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番外企画スレ

1704名無しさん:2022/04/08(金) 00:32:07
クルーゼの指示は対黒幕の集団にとって有利に働く内容のものだ。
だが、それに浮かない顔をしている者がいた。
「どうした?チノ」
「マコトさん…
 闘えない私がこんなことを言うのは我儘だと思います…」

「でも私は…レムリアの兵隊さんたちにも戦ってほしくありません…。」
「……」
チノの頭に浮かぶのは、先ほどバーンとの戦いの最中に争い傷ついていてムー島とレムリア島の兵隊たちの姿。
そして先ほどの怖ろしいロボットたちの猛威
ロボットに立ち向かい大勢の兵士たちが鎧袖一触で傷ついていく光景が浮かんでいく。
傍で聞いていたピーターの脳裏にも、ムー島とレムリア島の戦争が起こるのを憂いたマズルカの姿がよぎった。

ムスカという暴威を奮う権力者を相手に立ち向かうこの状況で、容赦なく言えばチノの考えはあまりに現実を見ない甘え考えだ。
だが、最もこの場で力がなく、兵隊の加勢が最も有難いであろうチノ本人が、この状況で勇気を持って言い出した。
それにはどれほどの覚悟が必要だろう。

マコトはレムリアの軍人たちに指示を出している(>>1703)クルーゼに提案する。
ロボット兵やムスカの部下は自分達が先行して対処する。だからレムリアの兵隊を出すのはもう少し待ってほしいと。

ロボット兵の多くは雲雀とホメロスが殲滅した。元々あの場で全員始末するつもりだったムスカは大部分の兵力を投下していた。
残りもまだいるとは言えロボット兵は自分が、ムスカの部下は拘束技の得意なピーターが対処できると。
ムー島から増援が到着するのにも時間はまだある筈だ。
その前に指令を出すムスカを拘束または倒せば、兵士達の争いは防げるかもしれないと。

それに対して、クルーゼは条件を突きつけた。
今からムスカと草加の元へ向かう。当然、ロボット兵や部下が道を阻むだろう。
この場でクリミナルに対して令呪を使い、力をブーストし、それらを排除するために動く事。
そうすればレムリア島の軍隊を動かすのに、いくらかの猶予を設けると。
チノとマコトは目を合わせ頷き合う。
「わかりました。『令呪で命じます。マコトさん、頑張ってください…!』」
マコトに力が漲る。


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