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闘争の系統 〜ネタバレノート〜

1ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/06/21(土) 16:38:22
こちらは、闘争の系統に在籍するSS執筆者さんたちが、
温めてあるネタがあるけれど、シナリオ進行上の順番の問題や、
今現在まだテレビで番組が放送中などで、ルール上まだ本編に
投稿できないなど、披露したいけれどできない構想をここで
明かしちゃおうというスレッドです。

ここはタイトル通り、ネタバレ上等なスレッドです。
物語の核心に関わる事実に触れられる場合もありますので、
ネタバレが嫌いな方は、閲覧にはくれぐれもご注意を!

■設定資料集(まとめサイト)
ttp://www.geocities.jp/oa002843/index.html

23ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/07/26(土) 11:19:52
***日本海溝・ブレイバーベース***

子供達が、ブリアン島へキャンプに行ってから、数日が過ぎた。
しかし、一向に連絡が無い事に佐原博士を始めとする上層部は
何かあったのでは無いかと話し合っていた。

佐原「...子供達がブリアン島へ行ってから数日。とっくに
   帰ってきていてもおかしくない筈なのだが」
ギルモア「何かあったのじゃろうか?」
エルファ「佐原博士、ギルモア博士に加していた
      アトムが海を漂っている所を発見されました!」
佐原&ギルモア「「何だって!」」

話し合っていた所に、エルファからアトムが海を漂っていた所を
近くの漁船に発見され、回収された事を知らされた。
回収されたアトムは、レッドキングのパンチの衝撃を受けた事で
所々破損個所があり、すぐ様科学省長官であるお茶の水博士を
呼んで修理作業が行われた。

それからしばらくして、無事修理作業が終わりベッドで
寝かされていたアトムが目を覚ます。

アトム「ん...ここは?」
お茶の水「ブレイバーベースの内部にある医療施設じゃよ、アトム。
      お前さんは海を漂流していたのを回収され、ボロボロじゃった
      から修理したんじゃよ」
アトム「お茶の水博士!?そうか、レッドキングのパンチで...」
佐原「目が覚めたばかりで済まないが、何があったのか教えてくれないか
   アトム君」

目覚めたアトムは状況を確認した後、お茶の水博士達にブリアン島
にレッドキングやエビラといった怪獣が目覚めてキャンプに参加している
子供達に危険が迫っている事を教える。

ギルモア「何という事だ!?」
佐原「すぐに出撃メンバーを揃えて、救出に向かうのだ!」

アトムから島の状況を知らされ、佐原博士は救出に向かう
メンバーの編成を始める。

アトム「僕も...!」
お茶の水「お前さんは、まだ修理したばかりじゃ!おとなしく
      寝ていなさい」
アトム「いいえ、博士!あそこには新しく出来た友達がいるんです。
    行かせて下さい!」

修理したばかりのアトムに寝ているように言うお茶の水博士だが、
アトムは友達を助けたいと真剣な眼差しでお茶の水博士に言う。

お茶の水「...はぁ〜、分かった。わしの方から佐原博士に
     救出メンバーに加えてもらえるように言っておこう」
アトム「博士!」
お茶の水「その代わり、無茶をするんじゃないぞ!」

そしてアトムは、再調整を手早く済ませて救出メンバーに
加わった。

24凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/07/28(月) 23:09:20
クモンガが巣を張っている谷へ迷い込んでしまったブレイバーズの子供達。
特務エスパーの明石薫らがクモンガを足止めしている間に、
花丘イサミ達は何とか洞窟まで逃げる事に成功したが…。

イサミ「はぁ…。ここまで来れば、もう安心かな」
トシ「明石さん達、大丈夫かなあ」
ソウシ「やっぱりレディを置いて逃げるなんて駄目だ。
 僕らも戻って戦おう」

その時、洞窟の奥から唸り声のような音が聞こえて来た。

イサミ「何だろう?」
ソウシ「この奥からだ…」
トシ「よし、行ってみようぜ」

洞窟の奥で三人が見たものは、
巨大な黒い亀のような怪獣の姿だった。

ソウシ「あれは…」
トシ「ガメラだ!」

冷たい岩の上でうつ伏せになったまま、
ガメラは目を閉じて昏々と眠っている。
ガメラの吐く寝息が洞窟に反響し、唸り声のように聞こえる。

イサミ「どうしてガメラがここに…?」
ソウシ「きっとゴジラと戦って傷を負ったんだ。
 この洞窟に身を隠しながら、エネルギーの回復を待っているんじゃないかな」

ソウシの推測通り、大戸島でゴジラと戦い負傷したガメラは
ブリアン島に逃れ、傷が癒えるのを待ちながら眠っていたのである。

トシ「なあ…。このガメラを起こしたら、
 俺達のために戦ってくれないかな」
ソウシ「無茶だ! これ以上怪獣の数が増えたら手に負えないよ」
イサミ「でも、ガメラは子供の味方なんでしょ?
 きっと無闇に暴れるんじゃなく、私達を助けてくれるよ」
ソウシ「だとしても、どうやって目覚めさせるのさ?」
トシ「え〜と、何かでかい音を立てるとか…」
ソウシ「反応してくれるかなあ。
 かなり消耗して、疲れ切って眠ってるみたいだし」

しばらく考えた三人は、やがて同時に同じ答に行き着いた。

イサミ「ルミノタイト!」
トシ「そうだよ! 龍の武器でルミノタイトのパワーを送れば、
 ガメラはきっと生き返る!」
ソウシ「よし、やってみよう!」

しんせん組のバトルコスチュームに変身した三人は、
龍の剣、龍の目、龍の牙をクロスさせ、
ルミノタイトのパワーを放射してガメラに送り込む。
人間の精神を――子供達の願いを変換した温かなエネルギーを浴びて、
ガメラの肉体に力が宿り始めた。

25凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/07/28(月) 23:12:55
薫「サイキックV字斬り!!」
クモンガ「チュ、チュウ!!」

その頃、谷では明石薫が必死にクモンガと戦っていた。
念動力でクモンガを攻撃する薫。
放たれたV字状の斬撃が、クモンガの脚の一本を切断した。

薫「よ〜し!」

勝利を確信した薫だったが、
脚を一本失ったクモンガは激怒し、薫に向けて糸を吐きかける。

薫「うわっ!?」

たちまち糸に絡め取られ、身動きできなくなってしまう薫。
クモンガは薫を谷底へ引っ張り寄せ、口の毒針を向ける。

薫「や、やばい…!」

絶体絶命のその時、どこからか飛んで来た高熱火炎がクモンガの糸を焼き切った。
イサミ、トシ、ソウシが薫を引っ張り上げ、
全身に絡まった糸をイサミの龍の剣で切り裂いて助ける。

イサミ「大丈夫!?」
薫「う、うん。サンキュー」

太陽を遮り、二人の上を巨大な影が通過する。
ルミノタイトのエネルギーで目覚めたガメラが、
洞窟を飛び出してクモンガに襲いかかったのだ。

ガメラ「キャォ――ン!!」
クモンガ「チュ、チュウ!」

谷の上に陣取ったガメラは火炎噴射でクモンガを攻撃。
クモンガも口から糸を吐いて応戦するが、
火に弱いクモンガの糸はガメラの火炎で全て焼き溶かされてしまう。
このままでは勝ち目がない…。
そう判断したクモンガは跳躍し、ガメラに上から飛びかかった。
不意を突かれ、マウントポジションを取られるガメラ。

トシ「ガメラ! 頑張れ!」

クモンガはうつ伏せに組み伏せたガメラを毒針で刺そうとするが、
ガメラは頭と四本の脚を甲羅に隠してしまう。
さしものクモンガの毒針も、固いガメラの甲羅を貫く事はできなかった。
やがてガメラはジェット噴射を始め、クモンガを上に乗せたまま回転飛行で上昇する。

クモンガ「チュ、チュウ――!?」

高速スピンをかけられ、吹き飛ばされたクモンガは岩に叩きつけられてダウンした。
すかさず真上から垂直落下でボディプレスするガメラ。
完全に事切れたクモンガを、ガメラの火炎が燃やして火葬にする。

イサミ「やった!」

勝利の雄叫びを上げるガメラは、そのまま空へ飛び去って行った。

26ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/01(金) 09:11:26
ピグモンに教えられ、捕まった子供達を助けるべくファイブマンや
仮面ライダーアマゾンを始めとする仮面ライダー達ぶブレイバーズの
大人達はGショッカーの秘密基地を攻撃始めた。

宗助「大丈夫か、かなめ!?」
かなめ「宗助!?」

ミスリルの兵士である宗助も、戦闘員の攻撃をかいくぐり、
かなめや他の子供達が捕えられている場所を見つけ、
救出にやってきた。

ショッカー戦闘員「イー、イー!」
宗助「ちっ、まだこんなにも戦闘員がいたか!」
かなめ「どうするの、宗助!?」

そこにショッカー戦闘員やアリコマンド達が宗助達の下へ
集まってきて、窮地に立たされる。

バババババ

ドドドドドド

ショッカー戦闘員「イー、イー!」
ボン「敵が倒れていく?」
エリー「この銃声は?」

突然銃声がして、ショッカー戦闘員やアリコマンド達が倒れていく。
ザウラザーズのエリーやボン達は何事だと思うなか、煙が晴れると
そこにいたのは...

