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僕たちのピグマリオン先生のようです 2

155名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 21:48:52 ID:dtXBi4Yw0
( ゚д゚; )「ミセリと戦うのかぁ」

ミセ*゚ー゚)リ《たまにはこういうのも、いいんじゃない?》

( ゚д゚ )「まぁ、お互いに頑張ろうな」

川д川「あと一人揃わない呪いかけてやる…」


ガラッ

从* ゚∀从「貞子ー!話は聞いたよ!野球やるんだってね、俺はいつだって君の味方さ!あと一人足りなかったんだろ?俺が入ったから心置き無く野球できるよ!」

川д川「…」

156名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 21:49:34 ID:dtXBi4Yw0
('A`)「とりあえずメンツは揃ったな」

(-_-)「でも校長先生も何で野球なんでしょうか…」

('A`)「さぁ、好きなんじゃねーの?」

(-_-)「ですかね?」

('A`)「まぁ、いいさ!絶対勝つぞ!ヒッキー!」

(-_-)「はい、頑張りましょうね」

157名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 21:50:17 ID:dtXBi4Yw0

('A`)「…というわけで、いよいよ勝負の日が来たわけだが」

( ;^ω^)「な、なんだお!このでかいスタジアムは!」

( ゚д゚ )「満足してくれたなら何より」

('、`*川「あー、あいつが生徒で変人じゃなかったら結婚したいくらいの御曹司だったのになぁ」

( ;ФωФ)「お主なぁ…」

o川*゚ー゚)o「きゅーちゃん、頑張っちゃうよー!」

( *´_ゝ`)「きゅーちゃんにカッコいいとこ見せちゃうぞー!」

爪'ー`)y-「貞子、俺の勇姿見とけよ!」

川;д川「なんでこんなことに…」

/ ,' 3「ふぉふぉふぉ、んじゃ、早速勝負するとするかのう」

158名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 21:51:02 ID:dtXBi4Yw0



('A`) (-_-) 川д川 爪'ー`)y- 川 ゚ -゚) ミセ*゚ー゚)リ( ´_ゝ`)o川*゚ー゚)o 从 ゚∀从

「よろしくお願いしまーす!」

/ ,' 3 (-@∀@) ('、`*川 ( ФωФ)( ^ω^)( <●><●>) (*‘ω‘*) ( ><) ( ゚д゚ )

159名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 21:51:48 ID:dtXBi4Yw0

爪'ー`)y-「打ちまくってやるぜ!」

( <●><●>)「一番手は狐山君ですか」

爪'ー`)y-「こいよ、生徒会長!」

( <●><●>)「…私、あなたの好きな人、ワカッテマス」

爪;'ー`)y-「はっ!?んな、ばかな!?」

スパーン

爪'ー`)y-「え」

( <●><●>)「ワンストライクですね」


( ><)「流石ワカッテマス君!その運動神経もさながらですけど、精神攻撃も忘れないその生徒会長あるまじき姿に痺れる憧れるぅ!なんです!」

( ゚д゚ ;)「これだからあいつの敵にはなりたくないんだ…」

160名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 21:53:18 ID:dtXBi4Yw0

爪;'ー`)y-「次こそは…!」

( <●><●>)「その人は変わった部活と委員会に所属している方ですよねー」

爪;'ー`)y-「うおおおお!やめろおおお!!」

スパーン

( <●><●>)「ツーストライクですね」

川 ゚ -゚)「フォックス!どうせもう皆にばれてることなんだから今更動揺するんじゃない!」

川д川「え?私知りませんよ?誰なんですか?」

爪;*'ー`)y-「うわあああああ!!」

スパーン

爪;'ー`)y-「あ」

( <●><●>)「はい、バッターアウトですね」

161名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 21:54:06 ID:dtXBi4Yw0

(;'A`)「フォックスお前えぇええ!」

爪;'ー`)y-「あいつ姑息すぎんだろ!」

( ´_ゝ`)「しかたないなぁ、俺が行くよ」

('A`)「頼んだぞ!兄者!」

爪'ー`)y-「精神攻撃に気をつけろよ!」

( ´_ゝ`)「精神攻撃?大丈夫だよ、そんなのさぁ…」

162名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 21:55:08 ID:dtXBi4Yw0

( <●><●>)「あなたの好きな人は吹奏楽部で同じクラスの…」

カキーン!

( *´_ゝ`)「俺のナンバーワンは高校一年生からずっときゅーちゃんだよー!」

( <●><●>)「…まぁ、あなたには効かないことはワカッテマシタ」


o川*゚ー゚)o「兄者くんにはあの手の精神攻撃効かないよねぇ」

爪'ー`)y-「あいつ堂々としてるからな…」

163名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 21:55:52 ID:dtXBi4Yw0
( ´_ゝ`)「これはホームラン間違いな…」

(*‘ω‘*)「私に任せ…」

三/ ,' 3 ダダダダッ!

(;*‘ω‘*)「ぽっ!?」

( ´_ゝ`)「え?」

/ ,' 3 「おらよ、っと!」

パシッ!

( <●><●>)「おや、アウトのようですね」

( ;´_ゝ`)「はぁあああ!?」


/ ,' 3「ほら、どうだ!すごいだろ、アサピー!」

(;-@∀@)「すご過ぎますよ、ってか、ご老体なんだからジャンピングキャッチなんて無理しないでください!」

/ ,' 3「あ、やべ。それもそうだな」

(-@∀@)「…?」


(;'A`)「校長あんなに体育できるとは思わなかったぜ。くそ、ツーアウトか。もういい、俺が行く!」

(;-_-)「がんばってくださいね」

164名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 21:56:34 ID:dtXBi4Yw0

( <●><●>)「次は当事者の鬱田先生ですか」

('A`)「先に言っておくが、俺の好きなAVとエロゲの全種類言われたって俺はくじけねーぞ!」

( <●><●>)「それはそれで如何なものかと」

('A`)「ツンのためにも勝つ!」

( <●><●>)「……」


カキーン!

(;*‘ω‘*)「ぽぽっ!」

('A`)「うっしゃ!一塁ふーんだっ!」

( <●><●>)「愛の力と言うやつですね。まぁ、次でアウトを取ればいいことです」

165名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 21:57:27 ID:dtXBi4Yw0

o川*゚ー゚)o「次はきゅーちゃんだよー!」

( <●><●>)「吹奏楽部の素直キュートさんですか」

o川*゚ー゚)o「えへへ、お手柔らかにね!」

( <●><●>)「まぁ、正々堂々と行かせていただきま

o川*゚ー゚)o「あ、そういえば!生徒会長とトソン先生って仲良しなの?」

( ;<●><●>)「えっ!?」

カキーン!

('、`*川「教頭!真上よ、とって!」

(;-@∀@)「生徒会長とトソン先生が仲良しっ…?!」

ボトン

('、`*;川「ばかっ!」


('A`)「よっし!キュートよくやった!」

o川*゚ー゚)o「えへへー!トソン先生が良く生徒会長の話するから聞いただけなんだけどねー」


( ;<●><●>)「まさかこちらが精神攻撃されるとは…」

166名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 21:58:39 ID:dtXBi4Yw0

川 ゚ -゚)「…んじゃ、ここは負けられないから私がいこうかな」

(*‘ω‘*)「ぽっぽっ!クール先輩だっぽ!」

川 ゚ -゚)「ホームラン打ってやる」

(*‘ω‘*)「ぽぽぽ!楽しみですっぽー!」

川 ゚ -゚)「見てろよ、ちんぽっぽ…」

( <●><●>)「ふむ。私もここでホームラン打たれるのは痛いので、本気でいかせて頂きますよ」

川 ゚ -゚)「え、別にあんたは本気ださなくても…」

スパーン!!

川 ゚ -゚)「」


( ^ω^)「うわー、えげつないお…フォークって」

( *><)「流石ワカッテマス君、文武両道な生徒会長なだけあるんです!」

( ;ФωФ)「相変わらず我が美術部にはもったいない生徒なのである…」

167名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 21:59:30 ID:dtXBi4Yw0

川 ゚ -゚)「…」

( <●><●>)「2年A組学級委員長、素直クールさん。あなたには生徒会に入っていただきたいと常々思っていました」

川 ゚ -゚)「ほう?それは有難いな」

( <●><●>)「もし、私があと二回ストライクを取ったら生徒会に入っていただきたいのですが」

川 ゚ -゚)「えっ」

( <●><●>)「決まりですね」

川; ゚ -゚)「ちょ、ちょ、ちょっと待て!生徒会になんて私は」

スパーン!!

川; ゚ -゚)「ふぐおおおお…」

( <●><●>)「あと一回ですね」

168名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:00:24 ID:dtXBi4Yw0

(*‘ω‘*)「ぽっぽっ、クール先輩が生徒会入ってくれるなんて嬉しいですっぽー!」

川 ゚ -゚)「絶対やだ。…仕方ない、くーにゃん、頑張っちゃうにゃん」

( <●><●>)「行きますよ!」

カキッン

( ;<●><●>)「なっ!」

(;*‘ω‘*)「ぽぽっ!?高知ミルナとれっぽ!」

(; ゚д゚ )「えっ!?うわわっ」


('A`)「三塁ふーんだ!」

o川*゚ー゚)o「二塁っと!」

川 ゚ -゚)「一塁っ、ふぅ」


(;*‘ω‘*)「ホームラン狙いだったんじゃないんですかっぽ!?」

川 ゚ -゚)「ばぁか、ホームラン狙いって言えば手前の守りの奴の集中が薄れるだろ?」

(;*‘ω‘*)「ぽぽー…」

( <●><●>)「やはり生徒会に欲しい人材ですね」

川 ゚ -゚)「勘弁してくれ」

169名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:01:10 ID:dtXBi4Yw0
(-_-)「えーと、次は…」

从 ゚∀从「僕が行きます」

( ´_ゝ`)「ここでホームラン決めれば満塁ホームランで四点入って試合終了だな」

川д川「頑張ってくださいね、高岡くん」

从* ゚∀从「貞子、君が望むなら!」

爪#'ー`)y-「さっさといけ!」

170名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:02:10 ID:dtXBi4Yw0

( <●><●>)「高岡ハインリッヒ君ですか、謎が多いイケメンの…」

从 ゚∀从「俺は貞子のためならなんだって出来るさ!」

( <●><●>)「……足震えてませんか?」

从 ゚∀从「なんのことやら!?」

( <●><●>)「腰引けてますし」

从; ゚∀从「そーいうことを一々言うのは紳士的じゃないぞ!」


( ´_ゝ`)「そういや、あいつ体育そんなに得意じゃなかったな…」

爪:'ー`)y-「好きな奴のために頑張ろうという姿勢は認めるけど、あれじゃあなぁ…」

川;д川「た、高岡くん、頑張ってくださいね!」

171名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:02:50 ID:dtXBi4Yw0

从; ゚∀从「よーし、こ、こい!」

( <●><●>)「では遠慮なく」

スパーン
スパーン
スパーン


从;∀从「…ごめんよぉおおお!」

(;'A`)「あちゃー…」

( <●><●>)「これでスリーアウト。交代ですね」

172名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:03:33 ID:dtXBi4Yw0

( ^ω^)「…んじゃ、こっちの攻撃は僕から行かせてもらうお」

川 ゚ -゚)「本当に投げるの私でいいんですか?」

('A`)「相手はブーンだからな、幼馴染のお前になら少しは気が緩むかもしれん」

川 ゚ -゚)「それは恐らく見当違いも甚だしいかと」

('A`)「え?」

173名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:04:15 ID:dtXBi4Yw0

( *^ω^)「おっおっおっ、昔は良く二人で魔球練習したもんだおねぇ、なつかしいお、腕がなるお!」

川 ゚ -゚)「私も腕がなるにゃん☆」

('A`)「そうだった、意外とこいつらもズレてる奴らだったな…」

(*-_-)「どっちが勝つか楽しみですね」

( ^ω^)「おっおっ、クーの対策はしっかりしてきましたお!」

(-_-)「努力家だもんね、ブーン君は」

( ^ω^)「ヒッキー先生、努力は報われますおね?」

(*-_-)「そりゃもちろんさ!」

(;'A`)「ん…?あれ、これって…」


川 ゚ -゚)「無駄話はそこまでだ、いくぞ、ブーン」

( ^ω^)「おっおっ、来いだお!」

(;'A`)「ちょ、ちょっと待てっ…!」

174名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:05:27 ID:dtXBi4Yw0

カキーン!!

从; ゚∀从「うわわ!」

( ^ω^)「おっおっおっ、ホームランだお」

川 ゚ -゚)「ぐぬぬ…」

(;'A`)「二重の意味でやられた」

(-_-)「流石ブーン君ですね」

(;'A`)「ヒッキー!お前、敵チームの生徒に期待すんな!」

(;-_-)「へ?」

川д川「なるほど…ヒッキー先生に期待させて点を取るという作戦ですか」

( ´_ゝ`)「生徒会の奴らがどうせ作戦くんでんだろうなぁ、えげつないね、みせりたん」

ミセ;*゚ー゚)リそ

( ´_ゝ`)「メガホン無いと本当に無口になるんだね。返事が無いと寂しいなぁ」

ミセ;*゚ー゚)リ アセアセ

( ´_ゝ`)「ははは、冗談だよ、冗談」

( ゚д゚ )「…」

175名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:06:23 ID:dtXBi4Yw0


( <●><●>)「では、次は私が…」

/ ,' 3「いや、高知ミルナでいこう」

( ;<●><●>)「え!?」

(; ゚д゚ )そ「んな!?俺!?」

(;*‘ω‘*)「校長先生何言ってるんですかっぽ、高知ミルナはただの数合わせで入れただけで戦力外ですっぽよ!?」

/ ,' 3「いいじゃねーか、兄者に嫉妬してるみたいだし。一発かましてこいよ」

(; ゚д゚ )「お、俺は嫉妬なんかしてないですよ!それに、本当に体育できないし…」

/ ,' 3「大丈夫大丈夫、もしダメでもアウト一つぐらい取り返してみせるからよ!ってことで、行ってこい!」

(; ゚д゚ )「ワカッテマス、 バッターボックスに立つなんて聞いてないぞ!」

( <●><●>)「まぁ、でも校長先生がそういうなら…。期待してませんが、頑張ってください」

(; ゚д゚ )「そんなぁ…」

('、`*;川「なんか校長おかしくない?」 ヒソヒソ

( ФωФ)「生徒と野球が出来てテンションが上がっているようであるな」ヒソヒソ

176名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:07:04 ID:dtXBi4Yw0

(; ゚д゚ )「つ、次は俺です…!」

ミセ;*゚ー゚)リ そ

('A`)「へぇ…高知か。んじゃ、次のピッチャーは」

( ´_ゝ`)「あ、じゃあ俺がいこっかな!一回くらいは投げたいし」

('A`)「そうか、んじゃ行ってこい」

( ´_ゝ`)「よーし、勝負だ!」

(; ゚д゚ )「お、おう…!」

ミセ;*゚ー゚)リ ドキドキ

177名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:07:47 ID:dtXBi4Yw0
( ´_ゝ`)「よいしょっと」

スパーン!!

(; ゚д゚ )「…はっや」

爪'ー`)y-「流石元野球部だな、兄者!」

( ´_ゝ`)「そっちこそ、ナイスキャッチー」

(; ゚д゚ )(…ちくしょー、こんな相手無理に決まってんじゃねーか)


( ´_ゝ`)「さて、2発目っと!」

(; ゚д゚ )「えいっ!」

スパーン!

( ;^ω^)「うーん、見事な空振りですお」

('、`*川「ワンアウトは確定ね、こりゃ」

/ ,' 3「それはどうかな?」

(;-@∀@)「何を言ってるんですか、校長。全く体育出来ない生徒に無理させて…」

/ ,' 3「まぁ、見てろって。俺の作戦通りなら…」

(;-@∀@)「…?」

178名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:09:14 ID:dtXBi4Yw0
( ´_ゝ`)「次で最後だよー」

(; ゚д゚ )「わ、わかってるよ。そんなこと!」

( ´_ゝ`)「生徒会長と副会長おさえて出て来たからどんだけ強いかなぁと思ったんだけどなぁ…」

(; ゚д゚ )「残念だったな、滅茶苦茶弱くて」

( ´_ゝ`)「みせりたんに格好良いとこ見せれなくて残念だったね」

(; ゚д゚ )「うっ…」

ミセ;*゚ー゚)リ ハラハラ

(;-_-)(ミセリさん、ハラハラしてるなぁ…。そりゃそうだよね、親友のミルナ君のピンチだもんね…)

179名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:10:08 ID:dtXBi4Yw0
( ´_ゝ`)「んじゃ、ラスト。いくよー!」

(;-_-)(……が、頑張れ!ミルナ君!)

(; -д- )「おりゃっ!」

( ;<●><●>)「ばかっ、目閉じて当たるわけ…」

カキーン!

( ´_ゝ`)「え?」

(;-д゚ )「…へ?」


( ;><)「み、ミルナ君!走って走って!」

(; ゚д゚ )「お、おう!」

(;*-_-)「当たった…!」

ミセ;*゚ー゚)リ ホッ

('A`)「ヒッキー…頼むからやめてくれ…ピグマリオン効果炸裂させないでくれ…」

(;-_-)「え、なんのことですか?」

(;'A`)(ちくしょー、無意識でやってるからたち悪いんだよなぁ)

180名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:10:59 ID:dtXBi4Yw0

(; ゚д゚ )「い、一塁ふんだ…」

o川*゚ー゚)o「兄者くん、後でお仕置きね」

( ;´_ゝ`)「ご、ごめんよ、きゅーちゃん!」

/ ,' 3「ほーら、みろ。俺の作戦通りだろ?」

( ;><)「ミルナ君、僕と同じくらい運動音痴のはずなのに、なんで…」

( <●><●>)「では、次こそ…」

/ ,' 3「んじゃ、次はアサピー行ってこい」

(;-@∀@)「えぇ!?私ですか!?」

/ ,' 3「おう、頑張れよー」

(;-@∀@)「あ、荒巻先生!僕が体育できないの知ってるでしょ!」

/ ,' 3「だからこそだよ、それにその年齢じゃこんな時しか野球なんかやらねーだろ。ほら、校長命令だ、いけ」

(;-@∀@)「えぇ…」

181名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:11:40 ID:dtXBi4Yw0

('A`)「さて、次こそ生徒会長か副会長か?」

(;-@∀@)「…」

('A`)「え、何、なんでバッターボックス立ってんの」

(-@∀@)「次が私だからです」

(;'A`)「はぁ?!どんな作戦だよ、それ!ここは生徒会長と副会長じゃねーの!?」

(-@∀@)「いいから早く投げてください」

('A`)「んじゃ、今回は俺が投げるか…。日頃の恨みを晴らす時がきたぜ」

(-@∀@)「そういうことは、思ってても心にとどめておきなさい」



('、`*川「校長、今回はどんな作戦なわけ?」

/ ,' 3「え?いや、作戦とかないけど」

('、`*;川「は?」

/ ,' 3「俺はただ…」

182名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:12:36 ID:dtXBi4Yw0

スパーン

スパーン

スパーン

(*'A`)「ワンアウトだなwwwwwwwww」

(-@∀@)「……笑うのやめなさい」

(*'∀`)「うへへへwwwwwwwww」



/ ,' 3「あいつがドクオにやられるの見たかっただけだ、おもしれー」

('、`*川「どうしよう。教頭、同じチームなのに凄いスッキリした。最高ね」

( ;ФωФ)「二人とも…」

183名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:13:23 ID:dtXBi4Yw0

('A`)「あー、たのしかった。で、次は?」

( <●><●>)「私です。やっとお許しがでました」

(;'A`)「げぇ…ついに来たか」

( <●><●>)「悪いですけど、教頭先生の分頂きますよ」

('A`)「いくぞ、おらっ!」

カキーン!

('A`)「ですよねー!」

( <●><●>)「文句無しのホームランですね」

184名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:14:08 ID:dtXBi4Yw0
从 ゚∀从「今のホームランで放送委員長と生徒会長がホームベース踏んだから…」

川д川「ブーン君の分も入れると3点ですね」

从; ゚∀从「あと一点かぁ…」

(;'A`)「うおおおお…勘弁してくれぇええ!」

从; ゚∀从「でも、次はきっと副会長…」

(;'A`)「あー、ちくしょう!それでもおさえて見せる!」

('、`*;川「…」トボトボ

('A`)「……」

('、`*;川「なんで私がなんで私がなんで私が!!」

('A`)「…まじでどーいう作戦だよ、そっちのチーム」

('、`*;川「私が聞きたいわよ!」

185名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:15:03 ID:dtXBi4Yw0
( ;ФωФ)「体育いつもサボってたペニサスが打てるとは思えないのですが…」

/ ,' 3「バント狙いで行けと言ったから当たることは当たるだろ、当たんなくても別にいいけどな」

( ФωФ)「校長、これはどういう作戦なんでありますか?」

/ ,' 3「んー?俺がいかに楽しめるか、かな。しいて言えば」

( ;ФωФ)「はい?」


カキッン

('、`*;川「当たった!」

( ´_ゝ`)「そうはさせないよ、っと!」

パシッ!

('、`*;川「あー!」

(;'A`)「あぶねー、これでツーアウトだな」

o川*゚ー゚)o「次アウトとれればまた交代だね」

川 ゚ -゚)「でも次はきっとちんぽっぽだろうな…」

o川;*゚ー゚)o「う、だよねぇ…」

186名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:15:46 ID:dtXBi4Yw0
(;'A`)「くそ!こうなりゃ野となれ山となれ!」

/ ,' 3「おぉ、いい心がけだな」

('A`)「…は?」

/ ,' 3「ん?」

('A`)「え、いや、なんで校長がバッターボックス立ってんすか」

/ ,' 3「ツーアウト、それに次で最後の得点だ。そんなおいしい場面ときたら俺がやるしかないだろー」

(;'A`)「いやいやいや!?どう考えても副会長だろ!?」

/ ,' 3「んだよ、いいからさっさと投げろよ。時間的にもそろそろやばいから」

(;'A`)「はぁ?あんた本当に何考えてんだ…」

187名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:16:28 ID:dtXBi4Yw0

(;*‘ω‘*)「ぽー…校長先生何考えてんるんですかっぽ?」

('、`*;川「いつも何考えてるんだかわからないけど、今日は特にわかんないわ」

( ^ω^)「でもとにかく楽しそうですお」

(-@∀@)「…これは」

( ФωФ)「教頭先生、どうかしたのであるか?」

(-@∀@)「おそらく、校長は2本見逃します」

( ;><)「え?」

188名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:17:17 ID:dtXBi4Yw0


スパーン

スパーン


(;'A`)「…おいおい、振りもしないとは」

/ ,' 3「見切ったぜ、ドクオ。お前のボールは」

(;'A`)「あぁ?」

/ ,' 3「この勝負、俺の超かっこいいさよならホームランで終わりだぜ」

189名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:17:58 ID:dtXBi4Yw0


('、`*;川「ちょ、教頭、なんで見逃すのわかったの!?」

(;*‘ω‘*)「というか、このままじゃ負けちゃうっぽ!」

(-@∀@)「…」

('、`*;川「ちょっと教頭きいてんのー!?」

190名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:18:40 ID:dtXBi4Yw0

/ ,' 3『クラス対抗野球大会も大詰めじゃの』

(;-@∀@)『最後の回で、ツーアウトか…』

( ゚∀゚)『しかも次でホームラン決めれば逆転勝ち』

(;-@∀@)『プレッシャーやばいけど、頑張ってね』

( ゚∀゚)『…アサピー、お前の親友がいかに格好いいかを見せてやるよ』

(-@∀@)『え?』

191名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:19:29 ID:dtXBi4Yw0



スパーン

スパーン

(;-@∀@)『ななな…』

/ ,' 3『…困ったやつだのう』

(;-@∀@)『見逃すなんて何考えてんだ、ジョルジュ!!』

( ゚∀゚)『…この勝負、俺の超かっこいいさよならホームランで終わりだぜ』

192名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:20:11 ID:dtXBi4Yw0







カキーン!!!!!






.

193名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:20:57 ID:dtXBi4Yw0



('A`;)「……」

(;*-_-)「うわぁ…」

(*‘ω‘*)「これは見事な…」



(-@∀@)「…場外ホームラン、ですね」



.

194名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:21:43 ID:dtXBi4Yw0

(*‘ω‘*)「しかし、打たないで終わるとは思わなかったっぽ」

(; ゚д゚ )「まさか俺が打てるとは…」

ミセ*゚ー゚)リ《かっこよかったよ、ミルナ》

( ゚д゚ )「あ、ありがとう。ミセリ」

ミセ*゚ー゚)リ《でも、私とミルナはやっぱり同じチームの方がたのしいね》

(* ゚д゚ )「…そうだな」

o川*゚ー゚)o「それに比べて兄者くんはかっこいいとこ全然なかったね」

从; ゚∀从「キュートさん、なんてことを…」

( *´_ゝ`)「どうしよう、これはこれで快感…」

爪'ー`)y-「もう本当にどうしようもねぇな、お前」

195名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:22:23 ID:dtXBi4Yw0

(*-_-)「楽しかったですね」

('A`)「たまにはこういうのもありかもな…」

('、`*川「あんた、お気楽なこと言ってるけどこれで修学旅行の部屋、ツンと相部屋よ?」

(;'A`)「そうだったあああ!うおおおお!!もう一回やり直させろおおおお!」

(-@∀@)「諦めなさい」

(;'A`)「あきらめられるかよ!校長どこだよ!校長をだせ!!」

( ^ω^)「体が痛いから先に帰るといってましたお」

(-@∀@)「あんだけ無理すれば当たり前です。なんであんなことをしたんだか……」

196名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:23:45 ID:dtXBi4Yw0

/ ,' 3「ふぐおおおぉ…体滅茶苦茶痛いんじゃが…」

(; ゚∀゚)「わりぃ、老体だったの忘れてたわ」

/ ,' 3「…ったく、まぁ、よいわ。楽しかったか?」

( ゚∀゚)「当たり前だろ、大好きな野球が出来たんだから!滅茶苦茶楽しかったぜ!」

/ ,' 3「ふぉっふぉっふぉっ、なら良かったわい」

( ゚∀゚)「しかし何で取り憑けたんだろうな、今までは取り憑けなかったのに」

/ ,' 3「さぁの…」

197名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:24:43 ID:dtXBi4Yw0

( ゚д゚ )「あの、ペニサス先生」

('、`*川「ん?どうかした?」

( ゚д゚ )「忘れ物を届けに。昨日誰かがうちのスタジアムで落としたみたいで…」

('、`*川「なんで私に」

( ゚д゚ )「いや、薬だったからペニサス先生のかなぁとおもったんですよ」

('、`*川「薬?」

( ゚д゚ )「はい、これです」

('、`*;川「……これって」

( ゚д゚ )「ペニサス先生のでしたか?」

('、`*;川「いや、私のじゃ…。まぁ、預かっておくわね、ありがと」

( ゚д゚ )「いえ、では失礼します」




('、`*;川「……一体誰がこんな薬飲んでるのよ」

198名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:25:30 ID:dtXBi4Yw0
消費したお題
野球

お題は随時募集中

199名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:27:46 ID:mCmp3gsE0
お幸せにwwww乙

200名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 22:53:57 ID:qjgZ3iGA0
乙です
なんだか不穏な雰囲気…

201名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 23:33:07 ID:IUORFx0A0
最近元気がない教頭のバイアgゲフンゲフン

202名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 23:33:17 ID:eAmNmzcU0


お題 芋煮会

203名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 23:50:47 ID:DCUGRxuY0
怪しい伏線が怖いなぁ
おつ

204名も無きAAのようです:2015/02/09(月) 13:49:16 ID:yG4nMLWgO
ペニサス先生が預かった薬は一体何の薬だったのだろう
ドクオ御愁傷様・・・
お題:ケーキ

205名も無きAAのようです:2015/02/10(火) 14:02:26 ID:zqJdBmeE0
>>97のロマの独り言叫んだの校内ならミルナは聞いてるのかな

お題 マニキュア

206名も無きAAのようです:2015/02/10(火) 20:19:42 ID:rpSgVUJ60
アサピーとトソン進展してんのかな……
ジョルジュ関係といい貞子の転校前の事といい、まだまだ謎が多いなあ

お題 持ち主不明のロッカー

207名も無きAAのようです:2015/02/19(木) 13:19:28 ID:wVmuQjb60
校長…

お題 フェロモンモンシロチョウ

208名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 01:52:16 ID:rbdQhDG.0
(゚、゚トソン「今日は生徒来なかったなぁ」

(*-@∀@)「あ、トソン先生!今お帰りですか」

(゚、゚トソン「はい。教頭先生、お疲れ様です。…って、どうしたんですか?それ」

(-@∀@)「あー…これは、花束とプリンです 」

(゚、゚トソン「誰かにあげるんですか?」

(-@∀@)「えぇ、私の唯一の親友に」

209名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 01:52:56 ID:rbdQhDG.0

(゚、゚トソン「…その方は女性なのですか?」

(-@∀@)「ははっ、まさかぁ。男ですよ、どうしようもないね」

(゚、゚トソン 「…ホッとしました」

(*-@∀@)「え?それってもしかしてヤキモチ…」

(゚、゚;トソン「ま、まぁ、そんなことより!どうして男性に花束を?」

(-@∀@)「私も本当は花束とか綺麗なものはトソン先生にあげたいんですけどね、今日はあいつにあげなきゃいけない日なので」

(゚、゚トソン「…もしかして、それって」

(-@∀@)「…そんなことより!トソン先生、またご飯食べに行きましょうね」

(゚、゚トソン「…えぇ、もちろんです。楽しみにしてますね」

(-@∀@)「はい、では失礼しますね」

210名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 01:53:45 ID:rbdQhDG.0

(-@∀@)「…まったく、お供えにおっぱいプリンなんてあいつぐらいだろうなぁ」

/ ,' 3「おや、来たのか」

(-@∀@)「そりゃ来ますよ。ってか、校長先生、今年は来るの早いですね」

/ ,' 3「ふぉふぉふぉ、お主がトソン先生とイチャイチャしてる間に来たんじゃよ」

(;-@∀@)「見てたんですか?別にイチャイチャなんかしてませんよ」

/ ,' 3「付き合ってるんじゃないのか?」

(-@∀@)「ご飯食べにいったり、映画見にいったり、アニメのイベント一緒に行ったりはしてますが…」

/ ,' 3「それを付き合ってるというんじゃないか?さっさとプロポーズでもなんでもして結婚すればよかろうに」

(;-@∀@)「け、結婚ですか!?」

/ ,' 3「お主も良い歳なんだから結婚すべきじゃろ。トソン先生ならきっと結婚してくれると思うぞ?ってか、トソン先生逃したらもう無理じゃろ、まじで」

(-@∀@)「事実だとしても言わないでくださいよ、それは」

211名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 01:54:37 ID:rbdQhDG.0

/ ,' 3「ふぉふぉふぉ、まぁ、早くプロポーズくらいはすべきじゃとおもうがのう」

(-@∀@)「……荒巻先生」

/ ,' 3「なんじゃ?」

(-@∀@)「僕は、幸せになっていいんでしょうか?」

/ ,' 3「当たり前じゃろ、なにいってるんじゃ」

(-@∀@)「…でも、僕は取り返しのつかない罪を犯したのに」

/ ,' 3「お主に罪などないじゃろうが」

(;-@∀@)「でも僕はあの日…!」

212名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 01:55:18 ID:rbdQhDG.0
( ゚∀゚)『…うーん?』

(-@∀@)『どうかしたの?ジョルジュ』

( ゚∀゚)『なんか体調おかしい気がする。これはサボるべきという神のお告げか?』

(-@∀@)『はぁ、またお得意の仮病か。ダメだよ、体育の単位相当やばいんでしょ?ちゃんと出なよ』

( ゚∀゚)『出なくてもなんとかなるだろ、うんうん』

(-@∀@)『教師を目指してる奴が授業さぼっていいわけ?』

( ゚∀゚)『…それもそうだよなぁ、仕方ねぇな。病は気からともいうしな』

(-@∀@)『そういうことさ』

( ゚∀゚)『あ、じゃあ今日一日頑張るから帰りにアサピーの奢りでおっぱいプリン買ってくれよ』

(;-@∀@)『なんでそうなるんだよ!』

( ゚∀゚)『決まりな。さぁて、体育いつも以上に張り切ってくぞー!』

(;-@∀@)『全く現金なやつ…』

213名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 01:55:59 ID:rbdQhDG.0
( ゚∀゚)『よし、グラウンド五周か。どっちが早く回れるか勝負な』

(;-@∀@)『そんなの僕がジョルジュに勝てるわけ無いだろ。アンフェアだよ』

( ゚∀゚)『俺が勝ったら俺の願い事を一つ叶えてな』

(-@∀@)『…じゃあ、次の数学の小テストも勝負ね』

(; ゚∀゚)『お前…俺が勝てるわけねーだろ!アンフェアだ!』

(-@∀@)『ジョルジュが勝てばいいんだよ、勝てば』

( ゚∀゚)『言ったな?んじゃ、体育での勝負は俺が勝たせてもらうぜ!おらよっと!』ダッ!

(;-@∀@)『うわ、はやっ!』

(-@∀@)(…まぁ、変な願い事されたら、数学の小テストで勝って「その願い事取り消し」という願い事すれば良いだけだなんだけどね)

214名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 01:57:03 ID:rbdQhDG.0

三( ゚∀゚) 『おいおい、アサピー。周回遅れだな。俺、もう五周目おわるぞ』

三(;-@∀@)『うるさいやい!』

三三( ゚∀゚)『んじゃ、お先に』

三(;-@∀@)『ちくしょー…』



( ゚∀゚)『はい、ゴールっと!』

(;-@∀@)『はぁはぁ…、速すぎだっつーの』

( ゚∀゚)『まぁな。暇だし、お前が終わるまで一緒に走ってやるよ』

(-@∀@)『そりゃどうも…』

215名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 01:57:46 ID:rbdQhDG.0

( ゚∀゚)『後ろから押して走ってやろうか?』

(;-@∀@)『1人で走れるから良いってば!もう、押すなってば!おい、ジョルジュってば…』


ドサッ


(@∀@-)『…ん?何の音?』



(; ∀ )



(@∀@-;)『え、ジョルジュ…?なんで倒れて…』

216名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 01:58:57 ID:rbdQhDG.0
『せ、先生!ジョルジュが!』

『おい、長岡!しっかりしろ!長岡!』

(@∀@-;)『おいおい…ジョルジュ嘘だろ?冗談だろ?また仮病なんだよな、おい…』

『…くそっ、だれか担架もってこい!』

『なんかジョルジュの様子がおかしいです!?痙攣してますよ!?』

『担架とか言ってる場合じゃ無いな…!救急車、救急車を!』

217名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 01:59:41 ID:rbdQhDG.0



(-@∀@)「…そして結局あいつはそのまま帰らぬ人になりました」

/ ,' 3「そうじゃのう」

(;-@∀@)「…あの時、ジョルジュは本当に体調が悪かったのに、それなのに僕が無理をさせたばっかりに!」

/ ,' 3「…悪いのは若い癖にわしに断りもなく心臓発作おこしたあいつじゃ。ったく、担任より早く死ぬなんて何て担任不幸な奴じゃ」

(-@∀@)「…僕がジョルジュを殺したも同然ですよ」

/ ,' 3「だから罪滅ぼしのために、ジョルジュの夢だった教師になったのか?」

(-@∀@)「違います、これは罪滅ぼしじゃ無いです」

/ ,' 3「ほう?」

218名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 02:00:30 ID:rbdQhDG.0
(-@∀@)「僕は『グラウンド五周をどっちが先に早く回れるか』という勝負に負けました」

/ ,' 3「…だからあいつの願いだった『教師になる』という夢を叶えたのか」

(-@∀@)「はい」

/ ,' 3「…お主は頭は良いけど、馬鹿じゃのう」

(-@∀@)「そりゃあそうですよ。なんたって、僕はあのジョルジュの親友なんですからね。馬鹿に決まってるじゃないですか」

/ ,' 3「ふぉふぉふぉ、それもそうじゃの」

(-@∀@)「では、お供えもしたし、僕は帰りますね。先生は?」

/ ,' 3「わしはもう少しここにいるかな」

(-@∀@)「そうですか…。では、失礼します」

/ ,' 3「うむ、またのー」

/ ,' 3「…ふぅ」

/ ,' 3(…昔よりは大分立ち直れたようじゃのう)

219名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 02:03:21 ID:rbdQhDG.0

/ ,' 3『生徒の墓参りなんて、一生経験したくなかったんだがのう。全く…』

ボソボソ…

/ ,' 3『ん?だれか先客が…』


(-@∀@)『どうして、人気者で誰にでも優しい君が死ななきゃいけなかったんだろうね』


/; ,' 3(あれはアサピー…!最近学校休みがちだとおもったらまさかずっと墓参りに来てたのか…?)

(-@∀@)『…なぁ、ジョルジュ。君が死ぬことになるぐらいなら』



『僕が死んだ方が、何百倍もよかったのに……!』

220名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 02:07:31 ID:rbdQhDG.0
消費したお題

花束

221名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 03:05:45 ID:PfJBmOXY0
このエピ辛過ぎだろ

222名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 04:30:13 ID:xxwm6HOo0
このエビ辛すぎだろと読んでしまった

ちょっと吊ってくる
おつ

223名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 05:03:41 ID:w.ttk5EgO
>>222
俺も吊ってくるわ。

224名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 07:41:17 ID:eyd.3afg0
愛されてたんだなあ、ジョルジュ

225名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 23:54:41 ID:rbdQhDG.0
川д川「…よし、と」

(-_-)「貞子さん、おまたせ」

川д川「あぁ、先生。お疲れ様です」

(-_-)「あれ、問題集解いてるの?」

川д川「はい。ちょうど全部解き終わったところです」

(*-_-)「流石だね。じゃあ、ご褒美にケーキを奢ってあげるよ」

川д川「先生が行きたいだけでは?まぁ、奢ってくれるなら行きますけど…」

(-_-)「よし、決まりだね。では、トソン先生、お先に失礼します」

(゚、゚トソン「はい、お疲れ様です。貞子さん、美味しかったら感想よろしくお願いしますね」

川д川「分かりました。では、さようなら」

226名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 23:55:27 ID:rbdQhDG.0
-_-)「はい、じゃあ後ろ乗ってー」

川д川「はいはい…」

(-_-)「それにしても貞子さんは本当に勉強できるよね。今日の数学の小テストも満点だったじゃない」

川д川「まぁ、勉強してますので」

(*-_-)「うんうん、貞子さんは本当に努力家だよね」

川д川「…努力家、ですか」

(-_-)「うん、努力家だと思うよ。だれよりもね」

川д川「…」

227名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 23:56:23 ID:rbdQhDG.0



『土井の奴、また全教科満点だってさ』

『化け物かよ』

『いくらシベリアが進学校だからって、アイツ桁違いすぎるだろ…』

『シベリアの授業なんてアイツにはレベル低すぎるだろ…』

『なんだかなぁ、あーいう天才が身近にいると努力する気失せるよな』

『そうだよな。俺たち凡人がいくら努力したって、天才には勝てないんだからな…』

『きっとアイツからみたら俺らなんか虫ケラみたいに見えるんだろうな』

『そりゃそうだろ。だから何時も1人で居るんだろ、俺たちと関わるのなんてアイツにとっては無意味なことなんだろうからさ』

『先生たちも持て余してるみたいだぜ?』

『自分より勉強できる生徒なんか邪魔でしかないだろうしな』


『あーあ、どっか行ってくんないかなぁ』

228名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 23:57:06 ID:rbdQhDG.0
川д川「…」

(;-_-)「…貞子さん?おーい、貞子さん?」

川;д川「え、あ、はい!」

(-_-)「ケーキ屋さん、着いたよ」

川д川「いつの間に…」

(-_-)「ぼーっとしてた見たいだけど大丈夫?」

川д川「…大丈夫ですよ」

(*-_-)「そっか、なら良かった。あ、そうそう!ここのケーキ屋さん、チョコケーキがオススメなんだって!」

229名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 23:57:58 ID:rbdQhDG.0

川д川「先生」

(-_-)「ん?」

川д川「…先生って、いろんなこと知ってますよね」

(*-_-)「おいしい食べ物屋さんのことだったら学校の誰にも負けないよ?」

川д川「勉強だって、いろんな教科できるし」

(*-_-)「そりゃ教師だからね。あ、悪いけど、貞子さんにだって負けないよ?」

川ー川「…私も先生には勝てる気がしません」

(;-_-)「まぁ、ゲームは勝てる気しないけどね」

川д川「あと常識面でも負ける気しませんよ」

(;-_-)「何それ!酷いなぁ」

川д川「良いから早く入りましょう、チョコケーキ大好物なんです」

(-_-)「うん!」

230名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 23:59:03 ID:rbdQhDG.0

(-_-)「…ん?」

川д川「どうかしました?」

(-_-)「いや、なんか視線を感じた気がしたんだけど…」

川;д川「え、怖いこと言わないでくださいよ」

(;-_-)「ごめんごめん、気のせいだったみたい。早く行こう」

ガチャン


「…」

「…」

「…貞子」

231名も無きAAのようです:2015/03/16(月) 23:59:43 ID:rbdQhDG.0
消費したお題

ケーキ

232名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 00:20:59 ID:F9abkFxwO
おお、来てた!

何だか不穏な雰囲気が……

233名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 01:34:53 ID:OqjAZx.s0
まだあきらかになってないことあるのにまた不穏に…
おつ

234名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:06:01 ID:EOhzZr9c0
('、`*川「うーむ…」

('A`)「なんだ?男にでも振られたのか?」

('、`*川「違うわよ」

('A`)「んじゃ最近どうしたんだよ、元気ないじゃん」

(-_-)「何か悩み事でもあるんですか?ペニサス先生」

('、`*川「いや、ちょっとね…」

('、`*川(…あの薬、一体誰の薬なのかしら。なんだかんだ体弱いしドクオとか?)

235名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:08:59 ID:EOhzZr9c0
(;'A`)「なんだよ、俺の顔になんかついてるか?」

('、`*川「あんた最近体調どう?」

(;'A`)「体調?すこぶる良いけど…」

(-_-)「お昼ご飯ちゃんと食べるようにもなりましたしね」

('A`)「まぁな。酒控えるようになったし、タバコもやめたからな。体壊せねぇよ、ツンがいるから」

('、`*川「はいはい、惚気はいいわよ。ヒッキーくんは?」

(-_-)「僕も大丈夫ですよ」

('、`*川「そう、ならよかったわ」

('、`*;川(……うーん、やっぱりわかんないわねぇ)

236名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:09:41 ID:EOhzZr9c0

( ФωФ)「そろそろ二年生は修学旅行ですね」

/ ,' 3「そうなんじゃよー、今年はわしも一緒に同行しようかなとおもってるんじゃ」

(-@∀@)「何言ってるんですか、ダメですよ」

/ ,' 3「えー、じゃあ有給とって合流しようかのう。ドクオからかいたいし」

(-@∀@)「校長先生…あなたって人は…」

237名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:10:26 ID:EOhzZr9c0
( ;ФωФ)「教頭先生も大変であるな」

(-@∀@)「本当ですよ。元気なのは良いことなんですけどね、元気すぎるのも問題ですね」

/ ,' 3「うっ、胸の調子が…」

(-@∀@)「はいはい、分かりました分かりました」

ドサッ

/ 3


(-@∀@)「全く、校長先生ってば。服が汚れますよ?」

( ;ФωФ)「…?!」

238名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:11:08 ID:EOhzZr9c0

(; ФωФ)「こ、校長先生!!大丈夫であるか?!」

(-@∀@)「杉浦先生、校長先生が調子乗るからそんな驚かないであげてくださいよ」

(; ФωФ)「教頭先生、早くペニサスを、いや、救急車を!」

(-@∀@)「……え?」

(; ФωФ)「早く!これは演技なんかじゃないのである!」

239名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:12:00 ID:EOhzZr9c0

('、`*;川「校長!」

(; ФωФ)「ペニサス!救急車は?!」

('、`*;川「すぐ来るわ、容態は?」

(; ФωФ)「返事しないのである、というか意識が…!」

('、`*;川「くっそ、あの薬の持ち主は校長先生だったのね…!」

(;-@∀@)「…校長先生」

240名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:12:44 ID:EOhzZr9c0

( ´_ゝ`)「なんか救急車来てたけど誰が運ばれたのかな」

( ゚∀゚)「さぁな」

o川*゚ー゚)o「ツンちゃん、料理誰かに食べさせたりしてないよね?」

ξ゚⊿゚)ξ「どういう意味よ、それ」

('A`)「はいはい、皆静かにな。救急車で運ばれたのは校長先生だ」

(; ゚∀゚)「えっ」

(; ´_ゝ`)「校長先生大丈夫なんですか?」

('A`)「あのじいさんのことだ、大丈夫だろ、きっと。んじゃ、帰りの会はじめんぞー」

(; ゚∀゚)(荒巻、どうして…?!)

(; ゚∀゚) ハッ!

241名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:13:27 ID:EOhzZr9c0



/ ,' 3『ふぐおおおぉ…体滅茶苦茶痛いんじゃが…』

(; ゚∀゚)『わりぃ、老体だったの忘れてたわ』

/ ,' 3『…ったく、まぁ、よいわ。楽しかったか?』

( ゚∀゚)『当たり前だろ、大好きな野球が出来たんだから!滅茶苦茶楽しかったぜ!』

/ ,' 3『ふぉっふぉっふぉっ、なら良かったわい』

( ゚∀゚)『しかし何で取り憑けたんだろうな、今までは取り憑けなかったのに』

/ ,' 3『さぁの…』

242名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:14:09 ID:EOhzZr9c0

(; ゚∀゚)(俺が荒巻に取り付けたのは、アイツの体が弱ってたからか…!)

(; ゚∀゚)(だとしたら、もしかして…もしかすると…)

('A`)「…はい、帰りの会終わり。皆気をつけて帰れな」

( ´_ゝ`)「やっとおわったー。ジョルジュ、今日こそどっか飯でも…」


( ´_ゝ`)「…いない。本当、いつも帰るの早いなぁ」

243名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:14:51 ID:EOhzZr9c0

(; ゚∀゚)「どうすりゃいいんだ!くそ、見舞いに行きたくても学校から出れないし…!」

(-@∀@)「…はぁ」

( ゚∀゚)「アサピー!!」

(-@∀@)「…」

(; ゚∀゚)「なぁ、荒巻は平気なのか!?ってか、早く見舞い行けよ、馬鹿!」

(-@∀@)「…」

(゚、゚;トソン「アサピー先生!」

(-@∀@)「トソン先生…」

(゚、゚;トソン「校長先生倒れたんですよね?早くお見舞い行かなくていいんですか?」

(; ゚∀゚)「そうだそうだ!」

(-@∀@)「……そうですね、行って来ます」

(゚、゚トソン「校長先生によろしくお願いしますね」

(-@∀@)「はい」

(; ゚∀゚)「…んだよ、全然焦ってねーじゃねぇか、荒巻のこと心配じゃないのかよ!アサピーの奴…」

244名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:15:56 ID:EOhzZr9c0

ガラッ

(-@∀@)「失礼します」

/ ,' 3

ピッ…ピッ…

(-@∀@)「…うわぁ、懐かしいな。この光景。ジョルジュの時以来ですよ」

(-@∀@)「ドラマとかでよく見る光景ですよね、大切な人が救急車で運ばれてこういう酸素マスクつけて寝てるの」

(-@∀@)「こんなのを2回も現実世界で体験するなんて中々ないと思いませんか?ねぇ、校長先生」

/ ,' 3

ピッ…ピッ…

(-@∀@)「……無視ですか」

245名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:16:37 ID:EOhzZr9c0

(-@∀@)(仕方のないこと、か…)

(-@∀@)(校長先生も良い歳だ、いつかはこんな日が来るのだって覚悟していた)

(-@∀@)(…そう、仕方のないことなんだ…)


ガラッ!!

(;-_-)

(-@∀@)「…小森先生もいらしたんですか」

(;-_-)「…あ」


(;-_-)「荒巻ぃいいい!!!」


(;-@∀@)「え?」

246名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:17:31 ID:EOhzZr9c0

/ ,' 3

(;-_-)「荒巻起きろよ!俺だ、わざわざ俺が見舞いに来てやったんだぞ!?これで死んだらぶん殴る!」

(;-@∀@)「ちょ、ちょっと、小森先生?」

(;-_-)「やっぱり、命の糸が薄まってんじゃねーかよ…。おい、荒巻起きろよ、死ぬんじゃねぇ!お前が死んだら誰がおっぱいプリンを供えてくれるんだよ、誰が俺のことを憶えててくれるんだよ!」

(;-@∀@)「おっぱいプリン……?小森先生、あなた何を…」

(#-_-)「うっせー!アサピーの大馬鹿野郎!お前何クールぶってんだよ、だから友達俺しかいねーんだよ、ばーか!」

247名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:18:13 ID:EOhzZr9c0

(;-@∀@)「……お前、もしかしてジョルジュなのか?」

(#-_-)「…そうだよ、大馬鹿野郎。そんなことより!お前、俺とお前が荒巻にどんだけ世話になったか忘れたのかよ!」

(;-@∀@)「忘れる訳、ないだろ…!」

(#-_-)「あぁん?じゃあ、なんでそんなすました顔してんだよ!」

(;-@∀@)「…自分を、誤魔化そうとしてるだけだよ。ジョルジュを失って、荒巻先生も失ったら僕は…」

(-_-)「…後悔したくないなら、思いの丈を叫んだ方が良いぞ。知ってたか?墓の前で色々言ったって、届かねぇんだぞ」

(;-@∀@)「うっ…」

248名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:19:09 ID:EOhzZr9c0

(;-@∀@)「荒巻先生!起きてください!私…いや、僕のことを受け入れてくれた先生は、僕の尊敬する先生はあなただけなんですから!こんなところで死なれたら困ります!」

(;-_-)「そうだぞ、荒巻!アサピーと俺のことを面倒見れる教師はお前ぐらいしか居ないんだぞ!さっさと起きろ!死んで俺の所に来たら許さねーぞ!」

(;-@∀@)「荒巻先生!」

(;-_-)「荒巻!!」


「…やれやれ、手間のかかる生徒たちじゃのう」


(;-@∀@)「!!」

(-_-)「…手間のかかる教師の生徒なんだから、手間がかかる生徒に決まってんだろ」

/ ,' 3「ふぉふぉふぉ、それもそうじゃの」

(;-@∀@)「良かった、荒巻先生…」

/ ,' 3「全く、まだまだ死ねんわい」

249名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:19:49 ID:EOhzZr9c0

(-@∀@)「お医者さんよんできますね」

/ ,' 3「よろしくのー」

(-_-)「にしても、良かった良かった。命の糸も濃くなったし」

/ ,' 3「ってか、お前はなんでヒッキー先生の体に取り憑いてるんじゃ」

(-_-)「いや、それがさー。学校出ようと苦戦してたら…」

250名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:20:53 ID:EOhzZr9c0
ガンッ!ガンッ!

