャーで始末すればいいだけなのだから

2185名無しさん:2023/07/11(火) 14:08:34
「ところで、『夜に現われる絶世の美女』とやらの基となった者共の行動原理を、貴様はどのように読み取る」

太陽の日差しが差し込む日中の通りにて、大智とアーチャーは件の女、ひいては聖杯戦争に関わっている人物を探している
ここは新都の駅から少し離れた花街だった場所、以前であれば華やかな看板が目立っていただろうが、今や見る影もない程に廃墟と化している
そんな寂れた区画を未だ誰ともすれ違っていない二人だが、アーチャーは心綱により疎らだが建物の中に人間が存在していることは感知していた
その正体の殆どが遊女の類かそれに近しい者達であり、終末の世界にあっても欲望に飢える客から物資を貢いで生活しているようだが、さすがにそこまでの事情をアーチャーは知ろうとはしない

「まぁ色々と考えられるが、以前に聞いた魂喰いをして力を蓄えている、ってのが大きいだろうな」

本来ならばこのような問い掛けをするのは自分の方だと思う大智だったが、ここで変にアーチャーの機嫌を損ねるマネは良くないとも理解しているため沸き立つ想いをぐっと堪えながら、逆に自らの見識を存分に披露することで解消しようとする

「ほぉ、それ以外に思うところは?」
「あとは…噂を聞く限り、その女は本当に夜にしか出てこない。
もし仮にこの事件がサーヴァントの仕業であれば、昼間であろうとも同様に人攫いは容易にできるはずなのに。
逆に考えるならば、訳あって昼間に行動できない、あるいは別の行動をいて、人間を狙うのは夜間に限定している、とも考えてはいる」
「つまり、その女は昼が嫌いで夜が好き、ということか。これは興味深い」
「とはいえこれは推測の一つだ、他にも色々と考えようはある。ただ、他の都市伝説より噂の数や共通点が多い事から、この可能性は充分にあり得る」

その大智の推理は実に核心に近い答えであった。
さすがに件の女が鬼であり日光が弱点である所までは突き止められないが、断片的な情報からほぼ真に迫るほどの洞察と分析を行える程にこの男は頭脳明晰なのだ。

「確かに、その情報は今後役に立つかもしれないな。
まぁしかしこの話はここまでだ。どうやら我々に向かってくる者がいる」

アーチャーがそう言うや否や、二人の目の一人の女性が現われた。

「あ、あの、そこのお二方。あ、あなた方を呼んでいる人が、い、います。あ、あの館まで、お越し頂けませんか」

その女は明らかに異様な態度で大智達を呼び止め、通りの先に見える建物を震えながら指さした。
その挙動から恐怖が読み取れる、だとするならばこの女は件の噂でも聖杯戦争の参加者でもなく、いいようにこき使われているただの一般人ではないかと二人は当りを付ける。
とはいえ、このような反応があるということは十中八九あの館の中に目当ての相手がいると確信を得た二人は、その誘いに乗って館に向かうことにした。


※大智の台詞がおかしかったらご指摘お願いします。他にも変な所があれば教えて。

2186名無しさん:2023/07/11(火) 14:10:21
>>2185
ごめん、仮投下するつもりが誤爆してしまいました…orz
ダメ出しあればなかったことにします。

2187名無しさん:2023/07/11(火) 20:12:48
渡がキバに変身すると同時に千景も勇者に変身したけど、互いに変身するタイプのサーヴァントであることに驚いてたね

2188名無しさん:2023/07/11(火) 20:22:21
>>2183>>2183
セイバーvsランサーの勝負を観察する陣営も複数いたな
一つは前々から監視していたザボエラの悪魔の目玉もどき、一つは蝶野陣営が市内に解き放ったホムンクルス(まだ人状態)
この他にもこの勝負を目撃したり、乱入するかもしれない陣営がいるかも

2189名無しさん:2023/07/12(水) 17:32:25
翌朝になって早苗組と若葉組は二手に別れて情報収集に当たってたな
昨日初めて目撃したホムンクルスの出所がわからないし、地道に異変を見つけて敵の拠点を見つけるしかない
後で情報共有をする時間と場所を決めて、より早く多く危険な陣営を見つけるべく各々行動を開始した

2190名無しさん:2023/07/12(水) 17:33:00
>>2178
マシンビルダーで我武者羅に疾走する戦兎、その姿をソウゴ達が目撃していた模様

(うどんげをどうするか未定、別行動か霊体化で目撃されなくてもいいし、戦兎を追い掛ける姿を目撃されるのも考えられる)

2191名無しさん:2023/07/12(水) 18:41:14
危険な陣営の手がかりを探すのと一般人の被害を防ぐためにバベッジのヘルタースケルターを市内で巡回させる計画をしてたね
聖杯戦争に関係ない魔獣とかの抑止にもなるってのもあったし

2192名無しさん:2023/07/12(水) 19:04:15
ただ機械兵は目立ちやすいから扱い次第でこちらに注目が集まりやすいのと、数を出すほど魔力消費が増えるのがネック
でも索敵や戦力として充分な性能を持っているし、早苗も魔力消費を気にしていない、むしろロボを操るロボに盛り上がっていて計画を推す気まんまん

一方その頃、若葉達は人々に迷惑行為をする荒くれ共を懲らしめて(終末世界では貴重な動く)バイクを入手して機動力をアップしていた

2193名無しさん:2023/07/13(木) 07:45:24
>>2182
先のように攻撃を受ける可能性があるのもあって、拠点に戻った上でアインの治療を行いたい所ではあったんだけど…帯に気付いてどうしようかと、このまま拠点に戻ったら場所がバレた上で奇襲されるかもと悩んでたな宮藤

2194名無しさん:2023/07/13(木) 13:15:03
セイバーとランサーの勝負は互いに様子見しつつ数撃打ち合うばかり、相手の力量を量る程度の小競り合いとなった
これで相手の宝具開帳や真名に至る情報の一端でも手に入ればと思えど、まだ聖杯戦争の序盤でありまだ本気を出す時期ではないためか勝負に出る場面を見極められずにいた

(…ここら辺で潮時かな、直接戦闘でも互角だし、これ以上戦って変な横槍を入れられても困るし)

今の状況を冷静に分析したランサーは、マスターに言われていたように深追いを止めて撤退へと思考をシフトした
今はセイバーと接敵して分かった範囲の特徴と、そのマスターの容姿や特徴などを持ち帰るだけで充分だろう
それに、セイバー達以外にもこの戦いを注視している陣営がいるだろうとランサーは推測する
実際に観察者を見た訳でもなく明確な根拠があるわけでもないが、FPSやバトロワ系のゲームも精通しているからこそ、戦力分析や漁夫の利を狙って見ている者がいる可能性が高いと踏んでいる
存在抹消のスキルによって自身の情報は記憶・記録されにくいとはいえ、状況を長引かせるほど第三者が何を仕掛けてくる可能性も考え得る
ゆえに、ここはセイバー陣営をスケープゴートにして自分は姿を眩ますつもりでいた
一応、何者かが自分の方を追跡するという万が一の状況にも備えて、拠点には真っ直ぐには向かわずに場合に応じて対処しようとも考慮して

ランサーはセイバーの攻撃を受け流した後に大きく後退し、獲物である大鎌を消滅させて体勢を整えた

「今回はここまで、それじゃ」
「おい、待て!」

セイバーの制止の声を無視して、ランサーはその場から離脱した

2195名無しさん:2023/07/13(木) 13:49:28
>>2188
「アレは……仮面ライダーか?」

マシンビルダーで走ってた戦兎、渡が変身する瞬間を遠距離から眺めて少し興味を示してたね
戦兎が仮面ライダーという存在や在り方に拘ってる存在だからこそ

2196名無しさん:2023/07/13(木) 21:44:03
>>2194
「逃してしまったか……」
「はい。……すいません、ダクネスさん」
「気にしないでくれ。こうして渡が無事で居るだけでも私は嬉しいぞ」

ダクネスは渡がランサーを討伐出来なかったことを嘆くこともなく、責めることもなく、その結果を真正面から受け止めた

「それにしてもあのサーヴァント……僕と同じタイプでしたね」
「変身のことか」

自分と同じく変身するタイプのサーヴァント。まさかそんなタイプが他にも居るとは思わず、渡とダクネスは色々と思案していた。

――が、こちらに向かってくる気配に気付き、渡が前に出てダクネスも剣を構える。

「……安心してくれ、俺は聖杯戦争に乗るつもりはない。それよりその変身について、俺も聞きたいことがあるんだ。ちなみにあらかじめ自己紹介しておくと、俺の名前は桐生戦兎。このアーチャーのマスター……らしい」

男――桐生戦兎は両手を上げて無抵抗を示す。アーチャーのサーヴァント(うどんげ)を引き連れているが、うどんげも攻撃の意思は示そうとせず。

渡がダクネスの方を見ると、彼女はコクリと頷いた。

「わかりました。答えられる範囲のことなら、僕が答えます。……でも聖杯戦争に乗らないのなら、戦兎さんは今回どうするつもりなんですか?」
「それは――俺もまだ決めてない。でも冬木市の人を守りたいとは思う。……それが仮面ライダーだからな」

仮面ライダー。
自分のスキルと同じ称号を持つ戦兎に、渡がピクりと反応した。

「仮面ライダー?」
「ああ。それであんたは――仮面ライダーなのか?」
「……仮面ライダーって、なんですか?」

まだあまり素性を知らないゆえにスキル名のことは明かさず、渡は仮面ライダーについて問うた。
戦兎はそれに対して、隠すことも無く――こう言うのだった。

「わかりやすく言うと正義の味方。……ヒーローっていうやつだな」

2197名無しさん:2023/07/13(木) 21:44:44
>>2190
戦兎=仮面ライダービルドのことは元から知ってるし、彼が参加してるのを見て複雑な心境になってたね

2198名無しさん:2023/07/13(木) 22:29:57
>>2174
とりあえずお互いの戦術を知らなければ戦闘時に何かと支障が出る、ということで互いの持ち味を語るジャックとめぐみん……と、戦うマスターゆんゆん

「俺はデュエルモンスターズで決闘(デュエル)を行い、この聖杯戦争を制覇する!切り札は我が魂、レッドデーモンズドラゴン!そして荒ぶる魂、バーニングソウルで召喚する――スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンだ!」
「は?カードで戦うって頭がおかしいのですか?」
「きゃ、キャスター。何もそんな言い方はないじゃない!」
「甘いですよ、ゆんゆん。聖杯戦争とはカードゲームで勝負するものじゃないのです」

「ほう。ならば貴様の戦法を教えてもらおうか、キャスター」
「まあそちらが戦法を話したので、それくらい教えてあげてもいいでしょう。私が得意とするのは、爆裂魔法!ただ一つしかない奥の手ですが――これこそが最強の魔法なのです!!」
「ほう、キャスターらしく魔法を使うというわけか」

ここまでジャックはめぐみんを評価していた。そう、ここまでは。

「そうですとも。もっとも爆裂魔法以外は覚えてませんし、一回撃てば魔力回復など何らかの対策がない限り、暫く身動きが取れなくなりますが――」
「何ィ!?貴様、頭がおかしいのか!?」

ジャックとめぐみん、お互いに頭がおかしいサーヴァントで意見が一致した瞬間である。だが互いに強気でズカズカと言う性格が幸いして、結果的に親交や理解は深まったとかなんとか。
この後、ゆんゆんが自分は様々な魔法を扱える、体術も出来ると説明して、その優秀なマスターっぷりジャックは感嘆した。

とりあえずめぐみんのことは頭のおかしい妙なキャスターだが、ゆんゆんは優秀なマスターだと認識する。――が、爆裂魔法のロマンに。その熱に焦がされる想いはしっかりと評価。
そしてめぐみんもまた、ジャックのデッキやレッドデーモンズに対する熱き魂に共感した

2199名無しさん:2023/07/13(木) 22:30:28
>>2191
実際これでホムンクルスによる一般人の被害は減ったから、魔力消費した甲斐はあるんだよね
ヘルタースケルターのことはすぐに噂になり広まって、ホムンクルスや堕女の噂とは正反対に、正義の味方的な語られ方をしていく
そして蝶野はキレた。自分の作ったホムンクルスが次々とよくわからない機械兵士に撃破されて気分が良いわけがない

「どうせ聖杯狙いの癖に、格好付けるなよ。偽善者」
「おーおー、怖いねぇ。だが相手のサーヴァントの手札が一枚見えたことは、有利に働くだろうよ」

一方、マリクはヘルタースケルターという手札の一つを何らかのサーヴァントから引き出したことを素直に賞賛。とはいえこのままホムンクルスを倒され続けても困るので、機械兵士を操る主従を討伐するという方向で話は纏まった

2200名無しさん:2023/07/14(金) 00:50:19
>2197
ソウゴ「今のは、戦兎…!?」
咲夜「…マスターの知り合いかしら?」
ソウゴ「うん、桐生戦兎。仮面ライダービルドに変身してた人。…俺が最初に、ライダーとしての力と記憶を奪ってしまった相手。
…ビルドになれない筈なのに、何が…?」
咲夜「 …貴方の説明通りなら、彼はライダーとしての力と記憶を、歴史の継承とやらによって失ってるのよね?なら彼は貴方の事は知らないだろうけど…とりあえず追ってみる?」
ソウゴ「俺と同じ…マスターかも知れないから?」
咲夜「これは勘だけど…その可能性も有り得るとは思ったの」

なおこの時点ではうどんげは戦兎とは未合流だったのもあり、咲夜は戦兎がマスターだと確信を持ててはいない、直感スキルが働いた形になっている

(※そのまま追わせていいか悩み中なのもあってとりあえずここまで)

2201名無しさん:2023/07/14(金) 00:59:31
>>2199
「とはいえ当てはあるのか? 忌々しいが戦闘力は高めだぞ」
「なぁに…洗脳した奴は全てホムンクルスにしたわけじゃない、こういうの手合いは一般人に手を出さないからなぁ…」

アサシンはそう言うと敢えてホムンクルスにはせずにしておいた洗脳した一般人を操り、ヘルタースケルターの追跡をさせた
ついでに他の陣営がちょっかいをかけてこないかも観察しつつアサシンもまた動き出そうとしていた

2202名無しさん:2023/07/14(金) 02:24:38
>>2185の後
館に招かれた大智達は、少し広くて薄暗いエントランスにて女(堕姫)と対面する
目の前の女がサーヴァントだと分かった大智は警戒しつつ手を組む話を持ち掛ける
そうして女と二三問答している間に、今度はヨボヨボで小さい爺さんのようなアサシンのマスター(ザボエラ)が姿を現し話に加わった
(ちなみにだが、大智達の接近を知ったザボエラは相手の思惑が分かるまでは身を隠していたが、相手がこちらと争わず同盟を結ぼうとしていることを聞いて姿を現したのだ)
そして情報提供の一環として悪魔の目玉を介したセイバーvsランサーの戦闘および新たに現われたアーチャー組の映像を見せた

2203名無しさん:2023/07/14(金) 02:27:02
>>2175>>2179
Dボードの試運転&運転教習がほぼ終わったところでワカメ&バーサーカー組と遭遇してしまうんだよなー<シャロ&遊星

2204名無しさん:2023/07/14(金) 07:38:21
>>2202
ザボエラと大智は聖杯戦争だしお互い仲良しこよしではなく実利で動く相手だと思ったから割と悪くない相手だなとは思ってたね
最も利害関係だから当分はないけど時がくれば2人ともそれぞれで出し抜く気満々だが

2205名無しさん:2023/07/14(金) 09:33:25
>>2203
「お前達、聖杯戦争の参加者だな?今ここで、僕が――ぶっ潰してやるよぉぉおお!」
「ああ、たしかに俺は決闘者(デュエリスト)だ。――このデュエル、受けて立つ!」
「は?決闘者?何言ってんのかよくわかんないけど――ぶっ潰せ、バーサーカー!」
「遊星さん。あんな相手でも……勝てるんですか?」
「もちろんだ、シャロ。俺が信じている限り――デッキは必ず応えてくれる!」

聖杯戦争ということでリアルファイト形式になる初のデュエル。しかし遊星は焦ることなく、あくまで冷静に対処する。
まず形式はライディングデュエルではなく、スタンディングデュエルとなる。相手が乗り物がなく、ホセのようにイカれてもないから当然だ。
そして先行後攻という概念もない。ゆえに遊星は――。

「先行は俺が貰う!ドロー!」

相手に先手を打たせる気もなく、カードをドロー。素早く場に一枚伏せ、更にスピードウォリアーを召喚。効果により攻撃力1800に。

手札6→4

「バトルだ!スピードウォリアーで相手サーヴァントに攻撃!ソニック・エッジ!」

――が、バーサーカーは宝具により攻撃を反射。同じ攻撃力を受けたスピードウォリアーは破壊されるも、攻撃力に差分はなくLPに損傷はない。

「何!?スピードウォリアーの攻撃を……反射したというのか!?」

遊星は決闘者。やはり相手の能力を察するのが早いが、流石に驚きは隠せない。
そしてバーサーカーが容赦無くビームを発射する、が――。

「罠カード発動!くず鉄のかかし!」

くず鉄のかかしにより、ビームが防がれる。

「なんだよあいつ、ふざけたカードなんて使いやがって!どうして僕に気持ち良く聖杯戦争させてくれないんだよ!!」

やたら強いマスターと戦わないサーヴァントの次は、カードゲームを駆使して戦うサーヴァント。真っ当に聖杯戦争に参加してる慎二からしたら、曲者ばかりでムカついて仕方ない

「俺のターン!ドロー!!」

バーサーカーが攻撃(バトル)を終えたことにより、必然的に遊星はカードをドローする権利を得た

手札4→5

(あのマスター、何か嫌な感じ……)

そしてシャロは慎二に対して不快感を抱いていた。
その乱雑で粗暴な態度は、まるで――木組みの街を荒らした無法者共みたいだったから。

「俺はシールド・ウォリアーを守備表示で召喚。ターンエンドだ」

手札5→4

「まずはあの厄介な伏せカードからだ。やれ、バーサーカー!」

なんと慎二は厄介な“くず鉄のかかし”自体を破壊するように命令。スキルによる圧倒的な力のビームはくず鉄のかかしを破壊した。
これはスキルによる攻撃が、効果モンスターによる破壊効果と同意義と看做されたのだろう

「くっ……!」

遊星を支えてきたカードが破壊されるが、彼の表情に諦めはない。だがリアルファイト形式のデュエルでもくず鉄のかかしが破壊される可能性はよくわかった

そしてバーサーカーのバトルが終わり、遊星はカードをドローする

手札4→5

「俺のターン!ドロー!俺は手札からジャンク・シンクロンを召喚!効果により墓地からスピードウォリアーを特殊召喚する!場のジャンクシンクロン、スピードウォリアー、シールドウォリアーでシンクロ召喚!

3+2+3=8

「集いし願いが新たに輝く星となる。光さす道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ、スターダスト・ドラゴン!」

そして遊星の場に『集いし星(シンクロ召喚)』によってシグナーの竜――スターダスト・ドラゴンが現れた

手札5→4

2206名無しさん:2023/07/14(金) 09:34:29
>>2201
一般人がホムンクルスに襲われた感じを装って上手いことヘルタースケルターを誘き寄せるというゲスな手段で追跡させたのは、流石この二人というか…

2207名無しさん:2023/07/14(金) 18:57:52
深山町からヘルタースケルターによる人海戦術によってホムンクルス事件を追っていた早苗達は、集まった情報を元にホムンクルスの出所が新都方面であるところまで突き止めた
この結果を導き出した頃には若葉達との約束の時間に迫っており、ひとまず集合場所に向かおうとしたが、そのタイミングで逃げまどう人々と追いかける魔獣、その中に混じっているホムンクルスを発見する

「キャスターさん、応戦お願いします! 私はあの人達の避難誘導を行います!」
「了解した。ただし、もしかしたらあの人々の中にホムンクルスが混じっているかもしれない、マスターも気をつけろ」
「大丈夫です、多少であれば私も対応できますから! それにピンチになったら令呪を使います」

こうしてキャスターは暴れる魔獣とホムンクルスの討伐に向かい、早苗は近くの広場まで人々を誘導する
この時キャスターが召喚したヘルタースケルターの大半は冬木市各地にて情報収集や人々を守るために活動中のために出動しているため、キャスターと共に魔獣たちに対応できる機械兵の数は少なかった
また避難先に指定した広場の方にもヘルタースケルターを数騎向かわせており、他の襲撃者や人々の中に紛れたホムンクルスにも対応出来るように準備も進めていた
そのため早苗に付き添う護衛を用意することは出来なかったが、非常時にも早苗は対応できるし、避難先の広場まで距離は長くなかったため、何とかなると主従共に思っていた

――が

「みなさん、あともう少しです! この先の広場に向かえば安全です、とにかく頑張ってください!」
「それは残念、君たちの頑張りもここまでだ」
「きゃっ!?」

突如として腕を掴まれ強引に急停止させられる早苗、すぐさま声のする方へと振り返る
そこには禍々しい表情を浮かべた褐色の男がこちらを見つめつつ、手に持った錫杖を早苗の頭に近づけていた





「マスター!!」
「おおっと、動くなよ。変な気を起こしたらこの女が傷つくぜ」

マスターの異変を感じ取ったキャスターは踵を返して広場方面へと急行し、その道中で気を失った早苗と彼女を捕まえ刃を突きつける男を見つけた
状況からして目の前の男は十中八九サーヴァントであると見抜いたキャスターは、その並々ならぬ凶悪な雰囲気を感じとり、マスターに害が及ばないようにただ言うことを聞いて戦慄を抱く他がなかった

「んん、あぁ…」
「マスター!」

程なくして気を失っていた早苗が目を覚ます
しかし、未だ彼女は敵の手中にいるため、キャスターは声を掛ける以外に動きようがない
せめて、一瞬でもアサシンの隙を突くことができれば、彼女を救出できるかもしれないが――


「…キャスター、令呪をもって命じます」
「このアサシンに従い、その宝具を受け入れなさい」
「マ、マスターっ!?」

だが、キャスターの淡い望みを打ち砕くように、生気の無い早苗の命令が霊核を貫いた
――実は、前もって千年ロッドによって早苗を洗脳していたアサシンがタイミングを見計って彼女に令呪を切らせ、キャスターすらも従属させる算段を立てていたのだ
早苗が気絶していたのは千年ロッドによる洗脳を行った際の反動であり、彼女が目覚めて令呪を使わせるまでにキャスターの行動させないためにアサシンは彼女を人質にとる“演技”をしていたのだった

「これが、貴様の狙いか…っ!」
「その通り、この女共々貴重な戦力として扱ってやるから安心しな」

そういってアサシンは千年ロッドをかざし、キャスターの意識はそこで途絶えてしまった……




 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 




キャスターがアサシンの傀儡になる少し前
魔獣&ホムンクルス達の襲撃に応戦したキャスターは、若葉達との集合場所に近いヘルタースケルター一騎を遣わして彼女達にも協力して貰おうとしていた
しかしアサシンの登場により事態が一変、早苗が人質に取られ身動きが取れない間に遣わした機械兵に別の指令を送り若葉達に危機のメッセージを送ることにした


『非常事態、敵対的英霊にマスターが捕まり人質にされている。
 マスターを生け捕りにしている状況からして、我々を何かしらに利用しようと画策しているかもしれない。
 場合によっては貴殿たちと敵対する可能性も考えられる。
 故に、気をつけろ。』


以上のような書き置きを地面に残し、以後何者かに利用されないように自壊したヘルタースケルターがその場に残されていた
その光景を目撃した若葉は驚きの表情を隠せず、ライダーは周囲への警戒を強めつつまだ見ぬ敵へと睨みを利かせていた

「そんな、早苗…」
「マスター、この場から一旦離れましょう。
 敵の正体が掴み切れていない上にキャスター達が寝返った可能性も考えるならば、ここで相まみえるのは危険であると」
「まて、それじゃあ早苗達を見捨てるのか!?」
「今はまだ、です。 今は兵力を整え、機を窺い彼女達を救う手立てを考えましょう」
「っ!……わかった、そうしよう」

耐え難き苦悩と力なき己の弱さに苦虫を噛み潰したような顔を浮かべつつも、ライダーに諭され残された理性を無理矢理前面に押し出しながら、若葉はライダーと共にその場から離れることにした。


※個人的には夕方を想定
※闇マリクは宝具『千年錫杖(せんねんロッド)』を用いて東風谷早苗とキャスターを支配下に置きました。
※デュエルモンスターズ的な裁定として、マスターやサーヴァントは特殊召喚(生贄・融合・シンクロなど)に使えません。ヘルタースケルターなど一部の召喚物は特殊召喚に使用できます。

※余談、ここに至るまでの闇マリクのダイジェスト
>>2201の後、早苗達の目撃現場&機械兵たちの出所である深山町へと赴く
・洗脳一般人などの監視網により早苗を発見、監視して若葉達が不在であることを確認
・洗脳一般人やホムンクルス、あと近場にいた魔獣などを利用して上記の一芝居を打つ。早苗達の近くにいた人々を襲った他にも、他陣営の介入に備えてホムンクルスになれる人間もある程度配置。

2208名無しさん:2023/07/14(金) 19:08:32
>>2207
首尾よく一組の主従を取り込んだことにご満悦のアサシン
しかしキャスターが支配に抗おうとする素振りを見せており、それに気づいたアサシンは千年ロッドの支配にも上限が見えたことを察する

「いかに千年ロッドと言えどサーヴァントを御せるのは一騎までのようだな…」
「だがコイツなら下手な一騎よりは十分戦力になる…精々使い倒してやるよ…貴様のマスターも主様の手土産にしてな…アハハハハァァァ」

そうして彼らは拠点とする冬木教会へと戻っていったのだった

2209名無しさん:2023/07/14(金) 19:26:05
>>2204
一方、ザボエラ嫌いで鞍替え狙いの堕姫は大智のマスターとしての質や性格を値踏みしようとしていた
エネルは心綱でその感情を知っていたが咎めもせず、ザボエラには教えぬままに面白がる

2210名無しさん:2023/07/14(金) 19:54:56
>>2193
少し逡巡した後に芳佳は決断し、アインを抱えて全速力で空へと飛び立った
今いる場所は新都側の港に近い街中であり、そこから深山町方面へとただただ猛スピードで進み、追っ手(帯)やその他の存在をとにかく振り切るというシンプルな手段に出たのだ
ちなみに途中で進む方向を変更して行き先を悟らせないように動いたり、先程の雷撃にも耐えられるようにシールドを貼りつつ万全の警戒をしながら飛びきるつもりだ
とにかく拠点とは別方向に飛び、何処か落ち着ける場所でアインの治療に専念する算段だけを立てて、アテも打算もなく空を疾走した

その結果、帯は上空の相手を追尾するのは困難となり、さらに川に阻まれて一時標的を見逃してしまった
さらに朝日が昇る時間が迫ったために日光に弱い鬼の一部である帯は追跡を断念せざるを得なかった

その後、芳佳は学園の屋上へと降り立ち、何かしらの追跡の気配が感じられないことを確認してからアインの治療に専念した

2211名無しさん:2023/07/14(金) 21:37:45
ひとまずザボエラ組と大智組は敵の数が減るまで手を組むことに
とりあえずここまで集まった情報は

・映像で見たダクネス組と戦兎組
・昨晩アサシン(堕姫)が襲撃し、アーチャー(エネル)が撃墜したアイン組
・監視の目玉を潰したソウゴ組(アサシンの存在は確認できず)
・各種噂(機械兵、自警団襲撃事件、あと夜間に出没する美女)

ちなみにザボエラ組は日中は各地の監視に集中して大智達に伝達し、夜になったらアサシンを適材適所に送り込むと伝えた
これには>>2185で予想したように、この主従には夜しか動けない困った事情があると察する大智達であったが特に触れないでおいといた
ザボエラ達も相手にバレていると想定してはいるもののあえて明言せず、とにかく大智組を利用するつもりでいた

(余談だが、ザボエラ達は洋館から地下下水に繋がるルートを確保しており、洋館以外にも隠れ家を用意している)

2212名無しさん:2023/07/15(土) 07:23:33
拠点に戻ってきたアサシンは地下で研究していた蝶野に情報と戦果を報告する
蝶野は黙したキャスターを見ながら今後の方針を思案していた

「コイツらがあの機械兵を操作していた奴らか」
「今はどっちも千年ロッドの支配下だ、それでどうする主様?俺としてはこのキャスターの雑兵は重宝したいんだがね」
「キャスターに関しては一先ずお前に任せるぞアサシン、俺はこっちのマスターに興味がある」

そう言って蝶野は早苗の方へと目を向ける

「護衛用のホムンクルスのサンプルとしてはちょうど良さそうだな」

2213名無しさん:2023/07/15(土) 07:55:44
>>2212
「その女はマスターの好きに使っていいが、使いどころには注意してくれよな。
 そいつはキャスターや機械兵へ魔力を供給する操り人形だ、だから弄くり過ぎて魔力供給に支障が出たり、死なないように面倒を見てくれよ」
「承知している。とはいえ貴重な素材だ、丁重に扱いつつ研究に活用させてもらうよ」

2214名無しさん:2023/07/15(土) 15:24:32
>>2205
(アレが遊星さんの切り札――スターダスト・ドラゴン……。すごく綺麗ね)

それは終末世界とはあまりにも正反対で、優美な白銀のドラゴン。
その星屑の煌めきに照らされ、シャロは感動すら覚えた。

遊星はあえてバトルを行わず、相手の行動を待っていると――

「それが君の切り札か?じゃあ今すぐ粉々に破壊してやるよ!」

バーサーカーがビームを発射し――

「俺はスターダスト・ドラゴンで迎撃する。シューティング・ソニック!」

スターダスト・ドラゴンが口から光線を発射し、バーサーカーのビームと激突。見事に相殺した

「なるほど。やはり反射される条件は“あの妙な掌に触れること”か」

遊星はスピードウォリアーの攻撃が弾き飛ばされた時、掌で受け止められたのを見た。そこにはクマのような謎の肉球があり、それが原因かと推測していたが――どうやら当たっていたようだ
シューティング・ソニックを弾き返さず、無事にビームを相殺出来たというのはそういうことだ

2215名無しさん:2023/07/15(土) 17:07:10
>>2194
千景は戦場から離れた後、念のため追跡がないか警戒して回り道をした後、ジンがいる隠れ家へと戻りセイバー組の情報を伝えた
その頃にはジンも銃器の手入れを終えて、そろそろ聖杯戦争が動き出す気配を感じたジンは自分も表に出ることにした
方針としてはランサーが表立ってサーヴァントと戦い、ジンは狙撃銃を構えてマスターを狙うつもりだ

2216名無しさん:2023/07/15(土) 17:22:21
>>2214
「フン、流石に切り札だけあってそう易々とは倒せないか。なら!」

慎二がそう言った途端バーサーカーは肉球で大気を弾き出し、スターダスト・ドラゴンに衝撃波を飛ばす。

「バーサーカーの肉球は攻撃を弾き返す以外にも色々と出来ることがあるんだよ!」

衝撃波はそのままスターダストの方へと向かっていくが、ライダーは冷静にその攻撃を対処する。

「甘いな、スターダスト・ドラゴンの効果発動!ヴィクテム・サンクチュアリ!」

「何!?」

スターダスト・ドラゴンは破壊効果に対して自身をリリースすることで無効にして逆にその相手を破壊する。
圧力砲の破壊攻撃を受け止め、そのままバーサーカーへと反撃する。

しかしバーサーカーもまた肉球によりその反撃を全て弾き、防ぎきった。

2217名無しさん:2023/07/15(土) 17:40:24
>>2211
録画された映像を鑑賞した際に、ダクネス組が戦っていた存在にモヤが掛かっていたことが不自然で違和感を覚える大智
サーヴァントと互角に戦っている点からサーヴァントだということはわかるくらいで、外見すらわからない
この違和感についてはザボエラやエネルにも話し、共有した

2218名無しさん:2023/07/15(土) 21:20:37
>>2216
「くっ……!」

ヴィクテム・サンクチュアリはスターダスト・ドラゴンによる攻撃ではなく、効果だ。
ゆえにそれを弾こうともLPにダメージ自体はないが、その余波として爆風が吹き荒れる。
それらを弾いたということは、必然的に風が遊星に向かう。
今はこれを防ぐ術はなく、肉体に幾つかの擦り傷が出来、服の所々が破かれる。とはいえ、大した傷ではない。

そしてターンのエンドフェイズ時――つまりバーサーカーとスターダスト・ドラゴンの攻防の後、再びスターダストは場に現れた。

(まずいな……。このままでは埒が明かない)

遊星は冷静に状況を分析した上で、自分とは非常に相性が悪いことを理解した。
相手は無敵のサーヴァント。となれば勝ち筋はサーヴァント狙いとなるが――遊星に殺意はない。

『シャロ。……悪いがここは一旦退いて、対策を練った方が良さそうだ』

このまま勝負しても、バーサーカーも自分も無駄に魔力を消耗するだけ。聖杯戦争としては悪手だ。
ゆえに遊星号に乗り、それを見たシャロはDボードで逃走を――

ズカン!

――逃走をする前に、隠し持っていた銃を咄嗟に発砲した。
逃走前提ゆえに焦って狙いが定まらなかったが、その攻撃は慎二の頬を掠め――血が滴り落ちる。

「うわああああああ!!あいつ、今、僕に、僕に……!あのバカ女をぶっ潰せ、バーサーカー!!」

慎二の絶叫が響き、それに呼応するようにバーサーカーがビームを放つもスターダストドラゴンの攻撃により相殺。

『シャロ……』
『行きましょう、遊星さん』
『ああ。……すまない、シャロ』

遊星とシャロはそれぞれ遊星号とDボードで逃走した。

もしかしたら遊星が避難するように誘導していなければ――狙いを定めていれば、頭に当たっていたのかもしれない。
シャロはあの瞬間、間違いなく本気で銃を撃ったのだ。聖杯戦争を勝ち抜くために。
相手が無法者のような粗暴なマスターだったから、抵抗感もあまりなかった。

だが遊星はシャロが銃を使ったことに罪悪感を覚える。
サーヴァントとして不甲斐ない一戦をした――だがこうしなければ。引き際を考えなければ聖杯戦争で優勝することは難しい、と。
無念さを抱えながら、遊星はシャロと共に走る

「クソ……!どいつもこいつも、マスターの僕を狙い過ぎだろ!!」

慎二は頬から血を流しながら、恐怖と怒りに駆られていた。
バーサーカーはたしかに強力無比な性能を持つ。だがそれは、覚悟を決めた者にはそれだけマスターが狙われやすいということだ
ここに来てようやく、慎二も自分の身が危機に晒されてることに気付いた。戦場に立っているのはサーヴァントだけではないのだ、と

2219名無しさん:2023/07/16(日) 05:17:07
「おい、バーサーカー。まさかお前、実はハズレでしたなんて言うんじゃないだろうな?」
「……」

聖杯戦争開始から二連戦。まともな戦果もあげられず、挙句の果てに自分より弱そうな少女のマスター達(ゆんゆん、シャロ)に恐怖心を植え付けられて慎二のプライドはズタズタだった。魔力だって消耗し、肉体的にも多少しんどい
やがてバーサーカーに対して最初に抱いた怒り(>>2137)がぶり返し、再び八つ当たりを始める。だが何を言っても返事はないし、この仏頂面はビクともしない

「マスターのことを無視するなんて、やっぱりお前はハズレサーヴァントだ」

先程のライダーの柔軟性を見た後だと、どうにもバーサーカーのことが気に入らない慎二であった

2220名無しさん:2023/07/16(日) 07:54:34
キャスター陣営を取り込んだ蝶野マリク組はひとまず正義の味方という噂に便乗し、ヘルタースケルターを他陣営発見の偵察機として市内を巡回させることにした
見つけた陣営の戦闘や拠点の監視等は機械兵では目立つため、擬態したホムンクルスや洗脳した一般人を使うなどして彼らは冬木市内に独自の監視網を敷き始めた

その間に自身の研究を進めている蝶野、そして他陣営発見の報を待つ闇マリク

「さて…この世界で神の初陣を飾る最初の贄は一体どこの誰になるのかな? フフフ…」

2221名無しさん:2023/07/16(日) 08:02:03
>>2199で機械兵の噂は広まっているからそれを聞いたり目撃している陣営も蝶野組以外にもいるんだよな
その一つが千夜組&ゆんゆん組だけど、その時は巡回していて周囲に人もいない状況だったから「もしや敵では?」と思って戦闘、それなりには強かったが難なく撃破したようだ

2222名無しさん:2023/07/16(日) 10:58:04
ひとまず大智達は監視していて所在が把握できるダクネス組を夜に襲撃する事で合意したな
ちなみにアサシン(堕姫)が帯を使ってアイン組を追跡していたけど深山町方面に逃げられて撒かれたとも報告していたから、所在の分からないアイン組を襲撃するのは断念している
(この失敗を必要以上にいびるザボエラ、今にも殺しかねない程に殺気立つ堕姫、その様子に呆れる大智と愉悦するエネル)

そしてザボエラ達は監視を続けるために居残り、大智達は外に出て夜に合流するまで別行動をとることに
その足で新都にある元は銀行だった場所に赴き、分厚い金庫を破って金塊を手に入れる
これだけでは黄金の方舟を造るには足りないが、とりあえず時間になるまで金庫破りに回るつもりだ

2223名無しさん:2023/07/16(日) 15:54:45
>>2221
「この世界のものとは思えないくらいハイテクなロボットね」
「いいや、これはどう見ても何らかのサーヴァントが原因だな。残念だがこの世界にこんなテクノロジーが存在するとは思えん。――そうだろ?ゆんゆん」

「アーチャーさんの言う通り、この世界は退廃してます。だからこれはサーヴァントがやったと考えた方が良さそうですね」
「ふむ。まあこのデザインは悪くありませんが、この程度なら大したことありませんね!」
「何もしてないキャスターがそれ言う?まあ、そういうところもキャスターらしいけど」

何もせずに勝ち誇りイキるめぐみんに対してツッコミながら、こんな昔みたいなやり取りをしてること事態が微笑ましくて。
ゆんゆんの顔はニッコリと笑っていた。

「何をニヤニヤしてるのですか、気持ち悪いですね!」

――まったく、この子はわかりやすいですね。
私がいない間、そんなに寂しかったのですか。自称ライバルで、私を一番大事な友達だなんて言った――このぼっちは。
本当にどうしようもなく私のことが好きなようで。サーヴァントの身とはいえ、そんな彼女と過ごす時間は――。

「キャスターもニヤけてるわよ?」

楽しそうな表情で、そんなふうに言ってくるゆんゆん(あなた)が――。

「なっ……!そんなことないじゃないですか!妙な捏造はやめてください!」

私には色々と感慨深かったのですが……恥ずかしいので、咄嗟に取り繕ってやります

「そう?私にもゆんゆんちゃんが言う通り、ニヤけてるように見えたわよ?」
「俺もだな。いったい、何を考えてたというのだ」
「千夜とアーチャーまで言いますか!まさかこれが集団幻覚というやつなのでは!?」
「いや、それは違うだろう。やはり頭のおかしいキャスターだな、お前は」

2224名無しさん:2023/07/16(日) 16:20:33
>>2196
「正義の味方……ヒーローですか。僕はそんなすごい存在じゃありません」

渡の返答を聞いて戦兎は「そうか」と短く返す。
だがその瞳は未だ渡を眺めていた。ただの直感だが、どうにも彼が悪人には見えなかったし――あの姿は。変身はどう見ても仮面ライダーだったから。
どちらかと言えば今の言い方も正義の味方やヒーローという言葉に謙遜してるように感じる。

だから暫く行動を共にしたい、と戦兎が切り出そうとした時。

「でも……仮面ライダーというスキルならたしかに持ってます」
「なるほど。仮面ライダーを知らない、仮面ライダーか……」

スキル名に仮面ライダーがあるということは、彼は間違いなく仮面ライダーなのだろう。その称号が存在しない、何処かの世界の。

「俺は冬木市の人たちを守りたい。あんたが優勝狙いなら、それを邪魔する気もない。……そういう条件で俺達と手を組んでくれないか?」

戦兎に提案された渡がチラリとダクネスの方を見ると、ダクネスは頷いた。

「私はいいと思うぞ。パーティーメンバーは多い方が楽しい!……でもどうして、手を組みたいのかだけ知りたいな」
「俺も元々は仮面ライダーなんだけど……まあ色々とあって、心が迷ってる。だから同じ仮面ライダーの戦いを見届けたいし……仮面ライダー同士なら冬木市の人々を守るために手を組めると思ったんだ」

「なるほど。たしかに僕達は冬木市の人達に手を出すつもりはありません」
「ああ。私達も守れる民は、なるべく守りたいと思ってる。そういう意味だとお前と同じだな、戦兎」

「……やっぱりそうか。仮面ライダーとそのマスターなら、そういう方針だと思ったよ」
「うむ。これから私達は、パーティーメンバーだ!よろしく頼む、戦兎!」
「ありがとう。これからよろしくな」

2225名無しさん:2023/07/16(日) 16:21:05
>>2200
結果的にソウゴ達は戦兎を追跡しようと思うがここで問題が1つ
ソウゴの身体能力ではマシンビルダーで走る戦兎には追い付けないということだ
バイクがあれば簡単に追い付くことは出来ただろうが……ここは背に腹はかえられないと、敏捷に優れた咲夜に抱えてもらい移動するという手段を選んだ

そしてソウゴが見たものは――

(アレは……仮面ライダーキバ!?)

他のサーヴァントと戦う、キバに変身した渡の姿だった

2226名無しさん:2023/07/16(日) 17:10:45
慎二達から逃げた後、シャロは空を見上げる。
こんな退廃した世界からでも――空だけは以前と変わりなく、綺麗だった

「遊星さん。私、どうしても勝ちたいです」
「……ああ。お前の友を想う気持ちは、俺にもよく伝わっている」

先程の戦闘でシャロは粗暴なマスター相手とはいえ、引き金に手を掛けた。もしも狙いが定まっていれば、きっとあのマスターは死んでいただろう。

だがそんな血に塗れた結末は遊星の望みじゃない。彼女には手を汚させることなく、願いを叶えて友人達と再会させてやりたいと思ってる。

「千夜は大切な幼馴染で、リゼ先輩は私の憧れで。……そんな二人を一気に失うとは思いませんでした……」

終末世界はあまりにも過酷だ。
日常を過ごしていた少女が地獄へ突き落とされるまでの時間は、そう掛からず。
しかし世界の厳しさはシャロを強かにし、殺人の覚悟まで決めさせるに至った。

「私は絶対に千夜とリゼ先輩を取り戻したいです。だから遊星さん、力を貸してください……!」
「わかってる。俺もこの聖杯戦争――全力を尽くして優勝するつもりだ」

遊星が力強く頷き、シャロは安心した。戦闘後に彼が少し落ち込んでいたのが、目に入っていたから。

(千夜。もしもあんたが生きてたら――今もこうして空を見上げてたのかしら)

世界が退廃してから。
千夜とはよく空を眺めることが多くなっていた。

『いつか、きっと――この青空みたいに、世界も平和になるはずよ。だから、シャロちゃん。私達はそれまで頑張って、生きるのよ』
『そうね。いつかまた――この世界が元に戻ったら、昔みたいに……。だからそれまで、千夜も死んじゃダメよ』

そんな会話を交わしたことを思い出して――シャロの瞳から、一雫の涙が落ちた

2227名無しさん:2023/07/16(日) 17:11:12
>>2221>>2223の出来事もあり闇マリクは現場へヘルタースケルターを再び送り出す、さらには洗脳一般人を目立たぬように付き添わせて
周囲を探索して同じ集団を見つけたヘルタースケルターは、今度は指令により積極的に攻撃を仕掛けた同じく破壊されてしまった
しかし今回は物陰から洗脳一般人がそれを目撃し、バレないように尾行して集団の拠点を見つけることに成功
また、マリクは自分と同じカードの使い手を知覚したことにより興味を持ったちめ、彼ら彼女らの苦悶に満ちた表情を拝むために襲撃することを決めた

2228名無しさん:2023/07/16(日) 17:39:59
>>2226
(この世界でも、空は綺麗ね……)

千夜はふと、空を眺めた。
周りの風景がどれだけ変わろうとも、空だけは元の世界と変わらない。

(シャロちゃん、今も元気にしてるかしら?)

空を見ながら思いを馳せるのは――元の世界で待ってるであろう幼馴染のシャロのことだ。
昔からずっと一緒だった。高校こそ違うけど、それでもこの絆は途切れることなく、永遠で――いつしかココアやチノなど、その輪はどんどんと大きくなった。

千夜は木組みの街が好きだ。
みんなとの日常を。そして大好きな幼馴染――シャロとの幸せ(当たり前)を愛している。

だから早く元の世界に戻りたいし、取り残してしまったシャロのことが心配でもあった。
それこそ聖杯戦争なんて摩訶不思議なものに巻き込まれた自分以上に――シャロのことが心配だ。

(今はココアちゃん達がいるから大丈夫だと思うけど……やっぱり心配ね)

――世界線こそ違えど、シャロと千夜は互いに互いのことを想いあっていた

2229名無しさん:2023/07/16(日) 19:07:42
>>2196の前

『いいんですかマスター?私は姿を見えなくしてた方がいいんじゃ…』
『いや、姿が見えてた方がいい。俺は…聖杯戦争に乗る気はないし、彼女等(ダクネス&渡)に聞きたい事があるから…俺たちに戦意がない事を示す為にも今は使わないでくれると助かる』
『わかりました。ただいざとなれば…その時は動きますからね。
それと2つ…1つは、私とマスター、それにあの2人以外に何か…波長みたいな物(悪魔の目玉の物)を感じます。ひょっとしたら別の陣営が、盗聴なりなんなり、してるかも知れません。
もう1つは…少し前まであの2人と誰かが戦ってたんですけど、撤退してから…その相手がどんな波長だったのか思い出せない(ランサーの存在抹消スキルによる物)んですよね…何かしらの異能による可能性があるので、気を付けた方がいいかと』

ダクネスと渡と話す前に、念話でうどんげと戦兎はこんな感じのやり取りしてたね

2230名無しさん:2023/07/16(日) 19:08:15
>>2224
(…マスターもだけど…何と言うか、お人好しなのね…あのセイバーもそのマスターも…)

三人の会話を聞きながらも、一応周辺の警戒を行ううどんげに対し、ここでダクネスが声をかける

「戦兎はこう言っているが、お前もそれで良いのか?」
「はい、私も無関係な人達へ被害が及ぶのは…好まないので。なのでこちらも…よろしくお願いしますね?」
(…まあ、貴女達とは違って…そうなると目覚めが悪いからって利己的で、打算的な理由だけどね)

内心でそう自嘲しながらもうどんげは、戦兎に従い手を組む事にした

(仮面ライダー…正義の味方…ヒーロー、ね…私とは、程遠いなあ…)

かつて逃げ出した過去が知られれば、拒絶されてもおかしくないとふと思うも…そうなるとしても、願いも無いのにどういうわけかサーヴァントとして呼ばれてしまった以上は、このお人好しのマスターを生還させたいと、そう思うのであった

2231名無しさん:2023/07/16(日) 19:41:07
>>2222
「この都市は金があまり豊富ではないようだな、まあどこだろうとアッパーヤードほどとはいかないだろうがな」
「あくまで財産の徴収というのであれば宝石店や貴金属を扱う店も見て回った方がいいだろうね。最もこれほど荒廃した世界でどの程度残ってるかは期待できないだろうけどね」
銀行のみならず貴重品のありそうな所を手当たり次第に荒らしていくけど、黄金律スキルのおかげか狙った所には何かしら品が残ってたりしてたね

2232名無しさん:2023/07/16(日) 20:05:12
>>2227
「またこのロボットか。しかも今回は攻撃性が増しているな」
「何か執拗に狙われてる気がしますが、ストーカーなんてゆんゆん一人で十分ですよ」
「え!?誰がストーカーよ、誰が!」

「だから、ゆんゆんです。あれだけ付き纏って今更それを否定しますか?」
「それは……!めぐ――キャスターが私のライバルだからであって、別にストーカーというわけじゃ……!」
「二人共、仲良しね〜」

相変わらずな調子の凸凹コンビとそれを微笑み、見守る千夜。そんな中、ジャックはこのロボット――言い換えるならば機械族のモンスターとも呼べるような存在について思案していた。

「このロボットを使役しているサーヴァント……もしや俺と同じ決闘者か?」

聖杯戦争的には使い魔やらなんやら考えるのが常識だろうが、生憎とジャックは魔術師でも一般的なサーヴァントでもない。決闘者だ。
ゆえにモンスターを使役するサーヴァントのことは、必然的に自分と同じ決闘者であるという考えが思い浮かんだ。

「決闘者って、アーチャーさんと同じタイプのサーヴァントっていうことかしら?」
「ああ。理解が早いな、千夜。ようやく多少は聖杯戦争のことがわかってきたか」

決闘者という言葉に反応した千夜に感心しつつ、ジャックは自分なりの推測を話し始める。

「相手はおそらく情報収集のためにこんな奴らを向かわせてきたのだろう。そして今回の攻撃性だ。――そろそろ本人が来てもおかしくないだろうな」

「え?情報収集した上で来るって……私達四人に勝てる自信があるってことですよね?」

「うむ。よほど腕に自信があるか、それとも向こうも誰かと手を組んでいるのか。どちらかまでは流石にわからんが、今のうちに気を引き締めておけ」

ゆんゆんの質問にジャックが答えると、状況を理解した三人は気を引き締める。

「もっとも――相手がどんな決闘者であろうとも、勝つのは俺だがな」

2233名無しさん:2023/07/16(日) 21:19:38
これまでの出来事を踏まえて慎二は戦術を練り直す
今までは敵を求めて狂戦士と共に索敵していたが、この場合敵の発見および遭遇は逆に自分の姿も晒してしまい敵に付け入る隙を与えてしまう
それともう一つ、流石バーサーカーだけあって魔力の消耗が激しい、現状は身体的にまだ大丈夫な慎二だがこれ以上暴れるとなると厳しくなるかもしれない

ゆえに、慎二は次のように指令を出す

「バーサーカー、何処の誰でもいいから魂食いをしてお前の魔力を補え。
そして騒動に釣られてノコノコとやって来る聖杯戦争の参加者をぶちのめせ。
僕は少し離れた場所からお前の様子を見ている、だからお前は存分に暴れろ」

そうだ、わざわざマスターがサーヴァントと共に前線に出なくてもよい
むしろ、マスターは姿を隠して状況を観察しながらサーヴァントに指示を出すのは聖杯戦争の定石でもある
これなら慎二もむざむざ身の危険を晒す必要はない、それにマスターを庇う必要がなくなればこの暴力装置も戦いに集中できるというものだ
さらにこちらから何処にいるか分からない主従を探すより、騒動を起こして駆け付けた他陣営をバーサーカーに当たらせる方が手間が省ける
そうと決まれば慎二達は動き出す、近場の集落へとバーサーカーが向かい、慎二はこれから大惨事となる現場を眺められる場所へと移動した

(余談、バーソロミューくまの魂食いはニキュニキュの実の能力を使って一般人の魔力を奪い取る形となる。原作で「痛み」や「疲労」を弾き出すのと同じ要領。
あと魔力を奪われた人間は倒れてしまうが命に別状はないと思われる。でも病弱な人にそれをやったら保たないかもしれない)

2234名無しさん:2023/07/16(日) 21:19:41
>>2231
目立つような行動を堂々としてるけど終末世界だとこれくらいする荒くれ者は普通にいるし、仮に他の陣営に見付かってもエネルなら余裕で返り討ちに出来るという自信がこんな手段を踏み切らせるに至ったか

2235名無しさん:2023/07/16(日) 21:23:44
>>2234
それにアーチャーの心網でマスターやサーヴァントが近づいてきても周囲の気配は完全に把握できるからってのが大きかったからだろうな

2236名無しさん:2023/07/17(月) 11:27:44
今は夜
人々はあちこちに焚き火を燃やし、一日の終わりに食事や談話で安らかな一時を過ごしている
この場所の集落には自警団も在駐し、拳銃などを携えながら夜盗や魔獣に対応できるように警備に回っている者もいる
それでもここ最近は大きな襲撃もなく比較的平穏に過ごしていた彼らの元へ、突如として大男が現われた
バーサーカー、バーソロミューくまはニキュニキュの実の能力による瞬間移動のような超高速移動を使い集団の真ん中に飛び込み、腕を一振りするだけで数人の魔力を奪い取った
一瞬で意識を失い倒れる姿を見て、そして夜盗や魔獣より未知で恐ろしい存在の登場により、迫る危険から逃げまどう住民達、しかし暴君は容赦なく、慈悲もなく次々と魔力を抜き取っていった
やがて自警団が到着して銃器や槍で応戦するが強き神秘で構成されたサーヴァントに通用するはずもなく、逆に反撃を食らって倒されてしまう
たった数分で数十人分が魂を喰われ、銃声と喧噪に導かれてやってきたアインとキャスターはその光景に息を飲む

「ひどい…アインさん、私はあのサーヴァントを惹き付けます。あなたは人々の救援をお願いします」
「わかった、そっちは君に任せる」

バーサーカーがまた一人、一般人を追い詰めて魔力を奪おうと手を伸ばす最中に飛翔したキャスターが救出し、近くで降ろして逃げるよう指示を出してからバーサーカーに向けて射撃する
しかし大男の頑丈な身体に銃弾が当たってもビクともしない、いくらキャスター自身の魔力を込めてはいるとはいえ扱っている武器が近代兵器の叡智=神秘とは無縁な銃器では火力が足りず有効打にはならないのだ
逆にバーサーカーもキャスターを認知してビームを放つが、それは強力なシールドによりキャスターには届かず防がれてしまう
それを見たバーサーカーは機械化された巨体に物を言わして弾幕の中へと突っ込み、腕を振ってキャスターに攻撃を仕掛ける
その攻撃もシールドで防がれる、がバーサーカーの肉球がシールドに触れた瞬間キャスターはシールドごと後方へと弾きとばされてしまった
建物に激突するキャスター、そこへ間髪いれずバーサーカーが急接近して追撃を加えようとするが、横から急接近する英霊の気配を感じるや否や肉球を弾いてその場から急速離脱する
そして紙一重の差で神速の一撃が空を斬る、その場に現われたライダーは大男の首を討ち取れなかったことに落胆することなくキャスターに声を掛けた

「助太刀いたす、怪我はないか?」
「あ、ありがとうございます。私は大丈夫です、まだ戦えます」
「そうか、ならばよかった。ところで、この集落を襲ったのはあの大入道で間違いないか?」
「はい、たぶん人々から魔力を奪っています。今すぐ止めないと、また人々を襲いかねません」
「それでは、今は手を組んであの大入道を討ち取ろるとしよう」
「よろしくお願いします。それと、あの手の肉球に気をつけてください」




一方その頃、若葉は人々を避難誘導したり取り残された人がいないか集落を見て回っていた
アイン達と同様に騒動の気配を感じ取った彼女達はすぐさま二手に分かれてそれぞれの行動に出ていたのだ
一応人の姿のままのホムンクルスが襲ってくることも考えて警戒を怠らなかったが、この時ホムンクルスは集落内に存在していなかったのでそのような事態に遭遇することはなかった
殆どの人々の避難が終わったところで若葉はライダーの元へ向かおうとするが、その道中で思わぬ人物と出会ってしまう

「「えっ」」

「どうして…ここにいるんだ」「どうして…ここにいるの」

「千景」「若葉」



一方その頃、アインは倒れた自警団員から拝借した拳銃を手に持ち周辺を索敵していた
キャスターには人助けを頼まれていたが、彼はそれを反故にして黙って敵マスターを捜し回っていたのだ
無辜の民を襲うサーヴァントがいてその傍にマスターがいない、ならば少し離れたところでその凶行を観察しているに違いない
そう考え至ったアインは憤慨し、この蛮行を仕掛けた敵を見つけて無力化することで沈静化を計ろうと動いていた
もちろん敵マスターに容赦するつもりはない、キャスターの想いとは裏腹に、彼は自分の手を汚すことも厭わなかった

その姿を、周囲の建物をキョロキョロと見回しながら何かを探しているアインの姿を、ジンは狙撃銃のスコープ越しに観察していた
ジンとランサーもまた騒動に乗じて動いていた、作戦通りにランサーが戦場に向かって陽動となり、ジンがマスターを狙い撃つべく狙撃ポイントから標的を探していた
ただ、ランサーが現場に到着する前にとある男女の姿を目撃し、それがサーヴァントとそのマスターであると見抜いたジンは男の方を注目して彼の行動を追いかけた
狙撃は寸分違わぬ精密さが要求される、なので男を狙い撃つにはまだ機が熟していないため狙撃は無理だが、彼の動きから暴れるサーヴァントのマスターを探している事を察することができた
これはチャンスとばかりに男の姿を逐次追いかける、他のマスターと邂逅して動きが止まった時が引き金を引く合図となるのだから

2237名無しさん:2023/07/17(月) 11:28:37
夜になったらザボエラ達も動き出したな
今回は堕姫だけでなくザボエラも現場近くまでは向かうようだが、いきなり姿を現すことはせずに遠くから戦況を見極めるようだ
それはまぁ自己保身的な部分もあるが、相手の出方や状況次第では自分も前に出て策を講じるつもりのようだ
堕姫や大智達が戦っている途中で自分が手助けすることで自分の功績とし彼らに恩を売ることも狙っているようだが

2238名無しさん:2023/07/17(月) 12:26:10
(次はどんな人と戦うんだろう……)
『どうしました?ゆんゆん。そんな浮かない顔して』
『……めぐみんはさ、戦うことが怖くないの?』
『当然です!なにしろ私には最強の魔法――爆裂魔法があるのですから!』

まあ――本当は怖くないと言えば、嘘になるのですが。
私の爆裂魔法は多様出来ません。ここぞという時の最終兵器で――それまでゆんゆんを危険な目に遭わせることだって本当は嫌です。
でも私が弱気だと、この子まで怯えさせてしまうかもしれませんし。それなら私は大胆不敵にこの爆裂道を貫いてやりましょう!

『そっか。めぐみんらしいね』

そんなゆんゆんの言葉は――念話とはいえ、少し弱々しく感じて。

『めぐみんは……私がマスターを狙っても。殺しても、嫌いにならない?』

『ならないですよ。それが聖杯戦争というものだということは理解しています。――ゆんゆんがそれだけ願いに真剣なら、そんなあなたのことも、しょうがないので受け止めてあげましょう』

とはいえ、なるべくその手を汚させたくないとは思うのですが。
いざという時に――願いを叶えるためにそういう手段を選んでも、私は否定しません。それを受け入れた上で前に進んで――聖杯を勝ち取ってみせます。

『めぐみんって意外と優しいところあるわよね。……ねぇ、めぐみん。手を繋いでもいい?』
『まったく、仕方ないですね。……ほら、いいですよ』

私がゆんゆんの手を掴むと――彼女は朗らかに微笑みました。

『ありがとう。めぐみんの手、暖かくて安心するわ……!』

ゆんゆんの手こそ暖かくて――サーヴァントの身でありながら、人の温もりというやつに触れた気がします。
まあそんなこと、口には出してやりませんがね

2239名無しさん:2023/07/17(月) 13:07:37
>>2230
うどんげが了承した後、四人は名前など(渡とうどんげはクラス名)を軽く自己紹介。
その後、戦兎はふと気になったことを聞いてみることにした

「そういえば……ダクネスとセイバーは何のために聖杯戦争で戦ってるんだ?」

「私はこの世界で失ってしまった仲間達を蘇生したい。そのために聖杯を使う予定だ」
「僕はそんなダクネスさんの力になりたいと思って、召喚に応じました。……大切な人を失う気持ちは、よくわかるので」

戦兎はそれぞれの動機を聞いて得心した。やはりこの二人は私利私欲のために願いを叶えるつもりがないらしい。
仲間の蘇生を願う気持ちはダクネスの身勝手な願いと言われても仕方ないものではあるが――戦兎はそんな野暮な考え方をしない。むしろ応援してやりたいとすら思える、切実な願いだった。

「いい願いだな。……アーチャーが言うには、俺達は誰かに盗聴されてる可能性があるらしい。もしそれが間違いじゃないなら――そろそろ誰か仕掛けてきてもおかしくない」

戦兎はうどんげから伝えられた情報を共有し、ここからどうするべきか考える。
気配の場所を知りたいが、相手がそれなりに距離を取っているのかあまりわからないときた。

「とりあえず敵襲に備えた方が良いということだな」

ダクネスがそう言うと、戦兎は頷き――うどんげの方を見る。

(本当は俺が戦うべきなんだけどな……)

サーヴァントとはいえ、自分よりも幼く見える少女に“戦争”をさせることに戦兎は不甲斐なさを感じる。本当なら自分が仮面ライダービルドとして戦うべきなのに、と。

2240名無しさん:2023/07/17(月) 13:08:15
渡達の戦闘終了後も、ソウゴは遠距離からずっと様子を眺めていた
会話の内容は流石に聞こえないが、戦兎がキバに変身していた青年とそのマスターらしき女に接触して、その後にサーヴァントが姿を現したのが見えた。
気配遮断しながら見ていた咲夜もそれを視認して、彼女が戦兎のサーヴァントじゃないかと伝える。その見解はソウゴも一致し、仮面ライダーが二人も聖杯戦争に存在することを確信。仮面ライダーを倒すことはソウゴの意に反するし、罪悪感もあるので迷いが生じる

とりあえず暫く彼らの様子を窺うことにした

2241名無しさん:2023/07/17(月) 17:15:07
>>2212
蝶野は早速、早苗に護衛用ホムンクルスを寄生させた
これは聖杯戦争に勝つためであり、人間型ホムンクルスとして自らが羽化するためでもある
もっともその前に自分が殺される可能性は十分にあり、そのリスクを減らすための護衛用ホムンクルスだ
試しに地上で人間を襲わせたが、その力は増している。それでもサーヴァントには及ばないだろうが、今までのホムンクルスよりはマシだと蝶野は思った

その後マリクが他陣営を襲撃すると決めた際(>>2227)、蝶野はこの早苗を保険として連れて行くことにした
襲撃の時は遠距離から観戦するが、もしも自分が見付かって狙われそうな時はこの早苗を利用するつもりである

2242名無しさん:2023/07/17(月) 17:15:50
>>2238
『あの二人、本当に仲が良いわね』

仲良く手を繋ぐ二人を見て、千夜が微笑む

『うむ。……まあ俺には女の友情というものがよくわからんが、アレはどう見ても仲が良いだろうな』

『ああいうのを見ると、私もまた早くシャロちゃんに会いたくなるわ』
『フッ……。その気持ちはわからんでもないな。俺もまた友と――遊星とデュエルしたいものだ』

四人は皆、大切な絆を胸に――同じ空間を過ごしていた
ゆんゆんと千夜は、願いの内容こそ違えど――その願いは大切な者のため。だからこそどんな陣営が来ても、勝利を譲る気はなかった

2243名無しさん:2023/07/17(月) 17:17:12
>>2238
――どうしてだろう?
めぐみんの手をギュッと握ると――暖かい気持ちで心がいっぱいになるの。

この世界でめぐみんを失って――その時にはふにふらさんやどどんこさんも。ちょむすけもこめっこちゃんももう居なかったから……正真正銘、本当のぼっちになっちゃって。

もうこんな世界、嫌だって――私も楽になりたいと思ったことも何度もあるわよ?

でも、もしかしたらいつかめぐみんが帰ってくるかもしれないから――その時は私が笑顔で出迎えてあげたいから。
だからずっとめぐみんを待ってたのに、なかなか帰って来なくて……。

そんな時に聖杯戦争の噂を聞いて……これしかない、って私は思ったの。
そしたらいきなりめぐみんが召喚されて――私の前に帰って来てくれて。

だから私は、この聖杯戦争に絶対に勝つって決めたのよ。ほら……私たちってライバルじゃない?
だから今まで何度も勝負してきたけど――今回は共闘して敵を倒すのよ……!

……なんて。
めぐみんと手を繋いでるだけなのに、心の中ではしゃぎすぎたかな……。

「すぅ……はぁ……」
「急に深呼吸なんかして、どうしたのです?」
「な、なんでもない!なんでもないわ!」
「ふぅん。まあそれなら良いのですが、変なゆんゆんですね」

ドキドキ――。

――めぐみんと手を繋いだら自然とこうなったのよ!
……なんて、そんなこと言えるはずもなくて。深呼吸で少し落ち着いたから……今はこの心地好い暖かさを。温もりをゆっくりと感じても、いいよね……

2244名無しさん:2023/07/17(月) 17:54:16
>>2236
慎二は少し離れた場所から戦場を観戦する
バーサーカーは超高速移動を駆使しながら今まで以上に暴れている、空飛ぶサーヴァントには攻撃力が足りず牽制役となり、変な鎧を纏ったサーヴァントがメインアタッカーとなり素早さで翻弄するが狂戦士上手く立ち回り付け入る隙を与えていない
2対1の状況でありながら互角以上に戦う様を見て慎二は昂揚する、やっぱり自分の考えは間違いでなかったと心の中で自画自賛してた
これなら英霊同士の戦闘を任せられると思い慎二は頭を切り替える、自分が戦場にいなければ敵のマスターが探しに来るかも知れない、と
そこで今度は自分の周辺を見回してみたが、実のところ既に遅く自分の後方から物音が聞こえた為に振り返ると拳銃を持った男に脚部を撃ち抜かれてしまった
この時の激痛で絶叫する慎二だが、彼はすぐさま隠し持っていた拳銃を取り出して反撃に出た

(ちなみにこの拳銃は集落襲撃前に自衛武器を持っていた男から(狂戦士を使って)奪い取った物である)
(本来魔術師であれば銃器などとは無縁なのだが、そこら辺の知識もなく銃器を持った相手に対抗するために強奪したのがある意味慎二らしい)

しかし、銃器の扱いに慣れていない上に激痛で狙いが定めづらい慎二では男に掠めることもできず、逆に手心を加えた一射が慎二の顔を横切った


「お前があの大男を使って人々を襲うマスターか!」
「そ、そうだよ! けど、それの何処が悪い! これは聖杯戦争だ! 利用できるものを利用して勝たなければ、何の意味もないだろう!!」
「…お前が、人の痛みを知らず自分だけのことを考える、ただのクズ野郎ということが分かった。 だったら、ここで終わらせてやる!」


二三言葉を交わした後、目の前の男・アインは殺意の目を慎二に向ける
そして銃口を彼の顔に定めて、引き金に手を掛けた


     パァァァーーーーーン


鳴り響く銃声が、遠くから耳に届いた
目を瞑っていた慎二は、自分の意識がまだ残っている事に気付き、恐る恐る目を開く
そして映り込んだ光景は、額から血を流しながら倒れ伏した男の姿であった


 ・ ・ ・


話は少し前に戻って
ジンはスコープから目を離すことなく、この戦場を自分なりに分析して状況を把握する

大男のサーヴァントが集落を襲い、そのマスターの姿は見えない
後にやってきた空飛ぶサーヴァントは人助けをしつつ戦い、男のマスターは大男の契約者を探している様子だ
その次に登場した武士風なサーヴァントは飛翔少女を助け二騎掛かりで大男と戦っている、そのマスターらしき人間は近くに見えないことから人々の避難誘導でもしているのかもしれないと推測する

さて、そうなると後者の主従二組はお人好しとみなし、今後は手を組んで行動する可能性が高い
一方、暴走している英霊はたぶんマスターの指示によるものであり、なりふり構わず敵を蹴散らそうとする輩である

この場合ジンにとって都合の良い方は後者である
聖杯戦争は残り一組になるまで殺し合う儀式であるが、二組以上が手を組んでいるとその驚異度は高まり撃退するのが難しくなる、場合によっては自分達にとって不利な状況になってしまう
ならば共闘しているであろう主従を崩すことを優先すべきである、上手くいけば二組をここで消すこともできるかもしれない

そして狙撃銃で狙うならば今現在も捕捉している男の方だ、彼が姿を隠したマスターを見つけたところで射殺するのがベストだと判断する
そのタイミングならば男は足を止めている可能性が高く狙いを付けやすい上に、姿隠しのマスターを捕捉して同盟を結ぶ足掛かりになるかもしれない


(ほぉ、間髪入れずガキの足を射貫くか。 その手際はいいが甘いな。 俺だったら初手から急所を狙っている)
(ともかく、標的の動きが止まった………今だ!)


ジンは躊躇いもなく引き金を引き、間違いなく男の眉間を弾丸で貫き、すぐさま狙撃ポイントを離脱する
狙撃手は居場所をバレないように行動するのが定石だが、それとは別に今は足に怪我をした少年の元へと向かうために動き出していた


(あの男も丁度いい具合にやってくれた、おかげで足に怪我をしたガキに接触しやすくなる)
(あのガキはまだ使い道がある、手懐けて上手く利用できればいいのだが)
(…もし使えないガキなら、その場で始末すればいい)


【アイン・ダルトン@機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 死亡】

2245名無しさん:2023/07/17(月) 17:55:51
>>2236
「千景、本当に千景なのか!」
「っ、若葉、ひとまずこっち!」
「え、えっ!?」

まだ頭の整理が追いつかない若葉は千景に腕を掴まれて近くの建物に連れこまれた
色々と聞きたいことがあるのだが、切羽詰まったようにこちらを睨む彼女の表情を見て出かけた言葉が止まってしまった

「まさか若葉、あなたはマスターなの」
「あ、ああ。そういう千景は…サーヴァント…なのか」

マスターはサーヴァントを目視すればパラメータ等を視認することができる、なので若葉も千景を集中してみれば何かしらのイメージが見えている
その上、自分とは違い今の千景は勇者装束を纏っている、その様からこの先の戦場に向かおうとしていることも察してしまう
サーヴァント、つまりは過去の英霊の影法師、死者の再現体であるということが、彼女を目の前で失ってしまった若葉に深く動揺を与えた

「色々と言いたいことがあるけど…若葉、表に出ないで。今外に出ると危険だから」
「…っ、しかし私もあの大男を止めなければならない。危険だろうと、私はライダーの所に向かわなければ」
「…私のマスターが貴女を見つけたら容赦なく殺すかもしれないから。…私は、もう貴女を傷つけたくないから」
「いや、そうだとしても、って千景!」

「ごめんね若葉、今は貴女をここに置いていく」

それだけを告げると、千景は若葉を部屋の奥へと突き飛ばした後に扉のドアノブを破壊して外に出る
そして部屋の扉の前にバリケードを敷き、彼女がすぐさま外に出られないようにその場でできる最低限の細工をしといた
そして千景は戦場に赴く、これ以上姿を眩ましていたらマスターに疑念を抱かれるかもしれない、だから若葉との接触は最小限にしてすぐに動かなければならない

「待て、千景! ここから出してくれ!」

後ろから聞こえる友達の声に後ろ髪を引かれながらも、千景は思考を切り替えて跳躍した

2246名無しさん:2023/07/17(月) 19:37:51
>>2227
自分の知る物とは少し異なるが、アレは男が付けていたアレは間違いなくデュエルディスク
自身が持つ初期型に当たる物でないことから自分より後の時代を生きた決闘者であることは推測できる

(三幻神の存在は知っているだろうが、効果まで把握してるかは何とも言えないか…。最も神の存在は目の当たりにした者にしか理解できないだろうがな…)

護衛として率いるヘルタースケルターを見ながら、襲撃の準備を整えつつアサシンは蝶野に語りかける。

「さてマスター、今から敵の拠点に乗り込むわけだが…一つ忠告しておこうと思ってな…」

「忠告だと? 貴様が俺に?」

「ああ…大事なことだからな。向こうには俺と同じ決闘者がいる、相手の出方次第だが俺は闇のゲームを展開するつもりだ」

フフフと笑うアサシンはそのゲームの内容を蝶野に語る。

「簡単に言えばモンスターと決闘者、マスターとサーヴァントの苦痛を共有するゲームだ…」

「何?」

アサシンが語った内容は蝶野には看過できないものだった。
わざわざサーヴァントが受けた苦痛を自分も受けなければならないのだと。

「それはゴメンだろ主様? だからあの女と主従契約の交換を提案したくてね…」

「……なるほど、それが貴様の狙いか」

つまりアサシンと早苗、キャスターと蝶野という形に主従を変えないかという話であった。
だがこうなった場合、アサシンは完全にフリーとなり、自分はアサシンの制御下でキャスターを引き受けなければならない。
令呪で洗脳を解除してもこちらに反感を持つキャスターがそのまま自分の指示に従うとは思えないため、面倒が増えてしまう。
そう結論づけて蝶野はアサシンに啖呵を切る。

「今更苦痛がなんだ、貴様の枷を手放して俺の悲願が遠のくぐらいならそれぐらい受けてやるよ」

「フフフ…良い答えだマスター。これで心置きなくデュエルを楽しめそうだ」

高揚を隠さないアサシン、それを忌々しく見る蝶野。
そんな蝶野にアサシンは神のカード――ラーの翼神竜を見せて語る。

「安心しろマスター、俺たちには神がいる。拝ませてやるよ、太陽神(ラー)がどれほどのものかをな…」

2247名無しさん:2023/07/17(月) 19:42:12
>>2239
不甲斐なさを感じながらこちらを見ている戦兎に気付いたうどんげは、
「マスターが気負う必要はないですよ、これでも私、元ですけど軍人なので!」
と、安心させる為かそう明るく言った
(…自分の命惜しさに逃げたんだけどね)
と内心でそう、かつての苦い過去を後ろめたく思いながらも

2248名無しさん:2023/07/17(月) 19:44:25
>>2240
咲夜(…あの兎耳は…はぁ、貴女も呼ばれてたのね、道理で捕捉出来なかった訳だわ)
ソウゴ(…もしかして咲夜の知り合い?)
咲夜(ええ、まあ…あの兎は鈴仙、薬師よ。波長を操って姿を隠したり色々出来るわ…互いに真名も手の内も割れてると言っていい
気配遮断のお陰なのかまだ気付かれてないけど…迂闊に動くのは危険と思うわ)

2249名無しさん:2023/07/18(火) 00:52:00
慎二との一戦を振り返り、遊星は考える。
あのデュエルはもしも遊星がマスターを躊躇なく狙えば、そこに勝機を見い出せたはずだ
相手はあの粗暴な態度からして悪辣なマスターの類と見て間違いなかっただろう
だが遊星はあくまで聖杯戦争ではなくデュエルとして、サーヴァント同士の戦いに固執してしまった
結果的にシャロが銃を撃ってしまい、それがずっと引っ掛かっている

(やはり……相手が悪人のマスターならば俺も相応の覚悟を決めるしかないか。あんなバーサーカーを野放しにしたら、世界の治安も悪くなってしまう)

遊星はシャロの願いを叶え、更には世界を救うために召喚に応じた。
ならば治安を悪化させる者は倒さなければならない。それが結果的に相手の死に繋がったとしても――野放しにしたら、聖杯獲得が遠ざかるどころか世界が更に荒らされてしまうだけだ

2250名無しさん:2023/07/18(火) 06:34:28
ついに闇マリクバベッジ組がめぐみんジャック組を襲撃
蝶野と早苗は当初の予定通り遠くからの観戦であり、前線には出てこない
マスターもいないため速攻でケリをつけてしまおうとめぐみんは爆裂魔法を撃とうとするが、それに警戒した闇マリクは一緒に連れてきた洗脳一般人数人で周りを固めて牽制
マスターを殺す覚悟はあっても流石に一般人を巻き込んで殺すのは二の足を踏むゆんゆん
その行為に憤るジャックと千夜に闇マリクは嘲笑しながら言い放つ
決闘者ならデュエルで決着をつけようじゃないか、と

2251名無しさん:2023/07/18(火) 08:54:26
>>2250
めぐみんの情報はあまりない(デメリットの関係で聖杯戦争ではまだ爆裂魔法を使ってないからめぐみん、ゆんゆん、ダクネスしか知らない)ものの、ロクに戦わない魔法使いが居たという情報は得てるから何かのために魔力を温存してると警戒して洗脳一般人で牽制したんだよね

2252名無しさん:2023/07/18(火) 14:05:03
>>2236
バーサーカーvsライダー&キャスター
即席で手を組んだ二騎は騎兵がメインアタッカーとなり術者が牽制とシールドによる防御、それと回復役として立ち回った
バーサーカーが四股を踏んでから両手から空気球を連発するが二騎は各々回避あるいは防ぎつつ接近する
キャスターが中距離からの射撃でバーサーカーの注意を引き、その一瞬の隙にライダーが俊足で詰め寄り素早く斬撃を放つ
しかしバーサーカーは紙一重で回避し一旦距離を取る、実際には刃が腕に当たっていたが鋼鉄の体と回避行動のおかげで巧くは斬れなかったようだ


「ちっ、ただの攻撃では鋼の身体を傷付けるのは難しいか」
「こちらも有効な攻撃はありません…他にいいアイディアとかありますか?」
「ああ、ある。そのためにも、もう一度注意を引いてはくれないか」
「ええ、任せてください」


二騎がそのように会話している最中、ここから少し離れたところで銃声が数発鳴り響く
それが耳に届いた直後、二人は緊迫した面持ちで周囲を見回した


(これは自警団のもの?他のマスター?それともアインさんが? 駄目だ、ここでは状況が分からない。 アインさん、無茶はしないで、無事でいてください…!)
(銃を持った相手がいるとなると流石の若葉も危険だ、今すぐ確認したいが、目の前の敵が許してはくれないだろう…すまないが、しばらく耐えてくれ、若葉。私もすぐ終わらせてそちらに向かう)


二騎が各々のマスターを心配している合間に今度はバーサーカーが仕掛ける、今度は近くの建物を弾き飛ばして二騎の元へと迫っていた
さらに口からビームを放って追撃を仕掛けるが、そのどちらもキャスターがシールドで防ぎきる
一方、ライダーは遮蔽物を利用して素早く移動し、バーサーカーの後ろへと回って攻撃態勢に入った


(弁慶程かそれ以上の堅牢な肉体を討ち取るには『薄緑・天刃縮歩』、いや『壇ノ浦・八艘跳』で一気にカタを付けるか……ッ!!?)


今まさに宝具を解放しようと構えていたライダーは、しかし急速に迫る敵意を感じて刀を返す
瞬間、刀と大鎌が激突し刹那の間だけ火花が飛び散った
そしてライダーは後ろへと飛び退き、奇襲を仕掛けた相手を捕捉する


「ここに来て新手か!」
「突然ですまないけど、あなたがライダーで間違いない?」
「…?確かに、私はライダーだが」
「そう、ならばここであなたを討ち取らせてもらうわ!」


そう啖呵を切るや否や、ランサーは再びライダーへと迫る
それに呼応してライダーも動く、二騎は建物の上を縦横無尽に駆け回りながら激しい攻防を繰り広げる


「どうして私を狙う!今はあの大男をどうにかしなければならないのに!」
「…」
(…貴女に恨みはないけど、貴女がいなくなれば若葉が狙われる可能性が低くなる。だから、)
「とにかく、消えてもらう!」


 ・ ・ ・


「ライダーさん!」


一方、バーサーカーの攻撃を防ぎきったキャスターはライダーに襲い掛かる新手の姿を見つけ彼女を心配する
その直後、一際大きい銃声が一刻の静寂を切り裂いた
そして魔力供給が途絶えた感覚を得て、キャスターに衝撃が走る


「まさか、アイン、さん…」


今しがた聞こえた銃撃によってキャスターは己がマスターが殺されたのだと悟るのであった

2253名無しさん:2023/07/18(火) 14:35:14
>>2245
建物の一室に閉じ込められた若葉だが、暫くして脱出に成功する
なにせ千景も急なことだったので急場凌ぎに閉じ込めただけだ、急ぐ必要もあったため徹底した封鎖もできていない
ゆえに若葉でも多少強引にやれば容易に抜け出すことができた、その代わり数カ所にかすり傷を負ったりもしたが今はそんなことを気にしている暇はない

「今すぐ、行かなきゃ」

若葉はとても嫌な予感がしていた、戦っているライダーの事も心配だが千景の様子もおかしかったのだ
とにかく、ライダーも千景もいるであろう戦場の中心部に向かって駆け出していた

2254名無しさん:2023/07/18(火) 15:24:08
>>2250
「随分と都合が良いタイミングですね、もしかしてあなたの手先ですか?」
「そうだ。こいつらはオレが洗脳してやった、聖杯戦争とは無縁の一般人!そんな哀れな子羊達を巻き込めるなら、好きにしな」

煽るようなめぐみんの言葉にマリクは余裕を持って返す。悪い陣営の手先なら容赦無く爆裂魔法を浴びせる気概はあったが、一般人となってくると話は違う。

「ほう、証拠でもあるのですか?」
「ククク、そんなにも証拠が見たいなら見せてやるよ」

闇マリクはめぐみんを嘲笑うと、洗脳一般人の一人が他の洗脳一般人の首を絞め始めた。首を絞められた方は洗脳されているゆえに抵抗せず、もがき苦しむこともなく呆気なく死ぬ。
その光景はめぐみん、ゆんゆん、ジャック、千夜全員に衝撃を与え、彼が本当に一般人達を洗脳してるのだと否が応でも理解させた

「貴様ァ、何をしている!!」
「証拠を見せろって言ったのはお前達だぜ。よ〜〜〜く見たか?無関係な一般人が死ぬ様をよ……」
「ジャックさん。あのサーヴァントを倒して!」
「クク、聖杯戦争をするのも良いが――お前は決闘者じゃないのか?何の運命か、俺も決闘者でな」
「ほう。俺の知る物とは違うが、そのデュエルディスクはたしかに貴様が決闘者である証拠だな」

決闘者が二人揃えば、その決着方法は必然と決まる。
デュエルで決着を着けないか提案してきたマリクに――ジャックは拒否する理由もなし。

「良かろう。貴様の姑息なやり方は決闘者の風上にも置けんが――そのデュエル、受けて立つ!」

互いにデュエルディスクを展開し、その開幕を高らかに宣言した。

「「デュエル!」」

2255名無しさん:2023/07/18(火) 16:16:42
>>2254
デュエルの宣言をした瞬間、デュエルする2人とそれを見るゆんゆん達を囲うように闇の霧が覆っていく。

「これは一体…」
「さあ…闇のゲームの始まりだ…!」
「闇のゲームだと!?」

広がる闇に訝しむめぐみんに闇のゲームを宣言するマリク。
嫌な予感がするジャックは闇のゲームについてマリクに問いただす。

「ライフポイントは命の数値。全て失った時、プレイヤーは絶命する…」

「そしてモンスターの苦痛はプレイヤーと…サーヴァントの苦痛はマスターと共有する。つまりこのライフポイントは貴様の命であると同時にマスターの命でもある!」

その言葉にジャックは反射的に千夜の方を向き、そして拳を握りしめ、怒りを見せる。
目の前にいる男が決闘者と名乗るには余りにも烏滸がましい存在であると。

「貴様のような男に…決闘者を名乗る資格はない! 貴様はこの俺が倒す!」

「言っておくがダイレクトアタックによる苦痛はモンスター破壊によるダメージとは比べ物にならないからな、精々気をつけな」

義憤を見せるジャックを見てもマリクは変わらない様子で嘲笑う。

「安心しろ、生憎と今は席を外しているが俺のマスターも平等の条件だ。サーヴァントとマスターの契約そのものに距離は関係ないからな。さあデュエルを始めようか」

語るべきことは語ったとばかりマリクはデュエルディスクを構え直し、自分のターンを始めた。

「俺のターン、ドロー!地獄詩人ヘルポエマー召喚!攻撃表示!リバースカードを1枚セットし、ターンエンド…まずはお手並み拝見といこうか」

手札5→6→4枚

『さて…貴様らは一体どんな表情を浮かべてくれるのかな…フフハハハ…』

※ダメージを伴わないモンスターの破壊はプレイヤーのみ苦痛を共有します
※ライフポイントへのダメージはマスターにも苦痛が伝わります

2256名無しさん:2023/07/18(火) 19:52:40
>>2252
戦場における一瞬の動揺は時として命取りとなる
魔力供給が途絶えてアインの身に何かあったことを悟り、マスターを守れなかった自分に悔いを抱いた芳佳の元へ、異変を感じ取ったのかバーサーカーが再びビームを放つ
その攻撃に気付いて再度シールドを展開する芳佳だが、魔力不足によりシールドの出力が安定せずビームの勢いに押されて吹っ飛ばされてしまった

またしても建物に激突する芳佳、その額から血を流しつつも彼女はなんとか立ち上がる
マスターであるアインの喪失は彼女の心に深く残ってはいるものの、今は目の前の敵をどうにかしなければならないと無理矢理言い聞かせる
でないと、また人々を襲いかかるかもしれない、あるいはライダーに襲いかかるかもしれない
一時的とはいえ協力して戦ったライダーは、目の前の暴君とは違って自分達と志を同じなのかもしれないと信じているから
それならば彼女に出来る限り未来を託すために、今自分が目の前の大男をどうにかしようと決意した

身長7mくらいの巨漢が全く表情を変えることなくゆっくりと歩きながら空気弾を連発してこちらを追撃する
その攻撃によって芳佳のいた場所が破壊され砂埃が立ち――

その煙幕を切り裂くように、一筋の線が上へと直進した

芳佳は自らに残った魔力を駆使して震電をなんとか扱い、一定の高度まで辿り着いた時点でUターン、夜に輝く月を背後にバーサーカーに向けて一直線に降下していく
それに対してバーサーカーは空気弾を放つが、最小限の回避行動や一点集中のシールドでカバーしながら芳佳はひたすらに加速する


(お父さん、ごめんなさい!)


そして芳佳はストライカーユニットを脱着、震電はそのままバーサーカーに向けて勢いのままに進む
ミサイルのように迫ってくる物体をバーサーカーは肉球で弾き返そうとするが、それが接触する前に大爆発した

『壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)』
自身の象徴たる宝具を爆弾として破裂させることで本来以上の威力を解き放つ奥の手
その代償として自身の切り札を失うのだが、芳佳はいまできる全てでもって目の前の敵を倒すために、惜しみながらも使った
その結果、一部は肉球によって威力が削がれたものの効果範囲の広さゆえに全部を相殺できなかったバーサーカーはダメージを受けてしまう


「いっっけぇぇぇぇーーーーーー!!!!!」


さらに芳佳は落下しながらも最後の宝具を抜き放つ

 『わたしにできること(真・烈風斬)』

元々は共にヨーロッパ戦線で戦った上司が使用した最終奥義であり、芳佳もまた魔力の全てを注ぎ込んで解き放っているがために再現された最終宝具
彼女は魔力で編み出された扶桑刀「烈風丸」を携え、さらに自らのに残った全魔力を込めて巨大な斬撃波を解き放った
先の爆破ダメージの影響で対応が遅れたバーサーカーは、一瞬遅れながらも真剣白刃取りの要領で巨大な刃を受け止めようといたが、押し止めることが出来ずに切り裂かれてしまった

この連撃によりダメージを負いすぎたバーサーカーはついに動かなくなり、その傷が幾らか癒えるまでしばらく沈黙した
一方、最終奥義を放った芳佳は、地面に寝そべりながらやり遂げた表情を浮かべつつ光る粒子となって消えつつあった
この宝具は一発限りの、使うと逸話の再現として聖杯戦争から退場することとなる自爆型の宝具である
マスターであるアインが聖杯を望む間は使えなかった宝具だが、彼を喪い自身もいずれ英霊の座に戻る状況になってしまったからこそ、芳佳は最後に敵を倒すために持てる全てを使い切ったのだ


「アインさん…貴方を守れなくて、申し訳ありません」
「でも、最後に、一矢報いました…わたしにできること、見ていてくれましたか…」


【宮藤芳佳@ストライクウィッチーズシリーズ 消滅】

2257名無しさん:2023/07/18(火) 22:14:19
>>2255
「決闘者と聞いた時点で察していましたが……アーチャーと同じで使い魔を召喚するタイプのサーヴァントですか。そして同じタイプのサーヴァント同士だからカードゲームで勝敗を決する、と」

突如出てきた不気味な姿の悪魔をチラりと見て、めぐみんは呟いた。
闇が広がり、アーチャーとアサシンだけでカードゲームによるタイマンが始まった。どういう世界なのか検討も付かないが、それでもジャックのカードに対する想いは本物だと。自分が爆裂魔法に焦がれるように、ジャックの信念も凄まじいものだと信じてるから、めぐみんは彼らの決闘を馬鹿にはしない。

「一方、このサーヴァントは……何を考えてるのでしょうか」

先程から一言も喋らないバベッジ。
まるで本人に何の意思もないようで、不気味さを感じる。まあ実際は闇マリクに洗脳されているせいなのだが、めぐみんはそんなこと何も知らない。
そこに戦意すらもあまり感じられず、まるで自分とゆんゆんを牽制するための壁にすら見えた

(くっ、爆裂魔法さえ使えれば……)

洗脳された一般人達。
彼らを巻き込むことは流石にめぐみんとしても気が引けた。ゆえに爆裂魔法を使うことを躊躇してしまい、アサシンの得意とする闇のゲームにアーチャーを巻き込んでしまった。

「すいません、アーチャー、千夜……」

めぐみんが千夜とジャックに詫びの言葉を告げると――。

「フッ、何をらしくないことを言ってるのだ、キャスター。お前は黙ってそこでキングのデュエルを見ていろ。こんな姑息な輩――俺のレッドデーモンズですぐにねじ伏せてくれるわ!」

「そうよ、キャスターちゃん。今はアーチャーさんを信じるのよ」

ジャック・アトラスはみんなのキングである。
自身のマスターである千夜の“信じる”という言葉に背を押され。闇のゲームなどという状況にも怖気付くことなく――彼はカードを引いた。

「俺のターン!ドロー!手札よりバイス・ドラゴンを特殊召喚!このモンスターは相手フィールドにのみモンスターが存在する時、攻守を半分にして手札より特殊召喚できる!さらにチューナーモンスター、ダーク・リゾネーターを召喚!」

手札6→4

「レベル5・バイス・ドラゴンに、レベル3・ダーク・リゾネーターをチューニング!」

――チューニング。
聞いたこともない言葉に闇マリクは「ほう」と興味を示す。

「王者の鼓動、今ここに列をなす!天地鳴動の力を見るがいい!シンクロ召喚!我が魂、レッド・デーモンズ・ドラゴン!」

二体のモンスターが共鳴し、一体の真紅のドラゴンが場に現れる。
攻撃力3000。ヘルポエマーの攻撃力2000を上回る数値だ。3000とはブルーアイズに並ぶ破格の攻撃力。その凄まじさを身に感じ、されどもマリクは笑っていた。

「バトルだ!レッド・デーモンズ・ドラゴンで地獄詩人ヘルポエマーを攻撃!アブソリュート・パワーフォース!」

レッドデーモンズの容赦無い攻撃により、ヘルポエマーが破壊される。攻撃表示ゆえに当然、その超過分のダメージもLPから削られる。

マリク
LP4000→3000

「ぐ、ぅうう……!」

同時刻――マリクのマスターである蝶野にLPを削られた分の苦痛が襲いかかった。
忌々しげに双眼鏡でアサシン達の場所を見ると、そこには真紅のドラゴンの姿。“アサシンは何をしているんだ”と蝶野は怒りを募らせる。

「地獄詩人ヘルポエマーの効果発動。攻撃表示のこのカードがフィールド上から墓地に送られる場合、相手の墓地に送られる!」
「何ッ!?」
「その反応からして、なんとなく察しが付いたようだなぁ……。ヘルポエマーが墓地に存在する限り――アーチャー、お前はバトルフェイズが終了する毎に手札からカードを1枚、ランダムで捨てることになる」
「くっ、姑息な手を……!」

瞬間――レッドデーモンズで攻撃し、バトルフェイズを終えたジャックの手札から1枚が墓地に送られる。

手札4→3

「だが――こんな卑劣な手段に屈するキングではない!闇のゲームだかなんだか知らんが――勝つのは俺達だ!カードを1枚セットし、ターンエンド!」

手札3→2

2258名無しさん:2023/07/18(火) 22:15:12
(妙な胸騒ぎがするな……)

聖杯戦争で初戦を終えた緊迫感か、それとも別の何かが遊星にそんな感覚にさせたのか。
何故か胸騒ぎがして、落ち着かない様子の遊星。そんな彼を見て、シャロが声を掛ける。

「遊星さん。落ち着きがないですけど、何かあったんですか?」
「いや。別に何かあったというわけじゃないんだが、何故か無性に胸騒ぎがしてな……」
「遊星さんもですか。私も何か落ち着かなくて……」

その胸騒ぎはシャロも同じだったように、困ったように苦笑する。
そこでふと、シャロの頭に閃きが。

「……遊星さん、バイクが好きなんですよね。良ければドライブしますか?」
「ドライブか。たしかに、風に当たればこんな気持ちも多少は落ち着くかもしれないな」

遊星がシャロの提案を受け入れると、二人はそれぞれ遊星号とDボードで走り始めた。

――自分達の親友が今、聖杯戦争で命を懸けたデュエルをしてることを彼らはまだ知らない
だがその足は着実に親友達が決闘する場に、近付いていた

2259名無しさん:2023/07/18(火) 23:01:22
>>2257
「俺のターン、ドロー!」

自分のターンとなったマリクの元に蝶野からの念話が届いてくる。

『アサシン、遊んでる余裕はない…さっさとケリをつけろ…!』

『フン…まあ見てな主様。折角のデュエルはまだ始まったばかり…じっくり楽しんでいこうじゃないか…』

そう言って蝶野からの念話を切るマリク。
彼の切り札である神のカードはまだ手札に来てはいない。

「リバイバルスライムを守備表示で召喚し、リバースカードを1枚セットしターンエンド…」

手札4→3

「随分と消極的だと言いたいが、今はその方が都合がいい。貴様との決闘などさっさと終わらせるに限る」

千夜への負担を考えればダメージを受けずにデュエルを終わらせることが先決。
ジャックはマリクを迅速に倒すべく攻めの姿勢を続ける。

「俺のターン!ドロー!手札からマッド・デーモンを召喚!」

ジャック手札3→2

「前のターンは敢えて様子見していたが、貴様のエースモンスターが出るのを待って良かったよ。モンスターが召喚されたこの瞬間…リバース罠発動!隠れ兵!」

「何だと!?」

そんなジャックを待ってましたと言わんばかりにマリクは罠にかける。

「この罠カードによって手札から万力魔神バイザー・デスを特殊召喚!万力魔神バイザー・デスは3ターンの間無敵状態となる!」

マリク手札3→2

そうしてマリクから拷問道具を彷彿とさせるモンスターが召喚される。
その不気味な造形に千夜は不安を覚える。

「隠れ兵によって特殊召喚したモンスターはそのターン特殊能力を使うことができる…いけえ!バイザー・デス!標的はレッド・デーモンズ・ドラゴン!」

レッド・デーモンズ・ドラゴン 攻撃力3000→2500

「装着した瞬間そのモンスターの攻撃力を500下げ、さらに万力で頭を締めつける。さらに毎ターン500の攻撃力を下げる…しっかりと味わうといい…滅多に出来ない経験だぞ?アハハハハ…」

「アーチャーさん!」

瞬間、ジャックにレッド・デーモンズ・ドラゴンと同じ苦痛を襲う。
その痛みに膝を崩しかけるが、屈しはしないとジャックは持ち直す。

「安心しろ…千夜。この程度で…キングは怯みはしない!」

「なるほど…流石は英霊として呼ばれた決闘者の一人という訳か…ククク…」

やはり並の相手ではないと評価する闇マリク。
彼にとって相応の決闘者であるほど、神を見せるに相応しい相手だと見做すのだ。

「俺はこの程度の痛みに屈しはしない…!マッド・デーモンでリバイバルスライムを攻撃!マッド・デーモンは貫通能力を持っている、壁モンスターでその場凌ぎなどさせん!」

攻撃力1800 マッド・デーモンと守備力500リバイバルスライムのバトルにより1300のダメージがマリクに――

「リバースカード・オープン!痛魂の呪術!このターン、俺が受けるダメージを他のプレイヤーに移し替える…よって1300の戦闘ダメージは貴様が受けることになる!」

ではなくジャックへとその対象を移し替えた。

2260名無しさん:2023/07/19(水) 17:52:21
>>2259
痛魂の呪術はダメージを“移し替える”効果だ。
バーン対策のカードでは意味を成さず、これを防ぐ術はジャックにない

「ぐぁあああ!」

ジャック
LP4000→2700

LP1300分の痛みがジャックに襲い掛かる――が決闘者である彼の心は微塵も揺らがない。痛みを味わうデュエルなら過去に経験済みだ。

「くっ……!なかなかのダメージだが、それがどうした!これしきの苦痛で俺をどうにか出来るとでも――」
「ああ。お前が決闘者として一流であることはよくわかった。だが……そこのマスターはどうかな?」

瞬間――ジャックは闇のゲームの恐ろしさを知ることになる。

「きゃああああ!!」

ジャックにとっては、慣れた痛み。
蝶野にとっては覚悟していた痛みだし、なんだかんだ彼は正史では後に蝶人になる男だ。
されどもただの高校生である千夜にとって――1300分のダメージは、重く響いた。

「千夜!大丈夫か!?」

千夜が絶叫し、膝をついて倒れる姿を見てアポリアとの一戦を想起する。
しかし千夜は龍亞や龍可とも違う。ただの一般人であり、彼らのように使命や正義感があるわけでもない。無論、決闘者でもない。

「だ……大丈夫よ、アーチャーさん」

だが千夜は両手を着いて、立ち上がろうとし――。

「千夜……。私が肩を貸します」

めぐみんが手を差し伸べ、千夜の腕を肩に回すことでなんとか立ち上がることに成功した。

「私は……負けないわ。だってシャロちゃんに、また会いたいから……」
「……そうですね。大丈夫ですよ、千夜。アーチャーは絶対に負けません。私が保証します!」
「そうね。アーチャーさんなら……きっと勝てるはずよ」

めぐみんは千夜を元気付けるように言うと、こちらを眺めるジャックにサムズアップした。
互いに熱き魂を持つ者だからこその信用。そして友を想う千夜の心。それらを受け取り、背負ったジャックは――更に闘気を滾らせる。

「感謝するぞ、キャスター。そしてそこの決闘者!貴様の腐り切った魂は、俺が叩き潰す!」
「やってみなぁ!」

ジャックの堂々たる宣言を受けて、それでもマリクは挑発を続けた。

『めぐみん、千夜さん……大丈夫かな?』
『千夜もゆんゆんと同じ――誰かのために聖杯戦争に参加したタイプです。だから、きっと大丈夫ですよ』

念話で心配そうに話し掛けてきたゆんゆんに、めぐみんが力強く応える。
レッドデーモンズの熱が。あの気高き魂が、こんな悪党は焼き払ってくれるに違いない、と――彼女達は皆、信じている。

「まだ俺にはレッドデーモンズの攻撃が残っている。レッドデーモンズ・ドラゴンでリバイバルスライムを攻撃!アブソリュート・パワーフォース!」

レッドデーモンズの攻撃がリバイバルスライムを破壊する。――が、リバイバルスライムは瞬く間に再生した。

「何?戦闘で破壊したはずのモンスターがまた復活しただと……!?」

マッド・デーモンで先程破壊した時もそうだったが、一度のみならば墓地から蘇生されることも受け入れよう。だが流石に二回目ともなると、驚かざるを得ない。

「無駄だよ。リバイバルスライムは再生能力を持つモンスターだ。どれだけ攻撃されても、こいつは再生し続ける」
「なるほど、厄介な壁だな。ターンエンドだ」

「アーチャー……!!」
「慌てるな、キャスター。奴を倒すための手段はある。俺は負けん!」

不安そうにこちらを見てくるめぐみんに、ジャックは“負けない”と言い切る。
その自信が千夜やめぐみんに安心感を与える

「俺のターン、ドロー!」

バイザー・デスがギリギリとレッドデーモンズの頭を締め付け、ジャックに同等の苦痛を与える――が、そこはキングと呼ばれた男。痛みに耐え切り、デュエルを続行する。

レッド・デーモンズ・ドラゴン 攻撃力2500→2000

「ギル・ガースを攻撃表示で召喚。マッド・デーモンに攻撃!」

マリク手札2→1

ギル・ガースの攻撃力は1800。マッド・デーモンと同等であり、相討ちになるがこれは闇のゲーム。モンスター破壊による苦痛を味わせるのが、今回のマリクの目的だ。
そして手札には――遂に、神が来た。
もっともマリクはまだまだジャックで楽しむ気なのだが。

「トラップ発動、スターゲート。お前モンスターが戦闘を行った時、このカードにゲートカウンターを1つ置く」
「クク……だがモンスターは破壊させてもらうぜ」

ギル・ガースとマッド・デーモンが散り、闇マリク、ジャックの両者が共に闇のゲームによる苦痛を受ける。

「ぬ、ぐぁあああ――!」

痛みに絶叫し、それでもキングとして君臨し続けるジャックを見て、マリクは愉悦に顔を歪ませる。

「リバースカードを1枚セットし、ターンエンドだ」

「俺のターン――」

瞬間――シグナーの5つの痣が、ジャックに集い、デッキが光る。

2261名無しさん:2023/07/19(水) 17:53:32
>>2260



「これは……どういうことだ?」

遊星にシグナーの痣が浮かび上がり、それがどこかへと消えゆく。
それが意味することは――

「まさか、俺以外にもシグナーが……?」

シグナーの痣が誰かに集うということは、それはつまり何処かでシグナーがデュエルをしている証拠だ。

「遊星さん、あんな場所にドラゴンが!」

シャロが遊星に声を掛け、Dボードを一時的に止めると――彼女が指をさした先には、レッドデーモンズ・ドラゴンが存在していた。

「アレは、レッドデーモンズ・ドラゴン!ジャック、お前もこの聖杯戦争に参加していたのか!!」
「ジャックさんって、遊星さんがたまに口にしてる……」
「ああ。俺の大切な友だ。出来れば今すぐあそこへ向かいたいが……」

わざわざ戦場に向かうというのは、リスクある行動だ。少なくとも優勝から多少は遠ざかるだろう。
だがシャロは。大切な親友のために聖杯戦争に参加した少女は――。

「いいですよ。今すぐ向かいましょう!」

遊星の希望に笑顔で応えると、二人はレッドデーモンズが居る場所へ走る。

(あそこが危険なことはわかるし、そのままでもサーヴァントが脱落する可能性があるけど……遊星さんにまで、私みたいな目に遭ってほしくないから……)

シャロは千夜を失った。
ジャックがマスターなのか、サーヴァントなのかはわからないが――遊星には自分のような目に遭わせたくない。
もしもいつか戦う相手だとしても――それでもシャロは、友を想う遊星の気持ちを無碍には出来なかった。



「千夜も、この世界も――俺が救ってやる。スターゲートの効果発動!このカードを墓地に送り、このカードに乗っているゲートカウンターの数以下――つまりレベル1のモンスターを手札から特殊召喚する!俺は手札から、ダーク・バグを特殊召喚!
更に――手札から救世竜 セイヴァー・ドラゴンを通常召喚する!
レベル8、レッドデーモンズ・ドラゴンとレベル1、ダーク・バグにレベル1、救世竜 セイヴァー・ドラゴンをチューニング!!」

8+1+1=10

「研磨されし孤高の光、真の覇者となりて大地を照らす!光輝け!シンクロ召喚! 大いなる魂!セイヴァー・デモン・ドラゴン!」

そして――ジャックの場にセイヴァー・デモン・ドラゴンがシンクロ召喚された。

「ほう、大した攻撃力だ。だがこの瞬間――リバース罠発動!拷問車輪!!」

セイヴァー・デモン・ドラゴンに拷問車輪が襲い掛かり、攻撃は不可能となる。ジャックが以前にも使われたことがあるカードだ。

「甘い!俺は手札のトラップ・イーターの効果発動!」

ジャックの手札はまだ1枚、存在していた。ヘルポエマーの効果処理はバトルフェイズ終了時だからだ。
そしてトラップイーターが拷問車輪を喰らい、ジャックの場に特殊召喚された。

ジャック手札3→0

「セイヴァー・デモン・ドラゴンの効果発動!リバイバルスライムの効果を無効化し、その攻撃力分だけ攻撃力をアップする!パワー・ゲイン!」

攻撃力4000→5500

「バトル!セイヴァー・デモン・ドラゴンでリバイバルスライムを攻撃!アルティメット・フォース!」

再生効果を無効化されたままリバイバルスライムは粉砕された。これによってもう再生することはない。

「セイヴァー・デモン・ドラゴンの効果発動!このモンスターが攻撃した時、フィールド上の守備表示モンスターを全て破壊する!」

セイヴァー・デモン・ドラゴンの効果により、守備表示のバイザー・デスが破壊される。これでマリクの場に、モンスターはいなくなった。

「更にトラップイーターでダイレクトアタック!」

マリク
LP3000→1100

「ぐふ……!やるねぇ、アーチャー」
「当然だ。貴様の野望如き、このキングが潰してくれるわ!勝つのは――俺たちだ!」

ジャック・アトラスと自分の名乗れないゆえにキングと名乗り、ジャックは勝利することを高らかに宣言した。

「流石は私の認めたサーヴァントです、アーチャー!ほら。見てください、千夜。アーチャーが勝ちそうですよ!!」
「そうね。きっとアーチャーさんなら勝てるって――信じてるわ」

めぐみんと千夜の声援を受ける。
ジャック・アトラスはみんなのキングだ。彼女達を守るためにも、敗北の二文字はない。

「ターンエンドだ。セイヴァー・デモン・ドラゴンはエンドフェイズ時にエクストラデッキに戻り――墓地からレッドデーモンズ・ドラゴンを特殊召喚する!」

セイヴァー・デモン・ドラゴンがエクストラデッキに戻ると、再びレッドデーモンズ・ドラゴンが現れ――ターンはマリクへと移行する


「ぐぁあああああ!!」

トラップイーターの攻撃時、攻撃力1900分のダメージを蝶野は受けていた。残りLPは1100であり、その苦しみから自分の生命力が消耗されていることを彼は理解する。
痺れを切らした蝶野は、付近に待機させていた生贄用のホムンクルスをアサシンの元へ向かわせた

※ジャックが研磨されし孤高の光、真の覇者となりて大地を照らす(セイヴァー・デモン・ドラゴン)を使い、魔力を消耗しました

2262名無しさん:2023/07/19(水) 21:25:28
>>2252
ライダーとランサーは高機動で建物の上を跳躍しながら何度も刃を交えるが、互いに未だ決定打を叩き込めずに膠着していた
そうして何度も打ち合う最中、一際大きな銃声が鳴り響き、二騎は距離をおいて足を止めていた

(先程とは違う破裂音、これはもしや…主殿、無事でいてくれ)

(ついにマスターが引き金を引いた、たぶん若葉とは別人を狙ったとは思うけど…)
(でもこのまま長引かせるのもマズい…こうなったら、切り札を使ってでも一気にカタを付ける!)

ランサーが心中で決意を抱くやいなや、ライダーの周囲に七人ものランサーが出現し一斉に襲いかかった

『呪霊・七人御先』

ランサーの身に宿りし精霊『七人御先』の力を借り受けて発現する勇者の切り札
七人は本来のランサーとは見劣りすることなく、個別に思考し群体として連携しながら敵を狩る
突如として同じ顔が増えた事に警戒を強めるライダーを他所に、ランサー達は畳み掛けるように連撃していく

「なんと面妖な術、いや、これが貴様の宝具であるか!」

さりとて相手は百戦錬磨の英雄が一騎、ランサー達の物量にも物怖じせずに次々と攻撃を適切に対処していく
鎌を躱し、受け流し、移動し、跳ねる屈む剣を振るう、時にはランサーの何騎かを斬り伏せたりもするが、

「斬れども斬れども、再び蘇るのか!これはなんとも斬り甲斐があるというものだ!」

ランサーの切り札は一体でも残っていれば分身が再生され、常に七人の状態を維持することができるのだ
ゆえにライダーに何度斬り伏せられようとも構わず、常に七人で猛追することができた
その特性をライダーは面白がり強がる様子で言葉を発したが、この状態を続けていけば確実に消耗していずれ討ち取れる、とランサーは勝利を確信していた

だがまたしても彼女らの気を惹く出来事が発生する
二騎が戦う場所から少し離れた所で大きな爆発音が鳴り響き、続けて膨大な魔力の放出を感知した
それがバーサーカーとキャスターの戦闘によるものだとそれぞれ思い至るが、一体向こうでどのような事態が起きているのかまでは測りかねていた

(向こうの状況も不鮮明、これ以上ランサーと戯れる訳にはいかない)
「ならば、私も伝説の一つをお披露目しよう」

そう言うや否やライダーはランサー達を引き離すように大きく飛び退き、高い場所へと降り立った
相手もまた宝具を解放するのか、しかし自分達に対抗できる手段があるのかと疑問に思いつつ、問答無用で排除しようとランサー達はライダーへと一斉に迫った
しかし、七人御先の切っ先をライダーはひらりと躱し、またもや後方へ跳躍した後に建物の壁面へと着地し、

「我が肉体は、鳥のごとく水面を舞う──。『壇ノ浦・八艘跳』!!」

己が伝説を具現化した『遮那王流離譚』の一つを披露した
瞬間、壁を足蹴りしたライダーが八人へと分裂してランサー達へと急速接近する
これには一瞬だけ驚くランサーだが、よもや攻めの勢いを止めることなく正面からライダー達と交差する―――





「首を一つ、刎ねそびれたか」
「くっ」

大人数による激突の直後、ライダー達はランサーの六騎を撃破したのだが、ランサーの数は瞬時に七つに戻っていた
一方、ランサーは敵の猛攻を辛うじて凌ぎきり一命を取り留めたが状況の不味さに戦慄していた
数の上で不利なのもあるが、相手の方が俊足で戦技も上回っており今の自分では対応するのが難しく、もう一度正面から戦ったら七人御先を同時に撃破されかねない、とも肌で感じていた
――その時、たぶん勇者姿の若葉よりも手強いとも、千景は頭の片隅で思っていた

(口にした宝具の真名開帳は『壇ノ浦・八艘跳』、それは若葉が勇者の切り札として使う技と同じ)
(となればこの英霊は、『源義経』に違いない)
(精霊が縁となってこのサーヴァントを喚び出したのか、若葉は)

対戦相手の真名が分かったものの、今の状況ではその情報を活用する手立てはない
そして目の前にいる歴戦の武人は自分を逃がす気はなく、ここで仕留めるつもりでいる
――ならば、不利な状況であろうとも、もう一度戦うのみ
覚悟を決めたランサーは再び構え、ライダーも応じるように飛び込む体勢に入り―――

「二人とも、止めてくれ!」

遅れてやってきた乃木若葉の叫びが、激突寸前の二騎を制止した
急いで駆けて来たのだろう、息を切らしながらも彼女は続けて言葉を紡ぐ

「ライダー、千景を殺さないでくれ!」
「しかし主殿、先に仕掛けてきたのは向こうだ、明らかに私を殺しに来ていたのだが」
「…千景は、私の大事な仲間なんだ。二度と、大切な友達を、失いたくないんだ」
「若葉…」
「千景も、ライダーに攻撃するのをやめてくれ!」
「くっ、それは…いやそれより、若葉はすぐここから離れて!」
「―私は、ライダーのマスターなんだ。彼女と一緒にこの騒動を治めて、人々を助けたいんだ、千景。だから、私だけ逃げることはできない」
「それじゃあ若葉が」

(ランサー、俺がそのマスターを仕留めるから目の前のサーヴァントを抑えろ)

「っ!若葉、危ない」

ランサー、千景が若葉の説得を試みる最中にマスターであるジンから念話が入り、その内容を聞き取るやいなや表情を凍り付かせて声を荒げた
指示されたライダーの足止めは全く考えに及ばず、千景は駆け出すものの距離が離れていて狙撃を止めるには間に合わない

そして再び鳴り響く、大きな銃声

遠方から放たれた弾丸が超音速で真っ直ぐに飛翔する
それが若葉に当たる寸前、ライダー・牛若丸による神速の太刀筋で切り払われた
その一連の出来事を間近で目撃していた若葉は凶弾に斃れることはなかったが、しかし頭で理解するよりも早く無意識に自分が狙われたという衝撃を受けていた若葉は思わず尻餅をついてしまっていた

2263名無しさん:2023/07/19(水) 22:33:08
>>2261
「俺のターン、ドロー」

フィールドはガラ空き、手札は2枚のみというマリクのフィールドに対してレッド・デーモンズ・ドラゴンにトラップイーターがフィールドにいるという明らかにジャック優勢の盤面。
めぐみんたちはジャックの勝利を確信していた。

だがいきなり洗脳された一般人とは別の3人の人間がいきなり現れ、フィールド上に乗り上げたのである。

「何ですか貴方たちは!今は決闘の真っ最中ですよ!」

「この聖杯戦争においてはプレイヤーと使い魔もしくはサーヴァントの互いの合意があればモンスターとしてフィールドに乱入することができる。生憎とうちの主様は痺れを切らし始めてね…さっさとケリをつけろとせつかれているんでな」

決闘とは別の乱入に憤るめぐみんに気怠げに答えるマリク。
蝶野の指示で駆けつけた3体のホムンクルスはマリクの前に立つとすぐ人の姿から化け物の姿へと変わる。

「フン、別に構わん。その程度の奴らをいくら並べようと俺のレッド・デーモンズ・ドラゴンには無意味なことだ」

「神のカード…」

「…む?」

そんな中でマリクはポツリと呟く、その単語はジャックも聞き捨てられないものであり訝しむ表情を見せる。

「時代は違えど貴様も決闘者なら知っているだろう…三幻神の存在をな」

オシリスの天空竜、オベリスクの巨神兵、そしてラーの翼神竜。
決闘王となった武藤遊戯が所持し、そして失われたと言われる3枚の神のカード。
ジャックも生前星界の三極神と対峙しており、神のカードの存在との戦いの経験は持っているが、三幻神は闘いの儀で失われ、彼の時代では最早語られるだけの存在となっていた。
その名を今口にするということにジャックに戦慄が走る。

「喜べアーチャー…貴様は今ここで神を拝めるのだからな! 3体のホムンクルスを生贄に捧げ――」

「まさか貴様の宝具…切り札は…!」

場に出たホムンクルスたちは天へと捧げられ、マリクは謎の呪文――古代神官文字――を唱える。
闇の中から出現した黄金の球体、それが出す威圧感からジャックはもちろん決闘者ではないめぐみん、ゆんゆん、千夜も今までマリクが出してきたモンスターとは明らかに別格の存在だと感じ取る。

球体から戦闘モードへと姿を変え、闇に包まれたフィールドに太陽神の威光が降り注ぐ。

「これが!ラーの翼神竜だ!」

ファラオと共に眠りについた神は今ここに再び現世へと舞い戻った。

「ラーの攻守は生贄に捧げたモンスターの合計値によって決定する。ホムンクルスどもの攻撃力は1500、よって攻撃力は4500となる!」

「攻撃力4500だと!?」

手札も伏せカードもない今のジャックにはラーの翼神竜を止める術はない。

「ラーの翼神竜でトラップイーターを攻撃すればダメージは2600、ライフポイントは何とか100残るが…ククク…心して受けろよ?今までのダメージと違って神の業火はあんな優しいものではないからな…」

(ライフが残るならば例え神の攻撃であろうと俺は耐えてみせよう…だが千夜にまでこの一撃の苦痛を受けさせる必要はない…)

幸い、自分はアーチャーのクラススキルで単独行動を有している。
このデュエルの間だけ自身との契約を切ったとしても決着をつけるまでは充分である。
そう結論づけたジャックは今だけ一度契約を切るべきだと念話で告げようと千夜の方へ向いたときだった。

『アーチャーさん、私は…大丈夫よ』

それは共に戦うマスターとして真っ直ぐな眼差しであった。
そしてそんな千夜を見たジャックはそのままアサシンの方へと向き、啖呵を切る。

「例え神であろうとキングの魂は屈しはしない!」

「フン、涙ぐましいねぇ…なら心して受けな!ラーの翼神竜の攻撃、ゴッド・ブレイズ・キャノン!」

そして神の業火が放たれた。

2264名無しさん:2023/07/19(水) 23:49:40
>>2263
神の業火が放たれた、その瞬間――。

「ジャック!!」

現場に駆け付けた遊星が、ジャックの名を叫ぶ。
スターダストやレッドデーモンズすら上回る圧倒的な存在感を漂わせるドラゴンがまさか“神のカード”だとは遊星も知らないが、それでもジャックが危うい状況にあることは決闘者の直感でわかった。

「お前は……遊星!」

ジャックが遊星の声に気付き、振り向くと同時に――神の一撃がジャックを襲った。

「ぬ、がぁああああ!!」

ほぼ同時刻――。

「千夜!?どうしてこんなところに居るのよ!」
「シャロちゃん!?」

神の一撃が放たれたと同時に邂逅を果たしたのは、千夜とシャロも同じだった。
彼女が千夜の探していた親友だと察するめぐみんとゆんゆんだが、こんな状況なので顔が浮かない。

「シャロちゃんも聖杯戦争に……きゃああああ!!」

千夜が全ての言葉を言い終えるより前に――闇のゲームによる激痛が。神の一撃が彼女を襲う。
その苦しみはこれまでの比ではなく、並の人間ならば間違いなく限界を迎えるだろう。

「はぁ、はぁ……」

神の攻撃を受けたジャックは、それでもまだ立っていた。
決闘者の闘志を滾らせ――なによりもライバルであり、友である遊星に情けない姿を見せないために。千夜の決意を無駄にしないために。めぐみんにサーヴァントとして大切なことを伝えるため。ゆんゆんを守り通すため――彼は決闘を続行してみせる。

ジャック
LP100

「――言っただろう。キングは――このジャック・アトラスは、神であろうとも屈しない!」

遊星がジャックと呼んだことで真名を呼んだこと。そしてもう自分には限界が近いことを悟ったジャックは、もはや真名を隠すことなく堂々と名乗った。

「そう、ね……。シャロちゃんが聖杯戦争に参加してるなら……こんな危険な神様は、放っておけないわ……」

そして――今にも手放しそうな意識をなんとか保ち、ふらつきながらも千夜はまだ生きていた。
LPが命に直結する闇のゲームでは、千夜とジャックの生命は風前の灯とも言える。
それでも友の存在がギリギリで二人を繋ぎ止め――そして千夜に決意を与えた。

「千夜……。もうこんな戦いはやめなさいよ。後は私とライダーさんが戦うから……」
「ダメよ。シャロちゃんにこんな痛い思い、してほしくないわ」

ぽん、とシャロの頭を優しく撫でて微笑むと――千夜は前を向いた。

「ターンエンド。神の一撃を耐え切ったようだが、どうせお前らに勝ち目はない。せいぜい過ごすがいいさ、その無駄なラストターンをなぁ」

マリクがターンエンドを宣言するのを聞いて――

「ジャックさん。これが私達の――」
「ああ、これが俺達の――」

「ラストターンよ!」
「ラストターンだ!」

ジャックと千夜の声が重なり、カードをドローする。
だがジャックの手札はそれでも一枚。この状況を打開する手段は――

「令呪を以て命じるわ。――ジャックさん。レッド・デーモンズ・ドラゴン。このデュエルに勝って!!」

千夜は令呪を全て消費し、自らのサーヴァントの支援に使った。
そしてキングと彼が扱うドラゴンは。
ジャック・アトラスは応援してくれる少女を――

「私からもお願いです。こんなところであなたと別れたくはありません!勝ってください、ジャック!!」
「ジャックさん。私もキャスターも、ジャックさんを応援します!!」

まだ幼いのに聖杯戦争に参加した子供達を――

「お願いします。千夜のことを守ってください!」

千夜にとって大切な友を――。

「ジャック……それがお前の覚悟か……」

遊星はジャックの闘志がどんどんと増していくこと、されども彼の生命力が低いことを察して。
またブルーノの時のように友を失うことを覚悟するが――それがジャックのやりたいことであるならば、否定はしない。

「頑張れ、ジャック!お前なら――どんな困難も乗り越えられるはずだ!」

生涯のライバルであり、友である遊星の言葉を受けた瞬間――レッド・デーモンズ・ドラゴンの肉体が光り輝いた。
――

それは、進化だ。
これはデュエルであり聖杯戦争。マリクがそこを利用して神の素材を確保したように普通のデュエルとはまた違う要素も幾つかある。

「これは……千夜の令呪による力が。みんなの声援がレッドデーモンズを進化させているのか!」

ならば――ジャックがするべきことは、ただ一つ。

2265名無しさん:2023/07/19(水) 23:50:25
>>2264

「王者と悪魔、今ここに交わる!荒ぶる魂よ!天地創造の叫びを上げよ!シンクロ召喚――いや、宝具解放とでも言うべきか!」

そしてレッド・デーモンズ・ドラゴンは姿を変え――。

「出でよ!スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン!」

ジャックの場にスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンが場に現れる。
スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンはその効果により自分の墓地のチューナーの数×500アップする。ジャックの墓地にはダーク・リゾネーターとセイヴァードラゴンで二体のチューナーが存在する。
よって攻撃力は4500。

更に千夜の令呪による召喚であるためか、そこに100だけ攻撃力が上がり――この瞬間、神すらをも上回った。

『行くぞ、千夜!』
『わかったわ、ジャックさん。でも攻撃名だけ教えてくれないかしら?』
『フッ。スカーレットノヴァの攻撃名は、バーニング・ソウルだ』
『ありがとう、ジャックさん。これでもっと気合いが入れられるわ!』

二人は念話で話すと――。

「俺達の――」
「そして私達の――」

「「攻撃!バーニング・ソウル!!」」

皆の想いを乗せたスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンがラーの翼神竜を貫き――遂に神を倒した
だが与えられるダメージはたったの100。マリクのLPを削り切れたわけじゃない。
神をも凌ぐ一撃をその身に受けた蝶野とマリクが無事かどうか。それ次第でこのデュエルは終わるかもしれないし、次のターンが回るかもしれない。

ただ一つ決定的なのは――このデュエルで全力を出し切り、もう既に限界を超越しているジャックは勝とうが負けようが聖杯戦争で退場すること。そして千夜も最悪、死ぬ可能性があるということだ

2266名無しさん:2023/07/20(木) 07:13:41
>>2265
「ぐっ、ごはあああぁぁぁぁ!!!」

「大丈夫ですか!?創造主様」

先の一撃を受けたことによる苦痛により倒れ込む蝶野、それを見た自身を生み出した創造主を心配しホムンクルスの早苗はそばに駆け寄る。

スカーレッド・ノヴァドラゴンの一撃は遠くにいる蝶野に多大なダメージを齎した。
身体的な傷はなくともその精神と魂にはかなりの負荷を受けた。
だが彼は這いつくばりながらも生きる意志を見せる。

蝶野はマリクとの視角共有で一連の流れを見て、そして憎悪をたぎらせていた。

「偽善者どもめがぁ!くだらない茶番を見せやがって!」

今はイモ虫のように醜くても美しい蝶へと変身する、そのためならば今はいくらでも泥を啜ってやると超人への執着で彼は生にしがみつく。

「令呪をもって命ずる!貴様の目の前にいる主従を跡形もなく焼き尽くせ!」

そのまま蝶野はマリクに命ずる。
神の最終形態、それを使って灰にしろと叫んだ。
それのおかげか少し落ち着いたことでこのまま撤退の準備へと移り始める。

「教会に戻るぞ…東風谷…デュエルが終わり次第、すぐに令呪でキャスターを呼び戻せ。オレもアサシンを呼び戻し、回復を図る…」

「承知しました、創造主様」

これで離脱の令呪を切れば蝶野の残りは1画だけとなる。
最後の枷である以上、次に同じことは二度と出来ない。
一応これでひとまず勝利を手にできるだろう、だが蝶野は勝ったという気がなれなかった。
むしろ忌々しいとさえ思う奴らの存在を覚えながら蝶野は早苗に抱えられ、その場を後にした。



「嘘…」

誰かがそう呟いた。
誰が言ったのか、そもそも呟いた本人すら自分だとは気づいていないだろう。

マリクLP1000

「効いたぜぇ…今のはよぉ…」

神をも凌ぐ一撃――ジャックと千夜バーニング・ソウルを受けてなおマリクはゆっくりと立ち上がり、近くに置いてた洗脳一般人の1人をその場で魂喰いした。

「ふぅ…俺もマスターも大概しぶといもんだぜ。フフフ…まあ不死を持つ物と望む者、俺はアンタに呼ばれるべくして呼ばれたってことなのかねぇ…」

「あんな事もなさげに人を…」

容易く行われたマリクの外道行為にめぐみんたちはもちろんこの場に来たばかりの遊星と紗路も憤りを隠せなかった。
そんな彼らを気にする事もなく自分のターンをマリクは始める。

「俺のターン、ドロー!」

マリクはカードをドローし、ドローしたカードを見て、そして――

「フフハハ…フハハ…フェハハハハハ!!」

「まさか奴は引いたのか…この局面で逆転するカードを…!」

マリクは高らかに笑い上げた、それは勝利を確信したとでも言うように。
運命の悪戯か、蝶野の令呪の効力か、はたまた闇の導きか。

2267名無しさん:2023/07/20(木) 07:15:17
>>2266
「アーチャー、いやジャック…誤算だったよ…お前が、それともここはお前たちと言ってやるべきかなぁ…?」

「好きに言えばいい、だが俺たちの魂は壊れはせん。神であろうとな」

「そうかよ…だがそんな強がりもこれで終わりだ…」

実際スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンには破壊耐性があり、その攻撃力は4600。
そんなモンスターを突破できる存在があるとすればやはりマリクのデッキには一つしかない。

「グラナドラを攻撃表示で召喚し、俺のライフを1000ポイント回復する!そして魔法カード発動!」

マリクLP2000

「死 者 蘇 生」

先ほどとは異なる呪文をマリクは唱える。
フィールドに再び太陽が昇り、舞い上がる。
これこそが太陽神、これこそが不死鳥。
文字通り神の業火を纏ったラーが蘇る。

「宝具発動――ラーの最終形態、炎纏いし不死鳥(ゴッドフェニックス)!」

「太陽神(ラー)よ地より蘇生し天を舞え、炎纏いし不死鳥となりて!」

「ライフを1000ポイント捧げることにより場のモンスターを焼き払う…さあ不死鳥よ、あの忌々しい真紅の竜を燃やし尽くせ!」

マリクLP1000

「迎え撃て!」
「迎え撃って!」
「「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン!バーニング・ソウル!!」」

迫り来る不死鳥をスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンは渾身の一撃で迎撃する。

「無駄だ…このターンラーは不死を備えている!どんな攻撃だろうと通じない、例え神を貫く力だとしてもだ!」

先ほどとは異なり、その一撃を受けようと不死鳥はビクともせず、そのまま拮抗した状態が続く。
ジャックを応援する誰もが祈る、どうか彼らに勝利をと。
だが徐々にスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンの力が減衰し始め、不死鳥の炎が包み始める。

今のスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンはジャックと千夜の魂を合わせ持つモンスター。
ジャックの魂の力に千夜の魂の力が付与されたことで本来はあり得ない力を有している。
逆に言えばこのスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンが倒されるということは彼らの魂に甚大なダメージをもたらしてしまう。
そして今そのダメージを耐えられる力はもう2人に残されていない。

ついに均衡は崩れ、ゴッドフェニックスはスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンを燃やし始める。

「さあ燃やし尽くせ!命の燃料その一滴まで!フハハハハ、ハハハハ!」

闇を切り裂いて火柱が立ち上る、まるで天へと昇るように。

「遊星…」
「シャロちゃん…」

2人とも真っ直ぐにこの場で自分が一番信頼する相手を見つめて告げる。

「「あとを頼む(お願いね)」」

そうしてスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンが燃え尽きると同時にジャックは倒れ込みながら消滅し、千夜は抜け殻のような亡骸と成り果てた。

ジャックはデュエル続行不可能となったことでデュエルの勝者はマリクとなった。
だがこの場にその勝者を讃えるものは誰もいない。
怒りを振るわせて彼らはマリクのいた方を見たが、その目に映ったのは残された洗脳一般人とさっきまでその場にいたはずのマリクとバベッジが消えていた光景であった。

【宇治松千夜@ご注文はうさぎですか? 死亡】
【ジャック・アトラス@遊☆戯☆王5D's 消滅】

2268名無しさん:2023/07/20(木) 13:00:17
>>2262
「主殿、お怪我はありませんか!」
「あ、ああ…大丈夫、おかげで助かった。ありがとう、ライダー」
「ああ、良かった。ご無事で何よりです」

牛若丸はへたり込む若葉に手を差し伸べ、彼女の手を引っ張り立ち上がらせた。
先程の狙撃は牛若丸によって見事に防がれた。これはひとえに二度目の兆候を警戒していたが故に為せた芸当である。
ランサーとの戦闘中に聞いた一発の一際響く破裂音、そして若葉の身を案じ迫る危機を察知したランサーの態度から瞬時に護衛体勢に入った。
もしそのタイミングでランサーが妨害していたらそれも困難になっていたかもしれないが、先の二人の様子を見ていたためその心配はあまりしていなかった。

「…若葉、今すぐここから逃げて。私のマスターが、再び貴女を狙う前に」
「千景…」

千景は若葉が無事であることを確認して安堵すると、すぐに険しい表情へと変えて再度警告する。
対して聖杯戦争の熾烈さを目の当たりにした若葉は、これ以上に啖呵を切ることや、千景と話し合う程の余裕をなくし、ただ親友の名前を呼ぶことしかできなかった。

「ライダー、いいえ、源義経かしら。若葉を連れて逃げて、お願い」
「かたじけない。主殿、しばし失礼します」

千景に促された牛若丸は感謝を述べて、若葉を抱えて跳躍した。
牛若丸にもまた心残りはあった。先程まで戦っていた大男や共闘したキャスターの事、先の爆発で何が起きたのか、確認したいことが色々とあった。
しかし、仮にキャスターが敗れて大男がこの場に押し寄せる可能性があること、ランサーのマスターが再び狙撃する可能性を考えると、これ以上この場に留まるのは無策にして危険であるとも理解していた。
せめてもの救いは、ランサーがこれ以上の戦闘を望んでいない事と、この集落の人々が上手く逃げ切ってくれた事か。
とにかく、自分達の出番はここまでと心に言い聞かせ、主君と共に戦場から離れた。

2269名無しさん:2023/07/20(木) 13:20:16
>>2267
「ジャック――!!」

遊星の絶叫が響き渡る。
クールな印象の強い彼だが、絆が強いからこそ仲間の死には悲しむ。たとえサーヴァントとして呼び出され、いつか座に帰るのが宿命だとしても――こんな最期はあまりにもやるせない、と。
なにより目の前で仲間を失った悔しさに、遊星の心は揺さぶられる。
もしも自分があのデュエルに何らかの手段で、介入していれば――ジャックと共にあの決闘者を倒せたかもしれない。

だが現実として、ジャックは消滅した。
彼が守ろうとした少女――シャロの親友である千夜も失った。

(俺は……どうしたらいいんだ……!)

そして――絶望感に苛まれるのは、遊星だけじゃない。

「千夜……。そんな……どうして……」

かつて死亡したはずの千夜が聖杯戦争に居て、そしてまた失った。
大切な幼馴染が目の前に居たのに、何も出来ずに殺されたことへの無力感。そして悲しさがシャロを襲う。

彼女は千夜やリゼを取り戻すために聖杯戦争に参加した。結果としてどういうわけか、千夜と再会出来たのに――この有様だ。

「すまない、シャロ……」

悲痛と絶望に満ちた表情のシャロに、今の遊星が掛けてやれる言葉は、謝罪くらいしかない。ただでさえ遊星の心も掻き乱されてるのだ、今は何かを考える余裕もない。

「……千夜、ジャック。いいデュエルでした!」

だが、そんな中――めぐみんはパチパチと手を叩いた。

「あなたの生き様は――私達が然とこの魂に焼き付けました!ナイスデュエルです!」

それはジャックに対する、惜しみなさい賞賛の言葉。過ごした時間こそ短いが、彼らの熱は。その爆焔はしっかりとめぐみんの心に刻まれた。

「そうね、キャスター。千夜さんとジャックさんは、すごく強かったわ……!」

次いで、ゆんゆんも拍手する。
聖杯戦争で初めてマスターとサーヴァントの死を目にした。だが必死に足掻き、最期の瞬間まで諦めなかった彼らは――めぐみんとゆんゆんに、熱き魂を刻み込んだ。

「ほら、そこの二人も何をしてるのですか。他の敵が来る前にさっさと移動しますよ」
「……俺とジャック、千夜とシャロは親友だったんだ。悪いが、今は……」

「このまま放置したら、あなた達は死ぬだけですよ。それでもいいんですか?」
「わかってる。……だが、俺もシャロも……」

「それでも……誰かが来る前に、行かなければなりません。千夜とジャックは命を懸けてあのサーヴァントを撤退まで追い込んだのです。その覚悟を、意志を無駄にするというのなら――私が許しませんよ!」

めぐみんが遊星とシャロを一喝する。
まだ幼い少女がジャックと千夜の“魂”を受け継いでる姿に――二人の視線が注目する。
感情的になっているゆえに、紅き瞳を光らせて熱弁する――小さな紅魔族に。

「遊星、シャロ。ジャックと千夜はあなた達に託したのです。だから――二人の勇姿を見た私たちはもう、前に進むしかありません」
「キャスターの言う通りです。遊星さんとシャロさんが悲しむ気持ちはわかりますけど……このまま誰かに見つかって殺される前に、とりあえずどこかに移動しませんか?」

めぐみんとゆんゆんの言葉を聞いた、シャロは――

「そうね。千夜とジャックさんの犠牲を無駄にしないために……私達も前に進まなきゃ……」

千夜の死は、二回目だ。
大切な幼馴染の死は悲しくて、辛くて、胸が張り裂けそうだった。
だが――千夜は最期、自分に託したのだ。
その言葉がシャロを再起させる。何も縋るものがなかった過去と違って――今は聖杯の奇跡があるのだから。
それにあのサーヴァントを放置して、このまま野垂れ死ぬ気もない。せめてあのサーヴァントだけは殺さないと。千夜の仇を打たなければ、気が済まない。

「……わかった。たしかにあの瞬間――ジャックは俺に託してくれた。ならばこのまま、立ち止まるわけにもいかない」
「それでいいのです。このまま二人がくたばったら――千夜やジャックの想いが無駄になってしまいますからね」
(本当は心配だった癖に……めぐみんったら、素直じゃないんだから)

めぐみんは二人が立ち直ったことに安心すると、ゆんゆんはそんな彼女を見て微笑ましく思った。

「あと私達は千夜とジャックの家に住んでいたので、今は宿がないのですが」

と、ふてぶてしい態度でめぐみんは言う。良くも悪くも平常運転である。

「じゃあ私と遊星さんの家に来る?」

そんなめぐみんに提案したのは、シャロだ。彼女は先程の行動からめぐみん達に対して良い印象があった。なにより千夜と共に行動してたということは、信用しても良い相手だと思った。いずれ戦うことになる可能性があるにせよ、シャロは最も倒すべき相手をマリクだと定めたし、善良な陣営を優先して倒す必要もない

もっとも危険な陣営に対する憎しみは増したが

「それは助かりますねぇ。遊星もそれで大丈夫ですか?」
「ああ。ジャック達の仲間なら、俺も歓迎する」
「「ありがとうございます!」」

ということで、とりあえず四人はシャロと遊星の家に向かうことにした。千夜の亡骸もこのまま放置は出来ないので、運ぶことに

『遊星さんとシャロさんが優しい人で良かったね、めぐみん!』
『そうですね。まあこれは私の功績でもありますが』
『めぐみんは相変わらずね……』

2270名無しさん:2023/07/20(木) 13:22:01
>>2237
目玉で監視していた成果としてソウゴのことも確認出来たんだよね。もちろん気配遮断中の咲夜はわからないけど
ザボエラと合流した後にこの報告を受けた大智は、一度目に目玉を破壊したと思われる男がサーヴァント達の近くにいることでアサシン辺りの気配遮断スキルを持つサーヴァントのマスターじゃないかと推測した

つまり三陣営を相手になる可能性はあるが、エネルの性能なら負ける気はない
気配遮断は動く時、その効果を失うことが多い。ならば心綱でいくらでも対応可能だ

2271名無しさん:2023/07/20(木) 21:35:53
>>2268より少し前

(くそくそくそくそくそ痛い痛い痛い痛い痛い、なんで僕がこんな目に遭わなくちゃならないんだ畜生!)

慎二は足の激痛に耐えながら地面を這いずり、落とした拳銃を手に取り斃れた男(アイン)へ何度も発砲した。

「お前が、お前さえ来なければこんな事にはならなかったんだよ、この糞野郎!」

それはただの八つ当たりである、自分が撃たれるという覚悟を抱いていなかった慎二が自分の至らなさを棚に上げて自分のストレスを発散するために動かぬ相手に暴力を振るうしかなかった。
考えなしの感情的な衝動により弾倉はすぐに空となったが、慎二はそのまま引き金を引き続け気が済むまで空発を撃ち続ける。
――やがて落ち着いた慎二は、足の痛みを和らげるべく次はどう動くか考えようとしたが、そのタイミングで大きな爆発音と炸裂音を耳にした。

「な、なんだ、あれは…おい、まさか、バーサーカー!」

異変を感じた慎二は爆発した場所を確認する。
すると、その中心部には酷く傷ついたバーサーカーが動きを止めていた。

「う、うそだろ…なにやってんだよ、バーサーカーッッッ!!!」

頼みの綱である従者が見るも無惨な姿を晒しているのを目撃するやいなや、慎二は絶叫する。
自分が男に襲われて目を離した隙に何があったのか全く検討もつかないが、途中まで順調だった作戦が完璧に瓦解してしまい慎二の自尊心はズタズタに引き裂かれたのだ。
その次に慎二は自分以外に沸々と怒りを向ける。自分の愚行は一切考慮せず、敵対者や無能なバーサーカーに対して理不尽に憎悪を募らせていた。

「なんだよ、なんだよ、なんだよ! どいつもこいつも、なんで僕の思い通りに動かないんだよ!!」
「全くだ、あの大男がもっと暴れてくれればこちらとしても動きやすかったのだが、存外役に立たないものだな」
「はっ!?」
「そしてお前にも価値はなくなった、とっとと死ね」

突如、慎二は背後から男の声を聞いた。
一連の出来事に心揺さぶられ注意が散漫としていた慎二は突然現れた人の気配に驚愕し、振り返ろうとしたがその前に脳天を撃ち抜かれてしまった。


【間桐慎二@Fate/stay night 死亡】
【バーソロミューくま@ONE PIECE 消滅】


ジンは躊躇いも無駄もなく拳銃で青年を射殺した後、再び狙撃銃を取り出してスコープを覗き込んだ。
視線の先に大男、バーサーカーを捉えて消滅しかかっているのを確認した後、今度はランサーと敵サーヴァントの方へと標準を合せる。
そこでは大人数になったランサーとライダーが衝突していたが、目にも留まらぬ高速戦闘が繰り広げられておりどういった状況なのかは把握しきれなかった。

(あれが英霊同士による戦闘、というものか)

人智を超えた伝説の再現を目の当たりにして流石のジンでも冷や汗をかく。
とてもではないがサーヴァントには対抗できないと再認識しつつ、ならば自分なりのやり方で聖杯戦争を勝ち抜こうと意識を集中する。

(ランサーが打ち負けたが、しかし丁度いいタイミングで次の標的が現われたな)

先程の激突が一瞬のうちに決着がつき、敵サーヴァントの分身が健在でランサーが残り一騎となっていた。
その後ランサーは再び七人に戻ったが、このまま戦えばランサーが負ける可能性が濃厚に見えた。
しかしそこへ光明が差す、敵サーヴァントのマスターらしき少女が乱入し二騎の再激突を制止したのだ。
その後ランサーを含めて何か話をしているようだが好都合だ、その隙に狙撃の調整に入り少女の頭を狙う。

(ランサー、俺がそのマスターを仕留める、お前は目の前のサーヴァントを抑えろ)……※1

如何にランサーが不利であろうとも一時的に敵サーヴァントを足止めることはできるはず、なので自身の狙撃の成功率を高めるべく敵の介入を阻止するように指示を出した。
そして一拍間を置かずに、ジンは凶弾を解き放った。

だがしかし、ジンが放った必殺の一撃は敵サーヴァントの剣戟によって打ち払われてしまった。
その後、サーヴァントとマスターが逃走する様をスコープで確認した後に狙撃体勢を解いた。
ジンは表情一つ変えずに事実を受け入れていた、何せ相手は英霊と呼ばれる怪傑なのだ、こちらの狙撃を防がれることも容易に想像していた。
だがそんなことよりも不可解なのはランサーだ、こちらの命令を無視して碌に動かず、また相手とも何やら言葉を交わしていた様子も窺えた。
いや、もしくは途中から現われたあの少女との間に何かあるのか?

(なんにせよランサーを呼び戻して問い質すだけだ)


※1……細かい事ですが>>2268とは若干台詞を変えました。後発のこちらの方がジン的に合っているので、こちらに台詞を修正したものと思ってください。

※狙撃銃の弾薬は残り1発です。余談ですが、今後人間以外を狙撃に使うかも、と個人的に思っています。

2272名無しさん:2023/07/21(金) 12:51:14
遂に襲撃を仕掛ける大智達
エネルの機嫌を取るためにも大智は同行する。それに様々な知識を得るために身近で観戦したいというのもあった

一方、ダクネス達もうどんげから波長がどんどんと近付いてくることを聞いて戦う準備は万全だった。
そして遂に二つのグループは邂逅

「私の名はダクネス。クルセイダーを生業としている者だ。――お前達は聖杯戦争の参加者達だな」
「桐生戦兎。仮面ライダービルドだ」

ダクネスにつられて、戦兎も大智達に名乗る。それは変身出来ないこの状況でも、あんなことがあった後でも……仮面ライダービルドで在ろうとする心の表れでもあった。

「あなた達にも事情があるのはわかりますが、この勝負――僕達も負けるわけにはいきません。――変身」

そして渡がキバに変身し、うどんげがそれに並び立つ。
エネルはその光景を見てヤハハハハと笑っていた


一方その頃、新たな乱入者を目撃したソウゴは自分も動こうか迷っていた。仮面ライダーを倒すことには罪悪感を覚えるが、それ以外ならそうでもない
意を決してソウゴが駆け出そうとした時――彼らの前にアサシンが現れ、不意打ち的にソウゴを襲った
戦闘中に介入してくる可能性がある第三者という危険要素。エネルのスペックなら二人相手にも戦える点。これらを考慮してアサシンはまず怪しいソウゴを仕留める作戦になったのだ
だが間一髪で咲夜が助けに入り、ソウゴは無事。
ここにアサシン同士の戦いが始まる

2273名無しさん:2023/07/21(金) 12:51:48
「キャスターちゃん達は……」
「おっと、自己紹介が遅れましたね」

シャロにキャスターと呼ばれためぐみんは、何か大事なことをまだしていないと気付いた。
まあ聖杯戦争中にやることは賢くないが、相手の名も知ってる上にジャック達の親友ということ、彼らが敗退した時に垣間見えた遊星とシャロの人柄からしても信用してもいいだろう

「我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法〈爆裂魔法〉を操りし者!」

堂々とした名乗りにゆんゆんは微笑み、他二人はキョトンとなる。

「……そ、そうなのね。改めてよろしくね、めぐみんちゃん!」

シャロが一瞬遅れて対応するとめぐみんは「はい、よろしくお願いします!」と応えた。

『良かったね、めぐみん』
『はい。まあ本当はジャックや千夜にも言いたかったのですが……仕方ないです』
『そうだね。でもジャックさん達も――めぐみんと仲間になれて、楽しそうだったわよ』
『それは良かったです。……短い時間でしたが、私も楽しかったですから』

聖杯戦争だから仕方ないとはいえ、二人に自分の名を教えられなかったことを惜しく思う。
だがジャック・アトラスと宇治松千夜。二人の名はめぐみんとゆんゆんの心に強く刻まれ、決して消えることはないだろう

2274名無しさん:2023/07/21(金) 21:26:22
>>2272
アサシン達が戦闘を初め気配遮断が解かれた時にうどんげ達は新たな英霊の気配二つを感じ取るんだよな
なおかつ波長でも感じ取ったうどんげは、片方の気配に反応して

(この波長、どこかで感じた事のあるような…もしかして、幻想郷の住人?)

と類推するが、未だに的確には判明できず
直接見れば分かるとは思うが、今は目の前の敵に応戦するため後回しにするしかなかった

2275名無しさん:2023/07/21(金) 21:27:26
>>2272
「やっぱり、こいつがマスターでアサシンが傍にいたのね」
「その言い分だと、あの目玉の使い魔は貴女達の物ね」
「まぁそうね、だけどあの悪趣味はマスターが自作したガラクタであって、私のではないさ。とはいえ、そのおかげで貴方達を見つけられたから悪くはないけどね」
「確かに悪趣味ね、貴女のその格好も血の気配もだけど」
「あんた見る目がないねぇ、これが私の美しさというもの。強ければ、なんだってやってもいいんだよ!」

邂逅直後に二三言葉を交えながら戦闘するアサシン達
なお余談だが、堕姫はこの戦いの前に貯蔵していた食糧(人間)を食べ尽くし分散させていた帯も戻している
これから戦う相手が柱以上の強者の可能性もあるため全力を出した状態だが、その影響で血の匂いが強くなっている

2276名無しさん:2023/07/21(金) 21:28:54
白髪の露出女・堕姫が数多の帯を駆使して襲い掛かるが、銀髪のメイド女・咲夜は弾幕ごっこの如く攻撃を回避する
基本的には身の熟しだけでスレスレに躱し、魔力を消費する“時間を操る程度の能力”は本当に危ない時にだけ最低限使用して無傷を保っていた
このように防御に関しては完璧に対応していた咲夜だが、逆に攻撃に関してはジリ貧状態であった
弾幕代わりに使う無銘のナイフを投擲して帯女に突き刺すものの、帯女は怯む様子はなく傷口もすぐに治ってしまい効果が薄い
また試しに銀のナイフ一本を突き刺してみたところ、敵の再生能力が一時的に弱まり効果があることは分かった
しかし銀のナイフは数が限られている上に帯女の一部に有効だとしても怯まず猛攻を続けてくる
ゆえに咲夜は相手の弱点を見抜いたり何かしらの有効打を与えられなければ、帯女を撃退するのは難しいと感じていた

2277名無しさん:2023/07/21(金) 22:58:30
>>2274

「神の御前で他に気を逸らすとは、不届き」

遠くの気配に一瞬気を取られた鈴仙を見逃さず、雷の速度で距離を詰めてくるエネル
自分を前にして無視する不心得者に裁きを下そうと掴む寸前で渡がすぐさまフォローに入り、エネルは一度離れていく。

「す、すみません…セイバー」

「いえ、さっきの攻撃は初見では厳しいものだったと思います。まさか雷と同等の速度で動いてくるとは」

「サーヴァントの身体というものは不便なものだ、今の攻撃にも注意を払う必要があるのはな」

そんな2人を他所に気怠げにため息をつくエネル。
生前であれば先の攻撃程度であれば何も対応する必要はなかったもの、自然系の強みが失われている今の状態を不満そうに言う。

「まあいい、これぐらいのハンデは許してやろう。今ので貴様らも気が引き締まっただろうしな」

今のはエネルにとってほんの挨拶程度、自然系の強みがなくとも雷の強さはそれでもなお変わることはない。

「それじゃあそろそろ本格的に始めようか――″放電″(ヴァーリー)!」

そう言うとエネルの身体から電撃が迸らせながら、不敵な笑みを浮かべ、2人に電気を打ち出した。

2278名無しさん:2023/07/22(土) 07:45:25
>>2277
エネルが放電する寸前、うどんげが敵の攻撃的な波長が強まってることを渡に教える
おかげで渡は避けることが出来たが、スペックの低いうどんげは完全に躱し切ることが出来ず、その一部が当たってしまう

「アーチャーさん!」

渡が心配そうに声を掛けるが、気にせず攻めてほしいと懇願。キバが拳によるラッシュを叩き込もうとするが、エネルはのの様棒で見事に対応する

だがうどんげもやられてばかりではない。渡を援護するように波長を収束するビームをエネルに向けて放った

2279名無しさん:2023/07/22(土) 10:51:15
>>4388
ソウゴと戦兎が知り合いで、他の仮面ライダーとも何らかの接点があると察した咲夜は攻撃を防御しつつ、戦場を少しずつズラしていく
とりあえずこの帯女を倒すには決定打が足りない。だがマスターは相手が仮面ライダーじゃないこともあり、ヤル気になっている。
もしも相手マスターがいるならその暗殺を狙うところだが、姿が見えない。もちろんエネルの相手をすることも難儀だが、あちらはマスターが見えている。
まずはエネルのマスターである大智を狙い、このアサシンは残り三騎で一網打尽にしようという案が咲夜に思い浮かぶ

ちなみに他の仮面ライダーを巻き込み可能性については、ソウゴも了承済み。ただし危害を加えることは許さないらしい

2280名無しさん:2023/07/22(土) 13:11:21
>>2279
ちなみに堕姫もマスター殺害の機会を窺っているところ
メイド女に猛攻を仕掛けつつ偶に相手マスター(ソウゴ)を狙っているが中々上手くいっていない模様
また戦場が大智達の方へ移動するならそっちにいる獲物(ダクネスや戦兎)も機会を窺って殺害を目論んでいる

2281名無しさん:2023/07/22(土) 13:22:37
「……やっぱり俺の代わりにあんな女の子を戦わせるのってモヤモヤするな」
「私もずっと渡に任せてるこの状況には、歯痒さを感じるな」

聖杯戦争だから仕方ないとはいえ、元々は前線で戦っていたからこそ歯痒さを感じながらダクネスと戦兎はサーヴァント達の戦いを見守っていた

2282名無しさん:2023/07/22(土) 13:23:00
>>2278
キバの近距離攻撃に対応しつつ、うどんげのビームを間一髪で躱す
心綱があったからこそ出来た芸当だが、ビームが僅かに掠って多少の痛みを覚えた

一方、うどんげは彼の波長がまるで“ビームが来ることをわかっていた”ような感情であったことに違和感を覚える
そもそも先程のビームだって死角を狙って撃ったものだし、そう簡単に対処されるはずがない

そしてこれらの感情もエネルは心綱で読み取っていた
同系統の能力を持つことを互いが察し――必然的にエネルはうどんげを最も厄介で排除すべきだと考える

戦闘能力ならばセイバーがずば抜けているが、心綱の旨味はエネルがよく理解している。それに神と同じ能力を持つ者など不届き者だ


ちなみにエネルもうどんげもアサシン同士の戦闘が接近してることに各々のスキルで気付き、エネルは念話で大智に。うどんげは戦兎と渡に。そして渡からダクネスに、とこの場の全員が察していた

2283名無しさん:2023/07/22(土) 13:25:35
>>2279
「チィッ!さっきからちょこまかと…!いい加減うっとおしいよ!」

戦闘が始まってからまだ数分だが既に堕姫の苛立ちは最大限に高まっていた。未だに比喩抜きで空をも自在に駆ける銀のアサシンに有効打を一撃も与えられていないからだ。
無論自分が負けるとは思っていない。確かに敵の身のこなしは柱と比べても遜色ないが連中と違って鬼を葬る攻撃手段を有していないことが見て取れた。
であればこのまま戦い続ければいずれ消耗が積み重なり先に銀のアサシンが倒れるのは必定。夜明けまでまだまだ時間がある以上、鬼が人との根比べで負けるわけがないが…。

「アンタのその澄ました顔、気に入らないねぇ!原型が無くなるまで切り刻んでから食ってやる!」

「あら、悪いけど私は『食材』じゃなくて『調理人』の方よ。調理されるのはあなたの方。——こんな風にね」

——傷魂「ソウルスカルプチュア」

突如堕姫の全身が切り刻まれ夥しい血が噴出する。体を帯化して受け流すことも叶わない早業。
咲夜が自身の時を僅かな間だけ堕姫の目でも捉えられないレベルで加速させたのだ。
無論これ程の攻撃すらも鬼にとっては致命傷足り得ないが堕姫の動きが一瞬止まる。

(畜生ぉ!再生がいつもより遅いっ…!) 

銀のナイフで切りつけると帯女の再生が遅くなる。そのことを知った咲夜は防戦を主体にしつつ僅かな隙に銀のナイフによる攻撃を叩き込んで動きを鈍らせる戦い方を選んだ。
動きを鈍らせた後は無理に追撃せずに戦場を少しずつずらしていく。

——先程からこの繰り返しである。
堕姫もただやられっぱなしに終わらずソウゴにも時折攻撃を加えていたが咲夜は常にマスターをカバーできる距離を保っていたため上手くいかず苛立ちがさらに募っていく。

(これだけ刻んでもまだまだ元気一杯とはね。初戦から面倒なのに当たっちゃったわ)

一方で咲夜にも余裕はそこまでない。時間操作は最小限に抑えていたので魔力にまだ余裕があるがやはり消耗は堕姫と比べて激しい。
何より向こう側の戦場から響く激しい雷鳴と輝く稲光が気がかりだ。
万が一向こうに辿り着く前に優曇華院らが倒されてしまえば逆に自分達がアサシンとアーチャーの挟み撃ちを受けることになってしまう。それに未だに姿を見せない帯女のマスターの存在も見過ごせない。

各々の思いを抱えながら二騎のアサシンは戦場を駆けていく——

2284名無しさん:2023/07/22(土) 14:20:37
>>2283
『…咲夜、そっちはまだ保ちそう?』
『能力使うのは最小限にしてるから、まだある程度なら大丈夫よ。ただこのままじゃ…その内押し切られるわ』
『あの二人のマスター、戦兎ともう一人の女の人の所に行ってみようと思う、宝具とかの判断は咲夜に任せる』
『…つまりアレを引き離せって事?わかったわ。やってみる』

念話で短く会話した直後、ソウゴは戦兎達の方向へと向かい、追おうとした堕姫を咲夜は足止めし引き付けようと考えた

2285名無しさん:2023/07/22(土) 14:22:08
>>2284
二騎のアサシンが戦場を駆ける中、ソウゴは戦兎とダクネスに近寄る

「戦兎。俺のこと覚えてる?」
「……いや、俺とお前はこれが初対面のはずだ。どうして名前を知ってるんだ?」
「そっか……。キバのマスターは……」
「私はダクネスだ」
「ダクネスは、キバと同じで仮面ライダー……じゃないよね……?」
「違うな。バニルの仮面なら被ったこともあるが、仮面ライダーじゃないぞ」

三人のマスターはそれぞれ軽く自己紹介を始める
ここで変に疑われないように自分のサーヴァントは咲夜だということも伝えた

2286名無しさん:2023/07/22(土) 18:15:38
>>2285
マスター三人が合流したところを、近くに潜んでいたザボエラが「これは好機」とばかりに呪文を唱え始める
少し前までは目玉を介して戦場を俯瞰していたが、男女のマスターが目の前の戦闘に注目が向いているため、不意を突いて仕掛けようと慎重に密やかに戦場付近へと移動していたのだ
そして現場付近で様子を窺っていた最中に(堕姫からの念話もあって)ソウゴの接近も知り、三人が話し合うために集まっているところを呪文で一網打尽にしようと画策する
ちなみにザラキだと相手を殺すまでに死の言葉を唱え続ける必要があるため場合によっては敵英霊に攻撃されかねない、なのでイオラかベギラマあたりを放つつもりである

(なおこの時うどんげはザボエラを探知する余裕がなかった、平常時なら探知できたがエネルとの戦闘中であり、さらにこちらに徐々に近付く英霊二騎にも気を張っていたために取りこぼしていた)

2287名無しさん:2023/07/22(土) 18:56:25
>>2282
うどんげを厄介視したエネルは、キバの相手をしながらも彼女を痛め付ける方法を考える
渡は技術、スペック共に高くセイバーとして申し分ない強さだ。それでもまだ“真の力(エンペラーフォーム)”を発揮していないことやエネルのアーチャーとしては破格に強い肉弾戦が、エネルに余裕を持たせている
そしてエネルはわざと渡から距離を取り、うどんげに放電――しようとするが心綱で彼女の計画に気付き、中断。なんとうどんげはエネルがこちらに好戦的な波長を向けてると気付くと、彼の雷を利用してその雷の波長を操るという策が思い浮かんでいた

だがエネルが上手を回り、雷の速度でうどんげに肉薄すると、のの様棒で彼女に猛攻を繰り広げる

「アーチャーァアアアア――!」

自分よりもか弱く、年下そうな少女が嬲られたことによりショックを受けた戦兎の絶叫が響き渡る。

しかし、それでも彼は――仮面ライダーに変身出来なくて。
思わず駆け出しそうになる戦兎をダクネスとソウゴが引き止めた。目の前で誰かを失う辛さを知るダクネスは、奥歯を強く噛み締めて

2288名無しさん:2023/07/22(土) 20:41:03
>>2286
そしてザボエラはイオラを放つことに決めた、が――。

自分達に向かって近付く魔術のようなものに真っ先に気付いたソウゴは宝具を使って時間を止めるように咲夜に念話する

『咲夜の世界(ザ・ワールド)』

ほんの数秒だが時間が止まり、令呪をもって咲夜を呼び寄せる。その後、咲夜にダクネスと戦兎を抱き抱えて避難させるように頼んだ。
これではソウゴは助からないが――仮面ライダーに対する罪悪感を抱えた彼は、最後の最後に仮面ライダーのために自分一人だけで攻撃を受けることを選んだのだ

去り際、お返しとばかりに華麗な手腕でザボエラに銀のナイフを幾つか投擲して、咲夜は二人を無事に避難させた。あくまで従者は従者らしく、ソウゴの指示に従ったのだ

その後、ソウゴはイオラをその身に受けることになる

2289名無しさん:2023/07/22(土) 21:48:50
>>2288
『どういうつもりマスター!?貴方も──』
『ごめん咲夜。でも…流石に3人は背負えないのはわかる。
…今の咲夜の主は俺で、咲夜は完全で瀟洒な従者なんでしょ?』

従者として、今の主を守ろうとソウゴの選択に反論しようとする咲夜だったが、ソウゴは譲らずそう告げる。
主の言う事は聞けるよね?と暗にそう言って。

『……分かってるわ。命令は…果たす』

口ではそう言い、実行したものの…咲夜の表情は晴れない。
先程主は…ソウゴは咲夜を完全で瀟洒な従者と呼んだが、主の意を汲んだ命令とはいえその身を守れずに何が、何が完全で瀟洒だと云うのか…と自身への怒り・憤りを感じていた。

一方イオラをその身に受けたソウゴは、死にかけながらも、痛みのせいかある事を思い出し咲夜に念話と、それによる残った令呪の使い方を思い付いた。

『咲夜…ようやく思い出したよ。
俺……子供の頃から、ずっと…王様になりたいって夢、持ってたんだ。
…誰かに与えられたんじゃ、ない…俺自身が、そうなりたい…って、思ったから…だから俺は、王様に…世界を良くするために……。
……だから俺は、君に夢を託す。咲夜……重ねて、令呪を以て命ずる…「俺の代わりに…最善最高の、王になれ」。』

咲夜が何か念話で自分に対し言っているのも聞かず、イオラを放った相手(ザボエラ)に至っては存在すら気にしないままそう…常磐ソウゴは残った2画の令呪を使って、思い出した夢を託す事を選んだ。
この常磐ソウゴとは別の時間軸におけるソウゴが、オーマジオウになれと明光院ゲイツに託されたのとは逆に、自らが託す側となったのだ。
そしてソウゴは息絶える。自らの従者に夢を託し、残った二人の仮面ライダー…ビルドとキバ、そしてそのマスターやサーヴァントの無事を願いながら。
その顔は…何処か晴れやかな表情であった。

【常磐ソウゴ@劇場版 仮面ライダージオウ
Over Quartzer 死亡】

「…何よソウゴ、その令呪の使い方は……私は仕えるのが性に合ってて、王なんて柄じゃないのに……」

思わずマスターの名を零しながらも咲夜はそう呟く。
生前は終ぞ縁の無かった主の…仕える相手の喪失。それに対し…自分で思ってた以上に不甲斐なさと怒りと、どこか寂しさのような物を覚えた事に困惑しつつも…既に決意は固まっていた。自らのマスターの、最期の願いを果たすのだと。

(ザボエラがどうなったのかは後続に任せます)

2290名無しさん:2023/07/23(日) 07:38:24
>>2289

——そして時は動き出す

「……へ?」

ザボエラには己の策の成否を確認する間もなかった。気がつけば目前にいくつもの鈍色に煌めく刃。あまりにも唐突な現象に反応などできるはずもなくそれらは全てザボエラに着弾する。

「ウギャァァッ!?」

恐るべきは咲夜の投擲技術。放たれた銀のナイフは寸分違わずザボエラの頭部をはじめとする『人体』の急所に突き刺さっていた。人間なら間違いなく即死である。しかし——

「お…おのれぇぇっ!な、何が起こったんじゃあっ…!」

息も絶え絶えになりながらもザボエラは生きていた。
彼は魔族。老いもあり他の魔族と比べれば脆弱であるが人間よりは遥かに高い生命力を有する。しかし、早めに治療をしなければ命に関わる手傷を負ってしまったことには変わりない。
令呪による撤退を考えるが同盟相手を残して勝手に戦線を離脱すれば、この強力無比な雷のアーチャーとの同盟関係は間違いなくご破産になってしまうだろう。
生き残っている主従がどれだけいるのかすら分からない状態でさらに敵を増やすのはマズい。

(い、今の段階であのアーチャーまで敵に回すわけにはいかん!奴らに恩を売ってやるつもりがなぜこんなことに…)

逡巡するザボエラ。思わず遠くを見れば自身のアサシンが焦りの形相でこちらに向かってくるのが見えた。

(おのれ、アサシンッ!この役立たずの脳足りんめがっ!キサマが無能だからワシがこんな目に…!) 

自身の失策を棚に上げてサーヴァントを内心罵るザボエラ。しかし、こうなった以上アサシンを使って速やかに決着を着けてから自身の治療をする他ない。
そう判断したザボエラは遅まきながら戦場に到達した堕姫に向かって叫んだ。

「令呪を持って命ずるっ!アサシンよ、こやつらを全力で殺せぇっ!」

(令呪で妓夫太郎が出てくるか堕姫のまま戦うかは後続の方にお任せします)

2291名無しさん:2023/07/23(日) 11:52:22
>>2287
『ダクネスさん!』
『わかってる。今こそエンペラーフォームになってくれ、渡!』

ダクネスと渡は念話で言葉を交わすと、渡がエンペラーフォームに変身。うどんげを嬲るエネルに接近すると、必然的にエネルもそれに対応せざるを得なくなる
更にエンペラーフォームとなったことでうどんげのことを構う余裕もなくなり、ひとまずキバの相手に集中する

おかげで自由になったうどんげは再度、キバを援護しようとする。

――と、そこで時が止まり>>2277で感知していた波長の正体が咲夜だと、再び時が動いた時に気付くのだった

2292名無しさん:2023/07/23(日) 14:11:31
>>2290
令呪を使った結果、妓夫太郎が出てくる
アサシンは二人で一人だと気づくザボエラだが、どうして秘匿していたのか後で聞き出し、説教すると思う一方で今は戦力が増えたことを安心していた

一方、咲夜はソウゴが二人のために死んだことをダクネスと戦兎に軽く伝えると戦場を駆ける
狙いはザボエラだ。マスターを容赦なく狙う狡猾さは厄介で“最高最善の王”として無力なマスター達を救うには彼を討伐するのが最優先だと考えた

アサシンが二人に増えてることには驚いたが、容赦なくザボエラを狙う。それに咲夜はアサシンに対する決定打は持たないが、マスター相手ならばそうでもない
ザボエラは必死にアサシン達に護衛と咲夜の討伐を命じる

2293名無しさん:2023/07/23(日) 14:12:04
エネルと渡の戦いは、キバが相手を押してエネルは防戦一方。それどころか着実にダメージを受け、徐々に蓄積されているという状況が続いていた
これは渡が接近戦こそ基本的な戦闘スタイルであり、エネルはうどんげのせいで下手に雷を使えないというのが関係する
またうどんげはビームなどで適度なタイミングで援護してくるのも厄介だった

何も知らない大智はこの状況が理解出来ず、何故雷を使わないのか念話で聞くとアーチャーのせいで使えないという回答が返ってきた

2294名無しさん:2023/07/23(日) 14:38:51
>>2292
咲夜のこの行動は一か八かなんだよな
単独行動でまだ英霊の座に戻らなくていいとはいえ、マスターを失い魔力供給がない状態なので時間を操る程度の能力や宝具を万全に使えない
令呪によるブーストがあるとはいえ弱体化の影響は少なからずあり、一方相手は二体のアサシンで連携して咲夜への攻撃+帯女がマスターを帯の中へと隠してしまったので非情に厳しい状況である

2295名無しさん:2023/07/23(日) 22:27:42
>>2294
「あのアサシン、二人相手に一人で戦うというのか!?」
「マスターが死んでも消えない……これが単独行動スキルか。でも魔力の供給が途切れた状況で勝てる相手には見えないな」

咲夜の行動にダクネスが驚愕し、戦兎は冷静に状況を分析する。
敵アサシンは二人で一人。抜群のコンビネーションを前に咲夜が勝つのは困難だろう

『アーチャー……悪いが宝具でメイド服のアサシンを手伝ってやれないか?』

本来なら自分が戦いたいが、ビルドドライバーがなければ無理だ。
だがこのままではソウゴ達の意志が無駄になる。それだけは避けるべく、戦兎は念話を送った

そしてうどんげは走り出す。知り合いである咲夜の元へ駆ける。
エネルはキバに対応しながらも心綱によりこの瞬間を見逃さない。ザボエラ組のことなどただの利害の一致であり、助けるつもりさない。利用させてもらう、と。
雷の速度でキバと距離を取り、うどんげに向かって雷を放つ。雷の波長を操作するうどんげにこれを操る術はなく――

『障壁波動(イビルアンジュレーション)』

ゆえに宝具を発動。障壁が雷を遮る。
咲夜の近くにたどり着くまで都合2回は雷を受けるが、全て防ぎ切り――知り合いである咲夜に目配せ。スペルカードをチラリと見せると、咲夜は意図を察して頷いた。
そして咲夜が大きく後方へ跳躍すると同時に――

『幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)』

自分を中心にした広範囲を、相手を狂気に追いやる波長の渦により攻撃する(東方緋想天での説明文より要約)スペルカード。
うどんげはこの宝具を発動した。
たとえどれほどコンビネーションが優れていようとも、狂気に追いやられては意味を成さない。そして攻撃効果もある宝具なので当然、堕姫と妓夫太郎はダメージを受ける

その時、エネルの雷は容赦なくうどんげは襲うが――3回までは耐え切れる。逆に言えばこれでもう防げなくなったのだが……エネルに追い付いた渡が攻撃を加え、それを防ぐ。
だがうどんげの障壁が消滅したことは見逃さず、エネルはキバに対処しながら彼女を殺す機会を逃すまいと企む

2296名無しさん:2023/07/23(日) 22:41:49
>>2293
エネルの話から理屈は不明だが相手のアーチャーが雷の操作を阻害する何かを持っていることを理解した大智。
相手のキャパを超える大技で仕留めようにもセイバーが接近戦を仕掛けている現状ではその余裕はない。
その手詰まり状態では埒が明かず、数の差でジリ貧になってしまっているのだった
最も押している渡もただ無傷というわけでもない。

サーヴァント化の影響で魔力のある攻撃は食らう状態でもエネルが自然系の雷人間であることに変わりはない。
放電できない状態でもそれは変わらず彼を殴るということはすなわち雷を殴っていると同義であり、表にこそ出さないが渡はエネルを殴るたびにダメージを受けている。
今は援護射撃に徹しているが、ダメージという点では先ほどまで嬲られていた鈴仙が1番負傷している。

どちらのサーヴァントも傷を負う戦況を動かすとすればそれは互いのマスターの存在となるだろう。

2297名無しさん:2023/07/24(月) 12:34:38
>>2292

「なっ!?アイツどこに消えたのよ!?」

戦っていた銀のアサシンが目の前から一瞬で姿を消し、狼狽する堕姫。同時にザボエラの悲鳴が向こうの戦場から響いてきた。

――あのジジイまさかヘマしやがった!?

鬼といえどもサーヴァントである以上マスターなくして存在を維持することはできない。心底気に入らない糞ジジイではあるが死なれてはたまらないと全速力で駆け出す堕姫。
そうして到着した先には同盟相手の雷のアーチャーと襲撃対象のセイバーと兎耳のアーチャー。さらに先程まで戦っていたアサシン、そしていたる所にナイフが突き刺さり息も絶え絶えになっているザボエラがいた。
その光景を見て堕姫はマスターを狙われるという恐れていた事態が起きてしまったことを悟った。

(あれが咲夜が言っていたアサシン……)

一方新手の出現に不安を覚える鈴仙。彼女は帯を生やしたアサシンの能力についての説明を咲夜から手短に聞いていた。帯を自在に操り、非常に高い再生力を持つと。再生能力は厄介ではあるが幻想郷では珍しくない能力だ。妖怪は謂れのない武器を使わない限りバラバラになっても死なない者が多いとされている。あのアサシンもその類いかもしれない。
しかし鈴仙が不安を覚えたのは別に所にあり――

(あのアサシン……なんで波長が『二重』になっているの?)

アーチャーと戦っている時は気づく余裕はなかったが近くに来たことで初めて分かった。生物はそれぞれ固有の精神の波長を有する。しかし、あのアサシンからは全く異なる波長が重なって感じ取れた。まるで『別人』が覆い被さっているように――

「ようやく来おったかこの役立たず!さっさとこやつらを殺せぇ!」

令呪で命じながらも罵詈雑言を吐き捨て続けるザボエラ。しかしそんなザボエラをよそに堕姫は肩を震わせる不審な様子を見せ――

「さっきから意味分かんない!何なのよもう!いつの間にか銀髪女はいなくなってるし、勝手にジジイの奴は死にかけてるし!」

――ポロポロと泣き出した。
あまりにも色々なことが重なり堕姫のストレスが限界を迎えた結果だった。
予想外の行動に周囲は呆気にとられ、あるいは呆れの視線を向けるが構わず堕姫は癇癪を続けた。

「アタシこんなに頑張ってるのに、無能だって、役立たずだってあんまりよ!挙げ句にこんなにサーヴァントが残ってるのに戦えなんて…」

「こいつ等みんな殺してよ…アタシを助けてよ…『お兄ちゃああああん』!!」

ずるり、と何がが堕姫から這い出した。

――可哀想になぁあ。散々可愛い妹をいじめてくれやがったなぁあ。

「安心しろよぉ。お前をいじめる悪い奴らはみんなみんな俺が殺してやるからなぁああ!」

ここに二人で一つ、恐るべき真の上弦の陸が現れた――

2298名無しさん:2023/07/25(火) 11:14:20
>>2295
咲夜の相手をしながらも妓夫太郎は兎耳のアーチャーが雷を防ぎながらこちらに向かって来る姿をしっかりと捉えていた。

――あの目、何か仕掛けてくるつもりだなぁあ

獣めいた直感でそう悟る妓夫太郎。共に戦う堕姫に目配せして、守りの体制をとらせる。仮にあの兎女が鬼を害せる能力を持っていたとしても同時に倒されなければ自分達はやられはしない。妹さえ生き残っていればすぐ再生できるとの考えだ。

そして、兎耳のアーチャーこと鈴仙が戦場にたどり着くや否や咲夜が後退し入れ替わるように鈴仙が飛び込んできた。

「見え見えなんだよぉおお!血鬼術――円斬旋回・飛び血鎌!」
「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)!」

同時に互いの切り札が切られた。無数の血鎌の渦が鈴仙に放たれ、紅い狂気の光が辺りを照らす。

「うぐぉおおおお!?」
「いやぁあああああ!!」

妓夫太郎に誤算があったとすれば鈴仙の力の本質を見誤っていたこと。光の速さで迫る波長は血鎌の渦よりも速く妓夫太郎に到達し帯で身を守っていた堕姫も透過した一部の波長がダメージを与えていた。
頭の中がぐちゃぐちゃにかき回されるような感覚に襲われる姉妹。放たれた血鎌の渦はコントロールを失い大半はあらぬ方向へ向かっていき、向かってきた少数の鎌を回避することは鈴仙にとって難しくなかった。

「やったわ、効いている!あとは奴らのマスターを…え?」

円斬旋回は失敗に終わり、狂気に陥ったことで再発動もできないはず。なのに妓夫太郎を中心に再び血が渦を巻き始めている。それもさっきとは比較にならない規模で――
鈴仙にも誤算、もとい失念していたことが一つあった。それは相手が令呪を受けていたこと。そして、その内容は『全力で敵を殺せ』。確かに妓夫太郎は理性を失わされ、彼のコントロール下での血鬼術は使えなくなった。しかし令呪の拘束力の前には当人の理性の有無など関係ない。
理性を失わされたことでより命令に忠実に体が動かされ、かつて頚を断たれた瞬間暴発した時のように破滅的な威力と化した円斬旋回が再び放たれようとしていた。

(ま、まずい…『障壁波動』を…いや、あれじゃ防げない!)

円斬旋回は『無数』の血の鎌で構成されている。障壁はまたたく間に剥ぎ取られそのまま全身を切り刻まれるだろう。

死を覚悟する鈴仙。しかし、その瞬間――

『咲夜の世界(ザ・ワールド)』

――世界が凍りついた

(全く、仕方がないわね)
 
鈴仙の危機を察した咲夜が再び宝具を発動し、鈴仙を抱きかかえ全速力でその場から離脱。
自分が生き残るだけなら宝具で時を止めずとも後退するだけで回避できるが、ソウゴの言う最善最高の王を咲夜なりに考えてみた上での行動である。
咲夜が考える最善最高とは何か。
色々と考えてみたが、彼女にとっての最善――とは仮にも吸血鬼である以上言い難いがやはり最高は生前仕えたお嬢様ことレミリア・スカーレットであった。

然程深い関係ではないが鈴仙は同じ幻想郷の住人であり、聖杯戦争の場においては身内と言えなくもない。そして、咲夜が知るレミリアならむざむざ身内を目の前では死なせないだろう。
一人抱えてるため速度は出ないが空を飛べば5秒で十分逃げ切れる。そう思っていた。

(嘘!?いくら何でも早すぎる…!)

5秒を待たずに体感3秒程でもう世界に色が戻り始めていた。
令呪二画と単独行動の合わせ技とはいえマスターを失い、咲夜は既に十全に宝具を発動できなくなっていた。

――躱しきれない!

そう悟った咲夜はやむを得ず鈴仙を力の限り放り投げ円斬旋回の範囲外に出す。

「ぐぅっ…!」

同時に背中を裂かれる痛みを感じる。だが、傷は深くない。まだ戦える――

「咲夜…?あなた顔色が!」

時間を止めて咲夜が自分を助けてくれたのだと理解する鈴仙。しかし、礼を言うより先に彼女の異常に気づいた。動悸が激しく、手が震えている。目の焦点も合っていない。師の元で医学を学んだからこそすぐ分かった。彼女は猛毒に侵されている!

(悪いわねソウゴ…託されて早々なのにここまでみたい。でも、奴だけは必ず仕留めてみせる)

震える手で銀のナイフを握りしめ霞んだ視界でアサシンの姉妹を睨む咲夜。魔力も尽きかけ、致死性の猛毒に侵された彼女は今、令呪の効果で消滅を先延ばしにしているにすぎない。
――お嬢様なら身内を手にかけた者には相応の報復を必ず果たす。敵は未だに狂気から回復せず獣のような絶叫をあげている。匿われているマスターを仕留める最後のチャンスだ。
自身のプライドにかけて咲夜は最期の戦いに駆け出した。

2299名無しさん:2023/07/25(火) 16:28:41
>>2298
うどんげが波長を操作出来ず、宝具発動する余裕がなくなった今が好機とばかりにエネルは再び渡から距離を取り、雷を発射しようとするが――それでもなおしつこくこちらに向かってくる渡を心綱で察知。
忌々しげに放電するが、それでもキバは止まらない。キバの鎧によりダメージは軽減されているし、何より渡は彼に隙を与えたらうどんげが危険だと思っていた。執拗にうどんげを狙っていたのは、これまでの行動でわかってる。

それに――今はうどんげにとって、大事な一瞬だ。
自分がかつて父、紅音也の命を受け取ったように。

「お前の相手は僕だ、アーチャー!あの二人の残された時間は誰にも邪魔させない!」

ちなみにエネルはこれまで何度か“神”という言葉を口にしていた。
紙だからこそ、不遜な態度。ファンガイアの王を名乗っていた時期のある渡を前にしても、その風格は崩れず。
だが――

「僕は人に流れる音楽を守るって決めたんだ。相手が神様でも、それは変わらない!」

凄まじい気迫で迫る渡の攻撃を、エネルがのの様棒で対応する。真っ先に始末したいうどんげをなかなか殺せず、神格でもないサーヴァントに邪魔される始末。エネルの気分はあまりよろしくない

2300名無しさん:2023/07/26(水) 18:08:27
大智はエネルの戦いだけじゃなくてザボエラ組の戦況もしっかりと眺めてるわけだけど、アサシンが二人一組という情報は知らなかったから流石に驚いてた
そういう大事な情報を秘匿するのは聖杯戦争のセオリーだと理解しつつ、作戦を練る上で役立ちそうなことまで秘匿していたザボエラに対する信用は一気に下がる

まあ実際はザボエラも堕姫に秘匿されてたことだからとばっちりもいいとこなんだけど

2301名無しさん:2023/07/27(木) 16:56:18
>>2298
『幻朧月睨』の影響で理性を失い狂う妓夫太郎と堕姫、その最中に帯の中に隠されていたザボエラ(>>2294参照)も外に放り出され地面に打ち付けられ、先の負傷もあって大きな悲鳴を響かせる。
隠れていた標的が無防備に姿を現し仇討ちするチャンスを得た咲夜は行動に移そうとするが魔力消耗や猛毒もあって上手く身体を動かせず、さらには上弦の陸が揃って咲夜と鈴仙に襲いかかる。
獣の様に唸りながらも令呪により狂戦士のように猛攻を仕掛ける兄妹は、片や「円斬旋回」などの技量を必要とする血鬼術は使用しなくなったものの単純な「飛び血鎌」や純粋で驚異的な身体技術で斬り掛かり、片や無数の帯を操り無差別に破壊をもたらす。
先程とは違い綿密な連携攻撃ではなくなったが一層凶暴化した影響により攻撃力が増している状態であり、対して鈴仙は動きの鈍い咲夜を抱えてなんとか回避を続けていた。
これは危機感知のスキルにより敏捷のステータスが上昇したために紙一重で対応しているのだが、このまま防戦一方ではジリ貧の末に手詰まりになりそうな状況でもあった。

(このままじゃ、マズいわね…こうなったら)
「…鈴仙、聞いて。私があの帯女を足止めしてそのマスターを仕留める、だから貴女は鎌男の攻撃を抑えてちょうだい」
「ちょっと待って、貴女具合が悪そうなのに大丈夫なの!?」
「何を言っているの、私は完全で瀟洒な従者。確実に仕事をこなすところを、特別に見せてあげる」
「…わかった、咲夜。貴女の策に賭けてみる」

顔色が悪いままなのに澄まし顔で自身たっぷりに述べる咲夜の覚悟を悟り、鈴仙もまた覚悟を決めた。
まずは全力でもって敵の猛攻を掻い潜り、隙を突いて鈴仙は少しだけ距離を離すことに成功する。
その後、咲夜がありったけの銀のナイフを投擲してその全弾を帯女に命中させ、帯女の動きを一時的に鈍らせる。
その間に鎌男が飛び血鎌を幾つか放ち、加えて両手に持っていた鎌も投擲するも鈴仙が前に出て迫り来る攻撃を『障壁波動』で防ぎきる。

(これで、終わらせる!)

『咲夜の世界』!!