量産型ボン太くんA「ふもっふ!」
量産型ボン太くんB「ふも〜!」
かなめ「ボ、ボン太くん!?」

そこにいたのは、とある遊園地のキャラクター「ボン太くん」が
2体立っていた。だが、少しデザインが変わっておりヘルメットや
防弾チョッキを身に着けており、まるで兵士の様である。
片方に至っては、どこかで見た事のあるつながり眉毛をしていた。

きらら「あれって、ネズミ?」
ひでのり「いいえ、あれはクマですよ」
ゆう「...かわいい」ボソッ

ボン太くんを見て、あれが何なのかと子供達は口々に感想を
述べていく。

ボルボ「大丈夫か、皆!」
一同「きゃ〜〜〜〜」
ゆう「きゅ〜ん」
ときえ「うわぁ、ゆうが倒れた!」

その時、ボン太くんを脱いで出てきたのはボルボ西郷だった。
そのショックで子供達は大きく悲鳴を上げ、ゆうを始め
何名かは倒れてしまう。

スパコーン

量産型ボン太くんB「ふももも、ふもっふ(こらぁ〜、『中の人』が姿を見せるな!)」
ボルボ「す、すまん...両津」

そうボン太くんの中に入って、助けにやってきたのはボルボと両津だった。
両津は姿を見せたボルボの頭を叩いて、叱りつける。

かなめ「宗助...これって」
宗助「うむ、万が一に備えて持ち込んだ。もしもの時には、ボン太くんを
    装着して救出してもらうようボルボや両津巡査部長に頼んでおいたのだ」

かなめは呆れた顔をしながら、宗助に説明を求めると宗助は真顔で答えた。
(因みにボルボの事は、このキャンプで意気投合して名前で呼んでいる)

ボルボ「宗助、お前のボン太くんを持ってきたぞ」
宗助「ありがとう。かなめ、今の内に彼らを安全な場所まで頼むぞ」
かなめ「分かった。...宗助も気を付けてね」

かなめは子供達と共にその場から脱出をした。そして宗助は
ボルボが持ってきたオリジナルのボン太くんを装着する。

ボン太くん(宗助)「ふも〜、ふもも(このまま、基地を制圧するぞ!)」
量産型ボン太くん(ボルボ)「ふもっふ(了解!)」
量産型ボン太くん(両津)「ふもも、ふもっふ(こち

27ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/01(金) 09:14:14
ピグモンに教えられ、捕まった子供達を助けるべくファイブマンや
仮面ライダーアマゾンを始めとする仮面ライダー達ぶブレイバーズの
大人達はGショッカーの秘密基地を攻撃始めた。

宗助「大丈夫か、かなめ!?」
かなめ「宗助!?」

ミスリルの兵士である宗助も、戦闘員の攻撃をかいくぐり、
かなめや他の子供達が捕えられている場所を見つけ、
救出にやってきた。

ショッカー戦闘員「イー、イー!」
宗助「ちっ、まだこんなにも戦闘員がいたか!」
かなめ「どうするの、宗助!?」

そこにショッカー戦闘員やアリコマンド達が宗助達の下へ
集まってきて、窮地に立たされる。

バババババ

ドドドドドド

ショッカー戦闘員「イー、イー!」
ボン「敵が倒れていく?」
エリー「この銃声は?」

突然銃声がして、ショッカー戦闘員やアリコマンド達が倒れていく。
ザウラザーズのエリーやボン達は何事だと思うなか、煙が晴れると
そこにいたのは...

量産型ボン太くんA「ふもっふ!」
量産型ボン太くんB「ふも〜!」
かなめ「ボ、ボン太くん!?」

そこにいたのは、とある遊園地のキャラクター「ボン太くん」が
2体立っていた。だが、少しデザインが変わっておりヘルメットや
防弾チョッキを身に着けており、まるで兵士の様である。
片方に至っては、どこかで見た事のあるつながり眉毛をしていた。

きらら「あれって、ネズミ?」
ひでのり「いいえ、あれはクマですよ」
ゆう「...かわいい」ボソッ

ボン太くんを見て、あれが何なのかと子供達は口々に感想を
述べていく。

ボルボ「大丈夫か、皆!」
一同「きゃ〜〜〜〜」
ゆう「きゅ〜ん」
ときえ「うわぁ、ゆうが倒れた!」

その時、ボン太くんを脱いで出てきたのはボルボ西郷だった。
そのショックで子供達は大きく悲鳴を上げ、ゆうを始め
何名かは倒れてしまう。

スパコーン

量産型ボン太くんB「ふももも、ふもっふ(こらぁ〜、『中の人』が姿を見せるな!)」
ボルボ「す、すまん...両津」

そうボン太くんの中に入って、助けにやってきたのはボルボと両津だった。
両津は姿を見せたボルボの頭を叩いて、叱りつける。

かなめ「宗助...これって」
宗助「うむ、万が一に備えて持ち込んだ。もしもの時には、ボン太くんを
    装着して救出してもらうようボルボや両津巡査部長に頼んでおいたのだ」

かなめは呆れた顔をしながら、宗助に説明を求めると宗助は真顔で答えた。
(因みにボルボの事は、このキャンプで意気投合して名前で呼んでいる)

ボルボ「宗助、お前のボン太くんを持ってきたぞ」
宗助「ありがとう。かなめ、今の内に彼らを安全な場所まで頼むぞ」
かなめ「分かった。...宗助も気を付けてね」

かなめは子供達と共にその場から脱出をした。そして宗助は
ボルボが持ってきたオリジナルのボン太くんを装着する。

ボン太くん(宗助)「ふも〜、ふもも(このまま、基地を制圧するぞ!)」
量産型ボン太くん(ボルボ)「ふもっふ(了解!)」
量産型ボン太くん(両津)「ふもも、ふもっふ(こっちは島暮らしでストレスが
                たまっているんだ!覚悟しろよな)」

3体のボン太くんは、そのままファイブマン達に合流するのであった。

28ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/08/03(日) 10:55:01
***天童民間警備会社***

蓮太郎「訓練合宿…?」
木更「そうよ。ブレイバーズ関係者の少年少女限定で、
 南の島で○泊○日の合同キャンプをやるそうなの」

その日の授業が終わり、いつも通り放課後に勾田高校からまっすぐ
天童民間警備会社に出勤した里見蓮太郎は、社長の天童木更から
あるパンフレットを渡された。ブレイバーズに所属する少年少女たちを
主な参加者として、親睦を深める意味もかねて合同合宿を行うという。

延珠「ねえ蓮太郎、妾たちも行っていいであろう?」
ティナ「私も行きたいです」

延珠とティナはすがるような目つきで、
ソファにどっかりと腰を下ろしながらお茶を啜る蓮太郎を見つめる。

蓮太郎「でもうちはブレイバーズとは何の関係もないだろ」

以前、聖天子を守ってセーラー戦士や磁雷矢と共闘した事もある
蓮太郎&延珠ペアではあるが、それはたまたまであって、
別に蓮太郎たちはブレイバーズのメンバーというわけではない。
しかし、次の瞬間に木更から意外な一言が…!

木更「あら、うちも加入したわよ、ブレイバーズに」
蓮太郎「ぶぅぅぅぅ〜!!!!!!!!」

木更の一言を聞いた瞬間、蓮太郎は飲んでいたお茶を盛大に噴出した。

蓮太郎「なに考えてんだ木更さん! 大体うちはガストレアだけで手一杯だ!
 Gショッカーとかの相手までしている余裕なんかないんだぞ!」
木更「でも情報の共有は必要だと思うし、あくまでも無理のない範囲で
 人手を貸してくれればいいそうだから。それに何よりもブレイバーズに
 加盟するだけで多額の補助金が国から下りるのよ♪ これでもう未織に
 大きな顔はさせないわ!」
蓮太郎「………(本当の狙いはそれかよ!)」

蓮太郎の抗議などどこ吹く風の態度の木更に
半ば諦め顔の蓮太郎である。

延珠「蓮太郎…行ってはだめなのか?」
ティナ「お兄さん…」

延珠とティナの二人はうるうるの涙目で蓮太郎に迫る!

蓮太郎「あ〜もうわかったよ。行ってきてもいい! 行って来い!」
延珠「やった〜♪」
ティナ「お兄さん、ありがとうございます」

蓮太郎のGOサインが下り、延珠とティナの二人は大喜び。

木更「それじゃあ里見くん、引率はお願いね」
蓮太郎「…は?」
木更「は?…じゃないわよ。まさか延珠ちゃんと
 ティナちゃんだけで行かせるわけにはいかないでしょ。
 二人の保護者として、最後までしっかりと面倒を見てくるのよ!」
蓮太郎「な、なにぃぃぃぃ〜〜〜!!!」

29ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/08/03(日) 10:56:08
一方、その頃…。

***東京エリア・外周区***

東京郊外にある外周区と呼ばれる地区は、前大戦によって未だに
戦争の傷跡が残り、所々廃墟が目立つ。そしてここには
“呪われた子供たち”と呼ばれるガストレア因子を持って生まれた事により
親や社会に捨てられてた子供達の多くが暮らしていた。

以前、そうした子供たちを集め、里見蓮太郎たちがボランティアで
教師役を買って出ていた青空教室が、差別主義者の過激派による
爆弾テロの犠牲になるという悲しい出来事があったが、
“呪われた子供たち”に救いの手を差し伸べようとする
高い志を持つ者は他にもいた。