(; ゚∀゚)『やっぱり見えない壁があるな』

(; ゚∀゚)『…ちくしょう、何で俺は幽霊なんだ!どうして俺は……!』

(; ゚∀゚)『くそおおおお!!』

(;-_-)『あのー…君、どうかしたの?』

(; ゚∀゚)『……え?』

(;-_-)『なんか困ってるの?探し物とか?それだったら探すの手伝うよ』

(; ゚∀゚)『あんたなんで俺が…』

(;-_-)『え?いや、困ってる生徒いないかなぁと思ってたら君の声が聞こえたから…』

( ゚∀゚)『…ははっ、なるほどね』

251名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:21:33 ID:EOhzZr9c0
-_-)『で、どうかしたの?』

( ゚∀゚)『…実はな、先生。俺は大事な人を救いたいんだ』

(-_-)『救う?』

( ゚∀゚)『あぁ、でも救えないかもしれないんだ』

(-_-)『そんなことないよ、救いたいと思う気持ちがあれば救えるさ』

( ゚∀゚)『じゃあ先生、手助けしてくれないかな。先生の体が必要なんだ』

(-_-)『もちろんだよ!いくらでも手伝う……って、体?』

( ゚∀゚)『ちょいと借りるぜ、ヒッキー先生』

252名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:22:16 ID:EOhzZr9c0

(-_-)「というわけで、借りてきた」

/ ,' 3「ヒッキー先生は詐欺にあったら簡単に騙されてしまいそうじゃのう…」

(-_-)「というか、大丈夫なのか?体調はさ」

/ ,' 3「まだまだ死ねんと言ったじゃろ?」

(-_-)「約束だからな」

/ ,' 3「うむ」

(-_-)「んじゃ、俺はもう帰るよ。この体も返さないと行けないしな」

/ ,' 3「アサピーに声かけなくていいのか?」

(-_-)「いいんだよ、久々に喋れたし充分さ。じゃあな」

/ ,' 3「ふぉふぉふぉ、じゃあの」

253名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:27:10 ID:EOhzZr9c0



川;д川「ヒッキー先生?ヒッキー先生ってば!」

(;-_-)「…ん?あれ、貞子さん?」

川д川「あー、良かった。寝てただけだったんですね、死んでるのかと思いましたよ」

(-_-)「あれ、眉毛の太い男子生徒は?」

川д川「は?誰ですか、それ」

(-_-)「いや、困ってたみたいだから手伝う約束したんだけど…」

川д川「夢でも見てたんじゃないですか?というか、夢の中でも生徒助けてるんですね」

(;-_-)「おかしいなぁ…」

川д川「いいから早く帰りましょう、何時だと思ってるんですか」

(;-_-)「そ、そうだね」

川д川「あ、そういえばペニサス先生が言ってたんですけど校長先生、体調良くなったみたいですよ」

(*-_-)「え、本当?それは良かった」


「あんたのおかげだよ。ありがとな、ヒッキー先生」

(-_-)「ん?」

川д川「どうかしたんですか?」

(-_-)「…いや、空耳だったみたい」

川;д川「本当大丈夫ですか?お医者さん行った方がいいんじゃないですか?頭の」

(-_-)「心配してくれてありがとうね、でも大丈夫だよ!」

川д川「今のを心配してると解釈する時点でやっぱり大丈夫じゃないと思うのですが…」

254名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 06:27:51 ID:EOhzZr9c0
消費したお題

タバコ

255名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 07:36:36 ID:WEUEPvuw0

ヒッキーは大丈夫なのか…?

256名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 08:21:36 ID:EOhzZr9c0


(゚、゚トソン「そういえばこの学校って最近制服変わったんですよね?」

(-@∀@)「そうですね」

(゚、゚トソン「是非、昔の制服見てみたいですね。アサピー先生の学生時代の写真とかないんですか?」

(-@∀@)「私のですか?ちょうどありますよ」

(゚、゚トソン「どれどれ…」

http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1684.jpg

(゚、゚トソン「校長先生とお友達とですか」

(-@∀@)「はい」

(゚、゚トソン 「…学ラン姿も良いですけど、やはりスーツ姿が素敵ですね」

(;*-@∀@)「へっ?!」

257名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 08:22:45 ID:EOhzZr9c0

□「冗談でもそんなこと言われたら照れてしまいますよ…!」

□「うふふ、冗談じゃないんですけどね」

( <●><●>)「姉のイチャイチャしてる会話聞くのって凄い気持ちになりますね」

(; ゚д゚ )「聞かなきゃいいのに…」

( <●><●>)「つか、学校でイチャイチャするなんて…。ミルナ、あなたお抱え忍者とか居ないんですか?教頭先生に手裏剣当てさせて来てくださいよ」

( ゚д゚ )「えー?まぁ、いいけど…。聞こえたかー?そーいう訳だから教頭に手裏剣当ててきて」

カタン…

( ゚д゚ )「分かったってさ」

( ;<●><●>)「ごめんなさいごめんなさい嘘です、嘘ですからぁああ!本当にお抱え忍者いるとは流石の私も予想できませんでした!」

258名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 08:23:26 ID:EOhzZr9c0
消費したお題
忍者

259名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 08:55:01 ID:C7UI9EYs0
乙ワロタ
お抱えの忍者ってスゲーなwww

260名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 10:58:07 ID:wbE4cCcI0
アイエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?

261名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 12:01:45 ID:F9abkFxwO
お抱え忍者すげえ!

アサピー死んだな……

262名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 15:58:43 ID:scMjhPCY0
あれ?アサピー死んだ?
おつ

263名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 17:12:27 ID:EOhzZr9c0
( ´_ゝ`)「ねぇねぇ、なんか面白い都市伝説知らない?」

从 ゚∀从「都市伝説かぁ、一時期流行ったよね」

爪'ー`)y-「なんでそんなこと聞くんだよ」

( ´_ゝ`)「キューちゃんが都市伝説に最近興味あるみたいでさ」

( ^ω^)「小学生の頃、仲良かったホームレスのおっちゃんから聞いた都市伝説みたいな話ならあるお」

( ´_ゝ`)「ほう、それ期待できそうだな」

从 ゚∀从「どんな話なんだい?」

264名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 17:13:27 ID:EOhzZr9c0
( ^ω^)「…たまに自動販売機の下に腕を突っ込んでる人がいるおね?」

( ´_ゝ`)「…そうだな」

( ^ω^)「僕はずっと何のためにその行為をやってるのか知らなかったんだけど、そのホームレスのおっちゃんがたまたま自動販売機の下に腕を突っ込んでる場面に遭遇したから「何してるんだお?」って聞いたんだお」

爪;'ー`)y-「お、おう」

( *^ω^)「そしたらなんと!おっちゃんが言うには、自動販売機の下には素敵な世界に行くための鍵が落ちてることがあるらしいんだお!おっちゃんが笑顔で教えてくれたんだお!」

从 ゚∀从「…そ、そうなんだ。素敵なお話だね」

( ^ω^)「おっおっ、でも僕はやるなって言われたお。あれは選ばれし人しかやっちゃいけないらしいおー。だから自動販売機の下に腕を突っ込んでる人は選ばれし人なんだお、羨ましいお」

( ´_ゝ`)「いや、それって…。おい、フォックス、なんか言ってやれよ」

爪;'ー`)y-「そうだったのか……!」

( ´_ゝ`)「こいつらなんでこんなに純粋な気持ちでここまで成長出来たんだろう」

从; ゚∀从「本当にね…」

265名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 17:14:09 ID:EOhzZr9c0
( ^ω^)「そういう兄者はなんか都市伝説知らないのかお?」

( ´_ゝ`)「んー、そうだなぁ。俺が知ってる都市伝説的な話は生徒会副会長のペットの話かなぁ」

从 ゚∀从「生徒会副会長って、あの可愛い一年生だよね?」

( ´_ゝ`)「可愛い…?あぁ、本当無知って怖いわぁ」

爪'ー`)y-「まぁ、あの副会長も見た目は可愛いからな。番長だけど」

( ^ω^)「んで、あの人のペットがなんなんだお?」

( ´_ゝ`)「いや、なんかあくまで噂なんだけど」



( ´_ゝ`)「熊を飼ってるんじゃないかと言われててな…」


( ^ω^)

爪'ー`)y-

从 ゚∀从

266名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 17:15:00 ID:EOhzZr9c0

从* ゚∀从「…ぷっ、あははは。何それ、凄い噂だね。それってもしかしてテディベアを抱っこして散歩してたとかがオチなのかい?」

( ´_ゝ`)「いや、そのペットの熊と毎日相撲をとったり、稽古をつけているからあんなに強いんじゃないかと言われてるんだ」

爪'ー`)y-「それ都市伝説じゃねーだろ」

从 ゚∀从「本当だよねー」

( ^ω^)「そうだお、都市伝説じゃなくて事実だと思うお」

从 ゚∀从「だよね、熊なんて……え?」

爪'ー`)y-「じゃなきゃあんなに強い説明つかないもんな」

( ´_ゝ`)「うむ」

( ^ω^)「毎日生死をかけた闘いをしてるからあれだけ強くなったんだろうおね…」

从; ゚∀从「えぇー…?」

267名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 17:16:06 ID:EOhzZr9c0

( ´_ゝ`)「フォックスは何か知ってるか?」

爪'ー`)y-「んー、やっぱり一番有名なのって言ったら『読書家ビコーズ』とかじゃねーの?」

( ^ω^)「あぁー、そういえばそれがあったおね」

从 ゚∀从「それはどんな都市伝説なんだい?」

爪'ー`)y-「なんか点が三つ描いてあるお面を被ってる奴で、物凄い読書家なんだ」

( ^ω^)「おっおっ、図書館の本を全部読み尽くすほどの読書家さんらしいお」

从 ゚∀从「へぇー、凄いじゃないか」

爪'ー`)y-「だから、もし何か分からない事があったら大抵のことは教えてくれる。筆談でだけどな」

从 ゚∀从「なるほどね…。会うためにはどんな条件が必要なんだい?」

爪'ー`)y-「え?いや、特にないけど」

从 ゚∀从「え?」

( ^ω^)「しいて上げるとすれば大量の本を片っ端から読んでるから声かけづらいってのが難点だお」

( ´_ゝ`)「でも最近出没しないらしいけどな、あの人」

爪'ー`)y-「俺らが小学生の頃、高校生ぐらいだったし、今頃はどっかの図書館で働いてんじゃねーの?」

268名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 17:16:47 ID:EOhzZr9c0

从; ゚∀从「…なんだかなぁ、どれもこれも都市伝説とは呼べないような代物ばっかりだね」

爪'ー`)y-「んだよ、じゃあお前はちゃんとした都市伝説知ってるのかよ」

从 ゚∀从「まぁ、知ってるけど…」

( ^ω^)「どんなのなんだお?」

( ;´_ゝ`)「え!?あ、ちょ、ハインの都市伝説はいいよ、まじで!」

爪'ー`)y-「はぁ?お前が都市伝説知りたいって言ったんだろ?」

( ^ω^)「そうだお」

( ;´_ゝ`)「そうだけど…。後悔するぞ、絶対に…」

爪'ー`)y-「なんじゃそりゃ」

( ^ω^)「ハイン、話してくれお」

从 ゚∀从「うん、じゃあ話すね……」

269名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 17:17:30 ID:EOhzZr9c0


川 ゚ -゚)「あーあ、今日もちんぽっぽに負けてしまった。何でアイツあんな強いんだろう…」

( ^ω^)爪'ー`)y-「…」

川 ゚ -゚)「……お前ら何してるんだ?校門の前で体育座りなんかして」

( ^ω^)「僕たちクーを待ってたんだお」

爪'ー`)y-「一緒に帰ろうぜ」

川 ゚ -゚)「いいけど、二人ともなんか震えてないか?」

( ^ω^)「…クー、手繋いでもいいかお?」

爪'ー`)y-「俺もお願いします」

川 ゚ -゚)「状況が全く把握できないのだが、まぁ、友人2人の頼みだから仕方ないな。私の荷物は2人が持ってくれよ?両手塞がるからもてないし」

( ^ω^)「喜んで持たせていただきますお」

270名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 17:18:10 ID:EOhzZr9c0

( ;´_ゝ`)「あああ、今日絶対夢に出る…。だから聞きたくなかったんだよ、ハインの都市伝説は!」

从 ゚∀从「夢に出る系と一人暮らしの人にはキツイ系の都市伝説なら沢山持ちネタあるよー。キュートさんに話す用のネタ提供しようか?」

( ;´_ゝ`)「怖すぎてキューちゃんに話せないよ、馬鹿!」

271名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 17:21:48 ID:EOhzZr9c0

消費したお題


自動販売機の下
図書館
読書家ビコーズ

272名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 17:58:06 ID:N9e0kRUEO
ちょっと自販機の下漁ってくるわ

273名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 18:05:20 ID:F9abkFxwO
>>272 まあ待て。危険だから俺にまかせときな

274名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 18:18:02 ID:y5eFw.9w0
またまた乙、一気に投下来て嬉しい

275名も無きAAのようです:2015/03/17(火) 18:37:00 ID:/ydbSlYA0
ビコーズさんすごいなぁ

おつ

276名も無きAAのようです:2015/03/19(木) 21:50:21 ID:ztH3WeVo0

仲良いなこいつら
しかし夢に出る系オチの都市伝説って反則よね

277名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 01:33:49 ID:7zSGEKrQ0
川д川「ふわぁあ…今日も学校面倒くさいなぁ」

川д川「久々に先生に起こされる前に起きれたなぁ、毎日こうならないと…」

ガタン…

川д川「ん?もう先生来たのかな」

ガチャ

川д川「誰もいない、気のせいか」

川д川「…あれ、なんか郵便来てる?」

278名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 01:34:29 ID:7zSGEKrQ0

川;д川「…」

(-_-)「あれ、貞子さん、今日は早起きだね!」

川;д川「……どうしてこれが、なんで…!」

(-_-)「どうかしたの?ん、その手にもってるのは…」

川;д川「…なんでもないです。早く学校に行きましょう」

(-_-)「それは駄目だよ貞子さん」

川д川「なんでですか」

(-_-)「だってまだパジャマのままじゃない」

川д川「…それ、早く言ってくださいよ」

279名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 01:35:33 ID:7zSGEKrQ0

(-_-)(うーん、今日の貞子さん、どうしたんだろう…一日中、心ここに在らずだったし)

( ゚д゚* )「ふっふーん」

(-_-)「ミルナ君、今日はご機嫌だね」

(* ゚д゚ )「あ、わかります?実は昨日大好きな作家さんのサイン会にミセリと行ったんですよ!」

(-_-*)「へぇ、それは凄いね!」

(* ゚д゚ )「これがそのサインしてもらった本なんですよ!昨日発売の新巻なんですけど、相変わらず中身も最高でした!まさかお米endとは…新しすぎますよねー」

(-_-)「…あれ、この本って」

280名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 01:39:03 ID:7zSGEKrQ0



川д川「…やっぱり今回も」

爪'ー`)y-「貞子ー、なんの本読んでたんだ?」ヒョイ

川;д川「あ、ちょっと…!」

爪*'ー`)y-「まぁまぁ……。って、昨日でた新巻じゃん、しかもサイン付き!すげー!!」

川д川「そうですね…」

爪*'ー`)y-「いいなー!俺も好きなんだよ、毎回バッドエンドだけど、そこが良いんだよなぁ」

川д川「……そう、ですか」


爪*'ー`)y-「あー、やっぱり最高だよな、狂本クルウ!」


川д川「…」

281名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 01:39:44 ID:7zSGEKrQ0
消化したお題
お米end

282名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 05:05:59 ID:UI2xQ0Ok0
おつです
おっほぅ雑なお題消化ありがとうございます!!

新刊だよね……

283名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 05:51:44 ID:AQI3iirY0
>>282
そのとおり、新巻ではなく新刊です。ミスです、ご指摘ありがとうございます。

284名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 09:59:23 ID:AQI3iirY0
【川 ゚ 々゚)】

(-_-)「この人が狂本クルウさんかぁ」

ミセ*゚ー゚)リ《はい、サイン会で撮った写真です》

(-_-)「変わったマスクしてるね」

( ゚々゚) 「このマスク格好良くないですか?売ってたんで買っちゃいましたよ」

(*-_-)「似合ってるよ、ミルナ君。それで黒髪ロングのカツラ被ればコスプレ出来るね」

ミセ*゚ー゚)リ《ファンだとしってたら先生の分もマスク買って来たんですが…》

( ゚々゚) 「ってか、先生が望むなら何とかしますよ?ポケットマネーで」

(-_-)「気持ちだけで嬉しいよ、ありがとうね。じゃあ、僕は会議があるからまた明日ね」

ミセ*゚ー゚)リ《さようならー》

( ゚々゚) 「会議がんばってください!」

285名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 10:00:27 ID:AQI3iirY0

('A`)「いやー、校長居ないとスムーズに会議進むな」

(-@∀@)「自宅療養中ですからね、校長先生」

('、`*川「え?ツイッターで『北海道で蟹食べてるなうwww』とか呟いてたけど?」

(-@∀@)「……」

(; ФωФ)「ま、まぁ、元気そうで何よりなのである」

286名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 10:01:09 ID:AQI3iirY0

('A`)「んで、修学旅行の件だが、ネコ色々とありがとな」

( ФωФ)「なぁに、毎度のことである。あっちの牧師仲間や神父様には挨拶したであるから教会巡り楽しんで来てくれなのである」

('、`*川「長崎いいなぁ、私も行きたいわ」

( ФωФ)「学生の時、お主も修学旅行で行ったであろう」

('、`*川「友達居なかったから自由時間に一人でネカフェ行った思い出しかない」

( ;ФωФ)「…あー、今度我輩と2人でいくであるか?」

('A`)「ネコが会議中に口説いてる!!」

( ;*ФωФ)「んにゃ!?そういうわけでは」

('A`)「いやいやいや、いまの完璧に口説いてたな。ヒッキーもそう思うよな?」

(-_-)「…」

('A`)「…おーい?ヒッキー起きてるか?」

(;-_-)「えっ、あ、はい!すいません、なんのお話ですか?」

287名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 10:01:50 ID:AQI3iirY0

('、`*川「私とヒッキー君で新婚旅行行こうって話」

( ФωФ)「…」

('A`)「新婚旅行前に離婚したほうがいいぞ、ヒッキー」

(;-_-)「結婚もしてないのに離婚のお話ですか…」

(-@∀@)「はいはい、会議中に雑談しない」

('A`)「だって今日もう話すことないだろ?お開きにしようぜ」

(-@∀@)「まぁ、そうですね。私もちょっと用事が出来ましたし、お開きにしましょう」

(-_-)「用事って、書類整理とかですか?」

(-@∀@)「いや、北海道にちょっとね」

( ;ФωФ)「お仕置きはお手柔らかにしてあげてくださいなのである」

('、`*川「お土産よろしくねー」

288名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 10:02:30 ID:AQI3iirY0
(-_-)「うーん…」

('A`)「さっきから考え事してるみたいだけど何かあったのか?」

(-_-)「いや、実は…」

('、`*川「ドクオ、ツンがお迎え来てるわよー」

('A`)「あー、ちょっと待っててもらって」

(-_-)「大丈夫ですよ、大したことじゃないんで。それよりツンさんと帰ってあげてください、こんな時間まで待っててお腹空いてるだろうし」

('A`)「…そうか?んじゃ、今度聞くわ」

(-_-)「はい、お疲れ様でした」

289名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 10:03:11 ID:AQI3iirY0

('、`*川「ヒッキー君、今日は貞子と帰らないの?」

(-_-)「なんか今日は朝から気分が優れないから先に帰ると…」

('、`*川「なるほどね。んじゃ私と久々に飲みにでも…」

( ФωФ)「ペニサス、久々に我輩の奢りで飲みにいかないであるかー?」

('、`*川「奢り!?行く行く!今月金欠なのよ」

( ФωФ)「今月も、であろう。ヒッキー先生もどうであるか?」

(-_-)「素敵なお誘いありがとうございます、でも、今日はちょっと…」

('、`*川「そっかー、残念。じゃあまた明日ね」

( ФωФ)「さようならなのである」

(-_-)「はい、お二人ともさようなら」

290名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 10:03:53 ID:AQI3iirY0

(-_-)「…さて、僕も帰ろうかな」

(゚、゚;トソン「あのー、ヒッキー先生…」

(-_-)「あれ、どうかしましたか?トソン先生」

(゚、゚;トソン「図書室で居眠りして起きない生徒が…」

(-_-)「え?」

291名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 10:05:12 ID:AQI3iirY0



(-_-)「まさか君が図書室で居眠りするとは思わなかったよー」

从; ゚∀从「うー…すいません」

(-_-)「でもお陰で一緒に帰れるし良かったよ。それに、貞子さんなんかいつも図書室で寝てるし大丈夫さ」

从; ゚∀从「そうなんですか…。あー
トソン先生にも明日改めて謝らなきゃ…」

(-_-)「あはは、そうだね」

从 ゚∀从「…ヒッキー先生、今日なんか元気ないですね」

(;-_-)「え?」

从 ゚∀从「なんか悩み事でもあるんですか?」

(;-_-)「僕そんなにわかりやすいのかなぁ…」

从 ゚∀从「すごく分かりやすいとおもいますよ。で、何を悩んでるんですか?」

292名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 10:06:34 ID:AQI3iirY0


(-_-)「……貞子さんがなんでこの学校に転校して来たのか、かな」

从 ゚∀从「…」

(-_-)「高岡君は貞子さんと同じ学校だったんだよね、何か知ってる?」

从 ゚∀从「…わかりません。俺が知りたいぐらいです、というかそれを知るために俺は転校して来たと言っても過言じゃありません」

(-_-)「そっか…」

从 ゚∀从「…転校した理由はしりませんが、この学校は好きみたいですよ。この前貞子と話したら、シベリアにいた時よりも今の方が楽しいって言ってましたから」

(*-_-)「そっか、なら良かった!」

从 ゚∀从「…そうですね」

293名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 10:07:15 ID:AQI3iirY0
(-_-)「それにしても、こんな時間まで図書室にいるなんて、なにか調べ物でもしてたの?」

从 ゚∀从「いや、そういうわけでは…」

(-_-)「じゃあ勉強?」

从 ゚∀从「いえ、ヒッキー先生を待ってました」

(;-_-)「え、僕を?」

从 ゚∀从「はい。先生に前から言いたいことがあったんです」

(-_-)「なにかな?」

294名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 10:08:09 ID:AQI3iirY0

从;-∀从「言いづらいんですけど…」


(-_-)「大丈夫だよ、言ってみて?」

从 -∀从「…ヒッキー先生は」




从 ゚∀从「…ヒッキー先生は、貞子に構いすぎじゃないですか?」




(;-_-)「……え?」

295名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 10:09:05 ID:AQI3iirY0

从 ゚∀从「俺はシベリアに居た時の彼女を知ってますけど、貞子はあんまり干渉されるのが好きな子じゃありません。しかし、先生は必要以上に貞子に関わろうとしているように見えます」

从 ゚∀从「例えば登下校とか。不登校児だったから登下校を一緒にしてるのは分かります。でも、貞子はもう先生が居なくても学校に行けるんじゃないんでしょうか?」

(;-_-)「そ、そうなのかな…」

从 ゚∀从「…まぁ、俺は転校生だし、貞子が不登校だった時を知りません。みんな貞子が不登校だった時を知ってるから何も言わないんだと思いますけど」

从 -∀从「…はたからみたら、ヒッキー先生は貞子を贔屓しているように見えます。それは貞子にとってマイナスになる可能性があります」

(-_-)「貞子さんにとって、マイナス…」

296名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 10:10:08 ID:AQI3iirY0

从 ゚∀从「今はまだ何も言われて居ませんが、誰かが依怙贔屓だとでも言えば貞子が虐められる対象になってしまうかもしれない」

(;-_-)「皆はそんなことしないよ!」

从 -∀从「…あくまでも可能性の話です。でも、そんな最悪な可能性は取り除いておきたいんです。貞子のために」

(-_-)「…高岡君、君はどうしてそこまで貞子さんのことを」

从 ゚∀从「……すいません、俺の家こっちなんで失礼します」

(-_-)「高岡君」

从 ゚∀从「…失礼なこと言ってすいませんでした、でも俺、ヒッキー先生のこと好きです。だからこそ、貞子にもヒッキー先生にも不幸になって欲しくないんです。二人とも大好きだから」

(-_-)「…そっか、ありがとうね。高岡君」

从 ゚∀从「いえ、では、さようなら」

(-_-)「うん、じゃあね」

297名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 10:11:57 ID:AQI3iirY0

(-_-)「はぁ…。今日は疲れたなぁ、久々に晩酌でもしようかなぁ、だとしたらお酒買いに行かないと…」

(-_-)「それにしても…」

(-_-)「依怙贔屓、か」

(-_-)「……まぁ、そう言われても仕方ないよね」

(-_-)「だって、僕は」





「彼女のために教師になったんだから」




.

298名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 10:13:06 ID:AQI3iirY0
消費したお題
離婚
(-_-)の晩酌

299名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 12:37:40 ID:drKGw8GE0
うわああああめっちゃ気になるヒッキーせんせいいいいい

300名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 13:24:49 ID:dDmNmx3Q0
すごく気になる展開だ
そして荒巻ダメすぎるwww
おつ

301名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 13:55:09 ID:pwcOTTqE0
一体何が…乙

302名も無きAAのようです:2015/03/20(金) 16:43:32 ID:S/4O697sO
うわああああ!これはめちゃくちゃ続きが気になる!!
貞子もヒッキー先生も、一体何があったんだ…

303名も無きAAのようです:2015/03/26(木) 09:44:34 ID:rRpfjofU0
乙乙
なんか核心に迫ってきた感じだな

304名も無きAAのようです:2015/03/29(日) 04:04:09 ID:tljONKT20
('A`)「さて、ついに明日から修学旅行な訳だが、みんな空港集合だから遅刻すんなよ?特に兄者!」

( ´_ゝ`)「やだなー、いくら俺だってそこまでアホじゃないよ!それに明日は絶対に遅刻しないから大丈夫だよ」

从 ゚∀从「僕も一緒に行くのでご安心してください」

('A`)「確かにハインが一緒なら安心だな」

o川*゚ー゚)o「イケメンの高岡くんの足引っ張らないようにね、兄者くん!」

( *´_ゝ`)「わかったよ、キューちゃん!後、ハインもげろ」

从 ゚∀从「なんかごめんね」

ξ゚⊿゚)ξ「毎日あの洗顔クリーム塗ればいいのに…」

305名も無きAAのようです:2015/03/29(日) 04:05:08 ID:tljONKT20
(*-_-)「明日からついに修学旅行だねー!」

爪'ー`)y-「なんでお前が一番興奮してるんだよ」

(*-_-)「オヤツなにを持って行こうかなぁ?ねぇねぇ、たこ焼きはオヤツにはいるかなー!」

( ^ω^)「たこ焼きはそもそもオヤツとかいう分類に入るものではない気がしますお」

川д川「旅行に持ってくるものではないですしね…」

ミセ*゚ー゚)リ『楽しみだね、ビロード君!』

( ><)「行きたくないんです…」

ミセ;*゚ー゚)リ『え、どうして?』

( ><)「だって修学旅行中はちんぽっぽちゃんに会えないんです!僕がいない間に他の男がちんぽっぽちゃんを襲ったらどうしようかと思うと心配で心配で…!」

川 ゚ -゚)「あいつを襲えるほど勇気のある男は居ないから安心しろ、ビロード」

306名も無きAAのようです:2015/03/29(日) 04:10:48 ID:tljONKT20

(゚、゚トソン「修学旅行前なのに今日も来てくれたんですね」

川д川「本を読む時はここが一番落ち着くので…」

(゚、゚トソン「そういってもらえると、司書として嬉しいですね。どうぞ気の済むまで読書して行ってください」

川д川「あはは、ありがとうございます」

川д川(…と言ったものの、この本はもう何回も読んだしなぁ)

川д川(ポストに入っていたこのサイン付きの本…。郵便屋さんが運んだり、宅配便で送られてきた物ではないのは明らか…)

川;д川(つまり、これは…)

307名も無きAAのようです:2015/03/29(日) 04:11:32 ID:tljONKT20
(-_-)「貞子さん、またその本みてるの?」

川д川「…先生、お仕事は?まだ終わるような時間ではないはずですが」

(-_-)「明日修学旅行だからね、今日はいつもより早上がりなんだよー」

川д川「なるほど、そうでしたか」

(゚、゚トソン「修学旅行楽しんで来てくださいね」

(-_-)「お土産買って来ますね!」

(゚、゚トソン「いや、いいですよ。弟からもらう予定ですし…」

川д川「弟?」

(゚、゚;トソン「あ、いや、なんでもないです。お土産楽しみにしていますね」

(-_-)「じゃあお先に失礼しますね」

川д川「さようなら」

(゚、゚トソン「はい、よい旅を」

308名も無きAAのようです:2015/03/29(日) 04:12:48 ID:tljONKT20
(*-_-)「修学旅行楽しみだね!飛行機乗るの実は初めてなんだよね、僕」

川д川「そうなんですか」

(-_-)「貞子さんは飛行機乗ったことある?」

川д川「まぁ、外国にいる両親に会いに行ったときに乗りましたよ」

(*-_-)「外国かぁ、いいね」

川д川「私は日本の方が好きですけどね」

(-_-)「そういえば明日は僕たち教師は早めに空港につかなきゃ行けないんだけど、貞子さんどうする?早めでも平気?」

川д川「あー、明日はミセリちゃんとミルナ君と行くので迎えは大丈夫ですよ」

(-_-)「…そっか」

川д川「…どうかしましたか?」

(;-_-)「え?」

川д川「いや、なんか寂しそうな顔したので…」

(;-_-)「やだなぁ、そんなことないよ!ほら、貞子さんの家に到着ー!」

川д川「…なーんか、怪しいですね」

(;-_-)「怪しくないよ!じゃあね、貞子さん!また明日ー!」

川д川「……行っちゃった、変なヒッキー先生」

川д川「まぁ、ヒッキー先生が変なのは通常運転か」

309名も無きAAのようです:2015/03/29(日) 04:13:44 ID:tljONKT20


(-_-)「…ふむ」

(-_-)「ついに僕の迎えがなくても学校行事に参加できるようになったか」

(-_-)「高岡くんの言うとおり、もう僕が居なくても…」

(-_-)「…」

(-_-)「さぁて、どうしようかなぁ」

310名も無きAAのようです:2015/03/29(日) 04:15:15 ID:tljONKT20
消費したお題
たこ焼き

次回は修学旅行編なので、お題ドシドシ募集中です。
※単語お題のみ受け付けています
※台詞、新キャラ登場、重複お題はいただいても消化できません

311名も無きAAのようです:2015/03/29(日) 04:47:34 ID:9tR3eoBo0
夜中に投稿おつでした

お題 迷子
絶対誰かはぐれたり暴走しそう

312名も無きAAのようです:2015/03/29(日) 07:06:47 ID:wBPhe43U0
不穏な空気が怖いお…
おつ
お題:まくら投げ

313名も無きAAのようです:2015/03/29(日) 11:33:43 ID:5Cx5QIAgO
お題 財布

314名も無きAAのようです:2015/03/29(日) 11:50:36 ID:e2mh0btY0
お題 覗き

315名も無きAAのようです:2015/03/29(日) 13:48:12 ID:6h6ZLU7E0
おつおつ
お題 探検隊 浴衣

316名も無きAAのようです:2015/03/29(日) 15:53:19 ID:OQ5h7qew0
乙!!
お題 秘宝館

317名も無きAAのようです:2015/03/29(日) 18:26:01 ID:40yowOqI0
お題:点呼
  :おやつ

318名も無きAAのようです:2015/03/29(日) 19:26:49 ID:DD/VeVM.0
おつです。

お題:自由行動

319名も無きAAのようです:2015/03/29(日) 19:44:40 ID:r0oSGBX20
お題 異文化コミュニケーション

320名も無きAAのようです:2015/03/31(火) 02:53:14 ID:UVJBNtCY0
お題:猥談

321名も無きAAのようです:2015/03/31(火) 13:34:43 ID:hF5gnLfI0
お題 迷子

322#:2015/04/03(金) 07:20:16 ID:Jr.g8Yus0
↑お題前の人と被ってね?
構わないのなら別にいいんだけど

お題 見回り

323名も無きAAのようです:2015/04/09(木) 20:43:51 ID:7ixfD3FY0
お題 集合

修学旅行編楽しみ

324名も無きAAのようです:2015/06/13(土) 11:08:03 ID:V6YPoqBc0
マダカナ-?

325修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:03:04 ID:NyJkz7j.0
('A`)「さて、修学旅行当日になったわけだが、無事遅刻者は居ないようだな」

( *´_ゝ`)「俺遅刻しなかったよ、キューちゃんほめてほめてー」

o川*゚ー゚)o「はいはい、えらいえらい」

ξ゚⊿゚)ξ「遅刻しないのは当たり前のことでしょ…」

从 ゚∀从「貞子も遅刻しないでこれてるみたいでよかった」

('A`)「んじゃ、今から飛行機乗るからなー。騒ぐんじゃねーぞ、特に兄者!」

( ´_ゝ`)「俺どんだけ信用ないんだよ、ひどいなぁ」

ξ゚⊿゚)ξ「教室での行いをみて信用しろっていうのが無理な話よ」

o川*゚ー゚)o「ねぇねぇ、長崎でイケメンにナンパされるかなぁ!ツンちゃん、一緒にイケメン探ししよ!」

('A`)「キュート、ツンをそんなことに巻き込んだら宿題沢山出すぞ」

o川;*゚ー゚)oそ「ガビーン!そんなの職権乱用だー!」

从; ゚∀从「人妻のツンさんを誘うのも如何なものかと…」

( ´_ゝ`)「ってか、キューちゃんのまわりにたかる虫は俺だけで充分だよ!」

从; ゚∀从「自分のこと虫とかいわないでよ、兄者…」

('A`)「早速騒いでるし…。ったく、A組乗り終わったみたいだし、いくぞー」

326修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:04:02 ID:NyJkz7j.0
川 ゚ -゚)「うーむ、飛行機の三人席は中々キツイな」

爪'ー`)y-「あぁ、真ん中のやつのせいでな」

( ;^ω^)「ごめんだお…」

川 ゚ -゚)「少しは痩せるべきだな」

爪'ー`)y-「陸上部のくせにその体型維持できてるのもある意味尊敬だよ」

( ;^ω^)「おーん」

327修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:04:44 ID:NyJkz7j.0
ミセ*゚ー゚)リ シーン

( ><)「ミセリさん、静かですね」

川;д川「いつものメガホン、荷物検査で引っかかったみたいで…」

( ;><)「なるほどなんです」

ミセ*゚ー゚)リ シーン

( ;><)「…あ、なんかやります?トランプとか」

川д川「私ちょっと眠いので…」

( ><)「そ、そうですか。それなら仕方ないんです。じゃあミセリさんは?」

ミセ*゚ー゚)リ シーン

( ><)「……僕も寝るんです」

328修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:05:24 ID:NyJkz7j.0
(-_-)「A組無事全員乗りましたよ」

('A`)「B組も全部乗ったぞ」

(*-_-)「いやぁ、楽しみですね。僕飛行機も初めてだけど、長崎も初めてなんですよ」

('A`)「おれは昔修学旅行でいったからなぁ…」

(*-_-)「カステラに中華料理、たのしみです」

('A`)「…本当に食い意地はってんな。んじゃ、俺は着くまで寝るから」

(-_-)「はい、着いたら起こしますね」

('A`)「おう、おやすみ」

329修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:06:08 ID:NyJkz7j.0



(-A-)zzz

(-_-)「ドクオ先生、起きてください。着きましたよー」

('A`)「…さんきゅ。んじゃ、行くか」

(-_-)「はい、次はバスですね!」

('A`)「吐かなきゃいいんだけど」

(-_-)「そうですね、バスが苦手な生徒もいるでしょうし」

('A`)「いや、俺が」

(;-_-)「が、がんばってくださいね…」

('A`)「おう」

330修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:07:09 ID:NyJkz7j.0
( ^ω^)「このバス、イスがすごいフカフカだお!!」

爪'ー`)y-「本当だ、やべぇな!」

川 ゚ -゚)「学校の椅子もこれくらいフカフカだといいんだがな」

川;д川「みなさん、バスの座席からそのテンションで大丈夫ですか?」

(*-_-)「修学旅行なんだからテンション上がっちゃうのはしかたないよ!」

川д川「先生までテンションMAXでどうするんですか」

(-_-)「あ、そうだった。今日は長崎の教会めぐりをするので、みんな静かにね」

ミセ*゚ー゚)リ シーン

(-_-)「ミセリさん、今から静かにしてるとは偉いなぁ」

( ;><)「ミセリさんが静かなのは偉いとか偉くないとかじゃないんです。どっかでメガホン調達しないと…ん?メールがきてる」カチッ

ミセ*゚ー゚)リ

( ><)「…ミセリさん、ミルナ君が自家用ヘリでメガホン長崎にもって来てくれたみたいなので後で取りに行きましょうね」

ミセ*゚ー゚)リ こくり

331修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:07:49 ID:NyJkz7j.0



(;'A`)「オロロロロロ…」

ξ; ゚⊿゚)ξ「先生、もう着きましたからね!」

( ´_ゝ`)「ドックンは本当にどうしようもないな…」

从; ゚∀从「こんな状況でよくババ抜きできるね、2人とも」

o川*゚ー゚)o「ドックンが吐くのなんて日常茶飯事だからねー」

(;'A`)「ツンすまんオロロロ」

ξ゚⊿゚)ξ「吐いてても素敵ですから大丈夫ですよ!」

从 ゚∀从「…僕が異常なのかなと思えてきた」

332修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:08:35 ID:NyJkz7j.0


(-_-)「B組まだかなぁ」

('A`)「わり、遅れた」

(;-_-)「ドクオ先生、顔色真っ青ですよ」

('A`)「大丈夫大丈夫。んじゃ、ここからは各々生徒たちの行きたい教会を巡ってきて貰う」

爪'ー`)y-「スタートがこの教会ってことか」

( ^ω^)「綺麗な教会だおー」

('A`)「ゴールは大浦天主堂だ、夕方までには着くように」

(*-_-)「夕ご飯は中華料理だから、みんなお腹ペコペコにしといてね!」

('A`)「健闘を祈る」

333修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:09:16 ID:NyJkz7j.0

川 ゚ -゚)「さて、ではどの教会にいこうか」

( ^ω^)「僕はどこでもいいお」

爪'ー`)y-「浦上天主堂行きたいな、ステンドグラス綺麗みたいだし」

川 ゚ -゚)「貞子は?」

川*д川「行きたい教会沢山ありすぎて困りますね…!」

川 ゚ -゚)「じゃあ、まずは浦上天主堂から行って後は貞子の行きたい教会を片っ端から巡るか」

( ^ω^)「おっおっ、そうするお」

川 ゚ -゚)「…というか、三瀬とビロードは?」

爪'ー`)y-「あいつらなら生徒会長達と周るとかいってたぞ」

川 ゚ -゚)「なるほどな、じゃあ行くか」

川*д川「はい、レッツゴーです!」

爪'ー`)y-「テンション高いなぁ…」

334修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:10:16 ID:NyJkz7j.0


ξ゚⊿゚)ξ「スタートから一番近い教会に来たけど、綺麗ね」

从 ゚∀从「そういえばツンさんは結婚式はどんな風にあげたの?」

ξ゚⊿゚)ξ「結婚式はまだあげてないわ、高校卒業してからあげようと思って」

从 ゚∀从「そうなんだ、じゃあ今日はツンさんの結婚式をあげるのにふさわしい教会を探そうか!」

ξ;゚⊿゚)ξそ「はぁ!?」

o川*゚ー゚)o「何それとっても楽しそう!」

( ´_ゝ`)「それなら俺はこのガイドブックに載ってる教会がいいと思うよ」

从 ゚∀从「よし、じゃあ次はそこにいこう!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、ちょっと!何を勝手に……!」

o川*゚ー゚)o「さぁ、そうと決まればツンちゃんの結婚式場探しの旅、レッツゴーだね!」

( ´_ゝ`)「楽しくなってきたね!」

ξ;゚⊿゚)ξ「あんた達、さっきまでやる気なかったのに何いきなりやる気出してんのよ!」

从 ゚∀从「まぁまぁ、ツンさん。想像して見なよ、素敵な教会で素敵な結婚式をあげる未来像をさ」

o川*゚ー゚)o「そうだよー、それに素敵なウェディングドレス着れるんだよ!」


ξ゚⊿゚)ξ「素敵なウェディングドレス…」

335修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:11:38 ID:NyJkz7j.0



o川*゚ー゚)o『ツンちゃん、結婚式おめでとー!!ウェディングドレス素敵だよー!』

ξ゚⊿゚)ξ『ありがとキュート、別にいいけど本当は結婚式に白い服着て来ちゃいけないのよ?知ってた?』

o川;*゚ー゚)oそ『ガビーン!そうなの?知らなかった、真っ白いドレスきてきちゃったよ、どうしよう!』

ξ゚⊿゚)ξ『全く、あんたは相変わらずなんだから…』


『ツン』


ξ゚⊿゚)ξ『!』

336修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:12:18 ID:NyJkz7j.0
o川*゚ー゚)o『あ、ドックンだ!お久しぶりー』

('A`)『おう、今日は来てくれてありがとうな。…それと結婚式には白い服着て来ちゃいけないんだぞ、しってたか?』

o川;*゚ー゚)o『夫婦で注意しないでよー』

('A`)『まったく…。それより、ツン』

ξ*゚⊿゚)ξ『は、はい』


('A`)『ウェディングドレス、似合ってるぞ』

337修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:13:10 ID:NyJkz7j.0


ξ*゚⊿゚)ξ「……いいわね」

从 ゚∀从「でしょ?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん、絶対似合うわ」

o川*゚ー゚)o「私も似合うと思うよ!」

ξ*゚⊿゚)ξ「えぇ。絶対似合うわ、タキシード」

从; ゚∀从「…タキシード?」

o川;*゚ー゚)o「ツンちゃん、タキシード着るの?」

ξ*゚⊿゚)ξ「違うわよ。ドクオ先生よ、きっとタキシード姿もかっこいいわ!普段着でもあんなにかっこいいのに殺人級よ!」

( ´_ゝ`)「前提条件として、ドックンがカッコいい姿が思いつかないんだけどなぁ」

o川*゚ー゚)o「ある意味殺人級かもしれないけどね、あのルックスは」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、そうそう。キュート、結婚式に来る時は白い服着て来ちゃいけないのよ、知ってた?」

o川*゚ー゚)o「え、そうなの?知らなかった!」

ξ゚⊿゚)ξ「やっぱりね…」

o川*゚ー゚)o「なんでいきなりそんなことを?」

ξ゚⊿゚)ξ「なんとなくよ。いいから教会巡りしましょ」

o川*゚ー゚)o「?」

338修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:14:02 ID:NyJkz7j.0

(-_-)「大浦天主堂立派ですねぇ」

('A`)「あー、ホテルここから近いし、生徒来る前まで寝てようかな」

(;-_-)「駄目ですよ」

('A`)「にしても大浦天主堂かぁ、高校の時にもきたなぁ」

(-_-)「大浦天主堂と言えば、日本で居なくなったと思われていたキリスト教徒が発見された場所ですよね」

('A`)「あー、そういやそうだったな。信徒発見って奴だったけかな?」

(-_-)「そうですよー」

('A`)「長崎初めてのわりにはよく知ってんなー」

(-_-)「こうみえても日本史の教師でもあるので…」

(;'A`)「倫理と化学と古典の教師だけじゃなくて日本史の教師でもあるのか…多才すぎるぞ」

(*-_-)「勉強が好きなので、つい…」

339修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:14:42 ID:NyJkz7j.0

('A`)「…そういやさっきから本もってるけど、それも勉強の本か?」

(-_-)「いやだなぁ、聖書ですよ、聖書。せっかく来たんだからこの機会に最初から全部読み切ろうと思いまして」

(;'A`)「二泊三日で読み終わるようなもんじゃないと思うんだがな…」

(-_-)「それはどうでしょう?」

('A`)「んじゃ、生徒たちが戻って来る前までに創世記からルツ記まで読み終わったら飯おごってやるよ。絶対無理だけど」

(*-_-)「ご飯…!その言葉、後で取りやめたりしないでくださいね!」

('A`)「へいへい、男に二言はねぇーよ」

340修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:15:24 ID:NyJkz7j.0



( ´_ゝ`)「にしても色んな教会があったなぁ」

从 ゚∀从「そうだね、ツンさん。どこか結婚式をあげるのによさそうな教会あったかい?」

ξ゚⊿゚)ξ「全部綺麗だったから悩ましいわね…。それに私は先生のタキシード姿が見れればそれでいいし」

从 ゚∀从「ドクオ先生は愛されてるなぁ…」

( ´_ゝ`)「あ、どっくんとひきにゃん見えて来た」

o川*゚ー゚)o「どっくーん!」

('A`)「」

ξ;゚⊿゚)ξ「な、なんか生気が抜けてる…!?」

341修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:16:23 ID:NyJkz7j.0
(*-_-)「いやぁ、ルツ記いいですねぇ。やはり聖書っておもしろいですね!」

川д川「やっと大浦天主堂ついたと思ったらなんかヒッキー先生のテンションがやたら高い…」

( ^ω^)「対照的にドクオ先生のテンションがどん底っぽいお」

(;'A`)「嘘だろ…なんでそんなに読むのはえぇんだよ、普通聖書そんなに早く読めねーぞ…」

(*-_-)「いやぁ、面白かったのでつい…。あ、ドクオ先生!約束通り今度ご飯おごってくださいねー!」

爪;'ー`)y-「ヒッキーに飯おごる約束するなんて…!」

( ;^ω^)「神をも恐れぬ行為だお…!お財布空っぽにされちゃうお」

ξ゚⊿゚)ξ「先生…付き合いでおごるのは構いませんけど、ちょっとはおごる相手と家計のこと考えてくださいね?」

(;'A`)「ごめんなさいごめんなさい」

342修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:17:23 ID:NyJkz7j.0
( ><)「なんかドクオ先生がツンさんに説教されてるんです」

( <●><●>)「会話の内容から察するに、大食いで有名なヒッキー先生に奢る約束をしてしまったことを怒られているのはワカッテマス」

( ゚д゚ )「俺だったらヒッキー先生のお腹を毎日満足させてあげられる財力あるのに…。あーあ、ヒッキー先生、俺の家に永久就職しないかなぁ」

ミセ*゚ー゚)リ《ミルナ…、それすごく誤解を招くセリフだよ…》

( <●><●>)「ミルナがヒッキー先生の声を毎日聞きたいくらい好きだからその発言をしているというのは腐れ縁なので分かりますが他の人から見たらただの変態ですよ」

川 ゚ -゚)「生徒会、放送委員会チームも来た見たいですね」

(*-_-)「それじゃあ皆そろったみたいだし夕ご飯食べに行こうー!中華料理中華料理ー!」

川;д川「本当に頭の中食べることばっかりなんですね…」

( *^ω^)「おっおっ、ご飯楽しみだおー!」

343修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:18:28 ID:NyJkz7j.0

(-_-)「ここが皆の泊まるホテルですよー」

爪*'ー`)y-「おおお…フロントからして立派だ…!」

( ;*^ω^)「流石私立高校の修学旅行だお、こんな豪華なホテルに泊まれるなんて…」

( ゚д゚ )「豪華かぁ?俺ん家の系列のホテルだぞ、ここ」

( <●><●>)「このボンボンが…」

o川*゚ー゚)o「……きゅーちゃん、ミルナ君と結婚しようかなぁ」

( ;´_ゝ`)そ「そ、そんなぁ!?」

( ><)「ミルナ君にはもうミセリさんが居ますから残念でしたね」

ミセ;*゚ー゚)リ《えっ!?》

川д川「二人は相思相愛ですもんね」

ミセ;*゚ー゚)リ《相思相愛って、そんなことないよ!?ねぇ、ミルナ!》

( ゚д゚ )「そんな否定しなくても……」

( <●><●>)「ミルナがすねてるのはワカッテマス」

344修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:19:08 ID:NyJkz7j.0

('A`)「はいはい、恋バナは置いといて、飯の用意もう出来てるみたいだから皆ヒッキーと一緒に先にたべててくれ」

ξ゚⊿゚)ξ「先生は一緒に食べないんですか?」

('A`)「俺はちょっとやることがあるからな」

o川*゚ー゚)o「ツンちゃん、早く行かないとひきにゃん先生に全部たべられちゃうよー!」

ξ;゚⊿゚)ξ「そ、そうね。じゃあ先生、お先に…」

('A`)「おう、食ってこいー」



('A`)「…さてと、校長の思惑通りになんてさせねーぞ」

345修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:20:08 ID:NyJkz7j.0


(*-_-)「いやぁ、中華料理美味しいねぇ、貞子さん!もっと食べなよー」

川д;川「先生と一緒に食べてたせいでもうお腹一杯ですよ。先生の食べっぷりを見てるだけで食欲が失せます」

(;-_-)「えぇー、酷いなぁ」


从 ゚∀从「相変わらず仲良さそうだなぁ…あの二人」

( ´_ゝ`)「まぁ、あそこはコンビみたいなもんだしな」

从 ゚∀从「コンビねぇ…」

( ´_ゝ`)「弟者とお前もはたから見てるとあれくらい仲良しに見えてたぞ」

从 ゚∀从「そりゃ俺たちは親友だからね!」

( ´_ゝ`)「お前が転校して大層つまらなそうに学校に通ってるぜ、弟者」

从 ゚∀从「…そっか」

( ´_ゝ`)「なぁ、ハイン。友達想いのお前が親友の弟者との別れを選んでまで転校して来た本当の理由って一体…」

从 ゚∀从「本当の理由も何も、俺が転校して来た理由はただ一つ。貞子に会いに来た、それだけだよ」

( ´_ゝ`)「そうか、青春だな…」

从 ゚∀从「まぁね」

346修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:20:58 ID:NyJkz7j.0

o川*゚ー゚)o「どっくん遅いねぇ」

ξ゚⊿゚)ξ「えぇ、バイキングだから先生の好きな食べ物は確保しといたから一応平気だけど」

o川*゚ー゚)o「ツンちゃんは出来るお嫁さんだなぁ」

爪'ー`)y-「料理は出来ないけどな」

ξ゚⊿゚)ξ「うっさいわよ、フォックス」

('A`)「…はぁ」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、先生!」

o川*゚ー゚)o「なんかさっきより顔死んでるけど、どうしたの?」

347修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:21:49 ID:NyJkz7j.0

(;'A`)「ツン、俺はさっき受け付けの人と大人のお話をしたんだけどな、うん、努力はしたんだけど、駄目で…」

ξ゚⊿゚)ξ「何が駄目だったんですか?」

(;'A`)「えーと、お前の部屋割りのことなんだけど…」

o川*゚ー゚)o「あぁ、どっくんとツンちゃんはスイートルームなんだよね」

ξ;゚⊿゚)ξ「え、そうなの?」

o川*゚ー゚)o「部屋割り見てないの?」

ξ゚⊿゚)ξ「てっきりキュートと同じものだと思ってたから確認してなかったわ」

(;'A`)「ごめんな、ツン!校長の悪ふざけのせいでこんなことに…」

ξ゚⊿゚)ξ「んで、先生はなんで謝ってるんですか?」

('A`)「え、だって俺と同じ部屋だなんて…」

ξ゚⊿゚)ξ「別に夫婦なんだから今更気にしませんけど?」

爪'ー`)y-「そーだそーだ、どーせいつも同じ部屋でねてるんだろ?」

ξ゚⊿゚)ξ「え?寝てないけど」

爪'ー`)y-「え?」

ξ゚⊿゚)ξ「え?」

348修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:22:29 ID:NyJkz7j.0
o川;*゚ー゚)o 「新婚夫婦なのに同じ部屋で寝てないの!?」