そして咲夜が最後の宝具を行使する。
今や兄妹鬼は己がマスターから充分離れている、ならば敵の妨害を受けずに敵マスターを的確に狙うために彼女は世界を止める。
もはや顕界維持のための魔力も動員して解き放った神秘の時間は、もはや1秒しか時を止められなくとも咲夜にとって充分なものであった。
その刹那の合間に、二人一組のアサシンのマスターに向けてナイフを投擲する。





——そして時は動き出す

「殺せ、殺せ、殺っ」ザシュ、ザシュザシュザシュザシュ

アサシン達の狂気に呑まれるように、ザボエラも敵サーヴァントへの敵意に満ちており己が従者の猛攻に熱狂していた。
が、ザボエラが気付いた時には再度串刺しになっていた。
脳天、頸、心臓、その他の急所に的確に刺さったナイフにより今度は苦痛を受けることもなく、何が起きたかも理解する余地もなくザボエラの命を刈り取っていた。
その光景を余すことなく注視していた咲夜は己が使命の完遂に満足しながら限界を迎えて消滅した。


【ザボエラ@ドラゴンクエスト ダイの大冒険 死亡】
【十六夜咲夜@東方Projectシリーズ 消滅】



マスターという要石を喪い急速に力が弱まった妓夫太郎と堕姫は、戦闘どころか身動きすら困難な状況に陥っていた。
単独行動スキルなどを持たなければ主無き従者は現世に留まることを許されず、間もなく英霊の座に還されるだろう。
これにて脅威となっていた一陣営がいなくなり、再び雷のアーチャーと戦うべくセイバーに加勢しようと振り返った鈴仙だが――

「えっ、マスター…!?」

鈴仙の視線の先には、倒れ伏した戦兎と、泣きながら戦兎に声を掛けて身体を揺するダクネスの姿があった。

実は先の攻防において、妓夫太郎が放った飛び血鎌は鈴仙の『障壁波動』で防いだが、投擲されてた二振りの鎌は鈴仙とは別の方へと飛んでいた。
それは偶然なのか意図して行われたのか、その鎌は戦兎とダクネスに向かっていたのだ。
とはいえダクネス達も無警戒に突っ立っていた訳ではない、その攻撃が当たれば致命的なのは間違いないが攻撃が来ることが分かっていれば対処はできる。
二人は一振り目を上手く回避し、二振り目をダクネスが剣と鎧で受け止めて弾き返すことに成功、傷を負うこともなかった。
驚異的な敵英霊の攻撃をなんとか防ぎきり安堵したダクネス、一方戦兎は回避したはずの一振り目の鎌がブーメランの如く弧を描いてダクネスに迫っているのに気付いてしまった。
一つはギリギリ逸らす事のできたダクネスだが、流石に威力が減衰していない投擲鎌を防御なしに直撃を受ければ彼女とて只では済まないだろう。
そのようなダクネスの事情を知らずに戦兎が反射的に彼女を突き飛ばし、彼女の代わりに攻撃を受けてしまい重傷と猛毒に侵されてしまった、というのが事の顛末であった。

己がマスターが危篤状態なために鈴仙は彼の元へと駆け寄り。
その頃、戦場を満遍なく見ていた大智はザボエラ組の脱落と戦兎が脱落寸前であるのを確認してエネルに撤退を進言する。


【上弦の陸@鬼滅の刃 消滅】

※戦兎ももうすぐ脱落します、その模様については他の人にお任せします。

2302名無しさん:2023/07/27(木) 20:16:22
>>2301
「戦兎、戦兎……!!」
「ダクネス……。お前が無事で、良かったよ……」

泣きながら声を掛けてくるダクネスを見て、戦兎の顔は、嬉しさからクシャッとなった。
ビルドとして戦ってた頃は、マスクをしてるから見えないけど――今は変身してないから。
ソウゴには庇われ、メイド服のアサシンは消滅して、サーヴァントとはいえ本来なら戦場なんかに向いてなさそうなうどんげに戦わせてきた。自分は無力でずっと何も出来ず、それがひたすら悔しかった。

だがようやく――誰かを助けることが出来た。

「戦兎さん!大丈夫ですか!?」

エネルが撤退した後、変身解除した渡も駆け付ける。

「セイバーか……」
「はい。……戦兎さん、その怪我は……」
「私を庇って、戦兎が傷付いてしまった……。私はタンク役だというのに、どうしていつも誰も守れないのだ!!」

ダクネスが悔しさから地に拳を叩き付ける。
彼女は世界が終末に向かい始めてから、仲間を失った。タンクという仲間を守る役割なのに、守ることが出来なかった。
今回もソウゴに戦兎と、二人に庇われて……タンクなのに。クルセイダーなのに庇われて、生き残った
無力感と悔しさに苛まれ、涙を流し――

「いや……俺はお前を助けたいから、庇ったんだ。きっとソウゴもそうだと思う」

薄れゆく意識。霞む瞳。
それでも必死に命を繋ぎ止めて……戦兎は言葉を紡ぐ。ダクネスの悔しさは、自分もよくわかるから。

「だからダクネス……お前は生きてくれ。また仲間と一緒に冒険したいんだろ?俺はお前の夢を応援してるよ」
「それはそうだが……でも、戦兎も私の仲間だ!だから戦兎、死なないでくれ……!!」

「……悪いが、それは無理な相談だ。それでも俺は仲間としてお前に生きてほしいし……やっと誰かを助けられて、嬉しいんだよ。変身出来なくても……俺は仮面ライダーだからな……」

視界が霞む中でも、戦兎は笑っていた。
そして紅渡は桐生戦兎の。仮面ライダービルドの姿をその瞳に焼き付け、理解した。
これこそが“仮面ライダー”というものだと。

「戦兎さん。あなたのその心が、仮面ライダーなんですね」
「ああ。仮面ライダーは、ヒーローだからな!」

毒による激痛を身体が蝕む。
意識が今にも途絶えそうで、苦しい。
それでも桐生戦兎は紅渡に“仮面ライダー”の在り方を立派に伝えた。

「わかりました。戦兎さんのその心は、僕が受け継ぎます」
「頼んだぞ、セイバー。……何か、こういう時までクラス名で呼ぶのって締まらないな」
「任せてください。それと僕の名前は、紅渡です」

「渡か。じゃあ、渡。仮面ライダーとして……お前に後を託すよ。ダクネスを……みんなを、守ってやってくれ……!」
「はい。ダクネスさんと冬木市の人達は、僕が守ります」
「ありがとう。これで俺も安心して……」

と、そこでうさ耳の少女がこちらに向かってくるのが見えた。

「……あいつのことも、渡に任せていいか?」
「アーチャーさんのことですか?」
「ああ。アーチャーは単独行動スキルがあるから、まだ生き残るはずだ。……でも俺はあまりあの子に戦わせたくないけどな……」

戦兎は悩む。
単独行動スキルを持つとはいえ、サーヴァントはいずれ消える身。渡に彼女を託すとはいえ、なるべく戦ってほしくないというのもまた本心だ。

「わかりました。あの子のことは、僕が見守ります」
「私も見守ろう。……そうでもしないと、戦兎に申し訳ないからな」

「その気持ちは嬉しいけど、罪悪感はいらないぞ。俺は俺のやりたいように……仮面ライダービルドとしてダクネスを助けただけだ」

そこまで言い終えた頃――うどんげが戦兎の元へ到着した。
何かを対話したそうに――彼女は戦兎を見つめる

2303名無しさん:2023/07/27(木) 21:13:24
>>2301
——フン、ザボエラめ。早々に倒れたか。まあよい。

心網によってアサシン二騎と加勢したアーチャー達の戦いの顛末をエネルは把握していた。
同盟を申し込んできたザボエラ達が倒れたがもとよりさして期待はしていない。それよりも不可解な動きをする銀髪のアサシンも消えた。エネルとてサーヴァントである以上マスターがアキレス腱であることには変わりない。心網があるとはいえ万が一ということもある。マスター暗殺を得意とするアサシン同士が相討ったことはプラスと言えるだろう。
さらにエネルにとって幸運が続く。

「ッ!マスター!」
「ヤハハ、隙を見せたな!」

エネルが距離を離さぬよう猛攻を仕掛けていた渡。しかしエンペラーフォームの優れた聴覚が離れた場所にいるマスター達の危機を捉えた。一瞬の動揺。その隙を見逃すエネルではなくバチリと雷化して距離をとる。

(ほう、あのアーチャーのマスターが死ぬか)

珍妙な耳を持つアーチャー。厄介な能力を持つが心網で捉えた所、そのマスターが瀕死らしい。
ならばこのままアーチャーをセイバー共々始末するかと考えるエネル。しかし、アーチャーには単独行動のスキルがあり、まだ余力は残しているだろうし、マスターがいなければわざわざ手を下さずともいずれ消滅する運命。自身もそれなりに戦闘で魔力を消耗している以上、戦闘を続行してさらに魔力を浪費するより放置して弱体化なり消滅を待った方が良いだろう。そう都合よく再契約の対象も見つかるまい。
今後の展開を見据えると材料が揃ったのに『方舟』を起動する魔力が足りないという愚は避けたい。

「少々遊びが過ぎたようだな」

ちょうど遠巻きに隠れている大智からも切り上げ時ではないかと念話で進言があった。
頃合いか、と大智と合流するためにバチリと雷音を立てながら渡と距離を離していく。

「くっ、逃げる気か!?」
「ヤハハハハ!勘違いするな。私がお前たちを見逃してやるのだ。感謝するがいい。もうしばらく現世に留まっていることができるのだからな。だが——」

「この先お前たちは知ることになるだろう。真なる”絶望”を。そして恐怖こそが”神”だということを」

——もっともその時までお前たちが生き残っていたらの話だがな。
尊大な態度を最後まで崩さず戦場を去っていくエネル。さすがのエンペラーフォームでも雷速で離脱する敵に追いすがることはできない。やむなく渡はマスター達のもとへと戻るのであった。

2304名無しさん:2023/07/29(土) 19:44:11
>>2302
それから戦兎とうどんげは、残された少しの時間を会話に費やした
そこでうどんげは自分はかつて軍人だったのに逃げ出し、罪悪感を覚えたこと。そして今回はまた逃げたら目覚めが悪いからという理由で、残された余命を人々を守るために(当面は戦兎が助けたダクネスと渡を最優先。また危険なサーヴァントであるエネルの討伐にも前向き)戦いたいと告げる。
戦兎は暫し迷うが――

「……わかった。それがお前の気持ちなら、俺はそれを応援するよ」

と納得した。
うどんげの覚悟を秘めたその瞳を見て戦いを止めるほど、桐生戦兎は野暮な男ではないから。たとえ少女であっても彼女はサーヴァントであり、元軍人。その強さも実証済みで、無駄に命を散らせるつもりじゃないことも理解した。
それに対エネル戦にうどんげがどれほど重要かというのも、先程の戦闘でわかっている。うどんげは仮面ライダーというわけじゃないが、巨悪を討つという今の彼女の気持ちは戦兎と似ていた

そして遂に、戦兎に限界が訪れる。
己が命が枯れることを悟った彼は……最後に一言だけ。

「みんな……この世界を。冬木市の人達のことを、頼む……。渡、鈴仙。きっとお前達ならあのアーチャーを倒せるはずだ。令呪で命ずる。鈴仙……みんなを守って、あの雷のアーチャーを倒してくれ。
そしてダクネス……この聖杯戦争に勝ち残って、また仲間に会えると……いいな……」

この世界で得た仲間達に託し、同じ仮面ライダーとして渡に。そして自分のサーヴァントであったうどんげに後を任せ、桐生戦兎は散る。
この際、戦兎は念の為に令呪全てを使ってうどんげに後を託した。その方がきっと、少しでもうどんげの力になれると思ったから

【桐生戦兎@仮面ライダービルド 死亡】

2305名無しさん:2023/07/29(土) 20:29:33
>>4301
自分の肉体が徐々に消え行く感覚を感じ取りまた視界が毒で殆ど見えなくなっていく咲夜
もはや喋る気力すら無く、今にも消え去りそうな彼女に対し鈴仙は…同じ幻想郷の住人として、助けられた者として感謝の言葉を伝える。

「…ありがとう、咲夜。貴女の助けがなかったら間違いなく、私は消えてた筈だから」

(…いいのよ鈴仙。マスター、の…ソウゴの願いを…私なりに考えて…その通りに動いただけ、だから……。
…仇は討ったわよ、ソウゴ。…そしてごめんなさい。託されたのに貴方の夢を、叶えられなくって…)

心中で鈴仙の言葉に答えつつ、内心でマスターに報告し謝りながら…アサシンのサーヴァント十六夜咲夜はこの聖杯戦争から退場する事となった。
なお、ザボエラ死亡の時点で鈴仙が咲夜に礼を言わずに直行しても、戦兎を助けるにはギリギリ間に合わない。仮にそうした場合は目前で戦兎が倒れるのを見る羽目になっただろう。

2306名無しさん:2023/07/29(土) 20:40:31
>>2304
「ごめんなさい、マスター…私が油断しなければ……」

苦虫をかみ潰したような顔で零す鈴仙。
戦兎はもう手遅れだ。咲夜と同様に致死毒に侵されている。師である八意永琳ならこの状態でも助けられるかもしれないが自分では力不足であることに歯噛みする。
あの時、咲夜が敵のマスターを葬った際に魔力の余裕がなかったからと波長による探知を抑えなければ最後の一撃を防げたかもしれない。鎌のアサシンの執念を見誤った自分の失態だと鈴仙は思った。

「いや、いいんだ……。俺の方こそ戦いを任せきりにして済まない……。自分より小さな子に戦わせるなんて最低だよな……」

「もう、私ってそんなに頼りなかった?初めて会った時、貴方よりずっと年上だって言ったでしょ?」

「はは、そうだったな……。……アーチャー、本音を言えばもうお前にこれ以上傷ついてほしくない。戦いから降りるつもりはないか?」

「お言葉に甘えてって言いたい所だけどそうもいかないわ。あの雷のアーチャーはとんでもなく危険よ。それこそこの街を容易く滅ぼしかねないくらいに。あんな奴を野放しにはできないわ」

この傷の仕返しもしてやりたいしね、と不敵に微笑む鈴仙。
情けない話だが、以前の自分ならあんな恐ろしい相手に立ち向かう気など起きなかっただろうと回顧する。それこそ魔力切れで消滅するまで震えながら街のどこかで隠れていたかもしれない。
しかし、地上の兎となり月に仇なす仙霊や三界の地獄を司る女神といった強大な存在にも立ち向かえるようになった今、戦いから逃げ出すつもりはなかった。

「そうか、なら令呪全てを以って命ずる。『ダクネスたち、皆を守って雷のアーチャーを討ってくれ』。こんなことくらいしかお前にしてやれないが……」

三画の令呪全てを使い切り鈴仙に想いを託す戦兎。単独行動のスキルと合わせればしばらくは現界を維持できるだろう。
やれることはやったと息を吐く。もはや呼吸すらままならなくなっている。いよいよ戦兎にその時が来ようとしているのだ。

「……アーチャー。最後に、もう一つだけ俺の我儘を聞いてくれないか……」

「この聖杯戦争…誰が、何の目的で開いたのか、真実を見つけてくれないか。これが俺の最後の願いだ……」

この世界に招かれた時からずっと考えていたことだった。誰が如何なる理由でこのような戦いを開いたのかを。
聖杯戦争を止めろとは言えない。意志あるものを召喚して戦いの道具にする聖杯戦争は戦兎としては受け入れ難いものだが、ダクネスのような切なる願いを持つマスターにとっては最後の希望であるからだ。それを奪う権利など自分にはない。

――だがもしも自分たちの世界のように戦争の影で何者かが暗躍していたとしたら?
脳裏に浮かぶのは、分断された日本、それぞれの思惑のもと相争う権力者たち、老若男女問わず戦争の犠牲になる者、そして図らずともこれらの惨状の一旦を担い、さらに大きな罪を犯してしまった自分。もしもこの世界にもそのような悲惨な光景を生もうとしている者がいるならば何としてでも止めなければならない。
自分にはもはや叶わないがせめてアーチャーにこの聖杯戦争の真実を暴いてほしい。それが戦兎の最後の願いだった。

「分かったわ、戦兎。どこまで生き残れるか分からないけどやるだけやってみる」

「ああ、最…高…だ。、後は頼んだ……」

鈴仙の答えに満足げにくしゃっと顔を歪め目を閉じる戦兎。
それきり戦兎が目を覚ますことはなかった。

2307名無しさん:2023/07/29(土) 20:44:07
ほぼ同じ時間帯の冬木市の三ヶ所にて各陣営の激突が発生し、その結果数名数騎が脱落した後。
生き残った聖杯戦争の参加者は各々の拠点に戻ったり安全な場所を確保して、休息を取ったり次の戦に向けた準備を進めているだろう。
こうして一区切りがついて戦に束の間が生まれた頃合いを見計らって、各陣営の元へと手紙が送られていた。

送られていた、というより自然と傍に置かれていた。

いつどのようにして、誰が仕掛けたのか分からぬ書状。
マスターや英霊ですら気付かぬ内に現われた、不可解で不自然な不審物。
しっかりと宛先にはマスターの名前が綴られており、調べて分かることは罠や仕掛けの可能性が低い、ということくらい。
ゆえに、各々警戒しつつもその中身を確かめるべく封を開けた。


そこに書かれていたのは、此度の聖杯戦争を監督して最低限の運営を担っている、という差出人の素性についてのほんの一部と。
その時点までに脱落したサーヴァントのクラス名が記載されていた。


※差出人は特に決めていません。それが聖杯戦争の監督役でも、いわゆる黒幕でも、実は聖杯がシステム的にやってましたでも、なんでも構いません。
※脱落したサーヴァントのクラスしかわかりません。マスターが何人脱落したかまではこの手紙では読み取れません。

2308名無しさん:2023/07/30(日) 16:00:42
ランサーや集落から充分に離れたライダー・牛若丸は、ひとまず安全そうな場所を見つけて抱えていた若葉を降ろした。
移動している間に若葉は一言も喋らず、その表情には陰りが出ていたが、牛若丸に連れられて建物の中に辿り着いてからは緊張の糸が解れたのか、疲労もあり若葉はしばらく眠りについた。
主の気が一時的に抜けたのを確認した牛若丸はその様子に一抹の安堵を覚え、彼女の休息を邪魔しないように静かに離れて周辺の警戒に備えた。
大きな一難が去ったとはいえ未だ聖杯戦争は続いている、もしこの状況で他陣営と出会ってしまっても対応できるように牛若丸は気を抜くことはなかった。

そして朝日が昇った頃、若葉は目を覚ました。
見知らぬ室内に一瞬だけ逡巡した後に直前までの経緯を思い出し、そして千景の事についても脳裏に蘇りしばし思い悩む。
とはいえ状況を整理したいと思い、若葉は姿の見えない牛若丸と念話で呼び出した後に、自身の傍らに置かれた手紙に気付いた。

2309名無しさん:2023/07/30(日) 16:17:53
闇マリクが撤退した後はめぐみん組と遊星組でラー攻略について色々思案して、遊星の持つ知識で神の耐性と効果が3つある所までは把握できた
生贄召喚の合計と不死鳥は先のデュエルで見たけど最後の1つは不明
そして不死鳥形態が一番厄介だって話をしていた

2310名無しさん:2023/07/30(日) 17:02:10
>>2306
それからダクネス、渡、うどんげの三人は拠点に戻ることにした。
戦兎の死体についてはこのまま放置するのも良くないと思い、拠点まで運び付近で墓を作って埋めることにする。
簡易的な墓しか作れないがそれでも野晒しにされるよりは良いだろう、と
本当はソウゴも弔ってやりたかったが、魔法を一身に受けたせいか死体の損傷が激し過ぎた。

「本当はクルセイダーの私が守るべきだったのに……すまない、ソウゴ」
「……違いますよ、ダクネスさん。ソウゴさんはきっと、戦兎さんとダクネスさんを守りたいから守ったんです。――多分、それが仮面ライダーというものですから」
「ああ。私と同じ誰かを守る者として……ソウゴと戦兎のことは、たしかにこの胸に刻んだぞ」

2311名無しさん:2023/07/31(月) 12:54:04
>>2309
闇のゲームやマリクがマスターを含めた相手に苦痛を与えるデッキを使うこともこの時にめぐみん達の口から伝えられたね
遊星としてはジャックの仇を取りたいし、あの危険なアサシンを放置するわけにもいかないが、彼とデュエルをしたらシャロまで巻き込むことになる

「無理はしないでくださいね。もし難しければ私とめぐみんが戦いますから……!」
「そうですね。私達があんなサーヴァント、とっちめてやりますよ!」

マリクの脅威を目の前で見ていながらも、めぐみんとゆんゆんは自分達が遊星とシャロの代わりに戦おうと思っていた。
めぐみんはゆんゆんのことが心配ではあるが、これはゆんゆんから話したことだ。彼女の覚悟を尊重する

(まあ……本当は私もゆんゆんを巻き込みたくないのですがね……)

そんな気持ちを強気な態度で隠す、が。

「二人共、気遣ってくれてありがとうね。でも大丈夫よ」

シャロは二人の気持ちが嬉しくて微笑むと、遊星のことを真っ直ぐと見つめる。

「遊星さん。闇のゲームは怖いですが……聖杯戦争に参加した時から、痛みや苦痛は覚悟してます。だから、一緒にデュエルしてください!」

遊星はシャロの言葉を受けて、少し面食らった。
この過酷な環境で生きてきたとはいえ、シャロは元々ただの少女だ。そんなシャロが――決闘者のような熱き魂をその瞳に秘めている。

ジャックと千夜が犠牲となり、されども絶望することなく後を託した。
めぐみんとゆんゆんが気遣い、優しく振る舞われて……自分より年下の少女達が頑張ってるのに、千夜に託された自分が迷ってられないと思った。

それに……聖杯で願いを叶えるために、アサシンを倒すことは避けられない。ゆえにシャロは決意したのだ。

「わかった。シャロ……お前がそう決めたなら、俺は全力でデュエルしよう」

相手は神だ。
いくら世界の救世主である遊星とはいえ、攻略することは難しいだろ。
なにせあのジャックを倒したのだ。そんな相手に、遊星は単独で挑まなければならない。
これまでズシンや極神など、神クラスのモンスターは見てきたが――ジャックを葬ったあのモンスターはそれらを上回る圧倒的な存在感があった。

「勝ち目はあるのですか?」
「それはわからない。だが、負けられない理由ならある。ジャックと千夜が命懸けで挑み、俺達に託したんだ。シャロの覚悟やお前達の想いのためにも――神を攻略してみせる!」

少し心配そうに聞いてきためぐみんに、遊星は力強く返事をした。
遊星はクールに見えて、根は熱い男だ。たとえ絶望的な状況でも、彼は諦めない。
仲間のために闘志を漲らせる遊星の姿に、ジャックの面影を見ためぐみんは「そうですか」と微笑み。

「わかりました。ジャックと千夜の想い、遊星とシャロに託します。絶対にあのサーヴァントを倒してくださいね!」
「ああ。みんなの想い、無駄にはしない!」

2312名無しさん:2023/07/31(月) 22:42:21
簡易的に戦兎の墓を建てると、ダクネス、渡、うどんげは各々の想いを胸に手を合わせた。
ビルドフォンについてはうどんげが回収し、ダクネスに託そうとするも、拒否される。

「せっかくの提案だが、私は大丈夫だ。これは戦兎の一番の仲間だったイナバが使ってくれ」

サーヴァントという単語を“一番の仲間”に置き換えて返却されたビルドフォンを暫く見つめ、強引にダクネスに渡した。
この中で戦力的に最も弱いのはマスターであるダクネスで、自分はマスターが死んだ以上もう寿命もない、と。それにうどんげは敏捷に優れたアーチャーであり、マシンビルダーが不要というのもあった。なによりダクネスのことも戦兎は仲間と認め、身を呈して庇ったと。
理屈の通った反論を受けるとダクネスは何も言い返せず、結果的にビルドフォンを受け取った。

その後はマシンビルダーを試運転して多少は慣らし、そして寝た
……厳密にはサーヴァントの二人は見張りをして、ダクネスだけ寝かせた。ダクネスの性格上、罪悪感を覚えそうだと思い『自分達も寝る』という優しさ嘘をついて。
なお試運転の時、転倒する度に「いいぞ、この感覚だ!」などとドM丸出しの言葉を連発したせいで渡とうどんげに実はやべーやつとバレたとかなんとか。

朝起きたらダクネス宛に手紙が届き、彼女達は聖杯戦争の状況を知る

2313名無しさん:2023/08/01(火) 04:33:56
>>2308
手紙の中身を若葉と共に確認した牛若丸は思案する。

(弓兵、術者、暗殺者が2騎、そして狂戦士)
(私が相まみえた飛翔する術者、大男の狂戦士、この二騎がこの書状に綴られた英霊である可能性は高いかもしれない)
(しかしこの眼で確認した訳ではない、であるならば我々の知らぬ陣営が脱落した可能性も、あるいは早苗とその従者である可能性も考えられる)

記された内容から分かるのは脱落した英霊のクラスのみ、14騎のサーヴァントが現界しているのは知っていてもクラスの内訳は知らされていないため牛若丸はキャスターとバーサーカーの陣営が複数ある可能性も考慮する。
あの戦場にて二騎の英霊が消滅するのを目撃していれば確定できたのだが、生憎その時はランサーとの戦闘に集中していたためにその場面を確認できず、加えてマスターを連れて撤退したため調べることもできなかった。
とはいえ、戦闘中に目撃した大爆発と戦いの気配が消えたことから、おおよそ自分の考えが当たっているだろうと思いつつ別の事も考察する。

(そしてあの晩だけで我々の知らぬ英霊が三騎も討たれた)
(つまり、あの集落以外でも戦が起きていたのだろう。もしかしたら、複数箇所で)
(ゆえに、我々の戦いや撤退時に他の陣営から干渉を受けなかったのかもしれないな)

2314名無しさん:2023/08/01(火) 04:34:41
>>2313
牛若丸は自身の推測を主たる若葉に伝え、若葉も概ね現状の状況を把握した。
そして牛若丸は気になっている事について若葉に尋ねた。

「主殿、昨晩戦ったランサーについて教えていただけませんか?」

途中から乱入して自分を襲ってきた大鎌使いの少女の姿を、そして戦う自分達を制止した若葉の懸命さを思い起こし、牛若丸は並々ならぬ事情を聞き出さずにはいられなかった。
多少思い当たる節はある。互いに「千景」「若葉」と親しげに名前を呼び合っていたこと、以前に若葉から聞いた異形の化物と戦う勇者達の話。
ただし、未だ詳しくは聞いていないために牛若丸は不完全にしか想像するしかない。このままの状態で聖杯戦争を続けるには、自身にも主にも不安が残ってしまう。
だから、思い悩む若葉に声を掛けざるおえなかった。

「…千景は、神樹さまに選ばれた勇者の一人であり、四国を護るために一緒に戦った仲間なんだ」

重苦しくも意を決したように、若葉は口を開く。
郡千景、彼女がどんな人柄なのかを、またその他の勇者についても、彼女達と送った日常の話を交えつつ語り、バーテックス達とどのように勇者達が戦ったのかを語って。
やがて仲間の二人が戦いの中で命を落とし、残った勇者達の戦いが厳しくなっていく最中に、精霊を使った代償で千景の精神が不安定になり様々な問題が発生したが、最後に千景が自分を庇って命を落とした事を語った。
思い起こすのも辛いはずの過去を、自身の後悔の数々を己が従者に語らずにはいられなかった。

2315名無しさん:2023/08/01(火) 15:47:08
>>2311
この後、ゆんゆんとシャロは眠ることになった。遊星とめぐみんはサーヴァントとして見張りだ

「ジャックは遊星のことをライバルと言ってました。遊星はジャックと同じくらい強いのですか?」
「ああ。俺とジャックは友であり、ライバルだ。これまで何度もデュエルを通して互いの想いをぶつけ合ってきた」

ジャックとのデュエルを脳裏に浮かべ、懐かしむ。今となっては無理なことだが、この聖杯戦争でもデュエルをしたかった。

「ふむ。だからジャックは決闘者としてあなたに託したのですね」
「そういうことだろうな。だが、めぐみん。あの場では時間が無くて言えなかっただけでジャックの想いは――めぐみん、お前にも託されたはずだ」

「当然です!私は決闘者ではありませんが……あのデュエルを見届けたのですからね。ジャックと千夜のレッドデーモンズの輝きは。あの爆焔は、私の爆裂魔法に勝るとも劣りません!」
「そうか。ジャック達がそれを聞いたら、きっと喜ぶだろうな」

楽しそうに語るめぐみんを見て、遊星は静かに頬を緩める。
ジャックや千夜は決して無駄じゃない。自分やシャロに後を託し、そしてまだ幼い子供達に希望を与えた。その最期は正に“キング”と呼ぶに相応しいだろう。

(ジャック……お前の気高き魂はめぐみんに受け継がれたようだ。この子達を守るためにも……次のデュエルは負けられないな)

2316名無しさん:2023/08/01(火) 20:21:35
ジン組、蝶野組、大智組の戦闘後があまり語られてないけど、語れる人いる?

2317名無しさん:2023/08/01(火) 20:22:06
>>2316
ごめん雑談スレと間違えた

2318名無しさん:2023/08/01(火) 21:34:11
教会に帰還した蝶野たち
まず蝶野はマリクに罵声を浴びせるも、マリクは嘲笑うだけで特に悪びれる様子はない
その様に早苗は苦言を呈そうとするも千年ロッドですぐさま意識を奪われる

「さて主様、念願のホムンクルス化はできそうかな?」

「……あともう少しすれば形にはなる。だが貴様の行動次第ではそれも御破算になりかねないがな…!」

「そうかよ、まあ精々間に合わせるよう頑張るといいさ。次に戦うとすればあの場に残っていた奴らが来るだろうしな、ただ神の前に葬り去られる哀れな生贄としてな…フハハハハ…」

2319名無しさん:2023/08/02(水) 04:01:21
>>2314
「そうでしたか」

若葉の説明を聞き、彼女の心情を重んじて牛若丸は簡素に返事をした。
人々のために戦い傷つき命を散らしたはずの戦友が、サーヴァントとして召喚されて敵対しなければならないのだ。
これが牛若丸自身の話であれば多少思うところはあるかもしれないが、事情はなんであれ敵であれば討ち取っていただろう。
しかし若葉はそこまで達観していない、そう簡単に切り替えることは難しいだろう。

「事情は分かりました。ですが一つだけ」
「郡千景もまたサーヴァント、全盛期の姿をした影法師、ある意味常世から蘇った人に近しき者です」
「一方、若葉は今なお生き続ける現世の人間です。貴女には譲れない使命があり、元の世界には大切な友人が待っているのでしょう」
「であるならば、死者より生者を優先してください。過去の幻想に引っ張られ過ぎないように、自らの目的を見失わないようにお気を付けください」

それでも牛若丸は若葉を想って発破を掛ける。
その胸に抱く志や待ち人の事を想起させ、若葉の迷いを軽減し立ち上がらせようと言葉を掛ける。

「…ありがとう、牛若丸」

その様に切り出されてすぐに切り替えられる訳ではない若葉ではあるが、今共に戦ってくれる戦友の言葉を受けて幾らか気持ちを持ち直した。
千景の事をどうすればいいのか思い付かないが、未だ聖杯戦争の半ばである以上ここで悩み続けて足を止める訳にはいかない。
今はただ牛若丸とできることを模索してできる限りの事をしよう。

2320名無しさん:2023/08/02(水) 19:05:33
>>2268>>2272
ライダー達が逃げ去り戦いが集結した後、ジンと千景は各々合流ポイントに向けて移動した。
万が一様子見していた陣営がいてそれに襲われる可能性も考えられる、特に裏社会で生きてきたジンに取っては現場に留まり続けるのはリスクを高めるだけの愚行として捉えているためにすぐさま姿を眩ましていた。
その移動の間、千景は先の行動についてどう説明しようか思い悩む、自分のマスターは冷酷で無慈悲な殺人を厭わない男だ、素直に話しても若葉を殺害対象から除外する事は考えにくい。
かといって誤魔化すにしても黙るにしても、令呪を使われればどうしようもない、強制的に真実を曝かれる上に不信感を与えるだけかもしれない。
ならば、なんとか若葉の存命を許して貰うように取引・交渉してみるしかない、それはとても難しいことだということも充分理解しているがやってみるしかない。

もしそれすらも駄目ならば……マスターを手に掛けよう。
たとえその結果自分が消え去る運命だとしても、元々大願と呼べるような切実なる願いを持っていなかった自分ならばさほど気にしない。
今であれば若葉を元の世界に戻すために聖杯に縋ることも考えたが、それよりも若葉の危険を一つでも減らせるならこの身を犠牲にすることも厭わない。

そのような決意を抱きつつも、まずはマスターと話し合うべく合流地点へと千景は到達する。
最初は人気がなくマスターはまだ到着していないのかと思ったが、やがて闇の中からひっそりと姿を現した。
全く、用心深い男である。

「令呪をもって命ずる、オレの指示に刃向かう事なく応えろ」
「なっ!?」
「まずはそこから動くな、そして質問に正直に答えろ」

そして邂逅直後に令呪を切られ、千景は驚く。
直後、強制力による束縛が千景の身体に絡みつき、「動くな」という指示により手足を動かすことができなくなってしまった。
この男はやはり危険である、と千景は思わざるおえなかった。
先の一件で不信感を持たれることは予想していたが、目の前の男は予想以上に警戒心を抱いていたようで、躊躇いもなく速攻で切り札を使う事までは想定外であった。
もしかしたら己が従者の反意すら勘ぐっていたのかもしれない、故にあらゆる動作を自らの管理下に置くべく「指示に応えろ」という呪言を唱えたのだろう。

先手を打たれてどうしようもない千景は、仕方が無くジンの質問に答えた。
ライダーを抑えろという指示に従わなかったこと、相手のマスターと何か話し合っていたこと、そしてどういう関係性であるかを問われ、千景は素直に応えた。
ここで変に隠し事をしても逆効果になるだけだろう、だから彼女が生前の友人であり、死者である自分とは違う生者であり、元の世界に戻してあげたいと心の内を明かした。

「マスター、貴方も元の世界に戻るために聖杯を使うつもりでしょう」
「なら、私も聖杯で若葉を元の世界に戻すために使う」
「この目的のためなら、私はなんだってやる。だから、彼女を傷つけることだけは、止めて欲しい」

今すぐにマスターへ手出しができない以上、取引というよりも懇願するしかなかった。
せめて若葉の命の保障だけでも勝ち取りたかった。彼女のサーヴァントを討ち取り、彼女の自由を一時的に束縛する事になっても、友達の身の安全を確保したかった。
それさえ了承してくれれば、たとえ険しい道のりであろうと千景は全力で取り組む意気込みを示してみせた。

「…そうか、分かった」
「つまり、乃木若葉はお前にとっての弱点だな」
「それを抱えたまま聖杯戦争に挑むには、さすがに不確定要素のリスクがつきまとい危険過ぎる」
「だから」

だが、一人の少女の想いは男に全く届かなかった。
男にとって自分を害する可能性を持つ者に例外を認める訳にはいかない。
そして人智を超えた闘争を戦い抜くためにはランサーは必要であっても、それ以外の不純物は不要としか考えていなかった。
だから、ジンは再び手をかざして千景に告げる。


「重ねて令呪をもって命ずる」
「待って、やめて!これ以上、何をさせるつもりなの!?」

残り二画の紋様の内、一つが輝きを増している。
次に発せられる言葉を予測できなくとも、嫌な予感が彼女を襲う。

2321名無しさん:2023/08/02(水) 19:06:06
>>2320の続き

「精霊の囁きに従い、生前のように“乃木若葉”を憎め。そして自分を裏切った世界を怨め」
「いや、いや、だめ、だめっ!」

目の前の男の姿が、一瞬だけ“郡千景”の姿に変わって見えた。
その言葉を、姿を振りほどくように千景は頭を震わせ拒否の言葉を口にするがもはや遅い。気付けばもう元のジンの姿に戻っているがそれを認識する余裕はなく、千景の精神は徐々に淀み蝕まれていく。
想起されるは生前に抱いた数々の嫌な思い出。壊れた家庭に嫌いな両親、自分を否定する人々、輝かしい若葉とは対照的に日陰者として映る自分。
その一部は自分の思い込みや勘違い、一時は妬み恨みから生じた誤った感情であったと英霊化した千景は理解している。
それでも、頑張ってきた自分を否定して傷つけてきた世界があったことは紛れもない事実。死後に封じていたはずの負の感情があふれ出ようとする。

『乃木さんは生者で、あなたは死者。ならばあの娘がどちらを大切にするか、わかるでしょう』
「…だまれ」

自分と全く同じ姿をした自分が問い掛けてくる。
それが切り札として精霊を憑依させた代償、自身の負の感情が起こした幻想であると理解しても拭い去ることができない。

『乃木さんは切なる願いを持っている、帰る場所がある。だから、あなたのためには動く事なんてない』
「だまれ、だまれ」
『それに、心の奥底ではあなたを許していないわよ。友達だからって、殺そうとした相手を赦すさなんて限度があるに決まっている』
「だまれ、だまれ、だまれ!!」

なにせ言っていることの根源は千景自身の心であり、若葉を想う気持ちとは別側面が抱いていた諸々を恐れる感情、否定したくても嘘偽りとは言えない本音の一部なのだから。

『それじゃあ、なんであなたは大社や世間から存在を抹消されたの?』
「え…」
『乃木さんや高嶋さん、土居さんに伊予島さんは勇者として後世にも語られているのに、あなたは存在すら否定されているのは、なんで?』
「…そ、それは」
『それはね、乃木さんが邪魔者であるあなたを排して自分の功績にしたのよ』
「!?」
『それに、大社や世間もあなたを認めなかった。あんなにも頑張って戦ったのに、悪いことが起きればあなたを悪者にして。そして戦いが終わったら、蓋で隠すようにあなたのことをなかったことにする』
「そ、そんな、の」

『乃木さんはあなたの敵よ』
『あなたから全てを奪った、存在すらなかったことにした偽善者』
『そして、あなたを認めず傷つけたあの世界も同罪』

『だったら、聖杯を手にして証明すればいい』
『聖杯戦争に優勝して、乃木さんより優れていることを示しましょう』
『その上で願えばいい。あなたを否定したあの世界を、あなた自身が否定してしまいましょう』
『そうすれば、あなたが煩わしく思っていた全てが消えて、あなたの心も綺麗さっぱりになる』

『だから、手始めに、乃木さんを――』


 ・ ・ ・ ・ ・ ・


郡千景は根は優しい娘であり、何事もなければ人に仇なすこともなかっただろう。
しかし、彼女の生まれ育った環境が彼女を内向的にし、心の内に闇を作る下地を生み出し、勇者になったことにより全てが悪い方向に変わってしまった。
聖杯戦争に喚ばれた彼女は生前の過ちを認識し、若葉に対して悔いる気持ちも抱いていた。
だがしかし、令呪と、精霊との憑依により生じた穢れによって、彼女の純粋なる想いは反転し、勇者という力/呪いを与えた神樹すらも復讐の対象へと認識した。


 ・ ・ ・ ・ ・ ・


ランサーが一通り苦しみもがいた後、急に落ち着きを取り戻し凜と立ち上がる。

「…調子はどうだ、ランサー」
「ええ、今はとてもスッキリしているわ」
「それで、お前の敵は誰だ」
「私達以外の聖杯戦争の参加者全員。サーヴァントも、マスターも問わず、ね」
「それはお前が親友と言っていた“乃木若葉”が相手でも、変わりは無いか」
「当然、だって私、乃木さんのことが嫌いだから」
「私の全てを奪った元凶だから、同じ敵でしかないわ」
「そうか」

ランサーの意識の変革を感じ取り、ジンは一拍だけ間を置く。

「念のために聞くが、もしお前の親友をもう一度見かけたとして、お前はどうする」
「大丈夫、いきなり襲いかかることはしない。もし出会ったとしても、マスターの指示に従うわ」
「上出来だ」


令呪二画を賭けた末に上々の出来映えになったことにジンは警戒心を和らげる。
この調子なら再度あの少女に出会ったとして気の迷いを起こすことはあるまい。

「ひとまず移動する。一度拠点に戻ってから、再度冬木市各地の動向を窺う。基本的には暫く様子見に徹するつもりだ」
「了解」

そして一人と新生した一騎は合流地点から離れ、隠れ家に戻った後に一通の手紙を見つけるのであった。



※ランサー・郡千景は反転しオルタ化っぽくしてみました。
 ちなみにFGO第2部7章にて「異霊」が掘り下げられ、その英霊としての生涯・信念・悲願といった「霊基の核となる要素」を自ら否定し裏切った姿こそが「異霊(オルタ)」と呼ばれるとのことです。
 なので、「生前の悔いから精霊の影響なしに勇者らしく振る舞っていた」という要素を令呪と精霊の影響で反転させて「神樹さまや四国の人々を憎み怨みを晴らそうとする」といった感じに復讐者っぽくしてみた。
 謂わば東郷美森のように神樹に反旗を翻したような感じ。
 また「若葉への羨望と後悔・贖罪」という気持ちも消え去り、精霊の影響で「自分の全てを奪った怨敵」の一人になっています。
 ただし、復讐の対象が幅広いため若葉にばかり固執しません。また一画目の令呪の効果も残っているため、属性変化もあってマスターの指示に従順的です。

※聖杯に託す願いも「私が守ろうとして裏切った人々を滅ぼす」に変化。

2322名無しさん:2023/08/02(水) 19:22:56
>>2311
ゆんゆんとシャロはなかなか寝付けずに居た。
お互い眠りに着こうとしたが、ジャックと千夜を失ったという事実。そしてゆんゆんの場合はあの激闘も思い出し、落ち着けなかった。

「……寝れないわね」
「シャロさんも同じですか」

なかなか寝付けないことに痺れを切らしたシャロが、ゆんゆんに声を掛ける。

「ゆんゆんちゃんとめぐみんちゃんって仲良いわよね。幼馴染?」
「幼馴染というわけでは、ないですよ。私達は……そう、ライバルで!……そして一番大事な友達です」

ゆんゆんの言葉にシャロは「良い友達ね」と微笑む。

「私は千夜と幼馴染だったの。昔からずっと一緒で、大切な友達だった。……だからね、千夜を殺した奴らは絶対に許せない。私と遊星さんが倒してみせるわ!」

自分にも言い聞かせるように発して、気合いを入れる。必ずあのアサシンとそのマスターを倒す、と。

「それに……私にも願いがあるのに、今はそれ以上に千夜を殺したサーヴァントを倒したい。だから願いを叶える権利は、ゆんゆんちゃんに譲るわよ」

「えっ!?シャロさんはあのサーヴァントを倒して、いつか私達と一騎打ちを……」
「……うん。本当はそうしたいけど、そんな生半可な覚悟じゃあのサーヴァントを倒すのは無理よ。だから私は命を懸けて……あいつを殺す。それが千夜に託されたことでもあるから……いいわよね?」

シャロの言葉に、ゆんゆんは何も言い返せなかった。シャロと同じく、ゆんゆんもまた終末世界出身だ。仲間や大切な人を失う辛さはよく知っているから。

「……わかりました。がんばってください、シャロさん」
「ありがとう。ゆんゆんちゃんも、聖杯で願いを叶えられるように頑張るのよ」

その後、二人は互いの友人の思い出話に花を咲かせて、シャロは眠った。

……が、ゆんゆんの方はなかなか眠れない。
トイレに起きて廊下を通りすがると、めぐみんと遊星に見つかった。

「おや、まだ起きていたのですか。どうしました?一人だと怖くて寝れませんか〜?」

いつもの調子でめぐみんがからかう。

「そうって言ったら……めぐみんは引くかな?」
「そんなことでは引きませんよ。……やれやれ、不安で眠れないならさっさとそう言えばいいものを」

ふてぶてしい態度でめぐみんは立ち上がると、遊星をチラりと見た。
意図を察した遊星は「見張りなら俺一人で大丈夫だ。めぐみんはゆんゆんを頼む」と了承する

その後、めぐみんとゆんゆんは同じ部屋で隣り合わせに寝転がった。

「……シャロさんが、次の戦いで死ぬかもしれないって……」
「……そうですか。シャロがその覚悟なら、遊星もきっとそのつもりでしょうね。目の前でジャックと千夜を殺されたのですから……あの二人の後悔はかなり大きいはずです」

ゆんゆんの手を握り、温もりが伝わる。
遊星とシャロを失うことを恐れているのか、その手は震えていた。だがめぐみんに握られたことで、徐々に震えが収まっていく。

「私達に出来ることは、二人の勇姿を見守ることだけです。……だから信じましょう!シャロと遊星が勝って、私達と雌雄を決する日が来ることを!」
「そうね。ジャックさんと千夜さんに託されたあの二人ならきっと、神が相手でも勝てるはずよ!」

めぐみんに鼓舞されて、ゆんゆんも前向きに考える。まだ勝負の結果や、シャロ達の死が決したわけじゃないのだから。

「……それとめぐみんも、肩が震えてるわよ」
「こっ、これは武者震いといって……何をするのです!?」

震えるめぐみんを、ゆんゆんが優しく抱き寄せる。
めぐみんは顔を真っ赤にして動揺するも、抵抗の意思は見せなかった。
むしろ相手から顔が見えないのを良いことに、少しだけ安堵した表情で――気付けば震えは止まっていた

「これでもう大丈夫ね」

めぐみんを離すと、顔を真っ赤にして照れる彼女を見て、ゆんゆんが無邪気に笑う。
めぐみんが居るから、ひとりぼっちになる前のあの頃のように無邪気に笑えた。

「ゆんゆんが満足なら、それはなによりです。私はあまりにも可哀想なゆんゆんのために抱かれてただけですからねぇ」
「素直じゃないんだから……」

精神的に落ち着いた二人は、そのまま眠った。
気付けばいつの間にか手を繋いでいたが、どちらが先かなんてわからないし、そんなことを詮索するのも野暮だろう

2323名無しさん:2023/08/02(水) 19:44:31
ひとまず撤退した大智とエネルはあのセイバーとアーチャーを確実に仕留めるため、マクシムの建造を最優先にして動き出す。

「同盟してたザボエラたちはやられたけど相性の悪いアーチャーのマスターを倒せたのは大きいね」

「ヤハハハハ、あの不届き者は厄介だがマスターなしでマクシムを擁する私を止めるには出力不足。セイバーもわざわざ正面立って相手する必要もない」

エネルにとっては最早マクシムを手にすれば奴らなど取るに足らないと豪語する、彼らとは戦いではなく裁きを与えるのだと。

「大智、おれはマクシムが完成次第この都市にいる者どもに宣告してやるつもりだ。恐怖そこが神などだと奴らに思い知らせてやろう」

エネルは渡と鈴仙だけでなくこの都市全ての住民に叩き込んでいくつもりである。
己という恐怖(かみ)を。

2324名無しさん:2023/08/02(水) 19:49:23
>>2323
実はマクシムの完成は間近なんだよな
>>2222>>2231よりも以前から、エネルが召喚されてからちょくちょく金品などを集めて隠れ家に貯蔵していたから、あと少し集めれば方舟を完成できるようだ

2325名無しさん:2023/08/04(金) 21:58:10
そういえば千夜の死体だけど、状態が綺麗なこともあって撤退する時にシャロが抱えて拠点の近くに四人で墓を立てると、そこに埋めたんだよね

2326名無しさん:2023/08/06(日) 01:33:26
>>2322

「この二人、本当に仲が良いわね」

翌朝、シャロが目を覚ますと仲良く手を繋いで眠るめぐみんとゆんゆんを見て微笑んだ。

「この子達は……私のようになってほしくないわね」

ゆんゆんとめぐみんには自分と千夜のように離れ離れにならず、このままで在ってほしい、なんて。
マスターとサーヴァントという関係性を知ってもなお、そう思わずには居られなかった。

(私が聖杯戦争に優勝するには……めぐみんちゃんを倒すしかないけど。倒したくないという気持ちも芽生えてきて……複雑ね)

めぐみんはサーヴァント。それを倒すというのは、消滅させることを意味する。
その行為について葛藤していると、シャロの近くに一つの手紙が置かれていることに気付いた。

シャロは中身を開けると、急いで遊星に報告する

2327名無しさん:2023/08/06(日) 07:05:10
>>2323-2324
セイバー達の戦闘の後に財宝を蓄えた大智達は遂にマクシムが完成する
そして方舟は廃れた冬木市の上空を進み、エネルは高らかに宣言する

2328名無しさん:2023/08/07(月) 01:11:34
>>2312
「 そうだ…言い忘れていたけど、ありがとうございます、セイバー。ダクネス共々私を…受け入れてくれて。…正直、拒絶されてもおかしくないなあと思ってたので」
「え?…ああ、それは…あの雷のアーチャー相手に、退かないまま戦って、戦兎さんにもああ言った貴女の姿を見たら自ずと、アーチャーさんの事も信じれますよ。
それに貴女も、僕やダクネスさんのように、託された…仲間ですから」
戦兎との会話を聞かれてた事にふと気付いた鈴仙はそう、渡に告げる。かつて逃げ出した前科のある自分を受け入れてくれた事への感謝の意を。
一方の渡も最初こそ疑問に思ったものの、直感の効果を内包した仮面ライダーのスキルにより、相手が何を言おうとしているのかを察して答えた。

この後2人は見張りをしつつ、夜が明けダクネスが起きるまで色々会話をする事となったとか

2329名無しさん:2023/08/07(月) 01:12:05
>>2310
戦兎達は>>2239の後、>>2272まではダクネスと渡の拠点にお邪魔させてもらう形になってたんだよね
その際自分達の荷物…殆どは食料だけどを運び込んでた
後襲撃前までの短い間だけど、月の都の技術とかに戦兎が興味持ったり、逆にうどんげがビルド関連の技術に興味持ったり、うどんげ側の道具作成スキルも併せて何かしら作れないか試したりもしてた

2330名無しさん:2023/08/07(月) 01:16:26
>>2318
それから蝶野は寝る間も惜しんで研究を続けた
遂に蝶として羽化出来るのだ。最後の追い込みのために徹夜することも厭わない

そして朝日が昇った頃……ようやく蝶野は人間型ホムンクルスとして羽化した。
急いで行ったがゆえに不完全(原作で本来、蝶野がなるはずだったパピヨンより劣る)だが、どの道聖杯の力で超人になる予定だ。それに不完全とはいえ羽化する前よりは何倍も優れた肉体となっている

研究を終え、蝶人となったことを喜び終えた後。自身の近くに手紙が置いてあることに気付いた

2331名無しさん:2023/08/07(月) 14:39:15
>>2330
蝶野は手紙の内容を読むと、聖杯戦争の状況を把握した
予想以上に大量のサーヴァントが落ち、好調と言える。人型ホムンクルスになったことで、調子も良いしアサシンの特性上キャスターはあまり意味がない。
そこでバベッジを利用して少しでも多くのサーヴァントを減らすことを画策。ヘルタースケルターとホムンクルスを利用して人々を襲わせることで、他の陣営を探索させた。
お人好しならば助けに来るだろうと

暫くして若葉組が駆け付けるが、ヘルタースケルターを見た若葉組はバベッジを連想。そしてホムンクルス達は彼女が拠点に帰るまで一般人に紛れて密かに尾行した後、蝶野に報告した

2332名無しさん:2023/08/07(月) 14:39:43
>>2312
「もうこんなにも脱落したのか……」

自分達の戦場でアサシンが二騎落ちたが、それ以外のサーヴァントも一気に減っている。
聖杯戦争の過酷さを改めて思い知り、ダクネス達は気を引き締めた

「でも、ダクネスさんの願いに近付きますね。昔の仲間に出会うまで、あと少しの辛抱です」
「ああ。カズマやアクア、めぐみん達に――早くまた会いたいな」

仲間達に思いを馳せ、この聖杯戦争に勝つという気力に溢れてくる。

だがダクネスは知らない
この聖杯戦争には仲間であるめぐみんと、彼女と仲の良いゆんゆんが参加していることを

2333名無しさん:2023/08/07(月) 14:40:26
シャロが遊星に報告するために他の部屋に移動してる間――

「ん……。つい私まで寝てしまいました」

めぐみんが目が覚めると、その手には暖かな温もり。何かを掴んでいるような感覚。
そちらを見ると自分とゆんゆんが手を繋いでるのが視界に入った。

「ゆ、ゆんゆん!?どうしてこんなことに!?」
「ん……。どうしたの、めぐみん」

めぐみんの絶叫にゆんゆんまで起こされると……お互いが手を繋いでることに気付いて頬を紅くする。

「そういえば私たち、手を繋いで寝たのよね……!」
「……どうやらそうみたいですね。眠かった時の記憶などありませんが!」

お互いに顔を真っ赤にして照れる二人。
だがゆんゆんはめぐみんにずい、と顔を近付けてその瞳を見詰める。

「ねぇ、めぐみん……」
「な、なんですか!?そんな急に近付いてきて!」
「私……めぐみんが居ない間、ずっと寂しかった。ずっと孤独だったわ」
「そ、そうですか!それは大変でしたね!」

「そうしてる間にめぐみんへの想いが募って。……この聖杯戦争で、確信したわ。もしかしたら私、めぐみんのことが――」

そのままゆんゆんは迫り、微かに唇が触れそうになり――。

ガラッ!

「話はシャロから聞いた。手紙が、届い……」

扉を開けて、遊星とシャロが入ってきた。

「えっ。めぐみんちゃんとゆんゆんちゃんってそういう関係だったの!?」

ほんの少しの間、気まずい空気になったとかなんとか

2334名無しさん:2023/08/07(月) 17:55:07
エネル戦後、うどんげはエネルから「攻撃が来るのがわかってるような波長」を感じたことを渡とダクネスに教えたんだよね

三人で考えた結果、心綱という単語は当然わからないものの、うどんげのように波長を。心や感情を読む力があるのではないかという結論に至った

2335名無しさん:2023/08/08(火) 06:55:20
>>2327
「ヤハハハハ……絶景!」

冬木市の遥か高み、そこに座す方舟マクシムの船上でエネルは喜悦に浸っていた。
暗雲が街を覆い尽くし無差別に雷撃が降り注ぐ。人々はわけも分からず逃げ惑い、ある者は焼き尽くされ、またある者はついに世界の終わりが訪れたのだと諦める。その光景はまさしく神話に語られる世界の終末そのものであった。

「さて…名残惜しいがこの光景もそろそろ見納めだ。『雷迎』!!」

方舟から噴出し続ける暗雲に変化が訪れる。雷雲が途方もなく巨大な球形に象られ始めたのだ。やがてそれはゆっくりと、しかし着実に地上に降下し始めた。

「ま、巻き添えになるこの街の人間たちには運がなかったと思ってもらうしかないね」
「その通り。神の決定は絶対だ。さあ、愚かなる聖杯戦争の参加者共よ。この終末の一時を存分に愉しむがいい!ヤハハハハ!」

ニヤニヤとこの惨状を眺める大智をよそにエネルの愉悦は最高潮を迎えていた。

一方で聞き間違えようもないあの雷のアーチャーの宣戦布告を聞いて拠点から飛び出したダクネス達。
そこで街中に広がる惨状に愕然と立ち尽くす。

「あれがあのアーチャーの切り札…!」
「何てエネルギー…アイツ本気でこの街を……」

残存する全ての主従を同時に敵に回すなど正気の沙汰ではないと思ったが、これ程の切り札を隠し持っていたならあの態度も頷ける。あの雷球が落ちれば冬木市に甚大な被害が出る。片っ端から落としまくれば主従の一掃も不可能ではない。

「くっ…一体どうすれば……」

飛行船を撃ち落とすのは無理だ。同じアーチャーの鈴仙は撹乱能力に優れているが物理的な破壊力にはやや乏しいサーヴァント。あれ程高度に陣取られていては船体に穴を開けることすらできないだろう。
直接乗り込むこともまた難しい。鈴仙は飛行が可能だが全員を抱えて飛べば雷の恰好の的となってしまう。『障壁波動』もマスターを失っている以上何度も発動するほど魔力に余裕がない。鈴仙の飛行速度では間違いなく方舟に到達する前に障壁を張る魔力が尽きる。

八方塞がりの状況に歯噛みするダクネス。そんな彼女を見て渡は”あの姿”になる決心をした。

「……あのアーチャーの元に辿り着く方法が一つあります。ただダクネスさん、この方法あなたにとっても魔力の負担が大きく危険を伴います。それでもいいですか?」
「何か方法があるのならそれに賭けてみよう。苦痛を伴うのならむしろどんとこい!」

自身の警告にも怯まないダクネスを見て渡は説明する。

「分かりました。ダクネスさん、これから僕は空を飛べる姿に変身します。消費は激しいけど多分撃ち落とされるより早くあの飛行船に辿り着けるはず。僕の姿が変わったらすぐに鈴仙さんと背中に乗って下さい」
「成る程、シンプルな方法だな。魔力の消費にはクルセイダーの名にかけて耐えてみせる。任せたぞ渡!」

頼もしいマスターの言葉に渡は静かに頷き、変身のために自身の相棒達に呼びかけた。

「ありがとう、ダクネスさん。——いくよ、キバット!タツロット!」

「やるんだな、渡!ようしキバっていくぜぇ!」
「テンションフォルテッシモ!」

「変身!」

エンペラーフォームに変身する渡。しかし、今回はそれに終わらずタツロットのホーントリガーを連続で引き、さらなる変身を行い——

「す、すごい……」

——現れたのは雄々しき飛竜。その威容を目の当たりにした鈴仙は思わず感嘆の声をあげる。
これぞキバ飛翔体。またの名をエンペラーバット。世界唯一の人間と上級ファンガイアのハーフである渡のみが変身できる形態である。

「姉ちゃん達、振り落とされないように渡にしがみついてな!この姿はあまり長く保たねえ!」

渡の腹部に取り付いたキバットが叫ぶ。
飛翔体は魔皇力を極限まで漲らせるために暴走の危険があり、さらにサーヴァントと化した今、魔力の消耗も激しくこの形態で戦闘を行うことはできない。しかし、その凄まじい飛行速度なら短時間で問題なく方舟にたどり着けるだろう。

「しっかり掴まって!」
「ああ、感謝する。それにしてもこの魔力の消耗による脱力感、癖になりそうだ……」

振り落とされないように鈴仙と手を繋ぎ渡にしがみつくダクネス。
本当なら危険なサーヴァント同士の戦いの場に連れて行きたくはなかったのだが、鈴仙曰くあのアーチャーは強力な探知能力を有するとのこと。遠距離から直接雷で狙われる可能性と、地上で別の主従に襲われるリスクを考慮しダクネスもまた戦いに同行することになった。
サーヴァントである鈴仙と凄まじい防御力を有するダクネスなら飛行時の衝撃にも何とか耐えられるだろう。

二人が自身に掴まったことを確認した渡は傲慢なる雷神が座す方舟を目指して一直線に飛び立った。

2336名無しさん:2023/08/08(火) 20:08:27
>>2331

人々を襲う機械兵を撃退した後、拠点に戻る最中の若葉に牛若丸が念話で話し掛けてきた。

『主殿、先程から何者かにつけられています』
『それは、本当か?』
『ええ、ただしサーヴァントではなく只の人間のようですが』
『もしかしたら、それは市民に扮したホムンクルスかもしれない?』
『然様。我々を尾行する程の相手ならば、その可能性が一番高いかと』

若葉達は人の姿から化物へと変ずるホムンクルスを見てきたがゆえに、ホムンクルスを操る陣営が人の姿のままこちらを監視してくる可能性も視野に入れていた。
だから牛若丸は暴れる機械兵を撃退した後も周囲に気を配り、自分達を尾行する存在にも容易に気付くことができた。

『もしかしたら先の騒動も、キャスター陣営を襲った陣営が仕掛けた芝居かもしれません』
『それは私達や、それ以外の陣営をおびき寄せるために、ということか』
『如何にも。それに、早苗達と共に居た頃の絡繰りの兵士が先のように人々を襲っていた事を勘案すると、暗躍する陣営の傀儡になっている可能性も充分に考えられます』
『…これ以上の被害を出さないためにも、その悪辣な陣営を打倒しなければいけないな』

(早苗、無事でいてくれるといいが…)

若葉は姿を眩ましてしまった早苗達の身を案じ、かつ人々に仇なす行為を繰り返す主従に敵意を抱く。
早苗とキャスターは災難に遭った人々を助けるために尽力していたのだ、その行為を踏みにじる外道を許せるはずがない。

『ならば、追跡者がいる現状では拠点とは別の場所に構えるのも一つの手かと。敵の尻尾を掴めないならばあえて向こうから来てもらい、それを手掛かりに探すのも良いかもしれません』
『そうだな、未だ情報が不確かだしその作戦に賭けてみよう』

その後、若葉達は人気のない建物へと入り襲撃に備えて始めた。
しかし暫くして、轟く一つの雷鳴とその中に混ざって聞こえる男の声が耳に響いた。
宣告された内容を理解するやいなや若葉と牛若丸は窓へと向かい、宙に浮かぶ黄金の大舟、雨のように降り注ぐ雷光の数々、それにより引き起こされる破壊の嵐、という類を見ない光景を目撃する。

2337名無しさん:2023/08/08(火) 20:27:30
>>2327
「今の宣言は、サーヴァントか!?」

めぐみん、ゆんゆん、シャロ、遊星の中で最も頭の良い遊星は声の主がサーヴァントだと真っ先に気付いた。
その後、街に降り注ぐ雷撃。その手段に遊星はアーチャーというクラスまで推測する。

「そんな……これが私たち英霊(サーヴァント)の役割だとでも言うのですか!?」
「サーヴァントも全員が全員、英雄というわけじゃない。めぐみん……お前もバーサカーとアサシンの一件でそれを見たはずだ」
「それはそうですが、まさかここまで無関係の人を襲うなんて――!」

「これが戦争なのよ、めぐみんちゃん。リゼ先輩や千夜やジャックさんが居た世界を守るためにも……私達は勝たなきゃいけないの」

シャロは、気合いを入れる。
今暴れてるサーヴァントは彼女にとって許し難い存在だ。マスター共々、倒さなければならない。
アサシンのことも気になるが、今はこのサーヴァントを。

「そうだな、シャロ。ちなみにこのサーヴァント、攻撃手段から考えるにアーチャーの可能性が高い。……ジャックと同じクラスだ」

「ジャックと同じ!?それは、許せません!!あの王者の鼓動を、熱き魂を受け継いだ私がそんなアーチャーは許しませんよ!」
「同感よ、めぐみん。ジャックさんは……かっこよかったもんね。命懸けで私達に道を示してくれた。そんなジャックさんと同じクラスの人が街を破壊してるなんて……私も嫌だ!」

「ああ。行こう、皆!俺達がヤツの野望を止めるんだ!」

めぐみん、ゆんゆん、遊星、シャロの四人は中心部――方舟へ駆け出した

2338名無しさん:2023/08/08(火) 20:45:16
「随分とイカれた奴らがいたものだな」

今盤面にいる全ての陣営に宣戦布告するという暴挙を耳にし、雷鳴轟く冬木市を見ながら蝶野は彼らの存在を忌々しく思いながら呟くのだった。
不完全とはいえ人間型ホムンクルスとなったが、それでもあの雷撃を受ければただではすまない。

「中々面白い見せ物じゃないか…奴は自分を神を名乗っていたが、あながち的外れでもなさそうだな…」

対してその様を楽しげに見るマリク。
彼は世界の破壊という光景には魅力的なものに感じるのだ。

「貴様にしては随分と褒めるな、アサシン」

「神の激突というの乙なものだからな…。雷を自在に操る様はまさに天空の神と言ったところだが、フフフ…それでも太陽の神には及ばんがな…」

彼なりの称賛をしつつも自身の神には敵わないと思っているマリクには余裕すら感じられるところがあった。

「まあいい、アレの元凶は奴らみたいな偽善者が引き受けるだろうさ。こちらは精々体よく利用してやるだけだ」

そして蝶野もここにきて今更尻すぼみするつもりもない。
雷が鳴り響き荒れ狂うこの状況を眺めながら次の方策について思案していた。

2339名無しさん:2023/08/09(水) 17:29:08
>>2330
そういえば人間型ホムンクルスになった蝶野、いつの間に用意してたのか蝶型のマスクを着用するようになったんだよね
衣装も例の原作通りのアレに近くて不審者しか見えないが、これは彼が蝶として羽化したことを。弾けたことを何よりも示している

2340名無しさん:2023/08/10(木) 06:56:21
>>2336

神を名乗る存在からの宣告。
圧倒的な暴力の巨体構造物。
一帯を暗澹に落とす黒い雲。
地表に降り注ぐ雷光の数々。
合間に鳴り響く人々の悲鳴。
所々紅く燃える廃都の建物。

過去の記憶とは同じとは言えなくとも、その光景には否応にも既視感を思い起こされる。
そして罪なき人々を、異邦からやってきた自分を受け入れて色々と便宜を図ってくれた冬木市の人々を躊躇なく攻撃する超常なる者に敵意を向ける。
ゆえにこの蛮行を止めるべく元凶を叩くことを考えるが、相手は天空を漂っているため、今の自分達にはそこへ辿り着く術や攻撃する方法など有効な手段を持ち合わせておらず歯痒さを感じる。
ならばせめてと、戦火に巻き込まれてしまった人々を助けたいと思い、ライダーと共に中心部へと向かった。

(ちなみに千景の事や早苗の事なども気掛かりではあるが、今は喫緊の事態に対処すべく動くことにしている)

2341名無しさん:2023/08/11(金) 14:13:04
蝶野は仲間との絆を胸に戦う偽善者達(ジャック、千夜)が嫌いだった。彼らが勝つと信じて見守るギャラリー(めぐみん、ゆんゆん、シャロ、遊星)も――みんな嫌いだ。
勝負には勝った。忌々しい陣営は潰せた。しかし彼らは信じられる者達に後を託して、悔いなく逝った

『私からもお願いです。こんなところであなたと別れたくはありません!勝ってください、ジャック!!』
『ジャックさん。私もキャスターも、ジャックさんを応援します!!』
『お願いします。千夜のことを守ってください!』
『頑張れ、ジャック!お前なら――どんな困難も乗り越えられるはずだ!』

ジャックと千夜を応援する声が、未だ脳裏に焼き付いてる。

蝶野はずっと透明な存在だった。
目には写っても風景の一部としてしか認識されないような、そんな哀れな芋虫だ。
彼を知る生徒はほとんどおらず、教師達もサジを投げた状態。
そして一族からも役立たず扱い。もうとっくに死んだも同然の扱いだ。

だからこそ、絆なんて不確かなものを胸に団結する彼らを忌々しく思った。結果はジャックと千夜の敗北だというのに、勝った気がしない。

「ガフッ……」

口から血を吐き出す。ホムンクルスになったが、病気が完治したわけではない。蝶野はまだ不完全だ。
だがそれで良い。最終的には聖杯で完璧に羽化するし、偽善者共は始末しなければ腹の虫が収まらない。

ジャック・アトラスの魂を受け継いだとほざくキャスターとそのマスター
ジャック・アトラスに後を託された不動遊星とそのマスターは。あの偽善者達はなんとしても自らの手で倒す。

そして足取りは自然と雷が荒れ狂う中央部へ向かう。

蝶人パピヨンの、生誕祭へ

2342名無しさん:2023/08/11(金) 17:14:09
>>2335
「ヤハハハハ!このマクシムが齎す終末を目前にしてなお、折れずここまで向かって来た事は褒めてやろう。セイバーとそのマスターに不届き者のアーチャーよ。
だがこれは真なる絶望の一端に過ぎない…私自らの手で、貴様らに恐怖こそが神なのだという真実を思い知らさせてやる」

「アーチャー…お前がどれだけ自分の力を示そうと、僕の考えは変わらない。ダクネスさんや冬木市の人達の…そして人々に流れている音楽を守る為に、僕は僕として戦う。戦兎さんや、ソウゴさんと咲夜さんの分まで!」
「託された者として、クルセイダーとして…お前のような悪い神は、私達が止めてみせる!これ以上、守れないのは御免だ!」
「余計なお世話よ。わざわざ思い知らせようとしなくても、貴方が十分恐ろしいのは分かってる。…だけどね、ここで逃げてたら、月の兎だった頃と何も変わらない!私自身が受けた傷の仕返しと、戦兎が最期に託してくれた願いを…果たさせて貰うわ!アーチャー!」

こうしてアーチャー:エネル&大智VSセイバー:渡&アーチャー:鈴仙&ダクネスの戦いがマクシム船上で始まったんだっけ
なお大智は変わらずニヤニヤしながらも、渡が飛翔態のままマクシムに攻撃せずに戻ってから降りてきたのを見て、限定的な変身なのでは?と内心で推理していた

2343名無しさん:2023/08/12(土) 11:30:27
>>2327
「やれやれ、遥か高みで神様気取りとはいいご身分だな」

暗雲に覆われた空を見上げながら毒づくジン。
突然の宣戦布告に、間をおかず空を覆い尽くした暗雲と絶え間なく降り注ぐ雷。
さすがのジンも突然の展開に面食らったもののすぐにいつもの調子を取り戻し、この状況をいかに利用すべきか考えを巡らせ始めた。聖杯戦争ではこれまでの常識が通用しないことがよく分かっている。固定観念に囚われれば足元をすくわれかねない。

あの宣戦布告を行なったサーヴァントは神を自称していたが、天空から黒雲を撒き散らし無数の雷を降り注がせる様はまさしく雷神。実際に天に向かって祈りを捧げ神に救いを乞う住民も見かけた。成る程、神であるというのもフカシではないのかもしれない。

「困った時の神頼みなんて滑稽よね。その神様が滅びろって言ってるのに」

昏い笑みを浮かべ逃げ惑う人々を嘲笑する千景。その姿に平時の面影はない。
普段散々邪険にしているくせに自身が人々を守る勇者になった途端掌を返し褒めそやし、こちらの旗色が悪くなれば再び口汚く罵声を浴びせる。あまつさえ自分たちでは戦おうとしないのに命がけで戦い散っていった者たちをダシにして侮辱する。それが人間という存在だ。
今の千景にとって、救いを求める人々は守るべき対象ではなく滅んで当然の薄汚い寄生虫にしか見えなかった。

「派手に暴れているが、あの手の輩はいずれ討ち取られるだろうな。今はこの好機を活かす時だ」
「あのサーヴァントへの対処に追われた主従を倒せってこと?」
「それもあるがお前にはもう一つやってもらうことがある。これを見ろ」

ジンが懐から取り出したのは聖杯戦争の監督者を名乗る者から届けられた脱落したサーヴァントについて記された手紙。
大男のバーサーカーと少女のキャスターの消滅をこの目で確認済みであるため、手紙の情報はまず正確と見て間違いないだろう。
——それはつまり自分たちの動向が何者かによって把握されているということ。

ジンはこの監督者とやらを全く信用していない。サーヴァントを全て倒せば願望器である聖杯が降臨する話が事実だとして、優勝者が願いを叶えるのをただ眺めているだけだというのか。少なくとも組織(じぶんたち)が聖杯戦争を運営するなら現れた聖杯を横から奪い取る。同様の目論見をこの監督者が企んでいる可能性は十二分に考えられた。

「これほど大規模に暴れ回る者がいても運営とやらは何一つアクションを起こさない。街の外から監視しているのか、巻き添えを食わない備えをしているのか分からねえが……」

「得体のしれない奴に踊らされ続けるわけにはいかねえからな…お前にはこの街のまだ探索していない場所を探ってもらう」

本格的に戦いが始まる前のいわゆる準備期間にも、拠点となり得る場所を得るために街の探索はしており地形も頭に叩き込んである。だが隅々までやった訳ではない。もしも監督者なる者がこの街に潜んでいるならば表に引きずり出してやるつもりである。
外は雷が降り注ぐ危険地帯であるが千景は狙いも定められていない雷にやられる程、柔なサーヴァントではない。

「もしもそれらしい場所を見つけても手を出さずに戻ってこい。リミットは半日。それだけ経っても手がかりがない場合、同様に拠点に戻れ。ここが雷でやられた時はまた拠点を移し、その都度念話で連絡する」
「了解。他の主従に遭遇した場合は、殺れそうなら仕留めてもいいかしら」
「勿論これからも引き続き『間引き』はする。もしもマスターかサーヴァントの何れかに遭遇したら念話で連絡しろ。状況次第で殺(バラ)す指示をだす。だが、乃木若葉。コイツにはまだ手を出すな」

ジンの意外な言葉を聞いて千景は顔を歪める。先程まで彼女を殺さなかったことをあれだけ咎めていたというのにどういう心変わりか。
個人的な怨恨を抜きにしても相手はこちらの能力が筒抜けで情報抹消のスキルも意味をなさない厄介な主従。消せるときに消しておいた方が今後のためだと千景は考えていたのだが、梯子を外され面白くない気分になる。

「……理由を聞いてもいいかしら」
「単純なことだ。今の乃木若葉には利用価値がある」

先程までは千景にとって乃木若葉の存在は弱点といえたが、令呪で千景を反転させた今なら逆に築き上げた信頼関係を大いに利用できる。
千景の口を通して乃木若葉のパーソナリティーは割れている。もしも監督者が潜んでいそうな場所が割れたら、自分たちを拉致して殺し合いに巻き込んだ者がいるかもしれないなどと焚き付けてやればよい。乃木が監督者と敵対するかどうかまでは分からないがその性格上、無辜の民まで巻き込む聖杯戦争に思う所はある筈で、少なくとも監督者の所在が知れれば接触を図ることが容易に想像できた。先程まで戦っていただけあって疑われはするだろうが千景の口からマスターの説得に成功したなどと誤魔化せば、少なくとも乃木の方から問答無用で攻撃を仕掛けてくることはないと踏んでのことだ。

「成る程…彼女を鉄砲玉に使おうってわけね」
「その通りだ。奴のサーヴァント…源義経か。そいつの動きは気になるが乃木はしっかりと手綱を握っていたようだからな。再会してもいきなりお前がライダーに襲われる可能性は低いだろう」

監督者を表に引きずり出すにしても危険が伴う。情報抹消は諜報にうってつけの強力なスキルだが何事にも例外は付き物。下手に監督者と接触を図れば反抗の意思ありと見なされ、かつて葬ってきたスパイたちのように処分される可能性がある。そのため、監督者と直接接触する危険な役目は別の主従に押し付けるつもりであったが、その点乃木若葉という少女は誘導するにはもってこいの人物といえた。

「フフ…あの偽善者なら喜んでその役目を引き受けるでしょうね。今からその時が楽しみだわ」

普段の彼女であれば絶対にしないであろう邪悪な笑みを深める千景。
自らの手で変わり果てた彼女を見てもジンに感傷など一切ない。利用できるものは骨の髄まで利用し尽くすのみだ。

「まあ、せいぜい俺たちの目くらましになるよう踊ってくれよ。その金のお立ち台が棺桶に変わるまでな……」

遠目に見る宙に佇む黄金の飛行船に冷ややかな目を向け、煙草を燻らせながらジンはごちた。



「前から思っていたけどマスターって結構詩人よね……」
「…………」

2344名無しさん:2023/08/13(日) 02:23:38
>>2336
黄金の大船を目撃した若葉達は、それを追い掛ける
しかし蝶野組か予め先行させたバベッジが立ちはだかり、戦となる

蝶野組の狙いはシャロ組とゆんゆん組だ。
このふたつは自らの手で殺すし、バベッジに譲る気もない

2345名無しさん:2023/08/13(日) 16:46:50
>>2344
若葉組が現場に向かう最中にヘルタースケルター数騎の襲撃を受けて、誘導されるようにバベッジと対面したんだよな。

「どうして私達を攻撃するんだ、キャスター!」
「冬木の人々を助けるために尽力していた貴方が、何故今は人々を襲う!」
「それに早苗は今どうしている!? 無事なのか!?」

「…今の我はアサシンの傀儡、ゆえに今は全力で貴様らを打ち倒すのみ!」

「主殿、覚悟を決めてください。 せめてもの情けとして、鋼鉄の術者を討ち取って差し上げましょう」

数々の疑問を投げかける若葉に答えることなく、バベッジはヘルタースケルターと共に臨戦態勢に入る。
自身の裏にアサシンがいることだけを告げたのは支配下に置かれても唯一できた彼なりの抵抗なのだが、それ以上を語る事は叶わず大量の蒸気を噴出する。
その様を見て自身の推測がほぼ当たっていたと察した牛若丸は、思わぬ形なれどキャスターとの再戦に挑むことにした。

2346名無しさん:2023/08/13(日) 17:14:58
>>2344
ゆんゆん組は爆裂魔法で降りてくる雷迎を迎撃しようとしたんだけど突如現れた闇マリクによって闇のゲームの空間にシャロ組ごと隔離されてしまった
この空間内では外部からの干渉を受けない代わりに闇マリクを倒さないと外に出ることもできない
雷迎が地上に着弾するまでに倒さなければ冬木市に甚大な被害が出てしまうだろう

2347名無しさん:2023/08/13(日) 19:28:21
>>2346
「くっ、何をするのです!アレが落ちれば貴方達も無事では済みませんよ!?」
「知るかよ、偽善者。俺は誰よりも何よりも生きたい超人(ホムンクルス)だ!華麗なる蝶々(パピヨン)に生まれ変わった俺なら、あんなもので死ぬはずがないのさ」

狼狽えるめぐみんに対して蝶野――否、パピヨンはべぇと意地悪く舌を出した。

「それに今の俺は不完全だ。武装錬金無しでも斃せる。あの不動遊星やシャロとかいう偽善者がアサシンを倒せたらな」

2348名無しさん:2023/08/14(月) 16:47:28
>>2342
暗雲渦巻く雲海、黄金の船上で向かい合う主従たち。
渡が前衛としてエネルに向き合い、鈴仙は後方でダクネスの傍らに立つ。いざとなれば『障壁波動』をダクネスにかけその身を守るためだ。マスターを欠いているため、乱用はできず使い所を見極める必要があるが何としてでも戦兎の時の二の舞いは避けなくてはならない。

エネルたちもまた、マスターである大智が巻き添えを避けるために後方で待機。ナッジスパロウに変身すれば戦えるとはいえ、サーヴァントに直接狙われればモンスターバックルがない今、対抗できる自信はない。現に組んでいたザボエラは不用意に戦場に介入したことが原因で脱落している。

「アーチャー、お前たちの目的はなんだ!なぜここまでする…!」

聖杯戦争の参加者のみならず無関係の人間にまで無差別に被害を出す目の前の主従に憤りを隠せないダクネス。この世界の悲惨な状況を知る彼女にとって、さらに人々に追い打ちをかけるようなアーチャーたちの存在は到底許容できない。

「目的だと?ふん、そのようなもの既に達成しているとも。聖杯戦争などただの余興に過ぎん」
「この船も本来は私があの『限りない大地』に還るための物。お前たちのような下賤な連中が土足で踏み入ってよいものではない」

「僕はただ『全人類の記憶』が欲しい。その願いを叶えてくれるなら、デザグラだろうが…ああ、元の世界でも似たことをやっていたんだ。聖杯戦争でも構わないのさ。願いのためなら、どんな事でもしてみせる。まあ、同じ考えを持つ人は少なくないと思うけどね」

空高くに浮かぶ月を指差しながら宣言するエネルと笑みを絶やさずあっけらかんと言い放つ大智。
悪びれもしない二人に渡とダクネスは怒りを強める。一方、鈴仙は敵のアーチャーが明かした素性に驚きを隠せなかった。

(この男…まさか、地上から月に?)

同じアーチャーでも月から地上に逃げた女と地上から月を目指した男とは。思わず奇妙な感覚を覚えてしまう。

「さて、お喋りは終いだ。雷治金(グローム・パドリング)……!」

携えた黄金の棒を電熱でより殺傷力に優れた三叉槍に変形させるエネル。槍に籠もった熱は神の怒りを表しているようだった。

「その身を以って恐怖(かみ)の存在を刻んでやろう」

(いよいよ本気ってわけね。でも私たちなら……)

格闘能力でアーチャーを上回る渡と波長操作による妨害が可能な自分との二人がかりなら勝ち目は十分ある。
天空の船上なら相手に逃げられない分、むしろこちらが有利と鈴仙は見ていた。

「おっと、『アーチャー、神としてあらゆる行動を妨げられることなかれ』」
「!?」

が、そんな鈴仙の見立ては大智の令呪によってあっさりと崩された。試しにエネルの体に干渉しようとしても上手くできなり鈴仙は狼狽してしまう。

「ヤハハハハ!当てが外れたようだな」
「先手を打たせてもらったよ兎耳君。君の能力は厄介なんでね」

これで令呪の効力が切れるまで、エネルを直接波長操作で妨害することが難しくなった。こちらも令呪で能力の出力を上げればその限りではないかもしれないが、この場では土台無理な話である。
だが、苦しくなった戦況にも渡は怯まない。

——今こそ”あの剣”を使う時だ。

「落ち着いて、僕にもまだ切り札があります。——ダクネスさん、令呪をお願いします!」
「ああ、任された!令呪を以って命ずる!『この戦いに勝利しろセイバー!』」

『ザンバット!』

ダクネスの令呪に呼応するようにタツロットから豪奢な装飾が施された剣が現れた。
これこそが渡がセイバーとして召喚された所以。ファンガイアの王のみが所持を許された最強の魔剣、その名も魔皇剣ザンバットソード。
その強大さ故に消費する魔力もまた尋常ではなく、飛翔態への変身による消耗が残る渡とダクネスでは令呪の補助が不可欠だが、今こそ切り札を切るときだと判断した二人によってついに解き放たれた。その威容にエネルと大智は興味深げにする。

「ようやっと剣を見せたか、セイバー。だが、神の前には等しく無力ということを教えてやろう」
「いくぞ、アーチャー!」

巨大な雷球——雷迎が地上に落下するまで猶予は少ない。それまでにエネルを倒すべく渡は駆け出した。

2349名無しさん:2023/08/14(月) 17:17:24
「ククク……。随分と強気になったものだねぇ、主様。まるで変身だ」
「当然だ。私は蝶変身したんだからな」

羽化して以降、上がり調子のパピヨンにマリクは満足気に笑う。一方のパピヨンも変身という言葉に不服はなく、むしろご機嫌に肯定する

「こんな変態が。こんな変態が千夜を!!」

そんなやり取りを見ていたシャロが咄嗟に銃を構え、パピヨンを射撃。マリクにとって簡単に対処出来るソレを、あえて無視して蝶野に直撃させる。

「フン。意外とイタいけど、ちょっとカ・イ・カ・ン」
「えっ!?どうして銃が効かないのよ……!」
「言ったはずだぞ。今の俺は超人さ」

「それなら私が!ファイヤーボール!」

シャロの攻撃が通じないと判断したゆんゆんが、即座にファイヤーボールを放つ。
銃なんかの比ではない火力。これを喰らえばホムンクルスとて、ダメージは避けられないだろう。
だがそれでいい、とパピヨンはニヤける。

「そうだな。よし、そろそろ出番だ」

直後――パピヨンを庇うように早苗が全面に出て、ファイヤーボールの直撃を食らう。
ホムンクルスであるがゆえに死には至らないが、人間であれば瀕死になってもおかしくない程のダメージ。

「そいつはオレが洗脳したマスターでね。殺せるなら、殺してみるがいいさ」
「そ、そんな……!」
「卑怯ですよ、アサシン!」

煽るようなマリクのセリフを聞いて、ゆんゆん達に衝撃が走る。

「めぐみん、私、あの人を……」
「仕方ないですよ、ゆんゆん。悪いのはあのアサシンです!……それに何かあっても、私は必ず離れませんから」

哀しむゆんゆんの手をギュッと握る。
終末世界を彷徨っていたゆんゆんにとって暫く握れなかった――暖かな手。
めぐみんを召喚してから何度も握り、握り返してるが……その度に勇気を与えてくれる。

しなしこれでは攻撃の手を止めるしかなく、そしてこの状況を打破出来るのは――

「卑劣なことをするな、アサシン。それでも決闘者か!」
「ああ。バトルシティに出場したことのある、歴とした決闘者だぜ……」
「そうか。だが俺はお前を決闘者とは認めない。勝負だ、アサシン!決着をつけよう!」
「いいぜ。お前達のその顔が苦悶に満ちるのが楽しみだ……」


「「デュエル!」」

※基本はマリクに合わせてスタンディングデュエルですが、遊星号を出してアクセルシンクロすることも可能です

2350名無しさん:2023/08/14(月) 19:25:58
>>2349
「俺の先行、ドロー! さて闇のゲームのルールだが…言わなくとも分かっているだろうライダー…?」

「ああ…お前の闇のゲームは既にこの目で見ている」

したり顔で問いかけるマリクに遊星は苦々しく肯定する。
めぐみんたちから既に聞いており、自身も一部とはいえジャックのデュエルを通して把握している。

「ならこのまま進めさせてもらおうか…俺は手札から速攻の血吸蛆を召喚! そしてこのモンスターは速攻効果を持つ、そのままプレイヤーにダイレクトアタック!」

「先行1ターン目から攻撃できるモンスターだと!?」

流石の遊星でも先行1ターンでの攻撃は予期しておらず、500のダメージを受ける。
必然それは紗路にも及び2人は苦痛の表情を浮かべる。
その様子を楽しみながらマリクはターンを進める。

「フフフ…さらに速攻の血吸蛆の効果発動、手札から1枚カードを墓地に送り、このカードを守備表示にする。……このカードにするか」

手札6→4

そうしてマリクは手札のカードを墓地に送る。
遊星たちは確認することはできないそのカードは――

(ラーの翼神竜…!マスターがホムンクルスとなったことで供給魔力が増えた。少しばかり回数を増やしても問題はない…)

蝶野が人間型ホムンクルスになったことで人間だった頃より飛躍的に魔力の供給が増える利点が生まれていた。
それは彼本来の戦法である墓地からのラー連続特殊召喚を可能にしたのである。

(奴らには第二の効果は見せてはいないが、相手はおそらくあのジャックと同等以上の決闘者…勘が良ければ今墓地に送ったカードに気づくかな…?)

「俺はカード2枚伏せてターンエンド!」

手札4→2

次のターンにはジャックと同じシンクロ召喚をするだろうと踏み、備える姿勢のマリク。
彼は自身の手に死者蘇生が来る時を待つ。

2351名無しさん:2023/08/14(月) 19:44:21
(ひとまずバベッジ戦の結末を簡素に先行で挙げておく、戦闘過程は余裕があれば書いてみます)

激闘の末に、鋼鉄の術者が膝を突いた。
牛若丸や若葉にしても彼に勝てたのは紙一重であり、一歩間違えていれば自分達がやられていたのかもしれない。
しかし今はそのような危機感も、勝利に酔いしれることもなく、目の前で光の粒子となっていくキャスターを注視する。

「最後に、貴殿の真名を伺ってよいか?」
「…我の名は蒸気王。チャールズ・バベッジ。ひとたび死して空想世界と共にあるもの」
「そうか、バベッジ殿。貴方とは、このような形では戦いたくなかった」
「…どの道、貴様とは再戦する約束をしていたのだ。ならば、我に勝利したことを誇るがいい」
「すまない」
「バベッジ、早苗は今どこにいる」
「この先だ、マスターもまた洗脳された状態でアサシン達と共に他の主従と戦っている」
「彼女を助けることは難しいと思う。だが、もし叶うならばマスターを、東風谷早苗を助けて欲しい」
「…わかった、できる限りを尽くして約束する」
「感謝する」

若葉の言葉を聞き届けた後に、重厚な機関鎧の魔力の巡りが止まり沈黙する。
そして泡沫の如く、蒸気機関華やかなりし文明世界を夢見た英国紳士は消え去ってしまった。

【チャールズ・バベッジ@Fate/Grand Order 消滅】

2352名無しさん:2023/08/14(月) 19:58:58
>>2348
駆け出す渡に、幾つもの雷が降り注ぐ
されども黄金のキバの鎧を纏う渡には致命傷に至らない。セイバーとして優れたステータスを見てもわかる通り、エンペラーフォームのそのスペックは規格外だ
更に波長を収束させたビームをうどんげが放ち、的確に雷に当てることで威力を相殺してるのも大きい
エネルとキバ、規格外同士のぶつかり合い。そこでメタ的な能力が通用しなくなってでもうどんげは必死に抗う

「ありがとうございます、アーチャーさん!」
「相手と同じクラス名だと、ややこしいわ。イナバって呼んでいいわよ」
「……わかりました!イナバさん、ダクネスさん――戦兎さんが守ろうとした音楽(世界)は僕が守ります!」

2353名無しさん:2023/08/14(月) 19:59:45
>>2350
「きゃあっ!」

ライフを500削られたシャロが、そのダメージに悲鳴をあげる。たかだか500、されども決闘者でも戦士でもないシャロにとっては慣れない痛みだ。

「これが闇のゲーム……。千夜、あんたはこんな状況でも私のために戦ってたのね……」

唐突なダメージにたたらを踏み、よろめく。話を聞いてたし、現場を少し見ていたとはいえ……実際に受けることで闇のゲームの恐ろしさが身に染みて伝わる。
はっきり言えば、怖い。シャロはその体を僅かに震わせ、マリクに畏れを抱く。

「くっ!大丈夫か!?シャロ!」
「遊星さん……」

遊星が真っ先に心配して声を掛ける。彼も自分と同じダメージを背負ってるというのに。

「そうです、シャロ。それがジャックと千夜の痛みです」

そしてシャロの言葉を聞いていためぐみんが、彼女の言葉を肯定する。あの決闘を最期まで見届けていた紅蓮の魔術師達は、その過酷さをよく理解していた。

「それでも貴方は――あのアサシンと戦う覚悟がありますか?もしも無理なら――」

めぐみんがチラリとゆんゆんに目配せすると。

「そうね、めぐみん。もし無理なら、私たちがシャロさん達の代わりに戦うわ!」

――どうしてこの子達は、こんな状況でも優しいのかしら。
本当は千夜とジャックさんに託された私が頑張らなきゃいけないのに。
この子達にも立派な願いがあって、それで聖杯戦争に参加してるつもりなのに。

――ああ、本当に我ながら情けないわね。
千夜にこんなところを見られたら――きっとからかわれるわ。

――私は負けられない。
千夜のために。
千夜と一緒に戦ってくれたジャックさんのために。
千夜とリゼ先輩がいる、世界を取り戻すために。
この子達が――いつまでも笑っていられるように。

「私は、大丈夫よ!」

だから――震える足を、なんとか止めて。

「千夜だってこんな状況で頑張っていたのよ。私だけ折れるわけにはいかないわ!」

前を見据えて。

「それに――めぐみんちゃんとゆんゆんちゃんには、私みたいになってほしくないから。このアサシンは――神様を使うサーヴァントでも、私が倒すのよ!」

「そうですか。――どうやら千夜とジャックの爆焔は、貴方にもしっかりと伝わったようですね。頑張ってください、シャロ!」
「シャロさん。いざとなったら私達がいるから、無理しないでくださいね。それと……頑張ってください!」

――めぐみんちゃんとゆんゆんちゃんの気持ちが暖かくて。

「ありがとうね、二人共。こいつの相手は私に任せなさい!」

そんなふうに意地を張る私を見て、遊星さんが静かに笑ったのが見えたから――

「それがお前の覚悟か、シャロ」
「はい。行きましょう、遊星さん!」

だから高らかに――私は叫んだ

「私達のターンです!」
「俺達のターン!ドロー!」

2354名無しさん:2023/08/15(火) 11:48:32
>>2353
(アサシンが墓地へ送ったカード……わざわざ能動的に墓地を肥やすということは、何か目的があるに違いない)

遊星はマリクの一挙一動を見逃さず、考える。
マリクの戦法が拷問を主体としているものとは、めぐみん達から聞いている。闇のゲームの性質上、理にかなったデッキだ。
ならば墓地に眠ることでバーンダメージを与えるカード――とも考えられるが、ここで遊星はジャックとマリクの決闘を思い出す

ジャックの敗因――それは決闘者ならば誰もが知っているであろうカード、死者蘇生だ。

『宝具発動――ラーの最終形態、炎纏いし不死鳥(ゴッドフェニックス)!』

『太陽神(ラー)よ地より蘇生し天を舞え、炎纏いし不死鳥となりて!』

『ライフを1000ポイント捧げることにより場のモンスターを焼き払う…さあ不死鳥よ、あの忌々しい真紅の竜を燃やし尽くせ!』

「――!アサシン、お前が墓地に送ったのはまさか……!」
「ククク……。さぁ、どうだろうなぁ」

マリクは先の決闘で死者蘇生を使ってる。この戦法がバレるのも致し方ないし、元から見破られる可能性があることも考慮していた。むしろジャックと同等以上の決闘者と見込んだ通りであり、より苦悶に悶える姿を拝みたくなる。

(スターダスト・ドラゴンには破壊を無効化する効果がある……だが果たして、神にそれが通用するのか?)

遊星は考える。ジャックが齎してくれたヒントを元に、神の攻略法を。

(……ライフを1000以下まで削っても、奴には回復効果を持つモンスターがいる。だがこれは聖杯戦争だ。ジャックがやったように、令呪を使えば或いは――神に届くかもしれない)

「俺は手札から魔法カード、調律を発動!レベル4のチューナー、デブリドラゴンを手札に加えデッキの上から4枚を墓地に送る!
そして俺はデブリドラゴンを攻撃表示で召喚!墓地のシールド・ウィングを特殊召喚する!更に、墓地のボルトヘッジホッグの効果を発動!フィールドに特殊召喚する!」

手札6→5

手札を全く減らさないまま、怒涛の勢いで特殊召喚を繰り広げる遊星にマリクは「ほう……」と感嘆する。そのどれもが弱小モンスターだが――彼らの絆が侮れないことは、ジャック戦で経験済みだ。

「レベル4、デブリドラゴンにレベル2、シールドウィングとレベル2、ボルトヘッジホッグをチューニング!」

4+2+2=8

「集いし願いが、新たに輝く星となる!光差す道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ!スターダスト・ドラゴン!」

そして――遊星の場に、白銀のドラゴンがシンクロ召喚された。
それはシグナーを知らないマリクやめぐみん達からしても、ジャックのレッドデーモンズを彷彿とさせるドラゴンだ。

「バトルだ!スターダスト・ドラゴンで血吸蛆に攻撃!シューティングソニック!」

2355名無しさん:2023/08/15(火) 13:44:42
>>2345
ライダーとキャスターの戦いは熾烈を極めた。
術者らしからぬ分厚い鎧と蒸気を最大限活かした破壊力は牛若丸以上の性能を誇り、騎兵は天狗仕込みの歩法と数々の培った技量で対抗するが蒸気機関はそのスピードにも半ば付いてきている。
さらには術者本体には及ばぬもののそれなりの強さを持つヘルタースケルター数騎も連携して攻めてくる上、時折若葉をも狙ってくるため牛若丸は守勢に回らざる負えない。
中にはライダーに討ち取られるヘルタースケルターもいたが、キャスターがさらに改造を施した強個体が2騎程残りライダーも対処に手こずっていた。

「我が空想、我が理想、我が夢想──」

そしてタイミングを見計らって、キャスター・バベッジは全身の蒸気帰還をブーストアップして魔力を増大させる。
躯体の所々から高圧高熱の蒸気が噴き出し、手に持った武器の機構が徐々に回転速度を増していく。

(不味い、宝具が来るか!)

特機兵を退けたも束の間、キャスターの只ならぬ気配を感じる牛若丸。
もはや相手の行動を妨げるには間に合わず、また近くには若葉もいるため避ける訳にもいかない。
ゆえに、取れる手段は限られていた。

「『絢爛なりし灰燼世界(ディメンション・オブ・スチーム)』!!」
「遮那王流離譚、『弁慶・不動立地(べんけい・ふどうりっち)』――!」

――それは彼の者が目指した世界、バベッジの渇望と夢想が昇華された固有結界。
常時発動の宝具として普段は機関鎧の形で現われているが、真名解放時には内部蒸気機関を全力稼働させて高威力の範囲攻撃を行う。
――それは彼の者が成し遂げた伝説の具現化、そして最も信頼する部下の疑似的な再現。
かつての従者であった武蔵坊弁慶の強固な肉体のみをその身で再現し、その信頼が強ければ強いほど盾として強固となる。

二つの宝具が真正面から激突し、強烈な衝撃が周辺に伝わる。
この時、伝説と夢想のぶつかる様子を唯一目撃していた若葉は言葉を失い、ただ見つめることしかできなかった。

そして――
片や鋼鉄の術者、バベッジは爆心地に佇んでいた。
オーバーロードのスキルにより出力を増大させていたが、その代償に暴走した蒸気機関が損傷し、鎧と一体化しているバベッジもダメージを負っていた。
片や武将の騎兵、牛若丸は若葉の近くまで吹き飛ばされていた。
本来『弁慶・不動立地』はBランクまでの対軍宝具までを防ぎきれるが、ブーストされた『絢爛なりし灰燼世界』を相殺しきれずにダメージを負ってしまう。

2356名無しさん:2023/08/15(火) 13:45:43
「大丈夫か、ライダー!?」
「ええ、なんとか。まだ戦えます」

所々に服装の損傷や汚れが目立ち、体にも幾つもの傷を負いつつも、牛若丸は再度立ち上がり剣を構えようとする。
その所作はこれまでと相変わらずではあるが、先の宝具をくらった影響が見えないところに残っていると若葉は察していた。
その誰かのために何があろうとも全力で戦おうとする姿に、痛みを感じずにはいられない。

「ライダー、これ以上お前に負担を掛けさせたくない!」
「いいえ、これが私の務めゆえに、主殿は気になさらないでください!」

自分を守りながら戦うために無理をしている。そう思うと、何もできない自分に憤りを覚える。
せめて機械兵をいなすだけの力量が自分にもあれば彼女の負担を減らすことができるのに、勇者でない自分では膂力で大きく勝る機械兵を太刀打ちすること敵わない。
このもどかしく不利な状況を覆すために、今まで控えていたとある手段を使うことを若葉は決意する。

「…ライダー、“アレ”を試してみよう」
「!ですが主殿!“アレ”は未知数ゆえに危険が伴う可能性も」
「この状況を打破するには最適なはずだ。それに私達はここで負けるわけにはいかない」
「私も、ライダーと一緒に戦いたいんだ」
「…承知いたしました」

――それは聖杯戦争が始まった前後の話、乃木若葉と牛若丸が互いの素性や経歴、能力について語り合っていた時のこと。
若葉はこの終末冬木とは別の世界で勇者をやっている時に、「切り札」として精霊「源義経」をその身に宿して敵と戦っていたと語り。
牛若丸は記憶が定かではないものの、いずれかの世界に召喚された際に英霊が契約者に憑依して戦う秘儀“英霊憑依(ポゼッション)”を朧気ながらに思い出していた。
それらの情報を繋ぎ合わせることで、二人は一つの可能性の辿り着く。

『勇者として精霊「源義経」を憑依させた経験を持つ乃木若葉であれば、英霊「牛若丸」を憑依させることもできるのではないか』

精霊と英霊では異なる部分は多けれど共に伝承の概念的な記録が具現化された存在であり、精霊「源義経」と数回憑依した経験を持つ若葉ならば英霊「牛若丸」を憑依させる下地も整っているだろう。
そしてマスターが英霊化することで色々な利点も得られるのも理解していたが、同時に各々の経験と記憶からおいそれとその手段を取ることを控えていた。
一つは精霊をその身に宿す度に体内に穢れが溜まり精神に悪影響を及ぼすデメリットがある点、もう一つは英霊を憑依させた状態だとマスターに負担が掛かる点。
その上で“英霊憑依”を行った際にどのような作用が起こるか未知数であり、可能性に考えついても使用については保留していた。

だが今は危険を承知で自分達が前を進むために札を切る。
自身が足枷になるくらいなら、英霊を一時的に宿してでも共に戦う道を若葉は選んだ。
その彼女の意志を汲み取り、牛若丸は若葉の手を握る。
一方、彼女達がこのようなやり取りをしている間にもキャスターは戦意を収めず、負傷した自分より先に特機のヘルタースケルターを二人に差し向ける。

「令呪をもって命ずる、牛若丸よ、我が身に宿りて共に戦ってくれ!」

若葉の令呪一画が強く反応すると同時に、眩い光が二人を覆う。
その変化にバベッジも一瞬は驚くもヘルタースケルター達は構わず接近して剣を振り下ろすが、その斬撃は空を切っていた。

2357名無しさん:2023/08/15(火) 13:47:28
若葉は令呪を切った後、すぐさま後ろに飛び退き機械兵の攻撃を躱していた。
その際の跳躍がいつもの自分とは別物のように感じていた。
その感覚は勇者装束を纏っていた頃に近く、あるいはそれ以上に力強く感じられて。
機械兵が次の行動を起こす前に距離を取り、太刀「薄緑」を片手に携え、凜とした姿で佇んでいた。

この時の彼女の姿は勇者装束とは異なり、英霊・牛若丸のような衣装に自らのモチーフ・桔梗をベースとした白と青で所々彩られたとした物を身に纏っていた。
ただこの時は服装のことなど慮外に置かれた些末であり、今は再び迫り来る機械兵と動き出した鋼鉄の術者を見据えて構えを取った。
未だ暗躍する者に操られて望まぬ戦いを強いられている英雄に、せめてもの手向けとして、最も得意とする剣技を開帳する。

「『壇ノ浦・八艘跳び』!」

一歩踏み出すだけで、風を切る程の速度となる。
さらに踏み出す程に、そのスピードが増していく。
まるで八艘の小舟を足場に駆け抜けるように速度が増していく。
あまりに素早すぎるために迫っていたヘルタースケルターは対応することができずに瞬時に撃破され、鋼鉄の術者が辛うじて反撃しようと動くがその頃には瞬間移動の域に達していた。
キャスターが振るった武器は何にも当たることなく、若葉の一太刀が装甲を貫いた。
先の宝具使用時にダメージを負っていた蒸気機関とキャスター自身にその刀身は届き、キャスターはその場で膝を突いた。

そして勝負が決した後に“英霊憑依”が解けて若葉と牛若丸はキャスターの方へと振り返った。

(そして>>22351に続く)

※若葉と牛若丸はは令呪一画を消費することで“英霊憑依”することができます。
 “英霊憑依”は若葉への負担が限界に達するまでは維持できるとは思いますが、今回は一瞬で勝負を決めたのですぐに解除されました。
 “英霊憑依”のデメリットは令呪一画を消費する他にマスターへの負担が掛かります。(その他の代償を背負う可能性もありますが、それは後の人に任せます。ひとまずは先述の二つでいいとは思います。)
 逆に“英霊憑依”のメリットはマスター自身が英霊の力を使いつつ自分の意志で戦うことができます。なのでマスターを狙った攻撃のリスクは減らせるでしょう。
 (この他、サーヴァントのみに対する特攻性のある攻撃から霊基を保護することもできるようだが、今のところ終末聖杯戦争にて活用する場面はないと思われる)

※“英霊憑依”はFate/Requiemで初披露となった技術?ですが詳細は不明です、なので勇者の精霊憑依などを合せて幾らか自由な設定を設けてもOKです。

2358名無しさん:2023/08/15(火) 15:05:09
>>2352
「あのアーチャー、厄介だね……」

メタに対してメタを張ったのに、それでもなお小賢しくエネルの雷に妨害を加えてくる。先程の一戦よりはまだマシな妨害ではあるが、それでも大智はうどんげの存在を忌々しく思う。彼はわざわざ事前にうどんげのメタを考えた上で、令呪一画まで使ったのだ。それなのにまだ小賢しく抵抗してくる。うどんげはこの中で最も戦力としては低いが、その汎用性の高さを大智は改めて思い知った。

「モンスターバックルさえあれば、僕が相手をしてやっても良かったけど……」

うどんげはマスターを失い、そのスタイルも接近戦に向いてるとは言い難い。であればマスターの大智にも勝ち目はないこともないが、ザボエラのような敗退をしたくはない。
ダクネスを必死に守ろうとしてる点に着目し、ダクネスを狙うことでうどんげを防戦一方に……という策もあるが、剣と鎧を纏う戦士(ダクネス)はマスター戦だとそれなりに強いのではないか、という危惧もある

そして頼みの綱のエネルは、渡に接近戦に持ち込まれている。アーチャーとしてフルに性能を発揮出来ず、ザンバットを装備したキバはうどんげを狙う隙すら与えてくれない。神であるはずのエネルが偽りの王たる渡に押されつつある

大智は冷静に状況を分析して、打開策を考える

2359名無しさん:2023/08/15(火) 19:21:29
>>2354
「この瞬間、罠発動!ミラーフォース!」

スターダスト・ドラゴンに対する攻撃にマリクは罠カード聖なるバリア-ミラーフォース-で迎撃する。
相手の攻撃宣言時に発動し、攻撃表示のモンスターを全て破壊する強力なカード。
なのだが――

「スターダスト・ドラゴンの効果発動!フィールドのカードを破壊する効果が発動した時、このカードをリリースする事でそのカードの発動を無効にし破壊する」

「自身をリリースして破壊を無効にする効果だと!?」

「ヴィクテム・サンクチュアリ!」

スターダスト・ドラゴンには破壊を無効にする効果がある。
それによりスターダスト・ドラゴンはミラーフォースを躱し、被害0で切り抜けた。

「俺はカードを1枚伏せてターンエンド。そして効果でリリースしたスターダスト・ドラゴンはエンドフェイズにフィールドに帰還する」

手札5→4

遊星のエースモンスターであるスターダスト・ドラゴンを見ながらマリクは思案する。
ジャックとのデュエルの経験からおそらくあのモンスターもまた核となる存在。
あまりフィールドに残したくはないモンスターだが効果により排除する方法は限られてしまう。

「俺のターン、ドロー!なるほど…中々厄介なモンスターだねぇ…とはいえ俺のデッキなら効果破壊以外の手段も存在する。
俺は血吸蛆を生贄に捧げ、レジェンド・デビルを召喚!」

ここでマリクは上級モンスターを場に出す。
効果破壊が出来ないのであればまずは戦闘破壊を目指す。

「さらに俺はカードを1枚伏せてターンエンド」

手札3→1

2360名無しさん:2023/08/15(火) 19:22:17
「俺のターン、ドロー!」

カードを引き、遊星はフィールドを見渡す。
相手の場にはレジェンド・デビル1体と伏せカードが2枚。
しかもレジェンド・デビルは攻撃力1500で攻撃表示、スターダスト・ドラゴンには届かない。
だが伏せカード2枚という布陣は明らかに攻撃を誘っている。
めぐみん達からの話でこちらの召喚に対して発動する罠の存在は把握している。
ここで何も出さずスターダストで攻撃することもできるが、ライフを一気に減らせる好機を逃すつもりはない。
マリクの手札が1枚である以上、次のターンに死者蘇生が引かれてもトドメにまで持って行くことができない状況を作ることはできる。
そうして遊星はここで攻めに出る。

「リバースカードオープン、エンジェルリフト!墓地にいるシールドウィングを特殊召喚!さらにシールド・ウィングをリリースしサルベージ・ウォリアーをアドバンス召喚!」 

遊星手札5→4

「フン…モンスターが召喚された時にこのリバースカードを発動する!隠れ兵!」

そして遊星の読み通り、マリクの罠は隠れ兵。
出されるモンスターは不明だが間違いなく対象はスターダストだろうと当たりをつける。

「俺は手札からダークジェロイドを守備表示で召喚する!そしてダークジェロイドの効果発動!スターダスト・ドラゴンの攻撃力を800ポイントダウンさせる」

マリク手札1→0

「だがサルベージ・ウォリアーの効果も発動させてもらう。墓地のニトロ・シンクロンを特殊召喚!」

調律の効果で墓地に送られたニトロ・シンクロンをサルベージ・ウォリアーで特殊召喚する。
墓地を用いた展開は遊星もまた得意とするものである。

「レベル5、ニトロ・シンクロンにレベル5、サルベージ・ウォリアーをチューニング!」

2+5=7

「集いし思いがここに新たな力となる!光さす道となれ!シンクロ召喚!燃え上がれ、ニトロ・ウォリアー!」

2体目のシンクロモンスター、悪魔のような顔をした異形の戦士ニトロ・ウォリアー。
まるで今の遊星の闘志を表すかのようなモンスターだと紗路たちは感じとる。

「ニトロ・シンクロンの効果によりカードを1枚ドローする。バトルだ!ニトロ・ウォリアーでレジェンド・デビルを攻撃!ダイナマイト・ナックル!」

遊星手札4→5

ニトロ・ウォリアーの攻撃によりレジェンド・デビルは撃破されマリクと蝶野に1300ポイントのダメージが与えられる。

「ニトロ・ウォリアーの効果発動!ニトロ・ウォリアーがモンスターを戦闘破壊した時、相手の守備表示モンスターを攻撃表示にしてもう一度バトルする!」

「だがその前にリバースカードオープン!命の綱!戦闘破壊されたモンスターを攻撃力800ポイント加えた上で蘇生させる…」

ニトロ・ウォリアーの追撃。
これはマリクにとっても予想外であり、ダークジェロイドが破壊され追加ダメージでさらに1600ポイントダメージが与えられた。

2361名無しさん:2023/08/16(水) 20:17:47
>>2358
逡巡の末、大智が選んだのはうどんげを弱体化させること
マスター不在の今、魔力を減らせばそれだけ直接的な弱体化に繋がる

「このままだとアーチャーが負ける。僕も見学してるだけにはいかないようだね……。『アーチャー、神として敵のアーチャーに裁きを与えてくれ』」

瞬間――エネルは「ヤハハハハ!」と不敵に笑う。令呪のブーストで一時的にスペックが急上昇したエネルはキバの猛攻を跳ね除け、距離を開けると――うどんげに向けて幾多の雷撃を放つ。
渡は必死に駆けるが、エネルの攻撃を防ぐのは叶わず。彼がエネルに追いついた頃には、都合4発もの雷が発射された。

『障壁波動(イビルアンジュレーション)』

この危機的な状況にうどんげは宝具を使わざるを得ない。自身の肉体から力が抜け落ちるのを感じながら、三発もの猛攻を耐え凌ぎ――一筋の雷が彼女の肉体を貫く。

うどんげの耐久はDと低い。ただの一撃でも、これまでのダメージの蓄積や魔力の消耗も相俟って生と死の瀬戸際に追い詰められる。

「サーヴァントの肉体は魔力で構成されてる。今の君なら、僕が倒せる可能性は限りなく高いはずだ」

そして――ナッジスパロウに変身した大智がうどんげに立ちはだかる。
されどもうどんげは霞む視界の中――桐生戦兎を脳裏に浮かべて、必死の形相で立ち上がるのだった。

今のうどんげに残された微力な魔力や、ナッジスパロウに変身した影響で魔眼による狂気に落とし込むのは見込めない。だがそれでも、桐生戦兎の遺言を胸にまだ倒れてなるものかと

2362名無しさん:2023/08/16(水) 20:18:43
>>2351
バベッジと言葉を交わして彼の最期を見届けた後、若葉は立ち眩みの様にバランスを崩しかける。
それをすぐ横にいた牛若丸が支えてくれたおかげで倒れずに済み、すぐに体勢を立て直した。

「大丈夫ですか、主殿!?」
「あぁ、ちょっと眩暈を感じただけだ、大丈夫」
「…やはり、“英霊憑依”の反動が出たのでしょう、あまり無理をなさらないでください」
「本当に大丈夫、そこまで酷い疲労ではないし、このまま早苗のところに向かおう」
「そう仰るならば、承知いたしました」

若葉は心配する牛若丸に問題がないとアピールして、すぐに自らの足で歩き出した。
実際、今の彼女は深刻な状態ではなく、彼女の言う通り行動するには支障がない状態であった。
ただ、やはり一瞬だけとはいえ英霊と憑依して技を振るっただけで身体の不調を感じたのも事実であり、暫くは気を張っていられたがバベッジを看取った後に立ち眩みとして表われたのだ。
もし英霊憑依を長く続けていたらどうなってしまうのか――そのことも気に掛かってはいるが、今は早苗や黄金の方舟のところに向かう事を優先した。

2363名無しさん:2023/08/16(水) 20:19:37
>>2360
遊星の猛攻により、マリクのLPは残り1100。
流石に羽化した蝶野とはいえ、これだけのダメージは――

「フン。この程度か?偽善者が」

――凄まじい負荷が肉体を襲うが、それでもなおパピヨンは強気の姿勢を崩さなかった。
何故なら今の彼は、もはや蝶野攻爵に非ず。華麗なる蝶々(パピヨン)だ。
脆弱な身体から蝶へと羽ばたいたことにより溢れ出る確固たる自信。そして絆なんて自分には持たない――否。決して持つことの出来なかった下らない価値観を胸に闘う偽善者達への負の感情が、この状況でも彼を高揚させ、毒を吐かせる。

「あんた達を倒せるなら――私は偽善者でも良いわ!」
「ほう。その強がりがどこまで持つかな」

自身の言葉に食らいつくシャロに、パピヨンは嗤う。
ジャックの一戦で神の強さは実証済みだし、何より今の彼は超人(ホムンクルス)だ。偽善者風情に負ける気など微塵もない。

「強がりを言ってるのはどっちですか!あなた達の野望は――ジャックと千夜の意志。そして遊星とシャロが、今にも打ち砕いてみせます!」
「マスター並に貧弱そうなキャスターがよく吠えるな。お前達も、この世界も――全て俺が焼き尽くしてやるから、精々そこで見てろ。お前のような偽善者には、所詮何も出来ないさ」

さあ――超人パピヨンの、生誕祭だ

2364名無しさん:2023/08/18(金) 11:00:13
>>2363
「誰が貧弱なキャスターですか!私には最強の宝具と――ジャックから受け継いだ燃え盛る魂(バーニング・ソウル)があります!あなた達には、決して負けませんよ」
「他人におんぶにだっこの役立たずが、言葉だけは立派だな。ジャック・アトラスも大概だったが――お前のような綺麗事ばかり言う偽善者が、俺は一番嫌いな性格(タイプ)だ」

蝶野攻爵は孤独だ。
鷲尾という彼のことを想うホムンクルスこそいるが、それすらも死んだ際に“約立たず”と一蹴するのが、武藤カズキと奇妙な絆が芽生える前の蝶野という男だった。
聖杯戦争でサーヴァントとして呼び出したマリクとも、互いに絆や友情なんてない。ただの利害の一致で動いている。
元の世界でも学校で顔すら覚えられず、家族にすら見捨てられた風景の一部のような存在。

一方でめぐみんは、ゆんゆんやカズマなどの友達、仲間に恵まれた。此度の聖杯戦争でもジャック・アトラスと宇治松千夜の生き様を見届け、その魂を受け継ぎ。桐間紗路や不動遊星の仲間となった。
交流した日数こそ少ないが確かな信頼は芽生えており、特にシャロはめぐみんとゆんゆんの絆に共感を覚えている。

どこまでも孤独な蝶野はパピヨンになれども、未だ独りで。
めぐみんにはゆんゆんを初めとした、友や仲間が居る。ジャック・アトラスの魂が宿っている。

ゆえにパピヨンは思う。
何がジャックから受け継いだ魂、バーニングソウルだ、と。お前はただの観客に過ぎないだろう、と。半ば八つ当たりにも近い感情が渦巻く。

「綺麗事じゃありません。ジャックのバーニング・ソウルは、ロマンなんです!あなたみたいな、ドブ川が腐った様な男にはわからないでしょうがね!」
「そうか。……よし、じゃあお前のそのロマンとやらを見せてみろ。さあて、甘ちゃんの偽善者達にこいつが倒せるかな?」

刹那――数体のホムンクルスがゆんゆんを襲った。
超人パピヨンの生誕祭を盛り上げるためのゲストだ。
とはいえ数は大したこともなく、たったの三体。人間型ホムンクルスの研究を続けながらでは“戦闘用”にはこの数が精一杯だった。

「ファイヤーボール――ッ!」

ゆんゆんは咄嗟に攻撃を躱し、カウンター気味にファイヤーボールを放つことで一体が破壊される。錬金の力でなくともホムンクルスが斃せるのは、魔法の神秘性ゆえか。
破竹の勢いで、更にもう一体をブレード・オブ・ウインドで切り裂く。早速二体ものホムンクルスを失ったパピヨンだが、それを見て醜悪に嗤った。

「そのホムンクルス達は、元々人間だ!そんなふうに破壊していいのか?」
「……人を殺すのは、良くないけど。それでも――私はめぐみんを守りたい!」
「フン、そうか。なら実力行使でお前達を殺してやる!」

他人を守るだの、そのために戦うだの――今の蝶野には理解出来ない。むしろ意地でも否定してやりたい価値観。
ゆえに蝶野は――早苗を向かわせる。

「やれ、東風谷!」
「何を考えてるのか知らないけど……させないわ!ファイヤーボール!」

――最期の一匹に向けて放たれたソレは、早苗の弾幕によって相殺された。

「俺が直々に用意した護衛用ホムンクルス。そして聖杯戦争のマスター――東風谷早苗だ。冬木市のために尽力していた哀れな偽善者を、お前達にはぶつけてやる!」

「くっ……!卑怯ですよ、変態男!」
「お前達が甘過ぎるんだよ、偽善者。それと俺は“パピヨン”だ」
「パピヨン!あなただけは――絶対に許しません!」
「で?許さないから何をするんだ?お前はそこで、自分の無力さに打ちひしがれてろ」

ホムンクルスがめぐみんに向かい――その刹那、ゆんゆんが彼女の前に躍り出る。

「させないわ!ファイヤーボール!」

ホムンクルスの一撃を食らう、その寸前――零距離でファイヤーボールを放つ。
ゆんゆんの目前で爆ぜたその焔は彼女にも多少のダメージを与えるが――代わりにホムンクルスを仕留めた。

「私はもう二度と、めぐみんを失わない。そのためなら――誰が相手でも戦える!」
「ゆんゆん……」

それはまるで、めぐみんへ爆裂魔法の背中を押すために中級魔法を習得したあの時のように。
確固たる覚悟とありったけの想いを胸に――ゆんゆんは早苗と相対した

そう。灼熱の戦いの中へ――

2365名無しさん:2023/08/18(金) 11:00:47
>>2364
「ゆんゆんちゃん、めぐみんちゃん!」
「おっと、お前達には俺の相手をしてもらわなきゃなぁ。闇のゲームで俺を倒せなければ、どの道あいつらは神の生贄だぜ」
「そうはさせない。お前達の野望は、俺達が打ち破る!俺はカードを3枚伏せて、ターンエンドだ」

遊星手札5→2

「ククク……。威勢の割には、カードを伏せるだけか。俺のターン!ドロー!」

マリク手札0→1

この瞬間、レジェンドデビルの攻撃力は自身の効果により2300から3000に上昇。ニトロウォリアーをも上回る。
しかしそんな事で屈する遊星ではない。レジェンドデビルに対する対処法は――先のターンで済ませている。

「この瞬間、リバースカードオープン!シューティング・スター!自分フィールドにスターダスト・ドラゴンが存在する時、フィールドのカードを1枚破壊する。俺が選択するのは、レジェンドデビルだ!」

スタンバイフェイズ開始と同時に容赦なく、レジェンドデビルが破壊される。

これにてマリクの場にモンスターは不在。手札もたったの1枚と、絶対的に不利な状況だ。

だが――来た。
決闘者とは、土壇場にして逆転の一手を手繰り寄せるものである。
そしてマリクは腐っても決闘者。ゆえに――彼は引き当てた。この場を打開する、カードを

2366名無しさん:2023/08/18(金) 11:01:17
>>2361
うどんげは大智と戦うことになり、渡への援護はなくなった。
必然的にエネルの雷は先程までよりもダメージが通る。これによりセイバーとアーチャー、互いに本領発揮した状態へと戦況は変化する。
渡が有利であった状態は崩れ、均衡へ。偽りの王と神は全力をぶつけ合う。

『私は大丈夫。渡は、そのアーチャーと戦って……!』

うどんげから渡へ波長(ハーモニー)が届く。その音楽が、彼に力を与えてくれる

(頑張ってください、イナバさん、ダクネスさん。僕は、このアーチャーをなんとしても倒します!)

2367名無しさん:2023/08/19(土) 12:45:01
>>2364
ゆんゆんが魔法を放ち、早苗がボムでそれを防ぐ
手数の豊富さならゆんゆんが勝るが、ホムンクルスとして強化された早苗はその恩恵や相性で互角の勝負を繰り広げていた

相手の弾幕を相殺するボムを持つ早苗は、ゆんゆんにとって相性最悪だ。これではなかなか有効打を与えられない
更にホムンクルスの生命力は偶然魔法が当たったとしても、なかなか早苗が斃れない頑丈さを併せ持つ

(これじゃ埒が明かない……!)

数度、魔法とボムのぶつかり合いを経験してゆんゆんは理解した。このままだと互いに消耗するだけだ、と。

『相手はゆんゆんと相性最悪のようですね……』
『そうね。この人を倒すには、もっと高威力の魔法が必要みたい』

――高威力の魔法。
例えばそう、爆裂魔法のような。
だがそれは、ゆんゆんとしては避けたいことだった。あまりめぐみんに人殺しの罪を被せたくないから。

『高威力の魔法ですか。それならとっておきがあるじゃないですか!』
『……ダメよ。めぐみんに人殺しは……』
『たしかに私は人を殺したくありません。爆裂魔法はそんなことのためにある魔法じゃないですからね。だから――ゆんゆん。あなたを守るために、私は戦います!』

――爆裂魔法。
この最強の魔法を手に入れることが出来たのは、ゆんゆんのおかげです。
私はまあ、表向きはあのぼっちにつっけんどんな態度を普段取ってしまいますが――決して失いたいわけじゃない。むしろ大切な我がライバルなんです!

だから爆裂魔法であの子を助けられるなら――私は喜んで、どんな罪も背負いましょう。
もう悔しさのあまり、我が魔力を目から溢れ出させるのは嫌なのです。

それに――パピヨンの言葉は一部間違っていません。私はこの聖杯戦争、ゆんゆんやジャックや千夜、遊星やシャロに助けられてばかりで……まだ何も出来てないですからね。

だから、あの変態男の目に見せ付けてやろうじゃありませんか!
ジャックから受け継いだ燃え盛る魂を!そしてゆんゆんのおかげで習得した――この爆焔の輝きを!

『でも、めぐみん。戦うってことはめぐみんがあの人を……』
『安心してください、ゆんゆん。私はもう、罪を背負う覚悟は出来てます。このまま我がライバルを失うくらいなら――罪人にでもなった方がまだマシです!』

だから、我がライバル――ゆんゆんよ。
お願いだから、ここは私に任せてください。

『……わかった。めぐみんがそこまで言うなら――きっとそれがめぐみんのやりたいことだと思うから』

フッ――。
我が想い――ゆんゆんにも伝わりましたか。
ああ、まったく。そんなあなただから、私は――。

『ありがとうございます、ゆんゆん!では――あの蝶々男(パピヨン)に私達の爆焔を見せ付けてやりましょうか!』

2368名無しさん:2023/08/19(土) 12:46:37
>>2365
「手札より魔法カード発動!天よりの宝札!」

マリクと遊星はデッキから手札が6枚になるようにカードをドローする。

マリク手札1→6

「クククク……。さあ、貴様も……手札を十分に補充しなぁ!」

遊星手札2→6

「くっ……!このタイミングで、これだけ手札を補充するということは、やはり狙いは……!」

そこから更に――マリクは起死回生の一手を引き当てる。
それは神を呼び寄せるための、最強のカード。

「ククク……。遊星、貴様にジャックと同じ痛みを与えてやるよ」
「何!?まさか今のドローで引き当てたというのか……!」
「ああ、その通りさ。魔法カード発動!死者蘇生!!」

瞬間――シャロと遊星に冷や汗が伝う。

「遊星さん、あのカードは!」
「ああ。ジャックと千夜を倒した、神が来る……!」

カードに疎いシャロでも覚えている。
決して忘れることのない――忌々しい魔法カード。

「地に眠りし神(ラー)よ!不死鳥の姿となりて蘇生せよ!ぐあはははははは!」

そして――ジャックと千夜を葬った太陽神(ラー)が、墓地より場に姿を現した。
更にそこからマリクは古代神官文字を読み上げる。
その圧倒的な存在感は早苗と戦っているめぐみんとゆんゆんにも、ヒシヒシと伝わる。

「その絆諸共、貴様の身を焼き尽くしてやるよ……遊星。ニトロ・ウォリアーを焼き払え!ゴッドフェニックス!」

マリクLP1100→100

マリクのLP現象と共にパピヨンもダメージを受け、吐血するが――場に神が出たこの状況。しかも超人となった彼に焦りはない。むしろ狡猾な笑みで――神の一撃が放たれる瞬間を眺める。

そして、ニトロ・ウォリアーが太陽神により破壊される。

「ぐぁあああああ――!」
「遊星さん!!」

ジャック戦の際のようにマスターが直接的に魂を付与しない限り、モンスターのダメージは決闘者のみが味わうことになる。幸いにもシャロは無事だが、遊星はその身に神の攻撃を受けた。
絶叫する遊星をシャロは心配そうに眺めるが――。

「俺は……まだ、大丈夫だ。このアサシンを倒すまで――絶対に負けられない!」

遊星は、太陽神の裁きを耐え切った。
もっともこれはマリクもある程度は想定済みの展開だ。遊戯だって耐えてるし、城之内だってその後に復帰したのだから。

ジャックが一撃で葬り去られたのは、それまでに蓄積されたダメージ。そして何より魂の篭ったモンスターを破壊したという要因が大きいということを、マリクは理解していた。

「遊星さん……」
「そんなに心配しなくても大丈夫だ、シャロ。俺はまだデュエル出来る!」
「……わかりました。一緒に勝って――千夜とジャックさんの仇を取りましょう!」

神を前にも怯まず、屈することのない二人に――マリクは嗤った。

「いいぞ……まだだぁ……。まだまだ貴様らには苦しんでもらわなくてはねえ……」

2369名無しさん:2023/08/19(土) 12:51:12
>>2361
(気を抜くと、意識が飛んでそのまま…消えちゃいそうに、なるわね…でも…私には、戦兎に託された願いがある…最後まで、出来ることをやるんだ…!…それに、あの時の咲夜は、もっと辛かった筈で……私だって、負けてられないわ…!
…あのアーチャーは消えかけな私より、渡の方を優先するはず…なら試す価値はある!)
「さて、どうかしら…!
…生憎だけど、私はマスターから…戦兎から託されてるんだから…あのアーチャーの打倒だけじゃなくて、この聖杯戦争を、誰がどんな目的で……開いたかって真実を探るって、想いも…!
…手負いの獣ほど、怖い物は無いって聞いた事くらいは…ある、でしょう?」

満身創痍な様子で、必死さはそのままだがどこか不敵な笑みを浮かべながら鈴仙は、ルナティックガンによりナッジスパロウへと変身している大智への狙撃を行うも…銃弾は明後日の方向へと飛ぶ。

「最早まともな狙いも付けられないみたいのに、よく言うよ……!?」

聖杯戦争についての真実には興味を持ち、また不敵な笑みを見てかつてデザイアグランプリにて優勝を競った男、浮世英寿を頭に浮かべながらも…仮面の下でニヤニヤと嘲っていた大智だったが、咄嗟に回避行動を行う。
明後日の方向へ飛んだはずの銃弾の方向が曲がり、自らへと向かっていたからだ。
鈴仙の波長を操る程度の能力による軌道のずらしによる、意表をついた奇襲なのだが……それすらも囮。
回避行動を取った事で紙一重回避した大智だったが、視界に入ったのは拳銃の形を手で模した鈴仙が、既に銃弾の弾幕を放っていた光景であった。

(あの良くわからない銃の狙撃も、奇襲すら囮だと!?)

そして一発の弾幕は、大智のデザイアドライバーとIDコアめがけて飛び込み──直撃こそギリギリ避ける事が出来IDコアが破損する事態は回避出来、また変身解除にこそ至らなかったもののデザイアドライバーにダメージを受けてしまった。

(…あいつを、渡や戦兎…それに咲夜のマスターだったソウゴみたいな、仮面ライダーとは…認めたくはないけれど…同じようにベルトを使って変身するなら…そこが、弱点になるはず…避けようとした辺り、やっぱりそうみたいね…!)

鈴仙の狙いは、最初からデザイアドライバーだった。自分はもう長くは無い、だが出来る事は全てやると…その赤眼には決意が宿っていた。

2370名無しさん:2023/08/19(土) 20:04:30
>>2364
ゆんゆんが魔法を放ち、早苗がボムでそれを防ぐ
手数の豊富さならゆんゆんが勝るが、ホムンクルスとして強化された早苗はその恩恵や相性で互角の勝負を繰り広げていた

相手の弾幕を相殺するボムを持つ早苗は、ゆんゆんにとって相性最悪だ。これではなかなか有効打を与えられない
更にホムンクルスの生命力は偶然魔法が当たったとしても、なかなか早苗が斃れない頑丈さを併せ持つ

(これじゃ埒が明かない……!)

数度、魔法とボムのぶつかり合いを経験してゆんゆんは理解した。このままだと互いに消耗するだけだ、と。

『相手はゆんゆんと相性最悪のようですね……』
『そうね。この人を倒すには、もっと高威力の魔法が必要みたい』

――高威力の魔法。
例えばそう、爆裂魔法のような。
だがそれは、ゆんゆんとしては避けたいことだった。あまりめぐみんに人殺しの罪を被せたくないから。

『高威力の魔法ですか。それならとっておきがあるじゃないですか!』
『……ダメよ。めぐみんに人殺しは……』
『たしかに私は人を殺したくありません。爆裂魔法はそんなことのためにある魔法じゃないですからね。だから――ゆんゆん。あなたを守るために、私は戦います!』

――爆裂魔法。
この最強の魔法を手に入れることが出来たのは、ゆんゆんのおかげです。
私はまあ、表向きはあのぼっちにつっけんどんな態度を普段取ってしまいますが――決して失いたいわけじゃない。むしろ大切な我がライバルなんです!

だから爆裂魔法であの子を助けられるなら――私は喜んで、どんな罪も背負いましょう。
もう悔しさのあまり、我が魔力を目から溢れ出させるのは嫌なのです。

それに――パピヨンの言葉は一部間違っていません。私はこの聖杯戦争、ゆんゆんやジャックや千夜、遊星やシャロに助けられてばかりで……まだ何も出来てないですからね。

だから、あの変態男の目に見せ付けてやろうじゃありませんか!
ジャックから受け継いだ燃え盛る魂を!そしてゆんゆんのおかげで習得した――この爆焔の輝きを!

『でも、めぐみん。戦うってことはめぐみんがあの人を……』
『安心してください、ゆんゆん。私はもう、罪を背負う覚悟は出来てます。このまま我がライバルを失うくらいなら――罪人にでもなった方がまだマシです!』

だから、我がライバル――ゆんゆんよ。
お願いだから、ここは私に任せてください。

『……わかった。めぐみんがそこまで言うなら――きっとそれがめぐみんのやりたいことだと思うから』

フッ――。
我が想い――ゆんゆんにも伝わりましたか。
ああ、まったく。そんなあなただから、私は――。

『ありがとうございます、ゆんゆん!では――あの蝶々男(パピヨン)に私達の爆焔を見せ付けてやりましょうか!』

2371名無しさん:2023/08/19(土) 20:07:04
>>2365
「手札より魔法カード発動!天よりの宝札!」

マリクと遊星はデッキから手札が6枚になるようにカードをドローする。

マリク手札1→6

「クククク……。さあ、貴様も手札を十分に補充しなぁ!」

遊星手札2→6

「くっ……!このタイミングで、これだけ手札を補充するということは、やはり狙いは……!」

そこから更に――マリクは起死回生の一手を引き当てる。
それは神を呼び寄せるための、最強のカード。

「ククク……。遊星、貴様にジャックと同じ痛みを与えてやるよ」
「何!?まさか今のドローで引き当てたというのか……!」
「ああ、その通りさ。魔法カード発動!死者蘇生!!」

瞬間――シャロと遊星に冷や汗が伝う。

「遊星さん、あのカードは!」
「ああ。ジャックと千夜を倒した、神が来る……!」

カードに疎いシャロでも覚えている。
決して忘れることのない――忌々しい魔法カード。

「地に眠りし神(ラー)よ!不死鳥の姿となりて蘇生せよ!ぐあはははははは!」

そして――ジャックと千夜を葬った太陽神(ラー)が、墓地より場に姿を現した。
更にそこからマリクは古代神官文字を読み上げる。

その圧倒的な存在感は早苗と戦っているめぐみんとゆんゆんにも、ヒシヒシと伝わる。

「その絆諸共、貴様の身を焼き尽くしてやるよ……遊星。ニトロ・ウォリアーを焼き払え!ゴッドフェニックス!」

マリクLP1100→100

マリクのLP現象と共にパピヨンもダメージを受け、吐血するが――場に神が出たこの状況。しかも超人となった彼に焦りはない。むしろ狡猾な笑みで――神の一撃が放たれる瞬間を眺める。

そして、ニトロ・ウォリアーが太陽神により破壊された。

「ぐぁあああああ――!」
「遊星さん!!」

ジャック戦の際のようにマスターが直接的に魂を付与しない限り、モンスターのダメージは決闘者のみが味わうことになる。幸いにもシャロは無事だが、遊星はその身に神の攻撃を受けた。
絶叫する遊星をシャロは心配そうに眺めるが――。

「俺は……まだ、大丈夫だ。このアサシンを倒すまで――絶対に負けられない!」

遊星は、太陽神の裁きを耐え切った。
もっともこれはマリクもある程度は想定済みの展開だ。遊戯だって耐えてるし、城之内だってその後に復帰したのだから。

ジャックが一撃で葬り去られたのは、それまでに蓄積されたダメージ。そして何より魂の篭ったモンスターを破壊したという要因が大きいということを、マリクは理解していた。

「遊星さん……」
「そんなに心配しなくても大丈夫だ、シャロ。俺はまだデュエル出来る!」
「……わかりました。一緒に勝って――千夜とジャックさんの仇を取りましょう!」

神を前にも怯まず、屈することのない二人に――マリクは嗤った。

「いいぞ……まだだぁ……。まだまだ貴様らには苦しんでもらわなくてはねえ……」

2372名無しさん:2023/08/19(土) 23:55:05
>>2369
(どれだけ弱っていてもサーヴァントはサーヴァント…用心するに越したことはない、か)

先の攻撃を見てベルトが弱点だと見越してのものだと察した大智は相手が英霊の1人であるということを改めて認識する。

「次は…外さない…!」

「なるほど…どうやら君を侮っていたようだ。ならこれからは手負いの相手ではなく僕の知る一番の強敵と想定して相手をするよ」

そうして大智は気を引き締めて攻撃を仕掛けに行く、それに対して鈴仙も弾幕を撃つ。

(最優先はあくまでアーチャーへの妨害をさせないこと。それに攻撃方法が魔力による弾丸である以上、必ずガス欠となる時は来るはず。それと…)

鈴仙の虚実を交えた銃撃を大智は最低限の損傷で凌いでいく。
浮世英寿――彼の銃撃であればこれぐらいのことはやってくるだろうと想定した動きで。
そうして鈴仙は消耗を強いられる、攻めてくる以上迎撃はしなければならないが、先のようなチャンスを相手は生ませないように動いている。
とはいえ大智もベルトへの攻撃や致命傷を避けているだけでダメージそのものは受けている。
まさしく拮抗状態。
どちらかが力尽きるのが先か、あるいは渡とエネルの決着がつくのが先か、それとも――。

2373名無しさん:2023/08/20(日) 00:12:40
>>2372
「ヤハハ、どうした焦りが見えるぞセイバー!3000万V『雷鳥(ヒノ)』!『雷狼(キテン)』!」

渡から僅かに距離をとったエネルは両肩の太鼓を打ち鳴らす。すると太鼓が巨大な雷の猛禽と狼と化し渡に襲いかかった。対する渡はタイミングを見計らいザンバットソードを二振りする。剣が煌めいた瞬間、雷鳥と雷狼が切り捨てられ消滅。強大な魔皇力が秘められたザンバットソードの前には実体を伴わない雷とて無敵ではない。

「ほう…ならば、これはどうだ?6000万V『雷龍(ジャムブウル)』!!」

さらに太鼓を打ち鳴らし、より巨大な雷龍を繰り出すエネル。のたうちながら迫りくる雷龍を渡は静かに見据えザンバットバットで刀身を研磨し——

「ハァッ!!」

——気合一閃。全力で振り抜かれたザンバットソードから紅い剣閃が放たれ雷龍を両断し、そのままエネルへと斬撃が襲いかかった。僅かに驚きの表情を浮かべながらも冷静にこれを回避するエネルだが、その隙を逃さず再び距離を詰めんと渡が疾走する。

「電光(カリ)!」

迫る渡を迎撃せんとエネルの全身から雷が迸るも、渡はこれを無視して斬りかかる。エネルは咄嗟に回避するも身体能力で上回る渡の剣戟を躱わしきれず浅く切られ出血した。しかし、渡もまた雷撃を浴びて仮面の下で顔を歪ませる。

「随分と強引な攻めだな。そんなに雷迎が気になるか?それともあのイナバなる禽獣が心配か?」
「チィッ!挑発に乗るなよ、わた…セイバー!」

嘲るエネルに対してキバットが冷静さを失わないよう渡に警告する。空気を一瞬で膨張させる程の熱量を有する雷光。黄金のキバの鎧といえどもそれを浴び続ければ無傷とはいかない。それでも、渡は強引にでも攻め続けなければならない理由があった。

巨大な雷球こと雷迎は既に方舟より大分下方に降りてきており、その過程で周囲の雷雲を取り込みさらに巨大化している。あれが街に落下すればどれほどの被害がでるのか想像もつかない。仮にエネルを倒せたとしても雷迎が落下してからでは渡たちにとっての勝利とはいえない。ゆえに一刻も早く倒すべく渡はエネルを攻め続ける。

これまでの戦闘を通して格闘戦ではやはり渡の方が優位。ファイナルザンバット・斬あるいはエンペラームーンブレイクを直撃させれば敵を倒し得ると彼は推測する。だが、その一撃が遠い。細かい手傷こそ負わせているが寸でのところで見切られ致命傷を与えられないのだ。サーヴァントである以上大技を繰り出せばその分魔力も大きく消耗する。令呪のサポートも万能ではない以上、迂闊に必殺技を使用して回避されれば窮地に陥るのは自分の方だと渡は感じていた。
攻める渡と守るエネル。鈴仙たちと同様に拮抗状態が続いていたがついに戦局に変化が訪れた。

「ヤハハ、かかったな!」
「これはッ!?」

突如としてエネルが姿を消し、ザンバットソードが空を切る。エネルが見せたのはゴロゴロの実の能力の応用。この実の能力者は体が雷そのものであることを活かして金属を伝っての移動が可能となる。船体のどの部位に黄金が使われているか把握しているエネルは、防戦一方のふりをして距離をとる機会を窺っていたのだ。

再び距離を離すことに成功したエネルは遠距離から雷撃を放とうとするが、渡はそれを阻止すべくザンバットバットをスライドさせ剣を振るい連続で斬撃を飛ばす。そんな決死の攻撃も心網によってすべてあっけなく回避されてしまった。

「フン、馬鹿の一つ覚えとはまさにこのことだな…む!?」

通り過ぎた刃の一つが向かう先を察知したエネルの顔から余裕の色が消えた。紅い斬撃は遠方でイナバなるアーチャーと戦う大智の元へと一直線に向かっている。渡はエネルが鈴仙たちの戦場に背を向ける位置をとったことを見逃さなかった。彼の狙いはエネルではなく鈴仙を追い詰める大智であったのだ。

心網、またの名を見聞色の覇気。これは相手の感情や気配を読み取り先読みを可能とするが、具体的に心の中で敵が何を考えているかまでは読み取れない。未来視が可能なレベルまで覇気を極めていれば渡の狙いを看破できていただろうがエネルの覇気はそこまでの領域には達していなかった。

一方で、鈴仙と大智の戦況は大智が優勢な流れに傾き始めていた。刻一刻と消滅が近づく鈴仙に対して大智は無駄のない必要最小限の攻撃で彼女を追い詰めていく。デザイアドライバー及び付随するIDコアへの損傷を避けて冷静に戦えば先に力尽きるのはイナバと呼ばれたアーチャーの方だと大智は踏んでいた。

「やれやれ、随分と手こずらせてくれたけど、君もこれで終わり……ッ!?」

鈴仙との戦いに集中していたことが仇となった。高速で自身に迫る刃を察知するのが一拍遅れる大智。ザンバットソードから放たれた斬撃に命中すればナッジスパロウの装甲ごと切断されるだろう。だが大智は仮にも浮世英寿と鎬を削った経験もあるデザイアグランプリの元ファイナリスト。反射的にその場を飛び退いて刃の回避に成功する。しかし、後先を考える間もなく強引な回避をしたために姿勢が崩れ大きな隙が生じた。

(ありがとう、渡…!)

——これが、ラストチャンス!

「終わるのは…アンタの方よ!」

——赤眼「望見円月(ルナティックブラスト)」

鈴仙の目から放たれる渾身の力を込めた光線。
大智は咄嗟に腹部を庇おうとするも一手早く大智のデザイアドライバーに直撃し——この一撃と蓄積されていたダメージに耐えきれずついにドライバーが砕け散った。

2374名無しさん:2023/08/20(日) 22:53:32
>>2370
『わかったわ!』

ゆんゆんはめぐみんの真横に並ぶ。
当然、早苗は攻撃を加えようとしてくるが――

「ライト・オブ・セイバー!」

ここに来てゆんゆんの最も得意とする上級魔法が、早苗に直撃する。
ボムでも威力を相殺しきれず、ホムンクルスの肉体が損傷する。まだ戦闘は可能だが、僅かに隙が出来る。

「めぐみん。きっとめぐみんの爆裂魔法なら、上手くいくよ!――それと、あの時は邪魔されちゃったけど……愛してるわよ」

ゆんゆんはめぐみんの頬に口付けすると、この場をテレポート地点に登録して駆け出した。
そして早苗もまた彼女を追う。優先順位は必然的にゆんゆんの方が上だ。めぐみんのことなど、誰もマークしてない。戦えないサーヴァントなんて、放置しても良いという当然の判断。

「ありがとうございます、ゆんゆん。私一人なら――きっと何も出来ませんでした」

もしもゆんゆんが中級魔法でこめっこを守ってくれなければ。
もしもジャックや千夜があのアサシン相手に得意分野のデュエルを引き受けてくれなければ。
もしも遊星とシャロが助力してくれなければ。
もしもカズマ達が拾ってくれなければ――自分はどうなっていたのかわからない。

様々な人々に支えられて、めぐみんと爆裂魔法は存在する。

『それにしても……まさかゆんゆんに好きだなんて言われるとは思いませんでしたがね』

『ふふ……。私でもちょっと不思議よ。でもね。めぐみんの居ない毎日は辛くて、寂しくて――そんな凍てついた氷をめぐみんがまた溶かしてくれたから。だから私は、めぐみんが好き。愛してる!」

まったく――。戦場で告白なんて、すごいことを考えますね。
でもまあ、いいでしょう。ゆんゆんの想いはたしかに伝わりました。

『だからめぐみんにはずっと私と一緒に居てほしい。もういなくならないで!』
『わかりました。ゆんゆん――あなたを二度とぼっちにしてあげません!』

女の子同士で妙な話ではありますが――どうせ私はサーヴァントの身です。……カズマに対してそういう思想もなければ、我がライバルが恋仲になりたいと言うなら……なってあげましょう。

ゆんゆんには長い間、寂しい思いをさせてしまいましたね。ここはカズマやこめっこの居ない世界ですが――まああなたとなら、この世界を生きてもいいですよ。

――気付けば、めぐみんの瞳は紅に輝いていた。紅魔族として、感情が昂った証拠だ。

(そろそろいい感じに距離が開きましたね)

その感情は愛。
その想いは情熱。
胸には、熱き魂を。

万感の想いを載せて――めぐみんは杖を掲げ

「――ッ!」

杖を掲げた瞬間、早苗の弾幕がソレを破壊した。何か嫌な予感がしての、咄嗟の攻撃。
だが侮ることなかれ。爆裂魔法は杖なしでも使用出来る。
そして――

「令呪でめぐみんにお願いよ。『最強の爆裂魔法であのホムンクルスを倒して』!」

令呪を受け取っためぐみんは――早苗を見据える。
どうやら自分が感傷に浸っている間に、ゆんゆんを追跡しながら非戦闘用のホムンクルス達と合体したらしい。
あの巨大ホムンクルスは、母体がマスターの中でも優れた早苗ということもありサーヴァント級の強さはあるだろう。

しかし――めぐみんの瞳は揺らがない。

「これは……」

そして、ゆんゆんの令呪に呼応して1枚のカードがめぐみんへ飛んでくる。
掴み取ると、そこにはスカーレッド・ノヴァ・ドラゴン。ジャックが消滅した際にもカードだけは散らばり、残っていたらしい。

そこへめぐみんの熱き魂や令呪という要因が重なり――彼女を持ち主と認めた。

「ジャック……これがあなたの魂ですか!」

めぐみんはスカーレッドノヴァを掲げ――詠唱する。

「王者と爆裂、今ここに交わる!爆焔なる魂よ、天地鳴動の力を見せよ!如何なる漆黒にも、愛と絆は――ロマンは必ず勝つのです!
行きますよ、我らが究極の同調(シンクロ)魔法――バーニング・エクスプロージョン!」

刹那――ドラゴンの形を伴った爆裂魔法が早苗を貫き彼女の身からその火柱が上がる。
それは天空に居るダクネス達にも圧倒的な煌めきが届き。正に燃え滾る魂、バーニング・ソウル。

『やったね、めぐみん!』

着弾前、テレポートで真横に戻っていたゆんゆんは――めぐみんに笑顔を向けておぶった。

「見てくれましたか?ジャック。これが私達の爆焔ですよ!」

【東風谷早苗@東方Project 死亡(破壊)】

※令呪を一画使用しました
※今後は令呪を一画使用することで爆裂魔法の更に先『燃え滾る爆裂魂(バーニング・エクスプロージョン)』を発動することが可能になりました。純粋な火力強化の他にレッドデーモンズ型に規模を狭め、範囲攻撃だけでなく一点集中も出来るようになるのが特徴です

2375名無しさん:2023/08/22(火) 00:02:25
「イナバ……!」

今にも燃え尽きそうな中、それでもなお諦めずに戦闘を繰り広げるうどんげをダクネスが心配そうに見守る
彼女はそのままうどんげに加勢しようとするが、これはうどんげにとってダクネスを守るための戦いだ
それに自分に残された時間はもう少ないからと、最後になるであろう戦いを見届けてほしいと頼むのだった

戦士の頼みを断れず、了承した後――爆裂魔法による煌めき(>>2374)が目に入った

(あれは……まさか爆裂魔法か!?)

2376名無しさん:2023/08/22(火) 03:52:25
爆裂魔法の凄まじさは、早苗のいる戦場へと向かっていた若葉達にも一際目に付いていた

(まるで本気を出したお師様の如き火柱、一体どのような英霊の秘儀であろうか)

牛若丸は鞍馬山で兵法を授けた師匠の事を火術を連想し、その過剰な火力を放出した英霊に興味を持つ
果たして人外の類か、強力な陰陽師や魔術師が編み出した秘術か、それがアサシンによるものか敵対している勢力のものなのか、警戒しながらももし対峙した場合の戦い方を頭の中で巡らせる

(あの天をも焼き尽くす炎、それほど強力な何かがいるのか!?)

一方、少し離れた場所から目撃しただけでもその熱気を感じ取った若葉は火傷した身体に疼きを覚えていた
神樹を守る最終決戦にて精霊「大天狗」を憑依させて戦った若葉はの圧倒的な力で強敵のバーテックスを何体も倒したが、その代償に膨大過ぎる炎によって自分自身も焼かれてしまった
ゆえに、過去の経験から目の前の炎熱の強さを連想し警戒感を強めていた

「主殿、どうやら我々の向かっている戦場は熾烈な戦いが繰り広げているようです。相当危険に違いないですが、それでもあの場に向かいますか」
「ああ、ここで足を止める訳にはいかない。早苗の事も心配だし、急いで向かおう」

2377名無しさん:2023/08/23(水) 02:17:21
>>2371
「更に俺はリバイバルスライムを守備表示で召喚!カードを二枚セットし、ターンエン……」

マリク手札5→2

「待て、アサシン。バトルフェイズだ」
「……クク。何か考えがあるということか。いいぜぇ、バトルフェイズだ!」

マリク及び蝶野のバトルフェイズ。
場にモンスターはリバイバルスライムしか存在せず、守備表示である以上、攻撃出来ない。そもそも打点も足りない上に命令した蝶野は決闘者ですらない。

刹那――爆焔が巻き起こり、早苗が亡骸と化す。

「めぐみん達は、やったのか……!」
「めぐみんちゃん、大丈夫!?」

爆裂魔法をやり遂げて、疲労で倒れたところをゆんゆんがおぶり。シャロが心配そうに駆け付けるとめぐみんはサムズアップ。

「ふふふ、どうですか?シャロ。これが私とジャックと千夜の――爆裂魔法です」
「すごいわね。千夜もきっと……喜んでるはずよ」

誇らしげに語るめぐみんをパピヨンは「フン」と見下すと、彼は自分なりの“使い魔”を召喚した。
パピヨンの「来い」という命令と共に、何処らかぞろぞろとやってくる人々。彼らは皆、大した戦闘力を持たないホムンクルス達だ。

「パピヨン……!何をするつもりですか!!」
「偽善者のキャスター。お前の本気は俺にも伝わったよ。お前達は俺が後で直々に殺してやることにした」

パピヨンは自身の元へやってきたホムンクルス達へ手を翳し――

「何をしてるのですか!?まさか――仲間すらも利用するというのですか、あなたは!」
「仲間?違うな、こいつらはただの道具だ。お前はそこで今しばし、自分の無力さに打ちひしがれてろ」

瞬間――ホムンクルス達が次々と消える。
捕食だ。超人パピヨンが、付近で事前に待機させていた非戦闘用――というかサーヴァント相手には役にも立ちそうにもないホムンクルス達を呼び寄せ、喰ったのみ。
パピヨンの全身に生命力が漲る。そしてデュエルにおいて、生命力とは即ちライフポイント

マリクLP100→LP2100

数体のホムンクルスを捕食した結果、2000ものライフを回復して、パピヨンは嗤う

「卑怯ですよ、パピヨン!」
「パピヨン、アサシン!それが決闘者のすることか!」
「何を言ってるんだ?偽善者が。これは聖杯戦争だ。それに不動遊星。俺はお前達流に言うなら“リアリスト”だ」
「ククク……。たしかにこれは闇のゲームだが、同時に聖杯戦争だ。よく考えたな、マスター」

これにてパピヨンが用意していた手駒は全て消費した。
だがマリクには太陽神(ラー)が、パピヨンには超人としての圧倒的な力がある。ゆえに余裕を持った表情で、パピヨンはこの場の偽善者達を見下した

2378名無しさん:2023/08/23(水) 10:33:47
>>2373
デザイアドライバーの紛失により、強制的に変身解除に追い込まれる大智
だがうどんげも宝具で魔力を消耗した代償は大きく、その身体は消滅しかけている
あと一発くらいなら宝具じゃない、通常のビームを放てるだろう。しかし放てばうどんげの魔力が底尽きることは明らか

「たしかに絶体絶命の窮地だけど……それは君の身体も同じだ。このまま撃っても、君は消えて僕のアーチャーだけが単独行動スキルで残るよ」

大智は冷静に現状を告げる。その言葉に嘘がないことは、うどんげも理解していた。

「君が不在の状況でセイバーとそこの彼女がアーチャーと戦うことになるけど……それでも撃てるのかな。
それに君にも叶えたい願いはあるはずだ」

この頃の大智には人の心がわからない
とにかく合理的な理屈を並べ、うどんげの動揺を誘おうとする
単独行動についてはアーチャーのクラススキルであるし、隠す意味もないという判断だ

2379名無しさん:2023/08/24(木) 16:58:55
>>2387
「確かに、貴方を殺してもあの神を名乗るアーチャーは消えないでしょうね。
でも…ここで撃たなくても、私はそう長くはない。それに単独行動があろうと…マスターの喪失は、それだけで痛手になる筈よ。現に私がそうなっているもの。だから私が消え去っても、アーチャー相手に残ったセイバー(渡)とダクネスは間違いなく有利になる。
…願いを叶えれないのは、戦兎に申し訳がないなーとは思うけど…私には後を任せれる仲間が居るんだから。あんたにはいないでしょう?」
(言動や波長からしてあの自称神様のアーチャーは、きっとそういうタイプじゃ無いもの)

(自分の選択を後悔するといいさ、アーチャーにセイバーとあのマスター(ダクネス)が負ける様を座から見ながらね)

動揺せずに鈴仙は、どこか自慢げな笑みを浮かべつつ大智を煽る。
それに対し大智は否定はしないまま、内心負け惜しみを吐きながら、ダメ元で残った令呪一画を用いてエネルの行動可能時間を伸ばそうと試みる。が──

「『アーチャー、現界している限り、神として君臨し続け……!!」
「…さよなら。後を任せれる誰かに会えなかった、自分勝手なマスターさん」

令呪が消費される寸前で、鈴仙のルナティックガンによる一撃によって脳を銃撃で貫かれ大智は即死
その様を見下ろしながらも、どこか憐れむような様子を鈴仙は見せていた
何かが違えば自分も、目の前の男のように自分勝手なまま呆気なく終わっていたかも知れないと、そう思ったのだ

…月の兎から地上の兎へと変われなかったもしもを脳裏に思い浮かべながらも、鈴仙はとうとうここで限界を迎え消滅が始まる
そんな中鈴仙は、見守ってくれていたダクネスに別れの言葉を伝える

「見届けてくれてありがとう、ダクネス。私はここまでだけど…どうか、貴女の願いが叶いますように」

そして鈴仙は渡に、>>2366でやったように波長を通し想いを伝える

『アーチャーのマスターは倒せたけど、ここまでみたい…単独行動スキルでまだアーチャーは現界し続けるでしょうけど…貴方とダクネスなら、きっと勝てる。
…貴方達と一緒に居た時間は短いけど、悪くはなかったわよ。…こう言うのはちょっと、恥ずかしいけど…友達みたいに、思ってる。
…後は任せたわ。信じてるからね、渡」

そう伝え終えてから鈴仙は少し照れつつ笑みを浮かべ、鈴仙は消滅していった
未練はあれど、そこに後悔は無かった、やれるだけの事はやりきったのだから

【五十鈴大智@仮面ライダーギーツ 死亡】
【鈴仙・優曇華院・イナバ@東方Project 消滅】

2380名無しさん:2023/08/24(木) 18:55:53
>>2377
「これで俺はターンエンド。さあ貴様のターンだぜ、遊星」

マリクがターンを終了し、遊星に移る

「あんた達みたいな卑怯者に千夜は殺されたのね……」

シャロはパピヨンとマリクの外道2人を睨み、拳を固めた。
この世界の千夜やリゼは彼らのような暴虐者の犠牲になってるし、聖杯戦争で出会った千夜もこの二人に殺されたのだ。
ゆえにシャロは彼らを許せるはずもない。

「遊星さん。この勝負、絶対に勝ちましょう!」
「ああ、もちろんだ!」

遊星はデッキに手を置き――

「私達のターン!」
「俺達のターン!」
「「ドロー!」」

二人の声が重なり合い、遊星はデッキからカードを引く。

遊星手札6→7

「気を付けてください、遊星!あのスライムは何度も再生してきます!」

ジャックとマリクの一戦でリバイバルスライムの効果を把握しているめぐみんが、遊星にその効果を伝える

「なるほど、それは厄介な効果だな。ならば俺は、リバースカード発動!バスター・モード!俺の場のスターダスト・ドラゴンをリリースし――スターダスト・ドラゴン/バスターをデッキから特殊召喚する!」

遊星伏せカード3→2

場に現れたのは新たなスターダスト・ドラゴンの進化系の1つ――スターダスト・ドラゴン/バスター。
ジャックがレッドデーモンズの進化系を2体も使っていたがゆえに、遊星の戦法もマリクはある程度想定済み。

「クク……なるほど。やはりジャックと同じ戦法を使うか……」

「更に俺はマックス・ウォリアーを通常召喚!」

遊星手札7→6

遊星の場にマックス・ウォリアーが召喚される。攻撃力1800という、遊星の持つ下級モンスターの中では優秀なステータスのアタッカーだ。

「バトルだ!スターダスト・ドラゴン/バスターでリバイバルスライムを攻撃!アサルト・ソニック・バーン!!」
「キャスターの話を聞いてなかったのか?遊星。リバイバルスライムは再生能力を持つ。そんな攻撃じゃ……」

「この瞬間、スターダスト・ドラゴン/バスターの効果発動!魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、このカードをリリースする事でその発動を無効にし破壊する。俺はスターダスト・ドラゴン/バスターをリリースし――リバイバルスライムの再生能力を無効にする!」

再生しかけていたリバイバルスライムが再び形を崩し、破壊される。
だがマリクは焦らない。そして遊星の攻めは終わらない。

(伏せカードが気になるところだが……ここは臆さず攻める!)
「マックス・ウォリアーでダイレクトアタック!スイフト・ラッシュ!」
「この瞬間を待ってたぜぇ……!リバースカード、オープン!拷問車輪!」

マリク伏せカード2→1

拷問車輪の効果によりマックス・ウォリアーの攻撃が中断される。
禍々しい拷問器具を彷彿とさせる罠がマックス・ウォリアーに仕掛けられ、遊星とシャロに嫌な予感が走る。

「俺はカードを一枚し、ターンエンドだ」

遊星手札6→5
遊星伏せ2→3

「スターダスト・ドラゴン/バスターは自身の効果によりリリースしたターンのエンドフェイズ時、墓地から再び特殊召喚する!蘇れ、スターダスト・ドラゴン/バスター!」
「クク……。墓地から何度も蘇るモンスターか」

素のスターダストドラゴンといい、スターダストは自身の効果で蘇ってくる。
それは奇しくも神を何度も蘇生させるマリクの戦法と似通っていた。もっとも戦い方は全く異なるし、スターダストは守るための効果で神(ラー)は相手を裁く効果。その在り方は正反対なのだか

2381名無しさん:2023/08/25(金) 06:35:20
>>2379
「……すまない、イナバ」

命を賭して共に戦った仲間が消滅するのを見て、ダクネスに込み上げた感情は罪悪感。

「ソウゴや戦兎に続いて、イナバまで……。私はクルセイダーだというのに、失ってばかりだ……」

ダクネスは騎士(クルセイダー)だ。
本来ならば前線に出て自らがパーティーの盾となるのが役割なのに、この有様。誰かを守るどころか、守られてばかりの戦闘が続く。
それは彼女に罪悪感を蓄積させるが、されども――

「渡……。私はもう、誰も失いたくない。だから頼む――『目の前のアーチャーを、全力で倒してくれ!』」

先程見えた、爆裂魔法。
もしかしたら――本当にもしかしたらだけれど。めぐみんが居るのかもしれない。
ならばこのアーチャーだけは、意地でも倒さなければならない。大切な仲間を、今度こそ守るために。もう二度と、誰も失わないために。


そして――うどんげの最期の想いとダクネスの願いは渡に伝わった
マスクの下で、エネルに表情は見えない。だが心綱で理解出来る。
目の前のセイバーから感情が溢れ出し――制御不能で熱い炎なような覚悟を、灯したことを

(イナバさん――ありがとうございます。後は僕に任せて、安心して眠ってください。一緒に過ごせた時間は短いですが……僕も友達みたいで、楽しかったです)

『わかりました、ダクネスさん。もう誰も失わないために――このアーチャーは、僕が倒します!』

2382名無しさん:2023/08/26(土) 15:47:56
>>2380
「オレのターン、ドロー!

マリク手札2→3

「魔法カード発動!強欲な壺!」

強欲な壺によりマリクがカードを2枚引く。

マリク手札3→4

(来たぜ……。死者蘇生を手札にするカードがな!)

自分が引いたカードを眺め、マリクは不敵に笑った。

「魔法カード発動!魔法石の採掘!」

マリクは手札を2枚墓地に送り、死者蘇生を回収する。

マリク手札4→3

「魔法石の採掘の効果によって――……死者蘇生が再び手札に加わったぜ!」

何度も死者蘇生を使い回し、ラーを召喚する。それがマリクの戦法だ。
遊星とシャロの額に冷や汗が伝う。

「オレは地獄詩人ヘルポエマーを通常召喚し、いくぜ……。死者蘇生発動!
蘇れ!!太陽の神――ラーの翼神竜!!」

マリク手札3→2

ヘルポエマーと太陽神(ラー)が場に並び立つ。
そしてマリクは古代神官文字を読み始め、遊星とシャロはスターダスト・ドラゴン/バスターが破壊されることを危惧した。

「太陽神(ラー)に秘められた特殊能力――それは、神との融合!ぐあはははは」

ラーの翼神竜 攻撃力2099

「更にオレの場のモンスターを生贄にすることで――そのモンスターの攻撃値を吸収!太陽神(ラー)の攻撃力UP!」

ラーの翼神竜 攻撃力 4099

「太陽神の攻撃!ゴッド・ブレイズ・キャノン!!」

ラーの翼神竜がスターダスト・ドラゴン/バスターを攻撃する
スターダスト・ドラゴン/バスターの攻撃力は3000。1099ものダメージが遊星とシャロを襲った

LP3500→2401

「ぐぁああああ!」
「きゃあああああ!!」
「遊星!」「シャロさん!」

遊星とシャロの絶叫にめぐみんとゆんゆんが心配するが、それでも二人はまだ倒れる気配がない。
特に遊星は神の攻撃を受けるのが二度目だというのに、僅かに霞む視界の中で意識を繋ぎ止める。

「遊星さん……大丈夫ですか……」
「ああ、俺は大丈夫だ。シャロ、お前は……」
「私も……大丈夫です!」

「それなら良かった。スターダスト・ドラゴン/バスターが破壊された時、効果により墓地からスターダスト・ドラゴンを特殊召喚する!」

スターダストドラゴンが再び場に舞い戻る。
しかし遊星の宝具であるシューティング・クェーサー・ドラゴンでは攻撃力が99足りない。

だがそれでもまだ、活路がある。
ジャックと千夜が示してくれた――デュエルと聖杯戦争の、その先が

2383名無しさん:2023/08/26(土) 15:48:35
>>2381
一方、大智を失ったエネルは後がなくなっていた
代わりのマスターを見繕うにしても、そう簡単に見つからないだろう。それに目の前にセイバーとそのマスターがいる限り、易々と逃されないのもわかる

エネルには元より願いはない。ゆえに聖杯戦争に必ず優勝しなければならないというわけではないが、神が頂点にいること。即ち優勝することは当然だ
それに神に逆らおうとするこの無礼極まりない者共に、神の裁きを与えなければ気が済まない

行動する度に自身の魔力が減るのを感じながら、エネルもまた慢心抜きに全力で渡を倒すことを決意する

2384名無しさん:2023/08/26(土) 15:52:24
>>2383
マスターという要石を失って魔力供給が断たれたことでマクシムの維持にも支障が出てたね
ただし雷迎は既に発動した攻撃でありそれ自体が膨大なエネルギーを保持しているから今のエネルに関係なくそのまま落下し続けている

2385名無しさん:2023/08/27(日) 16:32:46
>>2383
「私を…神を倒すだと?青海から来たゴムの小僧といい、貴様らといい地上の者は不届き極まりない連中ばかりで嘆かわしいな」

ダクネスから令呪を受ける渡を見やりながらエネルは静かに怒気を帯びた声で言い放つ。その顔には先刻までの余裕は既に失せていた。
だが、それも当然である。エネルは言うなれば己の肉体そのものが宝具であるサーヴァント。マクシムと合わせて2つの宝具を同時に稼働させている状態だ。この状態が続けば令呪2画分の補助ありとはいえマスターを失った今、遠からず消滅する。皮肉にも先程消えたもう一人のアーチャーである鈴仙と同じ状況に追い込まれていた。

——いっそ、マクシムを破棄するか…?

一瞬、エネルの頭に宝具であるマクシムを破棄して撤退する考えが浮かぶが即座に打ち消す。目の前の主従が飛行能力を有しているのは把握済み。対して自分はマクシムなくして自由に飛ぶことはできず、令呪を受けているセイバーからほぼ確実に追撃を受けることになる。
さらにマクシムは発動に際して魔力の他に大量の黄金が必要。運良く撤退に成功して、はぐれマスターと新たに契約を結んだとしても再発動はとても望めないだろう。何よりマクシムは只の武器ではなく神として還幸を果たした偉業の象徴。それを捨てて、以後地に這いつくばり続けねばならないなど我慢がならない。

では、どうするか?
——決まっている。すべきことはコソコソと逃げ延びることではなく、神として目の前の不届き者を全力で葬り去り、残されたダクネスなるマスターを徹底的に痛めつけ再契約を結ばせることだ。幸い自身にかけられた令呪の効果はまだ生きている。決着まで全力を出し切ることは可能であった。

「終曲(フィナーレ)といこうじゃないか…MAX2億V『雷神(アマル)』!!」

地上からでも視認できる程、エネルの肉体が強く輝き船上が白光に包まれる。次の瞬間、青白く輝く巨人が現れた。雷そのもの肉体に加えて見上げる程の巨躯、2対の黄金の槍を構える姿はまさに怒れる雷神。今まで繰り出した技が児戯に思える程のエネルギーがその身に流れていることは容易に伺えた。

「我は神なり!全人類が勝てぬと諦めた”天災”そのものが私なのだ…!その力を持ってすれば、たかだか羽虫一匹捻り潰せん訳はない!」
「覚悟しろ、セイバー…神が定めたことは絶対であると貴様に教えてやる!そしてそのマスターよ、貴様には死すら生温い責め具を与えてやろう。この私に忠実になるまでな!」

今までとは比較にならない程の威圧感で宣告するエネル。だが、神を前にしても渡とダクネスの顔に恐怖などなかった。

「お前のような者に忠誠を誓うなどお断りだ!散っていったイナバたちのためにも私達は必ず勝つ!」
「アーチャー!人は恐怖の鎖で縛られ続けるほど弱くはないんだ!それが分からないお前に僕達は負けない!」

激突する二騎のサーヴァント。
天上での皇帝と雷神の決戦は最終局面を迎えようとしていた。

2386名無しさん:2023/08/27(日) 22:36:57
>>2385
(僕は戦兎さんの命を受け取ったんだ!こんな場所で、負けるわけにはいかない!!)

渡は空高く飛翔する。
それはまるで父、紅音也と共に過去のキングを倒した時のように。
熱情が足の指先まで伝わり、誰よりも誇り高い魂を胸に――

胸を溢れ出すのは、散っていったソウゴや戦兎やうどんげ――仮面ライダー達の想いや願い。
それらを感じて、そしてダクネスの先程の願い(令呪)が渡を強く。彼の音をどこまでも進化させる

そして――雷神に向かって放つのは、必殺のエンペラームーンブレイク。
恐怖はない。これまで散った仮面ライダー達やうどんげ。己がマスターであるダクネスの音楽が、そんなものは打ち消してくれるから。

「勝負だ、アーチャー!僕は……僕の音楽でみんなを守る!」

これほど凄まじいエネルギーの塊に触れたら、渡もタダでは済まないだろう。
それでも彼には、退けない理由があるから

2387名無しさん:2023/08/30(水) 15:52:32
>>2382
これにてマリクは二度、死者蘇生を使った
彼のデッキにはもう能動的に死者蘇生を回収するカードは残されていない。バトルシティの遊戯戦ではエクスチェンジで死者蘇生を奪われたことによって、相手の墓地の死者蘇生を再利用していたが遊星を相手にその戦法は使えない

だが太陽神(ラー)の攻撃力は4099と圧倒的。その攻撃力は神の一体であるオベリスクをも凌ぐ
手札の枚数次第ではオシリスに劣ることもあるが、それでも攻撃力4000を超えるモンスターはなかなか居ない。そもそもオシリスは神であり、遊星が手にしているわけがない。あのカードは武藤遊戯が持っているのだから。

ゆえにマリクは神と融合することを選んだ
だがジャックのスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンは攻撃力4000を上回っている。
遊星が同クラスのエースモンスターを持っている可能性も考える

「カードを一枚セットし、ターンエンドだ」

マリクが伏せたカードは邪神の大災害

相手のモンスターが攻撃した時発動。
敵味方を問わず場上のすべてのカードを相手の墓地に置くというシンプルながら、厄介なカードだ。

またこのターン、本来ならば墓地に送られるはずのラーではあるが、マリクが英霊として融合したことで現界することの出来る時間が増した。ゆえに遊星のターンに移行しても神は破壊されることなく、その場に在り続ける
次のターン、マリクは確実に遊星を葬るつもりだ

マリク手札2→1
伏せ1→2

「俺達の――」
「私達の――」
「「ターン!ドロー!」」

刹那――遊星はカードを1枚引き、遊星号で走り始めた

「この瞬間、拷問車輪の効果発動!遊星、貴様のLPに500ポイントのダメージを与える!」
「ぐっ……!」
「きゃあっ……!」

遊星号で駆け抜ける遊星を痛みが襲い、同等のダメージをシャロも受ける。
シャロの肉体がよろめき、ふらつき、倒れそうになるが――

「シャロさん!」
「シャロ……あなたには、私達もついてます」
「ありがとう、ゆんゆんちゃん。めぐみんちゃん!」

ゆんゆんに身体を支えられ、なんとか体勢を整える

LP1901

『シャロ――俺のデッキには、通常の方法では召喚出来ないシンクロモンスターが宝具として眠っている』
『……なるほど。でも聖杯戦争なら、宝具なら……!』
『ああ。令呪を使用するほど大きな魔力を消耗するだろうが――召喚出来る!』

「令呪を使ってお願いします。『遊星さん、切り札を使って勝ってください!』」

瞬間――シャロ、めぐみん、ゆんゆんの胸から1つの星が飛び出す。

そしてめぐみんが手にしていたスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンからも――

「レベル8、スターダスト・ドラゴンに――」

「遊星さん、私の力……使ってください!このデュエル、一緒に勝ちましょう!!」

「レベル1、シャロと!」

「遊星さん!私も力を貸します!」

「レベル1、ゆんゆん!」

「遊星――。私とジャックの爆焔を、受け取るが良いです!」

「レベル1、めぐみん!――そしてレベル1、スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンをチューニング!」

三人とスターダスト・ドラゴン、そしてスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンの姿が重なる。

「みんなの絆――たしかに受け取った!」

8+1+1+1+1=12

「集いし星が1つになるとき、新たな絆が未来を照らす!光さす道となれ!
――リミットオーバー・アクセルシンクロ!進化の光、シューティング・クェーサー・ドラゴン!」

そして――遊星が聖杯戦争とアクセルシンクロの更なる先に辿り着いた時――一体のドラゴンが現れる。

2388名無しさん:2023/08/30(水) 15:54:17
>>2387
「バトルだ!シューティング・クェーサー・ドラゴンで攻撃!天地創造撃 ザ・クリエーションバースト!」
「この時を待ってたぜぇ!リバースカード、発動!邪神の大災害!相手が攻撃した時、フィールド上の全てのカードを墓地に送る!」

神は罠の効果を受けない
よって邪神の大災害の効果でシューティング・クェーサー・ドラゴンが墓地に送られ――

「遊星!これで貴様の敗北は確定したようだなぁ!」
「フッ。それはどうかな」

――5つの星々だけが場に残り、それらが同調すると白銀のドラゴンが現れる。

「シューティング・クェーサー・ドラゴンの効果発動!このカードがフィールドを離れた時、フィールド上のモンスターを全て破壊しエクストラデッキの「シューティング・スター・ドラゴン」1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる!」

太陽神(ラー)もリミットオーバーアクセルシンクロ(シューティング・クェーサー・ドラゴン)も共に同ランク。皆の絆を令呪で同調し、召喚されたドラゴン神秘性でも引けを取らず、遂に神が破壊される瞬間が訪れる。

バーニング・ソウルを爆裂の如く熱く燃やし、嵐のようにフルスロットルで全てを蹴散らす――それが遊星がこの聖杯戦争で辿り着いた境地。

「な、何……!?」

そしてプレイヤーと融合中のラーの破壊――それはマリクの敗退も意味していた。

「神が破壊されるだと!?冗談じゃねぇ……。ちっ!オイ、主様よ!令呪で融合解除しろ!」

マリクは咄嗟にパピヨンに命令する。
ラーと融合して千年ロッドによる洗脳は出来ないだろうし、仮に出来たとしてもそんな時間的余裕もない
そんな慌てふためくマリクを――

「フン。令呪で制御しきれなくなるお前に用はない」
「何ぃ……」

パピヨンは冷酷に見捨て、手を翳す

「ま……まさか!やめ……」
「令呪で命ずる。『捕食されろ、アサシン』」

ラーが消え、片鱗だけになったマリクの肉体を――僅かに残った、その魔力の塊をパピヨンは捕食した

「なぁんだ。こうしたらサーヴァントも捕食出来るのか」

パピヨンLP1→500

2389名無しさん:2023/08/30(水) 15:56:07
>>2388
プレイヤー(マリク)の敗退により、デュエル終了――。

されどもLPが残ったことにより、マスターであるパピヨンだけは生存した。

デュエル終了に際してシューティングスターを象っていたシャロ、めぐみん、ゆんゆんが元の状態に戻る

「じゃあここからは――パーティーは二次会」
「そうはさせません!あなたのパーティーは、ここで終わりです!」
「他人におぶられてるお前には何も出来ないはずだ。勝負あったな」

超人パピヨンに、紅魔族のめぐみんが吼える

「いや、俺がめぐみんの意志を繋ぐ!魔法カード発動!二十召喚!更に俺は手札からヒールウェーバーを守備表示で召喚!二十召喚の効果でマックス・ウォリアーを通常召喚!
ヒールウェーバーの効果発動!このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターのレベル×100ライフポイント回復する。俺はマックス・ウォリアーを選択してめぐみんのLPを400回復する!スターライト・ウェーブ!」

そしてめぐみんはゆんゆんの背中から降りると、二人で並び立ち――パピヨンと向き合う
サーヴァントの魔力を得たパピヨンは凄まじく、マックス・ウォリアーを破壊する。

先程の一戦で全力を使い尽くした遊星では現状、サポートが精一杯。シャロを守るくらいの余力は残しているが、それでも休憩を挟まなければ連戦は厳しいだろう

ゆえにめぐみんとゆんゆんの二人で超人パピヨンを乗り越えるしかない。
そしてたとえLPが僅かであろうが、超人(ホムンクルス)パピヨンは生にしがみつく。

だがゆんゆんとめぐみんも、彼に負ける気はない。
紅魔族特有の負けん気とジャックや千夜から授かった燃え滾る魂(バーニング・ソウル)や誇りを――

真っ赤な誓いを、胸に

そして戦いの火蓋が切って落とされた

かに、思えた。

「ライト・オブ・セイバー!」

――超人パピヨンの胸を、一筋の光が貫く。
それはゆんゆんの得意技――上級魔法であるライト・オブ・セイバー。
まだ余力を残している状態ならともかく、もう瀕死の状態のパピヨンにはそれを止める術がなく。ゆんゆんも、めぐみんのために本気で殺す覚悟を決めていた。

「……ごめんなさい、パピヨン」

ゆんゆんはパピヨンのことをあまり知らない。
だが自分のように何か願いを持って聖杯戦争に参加したことは間違いないだろう。

彼は外道だが、それ以前に人間だ。生き物だ。その命と願いを奪うことを申し訳なく思いながらも――ゆんゆんは目の前の悪を斃す覚悟を決めたのだ

(嗚呼……こいつらは、そういう奴らなんだな)

パピヨンは否が応でも自覚してしまう。
目の前の彼女達は、自分に持ってないものを――持てなかったものを、持っている。大切な絆という、繋がりを。
それは本来ならパピヨンも武藤カズキと結ぶはずのものであったが……このパピヨンはそんなこともなく。

蝶野攻爵はどこまでも孤独で、めぐみんには相思相愛の少女と仲間達が居たから。

「謝るなよ、偽善者」

自分を斃した偽善者共に、ある意味では最大限の敬意を込めて。
憎たらしい表情をすると、愛と絆を前に斃された蝶はこの世を去った

【闇マリク@遊☆戯☆王 消滅】
【蝶野攻爵@武装錬金 死亡】

※シャロが令呪を一画使用しました

2390名無しさん:2023/08/30(水) 19:58:14
>>2389
アサシンの主従を撃破したことにより闇のゲームは遊星たちの勝利という形で幕を下ろす。しかし、アサシンが展開した闇の空間が消滅してなお周囲は闇に包まれていた。
理由は一つ、上空一面に広がる球状の巨大な雷雲――雷迎のせいだ。
もともと雷雲を吐き出す飛行船を爆裂魔法で破壊してあれを止めるつもりであったが、アサシンたちの妨害により時間が経ち、既に飛行船は雷球の影に隠れてしまっていた。今から狙い撃つのは無理だろう。
外部からの干渉を受けない闇の空間も解除されてしまった以上、このままでは集った主従も聖杯戦争に無関係の人々と共に一切合切消し飛ぶ。

――もはや一刻の猶予もない。
激闘を終えたばかりの遊星たちに代わりめぐみんとゆんゆんが立ち上がった。
この窮地を脱する方法は一つ。自分たちの全力を以ってあの雷球を破壊するのみ。
通常爆裂魔法は連発不可能だが、令呪を使ってめぐみんの魔力を回復させれば再び発動できる。それでもめぐみん一人の爆裂魔法では雷迎に力負けするだろう――だが、ゆんゆんと二人ならあるいは。
仮に上手くいったとしても二人とも激しい消耗は避けられないが、同じく令呪を使ってまでアサシンを倒してくれた遊星たちに応えるために二人の紅魔族は詠唱を始める。

傲岸な雷神が齎す終末を破壊するために今ここに”紅の伝説”が再現されようとしていた。

2391名無しさん:2023/08/30(水) 22:07:36
渡たちも頑張ったけどマクシムによる被害は甚大だったな
特に終末世界では貴重な食糧や畑に大量引火して灰に、燃料庫にも当たって次の冬が越せるかも怪しい事態に

もはや、半分以上が餓死と凍死する未来が確定した終末冬木市の住人は恨みの矛先は
どこかに潜んでいるらしい騒乱の種(聖杯戦争の参加者)に向いていたな……

2392名無しさん:2023/08/30(水) 22:14:25
>>2391
何も知らない住人たちからすると余所者たち(シャロたちは別だが)が勝手にやってきて、好き勝手に復興中の街を荒らしてくように見えるのだから参加者たちがそう見えちゃうのも仕方ない
これが東京・月都市・天空島なら話も変わったが、今回は生きるだけで必死な終末世界なのも拍車をかけていくというね

2393名無しさん:2023/08/31(木) 08:07:31
妄想聖杯の特色:モブに厳しい

2394名無しさん:2023/08/31(木) 08:14:53
>>2390
「――二人で何かに挑むなんて、あの時ぶりね。めぐみん」
「そうですね。まさかまたこの自称ライバルと爆裂魔法を使うことになるとは、思いませんでしたが――」

めぐみんとゆんゆんは手を結び、心を昂らせる。
感情の昂りは二人の紅の瞳を輝かせ――。

――シチュエーション自体はあの時と同じなのに、この胸の高鳴りはなんなんでしょうね。
ゆんゆんと手を繋いでるだけで――ジャックや千夜達とは別の意味で心が熱く、燃え滾るようです。
ゆんゆんとなら――彼女となら、どこまでも煌めけるという確信と。
……ゆんゆんと交わした、口付けの……あの柔らかな唇の感触を思い出して……。

……って、この非常時に私は何を考えてるのですか!?
今は目の前の驚異に集中して――自称神に、この爆裂魔法の素晴らしさを見せ付けねばならないというのに!

「いきますよ、ゆんゆん!」
「いつでも大丈夫よ、めぐみん!」

――ふふっ。
ノリノリで爆裂魔法を放とうとするめぐみんに、ゆんゆんは微笑んだ。

「我が名はめぐみん!紅魔族随一にして最強の魔法使い!ゆんゆんが私を求めてくれたから――サーヴァントとして、こうして今の私がいるのです!!」

「我が名はゆんゆん!紅魔族随一にして最高の魔法使い!めぐみんが居てくれたから、ずっと今まで耐え凌げた!だから――もう二度と離さないわよ、めぐみん!」
「上等です。じゃあそのためにもまずは――自称神のこの厄介な攻撃を消し飛ばして、吠え面かかせてやりましょう!」

「そうね……!いくわよ、めぐみん!」
「はい、ゆんゆん!」

「エクスプロージョン!!」
「ライト・オブ・セイバー!!」

そして――互いを想う二人の技が合体し、遂に雷迎が破壊された

「……やった!ゆんゆんちゃんとめぐみんちゃんの絆が――あの神を上回ったわ!」
「フッ。やはり二人の絆は、あの神よりも強固だったようだな」

「ふふふ……。絆もそうですが、そうですねぇ……」

この爆熱は――きっと、愛と呼ぶのです!
……なんて言いそうになりましたが、やっぱり辞めました。流石に多少は、恥ずかしいですからね!

「めぐみん。私達は、永遠よ」
「ふふん。そうですね、ゆんゆん」

私達はお互いの手を握り合って――満面の笑みで笑い合いました

2395名無しさん:2023/08/31(木) 08:32:41
>>2390
現場に向かうめぐみたち
ここでシャロは重大なことを思い出す

マクシムが今飛んでる場所は街の病院の真上
仮に雷神を爆裂で吹き飛ばしても、威力調整や方向を間違えれば
船が病院に落ちて犠牲者が…もしくは冬木市の医療が崩壊する

それをめぐみんとゆんゆんに伝えようとしたシャロだが、騒音でうまく聞きとれず――

2396名無しさん:2023/08/31(木) 08:37:45
>>2392
実際聖杯戦争の余波でマクシムを除いても街は既に被害を受けてたし、都市伝説も特定の時期を境に急に増えたからどこかに騒乱の種がいるんじゃないか?と噂話が流れ始めたのが原因だっけ

2397名無しさん:2023/08/31(木) 08:38:47
>>2394
「……これで、もう……安心よね?」

めぐみんとゆんゆんによって雷球は破壊された。
これで冬木市は救われただろう、とシャロは胸を撫で下ろす。
だが妙に引っ掛かるのは、何故だろうか。何か胸のつっかえが取れないような――そんな嫌な予感

(きっとめぐみんちゃん達なら……大丈夫なはずよ)

今のシャロには、街の平和を祈ることしか出来ない

2398名無しさん:2023/08/31(木) 09:32:58
>>2386
皇帝と雷神、二つの巨大戦力がぶつかり合う
渡はその身に極大なエネルギーを受けながらも、エネルを苛烈に攻め立てる

「これが僕の。――僕達の想いだ!」

エンペラームーンブレイクが、遂に雷神を堕とす。
だがエネルは認めない。地上の者にこの神が完全敗北することを。
薄れゆく意識の中、雷迎が消滅する瞬間をエネルは見た。その爆焔がマクシムを撃墜するであろうことを感じ取った
それは直感スキルを兼ね備えた“仮面ライダー”スキルを持つ渡も同じ

(僕の魔力はもう限界だ。でもせめて、ダクネスさんだけでも――)

渡は瞬時に覚悟を決めると、ダクネスに告げる。

「ダクネスさん。この船から降りるために、令呪を使ってください」
「渡、いったい何を……!まさかお前まで――」
「いいから、使ってください!……僕の身体は、もうダメなんです」

キバが光の粒子に包まれてゆく。
それは渡が消滅間近なことを知らせていた。

「僕は最後にダクネスさんを助けたい。……だから、お願いします!」
「……っ!わかった。令呪で頼む。『渡、私を助けてくれ!』」

苦々しい表情で、それでも騎士として渡の気持ちがわかるから、ダクネスは令呪を使った
渡が飛翔態になり、ダクネスを乗せると二人は無事にマクシムから離れ――ダクネスが「……すまない、渡。あそこで頼む」と指をさした場所へ向かう
そこは先程爆裂魔法が見えた、めぐみん達の居る付近。

「ダクネスさん……僕はここまでです」
「ああ。……ありがとう、渡」
「こちらこそ、召喚してくれてありがとうございます。……ダクネスさん、これからも強く生きてください!」

それだけ言葉を交わすと、渡は消滅した

「私はまた……独りになってしまったな……」

そしてマクシムはエネルの予想通り、真下の病院に落下し――敗北してもなお、恐怖(かみ)は冬木市の人々を襲った

【紅渡@仮面ライダーキバ 消滅】
【エネル@ONE PIECE 消滅】

2399名無しさん:2023/08/31(木) 10:25:11
>>2398
マクシム墜落事件は地獄だったな
何がひどいって大半の者が善意のつもりで動いて、偶然の不運が重なってこうなってしまった事
病院にいたモブに関しても状況を鑑みるに雷に焼けて死ぬか、潰れて死ぬかの違いしかなく、エネル以外は本当に誰も悪くないと言えるのが

2400名無しさん:2023/08/31(木) 10:27:03
>>2398
めぐみんたちの爆裂魔法の援護で雷自体はなんとかなったんだけど
墜落するマクシム自体は爆風で下方向に押し出して墜落を早める形になってしまって病院のモブたちを結果的に押し潰す形になってしまったんだよな......

2401名無しさん:2023/08/31(木) 10:27:40
>>2400
悲鳴、爆発、その中で悲惨した肉塊の一つが遠くから飛んできて、振り返ったダクネスの胸に当たって潰れたトマトのように甲冑に張り付いた
それが産まれて間もない赤ん坊の頭だったとわかった時ーーダクネスは絶叫を上げた

2402名無しさん:2023/08/31(木) 10:31:45
当たり前だけどめぐみんゆんゆんはモブ住人たちを助けるために爆裂魔法を放ったのであるし、エネルが既にマスターを喪失していてあと少しで消えること
ついでに船の下に病院があることを知らず、シャロの忠告が聞こえなかっただけなんよなあ

2403名無しさん:2023/08/31(木) 10:35:26
>>2402
ヒーロー気取りたちの「頑張りすぎ」ーーただこの一点に尽きるかな

何も知らないゆんゆんがマクシムを撃滅したと思って笑顔をシャロに向けた途端、渾身の張り手を喰らわされたの悲しい......

2404名無しさん:2023/08/31(木) 10:39:22
>>2401
ダクネスはこれまで終末世界で何度も死体を見てきた
ならば本来は精神的な耐性が付きそうなものだが、彼女はむしろ死体が苦手だ
聖杯戦争で覚悟を胸に散っていった仲間にすら罪悪感が募っていた。彼らの勇敢な姿にダクネスは励まされていたが、クルセイダーなのに誰も守れなかったことは今も悔しい

そして今、見るも無惨な死体を見せ付けられた。
あまりもの驚愕に絶叫するが、それよりも重く伸し掛るのは無力感だ。自分はクルセイダーなのに赤子の一人も守れなかったのだから

2405名無しさん:2023/08/31(木) 10:39:40
>>2404
「くっ……!私は……私は……っ!」

この死体が赤ん坊だったのは、まだ幸いだったろう。少年少女なら(この世界の)カズマ達の最期を思い出していたかもしれないから。
しかしそれでも無力感や罪悪感は拭えず、ダクネスは拳を地面に叩き付けた

「渡……。私は、どうしたらいいんだ……!」
『……ダクネスさん、これからも強く生きてください!』
「私はこんな地獄の中で、それでも……っ!」

渡の言葉を胸に、なんとか歩く。まだだ。自分はまだ生きなければならない。
もう願いは叶わないかもしれないが、それでも罪滅ぼしくらいなら出来るかもしれないし。めぐみんもまだ居るかもしれないから

――病院の一件が爆裂魔法が原因だということを、ダクネスはまだ知らない

2406名無しさん:2023/08/31(木) 10:43:52
>>2405
このすば世界ならギャグ補正もあって、やりすぎて被害を拡大させる風のありがちなハプニングで済んだんだろうけど
この件に関しては致命的に噛み合わなかった......!

2407名無しさん:2023/08/31(木) 11:01:04
>>2403
「え……?シャロさん……?」
「シャロ!何をやってるのですか!」
「……ごめんなさい。私もゆんゆんちゃん達を責められる立場じゃないのに……」

シャロは理解している。
二人が何もしなければ、被害はもっと凄まじいものになっただろう。
だが病院が潰れる様を見て、つい咄嗟に手が出てしまった。普段のシャロならば口頭で終わっていたが、罪悪感と焦燥感に耐え切れず、つい。

2408名無しさん:2023/08/31(木) 11:01:18
>>2407

(わかってるのよ。ゆんゆんちゃんとめぐみんちゃんが居なければ、もっと酷いことになってたって……)

だが気持ちの整理が追い付かない。敵対心や憎しみはない。ゆんゆんとめぐみんは、友達だ。
だからこそシャロは、怒りの矛先をもう自分に向けるしかなかった。

(私が……私達が聖杯なんかに願ったから、こんなことになったのよね……)

自分達のしていたことは、他者を巻き込んだ戦争だったのだ、と。罪悪感がシャロに重く伸し掛る

2409名無しさん:2023/08/31(木) 11:28:48
ここで遊星の提案もあり、他陣営とも袂を別つことにしたんだよな
元々違う願いを持つ同士で聖杯を手に入れられるのは一陣営だけ
最終的には戦い合わなくてはいけない......だから遊星とシャロはわざと二人に辛辣に当たって消えることにしたという

互いに抉り合った心の傷は深い
でも、これを乗りきらないと聖杯を手にするのは夢のまた夢だと言い聞かせて

2410名無しさん:2023/08/31(木) 11:35:15
「まずい!あの建物は……!」

シャロと違って終末世界にそこまで詳しくない遊星が、遅れて反応する。
マクシムが落下する有り様。そして真下にある病院に嫌な予感が走る。

咄嗟にモンスターを召喚しようとするが――マリク戦のダメージが響いて、間に合わない。そもそもこの規模をどうにかするにはシンクロ召喚一択だが、爆風で下方向に押し出されたマクシムを上回る程の速度では難しい

――こうして英雄、不動遊星は病院が押し潰される有り様を見届けることしか出来なかった

2411名無しさん:2023/08/31(木) 15:36:47
>>2409
メタ視点だからわかるんだけど、あえて嫌われて偽悪者を演じる遊星が尊い
「おまえたちがもう少し有能だったら良かったのにな」なんて本心では言いたくなかったろうに

2412名無しさん:2023/08/31(木) 15:38:03
>>2409
ゆんゆん組と別れた後にシャロ組は若葉組と遭遇するんだよな
マリク戦の後で消耗した状態でまた戦闘になれば自分達が不利になると理解できても、初対面の相手の動向が読めない以上は警戒心を出していつでも戦闘できるように身構えていた
だが、若葉組は今の状況で戦闘する意志がないことを伝え、アサシン組や東風谷早苗の事について確認してきて、かつ舟の墜落や被害状況などの情報交換を手短に行いたいと提案された

2413名無しさん:2023/08/31(木) 15:45:28
>>2409
建物が潰される轟音が鳴り響き、シャロや遊星に遅れてめぐみんとゆんゆんもようやく気付いた
自分達の犯した罪に。
東風谷早苗やパピヨンを殺した時とは比にもならないほどの、大人数を殺してしまったことに

そしてようやくシャロのビンタの意味に気付き、ズキズキと痛む。身体ではなく、心が痛む。

「……はは。あれだけやって、愛なんて……笑えますね……」
「でも……シャロさんも言ってたけど、ああしてなければもっと被害が出ていたはずよ」

『……それでも、二人が居なければ被害がもっと大きかったと思うわ。私達は神様の手の上で、踊らされていたのよ』

それがせめてもの慰めとして、シャロが去り際に送った言葉だった。

2414名無しさん:2023/08/31(木) 15:47:47
>>2413
「それはそうですが……もう、どうしようもないですよ」
「そうね。聖杯戦争って、こんなにも過酷なのね……」

ゆんゆんがめぐみんの手をギュッと握る。

「でも――私達は負けるわけにはいかないわ。……もう誰も許してくれないかもしれないけど。それでも私はめぐみんと一緒に居たい!」
「ゆんゆん……。それは、私もです。……でも、こんな私達が幸せになっていいのでしょうか……」

「どんな人でも勝ち残れば幸せになれる。それが聖杯戦争なんじゃない?」
「そうですか……。ただまあこれでは……ジャックや千夜になんて言えばいいのか、わかりませんね……」

めぐみんが空を見上げる
その光景はジャックの仲間である遊星の言葉(>>2411)がチクリと彼女の胸を刺しているようだった

2415名無しさん:2023/09/01(金) 08:28:50
>>2412を具体化
意気消沈なままゆんゆん組と離れたシャロと遊星、だが進んだ先にて若葉組と遭遇してしまう
先の決闘で消耗した今のシャロと遊星では再び戦うことも厳しい状況であるが、これまで遭遇したことのないサーヴァントとそのマスターとの相対となれば警戒せざるおえない
最悪、戦闘になれば遊星はシャロを逃がすつもりでいるが、シャロとしては彼を見捨てることなど毛頭なく、いつでも引き金を引く覚悟を決めていた

「待て、幾つか確認したい事がある」
「あなた達は、アサシン陣営ではないよな?」

一方、アサシン達を探してた若葉達はシャロ組に問い掛ける
こちらも同様に出会ったことのない主従相手にある程度の警戒を抱いてはいるが、バベッジが言い残した「アサシン陣営と戦う他の主従」である可能性も視野に入れていた
そして相手の雰囲気から悪辣に策を講じる外道には見えなかったため、相手と同様に若葉達も消耗していたため、戦闘ではなく対話を試みたのだ

「アサシン達なら…さっき私達が倒しました」
「ああ、かなり手強く残忍な相手だったが決着をつけてきた。そのマスターも、もういない」

相手方の戦意が薄い事を感じ取り、シャロは相手の問いに答える
下手に嘘を交えることなく、されどゆんゆん達の存在を明かさぬように誤魔化して
シャロの咄嗟の機転を察しつつ、遊星もまた相槌を打つ

「そうか…それともう一つ聞きたいことがある」

アサシン達が倒されたことを聞いた若葉は一拍置いてから、再度問い掛ける

「東風谷早苗という少女を見てはいないか?アサシン達に連れ去られた、知り合いなのだが」

2416名無しさん:2023/09/01(金) 12:01:22
『遊星さん……。私はこの聖杯戦争が正しいのか、わからなくなってきました……』
『……それは俺もだ、シャロ。世界を救おうとして、結果的にあんな被害を出してしまった。……それにこの聖杯戦争が、めぐみんとゆんゆんに罪を背負わせてしまったんだ』

ゆんゆん組と別れた後、若葉組に遭遇するまでの間はひたすら罪悪感とセンチメンタルな感情に浸るシャロ、遊星。
シャロに至っては病院の被害を見て聖杯で願いを叶えるのが正しいのかどうかすら、迷っていた。

ひたすらめぐみんを思い続けたゆんゆんと、リゼや千夜以外にも友達が居て終末世界の平和を無視出来ないシャロ。別れた後の考え方が正反対になるのは、ある意味必然だったのかもしれない

(すまない、ジャック。俺はお前の友を……傷付けてしまった……)

遊星は心の底からジャックに詫びる。
辛辣に当たってもめぐみんからスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンを奪わなかったのは、彼女からジャック達との絆を奪い去りたくないという遊星なりの優しさだ

2417名無しさん:2023/09/01(金) 12:02:05
暫く歩き続けたダクネスは、ようやく探し続けていた仲間が目に入った

「めぐみん!サーヴァントとして、召喚されていたのか……!」

サーヴァントの渡こそ失ったが、マスターだからわかる。このめぐみんはサーヴァントだ、と。

「ダクネス!?あなたも聖杯戦争に参加していたのですか……!?」

サーヴァントという言葉でダクネスの事情を察し、めぐみんが驚く。ゆんゆんもまた「えっ、ダクネスさんが……!?」と動揺を隠せなかった

「ああ。だが私はもうサーヴァントを……渡を失った。騎士として仮面ライダーの意志は継ぐつもりだが、もう聖杯戦争から敗退した身だ」

「そうですか……。それなら良かったです……」

めぐみんは胸を撫で下ろし、ホッとする。
シャロ達とあんな別れ方をした上でダクネスと戦うなんて嫌だったから。

「めぐみん、ゆんゆん。……この聖杯戦争、どうやら名前通り戦争と変わらないようだ」
「それは……知ってます。私達のせいで、病院が……病院が……!」

潰れた病院がめぐみんにフラッシュバックして、頭を抱える。
それからゆんゆんが、シャロや遊星、パピヨンやマリクなどのことも含めてダクネスに事の顛末を説明した

2418名無しさん:2023/09/01(金) 23:53:57
>>2417
ダクネスは事情を知り、少なくともマクシムで病院が潰れたのは自分や渡のせいではなくて、めぐみんたちも頑張ったが及ばなかった不幸な事故
故にめぐみんたちを許すことはできたな

2419名無しさん:2023/09/01(金) 23:54:44
>>2418
......だけど、この生真面目すぎる騎士は自分を許すことはできなかったんだよな
というか戦う度に犠牲が増える聖杯戦争そのものに嫌気が指してたのと、どうせ自分の願いはもう叶わない、かといってゆんゆんからめぐみんを奪う真似をしたくはない
そこでダクネスの脳裏にひとつの考えが過る

ソウダ
ネガイをカナエル 聖杯 ガアルカラ コロシアイ ガオキル

ナラバ
聖杯(ネガイ) ヲ コワシテシマオウ

2420名無しさん:2023/09/01(金) 23:55:18
>>2419
ダクネスはそもそもの争いの原因が聖杯にあるのではと疑い、いざという時は自分の願いはおろか最終的にめぐみんたちの気持ちを裏切ることになっても聖杯の破壊を目指すことも念頭に入れる
仮に誰かが勝ってもまた聖杯がある限り戦争が起き、悲劇は繰り返される
ならば誰かが止めなくてはいけない

そんな考えが浮かんだことはめぐみんとゆんゆんには隠しつつ、以前のように仲間として接するダクネス
その瞳の奥に隠れたものは、信念か、狂気か
仮に聖杯を破壊した時に訪れるは祝福か、破滅かーーそれとも

2421名無しさん:2023/09/02(土) 00:25:28
だいたいエネルのせいで未曾有の食料・燃料・医療危機に陥った冬木市は数日と経たない内に暴徒まみれになったな
ただでもその日生きるだけで精一杯だったのに...インフラが粉砕された以上は誰からか奪わないと自分や愛する誰かを生きられないという、モブにとっては終末世界ならではの地獄と化したな

2422名無しさん:2023/09/02(土) 10:37:54
>>2415
『シャロ。俺はまだ、めぐみん達を守ってやりたいが……』
『それは私もです。短い間でしたが……友達ですからね』

シャロと遊星は念話で手短に意思疎通すると、返答する

「洗脳された東風谷早苗は、アサシンのマスターに命じられて容赦なく俺達を襲ってきた。……だから俺が殺した」
「そうするしかなかったのよ。そうじゃなければ、私達が殺されてた!」

それは仲間として共に戦った彼女達を守るための優しい嘘だった
なにより今の遊星とシャロには罪悪感が渦巻いている。自分達が憎まれるならそれで本望という気持ちで、そう吐き捨てたのだ

2423名無しさん:2023/09/02(土) 11:29:20
>>2422

「そう、なのか…」
「ならばせめて早苗殿を供養してあげたいのだが、彼女は今どこに」

早苗の死を聞かされ、若葉は悲壮な面持ちのまま短く言葉を返すしかなかった
早苗を救うという一縷の望みを抱いていたがゆえに、やはり既に手遅れだったと思い知らされる
そのショックから次の言葉が即座に出ない主に代わり、牛若丸が会話を続ける

「すまない、ホムンクルスとして改造された彼女は他の個体と融合して巨大な個体に変化していた。あのまま放置するのは危険と判断して交戦、そして彼女を殲滅した」
「では、あの大きな爆炎は貴殿の仕業か」
「…いや、あれは俺の攻撃ではない」
「そうか、あれは別陣営の仕業であったか」

遊星は重ねて嘘を交えて答える
早苗の巨大融合体はめぐみんの爆裂魔法で葬られ、ホムンクルスの末路として消滅してしまった
なので早苗の亡骸はない事を示唆したが、さすがにめぐみんの爆裂魔法までを自分の仕業として偽るのは無理があるため、その部分は否定せざるおえなかった

「そういえばあの爆炎は二度起きていたな」
「一度目は鋼鉄の術者を倒した後に目撃した、それはキャスターが教えてくれたアサシン陣営や早苗がいる方角と一致していたから、貴殿がやったのだと思ったのだが」
「そして二度目は、冬木市に落ちようとしていた雷雲を消し飛ばした……だが、その爆発の影響もあって天空の大舟が市街地に墜落した」
「この二つの攻撃について、貴殿らは何か知らないか?」

2424名無しさん:2023/09/02(土) 11:33:17
>>2423
「アサシン討伐に協力してくれた陣営がいる。一度目の爆炎は俺達に対する援護だ」

クラス名や具体的な情報を伏せた上で、めぐみんの存在を伝える。最初は明かさない方針で行こうと考えていたが、無理が生じると考えての判断だ。

「二度目は……俺の判断ミスだ。彼女達が善意から雷雲の破壊を申し出てくれた。だが俺達は誰も建物の存在に気付けず、あんな被害を出してしまった。……俺が人々を殺したようなものだ」

ゼロ・リバース程ではないが、めぐみんとゆんゆんに人々を殺めさせてしまった。
この一件は今後も彼女達の心の傷として残るだろう。遊星がそうだったように。

(……俺のやり方は、間違っていたのだろうか……?)