一人の教師が“呪われた子供たち”に青空の下で、教鞭をとっていた。
その教師の名は、地球戦隊ファイブマンである星川兄弟の長男で、
理科担当教師である星川学である。
学たち星川兄弟は『公民権法』が施行されたが、
未だ教育を受けられない子供達の為に、こうして勉強を教えていた。

学「・・・虫は卵から生まれた後、幼虫になる。そして、大人である
  成虫になる間に、変わった姿を何と言うか分かる子はいるかな?」

ハイ、ハイ、ハ〜イ

教師が分かる人がいるか子供達に聞くと、元気よく手を挙げた。

学「では、○○答えてくれ。」
子供A「はい、さなぎです。」
学「正解。よく勉強したね。」
子供B「へへへ(///)」

さなぎと答えた生徒に学は褒める。その後授業が終わり、
片付けをしていると、体育教師をしている次男・健がやってくる。

健「兄貴、ちょっといいかい?」
学「どうした、健?」

健によると、ブレイバーズの少年少女組の交流を目的としたキャンプの
保護者をしてほしいという連絡が届いたとのこと。歴戦の勇士であり、
経験豊富な教師でもあるファイブマンに子供達の面倒をお願いしたいらしい。

健「どうする、兄貴?」
学「...分かった。引き受けると伝えてくれないか?」

30ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/08/03(日) 10:56:59
***日本海溝・ブレイバーベース***

エルファ「ブリアン島、南太平洋に位置する無人島で、
 現在は地球連邦政府直轄の保護領です。近隣に目立った
 武力紛争や海賊行為もなく、また過去500年において
 大きな自然災害も確認されていません」

指令室のモニターに映し出されたブリアン島の画像を背景に、
ブレイバーベースの万能ナビゲーターであるエルファが解説する。

ギルモア「まさに子供たちの遊び場としては格好の場所じゃな」
佐原「ブレイバーズは単なる武力組織ではない。
 地球の未来を背負うことになる子供たちに
 友情を育む交流の場を提供し、健全な育成へと導く。
 これも地球の平和を守るための大事な任務であり、
 同時に私たち大人の責務でもある」
ギルモア「よく学び、よく遊ぶということじゃな」
エルファ「ギルモア博士、ブリアン島に到着した
 002と004から通信が届いています」
ギルモア「繋いでくれ」


***南太平洋・ブリアン島***

ギルモア博士の指示を受けたジェット・リンク/002と
アルベルト・ハインリヒ/004の二人の00ナンバーサイボーグは、
万一のことがないよう、事前に直接島に何か危険はないか
調査に赴いていた。

004「ギルモア博士、こちら004」
ギルモア@通信「おお〜、004か。ご苦労じゃったな。
 で、どうじゃ、そっちの様子は?」
002「上空から一通り見回ったけど、
 ホントこの島には退屈するくらい何もないぜ」
ギルモア@通信「002がそう言うからには
 本当に大丈夫そうじゃなあ」
OO4「子供たちが合宿でキャンプを張るとすれば、
 東の平原が適当でしょうな」
ギルモア@通信「わかった。引き揚げて来てくれ」
004「了解」

通信を切る004。思ったより早く用事が済んだため、
早速島から離れようとする二人だったが…。

004「――!!」
002「…どうした、004?」
004「いや、今誰かに見られていたような気がしたんだが…」

警戒して周囲にじっと目を凝らす004。
しかし特に何も起こらなかった…。

002「気のせいだろ」
OO4「そうみたいだな…」

こうして二人の00ナンバーサイボーグは島から離れていった。
しかしOO4の感じた気配は決して気のせいなどではなかった。
今まで誰も見たこともないような異形の怪物の影が、
確かにジャングルの茂みから様子をうかがっていたのである!

ゴブリンイーバA「グゥゥ……」
ゴブリンイーバB「ガゥゥ……」

31ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/08/06(水) 12:18:03
***横浜港・国際客船ターミナル***

延珠「おっきいのだぁ…」
蓮太郎「普段貧乏暮らしの俺たちには縁もないと思ってたけど、
 ブレイバーズってのは大した福利厚生だ。こりゃあ
 木更さんが加入したがる理由もわかるぜ…」

眼前の大型豪華客船に思わず嘆息する
里見蓮太郎、藍原延珠、ティナ・スプラウトの3人。

"洋上のオアシス"と謳われるクルーズ客船『飛鷹Ⅲ』。
破嵐財閥のグループ会社である破嵐郵船所有の、
全長241m、全幅29.6mの大型客船である。

蓮太郎たち3人が泊まる部屋は、スタンダードのトリプルD。
海が見える窓が二つ用意され、明るい光が部屋を包み込んでいる。

延珠「ふかふかなのだあ〜!」
ティナ「とても気持ちいいです」

延珠とティナは部屋の中に入るや否や、目の前のソファベットの中へと飛び込んだ。

延珠「なあ蓮太郎、船の中をいろいろと見てきてよいか?」
蓮太郎「いいけどくれぐれも迷子にはなるなよ」
延珠「…ムッ! 妾は子供ではないのだ! 行こうっ、ティナ」
ティナ「はい、行きましょう延珠さん♪」


その隣の客室では…。


紫穂「わーい」(←棒読み)
葵「うれしいなー」(←棒読み)
薫「あたしたち水入らずじゃないとこが最高ー」(←棒読み)

皆本「………(汗」

運用主任・皆本光一との水入らずでの旅行を期待していた
特務エスパー、ザ・チルドレンの3人である明石薫、野上葵、三宮紫穂。
直前になって実は集団慰安旅行だったと聞かされ、こうして不貞腐れているのである。

薫「どーせ例によって局長のセッティングでどっかのリゾートだとか、
 ばーちゃんの別荘とかじゃないかとか思ってたけど…」
紫穂「何か違うかなあって…。満たされないのよね」
皆本「そんなワガママ言わずにさあ。この船には他のブレイバーズメンバーも
 乗ってるんだ。くれぐれも無用な軋轢だけは起こさないでくれ」
葵「別にブレイバーズに入ったメンバー同士、親睦を深めよういうこと自体に
 ケチつけるつもりはあらへん。でもなあ…」
薫「なんであたしたちと皆本が違う部屋なんだよ!!」

部屋割りでは、薫たち3人と皆本は別々の部屋が割り当てられていた。

皆本「それはしょうがないだろ! 年頃の女の子と大の大人の男が
 一緒の部屋に寝泊りしてるところを見られたら、いろいろと噂になるだろ!」
紫穂「あら、隣の部屋は高校生くらいの男子が10歳くらいの幼女二人と
 さっき一緒に入って行ったわよ」
皆本「隣の事情までは知らん!」
薫「やだやだやだあ〜! ブリアン島に着くまで皆本と一緒がいい!」
皆本「頼むから静かにしてくれええ〜!!」

再び、隣の蓮太郎たちの部屋では、
蓮太郎がソファに寝転んで静かに本を読んでいたが…。

蓮太郎「なんか隣が騒がしいな…?(汗」

32ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/08/06(水) 12:18:38
***同客船・レセプション広場***

『飛鷹Ⅲ』の玄関とも言うべき三層吹き抜けの華やかな空間。
日向仁たち地球防衛組と共にフロントで手続きを済ませる
本宮大輔、井ノ上京、火田伊織、高石タケル、八神ヒカリ、一乗寺賢ら
6人の選ばれし子供たち。勿論チビモン、ポロモン、ウパモン、
パタモン、テイルモン、ミノモンたち彼らのパートナーデジモンも一緒である。

飛鳥「はい、これ部屋の鍵」
ヒカリ「ありがとうございます」
京「本当にあたしたちまで招待してもらってよかったんですか?」
飛鳥「なんでも地球連邦軍極東基地の武田元長官から連絡があって、
 文科省の時空管理局とDATっていうところから、是非とも
 君たちを招待したいんだってさ」
賢「時空管理局にDAT…?」
大輔「難しいことを考えたってしょうがない。
 せっかくの機会、楽しまなきゃ損だぜ!」
タケル「フフ…大輔くんらしいね」

そこへ広場を走り回っていた延珠が
大輔の横にいたチビモンとぶつかった。

延珠「うわあっっ!!」
チビモン「うわっ! な、なんだ!?」

床に転げる延珠とチビモン。

ティナ「大丈夫ですか、延珠さん」
大輔「どうした!? チビモン!」
チビモン「イテテテテ…」
延珠「うわっ!? ぬいぐるみが喋ったのだ!?」
チビモン「ぬいぐるみじゃないやい!」
伊織「彼らはデジモンです」
延珠「デジモン…??」

延珠とティナの二人は、チビモンたちを好奇心まじまじと見つめる。

ティナ「この生物たちがデジタルワールドに生息しているというデジモン…。
 噂には聞いていましたが、こうして実物を見るのは初めてです」
ウパモン「女の子にそんなに見つめられると照れるだぎゃあ…(///)」
延珠「――あ、そうだ! ぶつかって悪かったのだ。
 この通り、ごめんなさい」
大輔「誤ってくれればいいさ。俺は本宮大輔、そしてこいつはチビモン」
チビモン「よろしくなっ!」
延珠「妾は藍原延珠、そしてこっちはティナ・スプラウト。
 こちらこそよろしくなのだ♪」

固く握手を交わす大輔たちと延珠たち。
こうして『飛鷹Ⅲ』はブリアン島に向けて出航した。
この先に子供たちに驚くべき苦難が待ち受けて異様とは誰も知らずに…。

33ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/06(水) 13:30:05
一方、その頃…。

***東京エリア・外周区***

東京郊外にある外周区と呼ばれる地区は、前大戦によって未だに
戦争の傷跡が残り、所々廃墟が目立つ。そしてここには
“呪われた子供たち”と呼ばれるガストレア因子を持って生まれた事により
親や社会に捨てられてた子供達の多くが暮らしていた。