(;'A`)「うるせーよ、お前ら宿題出すぞ!」

ξ゚⊿゚)ξ「まぁ、でも夫婦なんですし同じ部屋で寝るの嫌がることなんてしませんから気にしないでください」

(;'A`)「そ、そうか。分かった…」

爪'ー`)y-「修学旅行中なんだから変な気起こすなよ、ドクオ」

('A`)「フォックス、お前修学旅行終わったら補講な」

爪;'ー`)y-「お、横暴だぁ!!」

349修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:23:11 ID:NyJkz7j.0

川 ゚ -゚)「そろそろご飯の時間も終わりだな」

( ^ω^)「お?もうかお?」

川 ゚ -゚)「ヒッキー先生がほとんど食べ尽くしたからな」

( ^ω^)「あぁ、そういう…」


(-_-)「はーい、みなさん食事の時間は終わりみたいなので後は自分の部屋に戻ったり、各自自由行動してくださーい」

350修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:23:52 ID:NyJkz7j.0

ミセ*゚ー゚)リ《貞子ちゃん、露天風呂あるから入りにいこう》

川д川「いいですよ」

o川*゚ー゚)o「あ、私たちも行くー!」

ξ゚⊿゚)ξ「クーも行きましょ」

川 ゚ -゚)「あぁ、もちろん」

351修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:24:42 ID:NyJkz7j.0
( ゚д゚ )「俺らも風呂入りに行くか」

( <●><●>)「そうですね」

( ´_ゝ`)「もしかして高知、女子風呂に監視カメラ設置してたりするの?」

(; ゚д゚ )「馬鹿か!覗きなんかするわけないだろうが!」

爪'ー`)y-「ちぇっ、使えねーな」

从; ゚∀从「君たちねぇ…」

( ><)「ちんぽっぽちゃんのならともかく、他の女子のみてもなんも面白くないんです」

( ^ω^)「そうだお、ペニサス先生の以外なんてみても意味ないお」

(;-_-)「すごい会話してるね、皆…」

('A`)「まぁ、健全な高校生男子の会話だな、うん」

352修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:25:39 ID:NyJkz7j.0

川д川「ミセリちゃん、お風呂でもメガホンもってるんですね」

ミセ*゚ー゚)リ《ミルナが防水用に作ってくれたの》

o川*゚ー゚)o「愛を感じるね!」

ミセ;*゚ー゚)リ《愛っていうか、私たちは親友だから…》

o川*゚ー゚)o「親友だからってだけじゃないと思うけどなぁ、ミルナ君のミセリちゃんに対する熱い視線は」

川д川「ミルナ君は眼力すごいですもんねぇ」

o川*゚ー゚)o「いや、そういうことではなくてね…」

川 ゚ -゚)「キュート、貞子にその手の話を振っても無駄だぞ」

o川*゚ー゚)o「ちぇー、じゃあクーちゃんは好きな人とかいないのー?」

川 ゚ -゚)「ふふふ、恋バナは夜部屋でするのが相場と決まってる。今はノーコメントだな」

ξ゚⊿゚)ξ「クー、キュートの好きな人聞いといて、私部屋違うから聞けないから。キュートの奴、いつも人のことばかり聞いて来て自分の話全くしないのよ」

o川;*゚ー゚)o「ギクリ」

川 ゚ -゚)「ほほう、心得た」

o川;*゚ー゚)o「さーて、お風呂も入ったし、早く上がってさっさとねないとだねー!」

川д川「お風呂上がったらコーヒー牛乳でも飲みましょうか」

ミセ*゚ー゚)リ《そうだね!》

353修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:26:33 ID:NyJkz7j.0

('A`)「はー、いい湯だなぁ」

(*-_-)「ですねぇ」

( ><)「そういえばワカッテマス君は好きな人とかいないんですか?」

( ゚д゚ )「確かに。長い付き合いだが聞いたことないな」

( <●><●>)「うーん、恋はしたことがないので…」

爪*'ー`)y-「恋はいいぞー!ぜひするべきだぞ!」

( <●><●>)「ふむ、では、貞子さんにでも恋して見ますかね」

爪;'ー`)y-「おぉい!?」

从; ゚∀从「なんで貞子!?」

( <●><●>)「私の知っている中では一番モテているように思えますので…」

(-_-)「へぇ、貞子さんってモテるんだー」

( ^ω^)「そういうヒッキー先生はペニサス先生にアプローチされてるとか聞いたことがあるお、羨ましすぎて禿げそうだお」

(-_-)「いやだなぁ、ペニサス先生にはロマネスク先生がいるじゃないか」

('A`)「あの2人は親子って感じだけどな」

( ;^ω^)「おー…ライバル多いお」

('A`)「どこが良いんだ、あんなダメ教師」

( ^ω^)「ドクオ先生にだけは言われたくないですお、生徒に手だしたロリコン教師にだけは」

('A`)「泣くぞ」

(;-_-)「まぁまぁ…そろそろ上がりましょうか」

( <●><●>)「そうですね、泣かれても困りますし」

('A`)「お前らの俺の扱い酷くね?」

爪'ー`)y-「何を今更」

354修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:28:37 ID:NyJkz7j.0



川д川「コーヒー牛乳美味しかったですね」

ミセ*゚ー゚)リ《だね!》

o川*゚ー゚)o「よーし!お風呂上がって部屋に戻ってきたわけだし、寝よっか!」

川 ゚ -゚)「お前の好きな人聞くまでは寝かせんぞ、キュート」

川*д川「私も気になります」

ミセ*゚ー゚)リ《私もー!》

o川;*゚ー゚)o「じゃあ貞子ちゃんとミセリちゃんが言うなら言うよ!」

川д川「寝ましょうか」

ミセ*゚ー゚)リ《そうだね!》

川 ゚ -゚)「おい」

o川*゚ー゚)o「ってか、クーちゃんは好きな人いるの?」

川 ゚ -゚)「お前が言ったら言う」

o川*゚ー゚)o「おやすみ、クーちゃん」

川 ゚ -゚)「仕方ない、なら他の2人の好きな人は…」

川д川「スヤァ…」

ミセ*゚ー゚)リ 《あ、メガホンの電池切れそうだから寝るね!おやすみー》


川 ゚ -゚)「お前ら全員シャイか…」

355修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:29:40 ID:NyJkz7j.0
爪'ー`)y-「修学旅行、夜やることといえば…!」

( ^ω^)「まくら投げと相場が決まってるお!」

( ><)「えー、まくら投げなんかより恋バナでもしましょうよ」

( ´_ゝ`)「キューちゃんの可愛さを朝まで語っても良いなら」

( <●><●>)「ミルナはミセリさんとはいつ結婚するんですか?」

(; ゚д゚ )「付き合ってもないのに結婚の話に吹っ飛ばすなよ」

从 ゚∀从「…」

爪'ー`)y-「なんだよ、ハイン。眠いのか?」

从 ゚∀从「いや、ツンさんとドクオ先生今頃どうしてるかなぁと」

爪'ー`)y-「どうしてるってそりゃ…」

( ´_ゝ`)「新婚夫婦が旅行ですることなんて決まってるじゃないか」

( ^ω^)「おっおっ、そうだお!まくら投げに決まってるじゃないかお!」

( ´_ゝ`)「だからどうしたらそんなに純粋なままで成長できるの?なんなの?」

( ;^ω^)「お?」

356修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:30:56 ID:NyJkz7j.0

(-_-)「はーい、みなさん見回りですよー。ちゃんと寝てくださいね」

爪'ー`)y-「あ、ヒッキー!お前も一緒に寝よーぜ!」

(;-_-)「え?」

( ´_ゝ`)「一人で寝るのさみしいでしょ?一緒に寝よ寝よ!」

(-_-)「うーん、そうだね、見回りもちょうどおわったし…」

(* ゚д゚ )「先生、俺の布団一緒にシェアしましょ!」

(;-_-)「あ、ありがとうミルナ君。でも、布団余ってるのが有るみたいだからそれを使うよ」

( ゚д゚ )「そうですか……」

( ><)「そのうちミセリさんにも本当に誤解されますよ…ミルナ君」

357修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:31:41 ID:NyJkz7j.0



('A`)「……はぁ」

ξ゚⊿゚)ξ「先生、どうしてソファで丸まってるんですか?」

('A`)「それはこの部屋にベッドが一つしかないからだよ、ツン」

ξ゚⊿゚)ξ「でも大きいから2人で寝れますよ?」

('A`)「うん、そうだな。サイズ的にはな」

358修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:32:32 ID:NyJkz7j.0
ξ゚⊿゚)ξ「…先生は、私と一緒に寝るの嫌なんですか?」

(;'A`)「ばっ、嫌なわけないだろ!」

ξ゚⊿゚)ξ「でも、普段も別々の部屋だし…新婚夫婦なのに」

(;'A`)「そりゃそうだが、それはお前のためを思ってのことで…!」

ξ゚⊿゚)ξ「…私のためを思ってくれるなら一緒に寝てください」

(;'A`)「いや、でも」

359修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:33:16 ID:NyJkz7j.0

ξ゚ -゚)ξ「…私だって、して欲しいのに」

(;*'A`)そ「はぁああああ!?つ、ツン、お前自分が何言ってんのか分かってんのか!?」

ξ゚⊿゚)ξ「分かってますよ」

(;'A`)「お前なぁ…」

ξ゚⊿゚)ξ「…ダメ、ですか?」

(;'A`)「…わかったけど、どうなってもしらねーからな」

360修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:35:25 ID:NyJkz7j.0




ξ*゚⊿゚)ξ「えへへ」

('A`)「…えーと、ツン。お前がして欲しかったのってこれか?」

ξ*゚⊿゚)ξ「はい!念願の先生からの腕枕です!」

('A`)「はぁー…」

ξ;゚⊿゚)ξ「や、やっぱりワガママいい過ぎましたか…?」

('A`)「いや、そんなことはない。ただ自分自身に呆れただけだ」

ξ゚⊿゚)ξ「?」

('A`)「ほら、良いから早く寝ろ。明日も早いんだから」

361修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:37:03 ID:NyJkz7j.0
ξ*゚⊿゚)ξ「でも、こんな幸せなのに、寝るのなんか勿体無いなぁ…」

('A`)「……ツン、お前そういう表情と発言は俺以外の男の前でやるなよ?」

ξ゚⊿゚)ξ「え?」

('A`)「それと、腕枕が好きなら毎日してやるから今日は寝ろ」

ξ*゚⊿゚)ξ「本当ですか!?やったぁ!」

('A`)「約束は守る。って、わけでおやすみ」

362修学旅行1日目:2015/06/29(月) 03:38:00 ID:NyJkz7j.0

ξ゚⊿゚)ξ「あ!寝る前に一つ、いい忘れてました」

('A`)「ん?何だ?」

ξ*゚⊿゚)ξ「大好きですよ先生、おやすみなさい」

('A`)「…おう」



('A`)(……絶対今日寝れる気がしねぇ)

363名も無きAAのようです:2015/06/29(月) 03:38:58 ID:NyJkz7j.0
修学旅行編
1日目終了。

使用したお題は修学旅行編終わったらまとめてのせます

364名も無きAAのようです:2015/06/29(月) 04:43:04 ID:JFezPl76O
乙!

365名も無きAAのようです:2015/06/29(月) 12:30:41 ID:UaWjvkSU0
乙!ツンが可愛すぎる

366名も無きAAのようです:2015/06/29(月) 14:49:05 ID:nGtSwLng0
ドクオめ

367名も無きAAのようです:2015/06/29(月) 18:37:43 ID:tVtLfLbY0
キュートは兄者の事が好きだと信じたいなおつ!

368名も無きAAのようです:2015/06/30(火) 12:12:06 ID:qAKy9/Zc0
乙!この反応だと貞子も好きな人いるんかな…
それともいないから誤魔化しただけか?

369修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:24:55 ID:nONj0tLY0

( <●><●>)「姉妹校のミッションスクールでの聖書学、中々面白かったですね」

川д川「そうですね、ためになりました」

o川;*゚ー゚)o「はー、まさか修学旅行にまで来て勉強するとは思わなかったね」

( ´_ゝ`)「ドックンなんて爆睡してたしね」

('A`)「疲れが溜まってて、昨日あんまり寝れなかったからつい…」

爪'ー`)y-「ゆうべはお楽しみでしたね」

(;'A`)「ドラクエネタやめんか」

370修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:25:38 ID:nONj0tLY0
(-_-)「午前中はみなさんお勉強お疲れ様でした、午後からはグラバー園を各自で見学してきてください。夕方にはバスに戻ってきてくださいねー」

ミセ*゚ー゚)リ《わーい、グラバー園、来たかったんだぁ!》

( ゚д゚ )「そうなのか?」

ミセ*゚ー゚)リ《うん!建物も素敵だし、ここに住みたいくらいだよ》

( ゚д゚ )「ふーん…いくらくらいなんだろうな、ここ」

( ;><)「ミルナ君、世界遺産登録しようとしている所を買おうとしないでくださいなんです」

( <●><●>)「ミルナが本当にキュートさんに惚れなくて良かったと心から思います」

371修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:26:18 ID:nONj0tLY0


o川*゚ー゚)o「くしゅん!誰かがまたキューちゃんのこと褒めてるのかなぁ?」

( ;´_ゝ`)「キューちゃんモテるから心配だなぁ」

从 ゚∀从「ねぇ、ツンさん。昨日はどうだった?」

ξ゚⊿゚)ξ「別に、ぐっすり安眠したけど?」

从 ゚∀从「なら良かった、ドクオ先生午前中ずっと居眠りしてたから昨日は2人とも寝れなかったのかと思ったよ」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね、先生大丈夫かしら…」

372修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:26:59 ID:nONj0tLY0


川 ゚ -゚)「どこか行きたいとこあるか?」

川*д川「ガーデンカフェ行きたいです」

爪'ー`)y-「いいな、グラバー園のソフトクリームは美味しいって有名みたいだし」

( *^ω^)「おっおっ、それなら500円の価値あるお」

川 ゚ -゚)「ふむ。ガーデンカフェあれかな?」

373修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:27:52 ID:nONj0tLY0

(*-_-)「あ、皆もソフトクリーム食べに来たの?」

爪'ー`)y-「ヒッキー、やっぱり食べてたのか」

(*-_-)「もちろん!食べるミルクセーキも食べたよ!」

( ^ω^)「その太らない体質が妬ましいですお」

川д川「燃費悪いですよね、ヒッキー先生って」

(;-_-)「酷いなぁ」

川 ゚ -゚)「ドクオ先生は一緒じゃないんですか?」

(-_-)「バスで寝てるよ、余程昨日疲れたんだろうね」

爪'ー`)y-「これはやはり…」

川 ゚ -゚)「…ムフフな夜を?」

( ^ω^)「きっとツンとまくら投げでもしてはしゃいでたんじゃないかお?」

川д川「もしかしたら数学の勉強をしてたのかもしれませんよ?」

(-_-)「あ、それはありえるかもね!」

川 ゚ -゚)「クーニャン、みんなが純粋すぎて生きるのがつらい」

爪'ー`)y-「修学旅行まで夜通しで数学やらなきゃいけないほど馬鹿だと思われてるツンの方が生きるのつらいと思うぞ」

374修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:28:35 ID:nONj0tLY0

( ><)「グラバー園、中々広いですね」

( ゚д゚ )「そうだな。ミセリ、他に行きたいところあるか?」

ミセ*゚ー゚)リ《あ、私そろそろレトロ写真館行かなきゃ!女子のみんなと約束してるの》

( <●><●>)「じゃあ私たちもそこに行きますかね」

( ゚д゚ )「そうだな。ちなみにレトロ写真館ってどんな所なんだ?」

ミセ*゚ー゚)リ《それはねー…》

375修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:29:19 ID:nONj0tLY0



o川*゚ー゚)o「えへへへー」

( *´_ゝ`)「キューちゃんめちゃカワユス!!」

从 ゚∀从「へー、レトロ衣装が着れるんだね、まるで貴族のお嬢様みたいだ」

ξ゚⊿゚)ξ「キュート似合ってるわね」

从 ゚∀从「キュートさんも似合ってはいるけど、ツンさんほどではないと思うよ」

ξ゚⊿゚)ξ「そう?ありがとう」

376修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:30:07 ID:nONj0tLY0


川 ゚ -゚)「なんかこういう格好すると、シンデレラの意地悪なお姉さん役やりたくなるな」

川;д川「えぇー…?そうかなぁ」

( ^ω^)「ピッタリだと思うお、クー」

川 ゚ -゚)「ふふふ、照れるからそう褒めるな」

爪'ー`)y-「照れる所なのか?それ」

(-_-)「貞子さんも似合ってるねー、なんか小説に出てくるお嬢様みたいだね」

川*д川「…ありがとうございます」

爪;'ー`)y-「お、俺だって似合ってると思ってたぞ!貞子!」

川 ゚ -゚)「一足遅れたな、フォックス」

川*ー川「ふふっ、フォックス君もありがとうございます」

爪;*'ー`)y-(さ、貞子の笑顔可愛い…)

爪;*'ー`)y-「お、おう!」

川 ゚ -゚)「良かったな、フォックス」

( ^ω^)「ものすごく嬉しそうで何よりだお」

爪;*'ー`)y-「うっせーやい」

377修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:30:49 ID:nONj0tLY0



ミセ*゚ー゚)リ《わーい!レトロ衣装着たかったからすごい嬉しいなぁ、どうかな?》

( <●><●>)「可愛らしいと思いますよ」

( *><)「可愛いんです!ね、ミルナ君」

( ゚д゚ )「ふーむ」

ミセ;*゚ー゚)リ《に、似合ってないかな?》

( ゚д゚ )「いや、家帰ったら似たような服作ろうかなぁと思ってな。流石にこれは売って貰えないだろうし」

ミセ;*゚ー゚)リ《作るの!?》

( ゚д゚ )「だってこういうの着たかったんだろ?俺が作ればいつでも着れるじゃないか」

ミセ;*゚ー゚)リ《そ、そりゃそうだけど…作るの大変でしょ?》

( ゚д゚ )「別に?ってか、本当にミセリは何着ても似合うな。流石は俺の親友だ」

ミセ*//-//)リ《もう、ミルナったら!そんなに褒めないでよ!》

( ><)「あーあ、リア充滅びないですかねぇ」

( <●><●>)「これで付き合っていないと言い張るのが恐ろしいですね」

378修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:31:31 ID:nONj0tLY0

o川*゚ー゚)o「んじゃ、みんな衣装着たみたいだし、女子全員で写真撮ろう!」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね、このスマホでだれか写真撮ってくれる?」

( ゚д゚ )「カメラのことなら俺に任せろ」

ミセ*゚ー゚)リ《そうだね、カメラのことならミルナに勝てる人はいないよ!》

川д川「なんかカメラの前に「盗撮」って単語つけたくなりますね…」

( ゚д゚ )「おいこら」

川 ゚ -゚)「まぁ、いいじゃないか。では、頼む」

( ゚д゚ )「おう、んじゃ撮るぞー。はい、チーズ」


カシャ!

379修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:32:11 ID:nONj0tLY0

o川*゚ー゚)o「ありがとうー」

ξ゚⊿゚)ξ「みんなに送っとくわね」

ミセ*゚ー゚)リ《わーい!待受にしよっと!》

川 ゚ -゚)「うむ、バッチリ撮れてるようだな」

( ゚д゚ )「ふふん」

川д川「やっぱり普段から撮ってるだけあって上手ですね」

( ゚д゚ )「貞子、お前のは褒めてるように聞こえないんだが?」

(-_-)「はーい、皆さん。いい写真撮れた所でそろそろ時間です、バスに戻りましょうね」

o川*゚ー゚)o「ひきにゃん先生、今日はこの後どこ行くのー?」

(*-_-)「それは行ってからのお楽しみってことで!」

从 ゚∀从「ヒッキー先生が喜んでるみたいだからご飯関係かな?」

爪'ー`)y-「それ以外思いつかないな」

(-_-)「ふふふ、それはどうかなー?」

380修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:33:11 ID:nONj0tLY0


('A`)「ふわぁあ…よく寝た。みんなグラバー園は楽しめたか?」

( ´_ゝ`)「本当にずっとバスで寝てたんだね、ドックン」

o川*゚ー゚)o「レトロ衣装着たよ!ほら、見て見てー!」

('A`)「ほう、どれどれ…」

('A`)「…」

从 ゚∀从「ツンさん似合ってますよね、先生」

ξ゚⊿゚)ξ「こら、先生を困らせるようなこと聞かないでよ」

('A`)「バスで寝てたのすげぇ後悔だわ、なんだよこの天使は…。あーあ、生で見たかったし一緒に写真撮りたかったなぁ…」

ξ;*゚⊿゚)ξそ「ふわっ!?」

从; ゚∀从「寝起きのせいで本音だだ漏れですね」

o川*゚ー゚)o「いいなー、ツンちゃん愛されてて」

( *´_ゝ`)「キューちゃんだって愛されてるよ!俺に!」

o川*゚ー゚)o「はいはい、ありがとありがとー」

381修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:34:18 ID:nONj0tLY0


(-_-)「長崎の夜景って世界新三大夜景のうちの一つなんだよ」

川д川「へぇ、そうなんですか」

(-_-)「と言うわけで、今から夜景が綺麗な所をバスで巡って行きますー」

爪*'ー`)y-「おおー!ロマンチックだな」

川 ゚ -゚)「あ、早速見えてきたな」

( *^ω^)「おー!教会がライトアップされてるおー」

ミセ*゚ー゚)リ《綺麗だね、ビロード君》

( ><)「ですねー。まぁ、欲を言えばちんぽっぽちゃんと見たかったんです」

382修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:35:11 ID:nONj0tLY0

川 ゚ -゚)「夜景はバスで巡って終わりですか?」

(-_-)「いや、山頂展望台で降りて自由行動があるよ」

ミセ*゚ー゚)リ《あ、もしかして展望台の床に一つだけハートの形をしたイルミネーションがあるとこですか?》

(-_-)「その通り!よく知ってるね」

爪*'ー`)y-「へぇ、楽しみだな!イルミネーション一緒に探そうぜ貞子!」

川*д川「楽しそうですね、一緒に探しましょ」

川; ゚ -゚)(こ、これは!フォックス自然と貞子を誘えてるじゃないか!やりおる…!)

( ^ω^)(貞子を誘うとかじゃなくて、多分本当にハートのイルミネーション探したいだけなんだろうなぁ…)

(*-_-)「2人とも見つけたら教えてね」

爪'ー`)y-「ってか、三人で探せばよくね?」

川д川「それもそうですね、人手が多いほうが良いですし」

(*-_-)「そうだね!じゃあみんなで探そっか!」

川 ゚ -゚)「」

( ^ω^)「やっぱりフォックスは馬鹿だお」

383修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:36:20 ID:nONj0tLY0



('A`)「……」

ξ;゚⊿゚)ξ「先生ー!!」

o川*゚ー゚)o「展望台までの山路、くねくねしてたもんね」

( ´_ゝ`)「うん、俺でも酔うかと思ったくらいだからね。ドックンには生き地獄だったと思うよ」

从; ゚∀从「ドクオ先生、大丈夫ですか?」

('A`)「……俺のことはほっといて良いから、自由行動してこい。せっかくの夜景なんだから」

从; ゚∀从「でも…」

( *´_ゝ`)「んじゃ、お言葉に甘えて…キューちゃん!俺と一緒に夜景楽しもっか!」

o川*゚ー゚)o「いいよー」

( *´_ゝ`)「じゃあ行ってきまーす!」

从; ゚∀从「なんて薄情なんだ…」

ξ゚⊿゚)ξ「高岡くんも皆と一緒に夜景見てきていいわよ。…あ、でも兄者とキュート以外にしたほうがいいかもね」

从 ゚∀从「え?なんで?」

ξ゚⊿゚)ξ「兄者、なんか緊張してたっぽいから」

从; ゚∀从「へ?」

384修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:37:33 ID:nONj0tLY0




o川*゚ー゚)o「兄者くん、夜景すっごく綺麗だね!」

( ´_ゝ`)「そうだね、キューちゃんには負けるけど」

o川*゚ー゚)o「言われなくても知ってた」

( ´_ゝ`)「流石キューちゃん!」

o川*゚ー゚)o「へへん、キューちゃんはなんでも知ってるのだ」

( ´_ゝ`)「なんでも知ってるのかぁ」

o川*゚ー゚)o「なんでも知ってるよー!」

385修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:38:31 ID:nONj0tLY0

( ´_ゝ`)「じゃあ俺がキューちゃんのこと好きなのも?」

o川*゚ー゚)o「何を今更。そんなの私じゃなくても知ってるよ」

( ´_ゝ`)「そっかぁ。キューちゃん、大好きだよ」

o川*゚ー゚)o「はいはい、ありがとねー」

( ´_ゝ`)「本当に好きだよ、キューちゃん」

o川*゚ー゚)o「……なんかいつもとノリが違う気がするのは気のせいかな?」

( ´_ゝ`)「俺はいつでも真剣だけど、今日は何時もよりも真剣なノリではあるかなー」

o川*゚ー゚)o「えーと、じゃあ、つまり…」

( ´_ゝ`)「うん、つまりね」



( ´_ゝ`)「一年生の頃からずっとずっと大好きでした。付き合ってください」


o川*゚ー゚)o「…まじ告白ってことかぁー」

386修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:40:25 ID:nONj0tLY0



从; ゚∀从「兄者がキュートさんに告白ー!?」

ξ゚⊿゚)ξ「まぁ、おそらく。修学旅行に告白って定番よね」

从; ゚∀从「ふ、振られちゃうんじゃないかな、兄者…」

ξ゚⊿゚)ξ「そうねぇ、キュートは誰に告白されても振るし」

从 ゚∀从「え、キュートさんってモテるの?」

ξ゚⊿゚)ξ「同学年には性格ばれてるからアレだけど、年下とか年上にはモテモテよ?ファンクラブもあるし」

从; ゚∀从「ええええ!?いや、まぁ、確かに顔はアイドルみたいだけど…」

ξ゚⊿゚)ξ「まぁ、性格知ってるとね」

从; ゚∀从「顔が良くても兄者なんて一番キュートさんの性格知ってるハズなのに…」

ξ゚⊿゚)ξ「なんか誤解してるみたいだけど…」

从 ゚∀从「誤解?」

ξ゚⊿゚)ξ「兄者はキュートの顔じゃなくて性格に惚れたのよ?」

从 ゚∀从「…いやいや、それはないでしょー」

ξ゚⊿゚)ξ「ちなみに、高校一年生の時のキュートの写真これね」

从 ゚∀从「どれどれっと…」

【o川@-@)o】

从; ゚∀从「!?」

387修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:41:07 ID:nONj0tLY0


o川*゚ー゚)o「兄者くんは私が眼鏡かけてた時から好きだったよね」

( *´_ゝ`)「うん、眼鏡っ子のキューちゃんも可愛かったなぁ」

o川*゚ー゚)o「全然モテてなかったけどね、私。話しかけてくれる男子なんて兄者くんだけだったし」

( ´_ゝ`)「あの時は幸せだったなぁ…キューちゃん独り占めできたし…」

388修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:41:50 ID:nONj0tLY0

( *´_ゝ`)『キュートちゃん!』

o川@-@)o『あ、流石くん』

( ´_ゝ`)『今日もフルートの練習してるんだね』

o川@-@)o『うん、私上手に吹けないから…』

( ;´_ゝ`)『えぇ!?十分上手だと思うけどなぁ』

o川@-@)o『ありがと、流石くん』

( ´_ゝ`)『ねぇ、今日もフルート聞いてていいかな?』

o川@-@)o『別にいいけど…』

( *´_ゝ`)『ありがとう!』

o川@-@)o(変な人…私のフルートなんて聞いて楽しいのかなぁ)

389修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:42:40 ID:nONj0tLY0

o川*゚ー゚)o「毎日フルート聞きに来てたよね」

( ´_ゝ`)「キューちゃんのファンクラブ出来てからは聞きにいけなくなっちゃったけどね…」

o川*゚ー゚)o「兄者くん、ファンクラブの人たちに目つけられてるもんねぇ」

( ´_ゝ`)「別にどうでもいいけどね、俺にとってはキューちゃんさえいればいいし」

o川*゚ー゚)o「あー、一年生の時もそんなこと言ってたね」

390修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:43:21 ID:nONj0tLY0


( ´_ゝ`)『いやぁ、今日も綺麗な音色だなぁ…』

o川*@-@)o『さ、流石くん。良かったら今度の吹奏楽部の演奏会来ない?』

( ;*´_ゝ`)『え!?いいの?』

o川*@-@)o『うん、これチケットだから…』

( *´_ゝ`)『嬉しいなぁ!一生の宝物にするよ!』

o川;@-@)o『いや、そのチケット出さないと会場入れないから…』

( ;´_ゝ`)『そ、そうか。残念…』

391修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:44:11 ID:nONj0tLY0



( *´_ゝ`)『キュートちゃん!演奏会良かったよ!フルート最高だった!』

o川*@-@)o『ありがとう、流石くん。私は下手だったけど、先輩とかの演奏上手だったでしょ?』

( ;´_ゝ`)『あー…ごめん、他の人の演奏は分かんない』

o川;@-@)o『え?分かんないって?』

( ;´_ゝ`)『他の人たちの演奏は全然興味なかったから見ても無いし、聞こうともしなかったんだ。キュートちゃんのフルートの音色だけは聞いてたけど…』

o川;@-@)oそ『ガビーン!?それじゃ演奏会の意味無いじゃん!』

( ´_ゝ`)『あー、そうだね。他の楽器うるさいなぁとしか思わなかったし…キュートちゃんのフルートさえ聞ければ俺は良いかな』

o川;*@-@)o『冗談でもそんなこと言われたら照れちゃうよ…』

( ´_ゝ`)『え、冗談じゃないよ?』

o川;*@-@)o『むむむ…』

392修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:44:59 ID:nONj0tLY0



从; ゚∀从「うーん、ビックリ。今と見た目全然違うね」

ξ゚⊿゚)ξ「でしょ?昔のままのキュートだったらあの二人今頃普通に付き合ってたと思うわ」

从 ゚∀从「それがどうしたらあんな関係に…」

ξ゚⊿゚)ξ「なんていうか、うん…それはね…」

393修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:45:40 ID:nONj0tLY0

( *´_ゝ`)『キューちゃん本当可愛い…』

ξ゚⊿゚)ξ『本当にキュート好きなのね』

( ´_ゝ`)『うん、結婚したい』

ξ゚⊿゚)ξ『まず付き合ってからにしなさいよ…』

( ´_ゝ`)『なんて告白すれば良いかなぁー』

ξ゚⊿゚)ξ『キュート、アイドルヲタだからキュートの好きなアイドルの曲歌いながら告白とか?』

( ´_ゝ`)『絶対に振られるよ、フラグばきばきだよ』

ξ゚⊿゚)ξ『じゃあ「君ならアイドルになれるよ」とか言えば?』

( ´_ゝ`)『…うーん、それちょっと良いかも言ってみる!じゃあね、ツンたん!』

ξ゚⊿゚)ξ『え、冗談だったのに……。ま、いいか』

394修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:46:45 ID:nONj0tLY0

ξ゚⊿゚)ξ「あれは本当に失言だったわ…」

从 ゚∀从「大した失言ではないんじゃない?」

ξ゚⊿゚)ξ「いや、その助言した次の日からキュート変わっちゃったのよ。眼鏡外して、一人称も「私」から「キューちゃん」になったし」

从; ゚∀从「そんなに一気に人が変わるような発言かなぁ、それ」

ξ゚⊿゚)ξ「さぁ?兄者がなんてキュートに言ったかわからないけど、あの日からキュートはモテはじめて今みたいな関係になったのよ」

从 ゚∀从「なんだかなぁ…ますます告白してたら失敗してるんじゃないかと思えてきた」

ξ゚⊿゚)ξ「…そうねぇ」

395修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:47:58 ID:nONj0tLY0


( ´_ゝ`)「キューちゃんとの昔話もいいけど、そろそろ告白の返事欲しいなぁ」

o川*゚ー゚)o「私が兄者くんとねぇ…」

( ´_ゝ`)「うん、俺だけのアイドルになってよ、キューちゃん」

o川*゚ー゚)o「…んー、悪いけど兄者くん、それは無理かなぁ。キューちゃんはみんなのアイドルだからさ」

( ´_ゝ`)「…そっか、そうだよね。キューちゃんは絶対にアイドル歌手になれるよ!ごめんね、変なこと言って」

396修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:48:51 ID:nONj0tLY0
o川*゚ー゚)o「私がアイドル歌手になるのは、まあ、確定だとしてさー。一つ問題があるんだよね」

( ;´_ゝ`)「え?どんな問題?」

o川*゚ー゚)o「いくらキューちゃんでも、いつまでも皆のアイドルではいられないんだよね。飽きられちゃうだろうし、年齢的にもキツくなるだろうし」

( ´_ゝ`)「キューちゃんはずっと愛されるアイドルでいられるとおもうし、どんなに年を重ねても可愛いと思うけどなぁ」

o川*゚ー゚)o「ないない、現実は厳しいんだよ。きっと私も皆のアイドルでいられなくなる時が来るよ」

( ´_ゝ`)「キューちゃん…」

397修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:49:45 ID:nONj0tLY0

o川*゚ー゚)o「…だからその時、皆に飽きられて誰も私のことを見てくれなくなった時、そんな時が来たら兄者くんだけのアイドルになってあげてもいいよ?」

( ;*´_ゝ`)そ「きゅ、キューちゃん、それって、いつかは俺だけのアイドルになってくれるってこと!?」

o川*゚ー゚)o「まぁ、いつになるかわからないし、もしかしたらおばあちゃんになってからかも知れないけどねー」

( *´_ゝ`)「キューちゃんがおばあちゃんになったとしても、キューちゃんはいつまでもたっても俺のアイドルだよ!やったあああ!!」

o川*゚ー゚)o「…馬鹿みたい、ずっと待つ気なの?」

( *´_ゝ`)「もちろん!だって俺は本当にキューちゃん、君さえいれば何にもいらないくらい君のことが大好きなんだから!何年でも何十年でも、ずっとずっと待ち続けるよ 」

o川*゚ー゚)o「…なるべく早く、アイドル歌手になるように努力するよ」

( *´_ゝ`)「キューちゃんの夢が叶うように俺も応援するよー!」

398修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:50:30 ID:nONj0tLY0

o川*゚ー゚)o「あ、そろそろバスに戻らないと」

( ´_ゝ`)「バスの場所まで手繋いでくれてもいいんだよ?」

o川*゚ー゚)o「いくら払う?」

( ;*´_ゝ`)「繋いでくれるの!?ちょ、ちょっと待って、お財布の中身確認するから!」

o川*゚ー゚)o「…」

ギュッ

( ;*´_ゝ`)「…え?」

o川*゚ー゚)o「まぁ、どうせいつかは兄者くんだけのアイドルになるんだし、手くらいタダで繋いであげるよ。ファンサービスの一つとしてね」

( *;_ゝ;)「もう俺死んでもいい…」

399修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:51:11 ID:nONj0tLY0


('A`)「…はっ、今何時だ?」

ξ゚⊿゚)ξ「帰りのバスの発車時刻ですよ、先生」

从 ゚∀从「いっそホテルに帰るまで寝てれば良かったのに…」

o川*゚ー゚)o「全くドックンはどうしようもないねぇ」

( ´_ゝ`)「まぁ、そんな所がドックンのいい所でもあるけどね」

从 ゚∀从「二人ともいつも通りだね」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね、いつも通りね」

ξ゚⊿゚)ξ(兄者の奴、告白しなかったのかしら…?)

400修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:52:22 ID:nONj0tLY0

川д川「はー、クタクタですよ」

ミセ*゚ー゚)リ《でも、ハートのイルミネーション見つかって良かったね》

川д川「そうですね!」

o川*゚ー゚)o「今日は疲れたからお風呂も最高だねぇ」

川 ゚ -゚)「キュート、兄者となんかあったか?」

o川*゚ー゚)o「別にー、いつも通りだよ」

川 ゚ -゚)「なんだつまらん。さっさと告白すりゃいいのに」

o川*゚ー゚)o「なんで私が告白しなきゃいけないのよー」

401修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:53:20 ID:nONj0tLY0
川 ゚ -゚)「他の男からの高価なプレゼントとかは受け取らないくせに、兄者からのプレゼントは受け取ったりしてるから特別扱いしてるのかなぁと」

o川;*゚ー゚)o「そ、そりゃ友達だからね!」

川 ゚ -゚)「この前お前んちいったとき、兄者からもらったプレゼント大事そうに保管してたように思えたが?」

o川;*゚ー゚)o「私の恋バナより、ツンちゃんに話聞きなよ!」

川 ゚ -゚)「確かに。昨日はどんな夜を過ごした?」

ξ゚⊿゚)ξ「秘密」

川 ゚ -゚)「なんだよー、ケチケチするなよー」

o川;*゚ー゚)o「ほっ…やっと解放された」

o川*゚ー゚)o(…)

402修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:54:48 ID:nONj0tLY0


( ;*´_ゝ`)『キュートちゃん!』

o川@-@)o『流石くん、今日はやけにテンション高いね』

( ´_ゝ`)『キュートちゃん、アイドルとか好きなの?』

o川;*@-@)o『え!?あ、まぁ、うん…。私と正反対でいいなぁって…』

( ´_ゝ`)『なにいってるのさ、キュートちゃんなら他のどのアイドルよりも皆に愛されるアイドルになれるよ!!』

o川;@-@)o『えぇ!?私がアイドル?』

( ´_ゝ`)『うん!皆に愛されるアイドル歌手とかなれるよ』

o川;@-@)o(流石くんって、もしかしてアイドル歌手とかがタイプなのかな…?)

( ;´_ゝ`)『…あー、でも皆にキューちゃんとられるのいやだなぁ…。やっぱり取りやめ!キュートちゃん、俺だけのアイドルになってくれない?!』

o川@-@)o(皆に愛されるようなアイドル歌手になれば流石くんも…)

( ´_ゝ`)『…おーい?キュートちゃん、聞いてる?』

o川@-@)o『うん、私頑張って皆に愛されるアイドル歌手になるよ!』

( ´_ゝ`)『いや、あの、だからそれは…』

o川*゚ー゚)o@-@『そのためには、この眼鏡はもう卒業かなぁー』

( ;´_ゝ`)『!!??』

o川*゚ー゚)o『頑張って皆のアイドルになるよ、流石くん…、いや、兄者くん!じゃあ、コンタクト買いに行かなきゃだから今日はもうかえるねー!』

( ;´_ゝ`)『あの、ちょ、まっ…!』


『キューちゃーん!!』

403修学旅行2日目:2015/07/01(水) 06:55:40 ID:nONj0tLY0


o川*゚ー゚)o「皆のアイドルになったら、その時はきっと…」

川д川「きっと?」

o川;*゚ー゚)o「なななんでもない!あは、あははは!」

川д川「変なキュートちゃん…」

404名も無きAAのようです:2015/07/01(水) 06:57:07 ID:nONj0tLY0
修学旅行2日目終了
消費したお題は修学旅行編終わってからまとめてのせます。

405名も無きAAのようです:2015/07/01(水) 07:09:40 ID:PLI1bAJg0
乙!

406名も無きAAのようです:2015/07/01(水) 08:42:38 ID:q3W8/YI20
兄者ぁぁぁぁぁ!!
爆発して欲しいけどオメデトウ!!!!

407名も無きAAのようです:2015/07/01(水) 15:48:01 ID:jxiDINu.0
なんだこれキュートめちゃくちゃ可愛い

408名も無きAAのようです:2015/07/01(水) 17:46:24 ID:LF0Fq4Fs0
兄者が報われタァァァあああ!!

爆発四散しろ!乙!

409名も無きAAのようです:2015/07/05(日) 19:54:23 ID:MASfsnaw0
キューちゃんマジキュート

410名も無きAAのようです:2015/07/16(木) 22:18:25 ID:m6Vz8W8Y0
追い付いた
時事ネタで台風で学級閉鎖おなしゃす

411名も無きAAのようです:2015/07/17(金) 19:29:40 ID:cHm63zTM0
先生パワーでそれるんだよなぁ…

412修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:29:10 ID:./B1hJXk0
(-_-)「ついに修学旅行も最終日ですね、皆さん」

川 ゚ -゚)「今日は昼から自由行動で、夕方空港に集合ということでしたよね」

(-_-)「流石クーさん、その通りです!みなさん、最終日を自由に楽しんできてくださいね。でも、ちゃんと時間通りに空港に来てくださいよー。そうでないとおいて行くことになりますから」

爪'ー`)y-「歩いて帰れるのかな、長崎から自宅まで」

( ^ω^)「時間をかければいけるお」

川;д川「置いて行かれる前提で話さないでくださいよ…」


(-_-)「では皆さん、空港で会いましょうー!」

413修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:30:09 ID:./B1hJXk0
川 ゚ -゚)「さて、どこに行こうか」

( ´_ゝ`)「秘宝館行こうぜ、秘宝館」

( ^ω^)「秘宝館ってなんだお?」

川 ゚ -゚)「もしかしてあのNo.1と名高い秘宝館に行きたいのか?」

( ´_ゝ`)「流石クーちゃん、わかってるー」

爪'ー`)y-「なんか秘宝館とかいいな、探検隊作って行こうぜ!」

( *^ω^)「おー!それは楽しそうだお!秘密の宝を探し出す旅に出るおー」

川 ゚ -゚)「貞子、お前はどうする?」

川;д川「なんか嫌な予感がするのでやめておきます」

川 ゚ -゚)「ははは、するどいな」

( ´_ゝ`)「とりあえず制服だとやべぇから浴衣に着替えようぜ。変装用に持って来たんだ」

( *^ω^)「変装とか、ますます面白くなってきたお!」

爪'ー`)y-「お土産いいのあったら買ってくるぜ、貞子!」

川д川「いや、結構ですので…。楽しんできてください」

414修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:30:58 ID:./B1hJXk0

ミセ*゚ー゚)リ《あ、貞子ちゃん》

川д川「ミセリちゃんと皆さん」

( ゚д゚ )「ビロードが異文化コミュニケーションを取りたいとかいうから今から異文化巡りをしようとおもうんだが、一緒にどうだ?」

( ><)「長崎だから普段は触れらない異文化を学べるチャンスかと思いまして!」

( <●><●>)「私たちと行動することこそ、知識人の貞子さんにはピッタリかと思いますが?」

川д川「嬉しいお誘いですが、一人でどうしても行きたい所があるんです」

ミセ;*゚ー゚)リ《一人で?大丈夫なの?迷子にならない?》

川д川「大丈夫ですよ、いざとなったらタクシー使いますし」

( ゚д゚ )「そうか。気をつけろよ」

川д川「えぇ、ではまた後で」

415修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:31:44 ID:./B1hJXk0

o川;*゚ー゚)o「き、緊張するー!」

ξ゚⊿゚)ξ「良かったわね、大好きなアイドルのライブチケットとれて」

o川*゚ー゚)o「うん!でも、いいの?ツンちゃん私になんか付き合って…」

ξ゚⊿゚)ξ「私もライブ行ってみたかったし構わないわ」

o川*゚ー゚)o「でも折角の修学旅行なのに」

ξ゚⊿゚)ξ「ライブには元々興味あったからいいのよ。…それに、あんたが隣に居ないならどんなとこまわっても楽しくないし」

o川*;ー;)o「つ、ツンちゃんがデレたっ…!」

ξ゚⊿゚)ξ「はいはい、良いから楽しい思い出作りしましょー」

o川*;ー;)o「うん!ツンちゃん大好き!」

ξ゚⊿゚)ξ「そりゃどうも」

416名も無きAAのようです:2015/09/09(水) 05:32:17 ID:3Uu9rEdE0
ktkr

417修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:32:29 ID:./B1hJXk0


(-_-)「やっぱり空港が一番お土産揃ってますね」

('A`)「満足のいくお土産はかえたか?」

(;-_-)「はい!あり過ぎてお財布の中がさみしいことになってますよー」

('A`)「どうせほとんど自分で食う用だろうが」

(-_-)「ははは、そうなんですけどね。あ、でも、ロマネスク先生とペニサス先生にも買いましたよ!」

('A`)「おー、俺もペニサスのお土産にゼクシィ買ったぜ」

(;-_-)「本当に怒られますよ?」

('A`)「アイツからかうの楽しいから仕方ない」

(-_-)「好きな子いじめちゃう小学生男子みたいですね」

('A`)「ねーよ。それにしても、ペニサスもはやく結婚すりゃいいのになぁ」

(-_-)「ペニサス先生にはロマネスク先生がいるし、大丈夫ですよ」

418修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:33:11 ID:./B1hJXk0

('A`)「ヒッキーはペニサス狙ったりしねぇーの?」

(;-_-)「え!?僕がペニサス先生をですか!?」

('A`)「仲良いし、ペニサスはお前のこと気に入ってるみたいだし、いいんじゃねーの?」

(;-_-)「いきなりそんなこと言われても…うーん」

('A`)「悪りぃ悪りぃ。ペニサスが相手じゃ誰だって嫌だよな」

(;-_-)「ペニサス先生がどうとかよりも、僕が誰かと付き合ったり結婚したりというのが想像つきませんね」

(;'A`)「えー、なんだそれ。もしかして初恋もまだとかなのか?」

(-_-)「初恋、ですか」

('A`)「そうだよ、初恋。思い出してみろよ」

419修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:35:01 ID:./B1hJXk0
(-_-)「初恋……」

('A`)「高校生とか大学生の時に恋愛の一つや二つあったろ?」

(*-_-)「あ、それなら勉強に恋してました!」

('A`)「べ、勉強…?」

(*-_-)「はい!色んな本を読んで勉強して知識が身に付くのが楽しくて楽しくて!」

(;'A`)「やっぱりお前、変わってんなぁ…」

(-_-)「そうですかね?」

('A`)「…今の話聞いて思ったけど、貞子とお前ってなんか似てるな」

(-_-)「え?僕と貞子さんが?」

('A`)「去年アイツの担任だった時に似たようなこと言われたよ」

(-_-)「なんて言われたんですか?」

('A`)「前の高校生活はどんなだった?って聞いたら、『別に何もありませんでしたよ。私には勉強しかなかったし、これからもそうですので』ってな」

(-_-)「…そうですか」

('A`)「まぁ、でも今は楽しそうに学校通えてるし本当よかったよ。お前のおかげだな」

(-_-)「そんなことは…あはは」


(-_-)(…そういえば貞子さん、今頃何してるのかな)

420修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:36:07 ID:./B1hJXk0



「…ふふふ、我ながら完璧ですね」

ζ(゚ー゚*ζ「どっからどうみても私が貞子だとは気付かないですね、これなら!」

ζ(゚ー゚*ζ「これだけ変装すればあの子だって気付かないはずです!」

ζ(゚ー゚*;ζ「…本当は会うべきじゃないんだろうけど、元気にしてるかどうかだけ確認をね、うん」


ζ(゚ー゚*ζ「さーて、お目当ての本屋さんはーっと…」

421修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:37:03 ID:./B1hJXk0


「お、おい、そこの赤いリボンの二つ結びのあんた!」

ζ(゚ー゚*;ζ「は、はい!?私でしょうk…」

ζ(゚ー゚*ζ「…あなたは」


(; ^ν^)「やっぱり…」

ζ(゚ー゚*;ζ(この人、確か私に痴漢した人…。なんでここに!!?まさか逆恨みとか……!?)