ジャックやクロウが仲間として自分を見てくれたように、自分も辛辣な態度を取らずに仲間として彼女達の支えになってやるべきだったろうか?と遊星は考える
だがもう別れてしまった後だ。とにかく今は、目の前の陣営に対処するしかない

2425名無しさん:2023/09/02(土) 11:38:30
>>2424

「なるほど、ある程度は事情を把握できた」
「できればその彼女達について詳しく、あるいはその他にも互いに情報交換といきたいところだが」

「私達はこれから墜落現場に向かい、まだ生き残っている人々を探してできる限りの手助けをするつもりだ」
「だから話はここまでにして、互いに何事もなく行かせて欲しい」

アサシン陣営や早苗のこと、超火力の攻撃や方舟墜落についてある程度状況を把握したところで牛若丸は更なる追求を行わず、代わりに若葉が自分達の次なる目的と敵対しないまま別れることを告げた
元々彼女達は黄金の方舟の出現および神を名乗る英霊の宣告を聞いて、雷轟の災禍に見舞われた人々を一人でも多く助けようと行動を起こしたのだ
その最中にバベッジに襲われ、また早苗の救出やアサシン陣営の討伐も追加目標となりその対処に追われてしまい、気付けば雷雲が消えた代わりに方舟が墜落して甚大な被害が出てしまったが
自分達が出遅れてしまったことに後悔を抱きつつも、それでも今できることを尽くすことを選択する

2426名無しさん:2023/09/02(土) 12:03:26
>>2425
「ああ。わかった」

遊星とシャロには去って行く二人を追う理由もなく、そのまま見送る。
遊星はその場で暫く考え込み、そんな彼をシャロは見守った。

「シャロ。俺はもう一度、めぐみんとゆんゆんに会いたい」
「どういうことですか?遊星さん」
「……俺の親はかつて、大災害を起こして多くの人を殺してしまった。だが俺の仲間たちは、そんな俺のことも受け入れてくれたんだ」

ゼロ・リバースの一件を話し、自分はゆんゆん達と会いたいと懇願する遊星を、シャロは止めなかった。

「それなら私も行きます。私も……二人と仲直りしたいです!」


一方、めぐみんとゆんゆんはダクネスと一緒にその場でまだ話していた。
とはいえ罪悪感は二人の中でなかなか消えず、ゆんゆんも“こんな自分達が幸せになっていいのでしょうか?”というめぐみんの言葉が胸に刺さっている。
あの場ではああ言ったが、大好きなめぐみんの言葉だからこそ、重く受け止めたのだ。

『ねぇ、めぐみん。聖杯戦争で勝ち残っても、私達の罪は消えないのよね』
『……そうですね。こればかりは、もうどうしようもありません』

『やっぱり、そうだよね。……ねぇ。めぐみんは私のこと、好き?』
『……まあ、好きですよ。そんなこと言わせないでください、恥ずかしいので』
『そっか。私もめぐみんのこと、大好きよ』

二人の頬が赤くなり、瞳が紅く輝く。ダクネスは空気を読んで黙り込んだ。ダクネス自体、自分のことで精一杯というのもあったのだが……とにかく二人が幸せそうで何よりだと思っていた。

『……ゆんゆん。この聖杯戦争、やっぱり私は間違ってると思います。私達が戦う度に誰かが傷付いて、ゆんゆんまで罪を背負って――こんなの、私には耐えられません!』
『めぐみんは、優しいね。……そんなめぐみんを苦しめるようなことは、私もしたくない』

ゆんゆんはめぐみんに微笑む。昔から不器用な優しさがあって――そんなめぐみんが、ゆんゆんは大好きだったから。
だからめぐみんに――こんな恋心を抱いたのだから。

2427名無しさん:2023/09/02(土) 12:21:07
>>2426
『でも、私はもうめぐみんの居ない世界に疲れちゃった。だから、めぐみん――私のことを、殺してほしいの』

『なっ……!何を言ってるのですか、あなたは!私はゆんゆんのことが大好きなんですよ。愛してるんですよ!殺せるわけ、ないじゃないですか……!』

『それを聞けただけで、私は満足よ。私が死んだら、めぐみんも消えちゃうけど……後悔はない?』

『当然です。むしろ好きな人と一緒に逝けるなら、本望ですとも!……でも、本当にいいんですか?ゆんゆんはまだ生きていられる側なのですよ』

『うん。……もうこんな罪を犯しちゃったし、私にはめぐみんしか居ないから。めぐみんの居ない世界で生きるなんて、それこそ地獄よ。でもめぐみんをこれ以上、苦しめたくないから……』

『……わかりました。確かにこんな状況でお互い生きるのは、辛いですよね』

めぐみんはここで宝具でもある冒険者カードを取り出す。敵である東風谷早苗を殺したこと。それとも大量の人々を殺したのも関係しているのか……スキルポイントは十分に溜まっており、上級魔法を習得する。

「めぐみん?何をしているのだ!?」
「ダクネス。今からちょっと……ゆんゆんと二人で話したいので、少し席を外してくれないですか?」
「どういうことだ?いったい、何を――」
「ごめんなさい、ダクネスさん。スリープ」

抗議しようとするダクネスをゆんゆんがスリープで眠らせ、二人で見つめ合う。

「大好きよ、めぐみん――」
「私も大好きです。愛してますよ、ゆんゆん」

二人は抱き締め合い、唇を重ねると――。

「じゃあ、めぐみん。……お願い」
「わかりました、ゆんゆん」

ゆんゆんの言葉にめぐみんは頷き――

「ライト・オブ・セイバー……っ!」

声を震わせながら、めぐみんは精一杯に唱える。人生最初で最後の、上級魔法を。親友であり恋人でもある、彼女の得意技を。
そしてゆんゆんの胴体を、一筋の光が貫いた。

「……めぐみん。私達は、死んでもずっと一緒よ」
「当たり前じゃないですか。死んでもずっと……離しません」

倒れ込むゆんゆんを、めぐみんは抱き締めて――優しくキスをした。

「ありがとう……めぐみん。私達は……永遠だよね……」
「はい。このままずっと、あの世まで――どこまでもずっと一緒に居ましょう!」

そして――ゆんゆんは嬉しそうに微笑むと、絶命して。めぐみんも最期まで微笑んで、消滅した。

「……短い間ですが、楽しかったです。大好きですよ、ゆんゆん」

――ゆんゆん。
私はあなたを守ることが出来ず、あろうことか罪を背負わせてしまいました。
でも……最期にそんな表情をしたということは、きっとゆんゆんも今の私と同じ気持ちなんですよね。

“私達は幸せになっても良いのでしょうか?”

なんて言いましたが――私達は聖杯戦争で再会出来た時から、ずっと幸せで。
今となっても――犠牲者達には不謹慎ですが楽しく、幸せな時間だったと言い切れます!

ジャックと千夜には申し訳ありませんが……あとは遊星とシャロに託しました。あの二人なら、こんな町でもきっとなんとかしてくれるはずです!

私とゆんゆんは、もう疲れてしまったので――またいつか。どこかで会えることを信じて、愛と幸せに包まれて死にます。
大罪人らしくないと言われるかもしれませんが……やっぱり私もゆんゆんも、幸せの中で逝きたいのです

それでは遊星、シャロ――あとは任せました!


【ゆんゆん@この素晴らしい世界に祝福を!シリーズ(アニメ版)  死亡】
【めぐみん@この素晴らしい世界に祝福を!シリーズ(アニメ版)  消滅】

それから少し後、遊星とシャロはゆんゆんの死体と眠ってるダクネスを発見した。
どういうわけか、ゆんゆんは満足げに。幸せそうに死んでいたが……それでも遊星達の心に陰が刺す。

とりあえず遊星達は状況を知るためにも、ダクネスを起こそうと試みる
結果的にゆんゆんとめぐみんは幸せな最期を迎えることが出来たが、ダクネスや遊星、シャロは再び仲間を失うことになった。

これにより、ダクネスは更に聖杯を憎むことになるだろうことを誰も知らぬまま。


そして――。

『――また会えましたね、ゆんゆん』
『うん!私達はずっと一緒よ、めぐみん!』

他に誰も居ない空間で、二人の少女は再び出会った。
もう二度と生き返れないが、後悔はない。仲良く手を繋ぎ、二人は笑い合う

『ねぇ、めぐみん!今日は何の勝負する?』
『うーん、そうですねぇー……』

そこには彼女達が起こしてしまった悲劇を咎める者は居ない。いつものようなやり取りで――

『とりあえず負けた方がキスされるということにしましょうか!』

そして聖杯戦争で手に入れた愛を胸に、少女達は微笑んだ

2428名無しさん:2023/09/03(日) 08:47:26
>>2425

(……墜ちたか。結果的には想定内の範疇で事が動いているな。病院内の羊どもは運がなかったが)

まだ雷撃の被害を受けていない建物に身を潜めつつ、船が墜落した付近を双眼鏡で監視しながらジンは一連の戦いを内心でそう評した。
ジンはランサーと別れた後、空から降下してきた巨大な雷球の巻き添えを喰らわないよう可能な限り着弾が予測される場所から離れていた。その雷球が一条の強力な光線で破壊された後、間をおかず飛行船が墜落した。おそらくあの演説を聞いて集った、他の主従の仕業だろう。あの様子では尊大な宣戦布告を行なった自称神は倒されたか、生き延びていても無事ではないことが伺えた。出る杭は打たれる。この結末はジンにとって予想通りといえる。

その後に起きた惨事についてはさすがのジンも予測できなかったが、雷球を放置すれば爆心地付近の病院は当然吹き飛んでいただろうし、どう足掻いても病院内の人間は死んでいた。あの飛行船の主の言葉を借りれば、まさしく”神”に見放されていたのだろう。もっともこの世界の人間がどれだけ犠牲になろうが、ジンにとってはどうでもいいことだが。

(あれは、乃木若葉…わざわざ無関係な連中の救助をするとは、やはり甘い奴のようだな…ん?あれは……)

あの光線を放ったサーヴァントが何者かを確認するために、被害を受けた病院付近に来たジンだが、被害を受けた一般人の救助に勤しむ、乃木若葉の生存を確認した。聖杯戦争の開催者にぶつける予定の彼女に今死んでもらっては困るため、しばらく監視を続けていたが、青年と少女の二人組に遭遇し、何ごとかを話している。

おそらくあれも聖杯戦争の参加者。乃木のサーヴァントはあのような大破壊を起こす能力を有していないことは確認済みであるため、あの雷球を破壊した光線を放ったのは連中の可能性がある。警戒は必要だが、乃木との対話も一触即発といった雰囲気ではなく、少なくとも話の通じない狂人ではないようだ。状況次第ではこちらも利用できるかもしれない。

(さて、ランサーの奴からは未だに連絡は来ないが、そろそろ指定した時刻になるな)

この聖杯戦争の開催者を見つけるために放ったランサーからは、未だに連絡が来ないが、見つからなかったらその時はその時。ランサーを呼び戻し、開催者への敵愾心を煽らせ乃木若葉を丸め込む手筈だ。これ程の惨状でも何一つ手を打とうとしないのだから乃木の開催者への不信感は、以前よりも増しているだろう。

(そういう意味では、あの自称神サマに感謝しなくちゃならねぇな…)

ランサーからの連絡を待ちつつ、ジンはニヒルな笑みを浮かべた。

2429名無しさん:2023/09/03(日) 08:48:04
目覚めてから、ゆんゆんとめぐみんが自殺したことを知ったダクネス
不穏な感じだな......

もう眼がコメディ作品キャラのそれじゃない

2430名無しさん:2023/09/03(日) 11:30:44
>>2429
ダクネスの不穏な様子は遊星とシャロにも伝わる
彼女は咄嗟に剣を構え、振るった。聖杯戦争の主従さえ殺せば、少しでも被害を減らせると。

「お前達も聖杯戦争の参加者だな!」

だがダクネスは剣の技術が極めて低く、当たらない。それは彼女の個性でありギャグ空間でなくとも変わらない事実

そして当たらなかったとはいえ剣を何度も振られ、目の前の相手が暴徒にも似た目をしていることに気付いたシャロは、容赦なく額へ向けて銃の引き金を引いた
いくらダクネスがどれだけ頑強であろうとも、鎧も何も付けていない急所を銃の威力で撃たれたら一溜りもない。

――私は、何をしているのだろうか?
頭から。身体から急速に熱が失われていくのを感じて、ダクネスの目が覚める。
仮面ライダー達やイナバが後を託してくれたのに、変に迷走して。彼らの生き様を見た上では有り得ざることが脳を過ぎり、そうしていたら立て続けにめぐみんとゆんゆんを失った。

仲間を何度も失った私の頭は、どうかなってしまった。聖杯を憎み、こんなものがあるから犠牲者が増え続けるという考えが増長されて。聖杯戦争の参加者自体が憎いと感じてしまった
このままだと私は、騎士どころか人殺しになっていたかもしれない。それを止めてくれた少女には、悪いことをしたと思うと同時に感謝しかないな。

そんなことを考えていると、ふと渡の姿が見えた気がする

『ダクネスさん……』
『渡……。私はいつどこで、道を間違えたのだろうか……』
『聖杯戦争はその名の通り、戦争です。ダクネスさんだけ置いて行った僕にも、責任があるのかもしれません』

俯く渡の手をダクネスは握った

『たしかに渡が居たら折れなかったかもしれない。だが渡やソウゴ、戦兎やイナバ達の頑張りを無駄にしたのは私だ。すまない』
『大丈夫ですよ。さぁ、皆のところに行きましょう』

最期に渡や戦兎達の幻影を見て、ダクネスは安らかに死亡した

【ダクネス@この素晴らしい世界に祝福を!シリーズ(アニメ版)  死亡】

「遊星さん。私、願いを変えます」
「願いを……?どういうことだ?」
「この聖杯戦争で死んだ人達をマスター含めて生き返らせる。それが私の願いです。そのためなら私はどんな罪も背負うし、この銃を使うことに躊躇しません。
リゼ先輩や千夜に会うという願いは……もうお終いです。戦争に加担した私はもう、二人に会わせる顔がありません」

「その願いなら、俺が引き受けよう。だからシャロはリゼと千夜の復活を願えばいい」
「それなら私はめぐみんちゃんを今度は人間として受肉した形で生き返ることを願います。二人がこうなったのは、私の責任ですから……」
「そうだな。これは俺達の罪だ。……その罪を償うために、デュエルを続けよう」

聖杯戦争に対して懐疑的だった二人は、本気の覚悟で望むことを誓う。
罪悪感を胸に、どんな善人だろうがマスター狙いもしてみせると。如何なる罪も重ねて、そして全員救済すると
彼女達の瞳に狂気はない。あるのは曇りなき覚悟と、多大なる罪悪感だけだ

ダクネスが無造作に振るった剣は、ヘタクソながらもシャロの頬に一筋だけ傷を作っていた

(この痛みを、私は忘れないわ)

だがシャロはそれで良いと思う。この痛みこそが、自分の罪の象徴なのだから

2431名無しさん:2023/09/03(日) 13:34:28
>>2430
このあとだっけ、銃声が聞こえて牛若丸たちが現場に向かうとダクネスの死体とえらい剣幕の二人
そして遊星は一言告げた

「オイ、決闘(デュエル)しろよ」と

流石に病院事故現場では人が多すぎるため、郊外で戦うことになったけど

2432名無しさん:2023/09/03(日) 13:48:51
>>2431
ちょっとストップ
消耗してる状態で遊星達が戦いを挑むのはどうかと思う
ちなみに現在若葉組が墜落現場での内容を書いている途中です、若葉組の心情などを書くつもりなのでもし戦うとして待って待って

2433名無しさん:2023/09/03(日) 13:53:23
>>2432
同意
この展開は明らかに無理があるし遊星らしくない

2434名無しさん:2023/09/03(日) 13:57:21
>>2432 >>2433
あ、ごめん ちょっと展開を焦り過ぎたかな
すぐに決闘じゃなくて日を跨いで、ってイメージだったけど書かなくてもいいかと思っ23

2435名無しさん:2023/09/03(日) 13:59:45
なんかバグってて草

とりあえず>>2431はなしでOKです

2436名無しさん:2023/09/03(日) 13:59:51
展開を焦り過ぎだと思う
まだムーンフェイスの登場とかもあるんだから焦り過ぎるのは良くない

2437名無しさん:2023/09/03(日) 19:24:07
>>2430の後、遊星達は拠点に戻って休むことにした
覚悟は決めたが、マリク戦の消耗もある。確実に勝利を勝ち取るためにも休息は必須という遊星の冷静な判断だ
シャロは休憩している間、手元の拳銃を何度か眺めた

(こんなことに使ってごめんなさい、リゼ先輩)

リゼから託された拳銃で、人を殺した。そしてこれからも聖杯戦争が終わるまで殺し続けると決意した
それはリゼが見たら必死に止めるかもしれないことで、けれどもシャロとしてはなんとしても達成しなければならないことで。
たとえ大切な先輩の意思に反することだとわかっても、引き金を引くしかない

この悲劇や憎しみの連鎖を、断ち切るために。

2438名無しさん:2023/09/03(日) 19:24:46
>>2437
ちなみにシャロ組が病院に向かわず、真っ先に拠点へ帰ったのは若葉組と再び出会うのを避けるため
今の状態で戦っても不利なことはシャロにもわかるし、人々を救助する若葉達と今ここで戦うというのも気が引ける
ならばここは一時撤退する他ないだろう。救助を手伝いたいという気持ちもないわけじゃないが、彼女達の優しさを見たら自分達の覚悟が鈍ってしまうかもしれないから

それに聖杯さえ手に入れば、死んだ人々は蘇る。そんな奇跡に縋るしか道がないことや犠牲者達に申し訳なく思い、罪悪感と悔しさで歯噛みしながらも遊星とシャロは帰宅したのだ

2439名無しさん:2023/09/03(日) 19:27:59
シャロ組と別れた後、若葉と牛若丸は方舟の墜落現場に辿り着いた
そこはまさに地獄のような光景であった
崩壊した病院とあちこちで燃えさかる炎、たまに爆発する音も鳴り響く
そして周囲には泣き喚く人、怒濤を飛ばす人、絶望して動かない人、必死に誰かを探す人、などがいて
さらには焼け焦げた人影の数々、瓦礫の中から見え隠れする腕や足、飛散した血肉や乾いた鮮血の跡など
とても生々しく悲惨な状況を目の当たりにして若葉は息を呑むと同時に、自分の脳裏に焼き付いてしまった終末の日を否応なく思い返されてしまう

それでも、若葉は牛若丸と共にまだ助けられそうな命を探し始めた
人の死にある程度見慣れてしまった、そんな自分に嫌な思いを抱きつつも、それでもある程度保たれた冷静さでもって人助けに奔走する
その結果、更に酷い光景を目撃することになってしまったが、彼女らの尽力によって数名を救出することができた
その後も生き残った人々と協力して怪我人などを安全な場所に誘導したり運び出し、ある程度落ち着いたところで若葉と牛若丸は集団から離れた場所に移動した

2440名無しさん:2023/09/03(日) 19:28:39
>>2439

「どうしたらいいだろうな、私は」
「?どうかいたしましたか、主殿」
「…私は不意に聖杯戦争に巻き込まれたとはいえ、自分が元いた世界のために聖杯戦争を勝ち抜こうとここまできた」
「その結果、このような惨劇を招いてしまった」
「これは主殿のせいではありません、主に神を名乗る英霊が元凶であり、妨害したアサシン陣営も同罪であり、あとは事を上手く事態を治められなかった私を含めた英霊達が背負うべき責です」

「いいや、マスターも願いを抱いて戦いに参戦した以上、冬木市に災禍を招いたという意味では私も同類だ」
「ならば、せめてもの贖罪として、聖杯を冬木の人々のために使うべきではないか、とも考えた」
「…だけど、それと同じくらいに、あるいはそれ以上に、私はひなたとの誓いを、決意を成就させるために聖杯を使いたいんだ!」
「とても我儘な話だとは分かっている。それでも、私にとってはそう簡単に譲れない程に大切な願いなんだ!」
「…こんな風に思う私は、何か致命的に間違えているのかもしれないな」

「いいえ、主殿が元来の願いのために戦うことは何も間違っていません」
「敵神の侵攻に抗い、数多くを失っても残された人々のために奮闘し、戦いが終結した後も後世のために尋常ならざる道を選んだ主殿には、是非とも本懐を成し遂げて欲しいと私は思います」
「ゆえに、聖杯戦争に勝ち抜きましたら私が冬木の人々のために聖杯を使いましょう!」

「!?いや、でもそれだと貴方の願いが」
「いいんです。確かに兄上とまた仲直く出来れば牛若は嬉しいですが、この惨状は私にも思うところがあります」
「それに私はサーヴァント、また別の聖杯戦争に喚ばれて願いを叶える機会があります。だから、今回はこの世界のために聖杯をつかいましょう」

2441名無しさん:2023/09/03(日) 19:30:36
そういえば終末世界冬木市にはある都市伝説があったんだ

小さい子供が夜出歩かないように親が言い聞かせるものみたいに
門限までに家に帰られないと、「むーん」という鳴き声を持つ怪人に
良い子も悪い子も攫われて食べられちゃうぞ  ……っていう


ジンはその噂話も重要な情報だと思って、行方不明者が多い地区に群ちゃんに捜査に向かわせたのよね

2442名無しさん:2023/09/03(日) 20:42:46
黒幕ムーンフェイス
こいつは元々ルナール・ニコラエフって名前のロシア人で、この世界だととうに滅んだ間桐臓硯(こいつもロシア系の魔術師)、ホムンクルス関連ではアインツベルン家ともコネクションがあったようだな

2443名無しさん:2023/09/03(日) 23:09:06
ムーンフェイスが監督者として牛耳る協会、そこに入るための合言葉が『片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を』という原作ネタが唐突に出てきて吹いた
しかも背中に人生〜のところでいちいちポージング決めないといけない部分まで原作通りっていう

2444名無しさん:2023/09/04(月) 01:20:26
>>2441
そこに向かうと見るからに不審者のような男(ムーンフェイス)を千景は発見するんだよね
だがムーンフェイスも強者。千景の存在に気付かないはずがなかった

2445名無しさん:2023/09/04(月) 01:21:39
そういえばめぐみん消滅の際にジャックのスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンだけはその場に落ちて残ってたけど、遊星が回収して一時的に預かることにしたんだよね

(めぐみん……。俺達が聖杯を手に入れて、もしも無事に受肉を果たせたら……今度こそあの時の真実を話して、ジャックがお前に託したこのカードを返す)

不動遊星には背負ってるものがある。
罪とは別に、生前やこの聖杯戦争で築いた絆が。だから彼は負けられないし、不退転の覚悟を決めたのだ

「遊星さん、そのカードは……」
「これはジャックとめぐみんの魂のカードだ。……このスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンに誓って、俺は必ず聖杯を手に入れる!」

2446名無しさん:2023/09/04(月) 08:12:44
聖杯戦争の参加者が残り3組になったところで、再度マスターの元に残存する主従のクラスが記載された手紙が送られていたな
ちなみに手紙が送られる絡繰りは単純で、聖杯のシステムを弄ったことにより手紙を自動転送する機能がついていたようだ

2447名無しさん:2023/09/04(月) 13:06:07
ちなみに冬木でありながら出番のなかった(この世界の)御三家はどうなったかというと

アインツベルン家→冬木の外にてムーンフェイスと協同で聖杯を作り出す研究をしていたが、対抗勢力の乱入により結果、セカンドインパクトばりの大☆爆☆発
これにより対抗勢力諸ともアインツベルン家全滅
なお撒き散らした特殊な魔力を含んだ物質が世界中に散らばってしまい、これに汚染された世界が荒廃してしまう

間桐家→間桐臓硯とは人間時代からの知り合いだったが、上記の事件の影響で不死性を喪失し、聖杯戦争が始まるずっと前に死亡
桜や(この世界の)ワカメなどの子孫・養子にあたる存在も動乱の中で皆死んでしまったらしい

遠坂家→此度の聖杯戦争を行う直前に襲撃し、邪魔者排除と擬似サーヴァント化に必要な魔力確保のために一家全員補食された様子

2448名無しさん:2023/09/04(月) 13:07:22
ムーンフェイスの目的は原作(というかゲーム版)と同じく、地球を月面のように荒涼とした世界に変えること

ぶっちゃけ終末世界になったので目的果たしてんじゃんと思われそうだが、人類が思った以上にしぶとかったため、このまま待っても永い年月をかけて再び世界は再生して元通りになるとムーンフェイスは予測
だから聖杯戦争を引き起こしたんだよな
人類に世界を再生させず、このまま終末を迎えさせて月のような地上の楽園を作り出すために

2449名無しさん:2023/09/04(月) 13:08:35
>>2444
監督者が三日月頭の異形で想像以上に人間離れした見た目なのは驚いたが、とりあえず目的は果たした郡ちゃんはその場を離れようとしたら、ギョロリと目を向けてきたんだよね

「むーん、こんばんは。今日も月が綺麗ですね。

この施設に何かご用ですか?、それともわたくしに?
それともーー」」
『気づかれた!?』

そして協会の構成員もといムーンフェイスが独自に作り出したホムンクルスに囲まれる郡ちゃん
急いでジンからの指示を貰おうと念話を飛ばす

2450名無しさん:2023/09/04(月) 13:32:21
原作だとお尋ね者だけど、この世界ではルナール・ニコラエフとしてそれなりの地位のある有名な錬金術士という扱いらしいな
その地位があってこそ聖堂教会から監督者に抜擢された>ムーンフェイス

2451名無しさん:2023/09/04(月) 13:33:41
>>2450
ホムンクルス集団であるLXEの勧誘を蹴った結果、人型ホムンクルスでありながら優秀な錬金術士として終末世界や冬木に技術貢献してきたそうな

......ただし、それは表向きの話。
裏の顔は世界に地獄を見せた元凶であり、人食い・非道な実験を繰り返し、人類に害をなす怪人ムーンフェイスだったという

2452名無しさん:2023/09/04(月) 13:35:01
聖杯なんだが、黒い核鉄二つ@武装錬金に冬木の聖杯の力を落とし込んだものらしい
どうやら冬木の聖杯が不完全と見抜いたムーンフェイスが、聖杯を完璧にするために秘密裏に手に入れた黒い核鉄を使って作り出した
もちろん、鯖の魂を最後の1騎を除いて全員注がないと完成しないのは他と一緒

なお、完成し使用する時は胸に直接埋め込んでから使う
黒い核鉄としては聖杯の制御のためにリソースを大幅に割かれているため、カズキやヴィクターみたいに回りからエネルギーを吸収する災禍になったりはしない(使用する当人の願いが破滅的なものだったなら話は別だが)

2453名無しさん:2023/09/04(月) 14:12:55
>>2446
ムーンフェイスは実験を重ねてきた結果、過去存在した一部の武装錬金の再現に成功したらしく、手紙を参加者に届けた聖杯の機能はヘルメスドライブの再現
エネルが万雷や雷迎で暴れても対処しなかったのはアンダーグラウンドサーチライトの再現により協会地下にシェルターを作ってやり過ごすことが可能だったかららしい

2454名無しさん:2023/09/04(月) 15:15:28
ムーンフェイス、武装錬金のサテライト30を使えば分身能力で大抵のマスターは簡単に殺せるけどマスター狙いをするつもりはない様子
分身の一体一体はサーヴァントとしてはそれほど強くないけど、30にも及ぶ数の暴力は圧倒的だった

1体でも残っていればそこから再び増殖出来るというのは驚異的だけど、擬似サーヴァント化した影響で増殖する度に魔力を消耗するという明確な弱点も示唆されていたね

2455名無しさん:2023/09/04(月) 15:28:23
>>2446
>>2439>>2440の後、拠点に戻って休息を取っていた若葉組も手紙を読んで、残り三組となり聖杯戦争が終盤に入ったことを実感していたな

2456名無しさん:2023/09/04(月) 19:50:45
>>2446
「残り三組……。つまりあと二組を倒せば、俺達の願いが叶うというわけか」

「いつの間にかもうそんなに減ってたんですね。あと一歩で、この聖杯戦争の被害を……めぐみんちゃんとゆんゆんちゃんの罪をなくして、また会うことが出来ると思うと頑張れる気がします!」

「ああ。そしておそらく二組のうち片方は、あの二人だろうな」

「……わかってます。あの人達はきっといい人ですが、聖杯を譲る気はありません。
マスターを含めて全員が生き返れば千夜もゆんゆんちゃんも救えるし、めぐみんちゃんを受肉させて……あの時、辛辣に当たったことを謝った後に、友達としてやり直したいんです」

「俺も同じ気持ちだ、シャロ。サーヴァントとして座に帰る前に……ゆんゆんと受肉しためぐみんに会って、一言謝りたい。ジャックと共に戦い抜いた、あの誇り高き少女を……千夜を救いたいとも思ってる。
そのためならば俺はどんな奴が相手でも、全力でデュエルしよう」

2457名無しさん:2023/09/06(水) 10:39:46
>>2449
念話を飛ばすと同時にムーンフェイスはサテライト30を使用、30もの数に分身して千景に襲い掛かった
正体がバレた以上、無事に帰すつもりはないらしい。それに残り三組しかいないうちの一組が減れば目的まで更にグッと近付く

千景も宝具の呪霊・七人御先で分身してムーンフェイス達に対応しつつ監督役が分身能力を持つことを即座にジンに伝える
結果的に総勢37人+ホムンクルスが入り乱れるという何かすごい光景に

2458名無しさん:2023/09/06(水) 12:34:22
>>2457

(一体一体はサーヴァントに及ばないけど、流石にこの数で攻められ続けると対応仕切れなくなるかもしれない)
(私の分身一体につき月顔を四体くらい、加えて変な化物も乱入してくる…流石に、これはまずい!)

千景は敵戦力を冷静に分析しながら上手く立ち回る
ゲーマーとして、そして勇者として大量の敵との戦い方はそれなりに熟知しているし、今は自分の分身でチームワークを組みながら対処しているためまだ幾らかの余裕は残っている
しかし問題もある、ムーンフェイスもまたある程度連携を取って巧みにこちらの隙を狙ってくる上に、たとえムーンフェイスを倒したとしても自分と同じようにすぐに分身が復活してくる
このまま戦い続けるとジリ貧になって数の暴力に負けてしまう、そう判断した千景はジンに念話で連絡する

『監督者を発見したけど逆に見つかってしまった、今は包囲されて交戦しているけど向こうの戦力が多すぎて手に負えない』
『だから、さっき話した奥の手を使って脱出する』
『…いいだろう、今はそこからすぐに離れろ』

ジンに了承を得るやいなや、千景は陣を組み替えて4体分を敵の群れに突っ込ませる
対してムーンフェイス軍団とホムンクルス達は物量で畳み掛けようとするが、突如として強烈な爆熱によってその大半を消失してしまう

――この時千景は敵陣に突っ込ませた4体の分身、いわば宝具をあえて自爆させたのだ
そのような宝具の運用方法は『壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)』を呼ばれ、その瞬間だけ宝具に内包された魔力を爆発させて高威力の攻撃に転ずることができる
だがその代わりに自身の象徴であり戦術・戦略の鍵となる宝具を失うことになるため、殆どの英雄がこのような大きなデメリットを選ぶ通常はありえない
その常識を覆して運用を可能にしたのが宝具『呪霊・七人御先』である。この宝具は“分身が一人でも残っている限りは残りの分身も再生される”という特性を持っているため、7体同時に消滅しない限りは宝具を失うことにはならない
つまり、1体さえ残っていれば幾らでも高威力の自爆特攻ができるのだ

元々は八体に分裂する源義経に対抗するために考えた戦術であるが、それを先んじてムーンフェイスに使用して敵戦力を一時的に削ぐことに成功した
その隙をついて千景は教会から離脱した

2459名無しさん:2023/09/06(水) 12:40:58
>>2458
自爆攻撃を食らい、分身の大半と多くの配下を失ったものの、ムーンフェイスはサテライト30の力で生きていた

「まだ三騎も残っているというのに……私もツキがない......
 大事の前に残りの二騎まで引き付けるわけにはいかなかったのに油断したようですね。
 むーん、とりあえずランサー陣営は指名手配で。
 私と『数名の民間人』はランサーに表向き殺されたことにしてほしい」

千景の存在抹消スキルは交戦対象の記憶を薄れさせて最終的に『ランサーのサーヴァントがいてそれと関わった』というほんの僅かな情報のみが残るだけになってしまう
だが、残りの陣営が当時どこにいるのかさえ探り、アリバイを考えれば逆算は可能
そもそも『ランサー』は当初から一陣営しかなく、そのマスターであるジンしかありえないのだ
仮に参加者であるマスターであればかき乱しも可能だったが、相手は監督者……握ってる情報やその使い方の幅に違いが出ていた
なお、この戦闘及びムーンフェイスを見た目撃した民間人はいたが、全員捕まり口封じに補食された
その罪はランサー陣営に擦り付けられた

2460名無しさん:2023/09/06(水) 12:42:01
>>2459

聖杯に備えられたヘルメスドライブの機能により各参加者にランサー主従の討伐令が記載されている手紙が転送された。
理由は運営側へ妨害行為を加えたことと民間人の殺傷。討伐した主従には報奨として令呪1画が配られるとある。ちなみにジンたちにも討伐対象になったことを知らせる手紙が転送されていた。彼らを焦らせて他の主従とぶつけ合わさせるためである。

2461名無しさん:2023/09/06(水) 15:19:43
>>2451
一般人でもルナール(ムーンフェイス)は技術者としては知られてるんだよな
汚染水を濾過して冬木に安全な飲み水を供給したり、土地を浄化して畑を耕しやすくしたりと
冬木のインフラの一部を担っていたため慕われていた…マッチポンプとは知らずに

なお、人前に出る時は比較的人の頭に近い半月の分身にマスクとカツラを被せていたらしい
シャロたちも直接は会った事ないが技術者として名前だけは知っている
あと、配られた手紙にルナールの名前が入っているのでこの世界出身者じゃなくても名前だけは聞き覚えある形になっている

2462名無しさん:2023/09/06(水) 15:21:18
>>2444
正体バレの大ポカやらかしたのは、食人衝動を抑えられずに町に繰り出す必要があった
それでも外套くらいは被っていたけど

適当なモブを喰ってきて教会に帰って入口に立った時に纏っていた外套が突風で煽られて外れるハプニングが重なったんだよね

2463名無しさん:2023/09/06(水) 15:22:35
例の世界を終末に導いた実験失敗事件
その折にアインツベルン家とムーンフェイスに襲撃を仕掛けたのは、錬金戦団とバタフライ率いるLXEが同時に総力をあげて攻撃を仕掛けてきたんだな
もちろん、両者共闘ではなく三つ巴の戦いになって、その過程で実験に使ってきた黒い核鉄や聖杯その他諸々が連鎖反応を起こしてしまい......
アインツベルン家諸とも、錬金戦団とLXEは組織的に壊滅
バタフライも死亡という誰も得しない最悪の結果に

2464名無しさん:2023/09/06(水) 15:23:36
なお、この世界の攻爵は元々の病に加え環境激変で原作(及び参加者のような)のような騒動を起こす前にひっそりと死んだらしい
だから黒幕ムーンフェイスにとって別世界線の仇敵にあたる存在の孫が来るときはギョっとしたが、勝つためなら手段を選ばない闇を含んだ「眼」は気に入っており、参加者として選ぶことに

2465名無しさん:2023/09/06(水) 20:43:11
>>4784
漠然的にランサー陣営と言っても通じないからジンの顔写真も添付されてたね
ただし千景の姿は存在抹消で記録されなかったので誰にも明かされてない。何らかのスキルに阻まれて記録媒体に残せなかったことが手紙には記載されていた
しかし唯一覚えている(存在抹消が無効化される)若葉だけがこのランサーを千景だという可能性に辿り着き、凶悪そうなマスターの外見も相俟って彼女の身に何が起こったのか確認するべく牛若丸と共に早急に駆け出すのだった

2466名無しさん:2023/09/06(水) 20:43:57
>>2460
「……まだ、危険なサーヴァントが残っていたんですね」

「その可能性は否定出来ないが、この手紙は何か怪しさを感じる。民間人に対する被害はあの神を自称していたサーヴァントやパピヨンにアサシン。……そしてめぐみん達もしていたはずだ。何故、今になってそれを理由に討伐令なんて出すんだ?」

シャロの呟きに対して遊星は返答し、疑問を口にする

「たしかにそれも怪しいですね。特にあの神はすごい規模で被害を出そうとしてました。民間人のことを考えるなら、まずはあいつを討伐させるはずです」

「ああ。運営側への妨害行為と書いてあるが……きっと運営に不都合なことをこのランサー陣営はしたんだろう」

「そもそも運営側ってなんですか?」

「この聖杯戦争を監視している者。おそらく定期的に手紙を送ってるのが運営だと思うが、胡散臭さも感じるな。
どの道、聖杯のためにランサー陣営をいずれ倒す必要はあるが……この運営を信じ、言葉を鵜呑みにするのも危険かもしれない」

2467名無しさん:2023/09/06(水) 20:55:47
>>2460
「不手際だったな、ランサー」
「面目ないわね……」

千景が拠点に戻って早々冷たく言い放つジン。だが千景には返す言葉がなかった。監督者に探りを入れていることがばれた挙げ句、討伐令まで出されてしまった。
予想以上に監督者が好戦的だったこと、さらにランサーのサーヴァントが既に自分しかいないため存在抹消のスキルが意味をなさないという不運も重なってしまったとはいえ、自身の失態だと千景は感じていた。

「これが組織の人間だったら、粛清も有り得たが…有用な情報を持ち帰ったんだ。今回はチャラにしてやる。その月顔とやらもミスを犯したしな」
「監督者のミス?」

討伐令を出されて相当不味い立場になってしまったと千景は思っていたが、不思議とジンには余裕がある。どういうことなのかと理由を問うと、冷笑を浮かべながらジンは答えた。

「俺たちを民間人の殺害と運営側に危害を加えた罪で討伐対象にしたが、これが討伐の理由になるなら、俺たちより先に討伐の対象になっていなければならない奴がいると思わねえか?」
「成る程…あの雷を操っていたサーヴァントのことね」

殺傷した民間人の数においては、先程まで大っぴらに暴れまわっていた雷を操るサーヴァントの右に出る者はいないだろう。あれ程の無差別攻撃、大なり小なり運営側にも被害はあったはず。他にも堂々と街の住民に襲いかかり、騒ぎを起こした大男のサーヴァントもいた。つまり、自分たちに討伐令を出すなら、そういった連中もまた同様に討伐の対象になっていなければ、筋が通らず不自然だとジンは言いたいのだ。

「今までもこういった対応をしていたならともかく、あの自称神を放置しておいて、今更こんな理由で指名手配なんぞ白々しいにも程がある。これはむしろ監督者への不信感を煽ることに繋がりかねない」

監督者の怠慢を嘲笑うジン。彼も知らないことだが、監督者ことムーンフェイスにとって、派手に暴れてこの地に破滅と混沌を招く主従は自身の目的に沿う望ましい存在だった。それゆえそういった主従を放置していたのだが、今回はその方針が裏目に出たといえるだろう。

「今回の件も乃木との交渉材料になるだろう。奴の拠点は既に割れている。これから俺たちは、そこに出向いて連中と交渉する」
「分かっていると思うが、万が一交渉が決裂するまで手出しするな。少くとも”今のお前”を乃木の奴に悟られることだけは避けろ」
「仕方がないわね……」

渋々といった様子で了承するランサー。令呪によって反転させられた今の彼女にとって乃木若葉は大切な仲間ではなく、憎むべき存在だ。可能であるならば自らの手で殺してやりたい所だが、それが何の因果か共闘するかもしれないとは。

「フッ、そんな顔をするなランサー。別に乃木と仲良しこよしになれと言ってるわけじゃねえ。あくまで利用するだけだ。交渉が決裂するか奴に利用価値が無くなった時は、始末する指示を出す」
「その時が来ることを願っているわ」

本来の予定では乃木たちだけを監督者にぶつける手筈だったが、残り3組しかいない以上、監督者に各個撃破される方が不味い。それならばリスクはあるが、共闘して監督者を倒す方がいいとジンは判断した。聖杯戦争に関わらずとも生死を賭けたやり取りなんて散々してきている。今更臆しはしない。

(一度乃木には襲撃を仕掛けているが、こちらから堂々と出向いて戦意がないことをアピールすればお人好しな奴の性格上、少なくともいきなり襲いかかることはしないはずだ)
(問題は、もう一組の生き残り…乃木と話していた奴らだ。懐柔するか、始末するか…連中について乃木から情報を得られればいいが)

いよいよ聖杯戦争が最終局面に差し掛かったことを感じながら、ジンたちは拠点を後にした。

2468名無しさん:2023/09/07(木) 03:50:16
>>2460>>2465
「ランサー陣営の、討伐令!?」

届いた手紙の内容を確認して若葉は驚く。
理由は運営側への妨害行為、およびランサーの民間人殺傷。討伐報酬として令呪1画が与えられる。さらにそのマスターである凶悪そうな男の顔写真も添付されていた。
ランサーの情報は記載されていなかったが、残り三組で残ったランサーといえば確実に郡千景であると若葉は確信していた。

(まさか精霊の影響で人を襲ってしまったのか、千景!?)

なにせ心当たりがある。
勇者として共に戦っていた際に“切り札”として精霊を憑依させて強力なバーテックスに対抗していたが、後に精霊をその身に宿す程に宿主の精神に悪影響を及ぼす事がわかった。
そのことが原因で千景は人間不信に陥り勇者を酷評した一般人を手に掛けようとしてしまい、さらには若葉への憎悪を膨らませバーテックスとの戦闘の最中に若葉の殺害を試みたこともあった。
それと同じような事が英霊として聖杯戦争に顕現した千景にも発露してしまったのでは、と若葉は思い至ってしまう。
――実のところ、サーヴァント化した事により宝具として“切り札”を使用しても精神的な負担を受けない様になったのだが、その事を若葉が知るよしもなかった。

「しかしこれは妙ですね」

「妙、って一体が?」

若葉が千景の凶行について危惧する一方で、手紙の内容を確認した牛若丸は明確な違和感を感じていた。

「この内容の一つ、ランサーが民間人を殺害したから討伐対象にしたということですが」
「それならば先の黄金の方舟による無差別な殺戮や、あるいは人をホムンクルスに変えてさらに人を襲わせていたアサシン陣営など、先に大きな被害を出した輩を討伐すべきです」
「ですがそれらの大事を無視してランサー陣営にだけ討伐令を出す、というのは些かおかしいのです」

「…確かに、なぜ今更になって討伐令を出す、というのはおかしいな」

牛若丸の指摘を受けて、若葉もまた此度の討伐令に不信感を抱く。
それと同時に、千景が民間人を襲ったこと事態もフェイクではないかと疑い、彼女の身の潔白を信じたくなっていた。

「それにこのタイミングで監督役を名乗る者が存在を明かしてこのような手紙を送ってくるということ自体、何か裏があると思います」

「聖杯戦争を運営する立場であるならば最初から参加者に公示しているはず、なのにそれを隠蔽して自分達の都合のいいように動かそうとしている、その様にも考えられるな」

「その通りです、なんであれこの手紙の送り主は信用なりませぬ」

この聖杯戦争の裏で暗躍している人物、あるいは組織があると二人は考え、そして自分達や聖杯戦争の参加者を利用して何かを為そうとしているのではと疑いを向けていた。
ランサー陣営を討伐対象にしたのも彼らにとって不都合があるから他陣営に嗾けようとしているのかもしれない、さらには令呪一画の報酬すら釣り餌であって渡さない可能性すら考えられた。

「ともかく、私は千景と会って話し合ってみたい」
「この手紙について、監督者について、その他にも色々と聞きたい」

「ですが危険もあります。ランサーはともかく、そのマスターは以前に主殿を狙い撃っています」
「それにこの討伐令の事もあって、今彼らに近付けば警戒されて攻撃される可能性もあります」

「それでも、今動かなければ事態が悪化するかもしれない、そんな気がするんだ」
「だから頼む!私の我儘で迷惑を掛けてしまうが、千景を探すのを手伝って欲しい!」

「承知!この牛若丸、主の頼みとあれば何処までも付き合いましょう!」

2469名無しさん:2023/09/07(木) 09:29:45
>>2458
幾らでも自爆特攻出来るとはいえ呪霊・七人御先は魔力消耗が激しく長期戦に向かないから時間が最大の敵ではある
ジンは初めて宝具で一気に魔力を消耗する感覚に苛まれるが、今後はそれも込みで作戦を練るための経験だと捉えた

2470名無しさん:2023/09/07(木) 19:56:29
>>2459
参加者にランサー陣営の討伐令を送付すると同時に、ムーンフェイスは冬木市内に紛れた配下達に指示を送り、各地に散らばる配下達は近くの人々にルナールの訃報を知らせる
荒廃した冬木市を立て直してくれた恩人の悲報に人々は悲しみ、さらに配下達はルナール殺害やここ最近の騒動の数々を黒ずくめの男、ジンによる犯行であると流布する
(ちなみに顔写真などは見せていない、文明が廃れた世界なので一般市民の間で写真を活用する場面は滅多にないため、口頭での伝達のみにする)

さらに「これ以上凶悪犯を野放しにせず、我々の手で討伐して平和を勝ち取ろう(意訳)」みたいな事を言って市民に武装化を促し
ジン達の進行ルートを予測した配下達が市民討伐隊を誘導、ジンを見つけたら「あいつが!あいつがルナール様をやったんだ!」と捲し立てて市民達をジン&千景に襲わせた

※なお、月顔とて隠密行動に長けたジンの行動を完全予測できる訳ではないので違う場所を捜索している配下&討伐隊もいます。
 広範囲の捜査網によりジンを発見しやすい、あるいは彼らの行動を抑制しやすい、あるいは別の陣営と接触することもできる、等の意味があるのでジンと遭遇できない集団も無駄という訳ではありません。

2471名無しさん:2023/09/11(月) 07:24:12
>>2470
彼らはナイフなどで武装しているので見逃すわけにはいかず、殺さない理由もない
ヘルメスドライブのせいでジンが行った変装も意味がなく、十数人程度が襲撃を仕掛けてきた
ジンは最初は他の陣営に見られるのを警戒して気絶程度に留めようともしたが執念が凄まじく、意地でも立ち向かってくるので殺すしかなかった
方針を変えることに躊躇はなく、他の陣営に見られる前にサクサクと殺していく

途中で逃げようとする市民も居たが面倒事にならないように念入りに殺害
サーヴァントの力ならば瞬殺することなど容易

そして逃げ惑う最後の一人を殺そうとした時……一台のバイクが止めに入った

それは騒ぎを聞きつけてやってきた遊星とシャロであった――

2472名無しさん:2023/09/12(火) 14:42:22
>>2471
「俺のターン!シールド・ウィングを守備表示で召喚!」

最後の一人の前にシールド・ウィングが現れて盾となる。シールド・ウィングは1ターンに2度まで、戦闘では破壊されない。その名の通り盾として優秀なモンスターだ
ジンは想定外の自体が重なったことに舌打ちするが、相手は聖杯戦争の参加者。願いの妨げになるであろうムーンフェイスの存在は間違いなく邪魔であり、黒幕という言葉を用いて事情を説明し、交渉を始めることにする
そして遊星とほぼ同タイミングで若葉組もやってきた。千景が最後の一人を襲い、遊星がシールド・ウィングで防ぐ瞬間を目撃して、何故あんなことをしたのかジン組に問い詰める

残りの陣営が一堂に会したこと、願いを妨げる可能性がある黒幕の可能性などを聞いて遊星とシャロも相手を倒すよりまずは対話する道を選んだ。運営に関して胡散臭さを感じていたのは、遊星達も同じだ

『遊星さん、こいつらを信じるんですか……?』
『いや……完全に信用するつもりはない。だが運営に対して嫌な予感がしているのは、俺も同じだ。確実に願いを叶えるためにも、今は少しでも情報が欲しい』

『たしかに運営は私も怪しいと思ってました。それに確実に願いを叶えられないと、誰も救えない。それだけは絶対に嫌です』

『ああ。そのためにも今は情報が欲しい。……相手は知らぬ間に手紙を差し出せる運営だ。きっと俺達の情報を握っているに違いない。場合にもよるが、こちらも相応の対策をした方がいいだろうな』

念話でやり取りした遊星とシャロは警戒の体勢を崩さないまま、ジン達からの情報を待つ。
ジン組にとっては上手くいけば厄介な監督者を倒せる好機だが、少しでも判断を間違えればその機会を失い利用しようとしていた若葉組も敵に回すことになる

2473名無しさん:2023/09/14(木) 21:55:04
>>2472
ムーンフェイスのことを話そうとした時、遅れてきた若葉と牛若丸たちが割って入ってくるように来たんだよな
だが、二人が向けているのはジン組への敵意とシャロたちへの疑念

ジンは運営についてのことを含めて弁明するけど、
扇動されていたとはいえ、騙されていた一般人を虐殺したのも事実
少なくとも逃げる市民まで殺す意味はなかったハズだ

運営への疑念は確かにあるけど、それと同じくらい若葉と牛若丸はジンの行いが許せなかった
何なら仮に共闘しても、聖杯の横取りをしたり背後から狙われてるのがオチだと信用できなかった
千景についてもジンに絶対服従で何かがおかしいように見えた

シャロや遊星については市民を守ろうとしたので点は良いのだが、そのジンと戦わずに話し合ってる姿が気になっていた
――まるで多少の犠牲には目を瞑るかのような動きであった

こんな感じで残存陣営は一堂に介したけど、とても組めそうにないくらいギスギスした雰囲気が漂っていたな

2474名無しさん:2023/09/15(金) 10:06:45
>>2473
ジンに絶対服従の千景について、若葉は問い詰める。どうしてこんな危険人物に従っているのかと。
千景とジンはどう返すか少し思案するが、ここで第三者である遊星とシャロが口を開く

「令呪じゃないか?」
「たしかに令呪なら、どんなサーヴァントでも強制的に言うことを聞かせられますね」
「ああ。……そのランサーは、きっと令呪で何か命令されたんだろう」

遊星とシャロの言葉を聞き、若葉がジンに詰め寄る

『恩義や情けには報いを。攻撃されたら報復を』
罪なき人々を殺したジンと千景には、報いを受けさせなければならない
令呪で操られてるともなれば、それが千景の魂を救済する手段にもなる

2475名無しさん:2023/09/15(金) 12:44:24
>>2474
若葉にとっては外道のジンにもはや交渉の余地なし
運営の存在は確かに気になるが、話に乗ったところでジンに背後を取られる危険の方がでかい

仮に運営が危険であっても自分たちだけで倒す、悪党の手は借りない
ジンにはこの場で聖杯戦争をリタイアしてもらう
それが若葉の判断だったな

2476名無しさん:2023/09/15(金) 17:21:14
>>2475
利用する気でいた若葉に逆らわれてジンは舌打ちする
こうなった以上、若葉組はもう始末するしかない
若葉が自分の意志を口にした直後、ジンは迷いなく千景に若葉を襲わせる

だがその一撃は若葉に届かない。牛若丸が前線に出て、千景と交戦開始したからだ

一方、シャロ組は少し距離を開けて戦況を眺めることにした。二人はどちらかに肩入れする理由がない
若葉を応援してやりたい気持ちもあるが、これは聖杯戦争。どちらが勝とうとも、いずれ自分達が倒さなければならない敵なのだ

遊星が何も手出しする気がないことを察すると、ジンは目の前の若葉と牛若丸を倒すことのみに集中する

2477名無しさん:2023/09/15(金) 18:47:28
>>2476
遊星達が加勢しなかったの、運営側がドサクサに紛れて仕掛けてくるのを警戒したのと、万一そうなった際万全の状態で対処出来るようにってのも理由だったっけ

2478名無しさん:2023/09/15(金) 21:32:15
>>2473
弁明する際に話した運営のことは

・月のような顔の見るからに不審者な男が運営で、それと遭遇したということ
・その後に討伐令を出されたが、運営に会った際はすぐに撤退して誰も殺していなかったこと

などだったね

2479名無しさん:2023/09/16(土) 00:46:22
>>2478
見るからに不審者なのはお前もだろって感想で突っ込まれてましたねジンニキ…

2480名無しさん:2023/09/16(土) 16:49:18
ジンは運営を探るまでは良かったんだけどなー
千景を令呪で人格を操ったのがバレたり、逃げる民間人まで殺したのが不味かった
この世界の住民を救いたい若葉・シャロ陣営に対し、他人など利用する道具にしか思ってないことをバレた時点で組みようがなかったとも

2481名無しさん:2023/09/17(日) 22:43:52
ジンは先のムーンフェイスで見せた分身からの壊れた幻想を牛若丸相手に千景に使わせるか迷っていたな
あれをうまく使えば倒せるかもしれないけど、消耗はでかいし後には遊星と戦う可能性もあるので手の内を晒してしまう
かといって、泥試合になれば遊星やムーンフェイスが何をしてくるかわからない
今はジレンマを抱えつつ、打算で動かない若葉の愚直さ(まっすぐさ)を恨んだな

2482名無しさん:2023/09/17(日) 22:44:34
ジンは先のムーンフェイスで見せた分身からの壊れた幻想を牛若丸相手に千景に使わせるか迷っていたな
あれをうまく使えば倒せるかもしれないけど、消耗はでかいし後には遊星と戦う可能性もあるので手の内を晒してしまう
かといって、泥試合になれば遊星やムーンフェイスが何をしてくるかわからない
今はジレンマを抱えつつ、打算で動かない若葉の愚直さ(まっすぐさ)を恨んだな

2483名無しさん:2023/09/18(月) 14:10:52
>>2482
しかし、相手は壊れた幻想以外の千景の手の内を知る若葉
当然、牛若丸にも事前対策として教えられているので八艘跳などで躱されてしまう
泥試合どころか、このままだと千景が不利
自分も若葉相手に苦戦している始末

2484名無しさん:2023/09/18(月) 19:31:47
>>2483
やむを得ずジンは奥の手の壊れた幻想による特攻戦術を念話で指示
6体を牛若丸に絶え間なく自爆を仕掛けさせることで足止めし、残った一人とジンで若葉を仕留める短期決戦を選んだ

2485名無しさん:2023/09/19(火) 13:54:42
>>2484
この判断がジンにとってのミスになったな
牛若丸の自在天眼・六韜看破によって自爆寸前の分身六体がジンの近くに強制転移
逆に若葉に鎌を向けた千景の腹にギリギリで転移してきた牛若丸の刀が刺さるという

2486名無しさん:2023/09/19(火) 19:08:45
>>2485
近くに転移してきた自爆寸前の分身達に舌打ちしながらも、ジンの手腕は見事だった
流れるように狙撃銃を構えると、最期に報復せんと若葉を撃つ
しかし咄嗟の状況判断で行った一撃であり、狙いが正確とは言い難い。そんな余裕なんてジンに残されていなかったからだ
またこの直後、ジンは自爆に巻き込まれて死亡。報復が成功したかどうかもわからないまま、この世を去った。マスターを失った千景も間もなく消滅するだろう

【ジン@名探偵コナン 死亡】

2487名無しさん:2023/09/19(火) 20:41:00
少なくともまだジンが死ぬ前のシャロと遊星のやり取り

『どうして遊星さんはあの時(>>2474)、令呪って教えてあげたんですか?』
『あの二人は知り合い……もしかしたら友と言える間柄だったかもしれない。そんな二人の仲を裂くような令呪の使い方をするあの男に、思うところがあった。俺だってあんな風になったジャックと、理由も知らないままデュエルしたくないからな』

『やっぱり遊星さんは、優しいですね。私も千夜があんな風に、危険人物に従うようにされたら嫌なので、気持ちはわかります』

『……優しくなんてないさ。本当に優しければ、あの二人が戦わないようにする策なんてあったはずだ。……だが俺は、願いを叶えるために二人を戦わせることを選んでしまった。ジャックやクロウ……俺の仲間達が見たら、どんな顔をするだろうな』

『それは……私も同じです。こんなことをしてる私を千夜やめぐみんちゃん、ゆんゆんちゃんが見たら……。それでも、私は願いを諦めたくないです!』
『わかってる。その気持ちは俺も同じだ、シャロ』

2488名無しさん:2023/09/21(木) 20:57:54
>>2479
ワロタ

2489名無しさん:2023/09/21(木) 23:13:39
>>2486
ジンの放った凶弾ーー牛若丸は事前に爆炎の中から殺気を感じたものの、千景が腹部を貫いた刀ごと腕を掴んだため、助けにいけない
そして千景もまた、若葉の方向へ鎌を投げた

2490名無しさん:2023/09/21(木) 23:14:15
>>2489
ところが、この行動が予想だにしない事態を生む
なんと投擲された鎌が若葉の額に直撃するハズだった凶弾とぶつかって軌道を変えてしまい、弾丸は頭を掠めるに留まる
鎌もまた若葉の肩に刺さるが、弾丸が当たったことで威力が減衰したため、急所には届いていない

若葉「千景ーー?!」

2491名無しさん:2023/09/21(木) 23:14:47
>>2490
若葉は頭部と肩から出血し、弾丸の衝撃で脳震盪を起こして気絶してしまうが、致命傷には至らず

反対に同時に霊基に打撃を受けていた千景は消滅
千景が消える直前に若葉に向けた哀れみに似た視線の正体はトドメを指し損ねた悔恨か、それともーー

【郡千景@乃木若葉は勇者である 死亡】

2492名無しさん:2023/09/21(木) 23:15:20
>>2478
ジンは、一番大事なムーンフェイスが武装錬金で最大30体に分裂できる能力を2陣営に教えず(ないしは教える暇もなく)逝ったな......
遊星たちは能力に関しては事前情報なしで挑まないといけない

2493名無しさん:2023/09/22(金) 11:55:11
「終わりましたね……」
「ああ……」

ジン組が討伐され、願いにまた一歩近づいたシャロと遊星だが顔色は優れない

「あの子達は……令呪で利用されて分かり合えないまま、こんな結末を迎えたんですよね……」
「……そうだな。俺やジャック……それにめぐみんやあそこのライダーも、マスター次第ではこうなっていたかもしれない」

二人は千景の知り合いじゃないが、若葉が千景に必死に話し掛け、変貌に驚いてる姿を見てわかった
彼女はきっと、元々はこんな悪人じゃなかったはずだ。しかしマスターに都合良く利用され、令呪で人格まで改変され……人々を殺すという罪まで背負うことになってしまった

若葉と千景に降り注いだ悲劇を察して、シャロと遊星は哀れみを向けるしかなく。特に遊星は彼女達の不幸を悲しんでやることしか出来ないことに、強く歯を噛み締めた

「とりあえずここは危険だ。ひとまず拠点に戻って、この子が復帰するまで待とうと思うが……それでも良いか?ライダー」

遊星が牛若丸に問い掛けると、彼女はシャロと遊星に残された良心に感謝して提案に乗った

「別に礼を言われる程のことじゃない。運営を倒すためには、協力が必要というだけだ。……運営を倒したら、最後はお前達とデュエルすることに変わりない」
「そうね。私達は運営を倒すために、一時的に協力するだけよ」

牛若丸の感謝の言葉がシャロと遊星の心にはチクリと刺さり、罪悪感からあえて素っ気ない態度を取った
彼らは本気で聖杯を狙っている。どれだけ相手が善人でももう退くことは出来ない。
そのために、若葉と牛若丸の協力が必要不可欠だから、助けるのだ。ジンに利用された千景や、友を悪人にされた若葉には同情するが……運営が怪しくなければ、今ここで牛若丸にデュエルを挑んでいたことだろう

『……悪人とはいえ、あのマスターはあの子が殺したようなものです。目が覚めた時、罪悪感に駆られないか心配ですね』
『ああ。それに彼女は友も……座に帰っただけとはいえ、失った。ショックは大きいだろうな』

遊星もシャロも根は善良だ。それは覚悟を決めた今でも変わることはなく、ゆえに若葉のことをどうしても気にかけてしまうのだった

2494名無しさん:2023/09/22(金) 11:55:38
ちなみに遊星のデッキにはヒール・ウェーバーというLPを回復させるモンスターが存在する
ヒール・ウェーバーは僅かにしかLPを回復出来ないが、それでも効果を使えば若葉は気絶から回復させるくらいのことは出来ただろう。もっとも鎌の一撃は大きく、肩に受けた傷をどうこうすることまでは不可能だろうが。頭の傷も肩ほどじゃないが、ヒール・ウェーバーだけで治療するのは難しいかもしれない

遊星が一度拠点に戻ることを選んだのは、若葉の精神状態を考慮した結果でもある。今はひとまず拠点で落ち着き、出血した箇所の手当ても必要だと判断した
幸い、拠点に包帯ならある。応急処置くらいなら可能だ

2495名無しさん:2023/09/22(金) 14:16:00
牛若丸が若葉を背負う形で、遊星達は拠点に戻った
若葉が負傷した箇所に包帯を巻き、止血する
暫くして若葉は目覚めるが、彼女に罪悪感はそれほど芽生えていなかった。それは罪なき人々を殺したという意味で、ジンをバーテックスと同等の存在と看做していたからだ。つまり自分は悪人に対して報復したのだと、若葉は納得している

だが千景の末路にはやはり思うところがあり、複雑な心境になっていた
ちなみに遊星とシャロに対しては助けられたことに恩義を感じ、ジンが居た頃のようなギスギスした雰囲気ではなくなっている

「ランサーは君が倒したおかげで、これ以上罪を重ねることもなく座に帰ることが出来た。……人格改変が令呪の影響なら、きっともう解放されてるだろう」

若葉を気遣うように、遊星が声を掛けた。
シャロも「ライダーさんの言う通りよ。これできっと、あの子も救われたと思う……」と口を開く。

そんな二人から優しさを感じた若葉は改めて感謝の言葉を伝えると、運営を倒すために二人と協力することを承諾した。もちろん牛若丸もそれを断ることはない

またジンが運営側の情報を提供した際、運営が一般人(ジンを襲撃しようとして返り討ちになったモブ達)を巻き込んでいる可能性が高いと露呈しているので、若葉はムーンフェイスに報復することを決意している

『ライダー。私たちは負けるわけにはいかない。この戦いも、必ず冬木市を守り抜くぞ!』

2496名無しさん:2023/09/22(金) 14:20:35
なお遊星と牛若丸だが、運営を倒した後に互いに戦うと決めているので真名は明かしていない
しかしどちらもライダーでややこしいので、遊星はカードのライダー。牛若丸は刀のライダーと呼ぶことに決まった

2497名無しさん:2023/09/22(金) 14:48:59
>>2495>>2496だけど仮投下スレと間違えた……何かあったら指摘お願いします)

2498名無しさん:2023/09/22(金) 14:53:02
(やっぱりちょっと不安なので>>2495>>2496は一度破棄扱いにして仮投下スレでOKでたら通しということにしてください)

2499名無しさん:2023/09/22(金) 19:34:42
(仮投下スレでOKが出たので>>2495>>2496の破棄を撤回します)

2500名無しさん:2023/09/23(土) 07:35:59
月顔の仕切る教会の地下には配下であるホムンクルスを作るラボがあるんだな

2501名無しさん:2023/09/23(土) 07:50:56
ジンはムーンフェイスが居た教会のことは遊星達に話してたんだよね。それだけ情報を持ってると交渉を有利に進めるために

あと若葉が寝ている間に遊星は牛若丸用に簡易的なバイクを作っていた。Dホイールと違いデュエルする機能などがなく、あくまで簡易的なバイクなので迅速に作ることが出来た
遊星には遊星号、シャロには遊星が以前作ったDボードがある。牛若丸にもバイクがあれば、若葉と二人乗りで教会まですぐに向かえるというわけだ

ジンが一般人に襲われたという情報から、自分達も一般人に襲われる可能性があると遊星は考え、それらを突っ切るためにもバイクが必要だと判断した
まあ牛若丸の見た目的にバイクとは程遠い時代の人物だということは遊星も察したが、ライダーには騎乗スキルがあるので乗りこなせるだろうという計算だ

2502名無しさん:2023/09/23(土) 07:53:27
ジン討伐から1日経った翌日
とりあえず、若葉の回復を待ってから運営にカチコミをかけようと考えていたライダー陣営ズだったが、夜間、三日月が出た直後
冬木をぐるっと囲むように接触するとモブなら即死する電磁バリアによく似た魔力の結界が現れ、さらにどこからともかく現れた無数のホムンクルスに民間人が次々と喰われていく事態に

2503名無しさん:2023/09/23(土) 07:54:17
>>2502
ライダー陣営ズは打ってでようとするけど、全てを相手にしようとするには敵の数が多すぎる上にキリがない
しかも結界はゆっくりとだが、縮小していって内部の人間に迫っておりドンドン逃げ場はなくなっていく

2504名無しさん:2023/09/23(土) 07:55:05
>>2503
しかし、この惨状の原因だけははっきりしているーー運営・聖堂教会そしてジンの言っていた月顔の怪人だ
月顔を倒さないと外の惨劇は止まらない
もはや、若葉の完全回復を待ってる余裕はなく、若葉自身もそれを承知の上で教会へ向かうことにした

2505名無しさん:2023/09/23(土) 08:01:37
ずいぶん急ぎ足なムーンフェイスだけど、実はこれには裏事情があって
聖杯たる黒い核鉄が願いを叶えられるのは術式の関係上で赤い三日月が登った夜だけ
それを過ぎると聖杯戦争はまた何十年も待ってやり直さないといけない

だからヘイトを稼いでくれるエネルはあえて放置して暴れてもらう必要があったし、逆に運営の正体を知って聖杯戦争を止めかねないジンは討伐させる必要があった、と

2506名無しさん:2023/09/23(土) 08:04:12
地獄となった冬木市
Blood・Cの最終回みたいな、力なき者たちがホムンクルスに肉を引き裂かれ屠られ弄ばれ喰らわれる、食人と殺戮のカーニバル
エネルの時は最悪町の外に逃げるということもできたが、結界で今度はそれもできはい
まさに終末、この世の終わりみたいな光景だ

2507名無しさん:2023/09/23(土) 09:44:01
>>2502
>>2503
>>2504
(補完も兼ねてます)

ホムンクルスと結界による街の惨状は凄まじく、その悲鳴は拠点にいる遊星達にも届いた

『遊星さん、これは……!』
『運営からしたら聖杯戦争のためなら、この街はどうなっても良いというわけか……!』
『……もしかして、世界を地獄に変えたのも運営の仕業だったりして……』

窓を覗けば、地獄のような光景が広がっている。
終末世界出身のシャロは過去にリゼや千夜が殺された光景がフラッシュバックして、ムーンフェイスが世界を終末へ向かわせたのではないかと推測した。

『その可能性は、あるかもしれない。とりあえず今はこの状況をどうにか――』

と、遊星が念話で言い掛けた時。若葉がホムンクルス達を殲滅せんと駆け出した。

「ダメよ!あの数を相手にしても、私達が逆に殺されるわ!」

だが扉を開けようとする若葉を、シャロが呼び止める。恩人の言葉には耳を貸そうと、若葉は足を止めるが、どうしてシャロが自分を止めたのか、と聞いた。
若葉にはバーテックス達と戦ってきた経験ゆえに、ホムンクルスの群れを牛若丸と共に倒せる自信があった

「どうしてって……この世界がおかしくなったことを覚えてないの!?」

ここに来て、若葉は自分が異世界から呼び出されたことを語る。シャロと遊星は困惑するが、話しているうちにこの世界の歴史とは様々な点が違い納得した。

「……この世界は、見ての通り治安が悪いの。そしてここに住んでいた私は、悪人達を何度も見て……わかったのよ。強い人が居ても、数の暴力には勝てないって!だからリゼ先輩も――殺されたのよ!!」

リゼという名前を若葉と牛若丸は初めて聞いたが、きっと大切な人なんだと察した。それで居て、シャロにとって強い人なんだろうとも。

「シャロの言う通りだ。これだけの数を俺達だけでどうにかするというのは、無理がある。この悲劇を止めるには、元凶である運営を倒すしかない!」

シャロと遊星の言葉に若葉は納得。だがこの群れを無視してどう運営の元に辿り着くのか、牛若丸は遊星に聞いた。

「相手の数は膨大だが、誰も追い付けない速さで突っ切ればこの群れでも進めるはずだ」

遊星はDホイールに、牛若丸は若葉を乗せて遊星自作の簡易バイクに跨る。シャロもDボードの上に立った。

「行くぞ、みんな!」

遊星の声と共に、三台の乗り物がホムンクルスの群れを駆け抜ける。

――スタートの合図、叫べ。魂(こころ)求めるまま。
運営側の齎す悲劇など、飛び越えてやる。
彼らは明日へ向かって駆け出した。輝く未来を、手に入れるために

2508名無しさん:2023/09/23(土) 15:45:11
>>2505
そして赤い三日月が昇ったのが最終決戦の日
この日のために聖杯戦争が終わるのが早すぎてもダメ、遅すぎてもダメ
だから運営が疑われようが調整をかける必要があるんだよな(街がどうなっても良いという側面もある)

2509名無しさん:2023/09/23(土) 15:45:53
殺し合いを止めかねないランサー陣営の謀殺だけは成功したルナールことムーンフェイス
できれば戦った若葉・牛若丸も相討ちしてくれたら良かったが、流石に贅沢は言ってられない
最後の戦いに備えてムーンフェイスは教会の地下で最後の二陣営を待つ
外の惨劇を止めるためにここに来るには自明の理
己の理想である世界を月のように美しい世界に変えるため、迎撃の準備を完了する

2510名無しさん:2023/09/23(土) 15:50:09
>>2506
武装錬金原作中盤で銀成学園にてカズキや斗貴子が救援にこなかったら仮にこうなってたかもしれないという発想が起点となった展開らしいなっているらしいな

知らない人のために捕捉すると銀成学園は中盤でバタフライ率いるホムンクルスの大軍団に襲われる
原作ではカズキや愉快な仲間たちのおかげで被害ゼロで終わるけど、この終末世界では逆に、という感じ

2511名無しさん:2023/09/23(土) 16:04:19
赤い三日月については、遊星達も気付いていた
そしてジンから聞いた運営が月顔の男という情報を思い出す
それらの情報から遊星に一つの推測が思い浮かんだ

(運営は化け物の作成以外にも何か月に関する能力を秘めているのか……?)

なおサテライト30は分身能力だが、月齢に合わせて増殖するという能力なのでこの予測自体は間違ってもいない
化け物(ホムンクルス)についてはマリク戦でその存在を認知していたので暴れ回っている異形の正体がホムンクルスだと判別出来た。

『遊星さん。この化け物達、パピヨンが利用していた奴らと似てますよね』
『ああ。もしかしたら、パピヨンと何か繋がりのある奴が運営なのかもしれない』

シャロと遊星はホムンクルスという共通点から、運営はパピヨンの知り合いだと考えた

2512名無しさん:2023/09/23(土) 16:07:02
配下のホムンクルスをバイクで突破して、とうとう聖堂教会の地下へたどり着いた一行
待ち構えるはジンが言った通り、月顔の怪人――ホムンクルスのムーンフェイスであった

「むーん、ようこそ。聖堂教会へ。

 その物々しさ……ランサー陣営討伐の報酬を受け取りに来たわけじゃないですね。
 ……もうお気づきの通り、終末の起点はこの私、元宇宙飛行士にして錬金術師のルナール・二コラエフ。
 またの名をムーンフェイスとなります」

なお、計画の目的が世界を月のように変えるためと聞いた時にはドン引きされた

2513名無しさん:2023/09/23(土) 16:48:25
>>2512
立場上もそうだが、この世界における麻婆神父みたいな立ち位置なムーンフェイス
だが、気になる台詞も吐いているんだよな

月顔「むーん、この世界の人々を救うには、世界を月のように変え、人の歴史を終わらせるしかないと考えるけどね。
   生命維持装置に繋がれ望まぬ延命を課された寝たきりの老人のように、
   こんな世界で人が無理して足掻いてまで生きる価値などあるのだろうかな?」


   「私の研究が世界を終わらせなくても、アインツベルンが、友人のマキリが、他の誰かが似たようなことをやっただろうさ。
   なぜなら技術者や魔術師たちは、先人の想いを無視し、せっかくの願いを己の民族のため、己の社会のために使おうと、
   殺し合うこととなり、無残な悲劇を繰り返す。
   行き着く先は人類同士の共喰い、カニバリズムのカーニバル。
   このまま人類が生き続けても歴史を繰り返すだけ、だからもう私の手で終わらせる。
   終末や滅亡は人類が必ず体験する出来事なのだからね」

……ただの自己弁護の詭弁である
でも、fate原作考えるとムーンフェイスがいなくても世界が滅びかけることが多々あったからな

2514名無しさん:2023/09/23(土) 17:37:16
「ふざけないでよ!そんなことのためにこの世界をめちゃくちゃにしたっていうの!?千夜やリゼ先輩は、あんたのせいで……!」

「やはりお前がこの世界をこんなふうにした元凶か……。ここに居るシャロは、お前のせいで大切な友を失った!お前が余計なことをしなければ、誰も悲しむことがなかったんだ!!」

遂に現れた終末の元凶。
彼の語る目的は滅茶苦茶で、遊星達は怒る
これに対するムーンフェイスの反応が>>2513だった

2515名無しさん:2023/09/23(土) 17:37:49
>>2512
報酬の件について若葉は「おまえからの褒美なんかいらない」と返したんだよね

2516名無しさん:2023/09/24(日) 08:42:15
>>2513
「こんな世界にしたのは、あんたじゃない!リゼ先輩も千夜も……救われるどころか、あんたのせいで殺されたのよ!!」

「人々の日常を終わらせる権利なんて、誰にもない。そこにどんな理由があろうとも、人々の未来を理不尽に奪う行為を、俺は許さない!
――勝負だ、ムーンフェイス!お前の野望は、俺達が打ち砕く!そしてこの世界の未来を切り開いてみせる!!」

「そうよ。あんたのせいで滅茶苦茶にされたけど……私はまだこの世界を諦めてないの。だから遊星さん達と一緒にデュエルして、未来を勝ち取ってみせるわ!」

ムーンフェイスに対して、シャロと遊星が啖呵を切る。
二人の瞳は、未来を見据えていた。

当然だが若葉もその性格からムーンフェイスの過去の行い(あまり詳しくは知らないが、この世界を衰退させた元凶だということは理解した)やこれからやろうとしてることを許容出来るはずもなく、報復するつもりである

世界を終末に導こうとする男と、未来を切り開こうとする者達の決闘(デュエル)が、始まろうとしている

2517名無しさん:2023/09/24(日) 10:34:52
>>2516
月顔「なるほど、願いのために友人を殺しただけはありますねえ」

若葉「待て、友人を殺した......?」

月顔「おや、教えられてないのですね?
   アーチャー・エネルを倒した功労者の一人、ダスティネス・フォード・ララティーナ、通称ダクネス。
   彼女はそこにいる桐間紗路に殺されています。
   我々の持つ技術でしっかり確認しています」

遊星「待て、それは彼女が襲いかかったからーー」

月顔「彼女は目覚める前に気を失っていた。
   殺さずとも無力化したり、事前に武器だけ没収する方法もあったハズ。
   それを渋ったのは殺すための口実が欲しかっただけじゃありませんか?」

2518名無しさん:2023/09/24(日) 10:51:13
>>2517
そして、証拠と言わんばかりに墓から掘り起こしたダクネスの死体を突きつけるムーンフェイス

月顔「眉間にある銃創、これはあなた(シャロ)の銃によるものですね。
   口径や使用弾薬の関係上、冬木には流通してないタイプの銃と弾丸ですから、あなた以外はありえない」

そして、ダクネスの死体を投げてよこすムーンフェイス

月顔「腐りかけて蛆虫も湧いてるので、これは食べたくないですねえ。
   ...むーん、話が脱線いたしました。
   そろそろ気づいたらどうです?
   あなたは私と同じく願いに狂っている。
   そして、そんな狂った少女とライダーに手駒にされている、もう片方のライダーとマスター様は御愁傷様と言えるでしょう」

2519名無しさん:2023/09/24(日) 11:03:55
>>2517
>>2518
「そうね、たしかに私はこの人を殺したわ。でもあの時が初対面で友達じゃないし……眠っていた時は何もわからなかったわ。
とにかく目が覚めたこの人は本気で私達を殺しに掛かってきたのよ。あの様子は、狂気に満ちたあの目は――どう見ても、話し合いでどうこう出来るものじゃないわ」

シャロはムーンフェイスの嘘を否定しつつ、ダクネスを殺害したことは素直に認めた。
たとえ悪人(シャロ視点ではダクネスがそう見えていた)だとしても、他人を殺したことは罪だ。ゆえに過去の罪を突き付けられても否定しないし、それを背負ってでも願いを叶えると、ダクネスを殺した時に決意した。

「私は願いに狂っている。それも否定しないわ。大切な友達のために、罪を償うために。……あんたが滅茶苦茶にした世界のために。どうしても叶えたい願いが、私達にはあるのよ!」

「ああ。たしかに俺達は願いに狂っているのかもしれない。だがそれは、この世界の人々の未来のためでもある!
若葉やライダーとは一時的な協力関係だが……手駒だと思ったことは一度もない!」

シャロと遊星の言葉を聞き、ムーンフェイスに揺さぶられていた若葉の心が再び定まる。
二人は自分に最も都合の悪い殺人を否定せず、その罪を受け入れていた。サーヴァントで間接的にとはいえ、悪人(ジン)を殺した経験は若葉にもある。

それにムーンフェイスの目的は、どちらにせよ阻止しなければならないものだ。そのためにもシャロや遊星との協力は必要不可欠だし、罪なき人々を殺戮し世界を衰退に追い込んだ――まるでバーテックスのような気狂いの言葉に耳を傾けてブレるつもりもない。

なにより若葉は二人に助けられている。いつでも殺せるような状況で、応急処置までしてくれたのだ。そんな恩人達を今更疑うつもりもない

2520名無しさん:2023/09/24(日) 12:15:56
>>2516
「私は、この世界に何があったのかはまだあまり分かっていない…だが、お前が過去に起こした行動の結果、今の終末に近付いた世界がある事は理解できる。
そもそもの元凶が何を言おうと…お前は私の…私達の敵だ!それにお前が行動しなければ…千景も召喚されず、あんな目には遭わなかった…その報いを受けてもらうぞ!ムーンフェイス!」

2521名無しさん:2023/09/24(日) 12:37:43
>>2519
シャロの罪を突き付けてもなお狼狽えない四人に、ムーンフェイスは観念した。彼らの協力関係を崩すことは出来ない、と
ゆえに実力行使だ。ムーンフェイスは自身の武装錬金、サテライト30で分身を生み出す。
様々な月の形のムーンフェイスが現れたのを見て、遊星はデュエルの開始を決闘者の直感的に感じる

「行くぞ、シャロ!若葉!ライダー!」
「わかりました、遊星さん!」
「「デュエル!!」」

シャロと遊星の声が重なり、決闘(デュエル)が始まった

2522名無しさん:2023/09/24(日) 12:39:01
サテライト30のおかげで持久戦は歴代妄想聖杯でも最高クラスのムーンフェイス
結界は教会を中心にどんどん縮小しているので相手に逃げ場なし
また、火力不足も再現した武装錬金で補っていくスタイル

時間をかければかけるほどライダーズが不利になっていく

2523名無しさん:2023/09/24(日) 12:40:43
最終決戦の地である聖堂教会の地下はバイクで疾走できるくらいには広かったのよね
ムーンフェイスが再現した武装錬金の力の一つ、モーターギアを足に装着して遊星のバイクに追いすがって来たりしたな
牛若丸+若葉はバイクから降りて他の月顔分身と戦ってる感じ

2524名無しさん:2023/09/24(日) 13:02:15
若葉は大量のムーンフェイスを見た瞬間、迷わず令呪を一画使い“英霊憑依”を使用した
英霊憑依は本人への負担もあり長期戦に向かないが、どの道この数が相手では時間をかけるほどジリ貧になるのが目に見えている。短期決着を見据え、牛若丸に余計な気を使わせないための戦略だ
それに自らの手でムーンフェイスに報いを受けさせたいという気持ちもあった

2525名無しさん:2023/09/24(日) 13:10:24
>>2521
「俺達の――」
「私達の――」
「「ターン!ドロー!」」

遊星が遊星号で、シャロがDボードで聖堂協会の地下をサーキットのように走り、カードを引き抜く。
アクセルシンクロを得意とする遊星は、スタンディングデュエルよりもライディングデュエルを得意とする。

「俺はシールド・ウィングを守備表示で召喚!更にカードを1枚伏せる!」

手札4

守備表示のシールド・ウィングが遊星の隣に現れ、並走して走るが追いすがったムーンフェイスが即座にそれを粉砕しようとするが、破壊出来ず。だが分身体が即座に2体襲い掛かり、粉砕した。(シールド・ウィングは1ターンに2度まで、戦闘では破壊されない)

しかし遊星は、それを前提に動いている。相手の攻撃(バトルフェイズ)が終わり、自分のターンが回ってきたことを察する
遊星の場ががら空きになり、ムーンフェイスが攻め込もうとするが分身体達と戦っていた若葉が『自在天眼・六韜看破』 で遊星の近くに居たムーンフェイス達を自身の近くに強制転移させ時間を稼ぐ

「俺のターン!ドロー!俺は手札から魔法カード、調律を発動!レベル4のチューナー、デブリドラゴンを手札に加えデッキの上から4枚を墓地に送る!」

若葉達が稼いでくれた時間を無駄にはしまいと、遊星は怒涛の勢いで展開する

「そして俺はデブリドラゴンを攻撃表示で召喚!墓地のシールド・ウィングを特殊召喚する!更に、調律で墓地に送られたボルトヘッジホッグの効果を発動!フィールドに特殊召喚する!」
「レベル4、デブリドラゴンにレベル2、シールドウィングとレベル2、ボルトヘッジホッグをチューニング!」

4+2+2=8

「集いし願いが、新たに輝く星となる!光差す道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ!スターダスト・ドラゴン!」

手札4

そして遊星の切り札、スターダスト・ドラゴンが現れた

2526名無しさん:2023/09/24(日) 13:16:17
>>2524
若葉自身が負傷してるから、長い戦闘はできないということもあるんだよね
さらに外の結界が狭まってるということはそれだけ多くの一般人が犠牲になるということ
一人でも多く助けたい焦りからもあったんよな

2527名無しさん:2023/09/24(日) 14:07:43
ムーンフェイスは数こそ圧倒的だが、一体一体の強さは並のサーヴァントよりも劣る。
英霊憑依した若葉は次々とムーンフェイスを打ち倒し、遊星の場から強制転移させた三体も難なく撃破した
その後も大量のムーンフェイスが若葉に襲い掛かるが、『吼丸・蜘蛛殺』 で打ち払った。これまで勇者として戦ってきた経験が、この聖杯戦争でも活きている
30体ほど居た分身体は、この短時間で半数近く殲滅したはずだ。しかしそれは同時に若葉の肉体に無理を強いることでもあり、負担も掛かっている。

「スターダスト・ドラゴンで攻撃!シューティング・ソニック!」

スターダストの一撃によって何人ものムーンフェイスを破壊した。これによって数は更に減る、が――

――瞬間、ムーンフェイスは再び30人に増殖した。

「また増えた!?」
「あの分身能力は、魔力が尽きない限り何度でも使えるということか……!」

シャロが驚き、遊星が冷静に分析する。
若葉はその光景に一瞬だけ驚愕するも、すぐに気を引き締めてムーンフェイス達を殲滅せんと戦う

何度も分身することは驚異的だが、魔力にも限界がある。
遊星や若葉の身が果てるのが先か、ムーンフェイスの魔力が尽きるのが先か――

2528名無しさん:2023/09/24(日) 14:25:11
>>2527
再び30人に増えたムーンフェイスが、若葉を無視して一斉にスターダストへ駆けると攻撃を繰り広げた。
瞬間、若葉は再び『自在天眼・六韜看破』 でムーンフェイス達を強制転移させることで同士討ちさせる。だがまたすぐに増殖。

一体でも残っている限り、ムーンフェイスに敗北はない。もっとも増殖する度に魔力は消耗しているのだが、それは若葉とて同じだ。
しかしこの攻防のおかげで、再び遊星にターンが回ってくる

「俺のターン!ドロー!」

手札5

遊星がカードを一枚引くと同時に、大量のムーンフェイスがスターダストを襲う
今度は数体が若葉の相手をすることで『自在天眼・六韜看破』を妨害しており、攻撃に成功する。これはターン制のデュエルではなく、戦いだ。

「迎撃だ、スターダスト!シューティング・ソニック!」

それは遊星も覚悟していたことであり、スターダストのシューティング・ソニックが何体ものムーンフェイス達を破壊する。
しかし即座に増殖したムーンフェイス達は攻撃を続行。数の暴力がスターダストを襲い、破壊された。同時に超過ダメージが遊星を襲う。
LPという概念はないが、痛みと傷が遊星の肉体を襲った

「くっ!だが、まだだ!罠カードオープン!星屑の残光(スターダストフラッシュ)!俺は墓地からスターダスト・ドラゴンを特殊召喚する!」

この時、足止め係のムーンフェイスの討伐を終えた若葉がスターダストに攻撃したムーンフェイスの群れに突撃。必然的にムーンフェイス達は分散される

「更に手札から魔法カード発動!白銀の翼をスターダストに装備する!」

白銀の翼
装備魔法
レベル8以上のモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターは1ターンに2度まで、戦闘では破壊されない。
装備モンスターがカードの効果によって破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する事ができる。

超過ダメージによる傷を負いながらも、遊星は走り続けることをやめない

「更にカードを一枚セットし、宝具発動、『集いし星(シンクロ召喚)』!魔力を支払い――ジャンク・ウォリアーを特殊召喚する!」

手札3

スターダストの攻撃が対策されたなら、他の攻撃方法を用意する。ジャンク・ウォリアーなら接近戦もこなせるという理由から、遊星は宝具により召喚条件を無視して特殊召喚した
普通のデュエルならば有り得ないことだが、此度は聖杯戦争。普通のデュエルではない

2529名無しさん:2023/09/24(日) 14:26:38
>>2528
ちょっと書き直す前のものを間違えて投下してたので一度破棄します

2530名無しさん:2023/09/24(日) 14:27:15
というか仮投下スレと間違えてた…申し訳ない

2531名無しさん:2023/09/24(日) 18:23:44
(事故多発のためage)

2532名無しさん:2023/09/24(日) 18:29:46
>>2530
よくあるよくある

2533名無しさん:2023/09/24(日) 18:47:00
>>2527
再び30人に増えたムーンフェイスが、若葉を無視して一斉にスターダストへ駆けると攻撃を繰り広げた。
瞬間、若葉は再び『自在天眼・六韜看破』 でムーンフェイス達を強制転移させることで同士討ちさせる。だがまたすぐに増殖。

一体でも残っている限り、ムーンフェイスに敗北はない。もっとも増殖する度に魔力は消耗しているのだが、それは若葉とて同じだ。
しかしこの攻防のおかげで、再び遊星にターンが回ってくる

「俺のターン!ドロー!」

手札5

遊星がカードを一枚引くと同時に、大量のムーンフェイスがスターダストを襲う
今度は数体が若葉の相手をすることで『自在天眼・六韜看破』を妨害しており、攻撃に成功する。これはターン制のデュエルではなく、戦いだ。

「迎撃だ、スターダスト!シューティング・ソニック!」

それは遊星も覚悟していたことであり、スターダストのシューティング・ソニックが何体ものムーンフェイス達を破壊する――と思いきや、同じ手は喰らわないとここでムーンフェイスは武装錬金『ソードサムライX』を使い、攻撃を無効化する。シューティング・ソニックがエネルギー攻撃だからこそ、出来た芸当だ。

そして数の暴力がスターダストを襲い、破壊された。同時に超過ダメージが遊星を襲う。
LPという概念はないが、痛みと傷が遊星の肉体を襲った

「くっ!だが、まだだ!罠カードオープン!星屑の残光(スターダストフラッシュ)!俺は墓地からスターダスト・ドラゴンを特殊召喚する!」

この時、足止め係のムーンフェイスの討伐を終えた若葉がスターダストに攻撃したムーンフェイスの群れに突撃。必然的にムーンフェイス達は分散される

「更に手札から魔法カード発動!白銀の翼をスターダストに装備する!」

白銀の翼
装備魔法
レベル8以上のモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターは1ターンに2度まで、戦闘では破壊されない。
装備モンスターがカードの効果によって破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する事ができる。

超過ダメージによる傷を負いながらも、遊星は走り続けることをやめない

「更にカードを一枚セットし、宝具発動、『集いし星(シンクロ召喚)』!魔力を支払い――ジャンク・ウォリアーを特殊召喚する!」

手札3

スターダストの攻撃が対策されたなら、他の攻撃方法を用意する。ジャンク・ウォリアーなら接近戦もこなせるという理由から、遊星は宝具により召喚条件を無視して特殊召喚した
普通のデュエルならば有り得ないことだが、此度は聖杯戦争。普通のデュエルではない

2534名無しさん:2023/09/24(日) 19:29:20
遊星と若葉は必死にムーンフェイスと戦っているが、その数にはキリがない。特に若葉は何度も宝具を連発したことで魔力を、負傷した肉体で全力で戦っていることで体力を削られてる
対してムーンフェイスは魔力が高いのか、なかなか魔力切れになりそうな気配も見せない

「若葉!分身能力は厄介だが、一人も残すことなく一気に倒すことが出来ればもう分身出来ないはずだ!」

クリボーの増殖を代表に、何かを増殖させるには元となる対象が必要となる。増殖する対象が存在しなければ、何も増えないからだ。
遊星はそこに目を付け、魔力切れ以外の攻略法を探り当てると若葉に伝えた

2535名無しさん:2023/09/24(日) 22:28:19
>>2521
「む〜ん、実に強情だ。錬金戦団を思い出す。やれやれ仕方がない、実力行使といこうじゃないか」

全てのマスターに拒絶されたことで、いよいよ黒幕自らが戦いに臨む姿勢を見せ、その姿に若葉は身構える。
ムーンフェイスのあまりにも身勝手な目的にはシャロだけではなく若葉もまた激しい怒りを感じていたが、怒りに任せて無謀な突撃を牛若丸に命じる程、冷静さを失ってはいなかった。

(千景が勝てなかった程の相手…相当の力を秘めているはずだ)

千景たちがムーンフェイスと遭遇し撤退したということは、彼女一人では勝てなかったのだろう。悪意あるマスターに選ばれてしまったがためにこの場では袂を分かつことになってしまったが、共に勇者として戦った戦友。その実力はこの場の誰よりも知っている。その千景を退けたとなれば目の前の怪人は1対7の不利すら物ともしない力を有しているということになる。
警戒する若葉たちの姿が愉快に思えたのかムーンフェイスは笑いながら語り出した。

「む〜ん、慎重だね…君たちが今考えていることを当ててみせよう」
「ランサーを退け、サーヴァント二人が相手でも余裕を保つこの男はどれ程の力を秘めているのか、とね」

仰々しい身振り手振りをしながら、こちらの考えを当ててみせたムーンフェイスに若葉たちはさらに警戒を強めるが、怪人の表情から笑顔が消え、さらに話を続けた。

「それは買い被りすぎというものさ。私はそこまでの力は持たない。サーヴァント二人相手どころか、1対1でも私は遅れをとってしまうだろうね」

やれやれと言わんばかりに頭を振るムーンフェイス。しかし、おもむろに懐から三日月状の物体を取り出し——

「だが、君たちは一つ勘違いをしている。それはこの戦い、1対2ではなく——」
 
「「「「——30対2ということさ」」」」

一瞬でその数を増やすムーンフェイス。満月から新月まで、その数は宣言どおり30体。千景の精霊である七人御先の実に四倍以上。
ここで、若葉は千景が勝てなかった理由を悟った。あまりにも単純かつ馬鹿げた理由——ムーンフェイスは千景を遥かに上回る数の暴力を備えていたということを。

「「「「さあ、私の理想郷のために聖杯の礎になりたまえ」」」」

2536Aルート:2023/09/26(火) 10:08:19
ムーンフェイスの策の前にも必死に戦ったライダーズ
しかし、結末は無情であり、若葉が倒れて魔力の供給を失った牛若丸は再現したバルキリースカートで腸をぶちまけられ、遊星はシルバースキンの防御を破りきれずに拳で心臓を貫かれ英霊は二人とも消滅した
シャロは最後の抵抗で、銃を撃つが全く効かず弾切れ
全ての抵抗手段を失った若葉とシャロに魂で満たされた聖杯を手にしたムーンフェイスを止める術はない

月顔「むーん、チェックメイトだね」
シャロ「どうして...!?」
若葉「私たちに何が足りなかったんだ?!」
月顔「さあね?
   強いて言うなら先を見越して戦力を温存できてたら結果は変わってたと思うがね」

月顔「少なくとも防御力に優れたダクネスと策謀に長けたジン、そして秘匿性を持つランサーが生きていたら私はもっと手こずったかもしれない」
「「!!」」

月顔「君たちは救いだ報いだ、と己の業を優先しすぎて合理性を無視した。
   救われるから、今は殺しても良い。
   報いが必要だから、今すぐ倒す。
   なんてことはない、先を見据えずにこちらの戦力を侮った故の選択ミス。
   俯瞰すれば、どんな言葉で飾り立ててもやっていたことは共喰いでしかない。
   その場その場の感情ばかり優先したのが運の「ツキ」だとお見受けします」

月顔「むぅん? お喋りが過ぎましたね。
   では、素晴らしき新たな世界を始めましょう。
   人がくだらない業に縛られない荒涼で美しい月のような世界を!」

そして、聖杯となった核鉄から巨大隕石衝突に匹敵する火力を秘めたICBMの武装錬金が現れ、無数に放たれた
もう1つの願いで加護を受けたムーンフェイスと彼の配下のホムンクルスだけはその破壊を免れる
冬木市どころか終末世界を生き残った人間・動植物は死滅し、世界は月面同然となっていく

シャロ「どうして、こんなの、いやあああああああ!!」
若葉「すまない、牛若丸......」

最後に残ったシャロと若葉も絶望と衝撃波の中で肉体はバラバラになり、灰と化した

もう1つの月と化した地球だった世界
その片隅で世界の月面下をやりとげたムーンフェイスは歓喜の涙を浮かべた

1つの世界が完全なる終末を迎えた
岩と灰とクレーターと、もう1つの月しかない荒涼たる死の世界
しかし、それは人が願いを叶えるために、生きるために同じ人同士で共喰いすることも二度とない
澄み切った世界とも言えた

少なくとも14のマスターと英霊は、己が抱える欲望や願いーー言い換えれば業が過ぎたが故にたった一人の怪人に敗れた

これがこの世界が迎えた1つの終末であった

2537Cルート:2023/09/26(火) 15:25:38
>>2535以降で分岐した【Cルート】を投下します)

>>2534
「わかりま……ッ!?」

若葉が手短に返事をしようとすると同時に、彼女の胴体を突撃槍の武装錬金――サンライトハートが貫く。
身体を捻ることで直撃は免れたが、負傷はあまりにも大きい。
更に遊星の方も白銀の翼によりスターダストが健在とはいえ、超過ダメージで満身創痍になっている。

(私も、ここまでか……)

意識が遠のき、視界が霞む。
今にも命が途切れてしまいそうな瀬戸際――脳裏を過ぎったのは、千景の最期の瞳。

「……いや。まだ、だ!私は――私達は負けるわけにはいかない!」
「む〜ん。内蔵に直撃しなかったとはいえ、すごいしゅうね――」

――気合一閃。
自分を貫いたムーンフェイスを切り裂き、刀を構える。
からん、からん――。殺されたムーンフェイスの手にしていたサンライトハートがその場に落ちた。

「若葉ちゃん……!」
「大丈夫か!?若葉!」

心配するシャロと遊星に若葉は力強く頷いた。

「私は大丈夫です!遊星さん、シャロさん――私は今から、最後の技を使う!……出来れば、合わせてほしい!」

そんな若葉に遊星とシャロは心配そうな視線を向けるが――

「この世界は、私たちが守る!何があっても!」

――そこまで言われたら、若葉を止める権利はもう誰にもない。

「わかった!俺も若葉の一撃に合わせて――最高戦力をお見舞いしよう!」
「令呪でお願いします!遊星さん、勝ちましょう!」

刹那――遊星にシグナーの痣が復活し、一身に集まる。

「私達の――」
「俺達の――」
「「ラストターン!ドロー!!」」

――救世竜 セイヴァー・ドラゴン。
そのカードは宝具として昇華されていなかったが、救いを願う皆の心が。そしてシャロの令呪が奇跡を引き起こした

そして手札の救世竜 セイヴァー・ドラゴンが光り輝き――スターダストがセイヴァー・スター・ドラゴンへと進化を果たす

2538Dルート:2023/09/26(火) 15:49:17
ムーンフェイスと若葉&牛若丸・シャロ&遊星の戦いの果て、最後に最大火力を互いに撃ち合った結果…虫の息になったムーンフェイス
だが牛若丸と若葉は斃れ、シャロも遊星もまたダメージが深く風前の灯状態となっていた
それでも自らの願いを、地上を月のような世界へと変えるという願いを叶えようと足掻くムーンフェイスだったが、現界に必要な最後の魔力を使い切り消滅するのと引き換えに、遊星によりとどめを刺された
遊星が消滅していき、またシャロもピクリとも動かない様子な所を見ながらムーンフェイスは思考する
(聖杯まで目前というのに…誰の願いも、叶わないまま……私が、終わらせなくとも…人類の、いや…世界の終わりは近いと、でも……?)
そしてムーンフェイスは無念を抱いたまま倒れ、この聖杯戦争の参加者及び運営は全滅
結界こそムーンフェイスの死により解除されたものの、人型ホムンクルスはそのまま住人達を喰らう
粗方住人を食べ殺してから、残ったホムンクルス達は聖杯の元へと向かった…ものの、その頃には既に聖杯は力を失っていた
ホムンクルス達の統率者であったムーンフェイスが死んだ今、世界をどうにかしようと動ける者は最早おらず…ここに終末世界自体が剪定される対象となり、やがて消滅する運命が確定した
この聖杯戦争には、勝利者などいなかった

2539Bルート:2023/09/26(火) 21:48:24
ムーンフェイスを辛くも打ち破った、ライダーズ
最期の笑顔が不気味であったが、世界を滅ぼしかけた月顔の怪人は確かに消滅した



そしてボロボロになりながらも両陣営は互いに譲れぬ願いのために、聖杯を巡って最後の決闘を始める



激闘の中で決着は―――つかなかった



赤い三日月が沈み、朝日が顔を出した瞬間
牛若丸と遊星は消えだしていき、若葉も元の世界に送還されようとしていた
影響を受けていないのはシャロだけだが、そんなシャロでもわかるくらい聖杯が力を失っていくように見えていた

遊星「まさか……」
牛若丸「聖杯には刻限があったとでも言うのか!?」


……ライダーズは直前まで知らなかった
この黒い核鉄に落とし込まれた聖杯の力は赤き月が出た時しか願いが叶わず、それを過ぎると貯められた魔力がリセットされてしまう
すなわち、英霊は座に還り、外の世界の住人であるマスターは元の世界へ送還される仕組みであった
この仕様を知っているムーンフェイスは、制限時間までにライダーズの決着が間に合わないことを悟り、最期に嘲笑っていたのだ

シャロは今まで犯した罪や犠牲はなんだったんだと怒り、悲しみ、奇跡を信じて聖杯に願ったが、結末は無情
英霊二人は成す術もなく消え去り、若葉も願いが叶わないことに悔し涙を流しながら元の世界へ返された
1人残されたシャロは壊滅状態の冬木や失った友に何もしてやれなかったことに慟哭する……








だが、物語はこれで終わりではない

2540Bルート:2023/09/26(火) 21:50:10
一度、力が失われた聖杯たる黒い核鉄だが、聖杯そのものは失われたわけではない
月日を待ち魔力さえ貯め直したうえで赤き三日月が出る日を把握し、再び聖杯戦争を起こせば願いを叶えるチャンスが来るのだ
それをムーンフェイスの館から簒奪した資料から知ったシャロは、今度は自分自身が聖杯戦争を引き起こす立場になった
全ての犠牲や終末世界の悲しい歴史を願いでなかったことにするために

なお聖杯の魔力のため直しと赤い三日月が重なる時期のために50年も待つ必要があったが、
シャロはムーンフェイスの研究から、自らを人型ホムンクルスに改造し、若さを保ちつつパワーアップしていた
今度は確実に優勝し、願いを我が物にするために彼女は覚悟の上で自らを怪物へと姿を変えたのだ
……無論、それまでに食人本能から多くの人を喰らったが、それさえも必要な犠牲と割り切り、願いの力でチャラにできると信じて

そして再召喚されるライダー・不動遊星
再び出会った時には見た目と願い以外、ムーンフェイスと同じ存在になり果ててしまったシャロに一時は困惑しつつも
遊星は変わらず、彼女と一緒に罪を背負い、二度目の聖杯戦争を勝ち抜くことを決めた
かつて聖堂教会だった場所の最奥で、近衛騎士を従える魔王のように、シャロは椅子に佇んだ



一方、シャロの起こした聖杯戦争に再召喚されたのは遊星だけではなかった
若葉と牛若丸も再び召喚された
若葉視点だと数か月しか立っていないが、降り立った終末世界は50年の月日が立っていた
冬木はもはや廃墟と化していたが、だからこそもう一度願いを叶え、人々を、この世界を救うために
2人の少女はかつて冬木市を言われた廃墟を駆けだした

2541Aルート補完:2023/09/26(火) 21:52:56
サテライト30のタネが割られたムーンフェイス
しかし、焦る様子がまるでない
まだ策があるのか?と疑うライダーズだったけど......


一方その頃、ライダーズの預かり知らぬところで聖堂教会もといルナールの研究所回りには人が集まっていた
結界が聖堂教会を中心に狭まっているので必然的に人々の逃げ場になっていくのだ
そして、聖堂教会には先ほどまでいたホムンクルスがなぜかいない

「門を開けてくれ!怪物に喰われてしまう!」とせがむ人々に対し、教会から人が出てきてこう言った
「お待たせしました、ここへ避難してください」
そして、ルナールの研究所の門は開かれたーー

2542Aルート補完:2023/09/26(火) 21:54:33
>>2541
ムーンフェイスはこれが最初から狙いだったんだよな
死の結界が狭まり怪物に追われれば、街を支えてきた研究所に逃げ込もうとするモブの心理をついた作戦
それまでに令呪フル使用で遊星・牛若丸のコンビにフルボッコにされた月顔軍団だけど
そこへ一気になにも知らないモブが地下に雪崩れ込んできて、月顔が全員吸収補食して全回復
短期決戦に持ち込もうとしたことが、完全に裏目に出る

2543Aルート補完:2023/09/26(火) 21:55:04
原作だと自分を倒したシルバースキンを纏うムーンフェイス
防御力と状況に応じてリバースで相手の力を封印したり網に変えられる汎用性に特化したムーンフェイスの本当の奥の手だったな
A ルートの世界線では打撃力と魔力不足でついにその堅牢なジャケットを突破できなかった
それでも俯瞰すれば理不尽というほどじゃなかったけど、せめてあと一陣営残ってれば楽だったかもしれない

2544Cルート:2023/09/27(水) 09:29:57
>>2537
「集いし星の輝きが、新たな奇跡を照らし出す。光さす道となれ!シンクロ召喚!光来こうらいせよ、セイヴァー・スター・ドラゴン!」

その瞬間、誰もがセイヴァー・スター・ドラゴンを見た
今こそが決着の時だと覚悟を決めた若葉は壇ノ浦・八艘跳を発動。自身の残り僅かな生命力が、魔力が消耗するのを感じながら――八人に分身。ムーンフェイス達に猛攻を仕掛ける。

これによりムーンフェイスは一気に減るが、咄嗟にシルバースキンを装着したムーンフェイスだけは無事だった。

「む〜ん。コレがなかったら危なかったね……」

シルバースキンの防御力を前に若葉の攻撃は意味を成さない。ムーンフェイスは余裕の態度を見せ、再び増殖しようとし――

「セイヴァー・スター・ドラゴンでムーンフェイスを攻撃!シューティング・ブラスター・ソニック!!」

セイヴァースターの攻撃がムーンフェイスを襲うが、それでもなおシルバースキンにより無傷だった。そこで遊星は今のムーンフェイスは絶対的な防御力を得ていると確信。

(他のムーンフェイスはコートを着ていなかった。つまりあのコートが何らかの効果を持っているはずだ!)

「セイヴァー・スター・ドラゴンの効果発動!このカードをリリースすることでお前のそのコートの効果を無効化し、相手フィールド上のカードを全て破壊する!スターダスト・フォース!!」

セイヴァー・スター・ドラゴンが戦場から消え、その効果によりシルバースキンとサテライト30が破壊される

2545Cルート:2023/09/27(水) 09:32:38
>>2544
絶対防御と増殖を失ったムーンフェイスだが、遊星に急接近。ホムンクルスの突出した身体能力、擬似サーヴァントにより強化されたパワーにより遊星の腹を拳で貫いた。

「遊星さん!」
「ぐふっ……。だが、まだ俺達のバトルフェイズは終了してない……!」

刹那――。

「あああああああっっっ!」

雄叫びと共に、若葉が最後のムーンフェイスを断罪した。
世界を月に変えようとした男の計画は、今ここに頓挫したのだ。

「言ったはずだ、私達は負けるわけにはいかない。貴様ら化け物は一匹残らず、殲滅する」

それだけ言い切ると、若葉は遂に命を失った。必然的に、牛若丸も消滅する。

「若葉ちゃん……!?」

最後に命懸けで戦わなければならない相手であったが、それでも心配で若葉の身体をシャロが揺する。
しかし達成感に満ちた表情をした死骸が動くことは、二度となかった。

「若葉は……最期にやりたいことを、やり遂げたようだな。シャロ……聖杯は……俺達のものになった……」
「遊星さん!」

皆でムーンフェイスを撃破した遊星だが、その身体はもう消え掛かっていた。
ムーンフェイスの悪足掻きは、遊星の命を奪うに十分な一撃だったのだ。

「シャロ……。悪いが、俺も限界だ……。お前だけでも、願いを叶えて……強く生きてくれ……」

その言葉を最期に、遊星もまた消耗する。

「遊星さん……」

遊星はサーヴァントだ。
この聖杯戦争が終われば消えるのは、必然。
しかしこれまで共に戦ってきた相棒の消滅に涙しないほど、シャロも強くない。

だから、シャロは泣いた。
聖杯戦争に優勝したというのに、溢れる涙を我慢出来ず……いっぱい泣いた

【ムーンフェイス@武装錬金 消滅】
【乃木若葉@乃木若葉は勇者である 死亡】
【牛若丸@Fate/Grand Order 消滅】
【不動遊星@遊☆戯☆王5D's 消滅】

2546Cルート:2023/09/27(水) 09:33:26
>>2545
暫く泣いた後、シャロは涙を拭った。

『シャロ……。悪いが、俺も限界だ……。お前だけでも、願いを叶えて……強く生きてくれ……』

遊星の最期の言葉を思い返す。

「そうよ。私はこの世界のために、願いを叶える。それが遊星さんの望みでもあるから……」

だから、立ち止まってなんかいられない。
シャロは聖杯で願いを叶えることを決意する

「私の願いは――――」

2547Cルート:2023/09/27(水) 13:29:02
>>2546
聖杯戦争が終わってから、暫くの月日が経った。
シャロの願いにより、聖杯戦争で命を失った終末世界の人々は蘇ることが出来た。
マスター達についてだが遊星が願いを叶えられなかったことでめぐみんを受肉する術がなくなり、ゆんゆんのみを世界に呼び戻すことは彼女にとって理不尽だと判断。

またパピヨンなど超人的な力を持つ悪しきマスターについてはめぐみんとゆんゆんならば再び討伐してくれただろうが、シャロの力だけでは止められない。
実際はパピヨンやジンは異世界から来たのだが、そんなことシャロは何も知らないのでマスター達の蘇生については見送りとなった。

世界は相変わらず退廃的で、ムーンフェイスが聖杯戦争の前に残した爪痕は今もなお残っている。
終末世界の人々は聖杯戦争の記憶を保持して気が狂う者も居たが、なんとか立ち直った者も居た。
荒くれ者は聖杯戦争終了直後こそかなり減っていたが、また徐々に増え始めている。

冬木市の治安は特に悪かったが、シャロはそんな冬木市に住むことに決めた。
誓いの銃と、遊星消滅後も残っていたセイヴァー・スター・ドラゴンとスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンのカードを大切なお守りに。

2548Cルート:2023/09/28(木) 09:20:38
「ヒャハハハハ!食料だ〜!」

木組みの街でリゼ先輩や千夜のお墓参りから、冬木市に戻った時。
――野蛮人が冬木の人達を襲っていた。
私は聖杯戦争でも使っていたリゼ先輩の銃を構えて――

「やめなさい!それ以上したら、撃つわよ!」
「お前みたいな女に出来るわけ――ひでぶっ!」

斧を持った男が私を襲おうとしてきたから、迷わず返り討ちにした。

「言ったわよね。それ以上したら、撃つって」
「「ひぃいいいい!」」

逃げ惑う残党達を無力化するために背後から腕だけ撃って、私は襲われてた人達の方を向いた。

「大変でしたね。もう大丈夫ですよ」
「きゅ、救世主様!あ……ありがとうございます!」

聖杯戦争の後。野蛮人を退治しているうちに、私はいつの間にか一部の人から救世主なんて呼ばれるようになっていた。
リゼ先輩ほどじゃないけど銃の腕も上がって、さっきみたいに倒せるようになって……それでも救世主なんて呼ばれる資格は、私にはない。

「……私は何も大したことしてないですよ。ただ罪を償い続けてるだけです」

それだけ言うと、私は移動した。
まだ街には悪人が沢山居るし、復興作業もなかなか上手くいかない。それでも一歩一歩、着実に世界はいい方向に回ってる。

私も悪人を倒したり、復興作業を手伝ったり……自分に出来ることをして、この世界をなんとかする。
ムーンフェイスの残した爪痕は大きいけど。この世界の未来は、私達の……この世界のみんなで掴み取ってみせるわ。

……結局、聖杯戦争ってなんだったのかしら。私は願いを叶えたけど、それは冬木市の人達の命を元に戻しただけ。
街は更に破壊されて、何も良い事なんてなかった――と悩む時期もあった。

でも、聖杯戦争がなかったら“この世界を生きる”ことに真摯に向き合えなかった。聖杯戦争で命の尊さを知って、罪を背負って、世界の真実を知って――遊星さんに世界を託されて。

色々なことがあったから、この世界と向き合えた。聖杯戦争の前に起こった悲劇――リゼ先輩や千夜の死を乗り越えて、少しは前向きになることが出来たのよ。

それに……聖杯戦争で千夜にも託されたから。めぐみんちゃんやゆんゆんちゃん、若葉ちゃん達にも胸を張って“私も頑張ったわよ”と言えるように、今出来ることをする。

私は救世主なんかじゃないけど。
それでも、世界の真相を知った人間として。……そして街をめちゃくちゃにした聖杯戦争の参加者の代表として。

これからも冬木市で、償いの日々を送り続けるわ。
こんなどうしようもない世界だけど――ここが私達の生きてる世界で。遊星さんや若葉ちゃんが守ろうとした場所だから。

だから私は戦い続けて――死ぬなら、みんなと同じ戦いの荒野で。この世界のために命を燃やしたい。
私の墓標に名前は要らないから。みんなのために。世界のために。罪を償い続けることが出来れば、それで十分よ!

2549名無しさん:2023/09/28(木) 16:14:53
ダグネスの死体だけど、実は体の中に遠隔操作式の爆弾仕込んでいてムーンフェイスが仕掛けた罠の1つでもあったんだよね

2550名無しさん:2023/09/28(木) 16:17:49
>>2549
その末路はというと

Aルート(敗北)→ライダーズは誰も気づかず、密集したところを爆破されそれぞれにダメージ
     このダメージが原因で若葉がダウン、遊星の乗っていたバイクが破損し機動力喪失

B・Cルート(勝利)→途中で罠に気づき、ムーンフェイスに逆に爆発するダクネスを叩きつけてダメージを与える

Dルート(相討ち)→途中で罠だと気づきはしたが、少しタイミングが遅くAルートほどではないが打撃を受ける

2551名無しさん:2023/09/28(木) 17:50:45
出自含めてどこまでも不幸だったダクネス
ついには骸まで爆弾に仕立てあげられている始末

ただ、B・Cルートだけは彼女のおかげで黒幕に一矢報いたとも取れるし
爆弾として利用しなきゃならない点ではライダーズも「ごめん」と思っていたな

2552名無しさん:2023/09/30(土) 09:49:27
いろんなパターンの結末があるの面白かった。
シリアスな展開だけどICBMにはワロタ

2553Eルート:2023/09/30(土) 15:59:48
>>2544以降で派生したEルートを投下します

>>2544
絶対防御と増殖を失ったムーンフェイスだが、遊星に急接近。ホムンクルスの突出した身体能力、擬似サーヴァントにより強化されたパワーを秘めた拳を遊星の腹に――

「――させないわよ!」

瞬間――ムーンフェイスの胴体目掛けてシャロが突撃した。その手には先程ムーンフェイスが落としたサンライトハートを手にし、その能力でムーンフェイスに突撃したのだ。

シャロはマスターだが、ずっと無駄に見学していたわけじゃないのだ。
むしろ立ち止まる暇なんてない。
サンライトハートが落ちた瞬間、シャロはそれに目掛けて走り出していた。

だがムーンフェイスは擬似サーヴァントのホムンクルス。錬金の戦士でもない少女の一撃など――

「む〜ん。惜しかったね。君では私に届かないよ」

ムーンフェイスは火の粉を振り払おうと、シャロに拳を向けた。
それはあまりにも大きな力の壁。世界の闇。

「そんなの、最後までわからないわ!私は私の想いを貫く!!」

絶対に負けるもんかと、限界を超えて――。
そのありったけの想いは。燃えたぎるハートは。
罪を償い、この世界を救うという真赤な誓いは――巨悪(ムーンフェイス)を貫いた。

「がっ……!?」

武装錬金はホムンクルスを斃す力を秘めている。サンライトハートの一撃を受けたムーンフェイスは、こんな小娘に斃されたことに驚愕しながら、その命を終えた

【ムーンフェイス@武装錬金 消滅】

2554Eルート:2023/09/30(土) 16:00:15
>>2553
「やっと……終わったな。ライダーさん、シャロさん……私の遺志を……二人に託してもいいだろうか……」
「若葉ちゃんの遺志?」

「この地に生きる人々を……これからもずっと守ってほしいんだ……」
「もちろんよ。若葉ちゃんの遺志は……私達が受け継ぐわ」

「サーヴァントの俺は、座に帰るしかないが……シャロならきっとこの冬木を守ってくれるはずだ。それにこの俺達にはまだ仲間がいる。彼女達も力を貸してくれるに違いない」

「そうか。それなら良かった……。ライダーさん……シャロさん……そして牛若丸……。ありがとう……」

シャロと遊星の言葉に安堵の表情を浮かべ、安らかに眠った。マスターが死亡したことで、牛若丸も消滅するが……その表情、どこか達成感に満ちたものだった

そして残るサーヴァントは遊星ただ一人。
この瞬間、シャロ組の優勝が決まったのだ。

【乃木若葉@乃木若葉は勇者である 死亡】
【牛若丸@Fate/Grand Order 消滅】

2555Eルート:2023/09/30(土) 16:00:48
>>2554
「聖杯戦争もこれで終わりか。過酷な戦いだったが……めぐみんやゆんゆん、若葉達と良い出会いもあったな」
「はい。みんなが居たから、私達は聖杯に辿り着いたんだと思います」
「ああ、そうだな」

聖杯戦争で出会ってきた参加者達を脳裏に浮かべ、二人は微笑んだ。

そして二人は聖杯の前に立ち――願いを告げる。

「この聖杯戦争の犠牲者達やマスターを蘇らせてくれ」
「キャスター・めぐみんちゃんをサーヴァントじゃなくて人間として受肉させて!」

――願いは叶う。

「あれ?座に帰ったはずなのに、どうしてまた冬木に居るのですか!?――って、ゆんゆん!?」
「ん……。私はあの時、めぐみんと一緒に……。あれ?めぐみん?それにシャロさんと遊星さんも……」

無事に蘇ったゆんゆんと受肉を果たしためぐみんを見て、シャロは大粒の涙を流した。

「良かった!二人とも、お帰りなさい!」

感極まって二人を抱き締めるシャロに、めぐみんとゆんゆんは状況がわからず困惑する。

「どうしたのですか、シャロ。あなた達は私達のことが嫌いじゃなかったのですか?」
「そうよ、めぐみん。私達が無能で、罪のない人達を殺しちゃったから……」

そんな二人に遊星は頭を下げた。

「あの時はすまなかった。一度、距離を置くためにああやって突き放してしまった。
罪悪感に苛まれてるお前達に手を差し伸べず……あんな酷い手段に出てしまったんだ。本当に、すまない……」

「私達はめぐみんちゃんとゆんゆんちゃんのことを、ずっと友達だと思ってたの。でもあの時は突き放すために二人を傷付けちゃって……後から戻った時には、手遅れになってた……」

「別に謝らなくてもいいですよ。私達が大勢の人を巻き込んだ罪人であることには、変わりないのですから」

「それは聖杯戦争の参加者、みんなに言えることよ。聖杯戦争でこの街は更に荒れた。めぐみんちゃん達だけが悪いわけじゃないのよ」

「……そうですか。でもどうして私やめぐみんは生き返ったんですか?」
「俺達が聖杯で願ったんだ。マスターを含めた聖杯戦争の犠牲者の蘇生と、めぐみんの受肉を」

2556Eルート:2023/09/30(土) 16:01:47
「遊星さんの言った通りよ。だからめぐみんちゃんやゆんゆんちゃんの罪も……これでもう許されたはず」
「……ありがとうございます。シャロと遊星には、感謝してもしきれませんね」

「めぐみんの受肉は私の願いでした。めぐみんとこの世界で、生きるのが私の夢だから……。シャロさん、遊星さん。ありがとうございます!」

「ううん。私達は何も感謝されるようなことしてないわよ。……でも、いつかまた二人と友達になれたら……」

「何を言ってるのですか?私達はもう友達じゃないですか。
ずーっとぼっちだったゆんゆんも、きっと喜びますよ」

「もう、何がずっとぼっちよ!……でも、シャロさんが友達になってくれるなら、私は嬉しいです。これからよろしくお願いします!」

「フッ……。どうやら俺達の願いは、本当に叶ったようだな」

三人のやり取りを微笑ましく眺める遊星もまた、嬉しそうだった。
しかし残された時間はもう短い。

「さて。そろそろ俺は、座に帰らなければならない。シャロ、めぐみん、ゆんゆん。この世界の未来はお前達に託す」

遊星はスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンをめぐみんに、セイヴァー・スター・ドラゴンをシャロに渡す。

「私が願いを叶えられたのも、ここまで生きてこられたのも……遊星さんのおかげです。遊星さんのデュエルを通して、学ぶことも色々とあって……。今までありがとうございました!」

シャロは涙を流さずに見送ろうと決めていたのだが……やはり聖杯戦争を共に生き抜いた遊星との離別に涙が溢れてしまう。
それでも前向きな気持ちで、感謝を伝える。

「遊星。あなたと過ごした時間は短かったですが……あのデュエルでジャックにも似た熱い想いを秘めていることは伝わりました。座でジャックと仲良く、そして熱く全力のデュエルをしてくると良いのです!」

「めぐみんを受肉させてくれて、ありがとうございました。私やめぐみんが立ち直れたのは、シャロさんと遊星さんのおかげです。座でもお元気に!」

三人に見送られて――遊星は遊星号に跨る。

「過酷な聖杯戦争だったが……お前達に出会えて本当に良かった。俺はみんなのことを、誇りに思う」

そして遊星は――走り出す。

「この世界の未来はみんなに託した!
走り続けようぜみんな!人生と言う名のライディングデュエルを!」

遊星の姿が薄れてゆくが、それでも彼は叫ぶ

「ライディングデュエル・アクセラレーション!!」

【不動遊星@遊☆戯☆王5D's 消滅】

2557Eルート:2023/09/30(土) 16:02:15
聖杯戦争終了後。
異世界のマスター達は自分達の世界で、この世界のマスター達はこの世界で目を覚ました。

後にパピヨンは武藤カズキに出会い、孤独ではなくなり。時折”聖杯戦争の偽善者達”のことを彼に語ったりするようになった。
ジンの帰還をウォッカが喜んだりもした。

善人だけでなく、悪人も皆平等に生き返り。

そして――

「千夜!今までどこに行ってたのよ!」
「ジャックさんっていう王者と一緒に、壮大な旅に出てたわ!」

「わけのわからないことを言わないで!」
「ふふ。ただいま、シャロちゃん」
「……おかえり、千夜」

千夜もまた元の世界で蘇り、久々に再会したシャロと喜びを分かち合った。

聖杯戦争こそ終わったが、彼らの物語は終わらない。
彼らはこれからも自分達の人生を歩み続ける。

2558Eルート:2023/09/30(土) 23:17:23
聖杯戦争を乗り越え、人々は生き返ったが世界は依然として退廃としている。ムーンフェイスが付けた傷痕は、そう簡単に消えない。
それでも聖杯戦争のマスターだった者達は手を取り合い、復興に務める。

「ねぇ、めぐみん。この世界はいつになったら、元に戻るのかな?」

「それはわかりません。でも私たちは、私たちに出来ることをするしかないのです。そしていつの日か、爆裂魔法を得意とするアークウィザードが世界を救ったという伝説を作ってやりましょう!」

「二人とも、相変わらず仲良さそうね。この世界はまだボロボロだけど、遊星さんや若葉ちゃんに託された未来を自分達で切り開くしかないわ。
だから私達はいつまでも走り続けるのよ。人生という名のライディング・デュエルを!」

「遊星が去り際に言ったことですか。シャロもまた随分とその言葉が気に入りましたね。結構な高頻度で聞いてる気がしますよ」

「遊星さんが教えてくれた大事なことを、忘れないためよ。私達はこれからも色々と過酷な運命が待ち受けてるかもしれない。冬木の治安は相変わらず悪いし……。
それでも走り続けるしかないのよ。未来に続くこのライディング・デュエルを!」

「私もジャックから伝わった爆焔の想いは、この胸に今でも燃え盛っています!そして……ゆんゆんとの愛も、爆熱です!
だからこういう大切な想いを胸に、これからも人生という爆裂なデュエルを続けてみせましょう!」

「もう……恥ずかしいこと言わないでよ、めぐみん。でも私もパピヨンを倒して罪を背負ってでも、めぐみんとずっと一緒に居たいって。めぐみんを愛してるって思った。
だから私はこれからもめぐみんを愛し続けて、シャロさんの友達として。めぐみんの彼女として生きるわ」

それぞれの想いを胸に、空を見上げる。
退廃した冬木でも空の色は、平等に青かった。
今日は曇ひとつない晴天。晴れやかな太陽が、三人を照らす。

2559Eルート:2023/09/30(土) 23:17:55
>>6
「ヒャッハー!食料だ!!」

三人が黄昏ていると、荒くれ者が現れて風情を台無しにした。
だが、黄金色の鎧を纏った騎士が彼を容赦なく殴る。剣を持ってるというのに、腕に自信がないのか何故か殴った。

「甘かったな、外道め。この私――仮面ライダーダクネスがいる限り、冬木の平和は私が守る」

荒くれ者を退治したダクネスはそう呟くと、シャロ達の方へやってきた。

「シャロ達もここに来てたのか。復興作業に精が出ているようだな」
「ダクネスさんもいつも野蛮人の退治、お疲れ様です」

シャロとダクネスは聖杯戦争が終わった後、和解していた。



「ダクネスさん。あの時は何も知らずに撃ってごめんなさい!」

「いや、いいんだ。実際、あの時の私はどうかしてた。聖杯戦争に嫌気が差し、迷走して……本気でシャロを殺そうとしたし、聖杯を破壊しようとした。
だが最後にシャロが撃ってくれたおかげで、目が覚めた。
あのまま暴走していたら、私に“仮面ライダー”の生き様を教えてくれた奴らが悲しんでしまう。だからありがとう、シャロ」



そんなやり取りの後、シャロとダクネスは交流を深め、仲良くなっていた。
復興作業を地道にするのがシャロ、めぐみん、ゆんゆんの役目ならば、仮面ライダーとして無法者を裁くのがダクネスの役目だ。

「今日はいい天気だが、どんな日も悪党は居る。奴らから人々の音楽を守るのが私の使命だ」
「ダクネスも聖杯戦争で変わりましたよね。急に仮面ライダーなんて単語を言い出して」

「めぐみんもデュエルという単語を使い始めたじゃないか。それに以前はゆんゆんを好きなんて言わなかっただろう」
「私もダクネスも、お互い聖杯戦争で得るものがあったというわけですね」

「ああ。当時はあんな迷走をしてしまったが……渡や戦兎、イナバ達と仲間になれたことは私の誇りだ。仮面ライダーの魂は、私が引き継ぐ!」

……と、ダクネスが宣言しているとまたしても近隣の建物から荒くれ者の声が聞こえてきた。
ダクネスはすぐにそこへ向けて走ると、この場を去った

「ダクネスさんが元気そうで何よりね。あの人がいる限り、本当に冬木の平和が守られ続ける気がするわ」

去っていくダクネスの後ろ姿に、シャロが微笑む。

「まあダクネスは昔から正義感が強いですからね。それに加えて聖杯戦争で何かあったのでしょう。聖杯戦争で得るものがあったのは私やゆんゆん、シャロだけじゃなかったというわけです」

「私やシャロさんみたいに、ダクネスさんも大切なものを受け取ったのかもしれないね」

三人に見送られて、仮面ライダーダクネスは今日も戦う。
常磐ソウゴや桐生戦兎や鈴仙・優曇華院・イナバ。そして紅渡から受け継いだ、仮面ライダーの誇りを胸に

2560Eルート:2023/09/30(土) 23:34:36
簡易だけど、既に書かれたり触れられてるシャロ、ゆんゆん、ジンニキ、蝶野、千夜、ダクネスを除いた目覚めてからのマスターの動向とかその後を纏めてみた(ザボエラだけ書けなかったけど…)
補完とかは自由に(指摘があれば訂正したり破棄したりもする)

・五十鈴大智
元の世界に戻された上で目覚めるも以降は本編と変わらない流れ…だったが、鈴仙に言われた「私には後を任せれる仲間がいるけどあなたは?」(要約)という言葉には思う所が残っていたようで、原作通り色々あった末の改心後に、英寿や景和に終末世界での一件を話したりしている

・桐生戦兎
元の世界に戻された上で目覚めるも、目前には原作通りカシラこと一海の姿が
状況を読み込めず困惑していたものの、聖杯戦争の中で「変身できなくても自分は仮面ライダーだ」と答えを見つけていたのもあり原作よりも早く立ち直る形となり、その後のスターク(エボルト)からの呼び出しからの特訓にも最初からやるしかないと乗っていた

・乃木若葉
若葉が目覚めると、そこには幼なじみにして親友の巫女上里ひなたが、目に涙を浮かべながらもホッとした様子で居た
どうも聖杯戦争に巻き込まれている間行方不明になってた扱いらしく、
「心配してたんですよ…!突然若葉ちゃんが居なくなって…このまま、高嶋さん達みたいに二度と戻って来なかったらと思うと…私は…!」と不安と安堵から出た涙を溢しながら言うひなたに対し謝りつつ若葉は、(シャロさんとライダーさんのおかげ…だろうか。…ありがとう。私も…2人のように、諦めない。私達の代で届かなくとも…いつか人類が、天の神に打ち勝って再び…四国の外でも生きれるようになる日が来るように)

そしてひなたにも聖杯戦争の件を話した末、検閲こそされたもののこの一件について書いた資料が後世に残り…300年近くの後に、勇者御記と共にそれが若葉の子孫である乃木園子らによって発見されたという

・東風谷早苗
洗脳されて以降の記憶が無いまま幻想郷にて目覚める羽目になった早苗
ただ、ドラゴンの形をした炎を見た覚えはうっすらあるようで…自分がアサシン(闇マリク)になにかされてしまった末、止められたのではと考えつつ、誰とも知らぬ自分を止めた相手へ感謝の念を持っていた

・アイン・ダルトン
最序盤に脱落したのもあって、訳がわからず混乱していたもののシャロらと遭遇
詳細を聞き、自分が判断ミスをしてしまった事を悟って申し訳無さそうにしつつ…軍人として、シャロ達の復興及び治安維持の手伝いをする事を決意していた

・常磐ソウゴ
託す側として咲夜に託し息絶えたと思ったら目覚めると牢屋に逆戻りしてたソウゴ
混乱する中ノリダーに出会うのは原作通りの流れになったが、聖杯戦争の中で自らの原点を既に思い出してたのもあり立ち直るのが早くなっていた他、オーマフォームになり時間操作能力を発揮している際には(ツクヨミや……咲夜もこんな風に、止めたりしてたんだ)と何処か感慨深そうにしていた
そしてクォーツァーを撃破後、ゲイツらに聖杯戦争での事を話していた

・間桐慎二
本編だと不明だった参戦時期が、ライダーの仮マスターになる少し前だった事が判明
聖杯戦争の過酷さと終末状態となった別世界の冬木市を目の当たりにし実感したのもあって何かしら変わる可能性がある事を示唆されている(士郎が衛宮邸に居るかをわざわざ確認しに行き、何処か安堵した様子であった)
後死因となったのもあって発砲音を聴くと怯えを見せるようになってしまったとかなんとか

2561名無しさん:2024/03/09(土) 00:00:02
架空世界、開幕

2562名無しさん:2024/05/18(土) 00:02:27
架空世界交流会、スタート!

2563名無しさん:2024/05/18(土) 00:07:07
交流会だからか拓也さんが呪霊にならずにワンフォールさんら綺麗なホモと会えたのには一種の感動があったな
同性愛差別に苦しむ者同士理解しつつも、自棄になっちゃ駄目だと優しく論してくれた

2564名無しさん:2024/05/18(土) 00:12:30
転移五条先生と夏油の遭遇とかもあったけど、案の定お互いめちゃくちゃ驚きなり思う所なりがあった模様

2565名無しさん:2024/05/18(土) 00:14:49
かすかべ防衛隊の面々の前ではエリートっぽく振る舞う風間くん
でも皆がいないところでは早苗さんに甘えているという(しんのすけは既に知ってるが)、その光景を見たハーゲンがショック受けてたのは吹いた

2566名無しさん:2024/05/18(土) 00:16:35
架空世界アスランとGF(グランドフィナーレ)アスランの殴り合いが勃発したのには草だった
発端は架空世界アスランがカガリと添い遂げようとしてる事や破廉恥な妄想の件を知ってGFアスランに「この!!1!!リア充ムッツリスケベ野郎!!!1!!仮にも同じアスラン・ザラだというのにお前は!!!1!!」と殴りかかったのが原因という

2567名無しさん:2024/05/18(土) 00:17:49
(ミスしたので>>2566修正)
架空世界アスランとGF(グランドフィナーレ)アスランの殴り合いが勃発したのには草だった
発端はGFアスランが、架空世界のアスランがカガリと添い遂げようとしてる事や破廉恥な妄想の件とかを知って「この!!1!!リア充ムッツリスケベ野郎!!!1!!仮にも同じアスラン・ザラだというのにお前は!!!1!!」と殴りかかったのが原因という

2568名無しさん:2024/05/18(土) 00:18:49
変身少女の主催側に居た北崎、架空世界の掘られた末精神崩壊した北崎に思わず言葉を失う

2569名無しさん:2024/05/18(土) 00:20:40
ひょんな事からおっぱい談義をし始め仲良くなる一誠@架空世界と瑚太朗@スーパー妄想大戦には参るね…

2570名無しさん:2024/05/18(土) 00:22:15
呪霊直哉を見て「俺あんなんなるん?色々とドブカス過ぎへん?」となるGFの直哉くん(リピ21)
ただ強さ自体は認めてはいた

2571名無しさん:2024/05/18(土) 00:22:35
交流会でもハーレムを作ろうと目論むHACHIMANはさぁ…アマミヤ先生との純愛はあったけどそれはそれって感じで女を落とそうと暗躍し…
最低系SS展開にする能力を上回る母性色の覇気を受けハーゲンにオギャったのは草
しかもその現場を魚雷先生が見たせいで、魚雷ガールvsハーゲンという交流会屈指の迷勝負になったのは草が抑えられなかった

2572名無しさん:2024/05/18(土) 00:25:47
架空世界の拓也さんの顛末を知った衣玖さんは曇ってたな
「…人格と外見に多大に問題はありましたが…私の知る拓也は…最後まで正義のヒーローだったので…そんな事に、なってしまうとは…」

2573名無しさん:2024/05/18(土) 00:27:35
呪霊化晴人を見てオルカの仁藤やシャーリーが引き攣った顔になったてたの、仕方ないけど草

2574名無しさん:2024/05/18(土) 00:29:03
>>1771
デュエルと聞いて私も混ぜてよとやって来てたなアリカちゃん@オール4

2575名無しさん:2024/05/18(土) 00:29:15
>>2571
ボーボボ×ローゼンガーテンサーガとかいう狂気の沙汰に巻き込まれたHACHIMANには流石に同情する

2576名無しさん:2024/05/18(土) 00:30:21
別世界のとはいえ旧架空学園4のトリ子ことバーヴァンシーの有様に曇るモルガン@安価3
……まあモルガン当人も元ロワだと大概な有様だったけどな!

2577名無しさん:2024/05/18(土) 00:30:51
架空世界参加者から混沌5結芽@架空世界の活躍を聞いたクレイトス驚いてたね
かつての戦いで自分に挑みかかり1レスであっさり死んだクソザコ…それが力も精神的にも大きく成長して生還したからなぁ

それはそうと前回の交流会で不遇団に加わって暴れ回ってたことは結芽にとっては恥ずかしい思い出だったそうな…

2578名無しさん:2024/05/18(土) 00:32:32
「五条悟が魔王に…??…そんな面白い混沌とした世界が在るとはね…」
と、魔王五条について知ったウォーズの羂索は言ってたね

2579名無しさん:2024/05/18(土) 00:33:40
そういや前回の交流会の出演者、またもや摩訶不思議な空間に来れたことへ驚いてたな
一夜限りの夢と思ってたけど、もう一度再会が叶ったりもできたので喜んでたが

2580名無しさん:2024/05/18(土) 00:33:53
>>2577
(あっ、クレイトスは混沌5の方ね)

2581名無しさん:2024/05/18(土) 00:34:51
架空世界フラン、架空世界しんのすけだけじゃなく他ロワのしんのすけ達にも会って逆ハーレムみたいになってたの草生えた

2582名無しさん:2024/05/18(土) 00:35:37
>>2567
GFアスランはメテオに、架空世界アスランはドライブに変身してまでやりやってたの草
交流会でやる事か?これが…

2583名無しさん:2024/05/18(土) 00:37:33
#QP、アズール、リグレットの三人が誰が一番総悟に相応しいメスブタかで争った結果
三人纏めて総悟にみっちり再調教されたの草

2584名無しさん:2024/05/18(土) 00:38:02
やっぱりというかなんというか、京子がロワ内で発現させた螺旋力に反応を見せるアンスパさん@オール3

2585名無しさん:2024/05/18(土) 00:39:43
架空世界霊夢は自分を助けてくれたお礼にとにせしんのすけマンのお願いを聞いて二人で散歩をしていたね

ちなみにその光景を見た架空世界しんのすけが二人がおデートしていたと色んな所に言いふらした模様

2586名無しさん:2024/05/18(土) 00:41:13
クリア・ノートとクリアソウゴの相対とかあったなあ
最期まで省みたりとかなかったクリアと、自分を助けようとした対主催らには思うところありげなクリアソウゴ

2587名無しさん:2024/05/18(土) 00:43:16
「登場話退場に意義を唱える!」とか言ってたベレニケ・ガブリエリ@モブロワ

2588名無しさん:2024/05/18(土) 00:44:05
うてなちゃん、案の定というか他の世界の魔法少女及び変身ヒロイン系のみんな相手に平常運転し始めて草生える
被害者の皆さん(一部):ストパン勢及びマジカミ勢のみんな、美遊@リピ20、その他etc

2589名無しさん:2024/05/18(土) 00:44:20
(誤変換したまま書き込んじゃったので修正)
>>2587
「登場話退場に意義を唱える!」とか言ってたベレニケ・ガブリエリ@モブロワ
→「登場話退場に異議を唱える!」とか言ってたベレニケ・ガブリエリ@モブロワ

2590名無しさん:2024/05/18(土) 00:46:04
架空世界マサオくん、魔族化が解かれてないせいで交流会でも女の子をレイプする気満々だったな
ただそんな悪行を許さない者達が…

架空学園3ピンキー「い ち ま ん え ん く れ た ら しゃ ぶ っ て あ げ る よ」
オルカ2ピンキー「アンタみたいな悪ガキ、お仕置きしないと分かんないみたいね?」
マサオ「ああああああああああああもうやだあああああああああああああああああ!!!(絶望)」

ミイラみたいになるまでしゃぶりつくされ(意味深)たんだよね、因果応報じゃない?

2591名無しさん:2024/05/18(土) 00:46:12
城戸@架空世界「蓮…お前はなるべく、生きろよ」
蓮@オール4「…お前のデッキを使ってる以上、俺は馬鹿げた殺し合いを止めるだけだ」

2592名無しさん:2024/05/18(土) 00:46:20
オルカ2の戦兎は元ロワで対峙した原典の浅倉とは違う妄想ウォーズの綺麗な浅倉を見て困惑してたね

2593名無しさん:2024/05/18(土) 00:47:41
>>2565
ちなみにこの光景、オール3風間くんも見ててあの世界の僕に何があったんだってなってたな

2594名無しさん:2024/05/18(土) 00:48:01
>>2582
真希さん探してた寿々花が見かねて介入してなきゃ延々互角の殴り合いが続いてそうだったんだよね、酷くない?

2595名無しさん:2024/05/18(土) 00:50:46
>>2588
サーニャ(リピ20)「やぁっ…♡美遊ちゃんお願い…♡見ないで…っ♡」
美遊「サーニャさんを離し…んあああっ♡そんなとこ触らないで…っ♡」

いやー眼福でしたね

2596名無しさん:2024/05/18(土) 00:52:09
>>2590
しかも架空世界レミリアもたまにあの時のスイッチが入る時があって一緒になってイジめていた時もあったな…
ま、因果応報だな

2597名無しさん:2024/05/18(土) 00:52:13
>>2569
原作だと条件次第だとおっぱいエンド迎えるんだよね瑚太朗の大元の出典元のRewrite
そのせいでまさか妄想大戦の世界も最終的には…?なんて一部読み手に勘ぐられてたのには草

2598名無しさん:2024/05/18(土) 00:52:23
>>2589
まさかまた不遇団が現れるのか…!
と思いきや前回で不遇団を操っていた黒幕である名称不明@主催ロワはしっかり管理されてるし
どうも今回のは単に1レス退場に不満を訴えかけてるだけのようだな

2599名無しさん:2024/05/18(土) 00:54:36
牛若丸@終末聖杯に案の定反応する義経になりたかった人こと西条大河@オール4

2600名無しさん:2024/05/18(土) 01:00:01
>>2598
文句言ってるキャラだと沢木さん@オール4もだったね
「そして死柄木弔ァ!奴は私のソムリエとしてのプライドと命と復讐心を踏みにじった!!
今からヘリで辻と死柄木を殺しに行く!!!」とか喚いてた…死柄木はともかく辻さん居ないよここに

2601名無しさん:2024/05/18(土) 01:02:58
バラートの本気おじ化を聞いた時にはリピ17永夢も頭抱えてたなぁ
同時に自分の不始末の尻拭いを結芽にさせてしまった事や、バラートが犠牲になった事を謝ったりもしていた

2602名無しさん:2024/05/18(土) 01:03:31
落ち込んでたスレッタ@ウォーズだけど、そんな彼女に声をかけたのがオール4のグエル君だったか

2603名無しさん:2024/05/18(土) 01:04:25
架空世界のエスデスに困惑を隠せずにいるタツミ@オール4

2604名無しさん:2024/05/18(土) 01:07:30
終末聖杯の慎二、くまの過去を今になって知り絶句するの巻

2605名無しさん:2024/05/18(土) 01:11:32
>>2601
あれは仕方ねぇよ……残留思念がバグスターウイルス化して次元渡って影響及ぼすなんざ誰にも予想できねぇって
アッシュくん@混沌4は「あいつマジか……」って頭を抱えて、ファレグおばさん@GFは「あの御仁ならやっても違和感ないですね」と普通に受け入れてた

2606名無しさん:2024/05/18(土) 01:11:35
オルカ1でひで化したせいでカーマちゃんを自分の仲間扱いして擦り寄って来る色んなロワのデビルひでほんときらい
そいつらを纏めてしばき倒す虐待おじさん連合(対主催者)すき

おじさん「ざけんじゃねぇよおい!誰が逃げていいつったオラァ!」
ひで「あーいったい痛い痛い!痛いんだよおおおおおおおお!(ガチギレ)」

2607名無しさん:2024/05/18(土) 01:11:53
数字ロワの新一とばったり遭遇したオール4の平次、ここにいるのは自分の知ってる工藤とは違うと推察しつつも蘭の件で合わせる顔があらへん…ってなっちゃってたな
ちなみに何気に終末聖杯のジンニキとニアミスしかけてるけど、平次とは面識ないし新一は殺した相手なので忘れ切ってるってのもあり事なきを得た

2608名無しさん:2024/05/18(土) 01:13:49
>>2605
当の本気おじさん(リピ17だよ)は邪竜となったバラートの顛末に塩気味対応な文句ばっかり言ってたのには草
ただ「本気」の戦いの末敗れた事は認め称賛してたけど

2609名無しさん:2024/05/18(土) 01:15:10
>>2595
で、でも後にあった架空世界リーシェと会話する機会あって結構シリアスかつしんみりしたムードになったから……
え、この後美遊に嫉妬したれいみがやらかした?
……それは、その、コラテラルダメージってことで勘弁してくれないでしょうか

2610名無しさん:2024/05/18(土) 01:16:35
オール3のベジータ、世界線は違うけどリピ17や架空世界でのトランクスの活躍を知り誇らし気にしてたなぁ
例のアレでの自分については「ふざけやがって…!」と苛立ってたが

2611名無しさん:2024/05/18(土) 01:20:39
自分の折れた半分の斬月の切先が預かり知らぬ所で対主催の力となってた事に
「なん……だと……!?」となりつつ、俺の力が役に立てたのなら…ともなってたオルカ2一護

2612名無しさん:2024/05/18(土) 01:24:12
BBちゃん(カルデアもしくはリピ17)が何かしら吹き込んだ多次元公安こなた含めた何名かの主導で「さらなる交流」という名目でサバフェス開いてクソワロタ
しかも他の人達も結構乗り気で同人誌書き始めて販売し始めたし

2613名無しさん:2024/05/18(土) 01:30:34
GFのうどんげ、かつて何も出来ず見殺しにしてしまった形のオルカえーりんと再会して思わず罪悪感から逃げ出そうとしちゃうけど、一緒に居た戦兎や一護(どちらもGF)に諭され踏みとどまり、謝ってたな

2614名無しさん:2024/05/18(土) 01:33:24
>>2609
美遊「今でも後悔してる…もし私があの時、リーシェの手を離さなかったらあの娘は今も……」
リーシェ「…こう言うと変に聞こえるかもしれませんが、私は…そっちの私が最後に戦ったのがあなたで良かったと思います。
     あなたが『私』の心と向き合い、殺す為ではなく止める為に戦ったから…手を差し伸べる事を選んでくれたから」
美遊「…最後までちゃんと、掴んであげられなかったのに?」
リーシェ「はい。だって自分から手を離してまであなたを助けたんですもの。自分の望む世界より、あなたを死なせたくないと思える程に心が変わった証拠です。
     それはきっとあなたでなければ不可能だった、そう私は思います。…ありがとうございます、『私』を助けてくれて、寄り添ってくれて」
美遊「…っ。うん……」


れいみ「いい雰囲気だけど…でも…リーシェちゃんの恋人は私なんだからね!」
美遊「え、ちょ、ひぃんっ♡♡ら、らめ…♡そこくすぐるのはぁぁ…♡♡」
うてな「はうっ!?れいみちゃんまた腕を上げてる…!これは私も本気でいくしかないよね…!」
美遊「ひぃああああああああっ…♡♡♡そ、それほんとにだめぇ…♡♡♡」
れいみ「ベーゼさん流石…まだこんな奥の手を隠してたなんて…!」
リーシェ「ズルいですよ美遊ばっかり!れいみれいみ!私もちゃんと見てください!今日はどんなプレイもコスプレもしてあげますから!」

台無しもいいとこだろうがよえーっ

2615名無しさん:2024/05/18(土) 01:34:40
創世の力を景和が持ってる事に驚くウォーズの英寿に終末聖杯の五十鈴大智、ニヤニヤするオール4の五十鈴大智

2616名無しさん:2024/05/18(土) 01:39:31
>>2594
ただその際にレイジングボルトを使った結果、近くに居たオール4ナツに「お前、なんでラクサスの魔法を…!?」とあらぬ疑いをかけられ戦いに…
誤解はちゃんと解けたからいいものの、開幕から心身ともに疲弊する羽目になった寿々花さんかわいそ

2617名無しさん:2024/05/18(土) 01:42:49
>>2573
なんならGFの晴人さんや、敵とはいえ安価3のグレムリンすら引いてたのにはヒッドとなる気持ちとそりゃそうなるよなって気持ちで心が2つになった

2618名無しさん:2024/05/18(土) 01:45:54
架空世界の支援スレに引き続きここでもいつも通りなムーブなテセオさん@GF

2619名無しさん:2024/05/18(土) 01:50:18
>>2579
オール3の兄上と小梅ちゃんもまた呼ばれてたんだっけ
「よもや再び…この地に来る事になるとは…斬月の霊力を以前にも増して複数感じられる…何が起こるか分からぬものだな……」
「でも…わ、私はまた、黒死牟さんに会えて嬉しいですよ?お話したいこと、たくさんありますから…」
「そうか……」
「わっ、へひゃぁ…(頭なでなでされた」

2620名無しさん:2024/05/18(土) 01:51:16
>>2616
一方探し人の真希さんはというと…自身が融合カードにより御刀と融合させてた鬼呪装備阿朱羅丸の本来の使い手、百夜優一郎と出くわしていた

2621名無しさん:2024/05/18(土) 01:53:33
自らの斬魄刀の力を理念断片という形で無断で使った末破滅したウィキッドの事を知った時灘@オルカ2、めちゃくちゃゲラゲラして嘲笑ってたな…

2622名無しさん:2024/05/18(土) 02:00:50
リピ17しんのすけ(架空世界)はリピ17魔理沙にあっていたな
リピ17魔理沙「お前しんのすけか!?どうしたんだよその格好」
リピ17しんのすけ「ちょっと色々あってね…魔理沙お姉さん、あの時は本当にごめんだゾ…」
魔理沙「…もう気にしなくていいぜ、お前だって好きでやったわけじゃないんだからさ、とりあえず!今はこの時間を楽しもうぜ!」
しんのすけ「…うん!」

2623名無しさん:2024/05/18(土) 02:12:59
死神勢に反応を見せるこまっちゃんこと小町(妄想ウォーズ)

2624名無しさん:2024/05/18(土) 02:21:58
>>2607
そこに現れたのは蘭ねーちゃん@オール4で、フォロー入れつつも平次に話させる形に持って行って…と思ったら警泥ロワの怪盗キッドこと快斗の変装だったという
事情を理解しつつあれれ〜おかしいぞ〜?と内心でなった新一により変装を暴かれ有耶無耶に…はっきり言ったらどうなんだ!!100万ドルの五稜星のダイマがしたかったんだと!!(by妄想ロワに出た事ない公安のトリプルフェイス)
ちなみにこの後ちゃんと本物の蘭を交えての話し合いになった模様

2625名無しさん:2024/05/18(土) 02:28:28
>>2619
一時的とはいえ斬月の力を託され行使したGFのうどんげやシンも、この世界だと問題無く斬月の力使えるんだっけ
それもあってその二人に聖杯大戦の一護、>>2611のオルカ2一護、>>2613のGF一護に架空世界の混沌5結芽と、兄上は6つもの斬月の霊力を感じる事に

2626名無しさん:2024/05/18(土) 08:21:50
>>2572
雄二もだいたいそんな感じだったね
「俺の知るあいつは曲がりなりにも正義の味方だったが……そんなことになってしまう世界もあるんだな……」

2627名無しさん:2024/05/18(土) 08:39:56
こめっこのパンツを被って見た目こめっこになってるロリカイザーを見て驚愕するめぐみん(ウォーズ)

「こめっこ!?何をしているんですか!」
「え?俺はロリカイザーだけど」
「は?」
架空世界太郎「あいつはロリカイザーってやつで、パンツを被るとその持ち主の幼女になれるんだよ」
「なんですかそれは!?ただの変態じゃないですか!」
架空世界ロリカイザー「失礼だな、変態という名の紳士でラクトの嫁だぞ」

そしてラクトが現れてヤるいつもの流れに

「あ、ぅ♡ラクト、だいしゅきだ♡」
架空世界ラクト「俺も愛してるぞ、ロリカイザー。孕めオラァ!」

「な、な、な……なんですかこれは!不健全です!エクスプロージョン!」

太郎「やべっ、デビル・ブロー!」

こめっこ姿のロリカイザーの行為を見て思わず顔真っ赤になって爆裂魔法を使うめぐみんだけど太郎がデビル・ブローで相殺してなければ危なかった

2628名無しさん:2024/05/18(土) 11:55:06
最期まで闇に落ちず英雄として戦い抜いた架空世界セフィロスに、何処か誇らしげな反応をしてた剣ロワクラウド
ニブルヘイムでの台詞的にもそういや最初は憧れてたもんなあ…となった

2629名無しさん:2024/05/18(土) 12:08:33
GFでの1件を貴利矢さんから聞いたベクター@オルカ2、仮に自分がその場にいたら光の英雄の選定には弾かれてたんだろうなと考えてたな

2630名無しさん:2024/05/18(土) 12:09:16
架空世界の雅にばったり遭遇しちゃうオルカ2の明さん

2631名無しさん:2024/05/18(土) 12:11:55
正宗@妄想ウォーズに面と向かって礼を言う永夢@妄想ウォーズ

2632名無しさん:2024/05/18(土) 12:16:26
>>2584
京子絡みだとGFの虎杖が沙都子(安価2)とイチャイチャしてるのを見てロリコンだったの!?となりつつも、後方先輩面してたりもしてたね
自分の世界の虎杖がああだったのもあって、違う世界だろうと色々あっても幸せにやれてるのは嬉しいようで

2633名無しさん:2024/05/18(土) 12:24:48
>>2592
>>2591の城戸や蓮、それに架空世界の北岡先生も流石に困惑してたな綺麗な浅倉に

2634名無しさん:2024/05/18(土) 12:33:21
>>2617
一方ノーコメントで見なかった事にした笛木@GFに、もう関わりたくないと即座に逃亡したオーマ大臣@架空世界

2635名無しさん:2024/05/18(土) 12:44:38
終末聖杯Eルートダクネスが戦兎、ソウゴ、渡に

「みんな、すまない。私は仮面ライダーのようになれなかった……」

と自分が一時的に狂ってしまったことを謝るも

渡「でもダクネスさんはその後、街の復興作業をしたじゃないですか。その心が、仮面ライダーだと思いますよ」

などと三人が優しい言葉を掛けてダクネスを「仮面ライダー」だと認めるの好き

2636名無しさん:2024/05/18(土) 12:54:16
GFのキラやクルーゼは架空世界の咲夜さんと出会ってたけど、彼女の出自にはやっぱだいぶ思うところがあるようで

2637名無しさん:2024/05/18(土) 13:03:43
>>2636
人の業!!!!そのものすぎるから多少はね?>架空世界咲夜さんの出自
使われた(疑惑も含め)技術的にはキラやアコード達の妹と言えなくもない

2638名無しさん:2024/05/18(土) 13:04:18
リピ2020しんのすけがオール3ひろし&みさえに再開した時は思わず涙出たわ…

2639名無しさん:2024/05/18(土) 13:49:05
ラグナくんに危うく斬られかけるところだったサザンドラ@オール4…スターリア姫が止めてくれたから良かったものの

2640名無しさん:2024/05/18(土) 14:27:23
>>2579
再び出会う天空聖杯のマコト兄ちゃんとチノ、ココア

「あっ、マコトさんだ!久しぶりだね!」
「マコトさん。また出会いましたね」
「ああ。想いは無限に繋がってる。チノやココアが俺を友と想ってくれるから、またこんな奇跡が起きたんだろうな」

そして天空聖杯のまりなちゃんも。

「また会ったね、チノ。別にあんたにまた会いたかったなんて思ってないから……」
「ふふ。相変わらずまりなさんは、素直じゃないですね」

2641名無しさん:2024/05/18(土) 14:38:17
>>2625
チャンイチとは別の斬月の使い手でしかも相当強い兄上に興味津々な結芽と、挑まれたなら抜かねば無作法と手合わせに応じる兄上
そこへ自分も混ぜろと乱入してきた更木隊長×2@数字ロワ&オルカ2で草

2642名無しさん:2024/05/18(土) 14:44:46
>>2620
寿々花や結芽に合わせる顔が無いってなってたところ、優ちゃん(ウォーズの方)に会ったんだっけ
「せっかくの機会なんだし、ちゃんとそいつらと向き合うべきだろ」と言われ「…そう、だね…ここで避けてばかりだったら、また後悔を抱えたまま僕は…」と、二人を探そうとする事になった

2643名無しさん:2024/05/18(土) 14:45:38
>>2642
後妖夢やシンジに会えたら謝りたいとも思ってたね真希さん

2644名無しさん:2024/05/18(土) 14:57:41
>>2641
再会を果たして一緒に行動してたGFシンと聖杯大戦一護が巻き込まれる形になってたのはかわいそ
それはそれとして変身した上で「分身は!!こうやるんだぁーーっ!!」しだしたシンには大草原だった

2645名無しさん:2024/05/18(土) 15:31:52
>>2572
>>2626
一方二人が知ってる方の拓也さん(ウォーズ)は……架空世界の方やオール4の放送役の方と勘違いされて攻撃され痛ってえ(いたってえ)!となっていた、哀れ。

2646名無しさん:2024/05/18(土) 15:58:36
ルフィ(GF)との再会を果たす形になったウタ(オール4)だけど、灯火の星がやろうとしてた事を知った際はなんとも言えない表情なってたな

2647名無しさん:2024/05/18(土) 16:14:00
>>2582
寿々花に止められてからは互いにキラを失ってる(GFアスランは過去に、架空世界アスランは見せしめで)のを知ったのもあって落ち着いたから…

2648名無しさん:2024/05/18(土) 16:22:57
ヒースクリフ(クローン)と茅場@架空学園3の邂逅とかあったな
最後まで主催として戦い散ったクローンヒースクリフと、対主催達の活躍を見る中自らを省み、協力した末散った茅場

2649名無しさん:2024/05/18(土) 16:50:46
>>2641
>>2644
命の取り合いじゃない形で兄上や剣八二人、一護やシンと強者達と戦える事にウキウキしてたな結芽
ロワ本編だとそんな気持ちで戦えた事が全くといっていいほど無かったのもあって

2650名無しさん:2024/05/18(土) 17:23:06
「兄ちゃん…俺、兄ちゃんみたいにやれたかな…?」となってた大二@ウォーズと、
「…よく頑張ったな、大二。兄ちゃん嬉しいぞ」と褒める一輝ニー@オール4

2651名無しさん:2024/05/18(土) 17:32:52
>>2612
「小僧でエロ本(同人)書いてクソ妖魔どもに高値で売り捌けば小遣い稼ぎになるんじゃね?」という感じで白念くんの本出す大明海で草だし、エスデスが買い占めようとしてもっと草

2652名無しさん:2024/05/18(土) 18:19:17
>>2635
「一回間違えちゃってもさ、そこから自分に出来る事を探して頑張れてるなら、十分仮面ライダーやれてると思うよ」
って感じの事言ってたんだっけソウゴ@終末聖杯

2653名無しさん:2024/05/18(土) 19:14:41
>>2652
ソウゴといや架空世界の咲夜さんがジクウドライバーでライダーやってるのには驚いてたな

2654名無しさん:2024/05/18(土) 19:21:16
架空世界の無惨様、想いの力が脅威だと認めたからか平成ロワやリピ20の自分が人間に負けた事にはそこまで驚いてもなかったな

2655名無しさん:2024/05/18(土) 19:37:51
>>2645
オール4の方見つけた際は勘違いされて被害を被った仕返しと言わんばかりに「ウッス!ウッス!ウッス!」とマウント取りながら殴ったりしてたから…>拓也

2656名無しさん:2024/05/18(土) 19:38:16
>>2649
他はともかく聖杯大戦一護が強者…?(聖杯大戦での一護の動向を思い返しながら)

まあ実際前回の交流会では案の定不遇団側に加わってシンたちに迷惑をかけてたそうな…
その際同じく不遇団にいた結芽と共闘してたが、あの頃よりも見違えるほど強くなり一護も「負けてられねぇ」と奮起してたなぁ

2657名無しさん:2024/05/18(土) 19:45:55
>>2656
ステシから見るにスペック的には代行消失編終了後辺りっぽいから強い筈なんですよ…相手と戦況(>>262)が悪かったけどそれはそれとして不遇団入りしてたのはまあそうだねと

2658名無しさん:2024/05/18(土) 19:57:39
前回不遇団側にいたキャラ、元からマーダーな奴はともかく対主催者やってたのは黒歴史扱いにしたがってたなぁ

2659名無しさん:2024/05/18(土) 20:02:51
>>2654
ただイチャ付いてる童磨殿とあいちゃん@聖杯大戦を見て自分の部下が幼女趣味になったと引いてたのは草

2660名無しさん:2024/05/18(土) 20:10:11
>>2653
「…別の世界の私と貴方に、そんな縁が有るとはね。
…不思議な気分だわ」と言ってたな咲夜さん

2661名無しさん:2024/05/18(土) 20:11:35
>>2659
まあ気にしないで
猗窩座殿と兄上もそれぞれアーシャと小梅ちゃんに懐かれてますから

2662名無しさん:2024/05/18(土) 20:22:03
>>2658
元人間ロワの紘汰神もめっちゃ恥じてたな。聖杯大戦の強者がビシっと喝を入れてくれたけど

2663名無しさん:2024/05/18(土) 20:29:57
カイドウさんにアルハラされたアルテマティア様がべろんべろんに酔ってまた脱ぎ出したのは笑った
歓声上げる男性陣へ「見せもんじゃねぇぞ散れ!」って怒鳴りながら慌てて服着せてあげたカムイは、もう完全に保護者だったよ

2664名無しさん:2024/05/18(土) 20:42:33
>>2663
カイドウが甘え上戸になったせいでここぞとばかりにハーゲンがオギャらせにきて草
その光景にドミノ様始め本編で死闘を繰り広げた面々は真顔になっていた

2665名無しさん:2024/05/18(土) 20:48:23
>>2663-2664
「そっちの俺は……愉快な事になってるみてえだなぁ」ってなってるオール4カイドウ

2666名無しさん:2024/05/18(土) 21:00:12
>>2658
オルカ2の進兄さんこと進ノ介も恥じてたな
それもあって自分からドライブを継いだ形になる架空世界アスランに激励したりもしてた

2667名無しさん:2024/05/18(土) 21:13:23
「向こうの俺は最初はクソザコナメクジだったのに今や大活躍した対主催者…片や俺はどのロワでもズガン…頭に来ますよ…!(逆恨み)」

数ある野獣先輩の中でも特にパッとしないリピ17野獣とかいう人間の屑
華々しい活躍のGF野獣先輩を逆恨みしてたな

2668名無しさん:2024/05/18(土) 21:24:29
リピ14ルルーシュとばったり遭遇したモニモニもといモニカ@オール4
一触即発…と思いきや、「このような場所でまで、恨みを持ち込む気はありません」とモニモニ側が飲み込み事なきを得る
それはそれとして出自(シャルルの隠し子)を明らかにされたルルは隠し子の存在はともかく、ラウンズにまで上り詰めてた事に驚いていた

2669名無しさん:2024/05/18(土) 21:35:30
>>2630
別の世界とはいえ綺麗になってる上自分との面識もないっぽい宿敵の姿には困惑を隠せずにいたな明さん

2670名無しさん:2024/05/18(土) 21:42:30
>>2669
架空世界には彼岸島がそもそも存在しないから兄貴は生きてて、明さんも小説家志望の一般人として吸血鬼とは関わらず暮らしてそうなんだよね
なんじゃあこの原作知ってると余計に悲しくなってくる可能性は

2671名無しさん:2024/05/18(土) 21:42:42
マルク@ウォーズから聞きつけたのか、拓也さんに人工呼吸した一件で衣玖さんをからかう天子@オール4…
「他言無用と言ったのによりにもよって総領娘様に話すとは…!…あのマルク(道化)は後でシメますわ」とは衣玖さんの弁

2672名無しさん:2024/05/18(土) 21:58:02
>>2588
リピ21での暴走から責任感じて塞ぎ込んでたひかりちゃんと、慰めてた孝美さん@オール4が姉妹揃って被害に遭ったのはひどかった(KONAMI)

2673名無しさん:2024/05/18(土) 22:03:03
シャロや遊星、牛若丸と再会を果たせて喜ぶ若葉様(全員Eルートの方)

2674名無しさん:2024/05/18(土) 22:14:27
ロワ本編だとついぞ再会出来なかったマッシュと再会を果たしたシェリアだけど、やっぱり落ち込んでたなあ

2675名無しさん:2024/05/18(土) 22:14:47
>>2640
この後チノとまりなは天空聖杯炭治郎に見殺しにしてしまったことを謝ってたな、GFで大我がとりなしたとはいえ直接会えるならそれが最善には違いない
まりなは理不尽な扱いした元鯖のジジにも謝りに行っていた…ジジの方は自分も切り捨てる予定だったことを棚に上げまりなを一通り煽ったりこき下ろしたりしてたが一応気は済んだようだ

2676名無しさん:2024/05/18(土) 22:32:24
ジジといやオール4のバンビちゃんの有り様にはドン引きしてましたね…

2677名無しさん:2024/05/18(土) 22:37:33
>>2671
衣玖さんといえば鬼の王(炭治郎)に直接謝ったりもしてたな
結局救う事は出来なかった訳だから…

2678名無しさん:2024/05/18(土) 22:41:52
弦太朗を見かけ声をかけた流星だったけどリピ20の方で自分の事知らないのに少しショックを受けてたか
ただ、話す中で世界が違えどこいつもまた弦太朗だとなっていた

2679名無しさん:2024/05/18(土) 22:45:20
メフィスとフェレスやマルク、及び景和やシェリア達にはふざけんなとなりつつ、それはそれとしてよっちゃんもとい依姫@混沌ロワの神降ろしに興味を持つメラ

2680名無しさん:2024/05/18(土) 22:55:48
>>2584
「その力、己の欲望のままに行使すれば待つのは宇宙の滅び…スパイラルネメシスのみ。
お前にその螺旋力が御せるか?」と問いかけたけど、京子は
「…似たことはあの老害陰陽師(リピ20晴明の理念断片)にも言われたんだけど…あたしはそんな事態を引き起こすつもりはこれっぽっちも無いわ。
極力使わない。あたしは出来る限り…あたし自身の力(呪術・体術)で足掻く」
と返してたね

2681名無しさん:2024/05/18(土) 23:16:35
>>2676
あとオルカ2のリルには「リルってそういうのがタイプだったのー?」と一緒にいた黒さん見ながら揶揄ってたな
リルは「うるっせーよ」と辛辣に返しつつ、黒さんと一緒に飯食ってたが

2682名無しさん:2024/05/18(土) 23:21:35
>>2602
不器用ながらもグエルが声をかけてたのと、エリクト当人(ウォーズの方)が謝りに来たのと、カナデ(やエミリア)、ラスティが顔を出し生き延びれた事を伝えた事、
またグラハムもどうにか生還し自分やほむらの世界で起きてる事件を解決する為奔走してるのもあってどうにか立ち直れたんだっけ>スレッタ

2683名無しさん:2024/05/18(土) 23:51:01
謝罪云々だと真昼もウォーズのシノアにせっつかれる形で行ってたな
なおシノアには「世界が違うのはわかってましたが…私の知ってる姉さんより…ずいぶん人間らしいというか…」と評されてた
(元ロワでも原作ほど壊れてないのが示唆されてたりする)

2684名無しさん:2024/05/19(日) 00:06:29
ライナーがリピ19,そして主催ロワを経てウルトラマンになった上、GFで因縁の記憶を引き継いでるキリトと共闘、そして一時的とはいえ融合果たしてたのにはロワ開いてた&協力してた側として驚いていたディアボロ@WSロワと大統領@WSロワ

2685名無しさん:2024/05/19(日) 00:14:52
元ロワで羅鬼と化した挙げ句暴走・発狂した姿をこの目にし介錯もしたコト@リピ19、架空世界の直人に本当に同一人物なのかってなってたな

2686名無しさん:2024/05/19(日) 00:46:14
なんだかんだいちゃついてる姫来とシュラ

2687名無しさん:2024/05/19(日) 00:54:09
>>2616
「乱暴で直情径行、少しは人の話を聞きなさいな!…全く」と呆れ毒を吐きながらも、ナツの…本来の滅竜魔導士の力には「本当に出鱈目に強い」としてたな寿々花さん

2688名無しさん:2024/05/19(日) 01:01:39
架空世界での激情態ディケイドの件を聞いたGFの海東、悲しんでたのとその世界で自分が裏切ったのに対しては理解出来ないねとまで称してたな

2689名無しさん:2024/05/19(日) 08:59:53
>>2642
シンジには普通に会って謝ってたけど、妖夢に会った際は…彼女はひどく落ち込んでるゆゆ様(年代別)の面倒見てたと
リピ20で判明した年代別の顛末やその時の主催の一人だった天王路がやらかしたオルカ2の事を知って余計に自分達のやらかしに曇ってるゆゆ様…
(なお彼女や九郎、カービィがああなったのは当時の主催側が何かしら精神方面での干渉を行ったのではとも、あるいはロワに干渉した実績がある『本郷』(飛行ロワ等に)や、光の英雄(エロゲロワのダンスエンド)辺りがやらかしたんでは?とも考察されてたが真相は不明である)

2690名無しさん:2024/05/19(日) 12:34:49
>>2687
寿々花が真希さんの事探してるって聞いたナツ、「じゃあ探しに行くぞ!」とアスラン×2や進兄さんも巻き込む形で向かう事に
寿々花は「最初からわたくしはそのつもりでしたのに…」となった

2691名無しさん:2024/05/19(日) 12:42:17
>>2685
直人は直人で、コトが出会い討ったという独善的なまま変われなかった自分については有り得たかも知れないと複雑な表情だったな

2692名無しさん:2024/05/19(日) 12:53:03
ステルスしてたらそのまま死んだタイフーンさま(架空世界)に最初からマーダーやってれば良かったのになってなってるタイフーンさま(架空作品)

2693名無しさん:2024/05/19(日) 13:16:36
GF藍染に「その霊圧…どうやら君も、崩玉を取り込んだようだな」と言われ
「…まあな。面倒で億劫だったが…あいつ(テスカトリポカ)を倒す為には必要だった」と答えるオール4チェルシー

2694名無しさん:2024/05/19(日) 13:33:27
>>2688
GFの士(オルカ2)の方はなんとも言えない複雑な表情してたな

2695名無しさん:2024/05/19(日) 14:24:36
相変わらず他の参加者にY談波を放ってくY談おじさんはさあ…w

2696名無しさん:2024/05/19(日) 14:40:36
天王路に決着を付け生還を果たしたオルカ2ムッキーをよくやったな、睦月と褒める剣崎@グランドフィナーレ(オルカの方)と橘さん@混沌2

2697名無しさん:2024/05/19(日) 15:11:14
オリシティifルートの方の葛葉、リピ20での自分には呆れた様子を見せてたな
ロキは危険人物なのはそうとしても優先順位を誤ったと

2698名無しさん:2024/05/19(日) 15:16:17
>>2686
姫来の養父である権田原組長が、シュラと盃(哺乳瓶入り)を交わしたくてウズウズしている...

2699名無しさん:2024/05/19(日) 15:39:47
>>2691
直人といえばソラちゃんと再会出来た事には喜んでたね

2700名無しさん:2024/05/19(日) 16:03:23
合わせる顔がががってなってるのだとGFの那佳ちゃんもだったけど…霹靂一閃習得済みな獪岳@GFとハインリーケ姫様@GFからは逃げれなかったよ

2701名無しさん:2024/05/19(日) 16:23:12
ですぞとか言い出して壊れる前に自分を省みれたオルカの元康に戸惑う錬@架空世界

2702名無しさん:2024/05/19(日) 16:43:40
ウォーズのほむほむは架空世界のほむほむに同情と理解を示しつつ、まどかの事すら最期忘れ去っちゃってた事には哀れんでたな

2703名無しさん:2024/05/19(日) 16:56:26
>>2674
シェリアの話を聞いたマッシュ、
「後悔は僕にもあるけど…じいちゃん達の元に帰れなかった事とか。でも…話を聞いた感じだと、シェリアちゃんも十分、頑張れたと思う。
…メラって主催相手に、誰も犠牲を出さずに勝てたのは…そういう事でしょ」といった感じで励ましてたっけ

2704名無しさん:2024/05/19(日) 17:16:16
おぜうに出会わないまま吸血鬼ハンターやってる事に困惑する終末聖杯の咲夜さんと、逆によりにもよって吸血鬼に仕えてる事に困惑を隠せないオール4の吸血鬼ハンター咲夜さん
…一触即発にならないかおろおろしてためーりん@オール4だけど、流石にどちらもこの場でどうこうやらかすつもりはないようで一安心していた

2705名無しさん:2024/05/19(日) 17:34:15
終末聖杯めぐみん「ジャック、ごめんなさい。貴方の魂を受け継ぐことは、私に出来なかったようです」
終末聖杯ゆんゆん「千夜さんもごめんなさい。せっかく私たちを助けてくれたのに……」

ジャックと千夜に自分の罪を正直に話すめぐみんとゆんゆん
だがそんなめぐみんにジャックは喝を入れた

「確かにお前の罪は重いかもしれない。だがそれは運が悪かったに過ぎない。どんな時も全力の爆裂娘はどこにいったというのだ!
……似たような罪を、俺の友の父親は背負い……そいつは。遊星は、それでも駆け抜けた」

脳裏に遊星を思い浮かべ、熱き瞳で語るジャック

「お前たちもこの世界の平和を取り戻せるように努力しているのなら、その罪を背負ってでも生きろ。
ジャック・アトラスは過去の罪を責めたりはしない!未来を駆けろ、めぐみん!ゆんゆん!」

そして千夜も続く

「私もめぐみんちゃんとゆんゆんちゃんを応援するわ!あの世界にはあの世界のシャロちゃんも居て、頑張ってるんでしょ?
あの子は素直じゃないけどいい子だから、支えてあげてね」

千夜は優しく微笑むと、めぐみんとゆんゆんを優しく撫でた

「ジャック、千夜……。ありがとうございます。あなた達の優しさに感謝します」
「ジャックさん、千夜さん。私、めぐみんとシャロさんを支えられるように頑張る。絶対にもう、諦めない!」

めぐみんとゆんゆんの言葉にジャックはニヤリと笑い、千夜は二人を見守るように優しく微笑んだ

「この子達がいる世界なら……きっと平和になるわね」
「ああ。こいつらの燃え盛る魂が折れぬ限り、この世界は大丈夫だろうな」

2706名無しさん:2024/05/19(日) 17:48:55
>>2590
まだ悪行やらかすつもりだったと言えばオール4のブリジットとオルカ2の大祐もだけど、ブリジットの方は仕返しと言わんばかりにマサヒコに水没させられ、大祐は>>2655後の拓也二人に掘られる羽目に…まあ因果応報であるる

2707名無しさん:2024/05/19(日) 18:20:26
ファンはオルカ2のサイタマを強者と見て戦い挑んだり、>>2664のカイドウ甘え上戸には前日譚>>1039同様見なかった事にしたりとか色々やってたな

2708名無しさん:2024/05/19(日) 18:42:16
>>2689
この際だからとゆゆ様と妖夢も付いてきて、寿々花や結芽探すついでに年代別アンパンマンも探そうって流れになったんだっけ
そしてこの後カービィや九郎も拾う形になったが…何故か着いてきたテリオン@タイムロワには草だった

2709名無しさん:2024/05/19(日) 18:50:45
架空世界の先生がデカマラのデッキで変身した所を偶々目撃し、その外見のアレさに!?となり思わず素に戻っちゃうホシおじ@オール4とかありましたね

2710名無しさん:2024/05/19(日) 19:18:00
タイフーンさまの本性を知って私は最初から最後まで…となってた架空世界フェイトちゃんを不器用ながらも慰めるのが同じくタイフーンさまに騙されてた美帆ちゃん(架空作品)とは

2711名無しさん:2024/05/19(日) 19:23:20
光の英雄@架空世界はロワ本編だと触れてなかったけど、マホロアには思うところある感じだったな

2712名無しさん:2024/05/19(日) 20:00:05
凪ちゃん@リピ21は失意に居たけど、死後自分が遺す形になったプロペラ魔戦闘機でブランやチップス、それにソウゴが逃げ延びれた事を知って少しはマシって感じになってたな
それはそれとして謝りに来た承太郎@GFには自分の知ってる彼と違うと困惑見せてたけども

2713名無しさん:2024/05/19(日) 20:25:41
アノンに警戒を見せた植木@オルカ2だけど、このアノンはGFでルフィに負け、リピ21での敗北の理由を悟ったのもあって険悪な感じにはならなかったか

2714名無しさん:2024/05/19(日) 21:04:40
>>2707
後はウォーズのブロリーとかにも挑んだりしつつ、弟子だった景和や同僚だったあげはとの再会とかもあったね

2715名無しさん:2024/05/19(日) 21:20:01
>>2708
テリオンは>>2689関連の考察とかやってくれてたし…後自分のところの方の九郎(見せしめになった)と勘違いしたのも
それはそうと、どうにかアンパンマンに会えた後三人はちゃんと謝ったな
なおその場にはリピ20句楽も居たけど、思う所は多々あったがそもそも年代別でアンパンマン殺したのは自分なのと、三人とも悔いてる様子だったのもあって受け入れてた

2716名無しさん:2024/05/19(日) 21:45:18
架空世界しんのすけ、何気にオールリピ2、平成、オルカ2に続いて4人目の補食されし者(死亡後だが)になったな、ちなみに補食されし者同士(4人のしんのすけ)で会話してたときにオルカ2のしんのすけは自分だけ男に補食されたものだから不服そうにしてて草生えた
…というかロワでのしんのすけの補食される確率高いな本当

2717名無しさん:2024/05/19(日) 21:45:27
椛を見かけてどうしようかとなったものの、相手から話しかけられて少し戸惑う射命丸@多ジャンル
(前日譚>>1046の通り不仲設定がある原作とは違い、架空世界だとそんな仲悪くない)

2718名無しさん:2024/05/19(日) 22:10:56
>>2683
その過程で互いにやらかした(方や肉の芽で洗脳マーダー、方や奉仕マーダー→ダエモニア化)て反省会モードになってた優一郎@アニ4とミカエラ@アニ4の2人をシノアが気にかけたりとかしてたっけ

2719名無しさん:2024/05/19(日) 22:24:37
エリちゃん@混沌4に絡まれ(バートリー?…フェリド君…とは関係ない…のか?…他者を勝手に巻き込んで好きな事しだしそうなのは似ているけど…)的に、同じ姓を持つ付き合ってて唯一楽しいが信用とか一切できない吸血鬼の事を頭に浮かべるアニ4のクローリー
ちなみにロワでの最期については「勝てたと思ったのにああ云うの(ヴァニラのクリームによるガオン)ズルくない?」(意訳)との事

2720名無しさん:2024/05/19(日) 22:43:09
>>2577
「…あの時の結芽はどうかしてた、からっ…そのこと、あんまり言わないで…うぅ…」って恥ずかしそうにしてた結芽ちゃん…

2721名無しさん:2024/05/19(日) 22:51:10
>>2601
>>2605
「…ううん、永夢おにーさんは…悪くない、よ…。
…悪いのはジュエルシードってのを、バラートおにーさんに支給した、メフィスやフェレス達主催者達だから…」
と結芽は答えてたね
殺し合いがなければそもそもバラートは手術受けれてたはず(成否はともかくとして)だから…その場合だと諸々向き合うのが遅れるけども

2722名無しさん:2024/05/19(日) 23:21:00
「…その…寿々花も、結芽も……ごめん」と謝る真希
結芽は「いいよ、おかしくなってたのはわかりきってたし…正気に戻れたみたいで…良かった…真希おねーさん…」ってなった
一方寿々花はというと「…貴女に、言いたい事は…いっぱいありますし文句もいっぱい言ってやろうとも思っていましたわ。…でも…いざ会うとっ…こういう形とは、いえっ…また貴女に会えて…嬉しくて……!!」
と、情緒ぐちゃぐちゃになってた
とりあえず一安心としつつ、2人にしてあげた方がいいんじゃという妖夢の声を受け結芽やナツ、優一郎らは離れることとなったとさ

2723名無しさん:2024/05/19(日) 23:24:20
そういや架空世界のレミリアおぜう、自分を殺したドミノへは恨み言も無く止めてくれた事の礼と手間をかけさせた謝罪をしてたな

2724名無しさん:2024/05/19(日) 23:32:19
結芽といえばバラートとの再会も果たしてたね
申し訳無さとかあって黙り込むバラートに対し、結芽は
「…薫から聞いたよ。バラートおにーさんが改造されちゃったの…あの子を逃がして、引き付けようと頑張ったからだって…。
…おにーさんらしいなあって、結芽は思ったんだ。……あの世界に飛ばされたばかりの結芽みたいな、なにもできない相手でも…助けてくれるような、優しい車(ヒト)だもんね、おにーさんはさ」
と、少し涙を零しちゃいながらも微笑んだ上で、
「…あの時、伝えれたかわかんないままだった…結芽の想い。せっかくだからもう一回言うね?バラートおにーさん…結芽は……結芽はねっ、おにーさんのこと──」
と伝えていた

2725名無しさん:2024/05/19(日) 23:38:44
>>2573
なんなら混沌のリーゼロッテ(魔法ロワ出典)も「」って固まっちゃってたのには草だった
他のロワで晴人や仁藤が活躍してたのを聞いたのにはどこか誇らしげにしてたけどこれには流石に…

2726名無しさん:2024/05/19(日) 23:47:47
>>2724
後結芽はオルカ2の可奈美ちゃんとも話してたっけ
「可奈美おねーさん…ごめん、結芽…おねーさんの千鳥…折ったあと、こんなにしちゃった」と千鳥(折れた)+天鎖斬月(折れた)+アザレアの刀が心意で融合しちゃった様にはさすがに可奈美ちゃんも驚いてたけど、
「私の千鳥で戦ってくれたんだね、結芽ちゃん。…いいよ、それとありがとう。私にひどいことした人(ヨミガエリした大祐)…代わりに倒してくれて」と答えた上で、可奈美ちゃんから立ち会いを挑みそれに結芽が応えて…って感じだった

2727名無しさん:2024/05/19(日) 23:59:35
…夢を見た。
内容は思い出せないけど…会いたかったヒト、殺し合いで死んじゃったヒト…それに、会うのが難しそうなヒト…そんなヒトたちと一緒に話したり、手合わせしたり…いろんな本(>>2612)が売られてるの見かけたり…そんな、嬉しくて…なのに、目覚めた今だと……とっても寂しくて…悲しくもなる…そんな夢を…結芽は見た。
……切ないって、言えばいいのかな、この気持ちは。……目から溢れちゃってるのは…ずっと夢を見ていたかったなって、思っちゃえるくらい、楽しかったからだと……思う。
…けれど、それでも…決めたから、結芽は…生きるって。だから……この切なさを抱えて、前を向いて──生きて行くよ。

2728 ◆gXaKV49AZQ:2024/05/22(水) 20:52:42
次の妄想聖杯戦争の企画草案の概要です。ルールを多数変更する予定なので、ひとまずこの概要を叩き台として扱ってください。

【概要】
・今回は迷宮探索を行う「盈月の儀」。
・企画主が個人的に好きなホラーゲーム「シャドウコリドー」(通称「影廊」)を基にルールを作成中です。

・参戦組数は7組か13組を考え中。(詳細については後述)
・また聖杯戦争の参加者以外にも逸れのサーヴァントを複数登場させようかと考えています。これらは黒幕によって迷宮の各所で徘徊したり配置される一種の障害と思ってください。
・とにかく、各主従は複数階層の迷宮を踏破しつつ最深部に眠る「盈月」を巡り競い争ってもらいます。

・基本的には迷宮に散らばる“勾玉”を5個集めて祭壇に奉納すればその階層を踏破できます。(参戦組数によって必要な勾玉数を変則する予定)
・ちなみに勾玉は魔力の塊でもあり、消費することで攻撃手段や魔力供給としても使えます。

・各階層を通過できる組数は限られます。(参戦組数が7組の場合は3階層で7組→5組、5組→3組、3組→1組)(参戦組数が13組の場合は4階層で13組→10組→7組→4組→1組)
・ただし、各階層の勾玉の総数は決まっているので、勾玉の消費いかんでは突破できる組数は想定より少なくなる場合があります。
・もしも万が一に勾玉を消費し過ぎて突破する規定数未満になった場合は強制的に全滅エンドとなります。

・ちなみに裏事情として、今回の儀式では「盈月」の他に「聖杯」も秘密裏に存在している。最深部に辿り着いた1組には「盈月」を渡し、黒幕は「聖杯」を使用するつもり。
・個人的に運営側の一人としてヒバナ@シャドーコリドーを候補に考えています。まぁ仮にいなくてもなんとか語れるかもしれません。この他にも黒幕候補などを後々募集します。
・この他にも迷宮を徘徊するエネミーやランダム配置されたアイテム、迷宮についての色々なルール・設定を考え中ですが長くなるので割愛。後日提示します。

・今回のコンペでは一つのIDで挙げられる候補作数を制限なしにします。例えばセイバー組を2組分書いてコンペに出すのもおk。
・今のところID不一致でも候補作を募集する予定。
・場合によってはコンペ期間の長くして先に数組の主従を決める第一回投票、残りの主従を決める第二回投票を行おうと思います。
・また参戦主従が決まった後に逸れのサーヴァントを募集・協議、場合によっては投票を行おうと思います。

2729 ◆gXaKV49AZQ:2024/05/22(水) 20:53:56
とりあえず概要としてはこれくらい。
続いて、個人的にあれこれ考えていたり悩んでいる事柄を列挙。


【参戦組数について】
 初期案では7組+逸れ数騎を想定。勾玉・アイテム・エネミーやその他についての情報把握・管理の観点からこれくらいが扱いやすいかな考えていました。
 一方でコンペ企画を考えた場合、流石に7組では物足りないと思うので13組の案も考えています。
 ちなみに13組の場合では勾玉の必要数を3個→4個→5個と増やしていくつもりです。
 この他にも参戦組数についてご意見があればお声掛けください。

【運営側としてヒバナを採用するかどうか】
 ヒバナを候補の一人に選ぶ理由として
  ①自らの神通力によって大迷宮や徘徊者、お面などを生み出す能力を持ち、舞台装置として活用できる。
  ②目を覚まさない母を助けるために心を鬼にして迷宮に迷い込んだ人々の魂を回収していた=つまり聖杯を使う意義を持っている。
  ③その母は人々の憎悪にまみれてヤバい存在に成っている。「憎悪を振りまく影」「肥大化した憎悪」「四尾の天狐」と、迷宮探索中の参加者を殺意のままに襲ったり終盤辺りで強大な敵になれる。
 などの要素が使えるかと。ちなみに聖杯戦争の話を他の黒幕が持ち掛けて母を助けたいヒバナが話に乗った、ってのを考えている。
 ただし、ヒバナなしでも迷宮云々の舞台は聖杯などでなんとかなるので、問題があれば候補から外します。

【黒幕について】
 ルール上では各迷宮を踏破して最奥に辿り着けるのは一組のみとなり、黒幕や何かしらの脅威と対峙できるのもその一組になります。
 なので黒幕や脅威の強さも最後の1組で対応出来るぐらいのを想定しています。
 一方、妄想ロワの語りの傾向としては主催戦に対主催が複数で対戦するのが当たり前なので、黒幕と対峙する人数を増やすことも考えています。
 ただその場合、最後の迷宮で1組以上を通過させる方法について考える必要があります。
 上記のヒバナが通った場合であれば、双子の姉のヒガナが裏で手伝ってくれてなんとか突破する、というやんわりとした構想を立ててはいます。
 
【未通過の主従について】
 各階層にて通過できずに未だ生存している主従の処遇をどうするか。
 鯖の消滅は濃厚として、鱒は即死させるか、迷宮に取り残されるか、化物に変えててしまうか、etc…
 ここら辺は語りの中で決めてもいいかもね。

【その他】
・逸れのサーヴァントは必要?不要?
・盈月と聖杯、願望器は二つあってもよい?それとも一つにする?