以前、そうした子供たちを集め、里見蓮太郎たちがボランティアで
教師役を買って出ていた青空教室が、差別主義者の過激派による
爆弾テロの犠牲になるという悲しい出来事があったが、
“呪われた子供たち”に救いの手を差し伸べようとする
高い志を持つ者は他にもいた。

一人の教師が“呪われた子供たち”に青空の下で、教鞭をとっていた。
その教師の名は、地球戦隊ファイブマンである星川兄弟の長男で、
理科担当教師である星川学である。
学たち星川兄弟は『公民権法』が施行されたが、
未だ教育を受けられない子供達の為に、こうして勉強を教えていた。

学「・・・虫は卵から生まれた後、幼虫になる。そして、大人である
  成虫になる間に、変わった姿を何と言うか分かる子はいるかな?」

ハイ、ハイ、ハ〜イ

教師が分かる人がいるか子供達に聞くと、元気よく手を挙げた。

学「では、結衣ちゃん答えてくれ。」
結衣「はい、さなぎです。」
学「正解。よく勉強したね。」
結衣「へへへ(///)」

学に当えてられた生徒である堀部結衣という少女はさなぎであると
答える。問題に答える事が出来た結衣を学は褒めた。
その後授業が終わり、片付けをしていると、体育教師をしている
次男・健がやってくる。

健「兄貴、ちょっといいかい?」
学「どうした、健?」

健によると、ブレイバーズの少年少女組の交流を目的としたキャンプの
保護者をしてほしいという連絡が届いたとのこと。歴戦の勇士であり、
経験豊富な教師でもあるファイブマンに子供達の面倒をお願いしたいらしい。

健「どうする、兄貴?」
学「...分かった。引き受けると伝えてくれないか?」

34凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/08/06(水) 20:36:25
***飛鷹Ⅲ・ブリーフィングルーム***

健「やれやれ、無事出港できたな」
学「いよいよ旅の始まりだ。頑張って行くぞ!」

船内のブリーフィングルームには、
教職者を中心とした引率の大人達が集まり初回のミーティングを開いていた。

学「まずは改めて自己紹介から行きましょうか。
 東京の外周区で小学校教師をしている、ファイブレッドの星川学です」
健「同じくファイブブルー、星川健です」
数美「ファイブピンクの星川数美です」
文也「ファイブブラック、星川文也です」
レミ「ファイブイエロー、星川レミです。
 私達五人は兄弟姉妹で揃って同じ学校で教師をやっています」
鵺野「佐賀の小学校で教師をしている、鵺野鳴介です。
 霊能力者で、妖怪退治の仕事をしています」
はるか「大江戸市の中学校教師、高木はるかです。
 忍者で、護衛として来てくれた半蔵学院の善忍さん達のOGです」
学「僕ら教職のメンバーが中心となって、子供達を引率していく事になります。
 皆さんよろしくお願いします!」

ファイブマンの星川兄弟姉妹を中心に、
自己紹介を済ませた教師達は日程の確認に移る。

学「予定通り行けば、ブリアン島までは片道5日間の船旅になります。
 上陸して島のキャンプ場で3日、それからまた帰りに船で横浜まで5日。
 全部で合計12泊13日のツアーです」
健「船とキャンプでのアウトドア研修を通じて、
 子供達が普段は体験できない多くの事を学ぶ。
 そんな場を提供するのが僕らの使命です」
文也「とは言え、ブレイバーズの子供達が互いに交流を深め、
 仲間の輪を広げるきっかけとするのが一番の趣旨なので、
 あまりやかましい事は言いっこなしで、楽しくやりたいと思います」
レミ「ただし、途中で事故など起きないように、注意と配慮は大切です」
数美「特に子供達が持っている武器の扱いについては、
 万一の事があっては大変ですから、
 管理にはしっかり目配りしなければなりません」
鵺野「気象庁の予報によれば、航路上の天気・波の状態は良好。
 島に着いてからも晴天に恵まれそうで、良かったですね」
はるか「快適な船旅になるとは思いますけど、
 船酔いしやすい子もいますし、途中の健康管理には気を付けたいですね」
学「多少のハプニングはこういう団体旅行には付きものですが、
 皆で力を合わせて乗り切り、良い旅にして行きましょう!」

大海原に白波を立てながら、
加速する飛鷹Ⅲはブリアン島を目指し、太平洋を南西の方角へ航行してゆく。

35ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/06(水) 23:42:53
>>32の続き

エリス「あら、飛鳥君達じゃない?」
銀河「おっす。久しぶりだな、仁!」
北斗「地球防衛組の皆も久しぶりだね」
仁「銀河達か!会いたかったぜ」

地球防衛組に声を架けたのは、GEARに所属する銀河、北斗、エリスの
3人である。3人は声がするので、ここへやって来たのだった。

エリス「あれは...デジモンね!」
北斗「デジモンというと、キョウさんが研究したいっていっていた生物だね」

エリス達は、リザクレションシステムの研究をしている十凍京から、
現実世界に実体化出来るデータウェポンを研究の応用に出来ないかと
という事で、ブレイバーズに合流してから交流を持っていた。
その際、データウェポン同様データから誕生したデジモンも研究に
使えないかという考えをキョウから聞いていた。

レオサークル「グワォ」
大輔「な、何だ!?」
ドラゴンフレア「クォオン」
京「え、ちょっと!?」
ブルホーン「ブルル」
伊織「うわぁ!」

すると、突然銀河と北斗の持っているギアコマンダーから
それぞれの所有するデータウェポンであるレオサークル、
ドラゴンフレア、ブルホーンが飛び出して、大輔達の持つ
D―3に近づいてきた。

銀河「お、おいどうしたんだよ!」
銀河「何に反応しているんだ?」
賢「...もしかして、デジメンタルかな?」
エリス「デジメンタル?」

突然データウェポン達が飛び出した事に困惑する銀河と北斗だが、
賢はデータウェポンが反応したのは、大輔達の持つデジメンタル
ではないかと推論を立てる。
デジメンタルとは、古代種のデジモン、または古代種の遺伝子データを
持つデジモンを「アーマー進化」させるアイテムである。デジメンタルには
それぞれ「勇気」「友情」「愛情」「純真」「知識」「誠実」「希望」「光」「優しさ」
等といったいくつかの種類があり、大輔達選ばれし子供がそれぞれ所持
していた。

エリス「なるほど、データウェポン達も勇気や信頼といったものを
    契約の条件にしているから、それで反応したのかもしれないわね」

デジメンタルの説明を受けたエリスはレオサークル達が飛び出した
理由に納得がついた。一方、レオサークル達も落ち着きを取り戻し、
おとなしくなる。

延珠「はは、こやつらもこうしてみるとかわいいのう!」
ティナ「そうですね」

延珠達もおとなしくなったデータウェポン達を見てかわいいと
口にする。

北斗「騒がせちゃって、ごめんね」
大輔「過ぎた事だし、もう気にしていないぜ」

そして大輔達は北斗や銀河達と自己紹介をして、仲良くなるのであった。

36ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/08/07(木) 00:47:33
>>352 ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.
>蓮太郎達の隣の部屋が、ザ・チルドレン達かww
>ロリコ...じゃなかった年下に好かれている者同士、皆本も
>蓮太郎もこれからが大変じゃな。
冗談半分でロリコン疑惑を持たれている者同士ww、
何かの場面で絡ませたいところです。

>因みに時空管理局というのは、複数の作品で登場するが
>(私の知っているのだと、魔法少女リリカルなのはに登場する組織)
>これは、コセイドン隊か?
失礼。情報管理局(ネットワーク管理局)の間違いでした。
『デジモンテイマーズ』に登場していた公的組織です。

>>353 凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.
>私も、船には何か名前を付けてそれなりの設定で出した方がいいか…とは思っていたが、
>飛鷹Ⅲの登場、素晴らしかったと思う。
実在する豪華客船「飛鳥Ⅱ」のネーミングをもじりました。
カタカナの横文字にして「クィーンエリザベス号」ならぬ
「クィーンヴィクトリア号」とかでもよかったかもしれませんが、
お気に入りいただけたのであれば幸いです。

>>354 ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.
>ミーティングには名護猛とかいませんでしたが、既に現地入りを
>しているのですかな?
単にあの場面に登場していないだけで、船には乗っているのでは?