(; ^ν^)「こ、この前は悪かった!つい出来心で…本当すまん!」

ζ(゚ー゚*;ζ「…え?」

422修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:40:10 ID:./B1hJXk0


( ^ν^)「まさかまたあんたに会えるとは思わなかった」

ζ(゚ー゚*ζ(私は一生会いたくなかったんですがねぇ…)

( ^ν^)「あ、名乗り忘れてたが俺は卯速ニュッだ、この前は本当に悪かったな。お詫びにそこの喫茶店で奢らせてくれないか?」

ζ(゚ー゚*;ζ「え、いや、あの、その」

(; ^ν^)「やっぱりそんなんじゃ許して貰えないよな。くそ、謝罪なんてしたことねぇからよく分からん…」

ζ(゚ー゚*;ζ「別に謝罪なんてもういいですよ。それよりもなんで長崎に?」

( ^ν^)「修学旅行で来ててな。あ、ちなみに俺の通う学校は名門校で、俺はそこで常に学年主席なんだ」

ζ(゚ー゚*ζ(名門校の学年主席が痴漢って…ろくでもない学校ですね)

423修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:41:58 ID:./B1hJXk0

( ^ν^)「俺、この前は本当に悪いことしたと思ってるんだ」

ζ(゚ー゚*ζ「まぁ、はい…」

( ^ν^)「それでお詫びといっちゃなんだがよ」

ζ(゚ー゚*ζ「だからお詫びなんて…」


( ^ν^)「お詫びに名門校で、学年主席の彼氏とかいらね?」


ζ(゚ー゚*ζ

ζ(゚ー゚*ζ「…えーと」

( ^ν^)「将来有望だぞ」

ζ(゚ー゚*ζ「はは、ははは。ちょ、ちょっとトイレ行って来ます」

( ^ν^)「そうか、トイレの入り口で待ってるわ」

424修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:42:51 ID:./B1hJXk0


ζ(゚ー゚*ζ(さてと)

ζ(゚ー゚*ζ(痴漢に告白されてしまった…)

ζ(゚ー゚*;ζ(人生初の告白が変装中でしかも痴漢からって…最悪だなぁ)

ζ(゚ー゚*;ζ(そんなことより、いつまでもトイレにいるわけにも行かないし、何か打開策を…)

ζ(゚ー゚*;ζ(なんか変装でもしてあの人にばれないようにトイレから出れれば良いんだけど)

ζ(゚ー゚*ζ「…ん?変装?」

425修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:43:55 ID:./B1hJXk0



( ^ν^)「遅いな…、化粧でも直してんのかな」

川д;川 コソッ

( ^ν^)「…」

川д;川(ガン見されてるけど、服も変えたしこれならバレないはず…!)コソコソッ

( ^ν^)「おい」

川д;川「あ!あの、赤いリボンの女の子ならお化粧直しを…」

( ^ν^)「なんでテメェがこんな所に居るんだよ、土井貞子」

川;д川「……!?」

426修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:47:11 ID:L3UaGDQE0

( ^ν^)「どこのエリート学校に行ったかと思ってたのに、その制服…聖vipのじゃねーか」

川;д川「…」

( ^ν^)「にしても久々だな、それにそんな馬鹿校に行ったとは思ってなかったぜ。まぁ、お前が居なくなったおかげで学年主席は俺のものになったがな」

川;д川「それってつまり、あなたはシベリアの生徒…!?」

( ^ν^)「……は?」

川;д川(シベリアの生徒も来ているなんて…これは厄介なことになる前にさっさと空港に行った方が良さそうですね)

川д川「では、私は急ぎますのでお達者で…」

( #^ν^)「ちょっと待て!!」

川;д川「は、はい?!」

( #^ν^)「お前まさか、俺のこと覚えてねぇーのか!?」

川;д川「…え、あ、いや、覚えてますよ!」

( #^ν^)「明らかに覚えてなかっただろ!ふざけんな!お前、中学の頃からずっと同じクラスだっただろうが!」

川;д川「ええ!?そうだったんですか?」

( #^ν^)「…やっぱり覚えてなかったんじゃねーか」

川д川「あ」

427修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:49:18 ID:./B1hJXk0

(-_-)「お土産買い終わっちゃうと暇ですねー」

('A`)「…ありゃ?」

(-_-)「どうかしたんですか?」

('A`)「いや、シベリア大学付属高校の制服着てる奴がちらほらいるなぁと」

(-_-)「シベリア…」

('A`)「あの名門校と修学旅行同じ場所だったんだなー」

(-_-)「シベリアって、貞子さんと高岡君が転校してきた学校ですよね」

('A`)「あぁ、そうだな」

(;-_-)「…貞子さん、大丈夫かな」

('A`)「なぁに、大丈夫だろ。貞子だって他の奴らといるだろうし、絡まれたりとかはないさ」

(-_-)「…きっと何か問題が起きても誰かが助けてくれますよね」

('A`)「心配しすぎなんだよ、ヒッキーは」

(;-_-)「そうですよね、あははは」

428修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:50:01 ID:./B1hJXk0



( #^ν^)「ふざけやがってふざけやがって…!」

川д川「…すいません」

( #^ν^)「俺はな!!入学当初から、いつもいつもいつもお前のせいで二位だったんだよ!お陰であだ名は「万年2位」だった!」

川д川「えーと、なんかそれは申し訳ないことをしてしまいましたね」

( #^ν^)「俺は努力してお前を抜かすために勉強し続けた!中学三年間は一度も抜くことが出来なかったから、高校の三年間では抜かしてやろうと思ったのに、それなのにお前は…!!」

429修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:50:52 ID:./B1hJXk0


川д川『失礼しました』ガラッ

(; ^ν^)『おい、土井!お前、転校するって本当か!?』

川д川『…えぇ、まあ』

( #^ν^)『ふざけんな!お前、不登校になってやっと帰ってきたと思ったら転校だと!?俺はずっとお前を負かすために努力してきたんだぞ!勝ち逃げする気かよ!』

川д川『勝ち逃げ…?何の話か分かりませんが、私に関わらない方がいいかと思いますが』

( ^ν^)『…ってか、何で転校するんだよ、この学校のレベルが低いからか?』

川д川『貴方に教える義理はありません』

( #^ν^)『なんだと!』

川д川『…それにしてもビックリしました。この学校にまだ私に話し掛けてくる人がいるなんて』ボソッ

( ^ν^)『あ?』

川д川『…何の話かまったく分かりませんでしたが、これからも努力し続けて頑張ってくださいね』

( ^ν^)『…お前が居ないなら、努力しなくても俺がこの学校のトップに決まってんだろ、くそが』

430修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:52:14 ID:./B1hJXk0

川д川「あー…確かに転校の手続きした時にそんなことがあったような」

( #^ν^)「それすらも忘れてるとはな」

川д川「すいません。でも、私が居なくなったんだから貴方がトップなんでしょう?」

( ^ν^)「当たり前だろ、お前以外は俺の敵にならねーよ」

川д川「ならよかったじゃないですか、トップになれて」

( ^ν^)「そりゃあトップになれて嬉しいさ。でもな、お前が居なくなって俺がトップになったというのに、いつまでもお前は俺の邪魔をしてるんだよ」

川д川「邪魔をした覚えはないのですが…」

( #^ν^)「お前が勝ち逃げしたせいで、『土井貞子がいないから一位になれているだけ』と馬鹿にされるんだよ!」

川д川「なるほど」

( #^ν^)「…なぁ、土井。お前はいつまでたっても万年2位の気持ちが分かるか?一番じゃなきゃ意味がねーんだよ」

川д川「…そんなことは」

( ^ν^)「一番じゃなきゃ、ライバルだと思ってた奴に名前すら覚えてて貰えないんだぜ?」

川;д川「それは、その…」

431修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:53:24 ID:./B1hJXk0

( ^ν^)「馬鹿らしい。まさか存在すら認知してもらえてなかっただなんて、滑稽だよな」

川;д川「ごめんなさい」

( ^ν^)「…傷でも付ければ、俺のこと意識するようになるのか?なぁ、土井」

川;д川「お、落ち着いてください!!もう二度と忘れませんから!!」

( ^ν^)「…忘れるもなにも、最初から眼中になかったくせに」

川;д川「ちょ、近付かないで下さ…」


「あれ?そこにいるのは万年2位のニュッじゃないか」


( #^ν^)「あ!?今は学年首席だっつーの!!」

( ;^ν^)「って、お前は…」

川;д川「あ…」

432修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:55:25 ID:./B1hJXk0

从; ゚∀从「えっ、ニュッだけじゃなくて貞子もいるじゃないか!2人でなにしてるの?」

( ^ν^)「別にお前には関係ねーだろ」

川;д川「た、高岡くん!助けてください」

从; ゚∀从「ニュッ、お前もしかして貞子いじめてるの?」

( ^ν^)「どちらかというと精神的にやられたのは俺の方なんだけどな…」

从# ゚∀从「いくら中学からの仲だとしても、貞子をいじめるのは許さないぞ!」

( ;^ν^)「…なんだと?」

从 ゚∀从「そういう訳だから、貞子は返してもらうよ。そろそろ空港に向かわなきゃいけない時間だしね。いこう、貞子」

川;д川「は、はい!」

(; ^ν^)「ちょ、ちょっと待て!」

从 ゚∀从「悪いけど待てないよ。じゃあね、ニュッ。久々に顔見れてよかったよ」

(; ^ν^)「…」

433修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:57:11 ID:L3UaGDQE0


o川*@∀@)o「ライブ最高だったぁああ!!」

(;'A`)「キュート、なんで一年の時の姿に…」

ξ゚⊿゚)ξ「アイドルのライブに行く時の彼女なりの正装らしいです」

('A`)「これが正装なのか…」

(* ´_ゝ`)「眼鏡っ娘キューちゃん、最高っ…!」

( ;><)「兄者くんのキュートさんに対するフィルターはんぱないんです…」

434修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:58:56 ID:L3UaGDQE0

(-_-)「…貞子さんと高岡君、まだかなぁ」

( ^ω^)「もしかして2人でデートとかしてたりして…」

爪;'ー`)y-「そそそそんなまさか!」

( ´_ゝ`)「それは無いと思うよ?ハインはシベリアの奴と遊んでくるって言ってたし」

('A`)「ハインの奴、制服いまだにシベリアのだから紛らわしいな」

川 ゚ -゚)「シベリアの集合写真に紛れて写真に写ったら、心霊写真の出来上がりですね」

(; ´_ゝ`)そ「なるほど、それ目当てで…!」

从; ゚∀从「そんな訳ないだろう」

( <●><●>)「やっと来ましたか。遅かったですね、お二人とも」

川д川「まぁ、ちょっと色々ありまして…」

川 ゚ -゚)「行きたい所には行けたのか?」

川д川「残念ながら、今回は行けませんでした。そっちはどうでしたか?」

川 ゚ -゚)「ふふふ、聞きたいか?」

( ^ω^)「貞子、聞かないでくれお」

爪'ー`)y-「やめてくださいお願いします」

( ´_ゝ`)「俺らにはまだ早すぎたのさ…」

川;д川「そ、そうですか」

435修学旅行3日目:2015/09/09(水) 05:59:40 ID:L3UaGDQE0

(;-_-)「貞子さん。色々って、絡まれたりでもしたの?」

川д川「絡まれたというか、なんというか…」

从 ゚∀从「昔のクラスメイトに絡まれてたけど、俺が仲裁に入ったんで何事もなく終わったのでご心配なく」

(;-_-)「えっ!?大丈夫だったの?」

川д川「高岡君が助けてくれたので怪我一つありませんよ」

(;-_-)「そっか、ならよかった…」

从 ゚∀从「ヒッキー先生が心配しなくとも、どんなことがあっても貞子は俺が守りますから大丈夫ですよ」

(*-_-)「そっか、高岡君は頼もしいなぁ」

川;д川「嬉しいですけど、気持ちだけで結構ですので…」

436修学旅行3日目:2015/09/09(水) 06:00:42 ID:L3UaGDQE0


('A`)「おい、そろそろ飛行機に乗るぞー」

(-_-)「おっと、皆さん揃ってますか?」

(; ^ω^)「点呼取ったのに一人足りないお」

( ><)「あ、それミセリさんかと」

ミセ*゚ー゚)リ こくり

爪;'ー`)y-「スピーカーまた引っかかったのか…」

(*-_-)「じゃあ全員揃ってるようですし、帰りましょう!」

437修学旅行3日目:2015/09/09(水) 06:01:23 ID:L3UaGDQE0



川д川「…」


( #^ν^)『…なぁ、土井。お前はいつまでたっても万年2位の気持ちが分かるか?一番じゃなきゃ意味がねーんだよ』

( ^ν^)『一番じゃなきゃ、ライバルだと思ってた奴に名前すら覚えてて貰えないんだぜ?』

川д川「申し訳ないこと、しちゃいましたね…」

爪'ー`)y-「何が?」

川д川「…いえ、なんでもありませんよ」

爪'ー`)y-「ふーん?」

438修学旅行3日目:2015/09/09(水) 06:02:14 ID:L3UaGDQE0





( ^ν^)「……」

(* ^Д^)「修学旅行楽しかったな!もう帰りの飛行機だなんて、あっという間だったよなぁ」

( ^ν^)「そうだな」

(; ^Д^)「…なんだよ、楽しく無かったのかー?ってか、自由時間わざわざ私服に着替えてお前一人で何してたんだ?」

( ^ν^)「それはライブ……いや、そんなことより聞きたいことがあるんだが」

( ^Д^)「聞きたいこと?」

( ^ν^)「…白髪で、高岡って名字の奴、中高一貫クラスにいたか?」

(; ^Д^)「はぁ?何を言い出すかと思えば…」

439修学旅行3日目:2015/09/09(水) 06:03:02 ID:./B1hJXk0






( ^Д^)「高岡なんて生徒、そもそもシベリアには居ないだろ」

( ^ν^)「……だよな」

440名も無きAAのようです:2015/09/09(水) 06:04:51 ID:Hg63IJdw0
やっぱりホラーじゃないか

441名も無きAAのようです:2015/09/09(水) 06:07:52 ID:./B1hJXk0
修学旅行編、終わり。
消化したお題。
まくら投げ
覗き
おやつ
猥談
見回り
アイドル
迷子
財布
秘宝館
探検隊
異文化コミニュケーション
自由行動
集合
点呼

442名も無きAAのようです:2015/09/09(水) 06:16:10 ID:./B1hJXk0
おまけ。
今年も百物語参加させて頂きました。この作品でも百物語に参加したかったけど、修学旅行編が間に合わなかったので皆のホラー耐性についてのイラストだけでも書いてみたり

http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1802.jpg
1.お化け屋敷にて
2.ホラゲー
3.映画館にてホラー映画
4.自宅にてホラー映画

443名も無きAAのようです:2015/09/09(水) 06:16:23 ID:3Uu9rEdE0

ハインまさか……

444名も無きAAのようです:2015/09/09(水) 07:16:06 ID:X.6iq88o0
えっ?…………えっ!?ハイン……

修学旅行編面白かった!長崎行ってみたくなったよ。
乙でした

445名も無きAAのようです:2015/09/09(水) 13:05:29 ID:AMmQmk0Y0
おつ

446名も無きAAのようです:2015/09/10(木) 00:22:37 ID:3mFlFFf.0
弟者が存在する以上ホラーではない

よな?な?

447名も無きAAのようです:2015/10/20(火) 10:49:28 ID:zaq1DvXg0
ミセ*゚ー゚)リ《もうすぐハロウィンだねー》

川д川「そういえばそうですね」

( ゚д゚ )「貞子は何の仮装するんだ?」

川д川「え、しませんけど」

(; ゚д゚ )「駄目だろ!この学校には生徒会主催のハロウィン仮装パーティがあるんだぞ」

川;д川「そうなんですか!?」

ミセ*゚ー゚)リ《そっかぁ、知らなかったんだね》

( ゚д゚ )「まぁ、まだ間に合うだろう。ちゃんと用意しておけよ?」

川д川「2人はもう決めてあるんですか?」

ミセ*゚ー゚)リ《私はミルナにお任せで作って貰うつもり》

( ゚д゚ )「貞子のも何か作ってやろうか?衣装の指定はできないがな!」

川д川「ミルナ君のオススメ衣装ってのがちょっと怖いのでお断りします、気持ちだけ受け取っておきます」

( ゚д゚ )「残念、貞子にピッタリのキャラクターがいるからそれの衣装作ろうと思ったのに…」

川д川(断って本当に良かった)

448名も無きAAのようです:2015/10/20(火) 10:50:12 ID:zaq1DvXg0



( ゚д゚ )「…んじゃ、今日の委員会はこれで終わりということで」

ミセ*゚ー゚)リ《今日も貞子ちゃんは図書室行くの?》

川д川「そうですね、あ、戸締りはやっておきますよ」

( ゚д゚ )「そうか、ありがとな。じゃあ、また明日」

ミセ*゚ー゚)リ《バイバーイ》

川д川「はい、また明日」

449名も無きAAのようです:2015/10/20(火) 10:50:58 ID:zaq1DvXg0

川д川「…さて、戸締りも完了したし図書室に」

从 ゚∀从「あ、貞子!」

川д川「高岡君」

从 ゚∀从「今から帰るのかい?」

川д川「いえ、図書室に行こうかなぁと」

从 ゚∀从「…またヒッキー先生と帰るの?」

川д川「日課みたいなものですからね」

从 ゚∀从「それってどうなのかなぁ…」

川д川「え?」

450名も無きAAのようです:2015/10/20(火) 10:51:43 ID:zaq1DvXg0

从 ゚∀从「いや、教師と生徒が毎日一緒に登下校するのって客観的に考えるとちょっと違和感を感じたりすることもあるんだよね」

川;д川「そう、ですかね?」

从 ゚∀从「例えばシベリアにいた時貞子とヒッキー先生みたいな関係の教師と生徒が居たらって考えたら客観的に見れるんじゃないかな」

川д川「……そうやって考えてみると非常に異常な関係ですね」

从 ゚∀从「でしょう?だからちょっと気になってね…って、図書室行くんだったよね。引き止めてごめんね」

川д川「…今日はトソン先生に伝言して、帰ることにします」

从* ゚∀从「そう?じゃあ一緒に帰ろうよ」

川д川「はい」

451名も無きAAのようです:2015/10/20(火) 10:52:23 ID:zaq1DvXg0


(゚、゚トソン「あ、貞子さん。こんにちは」

川д川「今日はもう帰るので、ヒッキー先生が来たら伝えてくれると嬉しいんですけど…」

(゚、゚トソン「あらそうなんですか、分かりました」

从; ゚∀从「あ、トソン先生。この前は図書室で寝ちゃってすいませんでした」

(゚、゚トソン「貞子さんなんていつも寝てますから大丈夫ですよ」

川;д川「あー、すいません…」

(゚、゚トソン「図書室でいつも寝ている姿ばかり見ているので、貞子さんが首席というのがちょっと不思議に感じますね、睡眠学習でもしてるんですか?」

川д川「もしかしたらそうなのかも…?」

从 ゚∀从「流石貞子だね!」

(゚、゚トソン「認めちゃうんですね…」

452名も無きAAのようです:2015/10/20(火) 10:53:47 ID:zaq1DvXg0

(゚、゚トソン「あ、そういえば高岡君」

从 ゚∀从「なんですか?」

(゚、゚トソン「オススメの本が入荷されましたよ、これとかどうです?」

从; ゚∀从「狂本クルウの新刊ってことは、バットエンドじゃないですか。僕バットエンドは嫌いなんですよ…」

(゚、゚トソン「たまにはバットエンドの作品も読めばいいのに。それにバットエンドも読めればオススメの作品もっとあるんですけどね」

从; ゚∀从「えぇー…嫌じゃないですか、バットエンドなんて。童話ですら僕はハッピーエンドしか読みたくないですよ」

(゚、゚トソン「でも、貞子さんはバットエンドばかり読んでますよねぇ」

从; ゚∀从「え、そうなの?」

川д川「どっちも読みますけどね、程よく」

从; ゚∀从「ううーん…、じゃあ今度そっち系も読んでみますよ」

(゚、゚*トソン「ハッピーエンドもバットエンドもオススメは沢山ありますので、是非!」

453名も無きAAのようです:2015/10/20(火) 10:54:37 ID:zaq1DvXg0


从; ゚∀从「はー、やっと解放されたね…」

川д川「トソン先生はオススメの本の話になると人が変わりますから」

从 ゚∀从「司書さんまで変わってるんだなぁ、この学校は」

川д川「あ、変わってるという単語で思い出しました。ハロウィン仮装パーティがあるそうですよ」

从; ゚∀从そ「えぇ!?そうなの!?」

川д川「まぁ、まだ日にちはありますけど何か考えないとですね」

从 ゚∀从「貞子は何にするつもりなの?」

川д川「うーん、文化祭で私がデザインしたアリスの衣装でも良いかなぁとは思ってるんですけどね」

从* ゚∀从「貞子がデザインした衣装とかいいなぁ、俺も貞子デザインの衣装とか欲しい」

川д川「ちゃんと既製品買うべきですよ、私のデザインなんかより」

从 ゚∀从「貞子のデザインだからいいんじゃないか」

川д川「落書き程度ならアレですけど、絵を描くのそんなに好きじゃないので…」

从 ゚∀从「え…?」

川д川「では、家に着きましたので、また明日」

从; ゚∀从「あ、うん、また明日…」

454名も無きAAのようです:2015/10/20(火) 10:55:26 ID:zaq1DvXg0

(-_-)「失礼しまーす」

(゚、゚トソン「あ、貞子さんなら高岡君と帰りましたよ」

(-_-)「え、そうなんですか?あの二人最近仲良しだなぁ」

(゚、゚トソン「寂しいんですか?」

(-_-)「そうですねぇ…でも、二人が仲良しなら何よりですよ。あ、寂しさを埋めるために何かオススメの本ありますか?」

(゚、゚トソン「ヒッキー先生にオススメする本はありませんよ。むしろ何かオススメして欲しいです」

(-_-)「まぁ腐っても国語教師ですからね。オススメの本、今度考えておきますよ」

(゚、゚トソン「ふふっ、楽しみにしてますよ、先生」

455名も無きAAのようです:2015/10/20(火) 10:58:22 ID:zaq1DvXg0
消費したお題
睡眠学習

456名も無きAAのようです:2015/10/20(火) 11:13:33 ID:5IeBJGCk0
ひっさびさだなぁ
はじめてじゃない?ヒッキーが国語教師って言ったの?
おつ

457名も無きAAのようです:2015/10/20(火) 18:03:00 ID:DpXXK88s0

ヒッキーつくづく万能だなあ

458名も無きAAのようです:2015/10/20(火) 20:17:29 ID:4K1/mk/k0


ハインがじわじわと

459名も無きAAのようです:2015/10/23(金) 00:27:04 ID:e67s8L5A0
首席と主席、バッドエンドとバットエンドで表記揺れがあるのは仕様なのかね
あと>>30の飛び込じゃったって所は脱字?

460名も無きAAのようです:2015/10/23(金) 16:23:13 ID:Tlwt7iWw0
>>459
仕様ではなくミスですね…。
それと、>>30は飛び込んじゃったが正しいですね、脱字です。

461名も無きAAのようです:2015/10/23(金) 20:16:42 ID:e67s8L5A0
>>460
表記揺れはそれぞれ首席、バッドエンドが正しい表記でおk?
それで良ければグレーゾーンさんに修正依頼してこようと思ったけど依頼は>>1がした方が良いかね

462名も無きAAのようです:2015/10/24(土) 00:00:16 ID:Wx273VwE0
>>461
そうですね、その通りです。
修正依頼は作品が完結したら、依頼するかもしれません。
ありがとうございます。

463名も無きAAのようです:2015/10/24(土) 05:30:07 ID:jvZ2nLjQ0
( ^ω^)「今日のお昼何を食べようか悩むおー」

川 ゚ -゚)「登校中の時点からもうお昼ご飯のことを考えるとは流石ブーンだな」

( ^ω^)「早め早めに何事も考えて置いた方が上手く行くお」

川 ゚ -゚)「それが分かっているならテスト勉強も早めに準備すればいいのに…ん?」

( ^ω^)「どうかしたかお?」

川 ゚ -゚)「あれ貞子とハインじゃないか?」

( ^ω^)「ハイン?ヒッキー先生じゃなくて?」

川 ゚ -゚)「あんな目立つ制服と髪の毛はハインしかいないだろ。ほら、あれ」

( ^ω^)「…おー、確かにあれはハインだおね」

川 ゚ -゚)「ふーむ?」

464名も無きAAのようです:2015/10/24(土) 05:30:48 ID:jvZ2nLjQ0

(-_-)「あ、2人ともおはよー」

川 ゚ -゚)「噂をすればヒッキー先生」

(-_-)「え?僕の噂してたの?」

( ^ω^)「さっき前を貞子とハインが歩いてたんだお」

川 ゚ -゚)「何時もならヒッキー先生と登校してるのに何故かなぁと」

(-_-)「あぁ、そのことね」

川 ゚ -゚)「どういうことなんですか?」

465名も無きAAのようです:2015/10/24(土) 05:31:44 ID:jvZ2nLjQ0


(-_-)「僕が貞子さんの登下校のお供をクビになっちゃっただけだよ」


( ^ω^)「なーんだ、そうだったのかお」

川 ゚ -゚)「いやぁ、びっくりさせないでくださいよー」

(-_-)「あはは、ごめんごめん」

川; ゚ -゚)「いや、ちょっと待ってください!どういうことですか!?」

(; ^ω^)「クビって、何事だお!?」

(-_-)「大丈夫だよ、僕の代わりに高岡君が毎朝迎えに行ってくれるみたいだし」

川; ゚ -゚)「なんでヒッキー先生の代わりにハインがそんなことをするんですか!」

(; ^ω^)「そんなのおかしいですお」

(-_-)「そう言われてもなぁ、貞子さんがそれを望んでるんだから仕方ないよ」

川; ゚ -゚)「貞子が…?」

(-_-)「うん、さっき迎えに行った時に…」

466名も無きAAのようです:2015/10/24(土) 05:32:24 ID:jvZ2nLjQ0

(;-_-)『ゴキブリ退治してたらちょっと遅れちゃった、ごめんねー、貞子さん!』

川;д川『…あ、ヒッキー先生』

从 ゚∀从『ヒッキー先生、おはようございます』

(-_-)『おはよー2人とも…って、高岡君も来てたの?』

从 ゚∀从『えぇ、今日からは僕が貞子と一緒に行こうかと思いまして』

(-_-)『え?』

467名も無きAAのようです:2015/10/24(土) 05:33:22 ID:jvZ2nLjQ0
从 ゚∀从『登下校を教師と生徒が一緒にするのはやっぱりおかしいです、これは贔屓です。貞子がいつそう言われてしまうか分からないし、先生も贔屓教師と言われてしまう危険性もあります』

川;д川『…』

从 ゚∀从『だから今日からは先生の代わりに僕が貞子と登下校を一緒にしますので、先生は安心してください』

(-_-)『んー…貞子さんも僕とより高岡君の方が気楽なのかな?』

川;д川『えっと、それは、その』

从 ゚∀从『そうにきまってます。なんたって僕と貞子はシベリアの時からの友達なんですから!』

(-_-)『…そっか。じゃあ高岡君、よろしくね』

从 ゚∀从『はい、任せてください』

(-_-)『じゃあ貞子さん、また後で教室で会おうね』

川;ー川『…』

468名も無きAAのようです:2015/10/24(土) 05:35:00 ID:jvZ2nLjQ0

(-_-)「…と言うわけで、今さっきクビになったばかりなんだよね」

( ^ω^)「どうして自転車に乗ってる先生の方が遅いんだお」

(-_-)「お昼ご飯買いに寄り道してて…」

( ^ω^)「なるほどだお。…ところで」

川 ゚ -゚)「…」

(; ^ω^)「…クー、落ち着けお。表情変わらないのにオーラが怖いお」

川 ゚ -゚)「ハインの奴、一体何を考えているんだ」

(-_-)「高岡君はいつだって貞子さんのことを思って行動してるんだと思うよ」

川# ゚ -゚)「それが異常だって言ってるんですよ!転校して来た理由だって貞子を追いかけて来たとかふざけたこといってるし…!」

(-_-)「よほど大切なんだろうね、高岡君にとって貞子さんは」

( ^ω^)「それは分かるけど、ハインに対して貞子の方は距離がある感じはするお」

川# ゚ -゚)「貞子の何だって言うんだ、アイツは!」

(-_-)「…」

469名も無きAAのようです:2015/10/24(土) 05:36:57 ID:jvZ2nLjQ0


从 ゚∀从「ちゃんと毎朝起こしに行くから安心してね、貞子」

川д川「…高岡君」

从 ゚∀从「なんだい?貞子」

川;д川「高岡君はどうしてそこまで私のことを?」

从 ゚∀从「僕が君のファンであり、友達だからだよ、貞子」

川;д川「そう、ですか…」

470名も無きAAのようです:2015/10/24(土) 05:37:37 ID:jvZ2nLjQ0
消費したお題
ゴキブリ

471名も無きAAのようです:2015/10/24(土) 08:38:33 ID:k.gWGeeY0
おつおつお

472名も無きAAのようです:2015/10/24(土) 08:43:44 ID:9tgz4OvY0
おつだけど

なんか怖くなってきたな

473名も無きAAのようです:2015/10/24(土) 09:41:24 ID:fcjYKyWY0
どうなるのか

474名も無きAAのようです:2015/10/24(土) 15:43:34 ID:PO7V9kks0
おつおつ。ハインがだんだん怖くなってきたような気がする……

475名も無きAAのようです:2015/10/27(火) 09:43:31 ID:HOjWYyCA0
( ^Д^)「なぁ、修学旅行以来話題になってる話、知ってるか?」

(´<_` )「なにそれ」

( ^Д^)「やっぱりなー。本当に遅れてるんだからな、弟者は」

(´<_` )「…興味ないし眠いから寝ていい?」

(; ^Д^)「昼休憩あんなに寝てたのにまだ眠いのかよ!」

(´<_` )「いくら寝たって足りないよ…」

( ^Д^)「そうかよそうかよ、怖い話だから好きだと思ったのになー」

(´<_` )「…聞く」

( ^Д^)「それでよろしい」

476名も無きAAのようです:2015/10/27(火) 09:44:11 ID:uRZRqTZo0
シエンタ

477名も無きAAのようです:2015/10/27(火) 09:44:12 ID:HOjWYyCA0

(´<_` )「で、どんな怖い話なんだ?」

( ^Д^)「修学旅行に現れた正体不明の元シベリア生の話さ」

(´<_` )「…ほう」

( ^Д^)「ニュッの万年二位というあだ名を知っていたからシベリア生で間違いないと思うんだが…」

(´<_` )「それだけでシベリア生かどうかを判断するのはなぁ…」

( ^Д^)「それだけじゃないんだよ、あの土井貞子と一緒にいたらしいんだ」

(´<_` )「…土井、貞子」

( ^Д^)「でも、ますます謎だよなぁ。土井貞子と絡んでたシベリア生なんていなかったハズだし」

(´<_` )「皆が知らなかっただけなんじゃないの…?」

478名も無きAAのようです:2015/10/27(火) 09:44:54 ID:HOjWYyCA0

( ^Д^)「でも、名前すら聞いたことない奴なんだよ。そいつの名前は『高岡』って言うらしい」

(´<_` )「…」

( ^Д^)「なんか知らねーけど、これ、職員室でも話題になってるみたいだぜ」

(´<_` )「くだらないな」

(; ^Д^)「えー、でも、怖くね?招待不明の同級生って」

(´<_` )「さぁ、どうかな…」

479名も無きAAのようです:2015/10/27(火) 09:45:44 ID:HOjWYyCA0




从 ゚∀从「おっはよー、兄者」

(´<_` )「…おはよ、ハイン」

从* ゚∀从「あ、今日は弟者なんだね、おはよ」

(´<_` )「兄者に頼んで代わって貰った…」

从 ゚∀从「そうなんだ、どうかしたの?」

(´<_` )「…ハイン、目立つ行動は控えろと言っただろ。修学旅行の件、シベリアで騒ぎになってるぞ」

从; ゚∀从「本当に?あちゃー…」

(´<_` )「職員室でも話題になってるらしい…」

从 ゚∀从「あはは、それは参ったなぁ…」

480名も無きAAのようです:2015/10/27(火) 09:47:15 ID:HOjWYyCA0

(´<_` )「…土井貞子の転校の理由は分かった?」

从 ゚∀从「いや、まだ…」

(´<_` )「……ハイン、なんかあった?」

从; ゚∀从「え、いや、何もないよ?」

(´<_` )「…そう、気のせいならいいや」

从 ゚∀从「でも、本当参ったなぁ。ますます急がないと…」

(´<_` )「……ねぇ、土井貞子が転校した理由が聞けたら満足なんだよね?」

从 ゚∀从「……うん」

(´<_` )「…ハイン?」

从 ゚∀从「さぁ、そろそろ皆が来るから兄者のふりしなきゃだぞ、弟者!ほらほら!」

(´<_` )「…うん」

481名も無きAAのようです:2015/10/27(火) 09:48:33 ID:HOjWYyCA0



(-_-)「今日も一日平和だったなー、後は図書室に貞子さんを迎えに…」

(-_-)「って、もう迎えいらないんだった」

(-_-)「…」

(´<_` )「先生」

(;-_-)そ「うわ、弟者くん、いつからそこに!」

(´<_` )「先生、土井貞子がなんでこの学校に転校してきたか知らない?」

(-_-)「…残念ながら知らないんだ。僕も知りたいんだけどね、なんで貞子さんが転校してきたのか」

(´<_` )「…早く何とかした方が良いかもよ」

(;-_-)「え? なんで?貞子さんなんかあったの?」

(´<_` )「土井貞子のことは知らない。俺はハインが心配なだけ」

482名も無きAAのようです:2015/10/27(火) 09:51:44 ID:HOjWYyCA0

(-_-)「高岡くん?どうして?」

(´<_` )「…ハインの奴、悪い奴じゃないけどちょっと思い込みが激しいとこがあるから」

(-_-)「確かに貞子さん想いだよね、でも悪いことではないと思うよ」

(´<_` )「…ま、そうなんだけどね」

o川*゚ー゚)o「あ、兄者くんみーっけた!一緒に帰らない?」

(´<_` )「ん、帰る」

(-_-)「忠告ありがとね、兄者くん」

(´<_` )「…ん」

483名も無きAAのようです:2015/10/27(火) 09:52:38 ID:HOjWYyCA0



从 ゚∀从「…」

川д川「どうかしましたか?高岡くん」

从 ゚∀从「…いや、なんでもない。ちょっと考え事さ」

川д川「そうですか」

从 ゚∀从「…ねぇ、貞子」

川д川「なんですか?」

从 ゚∀从「どんなことがあろうとも、僕は……」

川д川「…高岡くん?」

从 ゚∀从「…ううん、やっぱりなんでもない」

川д川「そう、ですか…」

484名も無きAAのようです:2015/10/27(火) 09:53:19 ID:HOjWYyCA0
消費したお題
昼休憩

485名も無きAAのようです:2015/10/27(火) 09:55:52 ID:uRZRqTZo0
おつです

486名も無きAAのようです:2015/10/27(火) 15:59:58 ID:wMrCL.PE0
招待不明……
たしかに怖いな

おつです

487名も無きAAのようです:2015/10/27(火) 17:41:36 ID:YG1Xt6bQ0
おつ

488名も無きAAのようです:2015/10/27(火) 18:37:19 ID:7wc/cODY0
>>478
正体不明が正しいです。
招待不明はいじめですね…

489名も無きAAのようです:2015/10/28(水) 12:33:37 ID:Ekyo1Heg0
弟者?兄者?キューちゃんが兄者って呼んだってことは兄者か

490名も無きAAのようです:2015/10/28(水) 14:27:17 ID:.BuePCTY0
米道部以外の人には替え玉してるのバレて無かったはずだから
キューちゃんは弟者って気付いてない
今日の兄者の洗顔クリームイマイチって思ってる

491名も無きAAのようです:2016/01/02(土) 02:44:20 ID:StiTnMww0
( ФωФ)「この書類、明日までに頼むである」

('A`)「へいへい」

( ФωФ)「助かるである」

('、`*川「はぁ…」

( ФωФ)「ん?ペニサス、ため息などついてどうしたのであるか?」

('A`)「どうせホストの行き過ぎで金欠なんだろ」

('、`*川「朝、お気に入りのマグカップ割っちゃったのよ。ってか、ドクオぶっとばすぞ」

492名も無きAAのようです:2016/01/02(土) 02:45:01 ID:StiTnMww0

( ФωФ)「怪我はしなかったであるか?」

('、`*川「それは大丈夫だったけど、ショックだわー…」

('A`)「マグカップ一つでそんな落ち込むなよ」

('、`*川「うるさいわね、それだけお気に入りだったのよ」

( ФωФ)「…そういえば、うちの教会に陶芸家の先生がいるのである」

('、`*川「あら、そうなの?じゃあ新しいマグカップ頼もうかしら」

( *ФωФ)「うむ、我輩にまかせるであるよ!」

493名も無きAAのようです:2016/01/02(土) 02:47:13 ID:StiTnMww0


(-_-)「ペニサス先生、最近ペットボトルのお茶にはまってるんですか?」

('、`*川「いや、お気に入りのマグカップが割れちゃって、新しいのをネコに頼んでまだ来てないの」

(-_-)「え、あの薄紫色のマグカップ割れちゃったんですか」

('、`*川「そうなのよ、早くペットボトル生活やめたいんだけどねー」

('A`)「適当なコップでも持ってくりゃいいのに」

('、`*川「頼んであるのに他の使えないでしょ」

(;'A`)「…意外と義理堅い所もあるんだな」

('、`*川「あんた私のことなんだと思ってんの?」

(*-_-)「ドクオ先生は本当ペニサス先生のこと好きですよね」

('、`*川「ドクオ、あんた私がいくら美人だからって…」

('A`)「ツン以外の女に興味ないし、地球上で人類が俺とお前の二人きりになったとしても、俺はお前と結婚するよりかは人類の破滅を選ぶ」

('、`*川「よし、殺す、確実に殺す」

(-_-)「ははは、本当仲良しなんだから」

494名も無きAAのようです:2016/01/02(土) 02:48:45 ID:StiTnMww0


( *ФωФ)「失礼するのである。ペニサス、持ってきたであるよ」ガラッ

('、`*川「お、待ってました!」

('A`)「陶芸家の先生に頼んだんだろ?見せてくれよ」

( *ФωФ)「いいであるよ、これである」

('、`*川「…え」

('A`)「ペニサス、お前、湯飲み頼んだのか?」

( ФωФ)「マグカップは難しかったから湯飲みにしたのである」

('A`;)「難しいってなんだよ、陶芸家の先生なら作れなきゃだめだろ」

495名も無きAAのようです:2016/01/02(土) 02:50:02 ID:StiTnMww0

(-_-)「あれ?もしかして、ロマネスク先生が作ったんですか?この湯飲み」

('、`*;川「は!?」

( ФωФ)「そうであるよ。陶芸家の先生に頼んで、手伝って貰いながら作ったである」

('A`)「ふーん、ネコが作ったにしてはうまいな」

('、`*;川「意味わかんないからね!?なんでネコが作ってんのよ!陶芸家の先生のマグカップを頼んだのに!ってか、せめてマグカップ作りなさいよ!」

( ФωФ)「マグカップを作れるようになるまではこの湯飲みで我慢してくれである」

('、`*川「だったら最初からマグカップ作れるようになるまで持ってこなきゃいいでしょうが」

( ФωФ)「そうしたかったのであるが、お主がずっとペットボトルの飲料ばかり飲んでおるのを見て、早急に湯飲みを作ったのである。ペニサスはあんまりペットボトル飲料好きじゃなかったであろう?」

('、`*川「そんな理由で…ばっかじゃないの?」

496名も無きAAのようです:2016/01/02(土) 02:51:04 ID:StiTnMww0

( ФωФ)「まぁ、すぐに作れるようになるから待っててくれである」

('、`*川「もういらないわよ、馬鹿!自分で用意するっつーの」

( ФωФ)「む…そうか、気に入らなかったのなら仕方ないであるな」

(*-_-)「ロマネスク先生、今度僕にも作ってください」

( *ФωФ)「いいであるよ!何を隠そう、ペニサスの湯飲みを作るついでに我輩も自分用の湯飲みを色違いで作ったのだが、中々楽しくてなぁ…」

('A`)「ふーん、色違いの湯飲みってことは、この湯飲みは夫婦湯飲みってことか」

('、`*川「なんでそうなるのよ、本当ぶっとばすわよ?」

(-_-)「あ、じゃあ僕のはマグカップでお願いします!せっかくの夫婦湯飲みを邪魔したくないですし」

('、`*;川「ヒッキー君まで…」

( ФωФ)「わかったである」

('、`*;川「あんたも否定しなさいよね…」

( ФωФ)「まぁ、いいではないであるか。とりあえず作ったから渡しておくが、気に入らなければ捨てるとか親御さんに渡すとかすればいいである。では、失礼するである」

497名も無きAAのようです:2016/01/02(土) 02:51:46 ID:StiTnMww0

('A`)「しかし、マグカップ頼んで湯飲みが来るとは流石だな」

('、`*川「ネコに頼んだ私が馬鹿だったわ!」

(-_-)「でも素敵な湯飲みだと思いますけどね」

('A`)「どうすんだよ、ペニサス」

('、`*川「自分で新しいマグカップ買うわよ、まったく、本当使えないネコだわ!」

498名も無きAAのようです:2016/01/02(土) 02:52:47 ID:StiTnMww0




('A`)「……で、あれから何日か経ったわけだけど」

('、`*川「何よ」

('A`)「ペニサスはいつ新しいマグカップを買いに行くのかなーって」

('、`*川「忙しくて買いに行けてないだけよ」

('A`)「あんだけ文句言ってた湯飲み使っといてよく言うよ」

('、`*川「うっさいわねー!別にいいでしょうが!」

499名も無きAAのようです:2016/01/02(土) 02:55:08 ID:StiTnMww0

(-_-)「そういえば、ペニサス先生、割れちゃったマグカップってもしかしてロマネスク先生に貰った物なんですか?」

('、`*;川「は!?」

('A`)「そうなのか?」

(-_-)「あのマグカップ、ロマネスク先生が職員室来る時はペニサス先生隠してたのに、ロマネスク先生が作ってきてくれた湯飲み、マグカップと同じ薄紫色でしたからね」

('、`*;川「そそそそんな訳ないじゃない!!!」

(;'A`)「…お父さん大好きだけど素直になれない反抗期の娘かよ、お前は」

('、`*;川「あー!うるさいうるさい!!ってか、違うからね!?」

(*-_-)「はいはい、ペニサス先生とロマネスク先生は仲良しで何よりですねぇ」

('A`)「あー、馬鹿らしい、本当に夫婦湯飲みなんじゃねーか。なんか腹立つし仕事しよ」

('、`*;川「ちょっと話聞きなさいってばー!」

500名も無きAAのようです:2016/01/02(土) 02:57:19 ID:StiTnMww0


( *ФωФ)「それにしても、この湯飲み、綺麗な紺色に出来たのである。陶芸も中々楽しいであるな」

( ФωФ)「…しかし、ペニサスは気に入ってなかったであるなぁ」

(; ФωФ)「やはり湯飲みは若者向きじゃなかったであるかな?」

( ФωФ)「でも色は確かあれでよかったはず…」

501名も無きAAのようです:2016/01/02(土) 02:58:06 ID:StiTnMww0

( ФωФ)『あれ?ペニサスではないか?』

('、`*;川『うわ、ネコ』

( ФωФ)『久々であるな、卒業してからあんまり会ってないから寂しかったであるよ』

('、`*川『あっそ』

( ФωФ)『ん?マグカップ買うのであるか?』

('、`*川『うん、欲しい色あったんだけど、色違いのやつとセットなんだよね』

( ФωФ)『なるほど、この薄紫色のマグカップであるな』

('、`*川『うん。でも、この紺色のマグカップはいらないからどうしようかなぁって』

( ФωФ)『…我輩、この紺色のマグカップ気に入ったからこのセット買うである』

('、`*川『ちょっと!私が先に目をつけてたんですけど?』

( ФωФ)『我輩、紺色のマグカップは気に入ったけど、薄紫色はそんなに欲しくないである。ペニサス、良ければもらってくれないであるか?』

('、`*川『薄紫色いらないの?』

( ФωФ)『我輩には可愛すぎる色であるからな』

('、`*川『彼女とかにあげれば?』

( ФωФ)『お生憎様、いないである』

('、`*川『…ふーん、あっそ、じゃあもらってあげてもいいけど?』

( ФωФ)『それは助かるのである、ありがとうであるよ』

('、`*川『…どーいたしまして』

502名も無きAAのようです:2016/01/02(土) 03:00:16 ID:StiTnMww0
消費したお題
マグカップ

今年もよろしくお願いします。

503名も無きAAのようです:2016/01/02(土) 05:23:49 ID:Ds8I/Qwc0
乙です
新年早々好きな作品が読めて嬉しい

504名も無きAAのようです:2016/01/02(土) 14:05:27 ID:P2shgnGQ0
おつ!
ロマとペニサスにほっこり

505名も無きAAのようです:2016/01/02(土) 14:42:34 ID:HycEXnhQ0
乙ですぁ

506名も無きAAのようです:2016/01/06(水) 01:15:58 ID:KLcVfmUs0
从 ゚∀从「貞子、今日は図書室よる?」

川д川「そうですね、怪傑キツネシリーズの新刊確かめたいですし」

从 ゚∀从「まだ読んでるんだ…」

川д川「いけませんか?」

从 ゚∀从「いや、そういうところもいいとおもうよ!じゃあ、帰りは図書室で待ち合わせね」

川д川「はい、では、また」

507名も無きAAのようです:2016/01/06(水) 01:17:50 ID:KLcVfmUs0

川 ゚ -゚)「おはよう、貞子」

川д川「おはようございます、クーちゃん」

川 ゚ -゚)「本当に毎日ハインと登下校してるんだな」

川д川「そうですね」

川 ゚ -゚)「ハインといる時、結構気を使っているように見えるのは気のせいか?」

川;д川「え、いや、そんなことはないですよ」

川 ゚ -゚)「嘘が下手だな、貞子は」

川;д川「あはは…」

508名も無きAAのようです:2016/01/06(水) 01:18:36 ID:KLcVfmUs0

川 ゚ -゚)「どうしてそんなにハインに気を使っているんだ?同じ学校だったんだろ?」

川д川「そうなんですけど…」

川 ゚ -゚)「なんか問題でもあるのか?」

川д川「いや、高岡君があまりにも私に気を使ってくれるので不思議なだけです」

川 ゚ -゚)「二人はどういう関係だったんだ?」

川;д川「…多分、クラスメイトだったんじゃないですかね?」

川 ゚ -゚)「多分ってなんだ、多分って」

川д川「シベリアにいた時のことはあんまり詳しく覚えていないといいますか…思い出したくないといいますか…」

川 ゚ -゚)「…ふむ、それなら仕方ないな」

509名も無きAAのようです:2016/01/06(水) 01:19:32 ID:KLcVfmUs0



(-_-)「では、みなさん、また明日お会いしましょう!」

爪'ー`)y-「はー、今日も1日だるい授業だったぜ…」

( ^ω^)「生物以外全部寝てたくせに」

爪'ー`)y-「生物だけはおもしろい」

川д川「今日の英語、結構難しいこと言ってましたけど…」

爪;'ー`)y-「まじか…どうしよう」

川 ゚ -゚)「貞子、教えてやってくれ」

川д川「いいですけど、私、高岡君と図書室で待ち合わせの約束が…」

川 ゚ -゚)「私が事情を説明してくるよ」

川д川「そうですか?じゃあ、お願いします」

川 ゚ -゚)「あぁ、ブーンはフォックスが逃げないように見張ってろ」

( ^ω^)「おっ?」

爪;'ー`)y-「逃げねーよ!」

川д川「さっさと終わらせちゃいましょう」

爪'ー`)y-「おう、よろしく頼むぜ」



( ^ω^)「…」

510名も無きAAのようです:2016/01/06(水) 01:20:34 ID:KLcVfmUs0
川 ゚ -゚)「ハイン」

从 ゚∀从「あ、クールさん。どうかしたの?」

川 ゚ -゚)「いや、図書室に向かっていたんだ」

从 ゚∀从「じゃあ俺と一緒だね、何か借りるの?」

川 ゚ -゚)「いや、本に用事はない。用事があるのはお前だ」

从; ゚∀从「俺?」

511名も無きAAのようです:2016/01/06(水) 01:21:53 ID:KLcVfmUs0

川 ゚ -゚)「単刀直入に聞くが、お前は何を考えてるんだ?」

从; ゚∀从「何をって…」

川 ゚ -゚)「修学旅行が終わってから、貞子と先生の仲を引き裂いてるだろう。一体何を企んでいるんだと聞いているんだ」

从 ゚∀从「…別に、仲を引き裂いてなんかいないけど?」

川 ゚ -゚)「じゃあ、どういうつもりなんだ?」

从 ゚∀从「俺は二人のことを考えて最善の行動をとっただけだよ」

川 ゚ -゚)「ふざけるな。お前のどこが二人のことを考えているというんだ」

从 ゚∀从「…クールさんこそ、この行動は自分よがりのものではないの?」

川 ゚ -゚)「貞子は私にとって、一番の友達なのでね。貞子も私のことをそう思ってくれている。だから、お前の行動は目にあま…」


川; ゚ -゚)「!?」




从 ゚言从「……」



.

512名も無きAAのようです:2016/01/06(水) 01:23:23 ID:KLcVfmUs0


从 ゚言从「…悪いけど、貞子の一番の友達は僕だよ?それだけは、いくらクールさんでも譲れない」

川 ゚ -゚)「…そうかい。それにしても、おっかない顔するもんだな」

从 ゚-从「…驚かしてごめん。でも、僕はいつだって貞子のことだけ考えて行動してるし、何があっても貞子の味方だよ」

川 ゚ -゚)「…お前はこの学校に不満があると見える、一体何が不満なんだ?」

从 ゚-从「……貞子は、この学校に来て、おかしくなってしまった」

川 ゚ -゚)「そうなのか?」

从# ゚∀从「絵を描くことを好きじゃないとか言い出したんだ、あんなに絵を描くことが好きだった貞子が!!」

川; ゚ -゚)「…」

513名も無きAAのようです:2016/01/06(水) 01:24:16 ID:KLcVfmUs0

川 ゚ -゚)『にしても絵どうしようかな…』

川д川『何を描きたいの?』

川 ゚ -゚)『なんかウサギとか可愛いイラスト入りのノートにしたいんだ』

川д川『こんな感じ?』カキカキ

川 *゚ -゚)『うおお!!すごい、まさにこんな感じだ!!貞子お前絵上手いな!』

川*д川『喜んでもらえてよかった』

川 ゚ -゚)『すごいな、将来は漫画家とかになるのか?』

川д川『…いや、絵で食べていこうとかは考えてないよ』

川 ゚ -゚)『そうか、残念だな。絶対貞子なら平気だと思うんだが』

川д川『…あはは。あ、クーちゃんの夢は何?』

514名も無きAAのようです:2016/01/06(水) 01:25:10 ID:KLcVfmUs0


川 ゚ -゚)チクチク

川д川『クーちゃん器用ですね』

川 ゚ -゚)『縫い物は割りとな。どっかの馬鹿が良くズボンとか破ってたの治してたし』チクチク

( ^ω^)『馬鹿っていうなお、僕だって縫い物は得意だお?』チクチク

川;д川『私は縫い物苦手で…あんまり手伝えません』

川 ゚ -゚)『何言ってんだ、貞子は絵が上手いじゃないか』チクチク

( ^ω^)『そうだお、僕たちなんか棒人間くらいしかかけないお』チクチク

川 ゚ -゚)『本当に絵関係で就職すればいいのに』チクチク

川;д川『あ、あはは…ありがとうございます』

515名も無きAAのようです:2016/01/06(水) 01:27:53 ID:KLcVfmUs0



川; ゚ -゚)「…確かに、貞子はいつも絵のことを褒められると困ったような顔しかしてなかった」

从 ;∀从「昔はあんなんじゃなかった、絵を褒めれば貞子は照れ臭そうに笑ってくれたんだ…!貞子はこの学校でおかしくなってしまったんだ!」

川; ゚ -゚)「…そんなことは」

从 ;∀从「ヒッキー先生が貞子を変えてしまったんだ!ヒッキー先生といる時の貞子はシベリアの時と特に違う!」

川# ゚ -゚)「ヒッキー先生がそんなことするわけないだろ!!」

从#;∀从「君に何がわかるっていうんだ!貞子が絵を褒められた時の笑顔すら見たことないくせに!!」

川; ゚ -゚)「それは…」

从つ∀从「…こんな顔じゃ貞子に会えないな、悪いけど、貞子に今日は帰れないと伝えてくれないかな」

川 ゚ -゚)「…わかった」

从 ゚∀从「…ごめんね、クールさん。君に当たっても意味ないのにね。ただ邪魔をしないでほしい、僕は貞子のためを思って行動しているだけだから」

川 ゚ -゚)「ハイン…」

从 ゚∀从「じゃあね、また明日」

川 ゚ -゚)「…また明日」

516名も無きAAのようです:2016/01/06(水) 01:29:44 ID:KLcVfmUs0



川 ゚ -゚)「……ブーン」

川 ゚ -゚)「隠れてるの、バレバレだぞ」

( ;^ω^)「あ、やっぱり?」

川 ゚ -゚)「何年一緒だと思ってるんだ」

( ^ω^)「おっおっ、そうだおね」

川 ゚ -゚)「…なぁ、ブーン。お前はどう思う?」

( ^ω^)「僕に聞くなお」

川 ゚ -゚)「貞子は変わってしまったんだろうか、この学校にきて、ヒッキー先生や私たちに出会って…」

( ^ω^)「まぁ、ハインがああいうならそうなんだろうお」

川 ゚ -゚)「…そうか」

( ^ω^)「でも、僕はそれが悪いことだとは思わないお」

川 ゚ -゚)「…でも」

( ^ω^)「貞子も毎日楽しそうだし、それでいいんじゃないかお?」

川 ゚ -゚)「…それもそうだな」

517名も無きAAのようです:2016/01/06(水) 01:31:00 ID:KLcVfmUs0






(´<_` )「…」

从 ゚言从「許さない許さない…」

( ;´_ゝ`)「いきなり遊び来たと思ったら何これ、こわい!」

(´<_` )「…ハインはちょっと、歪んでるとこあるから」

从 ゚言从「僕が、僕こそが貞子の一番の友達で、ファンなのに…!」

( ;´_ゝ`)「これをちょっとですませるお前もおかしいよ、お兄ちゃん心配だなぁ!」

(´<_` )「兄者も兄者で歪んでると思うんだけどなぁ…」



从 ゚∀从「…絶対元どおりにしてあげるからね、貞子…」

518名も無きAAのようです:2016/01/06(水) 01:31:56 ID:KLcVfmUs0
消費したお題
キツネ

519名も無きAAのようです:2016/01/06(水) 01:44:32 ID:UkHwjI0s0
ハインの一人称が安定しないのこわいな思ったけど前から安定してなかった


520名も無きAAのようです:2016/01/06(水) 06:43:47 ID:c0EKVFy.0
お……乙。
ハイン怖い……

521名も無きAAのようです:2016/01/06(水) 10:18:04 ID:hndLmdE20

ハイン…

522名も無きAAのようです:2016/01/11(月) 20:08:37 ID:ZT11ru7g0
川д川「最近学校なんか疲れるなぁ…。毎日曜日になればいいのに、そうすればダラダラとテレビを見るだけの生活ができるのに…」ポチッ

□「本日のお手軽クッキング!今日は美味しい昆布だしの取り方をレクチャーしちゃいますよ!」

川*д川「…ふーん、美味しそう」

川*д川「やってみようかな」

川;д川「…って、昆布がない」

川;д川「うーん、どうしようかな…。買いに行くの面倒だけど、舌が昆布だしを求めてるし…」


川д川「…仕方ない、買いに行くかぁ」

523名も無きAAのようです:2016/01/11(月) 20:09:55 ID:ZT11ru7g0



( ´∀`)「毎度ありがとうございましたモナー」

川д川(折角出かけるならと思って、電車まで乗って昆布買いに来ちゃったなぁ…)

川д川「ま、いっか。おかげで欲しかった新刊も買えたし…」

川д*川「さっさと帰って昆布だしを…」



「おい!土井貞子!!土井貞子じゃねぇか!」



川;д川「…そ、その声は」




( ^ν^)「修学旅行ぶりだなぁ、おい」

川;д川「…えーっと、あなたは万年二位の…!」

( ^ν^)「ぶっ殺す」

川;д川「ごめんなさいごめんなさい!た、たしか卯速君でしたよね!?」

( ^ν^)「…ちっ、まぁ、苗字思い出せただけ許してやるか」

川;д川「よ、よかった…」

524名も無きAAのようです:2016/01/11(月) 20:10:02 ID:/evko3B.0
きた

525名も無きAAのようです:2016/01/11(月) 20:10:51 ID:ZT11ru7g0


( ^ν^)「しかしよく会うな、お前」

川;д川「そ、そうですね…」

( ^ν^)「…何でそんな怯えてんだよ、お前」

川;д川「そりゃこの前暴力振るわれそうになったから、怯えるのも当たり前かと…」

( ^ν^)「怯える…?」

川;д川「はい」

( ^ν^)「…お前、聖vipって大分変わったんだな」

川;д川「え?」

( ^ν^)「前は何を言われても、何をされそうになってもロボットみたいに表情も変えなければ、動揺もしなかったのに」

川д川「……そうでしたっけ?もう忘れました」

( ^ν^)「そうかよ。まぁ、俺のことも忘れてたくらいだからな。忘れてても無理はないな」

川;д川(この人のことは素直に忘れてただけだけど…)

526名も無きAAのようです:2016/01/11(月) 20:12:37 ID:ZT11ru7g0

川д川「私そろそろ行きますね、昼御飯まだ食べてないし…」

( ^ν^)「ちょっと待て」

川д川「なんですか?」

( ^ν^)「この前の白髪の奴、確か高岡とかいってたよな」

川д川「はい、高岡君がどうかしましたか?」

( ^ν^)「あいつ何でシベリアの制服着て、俺の不名誉なあだ名まで知ってたんだ?」

川д川「そりゃ高岡君が元シベリアの生徒だからでしょ」

( ^ν^)「見え透いた嘘つくな」

川д川「嘘じゃありませんよ、だって高岡君は中学から私と同じクラスで…」

527名も無きAAのようです:2016/01/11(月) 20:13:45 ID:ZT11ru7g0


( ^ν^)「…お前、本気で言ってんのか?」

川д川「そっちこそ一体何が言いたいんですか?」

( ^ν^)「お前と中学から同じクラスってことは必然的に俺とも同じクラスってことじゃねぇか」

川д川「そういうことですね」

( ^ν^)「……いなかったぞ」

川д川「えっ?」


( ^ν^)「いねぇんだよ、高岡なんて男子生徒。俺たちのクラスメイトには…いや、シベリアに在学していたことすらない」


川;д川「……はい?」

528名も無きAAのようです:2016/01/11(月) 20:15:30 ID:ZT11ru7g0

( ^ν^)「お前の薄っぺらいシベリア在学中時代の記憶にあんな奴いたのか?」

川;д川「でも、高岡くんが私のこと知ってたし、クラスメイトだって言ってましたし…それに文化祭の冊子だって…」

( ^ν^)「文化祭の冊子なんて手に入れようと思えば簡単に手に入るだろ、馬鹿か?」

川;д川「確かにそうですけど…」

( ^ν^)「まぁ、今の話から察するに、お前の記憶にはないんだろ?あいつの存在は」

川;д川「それは、私が、シベリアの記憶はあんまり覚えてないからで…!」

( ^ν^)「はっ、安心しろよ。あいつの記憶はないのが正解だ。シベリアの奴、だれも高岡なんて知らなかったぜ、当然だけど」

川;д川「そんな馬鹿な、だって、じゃあ高岡君は…!」

( ^ν^)「…なぁ、土井貞子。お前が元クラスメイトだと思ってるあいつは…」




( ^ν^)「一体何者なんだ?」



.