2730 ◆gXaKV49AZQ:2024/05/25(土) 16:42:43
ご相談、次の妄想聖杯の企画名は何がいいだろう?
今のところ「迷宮聖杯戦争」や「迷宮盈月儀譚」を考え中、他に企画名がありましたら挙げてくださいな。

2731名無しさん:2024/05/25(土) 17:00:54
>>2730
わかりやすさ優先で迷宮聖杯戦争に一票

2732名無しさん:2024/05/25(土) 17:03:44
原作わかんねーからなー俺もなー
モチーフがはっきりしてるならその方がいいし迷宮聖杯はいいとおもうね

2733名無しさん:2024/05/25(土) 17:03:57
自分も迷宮聖杯戦争のほうがわかりやすいからいいかなと

2734 ◆gXaKV49AZQ:2024/05/25(土) 17:08:17
>>2731-33
了解っす、迷宮聖杯戦争にしますね。お返事ありがとうございます。

2735 ◆gXaKV49AZQ:2024/05/27(月) 17:05:15
迷宮聖杯戦争のルールの一部をwikiの方に掲載しました。
ただ、作成した自分からみても文章量多い&詳細過ぎないかと心配しています。
ご意見があればルールのナーフやオミットを多数行うつもりなので、ツッコミどころがあれば遠慮なく頂戴。

2736名無しさん:2024/05/27(月) 22:04:12
>>2735
楽しそうではあるんだけど、いかんせんルールが多すぎて全部覚えきれるか疑問
とはいえ、どこを削れば良いかもちょっとわからんです

2737 ◆gXaKV49AZQ:2024/05/28(火) 05:17:01
>>2736
やっぱ複雑ですよねー。
そんじゃ今回作成したルールはこちらで保存しといて、ルールを簡素化した別プランを作成してみます。

2738名無しさん:2024/05/28(火) 07:33:58
>>2737
お疲れ様です

2739 ◆gXaKV49AZQ:2024/05/28(火) 16:16:07
ルールを簡素化してみました。以下、主な変更点。

・勾玉は魔力の塊であり消費できる、という設定をオミット。
・勾玉部屋に入るのに鍵不要としました。その分ギミックマシマシでお願いします。
・蟲の説明を大幅カット。ギミックの一つぐらいとして表記。
・アイテムを大幅削除。アイテムの入手もレア化。

ちなみにアイテム要素をなくす事も考え中。アイテムがあると複雑になりそうだし。

2740名無しさん:2024/05/28(火) 17:31:17
勾玉じゃなくて令呪でいいんじゃないかとは思う
魔力としても使えるし

2741 ◆gXaKV49AZQ:2024/05/28(火) 18:41:03
令呪か、その発想はなかったがどうだろうな。
令呪は魔力として使える他に自分のサーヴァントに強制力を与えられる、一画でも使用すれば戦闘に影響を与えるものだから、令呪を集めて切りやすいという環境はバランスを崩しそうかと。
それでいて複数人が令呪を使いまくるとその階層を突破できる組数が減っていってしまうだろうし。(語り的にそこまで消費することはないかもしれないが)
まぁ勾玉である必要もないし、上手く設定できるなら令呪や他のものでもできなくはない。

2742 ◆gXaKV49AZQ:2024/05/30(木) 06:48:53
コンペや日程などをwikiに追加、ただしまだ完成形ではないと思う。
あとコンペ開始日はいつにしようか? 企画主はまだ候補作を作っていないけど、一応今から始めて他の候補作が一番槍になってもいいとも思っている。

2743名無しさん:2024/05/30(木) 12:06:55
個人的には今からでも大丈夫とは思う
期間長めに取っておけば仮に迷宮聖杯始める前に何かしらロワやる場合でもやりやすそうかなと

2744 ◆gXaKV49AZQ:2024/05/30(木) 16:55:29
>>2743
それじゃあ6月1日(土)からコンペ開始とします。
なお、今後もルールを変更する可能性があり場合によってはコンペに影響することもありえるので、その点はご了承ください。

2745名無しさん:2024/05/31(金) 19:22:36
トリップなしだけど企画主です。
wikiの参加者名簿のページにヒバナについての説明や参考資料を掲載しました。

2746名無しさん:2024/06/02(日) 03:55:05
影使い系の鯖(ひょっとしたら鱒でも)が目茶苦茶強そう

2747 ◆gXaKV49AZQ:2024/06/02(日) 12:02:39
【主】乙女アストラエア【槍】バイキン黒騎士  【作者】kLAXB.MM
【主】暁切歌     【弓】マキマ      【作者】kLAXB.MM
【主】レイヴン    【殺】デイヴィッド   【作者】kLAXB.MM

一番槍として投下された候補作3作をwikiに収録しました。
なお、様式を整えるために後程企画主の方で修正を加えます。
感想に関しては後々。

【主】宮本伊織    【剣】アルトリア    【作者】企画主

企画主も候補作を一つをwikiに収録しました。
Fateの主人公鱒・鯖という王道的な組み合わせです。

2748 ◆gXaKV49AZQ:2024/06/02(日) 15:52:13
所感なり。

【主】乙女アストラエア【槍】バイキン黒騎士
不浄コンビ。通常だと活かされることが殆どない対不浄だが、迷宮内のギミックとして汚染地域が出れば彼らの強みになるかも。
鱒が殆ど戦えないため、他主従との戦闘やエネミーの襲撃から彼女を護る必要があるため黒騎士超頑張れー(棒)。

【主】暁切歌     【弓】マキマ
シンフォギア装者として戦闘能力は高く対エネミーもいけそうだが、デメリットもあるため多用は禁物。
元支配の悪魔さんは影響力弱くなったけどその分戦い方が上達した模様。彼女は気紛れで一体何をしでかすのやら。

【主】レイヴン    【殺】デイヴィッド
包帯グルグル巻きだったけど人並に動けるなら良かったー。自分の強みたるACはないけどサポートしてくれるエアと共に頑張れ。
サイボーグ鯖は沢山魔改造できるが、暴走の危険があるため注意。あと迷宮という環境でどれだけ肉体改造できるかは未知数。

2749 ◆gXaKV49AZQ:2024/06/02(日) 19:52:09
【主】千石撫子    【剣】ルフィ      【作者】◆gXaKV49AZQ

さらに候補作を一つwikiに追加しました。
約三日間で二組を書き上げたので粗があるかもしれませんがご了承ください。

2750名無しさん:2024/06/03(月) 10:25:37
>>2748
評価乙です

2751 ◆gXaKV49AZQ:2024/06/03(月) 16:23:55
以下の内容をwikiのルールに追記しました。

 ・ゴールしてラダーに転移する際に(一部を除いて)アイテムを没収されます。少なくともコンパスは持ち込めません。

それと相談事、現在「参加者がエネミーを調伏して使役することは基本NG」にしていますが、ある程度は調伏できるように設定変更してみますか?

2752名無しさん:2024/06/03(月) 16:50:54
数が有限ならちょうど良いかもしれません
個人的都合としては虫使い系の鯖とかぼんやり考えてたので

2753名無しさん:2024/06/03(月) 17:01:48
>>2752
了解、それじゃあ数体程度までに限定して利用オーケーにしましょう。

2754 ◆gXaKV49AZQ:2024/06/03(月) 19:28:54
↑のルール変更を記載しました。
ついでに登場させるつもりのエネミー情報を一部記載しました。

2755 ◆gXaKV49AZQ:2024/06/04(火) 18:27:43
細かい修正ですが、「・ゴールしてラダーに転移する際に一部のアイテムを没収されます。少なくともコンパスは持ち込めません。」としました。度々変更してすみません。
それと母についての説明を追記しました。

2756 ◆gXaKV49AZQ:2024/06/05(水) 11:19:03
参加者情報の一部を微修正しました。
また「ラダーのライブラリでサーヴァント情報を調べられる」という風に変更を加えました。

2757名無しさん:2024/06/06(木) 19:42:59
【主】ファウスト   【狂】ナイチンゲール  【作者】kLAXB.MM
【主】プレデター   【術】戸愚呂弟     【作者】kLAXB.MM
【主】夏油傑     【狂】玉藻の前     【作者】◆gXaKV49AZQ

新しい候補作を2作、また自身の候補作を1作をwikiに収録しました。
以下、感想を。

【主】ファウスト   【狂】ナイチンゲール
長身細身で紙袋・巨大メスに言動がヤバく、何もしなくても警戒されるしエネミーの一種として襲われそう。
婦長もやる事なす事異常行動と捉えられやすいし、主従揃って他陣営との接触が難儀じゃね?医療技術の高さと信念は評価できるのだが…。

【主】プレデター   【術】戸愚呂弟
地球外戦闘民族ゆえに殺し合いは全く問題ないが、まず相方に襲いかかりそうだし折り合いをつけるのに時間が掛かりそう。
そしてキャスターの癖に肉弾戦メインというイレギュラーで草。三騎士と互角以上の武力を発揮できるが、搦手には弱そう。

2758 ◆gXaKV49AZQ:2024/06/07(金) 19:28:26
参加者情報にヒガナについての情報も記載しました。
ちなみに“ヒバナ”が盈月の儀に協力しています。
母とヒガナは儀の運営などには関わってはいませんが、別の形で儀に干渉・影響を与える存在となります。

2759 ◆gXaKV49AZQ:2024/06/11(火) 21:04:22
【主】ニコライ    【狂】ユースタス・キッド【作者】◆gXaKV49AZQ

新たに企画主の候補作を1つ掲載しました。

2760名無しさん:2024/06/12(水) 01:36:07
迷宮内の広さとかってどれくらいかとか決まってますかね?

2761 ◆gXaKV49AZQ:2024/06/12(水) 04:30:21
>>2760
東京ドーム何個分だろう…?特に決まってはいません。
原作だと5×5=25エリアでしたが、13組が動くので7×7=49とか9×9=81とかを頭の片隅に考えています。
大きさを決めない方が語りやすいかな?

2762 ◆gXaKV49AZQ:2024/06/12(水) 06:18:08
>>2761
×「原作だと」→○「影廊だと」

2763 ◆gXaKV49AZQ:2024/06/26(水) 10:30:52
昨日になって始めて知ったことですが、〈物語〉シリーズの最新アニメは『ABEMA独占配信』だったのね…。
ということなのでプロフィールの作者コメントに書いた『新作TVアニメ』という表記は誤りでした、誤情報発信して申し訳ないです。とりあえずwikiの方を修正しておきます。

2764名無しさん:2024/07/01(月) 22:23:19
陣営が全然集まらねえ
俺以外に書いてる人いる?

2765名無しさん:2024/07/01(月) 22:27:43
書いてる最中だけど宝具の所で詰まってる…

2766名無しさん:2024/07/01(月) 22:36:44
>>2765
俺以外に書いてる人いてちょっとホッとした
ライバルとして応援してます

27672765:2024/07/01(月) 22:55:52
>>2766
ありがとうございます!そちらも応援してます

2768 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/02(火) 11:17:22
とりあえず7月が終わるまでは様子見しようとしていましたが、他にも書いている方がいて良かったです。>>2765氏の候補作お待ちしております。

ただ、7月末までにコンペに参加する人数や候補作が少ない場合は一度確認や議論を交えようと思います。

2769名無しさん:2024/07/04(木) 04:48:02
自分も書いてるけどちょっと難航気味

2770 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/04(木) 09:51:35
唐突に【決闘の間】のルールを変更してみました。
簡潔にいうと「決闘する二組は別空間の決闘舞台に転移して勝負する」というものです。
前のルールの方がいいとか修正して欲しい箇所があればお声掛けください。

2771 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/08(月) 15:10:08
【主】星野アイ    【槍】バルトス     【作者】yjPYip46
アイドルなので戦う術は持たずとも嘘を演じきればあるいは、ただし暗闇の異界でその輝きがどこまで通用するものであろうか。
地獄の門番は至って堅実、搦手にも強そう。守護騎士としてのイメージが強いが、迷宮探索においてどこまで活躍できるだろうか。

【主】蚯蚓      【槍】ガントレット   【作者】yjPYip46
武闘派の念能力者なので荒事には問題ないが、地中潜行って迷宮で何処まで使える?(未把握。土以外の床などでもいけるのかな?)
相方のニンジャはそこまで強くはないものの、多種多様なニンジャを派遣できるのは迷宮攻略においてめっちゃ強い。

久々の候補作だヒャッハー!
ただ一つだけ疑問、星野アイが聖杯戦争を優勝する方針について。
企画主はTVアニメ部分しか知らないのですが最新話だとそれぐらいのエゴは持っているのでしょうか?

2772名無しさん:2024/07/08(月) 17:05:53
投稿しといてなんですけど自分もアニメ勢なので確証ないです
それぐらいやりそうだなと思った程度で…問題あるようだったら取り下げます

2773名無しさん:2024/07/08(月) 17:36:09
>>2772
企画主です、少し気になった程度で(自分は正確な判断はできないものの)そういう方針でもいいかなーと思っています
あとは他の方で意見がなければ特に取り下げなくてもよいかと

2774 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/10(水) 17:01:38
自身の候補作として【主】カギ爪の男【槍】サドラーをwikiに記載しました。

2775名無しさん:2024/07/11(木) 05:25:03
妄想ロワでよくあるSAOのキリトのようにアバター状態でマスターとして参戦させるのは良いですか?

2776名無しさん:2024/07/11(木) 06:26:29
>>2775
企画主です、アバター状態もありです。ただ全盛期レベルだと強すぎかもしれないので何かしらナーフが必要かと。
余談ですが個人的に「ないよ、剣ないよぉ!!」状態での参戦も聖杯戦争的にありな気がします。

2777名無しさん:2024/07/11(木) 08:16:33
>>2776で「全盛期レベルだと強すぎかも」と書きましたが、今はそれを無視して候補作を書いてみてください。

2778名無しさん:2024/07/11(木) 18:22:13
現在下弦の壱・魘夢をライダーで検討中
上弦ほどの鬼強戦闘力はないけど血鬼術で一芸できるから鯖化もありかと
問題はマスターだ、彼に釣り合うなら誰がいいか思い浮かばない

2779名無しさん:2024/07/11(木) 21:10:37
「夢」や「眠り」関連のキャラが鱒だと面白いかもしれない
ジョジョのマニッシュボーイ(デス13)とか

2780名無しさん:2024/07/12(金) 02:24:14
自主的に参加してない巻き込まれ型マスターはありですか?
また剣以外の陣営も二組以上投下していいですか?

2781名無しさん:2024/07/12(金) 08:06:45
>>2780
企画主です。

◆『自主的に参加してない巻き込まれ型マスターはありですか?』
ありです。そういえば自分の候補作もそのタイプばかりです。
逆に「聖杯戦争参加する?→するー!」みたいな自ら参戦するタイプを考えていなかったです。
大半が聖杯に選ばれたマスターになるとは思いますが、自ら参戦するマスターがいてもオッケーです。

◆『剣以外の陣営も二組以上投下していいですか?』
オッケーです。弓陣営二組以上とか狂陣営二組以上とかどの陣営を多めに候補作として出してもオッケーです。

2782名無しさん:2024/07/12(金) 08:28:31
投票では自作に投票してもいいのですか?
そしたら可変IDは不利になると思うのですがそれは仕方ないですかね 
ID認証だけなら最悪ID認証スレに直近でレスしたら良いのですが

2783 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/12(金) 09:54:12
今のところ投票は他薦式を考えています、自作投票は今のところなしで。
要望が多ければ自作投票をOKにすることも可能です。

2784名無しさん:2024/07/13(土) 17:49:45
質問させてもらいます
武器を持ってない純粋な格闘家ってどのクラスに分類すればいいかでしょうか?暗殺者でもないし復讐者でもないし…
突きや蹴りが鋭いからとか素早いからとかこじつけでランサーか、大人しくエクストラクラス妄想すればいいのか

2785 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/13(土) 20:16:10
>>2784
前例だと妄想聖杯大戦の猗窩座(ランサー)やジャスティスマン(ルーラー)辺りかな。
FGOで格闘家っぽいだとカルナ(セイバー)、ケツァル・コアトル(ライダー&ルーラー)、李書文(アサシン)、燕青(アサシン)、マルタ(ルーラー)辺りかな。
純粋な格闘家かどうかはわからないがステゴロ好きなベオウルフ(バーサーカー)や静希草十郎(バーサーカー)なんかも。
とりあえずこじつけでクラスを決めてもいいし、オリジナルのエクストラクラスで出してもオッケーです。

2786名無しさん:2024/07/14(日) 07:08:24
少し前に観たアニメ「魔都精兵のスレイブ」から羽前京香&和倉優希をクラス・ライダーで書いてみたいなーとうっすら思っている
2人組で性能もそれなりにいいとは思っている、けど自分が原作漫画を読書していないのとマスター候補が思い浮かばなくて中々手を出す気になれないでいる

2787名無しさん:2024/07/15(月) 07:56:06
半オリキャラ化になりかねませんが楽曲からの参加はありですか?

2788名無しさん:2024/07/15(月) 10:47:08
>>2786
星野アイをアニメ勢が投下してる件もあるし原作読まなくても書いていいとは思う

2789 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/15(月) 16:40:49
>>2787
楽曲からの参戦はありです。
候補作を見るまでは未知数ですが、楽曲のキャラも土台となる原作があるのでオッケーにします。

投票スレに新たな候補作が追加されました。

【主】佐藤和真    【剣】キリト      【作者】V8egZwqg
【主】ユウキ     【剣】黒崎一護     【作者】Ix82.1ZA

とりあえず所感とwiki転載は後程行います。ただ、キリトに関しては書くのに少し時間が掛かると思うのでしばしお待ちください。
それと、両作品ともID認証がありませんが変動IDと考えていいでしょうか?

2790 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/15(月) 18:58:01
【主】佐藤和真    【剣】キリト      【作者】V8egZwqg
鱒は器用貧乏だが組み合わせで色々と対応可能なのが強み。個人的に幸運:EXで幸運・不運の両方を喚び寄せるタイプだと思っている。
鯖は敏捷・技量に特化した剣士。数々の事件を解決した英雄なのでその実力は折り紙付きだが、守備力やメンタルまでは盤石ではないからまだ付け入る隙はある。
(キリトについては色々と述べたいことがあるので別記します。)

【主】ユウキ     【剣】黒崎一護     【作者】Ix82.1ZA
鱒は参戦時期や願いもあって事情が特殊。凄腕剣士なので自衛できることはある程度鯖の負担を減らせるが、死の間際の病人なので魔力供給に難ありそうかも?
鯖もまた事情が特殊。妄想聖杯大戦のと比較すると虚化をなくして守護方面に特化させた感じ。ただし鱒と微妙に噛み合ってない部分がネック。


○黒崎一護のスキル「護る:A」について
勇猛Aランクについては問題ないですが、自陣防御Aランク、守護騎士Aランクについては少し調査してきました。

・自陣防御:C 保有者:マシュ・キリエライト
 味方、ないし味方の陣営を守護する際に発揮される力。
 防御限界値以上のダメージを軽減するが、自分は対象に含まれない。
 ランクが高ければ高いほど守護範囲は広がっていく。

・守護騎士:A+ 保有者:ゲオルギウス
 高潔な騎士にして、数多の国々で「守護」を期待される聖人、ゲオルギウスに与えられた希少スキル。
 他者を守る純粋な使命感によって、その防御力は短時間ではあるが、凄まじい上昇を見せる。

・守護騎士(聖槍):B+ 保有者:パーシヴァル
 聖槍を守護する高潔の騎士である事を示すスキル。
 稀少スキルである守護騎士スキルとは似て非なるもの。

シールダーであるマシュでも自陣防御はCランクなので一護のAランクは高いような気がします。
またスキル守護騎士は「高潔な騎士」であることや聖人ゲオルギウスのように周囲に認められる事も必要そうなので、“死神代行”である一護ではスキル守護騎士は対象外な気がします。
なので複合スキルとして内包したこれらについて何かしらの修正は欲しいと思います。

2791 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/15(月) 18:59:19
○キリトについて
まず最初に、>>2775を見て「マスターのキリト」を想像していたのでサーヴァントとしての登場に驚きました。
続いてスキル・宝具が豊富かつ贅沢な気がしましたが、最近のFGOだとスキル多過ぎは多々あるし、大英雄であったり条件が揃えば三つ以上の宝具を持つことも型月的にありえることも示唆されています。
なのでこのプロフィールやキャラ性能に拘りを持っているならば、このキリトをそのまま候補作として採用することもやぶさかではありません。

ただし、企画主的に気になる点はいくつかあります。

①スキル「ゲーマー」について
今回のキリトはアリシゼーションをベースとしているため、ALOやGGOのアバターに切り替えられる当スキルは不要な気がします。
それに合せる場合は【weapon】のALO・GGOの武器も不要になります。

②スキル「アインクラッド流剣術」について
これは企画主的にスキルとして記述しなくても(削除しても)問題ないような気がします。
ただしこのスキルは残ってても問題ないのでどちらでもいいです。(剣術事態をスキルにしたサーヴァントっていたっけ?)

③宝具『黒の剣士』について
この宝具がなくてもキリトは充分に戦える状態であると思いますが、企画主もうろ覚えな記憶があるので作者に確認したいことがあります。
この宝具はアリシゼーションの大戦編の終盤辺りで覚醒したキリトが心意によってSAOのアバターに姿を変えた、のが元となるものでしょうか?

これらは企画主的に削れそうかな、と思い書き綴ってみました。
これらが作者にとって必要な要素であり反論・反証できるのであれば前述の通りそのまま採用する余地はあると思います。

2792名無しさん:2024/07/15(月) 21:21:26
>>2789
変動IDです。それと片方はスマホ回線で投下した記憶もあります


○黒崎一護のスキル「護る:A」につい
守護騎士を削除、自陣防御をDランクに変更します

以下はキリトの件です
①スキル「ゲーマー」について
削除します。同時にweaponからALO、GGOの武器を削除します


これはただSAO以外でもキリトがソードスキルを使えることを未把握者に伝えるためだけのスキルだったので削除します


〉この宝具はアリシゼーションの大戦編の終盤辺りで覚醒したキリトが心意によってSAOのアバターに姿を変えた、のが元となるものでしょうか?
はい、その通りです
なので該当宝具を削除した上で、キリトはデフォルトで黒の剣士アバター状態ということにしようと思います

2793名無しさん:2024/07/15(月) 21:28:56
>>2792
企画主です、了解しました。
③については通常はアンダーワールドの姿で、宝具『心意』の効果の一つとしてSAOの姿に変わる、とかもいいかなって思っています。

更に新しい候補作が来ましたが、そろそろ寝るので感想などは後にしますね。

2794名無しさん:2024/07/15(月) 22:02:11
ありがたい案をありがとうございます
では心意を以下に変更します



『心意』
ランク:EX 種別:概念 レンジ:- 最大捕捉:-
魂の力による現実の書き換え。限定的な空想具現化。
セイバーが敵サーヴァントとの戦闘によって危機的状況に陥った際に、セイバーが戦意喪失していない場合のみ自動発動する。
発動した瞬間、『セイバーが逆転可能な状況』に現実が書き換えられる。

この宝具はステータス画面に表示されず、セイバー自身もその存在を認識していない。
またかなりの魔力を消耗するので長期戦には不向き
この宝具が発動したら半身になろうとも活動可能

この宝具の発動中は彼の全盛期であるSAOのアバター、黒の剣士に変化する

2795 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/15(月) 23:13:01
眠れないからカズマ&キリト、ユウキ&一護をwikiに掲載しました。
それと新たな候補作を確認しましたが、うーん企画的に由々しき問題に直面中。

ライダー、シン・アスカの宝具、18m級のMSが迷宮という舞台にマッチしない!

今回の舞台は影廊を土台にした対人向けの迷宮で、ある程度は大きな存在も移動できるように通路は広めにするのがいいだろうと考えていました。
が、流石にMSはデカ過ぎる。決闘の間でMSを顕現させるなら良いが、それ以外の迷宮では容易に周辺破壊や他者を巻き込んでしまう。
また「すぐに構造物が修復される」特性もありMSは身動きを取りづらく、容易に無秩序な破壊行為に繋がりやすくペナルティ対象になりやすい。

シンを鯖化させるならMSが宝具として所持しているのは問題ありません。
ですが今回に限っては舞台と宝具の間に齟齬があると企画主は感じており、それを解消する方法も思い浮かばないため困っています。
せっかく作成いただいた候補作を無碍にはしたくはないですが、何かしらの案がない場合は不採用にすることも考えています。

ついでに困っているのが、夜見&シンのプロフィールが長文過ぎる問題。
夜見は企画主的に未把握なのもあって、逆に彼女の性格や性能をある程度知ることができてそれなりに重宝しています。
一方でシンは劇場版まで追っていますが、あまりにも情報量が多すぎて目が滑っています。

とりあえず由々しき問題については以上です。
【主】伊狩鎧【術】赤木信夫については明日にします。
さぁ、今度こそ寝るぞ。

2796名無しさん:2024/07/16(火) 00:35:54
>>2795
夜見とシンの候補作を投下した者です
迷宮内のサイズと宝具(MS)の差については
・決闘の間でのみ本来の大きさでの顕現は可能、決闘の間以外で宝具を使うと迷宮内の広さ相応まで宝具の大きさが縮む感じ
・決闘の間でのみ宝具の顕現は可能、それ以外だとMSの呼び出しは不可能な代わりに、宝具の武装を等身大サイズで取り出せ行使可能
と、ぱっと考えたら2つの案が思い付きました

長文すぎる点については申し訳ありません…気付いたら長くなってました
とりあえずシンの方は短くして再投下させて貰います(夜見の方は…どれだけ把握出来てる人がいるかわからない上初参戦だから下手に削ると訳わからなくなりそうなので一旦保留)

27972796:2024/07/16(火) 01:32:17
とりあえずシンのステシを再投下して来ました
それはそうと>>2796で浮かんだ案2つの記述を修正します
(他にも巨大な宝具持ちな鯖を投げる人が居るかも知れないのでもし居たらやりやすいように)

・巨大な宝具等を持つサーヴァントは、決闘の間でのみ本来の大きさでの顕現が可能
決闘の間以外で宝具を使うと迷宮の広さ相応、迷宮内部にて支障のない程度に身動きが取れるサイズにまで宝具の大きさが縮む仕様とする

・巨大な宝具等を持つサーヴァントは、該当する物の顕現は決闘の間でのみ可能
それ以外の迷宮内部では顕現不可能な代わりに、該当する物に付随する武装を魔力消費と引き換えに、使い手に合ったサイズで取り出せ行使可能な仕様とする

2798 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/16(火) 11:16:34
>>2796>>2797
昨日はこちらから案を出せず色々とご迷惑をお掛けしてしまいすみませんでした、そして2案を提示してくれてありがとうございます。
巨大系宝具に関してはこの2つの案を微修正してwikiのルールに追記しときます。
ついでにこちらでも2案に関係するような案が思い浮かんだので一緒に記載しときます。

③巨大な宝具等を持つサーヴァントは、決闘の間でのみ全身での顕現が可能。
 決闘の間以外ではその巨大な存在を部分的に顕現して攻守に使うことが可能となる。(首だけ、手だけ、上半身だけ、など)
 ただし部分顕現した身体は移動できないため攻撃範囲に限りがあり、場合によってはレスポンスが悪い可能性もあります。

FGOでセミラミスが通常攻撃時に“腕と角を持つ毒蛇”バシュムを部分召喚したり、エウロペが通常攻撃時にタロスの上半身だけを顕現させて目の前の敵を殴ったりしているので、それらと同じような感じでも語れるようにしときましょう。

これにてMSデカ過ぎ問題は解消です。ご協力ありがとうございました。
ただ、シンのプロフィールについては個人的に校正を掛けたいと思うので、後程wikiに校正を掛けた内容を記載して当スレに校正部分を列挙します。これから校正を行うのでしばしお待ちください。
なお校正した内容が不服であれば元の内容に戻します。

ついでに報告、サドラーのプロフで【備考】に記述した「蟲を大量使役はできない」という主旨の内容を削除しました。
プラーガ洗脳を封印されたままの弱々サドラー様ではインフレ環境にフルボッコされそうなので、“一寸の虫にも五分の魂”となるように若干改良させていただきます。

2799 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/16(火) 20:28:58
【主】皐月夜見    【騎】シン・アスカ   【作者】ZzYDuaNw

以上をwikiに掲載しました。
なお>>2798で述べたようにシンのプロフに関しては校正、というか「企画主ならこう書く」って感じで手直ししました。
以下に主な変更点を列挙します。不服な部分があれば元の内容に戻します。

・パラメーターの敏捷
「D+++」⇒「D++」に変更。Fate作品群には宝具以外に「+++」が付くことはないので修正、ただしシンは元ザフト軍のコーディネーターなので「++」にしておく。

・スキル「フリーダムキラー」
生身のシンがMSを撃墜した訳ではないので巨大特攻を削除。

・スキル「精神防壁(ステラ)」
企画主なりの文章に書き直してみました。加えて「恐怖状態を付与する可能性がある」と表記し、恐怖に耐性のある相手には失敗する余地があるようにしてみました。

・スキル「DUPE粒子散布」
『主神の名を持ちし影法師』は追加兵装でありこれ自身はDUPE粒子を散布していないので文章から削除。
また気配遮断も削除。分身の数が増える程に魔力の負担が増える旨を追記しました。

・スキル「???」
謎仕様かつご都合主義な設定になりそうなので削除。

・宝具『不滅の正義を冠せし者』
ライダー自身のパラメータが変化するのではなく、宝具を疑似的にパラメータ化。敏捷を「B+++」→「B」に変更。VPS装甲についても記載。

・『運命を切り開きし剣(デスティニーガンダムSPECⅡ)』
ランクを「B」→「A」に変更。VPS装甲についても記述、ただし前述で「物理攻撃を無効化」は明示されているので色合いの変化部分に付随させた。
ライダー自身のパラメータが変化するのではなく、宝具を疑似的にパラメータ化。敏捷を「A+++」→「A+」に変更。
調べたらビームライフルも設定上は存在し、キットにも付属されている。対フェムテク装甲には不向きなので作中では使用されていなかったようなので、せっかくだから採用してみた。

・『主神の名を持ちし影法師(ゼウスシルエット)』
ランクを「A」→「B+」に、種別を「対軍/対地下宝具」→「対軍/対拠点宝具」に変更。
デスティニーの追加装備なので疑似的なパラメータ化もなし。デスティニーの敏捷もB+ランクに低下と表記。

28002796:2024/07/16(火) 21:14:19
>>2799
了解です、シンの変更についてはこれで大丈夫だと思います
手間をかけさせてしまい申し訳ありません…

2801 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/18(木) 15:53:13
【主】皐月夜見    【騎】シン・アスカ   【作者】ZzYDuaNw
鱒は刀使いかつ荒魂が使えて聖杯戦争・迷宮探索には向いている。ただし色々と脆そうな部分もありそう。
鯖は生身だと他の英霊には劣るがMSに乗ればめっちゃ強い、あとは本領を発揮する機会を生み出すことが今回の課題か。

【主】伊狩鎧     【術】赤木信夫     【作者】jQYQl7So(*)
鱒は正義感が強い戦隊員なのは心強い。ヒーローらしい行動がヘイトを買う可能性があるので油断は禁物。
鯖は規格外の陣地作成が強力だが、それでも陣取りは必要だから迷宮探索と噛み合うか否か。戦隊通で展開を読めるのも強み。

それとwikiの新たな候補作(【主】江ノ島盾子【騎】魘夢)を追加しました。

2802 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/21(日) 15:24:58
【主】キリト     【狂】アスナ      【作者】1jKwGxFs
鱒はトラウマ持ち、過去の過ちを正すために盈月を求めるぐらいに焦燥に駆られている。知り合い(未来の嫁とは知らず)が鯖化とか混乱しそう。
鯖は異名が原因で狂戦士枠とは少しカワイソス。大技はない代わりに燃費は良い方。(時期的に一歩リードして)鱒と共闘して戦える良きパートナー。

幾つか確認。
①キリトの【参戦時期】について、「『赤鼻のトナカイ』撃破→月夜の黒猫団壊滅」ではなく「月夜の黒猫団壊滅→『赤鼻のトナカイ』撃破」では?
②アスナの【固有スキル】について、「水妖精」に「飛翔」と「魔術」を内包して記述できそうかなと。特に後者は。
③アスナの【固有スキル】について、個人的に「カリスマ」な要素はアスナさんにない気がします。
④スキル「SAO生還者」に複合された「無窮の武錬」について。そのスキル内容は以下の通りであり、アスナ(やその他のSAO生還者)には不適合だと考えます。

 ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。極められた武芸の手練。
 心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。
 武装を失うなど、たとえ如何なる状態であっても戦闘力が低下することがない。過度の修練により肉体に刻み込まれた戦闘経験ともいえる。

確認は以上の4点です。
②については作者さんの判断で統合してもしなくてもどちらでもOK。

2803名無しさん:2024/07/21(日) 16:04:52
①そのとおりです、それはこちらの書き間違えでした、申し訳ないです
②了解です。こんな感じでどうでしょうか
水妖精:A
 水を司る妖精のアバターであることを示したスキル。
 また回復魔法と水中活動に長け、水属性の魔法を習得し、主に支援・回復魔法を使用する。更に妖精の羽により、飛行出来る
③自分も迷いましたが血盟騎士団の副団長だったことや僕鯖wikiに記載されていたので付与していました。やはりそれほどのカリスマはないと思うのでカリスマは削除します
④了解です。では

SAO生還者:A
バーサーカーがSAOで生き抜いた証。Cランク相当の直感、Bランク相当の心眼(真)の複合スキル

に変更します

2804 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/21(日) 18:41:32
キリト×アスナの主従をwikiに収録しました。なお②の説明文を勝手ながら微修正しました。
それとちょっとした共通点があったので、「伊狩鎧×赤木信夫」と「キリト×アスナ」を変動IDでありながら同一作者であると判断しました。違ってたらごめんね。

2805 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/22(月) 11:53:16
以下の主従をwikiに転載しときました、それと所感。

【主】益子薫     【弓】エミヤ      【作者】ZzYDuaNw
鱒はパワー系&燃費の悪さが特徴。オカン属性の鯖を表向き疎ましく思いながら内心頼りにしそうで相性は良さげ。
鯖は器用過ぎる一流バトラー、主の欠点を補いつつ斥候・索敵・支援など色々とこなせそうで有能。パラメータの低さを手数の多さでどこまで補えるか。

2806 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/22(月) 14:45:34
ついでに余談を。
>>2799でも少し触れましたが、パラメータやスキル・宝具の評価における「+++」について捕捉を。
企画主が知っている限りで「+++」が付いているのはゲーティア、ソロモンのパラメータの宝具A+++、あるいは李書文のスキル「中国武術(A+++)」ぐらいです。
 (なお、ゲーティアとソロモンが所有する第一宝具〜第三宝具の各々のランクはD、A、EXである。)
 (それと企画主も全てを網羅しきれている訳ではないので、万が一レベルで「+++」を見逃している可能性はあります。)
なのでFate作品で前例がない限りは筋力・耐久・敏捷・魔力・幸運の評価に「+++」が付くことはないと考えています。

それと「+++」は条件が揃った場合に瞬間的に“8倍”まで性能が倍化する、らしいです。
「++」でも破格、「+++」は別格だコノヤロー、と公式の資料などで言われているので「+++」はそう簡単ではないと思ってください。

2807名無しさん:2024/07/22(月) 20:54:04
美遊兄みたいな特殊なキャラはマスターかサーヴァントどちらで出すべきなのだろうか
というか公式にエミヤがいるから衛宮士郎を鯖にするのは無理?

2808 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/22(月) 21:07:53
美遊兄や衛宮士郎のサーヴァント化はナシ寄りな考え。
あの人達は信念と特殊な条件が揃って主人公補正が入ってやっと英霊の足元に辿り着くような感じだけど、それなしに戦場に入ったらBADENDの連発だろうし。
出すとしたらマスター、仮に英霊として出せるのは守護者のエミヤか他の英霊の依り代になっての疑似サーヴァント化かと。

2809名無しさん:2024/07/22(月) 22:35:12
美遊兄ってサーヴァント相手にやり合ってた気がするけどあの状態で出しても大丈夫?
Fateあまり詳しくない(FGOや一部外伝は見てない)から初歩的な質問で申し訳ない
今回は鱒側も強いキャラが多々いるし許容範囲?

2810名無しさん:2024/07/23(火) 06:45:08
>>2809
企画主です、美遊兄はマスターで出しても大丈夫っすよ。
今回はサーヴァント相手に大体不良ながらも多少は戦える鱒が多いですし、士郎を始めFate作品には多少なりともそういうマスターはいますので。

ただ細かいことで申し訳ないが、確か美遊兄は本物のサーヴァントとは戦っておらず、夢幻召喚して英霊の力を得た人間同士と戦っていました。
まぁとりあえずは本物のサーヴァント相手でも戦うことはできますが、意思や技量・経験を持った英霊の方がより手強く苦戦するでしょう。
それと既にボロボロな美遊兄がサーヴァントを使役しながら夢幻召喚でアーチャー化するのは相当無茶を重ねているので、全力を出そうにも限界は近いと思います。

2811名無しさん:2024/07/23(火) 06:46:15
>>2810
✕ 大体不良ながらも
○ 大体不利ながらも

2812 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/23(火) 15:59:58
【主】佐藤和真    【殺】矢車想      【作者】7yVWsqaM
鱒はキリトと契約時と同じ性能で器用貧乏は変わらず、今回の鯖相手だとツッコミ性能に磨きが掛かった感じ。
鯖は二人一組の連携で相手に詰め寄る。混沌・悪の矢車の行動次第ではカズマと軋轢を生む可能性があるのが不安要素。

2813 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/24(水) 11:20:59
以下の候補作をwikiに追加しました。

【主】ユーベル    【殺】ロブ・ルッチ   【作者】◆gXaKV49AZQ

2814名無しさん:2024/07/26(金) 07:35:12
歌い手が特定の人格を持つキャラとして演じてるキャラは良いですか?
具体的にはまぬんちゃんというキャラです。現実出典に抵触してしまいますかね?

2815名無しさん:2024/07/26(金) 08:12:34
>>2814
企画主です、なんとも判断つけづらいが、たぶんやめといた方が良さそうな気がする。
ずっと前に頭の中でゲーム実況者やYouTuber等でバトロワとか考えたことがありますけど、よくよく考えたらリアルに近い分ファンが怒りそうとか色々とあって断念した記憶があります。

これについては他の人の意見も聞きたいです。

2816 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/26(金) 09:13:40
新しい候補作が投下されていたのでwikiに転載、その際細かいところを修正しました。

【主】アクア     【弓】赤座伴番     【作者】9wR0ay4U
鱒の能力の一部は今回の舞台で使えそう。ただし調子こいて酷い目に遭うのが目に見えている。あと自身の運の悪さが鯖に影響している?
鯖は二人組の宇宙刑事、凄い経歴で連携も息ぴったりだから対戦相手は苦戦しそう。たぶんブルーがレッド&鱒へのツッコミ役で苦労人枠。

以下、気になる点。
・バンのスキル「相棒!」ですが、もうこれスキルの範疇ではない希ガス。宝具にするか、あるいはボニー&メアリーなどのように二人一組のサーヴァントとして召喚されたにしてもいいかもです。
・スキル「連携攻撃:A」の説明文、「(中略)20年以上戦い抜いたアーチャーはA」と途切れているので加筆お願いします。
・宝具『SPライセンス』の『ジャッチメント』は被告に対する判決を出すだけで他に効果はない、ってことでしょうか?(未把握ゆえのちょっとした確認)

2817名無しさん:2024/07/26(金) 13:06:47
ご指摘ありがとうございます
以下の修正でどうでしょうか

・スキル相棒!を宝具にします
『相棒!』
ランク:C 種別:召喚宝具 レンジ:1 最大捕捉:1
相棒であるホージーことデカブルー、戸増宝児が常に召喚され、彼もまたデカブルーに変身出来る
しかし他のメンバーは召喚出来ない。またホージーは射撃A相当とB相当の勇猛スキルを持っている
もしもバンが死んでも、ホージのみは生き残る。逆もまた然り
・スキル連携攻撃:Aを以下に加筆します
連携攻撃:A
 複数での攻撃に長けていることを示す能力。
 他者と連続、または同時に攻撃を行う際、
 判定に有利な修正を得る。
デカレンジャーやファイヤースクワッドとして20年以上戦い抜いたアーチャーはAランク相当
・ありません。判決を出すだけで、デリート許可されなければ基本的にデカレンジャーは誰かを殺す許可がおりません(聖杯戦争では事情が違うかもしれませんが)

2818名無しさん:2024/07/26(金) 13:37:52
>>2817
企画主です、了解しました。wikiの方もそのように修正しときます。

2819 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/28(日) 12:07:13
そろそろ投票のルールを具体化してみる。
・第一回投票は8月10日(土)に行います。
・投票できるのは候補作を投下した人のみ。変動IDの方も同じように投票してください。
・今回は「自薦なし」「自薦あり」でそれぞれ7組ずつを1レスで票じてください。
・選出する7組はクラスの重複あり、逆に欠落するクラスがあってもOK。
・もし複数パターンを出したい場合は、1レスにまとめず別々のレスで挙げてください。
・投票結果が出た後に最初の7組を議論しつつ、最終的に企画主が選定します。

 ※ 投票例 ※

『自薦なし』
【主】○○○ 【剣】○○○ 【作者】AAA
【主】○○○ 【剣】○○○ 【作者】CCC
【主】○○○ 【弓】○○○ 【作者】BBB
【主】○○○ 【槍】○○○ 【作者】AAA
【主】○○○ 【騎】○○○ 【作者】DDD
【主】○○○ 【術】○○○ 【作者】FFF
【主】○○○ 【殺】○○○ 【作者】BBB

※この場合は剣陣営を二組選出、逆に狂陣営を選択せず。

『自薦あり』
【主】○○○ 【剣】○○○ 【作者】CCC
【主】○○○ 【弓】○○○ 【作者】BBB
【主】○○○ 【弓】○○○ 【作者】AAA
【主】○○○ 【騎】○○○ 【作者】DDD
【主】○○○ 【術】○○○ 【作者】FFF
【主】○○○ 【月】○○○ 【作者】企画主
【主】○○○ 【狂】○○○ 【作者】BBB

※この場合は月陣営を自薦、弓陣営を二組選出、逆に槍陣営を選出せず。

2820名無しさん:2024/07/29(月) 12:19:59
必ず7組投票しなければなりませんか?
現段階だと未把握キャラが割と多くて無責任に未把握キャラを投票するのはあまり気が進まないのですが
それと自薦ありは何組まで自分の組に投票可能ですか?

2821名無しさん:2024/07/29(月) 12:21:27
「自薦なし」「自薦あり」は必ずどちらも投票する必要がありますか?

2822 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/29(月) 16:36:04
>>2820
7組未満の投票もオッケーにします。
「自薦あり」はいくつでも自分の候補作を選んで投票してもいいです。

>>2821
「自薦なし」は必須とします。↑のように7組未満でも構いません。
「自薦あり」は任意で、あえて「自薦なし」のみの投票なんてこともできます。

2823 ◆gXaKV49AZQ:2024/07/31(水) 11:37:19
【主】アズラエル   【騎】世界ディエゴ   【作者】ZzYDuaNw

今回は異能者や人外が多い中、我らが反コーディの盟主王がどういう対応を取るのか注目。劣等感を抱くほどに爆発しそうで物語に影響するかも。
一方鯖は野心的で狡猾なのが厄介。スタンド能力も超強力、場合によっては近接戦闘もできるだろうけど吸血鬼ではないからより慎重に行動しそう。

2824名無しさん:2024/08/01(木) 12:47:50
一応確認
投下期限って8/10までだよね?

2825 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/01(木) 13:39:14
>>2824
実は8/10は投下期限ではないです。
8/10は第一回投票を行う日であり、一応コンペ終了(投下期限)は9/13まで、9/14に第二回投票を行うつもりです。
なお8/10は投票を行うので候補作の投下はお控えください。(もし万が一候補作が投下があってもそれを除外するつもりはありません)

2826名無しさん:2024/08/02(金) 20:49:24
企画主です、>>2806にて誤った表記をしてしまったので訂正します。
色々と調べているうちに「+は2倍」「++は3倍」「+++は4倍」という記述を見つけました。
>>2806を作成時には誤ったソースを参考に他の文献を確認せず、「+++は8倍」と誤って書いてしまいました。
色々と申し訳ございません。

2827 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/03(土) 06:31:23
【主】ボク      【殺】レン       【作者】XmnSk6M.(*2)

以上をwikiに転載しました。
ただ気になる点がいくつかあるので聞いてみます。(複数レスに分けます。)

○「敏捷:A++」について
最初は「敏捷:A++」は盛りすぎではないかと思っていました。
しかし企画主がガンゲイル・オンラインを未把握なこと、AGI特化で回避を条件に補正が掛かること、敏捷について色々と調べているうちによく分からなくなってきました。
とりあえず、敏捷の各ランクの代表例を一部抜粋して下記に記します。
これを踏まえて作者にレンの「敏捷:A++」が妥当であるかどうか再確認してもらいたいです。
妥当と判断した場合は「敏捷:A++」を修正せずにそのままにしておきます。

以下、敏捷の各ランクの代表例。

 【EX】サンタカルナ、水着メリュジーヌ、スーパー青子

 【A++】紅閻魔、柳生但馬守宗矩、アシュヴァッターマン、水着カーミラ、水着牛若丸
 【A+】沖田総司、アキレウス、李書文、牛若丸、耀星のハサン、静謐のハサン、佐々木小次郎、ディルムッド(槍)、クー・フーリン(狂)、etc…
 【A】アルテラ、カルナ、スカディ、ジャック・ザ・リッパー、ジャンヌ・ダルク、ディルムッド(剣)、カーミラ、クー・フーリン(槍)、メデューサ、呪腕のハサン、百貌のハサン、etc…

 【B++】壱与
 【B+】超人オリオン、水着ジャンヌ・ダルク、水着アルトリア(弓)、ナイチンゲール、ホームズ、坂田金時(騎)、斉藤一、etc…
 【B】アルトリア(剣)、オリオン、メリュジーヌ、キャストリア、蒼崎青子、坂田金時(狂)、山の翁、セタンタ

 【C++】静希草十郎、ゲオルギウス
 【D++】バベッジ

また、銃器を使う鯖の各ランクの一覧。

 【A+】エミヤ(殺)
 【A】モリアーティ(弓)、アン&メアリー、光のコヤンスカヤ、水着ワルキューレ
 【B+】サンタナイチンゲール
 【B】カラミティ・ジェーン、雑賀孫一、水着刑部姫、ビリー・ザ・キッド
 【C+】杉谷善住坊
 【C】織田信長(弓)、織田信長(讐)
 【D】エミヤ〔オルタ〕

2828 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/03(土) 06:32:29
○スキル「単独行動」について
スキル「ピンクの悪魔」に内包されているので不要な記述のような気がします。

○スキル「千里眼:B」について
型月wikiの説明文曰く「視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。ランクが高くなると、透視、未来視さえ可能になるが、Cランクではその域には達しない。」と。
レンの場合はCランク辺りが妥当に思えます。

○スキル「軍略」について
型月wikiによる汎用的説明文は「一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感能力。自らの対軍宝具行使や、逆に相手の対軍宝具への対処に有利な補正がつく。」
スキルの保有者は以下の通り。

 【B】イスカンダル、織田信長(弓)、アルテラ、カエサル、ヴラド三世(EXTRA)
 【C+】ヘクトール
 【C】ジル・ド・レェ(剣)、ベディヴィエール

イスカンダルと織田信長は対城宝具に対しても補正を受ける、カエサルは生前に幾多の戦いを勝利に導いた知略と軍功がスキル化したもの、ジャンヌの補佐として幾多の戦功を挙げた剣ジルは包囲戦のような攻勢に出ている場合において特にボーナス追加、ヘクトールは特に守戦において高い戦術力ボーナスを獲得、等と書いてあります。

こちらに関しても未把握ゆえに判断しかねますが、この面々に比肩する程にレンは戦争レベルの集団戦術に長けているのでしょうか?

2829 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/03(土) 06:32:59
○氏の候補作における複合スキル・宝具の保有スキルについて
 【狂】アスナのスキル「SAO生還者」……直感:C、心眼(真):B
 【弓】赤座伴番のスキル「ファイヤースクワッド」……勇猛:A、直感:B、心眼(真):A
 【弓】赤座伴番の宝具『相棒!』の保有スキル……射撃:A、勇猛:B
 【殺】レンのスキル「ピンクの悪魔」……直感:B、戦闘続行:C、勇猛:C、単独行動:D
 【殺】レンの宝具『フカ次郎』の保有スキル……勇猛:A、弾道予測線:C、着弾予測円:B、戦闘続行:C、騎乗:E

これら候補作の4/5が「勇猛」を保有し、次いで3/5が「直感」を保有してます。
ちなみに「勇猛」と「直感」のおおまかな内容は以下の通り。

 「勇猛」……威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを向上させる。
 「直感」……戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を「感じ取る」能力。Aランクの第六感はもはや未来予知に等しい。また、視覚・聴覚への妨害を半減させる効果を持つ。

氏の候補作はその二つを盛り込む傾向が強いと感じています。なんでもかんでも盛り込んでいるようにも見て取れます。
特に「勇猛」の精神干渉無効化が幾つかの鯖・宝具に適しているか怪しく感じてます。
「直感」についても付加するに値するのかよく分からないです。それぞれ原作で逸話となる要素があるのでしょうか?それも一度ならず、作中で何度でも直感が働いたのか?

2830名無しさん:2024/08/03(土) 07:01:41
>>2828のスキル「軍略」の最後の文を修正or追記。
レンは軍勢を率いる程の将官、ではなく一人のゲーマーだと思っています。
集団戦の指揮を取った事があったとしてもスキル「軍略」を保有できるとは考えづらいです。

2831名無しさん:2024/08/03(土) 08:52:52
>>2827
FGOはしていないのでわかりませんが、スキルと宝具が合わせって初めてA++になるという解釈出す
レンはGGOでもトップクラスのAGI特化型で弾道予測線が見えていれば軽々と対処するレベルになっている、一人で何人も瞬殺してるレベルなのでこのランクにしました 

単独行動については何日か掛けてるうちにピンクの悪魔に内包されてることを忘れてました。申しありません。削除します

千里眼についても透視、未来視は不可能なのでCランクにします

レンはスクワッドジャムでフカ次郎を指示したくらいなのでそれほどじゃないです。
『スキル軍略は「一対一の戦闘ではなく、多人数相手の戦場における戦術的直感力。
多人数を相手にする時にあらゆる相手に有利な補正がかかる
また戦争のような多人数戦闘でも冷静に指示が出来る」という説明のように型月のものとは違う解釈でしたが、名前が同じで紛らわしくて申し訳ありません
集団戦闘には長けているのですがその面子と比肩する程かは怪しいのでランクをDにしてスキル名を「スクワッドジャムの猛者」に変更します。
内容も「一対一の戦闘ではなく、多人数相手の戦場における戦術的直感力。
多人数を相手にする時にあらゆる相手に有利な補正がかかる
また戦争のような多人数が入り乱れる戦闘でも少数に冷静に指示が出来る」に変更します
「自軍の対軍宝具行使や、逆に相手の対軍宝具への対処に有利な補正がつく。」という効果はありません

アスナについてはSAOを生き抜き、あのユウキと互角の勝負を初見で繰り広げたので付けました。相応しくなければ、無くします
赤座伴番は性格が正に勇猛。直感で事件の真相を暴いた経験もあり、戦闘時もそんな感じの戦闘です
相棒!についてもホージーは勇猛な性格で、努力のみで宇宙人を生身で倒すなどのエピソードもあります
レンは基本的に常識人ですが、いざという時は吹っ切れて勇猛になるので付与しました。直感は作中で戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を「感じ取る」ような挙動をいざという時に何度かしています
フカ次郎は元の性格が勇猛でゲームとはいえフルダイブ型のGGOで自分の四肢が無くなっても気丈に振る舞い、レンを優先したのが勇猛だと感じました

以上です
他にも指摘などありましたらよろしくお願い致します

2832 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/03(土) 09:23:17
>>2831
ご返答ありがとうございます。

・レンは「敏捷:A++」のままで。
・単独行動は削除。
・千里眼はCランクに変更。
・スキル「軍略:B」⇒「スクワッドジャムの猛者:D」に変更、内容も変更。

これらについては了解しました。

各サーヴァントの複合スキルに「勇猛」「直感」を内包させることも了解しました。
ただしレンとフカ次郎の「勇猛」はランクを下げたいなと思います。
比較対象が【A+】ヘラクレス、アキレウス、フェルグス 【B】呂布奉先 であり、それら猛将の気概に比べると流石にランクは低いと思います。

色々とお手数をお掛けして申し訳ないですが、再考よろしくお願いします。

2833 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/03(土) 09:34:45
wikiのレンの記述内容を変更してきました。
ついでに、誠に勝手ながら「ピンクの悪魔」の内容も校正しちゃいました。
問題があれば以前のに戻します。

2834 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/03(土) 10:03:25
すみません、新たに気になる点ができました。

○宝具『バーサク・レン』の内容について
筋力が2ランクアップ、ということはDランクからBランク相当になるということでしょうか?
また噛みつき攻撃の威力が上がるとありますが、個人的に筋力がBランク相当だと“噛みつきで相手の腕を引きちぎる”レベルを想像します。
対象の喉を噛み切る程度宇ならば、企画主的には筋力が1ランクアップ(C相当)する効果か、筋力をD+するのが妥当な気がします。

それと念のための確認ですが、『バーサク・レン』は“任意発動”とP90の損壊による“自動発動”と発動方法が二つある、ということでいいのでしょうか?

○宝具『フカ次郎』について
筋力Aとありますが、例えばビルを支える柱を腕力で破壊できる程の攻撃手段をお持ちでしょうか?(これに関しては興味本位の質問であり、修正とかはあまり考えていません)

○【weapon】について
「現代兵器なので対魔力などを持つ相手にも通用する」という部分は不要だと思います。
 (余談ですが、本来ならば現代兵器=神秘のない武器でありエーテルで構成されたサーヴァントには有効打にならないですが、今回はサーヴァントの武器として携行されているので最低限の神秘が付与されていて通用するようになっている、と解釈しています。)

サテライト・スキャン端末は性能が高すぎる、ほぼチートに感じる。
迷宮全体をマップ表示するものではなく周辺の構造が把握できる程度、エネミーと聖杯戦争の参加者の存在を感知できるが種別や名前・クラスは判別できないものにしてほしいです。

2835名無しさん:2024/08/03(土) 11:01:10
>>2834
○宝具『バーサク・レン』の内容について
そういう意味でしたが、1ランクアップに修正します
『バーサク・レン』は“任意発動”とP90の損壊による“自動発動”と発動方法が二つあります

○宝具『フカ次郎』について
グレネードランチャーをぶっ放せば可能だと思いますが、それ以外ではグレネードランチャーを鈍器として剣のように使用してプレイヤーを撲殺出来る程度です
筋力B程度に修正してもいいかもしれません

○【weapon】について
了解しました。では、その部分を削ります

サテライト・スキャン端末は周辺の構造が把握できる程度、エネミーと聖杯戦争の参加者の存在を感知できるが種別や名前・クラスは判別できない程度に修正します

○サテライト・スキャン端末
自分の周辺の構造が把握出来る地図。15分ごとに周辺に居るマスター・サーヴァントがわかる。名前や真名、クラスなどはわからない。
これを利用して作戦を立てるのがセオリー。なお、破壊不能オブジェクトなので壊れない。サイズは小さいが、銃弾を防ぐことに活用も出来る
この道具はフカ次郎も持っている

2836 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/03(土) 11:13:46
>>2835
了解しました、wikiもその様に修正しときました。
また『バーサク・レン』の一部記述を微修正しときました。

2837 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/03(土) 16:10:40
今度は別の作者の候補作、アサシン・矢車想についてちょっと気になった点が出てきたので質問です。

○スキル「コンビネーション:A」について
このスキルはアン・ボニー&メアリー・リードが保有しており、彼女達はCランクです。
対して矢車想&影山の場合はAランクですが、たぶん「更に矢車と影山、お互いの筋力をワンランク向上する」や「マスターとの絆次第で効果が得られる」という点を加味してAランクになった、ということでいいですよね?

もう一つ、「アサシンの場合はもはや依存の域まで達しており、影山を優先して動いてしまう」とありますが、「影山を優先」というのは攻撃・行動を影山に合せる、ということでしょうか?
また「影山を優先」というのは、もし影山に危機的状況が訪れた際にアサシンは身を挺しても彼を庇う、という意味を含んでいるのでしょうか?(こちらについてはこちらの考え過ぎかもしれません)

2838名無しさん:2024/08/04(日) 01:51:19
コンビネーション:Aの解釈は合ってます。なにより彼らは地獄兄弟と呼ばれ常に行動を共にしているので
「影山を優先」というのは、もし影山に危機的状況が訪れた際にアサシンは身を挺しても彼を庇う、という意味も含んでいます。矢車は影山を一度失ってるのでシチュエーション次第ですが影山を庇うことでしょう

2839 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/04(日) 06:31:27
>>2838
了解しました。
では一つ提案ですが、ランクをA→A-に変更するのは如何でしょうか?
通常時はAランクとして連携を取れますが、影山の危機においてはその連携にも乱れが生じるのでAより効果が下がってしまう、といった感じです。
まぁでもAランクのままでも構わないです。

2840名無しさん:2024/08/04(日) 08:03:54
>>2839
ご提案ありがとうございます
自分では思い付きもしませんでした
コンビネーションのランクをA→A-に変更したいと思います

2841 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/05(月) 13:48:29
【主】ボク      【殺】レン       【作者】XmnSk6M.(*2)
鱒は異例な出典、聖杯戦争参戦によって純粋な願望のために倫理観が危うい感じ。ある意味メルヘン思考なので荒事は苦手そう。
鯖はAGI特化ゲーマーでスニークキルも得意なので、迷宮探索中はレン一人でも充分そう。フカ次郎はパワータイプなので、他鯖との正面対決時にレンとの連携攻撃で映る。

ふと思ったが、達磨状態から二分で戻るゲームシステムの再現は、逆に捉えれば不本意でも強制再生されてしまい、鱒側の急激な魔力負担に繋がるので一概にメリットばかりではないと思った今日この頃。

【主】カブキ     【殺】アタランテ    【作者】ZzYDuaNw
鱒は結構強そうな鬼。人について色々と理解しているので単純な力任せだけでなく奸計を使ってくるのが厄介。
鯖はケモミミ狩人姐さん。身の熟しの良さは迷宮探索に結構役立つ。たぶん天井をぶち抜いて矢の雨が降ってきそうで怖い。

2842 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/08(木) 18:05:55
今回は鯖のザンキについて幾つか気になる点。

○【クラス】オニ
Fate作品群のように西洋的名称にするなら【クラス】オーガかなぁ、と安直に想像した。
またマスターが「オニ」と呼称すると“鬼”に関するサーヴァントと類推されて真名看破のリスクがある程度あるかなぁ、とも。(あるいはブラフとして使えなくないが)
ただ、今回は皮肉として【クラス】オニとしているようですし、クラス名に関しては些末なのでそのままでも問題ないです。

○スキル「音撃戦士」について
最後の一文に「ベテランのザンキはAタイプ」とありますが、未把握な自分にしたら「Aタイプってなに?」となってます。

○スキル「師弟の絆」について
ランクの表記がありません。

2843名無しさん:2024/08/08(木) 20:13:00
クラス名は最初オーガを考えましたが別の方が書いたカブキの出自を考慮してオニと皮肉を効かせました。ご許可いただきありがとうございます


○スキル「音撃戦士」について
Aランクのミスです、申し訳ありません

○スキル「師弟の絆」について
ランクAです。記入漏れ申し訳ありません

2844名無しさん:2024/08/09(金) 06:30:32
企画主です、引き続き鯖のカブキについて確認。

○【クラス】オニについて
仮面ライダー響鬼を未把握なので確認ですが、作中の鬼の大半はスキル「音撃戦士」「ディスクアニマル」を保有(あるいは片方だけ)していますか?

○スキル「鬼」について
一つ目に、このスキルを【クラススキル】に移動でもよいような気がします。

二つ目に、Fate作品には「鬼種の魔」というスキルがあります。内容は以下の通り。

 鬼の異能および魔性を現すスキル。
 鬼やその混血以外は取得できない。
 天性の魔、怪力、カリスマ、魔力放出、等との混合スキルだが、『Grand Order』においては効果に調整が施されている。

自分は鬼滅の刃の鬼用に「血鬼の魔」というスキルに変容させて複合スキルの内容も変えているので、「鬼種の魔(響)」とか名称と内容を変えるのも一つの手と考えています。
ただし、妄想聖杯大戦の参戦サーヴァントにいた上弦の鬼達はスキル「鬼」のままで採用しているので、この件についてはお好みの表現方法を選んでください。

2845名無しさん:2024/08/09(金) 07:34:44
(>>2844
横からですが鯖なのはカブキではなくザンキですね)

2846名無しさん:2024/08/09(金) 08:03:09
>>2845
(ミスったー!ご指摘ありがとうございます!)

2847名無しさん:2024/08/09(金) 08:17:08
○【クラス】オニについて
はい、両方保有しています


○スキル「鬼」について
了解しました。ただザンキは変身しない限り人間なので(鬼とは作中仮面ライダーのことを指します)のでスキル名は「鬼として鍛えし者」などはどうでょうか?

2848名無しさん:2024/08/09(金) 09:14:49
>>2847
ザンキ以外も変身しなければ人間のままですか?

2849名無しさん:2024/08/09(金) 09:17:38
すみません、一旦>>2848を取り消します。
仕事の合間に打ったものなので、後程落ち着いてから書き直します。

2850 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/09(金) 15:39:51
>>2846
軽く仮面ライダー響鬼について調べてきました。
そして「修行によって自らの肉体を変容させ、鬼となる能力を得た者」=「仮面ライダー」であることも分かりました。(鬼の血や遺伝子が入った人間とかではないんですね。)

でもう一度ステシを見直して思いました。
スキル「鬼」を廃して、スキル「音撃戦士」の中に戦闘続行:B、騎乗:E、心眼(真):Aの複合スキルであることを記述するのは如何でしょうか、と。

2851 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/09(金) 16:02:20
マスター・神代剣について思うところ。

サソードゼクターの「時速800kmで行動可能」「厚さ150mm程の鉄板を貫ける程の硬さ」、あと「クロックアップ」とか強すぎると思ったのが第一印象。
なんなら仮面ライダーサソード状態でサーヴァントとマジで殴り合いできるのでは?逆に他のマスターを容易に圧倒しそうな性能に懸念を抱いています。

2852名無しさん:2024/08/09(金) 17:15:19
>>2851
剣とギンの主従ステシ作成者です
サソードゼクターというかゼクター系は普段はZECT基地内で保管されてて、有事の際資格者が変身しようとする時に移動してくる感じです
手元にある今聖杯戦争だと多分剣が死んだりしない限りは自立行動はせず、その場合も他に資格者が居るかを探すだけに留まるかと思われます

クロックアップについては…制限(一戦闘に一回までとか階層毎に使用可能な上限がかかってるとか、後迷宮内だと速度が弱体化するとか)をかけるのがベターかなと
ちなみに速度面だと、カブト系のライダーが他作品に客演する際は他の高速移動系の能力と同じぐらいや互角・横並びの速度描写になってたりはします

後は聖杯大戦での駆紋戒斗のロード・バロンのように、迷宮内部ではサソードやスコルピオワームへ変身中は魔力消費が発生するという形にしてもいいかなとは

28532852:2024/08/09(金) 17:17:26
>>2852
変身時だけでなくクロックアップ時にも追加で魔力消費が発生、その上で回数制限が…とかも思い付きました

2854名無しさん:2024/08/09(金) 17:24:28
>>2850
仮面ライダー響鬼についてお調べくださりありがとうございます
ではスキル「鬼」を廃して、スキル「音撃戦士」の中に戦闘続行:B、騎乗:E、心眼(真):Aの複合スキルであることを記述することにしようと思います

○音撃戦士:A
戦闘続行:B、騎乗:E、心眼(真):Aの複合スキル。
修行によって心身を鍛え、「鬼」と呼ばれる戦闘形態への変身能力を体得した戦士。
使用する音撃武器の系統によって幾つかに分かれており(作中では太鼓の鬼・管の鬼・弦の鬼の3系統が存在)、それぞれ戦法の得手不得手が異なる。ザンキの得意とする音撃武器は弦。
鬼に変身した音撃戦士は超人的な身体能力と術を駆使して戦う。肉体の治癒力も強化されており、多少の傷は気を込めることで治せる。
聴力にも優れており、音による索敵を得意とする。
また魔化魍と戦い続けた音撃戦士は異形に対するダメージがアップする。
音撃戦士は特殊な修行によって変身道具を鳴らして発せられる肉体を誘発する特殊な音波の波動を聞き、肉体を戦闘形態に変化させた姿。その際には着ていた衣服が破壊され、変身後は気力で維持しなければ全裸になってしまう

2855名無しさん:2024/08/09(金) 17:30:19
>>2852
企画主です、話を聞いて誤解があった事がわかりました。
時速800kmや硬い爪で地中を掘り進むのはゼクター系の移動手段であって、人が装着(あるいは変身?)した状態でそんな超高速や超パワーを出すわけではないんですね。
そうであれば懸念はなくなりました、クロックアップは局面において強いのは変わらないですがまぁ多分なんとか語れるでしょう。

2856名無しさん:2024/08/09(金) 17:38:55
>>2851
横からですが仮面ライダーのスペックは強化形態以外は基本お飾りです。サソードゼクターも作中そんなチートスペックは発揮していません
それよりもワームの擬態能力が封じられてない方がチートに感じます
クロックアップは多大な魔力の消耗が必要な高速移動戦闘にするのはどうでしょうか?(設定的には高速移動じゃありませんがそうしなきゃ本当に鯖を倒しかねないので

2857名無しさん:2024/08/09(金) 17:44:15
ちなみにスコルピオワームは敵の親玉になった経験もあります
サソードよりこちらのほうがヤバいかと

28582852:2024/08/09(金) 17:56:53
>>2856
擬態能力については備考で
また本家ライダーロワのように他者への擬態が可能かはお任せします。
と書きましたが、意見もありやめておいた方がいいかもなと思ったので以下の形に変えます
また本家ライダーロワのように、他者への擬態を行う事は出来ません。

クロックアップについては魔力消耗多めで大丈夫かなと(設定上は数秒でクロックオーバーになるサソードよりは制限の設定が無いスコルピオワームの方が重たい感じで)

2859 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/09(金) 18:45:06
遅ればせながら4組分の候補作をwikiに収録しました。
ちなみに細かな部分を企画主の方で勝手に微修正しときました。
また>>2854>>2858に基づいてザンキと神代剣の記述を修正してきました。

それと>>2856氏へ、ご指摘ありがとうございます。
未把握なのと詳しく調べる時間がなかったので、有識者の意見をいただけるのは助かります。

2860 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/09(金) 18:48:39
それと明日8/10が第一回投票になりますので、皆さん>>2819やwikiに記載したルールに則っての投票をお願いします。

あと企画主は仕事の影響か疲労が出てきたので今夜は早めに寝ます。
まだ暫くは起きていますが、たぶん対応力がダウンするのであしからず。

2861名無しさん:2024/08/09(金) 21:23:17
ネタ枠でシャドウ@陰の実力者になりたくてを鯖化しようと思ったが、情報過多とオーバースペックゆえにステシ書くのが難しい気がしてきた
もし出すとするなら、武術が未熟な陰実世界よりも断然に卓越した英雄達に出会える事に嬉しさを感じ、場合によっては苦戦するかもね

2862 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/10(土) 15:44:22
ちょっとした業務連絡。
企画主はリアルの方で多忙期に入ったので今後対応力が下がります。
夕方や夜辺りに候補作の確認や各種調整を行いますが、疲労や私情も関係してレスポンスが遅くなると思うのでご了承ください。

2863 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/10(土) 17:30:52
【主】条河麻耶    【鬼】ザンキ      【作者】D.rDTo0M(*2)
鱒はごちうさ勢で一般人枠。当然闘争とは程遠いが、鯖に鍛えてもらったり聖杯戦争に向き合う姿が色々と前向きなのは良き点。
鯖は鱒の生存を優先し戦う術を教える善良な仮面ライダー。主従の絆が深まる程に総合戦力が増していくのが面白い。

【主】神代剣     【槍】市丸ギン     【作者】ZzYDuaNw
鱒は生身でも結構戦える仮面ライダー。ワーム化という爆弾を自覚しているので結構安定して迷宮探索に望めるかも?
鯖は飄々と真意を悟らせない曲者の死神。対人における不意打ち性能と一撃必殺がマジ初見殺し。

【主】メアリー    【狂】インターラプター 【作者】RJYlJgDc
鱒は特殊環境ゆえに歪で執着を持つ少女のようなもの。自分の全く知らない異世界に喚ばれて混乱必須だが、外に出るチャンスとあれば積極的に動きそう。
鯖はドラッガーニンジャ=サン。宝具とカラテによるカウンターが決まれば強いが、打撃以外はニンジャとしての純粋な力で頑張るしかない。

【主】ハル      【術】八雲紫      【作者】RJYlJgDc
鱒は魑魅魍魎が跋扈する街中を生き抜いた猛者。戦う術は持たないが、迷宮内のエネミーへの対応力は高そうで結構な生存は見込める。
鱒は結界に長けた大妖怪。鯖化による制限があるとはいえ鱒を守る・隠すことで上手く立ち回れそう。

【主】柳瀬舞衣    【殺】登太牙      【作者】ZzYDuaNw
鱒は刀使の一人。視覚聴覚の探知機能が迷宮探索に物凄く有用。分かりやすい外敵とは戦いやすいが、はたして。
鯖は王者の気風を持つ仮面ライダー。アサシンなので少し弱体化しているが、三騎士相手に正面から戦えるぐらいには強い。

2864名無しさん:2024/08/11(日) 03:36:52
投票しようと考えてたら気付いたら寝落ちしててこんな時間だったつらさ

2865 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/11(日) 04:32:12
投票2つしかない…(´・ω・`)
さすがにサンプリング不足なので、今日も投票日にします。
まだ投票していない方は是非お願いします。

2866名無しさん:2024/08/11(日) 04:32:59
ageとく

2867 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/11(日) 14:30:41
投票を見ての確認ですが、もしかして変動IDの(*1)と(*2)は同一人物ですか?

2868名無しさん:2024/08/11(日) 19:05:42
同一人物です

2869名無しさん:2024/08/11(日) 19:20:23
>>2868了解しました、逆に分けて捉えてしまって申し訳ないです。

2870 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/12(月) 06:23:57
投票終了、これから企画主による先行7組の選定を行います。
なお複数パターンを用意してそれらを提示する予定です。それらを確認してもらって、この組み合わせがいい、ここをこう変えた方がいい、などのご意見をください。
また、候補作は出してないけど迷宮聖杯戦争の語りに参加する方からも同じくご意見をいただけると助かります。
ご意見を参考に先行7組の選定を決めたいと思います。

それと日程も若干変更します。といっても第二回投票も二日間設ける程度です。
またコンペは9月13日(金)まであるので、引き続き候補作を募集します。
ついでに、この先のリアルの予定が読めないので企画主の都合で語り開始日などを延期する可能性もあります。その際には都度ご連絡をいれますのでご了承ください。

2871 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/12(月) 17:35:11
『自薦なし』その①

【主】レイヴン    【殺】デイヴィッド   【作者】kLAXB.MM
【主】メアリー    【狂】インターラプター 【作者】RJYlJgDc
【主】アズラエル   【騎】世界ディエゴ   【作者】ZzYDuaNw
【主】キリト     【狂】アスナ      【作者】1jKwGxFs(*1)
【主】カブキ     【弓】アタランテ    【作者】ZzYDuaNw
【主】条河麻耶    【鬼】ザンキ      【作者】D.rDTo0M(*1)
【主】星野アイ    【剣】バルトス     【作者】yjPYip46

各作者の候補作を1作ずついれたパターン。語りに参加する人数を増やす方向性。
yjPYip46氏の2作では把握している星野アイ&バルトス、RJYlJgDcの2作では狂気性からメアリー&インターラプターをチョイス。
カブキとザンキは響鬼関係なので選出、あとは把握しやすいところをチョイス。
明確に悪役ムーヴできるのはアズラエル&ディエゴのみだが、願望持ちのマスターが多いので積極的に戦ってはくれそう、かも。


『自薦なし』その②
【主】ユウキ     【剣】黒崎一護     【作者】Ix82.1ZA(*1)
【主】佐藤和真    【殺】矢車想      【作者】7yVWsqaM(*1)
【主】キリト     【狂】アスナ      【作者】1jKwGxFs(*1)
【主】条河麻耶    【鬼】ザンキ      【作者】D.rDTo0M(*1)
【主】カブキ     【弓】アタランテ    【作者】ZzYDuaNw
【主】アズラエル   【騎】世界ディエゴ   【作者】ZzYDuaNw
【主】柳瀬舞衣    【殺】登太牙      【作者】ZzYDuaNw

投票具合、全体の把握度が高そうな七組を選出。
ただし作者2人で独占するため、たぶんこのパターンを選択することはないと思うが参考程度に。


『自薦なし』その③
【主】星野アイ    【剣】バルトス     【作者】yjPYip46
【主】カブキ     【弓】アタランテ    【作者】ZzYDuaNw
【主】乙女アストラエア【槍】バイキン黒騎士  【作者】kLAXB.MM
【主】アズラエル   【騎】世界ディエゴ   【作者】ZzYDuaNw
【主】佐藤和真    【殺】矢車想      【作者】7yVWsqaM(*1)
【主】メアリー    【狂】インターラプター 【作者】RJYlJgDc
【主】条河麻耶    【鬼】ザンキ      【作者】D.rDTo0M(*1)

『自薦なし』その①を軸に各クラスが一組ずつ選出されるような形。ただし術陣営はなし、代わりに鬼陣営がIN。
槍陣営については市丸ギン組を選ぶとZzYDuaNw氏の候補作が三つと多くなるため、あえてkLAXB.MM氏のバイキン黒騎士組を選出。
一方で殺陣営はkLAXB.MM氏のデイヴィッド組を外して矢車想組を選出。

2872 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/12(月) 17:36:04
『自薦あり』その①
【主】レイヴン    【殺】デイヴィッド   【作者】kLAXB.MM
【主】メアリー    【狂】インターラプター 【作者】RJYlJgDc
【主】アズラエル   【騎】世界ディエゴ   【作者】ZzYDuaNw
【主】カブキ     【弓】アタランテ    【作者】ZzYDuaNw
【主】条河麻耶    【鬼】ザンキ      【作者】D.rDTo0M(*1)
【主】星野アイ    【剣】バルトス     【作者】yjPYip46
【主】夏油傑     【術】玉藻の前     【作者】◆gXaKV49AZQ

『自薦なし』その①からキリトアスナ組を外して自作の候補作を一つだけいれたパターン。
ただ困ったことに、企画主の候補作のうちどれを選ぼうか悩んだ。
他の人の投票具合を見ると剣陣営・槍陣営・騎陣営・術陣営・殺陣営の5つが選択肢になる。
悩んだ末に、投票スレ>>991のコメントやヒバナや母が呪術・妖狐として関係性がありそうなので夏油傑&玉藻のペアをこのパターンでは選んでみた。


『自薦あり』その②
【主】ユウキ     【剣】黒崎一護     【作者】Ix82.1ZA(*1)
【主】佐藤和真    【殺】矢車想      【作者】7yVWsqaM(*1)
【主】条河麻耶    【鬼】ザンキ      【作者】D.rDTo0M(*1)
【主】カブキ     【弓】アタランテ    【作者】ZzYDuaNw
【主】アズラエル   【騎】世界ディエゴ   【作者】ZzYDuaNw
【主】柳瀬舞衣    【殺】登太牙      【作者】ZzYDuaNw
【主】宮本伊織    【剣】アルトリア    【作者】◆gXaKV49AZQ

『自薦なし』その②に自作を割り込ませたような編成。
今回は伊織アルトリア組を入れてみたが、これでも三作者に偏り過ぎなので選択の可能性は低いかも。


『自薦あり』その③
【主】星野アイ    【剣】バルトス     【作者】yjPYip46
【主】カブキ     【弓】アタランテ    【作者】ZzYDuaNw
【主】カギ爪の男   【槍】サドラー     【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】アズラエル   【騎】世界ディエゴ   【作者】ZzYDuaNw
【主】佐藤和真    【殺】矢車想      【作者】7yVWsqaM(*1)
【主】メアリー    【狂】インターラプター 【作者】RJYlJgDc
【主】条河麻耶    【鬼】ザンキ      【作者】D.rDTo0M(*1)

『自薦なし』その③を(ry。
この場合は槍陣営をカギ爪&サドラーに変えてみた。悪役兼信念ヤベー奴が増えた感じ。

2873 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/12(月) 17:37:44
とりあえず総じて言えることは、企画主的には以下の三つを選びたいところ。

 【主】カブキ     【弓】アタランテ    【作者】ZzYDuaNw
 【主】条河麻耶    【鬼】ザンキ      【作者】D.rDTo0M(*1)
 【主】アズラエル   【騎】世界ディエゴ   【作者】ZzYDuaNw

残りの四組についてはご意見とバランスを考慮して再考したいところです。
また自作については先行7組に入らなくてもよい様に前々から気構えを持っていたが、今回の投票で結構選ばれていたので1組ぐらいは入れたいなーと思うところ。

個人的に伊織&アルトリアや夏油傑&玉藻の前の優先順位が高い、かも?
ユーベル&ルッチも語りってみたら面白そうではと期待している。(ただ、大戦・天空・終末にて企画主の殺陣営がずっと選ばれ続けているから控える事も視野に入れている)
カギ爪&サドラーは悪役ムーヴに期待、盾子ちゃん&魘夢については未知数。
とりあえずどれを選んでもいいし、選ばなくてもいいぜお。

2874 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/12(月) 19:11:27
新たな候補作をwikiに掲載しました。

【主】ユカポン    【騎】羽前京香&和倉優希【作者】◆gXaKV49AZQ

2875名無しさん:2024/08/13(火) 10:53:32
②については作者が偏ったらその分その作者が頑張って語るんじゃないかと思う
それに把握率の高さは語る上で大事じゃないかな。把握率が高ければ最悪その作者が抜けてもリカバー出来る
後半の主従決めもあるし作者はそこまで考えなくて良いと思う
ただ【主】柳瀬舞衣    【殺】登太牙      【作者】ZzYDuaNwはあまり普段のロワで見ないから把握率が高いかは未知数
前回に渡が語られてたから太牙も把握率は高そうだけど同じ語り手でやるとは限らないのがネック
ユウキとシナジーがあるアスナ組か矢車と接点ある剣がいる市丸ギン組の方がいいかなとも
把握作品も減るし

2876名無しさん:2024/08/13(火) 20:03:48
とりあえず企画主的には『自薦あり』その③が有力候補になりつつある。

【主】星野アイ    【剣】バルトス     【作者】yjPYip46
【主】カブキ     【弓】アタランテ    【作者】ZzYDuaNw
【主】カギ爪の男   【槍】サドラー     【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】アズラエル   【騎】世界ディエゴ   【作者】ZzYDuaNw
【主】佐藤和真    【殺】矢車想      【作者】7yVWsqaM(*1)
【主】メアリー    【狂】インターラプター 【作者】RJYlJgDc
【主】条河麻耶    【鬼】ザンキ      【作者】D.rDTo0M(*1)

そこへさらに主従を加えるなら次の3組かなと考え中。
ただしこれは暫定的なものであり、第二回投票次第では外れる可能性もあります。

【主】ユウキ     【剣】黒崎一護     【作者】Ix82.1ZA(*1)
【主】神代剣     【槍】市丸ギン     【作者】ZzYDuaNw
【主】夏油傑     【術】玉藻の前     【作者】◆gXaKV49AZQ

>>2875のコメントもあり神代剣⇔矢車想、一護⇔ギンの関係性も重視してみる。
ただしユウキと深い関係性のあるアスナ組については、まだ色々と思うところがあり採用ラインには至っていない。
あとサドラー組を玉藻組に変えることも考えたが、プラーガ系統のB.O.Wを迷宮内のエネミーに使えると思いサドラーを優先してみた。

とりあえずまだ意見を募集します。特になければ先行7組を上記にしてみます。

2877 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/13(火) 20:04:51
ソーリー、トリップ付け&sageを忘れたまま投下してしまった。

2878名無しさん:2024/08/14(水) 08:38:57
個人的には『自薦あり』すら票が入ってないアイ組が入ってることに疑問を感じる

2879名無しさん:2024/08/14(水) 10:36:32
企画主です、了解しました。
アイ組はチェンジします。ただ今は仕事中なので後で対応します。

2880 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/14(水) 16:33:45
メンバーチェンジ、アイ組→ユウキ組に選手交代。

【主】ユウキ     【剣】黒崎一護     【作者】Ix82.1ZA(*1)
【主】カブキ     【弓】アタランテ    【作者】ZzYDuaNw
【主】カギ爪の男   【槍】サドラー     【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】アズラエル   【騎】世界ディエゴ   【作者】ZzYDuaNw
【主】佐藤和真    【殺】矢車想      【作者】7yVWsqaM(*1)
【主】メアリー    【狂】インターラプター 【作者】RJYlJgDc
【主】条河麻耶    【鬼】ザンキ      【作者】D.rDTo0M(*1)

2881 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/15(木) 16:27:49
とりあえず明日までに意見がなければ>>2880の先行7組を確定しようと思います。
あと日程の変更をお知らせ。

9/16〜9/20 参加者名簿の選定期間
9/21〜9/27 予備期間(逸れ鯖、エネミーについての協議など)
9月28日(土) 語り開始

今回の先行7組を選定するにも時間が掛かったのでそれを見込んで、後の6組を選定するのに新たな期間を設定。
その後に逸れのサーヴァントやエネミーについて話し合う時間を設け、9月28日に語りを開始にします。
ただし、名簿の選定が早く終われば語り開始日が早くなる可能性もありますし、企画主の都合で語り開始日が延期になる可能性もあります。
とにかくその時の状況次第で変わる可能性がある、と思ってください。

2882 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/20(火) 09:40:55
【主】美遊兄     【狂】アスナ      【作者】KBHtbWng(*1)
鱒は結構ボロボロな兄貴。鯖が低燃費とはいえ魔術などを使うと負担増なので、身体の限界の方が心配かもしれない。
鯖については省略。ただし、キリトではない鱒では相手の癖などを理解するまで「連携攻撃」の効果は薄そう。

2883名無しさん:2024/08/20(火) 09:45:17
余談ですが、昨日までにごちうさ第一期を視聴してきましたー。
妄想聖杯に未参戦キャラだとリゼや青山ブルーマウンテンさんもいいかなーと思った今日この頃。
この後はこのすば3期を視聴してみる。(※今のところ他のクールは後回しの予定)

2884名無しさん:2024/08/20(火) 20:23:46
流石にそろそろ食傷…>ごちうさ

2885名無しさん:2024/08/21(水) 15:41:40
毎回キャラが違うから食傷とは思わないな
ロワの方だとそこまで見ないし一般人枠だから聖杯の方が映える

2886名無しさん:2024/08/21(水) 21:51:57
正直、投票の結果とはいえ「聖杯戦争にまたごちうさかよ」感はある
ここまで出ずっぱりだと、ちょっと休ませる期間が欲しい
熱心に語ってる人には申し訳ないが

2887名無しさん:2024/08/22(木) 09:19:35
前半投票が終わって企画主が把握したと報告してから文句垂れるのもどうかと思う
鬼滅なんかも既に3回参加してるしキャラが違えば展開も変わってくる

2888名無しさん:2024/08/22(木) 09:26:33
参加者名簿の選定期間までに十分な期間もあって>>2881に反応しなかったのに今更ゴネるのはどうかしてる
何のために期間が設けられたのか

2889名無しさん:2024/08/22(木) 10:22:43
そうだね、今回は俺が遅かったし仕方ないね

2890名無しさん:2024/08/22(木) 10:34:20
ただ疑問や意見は口にしないとね

2891名無しさん:2024/08/22(木) 11:09:58
ちょっと気になったから調べたら鬼滅は皆勤で東方も3回出てる
ごちうさも今回で3回目だし問題ないかと

2892名無しさん:2024/08/22(木) 11:21:51
回数だけで言うならFGOも四回出てる
今後の参考までに

2893名無しさん:2024/08/22(木) 12:13:06
BLEACHも今回で3回目かな

2894名無しさん:2024/08/22(木) 12:50:57
これが妄想聖杯の登場回数

2895名無しさん:2024/08/22(木) 12:51:34
6人鬼滅の刃
5人東方project
4人ご注文はうさぎですか?
3人Fate/Grand Order、呪術廻戦、この素晴らしい世界に祝福を!シリーズ(アニメ版)
2人Fate/Zero、仮面ライダーゼロワン、BLEACH、Fate/stay night、ドラゴンクエスト ダイの大冒険 、仮面ライダー555、ONE PIECE、乃木若葉は勇者である

表記揺れで見落としがあってもごめんなぁ

2896名無しさん:2024/08/22(木) 13:50:03
キャラによってキャラ性が違うからどの作品から何人出てもいいと思うけどなぁ
それだけ知名度あるってことだから語りやすいし

2897名無しさん:2024/08/22(木) 21:01:57
たしかジョジョもチョコラータ、J・ガイル、ディアボロと三回で三人が参戦しているかな

2898名無しさん:2024/08/22(木) 21:42:37
ごちうさは片方分岐式とはいえ二回も立て続けに優勝してるし多少はね
無論、頑張って語った人を悪く言うつもりはないが、テストで同じ答えが連続で並んでしまった時の心境みたいな感じ方はする人もいるだろう

2899名無しさん:2024/08/22(木) 22:24:29
意外と常連の龍騎や淫夢やクレしんがなかなか参加しないのよね
単独参戦勢はふだんの妄想企画ではあんまり見ない作品も多い

2900名無しさん:2024/08/22(木) 23:35:33
淫夢は二次創作やミーム系がルールで禁止なのが痛いなとは

2901 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/26(月) 21:14:24
【主】星王キリト   【騎】アリス      【作者】◆gXaKV49AZQ

他の候補作に触発されて、同じ作品群同士の主従として急遽突貫して作成してみました。
星王としてのキリトならば聖杯獲得に動く意義があると思い、過去に候補作として挙げてみたアリスを微修正して添えてみた次第。
ただし、自分はアニメは視聴したものの原作小説は読んでいないのでムーン・クレイドル編やユナイタル・リング編は未把握です。とりあえずwikiなどでおおよその情報は得てはいますが、ひとつ気になる点が。
キリト本人ではなく星王としてUWのために戦うマスターに対して、果たしてアリスはどう思うのだろうか?

2902名無しさん:2024/08/29(木) 04:30:44
星王キリト面白そうなんだけどアニメ派だから詳しく知らなくて投票に迷う
ベースの性格は普通のキリトと変わらないんだよね?

2903 ◆gXaKV49AZQ:2024/08/29(木) 14:11:01
たぶん普通のキリトと変わらないと思う、けど同じくアニメ派で詳しくは分からないです。誰か有識者はいませんかー?
とりあえずその点についてご意見がなければ普通のキリトとほぼ同じように扱っていいと思う。違うのは切なる願いを有している、という点ぐらいで。

余談ですが、ちょこちょこ自分の候補作を微修正しています、とだけ報告しときます。

2904 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/01(日) 09:56:40
【主】アクア     【槍】斑目一角     【作者】0ISSMhEo(*1)
鱒はめっちゃピーキー、能力が女神級ながらポンコツ残念過ぎて、迷宮探索や戦闘がどうなるか全く読めない。
鯖の方が鱒よりしっかりしていそうだが、戦闘狂で攻撃全振りな宝具とかこちらもピーキーっちゃピーキー。


以下余談。
とりあえずこのすば3期は視てきました、現在は仮面ライダーカブトの視聴中。(矢車さん初登場辺り)
あと小説SAOのムーンクレイドル編を読んできましたが、ステシに影響するような設定とかはなかったです。

ちなみにですが、マスターの神代剣が仮面ライダーサソードに変身して、サーヴァントの矢車想が仮面ライダーキックホッパーに変身して、それぞれが戦った場合は互角の勝負になるのでしょうか?(なお影山なしのアサシン単独での状態と仮定する)

2905名無しさん:2024/09/01(日) 10:12:36
原作の強さ的にも鯖鱒の関係的にも流石にサソードが不利になると思います
剣も強いんだけど矢車さんはカブト、ガタックに次いで強いイメージ

2906名無しさん:2024/09/01(日) 10:15:35
>>2905
了解しました、教えてくれてありがとうございます。

2907名無しさん:2024/09/01(日) 12:16:06
市丸ギンの"死せ""神殺鑓"("ころせ""かみしにのやり")が事実上卍解状態の一撃を受けた時点で、相手の死はほぼ確実なものとなる。とありますがこれはナーフした方がいいのでは?
それとも確実じゃなくてほぼ確実だから大丈夫という判断ですか?

2908名無しさん:2024/09/01(日) 12:37:33
>>2907
市丸ギンは把握しきれてないのもあってナーフについては考えていませんでした。
また『刺し穿つ死棘の槍』や『妄想心音』などFate作品にも所見殺しはあるのも考えていない要因の1つです。
もしナーフするならば、妄想聖杯大戦の真人のように令呪一画を消費する、なんてのを思い浮かべますが。
これについては他の方の意見を求む。

2909名無しさん:2024/09/01(日) 12:48:52
市丸ギンについては自分もうろ覚えですが卍解無しでもかなりの実力者だと描かれていた気がします。少なくとも今回の一護よりは上でしょう(卍解でようやく一護が渡り合えるくらいだと思います)
リレー企画で初見殺しが多用されるとまずいので令呪一画を消費する条件でいいと思います

2910 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/01(日) 13:06:48
(念のため補足すると>>2908は自分のレスです。)
一応企画主的にはナーフなしでもいいかなとも思っている。
先にあげた『刺し穿つ死棘の槍』や『妄想心音』は作中で多用されているわけではないです。
語りの中でも初見殺しの成功パターンや失敗パターンを塩梅良く調整するだろうし、そもそもギンは実力者で『"死せ""神殺鑓"』を無闇に多用しないだろうから、まぁいいかなぁと。
といっても危惧が拭い去れないのであれば、令呪一画消費のナーフを施すつもりです。

2911名無しさん:2024/09/01(日) 13:24:01
企画主的にOKならOKだと思います
こういうキャラが大丈夫かという確認もあったので
よく考えたら語り中に多用サれるようであれば議論したらいいでしょうし

2912 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/07(土) 17:25:18
念のため告知。
コンペ期間は9/13(金)までです。
また第二回投票は9/14(土)〜15(日)になります。
日程にはお気を付けてください。

2913名無しさん:2024/09/08(日) 07:22:41
神代剣のスコルピオワームついて

全身のあらゆる棘先から「ティティウストキシン」という猛毒を相手に注入し筋肉の痙攣、呼吸麻痺を引き起こして死に至らしめる能力を持つ。
銀色の強靭な外骨格に覆われ高い防御力を持ち、右腕には鉤爪を、左腕にはサソリのハサミのような盾を備えている。
弁髪状の鞭は30mも伸びて敵を絡め捕り、両肩の棘を伸ばし毒を注入する事で相手の意志を奪い意のままに操る力を持つ 
これらに合わせてクロックアップも可能

神代剣はただでさえ仮面ライダーサソードに変身できるからこれらの能力を持つスコルピオワームにまで変身出来るのは禁止か何か枷を付けたほうがいいように思う

2914名無しさん:2024/09/08(日) 07:25:12
マスターとしては強すぎるという意味で

2915名無しさん:2024/09/08(日) 08:04:28
>>2913
企画主です、それについては前々から検討していて、まだカブト視聴途中(現在は間宮麗奈さん記憶喪失前編まで)ですが、ひとまず夕方夜辺りに今のところ検討しているところまで挙げてみようと思います。

2916 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/08(日) 18:44:39
○検討事案・神代剣について
実のところ、宝具として仮面ライダーキックホッパーに変身できるアサシン・矢車想が存在しているならば、その矢車に及ばずともサソードに変身できる神代剣は“宝具”を所持している、つまりマスター同士の戦闘であれば相手側はサーヴァントに準ずる相手と戦う羽目になる、という風に考えていました。
その上スコルピオワームに変身できるとなると>>2913のように剣はマスターとして強すぎるのでは、と前々から懸念していました。
なのでナーフ案を色々と検討していたので、いくつかの案をベースに皆さんで議論したいと思います。

①サソードは変身可能、スコルピオワームは変身不可能
「宝具を所持したマスター」というのはバゼットさんという事例があるので、サソードが強くても倒せる余地はあると思います。
一方で剣が人間としての自我が強いこと、死亡後からの参戦によりワーム化がバグって機能不全になってしまった、という解釈で通せるのではと考えています。

②サソードは変身不可能、スコルピオワームは変身可能
こちらは死亡時にマスクドライダーシステムの有資格を失い、迷宮聖杯に蘇生して参戦した際には手元になかった、という解釈です。
その代わりディスカリバーを所持している状態にして、羽化前ワーム程度の敵や他マスターとの衝突にも対応出来るようにしてみるのはいかがでしょうか?
一方でワームとしての肉体は残っていて変身できる状態であるが、変身できる時間は短いものとする。

③両方とも変身不可能
①と②のデメリットを合成した、剣にとってのハードモード。
ディスカリバーによる剣戟や貴族の教養として鍛えてきた武芸でエネミー程度なら凌げるだろう。強過ぎるマスターと相対したら分が悪いかもね。


○クロックアップについて
マスターやエネミーのクロックアップは「一瞬しか超高速で行動できない」ものとし、原作のような時が止まった世界で殴り合い続けることは無理、と提案します。
いわばFGOのマスタースキル「緊急回避」や「瞬間強化」みたいなもの。
ちなみに、影廊の異界では迷い込んだ人間は腹が減ることがなく時計も止まったまま(でも走れば疲労はする)特殊な時空なので、此度の迷宮でも同じような時空とし、タキオン粒子を全身に巡らしても時間感覚が異なる事が原因で超高速が上手くでいない、なんて理屈を考えています。

一方でサーヴァントは一瞬ではなく何秒か超高速・時止めは可能。地獄兄弟や世界ディエゴが該当。
こちらは聖杯によって召喚された英霊であり、今回の迷宮は聖杯の影響を受けているので、英霊であれば聖杯の影響下にある特殊時空にも対応出来る、なんて屁理屈を考えています。


○アサシン・矢車想のスキル「ギャグ補正」について
ついでなのでこちらについても言及、このスキルのオミットを提案します。
カブト世界ではそのギャグによる復活もできたかもしれませんが、今回は各作品のキャラ達による殺し合いであり、シリアスに生死に関わる死闘を行っているので、せっかく倒したのにギャグ補正で復活するのは雰囲気にそぐわないと思っています。

2917名無しさん:2024/09/08(日) 19:05:09
剣とギンの主従作成者ですが、①と②のどちらかが無難かなあと思いつつギン自体強めなので③もありかもと悩ましい所ではあります
他の人の意見も欲しい所ではありますね…

2918名無しさん:2024/09/08(日) 19:47:23
剣とギンの主従作成者じゃないですがカブキが変身できること、ユウキがアバター状態で参戦してること、作中サソードとして戦うことが多かったことを考えると神代剣というキャラとしては①が無難だと思います
ただ作成者が言う通りギン自体かなり強いサーヴァントだと思うので③もありかもしれません

○アサシン・矢車想のスキル「ギャグ補正」について
ついでなのでこちらについても言及、このスキルのオミットを提案します。
了解しました。オミットします

2919 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/09(月) 06:20:38
企画主も①②③どれがいいのか悩み所です。なので>>2913の意見も伺いたいです。

2920名無しさん:2024/09/09(月) 07:08:09
>>2913の意見は>>2918です
神代剣というキャラを尊重するなら①だと思うのですがギンの性能を加味するとバランスブレイカーになりかねないというのが個人的な意見です
ギン自体がかなり強いのでマスターまで上位層となってしまうとずば抜けて強くなりかねない
方針的にも願いが叶ってるから対聖杯になる確率が高くて優勝狙い涙目になってしまいかねないんですよね
個人的にはギンのような頭一つ抜けて強いサーヴァントにはそこまで強くないマスターを、が無難だと思います
でも神代剣といえばサソードの資格者だから迷うんですよね。原作では元々自力で戦ってきたキャラなので
スコルピオワームは強すぎるし、サソードほど神代剣の代名詞じゃないので①か③だとは思うのですが

2921名無しさん:2024/09/09(月) 07:14:06
>>2920
了解しました、ではもうしばらく考えてみますね。

2922 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/09(月) 20:05:12
まだ悩み所ですが①の案でいいかなぁ、と思っています。
実をいうとギンが“頭一つ抜けて強い”というのが私自身把握しきれていませんが、ひとまずギンが全力で戦う=魔力供給が激しくなるので、サソードで戦うのは厳しくなる、という具合になると考えています。
無理をすればサソードに変身して戦う事もできるが全力は出せない(あるいはギンが魔力供給不足で全力を出せない)、クロックアップも危うい感じです。
他の戦闘できるマスター・サーヴァントでも同じようなことが起こりえますが、サソードもギンも強すぎるが故に戦闘能力の制限が大きくなり、たぶん帳尻合せができる気がしなくもないです。

2923名無しさん:2024/09/09(月) 23:58:10
それでいいと思います
やっぱりサソードに変身出来てこそ神代剣ですし

2924 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/10(火) 04:00:46
それでは神代剣にには次のような制限を課しましょう、制作者であるZzYDuaNw氏にはお手数ですが神代剣のプロフの手直しをお願いします。

・仮面ライダーサソードには変身できるが、ギンが戦闘状態になると魔力供給の関係で全力を出しづらい。
・死亡後参戦によるバグによりスコルピオワームには変身できない。

それと次のような聖杯への願いを提案。まだ迷ってはいる感じを残しつつ、聖杯を狙う余地を付け加えてみます。

【聖杯への願い】未定。全てのワームを倒す望みは生前叶え、残った未練と言えば…ミサキーヌとの初めてのデートだが…。いっそうのこと、聖杯とやらで人間として生まれ変わるのもありか…。


告知、wikiに第二回投票についての詳細を書きました。
といってもやることは第一回投票とほぼ同じです。

2925 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/10(火) 19:16:24
【主】ボク      【剣】加賀美新     【作者】w2bWZzPg(*1)
【主】レン      【剣】加賀美新     【作者】w2bWZzPg(*1)
【主】レン      【弓】名護啓介     【作者】X2XVhcgs(*1)

ボクは前と同じなので省略。
レンはアバター姿でFPS的に強いが、リアルな激闘と人の死という衝撃を受けるのは必須でどこまで割り切れるか。
加賀美新は順当に最優クラスとして相応しいが、結構感情的に動くのがネック。マスターのために聖杯戦争に乗り気なのは意外。
名護啓介はライダー特有の個性が強すぎ、銃も使うが格闘戦も強く上位サーヴァントの一画かもしれない。

2926名無しさん:2024/09/10(火) 23:04:32
>>2924
手直しを避難所に投下しました
それと質問があるんですが、以下の場合って二次創作出典に該当してルールに引っかかるんでしょうか?
・エロゲ原作のシリーズの、メインライター(メーカー倒産時にそのシリーズの著作権保有者になった)が執筆した、あるキャラの過去について書いたストーリープロット
(これを元にした楽曲が作られたりしてる)

2927名無しさん:2024/09/11(水) 06:23:06
>>2926
企画主です、たぶん二次創作ではないと認識しているのでオッケーです。

2928名無しさん:2024/09/11(水) 06:23:58
それと手直しの投下ありがとうございます。

2929名無しさん:2024/09/11(水) 23:06:39
質問ですがオリジナルの同人誌出典っていいですか?
あと淫夢だと「野獣先輩」は二次創作になりますが原作の「田所」なら大丈夫ですか?

2930名無しさん:2024/09/12(木) 03:30:53
>>2929
企画主です、オリジナルの同人誌出典はOK、ただ相当知名度がないと語るのは難しそう。
淫夢についてはごめん、無理。ロワではあのノリでもいいと思っているけど当企画ではシリアスを重視したい、あと企画主は淫夢の原作把握はしたくないから出てほしくない。

2931 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/12(木) 16:51:45
ご相談が一つ。
今回の迷宮聖杯戦争で「逸れのサーヴァント」を登場させようかとルール制定をしましたが、よくよく考えたら余計な戦闘を増やすだけかと思いなくそうかなぁと考えています。
雑魚戦なら多種多様なエネミーで、ちょっと強力なエネミーは勾玉の番人として、そしてサーヴァント同士の戦闘は各主従で行えば充分で、逸れのサーヴァントにまでリソースを割くのは愚策なような気がしてきたなり。

2932名無しさん:2024/09/12(木) 17:03:28
FateはアニメUBWとZeroと映画HFしか見てないけど逸れのサーヴァントやエネミーに殺されるのは聖杯戦争的に何か違うなとは思う

2933 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/12(木) 17:07:48
>>2932
エネミーはショッカーの戦闘員みたいなやられ役みたいなもので、語り上マスターやサーヴァントは殺す展開はないですが傷つける可能性はあると思ってください。
逸れのサーヴァントも同様で強敵だけど大体は倒して勾玉を手に入れる感じを想定していたが、>>2931のようになくてもいい存在になってきた。

2934名無しさん:2024/09/12(木) 17:35:43
逸れのサーヴァントって落選した鯖から決めるの?
それだと把握面が大変な気もする

2935名無しさん:2024/09/12(木) 17:40:56
>>2934
落選鯖でもいいしプロフ抜きで新たな鯖を出してもいい、なんてつもりでいた。
ただどちらにしても把握など情報量が増してしまうのが難点であり重たい。

2936名無しさん:2024/09/12(木) 17:49:58
あまり把握量増やしたくないのが本音かな

2937名無しさん:2024/09/12(木) 17:54:10
逸れのサーヴァントのためだけに作品を把握するのは精神的にしんどくなりそう
モチベが下がりかねない

2938 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/12(木) 17:55:33
OK、それでは逸れのサーヴァントは登場させないことにします。
ルールの方も削除してくる。

2939 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/13(金) 06:17:00
本日は13日の金曜日、ジェイソンが殺戮パーティーを行う日です。
皆さん、なるべく夜には家から出ずに大音量も控えて良い一日を過ごしてください。(襲われないとは言っていない)

まぁ冗談はさておき、今日がコンペ最終日です。
明日から二日間が第二回投票となります。参加者名簿を決める指標になるので、ご理解とご協力よろしくお願いします。

2940 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/13(金) 18:39:38
【主】宇佐見蓮子   【殺】ソリテール    【作者】vt/gTFkk(*2)

鱒は神秘の探求者、危険な迷宮だろうと物怖じしない。ただし今回の舞台では能力を全く活かせない、知識と分析で上手く乗り切れ。
鯖は自己秘匿に特化した悪魔、それでいてキャスター並に魔法の素質が高い。攻撃的な宝具は持たないが攻撃手段は充分に持っている。

2941 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/14(土) 04:11:56
【主】ファムリナ   【剣】十条姫和     【作者】ZzYDuaNw

鱒は闇堕ち王女、永遠神剣の使い手として戦闘能力が高いロリ。様々な属性と聖杯を求める姿勢がいい感じ。
鯖は鯖化した刀使、防御面より攻撃面に特化している感じ。神を宿し強化すれば最優に相応しい強さに匹敵する。


以上の候補作でもってコンペは終了です。
皆様長い間お付き合いいただきありがとうございます、お疲れ様でした。
続いて今日明日は投票なのでよろしくお願いします。

2942名無しさん:2024/09/15(日) 04:53:41
投票が来ていないのでageておく。

2943 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/16(月) 04:19:08
皆様投票ありがとうございました。
今回の投票内容および前回の投票内容をサンプルにしつつ名簿の叩き台を作成してきます、しばしお待ちください。

○前回の投票でキリト&アスナ組に思うところがある、と言った件ついて
実のところ思うところがあるのは鯖のアスナの方で、端的に言えばサーヴァントとして弱いのではと感じていました。
今回の悩み所は、鱒のユウキと鯖のアスナは共通して「マザーズ・ロザリオ」の使い手であり、師であるユウキが鱒でその秘剣を使うならばアスナの宝具も鱒が使う秘剣程度に思えてしまうこと。
加えてアスナには『継承せし十字架』以外の宝具を持たず、ALOの魔法と剣技以外にサーヴァントとしての強みがないことに思うところがありました。
とはいえ、企画主が感じているこの齟齬は些末ごととして片付けることも可能であり、第一回投票で票数も多かったので通すことも考えています。同様に美遊兄&アスナ組も選考対象として考えています。
この件に関して変にご心配をおかけして申し訳ございませんでした。

2944 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/16(月) 04:54:53
『先行選定の7組』
【主】ユウキ     【剣】黒崎一護     【作者】Ix82.1ZA(*1)
【主】カブキ     【弓】アタランテ    【作者】ZzYDuaNw
【主】カギ爪の男   【槍】サドラー     【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】アズラエル   【騎】世界ディエゴ   【作者】ZzYDuaNw
【主】佐藤和真    【殺】矢車想      【作者】7yVWsqaM(*1)
【主】メアリー    【狂】インターラプター 【作者】RJYlJgDc
【主】条河麻耶    【鬼】ザンキ      【作者】D.rDTo0M(*1)

『今回選定の3組』
【主】夏油傑     【術】玉藻の前     【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】星王キリト   【騎】アリス      【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】柳瀬舞衣    【殺】登太牙      【作者】ZzYDuaNw

とりあえずこの三組は確定、これにより候補作の多い三作者から三作品が選出状態となります。
残りの三組は次の中から選びます。

【主】キリト     【狂】アスナ      【作者】1jKwGxFs(*1)
【主】美遊兄     【狂】アスナ      【作者】KBHtbWng(*1)
【主】アクア     【槍】斑目一角     【作者】0ISSMhEo(*1)
【主】ボク      【剣】加賀美新     【作者】w2bWZzPg(*1)
【主】レン      【弓】名護啓介     【作者】X2XVhcgs(*1)
【主】宮本伊織    【剣】アルトリア    【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】ユーベル    【殺】ロブ・ルッチ   【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】宇佐見蓮子   【殺】ソリテール    【作者】vt/gTFkk(*2)
【主】星野アイ    【剣】バルトス     【作者】yjPYip46

ひとまず次の三組を選定候補としますが確定までには至らず、まだまだチェンジしようがあるので様々なご意見をお待ちしております。

【主】ユーベル    【殺】ロブ・ルッチ   【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】宇佐見蓮子   【殺】ソリテール    【作者】vt/gTFkk(*2)
【主】星野アイ    【剣】バルトス     【作者】yjPYip46

2945ZzYDuaNw:2024/09/16(月) 06:04:51
まずは企画主さん、名簿の叩き台のサンプル作成乙です
個人的に思ったのは
・ユウキが確定済みで、星王キリトが今回確定ならアスナも欲しいかなあと(>>2943の懸念も言われてみれば確かに…とはなりましたが)
・太牙が今回確定なら名護さんも居たほうが語りの幅的に良いかなあ
・カズマさんや一護がいるならアクア一角もシナジー的にはいいかなと
って感じですね
おそらく企画主さん的には同作でのシナジーとか票数よりも、作者が同じ候補作が多めになってしまう事への懸念があるからこうなったのかな…?とは思いましたが、とりあえず意見を述べさせて貰いました、どうかお許し頂けると幸いです

2946 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/16(月) 06:30:10
>>2945
「作者が同じ候補作が多めになってしまう事への懸念」というのは確かにありますね、一応三作者で四作ずつ選出ことも考えていましたが三人ばかりが集中して語るより、語れる人数を増やして幾らかでも語れる幅を作りたいかなーという意識もあります。
ただ残りの三枠については少数候補作の作者からの選出については特に拘っていません、該当作者からの意見・主張があれば一考に値しますがなければ語れる人に任せるのもアリですし。

あと>>2944でアクア組を最終候補に入れましたが、個人的にはカズマとアクアが遭遇してこのすば空間になるのが「混ぜるな危険」と感じていて及び腰です。
なので>>2945の意見を部分的に組むと残り三枠の別パターンを次の通りにも作れます。

【主】美遊兄     【狂】アスナ      【作者】KBHtbWng(*1)
【主】レン      【弓】名護啓介     【作者】X2XVhcgs(*1)
【主】宮本伊織    【剣】アルトリア    【作者】◆gXaKV49AZQ

ちなみにキリト&アスナでもオッケー、どっちがいいか悩んでます。

2947 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/16(月) 16:02:58
今のところ考えている残り3枠の組み合わせを幾つかのパターンにして用意してみた。

『パターン①』
【主】ユーベル    【殺】ロブ・ルッチ   【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】宇佐見蓮子   【殺】ソリテール    【作者】vt/gTFkk(*2)
【主】星野アイ    【剣】バルトス     【作者】yjPYip46

>>2945で示した組み合わせ、その理由は>>2946
ただしyjPYip46氏は投票していない、星野アイ&バルトス組は企画主と一票分でカバー出来なくもないが制作者の語り参加を不安視しているので選定から外れやすい候補である。

『パターン②』
【主】美遊兄     【狂】アスナ      【作者】KBHtbWng(*1)
【主】レン      【弓】名護啓介     【作者】X2XVhcgs(*1)
【主】宮本伊織    【剣】アルトリア    【作者】◆gXaKV49AZQ

>>2946で示した組み合わせ、>>2945の意見をいくつか取り入れている。

『パターン③』
【主】美遊兄     【狂】アスナ      【作者】KBHtbWng(*1)
【主】宮本伊織    【剣】アルトリア    【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】宇佐見蓮子   【殺】ソリテール    【作者】vt/gTFkk(*2)

新しく考えたパターン、①と②の折衷的な案。
vt/gTFkk氏(RJYlJgDc氏)は語り参加に積極的かもしれないので宇佐見組を採用。
残りの2枠を企画主と変動ID(*1)氏で訳あった形。ちなみに美遊兄組→レン組、宮本伊織組→ユーベル組に変更するのもあり。

2948 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/16(月) 16:04:11
ついでにここまで決定済みの主従10組の一覧。

【主】ユウキ     【剣】黒崎一護     【作者】Ix82.1ZA(*1)
【主】カブキ     【弓】アタランテ    【作者】ZzYDuaNw
【主】カギ爪の男   【槍】サドラー     【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】星王キリト   【騎】アリス      【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】アズラエル   【騎】世界ディエゴ   【作者】ZzYDuaNw
【主】夏油傑     【術】玉藻の前     【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】佐藤和真    【殺】矢車想      【作者】7yVWsqaM(*1)
【主】柳瀬舞衣    【殺】登太牙      【作者】ZzYDuaNw
【主】メアリー    【狂】インターラプター 【作者】RJYlJgDc
【主】条河麻耶    【鬼】ザンキ      【作者】D.rDTo0M(*1)

2949名無しさん:2024/09/16(月) 16:05:36
>>2945と同意見です
>>2946のパターン②を支持します
それとアスナが鯖として弱いならキリト&アスナの方が連携が取りやすくていいかと。美遊兄の方が最高火力は高いですが魔力消耗が激しく、総合的にはキリトの方が鱒として強いと思います。鯖が弱いなら、鱒を強くして連携もしやすくすることで改善可能だと思います。アスナのスキルには連携攻撃があるので鱒のキリトとの連携攻撃で他の鯖にも渡り合えるかと
また連携攻撃スキルを修正して、スキルのランクを上げるのもアリだと思います。作中連携攻撃が多かったのでC以上でも違和感ないかと

あと普通のキリトと星王キリトが同時に居るのも面白そうだと思いました

2950名無しさん:2024/09/16(月) 20:53:21
蓮子組を書いた者ですが個人的にはパターン③推しですかね
把握的にはパターン①が一番楽なのですが、アサシンが計4騎はさすがに多いかなと思ったので
SAOは未把握ですが把握者多そうなので大丈夫かなと
もちろん自作が当選するのは嬉しいのですが語れる人が他にいないようでしたら別パターンでもOKです

2951 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/17(火) 04:41:36
そろそろ決めていこうかと思います。

【主】キリト     【狂】アスナ      【作者】1jKwGxFs(*1)
【主】宮本伊織    【剣】アルトリア    【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】宇佐見蓮子   【殺】ソリテール    【作者】vt/gTFkk(*2)

一応一日置いてまだ意見があるかを確認しますが、この三組を採用するつもりで話を進めていきます。

2952名無しさん:2024/09/17(火) 23:50:35
キリト組を書いた者ですがキリトとユウキがいるならアスナはほぼ必須だとは思うのですが個人的にはレン&名護さん組の方が語りやすく、また太牙と名護さんの絡みは原作ではあまりなかったからこそ書きたいという思いが強いです
SAO勢と外伝主人公のレンの絡みも書いてみたいです

なのでパターン③ならキリト組をレン組に変更してほしいというのが個人的な要望です
正直この二人の方が個人的には語りやすく、名護さんの方は間違いなく自分以外にも把握してるので(これはキリト&アスナにも言えますが)……あくまで個人的な要望ですが……
アスナが鯖として弱い問題も、正直たしかにその通りなので

ちなみに把握してる範囲のキャラや自キャラは責任持って積極的に語るつもりです

2953 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/18(水) 06:35:26
【主】レン      【弓】名護啓介     【作者】X2XVhcgs(*1)
【主】宮本伊織    【剣】アルトリア    【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】宇佐見蓮子   【殺】ソリテール    【作者】vt/gTFkk(*2)

>>2952の意見を汲んだこの三組で名簿決定とします。
一応9/22(日)までに物申しを受ければ一考する可能性はありますが、一度決めたことを覆す程の意見でなければそうそう変えないつもりです。

参加者名簿が一段落付いたので、語り開始まではエネミーについて協議したいと思います。
企画主が思い浮かぶ範囲での候補は虚@BLEACH、プラーガ系B.0.W.@BIOHAZARD RE:4、呪霊@呪術廻戦、羽化前ワーム@仮面ライダーカブト、荒魂@刀使ノ巫女、くらいでしょうか。
この他にもエネミー候補があればレスをください。

2954名無しさん:2024/09/18(水) 07:57:00
このすばに色々とモンスターがいるけどギャグ展開になりかねないからなぁ
ジャイアントトードとか

ちなみに羽化前のワームは正式名称がワーム(サナギ体)で蛹ワームって結構呼ばれてますね
今回はライダー作品多いけどファンガイア@仮面ライダーキバや魔化魍@仮面ライダー響鬼はたしか蛹ワームみたいな雑魚敵が居なかった気がするのが残念

あとSAOは作品のコンセプト的に雑魚敵が色々いますね
詳しくは↓を
ttps://w.atwiki.jp/swordart-online/pages/43.html

>>2931で言っていた勾玉の番人もどのくらいの強さがいいのかわからないけどSAOのフロアボスとか便利かも?って感じはしますね
ちょっと強い程度なら魔化魍やファンガイアも便利かな。あとは蛹ワームが羽化して化けるとか?

2955名無しさん:2024/09/18(水) 08:53:23
横からですが響鬼はバケネコの子の方とかならいいかもと思いました
作中でオロチ現象によりあちこちに大量発生してたのと、ゲームですがバトライド・ウォーシリーズだと響鬼の雑魚敵枠だったのもあって
キバはラッドファンガイアとか、初登場時から群れで行動し、作中最終盤では複数個体がビショップにより復活させられ、また同じくバトライド・ウォーシリーズだとキバの雑魚敵枠でした

2956 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/18(水) 18:42:06
>>2954 >>2955
迷宮内を徘徊するのは雑魚敵として倒しやすいエネミーで、勾玉部屋では仕掛けによる雑魚エネミーの複数登場や門番的な強敵や大型エネミーの登場を考えています。
とりあえず仮面ライダー勢の怪人枠(羽化ワーム、ファンガイア)や大型(魔化魍)も勾玉部屋で登場させても大丈夫です。
ただし勾玉部屋はエネミーの登場しない仕掛け部屋や不思議な部屋も登場させるつもりなので、エネミーとの勝負一辺倒にならないように注意してください。

>>2953で書き忘れていましたが、Fate系列からもエネミー候補が多数出せますね。
竜牙兵、スケルトン、餓鬼、死霊、などなど。まぁ流石に全部は出せないと思いますが、適宜利用してみます。
それと、wikiに「エネミー情報」というページを新たに作ってみますね。

2957 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/18(水) 18:42:46
んでもってエネミーとして登場させる予定のプラーガについてを記述・紹介、これを「エネミー情報」に記載しときます。
なおプラーガ系の敵種類は多いので、今回はモンスター色が強い奴らをエネミーとして登場させる予定です。(村人ガナードや邪教徒など人型エネミーは殆ど出さないつもり)

【コルミロス】
プラーガを寄生させた犬。
動きが素早く、そのうえ複数体が同時に出現する事が多い。如何にサーヴァントが強くとも、非力なマスターが襲われる危険性もあるため侮れない。
また背中からプラーガを露出させる個体も存在し、相手の隙を狙って触手による刺突を行い、こちらの攻撃を読んで横ステップで回避するようにもなる。
ただし露出したプラーガは弱点となり、特に閃光を浴びると一撃で倒れてしまう。

【ノビスタドール】
プラーガとは別の方法で生み出されたB.O.W.。
人間並に大きな虫であり、地を這って動いたり背中の翅で飛翔して襲いかかってくる。
一番の特徴は体色を変化させて周囲の風景に溶け込む擬態能力を持ち、獲物が通りがかる飛びかかってくる。

【ガラドール】
プラーガを用いた肉体強化実験により誕生した狂戦士。
鋭利な鉤爪を装備を装備し、視覚を失った代わりに発達した聴覚で音源に向かって猛攻する。ただし敵味方の区別なく物音に向かって無差別に攻撃してしまう。
肉体の耐久性も人間の比ではなく、弾幕の掃射や強力な弾丸を受けても猪突猛進して射手に向かうほどにダメージが通りづらいが、弱点である背中から露出した寄生体に攻撃を加えれば大ダメージを与えられる。
ちなみに強固な鎧を纏った個体もいてより防御力が高いが、やはり背中の寄生体が弱点であることには変わりない。

【リヘナラドール】
複数のプラーガが寄生した人型で不気味なクリーチャー。
驚異的な代謝能力により体組織を無限に再生できる不死身の化け物。体内の寄生体を全て除去すれば倒すことができる。
軟体な動きであり、ダクトの中から這い出てきたり、手足を使わずに地面を這い回ったり、腕を伸ばして遠くの獲物を引き寄せたりと奇抜な動きをみせる。

【アイアンメイデン】
体内のプラーガを全て潰された後に変異したリヘナラドールの呼称。
全身から伸縮自在の針を無限に生やし、接近して刺す、伸ばした腕で獲物を引き寄せて刺す、針を全方位に射出する、と厄介な存在へと変貌する。
口が大きく縦に割れた醜悪な顔面をしており、その頭部に存在する寄生体を潰せば倒せるが、絶命時にも全身の針を撒き散らして破裂するのでタチが悪い。

※コルミロス、ノビスタドールは雑魚エネミーとして第一階層から登場させる予定。ガラドール、リヘナラドールは第二階層以降に順次登場させる予定。


【エルヒガンテ】
プラーガを用いて作り出された巨人。
身長は7〜8mくらいであり、怪力から繰り出される肉弾攻撃を主に使う。時には岩を掴んで投球することも。
耐久力も高いが、一定ダメージを受けると巨大化したプラーガが背中から露出し、それが弱点となる。

【ヴェルデューゴ】
「死刑執行人」の名を冠する教団の生物兵器。
人間をベースに昆虫の遺伝子が混入した化け物で、全身が黒い甲殻に覆われ2m以上の身長でありながらスタイリッシュな造形をしている。
俊敏であり、一気に接近して爪で切り裂いたり、独特の動きで蹴る、長い尻尾を鞭のように振り回して叩き付ける。また柔軟な身体を活かして床下や天井裏に潜り込み、死角から奇襲攻撃を仕掛けてくる。
耐久力も高く、作中の全クリーチャーの中で最大である。ゲームでは液体窒素を活用して氷結させつつダメージ量を増やせるが、此度の迷宮ではそんなギミックはなく、自力で全身を凍結させるほどの力量がなければ再現はできないだろう。

【ペサンタ】
「魔犬」の名を冠する旧オ段の生物兵器。
ちなみに旧バイオ4では「U-3」の名前で登場し、RE:4では本編で登場せずレオンとも戦っていないが、エイダ編にて彼女を苦しませ敵対することとなる。
今回は勾玉部屋の番人として登場予定なのでローブ姿の形態では登場させず、変異後の第一形態、第二形態を登場させる予定。
第一形態は二足歩行でサソリみたいな尻尾(触手)を持ち、爪や尻尾による攻撃、触手を地中に突き刺し相手の下から突き出す、接触や時間差で爆発して酸性の粘液をまき散らす肉塊を触手の口から射出する。
第三形態は巨大化したムカデのような姿となり、地中に潜航したり壁や天井に張り付いて移動するようになる。地中からの攻撃、地上や天井からの突進、酸性の肉塊を射出、などの攻撃の他にノビスタドールを喚び出す行為もしてくる。
余談だが、相手に幻覚を見せて惑わすこともできるが諸事情により今回はその能力はないものとする。

※エルヒガンテ、ヴェルデューゴ、ペサンタは勾玉部屋の番人として登場させる予定。

2958名無しさん:2024/09/19(木) 09:56:40
有識者に質問、ザンキはディスクアニマルを何枚所持している?
作中だと大量展開していて物量による索敵や敵への牽制として使われているけど、数次第では迷宮探索において有利になりやすいのでは、と少し思った次第

2959名無しさん:2024/09/19(木) 11:20:59
何枚所持してるとかの設定はなかったはず。いつも大量展開してる印象
たしかにディスクアニマルは探索で有利になりやすいなぁ
鯖になった際にディスクアニマルは何枚かしか持ってこられなかったとか制限付けるのが妥当かもしれないですね。魔力消耗は少ない設定だけどスキルだから大量展開は多用出来ないとか、鱒が完全に一般人枠で魔力の量が少ないであろうマヤなので

ちなみにググったら公式的にザンキが主に使ってるのはこの二種類の模様

ttps://www.kamen-rider-official.com/zukan/items/1535
ttps://www.kamen-rider-official.com/zukan/items/1536

あとはキャラシ確認したらカブキもディスクアニマル使えるので、そちらも制限が必要かも?
鱒枠なので迷宮入りした際に何枚かしか持ってこられなかったとか?
ディスクアニマルといえば大量展開の印象が強いけど、カブキは大量展開してましたっけ?
語り開始前にカブキ再把握する予定だけど今はちょっとうろ覚え
あとカブキは劇中未使用だけど設定上使えるディスクアニマルはどうするか

ttps://www.kamen-rider-official.com/zukan/items/1529
ttps://www.kamen-rider-official.com/zukan/items/1530

この二種類みたいですが、どちらも現代でも使われていて大量展開されてた印象はあります

2960名無しさん:2024/09/19(木) 11:27:21
>>2959
お返事ありがとうございます
今自分も響鬼を視聴している最中で現在19話、ザンキというかトドロキが何匹か使っている程度でしたね
あとはまぁ作中だとボックス等で大量に持ち込めていたけど、英霊なら手元から数枚を出現させられる風になりそうかな

2961名無しさん:2024/09/19(木) 12:08:58
>>2959
カブキは大量展開はしてなかったような(ディスクアニマルの前身であるカラクリ動物はサイズが現代のディスクアニマルより大きいのもあって)

2962名無しさん:2024/09/19(木) 14:17:58
現在ながら作業で響鬼視聴中、22話でイブキとトドロキが共同で魔化魍を探した際にはディスクアニマルをイブキは総勢40匹、トドロキは総勢60匹、合計100匹位を動員していましたね
とりあえずディスクアニマルの特色を残しつつ制限するなら、ザンキとカブキはそれぞれ20匹までを出せるぐらいがいいかな?

2963名無しさん:2024/09/19(木) 14:51:19
それくらいの制限が妥当ですね。

ただカブキは>>2961を見る限り大量展開はしてないみたいなので、劇中未使用のカラクリ動物(うろ覚えで申し訳ないですがカブキの時代はこう言うみたいですね)を使えるかどうかですね

劇中未使用だとどんな感じなのかわからず、語りづらいので(時代の違いからしてディスクアニマルとカラクリ動物は似て異なるものでしょうし)それらは今回は使用出来ず消炭鴉だけという手段もありますが……どうしましょうか?

2964名無しさん:2024/09/19(木) 21:33:19
>>2963
了解、カブキが使えるのは消炭鴉だけということにしましょう。
あと鱒のカブキが迷宮入りしたときに持ち込めたカラクリ動物はそう多くないことにしましょう、5〜10匹くらいかな?

2965名無しさん:2024/09/21(土) 16:37:02
マヤ&ザンキに関してちょっと気になること、鬼としての訓練していない一般人のマヤはトドロキに変身できないのでは?
最近響鬼を視聴していてある程度把握してきたけど、何も訓練していない桐矢京介が変身に失敗したようになるのかなと。
たとえザンキが鬼としての訓練を迷宮内で指導しても圧倒的に時間が足りないと思う。
もう参加者として決定したし、既に定まっているザンキのコンセプトを変えるのは難しいから、修正変更せずにそのままの参戦でいいとは思うが、とにかく気にはなっている。

2966名無しさん:2024/09/21(土) 16:53:35
ネタバレになりますが京介は最終回で響鬼の色違いみたいな独自の変身を遂げますよ
ザンキが鯖になったことでトドロキとの逸話が色濃く出て、ザンキといえばトドロキとセットという解釈でマスターは訓練なしに変身出来るようになったというのもアリかなぁと
とはいえ十分に鍛えなければエネミーに対処するのが精一杯だと思いますが

2967名無しさん:2024/09/21(土) 17:14:47
へぇー、京介は短期間で変身を遂げたんだ、情報ありがとうございます。
そういえば作中でヒビキは半年の修行で鬼になれたって言及されていましたね。
あと目安として天美あきらがイブキの元で何年か修行して未熟なりにも鬼に変身したから、訓練と時間は必要なものだと思っていました。
とりあえず、本人の才能と素質によって早く遅く鬼になれる、ということですね。

「ザンキといえばトドロキとセットという解釈でマスターは訓練なしに変身出来る」というのも了解しました。

2968 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/22(日) 17:07:24
wikiのエネミー情報に幾つかの作品の情報を記載してみました。
ちなみに各出典での書き方はまちまち、種類が豊富過ぎる場合は一部抜粋で列挙するなど記述を簡素にしています。
あと虚@BLEACH、ファンガイア@仮面ライダーキバ、SAOシリーズ、このすばの敵については詳しくはないので誰か概要を書いてくれると助かります。
(呪霊@呪術廻戦については手が空いていれば記載するかもしれないし時間が取れなければ記載しない可能性もあります。)

2969 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/24(火) 14:54:26
仮投下スレに迷宮聖杯戦争の導入部を挙げてみました、問題がないかチェックをお願いします。
それと語り開始前に少しだけルールの確認、および少しだけ追加。

・第一階層では勾玉3個がゴールに必要。通過できる組数は最大10組。勾玉の総数は30個。ゴールは3箇所。

○勾玉入手の描写を各陣営で一回は行ってください。以降は工程を省いて勾玉を入手しても構いません。
第一階層では主従が13組、勾玉の総数は30個もあります。
勾玉の一個一個の入手描写を語ると進行が鈍化するかもしれないので、1レスで「〜して勾玉を入手した」みたいに結果だけを挙げてもオッケーです。
ただし各陣営で一回は勾玉入手の描写を描いてください。また、二回目以降でも書きたい内容があれば勾玉入手の描写を描いても良いです。

○先にゴールした主従は(他の主従がゴールし規定数に達するまでは)ラダー内での内容を本編で語らないでください。
もしゴールした主従の、ラダーでの出来事を書きたい場合は仮投下スレに投下してください。
ただし次の階層に進む主従の規定数が揃うまでは仮投下した内容を本投下しないでください。もちろん、承認を受けた仮投下に限ります。

2970名無しさん:2024/09/24(火) 16:29:58
導入部の仮投下チェックしました
個人的には問題ないと思います
それと鯖側は最初からルールを把握してるということで合ってますか?

2971名無しさん:2024/09/24(火) 16:56:56
>>2970
鯖側はルール把握している、でいいかと。
あるいは近場に「勾玉を見つけて祭壇に向かえ」みたいな書き置きがあってもいいかも、なんて思った。

2972名無しさん:2024/09/24(火) 19:18:17
円滑に進めるには鯖側はルール把握している、で良さそうですね
あとユウキは強さのナーフ可能にしてますが、鱒側も割と強者揃いなのでナーフする必要ないかな?
それと星王キリトがユウキのことを覚えてるのかだけ知りたいです
200年も経ってると記憶から薄れてるのかな?

2973 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/24(火) 19:32:03
>>2970
鯖側がルールを把握しているについてもう少し詳しく設定してみる。

・今回の聖杯戦争が「異界の迷宮、13組が盈月を巡って争う」ということを把握している。
・迷宮は複数の階層毎に用意されており、敵性の化物や様々な仕掛けが存在していることも把握している。
・各階層毎に勾玉を複数集めて祭壇に辿り着けばその階層をクリアできることを把握している。
・その他の細かいルールについては語りで決めてください。確認したい内容があれば質問してみてね。

2974 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/24(火) 19:41:30
>>2972
ユウキはとりあえずそのままのつもりで、もし語り途中で不都合があればその時に調整すればいいかなって感じ。
200年生きた星王キリトはどうしよう。アスナ、アリス、ユージオやSAOの仲間は覚えていそうだけどユウキとの関わりはそれらよりは少なくて記憶が摩耗していそうな気もするし。
逆にサチやユージオといった死別した人のことが強烈に記憶に残りそうだから、ユウキのことも覚えが強いかもしれないし。
確実なのはマザーズ・ロザリオを目撃すればユウキだと確証できると思う。

2975 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/24(火) 19:58:09
あとカブキのカラクリ動物について。
劇場版を確認してみましたが基本的にどの鬼も3枚程度のディスクを腰にぶら下げていて、同時に三体まで出現させているところを(見間違いでなければ)確認しました。
なのでカブキもカラクリ動物は3枚まで所持している、瑠璃狼と緑大猿はカブキが使用していなくても響鬼本編で使われていたから同じように使える、消炭鴉のみはサイズ変更可能、という風にしてみましょう。

2976名無しさん:2024/09/24(火) 21:00:35
今更ですがインターラプター(サカキ・ワタナベ)のキャラシを読んで気付いたことを
クラススキルの狂化:E+について。

他者がバーサ-カーの「本当の過去」に触れてしまった際は、激しい怒りと絶望で筋力がランクアップするが、代償として冷静さを失い複雑な思考が難しくなる。

とありますが、既に筋力Aの鯖が更にランクアップするとEXになってバランスブレイカーになるのでは?と思いました
これに加えて耐久、敏捷も高いのでステータス的に筋力EXになったら強すぎるんじゃないかなと

2977 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/24(火) 21:26:35
>>2976
まず始めにEXランクについてですが、EX=規格外って意味であって「Aランクの一つ上」って訳ではないんですよね。
とある記事から抜粋すると『E〜Aの数値に該当しないそもそも別格な能力値といった意味であり、単純に比較の意味がないほどの強さとして「A」より強力という時もあるが、あまりに異質・特殊である場合も「EX」と判定され、その際は単純な出力では「E」に劣る場合もある。』と書いてあります。
なので個人的にはA→EXではなく、A→A+と考えています。

あとスキル「狂化」ですが、ランクアップ補正が表記されているパラメータに既に加味されているのか、表記されているパラメータにこれから補正を掛けるのか、ここのところが実は分かってはいないんです。
それとFate作品のバーサーカーは大概筋力:Aとか、それ以外のステがAとかもよくあることなんですよ。ヘラクレスとかアルジュナ・オルタとか宝具以外を4つもA以上の評価を持っていますし。

とりあえず、
 ①既に狂化補正が入った結果、筋力:Aの評価になった。
 ②これから狂化補正を掛ける場合、筋力はA→A+になる。
の二パターンになると思います。
んでもってバーサーカーであればそれぐらいのパラメータになってもバランスブレイカーにはならないと思います。

2978名無しさん:2024/09/24(火) 21:31:16
>>2977
なるほど、ランクアップといってもAからEXになるわけじゃないんですね
ご解説ありがとうございます、流石は聖杯戦争の企画主をしているだけあって詳しくて助かります

2979名無しさん:2024/09/25(水) 06:01:49
最近GGOを視聴中、そんで思ったのがレンには全力ダッシュによるスタミナ消費や疲労はないのかな?
今回の舞台に合わせるならアバターによる身体能力の
高さはあっても走り続けられないようにしたいところ。

2980 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/25(水) 06:33:13
>>2979は自分の発言です、それとついでにGGOゲームシステムの制限について。

・弾道予測線(バレット・ライン)、着弾予測円(バレット・サークル)、身体欠損の2分後回復、は使用不可を検討中。
線と円については残すこともできなくはないですが、個人的に現実世界に沿った環境に合わせたいこと、レンには今回の舞台が「ゲーム」ではなく「リアル」でデスゲームをやっていること意識してもらうためにゲームシステムによるアシストなしで戦ってもらいたいと考えています。
身体欠損の2分後回復も「GGOのようにアバターが死んでも本体は無事である」というゲーム感覚の甘えをなくしたい、というか他の参加者にはない特権になるのでこちらは確実にないものとします。

2981名無しさん:2024/09/25(水) 16:11:22
スタミナ消費はリアルだからGGOとは異なり消費するということでいいと思います
弾道予測線と着弾予測円はユウキから各種ソードスキルを奪う、カブキから変身能力を奪うようなものなので残した方がいいと個人的には思います。
そこがレンの強みであり、特に着弾予測円無しでは射撃が素人同然になってしまいます。
SAOのキリトがソードスキルを駆使せずソードスキルが使えるようになったように、GGOで勝ち抜いてきた経験から、射撃の腕が上がって着弾予測円無しでもGGO同様に当たるようになった。弾道予測線無しでも殺気をある程度は読めるようになったとか今回独自の設定を加えるなら、アニメ同様の動きが出来るとは思うのですが……そうでもなければただのスピードが速いだけの素人なのでエネミーの対処すら難しくなるような気もします

リアルでデスゲームをしてるというのは、スタミナ消費やGGOには無い痛みで理解すると思うのですが、どうでしょうか?
そこら辺は導入パートの一度死ぬ下りかエネミーからの攻撃で痛みを受けることで、そこら辺は描こうと考えています
特にレンはSAO事件を知ってるので今回の聖杯戦争が命懸けだということは否が応でもわかると思います
身体欠損の2分後回復は無しでいいと思います

2982名無しさん:2024/09/25(水) 16:26:33
>>2981
了解、弾道予測線と着弾予測円のシステムはそのまま使えるでオッケーにします。
一方でスタミナ上限や疲労に痛みはあり、身体欠損の復活はなし、ということで。
ついでに、導入部や聖杯戦争中に負傷して流血すればより現実味を帯びるかもね。

2983 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/25(水) 18:49:35
>>2975にてカブキのカラクリ動物を3枚に設定したので、ザンキのアニマルディスクの所持数も10枚程度に制限しようと思いますが如何でしょうか?

2984名無しさん:2024/09/25(水) 19:26:47
>>2982
ありがとうございます
ちなみに導入部の殺される流れですが、これはどういうふうに殺されたか各キャラ描写してもいいですか?
レンの場合、ゲームの世界だと思って抵抗したら流血して……なんていうのを考えています

>>2983
いいと思います

2985名無しさん:2024/09/25(水) 19:31:28
>>2984
導入部の各個詳細描写オッケーです。

2986 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/26(木) 06:13:42
宮本伊織のステシでは詳細を記述しなかった能力についての調整案。

○此度の聖杯戦争では宝石魔術をほぼ使えないものとする、もしくは使えないものとする。
サムレムでは貴石という魔術媒体を消費して宝石魔術を行使していたが、此度の聖杯戦争ではその貴石の入手が難しいor入手不可にすることを考え中。
主に火炎魔術や回復・強化の魔術を使えるのだが、貴石の貯蔵を気にしながら多様な手数を考えるのは億劫かもしれないし、かつそれなしに伊織は剣客として戦えるので制限しても問題ないと思ってのこと。
なお、風の型限定で使える魔術は問題なく使えるものとする。こちらは戦闘中に蓄積される魔術ゲージを消費して剣技と合せて使う魔術なので貴石とは関係ありません。

○地の型限定の「堅牢ゲージ」について。
堅い守りが特徴の地の型では「堅牢ゲージ」というものが表示され、攻撃を受けた際にゲージを消費して一定のダメージを無効化できます。強力な攻撃にも耐えられ、強敵との戦闘に適しています。堅牢ゲージがなくなると、一定時間後にゲージは全回復します。
これは地の型限定の仕様であり、別のマスターである柳瀬舞衣が「写シ」を使えることを考慮して、そのまま残して置こうと思います。

○その他のパッシブスキルについて。
ひとまず「HP0時に一度だけ蘇生」は使えないものとする。
その他に「回避性能強化」「外殻ゲージ関係」「攻撃で敵スタンor吹き飛ばし」など様々なスキルがありますが、そこら辺はあまり考えずに語るものとする。

2987名無しさん:2024/09/26(木) 16:58:07
未把握キャラですが個人的には良い調節だと思います
ただ自分は未把握なので把握してるであろう投票した人の意見も聞きたいところ

2988名無しさん:2024/09/26(木) 17:21:26
そういえば柳瀬舞衣の迅移ってどれくらいのスピードかわかる人、いますか?
ユウキや伊織、キリトのような剣術の達人なら見切れる程度なのか、クロックアップみたいな理論っぽいのでそれくらいのスピードなのか

2989名無しさん:2024/09/26(木) 17:56:41
>>2988
とりあえずクロックアップと同じように制限が掛かるかな。
個人的には一瞬しか発動できない、少しのインターバルを要さないと再発動できない、剣術の達人や同等の強者なら対応可能レベル、とか。

2990名無しさん:2024/09/26(木) 18:38:31
>>2986
そんな感じで大丈夫そうかなあと思います
>>2988
原理的にはクロックアップに似てますけど、描写的にさすがにクロックアップ程速度は出ない感じですね
ただそれでも>>2989氏の言う通り制限は必要になるかなあとも思いますが

2991 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/26(木) 19:30:41
了解しました、宮本伊織と柳瀬舞衣の制限についてもwikiに記載しました。
それと念のため、鱒とエネミーのクロックアップには一瞬しか使えないという制限を設けるつもり、一方で鯖・矢車想のクロックアップは(世界ディエゴに合せる形で)5秒は使えるものとするつもり。

2992名無しさん:2024/09/26(木) 21:09:16
>>2991
個人的にはそれでいいと思います

2993名無しさん:2024/09/27(金) 13:21:49
>>2977
メアリー&インターラプター組の作者ですが、自作へのご指摘の回答遅ればせながらありがとうございます
せっかくなので自作の出典作品からエネミー候補を投下してみます
後者はギャグ要員にしかならないかもしれませんが…

【デミニンジャ@ニンジャスレイヤー】
オヒガン(あの世)と現世の狭間など、その境界線が曖昧な場所において人間に憑依せず実体化を果たした低級のニンジャソウル。多くの場合、無個性なひとかたまりの集団として出現する。
外見は黒い影のようなニンジャ装束を着て、しばしば黒い防具も身につけているが、一様に顔を持たないため作中ではフェイスレスと称されることも。
自我は希薄で意味のある会話を行うことはなく、基本的に戦闘時のカラテシャウトか悲鳴のみ発する。戦闘時は主に徒手空拳でたまに弓や鎖といった古い時代の武器を使う描写があるのみでジツは使えない。
強さは一般的な人間以上ニンジャ未満といった所でタイマンなら一部マスターでも撃破可能と思われる。
迷宮内では何人かの集団で徘徊し機械的に聖杯戦争参加者の排除を試みる。

【ミミック@葬送のフリーレン】
宝箱に擬態し開けた者に噛みつき捕食する魔物。
対処としては近くに味方がいる場合は噛まれている被害者を敢えてミミックに押し込むと吐き気を催して被害者を吐き出す。
あるいは食われた状態でも反撃可能な手段を有しているなら内側から攻撃して撃破することもできる。
基本は古典的な罠であるが稀に貴重品を体内に隠し持ってることも…?

2994名無しさん:2024/09/27(金) 14:35:39
>>2993
エネミー情報ありがとうございます。wikiの方に記載しときますね。

2995名無しさん:2024/09/27(金) 16:50:02
仮面ライダーキバを1期分しか見れてないけど少し気になったので質問。

アーチャー・名護啓介についてだけど、バーストモードの筋力:Bとかライジングイクサの筋力:Aとか、仮面ライダーイクサってそこまで怪力になるの?

2996名無しさん:2024/09/27(金) 17:02:37
あいや、>>2995の質問はなしでお願いします。
登太牙のステシも確認したら同程度の筋力だったし、キバ勢はそれだけパワーがあるものとして考えるわ。

2997 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/27(金) 19:58:09
長い準備期間をかけて、やっと迷宮聖杯戦争の開幕目前まで来ました。
ここまで様々な方にご協力を頂いたことに感謝します、ありがとうございます。

ひとまず先に企画主の方で導入部を本投下します、そして生活リズムのために寝ます。
そして0時になったら迷宮聖杯戦争の語りを開始してください、よろしくお願いします。

2998 ◆gXaKV49AZQ:2024/09/27(金) 19:59:06



あなたは/あなたは/あなたは/あなたは/あなたは/あなたは/あなたは/あなたは/あなたは/あなたは/あなたは/あなたは/あなたは



朦朧としながらも意識を覚ます、瞼を開ける。
しかし覚醒する前も後もの景色は変わらず、世界は黒く塗りつぶされている。
何も見えない状況にあなたは奇妙な気配を感じつつ、徐々に鮮明になっていく意識と動かして周囲を見渡す。
すると、あなたは遠くに仄かな灯りを見つけ、意識せずとも誘蛾灯のように誘われ、それを手に取って、それを頼りに辺りを照らしてみた。
今いる場所が屋外ではなく、床と天井が木板張りで壁が土で出来た古めかしい屋内で、尚且つ色々な物が置かれている此処が何かしらの「部屋」であることを理解する。
そして部屋の出入り口を見つけたあなたは、意を決して部屋から抜け出し、先が見通せない暗黒の通路へと誘われる。
出口が何処にあるかも分からないものの、今の状況を把握すべく、あなたは当てもなく深淵へと進んでいく。



しばらく歩いて分かったことは、此処が入り組んだ通路と部屋で構成された複雑な迷路であり、特に手掛かりもなくあなたを迷わせるだけであった。
やがて、悍ましい気配が近寄ってくるのを感じ取り、幾許の間もなく姿を現したそれを目撃する。
明らかなる異形の存在、それがこちらを見つけるや否や、それは明確な殺意を向けて襲いかかってくることも本能的に理解した。

 ゆえに、あなたは恐怖に駆られて尻餅を付いてしまった。
 ゆえに、あなたは命の危険を感じてその場から逃げ出した。
 ゆえに、あなたは僅か勇気を振り絞ってそれと対峙した。
 ゆえに、あなたは倒せる相手と判断して攻撃態勢に移った。

しかし、あなたが如何なる行動を取ったとしても、結末は変わらない。
気付けば数多の魑魅魍魎に囲まれてしまい、如何なる抵抗も空しく、あなたは殺されてしまった。





そして、また目を覚ます。
すぐさま辺りを見渡すと、先見た光景とほぼ同じ場所にいることをあなたは認識する。
違いがあるとすれば、近くには燭台が一つ、不鮮明ながらも部屋を照らしている。
それを除けば、静寂と暗澹とした空気は同じであり、いつでも闇が襲いかかってきそうな錯覚すら覚えただろう。

加えて、更なる変化が訪れる。
あなたの手の甲には痣のように紋様が現われているのだが、それより大きな異変に意識を捕らわれてすぐには気付かず。
あなたの目の前を突如として現われた光の粒子が集まっていき、一つの塊へと型なしていく。
やがてそれは人の姿へと成し、あなたを見つめて、口を開くだろう。


貴方が自分の契約者(マスター)か、と言った風に―――

2999名無しさん:2024/09/28(土) 17:02:20

「熱いよ…イヴ…」

それがメアリーの最期の記憶。炎に包まれる自分の体。目の前の’’友達’’の顔はもう見えない。

友達だったのに、一緒に外に出ようと言ってくれたのにどうして――
その答えが見つからないまま彼女の体は燃え滓となって崩れ落ちた。

しかし彼女の苦しみはそれで終わらない。今度は何処とも知れぬ暗闇の中でナニカに全身を引き裂かれる苦痛を味合わされる。

暗い、怖い、痛い…

どうして自分がこんな目に遭うのか。ただ、友達と一緒に外に出たかっただけなのに…
幼さ故に自らの行いを省みることも出来ず闇黒の中で少女はただ救いを求めた。

「助けて……お父さん…!」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「目が覚めたようだな、マスター」

聞き覚えのない声とともにメアリーは暗闇から開放された。薄暗い一室、しかし彼女のよく知る美術館の中ではない。

困惑の中で声の方向に顔を向ければそこには一人の男。がっしりと盛り上がった広い肩と太い首の巨漢は、同じ成人男性でも線の細かったギャリーとは似ても似つかない。

先の恐怖が消えず咄嗟に後ずさるメアリーだが、その偉丈夫は無骨な外見からは想像できない丁寧な動作でオジギした。

「ドーモ、バーサーカーです」

3000名無しさん:2024/09/28(土) 17:04:25
何もなかった空間に、突如として現われた人物。
黄金の鎧を纏い、金の髪をなびかせてる、凜とした少女。
その人はこちらを見るやいなや、一瞬だけ表情を柔らかくして、すぐに真剣そうな顔に戻る。

「問おう、貴方が私のマスターか」

「…アリ、ス?」

「はい。まさかこのような形で再会するとは思いませんでしたね、キリト」

「…ああ、俺もすっごく驚いたし、こんなところでアリスと再会できるとは思ってもいなかったよ」

それは、俺にとって『200年ぶり』の唐突な再会であった。
もうその姿を、その顔を見ることはない、と思っていたから、幾つかの戸惑いと、彼女と再び出会えたという喜びが内から溢れていた。

しかし、再会を祝して談話を続けるほどの余裕は流石になかった。
なにせ彼女との再会の前に見た悪夢、あるいは臨死体験。今も変わらぬ異様な空気、空間、舞台。不気味な魔物らしき存在に抗い切れずに殺された記憶。

なにより、今の自分の状態。
比嘉さんによってコピーされた存在であるキリトのフラクトライト、つまり肉体を持たない魂だけの存在だった俺が、今は肉体を持って自力で動くことができる。
しかも不思議なことにアバター姿の「キリト」ではなく現実世界の「桐ヶ谷和人」の姿で、だ。
身体機能においても先の死の記憶の体験から現実世界の体に近いことが分かるのだが…何故、そのような事になっているのかが全然分からない。

それに、今目の前にいるアリスの存在。
彼女はアンダーワールドの整合騎士の姿であり、以前の彼女とはどこかしら雰囲気が違う気がするのだ。

謎が多すぎて疑問ばかりが脳内を支配する。
…また変な事件に巻き込まれたのだろうか、俺は。
などと片隅に思いつつ、状況を幾らかでも把握するためにもアリスに問い掛けてみた。

3001名無しさん:2024/09/28(土) 17:19:33
「なに、ここ……」

私はいつもみたいにピトさん達とGGOで遊んで、そしたら眠くなってきたから寝て……目が覚めたら、いつの間にか真っ暗な場所に居た。

なにがなんだかわからないけど……1つわかるのは、私がGGOのアバターと同じ姿ってこと。
身長差もあって現実(リアル)とはだいぶ感覚が違うから、わかる。
それにいつの間にか持っていたこの物体は……間違いなくピーちゃんだから。

(まさかSAO事件みたいなものに、巻き込まれたのかな……)

SAO事件。ゲームの世界に閉じ込められて、ゲームオーバーが死に直結する、最悪の事件。あんなものに私は巻き込まれたくない!
……でも、嫌な予感がする。
アバターの姿っていうことは、ここは仮想現実で……つまりゲームの世界、なんだよね……。

ゴクリ。
思わず、生唾を飲み込む。
SAOみたいな事件に巻き込まれるなんて、私は真っ平御免だから……。

そう思いながら、周りをキョロキョロ見回る。
GGOで培った経験が少し活かされてる気がした。

「あれは……何かのアイテムかな?」

遠くに見えたのは、ほんのりとした灯り。
きっと、このゲームに必要なアイテムだ。

そう思った私は――そこへ向かって歩き出す。
ゆっくりと、何にも見つからないように……。

そして無事にアイテムを手に取ると、周りを照らしてみる。

「これ……部屋、だよね?」

ちょっと不気味な雰囲気もするけど……間違いない。ここは、何かの部屋だ。

「この部屋がゲームのスタート地点っていうことかな?」

部屋には出口があった。
つまり、ここがゲームのスタート地点?
ここから出たらどうなるかわからないけど、このままでもどうにもならない気がする。

「このゲームをクリアするには……ピトさんやフカ、エムさんも巻き込まれてるかもしれないんだよね……」

思い浮かんだのは、GGOのプレイヤーを無差別的に巻き込んでる可能性。
特にフカとエムさんは私と組んだこともあるから……一緒に巻き込まれたかもしれない。

そう考えたら、自然と身体が動いて――部屋から抜け出した。

出口がどこにあるか、わからない。でも今は探すしかない。
これがSAOみたいなゲームなら、他のプレイヤーだっているかもしれないし。

そうやってしばらく歩いたけど、成果はなし。わかったことは、GGOと違って体力的に疲れるということ。
それと、ここが迷路みたいだってこと。

「――!」

いきなり禍々しい気配を感じで、背筋がゾッとする。
そこに居たのは大量の化け物。それも1種類だけじゃない。何種類も、何匹も……!

「いくよ、ピーちゃん!」

化け物達を見て嫌な予感がした私は、急いでピーちゃんを構えて、化け物達を撃つ!

「はぁ……はぁ……」

何十匹も倒したはずなのに、それでも無限に増殖してくる。
しかもGGOと違って、現実(リアル)みたいに疲れが溜まる。
どれだけ蹴散らしても疲れるだけで、どんどん数が増えていく。

それでも、私は――。

「がふっ!」

化け物からの一撃を受けて、口から血が出てきた。
え?血?ゲームなのに?

しかも……痛い!化け物に攻撃された場所が、すごく痛い!
その感覚はリアルみたいで、冷や汗も流れてきた。

「嫌だ……私はまだ死にたくない!こうなったらもっと暴れ回ってやる!」

そして私は精一杯に暴れ回って――。

「はぁ……はぁ……」

体力も底をついてきた。
疲れで動きが鈍くなってることは自分でもよくわかる。

それでも――。

「がはっ!」

化け物のうちの一匹から、お腹に攻撃を受けた!
お腹から大量出血して、意識が朦朧としてくる……それでも私にはピーちゃんがいるから……

――そして私の意識は途切れた

3002名無しさん:2024/09/29(日) 15:05:42
>>3001
「マスター!マスター!」

誰かが私の身体を揺らしてくれて、目が覚める。

「あなたは……誰?このゲームのプレイヤーかな?」

「俺は名護啓介。アーチャーのクラスとして呼び出されたサーヴァントだ。
そしてこれはゲームなんかじゃない、現実で行われている聖杯戦争だ」

「聖杯……戦争……?」

聞き覚えのない言葉に困惑していると、名護さんが聖杯戦争について説明してくれた。
どうして私がアバターの姿で呼び出されたのかはわからないけど……これはリアルらしい。

でもここは異世界の迷宮で、普通の現実とは違うらしい。
つまりあの化け物達もゲームの敵じゃなくて、異世界の迷宮に存在する生き物で。他にも、トラップとかが仕掛けてあるらしい。
とりあえずこの迷宮を抜け出すには、盈月っていうアイテムが必要で、私と名護さんを含めて13組のマスターとサーヴァントがいるみたい?

「……ということだ。ところでキミはどんな名前をしている?」

GGOの名前か本名、どっちを教えようかな。アバターの姿だから、GGOの名前の方がいいかな?

「レンだけど……」

「レンくんか。とりあえず君の安全は、俺が保証しよう。レンくんは俺のマスター……いや、弟子として俺に着いてこればいい」

「あれ?サーヴァントって過去に存在していた英雄で、マスターの使い魔みたいなものって名護さんが言ってたような……」

「細かいことは気にするな。俺は名護だぞ!普通のサーヴァントと思わない方がいい。レンくん、キミは今日から俺の弟子になりなさい」

マイペースな人だなぁ……。
でもサーヴァントを倒せるのは、基本的にサーヴァントだけ。今は名護さんの弟子になるしかないのかな……?

「うん、わかった。この聖杯戦争が終わるまで、私は名護さんの弟子になるよ。よろしくね、名護さん」

「そうだ、それで良い。レンくんのことは責任を持って俺が守り、現実でも一人前の戦士に鍛えてやろう。
それと俺のことはアーチャーと呼びなさい。真名が知られたら厄介だからな」

そうか……真名がバレたらそこから何か情報が割れるかもしれないから……。

「わかったよ、アーチャーさん」

――こうして、レンと名護啓介の聖杯戦争は幕を開けた

3003名無しさん:2024/09/29(日) 15:06:55
父さん……母さん……カズマです!
俺は今、とんでもない目に遭ってます!
いきなりダクネスのやつはパーティーから抜けるし、いつの間にか何故か俺だけよくわからない部屋に拉致られてるし! 

「アクア〜!めぐみん〜!どこにいるんだ〜!」

こんな重要な時に限って、俺一人!
灯りがともった道具を見つけると、俺は急いで部屋を出てパーティーメンバーを探す。

……が、一向に見つからない。

「みんな、どこを彷徨いてるんだよ。そもそもここはどこなんだ?」

アクアもめぐみんも見つからず、流石に焦燥感に駆られる俺。
それでもあいつらは俺を見捨てないだろう。なんだかんだ、楽しく冒険してきた仲間だ。……ダクネスのやつは、抜けちまったけど。

――突然こんなことを言い出して本当にすまない。込み入った事情ができた。勝手なことだがパーティーから抜けさせてほしい。どうか私の代わりの前衛職をパーティーに入れてくれ

……あいつ、今頃どうしてるんだろうな。
手紙だけ置いていって抜けようとしても、俺は断固反対だ。それにあんな手紙だけじゃ意味わかんねーだろ?なぁ、ダクネス……。

そんなことを考えながら――敵感知スキルがビリビリ反応し出ることに今更気付いた。
つまりこれは――嫌な予感がする。

そしてグルリと周りを見回すと魔物の群れ。
ダクネスやみんなのことを考えてる間に、事態はとんでもないことになっていた。

アクアが居たら、蘇生魔法が使えるから何も怖くなかった。
めぐみんが居たら、爆裂魔法でこいつらを吹っ飛ばしていただろう。
ダクネスが居たら、あのタフさとドM根性でタンク役になってくれたに違いない。

でも、今の俺は一人だ。
蘇生も出来なければ、爆裂魔法でこいつらを吹っ飛ばすことも出来ず、攻撃を引き受けてくれるタンク役もいない。

状況は最悪だが……俺が死んだら、あいつらどんな顔するんだろうな

「あー、もう!お前ら全員、俺が倒してやるよ!」

この状況を切り抜けなければ、最悪死ぬ。逃走スキルは何故か使えないし……俺一人で乗り越えるしかない。

――だが当然、俺一人でどうにか出来ることなく、何度目かの死を俺は迎えた
死後の世界にいた、あの暖かな女神すらいない――真っ暗闇に。

3004名無しさん:2024/09/30(月) 04:11:50
乙骨に敗れて右腕を失い重傷を負っていた夏油だけど、キャスターの術によって幾らか回復してたな
加えて迷宮内で遭遇したエネミーとの戦闘ではキャスターの支援と共闘によって片腕なしでの体術で戦えている様子
ちなみに呪霊操術はストックが殆どないためあまり活用できないが、迷宮内に呪霊がいたら取り込んで戦力を増強するつもりである

3005名無しさん:2024/09/30(月) 04:12:49
マヤ「し、ししょう、べ、別の場所を当たってみませんか!?」
ザンキ「………」

さすがのザンキでもあの夥しい虫の集合体には気圧されたりもしたが、強い精神力で耐えながら蠢く物を無視して勾玉まで歩むことはできなくはないと思った
しかし、中に入れないマスターは外で一人待たせることになり、その間に何者かに襲われる心配もある
虫を駆除して勾玉を取りに行くことも一瞬頭によぎったが、部屋を埋め尽くす程の数相手では『音撃斬 雷電斬震』や他の技も殲滅には適さない
なにより、開け放った扉から虫が飛び出したり、虫の中でも平然として行き来した自分の事を、もしかしたらマヤが怖がるかもしれない
色々と考えた末に、ザンキは決断する

ザンキ「よし、他を当たってみよう。なに、まだ時間はあるはずだ、焦らずに行こう」
マヤ「りょ、りょうかい!」

こうして二人は嫌悪の塊を封じたまま別のルートの探索を再会したのであった


◆◆◆◆◆


マヤ達が蟲の部屋を離れてから数刻後
今度はカギ爪の男とランサーが蟲の部屋の戸を開けていた

カギ爪「おや、これは少し厄介な場所ですねぇ」
ランサー「いいや、何も問題ない、私にお任せを」

そういうやいなやランサーが虫の群に向けて手をかざす、すると虫達が左右に移動して道を空けたではないか
これはランサーのスキル「蟲使い」の為せる業であり、プラーガの特殊な器官を利用して虫達を一時的に操ってみせたのだ。
そして二人は左右の虫を気にすることなく歩を進め、なんなく勾玉を手に入れた

カギ爪「あぁ、なんと素晴らしい!!このような小さき存在すらも敵意を向けることなく、むしろ平和的に共生できるだなんて!やはり、あなたは同志に相応しい!」
ランサー「なに、たまたま相性が良かっただけのこと。それに、いずれは全ての人間も聖体の恩寵を授かればこのように争わずに済むだろう」

3006名無しさん:2024/09/30(月) 04:13:21
不気味な場所で殺し合いに巻き込まれたことに不満を露にするアズラエルと飄々とした態度で付き添うライダー
とにかく勾玉とゴールを目指して迷宮を彷徨っていた時、犬のような化物コルミロス@BIOHAZARD RE:4の群れと遭遇する
先の臨死体験もあり、化物との遭遇に恐怖を覚えたアズラエルは所持していた拳銃を乱射する
しかし機敏な動きをするコルミロスは弾丸を避けてしまい、たとえ当たったとしても大きく怯むことなく急接近してくる
あわやアズラエルの首筋に鋭い牙が突き立てられる寸前、ライダーのスタンドが思いっきりぶん殴って魔犬を吹き飛ばしてた
残ったコルミロスは警戒しつつ攻撃の機を伺い、勇猛果敢に飛び掛かって来たが、ライダーは手持ちのナイフを投げてあっさりと撃退してしまった

3007名無しさん:2024/09/30(月) 04:13:51
異界の地にて現界を遂げたセイバーは此度の儀式の契約者たる青年・宮本伊織と共に迷宮内を進み、移動しながら盈月から与えられた知識を基に儀式の概要を伝えていた。

「しかし、俺が知っている盈月の儀とは異なる部分が多いな」
「!? もしかして、イオリは別の盈月の儀を知っているのですか!」
「ああ、貴殿とは別の剣の英霊と共に、実際に戦っていたからな」
「…なるほど、どおりでその落ち着きよう、ですか」

思わぬ話を聞き入ったセイバーは己が契約者を見据え、只ならぬ雰囲気を察する。
そして思う、イオリの戦いは如何様な結末を、その盈月の儀はどのような結末を迎えたのか、と。
その疑問を口にしようかどうか逡巡している内に、セイバーは妖しき気配を感じ取った。

「イオリ、何かがこちらに迫っています。たぶん敵性の存在かと。いかがしましょうか?」
「無論、打って出る」

3008名無しさん:2024/09/30(月) 05:53:16
>>3006

猛る凶犬たちはいとも容易くライダーに撃退され、その死体はいつの間にか消滅してしまった。
獣に襲われ喰い殺される恐怖と、その猛獣どもを寄せ付けなかったライダーの快勝にマスターであるアズラエルはただ魅入ることしかできなかった。
その頭の片隅に(まるでコーディネーターみたいに…)なんて思ったりもしたが、先に自己紹介したときに彼が別世界の19世紀に生まれた人間であること思い返し、憎き種族とは別の存在なのだと頭を振る。
とにかく、一難去って安堵も束の間、次にどう動くかも考えつく前にまた一難が訪れる。

「こ、今度はなんなんだ!どうしてこんなに化物ばかりと遭遇するっ!?」
「さっきも言った通り、ここは危険な魔窟だ。さっきの拳銃の音で他のエネミーが引き寄せられたのかもしれない」

気付けば彼らは緑色の怪人、ワーム@仮面ライダーカブトの数匹にいつの間にか囲まれてしまった。
その上、遠くからドタドタと走る音が幾つか聞こえる。やがて、大柄で何十本もの腕を生やして気味の悪い能面を付けた異形、走り廻る徘徊者@影廊が正面の廊下の先から現われ、こちらに向かって一直線に猛進している。

「さすがに埒があかないな……シルバー・バレット!!」

全ての敵を撃退することもできなくはないとも考えるライダーであったが、今はマスターという足枷が存在すること、戦う程に増援が来る可能性などを考慮して殲滅という選択肢を掃き捨てる。
ゆえに、ライダーがスタンドと共にワームの攻撃をいなした隙に、愛馬を現界させて素早く騎乗する。
続けてスタンドに担がせたアズラエルを後ろに乗せると、一気に駆け出してその場から離脱した。

「とりあえずあの場から離れる!この走る音も他のエネミーや盈月を狙う奴らに聞かれるかもしれない、ある程度離れたら一旦身を潜めるぞ!」
「……」

仮初めの主からは返事はなかったが、それを肯定を受け取って愛馬をさらに駆けさせた。

3009名無しさん:2024/09/30(月) 06:04:14

「ん…あれ、私……」

ここは何処だろうか。見慣れない薄闇の中で蓮子は目を覚ました。

最も見慣れない場所で目覚めること自体は彼女にとって珍しくないことである。
蓮子の親友、マエリベリー・ハーンことメリーは夢を介することで遥か離れた場所に意識を飛ばす特異な能力を持っている。その能力に相乗りする形で蓮子は度々只人の目には視えない神秘に触れてきた。
原因不明の事故により人の手を離れ、ラグランジュポイントにひっそりと浮かび続けている人工衛星「トリフネ」に乗り込んだこともある。
しかし、今日は秘封倶楽部の活動をする約束はしていなかったはずだが。

困惑の中で耳をすませば暗闇の中から複数の唸り声が聞こえる。敵意に満ちたそれは、衛星の中で襲ってきた怪物を思い起こさせた。

しかし、夢は夢。危険が迫ってもメリーが目覚める気になればいつでも元の場所に戻ることができる。蓮子はまだ気楽だった。

だが間近に唸り声が近づいてきても一向に目覚める気がしない。蓮子より怖がりなメリーにしては珍しいことだ。
流石にそろそろ戻らないと危ないんじゃないかとメリーに声を掛けようと後ろを振り返れば――いつも一緒だった相方がいない。

「あっ」

壮絶な痛みとともに蓮子の意識は暗転して――再び目が覚めた。薄暗い闇の中で。

果たして自分は夢の続きを見ているのか、それともここはあの世か。
床についた手からは冷たさが伝わってくるし頬をつねれば確かに痛む。人肌の温かさも失われていない。蓮子は取り敢えず自分はまだ生きていると定義した。

落ち着きを取り戻してよくよく当たりを見渡せば先ほどと似たような内装の一室に自分はいる。

「デジャヴってわけ?勘弁してほしいわね…」

何度も何度も同じことが繰り返される怪現象。
ちょくちょく自身が集めている”ネタ”にもこの手のオカルトは事欠かない。何しろごく最近自分の友人が似たような体験をしたばかりなのだ。
あの時は、自分が介入することで事なきを得たがまさか今度は自分が同じ目に遭うとは。

こんなことになってしまった心当たりは…正直ある。
秘封倶楽部としての活動の中で墓荒らしみたいな行為をしたことがあるし、それこそこの間もメリーを助けるためとはいえ地蔵をひっくり返すような罰当たりな行いをしている。禁忌を冒したがために怪異に巻き込まれるというのは実に有り触れた話だ。

さて、あの時とは逆の立場になったがメリーは自分を助けに来てくれるだろうか。…失礼ながら正直期待できない。
彼女との信頼関係を疑っている訳ではないが聡明そうに見えてメリーは意外と抜けている所がある。野宿の必要があったのにテントすら忘れていた友人の顔を思い浮かべながら蓮子は溜息をついた。

とにかく、助けを待つだけというのは性に合わない。自分も何か行動しないと――

その時だった。蓮子の眼の前で光の粒子が立ち昇ったのは。光の粒子は収束して忽ち人の形を為していく。蓮子は逃げるよりも、メリーを通してでしか見ることが出来なかった超常現象を前に釘付けになっていた。

光から現れたのはあどけない容貌の少女。垂れ目がちでアンニュイな雰囲気を漂わせたその少女は、所謂美少女に当て嵌まる整った容姿をしている。…頭部に生えている"二本角"を除けば。その姿はまさにメリーが夢の中で視てきたという妖怪そのものに思えた。

「やあ、君が私のマスター?初めて会った時には自己紹介しないとね。私はアサシン、ソリテール。早速だけど『お話』しようよ。君のことを色々教えてほしいんだ」

その容姿に違わぬ愛らしい、しかしどこか寒気のする笑顔で少女は口を開いた。

3010名無しさん:2024/09/30(月) 13:58:39
(迷宮聖杯についての質問はこのスレか雑談スレ、どちらですればいいですか?)

3011名無しさん:2024/09/30(月) 14:56:57
>>3010
(雑談スレでお願いします)

3012名無しさん:2024/09/30(月) 18:10:19
迷宮を彷徨い探索するキリト&ライダー、その道中で木刀を見つける

「…まぁ、ないよりはマシか」
「一応、キリトなら充分な武器になるでしょう」
「けど、ここの化物相手にどこまで通用するか、怪しいけどな」
「大丈夫、私が貴方を守れば問題ない」
「いやそうだけど…」

3013名無しさん:2024/09/30(月) 22:57:39
宇佐見蓮子はアサシンという役柄を持つ少女と共に迷宮内を彷徨っていた。
ソリテール、それが目の前を先に進む人の形をした何かの真名であった。

曰く、真名は他のマスターやサーヴァントに知られてはいけないものであり通例はクラス名で呼んでもらうところだが、自分は特別だから気にせずにその名を呼んでいい、と。

彼女は色々と話し、色々と聞いてくる。
この盈月の儀とやらの仕組みについて大まかに教える一方で、蓮子の事についても知ろうと質問を投げかける。
まるで蓮子個人というより、人間そのものに興味を抱いているかのように。

対して、蓮子もソリテールに色々と質問して今の心境などを話したりはしたが、彼女の只ならぬ雰囲気に警戒して必要以上の情報は語らないように気をつけていた。
お淑やかそうに見える少女の姿でも、頭部にある二本の角や、初対面の時に見せた感情が乗っていない笑顔が、人間ではないと物語っている。
ゆえに気を許さないでいる。今は味方であり、道中で遭遇した魔物らしき存在を倒してくれる頼もしい存在でもあるが、相容れぬ存在であると認識する。

もしもの時は、いつの間にか身体に刻まれていた「令呪」という絶対命令権を行使するのも吝かではない。
ただし、今はまだ様子見の段階であり貴重な資源を無駄に使うつもりはない。
ひとまずは共に行動し、彼女を見極めてから判断しようと心に決めていた。


 〜 〜 〜 〜 〜


幾つかの部屋を探索している内に、二人は一つの鏡が置かれた部屋を見つけた。

「如何にも妖しげな鏡ね」
「…少し不思議な力を感じるわ、ちょっと調べてみるね」

そういってソリテールが鏡に触れると、二人は全く異なる部屋へと飛ばされていた。

「なになに、まさか別の場所に飛ばされたの?」
「たぶん転移の魔法みたいなものだけど、私の知る魔法とは何かが違うのが興味深いね。願わくば調べてみたいけど、そういうわけにもいかないか」

各々に驚くことなく反応を示した二人は、新しい部屋を見渡しながら奥へと進んでいく。
机に箪笥、明かりを灯す燭台、人形や食器、その他にも様々な家具や物が置かれた普通の部屋。
手に触れたり持ち上げたりしても何の変哲もなく、何の手掛かりもなく、遂には出口らしき扉を潜り抜ける。
そこは一本道の短い廊下へと繋がり、二人が通り抜けると後ろの扉が「バタンッ」と音を立てて閉じてしまった。
扉が開かないことを確認して少し歩むと、中間地点の壁に白い紙が貼られているのが分かり、そこには不思議な注意書きが書かれていた。

 ・異変を見逃さないこと
 ・異変を見つけたら引き返せ
 ・異変が見つかったら進め
 ・最後の部屋に勾玉がある

そして二人は次の扉をくぐると眉を顰めた。
そこには、先に見たのと同じ様な光景が待ち構えていたからだ。


※宇佐見蓮子&ソリテール組は勾玉部屋の一つ「8番出口風の部屋」に挑戦中です。
※危険度は低いですが、異変の有無を間違えると最初からやり直しになるため、下手すると長時間拘束されることになります。
※もし蓮子がスマホなどを持っていたら難易度は下がるかもしれませんが、写真・動画を撮ったとしても気付きづらいような異変があるかも・ないかもしれないので難しいことには変わりありません。

3014名無しさん:2024/09/30(月) 22:58:29
勾玉部屋の一つに辿り着いた夏油傑とキャスター
広めの室内を警戒しながら進むと、中央付近に辿り着いた辺りで周囲に炎が浮かび上がった
やがてそれらは型取り、宙を舞う狐のような存在が現われた

「あれは…管狐か?」
「ええ、私も生前に何度か目にしたことがあります、陰陽師に使役される哀れな妖狐ですねぇ」
「それにしては術者はこの場に存在せず、それでいて呪力が些か異なるような」
「さてなんででしょう、たぶんなんらかの理由で逃げ出した個体が集まり、異界の負の感情に当てられて変質した、とか?」

そのような会話をしながらも、二人は襲ってくる管狐を返り討ちにする
時には呪霊と化した管狐を夏油は取り込み、大幅に減衰した呪霊操術の糧にする
やがて管狐たちは一箇所に集まり、溶け合い、大型の個体・飯綱へと変化する
より強くなった呪力によって二人に逆襲する飯綱であったが

「所詮本能のままに襲うだけのケダモノ、その程度の力では私とご主人様の愛には到底敵わないと、お・も・い・し・り・な・さ・い!」
(…なぜ、そこで“愛”?)

あれよあれよと撃退してしまい、最後に現われた勾玉を入手した


※飯綱も呪霊として取り込めるかもしれませんが、これに関しては他の人の判断にお任せします

3015名無しさん:2024/09/30(月) 23:58:04
>>3003
「まだこいつ起きないよ、兄貴」
「相棒、こいつの苦しそうな顔を見てみろ。きっとこいつもここに辿り着くまでに、地獄を見たんだ」

地獄兄弟はなかなか目が覚めないカズマを眺めていた。
影山はどこか心配そうに、矢車は同類を見つけたような瞳で。

「こんなんで本当に大丈夫かな?俺達のマスター」

そう言いながら、軽くカズマの体を揺らす影山。
するとカズマの意識が覚醒し、目を見開く。

「俺……まだ生きてるのか?」

「そうさ。これは聖杯戦争で、お前は俺と兄貴のマスターだ。だよな、兄貴?」

「ああ。マスター、お前の瞳の奥に、闇が見える。俺と同じ地獄を見たか……」

「は?何言ってんだよ、お前ら。そういう中二病ごっこは紅魔族とやってくれ」

こいつら、見た目からして紅魔族じゃないけど言動と服装は大概だ。
聖杯戦争だかマスターだか知らねえけど、俺にはそんな茶番に付き合ってる暇はない。

とりあえずパーティーメンバーを探して、ダクネスを取り戻さなきゃ……

「俺達はふざけてここに呼び出されたわけじゃない。俺には俺の願いがある。この相棒(おとうと)をネイティブから人間に戻して、生き返らせるっていう願いがな。
……お前も何か、願いがあるから聖杯戦争に呼び出されたんだろう。俺と似たような願いがな」

「……っ!」

――お前達には感謝している。それはどれだけ感謝しても足りないほどで……アクア。めぐみん。カズマ。お前達との冒険は私のこれまでの人生の中で一番楽しいひとときだった

やさぐれた男の言葉に、思わずダクネスを思い出してしまう。
こいつ、本当に何者なんだ……。

「そうだ。最近、俺のパーティーから大切な仲間が抜けた。事情も教えず、手紙だけ置いていきなり抜けやがった。……俺はそいつを取り戻したい。またみんなで冒険したい」

「兄貴もマスターも、そんな願いがあったのか……。俺、協力するよ。俺の名前は影山瞬。マスターの名前は?」

「カズマ。佐藤和真だ。……で、そこの影山が兄貴って呼んでる男は?」

「俺は矢車想。今のお前と同じ……闇の世界の住人だ」

「いや、俺そんな中二病的なものじゃないんですけど」

「お前はいいよなぁ……。闇の世界でもマイペースで」

「お前達の方がマイペースだと思うんだけど!?」

そんなこんなで、俺は聖杯戦争のルールを矢車と影山に教えてもらった。
要するにダンジョンの攻略で、俺の得意分野ではある。……サーヴァント同士の戦い以外は。

「なぁ。お前達、本当に強いのか?」

「安心しろよ、カズマ。兄貴はすごく強いんだぜ!」

「俺は相棒を助けるためならなんだってする。……今度こそ光を掴み取ってみせる」

「兄貴……」

二人のやり取りを見てると、アイリスやパーティーのみんなのことを思い出す

――私は今後お前達との冒険の日々を絶対に忘れることはないだろう。今までどうもありがとう。ダスティネス・フォード・ララティーナより。愛する仲間達へ。深い感謝を

ダクネスのやつ、何してるんだろうな……。
この聖杯戦争で俺が死んだら、みんなどんな反応するんだろうな

矢車と影山も悪い奴らではなさそうだし、矢車は影山のために頑張ろうとしてる。
影山は俺の願いを叶えようとしてくれる。

こいつらも、ダクネス達みたいに変わった部分があるだけで悪人じゃないんだろうな。

「……しょうがねえなぁ!俺達で聖杯戦争を優勝して、願いを叶えるぞ!」

……ダクネスのことも心配だしな。

「ああ。今度こそ兄貴と光を掴むんだ!」
「じゃあ光を掴み取りに行くぞ、相棒。カズマ。それと宝具として召喚された相棒はともかく、俺のことはアサシンって呼べ。真名がバレるのは不利になるからな」

「わかったよ、アサシン。お前ら、闇の世界の住人とかいう割には光を求めてるんだな」

「まあ……色々とあったからな」

矢車は、ボソリと呟いた。影山を生き返らせるのが願いってことは……本当に色々とあったんだろうな

こうして俺と矢車、影山の聖杯戦争は始まった

3016名無しさん:2024/10/01(火) 07:19:06
すみません、>>3005のコピペが上手くできてなかったので張り直しします

勾玉部屋を発見したマヤ組

マヤ「勾玉、ゲットだぜ!」

そう言いながらマヤは勢いよく戸を開けると

                   ザンキ
                   マヤ
                   扉扉
蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲
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蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲
蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲(勾玉)蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲
蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲
蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲



という風に、インディージョーンズ/魔宮の伝説に登場する虫で埋め尽くされた勾玉部屋に遭遇してしまった
そしてマヤは即座に戸を閉じて、小刻みに震えながらザンキの方へ振り返った

マヤ「し、ししょう、べ、別の場所を当たってみませんか!?」
ザンキ「………」

さすがのザンキでもあの夥しい虫の集合体には気圧されたりもしたが、強い精神力で耐えながら蠢く物を無視して勾玉まで歩むことはできなくはないと思った
しかし、中に入れないマスターは外で一人待たせることになり、その間に何者かに襲われる心配もある
虫を駆除して勾玉を取りに行くことも一瞬頭によぎったが、部屋を埋め尽くす程の数相手では『音撃斬 雷電斬震』や他の技も殲滅には適さない
なにより、開け放った扉から虫が飛び出したり、虫の中でも平然として行き来した自分の事を、もしかしたらマヤが怖がるかもしれない
色々と考えた末に、ザンキは決断する

ザンキ「よし、他を当たってみよう。なに、まだ時間はあるはずだ、焦らずに行こう」
マヤ「りょ、りょうかい!」

こうして二人は嫌悪の塊を封じたまま別のルートの探索を再会したのであった


◆◆◆◆◆


マヤ達が蟲の部屋を離れてから数刻後
今度はカギ爪の男とランサーが蟲の部屋の戸を開けていた

カギ爪「おや、これは少し厄介な場所ですねぇ」
ランサー「いいや、何も問題ない、私にお任せを」

そういうやいなやランサーが虫の群に向けて手をかざす、すると虫達が左右に移動して道を空けたではないか
これはランサーのスキル「蟲使い」の為せる業であり、プラーガの特殊な器官を利用して虫達を一時的に操ってみせたのだ。
そして二人は左右の虫を気にすることなく歩を進め、なんなく勾玉を手に入れた

カギ爪「あぁ、なんと素晴らしい!!このような小さき存在すらも敵意を向けることなく、むしろ平和的に共生できるだなんて!やはり、あなたは同志に相応しい!」
ランサー「なに、たまたま相性が良かっただけのこと。それに、いずれは全ての人間も聖体の恩寵を授かればこのように争わずに済むだろう」

3017名無しさん:2024/10/01(火) 07:27:40
>>3016
余談だが、真名である「ザンキ」や真名看破のヒントになってしまうクラス名「オニ」で呼称するのは不味いと考え、マヤはザンキの事を「師匠」と呼ぶことになっていた
それとザンキの宝具でマヤは「轟鬼」に変身することができるが、今のところ(天美あきらや桐矢京介のように)変身しても力不足の鬼にしかなれない状態である
なのでザンキが出来る範囲で鍛えつつ、マヤにアニマルディスクを渡してサポートしてもらっているようだ

3018名無しさん:2024/10/01(火) 14:31:35
ふと気が付くと私、柳瀬舞衣はさっきまで居た筈の場所ではなく…見知らぬ場所に居ました。
何も見えない真っ暗な場所…理由も分からず混乱してると、灯のような何かを見つけて…照らしてみると、手元には私の御刀、孫六兼元があって。明眼と透覚を同時に使いながら…私は進む事にしました。

迷路のように入り組んでる事を把握しつつ、先に進んでいた私でしたが…突然、さっきまで何も無かった筈なのに荒魂…ううん、それだけじゃない…色々な怪物が現れ私目掛けて襲って来て。

御刀を構えた私は、迅移を使いながらそれを振るって何体かの怪物を倒し…また迅移を使おうとして。…それが判断ミスでした。
何故か迅移が使えず、その隙を突かれて写シを張る前に攻撃を当てられて。…「…ぁ、ぁあ…っ!?」って声と同時に、身体から血が出ていて…深手を負わされたのは、自分でも分かりました。
……気を抜くともう、意識が消えちゃいそうだけど。…もし、みんなまでここに居たら…ここで倒せないまま…私が終わったら……一体でも多く倒さないとって…そう思い、私は剣を振るい続けて。
…でも結局、物量に押し潰されて…私は刺されて殴られてめちゃくちゃにされた末、傷だらけで血溜まりの中に居た。
もう声も出ない中、浮かぶのは家族の事にみんなの事…そして、隠世に消えて、帰ってこなかった…可奈美ちゃんと姫和ちゃんのこと。

……いつかかならず…2人が帰ってくるって、信じてるけど…もう私は、待てないみたい……ごめんね、可奈美ちゃん、姫和ちゃん……。

そのまま私は、意識と命を手放した──はずだった。

3019名無しさん:2024/10/01(火) 14:53:37
>>3017
マヤがザンキを師匠って呼ぶのはマヤの明るく前向きで好奇心旺盛な性格もあるけどね
だから提案したのはザンキなんだけど、ノリノリで受け入れてくれた
自分が鍛えられることについても、ザンキの足を引っ張りたくないという気持ちとまた殺されたくない気持ちがあって前向き

(師匠の足を引っ張らず、みんなの元に帰るために頑張らなきゃ!)

3020名無しさん:2024/10/01(火) 15:03:06
強力な助っ人・矢車想&影山瞬がパーティーメンバーになったことにより、迷宮探索が格段と楽になった
性格というか言動が色々と難ありだが、道中で化物と遭遇した時には二人揃って変身して連携しながら次々と倒してくれる
そんじょそこらの冒険者よりも格段に強く、その点に関しては物凄く頼りがいがあった

……むしろ、あいつらがピーキー過ぎるのがおかしいんだ、うん

なんて心の中で思いつつ、俺は俺で地獄兄弟を支援したり全体を見渡して指示をしたりとサポート役に回っていた

このまま進めば迷宮攻略も楽勝か、なんて思ったりもしたが、そうは問屋が卸してくれなかった
問題点の一つは、アサシンの二人がマスクドライダーシステム?とやらで変身して戦うと、俺の魔力がそれなりに消耗してしまうこと
曰く、サーヴァントという存在はマスターを要石としてこの世界に現界し、契約者からの魔力供給によって存在が維持される、あと戦闘が激しくなるほどに魔力を多く消耗する、と

おいおいなんだよそのクソシステム!なんで俺が魔力を負担しなくっちゃならなんだよ!

そんな風に憤慨を抱いても口に出さず、その分強力な味方が代わりに戦ってくれるのだからまぁそれ位は許してやろう、とも思えなくもなかった
それに確かに魔力が徐々になくなっている感覚はあるものの、まだこの程度ならば問題なく探索を続けられると感じていた
もし万が一、魔力が枯渇しそうならば「ドレインタッチ」で道中の魔物から吸い取って回復すればいい、なんて考えていた

だがここで予想外の問題に直面してしまう

ものは試しと魔物にドレインタッチを使ってみたが…なんだかいつもより効率が悪い気がする、しかもエネミーによって吸収量はマチマチ
このまま敵と遭遇して戦い続けた場合、アサシンの魔力消費量が魔力回復よりも上回ってしまうだろう
原因は不明だがこの質の悪い仕様変更に頭を悩ませつつ、俺たちは必要以上の接敵を避けながら探索を続けることにした


※ドレインタッチで魔力全回復はなし、エネミーからの魔力吸収は芳しくない、という風に規制してみました

3021名無しさん:2024/10/02(水) 06:56:56
「なんだぁコイツ、ムカデみたいだが、魔化魍か?」
「たぶん勾玉入手を阻む害虫だろう、気味が悪いがな」

部屋に入ったカブキとアーチャーは、奥に封じられた勾玉とその前で待ち構えるムカデ型荒魂@刀使ノ巫女を目撃した
侵入者に気付いた荒魂はとぐろを巻いた状態を解き、立ち上がって威嚇するように咆哮する
そして侵入者に向かって勢いのままに突進するが、二人は左右に分かれて攻撃を回避する

「マスター、こいつの注意は私が引きつける。戦闘に巻き込まれないように離れていろ」
「いいや、俺も戦うぜ」

そう告げるやいなやカブキは懐から音叉を取り出し、音響を鳴らして額に近づける

「歌舞鬼」

静かに呟くと同時に彼の体に変化が生じ、いつの間にか緑色の「鬼」の姿になっていた

「さぁいくぜぇ、音叉剣!」
「…全く、私に任せればいいものを」

音叉を剣に変じさせた歌舞鬼がムカデに向かって走り出し、アーチャーはムカデの攻撃を避けつつ矢を射つ続ける
胴体に矢が刺さっても意に介さず暴れるムカデであったが、剣で節足を次々を斬られていき徐々に動きが鈍っていく
主従二人は繰り返し攻撃でダメージを蓄積させたことによりムカデは体力を失い、やがて力尽きて倒れてしまった

「よっしゃー!これで勾玉をゲットだぜぇ!」
「はぁ、勝てたから良かったものの、あまり無茶をしないでくれ、マスター」
「いいじゃねぇか、俺は鬼として戦えるし、二人で戦った方が早く終わったから気にするなよ」
「…まぁいいだろう、お荷物を抱えるよりかは戦い易いかもしれないしな。とはいえ、危なくなったら私を頼れよ」
「おう、ラジャー」

3022名無しさん:2024/10/02(水) 07:07:51

「どうしたのですかイオリ、中に入らないのですか?」
「…それがこの扉、開かないんだ」

そういって伊織は屈み、ドアノブの辺りを確認する

「どうやら鍵が必要みたいだな」
「面倒ですね、本来ならこんな扉なんて破壊すれば簡単に通れるのですが」
「それは些か強引な…まぁ分からなくもないが」
「ですが、この通り」

セイバーは伊織を払い除け、眼前の扉に向かって不可視の剣を振るう
しかし扉は斬られることなく、全く無傷のままに健在していた

「この異界では不思議な概念が働き、建物への破壊行為が成り立たないようになっています」
「その上、勾玉が補完されている場所はより強固に守られており、宝具を使ったとしても破れない、そうです」
「それも盈月から与えられた知識なのか…となると、この扉を開けるには、鍵が必要になるか」
「ええ、もしかしたらこの周辺にあるかもしれませんね」
「よし、調べてみよう」

3023名無しさん:2024/10/02(水) 10:05:32
「アスナ……。ボクの旅は、まだ終わってなかったみたいだよ」

最期の瞬間が満たされて、大好きな人の腕の中で旅を終えるはずのボクは……気付いたら真っ暗な場所に居た。
ここが死後の世界かな?

そう思って周りを彷徨いてみるけど、リアルより断然身体が軽い。まるでALOにダイブしてる時みたいだった。
そしていつの間にか置いてあったのは……ボクの愛剣。

理由はわからないけど、ボクは今アバター姿だと確信する。

「死後の世界ってこういう場所なのかな?」

アバターの姿で居られるのは嬉しいけど、真っ暗の世界に閉じ込められるのは寂しいな……。
これじゃあリアルと何も変わらない……。

「あれは……何か光ってる?」

ガッカリしてたボクを誘うように、光が灯ってるのが見えた。
だからボクはそこに近付いて、その道具を手に取った。

「何かの部屋かな?」

少し古びた木造の部屋。
それ自体はALOにもありそうで、少し懐かしい気持ちになる。
そして部屋に出入り口があるのを見つけると、剣を手にとって外に出た。

「うーん……まるでダンジョンだね」

部屋を出てから気づいた事は、ここは迷路みたいなダンジョンだっていうこと。
ボクは懐かしい気分で、更に奥に進んでいく……

「……ッ!」

何かの殺意を感じ取って、相手の攻撃を剣で受けて……カウンターの一撃!
気が付けば周りには大量の化け物。ALOのエネミー達みたいだ。

ここがどんな場所なのか、死後の世界かわからないけど……ぶつかってみなきゃわからないよね!

――そしてユウキは激戦の末、流石の絶剣と言えども物量差は覆せず、更にメノスグランデ@BLEACHまでやってきたので不意打ち気味にメノスが放った虚閃で絶命した。

命を落とす瞬間、自分はまだ死んで居なかったことに気が付いて……

(アスナ……。ボクは最期まで、がんばったよ……) 

儚くもその生命を散らし涙を流した

(悔いはないけど……どうせなら、アスナの腕の中で死にたかったな……)

3024名無しさん:2024/10/02(水) 10:06:11
>>3012
キリトは試しに、そこら辺に居たフレンジーボアにバーチカル・スクエアを放つが、現実世界の肉体では身体が思うように動かない
現実世界と仮想現実の差を否が応でも思い知らされる

「それなら……!」

キリトは怖気付くことなく、すぐに現実を受け入れて思考を切り替える。
そこから繰り出された技は、ヴォーパル・ストライク。
威力こそ仮想現実で使う際より劣るが、フレンジーボアを葬るには十分だった

3025名無しさん:2024/10/02(水) 16:10:38
>>3024
「流石ですね、キリト」

アリスから送られた賛辞の言葉に、キリトは首を振る。

「いや……アレは俺の知ってるモンスターだったから勝てただけだ。それにバーチカル・スクエアには失敗した。現実世界の身体だと、使える技が限られるみたいだな」

ソードスキル自体はSAOの経験で技術が自然と身につき、アインクラッド流としてユージオに教えたこともあった。
だがここはアンダーワールドじゃない。残念ながら、肉体的に身体能力が追いつかないソードスキルもあるようだ。
先程、バーチカル・スクエアに失敗したのが良い例だろう。まあSAOでレベリングしたように、修行や雑魚エネミー相手に練習したら使えるようになるかもしれないが……

3026名無しさん:2024/10/02(水) 16:11:26
>>546
残念ながら飯綱は取り込めなかった
勾玉の番人まで取り込めたらバランス崩壊になりかねないという理由の調節だ
たとえ第一層の番人とはいえ、番人は番人。そう簡単に取り込めないということだろうと夏油は諦めた

3027名無しさん:2024/10/03(木) 13:45:29
>>3023
「よう。起きたか、マスター」
「あれ?ボクは死んだはずじゃ……」

死んだと思ったら実は生きてた、なんてアニメや漫画だけだと思ってたけど……もしかして生きてる!?