ところでネタバレノートの>21に狼座の栄斗が出ていましたが、
バンド繋がりで、高石タケルの兄・石田ヤマトとも面識があるかも
しれませんね。栄斗とタケルを絡ませてみるのもよいかもしれません。

37ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/08/07(木) 00:48:09
誤爆しました。失礼…。

38ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/08(金) 10:30:47
***飛鷹Ⅲ・厨房***

ブリーフィングルームで大人達が初回のミーティングを行っていた頃、
両津は船での食事を担当する事になり、ボルボやジョディに食材の
搬入を手伝ってもらっていた。

ボルボ「それにしても、このマグロでかいな」
両津「二徹から、色々活きのいいマグロや海の幸を仕入れたからな」

両津の言う二徹というのは、両津の知り合いである飛鷹4姉妹の父親
である漁師の事で、かなり遠洋して魚介類を仕入れている。

ジョディー「あら、あそこにいる女の子は誰かしら?」
両津「ん?」

ジョディーが指差す方向を見ると、ロングヘアーの女子高生
千鳥かなめが辺りをキョロキョロをしながら、歩いていた。

かなめ「すいません、ここはどこですか?」
ボルボ「君は、このキャンプの参加者かな?」
ジョディー「ここは、厨房よ」
両津「迷ったのか?」
かなめ「はい、スタッフのお手伝いとして来たんですけど、
     迷ってしまって・・・」

船の中を迷ったかなめは、両津達に現在の場所を聞く。

両津「そうか・・・よし、わしが部屋まで送ろう」
かなめ「あ、ありがとうございます!」
???「待てぇ!」

両津はかなめを部屋まで送ろうとするが、そこに割り込む
人物が現れた。かなめの護衛を任務とする相良宗助である。

かなめ「宗助!?」
宗助「大丈夫か、千鳥!」ジャキ
両津「な、何だ!?」
ボルボ「両津!」ジャキ

暴漢に襲われていると思った宗助は、かなめを守るように前に立ち
銃を突きつける。宗助が銃を突きつけたので、ボルボも隠し持っていた
銃を突きつける。

スパコーン

宗助「痛いぞ、千鳥」
かなめ「な〜にしているのよ、宗助!この人達は私が迷っていたから
     親切に部屋まで送ってもらおうとしただけよ!」
両津「・・・こいつも、ブレイバーズの一員なのか?」

かなめと宗助のコントみたいなやり取りに、両津は呆れて
その光景を見ていた。

ジョディー「宗助?その頬の傷・・・あなたが、マオの言っていた
      宗助ね!」
宗助「ん!?マオの事を知っているのか」
ジョディー「マオは私の友人よ。あなたの事も聞いているわ」

会話に出てくるマオというのは、宗助の所属する組織ミスリルの
兵士であるメリッサ・マオの事である。元々マオはアメリカ海軍だったので
ジョディ―とは、その頃からの友人だった。

宗助「そうか、マオの友人だとは知らずに先程の件はすまなかった」
ボルボ「分かってもらえたならいい。所で、君の銃はなかなかいい
     手入れがしてあるなぁ」
宗助「そちらの銃も、よく手入れされている。優秀な兵士である証拠だ」

謝罪する宗助にボルボは、宗助の銃を見ていい手入れをしていると褒める。
同じように宗助もボルボの銃を褒め、何やらお互い意気投合をしていた。

両津「(ブレイバーズっていうのは、こんなのばっかなのか?)」

両津はそんな事を思いながら、眺めるのであった。

39凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/08/12(火) 00:24:50
***ブリアン島・東の平原***

健「お〜い!」
文矢「仁く〜ん! マリアちゃ〜ん!」

地球防衛組のメンバーと千鳥かなめが行方不明になってから一夜が明けた。
星川健、文矢らの大人達は森の中に分け入り、子供達を探す。

宗介「千鳥…。どこへ行った」

相良宗介もジャングルの中に入ってかなめを探すが、一向に手がかりがない。
その時、宗介の目の前で何かが茂みを揺らした。

宗介「……!!」

すかさずショットガンを構える宗介。
茂みの中から飛び出したのは小さな赤い生物だった。
こちらを見て踊るように足踏みしながら、何かをアピールしている。

ピグモン「キュ、キュキュー!!」
宗介「怪獣か…!」
両津「待て宗介。あれはピグモンだよ」
宗介「ピグモン…?」
両津「ああ。大人しい友好珍獣さ」

ショットガンを撃とうとする宗介を両津勘吉が止める。
怪獣に詳しい両津は、ピグモンが危険ではない事を知っていた。
言われて宗介は銃を下ろす。

ピグモン「キュキュー! キュキュー!」
両津「何かを訴えているみたいだな…」
ボルボ「ん? 何か落としたぞ」

白いハンカチを地面に落として、ピグモンはその場を去って行った。
両津が拾い上げてみると、そのハンカチにはペンで「白鳥マリア」と名前が書かれていたのである。

宗介「これは…」
健「マリアちゃんのハンカチだ!」
両津「あのピグモン、さてはわざとこれを落として行ったな」
文矢「きっと俺達に教えようとしているんだ。
 あのピグモンは、マリアちゃん達の居場所を知っている!」
ボルボ「よし、行ってみるか!」

両津達は、急いでピグモンの後を追う事にした。

40ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/12(火) 11:55:11
ブリアン島での生活も6日目となり、子供達は夕食の準備をするべく、
何人かにチームを分けて、食糧の調達をしていた。

***ブリアン島・河川***

ブリアン島を流れる河川では、地球防衛組の今村あきら、ヨッパー、佐藤大介
ザウラーズの武者小路叉音泰(あだ名はボン)と関和孝(あだ名はチョビ)は
釣りで魚を調達していた。

あきら「魚、釣れたか?」
ヨッパー「全然...」
ボン「このままじゃ、今晩の飯が出来ねぇよ」

5人とも、魚が釣れていない事に不安を覚える。

チョビ「ん?大介、竿引いているんじゃないのか!」
大介「え、本当だ!・・・けっこう、デカいぞ」
ヨッパー「マジかよ!」
あきら「俺達も手伝うぜ!」

すると、大介の竿が動き出しチョビがそれに気づく。
大介も気づき、竿を引くがかなりでかいらしく他の4人も
一緒になって大介の手伝いを始める。

大介「うぉぉぉぉ」

ザッパーン

竿を引き上げると、そこから現れたのは何と巨大なワニだった。

ワニ?「ぐわぁぁぁ」
5人「「「「「うわぁぁぁぁあ」」」」」

そして、5人はそのワニ?に引きずり込まれるのであった。

***ブリアン島・森林地帯***
 
一方、森林地帯ではアマゾンこと山本大介が引率して主に
女子グループが食糧となる果実を探していた。

ときえ「アマゾンさん、この果物は食べられますか?」
大介「どれどれ・・・大丈夫、食べられる実だ」

野生児である大介は、森の果実に詳しく地球防衛組の坂井ときえは
大介に食べられないか聞く。(因みに防衛組にも同じ名前の大介が
いるので、間違えないようにアマゾンで通している)

ゆう「このキノコは、確か・・・食べられるキノコだったわね」

同じく地球防衛組の泉ゆうも森に生えているキノコを採っていた。

少年?「好〜きです〜か、好〜きです〜か」
ゆう「あの子は?」

ふとどこからか歌が聞こえてくるので、森の奥を見ると
学生服に半ズボン、そして瓶底眼鏡を身に着けた少年がいた。
少年はそのまま、森の奥へと姿を消してしまう。

ゆう「待って、森の奥はあぶないわ?」
かなめ「ゆうちゃん?」
ときえ「待ってよ、ゆう!」

ゆうは森の奥にはまだまだ危険な怪獣がいるので、その少年を追って
森の奥へと行ってしまう。それに気づいたかなめとときえも、その後を追う。
しばらくすると、広い場所に3人は出た。

ときえ「もう〜、ゆうどうしたの?」
ゆう「こっちに男の子が走っていったんだけど...」
かなめ「男の子?どこにもいないじゃない...」

3人が話していると、突然地面から長い紐が出現して、
3人を引きずり込む。

3人「「「きゃぁぁぁあ」」」
宗介「かなめの声!」
大介「他の2人の声・・・ゆうとときえか!?」

悲鳴を聞いた宗介と大介は駆けつけるが、その場には
既に誰もいなかった...

41ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/12(火) 12:59:28

♪〜♪〜

宗介と大介が悲鳴のした場所へ向かったので、その場から
離れた後、どこからともなくアコーディオンの音が流れる。

小鈴「アコーディオン?」
瑠璃「何で、アコーディオンが?」

銀河連邦警察を代表しての参加となるコスモス荘のタンポポールこと
桜咲小鈴と梅木瑠璃はアコーディオンの音が聞こえてきた事に
疑問を抱く。

勇太「あれ、ここはどこ?」
駆「バス停?」

気が付くと、その場にいた子供達はバス停の前に立っていた。
そこへバスがやってくると、何故かは分からないが、疑問を抱かず
バスに乗車する。

***ブリアン島・Gショッカー秘密基地***

駆「ちっくしょー、ここから出せ!」
ショッカー戦闘員「騒ぐな、おとなしくしていろ!」

気が付くと、子供達はGショッカーの秘密基地にある牢屋に
入れられていた。

ドーラゴブリン「ふふふ、この島にブレイバーズの子供が大勢来ていると
   聞いていたが、大分集まったな。美味そうな魂がいっぱいだ!」
紐男爵「まてまて、子供達はGショッカーの労働力にするのだ。
     我慢せい」

子供達を次々と誘拐したのは、ドーラゴブリンや紐男爵達だった。
紐男爵は地中に引きづり込み、ドーラゴブリンはアコーディオンで
ゴブリンサロンへ通じる森に迷い込ませたのである。

バラナイトメア「その際、私が脳波で疑問を抱かずに乗車させているのだ。
         感謝してもらおう」
ドーラゴブリン「分かっている...」
サボテン将軍「でも、本当にこの子達はかわいいわ。ねぇ、一緒に
       お人形遊びをしましょう?」
りんね「い、いや...」
駆「りんねに触るな、おっさん!」

バラノイアのマシン獣であるバラナイトメアは、脳波を狂わせ悪夢を
見せる能力を応用して、ドーラゴブリンのバスに乗るように仕向けていた。
軍服を着た中年男性―ゴーマ怪人のサボテン将軍は、捕まえた女の子
達を自身の趣味である「お人形遊び」に誘おうとする。