529名も無きAAのようです:2016/01/11(月) 20:16:24 ID:ZT11ru7g0
消費したお題
昆布

530名も無きAAのようです:2016/01/11(月) 21:12:39 ID:jEJ.xg1Y0
乙です!
ここんところ、じわじわ不安になる展開が……
ハインが色々と謎過ぎる

531名も無きAAのようです:2016/01/11(月) 21:22:41 ID:ZapdIjxc0
ニュッくんが少しだけ更生したな……

532名も無きAAのようです:2016/01/11(月) 21:25:09 ID:YuAbTuBk0
現在一位だからな

533名も無きAAのようです:2016/01/11(月) 21:58:40 ID:.k8zy58U0
そろそろハインの謎が解明されるか……?

534名も無きAAのようです:2016/01/12(火) 00:56:36 ID:tn/XYwV60
相変わらずシリアスな話だろうと容赦なくナチュラルに消化されるお題

535名も無きAAのようです:2016/01/17(日) 01:56:32 ID:3iicoKt60
爪'ー`)y-「ヒッキーこねぇし暇だな、なんか面白い話ねーの?」

( ´_ゝ`)「きゅーちゃんの話でいいなら」

爪'ー`)y-「勘弁してくれ。ハインは?」

从 ゚∀从「そういえば、とびっきり怖い話なら最近仕入れたけど?」

( ;´_ゝ`)「嫌だ!聞きたくない!」

从 ゚∀从「中国には、だるまっていうね…」

( ;´_ゝ`)「始めるな!ってか、だめだめだめ!それ怖いやつ!それだけでダメなやつ!」

爪'ー`)y-「だるまって、あの選挙とかの時に当選したら目を塗る奴だろ?」

从 ゚∀从「ふふふ、続き聞きたい?」

( ;´_ゝ`)「痛い系無理だからやめてくれ!ってか、フォックス、お前怖い話ダメなんだから聞くなよ!この前偉い目にあっただろうが」

爪'ー`)y-「確かに怖かったんだが、面白くもあった…怖い話語る才能だけは認めるぜ」

从 ゚∀从「嬉しくない褒め言葉ありがとう」

536名も無きAAのようです:2016/01/17(日) 01:57:15 ID:3iicoKt60


( ´_ゝ`)「とにかく、ハインの怖い話は勘弁な!」

爪'ー`)y-「んー、じゃあ、貞子なんか面白い話ねぇの?」

川;д川「え、私ですか?」

( ´_ゝ`)「さっきからずっと黙ってるけど、どうかしたの?部活には積極的に参加しなきゃだよ?」

川д川「怖い話をするのが部活動だったんですか、米道部は」

爪'ー`)y-「でも、本当にハインの怖い話はやばいぜ?後味が悪い結末ばっかりで」

川д川「へぇ…。高岡くん、怖い話好きなんですか?」

从 ゚∀从「好きっていうか、話のネタになるからね」

爪'ー`)y-「いいなぁ、俺は話のネタ、米作りくらいしかねぇや」

( ´_ゝ`)「米道部の鏡だな」

从 ゚∀从「貞子、怖い話聞きたくなったら教えてあげるよ」

川д川「…いや、私は身近に怖いことが起きているので大丈夫です」

爪;'ー`)y-「うお、実体験的な怖い話かよ」

从; ゚∀从「大丈夫?どんな怖いことが起きているの?」

川д川「それは…」

537名も無きAAのようです:2016/01/17(日) 01:58:06 ID:3iicoKt60


(;-_-)「みんな、遅れてごめんね!」ガラッ

爪;'ー`)y-「うおっ!ビックリした」

( ´_ゝ`)「ナイスタイミングだったね、ひきにゃん」

(-_-)「え、なんのこと?」

川д川「なんでもないですよ、いいから早く部活動しましょう」

(-_-)「そう?じゃあ、始めよっか。今日はミーティングだから、これからの活動でやりたいことある人いる?」

爪*'ー`)y-「世界の米食べ比べとかやりたいな。特徴とか知りたい」

( ´_ゝ`)「お、良さそう」

川д川「面白そうですね」

(*-_-)「あ、それならさ!それぞれのお米にどんなオカズが合うかとかもやりたいなぁ」

川д川「それ、先生がただ食べたいだけでは?」

(;-_-)「ギクッ!ソンナコトナイヨー!」

( ´_ゝ`)「わっかりやっすいなぁ」

爪'ー`)y-「でも面白そうじゃん、やろうぜ」

(*-_-)「やったー!」

川д川「まったく、予算のことちゃんと考えてくださいね」

(-_-)「あはは、気をつけるよ」


从 ゚∀从「…」

538名も無きAAのようです:2016/01/17(日) 01:58:47 ID:3iicoKt60


爪'ー`)y-「…よし。じゃあ、今日のミーティングはこれで終わりだな」

( ´_ゝ`)「おつかれさんー」

(-_-)「はい、おつかれさま」

爪'ー`)y-「そういえば、今日から開店のラーメン屋にブーンといくんだけど、お前らもどうだ?」

( ´_ゝ`)「いいね、行く行く」

(*-_-)「ラーメン!僕も行くよ」

爪'ー`)y-「貞子とハインは?」

川д川「私はどっちでも…」

从 ゚∀从「俺たちは帰るよ。ね、貞子」

川д川「…高岡くんがそういうなら」

( ´_ゝ`)「仲がよろしいことで」

爪'ー`)y-「変なことすんなよ?ハイン」

从 ゚∀从「するわけないだろ」

(-_-)「じゃあ二人とも気をつけて帰ってね」

川д川「はい、さようなら」

539名も無きAAのようです:2016/01/17(日) 01:59:50 ID:3iicoKt60



从 ゚∀从「うわー、今日は夕陽が綺麗だね」

川д川「そうですね」

从 ゚∀从「貞子は夕陽好き?」

川д川「夕陽ですか?いえ、別に」

从 ゚∀从「そう、そっか…」

川д川「それよりも、聞きたいことがあるんですけも」

从 ゚∀从「なんだい?」


川д川「高岡くん、本当はどうして転校してきたんですか?」

540名も無きAAのようです:2016/01/17(日) 02:00:31 ID:3iicoKt60

从 ゚∀从「…前も言ったけど、貞子を追いかけてきたんだよ」

川д川「なんのために」

从 ゚∀从「俺が貞子のファンで友達だからさ」

川д川「本当は?」

从 ゚∀从「本当はって、嘘じゃないよ」

川д川「じゃあ、質問を変えましょう。他にも理由があるんじゃないんですか?」

从 ゚∀从「…」

川д川「答えてください」

从 ゚∀从「…わかったよ」

541名も無きAAのようです:2016/01/17(日) 02:01:35 ID:3iicoKt60

从 ゚∀从「でも理由と言ってもたいしたことじゃない。俺は貞子がどうしてシベリアから転校したか、その理由を知りたかったんだ」

川д川「高岡くんには関係ないことじゃないですか、そんなこと」

从 ゚∀从「…関係ない、か」

川д川「だって、あなたは…」



从 ゚∀从「…ねぇ。貞子、俺と一緒にシベリアに帰らないか」


川д川「……は?」

542名も無きAAのようです:2016/01/17(日) 02:02:58 ID:3iicoKt60

从 ゚∀从「最初は転校した理由を知ったらそれでシベリアに戻るつもりだった。…でも、貞子を見て思ったんだ、この学校は貞子には合わないって」

川д川「…何ですか、それ。どういう意味ですか」

从 ゚-从「君はシベリアに戻るべきだよ、この学校に来て君は変わってしまった、シベリアにいた時とは大違いだ。…特に、ヒッキー先生といる時は」

川;д川「そんなこと!」

川д川「…待ってください。まさか、そんなくだらない理由で、ヒッキー先生と私に距離を置かせようとしたんですか?」

从# ゚∀从「くだらなくなんてない!全部君のことを考えればのことだ!」

川;д川「意味がわかりません、それに私は別にシベリアにいた時と変わってなんか…」

从# ゚∀从「嘘つき!絵を描くことをやめてしまったじゃないか、あんなに好きだったのに!」

川;д川「…それは、別にこの学校に来たからとかでは」

543名も無きAAのようです:2016/01/17(日) 02:03:59 ID:3iicoKt60

从; ゚∀从「いいからシベリアに帰ろう、貞子!この学校は君をおかしくしてしまう人が多すぎるよ、特にヒッキー先生は危険人物だ」

川;д川「危険人物って、ヒッキー先生が聞いたら泣きますよ、それ」



从 ゚∀从「ヒッキー先生が泣いたって構うもんか。…ねぇ、僕と帰ろうよ、貞子。先生もみんなも帰りを待ってるよ」



川д川


.

544名も無きAAのようです:2016/01/17(日) 02:05:34 ID:3iicoKt60




川д川「…」ボソッ

从 ゚∀从「え?」

川#д川「ふざけないでください!!」

从; ゚∀从「さ、貞子…?」

川#д川「私が聖vipに来ておかしくなった?シベリアの方が私にあう?」

川#д川「冗談も休み休みいってくださいよ!」

川#д川「どうして私があんな学校に帰らなきゃいけないんですか、あんなつまらない学校に!」

从; ゚∀从「つまらない…?」

川#д川「えぇ、あそこにいた時の学校生活は本当につまらなかったですよ、ほとんど記憶も残ってないくらいに!」

从; ゚∀从「そんな、だって、そんなことは…」

川#д川「それに、先生や皆が待ってるだなんて…よくもまぁ、そんな無責任なことが言えましたね!」

从; ゚∀从「待ってるに決まってるじゃないか、君は大切なクラスメイトなんだから…」

川#д川「クラスメイトクラスメイトって言ってますけどね…」

545名も無きAAのようです:2016/01/17(日) 02:06:46 ID:3iicoKt60



川#д川「そもそもアナタは一体何者なんですか!?本当はシベリアになんていませんでしたよね?!」

从 ゚∀从「…貞子、それは」

川#д川「あー、もういいです!!とにかく、私はあんな学校大っ嫌いですし、二度と戻る気なんてありませんから!」

从 ゚∀从「……何一つ、シベリアには心残りはないの?」

川#д川「ありませんよ」

从 ゚∀从「…僕が、一人でシベリアに戻るって言っても、貞子は何とも思わない?」

川#д川「思いません!」

从 ゚∀从「そっか…」

546名も無きAAのようです:2016/01/17(日) 02:07:41 ID:3iicoKt60


川д川「……なんなんですか、アナタは本当に」

从 ゚∀从「…」


川;д;川「…どうして、そんな悲しそうな顔をするんですか。私と高岡くんは何のつながりもないのに、クラスメイトですらないのに。どうしてそんなに私の絵にこだわるんですか、私なんかの絵に…」

从 ゚∀从「それは僕が君のファンだからだよ」

川;д;川「意味がわかりません、本当…」

从 ゚-从「…ごめんね、貞子。ただ、これだけは知ってて欲しい」

川;д;川「……なんですか?」


从 ゚∀从「…君が例え俺を嫌いになったとしても、僕はいつだって君の味方だよ」

川;д;川「…え?」

从 ゚∀从「それだけ。じゃあね、貞子」

川;д川「ちょっと待ってくださ…!」





「なんで、高岡くんがその台詞を知っているんですか…?」


.

547名も無きAAのようです:2016/01/17(日) 02:08:21 ID:3iicoKt60
消費したお題
だるま

548名も無きAAのようです:2016/01/17(日) 02:20:59 ID:qpgfEx6c0


549名も無きAAのようです:2016/01/17(日) 20:19:01 ID:3/9GWnOw0
乙です
高岡の存在分からんなぁ

550名も無きAAのようです:2016/01/17(日) 22:42:53 ID:b2XdTm3s0

続きが気になる

551名も無きAAのようです:2016/01/23(土) 05:24:47 ID:h7kuMcjM0
おつ
高岡の正体が謎で怖いな
学校にいなかっただけで不登校だったとかありそうだが

お題 私

552名も無きAAのようです:2016/01/23(土) 15:17:07 ID:mzOKPIjw0
《《《《号 外》》》》
こんな情報を入手しました!
極秘情報です。
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553名も無きAAのようです:2016/01/24(日) 11:14:41 ID:0VwcWxOo0
乙乙ー。
貞子がキレるの珍しい
それくらいシベリアが辛かったのか

554名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:26:38 ID:OjaO1XBw0
从 ゚∀从「ヒッキー先生、おはようございます」

(-_-)「あ、高岡くん、おはよう。今日は貞子さんと一緒じゃなかったの?」

从 ゚∀从「えぇ、昨日貞子を泣かせてしまって…。あ、安心してください、迎えはクールさんに頼みましたから」

(;-_-)「泣かせちゃったって、どうかしたの?」

从 ゚∀从「…」

(-_-)「…今日、放課後ちょっと話そうか、高岡くん。話せば少しは楽になると思うから」

从 ゚∀从「俺よりも貞子のケアをしてあげた方がいいのでは?」

(-_-)「貞子さんのことも、まぁ、確かに心配ではあるんだけど」

从 ゚∀从「それなら貞子と…」

(-_-)「でも貞子さんよりも、高岡くんの方が今は心配だから」

从 ゚∀从「…なんか、意外ですね」

(-_-)「何が?」

从 ゚∀从「ヒッキー先生が貞子よりも他の生徒を、しかも俺を優先するなんて」

(-_-)「あはは。僕は貞子さんの先生だけど、高岡くんにとっても先生だからね」

从 ゚∀从「…」

555名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:27:28 ID:OjaO1XBw0

川 ゚ –゚)「貞子、ハインと何があったんだ」

川;д川「いや、まぁ、特に何も…」

川 ゚ –゚)「そんな訳あるか、あいつが私に貞子の迎えを頼むってことは何か相当なことが起こったということだろう?ん?」

( ;^ω^)「ヤダー!クーちゃんったら、怖いお顔だお!」

爪;'ー`)y-「おお、副会長並みに怖い!クーさん、落ち着いてください!」

川 ゚ –゚)「まぁ、貞子が言えないならハインに直接聞けばいいだけだな。平和的に」

( ^ω^)「平和的にってどんな感じで?」

川 ゚ –゚)「平和的にスポーツで。剣道とかいいよな、真剣な話だから、竹刀の代わりに真剣で戦いながらとか」

川;д川「平和的とは一体…」

爪;'ー`)y-「不良の俺より発想が怖いんですけど」

556名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:28:49 ID:OjaO1XBw0

川 ゚ –゚)「…そもそも、フォックスはハインに対して何も思わないのか?」

爪;'ー`)y-「え、何?怒りの矛先俺に向いちゃった感じ?」

川 ゚ –゚)「怪しいとは思わないのか?貞子にあんなに執着してて」

( ^ω^)「まぁ、多少のヤンデレ要素は感じるおね」

爪'ー`)y-「まぁ、確かに貞子にベタベタくっつくのはどうかと思うけど…」

川 ゚ –゚)「思うけど、なんだ?」


爪'ー`)y-「…俺は別に、あいつのこと悪い奴とは思わないけどなぁ」

557名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:29:51 ID:OjaO1XBw0


从 ゚∀从「…」

( ´_ゝ`)「元気ないな、どうした?」

从 ゚∀从「僕にも色々あるんだよ、兄者」

( ´_ゝ`)「聞いてやろう、弟者だと思って相談してくれたまえ」

从 ゚∀从「あはは、気持ちだけ受け取っておくよ。ありがとう」

( ´_ゝ`)「弟者よりちゃんと相談のれる自信あるのに…」

从 ゚∀从「…相談に乗ってもらわなくても、もう大丈夫なんだよ、兄者」

( ´_ゝ`)「大丈夫って?」

从 ゚∀从「要件は、もうすんだんだ」

( ´_ゝ`)

从 ゚∀从「そういうことだから、大丈夫だよ」

( ´_ゝ`)「…そっか、弟者が喜ぶな」

从 ゚∀从「ふふっ、そうだね」

558名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:30:55 ID:OjaO1XBw0


川д川(しかし、なんで高岡くんがあの台詞を?それともたまたま…?)

爪'ー`)y-「貞子、今日ずっと元気なかったな…」

ミセ*゚ー゚)リ メモメモ

爪'ー`)y-「ん?『元気にしてあげたいですね』?そうだな、ってか、なんで喋んないんだよ」

( ^ω^)「メガホンだと貞子に聞こえるからじゃないかお?」

ミセ*゚ー゚)リ コクリ

爪'ー`)y-「なるほど。んー、じゃあ部活で楽しい話でもして盛り上げっか」

ミセ*゚ー゚)リ メモメモ

( ^ω^)「『放送委員会も是非とも参加したいです』だってお」

爪'ー`)y-「ん、わかった。じゃあ、放課後米道部に集合な」

ミセ*゚ー゚)リ コクリ

559名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:32:42 ID:OjaO1XBw0




(-_-)「今日も一日お疲れ様でした。では、みなさん、また明日」

爪'ー`)y-「よしっ、貞子!部室行くぞ!」

川д川「え、でも…」

(-_-)「そういえば、僕と高岡くんは参加できないかもしれないから、フォックスくん、よろしくね」

川д川「高岡くん、何かあったんですか?」

(-_-)「いや、古典で分からないところがあるらしくてね」

爪'ー`)y-「なんだ、あいつ俺のこと馬鹿にしてるくせに補習かよ」

( ^ω^)「多分フォックスみたいなレベルの低い質問じゃないとおもうお」

爪'ー`)y-「補習は補習だろ」

川д川「そもそも補習じゃないと思うのですが…」

爪'ー`)y-「まぁ、いいや。ハインに補習頑張れよって伝えといてくれよ、ヒッキー」

(-_-)「あはは、わかったよ。伝えておくね」

爪'ー`)y-「んじゃ、部活行くぞー」

川д川「はい。では、ブーンくん、また明日」

( ^ω^)「みんなじゃあねだおー」

(-_-)「また明日ねー」

560名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:33:35 ID:OjaO1XBw0


(-_-)「お待たせ、高岡くん」

从 ゚∀从「わざわざ放送室貸し切らなくてもよかったのに」

(-_-)「この部屋が秘密の話をするのには一番いいんだってさ、ミルナくんが言ってたから間違いないよ」

从 ゚∀从「あぁ、なるほど…。ここには盗聴器仕掛けてないんですね」

(-_-)「だから安心してお話できるよ」

从 ゚∀从「別に対したお話はできないんですけどね」

(-_-)「なんだっていいよ、好きな本の話でもいいし」

从 ゚∀从「…そうですか。じゃあ、どうでもいい話なんですけど」

(-_-)「うん、何かな?」


从 ゚∀从「俺、シベリアに戻ります」


(-_-)「…ん?」

561名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:34:31 ID:OjaO1XBw0


爪'ー`)y-「なんか面白い話しようぜ!」

( ´_ゝ`)「唐突だなぁ」

( ゚д゚ )「じゃあ、オススメの本を紹介し合わないか?粗方面白そうな奴は読んじゃって暇なんだよ」

爪'ー`)y-「なんだそれ、つまんなくねーか?」

( ゚д゚ )「え、そうかな…」

川д川「いいと思いますけどね、私も気になりますし」

爪'ー`)y-「よし!話そう!面白そうだ!」

( ゚д゚ )「なんなのコイツ…」

562名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:35:56 ID:OjaO1XBw0

ミセ*゚ー゚)リ《私はね、最近読んだ本で一番面白かったのは、主人公が見た夢が全部正夢になる話かな。よくある設定だったけど、最後のどんでん返しが面白かったよ!》

( ゚д゚ )「へぇ、いいな。読んでみる」

( ´_ゝ`)「んー、俺の好きな本の話は女の子がいる前ではちょっとね…」

川д川「トラウマになりましたからね、あれ」

( ´_ゝ`)「愛読書なんだもの、官能小説」

(; ゚д゚ )「そんなものすすめられても困るし…」

563名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:37:07 ID:OjaO1XBw0
ミセ*゚ー゚)リ《えっと、フォックスくんは?》

爪'ー`)y-「米作りのやり方とか、ノウハウ本とか?」

( ´_ゝ`)「普通の小説ないのかよ、つまんない奴だな」

爪#'ー`)y-「官能小説しか読まないお前に言われたくねぇ!それに、普通の小説だって読むからな!?」

川д川「例えば?」

爪'ー`)y-「米endという斬新的な終わり方をする小説があってだな…」

( ´_ゝ`)「結局米かよ」

(* ゚д゚ )「おぉ、俺もそれ大好きなんだよ、フォックスも好きだったのか!」

爪'ー`)y-「同士よ…」

564名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:38:30 ID:OjaO1XBw0


(* ゚д゚ )「あ、そうだ!ちょっと待っててくれ、驚くものをロッカーから持ってくるから!」

川д川「またくだらないものでは?」

( ゚д゚ )「ふん、ヒッキー先生にもほめてもらったことあるもんねーだ!」

ミセ*゚ー゚)リ《あぁ、あれね。きっとみんな驚くよ、いってらっしゃーい》

( ゚д゚ )「おう、行ってきます!」ガラッ!

565名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:39:10 ID:OjaO1XBw0

川д川「慌しい人ですね、本当…」

( ´_ゝ`)「なにもってくんのかな、金塊とか?」

爪'ー`)y-「そんなのロッカーに置いてるとかすげぇ…」

ミセ;*゚ー゚)リ《ち、違うから…!そんなにハードルあげないであげて!》

川д川「手作りの人形とかかもしれませんよ」

爪'ー`)y-「それはそれで凄い…」

566名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:40:01 ID:OjaO1XBw0


ミセ*゚ー゚)リ《ところで、貞子ちゃんのオススメの本って何かある?》

川д川「私のオススメですか…」

爪'ー`)y-「たくさん読んでるからしぼれなさそうだな」

川д川「そうですね、せめてジャンルを指定していただければ絞れるかと…」


ガラッ!

川д川「あ、おかえりなさ…」



川д川「…は?」

567名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:41:21 ID:OjaO1XBw0


(;-_-)「そんな、シベリアに戻るってどうして…!」

从 ゚∀从「僕は貞子が転校した理由が知りたくて、この学校に来ました。理由が知れたらすぐに帰る予定だったんです。まぁ、貞子のことが心配で長居してしまいましたけど」

(-_-)「じゃあ、貞子さんの転校してきた理由がわかったのかい?」

从 ゚∀从「…おそらく、シベリアがつまらなかったんだと思います」

(-_-)「それが転校した理由だと、貞子さんはいったのかい?」

从 ゚∀从「いえ、明確には。でも、もういいんです、貞子はシベリアにいた時とは違って、もう僕がいなくても平気みたいですしね」

(-_-)「僕は高岡くんほど貞子さんの親友に相応しい人はいないと思うけどなぁ」

从 ゚∀从「…そこは恋人じゃないんですか?普通」

(-_-)「え、だって高岡くんの好きは、友人としてのものでしょう?」

从 ゚∀从「…ヒッキー先生は、鈍感なのか鋭いのか分からない人ですね」

(-_-)「そうかな?」

568名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:43:51 ID:OjaO1XBw0


从 ゚∀从「でも、本当にもういいんです。貞子には嫌われちゃっただろうし、…時間的にもここら辺が潮時みたいですから」

(-_-)「そんなことないさ、仲直りできるよ」

从 ゚∀从「いや、もう修復不可能だと思うんですけどね…」

(-_-)「大丈夫、まだ間に合うよ!」

从 ゚∀从「ははは、まさか…」



ガラッ!!!


从; ゚∀从「!?」


(-_-)「…ほらね、間に合ったでしょ?」

569名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:44:34 ID:OjaO1XBw0



爪;'ー`)y-「しっかし、貞子の奴、血相変えてどこいったんだろうな」

( ゚д゚ )「…似てなかったのかなぁ」

ミセ;*゚ー゚)リ《そんなことないよ!》

爪'ー`)y-「そうだぞ、凄い似てたぜ、お前のコスプレ!ハロウィンの仮装パーティーで目立つこと間違いなしだ!」

( ゚д゚ )「でも、貞子、俺のコスプレ姿見てから走って行ったし…何がいけなかったのかなあ」

( ´_ゝ`)「気にすることないぞ、ミルナ」

( ゚д゚ )「でもさぁ…」

( ´_ゝ`)「…お前に悪いところがあるとすれば」


( ´_ゝ`)「似過ぎていただけだよ」

570名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:52:15 ID:OjaO1XBw0




川;д川「高岡くん…」

从 ;゚∀从「貞子…」


川;д;川「どうして私、気付けなかったんだろう…」


川;д;川「あなたは、私にとってシベリアでの唯一のお友達で、私が誰よりも幸せになって欲しいと願ってた人なのに…!」


从 ゚∀从「…!」



川;ー;川「…にしても、それがあなたの素顔だったんですね、高岡くん。いや…」






「『狂本クルウ』くん」



.

571名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:53:11 ID:OjaO1XBw0
消費したお題
正夢

572名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 05:59:52 ID:8Sy76n4I0
ハインマジか……乙
クーの口がテンプレと違うのになってるのでとりあえず報告

573名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 11:02:01 ID:mGkPVX2w0
乙! それが正体なのか……
クールの怖い顔表すのにあえて変えてんじゃね?

574名も無きAAのようです:2016/01/25(月) 23:38:33 ID:3au7cw1I0
おつ
以前ちらっと出てきたバッドエンドしか書かない作家と同一人物か!?

575名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 04:02:18 ID:LHuZp9P20


(;-_-)「た、高岡くんが、『狂本クルウ』…?」

从 ゚∀从「…どうして僕が『狂本クルウ』だと思うんだい?僕と彼とでは髪の毛の色も違うじゃないか」

川д川「ミルナ君が狂本クルウのコスプレをしてるのを見て気付いたんですよ」

(*-_-)「あー!見たことあるけど、ミルナくん、カツラとマスクしただけでソックリだったよね」

川д川「はい。それで分かったんですよ、狂本くんも普段はカツラを被っていて、実は地毛は黒髪じゃなかったのではないかと」

从 ゚∀从「なるほどね。でも、それだけで僕が狂本クルウだと言えるのかな?」

川д川「いえ、他にもありますよ、高岡くんが狂本くんだという証拠は」

从 ゚∀从「面白い、聞かせて貰おうかな」

576名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 04:03:50 ID:LHuZp9P20
川д川「まず、狂本くんは私と中学校から高校まで同じクラスでした。私が美術部だったことも知ってますし、文化祭で出した冊子を持ってても不思議ではありません。それに、狂本くんなら、私がシベリアを好きじゃなかったことを知らなくても納得いきますしね」

(-_-)「え、それはどうして?」

川д川「狂本くんは仕事が忙しかったので、ほとんど学校来てませんでしたからね。特待生だったので、狂本くんは学校来なくても単位出てましたし」

(-_-)「なるほど」

川д川「次に、高岡くんが私のアパートまで送ってくれた次の日に、狂本くんのサイン付きの新刊が宅配ではなく、私の家に直接投函されていたこと。狂本くんには私の住所教えてなかったからおかしいと思ったんですよ」

(-_-)「むしろ何でそこで気づかなかったの、貞子さん」

川д川「その通りなんですけど、正論やめてください」

577名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 04:04:55 ID:LHuZp9P20
从 ゚∀从「でもそれだけじゃ、僕の仕業とは言えないんじゃない?」

川д川「いえ、この新刊こそ、高岡くんが狂本くんだという揺るがぬ証拠ですよ」

(-_-)「なんでなんで?」

川д川「だって、その本、最後が米endなんですもの。しかもよくよく考えたら、あの本に出てくる米ネタ、フォックスくんが米道部で調べてた内容でしたし」

(-_-)「なるほど、米道部の人じゃなきゃかけないってことか…!」

从 ゚∀从「…たまたまじゃないの?」

578名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 04:05:41 ID:LHuZp9P20

川д川「それだけじゃありません。高岡くんはバッドエンドが嫌いだって、図書室で言ってましたよね?だから狂本クルウの作品は読まないって」

从 ゚∀从「あぁ、うん、言ったね。僕はバッドエンドが嫌いだからね」

川д川「それって可笑しくないですか?」

从 ゚∀从「何が?」

川д川「だって、この前部活の時に…」

579名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 04:06:23 ID:LHuZp9P20



( ´_ゝ`)『とにかく、ハインの怖い話は勘弁な!』

爪'ー`)y-『んー、じゃあ、貞子なんか面白い話ねぇの?』

川;д川『え、私ですか?』

( ´_ゝ`)『さっきからずっと黙ってるけど、どうかしたの?部活には積極的に参加しなきゃだよ?』

川д川『怖い話をするのが部活動だったんですか、米道部は』

爪'ー`)y-『でも、本当にハインの怖い話はやばいぜ?後味が悪い結末ばっかりで』

川д川『へぇ…。高岡くん、怖い話好きなんですか?』

从 ゚∀从『好きっていうか、話のネタになるからね』

580名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 04:07:47 ID:LHuZp9P20


川д川「って、やり取りしましたよね?」

从 ゚∀从「確かにしたね」

川д川「どうしてバッドエンドが嫌いな高岡くんが、後味の悪い怖い話をたくさん知ってるんですか?」

从 ゚∀从「それは、みんなと話す時にネタになるからで…」

川д川「確かに、話のネタになるという発言あの時は私もそういう意味で言ってるのかと思っていました。でも、本当は違いますよね?」

从 ゚∀从「…何が言いたいんだい?」


川д川「…あれって、本当は『話を書くときのネタになる』、って意味ですよね?」

(;-_-)「な、なるほど!」

581名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 04:09:24 ID:LHuZp9P20


从 ゚∀从「…」

川д川「…どうですか?他にも沢山ありますが、まだ足りませんか?」

从 ゚∀从「……」

(-_-)「高岡くん?」



从* ゚∀从「…あっははははは!やっぱり君は最高だよ、貞子!」

(;-_-)「!?」

川д川「…どうやら、満足していただけたようですね、狂本くん」



从 ゚∀从「…あぁ、“伏線回収”ご苦労様ってところかな」


.

582名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 04:10:13 ID:LHuZp9P20


(;-_-)「伏線回収ってことは、やっぱり…」

从 ゚∀从「…えぇ、貞子の言う通り僕こそがバッドエンド作家、『狂本クルウ』ですよ」


川д川「…どうしてこんなことをしたんですか、狂本くん」

从 ゚∀从「それは前々から言っているけど、君がどうして転校したか知りたかったからだよ」

川д川「だからって、シベリアから転校してくるなんて…」

从 ゚∀从「…転校くらいするさ。だって、君は僕にとって大切な友達なんだから!」

川д川「…狂本くん」

583名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 04:10:59 ID:LHuZp9P20


(-_-)「貞子さん、なんで転校してきたか説明してあげたら?」

从 ゚∀从「いや、もう説明してもらわないでも平気ですよ。貞子はシベリアがつまらなかったって言ってましたし…」

(-_-)「学校がつまらなかった、だけで貞子さんが転校するとは思えないんだよね。それに、つまらなかったとはいえ、高岡くんという友達はちゃんといた訳だし」

从 ゚∀从「確かに、友達なのに何の説明もなく転校されてショックでしたけど、僕の存在くらいで転校しないというのは無いのではないかと…」

(-_-)「…いや、むしろ、高岡くんの存在があったからこその転校だったんじゃない?」

从; ゚∀从「え?」

川;д川「!!」

584名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 04:11:39 ID:wy0hcyrE0
《《《《号 外》》》》
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585名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 04:11:56 ID:LHuZp9P20
(-_-)「だって、貞子さん言ってたじゃない」



川;д;川『あなたは、私にとってシベリアでの唯一のお友達で、私が誰よりも幸せになって欲しいと願ってた人なのに…!』


(-_-)「あれだけ大事に思っている友達を、説明もなく転校して悲しませるようなこと、貞子さんがするとは思えないんだよね。…何かよっぽどの理由がない限り」

从; ゚∀从「そ、そうなのかい?貞子!」

川;д川「…それは」

586名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 04:13:02 ID:LHuZp9P20


(-_-)「貞子さん」

从; ゚∀从「教えてくれ、貞子!どうして君は、僕をおいて転校してしまったのかを…!」

川;д川「でも、でも…!」

从; ゚∀从「頼む、貞子、真実を教えてくれ…僕は君が転校してから、ずっと怖くて怖くて仕方がなかったんだ。君が転校してしまったのは、僕のことを嫌いになってしまったんじゃないかと…!」

川;д川「そんなことないですよ!私が狂本くんを嫌いになるだなんて、そんなことありえません!」

从 ゚∀从「じゃあ、どうして、僕を置いて去ってしまったんだい?」

川;д川「…真実を話せば、狂本くんはショックを受けるかもしれませんよ」

从 ゚∀从「それでも、知りたいんだ。もし、君がそのことで苦しんでいるのなら、僕に分けて欲しい。僕はどんな時でも君の味方なのだから」

587名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 04:13:47 ID:LHuZp9P20

川д川「…でも」

(-_-)「貞子さん、大丈夫だよ」

川д川「大丈夫って、何も知らないくせに…」

(-_-)「大丈夫だよ。高岡くんだけじゃなくて、僕もついてるんだから」

川д川「……相変わらず、先生にそう言われると、本当に大丈夫な気がするから不思議ですね」

(-_-)「だって本当に大丈夫だもの」

588名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 04:16:07 ID:29mi3vgk0


川д川「はぁ…」

川д川「…わかりました、話します」

从; ゚∀从「ありがとう、貞子!」

川д川「大丈夫っていったんだから、責任もってくださいね、ヒッキー先生」

(-_-)「もちろんさ」


川д川「……少し長くなるかもしれませんが、シベリアにいた時のお話をさせていただきますね。どうして私が、転校したのかを…」

589名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 04:18:11 ID:LHuZp9P20

長くなると思うので、今回はここまで。
次から貞子のシベリア時代のお話。
消費したお題は、次の話書いたらまとめて書きます。

590名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 07:55:47 ID:GVi52jE.0
おつ
いいところで切りよる…

591名も無きAAのようです:2016/02/04(木) 12:36:24 ID:yVkwPr9U0
まさかの冗談の米エンドがここまで使用してもらえるとは嬉しすぎる!!
のんびり続き待ってます!

592名も無きAAのようです:2016/02/05(金) 04:36:49 ID:MHVUdFBs0


593名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:39:49 ID:NYzjkL4w0



一生懸命受験勉強して、入学したシベリアで私が学んだことといえば、勉強ができれば良いってわけじゃない、ということでした。

『土井貞子、本当頭良いよな。絶対勝てねぇよ』

『なんたって、小学校の時から秀才で有名だった卯速ニュッですら敵わないんだもんな』

『ま、俺らにも一つだけ勝てることあるぜ?あいつに』

『勝てることあんの?俺ら』


『友達がいるっていう点においては、勝ててるさ』

594名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:42:38 ID:NYzjkL4w0

川д川『……ない』

( ^ν^)『なんだぁ?土井、お前また教科書隠されたのか。仕方ねぇな、お前がどぉおおおしてもっていうんなら、席が隣の俺様が教科書見せてやってもいいぜ?』

川д川『結構です』

( #^ν^)『人の親切をてめぇ…!』

ヒソヒソ…

『…ニュッの奴、また土井貞子に話しかけてるよ』

『お似合いだろ、冷徹な学年首席様と、嫌われ者の万年二位コンビ』

『確かにな』

( #^ν^)『おい、聞こえてんぞ、てめぇら!誰が万年二位だと?!次のテストこそは、こんな根暗女、負かしてやるっつーの!』

( ・∀・)『朝から威勢がいいなぁ、ニュッ』

( ;^ν^)『…せ、先生、おはようございます』

( ・∀・)『まったく、僕以外の先生だったら怒られてたぞ?』

( ;^ν^)『すいませんでした』

( *^Д^)『ニュッざまああああ!』

( #^ν^)『あの脳筋め…』


川д川『…』

595名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:43:46 ID:NYzjkL4w0
憧れていた学校生活は、毎日が退屈でつまらないことの繰り返し。
勉強ができれば学校生活は楽しめるかと思っていたけれど、むしろ、妬まれて教科書を隠されたり、地味な嫌がらせをされる毎日。

川д川(くだらない…つまらない…)


( ・∀・)『さて、今日はこのクラスに新しい仲間が加わることになった』

( *^Д^)『え、何、転校生!?』

( ・∀・)『あぁ。…しかも、みんなも知っている有名人がね』

( ^ν^)『有名人?』

( ・∀・)『入ってきていいよ』


ガラッ
『…ししし失礼します』


ザワッ…!

( ;^Д^)『え、ちょ、ええええ!?』

( ;^ν^)『んな、まさか…!?』



川 ゚ 々゚)『ぼぼぼ僕は狂本クルウですすす。よろろ、よろしくお願いします…』



( ・∀・)『今、世間を騒がせているバッドエンド作家、狂本クルウくんだ。みんな、仲良くするように』


( ;*^Д^)『えええええええ!?』

( ;^ν^)『だ、大ファンなんだけど…』


川д川(天才バッドエンド作家、狂本クルウか。…ま、私には関係ない話ですね)


天才バッドエンド作家の狂本くんは、瞬く間に学校の人気者になりました。私のつまらない学校生活にはまったく無関係な存在…

で、終わるはずだったのに

596名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:44:52 ID:NYzjkL4w0



川*ー川『…うまく描けた』

ガラッ!

川 ゚ 々゚)『…』

川д川『…狂本くん?美術部に何か御用ですか?』

川 ゚ 々゚)『こ、こ、この絵』

川д川『これですか?今度開催されるコンクールに出す予定の油絵ですけど…』

川 ゚ 々゚)『…うう、うっ』

川;д川『え?な、なんですか、どうかしましたか?』


川* ゚ 々゚)『ううう美しい、いま、今までみたどんな絵よりも…』


川;*д川『…え?』




これが、中学一年生から同じクラスだった私と狂本くんの、中学三年目にして、初めての会話でした。

597名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:45:55 ID:NYzjkL4w0
私たちは瞬く間に仲良くなりました、まるで今までの空白の期間を埋めるかのように。

川д川『…遅いなぁ、狂本くん』

ガラッ

川 ゚ 々゚)『貞子、お、お待たせ!』

川д川『狂本くん、待ってましたよ』

川 ゚ 々゚)『最近仲良くなった隣のクラスの友達と、長話しちゃってたたた』

川д川『そうでしたか』

598名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:46:37 ID:NYzjkL4w0

仕事が忙しくて、あまり学校に来れない狂本くんでしたが、学校に来た時は放課後、必ず美術部に来てくれました。その度に、二人でお互いの作品について感想を述べあっていました。

川д川『新刊読みましたよ。主人公が死ぬシーン、まさか前半に出てきた喘息を患っている設定がラストで関わってくるとは…いい伏線でしたね』

川* ゚ 々゚)『あ、ああありがとう。コンクールに出てた貞子の作品も、よかった。夕陽の風景画が、特に…』

川д川『…夕陽好きなんですよ、私。なんか寂しい感じがして』

川 ゚ 々゚)『さ、寂しい感じがするのに、好きなの?』

川ー川『寂しそうな夕陽を見ていると、私なんかでも受け入れてくれそうな気がして。まぁ、思い上がりかもしれませんけどね』

川 ゚ 々゚)『…夕陽が受け入れなかったとしても、僕が君を受け入れるよ』

川д川『あのー、前々から思ってましたけど、狂本くんって、実は普通に喋れますよね?』

川; ゚ 々゚)『そそそそんなことない!』

川д川『ま、狂本くんがそういうならそれでも構いませんけどね』

599名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:47:20 ID:NYzjkL4w0

川 ゚ 々゚)『と、ところで、僕も前から聞きたかったんだけど』

川д川『なんですか?』

川 ゚ 々゚)『どうして、美術部以外で貞子に話しかけちゃいけないのの?』

川д川『…ほら、狂本くん人気者ですから、いつも周りに大勢の人がいるじゃないですか。教室で話してたら、みんなとも話さなきゃいけなくなるのが嫌なんです。私、あんまり騒がしいの好きじゃないですので』

川 ゚ 々゚)『あ、そ、そうかぁー。確かに、大勢いるから、うるさいよね。静かなのが好きな貞子には』

川д川『はい、だから美術部だけでお話しましょうね』

川 ゚ 々゚)『うん、わ、わかったぁ』


とびっきりの嘘でした。
ただ私は、学校で嫌われ者の私と、学校で人気者の狂本くんが関わっていることをバレるのが嫌だったのです。

600名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:48:11 ID:NYzjkL4w0




从 ;∀从「貞子おぉおおお!」

川д川「…そんな泣かないでくださいよ、狂本くん」

从 ;∀从「だって、貞子が教科書隠されたりしてるのも知らなかったし、嫌われてるのも気付かないで僕はのうのうと生きてたなんて…ああああ!」

川д川「別に他の人たちに嫌われてたの、私、一ミクロンも気にしてなかったですけどね。教科書も隠されたって、内容覚えてたから平気でしたし」

(-_-)「…じゃあ、貞子さんはどうして二人が関わっているのがバレるのが嫌だったの?他の人なんて眼中になかったみたいなのに」

川д川「私はただ狂本くんに嫌われたくなかったんです。もし、狂本くんと私が関わっているのがバレたら、私に関する良くない噂を狂本くんに知られることになったでしょうから」

从; ゚∀从「そんな…僕はどんな噂を聞かされたとしても、絶対に気にせず君と一緒にいたよ!」

川д川「…まぁ、その噂がデマなら私も気にしなかったでしょう。でも、その噂は事実だったから知られたくなかったんですよ」

(-_-)「それはどんな噂だったんだい?」

601名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:49:02 ID:NYzjkL4w0


川д川「…私に関わると不幸になるという噂です」


从; ゚∀从「…え?」

川д川「くだらない噂だと思うでしょうけど、実際に私と仲良くして下さった方々は、成績や部活の功績などが下がってしまいました。妬みもありましたけど、その噂もあって私は嫌われるようになったんです」

从# ゚∀从「…く、くだらない!そんなの、貞子のせいでもなんでもないじゃないか!そいつらが努力不足だっただけで貞子は何も悪くないのに!」

川д川「…いえ、本当に私と関わったことが原因なんです」

从# ゚∀从「貞子、君は優しすぎるぞ!」

川д川「狂本くん…」

(-_-)「…そこまで言うってことは、本当に貞子さんと関わったことで、他の人たちは成績が下がったのかい?」

从# ゚∀从「ヒッキー先生、何をバカなことを!」

川д川「はい、そのとおりです」

从# ゚∀从「貞子!」

(-_-)「高岡くん、とりあえず今は貞子さんの話を聞こう。きっと、納得いく答えが聞けるはずさ」

从# ゚∀从「………わかりましたよ」

川д川「ありがとうございます。…では、話を続けますね」

602名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:50:24 ID:NYzjkL4w0

中高一貫クラスだった私たちは、難なく高校一年生になり、ある課題が出されました。

川д川『…進路希望調査ですか』

川 ゚ 々゚)『おおおかしいよねぇ。シベリア大学附属校なんだから、進路希望調査しなくてもいいのにね』

川д川『シベリア大学にそのまま上がらない人もいますからね』

川 ゚ 々゚)『ふーん、そ、そうなんだ。貞子は大学受験するの?』

川д川『さぁ、どうしましょう。将来の夢もないですしね』

川 ゚ 々゚)『貞子は絵が上手いから、美大とか受験するのも良さそうだよねねね』

川*ー川『…美大、ですか。そうですね、それも良いかもしれませんね』

川* ゚ 々゚)『う、うん、合ってると思うよ!』

603名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:51:04 ID:NYzjkL4w0


川д川『狂本くんはどうするんですか?進路』

川 ゚ 々゚)『ううーん、悩んでるんだよね』

川д川『そうなんですか?狂本くんはシベリア大学にそのままいくと思ってましたが、行きたい大学でもあるんですか?』

川 ゚ 々゚)『いや、悩んでるのは、大学とかじゃなくて…』

川д川『じゃあ何を悩んでるんですか?』



川 ゚ 々゚)『さ、作家、やめようか悩んでるんだ』


川д川『へー、作家を…』


川д川



『って、ええええええええええ!?』


.

604名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:51:45 ID:NYzjkL4w0

川;д川『作家やめちゃうんですか!?』

川 ゚ 々゚)『ななな悩んでるんだよね』

川;д川『売れっ子なのに、どうして!普通の男の子になりたいってことですか?』

川 ゚ 々゚)『…まぁ、貞子にだからいうけど、僕、実は嫌いなんだ』

川;д川『嫌いって何を?』



川 ゚ 々゚)『バットエンド書くの、嫌いなんだ』


.