「何いってんだ?お前はまだ生きてるだろ」

ユウキを襲った悲劇を知らないオレンジ髪の男――黒崎一護は不思議そうな顔でそう言った。

「ううん。ボクは確かに殺されたよ。白い仮面を付けた大きな真っ黒い化け物に、ボクは殺された。今でもあの時の無念と悔しさは思い出せる」

ALOで絶剣と名高いユウキでも、ビームを胴体に食らえば瀕死にならざるを得ない。
そして一気に不利になって、周りの化け物達に殺された

それを一護に説明すると、一護は驚愕していた

「化け物が出てくることは知ってたけど〝メノス〟までこの聖杯戦争に関わってるのかよ……!」

並のマスター――いや、マスターならば誰もが太刀打ち出来そうにない程の存在、メノスグランデ。
もしもこの聖杯戦争に関わってるなら、マスターを護ってやらねぇと、と一護は魂に誓う

「聖杯戦争?なにそれ?」

不思議そうに聞いてくるユウキに、一護は自己紹介混じりに聖杯戦争のルールを伝えた。
サーヴァントはあくまで英霊で、生者ではないことも。

そしてユウキも自己紹介を済ませたのだが、そこで一護はユウキが患っている病気を知り(だから俺が呼び出されたのか……)と考える

「ユウキ。お前の病気は、俺が優勝して治してやる。……もう二度と、誰も犠牲者は出させねぇ」

茜雫のことを思い出しながら、一護はそう口にする。

「そっか!ボクには悔いはないけど……」

「そんな顔には見えねぇけどな」

「勘が良いね、一護。……ボクはまだスリーピング・ナイツのみんなやアスナと冒険したい気持ちはあるよ。……それにどうせ死ぬなら、アスナの腕の中で死にたいな」

「死なせねぇよ。お前は俺が護る。今度こそ、護るんだ……!」

ユウキの境遇を茜雫と僅かに重ねて、一護の意志がより一層、固くなる

「どうしたの?一護」

「悪ぃ、こっちの話だ」

「そっか。じゃあこの聖杯戦争を……いや、冒険を。楽しもっか!」

ユウキの明るい態度を見ていると、茜雫を思い出す。
今度こそ護ってみせる。そして病気を治して、ユウキには元気で居てほしいと願う一護だった。

一方のユウキは確かに病気を治して、スリーピング・ナイツやアスナ達とまた冒険を楽しみたい気持ちもあるが……せっかく生き返ったから、今は聖杯戦争という名の冒険を楽しむ。
そしてこの聖杯戦争でも自分が生きてた証を刻み込むんだ、と意気込む

「それと俺の名前を呼ぶ時は、本名じゃなくてセイバーってクラス名で呼んでくれ。さっきも説明した通り、本名がバレると聖杯戦争じゃ不利になるんだ」

「うん。わかったよ、セイバー。ボクと一緒に、冒険を楽しもう!」

「冒険ってお前……状況わかってんのか?」

「うん。もしもボクが優勝出来なくても悔いを残さなくて済む用に……生きた証をここでも刻み込むんだ!」

「生きた証、か……」

茜雫のリボンを懐から取り出すと一瞬だけ眺めて、一護は先に歩き始めたユウキについていく。

茜雫は世界中の人間から記憶が消えた。
だが一護だけは覚えてる。彼女の天真爛漫で明るい表情を。
彼女が自分のために犠牲になったことを。
そして……彼女が生きた証を。

3028名無しさん:2024/10/03(木) 13:46:54
キリトはしばらく、探索より前に現実世界である程度は身体を動かせるようにアリスと訓練していた
木刀が偶然もう一本落ちていたので、木刀同士の対決
もちろんアリスの方が身体能力的には上回るし、生身のキリトを倒すなんて造作もないので手は抜いている
だがこうして打ち合いをしているうちに、キリトの動きが良くなっていくのが見えた

アンダーワールドのキリトとまではいかなくても、一端の剣士程度になってきたとアリスは認める

「はぁ、はぁ……。やっぱりリアルの身体だと、疲れもすごいな」
「そうですか。一時的に休みましょう、キリト」

3029名無しさん:2024/10/03(木) 13:48:01
メアリーは無邪気そうに、意地悪そうに笑みを浮かべている。

「どうしても欲しかったら、私が鍵を使う前に捕まえてみて!」

そういうやいなや、メアリーは何処かへと駆け出した。
少女を追いかけようとする伊織とセイバーであったが、今度こそイクサの気配を纏わせたバーサーカーが二人の動きを止めた。

「イオリ、ここは私に任せて、貴方はあの子を追って下さい!」
「了解」

勾玉を手に入れる手掛かりと、魑魅魍魎が跋扈する迷宮を無防備に一人で行動する少女が心配なので、伊織はこの場を相方に任せ、別の襖から飛び出して彼女を追いかけ始めた。

3030名無しさん:2024/10/03(木) 13:48:36
「なに、この場所……」

私の名前はマヤ。条河麻耶。
今日もいつもみたいにチマメ隊でココア達と遊んで、その後はやることだけやって寝ることにした。

これが私の毎日で、大切な日常。
そんな日々がずっと続くと思ってたんだけど……目が覚めた私は真っ暗な場所に居た。

まあ寝る時は電気を消すし、真っ暗なことは何も不思議じゃない。
ただ1つ引っ掛かるのが……

   ギシ

      ギシ

一步、また一步と歩く度に床がギシギシ言うこと。
私の部屋はこんなに古くねー!といつもなら言ってたかもしれないけど、こんな不気味な雰囲気でそんなことも言ってられない。

とりあえず辺りをキョロキョロ見回す。
ココア達、高校生や青ブルマみたいな大人ならなんとかしてくれるかもしれないし特にリゼは頼りになるはずだ。
それに……チノやメグが心配。あの二人は今頃怖がってるはず。

ドッキリの可能性も考えたけど、私の友達がこんな悪質なドッキリを仕掛けるはずもないし……。

それから少しして、遠くに灯りがあることに気付いた。
とにかくみんなを探すために私はそれを持つけど……わかったのはここが古臭い部屋だっていうこと。

そして明かりを灯して見つかったのは、出入り口。
私は部屋を出て、みんなを探すことにした。

「マヤだよ〜!おーい、みんなどこにいるの〜!」

大きな声で呼び掛けてみるけど、誰も出てこない。
代わりに出てきたのは大量のキャベツ。しかも何か浮いてる!?

キャベツ達は私を取り囲むと、何度も体当りしてきた。

「ちょっ、やめてよ!痛いってば!」

キャベツのくせに、一発一発が意外と痛い。
大した傷にはならないけど、このままだと危ない気がする。
私は急いでキャベツの大群から逃げ出したけど、背後からキャベツがまた体当たりしてきて、転げた私は膝を擦りむく。

「いたた……」

たかがキャベツなのに、どうしてこんな力があるの……?
そして痛みに堪えて立ち上がると……そこに居たのは巨大なカニ。

さっきのキャベツもだけど、ここは何かおかし――

――そこでマヤの意識は途切れた

バケガニがハサミを振り回し、マヤの肉体を瞬時に破壊したのだ

3031名無しさん:2024/10/03(木) 13:49:14
ごめん、>>3029はコピペミスった

>>3022
勾玉部屋の扉を開ける鍵を見つけるべく周辺を探索し始めた伊織組。
その最中にエネミーと遭遇しそうにもなったが、今回は事を荒立てずに身を隠しやり過ごして戦闘を回避していた。
(ちなみに>>3007でのエネミーと戦闘は余裕であったが、戦闘音に釣られて増援が次々をやってくるのが分かり、必要に迫られない限りはできるだけ戦闘を避ける方針に変えていたそうだ)

やがて両辺を襖で仕切られた大部屋に辿り着き、その中央にある机の上に置かれていた鍵を見つけた、のだが。
彼らが近寄ろうとするのを阻止するかのように“何か”が割って入ってきた。
がっしりと盛り上がった広い肩と太い首が形作る筋骨隆々の四角いシルエットが特徴、無骨な顔立ちをした大男が立ちはだかってきたのだ!

「イオリ、気を付けてください!この気配、サーヴァントです!」
「ああ、言われなくてもこの威圧感だけで充分に分かる」

突然の乱入者に慌てることなく剣を抜き構える伊織とセイバー。
一方で大男は手足を広げて彼らの動きを阻んではいるものの、無闇に動かず攻撃の気配も見せなかった。
両者が睨み合う中、大男の後ろから小さな人影が姿を現して声を発した。

「お兄さんたち、もしかしてこの鍵が欲しいの?」

少女は腕を少し伸ばして、人差し指で鍵をクルクルと回している。

「…君は、盈月の儀の参加者か?名前は?」

伊織は少女の質問に答えず、逆に質問を投げかける。

「あら、相手の名前を聞く前に自分から名乗るべきではないかしら?」

天真爛漫そうに少女は口ずさむ。

「…宮本伊織、それが俺の名だ」
「私はセイバー、すまないが真名までは明かせない」
「ふーん、宮本伊織に、セイバーね」

未だ緊迫した状況が続いているというのに、少女はお構いなく二人を交互に見渡した。

「わたしはメアリーっていうの、よろしくね」
「ドーモ、バーサーカーです」

今度は少女と大男が名乗りをあげた。しかも驚いたことに、大男はいつの間にか丁寧な動作でオジギをしてるではないか。

「そういえばさっきの質問、この鍵についてまだ答えてくれていないわね」

メアリーは少しムスッとした表情を見せるが、すぐさま得意げな顔へと変えていた。

「でも大体分かったわ、何かいい物を手に入れるための鍵でしょう!」
「…ああ、その通りだ。あちこちと探し回ってやっと見つけた鍵なんだ、渡してはくれないか?」
「それはダメかなー、だって私が先に手に入れたんだもん」

メアリーは無邪気そうに、意地悪そうに笑みを浮かべている。

「どうしても欲しかったら、私が鍵を使う前に捕まえてみて!」

そういうやいなや、メアリーは何処かへと駆け出した。
少女を追いかけようとする伊織とセイバーであったが、今度こそイクサの気配を纏わせたバーサーカーが二人の動きを止めた。

「イオリ、ここは私に任せて、貴方はあの子を追って下さい!」
「了解」

勾玉を手に入れる手掛かりと、魑魅魍魎が跋扈する迷宮を無防備に一人で行動する少女が心配なので、伊織はこの場を相方に任せ、別の襖から飛び出して彼女を追いかけ始めた。

3032名無しさん:2024/10/03(木) 13:51:42
レンなんだけど、一度殺された時にこの世界では欠損した箇所が治らないことを知ったんだよね

3033名無しさん:2024/10/03(木) 13:54:00
暗闇の中を手に持った懐中電灯を頼りに進み探索を続けるカズマ達の耳に、女性の泣く声が微かに聞こえた
用心しつつ声が聞こえる方の扉を開けると、広い部屋の中央にて跪いて泣いている女性の姿と、その目の前の台の上に淡く緑色に光る勾玉が見えた

「兄貴、なんであの女は泣き続けているんだろう」
「たぶん、俺達のように深い闇に囚われているに違いない」
「いやいや、あからさまに罠だろう、あれ」

扉から少しだけ顔を出してひそひそと会話する三人
少し協議した後、地獄兄弟の二人がゆっくりと近づき、少し遅れてカズマも部屋の中へと入っていった
先行した二人が女性の数mまで近付いた辺りで女性が立ち上がり、「ドコ…ドコニイルノ…」と口にしながら振り向いた
――その顔には薄気味悪い能面が張り付いており、それを見たカズマは少しだけギョッとする

「おい、そこのお前」

と矢車が声を掛けるやいなや、能面の女は殺気を露わにして矢車の方へと駆け出した
そして女の手が矢車の首へと伸びていくが、それより先に矢車がその手を掴んで撥ね除けていた

「大丈夫か、兄貴!」
「ああ、心配するな相棒。こいつは俺に任せてそこの勾玉を確保しろ」

再び襲いかかってきた能面女を矢車は組み伏せてみせた、ただ見た目とは違って力が強いようで暴れるのを抑えるのに精一杯な様子であった
とはいえ矢車が狂った女を制圧したのを確認した影山は先の言いつけ通りに台の上に置かれた勾玉に手を伸ばした

「えっ」

――のだが、実は台だと思っていた物体は箱の形をしたミミック@葬送のフリーレンであり、影山はその口の中に呑み込まれてしまった

「っておいなにやってんだよ!」

カズマは慌てて影山の方へと走り寄る
その近くにはミミックの上から転がり落ちた勾玉が淡く光っていた


※泣いていた能面女は「泣き声の主@影廊」です
※矢車と影山は変身していない生身の状態です

3034名無しさん:2024/10/03(木) 14:32:18
>>3018
戻らない筈だったのに、いつの間にか意識を..取り戻していた私の前に広がったのは、さっきの部屋に似た内装の真っ暗な場所でした。
…さっきのは夢?と思ったけど、感じてた痛みは現実のそれで。灯をまた見つけて、自分の身体を照らしてみると…付いてないとおかしい筈の傷は無く、血塗れになってる筈の服は血ひとつ着いてませんでした。

不可解な現象に困惑しながらも、さっきの敗因…迅移の連続使用ができなかったことについて、私は考えます。
…さっきの悪夢みたいな出来事が現実に起こったこととして、傷どころか血痕ひとつないのは…この場所が、隠世のように普通とは違う時間の流れに属してて…時間が巻き戻ったかのような事態が起こってるんじゃないかって。迅移の連続使用が出来なかったのも、その辺りにある…のかな。
とまで考えた所、突然私の目の前に光の…粒子みたいなものが集まって来ました。

さっきの顛末を思い返した私は、怪物がまた現れようとしてるんじゃと、咄嗟に居合の構えを向けました。
……が、現れたのは怪物では無く…私よりは年上の男の人で。だけどこの人からは…威圧感のような何かを、感じたのもあって…警戒を解けずに居ました。

「…警戒しているようだが、安心してくれ。俺は君の味方だ」

そんな中男の人は、何故か私の手の甲を見た後、そんな事を言ってきました。
…釣られて私も自分の手の甲を見てみると、いつの間にか手の甲に…痣のようなものが浮かんでいて。

「えっと…この痣の事とか、何か…知ってるんですか…?」

構えを解いた後…これを見てから、この男の人はそう言って来たことからして…なにか関係があるんじゃと思って、私は聞いてみることにしました。

3035名無しさん:2024/10/03(木) 15:05:33
レンと名護さんは扉を見つけた
それを開けた瞬間、キャベツの集団がレンを襲うが、名護さんは変身すらせずレンの動作を観察していた
スピードはかなりのもので、身のこなしも軽やか ピーちゃんと呼ばれる銃の連射でことごとくキャベツ達が倒されてゆく

この点についてはイクサを上回ると言っても過言ではなく、エネミーの対処やマスター同士の戦いでも遅れを取ることはないだろう

「はぁ、はぁ……。名護さん!どうしてずっと眺めてたの!」

「ちょうど良さそうな雑魚がやってきたから、キミの実力を確かめただけだ。危なければ俺が戦っていた」

そんなことをサラリと言ってのける名護さんにレンは不服そうな表情をするが、名護さんは言葉を続ける

「レン。キミは確かに強いが、スタミナが足りないようだな」

「そりゃ、あれだけ大量のキャベツを一人で相手したからね!名護さんが一緒に戦ってくれたらもっとマシだったよ!」

「とにかく、キミの強みと弱点はわかった。キミは運動神経に優れているし、銃の腕も確かだが……こんな雑魚の群れ相手に疲れる程度のスタミナだと、他のマスターと戦う時にそれが弱点になる可能性がある」

「他のマスター?」

「これは聖杯戦争。願いを叶えるための戦いだ。全員がレンくんのように良い奴とは限らないし、願いを叶えるためなら俺じゃなくてマスターのキミを襲ってくる可能性もある」

「なるほど……。SAOでもPKがあったみたいだもんね……」

「そのSAOとやらは知らないが……まずはスタミナを付けることだ」

名護さんはレンが撃ち落としたキャベツのうち1つを持ち上げ、レンに投げた

「食べなさい。スタミナを付けるには、栄養補給も大切だ」

そして撃ち落としたキャベツの中に勾玉が転がっているのを名護さんは見つけ、拾った

「なるほど。これがトラップ部屋というわけか」

こういう部屋も存在するのか、と。
名護さんは気を引き締め、レンに勾玉を1つ拾ったことを伝えた

レンだしまだ第一層ということもあり雑魚の集団だからマスター単独で対処出来たが、これが他のマスターなら……どうなっていたかわからない。
それに先に進むにつれて、こういう場所の敵やトラップの規模も拡大することだろう。

サーヴァント戦だけではなく、探索もあまり楽観視してはいられないようだ

3036名無しさん:2024/10/03(木) 15:30:21
>>3033
明らかに怪しい女……はまあスキルとか以前の問題として、ファンタジー世界にありそうな宝箱の化け物に敵感知スキルが反応しなかったことに、俺は少し動揺していた。
ドレインタッチで魔力吸収の効率が悪くなったことといい、このダンジョンに入ってから俺の一部スキルは何かと不調だ。

とりえずちゅんちゅん丸で攻撃したり、影山を引っ張り出そうとするが宝箱型のモンスターにはまるで無意味だった。
影山も矢車もZECTとかいう機関の戦闘部員・シャドウの隊長をした経験があるということもあって、なんとか自力で対処しようとしてるが……このままじゃ時間の問題だ

そこで俺は思い付いた。
こいつはモンスターだ。至近距離に接近した瞬間、敵感知スキルが反応したから間違いない。
攻撃してもダメ、引いてもダメ。矢車が変身して攻撃したらなんとかなるかもしれないが、今は怪しい女にかかりきり。

となれば……

「ええい、これならどうだ!」

俺は影山を思いっきり押し込んだ。

「何やってんだよ、カズマ!」
「カズマ、俺の相棒に何をするんだ……!」

驚愕の声をあげる影山と、矢車の怒号。
うわぁ……これ失敗したら俺の人生、ここで終わるだろうなぁ。

だが俺の機転は合ってたようで、宝箱型のモンスターが影山を吐き出した。
宝箱だろうがなんだろうがモンスターにもきっと胃袋はあるし、一気に何かを口に押し込まれたら吐き気がするのは俺たち人間も同じだ。

だから一か八かで、押し込んだ。
このままだと影山が危なかったし、それならまだ可能性のある賭けに出た方が良い。

「今だ、影山!」

「そういうことか……っ!変身。クロックアップ」

影山はパンチホッパーに変身すると勾玉を握り締めて、俺と矢車を両手に抱えてクロックアップで脱走した。

クロックアップには魔力を消耗するけど、便利だな……これ

3037名無しさん:2024/10/03(木) 16:52:59
迷宮探索を続けるカギ爪組の前に一匹のコルミロスが現われたけど、サドラーの宝具の影響下に入った事で支配下に入ったな
ちなみに本来であればサドラーのプラーガに対する支配力は広範囲に渡るのだが、この異界では遠方まで影響が及ばない様子
有視界に入った従属プラーガの生命体しか支配できず、その個体が離れすぎると効力も失って元のエネミーに戻るようだ

3038名無しさん:2024/10/03(木) 21:03:53
>>3036
影山が変身してその場を制圧するという選択肢もあったが、何かしらの化物の叫び声やドタドタと騒がしい音が近付いて来る気配があったから撤退を選んだようだね

3039名無しさん:2024/10/03(木) 21:20:25
>>3034
目の前の男性――登太牙と名乗ってくれた――から盈月の儀、あるいは聖杯戦争という儀式について大まかな概要を聞かされた。
要約すると、異界に迷い込んだ13人のマスターと召喚された13騎のサーヴァントがなんでも願いを叶える盈月を巡って殺し合いをする儀式である、と。
基本的には切なる願いを抱く者やマスターとしての適性がある者が呼ばれやすいらしい、とも言っていた。

――私はどうなのかな。

願いなら、一応思い当たる節がある。
行方不明になってしまった可奈美ちゃんと姫和ちゃん、たぶん隠世に言ってしまった二人の帰還を、願ってはいる。
でも同時に、あの二人は自力で戻ってくると、全く確証もないのに不思議とそのように思っていた。
だから盈月の儀に選ばれた理由としては前者の線は薄いと思い、その他の理由で選ばれたのだろう、と心の内で思っていた。

他にも気になる事が沢山あったもののひとまず置いといて、私は自身の現状を把握するべく口を開いた。

「あの、太牙さん、一つお願いしたいことがあります」
「アサシンだ、真名で呼ぶのは極力避けてくれ」
「あっ、すみません、アサシン、さん」
「それで、なんだ?」

「少し確かめたいことがあるので、私と模擬戦をしてくれませんか?」
「…いいだろう、俺も君の実力を確認させてもらう」

意外な事に太牙さんは私の提案に疑問を投げかけず、そのまま快諾してくれた。

「ありがとうございます」

私も余計な事を言わず、孫六兼元を構え、写シを使った。

「それはなんだ?」
「これは刀使の防御術『写シ』といって、簡単に言ってしまえば一定までのダメージを無効化してくれます、後で詳しく説明しますね」
「そうか、後で聞こう。それじゃあ、今度は俺の番だ。――サガーク」

大河さんが言葉を発すると、どこからともなく何かが飛んできた。
まるで小さなUFOみたいなそれは太牙さんの腹部に張り付き、さらにベルトのように巻き付いていた。
そして大河さんはいつの間にか手に持っていた物を「サガーク」とやらに突き刺し、一言呟いた。

「変身」

一瞬にして大河さんの姿が代わってしまった。
それは戦闘用の鎧のようで、私の知る限りではS装備に近いとも思ったが、同時に比べようもない力強さも感じていた。
頭部の大きな両眼でこちらを見据えつつ、握り締めたツールから赤い光を細剣のように放出させて構えを取っていた。

「さあ、いつでもかかってこい」

3040名無しさん:2024/10/03(木) 22:36:28
>>3028
キリトが休憩している間はアリスが周囲を警戒し、時にはエネミーを撃破していた
その間にアリスが特訓で使っていた木刀を持ち、二刀流スキルを模倣しようとするが、やはり身体能力が追いつかない。

今の自分はキリトではなく桐ヶ谷和人で、ここは仮想世界ではなく現実だと否が応でも思い知らされる。

(俺が優勝しなきゃ、アンダーワールドが存続出来ないのに……何やってるんだ、俺は)

アリスに任せっきりで無力な自分が悔しくて、キリトは歯噛みした

3041名無しさん:2024/10/03(木) 23:53:05
>>3000
キリトはアリスとのやり取りで聖杯戦争のルールを知った
この時、キリトの願いをアリスに聞かれたがキリトは言葉を濁して「ユージオを生き返らせたい」と口にした
キリトとユージオの関係性を知っていたアリスは納得したが、どうにもキリトの様子が気になる
何か、隠し事をしているような……そんな些細な違和感。

それもそのはず。キリトの真の願いはアンダーワールドを存続させることなのだから。
ユージオの蘇生は……確かに願いたいことでもあるが、ユージオに事情を話したら自分よりアンダーワールドの人々を守ることはわかってる
それにサーヴァントとはいえアリスにアンダーワールドが存続しなくなる可能性なんて、そんな悲しいことは伝えたくなかった

だからキリトは、優しい嘘をついたのだ

3042名無しさん:2024/10/04(金) 11:11:57
>>3039

「はぁっ!」

私が剣を振りかざすと、太牙さんは細剣でそれを切り払う。
続けざまに攻撃を加えてみるが、やはり容易く受け止めてしまう。
――強い、これが英霊と呼ばれる、別の世界で名を馳せた強者の立ち振る舞いなのか。

「子女にしては攻撃に重みがある。君自身の鍛錬もあるだろうが、それ以上に感じる力も刀使とやらの能力か」
「はい、その通り!」

数度打ち合って私は一旦距離を取る。
ここまでは相手の力量を測るためのものだが、本当に確かめたい事ではない。
私は一息をついてから、この模擬戦の本来の目的を確かめるべく、瞬く間に太牙さんへと急接近する。

「っ!まさかそんな技術まであるとは!」

迅移による超高速の一撃、それすらも太牙さんは受け止めてしまった。
ただ少し驚いた様子でもあり、反射的に構えて攻撃を止めたようにも感じられた。
そして私も困惑と確信を抱く。
再び迅移を使って追撃を試みようとしたがそれが不発に終わってしまった。
先に見た夢――あるいは現実だったのかもしれない――と同じような不可解な現象に直面して、一瞬気が途切れてしまう。
その隙に太牙さんが強引に押しのけてきたので、私は後ろに後退せざるおえなかった。
さらに太牙さんが剣を振りかざしてきたので、私は再び迅移を試してみたが、やはり回避運動も叶わず。

「きゃっ!」

その一撃を御刀で切り返すのも上手く出来ずに受けてしまい、写シも解けてしまった。

「すまない、どこまで出来るかつい試してみたくなってしまって。怪我はないか?」
「は、はい、大丈夫です」

僅かな痛みと精神的な疲労を感じてはいるものの、私の体に傷はついていなかった。
写シは今のところ問題なく使えることを自覚しつつ、太牙さんが差し伸べた手を取って私は立ち上がった。

「先程の加速は『迅移』といって、普段は連続して使うことができるのですが…何故かここに来てから不調で、続けざまに使うことができないんです」
「それを確認するために、ついでに自分と俺の性能を確かめるために模擬戦をしたのか」
「はい、おかげで今後どのように動けばいいのか参考になりました。お手合わせ、ありがとうございました!」

3043名無しさん:2024/10/04(金) 13:00:04
>>3030
「ようやく目が覚めたか、マスター。年上の俺がまだこんな小さな子をマスターなんて呼ぶのも、おかしな話だが」

……私は一度、死んだはずなのに生きていた。
きっとアレは夢じゃない。あの恐怖は。今でもよく思い出せるから。

でも私をマスターって呼んで眺めてくるこのおじさんは……

「……誰?」

「財津原蔵王丸だ。周りからはザンキと呼ばれてる。クラスは、オニだ」

「え?ザンキはオニのクラスに通ってるの?」

「そういう意味じゃない。……なるほど、その様子からして聖杯戦争を知らないようだな」

そして私はザンキから聖杯戦争のことやザンキのこと、そして私に起こったことを話した。
ザンキは元々、鬼っていう存在で魔化魍っていう化け物と戦ってたらしい。
クラス名が真名のヒントになるから、とりあえず師匠って呼ぶことになった。

何か師匠っぽい風格してるし、そういうのも悪くないね!

「巨大なカニか。それは、バケガニだな。化け物が居るとは知っていたが、まさか魔化魍までいるとはな」

「知ってるの?師匠」

「ああ。魔化魍のことなら……な。だが魔化魍以外の化け物も潜んでいる可能性がある。警戒を怠るなよ。
それとマヤにはこれを渡す」

「なにこれ?」

「変身鬼弦 音錠だ。鬼になるための道具だ。元々は弟子が使ってたが、サーヴァントになった時に宝具として持っていた」

「え!?なにそれ、かっけー!師匠、私を鬼にしてくれるの?」

「ああ。最低でも魔化魍くらいには対処出来るように、俺が鍛えてやる。
だが1つ教えておくことがある。鬼というのは、生き方だ。
常に自分に勝つ、そういう生き方だ」

「カッコいいこと言うね!流石は私の師匠!」

「……まあ、直にお前にもわかる時がくる。とりあえず、他のマスターや魔化魍に負けないように鍛えるぞ」

「うん!じゃなくて、イエッサー
!?」

「……そこは普通に〝はい〟で良い」

「はい、師匠!」

そして、私は師匠に鬼として鍛えられる道を選んだ

3044名無しさん:2024/10/04(金) 14:41:51
>>3042
「気にすることは無い、サーヴァントとして、マスターである君に応えたまでだ。
…その迅移と云う力以外に不調はあるのか?」
「いえ、他の私が使える刀使としての力は今の所は…特に問題なく使えています」

そこから太牙さんに、刀使としての技能について話しつつ、迅移の調子が悪いこの状況だと、二段階目まで加速させるには…使ったとほぼ同時にしないとダメそうかな…?なんて考える。
その最中、ふと私の脳裏に浮かんだのは、さっき(>>3039)太牙さんが言っていた、『切なる願いを抱く者やマスターとしての適性がある者が呼ばれやすい』という部分。
マスターにそういう条件があるのなら、ひょっとしたら太牙さん達サーヴァントにも…そう思って、私は聞いてみることにした。

「あの、アサシンさん…ひとつ良いですか?」
「構わないが、どうしたんだ?」
「…さっきアサシンさんは、叶えたい願いを持ってる人や適性のある人がマスターとして呼ばれやすいって言ってましたけど…アサシンさん達、サーヴァントも…叶えたい願いがあるから、召喚に応じてるんですか?」

…もしそうだとして…私には思い当たる所はあるけど、太牙さんは…どうなんだろう

3045名無しさん:2024/10/04(金) 15:23:04
>>3040
「キリト。今のあなたは少し焦り過ぎです」

「悪い。でもこうして何も出来ず、アリスに頼りっきりの自分が情けなくて……」

それは心からの本音だが、一番の要因はアンダーワールドを存続させる願いを叶えるためだ。
己が願いを思い出す度に。アリスに守られる度に。
無力な自分が悔しくて、どうしようもなくなる

SAOやアンダーワールドの英雄も、現実世界の肉体ではこの有り様だ

「キリトは今まで頑張ってきました。キリトが居なければ、私の世界はどうなっていたことか……」

アリスとしてはキリトを励ましてるつもりだが、その言葉が重く伸し掛かる

(違うんだ、アリス。俺が優勝しなければアリスの世界は、アンダーワールドは……)

だから勝ち残らなければならない。
そのためならどんな無茶だってする。
アリスやユージオたちと思い出を作った場所を、壊されたくないから

3046名無しさん:2024/10/04(金) 18:04:10
>>2999

顕現した後、メアリーを落ち着かせたバーサーカーことインターラプターは聖杯戦争についての説明を行った。幼いメアリーでも理解できるように時間を掛けて。

そこまで口が達者とはいえないインターラプターの説明にメアリーは所々覚束ない様子であったがある一点で目の色が変わった。

「願いが叶うの…!?」

「……ああ、そういうことになっている」

万能の願望器とされる聖杯の存在に目を輝かせるメアリー。対照的に聖杯について語るインターラプターの歯切れは悪い。
サーヴァントとして現界を果たした際に今回の聖杯戦争についての知識は全てインプットされているが、そもそも彼は聖杯の存在そのものが胡散臭いと考えている。
生前、彼がいたネオサイタマでは美味い話には常に裏があり、引き寄せられた弱者が食い物にされるなどチャメシ・インシデントだ。

その可能性をメアリーに伝えなかったのは、ようやく立ち直った彼女から再び希望を奪いかねない発言は憚られたことが一つ。そして、この迷宮の主が脱落したマスターに情けを掛けてくれるとも思えない。メアリーを生き残らせるためにはどの道優勝を目指す他ないからだ。

「私、絶対に一番になる!イヴとお父さんに会いに行くの!」

気になるといえば、聖杯のみならずマスターであるメアリーのイビツなアトモスフィアもだ。

「あ、イヴは私の友達なの。ただ……ちょっとケンカしちゃって…でも、大丈夫!ケンカしても仲直りすればもっと仲良くなれるって知ってるんだから!本で見たの!」

メアリーは交友関係が極端に少ない。話に出てくる人物は基本的にイヴ、ギャリーという人間に加えて彼女の"お父さん"のみ。他にも知り合いはいるらしいが詳細を問えば言葉を濁すばかり。この場に連れて来られる前にどこに居たか何をしていたかについても同様である。そして彼女の大半の知識は本から得たもの…。

当初インターラプターはデッカーとしての経験から、メアリーは人身売買の商品にされたクチかと考えた。マッポーめいたネオサイタマでは人身売買など珍しくもない。
彼女の容姿は正しく"絵画から飛び出してきた"かのような美しさ。その手の趣味をもった闇カネモチなら己の欲望を満たすために金に飽かせて何をしても不思議ではない。彼女の言う父親とやらが『飼い主』である線も考えたが、メアリーはそもそも直接父の顔を見たことがないという。
人身売買のそれとはやや様相が異なり、まるで籠の中の鳥のようだとインターラプターは思った。
何にせよ見た目通りのモータルの少女ではないと彼のニンジャ第六感が告げている。だが――

「父親…家族に会いたいのかマスター」

「うん!」

「そうか、家族。……家族はいい」

屈託なく笑うメアリーを前にインターラプターは己の邪推を振り払う。彼女の事情がどうあれマスターを護り切ることが自らの使命。況してやそれが非力な少女であれば尚の事。

――そう、かつて己が■してしまった"娘"のように

「………っ!!」

「どうしたの?」

「いや何でもない。兎に角よろしく頼むマスター。俺のことはバーサーカーと呼んでくれ」

「うん、よろしくねバーサーカー!何だか私お姫様になったみたい!」

脳内に浮かび上がってきた忌まわしい記憶をニューロンの海に沈め、改めてメアリーに向き合うインターラプター。
何も知らぬ第三者から見たらその姿は年の離れた親子のように見えたかもしれない。

斯して何かが欠けた二人の聖杯戦争が幕を開けたのであった。

3047名無しさん:2024/10/05(土) 10:08:41
キリトとアリスはとある扉をくぐり抜けると、いつの間にか湖畔に辿り着いていた。
唐突な状況変化に二人は驚き、すぐさま後ろに振り返ったが自分達が通ったはずの扉はどこにも存在していなかった。

「おいおい、空間的におかしいだろう!」
「これもまた異界特有の事象でしょうか?」

物理法則を無視した出鱈目に各々思ったことを口にしていると、今度は湖の方から大きな水飛沫が聞こえた。
水面が激しく波打つ様子が数回ほど続き、やがて水中から巨大な化物・ウブメ@仮面ライダー響鬼が飛翔した。

「なんだあれは!?もしかして、ボスとして配置された大型エネミーか!」
「正体不明ですが、こちらに向かってきます!キリト、気を付けて!」

ウブメは猛スピードでキリト達へと飛行し、口から何かを吐き出しつつ急接近してくる!
対してキリトとアスナは放たれた唾液を剣で弾き、さらに長い尻尾による突き攻撃もアリスが受け止める。
しかし、攻撃が終わったウブメはその場からすぐに離れてしまい斬撃が届かないところから様子を窺い始めた。

「どうする、宙を舞う相手だと剣は当たらないし、武装完全支配術を解き放った『金木犀の剣』でも届くかどうか」
「打つ手はあります、キリト。今こそライダークラスの面目躍如――来い、『雨縁』!」

攻め手に欠けてジリ貧になることを心配するキリトを他所に、アリスは宝具を解放する。
すると、どこからか現われた飛竜がウブメに向かっていき、二匹の幻想種による空中戦が始まった。
互いに攻撃の応酬を繰り広げるが、やがて『雨縁』が優位になりウブメのダメージは蓄積され、遂には地上に落とされてしまった。
そしてアリスが剣を突き刺しトドメを刺し、ウブメは消滅した。

その後、キリト達は湖の中央まで伸びる橋を渡り、終点である島の祠にて勾玉を入手する。
それを契機に景色は移り変わり、二人は漆黒の迷宮の何処かへと戻されていた。

3048名無しさん:2024/10/05(土) 12:00:14
床に寝そべっていた袈裟姿の青年は目を見開き、起き上がろうとするも上手く立ち上がれなかった。
その理由が喪失した右腕にあると遅れて知覚し、青年は残った左手を顔にかざしながら笑い始めた。

「あはははははっ!どうやら僕は地獄に来てしまったようだよ、悟」

周囲に誰もいない状況で大声の独り言を発し、一瞬昂ぶった感情が収まった後に青年・夏油傑は立ち上がった。
周囲を見渡し、光源を見つけてそれを手に取り、自分が今いる場所をよく確認する。
しかし、夏油が想像していた世界とは異なる様相であることに少し困惑を覚える。

「ここはいったい…」

手元の灯火を頼りに奥へ奥へと進むも、複雑な構造の迷宮が続くばかりでめぼしいものは見つけられなかった。
――あるいは、なにかしらの術師・特級呪霊が生み出した生得領域か。
などと思い始めた辺りで、自身に向かってくる悪意・敵意・殺意を感じ取り、夏油は臨戦態勢へと切り替えた。
やがて現われた化物、呪霊とは違う何かに襲われ抵抗したものの、夏油は苦戦を強いられることとなる。
何故なら百鬼夜行と乙骨裕太との死闘により呪霊操術が殆ど使えなくなったこと、右腕を失ったことにより体術による近接戦闘も弱体化してしまっている。
それでも全力を尽くして敵性存在を倒したりいなしたりしたが、想像以上の物量で襲われ続けたことにより二度目の死を迎えてしまった。


 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


「その魂、ちょお〜〜〜っと待った! 暫く、暫くぅ!
 何処の誰とかとかぜーんぜん存じませんが、その慟哭、その頑張り。
 他の神さまが聞き逃しても、私の耳にピンときました!
 宇迦之御魂神もご照覧あれ! この人を冥府に落とすのはまだ早すぎ。
 だってこのイケメン魂、きっと素敵な人ですから! ちょっと私に下さいな♪
 謂れはなくとも即参上、軒轅陵墓から、良妻狐のデリバリーにやってきました!
 あ、なんかドン引きしてません? えーと、貴方が私のご主人様……でいいんですよね?」

「…………は?」

もう一度目を覚ますと、今度は混沌(カオス)が始まった。
二度目の死を体験しても何故か意識を取り戻し、また同じ状況へと振り出しになったと思ったら……
露出多めの青い和装を纏い頭部からはケモミミをぴこぴこと動かしフサフサした二尾を大きく振り回す、属性マシマシの女が目の前にいるではないか!
しかも!夏油のことを「ご主人様」と呼んで親しげに、ハイテンションに語り掛けてくるではないか!
この時ばかりは流石の夏油といえども脳内の処理能力が追いつかず、しばし呆気に囚われるしかなかった。

「いいえ、間違いなく私のご主人様ですね!運命の赤い糸(パス)をビンビンと感じますし、その 右 手 に刻まれた令呪がなによりもの証拠ですわ!」

その言動の大半が理解不能であったが、とある一言に反応して夏油はハッと身体を動かした。
――どういうわけか、喪失したはずの右腕がなにごともなく繋がっていて。
――その右手の甲には奇妙な紋様が刻まれていた。


※この後にキャスター・玉藻の前から盈月の儀について伝えられます。
※一尾のキャス狐だと弱いし、特級呪術師である夏油なので二尾スタートにしてみました。(見栄え的に三尾にしたいけど、流石にキャス狐が強くなりすぎる?かもしれないので自粛)

3049名無しさん:2024/10/05(土) 13:23:29
>>3027
「心配すんな。さっきも言ったけど、お前は誰にも殺させねぇ」

生きた証。
それは、一護にとって重い言葉で……ユウキの笑顔が少し儚くも見えた。

「えー!でもボクはセイバーと冒険を楽しみたいな!」

天真爛漫に振る舞ってるように見えて、聖杯の奇跡に縋らなければ死ぬ運命。
それはそんなに自分と歳が変わらない少女には、あまりにも重すぎるだろう。

それに茜雫を交流を経て、今なお覚えてる一護だから思う。

ユウキはきっと強がってるのだ、と。
アスナという大切な友達の話やスリーピング・ナイツのことは聞いた。
せめて死ぬにしても、彼女達の居る場所で死ぬべきだ。こんなわけのわからない迷宮で死ぬべきじゃない。

「いいぜ。たしかにこの聖杯戦争には冒険みてぇな要素もある。でも絶対にユウキを殺させたりやしねぇ。これは俺の魂への誓いだ」

(もう、茜雫の時みたいな悲劇は懲り懲りだからな……。
きっとコイツを護るために、俺は呼ばれたんだ)

「大丈夫だよ。ボクはALOだと絶剣の二つ名で有名だったんだから!」

――だから死ぬなら、みんなの前で。アスナの腕の中で死にたいけどね

そんなふうに思いながらも、ユウキは笑っていた

3050名無しさん:2024/10/05(土) 16:08:38
(カブキアタランテ組の補完)

(…どういうこった?俺は魔化魍側だってのに。ここの魔化魍共は知ったこっちゃねえって様子で、他の化物共と一緒に俺を襲ってきやがる)

そう思考を冷静に回しつつ、左右非対称の異形の戦士歌舞鬼に変身したカブキは物量に長けどれだけ倒してもキリがない敵達へと抗っていた

満身創痍ながらも、番傘や鬼鞭、音撃棒に消炭鴉を行使し持てる全てを以て戦う歌舞鬼
しかし倒しても倒してもまた増えてくる、多彩な種類の異形達相手に押されて行き、ついにはダメージにより変身を解除されてしまう

それでもなお、カブキは番傘を振るい抗ったが…最期にはメノスグランデ@BLEACHの虚閃により跡形も無く消し飛ばされた

(…こんな理由のわからねぇまま、終われるかよ…俺はまだ…あいつら(差別や迫害をし続けてきた人間達)に…復讐、出来てねえ…!!)

消し飛ばされるその時まで、カブキの思考にあったのは、人間達への復讐心と…それを為せずに終わる事への無念であった

3051名無しさん:2024/10/05(土) 21:08:48
>>3047
キリトはアリスの活躍を眺めていることしか出来なかった
もしもここがアンダーワールドなら、空を飛ぶことも出来たのに。単独撃破も難しくなかったのに。

アリスの力量を久々に感じ、流石だと思うと同時に無力感にも襲われる

(今回、もしアリスが居なければ……俺は間違いなく殺されてたよな……)

キリトは悔しそうにギュッと拳を固めて、前を見る

「アリス、また稽古してくれないか?
最低限、お前の足を引っ張らないくらいには強くなりたい」

3052名無しさん:2024/10/06(日) 08:01:13
>>3013
勾玉の入手のために奇妙な一本道に挑戦する蓮子とソリテール。
異変の発見に失敗すれば振り出しに戻るという道、発見が難しいものもあれば見落とす方が難しいあからさまな異変もある。
何度かの試行錯誤を通して二人は順調に部屋を進んでいた。

「中々やるね、マスター」
「まあね、こういうことは得意なのよ」

ソリテールはもとより普段から秘密を曝くサークル活動を行っていたから、蓮子もまた違和感を見つけるのは得意だった。
……そう、違和感。道中もソリテールとの会話が続いていたが彼女の話には違和感がある。

何でも彼女は魔族という異種族らしいが彼女自身は人間と敵対してるわけではなく、こうして偶に人と会って対話を楽しむだけだという。
ソリテールの話だけを聞けば、意思疎通が可能な分メリーを見ただけで襲ってくるという妖怪たちよりも遥かに友好的だ。
だが、彼女の話には一度別れた人間と再会したという話が一つもない。単に失念してるだけ、或いは一期一会が主義なのかもしれないが人間より遥かに寿命が長いと語るソリテールが興味を持って『お話』したことがある人間と一度も再会したことがないというのには言い知れない違和感を感じるのだ。

「……どうしたのかしらマスター?」
「何でもないわ、それよりも…ここが最後の部屋かしら」

疑念を一旦打ち切り、一本道に視点を戻すと奥には釣り針とも鍵とも形容しがたい奇妙な石が置いてある。あれが勾玉だろう。
駆け寄り勾玉を拾おうとする蓮子だが、ある"違和感"に気づいた。ここはまだ一本道の中、"最後"の部屋に勾玉があるというが先に道が未だある――つまりここは終点ではない!
勾玉に触れる直前で蓮子は咄嗟に身を翻しソリテールを連れて道を引き返した。
あれに触れていたらきっと振り出しに戻されていただろう。

「ふふ、良く気づいたねマスター」
「……あの部屋が最後なんて何処にも書いてなかったものね。それより、先に罠だって気づいていたなら教えなさいよ」
「君なら自力で気づくと思ったもの」

そうして、再び一本道を進んだ先には勾玉と鏡のみ設置されている小部屋。この道への入口が鏡だったから恐らくこれは出口。ここが真の終点ということだろう。

「中々楽しかったね。人間の冒険者もこんな気持ちなのかしら?」
「……ワクワクしたのは否定しないけどね。この迷宮の作り手は性格悪いってことも分かったわ」

呆れた表情の蓮子と愉快そうなソリテールは鏡に入り、再び迷宮の探索に戻る。

『蓮子&アサシン 勾玉一個入手』

3053名無しさん:2024/10/07(月) 06:04:21
>>3008
モンスターが蔓延るエリアから脱出したアズラエルとライダーは馬から降り立ち、しばらくは息を潜めながら周囲の探索を再開した
幸いエネミーとは遭遇することなく何かしらの手掛かりがないかと行動しているうちに、一つの小部屋に辿り着いた

「なんだ、この淡く光っている物は?」
「たぶんこれが“勾玉”という物だろう。東洋由来の装飾品らしいから俺も詳しくは知らないが、これを集めてゴールに向かうのがこのゲームの趣旨らしい」
「ふん、なにがゲームだ。なんで僕がこんな悪趣味に付き合わなければならないんだ」

運良く彼らは勾玉部屋に行き着いていた、しかもギミックや番人のいない稀有な部屋を引き当てている、なんてことを知らずに
アズラエルは今の自分の境遇に悪態を尽きつつ、ライダーと共に小部屋を調べてみた

「おや、これは…メモ書きか?」
「なになに…空腹も眠気もない、まるで時間がとまっているかのようだ、か」

棚の中に置かれていた紙片を見つけたアズラエルはそれを手に取り、脇からライダーが内容を読み、その一部を口に出していた
そこで気付いたようにアズラエルは腕を前に出し、手首に巻かれた腕時計を確認してみたが――その針は全く動いていなかった
不思議なことにそれは機械式の高級時計であり、ぜんまい巻きが切れた訳でもないのにそれが勝手に止まっているのだ

「バカバカしい!なにが時間が止まっているだ、ナンセンスだ!空腹や眠気がないなら、何故僕は疲労を感じるんだよ!」
「いいやマスター、ここはいままでの常識が通用しない異界だ。この世界特有の法則やルールを理解し見極めないと、暗闇に息絶えることになるぞ」

自身の身に起きている異変に気付いて少しヒステリックになるアズラエルであったが、横にいるアドバイザーの忠告を聞いて冷静さを取り戻す

(確かにこいつの言う通りだ、とにかく生き残って元の世界に戻るためには、多少の理不尽にも順応して慎重に対応しなくちゃならない)

それと同時にアズラエルは思う
オカルトの類は信じていない部類であったが、こうも奇妙な事態に巻き込まれたとなると頭を切り替えなければならない
そしてこれほどの異変を起こせる盈月、願望器と呼ばれるものは、プロパガンダなどではなく本当に真実なのではないのか、と

3054名無しさん:2024/10/07(月) 06:05:46
>>3051

(…どうにもキリトの様子がおかしい)

稽古を頼んできたキリトにアリスは応じつつも、木刀で打ち合う最中に心の中で疑問を抱いていた。
先程と同様に焦っている様子であるが、それ以外にも何かがあるようにも感じていたのだ。
アリスが知る限り、アンダーワールドで最高司祭アドミニストレータの元に向かってカテドラルを登る時やダークテリトリーとの大戦においてはそのような気配を見せることは無かっただけに、どこかしら違和感を感じてしまう。
無論、今の彼はリアルワールドの「桐ヶ谷和人」であり、ソードスキルや神聖術を使えず、それでも足手纏いにならないように奮闘している、という風に納得することもできるが…

(サーヴァントはマスターの剣となり盾となるもの。あまり無理せず、戦闘に関しては私に頼ってくれればいいものを!)

考えても答えは出ず、力任せにキリトの木刀を弾き飛ばしてしまった。

3055名無しさん:2024/10/07(月) 06:06:42
>>3031
以前の盈月の儀において江戸市中を駆け待る程の健脚を持つ伊織は、少し走っただけでメアリーの姿を捕捉した。

(なるほど、自分達とは逆方向から回って来たのか)

鍵の掛かった部屋を中心に自分達が右回りで探索していたので、脳内に描いた地図を基に前方を駆けるメアリーが扉の方向へ向かっていることを察する。
たぶん、自分達の後で彼女達も施錠された扉を見つけて左回りに探索し、鍵と自分達に鉢合わせたのだ、と予想する。
そのような考えを一瞬だけよぎらせ、伊織はメアリーとの距離を縮めていく。童の走力であれば、扉に辿り着く前に捕まえられると踏んでいた。
――が、途中の横道から怪しい人影が飛び出してきた。
黒い影のようなニンジャ装束を着た異形のそれらは、デミニンジャ@ニンジャスレイヤーと呼ばれるニンジャソウルの成れの果て。
喋ることなく悲鳴を発し、一体がメアリーの方へ、二体が伊織の方へと迫っていった。

「くそ、こんな時に!」

妨害してきたニンジャに悪態をつきつつ、伊織は刀に手を掛け走りながらも敵襲に構えた。

3056名無しさん:2024/10/07(月) 13:46:50
>>3035
「名護さん、このキャベツ美味しいよ!」
「ふむ。この新鮮な食感……なかなかいけるな」

討伐したキャベツを食い漁るレン組だが……

「よし。ひとまずここでスタミナを付ける練習をして、疲れたらキャベツを食べようじゃないか」
「え〜!そんな〜!」

かくしてレンがスタミナを付けるための特訓が始まった
ついでにレンは斬撃に弱い。システムアシストが通用しないからだ。
GGOのことをレンが説明すると、名護さんは近くに落ちていた木刀を持ち、レンが近接攻撃を回避するための特訓も行った

3057名無しさん:2024/10/07(月) 13:48:03
ユウキがエネミーを倒しつつ、冒険を楽しみ一護がそれを見守る
いざとなれば、いつでもユウキを退がらせ、自分が前線に立つ前提で。

そんな時、ユウキは扉を見つけた

「謎の扉発見!ボスキャラかな、セイバー」

「お前は〝メノス〟に一度殺されたんだろ?よくそんな楽しそうで居られるな」

「うん。だって今度は、ボクだけじゃなくてセイバーもいるから!」

そんなふうに楽しそうに語るユウキに「そうかよ。まあ危ないと思ったら俺だけに任せろよ」と返す一護

そしてユウキが扉を開けると、そこには大量のフレンジーボアが居た。
しかしユウキは怯むことなく立ち向かい、次々と倒していき、全滅させると……奥に置いてあった勾玉を手にした

「ね?ボク、強いでしょ!」

天真爛漫に振る舞い、ドヤ顔をするユウキ

「まあな。絶剣の二つ名も伊達じゃないってわけか」

(まあそれでも〝メノス〟には殺されたみてぇだから、その時は俺が倒すけどな)

3058名無しさん:2024/10/07(月) 16:58:43
(仮投下から若干変更して本投下)

>>3055

「あとちょっと!」

メアリーは脇目も振らずに走り続ける。
手に持った鍵を握り締めて、先程見つけた扉へと急いで行く。

――先に見つけたのは私たち、だから勾玉も私たちのもの!

彼女は願望器を欲するがために、他人よりも自分が勝ち取るために懸命に頑張っている。
だから二人の相手をバーサーカーに任せ、一刻も早く扉を開けるために走っていた。

ちなみに、彼女の頭に及んでいないことが二つあった。
一つは、その鍵と扉を解錠できるかどうか。
もし開かなければ今の全力が無に帰すことなんて、少女には考えられなかった。
(ただし当事者達が知らない事情だが、その鍵は一度使うと消失してしまうが迷宮内の施錠された扉を無差別に解錠できる魔法の鍵であるため、図らずとも問題は無かった)
もう一つは、後ろを振り返ることなくメアリーは走っていたため、自身に追っ手が迫っていることを認知していなかった。
最初は宮本伊織に、今度は一体のデミニンジャが近付いていることに気付かず。
ゆえに、ゴールの扉に迫ったところで突如足に何かが絡みつき、メアリーは勢いとの反発で痛々しく床上へと転んでしまった。
痛がりながらも足元を見ると鎖が絡まっており、その伸びた先には異形の人影が立っていたのだ。
そのまま鎖を引き寄せられてメアリーはずるずると引きずられる。なんとか解き足掻こうと試みるも上手くできない。

――ちょっと、離して!
――邪魔しないで!
――誰か、助けて!

そんな風に喚き散らしたものの、無情かな変化は訪れず。
ついに黒い影の目の前まで引き寄せられてしまい、無機質で感情を顕わさないままメアリーに襲いかかろうとした!


「きゃぁぁぁぁーーー!!」



「二河白道」


悲鳴が木霊する中、至って冷静な声が一つ。
恐怖の余り目を瞑ってしまったメアリーは何かが斬られる音も聞こえた瞬間にビクッと反応したが、しばらく経っても自身の身に変化が訪れないことに疑問を抱き、やっとの思いで見開いてみる。
すると襲撃者は既に地に伏して動かなくなっており、代わりに二本の刀を手に持った男が黒い影を見据えていた。

3059名無しさん:2024/10/07(月) 17:34:28
>>3054
木刀を弾き飛ばされた衝撃で、思わず尻もちをついてしまうキリト
今の自分とアリスの差を痛いほど思い知る

「いきなりそんなにも力を込めて、どうしたんだ?アリス」

キリトはアリスが何らかの理由で苛立っていると予想したが、彼女を苛立たせるような言動はしていないはずだ。
ならば、キリトの弱さに苛ついたのか?

「……俺が弱いからムカついたのか?」

「違います。今のキリトはマスターで、私はサーヴァントです。願いを叶えたい気持ちはわかりますが、キリトは無理せず私に戦闘を任せてください」

「たしかに今の俺じゃサーヴァント同士の戦いに介入するのは無理だ。その時はアリスに任せるしかないこともわかってる。
でも相手のマスターが俺を狙可能性や、エネミーだっているんだ。なるべくアリスに頼りっきりになりたくない……」

「ですが……」

「俺には!どうしても勝ち抜かなきゃならないわけがあるんだ!」

アリスの言葉を遮り、キリトが大きな声で感情的に話す。
アンダーワールドの存続が掛かってる。これはアリスやユージオのためでもあるんだ。
だが、そんなことは言えない。それを言えば、アリスは無茶をするかもしれないし……悲しませたくないから

3060名無しさん:2024/10/07(月) 18:07:20
>>3044
「基本的には、叶えたい願いがあるが故召喚に応じているらしい」
(…叶えたい願い、か…)

舞衣にそう言われ、答えつつ思考する太牙。
思い浮かぶ物は、親友にして弟でもあった渡と和解を果たしファンガイアと人間の共存を目指す前の自分の所業であった。
掟を絶対としそれを厳守させる為無慈悲に違反者を処刑し続けた事、渡の中にあるファンガイアの本能を目覚めさせ周囲の人間との軋轢を引き起こそうとした事、婚約者だった深央の想いを理解しようともしなかった事、助けると言っておきながら嶋をファンガイアへと変貌させ渡を騙した事、自分達の母である真夜や嶋をその手に掛けようとした事…。

「……後悔なら、山程ある。もっと早くに、変わる事が出来ていれば…失わずに済んだものも多いだろうともな。
……だが願望機に頼り、過去に犯してきた俺の罪を…無かったことにするつもりは無い。ファンガイアのキングとして、そんな事は出来ない。
…それを成してしまえば、皆の頑張りをも否定する事になる」

そう言った上で、太牙は舞衣に問いかける。

「…そうだな、俺自身はこう決めていて、後はマスターである君次第となる訳だが。…君はどうしたいんだ?舞衣」

3061名無しさん:2024/10/07(月) 19:46:45
再び探索を始めた夏油組は長い通路を進んだ先で行き止まりに辿り着いてしまう。
仕方がなく引き返そうとすると、自分達が来た方角から一定間隔で鳴る鈴の音を耳にする。
警戒しながら進むと、奥の方から神楽鈴の徘徊者@影廊が姿を現し、夏油達の姿を見るやいなや走り出して向かってきた。
明らかに化物の部類と判断して迎撃し、撃退した夏油達。
そして夏油は、動かなくなった徘徊者の能面を手に取り、キャスターにも手渡した。

「これは…呪具の類だろうな」
「どれどれ…どうやらこの仮面には人間の魂を増幅させる機能が備わっていますわ。でも、魂の変容に耐えられなければ、ご覧の通り」
「迷宮内で見かけた同じ仮面を付けた化物もご同輩、というわけか」
「もしかしたら強靱な精神力で異形化を抑えて力を得られるかもしれませんが、あまりおすすめできませんわね」

3062名無しさん:2024/10/07(月) 21:28:47
>>3060とは繋がらない、先の話)

舞衣とアサシンが迷宮を探索している一幕に、以下のような出来事があった。
二人が通路を進んでいくと、突如として背後から物凄い音が轟いた。
驚いて振り向くと、先程通り過ぎた辺りの天井が崩落して道を塞いでしまっていた。

「そんな、来た道が!?」
「…とにかく、この先を進むしかないか」

他の道に繋がっていることを願いつつ歩みを進める二人。
やがて一つの部屋に辿り着くと、大きな空間の奥に佇んでいる男性を目撃した。

「あの人、もしかしてこの迷宮に迷い込んだ一般人、かしら?」
「儀式の参加者の可能性も考えられるが…どのどちらでもなさそうな感じがする」

そっぽを向いていた男は舞衣達に気付いて振り向くと、不気味な笑みを浮かべながら全く別の姿へと変わっていた。
蜘蛛のような姿をした怪人のようなそれは、アラクネアワーム@仮面ライダーカブト。
ワーム成虫態と呼ばれる化物は目の前に現われて獲物に向かって走り出し、いつの間にか姿を現した緑色の怪人(サナギ体)と共に襲いかかって来た。

「なんですか、この化物たち!?」
「まさか、俺の知らない魔族なのか!」(※全く関係ない地球外生命体です)

二人は驚きつつも各々応戦の構えを取った。


※ここは勾玉部屋の一つで、ワーム達を倒すと奥の部屋が開き、迷宮内の何処かへワープする鏡と勾玉が置かれています。

3063名無しさん:2024/10/08(火) 09:23:41
>>3050
その後目を覚ましたカブキ。

(…ここに来てから訳がわからねぇ事だらけだ。確かに俺は力尽きたはずだが…術かなんかか?)

先程の記憶を浮かべながらも、傷も疲労も何一つ無い己が肉体に混乱しつつ、自らが行使する音叉を剣にする術と同じ何かしらの術にによるものだろうか…と考えてたその時、声をかけられる。

「…汝がマスターのようだな」
(死んじまったと思ったら、今度は獣耳の…南蛮人って所か)
「…マスター…主って事か?
…生憎こっちは何が何やらさっぱりわからねぇんだ。お前のマスターってのが俺なら、知ってる事があるなら教えてくれよ」
「はぁ。…どうやら汝は、この聖杯戦争に否応なく巻き込まれたようだ。死にたくなければ、私の言う事をしっかり聞いて覚えてくれ」

声の主はカブキが混乱し考えてる最中、召喚されていた己のサーヴァント、アーチャークラスのアタランテ。
彼女は己のマスターが理由もわからない内に巻き込まれと察し、溜息を吐きつつ盈月の儀もとい聖杯戦争やサーヴァントにマスターの事等を話す。

(優勝すれば願いが叶う、ねぇ。美味い話には裏があるって言うが…)

カブキの願いは勿論、自らを迫害・差別してきた人間達への復讐。
とはいえカブキとしては、願望機とやらへの信用は現時点ではあまり無く。故に最優先はこの迷宮からの生還。
最も現時点では脱落したらどうなるかは不明だが…とりあえずは脱落=死亡と考えた上で、生還を優先とし生き延びる事が願いだとアタランテに伝える事とした。
願いの件が事実にしてもそうでないとしても、どの道生き延びなければならないのは、彼にとって紛れもない事実であった。
1度目の死の間際思った通り、この復讐心を果たせないまま終わるのは御免だ。

(…陰謀を企んでるようにはとても見えない、が……)

一本アタランテも己がマスターであるカブキについて考える。
かつての聖杯大戦にて同陣営だった赤のアサシン(セミラミス)のように退廃的な雰囲気があるわけでもなく、実質上のマスターの立場だったシロウ・コトミネのように何かを明らかに画策している訳でもない。生還を果たすという願いが嘘のようにも思えなかった。
しかしどうにも何かが引っかかる、そう思った為…アタランテは自らの願いを今は伏せる事とした。

(奸計を目論むような連中が、私の願いを叶えてくれるとは思わん。直前で自害なりさせる可能性の方が高いだろう)

こうして、互いに真意を隠した上で一先ず主従の方針は纏まり、>>3021等に続く

3064名無しさん:2024/10/10(木) 06:37:25
>>3055>>3058

我流二天一流・水の型で応戦した伊織は素早さと手数の多さでデミニンジャ2体を瞬殺した。
そのままに疾く駆けると近場で喚く声が聞こえ、現場に近付いた頃にはメアリーがデミニンジャに襲われる目前にまで迫っていた。
ゆえに、伊織は素早く一撃で倒さなければならない。


「二河白道」


少女の悲鳴が木霊する中、至って冷静に二刀を横薙ぎ振るう。
秘剣を受けたデミニンジャは少女への攻撃の手を止めたままに動かなくなり、やがて前方へと倒れた。
メアリーは眼を瞑り小刻みに震えていたが、やがて見開いて伊織の存在に気付く。
伊織は周囲に警戒しつつ一振りを鞘に収め、少女に声を掛ける。

「大丈夫か、怪我を負ってはいないか」
「…ええ」
「どこに敵が潜んでいるか分からない、単独行動は危険だから気を付けないとな」

ひとまず、立ち上がろうとする少女の手を取るために腕を伸ばそうとした。

 だが次の瞬間、伊織のすぐ近くに複数の矢が突き刺さっていた!

一瞬身を強張せて動きを止める伊織。
それが牽制であったとしても、飛翔したことすら感じさせない程の射撃の妙技に緊迫感を抱く。
すなわち、弓の英霊がこちらを捉え、いつでも射抜ける状態にあるということを!

「動くな! もし動けば、その身体を射貫く!」

暗闇の先から些か険のある女の声が鳴り響く。
姿は見えぬが射手に違いない。伊織は余計な動きをせず、言葉を交えてみる。

「待て、こちらに攻撃の意思はない、だから弓を収めてくれないか」
「それを言うならお前さんがその刀を収めるべきだろうが」

途中から男の声も混じってきた、弓兵のマスターであろうか。
未だ危機的状況であるのだが、伊織は下手に逆らう事なく刀を鞘に収めた。

「そこの女子(おなご)、動けるならこっちにきな。そんで、そっちのお侍さんはそのまま動くなよ」
「問おう、お前がその少女を襲ったのか」

男の呼び掛けに応じてメアリーは伊織からゆっくりと離れる。
そして女の質問を聞いて、伊織は誤解されているのではと考える。

「いいや、その子が化物に襲われていたから刀で斬り伏せて助けた」
「まぁその可能性も考えられる。が、あんたが手を下そうとしたからそこの女子が悲鳴をあげたとも考えられるなぁ」

一応事実を述べたものの、男の方から疑りの言葉を投げかけられる。
状況を説明するために先程斬りつけた異形の存在を示したかったが、いつの間にかその亡骸は跡形もなく消えてしまっている。
もう一人の当事者であるメアリーの証言があれば信憑性を得られるのだが、彼女はまったく口を開かずゆっくりと男女の方へと進んでいる。
このまま問答を続けても埒が明かない、どうすべきかと考えていると。

――突如として背後から威圧的なアトモスフィアを感じ取った!

「っ! 貴様、何者だ!」

女が声を荒げ、番えた矢を即座に放った。
一瞬にして伊織の横を通り過ぎて背後にいた巨漢に向かっていくが、巨漢はそれをいとも容易く弾きおとしていた。
気配を感じた直後に伊織は刀に手を掛け抜き放とうとするが、それよりも先に巨漢に掴まれてしまい、そのまま後方へと投げ飛ばされてしまった。

「大丈夫ですか、イオリ!」
「ああ、助かった」

宙を舞った伊織をセイバーが捕らえて事無きを得る。
そして二人は巨漢の男・バーサーカーやその他の人物がいる方向へと視線を向けた。

3065名無しさん:2024/10/10(木) 06:38:00
「助けてくれたお礼に助けてあげるわ、イオリ」

そのように独り言を零しながらメアリーは鍵の掛かった扉の前に辿り着いた。
実のところ、男女の誘いに乗ったふりをしてメアリーは目的の場所へと近付いていたのだ。
また、イオリ達が問答している最中にメアリーはバーサーカーと念話で状況を伝え、すぐに自分のところに来るように指示していたのだ。
ちなみに、先程デミニンジャに襲われたところをイオリに助けられたので、気紛れに彼を殺さず、弓兵に射止められないように何処へ投げ飛ばすようにも注文していたのだ。

「さあ、こっちにおいで、バーサーカー!」
「おい、お前!何をしている!」

異変に気付いた男、カブキがメアリーに向かって駆け寄る。
一方で女、アーチャー・アタランテは新手のサーヴァントに向けて弓矢を連射する。
声を掛けられたバーサーカー・インターラプターは弓矢を弾きながらメアリーの元へと向かい。
そしてメアリーは目の前の扉に鍵を差し込み、解錠して中に入った。

「やった!あれが勾玉ね!」

部屋の中に緑色に輝く石を見つけ出し、すぐに駆け寄って手に取った。
あとはこれを奪われないように逃げ切る、あるいは邪魔者を排除するだけ。
そのように計画を立てていたのだが、突如として足元の感触がなくなっていることに気付いて不思議に思う。

「あれ?」

下に顔を向けると、奈落の闇が広がっていた。
一瞬だけの静止した時間を感受した後に、メアリーは地の底へと落ちていった。

「メアリーっ!!」

部屋の入り口からメアリーの落下を目撃したインターラプターは迷わずメアリーを助けようと反射的に動き出す。
入り口の上部を蹴って落下速度を加速させ、メアリーを捕まえる。
深く深く落ちた後に地面が近付いているのを確認した後に、猫めいて空中姿勢制御着地!

「ほんと、ビックリした!まさかこんな仕掛けがあるだなんて。でも助けてくれてありがとう、バーサーカー!」
「なに、マスターが無事で何よりだ」

メアリーは驚いてみせたものの、危機感を抱くことなく平然としていた。
まるで自分が地面と激突して死ぬことを想像していないかのように。
バーサーカーは彼女を地面へと降ろし、周囲をキョロキョロと見回した。

「上を登るのは無理だな、ひとまず奥へと進んでみよう」
「うん、わかった!」

そして二人は洞窟のような場所を光源で照らしつつ前へと進むと、すぐさまに行き止まりへと行き着いてしまった。
ただし、その行き止まりには台が置かれていて、その上には鏡が置かれていた。
それが気になってメアリーが手に取ると、二人は迷宮のいずこへと転移していた。

3066名無しさん:2024/10/10(木) 09:25:08
>>3060
太牙さんは罪や後悔を無かった事にせず、その為に聖杯に願う事はしないと決めたと…そう答えてくれた。
その上で太牙さんは、私にどうしたいのかという選択を委ねて来て。
…私が、この盈月の儀でどうしたいか。

…姫和ちゃんも、可奈美ちゃんも戻って来て欲しい気持ちはあるけど、聖杯に願わなくても、2人ならいつか帰ってくるって…信じてる。
…でも、此処で私が死んじゃったら…戻って来た2人を、今度は私が待たせちゃう事になる。それも…ずっと。
…ううん、2人だけじゃない。沙耶香ちゃんや薫ちゃん、エレンちゃんにも…。

浮かんだのは、2人が帰ってこなかったあの時のこと。
ショックを受けて呆然と、言葉も出ない様子だった沙耶香ちゃん。目を潤ませて今にも泣きそうになりながら、「……バカ野郎がっ!!」って…怒りと悲しみが入り混じった様子だった薫ちゃん。
消え入りそうな声で、「……カナミン……ヒヨヨン……」って、可奈美ちゃんと姫和ちゃんのあだ名を呟いたエレンちゃん。

…私まで居なくなれば、もっとみんなに心的な負担がかかるかもしれない。
…そう考えると、生きて帰りたいと、そう思った。

「……私は、生きて帰りたい。ここから脱出する方法を探しながら、戦うつもりです」
「…サーヴァントはともかく、他のマスターが君のように善良な存在とは限らない。
そういう場合はどうする?」
「…戦います。けど…極力殺すつもりはありません」

…もし、殺してしまったら…みんなに、特に殺さない事を決めてる可奈美ちゃんに、合わせる顔がなくなっちゃうから。極力誰も、殺したくはない。…脱落したマスターがどうなるかは今の段階じゃわからず、脱落=死の可能性もある。だとしても…直接殺めるなんて選択はしたくない。

「…わかった。俺は君を友の…仲間達の元へ返す為、サーヴァントとして…ファンガイアの王(キング)として尽力しよう」
「ありがとうございます、アサシンさん…私のわがままを聞いてくれて」

3067名無しさん:2024/10/10(木) 12:21:42
>>3052

奇妙な一本道を攻略し勾玉を入手した蓮子とソリテール。再び迷宮の探索に戻っていた二人だが、ふとソリテールが足を止めた。

「……近いわね。いや、近いというのは語弊があるかな?」
「どうしたの?」
「魔力探知にいくつかの反応があったわ。この分だとサーヴァント同士で戦闘してるみたい」

ソリテールが生きた世界では魔力の扱いに長けた魔族は勿論のこと、人間の魔法使いでも魔力の探知が基本的な技能として可能である。
大魔族であるソリテールも当然一定の範囲内の魔力を高い精度で探知できる。迷宮の探索中も絶やさず探知を行っていたが、近辺から複数の反応を感知できたのだ。それも魔力の動きから戦闘中の可能性が高いと推測された。
最も近辺といっても迷宮内の壁を考慮しない直線距離においてのこと。ソリテール曰く迷宮内の構造物は全て破壊できないよう何らかの術式が働いているらしく、解除するのは現実的ではないらしい。現場に向かうにはもう少し回り道をすることになるだろう。

「さて、どうする?私が先行して現場に向かってみようか。魔力を制限して気配を隠せばそうそう発見されないでしょうし、何ならこの"クラス"に恥じない働きもしてみせるつもりだけど」
「いや、可能な限り他の主従との戦闘は避けたいの。ただ探知は続けておいてちょうだい」

ソリテールの物騒な提案に首を振る蓮子。
他の主従と殺し合うという行為への倫理的な忌避感は当然あるが、それ以上に戦略的な理由で激しい戦闘に発展しかねない行為は避けたいのだ。
この聖杯戦争のルール上、他主従との戦闘は必須ではない。極端な話、他のサーヴァントを全て撃破したとて迷宮のゴールに辿り着けなければ何の意味もないし、逆にサーヴァントを倒さずとも先んじて勾玉を集めてゴールまで逃げ切ればそれで勝ちである。
況して第一階層は突破に必要な勾玉の数が多く設置されてるらしく、尚更サーヴァントを相手取って戦闘するメリットは少ないのだ。

ソリテールのクラスは気配を隠し奇襲に長けたアサシン。固有の能力である魔力探知も相まって索敵に優れているものの基本的には直接戦闘は不得手とされるクラス。加えてマスターである蓮子もサーヴァントの全力戦闘に耐えられる魔力を保有してるかは微妙な所であるため必要以上の戦闘は避けるのが蓮子の方針である。

「あら、残念。こう見えても戦いには自信があるのに……いや、油断と驕りは良くないわね」
「その通りよ。でもその魔力探知とやらのお蔭で戦闘を避けやすいのは僥倖ね。もし、探知中に反応が消えたらサーヴァントが消滅したか、さっきの私たちみたいに変な所へ飛ばされたか…あるいは出口から脱出した可能性があるし色々方針を立てやすいわ」

会話を続けながらも迷宮を歩き続ける二人だが、ある扉を発見して再び足を止めた。

「ん、また魔力の反応よマスター。あの扉の先から感じるわ。……これは多分サーヴァントではなさそうね、同じ場所で身動き一つせずじっと待機してる。これも避けるのかしら?」
「まさか。勾玉の番人かもしれないし逃げてばかりじゃ意味ないわ。虎穴に入らずんば虎子を得ず、よ。人間の諺を覚えておきなさい」
「ふふ、一つ勉強になったわ。まあ、逃げる準備はしておいてちょうだい。それじゃあ行こうか」

鬼が出るか蛇が出るか。勾玉を求める二人に扉の先で待ち受ける者とは……

※蓮子組が探知した戦闘はインターラプターらのものです。

3068名無しさん:2024/10/10(木) 20:42:25
探索したり、特訓したり、時にエネミーと戦ったりしていたマヤとザンキはとある部屋にて生きた人間を発見する。
マヤはその人のことを心配して近付いていったが、その人が獲物を見つけたような表情を浮かべたのを見て立ち止まり、突如空中に現われた2本の牙に突き刺されそうになった。
しかし警戒していたザンキによって吸命牙に刺される前に救出され、事なきを得る。
その後、変身したザンキとファンガイアによる戦闘が始まり、まだまだ未熟な鬼であるマヤはディスクアニマルでサポート。
ファンガイアがディスクアニマルに翻弄されている内にザンキが猛攻を仕掛け、最後に『音撃斬 雷電斬震』を喰らわせてファンガイアを撃破した。
勝利に喜ぶマヤとサポートを褒めるザンキは、すぐ近くにあった勾玉を入手した。

3069名無しさん:2024/10/12(土) 01:37:09
>>3068
「人間に化けた化け物もいるのか。厄介だな」
「でも師匠のギターテクすげーかっこよかったよ!」
「アレは音撃斬 雷電斬震……わかりやすく言えば必殺技だな。ただギターを弾いてたわけじゃない」
「すげー!私もいつか使えるようになるかな?」
「それは修行次第だな」

3070名無しさん:2024/10/12(土) 11:29:48
>>3064
バーサーカーが猛進してアーチャー陣営が対処している最中、伊織とセイバーはその光景を見つめながら話し合う。

「どうする、セイバー。あえて渦中に入って戦い続けることもできるが」
「いいえ、ここは撤退した方がよいかと。私とバーサーカーの戦闘によってエネミーや他陣営が感づき襲ってくる可能性も考えられます」
「…目的は果たせず、しかして拘り続けるのも愚策、か。了解、ひとまず逃げよう」

こうして伊織達は前方の喧噪を無視して別の通路を進み、エネミーとの遭遇を避けつつ別のエリアへと移動。
そして人目を避けるために適当な部屋へ入り一時的に休息を取る。

「さて、後れを取った気がするが、再び勾玉を探しに迷宮を彷徨うしかないか」
「確かにそれも重要なことですが、もう一つ為さねばならないことがあります」
「というと?」
「ゴールを見つけることです」
「ごーる?」
「この第一階層の到着点です。勾玉を集めても、次の階層に向かうための終着点が見つからなければ意味がありません」
「確か此度は勾玉三つを祭壇に納める、だったな。だがこの迷宮ではどこにあるのかも分からない…ああ、成る程」

合点がいったように伊織は懐に手を忍ばせ、掴んだ物をセイバーにも見えるように掌に載せていた。

「この羅針盤の針が、その“ごーる”を示している、と?」
「確証はありませんが、その可能性が高いかと」

それは先の鍵を探索している最中に偶然にも見つけた物であった。
鍵を探すことを優先していたためにとりあえず拾っておいたのだが、今でも赤い針が一点を指し示していた。

「ひとまずその方角に向かってゴールを探しつつ、道中で勾玉を探しましょう」


※状態更新、伊織組はコンパスを所持しています。

3071名無しさん:2024/10/12(土) 11:31:03
>>3037の少し脚色する

迷宮を探索していたカギ爪の男とランサーはその道中にて一匹の犬と遭遇する。
犬といっても可愛らしいものではなく野生の狼のように気性が激しい様子であり、さらには背中から触手を伸ばしてこちらを攻撃する機を窺っているようだった。
しかし、ランサーが杖を掲げて言葉を発した。

「聖なる恩寵を分かち合いし同胞よ 神の声に従いたまえ」

すると、それまで攻撃的な姿勢だった犬コルミロスが大人しくなり、頭を垂れてカギ爪の男の元へと近付いていった。

「おや、この子も私と同じ夢をみる同志になってくれるんですねぇ、よーしよしよし」

そして愛犬を可愛がる老人のように、カギ爪の男は左手で犬の頭を撫で始めた。当然、右腕のカギ爪で新たな同志を傷つけないようにしている。

「マスター、どうやらこの迷宮には我と同じように聖体を授かりし同胞がいるようだ」
「しかし、このように本来の使命を忘れてただ人を襲う獣として蠢いている。こうして我が聖体の力であれば呼び覚ますこともできるが、どうやらこの地においては神の声が届きにくい」

一方、ランサーは己が宝具の影響力が弱まっていることに気がついた。
本来、生前の彼であれば支配種たる『恵み深き悪疫(ラス・プラーガス)』によってどれだけ距離が離れていたとしても下位のプラーガが寄生した生命体に影響力を与えていた。
しかし、サーヴァント化による弊害か、盈月の儀の舞台となった異界の影響か、迷宮内のプラーガ生命体の存在を近場でしか感知することができず、その影響力も広範囲には渡らないようになっていた。
これはランサーにとって由々しき事態であったが、焦らず嘆くことなく儀式をどのように勝ち抜いていくか思慮していた。

「できる範囲での話だが、我は迷い子たる彼らを救済したい。マスターにとって些か危険かもしれないが、構わぬか?」
「ええ、もちろん。同じ夢をみる同志が増える事には賛成です。とりあえずは勾玉を集めつつ、あなたの同胞が近場にいるならば助けにいきましょう」
「ありがとう」

――実のところ、これは戦力を増やそうとする企てである。
支配種プラーガの影響力が弱まったとしても駒数を増やすことは可能であり、なるべく手札を増やして勝ち抜くための策略である。
果たしてそれがどこまで上手くいくかは分からないが、ひとまず方針の一つとして彼らは意識するようになった。

3072名無しさん:2024/10/12(土) 11:31:46
通路を抜けた先にはそれなりに広い空間が現われた。
中央には人の背より低い柱が存在し、四方が別の通路へと繋がっている。
扉や襖による仕切りがないその場は勾玉がある部屋とは雰囲気も異なり、今のところ変な仕掛けも見当たらない。
近場にエネミーの存在も感じられず、カズマ達は中央に置かれた謎の柱を注目する。

カズマ「なあ、これがなんだか分かるか?」
矢車「…恐らく、ここは“決闘の間”だろう」
カズマ「決闘の間?」

そこから矢車と影山による(盈月より与えられた知識を基にした)説明が始まる。
要約すると、この柱の端末を介して二組の陣営を決闘専用の空間に転移させ、勝負が決するまで出られない、という。
その他にも決闘の宣言や賭けが必要であること、勝敗の決め方、終了後に迷宮内の何処かへとワープさせられること、等も教えてくれた。

矢車「そしてこのような端末が迷宮内に複数存在しているようだ」
影山「それに、ゴールの前にも設置されているらしいぜ」
カズマ「…それってつまり、地道に勾玉部屋を見つける以外に他陣営から勝ち取って奪うこともできるのか」
矢車「そうだ、特に勾玉を集めてゴール寸前の相手を邪魔しつつ奪うことも可能だろう」
カズマ「あとは……儀式の参加者を確実に脱落させるためにも使える、ってことか」
影山「迷宮内だと相手に逃げられたり余計な邪魔が入って上手くいかないことがあるからな」

その時影山は生前のことを思い出していたのかもしれない。
任務のためにワームは他の仮面ライダーと戦う日々であったが、それらに逃げられたり妨害されたことも一つや二つではなかったのだから。
それはともかく、新たな情報を得たカズマはこの“決闘の間”について考える。
これを利用した戦術や、逆に相手に使われる場合の対策が必要になるのかもしれない、と。


※決闘の間については他の陣営も(行間で)既に知っている、という体で語りに組み込んでもオッケーです。
逆にまだ確認しておらず、別の陣営に使われて驚くという展開もあり。
とりあえず決闘の間を認知しているかどうかはどちらでもいいです。

3073名無しさん:2024/10/12(土) 11:32:40
ボスキャラと遭遇できなかったものの、一つ目の勾玉を手に入れて上機嫌なユウキ。
彼女の強さに感嘆しながらも何かがあれば絶対に護る気概をもつ一護。
その勢いのままに次の勾玉を探そうとするが、中々見つかる物ではなかった。
そんな最中、二人はとあるメモ書きを見つける。


 もうどれくらいの時間が経っただろうか…
 なんとか迷宮や化物の対処に慣れてきたというのに、なんなんだこの状況は!?
 それまで能面を被った徘徊者だけが襲いかかってきたのに、それとは異なる多種多様な化物が跋扈し始めて
 扉を開けるのに鍵が不要になったのはいいのだが、勾玉を守る番人みたいな恐ろしい存在が待ち構えていたり、一筋縄では手に入れられないようになってしまった
 いったい、この暗闇の世界に何が起きたのか…


「ねぇ、これってもしかして、僕達以外にもこの迷宮を彷徨った人がいたのかな?」
「そうかもしれい、かもな。しかし、これは一体どういうことだ?」

それはこの異界へと迷い込んだとある人物の殴り書きであった。
文面の上部は破られていたが、残された部分だけでもこの世界の異変について読み取ることができた。
もしかしたら変化の前後に盈月が関わっているのか、と二人は考察したものの、これだけの情報ではなんともいえず、頭の片隅に留めておくしかなかった。

3074名無しさん:2024/10/12(土) 12:07:22
>>3062
アラクネアワームには太牙が、サナギ体ワーム達には舞衣が対応って形となった
腕を振るい殺そうとするサナギ体達に、舞衣は回避しつつ御刀を振るい1体ずつ減らしていく
一方腕から蜘蛛の糸のような物を発射してきたアラクネアワームに、太牙はサガークを用いてサガの鎧を装着した上で、避けながらジャコーダーを鞭として使い、一撃を見舞った

──しかし、その一撃は当たらず虚空を切る
アラクネアワームがクロックアップを使用して回避し、与えられたダメージこそ少ないものの、逆にサガに一撃をぶつけたからだ

3075名無しさん:2024/10/12(土) 16:15:54
>>3074
(あの強敵も迅移を使えるの!)
「アサシンさん、気を付けてください!」
「ああ、少し驚かされたが問題ない」

そう言うと太牙が再びジャコーダを鞭のように振るう
すると、今度はアラクネアワームに回避されることなく拘束することに成功する

「どうやらマスターと同じく、少しの間だけしか超高速を使えないようだな」

3076名無しさん:2024/10/13(日) 13:21:57
>>3059
「その気持ちはわかります。ですが、今のキリトはアンダーワールドの時のように戦えない。だから、少しは私に頼ってください。一人で無茶しないでください」

ユージオを蘇生させたいというキリトの強い願いは、アリスも理解しているつもりだ。
だからといってキリトが無茶をする必要はない。何故ならキリトはマスターで、アリスはサーヴァントなのだから。

「たしかに聖杯戦争っていうのは、サーヴァントが戦うのが普通なのかもしれない。でもマスター同士の戦いも有り得るし、俺はアリスの足を引っ張りたくない。
こんな情けない姿をユージオに見られたら、きっとガッカリすると思う」

まあもっとも、ユージオならキリトの現状を理解してくれるとキリトは信じてるのだが。
言い訳のために、ユージオの名前を使った。……そんな自分に僅かな嫌悪感を覚える

アリスはキリトの言葉に観念したかのように、漆黒の剣を取り出した。先程、エネミーからドロップしたものだ。
夜空の剣のような見た目だが、特に効果はない

「キリトの気持ちはよくわかりました。だから……迷っていましたが、この剣を渡します。強いエネミーや危険なマスターと戦う時に、木刀だと心許ないでしょう」

剣は一本しかないが、二刀流が使えない現状、十分だ。それに片方を木刀にしたら、二刀流スキルもいつか使えるかもしれない。まだまだ気の遠くなるような話だが

もちろんこちらから善良なマスターを斬りかかることはしないが、相手が危険なマスターならば……この剣は必要不可欠だろう

「ああ。ありがとう、アリス」

そしてキリトは剣を手に入れた

3077名無しさん:2024/10/13(日) 13:23:16
>>3072
カズマ「なぁ、ゴールに辿り着けなかった奴らはどうなるんだ?」
影山「それはわからない。実は俺達サーヴァントにも、わからないことはあるのさ」
矢車「きっと地獄を彷徨うことになるだろうな。これ以上の、地獄を……」

ゴール出来なければどうなるかわからない、か。
あの騎士道精神が強いダクネスが聞いたら、きっと騎士道精神を優先して弱いマスターを助けるんだろうな。盾として。

だが生憎と俺はそんな騎士道精神、持ち合わせてない。なにがなんでもダクネスは取り返すし、みんなの元に帰る。こんなロクでもない場所にいつまでもいられるか!

――カズマは本当にそれでいいのか?私は……カズマはいざという時には踏ん張れる男だと思っていたのだがな……

うるさい!

――カズマはクズで変態ですけど、困ってる人は見捨てません。それくらい、私もわかってますよ

ああもう、うるさいって!

――私も知ってるわよ。カズマさんはヘタレでド変態だけど、善良な人は見捨てられないってこと!

あ〜〜もう!
わかったよ!
そうだよ、俺は確かに何も悪くない人を本気で蹴落とせない性格だよ。
こんな場所でゴールに辿り着くことを妨害するなんて悪人以外にはする気がありませんよ!

……そうしなきゃ、お前たちに合わせる顔もないからな!

カズマ「矢車、影山。俺は悪人やどうしようもないやつ以外とは決闘する気がない。そうしなきゃ、俺の仲間に合わせる顔がないからな」

影山「いいんじゃないか?むしろ光を求めるならそうじゃなくちゃ。な、兄貴!」

矢車「相棒がそう言うなら俺もそうしよう。俺達は今度こそ俺達は光を掴み取るんだ。そのためなら、マスターであるカズマの命令にも聞いてやる」

3078名無しさん:2024/10/13(日) 14:26:37
>>3075
アラクネワームを拘束した瞬間、太牙は既に勝利を確信していた

「王の判決を言い渡す……死だ」

上空に紋章が現れ、必殺のスネーキングデスブレイクを繰り出す

するとアラクネワームは哀れにも死亡した

人間とファンガイアの共存の道を探していた太牙としては若干、複雑ではあるものの目の前の敵は危険で人間と共存出来ないとしての判断だ

3079名無しさん:2024/10/13(日) 15:08:53
コンパスの針を頼りに迷宮を進む伊織達は道すがらに見つけた部屋なども調べていたら偶然にも勾玉部屋の一つに入ってしまい、気付けば外に出られない状況になってしまった
今、伊織達が立っている場所より先は底が見えない奈落が広がっている
そして目の前には一本の鉄骨が伸びている、よく目を懲らすと鉄骨は何本も連なりジグザグと曲がりながらも一本の道として繋がっており、その先に緑色の光を微かに見つけた

「…もしや、これを渡って取りに行け、と?」
「たぶん、これを乗り越えないとここから出られないのかもしれませんね」

3080名無しさん:2024/10/13(日) 15:14:45
>>3078
太牙がアラクネアワームを撃破したのと同時に、舞衣も最後のサナギ体ワームを撃破し終えたんだよね
そしてとりあえず1つ目の勾玉を手に入れる事は出来た
ただ舞衣は嬉しげな表情ではなく、敵対的で話し合いができるような相手でも無かったとはいえ、倒すしか無かった事に複雑な表情を浮かべていた

(…もし可奈美ちゃんだったら、諦めず違う道を探してたのかな…)

3081名無しさん:2024/10/13(日) 19:19:03
>>373
「とりあえずこの紙は取っておこう。何か冒険の役に立つかもしれないしさ」

「ああ、そうだな。この聖杯戦争は、何か不気味だ。手掛かりになりそうなもんは持ってた方がいいかもしれねぇ」

ユウキの言葉に一護も同意し、ユウキは手紙をしまった

「とりあえず1つわかったことは、この聖杯戦争は一筋縄じゃいかねぇってことくらいか」

「うん。特に勾玉を守る番人は僕たちだけじゃ倒せないボスキャラがいるのかもしれないね。アスナみたいに、強くて協力してくれる人がいるといいけど……」

「意外と冷静なんだな、お前」
「そりゃボクも無駄死にするつもりはないからね」

……どうせ死ぬなら大好きなアスナの腕の中で、みんなに看取られて死にたいから。

3082名無しさん:2024/10/13(日) 19:19:50
アリス以外のSAO勢(外伝のレン含む)は階層が進めば進むほど、強敵が出てくるのをなんとなく察してたね。ゲームでもダンジョンはそういうものだから
あとはカズマなんかも冒険者の経験が活きて察してた

3083名無しさん:2024/10/13(日) 23:32:06
木刀による名護さんの容赦のない連撃がレンを襲う!
最初は何発か受けてしまうレン。
しかし痛みを避けるために必死に集中して最終的には全て避けるに至った。
コレはレンのAGI(俊敏さ)以外にも、DEX(器用さ)にステータスを振ってるのも関係している

「よく全部避けたな。流石は俺の弟子だ」
「すごく痛かったよ、もう!師匠だったらもう少し優しくしてほしいな!」

3084名無しさん:2024/10/14(月) 05:07:12
コンパスの針を頼りに迷宮を進む伊織達は道すがらに見つけた部屋なども調べていたら偶然にも勾玉部屋の一つに入ってしまい、気付けば外に出られない状況になってしまった
今、伊織達が立っている場所より先は底が見えない奈落が広がっている
そして目の前には一本の鉄骨が伸びている、よく目を懲らすと鉄骨は何本も連なりジグザグと曲がりながらも一本の道として繋がっており、その先に緑色の光を微かに見つけた

「…もしや、これを渡って取りに行け、と?」
「たぶん、これを乗り越えないとここから出られないのかもしれませんね」

>>3079
か細き足場を長く進ませるという試練に怪訝を抱きつつも、伊織が先行して後からセイバーがついて行く
落ちたらどうなるか分からない奈落が新たな犠牲者を求めているようだが、武人ゆえに体幹がしっかりしている二人は気にせず鉄骨の上を歩いて行く
何本かの鉄骨を経由して行程の半分程度を難なく進んだが、突如として空間全体が震えているのを感じ取った

「大丈夫ですか、イオリ!」
「ああ、この程度の揺れならば問題ないが…」

鉄骨にも振動が伝わり伊織達の体を揺さぶるが、大した影響を与えるものではなかったためバランスを崩すことはなかった

――だが、これは異変の序章であり、さらなる危険が襲いかかって来た

空間全体を揺らす振動の影響で、空から何かが降り落ちる
それも一つや二つではなく、あちこちで瓦礫らしき物が降り注いでいた

「これは流石に不味い状況かもしれない」
「急ぎましょう、イオリ」

そこまでは慎重にゆっくりと進んでいた二人だったが、部屋自体が仕掛けてきた悪意に対抗すべく不安定な足場の上を走り始めた
微弱な振動にも上手い具合に対応し、緊張感を肌に感じながらも感覚を先鋭化させて一気に駆け抜ける

――だが、彼らが駆け抜けた後ろにて、上から落ちていた瓦礫が鉄骨にぶつかった

「なっ」

大きな衝撃が伝播して鉄骨が急激に軋む
同時に伊織とセイバーを宙に浮かせ平衡感覚を失わせる
その瞬間、伊織の体感時間はゆっくりと動くように感じ取り、このままでは奈落に落ちる可能性が高いと脳裏で無意識に判じていた
なんとかして鉄骨に戻れないかと思考を巡らせるが、一瞬の間に解決できるほど簡単なことではなかった
それでも、本能的にもがこうとした、その時

「風よ!」

一言の掛け声と共に伊織は背後から強い衝撃を受ける
そして何かに押されながら、前方へと吹き飛ばされ――床のある場所へと不時着した

「い、一体なにが」
「すみません、マスター。あの危機的状況から脱するべく、私の判断で動いてみました」

久々の地面にぶつかった時の痛みに耐えつつ、一連の出来事がセイバーの仕業であることを本人の口から聞き取る
あの一瞬、同じように宙に浮いたセイバーはマスターと共に落下するのを良しとせず、手にした剣に纏わせた『風王結界』を解放していたのだ、ほとんど直感的に
しかも不可視の剣を構える位置、風を放出するタイミング、己がマスターを巻き込んでの到達点への着地、そのどれもが完璧にこなしているのだ
それは騎士王として数々の激戦を乗り越えたゆえの幸運か、奇跡か、突発的で豪胆な試みを見事成功させていた

「ともあれ、助かった。今は急いで勾玉を手に入れて早く脱出するぞ」

こうして伊織は台の上に置かれた勾玉を入手し、すぐ横に置かれていた鏡にも触れた。
なんとなくではあるが、明確に脱出する手立てが見当たらない以上、それが鍵になると思っての行動であった
その予感は的中し、伊織とセイバーはその場から転移して別の場所へと飛ばされた

3085名無しさん:2024/10/14(月) 05:12:26
>>3084 またコピペミスった、ごめんね)

>>3067
意を決して扉を通り抜ける蓮子とソリテール。
その先に広がる光景は、夕日陰り彼岸花が咲き誇る沼地であった。
そしてまたもや扉が消え去っており、二人は沼地の中へと進んでいく。

「魔力の反応はこの先。それも一つだけ、あまり大したことはなさそうだけど」
「とりあえず戦闘に関しては貴女に任せて、私は観戦させてもらうわ」
「ふふふ、了解。争いに巻き込まれないように気を付けてね、マスター」

やがて一つの影が見えてきた。
さらに近付いて確認したその容姿は、人間とは呼べぬ異様な姿であった。
まるで原人のように泥でできたような肉体に、肩より上に生えた草によって頭部を確認することはできない。
それは「ドロタボウ」と呼ばれる魔化魍、あるいは妖怪の一種。(出典は仮面ライダー響鬼)
異形の怪人は二人に気付くと、見境無く襲いかかって来た。

「やっぱり、大した脅威ではないわね」

しかしソリテールは至って冷静に目の前の存在を観察する。
とても人語を介する存在に見えず、それでいて人間・魔族・魔物とは違う存在であるが、特に興味を抱くことなくたった一言唱えた。

 『人を殺す魔法(ゾルトラーク)』

それは元々は魔族の賢人が使い、人類が研鑽を重ねて広く使えるようにした一般攻撃魔法。
人類の魔法を研究していたソリテールも容易く扱える普遍的な魔法であり、彼女の魔力もあって威力も高く。
ゆえに、たった一発の攻撃で襲ってきた怪人を呆気なく倒してしまった。
全く苦労することなく戦闘が終わってしまい拍子抜けするソリテールであったが、すぐに認識を改める。

「へぇ、そういうこと」
「え、ちょっと、どういうことこれ!?」

ソリテールは感じ取る、どういう訳か魔力探知に複数の気配を。
蓮子は目撃する、沼の中から先程の怪人と同じ姿がわらわらと現われる光景を。
そしてドロタボウたちは蓮子たちを取り囲み、じりじりと近寄り、一斉に襲いかかってきた

「きゃぁぁぁぁーー!」
「大丈夫よ、マスター」

蓮子に魔の手が差し掛かろうとする寸前、複数のドロタボウに大剣が突き刺さっていた。
蓮子が周囲を見渡すと空中に無数の大剣が浮いていて、その内の一本はソリテールの手に合せて動いている。
そしてソリテールは手を動かし、目の前の怪人を大剣で切り裂く。
さらには顕現させた大剣の数々を降り注がせて怪人達を滅多刺しにしていく。
蓮子を狙った別の個体も突き刺し、彼女を守るように展開して。
ほんの僅かな時間で全てのドロタボウを殲滅してしまった。

「ほら、すぐに終わったでしょ」
「…あんた、本当に強いのね」

表情一つ変えないソリテールを見て、蓮子は戦慄する。
いままで大した戦闘を行っていなかったために、サーヴァントと喚ばれる存在の一端を垣間見たのだ。
それが味方として自分に付いてきてくれていることに安堵する一方、その強大で底知れぬ力に脅威も抱く。

「ほら、あそこにお目当てのものがあったよ。さっさと回収して、次に行きましょう」
「…わかったわ」

ソリテールに促され、蓮子は彼女の後についていく。
やはり現状は彼女と一緒に行動するのが最適であり、しかして心を許さず警戒しながら。
二つ目の勾玉を手に入れた。


※本来ドロタボウは音撃鼓で倒すのが効果的であり、それ以外だと際限なく分裂する特性を持っていますが、今回は関係なく普通に倒せるものとして扱いました。

3086名無しさん:2024/10/14(月) 08:21:56
>>3080
「…浮かない顔のようだが、どうしたんだマスター」
「…ああするしか、無かったけど…もし可奈美ちゃん…私の…居なくなった友達のひとりなら、違う道を探してたのかなって…考えちゃって。…可奈美ちゃんみたいに、行かないなあ」
「…気持ちは俺にもわかるさ。弟なら…人間とファンガイアの共存を望み続け、俺を守る為にキングを名乗り一芝居を打った渡なら或いは…とも思う。
だが…あの怪物(アラクネアワーム)は俺達に対して敵意しか持っていなかった以上…ああするしかなかっただろう。…いくら頼れるとはいえ居ない相手を頼る訳にも行かない。
今はサーヴァントとして、マスターである君を生還させる事を最優先とさせて貰う」
「…そう、ですよね。
ありがとうございますアサシンさん」

こう会話を交わす中、舞衣は太牙が何処かひとりで背負い込みがちな所に気付いた

(太牙さん、なんだか放って置くと…自分一人で全部背負いすぎちゃいそうで…マスターな私が背負わせすぎないよう、しっかりしないと。
…姫和ちゃんもそういう所があったし、可奈美ちゃんも…つらい気持ちや悲しい気持ちとかを隠して背負い込んじゃう危うい所が…あったなあ…)

3087名無しさん:2024/10/15(火) 06:41:52
名護の猛特訓も一段ついて探索を再開するレン達。
エネミーとの接敵をなるべく回避しつつ暗闇を進むと、扉や襖などの仕切りもなしに広い空間へと辿り着いた。
中央には柱が立っており、四方に通路が繋がっているかもしれないが暗くてどうなっているか分からない。
ひとまず中央の柱に近付こうとすると、途中で名護が手をかざしレンを静止させる。

「この気配…何かが来る、気を付けろ」

すると、反対側から点灯する光が見え、誰か一人がこちらに近付いてきた。

「やっと儀式の参加者と出会えたか。これはどっちに転ぶのやら」
「貴様、何者だ」
「俺はライダー、盈月の儀によって召喚されたサーヴァントの一騎だ。そういう君もご同胞かな?」
「…ああ、アーチャーとだけ名乗っておこう」
「ではそちらのお嬢さんがマスターか、お名前は?」
「…レン、です」

名護さん以外の初めてのサーヴァントの遭遇にレンは息を呑み、口数少なく応答する。
いまのところそれなりに腕っ節が立ちそうな青年にしか見えないが、それだけとは思えない何かしらの雰囲気を感じていたのだ。

「そういうお前のご主人様は前に出ずにだんまりなのか」
「それについてはすまない、俺のマスターは慎重でね。お嬢さんのような強力な武器を持っていないから、警戒するのも仕方がない」

何故ここでピーちゃん(P90)について話題が上がるのか一瞬不思議に思ったレンであったが、すぐに自分の認識を改める。
――もしかして、私のように武装していない、一般人の人間も儀式に参加しているのか、と。

「…まぁいい。それで、俺達に何か用か?もしや、此処で戦うつもりか」
「まあ待て、すぐに事構えるつもりはない。せっかくここで陣営同士が出会えたんだ、こちらの提案を聞いてはくれないか」
「提案?」

「そう、とりあえず三つほど選択肢がある」

「一つ目は、安全性を高めるために一緒に行動する」
「君達も知っての通り、この迷宮には化物がうじゃうじゃといて危険がつきまとう。特に俺のマスターは戦闘が得意ではなくてな、魔物に襲われたら一溜まりもない。そこで君達と同盟を組み、互いに協力しつつ助け合うのが一つ目の提案だ」
「ただし欠点もある。もし共に行動する場合、合計6個の勾玉が必要になり探索する手間も増える。その他色々な難点もあるが、そこは追々話し合って折り合いをつけるしかないな」

「二つ目は、ただ話し合いをして別々に行動する」
「なに、ただ情報交換したらそれでお終い、ここで別々の道に進んでお別れだ。これだと各々で勾玉を3個集めればいいし、無駄に争うこともない。後のことは互いに関知せず、責任を負わない、一番気楽な選択肢とも言える」

「三つ目は、この決闘の間を利用し、勾玉を賭けて勝負する、だ」
「ルール上、13組中10組しか次に進めない椅子取りゲームだ。早かれ遅かれ勾玉の争奪戦が始まり争う事になる。ならば、勾玉を探す手間を省いて今ここで相手から奪うのもありだ。その代わり敗者は悲惨な目に遭うだろうが、そんなことを気にしていては生き残れない。もし決闘をお望みなら受けて立とう」

「さあ、どれを選ぶ?」


※レン組とアズラエル組の接触回です。
※ひとまず選択肢を用意して、他の人がどう語るか様子見します。
※ただし、ディエゴの口調ややり口がこれでいいのか不安です。ジョジョ7部を読んだのも結構前なので。もし違っていたらご指摘お願いします。

3088名無しさん:2024/10/15(火) 12:38:27
>>3097
「その選択肢の中なら、2を選ばせてもらおう。君のマスターはともかく、君からは異様な雰囲気を感じる」

名護さんはあえて2を選んだ。
自分だけならともかく、レンを心配してのことだ。
その後、互いに情報交換や勾玉の数を知ると、ディエゴは素直に身を引いた
相手が勾玉を2つ持っていれば倒してしまえばゴール一直線だろうが、自分のマスターが相手のマスターに比べて非力なのはわかる

それにたかが勾玉1つのために決闘の間を現段階で使用するのは得策ではない。第一層で早々に魔力を浪費するのは避けたいからだ
同じ勾玉1個なら普通に勾玉を集めるほうがよっぽど効率が良いし、決闘の間では破壊工作などのスキルも上手く活かせないと理解している

ともかく、自分のマスターが弱者側であることはよくわかった
いざという時はマスターには身を隠してもらうのが得策だろうとディエゴは考える

「それにしてもさっきのライダー、すごい圧力だったね、名護さん」
「そうだな。階層が進むにつれて、奴とはいずれ戦うことになるかもしれないな」

※情報交換したといっても互いの真名やスキル、宝具は明かしてません

3089名無しさん:2024/10/15(火) 12:39:10
ザンキにある程度鍛えてもらったマヤは試験を受ける
とはいえ雑魚エネミーを一体倒すというものだが
マヤは青色の轟鬼(マヤ本人曰く麻耶鬼)に変身すると、音撃弦・烈雷の斬撃モードでフレンジーボアを倒した

「やったよ、師匠!」
「まだ雑魚敵を倒しただけだが……よく自衛出来たな。褒めてやる」

「うん!これからもっと師匠と鍛えて、もっと強くなるよ!」

そして歓喜したマヤは音撃弦・烈雷を掻き鳴らした
それがどこかトドロキと重なって、ザンキも変身するとセッションしてやった

3090名無しさん:2024/10/15(火) 13:07:48
アリスと修行を積み重ね、真剣を手に入れたキリトは着実に強くなっていた
一振りするだけで、フレンジーボアやキャベツ程度ならすぐに倒せる

「よし……。リアルの身体にも慣れてきたな」
「そろそろ修行は大丈夫ですか?キリト」
「ああ。これから先は、本格的に探索を始めよう」

3091名無しさん:2024/10/15(火) 16:53:46
>>3088
ちなみに情報交換の際にはライダーのマスター、アズラエルも参加していた。
互いに警戒しつつも交戦の意思を見せずに迷宮について話し合う最中、レンとアズラエルは自分達が別々の世界の人間であることにも気付く。

「SAO、GGO?いいや、僕はそのようなVRゲームなんて知らない。それに仮想空間に2万人も囚われる大事件なんて聞いた事もないね」
「そうですか…とりあえず、今の私はアバターの姿でこの儀式に喚ばれてしまったんです。でも、アズラエルさんはそれとは関係のない現実世界の人間で…私以外のマスターも何かしらのアバターだと思い込んでいましたから、驚きました」

その他にも身体能力やゲームシステムの一部がアバター側に準拠していること、痛覚や流血、疲労については現実に近いことも話すレン。
それらの情報に対してアズラエルは同じように怪訝に思いつつ、一方で優遇されているレンに多少の嫉妬や敵意を覚えていた。
自分が拳銃に対してより制圧射撃に優れているP90を所持していることに加えて、ゲーム感覚で苦労少なく手に入れた身体能力というのが、まるでコーディネーターのようで気に食わない。
とはいえここで感情を荒げて険悪な雰囲気にするわけもなく、ここは大人しく話を聞き流して色々な情報を聞き出すことにした。

「それでは、俺達はこちらに進もう、君達はそっちかな」
「ああ、そうさせてもらう」

別れる時、ライダーが未開拓である通路を選び、アーチャーがその反対側を選んで各々歩き始めた。
(レン組が通路A、アズラエル組が通路Bから来たとすると、残る通路Cと通路Dにそれぞれ進んだ形になる)
そして相手がこちらを追跡していないのを確認してから、アズラエルはほくそ笑む。

「しかし君も中々意地悪だね、わざわざ罠を仕掛けておいた通路に彼らを進ませるだなんて」
「あの状況で誘導することなんて実に簡単なことさ。とはいえ、あれだけのトラップで脱落することはないだろうが」

――実は、アズラエル達はレン組より前に決闘の間へと到着していたのだ。
ライダー・ディエゴは道すがらに幾つかの仕掛けを通路上に用意しながら進み、通路Cから決闘の間に入り、通路B側に進んで少し調べてみたら行き止まりにぶつかったので決闘の間に戻り、レン組と遭遇したのだ。
ゆえにレン達はアズラエル達が通路Bから来たと思い込み、通路C・Dはまだ未踏のエリアであると誤認する可能性が高く、そしてライダーが通路Dを選べばレン達はトラップが用意された通路Cに向かって進む事になると踏んで、ちょっとした悪知恵を働かせていたのだ。

「まぁ、多少はいい嫌がらせにもなるし、他の何かが彼らに引き寄せられることを祈ろうか」

ちなみにディエゴ自身が用意した罠道具の他に、迷宮内で見つけた道具も利用してトラップを構築している。
特に大きな音を発生させる物は魑魅魍魎なり盈月の儀の参加者の注意を引くのにうってつけとして活用していた。
仮にレン達がトラップを回避したとしても、その先は既に自分達が調べたエリアであり無駄足を踏むことになるだろう。
決闘の間で遭遇した時点で狡猾な罠に嵌めて少しながらもアドバンテージを得たディエゴは、マスターと共に闇の中へと消えていった。


※レン組が進んだ通路にはディエゴによって仕掛けられたトラップが幾つかあります。
 今のところ考えているのは迷宮内で見つけた爆竹や鳴子などを用いた音響トラップであり、それに引っ掛かった場合はエネミーや他の参加者に察知されるでしょう。
 その他にも殺傷性のあるトラップが設置されている可能性もありますが、その辺はお任せします。

3092名無しさん:2024/10/16(水) 17:17:37
>>3089

パチパチパチパチ

「いやいや、実に素晴らしいセッションだねぇ、いいものを聞かせてもらったよ」

「!?誰だ」

マヤとザンキが弦を掻き鳴らし終えると、どこからともなく拍手と賛辞の言葉が贈られた。
言語を発する新たな存在の登場に気付いたザンキは警戒を強めて発言の主を睨み付けた。

「おっと、待った待った。こちらには攻撃の意思はない、とりあえず話し合おうじゃないか」

袈裟を着た青年が両手を挙げて少し離れた場所に立っていて、その後ろには半獣半人?みたいな美女が傍に控えていた。
たぶん青い和装のケモミミ女がサーヴァントでありこちらを様子見しているようだが、そちらも攻撃する様子を見せなかったのでザンキも音撃弦を構えるのを止めた。

「まずは自己紹介から。僕の名前は夏油傑、しがない呪術師だ」

夏油はそう名乗ると同時に、鎧姿の二人を一瞥する。
もし相手が呪術師であれば、自分の名前に何かしらの反応を示すだろうと試していたのだ。
しかし、反応する様子はなく。
その結果に、相手は呪術界とは関係ない、所謂非術師の“猿”ではないかとも考えたが、ひとまずまだ様子見に徹することにした。
その一瞬が終わった後に、続けて明るい声が名乗り出た。

「そして私がご主人様に仕える良妻サーヴァント、キャスターにございます」
「おいまて、“良妻”ってなんだよ」

思わずツッコミを入れてしまう夏油、そこから惚気出すキャスターと共に二三程度どーでもいい言葉の応酬が始まる。
その光景を見て「おー、これが夫婦漫才というものなのかっ!?」と感嘆するマヤに対し、「…たぶん、違うと思う」と応えるザンキ。

「全く…すまない、それで君達についても教えてくれないかい?」
「わたしはマヤ!条河麻耶って言います!」
「…俺のことは、ひとまず『師匠』と呼んでくれ」
「ししょう?」
「訳あって真名もクラス名も明かせない、不本意だが『師匠』と名乗らせてもらう」
「あらあら、怪しいこと。基本クラスぐらいであれば問題ないでしょうに…あるいは、エクストラクラスだったりします?」
「そこは想像に任せる」
「それも、聖人や復讐者ではなく、マイナーで自称するほどのクラス名なのでは?」
「……」
「よせ、そこまでにしろキャスター」
「はーい」

キャスターが少しだけ毒舌を交えつつ探りを入れたが、これ以上この話を深掘りするのも得策ではないと思い夏油が諫める。
ともあれ互いの自己紹介が終わると、夏油は両手を下げて近場の壁にもたれかかって次の質問をしてみた。

「ところで、君達のその姿…もしかして、なにかしらの呪術・呪具による変身なのかな?」

3093名無しさん:2024/10/16(水) 18:50:47
>>3091
レン組がしばらく進んだ後、突然爆音が鳴り響いた
それは周りのエネミーや一部の参加者にも聞こえるほどの大きさだ

「アーチャーさん、これまずいよ……!」
「わかってる。だが俺が傍にいる限りレン君の命は保証するから安心しなさい。変身……!」

名護さんはイクサバーストモードに変身。レンもピーちゃんを構え、臨戦態勢に入る

そして押し寄せるエネミーの群れ。
それらをイクサが斬り、レンが撃つ

「あの人たち……もしかして私たちをハメたのかな?態度もあんなだったし」
「その可能性が高いだろうな。いずれにせよ、俺達とは相容れない存在だと考えて良いだろう」

そんな会話をする二人だが、そう余裕ぶっていられないのも事実。せめてこの大群を一気に殲滅出来ればいいのだが……流石のレンでも骨が折れるし、体力も消耗する。
それに一体一体は弱くても、ダメージは蓄積される。

そんな時……凛とした声が響いた。

「武装完全支配術(エンハンス・アーマメント)」

瞬間、花びらが舞いエネミー達が瞬殺される。

「何か襲われてたみたいだけど……大丈夫だったか?」

キリトがレンに声をかける。

「なんとか大丈夫……だけどあなたは誰?どうして助けてくれたの?」
「俺はキリト。いや……今は桐ヶ谷和人と言った方が正しいのか?
いきなりすごい音が聞こえたからそこのサーヴァント……ライダーと一緒に駆け付けてきたんだ」

「ありがとう。私はレン。そこの人は、アーチャーさんだよ」

「君たちはどうして俺達を助けた?何もメリットはないはずだが」

イクサに変身したまま、名護さんは問い掛ける

「単刀直入に言う。レンとアーチャー……俺達と手を組まないか?一組で進むには、このダンジョンは危険すぎる」

「そうだね。私はいいけど、アーチャーさんは?」

「彼らから悪意は感じない。好きに手を組みなさい」

「ありがとう、助かるよ。真名は……念の為にまだお互い伏せておこう。お互い信用出来たら明かすのも考えるってことで」

「うん。……キリトくんを信じないわけじゃないけど、また騙されるのも嫌だしね。アーチャーさんもそれでいいよね?」

「相手から話を切り出した時点で何か騙してるとは思えないが、真名は大事な要素だ。お互い信用出来るまで伏せるというのは、妥当だろうな」
「私もキリトの意見に異論はありません」

こうして話がまとまり、SAOとアンダーワールドの英雄……黒の剣士、キリトとGGOのピンクの悪魔、レンは手を組んだ

「よろしくね、キリトくん」
「こっちこそよろしくな、レン」

3094名無しさん:2024/10/16(水) 19:36:28
>>3092
【以下、もしかしたらあり得るかもしれない話】

一方、キャスター・玉藻の前はマヤと“師匠”の鎧姿を見て頭を捻らせていた。

(あの呪力、あの鎧姿、はて…どこかで見たような…?)


余談だが、『仮面ライダー響鬼特写写真集「魂」』によると『猛士』と呼ばれる組織は平安時代にその原型が存在していたという。
また安倍晴明らの系譜にある組織のようで、これらを勘案するに平安時代から鬼と呼ばれる人間は存在していたのだろう。

なので、もしかしたら同じ時代に活動していた玉藻の前も“鬼”という戦士を知っていた可能性も考えられる。
もっとも、それぞれの出典は違うために本当に関連性があるとは限らない。
もしかしたら玉藻の前の世界では鬼すなわち音撃戦士が生まれることなく廃れたとか、色々な可能性も考えられる。

3095名無しさん:2024/10/18(金) 09:49:41
激動の末に1個目の勾玉を入手し、迷宮の何処かから再スタートをきったメアリー組。
しかし、道中でバーサーカーの様子がおかしい。その大きくて頑丈そうな躯体が、どうにも小刻みに震えていた。

「どうしたの、バーサーカー?」

後ろから着いてきたメアリーが不思議そうに尋ねると。

「畜生…っ 来やがった やばいっ」

今度は膝を突き、倒れそうなところを辛うじて両手で支えていた。

「ねぇ、大丈夫!」
「…オハギ、オハギ」

心配するメアリーを他所に、今度は座り込んだまま上半身を起こしつつ両腕を抱え始めるインターラプター。

「バーサーカー?」
「 近 寄 る な !」
「ひっ!」
「畜生 オハギ! オハギ あったはず……どこだっ」

体に触れようとしたメアリーを怒声で制止し、苦しそうな顔で汗をダラダラと流しながら懐を探り始めた。
そして震える手でどうにか目当ての物を見つける…が、取り落とす!

「拾って開けろ! 早く!」
「え、でも近寄るな、って……」
「うるさい! 中身を出せ 畜生!」

豹変したバーサーカーに怯えつつも、メアリーは指示通りにタッパーの蓋を開けた。
中には紫色のまるい塊が六つほど詰め込まれていた。

「一つくれ! 一つで充分だ! 早く!」
「わ、わかった!」

恐る恐る、メアリーは手に取った一つをバーサーカーの口に持っていく。
それを開けた口で受け止めたバーサーカーは、我武者羅に咀嚼する。
モッチャ モッチャ モッチャ モッチャ モッチャ モッチャ モッチャ モッチャ モッチャ と味を噛みしめる。

「アア―― あまーい」
「きく きく …遙かにイイ……」
「バーサーカー……?」
「遙かに……」

溜飲したバーアーカーの恍惚した表情や二転三転する態度に、メアリーはただただ困惑しか覚えなかった。
一方で狂戦士は己がマスターの事すら忘れて、快楽の波に浸っていた。

3096名無しさん:2024/10/18(金) 14:17:21

「はて、あれは一体なんでしょう」
「…どうやら、我々とは相容れぬ冒涜の輩であろう」

次なる勾玉部屋に入ったカギ爪の男組は奇妙な存在と遭遇する。
それは細長くも下部が膨らんだ白い胴体に白く細長い腕、同じく白くて長い鳥類のような逆関節の脚部を持ち。
その胴体は縦断する裂け目が存在しているようだが、それを幾つもの×印の繋ぎ目で縫い止められている。
そして頂点にてギョロギョロと動く一つの目玉。
その異形の化物が三体も立ち並んでおり、こちらに気付くやいなや一斉に視線を揃えて向ける。

「は い る ?」

と不協な呻き声を発すると、繋ぎ目を引きちぎって大きな裂け目から長い舌を伸ばして涎を垂らす。
それらは、とある小学校に現われた呪霊であり、生者とは絶対に相容れぬソレは標的目掛けて駆け出してきた。(※出典:呪術廻戦0)

「困りましたねぇ、このような化物まで私の夢を阻もうとするとは…」
「これも試練だ、我が主よ。乗り越えた先に、必ずや安寧に近付くだろう」

対して、ランサーは左手から無数の触手を伸ばして呪霊の一体を捕縛する。
その後ろから別の個体が姿を出してランサーを丸呑みにしようと試みるが、ランサーは背中から伸ばした二本の太い触手で突き刺していた。
一方、最後の一体が長い腕を伸ばしてカギ爪の男を捕らえようとするが、それを難なく回避して“無意識”にカギ爪で裂いていた。

しばらくして、彼らはいとも容易く三体の呪霊を滅し、その後奥に置かれていた勾玉を入手する。
また一歩前進した彼らは、残り一つの勾玉を探し求めて迷宮に戻っていった。

3097名無しさん:2024/10/18(金) 14:17:52
引き続き当てもなく迷宮内を探索する舞衣たちは、とある部屋で断片の地図を見つけた。

「これって、もしかして…やっぱり、この周辺の構造を記した地図のようですね」
「この迷宮全体、とは行かないがこれは使えるな」

その地図は今いるエリアの部屋や通路が描かれており、中には勾玉部屋らしき印が一つほど記されていた。

「それと、この枠外の矢印は何でしょう?さすがに北を示しているわけではなさそうですし」
「…もしや近場のゴールがある方向を指し示している、かもしれないな」
「そうですね、確証はできませんが何かしらの手掛かりの一つにはなるでしょう」
「とりあえずこの部屋(勾玉部屋と思しき箇所)に行ってみて、その後矢印の方角に進んでみよう」

そして二人は断片の地図を持って部屋を出た二人は、実際に勾玉部屋へと辿り着き苦難を乗り越えて二個目の入手に成功する。
続けて途中までは地図を頼りに、それ以降は出来る限り矢印が示した方角を意識して進んだ。

ちなみに、二人が考察したように矢印は三つある内の一つのゴールを指し示していた。
ただし、複雑に入り組んだ迷宮で方向感覚を維持し続けるのは困難であるため、真っ直ぐにゴールへ向かえるかどうかは分からない。

3098名無しさん:2024/10/18(金) 20:28:40
キリト組とレン組は手を組んだ後、ツチグモやそれを守護するようにフレンジーボアの大群に遭遇していた
しかしツチグモはアリスとイクサバーストモードの共闘で苦戦し、最後はイクサ・ジャッジメントでトドメを刺された
フレンジーボアの大群もキリトとレンが殲滅すると、勾玉がドロップした

「このボスキャラを倒したのはアーチャーだ。勾玉はレン達に譲るよ」

キリトは勾玉を拾うと、レンに渡した

「ありがとう、キリトくん。でもキリトくん達は大丈夫なの?」

「ああ。俺にはどうしても叶えたい願いがある。だから大丈夫だ。さあ、次のボスキャラを探そうぜ」

3099名無しさん:2024/10/18(金) 20:29:44
>>3092
「呪術なら知ってるが、それは違うな。呪具という言葉は俺も聞いたことがない。ただ1つ言えることは俺は肉体や精神を鍛えて、とある道具を使って変身してるということだな」

あえて〝とある道具〟と言って宝具を伏せるザンキ。
まだ出会ったばかりなのだ、夏油を信用する気はない。むしろ聖杯戦争ということを考えて警戒している

「マヤちゃんは?」

「私は師匠に鍛えてもらってる最中!私も似たような道具を使って変身したんだよ」

こちらは天然で知らないので素直に答えた。だが宝具が重要で明かさない方が良いとザンキから聞いてるので、そこはぼかしている

だが夏油はその道具が宝具で、呪具に近いものだと考察した

3100名無しさん:2024/10/18(金) 20:59:54
>>3099

「そうかそうか、あい分かった。いやー、職業柄か目新しい物があると気になっちゃってねー」

とりあえずこれ以上追求しようがないので夏油は話を終わらせることにした。
ただ、男の方が呪術に詳しい様子であると察し、呪術師ではないにしろ呪術を囓っていると推測する。
マヤという少女は呪力を持たない可能性も考えられるが…ひとまずは置いておこう。

「ご主人様、どうやら雑魚どもがこちらに向かってきているようです、しかも包囲されているようですね」

キャスターが耳をピクンと動かして夏油に報告する。感じ取った複数の気配から戦闘回避は不可避であると判断して警戒の意を込めている。
一方、師匠と呼ばれる男のも元に小さな何かが集まっていた。単色の動物のようなソレが何種類もいて、師匠になにか報告している様子である。

「こちらも確認した。もうすぐ大群で押し寄せて来る。マヤ、気を付けろ」
「ええーっ、なんで敵がこんなに集まっているの!?」
「そりゃあ、僕たちが君達の演奏を聴いてやってきたのと同じように、化物達も聞き付けてきたんじゃないかな」
「あっ」

そうこうしている内にあちこちの場所からエネミーが現われて押し寄せて来た。
ゆえになし崩しで二組は共闘して迎撃し始める。
ザンキはマヤに変身を解いてサポートを頼みつつ音撃弦で切り払い、自分も戦えると思いながらも指示に従ったマヤはアニマルディスク達を操り始めた。
一方、夏油は游雲を振り回しつつ白兵戦で化物達と戦い、キャスターは炎・氷・風などの呪術で応戦している。
(ちなみに、道中にて夏油は管狐以外の下級呪霊を何体か調伏しているが、今回はマヤ達に手の内を見せないように呪霊操術を使わず、キャスターの身体強化と武術のみで戦闘している)

3101名無しさん:2024/10/19(土) 13:39:39
>>3100
「あいつ……なかなか鍛えてるな」

キャスターのサポートもあるだろうがあの武術の動きは自身を鍛えた者の動きだ。
それもつけヤケ刃ではないし、技術なら今のマヤより夏油の方が勝っているとザンキは考える

今のように共闘出来れば心強いが、もしも敵に回れば厄介極まりない。

「たしかにあの人の動き、すごいね……!」

マヤは変身すらせずエネミーを倒す夏油をカッコいいと思っていた

「私も頑張って鍛えなきゃ!」

しかしそこはポジティブなマヤ。
カッコいいだとか、強さの差を度外視してもっと鍛えねばと前向き思考

3102名無しさん:2024/10/19(土) 13:57:56
ユウキ組は勾玉部屋と思しき扉を見つけ、勢いよく開けてみる。
しかし、部屋の中には勾玉もエネミーもそれらしい仕掛けも見当たらない、ただ家具雑貨が置かれている空間しか見えなかった。

「ええーっ、ボスキャラとかいないのーっ!さすがに何も無いのはちょっとつまらないよー!」
「おかしいな、確かにここが怪しいと睨んでいたんだが…マスター、少し調べてみないか?」

二人は手分けして部屋の中を調べると、やがて怪しい仕掛けを見つけて作動させた。
すると、壁の一部が無くなり地下へ降りる階段が現われた。明らかに隠し部屋か何かだろう。
意を決して二人は階段を降りてい、宝箱が一つだけ置かれた殺風景な空間に辿り着いた。

「もしかして、あの宝箱の中に勾玉があるのかな?」
「物凄くきな臭いが、開けてみるしかないな」

ユウキがウキウキしながら宝箱を弄り、その蓋を開けてみる。
同時にアラームが鳴り響き、部屋全体が赤く灯される。
続いて背後の扉が勝手に閉じ、壁がスライドして何かがぞろぞろと押し寄せる。
さらには身長2mを超える岩で出来たゴーレムらしき存在が次々にスポーンされていく。

「…さすがにちょっと数多くない」
「やっぱりトラップだったか、気を引き締めろ、ユウキ!」


※《月夜の黒猫団》が壊滅する原因となった隠し部屋トラップの再現です。
※エネミー達を殲滅すれば勾玉と何かしらのアイテムを入手できます。

3103名無しさん:2024/10/19(土) 16:12:34
勾玉部屋に辿り着いたカズマ達は複数の甲冑・アルマデューラ@BIOHAZARD Re:4に襲われた。

カズマ「うわー、これもダンジョンっぽい罠というか、なんというか」
矢車「随分フラフラと動いているが、剣や斧を持っているな。カズマは下がってろ」
影山「こんな奴ら、兄貴と俺なら余裕だ!」

矢車と影山は変身して甲冑達の群れに突っ込み、攻撃をいなしつつその胴体を殴り蹴るが、

矢車「…さすがに甲冑なだけあって頑丈だな、どうにもダメージが入っている感じがしない」
影山「吹き飛ばしたり怯ませたりはできるけど、次から次へと襲ってきて埒が明かない!」
カズマ「いや、もしかしたら…二人とも、もう少し持ちこたえてくれ! 試したいことがある!」

そういうとカズマは弓矢を取り出し、倒れた甲冑の頭部辺りからはみ出た肉腫らしき部分を射貫いた。
するとダメージが効いたのか、兜が脱げ落ち長い触手がウネウネと動く頭部が顕わになった。

カズマ「よし、やったぞ! こいつらの弱点はあの肉腫、もしくは兜を外したそのキショい頭部かもしれない!」
影山「ナイスだ、カズマ!」
矢車「よし、いくぞ、相棒!」

そこから地獄兄弟による反撃が始まる。
敵の攻撃を弾いて怯んだ隙に頭部に向けて蹴りを入れたり、触手による攻撃も受け止めて掴んだ上でジャイアントスイングのように振り回したり。
また甲冑の一部がカズマに向かってきたが、

カズマ「『クリエイト・ウォーター』! 続けて『フリーズ』!」

目の前の床一面を水で濡らした後に凍結させ、もともとふらついていた甲冑はバランスを崩して倒れ込んでしまった。
その隙を逃さず地獄兄弟が追い討ちをかけ、カズマも出来る範囲でサポートする。
そのまま勢いに乗った三人が甲冑の数を減らしていった、その過程で地獄兄弟は多少攻撃を受けたりもしたが大したダメージを受けず、クロックアップも使わずに殲滅した。

カズマ「よし、これで2つ目! 順調順調〜!」
影山「だけどカズマ、他の陣営もそれなりに勾玉を集めているはずだ、これから先は一筋縄ではいかないと思うぜ」
矢車「こんな地獄に呼ばれてしまった闇の世界の住人も多いはずだ、より一層気を引き締めて行くぞ」

3104名無しさん:2024/10/19(土) 17:53:29
>>3102
「大丈夫。なんせボクは《絶剣》だからね」

ユウキの言葉に偽りはなく、月夜の黒猫団やあの時のキリトより優れた戦闘技術を有するユウキは大量のエネミーを斬ってゆく。巨大な敵もALOの経験でお手の物だ。

しかしそれは罠だった
巨大ゴーレムがユウキを挟むための。
だがユウキにはマザーズ・ロザリオがある。これを放てばこの窮地も……
片方の攻撃は当たるかもしれないが……

(やってみなきゃ、わからないよね!)

「月牙天衝!」

ユウキが覚悟を決めると同時に、一護が月牙天衝を放った
真っ二つに切り裂かれる片方のゴーレム

「ありがとう、セイバー!次はボクのとっておきを見せてあげるよ!」

ユウキはマザーズ・ロザリオによりゴーレムを撃破
ユウキ組は2つ目の勾玉とアイテムを手に入れた

「ったく、無茶すんじゃねえぞ、ユウキ。お前を護るために俺はいるんだからな」
「あははは、ごめんごめん」

3105名無しさん:2024/10/21(月) 16:46:04
>>3084の直後

「さて、勾玉を入手して脱出できたのはいいが、ここは一体何処だ?」
「同じ様な構造ばかりなせいで一度通った道であるかも判別付けづらいですね」
「ひとまず、この針を頼りに進むしかないか」

危機から脱したばかりの伊織とセイバーは再び探索を始めた。
セイバーはともかく、騒動続きでありながら暇無く行動できる伊織もまた中々肝が据わっている。
ひとえに、迷い込む前に経験した盈月の儀での体験がそうさせたのか。

それはともかく、二人は探索中に新たな道具を見つけた。

「眼鏡と、この紙は何かしらの能書きか?」
「拝見します…なるほど、この眼鏡を掛けてる間は近場にいる儀式の参加者を見通せるようになるそうです」
「そんな便利な道具、何故このような場所に…?」

不思議に、不自然に、警戒すら覚える伊織であったが、実のところ単なる迷宮の気紛れで勝手に置かれたアイテムでしかなかった。
彼らの与り知らぬ所でこの迷宮はランダム生成されて、そしていつの間にかアイテムも幾つか配置されているという謎の使用なのだ。
そんな訳で答えなんて出るはずもなかったが、この眼鏡があれば他陣営との接触を避けたり、あるいは逆に接近するのにも有用活用できる。
なので捨て置く訳にもいかず、手に取って眼鏡を掛けてみることにした。
試しにグルッと回ってみるが、特にそれらしい反応はなかった。

「ちなみにですが使用制限があるそうです。合計180秒を過ぎると勝手に消失する特殊な魔術礼装のようで、また使用時に多少の魔力を消耗するそうです」
「それを先に言ってくれ」

セイバーが注意書きを読み上げたところで伊織は眼鏡を急いで外した。


※伊織組が2個目の勾玉入手に挑む前に間話として書いてみました。
※この眼鏡は次の階層に持ち込めない仕様になっています。

3106 ◆gXaKV49AZQ:2024/10/26(土) 05:39:17
【告知】
諸事情により10/26(土)をもって迷宮聖杯戦争を中止とします。
企画に参加してくれた方々には中途半端な終わり方で様々なご迷惑をお掛けしてしまい、誠に申し訳ございません。

なお、その埋め合わせとして後日リベンジ企画を実施する予定です。
迷宮聖杯の候補作を再利用しつつ、新たに何組かをコンペで決める形になる予定です。
舞台設定やステシの撤廃or簡略化などについても協議して決める形にするので、リベンジ企画についての話し合いは今後番外企画スレで行いましょう。

3107名無しさん:2024/10/26(土) 11:15:35
今までお疲れ様です

3108 ◆gXaKV49AZQ:2024/10/26(土) 15:33:56
それでは早速お題を一つ。

・新しい舞台や設定はどうする?
これについてのアイディアを各々挙げてみてください。
ひとまず一週間ほど様子見や協議をして、都度決定や延長などを決めましょう。

3109名無しさん:2024/10/26(土) 16:44:41
基本に立ち返って現代日本
初代と差別化するために時代を令和にするか、県を変える

3110名無しさん:2024/10/26(土) 17:48:04
>>3109
それで行くなら北海道とか…でも北海道全土は移動が厳しいから、一都市とかかな

3111名無しさん:2024/10/26(土) 18:07:15
自分も現代日本、そうでなくても現代世界が舞台の方が書きやすいかな
天空聖杯みたいなオリジナル世界は迷宮程じゃないけど舞台の設定を考えるのが中々大変で書き手の人数的に避けた方がいい気がする

3112名無しさん:2024/10/26(土) 19:20:17
現代日本や現代世界だと何処か候補ある?

3113名無しさん:2024/10/26(土) 21:41:13
現代社会を舞台にする場合、宮本伊織やカブキのような時代錯誤なキャラをどうしようか?
それとメアリーは絵画の美術館の外、現実の世界に出られたことで一つは願いが叶ったことになるのね、あとはお父さんに会いたい・イヴと仲直りしたいが残っている、と

3114名無しさん:2024/10/27(日) 05:33:07
>>3112
初代の舞台が東京だったから京都なんかどうだろう
古都だから>>3113の時代錯誤なキャラもある程度馴染めそうだしキャスターの陣地にできそうな霊地も多そうだし

3115名無しさん:2024/10/27(日) 07:07:17
京都か、そしたら多少魔物が出てくる設定とか使えるかな?
マスターの何人かは治安維持や用心棒としてロールを得やすいかもと思ったり

3116名無しさん:2024/10/27(日) 12:45:00
京都とはなかなか慧眼で面白い
あと京都なら多少魔物が出てきても自然という発想も(わかるけど)面白い

3117名無しさん:2024/10/27(日) 13:21:15
京都と言えばアニメ版ビルディバイドを思い出した
簡単に言うと新京都以外の世界がなくている世界観だったなあ、と
ビルディバイドのキャラや設定を書ける程ではないけど、京都を孤立させるアイディアは流用できるかも

3118名無しさん:2024/10/27(日) 13:27:51
現代社会っていうだけならわざわざ京都以外を無くす必要もないんじゃない?
舞台が京都というだけで。特殊な世界観はいらないと思う

3119名無しさん:2024/10/27(日) 13:41:17
宮本伊織やカブキやSAOアバター勢は異世界召喚されたみたいな感じもありかなと
カズマも二度目の異世界転生で。と言っても現代社会なら元の世界に強制帰還させられるだけなんだけど

3120名無しさん:2024/10/27(日) 13:51:23
異世界召喚がありふれた京都(もしくは日本・世界)とか?

3121名無しさん:2024/10/27(日) 13:52:33
新しい聖杯のコンセプト考えるため過去のコンセプト見直すついでにwiki修正(コンセプト・概要を上に追加。)

3122名無しさん:2024/10/27(日) 14:19:55
参加者と運営以外は住人が全員京人形の京都
表情も変わらず言葉も話さず黙々とインフラを運営したり職場らしき建物に通ったりしている
最低限の人間らしい振る舞いとして自衛(逃げる)やコンビニで万引きしたら追いかけて殴ってくるぐらいはする
警察・病院などは機能していない
傷つけても悲鳴をあげず血も涙も流れないがなぜか魂食いはできる、洗脳みたいなことも効く

意図としては参加者にここは現実じゃないとわからせること
あとメアリーをすんなり外に出したくなかった
今までのNPCと差別化するために人間性排除、しかしマネキンだとibの世界に寄りすぎかなと思い京人形に
登場人物や民衆のファクターが少なくなってシンプルになるかなと
参加者の能力次第ではモンスター的な活用も可能?

3123名無しさん:2024/10/27(日) 14:28:58
京人形案を挙げたが聖杯ならではのNPCからの情報収集とか警察から逃げる/活用とかの話の幅が減るだけかもしれん
人間性排除でシンプルには原作キャラを模したNPCとか出さなければ良さそうだしメリットは無いかもしれん

3124名無しさん:2024/10/27(日) 14:31:37
>>3122を読んでの派生案
京都の住人の大半が動物やキノコとか何かしらの姿に変わってしまった世界
メアリーには想像と違う世界からの脱出を残しつつ、会話は可能な状態
ちなみに住人たちは元々人間だったけど、変化した姿に慣れつつ普通に生活している

3125名無しさん:2024/10/27(日) 14:32:37
言葉が喋れて傷付けられたら悲鳴をあげて血も涙も流す方が魂喰いの禁忌感が出て良いと思った
ただの京人形なら対聖杯も魂喰いに躊躇なくなる組が大勢出てくるかもしれないし多少の生活感はほしい

京人形が喋ってたら現実じゃないとわかるはずだし

3126名無しさん:2024/10/27(日) 14:37:31
参加者には非人間に見えてるけど本人(住人)たちはそう認識してない感じか

3127名無しさん:2024/10/27(日) 15:32:20
企画主が言っていた「江戸時代風の街並み」な舞台というのも面白そうだと思った

3128名無しさん:2024/10/27(日) 18:23:29
>>3124
偶然だが鳥獣人物戯画も京都の国宝らしいねえ

3129名無しさん:2024/10/27(日) 18:59:22
異界っぽい京都も面白そうではあるがあまり特殊になると>>3111で触れられてるように書き手のハードルが上がりそうではある
世界に対して小さくても何らかの違和感さえあればただ帰りたいだけの参加者も動く(最低でも京都に留まる)動機にはなり十分かもしれない

3130名無しさん:2024/10/27(日) 19:13:36
>>3129
>>3122>>3124のように住人が変異せず、普通の人間NPCでもいいってこと?
あと二行目が何を言っているのか上手く理解できてない、具体的にはどんな感じ?

3131名無しさん:2024/10/27(日) 19:19:33
>>3130
例えば年号が聞いたことないものだったり1000円札のデザインが違うとかみたいな違和感でも自分の世界じゃないと気づいて元の世界に戻りたいモチベになるんじゃないかなと
まあロールが与えられてるとか聖杯から知識が与えられて気づくとかでもいい
もちろん住民の外観が違うとかでもいいと思う
そうするとちょい設定が多くならないか?という懸念があるが、そこの詳細は語りの中でどうなっていくかに任せてもいいかも
特に深い理由なくパラレルの京都だから、でもいいし

3132名無しさん:2024/10/27(日) 19:21:39
あまり好戦的でない主従が京都から逃げない最低限の動機があればいいってことね

3133名無しさん:2024/10/27(日) 19:28:31
了解しました
上記の京都から逃げない動機付けとは別物になるけど、聖杯戦争の参加者は結界により京都から出られない、なんてのはどうだろうか?

3134名無しさん:2024/10/27(日) 19:59:56
知らずにタクシーで逃げようとしたらグロい死に方しそう

3135名無しさん:2024/10/27(日) 20:08:45
>>3134
タクシーのうんちゃんが突然のスプラッタでパニくって事故りそう

3136名無しさん:2024/10/27(日) 20:42:08
それなんて死滅回遊
いっそ簡略化した死滅回遊でもいいのか...?(ポイント制)

3137名無しさん:2024/10/27(日) 20:54:54
型月の結界って割とショボそう
クロスローバーだから別作品の技術でも構わんのだろうけど
ttps://w.atwiki.jp/karanemi/pages/864.html
京都から出たら聖杯からの魔力を失って脱落なのでその覚悟が主従ともにできてないと無理とか。

3138名無しさん:2024/10/27(日) 21:01:26
fateなら冬木を離れても脱落はしないからなー。
そのあたりは未知の技術やオリジナル設定でもいい気がする
もしくは語りの中で誰か実際に逃げ出そうと試みてから決めるとかでも良さそう

追加(変更、降板)主従とかそっちの方も気になる。

3139名無しさん:2024/10/27(日) 21:04:33
型月だと固有結界が有名で強力だけど京都を覆う程は展開できないし、都市規模の結界は確かになかったような気がする(うろ覚え)
まぁ上記のように別作品の技術や聖杯の力とかで結界を張ればよいかと

3140名無しさん:2024/10/27(日) 22:39:40
そこまで深く考えなくても聖杯の力で結界張られてるとかでいいんじゃないですかね
設定ガチガチに固めて失敗したのが迷宮聖杯だし

3141名無しさん:2024/10/27(日) 23:28:08
開始時の条件はどうするか
今まではロール系が多かったけど権力ありきでキャラが立ちそうなのはアズラエルくらい?
聖杯戦争開始の数日前くらいに各々が転移して不法侵入・野宿・ネカフェとかホテル暮らし、みたいにある程度世界(京都)に慣れてる時点からスタートとかのほうがやりやすい?(この間は誰も接触なしみたいな)
もしくは一斉転移でサーヴァントとの出会いからやるか

3142名無しさん:2024/10/27(日) 23:42:53
自分も結界が貼られていて開催地から出られないくらいの塩梅がちょうどいいと思う
>>3122みたいに状況が特殊すぎると手軽に書けて主従関係の掘り下げにも繋がる日常回が書きにくい気がする
迷宮聖杯の時に日常回書けなかったのが思ったより痛く感じた

3143名無しさん:2024/10/28(月) 06:28:19
ここまでの簡易まとめ。

【ほぼ確定】
・舞台は現代社会的な京都。
・結界により参加者は京都から出られない。
・多少魔物が出てくる。
・自分の知っている現代日本とはちょっと違う。(年号や貨幣デザインなど)

【未定事項】
・異世界召喚がありふれた世界?
・住人が普通の人間NPC説。
・住人が京人形説。(人間味は残したい)
・住人が非人間の姿に変化した説。
・江戸時代風の街並みな舞台かも。
・最初からロールがあるのか否か。

3144名無しさん:2024/10/28(月) 16:09:56
仮に開催地が京都だとすれば参加者に京都に縁あるキャラって何人くらいいるのかな

3145名無しさん:2024/10/28(月) 17:13:49
一番縁ありなのは玉藻の前かな、夏油も京都はそれなりに知っていそう
直接の関係はないが舞衣は美濃関学院(岐阜県)の所属で京都に近い、あと綾小路武芸学舎(京都府)との交流はある、って程度か
インターラプターはネオサイタマンが本拠地のソウカイ・シンジケートに所属していた、その敵対組織はキョートに本部を置くザイバツ・シャドーギルド、ってことだが京都(キョート)をどれだけ知っているかは不明
その他に縁あるキャラはいるのかな?

3146名無しさん:2024/10/28(月) 17:32:53
>>3145で「美濃関学院(岐阜県)の所属で京都に近い」と誤って書いてしまった、となると舞衣は京都との関係性は殆どないな

3147名無しさん:2024/10/28(月) 18:55:12
>>3145
インターラプターはザイバツからシャドー・コンのエキシビションマッチ(実態はソウカイヤへの示威行為)に招待されてキョートに行ったことがあるから知ってるはず
まあ忍殺世界のキョートはネオサイタマとは別ベクトルで京都とは別物だから縁があるというには微妙かも

3148名無しさん:2024/10/28(月) 19:02:37
住人京人形案を挙げた者だけど異様すぎて語りやすい京都から離れそうなので却下でいいです
(姿が違うとかの他案はアリかも)

3149名無しさん:2024/10/28(月) 19:37:20
>>3145
他に京都に縁があるキャラだと蓮子は京都の大学に通う学生だったはず(実家は東京)
舞台が近未来で京都は遷都によって日本の首都になってるって現実との差異はあるけど

3150名無しさん:2024/10/29(火) 09:39:39
これ参加者はどれぐらい引き継いだり新規参戦したりするのかな?

3151名無しさん:2024/10/29(火) 12:12:10
そいやユウキってALOのアバター姿ぢからエルフ耳なんだよね
人間だけの社会だと目につく要素になるかな?

3152名無しさん:2024/10/29(火) 18:42:23
江戸時代出身で現代社会から浮いてしまう伊織、カブキ
ALOアバター姿ゆえにエルフ耳が目立つユウキ
絵画の存在ゆえに美術館の外、普通の人間社会に出たいメアリー

彼ら彼女らと舞台との齟齬を少なくするために以下のような設定を考えてみた
ただし特殊な設定が増えてハードルが上がっていると判断したら遠慮無くNGしてください

・別時空や異世界の人間「稀人」がそれなりに召喚される世界であり、色々な種族が共存している
この設定だと京都の住人も別世界・別時代の人間が社会に混ざっていても気にしないで普通に接してくれるようになる
また妄想聖杯大戦にて「ウマ娘なんて種族がいる=ウマ娘のマスターがいる可能性がある」というメタい対策として、エルフ・ドワーフ・獣人・魔族などの多種多様な種族も存在する世界設定にすることも可能

・上記に加えて、京都の住人の一部が動物の姿に変わる現象も発生している
これは>>3124>>3126のアイディアを利用、どちらかというとメアリー対策としての側面が強い
ただし両方採用は流石に濃ゆいかな、片方だけに絞るのもあり

3153名無しさん:2024/10/29(火) 19:14:35
上の設定だけに絞るのが妥当かなとは個人的に思う

3154名無しさん:2024/10/30(水) 06:47:48
もっとシンプルでいいと思うな
街の人間が京人形や妖怪みたいな異形と化してる謎京都ぐらいのざっくりした設定でいいと思うんだ
イメージはクーロンズゲートの京都版

3155 ◆gXaKV49AZQ:2024/10/30(水) 19:28:04
ひとまずこんな路線かな、まだまだアイディアや修正箇所があればご意見ください。

・舞台は現代社会的な京都がベース。
・結界により参加者は京都から出られない。
・一部参加者の知っている現代日本とはちょっと違う。(年号や貨幣デザインなど)
・多少魔物や魑魅魍魎が出てくる。その影響で治安維持や用心棒としての需要が生まれている。
・参加者視点だと京都の住人は人間とは別の姿に見える。住人側は認識することなく区別することなく普通に他者と接し生活している。

あとはロールを持った鱒がいてもいいし、浮浪者として零からスタートでもいいかな。
それとケースにもよるが、サーヴァントとの出会いから描写してもいいし、それを省いて日常風景からスタートしてもいいと思っている。

3156名無しさん:2024/10/30(水) 23:54:33
・参加者視点だと京都の住人は人間とは別の姿に見える。住人側は認識することなく区別することなく普通に他者と接し生活している

これは個人的にいらない気がする
人間じゃないと魂喰いの禁忌感が薄まるような気がして

3157名無しさん:2024/10/31(木) 06:28:20
魂喰いする奴・容認する奴どれくらいいたっけ?ということで個人的に評価

・ユウキは善良だしALOでアバター姿の人々というのを知っているから可能性が低い、一護は護る側だし魂喰いを良しとしないと思う
・伊織は原作で魂喰いという手段を使っていないしあまり考えられない、アルトリアは騎士道ゆえに魂喰いを拒否しそう
・カブキは人間憎しかつ魔化魍側になったから魂喰いさせるのもありえる、アタランテは合理的と判断すれば魂喰いを容認しそう
・レンはGGOというゲーム内でバンバン敵対者を殺しているけど根は善良だしNPC無差別被害は考えづらい、名護さんはファンガイアのような所業を容認しないと思う
・アズラエルはコーディ憎しのような状況になれば可能性あるかも、ディエゴは勝利のためならば手段を選ばない性格だと思うし魂喰いはありえる
・キリトはUWで多種族と交流して同じ人として尊重していし無辜の民の人命を奪う行為はしなさそう、アリスは性格もそうだし禁忌目録のこともあって魂喰いはNG
・夏油傑は非術師であれば余裕で魂喰いを容認できるし、玉藻の前はご主人様のためならば余裕でやれると思われる
・カズマは善良な方で人死にが関わることはしなさそう、矢車はどっちに転んでもいいがあまり魂喰いはしなさそう
・舞衣は真っ当な刀使なので魂喰いをさせる線は薄い、登太牙はファンガイアなので魂喰いとの相性は良いが今は共存路線なので微妙
・蓮子はあまり考えられないが、ソリテールは魔族で人類と共存できない種族であり捕食する意識はないけど魂喰いはできなくはないと思われる
・メアリーは倫理観なく幼稚な考えなので未知数、インターラプターはワタナベ=サン状態だと弱気者を守るヨージンボーだが全盛期は猟奇殺人嗜好者なのでどっちにもなれる
・マヤは普通の中学生で魂喰いをさせることは考えづらい、ザンキは猛士として人々を魔化魍から守る戦士でありあまり考えられない

まとめるとカブキ&アタランテ、夏油&玉藻の前が魂喰いをさせやすく、次点でアズラエル&ディエゴ、ソリテール、メアリー&インターラプターになると思う
個人的に非人間に見えても真っ当な社会性を持つ京都の住人を見ているならば対聖杯や善良な主従が魂喰いに走る可能性は低いと思う

3158名無しさん:2024/10/31(木) 07:10:09
>>3155
・参加者視点だと京都の住人は人間とは別の姿に見える。住人側は認識することなく区別することなく普通に他者と接し生活している。
同じくこれは個人的にいらない気がする
設定がややこしくなりそう

3159名無しさん:2024/10/31(木) 07:51:29
>>3156>>3155
了解、住人は人間のままでいきましょう。

3160 ◆gXaKV49AZQ:2024/10/31(木) 16:01:12
・舞台は現代社会的な京都がベース。
・結界により参加者は京都から出られない。
・一部参加者の知っている現代日本とはちょっと違う。(年号や貨幣デザインなど)
・多少魔物や魑魅魍魎が出てくる。その影響で治安維持や用心棒としての需要が生まれている。
・京都の住人は普通の人間。
・鱒は最初からロールを持っていてもいいし、召喚直後(立場・地位はゼロ)からスタートしてもよい。
・鯖は知識として「鱒は聖杯戦争に喚ばれた異邦人」「結界で京都から出られない」を有している。

だいたいこんなもんでいいかな。
あとは余計な設定を設けず、共通で認識すべき事項とかがあれば付記する程度かな。
まだご意見や修正要望があればばっちこい。

3161 ◆gXaKV49AZQ:2024/10/31(木) 16:01:45
それと企画名についても意見募集。
安直に行くなら「京都聖杯戦争」、あとは「古都聖杯戦争」かな。他にも企画名候補があれば挙げてみてください。

3162名無しさん:2024/10/31(木) 16:05:43
安直だけど京都聖杯戦争の方が呼びやすいし覚えやすいかな

3163 ◆gXaKV49AZQ:2024/11/01(金) 18:57:46
それでは企画名は「京都聖杯戦争」とします。
そのうち@wikiにもページ「京都聖杯戦争」を作成して>>3160も付記しておきますね。

ここいらへんでもう一つの議題。ステシの撤廃or簡略化について。
とりあえずこんな感じかな。

『必須項目』
 鱒 【マスター】【出典】【聖杯への願い】
 鯖 【クラス】【真名】【出典】【聖杯への願い】

『任意項目』
 鱒 【参戦時期】【所持品】【能力・技能】【人物背景】【ロール】【方針】【備考】【その他】【筆者コメント】
 鯖 【属性】【パラメータ】【クラススキル】【固有スキル】【宝具】【weapon】【人物背景】【基本戦術、方針、運用法】【備考】【その他】【筆者コメント】

最低限『必須項目』があれば『任意項目』なしでもいけなくはないかなと。
あとは制作者各人の選り好みで『任意項目』から書きたい項目を書けばよい。
そのキャラの【能力・技能】や【宝具】などは有名で多くに知られているものであれば記述なしでもいける、かもしれないし。
一応気になる点として、能力・スキル・宝具が開示されていない場合に「主従Aはこの戦術で行動させよう!」→「主従Bには効かないよ」と後出しでメタられる可能性あり。

この他にもステシの撤廃or簡略化について一家言あればご教授ください。

3164名無しさん:2024/11/02(土) 18:39:17
後出しメタも考慮して勝敗を決するのに重要な鱒の【能力・技能】や鯖の【パラメーター】、【クラススキル】、【固有スキル】、【宝具】くらいは最低限あった方が良さそうですね

3165名無しさん:2024/11/03(日) 00:36:04
語りづらくなるだけだから必須項目だけあれば良いと思う
後だしメタは出てから取り消しにすれば良い

3166名無しさん:2024/11/03(日) 06:53:43
>>3165
<後だしメタは出てから取り消しにすれば良い
それは投下された内容を取り消すってこと?
例えば主従Bがキャラ特性で「毒を無効にできる」を持っていた場合、後出しメタだったとしてもそう簡単に取り消せるものではないし

3167名無しさん:2024/11/03(日) 06:55:45
>>3166に書き忘れ
となると「主従Aがこの戦術で行動」という投下内容を取り消しにする、ってこと?

3168名無しさん:2024/11/03(日) 07:12:14
>>3166
それならキャラ詳細についてはwikiとかのリンクを張る、で十分じゃないかな

3169名無しさん:2024/11/03(日) 07:12:58
>>3167
そうゆうこと

3170名無しさん:2024/11/03(日) 16:40:53
対魔力持ってるクラスとかは先に書いてもらわないと逆に語りづらくない?

3171名無しさん:2024/11/03(日) 17:36:36
それこそ普段の妄想ロワと変わらんから省略でいいよ
どのみち語りの勢いでコロコロ変わるし

3172名無しさん:2024/11/03(日) 20:58:39
聖杯企画は語りの勢いは毎回そんなにないからなぁ
普段の妄想ロワとは切り離して考えた方が良い

3173名無しさん:2024/11/03(日) 21:05:21
というか最低限のスキルや宝具すら伏せたままだと聖杯企画じゃないんじゃないかと思う
それにいつもと違う手法だと逆に語りづらくなる

3174名無しさん:2024/11/03(日) 23:06:57
>>3172
勢いってスピードって意味じゃなく、その場のノリって意味だったが流石にわかりずらすぎたか

>>3173
初代から華扇の鬼の手パワーアップ、二作目はシンの仮面ライダー化もあったぐらいだし
あんま意味ないって言うのが個人的な感想、あくまで私見だからそっちが言いたいこともわからなくはない

3175名無しさん:2024/11/03(日) 23:42:20
シンのライダー化はマスターの領分だからともかく華扇の鬼の手は宝具として開示された上でだしサーヴァントとして語るならスキル宝具の記載は必要だと思って意見しておく

3176名無しさん:2024/11/04(月) 08:42:40
スキル・ステータス開示なしで成功したアンゴルモアやムーンフェイスの例もあるしなあ

3177名無しさん:2024/11/04(月) 09:05:22
>>3176
あいつらはラスボスで残り少ない主従相手だから語りでもカバーしやすかったけど、スタートラインで十数組もいる状態で情報が不鮮明だと後出しメタが未知数でなんかやりづらそう

3178名無しさん:2024/11/04(月) 09:20:54
後出しメタのどんでん返しもロワだと熱い展開になるから聖杯だとどうなるかは気になるんだよね
原作知らない人を上手く誘導して原作で逆転されるムーブと同じ語りをさせるのは気持ちがいい

3179 ◆gXaKV49AZQ:2024/11/05(火) 20:47:18
『必須項目』を最低限にするか、性能は明記して後出しメタのリスクをなくすか、中々意見は纏まりませんね。
それでもって企画主もどちらがいいか悩んでます。

『必須項目』をキャラの名前だけにすればプロフ作成の手間がなくなり聖杯戦争企画に参加しやすくなる語り手が増える可能性があります。
ただし後出しメタがネック。労力や時間を割いて書いたネタが予期せぬメタ性能が原因でボツになったり、投下側の想定から大きく外れると、投下側にとってショックが大きかったり理解や納得がしがたい状況に陥る可能性も考えられます。

そういった後出しメタの問題に対して各キャラの性能部分の明示すれば解決できると思います。
ただし、こちらはプロフ作成の手間が増えて大変だと思う方もいるでしょう。【人物背景】などの項目を書かない分は手間は減るとしても、キャラ性能を記述するのにも労力が要りますしね。

とりあえずもうちょっと考えてみます。

3180 ◆gXaKV49AZQ:2024/11/05(火) 20:54:25
余談ですが、妄想聖杯戦争にてぬ〜べ〜組に対してベアトリーチェが推理対決を仕掛けた際に、まさかのぬ〜べ〜が死者と会話してトリックを容易く見破るというのは盲点、というか知らなくて驚かされました。
うわぁ折角の推理勝負なのに台無しにしやがって!と思ったり、その一方で想定外の展開になってそれはそれで面白い、とも思ったり。

3181名無しさん:2024/11/05(火) 21:31:42
宝具ってわからん殺しの押し付け合いみたいな部分もあるしマイナーキャラがメジャーキャラに番狂わせを起こすとか聖杯戦争っぽいしやってみたくはある
ただそれを京都聖杯でもこだわろうとは思わないのでガチガチに固めてもいいと思う

3182名無しさん:2024/11/05(火) 22:18:15
京都聖杯は迷宮聖杯のリベンジ企画で迷宮聖杯の主従は続投だから宝具やスキルは必要最低限書くべきでは?と思う

3183名無しさん:2024/11/05(火) 22:38:31
よほどネットに情報ないキャラじゃない限り、サイトリンクで十分かと

3184 ◆gXaKV49AZQ:2024/11/06(水) 10:20:42
ウォーズ2が語り続いている最中に申し訳ないですが一時的にageさせていただきます。

ここ最近の聖杯戦争企画の語りに参加していない方々に伺いたいことがあります。
今後開催予定のリベンジ企画においてプロフィールを簡素化、より語りに参加しやすくなるように簡素化する範囲を考えています。
そこで質問ですが、プロフ簡素化になったら実際に候補作を用意して語りに参加してみよう、と思える方はどれくらいいらっしゃいますか?

3185名無しさん:2024/11/06(水) 10:37:45


3186名無しさん:2024/11/06(水) 11:17:25


3187 ◆gXaKV49AZQ:2024/11/06(水) 12:23:06
>>3185>>3186
お返事ありがとうございます。
ちなみにですが、>>3163のようにキャラ名と聖杯への願いだけの必要最低限にするか、>>3164のように後出しメタを考慮してキャラ性能までを記述するか、どちらがいいとかありますか?

この他にも語り参加が見込めそうな方は挙手お願いします。

3188名無しさん:2024/11/06(水) 12:27:30
3163で

3189名無しさん:2024/11/06(水) 12:35:52
どのぐらい新規参加の枠があるかで考えたい
後出し勢はメタ的なトラップを仕込めるわけだし
実際の企画でもメタ能力持ちが参戦してたことがあったし、続投組とでアンフェアにならないようにしたい

3190名無しさん:2024/11/06(水) 16:29:58
>>8184
遅れたけどノ
まあ迷宮聖杯でも参加したけど
あと>>8189と同じ理由で>>3164の方がありがたいです

3191 ◆gXaKV49AZQ:2024/11/07(木) 09:55:14
すみませんちょっと確認。
>>3189は発言的にメタ的トラップ仕込める=3163(プロフは最低限)な立場であると最初は考えていましたが、
>>3190の発言通りだと3164(キャラ性能まで記述)の立場だったりします?
>>3190にてレス番ミスがありますが多分>>3189を指していると思います。)

3192名無しさん:2024/11/07(木) 11:17:56
>>3191
その通りです、安価ミスすみません

3193名無しさん:2024/11/07(木) 11:30:23
てっきり別人だと勘違いしてましたが、>>3189=>>3190ということですね、了解しました。

3194名無しさん:2024/11/07(木) 13:37:39
>>3190ですが意見に同意しただけで>>3189とは別人です

3195名無しさん:2024/11/07(木) 14:30:52
あら、そうでしたか。では>>3189さんの返事はまだということですね。

3196名無しさん:2024/11/07(木) 16:26:00
>>3195
>>3189だけどトラップ仕込むならフェアな状況でやりたいとおもってる
継続参加キャラにメタネタ無くて新規参加が胡散臭いキャラだってバレバレなんて面白くないでしょ

3197名無しさん:2024/11/07(木) 16:34:30
>>3196
つまりプロフにキャラの性能まで記述する派、ってことでいいですよね。

3198名無しさん:2024/11/07(木) 17:14:00
>>3187
遅れましたがノ
迷宮聖杯でも参加しましたが
後ステシについては>>3164の方がいいかなあと

3199名無しさん:2024/11/07(木) 18:31:08
>>3197
京都聖杯ではYESだね

3200 ◆gXaKV49AZQ:2024/11/08(金) 17:42:58
僅差ではあるが>>3164の「キャラ性能の記述まで必須」が多いかな、その方向で行こうかと考えつつ。

その前に確認ですが、>>3198さんは「迷宮聖杯では候補作を出していなかったけど、語りには参加していた」ということでしょうか?

32013198:2024/11/08(金) 18:05:04
>>3200
候補作も出した上で語りにも参加してました
>>3187の語り参加が見込めそうな方はって所は目に入ってたんですが、その前の>>3184での参加していない方云々の所を見落として反応してしまいました、紛らわしい真似をしてしまい申し訳ないです…

3202名無しさん:2024/11/08(金) 18:38:50
>>3201
了解しました、となると両者共に同数程度の支持があってイーブンですね。
もう少し様子見します。

3203 ◆gXaKV49AZQ:2024/11/10(日) 13:34:28
悩みましたが、>>3163の「キャラ名&聖杯への願いだけの必要最低限」にしましょう。
京都聖杯戦争への語り参加者が増える方に期待して、後出しメタに関してもなんとか語れるかもしれませんし。
とりあえずこの方向で進めてみますが、一つだけ注意事項を。
ただ無闇矢鱈に最低限のプロフだけを大量投下された場合には途中から規制を設けようかと考え中です。
ひとまず今の段階では規制なしのつもりですが、その場合においてはIDにつき先着で投下された七組を候補作と採用し、それ以降の候補作を不採用とします。
なお、1IDにて最低限プロフで七組以上の候補作が出たとしてもすぐに規制を行使するつもりはないですが、あまりに過ぎる場合において上記の候補作規制を行います。

さてそれでは、コンペはいつから始めましょうか?
それとウォーズ2の行く末を見据えてからコンペ終了を考えましょうか?

3204名無しさん:2024/11/10(日) 13:40:52
ウォーズが終わってからがいいかな

3205名無しさん:2024/11/10(日) 13:45:51
それだと迷宮聖杯の主従が不利になりませんか?
正直、後出し設定できっちりスキルや宝具が決まってるキャラが逆転負けするのはどうかと思うのですが

3206 ◆gXaKV49AZQ:2024/11/10(日) 13:58:19
>>3205
残り4組全てが最低限プロフだけで埋まるとは限りませんし、尚且つ迷宮聖杯の主従全員がそうやすやすと不利になるとは考えづらいです。
それでも心配が残るのであれば、コンペ期間中や語り開始までに最低限プロフに性能・スキル・宝具などを提案して付け足していくのはどうでしょうか?

3207 ◆gXaKV49AZQ:2024/11/10(日) 19:33:45
@wikiに「京都聖杯戦争」の項目を作成しました。
また迷宮聖杯戦争から参加者名簿&候補作を転載しました。(ちなみに@wikiの編集のし過ぎで一時アクセス制限がかかりました)

なお、参加者名簿&候補作への【ロール】追記・微修正などは各自@wikiへの編集をお願いします。
どうしても@wikiの編集が無理な方は追記・修正箇所をこのスレor投票スレに挙げていただければ、企画主の方で編集しておきます。

3208 ◆gXaKV49AZQ:2024/11/10(日) 19:37:42
ちなみに企画主の参戦主従 【主】カギ爪の男【槍】サドラー を参加者名簿から削除しています。
また候補作から 【主】江ノ島盾子【騎】魘夢、【主】ユカポン【騎】羽前京香&和倉優希 を削除しました。
もし万が一同じように候補作を削除したい方がいらっしゃいましたらお声掛けください。

3209 ◆gXaKV49AZQ:2024/11/12(火) 07:37:00
様子見していましたが反応がないので、念のための確認。(多少追記あり)

・候補作は>>3163のキャラ名&聖杯への願いを書いた『必須項目』だけのステシでもOK。その他『任意項目』は各人の選り好みで。
・なお最低限のみのプロフには他の人が性能・スキル・宝具などを提案して付け足せるようにする。無論制作者の意向も確認するが、反応がない場合は付け足していくつもり。
・無闇矢鱈に最低限なプロフが大量投下された場合には途中から規制を掛けます。(>>3203参照)
・「京都聖杯戦争」の項目を作成、および参加者名簿&候補作を転載したので、【ロール】の追記や各項目の微修正は各自の判断で@wikiの編集をお願いします。必要でなければ変更や追記なしでも構いません。@wiki編集が無理であれば企画主にお声掛けください。
・コンペの開始はウォーズ2が終わってから始めます。

また様子見して意見など反応がなければこの方針で進めていきます。

3210名無しさん:2024/11/12(火) 08:57:39
なるほど了解

3211 ◆gXaKV49AZQ:2024/11/15(金) 09:50:50
反応がなかったので>>3209の方針で進めていきます。
それと自作の参戦主従&候補作にロールの記述や微修正を行ったことを報告しときます。

3212名無しさん:2024/11/17(日) 17:44:17
まだコンペは始まってないけど、候補作作成について相談
今のところ【槍】シャーロット・カタクリ@ONE PIECEを考えているけど、マスター候補がいくつかあって悩んでいます
とりあえず考えているのは美国織莉子@魔法少女おりこ☆マギカ、ギルバード・デュランダル@機動戦士ガンダムSEED Destiny、マザー・ミランダ@BIOHAZARD VILLAGE、の3名
今のところ把握されていて語りやすいキャラを優先するつもりで、相性や関係性は二の次な予定
よろしければご意見をお願いします

3213名無しさん:2024/11/17(日) 19:48:39
ワンピはエースが死んだくらいまで読んでないから鯖は未把握だけど織莉子なら把握してます

3214名無しさん:2024/11/17(日) 20:33:39
こちらはカタクリはある程度把握はしてて、デュランダル議長は把握してる(というか鱒で考えてた…けど相方選びに難航しててステシ作成ってなると優先順位は低い、他の主従優先になる)感じ

3215名無しさん:2024/11/18(月) 09:58:11
そのメンバーならミランダかな
織莉子や議長もいいと思うけど魔力的にキツそう
グリーフシード手に入るかで難易度がだいぶ変わる

3216名無しさん:2024/11/20(水) 06:23:47
>>3213-3215
お返事ありがとうございます
そして見事に三者三様で決定打に欠けるけど、とりあえず今のところ明確な願望を持ちヴィラン適正のあるミランダを意識してるかな
回答いただいた三方以外にもこのキャラが語りやすいと思える人がいましたらご意見お願いします

3217名無しさん:2024/11/22(金) 17:04:23
候補作作成について相談
ウイングマン(実写版)見てる人いますか?

3218名無しさん:2024/11/22(金) 17:39:51
>>3217
自分は観ていないっすねー
今上映している映画かな、それともどこかの動画配信サイトで観れる?

3219名無しさん:2024/11/22(金) 17:45:48
今やってる深夜ドラマですね
有料サイトならDMM、無料ならたしかTVerで初回からまだ見れると聞いたような
まあただの候補作なので当選しない限り把握する必要はないと思います

3220名無しさん:2024/11/23(土) 22:33:34
>>3212でカタクリの相方を相談した者です
なぜ今まで忘れていたのか、って位に新たな候補を思い付きました
それは『ピトフーイ@ソードアート・オンライン オルタナティブガンゲイル・オンライン(アニメ版)』
レンと強い関係性があってかつデスゲームを渇望する彼女ならノリノリで聖杯戦争にのるかなー、と
まぁ彼女も候補の1つで確定していないが、ひとまずカタクリの相方の1人乗りとして考えときます

3221名無しさん:2024/11/28(木) 20:10:55
ピトフーイは確かにノリノリで聖杯戦争に乗ってくれそうですね、割とロワや聖杯戦争向きなキャラだと思ってました

3222名無しさん:2024/11/30(土) 20:16:54
もしやるとしたら京都聖杯挟んでからになりそうだと思うけど
ちょっと新しい企画の草案みたいなもの投げても大丈夫?

3223名無しさん:2024/11/30(土) 20:19:36
どんなの?

3224名無しさん:2024/11/30(土) 21:16:01
【企画名】
妄想架空戦記
【コンセプト】
妄想ウォーズの発展型
6陣営に分かれての勢力戦
妄想でニコニコ歴史戦略ゲーみたいな架空戦記やりたい

【大雑把なストーリー】
新大陸と呼ばれる謎の大陸、そこに存在する6つの国に、異世界の者たちが迷い込んだ
各々の事情や流れでその国の実権を手に入れ、或いは奪った者たち
噂によればこの大陸の覇者となればどんな願いも叶える事ができる「何か」が手に入るという
悲願、野望、無垢ーー異世界の戦士たちを巻き込んだあり得ざる世界での戦いが始まる

【勢力決め】
聖杯の主従決めるみたいにみんなに勢力(とリーダー含めた初期メンバー3名)を考えてもらって
あとにその中から6勢力をコンペでも投票でもなんでも良いから決定する

まだ色々と草案の段階だし、本格的にやるとしたら色々とまだ考えると思う

3225名無しさん:2024/11/30(土) 21:35:17
6勢力は敷居高い気もする

3226名無しさん:2024/11/30(土) 21:39:01
そこなんですよね
3〜4勢力だと微妙って個人的に思っちゃって
まあ5〜6勢力が塩梅なのかなって感じです

3227名無しさん:2024/11/30(土) 21:46:29
正直、京都聖杯挟むとしてもウォーズ2やったばかりでまた勢力戦をするとネタ切れやマンネリに陥ると思う
大雑把なストーリーが割とウォーズ2と被るし

3228名無しさん:2024/11/30(土) 21:56:56
言われてみれば確かにやなー、了解
番外企画だから一旦この案だけ投げてみたけど
シンプルに考えてるロワ企画の方は久しぶりにオリロワやらない?だったり
架空世界を今度は舞台を異世界にしてみた感じの考えてたり

3229名無しさん:2024/11/30(土) 22:08:22
自分はオリロワやりたいけど、最初は時間切れで未完だったオリロワ8を見るに今もオリロワに需要があるかわからないところはある
どれくらいやりたい人いるんだろう

3230名無しさん:2024/11/30(土) 22:13:54
結果として最後のオリロワ以降から数年経ってるし
久しぶりにオリロワやりたいって思ってる人多そうかなって考えてみた>オリロワ企画

3231名無しさん:2024/11/30(土) 22:29:46
ロワ企画草案は雑談スレに投げるべきなんだろうけれど
ウォーズ中だからちょっと投げづらいというか迷惑掛からんだろうかって思っちゃってる

3232名無しさん:2024/11/30(土) 22:33:22
番外企画スレだと完全にスレ違いになるから雑談スレでいいと思う
たぶん迷惑には思われないはず、そっちのほうが目にとまりそうだし

3233名無しさん:2024/12/04(水) 10:44:08
>>1498
スレッタ「そうだ、きっとあの子のせいだ...東卍が変わってしまったのは......!
     あの子だけは絶対に殺す......!」

これ、第三軍視点だとそうでもないんだけど、未だにマイキーが自分の知るリーダーのマイキーと別個体だと知らないスレッタ視点からすると、ゆきの介入でいきなり東卍が操られたように見えたんだよね
なまじ、前大戦ではマキマなんて存在もいたから余計に同じ能力を持っているのではと勝手に思い込んでしまって

というか、これまでのストレスと失ったものが多すぎるせいでスレッタの性格も攻撃的になり い、段々正常な判断ができなくなってきてる......

3234名無しさん:2024/12/04(水) 10:44:42
>>3233スレ間違えた

3235名無しさん:2024/12/06(金) 01:20:37
参戦確定してるキャラのステシを見て気付いたけど、太牙の宝具はサガークがCランクならキバットバットII世はそれ以上ないとおかしい気もする

3236名無しさん:2024/12/06(金) 09:08:32
>>3235の意見を聞いて思ったが、サガークもキバットも古代ファンガイアの産物であればランクアップしてもいいかな、サガークがBでキバットがAとか
相対して名護さんのイクサライザーは近代の産物だしBぐらいにするとか

3237名無しさん:2024/12/07(土) 22:57:39
>>3236
個人的にはそれでいいかと

3238 ◆gXaKV49AZQ:2024/12/08(日) 14:04:09
企画主です、最近とあるゲームにはまっているのでこちらの活動を控えていますが幾つかの事項について軽く話しときます。

>>3235>>3236については当事者の判断と発言を待つとして保留しときます。

京都聖杯戦争のスケジュールについて。
まだ詳細は決めていませんが、とりあえず1月中にコンペ募集、2月15日(土)から本編語りスタートにしたいと思います。

もうひとつ、迷宮聖杯戦争の時に設けた各キャラの制限について見直すかどうか考え中です。
カブキやザンキのカラクリ動物・ディスクアニマル、宮本伊織の宝石魔術、柳瀬舞衣の「迅移」の制限、カズマの各種スキル、などなど。
具体的にどうするかとか考えていませんが、ある程度当りをつけたりご意見があれば修正していこうかと思います。

とりあえずウォーズ2が12月中に語り終わると見越して少しずつ話を進めていく予定です。

3239名無しさん:2024/12/08(日) 14:15:44
太牙のキャラシ作成者ですが、>>3235-3236についてはそれで大丈夫だと思います

3240架空異世界:2024/12/08(日) 14:23:21
>>3238
なるなる 了解です
京都聖杯の運営もろもろ頑張ってください

3241 ◆gXaKV49AZQ:2024/12/13(金) 16:30:46
特に意見がないようなので、>>3235>>3236の通りにステータスを変更します。
@wikiの方も近々変更します。(なおFGOのクリスマスイベで多忙期なのでそのうち)

3242 ◆gXaKV49AZQ:2024/12/13(金) 17:06:27
変更していました、宝具のランクの他にパラメータの宝具も勝手に変えちゃったけどいいよね

3243 ◆gXaKV49AZQ:2024/12/17(火) 16:52:21
クリスマス時期のFGOは書き入れ時で忙しい!スマホを充電している合間にちょろっと日程を書き留めておく。

【日程】
コンペ期間 1月1日(水)〜1月31日(金)
投票期間  2月1日(土)〜2月2日(日)
準備期間  2月3日(月)〜2月14日(金)
語り開始  2月15日(土)〜

『準備期間』は新規4枠の選定や参加者の能力制限などを協議するための期間とします。
なお、企画主は2月7日(土)〜2月11日(月)の間に遠征しています、その間対応力は落ちますのでご了承下さい。
日程についてなにかしらご意見などがありましたらお声掛けください。

3244 ◆gXaKV49AZQ:2025/01/01(水) 06:30:00
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

2025年2月に開催予定の京都聖杯戦争に向けて、今日からコンペ募集を開始しますので是非ともよろしくお願いします。
それと先程、企画主の新たな候補作【主】ピトフーイ【槍】李書文を@wikiのページに加えた事をご報告いたします。
ちなみにもう一組を掲載する予定でしたが、@wiki内の非ログインメンバーによる膨大なテキスト量の編集制限に引っ掛かってしまい上手く出来ませんでした。
ひとまずメンバー登録を行い、それが完了次第もう一組(+書き途中のネタ主従)を掲載したいと思います。

3245名無しさん:2025/01/02(木) 08:52:22
一度ageる

3246 ◆gXaKV49AZQ:2025/01/02(木) 08:57:15
【主】ミランダ【槍】カタクリ
【主】キング 【役】シャドウ
これらを@wikiの候補作に掲載しました。
余談ですが、@wikiを編集してページを更新しても反映されていない現象に遭遇中。
編集内容自体は保存されており、別端末で確認すると反映されている。たぶん自分だけに起きていると思われるが、一体何だろうねぇ?

3247名無しさん:2025/01/10(金) 10:52:26
コンペ開始から10日、企画主以外の新規候補作は未だ来ず、だねー

3248名無しさん:2025/01/10(金) 12:05:03
とりあえずこの三連休の内に一組は書いて投げたいなあとは

3249名無しさん:2025/01/14(火) 03:39:04
シャドウの聖杯への願いが抜けてる気がするけど気のせい?

3250 ◆gXaKV49AZQ:2025/01/14(火) 07:21:09
>>3249
書き忘れていました、ご指摘ありがとうございます。後程加筆しておきます。

3251名無しさん:2025/01/19(日) 23:07:19
シャドウの鱒のキングって村田版かONE版かアニメ、どれで把握したらいいですか?

3252名無しさん:2025/01/19(日) 23:16:50
アルトリアってFGO未把握の場合はFate本編を一通りアニメで把握してても語らない方がいいですか?
というか出典がFateシリーズのキャラはそのキャラが最初に出た作品よりFGOで把握した方がよさげ?

3253 ◆gXaKV49AZQ:2025/01/20(月) 08:39:17
>>3251
キングはどの媒体でも差違はないと思うので、どれで把握してもおk。
ONE版は個人サイトでいつでも全話読むことができるのでお手軽。
村田版やアニメ版はONE版を原作にしており、綺麗な作画で途中から原作と違う展開や追加された物語とかあります。
とはいえキングの正体発覚まではほぼ同じ展開であり、たぶんどれを把握しても同じように語れると個人的に思っています。

ちなみに企画主はONE版が好みです、登場人物が綺麗に描かれていないあの作画の方が味があると感じています。
逆に村田版やアニメ版は追っていません。原作が好きだからあの綺麗過ぎる作画のキャラ達に違和感バリバリでなんとなく手を付けられていませんw
でもまぁ妄想語りにおいて作画の違いは関係ないし、たぶん作品によって大きな違いもないと思うので、各人の選り好みで把握してもいいと思います。


>>3252
アルトリアはFate/snを把握していればFGO未把握でも構いません、他の妄想ロワや二次創作と同じように語れるように語ってもらってオッケーです。
その他も同様で、最初に出た作品を把握・FGO未把握でもオッケー、未把握があるかと言って語り控えなくてもよいかと。
企画主も、玉藻の前はFGOや漫画作品などである程度は把握しているけどFate/EXTRAシリーズは未履修ですし、完全にムーヴできずにキャラらしくない動かし方をしてしまうかもしれませんが、とりあえず語りたいように語って指摘があれば修正していこうと思っています。
あと候補作に挙げた槍李書文はFGO出典ですが、EXTRA・サンレム・帝都聖杯奇譚・その他の作品で登場するクラス違い・老若違いがある李書文を把握しても大体は同じように語れるのかな、なんて思っています。

3254名無しさん:2025/01/20(月) 21:59:07
>>3253
丁寧な回答ありがとうございます、どう把握するべきか悩んでたので助かります

3255名無しさん:2025/01/21(火) 14:54:36
新しい候補作が出てこない、簡素化プロフOKでも来ないもんだね

3256名無しさん:2025/01/22(水) 12:41:37
もう(聖杯戦争に関する)ネタがない
あと妄想ウォーズ2でやりたいこと先に満たされちゃったのもデカい

3257名無しさん:2025/01/22(水) 15:04:54
書いてはいるけど候補作ステシ作成が久々なのもあって進捗があまりよろしくない感じ

3258名無しさん:2025/01/23(木) 00:18:42
もしかしてだけど、ウォーズ2でやりたいことやった結果聖杯のモチベ下がってたりする人いたりする?

3259名無しさん:2025/01/23(木) 01:23:43
簡略化プロフで当選するような主従ってよっぽどメジャーじゃなければ厳しい気がするから結局普通にステシ書くしかないんだよね

3260名無しさん:2025/01/23(木) 08:42:37
これまでの投下の傾向と妄想ウォーズでの同作キャラの語られなさ的に自分が出そうとしてる主従がまず落選しそうだから見に回ってる

3261名無しさん:2025/01/24(金) 10:31:07
>>3258


3262名無しさん:2025/01/25(土) 22:48:38
聖杯主従のネタ、あるにはあるけどこっちでの書き方は癖あるからなぁ
本家パロロワ板でやってるようにキャラ説明端折っていいのかどうかってのもあるというか

あとこれ、個人的に周囲のモチベがなんというかって感じだから迷宮の時の二の舞にならない?って不安もある

3263名無しさん:2025/01/25(土) 23:07:47
京都だから科捜研の女マスターにしてとか考えてたがドラマは無理そうかなって
使い回しも一度が限界だと思ってるんで二の足を踏んでる

3264名無しさん:2025/01/27(月) 01:00:26
キャラシ投下のついでに自作の主従(候補作含め)にロールを追記しました
ただしそのせいか主従候補一覧(京都聖杯戦争)の行が3000行を超えかけ、表示不能の危機に陥った為自作の一部ステシの空白を消してどうにか対応しました
今後編集する方は気を付けてください

3265名無しさん:2025/01/27(月) 10:10:19
ここ一週間風邪を引いてグロッキーな企画主です。
新たな候補作の投下および既存候補作のロール追加ありがとうございます。
なおページへの転載や評価は後日、体調が治ってからにしたいと思います。

3266 ◆gXaKV49AZQ:2025/01/30(木) 12:29:18
【告知①】コンペ期間は1月31日まで!
候補作募集の締切は明日までなので、もし制作中の方はご注意ください。

【告知②】投票は2月1日(土)〜2月2日(日)!
候補作を投票した方が『自薦なし』『自薦あり』で4組ずつ挙げてください。


あと相談事と確認事。(評価とか細かい質問などについては後々行う予定です。)

・鯖シャドウにスキル「単独行動」を付けるのを忘れていました
 作中の行動的に持っていてもおかしくないですが、後付けで「単独行動」を追加しててもいいですか?

・ユージオ&時崎狂三を投下したfTNTNcvs氏について
 過去に同じIDがないので変動IDと考えていますが、もしかしてユウキ一護組やレン名護組を投下された方と同じでしょうか?
 wiki掲載時には同じ人かな?と思ってID末尾に(*1)を付けてみましたが、もし別人でしたら申し訳ございません。

・時崎狂三の耐久にある注釈について
   耐久C(ただし現代兵器などサーヴァントや精霊以外からの普通の物理攻撃、神秘を伴わない攻撃にはEX相当を誇る)
 とありますが、サーヴァントの特性的にその注釈は不要な気がします。
 型月作品のサーヴァントは基本的に「現代兵器=神秘以外の攻撃は効果がない」というふうになっています。
 サーヴァントであれば銃器や戦車、爆撃や核攻撃もたぶん効かないと思います。(ただし型月の作中で物理攻撃が鯖に通用しなかった、という場面の描写は殆どないので実際に核を受けた場合はどうなるかまでは分かりません)
 精霊の特性として耐久に注釈を付けたのだと推察しますが、個人的に注釈をなくして見栄えを整えたいなとも思いお声掛けしてみました。

3267名無しさん:2025/01/30(木) 16:57:33
シャドウは作中の行動的に単独行動を追加してもいいと思います。個人的にはなんで単独行動持ってないのかな?と思ったくらいシャドウにピッタリのスキルだと思うので
それと自分はユージオ&時崎狂三を投下した者ですが、ユウキ一護組やレン名護組も投下しました。変動IDなのでわかりづらくてすみません
狂三の耐久についても了解しました。注釈をなくすようにします。Fateはアニメなら一通り見てるのですが、設定への理解が浅くて申し訳ありません

3268 ◆gXaKV49AZQ:2025/01/30(木) 17:09:32
とりあえずこれまで挙った3組の所見やら評価やら質問やら。

【主】獅童真希    【弓】キラ・ヤマト  【作者】ZzYDuaNw
鱒は大体他の刀使と同じ感じ、考えるより行動寄りなので場合によっては良い・悪いのどちらの状況にもなりそう。
鯖は生身だと弱いがMSに乗ると強すぎて性能がピーキー過ぎる、不殺精神が原因で京都市内では全力も出しづらそう。

私見として、キラはとにかく設定・性能をてんこ盛りかつ情報過多であり、MS三段進化を持ちながらも善良な主人公属性ゆえにレイドボスにもしづらく、語りにくそうに感じています。

【主】ユージオ    【弓】時崎狂三    【作者】fTNTNcvs
鱒は剣士としてそれなりに強いが、禁忌目録という枷が原因で大事な局面での詰めが甘くなるかも?
鯖は本体の性能は高くないものの時間を操る能力が強力。「時喰みの城」は謂わば魂喰いみたいなものだが、それを使うと敵対者が増えそう。

時を扱う能力は強力故に全体的に魔力消費、もしくはマスターへの負担が大きすぎるくらいがいいかと。
それを補うために「時喰みの城」をどんどん使って欲しいとも思うが、マスターが善良ゆえに積極的に使えなさそうなのもネック。

【主】天王寺昧    【別】鵺       【作者】9vhu14ec
鱒は忍者として色々と活躍できそう、ただ未把握なのであまり多く語れないですすみません…
鯖も未把握だけど面白そうな性能しているなー、と。熾烈な聖杯戦争でその願いに何処まで近づけるのかも気になる。

今のところ人類悪(加熱し過ぎた人類愛)としての適性がどれだけあるのか気になりもしますが、まぁひとまず置いときましょう。
『祁友の聯刀』は最大補足:999人となっていますが、某聖剣のようにビームぶっぱみたいな必殺技とかありますか?

3269名無しさん:2025/01/30(木) 20:50:10
>>3268
真希&キラのステシ作成者です
キラについては当初アーチャークラスなのもありストフリ弐式orマイフリのどちらかをオミットしようとは浮かんでましたが、悩んだ末に今の形にしました
ただ、どちらか(もしくは両方)オミットした方が語りやすそうならそれにしてしまおうかなとも考えてます
後、真希&キラだけでなく既に候補作として投下した夜見&シンにも関わってくるんですが、本家の俺ロワ・トキワ荘のスレ、聖杯戦争-(マイナス)2/「はじまり」の短編集にて以下のようなスキルが考案されてましたが、採用した方が語りやすくなるでしょうか?
(スキル解説の流用・改変は自由とレス内に書かれてました、以下スキルの内容を引用)

矮躯の機体:
 生前と比較してサイズ規模が縮小されている事を示すスキル。
 生前では(クラス名)の乗機は◯◯メートル級の大きさを誇っていたが、
 此度の召喚では本来の◯◯分の一、2メートルサイズにまで縮小されている。
 (機体名)の操縦は機体内部に展開された拡張空間のコクピットにて行う形となる。
 搭載兵器の威力も大きさ相応にまで低減されているが、
 戦闘に伴う魔力消費の燃費が大幅に安定化されるメリットもある。
 (機体名)が本来の大きさと力を発揮するには令呪による魔力支援が必須。

3270名無しさん:2025/01/30(木) 20:56:44
>>3269
企画主です。
宝具の機体数はひとまずそのままで、仮に当選した場合は他の人の意見を交えて調整しようかと考えてます。
それとそのスキルがあると語りやすいと思います。

3271名無しさん:2025/01/30(木) 22:25:29
企画主さんに質問です
自分が考えてる主従ですが色々と説明省略が出来る組み合わせなのですが
どういった感じで省略すればいいのか悩んでいます

3272名無しさん:2025/01/30(木) 22:42:06
色々と説明省略が出来る組み合わせ?
個人的にはとりあえず自分が書きたいキャラの要素をスキルや性能に書いていく、逆に人物背景や方針とかが時に書くのが面倒に思ったら概略だけ書いて詳細はググってもらう、もしくはあえて書かずにとりあえず候補作を挙げちゃう
他の人がそれを読んで足りなかったり質問されたら返答しつつ都度修正していく感じ

32733269:2025/01/30(木) 23:02:09
>>3270
了解です、ではシンとキラのスキルとして、以下の通りに記述を追加します

【クラス】ライダー
【真名】シン・アスカ
【固有スキル】
〇矮躯の機体:A
 生前と比較してサイズ規模が縮小されている事を示すスキル。
 生前ではライダーの乗機は約18メートル級の大きさを誇っていたが、
 此度の召喚では本来の九分の一、2メートルサイズにまで縮小されている。
 不滅の正義を冠せし者や運命を切り開きし剣の操縦は機体内部に展開された拡張空間のコクピットにて行う形となる。
 搭載兵器の威力も大きさ相応にまで低減されているが、
 戦闘に伴う魔力消費の燃費が大幅に安定化されるメリットもある。
 不滅の正義を冠せし者や運命を切り開きし剣が本来の大きさと力を発揮するには令呪による魔力支援が必須。

【クラス】アーチャー
【真名】キラ・ヤマト
【固有スキル】
〇矮躯の機体:A
 生前と比較してサイズ規模が縮小されている事を示すスキル。
 生前ではアーチャーの乗機は約17〜18メートル級の大きさを誇っていたが、
 此度の召喚では本来の大体九分の一、2メートルサイズにまで縮小されている。
 准将の新たなる剣や再起する自由の剣、傲慢にして強大たる剣の操縦は機体内部に展開された拡張空間のコクピットにて行う形となる。
 搭載兵器の威力も大きさ相応にまで低減されているが、
 戦闘に伴う魔力消費の燃費が大幅に安定化されるメリットもある。
 准将の新たなる剣や再起する自由の剣、傲慢にして強大たる剣が本来の大きさと力を発揮するには令呪による魔力支援が必須。

3274名無しさん:2025/01/31(金) 01:54:29
>>3268
そうですね、宝具である刻々帝は魔力消費が大きく、対象の時間を停止させるザインは特に大きいということにします
時喰みの城は今回の狂三は士道に感化された後(過激な振る舞いが目立たなくなり丸くなった後)なので死ぬまで魔力や時間を吸い上げることはあまりしないと思います。そういう条件ならユージオも許すかなと(もちろん敵対者が増えそうなリスクは付き纏いますが)

3275名無しさん:2025/01/31(金) 23:30:57
こっちだと初ですが聖杯候補作を避難所スレに投げさせてもらいました

3276名無しさん:2025/02/01(土) 01:48:32
範道大也&浅垣灯悟を投下した者ですが、投下中に0時を過ぎていたのでそれがアウトだったら候補から除外してください。ギリギリで投下してしまい申し訳ありません

3277 ◆gXaKV49AZQ:2025/02/01(土) 07:02:13
>>3276
投下開始が24時前から始まっているのでオッケーです。

3278名無しさん:2025/02/01(土) 08:32:28
>>3277
ありがとうございます!

3279名無しさん:2025/02/01(土) 10:16:47
候補作コンペお疲れ様です
自分もうちょっとつくりたかったですが時間に余裕がなく一作しか投げられなかったです

3280 ◆gXaKV49AZQ:2025/02/01(土) 15:46:25
質問。
範道大也&浅垣灯悟の候補作を挙げたF.VBrKt2氏は変動IDで、別の候補作を挙げていないお初の方ですか?