ワニ獣人「ぐぅ〜、またガキ共を捕まえたぞ!」
ひろし「あきら、ヨッパー、大介!」
洋二「あわわわ、ボン、チョビ!」

河川であきら達を引きずり込んだワニは、ゲドンの獣人である
ワニ獣人だった。連れてきたあきら達を5人を牢屋に入れる。

かなめ「...(宗介、助けて!)」

かなめは心の中で、宗介の事を思うのであった。

42ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/08/12(火) 20:24:47
>>362 ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.
>まだ、ガイストクラッシャーが放送終了していなかったが
>よかったのかな?
それは知りませんでした。『ガイストクラッシャー』については
ほとんどよく知らないもので…。

>あと、敢えて言わせてもらうなら、登場人物紹介に
>既にホークモンが出ているのだが...
あれはアタシの単純ミスです。ごめんなさい。

>>363 凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.
>キャンプの日程を色々計算してみたが、
>島への上陸から救出されるまで全部で6泊7日、
>ちょうど1週間とするのが私のプロットでは良い感じなのだが、
>長すぎるor短すぎるなど、皆様のご意見はいかがだろうか。
異論はございません。

>>今後も投稿する時はメール欄は連名にした方がいいのかな?
一応その方がよいのではないかと。
あるいは企画発案者であるクールギン様のお名前だけを
執筆代表者名義としてお一人だけとか。

>もう一つ私にミスがあって、
>星川文也ではなく文矢だった。申し訳ない。
いずれ改めてまた後日に投稿し直します。

>>364 ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.
>各地で台風11号による被害が出ているが、『闘争の系統』執筆陣及び
>読者諸君は大丈夫だっただろうか?
アタシはこの通り無事よ。

>闇の皇帝ゼットが復活。
やはりありました! ゼットの怪人態バージョンの姿!
悪の組織の首領はこうでなくっちゃ♪

>>366 ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.
>許可をいただいたので、さっそくネタバレに誘拐シーンを投下しました。
ドーラゴブリンの台詞に「ふふふ、この島にブレイバーズの子供が大勢来ていると
聞いていたが」とありましたが、Gショッカー側にとっても同じ島にブレイバーズが
来ていることは想定外で、子供たちが来ていたことは島の異変後に初めて知った――
――という事にした方がよいのではないでしょうか?

43ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/08/12(火) 20:25:36
なんてことかしら。また誤爆しちゃったわ。

44ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/13(水) 08:39:25
ブリアン島での生活も6日目となり、子供達は夕食の準備をするべく、
何人かにチームを分けて、食糧の調達をしていた。

***ブリアン島・河川***

ブリアン島を流れる河川では、地球防衛組の今村あきら、ヨッパー、佐藤大介
ザウラーズの武者小路叉音泰(あだ名はボン)と関和孝(あだ名はチョビ)
大牙剣の仲間である団五郎(あだ名はダンゴ)は釣りで魚を調達していた。

あきら「魚、釣れたか?」
ヨッパー「全然...」
ダンゴ「おっ、魚か?・・・何だ、ただの枝か。」
ボン「これじゃあ、今晩のおかずが食べられないぜ」

皆、魚が釣れない事に不安を覚える。実家が魚屋であるダンゴは
釣れたと思いを竿を引き上げるが、ただの枝だったので肩を落とす。

チョビ「ん?大介、竿引いているんじゃないのか!」
大介「え、本当だ!・・・けっこう、デカいぞ」
ヨッパー「マジかよ!」
あきら「俺達も手伝うぜ!」

すると、大介の竿が動き出しチョビがそれに気づく。
大介も気づき、竿を引くがかなりでかいらしく、あきら達も
一緒になって大介の手伝いを始める。

大介「うぉぉぉぉ」

ザッパーン

竿を引き上げると、そこから現れたのは何と巨大なワニだった。

ワニ?「ぐわぁぁぁ」
5人「「「「「うわぁぁぁぁあ」」」」」

そして、6人はそのワニ?に引きずり込まれるのであった。

***ブリアン島・森林地帯***
 
一方、森林地帯ではアマゾンこと山本大介が引率して主に
女子グループが食糧となる果実を探していた。

ときえ「アマゾンさん、この果物は食べられますか?」
大介「どれどれ・・・大丈夫、食べられる実だ」

野生児である大介は、森の果実に詳しく地球防衛組の坂井ときえは
大介に食べられないか聞く。(因みに防衛組にも同じ名前の大介が
いるので、間違えないようにアマゾンで通している)

ゆう「このキノコは、確か・・・食べられるキノコだったわね」

同じく地球防衛組の泉ゆうも森に生えているキノコを採っていた。

少年?「好〜きです〜か、好〜きです〜か」
ゆう「あの子は?」

ふと、どこからか歌が聞こえてきたので、森の奥を見ると
学生服に半ズボン、そして瓶底眼鏡を身に着けた少年がいた。
少年はそのまま、森の奥へと姿を消してしまう。

ゆう「待って、森の奥はあぶないわ?」
かなめ「ゆうちゃん?」
ときえ「待ってよ、ゆう!」

ゆうは森の奥にはまだまだ危険な怪獣がいるので、その少年を追って
森の奥へと行ってしまう。それに気づいたかなめとときえも、その後を追う。
しばらくすると、広い場所に3人は出た。

ときえ「もう〜、ゆうどうしたの?」
ゆう「こっちに男の子が走っていったんだけど...」
かなめ「男の子?どこにもいないじゃない...」

3人が話していると、突然地面から長い紐が出現して、
3人を引きずり込む。

3人「「「きゃぁぁぁあ」」」
宗介「かなめの声!」
大介「他の2人の声・・・ゆうとときえか!?」

悲鳴を聞いた宗介と大介は駆けつけるが、その場には
既に誰もいなかった...

45ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/13(水) 09:40:02
宗介と大介がその場を離れた後、カサカサと草が動き出す。

クーコ「な、何!?」
ユカ「お化け!?」

ザウラザーズの田辺久美子(あだ名はクーコ)や水原結花
(あだ名はユカ)がお化けじゃないのかと震える。そして
草むらから小さな赤い生物が現れた。

ピグモン「キュ〜」
クッキー「もしかして、怪獣?」
ラブ「それにしては、小さいわね」
吼児「前に、友達になった子から教えてもらったんだけど
  ・・・ピグモンっていう、おとなしい怪獣だよ」

現れたのは友好珍獣と呼ばれるピグモンと呼ばれる怪獣だった。
ピグモンを見て、地球防衛組の栗木容子(あだ名はクッキー)や
島田愛子(あだ名はラブ)が、それぞれ感想を口にする。
UFOの研究をしている吼児だが、その関係でペンフレンドとなった
とあるオカルト好きの少年から、ピグモンに教えてもらった事を
思い出して、皆に説明する。

エリー「・・・それにしても、顔は猿っぽいわね」
ワン「でも、何だか」
ツー「動きが面白いかも!」

ザウラーズの司令塔である光住エリカ(あだ名はエリー)やそれぞれ
ワン、ツーと呼ばれる双子の佐藤明美、晴美姉妹はピグモンの
動きを見ていて、楽しい気持ちになってきた。

洋二「でも、この怪獣どうしよう。星川先生達に相談しないと...」
五郎「洋二の言うとおりだ。おとなしいっていうけど、怪獣に違いない」

グランザウラーを操縦する火山洋二やザウラーズの学級委員長である
石田五郎は、ピグモンの事を先生達に相談するべきだと主張する。

駆「でも、そうなったらピグモンと離ればなれになるかもなぁ」
五郎「何!?」
きらら「そうね。離れたくないかも」

駆の一言を切欠に、先生に「相談する」「相談しない」で
意見が分かれだし、その場で議論しだすのであった。

46ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/13(水) 09:55:42
♪〜♪〜

その場で、子供達が議論をしていると
どこからともなくアコーディオンの音が流れる。

ピグモン「キューキュー!」
小鈴「アコーディオン?」
瑠璃「何で、アコーディオンが?」

銀河連邦警察を代表しての参加となるコスモス荘のタンポポールこと
桜咲小鈴と梅木瑠璃はアコーディオンの音が聞こえてきた事に
疑問を抱く。

勇太「あれ、ここはどこ?」
駆「バス停?」

気が付くと、その場にいた子供達はバス停の前に立っていた。
そこへバスがやってくると、何故かは分からないが、子供達は
疑問を抱かずにバスに乗車する。

吼児「・・・」
五郎「・・・」
エリー「・・・」
ピグモン「キュー、キュー!」
ピグモンの声にも反応せず、ついに子供達はバスに乗って
どこかへと消えてしまった。ピグモンは何とかしなければならないと
思い、彼らを助ける人を探すべくその場を離れるのであった。

***ブリアン島・Gショッカー秘密基地***

駆「ちっくしょー、ここから出せ!」
ショッカー戦闘員「騒ぐな、おとなしくしていろ!」

気が付くと、子供達はGショッカーの秘密基地にある牢屋に
入れられていた。

ドーラゴブリン「ふふふ、この島にブレイバーズの子供が大勢来ていると
   (モグラングから)聞いていたが、大分集まったな。美味そうな
   魂がいっぱいだ!」
紐男爵「まてまて、子供達はGショッカーの労働力にするのだ。
     我慢せい」

