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番外企画スレ
1734
:
名無しさん
:2022/04/13(水) 23:34:56
>>1733
そんな姉妹の様子を見てマコトもまた微笑んでいた。自分が居なくてもココアが傍に居たら、きっとチノは安泰だ。
「いい姉を持ったな、チノ」
「ほら。マコトさんも私のことをお姉ちゃんって認めてくれたよ、チノちゃん!」
マコトの言葉にココアがすぐさま便乗する。まるで聖杯戦争の後とは思えないほど平和な光景がそこにはあった。
「だから、ココアさんはお姉ちゃんじゃありません!マコトさんまでそんなこと言わないでください……!」
チノは内心ではココアのことを姉のように思っているが、やはり普段の日常通り素直になれず否定する。こんなに好きなことは内緒だから。
本当にいつもの日常の延長線。そして深海マコトと過ごす、最後の日常。
それから少しだけ三人で談笑して――お別れの言葉はココアから切り出した。
「マコトさんと遊べて楽しかったね、チノちゃん。……じゃあ、そろそろ行こっか」
「はい。……マコトさんには色々と大切なものを教わりました。ありがとうございます」
「俺もチノやココアを通じて久しぶりに人間の可能性を見ることが出来た。ありがとう」
マコトが手を差し伸べると、チノもそれを握る。友人として二人は固い握手を交わした。
今の二人はサーヴァントでもマスターでもなく、ただの友人だ。とても大切な親友だ。
「チノ。寂しい時はいつでもあの青い空を見てくれ。俺と雲雀はいつでもお前と一緒だ」
「わかりました。……本当はずっとマコトさんと一緒に居たいです。いつまでもこんな夢を見ていたいですが……私にも帰る場所があります。それに皆さんの想いを無駄にするわけにはいきません……」
「ああ。お前達と過ごした時間は俺にとって宝物だ。魂を燃やして生き抜いた姉妹のことを、いつかタケルやアランにも教えてやる」
「私にとっても、マコトさん達と過ごした時間は宝物です。……私達が元の世界に戻っても、雲雀さん達と一緒にちゃんと見守ってくださいね」
「もちろんだ。約束する」
チノはマコトとそれだけ言葉を交わすと、扉へ向かおうとして。
「じゃあ指切りげんまんしようよ!」
「……いいですね。ココアさんにしては名案です」
指切りげんまんを提案するココアに便乗して、微笑んだ。マコトもそれを断る気はなく、二人は指切りする。
この提案はココアなりに気を利かせた結果でもあった。
「それじゃあ。今度こそ帰ろうか、チノちゃん。……行ってきます、マコトさん!」
「それでは……行ってきます、マコトさん。またいつか、会いましょう……」
ココアは元気良く手を振って。チノは小さく手を振りながら、微笑んで。くるりと一回転すると、姉妹は扉をくぐり抜けた。
同じ笑顔でまた会えると信じて――。
「ああ。またいつか会おう、チノ」
マコトは姉妹が日常へ帰る様子を見届けると、英霊の座へ還る。
人生は誰もが皆、一度きりだ。受肉してチノ達と平和に暮らす日常も悪くないが、姉妹を無事に元の世界へ送り届けた時点でマコトは満足していた。だからこうして座に還ることに対する後悔は一切ない。
それに全てのものは――想いは無限に繋がっている。自分がこうして座に帰っても、チノと過ごした時間や想いが消えるわけじゃないとマコトは信じている
【保登心愛@ご注文はうさぎですか? 生還】
【香風智乃@ご注文はうさぎですか? 生還】
【深海マコト@仮面ライダーゴーストRE:BIRTH 仮面ライダースペクター 英霊の座へ帰還】
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