3281 ◆gXaKV49AZQ:2025/02/01(土) 17:09:29
【主】シロッコ    【術】太歳星君     【作者】N5OvXTtQ
鱒は人格や思想が変わり種だけど秀才であることには変わりない、聖杯戦争を引っ掻き回す役としていい感じ。
鯖はかなり強い部類だがそれ以上にめっちゃ厄い、悪辣に聖杯戦争を引っ掻き回す新たな愉悦部員か。

アニメでダークギャザリングを視聴していましたが、まさかあの邪神が太歳星君だったとは。FGOのコンの集合体で害意のない太歳星君とはえらい違い過ぎる。
作中でも最上位級の強さなので、鯖化による弱体化である程度整えたいところ。
あと原作は未把握でアニメより先は分かりませんが、プロフを読む限り手数の多さが語りの上で少しネックになるかも。


【主】ギム・ギンガナム【騎】牙王       【作者】ZzYDuaNw
鱒は戦う気バリバリの御大将、聖杯戦争もノリノリで戦ってくれるであろう有望株。
鯖もラスボスということもあって強者であり、聖杯への願いも破滅的でいい悪役ポジション。


【主】イリヤ     【剣】ヤマトタケル   【作者】lqWG9bMA
鱒はプリヤ版なので原作?とは違ってマスターとしての適性が未知数、それでも魔力や幸運(悪運含む)は高いと思う。
鯖は最優に恥じぬ安定した強さ、特に魑魅魍魎が蔓延る京都では活躍が見込まれる。宝具の使い所に気を付けたいところ。

イリヤについて確認ですが、【参戦時期】の六千年前に向かった直後、大昔のパンドラに干渉していた時にルビーも一緒にいましたっけ?
そこら辺がうろ覚え、もしかしたら参戦時期的にマジカルルビーは所持していない可能性もあるかなー、と。
それと【技能・能力】からクラスカード数種は没収してもいいかなと。


【主】範道大也    【英】浅垣灯悟     【作者】F.VBrKt2
鱒は戦隊ヒーローでありながら聖杯を求めているため、悪行はしないけど聖杯戦争には積極的になってくれるのはヨシ。
鯖は絶賛アニメ放映・活躍中のヒーロー。京都人および聖杯戦争参加者はあの戦隊モノあるあるにどんな反応を示すだろうか!

3282 ◆gXaKV49AZQ:2025/02/01(土) 17:16:31
それと大事なことなのでもう一度告知。
今日明日の二日間は投票期間なので皆さんお忘れなきようにお願いします。

3283名無しさん:2025/02/01(土) 17:38:56
イリヤ&ヤマタケ主従の投下者です
wikiで指摘箇所の部分の修正しておいたほうがいいでしょうか?

3284名無しさん:2025/02/01(土) 17:45:51
>>3283
ひとまず投下者が確認内容についてどう思うか、どう返答するかを聞いてみたいです。
ルビーに関してはこちらの記憶欠如なのでどうだったか知りたいですし、ルビーがあればそれなりに戦えるのでクラスカードはなくてもいいかなと考えています。

3285名無しさん:2025/02/01(土) 17:54:54
>>3284
ルビーに関してはそちらの記憶通りですのでルビーは付随してないはずですね
修正箇所としてはルビーとクラスカード抜きで実質一般人に近いことになりそう(強いて言うならダリウスの贈り物を付随するかどうかだけどあれ扱いがめんどくさそう)
なのでwikiのでその部分を削除・修正すればいいかなと思っています

3286名無しさん:2025/02/01(土) 18:04:22
こっちの方だと初めてなもので色々とガバガバで申し訳ない

3287 ◆gXaKV49AZQ:2025/02/01(土) 18:23:55
>>3285
了解しました、イリヤにとってハードモードになりますがルビーとクラスカードはなしでいきましょう。

3288名無しさん:2025/02/01(土) 18:27:39
さっそく修正箇所の修正を完了しました

3289 ◆gXaKV49AZQ:2025/02/01(土) 18:32:30
ここまでの候補作34作を一覧。
なお>>3280への返答がないので、F.VBrKt2氏は暫定的に変動IDの(*3)とします。

【主】千石撫子    【狂】ルフィ      【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】ニコライ    【弓】ユースタス・キッド【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】ユーベル    【殺】ロブ・ルッチ   【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】ピトフーイ   【槍】李書文      【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】マザー・ミランダ【槍】カタクリ     【作者】◆gXaKV49AZQ
【主】キング     【役】シャドウ     【作者】◆gXaKV49AZQ

【主】佐藤和真    【剣】キリト      【作者】V8egZwqg(*1)
【主】伊狩鎧     【術】赤木信夫     【作者】jQYQl7So(*1)
【主】キリト     【狂】アスナ      【作者】1jKwGxFs(*1)
【主】アクア     【弓】赤座伴番     【作者】9wR0ay4U(*1)
【主】ボク      【殺】レン       【作者】XmnSk6M.(*1)
【主】美遊兄     【狂】アスナ      【作者】KBHtbWng(*1)
【主】アクア     【槍】斑目一角     【作者】0ISSMhEo(*1)
【主】ボク      【剣】加賀美新     【作者】w2bWZzPg(*1)
【主】レン      【剣】加賀美新     【作者】w2bWZzPg(*1)
【主】ユージオ    【弓】時崎狂三     【作者】fTNTNcvs(*1)

【主】皐月夜見    【騎】シン・アスカ   【作者】ZzYDuaNw
【主】益子薫     【弓】エミヤ      【作者】ZzYDuaNw
【主】神代剣     【槍】市丸ギン     【作者】ZzYDuaNw
【主】ファムリナ   【剣】十条姫和     【作者】ZzYDuaNw
【主】獅童真希    【弓】キラ・ヤマト   【作者】ZzYDuaNw
【主】ギム・ギンガナム【騎】牙王       【作者】ZzYDuaNw

【主】乙女アストラエア【槍】バイキン黒騎士  【作者】kLAXB.MM
【主】暁切歌     【弓】マキマ      【作者】kLAXB.MM
【主】レイヴン    【殺】デイヴィッド   【作者】kLAXB.MM
【主】ファウスト   【狂】ナイチンゲール  【作者】kLAXB.MM
【主】プレデター   【術】戸愚呂弟     【作者】kLAXB.MM

【主】星野アイ    【剣】バルトス     【作者】yjPYip46
【主】蚯蚓      【殺】ガントレット   【作者】yjPYip46

【主】ハル      【術】八雲紫      【作者】RJYlJgDc(*2)
【主】天王寺昧    【別】鵺        【作者】9vhu14ec
【主】シロッコ    【術】太歳星君     【作者】N5OvXTtQ
【主】イリヤ     【剣】ヤマトタケル   【作者】lqWG9bMA
【主】範道大也    【英】浅垣灯悟     【作者】F.VBrKt2(*3)

3290名無しさん:2025/02/01(土) 19:54:58
すみません、諸事情で返事が遅れました

>>3280
ユージオ&時崎狂三などと同じ作成者です

3291 ◆gXaKV49AZQ:2025/02/01(土) 20:45:24
>>3290
了解しましたー。

3292 ◆gXaKV49AZQ:2025/02/03(月) 06:22:39
投票期間が終了しました。結果は一票のみ。

毎度の事ですが、投票期間中の投票がいつも少ないですね。
必要であれば火曜日までの延長も考えますが、あるいはその他の投票権を持つ方は棄権と考えて選考を始めてもいいですか?

3293名無しさん:2025/02/03(月) 06:24:44
すみません投票期間なのを忘れてました…個人的には延長してもらえると助かります

3294 ◆gXaKV49AZQ:2025/02/03(月) 06:29:21
>>3293
了解しました、火曜日まで延長します。

しかし毎度不思議に思う、結構前からスケジュールに書き込んでいて近くなったら告知もしているのに、投票が期日中に上手く機能しないんだね。

3295名無しさん:2025/02/03(月) 11:56:49
個人的に誰も投票してないと不安で投票しづらいというのがありますね…

3296名無しさん:2025/02/03(月) 19:56:59
自分も推薦投票投げました
こういうの初めてだからちゃんとした意見述べれてるか不安

3297名無しさん:2025/02/03(月) 20:45:12
企画主です。
投票ふえたー!皆様ご協力ありがとうございます。
それと投票ふ明日の24時までの予定なので、まだの方は是非ともお願いします。

3298 ◆gXaKV49AZQ:2025/02/05(水) 06:06:23
投票終了、順当に得票数で見たら次の4組でいいかなと思います。
この選定についてご意見などありましたらお声掛けください。

【主】シロッコ    【術】太歳星君     【作者】N5OvXTtQ
【主】美遊兄     【狂】アスナ      【作者】KBHtbWng(*1)
【主】イリヤ     【剣】ヤマトタケル   【作者】lqWG9bMA
【主】ピトフーイ   【槍】李書文      【作者】◆gXaKV49AZQ

3299名無しさん:2025/02/05(水) 14:13:21
太歳星君は>>3281で企画主氏が言ってた通り弱体化が必要だと思います

3300 ◆gXaKV49AZQ:2025/02/06(木) 14:11:24
シロッコ太歳星君の制作者であるN5OvXTtQ氏へ、>>3281および>>3299に対しての応答をお願いします。
ダークギャザリングの太歳星君については私も把握しきれていない部分がありどういう性能に落ち着かせるべきか分からないので、制作者自身による修正案でも反論でもいいので反応を確認したいです。
もし返事がないようでしたら別の候補作を選出することも考え中です。

3301名無しさん:2025/02/06(木) 19:46:34
>>3300
弱体化について了解しました

今考えている案としては○視肉:EXの弱体化させる方向で考えてますが内容として
目玉一つにつきの回復量を減らすか、バフデバフ耐性効果を消すか、あるいは両方を考えてます

また備考で触れていますが補足として原作で太歳星君は自身の縛りプレイとして視肉がある状態では陰陽術を使わずに戦い、視肉がなくなってから陰陽術を行使し始めるということをしています
聖杯戦争では全ての攻撃が呪いというわけではないため、この縛りを曖昧にしてますがハッキリさせたほうがいい場合はそのような記載内容に変更してもいいと思っています

現状で考えているのはこんな感じですが加減については自分ひとりでは読めない所もあるので意見を貰えればと思います

3302 ◆gXaKV49AZQ:2025/02/06(木) 20:59:04
>>3301
お返事ありがとうございます。
視肉については今のところ回復量の減少ぐらいでいいかな?
複数所持によるバフ効果とデバフ耐性はチートレベルでなければ残っていてもいいかも。
あとは視肉がどれくらいの量があるのか、バフ効果デバフ耐性が付く個数の目安、原作では何度蘇生したのか、それら次第では視肉の数なども調整が必要かも。
視肉縛りプレイは続行で、逆に視肉+陰陽術だと強力過ぎるかも?

あと陰陽術「呪縛呪」による金縛りは確実に効き過ぎず、ケースバイケースで効く相手も効かない相手もいるような塩梅にしたいかな。
対魔力持ちにはランク次第で効きづらい、特殊な対抗策を持っていないマスターには効くとか。
それと陰陽術「護身隠行法」による自身を知覚させなくなる術はひとまず暗殺用途で使われなければいいかな。
一応Fate作品でキャスター系な鯖が隠行術を使って気配遮断ほどではないけど人の眼を避ける魔術とかは使っているので、太歳星君が使うのもありではあるかと。

とりあえず多少述べてみましたが、自分も匙加減はわからないです。
なので>>3299氏やその他の方からも具体的な意見や案があると助かります。

3303名無しさん:2025/02/07(金) 20:04:49
とりあえず今ある意見を参考に調整を入れた内容を出してみます
問題などがあれば意見をお願いします

原作だと視肉がどれくらいの量かははっきり言うと不明で卒業生は基本即死攻撃ばかりで蘇生回数も沢山としか言えないです
なので視肉の数ではなくスキル使用の回数制限でまとめた方がいいと思いました
具体的には下記の内容でどうでしょうか

・使用回数は太歳星君と式神で合わせて12のストックで1つ消費して効果を使用できる
・式神が使える効果は自身に一時的なバフかデバフ解除の2つ
・太歳星君が使えるのは自身の蘇生回復、他の英霊の回復、一時的にデバフ解除の3つ
・蘇生回復は死亡時に1回分使用するが、強力な攻撃を受けた場合は複数のストックを使用する(ヘラクレスの十二の試練のようなイメージ)

また呪縛呪の金縛りは対抗手段があれば軽減できるとし陰陽術は作中での使い方に合わせて以下の記述にします。

○陰陽術:EX
陰陽術全般を扱うことができるが、キャスターが扱うものはその陰陽術の源流であり、人間が扱えるようになった物とは一線を画している。
なおキャスターは自身の趣向により「呪い返しと護身法」に関しては専ら自身が攻撃を受ける際に使用する。

* 呪縛呪
呪い返しと護神法その3、相手の動きを封じる金縛りの術。
対魔力またはそれに類する能力を持つ者はその力が高いほど縛られる時間が短縮される。

最後に視肉と陰陽術の縛りについてと作中で自身に向かってくる卒業生がいなくなるまで夜宵ちゃんに攻撃しなかったことを考えて備考の内容を変更します。

【備考】
存分に勝負を楽しみたいというキャスターの趣向により視肉を全て失うまでは陰陽術を使用することを自身の縛りとしている。
また自分から戦闘に参加してくる等で出てこなければ、基本的に相対するサーヴァントを撃破するまでマスターを優先して狙うことはしない。

3304名無しさん:2025/02/07(金) 20:26:14
十二神将はサーヴァントと戦えるくらいの強さですか?
流石にそのレベルを12体も召喚出来るのはやり過ぎだと思うのですが

3305 ◆gXaKV49AZQ:2025/02/07(金) 20:44:25
【お知らせ】企画主は明日から月曜日まで遠征するので、その間は対応力が落ちることをご了承ください。

20時前までにレスがなかったから@wikiの参加者名簿に4組を追加したけど、気がついたら>>3303以降のレスが付いていた…
とりあえず選出した4組に対して明確な反対意見はなかったので一応名簿を載せたままにします。ただし、今後の意見によっては別の候補作との入れ替えも視野に入ります。
あとは太歳星君の調整について議論をお願いします。
明日は早いのでここらでお暇します。

3306名無しさん:2025/02/07(金) 20:58:15
>>3304
普通の魔術師マスターよりは強いですが流石に単体でサーヴァントには敵いませんよ

3307名無しさん:2025/02/07(金) 22:29:09
>>3306
了解です、それなら大丈夫だと思います

3308 ◆gXaKV49AZQ:2025/02/08(土) 18:56:45
最強寒波による交通事情に戦々恐々しながらも無事に目的地について一息ついた企画主です。
とりあえず>>3303の内容を参加者名簿の太歳星君に反映しました。

3309 ◆gXaKV49AZQ:2025/02/11(火) 07:36:44
遠征から帰還して溜まった疲労を取るべく今日はゆっくりする予定の企画主です。
京都聖杯戦争の語り開始は2月15日(土)、なのでそれまでの間に気になる点などがあれば今の予備期間中に議題に挙げてみてください。
なお、前回は都度思い当たった時にキャラ毎に性能調整(伊織の魔術、レンのGGO的な仕様、舞衣の迅移、カブキ・ザンキの使い魔、など)を行いましたが、今回の京都でもそういった調整が必要かもと感じたらお声掛けください。

3310 ◆gXaKV49AZQ:2025/02/14(金) 13:44:40
この後の2月15日(土)0時から京都聖杯戦争が始まります。
私は就寝して朝以降にゆっくり指し手を考える予定なので、語り手は0時以降からご自由お語りください。

3311名無しさん:2025/02/14(金) 14:02:13
(語る場所ってこのスレでいいんでしたっけ?うろ覚えで申し訳ない…)

3312名無しさん:2025/02/14(金) 14:15:35
>>3311
ここめいいんだぁよ

3313名無しさん:2025/02/15(土) 01:21:52
(とりあえずここで語ってみる)
第五次聖杯戦争に臨んでた筈なのに気付いたら別の聖杯戦争に巻き込まれる形になった美遊兄、流石に混乱してたね

3314名無しさん:2025/02/15(土) 04:03:10
シロッコと太歳星君はまずはそれぞれ別行動
京都の中心あたりの霊地に陣取りしようとする太歳星君
最初は自身と手を組めそうな相手を探してみるシロッコ

3315名無しさん:2025/02/15(土) 05:29:16
美遊兄とアスナはお互いに大切な存在の幸せを願って聖杯を狙うことに決めたから、性格的には相性が良かった
でも問題はアスナの願いの根本であるユウキがマスターとして参加してることや、アスナの彼氏であるキリトが参加していること
あとは美遊兄自身はまだ何も知らないんだけど、美遊の親友であるイリヤが参加してることがある
幸い全員マスターだから、彼らを生かしたまま聖杯戦争から脱落させるという方法はあるけど…

あとアスナとキリトが同時に参加してる問題もキリトが知ったらどうなるか…
サーヴァントとはいえ自分の彼女を殺さなければ願いが叶わないからなかなかシビア

3316名無しさん:2025/02/15(土) 05:44:37
名護さん「問おう、君が俺のマスターか」
レン「うん。……私もあまりよくわからないけど、そういうことみたいだね」

名護さん「そうか。俺は名護啓介。クラスはアーチャーだ」
レン「私はレンだよ。よろしくね、名護さん」
名護さん「ああ。だが俺のことは基本的にアーチャーと呼びなさい」

レン「うん。わかったよ、アーチャーさん!」
名護さん「とりあえず今日から君は、俺のマスターとして弟子になりなさい。俺はコーチとして君を育て上げることに決めた」

レン「え!?普通はマスターとサーヴァントって弟子じゃないよね!?」
名護さん「そんなことはどうでもいい。本当は753という数字のTシャツを着せて、常に俺の名前を胸に抱き、正義を行ってもらいたかったが……真命バレを防ぐためにやめておこう」

レン(名護さんはマイペースだしよくわからないけど、悪い人じゃなさそうだ。……でも変なTシャツを着せられなくて良かった!)

3317名無しさん:2025/02/15(土) 06:01:35
ユウキ「京都観光楽しいね、セイバー!今までファンタジー世界が舞台のゲームに居たから何か新鮮だよ!」
一護「そうだな。でもこれは聖杯戦争だ。無茶はするなよ」

天真爛漫に京都観光を楽しむユウキに一護は茜雫を重ね、複雑な表情をしていた

一護(今度こそ……今度こそ護ってみせるんだ……!)

3318名無しさん:2025/02/15(土) 07:48:49
夏油は原作と同じく宗教団体を隠れ蓑にしつつ呪霊集めをしているな
信者や霊障被害者を通じて、あるいは玉藻と共に魑魅魍魎がいる現場に赴いて収集しているとか
なお強力な呪霊はいないようだがそれらを情報収集に活用したり、場合によっては合成して戦力を生み出すかもしれない

3319名無しさん:2025/02/15(土) 15:10:44
シロッコ(これが前世紀の地球…重力の井戸に囚われたままの人間が営む社会風景か…)
シロッコ(宇宙に進出することもなく、大きな戦争の爪痕もない…私の知る宇宙世紀とは色々と違うな)
シロッコ(そして、聖杯戦争という謎の儀式…一体、この私に何をさせたいというのか…)

シロッコ(…それはそうと、料理が実に美味しい。ジュピトリスとは違い、豊富な資源がこうも豊かさを与えるというのか)

京都市内を散策中に飲食店に入り、今の状況について色々と思慮に耽りながら舌鼓を打つ木星帰りの男であった

3320名無しさん:2025/02/15(土) 16:06:27
「あはははははっ!聖杯戦争?願いを賭けた殺し合い?なにそれサイコー!」

目の前の強壮な男、ランサー・李書文から今自分が置かれた状況を説明されて、そのマスターたる女性・ピトフーイは狂喜に乱れながら楽しげに声を発した

「据え膳(SJ2)を奪われたと思っていたら、まさか意図せずSAOみたいな訳のわからない儀式に巻き込まれるなんて!なにこれ、なんかの運命かしら!」
「…何を言っているのかさっぱりわからぬが、どうやらお主も聖杯戦争に乗り気のようだな」
「あったりまえよッ!今まで恋い焦がれてきた命懸けのゲーム!これを楽しまないわけにはいかないわ!!」
「呵呵呵……!面白い女だな、それでは儂も此度の死合をたのしませてもらおうか!」

3321名無しさん:2025/02/15(土) 16:21:39
カズマ「異世界転生した俺が今度は異世界転移するってどんな展開だよ!?」

カズマがこの世界に来た第一声は異世界転生者らしいそんな一言だったとさ
その直後に今度はダクネスだけじゃなくてアクアやめぐみん達もいないから、とりあえず彼女達を探そうと真っ先に思考したり、仲間思いな一面も覗かせたけどね

3322名無しさん:2025/02/15(土) 16:22:17
カブキ、頼りになる用心棒として名を馳せているけど鬼に変身して戦うという一点から魑魅魍魎の仲間扱いして差別する心無い京都の住人も居たね…

3323名無しさん:2025/02/15(土) 16:23:25
マヤは中学に通いながら、学校が終わった後はザンキに指導されて修行に励む日々だったね

3324名無しさん:2025/02/15(土) 16:30:52
蓮子は能力で京都であることは把握したけど自分の知らない京都で戸惑ったところはあったね
遷都してないから首都になっていないとか

3325名無しさん:2025/02/15(土) 17:12:17
キリトは刀を欲しがってるけど金銭的にあまりにも足りないから学校に通いつつ、用心棒や魔物狩りの仕事もこなしつつ少しずつ金銭を稼ぐ
キリトだけだと生身で木刀だから弱い魔物倒すのが精一杯だけど、鯖であるアリスに協力してもらって二人で金銭を稼いでいるようだ

そして学校も仕事もない時は、身体が鈍らないように。あと生身の戦闘に慣れるために剣術の修行に励むキリト

キリト(こうしてると、ユージオと過ごしてた日々を思い出すな。あいつの犠牲に無駄にしないために……アンダーワールドを存続させるために、俺がなんとしても聖杯戦争を勝ち抜かないとな)

3326名無しさん:2025/02/15(土) 17:13:00
この京都、カブキやユウキみたいに人外要素がある人種でも平等に用心棒として雇う人もいれば、魑魅魍魎扱いして差別する人もいる
ユウキは用心棒をして金銭はなんとかしているようだ

京都を楽しく観光してる中、ユウキに対して嫌な目線を向ける者も居たけどそれでもユウキは楽しそうにしていた

ユウキ「ねえ、セイバー。ボク、金閣寺に行きたいな!建物全部ピカピカですごいんでしょ!?」
一護「いいぜ。まあこの世界、普通の京都とは違うから金閣寺があるのかわかんないけどな」

一護としては、聖杯戦争ということでユウキを心配しながらも彼女を楽しませてやりたいという気持ちも強い

3327名無しさん:2025/02/15(土) 17:22:59
>>1888を少し修正して投下)
京都市内には以下の学校があって、何名かのマスターが通っているようだ

①神道系・呪術系な学校
魑魅魍魎が蔓延る京都という世界観なので古来から受け継がれた対魔の法術を学ぶ中高一貫の学校。
柳瀬舞衣が中等部に所属。「刀使」という役職はこの世界にはないがやってることはほぼ同じ。一応巫女なので神道系の学科に属しているそうな。
その他呪術高等専門学校のように呪術を扱う学問もある模様。

②情報系学校
IT関係に特化した専門校。
キリトが所属。たぶん桐ヶ谷和人の進路が影響してこのロールに収まったか。

③小学校
イリヤやメアリーが通っている学校。

(当然だがこれ以外のも学校や大学が京都市内に多数存在しているよ)

3328名無しさん:2025/02/15(土) 20:14:42
>>3318
ちなみに原作と同じように宗主の座に夏油が居座り、ちゃっかり秘書として玉藻の前が就いたそうな
秘書として玉藻の前が

3329名無しさん:2025/02/15(土) 22:02:19
ユウキやレン、ピトフーイはアバター姿でありながら肉体的疲労感や負傷時の流血などに違和感を覚えていたね
あとGGO勢の話として、何故だか弾道予測線とかGGOのシステムの一部が機能しているけど、ストレージが使えないから弾倉を所持する必要がある等の現実味も所々あるそうな

3330名無しさん:2025/02/15(土) 22:11:06
ゲームと違って肉体的な疲労があるから、体力をつけるという意味では名護さんがマイペースにレンを訓練してるのは理に適ってるという

ちなみにユウキは身体を動かして疲れることに一種の喜びのようなものを感じてたね
よりリアルに近い感覚を楽しめてるって

3331名無しさん:2025/02/15(土) 22:35:59
>>3329
アバター勢はみんな用心棒もやってるからその仕事中に軽い傷が付いたりして流血してるんだっけ?
自分が流血してもむしろそれを楽しんで笑うピトフーイはイカれてる

3332名無しさん:2025/02/15(土) 23:48:55
カズマ「とりあえず聖杯戦争で勝つために仲間が必要だと思うんだよ。他の奴らも誰かと組んでるかもしれないし」
影山「俺と兄貴とカズマだけで何が不満なのさ」
矢車さん「いや、カズマの言うことも一理ある。ある程度、サーヴァントの数が減るまで誰かと組むのは悪くない。……眩しい奴以外ならな」

3333名無しさん:2025/02/16(日) 00:02:09
差別の目を気にしないユウキとは対極的に、カブキは京都の住人に怒りを募らせていた…
もっとも善良な鬼を演じるために表向きは、その怒りを出さないように自制していたけど

3334名無しさん:2025/02/16(日) 00:34:39
基礎体力を向上させる特訓と称してレンにイクササイズをさせる名護さんはさぁ…

レン(これ、本当に訓練になってるのかな!?あと思ったより疲れるなぁ……!)

なおイクササイズは割といい運動になることには違いないのでなんだかんだ体力をつける特訓にはなってる模様

3335名無しさん:2025/02/16(日) 03:21:27
>>3322
>>3333
(…今の所マスターは、差別の目にもめげない善良な鬼とやらに見える、が……どうにも引っかかる。
…汝は一体…)
と内心カブキについて考えつつ、偵察やら情報収集やらなんやらをやってるアタランテ姐さん

3336名無しさん:2025/02/16(日) 05:49:34
伊織は京都市外の山奥に住まいて日々剣術の鍛錬をしているそうな
まぁそれだけではなく、ご近所付き合いをして子供に多少指南をしたり
魑魅魍魎の退治依頼とかが来て京都市内をあちこち駆け回ったり(ちゃんと交通網を有効活用しています)
時には剣術対決や指南の依頼で他の道場や学校に出向いているそうな
そんでもって最近はセイバーも加わわり、聖杯戦争のこともあって一緒に行動している

ちなみに伊織の住居地においての一幕
セイバー「イオリ、ご飯のおかわりをください!」
イオリ(…セイバーというのはもれなく健啖家な英霊なのか?)

3337名無しさん:2025/02/16(日) 09:39:16
アズラエルのロールは大企業の理事兼財閥の御曹司って、元の世界に近い感じだったっけな
その立場を利用してそれとなく他のマスターを探したりサーヴァントらしきものの目撃情報を集めようとしたりしている
世界ディエゴは今のところアズラエルの護衛として付いて回ってる感じだった

3338名無しさん:2025/02/16(日) 09:39:51
舞衣は当初舞台が京都なのもあって、(…もしかして、此花さんの家もここに…?)と考えてたな、太牙にその事話して探してもらったりもしてみたけど、とりあえずこの京都には此花家は無いという事が分かった
元々親交があり、互いの立場ゆえ敵対した事はあるものの後に共闘したのもあって巻き込まれてない事にホッとしつつも、居たら心強かったとも思う舞衣であった
(ソシャゲであるとじともでは互いの家柄故か元から寿々花と知り合いな事が描かれてる、また寿々花は京都の名家出身)

3339名無しさん:2025/02/16(日) 11:26:37
「そうだな、古今東西の英霊たちを迎え撃つんだ。城に居を構えて待つというのもいいだろう」
京都の街を見つつ格の高い霊地を物色する太歳星君
そうして目をつけたのは二条城、位置的にもここに陣地を築いて決戦まで見て回るのもやりやすいと判断した彼はそのまま城内へと歩を進めた

3340名無しさん:2025/02/16(日) 11:27:21
聖杯から与えられる現代知識があまりないから現界当初はイリヤがタケルに頑張ってひとまず悪目立ちしないようにすることはできてたな
タケルは記憶にある江戸の街より発展した現代の京都とさらにご飯も容易く多様なものが食べられるのに感動した

3341名無しさん:2025/02/16(日) 11:29:21
とある依頼で魔物討伐に向かったピトフーイと李書文
それら化け物が京都市内で暴れれば結構な被害が出るだろうが、今の2人では対した脅威にはならずあっさりと撃退してしまった

ピト「…あんた本当に強いのね、銃を持った私より多くの獲物を倒すだなんて」
李書文「この程度、肩慣らしにもならん。早く他の英霊と死合うてみたいものだな」

その討伐後の帰り道、今度はゴロツキみたいな輩達に囲まれてしまったピトフーイたち
どうやら魔物討伐や用心棒として好き放題やっていたせいでいつの間にか恨みを買っていたらしく、徒党を組んで彼女への報復に来たらしい

李書文「マスター、儂を召喚する前に一体何をやらかしたのか」
ピト「えー、弱い奴らの事なんか一々覚えていなーい」
モブ「てんめぇー、ふざけやがって!いくぞ、ヤロウ共!」
李書文「襲って来るようだが、殺めても構わんか?」
ピト「いや、死体の後始末が大変だから無力化だけにしてね(GGOなら勝手に消えてくれるのになー)」
李書文「仕方がない、なるべく手加減してやろう」

そうして始まった大乱闘だが、状況は極めて一方的な展開であった
ピトフーイは拳銃で足を射貫いたり、捕まえたゴロツキを盾にして攻撃を防いで投げ飛ばしたりと、上手く立ち回りながら乱戦を楽しんでいる
一方李書文は目にも止まらぬ速さで敵に近づき、槍を使わず己が拳のみでゴロツキ共を吹っ飛ばしていた
やがて動けない男達がそこらじゅうに寝転がり、場が静かになったところで2人は再び帰路についた

ピト「ねぇランサー、さっきの技はなに?拳法?」
李書文「…八極拳」
ピト「あれが八極拳!そっかぁ、あんた槍だけじゃなくてステゴロも得意なのね?」
李書文「日々鍛錬を欠かさなければ、あのくらいは容易くできるようになる」

ピト「じゃあさ、私にも八極拳を教えてよ」
李書文「…ほぅ?」
ピト「私、腕っぷしは強くてどんな銃器も扱えるけど、接近戦をもう少しカバーしたいんだよね。ね、どうかしら」
李書文「…朝の鍛練の時間であれば、少しだけ付き合ってやろう」
ピト「よしっ!それじゃあ明日から宜しく頼むね、ランサー!」

3342名無しさん:2025/02/16(日) 11:36:56
魑魅魍魎がいる世界だからか、魔術や呪術も世間一般的には知られているんだよな
とはいえ悪用されないように極力秘匿されていて一般人が目にすることは殆どなく、万が一見られても事後処理で上手く誤魔化しているそうな
まぁ弊害として「これは魔術だ呪術だ」と偽って詐欺する輩もいるそうな

3343名無しさん:2025/02/16(日) 11:53:08
実はレンは大学生でもあり、蓮子と同じ大学に通っているようだ
ただし原作でのリアル環境とは違い質素な暮らしをしていてある程度お金を稼いでおきたいのでアルバイトみたく荒事な仕事をやっているとか

3344名無しさん:2025/02/16(日) 16:04:23
この世界の魔物、無闇矢鱈に人を襲うわけじゃなくて人語を話せて人間に友好的な人型の魔物もいるんだよね。
まあそういう魔物も魔物ってだけで差別を受けることはあるし、普通の学校には通えないんけどそんな魔物のために魔物や魔物に対して偏見ない者が通える学校が一部の善意ある人たちのボランティアによって経営されてる
ひぐらしの雛見沢分校みたいな、小さな学校だけどね

そしてユウキはその学校に通って学生生活も満喫していた

あと太牙は人間に友好的な魔物が理不尽な差別を受けてる場面を見ると、止めに入ったりしてたね
最終回後だけ会って、人間とファンガイアが共存出来る世界を望んでるからこの京都でも人間と共存出来そうな魔物には協力的な模様

3345名無しさん:2025/02/16(日) 16:05:42
矢車さん「久しぶりだな、相棒」
影山「ただいま、兄貴。兄貴が俺を人間に戻してくれたんだね」
矢車さん「ああ。今度こそ俺と一緒に光を掴もう、相棒」

カズマ(なんかすごい格好の奴らだな。他人のフリしとくか)

矢車さん「おい、マスター」
カズマ(知らない、知らない)

矢車さん「俺のマスターに選ばれたってことは……お前にも願いがあるんだろ?それならお前も俺と一緒に戦ってもらおう」
カズマ「やだ。なんで俺がお前のワガママに振り回されなきゃならないんだよ。そもそも聖杯なんて胡散臭いし、それであいつ(ダクネス)を連れ戻してもあいつはどうせ怒るだろうし?」

影山「あいつ?もしかしてマスターにも大切な仲間がいるのか?」

そんな会話がキッカケでカズマは仕方なくダクネスの件を地獄兄弟に話した。ついでに流れで互いの自己紹介も

影山「たしかに自分から出て行ったなら聖杯の力で連れ戻しても意味ないかもしれないな。でもお前が元の世界に帰らないと、仲間達が心配するんじゃないか?」

そんなことを影山に言われてカズマは仲間達のことを思い出す

カズマ「あー、もう!しょうがねぇなぁ!元の世界に帰るために聖杯戦争に巻き込まれてやるよ!」

アクアが、ダクネスが、めぐみんが、ウィズが、クリスが――みんなが待ってる。
だからアクセルの街に帰るべく、カズマは決意する

カズマ(ダクネス。元の世界に帰ったら意地でもお前を連れ戻すからな)

矢車さん「どうやら聖杯戦争に参加する覚悟は決まったようだな、カズマ。……俺たちの未来のためにも、お前には意地でも優勝してもらう」

影山「一緒にがんばろうぜ、カズマ」

――さて、ここで僅かに方針の食い違いが発生する。
カズマは優勝狙いだが、とりあえず元の世界に戻る手段が見つかればそちらを優先するだろう。影山もそれに協力するつもりだ
しかし矢車さんは、影山に執着しているため絶対に願いを叶える。つまり優勝する気でいる。
影山の居ない世界など、本当に地獄としか言いようがないからだ

今でこそ影山の意志を尊重し、カズマの方針に従うつもりだが……優勝するためならどんな相手にも容赦しない
サーヴァント戦で勝ち目がなくても、クロックアップを利用したマスター狙いなど。手段さえ選ばなければ、聖杯戦争ではいくらでも勝つ方法があるのだから

3346名無しさん:2025/02/16(日) 16:06:40
地獄兄弟が召喚される前、とりあえずカズマは元の世界に帰るために京都を散策してた
京都は和風だけどもちろんゲーセンなんかもあって、異世界生活が長かったカズマはつい懐かしさを感じで足を踏み入れる

ユウキ「うーん、UFOキャッチャーって難しいね!はい次、そっちの番!」
一護「俺もこういうの得意じゃないんだけどな……」

そんな感じでUFOキャッチャーを楽しむカップル。どう考えてもリア充です、ありがとうございました
ちょっと不機嫌になったカズマは拗ねてユウキ達がプレイしていた隣の台でUFOキャッチャーをする
そして持ち前の運の高さでアッサリと景品をゲット

ユウキ「キミ、すごいね!どうやって取ったの!?」

そんなふうに元気よくユウキが迫ってきたから、カズマとしても悪い気はしなくてユウキ達の台でUFOキャッチャーを実行

カズマ「UFOキャッチャーっていうのは、こうやって落とすんだ」

ドヤ顔で景品ゲットするカズマ。そして何故か一護に対して勝ち誇ったような表情をする

一護(なんだ、こいつ?俺、何かしたか??)

何故かやたらウザい態度をしてくるカズマに一護は困惑しつつも、三人はこうしてゲーセンで仲良くなった

ユウキ「ねえ、キミの名前はなんていうの?」
カズマ「佐藤和真だ」
ユウキ「ボクはユウキ!UFOキャッチャーって難しいけど楽しいね、カズマ!」

3347名無しさん:2025/02/16(日) 18:24:53
ソリテールさん、元の世界より人間が豊富だから何人もの人間観察に勤しんでいるな
その過程で情報収集もこなしているようだが……『お話』した人間達、大丈夫だろうか?

3348名無しさん:2025/02/16(日) 23:42:53
>>3341
この大乱闘、終わってから暫くした後に通行人が惨状を見て通報したことでニュースとして報道されたんだよね
そこでピトフーイと李書文の身体的特徴がゴロツキ達の供述によって明かされた。ピトフーイについては銃を使ってることも明かされた

ピトフーイ「ねぇランサー、見てよこのニュース。私達、世間的にはすっごい悪役になってそうだよ!」

ピトフーイは自分達の特徴が報道されて、危険人物扱いされてることを喜ぶ

ピトフーイ「これだと正義感の強い奴が私達を成敗しに来るかもね。それとも勘がいい奴は私達が聖杯戦争の参加者だって気付くかな?どっちにしろ楽しみじゃない!?」

ピトフーイはイカれた女だが、李書文の願望を叶えるのには非常に適したマスターだ
李書文も他の英霊が自分達の存在に気付き、死合いが出来ることを望んでいるのだから

3349名無しさん:2025/02/17(月) 12:02:22
そういえば魔物や魑魅魍魎などは倒してもその場に残るし(一部の霊体とかは消える)、時には死体処理が必要になるよね
それと京都人も戦えば流血や負傷するし、酷けりゃ重傷に死亡もあり得て、場合によっては人外共に拐われて巣穴には白骨が残されたり、とゴア規制Zeroなんだよね
だからGGOの感覚になれたレンちゃんにはそこら辺のリアルに衝撃を受けそう

3350名無しさん:2025/02/17(月) 18:21:26
実はマヤ、呪術師の素質があって舞衣も通っている伏見の学園に通っているそうな
まぁ素質があるだけで能力の発芽とかはなく、将来の見習い程度に初歩的な呪術やその他通常の学業を学んでいるとか
もしかしたらザンキに鍛えられることで成長するかもね

3351名無しさん:2025/02/17(月) 20:37:04
そういえばキリトが仕事仲間からとある噂を聞いていたようで
曰く、銃器を扱う傭兵の中に弾道の射線が視認できる変わった人間が一人二人ほどいるとか、子供の様に小柄で異様にすばしっこくめっちゃ強い『ピンクの悪魔』がいるとか

キリト(射線が見える…GGOのシステムアシストみたいなものか?)

ちなみに用心棒や魔物討伐をしている聖杯戦争の参加者にも同じ様な噂を耳にしているだろう

3352名無しさん:2025/02/17(月) 20:54:23
美遊兄、とりあえず金銭がなければこの世界で暮らせない(=優勝出来ない)から用心棒などで金銭面はなんとかしている模様
聖杯戦争中なのでいざという時にいつでも交戦出来るために基本的にはアスナも同行している

あとは情報収集も地道にしている
最初こそ違う世界の聖杯戦争に巻き込まれて困惑していた美遊兄だが、やはり願いや過酷な境遇もあってこの聖杯戦争でも優勝すると覚悟を固めるのは早かった

そして美遊兄はアスナに提案する

美遊兄「もし狙えるなら、相手がマスターでも狙いたい。本気で優勝を狙うならそれが一番、効率が良さそうだ」
アスナ「それはそうかもしれないけど……マスターを狙うっていうのは人殺しと変わらないんだよ?」
美遊兄「……わかってる。それでも俺は願いを叶えたい。……バーサーカー、お前もユウキって子を幸せにしたいんだろ?」

アスナから願いやユウキのことを聞いているので、ここで名前を出す
我ながら悪どい方法だな、と美遊兄は内心で自嘲する

アスナ「それは、たしかにそうだけど……。それでも私は無害なマスターまで襲いたくないかな……。相手のマスターが悪人なら仕方ないと思うけど……」

アスナのその言葉を聞いて、更に畳み掛けなかったのは美遊兄の本来の優しさゆえか

美遊兄(……バーサーカーにまで俺と同じになれなんて、無理強いはしない。俺だって無害なマスターが居たら、容赦なく殺せるかわからないからな。それでも俺は――)

3353名無しさん:2025/02/17(月) 20:55:04
>>3348
名護さんと共に朝食をとっていたレンはこのニュースを見て思わず驚く

レン(このニュースの犯人、もしかしてピトさん!?私がアバター状態で連れてこられてるから、ピトさんも来てる可能性はあるよね。でも、ピトさんはもうこんなことしないはずだから……人違いかな?)

名護さん「そんな顔をしてどうした、レン。もしかして今のニュースに心当たりがあるのか?」

レン「それが……犯人の女の人の特徴が、私の知り合いと似てて……。でも、あの人はもうこんなことしないはずなんだけど……」

名護さん「ほう。一応、その女性について話を聞こうか」

そしてレンは、名護さんにピトフーイのことを教える

3354名無しさん:2025/02/17(月) 21:02:44
この世界でのメアリーは身寄りのない孤児という設定だったな
異郷の地とはいえ初めての外の世界に感激してたけどあれこれ欲しがるからお金を稼ぐためにインターラプターは魑魅魍魎から護衛する凄腕のヨージンボー(用心棒)をやってた
勿論真名に等しいニンジャネームは名乗らずワタナベで通していたけど

3355名無しさん:2025/02/18(火) 08:05:35
アルトリアが伊織と一緒に京都で外食をしていた時、偶然にも美遊兄が店を通り過ぎるのが出入り口から見えた

アルトリア(あの人影は……まさかシロウ?)

だがしかし、アルトリアの知る衛宮士郎とはあまりにも雰囲気が違う。なんなら見た目も僅かに違う
そうこう思案しているうちに、アルトリアは美遊兄を見失ってしまった

アルトリア(もしもあの人影が本当にシロウなら、私は――)

3356名無しさん:2025/02/18(火) 08:06:18
マヤの学費などを含めた生活費を稼ぐため、そして人々を守るという鬼の使命であり、ザンキ自身の信念のためにもザンキは魑魅魍魎を倒す依頼を受けたりしていた
もちろん誰かが襲われていたら無償で助ける。それが鬼の仕事だからだ

なお聖杯戦争ということもあり、マヤも同行してる模様

そしてマヤはザンキの生き様に憧れた

マヤ「師匠、かっけー!私も師匠みたいな鬼になりたいな!」

ザンキ「鬼というのは一つの生き方だ。常に自分に勝つ、そういう生き方だ。……ただな、マヤは自衛のために修行させているだけで、出来るなら鬼の道に巻き込みたくないけどな」

それがザンキの本心だ
ザンキはマヤを危険な巻き込みたくない。鬼が如何に危険な生き方か、ザンキはよく理解している

マヤ「えー!でも私も師匠みたいになりたい!」
ザンキ「……とりあえず、鍛えられるだけは鍛えてやる。でもな、俺を真似るんじゃない。自己流でいけ」

3357名無しさん:2025/02/18(火) 08:25:14
普通に通学して、普通に勉強して、普通に友達らしき女子とたわいのない話をして…

イリヤ(なにこれ…ちょっと斬新!)

これまで濃い面子と魔法少女バトル+ドタバタコメディの日々を送っていたイリヤにとって、(今のところ)平穏な日常を送るという行為に対してギャップを覚えていた
ついでにいうと破天荒な先生なんていないし、元いた世界のクラスメイトのように尖った同級生はいないし(あーでも変わった趣味を持った子は何人かいるかも?)
ゆえに聖杯戦争に巻き込まれていることを隠しつつこの世界のロールを演じることで普通は得られぬ“普通”を体験しているところだった

イリヤ(でも、やっぱり…)

全く新しい環境に自分一人だけ、まるで世界の異物であるかのように感じてしまう
つまるところ、騒がしくても顔見知りの親友や仲間、あとマシカルルビーがこの場にいないことに物足りなさや寂しさ、不安を感じてしまうのであった


以下、若干関係のないTips
セイバーは魑魅魍魎に襲われたイリヤを助けてくれた恩人、ということにしてしばらく居候してもらう、という些か無理矢理な方法で家族にも認知してもらっているようだ

3358名無しさん:2025/02/18(火) 08:29:52
>>3348
「ほう…随分な乱暴者がいるようだな」

喫茶店で優雅な時を過ごしていたシロッコは偶然喫茶店のテレビでそのニュースについて知る
マスターとしてこの世界に呼ばれてから過ごして来た日々で彼はこの世界の情勢についてある程度把握する事ができていた

(この地にいる人々でここまで好戦的でかつ暴れる者はそういない、小さな俗物たちがほとんどの中でこれだけ者となれば…)

ニュータイプの能力でこの世界の住民の思念を大まかに把握していたシロッコには件の人物が外れている者だと感じていた
協力者兼キャスターの対戦相手を揃える糸口を探していた自身にはチャンスであると考え、その事件のあった場所へと移動するのだった

3359名無しさん:2025/02/18(火) 11:32:05
歩兵用新型武装の試験運用・データ収集の現場にアズラエルは視察名目で赴いた
自社傘下の私設部隊が特定エリアを封鎖し、魑魅魍魎や魔物を新兵装を用いて駆逐していく
その出来映えに一定の評価を下しつつ、アズラエルは内心不満を懐いていた

アズラエル(あんな化け物ども、軍を動員すればもっと簡単に駆逐できるだろうに)

今回の舞台となる京都では古都の文化遺産を保護する名目もあり、災害級の緊急事態でない限り軍隊および破壊規模の大きい兵器を使えないように法令で定められている
魑魅魍魎や魔物たちも軽装備で対処できるパターンが多いため、公的機関や民間による討伐で大体間に合っていた

3360名無しさん:2025/02/18(火) 12:53:05
ディエゴ「確かに凄い武器だな、生前の俺でも一溜りもないに違いない」
アズラエル「だけど、サーヴァントには効かないんだろう?」
ディエゴ「あぁ、神秘なき現代兵器では、霊体である俺達には通用しない」
アズラエル「…となると、敵となる主従がいたらマスターを狙うべきか」

今この場には用心棒として自分に付き従うライダーしかいない
ゆえに彼らは認識を改めるべく、今後の戦い方について話し合う

ディエゴ「あるいは魔術など神秘を扱う輩であればある程度の影響を受けるだろうが、そいつらも対した脅威にはならない」
ディエゴ「もっとも、マスターみたいな人間には害を為すだろうな。そいつらなら弾丸を見舞うことはできるが、逆にどんな手品を使ってくるかは分からない。ま、用心することだな」
アズラエル「魔術師、ねぇ…」

魔術師、呪術師、あるいは異能を使うもの
それらの噂はアズラエルも聞いている、自分達普通の人間(ナチュラル)とは違う人種、あるいは化け物か
公的には存在を明かされているものの未だ秘匿性が高く中々尻尾を掴ませない存在
アズラエルはそれらを厄介な存在と認識しつつも、もし敵対するならば私兵を動かし物量で勝ればいいと考える

3361名無しさん:2025/02/18(火) 12:53:37
柳瀬舞衣は学園では優等生の部類である
元々刀使として日々精進していたから当然であり、その上気立ての良さゆえに他生徒や教師からも評判は良好であった
学園でも討伐依頼が来て実戦を行う事が多く、個の戦闘能力も指揮能力も評価されていた

舞衣(可柰美ちゃんや他の皆に比べれば、私なんてまだまだなんだけどな)

ちなみにアサシン・登太牙は近くにはおらず、彼女は従者なしに伏見の学園にいる
他の主従に狙われた時には危険がおよぶかもしれないが、今はまだ始まったばかりだからまだ大丈夫であると二人して判断した
また太牙が人間と異種族との共存を目指していること、その為に京都を見て廻りたいと願い出たのもあり彼女は了承していたのだ
そして舞衣は学生生活をしつつ、もし善良な魔物とかを見かけた時には太牙の意思を尊重し危険が及ばないところに逃がすのを手伝っている
それと無論のことだが、舞衣も太牙も聖杯戦争に関わる情報を集めようと動いており、毎夜合流して意見を交わしている

3362名無しさん:2025/02/18(火) 16:59:48
ザンキと同じようにカブキも無償の人助けはするけど、それは善良な鬼を演じるためで本心からの優しさじゃないんだよね
でも子供を守る時だけは、本心から動いている

だがカブキが助けた際、鬼に変身するカブキを化け物呼ばわりしてカブキが変身解除すると同時に懐からボールペンを取り出し突き刺そうとする大人も居た
もっともカブキの身体能力ならば生身でも余裕で受け止められるが、そこに太牙が割って入り、カブキを襲った大人の腕を掴む

太牙「怪我はないか?」
カブキ「大丈夫だ、ありがとうな」

そんな太牙の良心に、カブキの心は少しだけ救われた
もっとも、カブキの恨みは深いのでまだ人間に復讐するつもりだが……

そして太牙はこの世界で起こっている差別や迫害の深刻さを実感した。カブキを迫害した大人は、明らかにカブキを殺そうとしていたからだ

太牙(渡……。人間と人外の共存の道は険しいな。だが俺は、決して諦めない)

3363名無しさん:2025/02/18(火) 18:23:25
>>3362
この時アサシン特性ゆえか、カブキは太牙がサーヴァントであることに気付いていないんだよな
一方でザンキも令呪を(たぶん呪術で)隠していたからマスターであることを気付かれずに済んでいた

3364名無しさん:2025/02/19(水) 04:16:49
夏油「くくっ…あははははっ!」
玉藻「おや、どうかなさいましたか、マスター?」
夏油「いやー、まさかこの僕が特別教師として呼ばれるだなんて、全く想像しなかったよ」
玉藻「それはそれは」

送られて来た書状を確認した夏油は、その内容について思案し始める
曰く、若き将来のある呪術師たちのために何度か講演をお願いしたい、という伏見の学園からの依頼であった
――この世界では「夏油傑」の名前は「最悪の呪詛師」として認識されておらず、一流の呪術師として界隈では一定の認知度を得ていた
宗教団体での活動も「霊障の被害者を救っている崇高な方」という側面で見られてもいるようで、彼が腹の内で「非呪術師の殲滅」を目論んでいるなんてこの世界の人間には知るよしもなかった

夏油「各所に猿共が関わっているのが気に食わないが、この世界の呪術師がどんなものか見てみるのも悪くはないね」
玉藻「でしたらお引き受けなさるのですね。ならば私も優秀な助手としてご同行を」
夏油「いや、キャスターには別に調べて欲しいことがあるんだが」
玉藻「ミコーンッッ!?」

この会話の少し前、夏油は信者からの報告を受けた際に「鬼のような姿に変じて人助けをする用心棒が京都にいる」という内容を少し気にかけていた
更に詳しく聞いてみると、その姿が災いして助けられたはずの人々から差別を受けている、という噂も付随していたという
それが呪術師かそれに類する者であり、その上自分と同じく猿どもを憎んでいる可能性もあると夏油は推察し
であれば自分は学園の視察と情報収集を行う間に、キャスター・玉藻の前にその者の捜索・交渉などを分担作業として頼むことにしたのであった

ちなみにマスターの傍から離れたくないと主張するキャスターであったが、マスターとしてバレないように行動すること、万が一の時には令呪を使って呼び戻すこと、などと夏油に言い聞かせられて渋々別行動を了承したそうな

3365名無しさん:2025/02/19(水) 05:29:32
>>3351
キリト(……そういえばこの世界には魔術や呪術が使える人も居るって聞いたことあるな。もしかして魔術や呪術が使えたらそういうことが出来るのか?)

まさかアバターの姿でGGOのシステムが使える者が聖杯戦争に居るなんて思うはずもなく、そんなふうに考えるキリト。キリトが現実世界の肉体〝桐ヶ谷和人〟として参加しているから余計にこの世界の常識に合わないことには思い至らなかった

キリト(俺もそういう能力が使えたら、もっと戦えるようになるのかもしれないな)

そこでキリトは魔術などに興味を持ったが果たして彼にその才能はあるのだろうか?

3366名無しさん:2025/02/19(水) 07:58:43
>>3347
物腰の柔らかさとかから友好的な人型の魔物って認識されやすいだろうからな
魔族にとってそれは息を吸うように簡単で特にソリテールは殊の外それが上手いから…

3367名無しさん:2025/02/19(水) 12:02:25
タタタタタッ タタタタタッ

 タタタタタッ タタタタタッ

小気味よく鳴り響く掃射音
連動して有象無象のなにかが穿たれる

討伐依頼を受けたレンは名護さんと一緒に現場に向かい、魑魅魍魎の群れと戦っていた
それらを放置してしまえば平穏に暮らす人々に危害が及ぶかもしれない、ゆえに稼ぎのためだけではなく京都を護るためにレンは今日もP90を構えて続ける

名護さんが白兵戦で敵を薙ぎ払い、レンが銃弾でもって敵を撃つ、それはGGOで遊んでいた頃と変わらない光景のようにも見えた
しかし、如何にレンがアバターの姿であろうとも、この世界はリアルに映し出してくる
傷ついた魑魅魍魎は血のようなものを噴出し、息途絶えるとその場に倒れて物言わぬ骸へと変貌する
GGOであればゴア規制によりそのような生々しさはなく、加えて倒されたモンスターもすぐに消失していたが
目の前にいる魔性のそれらはすぐに消えることなく、普通の生物よりかは早めに自然消滅するもののその間はグロテスクさが残り続ける
その世界観の差違を意識する度にレンはちょっとした嫌悪感を抱くものの、それ以上に他者が流血するところを見たくないがために彼女は奮闘していた

 レン「通信?…えっ!名護さん、別の群れが住宅地に向かっている、って!」
 名護さん「本当か!すぐに向かいたいが、こっちもまだ片付いていない!」
 レン「私が先行して向かいます!名護さんはこの場をお願いします!」
 名護さん「了解した!俺もすぐに片付けて向かう、だから無理はするなよ!」

驚異的な脚力で瞬時に移動できるレンが適任と判断し、二人はしばし別れて行動することとなる
先程戦闘していた場所から少し離れたところにて新たな魑魅魍魎の群れを確認したレンは、一息つくこともなくP90を掃射した
しかしレン一人で捌ききれない程の物量であったために押し留めるにしても限度があり、何匹かに突破されてしまい
その上運が悪いことに、その進行方向には避難が遅れた一般市民の姿があった!
化け物が牙を剥くまで残りわずか、レンの攻撃も間に合わない!
恐怖に戦いた悲鳴が鳴り響き、回避できない惨事が迫り来る!



 「二河白道」



だが、その瞬間は訪れなかった
両手に二本の刀を持った青年が一人、瞬く間に化け物達を斬り伏せていたのだ
さらに別の化生が押し寄せるが、今度は西洋の騎士の姿をした女性によって薙ぎ払われていた

 アルトリア「大丈夫ですか、イオリ」
 伊織「ああ、問題ない。怪我はないか?問題なければ、向こうに避難してくれ」

騎士が男に声を掛けつつも次々とやってくる魑魅魍魎を対処する、不可視の何かを用いているのはわかるがその時のレンにその判別は難しかった
男は応じつつ、恐慌状態の市民の安否を確認してこの場から逃げるように促すと、その指示以外に考える余裕もない様子で不運な現場に遭遇した通行人は急いでその場から離れていった

 アルトリア「敵性存在がまだ残っています、このまま殲滅しましょう、イオリ」
 伊織「ああ、そっちの…子供か?なんでもいい、戦えるなら手伝ってくれるか?」
 レン「…えっ、あ、はい」

二人の剣士の戦う様に一瞬だけ見惚けていたレンだが、彼らに共闘を持ち掛けられると我に返り、集中し直して魑魅魍魎に向かって火を噴いた
三人掛かりでその場にいた群れを掃討するのにそれほど時間は掛からず、やがて住宅地のすぐ傍は再び静寂を取り戻した

3368名無しさん:2025/02/19(水) 12:41:09
一護、普段は死神状態じゃなくて私服を着てるんだよね
だからユウキと京都観光してる時も特別目立たず、カズマと交流出来たりした

3369名無しさん:2025/02/19(水) 12:42:01
>>3346
カズマ「UFOキャッチャーくらいならまたいつでも取ってやるよ」
ユウキ「ありがとう、カズマ!」

ユウキの天真爛漫な振る舞いにスッカリ毒気が抜けたカズマであった
まあ根はなんだかんだお人好しなのがカズマだ

しかしユウキの言動や姿で気になったことがあるので、質問する

カズマ「なあ、俺は偏見がないから質問するけど、ユウキって人間じゃないの?」
ユウキ「ボクは人間だよ。ちょっと訳あって今はゲームのアバターの姿だけどね」
カズマ「UFOキャッチャーでそこまで嬉しそうにする人間か。もしかしてお前……ヒキニートなのか?」

ユウキ「ある意味、そんな感じかな」

ユウキの返答に僅かに親近感を覚える元ヒキニート、カズマ。

そんなカズマに一護が声を掛ける

一護「別にユウキはヒキニートじゃねえよ。コイツは病弱だからアバターの姿で活動出来るようになるまでロクに生身で外を歩けなかったんだ」

カズマ「なんだ、そうだったのか。まあそういう技術が発展して良かったじゃないか」

病弱の少女――と聞いて同情心もわいたが、本人が楽しそうなのでカズマはあまりそこまで根掘り葉掘り聞くつもりもない。むしろ普通に接してやるのが彼女とためだろうと考え、適当に返事をする。

ちなみにアバターの姿というのは意味不明だったが、異世界転生した経験から〝この世界にはそんな技術もあるんだな〟と納得した。

ユウキ「うん。そのおかげでカズマに出会えたからね!」

満面の笑みで返事をするユウキ。病弱の少女でもこんなふうに天真爛漫に振る舞えるこの世界は、ちょっと優しい世界だな――とカズマは思うのだった

3370名無しさん:2025/02/20(木) 06:45:39
>>3358
ピトフーイ「あはははは!やっぱり来たわね!」

シロッコが向かった場所にはピトフーイと李書文が居た
ニュースになったことだし事件の現場で待っていれば誰かしら来るだろうと考えて、二人は事件現場で待ち構えていたのだ

ピトフーイ「随分と独特な見た目の男ね。でもここに来た勇者様ってことは――」

ピトフーイは銃を構え、ニヤリと笑う

ピトフーイ「私を楽しませてくれる相手ってことだよねえ!?」

3371名無しさん:2025/02/20(木) 06:46:46
地獄兄弟とカズマは仲間探しと聖杯戦争、及びこの世界から元の世界に帰るために三人で情報収集しつつ、魑魅魍魎を狩る依頼などを受けて金を稼ぐ
愛犬を探してほしいという軽い依頼も受けたが、その時のこと。

影山「いいよなぁ、あの犬……褒められてる」
矢車さん「以前もそんなことを言ってたな、相棒。あの時は光を求めるなと否定したが……今度こそ光を掴むぞ……」
影山「ありがとう、兄貴。ああ、今度こそは……!」

以前と同じセリフを口にする影山に対して、今度は何も否定しない矢車さん。それは光を求めたが、掴めなかった者だからの言葉でもある

カズマ「いや、俺たちも色々な依頼人に感謝されて報酬ももらってるだろ」
影山「そういえばそうだった。誰かに感謝されるのってさ、嬉しいよな、カズマ……」

しれっとツッコミを入れるカズマだがその言葉は影山にとって嬉しいことに気付かされるもので、影山は喜んだ

カズマ「たしかに、感謝されて悪い気はしないよな」
影山「そうさ。だから俺はサーヴァントとしてじゃなくて、俺自身の意志でカズマの力になりたい」

カズマ(影山って見た目はアレだけど性格は悪くないんだよな、性格は。でも矢車は――)
矢車さん「今、俺のことを笑ったか?カズマ」
カズマ(笑われたくないならそのダサい服をなんとかしろよ――って言いたいけど、言ったら絶対にめんどくさいんだろうな……)

そこでカズマは適当にやり過ごすことに決めた

カズマ「気のせいだろ」

それから三人で仲良くカップラーメンを食べた
矢車さんは料理の腕がすごいのだが、そんなことカズマは知らないし、矢車さん自身がやさぐれてからは料理を作る気もないのでこうして不摂生な飯を食らう日々だ

カズマ(そろそろカップラーメン生活にも飽きてきたな。ていうかあいつら、いつも兄貴塩と弟味噌とかいうカップラーメン食べてるけど飽きないの?そもそもなんだよ、そのネーミングセンス)

3372名無しさん:2025/02/20(木) 06:47:31
カブキとザンキ、どっちも人助けはしてるんだけどカブキは「人を助けるのが、鬼の仕事だからな」って誰かを助ける度に言ってるからザンキより噂が広まってるんだよね。もちろんこれは、善良な鬼を演じるためだ
ザンキは別に自分のことをわざわざ鬼だと自己紹介しないから

3373名無しさん:2025/02/20(木) 06:48:21
>>3364
人助けをして、変身解除する瞬間のカブキを玉藻は発見した
しかし助けられた人は「鬼のお前も化け物だ!」と叫ぶと一目散に逃げ出す。もちろんカブキに非はないのに、だ

そして誰かに見られてる視線に気付いたカブキは口を開いた

カブキ「おい。なんだお前、さっきからジロジロ見てきてよォ」

ちなみに口調こそ荒いがこれはカブキが元々そういう口調というだけで、別に怒ってるわけじゃない

3374名無しさん:2025/02/20(木) 06:54:46
>>3367

 アルトリア「片付きましたね、民家にも被害は出ていないようです」
 伊織「それは良かった。それとそこの君にも、ご助力痛み入る」

周辺の状況を確認した後、伊織は共闘してくれた少女(レン)に礼を尽くす

 レン「いえ、こちらこそご協力いただきありがとう、ございま、す…」

一方、戦いが終わって落ち着きを取り戻したレンは、被害を抑えてくれた彼らを見据えてお礼を返そうとするが、その時になってある事実に気付き言葉尻の歯切れが悪くなってしまう
そのタイミングで伊織たちの足元に一発の弾丸が着弾する
それが牽制の類いであるとわかっても伊織とセイバーはその場から少し後退しながら警戒態勢に切り替えていた
その凶行はレンのものではなく、新たに駆けつけたもう一人、謎のスーツを纏った者によるものであることは明白であった

 名護さん「レン君、大丈夫か!」
 レン「アーチャーさん、私は大丈夫です…それよりも」
 名護さん「あぁ、相手は…セイバーか…?」

別の場所での討伐を終えた名護さんがレンの横に並び立ち、伊織とセイバーを見据えつついつでも戦えるように身構えていた
ちなみに駆けつける途中でサーヴァントの気配を感じ取り、状況が読めないながらもマスターの安全を優先しがゆえに名護さんは先程の行動を起こしたのであった
一方でレンは、魑魅魍魎との共闘の祭には気付かなかった相手の正体、あの少女が剣の英霊であることに気付いて驚きと焦燥を抱いていたが
しかして所持したP90を構えることなく、ただ伊織達を見据えるのみ

 伊織「よもや、このような場所で盈月の儀の参加者に遭遇するとは」
 レン「盈月の、儀?」
 名護さん「たぶん、聖杯戦争のことを指しているのだろう」
 アルトリア「それで、貴方達はこれからどうするつもりですか?」
 名護さん「それはこちらの台詞でもあるがな」

英霊同士の邂逅、一触即発な状態での緊迫感が新たにその場を支配する
双方共に想定していなかった事とは言え、すでに聖杯戦争の渦中に呑まれている身
いつでも戦えるように、相手がどう行動しても即座に対応出来るように気を張り詰めている

 レン「ちょ、ちょっとも待ってアーチャーさん!」
 名護さん「なんだ、こんな時に」
 レン「実は私、あの人達と一緒にここにいた群れと戦っていて」
 名護さん「何?」
 レン「たぶん私一人では対処しきれなくて市民を守れなかった、だけどあの人達が駆けつけてくれたおかげで最悪の事態を防げた」
 レン「たぶんあの人たちは悪い人達ではない…だから、私としては今はここで戦うつもりはあまりないんだけど…」

ある意味彼らがいたおかげで助けられた、そんな思いもありレンはこれ以上の戦いには乗り気ではなかった
それに二人の剣士の戦う様はあまりにも洗練されて、もし彼らと交えることを考えると些か不安を感じずにはいられなかった

 名護さん「だが君は聖杯戦争を勝ち抜くつもりなんだろう?ならばいずれは彼らとも戦う時が来るかもしれない、それを今やらずに後回しにする、と?」
 レン「そ、それは分かっているよ!でも…」
 名護さん「…まぁいい。セイバーとそのマスター、今の話は聞こえていただろう。俺達、いやマスターが戦いを望んでいない」
 名護さん「それを聞いた上で、お前達はどうする」

そうは言いつつも、名護さんは未だ警戒を続けている
レンの思いを聞いてそれを無碍にするつもりもないが、如何せん相手がそれを無視して攻めてくる可能性がまだ充分にある
レンが言う通りに人々を守る行動が取れる善良な陣営なのかもしれないが、だからといって聖杯戦争の理に従わない主従であるという保証もない
未だ危険と隣り合わせであるものの、こうなっては相手の反応を確認しなければならない
このまま争いなく終わるのか、あるいは――

3375名無しさん:2025/02/20(木) 06:55:16



 伊織「――俺は」
 アルトリア「!?気を付けてください、イオリ!!」

伊織がどのように返答するか、それを口にする前にアルトリアが声を張り上げる
それと同時に、二組の主従の周囲に異変が訪れる
――上空には複数の大剣が突如として現われ、それらが一斉に彼らへと降り注ぐ
自然落下ではなく一直線に、主にマスターを狙っての致命的な刺突が迫り来る
これが常人であったり、生半可な戦闘能力を持つ者では対処しきれずに酷い目に遭っていただろう
だがそうはならない、何故なら尋常ならざる守護者がその場にいるのだから

アルトリアは刀身を晒すことなく大剣を打ち払い、場合によっては粉砕する
名護さんもイクサカリバーによる銃と剣を使い分けて大剣に対処し、必殺技《イクサ・ジャッジメント》で一度に複数を爆散させる
マスターの二人も破壊はできずとも各々対処する、伊織は応刀を駆使して攻撃をいなし、レンは紙一重ながらも自前の俊敏性で回避する
やがて2騎の英霊によって大剣の殆どは使いものにならなくなり、残りの大剣もやがて浮力を失い墜落しながら消失した

 伊織「なんだ、今のは」
 アルトリア「たぶん、我々以外のサーヴァントによる攻撃ではないかと」
 伊織「姿も気配も殆ど感じられない…もしや、暗殺者の英霊の仕業か?」
 アルトリア「えぇ、その可能性が高いです。ですがこの様子だと既に離脱しているかもしれません」



その予想通り、犯人であるソリテールは2組の陣営がいるあの場から遠く離れていた

 ソリテール「小手調べで少しだけ魔法を使ってみたけど、やっぱり英霊って強いわね」

宇佐見蓮子から離れて一人で動いていたソリテールはサーヴァントの気配を感じて現場に向かい、二組の主従が対峙している場面を目撃する
どうしようかと少し思案して、ちょっとした思い付きで大剣を生み出す魔法を行使し、どのように反応するかを“観察”することにしたのだ
とはいえ、主が傍にいない状態で全力を出せるわけもなく、尚且つこの場では敵を討ち取ろうなどとあまり考えていなかったので、大剣をそれほど多く出すことなく本当に様子見程度しか行っていなかった

 ソリテール「まぁ少しだけ彼らの事を知ることもできたし…今度は実際に『お話』でもしてみようかしら?」

ソリテールは極力気配を消していた
姿を見せず、声も発せず、あの場にいた二人と二騎に自分の痕跡を残さなかった
つまり正体が気付かれていない状態の見ず知らずの他者として、彼らに近付いて『お話』をしてみようと考えていた
無論警戒はされるだろうけどさすがにすぐさま攻撃することはないだろうし、仮に戦闘になったとしてもそう易々とやられるつもりもない
それよりも、聖杯戦争に参加しているマスターという人間に強い興味を懐いき、『お話』をして色々と知りたいとも思うソリテールであった

3376名無しさん:2025/02/20(木) 08:26:29
京都市内にあるアパートの一室。そこで一人の少女が窓から月明かりが照らす星空を見上げていた。一見、美しい夜空に見惚れているように見えるがそうではない。少女は夜空と腕時計を交互に見ながら23時58分30秒、23時59分41秒とぶつぶつ呟いている。

「…0時00分ジャスト。私の"眼"に狂いはないようね」
「天体観測お疲れ様、と言っておこうかしら。それで何か分かった?」
「そうね、ここが確かに日本の京都府であることが分かったわ。最も私がいた時代よりずっと昔だしおまけに妖怪の実在が当たり前なんて愉快な世界だけど」

星空を見上げていた少女こと宇佐見蓮子は自身が召喚したというサーヴァント、ソリテールにそう告げる。
蓮子は星の光で今の時間が分かり、月を見ただけで今居る場所が分かる能力を持っている。その能力でもって本当にここが京都なのか確かめたのだ。
悲しいかな相方の境界を視る能力と比べたらなんてことない異能だが、それでも長年付き合ってきた自分の能力。その正確さには自信があった。

「流石に慌てたわよ。朝起きたら街の様子が様変わりしてるし、あなたが隣にいて聖杯戦争とやらについての話をされるし」
「あの時のマスターは中々見ていて愉快だったわ。まあ私も聖杯戦争やニホンという国についての知識は全て聖杯から与えられたものなんだけど」
「流石に今は受け入れたけど最初は夢かと思ったわ。…メリーもこんな気持ちだったのかしら」

ソリテールに告げられた霊都京都で行われる聖杯戦争という儀式。
最初は懐疑的であったが、大学の図書室で調べてみたこの世界での"現代史"や、ニュースで当たり前のように報道されている妖怪や魔物絡みの事件等で否応なしに自分が異邦の京都に迷い込んでしまったことを自覚させられた。

「今日は休日だし、朝になったらちょっと京都と他県の境界線について調べてみようと思うからよろしく頼むわ」
「聖杯戦争から逃げるつもり?」
「まさか。どんな風に私達を閉じ込めてるか確かめるだけよ。そもそもここは私のいた世界じゃないんだからこの京都から出られたとしても何の解決にもならないし。
……まあ殺し合いなんてゴメンなのは本音だけど、聖杯戦争やこの世界は本当に興味深いわ。次から次へと調べたい、試したいことが浮かんでくるの」
「ふふ、それを聞いて安心したわ。もしかしたら私はマスターの"知識欲"が縁になって喚ばれたのかもね」

にこりと笑うソリテールにどうにも落ち着かない気分になる蓮子。ソリテールの容姿は頭部の二本角を除けば愛らしい少女といって差し支えないもの。しかしその笑顔はどうにも能面に貼り付けたような気味悪さを覚えてしまう…。

「とにかく私は今から寝るから。おやすみなさいソリテール…アサシンって呼んだ方がいいんだっけ」
「私の場合はどちらでも問題ないけど、まあ他の主従に遭遇した際に違和感を持たれないようにアサシンで通した方がいいと思うわ。おやすみ、マスター」

3377名無しさん:2025/02/21(金) 03:04:59
アタランテがカブキとは別行動で偵察している時に二条城にも調べに行ってたね
霊地として優れてい場所として睨みを効かせてみたら、案の定キャスターの陣地として異様な妖気を感じ取っていた
一方太歳星君もサーヴァントの気配を感知、アーチャーが近くにいることを確認していた

3378名無しさん:2025/02/21(金) 05:04:24
>>3373

玉藻「あらあら、噂の御仁とやらは思ったよりも粗暴な無頼漢のようですわね」
カブキ「ちっ、開口一番でなんて言い草な女だぁ。…いや、思った以上に面妖なサーヴァントのようだな」

目の前に現われた女性をじっくり見ているうちにじんわりとパラメータを視認したのだろうか、あるいはその特異な気配を感じ取ったのか
得体の知れない脅威が現われたがゆえに、カブキは再度鬼の姿に変身して臨戦態勢に入る
アーチャー曰く、マスターが鬼に変身してもなるべくサーヴァントとの戦闘は避けるべき、英霊というのは人智を超えた化け物である、と言い聞かされてはいたが
紛いなりにも強い魔化魍や鬼と戦っていたカブキにとって、サーヴァント相手だからといって尻尾を巻いて逃げるつもりはなかった
――もっとも、戦ってみて手に負えないようであれば令呪を使ってアーチャーを呼び戻すつもりでもあったが

玉藻「ストップストップ。私、この場であなたと戦うつもりはありませんわ」
カブキ「あぁん?じゃあ何の用で俺の前に現われたんだぁ?」
玉藻「あなたみたいな鬼のことを、私のマスターが呪術師か呪詛師ではないかと興味をお持ちでして」
玉藻「よろしければ、私のご主人様と一度お会いになってお話をしてみませんか?」

3379名無しさん:2025/02/21(金) 08:04:00
>>3370
突如現れた2人に対しシロッコは落ち着いたまま対峙する
そしてすぐ自身に銃を向けるピトフーイを見て彼に付き添っていた式神が2体シロッコの身を守ろうと彼の前に立つ
そんな状況の中でシロッコは彼女を見てその思念を読み取る

(なるほどこの女が下手人というわけか…そして睨んだ通り随分と好戦的なようだ。フフッ…この感じはヤザンを思い出すな…)

内心そんなことを思いながらシロッコは両手を軽く上げ掌を見せてこの場で戦う意思がないこと告げる

「すまないが私は勇者ではなく立会人でね、今君たちとやり合う術を持たないのでね、この式神もあくまで最低限の護衛といったところだ。だが代わりに私は君が望む戦いの場を用意することができる」

まずは今の自身は無力であると示して戦意を削ぐ
戦闘を欲するならばサーヴァントも出さずに無抵抗の存在を即座に殺すのは避けると彼は推測する

「と言っても今それを言っても信じてはもらえないだろう、信頼してもらうために提案させて欲しい。私が召喚した最強のサーヴァント…キャスターをその目で見てもらいたい」

シロッコはキャスターとの戦いを出しに使いランサー陣営と交渉を試みる
ランサーの方はまだ未知数だがこの提案に惹かれるのであれば一時的に手を組めないかと模索していく

3380名無しさん:2025/02/21(金) 08:32:37
>>3362
カブキ「……大人がみんな、お前みたいな奴ならいいんだけどなぁ。鬼は鬼ってだけで差別されるからよぉ」

カブキは太牙にそんな言葉も漏らしてる
これは嘘偽りないカブキの本音。太牙もそれを聞いたから、余計にこの世界の差別問題に対して真摯に向き合わなければならないと思ったんだよね

3381名無しさん:2025/02/21(金) 08:33:45
>>3375
レン「……何も来ないね、アーチャーさん」
名護さん「ああ。そこに居るセイバーの言う通り、この場から去った可能性が高いな」

レン、名護さん、伊織、アルトリアの四人はしばらく次の攻撃を警戒していたが、静寂が訪れてアルトリアの予想通りアサシンだと思わしきサーヴァント(ソリテール)がこの場から去ったのだと確信に至る

名護さん「とんだ邪魔が入ったが……答えを聞こうか。セイバーとそのマスター」

アルトリア「イオリ。私は相手に敵意がないのなら、戦う必要がないと思います。それよりも今は先程の卑劣な攻撃を仕掛けてきたアサシンとそのマスターを討伐するのが先決するべきじゃないですか?」

伊織が答える前に、アルトリアが声を掛ける
アルトリアは美遊兄を自分の知る士郎だと思い、そんな彼とは戦いたくないという気持ちがあった。それに此度の聖杯戦争ではアルトリアに願いがなく、邪悪ならば破壊する気でさえいる。ゆえに相手が危険人物でなければ戦いは避けたいというのが本音だし、士郎やレンのような善良なマスターを守るためにも今はソリテールを倒したいという思いが強かった

伊織「ああ、うん。俺もお前と同じ思いだ、セイバー。俺達を襲撃したアサシンを放置したら民草の多くが死ぬだろう。――悪しき事、許されぬ事だ」

伊織はあっさりとアルトリアの意見を肯定した。
強者と死闘をするにしても、先程のようにマスター狙いの不意打ちで水を差されるのは困る
ちなみにソリテールは容赦なくマスターを狙うことは先程の襲撃で理解しているが、それに怖気付く伊織ではない

名護さん「……なるほど。君達も俺と同じ考えか」
レン「それはアーチャーさんも私達を襲ったアサシンを倒そうと思ってるっていうこと?」
名護さん「そういうことだ。俺はああいう悪人が嫌いでな。それにマスターを狙うサーヴァントなんて卑怯者は余計に許し難い存在だ」

アルトリア「どうやらお互いに意見は一致したようですね」
名護さん「そうだな。ちなみに俺達はレン君を元の世界に帰すために聖杯戦争で優勝するつもりだ。何か別の方法が見付かれば方針は変えるが、もしも優勝するしか手段がなければ――」

アルトリア「――わかりました。その時は正々堂々と勝負しましょう、アーチャー」

レン「とりあえず私達を襲ったアサシンの情報交換がいつでも出来るように連絡先を交換しませんか?……私はあまりあのアサシンと戦いたくない、けど……」

伊織と違い、レンはソリテールが怖かった。当然だ、流石のレンとはいえマスター狙いの攻撃を立て続けに繰り出されたら回避出来るかどうか怪しい。もちろん名護さんのことは信用しているが、それでもやはりマスターを狙うサーヴァントという存在は危険だと考えている

アルトリア「無理をしなくても良いですよ。さっきのアサシンは、私達が倒します。……ですがアサシンの情報収集に協力してくれるのなら、それはありがたい。……イオリとアーチャーはどう思いますか?」

ソリテール討伐のために連絡先を提案してきたレンに対し、アルトリアとしてはとりあえず彼女の善意がありがたいと思った。もしもそれがアサシンに対する危機感からの提案でも、有意義な提案だ

名護さん「その提案は悪くないな。後はセイバーのマスター次第だ。君の意見を言いなさい」

果たして、伊織はどんな回答をする――?

3382名無しさん:2025/02/21(金) 08:43:29
>>3381

伊織「――この盈月の儀、いや、ここでは聖杯戦争と呼ぶのか。俺が以前に経験した江戸の儀式とは、何もかも違う」
伊織「不慣れな土地、16組もの主従、訳も分からぬ状況…俺達だけでは手が回らぬ事態もあり得る」
伊織「ゆえに、貴殿らの協力関係には俺も賛成だ。アサシンの討伐も俺達に任せてくれても構わない」

宮本伊織が元いた世界、江戸で行われた盈月の儀
それににおいても彼とセイバーはアーチャー陣営やバーサーカー陣営と協力し、市井の異変や騒動、儀式の裏に隠された闇を探り続けていた
だから同じようにアーチャー陣営と手を組むことに意を挟む道理はなかった

名護さん「では決まりだな。ひとまずはアサシンを探し、それを討ち取る方針で協力し合おう」
アルトリア「ええ、よろしく頼みます、アーチャーとそのマスター」
レン「私はレンって言います。こちらこそよろしくお願いします、セイバーと…」
伊織「俺は伊織。宮本伊織だ。伊織と呼んでくれて構わない、だからこちらもレンと呼んでもいいか?」
レン「はい、構いません!」

3383名無しさん:2025/02/21(金) 19:22:06
>>3344
魔物が通う学校が京都の何処かにある、って噂も広まっていたよね
しかも人間に友好的な人形の魔物であることや善意ある人間のボランティアで経営されていることについては殆ど伝えられることもなく
そしてその噂がアズラエルとディエゴの耳にも届いてしまう

3384名無しさん:2025/02/23(日) 02:00:43
マヤが学園に通っている間、ザンキは依頼を受けて魑魅魍魎を退治していた
だがその最中に同じく討伐に出ていた美遊兄&アスナに遭遇してしまい、掃討した後に今度は優勝狙い&サーヴァントを倒すことには問題ない二人の襲撃を受けることになる

(ちなみにマヤにはアニマルディスクを幾つか渡しており、万が一の時には令呪を使って呼び戻すようにも言い聞かせている)

3385名無しさん:2025/02/23(日) 23:49:57
>>3384
美遊兄「行くぞ、バーサーカー!」
アスナ「……!わかったわ、士郎くん!」

美遊兄の言葉と同時に二人でザンキに襲い掛かる
しかしアスナの方は相手がサーヴァントとはいえ、率先して魑魅魍魎を退治するような善良なサーヴァントだったから僅かに躊躇して動きが普段より鈍い

ザンキ(バーサーカー?剣士で言葉を話せるのに、セイバーじゃないのか……)

敏捷以外のステータスはアスナよりザンキが勝る。
マスターの美遊兄も間違いなくマスターにしては強い方だと認めつつ、ザンキは冷静に対処していた

ザンキ『こちらザンキ。バーサーカー陣営の襲撃を受けた』
マヤ『えっ!?大丈夫!?師匠!』

ザンキ『ああ、俺は大丈夫だ。相手はバーサーカーだが、そこまでパラメーターは高くないようだな。剣術や素早さは目を見張るものはあるが……何か迷っているようにも見える』

マヤ『迷ってる……?何を?』
ザンキ『それは俺にもわからん。まあ聖杯戦争の参加者はマスターもサーヴァントも、色々な事情を抱えてるからな』
マヤ『色々な事情、かぁ……』

アスナ(こんなことして……病気が治ったとしても、ユウキは喜ぶのかな……)

そんな迷いを抱きながら、それでもアスナは攻撃の手を止めない
だが〝迷いある攻撃〟ではベテランの鬼であるザンキは倒せない

アスナ『士郎くん、この人はサーヴァントだけど……京都の人達を守るために戦ってた。そんなことをしてる人を倒して、ユウキや美遊ちゃんは喜ぶのかな?』

美遊兄『それは……わからないな。これは俺のエゴだ。美遊が知ったら、どんな気持ちになるのかわからない。それでも俺は――美遊を幸せにしたいんだ』

3386名無しさん:2025/02/23(日) 23:50:45
>>3378
カブキ「呪詛師?呪術師?なんだそりゃあ。でもお前のマスターに会うのは、賛成だ。この聖杯戦争を止めるには、協力者が必要だろうからなぁ」

カブキは鬼であって、呪詛師や呪術師ではない。そういう単語自体は何度かこの京都で聞いてきたが、情報不足で意味はイマイチわかっていない。
だが協力関係なれる主従は求めていたし、とりあえず善良な鬼を取り繕って〝聖杯戦争を止める〟という偽りの目的を述べる

まだ向こうのマスター(夏油)の目的を知らないからこそ、そういう上っ面の関係を築こうと思ったわけだ

3387名無しさん:2025/02/23(日) 23:51:30
>>3379
ピトフーイ「へぇ、立会人ねぇ。こんなところまで来るなんて随分と勇気のある立会人じゃない!」

ピトフーイはシロッコの話を聞いて、俄然テンションが上がる。
相手の話を聞く限り、どうやら聖杯戦争のマスターが釣れたようだ。それも〝最強のサーヴァント〟ときた

「いいねぇ!その最強のサーヴァントが本当に〝最強〟に相応しいのか――是非とも見せてほしいわ。ねぇ、ランサー?」

その言葉に李書文も力強く頷いた
李書文は強敵を望んでいる。相手が〝最強〟を名乗るなら、テンションが上がるというものだ

3388名無しさん:2025/02/23(日) 23:52:20
アズラエルとディエゴ、立場を利用して様々な用心棒の情報も集めてるんだよね。最近は強い用心棒が増えたと噂になってるから
その中でも特に強いインターラプター、ザンキ、ピトフーイ組、伊織組、レン組、キリト組、カズマ組はサーヴァントの仕業じゃないか?と疑われている
特にマスターと同行してなさそうなザンキとインターラプターについてはマスターが誰なのか調べたいとも思ってる模様

怪しい宗教団体である夏油の宗教団体もマーク自体はしているが、まだキャスターの存在までは把握出来ていない

3389名無しさん:2025/02/23(日) 23:52:56
>>3383
この噂自体は京都で結構有名なんだけど、現地人は気味悪がってなかなか近づかないんだよね

太牙(魔物が通う学校か。……一度、見学に行ってみるのも良さそうだな)

どんな魔物が通っているのか。
もしかしたら人間に友好的な魔物もいるのではないか?
そんな気がして、太牙は魔物が通う学校について興味を示していた
そしてマスターの舞衣と相談した結果、二人で学校に向かえないか考え魔物が通う学校がある場所について情報収集を始めた

太牙「もしかしたらこの学校が、人間と魔物が共存する道に繋がるかもしれない。それだけでも探す価値はありそうだ」

3390名無しさん:2025/02/24(月) 19:34:19
>>3362
>>3380
この時の事を>>3361で触れられてる毎夜の合流で太牙から聞いた舞衣
守ろうとした相手(カブキ)にすら迫害・差別を行い殺そうとする者がいる事に心を痛め身を案じつつも彼女の脳裏に浮かぶは、元の世界にて(折神紫曰く)大荒魂タギツヒメとの対話を成し遂げた可奈美と姫和の、荒魂を単なる祓うべき存在とせず無害なら斬らないという選択を取れる益子薫の姿

(可奈美ちゃんや姫和ちゃん、薫ちゃんなら…きっとアサシンさんと、太牙さんと同じようにする筈で。
…それに私も、理不尽に差別をするような人を見て、黙ってなんていられない。
…共存出来るのなら、その道を探したいよ)
「私の分までその人を助けてくれて、ありがとうございます。アサシンさん。
…もしその場に私が居たら、アサシンさんと同じようにしてました。
私も、アサシンさんと思いは一緒ですから」

そう太牙に舞衣は感謝を述べた
この件もあって、>>3389の魔物の学校について相談された際自分も向かってみたいと舞衣は考えるようになり、情報収集を始めることとなる

3391名無しさん:2025/02/24(月) 19:46:43
>>3382
レン「じゃあとりあえず、連絡先交換を――」

そう言ってスマホを取り出すレンを伊織は不思議そうに見つめる。ついでに士郎と聖杯戦争を戦い抜いた記憶があるとはいえ、その時はまだガラケーだったアルトリアも。名護さんは時代的にはガラケーだったが事前にレンからスマホの説明を受けてるからなんともないが

アルトリア「レン。それは、なんですか?」
伊織「たぶん、それが連絡手段であるということは推察できるが」

レン「あ――。スマホのこと、わからないんだね。そういえばアーチャーさんも最初は知らなかったし、伊織さんも江戸の儀式って言ってたなぁ」

そこでレンはスマホの機能やその便利さを説明した
ちなみに伊織は鄭成功の通信用魔術礼装みたいな物と連想していたが、レンの話を聞く内に「すまほ」の方が携行と利便に長ける、とその性能に関心を寄せていた

アルトリア「なるほど。そんなに便利な道具なんですね、このスマホというものは」
伊織「特に場所に制約されずに会話ができるのが良い、これならば連携して動くことも容易くなるだろう」

レン「はい。だからサーヴァントのセイバーさんはともかく、伊織さんも契約した方が良いと思って説明しました」

名護さん「これ1つの連絡先を交換することで、いつでも情報交換が出来るからな。伊織、君も契約しなさい」

レン「もちろん契約には私達もついて行くけど……伊織さん、どうですか?」

伊織「あぁ、かたじけないが是非とも頼む」

未知なる魔術や技術、絡繰(機械)であろうと仕様が分かれば活用するのが得策である、として伊織はレンの厚意に謝意を伝えた
そして日中の開店時間に合わせるように集合を取り決め、夜も深ける前に二組は一度解散することとなった

3392名無しさん:2025/02/24(月) 19:47:16
>>3385
ザンキからの念話に集中して周囲から見ると若干うわの空になるマヤ
普段であれば大して気に掛けられることもなく、友達などに気付かれても特に問題ないちょっとした仕草として映るだけなのだが
如何せん、特別講師として講演に来ていた夏油傑に見られて気に掛けられてしまう

夏油(うーん、僕の話、つまらなかったのかな?)

高専時代の自分もあんな感じだったのでは、と教える側の哀しみを少しだけ感じつつ

夏油(あるいは、あの子がマスターだったりして…ま、さすがに考え過ぎだろう)

もう一つの可能性を微かに頭によぎらせるが、流石に判別できるほどの情報はないために思考を切り替えて授業を進めた

3393名無しさん:2025/02/24(月) 19:51:46
服装は流石に現代に合わせるようにしたけど盈月の儀でも基本現界してるタケル
イリヤと京都の街を見て回ったりしてたけど偶然カズマが発見するんだよね
手を組めそうな雰囲気あったけど地獄兄弟の提示してた条件と合わなそうだから悩んだりしてたけど

3394名無しさん:2025/02/25(火) 00:23:28
>>3392
夏油、ここが呪術師が集う学科だしマヤのことは必然的に呪術師の才能を秘めた少女だと思ってるからちょっと甘いんだよね。もしもマスターだとしても、玉藻に探してもらってるカブキ共々、手を組めるかもしれないと考えてるし

夏油「君たちは呪術師として何を成し遂げたい?」

この問いに様々な回答をする生徒達。
そしてマヤも迷いなき眼で答える。

マヤ「私は……みんなを守れる呪術師になりたい!」

それはマヤなりの決意だった。
ザンキは人々を助けるために戦ってる。生前は人を助けて、戦死したとも聞いた。
だからマヤはそんなザンキの言葉や魑魅魍魎に立ち向かう勇姿を見て、憧れたのだ

マヤ「私はまだ弱いけど、いつかいろんな人を助けれるようになりたいです!呪術は、みんなを守るためのものだと思うから!」

――『呪術は非術師を守るためにある』

夏油は過去に発した自分の言葉を思い出した
そんなふうに考えていた時期もあったな、と――

だが今の夏油は猿を許さない。
ある事件がキッカケでそういう思想になってしまった。

夏油(このままだときっと彼女も――)

もしかしたら自分のようになるだろうな、とそう考え多少はマヤに同情した。
だがマヤの答えは、同時に嬉しくもある。きっと彼女は呪術師が呪術師を慈しみ、敬う世界には必要な人材だ

この世界でも理不尽な理由で呪術師が差別されたり、虐待されることはたまにある。
そういう現場を目撃したら猿の愚かさを理解するだろう、と。
それとも最悪、自分と同じように任務の途中で守りたかった相手を――……

夏油(それにしてもこの女の子は、灰原みたいだな)

マヤの言動は、どことなくかつて失った後輩のようだった

夏油「みんなを守る、か。……術師としては、もっと人を疑うべきだね」

それは同じ呪術師として、夏油からマヤへの忠告だ。

夏油「私は過去に幼い呪術師が虐待される村に行った事がある。……問題はなんとか解決したけど、酷い有様だったよ」

かつて旧■■村で見たことを、生徒達にありのままに伝えた。
もちろんそこで行った大虐殺は伏せて。猿共の愚かさを理解してもらうためだ。

夏油(それにしてもここは猿が居なくて居心地良いね)

マヤ以外にも、ここには若い呪術師が集っている。
だからなんだかんだ授業は手を抜かず、しっかりと行う夏油であった。夏油は呪術師には優しい。だから当然、この授業を受けてる皆、まさか夏油が非術師の殲滅を企んでいるなんて思いもしない
そしてここには非術師(猿)が居ない。ゆえに夏油にとってはある意味、居心地が良い空間でもある

ついでに脳裏にこんなことも過ぎる

夏油(神道系の学科はどんな感じかな)

この世界には魔術というものが存在していることは、夏油も把握している
しかしそれがどんなものかわからないし、魔術を扱う者は殺すべきか、呪術師のように生かすべきか――夏油は迷っていた

もちろん『術師』という括りでは呪術師と似たような存在かもしれないが、とりあえず自分の目で見てみたい

だから夏油は学園長に交渉して、神道系の学科を見学させてもらえないか聞くと快諾された。
夏油のこの世界での立場を利用して交渉したら、それくらい簡単だった

3395名無しさん:2025/02/25(火) 00:24:26
>>3365
その後、キリトは聖杯戦争の情報収集や刀剣を買うために仕事を通い、学校にも登校しながら魔術と呪術についてネットなどを駆使して調べるという多忙な日々を送ってる

アリス「キリト、流石に無理をしすぎじゃないですか?」
キリト「聖杯戦争で勝ち残るためだ。それに俺はアリスやユージオ――みんなと思い出を作ったアンダーワールドを絶対に守りたい」

それはもしかしたら、かつての相棒(ユージオ)が見たら止めるような決意かもしれないけど、それでも――

そんなキリトをアリスは心配そうに眺めていた

3396名無しさん:2025/02/25(火) 00:25:02
ユウキ『生身で学校に通えるなんて楽しいね、セイバー!』
一護『そうか。お前、学校にすら通えてなかったもんな』

ユウキ『うん。カズマっていう友達も出来たし……最後の冒険としては悪くないね、この京都』

学校帰り、京都観光しながら満面の笑みを浮かべるユウキに『……ふざけんな!』と一護は念話で多少、声を荒げた

一護『これは最後の冒険なんかじゃねえ。言っただろ、お前は俺が守るって!』

ユウキ『そうだったね、ごめんごめん。……頼りにしてるよ、セイバー』

3397名無しさん:2025/02/25(火) 00:25:36
>>3393
地獄兄弟の提示してる条件が『地獄の住人』なんてわけのわからないものなのがアレ過ぎる…
まあ影山は妥協してくれる可能性があるけど、矢車さんがそこらへん厳しいのが厄介

3398名無しさん:2025/02/25(火) 00:26:06
>>3377
アタランテは念話で即座にキャスター(太歳星君)が二条城を陣地にしてることをカブキに伝えたね

3399名無しさん:2025/02/25(火) 08:30:30
>>3387
「歴史が動く決定的な瞬間、私はその場に立ち会いたい。それだけのことだよ」

自身の名乗りに対して機嫌を良くするピトフーイに立会人としての考えを述べるシロッコ
指揮官という立場でありながら必要なら自身も戦場に赴く彼の性格が現れていると言っていいだろう

「分かった。であればキャスターの元まで案内しよう」

そして幸先よくランサー陣営の同行を取り付けられたシロッコ
この後で手を組めるまで話を進められるかはこれから次第、まず気がかりなのはキャスターの対応
もし彼らがやる気になるならばキャスターは篩にかける可能性がある

『キャスター、今から対戦者となるだろう一組を連れて行く。もしかすれば一当て君と戦うことになるやもしれん』

『それは願ってもないことだな、シロッコ。なに、僕を興じさせられるならそこで殺すつもりはないよ』

絶対者として君臨するかのような振る舞い、シロッコもそれには覚えがあるが分霊とはいえ神霊の一部の存在でもあるキャスターの視点は人の価値観とは隔絶したものなのだから

シロッコは二人を連れ彼が居座る二条城へと向かいながら時の運がどのように傾くのか、思案するのであった

3400名無しさん:2025/02/25(火) 08:45:23
>>3354
ここは京都中央から離れた寂れた一角。人間程の体躯を有する狼の姿をした魔獣の巣窟と化しているため立ち入り禁止エリアとされている区画である。
魑魅魍魎が跋扈する魔都と化した京都にはこうした人間が立ち入れない危険地帯がしばしば存在するのだ。

ある日そんな危険地帯に不似合いな黒塗りのリムジンが止まった。リムジンからは出てくるのは黒服の男達。そして彼らに先導されて現れた一際目立つ無骨な大男。

「センセイ、ドーゾ!」
「ああ、こいつ等を排除すればいいんだな?」

自分達の領域を侵されて興奮する魔物たち。唸り声を上げて一斉に威嚇する魔狼の姿は常人であれば腰を抜かすか失禁しかねない恐ろしさだ。しかし、大男は怯む様子もなく群れに無造作に近づいていく!

「GRRRRRR!」

怒り狂った一匹の魔狼が大男の喉笛を食い千切らんと飛び掛かる。巨体からは想像もつかない俊敏さだが…

「イヤーッ!」
「アバーッ!」

次の瞬間魔狼は地に伏せていた。即死である。大男は飛び掛かる魔狼に対してカウンターで裏拳を放ち頭蓋骨を粉砕せしめたのだ!

「「GRAWLLLLL!?」」

思わぬ反撃に足並みが崩れる魔狼達。その隙を逃さず次々と大男は魔狼を叩き潰していく。半ばヤバレカバレになって反撃しようとするものもいたが容赦ないカラテにより一矢報いることすらなく死体を増やしていく。ものの一分もしないうちに生きた魔物はいなくなり魔狼の死体が散乱するツキジめいた光景と化していた。

「これで十分だな?」
「ヘヘっ、ありがとうございます!俺達のビズをやるのにこの場所が必要だったもんで!」

下卑た笑みを浮かべながら揉み手で金を差し出す黒服の男に大男は渋い顔をしながら金を受け取った。
大男の正体はこの地にバーサーカーとして喚ばれしサーヴァント、インターラプターである。
マスターである少女メアリーのために金を稼ぐことにしたインターラプターだが、戸籍もないサーヴァントである彼がまともな手段で金銭を得られる訳もなく、カタギでない者達ーーヤクザ相手にヨージンボーとして雇われることで金を稼いでいた。

「しかし、惜しいなぁ…アンタがウチの組に入ってくれれば他の組なんて目じゃないのによ」
「…言ったはずだぞ。俺はあくまで化け物相手のヨージンボーだ。あんた等の抗争に興味はないし、組に入るつもりもないとな」

抜け目なく勧誘を行うヤクザに対して釘を刺すインターラプター。しかし、ヤクザもこれ程の逸材を前に容易くは引き下がれない。

「そこを何とか!金なら今の2倍、いや3倍だって出すから……アイエッ!?」

素っ気ないインターラプターの返答にしつこく食い下がるヤクザだが、勧誘は強制的に打ち切らされた。他ならぬインターラプターの殺気を孕んだ無言の威圧によって!

「アイエエエ……」

失禁により情けなく股間を濡らすヤクザ。今となっては忌まわしいソウカイヤの記憶だが、その時の経験からインターラプターはヤクザ連中の扱いにはある程度慣れていた。こういった連中には力を見せつけて黙らせるのが最も手っ取り早いのだ。

失禁するヤクザを放置して、インターラプターは足早にメアリーのいる孤児院に帰還するのであった。

3401名無しさん:2025/02/25(火) 18:59:15
>>3376
翌朝、蓮子は昨夜の宣言通りに県境の調査へと向かった
ちなみにソリテールも同行している、彼女も京都に張られた結界らしき何かに興味を持ち魔術的にも調査・解析できないかと思っての行動であった
(ちなみにだが、ソリテールは単独行動時に剣陣営・弓陣営にちょっかいを出したことを報告していない)

電車に乗り県境近くの駅に降りて、徒歩でさらに歩くこと数十分
たどり着いた境界線付近は、何の変哲も確認できなかった

蓮子「たぶんここら辺だと思うけど、何もない…アサシン、何か分かる?」
ソリテール「そうね…目の前に魔力の膜みたいなのは感知できるわ。しかも何処までも続く壁のように、上も果てがない様子ね」
蓮子「他に分かる事は?」
ソリテール「さぁ、見ただけではなんの機能も測れないわね。もう少し、この境界沿いに歩いて調べていたみましょう」

境界を感じ取れるソリテールが先導して歩き、蓮子も続けて歩く
なるべく境界に触れないように、さりとて道を選びながら、付かず離れずに観察する
しばらくして、ソリテールと蓮子は足を止めてこれまでに分かった事を確認する

ソリテール「何かしらの認識阻害かしら、見るだけでは上手く観測できなくてよくわからない。少なくとも、起点や綻びとかはなさそうだけど…ふふふ、ますます興味深いわね」
蓮子「途中ですれ違った人達は普通に境界を越えていたようだし…意外と大丈夫なんじゃ?」
ソリテール「それは早計ね、条件外の人間には何も反応せずに素通りさせる類いの術式だと思う」
蓮子「…それじゃあ、直接触れてみるしかないようね。アサシン、任せるわ」
ソリテール「了解」

段取り通りにソリテールは境界へと近づく
聖杯戦争の参加者が境界を越えたらどうなるのか分からない以上、マスターに危険が及ぶ可能性を極力減らしたい
ゆえに、魔法・魔術の解析に長けたソリテールが直接触れてさらに調べてみる、ということで2人は同意し
緊張した様子で見守る蓮子をよそに、ソリテールは未知なる術理に心踊らせる




そして、境界となる不可視な魔力の膜にソリテールの手が触れてーーー





気付けば、蓮子とソリテールは見知らぬ場所へと飛ばされていた
きょろきょろと辺りを見渡せど、先ほどいた光景とは様変わりしている
さらにソリテールは先程まで感じ取っていた境界の魔力がどこにもないことを確認する

ソリテール「…どうやら、境界を抜けようとした主従を一纏めに何処かへ飛ばすみたいね」
蓮子「…一応、危険な目には会わなかったけど…ここはいったいどこなんだろう」
ソリテール「恐らくは京都の何処かだと思うけど…それよりも、近くにサーヴァントやその他の気配を感じるから、警戒するように」
蓮子「えっ」

ーー実は2人がワープした先は、人の世から隔絶された魔物の学校のそばであった
善良な魔物やボランティアの人間はいるものの、突如として現れた無関係の人間と魔物らしき何かに警戒する
そして、蓮子たちのことを全く知らないユウキとセイバーが何者であるかを確認すべく現場へと急行していた

(※境界に触れると京都のランダムな場所へと飛ばされる仕様にしてみました。これで乗り物に乗った状態でもグロい事にはならないね)

3402名無しさん:2025/02/26(水) 08:38:54
>>3385
ザンキ「バーサーカー。お前は何か、迷ってるみたいだな。自分の気持ちに素直になれ。そんな攻撃じゃ俺を倒せんし、マスターも守れんぞ」

マスターの命まで奪う気がないザンキはあえてそうアドバイスすると、猛攻を加える
迷いがある者と覚悟を決めている者。必然的に強さに差が出てくる。

それでもなんとか美遊兄とのコンビネーションでザンキの攻撃に対処するが、何発か命中してアスナは山を転がり落ちてしまう

美遊兄「バーサーカー!……こうなったら――」

咄嗟に美遊兄は令呪でアスナを戻そうと考えるがザンキは無闇矢鱈にマスターの命を奪うつもりはない。
もちろん悪しき者は殺すしかないかもしれないが、アスナからは迷いが感じられ美遊兄も何か必死な感じだった
それに根っからの悪なら正々堂々とサーヴァントと勝負せず、マスターを狙うだろうと考えてザンキはその場を去った。美遊兄を見逃したのだ

美遊兄(あのサーヴァント、どうして俺を……。まあいい、今はとりあえずアスナだ!)

美遊兄『大丈夫か!?アスナ!』
アスナ『……大丈夫だよ。それよりごめんね、士郎くん』
美遊兄『別にアスナが悪いわけじゃないさ。相手がサーヴァントでも、いきなり善人を襲うのは……心が痛むよな』

ここでアスナを責めず、むしろ同情するのが美遊兄が衛宮士郎たる何よりの証だと思った
アスナやザンキがサーヴァントと知ってもなお、道具扱いせず対等に人として扱うというね
そして美遊兄はアスナと念話も交わしながらも、彼女が転げ落ちた方向に走って向かう

この聖杯戦争でも優勝狙いで悪の道を歩むと決めても根本の善性が完全には失われないのが、やっぱり元々の優しさを示してる
原作とは色々と事情が違う聖杯戦争だからね…

3403名無しさん:2025/02/26(水) 09:00:33
【Phase①】
多忙の末に遂に刀剣を購入したキリト
しかし緊張の糸が解れたのか、過労により帰路の途中で意識を失ってしまう
少し慌てたアリスはすぐさまキリトを抱えて近くの公園のベンチに寝かせて声をかける
だが、そのタイミングでアサシンに声を掛けられてしまい相対せざるおえなくなる

【Phase②】
3人で別々に行動して情報収集にあたっていたカズマ組
矢車が1人で付近をふらつき闇を彷徨う最中、公園にてライダーを発見し声を掛ける
同時にカズマから念話がきて至急合流して欲しいと言われるが、目の前の英霊に対応すると返答して影山に任せることにする

【Phase③】
アズラエルは会議やら事務処理などの企業・財団運営が重なり多忙になっていた
その間ディエゴを護衛としてただ置いておくのをよしとせず、街に出て聖杯戦争にあたるように指示を出す
アズラエルがマスターであることが露呈していない、つまり狙われる心配が殆どないとしてディエゴは単独街へと繰り出す
やがてサーヴァントの気配を感じて近づくと、少女と和装のセイバーに遭遇する

【Phase④】
>>3393にて京都の街を見て回っていたイリヤとヤマトタケルの元にライダーが現れ戦闘になる
セイバーの剣とライダーの背後霊による拳がぶつかり合うこと数十回
京都の市街が近いがゆえにヤマトタケルは宝具を開帳せず
しかして水流と己が剣技によりライダーの肉を断とうとしたが
次の瞬間、セイバーは無数の強打によるダメージを受けた、後方の建物へと激突してしまう

【Phase⑤】
ディエゴはスタンド『ザ・ワールド』によりセイバーと互角に戦っていた
しかし相手の猛攻が始まり、その剣が自らに迫った瞬間、ディエゴは躊躇なく宝具を使用する
時が止まった世界にてディエゴは『ザ・ワールド』によるラッシュの殴打をセイバーに放つ
時が動き出して吹っ飛び壁に激突するセイバー、明らかに大ダメージを受けたはずだかふらつきながらもまだ戦おうとする
しかしディエゴはセイバーを無視してイリヤに向けて無数のナイフを投げ放つ
セイバーがそれを防ぎきることはかなわず、スローモーションな世界にて凶刃が無垢なる少女へと迫っていく
ーーそして、時流遅き世界を駆け抜け、ナイフ全てを打ち払う男が現れた

【Phase⑥】
>>3393にてイリヤ組を捕捉したカズマ、悩んだ末にもう少し様子を見ることにした
するとライダーも現れ戦闘が始まり、カズマは念話で地獄兄弟を呼びつけることにした
矢車は応じなかったものの影山が駆け付けた頃にはセイバーが吹っ飛ばされ、ライダーが少女に向けてナイフを投げ放っていた
咄嗟に影山はパンチホッパーに変身してクロックアップ、少女にナイフが突き刺さる前に全てを排除した

3404名無しさん:2025/02/26(水) 09:08:26
>>3401
鉢合わせた二組は互いに警戒しあったけど直接対決なら基本的にアサシンよりセイバーの方に分があること、マスターにしても身のこなしから蓮子が戦闘者ではないことが見て取れたため万が一襲われても制圧可能とユウキ組は判断
逆に蓮子組も力で上回るであろうセイバー達が襲ってこないため問答無用で聖杯を目指す組ではないと判断、また蓮子には言ってないがソリテールは既にレン組と伊織組を敵に回してるため現状さらに敵を増やすことは得策でないと考えたから戦闘にはならずに両組情報交換という形をとっていたな
勿論ソリテールに関しては他主従と『お話』したいという欲求が一番なんだけど

3405名無しさん:2025/02/26(水) 12:13:43
太牙は投資会社「D&P」の社長という経歴もあって、この世界の企業についても調べていた
この世界にとっての異邦人かつ影法師に過ぎない太牙だが、己が理念に準じ、京都における人間と魔物の共存と発展のため、その手掛かりと可能性を模索してみようとしての行動のようだ
その際にとある財団の傘下企業とその社長アズラエルについても調べている
魑魅魍魎や魔物と戦う兵器の開発・運用、私設武装組織の保有、人外排斥主義の傾向あり、等の物騒な情報や噂を聞いたために太牙はこの企業を危険視することに

3406名無しさん:2025/02/26(水) 12:14:32
>>3390
翌日、休日で学園生活に縛られることなく自由に外出できるようになった舞衣は太牙と一緒に街に出ていた
以前太牙が虐げられた魔物を助けた時に、魔狼や魔獣たちが住まうコロニーへと送り届けた事があった
本来そこは危険地帯であり人間は立ち入れない場所だが太牙は恩人として友好を得たので、そこならば魔物の学校についての情報を知っているのではと思い二人して目指すことにした
ちなみに舞衣の事は太牙の知人で魔物に対しても友好的な人間として紹介するつもりでいた

しかし、彼らは予想外の光景を目撃する
魔物の集落は至るところに破損しており、夥しい血潮が飛び散り、物言わぬ肉塊が転がっており
そしてそれを片付ける作業服の人間や残党狩りをするヤクザたちが待ち構えていた

>>3400の後の出来事です)

3407名無しさん:2025/02/27(木) 05:17:47
>>3404
ひとまず蓮子側が境界線を調べたこと、結果この地に強制転移させられたことを告げて戦闘の意志がないことを告げる
その上でソリテールが主従以外の存在、魔物の気配を感じてそれを指摘し説明を求めると、ユウキがすぐ傍に魔物の学校があることを教えてくれた
善良な魔物達の集いと聞いて興味を抱いた蓮子とソリテールは是非見学させて欲しいと願い出て、一応一護が警戒しつつもそれを了承した

ソリテール「でもまさか、こんな場所でもエルフと出会えるだなんて」
ユウキ「えっ、あぁこの耳のこと?」

ユウキ、一護、ソリテール、蓮子の順で並び歩きながら、魔族の少女が相手の容姿を見つめながら呟いた
過去に何度か見てきたエルフ族、特に自分の最期に関わった勇者一行の魔法使いを想起するものの、目の前の少女からは人間並みの魔力しか感じ取れずなにかしらの特殊な事情があるのではと内心思う

ユウキ「うーん、エルフというより闇妖精族のインプなんだけどね」
ソリテール「あら、違うの。それに身体、ってことは中身は違うのかしら?」
ユウキ「そうそう、この姿はゲームのアバターのもので、僕自身はただの人間だよ」
蓮子「ゲームのアバターの姿?…色々とおかしくて不思議だけど、どうしてそんな姿に?」
ユウキ「なんでだろうねぇ。でも、この姿のおかげで病弱だったボクでもこうやって外の世界を自由に動けるようになったからから、とっても嬉しいよ!」

その後もユウキと『お話』して彼女について知ろうとするソリテール
蓮子もアバターとかALOについての話には聞き及んでいたが、病気などセンシティブな話題は控えた方がいいと判断し、それ以上は詮索しないように念話でソリテールに注意した
一応了承の返事を返すソリテールだが、やはりユウキの特殊な環境や心情について興味は尽きず、機を窺って『お話』したいとも考える

3408名無しさん:2025/02/27(木) 08:36:08
>>3406
人間との共存を目指す太牙にとってこの光景にはあまりにもショックなものだった。
一部の魔物が人間から虐げられてることは知ってたし、人を襲う魔物が居るのも確かだ。
しかしこの惨状は、どう見ても魔物が一方的に虐殺された後のものだ。
しかも未だにヤクザ達が残党狩りをしている。このままでは、この場にいる魔物は狩り尽くされてしまうだろう

太牙(まさかこれはアズラエルの企業の仕業か?このヤクザ達は……アズラエルに雇われたのか?)

アズラエルの企業について物騒な噂を聞いていた(>>3405)太牙は、これはアズラエルの仕業だと考えた。
そしてこの虐殺現場を見過ごす太牙ではない

太牙(すまない、渡……)

もしも渡ならば、もっと違う方法で解決したかもしれない。だが――

太牙「変身」

揺るぎない覚悟で、太牙は口を開き――サガの鎧を装着。

太牙「――王の判決を言い渡す。死だ」

その言葉の直後、ヤクザのうち一人を、容赦なく殺した。相手はただの人間だ。必殺技のスネーキングデスブレイクを使うまでもない。

ヤクザ達はいきなり現れた処刑人に、ビビり散らして銃を乱射する。
しかし効かない。何故なら太牙はサーヴァントだからだ。

そして太牙の一方的な虐殺が始まると思われたが……ヤクザ達は次の瞬間には、蹴散らされていた。命はあるが、重傷だ。

彼らを蹴散らしたのは舞衣。太牙が魔物が虐殺された光景がショッキング過ぎて動揺したのと、まさか太牙が殺すとは思わず対応が遅れたが迅移を使い蹴散らしたのだ。
舞衣としてもヤクザ達の行為は許せないが、それでも太牙が一方的に虐殺する前に止めたかった

舞衣に彼らを殺さないように説得された太牙は変身解除する

太牙「……甘いな、舞衣は」

だがその甘さは人間と魔物が共存する世界に必要かもしれないということを、太牙は理解している。

そこで太牙はまだ意識が残っているヤクザに近付く。
ヤクザは恐怖に震えた手で銃を撃つが、生身だろうとサーヴァントの太牙には効かず、思わず「化け物があああ!」と叫ぶが太牙はそれを無視して彼に脅迫する

太牙「次にまた同じことをしたら、今度こそ殺す」

3409名無しさん:2025/02/27(木) 10:30:46
>>3408
いくら刀使として活動して来たとはいえ、荒魂の被害から全てを守りきれるわけでは無く取り零してしまうこともあるとはいえ、ここまでの惨殺された遺体を見る機会は無く…思わず喉奥から吐き気がせり上がる
それに耐えつつもそれでも、舞衣はアサシンに、太牙に同じような虐殺をしてほしくなかった
人と人ならざる者の共存を望む彼に、そんな事をさせてはいけないしさせたくはないと、そう思うが故…動く

「…アサシンさん、気持ちは…わかるけど、でもっ…ダメです。
…怒りのまま…これ以上殺したらっ…この人達と、同じになってしまう……!!
私は……アサシンさんにそんな事、してほしくありません」

許せないという気持ちも、怒りを抱く想いも分かる、怒りと悲しみを堪え、緑瞳に涙を浮かべながらも…舞衣は太牙を制止し説得をした

「……甘いな、舞衣は」
「…そうかも、しれません。でも…それが甘さだっての云うのなら、私は…捨てたくないです、それに…」
「…お前の云う『可奈美』達なら、同じようにするから、か」
「はい…絶対、そうすると思います。
そもそも…刀使の、私達の振るう刃は…人を殺す為のものじゃないから」

そしてヤクザへの太牙の脅迫に続くと
ちなみに脅迫については一切止めず、またアズラエルが絡んでいる可能性は舞衣自身も考慮しているようである

3410名無しさん:2025/02/27(木) 10:55:39
ちなみに戦闘中にヤクザ達が「センセイみたいに強い!」「銃弾が効かない!」「こんなの聞いていない!」「アイエエエ!」と喚いていたのを聞いていた太牙達
そこで逃げ遅れたヤクザの一人を捕まえ、「センセイ」と呼ぶ存在について尋問する
もしヤクザ達と魔物達の抗争であれば魔物だけが殺されているのは不自然、であるならば今の太牙と同じくサーヴァントによってこの惨劇が起きた可能性を考えてのことであった
ヤクザは失禁しながらも恐怖心のままに情報を吐き出す、センセイと呼ぶ男はかなりの大柄の男であり偶にヨージンボーとして雇っていることを
そしてそのセンセイが孤児院近くでよく見かけることについても

3411名無しさん:2025/02/27(木) 10:57:16
>>3406>>3390より前に遡る
>>3394にて神道系の学科を見学することになった夏油は学園長だかなんだかに連れられて案内を受けた
その名の通り様々な神教にて古来から伝承された秘術を扱い、それを生徒たちそれを学び体得して京都の地を護る人材を育てている、と説明を受け
実際に少女たちが竹刀を手に稽古しているところを見学させてもらった
そこで夏油は一段と強い少女に注目し、優等生の柳瀬舞衣について案内人から紹介してもらった

3412名無しさん:2025/02/27(木) 12:07:52
一筋の光が暗闇を貫き、風をものともせずに疾走する
殆ど外灯がない道を2人乗りのバイクが駆け抜けていく
明らかに法定速度を無視して華麗に愛馬を操縦するのはライダースーツを纏ったアルトリアであり、その後ろに宮本伊織がしがみついていた
ーー何故バイクを所持しているのか。実は伊織住居の倉に放置されていたものであり、現場急行のために活用のだ
騎乗スキルを存分に活かして運転するアルトリアは少し物思いにふける

アルトリア(先程のイオリは尋常ならざる剣さばきだった)
アルトリア(…一体どのような修羅場を切り抜けたのだろうか)

ここ数日、アルトリアは伊織と共に魑魅魍魎などの討伐に赴き、その度に彼の戦い方を目撃していた
その様からして手練れの侍であり、他のマスターと戦うことになっても遅れを取らないと評価していた
また元の世界でも聖杯戦争のマスターとなり、別の英霊と共に数々の猛者やサーヴァント相手に戦っていた、と以前に聞いている
なればこそ先刻のアサシン襲撃の際、敵が本気ではなかったとはいえ彼はその攻撃を巧みに防いでみせたのだろう
その上英霊相手でも気圧される様子もなく、どころか積極的に戦おうとする素振りさえ見えた

それは戦いの上では頼もしいと思う反面、シロウのように無茶はしないで欲しいとも思う
それと同時にどことなく不安のような思いも抱きつつあったが、その正体は未だ掴めずにいるアルトリアであった

3413名無しさん:2025/02/28(金) 06:22:48
>>3403より少し後の話

休日でありながらも仕事で外出するアズラエル、それと護衛として随伴するディエゴ
目的地は京都市内にありアズラエル財団が支援している孤児院、主に怪異や魔物によって両親などを喪った子供達を集めた悲劇の集積所
慈善事業として財団が援助している、というのは表向きの顔で、裏では選りすぐりの子供を引き取っては非人道的な手段で兵士に仕立てている
本来は財団や企業の担当者がそういった手続きを済ますのだが、今回は対外的なイメージ戦略の一環として(面倒に思いながらも)アズラエルが出張ってきたのである

アズラエル(ま、化け物達が蔓延るからには何処でも同じようなことをするか)

コズミック・イラ出身のアズラエルにとって、コーディネーターに対抗するためにブーステッドマンなどの強化人間を作り上げることなど日常茶飯事であった
ゆえにこの世界の事情を鑑みてアズラエルも納得する、コーディのように憎むことはなくても確かに人外の存在は人々を脅かし排除すべしと考える
それにここにいる子供達も少なからず人外の化け物を憎んでいるはず、ならば強化訓練・薬物投与・精神操作によって対等以上に戦う力を与えられるというものだ
そのように頭の中を巡らせながらも、表情は朗らかに子供達に囲まれる様を写真に撮られたりしていた
その後、担当者から子供の能力など説明を受けながら一人一人を眺めている最中に、アズラエルは一人の少女に声を掛けられる

メアリー「おじさん、こんにちは」

3414名無しさん:2025/02/28(金) 09:10:04
そういえば京都市内のどこかでゲルテナ展が開かれているようだね
まぁこれが聖杯戦争と関係あるかどうかは分からないけどね

3415名無しさん:2025/03/02(日) 13:54:51
>>3403
影山「なんとか間に合ったみたいだな。それで、この女の子と手を組むのか?」
カズマ「それはまだ決まってない。矢車の要望が要望だからな。……でもこの場は共闘するべきだとは思う。あいつ、明らかに危険なサーヴァントだし」

イリヤ「助けてくれてありがとうございます。とりあえず今はあのサーヴァントを倒すことが最優先だよね」

こうして共闘する流れが決まった
ゆえにディエゴは考える。この不利な戦闘は離脱するべきか否か。
仕切り直し(時)スキルを持つディエゴならば、離脱出来るだろう。

とりあえずセイバーに大ダメージを与えただけでも、成果といえば成果だ。ついでに何の支援もしなかったことから、セイバーのマスターは無能力者の可能性が高いとわかった。同じく無能力者のアズラエルでも問題なく殺せるだろう

それに単独でサーヴァント二人を相手にするのは、リスクが高い。しかも片方はザ・ワールドと互角に戦えるほどの手練れときた。
それにサーヴァントならば当然、宝具を隠し持っているはず。ゆえに二人のサーヴァントを同時に相手するのは不利だと察したのだ

しかしせっかく大ダメージを与えたセイバー陣営だけでも仕留めておきたいという気持ちもある。
……が、聖杯戦争はまだ始まったばかり。この手負いのセイバーを他の主従が討ち取る可能性は十分にあるだろう。それにザ・ワールドの能力も魔力消耗を考えると乱発したくない。ここで2つの主従を倒しても、まだまだ主従は残っているからだ。アズラエルが魔術師ならともかく、彼は一般人だ。魔力にはあまり期待出来ないだろう。

ディエゴは思考を張り巡らせた末に撤退することを選んだ

ちなみにクロックアップは〝身体を流れるタキオン粒子を操作し、時間流での自在な活動を可能にして行う超高速行動〟……つまり時間に干渉可能な能力で動けるのだが、時が止まった世界では逃げるディエゴと戦うよりこの場にいるメンバーを守ることを優先した。これはディエゴが躊躇なくマスターを狙う外道だからだ

3416名無しさん:2025/03/02(日) 21:44:14
>>3377>>3398

太歳星君「どれ、折角の来訪者だ、手厚く歓迎してやらないとな」

斥候であろうアーチャーを捕捉した太歳星君は二条城の天守閣から転移し、アーチャーに最も近い場所へと現われる
対してアタランテは唐突なキャスターの出現に驚くことなく、幾つかの弓矢を抜き放つ
しかして太歳星君に届く事はなく、式神たちによっていとも簡単に防がれてしまった

太歳星君「いきなり攻撃するとは、いい眼をしているな、弓兵」
アタランテ「そちらこそ、ずいぶんな自信家だな、魔術者。穴蔵に潜っていればいいものを、早速のお出ましとは予想外だ」
太歳星君「なに、お前が始めて出会う英霊だからな。聖杯戦争とやら、楽しまなければ意味がない」

そして二騎は相手の実力を測るべく小競り合いを始める
ただし互いに本気の戦いをするにはまだ早いと考えていたのか、途中でアタランテは撤退し太歳星君も追撃することはなかった

3417名無しさん:2025/03/03(月) 07:44:06
>>3413

一仕事終えて拠点である孤児院に帰還するインターラプター。その手にはレジ袋がぶらさげてありメアリーが欲しがっていた菓子類とニンジャにとっての完全栄養食であるスシが入っている
孤児院の中まで入るわけにはいかないので外から念話でメアリーに呼びかけた

『ドーモ、今帰ったぞマスター』
『あ、お帰り!お菓子買ってきてくれた?』
『ああ、お前の食べたがっていたキャンディを買ってきてやった』
『わーい、ありがとうバーサーカー!』

喜ぶメアリーに苦笑するインターラプター。本来ならこんなことサーヴァントのする仕事ではないのだが、無邪気に喜ぶメアリーに悪い気はしない

『悪いが外に出てもらえるか?こんな男が孤児院に入れば不審者待ったなしなんでな。人目につかない場所で合流したい』
『うーん、そうしたいんだけど今アズラエルってオジサンが来ててみんなで挨拶しなくちゃいけないの』
『……アズラエルだと?』
『どうしたの?』

思わぬ人物の来訪にインターラプターは訝しむ。アズラエルはこのキョートにおける有力なメガコーポの御曹司。土地の開発プロダクトや魔物から住民の生活を守るために私設治安部隊を用いた警備が主な事業である。慈善事業への援助にも精力的であり府民からの評判は上々、実際メアリーの孤児院へ多額の寄付を行っていた

…同時に人外排他主義だのヤクザと繋がって強引な土地の開発を行っているなど黒い噂が絶えない人物でもある
実際にインターラプターが雇われたヤクザは件の企業の息がかかった連中なのだ。表向きには未開発地域の開発ということになっているが実態としては武力を行使した人外相手のジアゲそのもの。とはいえ、実際に人間に被害を出している魔物を優先的に排除しているため人間の住民からは賞賛の声の方が大きいというのが実情である

こうしたネオサイタマに跋扈していた暗黒メガコーポを彷彿とさせる狡猾な動きはここ最近ーーすなわち聖杯戦争が開始してからさらに動きを強めている。デッカーとして、そしてソウカイヤの一員としてネオサイタマの表裏を知り尽くしていたインターラプターはアズラエル本人あるいは近しい人物が聖杯戦争に関わっているのではないかと疑っていた

『あ、もしかしてあのオジサンがマスターなの?だったらやっつけちゃおうよ!』
『待て待て待て!まだそうと決まった訳じゃない』

逸るメアリーを諌めるインターラプター。疑いはあるが、メガコーポの御曹司と表立って敵対すれば自分達の立場が危うくなる。仮にアズラエルがマスターだったとしてもサーヴァントの能力が不明な以上、今仕掛けるのは早計に過ぎる。飛んで火に入る夏の虫とはかのミヤモト・マサシの有名なコトワザだ
…インターラプターとしては幼い少女に手を汚してほしくないという思いもあるのだが

『うー、だったらちょっとお話するくらいはいいでしょ?私がどんな人なのか確かめてあげる!』
『おいおい本気か!?……分かった。だが、絶対に聖杯戦争について口にするなよ?万が一何かあったら令呪を使え』
『分かってるって!』

インターラプターの切実な思いをよそにメアリーは聖杯獲得に対して並々ならぬ熱意がある。本当は怪しげな人物に近づいては欲しくないのだがメアリーがこうなってしまうと言うことを聞かないのだ。我儘なオヒメサマだと内心でインターラプターはため息をついた

本当は自分もすぐ近くで見守ってやりたいがアサシンのように気配遮断のスキルがない以上、霊体化していても感知能力に長けたサーヴァントが居合わせたら自分の存在ひいてはメアリーがマスターだと露見しかねないため孤児院から若干離れた場所で待機する他なかった

(さて、どうしたものか…)

念話を打ち切り一人インターラプターは今後について思考を巡らせる。アズラエルがシロであれば杞憂で済むが、万が一マスターであったら果たしてどう動くべきか

正直言ってインターラプターは自分達単独で聖杯を獲得するのは難しいと考えている
マスターのメアリーは無力な少女、自分は戦うことしか能が無いバーサーカー。無論インターラプターとてかつてはソウカイヤ最強の一人と謳われたニンジャでありおいそれとイクサで遅れをとるつもりはない。だがかつてはザイバツ最高幹部グランドマスターとも互角に戦えたカラテも今となっては…

逆に手を組むというのも難しい
相手は社会的地位の高い御曹司。その気になれば敵対者を社会的に追い込むことができる立場で、翻ってただの孤児に過ぎず自分の身を守ることも難しいメアリーは格好のアキレス腱になる。仮に手を組めたとしても同盟とは名ばかりの一方的に切り捨てられかねない関係になり得る

答えが出ず苦悶するインターラプターの不安に呼応するように彼の体がぶるりと震え始めた

(クソッ!よりにもよってこの“体“までそっくりそのまま再現されてるとはな…!)

懐からオハギを取り出し口に放り込む。途端に広がるに憎くて愛しい黒い甘味…
正直言って今更聖杯など求めていないし、こんな体で召喚されたのも全ては自らの行いが招いたインガオホーと受け入れているが、自分を召喚した幼い少女まで巻き込むつもりはない
せめて聖杯は手に入らずともメアリーを生かして返そうとインターラプターは誓うのであった

3418名無しさん:2025/03/03(月) 20:08:23
カブキはキャスター(玉藻の前)と会談(>>3373>>3378>>3386)した後に彼女とは一旦離別し、二条城から戻ってきたアタランテと合流する

カブキ「よぉ姐さん、念話で伝えてきた城はどんな感じだった?」
アタランテ「なんだその呼び名は…とにかく、城にいるキャスターは相当な実力者だ。これ以上陣地を構築される前に対処したいところだが」
カブキ「それなら丁度いい。さっき別のサーヴァントと出会ったところだ。敵意もなく交渉を持ち掛けられた、これは脈ありとみていいだろう」

そして夜になり指定の集合場所に到達するカブキ達
そこで(学園での仕事が終わった後の)夏油傑&キャスターと対面する

カブキ「なんだ、俺らを呼びつけたのは袈裟を着た僧侶かよ」
夏油「あはは、訳あっての装いだけど僕は僧侶ではないよ。夏油傑っていうんだ。よろしく」
カブキ「俺はカブキ、こちらこそよろしくな」

玉藻「むむっ、まさかそちらもケモミミ族。野性味溢れる分、その男のマスターとして相応しいかもしれませんが」
アタランテ「一体何を言っているんだ。しかし、こちらもキャスターとはな」

3419名無しさん:2025/03/04(火) 07:00:39
>>3408-3410
ここでヤクザたちを殺さなかったことで裏で連中を操っていたアズラエルの財団に舞衣組の情報が渡ってしまったんだよな
恐ろしく強い鎧の男と刀を持った女に蹴散らされ魔物の土地を奪えなかったと現場に居合わせたヤクザは震えながら報告していた

3420名無しさん:2025/03/05(水) 00:35:53
>3410
太牙「その〝センセイ〟がこの惨状を作り上げたのか?」

太牙がヤクザに問い掛けると、ヤクザはコクリと頷いた
更に続けて、太牙は質問する

太牙「その〝センセイ〟とアズラエルには接点があるのか?」

こればかりはヤクザもわからない様子で「わからない」と回答する
その恐怖心に満ちた顔から嘘でないことを太牙は確信した

太牙(アズラエルが聖杯戦争のマスターで〝センセイ〟がそのサーヴァントという可能性もあるが、現段階ではわからないか……)

太牙『舞衣。俺は〝センセイ〟の情報を掴むために孤児院に向かいたい。サーヴァントの可能性があるし、そうじゃないにしても見過ごせない危険人物だ』

3421名無しさん:2025/03/05(水) 00:36:58
>3399
ピトフーイ「へ〜、そういう物好きも聖杯戦争にいるんだ〜」

ピトフーイはシロッコの思想を楽しそうに聞いていた。
自分が聖杯戦争のマスターだと明かすことは死亡する可能性も伴う。だというのに正々堂々とやってきて、ハッキリとした口調で自分の考えを述べるシロッコはなかなか面白い人物だとピトフーイは思った。

ピトフーイ「まあそんな行動が出来るほど〝最強のサーヴァント〟は強いんだろうなぁ。楽しみだなあ!」

そんなこんなで上機嫌なピトフーイと李書文。
〝最強〟の二文字に、マスターの余裕の素振り。よっぽど強いサーヴァントだと期待してしまうというものだ。

ピトフーイ「あ。もしそのサーヴァントが期待外れだった場合は――わかるよね?」

3422名無しさん:2025/03/05(水) 00:38:50
>>3403
矢車さん「そこのガキ、随分とくまが酷いな」

アリスに向かって矢車さんが声を掛ける。もちろんガキとはキリトのことだ。

キリトは多忙な日々を送っていたせいで、目の下のくまがとても酷かった。矢車さんはそこに注目していた。

アリス「最近は色々と忙しかったですからね。それがどうかしましたか?」

アリスは警戒をしつつ、矢車さんに返答する。当然だ、相手もサーヴァントなのだから。
ちなみにこの時、矢車さんはあえて気配遮断をしていない。キリトが何か地獄を見てきたように、思えたからだ。

矢車さん「そのガキはお前のマスターか?」
アリス「そうだと言ったら――キリトを狙う気ですか?」

矢車さん「いや、俺はそいつが目を覚ますまで待つ。そいつの目を見てみたいからな……」
アリス「……奇抜な服装もそうですが、変わった人ですね」

ちなみに矢車さんは相手の目を見て、地獄を見てきた者かどうか見定める謎の技術?がある
ソードアート・オンライン事件やユージオの死を経験してきたキリトは、矢車さんにとってどう見えるのか――

3423名無しさん:2025/03/05(水) 07:43:12
>>3416を少し詳細に書いてみた

二条城での初戦、アーチャーvsキャスターによる戦い
アーチャーが放った神速の二矢が正確無比にキャスターを射止めようとするが、突如現われた式神六体によって阻害されてしまった
しかし完全に防ぎきることはできず、代償として式神二体は致命傷を負い戦えない状態になった

太歳星君「ふむ、やはり英霊相手に式神どもは力不足か。とりあえずお前達は散って周辺でも警戒していろ、あれは僕がやる」

主に勅に従い残りの四体は二組に分かれてアーチャーを避けるように散っていく
アーチャーに敵意・殺意を向けることなく、アーチャーのマスターや他の勢力がいないか偵察する
ただし、闘争を楽しむ術者の意を汲んでマスターを見つけても干渉せず、せいぜい観察して報告ぐらいである
また他のサーヴァントを発見したとしても単体では敵わない、なので万が一倒されてしまっても構わないので見つけ次第主への報告を優先するつもりである

アタランテ「眷属すら離散させて単身で挑みにくるとは、随分と舐められたものだな」
太歳星君「なに、色々と試してみたいことがあってな」
太歳星君「さぁ、この僕を楽しませてくれよ!」

言うやいなや、キャスターは術もなにもなしにアーチャーへと急速接近する
予想外な行動に虚を突かれたアーチャーだが、即座に反応して弓矢を射貫く
それを躱して近付いた白き童子は徒手空拳による近接戦闘を仕掛けるが、清麗なる狩人も攻撃を見切り弓で殴り蹴り返そうとする
しばし肉薄した状況での格闘が続いた後、アーチャーが至近距離にも関わらず弓を引いて複数の矢でキャスターの片腕を射貫いた
しかし同時にキャスターからも蹴りを入れられたたため、アーチャーは一旦距離を置きつつ弓矢を番えた態勢を取る

太歳星君「中々やるじゃないか、弓兵でありながら近付かれても問題なく白兵戦に転じられるとはな」
アタランテ「肉弾戦を仕掛けてくる術者が何を言う。それとも、使い魔と自己強化ぐらいしか使えないのか、貴様は?」
太歳星君「くく…神に対して不遜な物言いだな。だが確かに、それだけでは物足りないとみた。どれ、ならばお前にもみせてやろう、『神の祟り』を」
アタランテ(『神』を名乗る、か…果たして神を騙る偽物か…それとも本物なのか…)

相手の正体に繋がるかもしれない一片の情報を耳にしたアーチャーはその真偽を図るよりも先に、眼前の脅威に備える
一方、キャスターが言葉を終えると頭上に無数の目玉が見開き、それが段々と収縮されていきやがてが術者の両手の内に収まってしまう
そして両手が開かれると複数の光球が出現し、キャスターの周辺を各々別軌道を描いて回り始める――まるで惑星の周りを軌道運動している衛星のように、まるで原子核の外側で周回する電子のように――
その内の幾つかが中核から離れて標的に向かって飛翔する、対して射手も素早く動きながら複数の矢を放って光球および暴君を射貫かんとする

一射が光球に当り対消滅するが、残りの光球が急に軌道を変えたために幾つかの矢は当てもなく遠くへいってしまう
またキャスターを狙った攻撃も、彼の周りで周遊する光球によって防がれてしまう
一方でアーチャーは高機動で場所を変えながら新たに矢を放ち、迫り来る光球をさらに一つ消し去る
それら矢の弾幕を乗り越えた凶弾がアーチャーへと肉薄するが紙一重に回避されてしまい、その先にあった木々などを代わりに貫き抉り削る
しかしそれだけでは終わらず、通り過ぎたはずの光球は軌道を急転進させて再度標的を狙いに来る
ゆえに追尾を予想していたアーチャーは再度弓矢による速射を放ち、反転した光球が迫る前に撃墜することに成功する

そのタイミングを狙ってか、キャスターが新たな光球を差し向ける
それはアーチャーが気付いた時には三度弓を引き矢を放つのが難しい間隙を突いた攻撃であった
それはアーチャーの移動先をも読んで解き放った回避困難な凶星であった
ゆえにアーチャーは矢を射ることなく、弓を振りかぶってぶつけることで直撃を避ける事にした

アタランテ「くっ!」

しかし、弓を持ち攻撃を受け止めたアーチャーの腕はダメージを負ってしまった
攻撃を受け止めた弓は無事であったが、光球の威力は減衰されただけで消滅と同時に残された破壊の衝撃が彼女の腕に襲いかかったのだ
幸いなことにそこまで大きなダメージにはならず、まだ弓矢を番える余力も残っていたが

アタランテ(潮時か…今は情報を持ち帰って、次の機会に備えよう)

そう判断するやいなや、アーチャーは牽制しつつその場から素早く離脱した

3424名無しさん:2025/03/06(木) 16:11:03
>>3394>>3402
学園の授業が終わった放課後、マヤやザンキと合流して人里離れた山中にて修行に励んでいた
その最中にザンキが日中に戦った相手の特徴を伝える

ザンキ「理性的で剣士の姿をしたバーサーカーと、どこからともなく様々な武器を取り出し使いこなす青年のマスター、二人掛かりで連携して攻撃してくる奇妙な主従だった」
マヤ「奇妙な主従?」

ザンキ「狂戦士の名を冠しておきながら狂気に囚われる様子もなく、むしろ何かに迷っていた。それに、クラス特性である性能向上という恩恵も機能しているようには感じられなかった」
ザンキ「一方でマスターの男は英霊相手にも怯まずに、むしろ戦い慣れている様子だった。こちらに必死に食らいつく様子からして、聖杯を強く求めているかもしれない」

マヤ「…うーん、私にはよくわからないけど、何かのために積極的に戦う人も、いるんだね」
ザンキ「そうだ、今回はバーサーカーよりもそのマスターの方が厄介な存在だった。仮にバーサーカー陣営の連携に乱れがなかったら、俺も危うかったかもしれない」

ザンキ「マヤ、もし明確な目的と覚悟を持ってこちらと戦おうとする相手と出会った時、お前はどうする」

3425名無しさん:2025/03/06(木) 19:29:54
>>3420
『私も賛成です、アサシンさん。
…こんなひどいやり方をする以上、たとえアズラエルという人と関係無かったとしても…放ってはおけないから』

太牙の提案に対し、舞衣はそう答える
しかし自分も付いていくかどうかで彼女は悩んでいた

(付いていきたいけれど…逃げたあの人たち(ヤクザ)が、私や太牙さんの情報をそのアズラエルって人に伝えない…とは思えない。
どうしよう…)

3426名無しさん:2025/03/06(木) 19:41:21
>>3407
ユウキと『お話』した後、ソリテールと蓮子はその場を去った
彼女達の気配が完全に消え去ったのを確認して、一護は念話する

一護『ユウキ、あのサーヴァントには気を付けろ。なんだかわからねぇけど、あいつと関わってもロクな事にならねぇと思う』

一護はソリテールから藍染惣右介のような気配と胡散臭さを感じた。
藍染の時は彼の演技もあり騙されたが、二度目はそうもいかない

ユウキ『うーん……あの二人、そんなにヤバそうだったかな?』

一護『マスターはまともそうだったな。でもあのサーヴァントは何か胡散臭ぇんだ。正直あいつが寄越した情報も怪しいと思うぜ』

3427名無しさん:2025/03/06(木) 19:44:53
アスナ「士郎くんも、いい人を狙うとやっぱり心が痛むの?」
美遊兄「そりゃそうさ。美遊を幸せにするためとはいえ、無害な人達を襲うのはあんまり気持ちがいいものじゃない」

アスナ「そっか。士郎くんがそういう他人(ひと)の痛みが分かる人で良かった」
美遊兄「まあ――今となっちゃ聖杯戦争の優勝なんて悪の道を歩むって決めたけど、これでも昔は正義の味方に憧れてたからな」

アスナ(正義の味方、かぁ。もしもキリトくんがこの聖杯戦争に居たらきっと優勝を狙わずにみんなと協力して攻略するんだろうなぁ)

――アスナはまだ知らない。キリトがこの聖杯戦争に参加していることを。
――アスナはまだ知らない。キリトが本気で優勝を狙ってることを
――アスナはまだ知らない。自分が優勝するには、ユウキとキリトという大切な二人を聖杯戦争から脱落させなければならないことを

3428名無しさん:2025/03/06(木) 19:45:43
マヤ「目的次第だけど、危険人物なら放っておけないし……私が殺されてチノやメグと会えなくなるのも嫌だから、私も覚悟を決めて戦うと思う。だってそうするしかないなら、戦うしかないじゃん!」

ザンキ「……そうか。聖杯戦争には本気で願いを叶えるために卑怯なことをしたり、マスターを狙う奴もいる。出来る限り俺がマスターもサーヴァントも抑えるが、バーサーカーのマスターは明らかにマヤよりも戦闘慣れしていた。いざという時にマヤだけでも他のマスターと戦えるように、しっかり鍛えなきゃな。……本当はこんな危険に一般人は巻き込みたくなかったんだけどな」

その日からザンキの指導は激しさを増し、マヤは必死に鍛えた
全てはマヤを無事に元の世界に帰すためだ

3429名無しさん:2025/03/07(金) 00:21:09
>>3421
「無論私もそれは理解しているつもりだ。安心したまえ、それだけの相手だよ」

期待外れだったらタダでは済まないというピトフーイに釘を刺されるもシロッコは難なく受け流す
数々の死線の中で戦ってきたのもあるが、それ以上に彼はキャスターの絶対性についてまるで疑っていなかった

キャスターを召喚したとき、シロッコは概念でしか知らなかった神というものを今回の聖杯戦争で初めて知覚した
そこで彼はある意味初めて膝を屈したのかもしれない
だからこそだろうか、正真正銘人の上位と言える存在に彼は一つの興味を持ち始めていた
これを打倒しようとする者達の戦いは一体どれほどのものになるのかと

そうして目的地まで一通りの自己紹介を済ませ、ついに二条城へと辿り着く
外からでも感じ取れる異常性にピトフーイは想像以上だとワクワクしていたが、李書文は感じる強敵に胸を踊らせつつもその異様さに顔を険しくする

「お主、何を呼んだ…?」

時代は遠く離れているが、奇しくも同郷と言える存在であるが故にランサーは他の者よりそれを感じ取っていたのかもしれない

「真名は伏せさせてもらうが祟りの神霊――その御分霊、私はそう聞いている」

そのまま彼らは二条城の本丸へと進んでいき、異様な白い和装の少年の姿のキャスターと邂逅する
見かけは変わった童にしか見えなくともそんなものが何の当てにもならないと理解していた

「よく来た、聖杯に招かれし英霊とその主。今回の戦いでは主従で会ったのはお前たちが初めてだ、歓迎するぞ。それでシロッコからある程度は聞いているが、このままやるのか?僕はどちらでも構わないぞ」

相手がやる気にならなければキャスターが彼らを気に留める事はない
上位者としての余裕をもって彼らと戦う時まで待つだろう

3430名無しさん:2025/03/07(金) 06:19:09
>>3423

「逃げたか、まぁいい。あれが新たな呼び水となって、さらに僕を楽しませてくれるだろう」

撤退するアーチャーに対して特に追撃する素振りもみせず、太歳星君は将来の戦いに繋がることを期待する
まだ戦いを続けたいという気持ちもあったが、彼女が他の勢力と手を組み万全な準備を整えて再び挑んでくるだろうと見当をつけていた
かつて強力無比な特級呪霊を複数連れた小娘に喧嘩を売られた時のように、相手の全力を受け止めた上で全てをひねり潰すつもりで楽しみを取っておくことにしたのだった

「それにしても、ここまで弱体化が著しいとはな」

ただ、アーチャーを逃したのには別の理由もあった
今はまだ聖杯戦争の序盤ということもあって本気の戦いをするつもりはない、ということもあるが
今回太歳星君が女狩人と戦ったのはサーヴァント化した自分の性能を計る思惑があってのことであった
結果、神の祟りの具現たる『消滅の凶星』が本来より威力が減衰が著しいことが判明する
アーチャーが得物で凶星を受け止めた際、威力が減衰したとはいえ相手の腕をズタボロにして使えなくする程のダメージを与えられなかったのが何よりの証拠だ
この分では通常の凶星であろうとも、高密度の神秘で編まれたエーテル体である英霊の影法師を穿つことは難しいだろう
(それでも只の人間やその他の相手にはオーバーキルであることには変わりはないが)

またこの戦闘が始まる前にも、視肉の数が著しく減っていることも確認していた
その事実も「太歳星君の分霊のサーヴァント化」という異常な状態が原因であると考えていた
ゆえに、先の戦闘で再起不能になった式神や矢が複数刺さった腕を視肉によって回復させることなく、少し時間が掛かるが陣地たる二条城の霊脈を利用して修復する必要もあった
この分では式神どもや陰陽術も影響を受けているかもしれない、それを補強するために視肉があるのだが数が限られているために大盤振る舞いするかどうかは慎重にならなければならない
――それらを認識した上で、太歳星君は弱体化の原因に関してもう一つ仮説を立ててみる

「やはり、京都を覆う結界が僕に呪いをかけているのか」
「それとも、これ程の制約を課してもでも神霊の一端を顕現させたかったのか」
「くく、随分と不遜な輩がこの儀式を企てたに違いない」
「僕を興じさせる舞台を用意したことだけは褒めてやるが」
「いずれ、神を弄ぼうとした報いとして祟ってやろう」

太歳星君は思い返す、かつて死闘の末に自分を打ち負かし隷属させた小娘の策略を、京都に祟りの五芒星の陣を敷いて神の力を削ぐ大結界『弑逆桔梗』を
その時は甘んじてその呪いを受け、相手の趣向を気に入りつつ全力で祟り返してやり、小娘が用意した『卒業生』とやらを悉く蹂躙してやったが
それはともかく、たぶんその時と同じ様な状況が今回の悪辣な儀式にも施されていると太歳星君は睨み、上空を見上げて京都を覆う結界を凝視する

――彼の見立てはほぼ当を得ていたであろう
いくら御分霊とはいえ“神霊”そのものをサーヴァントという枠に収めることはほぼ不可能に近い、普通の聖杯戦争ではあり得ない事象だ
その理をねじ曲げるために大儀式の術式を改竄して神を顕現させ、さらには神の力を削ぐための大結界を敷いた、という風に予想するのも無理はない
もっとも、何故そこまでして神霊の一端を召喚したかったのか、裏側にいる何者かの意図は読めなかったが(あるいは見当違いの解釈である可能性もあるが)
なんであれこの殺し合いに招待してくれた黒幕について探りを入れることも考え、見当が付けば褒美(=死)を与えるつもりであり、そこにも愉しみを見出し始めていた

「だが今は後回しだ。今度はマスターが連れてくる一陣営を手厚くもてなしてやらなくてはな」

二条城の方へと振り返り、太歳星君は数歩歩む
そして足元に転がっていた式神の形代を拾い、戻ってきた式神も消失させてから城の中へと転移した

 ※そして仮投下>>3429に続く

3431名無しさん:2025/03/07(金) 06:20:23
以下、太歳星君に関するTips&自己解釈・与太話

・聖杯戦争に喚ばれた太歳星君は分霊であり、傲岸不遜にして極めて尊大、残虐な性格も持ち合わせているが、自らを絶対強者と疑わず自分以外の全ての存在を自分を楽しませるため存在として明確に見下しているため、対戦相手に猶予を与えてでも全力で戦おうとする度量の深さも持ち合わせている。曰く「尋常に勝負するタイプ」。
・一方、太歳星君の本霊は別の位相に存在し、分霊に力の3分の1を分け与えて現世を観察している。勝つためなら手段を選ばない高慢な性格の持ち主で、正々堂々戦いたい分霊とは意見が違える。
●本霊とは一部性格の違う分霊の太歳星君、つまりペルソナの一つが別個体として独立した自我を持つその有り様は「アルターエゴ」に近い。とはいえ陰陽術の使い手だからキャスター適性も強いし、今回の聖杯戦争はそのクラスが当て嵌められたんだろうなー、と。
●余談だが、太歳星君と契約した神代家は一族から生贄を差し出す代わりに千年もの間日本政界で権力を得ていた。ある意味聖杯もなしに願望を叶える存在、それが神霊(太歳星君の本霊の方)といえる。
●一方、分霊は「鎬を削る戦い」を望むがゆえに聖杯戦争に喚ばれたのかもしれないね。

・ちなみに太歳星君は安倍晴明と関係あり。
 「あの坊主ごときが社貰うとか、ちょっかいかけるか」と見下しながら意地悪をもくろみ安倍晴明の霊をガタガタと怯えさせている。
 その後、京都についた寶月夜宵は安倍晴明の霊から神退治に向けた数々の援助を受けている。
 清明的には神代家の過ちに間接的に関わって現在の出来事にまで発展したことを気にしているために手助けをしたようだ。
●平安時代の安倍晴明繋がりで玉藻の前とも共通点はありそう。遭遇したら両者ともに真名看破は容易そう。

・原作では『弑逆桔梗』の呪いを受けた上で大暴れしていた太歳星君の分霊。
 本来攻略に必要だった卒業生クラスの霊の数は最低でも21体以上らしく、卒業生クラス7体で挑んでしまった夜宵が紙一重に勝利できたのは『弑逆桔梗』の呪い+イレギュラー2種が合わさった結果だったとのこと。
●これを踏まえて本企画では太歳星君の弱体化の要因を「鯖化による影響」+「京都結界による影響」という二段構えで仮投下>>2028を書いてみた。

・夜宵は『十二神将』の式神1体の強さ=卒業生の半分程度の力である、と見立てている。
・主と同じく『弑逆桔梗』の呪いを受けた式神は1体につき視肉3個を下賜され、その結果呪いの影響分を差し引いても普段の2倍ほどの強さになったと豪語している。
・ただし式神たちの戦績は全敗、相手が悪すぎた…。
 ○清明の新たな式神2体により2体がやられる。
 ○復活した酒呑童子により1体が瞬殺される。
 ○式神5体が清明の呪術により生贄にされて消滅、5匹の龍になって酒呑童子討伐に用いられる。
 ○残りの4体が各個で卒業生1体ずつに訳分からん殺しを受けて敗北。
●とりあえず単体では鯖に負けるのは確実。大人数で鯖1騎に襲いかかれば互角になれる…のか…?
 視肉を与えられればバフが乗るが、回数制限もあり主の気分次第だが与えられるかは微妙。
 ほぼやられ役で間違いなし。マスター相手なら脅威になるが、主の性格もあり相当な事情がなければ狙わないだろう。

3432名無しさん:2025/03/07(金) 06:21:49
>>3418

カブキ「それで俺に話があるって聞いたが、いったいどんな要件だ?もしかして、俺達と手を組みたいってことか?」
夏油「あー、それは場合によってだけどね。それよりも確認したいことがあるんだ」
カブキ「はぁ、確認だぁ?」
夏油「巷では君が“鬼”に変身して怪異とかと戦っている、って聞いてね」
カブキ「その通り、人間を守るのが鬼の仕事だからな!」
夏油「ふーん」

如何にも善良な鬼として振る舞おうとするカブキを、目を細くして値踏みするように観察する夏油

夏油「でも、その守ったはずの相手から“化け物”扱いされて心ない言葉を突きつけられたり排斥されているとも聞いている」
カブキ「…確かに一部の人間からそんな仕打ちを受けているが、俺は特に気にしていない」

一拍間を置いての虚勢を振る舞うが、さすがに嘘では隠しきれない感情が多少漏れてしまったかもしれない

夏油「その話が 本 当 なら、僕たちは相容れないかもね」
カブキ「なに…?」

夏油「僕もね、弱者を守るために呪術師として頑張っていた時期があってね」

夏油「でも、途中で気付いたんだ。そんな“猿”どもには守る価値なんてなかったことを、ね」

夏油「だから君も同じように考えているんじゃないかと思っていたんだけどねぇ」

(※この後のカブキの反応は他の人にお任せします。交渉決裂、同盟成立、その他どんな展開でもいいかなぁ、と)

3433名無しさん:2025/03/07(金) 06:22:26
>>3426
蓮子達が立ち去ってから少しして、今度は魔物の集団が学校にやってきた
ユウキ達が話を聞くと、京都市内の魔物の集落が人間達に襲われたために避難してきたという
なんでも、人間が縄張りに侵入したために戦える魔物達が応戦しようとしたが、たった一人の大漢によって全滅してしまったという
その後に人間(ヤクザ)が大勢で攻めてきたため、生き残っていた魔物の一部でここまで逃げてきたらしい
ただし、逃げ遅れて集落内に隠れている仲間がまだいるようなので、ユウキ達は彼らを救出するために現場へと向かった
また殺戮を起こした大漢がサーヴァントである可能性が高いため、そちらについても調査するつもりである

※避難してきた魔物達は舞衣組がヤクザ達を撃退したことを知りません
※たぶん舞衣組が離れた後にユウキ組が現場に辿り着くでしょう

3434名無しさん:2025/03/08(土) 11:44:22
>>3343
ユウキ「そんな……むごい……」
一護「クソッ、俺がもっと早く駆けつけてれば……!わりィ、ユウキ」
ユウキ「ううん。セイバーは悪くないよ……」

あまりにも凄惨な光景にショックを受けるユウキ
だがめげずに、魔物達を無事に避難させることに成功。彼らからインターラプターの特徴を聞き、サーヴァントの可能性があると考える

ユウキ『ねぇ、一護。サーヴァントってみんな一護みたいにいい人ってわけじゃないんだね』
一護『ああ。いいサーヴァントもいれば悪いサーヴァントもいるし……いいサーヴァントでもマスターが令呪を使われたら逆らえず残酷なこともしちまう』
ユウキ『そっか……。聖杯戦争って、残酷なんだね……』

否が応でも聖杯戦争の惨さを知るユウキであっ
そして今回の一件で人間が怖くなったり、人間に対して怒る魔物も出てきた
主な怒りの矛先はアズラエルの企業とインターラプターだが

3435名無しさん:2025/03/08(土) 11:54:43
事件で噂になっているピトフーイらしき人物が昨日の夕方・夜にかけて目撃され、複数人で二条城方面に向かっていたという情報が一部の界隈にて噂されていた
その話をツテのある仕事関係者から聞いたレンは、朝食の時間でありながら眉間に皺を寄せて名護さんにも伝達する

名護さん「どうする、そちらについても確認しに行くか?」
レン「…いや、とりあえず伊織さん達の用事を済ませよう。その後に一緒に確認しに来てくれたら、いいんだけどね」

※ピト達が二条城方面に向かったという情報は別のルートで他の主従にも伝達しているかもしれません

3436名無しさん:2025/03/08(土) 11:55:24
翌日、レン達との約束のために早めに京都市内に訪れた伊織とセイバー
集合時刻までの猶予の間に、セイバーは市井の人々が行き交う中から再びシロウを目撃する
逡巡の末、今度こそ見かけた人影を確かめるべくセイバーは伊織に進言する

セイバー「伊織、申し訳ないですが今から単独行動を取る許可をいただきたい」
伊織「…どうした、これからレン達と会うというのに」
セイバー「…見知った顔を見かけたので、追いかけて確認してみたいのですが」
伊織「わかった、“すまほ”については俺一人とレン達で問題ない。しばらくの間なら別れて行動してもいいだろう」
セイバー「すみません。そして、ありがとうございます」
伊織「ただし、何か問題があったらすぐに連絡してくれ」
セイバー「心得ました」

会話が終わるとセイバーは家屋の上へと飛び乗り、駆け足でシロウを見かけた方角へと跳躍していった

3437名無しさん:2025/03/08(土) 11:57:37
>>3422
キリト「うっ、ううん…」
アリス「キリト、大丈夫ですか!?」

アリスと怪しい男(矢車)が一定の緊張感を保ちつつも意識を失った少年を見守って数分、キリトが覚醒の兆しをみせてアリスが声を掛ける

キリト「あぁ、大丈夫だ、ア(すぐ近くにサーヴァントがいます、真名は口にしないでください)…ありがとう、ライダー」

目の前にいた戦友の名前をつい口ずさもうとしたところで手で口を塞がれ、念話で注意された
なので頭が回りきっていない状態ではあるが、注意して相方に感謝を述べる

矢車「よう、坊主。名前はキリトといったか。調子はどうだ」
アリス「あなたはそれ以上近付かないでください」
キリト「なんなんだ、お前は」

二人のやりとりを見つつ近付きしゃがみ込む矢車に対し、まだ正体が掴めない男を制止するようにアリスが間に入る
ただし視界を遮ることはなかったのでキリトは相手の姿を目し、影山もその視線の先にある瞳を見返した

矢車「……瞳の奥に闇が見える……俺と同じ、地獄を見たか?」
アリス「……本当にあなたは一体、なんなんですか」
キリト「……」

その言葉が何を指すのかは図りかねるが、どうにも自分の何かを見透かされているような気がして、キリトは押し黙るしかなかった

矢車「お前の暗闇、気に入った……お前も……俺の弟になれ」
キリト「……はぁ?」
アリス「……もしや、私達と手を組みたい、と?」

唐突に出てきた意味不明の提案に一瞬理解が追いつかないが、アリスがその言葉の意図をなんとか察し確認してみる

矢車「俺も、俺のマスターも聖杯戦争に勝つために誰かと手を組むのが得策と考えている」
矢車「特に、お前みたいな地獄の住人を。光を掴むために足掻こうとするマスターであれば、俺達と一緒に戦う仲間に相応しい」
矢車「勝ち抜くために共闘するのはお前達にとっても理に適っているはずだ……さぁ、どうする」

3438名無しさん:2025/03/08(土) 11:58:15
>>3415
次の瞬間、敵対していたライダーが姿を消していた――殆どの人はその様にしか見えなかっただろう
唯一クロックアップにより撤退する姿を見ていた影山であったが、ライダーが何処からか拾ってきた燃料を撒き散らしてマッチを放り投げる光景を目撃する
仮に追撃したらカズマや少女に被害が及ぶ危険があったため、影山は彼らを守ることを優先した
ほんの少し間を置いて、危機が去ったと思ったイリヤがセイバーの元へと駆け寄っていく

イリヤ「セイバー、大丈夫!?」
ヤマトタケル「あぁ、大丈夫だ…すまない、私が遅れを取ったばかりに君を危険な目に遭わせてしまった」
イリヤ「こっちこそ、私が足手纏いでなければ……」

こんな時、マジカルルビーかクラスカードがあればある程度は自衛もできてセイバーの負担を減らせたのに……
胸の内に苦い想いを抱きながら、今はセイバーの安否を確認して一安心する
大ダメージを受けたセイバーが立ち上がり、そのふらつく身体を支えるようにイリヤがくっつく

イリヤ「それと、そこのお兄さん達。助けてくれてありがとうございます」
ヤマトタケル「…それについては私からも礼を言いたい。マスターを守ってくれて、ありがとう」
カズマ「いやー、ホント良かったよ。突然戦闘が始まった時には吃驚したしな」
ヤマトタケル「……私達を付けていたのはやはり君だったか」
カズマ「ギクッ」
影山「おい、カズマのことを悪く思うなよ。霊体化もせずに街中を歩いているお前にも非があるだろう」
ヤマトタケル「…それもそうだな、そのおかげでこちらも助けられた。本当にかたじけない」

ヤマトタケル「…それで、この後はどうする」

セイバーの視線と言の葉に険が出る
確かに助けられ感謝を伝えたが、そうだとしても相手は聖杯戦争の参加者であり、まだ相手の思惑が分からない状況である
もしかしたらライダーの次には彼らと戦うかもしれない、ゆえにセイバーは不調でありながらも彼らへの警戒を解くことはしない

カズマ「できることならば一緒に戦う仲間として手を組みたい、ところなんだけどなぁ……」
影山「とりあえず今はお前と戦うつもりはないが……」
ヤマトタケル「なんだ、その煮え切らない返事は」

矢車の兄貴が彼らに対してどう反応するのか未知数なため言葉を濁すしかない二人
ひとまず影山は変身を解いて戦闘の意思がないことを示し、二人は友好的に振るまいつつ情報交換や方針について話し合うことにする
その際にカズマ組は聖杯を狙っていることを明言し、イリヤ組は悲劇を生む可能性が高い聖杯を否定している

3439名無しさん:2025/03/08(土) 15:42:23
>>2033で別れる前に蓮子組はユウキ組に魔物の学校を紹介されたんだけどそこで二組は気になる情報を得ていたな

魔物の代表曰く、元々この国には様々な種がいて中には人間に害をなす者もいたが、人間に友好的な種の方が多かった
しかし、ある時から狂暴な魔物や災いをなす魑魅魍魎が京都を中心に増加し、そうした連中と十把一絡げにされて肩身が狭い思いをしているとのことだった

3440名無しさん:2025/03/09(日) 07:25:08
一方、美遊兄は仕事がない休日を利用して買い出しや諸用を済ませようとしていた
歩きながら前に戦った謎のサーヴァントについて考える、二人掛かりでも仕留められず、逆にこちらが危機に陥っても追撃せずに撤退したあの男のことを
自分達と遭遇する前にも魑魅魍魎を討伐し、自分達よりも率先して退治する善良な英霊であり
敵対しているはずのアスナにも忠告を与える程に強く、その姿から窺える確固たる意思は、まるで正義の味方のように見えて

美遊兄(…それでも、俺は、俺達はなんとしてでも、聖杯を手に入れる!)

例え悪に堕ちようとも、彼は妹のために、捨て去ってしまった過去を乗り越えて突き進むために気を引き締める
自分が戦い抜いた冬木の聖杯戦争との違いを思い知らされても、その程度の理由で諦めるわけにはいかないのだから

アスナ『…士郎くん、こちらに近付く魔力が一つ、たぶんサーヴァントだと思う』

その最中、霊体化しているバーサーカーから念話で警告を受ける
水妖精であり耳が尖っている今のアスナでは例え私服姿を着ていても目立ってしまう、場合によっては魔物と間違われて余計な騒ぎになる可能性もあったので姿を現さないようにしていたのだ
ちなみにアスナとしては透明のまま街中を歩くというのは変な感覚であり、どちらかというと実体化して共に歩きたいのだがそこは我慢しているようだった

美遊兄『もしかして、マスターの俺を狙ってきているのか?』
アスナ『どうだろう、少しだけ蛇行したり立ち止まったりしながら動いているけど、着実にこっちに近付いているわ』
美遊兄『…念のため、人気のない場所に移ろう』
アスナ『そうね、もし戦闘になっても被害がでないようにしないと』

3441名無しさん:2025/03/09(日) 07:26:47
※文字数の関係でインターラプターの台詞を偽名の「ワタナベ」にしています。

>>3413
ワタナベ「効く……イイ……遙かにイイ……」

快楽の波に浸るインターラプターは跪いた状態で恍惚な表情を浮かべ、メアリーやアズラエルなど万事を忘れて至福の時間を感受する
この抑えられぬ衝動が落ち着くまでは一時的に無防備な姿になり、周囲に気を配る余裕もなかった

太牙「どういった状況下わからないが、貴様がヤクザ達の言う“センセイ”か?」
ワタナベ(……クソッ!こんな時に、何者かに見つかってしまうとは!)

ゆえに、意識が徐々に戻っていく最中に僅かな怒気が籠もった声を聞いて己が失態に嫌気が差す
たぶんオハギに夢中になっている間にニンジャもしくはサーヴァントとしての気配が漏れていたのだろう
相手が“ヤクザ”や“センセイ”を口にしている様子からして、自分の素性や孤児院のことも知られているかもしれない
加えて相手の気配からしてサーヴァントである可能性が濃厚である、とてもいい状況ではない

舞衣「…あなたが、魔物の集落を壊滅させた実行犯ですか?」
ワタナベ「……」

もう一人の少女に問い掛けられ、インターラプターは押し黙る
たぶんマスターなのだろうが、少しだけ不安げな様子を見せている

太牙「おい、なんとか答えたらどうだ」
ワタナベ「……語る事など、何もない」

インターラプターは立ち上がると同時に甲冑のような装甲と道着を纏った姿へと変化させ、己が闘気を高めていく
情報源は不明だがこちらの事を探りに来た連中である、いずれ孤児院にいるメアリーに辿り着いてしまうかもしれない
彼女を護るためにも、ここで敵を排除する必要がある!

ワタナベ「ドーモ、バーサーカーです」

戦闘の意志を見せつつも、ニンジャとしてオジギとアイサツを丁寧に行う
どんな状況であれニンジャのイクサに欠かすことの出来ない絶対の礼儀作法だ、これなしに攻撃を仕掛けることはスゴイ・シツレイにあたる、だからこの不文律を曲げずにインターラプターは名乗り出た
――本当であれば相手の名前かクラス名を知ってから名乗りたかったが、数多の英霊が集まる聖杯戦争においては万人に通用する作法ではないので仕方がないものとする

太牙「問答無用でやる気か、いいだろう。アサシン、とだけ名乗っておく」
太牙「そして王の判決を言い渡そう……死だ。変身」

名乗りに付き合ったアサシンもまた変身し、謎のスーツを纏って構えを取る
少女・柳瀬舞衣が見守る中、二騎の英霊が衝突する

3442名無しさん:2025/03/09(日) 08:07:31
>>3432
カブキは暫し考えた
人間に復讐したい気持ちは強い。だが夏油と組めば、おそらく危険人物として複数の主従に狙われることもあるだろう。
それにカブキは夏油と違い、子供は殺したくない。そして夏油はおそらく子供も殺すだろうと推測する
なによりカブキは聖杯という存在を狙いつつもそこまで信用していない。夏油は聖杯を利用して〝猿〟の殲滅を企んでいるのだろうが、カブキはどちらかといえば聖杯を狙いつつ、生存も優先したい。ゆえに夏油と組むのはあまりにもリスキーだし、善良な鬼として振る舞ってた意味がなくなる。
カブキとしては複数の主従と組みたいからだ

「それは残念だなぁ。言っただろ、人間を守るのが鬼の仕事だってなぁ」

変身音叉を取り出し、仮面ライダー歌舞鬼に変身した

「つまりお前は俺の敵だ!」

そしてカブキは夏油に襲い掛かる。
悪人のマスターを倒したという話は、他の主従と手を組む時に使えるだろう
なにより夏油はカブキの思想を見抜いてしまった。これを他の主従に伝えられたら厄介だ
ゆえにカブキは判断を焦った

3443名無しさん:2025/03/09(日) 08:08:37
>>3438
聖杯を狙う理由は元の世界にカズマが帰るためっていうのも明言してるんだよね、カズマ組
そして聖杯は悲劇を生む可能性が高いと聞き、イリヤ組と別れた後にカズマと影山は念話する

カズマ『聖杯が悲劇を生む可能性が高いか〜。まあ何か胡散臭さは感じてたけどな』

影山『俺は悲劇は起こしたくないな。でもカズマを無事に帰すには、聖杯以外どうしろっていうのさ』

カズマ『さぁな。とりあえずまだ聖杯が悲劇を生む〝可能性〟が高いだけで確定したわけじゃないってのが大事だ。でもまあ聖杯に頼らない元の世界に戻る方法も本格的に探した方が良さそうだな』

影山『そうだな、カズマ。でも兄貴は聖杯を本気で狙ってそうだ……』

カズマ『もし元の世界に戻る方法がわかっても、問題はそこなんだよなぁ』

3444名無しさん:2025/03/09(日) 08:10:09
>>3437
矢車に自分の何かを見透かされ、地獄の住人と称されたキリト。
彼が思い出したのは月夜の黒猫団が壊滅したことやユージオの死。

キリト「地獄の住人か……。たしかに俺は、そうなのかもしれないな……」
アリス「キリト……」

アリスは月夜の黒猫団のことこそ知らないが、キリトがユージオを失ったことは知っている。そしてユージオはキリトにとって特別な相棒であることも。
ゆえに自嘲的な笑みを浮かべるキリトに同情した

キリト「あんたの言う通りだ。俺はたしかに……暗闇を前に光を掴もうとしてる」

アンダーワールドを。
ユージオ達との思い出を守るということは、つまりそういうことで。

矢車さん「ああ、わかってる。だから俺はお前を気に入った……」

キリト「なるほどな。あんたも地獄の住人で、光を掴もうとしてるわけか……」

矢車さん「ああ。もちろん最後の二組になれば、そこで俺とお前達は戦うことになるが……どうする?」

キリト「……わかった。あんたの提案に乗るよ」

矢車さん「フッ……。そうか。俺はアサシン。キリト……お前は今日から俺の弟だ」

3445名無しさん:2025/03/09(日) 08:11:19
>>3436
その後、レンと名護さんがやってきて伊織はスマホの契約をした。ついでにその利便性から名護さんも契約した
そしてレンは二人にスマホの使い方を教える
手軽に連絡を取り合えるだけでなく、世界情勢や噂も検索して調べられるスマホの存在に伊織は感心する

名護さん「本当はセイバーにも契約してもらいたかったな」
レン「うん。でも知り合いの人を発見したなら追い掛けても仕方ないよ」

名護さんとレンはこの場にアルトリアがいない理由を伊織から聞いていたので、そんな言葉を交わす

3446名無しさん:2025/03/09(日) 10:35:27
>>3429
ピトフーイ「もちろんやるよ!存分に愉しみなさい、ランサー!」
李書文「呵々っ、お主が祟りの神霊――その御分霊か。貴様の実力しかと見せてもらおう」

そして太歳星君と李書文の戦いの火蓋は切って落とされた

同時刻――

ピトフーイ「……で、シロッコだっけ。私の見立てじゃあんた、常人じゃないよね。だって歴史の立会人になりたいってだけで私達と接触するなんて気が狂ってるか――自分が殺されない自信がないとおかしいもんねぇ!」

瞬間――ニュータイプ能力で、シロッコはピトフーイが自分に攻撃するのを察知した
そしてシロッコが直感した通り、ピトフーイはシロッコ目掛けて銃を撃とうとしていた

ピトフーイとしてはサーヴァント同士の戦いにも興味はあるが、相手のマスターと死闘したいという気持ちもある。魔術の類は使えないからサーヴァントとは戦えないが、マスターなら話は別だ。彼女は聖杯戦争のマスターである以前に、ピトフーイという狂人であるがゆえに

3447名無しさん:2025/03/09(日) 22:07:49
>>3446
太歳星君は先の戦いと同じく、小手調べに徒手空拳で攻め入る
しかし相手は武術を極めし拳法家、得物である槍を手放して組み手に応じ、数打の小競り合いの末に太歳星君を吹き飛ばす

李書文「多少武術の心得があるようだが物足りないな。術師であるならば、己が得物でかかってこい」
太歳星君「…くく、槍兵のくせに拳法の使い手とは、少し驚かされた。確かにお前は強者のようだ、おもしろい。なれば、その誘いに乗ってやろうじゃないか」

問答の末、太歳星君は光球を生み出し李書文へと差し向ける
対して李書文は槍を構え直し、複数の光球の動きを見きって躱し、時に槍で打ち払う

李書文「むっ」

だが、光球を打ち消すと同時に李書文の自分の腕に痛みを感じる
原因が破壊の塊である光球にあると即座に察し、幾許か警戒を高める

太歳星君「さぁ、もっと僕を楽しませてくれよ!」

李書文の周りを周遊しつつ襲いかかる光球の他に、太歳星君は掌に光球を保持したまま李書文へと再接近する
直撃すれば只ではすまない脅威が複数と迫る中、李書文は内なる滾りを発露させながら自ら死線に飛び込む


――そこからは二騎の戦闘狂による凄惨な殺し合いが繰り広げられた
太歳星君は何度も矛先で切り裂かれ、さらには絶技『神槍无二打』により打ち倒されてしまう
一方李書文も幾つもの光球を受けてしまい、カウンターとして放たれた『消滅の凶星』の応用技「流星群」による攻撃を受けてしまう
『神槍无二打』を放ちながらも討ち取った感触を得なかった李書文は直感的に何かがあると思い次なる構えを取っていたが
それでも散弾の如き攻撃を防ぎきることはできず、全身に大ダメージを受けてしまい身体の所々も抉り取られてしまった

そして両者は距離を取り、しばし間を置いて互いに笑い始めた

李書文「確かに我が槍で絶命せしめた。なのにその身は不死なのか、神というものは斯様にしぶといときた!」
太歳星君「くく……『神槍』の名も伊達ではないな。大抵の者であれば今の攻撃で死に絶えるものを、未だ闘志衰えずこちらに噛みつこうとする。実にいいな、お前」

太歳星君「来い、『視肉』」

神の言霊に応じて地面から湧き出るように無数の眼球がくっついた肉塊が出現する
そこから幾つかの目玉を千切り取り、太歳星君は理書文にも分け与える

太歳星君「それを使え、回復できるぞ」

そう述べると共にズタボロな姿であった太歳星君の身体が元の姿に戻っていく
それを確認して李書文も目玉を使い、欠損した身体すらも元通りに回復してしまった

李書文「一体なんのつもりだ。それにお主、まだまだ手の内を隠しておろう」
太歳星君「あぁその通り、だがしかし縛りやら制約があって生憎今はその機ではない。お前とはもっと戦いたいところだが、今は最高の舞台のためにここまでにしておく」
李書文「ほぅ、どういうことだ?」
太歳星君「いいことを教えてやろう。数刻前に城に近付いてきた弓兵と戦い、見逃してやった。いずれそいつが他の英霊を連れて、万全の準備をして僕に挑んでくるだろう」

太歳星君「その上で一切を破壊せしめ、魂に至るまで全てを犯し尽くす。如何なる者も、僕のエモノとして愉しませてもらう!」

太歳星君「だからお前を殺すのはその時まで取っておいてやる、楽しみに待っていろ」
李書文「……呵々、いいだろう。だが一つ条件がある」
太歳星君「なんだ?」
李書文「敵がこの城に攻め入った時には、儂らも好きにやらせてもらう。滅多にない機会だ、数多の強豪と死合うには丁度いい」
太歳星君「くく、いいだろう、許す。貴様も存分に励むがいい!」

※太歳星君は視肉を2回使いました。残りの使用回数は10回です。

3448名無しさん:2025/03/09(日) 22:38:46
インターラプターと太牙
どちらも性根が腐っているとは言い難いサーヴァントだが思想の違いやインターラプターの所業が彼らを対立させるに至った

インターラプター「俺はクズだ。だが俺のマスターが幸せな家庭を築くためにアサシン=サンにはここで脱落してもらう」

太牙「そうか……」

太牙がこれまでの人生で培ってきた第六感が、インターラプターの剥き出しの闘争心。そして悲哀を感じ取っていた

そもそもインターラプターは人間に友好的な魔物を殺す行為にも嫌気が差していたのだ。彼らはヒョットコ共のような暴徒とは大きく異なる。だが、全てはメアリーのために……

そしてインターラプターは早速、稲妻の如き蹴りを放つが、サガに変身した太牙はギリギリで躱し、ジャコーダーによるカウンターを見舞う

太牙「俺も、俺の弟が描いた理想をこの世界で実現するために負けるわけにはいかない」

インターラプター「絶対防御(カラダチ)!」

――が、ジャコーダーが刺さらない!?
これぞインターラプターの宝具、絶対防御(カラダチ)。
サガは即座に次の行動に出ようとするが――ナムサン!その前に強烈なタタミ・ケンで殴られ、吹っ飛ばされる
しかしタタミ・ケンの直撃を受けた太牙だが、死んではいなかった。

太牙「それがお前の宝具か。生身だったら危うかったな」

相手はバーサーカーを名乗っているだけあり、凄まじい身体能力を誇る。
殴られた箇所に激痛が走る。出し惜しみをしていたら、逆にやられるだろう。

そしてインターラプターの腹をジャコーダが貫く。絶対防御(カラダチ)は宝具だ。魔力を消耗したらメアリーに負担が掛かる。ゆえに初撃でかまして、後は宝具なしでインターラプターは戦う予定だった。
しかしそれが災いして、インターラプターにサガの必殺――スネーキングデスブレイクが炸裂することになる。

だが、ああ!なんということか!
インターラプターは大きく負傷こそしたが、致命傷には至らず。耐久A+とはそれほどの脅威なのだ

太牙『舞衣。魔力を大きく消耗するが――キバットバットII世を使いたい』

3449名無しさん:2025/03/09(日) 22:39:53
>>3440
アルトリア(シロウ……どうして逃げるのですか?)

美遊兄――衛宮士郎を追い掛けるアルトリアは、僅かに不満をいだいていた。
士郎とは共に聖杯戦争を生き抜いた仲で、絆もある。

だというのに士郎は何故か自分から遠ざかろうとしている。
もっとも実際は人気のはない場所に誘導されているのだが、気付いていない

ゆえにセイバーは――アルトリアは少しムキになっていた

3450名無しさん:2025/03/10(月) 07:07:13
>>3426>>3439補完

魔物の代表との話を終えて学校から出たユウキ達は、先の話の内容について考察を進めていた。京都の魔物による治安の悪化には何かしら聖杯戦争が関係しているのではないかと考えたからだ

「狂暴な魔物が増えたってどういうことなんだろう。もしかしてサーヴァントの仕業かな…?」

ユウキが真っ先に疑ったのは聖杯戦争に参加した主従だ。キャスターのような魔術に長けた存在なら耐性のない魔物の精神を乱すことなど造作もない。何者かが京都の魔物達を操り手駒にしているのではないかとユウキは考えた
一方で蓮子は腑に落ちない表情をしている

「……確認なんだけど、ユウキちゃんはこの世界で目覚めた日がいつだったか覚えてる?」
「え、えーっと、確か◯月の△日だったかな」

唐突な蓮子の質問に慌てて答えるユウキ
記憶を探りながら何とか回答するが今の質問に何の意味があるのだろうか

「やっぱりね、私も同じ日にこの世界で目覚めたわ。公平性を保つためかどうかは分からないけど多分マスターは皆同じ日に連れてこられたのよ。さっきの話だと私達が来る前から京都で異変が起こっていたみたいだし聖杯戦争の参加者の仕業ではないと思うわ」
「そっか、ボク達が来る前から狂暴な魔物が増えてたってことだもんね。でもだったら何が原因なんだろう…」

聖杯戦争のマスターが京都に招かれた日よりも前に凶暴な魔物は増えていったという事実。そこから聖杯戦争参加者が件の犯人という線は消えた
では魔物の凶暴化は何が原因なのか。考え込むユウキと蓮子だが"ある可能性"が思い浮かび、念話をソリテールに送った

『ねえソリテール、さっき解析していた結界について聞きたいことがあるんだけど』
『分かる範囲であれば。けど解除は無理よ。僅かな時間しか解析できていないけど相当複雑な術式だったし解除に何年かかることやら』
『違う違う、私が知りたいのはあの結界が"いつ"張られたかよ』
『それくらいなら。…成る程、君の言いたいことが分かった。察しの通りあの結界が張られたのは凡そ一年前――キョウトの魔物が凶暴化しだ出したのとほぼ同時期よ』

やはりと蓮子は頷いた。この情報はユウキ達と共有した方がいいが、そうするとソリテールの能力の一部を彼女達に教えてしまうことになる

『一応確認なんだけどユウキちゃん達にこのことを伝えてもいい?』
『いいんじゃないかしら。情けは人の為ならずって人間の言葉にあるし』

念話でソリテールに確認をとる蓮子だが意外にもあっさりと了承を得られた。これはソリテール側の事情によるものである
単にユウキとの『お話』をもっと愉しみたいのもあるが、既に二組もの主従を敵に回してしまっている以上、こちらも味方を作っておくに越したことはない。故にここでユウキ達に情報という名の恩を売っておきたいとソリテールは考えたのだ

「ユウキちゃん、私達が調査したことを共有したいんだけどいいかしら。この件の犯人が分かったかもしれない」
「えっ、本当!?」

蓮子から語られたのは、自分のアサシンはキャスターの真似事が出来ること、アサシンの能力で京都全体を覆う結界を解析したこと、自分達を聖杯戦争に招いた者が張ったと思わしきその結界はちょうど京都の魔物が凶暴化し始めた時期と同時期に作成されたこと、時期の一致から聖杯戦争を仕組んだ者が魔物の凶暴化に関わっている可能性があるということである

「じゃあ、京都の魔物を凶暴化させたのは聖杯戦争を仕組んだ人の仕業ってこと?」
「あくまで憶測を重ねた可能性の話だけどね。仮に当たっていたとしてもそれ自体が目的なのか、聖杯戦争を行う上での副次的な現象なのか、はたまた偶発的な事故なのかも全く分からないわ」
「でも、もし本当に聖杯戦争の主催者がこんな酷いことをしたのなら絶対に止めないと!」
「ちょっと待て」

人と異種族の血で血を洗う争いを止めんと意気込みを新たにするユウキだが、ここで口を挟んだのは今まで黙っていた一護だ
ここに至るまでさり気なくユウキとソリテールの間に立ちユウキを護っていた彼は訝しげな目で蓮子達を見ている

「おい、ユウキ…今の話を信用しすぎるのは危ないと思うぜ。そいつらが本当のことを言ってる保証なんてないんだぞ」
「あら、疑われてる?」
「ちょっとセイバー、そんな言い方は…」
「ふふ、気にしてはいないわ。出会ったばかりの相手を安易に信用しない…立派な心掛けよ。大事な大事なマスターだものねぇ」

えらいえらいと微笑むソリテールに一護はさらに表情を険しくする。こちらの内心を見透かしたかのように話されるのは気持ちのよいものではない。真偽はどうあれ少なくともこのアサシンは好きになれそうにもないと一護は思った

「まあ、こっちから本当のことだと証明できる術はないしね…」
「でも、直接戦闘ではセイバーより力の劣る私(アサシン)がわざわざ手札の一つを見せた。これを私達なりの"誠意"だと思ってくれるかしら」
「チッ…」

蓮子達が齎した情報が本当だと証明は出来ないが逆にユウキ達も彼女らが嘘をついていると断じれる証拠はない
渋々と引き下がる一護だがその目をソリテールから決して離そうとはしなかった

「とにかくボク達はもう少しここに留まるよ。迫害を受けてる彼らを助けてあげたいし」
「そう…私達は別の場所で聖杯戦争と魔物達についてもっと調べて見ようと思う。人間の報道するニュースじゃ一面からしか物事を視れないしね」
「それじゃあ一旦お別れだね。そうだ、何かあった時のために連絡先を交換しよう。セイバーもそれくらいならいいでしょ?」
「……分かったよ。だが油断はするんじゃねえぞ」

こうして二組は各々の目的のために行動を開始するのであった

3451名無しさん:2025/03/10(月) 10:51:53
>>3442
「こっちこそ残念だよ。未だに取り繕って後々苦しむのは、君の方なのに」

カブキの音叉剣による攻撃を夏油は游雲で受け止める
間髪いれずにアタランテが弓を引くが、夏油への射線上に鏡のようなものが割って入り矢を弾く
夏油がカブキを押し返して両者が離れると同時に玉藻の前が呪相・炎天による火炎を放つ
咄嗟にカブキは番傘を拡げて防いだが、代わりに燃え尽きてしまい使い物にならなくなる

「てめぇ!よくも俺の傘を!」
「おや、野蛮人の癖にそぉーんな小さなことを気にするなんて。むしろ、突然ご主人様に襲いかかった行為の方が万死に値しますわ!」
「キャスター!お前はその男の腹の内を垣間見て、何も思わぬのか!」
「関係ありません、なにせ私は良妻ですもの。ご主人様の理想のために尽くして何が悪いのです?」
「貴様…っ!」

「へぇ、鬼に変身する秘密はその音叉にあるようだね。随分と大層な呪具じゃないか」
「はっ、気に入ってくれたか?そんじゃ、その身に思う存分味合わせてやるぜ!」

この時、夏油は鬼の力や呪術に近いものを感じ取り興味を抱く
もしかしたら自分でも扱えるのでは、なんて考えも一瞬思い描くが、とにかく今は目の前の攻撃に対処することにする

3452名無しさん:2025/03/10(月) 12:04:55
>>3448
(…ただやりたくてあんな事をやった…って訳では無さそう、だけど…)
透覚により相手のサーヴァントの、バーサーカーの言葉は舞衣にも聞こえていた
きっと目前の相手は護りたいものの為、譲れないものの為戦っているのだと、察する事は難しくはない
(もしかしたら、この人の言うマスター=アズラエルって人…じゃないかも知れない。脅されたりしている可能性も、考えれる。
…けれど、それはこの人とは別に潜んでいる可能性もあるわけで…それに今は戦うしか…ないみたいだから…!)

太牙から入った念話である
『舞衣。魔力を大きく消耗するが――キバットバットII世を使いたい』
に、
『…わかりました、使って下さい、太牙さん!』
と念話で応えつつ、目前の戦場にも、周辺に対しての警戒も舞衣は怠らない

3453名無しさん:2025/03/11(火) 05:31:03
>>3413
メアリーに話し掛けられ他愛のない会話をするアズラエル
どうにもこちらの事情を色々と聞きだそうとしている様子だったが、多感で無知なる子供ゆえの質問なのか、あるいは何かを探ろうとしているのか、どちらかなのか図りかねている
のらりくらりと適当に返答を繰り返していると、ディエゴが念話で話し掛けてきた

『アズラエル、近くでサーヴァント同士による戦闘が起きている』
『おや、どうやら聖杯戦争とやらも活発になってきたようだね』
『どうする、様子見してくるか?』
『そうですね……せっかくですから、僕もどんな戦いなのかを観戦してみるか』
『おいおい、お坊ちゃまには火事場の見物は危険だと思うがな』
『なんだその言い方は。遠くから見収めてお前が護衛していれば問題ないだろう?』
『そうだな……とりあえず、相手の顔や性能を確認してみるか』

その後、アズラエルは急用ができたとして担当者にその場を任せて車に乗り込む
そしてサーヴァント同士の戦い(インターラプターvs太牙)が一望できる場所まで移動して、望遠できる機材でその様子を確認してみることにした

3454名無しさん:2025/03/11(火) 05:31:33
その後、矢車はカズマ達と合流してキリト達と手を組んだことを伝える
キリトとアリスは二人一組のアサシンという特殊性に目を張るが、今のところは共闘するライバルとして、他陣営が脱落し競合相手が減るまではその戦力に頼ることにする
そして二組は情報交換をする、といってもキリト側は大した情報は持ち合わせていなかったが
一方でカズマ達はイリヤ達と共闘してライダーと戦ったこと、聞いた話として聖杯の悲劇についても伝えた
ただし聖杯が厄災たるかは今の段階でわからないず、また矢車やキリトは聖杯なしには叶えるのが難しい願いを持つため諦めるつもりはなかった
やがて夜も更けてきたために互いの連絡先を交換し、一旦別れることにした

3455名無しさん:2025/03/12(水) 09:30:46
マヤ「師匠〜、特別講師の夏油って先生が言ってたんだけど……術師って人を疑うべきなのかな?」

ザンキ「俺は〝鬼〟であって〝術師〟じゃないからあまり詳しい事情はわからんが……俺はマヤにはそのままでいてほしいな。聖杯戦争なんかのせいで変貌する必要はないからな」

マヤ「そっか。……うん、やっぱり夏油先生よりそういう師匠だから信じられるよ!」

――この世界でも呪術世界のように呪術師が迫害されてる村なんかの場所があることを、マヤやザンキは知らない

3456名無しさん:2025/03/12(水) 09:44:05
>>3446
ピトフーイに銃を向けられるシロッコは特に構えをとれないまま撃たれる直前、突如十二神将がピトフーイの元に現れる
サーヴァントに及ばなくとも彼ら十二神将もまた一介の術師、キャスターの陣地内であれば地脈の流れに乗って移動する事は可能である
そして十二神将はマスターであるシロッコの護衛は太歳星君から命を与えられており、優先すべき事項として駆けつける

「確かに地球の重力しか知らない君たちからすれば木星船団の責任者をやっていた私は常人ではないのかもしれないな。と言っても何も特別なことじゃない、勘が良いだけの男だよ私は」

ピトフーイに対してシロッコは彼女の言葉に返答する
ただニュータイプ能力については触り程度の情報だけでわざわざ手の内を細かに教えることはない
十二神将に囲まれても戦意を減らすことなく構えを解かないピトフーイ

「まさかこれで私がこのまま大人しくなると思ってるんじゃないわよね?」

「その死闘のために戦いに身を投じるという姿勢は兵士として評価するに値するが、どうやら君は戦争を知らないようだ。自分が心置きなく戦える立ち回りというのも覚えてた方がいい、少なくとも今の我々に君を殺すことは出来ないのだからね」

マスターであるピトフーイを殺してランサーとの死闘を楽しもうとするキャスターに水を差すようなことを十二神将は可能なら避けようとし、シロッコもまた手を組む余地のある陣営を即座に落とすのは避けたい

「それにこれから自分たちのサーヴァントが全力で戦うのだ、死力を尽くした戦いは出来ぬよ。それでも来るというなら好きにするといい」

もしこのまま戦うのであればシロッコは十二神将の指揮をとり、素早くピトフーイを無力化しようとするだろう
いくらキャスターの陣地といえど負担が皆無というわけにはいかないのだから

3457名無しさん:2025/03/13(木) 18:31:13
>>3456
「そんじゃあお言葉に甘えて、好き勝手にやらせてもらうわ!」

ピトフーイの銃口が火を噴く、躊躇いなく放たれた弾丸がシロッコに飛んでいくが彼は全く躱す素振りをみせず、代わりに十二神将がいとも簡単に防ぐ
続けざまにピトフーイは動き出し、武器を変えて包囲網を突破すべく複数の式神に弾幕を浴びせようとする
が、神秘なき近代兵器では宝具たる十二神将に傷つけることはかなわず、徐々に詰め寄られていく

「ちょっとちょっと、全く効いてないんだけど!ダメージどころか怯む様子すらないとか、チートじゃない!!」

幸いなことに敵に攻撃の意思はなくピトフーイを捕まえようとするのみ、なので動き周りながら回避して銃を撃ちまくるが全く意味をなさず徐々に包囲網を縮められてしまう
やがて式神の一体がピトフーイの目の前に立ち塞がり、彼女を無力化しようと試みる

(しまった!銃は間に合わない…なら、一か八か!)