子供達を次々と誘拐したのは、ドーラゴブリンや紐男爵達だった。
紐男爵は地中に引きづり込み、ドーラゴブリンはアコーディオンで
ゴブリンサロンへ通じる森に迷い込ませたのである。

バラナイトメア「その際、私が脳波で疑問を抱かずに乗車させているのだ。
         感謝してもらおう」
ドーラゴブリン「分かっている...だが、あそこにちっこい怪獣がいたが
          よかったのか?」
バラナイトメア「あんな小さい怪獣に何が出来る?仮にこの島に来ている
         大人達を呼んできたとしても、いずれは始末をつけるのだ。
         同じ事...」

バラノイアのマシン獣であるバラナイトメアは、脳波を狂わせ悪夢を
見せる能力を応用して、ドーラゴブリンのバスに乗るように仕向けていた。
ドーラゴブリンはあの場にいたピグモンがいた事に懸念を感じるが、
バラナイトメアは問題無いと言い放つ。

サボテン将軍「でも、本当にこの子達はかわいいわ。ねぇ、一緒に
       お人形遊びをしましょう?」
りんね「い、いや...」
駆「りんねに触るな、おっさん!」

軍服を着た中年男性―ゴーマ怪人のサボテン将軍は、捕まえた女の子
達を自身の趣味である「お人形遊び」に誘おうとする。

ワニ獣人「ぐぅ〜、またガキ共を捕まえたぞ!」
ひろし「あきら、ヨッパー、大介!」
洋二「あわわわ、ボン、チョビ、ダンゴ!」

河川であきら達を引きずり込んだワニは、ゲドンの獣人である
ワニ獣人だった。連れてきたあきら達を牢屋に入れる。

かなめ「...(宗介、助けて!)」

かなめは心の中で、宗介の事を思うのであった。

47ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/13(水) 11:02:01
***ブリアン島・キャンプ場***

一方、キャンプ場では星川兄弟や地球防衛組の小島勉、
勉の従妹である小島尊子(あだ名は教授)、メカニックの
長田秀三、GEARのオペレーターでもあるエリスを中心に、
通信機の復旧作業を行っていた。

仁「おーい、勉。通信機の方はどうだ?」
勉「仁君。はい、もう少しすれば、通信機は回復します」
数美「本当、あなたたちは通信機の修理とかすごいわね!」
教授「ありがとうございます。これも先生達が協力してくれるおかげです」
文矢「いやいや、本当なら俺達大人の仕事何だけどな」

お互い協力したおかげで、通信機の回復ももうすぐ終わる所に
までなっていた。

大介「大変だ。子供達が!」
健「大介さん!?子供達がどうかしたんですか」

大介と宗介はキャンプ場へと帰還して、食糧を調達しにいった
子供達がいなくなった事を報告する。

宗介「くそ、俺がいながら...」ドン
学「自分を責めてはいけない。とにかく子供達を探すのが
  先決だ!」

かなめを守るのが、使命である宗介は自分の不甲斐無さに
机に思いっきり手を叩く。学は宗介に自分を責めないように
慰めた。

レミ「でも、もうすぐ夜・・・怪獣もまだいるし、探すのが危険だわ!」
はるか「なら、私達に任せて下さい。」
学「はるか先生!」

もうすぐ夜の時間になるため、探索は危険だとしてどうするか
話し合っていると、忍である高木はるかが鶴姫や半蔵学院の
生徒と共に現れてやって来る。

葛城「こういう時こそ、アタイ等の出番だな!」
斑鳩「夜の探索は、我々善忍がお引き受けます」

忍者である彼女達は、夜間での活動を得意としている。
そのため任せてほしいというのであった。

学「・・・分かった。君たちに任せよう。我々も夜が明けたら
  探しに行こう」
虎太郎「よっしゃ、はりきって行くぜ!」
栄人「せっかくだが、虎太郎。お前達ガンバ―チームと天界は
   ここで待機だ」
虎太郎「何でだよ、栄人兄ちゃん!」

ガンバ―チームの虎太郎ははりきるが、栄人が待機するように言う。

はるか「やる気なのはありがたいけど、あなた達はまだ小学生。
     夜更かしはダメよ!」
栄人「それに、何かあったら分からないからな」
虎太郎「ちぇ〜」

はるか達の説明を受けて、虎太郎は諦めるのであった。

48ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/14(木) 09:11:25
♪〜♪〜

その場で、子供達が議論をしていると
どこからともなくアコーディオンの音が流れる。

ピグモン「キューキュー!」
小鈴「アコーディオン?」
瑠璃「何で、アコーディオンが?」

銀河連邦警察を代表しての参加となるコスモス荘のタンポポールこと
桜咲小鈴と梅木瑠璃はアコーディオンの音が聞こえてきた事に
疑問を抱く。

勇太「あれ、ここはどこ?」
駆「バス停?」

気が付くと、その場にいた子供達はバス停の前に立っていた。
すると急に子供達の瞳の色が無くなる。

吼児「・・・」
五郎「・・・」
エリー「・・・」
ピグモン「キュー、キュー!」

ピグモンの声にも反応せず、心ここにあらずといった状態で
立ち尽くす子供達。そこへバスが近づいてきたので、ピグモンは
茂みの中へと隠れた。
バス停に止まったバスは扉を開くと、子供達は皆にバスに乗って
しまい発車してしまう。隠れていたピグモンは茂みを出ると、
気づかれないようにバスの後を追った。

***ブリアン島・Gショッカー秘密基地***

駆「ちっくしょー、ここから出せ!」
ショッカー戦闘員「騒ぐな、おとなしくしていろ!」

気が付くと、子供達はGショッカーの秘密基地にある牢屋に
入れられていた。

ドーラゴブリン「ふふふ、この島にブレイバーズの子供が大勢来ていると
   (モグラングから)聞いていたが、大分集まったな。美味そうな
   魂がいっぱいだ!」
紐男爵「まてまて、子供達はGショッカーの労働力にするのだ。
     我慢せい」

子供達を次々と誘拐したのは、ドーラゴブリンや紐男爵達だった。
紐男爵は地中に引きづり込み、ドーラゴブリンはアコーディオンで
ゴブリンサロンへ通じる森に迷い込ませたのである。

バラナイトメア「その際、私が脳波で疑問を抱かずに乗車させているのだ。
         感謝してもらおう」
ドーラゴブリン「分かっている...」

バラノイアのマシン獣であるバラナイトメアは、脳波を狂わせ悪夢を
見せる能力を応用して、ドーラゴブリンのバスに乗るように仕向けていた。

五郎「こんな事をしても、星川先生達がきっと助けにきてくれる筈だ!」
紐男爵「威勢のいい子供だな。だが、あいつらはまだこちらの基地を
     見つけていない・・・よって、当分、お前達は我々に捕えられた
     ままなのだ!」
五郎「くっ...」

五郎は自分達を助けに先生達が助けにきてくれると言い放つが、
紐男爵達は当分、助けにはこないと言い返した。

サボテン将軍「でも、本当にこの子達はかわいいわ。ねぇ、一緒に
       お人形遊びをしましょう?」
りんね「い、いや...」
駆「りんねに触るな、おっさん!」

軍服を着た中年男性―ゴーマ怪人のサボテン将軍は、捕まえた女の子
達を自身の趣味である「お人形遊び」に誘おうとする。

ワニ獣人「ぐぅ〜、またガキ共を捕まえたぞ!」
ひろし「あきら、ヨッパー、大介!」
洋二「あわわわ、ボン、チョビ、ダンゴ!」

河川であきら達を引きずり込んだワニは、ゲドンの獣人である
ワニ獣人だった。連れてきたあきら達を牢屋に入れる。

かなめ「...(宗介、助けて!)」

かなめは心の中で、宗介の事を思うのであった。

ピグモン「キュ〜」

その一方、バスの跡を追い、Gショッカーの秘密基地を
発見したピグモンは、子供達が牢屋に入れられている一部始終
を見た後、子供達を助けてくれる人物を探しにその場をこっそりと
離れるのであった。

49ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/08/14(木) 19:13:29
>>48加筆

***ブリアン島・Gショッカー秘密基地***

駆「ちっくしょー、ここから出せ!」
ショッカー戦闘員「騒ぐな、おとなしくしていろ!」

気が付くと、子供達はGショッカーの秘密基地にある牢屋に
入れられていた。

ドーラゴブリン「ふふふ、この島にブレイバーズの子供が大勢来ていると
 モグラングから報告は聞いていたが、大分集まったな。美味そうな魂がいっぱいだ!」
紐男爵「まてまて、子供達はGショッカーの労働力にするのだ。我慢せい」

子供達を次々と誘拐したのは、ドーラゴブリンや紐男爵達だった。
紐男爵は地中に引きづり込み、ドーラゴブリンはアコーディオンで
ゴブリンサロンへ通じる森に迷い込ませたのである。

バラナイトメア「その際、私が脳波で疑問を抱かずに乗車させているのだ。感謝してもらおう」
ドーラゴブリン「分かっている...」

バラノイアのマシン獣であるバラナイトメアは、脳波を狂わせ悪夢を
見せる能力を応用して、ドーラゴブリンのバスに乗るように仕向けていた。

五郎「こんな事をしても、星川先生達がきっと助けにきてくれる筈だ!」
紐男爵「威勢のいい子供だな。だが、あいつらはまだこちらの基地を
 見つけていない・・・よって、当分、お前達は我々に捕えられたままなのだ!」
五郎「くっ...」

五郎は自分達を助けに先生達が助けにきてくれると言い放つが、
紐男爵達は、当分助けは来ないと逆に言い返した。

サボテン将軍「でも、本当にこの子達はかわいいわ。ねぇ、一緒に
 お人形遊びをしましょう?」
りんね「い、いや...」
駆「りんねに触るな、おっさん!」

軍服を着た中年男性―ゴーマ怪人のサボテン将軍は、捕まえた女の子
達を自身の趣味である「お人形遊び」に誘おうとする。

ワニ獣人「ぐぅ〜、またガキ共を捕まえたぞ!」
ひろし「あきら、ヨッパー、大介!」
洋二「あわわわ、ボン、チョビ、ダンゴ!」

河川であきら達を引きずり込んだワニは、ゲドンの獣人である
ワニ獣人だった。連れてきたあきら達を牢屋に入れる。

延珠「待つのだ!」

そこへ突然、Gショッカー基地内の中に
蓮太郎たちとはぐれていた藍原延珠の姿が
颯爽とそこにはあった!