605名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:52:50 ID:NYzjkL4w0

川д川『…バットエンドが、嫌い?』

川 ゚ 々゚)『うん、嫌いなの、バットエンド。書くのも読むのも好きじゃないんだ』

川;д川『バ、バットエンド作家なのにですか?』

川 ゚ 々゚)『本当はシリアスやホラー的なのも書くの好きじゃないし、バットエンドなんて、もっての外って感じだよ。本当は童話とか絵本とか、ハッピーエンドで終わる作品が好きだし書きたいんだ』

川;д川『じゃあ、何でバットエンドなんて書いてるんですか?』

川 ゚ 々゚)『ずっとハッピーエンドでデビューしようと努力してたけど、ダメだったんだ。そんな時、息抜きで書いたバットエンド作品を雑誌に送ったらあれよあれよとデビューが決まって、気付いたらバットエンド作家になってた…』

川д川『息抜きで書いた作品でデビューしちゃうなんて天才ですね…』

川 ゚ 々゚)『よくわからないけど、バットエンドを書く才能はあるみたい。でも、得意なこととやりたいことって違うからね』

川д川『でも、作家をやめなくてもハッピーエンドを書けばいいじゃないですか』

606名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:54:02 ID:NYzjkL4w0


川 ゚ 々゚)『バットエンド作家の僕がハッピーエンドを書くことは許されないんだよ、貞子。バットエンド作家の僕がハッピーエンドを書いてしまったら、評判ガタ落ちさ』

川;д川『そうなんですか…』

川 ゚ 々゚)『…実はというと、今まで出版してきた作品たちには、本当は続きがあるんだ』

川;д川『え、バットエンドに続きが?』

川 ゚ 々゚)『うん。出版してもらえないから、誰にも読んでもらえないけどね』

川д川『それなのに何で書くんですか?』

川 ゚ 々゚)『…だって可哀想じゃないか、バットエンドのまま終わってしまうなんて。だから、ハッピーエンドをいつも書くんだ。きっと蛇足で、お話的には台無しなんだろうけど』

川д川『狂本くん…』

川 ゚ 々゚)『つまんない話しちゃってごめんね。…やっぱり作家やめちゃダメだよね、これからもバットエンド作家として頑張るよ。ハッピーエンドは僕だけが知っていればいいんだし、みんなが望んでいるものを書かなきゃね』

607名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:54:49 ID:NYzjkL4w0

川д川『…私、読みたいです。狂本くんが書くハッピーエンドで終わる物語』

川 ゚ 々゚)『本当?じゃあ、今度書いたハッピーエンド持ってくるね』

川д川『そうじゃなくて』

川 ゚ 々゚)『ん?』

川д川『本として出版された作品として、ですよ』

川; ゚ 々゚)『…でも、狂本クルウはバットエンド作家だし』

川д川『狂本クルウは確かにバットエンド作家かもしれませんが、別名義でやればいいじゃないですか』

川 ゚ 々゚)『別名義…』

川д川『ハッピーエンド作家として売れっ子になって、サイン会とかあっても、そのマスク外して、喋り方も普通にすれば狂本くんだってばれないですよ、きっと!』

川* ゚ 々゚)『そ、そうだね。名前も服装も喋り方も全部変えちゃえばバレないよね…!』

川д川『私ですら気付かないと思いますよ』

川 ゚ 々゚)『えー、貞子は気付いてよ』

川д川『努力はします』

608名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:55:42 ID:NYzjkL4w0

川* ゚ 々゚)『でも、そう考えたら楽しみになってきたなぁ。どんな話書こうかな』

川д川『どんな作品書きたいんですか?』

川* ゚ 々゚)『童話形式とか、児童文学的なのが書きたいんだよね』

川д川『いいじゃないですか、ハッピーエンドが似合うジャンルですし』

川* ゚ 々゚)『そう、それと絵本の文章書く作家にも憧れ…』


川; ゚ 々゚)『…って、あー!!!!』


川;д川『え!?な、何ですか?!』

609名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:56:22 ID:NYzjkL4w0

川;* ゚ 々゚)『めめめめちゃくちゃ良いこと思いついた!!むしろ、何で今まで思いつかなかったんだろ!』

川д川『何を思いついたんですか?お話のネタですか?』

川* ゚ 々゚)『違うよ、貞子!もっと良いこと!』

川д川『なんですか?』

川* ゚ 々゚)『僕はお話を書くのが好き、貞子は絵を描くことが好きだよね!』

川д川『えぇ、まぁ、そうですね』



川* ゚ 々゚)『だからさ!僕たち、二人で絵本作家になればいいんだよ!』



川;д川『…え?』

610名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:57:08 ID:NYzjkL4w0


川* ゚ 々゚)『僕たち、前々からナイスコンビだとは思ってたけど、まさか人生のパートナーとしてもナイスコンビだとは思わなかったよ!』

川;д川『ちょ、ちょっと待ってください!私は絵本作家になんてなれるほど、ちゃんとした絵描けないですよ!?』

川 ゚ 々゚)『貞子の絵、素敵だよ。貰った絵、全部画集にしたいくらい』

川;д川『でも、私の絵は基礎だってなってませんし…絵本作家になるならちゃんと絵の勉強しなきゃいけません。色彩についても詳しくありませんし…』

川* ゚ 々゚)『…あはは』

川;д川『な、何がおかしいんですか?』

川* ゚ 々゚)『嬉しくて、思わずね。貞子、絵本作家になってくれる気満々じゃない』

川;д川『あ』

611名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:58:00 ID:NYzjkL4w0



川 ゚ 々゚)『ねぇ、貞子。嫌なら断ってくれてもいい』

川д川『…』

川 ゚ 々゚)『だから、良かったら…』



川 ゚ 々゚)『僕と絵本作家、目指さない?』


つまらない学校生活を送る中で、将来の夢なんて、持ったこともありませんでした。勉強して、適度に部活で絵を描ければいいやと思ってました。


だから、高校一年生になって、私は初めて



川ー川『…絵の勉強、沢山しないとですね』


将来の夢を持ちました。



こうして、私は進路希望調査表の第一志望に、美大受験と書きました。

それが間違いだったのです。

612名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:58:42 ID:NYzjkL4w0


( ・∀・)『…土井、なんで呼び出されたかわかる?』

川д川『いえ、分かりません』

( ・∀・)『進路希望調査のことなんだけど』

川д川『あぁ、なるほど。すいません、どこの美大を受けるかとか、まだ具体的なこと書けなくて…』

( ・∀・)『いやいやいや、そーいうことじゃなくて』



( ・∀・)『何ふざけたこと言ってんの、ってこと』


川д川『…』

613名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 04:59:46 ID:NYzjkL4w0

( ・∀・)『美大なんて行けるわけないでしょ?』

川д川『確かに今の実力では、そう言われても仕方ないです。ちゃんと予備校に通うつもりです』

( ・∀・)『画力とかの問題じゃなくて』

川д川『じゃあ何ですか?』

( ・∀・)『名門大学に行ってもらわなきゃ困るんだよ。学年首席なんだからさぁ』

川д川『私には関係ないことです』

( ・∀・)『僕が担当する生徒なんだから大アリだよ。名門大学に行ってもらわないと困るんだよ』

川д川『…知りません』

614名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:00:28 ID:NYzjkL4w0

( ・∀・)『いやだなぁ、勉強できるくせに物分りが悪い奴って。ってかさ、中学の時に君の勉強の邪魔にならないように周りに集ってた奴ら蹴散らしてやった恩忘れたわけ?』

川д川『そんなこと頼んでません』

( ・∀・)『あれ?そうだったっけ?でも、良かったじゃん。くだらない噂で離れていくような奴らと縁切れて』

川д川『…そもそも噂流したのも先生だし、実際に先生がみんなの成績とか下げたじゃないですか』

( ・∀・)『やめてよ、そんな言いがかりは。僕は不正なんて行ってないよ?』



( ・∀・)『…ただ、見込みがないと思って、「期待」しなかっただけさ』


.

615名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:01:14 ID:NYzjkL4w0

川д川『…じゃあ、私にも期待しないでください』

( ・∀・)『してないよ、元から。俺、昔から頭いい奴嫌いだし』

川д川『でも成績とか下がってませんけど?』

( ・∀・)『なんか知らないけど、君には効かない。だから余計腹が立つ』

川д川『そんなこといわれても…』

( ・∀・)『そもそも何で美大なんて行きたいわけ?』

川д川『…将来の夢、的な』

( ・∀・)『もしかして、将来の夢は絵本作家とかほざくんじゃないだろうね?』

川;д川『…え』

616名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:02:01 ID:NYzjkL4w0


( ・∀・)『お前以外の生徒は僕のこと、優しくて話しやすい先生だと思ってるからね。例に漏れず、狂本もその一人だったわけよ。別名義でお前と絵本作家になるとか言ってたよ』

川;д川『…狂本くん』

( ・∀・)『狂本の戯言かと思ったら、進路希望調査にお前が美大とか書いてきたから俺もビックリしたよ』

川д川『そうでしょうね…』

( ・∀・)『土井、狂本みたいな小説書くしか能が無い馬鹿と関わると大変だろ?お前は一人でいる方がお似合いだぞ。人を不快にするほど頭のいい奴は孤独でいるべきだ』

川д川『…いい加減、パワハラで訴えますよ』

( ・∀・)『学年で嫌われ者のお前と、教師からも生徒からも人気のある俺。どっちが信頼あるかなぁ?』

川д川『……ともかく、私は美大を受験させていただきますので』

( ・∀・)『そんなことしてみろ、期待するのやめるぞ』

川д川『元から期待されてませんので構いません』

( ・∀・)『勿論、お前じゃない。狂本クルウをだ』

川;д川『は…?』

617名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:02:51 ID:NYzjkL4w0

( ・∀・)『実はというと、最近狂本に期待するのやめてるんだ。売れっ子作家だから特待生としてシベリアにいれてるけど、もし、売れっ子作家じゃなくなったら…』

川;д川『や、やめてください!』

( ・∀・)『なんだよ、お前らしくないな。人のことで動揺するなんて』

川;д川『お願いします、狂本くんには、狂本くんだけには何もしないでください…!』

( ・∀・)『じゃあ狂本クルウと関わるな。それと、美大を諦めて名門大学に行け』

川;д川『そんな…』

( ・∀・)『まぁ、簡単には返事できないよな。わかる、わかるよ。初めて出来たまともな友達だもんなぁ、中学三年の頃から仲良くしてたんだもんなぁ』

川д川『…先生、私と狂本くんが仲良くしてたの知ってたんですか』

( ・∀・)『当たり前だろ。担任だぞ、俺は』

川д川『気付いていたなら、どうして何時もみたいにすぐに引き離さなかったんですか…?』

( ・∀・)『夢を見させてからの方が、失った時のショックも大きいかなぁとおもって』

川д川『…先生は、なんでそんなに私に辛く当たるんですか』

( ・∀・)『言っただろ?俺、頭いい奴が嫌いなんだよ。特に、お前みたいな奴』

川д川『たったそれだけの理由で?』

( ・∀・)『たったそれだけの理由だよ?』

川д川『…もう帰ります、失礼しました』

( ・∀・)『狂本と関わるのやめる気になったら教えてくれなー』

618名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:04:21 ID:NYzjkL4w0

川д川(…よくよく考えてみたら、馬鹿らしい。先生が期待しないだけで狂本くんの作家人生がどうにかなるわけないのに。学校の成績とかは小細工できても、学外のことは先生がどうこうできるわけない)

( *^ν^)『土井貞子。モララー先生になんで呼び出されてたんだ?成績下がったのか?』

川д川『違います』

( ^ν^)『じゃあ、何で呼び出されたんだよ。教えろよ』

( ^Д^)『おい、学年首席に絡んでるそこの万年二位!』

( #^ν^)『万年二位って呼ぶんじゃねーよ!』

( ^Д^)『まぁまぁ、それよりさ、クルウの新刊読んだか?』

( ^ν^)『あ?読んだけど?』

( ^Д^)『今回のバットエンド、どう思う?』

( ^ν^)『んー…なんていうか、悪くはないけど、生ぬるかったな』

( ^Д^)『だよなー。クルウの作品は、バットエンドだから面白いのに』

( ^ν^)『そうだな。今回の作品は、取りようによっては…そうだな、まるで』





( ^ν^)『ハッピーエンド、のようだったからな』




川;д川『…!』

619名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:05:42 ID:NYzjkL4w0



ガラッ!

( ・∀・)『おかえり、帰ってくると思ってたよ』

川;д川『狂本くんのバットエンド作家としての人生を台無しにする気ですか!?』

( ・∀・)『新刊の話?バットエンド作家がハッピーエンドまがいのもん書いちゃダメだよなぁ。これからもこんなことが続いたら、売れっ子じゃなくなっちゃうよな』

川;д川『そしたら、狂本くんはシベリアにいれなくなってしまうじゃないですか』

( ・∀・)『それだけじゃないぞー?バットエンド作家としてハッピーエンド書いて、名声を失ったら、作家としても終わりだ。最悪、絵本作家にもなれないだろうな』

川;д川『そんなことは…!』

( ・∀・)『ないって言い切れるのか?』

川;д川『それは…』

( ・∀・)『これでわかっただろ?君の軽はずみな行動で、狂本の作家人生を殺してしまうかもしれないってこと』

川;д川『私のせいって…先生のせいじゃないですか!』

( ・∀・)『お前が狂本に関わらなければ、俺もこんなことしなかったよ』

川;д川『私は、私は…!ただ、狂本くんと友達でいたいだけです!』

( ・∀・)『高校生になったんだからさ、いい加減にごっこ遊びなんて卒業しなよ。もう充分夢見れただろ?世間の人気者と友達ごっこできたんだしさ』

川;д川『友達ごっこなんかじゃ…』

( ・∀・)『ごっこじゃないなら、友達のために尽くせるよな?友達のために行動できるよな?』

川д川『…』

( ・∀・)『で、どうすんの?狂本とまだ関わるの?』


川д川『私と狂本くんはナイスコンビです、だから…』

( ・∀・)『だから?』

620名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:06:23 ID:NYzjkL4w0




川д川『…もう、狂本くんとは関わりません。美大も受けませんし、絵本作家も諦めます』




.

621名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:07:50 ID:NYzjkL4w0

こうして私は、狂本くんと関わること、美大に行くこと、絵本作家になるという将来の夢も諦めることになりました。

唯一の救いは、狂本くんも仕事が忙しかったので、狂本くんに冷たい態度をとらなくて済んだということだけです。

こうして、またつまらない学校生活に逆戻りしました。一瞬でも楽しい思いをしてしまった私は、その学校生活に耐えられなくなり、不登校に…

学校に行くのは、テストを受ける時だけでした。

622名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:08:51 ID:NYzjkL4w0

川д川(やっとテスト最終日終わった…さっさと帰ろう)

ヒソヒソ…

『…土井の奴、不登校だった癖にテスト簡単に解いてるらしいぜ。職員室で聞いちゃった』

『化け物かよ』

『いくらシベリアが進学校だからって、アイツ桁違いすぎるだろ…』

『シベリアの授業なんてアイツにはレベル低いんだろうな』

『なんだかなぁ、あーいう天才が身近にいると努力する気失せるよな』

『そうだよな。俺たち凡人がいくら努力したって、天才には勝てないんだからな…』

『きっとアイツからみたら俺らなんか虫ケラみたいに見えるんだろうな』

『そりゃそうだろ。だから何時も一人だし。俺たちと関わることなんてアイツにとっては無意味なことなんだろうからさ』

『先生たちも持て余してるみたいだぜ?』

『自分より勉強できる生徒なんか邪魔でしかないだろうしな』



『あーあ、どっか行ってくんないかなぁ』


川д川


川д川(…あぁ、そうか。その点がありましたか)

623名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:10:20 ID:NYzjkL4w0



川д川『お久しぶりです、モララー先生。この度、転校することにしました』

( ・∀・)『へぇ、逃げるんだ』

川д川『何とでも言ってください。次に行く学校も、すでに決まってますので』

( ・∀・)『あっそう。じゃあ、書類とかは事務の人に頼んで用意しといてあげるよ。君と関わるのも最後だし、それくらいはちゃんとやってあげる』

川д川『ありがとうございます』

( ・∀・)『こちらこそ、いなくなってくれてありがとう。みんなも喜ぶよ』

川д川『…そうですね』

( ・∀・)『狂本に別れの言葉は伝えたのか?』

川д川『いえ、関わらない約束ですので』

( ・∀・)『ならよし。用がないならもう行っていいよ』

川д川『…はい』

624名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:11:03 ID:NYzjkL4w0

川д川『失礼しました』ガラッ

(; ^ν^)『おい、土井!お前、転校するって本当か!?』

川д川『…えぇ、まあ』

( #^ν^)『ふざけんな!お前、不登校になってやっと帰ってきたと思ったら転校だと!?俺はずっとお前を負かすために努力してきたんだぞ!勝ち逃げする気かよ!』

川д川『勝ち逃げ…?何の話か分かりませんが、私に関わらない方がいいかと思いますが』

( ^ν^)『…ってか、何で転校するんだよ、この学校のレベルが低いからか?』

川д川『貴方に教える義理はありません』

( #^ν^)『なんだと!』

川д川『…それにしてもビックリしました。この学校にまだ私に話し掛けてくる人がいるなんて』ボソッ

( ^ν^)『あ?』

川д川『…何の話かまったく分かりませんでしたが、これからも努力し続けて頑張ってくださいね』

( ^ν^)『…お前が居ないなら、努力しなくても俺がこの学校のトップに決まってんだろ、くそが』

625名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:12:07 ID:NYzjkL4w0



川д川『…今日でこの学校ともお別れですね。憧れて勉強して入ったのに、どうしてこんなことになったんですかねぇ』

川д川『…まぁ、どうでもいいですけどね。もう来ることもないでしょう』


川д川『さようなら、大嫌いだった学校生活。さよなら、大嫌いだったモララー先生』


川д川『あぁ、それと』




川ー川『…さよなら、私の唯一のお友達』


.

626名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:15:16 ID:NYzjkL4w0


川д川「…こういうわけで、私は転校を決め、自分の家に一番近い聖vipへ来たわけです」

(-_-)「…それが貞子さんの転校してきた理由だったんだね」

川д川「はい。転校すれば狂本くんに迷惑かけることもありませんし、皆もそれを望んでいましたからね」

从 ;∀从「全ての元をただせば、僕が貞子を苦しめていたんだね…」

川д川「狂本くんがいなければ、私は将来の夢を持てることもありませんでしたよ。それに悪いのはモララー先生ですし、狂本くんが気にすることありません」

从 ;∀从「でも、僕が絵本作家を目指そうだなんて言わなければ…僕がモララー先生に自慢しなければ、こんなことには…!」

川д川「どうせあの先生のことです。狂本くんが言ってなかったとしても、いつかはこうなっていましたよ」

从 ;∀从「でも、僕が貞子の人生を台無しに…」

川ー川「そんなことないですよ。私、転校したこと後悔していませんから。転校しなければシベリアでずっとつまらない学校生活を送っていたでしょうけど、今はとても楽しい学校生活を送れていますし」

从 ;∀从「でも、絵を描くことを嫌いになってしまったのは僕のせいだよ!」

川д川「…私が絵を描くのを避けるようになったのは、狂本くんと絵本作家になる約束をしたのにも関わらず、狂本くんに理由も言わず逃げてしまった自分が許せなくてですよ。自業自得です。本当の友達なら、理由くらい伝えるべきでした。黙って去ってしまったら、狂本くんが悲しむこと、分かってたのに」

627名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:16:12 ID:NYzjkL4w0

从 ;∀从「…やっぱり、僕にはバットエンドがお似合いなんだね。自分自身が大切な友達を苦しめていた元凶だったなんてね。こんな僕が、ハッピーエンド作家になんてなれるわけないんだ」

(;-_-)「高岡くん、そんなことないよ」

川д川「そうかもしれませんね」

(;-_-)「貞子さん!?」

从 ;∀从「いいんです、ヒッキー先生。事実ですから」

川д川「…確かに『狂本クルウ』はハッピーエンドは作れないかもしれません。でも、別名義ならハッピーエンド作家になれるはずですよ」



川ー川「…でしょ?『高岡ハインリッヒ』くん」


从 ;∀从「!!」

628名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:17:32 ID:NYzjkL4w0


川д川「だから、狂本くん…いえ、高岡くん。もし、良かったら…」


从 ;∀从「あ…」




川;ー;川「私と絵本作家、目指してくれませんか?」




从 ;∀从「…貞子、それじゃあ」




「絵本作家になるために、僕たち沢山勉強しなきゃだね」

629名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:19:04 ID:NYzjkL4w0

消費したお題
・喘息
・私

そろそろ最終回。

630名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 05:26:10 ID:r7BPhwqw0
乙乙

631名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 06:26:35 ID:nyd7RTto0
更新きた、乙です

632名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 07:14:46 ID:FJ78dPz.O
おつですーモララーにはクズが似合うな

633名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 08:46:20 ID:WUDg8ltg0
ヒッキーのピグマリオン効果とモララーのゴーレム効果どっちが効力として強いのかな

634名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 18:40:24 ID:ctX31KNs0
もうそろそろ終わりか、今から感慨深くなってきた


635名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 19:25:18 ID:H.wfz4Kw0

もうすぐ終わっちゃうの寂しいな

636名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 19:49:10 ID:cHgcuzwk0
クソなモララーもいいな



637名も無きAAのようです:2016/02/11(木) 02:39:18 ID:PTVd0Jgw0

今日でちょうど三年目だったので、本来なら描くつもりなかったシベリア大学付属キャラを成績順で(高校一年春時点)

http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1929.jpg

ついでにキャラ紹介。

川д川
土井 貞子
(シベリア大学付属在学時点)
夕陽が好きで、絵を描くことと、勉強することだけが楽しみ。シベリアに憧れて入学したけど、狂本が来るまではつまらない学校生活を送っていた。狂本とはナイスコンビ。

( ^ν^)
卯速 ニュッ
小学生の頃は秀才で有名。シベリア入学後は貞子のせいで影が薄くなった。貞子とはずっと同じクラスで、席も隣で良くちょっかいをかけていたが、覚えてもらえていなかった。
万年二位があだ名だったが、貞子がいなくなってからは皮肉を込めて学年首席様に。

(´<_` )
流石 弟者
貞子たちとは隣のクラス。いつもやる気がないが、友達はいる。
兄者と良く入れ替わっているが、兄者よりイケメン、そして兄者とは違い言葉数が少ない。狂本の正体をシベリアの生徒で唯一知っている。狂本の親友。

川 ゚ 々゚)
狂本 クルウ
売れっ子バットエンド作家。
特徴的な喋り方をしているが、実は普通にしゃべれる。
特待生でシベリアに在学している。ほとんどの成績には問題ないが、苦手な教科の成績と、売れっ子故の悩みとして、出席日数に問題アリ。シベリアの生徒は、親友の弟者以外は狂本クルウを本名だと思っている。

( ^Д^)
指差氏 プギャー
シベリアの番長。学業はすこぶる悪いが、スポーツ特待生なので、体育はかなり優秀。レスリング部。番長だけど、動物好き。

( ・∀・)
茂羅 モララー
貞子の中学から持ち上がり担任。同僚や生徒たちからは、優しくて話しやすくて、頼り甲斐のある先生として大人気。生徒が教師からの「期待」にどれだけ影響されるか、良く理解している。

638名も無きAAのようです:2016/02/14(日) 03:15:21 ID:ltjz93DY0


(*-_-)「本当、二人が仲直りできてよかったよー!」

川ー川「…はい、本当に良かったです」

从 ゚∀从「えぇ。これで何の心残りもなく、シベリアに帰ることができます」

(;-_-)「えっ!?シベリアに帰っちゃうの!?」

从 ゚∀从「はい。貞子の転校の理由も聞けたし、将来の夢も改めて誓いあえましたから」

639名も無きAAのようです:2016/02/14(日) 03:16:15 ID:ltjz93DY0

川д川「…シベリアには、いつ戻るんですか?」

从 ゚∀从「できれば今週中にでも。シベリアで僕のこと噂になっちゃってるみたいだし、早いところ帰らないとね」

(;-_-)「いっそのこと、残ってもいいんじゃない?」

从 ゚∀从「あはは、僕も残りたいですけど、シベリアの制服に誓って、友達に約束したんです。…必ずシベリアに戻るって」

640名も無きAAのようです:2016/02/14(日) 03:17:11 ID:ltjz93DY0



(´<_` )「…」

( ^Д^)「また見てんのか?その空席」

( ^ν^)「ペットロスならぬ、狂本ロスか?」

(´<_` )「別に。ボーッとしてると自然と視線がそこにいくだけ」

( ^Д^)「会いたいよなぁ、クルウ」

( ^ν^)「もう会えねぇだろうけどな」

(´<_` )「…会えるさ。そのうち」

( ^Д^)「連絡でもあったのか?」

(´<_` )「連絡があったわけじゃないけど…」



(´<_` )「…まぁ、約束したから」

641名も無きAAのようです:2016/02/14(日) 03:19:42 ID:ltjz93DY0

川д川「高岡くん」

从 ゚∀从「なんだい?貞子」

川д川「…高校卒業したら、また会いましょう。その時までに必ず、昔よりも絵、上手くなってみせますから」

从 ゚∀从「それは楽しみだなぁ。僕も沢山文章の勉強しておくよ。…後さ、次に会う時には、下の名前で呼んでくれたら嬉しいな」

川ー川「次に会った時、素敵なハッピーエンドが書けるようになってたら、そうしますね」

从* ゚∀从「あぁ!」

(*-_-)「うんうん!これから頑張ってね、二人とも!」

642名も無きAAのようです:2016/02/14(日) 03:20:53 ID:ltjz93DY0



パチパチパチパチ…


「あぁ、なんて素敵なハッピーエンドなんだろうねぇ」


(;-_-)「!!」

川;д川「え…」

从; ゚∀从「なっ…!?」


「立ち聞きしてごめんね、でも、ドアを開けっぱなしだったからさ。声かけようかと思ったけど、なんか面白い話をしてたから水差しちゃいけないなぁっと思って、ずっと待ってたんだよね」



( ・∀・)「…そう、ずっと待ってたんだよ。狂本を泳がせて、夢を見させてから二人をどん底まで落とすのを、さ」



川;д川「モララー先生……?」

643名も無きAAのようです:2016/02/14(日) 03:21:36 ID:ltjz93DY0

从; ゚∀从「なんでモララー先生が聖vipに!」

( ・∀・)「職員室で、部活の練習試合に聖vipに来たついでに、元シベリア生の高岡くんと土井さんに顔合わせたいって言ったら簡単に君たちの居場所教えてくれたよ。白衣を着た女の人が嬉しそうにね」

从; ゚∀从「ペニサス先生…」

( ・∀・)「…いやはや、それにしても、驚いたなぁ。まさか君がこんなところにいるなんて。そもそも生きていたことにビックリだ」

川;д川「…」

从# ゚∀从「なんてことを…!貞子を傷付ける人は誰であっても許しません!」

( ・∀・)「じゃあ、狂本は今の発言に対して怒る必要ないよ」

从# ゚∀从「怒りますよ!」

644名も無きAAのようです:2016/02/14(日) 03:26:12 ID:ltjz93DY0

( ・∀・)「んー、ってか、さっきから黙ってるけどなんか言ったら?折角の感動の対面なんだからさ…あぁ、そっか。あんまり嬉しくて喋ったら吐きそうなのかな」


( ・∀・)「こうして会うの、学生の頃以来だもんねぇ。それに君、途中から不登校になっちゃったから、ほとんど顔合わせてなかったし…」


从; ゚∀从「学生の頃以来?」

川;д川「まさか…」

645名も無きAAのようです:2016/02/14(日) 03:26:55 ID:ltjz93DY0







( ・∀・)「本当にお久しぶり。元シベリア学年首席、〝ヒキコモリ王子〟の小森ヒッキーくん!」




.

646名も無きAAのようです:2016/02/14(日) 03:27:45 ID:ltjz93DY0
消費したお題
ヒキコモリ王子

647名も無きAAのようです:2016/02/14(日) 04:26:24 ID:p83ldf9U0
おつー!
悪役のモララーはこえええ
ヒッキーはどうでるのか

前回の話でお題(私)回収ありがとうございました。

648名も無きAAのようです:2016/02/14(日) 07:04:58 ID:aazIBink0
乙、ついにラスボスか……

649名も無きAAのようです:2016/02/14(日) 09:26:16 ID:oWcQjtEQ0
乙乙!モララー怖いな…
ヒッキーもシベリアの生徒だったのか
続きがすごく気になる

650名も無きAAのようです:2016/02/14(日) 15:26:48 ID:wr3F7Nro0


651名も無きAAのようです:2016/02/14(日) 16:08:12 ID:BIF4BBdc0
乙です
貞子…のつもり
http://imepic.jp/20160214/580360

652名も無きAAのようです:2016/02/14(日) 16:57:17 ID:0AGzILAE0
>>651
か、可愛い!!美人さん!
ありがとうございます!

653名も無きAAのようです:2016/02/19(金) 00:12:54 ID:tIHzMbyQ0
追いついちまった・・・
怒りをぶつけるようだがモララータヒね

654名も無きAAのようです:2016/02/26(金) 21:08:55 ID:ZL1OoU420
支援

655名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 12:06:07 ID:W89CfAcs0
今日の投下楽しみ

656名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:09:04 ID:W89CfAcs0
明日だった

657名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 19:15:00 ID:/lkawLT20


最終回、投下します。

658最終回:2016/03/08(火) 19:16:02 ID:/lkawLT20
( ・∀・)「しかし、本当に驚きだよね、人生って何が起こるかわからない。元学年首席だった君がこんな底辺校で働いて、いつも万年二位だった僕がシベリアの教師だなんて、笑えちゃうよね」

(-_-)「…そうだね、こんなに幸せな毎日が送れるだなんて、高校生の頃は思いもしなかったから笑えちゃうよ」

( ・∀・)「……強がり言ってんじゃねぇぞ、ヒキコモリ王子が」

(-_-)「強がりなんかじゃないよ、僕は聖vipのみんなが好きだから」

( ・∀・)「こんな底辺校の生徒たちが好き?将来的に何も期待できないような奴らを?」

(-_-)「僕は、みんなのこと期待してるよ」

( ・∀・)「お前が生徒に対して期待なんて、それこそ信じられない。嘘だろ?」

川д川「嘘じゃありません、ヒッキー先生は私たち生徒に対して、たくさん期待をかけてくれます」

( ・∀・)「…ふーん、お前が期待ねぇ」

(-_-)「…」


( ・∀・)「あぁ、小森。お前って本当に可哀想な奴」


.

659最終回:2016/03/08(火) 19:16:46 ID:/lkawLT20

从# ゚∀从「か、可哀想って何がですか!」

( ・∀・)「なぁ、狂本。愛を与えられずに育った人間が、人を愛することができるだろうか」

从; ゚∀从「は?」

( ・∀・)「ちなみに、僕はできないと思う」

从; ゚∀从「そんな話、今関係ないでしょう」

( ・∀・)「大アリさ。つまりね、誰にも期待されずに育った人間が、人に期待することなんて出来ないんだよ」

(;-_-)「…!」

( ・∀・)「だから、誰にも期待されなかったお前が教師だなんて、到底無理なんだよ、小森」

660最終回:2016/03/08(火) 19:17:37 ID:/lkawLT20

川д川「そんなことありません!」

( ・∀・)「…ふーん、随分感情を露骨に現わせるようになったんだな、土井」

川д川「…聖vipのみんなと、ヒッキー先生のおかげですよ」

( ・∀・)「あっそ。ところで小森、お前なんで教師になろうと思ったの?」

(-_-)「それは…」

( ・∀・)「もしかして、自分が学生時代に誰にも期待されなかったから?だから、底辺校の期待されない生徒たちに自分が期待をかけてやってるのか?」

(;-_-)「そんなんじゃないよ!」

( ・∀・)「どうかなぁ、君のかけてる期待って、本当はただの自己満足じゃないの?自分がしてもらいたかったことをしてるだけでさ」


川#д川「もうやめてください!!」


.

661最終回:2016/03/08(火) 19:19:22 ID:/lkawLT20
( ・∀・)「…さっきから、小森をやたら庇うね、土井」

川д川「ヒッキー先生は不登校だった私にですら、期待をかけてくれましたから」

( ・∀・)「じゃあ小森はお前にとって恩人だとでも?」

川д川「そうですね、恩師といっても過言ではありません」

(-_-)「貞子さん…」

( ・∀・)「土井、なんてお前は可哀想な奴なんだろう」

川д川「何が可哀想なんですか」

( ・∀・)「小森はお前の恩人なんかじゃないよ、むしろその逆」

川д川「は?」

( ・∀・)「小森さえいなければ、お前は俺にちょっかいをかけられることもなく、楽しい学校生活を送っていただろうよ」

川д川「…どういうことですか?」

662最終回:2016/03/08(火) 19:20:44 ID:/lkawLT20

( ・∀・)「俺、頭がいい奴が嫌いっていったよな。お前みたいに人を不愉快にするほど頭いい奴のことが嫌いだと」

川д川「そうですね」

( ・∀・)「お前さ、学生時代の小森にそっくりだったんだよ」

川;д川「……まさか、私に辛く当たっていた理由って」

( ・∀・)「お前の頭の良さが小森に似てたから、お前の人生をめちゃくちゃにした」

(;-_-)「…!」

( ・∀・)「だから、小森はお前の恩人なんかじゃなくて、お前が嫌われて不登校になる原因そのものだったんだよ」

663最終回:2016/03/08(火) 19:21:24 ID:/lkawLT20

从; ゚∀从「信じられない、モララー先生、あなたって人は…!」

(-_-)「…モララー君、君はどうしてそんなに僕のことが嫌いなの?」

( ・∀・)「不愉快だからさ、お前の存在が」

(;-_-)「そんな…だって、僕たち」



(;-_-)「友達だったのに…!」



( ・∀・)

664最終回:2016/03/08(火) 19:22:18 ID:/lkawLT20

( ・∀・)「…小森、本当にお前って不愉快だよ、僕を不愉快にさせる天才だな」

(;-_-)「え?」

( ・∀・)「お前、僕にあんなことされた癖に、まだ僕のことを友達だったなんていうのか」

(-_-)「……うん」

( ・∀・)「お前の人生を無茶苦茶にして、夢も台無しにして、お前が好きだったものを出来ないようにしてやったのに?」

(-_-)「それでも、僕にとって、モララー君は…」

( #・∀・)「それ以上喋るな!!」

(;-_-)「…モララー君」

( #・∀・)「そこまで言うなら、聞かせてやるよ!俺がどれだけお前のこと嫌いだったかを、お前と一緒にいた時、どんな想いでいたのかをよぉ!!」

665最終回:2016/03/08(火) 19:23:25 ID:/lkawLT20
『モララー君ってイケメンだし、運動もできるし憧れちゃうよね』

『後は勉強さえ一位取れれば完璧よね。もちろん、今でも充分いいんだけど』

『そりゃ無理よ、だって一位はあの小森君よ?勝てるわけないわよ』

『彼、断トツで学年トップだものね』

『学年二位でも充分すごいわよ、モララー君は』

( ・∀・)『おやおや、なんだい、僕の噂?』

『も、モララー君!なんでもないわよ』

( ・∀・)『そう?僕の名前が聞こえた気がしたんだけど』

『気のせいよ!じゃあ、私たち帰るから、あはは…』

( ・∀・)『気をつけてねー』



( ・∀・)『小森ヒッキーねぇ』




( ・∀・)『……勝てるわけねぇだろ、あんな化け物』


.

666最終回:2016/03/08(火) 19:24:08 ID:/lkawLT20


中学3年間クラスメイトである小森ヒッキーは、天才だった。

( ・∀・)『これはこういうことだよ』

『うーん、わからん…』

( ;・∀・)『えー?まじかよ、結構わかりやすく教えたと思うんだけど』

『俺頭悪いからなぁ…ちょっと小森に聞いてみるか。おーい、小森!』

(-_-)『なに?』

『この問題なんだけど、教えてくれないか?』

(-_-)『…あぁ、これはね、この式をこうやって応用すると簡単に解けるよ』

『お、おぉー!なるほど!!すっげぇわかりすいな、サンキュー』

(*-_-)『どういたしまして』

( ・∀・)『…』


小森は単に勉強ができるだけではなく、人に教えるのも得意だった。頭が良すぎる奴は、人に教えるのは上手くないという仮説は小森には適用しなかった。

それくらい、小森は勉学に関しては優秀だった。

667最終回:2016/03/08(火) 19:25:29 ID:/lkawLT20
( #・∀・)『どうしても小森にテストで勝てない…』

『でもさ、勉学以外は全部勝ってるじゃん。小森の奴、運動能力とか皆無に等しいし。それに、あんまりに頭が良すぎるから、皆に避けられて友達いないしさ』

( ・∀・)『友達の話はどうでもいいとして、運動で勝ってもなぁ。運動だと、スポーツ特待生の奴らの方が僕より上手いし』

『そりゃそうだろ』

( ・∀・)『なんか僕が一番になれるもので、完膚なきまでにアイツを負かしてやりたい』

『あるじゃん、お前が誰にも負けないこと。お前相手じゃ、きっと小森なんてお話にならないだろ』

( ・∀・)『え、何?そんなのあった?』

『ほら、あれだよ、あれ!』

( ;・∀・)『…あー、なるほど、あれね。でも、あれで勝ったとしてもどうなの?』

『そうなんだけどさ。なんでもいいから小森に勝ってみたら、意外と優越感感じられるかもよ?』

( ・∀・)『……それもそうだな、よし、早速明日の放課後にやってみるか』

668最終回:2016/03/08(火) 19:26:11 ID:/lkawLT20




( ・∀・)『小森、放課後空いてるか?』

(;-_-)『え、あ、うん。空いてるけど…』

( ・∀・)『僕と勝負しようよ』

(;-_-)『しょ、勝負!?僕、喧嘩とかは勘弁というか…』

( ・∀・)『ばっか、違うよ。もっと平和的なものさ』

(-_-)『平和的なものって…?』





( *・∀・)『ゲームで勝負だ!』




(-_-)『…ゲ、ゲーム?』



.

669最終回:2016/03/08(火) 19:26:59 ID:/lkawLT20

僕が誰にも負けないこと、それはゲームだった。僕はどんなジャンルのゲームでも、負けたことがなかった。

( ・∀・)『シューティングゲームでも、パズルゲームでも格闘ゲームでもなんでもいいよ』

『小森は何のソフト持ってんだ?』

(;-_-)『あの、その…』

( ・∀・)『なんだよ、僕なんかの相手はできないっていうのか?』

(;-_-)『そうじゃなくて、僕、ゲーム機持ってないんだ、一つも。やったこともないし…』

( ;・∀・)『は?!ゲーム持ってないとかマジ?』

(;-_-)『うん。読書と勉強と料理以外興味なくて…』

( ・∀・)『人生損してるよ、お前…』

『んじゃ、俺のゲーム機貸してやるから、モララーと戦ってみ』

(;-_-)『いいの?』

( ・∀・)『とりあえず、操作が簡単なパズルゲームで対戦しよう』

(;*-_-)『う、うん。ありがとう』

( ・∀・)『初心者でも、僕手加減しないからそこんとこよろしく』

(*-_-)『うん!』

670最終回:2016/03/08(火) 19:27:46 ID:/lkawLT20


結果はもちろん、僕の圧倒的勝利で終わった。初心者相手に大人気ないといわれたってよかった。僕は小森に勝てればどうでもよかった、小森が僕に負けてくれればなんだって。

小森が自分のゲーム機を買ってからは、放課後は毎日、教室で色んなゲームをやった。一緒に連んでいた友達が塾でいない日でも、小森と二人で見回りの先生に注意されるまでゲームをやり、小森を負かしてやった。
小森が負けて悔しそうな顔をするのを見るのが、とても幸せだった。ゲームをしている間だけ、優越感に浸れた。


でも、それは最初だけだった。小森ヒッキーは、僕が思っている以上に天才だったのだ。

(-_-)『…よしっ!』

(-_-)□<ばいよえーん!

( ;・∀・)『なっ…!』

( ;・∀・)□<…ばたんきゅー

(*-_-)『やった!!初めてモララー君に勝てた!』

( ;・∀・)『ま、負けた…嘘だろ?も、もう一回!!』

(-_-)『うん!』

何回も何回も何回も勝負したが、僕はそれ以降勝てなかった。他のゲームも、次第にヒッキーが勝つようになると、僕はまったく歯が立たなくなってしまった。



僕は、ゲームですら、小森ヒッキーに勝てなかった。


.

671名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 19:28:15 ID:noaR1fMU0
支援

672名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 19:28:43 ID:Zpphzoqs0
ついにきたか

673最終回:2016/03/08(火) 19:29:38 ID:/lkawLT20


高校に進学すると、今まで部活に入っていなかった小森が部活に入ると言い出した。


(-_-)『僕、コンピュータ部に入部しようと思うんだ。自作のゲームを作りたくてさ』

( ・∀・)『ふーん。いいんじゃないの?』

どーでもいい、小森がどこに入部しようが僕には関係ない。

(*-_-)『モララー君も、コンピュータ部入らない?』

( ;・∀・)『え、なんで僕まで…。僕は別にゲームやるのは好きだけど、作りたいとかは思ってないし』

(*-_-)『入部してみたらゲーム作りたいと思うかもしれないよ?それに、僕が作ったゲーム、モララー君に一番にプレイして貰いたいんだ』

( ・∀・)『…なんで?』

(-_-)『ゲームをやったことなかった僕を、モララー君が誘ってくれたから…僕、本当に嬉しかったんだ。毎日一緒にゲームしてくれたのも嬉しかったし、だから僕が作ったゲームは一番にプレイして貰いたいんだ』

( ・∀・)『…あっそ、わかったよ。僕も入部するよ』

(*-_-)『ありがとう!モララー君!』

674最終回:2016/03/08(火) 19:30:54 ID:/lkawLT20


ゲームに誘ったのは、お前を完膚なきまでに負かしたかったから。

ゲームを毎日一緒にやったのも、お前が悔しそうにする顔を見たかったから。

勝てなくなっても、一緒にゲームしてるのは、悔しいから。僕の一番大好きなものまで、負け続けて逃げるのが嫌なだけ。

今だって、同じ部活に入るのは、小森より面白いゲームを作ってやろうと思ってるからだ。


(*-_-)『嬉しいな、同じ部活に入れるなんて。…僕ね、ゲームの楽しさを教えてくれたモララー君には本当に感謝してるんだ。あの時、誘ってくれてありがとうね』

( ・∀・)『…どういたしまして』

あぁ、あの時、ゲームをやろうだなんて誘わなきゃよかった。


本当、お前は僕を不愉快にする天才だよ、小森。

675最終回:2016/03/08(火) 19:31:45 ID:/lkawLT20

高校一年生では、大きなトラブルもなく、僕らは高校二年生になった。変わったことといえば、それまで功績がなかったコンピュータ部が、規模の小さいロボットプログラミング大会や、ちょっとした自主制作ゲームの大会で、賞を取ったということだけだ。

もちろん、賞を取れた理由は単純だった。うちの部活に小森がいたから。

小森は、プログラミングに関しても類い稀なる才能を発揮した。

(-_-)『この前の大会、賞とれて本当に良かったよね。みんなで夜遅くまで作った甲斐あったね』

( ・∀・)『グループ発表だったけど、ほとんどお前が作ったもんだろ。他の奴はお前の打ち込んだデータ吹っ飛ばしたり、足引っ張ってただけじゃん』

(-_-)『そんなことないよ、僕だけじゃあんな面白いゲーム、きっと作れなかったもの』

( ・∀・)『あっそ、本当お前っていい奴だよなぁ』

(;*-_-)『そうかな?そんなことないと思うけど、ありがとう』

676最終回:2016/03/08(火) 19:33:07 ID:/lkawLT20


だから、嫌いだ。

大嫌いだ。なんでそんな風に笑えるんだよ、なんでそんな屈託もなく笑えるんだ。

少しくらい、傲慢に驕り高ぶって、「自分のおかげで入賞できた」くらい言えよ。

そうすれば、少しは僕のこの気持ちだっておさまるのに。データを吹っ飛ばした奴とかに対して、文句くらい言えよ。あいつがデータ吹っ飛ばしさえしなければ、もっと出来の良い作品にできたはずだろ。

なんでそんな「いい奴」なんだよ、何なんだよ、お前は。


あぁ、不愉快だ。

677最終回:2016/03/08(火) 19:34:02 ID:/lkawLT20


(-_-)『ところでさ、モララー君は進路どうするの?』

( ・∀・)『僕はこのまま内部進学するつもりだよ』

(-_-)『そっか、そうだよね』

( ・∀・)『え?何、まさか受験するつもりなの?』

(-_-)『実はそのつもりなんだよね』

海外の大学にでも行くつもりなのだろうか。こいつならどこの名門大学だって行けるだろう。

( ・∀・)『どこ受験すんの?』

(-_-)『具体的にはまだ決めてないんだけど、ゲームのプログラミングとかが学べる大学に行こうかなぁって』

( ;・∀・)『…え?』

(-_-)『専門学校でも良いんだけどね』

( ;・∀・)『本気で言ってんの?』

(-_-)『うん。…でも、二者面談で言ったら、ショボン先生に反対されちゃった』

( ・∀・)『そりゃそうだろ。シベリア開校以来の学年首席がそんなこと言ったら、ショボン先生だって怒るよ』

(-_-)『ショボン先生にも、そう言って怒られたよ。「シベリアの学年首席の癖に、そんな勝手なことされたら担任である俺の面子が丸潰れだ」ってね』

( ・∀・)『あの人らしい解答だな』

678最終回:2016/03/08(火) 19:35:14 ID:/lkawLT20

中学校から持ち上がりで担任のショボン先生は、悪い意味で生徒の間で有名な先生だった。体育の先生だったからか、スポーツ特待生には優しく、勉強だけが出来る生徒に対しては冷たいことで有名だった。

僕は勉強も運動もできたので、目を付けられていなかったが、小森は運動音痴で、勉強だけができる生徒だったから、ショボン先生には中学生の頃から目を付けられていた。


(-_-)『将来、ゲーム会社に勤めたいっていったら「勉強しか能がないお前には無理だ」って言われちゃった』

( ・∀・)『あーあ、どうすんの?』

諦めるしかないだろうけど。

(-_-)『ショボン先生に、僕のゲームを認めて貰おうと思ってるんだ』

( ;・∀・)『いやいやいや、認めるわけないだろ。相手はあの脳筋のショボン先生だぞ?』

いかに小森がゲーム作りの才能があったとしても、あいつにその凄さがわかるはずがない。

(-_-)『大きな大会で優勝すれば、ショボン先生も認めてくれるかもしれないと思ってさ』

( ;・∀・)『大きな大会って、まさか…』

679最終回:2016/03/08(火) 19:36:15 ID:/lkawLT20


(-_-)『僕、ゲーム王決定戦に出場する、そして優勝してみせるよ』

( ;・∀・)『無理だ、そんなの。いくらお前が才能があるからって、まだ1年ちょっとしか才能がないのに、そんな全国区の大会で優勝なんて…』

そうだ、今までの大会とは訳が違う。いくら小森だって無理だ。負けるに決まってる

そう、負けるに……


( ・∀・)『…でも、まぁ、いいんじゃない?ゲーム王決定戦出場してみなよ、可能性はゼロじゃないしな』

(-_-)『…ありがとう、モララー君!僕、絶対に優勝して、ショボン先生に認めてもらうよ!』

( ・∀・)『おう、楽しみにしてるよ』


本当、楽しみにしてるよ。
お前がボロボロに負けて、ショボン先生にも認めてもらえず、自分の才能の限界を知って、絶望に打ちひしがれる姿をな。

680名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 19:36:59 ID:l7n7eCgU0
支援

681最終回:2016/03/08(火) 19:37:01 ID:/lkawLT20



それから小森は毎日ゲーム制作に奔走していた。授業中も隠れてプログラミングの本を読んでいた。本当、バカな奴。そんなことしたって、無駄なのに。


『小森の奴、ゲーム王決定戦で優勝するために最近ゲーム作ってんだろ?優勝なんてできるのかねぇ』

( ・∀・)『ははっ、無理に決まってるだろ』

まだ1年ちょっとしか経験がない奴が、そんな簡単に優勝できるような作品が作れるわけない、例えそれが小森だったとしても。結局あいつは大した作品を作れずに、すぐに敗退して終わるはずだ。




そのはずだった、のに。




.

682最終回:2016/03/08(火) 19:37:50 ID:/lkawLT20



(*-_-)『モララー君、ついに出来たよ!』

( ・∀・)『何が?』

(*-_-)『ゲーム王決定戦に出す作品さ!』

( ・∀・)『おー!お疲れ様、良かったね』

(-_-)『今から部室に来てよ!モララー君に最初に見てもらいたいんだ』

( ・∀・)『わかった』

小森はシューティングゲームが好きだから、そういうゲームかもしれない。もしかしたら、一番最初にやったパズルゲームのような作品かもしれない。

( ・∀・)(まぁ、どんなゲームだっていいけど)

683最終回:2016/03/08(火) 19:38:36 ID:/lkawLT20


(-_-)『モララー君、部室のドア、開けてくれる?』

( ・∀・)『いいけど、なんで?』

(-_-)『いいからいいから!』

( ・∀・)『はいはい、わかったよ』

ガラッ


( ・∀・)『これで満足……』


(//‰ ゚)


( ・∀・)『……』

684最終回:2016/03/08(火) 19:39:30 ID:/lkawLT20
(*-_-)『驚いた!?』

( ・∀・)『驚いたけど、何アレ。何でロボット?』

(-_-)『ふふふ、彼こそが僕の作ったゲームに欠かせないロボットなんだよ!早速、スイッチおーん!』

(//‰ ゚) 【ドウモ。家庭科担当ロボット 横堀デス】

(*-_-)『どう!?』

( ;・∀・)『いや、どうって言われても。ツッコミどころ多すぎるんだけど、ゲーム王決定戦に出すんだよね?なんでロボット?』

(-_-)『まぁまぁ。まずはこのノートPCでゲームやってくれる?』

( ・∀・)『これがゲーム王決定戦にだすゲームね』

(-_-)『うん。ミニゲームがたくさん入ってるんだ』

( ・∀・)『ミニゲーム?あ、本当だ。どれやればいいの?』

(-_-)『そうだなぁ、じゃあ、まずは時間内に料理をつくるゲームやってくれる?』

( ・∀・)『オッケー』

685最終回:2016/03/08(火) 19:40:15 ID:/lkawLT20

メニューの中から、一番簡単そうなオムライスを選び、作っていく。本当に単純な操作だし、単純なゲームだった。

やっぱいくら小森でも、自分一人でゲームを作るのにはまだ経験が…


( ・∀・)『…何、この匂い』

(-_-)『オムライス完成したね、モララーくん』

( ・∀・)『まぁ、簡単な操作だったし。ところで、この匂いは…』

(-_-)『後ろを見てみてよ』

(・∀・ )『後ろ?』


(・∀・ ; )『…え?』




(//‰ ゚) 『オムライス 完成。ゲームスコア 100点デスネ。スバラシイ』



後ろを振り向くと、出来立ての美味しそうなオムライスをロボットが持っていた。そのオムライスはまるで、さっき自分がゲーム内で作ったオムライスのようであった。

.

686最終回:2016/03/08(火) 19:41:45 ID:/lkawLT20

( ;・∀・)『ど、どういうこと!?』

(*-_-)『ふふふ、これこそが僕の作ったゲーム、【家庭科担当横堀】だよ!』

( ;・∀・)『意味わからない。どうなってんだよ、小森』

(-_-)『実は横堀は遠隔操作、つまり、リモートコントロールで動くロボットなんだよ』

( ;・∀・)『でも別に僕はロボットを操作なんかしてないぞ』

(-_-)『ミニゲームでオムライス作ったでしょ?』

( ・∀・)『…まさか、このゲームをやるとロボットがそのゲーム通りのことをするってことか?』

(*-_-)『その通り!他にも皿洗いゲームとか、お掃除ゲームをやると、そのスコアに応じて横堀が現実で行ってくれるんだよ!』

( ;・∀・)『遠隔操作で?』

(*-_-)『うん。今は簡単な家事みたいな遠隔操作しかできないけど、ゆくゆくはゲームとしてだけじゃなくて、社会のためにも役立つものになると思うんだ』


(*-_-)『これならきっと、ショボン先生も認めてくれるよね、モララーくん!』


( ・∀・)

687最終回:2016/03/08(火) 19:42:51 ID:/lkawLT20



本当に、紛う事なき天才なんだ、こいつは。

これこそ、天才だ。信じられない、嘘だろ?なんだよ、これ。こんなのゲーム作り始めたばっかりのやつが出来ることなの?ロボット作りだって、最初は僕の方が得意だったのに。
なんだよ、こいつ、なんなんだよ、止めてくれよ。
意味がわからない、理解できない。
本当に同じ人間なの?同じ学校に通って、同じ授業を受けてる人間だなんて、嘘だと言ってくれよ。本当は特殊な勉強とか訓練とかしてるんだろ?なぁ、そうなんだろ?



そうじゃないと、僕、僕は




お前に一生追いつけない、ただの凡人ってことを認めなきゃいけないじゃないか。

688最終回:2016/03/08(火) 19:43:58 ID:/lkawLT20


(-_-)『…モララーくん?どうかしたの?』

( ・∀・)『…いや、小森は本当にすごいなと思って。これならゲーム王決定戦で絶対優勝できるよ。ショボン先生だって認めてくれるさ』

(*-_-)『…ありがとう、モララーくん。モララーくんのおかげで、僕、やりたいことを見つけられて、本当に嬉しいよ』

やめろ。
お前はどんだけ僕を惨めにすれば気がすむんだ。もしかして、本当は気付いてるのか?僕がお前の事大嫌いで、腹の中はお前に対するルサンチマンで溢れていること、知ってるのか?知っていてやってるのか?