不意に近付かれたピトフーイは咄嗟に腰に装備したナイフを抜き取り式神に振るう(※余談だがこの世界の京都ではGGOのような光剣なんて代物は入手できませんでした)
不意打ちのようなナイフ攻撃により式神が一瞬怯む様子を見せたので、その隙を付いてピトフーイは式神の横をすり抜けた

――その後もしばらく頑張っていたピトフーイであったが、最終的には式神達によって取り押さえられてしまった
ちなみにチャンスがあればシロッコを狙ってみたが、涼しい顔で全てを避けてしまうのが妙に憎たらしく感じていた

「なによこの無理ゲー!?こんな無敵キャラを引き連れないで、あんた自身が戦いなさいよ!!」
「それは丁重にお断りしよう。君のように戦闘ばかりに才能を使うつもりはないからね、私は。しかし、思った以上に粘ったのは予想外だったよ」

3458名無しさん:2025/03/13(木) 19:40:55
>>3452
そして太牙は宝具『キバットバットII世』を使用。闇のキバの鎧を纏い、ダークキバに変身する

そしてダークキバは容赦なくキングの紋章を使用。
インターラプターを殴り、吹っ飛ばす度にキングの紋章に触れて跳ね返り、受け身の取れないインターラプターはダークキバに殴られる。
それを幾度となく繰り返し、インターラプターにダメージが蓄積されていく……

最後にウエイクアップフエッスルを使い、キングスバーストエンドを放った

インターラプター「イヤアアアーッ!」

同時にインターラプターも飛び蹴りを放ち、二人の蹴りが交差する

太牙「ぐっ……!」
インターラプター「ぐあああっ……!」

互いの蹴りが激突した結果、倒れたのはインターラプターだった

インターラプター「俺のような罪深い亡霊は……メアリーの夢も叶えられないのか……だが……」

インターラプターは瀕死に陥っていた。
そんな彼は自分が生前してきたことのインガオホーでこんな結末を迎えたと、否が応でも納得してしまう。
だが、ここで諦めるインターラプターではない。
メアリーに咄嗟に念話を飛ばし、令呪での撤退を試みる
だが幼いメアリーでは動揺してなかなか対応出来ない。そもそも聖杯戦争の過酷さやインターラプターが襲撃されたことを、事前にメアリーに教えなかったことがここで災いした

インターラプター「……俺もここまでか。アサシン=サン。せめてメアリーだけは――」

メアリー『インターラプター……おいていかないで……』

それはメアリーが再び寂しくなりたくないから願ったことだった。
そして全てを言い終える前にインターラプターは姿を消した。
その最期は、太牙と舞衣の心に強い印象を与えた

太牙「罪深い亡霊、か……」

インターラプターの最期の言葉が太牙の胸をちくりと刺すのだった。
太牙も罪深い存在であったがゆえに。
だからこそメアリーという少女を探すことを思案するが、今はダメージと疲労が大きい。インターラプターの最期の蹴りは、太牙にダメージを着実に与えていた

そして舞衣も気分が沈んでいた。インターラプターに何か事情があるかもしれないからと、思っていたからだった。

勝負には勝ったというのに、2人は心から喜べず。
インターラプターが遺した爪痕は大きい
いきなりインターラプターが消えた二人には、彼が消滅したように見えたからだ。

そしてインターラプターはなんと瀕死ながらも、生きていた。
メアリーの念話(願い)に令呪が反応して、なんとかメアリーの傍に戻れたのだ

メアリー(インターラプターを殺そうとした人、邪魔だなぁ。邪魔だなぁ)

※メアリーが令呪を使用しました。残り2画です

3459名無しさん:2025/03/13(木) 19:42:17
>>3451
カブキ「俺は何も取り繕ってねぇ!鬼としての使命を全うするだけだ!」

夏油の煽るような言葉にカブキはそう言い返す
しかし内心では完全に見透かされたようであり、夏油から気味悪さを感じていた

カブキ「あのキャスターの相手は頼むぞぉ、アーチャー!」

アタランテが玉藻を相手取り、カブキは夏油の相手に専念する
夏油もカブキも互いに戦闘力を有するマスター同士。サーヴァント戦だけでなく、マスター戦に発展するのは必然だったともいえる

夏油(もしも悟が聖杯戦争に参加していたら……きっと悟ともこうしてまたぶつかり合うんだろうね)

カブキと戦ってる最中、自分にトドメを刺した旧友のことを思い出す
彼ならばきっとこの男のように自分と再び戦う道を選ぶのだろう、と

正直なところ、悟の最後の一言で夏油の魂は少し救われている
それでも呪術者だけの世界を作ろうとしているのは――今まで色々と見てきてしまったからだろう

もっとも人間の醜さを見てきたのはカブキも同じなのだが
それでもカブキは子供を信じ、彼らのためなら命を捨てる覚悟も出来る男であり。
夏油は呪術師のためなら、人間を平気で殺せる人間である。呪術師にはむしろ優しい方だ

しかし、だからこそ夏油としてはカブキのサーヴァントはともかくカブキ自身を殺すのは惜しいなんて考えてる
ただ問題なのはまだ夏油はカブキを倒したり、捕らえるには呪霊不足だということ。
玉藻のサポートがほしいところだが、彼女はアタランテの相手をしている

3460名無しさん:2025/03/16(日) 04:22:42
>>3449
「シロウ!」

美遊兄が人気のない場所を見つけ出して間もない内に彼の名を呼ぶ声が響き渡る
それに反応して振り向くと、見目麗しい金髪の少女――アルトリアと視線が合った

「あぁ、やっぱり、見間違いではなかったんですね」

青年の顔をしっかりと見て、本当に衛宮士郎がこの世界にいることを認識する
彼にこうして出会うまでは、どうして京都の聖杯戦争に彼がいるのか、彼もまたマスターとして戦っているのか、先程までは何故自分から遠ざかるような気配を見せていたのか、色々と思う所はあったのだが
聖杯に導かれた稀人である自分と現世に生きる彼が再び出会う可能性は限りなく低い、それを覆して奇跡的な再会を果たせた喜びが、その瞬間だけ強く出てくるのも無理はなかった

「このような再会になるとは予想外でしたが、またあなたに出会えて嬉しいです、シロウ」


「お前は、一体…何者なんだ?何故、俺の名前を知っている?」

対して、美遊兄は怪訝そうに疑問を口にするしかなかった
アスナから接近するサーヴァントの事を聞いて人気のない場所に移動し、戦うなり何かしら話を交えるなりの対応を取ることを考えていた
しかし、目の前にいる女性からは戦う意思を感じられず、むしろ柔和な様子で自分を知っているかのように友好的に話し掛けてくる
聖杯戦争を勝ち抜くために敵を全て倒す意気込みでいた美遊兄にとって、思わぬ態度で接してくる“見知らぬ英雄”には戸惑いしか覚えなかった

3461名無しさん:2025/03/16(日) 04:24:15
>>3459
猛々しい鬼のように力にものを言わせて猛攻を仕掛けるカブキ
一方の夏油は身のこなしの軽さや体術、游雲を駆使してその攻撃をいなしていた
ちなみに戦闘開始と同時に玉藻の前から身体強化の術を掛けられている状態であるが、魔化魍や鬼相手に戦い慣れていてパワーもある歌舞鬼とは正面切っての力勝負というわけにはいかなかった

「ほぉらよっと、もらったぜぇーっ!」

鬼鞭術を使って夏油の足を拘束することに成功したカブキは自分の元へと引き寄せようとする

(してやられた、でもね!)

引っ張られる最中に、夏油は低級呪霊をミサイルの様に射出する
今の手持ちには弱い呪霊しかおらず物量攻めができる程の数でもない、それを一つにまとめたとしても強力な呪霊にはなりえない
そこで夏油はカブキとの戦いでは呪霊を使わず、いざという時に相手の不意を突くための隠し球として取って置いたのだ

「ぬおっ!!?」

案の定、先に音叉剣でトドメを刺そうとしたカブキは高速で飛翔する呪霊の弾丸をもろに喰らってしまい、鎧のあちこちで火花が飛び散る
そしてカブキが怯んだ隙を突いて夏油が接近、呪霊を組み合わせた連撃でカブキにダメージを負わせ、変身音叉を奪い取ったと同時に変身を解除させた

「ぐはっ……てめぇ……それを、返せ!!」
「返す訳がないだろう。確か、こう使うんだよな」

夏油は手にした変身音叉を游雲に当てて特殊な音波を鳴らし、その状態で顔に近づけてみた

3462名無しさん:2025/03/16(日) 04:25:32
孤児院を去った後、アズラエルとディエゴは双眼鏡を通して英霊二騎による激闘や見守る少女の姿を確認していた

アズラエル「あれが、サーヴァント同士の戦い…!?」
ディエゴ「凄いものだろう、俺だってあんな化け物どもと正面切って戦うのは普通なら御免被るところだ」
アズラエル「…おや、いつもなら豪語してくる君が随分弱気なことを言いますね。あなたに勝ってもらわなければ困るんですよ、この僕が」
ディエゴ「大丈夫だ、俺には絶対無敵の“宝具”がある。それがあれば誰にも負けることはない」
アズラエル「それは頼もしい限りですね。ただ、そのおかげで昨日は疲れがどっと増えてしまったけれども」
ディエゴ「それぐらいは我慢してくれ。強力な分魔力消費も大きいからな、勝利のために頑張ってくれ」

ちなみにだが、アズラエルはライダーの宝具の凄さをまだ確認していない。それでいて余計に体力を奪われてしまったのだから、彼の宝具に対してあまりいい思いを抱いていないのだろう
一方、ディエゴはスタンド能力に魔力消費という概念が付与された事に不満を抱いていた
生前であれば制限なくスタンド能力を駆使できたために、マスターという依存対象と弱点が付きまとう状況を酷くもどかしく感じずにはいられなかった
とはいえ、アズラエルは社会的地位が高く部下や兵力を動員できる戦略上の強みを持っている、なので今は多少の不便に目を瞑りつつそれを利用して聖杯戦争を勝ち抜くつもりでいるが

アズラエル「そういえば、近くに一人の少女がいますね。あの娘がマスターと見て間違いないでしょう」
ディエゴ「それに刀を所持している。鎧の男といい、あの主従が報告にあった連中に違いないだろう」
アズラエル「後で優秀な部下に尾行や素性調査を任せてみますか。おや、勝負が決したようですね」
ディエゴ「大漢の方が消えたか。だが鎧の男もかなり消耗しているようだ。今なら容易に仕留められるが、どうする?」
アズラエル「ちょっと待て、何か連絡が……へぇ、これは面白い」

アズラエルは懐から取り出したスマホの画面を確認し、ニヤリと顔を歪ませライダーにも見せつけた

彼らには財団と繋がりのあるヤクザから色々と情報を得ていた
その一つが、魔物の集落を壊滅させたものの恐ろしく強い鎧の男と刀を持った女に蹴散らされた、という内容であり
その他にも、用心棒として雇った“センセイ”もまた恐ろしく強くて一人で魔物の集落を壊滅させる程の腕っ節であること
その“センセイ”がよく孤児院に向かっていく姿を確認している、という証言も彼らの元に届いていた

十中八九その“センセイ”がサーヴァントであると睨みを利かせ、アズラエルは権力を使って周辺のカメラを確認するように指示を出した
調査の結果、件の大漢が本当に孤児院に向かっているところまでは確証を得たので、より詳細な情報を、特にマスターの姿を確認すべく孤児院周辺に監視員を配置して監視をさせていた
そしてつい先程連絡が入った、突如出現した大漢と心配そうに見つめる少女の姿を目撃、隠し撮りした写真付きでその報せを確認したところであった

3463名無しさん:2025/03/16(日) 07:04:33
>>3454
キリト組とカズマ組が一旦別れる前、互いの願いを教えあったんだよね

カズマ「俺は元の世界に帰れたら、それでいいんだけどな」

この一言が発端で互いの願いを教え合う流れが生まれた

影山「俺は化け物になって死んだからまた人間として兄貴と受肉したい気持ちもあるけど……とりあえずカズマを元の世界に帰せたらいいと思ってる」

矢車さん「甘いな、相棒。俺たちは光を掴むと決めたはずだ。俺はお前を救うために聖杯を手に入れる」

キリト「カズマやアサシンの弟には悪いけど、俺も兄のアサシンと同意見だ。……俺には救いたい世界がある。みんなで生きて、みんなで守って――相棒が命をかけて守り抜いた世界だ。その世界を守るために、聖杯は譲れないな」

アリス「私もキリトと同じ方針です。……アンダーワールドは、必ず守り抜きたいですから」

カズマ「みんなそれぞれ譲れない願いがあるんだなぁ。でも俺にも待ってる奴らがいるんだ。そいつらのためにも……聖杯しか帰る手段がなければ、本格的に聖杯を狙うつもりだぞ」

キリト「ああ。だから俺たちは仲間でもあるけど、ライバルでもあるんだな」

3464名無しさん:2025/03/16(日) 18:28:30
>>3460
アルトリア「シロウ……私のことを忘れたのですか……?」

アルトリアは怪訝そうに疑問を口にする美遊兄に対して呆気にとられ、少し寂しそうな顔をした
彼女にとって衛宮士郎は忘れられぬ存在だし、それは士郎もそのはずだとアルトリアは考えていた。
あれほど過酷な聖杯戦争を共に駆け抜けたのだ。互いに忘れるはずがない。

美遊兄「忘れたも何も、俺はお前を知らない。お前はいったい、何がしたいんだ?」

アルトリア(シロウが私を忘れるはずがない。……まさか、記憶喪失にでもなったのか?)

美遊兄のことをアルトリアは記憶喪失だと誤解した。
もしそうならば、仕方ない。とりあえず士郎をこの聖杯戦争から助けるのが先決だとアルトリアは考えて。

アルトリア「シロウ、私はあなたをこの聖杯戦争から救いたいです。あなたは記憶を失ってるかもしれませんが――あの時のように、再び共闘しませんか?」

美遊兄「悪いな。俺はなんとしても聖杯を手に入れて、妹を幸せにしてやりたいんだ。……だから、この聖杯戦争から俺を救うなんて考えない方がいい」

悪意なき相手に良くも悪くも素直に答えてしまう。
きっとこのサーヴァント(アルトリア)は善意から声を掛けてるのだろう。事情は知らないが、それくらい美遊兄にもわかった
だが、だからといってこの聖杯戦争を降りる気はない

アスナ『士郎くん……。相手のサーヴァントから敵意は感じられないけど、本当にそれでいいの?』

美遊兄『ああ。切嗣には悪いけど……俺は美遊を幸せにするためなら、悪になっても良いと決めたからな』

アルトリア「妹?シロウに妹なんて居たのですか?」
美遊兄「ああ。……とりあえず手を組むなら、それでもいい。この聖杯戦争は俺とバーサーカーだけじゃ荷が重いだろうからな。でも手を組んで共闘したとしても、最後には聖杯のために戦う。さぁ、どうする?」

3465名無しさん:2025/03/16(日) 19:25:41
>>3461
すると夏油の周囲が光り輝き、数秒の合間に鎧の姿に変じていた
変身後に夏油は自分の姿を見渡し、さらには手に持ったままの游雲をクルクルと回してみる

「へぇ、これが鬼というものなのか。色々とパワーアップした気がするよ」
「なん…だと…?なんでお前が、鬼に変身できるんだよぉ!」

変身音叉を奪われた挙げ句、相手が鬼に変身できることにカブキは驚愕するしかなかった
これに関しては、呪術師・呪詛師として肉体を鍛えてきた上に呪術の扱いにも慣れた夏油だからこそ為せたのかもしれない
(もしかしたら、劇場版の鬼は本編の音撃戦士のような厳しい訓練を課さなくても変身できるのかもしれないが、定かではない)

「マスター!?」

玉藻の前と戦っていたアタランテもカブキが負けて鬼の力を奪われたことに驚きを隠せない
このままではマスターを人質に取られるか、最悪殺されてしまう可能性も考えられる
ゆえにアタランテは玉藻の前を一旦退けた後、天空に向けて弓矢を掲げつつ魔力を込め始めた

「二大神に奉る――『訴状の矢文』!!」

「マスター、宝具が来ます!私の後ろに隠れてくださいまし!」

アタランテが二本の矢を解き放つと同時に玉藻の前が警告し、呪層・黒天洞と呪層界・怨天祝祭を併用して宝具に備え始める
空の彼方へ二対の矢が消えた後、今度は大量の矢が豪雨の如く降り注ぐ
夏油は己が従者の指示に従い後退し、ガード態勢を整えた玉藻の前が数々の矢を受け止める
幸いにして、宝具の攻撃範囲は広いものの威力や正確さには欠けているようであり、防御状態の玉藻の前を貫くには至らなかった
しかし、凶悪な雨霰が治まった頃にはアタランテの姿もそのマスターであるカブキの姿も消えてしまっていた

「……まさか宝具を目眩ましにして逃げるとは……それよりもマスター、お怪我はありませんですか!?」
「あぁ、大丈夫だよ。君のおかげで助かったよ、ありがとう」
「いえ、これくらい良妻としては当然のこと。それよりも、逃げた二人を追いかけましょうか?」
「君を妻にした覚えはないんだが…いいや、彼らのことは放っておこう」

3466名無しさん:2025/03/16(日) 22:02:26
>>3457
大体同じタイミングで>>3447の戦いも終わり、サーヴァントと合流する2組
その流れで太歳星君とシロッコは今後についての話をする

「これからお前はどうするんだシロッコ、

「一旦陣地に待機して現状の把握を行いたい、十二神将に京都一帯の偵察をしてもらっても構わないかな?」

「いいだろう、ただこのまま待つだけというのも退屈だな。そうだな…ここらで一つ脅かしてやるか」

シロッコの提案に対してキャスターは自身の思惑も入れてある作戦を立てる

「この京都には霊地が多い、情報収集ついでに十二神将でこの陣地と各地の霊地を繋げて行って、十二神将に何処かの主従がかかったらここからその霊地まで飛んでいく。少し手間がかかるが、次の前哨戦として悪くないだろう」

すなわち大胆な威力偵察
霊地争奪戦を仕掛けてくるこちらに対して他陣営の動きも見ることができる
最もキャスターとしては自分が戦えればそれだけで構わないのだが

「なるほど、それもなくはないか。だが戦闘が始まった場合、十二神将はその時点で君が戦闘を行う霊地の接続のフォローに回らせることが条件だ。この陣地との繋がりが絶たれればこちらの負担も洒落にならんからな」

「いいだろう、その方針でやってやる」



(サムレムの霊地争奪戦をイメージしたものです。陣地から地脈を繋げながら霊地を取るためある程度目立つものだと考えています)
(ランサー陣営はこの作戦に便乗したり敢えて乗らず陣地で休みつつ迎撃に備えるとか色々想定できるので一旦保留にします)

3467名無しさん:2025/03/17(月) 18:33:34
蓮子達が魔物の学校から京都の市街地へ下山している途中での話

「蓮子、ちょっと奇妙な気配を感じたから少し見てくる」
「それはいいけど、もしかして単独で?」
「ええ、この先は崖だから蓮子を連れていくのは難しそう。すぐに戻るから、あなたは先に進んでて」
「了解」

マスターの承諾を得たソリテールはその場から離れて崖の下へと降りていき、気配を消しながら気配の元へと向かう
そして、土地を流れる龍脈の溜り場となる霊地にて何かをしている陰陽師のような姿をした式神を発見する

(あれは使い魔かしら…たぶん霊脈を確保しようとしている…何処かのキャスターの仕業かしら)

このまま放置しとくとキャスター陣営の強化に繋がりそうな気がしたので、ソリテールは躊躇いなく魔法を行使する
すると、式神の周囲に何本もの剣が出現し、驚く式神が即座に対応しようとしたものの数に翻弄された末に串刺しになってしまった
やがて式神が消えて気配も喪われたので、ソリテールは霊地に近付き自陣として確保しておく
ついでに式神がいた場所に落ちていた人形、式神の形代を拾ってまじまじと観察する

「これが使い魔の媒体ね……再利用はできなさそうだけど、さらに調べたら何かわかるかしら」

ソリテールは形代をしまい、蓮子の元に戻る事にする

3468名無しさん:2025/03/17(月) 18:37:18
「はぁー、やっと落ち着けるー」
「ふふ、ずっと歩きっぱなしだったし、マスターの足には堪えていそうね」

ユウキ組と別れ魔物の学校から街中にまで下った蓮子達は、手頃な喫茶店を見つけて一息つくことにした
京都を覆う結界、凶暴化する魔物、そして聖杯戦争を企てた首謀者などについて一旦情報を整理し、今後の方針を考えるために話し合うつもりであった

「とりあえずなにか注文しましょう、アサシンも一緒にどう?」
「ええ、是非とも」

メニューを開いてソリテールと一緒に選んだ後、給仕されたお茶を飲みつつ甘味を口にして疲労を回復させる蓮子
その様子を窺いながらも同じように甘味をいただくソリテールであったが、彼女は味を楽しむことはなかった
魔族という生き物は人間を捕食するが、それ以外のものも口にすることはできる
だが人間とは精神構造が違うため、“食事”というものに意味を見出しているとは言い難い
ソリテールとしては人間の行動にも興味があって真似ているようなものだが、そこには人類を欺こうとする魔族としての本質が働いているのだろう

「ところでアサシン、この後はどうしようか?」
「そうね、どれを調べるにしても情報不足だし……あるいは他の陣営を見つけて情報収集をするのもいいかもしれないわね」
「でもそう簡単に見つかるかな?それに相手が好戦的だった場合は困るし」

「おぉ、イリヤ、こっちに素敵な甘味処があるぞ!店主、団子をとりあえず五つ用意してくれ!」
「ちょ、ちょっと待ってよセイバー!」

蓮子達が会話している途中で勢いよく喫茶店に入る人影が一つ、それを追うように慌てた様子の少女も続けざまに入って来た
しかも、団子を注文した方が英霊であることをアサシンは知覚していて、少女が「セイバー」と語っている以上は紛れもなく聖杯戦争の関係者であることは明白であった

「噂をすればなんとやら、ねぇそこのお二人さん、こちらで一緒にお話をしませんか?」
「ちょ、アサシン!?」

3469名無しさん:2025/03/17(月) 18:39:17
>>3457
現代兵器と幻想による彼我の差をもろに味わい試合にもならなかったピトフーイは多少ふてくされたものの、その後に太歳星君から語られた城での決戦に心躍らせ、李書文と同じく襲撃者と勝手に戦うことで合意して半ばシロッコ達と手を組むことにした
その後は二条城にて一夜を明かした後、式神による霊地掌握と威力偵察を図るシロッコ達とは別に一旦城から出ることにした
目的は物資調達である。GGOとは違いストレージによるアイテムの管理ができないため、消費した弾丸の補填やより強力な武器を調達する必要があったのだ
また城の中に貯蔵しておき、マスターやサーヴァントの入り乱れた決戦の時に心置きなく戦えるように準備するつもりでもあった

ひとまずご贔屓にしている武器屋にて気に入った火器と弾薬を注文して二条城の近く配達依頼しておいた(さすがに二条城に直送するのは怪しまれると考えてのことだ)
ついでに他の聖杯戦争の参加者がいないかと街を散策していると、偶然にも見知った顔を見つけたのでピトフーイは駆け出して目標に向かって突撃した

「レンちゅぁぁーん!!」
「ピ、ピトさん!!?」
「まさかこんな所で出会えるだなんて!ねっ、ねっ!レンちゃんも聖杯戦争に参加しているんでしょう!!」
「わ、私も驚きだけど、やっぱりピトさんも巻き込まれていたの!?」

小柄な少女を無遠慮に抱きつく、しかも同席者が居てもお構いなしなピトフーイ
しかも十中八九聖杯戦争の関係者、サーヴァントが近くにいる危険性もあるのだろうに、街中だからいきなり襲われることはないだろうという安易な打算のみで愛しのライバルに飛びついたのであった

「「なんだ、知り合いなのか?」」

レンからスマホの操作を教わっていた名護さんと追いついてきた李書文が同時に発音する
互いにサーヴァントであると察知して若干空気をヒリつかせていたが、やはり街中である事とマスター同士で知り合いという事もあって警戒する程度に止めていた
その後、その場にいた面子で簡単な自己紹介を始めた、むろん真名を伏せるために2騎はクラス名を名乗ったが
その最中、同席していた伊織は気になることがあり口を開く

「…相済まぬ、俺はランサーの真名に心当たりがあるのだが」
「!それは本当か、伊織くん!?」
「え、なんで初対面のあなたがランサーのことを知っているのよ!?」
「…もしかして、江戸の聖杯戦争に関係がある、とか?」
「あぁ、盈月の儀にて召喚された逸れのサーヴァント、その一騎が老齢の姿であり凶拳の使い手たるアサシンであったが…たぶん貴殿はその若い頃の姿であろう」
「ほぅ……若造よ、その様子では往年の姿の儂と闘ったようだな」

3470名無しさん:2025/03/17(月) 19:05:06
>>3454>>3463
翌日、再び集合したキリト組とカズマ組

カズマ「っで、これからどうする?」
キリト「それについてだが、これを見てくれ」

キリトがかざしたスマホを皆が覗き込むと、とある情報について色々と呟かれているSNSが表示されていた
題材は『魔物が巣くう危険地帯にて二度ほど騒動が起きたようだ』という内容で、色々な噂やら実話やらが囁かれていた

『なんかリムジンが危険地帯に入っていって、魔物の咆哮や悲鳴やらが聞こえたんだけど』
  『リムジンと入れ替わりで複数の車がどんどん入っていったよ、もしかして魔物を掃討した?』
    『どうにもあの一団はカタギじゃない雰囲気だったけど、近場から危険な魔物がいなくなったならなんでもいいやー!』

『でもさ、危険地帯に向かって歩いて行く男女の姿もあったってさ』
  『なにそれ?カップルにしてはあまりに場違いな気がするが……』
    『その後にも銃声やら悲鳴やらが鳴り響いて、黒服やら作業服の人達が血相を変えて逃げ出した、って聞いているけど』
      『うわぁ……もしかしてその二人、猟奇的な殺人鬼だったりする?』

キリト「これは今日に入ってから出てきた話題なんだが」
カズマ「すっげー物騒な内容だな。これが聖杯戦争と何か関係があるのか?」
矢車「…たぶん、どちらもサーヴァントが起こした騒動に違いないな」
影山「前者は俺達のように魔物退治を生業にしている可能性が高いけど、その背景には怪しい連中も関わっているようだな」
アリス「その後の男女二人がその怪しい集団を蹴散らしたようですが…これだけでは状況や事情が分かりませんね」
キリト「そして、ついさっき入って来た情報がこれなんだ」

『また男女二人が慌てた様子で危険地帯に入っていった、という目撃談が届いたよ』
  『普段ならリア充爆破しろとか言いたいが、なんか物騒続きだから不穏なんだが』
    『それっぽい一組をちらっと見たけど、女の方は耳が尖っていて人間じゃないかも。その代わり可愛かったけど』

アリス「…確かここから近い場所ですね、確認しに行きますか?」
キリト「ああ、そうしたい。少なくとも、どういった状況とか他陣営の手掛かりとかを掴めるかもしれないし。あんた達はどうする?」
矢車「俺達も行こう。前の騒動に関わった連中はもういないかもしれないが、今その場にいる男女とは対面できるだろう」
影山「俺も兄貴と同意見だ。カズマもそれでいいだろう?」
カズマ(…耳の尖った少女、ってもしかしてユウキなのか?…そういえばあの時一緒にいた男の事をセイバーと言っていたし…あの二人ならこのつぶやきとも合致するけど…いやでもこれだけじゃ何も分からないし…)
カズマ「…あぁ、とにかく確認しに行ってみよう」

3471名無しさん:2025/03/18(火) 06:48:18
>>3465
窮地に陥って退散したカブキ組だが、まだ子供の少女と渋くて頼り甲斐のアリそうな――それこそ〝鍛えてそうな〟男を発見する
それだけ見れば平和な光景だが、男は少女を音撃戦士として鍛えている最中だった
しかも服装こそ違うが――男の方はカブキにも見覚えがある。彼と同じ時代に生きる鬼、トウキだ

カブキ「トウキ。まさかお前、そんな子供を鬼の道に引き込むつもりかぁ?」

カブキが、ザンキに声を掛ける
事前にアタランテがザンキはサーヴァントの気配がするから警戒するように注意していたが〝子供〟が関わっている。しかも鬼の道を歩もうとしているなら、放っておけない。
それに相手が知り合いならば、自分の意見を聞き入れてもらえる可能性も考慮したし、トウキの性格上、聖杯戦争で好戦的だとは思えない。鬼は人間を守る者だからだ。

ザンキ「……お前達は聖杯戦争の参加者か。たしかに俺はこいつ……マヤを鍛えてる。あまり危険な道に引き込みたくないが、聖杯戦争を生き残るための自衛としてな。……ところでお前は見ない顔だが、鬼の関係者か?それと俺はトウキって名前じゃない」

カブキ「何?この俺、カブキを知らないだと?それにトウキじゃない……?同じ顔と雰囲気なのに、なんだそりゃあ!」

ザンキ「ああ、人違いだ。そして俺は本当にお前を知らん」

マヤ「カブキって言うんだね。私はマヤ!みんなを守るために、師匠みたいな立派な鬼になるために修行してもらってるんだよー!」

3472名無しさん:2025/03/18(火) 08:04:12
>>3468
突然声をかけられた2人は振り向くと2人の女の子がそこにいた。
帽子の子がアサシンと呼んだことから察するに彼女らもまた聖杯戦争の関係者なのだろう。
友好的な雰囲気を見せる相手にイリヤはそのまま返事をしようと矢先。

「――止まれ」

そうして庇うようにイリヤの前に出て凍てつくような視線をソリテールへと向けていたセイバーがいた。

「そんなに構えなくてもいいわよ、私はただ――」

「もう一度言うぞ、止まれ。次はない」

今までソリテールと話した者らとセイバーには明確な差が一つあった。
それは自らが浴びた血、そしてその手にかけた命の多さ。
血に塗れた皇子であるヤマトタケルであるが故にソリテールが出す死の匂いを感じ取ったのである。

「話は聞こう、だがこれ以上私の喚び人に近づけさせる訳にはいかない」

「ちょっとセイバーいきなりどうしたの…?」

突然の豹変にイリヤと蓮子は困惑する中、ソリテールは変わらず微笑んでいた。

3473名無しさん:2025/03/19(水) 16:54:47
>>3470
その後、キリト組とカズマ組は噂の危険地帯に向かった
そして邂逅するユウキ組とキリト組、カズマ組

キリト「え……?ユウキ……?」
カズマ「やっぱりユウキだったか……」

ユウキ「また会えたね、カズマ!それとキリトもこの聖杯戦争に居たんだねっ!」

元気に振る舞うユウキにキリトは動揺していた

キリト「どうして、ユウキが……?たしか君は――」

そこまで言い掛けて、キリトは口を閉じる。
ユウキが生きてる以上、〝死んだ〟と口にするのは彼女に不謹慎だと思ったし、カズマもユウキと面識があり、仲良さそうだったからだ

ユウキ「? どうしたの?キリト?」
キリト「いや……ユウキはたしか、病気だったよな。どうして元気なのかなと思ってさ」

カズマ「ん?キリトもユウキの知り合いなのか?」
キリト「そうだな。俺とユウキはこの京都に来る前からの、友達だ」

ちなみに一護はユウキの友人、特にカズマは自分とも面識あるとはいえサーヴァントの数が相手の方が多いため、警戒しながらも口を開く

一護「……カズマ、お前は聖杯を狙ってんのか?」

カズマ「聖杯は帰る手段が見つからなかった時のための最終手段で基本的には帰れたら良いって感じだな。……正直、ユウキと仲良さそうなセイバーを倒したくはないけどな。お前らは?」

ユウキ「ボクは……悔いはないから、願いはないよ」
一護「俺はユウキの病気を治してやりたいと思ってる。けど、ユウキは聖杯を狙う気がないみたいなんだよな」

3474名無しさん:2025/03/20(木) 18:18:28
>>3473
キリト「……今更なんだけど、ちょっと質問していいか?どうしてユウキはALOのアバターと同じ見た目なんだ?」

ユウキが生きてたことに動揺してもう1つの疑問に気付くのに遅れた。
ユウキはどうしてアバターと同じ見た目なんだ?
たとえリアルの見た目がALOのアバターに近いとしても――耳が尖ってる人種なんていないはずだ。

ユウキ「それがね、キリト。ボクはアバターの姿でこの聖杯戦争に巻き込まれたんだよ。だから参加者はだいたいアバターの姿だと思ってたんだけど……キリトはALO以外のゲームのアバターなのかな?」

キリト「いや……俺は見ての通り、リアルと同じだ。どうしてユウキだけアバター姿なんだろうな……」

俺もアバター姿なら……ユウキがアバター姿なことにも納得が出来た
でも俺の肉体はリアルと同じだ。
だからこの聖杯戦争に対する謎が深まる。聖杯を狙うにしても、情報は色々と集めた方が良さそうだ。……聖杯が無差別に参加者を選んだというより、何か裏で企んでる奴が居る可能性もある。
俺とユウキが同時にマスターに選ばれたのが偶然とは思えないし、そもそもユウキは死人のはずだし……それにユウキだけALOのアバターで俺がリアルと変わらない桐ヶ谷和人の肉体というのも、よくわからない。誰かが裏に潜んでて、意図的にこの状況を作ってると考えるのが自然な気もする

3475名無しさん:2025/03/20(木) 20:48:40
>>3472
ソリテール「その様子じゃまともに話せそうにないわね。互いに情報を擦り合わせてみたかったけど、残念」
ソリテール「マスター、退出しましょう。これからお食事をする彼女たちの邪魔にならないように、ね」
蓮子「えっ、ちょっと待ってよ」

勝手に見切りをつけて出口へ向かおうとするソリテール、唐突過ぎて慌てながらも席を立って彼女を追いかける形となる蓮子
当然、狭い店内でその行為をすればイリヤ達に近付く事になる
より警戒を強めながら己が主をなるべく遠ざけようとするヤマトタケル、その様子を不安げに見守るしかないイリヤ
しかし、敵意なきソリテールはそのままセイバーの目の前を素通りし、戸惑いながらも蓮子は彼女達に軽く会釈をして通り過ぎる
そのまま会計を済ませて、二人はそのまま店の外へと出てしまった

イリヤ「…はぁ、ものすごくひやひやした…それで、どういうことなの、セイバー」

緊迫した状況から脱却してまともに息を継いだイリヤは、少し語気を強めて同行者を問い質そうとする

イリヤ「初対面で話し合いを提案してきた相手に、あそこまで警戒して。たぶんそのせいであのサーヴァントは帰っちゃったし、向こうのマスターも困惑していたし!」
ヤマトタケル「…すまない。だがあれは、悪意なき魔性の気配がした。それに染みついた死臭…すでに、犠牲者もでているかもしれない」





蓮子「結局、落ち着いて話し合うことができなかったじゃない」
ソリテール「ごめんなさい、他の陣営と仲良くできればと思っていたけど、そう上手くいかないようね」

重たい空気から抜け出した後も疲れ気味に愚痴を言う蓮子であったが、ソリテールは悪びれる様子もなく軽く謝罪の言葉を口にした
ひとまず喫茶店から離れるべく再び歩く最中、蓮子は一人思案に耽る
ユウキと一緒にいたセイバーといい、先程のセイバーといい、どうにもこうにもソリテールを警戒するサーヴァントばかりである
……一体何が原因なのだろうか?彼女が言うところの魔族という種族に起因するものなのか?
それとも、英霊だからこそ感じ取れるソリテールの胡散臭さでも感じ取っているのか…私の知らない、何か裏でもあるのだろうか

3476名無しさん:2025/03/20(木) 20:55:38
>>3469
「それで真名のことだが…ここで語らずに黙っておくのがよいだろうか」

盈月の儀を経験したがゆえに宮本伊織は知っている、真名の秘匿が戦いにおいて重要な要因の一つであることを
どの時代、どの世界の英雄・偉人が判明すれば、その伝承や逸話などの情報を基に対策を講じることが容易になる
無論、真名を看破しても影響力が少ない・関係なく猛威を奮うサーヴァントもいるのだが
それでも看破された方は手札を減らされてしまい、真名を知った方は無駄な可能性を捨て去ることもできて敵対した時の対応力の向上に繋がりやすい

それ程大事な要素になりえるがゆえに、伊織はその真名が分かったとしても安易に口にすることを憚っていた
なにせ京都の聖杯戦争とは別の世界で知り得た情報だ、他の聖杯戦争の参加者にしてみれば本来苦労して得るべきものを最初から持っていることである、不公平ともいえよう
この場にいるのが伊織とアルトリア(そしてランサー陣営)だけであればそこまで問題視せずに情報を共有していたに違いない
しかし、共闘関係にあるレンとアーチャーの存在が問題となる。安易に、勝手に、ランサーの真名を知らぬ彼らに明かすことは義にもとる

――ゆえに、伊織はランサーとピトフーイに問い掛けることにした

「さぁて、どうでしょう。ランサー、あんたはどう思う?」
「別に構わん。儂の名が知れたところで、我が武芸が後れることはない」
「だってさ、気にせずに明かしてもいいわよ。レンちゃんには出血大サービスしてあげる」

そんな伊織の心配を他所に、当のランサー陣営は軽く許可を出してしまった
それは強者ゆえなのか、本当に意味を見出す必要がないがゆえの余裕なのか
とにかく、憚る枷が取れた伊織は遠慮なくその名を口にすることにした

「分かった、貴殿らの心意気に感謝する。して、貴殿の名は、“李書文”で間違いないだろうか?」
「然り」
「やはり、そうであったか」

「李書文…伝説の武術家か」
「知ってるの、アーチャーさん」
「あぁ、19世紀から20世紀にかけて中国武術を極めた武芸者。八極拳を極め、また“神槍”とあだ名されるほどに槍に長けた人物と聞く」

3477名無しさん:2025/03/20(木) 21:02:11
>>3458
バーサーカーとの戦いで消耗した太牙と気持ちが晴れない舞衣は、メアリー捜索を断念して太牙の傷を癒やすべく戦闘した場所から離れることにした
霊地であれば魔力が巡り傷が早く癒えると思い、ほど近く大きめな神社へと足を運ぶ
しかし、彼らが辿り着いた頃には式神が霊地を確保していた、一歩遅く運も悪かった

「あれは、何処かの陣営の手の者か…霊地は確保したい、あの程度なすぐに排除してやる」
「ッ!? アサシンさん、嫌な予感がします!すぐにここから離れましょう!」

「いいや、せっかく見つけた獲物だ、逃がさないよ」

敵に利用される前に霊地を奪い自分達で活用することを考えた太牙であったが、霊地を通じて増大する尋常ならざる気配を感じ取ったのか舞衣が危険を察知して即座に離脱を物申す
しかし時既に遅し、式神から報せを受けた太歳星君が二条城から現場となる神社へと霊脈を通じて飛んできてしまった

※太歳星君が舞衣組に対処している間にソリテールがしれっと霊地を争奪しました

3478名無しさん:2025/03/20(木) 21:36:12
>>3462
連絡が入ったアズラエルとディエゴは再び孤児院のある場所に戻り、アズラエルだけ孤児院付近で待機しつつ、双眼鏡で孤児院の窓から様子を観察。代わりにデコイとして自分の部下をディエゴに同行させる
ちなみにこの時点で孤児院に突如現れた謎の大男(インターラプター)の件で孤児院は小規模ながら騒動になっていた

そしてディエゴとアズラエルの部下が孤児院に入りメアリーの居る場所に移動すると……インターラプターが瀕死の身体を気力でなんとか動かし、メアリーとアズラエルの部下、ディエゴの間に割って入った

インターラプター「気を付けろ……メアリー……。こいつらは聖杯戦争の参加者だ……」

ディエゴからサーヴァントの気配を感じ取り、それを引き連れてるアズラエルの部下は聖杯戦争の参加者だと勘違いする。
今のインターラプターではサーヴァント相手にどこまで戦えるかわからないが……それでもメアリーを守るという気持ちが彼を動かした。

ディエゴ「ほう、俺とやり合う気か?だが下手に動けば――」

瞬間、アズラエルの部下が隠し持っていた銃で上空に威嚇射撃する。
唐突に訪れた非日常に騒ぎ出し、我先にと逃げようとする孤児たち。

アズラエルの部下「貴様ら止まれ!止まらなければ撃つぞ!」

体格の良いアズラエルの部下は、その大柄な体格を利用して孤児院の大人……特に孤児たちから慕われてる女を確保。こめかみに銃口を突き付けた

インターラプター「貴様、やめろ!カラテを叩き込むぞ……!」

怒りに駆られたインターラプターは巨大な拳を握り、アズラエルの部下とディエゴにそう言うが……

ディエゴ「そうだな。俺達の命令を聞くなら、やめてやろう。従わなければこの孤児院を地獄のようにする」

インターラプター「……何が目的だ?」

ディエゴ「簡単なことだ。俺達と手を組んで――」

インターラプター「出来るか!貴様らのような危険人物と手を組めばメアリーがどうなるかわからん!」

ディエゴとアズラエルの部下からはヒョットコ・クランのような雰囲気を感じる。そんな二人に協力したら逆にメアリーの命が危ないし、目の前の男達……特にディエゴは信用してはならないとニンジャの第六感が告げている
ゆえにインターラプターはアズラエルの部下に拳を振り抜く。火事場の馬鹿力というべきか……彼の一撃は風圧だけでアズラエルの銃を吹っ飛ばし、アズラエルの顔が険しくなる
マスターさえ殺せば、勝機はある!
相手がヒョットコ・クランのような無法者である以上、アイサツは必要ない。実際ヒョットコ・クランを相手した時もその緊急性と彼らの卑劣なやり方からか、インターラプターはアイサツをしていない。

ディエゴ「そうか。ならば交渉決裂だ。まずはお前とお前のマスターを殺すとしよう」

インターラプターの拳をディエゴはスタンドで受け止める。たとえデコイとはいえ、マスター同様に守ることでアズラエルの部下がマスターだと信じ込ませる作戦だ。……そして反撃の一撃をインターラプターに叩き込もうとする

インターラプター「メアリー!令呪で俺が勝つように願ってくれ!」

メアリー「うん。一人にしないで、バーサーカー!」

瞬間、インターラプターに力が漲り――カラダチを使用。
スタンドによる攻撃を無効化し、ディエゴを引き寄せ――渾身の一撃を放つ

ディエゴ「グワー……っ!まさか死人同然の亡霊がここまでまだ力を秘めていたとはな」

インターラプターのカラダチをディエゴは把握していたが、瀕死の重傷ではもう使えないと思っていた。だが、その油断が甘かった。
インターラプターが放った一撃はディエゴに多大なるダメージを与えることに成功する
しかしディエゴは大きなダメージこそ食らったが、負ける気はしなかった
何故なら彼には無敵の宝具があるからだ

※メアリーが令呪を使用しました。残り1画です

3479名無しさん:2025/03/21(金) 07:19:40
(簡単だけど補完的なの)
>>3458
令呪による転移かつメアリーとインターラプターの距離が離れてたが故に、透覚や明眼で逃げられたと見抜く事は出来なかったんだよな舞衣

(可奈美ちゃんなら…斬らず倒さない道を、探り続けたのかな…)と曇ってた所で>>3477となった

3480名無しさん:2025/03/21(金) 17:05:31
「そういえばピトさん、このニュースなんだけど…」

街中で偶然遭遇したために話すのが後れてしまったが、レンは少し前に出た事件の記事をスマホに表示してピトフーイに見せてみた

「犯人の特徴が物凄くピトさんに合致しているんだけど、人違いだよね?」
「あぁそれ、あたしとランサーがやったやつね」
「…えっ」

3481名無しさん:2025/03/21(金) 22:29:10
>>3464
アルトリア(私を覚えておらず、聖杯を欲していて、それも妹のために戦う…どうにも、私の知るシロウとは違い過ぎる…何かがおかしい…)

アルトリア「…確認したいことがあります。私は、以前にも聖杯戦争に参戦したことがあります」
美遊兄「!本当、なのか!?」

アルトリア「ええ。ですが、私が知る冬木の聖杯は汚染され、万能の願望器とは言い難いものでした」
美遊兄「冬木の聖杯、だと…?それに、汚染、って…」

アルトリア「それは願いに対して悪意を持ち、時には破滅的な結果を引き起こす厄災にもなりえる代物」
アルトリア「ゆえに、この京都の聖杯が本物の願望器足り得るかは私にも分からず、むしろ懐疑的です」
美遊兄「……」

アルトリア「私はそれを確かめるために戦うつもりですが、仮に邪悪なるものであったならば、破壊するつもりです」
アルトリア「――ゆえに問おう。聖杯が穢れたもの、非道なものであったとしても、貴方はそれを欲するのか」

この時ばかりは、王として、騎士として、静かに、しかし力強く、厳格なる声で眼前の青年に問い掛ける
目の前にいるシロウが、果たして自分の知る「正義の味方」を志ざす彼なのか、あるいは全く別の道を進もうとする覚悟あるものなのか、それを見定めようとする

美遊兄「……その話が本当なら、俺は今回の聖杯はいらない。願いが歪な形で叶えられでもしたら、困るからな……」

アルトリアの威厳ある態度に美遊兄は彼女が話すことは間違っていない可能性を考慮して、そう返答した。
特に願いに対して悪意を持つという言葉が引っ掛かった。もしも聖杯が汚染されていて、美遊が幸せになるどころか不幸になったらたまったものじゃない。
正義の味方ではなく、美遊の味方になると決めた。悪の道を歩む覚悟も決めた。
だが美遊に危害が及ぶ可能性があるなら、そんなものは使えない。最悪、元の世界に戻れば再び元の世界の聖杯戦争に参加して、願いを叶えればいい。そうするには元の世界へ帰還する方法を模索する必要もあるが……

アスナ「私も……聖杯が汚染されていたら、そんなものはいらない。きっとユウキが悲しむし……士郎くんの言う通り、最悪の展開もあり得るから」

アスナも美遊兄に同意する。
他者のために聖杯を求めているからこそ、汚染された聖杯なんて恐ろしいものは使えない。

アルトリア「そうですか。……安心しました。貴方は私の知るシロウと異なる点もあるが、やはり根本は似ているようだ」

美遊兄「そうか。俺にドッペルゲンガーがいるような言い方はよくわからないけど……何か事情があるんだろうな」

アルトリア「私は以前、貴方と冬木の聖杯戦争で共闘しました。どうして貴方が私の知るシロウと異なる点があるのかまでは、わかりませんが……」

美遊兄「……嘘を言ってるようには、聞こえないな。ただ一つ言っておく。お前の知ってる衛宮士郎は知らないが、俺は聖杯が汚染されてなければ願いを叶える。……それが妹のためだからな」

アルトリア「……わかりました。とりあえずこの京都の聖杯について色々と調べる必要がありそうですね。そしてもしも聖杯が汚染されていなければ、貴方達と真っ向から戦いましょう」

アスナ「私達も聖杯の調査には協力します。士郎くんもそれでいいよね?」

美遊兄「……ああ。俺はただ、妹を幸せにしたいだけだからな」

その後、アルトリアは念話で伊織に現在場所を聞く。

アルトリア「何か聖杯の情報を得た時のために貴方達と連絡先が交換したい。付いてきてくれますか?」

その言葉に、美遊兄とアスナは頷いた

3482名無しさん:2025/03/22(土) 14:10:21
>>3480
ピトフーイの言葉に名護さんが臨戦態勢に入る
サーヴァントが臨戦態勢に入ったということは只事ではないと察した伊織もまたいつでも抜刀出来るような体勢に入る

しかしレンはピトフーイの意外すぎる言葉に呆気にとられた。
レンの知ってるピトフーイは改心後のピトフーイなのだが、ここにいるピトフーイは改心前のピトフーイ
当然、この場にいる誰もがそんなこと知るはずもなく――ゆえに歪な空気が流れる

レン「どうして……?やってることがまるで前のピトさんみたいだよ!」

ピトフーイ「前の私……?なにそれ?私は私……ピトフーイだよ、レンちゃん。本当は今すぐおっぱじめてもいいけど、楽しそうなお祭りを開こうとしてるサーヴァントがいるからレンちゃんはまだ襲わないであげる。
だってレンちゃんは私にとってのメインディッシュだもんねぇ?」

レン「楽しそうなお祭り……?それがピトさんをまたおかしくしてるの!?」

ピトフーイ「まあ別にそういうわけじゃないけど……お祭りの内容はレンちゃんや伊織もいずれわかるんじゃないかな?
伊織の方はここで戦ってもいいけど、サーヴァント無しのマスターを倒してもつまんないもんねぇ」

3483名無しさん:2025/03/22(土) 14:12:04
>>3471
カブキ「自衛のためならしょうがねえなぁ。でも無理をして鬼の使命を果たす必要はないぞ、マヤ。鬼ってのは命懸けで大変だからなぁ」

それはマヤが子供だから見せた、カブキなりの優しさだった
相手が大人ならどうでもよかった。だが子供相手には優しいのがカブキという男である

ザンキ「それは俺も同感だ。無理に立派な鬼になる必要はない。……俺はマヤには普通の生活をしてほしいんだ」

3484名無しさん:2025/03/24(月) 15:28:10
>>3477
太牙『真衣……。相手は逃がす気がないらしい。連続出悪いが、闇のキバを――』

太牙が念話をしかけた途中、太歳星君が遮るように口を開く

太歳星君「全力をもって挑みに来い。足掻けよ」

太歳星君の目的は他の英霊主従との鎬を削る戦い。
もしも目の前のアサシンが見所があれば、視肉を与え、見逃すことも考える。そうすることで噂が広まり、他の英霊主従と手を組んで討伐しようとするかもしれないからだ。
ただし見所がないか、見所があれどこの霊地から出ていかなればここで排除する。
まあそこら辺は太歳星君の気分次第だが

それは自らを絶対強者と疑わず、自分以外の全ての存在を自分を楽しませるため存在として明確に見下しているゆえの行動だった

そして太牙は相手の高圧的な態度からよほど腕に自信があると察する。それは真衣も同じく、迷わず許可を出して太牙は初っ端から闇のキバに変身する
この時、真衣は度重なる魔力の膨大な消費で片膝をつき、ぜぇぜぇと苦しそうに息をした

3485名無しさん:2025/03/24(月) 23:17:28
>>3484
息を荒げながらも脳を回転させる舞衣
(私達が霊地に来た途端、相手は仕掛けようとしてきた…多分ここは、相手の霊地だと思う。
…言い方からして、どこか私達を試すような…そんな動機な気もして……ここは言う通り、全力を以て力を示し、抗うべき…!)

そう推測しつつ、力を示すことを目標とした彼女は、ここで令呪を一画行使する
相手の霊地であるという推測が正しければその時点でもう不利、しかもこちらは疲労が激しいという状況から、出し惜しみはしていられないと判断した

「令呪をもって命じます、アサシンさん…あなたのその力を示して!!」

3486名無しさん:2025/03/25(火) 12:11:03
>>3477
獲物がかかった場所へと飛んだ太歳星君を見送ったシロッコは当初の予定通り戦場となっている霊地と陣地を繋ぐ地脈を途切れさせないよう十二神将たちに指示を出す
その過程で京都市内で騒ぎとなった事柄について把握していく
それと同時に一部の式神にはランサー陣営の動向も追わせていく
ピトフーイ達を監視する必要はないと考えているが、彼女達が遭遇する陣営に興味があった

そして遠目に見張る式神からは戦闘が起きた様子はないとのこと
出来るだけ多くの陣営を見ておきたいシロッコは護衛の式神に乗ってその場所へと向かうのであった

3487名無しさん:2025/03/26(水) 21:28:22
>>3485
太牙「ああ。ありがとう、舞衣……」

舞衣の令呪により、闇のキバが更に強化される
それを感じ取った太牙は舞衣のため。そして――夢のため。弟である渡にとって誇らしい兄であるために――

太牙「お前が何者かわからないが――王の判決を言い渡す。死だ」

瞬間、闇のキバが太歳星君を殴り飛ばす。ただでさえ高スペックを誇るダークキバ+令呪によるブーストで底上げされた超スペックによる一撃は、それだけでもかなりの威力を誇る
そして太歳星君の背後にキングの紋章を出現。もしもこのまま太歳星君が何もしなければ、反射した太歳星君の肉体を再び殴ることになるだろう

3488名無しさん:2025/03/26(水) 21:29:36
>>3473>>3474
キリトが疑問を挟んでワンテンポ遅れたが、カズマ、影山、矢車さんが口を開く

カズマ「ユウキは重度の病気なんだろ?それを聖杯で治そうと思わないのか?」

影山「重度の病気、か……。それが本当なら、どうして治そうとしないのさ」

自身が人外になり、死んだ結末を迎えた影山には、ユウキの苦しみが痛いほどわかる。もしもカズマの言う通り重度な病気なら、聖杯に頼っても誰も彼女を咎めないだろう

矢車さん「俺もキリトや相棒と同じ疑問を思ったな。お前は地獄を見てきた目をしている……。だが、何故か光を秘めている。どういうことだ?」

ユウキ「うん。たしかにボクは、地獄も見たよ。でも今はもう悔いがないし、この京都で生身の体を漫喫したいかな!」

一護「とまあ、こんな感じなんだ。だから俺はそんなユウキの意志を無駄にしたくないと思ってる。……俺はユウキとは逆で、もう後悔したくねぇからな」

矢車さん「後悔か……。たしかにお前も地獄を見てきた目をしてるな……」

キリト(ユウキ。今の俺には……今のキミが眩しく見えるぜ……)

屈託のない笑みを浮かべるユウキを、キリトは眩いと思った。
自分は世界のためとはいえ、聖杯を手に入れようとしてる。
だがこれはエゴかもしれない。少なくとも大切な相棒――ユージオがこの話を聞いたらどう思うだろうか

アリス『キリトの友人が聖杯戦争に居ましたか……』

キリト『ああ。でもユウキはマスターだ。……聖杯戦争は無理にマスターを狙う必要はない。もし戦うことになっても、俺はユウキとは戦いたくない。だからその時はセイバーの相手を、アリスに任せたいんだけど……』

アリス『キリトの気持ちはわかりました。無理に友人と斬り合う必要もないでしょう。――だからその時は、私がセイバーと戦います』

キリト『ああ。……だがこの聖杯戦争、もしかしたら裏に潜んでるかもしれない。ユウキは頼りになる仲間だし、とりあえず聖杯戦争の謎を暴くまでは協力関係になっておきたい。……黒幕が居ないか、黒幕を倒したらあのセイバーやカズマのアサシン達とも戦わなきゃならないけどな』

――自分の彼女がサーヴァントとして参加していることを。彼女(アスナ)を倒さねば前に進めないことを、キリトはまだ知らない。
心が通じ合った大切な親友が自分のために聖杯を狙っていることを、ユウキはまだ知らない

そしてカズマと影山は、ユウキの姿を眩いと思うと同時に、本当に自分が聖杯を求めて良いのか迷っていた。

カズマ(出来ればユウキもこの京都から脱出させてやりたいな)

影山『カズマ、兄貴……。俺、この娘のことが少し心配になってきた』

矢車さん『甘いな、相棒。だがこいつらの目は嫌いじゃない。……どのみち、最終的には戦うけどな』

カズマ(やっぱり矢車の性格が厄介だな……)

3489名無しさん:2025/03/27(木) 06:20:50
>>3478
『ふざけているのか、ライダー!そんな瀕死の相手に油断して死にかけるとか、本末転倒だろ!』

少し離れた場所から戦闘を観ていたアズラエルが怒りと焦りを帯びた感情を念話に乗せてぶつけてきた
明らかにこちらが優位な状況にいたはずなのにこの為体(ていたらく)、あれ程の自信を見せつけていたディエゴは実はほら吹きの役立たずではないかと疑わずにはいられなかった

『うるさいッ!!外野にいるマスターは黙ってろ!』

そんな身内からの叱責をディエゴは念話にて怒鳴り返す。確かに油断していた自分も悪いのだが、その態度に腹を立てずにはいられなかった

「イヤーッ!」
「何ッ」

次の瞬間、インターラプターは己のニンジャ脚力をもって思い切り地を蹴り抜いた。砕かれた孤児院のコンクリート片が音速を超えた死の弾丸としてディエゴ達に襲いかかる!
令呪による補助を受けたインターラプターは、今この瞬間のみ全盛期と遜色ないカラテを取り戻していた。かつてザイバツきってのカラテの猛者サラマンダーと互角に戦った彼からすれば、ディエゴの操る『世界(THE WORLD)』は身体能力こそ高いものの動きは拙く十分打倒し得る!

「アバーッ!」

かろうじてスタンドによる防御が成功したディエゴだったが、偽装マスターとして連れてきた黒服は全員破片に貫かれて即死した。サツバツ!

「やったぁ!そのままやっちゃえバーサーカー!」
「ライダー!貴様はここできっちりと葬ってやる!」

バーサーカーの勇姿にメアリーは無邪気に喜ぶ、度重なる連戦により魔力を消耗して多少疲弊しているものの彼を応援せずにはいられなかった
そしてインターラプターは相手のマスターの排除に成功したと思い、邪悪なるライダーを野放しにするのは危険だと判断してさらに攻勢に出た

無理なガードで体制が崩れたディエゴにインターラプターが迫る。『世界』に迎撃させようとするディエゴだが中断した。中断せざるを得なかった

(さっきの妙な技か!)

インターラプターは再び奇妙な中腰の姿勢――カラダチの体制をとったからだ
しかし、これはインターラプターの作戦通り。カラダチを見せ札として使うことで隙を誘発しもう一つのヒサツ・ワザ、タタミ・ケンに繋げるためのフェイクである!

「これで終わりだ!」

ディエゴが見せた隙は僅かだがコンマ一秒を争うニンジャにとっては致命の隙!
体を捻り生半なガードごと叩き潰す一撃が叩き込まれる――


「『THE WORLD』! 俺だけの時間だぜ!」


――寸前に、『世界』はディエゴのものになった
インターラプターも、メアリーも、その他の全ても、時流が止まってしまったことに気付くことがなく
そんな万物が静止してしまった世界の中を、唯一の支配者たるディエゴだけ動く事が許されていた


「如何に強力な武術の使い手だろうとも、俺のスタンドの前では無意味!そしてたっぷりお返しをしてやらないとなぁ……」


「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーッ!!!」


「時は動き出す」


「グワーッ!」


ディエゴがスタンドによるラッシュによる連続殴打をインターラプターに見舞い、計ったように口ずさむと同時にインターラプターは別の建物まで吹っ飛ばされてしまった
意識外の攻撃を受けたインターラプターは状況を把握する刹那すらも与えられず、全身に響く強打の激痛に苛まれる

『ラ、ライダー…一体、何が起きたんだ…?』

この間、ライダーと契約していたアズラエルのみは時の止まった世界での出来事を観測していた
ディエゴがサーヴァント化した影響によりマスターにもその恩恵がおよび、時間停止中は動くことはできなくとも思考できるようになっていた
しかし始めて見たライダーの宝具開帳、そしてその後に起きた事象に対して理解が追いつくには少し時間が必要であり、身体に想い疲労感を覚えつつも今はただ驚くしかなかった

『これが俺の渇望の具現、絶対なる宝具の力だ。説明は後だ、マスターはそこで観ているがいい』

一方、自分の力を誇示したディエゴは念話で返答しつつ、虫の息な状態であるインターラプターの元へと悠々と向かい始めていた

3490名無しさん:2025/03/27(木) 06:21:20




(い、一体、なにが……もしや、ヘイスト・ジツか……!?)

意識が混濁する最中、インターラプターはこの事象に似た状況に思い当たる
かつてソウカイヤとザイバツの間で起こった大規模な抗争、通称『マルノウチ抗争』
かつてインターラプターもソウカイヤ側の戦士として参戦したこの抗争だが、ザイバツ側の指揮官スローハンドは自身を超加速する恐るべきヘイスト・ジツの使い手であった
インターラプターが直接カラテを交える事はなかったものの、その脅威はソウカイヤ内で共有されており今起こった現象はその時の様子と酷似していた

確かにその答えは近くまで辿り着いたものの、もはや満身創痍のインターラプターではどうすることもできない
先の鎧の男との戦いで負ったダメージに加え、今回死力を尽くした上での思わぬカウンターによって挫かれてしまった
今は立ち上がるどころか動く事すら不可能な状態、トドメを刺しに向かってくる敵を止める手段もない、“詰み”というやつだ
だからインターラプターは念話を使って、メアリーに逃げるように伝えようとしたが――



――それよりも先に、メアリーが動いていた
瀕死のインターラプターを目前に控えたディエゴの前に割って入り、両手両足を拡げてとおせんぼの格好を取った

「もうやめて!これ以上バーサーカーをいじめないでっ!」
「メアリーッ!!」
「ほぉぅ」

メアリーの目尻には水滴が浮かび、立ち塞がろうとするその四肢は小さく震えている
当然だ。不気味な美術館の中で生まれ育った少女とて、未知にして濃厚な神秘の重圧と恐怖に押し潰されそうになっているのだ
その上勝利の願いを込めた祈りすら打ち砕かれている、絶望に支配されているのかもしれない

「なんでも言うことを聞くから、バーサーカーを殺さないで!」
「やめ、ろ、メアリー……!」

それでも、バーサーカーを喪いたくないという想いが彼女奮い立たせていた
無謀な状況にもかかわらず、彼女は己が覚悟を示さんとする

「…くくく、あははははっ!殊勝なマスターに恵まれたな、バーサーカー!」
「いいだろう、諸共殺すつもりでいたが、この小さきマスターの覚悟に免じて一旦許してやろう」
「だが、ここまで手を焼かせたんだ。そうだな…慰謝料代わりに令呪でオレ達への攻撃を禁止してもらおうか」

「ラ、イダー…!」

「おっと、下手に動くなよ。小娘もな。その瞬間、お前達の命は潰える」
「なんであれ、お前達が下らない意地をはったからこんなことになったんだ。これは公正かつ寛大な『取引(ディール)』だぜ」

「……わかったわ……ごめんね、バーサーカー……」

インターラプターの鋭い眼光もディエゴを止めるには及ばず、失意のままにメアリーは最後の令呪を消費した




――ディエゴがメアリーをあえて殺さなかった理由は二つ
一つはディエゴ自身が語った通り、自分達以外の戦力が必要だったこと
マスターのアズラエルはこの聖杯戦争において優れた社会的地位を有しているが、その分目立ちやすい立ち位置でもある。先ほどバーサーカー達と戦闘していた鎧のアサシンもそうだが、自分達の行動を妨害する連中はこれからも出てくるだろう
アズラエルは魔術の心得がなく、如何に『世界』が強力無比と言えども宝具を使用した連戦は困難、まして複数の主従から集中攻撃を受ければ非常に厳しい展開になる。そういった邪魔者どもの相手をする『番犬』がほしいと考えたのがまず一つ

――そして、もう一つの理由はアズラエルにも話していないディエゴ自身の企みによるもの――いざという時の"替え"になるマスターを確保することが二つ目の理由である
弱いマスターがサーヴァントのアキレス腱になるのはこの戦いで証明された通りだが、ディエゴにもそれは当てはまる
万が一アズラエルが死亡ないし再起不能な状態に陥ればそのままではディエゴもまた道連れになってしまう
当然、それを是とするディエゴではなく密かに対策を考えていた
そんな中、この戦闘中バーサーカーのマスターであるメアリーという少女が少しだけの疲弊で済んでいることを見逃さなかった

普通魔術回路に乏しいマスターが全力でサーヴァントを戦闘させれば、その反動が重く伸し掛かる。それこそ今のアズラエルのように疲労困憊になるのが常である
しかし、メアリーは令呪を使ったとはいえ魔力喰らいで知られるバーサーカーを、連戦させたにも関わらず大きく疲弊をしていない様子であった
即ちあの少女は優れた魔術回路を有しているとディエゴは推測し、故にいざという時に再契約をする『保険』のマスターとして手元に置いておくことにしたのだ
無論アズラエルの立場が非常に有益であるのは理解しており、易々と手放すつもりはないが万が一の際には躊躇うことなく切り捨てるつもりである

「そうしょげるなよ、バーサーカー…ま、大人しく言うことを聞いていれば悪いようにはしないさ」

結局の所、大統領だろうがマスターだろうがディエゴにとって他者は全て自らの踏み台に過ぎないのだから


※インターラプターに令呪で『アズラエルとそのサーヴァントであるライダーへの一切の攻撃を禁止する』という命令が下され、メアリーは令呪を喪失しました

※以前ディエゴが宝具を使用した際には距離が離れていた影響もあって、その時はアズラエルは時間停止を認識できずに魔力だけを消費していました

※今回ディエゴが時を止めた際、5秒間で移動できる距離にメアリーがいなかったためインターラプターを全力で潰しに掛かりました

※この後ディエゴは瀕死状態のインターラプターを回復させるために魂喰いをさせるかもしれません

3491名無しさん:2025/03/27(木) 15:41:41
>>3483
ザンキ「どうやらお前達は積極的に戦うような陣営ではなさそうだな」
カブキ「その様子だと、あんたも何処かで戦ったようだな」

そしてマヤ組とカブキ組はこれまでにあった出来事を話す流れになった
最初にザンキがバーサーカー陣営に襲われたこと、バーサーカーに迷いがあり退けたことを伝えた

アタランテ「城の霊地に陣取るキャスターがいた。このまま放置すると手のつけようがなくなる、早めに対処したいところだが…」

続いてアタランテが二条城での出来事について語った
マスターのように子供を気遣うサーヴァント(ザンキ)に幾らか好印象を持ち、彼と共闘できるなら対キャスターに備えられるとも考えた
ただ同時にそのマスターである少女マヤにも危険が及んでしまいそうであり、子供の安寧を想うアタランテとしては共闘を持ち掛ける事には悩ましく感じていた

カブキ「それと夏油という男とそのサーヴァントとも出会ったんだが…」
マヤ「えっ、もしかして夏油先生?」
カブキ「なんだ、あの僧侶もどきを知っているのか?」
マヤ「うん、特別教師として色々と教えてもらったよ!」
カブキ「そうか…」
ザンキ「…その夏油と、何かあったのか?」

アタランテ「ああ、最初は話し合うために対面したのだが、相容れず決裂した」
カブキ「あいつは呪術師とやらで、只の人間を忌み嫌っていた。そんな奴に聖杯を渡すわけにはいかねぇ!と思って敵対したんだが…」
マヤ「えっ」

カブキ「戦いの最中に変身音叉を奪われて、俺は鬼の力を失っちまった…」
アタランテ「加えて夏油は鬼の姿に変身してしまった。戦況が不利になってしまい、なんとか逃げて来たのだが」
ザンキ「……」

3492名無しさん:2025/03/27(木) 20:30:19
「それで、この後はどうする?」
「特に手掛かりはないし、せっかくならコレ関連について調べてみましょうか」
「…?なにそれ?」

ソリテールは懐から取り出したのは変な人形であった
先程の崖下にて出会った式神と霊地について、そして解析して幾らか分かった事について己がマスターに説明をする

「たぶん、キャスター陣営がこの使い魔を京都各地送り出して霊地を押さえているようね」
「霊地、って魔力が豊富な場所って事?」
「そう、龍脈に点在する魔力の吹き溜まり。術理に長けたキャスターがそれらを利用して自陣の強化に使っているかもしれない」
「…なんだかそれ、ちょっとヤバい気がするけど」
「そのとおり、だから他の霊地も調べてみましょう。上手くいけば同じ様な使い魔と出会えるかもしれないし、そうでなくても霊地を調べれば聖杯戦争について何か分かるかもしれないし」
「…わかった、でも霊地ってどこにあるか分かるの?」
「ええ、なんとなく。地図を出せる」
「スマホのアプリでなら出せるけど」
「見せて…たぶんここね」
「…霊園?」

二人が向かった先は京都でも大きめな霊園であった
至って普通な墓地であり、お参りに来た人とも何人か見かけたりもした
(ちなみにだが、噂によるとここはそこそこ有名な心霊スポットらしい事もネット上で紹介されているようだ)
二人は人気のない場所にある霊地の中心に向かい、陰陽師姿で顔を隠した使い魔(式神)を見つけたが――

「おや、こんなところで他の主従と、それに式神?と出会えるとはね」
「妙な気配を感じて見に来たら、これは予想外。気配は消しているからアサシンだと思いますが、こうものこのこと姿を現しているとは」

同じタイミングで、夏油傑とキャスター・玉藻の前の現場に現われた
この二人、カブキ組との戦闘にて消費した呪霊を補填すべく霊園に赴いたのだが、ある程度回収したところで式神と霊地の気配を感じて確認しに来たようだ
ちなみに玉藻の前は式神を見たときに物凄く見覚えがあるように感じていたが、取るに足らない雑魚とみなしてアサシンへの警戒を強めていた

3493名無しさん:2025/03/28(金) 00:02:19
>>3490
その後、ディエゴはインターラプターに魂喰いを提案する

インターラプター「ふざけるな!俺にヒョットコ・クランのような真似を――」

そう叫ぶインターラプターの前で、ディエゴはメアリーにナイフを軽く押し当てた。メアリーの首筋から血が流れ出る。
もちろん殺すつもりはない。本当に軽くなのだが、それでも相応の痛みと恐怖を受けてメアリーは苦悶に顔を歪ませる

ディエゴ「俺の気分一つでお前のマスターは死ぬが、それでもいいのか?」
インターラプター「ぐっ……!わかった……!」

ディエゴ「そうだなぁ、場所は町中にしよう。他の主従が居たら容赦なく襲え」

それはインターラプターの気持ちに反するあまりにも卑劣な行動。しかしメアリーのために、仕方なく頷くしかなかった。

そしてインターラプターは魂喰いを始める。
大声をあげて逃げ惑う人々。
そんな中、イリヤとヤマトタケルがインターラプターを発見
彼の凶行を見過ごせない二人はインターラプターと戦闘になる

なおこの頃にはインターラプターはそれなりに回復していた。戦闘に支障はないだろう

ちなみにディエゴはメアリーを引き連れて、近くで待機。いつでも加勢出来る状況を作っている。相手は自分のスタンドと互角に戦えるサーヴァントだ。ここらで脱落してもらいたいとディエゴは考える

3494名無しさん:2025/03/28(金) 00:03:10
>>3491
マヤ「そんな……。あの夏油先生が……」

マヤは夏油に対して悪印象がない。むしろ忠告してくれたり、真偽はわからないが過去の事件も教えてくれた。
ゆえに夏油が人間を忌み嫌っているというのは、ショックな内容だ。だが人々を守りたいという自分の意見に〝もっと疑うべきだ〟と返したのは、たしかに〝ただの人間〟に対して何か思ってる節があるともマヤは考えた。過去の事件が本当で、そういうのを何度か見てきたら……歪んだ考えが出てくるかもしれない。

カブキ「マヤ。お前が夏油にどんな印象を持ってるかはわかんねえが、大人には汚え奴もいるんだ。俺も大人から何度も迫害を受けた。……鬼っていうだけでなぁ!」

3495名無しさん:2025/03/28(金) 13:05:05
>>3493
ちなみにディエゴの元にはアズラエルと数人の部下もいる
ディエゴが戦闘に出る際には彼らに人質たるメアリーを任せる手筈となっている
いつ自分に危害が及ぶのか分からない状況に、メアリーはただ怯えるしかなかった

3496名無しさん:2025/03/28(金) 13:09:20
(今更ながら>>3482の行間シーンを加えてみる)

ピトフーイの言葉に名護さんが臨戦態勢に入る
サーヴァントが臨戦態勢に入ったということは只事ではないと察した伊織もまたいつでも抜刀出来るような体勢に入る

名護さん「自分で認めるということは、本当に凶悪犯のようだな」
ピトフーイ「あぁ言っとくけど、襲われたのは私達の方よ。弱いのに群れてやってきたから返り討ちにしただけ。無闇矢鱈に人を襲う狂人ではないからそこだけは誤解ないように」
伊織「火の粉を振り払った、という割にはその語り様、些か嬉々としている様子と見受けられるが」
ピトフーイ「えぇ、まさかお尋ね者になるとは思ってもいなかったけど、それはそれで好都合。そのおかげで別の陣営が接触して一戦交えたし、さらに面白い戦いを味わえそうだし!」

ピトフーイとの会話で彼女とランサーが戦いを望む危険人物ではないかとより警戒を強める名護さんであったが、やはり街中であることと相手からの戦意や敵意がないためにこの場を見守るしかなかった
一方、伊織にしてみればピトフーイらに一定の共感を持っていた
なにせ江戸の街中にて浪人をしていた彼にしてみれば、そのようなゴロツキ達と戦う事が日常茶飯事であり、徒党を組んでこちらに襲いかかってくる輩がいれば全てを斬り伏せてきたのだ
それに、自らの剣技を研ぎ澄ませるためと戦闘狂として戦いを楽しむとで異なる部分はあるが、それでも強者との戦おうとする姿勢にも思うところがあった

(以下、>>3482のレン&ピトのパートに移る)

※伊織に関する記述にて「全てを斬り伏せてきた」と記しましたが、さすがに雑魚敵を全て殺していたわけではないと思います

3497名無しさん:2025/03/28(金) 22:50:24
>>3486
同時刻――

アルトリア、美遊兄、アスナはレン達に合流する
そして軽くマスター同士で自己紹介をしていた。この時、アスナとレンが同じ世界出身であることを知り互いに多少打ち解ける。もちろん、アスナは真名を伝えないが〝GGOを知ってる〟ということだこは教えた

レン(よかった。この人達も伊織さんと同じでイカれた人じゃなさそうだ)
美遊兄「……とりあえず一通り自己紹介は終わったけど、1つだけ伝えたいことがあるんだ。いいか?」
名護さん「良いだろう。教えなさい」

美遊兄「俺にはどうしても救いたい妹がいる。だから……悪いな。聖杯が汚染されてなければ、俺達はみんなと敵対関係になる」

アスナ「……ごめんね、レンちゃん。私も……どうしても救いたい、重度な病気の子がいるの」

レン「そんな……」

わかり合えると思っていただけに、レンはショックを受けた
いや……たしかにわかり合えたのかもしれない。これで特別、仲が悪くなるわけじゃない
だがそれでも――最終的に戦わなければいけないというのがキツかった。二人の聖杯に対する願いが利己的ではなく、他人のためだと知ったから余計に、だ。

名護さん「レンくん……これが聖杯戦争だ。俺達もレンくんを元の世界に帰すために、戦う必要がある」

レン「で、でも何か聖杯以外の方法で脱出できるかもしれないし……」

名護さん「そんな都合の良い方法が、あればいいけどな……」

アルトリア「だが聖杯が汚染されて、歪な形で願いを叶える可能性もある。それを忘れたらいけませんよ、アーチャー」

名護さん「ああ。わかってる。その時はその時だ」

3498名無しさん:2025/03/28(金) 22:51:28
>>3493
魂喰いをしてる最中のインターラプターの心中は、罪悪感に塗れていた

インターラプター(すまない……すまない……)

一人、また一人と罪のない人々を殺す度に心の中でそう呟き、ディエゴへの怒りを募らせる。だが、彼は逆らえない。

〝お前はニンジャに戻ったのだ。無慈悲な殺人鬼に〟

かつてニンジャスレイヤーに言われたことが、頭を過ぎる。
逃げ惑う人々を魂喰いし、その場をマッポーの地獄絵図と化す。これではヒョットコとやってることが同じだ。

インターラプター(俺は罪深い亡霊だが……更に罪を重ねなければいけないのか……。誰かカイシャクを……だが俺がカイシャクされたらメアリーは……)

そんな時にイリヤとヤマトタケルが現れた。
インターラプターは自らの死を願うと同時に、生きなければならないとも思う。自分が死ねばメアリーはどうなるかわからないからだ。
更に彼はディエゴからメアリーを人質に、自分の素性を吐かされた。もちろんオハギの件についてもだ。
それを聞いたディエゴは無慈悲にもインターラプターからオハギを奪っている

そして皮肉なことに血に塗れた皇子であるヤマトタケルはインターラプターが出す死の匂いに敏感に反応している。
それはデッカーとして働く一方、夜な夜なそのカラテでツジギリしていた報いか――。

インターラプターはその人格も相手に知られぬままに、バーサーカーとしてヤマトタケルと戦う。
オハギさえあればまともな男が。まともになろうとした男が――狂戦士として暴れる。なんと皮肉なことだろうか

ヤマトタケルはディエゴ戦で大ダメージを受けている。幾らか回復しているが、だからといって万全という状態には程遠いし、戦闘にある程度の支障が出るかもしれない。
一方、インターラプターは魂喰いでダメージがある程度は回復している。
卑劣なやり方がインターラプターに有利な状況を生み出したが、インターラプターの心は晴れない。しかし彼は相手が誰であれ戦うしかないのだ。メアリーのために

3499名無しさん:2025/03/29(土) 05:38:49
>>3487
いきなり全力を出してきた相手になされるがままの太歳星君は、そのままダークキバの必殺技まで受けて爆発に巻き込まれてしまう
一連の太牙の猛攻に体力を消耗しながらも勝利を期待した舞衣であったが、直接手を下した太牙は違和感を感じずにはいられなかった
突如現われた敵を即座に排除すべく動いたのはいいのだが、あまりにも手応えなくキャスターを倒してしまった……何か、嫌な予感がする

「…ははは、おもしろい。その全力に免じて、こちらも全力で応じよう」
「くそっ!こいつは不死身なのか!?」

明らかに死に体だったはずの太歳星君が無数の目玉と肉塊に包まれ、一瞬にして元通りに戻ってしまった
これだけでも死力を尽くした太牙と舞衣の行為を徒労に終わらせてしまったが、太牙は相手の言葉に危機感を覚えて即座に攻撃に移った

3500名無しさん:2025/03/29(土) 11:15:18
>>3497

ピトフーイ「へぇ、レンちゃんとは違って貴方達には戦う目的があるのね」

美遊兄「…そういうあんたは聖杯に何を求めているんだ」

ピトフーイ「私?私はねぇ…ずっと待ち焦がれていたのよ、命懸けのデスゲームってやつを!それに参加すること自体が私の願い、だから既に望みは叶っているわ!」
ピトフーイ「あとは紙一重の戦いを存分に楽しむだけ!聖杯は、まぁ優勝のトロフィー、ってところかしら」

李書文「我とて同じ。願望など、この肉があれば事足りる。なれば我が槍術、我が拳がどこまで通ずるか、実戦で確かめるのみ」

伊織(…やはり俺の知っている李書文と同じか…いや、若さ故かより荒々しさが表われているようだな)

アスナ「戦うこと自体が、目的…?」

アルトリア「そのような英霊がいることはおかしくはありません。聖杯に招かれた英雄豪傑であれば、生涯に悔いがなくとも戦いを求めて馳せ参じることもありえますから」



レン「やっぱりピトさんおかしいよ!SJ2が終わって改心したんじゃないの!?」

ピトフーイ「…レンちゃん、それってどういうこと」

レン「だから“ゲームに命を賭ける”なんてことはしなくなったのに、なんで!」

ピトフーイ「…私、心待ちにしていたSJ2の前にこの京都に喚ばれたんだけど」

レン「…えっ?」

ピトフーイ「道理で、なんだか話が噛み合わないと思ったら…レンちゃん、とりあえず教えて。あなたの知っているSJ2は、どいう結果になったの」

突如真剣な顔になったピトフーイの眼差しに虚を突かれ、レンは困惑しながらもSJ2のあらましについて簡潔に語り始めた
ピトフーイがSJ2を命懸けのデスゲームに見立て、敗北したらリアルでも死ぬ覚悟で挑んでいることを知ったこと
それを阻止するためにレンも参戦し、激闘の末にピトフーイを打ち破ったが満身創痍の状態で別のチームにやられたこと
そして約束通りにリアルで対面し、考えを改めてくれたところまでを語り尽くした

ピトフーイ「…ずるい」

レン「ん?」

ピトフーイ「ずるいずるいずるい!なんで私はSJ2に参戦できなくて、レンちゃんが私を倒しているなんて、そんなのずるい!!」

レン「ピトさん?」

ピトフーイ「いいわ、その分この聖杯戦争で思いっきり暴れてやる!そしてレンちゃん、私の知らない私を倒したようだけど、ぜぇぇぇったいに、この私と勝負しなさい!嫌でも付け狙って、私が殺してやるから!覚悟しといてね!」

レン「なにその暴論!!」

自分の知らない未来を知り、自分が思い描いていなかった結末を知らされ、なによりライバルに負けてしまったことにピトフーイは柄にもなく癇癪を起こし、その鬱憤を聖杯戦争で晴らすべくレンに宣言した
そしてもっと大きな悩みの種を抱え込んでしまったレンが頭を抱える最中、ピトフーイを利用して多くの陣営と接触を試みていたシロッコもその場に姿を現した

シロッコ「…一体何をやっているだ、ピトフーイ」

ピトフーイ「おっ、いいタイミングで来たわねキザ野郎。あんた達が企てている催しに、レンちゃんやここにいる皆を招待しましょう!」

3501名無しさん:2025/03/29(土) 17:00:09
>>3494
マヤ「鬼っていうだけで迫害を……!?鬼は人を守るのが使命なのに!?」

ザンキ「……残念だがこの京都に限ったらカブキの言ってることは正解だな。俺もこの京都で人助けをした時に、石を投げられたことがある」

カブキ「京都だけじゃねぇ。俺は元々の世界から、何度も迫害されてきたんだからなぁ」

ザンキ「……それはおかしいな。俺の居た世界では鬼は迫害されていなかった。それにお前は服装といい、何故か時代錯誤だ。鬼ということは本当らしいがな」

マヤ「もしかして、カブキはタイムトラベルしてきた鬼!?」

マヤが突拍子もないことを言うが、ザンキは少し考えた後に口を開く

ザンキ「……その可能性も否定出来ないな。時代錯誤の服装も、鬼の境遇が俺の時代と違うことも……それなら納得がいく」

3502名無しさん:2025/03/30(日) 06:14:25
>>3495
(…どうしてこんなことになっちゃったんだろう…ただ、美術館の外に出たかっただけなのに…)

ライダーにがっしりと掴まれ逃げることもできないメアリーは己が不幸な状況に浸るしかなかった

ゲルテナの作品が蠢く不思議な美術館で生まれ育った彼女は、それまで自分に危害を加える存在を知らずに外の世界に憧れているばかりであった
全てはお父さん、作者であるゲルテナに出会うために…彼女は、美術館に迷い込んだ人間を身代わりにして外に出ようとした
それゆえにイヴやギャリーと対立してしまい、最終的に自身の本体である絵画を燃やされ消滅してしまったが……
どういうわけか彼女は見知らぬ地に立っていて、聖杯戦争というよく分からない儀式に囚われていた

原因は分からないが、とにかく彼女は喜んだ。なにせ美術館の外に出れたのだから
その代わり、この世界はイヴ達がいた現実、お父さんがいる世界とは違うということを直感的に理解した
だから彼女は召喚されたバーサーカーと共に聖杯を獲ることを目論んでいたのだが……その様がこれだ

メアリーは自分が犯した罪を、咎人であることを自覚していない――利己的に行動によってイヴ達を危険に晒したことを、美術館から抜け出すことが禁忌であることを
それほどまでに純真で外に関心を持ち夢見ていたために――人の世にある悪意のことなど知るよしもなかった


その後、アズラエルが複数人の黒服を引き連れて姿を現した
その時点でディエゴは拘束していたメアリーを解放したが、その代わりに黒服達に取り囲まれてしまった
そしてアズラエルがしゃがみ込み、メアリーに目線を合わせるように口を開く

「やぁ、さっきぶりだね。まさか、君みたな娘がマスターだったとはね」
「……」
「とりあえず、バーサーカーがいい仕事をしてくれるまで僕たちと一緒にいてもらおうか」
「……あなた達、きらい」

今はただ状況に流されるがまま、怯えながらインターラプターの無事を祈るしかなかった

3503名無しさん:2025/03/30(日) 18:44:43
>>3493>>3495>>3498>>3502
――インターラプターの魂喰いによる騒動より少し前
喫茶店にて蓮子達と遭遇してすれ違ったイリヤとヤマトタケルは、気まずい雰囲気で店に迷惑を掛けるわけにはいかないと思い注文した団子をお持ち帰りすることにした
歩きながら団子を食べるヤマトタケルと一緒に歩くイリヤ、端から見ると普通に街中を歩く二人組にしか見えないが、一応彼女達なりに街に異変がないかと散策している最中であった
特に手掛かりもないままに最後の一本が綺麗になくなったところでイリヤ達は悲鳴を挙げる数々の声を聞き、即座にその現場へと向かっていった

「なに、これ……」
「……近くに気配がする、多分その者の仕業に違いないだろう」

そして逃げ惑う人や泣き叫ぶ人、発狂している人など様々な姿を目の当たりにする
加えて、意識を失っている者、苦しそうにしている者、血塗れになった者、などもあちこちに横たわっている
その惨状たるや、まさにアビ・インフェルノ・ジゴク!
酷い光景に少し衝撃を受けるイリヤをタケルが気に掛けつつ、さらに喧噪が強くなっている場所へと急行する

「やめろ!お前の相手は、この私だ!」
「……」

丁度一人の男の魂を奪い取り、さらなる得物に手を伸ばそうとする狂人の注意を引くべくタケルは大きな声を発する
それに対してインターラプターは鬼のような形相でタケルを睨むが、すぐには言葉に応じる事はなかった
最初は魂喰いを忌避感を覚えていた彼であったが、他者の魂を捕食して人格的な破綻が加速したことにより、殺人嗜好者としての側面が強く表われようとしている
今はまだ残された理性を動員して己が大罪に苛まれながらもメアリーの身を案じてはいるが、そこへオハギ禁断症状まで発症すればただの殺人マシーンに変貌するだろう





「おや、昨日戦ったセイバーが対戦相手として現われたか」
「お前が最初に宝具を使った相手があれですか。それに一緒にいる少女がそのマスター、っと」

剣士と狂戦士が対峙する場面を、近くで観察していたディエゴとアズラエルも目撃していた
ちなみに人質たるメアリーは縄で縛られた状態であり、アズラエルの部下達によって監視・拘束されている

「正直言えば、セイバーはとても強い。俺とて宝具の真髄なしに真正面から戦ったら、確実に押し負けていただろう」
「それほどの強敵なのか……けど、昨日の戦いで半殺しにしたんだろ?手負いのならバーサーカーでも倒せるんじゃないか?」
「いや、昨日から今までの時間で多少なりとも回復はしているだろう。たとえそうでなかったとしても侮れるような相手ではない。バーサーカーも幾らか回復したとはいえ、油断は禁物だ」
「だが、お前がいれば勝てるのでしょう?」
「あぁ、俺も機を見て加勢する。少し離れるから、その小娘のことは任せるぜ」

3504名無しさん:2025/03/30(日) 18:48:11
>>3488
一護「それで、あんた達はどうするつもりなんだ?ここで戦うつもりはなさそうだが、これから何をするつもりなんだ?」

キリト「……ひとまず、この聖杯戦争に何か裏がないか調べようと思っている。裏で糸を引いている何者かがいるかどうかを確かめたい」
キリト「その後は状況次第だが……聖杯とやらが本物であればそれを巡って争うことになるだろう。ここにいない他の陣営や、ここにいるアサシン達、セイバーとも決着をつけるようになる」
アリス「その時は正々堂々と勝負しましょう、セイバー。それにアサシン達も」

ユウキ「うーん、秘密を曝く探検については賛成だけど…僕は、キリトやカズマと戦いたくないな」
一護「だがそうとばかり言っていられないぞ、ユウキ。自分の願いを叶えるために襲ってくる連中もいるはずだ」
一護「今はカズマやキリトと話し合えたとしても、いずれ戦うことになるかもしれない。聖杯戦争のマスターになってしまったからには、それだけの覚悟は持っておいた方がいい」

カズマ「ま、まぁ俺達だって無闇に争うよりは黒幕とやらをぶちのめす方がいいさ。俺だってユウキとは戦いたくないし」
矢車「だが、最終的には戦う事になるだろう。再び光を掴むために、これだけは譲れないな」
影山「…その時は、サーヴァント同士で決着をつけたいところだけどな」
矢車(…この地獄から抜け出すためなら、俺は構わずマスターを狙いたいところだがな)

アリス「…ともあれ、今のところは協力して聖杯戦争にあたりたいと思う。今ここで、我々が戦う必要はないでしょう」
キリト「その通りだ。だからユウキ、そしてセイバー。条件付きにはなるが、一緒に協力して戦える仲間になってくれないか?」

3505名無しさん:2025/03/31(月) 20:01:33
>>2178
太歳星君は消滅の凶星を使用。掌に凶星を配置する。
その様子はまるで自分達に死を齎す存在のように太牙と舞衣には映った
このままでは殺されると思った舞衣は令呪を2画使用して太牙をブースト。
更にこの化け物からは逃げられないと悟り、自身も迅移と八幡力で突撃。太牙との同時攻撃を狙う

太牙(この力は……。渡、俺に力を貸してくれ――!)

『ウェイクアップ2』

必殺のキングスバーストエンドを太歳星君に叩き込み、太歳星君の掌打と激突する
その間、舞衣の攻撃が太歳星君に攻撃を加えるがまるで意味を成さない。
しかし彼女の勇気ある行動が太牙を奮い立たせ、遂には太歳星君を打ち倒した

しかし無理が祟り、太牙は変身解除して片膝をついてしまう。

だが太歳星君は視肉で蘇生する。強力な攻撃を受けたがゆえに複数使用することになったが、それでも彼は蘇った

そして太牙にトドメを刺そうとした時……

舞衣「アサシンさん!」

太牙は舞衣に突き飛ばされ、代わりに舞依が攻撃を受けた
写シでなんとかなると計算していたが、サーヴァントの神秘を伴った攻撃を前に写シなど無意味。舞衣は土手っ腹に風穴を開けられた

太牙「舞衣ーっ!」
舞衣「アサシンさん……。逃げて……」

息絶え絶えの中、それを言うのが舞衣には精一杯だった。その後、魔力の供給がなくなったことで舞衣の死を察する
太牙は怒りに任せてキャスターを倒したいと思うが、自分一人では到底無理だ。

太牙「くっ!変身!」

太牙はなんとか立ち上がり、サガに変身してマザーサガークを召喚。マザーサガークにて時間を稼ぎ、必死に逃げた。

全てはあの悪辣なキャスターを倒して舞衣の仇を取るため。
単独行動Eのおかげでまだ数時間は残されてるが、やがて消滅するだろう。その前にキャスターの悪評や情報を広め、討伐するためのメンバーを急いで集めなければならない。

【柳瀬舞衣@刀使ノ巫女 死亡】

※登太牙は単独行動スキルでまだ消滅していませんがEランクなので何もしなくても残り数時間で消滅します。今の状態でダークキバに変身したら数分で消滅することでしょう

3506名無しさん:2025/03/31(月) 23:13:46
>>3504
ユウキ「ボクはもちろんいいよ!セイバーはどう?」

一護「ああ、俺もそれで構わねぇぜ。最後は戦うにしても、それまで手を組める奴が居るのはユウキのことを考えたらその方がいいし、それがユウキと友人のキリトと仲良く話してたカズマなら尚更だ」

一護にとってはユウキを護ることが最優先事項であり、仲間が増える分にはむしろありがたい。
仲間という存在の力強さを、一護はよく知っている。だから手を組める相手がいるなら頼る。これから先、自分だけでは倒せない敵――キリトが口にした〝裏で糸を引いている何者か〟のことを考慮すると、それが当て嵌まるだろうか。
そういう敵と戦う時、仲間は多い方が良い

キリト「ありがとう、協力助かるよ。じゃあとりあえずユウキは俺やカズマと連絡先を交換してくれないか?」

ユウキ「うん、いいよ!」

カズマ「こういう時、スマホって便利だよな」

3507名無しさん:2025/04/02(水) 15:00:13
シロッコ、太歳星君が太牙に『消滅の凶星』を使ってるからそれでシロッコに大きな負担は掛かってるんだよね
太歳星君が宝具を発動する際に念話を送ってるからこれが強力無比なサーヴァントを使役する代償だとシロッコは実感するのだった
ただし同時にアサシン(太牙)のマスターを殺せて、アサシンも時間の問題だろうという報せを聞いて己がサーヴァントの強さを改めて思い知るのだった
ついでにこの場にいる者達にアサシンのマスターを殺したことを伝える。そうすることでキャスターがどれほどの脅威か教えるためだ

3508名無しさん:2025/04/02(水) 16:00:47
>>3500
ピトフーイに促されながら当初の予定通りキャスターとの戦いを3陣営に打診するシロッコ
突如現れた存在であり何か裏がないかと警戒する面々に李書文はそれこそがキャスターの目的であると保証する
その中でシロッコの要求に士郎は自分たちが受けるメリットはあるのかと尋ねる
それに対してシロッコはキャスターが敗北した後は聖杯の調査について協力することを約束しようと宣言する
そのままシロッコは答えをすぐ出す必要はないとしてその気があるならば他にも仲間がいるならば募って深夜に二条城に来るといいと言い残し彼は去っていく

そしてシロッコはその中で気になる者を見つけた
自身の能力で垣間見た剣鬼の本質、宮本伊織という人間に彼は興味をそそられたのであった

3509名無しさん:2025/04/02(水) 16:05:45
>>3505
(写シなら…って思った、けど…消耗しすぎたのも、あるのかな…。
…でも、単独行動のスキルが在る太牙さんが…少しでも生きた方がいいはずで……それに、いや…だったから…たとえ、サーヴァントだったと…しても…。……きっとそう…するよね…可奈美、ちゃん…。
……ああ、でも……みんなのところにはもう、かえれないんだな、って……ごめんね……それと、たいがさん、どうか…わたしのぶん、まで────)

未練はある
元の世界に置いて逝く形になった家族や仲間達、特にいつか帰って来る筈だった可奈美や姫和への申し訳なさもあったが…されどアサシンを…太牙を庇った事自体への後悔は、柳瀬舞衣には微塵も無かった

一方太歳星君は舞衣の事は彼女の勇気を以た行動と判断もあって視肉を複数使わせられる形になった為、一定の評価はしつつその死体は敢えて放置
他主従が見つけた場合善性等の情によるものか打算的なものか、どちらにせよ調べようとする可能性は低くはなく、そこをまた襲撃してみようかと目論んでいた
太牙については長くはないだろうとしつつ、自身の目的的に都合が良くついでに霊地から立ち去ったのもあり放って置くことに決めた

3510名無しさん:2025/04/02(水) 16:06:07
>>3500>>3508
伊織「…して、貴殿は何者だ?」
シロッコ「おっと、これは失礼。私はパプテマス・シロッコ。歴史の立会人として、この聖杯戦争を見定めようとしている」

ピトフーイとレンによる一悶着に面を喰らっていた一同だが、突如として現われた男に一拍後れて気付き始める
同じくピトフーイの奇行に呆れていたシロッコは、応じるように自己紹介を済ませる

アルトリア「ということは、貴方も聖杯戦争の参加者ですか」
シロッコ「ああ。今は超然たるキャスターの使者、と言ったところか。彼女と同じくこの場で戦うつもりはない。この式神もただの護衛に過ぎない」

名護さん「それで、ここに来た目的は?それに、先程その女が語っていた企てとやらも気になる。それらが何なのか、教えなさい」
シロッコ(上から目線の物言い…この男は英霊か?だからといってこの私に指図するなど、気に入らないな)
シロッコ「それはだな、闘争を求める我がキャスターが二条城にて陣取っている。その対戦相手として、君達を招きたいだけだよ」

ピトフーイ「ちなみに私達もキャスターとは一戦交えたけど、もっと多くの主従が入り乱れた乱戦パーティーがあるって言うから、そっちの方が楽しそうだしお供させてもらっているわ」
李書文「それにキャスターは強者との死闘を望んでいる、そこに他意はないだろう。ゆえに儂も狂乱に興じ、最後にはキャスターと再び技を比べるつもりだ」

美遊兄「…ちょっとまて、その誘い、俺達が乗る意味はあるのか?こっちが何の目的もなくただ戦うだけで、何のメリットも感じられない」
シロッコ「そうだな…君達にも二つ、戦う意味はある」

シロッコ「一つ目は、君達がキャスターに勝利した暁にはこちらがこれまでに知り得た情報の提供と聖杯の調査を協力することを約束しよう」
シロッコ「今、キャスターの式神たちが京都各所の霊地を確保している。これによりキャスターの霊力増強に役立てているが、同時にこの儀式に関する情報をかいつまんでいるそうだ」

アスナ「…いいんですか、一部とはいえ自分達の手の内を晒すように語っていますけど」
シロッコ「構わない。私のキャスターは尊大だからな、それぐらいの情報など介さない。それに、二つ目の理由を語る上での前提でもあるからな」

美遊兄「それで、二つ目はなんだ?」
シロッコ「キャスターは複数の霊地を利用して大規模術式を編んでいる。この後の深夜頃には完成し、京都を覆う新たな大結界を作り出す」

シロッコ「そうなれば、京都全域に住まう人々に例外なく呪詛が降りかかるだろう」
「「「「「「「「!」」」」」」」」

――京都はかつて、陰陽師が都を囲う結界を張っていた
その歴史と土地柄に肖り、祟りの五芒星の陣を敷くことで街一つを覆うレベルの祟りの大結界を作り出す
これはかつて太歳星君を討ち破った少女が考案した神攻略の作戦『弑逆桔梗』、それに類似する計画が水面下で進んでいた
相違点としては、『弑逆桔梗』では人々に襲いかかる祟りを神のみに一点集中させる工夫を凝らしていたが、祟り神たる太歳星君はそのような人的被害を考慮することはないこと
また霊地を奪われたとしても効力が少し弱まるだけで大規模術式を問題なく発動させられるよう、太歳星君が陰陽術に長けているがゆえの工夫が凝らされていた

名護さん「貴様、それがどういうことなのかわかって言っているのか!」
シロッコ「当然、大量虐殺に近い地獄が訪れるだろう。ただ言っておく、キャスターとて無為に悪意だけで動いているわけではないと」
シロッコ「これほどまでの術式があることが分かれば他の陣営も否応なしに挑んで来ると踏んでのこと、キャスターの戦いを愉しみたいという御心がそのようにさせたのだ」

アスナ「自分の目的のために他者に犠牲を強いるだなんて、そんなの間違っている!」
シロッコ「そのような凶行を止めたいと思うのならば、今夜二条城に来るがいい。キャスターが満たされる間は術式の発動も遅らせるかもしれないしな」

ちなみにだが、太歳星君とシロッコには呪詛結界によって黒幕の動向を炙り出すことも考えているのだが、そのことまでは語るつもりはなかった
もう一つ余談だが、この呪詛が聖杯戦争の参加者に対してどこまで通用するかも分からないの。だがどの道どの陣営も窮地と感じて元凶である太歳星君にヘイトが向くと予想している

アルトリア「…それが真実であれば捨て置けません。ですが、本当にそのような事が可能なのか、疑う余地があります」
シロッコ「答えをすぐに出す必要はないさ、結果は自ずと分かるだろう」
シロッコ「だが、その気があるならば気を引き締めて挑んでくれたまえ。他にも心当たりのある主従がいるならば声を掛けてくれ、キャスターはより一層喜ぶであろう」

ピトフーイ「…ねぇ、私達そんな大それた事聞いてないんだけど」
シロッコ「君は戦いの場があれば良いのだろう。このような趣向がある方が緊迫感があっていいと思うのだが」
ピトフーイ「うーん…まぁいいでしょう。もしもの時にはランサー、あんたに任せる」
李書文「委細承知」
シロッコ「さて、我々はそろそろ戻ろう。今宵、二条城で待っている」

3511名無しさん:2025/04/02(水) 16:07:28
『少しおさらい』
・ソリテールは崖下の霊地にいた式神を倒して形代を持ち帰りました
・喫茶店にて蓮子組はイリヤ組と遭遇し、一触即発ながらも別れました
・霊園にて蓮子組は霊地にいる式神と夏油組に遭遇しました(>>3492

・太歳星君は神社に現われた舞衣組と戦うべく霊脈を通じて転移しました
・その間にソリテールが式神を倒して形代を奪いましたが、そちらには対応できませんでした
・太歳星君は舞衣組を撃退後、手が空いています


――さて、不本意ではあるもののマスターである舞衣を殺害し、逃げ出したアサシン(登太牙)を見逃した太歳星君は現在の状況を整理する
ひとまず神社の霊地は自陣として保持したままであり、他の陣営が現われた時の鳴子として再び式神の一体に在駐させることにする
一方、太歳星君がアサシン陣営と戦っている間に式神一体との連絡が途絶え、霊地の一つが奪われた感覚を得ていた
すでに時間が経過しているので今から現場に行っても式神を倒した犯人は居残っていないだろうと推測する

ちなみにだが、霊地を奪われたとしても太歳星君は特に気にも留めていなかった
今やっている霊地争奪戦も余興の一つ、数多くの主従に自身の存在を認知させて挑んでくるように仕込むことが目的の一つである
霊地を確保して自身の霊力を強化する一面もあるが、霊地全てを確保するつもりはない
全ては神に挑む強者との死闘を楽しむために、式神すらも情報の一つとして活用されることを期待していた

その後、シロッコから念話で連絡が入る
ピトフーイを監視していた式神からの報せで複数の陣営を発見し、それらに接触して神の宴に招待する旨を伝えるという
この京都における宿主の働きに感心しつつそれを承諾する、まだ見ぬ英傑との到来を待ち侘びる間に新たな情報をキャッチした

「霊園の式神が別の陣営を発見したか、それも2騎!どれ、少し顔合わせしてみるか」

そして再び霊脈を通じて太歳星君は跳躍する
神社から遠く離れた霊園へと一足飛び、蓮子組と夏油組が相対した直後の場面に突如としてその姿を現した

「はじめまして、聖杯戦争に喚ばれた者達よ。お前達は、この儀式を愉しんでいるか?」


※仮投下から修正、この後戦闘になるでしょう。
※太歳星君の視肉は残り6〜7回です。

3512名無しさん:2025/04/03(木) 19:59:58
>>3503
イリヤが周囲にいる人々を逃がそうと奮闘する最中、2騎の英霊が衝突する
傷により万全とは言えずともその剣技が衰えぬヤマトタケル、瀕死の状態からある程度回復して強力なカラテを振るうインターラプター
慈悲鳴き戦闘装置としてただ敵を殲滅してきた皇子と殺人に溺れ組織の狗として狂気に呑まれたニンジャの激闘は壮絶なものであり、互角の闘いをしつつ周囲に衝撃をもたらしつづけていた
ゆえに宝具によって雌雄を決することを考える双方であったが、これに関しては相違する状況下にあった
ヤマトタケルの宝具は三つ、その内の一つは必殺技として多用するが破壊力が有り余り街を破壊する恐れがあるためこの場での使用を躊躇ってしまう
己が真髄とも言える神剣もこの場では不適切と判断し、刀身を隠蔽する宝具『水神』とそれにより強化された魔力放出(水)でこの場を乗り切ろうとする
一方、インターラプターの『絶対防御(カラダチ)』は敵対者のみを拘束する秘技であり、続けざまに放つ「タタミ・ケン」による衝撃はあれど広域破壊の心配は存在しない
ゆえに、ジェット水流で剣を突こうとするタケルの攻撃を無効化し、拘束した上で相手を仕留めようとする!

ヤマトタケル「させぬ!」

だが寸前、敵の術中に嵌まったかと思われたタケルは絶技「滾つ瀬」を使い、剣先から大量の水流を放出する!
結果、押し流されるインターラプターと反動で離れるヤマトタケルの間に距離が生まれ、彼を穿つはずだった凶拳は紙一重で外れてしまった

インターラプター「それは、スイトン・ジツか…!?」

己が必殺技を防がれてしまい驚愕するインターラプターは相手の戦闘技能により一層の警戒心を抱く
そしてタケルは戦術を変更し、水を操り遠距離攻撃を交えつつ変幻自在な攻撃で相手を翻弄し始める
これには歴戦のニンジャたるインターラプターとて防戦一方となり、カラテ主体の攻撃では決定打に欠ける状況になってしまった

さらに追い討ちをかけるように、この生死を分かつ重大な局面にてオハギ禁断症状まで発症してしまう

インターラプター「グワ――――ッ!」
ヤマトタケル「なんだ、動きが止まった…いいや、この機を逃す術はない!」

小刻みに身体を震わせてうずくまる巨漢の姿に驚かされるが、この暴君を止めるには今がチャンスと思いタケルが仕掛けようとした
だがその直後に急速接近する気配をタケルは感じ取り、さらに高速で飛翔してくる物体が向かってきたためにそれを剣で弾いたが、代わりにインターラプターにトドメを刺す機会を失ってしまった
そして、愛馬シルバー・バレットに跨がったディエゴが騒乱の戦場にエントリーする!

ディエゴ「とっとと決着をつけよう、セイバー!」
ヤマトタケル「くそ、あいつか!間に合え!」

ディエゴがタケルに接近する僅かな合間に、タケルは己が剣を地面に突き刺す
そしてディエゴが宝具により時間を停止させ、その勢いのままタケルを討ち取ろうとする

ディエゴ「…なに!?俺の、いやシルバー・バレットも、動きが遅くなっている!?」

ディエゴが宝具を使う寸前、タケルは絶技「水拘」を使い自身の周囲十数mに水溜りを張っていた
その範疇にいたディエゴと愛馬は時が止まった状態でもその効果を受けてしまい、移動速度を鈍らせてしまったのだ
ゆっくりとしか動けないディエゴはそれでも静止したタケルにできるだけ接近し、時間停止が終わる寸前にスタンドによる攻撃を仕掛けた

ヤマトタケル「!」
ディエゴ「なんだと!?」

そして時が動き出す刹那、敵の攻撃を察知したタケルが反射的に剣を振るい自身を穿とうとした凶拳を紙一重で防ぎきった
ただし直撃を回避しただけであり、豪腕による殴打を無理な体勢で受け止めたため、その衝撃を上手く流しきれずにタケルは後方へと飛ばされる

3513名無しさん:2025/04/05(土) 05:27:15
>>3512
宝具『水神』と絶技を2回使ったことで魔力も割と消耗したんだよね
それに唐突な豪腕を無理矢理な態勢で受け止めたから力を上手く流しきれずたたらを踏みながら後方に飛び退いてもいて、その時の衝撃により傷跡にも響いているようだった
だがそれ以上に魔力を消耗したのはディエゴ。EXランクで途轍もない性能だから魔力の消耗量も相応に大きい

そして大量の魔力を消耗したということは、アズラエルに対する負担も大きい
アズラエルはヤマトタケルを仕留めきれなかったディエゴに怒り気味に念話を飛ばした
ディエゴはそれに腹を立てながらも、目の前のセイバーは今度こそバーサーカーと共に倒すと決意
攻めあぐねているインターラプターに無慈悲な言葉を告げる

ディエゴ「どうした、バーサーカー!お前の力はそんなものじゃないはずだ!お前のマスターの命は俺が預かってるんだぜ。あのセイバーを倒せなければ、ここでお前のマスターを殺すぞ」

もちろんこれはただの脅しで、メアリーを殺すつもりはない。アズラエルは地位こそあるがやかましくて、度重なる宝具の使用によりもうあまり使い物にならない
メアリーという代替品は、必ず必要になる
だがそんな事情をインターラプターが知るはずもなく、ディエゴの脅しは効果覿面だった

この時の彼は魂喰いによる人格への影響に加えてオハギ禁断症状の峠を越えてしまった結果、殺人マシーンとして研ぎ澄まされた最盛期に近い状態へと変貌していた
それまでうずくまっていた状態から徐ろに立ち上がり清々しく青空を見上げた後に

「イヤーッ!」

後方へ吹っ飛ばされたヤマトタケルに向かって、渾身の飛び蹴りを放つ!

3514名無しさん:2025/04/05(土) 20:09:19
>>3512>>3513
(さっきは上手く捌けたが、正直言ってマズいな…)

2騎相手になんとか奮闘しているヤマトタケルだが流石に限界が近付きつつあった
先程は狂戦士の宝具に対して直感的に滾つ瀬を使って躱し、騎兵の方は昨日の戦いでの経験を基に対抗策として水拘を選択したのが功を奏した
だが敵の攻勢を一時的に凌いだだけに過ぎない、特に騎兵の宝具に対しては抜本的な解決方法がなく、発動のタイミングを読むのも難しい上に今後は警戒されるだろうから同じ手は通用しづらいだろう

3515名無しさん:2025/04/07(月) 20:06:49
>>3512
実はインターラプターが魂喰いを始める前にアズラエルとディエゴは色々と準備を進めていた
騒動が起きれば他の主従が釣れる可能性がある一方、この地の治安維持組織がやってきて面倒な状況になる可能性も考慮していた
そのため、魂食いの騒動が開始すると同時にアズラエルは当局に連絡、街中で魔物が暴れ始めたのを確認し自社の討伐部隊で対処する、というカバーストーリーを伝える
ついでに事後処理は彼らに任せる旨を伝えつつ増援は不要であると圧力を掛けておいた
そして騒動が始まりセイバー組との戦闘が始まる前に新たな部下達が合流し、次のような指示を出していた

「お前達、見張り役は彼らに任せてあの剣士と一緒にいた少女を捕獲しなさい。一緒に来た兵士にも同じ様な指令を伝達するように。抵抗した場合、もしくは緊急事態の場合は殺害も許可します」

今まで見張りについていた部下達はセイバーとマスターと目される少女の姿を目撃している
であるならば、組織力のあるアズラエルは人海戦術を駆使して少女マスターの無力化を試みていた
ちなみにだがアズラエル本人はディエゴの宝具使用の影響で不調に陥る可能性があるのでその場で待機し、人質のメアリーを逃がさないためにも新しい部下達にその監視を引き継がせていた

――そして狂戦士と戦士による戦闘が始まりディエゴも加勢に向かい、幾許か刻が経過して

(あのライダー…!好き勝手やらせてる、ばかりでは、この僕の身が、保たない…!)

ディエゴの宝具使用によって体力をごっそり奪われた感覚に陥るアズラエル
しかもそれだけの代償を払い2対1でありながらセイバーを仕留められなかったディエゴ達には苛立つしか覚えなかった
それと同時に少女の確保に向かった部下達から未だ連絡がないことにも怒りを向け始めた、その時

『ポイント○×、少女発見!これから確保する、近場の人員も包囲・確保に駆けつけてくれ!』

その吉報を聞いて、アズラエルの引き攣った顔が幾らか緩んだ

3516名無しさん:2025/04/07(月) 21:41:22
>>3511
突如として出現した新手のキャスター
彼の問いかけに答えるものはいない。否、答えられない
見た目は白髪の少年だが、その圧倒的な気配は魔術の心得を持たない蓮子にすら伝わった

――コイツはヤバい

各々の思惑を巡らせていた彼らの思考が合致した瞬間である
そんな夏油たちの心情を知ってか知らずか、少年のキャスターは不満げに鼻を鳴らした

「どうした? 神の問いに答えないとは不敬な奴ら」
「語る口を持たないのなら疾く失せろ」

その瞬間、夏油たちは少年の力の一端を垣間見る
一瞬少年の頭上に巨大な眼球の集合体が浮かび上がったかと思うと瞬く間にそれが小さな光球に圧縮されていく
優れた術師である玉藻やソリテールらにはその光球に凄まじい力が込められていることが分かった
そしてちょうど二つの光球が少年の周囲に浮かび上がり旋回、凄まじい速度でソリテールと玉藻の二人に放たれた!

「みこーん!?」
「おっと」 

しかし、彼女らとて一筋縄ではいかない
玉藻は術で、ソリテールは自身に纏わせた魔力の障壁で光球を危なげなく防ぐ

「ふむ、さすがにこの程度で斃れる軟弱者はいないか」

攻撃が防がれたにも関わらず少年の顔に怒りや悔しさはない
少年のキャスターこと、太歳星君から放たれたのは力の象徴である『消滅の凶星』――ただし、魔力消費も考慮して圧縮率を最低まで落としたもの
この程度でサーヴァントを屠れるとは太歳星君も思っておらず、あくまで自らが招く宴に招待する資格があるか試しただけなのだ
しかし、僅かな交錯だけでもその脅威は十分に二組に伝わった

『どう思う、キャスター』
『そりゃあ、あんな目ん玉小僧ごとき私とご主人様の愛の力でチョチョイのチョイ!…と言いたいところですが』

夏油の問いにいつものおどけた調子で答える玉藻だが、その表情は渋い

『あれはヤバいです、激ヤバです。僭称ではなく間違いなく神に列せられる英霊、しかも高位のそれ。サーヴァントの規格に収まっている以上、当然その力は大きく減じているでしょうが、それはこちら側とて同じこと。即時撤退が上策かと』
『まあ、そうだろうね。今の僕達には荷が勝つ相手だ。隙を見て離脱する』

キャスターの意見に夏油もまた同調する
呪術師の視点から見れば、間違いなくあの存在は"特級"、それも上澄みの部類である。万全の準備を期して事に当たるべきであり、不意の遭遇戦に臨んでいい敵ではない。自身のサーヴァントがキャスターならなおさらである
あのような存在と真っ向勝負を挑めるのは彼が知る限り"一人"しかいない
…或いはアサシンとこの場で協力すれば打倒し得るかもしれないが、出会ったばかりの主従、なにより一方的に利用するならいざ知らず非術師と協力し合うなど断じて出来ない

一方、蓮子たちもまた念話でこの状況の収拾に努めていた

『大丈夫!?アサシン!』
『この程度なら。最も君の魔力量だと長時間の戦闘は無理だろうけどね』

相変わらずあっけらかんとしているソリテールだが余裕のない状況であることは戦闘者ではない蓮子にも理解できた

『長期戦は無理ってわけね…正直乏しくても私に魔力があるって事実自体が驚きなんだけど』
『さてね。魔術回路って遺伝することもあるし、君の先祖に魔術師でもいたんじゃない?』

先祖からの遺伝といっても今一つ蓮子に実感は沸かない。自らも一応とはいえ特殊な眼をもっているし案外超能力でも先祖にいたのだろうか

『とにかくあのキャスター…私にもとんでもない存在だって分かるわ。自分のことを神って言ってたけど…』
『実際どうなのかは分からないけど言うだけの力はあるわね。最も神と云うより"魔王"の方が似合ってるかしら。さて君はどうするつもり?』

ソリテールは玉藻と違って事実だけ述べ、献策することはない
彼女の目的は『人間の観察』であり、蓮子のサーヴァントとして契約を結んでいるのもその一環に過ぎないからだ
少し悩んだ蓮子は念話のままソリテールに返答した

『あの推定神様…何だか私達と話したがってるみたいだし情報を引き出せないか試してみる。無理そうなら最悪令呪を使って離脱するわ』

ここで、二組のスタンスによる方針の違いが現れた
純粋に聖杯を目指す夏油たちは自分たちの安全のために力の温存を、聖杯戦争の謎を解き明かすことを目的とする蓮子たちはリスクを犯してでも太歳星君から情報を引き出すことを目指すことにしたのだ

「さあ、どうした。もっと僕を満足させろ。そうすれば、神の宴へ招待してやらんでもないぞ?」

3517名無しさん:2025/04/08(火) 01:23:45
>>3514
そうこう考えてるうちに、ヤマトタケルの飛び蹴りが届いてしまった
普段ならば何か策を思いついたかもしれないがインターラプターが全盛期に近いこと、状況が困窮を、極めていることから咄嗟に対応策が思い浮かばず、腹にクリーンヒットを受けてしまう。その衝撃は凄まじく満身創痍になってしまうが、逃げられる状況ではない。イリヤを抱いて逃げる体力もない
そしてこのままだと被害は更に悪化するだろう。街1つでは、収まりきらない

「刮目せよ。其は命、其は開闢の雫にして、星を成す物――」

「――絶技・八岐怒濤!」

それは一瞬の出来事だった
何かを察したディエゴがスタンドで時を止める前に、インターラプターの肉体が次々と抉られた。間違いなく、致命傷だ

そしてインターラプターが消滅する間際、ディエゴがようやく時を止められた
そこでディエゴが見たのは、凄まじい絶技だ。
もしほんの少しでも対応が遅れていたら――なんて考えてるうちに、ディエゴの口から血が溢れ出していた。
どうやら時間を止められたのはギリギリのようで、ディエゴにもその絶技は効いていた
殺人マシーンと化したインターラプターは一言も発することなく、絶命していた

ディエゴ(なかなかの威力だ。だがこの好機、逃すわけにはいかん!)

ディエゴは満身創痍で、魔力もかなり消耗したヤマトタケルにスタンドで無駄無駄ラッシュを仕掛ける
念の為、悪足掻きされないように時を止めて

【インターラプター@ニンジャスレイヤー 消滅】

3518名無しさん:2025/04/08(火) 05:53:32
>>3517
――ディエゴの思惑に反して、時は止まらなかった
スタンドによるラッシュ攻撃と同時に展開しようとした宝具の開帳は、魔力切れを起こしたアズラエルが気絶したことにより不発に終わってしまった
この事実にディエゴは衝撃を受け、仕掛けようとした猛攻撃は少しだけ緩み、満身創痍ながらも防御態勢になったタケルを何発か殴ったもののトドメを刺すには至らなかった
一方、さらに負傷が増えたヤマトタケルはより戦うのが困難な状況になっていたが、最後に残った気力を駆使して死に物狂いで反撃を仕掛ける
これには如何に強力な近距離パワー型のスタンドとはいえ防ぎきるにはいたらず、遂には押し負けてしまいディエゴの首筋に剣先が突きつけられた

ヤマトタケル「(息を荒げながら)これにてしまいだ、ライダー!」

ディエゴ「…いや、そいつはどうだろうなぁ?」

危機的状況だというのに、ディエゴは剣士の後ろに視線を向けている
視線を合わせない相手に訝しむタケルは、直後に少女の悲鳴を耳にする

イリヤ「いやっ!ちょっと、離して!!」
ヤマトタケル「ッ!イリヤ!?」
モブ部下「動くな!変な動きを見せたら、こいつを殺すぞ!」
ヤマトタケル「くっ…貴様、よくもこんな卑怯な手を」
ディエゴ「いいや、聖杯戦争であればマスターを狙うのも常套手段だろう?」

――この時、周辺にいた人々の避難誘導を終えたイリヤはヤマトタケルが戦っている近くに戻り、物陰からその様子を窺っていた
しかし、アズラエルの指示を受けてイリヤの事を探していた部下達が彼女を発見して即座に身柄を拘束してしまった
ちなみにこの時の光景を追い詰められたディエゴは目撃しており、逆に背を向けていたヤマトタケルはイリヤが大声を発するまで気付けなかった

この状況にタケルは為す術もなく、ディエゴに剣先を向けたまま動けなくなってしまった
まだまだ斬り伏せられる危険性があるためディエゴも予断を許せなかったが、ひとまず人質ができたことで余裕が生まれ始めていた
そして捕まってしまったイリヤはタケルが勝利する機会を奪ってしまったことに罪悪感を抱いたが
腹を据えた表情で前を向き、己が従者を見定めて片手を伸ばした

イリヤ「令呪をもって命ずる――」

令呪を1画、いや2画を使ってでも状況を打開しようと言葉を続けようと口を動かして、

イリヤ「セイバー!わた」

それを遮るように飛翔したナイフがか細き首元へと突き刺ささり、その後が紡がれることはなかった

人質として捕らえられた己が喚び人が令呪で何かしようとしているところを注視していたヤマトタケルと、捕らえた人質が勝手な行動を起こしどう対応するか判断が遅れたアズラエルの部下は、喉から血を流す少女の姿に釘付けとなり唖然とするしかなかった
一方、ディエゴは自分への注意が逸れている間に何かしらの覚悟を決めて令呪を使おうとしていた少女に危機感を覚えて即座にナイフを投げ飛ばしていたのだ
マスターが保有する3回だけの絶対命令権、己がサーヴァントに強力な効果や超常現象をもたらすそれによってせっかく得られたチャンスをふいにされたくなかったがゆえに

ヤマトタケル「イリヤーーーッッ!!!」

自分への呼び掛けに反応し、喉に強烈な痛みを感じながらもイリヤは声を発しようとしたが、いくら頑張れども空気が抜けるような音しか出てこなかった
急激に遠のく意識の中で、この地で共に戦ってきたセイバーのことや、一番大切な親友の姿を頭の中によぎらせながら
幾許の間もなく、息途絶えてしまった


【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ 死亡】


ヤマトタケル「ッ、ライダーーーーーッッッ!!!!!」

魔力供給のパスが閉ざされ、己が喚び人の命が尽きた事実を突きつけられたタケルは慟哭しながらディエゴを斬りつけようとした
しかし、要石を失い現世に留まる術を失ったタケルでは十全な力を発揮すること叶わず、あまりに大雑把な剣捌きは背後霊によっていとも簡単に止められてしまった

ディエゴ「もうお前は只の亡霊に過ぎない、とっとと消えな!」

そしてスタンドによるラッシュ攻撃、無駄無駄無駄と口ずさむディエゴに為す術もなくヤマトタケルは嬲られる
攻撃が終わり吹き飛ばされた後は本当に立ち上がるだけの体力も気力も残っておらず、無念を抱いたまま悲劇の皇子の幕は閉じてしまった


【ヤマトタケル@Fate/Samurai Remnant 消滅】

3519名無しさん:2025/04/08(火) 12:12:11
>>3515
あのような存在と真っ向勝負を挑めるのは彼が知る限り"一人"しかいないってまあ当然五条悟なんだけど、そっちはそっちで参加してたら困るが。
とりあえず夏油組は撤退したいも、太歳星君はそう簡単に逃してくれそうな気がしている
ここに五条悟が居ればもしかしたら彼ならば、一時的に共闘やこの化け物の相手をしてくれたかもしれない。夏油自身、五条の最期の言葉に多少は救われている。
しかしここに〝最強〟はいない。

夏油(神の宴とやらに、興味はないんだけどね……)

流石の夏油も思わず冷や汗が流れる。
おそらくこのキャスターは理不尽で身勝手な存在だ。神の宴なんて望んでもない。だがある程度は満足させなければ、危ない予感がした

3520名無しさん:2025/04/09(水) 22:16:25
魔力の消耗を少しでも抑えるために変身解除して、満身創痍の生身で歩き続ける太牙
目的は当然、舞衣を殺したキャスターを打倒すること。その仲間集めだ
その途中でカブキ、アタランテ、マヤ、ザンキを発見する

太牙(これは……サーヴァントの気配か)

サーヴァントの気配を感じ取った太牙は彼らに見つからないように気配遮断しつつ、聞き耳をたてる
どうやら普通に情報交換したり、交流しているだけ。なんならカブキのことは以前の一件で面識があり、彼が人助けしていたことを知っている。まさか彼がマスターだとは思わなかったが、人助けした功績から善良な部類だと判断する

もっとも幼い少女(マヤ)を巻き込むのはあまり気が進まないが、今は時間がない。まあ最悪、少女の方の主従は連れて行かないという手もある。三騎で挑んでも勝てるかわからないと先程の戦闘で思い知らされたがゆえに。

太牙「お前は、あの時の鬼か。まさか聖杯戦争のサーヴァントだったとはな」

カブキに声をかけていた太牙にアタランテとザンキは警戒する。しかし太牙は満身創痍で、こちらはサーヴァントが2体。負ける気はしなかった

カブキ「ああ。今は夏油とかいうマスターに変身音叉を取られて鬼じゃないこどなあ」

太牙「そうか。今からその夏油というマスターを倒してもいいが……時間がない。俺の話を聞いてくれないか?もちろんそこの子供は巻き込むつもりはない」

カブキ「マヤを巻き込まないなら、その話を聞いてやろうじゃねえか」

マヤ「え?どうして私は蚊帳の外なの?」

ザンキ「お前はまだ子供だからな。こういう話は、大人の役目だ」

マヤ「むぅ〜。私も人を守る師匠みたいな立派な鬼になりたいんだけどな〜」

そして太牙はインターラプターや太歳星君との激闘と、自身のマスターが死んで辛うじて単独行動で動けてること。太歳星君を倒して仇を取りたいこと、太歳星君の太牙が知り得る情報を話した

3521名無しさん:2025/04/09(水) 22:17:17
>>3506
とりあえず連絡先を交換したキリト組、ユウキ組、カズマ組。
ちなみにアリス以外はケータイやスマホを持ってるからサーヴァントも連絡先を交換した。アリスもスマホは所持していないものの、利便性は知っていたので近所のスマホショップで契約して連絡先を交換した

カズマ「なあ、とりあえず俺達で固まって行動しないか?」

ユウキ「ボクはそれでもいいよ!冒険は多い方が楽しいからね!」

一護「だからこれは冒険じゃないって……」

矢車さん「……お気楽だな。これは聖杯戦争だぞ」

ユウキと一護のやり取りに皮肉を飛ばす矢車さん。やはりというか、何か浮いてる

キリト「まあ……カズマの言う通り固まって行動するメリットはある。この聖杯戦争の裏で潜んでるやつはよほど手練れだろうし、一組では太刀打ち出来ない可能性がある。デメリットは単純に情報収集が遅れることだな……」

影山「どうするのか、難しい問題だな」

3522名無しさん:2025/04/09(水) 22:18:32
>>3519
夏油「要するに君を満足させれば、それでいいんだね」

夏油の言葉に太歳星君は頷いた
その態度はどこか五条悟に似ている。

夏油『このサーヴァントを倒す必要はないらしい。何か彼を満足させることが出来たらいいが……この態度からして戦いは避けられないか』

夏油は玉藻に念話を送った
とはいえ、相手は強力無比なサーヴァントだ。どうしたら満足するのか……

夏油「君はどうしたら満足するのかな」
太歳星君「足掻いて、僕を満足させろ。そうしたら生かしてやる」

夏油(まるで話が通じてないな……)

3523名無しさん:2025/04/14(月) 17:03:30
夏油「仕方ない。ここはどうやら君を満足させるしかないようだ。変身」

夏油は仮面ライダー歌舞鬼に変身。鳴刀 音叉剣を構えて抵抗の意志を見せる。そして玉藻も宝具の水天日光天照八野鎮石を発動してサポートし、呪霊を駆使しつつ太歳星君に攻勢を仕掛けるが呆気なく返り討ちにされてしまった
まず玉藻の発動した最大限の呪術が一掃返しにより、数倍返しで玉藻に跳ね返される
そして玉藻は倒れ伏し、残るは夏油だがあろうことか夏油はただの肉弾戦で追い詰められてしまった。

これが仮面ライダー歌舞鬼に変身したカブキならば肉弾戦に限れば多少は善戦出来たかもしれないが、夏油はかなり特殊な状況で歌舞鬼に変身した上に、歌舞鬼としての戦闘経験がまるでない。

そもそも仮面ライダー響鬼世界の〝鬼〟とは鬼として鍛え上げた者だ。
呪術の才能があろうとも、普通に鍛えていようとも〝鬼として鍛えた鬼〟には劣る。
呪術を除いた鬼としての要素では、今の夏油ではマヤにすら劣るだろう。

これはマヤがザンキの宝具を用いて変身しているのもあるだろうが、それ以上に鬼として鍛えてきたのが大きい
夏油は仮面ライダー響鬼世界の〝鬼〟をよく理解していなかったがゆえに、このような状況に陥ってしまった。

太歳星君は倒れて変身解除された夏油から変身音叉を取り上げる。

「これ、お前のじゃないよね」

夏油の不慣れな動きを見ればわかる。夏油は明らかに歌舞鬼として戦い慣れてない。他のマスターから奪ったか、何らかの方法で入手したのか。もし前者なら、本来の持ち主に渡った方が価値があるし、楽しめる。

(悟……。私はここまでなのか?)

「――――」

夏油を葬る時まで呪術師らしくない言葉を吐いた〝最強〟を思い出す
このまま自分は、再び終わってしまうのか……それはあまりにも残念で、悔いが残る。

五条悟のおかげで、彼の心は多少マシになったが猿の殲滅は諦めていない。
しかしそんな願いも叶わぬまま、自分らしからぬ戦い方で敗退する。……これではあまらにも、滑稽だ。

しかし太歳星君はそれ以上、何もしなかった。

「よく足掻いてみせた」

太歳星君は夏油と玉藻を激励すると、今夜に二条城で数騎のサーヴァントが仕掛けに来ることを伝えた
自分は楽しむために、ただそこで待つと。
自分を倒したくば夜に二条城に来いと。どの道、これを機に自分を倒せなければ次々と主従を狩ると。
ちなみに変身音叉は返さない。正しい使い手に渡した方が楽しいからだ。

ちなみに太歳星君が夏油組を認めたのは、玉藻が視肉を使わせたからだ。
宝具を使った上での最大火力。視肉を使わなければ一掃返しでもどうなっていたかわからない。つまり自分に視肉を使わせたから合格としたのだ

それを聞いた夏油組はボロボロになりながらも去っていった

五条『――――――』

五条悟の最期の言葉を思い返す

夏油(悟、私は――)

そして夏油組が去った後、ソリテールは太歳星君に『お話』したいと声を掛けるのだった

3524名無しさん:2025/04/14(月) 17:15:33
>>3508>>3510
シロッコ達が立ち去った後、今後の方針について話し合う三組の主従達
キャスターやピトフーイ達が二条城で戦いを待ち望んでいること、街全体に関わる厄災を用意していること、戦いに勝利すれば何かしらの情報を得られること、アサシンのマスターを殺めたこと、等々
嘘や誇張があまり感じられない話しぶりからしてキャスターが本当に危険な存在であると想定し、その凶行を止めるために動く事で概ね方針を定めていた
なお、伊織組やレン組を襲ったであろうアサシンが横槍を入れてくる可能性も考慮して美遊兄組にも伝えているが、キャスターの方が大事ということもあり継続して警戒に留めておくことにした
もう一つ、二条城に向かえばピトフーイがレンを狙ってくるのは明らかであるため、「またピトさんと戦わなくちゃいけないのー……」と若干トラウマ気味なレンは落ち込み気味であった

3525名無しさん:2025/04/14(月) 19:36:42
>>3507>>3508>>3510
伊織組・レン組・美遊兄組の一団から離れた後、シロッコはタクシーを拾って京都の街中を移動する
ちなみにピトフーイと李書文も一緒に同乗している、彼女らも二条城に戻ろうとしていたので特に断る理由もなく一緒に行動している
その最中に太歳星君から「新たな得物が釣れた」という念話が入り、その少し後にシロッコの身体に疲労感が襲いかかった

「くっ、仕方がないとはいえこれは慣れないな」
「なんか具合が悪そうね、どうかしたの?」
「…どうやら、私の盟友が今宵の宴に新たな招待客を招こうとしているようだ」

この時、タクシーの運転手に変に勘ぐられないように言い回しを変えてピトフーイに伝える

「ってことは、私達の知らない所で愉しんでいるってわけ?」
「まぁそういうことだ」
「えーーいいなぁ、私も他の参加者を見つけて早く一戦交えたいーー」
「君達は先程の一団と出会っていただろう?」
「そりゃあパーティーに招待はしたけど、あんな衆目の前で騒ぐわけにもいかないし」

ピトフーイもシロッコの意図を察してか、直接的な言葉を上手く躱しながら言いたいことを言ってみる
ちなみにだが戦闘狂の彼女とて一応の常識や社会性は持ち合わせている、さすがに無関係な人々がいる前でレン達と戦うつもりはなかった

「…ところで話を変えるが、君はその相方と一緒にいて疲労感とか覚えたりはしないのか?」
「ん?いいや、ちょっとは疲れやすいかもしれないけど充分に動けるわね」
「――貴殿の従者とは違い、儂はただの武術家。一種の境地には至れども大それた芸は身につけておらん。ゆえに、無駄に浪費することもないがな」

シロッコの意図を察したのか、李書文が少しだけ口を開いた
つまるところ、強大な術を使う太歳星君とは違って派手さはないが魔力の消費が少ない、といったところか
それが彼女達の利点であるとシロッコは理解しつつ、魔力の消耗による影響をただ耐え抜くしかなかった

3526名無しさん:2025/04/14(月) 19:46:56
>>3521
ユウキ「あっ、そうだ!セイバー、蓮子に連絡してみない?」

一護「あぁ、あいつらか。色々調べるとは言っていたが…さっきの今じゃあ碌に情報が集まっていないんじゃねぇか?」

カズマ「ん?その蓮子って一体誰なんだ?」

連絡手段を手に入れて団体行動をとるか別れて情報収集を行うか考えた時、ユウキは蓮子達を思い出してセイバーに尋ねてみた
その後にキリト達に蓮子とアサシンの主従に遭遇したこと、京都を覆う結界を調べていたことや魔物の凶暴化など聖杯戦争に関連していそうな出来事について調べていることを説明した

キリト「俺達とは違う視点から色々と調べているんだな。もしその人達が何かを掴んでいるなら是非とも聞きたいところだが」

アリス「ひとまず連絡をしてみるのはいいかもしれませんね。新しい情報がないとしても、相手方の状況を把握したり協力関係を継続することには繋がります」

ユウキ「そうだね、じゃあ電話してみる」

そしてユウキは蓮子の電話番号へと繋いでみるが、何度コール音が続いても通話する気配が訪れなかった
この時、蓮子達は霊園にて別の陣営やキャスターと遭遇しており電話を取る余裕がなかったのだが、ユウキ達にその事情を知る術はない

ユウキ「おっかしいなぁ、全然出てくれないや」

一護「しょうがねぇ、また後で連絡してみればいいだろう」

ユウキ「そうだね、一応メッセージだけは送っておこうか」

3527名無しさん:2025/04/14(月) 21:54:45
>>3520
太牙は自分に残された時間が残り僅かで、丸1日は保たないだろうことも話した
つまり太牙込みで攻め入るために、深夜くらいには見つけ出さなければならないことを話す
そしてアタランテはキャスターと二条城で戦い、彼がそこを陣地しているであろうことを話した

3528名無しさん:2025/04/15(火) 10:10:48
太歳星君に敗北した夏油、響鬼世界の鬼である歌舞鬼に変身し、敗けたからまあ当然全裸になり、服を失ったんだよね

そして服を新調するんだけど、五条悟のことを思い出してたこともあって高専時代の制服のような真っ黒な服を選んだ

夏油(悟。私と君が並べばいつでも〝最強〟だった……)

それは過去に捨てた感傷だったかもしれない
だが五条に呪いらしくない言葉を吐かれてほんの少し救われて、笑えて。
そして伏黒甚爾を彷彿させるような圧倒的な力を持つキャスターに出会い。だからこそ、こんな感傷に浸ったのかもしれない

合理的に考えれば、再戦しないほうがいい。

だが――

だが――

夏油(私の思想としては猿に手を貸すつもりはない。だが悟ならこういう時――)

3529名無しさん:2025/04/15(火) 10:11:36
>>3527
カブキ「俺とキャスターとアサシンはそいつを倒しに行く。マヤみたいな子供がマスターって理由で狙われかねないからなあ。だからマヤ、お前達はここで待ってろ」

マヤ「やだ。私と師匠は鬼だから。私は未熟だけど、鬼だから!戦えない人達を守りたいよ!」

ザンキ「マヤ……」

カブキ「……やっぱり子供は汚くねえ。純粋だな。……ついてこい、マヤ。止めてもどうせ来るんだけどなァ」

カブキはマヤの決意を聞いて、あえてそれを汲み取った

3530名無しさん:2025/04/15(火) 10:16:46
>>3358のカブキのセリフにミスがあることが判明したので修正します)

>>3527
カブキ「俺とアーチャーとアサシンはそいつを倒しに行く。マヤみたいな子供がマスターって理由で狙われかねないからなあ。だからマヤ、お前達はここで待ってろ」

マヤ「やだ。私と師匠は鬼だから。私は未熟だけど、鬼だから!戦えない人達を守りたいよ!」

ザンキ「マヤ……」

カブキ「……やっぱり子供は汚くねえ。純粋だな。……ついてこい、マヤ。止めてもどうせ来るんだけどなァ」

カブキはマヤの決意を聞いて、あえてそれを汲み取った

3531名無しさん:2025/04/15(火) 15:08:50
>>3523
ソリテールは一応夏油組を警戒しつつも大量の剣を出現させて太歳星君に攻撃していたけど、まぁそれでも太歳星君にあしらわれてたり消滅の凶星の対処に追われてたようで
そうこうしている内に夏油組が太歳星君に仕掛けたけど返り討ちにあい、しかし満足げな様子の太歳星君にトドメを刺されずに彼らが立ち去るのを見送った
一段落ついたと判断したソリテールは太歳星君に『お話』したいと声を掛け、手に入れた式神の形代を返却しつつ幾らかの情報交換に応じてくれた

ソリテール側は京都を覆う結界について分かった事や魔物の凶暴化には何かしらの裏があること、あとは何組かの主従と遭遇したことを語った(なお伊織組やレン組を襲った事については語っていない)
太歳星君は霊脈を調べて何か分かった事を匂わせつつも具体的には語らず、今宵二条城にて大規模な戦いを起こすことを語る
また霊脈を通じて大規模術式を敷設し京都全体を祟ることも告げ、なるべく多くの陣営が集まることを望んでいることも伝えた

そして気が済んだ太歳星君は霊脈を通じてその場から消え去った
さすがにこれ以上の戦闘を行えばシロッコの体調に障ることも理解していたし、喧伝は充分にできた
あとは二条城にて座して待つのみ、様々な英霊が織り成す狂騒を愉しむのみとなった

3532名無しさん:2025/04/15(火) 17:26:14
夏油は二条城に行くことに決めた。
憎き伏黒甚爾を彷彿させるようなサーヴァントにやられっぱなしでは気に入らないし、こんな有り様を五条に見られたらきっと彼に笑われる。〝最強〟の片割れとしてそれはあんまりだ。

もちろん聖杯戦争には生き残るつもりだが、あのサーヴァントを討伐しなければおそらく勝ち目がない
そのためには癪だが、猿達と共闘も視野に入れなければならない。それほどまでに強かった。
それにこの世界には呪術師もいる。あんな危険なサーヴァントが野放しにされて、魂喰らいのために呪術師達が犠牲になる自体も防ぎたい。それは夏油が呪術師に見せる〝優しさ〟と親友の五条悟に祓われて死亡前ほど野望に燃えていないことが大きいか。
全く呪いらしくない言葉を吐かず、自分を祓った五条悟。やはり彼は憎めないし、どうしようもなく親友なのだ。
強敵を前に逃げ出してそんな彼に笑われたくない。夏油傑は〝最強〟の片割れであるがゆえに

3533名無しさん:2025/04/15(火) 18:05:03
>>3525
「ところで今そんな状態で深夜の決戦は持つの?  マスターの魔力切れで消滅とか萎える奴でしょ?」

「その点については問題ない。確かに陣地の外なら厳しいが、陣地の中であれば魔力は十分賄える」

「そして万全を期すための備えとして各地の霊地を掌握したのだからな」

地脈の流れに精通するキャスターにとって京都という土地は魂喰いよりも効率のいい魔力供給源となる。
決戦の最中に魔力切れによる消滅などキャスターからすれば唾棄すべき結末。
シロッコもまた果たされるべき決着を見ずに終わるつもりはなかった。
そんな両者の考えが一致したことが此度の決戦における備えに繋がったのである。

最も元々破格である太歳星君の現界維持と儀式にて使用する魔力を残す都合上、自身の強化などには当てられずあくまでシロッコの負担を減らす程度の魔力となるだろう。

3534名無しさん:2025/04/16(水) 00:37:54
太歳星君の強さを懸念する声があるのでちょっと>>3531の補完を兼ねて攻略の糸口を作ってみる

>>3531

「さて、そろそろ終いだ。これから盛大な宴があるからな。お前たちは来るも来ないも自由だ。最も――」

――どう選択しようが降りかかる"死"に怯え続けることになるだろうがな

凶悪な笑みを浮かべこの場を去ろうとするキャスターに蓮子は必死に頭を働かせる。この恐るべき神霊を打倒しなければ自分達に未来はないのだ。もう少し何か情報を引き出せないか……

ふとある考えが蓮子に閃いた
普通に考えれば成功するはずがない策とも言えない策。だが、目の前のキャスターは大量殺戮を意に介さない凶悪さと同時にある種の律儀さを有していることがこれまでのやり取りで分かっている
試してみる価値はあるかもしれないと蓮子は思った

「……ねえ神様。最後に一つだけ聞いていいかしら」
「なんだ?何を聞きたい?」
「――貴方の名前よ。ここまで大それた事をするんだもの、さぞかし名のある神様だと思ってね。貴方は一体何者なの?」
「くくく…ははは!随分大胆なことを聞くな小娘。それが何を意味するか分かっているだろうに」
「ええ勿論。でも宴とやらを催すのに客人に対して名乗らないのは失礼でしょう?それとも最後まで『名無しの神様(キャスター)』で通すつもりかしら」

蓮子の考え…それはキャスター本人へ単刀直入に真名を問うこと
我ながら馬鹿な事を聞いていると蓮子は思う。何しろ自分の弱点を自分で口にしろと言っているに等しいのだから
しかし、元々このキャスターは各地の霊地を掌握して大量殺戮を引き起こすことを喧伝して回り多数の主従を敵に回すという甚だ狂った行為をしでかしている
ならば同じくらい滅茶苦茶なことを聞いても案外プライドから答えてくれるのではないかという打算があった
実際蓮子は知らないことだが、かつてキャスターは己に挑戦してきた少女に名を問われた際に堂々と名乗った過去がある

「ふん…術師ですらない分際でよく吠えたものだ。いいだろうお前の愚かさに免じて教えてやる…と言いたい所だが、今は仮にもサーヴァントとして契約を結んでいる身だ。易々と契約者でない者に真名を教えてやる訳にはいかんな」

キャスターの返答にさすがに駄目かと内心で蓮子は溜息をつく。挑発に逆上されなかっただけでも御の字かと考え直すが…

「――だが、条件次第では教えてやらんこともない」
「本当…!?でも条件って…?」

キャスターの思わぬ一言に目を剥く蓮子。そんな彼女の反応を楽しそうに見やりながらキャスターは言葉を続けた

「相応の貢物を寄越せ。人が神に供物を捧げ、対価として神が祈りに応える。古来から続く人と神の関係だ」

キャスターの突きつけた条件はある種古典的な等価交換
ならば蓮子にも考えがある。念の為ソリテールに念話で考えを話し確認をとった。ソリテールからは何とも愉快そうなOKとの返答
意を決してキャスターに蓮子は向き直る

「分かったわ。神様の言う通り"相応の貢物"を出してあげる」

「私の名前は『宇佐見蓮子』。召喚したアサシンの真名は『ソリテール』。名には名で応えるわ!貢物として不足はないでしょう?」

威勢の良い言葉とは裏腹に蓮子は緊張していた。自分の名はともかくソリテールの名は他のサーヴァントの真名と等価とはとても言えないのだから
――『無名の大魔族』。ソリテールの生き様が昇華したこの宝具の効果によって、ソリテールという名を知っても何ら有益な情報を相手は得ることが出来ない。蓮子は宝具の名前もそれに纏わる血に塗れた逸話も未だ知らないが、とにかく真名を知られても問題にならないということだけは把握している
果たして目の前のキャスターはこの事実をどう捉えるか…

「くくっ…よくよく小賢しく頭が回る小娘だが…まあいいだろう、お前たちが自分の名を明かしたことに代わりはない。対価として僕の名を教えてやる。心して聞け」

「――『太歳星君』。お前たちを終わらせる者の名だ。その時が来るまで噛み締めておけ」

そう言い残すとキャスターは――『星神』太歳星君は去っていった

「やれやれ、とんでもない存在を敵に回してしまったみたいだねぇ」
「さすがにビッグネーム過ぎて驚きだけど…どの道立ち向かわなければ祟りで一方的に殺されるんだから今更よ。相手が何だろうと倒すしかないでしょ!」

『星神』『冥府の惑星』『木星の鏡像』『族滅の化身』…無数の異名を持つ凶神が敵の正体。知識があるからこそその恐ろしさを実感する蓮子
しかし相手がどれ程強大だろうが蓮子は自分の無力を嘆くような遠慮がちな人間ではない。必ずやキャスター改め『太歳星君』を打倒し、この京都に封じられた秘密を暴くと誓うのであった

3535名無しさん:2025/04/16(水) 00:40:10
>>3534
すいません、仮投下スレと間違えました
改めてそちらに投下します

3536名無しさん:2025/04/16(水) 08:08:26
>>3534
仮投下スレで許可を頂いたので改めて本投下扱いにします

3537名無しさん:2025/04/16(水) 22:06:57
レン(ピトさんは絶対に私と戦いたいがるだろうなぁ)

また狂気的で強い相手と戦うことにうんざりと落ち込みつつ、レンは気合を入れる

レン(まあピトさんとそのサーヴァントをなんとか出来そうなのは私くらいなんだ。がんばらなきゃね!)

そしてレンはこの場に居るみんなにピトフーイの説明を始めた
それは性格など大雑把なものでなく、戦闘スタイルやレンに拘ってることなど様々だ

レン「――と、ピトさんについての情報はこんな感じかな。アーチャーさんも私と一緒に戦うことになると思うから、がんばろうね!」

名護さん「ああ。そして俺が戦うサーヴァントは李書文か。まあ名高い英雄だが、俺もこれまでファンガイアという化け物と戦ってきた戦士だ。安心して任せなさい。……もっとも、ファンガイアも全員が悪いというわけじゃないがな。たとえば俺の弟子(渡のことを勝手にそう呼んでるだけ)の兄、登太牙は心を入れ替えて人間との共存を目指してる」

3538名無しさん:2025/04/16(水) 22:08:21
>>3532
夏油「クックックッ。まさか私にもまだこんな心が残ってたとはな」

自分の決断に、夏油は思わず笑ってしまう。それはまるで五条に殺される前の、あのやり取りの時のような笑い方だった。
夏油は若い術師を理由なく殺さない。殺させるつもりもない。そういう所はやはりなんなかんだ、優しかった頃と同じなのだろう。
高専時代と――
夏油傑は誰がなんと言おうが非術師(さるども)は嫌いだ。だが高専の連中は恨んでいなかった。
色々と世界の過酷さを知って、ただ心の底から笑えなくなっていただけなのだ。

そんな夏油が五条に殺される前、彼の言葉で再び心から笑えた。
思えばその時から夏油傑という人間は、少し心変わりしていたのかもしれない

夏油「私は非術師がいない世界を作る。その願いは変わらない。でも術師を虐殺しかねない相手は、放置出来ない」

――マヤや真衣が通っていた中学に訪れた時を思い出す。
真衣はあまりわからなかったが、マヤのあの昔の自分にも似た信念はよく覚えてる。
他にも、色々な若い術師が居た。彼女達を守りたいという気持ちは紛れもなく夏油の〝本心〟だ

夏油(私がこんな決断を下したのは――悟。君があの時、私を心の底から笑わせてくれたかもしれないな)

3539名無しさん:2025/04/16(水) 22:09:17
>>3526
矢車さん「もしかして殺されたんじゃないのか?」
影山「兄貴、流石にその発言は……」
カズマ「そうだぞ。アサシン兄、お前はちょっと黙ってろ」

キリト「いや……兄のアサシンが言うように、既に殺された可能性は考慮してもいいかもしれない。俺も無害な人が死ぬのは残念だけどこれは聖杯戦争だし、黒幕を探っていたなら消された可能性もある」

一護「マスターの蓮子はともかく、アサシンの方は胡散臭い奴だった。だからまだ生きてるとは思うけど、あまり頼りには出来ねぇな。俺はどうにもあいつがきな臭く感じる」

ユウキ「相変わらずセイバーは蓮子のアサシンに厳しいな〜」

カズマ「……とりあえず信用出来るかどうかは、まだわからない感じってことか」

3540名無しさん:2025/04/16(水) 22:10:11
蓮子とソリテールは帰り道、気絶から復帰したアズラエル、ディエゴと遭遇。ソリテールがアサシンで気配遮断してたからディエゴは相手がサーヴァントだと気付かなかったがソリテール自らサーヴァントだと明かした上で『お話』して太歳星君から聞いた情報を教えてたっけ
京都全体を祟るのはサーヴァントじゃないアズラエルやメアリーを危険な目に合わせるリスクがある
まあアズラエルについては内心あまりよく思ってないディエゴだが、メアリーの損失は厄介だ
必然的に二条城に向かうしかない
ついでにいつでもマスターの替えが効くようにメアリーも連れて行く。ヤマトタケルの一件で痛い目を見ているので、慢心はしない

3541名無しさん:2025/04/16(水) 22:10:48
今回の聖杯戦争、聖杯が汚染されると疑ってる組もいるけど実は汚染されてないんだよね
これが知れ渡ったらスタンスが変わる組も居そうだ
まあまずは太歳星君をどうにかしなきゃマスター達の全滅は免れないが

3542名無しさん:2025/04/16(水) 22:13:00
>>3531
京都全体を祟るという情報に蓮子は恐怖に駆られた
そこでスマホからメッセージ音が鳴り、ユウキからメッセージが届いたことを知る
蓮子はユウキに情報を伝え、一護やキリト組とカズマ組もそれを知った

カズマ「マジかよ、これ……」

影山「カズマ、兄貴。……どうする?」

矢車さん「これが本当なら聖杯戦争どころじゃないな……」

一護「もう聖杯戦争なんて関係ねぇ!この京都も、巻き込まれたマスター達も、ユウキも――俺が護る!」

ユウキ「ボクもこんな計画は阻止したいかな」

アリス「私もです。キリトはどうですか?」

キリト「もちろん、俺もだ。これが本当ならほとんどのマスターや京都の住人が殺される可能性がある」

三組の意見は一致していた
そしてそれは蓮子とソリテールとて同じだ。
蓮子はまだ死にたくないし、ソリテールとしても『お話』が愉しめなくなるのは不都合。そもそも蓮子が死ねば、自分も連動して消滅するだろう

ゆえに蓮子組も二条城に攻め入ることになった

3543名無しさん:2025/04/17(木) 04:02:18
>>3537
ファンガイアや登太牙に近い人物、という情報を聞いてアルトリアやアスナはアーチャーの素性をだいぶ絞り込めることができたんだよな
ただこれまで真名を明かさずに協力関係を築いてきたこと、キャスター討伐という大事が迫っていることから、これ以上詮索することなく共に戦う仲間として考えているようだ

3544名無しさん:2025/04/17(木) 19:59:51
夏油が二条城に向かう途中、マヤやカブキと遭遇する
そしてザンキ、アタランテ、太牙などサーヴァントがいることからマヤもマスターである可能性が高いと察した

夏油「や、マヤちゃん。君もマスターだったのか」
カブキ「夏油、てめえ!」
マヤ「夏油先生……カブキが言ってた通り、本当にマスターだったんだ。……私達を倒しに来たの?」

こちらを警戒する二人とサーヴァント達に夏油は「まあそう思われても仕方ないか」と口にして

夏油「私は呪術師は襲わないし、今はちょっと急ぎの用事があるんだ」
マヤ「急ぎの用事……?」

夏油「私は一度、やたら強いキャスターに倒されたんだけど、彼はかなりの危険人物でね。魂喰いで呪術師を殺されたくないし、旧友と過ごしてた時を思い出したから――そのキャスターにリベンジしたいと思ってる」

マヤ「えっ!?夏油先生も噂のサーヴァントを倒そうとしてたの!?」
カブキ「まさかこんな奴と同じ目的だとはなァ」

夏油「そうか。君達もキャスターを……」
マヤ「じゃあ一緒に協力しようよ!仲間は多い方がいいでしょ?」

夏油「いいよ。非術師にはあまり協力したくないけど、君達は呪術師の卵と鬼だからな」

カブキ「……複雑な心境だけどよ、たしかに仲間は多い方はいいよなァ、マヤ。でも1つ条件があるぜ。俺の音叉、返せよ」

夏油「残念だけどそれはキャスターに奪われた。まあ彼の性格上、君に返しそうだけど」

カブキ「ちっ、そうかよ」

3545名無しさん:2025/04/17(木) 20:18:47
二条城の決戦の前にシロッコと太歳星君もまた色々と準備していた
喧伝によって多くの主従に自分達の存在を知りそれらが押し寄せてくるだろう、そこから生じる経験したことのない死力の闘いになることを期待する太歳星君であったが
しかし懸念点として強者たる自分を無視して契約者であるシロッコを狙う輩が現われる事も予想、そうなればせっかく用意した狂乱の宴も不本意な幕引きで終わるという萎える展開も考えられた
そこで太歳星君は自身の下僕たる十二神将をシロッコに授けることにし、自身が戦っている間は彼には別の場所にいてもらい式神達に護衛してもらうことにした

ちなみにだが、太歳星君は霊脈を解析して術式を仕込んだため各霊地に送り込んだ式神たちをすでに呼び戻しており、ソリテールから返却された形代から式神(>>3531参照)を蘇らせているので全員が揃っている状態である
なにせサーヴァント相手に力不足な式神に霊地の防衛を任せても仕方がない、12体の総力ならば英霊相手でもある程度は対抗できるだろうと思い王将を守る駒として活用することにした

それと、太歳星君は霊地を他の主従に奪われることを問題視していなかった
霊地争奪戦は「自身の存在を認知させること」と「霊脈を調査して儀式や黒幕の情報を得つつ揺さぶりをかけること」が主目的であり、自身の霊力を強化することは二の次であった
たとえ霊地を奪われ弱体化したとしても、本気になって自分を潰そうとする英傑どもを圧倒的な力でねじ伏せることを愉しみにするような凶神なのだから、全く気にしていなかった

3546名無しさん:2025/04/17(木) 21:47:20
>>3542
あれから蓮子達はスマホでやり取りしつつユウキ達と合流した。そこで簡単な自己紹介の後、真名など蓮子達が得た太歳星君の情報を共有し、作戦を練ることにした

・太歳星君は各地の霊地を掌握して力を増している。そのまま全員で向かっても魔力の差で押し切られる可能性が高い
・よって直接二条城に乗り込んで戦闘する組と各地の太歳星君が掌握した霊地を奪還する組に分かれることにする(太歳星君は霊脈の流れによって転移できるので即霊地を奪い返されないように本拠地で太歳星君を足止めする必要がある)
・霊地攻略組は事が済んだら二条城に駆けつけ足止め組と合流。弱体化した太歳星君を撃破する

以上が大まかな作戦の流れである
真名から情報を得た蓮子達はかつて太歳星君を破った寶月夜宵という少女達がとった作戦を参考にしたのだ
最も各地の霊地を攻撃する側と守る側が今回は逆ではあるが

3547名無しさん:2025/04/18(金) 05:47:48
夜になって最初に二条城に入ったのは伊織組・レン組・美遊兄組の三組だったね
二条城前駅を降りて数分の東大手門から元離宮に入り、まずは二の丸御殿を索敵したがシロッコやピトフーイの姿はなく
続けて本丸御殿に向かうべく本丸櫓門の橋を渡る直前に、ピトフーイが弾幕を張って牽制、銃撃がすぐ止んでピトフーイが本丸の奥へ引いたところでレンと名護さんが先行して橋を駆け抜ける
その後に伊織組と美遊兄組も続いたが橋を爆破されしまいレン組と分断され、さらに膨大な霊力を重圧を露わにした太歳星君が背後から迫るのに気付いて対処せざるおえなくなった
そのためレン組はピトフーイ達を追って本丸に向かい、残りの二組は二の丸付近で太歳星君と戦う事になる

【念のため情報を付記】
・元離宮二条城には外堀と内堀があり、敷地内に入るには駅から近い東大手門の橋を渡るか、北大手門の橋を渡る必要があります
・敷地の東側には二の丸があり、西側には内堀に囲まれた本丸があります。本丸に向かうには東西にある橋を渡る必要がありますが、東側の本丸櫓門は破壊されたので出入りするに残された西門のみとなります
・ちなみにこれらは軽く調べて得た情報であり、自分でも知らない情報があるかもしれません

・なお外堀と内堀はサーヴァントでも跳躍して渡ることはできないものとする(キャスターの陣地化による影響、ということにしときましょう)
・また二条城周辺には大祭星君によって人払いの結界が張られています(※仮投下で書き忘れたので追加の記述しときます)

3548名無しさん:2025/04/18(金) 06:08:43
太牙なんだけど、本人に聖杯獲得する気はないし連携しやすくするように自分の真名やスキルや宝具をマヤやカブキに明かしてるんだよね。その後、合流して共闘が決まった夏油にも明かしてる

ザンキ「自分から性能を明かすサーヴァントなんて珍しいな」
太牙「俺の願いはマスターの舞衣を無事に帰すことだったが、彼女はもう殺された。だから俺の望みは、あの危険なキャスターを倒すことだけだ」

マヤ「太牙も師匠やカブキ――要するに鬼みたいに正義感が強いんだね!」
太牙「そんなことはない。……ただこのまま何も成し遂げられずに消滅したら舞衣や俺の弟に顔向け出来ないだけだ」

3549名無しさん:2025/04/18(金) 06:09:36
サーヴァントを失って自身に戦う力もないメアリーはディエゴどころかアズラエルにすら逆らえないの可哀想…
ただなんとかしてディエゴとアズラエルに復讐したいと怨みを募らせてたね

3550名無しさん:2025/04/18(金) 06:10:23
>>3546
太歳星君の知識があり、ある程度は戦法がわかる蓮子組は二条城に乗り込む組に真っ先に決定した
他の三組をどう割り振るか決めるわけだけど…カズマと地獄兄弟に視線が集まる

矢車さん「……今、誰か俺を笑ったか?」
カズマ「いや、この視線はそういう意味じゃないと思うぞ」

一護「なぁ、カズマは2体のサーヴァントを召喚したんだよな」

カズマ「うん」

キリト「それなら霊地を奪還する組はとりあえずカズマ達に任せたいんだけど……」

カズマ「あ、やっぱり?」

ユウキ「二人もサーヴァントがいるなら手分けして霊地を奪還出来そうだよね」

カズマ「しょうがねぇなあ。まあいきなりラスボスみたいな奴に挑むよりマシだし、俺達は霊地奪還組になってやるよ」

影山「俺達の特性が役立つ時だな、カズマ!兄貴!」

アリス「四組いるからもう一組くらいわけませんか?」

一護「じゃあ俺とユウキも霊地奪還組になるか?生身のキリトよりアバターのステータスも反映されてるユウキの方がきっと速いだろうし」

ユウキ「たしかにキリトは生身だもんね」

キリト「わかった、じゃあ俺とライダーは蓮子達と一緒にボス戦だな。霊地奪還は任せたぜ。カズマ、アサシン兄弟、ユウキ、セイバー」

3551名無しさん:2025/04/18(金) 23:48:01

他の三人が築いてくれ僅かな隙を狙って、アスナは大切な人から授かった絶剣を解き放った
十字を描くように神速の十連続突きを放ち、フィニッシュとして十字の交差点に一番強烈な十一撃目の突きを放つ
タイミングも良かったのだろう、猛威を奮う太歳星君も回避する余裕はなく11連撃全てを全身で受け止めてしまい、明らかな致命傷を受けて倒れ伏してしまった

アスナ「はぁ、はぁ…やった、のよね」

美遊兄「ッ!?危ない、避けろ!!」

アスナ「えっ」

辛くも勝利したと思ったアスナと他三人であったが、直後に背後から飛翔してきた消滅の凶星によってアスナの身体は貫かれてしまった
風穴が開き致命傷を受けてしまったアスナはその場で倒れてしまう

太歳星君「中々の剣技であった、褒美に死をくれてやろう」

アスナ「がはっ…!どう、して…!?」

身体に力が入らず、もはや消滅の運命に抗えない状況で、先程倒したはずのキャスターが肉塊に包まれつつも復活する様を目撃してしまう
この時ばかりはアスナも絶望を覚えるしかなかった


【アスナ@ソードアート・オンライン 消滅】
※この表記はアスナの脱落を確定させるものですが、実際には消滅までに少しだけ猶予がありますので、もう少しだけイベントを起こせるでしょう

※太歳星君の視肉は残り4回、という風にしときます

3552名無しさん:2025/04/19(土) 00:04:43
>>3551
(仮投下の途中からになってるよ)

3553名無しさん:2025/04/19(土) 00:11:13
(すみません、スマホからのコピペミスなので再投下します)+

>>3547
太歳星君を相手に四人は総掛かりで戦う
サーヴァントであるアルトリアやアスナは無論、対英霊やそれに近いものに心得のある宮本伊織・美遊兄も攻撃に加わっていた

太歳星君「くくっ、面白い。契約者自らも僕に挑みかかってくるなんて、これは想定外だ」

対して太歳星君は彼らの奮闘を前菜程度に捉えつつ、今までとは違い相手を殺す気で応戦する
さすがにマスターを殺すと本懐である英霊との死闘が損なわれてしまうので幾らか手心を加えているが、せっかくの宴なのだから状況次第ではマスターを殺めるだろう
よって太歳星君は常人にとって即死級となる攻撃を躊躇わずに行うが、それらを伊織と美遊兄は紙一重で躱し・防ぎつつ、さらには危険をものともせ果敢に攻め入っていた
そして彼らの従者も彼らをサポートしつつ彼らよりも前に出て太歳星君に猛攻を仕掛ける
しかし、4人に襲われても縦横無尽に動き回り、厄介な消滅の凶星による攻撃もあって太歳星君に大きな一撃を与えるには至らず、逆に彼ら彼女らの方が徐々に消耗し始めていた

アスナ(強さの次元が違いすぎる!このまま戦い続けるのもキツい!早く、なんとかしなくちゃ!)

戦闘に集中しながらも中、アスナは焦燥に駆られる
圧倒的な強さ、重圧、神威は今までに経験したどれよりも凄まじく、足が竦む感覚に襲われそうになる
なにせ彼女の本質はごく普通の高校生なのだ、VRMMOにて数々の事件に巻き込まれつつも戦ってきた数々の強敵とは何もかも違う、架空の存在ではなく現実に目の前にいる神を相手にしているのだから

――何故自分がサーヴァントとして召喚されたのか、この聖杯戦争中に何度も考えたことがある
英霊や偉人として讃えられた過去の人物が仮初めの肉体を得て召喚者に応じて現界するというが、アスナ自身はそれに足り得る存在という風に考えたことはなかった
仮にUWの世界に入る際に使用したアバター・創世神ステイシアを基にした霊基であれば、UWの騎士たちや人民からの信仰心もあり英雄として相応しかったかもしれない
しかし此度の聖杯戦争では英雄たる逸話など殆どないALO時におけるウンディーネ姿で召喚されてしまった。しかもクラスがバーサーカーというのも微妙に納得しがたい
それでいて人を傷付けてまで何かを為すことを考えない性格な彼女が分不相応にも闘争と欲望の殺し合いに参加させられているという齟齬もあり、この不可思議な状況に馴染めないアスナは常に悩み苛まされていた



それでも

キャスターという脅威を野放しにしては京都に厄災が降り注ぐ

それだけは阻止しなければという想いを胸に己を奮い立たせて剣を握り締めていた



アスナ(今の私にできること……それを、全力でやってみせる!)


アスナ「たあぁぁ!! 『継承せし十字架(マザーズ・ロザリオ)』!」


他の三人が築いてくれ僅かな隙を狙って、アスナは大切な人から授かった絶剣を解き放った
十字を描くように神速の十連続突きを放ち、フィニッシュとして十字の交差点に一番強烈な十一撃目の突きを放つ
タイミングも良かったのだろう、猛威を奮う太歳星君も回避する余裕はなく11連撃全てを全身で受け止めてしまい、明らかな致命傷を受けて倒れ伏してしまった

アスナ「はぁ、はぁ…やった、のよね」

美遊兄「ッ!?危ない、避けろ!!」

アスナ「えっ」

辛くも勝利したと思ったアスナと他三人であったが、直後に背後から飛翔してきた消滅の凶星によってアスナの身体は貫かれてしまった
風穴が開き致命傷を受けてしまったアスナはその場で倒れてしまう

太歳星君「中々の剣技であった、褒美に死をくれてやろう」

アスナ「がはっ…!どう、して…!?」

身体に力が入らず、もはや消滅の運命に抗えない状況で、先程倒したはずのキャスターが肉塊に包まれつつも復活する様を目撃してしまう
この時ばかりはアスナも絶望を覚えるしかなかった


【アスナ@ソードアート・オンライン 消滅】
※この表記はアスナの脱落を確定させるものですが、実際には消滅までに少しだけ猶予がありますので、もう少しだけイベントを起こせるでしょう

※太歳星君の視肉は残り4回、という風にしときます

3554名無しさん:2025/04/19(土) 01:20:17
>>3550
蓮子「オッケー、話がまとまったわね。それじゃあ霊地攻略班はこの場所に向かって待機してほしいの。私達が戦闘に入ったらスマホで合図を出すから霊地の奪還をお願いするわ」

役割分担が済んだことを確認した蓮子は、ユウキとカズマに二条城を中心に五芒星が描かれた地図を手渡した
秘封倶楽部の活動で京都の主要な霊地を知っていた蓮子(蓮子の時代においても霊地の場所は大して変わらなかった)は魔力探知で霊脈の流れを読めるソリテールと協力して太歳星君が支配下においているであろう霊地の大まかな位置を割り出しておいたのだ

ユウキ「ありがとう蓮子!」

カズマ「サンキュー!…今更なんだけどこんな回りくどいことをせず、皆でその太歳星君とかいう奴を袋叩きにするんじゃだめなのか?神話には詳しくないけどこんなにサーヴァントがいるし、小学生の女の子に負けた奴なんだろ?」

ユウキ「ボクも今一ピンとこないけどそんなにヤバい神様なの?ボク達以外の参加者も敵に回してるみたいだし全員で戦えば何とかならないかな」

神話に疎いカズマやユウキから今回の作戦について疑問が上がる。いかに神霊相手とはいえ、戦力分散のリスクを犯してまで弱体化を狙う必要がある程の強さなのだろうか?

蓮子「はっきり言って滅茶苦茶ヤバいわ。古くから信仰されてて道教や陰陽道における祟り神だったり守護神だったり色んな面があるけど、『太歳頭上動土』……みだりに関わることが身の程知らずを意味するくらいには危険な神格よ」

ソリテール「逸話からその太歳星君を負かした少女とやらも万全の準備に加えて強力な霊を複数使役した上でも紙一重の勝利だったみたいね。いやあ、ぜひ直接会ってお話したかった所だけど残念残念」

ユウキ「へぇ〜、オカルトサークルやってるだけあって詳しいね」

カズマ「アクアより厄介な神っているんだな…」

蓮子達から太歳星君の脅威を教えられ、改めて気を引き締めるユウキとカズマ
さらに今の状況についてソリテールが軽く補足する

ソリテール「付け加えて言うなら集まった主従が全員味方とは限らないわよ?私達があった狐耳のキャスターのマスターは好戦的だったし、途中で遭遇したライダー達も実に貪欲な素晴らしい眼をしてたわ。ふふっ、彼らも集まるなら後ろから刺されないように注意しないとね」

一護「一番怪しいお前が言うなっての。…まあ他の連中を当てにするのは止めたほうがいいと思うぜ。共通の敵がいなくなればこっちが狙われてもおかしくねえ」

蓮子「強力な陰陽術も使えるみたいだし、弱体化させてもアサシンとライダーだけで撃破するのは難しいと思うの。こっちも頑張るけど出来るだけ早く戻ってきてね」

ユウキ「勿論!」

カズマ「任せとけって!」

キリト「なあ、ちょっといいか?」

作戦の流れと現状について納得したユウキとカズマ
二人を見たキリトは、今度は自身の疑問を口にした

キリト「思ったんだが、仮に俺達が太歳星君に勝てそうでも奴が自棄を起こして祟りを発動したら為す術がないんじゃないのか?」

蓮子「あー、その心配はないと思うわ。あの神様と話したのはちょっとの間だけどそんなことするような感じじゃなかったし」

アリス「真名から得た情報ですが、太歳星君――厳密には分霊ですが、どうやら敗北寸前の状態でも最後まで真っ向勝負に臨んでいたようです。仮に呪いを発動させるとすれば目に見えて立ち向かう者がいなくなった時かと」

キリト「成る程な…」

最後の懸念点――太歳星君が形振り構わなくなるという可能性がほぼないことを確認できたキリトはメンバーを一通り見回し、話をまとめた

キリト「よし、少しの間休息して全員体調を万全に整えたら各自作戦の場所に出発しよう!」

3555名無しさん:2025/04/19(土) 04:52:43
>>3553
美遊兄「バーサーカー……!大丈夫……じゃないよな」

美遊兄はアスナが致命傷を受けた瞬間を目撃して、彼女の先が長くないことを悟った
アスナは自分と同じく、大切な相手を幸せにするために聖杯戦争を勝ち抜くと決意した仲間だ。
根が善良な美遊兄は、この時ばかりはサーヴァントを失うという事実より似たような願いを持ち、共に戦い抜いてきた仲間が死ぬことが辛かった

それはまるで桜を殺された時のように――

アスナ「ごめんね……士郎くん……。ユウキ……」

アスナの頬を涙が伝う。
絶望感と同時に去来したのは悔しさだった。

ユウキの病気を治してあげたかったから。
ユウキを長生きさせたかったから。
ユウキを幸せにしたかったから。

だというのに、自分が脱落することで願いは叶わなくなる。
大切なユウキを、救えなくなる。

それが悔しくて、辛くて、アスナは涙を流しながら歯噛みした

美遊兄「謝らなくていい!それよりお前とユウキが……!」

同じ願いを持つからこそ美遊兄には辛さがよくわかる、アスナの悔し涙。
しかしマスターである彼でも、もはやアスナはどうしようも出来る

美遊兄「令呪をもって命じる!バーサーカーを治療してくれ!」

そんなこと無意味だとわかってるのに、令呪を消費して。
しかしそのおかげでアスナの寿命はほんの僅かに延びた

アスナにとって大切な男が。
黒の剣士が辿り着くまで、アスナを存命させた。

3556名無しさん:2025/04/19(土) 04:54:04
アスナを消える瞬間を、二人は看取った。

キリト「アスナ……。アスナぁぁぁああ!!」

アスナのために今まで我慢していた涙が、キリトから溢れ出す
美遊兄は太歳星君に対して怒りがわくが抑え込み――

美遊兄「なぁ。お前、たぶんアスナの友達なんだろ?それなら今するべきことは――」
キリト「ああ、わかってる――」

キリト「――太歳星君!お前を倒す!」

嘆いた時間はもう要らない
限界の壁を今すぐ壊して――


ちなみにアスナが消滅し、キリトと美遊兄が対話してる間、アルトリアと伊織、ソリテール、アリスが太歳星君の相手を引き受けていた

3557名無しさん:2025/04/19(土) 04:58:39
>>3556
(コピペミスしたから貼り直し)

>>3555
キリト組と蓮子組が太歳星君と、彼と戦う他の主従。そして死にかけのサーヴァントを発見
瞬間――キリトは駆け出した

キリト「アスナ!?」
アスナ「あ……キリトくん。キリトくんも、参加してたんだね……」

キリト「アスナ、その傷はどうしたんだ!?」

美遊兄「アスナは……あいつの致命傷を受けた。この傷は、令呪でも治らない!」

美遊兄が悔しそうな表情でキリトに告げる。

キリト「そんな……アスナが……」
アスナ「士郎くんの言う通りだよ。私はサーヴァントとして召喚されて士郎くんやユウキのために戦ったけど……力不足だった……」

美遊兄「アスナは、ユウキっていう女の子を守るために聖杯を手に入れようとしてたんだ。たった一人の女の子を救うために……!」

キリト「!」

その言葉を聞いた瞬間、キリトに考えが過ぎる。
アスナはもう消滅を逃れられない。それはキリトにとってすごく辛くて、悔しくて、悲しくて、今すぐにでも嘆きたくなって――でも、そんなことより伝えなきゃならないことがある。

キリト「ユウキは生き返ったよ、アスナ。そしてこの聖杯戦争にマスターとして呼ばれてる」
アスナ「え!?ユウキが……!?」

目を見開き、驚くアスナ。
キリトが嘘を吐くとは思えず――瞳から悔し涙とは別の雫が零れ落ちた

アスナ「良かった……。ユウキは、私が願いを叶えなくても生きてるんだね……」

それは嬉し涙。
アスナの願いはある意味、今この瞬間に叶った

アスナ「ねえ、キリトくん――」
キリト「……なんだ?アスナ」
アスナ「ユウキを託しても、いいかな――?」

キリト「ああ。当たり前だ!」

キリトの力強い言葉にアスナは安堵して。

美遊兄「アスナ。俺も出来る限り、ユウキを守ってみせるよ」

この聖杯戦争は孤独じゃなかった。
いつも常にアスナが居た。共に戦う仲間が居た。
だからいつの間にか――美遊兄はアスナを大切な仲間だと思っていた。

ゆえに美遊兄は。衛宮士郎は、アスナの願いを引き継いでユウキを守ると決意する

アスナ「士郎くんまで……。ありがとう……」

アスナの身体が光に包まれてゆく。
衛宮士郎と桐ヶ谷和人はただそれを見守るしか出来なかったが――

アスナ「私……幸せだなぁ……」

アスナを消える瞬間を、二人は看取った。

キリト「アスナ……。アスナぁぁぁああ!!」

アスナのために今まで我慢していた涙が、キリトから溢れ出す
美遊兄は太歳星君に対して怒りがわくが抑え込み――

美遊兄「なぁ。お前、たぶんアスナの友達なんだろ?それなら今するべきことは――」
キリト「ああ、わかってる――」

キリト「――太歳星君!お前を倒す!」

嘆いた時間はもう要らない
限界の壁を今すぐ壊して――


ちなみにアスナが消滅し、キリトと美遊兄が対話してる間、アルトリアと伊織、ソリテール、アリスが太歳星君の相手を引き受けていた

3558名無しさん:2025/04/19(土) 22:45:26
何気なくメアリーを引き連れてるディエゴだけどアズラエルからしたらサーヴァントを失い戦力として期待出来るような技能もないメアリーはもう無価値なんだよね
だからなんでこんなのをいつまでも引き連れてるのか不審に思ってる
アズラエルはディエゴを信用してない。スキルの内容的にも明らかにヤバいサーヴァントだからだ。念のためにメアリーを処分するべきか?と思考する

3559名無しさん:2025/04/19(土) 22:46:24
>>3547
レン「ピトさん、こんな争いやめようよ!これはGGOじゃなくてリアルなんだよ!?」

ピトフーイ「何言ってるの?レンちゃん。レンちゃんなら私がこんなお祭りやめないこと知ってるでしょ!?」

レン「あー、もう!やっぱり前のピトさんだ!」

ピトフーイ「私を止めたいなら殺すしかないよ?殺さなきゃ暴れるのやめてあげないからね!」

レン「やっぱり前のピトさんはめんどくさいなぁ、もう!」

レン(でもピトさん相手に手を抜いたら絶対殺されるし、本気でいくしかないよね!)

聖杯戦争だというのにサーヴァント挟まずマスター同士でガチンコ勝負を始める二人
まあこの二人だもんなぁ

一方、名護さんと李書文も対峙する

『レ・ジ・ィ』

名護さん「変身!」

『フィ・ス・ト・オ・ン』

即座にイクサ バーストモードに変身する名護さん

名護さん「李書文!何故あんな危険なキャスターと手を組んでるのかはわからないが――その命、神に返しなさい!」

名護さんのスキル、イクサ、爆現が李書文に畏怖や警戒心を呼ぶ起こされるが――だからこそ李書文は名護さんを強者だと感じ取って笑った
そして名護さんと李書文がぶつかり合う

レン(名護さんやみんなもがんばってるんだ!私も負けられない!)

3560名無しさん:2025/04/19(土) 23:25:36
>>3355>>3357の最中の話

アルトリア「バーサーカー!シロウ!!」

アスナが致命傷を受け、彼女に駆け寄る美遊兄――衛宮士郎。
それを見たアルトリアは、たとえ自分の知る衛宮士郎でなくとも彼の根底はやはり〝衛宮士郎〟なのだと理解すると同時に、心配して叫び声をあげる

しかしその隙を逃す太歳星君ではなく、容赦ない攻撃がアルトリアを襲い、アルトリアが吹っ飛ぶ

アルトリア「ぐっ……!なんという威力だ……!」

ただの一撃。
しかしそれはとても重い一撃だった

しかしアルトリアは。
セイバーは即座に体勢を立て直し、剣を構えた

チラリと士郎の方を見ると、なにやら会話しているようだ。
過去に冬木の聖杯戦争に参加したことがあり、サーヴァントであるにも関わらず人間のように士郎から扱われたセイバーは、戦場で会話する彼を叱咤はしない。

その優しさが衛宮士郎の長所だと知っているからだ。

アルトリア(今、シロウを狙われたら危険だ。ここは私が注意を引き付けるしかない!それに蘇生も無限に出来るわけじゃないはず――)

ゆえにセイバーは、太歳星君に目掛けて宝具を使う

アルトリア「約束された勝利の剣(エクスカリバー)!!」

3561名無しさん:2025/04/19(土) 23:26:24
一護「行くぜ、ユウキ!」
ユウキ「え?なんで急に抱えるの!?」

一護はいきなりユウキを抱える

一護「この方が――速いからだよ!」

他の主従と居る時は少しでも技術を秘匿するために〝ユウキがアバターだから〟と口にした一護だが実はもっと別の理由がある

ユウキ「わわ!?」

急に凄まじい速度で移動する一護。
――瞬歩。死神ならば基本中の基本な技術だ。

一護「振り落とされないようにしっかり捕まってろよ、ユウキ!」
ユウキ「うん!やっぱりセイバーってすごいや!」

3562名無しさん:2025/04/19(土) 23:27:14
地獄兄弟は手分けして霊地を奪取することになった

矢車さん「どっちがカズマに同行する?相棒」
影山「そこはマスターのカズマに任せないか?兄貴」
矢車さん「たしかにそれでいいな」

ということでカズマは矢車さんか影山、どっちに同行するか決めることになった

カズマ「弟で」

即決だった

影山「随分と速い回答だな、カズマ。兄貴じゃなくて俺を選んだ理由でもあるのか?」

カズマ「いやだって兄の方はネガティブだし俺に悪影響だろ。逆に弟は意外と正義感とかあるし頼りになる」

矢車さん「……そうか」
影山「大丈夫だよ、兄貴!兄貴の良さは俺がよく知ってるからさ!」

ちょっとガッカリする矢車さんとそれをフォローする影山であった

3563名無しさん:2025/04/19(土) 23:27:52
ちなみに手分けして霊地奪取することになった地獄兄弟だけど、適当なタイミングで合流するらしい
二人揃ってこそ真価を発揮するスキルもあるから二条城に向かう際はちゃんとカズマと地獄兄弟の三人で向かうことにしたのだ

3564名無しさん:2025/04/20(日) 03:09:09
>>3547

幾つもの熱線が交差する、様々な物体が弾け飛ぶ
相手の命を削る弾丸が身体を掠める度にレンはヒヤヒヤしながら己を奮い立たせ、ピトフーイはゾクゾクしながら高揚する
銃撃戦を繰り広げる二人は物陰に隠れつつ相手を狙おうとするが、互いに熟練のGGOプレイヤーであるためそう易々と仕留められなかった

レン「ピトさん攻撃えげつなさ過ぎ!どんだけ火力持ってんの!?」

ピトフーイ「それはこっちの台詞!それも回避して突然奇襲してくる狂人に言われたくないわね!」

とにかく撃ち合い、撃ち合い、撃ち合い……どれだけの時間が経っただろうか
激しい銃撃戦の末に弾を撃ち尽くした上に不意に接近してしまった二人は、ナイフを手に取り近接戦で相手を仕留めようとする
何度も刃で切り結ぶ最中、双方が一旦距離を開けた後にレンが最大スピードかつフェイントを交えてピトフーイに急接近し、相手の懐に入ってナイフを突き刺そうする
だが、レンが間合いに入る前にピトフーイが自分の得物をレンに向けて放り投げてきた、それも投擲ではなく放物線を描くように緩やかな動作で
意表を突かれたレンは一瞬だけ逡巡し、投げられたナイフを軽く切り払い

ピトフーイ「こうだ!」

レン「がっ!!?」

その直後、レンは強い衝撃を受けて後ろに吹っ飛んでしまった
この時、ピトフーイは八極拳による強烈な一撃をレンの小さな身体に放っていたのだ
数日前から李書文の教えを少し受けつつ鍛錬し続けたピトフーイは、まだ拙さが残るものの八極拳の基礎を習得しこの実戦にて活用してみたのだった
これによりレンは呼吸困難に陥り、身体へのダメージもあってすぐに動く事ができなかった
ただしピトフーイも無事ではなかった、あの一瞬の交差にてレンはピトフーイの身体にナイフを突き刺していたのだった
VRMMOでは感じることがない激痛にピトフーイは顔を顰めつつ、刺さったナイフを抜き取ってゆっくりとレンに近付く

ピトフーイ「やっぱりレンちゃんは侮れないね……だから、これで終わりにしてあげる」

レン「ピト、さ」

そしてピトフーイは手に持ったナイフを振り下ろし、身動きできずに口を開いたレンの中へ刃を突き立てたのであった


――余談だが、雌雄を決したのは双方の意識の差にあったのかもしれない
レンはほぼリアルに近いこの京都において殺人を忌避し、ピトフーイを無力化するために傷つけることはしても命を奪うつもりはなかった
加えて環境の違いもあり戦闘中において発露する攻撃性も薄らいでいたのだろう
対してピトフーイは聖杯戦争というデスゲームを肯定し、戦いの末に聖杯戦争の参加者を殺すことも厭わなかった
人を殺める覚悟の違いがあるがゆえに、GGOとは違った結末を迎えるのであった

【レン@ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン(アニメ版) 死亡】

3565名無しさん:2025/04/20(日) 04:18:47
>>3560
眩い光が夜の闇を引き裂く
太歳星君に向けて放たれた膨大な魔力は対象物の背後にあった二の丸本殿すら飲み込み、射線上にあった全てを消滅させた
オーバーキルされてしまった太歳星君は視肉を全て消費して更地の中から復活を遂げるが、もうこれで後がなくなった

「…くくく、あはははは!星の内海にて鍛えられた神造兵装!その輝きをこの身で受けようとは!」

「面白い…!もっと僕を楽しませろ、アーサー・ペンドラゴン!それにソリテールや神に挑もうとする英傑達よ!」

「まとめてかかってこい!ここからは一撃も食らわん、技術戦を見せてやろう……!」

※視肉を全て消費しました。ここからは陰陽術を解放し、さらに『族滅の化身』となって戦う可能性があります

3566名無しさん:2025/04/20(日) 04:19:54
>>3564
名護さん「レンくん!!」

レンの死に、名護さんが叫び声をあげる
彼女は自分が元の世界に戻そうとしてたマスターだ。
そしてピトフーイと仲が良いとも聞いていた

レン『名護さん。私、絶対にピトさんを止めるよ。こんな殺し合いは絶対に間違ってるから!』

――ピトフーイに挑む前にレンはそう口にしていた。
彼女はピトフーイのことを想っていたし、聖杯戦争に否定的だった。
そんな少女が、命を落とした。

ピトフーイとレンは仲が良いと聞いていたのに――ピトフーイは容赦なくレンを殺した。

そして名護さんは正義感が非常に強い。それゆえに父親を自殺に追い込んだこともある(キバ本編でそういう描写はないが、そういう設定がある)

今の名護さんは音也から遊び心を教わり、そういう危険思想ではなくなったが――ピトフーイがレンを殺したという事実が。
殺人鬼が善良な少女を殺したということが――名護さんの正義感を熱く滾らせる

名護さん「ピトフーイ、李書文!貴様らだけは、許さん!」

――瞬間、名護さんはライジングイクサになった。
いきなり目の前のサーヴァントの姿が変わり、李書文は笑い――ライジングイクサはイクサカリバーで猛攻を仕掛ける。

こういう時の名護さんは、異様に強い。それこそ格上の敵――ビショップを殺したように。

凄まじい覇気で攻撃を仕掛ける名護さんに李書文は押され気味になり――しかし眼前の強者に口角を上げると同時にその勢いに吹っ飛ばされる。
すぐに起き上がる李書文。

――だが次の瞬間、ライジングイクサは急にバックステップした

名護さん「ピトフーイ!」

レンによってナイフが刺さり、出血多量で意識が朦朧とするピトフーイ。
そんな彼女の眼前にライジングイクサがやってきた。

ピトフーイ「レンちゃんが死んだ後はサーヴァントか!そういうのもいいわね!本当は私がやり合いたいところだけど――」

――いきなりサーヴァントが自分を狙ってきた。絶体絶命の状況だ。
されどもピトフーイは笑う。彼女は狂人であるがゆえに。
ここで死ぬならば、本望。
しかし残念ながらサーヴァントには現代兵器が通用しない。
眼前の相手と全力でやり合えないことに落胆しつつ、この状況を打開する策は既に思い付く。

名護さん「魑魅魍魎跋扈するこの地獄変……俺がここにいる。――ピトフーイ!その命、神に返しなさい!」

名護さんがマスター狙いだと理解した李書文が走る。おそらく間に合わないが。
しかし令呪を使えば瞬時にワープ出来るだろう。きっとそれをピトフーイも理解してるはずだ。

ピトフーイ「令呪をもって――」
名護さん「――天魔覆滅!」

――イクサカリバーがピトフーイの身体を斬り裂いた。
ピトフーイは令呪で李書文を呼び寄せる算段だったが、至近距離の名護さんが令呪で命令を言い終えるよりも早く行動したのだ

ピトフーイ「か、は!流石は……レンちゃんのサーヴァントね……」

その言葉を最期にピトフーイは命を落とし、マスターを失い単独行動スキルも持たない李書文も消滅する。

ピトフーイは最期の瞬間まで満足気だったが、李書文は決着をつけられなかったことを惜しむような表情で。

名護さん「……すまない、レンくん。だがピトフーイという殺人鬼を止めるには、これしか手段がなかった」

――この決着は、ピトフーイと名護さんの性格が招いた結果だ。
名護さんは悪人を決して許さない。殺人鬼ならば尚更だ。
レンがピトフーイを止めていたら。ピトフーイが止まっていたら結果はまた違っただろう。
しかしレンが殺害された瞬間、名護さんの正義感と怒りが爆発。
正々堂々とした戦いから、殺人鬼を断罪するための戦に変化した。

――相手が殺人鬼ならば、マスターだろうと容赦なく殺す。
レンが止められなかった分まで。
レンはきっとこの結果を不満に思うだろうが……名護さんはピトフーイを許せなかった。

ゆえにマスター狙いという戦法を行ったのだ
しかしピトフーイに悔いはない。むしろこういう戦いを望んでいたのだから。

……ピトフーイという狂人に召喚された李書文はある意味、運が悪かったのかもしれない。
気の合う相手ではあったが、彼女の性格がこんな結果を招いたのだから。

【ピトフーイ@ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン(アニメ版) 死亡】
【李書文@Fate/Grand Order 消滅】

3567名無しさん:2025/04/20(日) 04:24:37
>>3558
自己利益と保身のために今の契約者を蔑ろにしてイニシアチブとり続けたディエゴにツケが回ってきた
本来であればマスターと交流し相互理解を深めることで意識の違いから生まれる齟齬を埋めるべきところをこの主従は行わなかったがゆえに、アズラエルの不信感を募らせてしまった
だから二条城を目前にした段階で戦いの気配を感じて様子見し始めたディエゴの背後にいて、アズラエルは片手を掲げて呪言を発した

アズラエル「令呪で命じる、嘘偽りなく僕の質問に答えその真意を教えろ、ライダー」

ディエゴ「なにっ!!」

不意打ちを食らってしまったディエゴは一瞬固まってしまい、すかさずメアリーをここまで連れてきた理由をアズラエルに問われてしまい、令呪の強制力もあり今まで隠してきた本心を語ってしまった

3568名無しさん:2025/04/20(日) 09:39:29
>>3567
ちなみにこの時、アズラエルはもう片方の手に銃を構えてたんだよね
ディエゴの回答次第ではメアリーの処分を考慮していたから
そしてディエゴの本心を知ったアズラエルはぶちギレてメアリーへ発砲
メアリーは最後の力を振り絞り、憎悪を爆発させて隠し持っていたパレットナイフでアズラエルを突き刺すが、それが限界でこの世を去った……

しかしアズラエルはまだ生きている。
息絶え絶えだったメアリーが正確に彼の胸や心臓、頭を狙えるはずもなく……パレットナイフによる一撃は彼の左脚に刺さったからだ。
激痛が走り絶叫するアズラエルだが、ただそれだけ。
今後の行動に支障をきたす可能性はあるがディエゴの肩を借りれば歩けるし、そもそもアズラエルは別に彼自身が強いというわけでもない。

……結局、この段階ではメアリーの復讐は失敗に終わったのだ。もしかしたら今後それが原因でアズラエルが痛い目を見るかもしれないが、それは現段階ではわからず。
しかし突き刺した時には既に意識が朦朧としていたメアリーは彼を殺せたと錯覚して多少は復讐心を満たせたのが、ある意味救いである。

そしてアズラエルの行動に苛立つディエゴだが、令呪がまだあり、メアリーという替えのマスターを失った以上、彼を裏切ることは出来ない
そしてディエゴがどれだけ危険なサーヴァントか改めて知ったアズラエルはディエゴ同様、彼に対して苛立ちを募らせるが……サーヴァントを失いたくないので自害はさせず我慢する

そしてディエゴに不審感を募らせたアズラエルは更に令呪を使用して、ディエゴに自分に従うように命令した
これでディエゴはもう何があっても、彼に従う他ない

アズラエルはディエゴに肩を借りながらも、二条城へ入った

【メアリー@Ib 死亡】

※アズラエルが令呪を使用しました。残り1画です

3569名無しさん:2025/04/20(日) 09:43:16
(伊織がどういう対応をしたかどうかは他の人に任せます)

>>3565
アルトリア「おそらくキャスターはこれから本気を出してきます!イオリとシロウは後ろに下がってください!」

美遊兄「俺にアスナの仇を討たせるなっていうことか!?セイバー!」

アルトリア「冷静になってください、シロウ!あなたはマスターの中では確かに強いかもしれませんが、キャスターはサーヴァントの中でも特別強い相手だ!それが本気を出したら、もうサーヴァント以外が戦うのは危険です!」

美遊兄「だが……!」

アルトリア「先程の話、少し聞こえましたよ。ユウキという存在を守るとあなたは言ったはずです!ならば無謀なことはやめてください!」

美遊兄「くっ……!わかった……!」

美遊兄は悔しそうな声を出しながらも戦闘をやめて、下がった。
そんな美遊兄にキリトが声を掛ける

キリト「お前の悔しさは、俺にもわかる。俺も戦って、アスナの仇を取りたい……!でもあそこはもう、サーヴァント以外が介入出来る戦場じゃないんだ!」

キリトは美遊兄同様、悔しさで拳を握り締める。
SAOの英雄といえども、今は戦いを見ていることしか出来ない。
大切な存在であるアスナを失ったのにアリス達に託すしか出来ない。

3570名無しさん:2025/04/20(日) 11:27:08
太歳星君はソリテールに呪縛呪を使い、彼女の動きを封じる
数多のメンバーから彼女を選んだことには理由がある。

まず、マスター達は論外だ。彼らが戦うのは面白いが当然サーヴァント達には劣るし、優先順位は落ちる
ゆえに必然的にサーヴァントの中から選ぶことになるが、呪縛呪の対象は対魔力を持たない相手が好ましい
そしてこの中で対魔力を持たないのはアサシンであるソリテールのみ

ソリテールのことは以前会話した時点で興味があったし、彼女を試す意味でも使った

ソリテール「え……?」

いきなり肉体が動かなくなったことに流石のソリテールも動揺する

そして動けなくなったソリテールに消滅の凶星を使い、掌に凶星を配置して掌打と一緒に凶星も叩き込む

致命傷という程じゃないが、いきなり大きなダメージを受けたソリテールに蓮子は動揺した

3571代理投下:2025/04/20(日) 12:09:07
>>3569
アズラエルの発砲音を近くにいたカブキ達がきいていたんだよね

3572名無しさん:2025/04/20(日) 12:24:03
>>3570
「ん? ああそうか、霊地の奪取か。力が少し落ちてしまっていたな」

魔力の防壁により致命傷を避けたソリテールの様子を見て自身の弱体化に気付き、同時に各地の霊地が奪われ始めてるのを感じた太歳星君
おそらく別行動で動いていた主従だろう、自身の真名からあの戦いを参考にしたとでもいったところだろうか。
そんなことを考えながら彼は令呪の存在を思い出した。

(このままでも構わないが、せっかくあるものを使わんのも癪だ。一つ切らせるか)

『シロッコ、令呪一画で凶星の精度を上げろ。ここからさらに縛りを外すぞ』

視界共有で戦いを見ていたシロッコは太歳星君から指示を受ける
興が乗り始めた太歳星君がここからさらにギアを上げ、更に戦いが激しくなることをシロッコは察する

『第3の宝具はまだ使わないのかね?』

『アレは僕の身体が削られてからだ、まだ早い』

『よかろう、令呪を以て命ずる。神の御業、存分に見せるがいい』

令呪により太歳星君の消滅の凶星が先ほどより圧縮速度が増していく。
さらに縛っていた陰陽術を解放し、存思と手印で自身にバフをかける。

「どうやら霊地が取られたらしいな、まあこの程度は織り込み済みだ。気張れよ、ここからはタダでは済まんからな」

3573名無しさん:2025/04/20(日) 16:59:22
>>3572

「ふうん、令呪まで使ったのね。もう"これ"で防ぐのは無理かしら」 

自身の身体を――正確には身に纏う魔力の防壁を撫でながら呟くソリテール。衣類はズタズタになり出血しながらも、貼り付けたような笑みは変わらない

「真っ先に狙われるなんて何か恨みを買うようなことでもしたかしら?」

わざとらしく肩を竦めながら苦笑するソリテールに太歳星君も嗤いながら返した

「何、霊地の礼をしてやったまでだ。お前達の入れ知恵だろう?」

「さて何のことやら」

「それにお前も騎士王と同じく楽しめそうだ。この地に集ったサーヴァントの中で最も血の匂いが濃いしな」

「あら、それは見込み違いね。私は人間の研究が好きなだけの『平和主義者』なのに」

「ならもう少し上手く魂に染み付いた血の匂いを隠すことだな。分かる奴にはすぐ分かるぞ!」

言うや否や再びソリテールに襲いかかる太歳星君。周囲には令呪により輝きを強めた消滅の凶星を星座の如く展開している

「『流星群』」

太歳星君の号令とともに無数の凶星が弾幕となり、ソリテールに襲いかかった。ソリテールもまた剣の弾幕で対抗するが、尽く打ち負け砕け散る。高速で飛行し弾幕を回避するが避けきれなかった一発がソリテールの顔面に迫った

「ふふっ、危ない危ない」

衝突音が響くが、ソリテールは手から血を流しながらも無事。彼女の身を護ったのは手に纏わせた超高密度の魔力の盾だ。普段戦闘時に全身に纏っている魔力の防壁と異なりその都度手動で防御する必要があるが、その防御力は折り紙付き。かつて戦ったフリーレン達ですらこの護りの上からソリテールにダメージを与えることが出来なかった
ソリテールとて魔王軍最強の一角と同格の実力者。凶神相手とて易々と斃されるつもりはない

「やるものだなソリテール!だがこれでも己を護りきれるか?」

如何に強力な防護であろうと"手動"による防御、ソリテール自身の身動きが取れなければ発動できない
太歳星君は再び『呪縛呪』をソリテールにかけ動きを封じ、同時に接近。先のように凶星を叩き込まんとする

「させるかッ!」

しかし、間一髪の所でソリテールは呪縛から脱した。アルトリアが跳躍し横合いから太歳星君を切りつけたのである
陰陽術が誇る護身法『六壬神課』による予知で斬撃で回避する太歳星君だが、護身法は一度に使える術は一つのみ。故にソリテールの束縛を解除せざるを得なかった

「我々がいる事を忘れるな!」

アルトリアとアリス、二人の女騎士が並び立つ
何とか消滅の危機を免れたソリテールに小声でアルトリアが耳打ちした

「……アサシン、あの時の狼藉について敢えて今は問うまい。だが、あの凶神を滅ぼしたら覚悟しておけ」

「これまた何のことやらさっぱりだけど、どうぞご自由に。最もお互い生きてたらだけどね」

アルトリアはソリテールの攻撃方法からこの聖杯戦争の序盤に不意打ちで攻撃を仕掛けてきたサーヴァントの正体が彼女であることを看破していた
本音を言えばそんな者と肩を並べて共闘などしたくはないが、今は四の五の言ってられない
太歳星君を前に内輪揉めなどしていたら瞬く間に全滅するからだ

一方でマスター達もまた、己がすべきことを模索する。戦う力を持ったものもいるが既に戦闘は自分達が直接介入できる領域を超えている
――ならば、マスターとしてサーヴァントにしてやれることは一つだけ

お互いの顔を見合わせ、マスター達は頷き合った

「「「令呪を持って命ずる」」」

3574名無しさん:2025/04/20(日) 17:02:48
>>3573(途中で切れてしまったので残りを投下)

「勝利しろ、セイバー!!」
「太歳星君を討て、ライダー!!」
「全力で神様を倒して、アサシン!!」

伊織、キリト、蓮子三者の令呪が一斉に輝き、各々のサーヴァントに活力を与える。太歳星君は霊地を失い、互いに令呪を一画使用。これでサーヴァントの条件は五分である
さらに激しさを増す死合いに太歳星君は口が裂けんばかりの笑みを浮かべた

「さあ来い!僕を失望させてくれるなよ!!」

3575名無しさん:2025/04/20(日) 20:13:58
(ちょっとした補完)
>>3520、>3527
ここで太牙の話から舞衣が14歳だった事を知るカブキ
(たしか…明日夢もそれくらいの年頃だったな。……その舞衣ってマスターも…まだ子どもだったじゃねえか……!)
とキャスター・太歳星君へ憤りを抱いてたね
聞かされたアタランテも
「…そうか。あの神を名乗るキャスターは……子供を……!!」
と怒りを隠さず、それもあって討伐へのモチベは高かった
アタランテについては元々神話の時代の英霊だが、聖杯から得た現代知識もあって舞衣がまだ子供と分類出来る年だと判断している

3576名無しさん:2025/04/20(日) 20:14:32
(こちらもちょっとした補完)
>>3544後、>>3548の時に太牙に舞衣について聞いたりもしてるんだよね夏油は
>>3411の時に会い少し話はしたものの、少しだけなのもあり>>3538で触れた通りよくわからなかった、強いて言うなら聡明さを持った少女だというくらい…という認識だったけど、諸々の話を聞いて
「…もし彼女が生きていれば、きっと対立する事になっていただろうね」
的に称しながらも、だとしても術師やそれに類する存在だったと思われる彼女を殺した太歳星君は倒さなければと、そうリベンジの決意を更に固めていた

玉藻(念話)『ご主人様、心なしかあの激ヤバキャスターへのリベンジを志してからの方が…なんと言いますかこう、イケメン度が上がっているように思えるのですが…元からイケメン魂ではありますが』
夏油『そうかな。…合理的に考えればだ、リベンジなどせず視に回った方がいいんだろうけど…失望したかい?キャスター』
玉藻(念話)『いえいえ全く!この良妻玉藻、ご主人さまの選択にとやかく言うつもりはありませんとも』
夏油『だから私は君を妻にした覚えはないんだが…』

3577名無しさん:2025/04/21(月) 04:24:26
>>3571
マヤ「何か銃音みたいなものが聞こえたけど、聞き間違いかな?」

ザンキ「いや、聞き間違いじゃないな。俺にも確かに聞こえた」

カブキ「俺にも聞こえたぜ。何があったんだ……?」

夏油「私にも理由はわからないが、誰かが誰かを襲ったのは確実だろうな」

マヤ「それ、かなりヤバい状況じゃん!みんな、なんでそんなに冷静なの!?」

ザンキ「マヤ。残酷だが聖杯戦争とはそういうものだ」

カブキ「子供のマヤにはわかんねえかもしれねぇが、これは他人が他人を蹴落とす戦いだからなァ。マスターが他のマスターを狙った可能性もあるぜ」

夏油(やれやれ。本当にマヤちゃんは、昔の私と少し重なるな――)

夏油「マヤちゃん。授業でも言った通り、世界は意外と残酷なんだ。まあでも――急いだ方がいいのかな」

マヤ「そうだよ、夏油先生!誰かが襲われてるなら助けなきゃ!それが鬼の使命だよね、師匠!カブキ!」

ザンキ「フッ……。そうだな、マヤ。お前の言う通りだ」

カブキ「そうだなァ。誰かが襲われてるなら――鬼として守らなきゃなァ!」

マヤとザンキは純粋な正義感で。
カブキとアタランテは子供が襲われた可能性を考慮して、守るために。
夏油はもしも術師が襲われているならば、保護して相手を倒すために。玉藻は夏油が好きだから。

そして太牙は――

太牙「マヤ。お前はまだ子供なのに、立派だな」

マヤの言動に、彼女に渡を重ねる。
渡もきっとこの状況なら急ぐはずだ。

それぞれの想いを胸に走り出すが、彼らが見たのは残酷な光景だった。

マヤ「そん、な……」

ザンキ「……間に合わなかったか」

カブキ「くそっ!」

そこにあったのはメアリーの死体。
血溜まりの中に、彼女の死体が放置されていた。

あまりにも残酷な光景にマヤは言葉を失い。
鬼としての使命を果たせず、間に合わなかったザンキは悔しさを滲ませ。
子供が殺されたことにカブキは心の底から怒り、やり場のないその気持ちを地面を殴ることでぶつけ。アタランテも子供の死に怒りがこみ上げる。

太牙「また俺は、守れなかったのか……」

真衣に次いで、またもや守れなかった。
もっとも今回は見知らぬ子供だが――渡の影響を受け、多少は正義感が強くなっている太牙は目の前の死体に何も思わないでもない。

マヤ「で、でもまだ生きてるかもしれないよ!」

動揺しながらもマヤはメアリーの死体を揺さぶる
死体に近寄るために血溜まりの中に入り、嫌な感触がしたが――グッと我慢する。

しかしメアリーの死体は揺らせば揺らすほど、血を流すばかり。
当然だ。彼女は死んでいるのだから。

ザンキ「マヤ、残念だがこいつは死んでる……」

マヤ「じゃあ私達はこの子を守れなかったの……?そんなの、嫌だよ!」

夏油「……私達は最善を尽くしたが、間に合わなかった。この世界は残酷で、聖杯戦争の過酷だ。……だからこれが現実さ、マヤちゃん」

マヤ「みんな……。私、悔しいよ!せっかく鬼として修行したり、呪術師になるために頑張ったのに……この子を守れなかった!それがすごく、悔しいよ!!」

自分の無力さを嘆くマヤ。
その悔しさはザンキにも、カブキにも、アタランテにも、太牙にもよく伝わってきた。

そして――誰よりもその悔しさを理解出来たのは、皮肉にも非術師の殲滅のために行動してきた夏油だった。
彼も元々はマヤのように善良な性格だった。呪術師として、人々を守るために活動していた時期もあった。
ゆえに夏油こそが一番マヤの気持ちがわかる

3578名無しさん:2025/04/21(月) 04:25:14
>>3577
夏油「マヤちゃんの悔しさは、よくわかるよ。私もマヤちゃんのような思想の時期があったからね。だからその悲しさを知る者としてあえて言わせてもらう。
――マヤちゃんは、その苦しみに負けないでくれ」

――マヤが非術師を憎めば、おそらく自分と似たような思想になるだろう。そうしたら仲間が増える。そのメリットを理解しながらも、されども――マヤには自分のようになってほしくない。
それは生前の夏油ならばあまりにも〝らしくない〟考え方だ。
しかし五条が最期に心の底から笑わせてくれたから。
そして紆余曲折の末に、何故だか昔の正義感でも多少は取り戻したというのだろうか?

