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番外企画スレ
1687
:
名無しさん
:2022/04/04(月) 20:03:23
戦場からひたすら遠ざかっていた人形兵の速度が落ちたかと思うと、ただの木の人形へと変化した。
消える直前に減速していたとはいえ、突然抱えられた状態から放り出された形になり、ココアは地面を転がった。
体に擦り傷ができる。聖杯戦争が始まってから初めてまともにできた傷だが、それよりココアは精神的ショックで呆然としていた。
最強の宝具。
それが何かココアは知らなかった。とても巨大な人形兵が現れて戦ってくれるのだろうか、程度に思っていた。
あの暴れる大魔王を倒して、マズルカもボロボロになりながらも生き残って笑って、聖杯を欲しい人達ともなんとか説得して、
みんなで元の世界に戻る方法を探せるのではないかと思っていた。
マズルカがなぜ宝具について語らなかったか。それぐらいココアにだって分かる。
それでも、マズルカの言うがまま、深く考えずに自爆の後押しをしてしまった。
「ルカちゃん……うっ…うううっ………ううううっ……」
かっとビング、その魔法の言葉さえも今のココアには思い浮かばない。
ただ涙を溢れさせることしかできない。
ドガッ!!!
「ギャアアアアア!?」
いきなり何か降ってきて涙で滲む地面に激突した。
激突した何かは勢いよくバウンドして近くの木に激突し、跳ね返ってココアの近くに突き刺さった。
「えええええ!?」
正体不明の落下物にビビりまくって距離をとるココア。
そうやらそれは木の棒のようだった。
先ほどの爆発で吹っ飛んで来た何かだろう。
運よくそこら辺の地面に落ちたが、直撃したら死んでたかもしれない。
ここが聖杯戦争という死と隣り合わせの場所だと思い出したココアは大事な妹の事を思い出した
「チノちゃん!!」
マズルカ消滅のショックと魔力の大量消費による疲労により思考力が低下して嘆きに支配されていたココアは我に返る。
「何してるの私!かっとビングだよ…!」
頬を叩き無理やりにでも自分を奮い立たせる。多分きっと近くにいる筈だ。
サーヴァントを失った自分に何ができるのか、という考えより先に、とにかくチノに会いたい、守りたいという気持ちがココアを動かした。
そして先ほど降ってきた落下物の正体に気付く
「…バット?」
そのバットはかなり遠くから飛ばされてきた筈なのに折れても曲がってもいないようだった。
「バット……って、もしかしてバッターさんの?」
ココアはマズルカからバッターについて、元マスターだがセフィロスに殺されてしまった事などは聞いていた。
しかし名前の通りバットを振るって戦う人物だったとは…。
丈夫なバットだなあと思いながらココアはそれを手に取り、おそらく近くにいるであろうチノ達を探し始めた。
*反射のドナムは切れてるのでマズルカホームランは打てないほぼ丈夫なだけのバット。魔性特攻ぐらいはあるかも
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