(-_-)、『…でも、もし行きたい大学行けたとしても、モララーくんと離れ離れになっちゃうのは寂しいなぁ』




もう、限界だ。




( ・∀・)『…ねぇ、そのリモートコントロールのプログラム、どうやって組んだの?教えてくれないかな』

(*-_-)『もちろんいいよ!これはね……』


こんなつまらないゲームは、もう終わりにしよう。


ね、小森。

689最終回:2016/03/08(火) 19:44:39 ID:/lkawLT20




( ・∀・)『ついに明日だね、ゲーム王決定戦』

(-_-)『うん、優勝できるといいんだけどね』

ガラッ!

(#´・ω・`)『ここにいたのか、小森!!!』

(;-_-)『しょ、ショボン先生?』

(#´・ω・`)『とんでもないことをしてくれたな!!』

(;-_-)『と、とんでもないこと?』

690最終回:2016/03/08(火) 19:45:31 ID:/lkawLT20






(#´・ω・`)『お前、学校中のPCをハッキングしただろう!』







(;-_-)『…へ?』

691最終回:2016/03/08(火) 19:46:28 ID:/lkawLT20


(#´・ω・`)『うちの学校のPCから変なメールが大量に送られたり、大切なデータが削除されたりしていた。こんなこと、お前しかできないだろ、小森!』

(;-_-)『そんな、僕がそんなことをする訳ないじゃないですか!』

(#´・ω・`)『お前は俺に恨みをもっていたからな、充分ありえる話だ』

(;-_-)『恨みなんてありませんし、僕がこんなことする訳ないじゃないですか!』

(#´・ω・`)『いや、絶対に犯人はお前だ!』

(;-_-)『どうしてそう決めつけるんですか、ただのウイルスかもしれないじゃないですか!』


(#´・ω・`)『ウイルスなんかじゃない、遠隔操作されていたんだ!』


(;-_-)『遠隔、操作…?』

692最終回:2016/03/08(火) 19:47:15 ID:/lkawLT20

(´・ω・`)『お前、ゲーム王決定戦とかいう馬鹿げた大会にでるために遠隔操作を使ったゲームを作っていたそうじゃないか』

(;-_-)『確かにリモートコントロールを使用したゲームを作ってはいましたが、そんなハッキングだなんて…』

(#´・ω・`)『黙れ!!!』

(;-_-)『っ…!』

(#´・ω・`)『……お前は、歴代トップの学年首席だから校長先生が恩情をかけて、コンピュータ部を退部することと、それと内部進学か、名門大学に行くことでお咎めなしにしてくださるそうだ』

(;-_-)『そんな!!僕は何もしてないんです、本当なんです、ショボン先生!信じてください!』

(´・ω・`)『あ?信じるわけないだろ、お前のことなんて』

(;-_-)『そんな…!』

(´・ω・`)『いいか?二度とこんなふざけたことするなよ。くだらねぇゲーム作りも禁止だ、何も問題も起こさず、黙って勉強してろ』

693最終回:2016/03/08(火) 19:47:58 ID:/lkawLT20




(#´・ω・`)『所詮、お前の価値は、勉強しかないんだからな!!』





.

694最終回:2016/03/08(火) 19:49:30 ID:wKdEf89.0




( ・∀・)『…いやぁ、怖かったな、ショボン先生』

(;-_-)『僕じゃない、僕じゃない僕じゃない僕じゃない僕じゃない僕じゃない!!!!』

( ・∀・)『大丈夫か?小森』

(;-_-)『も、モララーくん、僕じゃない、僕じゃないんだ!!きっと、どっかからデータが流出して、それで…!!』

( ・∀・)『小森』

(;_;)『信じて、モララーくん…!!』

( ・∀・)『例え、他のみんながお前を犯人だと思ってても、俺だけは知ってるよ、お前は犯人じゃない』

(;_;)『ありがとう、モララーくん。信じてくれて……』


( ・∀・)『信じるに決まってるじゃないか』






( ・∀・)『だって、犯人は俺なんだから』







.

695最終回:2016/03/08(火) 19:50:28 ID:wKdEf89.0

(;_;)『…え?』

( ・∀・)『馬鹿だね、プログラミングのやり方ホイホイ教えちゃってさぁ。危機感が足りないよね、悪い奴がどこに潜んでるかわからないのに』

(;_;)『うそ、だよね?モララーくんが、そんなこと…』

( ・∀・)『するよ。だって、俺、ずっとお前のこと大っ嫌いだったもん』

(;_;)『そ、んな…僕たち、友達じゃ…』

( ・∀・)『俺、友達だなんて一言も言ってないでしょ?』


(;_;)『あ、うぁあ…』

( ・∀・)『犯人は俺ですって、言いふらしてもいいよ。まぁ、みんなは俺とお前、どっちを信じるかな?』

(;_;)『うそ、嘘だ、こんなの…だって…!!』


( ・∀・)『…もう充分楽しんだでしょ?小森』




( ・∀・)『友達も、やりたいこともなかったお前が、クラスの人気者の俺なんかと、友達ごっこできたんだからさぁ!』



.

696最終回:2016/03/08(火) 19:51:13 ID:/lkawLT20



(´・ω・`)『…小森は今日も休みか』

『むしろ、あんなことがあってからも学校に来てたのがビックリだったよなぁ』

『本当。でも、みるみるうちに成績下がっていったよね、学年首席だったのに』

(´・ω・`)『勉強面だけは期待してやってたのに、本当、どうしようもない奴だ、アイツは』

『今じゃ学年首席も、〝ヒキコモリ王子〟呼ばわりだしな』

『あはは、でも、小森にはそっちの方がお似合いよね』

( ・∀・)『……ショボン先生、大丈夫なんですかね?小森くん』

(´・ω・`)『さぁな。どうでもいいさ。あんな奴、来ない方が清々するしな』

『確かにー!』

『陰口いってたら、リモートコントロール?とかいうので仕返しされるかもしれねぇぞ』

『こわっ!やめてよー』

『大人しそうに見えて、やることエゲツないよな、アイツ』

『頭良すぎて不気味だったしな。いなくなってよかったよ。な、モララー』

( ・∀・)『うん、本当』




( ・∀・)『久々に、清々しい気分だよ』


.

697最終回:2016/03/08(火) 19:52:18 ID:/lkawLT20


( ・∀・)「…結局、誰も彼もお前のことを信じなかった。ショボン先生はお前に『失望』した。すると、お前の成績は見る見るうちに落ちていって、ついに不登校になった」


( ・∀・)「それを見て思ったんだよ」


( ・∀・)「あぁ、どんな天才でも、それが例え、小森だとしても、誰にも「期待」されなければこんなふうになってしまうんだなぁって」


( ・∀・)「あぁ、それって、なんて、なんて…」




( ・∀・)「滑稽なんだろう、ってね」

698最終回:2016/03/08(火) 19:53:49 ID:/lkawLT20

( #・∀・)「…だから僕は教師になったんだ。教師になって、ゴーレム先生となって、小森、お前みたいに人を不愉快にする天才的な生徒の芽を潰して、努力しても努力しても報われない可哀想な凡人の生徒を助けるためにね!!」

川д川「……それで、私を不登校に追いやった、と」

( ・∀・)「あぁ、そうさ。全部全部、元はと言えば小森の所為なんだよ」

从; ゚∀从「ヒッキー先生は何も悪くないじゃないですか!!」

( #・∀・)「…お前には分かんないだろうな、天才作家だもんな。凡人の気持ち、考えたことあるか?圧倒的な才能の差を見せ付けられた時の気持ちが!!」

从; ゚∀从「それは…」

699最終回:2016/03/08(火) 19:54:57 ID:/lkawLT20

( ・∀・)「…小森、あれからトラウマになって、ゲーム触れなくなったんだろ?」

(-_-)「…」

( ・∀・)「本当、可哀想な奴。お前は誰にも信じてもらえなかった、誰にも「期待」してもらえなかった。自分の好きなものさえ失ってしまった。だから、自分がしてもらいたかったことを生徒たちにしているだけだ。お前のそれは、ただの自己満足なんだよ!!」

(-_-)「……確かに、モララーくんの言う通りかもしれないね」

川#д川「そんなことありませんよ!!」

(;-_-)「貞子さん…」

川#д川「ヒッキー先生のこと、誰も信じてない?「期待」してない?冗談も休み休み言ってくれますか!?」

( ・∀・)「本当のことを言ってるだけだ」

川д川「ふざけないでください。例え、誰もヒッキー先生のことを信じなくても、「期待」しなかったとしても…」



川#д川「…私は、ヒッキー先生を信じますし、「期待」します!!」



(-_-)「…!」

700最終回:2016/03/08(火) 19:56:46 ID:/lkawLT20



『誰でもいいから、僕を信じてほしい。僕はやってない、そんなことやってないんだ。誰でもいい、誰でもいいから…』カキカキ…

『なに、それ。ポエムでもかいてるの?お兄さん』

『あ、いや、これは…』

『…よく分かんないけど、お兄さんは悪いこと、してないよ。ぜったいに』

『…え?』

『だって、お兄さん、いつも優しいし、それにみんなに勉強をおしえてくれるじゃない。きっと、私以外のみんなも、お兄さんのこと信じると思うよ』

『でも、僕はもう、ダメなんだよ。ダメな人間なんだ…』

『そんなことない!!そんなこと絶対にないよ』

『…なんでそんなこと言い切れるのさ』

『信じてるから、お兄さんのこと』

『…』

『だから、大丈夫。お兄さんの人生は』





川*ー川『まだ、間に合うよ』




.

701最終回:2016/03/08(火) 19:57:43 ID:/lkawLT20


(-_-)「…君は、本当にずっと僕のことを救ってくれるんだね、貞子さん」

川д川「本当のことを言っただけですよ」

从 ゚∀从「言っときますけど、僕だってヒッキー先生のこと信じてますからね!それに、ヒッキー先生なら貞子のことをこれからも面倒みてくれるって「期待」してますし!」

(-_-)「…ふふっ、ありがとう、高岡くん」


( ・∀・)「……なんだよ、それ」

702最終回:2016/03/08(火) 19:58:27 ID:/lkawLT20


( ・∀・)「なんでお前なんかを信じて、「期待」なんかするんだよ。可笑しいだろ、ありえないだろ、そんなの。小森は人を不愉快にする存在で、誰にも「期待」なんてされないで、それでそれで…」

川д川「モララー先生」

( ・∀・)「僕はクラスで人気者だったし、教師になってからも生徒から人気者。そうだ、高岡と土井が可笑しいだけで…」




「いやぁ、残念ながら、そんなことはないんだよなぁ」




( ・∀・)「は?」

703最終回:2016/03/08(火) 19:59:18 ID:/lkawLT20



( ゚д゚ )「どうも、放送委員会の委員長、高知ミルナでーす」

川;д川「み、ミルナくん!?今はちょっと取り込み中で…」

( ゚д゚ )「知ってるよ。だって、監視カメラで見てたし」

川;д川「監視カメラ、って、えええ!?」

从; ゚∀从「この部屋は安全だったんじゃないの!?」

( ゚д゚ )「不審者が入らない限りは監視カメラの電源もつかないようにはなってるけど、不審者が入れば別だ。例えば、この学校以外の人、とかね」

爪'ー`)y-「ちなみに俺たちもいるぜ!」

( ;´_ゝ`)「モララー先生ってこんな腹黒だったのか、こえぇ…」

ミセ*゚ー゚)リ《…》

704最終回:2016/03/08(火) 20:00:05 ID:/lkawLT20


( ゚д゚ )「ヒッキー先生!」

(;-_-)「な、何?」

( ゚д゚ )「言っときますけどね、俺だってヒッキー先生のこと大好きですし、愛してますし、信じてますし、ヒッキー先生となら、放送委員会がもっともっと楽しいものになるって「期待」してますからね!」

川;д川「私はそこまでいってません!」

爪'ー`)y-「ミルナほどじゃねーけど、俺だってお前のこと信じてるぞ。それに、お前が居てくれれば、留年せずにみんなと卒業できるって「期待」してるし」

从 ゚∀从「それはお前の努力次第だろ」

爪;'ー`)y-「うっせ!」

( ´_ゝ`)「まぁ、俺もひきにゃんのこと好きだし、学校生活一緒に送れたら楽しいことありそうって信じてるし、「期待」してるよー」

爪'ー`)y-「なんだそれ」

( ´_ゝ`)「俺らしくていいでしょ?」

ミセ*゚ー゚)リ《私も、ヒッキー先生のこと大好きだし、尊敬してるし、信じてます。先生のお陰で、放送委員会続けられたし、新しい友達も沢山できました。これからも先生と、みんなと一緒に楽しい学校生活の思い出を作れるって「期待」してますよ》



(-_-)「…ありがとう、みんな」




( #・∀・)「嘘だ!!!!」

705最終回:2016/03/08(火) 20:00:45 ID:/lkawLT20


( #・∀・)「そんなわけない、小森が生徒に慕われるなんて、誰かに信じられたり、期待されるなんて、こんなの嘘だ、嘘だ!!」

川д川「モララー先生…」

( #・∀・)「あ!?」

川д川「ヒッキー先生は、誰にも期待されなかったから教師になっただけだ、って言ってましたよね」

( #・∀・)「それがなんだ!!」


川д川「…それって、本当に、ヒッキー先生のことを言ったんですか?」


( #・∀・)「何を言って…!!」




( ・∀・)「…!」

706最終回:2016/03/08(火) 20:01:25 ID:/lkawLT20




『今回も学年二位だって、モララーくん』

『モララーくん凄いよねぇ、でも、小森くんには敵わないけど』

『あんなのと比べちゃダメよ、モララーくんが可哀想』

『それもそうね。でも、一回くらい勝てないのかなぁ、モララーくん』

『無理無理。小森くんは天才で、モララーくんは努力の人だもの。やっぱり天才には勝てないわよ』

707最終回:2016/03/08(火) 20:02:23 ID:/lkawLT20


『あーあ、モララー』

『ついにゲームでも負けるようになっちゃったな』

『…そんな落ち込むなよ、仕方ないじゃん』

『だって、相手は天才だぜ?小森に勝てなくても気にするなよ。仕方ないことなんだから』

『相手が悪かっただけさ』

708最終回:2016/03/08(火) 20:03:41 ID:/lkawLT20



(´・ω・`)『今回のテストも良くできてたな、モララー』

(´・ω・`)『…ん?小森には負けた?ははは、それはしたないさ』

(´・ω・`)『小森は天才なんだから、勝てるわけないさ。気にしなくていいんだぞ、モララー』





(´・ω・`)『お前はそのままで充分だよ』





.

709>>708 ははは、仕方ないさ ですね。ミスです:2016/03/08(火) 20:05:15 ID:/lkawLT20








( ・∀・)「…あぁ、そっか」


( ・∀・)「ずっとずっと、期待されたかったのは、小森。君じゃなくて…」






( ・∀・)「他でもない、僕だったのか」






(-_-)「…モララーくん」

710最終回:2016/03/08(火) 20:06:05 ID:/lkawLT20

( ・∀・)「誰も彼も、僕に「期待」してくれなかった」

( ・∀・)「仕方ないって、無理だといって、「期待」なんてかけてくれやしなかった」

( ・∀・)「みんな、僕のことを憐れんだ。相手が悪いって、小森相手じゃ歯が立たないって」

( ・∀・)「僕を唯一、憐れまず、対等に見てくれたのは……」

711最終回:2016/03/08(火) 20:06:51 ID:/lkawLT20



(-_-)『モララーくん、本当にすごいなぁ』

( ・∀・)『何言ってんだよ、今日も勝ったのはお前だろ』

(-_-)『ギリギリだったよ。それに、コンボ数ならモララーくんの方が勝ってるよ』

( ・∀・)『…あ、本当だ。でも、負けは負けだしなぁ』

(-_-)『そういえば、モララーくんゲームやってる時、本当にカッコいいよね』

( ;・∀・)『はぁあ?何、小森はホモなわけ?』

(;-_-)『ち、ちがうよ!そうじゃなくて、普段よりなんていうか、楽しそうだし…』

( ・∀・)『…負けてるから楽しくないけどな』

(-_-)『モララーくんに負けないように努力してるからね、僕も』

( ・∀・)『努力?お前が?嘘だろ』

(-_-)『嘘なんてつかないよ、これでも必死なんだから、僕』

( ・∀・)『意外と負けず嫌いなの?』

(-_-)『んー、それもあるけど…』



(*-_-)『いつまでも、モララーくんの好敵手で居たいから、かな』


( ・∀・)『…なんだよ、それ』

(-_-)『あはは。だからさ、モララーくんも練習あるのみ、だよ?』

( ・∀・)『言われなくても。次は絶対に負かしてやる』

(-_-)『期待してるよ、モララーくん!』

712最終回:2016/03/08(火) 20:08:39 ID:/lkawLT20



( ・∀・)「……なんで、なんで僕はずっと気付かなかったんだろう」

(-_-)「…」

( ・∀・)「お前だけじゃないか、お前だけが、僕のことを対等に見てくれていたんじゃないか」

(-_-)「当然じゃない、友達なんだから」

( ・∀・)「…此の期に及んでまだ僕のことを友達だなんていうのか。僕がお前に対して、どんな気持ちで近づいたのか知ってもなお、そんなことを…!」

(-_-)「言うよ」

( #・∀・)「ふざけるな!お人好しで、愚か者にも程がある!僕のこと惨めだとでもおもってるんだろ?結局、僕は誰にも信じてもらえず、「期待」もしてもらえなかったんだからな!!」

(-_-)「誰も信じなかったとしても、「期待」しなかったとしても、僕はモララーくんを信じるし、「期待」するよ」

( #・∀・)「こんな僕を、こんなドロドロで歪んでる俺を、どうして信じられるんだ!こんな俺を、どうして「期待」するだなんて言えるんだよ!!」


(-_-)「だって、だって僕は…」



(;_-)「君と過ごした学校生活が、あの時間が、本当に楽しかったんだ…!!」



( ;・∀・)「…っ!」

713最終回:2016/03/08(火) 20:09:27 ID:/lkawLT20



( ;・∀・)「…お前が、いくら信じてくれたって、「期待」してくれたって、僕はもう駄目だ。もう、どうしようもないことを、沢山しでかしてしまった…もう、取り返しがつかない」

(;-_-)「それは…」


( ;・∀・)「僕の人生は、もう…」




川д川「…きっと、まだ、間に合いますよ」




( ;・∀・)「土、井…?」

714最終回:2016/03/08(火) 20:10:13 ID:/lkawLT20

川д川「モララー先生。ヒッキー先生ほど、人を不愉快にする生徒は私の他にいましたか?」

( ;・∀・)「え、いや、いなかったけど…」

川д川「じゃあ、大丈夫ですよ。モララー先生はまだ私にしか、そこまで酷いことしてませんから」

( ;・∀・)「いや、でも…」

川д川「…モララー先生が、ヒッキー先生の将来の夢を潰してくれなきゃ、私たち生徒はヒッキー先生に会えませんでしたし、私も、モララー先生が性格ドロドロに歪んでなきゃ、この学校のみんなに会うこともできませんでしたから」

( ・∀・)「…でも、俺がお前に酷いことをした事実は消えない」

川д川「まぁ、そうですね。でも、いいんですよ、結果よければ全て良しですから」



川ー川「…それに、私も、ヒッキー先生と同じ。モララー先生が、これからはいい先生になるって信じてますし、心から生徒と笑える日が来るって「期待」してますから」


( ・∀・)「…お前と、小森は、本当に……」

715名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:10:50 ID:d1uBI/eA0
支援

716最終回:2016/03/08(火) 20:11:08 ID:/lkawLT20

川д川「まぁ、そういうことですから。そんなクヨクヨしないでくださいよ」

( ・∀・)「…」

川д川「ね?モララー先生」

( ・∀・)「…わかったよ、信じてもらって、「期待」されたのなら、答えないわけにはいかないからな」

(*-_-)「それでこそ、僕の好敵手、モララーくんだよ!」

( ・∀・)「…うるせーやい」

717最終回:2016/03/08(火) 20:12:14 ID:/lkawLT20


( ゚д゚ )「ヒッキー先生、かっこよすぎる…一生養いたい…」

ミセ;*゚ー゚)リ《戻ってきて、ミルナ!》

爪'ー`)y-「…あー、俺、貞子に一生ついてくわ」

从 ゚∀从「それは僕の役目だから、譲らないよ?」

爪'ー`)y-「んだと、ゴラァ」

( ´_ゝ`)「そんなことより、キューちゃんの話でもしよーぜ」

爪#'ー`)y-「お前は自由すぎるだろーが!」


( ・∀・)「…中々、個性的な生徒たちだね、聖vipの生徒たちは」

(*-_-)「えへへ、みんな可愛いでしょ」

川д川「今のは褒められてませんよ、ヒッキー先生…」

718名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:14:18 ID:l7n7eCgU0
ミルナwww

719名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:17:51 ID:/lkawLT20


( ・∀・)「…僕はシベリアに戻るけど、お前はどうする?」

从 ゚∀从「俺も帰りますよ」

爪'ー`)y-「あ?帰る?」

从 ゚∀从「うん、僕もシベリアに戻ろうと思ってね」

爪;'ー`)y-「は、はぁああ!?なんでだよ!」

从 ゚∀从「最初からそのつもりだったんだ」

爪;'ー`)y-「なんだよ、それ…」

从 ゚∀从「何?」

爪'ー`)y-「せっかく、仲良くなれたのに…悲しいじゃねーかよ」

从 ゚∀从「……ツンデレキャラだったのか、フォックス」

爪'ー`)y-「あ?」

720名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:18:33 ID:/lkawLT20

( ・∀・)「…土井」

川д川「はい」

( ・∀・)「本当に、お前には酷いことをしてしまった。謝っても許されることじゃないけど…」

川д川「謝っても許されることじゃないと思うなら、謝らなくていいですよ」

( ・∀・)「…」

川д川「その代わり、ゴーレム先生なんかやめて、ピグマリオン先生になってくださいよ」

( ・∀・)「…あぁ。そうだな、ゴーレム先生は今日でおしまいだ」

川д川「えぇ」

721名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:19:55 ID:/lkawLT20



( ・∀・)「…土井、お前と高岡なら良い絵本作家になれるだろう。「期待」してるよ、お前らが美大に入学して、素晴らしい作品を作ることを」

川д川「…期待されたのなら、答えなきゃいけませんね」

(*-_-)「僕も期待してるからね、高岡くん、貞子さん!」

川д川「はいはい、わかってますよ」









川ー川「必ず美大に合格して、夢を叶えて見せますよ。なんたって、2人のピグマリオン先生から期待されちゃったんですから」





.

722名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:20:45 ID:/lkawLT20














.

723名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:21:44 ID:/lkawLT20





爪'ー`)y-「……今日で、この学校ともお別れか」

( ^ω^)「ついに卒業だお」

爪;ー;)y-「うえぇ…」

( ;^ω^)「泣くのはやっ!!まだ式始まってもないのに!?」

爪;ー;)y-「お前は悲しくねぇのかよおおおお!」

( ^ω^)「いや、悲しいけど泣くほどでは…」

爪;ー;)y-「言っとくけどなぁ、ペニサスとも、もう会えないんだからなぁー!?」

( ^ω^)

724名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:22:30 ID:/lkawLT20


( ´_ゝ`)「おはよー、あのさ、卒アルの後ろに何か書いてよー」

爪;ー;)y-「うえええん…」

( ;ω;)「おおおおおおん!!」

( ´_ゝ`)「…おまえら!」



( ´_ゝ`)「泣き顔面白いから、写真とっても良い?!俺、真ん中はいるね!」


爪;ー;)y-「お前は鬼かよ、兄者あぁあ!!」

( ;ω;)「ペニサス先生ぇえええ!!」

725名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:23:47 ID:/lkawLT20

( ><)「ついに卒業ですね」

( <●><●>)「まぁ、また同じ大学ですけどね」

( ><)「ワカッテマスくんが勉強教えてくれたお陰で同じ大学にいけるんです!感謝してるんです!」

( <●><●>)「私も、ビロードが隣にいてくれないと困るんでね」

( ><)「これで来年はちんぽっぽちゃんがスポーツ推薦で大学にくればまた三人組ですね!」

( <●><●>)「全て私の計画通りになることはワカッテマス」

( ><)「流石ワカッテマスくんなんです!…ところで、ちんぽっぽちゃんはどこなんです?」

( <●><●>)「今頃、最後のけじめをつけてるんでしょう」

( ><)「けじめ…?」

726名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:24:40 ID:/lkawLT20






(*‘ω‘*)「…これが最後ですっぽ、クー先輩」

川 ゚ -゚)「あぁ、そうだな。是非、卒業していく先輩への餞として、一本取られてくないか?」

(*‘ω‘*)「最後に後輩へのプレゼントとして、一本取らせてくれませんっぽ?」

川 ゚ -゚)「ふっ、欲しけりゃ自分で取りに来るんだな、ちんぽっぽ!」

(*‘ω‘*)「ぽっぽっ、言われなくてもそうしますっぽ!」







「「いざ、勝負!!!」」





.

727名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:25:20 ID:/lkawLT20


o川*゚ー゚)o「ツンちゃんともお別れかぁ…」

ξ゚⊿゚)ξ「…」

o川*゚ー゚)o「うぅ、悲しいなぁ。キューちゃん、寂しくて死んじゃうよぉ」

ξ゚⊿゚)ξ「ツッコミしなきゃダメなわけ?違う大学だけど、隣の大学だよーって」

o川*゚ー゚)o「会おうと思えば会える距離ってのが、一番会わなくない?」

ξ゚⊿゚)ξ「会いたくなきゃいいけど」

o川*゚ー゚)o「嘘だから!!会いに行くし、マジで!!!」

ξ゚⊿゚)ξ「あー、もう、本当うるさい……」

o川*゚ー゚)o「あれ?今日はそんなに怒んないんだね」

ξ゚⊿゚)ξ「まぁ、今日で最後だし、それに…」

o川*゚ー゚)o「それに?」

ξ゚⊿゚)ξ「…うるさいの、嫌いじゃないしね」

o川*;ー;)o「ツンちゃぁあああん!」

ξ゚⊿゚)ξ「はいはい」

728名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:26:07 ID:/lkawLT20

( ゚д゚ )「この放送室とも今日でお別れか…」

ミセ*゚ー゚)リ《そうだね》

( ゚д゚ )「……そして、この学校とも」

ミセ*゚ー゚)リ《ミルナ…》

( ゚д゚ )「ミセリ。俺さ、実はな、その…」

ミセ*゚ー゚)リ《言わなくてもいいよ、ミルナ。ミルナが言いたいこと、分かってるから》

(; ゚д゚ )「み、ミセリ!それじゃあ…」

ミセ*゚ー゚)リ《…大丈夫だよ。私、付き合うよ》

(; ゚д゚ )「ミセリ……!!」







( ゚д゚ )「本当にありがとうな、学校中の隠しカメラと盗聴器の回収付き合ってくれて…」

ミセ*゚ー゚)リ《1人じゃ無理だもんね、この量は》

729名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:26:47 ID:/lkawLT20


(゚、゚トソン「みんな卒業しちゃうんですよねぇ…寂しいです」

(-@∀@)「学校とは、旅立ちの場でもありますからね」

(゚、゚トソン「旅立ちの場、ですか」

(-@∀@)「えぇ、ですから、祝福してあげないといけませんよ」

(゚、゚トソン「じゃあ、私も…」

(-@∀@)「え?」

(゚、゚トソン「私も、そろそろ旅立って、みんなに祝福されたいんですけど」

(;*-@∀@)「……えーと、それって」

(゚、゚*トソン「…言わせるつもりですか?」

(;*-@∀@)「けっ」




「結婚してくださああああい!!!」

「…図書室では静かに、ですよ。アサピーさん」

730名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:27:28 ID:/lkawLT20

('、`*川「今年も卒業式かぁ」

( ФωФ)「また寂しくなるのう」

('、`*川「また新しい出会いもあるでしょう?」

( *ФωФ)「お、いいこと言うであるな」

('、`*川「新任の若い男の先生とかね!あー、楽しみ!」

( ФωФ)「…」

('、`*;川「ちょ、痛い痛い!無言でほっぺつねるのやめなさいよ!馬鹿ネコー!」

731名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:28:10 ID:/lkawLT20
/ ,' 3「今年も卒業式がきたのぉ」

('A`)「誰も問題起こさなきゃいいけど」

/ ,' 3「教師が生徒に手を出す以上の問題はそうそう起こらないから平気じゃろうよ」

('A`)「ごめんなさいごめんなさい」

/ ,' 3「…でも、あれじゃのう。これで合法的に手を出せるのう」

(;'A`)「え、何!?卒業式でセンチメンタルな気分の時にそんな話する!?頭おかしいんじゃねーの!?」

/ ,' 3「ツンは大学で新しい出会いもあるじゃろうなぁ、かっこいい先輩とかもいるだろうし」

('A`)「やめてくださいやめてください、死んじゃうから…いや、想像するだけで本当死んじゃうから!!やめて!!」

732名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:29:04 ID:/lkawLT20


(-_-)「今日でみんな卒業だなんて、信じられないよ」

川д川「…そうですね」

(-_-)「本当に楽しかったなぁ、みんなとの学校生活」

川д川「まるで生徒みたいな言い方しますね、先生」

(-_-)「おっと、いけないいけない。ちゃんと先生らしくしないとね」

川д川「…卒業だし、ずっと聞きたかったことがあるんですけど」

(-_-)「なんだい?貞子さん」

川д川「ヒッキー先生と私って、昔どこかで…」

(-_-)「…さぁて、それはどうかな?」

川д川「言うつもり、なさそうですね」

(-_-)「まぁ、言わなくてもいいかなぁって」

川д川「…感じがするだけで、全く見当がつかないんですけどね」

(-_-)「いいんだよ、それで。ただ、僕は昔、貞子さんに救われたんだよ」

川;д川「救った?私が?」

(-_-)「うん。貞子さんのお陰で、こうして〝ヒキコモリ王子〟のままで終わらず、みんなの先生になれた」

川;д川「…申し訳ないですけど、全く心当たりが…」

(-_-)「あはは、まぁ、君の何気ない一言で、救われた人がいるってことだけ分かってればいいさ」

川;д川「…はぁ、そうですか」

(-_-)「おっと、そろそろ用意しないとね」

川д川「そうですね」

733名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:29:49 ID:/lkawLT20








/ ,' 3「…で、あるからしてー、君たちはこれから羽ばたいて行くわけじゃが…」



爪'ー`)y-「校長の話も今日で最後か…」

( ^ω^)「クー、結局、ちんぽっぽとの戦いはどうだったんだお?」

川 ゚ -゚)「ふっ、秘密だ」

爪'ー`)y-「最後くらい校長の話聞いてやれよ…」


ξ゚⊿゚)ξ「あの三バカ、相変わらずうるさいわねぇ」

o川*゚ー゚)o「まぁ、うちのクラスは兄者くん寝てるし静かだよね」

ξ゚⊿゚)ξ「最後くらい起きてられないのかしら…」

734名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:30:37 ID:/lkawLT20
















/ ,' 3「……以上で、卒業式は終わりじゃ。卒業生、退場。新しい道へ向かっていくんじゃぞー!」











.

735名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:31:29 ID:/lkawLT20

ミセ*゚ー゚)リ《はぁ》

川д川「…終わっちゃいましたね」

ミセ*゚ー゚)リ《まぁ、でも、教室でのお別れ会がまだあるからね!》

川д川「そうですね」

爪'ー`)y-「花束とか寄せ書きとかちゃんと用意してあるよな?」

( ><)「抜かりなしなんです!」

( ^ω^)「おっおっ、ヒッキー先生が泣く顔が楽しみだおー」

川 ゚ -゚)「お主も悪よのぉ」

736名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:32:21 ID:/lkawLT20



(-_-)「…コホン、皆さん。遂に卒業式終わっちゃいましたね」

爪'ー`)y-「ガッツリ泣いたぜ!」

ミセ*゚ー゚)リ《私もー》

(-_-)「ははは、いいことだよ。…まぁ、そんなわけで、みんなとこうしてお話できるのも今日で最後です」

川д川「…」

(-_-)「だから、最後に少し、みんなに僕からちょっとした話をしたいなぁって思ってます」

( ^ω^)「ありがたいお言葉って奴ですかお?」

(-_-)「それはさっき校長先生がやってくれたから、そうだなぁ…」

(-_-)「僕はみんなへの感謝の言葉を言いたいと思います、短いけどね」

爪'ー`)y-「感謝の言葉を長く語ってくれてもいいのに」

川 ゚ -゚)「照れ隠しなのは分かるが静かにしないか、フォックス」

(-_-)「ははは、そんな大層な話でもないんだけどね。…まぁ、話させてもらうね」

737最終回:2016/03/08(火) 20:33:01 ID:/lkawLT20



(-_-)「…僕は、本当にみんなと学校生活を共にできてよかった。修学旅行も行けたし、あ、僕、高校では修学旅行に行けなかったんだけどね、あんなに楽しいなら行っておけば良かったって後悔したよ」

(-_-)「それに文化祭も、みんなでアリスのコスプレをしたりして、本当に楽しかったよねぇ。実は文化祭も初めてだったんだけどね、僕」

(-_-)「…それと、高校三年生では、みんな受験勉強を本当に一所懸命頑張ったね。これから夢への第一歩が始まろうとしているけど、きっと、みんななら大丈夫!担任の僕が言うんだから間違いないよ!」

爪;'ー`)y-「ヒッキー、お前、話下手か…?」

(;-_-)「うっ、ごめんね…!伝えたいことが多すぎて、うまくまとまらなくて…」

738最終回:2016/03/08(火) 20:34:14 ID:/lkawLT20



(-_-)「…あ、そうそう。そういえば、みんなは僕のことをピグマリオン先生って呼んでくれてたけど、すごく嬉しかったよ」


(-_-)「でもね、それは間違ってるよ。…僕は、みんなが思うようなピグマリオン先生なんかじゃないんだ」

川;д川「…」


(-_-)「…だってね、僕はみんなが期待してくれたからこそ、こうしてみんなの先生をやれているだけなんだよ。それはきっと、僕だけじゃなくてドクオ先生やペニサス先生も同じ。みんなが僕たち教師を信じて、期待してくれたから、ここまでやってこれたんだ」



(-_-)「…だからね、教師にとって、君たち生徒こそが」

739最終回:2016/03/08(火) 20:34:54 ID:/lkawLT20









(-_-)「僕たちのピグマリオン先生、なんだよ」











.

740最終回:2016/03/08(火) 20:35:56 ID:/lkawLT20




爪;ー;)y-「う、うおおおおおん!ヒッキー!!本当、本当に、ありがとなー!!」

( ^ω^)「ヒッキー先生と学校生活送れて本当によかったお」

川 ゚ -゚)「…私も、将来ヒッキー先生みたいな教師になれるように頑張ります」

( ><)「僕、本当にヒッキー先生のクラスでよかったんです!」

ミセ*゚ー゚)リ《ヒッキー先生は、私にとって最高の先生です!》

(;_;)「ううっ、ありがとう…みんな」

川д川「…みっともない。ハンカチ貸してあげますから、拭いてください」

(つ_-)「ぐずっ、ありがとうね、貞子さん」

川д川「…こちらこそ、本当に今までありがとうございました」

(-_-)「じゃあ、君たちの新しい門出を祝って…」






「卒業おめでとう!!!」




.

741最終回:2016/03/08(火) 20:37:26 ID:/lkawLT20





(-_-)「…」


(-_-)「あーあ、終わっちゃったなぁ…卒業式」


lw´‐ _‐ノv「いい卒業式だったよねー」

(-_-)「ですよねぇ」



(;-_-)そ「…って、シュー先生!?」


lw´‐ _‐ノv「うっすうっす。卒業式も終わったし、もういらないと思うけど、預かってたこのお面、返しに来たよ」

(*-_-)「…おぉ、懐かしい!ありがとうございます!久々に付けていいですか?」

lw´‐ _‐ノv「勿論、ご自由に。それより、こちらこそ色々世話になったね」






lw´‐ _‐ノv「〝読書家ビコーズ〟先生」





(* ∵)「…その名で呼ばれるのも、久々ですねぇ」

742最終回:2016/03/08(火) 20:38:08 ID:/lkawLT20


lw´‐ _‐ノv「貞子には言ったの?貞子が小学生の時、図書館で勉強を教えてあげてた読書家ビコーズは自分だってこと」

( ∵)「言ってませんよ」

lw´‐ _‐ノv「なーんだ、言えば良かったのに」

( ∵)「読書家ビコーズでも、小森ヒッキーでも、今も昔も僕が貞子さんにとって先生なことに変わりはありませんから」

lw´‐ _‐ノv「ふぅん。貞子は君が期待した通りの子になってたかい?」

( ∵)「あぁ、それは…」

743最終回:2016/03/08(火) 20:38:56 ID:/lkawLT20


川д川『お兄さん、私、四月からシベリアに行くんだ』

( ∵)『シベリアに?』

川д川『うん。お兄さんも昔、シベリアだったんでしょ?だから私もシベリアに行きたくて頑張ったんだよ』

( ∵)『…そっか。貞子ちゃんは偉いなぁ、毎日ちゃんと努力してたもんね』

川д川『お兄さんだって、四月から大学行くんでしょ?』

( ∵)『…うん。このままずっと図書館で過ごして生きて行こうと思ってたけど、貞子ちゃんが「まだ間に合う」って言ってくれたから。僕も頑張ってみることにしたんだ』

川д川『…そっか、なら良かったぁ。ところで、お兄さんは大学行って何を勉強するの?』

( ∵)『んー、先生になる勉強とかいいかなぁーって。図書館で色んな人に勉強教えるの、楽しかったし』

川д川『いいじゃん、お兄さんにピッタリだよ』

( ∵)『本当?』

川д川『うん、私もお兄さんに教わりたいなぁ』

(; ∵)『うーん。最低四年間は大学だから、貞子ちゃんが中学生の内に教師になるのは無理だけど、高校二年生でなら、もしかしたら…?』

川д川『そうなるといいなぁ。絶対に先生になってね、お兄さん』

744最終回:2016/03/08(火) 20:39:56 ID:/lkawLT20

( ∵)『…貞子ちゃんは、僕が立派な先生になれる思う?』

川д川『大丈夫だよ、お兄さんなら。絶対にいい先生になれるよ!』

( ∵)『…貞子ちゃんに言われると、本当になれる気がしてくるよ』

川ー川『だって本当になれるもん。お兄さんならいい先生に。高校生になったら、教師になったお兄さんに教えてもらえること、期待してるよ。ビコーズ先生』

( ∵)『…ありがとう、僕も貞子ちゃんに期待してるよ』

川д川『私に?私に期待って、何を?』


( ∵)『貞子ちゃんが努力することについては、誰がなんと言おうと、お構いなく、貞子ちゃんが成し遂げることができるように…っていう、そんな期待さ』


川д川『…何、その期待。変なの』

( ∵)『僕は学生時代、自分がやりたいと思って努力してたことを成し遂げることができなかったから、貞子ちゃんには自分の夢を叶えて欲しいなぁと思ってさ』

川д川『…なるほど。わかった、頑張って努力するね、私。それで絶対夢を叶えてみせるよ』

( ∵)『うん、貞子ちゃんならきっとできるよ』



川*ー川『うん!期待しててね、先生!』

745名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:40:27 ID:noaR1fMU0
衝撃の事実

746最終回:2016/03/08(火) 20:40:50 ID:/lkawLT20


( ∵)「…ちゃんと、貞子さんは僕の期待に応えてくれてましたよ」

lw´‐ _‐ノv「そっか。それは良かった良かった」

( ∵)「えぇ、本当に」

lw´‐ _‐ノv「ところで、久々につけたお面の着け心地はどう?」

(* ∵)「やっぱりしっくりきますよー」

lw´‐ _‐ノv「…ねぇ、また図書館の本を端から端まで読む生活に戻りたい?」

( ∵)「そうですねぇ、最近図書館巡りもできてないし、それも魅力的ですが…」

747最終回:2016/03/08(火) 20:41:58 ID:/lkawLT20


(-_-)つ( ∵) カポッ


(-_-)「僕はもう、〝ヒキコモリ王子〟でも、〝読書家ビコーズ〟でもないんです」

lw´‐ _‐ノv「へぇ、じゃあ、一体何になったの?」





(-_-)「それは、ですね…」






.

748名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:42:55 ID:l7n7eCgU0
ビコーズって前スレで出てたお題じゃないか

749最終回:2016/03/08(火) 20:43:43 ID:/lkawLT20






僕たちのピグマリオン先生のようです

http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1961.jpg



おわり

750最終回:2016/03/08(火) 20:45:40 ID:/lkawLT20
最終回、おわり。


消費したお題

愚か者
遠隔操作
ゲーム王決定戦
家庭科担当横堀

751名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:47:54 ID:/lkawLT20

消費したいお題が少し余ってるので、続けてもう1話、おまけに投下します。

752名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:48:47 ID:XlB4Mqds0
いい最終回だ……支援

753名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:49:59 ID:/lkawLT20
【ちょっとした未来のお話】


('A`)「クール、今日のスポーツ雑誌みたか?」

川 ゚ -゚)「また読めない漢字でもあったんですか?いくら私が国語の教師だからといって、辞書代わりにするのはちょっと…」

('A`)「ちげーよ、ブーンだよ、ブーン!陸上のオリンピック選手に選ばれるなんて。恋人のお前も鼻が高いだろ」

川 ゚ -゚)「ブーンが楽しそうにしてればなんだって良いですよ、私は」

('A`)「仲がよろしいことで」

川 ゚ -゚)「ドクオ先生だって、ツンと仲良くしてるんじゃないんですか?」

('A`*)「そりゃまぁ、仲良いけどな、うちも…」

川 ゚ -゚)「ツンは今頃、大学院で数学のための数学について研究中ですかね」

('A`;)「多分な。まさか、ツンが数学科大学に入って、院まで行くとは思ってもなかったけどな…」

754名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:50:27 ID:l7n7eCgU0
ビコーズ自体はお題消費されていたっけ?
最終話初じゃないのか

おまけしえん

755名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:50:56 ID:/lkawLT20

('、`*川「ドクオが手取り足取り教えてあげたお陰ね。家庭学習ってやっぱり大事なのねぇ」

('A`)「一々嫌味言うんじゃねーよ、バカペニ」

川 ゚ -゚)「…ツンが数学科の大学院行ったのも驚きだったけど、個人的にはペニサス先生についても私は驚きましたよ」

('A`)「あー、教育実習期間だったし、余計にな」

('、`*;川「ちょ、その話はやめなさいよ!!」

756名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:51:37 ID:/lkawLT20


(-_-)『今日の授業よく作れてたよ』

川 ゚ -゚)『ありがとうございます』

('A`)『いいなぁ、教育実習生。俺のところにも卒業生来ないかなぁ』

(*-_-)『えへへ』

川 ゚ -゚)『いつだって元教え子が家にいるからいいじゃないですか』

('A`)『やめろ、泣くぞ』

('、`*川『はぁー…』

(-_-)『ペニサス先生、どうかしたんですか?』

('、`*;川『お見合いしたらヤバイのに捕まっちゃってさ』

('A`)『またお見合いしたのかよ、お見合い大好き人間め』

('、`*川『うっさいわね、出会いがないのよ!出会いが!』

('A`)『そのヤバイのにとっとと捕まって結婚しちまえよ』

('、`*;川『うぅ、もう妥協するしかないのかしら…』

757名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:52:17 ID:/lkawLT20

( ФωФ)『なにを妥協するのであるか?』

('A`)『お、ネコ来たか。お前も言ってやれ、いい加減高望みするのをやめて、妥協して結婚しろって』

('、`*;川『うーん、あんなに入れ込んでくれる人も、もう現れないかもしれないし、ここらで妥協すべきなのかしら…』

( ФωФ)『…そうであるな、そろそろペニサスも結婚して然るべき歳であるな』

('A`)『だろー?だから、今のお見合い相手にして結婚を…』


( ФωФ)『そろそろ妥協して、我輩と結婚してくれである。ペニサス』


('、`*川『あ、なるほど、その手が…』



('、`*川


('A`)


(-_-)


川 ゚ -゚)


( ФωФ)『ん?みんな固まってどうしたであるか?』

758名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:53:02 ID:/lkawLT20


川 ゚ -゚)「あれは本当に驚きましたね、職員室で他人のプロポーズ見るとは思いませんでした」

('A`)「OKする方もする方だ」

('、`*;川「仕方ないじゃないの!!年齢的にもそろそろ結婚しなきゃ厳しかったから、妥協したのよ、妥協!お見合いで出会った変な男よりかは、ネコの方がマシだっただけよ」

川 ゚ -゚)「で、新婚生活はどうです?幸せですか?」

('、`*川「……まぁ、妥協したなりには」

('A`)「お前の惚気聞いてもなぁ」

('、`*川「うっさいわね!」

('A`)「それにしても、他の奴らは今頃何してるんだろうなぁ…」

759名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:53:53 ID:/lkawLT20



( <●><●>)「なんで大手IT企業の社長なのに私は結婚出来ないのでしょうかね?」

( ;><)「それはこっちのセリフなんです!」

( <●><●>)「秘書のビロードですら、同棲しているというのに」

(* ><)「えへへ、なんです!」

(*‘ω‘*)「ワカー、不審者が居たから完膚なきまでにたたき潰しといたっぽ」

( <●><●>)「…同棲相手は羨ましくありませんけど」

( *><)「なんでですか!カッコいいじゃないですか、警備員系女子!」

( <●><●>)「ビロードが、ちんぽっぽなら何でもいいのはワカッテマス」

(*‘ω‘*)「ぽっ?」

760名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:54:33 ID:/lkawLT20
( ><)「それにしても、ワカッテマス君、好きな人とかいないんですか?」

( <●><●>)「正直、ビロードとちんぽっぽ以外の人と長時間居るの好きじゃないんですよね。あ、腐れ縁のよしみで、ミルナも大丈夫ですけど」

(*‘ω‘*)「じゃあ、私と結婚するっぽか」

( ;><)「ちょ、え、ちんぽっぽちゃーん!!!??」

( <●><●>)「なるほど、その手がありましたか」

( ;><)「ないですからね!?」

( <●><●>)「嘘ですよ。私、海外には住みたくないですし」

(*‘ω‘*)「ちょっとマジで考えてじゃないっぽか」

761名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:55:27 ID:/lkawLT20

( <●><●>)「…あ、いいこと思いつきました」

( ><)「なんですか?婚活でもするんですか?」

( <●><●>)「ちんぽっぽとビロード、さっさと結婚して、さっさと子供産んでください、女の子」

(;*‘ω‘*)「ぽっ?」

( <●><●>)「ちんぽっぽとビロードの子なら、私ずっと一緒でも苦痛じゃないだろうし、尚且つ、ちんぽっぽとビロードとずっと一緒にいれます。私、2人の子供と結婚します」

( ;><)「絶対男の子を産んでくださいね、ちんぽっぽちゃん!!」

(;*‘ω‘*)「頑張るっぽ…あの目はマジだっぽ、怖すぎるっぽ!」

( <●><●>)「楽しみですねぇ、まだ見ぬ恋人」

762名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:56:10 ID:/lkawLT20





o川*゚ー゚)o「はー、アイドル業も楽じゃないわー」

( *´_ゝ`)「今日も可愛かったよ、キューちゃん!」

o川*゚ー゚)o「…最近、デビューしたあの子の方が人気だよねぇ」

( ´_ゝ`)「キューちゃんの方が可愛いけどね!マネージャーの俺が言うんだから、間違いないよ!」

o川*゚ー゚)o「アイドル、そろそろ潮時なのかもしれないって、最近おもってるんだよね」

( ;´_ゝ`)「そ、そうなの!?そんな、キューちゃんはずっとアイドル出来るほど可愛いのに…」

763名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:56:55 ID:/lkawLT20

o川*゚ー゚)o「それは知ってる。だから、みんなのアイドルを止めるだけだよ」

( ´_ゝ`)「……それって、もしかして」

o川*゚ー゚)o「どっかの一途な誰かさんのためだけのアイドルになる時が来たってことだよ、兄者くん」

( ´_ゝ`)「きゅ…」




「キューちゃん、大好きだああああああ!!!!」

「知ってた」

764名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:57:38 ID:/lkawLT20





□「どうもー、ラジオ歌手の三瀬ミセリでーす!」

□「相方のミルナでーす、今日も張り切って番組進めていこうと思います!」

□「番組の最後に、新曲発表しちゃうよ!」

□「切ないラブソングだぜ、みんな、楽しみにしててくれよな!」

川д川「…」

从 ゚∀从「貞子、またラジオ聞いてるの?」

川д川「えぇ、ミルナくんとミセリちゃんのラジオ番組を」

从 ゚∀从「あの二人も凄いよね、ラジオ歌手って。余程顔出したくないんだね」

川д川「ミセリちゃんはシャイですからね。それに、二人にはあってますよ、ラジオの方が」

从 ゚∀从「そうかもね。でも、あの可愛らしいラブソングとかをミルナが作ってると思うと面白いね」

川д川「あの人、顔に似合わないことばかりしてますからね」

765名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 20:58:50 ID:/lkawLT20

从 ゚∀从「ラジオもいいけど、僕たちの原稿の進み具合はどう?」

川д川「あと一枚で終わりますよ」

从 ゚∀从「流石貞子、仕事が早くて助かるよ」

川д川「ハインくんは、狂本クルウくんとしての仕事は終わったんですか?」

从 ゚∀从「ご飯食べたらやります…」

川;д川「終わってないんですか。今日は修羅場ですね」


ガチャ

爪'ー`)y-「二人とも飯できたぞ」

从 ゚∀从「ありがとう、フォックス」

爪'ー`)y-「まぁ、お隣さんだからな、助け合いの精神が大切だろ」

川д川「今日のお米も品種改良したお米なんですか?」

爪'ー`)y-「おうよ!研究に研究を重ねた一品だぜ!」

川д川「楽しみですね。仕事道具を片付けたら行きますから、二人とも先に食べててください」

从 ゚∀从「はーい」

爪'ー`)y-「わかった」

766名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:00:10 ID:/lkawLT20


从 ゚∀从「…あのさぁ、フォックス」

爪'ー`)y-「ん?」

从 ゚∀从「君、いつ貞子に告白するの?」

爪;*'ー`)y-「んなっ!?そういうお前はどーなんだよ!」

从 ゚∀从「僕は君と違って、貞子のこと仕事のパートナーとして、友達として大好きなだけ」

爪;'ー`)y-「そうだったな…。あー、でもなぁ、貞子鈍感だしなぁ…」

从 ゚∀从「知らないよー?他の人に取られても。人気の絵本作家さんなんだよー?」

爪;'ー`)y-「…片や俺は稲専門のただの研究員だしなぁ」

从 ゚∀从「まぁ、せいぜい頑張ってくれたまえ」

爪;'ー`)y-「どーも」

767名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:01:27 ID:/lkawLT20


川д川「お待たせしました。…あ、四人分のご飯ってことは」

爪'ー`)y-「仕事が終わったら、本の感想言いに来るって言ってたからな。用意しといた」

从 ゚∀从「律儀だなぁ」

川д川「何時くらいに来るんでしょうね」

爪'ー`)y-「んー、そろそろじゃねーの?」


ピンポーン

川*д川「あ、来たみたいですね。迎えにいってきます」

爪'ー`)y-「おう、よろしくー」


从 ゚∀从「嬉しそうにしちゃって、まぁ…」

爪'ー`)y-「久々だしなぁ」

从 ゚∀从「…鈍感なのは、貞子だけじゃないよなぁ」

爪'ー`)y-「?」

768名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:02:39 ID:/lkawLT20



川д川「よいしょっと、お待たせしましたよっと…」

ガチャ


(-_-)「こんばんは、貞子さん」


川д川「こんばんは、ヒッキー先生。どうでしたか?新作の絵本は、期待に応えられました?」


(-_-)「あぁ、そりゃあもちろん」


川д川「もちろん?」






(*-_-)「期待していたとおり、幸せなお話だったよ」







.