その理由は定かではない。
しかし夏油は、マヤに昔の自分を重ねて、今の自分のようになってほしくないと思った

夏油(まったく……私も焼きが回ったかな)

マヤ「……うん。夏油先生が言ってた通り、この世界が残酷なことはよくわかった。でも私は、その苦しみに負けない。負けたくないよ……!」

世界の残酷さを知った。聖杯戦争の過酷さをよく理解した。
それでも負けたくないと。人々を守り続けたいとマヤは改めて決意するが――溢れ出る悔し涙は止まらず。
マヤのことをそっとアタランテは抱き寄せた。

アタランテ「……強いな、マヤ。私にはこれくらいしか出来ないが……無理して気丈に振る舞う必要はないからな……」

マヤ「……ありがとう、アーチャー」

そしてマヤはアタランテの胸で、いっぱい泣いた。
鬼の修行をしたと言えども、まだ中学生の子供だ。それにずっと日常を生き抜いてきたマヤにはこの光景はショッキングだし、鬼として強くなったからこそ守れなかったことが悔しいし、辛い。
そんな色々な感情がごちゃ混ぜになって、それでも気丈に振る舞おうとしたけど、やっぱりキツいのだ。

だからアタランテが抱き寄せてくれたことは、マヤには素直に嬉しかった。その優しい言葉も。
だからマヤはいっぱい泣いた

マヤ「私……絶対にもっと強くなるから。立派な鬼になるから……!でも……助けられなくて、ごめん。ごめん……!」

ザンキ「……マヤ。お前はもう立派な鬼だ。……鬼でも泣くことはある」

カブキ「ああ、そうだなぁ。鬼でも泣く時は泣くもんだ」

夏油「……マヤちゃん。君は君のまま、強くなればいいよ」

3579名無しさん:2025/04/21(月) 04:38:28
>>3574
アリス(キリト。私はあなたに救われた身です。だからあなたが望むならば――このキャスターを倒してみせます!)

アリス「武装完全支配術(エンハンス・アーマメント)!」

それはアリスの宝具、金木犀の剣を用いて使う必殺技だ。
宝具由来の必殺技ゆえに魔力もかなり消耗する。
だからこれまで使用は控えていたのだが――キリトが令呪を使った今こそがチャンスであり、なによりキリトとアリスは聖杯戦争になる前からの友人ゆえに。そして共に戦い抜き、UWを救ってくれたキリトに恩義があるゆえに。
彼女はこの瞬間、全力を出す

金木犀の剣の刀身が黄金色の幾千もの花びらに変わり、太歳星君へぶつける!

アルトリア(宝具の連発は危険ですが、状況が状況だ。それにこのキャスターを倒すなら、今この瞬間しかない!)

そう決意した彼女に――よく知った声が聞こえていた

美遊兄「がんばれ、セイバー!」

アルトリア「フッ……。やはりシロウはシロウですね」

彼の行動が自分のよく知る衛宮士郎と重なり、僅かに笑う。
伊織と士郎。この二人を守るためにも。そして危険なキャスターを討伐するためにも、宝具を使う
先程使ったばかりゆえ、伊織にはかなりの負担を強いるだろうが――彼は令呪を使ってまで勝利を望んだ。

ならば――遠慮する必要はないだろう

アルトリア「約束された勝利の剣(エクスカリバー)!」

そして攻撃的な宝具を持たないソリテールだが、かなりの魔力を消耗することを理解した上で高密度の魔力を太歳星君へぶつけた!
全力と令呪で命令されたら全力を出さざるを得ないからこそ、必然的に大量の魔力を消耗することを知ってもなお全力を出す。隠し球だって使う。

そしてちょうどこの頃アズラエル組が到着。
凄まじい光景にアズラエルは僅かに動揺するも、勝利を確信した
アズラエルもディエゴも決して善人ではないが、この勝負には勝ってもらわなければ困る。勝たなければ困る。

ゆえに全員が宝具を放ち終えた瞬間――アズラエルは確実に仕留めるために令呪を使う。

アズラエル「令呪を以て命ずる。あのキャスターにトドメを刺せ、ライダー!」

令呪を全て使い果たすことになるが、2つ目の令呪によりディエゴはもうアズラエルに従うしかなくなった。
ゆえに裏切られるリスクも無くなり、死にたくないがゆえにこのチャンスを逃さないアズラエルではない

ディエゴ(より確実な『勝利』を欲するか、アズラエル。だがそれは俺も同じ気持ちだ。まさかお前と気が合う時が来るとはな)

凄まじい猛攻により、煙が発生してキャスターの姿こそ見えないが――そこにキャスターが居るのはわかっている。

ゆえにディエゴは宝具を使って時を止め、キャスターが余計なことをする前に確実にトドメを刺すことを選ぶ!この瞬間ばかりはアズラエルとディエゴ、奇遇にもどちらも同じ考えだった

ディエゴ「無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」

時の止まった世界で、大量にスタンドの拳をぶつける。いわゆる無駄無駄ラッシュ。
当然、全て命中したという感触はあった。ディエゴはこの瞬間、確実な勝利を確信して――時は再び動き出す

3580名無しさん:2025/04/21(月) 06:33:34
>>3573>>3574
ちょうどこの辺りでカズマ組とユウキ組が五箇所の霊地の奪還に成功したんだよね
お互いに連絡をとりあって作戦の成功を確認できたからそれぞれ二条城に向かうことにした
カズマ組は地獄兄弟が合流してから二条城に向かうから先にユウキ組が到着しそうだ

3581名無しさん:2025/04/21(月) 08:13:03
>>3579
一斉攻撃の寸前に太歳星君は「六壬神課」を使い、各騎の攻撃を予言視しつつアルトリアの『約束された勝利の剣』を回避する
数々の脅威を薙ぎ払ってきた聖剣の必殺技は先に受けている、視肉なしに受け止めるのはさすがの神霊でもひとたまりもないのでこれだけは確実に躱す
「六壬神課」を使い切ったところで、続いてはソリテールの高密度による魔力の攻撃を「一掃返し」で跳ね返した
本来は敵の呪いを数倍返しで跳ね返す呪い返しの法なのだが、聖杯戦争においては魔術的な攻撃にも適応していた(その代わり倍率は下がっている)
アリスの『金木犀の剣』による花吹雪は「披甲護身」で対処。神聖術という魔術に類するものであるため、霊的エネルギーでその身を守った
ただし呪いとは違うため完全防御とはいかず、多少は被弾して軽傷くらいは負っていた
そして遅れて放たれたディエゴの『THE・WORLD』に対しては「存思」による身体と回復を強化するバフを機能させて、スタンドによる無駄無駄ラッシュをその身で受けていた
先の「六壬神課」にてディエゴが時を止めて連続殴打をしてくるところまでは読んでいた、ゆえに太歳星君は肉体強化で耐えることを選択する
また時が動き出した後に備えて、ディエゴや他の英霊に追従するように設定した消滅の凶星を既に解き放っていた
そのため、時止めを連続して放つことができず時止め後の隙を突かれたディエゴは複数の凶星によってズタボロにされてしまう

3582名無しさん:2025/04/21(月) 09:29:15
>>3580
カズマ『ユウキ、アサシン兄、何個くらい終わった?』

ユウキ『ボク達は2つだよ!』

矢車さん『俺も2つだ……」

カズマ『俺達は1つだから……これで全部終わったのか?』

ユウキ『そうだね!じゃあボク達もお城を目指さなきゃ!』

カズマ『俺達はアサシン兄と合流するけど、ユウキはどうする?一緒に行った方が安全だと思うんだけど』

ユウキ『うーん。カズマの言いたいことはわかるんだけど、キリトや蓮子だけに無理させるわけには行かないし、ボク達は先に行くよ』

カズマ『お前ならそういうと思った。まあ俺達も出来る限り急いで行くから無理はするなよ?』

ユウキ『うん、わかったよ!』

そんなやり取りをスマホでしたんだよね
そしてカズマ組は念話で会話する

カズマ『影山、矢車。とりあえず俺達もなるべく急いだ方が良さそうだな』

影山『そうだな。他のみんなが心配だ』

矢車さん(他のサーヴァントが脱落したら有利になるが……今は相棒とカズマに合わせるか……)

矢車さん『ああ。俺も出来る限り急ぐとする……』

3583名無しさん:2025/04/21(月) 17:54:47
>>3581
ディエゴ「グハァアアア!ば、バカなァアアア……!」

複数の凶星をその身に受け、一瞬にして満身創痍になったディエゴ。
あまりにもわけのわからない展開と激痛に絶叫すると同時に、目を見開く。

キャスターはサーヴァント達による一斉攻撃を受けたし、その後に時を止めて安全に、確実に始末したはずだった。
なのに何故か相手は生きてる上に、ディエゴが致命傷を受けた。

あまりにも唐突にやってきた攻撃に対処するのが無理難題という話だし、そもそも時を止めれば相手は何も出来ないと思うのが必然だ。
ディエゴには何の非もない。ただ相手が規格外過ぎた、それだけだ。

しかし運の良いことにディエゴは吹っ飛ばされた場所は扉の付近だった。
『THE・WORLD』が通用しない規格外の存在など、勝ち目がない。
この場で取れる手段は逃走あるのみ。

ディエゴは急いで逃走するためにシルバー・バレットを呼び出し――乗ろうとするが、何故か急に動けなくなった

ディエゴ「これは、どういう――」

ディエゴが言い切る前に猛スピードで迫ってきた太歳星君が掌に凶星を配置して掌打と一緒にディエゴへ凶星を叩き込む。
せっかく楽しい状況なのだ。逃がす気はない。
だから逃走なんてつまらない行為をしようとしたディエゴの動きを呪縛呪で止め、存思で身体能力を上げて猛スピードで迫り、『消滅の凶星』を即座にぶつけた

それがトドメの一撃となり、ディエゴは驚愕しながらも消滅する

他のアリス、アルトリア、ソリテールも消滅の凶星の直撃を受け、ダメージを受けたがゆえに誰も咄嗟に動けなかった間の惨劇である

ディエゴを失ったアズラエルの絶叫が響く……

【ディエゴ・ブランドー(並行世界)@ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン 消滅】

3584名無しさん:2025/04/21(月) 18:34:02
>>3583
サーヴァントを失ったアズラエルは半ば錯乱しながらその場から逃げ出した
それに太歳星君は追撃をかけずに放って置く。サーヴァントならいざ知らず力無きマスター一人どうでもよいからだ
だがアズラエルは諦めた訳では無い。そもそも逃げた所で京都にいる限り太歳星君による祟りからは逃れられない

彼の狙いはキャスターのマスターの殺害。あわよくばキャスターとの再契約である。マスターさえ殺せれば如何に強力なサーヴァントも長時間の現界は不可能、首尾よく強力なキャスターの力が手に入れば聖杯の獲得も確実だと見込んでの行動だった
皮肉にもアズラエルは先程までディエゴが企んでいたことと同様の策に縋ろうとしていた

3585名無しさん:2025/04/21(月) 18:53:34
>>3584
アズラエル、メアリーから左脚を刺されたこともあって走ることに支障があるんだけど脱走する時は生への執着心と恐怖心がアズラエルの身体を突き動かしたんだよね
だからその道中でコケたりするけどそれでもなんとかその場から逃げ出すことには成功した
ただやっぱり左脚の負傷のせいで動きは普段より鈍いからここにきてメアリーの復讐が効いてきている
アズラエルはメアリーと彼女を早急に処分しなかったディエゴを怨むのだった

3586名無しさん:2025/04/21(月) 21:53:16
アズラエルを見逃した太歳星君だけど念のために一人マスターが逃げ出したことをシロッコに念話で伝える
そのマスター(アズラエル)が既にサーヴァントを失い大して脅威にならないことも同時に教えた

そして必死にキャスターのマスターを探すアズラエルだが、そんな彼は偶然シロッコは見付ける
なにやら謎の存在(十二神将)を従わせているから何らかのサーヴァントのマスターであることを察し、銃を構えるとシロッコにキャスターのサーヴァントか問い掛ける

するとシロッコは何ら銃に臆することなく、アズラエルのことを彼が太歳星君の話していた相手だと察すると自分こそがキャスターのマスターだと答えた

3587名無しさん:2025/04/21(月) 21:56:12
>>3583

「今のは効いたぞ…有言実行を阻止されたのはこれで二度目だな」

サーヴァント四騎もの総攻撃を凌がれたことに驚愕するアルトリア達。だが、太歳星君とて無傷ではない。その身にはディエゴによる無数の拳痕をはじめとした大小様々な傷が刻まれ、陰陽術の構えの動作が目に見えて遅くなっている。決して少なくないダメージを負っているのだ

「褒美に痛みなく消してやろう。誰から逝きたい?」

しかし、アルトリア達の消耗はそれ以上。各々の最大の攻撃による魔力消費に加えて太歳星君の反撃によるダメージ。万全であれば負傷により弱体化した陰陽術の間隙を突くことが出来ただろうが今のアルトリア達の体力ではそれも困難。迫る太歳星君にもはやこれまでかと思われたその時――

「真打ち遅れて参上!有象無象はそこのけそこのけ良妻狐が通る!選手交代の時間ですよ!!」
「やあ、まだまだ元気そうで安心したよキャスター。危うくリベンジの機会がなくなるかと冷や冷やしていた所さ」

「何時ぞやの呪術師と女狐か。それにあの女狩人に鎧のアサシンまで…どうやらまだまだ楽しめそうだな?」

――新たな一団、夏油達をはじめとした主従が戦場に馳せ参じた
太歳星君が気を取られた隙にアルトリア達は僅かでも体力の回復に努めるため一端マスター達の所まで退く
役者を入れ替え凶神との戦いは新たな局面を迎えようとしていた

3588名無しさん:2025/04/21(月) 23:56:39
>>3587
夏油「ところでキャスター、以前君に奪われた音叉をそこの彼に返してくれないかな」

夏油はカブキを指さしながら、太歳星君にそう言った。
太歳星君の性格を考慮して、彼なら元の持ち主を知れば返してくれると判断しての行動だ

そして夏油の読み通り、太歳星君はカブキに音叉を返した
本気を出した太歳星君の前ではマスターは戦力外だが、それでも何らかの理由でマスターが死亡してそのサーヴァントまで脱落するのは萎える。それを防ぐためにもマスター達には万全の状態でいてくれねばならない

カブキ「よっしゃ!これで鬼に変身出来るぜ!」
マヤ「良かったね、カブキ!」

ザンキ「だが先にあいつと戦ってた奴らの話では、もうマスターでどうにかなる強さじゃないらしい。……お前達は下がってろ」

マヤ「そんな……やっと私、一人前の鬼になれたのに!」

ザンキ「マヤ。たしかにお前は一人前の鬼になったけどな、これは俺達サーヴァントの戦いだ。――とりあえず俺の戦いを見て〝鬼の戦い方〟を学べ」

カブキ「俺も一流の鬼って自信はあるが……ここは下がるぞ、マヤ。俺達マスターが死ねばサーヴァントも消滅する。死なないことも、マスターとしての立派な仕事だァ」

マヤ「……わかったよ。師匠、カブキ」

そしてカブキとマヤは下がる。

夏油『相手のキャスターは魔法を使うと逆に危ないらしい。さて、どうするかな……』

警告ついでに玉藻に念話を送りながら、夏油は思考する。
自分も戦うべきか否か。当初は自分も戦う予定だったが、相手はあまりにも規格外。玉藻達サーヴァントに一任するという手もあるが、とりあえずキャスターを見付けたら言っておきたいことがあったので先に口に出しておく。

夏油「待たせたね、キャスター。ここからは私達の――リベンジだ」

3589名無しさん:2025/04/22(火) 06:41:25
>>3587
一旦身を引いた3騎の内、ソリテールが一番ボロボロな状態であった
様々な魔法を学んだ探求の果てに編み出した魔力をぶつけるだけの単純な魔法、最上位の魔法使いであるフリーレンすら防げない自己最強の魔法を「一掃返し」によって跳ね返されてしまい傷を負ってしまったのだ
その上で消滅の凶星による追撃もあり、幾らかは防いだものの全身至る処が赤く染み出ていた
唯一幸いなことは、その攻撃が呪いではなかったため「一掃返し」が数倍返しではなかったこと。もし本来の効力であったならばソリテールは脱落していたのかもしれない

「ソリテール、大丈夫!?」
「えぇ、これくらいならまだ戦えるわ。以前に魔法使いのエルフと殺し合いをした時にも負傷を気にする暇もないくらいに戦い続けたこともあるし」
「でも、さすがに見ていられない…今、令呪を使って回復してあげるから」

蓮子はさらに令呪一画を消費してソリテールの傷を癒やすように願い、一番深手だったソリテールはある程度回復することができた

「ありがとう、マスター。もう少し様子見してから、彼らと共闘して太歳星君に挑んでみる」
「…ねぇ、ソリテール」

「さっきセイバーが言っていた狼藉、ってなんのこと?」

3590名無しさん:2025/04/22(火) 08:30:15
>>3523をベースにしつつ、太歳星君が縛りによって「一掃返し」を使わず、単純に力比べで玉藻の前が押し負けた、という展開に修正した内容です)

選手交代とばかりにザンキ達が前に出てアルトリア達が後退する最中、ソリテールが玉藻の前に向けて声を掛けてきた

「いいことを教えてあげる。相手は太歳星君、私の魔法を跳ね返す術を使ってきたから、貴方も気を付けることね、獣耳のキャスター」

「…はい?太歳星君、ですって!それはマジヤバな情報なんですけど!」

これを機にキャスターの真名を知らなかったカブキ達にも伝わり、これから挑もうとするザンキ・太牙・アタランテも戦慄する
特に玉藻の前にとっては衝撃的だ。祟りの凶神にして陰陽術の祖、あの暗黒イケモンこと安倍晴明すら小僧扱いできるほどの大物である
英霊化して本来よりは弱体化しているとはいえその身に纏う膨大な霊力は本物であることを示している
ソリテールの情報からして自分との相性は最悪、馬鹿正直に正面から殴り合っても勝ち目がない
だから玉藻の前はサポートに徹することを決める

「ええい、見知らぬ英霊ばかりですが今回ばかりの大出血サービス!貴方達が全力で戦えるように、私の宝具をお見せします!だから、死に物狂いで星神に勝ちなさい!」


 ここは我が国、神の国、水は潤い、実り豊かな中津国

 国がうつほに水注ぎ、高天巡り、黄泉巡り、巡り巡りて水天日光

 我が照らす。豊葦原瑞穂国、八尋の輪に輪をかけて、これぞ九重、天照らす……!

 『水天日光天照八野鎮石』


開帳された宝具より常世の理を遮断する結界を展開し、呪力行使コストをなくし、あるいは無限の魔力供給を行う
魂と生命力を活性化させる力でもって、数ターンの間だけ太歳星君に立ち向かう英霊達に効力をもたらした


※今回は『水天日光天照八野鎮石』の効果を「数ターン継続のHP回復&魔力回復(ただし宝具連発を補えるほどの魔力回復はない)」という風にしてみます

※それと『水天日光天照八野鎮石』には「戦闘では飛ばして相手に叩き付ける事で攻撃する」「あらゆる宝具による攻撃や魔術をも軽減する障壁を発生させる事も出来る」という効果もあるそうです。(自分はEXTRA未プレイなのでそれらの効果は未把握です、場合によってはこの部分はなしにします)

3591名無しさん:2025/04/22(火) 15:07:54
>>3586
サーヴァントを失ったマスターなど取るに足らない存在だ。ゆえにシロッコは不遜な態度を隠さない
それがアズラエルを苛つかせる。相手は謎の存在を従えているが、ここで殺すしか自分の生きる道がないことも自覚している。
仮に誰かがキャスターを討伐したとしても、サーヴァントを持たないマスターなど聖杯戦争では勝ち目がないからだ。それに幸いにも相手は謎の存在こそ従えているが、アズラエルには武器はない。対してアズラエルには銃がある

妙に決断力のあるアズラエルは迷うことなく銃を発砲する――が皮肉にもここで才能の差が出てくる

アズラエルの行動をニュータイプ能力で先読みしていたシロッコは余裕の態度を崩すことなく、十二神将の一人を用いて銃弾を防ぎ同時に他の十二神将達にはアズラエルを襲わせた

これが戦闘能力のあるマスターならともかく、アズラエルには拳銃しかない。当然だが拳銃なんかで十二神将に対抗出来るはずもなく、アズラエルはシロッコの見下すような視線を感じて苛立ち、憎悪しながらも、ひとまず逃げ出そうとする

しかしここで不幸にもメアリーの一撃で片脚を負傷していることが災いして情けなく転んでしまう
そんなアズラエルを十二神将達は容赦なく襲い、ディエゴとメアリーとシロッコを怨みながら呆気なく命を落とした

何の因果か、コーディネイターを憎悪するアズラエルがニュータイプ能力者のシロッコに殺されるという皮肉的な構図だった

こうして間接的にもメアリーの復讐は果たされたことになる

【ムルタ・アズラエル@機動戦士ガンダムSEED 死亡】

3592名無しさん:2025/04/22(火) 15:08:25
>>3589
ソリテールの真名は太歳星君が普通に真名で呼んでたせいでもう周囲にバレてるから蓮子も普通に真名で呼ぶようになったんだよね
更に畳み掛けるように蓮子はソリテールに問い詰める

蓮子「キャスターが言ってた最も血の匂いが濃いっていう言葉も気になる」

3593名無しさん:2025/04/22(火) 15:09:05
>>3566
名護さん(レンくんを殺されたが……この魔力尽きるまで、俺の聖杯戦争は終わらない)

ピトフーイを殺した名護さんは、少しの間、感傷に浸った後――走り出していた。

レンを殺されたことは名護さんにとって悲しいことだ。彼女を殺したピトフーイに対する怒りは今でも消えない。
だがそれ以上に正義感が昂る。今の名護さんを突き動かすのは、レンが残してくれた魔力と己が正義感。
そして――

レン『名護さん。私、絶対にピトさんを止めるよ。こんな殺し合いは絶対に間違ってるから!』

(レンくんはピトフーイを止めることこそ失敗したが、その信念は本物だった。ならば俺がするべきことは、レンくんの死を無駄にしないために――キャスターの野望を止めることだ。そうだろ?レンくん、渡くん――)

脳裏に浮かべるのはこの聖杯戦争で散った少女――レンと共に協力してファンガイアと戦ってきた心優しい男――紅渡だ。
レンは最期まで聖杯戦争に否定的だったし、渡ならば必ずキャスターの野望を止めてみせるだろう。

ゆえに身体中の全細胞を正義が焚き付け、名護啓介は走り出す

3594名無しさん:2025/04/22(火) 15:09:45
霊地を5つ奪えたこと
そして今、ユウキ組が向かっていること。カズマ組は地獄兄弟が合流した後に向かうことをキリトと蓮子はカズマとユウキの連絡で知った

キリト(ユウキ――)

キリトはアスナが消滅した時のことを思い出す。
アスナにとって大切な存在、ユウキ。アスナとユウキはとても仲が良かった。
……だからこそキリトは悩む。

キリト(俺はユウキに、アスナの死をなんて伝えたら良いんだ……!)

ユウキにはアスナがサーヴァントとして参加していたこと、そしてアスナはユウキのために戦っていたこと。
そしてアスナが消滅したことを……伝えねばならない。

だがなんて伝える?
自分が遅れなければ、アスナは死ぬことはなかったかもしれないのに。
それにユウキがアスナとすごく仲良くなったことを知ってるからこそ、キリトはユウキにアスナの死をなんて伝えたら良いのか悩んでいた

3595名無しさん:2025/04/23(水) 16:35:34
ザンキなんだけどマヤと絆が生まれた結果、固有スキルである師弟の絆の条件を満たして筋力、耐久、敏捷がワンランクアップしてるんだよね

3596名無しさん:2025/04/23(水) 16:36:47
>>3593
そうして太歳星君と他のサーヴァント達が居る場所に名護さんは辿り着いた
しかしレンが同行してないことに美遊兄は疑問を抱いた
……過去に聖杯戦争に参加した経験のあるアルトリアはその意味を察していたが。

アルトリア「レンはどうしたんだ?アーチャー。たしかお前のマスターだろ?」

名護さん「……レンくんは、ピトフーイに殺された。だがレンくんの想いは、正義は――俺が引き継ぐ」

美遊兄「アスナだけじゃなくてレンまで死んだのか……」

美遊兄はレンと関わりこそ薄い。
なんなら聖杯戦争の当初はマスター狙いを検討していたくらいだが、実際に面識ある善良な少女が命を散らしたと知ると表情が曇る。

本来、衛宮士郎とは心優しい男だ。
しかし妹の美遊を幸せにするためだけに自分の世界で聖杯戦争に参加し、様々なサーヴァントと戦ってきた。
悪になってもいいと、心を鬼にして。

だがいきなりルールの違う此度の聖杯戦争に巻き込まれた。
とりあえず此度の聖杯戦争でも心を鬼にして願いを叶えるつもりだった。
だからマスター狙いも視野に入れていたが……いざ元の世界に帰りたがっていて、それでもなお自分の友人を止めようとした勇敢な少女――レンの死には心を痛める。
ピトフーイのことはレンの話でだいたいわかってる。……だからこそ狂人のせいでレンが犠牲になったと思うと流石の美遊兄でもキツい。

美遊兄(もうレンは元の世界に帰ることすら出来ないんだな……。あいつはただ元の世界に帰りたがってただけなのに……それでも勇気を振り絞ってピトフーイに挑んだ。……俺みたいな悪人とは大違いだ)

アスナを失い、レンを殺された。

(アスナもレンも……最期までいい奴だったな)

アスナは最期までマスター狙いには否定的なまま、消滅した。
レンも正義感を胸に戦って命を散らしたことは名護さんの様子を見ればわかる。

(正義、か――)

その言葉は、衛宮士郎にとって特別なもので。
しかし美遊を幸せにするためならと――切り捨てたはずのものだ。

美遊兄「アーチャー、俺にはどうしても叶えたい願いがある。……そのためならマスターを狙うことも厭わないつもりだったけど、考えが少し変わったよ。
レンみたいな善良なマスターは襲わない。だから――身勝手な頼みだと思うけどさ。俺と契約してくれないか?」

名護さん「その言葉から察するに、キミもバーサーカーを失ったのか……」

美遊兄「ああ。バーサーカーは……アスナは、最期まで自分の正義を貫いて死んだ」

名護さん「そうか……。たしかに俺が全力を出すためにもキミと契約してもいいが、キミの願いだけ聞いておきたい。答えはそれ次第だ」

美遊兄「俺の願いは妹を幸せにすることだ。……でも最悪、マスター達を元の世界に帰すだけでもいい」

元の世界に帰り、聖杯戦争に参加することで願いは叶えられる。
だから最悪、マスター達を元の世界に帰すだけでもいい。そこら辺は妥協しなければ契約してもらえない気もした。

名護さん「……わかった。キミと契約しよう、士郎くん」

美遊兄の瞳を見れば、彼の真剣さが伝わりその願いが嘘じゃないこともわかる。そして彼が邪悪な人間じゃないこともなんとなく理解した。

美遊兄「ありがとう、アーチャー。俺もお前がレンの意志を継いで〝正義〟を貫けるように出来る限りサポートするよ」

――そして名護啓介は衛宮士郎と契約を果たした。
一度は正義を捨て去った男が、正義を胸に戦う青空の戦士と共闘することを決意したのだ

3597名無しさん:2025/04/24(木) 01:39:11
>>3589>>3592
ソリテール「ああ、その件ね。それは彼女達が聖杯を狙ってたみたいだから先手を打ったまでよ。あれ程の実力者と正面から戦いたくはない」
「血の匂いがするというのも、元々同じように自衛のために長い生の中で何人か手に掛けてきたわ。私だって死にたくはないもの」

蓮子「嘘。本当に自衛のためならマスターに報告しないはずがない。そうね直接話したくないのなら、ここからは――」

『――念話であなたの大好きな"お話"をしましょう』

ソリテール『……ええ、そうさせてもらうわ』

念話による対話、即ち蓮子にこの場でソリテールのことを直ぐには晒し上げる意図がないことを悟ったソリテールは意外にも素直に自身や魔族について語りだした
そこに合理的理由があった訳では無い。ただ目の前のマスターに自分の本性を話せばどんな反応をするのか見てみたかっただけである

3598名無しさん:2025/04/24(木) 05:32:12
>>3582
一護「ほんとに良かったのか?ユウキ。カズマ達と一緒に二条城を目指した方が安全だったんじゃねぇか?」

ユウキ「それはそうだね。でもカズマにも言った通り、キリト達が心配だからさ。キリトが死んだらボクにとって大切な存在――アスナが悲しむし、そんなのは嫌だからね!」

一護「なるほどな。まあお前もキリトも、この京都も――俺が護ってやるよ。だからちょっと急ぐぜ、ユウキ。振り落とされんなよ!」

ユウキ「うん!ありがとう、セイバー!」

一護はユウキを抱えながら瞬歩で二条城へ急ぐ

3599名無しさん:2025/04/24(木) 05:32:52
>>3588
ザンキ「俺は特にリベンジとかそういうのはないけどな。鬼の使命は人々を守ることだ。キャスター、お前が京都の人々を祟るというなら、見過ごしておけないな」

そしてザンキは鬼に――斬鬼に変身する

アタランテ「京都を祟られたら、マヤを始めとした愛すべき子供達が大量に命を落とす。それを阻止するためにもキャスター、汝はここで仕留める……!」

太牙「キャスター、お前は真衣の仇だ。それに放っておけば大量の被害が出る。そして俺の弟なら――間違いなくお前を放置しない。だから俺は戦う」

太牙はサガの鎧を纏った

3600名無しさん:2025/04/24(木) 05:33:33
>>3590
太歳星君と戦うザンキ、太牙、アタランテだがその中で最も弱いのはマスター不在で負傷も大きな太牙だった

サガのスペック自体は決して低くない。しかし前回の戦闘の負傷が癒えてないので全力を出し切れない

太歳星君「どうした、以前よりも弱くなったか?鎧のアサシン」
太牙「くっ……!」

太歳星君の攻撃を受け、片膝をつくサガ。
宝具ですらないただの一撃がここまで重く感じるのは、やはり太牙が既に重傷というのが大きい

太牙(俺は――このまま何も出来ないというのか!?)

現状が悔しくて、太牙はサガの鎧――マスクの下で歯噛みする
しかしそんな太牙に不思議と力が湧き上がる。
それに重傷だったはずの肉体が、不思議と回復していく

太牙(これは――)

玉藻の宝具による効果だ。
だが太牙は、そこで渡と真衣を思い浮かべる。

太牙(渡……。お前なら、こんな時も諦めないはずだ。弟のお前のおかげで……俺は変われた)

ゆえにサガは立ち上がり、ジャコーダーで太歳星君へ猛攻を仕掛ける
急に動きが良くなった太牙に、太歳星君はまだまだ楽しめそうだと喜ぶのだった

3601名無しさん:2025/04/24(木) 05:34:37
太歳星君戦が始まって真っ先に攻撃を繰り出した
太歳星君だがアタランテが追い込みの美学により天穹の弓(タウロポロス)で彼をも上回る速度で攻撃する
耐久の低い太歳星君は存思で身体能力を上げようとするが、先程の戦闘の負傷で動きが鈍っていた影響でアタランテの一撃が先に命中した

もっともあまり引き絞ってない攻撃ゆえにそこまで大したダメージは無かったがその一撃に攻撃を阻まれ、集団戦ではアタランテも十分に厄介だと太歳星君は認識するのだった
なにより自分の攻撃速度を上回ったのが面白い

3602名無しさん:2025/04/24(木) 06:26:27
>>3600
ただし、マスターという要石があってこそサーヴァントは十全に戦えるので、単独行動スキルでギリギリ留まっている太牙は舞衣がいた時より本来のスペックを出せずにいる
玉藻の前の宝具が加わって魔力事情が多少緩和されてもやはりマスター不在では厳しい事には代わりない
それでも、仇討ちのために無理やり奮い起たせて己が霊基を燃やし尽くそうとも太歳星君に追い縋ってみせる太牙であった

3603名無しさん:2025/04/24(木) 06:54:16
>>3596
(念のための確認ですが、一番最初の台詞はアルトリアではなく美遊兄ですよね?)

3604名無しさん:2025/04/24(木) 07:48:17
>>3603
(すいません、当初はアルトリアに何か言わせるつもりでアルトリアのままになってたけど美遊兄です)

3605名無しさん:2025/04/24(木) 20:01:05
一護がユウキを抱えて瞬歩で二条城へ向かってる最中、カズマ組も急いで走り、なんとか合流を果たした

矢車さん「待たせたな。相棒、カズマ」

影山「おかえり、兄貴!よし、俺達も急いで二条城へ向かおうぜ!」

カズマ「おーおー、弟は随分とやる気に溢れてるなぁ。どこぞの兄と違って」

矢車さん「……今、俺のことを笑ったか?」

カズマ「はいはい。笑ってない、笑ってない。とりあえず弟の言う通り城に急ごうぜ」

矢車さん「ああ、わかってる……」

カズマ「珍しくやけにものわかりがいいな。何か変なもんでも食ったのか?」

矢車さん「マスターのカズマが死んだら、俺も困るからな……」

こうしてカズマ組も二条城へ向かうのだった

3606名無しさん:2025/04/26(土) 12:06:27
名護さんは美遊兄達から太歳星君の性能を知ってる限り教えられた
これは太歳星君に挑む前のザンキ、太牙、アタランテ、玉藻の前も同じだ

太歳星君がそれを妨害せず、許容したのは彼の性格ゆえである

3607名無しさん:2025/04/26(土) 12:07:06
名護さん、サガに変身して戦ってる太牙を目撃して軽く驚いたんだよね

名護さん(アレは、登太牙か?まさか彼も聖杯戦争に召喚されたというのか!)

もっとも名護さんと太牙はお互い最終回後というのもあり、もう敵同士ではない
ゆえに名護さんは太牙の存在が頼もしくすら思えた

3608名無しさん:2025/04/26(土) 12:08:18
>>3602
まあそれもあって、本調子じゃないからやっぱり太牙が一番弱くはあるんだよね
しかし扉が勢いよく開いた音を聞き、チラリとそちらを見れば自分の知る青空の戦士――名護啓介がサーヴァントとして駆け付けてきたことを知った

太牙(名護も参加していたのか。それなら何があってもあいつに託せる。渡の信じる男、名護啓介に――!)

そして太牙はここで更なる覚悟を決める。
魔力の消耗だとか、そんなことを気にしている暇はない。
それに魔力が玉藻の前の宝具で回復する今だからこそ、本気を出すしかない

太牙「キャスター――いや、太歳星君!王の判決を言い渡す。――死だ」

ジャコーダービュートが太歳星君へ迫る。
物理的な技を回避したり、防御する技は太歳星君になく、当然ながら避けようとする

ザンキ「アサシンはもう先が短い。そんなやつが全力で戦ってるんだ。俺も気合いを入れなきゃな」

――ザンキが攻撃を加えた。
更に弓をかなり引き絞っていたアタランテが太歳星君へ追撃。2つの攻撃を受けた太歳星君は存思で身体能力と回復力を強化しようとしたが、先程の戦闘によるダメージで動きが鈍り――ゆえに直後に迫るジャコーダービュートを躱しきれず、胸に突き刺さった。

そしてサガはそのまま太歳星君を吊るし上げる。
上空には紋章が出現、太牙は自身の魔皇力を直接送り込む。

魔皇力とは呪術でも魔力でもない。
ゆえに太歳星君は対策出来ず、サガの必殺技――スネーキングデスブレイクを受けたのだ

しかしそれでもなお、太歳星君は消滅しない。耐久が低いゆえにスネーキングデスブレイクが直撃したことで多大なダメージを受けたが、それだけのこと。

太牙「これでもダメか。それなら――」

太牙が一瞬だけ変身を解除し、その直後に闇のキバに変身する。
出し惜しみして勝てる相手じゃないことを理解しているが、スネーキングデスブレイクまで耐えられるとは思わなかった。

ならばこそ、消滅が早まるリスクがあろうとも最大限の力を発揮出来る闇のキバに変身するのみだ。
運の良いことに玉藻の前の宝具で魔力は回復してゆく。おかげで魔力による消滅という意味では、多少は寿命が延びた。

もっとも今、戦っているメンバーで一番傷を負ってるのは太牙だし闇のキバに変身したことでかなり魔力を消耗したのには変わりないのだが。

3609名無しさん:2025/04/27(日) 04:01:21
>>3608
マヤ(太牙が闇のキバになっちゃった……)

マヤ達は太牙から性能を聞いた際、闇のキバに変身したら消滅が早まることを聞いていた
ゆえに太牙がダークキバに変身した途端、マヤの表情が曇る。
たとえサーヴァントといえども、異能が存在せず平和に暮らしてきたマヤにとっては人間とほとんど変わらない。

そんなマヤの表情の変化に真っ先に気付いたのは子供に優しいカブキだ。

カブキ「マヤ。そんな表情してどうしたんだァ?」

マヤ「どうしたって……このままじゃアサシンが死んじゃうよ!」

カブキ「そうだなァ。でもあいつにはこの戦いで死ぬ覚悟がある。だから俺達に真名を教えたんだ」

マヤ「それは、そうかもしれないけど……!」

カブキ「わかってるなら、応援して、アサシンの覚悟を見届けてやることだなぁ。俺達にはそれくらいしか出来ねぇ」

マヤ「……わかったよ」

自分が戦えないことを悔しく思い、自分の無力さを痛感しながらも――太牙の覚悟を無駄にしないためにマヤは叫ぶ

マヤ「アサシン〜!がんばれ〜!」

3610名無しさん:2025/04/27(日) 06:18:52
>>3597

ソリテールの告白を蓮子は驚き半分、納得半分で受け入れた。周囲の反応から正統な英雄ではないことを薄々予感していたが、これ程までに危険な存在とは予想外であった。蓮子が召喚したサーヴァントは文字通りの人でなしであったのだ。

『私のお話はこれでお終い』
『……それで、これからどうするつもりかしら。私を令呪で服従させる?それとも――自害でも命じてみる?』

――断頭台のアウラのようにね

念話を飛ばすソリテールの表情は一切変わらないが、心なしか威圧感が増したように思える。
だが、臆してはいけない。ここからが大事だと蓮子は自分に言い聞かせた。

『生憎と私が求めるのはどちらでもないわ。私が求めるのはあなたとの交渉よ』

『ソリテール。幸いこの聖杯戦争であなたはまだ人を手にかけていない。サーヴァントだけを攻撃対象に限定して今後も私達に協力することを約束するなら、私も令呪であなたを切り捨てるつもりはないわ。勿論、約束を違えるなら容赦しない』

3611名無しさん:2025/04/27(日) 15:45:35
>>3610

蓮子の提案にソリテールは首を傾げた。
一人でも戦力が欠ければ全滅しかねないこの土壇場で自害の命令を出されない公算はあったが、服従の令呪を使われないのは意外だった。

『へえ、今の話を聞いても随分余裕なのね。魔族が怖くないのかしら』

『あなたはとても恐ろしいし、私が見てない所で随分とんでもないことを仕出かしてくれたとも思ってる。……それでも今は可能な限り一人でも多くの戦力が必要なの。あの神様や私達をこの聖杯戦争に招いた仕掛け人を相手にするにはね』

『それでも服従くらいは令呪でさせるべきじゃないかしら。例えばそう、"悪意を持つな"とか』 

『冗談きついわ。最初から無い物に持つなも何もないでしょ……それにやれるならやってるわよ。私覚えているのよ、あなたがした令呪の説明。マスターの能力で令呪の効力は変わるってね』

令呪はサーヴァントへの絶対命令権であるが、その効力はマスターによって上下し、長期間の命令や曖昧な命令では効力が下がる。対魔力などの抵抗を可能にするスキルをサーヴァントが有しているなら尚更である。

ソリテールは対魔力こそ持たないが卓越した術理解明スキルを有している。七崩賢のように絶対性を持つ魔法を有していない彼女を彼らと同格足らしめる最大の要因。短時間で術式を理解し対応、時にはその術式を己のものにしてしまう。

元来魔族は個人主義。束縛を嫌うソリテールが令呪の仕組みを解析していないはずがない。対魔力を持たないが故に短期間なら効果を発揮するだろうが、魔術師ですらない蓮子が絶対服従のような長期にわたる命令をした所でいつかは必ず解除されることを蓮子は理解していた。
令呪を重ねがけすれば話は別だろうが生憎と残り令呪は一画のみ。それを理解しているからこそ先程からソリテールは蓮子に令呪の使用を勧めているのだろう。全ては自身が自由を得るために。

『少しお話し過ぎたかしら。やっぱり面白いね君。でも魔族が強制力を持たない約束を守ると本気で思ってる?
――それにいざという時、自害させる隙を与えるとでも?』

『思ってないわ。でも、あなたは約束を守らざるを得ない。もし先んじて私を殺したらあなたは消えるしか無い。利己的な理由でマスターを殺す奴なんて危険すぎて乗り換えたいと思うマスターはまずいないもの』

『令呪の宿った腕を奪おうとしても同じよ。マスターに牙を向いた危険人物としてこの場に集ったサーヴァントから集中攻撃を受けることになる。ただでさえ色んなサーヴァントから警戒されてるしね』

『少なくとも利害が一致してる間は、そんなリスクを犯してまで裏切るメリットはない。話を聞く限り魔族はすぐに嘘を付くし善悪も存在しない人喰いの怪物だけど自分の欲望に対しては実に素直みたいね。ソリテールだってこの宝の山みたいな世界に一秒でも長く留まりたいでしょ?』

一気に捲し立てる蓮子にソリテールは苦笑する。
個人主義の魔族が他者に協力するケースは原則二つのみ。一つは絶対的な力による恐怖。かつて魔王はその圧倒的な力により魔族を軍として束ね統率した。
もう一つは利害の一致。七崩賢の一人、黄金郷のマハトはとある目的から一都市の領主に長年協力していた。
ソリテールといえども自殺志願者ではない。長く愉しむためにもある程度の妥協は必要だった。

『そうね、蓮子が言う通り私もこの場で他のサーヴァントを敵に回して生き残れると思える程自惚れていないわ。
それに他の世界から集められた人間達を観察できる機会を棒に振りたくはないもの』

『それにしてもこの世界を宝の山と称するなんて素敵ね。やっぱり君の"好奇心"が縁になって私が喚ばれたのは間違いないみたい』

『物凄く遺憾なことだけど…ね』

あまり認めたくないが、ソリテールは自身に充てがわれただけあって共通する点が少なくないことを蓮子は認めていた。
飽くなき探究心とそれを満たす為の行動力。
――そして危険を承知の上で好奇心を満たそうとする性(サガ)。

『私にとってこの聖杯戦争は恐ろしくもあったけど魅力的でもあった。非科学的な幻想の産物として存在を否定された者達と直接触れ合うことができる貴重な機会だったから』

蓮子はユウキ達と異なり純粋な正義感だけで聖杯戦争の秘密を暴こうとしているのではない。
未知という名の花を求め、封じられた秘密を暴き、幻想を真実に、夢を現に変える秘封倶楽部の延長線上の活動といえた。

『ふーん、じゃあ太歳星君の討伐に積極的に志願したのは…』

『そうよ、察しの通りこの眼で見たかったの。幻想に消えた英雄や神様が織り成す神秘を。勿論、戦力的にベストな戦力配分であることが大前提だったけど』

『…ふふ、私も魔族の中では変わり者の自覚があるけど、君も中々どうして…流石は私を召喚したマスターといった所かしら?』

『狙って召喚した訳じゃないし、あなたに褒められてもちっとも嬉しくないけどね』

蓮子の告白にソリテールもまた得心がいった。当初は魔術の心得もない平凡な人間だと思っていたが、考えてみれば自分を召喚できてしまうような人間がまともであるはずがない。
かつて太歳星君に挑んだとある男女が"恐怖愛好家"であったように蓮子もまた重度の"神秘愛好家"とでも言うべき本質を持っていたのだ。
十分お話したことでそろそろ乗り換えを考えていたが、もうしばらくは観察を楽しめそうだとソリテールは思った。

『分かったわ、取り敢えずはあなたに協力してあげる。まさかこの私がマハトの真似事をするなんてね』

『でもサーヴァントだけが攻撃対象ね…"アサシンらしい"運用はしないのかしら。その方が効率的だと思うけど?』

『…何を言われようが、その一線を越えるつもりはないわ』

蓮子は暗に敵マスターの暗殺を勧めるソリテールにきっぱりとNOを突きつけた。
蓮子とて殺人は心の底から忌避している。例え相手のマスターが悪人であったとしても、自分が直接手にかける訳ではなくとも。実際太歳星君討伐の作戦会議中もマスター暗殺の案は決して出そうとしなかったのだから。

倫理観。それが人並み程度にはある蓮子と最初から存在しないソリテールを隔てる最大の一線。或いはこの一線を容易に踏み越えた人間を昔の人は"妖怪"と呼んだのだろうか…。

『頭の回る君がそこまで非効率に拘るなんて興味深いわ。まあ私にとってはどちらでもいいけど。それじゃあ改めてよろしく』

『…ええ、よろしく』

ソリテールから差し出された手を一瞬躊躇いながらも蓮子は握り返した。恐ろしく冷たい手を。
何にせよ利害の一致で協力関係を築くことが出来たが、油断はできない。魔族は本質的に人間と共存不可能な種族。頼れる相棒には決してなり得ないのだから。

『この最後の令呪があなたの命を絶つことに使われないことを祈るわソリテール』
『私も君の死に顔を見届けるのはそれなりに後にしたいと思っているよ蓮子』

3612名無しさん:2025/04/27(日) 15:58:30
夏油(私のキャスターでは他のサーヴァントを支援するのが精一杯か)

他のサーヴァント達を支援するという選択をした玉藻の前を見て夏油はそう判断する。
もっとも今回の相手は玉藻の前にとっては天敵のような存在だ。下手に呪術で攻撃したら逆に危ういし、その判断が間違ってるとは思わない

夏油(彼女の判断は正しいが……支援するだけなら私がここにいる必要もないかな)

マスターは状況に応じて令呪でサーヴァントをサポート出来るが、支援に徹するなら特に支援する必要もない
ゆえに夏油は歩き出すが、そこをマヤに呼び止められる。

マヤ「夏油先生、どうしたの?」

夏油「私には私のやるべきことがあるだけさ、マヤちゃん」

マヤ「夏油先生のやるべきこと……?」

夏油「さっきの死体からしてこの城には危険なマスターが潜んでる可能性がある。そいつを倒すだけだよ」

マヤ「それなら、私も……!」

夏油「マヤちゃんには自分のサーヴァントのサポートをしながら、彼が言ったように〝鬼の戦い〟を学んでほしい。私のサーヴァントは支援に徹するはずだから、フリーになった私が動く」

マヤ「でも、夏油先生一人じゃ危ないよ……!」

夏油「私はこれでも元々〝最強〟だったんだ。それでもマヤちゃんは信じられないかな?」

カブキ「……行かせてやれ、マヤ。俺達は俺達に出来ることを、夏油は夏油がやるべきことをするべきだ」

マヤ「……わかったよ。でも絶対に戻ってきてね、夏油先生!」

夏油「大丈夫だよ。私は〝最強〟だからね」

そう言って夏油だけ別行動に出る
その理由をマヤ以外のマスターは察していた。

夏油の目的。
それは太歳星君のマスターを見つけ出し、倒すことだ。
そうすることで太歳星君は消滅するだろうし、リベンジを果たしたことになる。

そしてこういう役割は自分こそ向いてるだろうと理解しているからこそ、夏油は動き出したのだ

3613名無しさん:2025/04/27(日) 17:36:10
>>3608
太歳星君「ははは…いいぞ!これ以上なく追い詰められている…!」
太歳星君「滾らせるじゃないか…!」

スネーキングデスブレイクを受けて大ダメージを受けたはずなのだが未だ余裕を崩さず、むしろ愉しんでいる太歳星君は一旦下げていたギアを再び上げ始める

一方で太牙・ザンキ・アタランテは相手の態度に警戒しつつも攻勢を掛けるべく再度攻撃を仕掛ける
再び複数の矢が目にも留まらぬ速さでその身体を射止めようとし、太牙はさらに強力な必殺技・キングスバーストエンドを放ち、ザンキも音撃技『音撃斬 雷電斬震』を太歳星君に打ち込もうとする

だが太歳星君は再び陰陽術を使用、「六壬神課」でアタランテの攻撃を躱し、自身の姿を霊から知覚できなくさせる「護身隠行法」で太牙の必殺技を不発に終わらせ、「呪縛呪」で烈斬を突き刺そうとしたザンキの動きを止めてしまった

ザンキ「なに…っ!」
太歳星君「悪くはなかった、がまだ足りないな!」

そして太歳星君は多数の消滅の凶星を纏わせて体術を繰り出し、目の前にいたザンキに致命傷を与えた

3614名無しさん:2025/04/29(火) 06:19:28
>>3613
多数の消滅の凶星を喰らったザンキは、アスナやディエゴのように間もなく消滅するはずだ
そう確信した太歳星君は他のサーヴァントを狙おうと考える

マヤ「師匠!!」
カブキ「落ち着け、マヤ!」
マヤ「落ち着いてなんていられないよ!だって師匠が、師匠が……!」

今にも走り出そうとするマヤをカブキは力づくで抑える
同じ鬼でありながら、マヤのサーヴァントと共闘出来なかった悔しさに歯噛みしながら。

そしてマヤの声はアタランテにも届いていた。

アタランテ「マヤのことは任せたぞ、カブキ!」

サーヴァントが全滅したら京都の子供達やマヤが死ぬ。
ゆえにこの戦をなんとしても勝たなければならないアタランテは、確実に宝具を当てられそうな策を思い付きあろうことか弓を引き絞りながら、前線に出る。
そんなアタランテの動きを呪縛呪で止めるが――その時には既にアタランテが『訴状の矢文(ポイボス・カタストロフェ)』を発動していた
太牙やザンキに当たらないようにアタランテ自身の意志で範囲を狭めた光の矢が太歳星君のみに降り注ぎ、命中する

更にダメージが蓄積する太歳星君だが、ソレすらも愉悦
そして弓矢を自在に扱うアタランテの存在を厄介でありながらも愉しく感じた太歳星君は光の矢を食らいながらも、消滅の凶星を複数アタランテに放つ
アタランテはその凄まじい威力に、吹っ飛んでしまう

残るサーヴァントは太牙のみ。
呪縛呪を使い、動きを止める。

太牙「くっ……!」

アルトリア「このままではまずい!イオリ、私も――」

――しかしその瞬間、誰もが驚いた
致命傷を負ったはずのザンキが走り出したからだ。
ザンキは戦闘続行スキルにより、未だに息があった

咄嗟に対応しようとする太歳星君だが、美遊兄達から相手の能力の説明を受け終えた名護さんがイクサに変身して駆け付け、イクサカリバーによる猛攻で太歳星君に隙を与えない
そして斬鬼は烈斬を太歳星君を突き刺し、音撃斬 雷電斬震を発動。今度こそ必殺技が決まったのであった

それでもなお太歳星君は倒せず、再び消滅の凶星をザンキに放つが――勢い良く扉が開かれる音が聞こえ

「月牙天衝!!」

月牙天衝により、消滅の凶星が相殺される

一護「わりぃ、待たせたな」
ユウキ「すごい!いろんなサーヴァントが勢揃いしてる!」

――ユウキ組、参戦

カブキ「良かったな、マヤ!まだお前のサーヴァントは無事だ!とりあえず令呪を使えば少しくらい回復するんじゃねぇか?」
マヤ「わ、わかった!令呪で命ずる!師匠の……オニの傷を回復させて!」

ソリテールの時のように、ザンキもまたマヤの令呪で致命傷から回復する

ザンキ『ありがとうな、マヤ。どんな逆境でも諦めない。――それもまた鬼として大事なことだ』
マヤ『うん!わかったよ、師匠!』

3615名無しさん:2025/04/29(火) 07:28:29
>>3614
太歳星君「さすがは名だたる英雄たち、そう簡単に仕留められないか…そろそろ頃合いだな」

太歳星君は闘志尽くさず一護達と戦闘を続けるが、さすがにダメージの蓄積もあり身体の鈍りを感じていた
これでは満足できる死闘も難しいと判断し、シロッコに念じて神言を送る

太歳星君『シロッコ、令呪二画だ。その魔力源を神の霊力として焚べろ、その上で最後の宝具を解放する』

シロッコ『御意、御心のままに』

この時、シロッコもまた身体の辛さを感じ始めていたところであった
二条城という霊地を陣地かしたことで幾らかは魔力供給の負担は減ったものの、ここまでの激戦を続ければ消耗するのは必須であった
だが神の依り代として己が身体の変調を口にすることはしなかった

シロッコ『令呪をもって命ずる。令呪の秘めた力、それをキャスターに捧げよう』

シロッコ『重ねて令呪をもって命ずる。真なる御業を示したまえ』

シロッコは躊躇いなく令呪二画を使用し、契約の証である痣が消えると同時にその身にのし掛かる重荷が軽くなる感覚を得ていた
令呪の効果で太歳星君に膨大な魔力が巡ったためシロッコからの魔力供給も和らいだのだろう
そして太歳星君は『族滅の化身』を解放し、全てを滅する超高密度な光を纏っていた

3616名無しさん:2025/04/29(火) 14:59:01
>>3615
アルトリア「キャスターの様子が変わった!?」
アリス「これは……何かありそうですね……」

太歳星君の様子の変化に控えていたアルトリアとアリスすらも危機感を覚えた

アルトリア「イオリ、私はもう十分に回復しました。前線に復帰します!」

アリス(相手は圧倒的に強いですが、このキャスターを倒さなければキリトは殺される。ならば……!)

アリス「キリト、私も戦線に復帰します!今のキャスターは全力で迎え撃った方が良さそうです!」

そしてアルトリアとアリス、二人の女騎士が戦線に戻る
マスターが死ねば困るのはソリテールも同じで、彼女もまた戦線に戻った

3617名無しさん:2025/04/30(水) 01:12:58
族滅の化身を解放した太歳星君が真っ先に狙ったのは、意外にも玉藻の前だった

太歳星君「お前だけあまり何もしてないな。英霊になったからには強いはずだ。その強さを試してやろう」

そして玉藻の前に凄まじい勢いで接近する太歳星君

しかし一本の弓矢がそれを妨害した
限界まで弓を引き絞っていたアタランテが追い込みの美学により相手を上回る速度で弓矢を放ったのだ
ちなみに彼女が立ち上がり、弓矢を引き絞れたのはカブキが令呪で回復させていたからだ


太歳星君「はははは!面白いな、お前!」

アタランテの強さを認め、愉しい相手だと考えた太歳星君はアタランテに迫り、光のオーラが触れるとアタランテが昏倒して地に伏した
そのままトドメの一撃を受け、アタランテが消滅間際になる

3618名無しさん:2025/04/30(水) 01:37:00
複数の消滅の凶星が直撃したアタランテは致命傷を負ってしまった
アスナがそうだったように、こうなったらもう助からない。
肉体が消滅しかける中、それでもアタランテは最後まで弓を引き絞って太歳星君へ向けて放った

その一撃は見事なもので太歳星君に炸裂したのを見届けてからアタランテはこの世を去った

【アタランテ@Fateシリーズ 消滅】

3619名無しさん:2025/04/30(水) 04:14:42
>>3617
この太歳星君の襲撃は玉藻の前の宝具『水天日光天照八野鎮石』の効果が切れていたタイミングと重なっていたんだよね
玉藻の前は再度宝具を使おうか考える暇もなく襲われたからしばらくHP回復と魔力供給の効果を展開できない状態に
というか生前にはないキャスターの特性「陣地作成」の恩恵で玉藻の傍に転移するとか太歳星君容赦ねー

3620名無しさん:2025/04/30(水) 08:05:37
太牙(きっとこの攻撃が最後になるが……それでも俺は――)

脳裏に浮かべるのは自分が守れなかった少女、舞衣。
そして自分に大切なことを教えてくれた弟――渡。

太牙「キャスター!これが俺の全身全霊を込めた、最後の攻撃だ!お前に受け切れるか……!」

太牙の言葉を聞き、太歳星君は心底楽しそうに笑う

『ウェイクアップ2』

名護さん「アサシン、君はまさか……!」

太牙「あいつがどれだけ強化されたのか、俺が確認する。みんなはそれを見届けてくれ」

ザンキ「……わかった。アサシン、お前の最期は無駄にはしない」

ザンキも名護さんも、アルトリアやアリスでさえも太牙の決意を見届ける
太歳星君相手に不発に終わった必殺技だが今度こそ当てるという決死の覚悟を胸に――キングスバーストエンドを使う

自分に向けて繰り出された跳び蹴りを、太歳星君はあえて避けない
サーヴァントの死に際の一撃だ。期待せずにはいられず、族滅の化身状態の太歳星君と僅かに拮抗

カズマ「遅れたけど俺達もきたぞ。……ってすごい状況だな」

影山「これがサーヴァント同士の本気の戦いか……!」

矢車さん(俺達が来るまでにサーヴァントの数は減ってそうだが……あのキャスターを倒さなければいけないのが厄介だな)

そして光のオーラに触れた瞬間、太牙に激痛が走る

太牙「う、ぉおおおお――!」

それでも気合いを入れて乗り切ろうとする太牙だが、気が付けば血にひれ伏して戦闘不能になっていた

太牙「みんな……光のオーラに気を付けろ。これは、かなり危険だ……」

その言葉を最期に太牙の消滅は始まっていた

太牙(名護、後は託した。渡、俺は――)

最期に思い浮かべるのはやはり弟、渡の顔。
太歳星君という巨悪こそ倒せなかったが、どこかやり切ったような表情で太牙は逝く

【登太牙@仮面ライダーキバ 消滅】

3621名無しさん:2025/05/02(金) 11:32:56
単独行動していた夏油は遂にシロッコを発見する

夏油「や。君がキャスターのマスターかな」

皮肉にも十二神将の存在がシロッコが一般人ではないことを物語っていた

3622名無しさん:2025/05/02(金) 20:01:49
>>3620

太歳星君「見事な一撃だったぞアーチャー、アサシン。だが僕を落とすには至らなかったな」

アタランテと太牙の最期の一撃は確かに太歳星君に届いていた
その証拠に太歳星君の左腕はアタランテに射抜かれ千切れ飛び、右腕は太牙により無残に拉がれていた。最早手で印を結ぶことは叶わないだろう。これで披甲護身(無敵)、呪縛呪(金縛り)、護身隠行法(透ける)は封じられた
未来視による回避も陰陽術による透過も許さない速度だからこそ成し得た結果である

ソリテール「外傷はないけどアサシンが光に触れた瞬間、霊基が致命的な損傷を受けた…」

「本質は消滅の凶星とやらと同じね。超高密度のそれを全身に纏うことで生半な攻撃は打ち消され、触れれば致命の攻防一体の技と化した」

アルトリア「だが、無敵ではない。アーチャーとアサシンの一撃は確かに届いた」

「それにあれ程の魔力の放出、令呪を使用したとしても長期間の維持は不可能なはずだ」

淡々と『族滅の化身』について分析するソリテール
高密度の消滅の凶星は素粒子大の消滅効果を齎す。外傷こそないが霊体であれば霊基を、生身であれば遺伝子を破壊し尽くし次代に生命を繋ぐ力すら無慈悲に奪い去る。これこそが太歳星君が司る"族滅の祟り"の正体である

無敵の矛と盾を体現したような技だがアルトリアが看破したように決して完全無欠ではない
アタランテと太牙の一撃が通ったように消滅波を突き破る破壊力があればダメージを与えることが出来る。さらに、神威の象徴とでも言うべきこの形態はサーヴァントまで霊格が落とされている以上あらゆる手段を用いても長時間の維持は不可能
アルトリアは長期戦に活路を見出していた

太歳星君「くくく…その通りだ。この状態を維持するのは中々骨が折れる…」

「もう少し遊んでいたいが、一気に決めさせてもらおう」

太歳星君の言葉とともに極光が渦を巻く。宛ら広大な銀河を思わせる様相を見せ――


「棒旋星系…族滅の化身…重なり交じり合え…」


『螺旋星雲』


――この場の者全てを飲み込む規模の銀河の渦が放たれた

3623名無しさん:2025/05/03(土) 01:10:52
>>3622
この大規模な攻撃に対応出来る者は限られてくる

アルトリア『イオリ、このままでは全滅を免れません。令呪を使用して宝具を強化してください!』

アルトリアの念話を聞き、伊織は令呪でアルトリアの宝具にブーストをかける

そしてアルトリアは他のサーヴァント達より一歩前に出る

アルトリア(これで対処出来るかわかりませんが……やるしかない!)

意を決したアルトリアは3度目の宝具を使用する

「約束された勝利の剣(エクスカリバー)!!」

螺旋星雲とエクスカリバーが激突する……が、まだ少し威力が足りない

アルトリア『仕方ありません。イオリ、3つ目の令呪で更に宝具を強化してください!このままでは誰もキャスターに勝てない!』

アルトリアの言葉を聞き、伊織は重ねて令呪で宝具の強化をする
するとエクスカリバーが螺旋星雲を呑み込み、太歳星君の攻撃は失敗に終わる
振り向けばサーヴァントもマスターも全員無事で、アルトリアは胸を撫で下ろした

前に出たことで螺旋星雲に少しでも触れたアルトリアはかなりのダメージを受けたが、ひとまず危機を乗り越えたことは確かだ

3624名無しさん:2025/05/03(土) 03:20:32
>>3621
「やれやれまいったな……」

遭遇後に互いを敵と認識して戦闘になった夏油とシロッコ
追い込まれているのは夏油の方であった
十二神将は夏油でも一対一であれば十分撃破可能なレベルの力しか持たないが如何せん数が数。十二対一では流石に天秤はシロッコ側に傾く

「たった一人で来るとは甘く見られたものだ。マスターが狙われる想定をしていないとでも?せめて他のマスターでも連れてくればここまでの無様を晒さずに済んだだろうに」

嘲笑するシロッコに夏油も苦笑で答えた

「まさか。困ったことに他のマスターは甘ちゃんばかりでね。残念ながらこんな事が出来るのは私だけだったのさ」

「だから一人で立ち向かうと…尚更愚かだな。一時の感傷で判断を誤り命を落とす。貴様のような俗人に相応しい最期だ!」

「ほざけ、私の運命を猿が勝手に決めるなよ!」

3625名無しさん:2025/05/03(土) 13:51:21
>>3623

「まさか、これを凌ぎ切るとはな…!」

勝負を決するつもりの大技を凌がれたことでさしもの太歳星君も驚愕する。さらに螺旋星雲による消耗で全身に纏う光の波が弱まった
全滅の危機は一転して反撃の起点となったのだ

「今だ!!」

「くっ…!」

太歳星君の機先を制し、集ったサーヴァント達の一斉攻撃が襲いかかる。負けじと太歳星君も反撃に移るが想定を越えた過度の魔力の消費によりその動きは鈍い

そして過度の魔力の消耗は自らの眷属――即ちマスターであるシロッコと十二神将のコンディションにも影響が出ていた

3626名無しさん:2025/05/03(土) 18:27:49
>>3625

「あいつらが今回の聖杯戦争の参加者達か。茅場はあのキャスターを倒さなければ京都に祟りが起きて、マスター共々皆殺しになると言ってたな」

エクスカリバーと螺旋星雲の激突により城の一箇所に穴が空き、そこから一人のサーヴァントが戦場を眺めていた
彼の名は、秋月信彦。クラスはアヴェンジャーだ

3627 ◆QUsdteUiKY:2025/05/04(日) 14:00:08
『マイキー。目的のキャスターは発見出来たが、どうする?』

『どうするも、こうするもねぇだろ。俺達は優勝するって決めたんだ。それを邪魔する奴には――わりィけど退場してもらう』

『そうか。お前ならそう言うと思っていた』

そして信彦とマイキーは合流を果たし、太歳星君や多数のサーヴァント・マスターのいる城内に入る

コツ、コツ、コツ――と。
足音を隠すこともなく、威風堂々と

3628名無しさん:2025/05/04(日) 17:15:58
>>3624
シロッコ「何!?体が……!」

十二神将に追い詰められた夏油。とどめを刺されかけた瞬間にそれは起こった
突如シロッコは凄まじい疲労感と虚脱感を覚え動くこともままならなくなる。シロッコのみならず十二神将もまるでブリキ人形のような鈍重な動きになってしまった

シロッコ「おのれ…魔力か……!」

直ぐにそれが太歳星君による魔力の消費により齎された現象だとシロッコは気づくが令呪を使い切ってしまった以上、シロッコに出来ることは何もなかった

――今しかない!

自身に纏わりついた十二神将の群れを游雲で打ち払い駆け出す夏油
太歳星君との初戦でこの世界で得た呪霊のストックも殆ど使い切ってしまった以上、決着を着けるには游雲による近接戦が最も確実。全力疾走でシロッコとの距離を一気に詰めていく

シロッコ「くっ…!動け十二神将!私を守れ!」

シロッコの号令にぎこちない動きながらも十二神将が彼を庇うように立ち塞がる。しかし、夏油は足を止めない。ここで足を止めれば犬死にするしかない故に

游雲を振り回し1体、2体、3体と十二神将を弾き飛ばし距離を詰める夏油だが、当然無傷とはいかず反撃により大小様々な傷を負う。さらにシロッコも護身用に隠し持っていた拳銃で援護射撃を行うが、呪力によるガードで必要最小限の傷に抑えた夏油は尚止まらない
全身傷だらけになろうが致命傷さえ負わなければ問題ないのだから

夏油「お前の言う通り、確かに今の私は愚かだ」

夏油「…でも不思議と今だけは心の底から笑える気がするのさ」
 
最後の十二神将を打ち倒し、シロッコを射程内に収めた夏油は憑き物が落ちたような〝笑顔〟とともに游雲を一気に振り抜いた!

シロッコ「うおあああ……!!」

腹部を打擲され凄まじい形相で断末魔の叫びを上げるシロッコ
ニュータイプといえども肉体的には常人と何ら変わりなく、全力で特級呪具である游雲に打ち据えられて耐えられる訳がない。明らかに致命傷だった

ガクリとその場に崩れ落ちるシロッコだったがその目はまだ死んでおらずある一点を――サーヴァント達と太歳星君の戦場を憎悪の籠もった目で睨みつけていた

シロッコ「私だけが死ぬわけがない…貴様らも一緒に連れて逝く…!」

シロッコ『太歳星君…!木星の鏡像よ!私の最期の願い(のろい)を叶え給え!』

シロッコ『全力の神威を以て…敵対者を全て滅ぼせ!』

既にシロッコに令呪はない。しかし、ニュータイプとして全力の祈り(のろい)を念話という形で太歳星君に飛ばすのであった

3629名無しさん:2025/05/04(日) 21:08:12
「いいのかしら、こんな所でのんべんだらりとしていて。あなたのお気に入りの子たちが皆消されてしまうかもしれないわよ?」

太歳星君と戦う主従を神妙に見つめる茅場に道士服を着た不気味な雰囲気を漂わせる女が興味深そうに話しかける
女の正体はかつての聖杯戦争で彼が召喚し自身を優勝に導いたキャスター、八雲紫。人が大人になる過程で捨てる幻想を未だに抱き続ける茅場が"幻想郷"の創設者である彼女を召喚したのは果たして偶然か必然か

彼らは二条城から離れた場所から紫のスキマを使って刻一刻と変わる戦況を見守っていた
否、実際は二条城の戦いだけではなく今回の聖杯戦争が始まってから京都に忍ばせた式神たちやスキマを使って今に至るまでの参加者たちを監視していたのだ

「ここで潰えるのであれば所詮それまでの存在だっただけのこと…最も君の指摘は杞憂に終わるだろうが」

「ふーん、随分彼らを買っているのねえ」

「そういう君はどうなんだ、幻想郷の賢者よ。君にとって見所のある存在はいるのか?」

「うふふ…どう思う?」

彼らはもう一組の黒幕であるアベンジャーたちと違って太歳星君との戦いに介入するつもりはない。あくまで戦いの結末を見届けるスタンスである

3630名無しさん:2025/05/05(月) 04:31:24
茅場はシステムを上回る人間の意志の力を知らしめ、未来の可能性を悟らせたあの聖戦をもう一度、この聖杯戦争という舞台で行いたいと考えてるんだよね

だから自分はヒースクリフのアバターなのにキリトにはリアルの肉体という〝理不尽〟を押し付けた
アスナやユウキ、アリスといったキリトの仲間や自分の知らないGGOのプレイヤー――レンやピトフーイを呼び寄せたのは、興味本位とこの〝聖戦〟を盛り上げるためだ。

残念ながらアスナとGGOのプレイヤー達はロストしてしまったが――

(〝聖戦〟への準備は順調に進んでいる。またあの時のような〝人間の意志の力〟を見せてくれ、キリト君。いや――他のプレイヤーや聖杯戦争でも良いが……楽しみだ)

3631名無しさん:2025/05/05(月) 15:52:07
>>3628
その念話は確かに太歳星君に届いた
もっともかなり深傷を負い、弱体化しているが……それでも太歳星君は最期まで楽しもうと決めた、その瞬間

勢い良く扉が開かれ、マイキーと信彦がやってきた

「頼んだぜ、アヴェンジャー」
「ああ。もうお前の闘いは終わりだ、キャスター」

信彦は冷酷にそう告げると変身ポーズを取る

「変身……!」

必然的に新たな乱入者に視線が集まった

3632名無しさん:2025/05/05(月) 21:11:07
>>3628

「……そうか、僕の負けか。見事だ」

遠方より放たれたシロッコの断末魔の思念を感じ取った太歳星君は素直に敗北を認める
マスターの殺害、それも引っくるめての聖杯戦争だ。見事にそれを成し得た呪術師を称賛こそすれど祟るつもりはない
この戦場では太歳星君本体の横槍も入らない以上この場の分霊・太歳星君の消滅は確定した。最も本体の勝ちに手段を選ばない姿勢を唾棄する分霊にとっては望ましいことであるが

「お前達がコソコソと動いていた輩か。死力を尽した戦いの漁夫の利を狙いに来るとは程度が知れるな」

突如として現れたアヴェンジャー主従に吐き捨てる太歳星君。太歳星君は各地の霊地を制圧する過程で朧気ながらその気配を感じ取っていた
もしもこの戦いに勝利し、祟りを完遂した暁には手ずから葬ってやろうと考えていたのだ

「ほざいてな、テメェの役割はもう終わりだ。オレ達の願いのためにとっとと消えな」

侮蔑する万次郎に太歳星君は静かに返す

「確かに終わりだが、ただで消えてやるつもりはない…自身への祈り(のろい)に応えずして何が神か…」

そう、まだ終わりではない。光の波動が弱々しくも輝きを見せ集束する
シロッコは最期の執念で未だ生を繋いでいる。自分が応えなければ神の名折れ。ましてや自身に打ち勝った者達ならいざ知らず、最後にしゃしゃり出てきた姑息な輩に討たれるつもりはなかった

力を振り絞り最期の一撃を見舞わんとする太歳星君の前にずいと信彦が立ちはだかる。おもむろに肩のパーツをぶちりと力任せに引き抜き、剣状に誂えたそれを大きく振りかぶり――


――一瞬の交錯の後、太歳星君は両断され消滅した。同時にシロッコの命も燃え尽きる
月と太歳。星と星のぶつかり合いを制したのは影に浮かぶ月であった

信彦が振るったのは世紀王シャドーブレード。自身の一部にしてこの世に二振りしかない最強の剣である
血を拭わないまま生き残った主従達に信彦は剣を向けた。彼がこの剣を抜いたということはこの場の者を皆殺しにするという意思表明に他ならない

【太歳星君@ダークギャザリング 消滅】
【パプテマス・シロッコ@機動戦士Ζガンダム 死亡】

3633名無しさん:2025/05/05(月) 21:24:34
(代理投下です)
>>3632
突然の乱入者が太歳星君を倒す場面を目撃した面々は、強大な脅威が消え去ったことに安堵を抱く暇もなく警戒心を解かずにはいられなかった

カブキ「なんだぁ、お前らも聖杯戦争の参加者かぁ?」

伊織「…いや、あのキャスターの口振りでは、違うようだな」

キリト「…まさか、お前達がこの聖杯戦争の黒幕なのか?」

3634名無しさん:2025/05/06(火) 06:40:44
>>3633
この時大半のサーヴァントもアヴェンジャー陣営の次なる言動に対応すべく戦闘態勢を解いていなかったな
ただ消耗し過ぎたアルトリアは戦意を保ちつつも戦闘が発生した場合はすぐには動かず少し様子を見るつもりであり
また玉藻の前は夏油との合流を優先してしれっと戦線から離れていたな

余談だが消耗が少ない順で並べると地獄兄弟、一護、名護さん、ザンキ、アリス、ソリテール、アルトリア、ってところかな

3635名無しさん:2025/05/06(火) 17:16:54
余談だが太歳星君とシロッコが脱落したことによって彼らが掴んでいた聖杯戦争に関する情報は喪失したね
最もマイキー組や茅場組が干渉し始めたからそこから色々情報を得られるかもしれないけど、まぁ何処まで喋るかな?

3636名無しさん:2025/05/07(水) 10:36:24
>>3633
マイキー「違うな。俺達はこの聖杯戦争で〝シード権〟を得ただけだ」

ユウキ「シード権って……そんなのあったの!?」

カズマ「俺もユウキと同じで初耳だな。他の奴らはどうだ?」

マヤ「私も知らないよ。でもアヴェンジャーとそのマスターは何かヤバい気がする……!」

マスター達は皆、シード権なるものを知らないと口にする。それはサーヴァントも同様だった

マイキー「とりあえず黒幕はキリトって奴とその仲間には特に期待してるみたいだぜ。それがヒントだ。あいつは正体を隠すつもりがねェらしい」

キリト「……まさか、茅場か!?」
ユウキ「えっ!?でも茅場晶彦は死んだはずだよね!?」

キリト「ああ。だけど俺に特に期待してて、こんな舞台を用意出来るのは茅場くらいだと思う」

信彦「とりあえず黒幕に辿り着きたいなら俺とマイキーを倒すことだな。俺が優勝したら――怪人がありのままの姿で生きていける世界を創る」

マイキー「俺もダチや妹を生き返らせるために負けられねぇ」

美遊兄「妹のため、か……。皮肉にもお前の願いは俺と同じだな」

マイキー「ああ。でも俺は甘くないぜ。本気でお前達を殺す」

――マイキーがそう口にすると、バイクに乗った不良達と異形達がやってきた。
マイキーには不良としてのカリスマと、なにより圧倒的な強さが。
そして信彦には異形の士気を上げるカリスマと、マイキーと同じくサーヴァント以外の異形の中では圧倒的な強さを持つ。

もちろん不良や異形でサーヴァントをどうにか出来るとは思っていないが、多人数のマスターが相手では流石のマイキーでも殺されかねない。ゆえにこの世界で出来た仲間を引き連れてきたのだ

3637名無しさん:2025/05/07(水) 10:37:00
(補完)

>>3617 >>3618
アタランテ『すまぬ、マスター……。私は直に消える……』

カブキ『……しょうがねェよ。あのキャスターの野望が叶ったら京都中の子供やマヤが死ぬ。だからアーチャーも本気で戦ったんだろ?

アタランテ『ああ。だが死ぬ間際に……あのキャスターに全力の一撃をぶつけたい』

カブキ『わかった。アタランテ、お前の意志は無駄にはしねェ!』

カブキ「令呪で命ずるぜ!少しでもいい、アーチャーを回復させてくれ!」

カブキが令呪を使うまでにこんなやり取りがあったね

そして全てをやり遂げたアタランテは、消滅間際にカブキに託す

アタランテ『マスター……。マヤや京都の子供たちのことは託したぞ』

カブキ『ああ、任せろ!』

3638名無しさん:2025/05/07(水) 19:15:18
>>3634
「ご主人様!?ご無事ですか!!」

「やあ、キャスター。ごらんの通りの様だけど、まだ問題なく動けるよ」

「っ…申し訳ございません、マスター」

「謝らなくていいさ、これは僕自身が行動したことによる結果だから、気にしなくていい」

アヴェンジャーによって太歳星君が撃破された後に戦線から離脱した玉藻の前は魔力供給のパスを頼りに夏油の元へと向かい、傷だらけになった彼の姿を目撃する
己がマスターを危険な目にあわせてしまい良妻として寄り添えなかったことを悔やむが、当の本人が無事であり平気そうな表情を浮かべているのである程度の安堵も覚えていた

「とりあえず僕の方でマスターを仕留めたけど、そっちも決着はついたようだね」

「ええ、確かに太歳星君は倒されました。ただし、ですが途中から乱入したぱっと出の黒幕の小間使いみたいなのに、ですが」

「へぇ、このタイミングで姿を現し直接干渉してくるとは…何か意図があっての行動なのかな?」

「して、この後は如何様に動きましょうか」

3639名無しさん:2025/05/07(水) 20:39:17
不良と異形の群れがマスター達を襲い、必然的にマスター達もそれぞれの技術で対処する形となる
中には蓮子のような非戦闘員や魔力を大きく消耗する宝具を使った負担で動きが鈍くなってる伊織もいる

更にマイキーの凄まじい威力の蹴りがこの場で最も弱い連子に炸裂。命こそ落とさなかったが、大ダメージを受けてしまう
ソリテールは咄嗟にマイキーを狙って攻撃するが、持ち前の運動神経の良さと茅場から事前に知らされていた此度の聖杯戦争に参加するマスター、サーヴァントの情報も相俟って避けることに成功する

カズマ「蓮子!くそっ、狙撃!」
マイキー「遅いな、そんなんじゃ俺を仕留められないぜ」

マイキーはカズマに攻撃を加えようとするが、キリトが咄嗟に剣で攻撃して妨害。
しかしキリトがそういう〝剣士〟だと知っていたマイキーはそれすらも躱してキリトにカウンターの如き蹴りを放つ

キリト「ぐっ……!」

それはあまりにも重い一撃だったが、幸いにも意識は保てている。戦意も衰えていない

キリト「みんな、気を付けろ!こいつの蹴りはかなりヤバい!」

そしてこの戦況を黙って見過ごせるアルトリアではなく、彼女も他のサーヴァントと同様にシャドームーンに変身した信彦と戦う決意をする

3640名無しさん:2025/05/07(水) 20:39:52
カズマ『そういえばあのアヴェンジャー、変身って言ってから姿が変わったけどお前らの仲間なのか?』

矢車さん『俺は知らないな……』

影山『俺も知らないよ。そもそもゼクター無しで変身出来る奴なんて初めて見たくらいさ』

名護さん(変身だと……?後からやってきたアサシン兄弟といい、どうなってるんだ?』)

信彦の発した変身という言葉に疑問をいだく仮面ライダー勢
それは奇しくも仮面ライダーを仮面ライダーと呼ぶ作品のキャラがいないからこそであった

3641名無しさん:2025/05/08(木) 11:23:43
伊織(くっ、身体が思うように動かない。無頼漢や異形相手ならまだしも、あの頭目を相手には防戦一方にならざるおえない)

盈月の儀では破格の性能を持つヤマトタケルの魔力消費にものともしなかった伊織であったが、同等レベルのアルトリアが3回も宝具を放ったことによる負担が重くのし掛かっていた
その状態でも雑魚相手に無双することはできるが、合間に攻め込んでくるマイキー相手にはその攻撃に対応するぐらいで反撃するほどの余裕を得ることはできなかった
そこをカバーするかのようにカブキが攻撃を仕掛けるが、マイキーはそれをうまくいなして不良たちと入れ替わるように後退する

カブキ「くそっ、ちょこまかと動きやがって。そこの浪人、大丈夫か」
伊織「ああ、なんとかな。助太刀感謝する」
カブキ「そりゃどうも。しかしこのまんまじゃ埒があかねぇ、早くあの野郎をぶっ飛ばしたいところだが」
伊織「その通りだが、この暴徒たちがいる状況では苦戦は必須。他の契約者もあまりよろしくないようだ、ひとまず彼らと合流して態勢を整えた方がいいだろう」
カブキ「仕方がねぇ、仲間を守るのも鬼の務めだ。こいつらを蹴散らしていこうぜ!」

3642名無しさん:2025/05/08(木) 11:25:06
集団戦となり混迷を極める中、ユウキの剣技は些か鈍っていた
元々生死を賭けた争いなんてものを好んでいない彼女にとって、生身のままに襲いかかってくる暴徒や学校で交流してきた魔物・怪人に似ている存在を斬り捨てることに迷いが生じていた
なるべく傷付けないように手加減をして攻撃を加えるものの、その度に相手は血を流し自分の行為に対する嫌気が蓄積していく
戦場にありながらその士気の低さと付け入る隙を見せたがゆえに、死角から放たれたマイキーの強烈な蹴りを受けてしまう

ユウキ「ぐはっ!?」
マイキー「願いを賭けた殺し合いに相手を気遣う余裕を見せるだなんて、とんだ甘ちゃんだな」

一護「ユウキ!!」
信彦「させん!」

ユウキが吹っ飛ぶ様を目撃した一護が彼女の元に駆け寄ろうとするが、その前にシャドームーンが立ち塞がる
他のサーヴァントやマスターは不良や怪人の対応におわれて殆どが救助に向かえない

3643名無しさん:2025/05/08(木) 13:23:17
>>3639>>3642

蓮子「げほっ…がはっ……!」

キリト「クソッ…ライダー頼む!」

万次郎の強烈な蹴りを腹部に受けた蓮子は吐血しながら倒れ込む。このままでは危険な状態なのは明らかだ
見かねたキリトはアリスに処置を任せた

アリス「傷を見せて!」

アリス「システムコール・ジェネレート・ルミナス・エレメント・リコンストラクト・ロスト・オーガン!」

アリスが手をかざした先から暖かな光が溢れ、同時に蓮子の呼吸が落ち着いていく。アリスは神聖術による治癒を行ったのだ

治療が成功したことに胸を撫で下ろすアリスだったがその表情は明るくない。神聖術は力の根源が異なるため、魔力の消費こそないがそのリソースは無限ではない
只でさえ強敵太歳星君からの連戦、何度も味方を回復し続けるのは難しいとアリスは思った

蓮子「はあはあ…死ぬかと思った……」

蓮子「ありがとう…今回ばかりは自分の無力さが恨めしいわ…」

キリト「気にするな。何もできていないのは俺も同じだ」

思うように戦えずに悔しい思いをしているのはキリトも同じである。アバターではなく現実世界の肉体ではこの大集団を相手にするのは困難だ
サーヴァントであるアリスや他の仲間たちに命がけの戦闘を任せきりになっている現状にキリトは不甲斐なさを感じていた

蓮子「それでもやれることを探さないと…ソリテール!」

ソリテール「やあ、危ない所だったね。君の苦しむ顔は初めてみたよ」

蓮子「危なかったのは貴方もなんだからちょっとは焦りなさいっての!」

マスターが消えれば自分も道連れになるというのに相変わらずの調子なソリテールに蓮子は突っ込む。ひょっとして魔族は生存欲求も人間に比べて薄いのだろうか?

蓮子「それはともかく防御魔法って私達を覆えるくらい広く展開はできる?」

突っ込みも程々に蓮子はソリテールに魔法で戦闘力のない自分や傷付いたマスターを保護できないか提案をした
現状で危惧すべきなのはマスターの死亡とそれに伴うサーヴァントの消失による戦力低下。仮に死ななかったとしても怪我人は戦場では足手まといになるし、最悪人質にされる可能性すらある
逆に言えばそういったリスクさえ解消できれば戦況は大分マシになるのだ

ソリテール「出来ないことはないけど防御魔法はそれなりに消費が重いしマスター全員を保護するのは無理ね」

ソリテール「カバーできるのは2人か3人まで。それですら雑魚はともかく防御魔法を展開しながらのアヴェンジャーの相手は無理だけど」

蓮子「そっか…そんなに上手くいかないか…」 

キリト「いや、それで十分だ。蓮子はアサシンに護られててくれ」

落胆する蓮子だが、キリトは焦らず指示を出す。裏を返せば数人のマスターの身を護ることはできるのだ

蓮子「キリト君は?」

キリト「俺はまだ大丈夫だ。俺より他のマスター達を………ユウキ!?」

キリトの目に窮地に陥るユウキの姿が見えた。他の仲間達はアヴェンジャーに阻まれ助けに行けそうもない。キリトの脳裏に目の前で息絶えたユージオの姿がよぎった

キリト「令呪を以て命じる!『ユウキを助けてくれ』!」

貴重な二画目の令呪だが躊躇わず使用に踏み切るキリト。大切な人の命が目の前で失われるのは二度とご免だった

キリト「アサシンと蓮子はここで防御を固めててくれ!俺とライダーはユウキを助けて連れて来る!」

蓮子の返事を待たずにライダーとともにユウキのもとへ向かうキリト
残された蓮子も今の自分に何が出来るか考える。力のない自分に出来ることは――

蓮子「ソリテール、あの集団の何人かを気絶させずに無力化できる?…もしかしたら何かあの主従の情報を聞き出せるかもしれない」

ソリテール「大した情報は持っていないと思うけど。まあ私もそろそろ『お話』を楽しみたかった所だしいいけどね」

戦いが彼らの役割なら自分の役目は太歳星君相手にそうしたように情報を集めることだと蓮子は思う
無論ソリテールの言う通りサーヴァントの真名に繋がるような重要な情報を持っているとは思えないが、僅かでもあのアヴェンジャーの情報を得られれば今も戦っている仲間たちの助けになるかもしれない

各々の決意を胸に戦場はさらなる局面を迎えようとしていた

3644名無しさん:2025/05/08(木) 13:43:12
マヤは轟鬼に変身して異形や不良達を相手にしてたね

マヤ(すごい数だけど……師匠と修行してたおかげで戦える!)

モブ達を倒しながらも、ようやく鬼として人々を守れることを実感するマヤだった
今まで色々な死を見てきたが、マスターのマヤはせっかく鬼の修行をしていたのに無力だったり、メアリーの時のように遅れたりして間に合わなかった

だからこそ仲間たちと共に戦えることが嬉しい

3645名無しさん:2025/05/08(木) 15:18:14
信彦なんだけど、サーヴァント化した影響で生前より強くなってるね
多人数のサーヴァントによる攻撃をスキル化した超感覚器(アラームポイント)や即応触角(センサーアンテナ)で躱し、防御しながらしっかりとカウンターを決める

なにより〝あの頃に戻れるかもしれない〟という聖杯により起こる奇跡に縋っているから覇気が凄まじい

信彦(光太郎。俺はあの頃に戻って、また皆と過ごす。もちろんお前ともだ……!)

3646名無しさん:2025/05/08(木) 15:19:09
>>3642
一護「退けよ!俺はもう誰も失いたくねぇんだ!」

信彦「俺にもお前のような退けない理由があるんだ!」

一護「……やっぱりただじゃ退いてくれねぇか。そうだろうと思ったぜ。――卍解」

卍解をして、斬月が天鎖斬月へと変化する。
黒衣を纏う衣装へ姿も変わった一護を信彦は〝変身のようなもの〟だと認識した

信彦「それがお前の変身した姿か。だが俺や光太郎、怪人達とはまた違う見た目だな」

一護「変身?それは違うぜ」

一護が凄まじい速度で斬撃を加える
これには流石の信彦も回避が間に合わないと考え、シャドーブレードをぶつけて防御することにした

天鎖斬月とシャドーブレードがぶつかり合い、鍔迫り合いする

そこへ戦線復帰したアルトリアが駆け付け、信彦に一撃を食らわせようとしたことで信彦は回避するために僅かにバックステップした

アルトリア(宝具をあれだけ使ったから仕方ないが……やはり動きが鈍くなっているか)

アルトリアは自分の体調が万全じゃないことを改めて実感するのだった
もっとも万全だったとしてもシャドームーンは攻撃を回避するのに成功していただろうが、スキルなどを知らないアルトリアにはそんなことわからない

3647名無しさん:2025/05/08(木) 17:52:35
雨縁に乗り、戦場を駆け抜けるキリトとアリス
令呪を使用したことによりユウキの居る場所まで瞬時に辿り着き、キリトがユウキに手を差し伸べる

キリト「捕まれ、ユウキ!」

ユウキ「わかったよ、キリト!」

ユウキは駆け付けたキリトの手を取り、キリトがユウキを持ち上げることで雨縁に乗せると蓮子が居る場所まで戻る。

キリト「蓮子、ソリテール。ユウキのことを頼む」

蓮子とソリテールは断る理由もなく、了承した

ユウキ「え?でもボクはまだ戦えるよ」

キリト「それはわかってる。……でも俺はもう誰も大切な人を失いたくないし、ユウキが生きることはアスナの願いでもあるんだ」

ユウキ「アスナの願い?それってどういうこと?」

キリト「……それについては、こいつらを倒した後に教えるよ。ユウキにとってもかなり大切なことだと思うから。
それにユウキがこの不良や化け物達に手加減してたのは、わかる。君は俺に勝ったくらいの剣士だからな。……だからこの勝負はユウキにはあまりにも向いてない」

3648名無しさん:2025/05/08(木) 17:53:06
衛宮士郎として優しさを取り戻した美遊兄だけど、不良や異形達のことは容赦なく殺す
異形はともかく、生身の人間を殺すことに多少の嫌悪感はあったが京都聖杯に巻き込まれる前から元の世界で聖杯戦争を生き抜いてきた
その参加者の中には桜の兄すらも居たが、それでも殺した。

ゆえに美遊兄は命を狙ってくる彼らには殺人を厭わない。

美遊兄(見たところ洗脳とかじゃない。こいつらは明確な意思をもって殺しに来てる。……それなら、殺してでも止めるしかない!)

3649名無しさん:2025/05/08(木) 17:55:34
カズマ「『クリエイト・ウォーター』!そんでもって『フリーズ』!」

暴徒達に追いかけられて必死に逃げながら初級魔法の組み合わせでなんとか凌ぎつつ戦況を確認するカズマ
(ちなみに彼の傍に近寄ろうとするヤバそうな異形たちは地獄兄弟が大体対応していた)
そこでマイキーから重い一撃を受けるユウキの姿を目撃して焦るが、直後にキリトとライダーが彼女を救出する場面も確認していた

カズマ「よし、ナイスだキリト!」

彼らが少し離れたのを見届けた後、大きく鳴り響く剣戟の音に誘われて振り向いてみる
するとセイバー達がアヴェンジャーと戦っているのを目撃するのだが、二騎がかりで攻撃しているのに復讐者に有効打を与えられずにいた

カズマ(相当強いのか、あのサーヴァントは!…それじゃあ)
カズマ「アサシン一号二号!セイバー達に加勢してあの銀色鎧を倒してくれ!」
影山「おいカズマ、なんだよその呼び方は」
矢車「俺も気になるところだが、確かにずっと雑魚を相手している場合ではないな。行くぞ、相棒」

この時カズマの周囲にいた敵はあらかた片付いたため、地獄兄弟はクロックアップしてシャドームーンを一気に仕留めようとする

3650名無しさん:2025/05/08(木) 19:48:59
>>3644
鬼として成長しザンキやカブキ程ではなくとも戦えるようになったマヤは不良達を殺めぬように攻撃したりザンキと共に異形の存在を連携して倒したり仲間を助けるために独自に動いたりしていた
しかしマイキーと信彦の元に集結した不良達や異形達は続々と姿を現し、マヤとザンキは各々対応に追われて徐々に離散していく
そんな最中、不良達に取り囲まれたマヤは臆することなく対抗するものの、さすがに物量相手に手数が追いつかず少し押され気味な状況になっていた
ザンキは他のサーヴァント同様に脅威となる異形を退治して助けにこられない中、見かねた美遊兄が不良達を蹴散らしてくれた

美遊兄「大丈夫か?」

美遊兄にしてみれば妹とそう大差がなさそうな少女が苦戦していると思い助けるべく不良たちを斬り倒したのだろう
しかし、目の前で人の命が散りゆく様を目撃したマヤにはどのように映っていたのだろうか

3651名無しさん:2025/05/08(木) 23:16:28
>>3650
マヤ「助けてくれたことは嬉しいけど……殺す必要まであったのかな……?」 

美遊兄「……こいつらは殺さなきゃ止まらない。だから殺したんだけど……子供に見せるような光景じゃなかったな……。悪い……」

マヤ「私はさ、人を守るために鬼になったんだよ!それなのに、こんなのって……こんなのって……!」

美遊兄「……人を守るため、か。お前は優しいんだな……。でも俺はそんな正義の味方になれないんだ。俺の行動が悪だと思われるなら、悪でもいい……」

マヤ「……でも悪人は私を助けようとしないと思うんだ」

美遊兄「……俺には、まだ子供の妹が居てさ。だからお前のことが妹とちょっと被ったのかもしれない」

マヤ「そうなんだ……。まあ人を殺すのは良くないことだと思うけど……悪人じゃないと思うよ。そういえば名前はなんていうの?」

美遊兄「衛宮士郎だ。お前の名前も教えてくれるか?」

マヤ「私はマヤ。条河麻耶だよ!」

3652名無しさん:2025/05/10(土) 16:23:29
>>3649
クロックアップには流石のシャドームーンも抵抗出来ず、地獄兄弟からの猛攻を受けた
そして最後にそれぞれの必殺技を決めるつもりの地獄兄弟だが、矢車さんが待ったを掛ける

矢車さん「待て、相棒。今、あいつに攻め込むのは危険だ。ひとまず距離を開けろ」
影山「じゃあこのセイバー達も……っと!」

影山がアルトリアと一護を両手に抱え、矢車さんと共に後ろに下がる
そしてクロックアップが終わった時、地獄兄弟やアルトリア、一護が居たであろう位置へ信彦はシャドーブレードで勢い良く一閃していた

地獄兄弟の姿は目視出来なかったが超感覚器(アラームポイント)で身に迫る危機を察知して、自分を攻撃するであろう敵にシャドーブレードを一閃していたのだ

ベテランの戦士である矢車さんだから慢心せず信彦がシャドーブレードを真横に動かそうとしているのに気付けたが、もしも気付けなければ二人の必殺技で仕留めきれなければ危うかっただろう
そして矢車さんは未だに優勝狙いだから、用心深く行動したのだ

信彦「少し痛いが、そのくらいだな。そんな半端な覚悟じゃ俺は倒せんぞ」

矢車さん(あのキャスターを倒せば優勝が近付くと思ったが……こいつもかなり出来る。面倒なことになったな……)

そしてクロックアップの多用は出来ない。
矢車さんはそれを〝カズマに負担が掛かる〟と影山に言い聞かせているが、実際は優勝するためにまだ魔力を温存しておきたいというのが矢車さんの本心だ
もっともマスターのカズマの死は自分達の消滅を意味するので、カズマに負担を掛けたくないというのもまた本心ではあるのだが

3653名無しさん:2025/05/11(日) 19:41:22
シャドームーン相手に一護、アルトリア、地獄兄弟が戦っている間、ザンキや名護さんはマスターでは対処しづらい異形の存在達を掃討していて加勢できる状況ではなかったね
ソリテールは蓮子やユウキの護衛に当たっているし、アリスもユウキ救出後はキリトと共に不良や異形の討伐しているようだ

3654名無しさん:2025/05/12(月) 08:14:22
「ちっ、逃げられたか」

現代京都に似つかわしくない飛竜に騎乗し離れていく少年少女の姿を見届けながらマイキーは悪態をつく
剣士みたいな姿の少女ユウキに強烈な一撃を加えてトドメを刺そうとしていたのだが、流石に高速で飛翔してくる巨体の幻想種に対抗する術はなく折角の機会を取り逃したことに苛立ちを覚えるしかなかった

(茅場達がいればもっと楽に戦えるんだが、あの野郎。どうにかして引きずり出せないか)

さらにはこの終局に際しても姿を現さずに傍観を決め込んでいる男とキャスターにも怒りの矛先が向く
如何に軍勢を率いて足止めには成功しても、相手は一騎当千のサーヴァント、そして手練れたマスターを複数相手にしているのだ
マイキーとアベェンジャーが奮闘してもどうにかしてカバーされてしまう程の戦力差がある、せめてこちら側にももう一組味方がいれば戦いやすくなり敵を仕留めやすいと考えずにはいられなかった
しかしないものねだりしても仕方がないと割り切り、マイキーは一度乱戦を俯瞰しつつ己が従者と念話をし始めた

『アベェンジャー、そっちの状況はどうだ』
『少し面倒な奴らを相手している。二人一組のアサシンだ。超高速か時流操作で目にも留まらぬ攻撃を仕掛けてくる。一発一発は対したことのない攻撃だが、その間に必殺技や回避の行動をされると目障りだな』
『そっちも手こずっているんだな。分かった、今から令呪を使う。だから俺たちの願いを邪魔する奴らを仕留めろ!』

「令呪をもって命ずる!感覚を研ぎ澄ませ!敵対者に起こる異常事象に対抗し、その首を討ち取れ!」

念話で戦況を確認した後にマイキーは躊躇いなく令呪を切ると、契約の縁によって伝達する絶対命令がシャドームーンに力を与えた
その効力により超感覚器(アラームポイント)や即応触角(センサーアンテナ)がより強化され、さらにはタキオン粒子が全身を駆け巡るようになる
つまり一時的にだがシャドームーンもクロックアップができるようになり、地獄兄弟の独壇場を崩して攻勢に出ることも可能となった

そして、その光景と自分の手の甲から痣の一部が消えるのを確認したマイキーは再び自分の戦いに戻る
今度はアサシンのマスターであり、何かと支援してこちらの行動を乱し、なおかつ孤立しているカズマを狙いを定めていた

※令呪の効力は地獄兄弟との勝負がつくまで持続しますが、その後は効力が切れる感じ。クロックアップできない相手に一方的な戦いにならないような塩梅です。

3655名無しさん:2025/05/12(月) 14:52:53
>>3654
カズマ「お前なら俺に来るだろうと信用してたぜ!」

カズマは敵感知スキルでマイキーが自分に向かってくることを察知した。しかしこれは想定の範囲内だ。
相手は着実に潰せる奴から潰すだろうと考えていた
カズマはこれでも歴戦の冒険者であり、経験値が豊富なのだ

カズマ「狙撃!」

カズマは狙撃スキルでマイキーの右脚を狙った。まさか右脚を狙われるとは思わずマイキー躱し切れず右脚を少し負傷してしまう

マイキー「……てぇっ!このォ――」

それでもカズマを狙おうとするマイキーだが

カズマ「逃走!」

カズマは逃走スキルを使ってマイキーから逃げ出した

マイキー「おい!お前、それでも聖杯戦争の参加者かよ!」

カズマ「生憎と俺は生きて元の世界に帰りたいだけだからな!それに接近戦は苦手だ!だから――」

カズマが逃走する方角――それは伊織とカブキが居る地点だ。
カズマはずっと突っ立っていたわけじゃない。戦局を把握し、個々の強さを確認していた。
そして接近戦のスペシャリストは彼らだと思ったのだ

カズマ「今、アヴェンジャーのマスターに追われてる!接近戦はお前ら得意だろ?頼んだぜ」

カブキ「とんだヘタレだなァ。まあでも人間を守るのが鬼の仕事だ。わかったぜ!」

また伊織も断る理由がなく、受け入れた

そしてマイキーは動きがカブキより鈍い伊織に蹴りを放つ

カズマ「クリエイト・ウォーター!そしてフリーズだ!」

マイキーは蹴りを放つために片足立ちに一瞬なる。
その瞬間を逃さず、カズマが地面を凍らせることでマイキーは転び、攻撃が不発に終わってしまう

カブキ「やるじゃねえか!」
カズマ「まあ伊達に異世界で経験を積んできたわけじゃないからな」

これがカズマ流の戦い方だ。団体戦でこそ、カズマは真価を発揮する

3656名無しさん:2025/05/13(火) 11:25:31
>>3655
カズマの小賢しいスキルに翻弄されてマイキーは隙を晒してしまい、その好機を逃さず伊織とカブキがすかさず剣を振るう
躱せぬ状況、動かぬ身体、刃がゆっくりと迫る光景を見つめながら、己がしくじりを後悔し――マイキーは死を覚悟した



しかし、マイキーの身体は切り裂かれることはなく
金属同士が激しくぶつかる音が大きく鳴り響いた
瞑っていた眼をゆっくりと見開いたマイキーは、憎たらしげに目の前にいる男に言葉を放った

マイキー「茅場、どういうつもりだ」
茅場「なに、頑張っている君の手助けさ。そう簡単に倒されてしまってはこれまで便宜を図った意味もなくなってしまうからな」
マイキー「だったら、最初から俺達と一緒に戦っていればいいだろう!」
茅場「私としては傍観するつもりだったが、少し気が変わってね」

突如マイキーの前に現われた茅場は構えた盾で剣士と鬼の刀を防ぎ、虚を突かれた二人に向かって剣を振るった
しかして歴戦の猛者たる伊織とカブキは攻撃を防がれた時点で思考を切り替えており、無理に力押しせずに後退することで彼の攻撃を躱した
一旦距離を置いてから前衛を担う二人は手練れの盾使いに警戒する。この時、後方支援に徹していたカズマも増援の登場には驚きを隠せなかった

カブキ「なんだコイツは!一体どこから現われた!イリュージョンってやつか!?」
伊織「茅場…先程の問答で出てきた、黒幕とやらか」

???「黒幕、ねぇ。確かにこの異変の中核にはいるけど、果たしてどうなのかしら」

不意に背後から声が聞こえ、背筋がぞくりとする伊織とカブキ
警戒を怠っていなかった二人は突如として現われた妖しき気配を感じ取り、反射的に刀を振るっていた
しかしその攻撃も結界らしき障壁により防がれてしまい、同時に正体不明な存在の姿を目撃する

紫「まったく、武士(もののふ)というものは容赦がないわね」
伊織「…貴様は、何者だ」
カブキ「どうにも妖しげな雰囲気がプンプンしているな」
紫「キャスター、とだけ言っておきましょう。とりあえず、貴方達には別の場所にいってもらおうかしら」

妖怪の賢者がそう口にするやいなや、伊織とカブキは宙から落ちる感覚に陥ってしまう
それはキャスター・八雲紫が彼らの足元に展開したスキマが原因であり、二人は為す術なく別の空間へと呑み込まれてしまった
そして別の場所、あるいは異空間へと引き離されてしまった伊織とカブキ、すぐ近くには巨体を有するあやかしが彼らを標的として狙い定めていた
カブキにしてみれば魔化魍のような存在、伊織にしてみれば大怪異のような存在であるため、ひとまず二人はそれを対峙することに専念する


※紫のスキマ送りで伊織とカブキは強敵との戦闘する羽目になりました。
 人々を襲う怪異と戦ってきた二人なら倒すことはできますが時間がかかるでしょう。
 ちなみにスキマ空間を維持する魔力消費を抑えるため紫はこの強敵を要石にしています。つまり強敵を倒せばまた元の場所に戻れるでしょう。

※ちなみにカズマをスキマ送りする・しないについてはご自由にどうぞ。

3657名無しさん:2025/05/13(火) 18:05:36
>>3656
紫は小細工が面倒なカズマもスキマ送りにしたんだよね

カズマ「……なんだ、ここ?まさかまた違う異世界に転移されたのか?」

カブキ「わからねェ。とりあえず目の前の魔化魍を倒すしかなさそうだなァ」

カズマ「まあ、そうだな。俺はサポートするから前衛はお前らに任せたぞ」

カブキ「ああ、任せろ!」

一方、京都の方では――

キリト「カズマ!!茅場……お前のサーヴァントはカズマに何をした!?」

ユウキ「カズマ……!どこに行ったの!?」

カズマがスキマ送りにされたことでキリトやユウキは困惑していた

マヤ「あれ?カブキが消えた!?」

またカブキのスキマ送りにもマヤが反応していた

3658名無しさん:2025/05/13(火) 21:09:16
シロッコを倒した夏油も玉藻と共に黒幕戦に参戦したね
辿り着いた時にちょうどカブキがスキマ送りにされて鬼は術師に近しい存在だと思ってる夏油は静かに怒りを燃やす

3659名無しさん:2025/05/14(水) 00:05:44
茅場「やはりここまで生き残ったか、キリト君。それと私の死後、ALOで〝絶剣〟として名を馳せていた天才剣士、ユウキ君。よくここまで頑張った」

キリトとユウキを眺め、茅場――いや、ヒースクリフは二人に惜しみない賛辞を送る

茅場「他のプレイヤー達も、よくここまで辿り着いたよ」

まるでゲームであるかのように聖杯戦争の参加者やサーヴァントを〝プレイヤー〟呼ばわりする茅場

茅場「さぁ、これからがラスボス戦だ。私とマイキーくん、そしてそのサーヴァント達を乗り越えて――願いを叶えたまえ。私達に負けるようでは、残念ながら君達の願いは叶えられない」

マイキー「茅場、お前どっちの味方だよ!」

茅場「もちろん私はマイキー君達の味方だ。――だがGGOのプレイヤー達やアスナ君が脱落したのは残念だな」

3660名無しさん:2025/05/14(水) 19:16:17
>>3659
「え?」

――アスナが脱落?
茅場晶彦の言葉を聞いた瞬間、ボクは思わず動揺してしまった。

「アスナが脱落したって……どういう、こと……?」

ボクがキリトにそう聞くと――キリトは悔しそうに歯噛みしながら、俯いていた。

そういえばキリトはボクが生きることがアスナの〝願い〟って言ってた。
それに茅場の言葉を合わせると――キリトの言葉の真意が読み取れた気がする。

「もしかしてアスナはこの聖杯戦争に参加して、死んじゃったの……?」

ボクの言葉に、キリトは首を縦に振る。

キリト「……ごめん、ユウキ。アスナはサーヴァントとして召喚されて、キャスターのヤツに殺されたんだ……。俺が、もっと早く間に合ってれば……!」

ユウキ「そん、な――」

まさかアスナがサーヴァントとして召喚されてたなんて。
その願いが〝ボクが生きること〟だなんて。

茅場「アスナ君はキリト君とユウキ君の真価を発揮するために重要な存在だ。だからサーヴァントとして召喚されるように、私が仕組んだ。……だが安心するといい。アスナ君はあくまでサーヴァントだ。君達の世界のアスナ君には何にも関係ない」

ユウキ「そうだね……。サーヴァントならたしかにボク達の世界のアスナは無関係かもしれないよ。でも――」

サーヴァントのアスナと実際のアスナは無関係。そんなことはわかってるよ。
でも、だからって――サーヴァントだって生きてる。アスナはこの世界で精一杯生きた。一護もこの世界で必死に生きてる。

そんなみんなを――〝サーヴァントだから〟の一言で済ませたくない。
だからボクは――理屈じゃなくて心に従うよ!

「サーヴァントだって生きてる!それなのに、まるでサーヴァント達を道具みたいに言うことは絶対に許さない!茅場晶彦――お前はボクが倒す!」

――この相手には手加減しない。
アスナやキリト――みんなを巻き込んだこの元凶だけはボクが倒す!

キリト「俺も一緒に茅場と戦うよ、ユウキ。あいつのやってることは――俺も許せないんだ」

茅場「それでいい。これこそが私の望んだ〝聖戦〟だ」

3661名無しさん:2025/05/14(水) 19:17:27
(ごめん>>3660は仮投下スレに仮投下するつもりが誤爆した)

3662名無しさん:2025/05/15(木) 11:46:39
>>3645
令呪によりクロックアップができるようになったシャドームーンは、早速体内のタキオン粒子を励起して2人1組のアサシン達へと向かって行った
このあり得ざる神秘の力が一時的なものでありいつまで保つのか分からないため、地獄兄弟に余計な行動をされる前に仕留める必要があったのだ
一方、シャドームーンのクロックアップに呼応してキックホッパーとパンチホッパーもクロックアップするが、装着者たる矢車と影山は驚きを隠せなかった

影山「あいつ、なんでクロックアップできるんだ!」
矢車「令呪の力で一時的にできるようになったのか!クソ、厄介だな」
信彦「まずは目障りなお前達から消し去ってやる」

こうなっては優勝を狙うために力を温存する訳にもいかず、矢車は影山と連携して攻めてくるシャドームーンに対応する
一護やアルトリアが感知できぬ時流の流れにて一進一退の攻防を繰り広げる三者であるが、地獄兄弟の手数の多さを研ぎ澄まされた知覚で捌ききり的確に反撃するシャドームーンの方が徐々に押し始めていた
やがて攻撃を見切ったシャドームーンがシャドーブレードで切り裂き、それをもろに受けてしまった矢車と影山は盛大に火花を散らしながら吹っ飛ばされてしまう
だがそれで矛を収めることなく、シャドームーンは即座に追撃となるシャドーキックを放ち矢車を亡き者にしようとした

影山「兄貴は、やらせない!」
矢車「影山!?」

だが、同じく負傷していたはずの影山が深い絆で繋がっている大切な兄貴を守るべく、力を振り絞って立ち上がっり矢車の前へと割って入りこんだ
そしてシャドームーンの必殺技を矢車の代わりに喰らってしまい、間もなく爆発四散してしまった

矢車「影山ぁぁぁーーーーー!!!!!」

【影山瞬@仮面ライダーカブト 消滅】

3663名無しさん:2025/05/15(木) 12:41:53
>>3660は許可出たので通しということにしてください)

3664名無しさん:2025/05/17(土) 09:31:28
>>3658
(あの耳に尻尾、藍と同じ狐の妖怪のようね。それにしては尾の数が少ないけれども、九尾の状態ではサーヴァントという枠には収まらないから本数を減らされた状態で現界しているのかしら?)
(それに、あの鏡と雰囲気。狐の妖怪以外の要素がありそうだけど…ふふふ、一体なにかしらね?)

茅場達が登場後に遅れて参じた玉藻の前を見て、妖怪の賢者たる紫はその容姿に注目してその素性と謎に興味を抱いていた
なにせ使役している式神・八雲藍と同じ妖獣とそっくりなのだから、九尾の狐に思い至るのは自然なことであった
ただし、「人間に興味を持った日本神話に主神である太陽神・天照大神が、記憶を消して人間に転生した存在」という独自設定を引っ提げている玉藻の前であるため、そこら辺までの事情を一発で見抜くには至っていなかった

余談だが、本来の八雲紫であれば強力な式神である「八雲藍」を使役できる
しかし今の彼女はサーヴァントの身であり、強大な力を持つ九尾の狐を引き連れられる程のスペックを与えられなかったがために此度の聖杯戦争では式神の八雲藍を召喚できなかったようだ

3665名無しさん:2025/05/17(土) 23:01:28
>>3660
ユウキ「やぁあああ――!」
茅場「なるほど、これが〝絶剣〟の攻撃か。噂に違わぬ実力だ」

ユウキの怒涛の攻めを、ヒースクリフは盾で防ぐ
ユニークスキル〝神聖剣〟は健在であり、流石の〝絶剣〟でもこの守りを崩すことは難しい
加えて茅場は血盟騎士団の団長として戦ってきた経験がある。もっともシステムの保護で敵からの攻撃でHPが0にならないように小細工していたが、その実力は非常に高い。

そしてユウキと同時に攻撃を仕掛けてくるキリトに少々、茅場は驚いた

茅場「噂には聞いていたが本当にソードアート・オンラインのスキルを身体が覚えてるようだね、キリト君」

3666名無しさん:2025/05/17(土) 23:02:12
ソリテールはモブの不良や異形達と『お話』した結果、アヴェンジャーがかつて『護流五無(ゴルゴム)の一員だと判明した
それを蓮子に伝えると、蓮子はアヴェンジャーの攻略のヒントを他の主従に伝えるためにその情報を叫んだ

しかし新たに乱入してきたキャスター達のことをモブ達は全く知らず、そちらの情報は得られなかった
そしてカブキ達がスキマ送りにされたのを見てソリテールの知的好奇心が刺激され紫と『お話』したくなるように思う

3667名無しさん:2025/05/17(土) 23:02:53
>>3662
ここに来て影山を失った矢車さんはシャドームーンに憎しみを募らせる
ちなみに影山が死亡したことで令呪の効果は切れ、シャドームーンはクロックアップが不可能になった

しかし矢車さんは手負いであり、魔力の消耗を考えるとクロックアップは多用出来ないとマイキー及びシャドームーンは判断。しかも何やら虚空に向かってブツクサと呟いている

そこでこの中で一番弱ってるアルトリアをまずは排除しようと考えたシャドームーンは一護の攻撃を回避しつつ、遅れてやってきたアルトリアの攻撃を必要最低限の動きで躱し、シャドーブレードでアルトリアを切り裂き、大ダメージを与える

一護「――ッ!避けろ、セイバー!」
アルトリア「私は大丈夫で――」

大ダメージを受けたことで反応が遅れたが、眼前にはシャドーキックを放つシャドームーンの姿
それをモロに受けたアルトリアは爆発四散してしまった

一護「アヴェンジャー……テメェ、どこまで殺したら気が済むんだ」

信彦「俺には叶えたい願いがある。そのために戦うのが聖杯戦争だろ?」

一護「ふ、ざけんな!」

またここに来て玉藻の前は夏油と共に紫と戦うことに決めた
夏油としては呪術師に近いであろうカブキがスキマ送り(=夏油視点から見ると死亡したようにも見える)にされたことで紫に対して静かに怒りを燃やしているのと、放置すると危険なサーヴァントという合理的な判断の結果だ。
幸いなことに今回は呪術が効く相手だ。玉藻の前の本領発揮が出来るだろう

【アルトリア・ペンドラゴン@Fateシリーズ 消滅】

3668名無しさん:2025/05/18(日) 08:26:20
ソリテールも紫戦に参加して弾幕ごっこならぬガチの弾幕戦になってたね

3669名無しさん:2025/05/18(日) 08:58:06
異形の集団の大部分を片付けたザンキさんも紫討伐に動き出したな
見た目は人間そのものだけど魔化魍に近い気配を感じ取ったらしい

3670名無しさん:2025/05/18(日) 11:35:27
茅場達が割り込んだ頃には、モブ達はマスター達だけでも対処出来るくらいの数までだいぶ減ってたんだよね

3671名無しさん:2025/05/18(日) 16:40:42
>>3669
同じ鬼であり、マヤと仲が良かったカブキに危害を加えられたのも理由だったね

マヤ『師匠……。カブキが、あのキャスターに何かされちゃった!』

ザンキ『落ち着け、マヤ。何人かのマスターが行方不明になったがサーヴァントは無事だ。きっとあのキャスターのスキルか、宝具だろ。あのキャスターを倒せば戻って来ると、俺は思ってる』

それは熟練の戦士としての〝勘〟だった

3672名無しさん:2025/05/18(日) 16:42:11
>>3666
名護さん「何?ゴルゴムだと!?ならばアヴェンジャーは、シャドームーンだというのか!」

名護さんはゴルゴムや護流五無(ゴルゴム)の知識を聖杯から与えられてる。
ゆえにシャドームーンの情報も齎されており、アヴェンジャーの特徴はシャドームーンと見事に合致していた

しかしシャドームーンは並行世界に複数存在しており、どのシャドームーンかまでは特定出来ていない
流石に護流五無(ゴルゴム)のシャドームーン――秋月信彦が〝変身〟するシャドームーンという情報までは聖杯から与えられてなかったのだ

矢車さん「シャドームーン。お前が俺の相棒を……!」

そして矢車さんもシャドームーンに怒りと憎しみを募らせるが、彼の実力を知っているがゆえにそう簡単に倒せないことも理解してしまっている

そして茅場が現れるまで、キリトの傍で戦いを見守っていたアリスが口を開く

アリス「シャドームーンはまるで相手の行動を先読みしているかのように戦っていました!そこに勝ち目があるのかもしれません!」

矢車さん「先読みか……。だが俺のスキルや宝具にそれを対処する術はない……」

悔しそうにやさぐれた態度で矢車さんが零す

一護「たしかにあいつは天鎖斬月の軌道を読んでるみたいだった。なかなか厄介だな……」

アリス「そこで私に秘技があります。――武装完全支配術(エンハンス・アーマメント)!」

瞬間、金木犀の剣の刀身が黄金色の花びらになる。
攻撃を先読みされるなら、それでも対処出来ない広範囲攻撃を。それこそがアリスの願いだった

事実、超感覚器(アラームポイント)や即応触角(センサーアンテナ)は反応したが信彦に出来たことは、少しでもダメージを減らすための防御のみ。

しかし武装完全支配術(エンハンス・アーマメント)はアリスの必殺技ともいえる技術であり、あまり連発するとマスターであるキリトへの負担が大きいのがネックだ

3673名無しさん:2025/05/18(日) 18:12:27

「さて、そろそろ動かなきゃねえ。茅場が色々とうるさいし」

周囲を俯瞰しながら宙に浮いていた紫がゆっくりと戦場に降り立つ
アヴェンジャー達が率いていた集団は既に半壊状態。茅場晶彦は因縁のある者達と戦闘に入った
ここでいよいよ最後のサーヴァントが戦いに介入しようとしていた

近くに降り立った新手のキャスターの顔を見て蓮子は驚愕した
今までは遠目でよく見えなかったが、その顔が見覚えのあるものだったからだ

「……メリー……?」

呆然と呟く蓮子。新手のキャスターの顔は彼女の相方にして親友であるメリーことマエリベリー・ハーンにあまりにもよく似ていた

「あらあら、私の顔に何かついてるかしら?」

「蓮子、あのキャスターに見覚えでも?」

まじまじとキャスターを凝視する蓮子にソリテールが声を掛けた
聡明な彼女らしくもない反応に興味深く思うソリテールだが、流石に戦場で呆けていられては困る
ソリテールの呼びかけに蓮子もはっとした

「ご、ごめん…ちょっと知り合いに似てただけ…私の勘違いだったみたい」

頭を振りながら意識を切り替える蓮子
確かにキャスターの顔はメリーに似ているが髪の長さなどは異なるし、何より漂う雰囲気が違いすぎる
妖しげで胡散臭いキャスターのそれとのんびり屋で少し抜けている所があるメリーでは似ても似つかない。偶然顔が似ていただけだろうと蓮子は結論づけた

「そうそう、駄目よ気を逸らしてたら。せっかくのラスボス戦なのに」

「ふん、随分と余裕ですねえあれだけのことをやっておいて…!」

紫の飄々とした態度にこの場のもう一人のキャスターである玉藻の前が怒りを見せた
自身のマスターである夏油ははっきりと言葉に出さずとも目をかけていたカブキが奪われたことに怒りを抱いている。マスターの怒りは玉藻自身の怒りである

「ああ、私がスキマ送りにしたマスター達ならご心配なく。あの子達はまだ生きているわよ。彼らのサーヴァントが消滅していないのが何よりの証拠」

――最も帰って来られるかは彼らの努力次第だけど

不穏な一言を入れつつ事実を述べた紫はさらに続ける

「それに余裕も何も私は茅場の酔狂に付き合ってあげてるだけだもの」

「酔狂ね。茅場とやらは結局何が目的なのかしら」

紫の発言にソリテールは疑問を呈する
茅場晶彦なる人物の行動ははっきり言って支離滅裂だ
状況からいってアヴェンジャー達を差し向けたのは茅場だろう。しかし、アヴェンジャーを勝利者にしたいのであれば最初から共闘すればよいのにそれをせず、
共倒れを狙って聖杯を独占するにしても中途半端な戦況で介入するという非効率的なことをしている
その上、先程見せたキャスターの能力からしてマスターを容易に暗殺することが可能だろうに、態々何人かを拉致して分断などというこれまた回りくどいことをさせている

マスターの何人かは茅場晶彦を知っていたそうだが既に戦闘に入って事情を聞けそうもないため何がしたいのか全くソリテールには見えてこなかった

「そうね…せっかくの機会だしここでネタばらししておきましょうか。"ラスボス戦"を前に何も分からないままじゃ締まりが悪いでしょうし」

へえ、と目を細めるソリテール。思いの外、目の前のキャスターは話したがりらしい。お話を楽しみたいソリテールにとっては願ったり叶ったりである
臨戦態勢に入っていた玉藻の前やザンキ達も重要な情報に耳を傾けざるを得なかった

「一部のマスターや茅場の姿を見て察している者もいるかも知れないけれどここは現実世界ではない。そして地球上ですらない」

「ここは地球から約38万km離れた天体――月に座す古代遺物(アーティファクト)、ムーンセル・オートマトンが創り出した仮想空間の中よ」

3674名無しさん:2025/05/18(日) 18:59:36
>>3662>>3667
スキマ空間で強敵と戦っている3人は前衛と後衛に分かれて上手く戦っていたが、やはり一筋縄で倒せる相手ではなく少しダメージを負っていても未だ健在であった
そんな最中、伊織とカブキをサポートしようとしていたカズマが疲労感に襲われ膝を突く

カズマ「ぐっ…あいつら、派手に宝具を連発してるのか…っ!」

急激に生命力を奪われる感覚に襲われ前後不覚に陥るカズマ
彼のサポートが失われた事により魔物が勢いを増し、同じく疲労状態の伊織を撥ね除けてカズマに襲いかかろうとする

が、寸前にカブキが割って入り化物の攻撃を受け止め、未だ不調のカズマに声を掛ける

カブキ「おいお前、大丈夫か!?」
カズマ「た、助かったぁー…ありがとうな、えーっと…緑と赤の変な奴」
カブキ「カ・ブ・キ、だ!てめぇはとっととどっかに退きやがれ!」
カズマ「あぁ、ちょっと気怠いけどそうするぜ。ちなみに俺はカズマ、覚えといてくれよな」
カブキ「なんでこんな状況で自己紹介してるんだよ!」

カブキが変身音叉を用いて敵と戦う合間にカズマは少し苦しげながらも彼の邪魔にならないように退避し、一旦様子見をする
地獄兄弟の状況が分からず、念話での情報共有を試みても何故か交信ができない、これはこの異空間による影響なのだろうか?
一方アサシンとの繋がりは残っているように感じ、一時は激しかった魔力消耗も今では小康状態に落ち着いている
しかし、また彼らが宝具を使うようならば自身が再びガス欠状態に陥るかもしれないという心配もあり、目の前の戦いにおいて安易に魔法を使うわけにはいかなくなった
せめて暴れている怪物が大人しくなった時にドレインタッチで魔力を奪えればこの欠乏状態を解消できるのだが……


一方、怪異に吹き飛ばされた伊織は何とか立ち上がり二本の刀を構え直す
幸いにして追撃されることはなかったが、やはりこの状況の不味さを痛感せざるおえなかった
とにかくあの強敵を倒さなければこの状況を打開できない、ゆえに足を踏み出そうとしたその直前に伊織は感じ取ってしまった

自身と契約しているサーヴァントとの縁が消えてしまったことを

伊織(そうか、セイバーは…)

この数日間を共にした異国の少女にして高潔なる騎士道を体現した剣士、この京都聖杯戦争にて共に戦った相棒の姿を見ることなく喪った感覚だけを得たことにもの悲しさを感じていた
かの者が振るうは華麗にして他を圧倒する剣技であり、己が師匠や盈月の儀のセイバーと時と同様に剣を極めようとする身としては見とれてしまい、同時に超えてみたいとも思っていた

伊織(すまない、セイバー…貴殿の分まで、後は俺が戦い抜こう!)

己が力不足ゆえに彼女に負担を負わせてしまったのではという責任感を抱きつつも、サーヴァントを喪い聖杯戦争の勝者になりえなくなったとしても、宮本伊織は生き抜くために戦うことを選び取った
未だ身体が鈍っている感覚が抜けきらないものの、セイバーへの魔力供給がなくなったことにより幾らか楽になり、標的に向かって素早く駆け抜ける

伊織「カブキ殿、遅れてすまない。一気に片を付ける、一旦離れてくれ」
カブキ「なんだ、とっておきでも見せてくれるのか?」
伊織「あぁ」
カブキ「よし分かった、なんだか知らないが任せた!」

先の不良集団との戦いで共闘した際に名前を把握していた伊織はカブキに合図を送り、カブキも見物とばかりに化物から一旦距離を置く
代わりに伊織が二、三撃ほど打ち込み敵の注意を引きつけたところで、伊織は日本の刀を手にした両腕を交差させて必殺奥義を放つ

伊織「秘剣・燕返し 比翼の段」

それは、全く同時に繰り出される六つ斬撃による絶巧絶技
これにより堅牢な外殻を貫き・破壊し、強烈な一撃を受けた怪異は一時的に気絶してしまった

伊織「ぐっ…後は、たのんだ」

そして秘剣を放つのに気力を使った伊織もまた、これまでの疲労やダメージが祟って気を失い倒れてしまった

3675名無しさん:2025/05/18(日) 19:00:09
>>3674
カズマ「えっ、えっ…?一体何が…?」

伊織が奥義を放つ一瞬を見ていたカズマは何が起こったのか理解が追いつかずに驚くしかなかった
一方鬼として闘い続けていたカブキも全ては理解できているわけではないものの、それがとてつもない絶技であることを感じ取っていた

カブキ(あれが、伊織の秘剣…はは、俺が鬼ならば、あいつは剣の鬼、ってか)

もしマスター同士で戦う際にあの秘剣を使われていたら…躱すことは不可能であり、防ぐのも困難であっただろうとカブキは内心思っていた
そもそも一時的に共闘していた際にも魔化魍を倒す鬼と遜色ない武士であり、そこはかとなく異様さみたいな気配と感じてはいたのだが
ともあれ、今は味方として強敵をノックダウンさせてくれたのだ、この好機を逃すわけにはいかなかった

カブキ「行くぞ、カズマ!ここでケリを付けるぜ!」

3676名無しさん:2025/05/18(日) 19:55:53
呪詛師の類縁であり自身と同じような気配を隠し持つカブキをスキマ送りにした黒幕のキャスター(八雲紫)、そのマスターである茅場を許すわけにもいかず
黒幕のキャスターの相手を玉藻の前に任せて、夏油はそのマスターを討ち取ろるべく動き出したが

マイキー「おっと、そうはさせない!」
夏油「くそっ、只の猿が邪魔をするな!」

マイキーが夏油を蹴り飛ばそうとしてきたため、やむなく夏油は游雲で受け止め彼と交戦することになってしまった
この時マイキーといては不本意ながらも一応は助けられた義理もあるため、茅場が因縁の相手と戦うのを邪魔させないように夏油を妨害したのだ
ついでにいえばシロッコ戦の負傷を残したままなの夏油ならば倒しやすいのではとマイキーは考えていたが、やはりそう易々と事が運ぶことはなかった
この程度の手負いであれば数々の呪霊と戦ってきた夏油にしてみれば少しハンデであるという認識であり、呪霊なしでも体術と游雲でマイキーと互角に戦っているのであった

余談だが、>>3670のようにモブ不良達の相手をマヤと美遊兄が担っているため彼女彼らはまだしばらく黒幕戦に参加できないようだ

3677名無しさん:2025/05/18(日) 22:04:28
>>3673

ここで紫の口から今回の聖杯戦争が行われた理由が明らかになるんだよね

茅場はSAO事件後に電脳世界に自身のデータを写した際に、偶然異なる世界まで観測領域を広げたムーンセル・オートマトンによって拾われ聖杯戦争の舞台に招かれてしまう(茅場晶彦候補話より)
キャスターである八雲紫を召喚した茅場はあらゆる手を尽くして聖杯戦争に優勝。願いを叶える権利を得る

元の世界に戻ることも可能だったが、元々異世界に恋い焦がれていた茅場は様々な異世界を観測しつつ人間の可能性を試すためにムーンセルと契約して聖杯戦争の運営と観測に携わることになった

茅場は次の聖杯戦争として自分自身で参加者を選定、紫の境界操作を利用することで霊子ハッカーの素養がない人間もムーンセルに招き入れることが可能になった(夢の世界を通して各マスターの精神だけをムーンセルに招いた…らしい)

茅場は目をつけたマスター候補の中で最も願いへの渇望が強かったマイキーこと万次郎に接触。彼と秘密裏に交渉を行って『シード枠』として参加させた

また、太歳星君のような強大な神霊を召喚させたのは各々願いを持つ主従が強敵を前に協力し合えるのか『中ボス』としての役割を充てがったというのが真相。そして『中ボス』が倒されるまで万次郎はシード枠として身を潜めることを許すという契約を茅場と交わした

また万次郎が他の参加者に先んじて召喚したアヴェンジャーの希望により茅場は聖杯戦争の舞台は人間と人外が住まう世界として設定した
アヴェンジャー曰く手駒を増やして聖杯戦争を有利にするためとのことなんだけど本音としては人と異種族は本当に相容れないのかムーンセルにシミュレートさせたかったかららしい
……結果は見るも無残、人とそれ以外で対立し合う環境になってしまい信彦は優勝する決意をさらに固めることになった

以上が紫の口から語られた聖杯戦争の実態である

3678名無しさん:2025/05/19(月) 09:44:43
>3675
カズマ「あー、もう!なにがなんだかわからないけど、しょうがねぇなあ!」

気絶した怪物に対してカズマが近付いていく。念の為にカブキという護衛をつけて。
そして気絶した怪物の眼前まで来ると、カズマは容赦なくドレインタッチして魔力を吸収。必然的に気絶している怪物は弱る

カズマ「これで弱くなったはずだ!カブキ、後は任せた!」

カブキ「任せろ!」

そしてカブキは音撃打 業火絢爛により怪物を撃破、三人は元居た場所に戻った

カズマ「アサシン兄弟、ユウキ、キリト、蓮子〜。戻ったぞ――って何かすごいことになってんな!」

ユウキ「ごめん、カズマ!今は話してる余裕がないんだ!」

カズマ「そりゃ見ればわかるって……」

3679名無しさん:2025/05/20(火) 09:45:32
カブキ達が戻って来るまでの間の話

>>3676
夏油は焦る気持ちでマイキーを早急に排除しようとした
しかし夏油は知らないことだが運の悪いことに相手は〝無敵のマイキー〟だ
精神的に焦り、シロッコ戦の負傷がある夏油の動きは本来より鈍い
そして優勝という確固たる目標と、そのために夏油を仕留めようと殺意を剥き出しにするマイキーでは必然的に差が出てくる

夏油の認識不足、負傷、焦りなど様々な要因により精彩を欠いた夏油の腹に核弾頭のようなマイキーの蹴りが見舞われ、夏油の口から胃酸が溢れ落ちる

夏油「ただの猿だと思ったら、なかなかやるようだな……」

マイキー「当たり前だろ。俺は〝無敵のマイキー〟だ。ダチや妹を生き返らせる願いを持つ俺とお前じゃ背負ってるもんが違うんだよ」

夏油「背負ってるもの、か……。今の私も多少は背負ってるつもりなんだけどね……!」

3680名無しさん:2025/05/24(土) 18:59:26
>>3677
「これが今回の聖杯戦争の実態よ。理解できたかしら?」

扇子で口元を隠しながら語り終えた紫を前に暫し沈黙する蓮子達。あまりの突飛な情報を受け入れるのに彼女達も時間を要した

「……正直色々と言いたいことがあるけどここが仮想空間ならまさか京都の結界って…」

「察しの通りムーンセルが設定した世界の境界線ね。この京都の外なんて最初から存在していない。違和感のないようにNPCとして造られた住民には記憶にロックがかかっているけど」

「成る程、私達(サーヴァント)にまでムーンセルについての知識にロックがかけてあったのはマスターのより自然な反応を茅場が見たかったからかしら」

「そして、増加した"凶暴な魔物"の正体。これは例のアヴェンジャーの手勢のことね」

「うふふ、御名答」

蓮子とソリテールの推察に満足そうに頷く紫。さらに"聖杯"の核心について紫は語り出した

「疑っていた子もいるからもう一つだけ言っておくけど聖杯の機能は本物よ。聖杯の正体はムーンセルの使用権。人間が想像する範疇の願いであればいくらでも万能の願望機として機能させられますわ」

「待て」

やる気が出てきたでしょ、と胡散臭い笑みを浮かべながら話す紫にザンキが待ったをかけた。表情こそ変身しているため見えないがその声には静かな怒りが籠もっている

「マヤは…俺のマスターには他人を犠牲にしてまで叶えたい願いなどない。なぜ彼女を聖杯戦争に巻き込んだ」

「あら? うーん、茅場は強い渇望や願いを持つ人物を集めたと言っていたけど……」

ザンキの問い掛けに暫し考え込む紫。その素振りから本当に理由は知らないらしい。僅かな沈黙の後、目を細めながらザンキに答えを返した

「私は参加者の選定には関わっていないから想像になるけど、その子が内に願いを隠しているのでなければ或いは―――」


「―――巻き込まれただけの人間を自分の願いのために犠牲にするのかどうか茅場は知りたかったのかもねえ」

「何だと……!」

紫の回答に激怒するザンキ。真意はどうあれ茅場晶彦は筋金入りの狂人には違いないとザンキは判断した
百歩譲って願いのために戦う意志を持った者同士で争わせるならまだしも、平穏に生きていた無垢の人間を巻き込むなど断じて許すことはできない

「あらあら、そんなに怒らないで頂戴。マスター想いの貴方に朗報もあるのよ」

「私達とアヴェンジャー主従を倒した後、本心から願えばこの聖杯戦争からログアウト…つまり生きて離脱することが出来る。その場合は願いを諦めることになるけどね。何でも茅場曰く自分達に勝った者には等しく然るべき"報酬"が渡されるべき何ですって。彼、基本的に理不尽だけど変な所でゲームを律儀な設定にするのよ」

「最も……脱出にせよ優勝にせよ私達を倒すことが出来ればの話だけど」

薄気味悪い笑みをうかべていた紫だがパチンと扇子を閉じ、腰掛けていたスキマから立ち上がる
その瞬間、夜の闇が一層深まった錯覚を蓮子達は覚えた。話はここまでということだろう

「ふん、言われなくてもやってやりますよ。優勝するのは私の御主人様。ラスボスっぽく振る舞ってるけどお前達なんてただの通過点に過ぎません!」

玉藻の前の目的はマスターを支え、優勝に導くこと。聖杯戦争の真実を知ってもその意志に一点の曇りもない。むしろ聖杯が"本物"であることを知ったことでさらにやる気に満ち溢れている

「必ず俺はマヤを生かして帰す。そのために茅場晶彦は止めてみせる!」

ザンキには最初から願いはない。悔いのない最期を迎えたが故に。今の彼は新たな弟子となった少女を生かして帰す、ただそれだけを考える

「もう少し楽しみたかったけど、仕方がないわね。せっかくだから君の死に際の言葉でも聞かせてもらおうかな」

ソリテールは一切ぶれない。聖杯戦争が始まってから今に至るまでその胸にあるのは利己心のみ。魔族とはそういう生き物である

戦意に満ちた三騎のサーヴァントを前にしても紫の不敵な態度は変わらずその笑みを深めた

「果たして貴方達はこの夜を乗り越えることが出来るかしら―――さあ、本気で愉しみましょう」

3681名無しさん:2025/05/24(土) 21:47:41
>>3680 
紫との戦いではキャス狐とソリテールが後衛、ザンキさんが前衛で戦っていたな
太歳星君戦である程度互いの戦闘スタイルが分かっていたから自然とそうなっていた
一方で紫は…

紫「まずは小手調べね。幻巣『飛光虫ネスト』」

紫の背後に生じた大量のスキマから無数の弾幕が3人に襲い掛かった

3682名無しさん:2025/05/25(日) 01:14:11
『カズマ!』

スキマから戻ってきたカズマに、矢車さんが念話で声を掛ける。
そこには悲哀やアヴェンジャーに対する憎しみが込められており、瞬時に周りを見渡したカズマは1つのことに気が付く

『矢車……影山は、まさか――』

『ああ。相棒は逝った。こんな俺を庇ってな……』

矢車さんは虚空を見上げ、哀しく呟いた

3683名無しさん:2025/05/25(日) 13:40:59
>>3681
「おっとぉ!?」
「チィッ……!」

無数の弾幕を前に玉藻は呪層・黒天洞による防御に徹し、ザンキは弾幕を烈斬で切り払う。しかし、防げど防げど弾幕の雨は止まず反撃に移れない

「あらあらもうギブアップかしら?」

これ程の魔力の放出を続けながらも紫には疲労一つ見えない。このままでは圧倒的な物量に押し潰されてしまうだろう

「これが君の戦い方? 随分と無駄が多いのね」

だがソリテールのみこの場のサーヴァントで余裕を保てていた
紫が放った光弾は数こそ圧倒的に多いが太歳星君の消滅の凶星と異なり一発一発の威力は然程でもない。ソリテールが戦闘時身に纏う魔力の防壁で十分防ぎきれるものであった

「それじゃあ、今度は私のやり方を見せようかしら」

ソリテールの手に小さな光球が浮かび上がる。紫の弾幕に比べれば弱々しく見えるが、その光球には恐ろしい程の魔力が籠められていることに見る者が見れば気付くだろう。自身の魔力を極限まで圧縮したそれをソリテールは紫にかざし──


──一筋の閃光が弾幕を突き破った


轟音とともに土煙が舞い上がり、紫の姿が見えなくなる。同時に弾幕の雨も止んでいた
今の一撃は大魔族が持ちうる魔力を可能な限り圧縮して敵に放つシンプルだが強力なソリテールの切り札。さしもの紫も大きなダメージは避けられないと思われたが………

「あらあら何とも単純な突破方法ねえ」

………土埃から現れた紫には傷一つついていなかった。前方に編まれた四重の結界がソリテールの一撃を防いでいたのだ。自身の誇る最強の魔法を事もなく受け止められたことにさすがのソリテールも僅かに顔を顰める

「様々な魔法を学んだけど結局これが私にとっての最強の魔法だったのよ。皮肉でしょう?」
「強力なのは認めるけど美しさでは落第点ね──おっと」

他の二騎も黙って成り行きを見ている訳では無い。玉藻は呪術による炎や氷の嵐を、ザンキは紫の死角に回り込みに音撃斬を叩き込もうとする
しかし、玉藻の攻撃はソリテールと同様に防がれザンキは結界そのものに強烈に弾かれ吹き飛ばされる。紫の代名詞でもある『四重結界』は攻防一体の技なのだ

「むう…思ったより手強いですねぇ……!」

三騎がかりで予想以上の苦闘を迎えていることに歯噛みする玉藻
太歳星君のような分かりやすい圧倒的な暴力はないが、紫の変幻自在の戦い方に太歳星君とはベクトルの異なる厄介さを感じていた。残念ながら後先考えて勝てる相手ではないらしい

「仕方がない、掟破りの出血大サービス第二弾!もう一回私の宝具を披露してやりますから、私の御主人様のためにも死ぬ気で頑張りなさい!」


出雲に神在り、是自在にして禊の証、神宝宇迦之鏡也――『水天日光天照八野鎮石 』!

3684名無しさん:2025/05/25(日) 18:32:17
>>3683
キャス狐の援護を受けてザンキさんとソリテールもさっきより紫の動きに対応できるようになっていたな
さすがの紫も宝具バフを受けたサーヴァントの全力の攻撃を結界で受け止め続けるのは難しいから回避を中心に立ち回るようになっていた

そんな中ザンキさんは紫が自分の攻撃、特に音撃武器である烈斬によるものはかなり慎重な回避を行っていることに気づいた
敵はやはり魔化魍と同じ"魔"に属するサーヴァントであると確信したザンキさんは、未だ有効打をあたえられていないが元々脆弱な肉体で召喚されるキャスター、必殺の音撃斬を直撃さえさせれば勝機はあると判断していた

紫「貴方が一番厄介かもしれないしそろそろ座に帰ってもらおうかしら」

一方で紫もザンキさんをこの場で最も厄介なサーヴァントとして優先的にターゲッティングしていた

3685名無しさん:2025/05/28(水) 00:09:20
>>3682
『カズマ……。俺の最期の願いだ――』

矢車さんはこれまで利己的な理由。というよりも影山のために戦ってきた。
だが影山は最期まで自分やカズマを想って死んだ。

『兄貴……俺をまた人間に戻してくれてありがとう。カズマのことは――兄貴に頼んだよ』

影山は死ぬ間際、そんな念話を矢車さんに送っていた
ゆえに矢車さんは願いを変える必要かあった。
たしかに影山は生き返らせたいが、聖杯で生き返らせたところで――彼は本当に喜ぶだろうか?

影山の秘めた〝燃えカスのような正義感〟がほんの僅かに矢車さんの背中を押した

『あぁ。なんだ?矢車』

〝最期の願い〟と聞いて彼が何か覚悟を固めたことをカズマは悟る。
それでも矢車をサーヴァントのマスターとして止めず、彼の願いを聞こうとするのはカズマが根はお人好しだからだろう

『俺はアヴェンジャーを――シャドームーンを倒したい。そのために令呪を2つ使ってくれ。……残り1つは俺を怪しんでるだろうから無理しなくても良い』

3686名無しさん:2025/05/28(水) 00:10:13
>>3684
ザンキ『マヤ。これは同じ鬼のカブキや他のマスターに共有した方が良い情報だからお前に託すけどな……このキャスターは魔化魍と似たような〝魔〟の気配を感じる。それをみんなに伝えてくれ』

マヤ『わかったよ、師匠!』

そしてザンキは紫に対して挑発する

「俺が厄介というのは、俺がお前にとっての弱点だと言ってるようなものだぞ。かつて〝魔〟を相手にしたサーヴァントは苦手か?」

3687名無しさん:2025/05/28(水) 00:12:01
>>3660
キリトとユウキ
もちろんキリトは生身ゆえに身体能力が大幅に劣るが、それでも一流の剣士
そんな二人に茅場――ヒースクリフは一歩も引かずに戦っていた
戦況は茅場が有利というわけではないし、当然ヒースクリフにも傷が付く
しかしそれすらも今の茅場は望んでいる展開だ

〝絶剣〟と呼ばれた未知の剣士――ユウキ
そして黒の剣士、キリト
この二人を相手にラスボスとして立ちはだかることのなんと愉快なことか

カズマ達が帰還したのも見えた。彼らが加勢するかもしれない
だが楽しい。何故なら茅場はこの一戦をするためだけに、色々と仕組んできたのだから

ユウキ「どうしてそんなに楽しそうなの!?人を殺すことの何が楽しいのさ!」

キリト「違うんだ、ユウキ。こいつは多分、誰かを殺すことを楽しんでるわけじゃない」

茅場「そうだとも。ラスボスとして君たちと剣を交えてる時間が、なにより楽しい。この〝聖戦〟こそが私の願いだ」

ユウキ「なに、言ってるの!?頭がおかしいよ!」

キリト「ユウキが驚くのも仕方ないけど……茅場はそういうやつだ。だからこいつだけは倒さなきゃいけない!」

ユウキ「……! わかったよ、キリト!」

3688名無しさん:2025/05/28(水) 18:18:05
>>3686
 ザンキの挑発に紫は言葉を返さず手招きをした。来るなら来いと言うつもりだろうか。

「おい、話がある」

 一旦ザンキは紫から距離を取り、玉藻とソリテールに話を持ち掛けた。当然この間も紫からの弾幕による攻撃は続いているが宝具による支援を受けた玉藻達は然程苦も無く捌けている。

「このままでは埒が明かない。俺があのキャスターを仕留めるから奴の足止めを頼めるか」

 今でこそある程度優勢に戦えているが、玉藻の宝具は長時間維持できないことは先の太歳星君戦で実証済み。宝具の効果が切れれば再びジリ貧に陥るだろう。

 故にザンキは短期決戦を仕掛けることにした。紫が逃げられないように他の二騎が足止めをしつつ、ザンキが接近して必殺技『音撃斬 雷電斬震』を叩き込む。危険だが宝具による支援を受けている今の三騎ならそれを成せるとザンキは判断した。
 もしも紫が宝具の効果が切れるまで完全に逃げに徹したり、蓮子らマスター狙いに動かれればそうもいかないが、幸いそのような行動をとる素振りはない。茅場の意向か紫自身の矜持かは不明だが。

「ふむ……御主人様以外の者が指図するのは気に入りませんがいいでしょう。やるからには必ずあのいけ好かないあの目玉女をギッタギタにしてやりなさい!」
「へえ、もしかして相打ち覚悟かしら。 たまにいるのよね貴方みたいな人間」

 優勝を狙う玉藻にとっては危険な役目をザンキが負い、力をある程度温存しつつ敵のキャスターを倒すことができる悪くない作戦だ。聖杯に然程執着のないソリテールも特に断る理由はない。

「奴は奇妙な空間を通り自在に転移する。俺が合図をしたら奴の周囲を取り囲むように攻撃して退路を断て」

 段取りは決まった。後は機会を待つのみ。そうこうしている内に魔力消費の影響か紫の弾幕が途切れだす。一際弾幕の密度が薄くなった瞬間、ザンキは叫んだ。

「いくぞ…!」

 ザンキの号令とともにソリテールが無数の剣で紫を取り囲み、玉藻が呪相・密天で周囲に嵐を巻き起こす。さらにザンキが一直線に駆け出し距離を詰める。二騎の包囲を紫が破る前に勝負を決めなければならない。

 一方で取り囲まれた紫は狼狽するでもなくただ微笑むのみ。戦いを見守ることしかできない蓮子はその様子に一抹の不安を覚えるのであった。

3689名無しさん:2025/05/30(金) 17:08:18
>>3683にて玉藻の前が宝具を使用したことによる紫の反応

(…あぁ、そういうことだったのね)

玉藻の前の宝具開帳時における口上を聞いたことで紫は相手の素性を把握した
宝具の基点となっているあの鏡は十中八九八咫鏡であり、出雲大社に祀られる神宝にして、天照大神の御神体であるならば――紫の博識たる頭脳と高精度な推察により、それを扱う彼女の由縁へと結びつけていく

あれなるは、絶世の美女にして白面金毛九尾の狐が化けたものであるとも言われた日本三大化生の一角“玉藻の前”であり、どういうわけか神霊“アマテラス”の御魂を宿した転生体である、と

何故神の一面が人間へと転生し大妖怪に至ったのかまでは憶測しかできないものの、英霊の座から与えられた知識により“神性を宿した玉藻の前”が存在していること把握したために確証を得るに至っていた

3690名無しさん:2025/05/31(土) 10:25:50
>>3688

無数の剣と嵐に囲まれた紫は時に結界や傘で凌ぐがその場から身動きが取れない。だが紫は動じず静かに宣言する。

──『弾幕結界』

 紫に接近していたザンキを包囲するように無数の弾幕が出現し一斉に殺到した。その数は今までの攻撃の比ではない。

──やはり罠か

 だが、ザンキもこの程度の妨害は想定内。そもそも先程紫に出来た隙は少々不自然であった。最初からザンキが他の二騎から離れるのを狙って意図的に作った隙なのだろう。

『頼めるかマヤ』
『うん!令呪で師匠を応援するよ!』

 マヤの令呪が一画消失すると同時にザンキの全身に活力が満ちる。そのまま上昇した身体能力で強引に弾幕結界の突破を図った。
 時に妖力弾を撃ち落とし、時に僅かな隙間に体を滑り込ませすり抜ける。全てを躱しきることは出来ずいくつか被弾するが足は止めない。止めれば圧倒的な物量による圧殺が待つのみである。
 
 そうして、最後の一陣を突破したザンキは紫に肉薄した。紫は丁度結界で玉藻らの攻撃を打ちはらった直後。サーヴァントになったことで紫は長時間結界を維持することが出来ず、ザンキはこれまでの戦いで既にその弱点を見切っている。またとない好機だった。

「終わりだ!」

 結界が解除され無防備になった紫の胴に烈斬を突き立てる。服を裂き肉を断つ感触。勝負あった──

「ガハッ……!?」
「何……!?」

 烈斬を突いた瞬間、苦悶の声が上がる──紫ではなく後方の玉藻から。見れば裂けた紫の服の下には不気味な空間──スキマが顔を覗かせていた。そして、そのスキマは玉藻の背後に繋げられ烈斬の剣先は玉藻の背中を穿っていた。

「うふふ……惜しかったわねぇ」

 紫は最初からこれを狙っていた。紫は玉藻の正体についてほぼ確信を持っている。即ち日本最大の妖狐“玉藻の前”。音撃武器である烈斬は確かに紫のような魔に属する者に対して有効であるが、それは玉藻も同様である。寸の所で清めの音を送り込まなかったため消滅こそ免れたが重症を負い玉藻は膝を突く。

 そして衝撃に一瞬硬直したザンキを逃す程紫は甘くない。玉藻が欠けたことで包囲から脱した紫から光の線が放たれ、それに触れたザンキの身動きが取れなくなった。その様は蜘蛛の巣に絡め取られた哀れな虫の様。

 紫が使ったのはスペルカードルールにおいて『八雲の巣』と名付けられた技。妖力の糸に触れた者の動きを封じる魔の糸である。平時であれば直ぐにザンキも抜け出せただろうが弾幕結界による負傷と無理を通したことによる膝の古傷が脱出を阻んだ。身動きの取れない獲物を前に紫は空中で手を上げて──


───カンカンカンカンカンカン


 突如戦場に響き渡る場違いな音。ある筈のない踏切の音がけたたましく鳴り響く。音源は上空。ザンキが見上げればそこには一際巨大なスキマが開いていた。

「ぶらり廃駅下車の旅、終点は英霊の座になります。ごゆるりとお楽しみくださいませ」

 紫の言葉とともにスキマから巨大な鉄塊──廃電車が飛び出す!
 身動きの取れないザンキを押し潰した後、紫はパチンと指を鳴らし──大爆発が起きた。

───『無人廃線車両爆弾』

「そんな…師匠ーーー!!」
「少しばかり派手な葬送になったけど楽しんで頂けたかしら」

 師が無慈悲に押し潰される瞬間を目にしたマヤが絶叫をあげる。もうもうと煙が上がる爆心地にはザンキの姿は影も形もなかった……だが、マヤも紫もこの場の誰もが気づかなかった。電車に押し潰される瞬間、ザンキの腕に"奇妙な痣"が刻まれたことを。

3691名無しさん:2025/05/31(土) 16:25:17
(ソリテールの台詞が一部途切れていたのでそこだけ修正)
>>3690

「どうやらゲームセットみたいね」

 ザンキの消滅を見届けた紫は悠然と蓮子の前まで降りてくる。もう勝った気かと蓮子は思ったが三騎いたサーヴァントは一人は消え、一人は重症、唯一戦えるソリテールも太歳星君から続く消耗は無視できず一人では到底抗えない。

 他のサーヴァント達はアヴェンジャーの相手で手一杯で援軍は見込めそうもない。こちらのサーヴァント達を全滅させたら紫はアヴェンジャーに加勢するだろう。そうすれば、均衡は破られ何もかも終わりだ。

──敗北。その2文字が蓮子の脳裏を掠めた。

「うふふ、そんな顔をしないで頂戴。私は貴方と交渉しに来たのだから」
「……どういうつもり?」

 敵の意外な提案に疑問を覚える蓮子だが、意図は分からずとも少しでも時間が稼げるかもしれないと先を促した。

「──最後の令呪でアサシンを自害させ、ムーンセルに残りなさい。そうすれば茅場に頼んで貴女は生かしておいてあげる」

 紫の発言とともに、ソリテールの周囲を弾幕が取り囲み包囲する。蓮子の選択を邪魔させないとでも言うように。

「別に迷うことはないでしょう? 貴女がこの局面で最後の令呪を使わなかったのは恐らくそのアサシンが信用できなかったから。ならばいっそ、そんなサーヴァントは切り捨てても問題ないでしょうに」

「それに私は知っているのよ"蓮子"。貴女が誰よりも神秘を──封じられた幻想を追い求めていることを。そんな貴女のことが私は気に入ったの」

「元の世界に帰れないとはいえそれの何が問題かしら。このムーンセルには貴女が求めるものが全てある。遍く世界の謎を解き明かすことができるのよ」

──さあ、どうする?

 紫の問いに沈黙する蓮子。僅かな、しかし永遠にも思える静寂が訪れる。やがて意を決したように蓮子は口を開いた。

「──これが私の答えよ、『アサシン、
全力でキャスターを倒しなさい』!」

 蓮子の腕から最後の令呪が消える。同時にソリテールからかつてない勢いの魔力が放出され、弾幕の包囲はぶち破られた。反応が遅れた紫は結界で防ぐことも出来ず吹き飛ばされる。

「ははっ、随分大胆なことをするね。良かったのかしら私を自由にして」
「……覚悟の上よ。でもせめてあのキャスターを倒すまではしっかりと協力してもらうわ」
「そうね、どうもあのキャスターは私のことが気に入らないみたいだし今回ばかりは積極的に戦おうかしら」

 無論ソリテールの令呪という箍を外すことに迷いはあった。だがマスターすら命がけで戦っている中で、自分だけ無力を理由にやれることをやらない訳にはいかない。蓮子も腹を括ることにしたのだ。……それに何より紫の一方的な交渉という名の強制が気に入らない。

「正直いってかなり迷ったけど──私は帰ることにしたわ。世界の秘密は自力で解き明かすものよ、秘封倶楽部を舐めないで頂戴!」

「それに私には大事な相方がいるの。メリーを放り出して勝手に解散することなんて出来ない!」

3692名無しさん:2025/05/31(土) 21:22:11
>>3691
吹き飛んだ紫が復帰する前に何とか玉藻も体制を立て直していた
烈斬を刺されたことで大ダメージを受け、宝具の効果も時間経過で切れてしまっていた。このままでは令呪を使ったとはいえアサシン一人では勝ち目が殆どないだろう

玉藻「ぐぬぬ…この私一生の不覚……」

勝利を前にした油断を呪う玉藻。優勝を見据えて後先考えていたことが祟ったか。ともかく玉藻は自身に不甲斐なさを覚えていた

玉藻『…ご主人様、申し訳ありません。どうか不甲斐ない私の我儘を一つ聞いて頂けないでしょうか。あのキャスターを仕留めるために令呪が必要なのです』

夏油『いいだろう、君には今まで無茶に付き合わせてきた借りがある。出来る範囲で援護するよ』

玉藻『ああこの玉藻なんという果報者か!ご主人様のためにも全力全霊を持ってあのいけ好かないキャスターを座に叩き返してやります!』

マイキーと戦いながらも夏油は念話に応え、玉藻に令呪を使う。内容は『宝具を再び使い維持せよ』。

玉藻「目にもの見せてやりますよ……!」

再度発動する玉藻の宝具。令呪の補助を受けても相当な無茶をしている自覚はあるが構わない
何故なら"重症を負った"今だからこそ使える切り札があることを玉藻は知っているからだ

3693名無しさん:2025/06/01(日) 05:30:43
>>3690
マヤ「師匠……」

師匠の死を目にしたマヤはショックで項垂れる。これまで自分を支え道を示してくれた師が居なくなった自分は一体どうすればよいのか
粗方敵集団を片付けた士郎はそんなマヤの様子を見かねて声を掛けた

士郎「お前はここで隠れているんだ……俺は奴を殺しに行く」

鋭い顔でキリトたちの戦場を睨みながら士郎はマヤに告げる。奴とは言うまでもなく元凶である茅場晶彦のことだ

マヤ「こ、殺すって…」

士郎「言葉通りだ。あのキャスターには俺たちでは勝てない。だがサーヴァントである以上マスターを失えば消滅する」

士郎の考えはキャスターを討つのに最も確実な方法だ
しかし黒幕といえども人の命を奪うという行為は、理屈では理解できても平和な世界で生きたマヤにとって心情的に到底受け入れられないものであった

マヤ「そんなこと私できないよ……」

士郎「そうだ、それでいい。お前が手を汚す必要なんてない。そんなことをするのは俺みたいな人間だけで十分だ」

そう言い残すとマヤが止める間もなく士郎はキリトたちに加勢すべく彼女を残して駆けていった
一人取り残されたマヤはどうすることもできず蹲る

マヤ(師匠…私どうしよう…)

考えても考えてもその答えは出そうになかった――

3694名無しさん:2025/06/01(日) 15:12:42
>>3691
「やれやれ、振られてしまいましたわ…」

 ソリテールの攻撃で吹き飛ばされた紫が復帰する。体はボロボロだがその歩みは淀みない。精神に依る生命体である妖怪は謂れのある武器以外には強い耐性があるため、少なからずダメージを負ったが致命傷には遠かった。

「悪いけど全力でと言われたから手加減抜きで殺らせてもらうわ」

 再び発動した玉藻の宝具と令呪の支援を受けたソリテールはともすれば生前以上の力で猛攻撃を開始した。無数の剣と魔力の放出が容赦なく紫に向けられるが、紫も千年以上生きた大妖怪。結界術や境界操作で攻撃を凌ぎ互角に渡り合う。

「ねえ、聞きたいことがあるのだけれど」
「何かしら?話せることは話したはずだけど」

 互いに撃ち合いを続けながらもまるで世間話をするかのようにソリテールが話しかける。紫もそれに対して日常会話のような調子で続きを促す。

「この聖杯戦争の舞台を選んだのってもしかして茅場ではなく君かしら」
「…ええそうよ、それが何か?」
「どうして"京都"とやらを舞台に選んだの?」

 ソリテールの疑問、それは何故京都を舞台に選んだのか。紫は聖杯戦争が始まるまでの経緯や参加者の選定については話したが舞台選びについては一切触れていなかったのだ。

「私が知る限り最も発展した都市と霊地の豊富さを併せ持っていた場所だったからよ。実際茅場が選定したマスターは日本人が多かったし召喚された太歳星君の分霊も京都に根差していたから悪くないチョイスだと思ったけど」
「そうね、実際蓮子は京都の霊地に詳しかったから大いに助かった──残念ね、せっかく彼女のためにこの舞台を用意したのに拒絶されちゃって」
「…………」

 ソリテールは紫の舞台選びの真意に確信をもっていた訳ではない。だが言葉を弄び他者を餌食にするのは魔族の最も得意とする所。紫に生じた僅かな動揺と隙を幾人もの人間の観察を続けてきたソリテールは見逃さなかった。
 一気に紫に接近し至近距離で魔力の放出を行うソリテール。紫も咄嗟に結界で弾こうとするが急場凌ぎの結界は硝子のように破壊され魔力の放出は紫の腹部を大きく抉った。

「────ッ!!」
「へえ、どうやら私より君の方がずっと"人"に近い感情を持ってるみたい」

 だが紫の反撃は速かった。接近したソリテールの周囲に突如妖力の糸が出現し、その体を縫い止める。そのまま紫はお返しと言わんばかりに大きく手を振りかぶりソリテールに振り下ろした。その顔に笑みはなく、ゾッとする程冷たい視線をソリテールに向けている。

 身の危険を感じたソリテールは前方に強固な魔力の盾を出現させ、攻撃に備えるが──

「──疾く去ね」

 ──魔力の盾ごと体を横一直線に両断された。上半身と下半身が泣き別れになり飛行魔法を維持できず、落下するソリテール。明らかに致命傷だった。

 これも紫の境界操作の一端、スペルカードルールでは『知能と脚の境界』と名付けられた技である。直線状に境界を走らせそこに存在する物を分断したのだ。全てに境界を引けると言う事は二つに分けられぬ物は無いと言う事である。
 これ程の技、当然魔力の消費が少なくないため今まで使用を控えていたがソリテールへの怒りが戦術的判断を上回ったのだ。

3695名無しさん:2025/06/01(日) 15:36:10
>>3693
一人で無為な時間を過ごすマヤ。一人で考えても答えはでない。ならばいっそ沸々と湧き上がる昏い情動――憎しみに身を任せてキャスターと戦えばいいのではないか
無謀だとは分かっていてもこの感情を止めるのは難しい。キャスターの方へ向かおうとしたその時――

マヤ「えっ、し、師匠!?」

サンキ「言ったはずだぞ、マヤ。鬼にとって最も大事なのは自分の中の鬼を殺すことだと」

――その手を消滅したはずのザンキが掴んだ。幻かと思ったがその姿も声も確かに彼女が尊敬した師匠その者だ
歓喜に涙を浮かべたマヤ。声を掛けようとしたがふと違和感を覚えた。ザンキの手が酷く冷たい。まるで死人のように――

マヤ「師匠…その、手が……」

ザンキ「説明していなくて悪かった。二度と使うまいと思っていたからな…」

ザンキは自身の再起を可能とした鬼に伝わる禁呪――返魂の術についてマヤに説明する。一時的な蘇生を果たすが、やがて意識を失い最終的に永遠の闇に魂が囚われる禁断の術である
サーヴァントと化したザンキにとっては術のデメリットも気にする必要はないが、術師としての才能があるマヤがまかり間違って使うことのないように今までこの術について黙っていたのだ

ザンキ「どの道俺はただの死人、気にするな。消えるのが多少早くなっただけのことだ」

マヤ「師匠……」

師が生き返ったわけではないと知って悲しむマヤだが感傷に浸っている時間はない。ザンキは戦場に行かなくてはならないのだ

ザンキ「マヤ、お前はあの男が言ったようにここで隠れていろ。俺がキャスターと決着をつける」

マヤ「でも…!」

ザンキ「あのキャスターはお前の手に余る相手だ。かといってマスターの命を奪うことも出来ないだろう。何より俺もそんなことは望んでない」

先の士郎と同様のことを話すザンキに悔しさに震えるマヤ。だがザンキは弟子と共に戦ってこそ真価が発揮されるサーヴァントだ。このまま戦っても再度返り討ちになる可能性だってある。果たしてこのまま師匠を見送るだけでよいのか?

――意を決してマヤは初めて師匠に反抗した

マヤ「…やっぱりやだ!師匠『私と一緒に戦って!』」

マヤは最後の令呪を切りザンキに共闘を命じた。対魔力のないザンキはこの命令に抗うことは出来ない。そして令呪を失ったマヤはこの命令を取り消すことも出来ない

ザンキ「馬鹿な…!お前自分が何をやったか理解しているのか…!?」

マヤ「分かってる…!私足手まといにならないように頑張るよ!」

マヤの決意は固い。なにより令呪を使われては問答も無意味だ。観念したザンキはため息をつき最後の確認を行った

ザンキ「……お前に令呪はもうない。後戻りはできないぞ」

マヤ「うん…!」

ザンキ「ならばついてこい…!キャスターを必ず倒すぞ!」

マヤ「分かったよ師匠!」

二人の鬼は最初で最後の師弟揃い踏みの戦いに臨もうとしていた

3696名無しさん:2025/06/01(日) 22:14:59
>>3694

「はは…油断、した訳じゃなかったけど…ま、しょうがないか……」

 紫によって両断されたソリテールは地に落下した。
いかに魔族とて上半身だけで生存することは不可能、もう間もなく彼女は消滅する。

「ソリ…テール……」

 無残な姿になって転がったソリテールに蓮子の胸も苦しくなる。
本質は人心を持たぬ怪物であったとしても、自身の令呪による戦いの結果でこのような姿になってしまったことに蓮子は罪悪感を抱いていた。

『ねえ、蓮子…最期にお願いがあるの…』
『何かしら……』
『君に私自身の口で伝えたい言葉があるわ…私はもう動けないから近くに来てくれる?』

 ソリテールの念話に一瞬逡巡する蓮子だが、ソリテールの方へ歩みを進めた。
蓮子もまた、曲がりなりにも相棒として戦ってきたサーヴァントを看取りたい気持ちはあったからだ。

『そうそう、もっとこっちへ…後一歩…』

 言われるまま蓮子はソリテールに近付き最後の一歩を踏み出す──


「……残念、最後に外しちゃったわ」


──フリをして足を止めていた。蓮子の目の前にはソリテールが飛ばした剣が突き刺さっている。
もしも蓮子がソリテールの言う通り足を踏み出していたら、間違い無く剣に刺し貫かれ命を落としていただろう。

「やっぱり何も変わっていないのね貴方は……」

 失意と哀しみを滲ませた声で蓮子はソリテールに語りかけた。既に二人は念話抜きで話せる距離にいる。

 蓮子は生前のソリテールの所業を忘れてはいなかった。
ソリテールが関わった人間は最終的にほぼ全員彼女自身の手によって殺されている。決して人が心を許してはならない悪魔。

 それでも、それでも結果としてソリテールはこの聖杯戦争で誰も殺めず、蓮子という人間と共に戦い抜いた。
だから蓮子はこの経験によってソリテールに何らかの心境の変化があったのではないかと微かな期待を抱いた。──抱いてしまった。

 故に蓮子はソリテールを試したのだ。結果は見ての通り、魔族という種の業の深さを証明するだけに終わってしまったが。

「『君に会えて良かった』、『人と魔族は分かり合える』、『掛け替えの無い親友』──そう言ってほしかった?」

 果たしてこの戦いを通してソリテールに何か変化があったのか──否、何一つ変わらない。
結局彼女は最期まで己の好奇心の赴くままに戦っただけなのだ。生前から今に至るまで、人の心を持てないモノ。それが魔族。

「………………うん。さよなら、ソリテール」

 気付けば蓮子は涙を流していた。頭の中では本当にどうしようもない存在だと理解しているのに、ソリテールの死に悲しみを覚えている自分がいる。
或いはこれも並外れた探求心という共通点を持つ蓮子とソリテールを隔てる人間性の一つなのだろうか。

 そんな蓮子の泣き顔を見たソリテールは満足そうに微笑みながら目を閉じた。
蓮子に初めて出会った時と何一つ変わらない張り付けたような笑顔で。

「素敵。君の末期の言葉が聞けなかったのは残念だけど…ま、その顔が見られただけ良しとしようか…な」

その言葉を最後にソリテールの姿はこの世界から消失した。


【ソリテール@葬送のフリーレン 消滅】

3697名無しさん:2025/06/01(日) 23:49:48
>>3694

ソリテールを仕留めた紫であったが、ふと不気味な呪言を耳にした。

──いざや散れ、常世咲き裂く怨天の花……

 声の方へ顔を向ければ玉藻の前が両手を紫の方へと突き出していた。手中には紫色の禍々しい気。そのまま力の塊を
──

「──常世咲き裂く、大殺界(ヒガンバナ セッショウセキ)!」

──紫に向かって思い切り投げつけた。
玉藻とて宝具を発動した後、ただ黙ってソリテールと紫の戦いを見ていた訳ではない。
呪層界・怨天祝奉で魔力を練り上げつつ、機をうかがっていたのだ。
瀕死の時のみ発動できる己が持ちうる最強の呪術、『常世咲き裂く大殺界』を放つ機会を。
そしてついに機会はやってきた。
紫がソリテールに手傷を負わされたことで玉藻への注意が逸れたのだ。

 そうして放たれ迫る呪毒の塊に対し、紫はいくつもの対処法を恐ろしい速さで頭の中で選び吟味する。

──スキマによる退避
否、退避するより先に攻撃が命中する。
──敵の飛び道具を吸収し撃ち返す技『枕石漱流』
否、それで防げる規模の攻撃ではない。
──『四重結界』による防御
己の最も信頼する防御。目前の魔力塊相手でも十分防ぎきれる見込みあり。
それに敵は瀕死、この一撃に耐えさえすれば次の攻撃を仕掛けることは最早出来ないだろう。

──答えは決まった。
瞬時に紫の周囲に結界が張られ、呪毒と衝突する。その瞬間、忽ち毒気が周りに溢れ出した。

「ぐっ……!瀕死の状態でここまでやるとは見上げた根性ね…!」
「当たり前でしょう、愛の力こそ最強!そして逆境でこそ愛は激しく燃え上がるってもんですよ!」

 想定以上の毒気の強さに紫も舌を巻く。
瀕死のサーヴァントに根比べで負けるつもりはなかったがこれでは暫く動けそうにもない。

「愛ね。傾国の妖狐の発言とは思えないわ」
「ふん、あれだけ宝具を使えばさすがに真名はバレてますか。ですがいつまでも古い認識でいるからそんな目に遭うのですよ、ざまぁみさらせ年増女!」
「いや、どう考えても貴女の本体の方が私より年う」
「あーあー聞こえない!聞こえない!」
 
 どこか緊張感のないやり取りを繰り広げながらも内心玉藻は焦っていた。
毒気の侵攻が止まっている。
結界すら浸食した呪毒により紫の体の一部が爛れ始めるが、そこまでだ。致命傷には至らない。
玉藻自身強がってこそいるが相当な無茶を押し通している自覚がある。
このままでは先にこちらが力尽きると玉藻が絶望を感じ始めた矢先──

「待たせたな。さっきは済まなかった」

──紫を倒すための最後のピース、ザンキ師弟が戦場に馳せ参じた。
驚く玉藻だが今は理由を聞いている場合ではない。

「どんな手品を使って切り抜けたかは知りませんが、まあいいでしょう。見ての通り奴は今身動きが取れない状態。倒すなら今しかないです。それでこの背中の傷は今回だけ特別大サービスでチャラにしてやりますよ!」

「そうか感謝する。行くぞマヤ!」

「うん、一緒に戦おう師匠!」

 これが正真正銘のラストチャンス。
二人の鬼は決着をつけるべく全速力で駆け出した。

3698名無しさん:2025/06/02(月) 09:49:56
>>3697

紫が玉藻の呪毒に手こずっている隙に距離を詰めるザンキたち。
その姿を確認した紫もまた全力で迎撃することを決意する。
 

『深弾幕結界 ─夢幻泡影─』
 

 師弟の周囲にこれまでの比ではない規模の弾幕が出現する。
その威容は間違いなくこれがキャスターの切り札だとザンキに確信させる程。
だが、ザンキは怯まない。先の戦いで対処法は学んでいる。
凄まじい物量の攻撃だからといって足を止めるのは逆効果、むしろ恐怖を克服して進み続けるからこそ活路が見出だせるのだ。

「俺の後ろに着いてこい!足を止めるな!」
「はい、師匠!」

 ザンキはマヤに貸し出していた分も含めてディスクアニマルを総動員し、弾幕の突破を図った。
前方に展開したディスクアニマルたちは時に妖弾を叩き落とし、時に頑強な体を盾代わりとしてザンキたちの道を作る。
だが圧倒的な物量を前に一体、また一体と傷付き破壊されていく。
そんな彼らの姿に内心謝罪しながらも足は止めないザンキたち。気が付けば全てのディスクアニマルは破壊されていた。

──後は自力で突破するしかない!

 今度はザンキがマヤのために道を切り開く番だ。
一瞬で弾幕の抜け道を見抜き、時には己の体を盾として差し出し、決してマヤへ累を及ばせない。

 本来であれば、ここまで強引な突破を仕掛けるのは無謀な切り札(ラストワード)であったが度重なるダメージと消耗により紫の弾幕操作にも乱れが生じている。
ソリテールと玉藻の奮戦は決して無駄にならなかった。

 ボロボロになりながらも最後の一波を突破したザンキたちの目の前には丁度玉藻の毒気を振り払った紫がいた。

──今こそ決着をつける時!

「くっ……!」

 ザンキたちの動きを封じようとする妖力の糸を切り払い、紫に肉薄したザンキは烈斬を突き立て──ずに止めた。
紫の前にはスキマが口を開けていた。
さらにもう一つのスキマがザンキの後ろに出現している。
そのまま烈斬を突いていれば自分で自分を刺し貫いていただろう。

「同じ戦法が二度通じると思うな!」

 ザンキは刺突ではなく、斬撃で攻撃。
紫は傘で受けようとするが身体能力で劣り、消耗し切った状態では受けきれず傘ごと腕を切断された。

「今だマヤ、合わせろ!」
「うん、行くよ師匠!」

 致命的な隙を晒した紫にザンキとマヤ、二人の鬼は同時に音撃弦を突き立てる。そして──


「音撃斬・雷電激震!」
「音撃斬・雷電斬震!」


──同時に清めの音を送り込んだ。

「かっ……は……!」

 摩多羅神に比肩するとされた大妖怪も絆を最大限まで高めた師弟の同時攻撃には耐えられず、吐血しながらゆっくりと崩れ落ちる。
紫に致命傷を与えたことを確認したザンキは静かにマヤに語りかけた。

「……マヤ、帰ったらこの聖杯戦争のことは全て忘れろ。鬼にしろ、呪術師にしろ本来お前のような平穏に生きる者が身を置いていい世界じゃない」

「ううん、私ぜったいに忘れないよ。鬼のこと、呪術師のこと、師匠のこと!この聖杯戦争で経験した全部のことを!!」

「そうか」

 ──強くなったなマヤ。一言そう言い遺した瞬間、ザンキの姿は消えていた。
返魂の術で黄泉帰りを果たした者は、意識が永遠の闇に堕ちる前に悔いがなくなれば成仏することが出来る。
成長したマヤの姿を見届けたザンキは、最早この世界に未練はなかった。

「ありがとう師匠……」

 今度こそ師匠との永遠の別れになったマヤ。
だが今度は泣かない。遺された烈雷を師への葬送曲としてただ静かに鳴らすのであった。


【ザンキ@仮面ライダー響鬼 消滅】

3699名無しさん:2025/06/02(月) 22:43:05
>>3699

「これで終わり、ですね……」

 ザンキたちの勝利を見届けた玉藻は重い足取りでその場を立ち去った。
行き先は当然夏油の元。ご主人様(マスター)に最後までが尽くすのが良妻賢狐の努めである。

 魔力をほぼ使い果たし煙一つ出せない程の消耗で、夏油を援護どころか彼の元に行くまでに消滅しかねない有り様だったが確固たる意志で歩みは止めない。

 一方で倒れ伏した紫の前には蓮子が立っていた。
紫が倒されたことを確認した蓮子は、彼女が消滅する前にどうしても聞きたいことがあったのだ。

「うふふ…私を笑いに来たのかしら…見ての通り…間もなく消えるわ…」

「その前に聞きたいことがある。貴方は一体何者で何がしたかったの?私のことを知っていた…?」

 蓮子の質問に何が可笑しいのか薄く笑いながらポツリポツリと紫は答えた。

「私の真名は『八雲紫』、しがない土地の管理人に過ぎない」
 
 息も絶え絶えになりながらも紫の笑顔は消えない。
今際においても真意を悟らせないつもりだろうかと蓮子は思った。

「正直目的なんてなかった。茅場と一緒に他の世界を観測するのが楽しかっただけ。
幻想郷はとっくに賢者たちの手を離れても機能するようになってたから、態々ムーンセルに頼るまでもなかったし、月の技術で幻想郷に介入するのも気に入らなかったもの」

 でも、と紫はそこで言葉を区切る。
その顔に笑みはなく感情の読み取れない神妙な顔をしていた。

「茅場が聖杯戦争の参加者に貴女を選定した時、何となく気に入った。ただそれだけのことよ。
京都を舞台に選んだのも霊地が多くて色々と都合が良かっただけ。他意はないわ」

「……本当に?そもそも気に入ったって言うけど私と貴方は初対面じゃない」

「さて…正直に言って私自身も貴方への感情はよく分からないわ。
所詮サーヴァント(わたしたち)は英霊の座という分厚い書から一部のページを切り取った存在に過ぎない。私も厳密には『八雲紫』その人ではないの」

 八雲紫の正体は依然として明らかになってはいない。
ムーンセルといえども観測していない事象を再現することは出来ないのだ。
だが"有力な説"をベースに情報を抽出することならできる。それは即ち──

「私に話せるのはここまで……それに世の中には語られない方が良いこともありますのよ」

「ならそれを解き明かすのが私たち秘封倶楽部よ。ムーンセルの力を借りなくたっていつか暴いてやるわ」

「ふふっ…それは楽しみね……」

 一時の対話を終えた紫の姿が薄れていく。
そろそろ時間切れねと紫は静かに目を閉じた。

「さようなら蓮子。いつかの夜にまた逢いましょう」

「あっ……」

 紫は最期にもう一度笑った。胡散臭い笑みではなく穏やかな表情で──
蓮子には不思議とその表情が親友であるマエリベリー・ハーンと重なって見えた。

 不意に朝日が差し込む。夜が明けのだ。
ムーンセルにより再現された偽りの日の出とはいえ、その美しさは本物と何ら変わりない。
眩しさに蓮子が一瞬目を閉じ、次に目を開けた時には既に紫は消えていた。夜の闇が朝日に掻き消されるように。
その光景に蓮子から一筋の涙が零れる。
涙の理由は蓮子自身にも分からなかった。


【八雲紫@東方project 消滅】


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