769名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:04:02 ID:/lkawLT20
おまけ
【ちょっとした未来】
おわり。

消費したお題
ちょっとした未来
ラブソング
教育実習

770名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:11:28 ID:l7n7eCgU0
おつ!
イラストで分かったけど総合で可愛いトソン描いてた人でしたか

>>754だけど>>267で消費されてたな、すまぬ。
すっきりした終り方に未来の話が良かった!
フォックスが良い立ち位置陣取ってるなw このままだとヒッキーに取られそうだけど。

771名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:11:32 ID:XlB4Mqds0
最大限の乙!
ハッピーエンドで本当によかった
シベリアの方も幸せに過ごしているといい

772名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:12:05 ID:/lkawLT20

僕たちのピグマリオン先生のようです
【今まで消費したお題一覧】

雨の日 学食 お弁当 焼きリンゴ 屋上 持ち物検査 モンペ ペニサスの勝負下着 宿題
留学生 留年 テスト制作 先生たちの学生時代 ラピュタ 覇々者 一撃必殺 飯テロ ペニサスの勝負下着(二枚目) 盗難事件 ねこ 懺悔 相談室 図書室 ナンパ ドクオ先生の休日 部活動 米道部 見回り 番長 九九 特技 携帯ゲーム メタボ gthm体育教師 首筋のライン 変装姉者vsツン 家庭訪問to流石家 教頭先生の先生 おっぱいハンタージョルジュ参上! 幽霊 校内放送 生徒会 七不思議 1192296鎌倉幕府 奥の細道 宗教勧誘 官能小説 社会科見学 遠足 不良襲来 番長ぷぎゃー 捨て猫 流石弟者六歳 カンニング 三者面談 ツンちゃんの努力の結果 体罰問題 アルバイト 将来の夢 中二病 セガサターン クソゲー 教師対抗バケツリレー 用務員室 アンケート バストアップ体操 スーパーカー消しゴム ペニサスの嫌がらせ 黒板消しトラップ 巨乳免疫 ロールケーキ 巨大盛り インディアンポーカー 友達 懇談会 アクアリウム 魚釣り意外な才能 ガナー登場 工場見学 コンビニ 痴漢撃退 秘密の趣味 日帰り 野良犬 文化祭 文化祭ライブ 水母の骨
RockerRoom! 音楽 クトゥルフ 血痕式 告白 時計塔 ピグマリオンコンプレックス カーチャン 婚活 妄想テロリスト ギャル語を使う貞子 イメチェン 愛妻弁当 腕時計 職員会議 修学旅行 全校集会 転校生 避難訓練 外人の転校生 ハインリッヒ高岡登場 神様 アロエ 告白(恋愛的な意味で) お便りコーナーの続き いもち病 不眠症 言いたいことも言えないこんな世の中じゃ ひなま釣り アニオタ 実は兄妹(姉弟) 折り紙 童貞の彼氏 カタンの開拓者 ホラーゲーム ドクオとツンのある休みの幸せな1日 沐浴 猫まっしぐら かまくら 雪だるま 寒中水泳
人形遊び 雷 宇宙人 ドクオ出張中のツン ハムスター お土産 圧力鍋 アロマセラピー
耳かき ごはん派とパン派 名菓ひよこ 焼き芋 補習 野球 花束 ケーキ 忍者 熊 自動販売機の下
図書館 読書家ビコーズ お米end 離婚 (-_-)の晩酌 たこ焼き まくら投げ 覗き おやつ 猥談
見回り アイドル 迷子 財布 秘宝館 探検隊 異文化コミニュケーション 自由行動 集合 点呼 睡眠学習 ゴキブリ 昼休憩 マグカップ キツネ 昆布 だるま 喘息 私 レスリング ヒキコモリ王子 愚か者 遠隔操作 ゲーム王決定戦 家庭科担当横堀 ちょっとした未来 ラブソング 教育実習


計187、消費できなかったお題を含め、お題をくださった方々、ありがとうございました。

773名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:16:25 ID:Zpphzoqs0
乙!
ありがとう!

774名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:16:33 ID:CxReHQ3o0
完結乙!!
毎回楽しく読んでたよ!

775名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:16:35 ID:noaR1fMU0
おつ!改めて見るとすごいお題の数だな....

776名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:18:27 ID:QL0uOuZk0
乙乙

777名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:22:36 ID:/lkawLT20
最終回に載せたイラストクラスバージョン

3-A
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1963.jpg

3-B
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1962.jpg

放送委員会・生徒会
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1964.jpg

教職員一同
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1965.jpg

778名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:26:19 ID:/lkawLT20

これにて、僕たちのピグマリオン先生のようですは終わりです。
>>1000埋まるまで、オマケ的な物とか、イラストとかは書くかもしれませんが、とりあえず本編は【ちょっとした未来】までで、おわりです。

三年間もお付き合いしていただき、ありがとうございました。
毎回まとめてくださった、グレーゾーンさんもありがとうございます。

では、今までありがとうございました!おわり!

今まで書いた作品一覧
【中編・長編】
('A`)は五文字の言葉より、二文字の言葉が欲しいようです。川д川
('A`)と川д川は付き合ってはいないようです
(-_-)ヒキコモリ王子のようです
泡になりたいようです。
望まれていない魔法のようです

【総合短編】
('A`)は忘れられたいようです
('A`)愛しのオートマトンのようです川д川
(-_-)ストーカーに悩まされているようです川д川
(-_-)アイロニーのようです
したらば森のお兄さんのようです
【祭り参加作品】
(-_-)忘れていたようです
(-_-)ホタルのようです。川д川
文房具争奪戦のようです
(-_-)ご試食いかが?のようです
('A`)誕生日と葬式が同時に訪れてしまったようです
夢の世界の案内人のようです
少女Aの怪物日記のようです
気になるあの子のお腹の中のようです
彼こそがあの究極のアロンアルファのようです
(; ゚д゚ )シャイなあの子は宇宙人のようですミセ*゚ー゚)リ
('A`)ささやかな復讐を、のようです ( ^ω^)
最恐の奥さんのようです
川д川は子育て幽霊になってしまったようです
やさしいおにいちゃんのようです
(´・_ゝ・`)泥酔しているようです('、`*川
始発電車はお一人様限定のようです
可哀想な彼のようです
(゚、゚トソンストーカーは背後霊のようです
川д川百物語より怖い物のようです(-_-)
ζ(゚ー゚*ζ七代先まで…のようです( ^ν^)
( ^ω^)アロマキャンドル屋さんのようです
風神さまへの捧げ物のようです

779名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:33:14 ID:ACyXWASM0
http://bit.ly/1M3S7iP

780名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:46:40 ID:OHm/snZI0
乙!

781名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:53:18 ID:5T7FvdFM0
乙!!

782名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 22:05:07 ID:ysbBzvic0
乙!

783名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 22:20:40 ID:s6QEH5EE0
乙ー!!!
いい最終回だった

784名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 22:56:55 ID:l7n7eCgU0
>>778
望まれていない魔法と七代先ってあんただったのか!驚いた

785名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 23:04:10 ID:oPrh4V860
盛大に誤爆したなwwwwww

786名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 23:39:48 ID:IfwartIA0
最終回おつ!きれいな終わり方で感動した....

787名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 23:44:16 ID:/lkawLT20
>>785

川#д川「誤爆って…最終回で誤爆って…人様のところに誤爆って…」

(;-_-)「本当にごめんなさい!!」

http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1966.png

※オカルトとサイエンス大好きです。お疲れ様でした。本当にすいませんでした。

788名も無きAAのようです:2016/03/09(水) 07:34:36 ID:gha93mq20
四人分のご飯てヒッキー1人分な気がする

789名も無きAAのようです:2016/03/09(水) 07:38:50 ID:afwwjZD20
最終回乙!
現行追ってて毎回楽しく読ませて頂きました

さて、まとめ見て改めてぶっ通して読むか

790>>1000までは絵やらなんやら描きます:2016/03/09(水) 08:17:44 ID:/7NlJEJE0
>>788

(*-_-)「おいしいー!!このお米美味しいよ、フォックスくん!」

爪'ー`)y-「おかわりもっとしていいぞ!」

(*-_-)「やったー!」

川#д川「それ5杯目でしょーが! いい加減ごちそうさましてください!」



http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1970.png

791名も無きAAのようです:2016/03/09(水) 08:55:30 ID:dCw6EzbkO
ずっと追いかけてた作品が完結まで辿り着くのを目撃出来るのはブーン系読者の最高の喜びだよなぁ。
最高に乙でした

792名も無きAAのようです:2016/03/09(水) 10:17:25 ID:EoJflbWY0
http://urx.red/rNME

793名も無きAAのようです:2016/03/09(水) 23:45:36 ID:C5Czxb360
乙。
みんな、卒業おめでとおおおおお!!!

794名も無きAAのようです:2016/03/09(水) 23:49:11 ID:xp19PYZ20
いつだかの百物語の人魚の木乃伊は違ったのか
ヒキサダ&モヤモヤエンドだったからてっきり>>1の過去作だと思ってた

795>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 01:46:41 ID:na9.i/.U0
( ><)「すんごいゲームを発明しちゃったんです!」

川д川「次はどんなクソゲーを作ったんですか?」

( ><)「世紀の大発明なんですよ、これは!」

川д川「また大げさな…」

( ><)「ふふん、聞いて驚くなかれ!この新作ゲーム、その名も…」




( *><)「クロスオーバーゲーム、なんです!」




川;д川「…クロスオーバーゲーム?」

796>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 01:48:01 ID:na9.i/.U0

( ><)「この世界には、いくつもの分岐点が存在し、その分岐点の数だけ、平行世界があるんですよ」

川д川「どこぞのアニメみたいなこと言いだしましたね」

( ><)「ふふふ、このクロスオーバーゲームでは、平行世界に行けちゃうんです!」

川д川「電子レンジは動かさなくていいんですか?」

( ;><)「そろそろアニメの話からは離れてくださいなんです!いいから、このゲームやってみてくださいよ!」

川д川「はじめろっていわれましても、このゲームはどうすればクリアなんですか?」

( ><)「それは秘密なんです!さぁ、コントローラー持ってください」

川;д川「いや、だからクリア方法を…って、無理矢理コントローラー持たせないでください、ちょ、やめてくださいいいい!!」


( *><)「ゲームスタート、なんです!」

797>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 01:48:44 ID:na9.i/.U0



( ゚д゚ )「あのー、大丈夫ですか?」

川;д川「…はっ!」

( ゚д゚ )「良かった、目覚めましたか」

川;д川「み、ミルナくん?ここは一体…」

( ゚д゚ )「どこって、ラジオ局ですよ。そろそろヒッキーさんも来ますから、番組の準備してください」

川;д川「ら、ラジオ?」

798>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 01:49:37 ID:na9.i/.U0


ガチャ

「先生ー、お待たせしました!」

川;д川「ヒッキー先生、ここどこですか?!学校の放送室じゃないですよね、ここ!」

「学校の放送室?ってか、僕が先生って何事ですか。僕は今も昔もDJですよー」

川;д川「んなっ、ヒッキー先生が、DJ…?」

「…というか、それ、先生の学生時代の制服ですか?今日の番組、学生特集だからって、力入れすぎじゃないですかー?」

( ゚д゚ )「あ。学生特集だからヒッキーさんのこと、ヒッキー先生って言ってるんですかね」

「あ、なるほどねー!うわっ、照れるなー。でも、そういうのは仕事じゃなくて、仕事の後にやってもらいたいなぁ、せーんせいっ!」

川;д川「なんか嫌だ!この世界のヒッキー先生のノリ!チェンジチェンジ!!」

川;д川「!」

799>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 01:50:32 ID:na9.i/.U0


「チェ、チェンジってひどいなぁー…って、アレ!?」


( ゚д゚ )「消えましたね」

「消えましたねじゃないよ、もっと驚こうよ!」

( ゚д゚ )「…まぁ、とりあえず本物の先生探さないとですね」

ガチャ

川д川「こんにちは」

( ゚д゚ )「…探す手間、はぶけましたね」

800>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 01:51:25 ID:na9.i/.U0


「あーあ、先生。学生特集なんだから、学生服着てきて欲しかったなぁ」

川д川「ラジオ出るのだって嫌なのに、そんな拷問させたら帰りますよ?」

「うそうそ!それに、先生はいつものままで十分可愛いですからねー!」

川д川「今日のヒッキーさん、テンション高くてうざいんですけど、どうしたんですか?」

( ゚д゚ )「いつも通りですよ」


【平行世界/泡になりたいようです】

801>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 01:52:36 ID:na9.i/.U0

川;д川「あのヒッキー先生のノリは絶対無理、ついていけない…!」

川д川「…で、次はどんな平行世界なんですかね、これは」

(-_-)「あ、貞子!貞子も今から帰るの?」

川д川「今度のヒッキー先生は、なんか若いですね」

(;-_-)「若いって、僕たち同い年じゃない!何いってんのさー」

川д川「あぁ、なるほど。同い年なんですね」

(-_-)「そうだよ。それじゃあ帰ろっかー」

川д川「あ、はい」

川д川(さっきの世界のヒッキー先生よりかは、ノリがマトモですね…)

802>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 01:54:33 ID:na9.i/.U0

(*-_-)「そうだ!今日夜暇だから、貞子の部屋泊まってもいい?一緒にゲームやろうよ!」

川;д川そ「は!?」

(*-_-)「この前、高校の友達と泊まりでゲームやったんだけど、楽しかったんだぁ!だから、貞子ともやろうと思って!」

川;д川「いやいやいや、ダメですよ!付き合ってもない男女がお泊りなんて!」

(-_-)「幼馴染なんだから別にいいじゃないか」

川;д川「いやー、それはどうかと…!」

(*-_-)「というか、僕たち結婚するんだからモーマンタイでしょ!」

川д川「ああ、なるほど、結婚…」



川;д川そ「け、結婚ー!?」

803>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 01:55:28 ID:na9.i/.U0


川;д川「私たち高校生だから結婚とか…ってか、私たち付き合ってないんですよね!?」

(-_-)「確かに付き合ってはないけど、幼稚園の時に婚約届にサインしたでしょ?お互いに」

川;д川「私の知ってる幼稚園の時にする結婚の約束じゃない!!」

(*-_-)「まぁ、そういうわけだから、いいよね?」

川;д川「良くない良くない!チェンジチェンジチェーンジ!!」

川д川「!」

804>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 01:56:21 ID:na9.i/.U0


(;-_-)「ちょ、チェンジって…」

(-_-)「…あれ?貞子?」

从 ゚∀从「ヒッキー、まだ帰ってなかったのか?」

(-_-)「僕、起きながら夢見てたみたいなんだけど…」

从 ゚∀从「そーいうこと、あるある!」

(-_-)「本当!?やっぱり僕たち…」



从* ゚∀从「ナイスコンビだな!」(-_-*)



【平行世界/('A`)と川д川は付き合ってはいないようです】

805>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 01:57:35 ID:na9.i/.U0

川;д川「幼馴染属性ってだけでも濃いのに、それに以上濃い設定いらないですから!!」


(;-_-)「な、何?どうしたの、貞子」

川;д川「あ、ごめんなさい…。えーと、ここは一体…」

(;-_-)「城だよ、城。本当に大丈夫?」

川;д川「お城!?え、なんで、お城なんかに…」

(;-_-)「なんでといわれても…僕が城にひきこもっている王子だから、だよ」


川;д川「ヒキコモリの王子様…?」

806>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 01:58:33 ID:na9.i/.U0

(-_-)「…それにしても、その新しい服凄いね。ビロードに作ってもらったの?いつものローブとは大違いだね」

川;д川「え、あ、はい」

(*-_-)「いつものローブ姿も可愛いけど、新しい服も似合ってるよ」

川;*д川「うっ!?」

(*-_-)「僕も貞子みたいに、たまにはイメージの違う新しい服作ってもらおうかな」

川;*д川「いいんじゃないんですかね、あは、あははは」


川;*д川(なんなんですか、この優しいふんわり系ほのぼの王子様はー!!不覚にもトキメキそうになっちゃいましたよ!?)

807>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 02:00:05 ID:na9.i/.U0

(-_-)「…ねぇ、貞子」

川;*д川「な、なんでしょうか!?」

(-_-)「顔赤いけど大丈夫?まさか熱でもあるんじゃないの?」ピトッ

川;*д川「ふぁっ!?」

川;*д川(オデコ合わせて熱測るって…ちょ、近い近い近い!)

(-_-)「…やっぱり、熱あるじゃないか。すごく熱いよ」

川;*д川「あは、あはは。そうですね、でも、大丈夫ですから…!」

(-_-)「よくないよ。全く、いつも魔力が切れそうになったなら言えって言ってるじゃないか」

川;*д川「ま、魔力?なんかよくわからないけど、休めば大丈夫ですから!」

(-_-)「何いってるんだい。ほら、じっとして…」

川;д川「へ?いや、ちょ、顔近、何を…」

808>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 02:00:53 ID:na9.i/.U0




(-_-*)「大丈夫、みんなは今日は出かけてるから…」

川;*д川「え、いや、ちょ…ちょっと待ってくださ…」



「ちぇ、チェーンジ!!!!」





【平行世界/(-_-)ヒキコモリ王子のようです】

809>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 02:01:34 ID:na9.i/.U0



川;*д川「し、死ぬかと思った…!なんですか、あのヒッキー先生は!心臓に悪すぎます!」

川;д川「…えーと、それでこの世界は…」

川д川「ぱっと見、アトリエ、ですかね?ここは」

川д川「彫刻がたくさんあるし…」

川д川「でも、この彫刻、なんか私に似てる気が…?」

810>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 02:02:28 ID:na9.i/.U0



ガチャ

(-_-)「貞子くん、お待たせ」

(-_-;)「…って、貞子くん!?君どうしたんだ、その姿は!?」

川;д川「あ、いや、制服なのには理由があってですね…」

(-_-;)「一体どこで手に入れたんだ…」



(-_-;)「その手足と胴体!!」



川;д川「え、そこなんですか?」

811>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 02:03:14 ID:na9.i/.U0
(-_-)「まさか君が僕と結婚したいがためだけに体を手に入れてくるとは思わなかったよ」

川;д川「え、何この人こわい…」

(-_-)「…それにラベンダーの香りがしないし、君、かなり思い切ったイメージチェンジしたんだね」

川;д川「イメージチェンジでなんとかなるものじゃないですよね、ねぇ?」

(-_-)「貞子くん、君の気持ちはすごく嬉しいよ?でもね、無理はしないで欲しいんだ。僕はありのままの君が好きなんだから」

川*д川(あ、なんか真面目にしてれば落ち着いてる大人って感じでちょっといいかも…?)

812>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 02:04:11 ID:na9.i/.U0

(-_-)「だからね、貞子くん…」






(-_-)「僕がその首から下の部分、切り落としてあげるね?」




川;;;д川「一番やばいタイプの人だった!チェーンジ!!!!!」

813>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 02:04:51 ID:na9.i/.U0



(-_-)「大丈夫、痛くしないから…」

(-_-)「って、…あれ?消えた」

川д川「どうかしたんですか?ヒッキーさん」ゴロゴロ…

(-_-)「…なんか疲れて幻覚が見えてたみたいだ」

川д川「大丈夫ですか?少しは休まれた方がいいですよ?」

(-_-)「大丈夫、君のラベンダーの香りを嗅いだら落ち着いたし…それに」

川д川「それに?」




(*-_-)「やっぱり、君は生首だから美しい…」





【平行世界/( ^ω^)はアロマキャンドル屋さんのようです】

814>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 02:06:02 ID:na9.i/.U0

川;д川「はっ…!?」

( ><)「あ、おかえりなんです!」

川д川「も、元の世界に戻れたんですね、良かった…!でも、なんで帰れたんでしょうか」

( *><)「ふふーん、それはですね!元の世界の方がいいと強く思えた時、このクロスオーバーゲームをクリアしたことになるからですよ」

川д川「あぁ、なるほど。通りで…」

( *><)「やっぱり、この世界のヒッキー先生が一番でしたか?!」

川д川「そうですね…」

815>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 02:07:25 ID:na9.i/.U0


川д川「…少なくとも、この世界のヒッキー先生は首と胴体を離れ離れにしようとしないですしね」


( ;><)「なんか思ってた理由と違ったんです!!!」


http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1972.png

816>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/10(木) 02:11:57 ID:na9.i/.U0

クロスオーバーゲームのようです

川д川編 おわり。


>>794
あれはドク貞ですよね、大好きなお話です。

817名も無きAAのようです:2016/03/10(木) 07:04:15 ID:wZXnwKGk0
おつおつ
ドクサダでした、失礼

818名も無きAAのようです:2016/03/10(木) 10:57:22 ID:EmNhJy/k0
http://is.gd/2wRYpc

819>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/11(金) 03:27:44 ID:8bVtVNbo0



('A`)「クロスオーバーゲームだぁ?」

( ><)「はい、平行世界に行くことができる優れものなんです!」

('A`)「ふーん。面白そうだな」

( ><)「ドクオ先生もやってみます?新しい機能付けたんで、試してもらいたいんです!」

('A`)「うーん…でもなぁ」

( ><)「違う世界のツンさんに会えますよ!」

('A`)「あ。行くわ」

820>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/11(金) 03:28:48 ID:8bVtVNbo0


( ><)「このコントローラー持って…では、いってらっしゃい!」

('A`)「ってか、新しい機能って何?」

( ><)「別世界のドクオ先生と入れ替わります」

(;'A`)「は!?ちょ、ま、えええ!」

821>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/11(金) 03:29:59 ID:8bVtVNbo0

(;'A`)「やっぱ、このゲームやめ…!」

(;'A`)「あちゃー…もうゲーム始まっちゃったかんじか?」

「あ、ドクオ!こんなところにいたのね」

(;'A`)「…えーと、その声はツン?」

「あら、姫の私を呼び捨てにするなんていい度胸じゃない。また飲んだくれてるわけ?」

(;'A`)「姫様!?あ、申し訳ありません。無礼な口を聞いてしまって…」

「え、何?気持ち悪いわね、かしこまって…」

822>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/11(金) 03:31:03 ID:8bVtVNbo0
('A`)「ところで姫様、私めに何かご用でしょうか?」

「気持ち悪っ!!まぁ、いいわ…、料理作ったから食べてちょうだい」

('A`;)「そんな、私めが姫様のお料理をいただくなんて…」

「…あー、なるほど。あんた、そうやって食べるの逃げようとしてんのね?そうはいかないんだからね!?ほら、さっさと来なさい!」

('A`;)「は、はい!ありがたき幸せです!」

823>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/11(金) 03:32:04 ID:8bVtVNbo0



('A`;)「…何、ここ?」

( *><)「す、すごい!うまくいったんです!平行世界のドクオ先生なんです!」

('A`)「平行世界…ってことは、パラレルワールドか」

( *><)「そうなんです!飲み込みが早くて助かるんです!」

('A`)「まぁ、天才科学者だからな。……ところで、この世界にも、貞子って奴いるのか?」

( ><)「貞子さんですか?いますけど…」

('A`)「今、どこにいるんだ?この世界の貞子は」

( ><)「今だと、部室ですかね…?呼んできましょうか?」

('A`)「あぁ、頼む」

( ><)「いってくるんです!」

824>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/11(金) 03:33:01 ID:8bVtVNbo0

('A`)「まさかパラレルワールドに飛ばされるとは…」

('A`)「この世界の貞子は、どんななんだろうなぁ」

ガラッ

('A`)「!」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、ドクオ先生」

('A`;)「なっ、姫!?」

ξ;゚⊿゚)ξ「え、ひ、姫?」

('A`;)「…あ、そっか。この世界の姫だから、俺にとっての姫じゃないのか」

ξ;゚⊿゚)ξ「ゲームのやりすぎで疲れてるんじゃないですか?」

('A`)「…いや、何、問題ねぇよ」

825>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/11(金) 03:34:24 ID:8bVtVNbo0


ξ゚⊿゚)ξ「ところで、今日の晩御飯どうします?」

('A`)「晩御飯?」

ξ゚⊿゚)ξ「疲れてるみたいだし、たまには私が作りましょうか?」

('A`)「勘弁してくれよ。どうせ平行世界でも、姫の料理なんて食えたもんじゃないんだろ?」

ξ゚⊿゚)ξ

('A`)「それよりも、貞子は?俺、貞子に会いたいんだけど…」



('A`;)「…って、え?」

826>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/11(金) 03:35:47 ID:8bVtVNbo0


「どう?料理練習した成果でてる?!」

('A`;)「は、はは。そうですね」

('A`;)(平行世界でも、ツンの料理下手は変わんねーのかよ!…やばい、多分、胃にまた穴空いた気がする)

「…あんた、今日はよく食べるわね。美味しいの?」

('A`;)(元の世界のツンよりはちょっとマシだけど、美味しくはない…!!けど、平行世界のツンだとしても、泣かしたくないしなぁ…)

('A`;)「美味しいですよ。姫様が頑張って料理練習した甲斐がありましたね。姫様の料理を食べさせていただけるなんて、幸せです」

827>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/11(金) 03:36:41 ID:8bVtVNbo0


「……だ」



「誰か医者を呼んでえええええ!ドクオがおかしくなっちゃった、私の料理のせいかもしれない!誰かああああ!!」


('A`;)「ちょっ、えええ?!」

http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1975.png

828>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/11(金) 03:37:49 ID:8bVtVNbo0



ξ;⊿;)ξ 「うっうっ…すいません、そうですよね、私の料理なんて…」

('A`;)「ちょ、ちょっと、まった!!姫なんだから、俺が口悪いこと知ってるでしょ?!それに、いつもだったら殴るなり蹴るなり…」

ξ;⊿;)ξ「何言ってるんですか…?ドクオ先生はいつも優しくて、私がどんだけマズイ料理作っても、美味しいって言いながら、アドバイスくれて、それでいつも頭を撫でてくれるじゃないですか…」

('A`;)「何その紳士!?パラレルワールドの俺、そんな感じなの!?」

829>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/11(金) 03:38:46 ID:8bVtVNbo0

ξ;⊿;)ξ「グズッ…料理マズイし、不器用だけど、好きな気持ちは誰にも負けませんから、離婚しないでください」

('A`;)「いや、あのだな…」

('A`;)「…ちょっと待った、離婚って、俺たち結婚してんの?」



ξ;⊿;)ξ




「うわああああん!結婚したことすらなかったことにするなんてええええ!」

「ああああ、ごめん、ごめんって!ちょ、早く元の世界に戻してくれええ!」

http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1976.png

830>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/11(金) 03:39:28 ID:8bVtVNbo0



( ;><)「いや、なんか、すいませんね」

ξ;⊿;)ξ「ドクオ先生…」

(;'A`)「ほら、よしよし。泣くんじゃないぞ。さっきまでの俺は、俺じゃないんだから」

ξ;⊿;)ξ「離婚しませんよね?」

(;'A`)「するわけないだろ」

ξ;⊿;)ξ「…今日の晩御飯、私が作ったとしても食べてくれますか?」

('A`)「もちろん。ツンが俺以外に料理振る舞わなくてよかったよ。ツンの料理を食べていい男は、俺だけだからな」

ξ*;⊿;)ξ「先生、大好き……」

('A`)「ん。だから、くれぐれも俺以外にお前の手作り料理食べさせんなよ?」

ξ*;⊿;)ξ「はい!」

(; ><)(さっき、平行世界から戻ってきた時、トイレで血吐いてたのにツンさんの料理なんで食べて大丈夫なんですかね、ドクオ先生…)

831>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/11(金) 03:40:25 ID:8bVtVNbo0

「ドクオー、私の作った料理…」

('A`)「勘弁してください、姫。俺まだ死にたくないです」

「ふっざけんじゃないわよ!命令よ、食べなさい」

('A`)「食べられるものを作って頂ければ食べますよ、俺だって」

「ぶっ飛ばす!!」

('A`)「あー…よかった。やっぱり姫はこうじゃないと」

「はぁ?」

832>>1000までは絵やらオマケやらなんやら描きます:2016/03/11(金) 03:44:43 ID:8bVtVNbo0
【平行世界/(-_-)ヒキコモリ王子のようです】

クロスオーバーゲームのようです
('A`) 編 おわり。

>>1000行くまでは、なんか色々書きます。リクエストとか面白そうなのあったら、書きますのでお気軽にどうぞ。

ちなみに、次はシベリアの生徒たちのちょっとした未来を書くつもりです。

833名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 04:07:32 ID:O1cjUPK.0
>>832
モララーのその後とか、改心したあと弄られるようになっていたら笑う
あとニュッ君が報われていたらそれで良い

834名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 14:30:16 ID:clfdbLYU0
http://is.gd/bM4zjX

835名も無きAAのようです:2016/03/13(日) 08:26:15 ID:4rOCpLnM0

ツンは可愛いなあ

836名も無きAAのようです:2016/03/13(日) 18:56:20 ID:Vrg6T3Fk0
乙 ツンくそかわ
泡になりたいってこういう感じなのか、敬遠してたけど読んでみるわ

837名も無きAAのようです:2016/03/22(火) 23:02:55 ID:O7e88tEE0
作者は赤白組に各投下した支援絵はブンツンドーさんの募集に頼まなくていいの?
俺が見落としているか、載せないのなら仕方ないけど。

838名も無きAAのようです:2016/03/24(木) 09:35:17 ID:5KmxUnLA0
>>837だが、自分の気にしすぎだったようです。迷惑かけて申し訳ない、ごめんなさい。
>>837はスルーしてもらって結構です。

839名も無きAAのようです:2016/03/25(金) 20:23:06 ID:6zD50h0k0
>>838
ぶんつんどーさんにお願いしてきました。言っていただけなければ気づかなかったので、ありがとうございました。ブン動会、がんばります。終わったらこっちも更新します。

840>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2016/04/28(木) 23:18:21 ID:lSEdp8NQ0

爪'ー`)y-「貞子、ハイン、飯できたぞー」

川д川「今日はハインくんはお出かけですよ」

爪'ー`)y-「どこに?」

川д川「シベリアの同窓会だとか。さっき弟者君が迎えに来て一緒に行きましたよ」

爪'ー`)y-「シベリアの同窓会ねぇ…」

841>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2016/04/28(木) 23:19:13 ID:lSEdp8NQ0



( ;^Д^)「いやぁー、今でも本当に信じられないよな!!」



(´<_` )「そうか?俺は別になんとも」

从 ゚∀从「ニュッ、頭良かったし、別にそこまで違和感はないけど…」

( ;^Д^)「いやいやいや、だって、あのニュッがだぞ!?」

( ^ν^)「うるせぇな。なにが問題あるっていうんだよ、脳筋体育教師が」

( ;^Д^)「ほらー!こんな口の悪い奴が警視庁なんかで勤めていいと本当にみんな思ってるわけ!?」

( ・∀・)「まさにプライド高いやつのエリートコースって感じであってると思うけどね」

( ;^ν^)「モララー先生、それ貶してますよね?」

842>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2016/04/28(木) 23:19:53 ID:lSEdp8NQ0

(´<_` )「モララー先生とプギャーが一緒に働いている方が俺的にはびっくりだけど」

( ・∀・)「すごく五月蝿いよ。学生の時よりも五月蝿いかも」

( ;^Д^)「酷い!!」

( ^ν^)「すでにうるせぇし。公害レベル」

( ;^Д^)「そんなことないよなぁ、ハイン!」

从 ゚∀从「いつも通りだと思うよ」

(´<_` )「それフォローになってないぞ、ハイン…」

843>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2016/04/28(木) 23:20:53 ID:lSEdp8NQ0


( ^ν^)「高岡は未だに土井と関わりあるのか?」

从 ゚∀从「まぁ、一緒に絵本作ってるからね。ほぼ毎日一緒にいるよ」

(´<_` )「貞子との仕事は問題ないけど、ちゃんと狂本クルウとしても働いてくれないと困る」

从; ゚∀从「うっ、ごめんなさい…」

( ^Д^)「弟者が出版社に就職したのは知ってたけど、まさかハインの担当だとはびっくりだな」

( ^ν^)「まさに腐れ縁」

( ・∀・)「出版社なんて昼夜逆転生活になるだろうに、寝るのが好きだった弟者が出版社に勤めるとは思わなかったよ」

(´<_` )「…まぁ、ハインと一緒ならどんな仕事してもいいかなぁと思ったから」

从 ゚∀从「弟者…」


(´<_` )「でも、原稿はちゃんと締め切り前までに余裕を持って出して…寝不足で死にそう」

从 ゚∀从「頑張りますごめんなさいごめんなさい」

844>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2016/04/28(木) 23:21:42 ID:lSEdp8NQ0


( ・∀・)「そういえば、みんな結婚はいつ頃になりそうなわけ?」

(´<_` )「俺は予定無し。する気もないし」

( *^Д^)「大学時代から付き合ってる子がいるのでその内…」

从 ゚∀从「すごい、プギャー。まだあの子と付き合ってたんだ。結婚式呼んでね」

( ^ν^)「お前だって、土井と結婚するんじゃねーの?」

从 ゚∀从「しないよ。僕と貞子は仕事上のパートナーであり、親友だからね」

( ^ν^)「ふーん、そうなのか。まぁ、どうでもいいけど」

845>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2016/04/28(木) 23:22:36 ID:lSEdp8NQ0

( ・∀・)「…前から気になってたんだけど、ニュッってもしかして貞子のこと好きなの?」


( ^ν^)「は???」


(´<_` )「何言ってるんですか、モララー先生…」

( ^Д^)「そんなの中学時代から明らかだったことでしょう」

从; ゚∀从「え!?そうだったの!?」

( ^ν^)「んな訳ないだろ、俺があんな根暗女を好きになる理由が一ミクロンもない。土井なんて勉強と絵しか取り柄ないし、俺はあんな根暗女より可愛い女の子が好きだし。頼まれたってあんな根暗女、絶対にお断りだ」

从; ゚∀从「うわ、分かりやすい…。なんで今まで気付かなかったんだろう…」

( ^Д^)「ストーカーにはなるなよ、ニュッ」

( ^ν^)「ならねぇよ警察舐めんな」

846>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2016/04/28(木) 23:23:54 ID:lSEdp8NQ0

( ・∀・)「…ニュッは、土井に対して憎いとか思わなかったのか?万年二位って呼ばれてたけど」

( ^ν^)「そりゃ憎いに決まってるでしょ。アイツがいなけりゃ、他の奴らは俺に跪くしかないんだから」

( ^Д^)「本当にこいつが警視庁で勤めてていいのかよ、日本は」

(´<_` )「じゃあ、ニュッは貞子がいなくなって嬉しかったのか?」

( ^ν^)「嬉しいわけないだろ」

847>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2016/04/28(木) 23:24:36 ID:lSEdp8NQ0

( ・∀・)「なんで?やっと学年首席になれたのに?」

( ^ν^)「だって、アイツ。勝ち逃げですよ?不戦勝で奪った学年首席なんて何の価値もないですよ」

( ・∀・)「…ニュッって、思ってたより正確歪んでなかったんだなぁ」

( ^ν^)「モララー先生は俺たちが高校二年の後半から性格豹変しましたけどね」

( ・∀・)「生徒とちゃんと腹割って関わろうと思ってね。一生涯の宿敵と再会してそう思ったのさ」

( ^Д^)「前のモララー先生より、今のモララー先生の方が俺は好きですよ」

(´<_` )「俺も…」

从 ゚∀从「僕もですよ、モララー先生」

( ・∀・)「…そりゃどーも」

848>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2016/04/28(木) 23:26:05 ID:lSEdp8NQ0

( ・∀・)「今日はみんなに会えて楽しかったよ」

从 ゚∀从「僕たち楽しかったです」

( ^Д^)「さて、モララー先生どうします?俺たちはこれから三次会しますけど」

( ^ν^)「俺は帰るっていってんだろ、脳筋」

( ^Д^)「強制でーす、絶対命令でーす」

( ・∀・)「僕はこれからちょっと用事があるんでね」

(´<_` )「こんな時間に用事ですか?」

( ・∀・)「ちょっと昔からの奴と飲む約束があってね」

( ^Д^)「へぇ、こんな時間から飲むなんて、どんな人なんすか?」




( ・∀・)「…まぁ、一生涯の宿敵であり、親友とだけいっておくよ」



.

849>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2016/04/28(木) 23:28:33 ID:lSEdp8NQ0



ちょっとした未来
シベリア編

ブン動会お疲れ様でした。ブン動会終わったので、またなんかありましたら投下します。

850名も無きAAのようです:2016/04/29(金) 00:07:49 ID:ozkzLIqI0
モララーの宿敵であり親友という言葉ににやっとした
ニュッのその後は意外だった
あと150程度で埋まっちゃうのは寂しいな
乙乙

851名も無きAAのようです:2016/04/29(金) 00:27:10 ID:zKpamLqU0
乙!

852名も無きAAのようです:2016/04/29(金) 17:08:14 ID:H0oLz4HA0
ふと、読んでみたら面白くて一日で完走してきた!

853名も無きAAのようです:2016/05/04(水) 18:49:51 ID:YMKk.0V.0
モララー、よかったな……乙

854名も無きAAのようです:2016/09/16(金) 21:57:58 ID:e2YteyRk0
何回読んでも勇気を貰える良き作品。
ありがとう。

855>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/14(火) 03:27:15 ID:3i7eWWU60
川 ゚ -゚)「ドクオ先生、ツンの奴大学院ですごいモテてるそうですね」

('A`)「そうだけどなんで知ってんだよ」

川 ゚ -゚)「私の知人がツンと同じ大学院に行きましたので。よくツンが告白されてるとか、ツンのファンクラブがあるだとか聞きますよ」

('、`*川「あらー。その中にかっこいいイケメンでもいたら、どっかの誰かさんと離婚しちゃうかもしれないわねー」

(;'A`)「聞きたくない聞きたくない、やめろやめろやめろ!」

856>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/14(火) 03:28:03 ID:3i7eWWU60
(*-_-)「ツンさんって大学院で数学科にいるんですよね?すごいですよね、成長しましたねえ」

川 ゚ -゚)「先生、成長したのは成績だけじゃないんですよ、ほら、この写真みてください」

http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_2335.jpg

(*-_-)「わー、大人のツンさんだ!」

('、`*川「美少女が美人にレベルアップしてるわね」

川 ゚ -゚)「人生いくらでもやり直しが効きますからね、離婚してイケメンと再婚もあり得ますね」

(;'A`)「あー、聞こえねえ聞こえねぇ!!」

857>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/14(火) 03:28:44 ID:3i7eWWU60




o川*゚ー゚)o「やほー、ツンちゃん!」

ξ゚⊿゚)ξ「久しぶりね、キュート」

o川*゚ー゚)o「大学院生活は充実してる?」

ξ゚⊿゚)ξ「えぇ、してるわよ」

o川*゚ー゚)o「聞いたよ?ツンちゃん、凄いモテるんだってねー。イケメンいたら乗り換えちゃえば?」

ξ゚⊿゚)ξ「先生ほどカッコいい人はいないわよ」

o川*゚ー゚)o「相変わらずの盲目っぷりですなぁ…」

ξ゚⊿゚)ξ「…それに先生しか私の愛を受け止められる人はいないしね」

o川*゚ー゚)o「?」

858>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/14(火) 03:29:51 ID:3i7eWWU60


(;-_-)「ペニサス先生!大変です!」

('、`*川「どしたの?」

(;-_-)「ドクオ先生が授業中に血と何かを噴出したそうです!」


http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_2336.jpg

859>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/14(火) 03:30:33 ID:3i7eWWU60

('、`*;川「だから昼休みみんなであんなに止めたのに…ツンの手作りチョコなんて食べるなって」

('A`)「うるせー…ツンの愛情詰まってるんだから食うに決まってんだろ…」

('、`*川「ツンの愛情はいつも過激ね、私なら受け止められないわ、そんな愛情」

(*-_-)「ドクオ先生は本当にツンさんが大好きなんですね」

('A`)「おうよ、俺以外ツンの愛情を受け止められる男はいないぜ……ゴフッ!!」

('、`*;川「あ、だめだこれ…。救急車よんで救急車ー!」

860>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/14(火) 03:33:03 ID:3i7eWWU60

未来のドクオとツンのバレンタインデーのお話。
皆様も良いバレンタインデーをお過ごしください。

861名も無きAAのようです:2017/02/14(火) 04:43:11 ID:oHushFh20
まさか来るとは思ってなかったw
おつ!!

862名も無きAAのようです:2017/02/14(火) 18:35:26 ID:E581C5xY0

まさか来てるとは思わなかった…
ツンが本当に美人になっててかわいいたまらん

863名も無きAAのようです:2017/02/15(水) 22:08:35 ID:spMJ1bTg0
ピグマリオン先生が来てるとは…
ツンがものすごく美人になってる。これはモテるだろうなー

ツンのチョコ完食するドクオがすごい

864>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/16(木) 23:00:49 ID:qwhAMQ160

( ^ν^)「ハイン、わざわざ呼び出して悪りぃな」

从 ゚∀从「いいけど。僕に頼み事だなんて珍しいじゃないか、ニュッ」

( ^ν^)「ちょっとな…」

从 ゚∀从「一体どんな頼み事なんだい?もしかして、完全犯罪の仕方とか、死体をどうやって遺棄すれば良いかとかそういう類の相談かい?」

( ^ν^)「おいこら、俺の事なんだと思ってんだ。つか、警察舐めんなよ」

从 ゚∀从「だって、君が『小説家のお前に頼み事がある』とか言うから…」

( ^ν^)「それで殺人を犯したと思われる俺って一体…」

从 ゚∀从「まぁ、冗談はさておき、どうしたの?」

865>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/16(木) 23:01:30 ID:qwhAMQ160

( ^ν^)「…実は、目覚めの悪い夢を見たんだ」

从 ゚∀从「夢?」

( ^ν^)「馬鹿馬鹿しいと思うかもしれないけど、これが何ともリアルでな」

从 ゚∀从「面白そうじゃない、話して見てよ」

( ^ν^)「あぁ」

866>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/16(木) 23:02:11 ID:qwhAMQ160



その夢は本当に不思議な夢だった。

まるでファンタジーの世界に飛び込んだかのような、いや、夢なんてファンタジーと対して変わらないんだけどさ。


( ^ν^)「凄いな、海が七色に輝いてる」

海に沿って歩いていると、一つの洞窟があって、何の気なしに入って見たんだ。

( ^ν^)「誰かが住んでるのか…?」

洞窟の中には本やら薬草やらが散らばっていた。
夢の中とはいえ、不法侵入は仕事柄気分が悪いので、早々に洞窟をあとにしようと振り返った時に、そいつに出会ったんだ。

867>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/16(木) 23:03:26 ID:qwhAMQ160



ζ(゚ー゚*ζ「お客さん?」


そいつは、それはそれは美しい声で、心が奪われてしまいそうな美しい人魚だった。


( ;^ν^)「に、人魚…?」


ζ(゚ー゚*ζ「あら、人魚知らないの?」

( ;^ν^)「俺疲れてんのかなぁ、こんなファンタジーな夢を見るなんて。人魚が出る映画とか本なんて読んでねぇんだけどな…」

ζ(゚ー゚*ζ「…君、もしかして、人間?」

( ^ν^)「そうだけど…」

868>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/16(木) 23:04:28 ID:qwhAMQ160

ζ(゚ー゚*ζ「本当?うわぁ、私てっきり物真似が得意な魔物かと思ったのに!」

( ^ν^)「物真似が得意な魔物ってなんだよ…」

ζ(゚ー゚*ζ「ふふっ、だって君があんまりにも大好きなあの子に似ているんだもの」

( ^ν^)「あっそ…悪い気はしないな」

ζ(゚ー゚*ζ「照れてるの?可愛いね」

( ^ν^)「うっせー」

ζ(゚ー゚*ζ「でも、どうして人間がこんな所に?」

( ^ν^)「これは俺の夢だからな。むしろ、何で俺の夢にこんなファンタジーな世界が登場するのかがわからん」

ζ(゚ー゚*ζ「…あぁ、そういうことかぁ。もしかしたら私のせいかも」

( ^ν^)「お前の?」

869>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/16(木) 23:05:08 ID:qwhAMQ160

ζ(゚ー゚*ζ「好きな子を思って歌を歌っていたの。最近あの子は忙しく探し物をしていて、私に構ってくれる時間が前より減ったから、早く帰ってこないかなぁって」

( ^ν^)「それでなんで俺がこんな夢を見ることになるんだよ」

ζ(゚ー゚*ζ「別の世界に存在するあの子、つまり、君のことを招いちゃったってこと」

( ^ν^)「へぇ」

ζ(゚ー゚*ζ「あはは、分からなくて良いよ。君にとってはただの夢なんだから」


( ^ν^)「そうだな」

ζ(゚ー゚*ζ「ねぇ、あなたの世界の話を聞かせてくれない?私、とっても退屈してるの」

( ^ν^)「…暇だしな。目がさめるまでなら付き合ってやってもいい」

ζ(゚ー゚*ζ「ありがとう!」

870>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/16(木) 23:06:02 ID:qwhAMQ160
そうして俺はその人魚に話を聞かせてやった。
別に大したことじゃない、最近読んだ本の話とか、仕事の話とか、その他諸々。


ζ(゚ー゚*ζ「ふーん」

( ^ν^)「俺の話なんて面白くないだろ、別に」

ζ(゚ー゚*ζ「面白いよ。でも、君に好きな人はいないの?」

( ^ν^)「いねーよ」

ζ(゚ー゚*ζ「嘘でしょ」

( ;^ν^)「う、嘘じゃねーよ!」

ζ(゚ー゚*ζ「あはは、分かりやすくて可愛いね」

( ^ν^)「…あっそ」

871>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/16(木) 23:07:22 ID:qwhAMQ160

ζ(゚ー゚*ζ「好きな人がいるなら、ちゃんと思い出を沢山作らないとだね」

( ^ν^)「残念ながら俺はそいつと付き合っちゃいないし、俺の一方的な片想いって奴さ」

ζ(゚ー゚*ζ「それはそれで素敵だよ」

( ^ν^)「…俺の恋話は別にいいんだよ。お前の方は恋人同士なのか?」

ζ(゚ー゚*ζ「恋人同士……そうね、うん、きっとそうだと思うよ」

( ^ν^)「こっちの世界の俺、やるなぁ。お前みたいな綺麗な奴と付き合えるだなんて」

ζ(゚ー゚*ζ「そうかなぁ。あの子は私のことを愛してしまったせいで、今すごく辛い思いをしているし、これからもっと辛い思いをすることになっちゃいそうなんだけど…」

( ^ν^)「なんでだよ」




ζ(゚ー゚*ζ「私ね、次の満月の夜に殺されちゃうの」



( ;^ν^)「…は?」

872>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/16(木) 23:08:12 ID:qwhAMQ160

ζ(゚ー゚*ζ「この世界で最も嫌われ者なの、私」

( ^ν^)「嫌われ者だと殺されるのか?警察として黙って見てられねぇな、そんなの」

ζ(゚ー゚*ζ「この世界では理由なき殺しは認められてないよ」

( ^ν^)「…じゃあ、お前が殺されるのも理由があるのか?」

ζ(゚ー゚*ζ「うん。私が死ぬことで、この世界で最も愛されている女の子を助けることができるかもしれないんだよー」

( ^ν^)「…なんだそりゃ」

873>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/16(木) 23:09:16 ID:qwhAMQ160

ζ(゚ー゚*ζ「私の大好きなあの子はその現実が認められなくて、それで今日も私が死なずにすむ方法を探し回ってるの」

( ^ν^)「…俺でもきっとそうしてるだろうな」

ζ(゚ー゚*ζ「見た目だけじゃなくて、中身も似てるんだね」

( ^ν^)「お前は嫌じゃないのか、死んで別れ離れになるの」

ζ(゚ー゚*ζ「うーん。だからこそ、今一緒に居られるこの最後の時間を過ごしたいんだけどね」

( ^ν^)「…仕方ねえな。どうせ夢の中だし、お前のことを殺そうとしてる連中俺が殺してやるよ」

ζ(゚ー゚*ζ「あはは、その発想もあの子にそっくり!」

( ^ν^)「あぁ、そうかい…」

ζ(゚ー゚*ζ「でも、今日は楽しかったわ。君に会えて」

( ^ν^)「俺もこんな夢が見れる想像力が自分にあったことに驚きだよ」

ζ(゚ー゚*ζ「そっかー。まぁ、でも、別世界の君は幸せそうで良かったよ」

( ^ν^)「…この世界の俺だって、お前と愛し合えて幸せだと思うぜ」

ζ(゚ー゚*ζ「そうかな、だと嬉しいな。ありがとう」

874>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/16(木) 23:09:56 ID:qwhAMQ160

( ^ν^)「…なぁ、そろそろ目が覚めそうだから最後に一つ聞いていいか?」

ζ(゚ー゚*ζ「何ー?」


( ^ν^)「お前は、この世界での俺と恋人同士で幸せか?」



ζ(゚ー゚*ζ「うん、もちろん。だって、私は」

875>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/16(木) 23:10:39 ID:qwhAMQ160





「月を輝かせるためだけに産まれた、太陽だから」





.

876>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/16(木) 23:11:19 ID:qwhAMQ160


( ^ν^)「…そこで目が覚めた」

从 ゚∀从「ファンタジーな夢だね」

( ^ν^)「あぁ。らしくないと思う」

从 ゚∀从「それで、僕に頼み事ってのはもしかして…」

( ^ν^)「単刀直入にいうと、この人魚の話を使ってハッピーエンドの作品を書いて欲しいんだ」

从 ゚∀从「…」

( ;^ν^)「くだらねぇと思うだろうけど、なんか、物語だけでも幸せにしてやって欲しくて…」

从 ゚∀从「くだらなくなんてないよ」

( ^ν^)「ハイン…」

从 ゚∀从「その人魚の女の子、僕と貞子の絵本で必ずハッピーエンドにしてあげるよ」

( ^ν^)「ありがとう、ハイン」

从 ゚∀从「良いってことさ!だけど、なんでそんな夢見たんだろうね、ニュッ」

( ^ν^)「さぁな…。しかし、本当にリアルで、夢じゃなかったんじゃないかって錯覚しちまいそうだぜ」

从 ゚∀从「…意外とロマンチストなんだね、ニュッ」

( ^ν^)「…なのかもな」

877>>1000までは絵やらオマケやら書きます:2017/02/16(木) 23:12:27 ID:qwhAMQ160
ちょっとした未来のお話

ニュッ君の夢の繋がり先
【望まれていない魔法のようです】

http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_2337.jpg

イラストはハインと貞子の、魔法使いと人魚のハッピーエンドで終わる絵本の最後のイラスト。

878名も無きAAのようです:2017/02/16(木) 23:26:11 ID:7ABT2Z260
乙乙!すごくよかった
望まれていない魔法のようですの世界が絵本の中でハッピーエンドを迎えられるといいな

879名も無きAAのようです:2017/02/17(金) 21:52:29 ID:w8fG7H9w0
久しぶりに読み返したわ
おつおつ

880名も無きAAのようです:2017/02/18(土) 19:50:55 ID:noBmx7kg0
うわーうわー
望まれていない魔法めちゃくちゃ好きだから嬉しいな
泣きそうだ


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