ワニ獣人「このガキ! いつの間に基地の中に!?」
かなめ「延珠ちゃん!?」
延珠「捕まったあきらくんたちを尾行してここまで辿り着いたのだ!
 みんなを返してもらうぞ!」
紐男爵「何をしている! 早くあのガキを捕まえろ!」

戦闘員たちが一斉に銃を乱射するが、
目を赤く光らせた延珠はそれらの銃弾を難なくよけて、
基地内の壁を三角跳びの要領で跳躍し、突進してくる。

延珠「てりゃあ!」

延珠の華麗な足裁きと蹴りが、
次々と戦闘員たちを弾き飛ばしていく。

バラナイトメア「なかなかやるな。だがそこまでだ!」
延珠「――!!」

バラナイトメアは戦闘員に命じて牢の中に囚われている
子供たちに銃口を向けさせた。

バラナイトメア「これ以上抵抗すると、牢屋の中にいる
 お友達が死ぬことになるぞ」
延珠「卑怯だぞ!」
バラナイトメア「何とでも言え。さあどうする?」
五郎「延珠ちゃん、僕らに構わずコイツらをやっつけて!」
延珠「くっ…!」

延珠はやむなく動きを止め、降伏の意思を示す。

ワニ獣人「このガキ、てこずらせやがって!
 鎖で縛り上げろ〜!」
かなめ「...(宗介、助けて!)」

かなめは心の中で、宗介の事を思うのであった。

ピグモン「キュ〜」

その一方、バスの跡を追い、Gショッカーの秘密基地を
発見したピグモンは、子供達が牢屋に入れられている一部始終
を見た後、子供達を助けてくれる味方を探しにその場をこっそりと
離れるのであった。

50ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/15(金) 09:10:50
>>48の修正及び改訂

♪〜♪〜

その場で、子供達が議論をしていると
どこからともなくアコーディオンの音が流れる。

ピグモン「キューキュー!」
小鈴「アコーディオン?」
瑠璃「何で、アコーディオンが?」

銀河連邦警察を代表しての参加となるコスモス荘のタンポポールこと
桜咲小鈴と梅木瑠璃はアコーディオンの音が聞こえてきた事に
疑問を抱く。

勇太「あれ、ここはどこ?」
駆「バス停?」

気が付くと、その場にいた子供達はバス停の前に立っていた。
すると急に子供達の瞳の色が無くなる。

吼児「・・・」
五郎「・・・」
エリー「・・・」
マリア「・・・」
ピグモン「キュー、キュー!」

ピグモンの声にも反応せず、心ここにあらずといった状態で
立ち尽くす子供達。そこへバスが近づいてきたので、ピグモンは
茂みの中へと隠れた。
バス停に止まったバスは扉を開くと、子供達は皆にバスに乗って
しまい発車してしまう。

ピグモン「キュー・・・キュ!」

隠れていたピグモンは茂みを出ると、小さな木の枝に
白いハンカチが引っ掛かっている事に気づき、その
ハンカチを木の枝から拾い上げた。そして、
ピグモンは気づかれないようにバスの後を追った。

51ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/08/15(金) 19:01:26
***堕神界***

暗闇の空に、紫の怪しい光が降り注ぐ雲海に
突き出る山岳の上にそびえ建つ巨大神殿。

奇妙な外見の機械と無数の配線に繋がれている少女――
――堕神王リリスが、楽しそうに笑っている。
そのリリスの傍らに傅いている大審官アーク・シセイザー。

シセイザー「我等の存在にも気づかず、争いを続ける愚かな者共よ。
 消滅の時をただ黙って、静かに待っておればよいものを」
リリス「早く光の者たちと遊びたいな」
シセイザー「今しばらくお待ちを。すぐに会えることでありましょう」

リリスはくすくすと笑っている。

リリス「光の者たちをいじめる闇の者は、みんなキライ!
 闇の者たちは全て、真っ赤な血に染めてあげる。
 邪悪な身体を引き裂いてバラバラにしてあける。楽しみだな…」

離れた場所にうずくまっていた二人の影が、
ばっとマントを翻して立ち上がる。
そこにいたのは、ラミアクィーンイーバ・スネイザと
タランチュラロードイーバ・ガーミッドである。

シセイザー「お前たちも堕神王様のお役に立ってもらうぞ。スネイザ、ガーミッド」
スネイザ「仰せのままに」
ガーミッド「アークシセイザー様」

アークシセイザーの笑いがこだまする。

52ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/08/15(金) 19:40:13
***東京・汐入公園***

東京都荒川区にある汐入公園のジョギングコースは、
隅田川沿いを走る開放感のあるコースである。
ある晴天の日の早朝、軍用バギーに乗り
定時のパトロールに出ていたレッドマフラー隊の
剣持隊長と村中隊員は、すれ違う形で
ランニングウェアを来て走ってきた若い女性――沢木朱音と遭遇した。
朱音は光平たちの通う海防大付属高の英語教師である。

朱音「あら剣持さん、おはようございます」
剣持「これは沢木先生、ジョギングですか?」
朱音「ええ、毎日の日課です。
 ところで何か事件なんですか?」
村中「いえ、ただの定時パトロールですよ」
朱音「そうですか。よかったぁ〜。
 そういえばこの頃怪人や怪獣絡みの事件も
 少なくなりましたね。これもブレイバーズの皆さんの
 おかげですね。市民の一人として感謝します」
村中「いやぁ〜どういたしまして」
剣持「では、我々はこれで」
朱音「ご苦労様です」

朱音と別れる剣持たち。

村中「沢木先生、事件の起こる現場でよく見かけますが、
 いったい何者なんでしょう…?」

村中隊員は朱音に対する不審を口にする。
確かに沢木朱音はなぜか妙に事件現場で
ブレイバーズ関係者と顔を合わせることが多かった。
ただの野次馬だとも思えない。

剣持「ブレイバーズのヒーローたちが、
 その超人的な力に物を言わせて、いずれは
 日本を支配しようとしている――そんな余計な
 心配をしている御仁が、政府のお偉いさんの中に
 いるらしいな…」
村中「でも今の剣総理は我々の味方では?」
剣持「確かに剣総理も、そしてその後ろ盾の江田島平八翁も
 信頼できる人物だ。だがだからと言って、日本政府が
 全て一枚岩とは限らんさ」
村中「…とすると、もしや聖天子様お側近くにお仕えの
 天童菊之丞補佐官ですか?」
剣持「村中隊員、声が大きいぞ」

剣持はそれだけ言うと、後は何事もなかったかのように
さらりと受け流した。


***天童菊之丞邸***

東京エリアの政治経済を裏から牛耳る天童家の当主、
天童菊之丞の邸内にある茶室である。

茶室の中では菊之丞自らが茶碗に抹茶と湯を入れ、
それを茶筅(ちゃせん)で撹拌し、口につけて飲み干す。
入り口のすぐ外では、腰元姿の朱音がじっと控えている。
沢木朱音の正体は、天童道場出身のくノ一なのだ。

菊之丞「きれる。きれるのうブレイバーズ。
 しかしきれすぎる…!」
朱音「御前…」

天童菊之丞も、日頃のブレイバーズの活躍には一目置いているものの、
やがてその矛先が日本国家そのものにも向けられるのではと疑念を抱いていた。
少数精鋭で地球の平和を守れる者は、また少数で
地球を逆に滅ぼすことも出来るはず――という理屈である。

菊之丞「いずれブレイバーズが日本国家の体制そのものを
 揺るがそうとの野心を抱けば一大事じゃ。今後もくれぐれも
 ブレイバーズから目を離すな!」
朱音「ハハッ」

53凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/08/16(土) 21:03:33
ライガーの攻撃を受け、バラバラに砕け散ったマグネドン。
だが、地面に転がった尻尾が大蛇のようにしなり、
ゆっくりと動き始めた。

銀河「尻尾が…動いてる!?」

尻尾だけではない。辺りに散らばった破片の全てが、
まるで意思あるもののように動き出し、集まって合体してしまった。

マグネドン「グォォ――!!」

マグネドンが全身に帯びている磁力で破片同士が引き合い、再生したのである。
復活し、大きく咆えたマグネドンはライガーを火炎で攻撃した。

剣「くそっ、奴は不死身かよ!」
銀河「あっ、ガメラだ!」

その時、空の彼方から回転ジェット噴射でガメラが飛来した。
着陸して両手両足を甲羅から出し立ち上がると、
ライガーに味方するようなジェスチャーを送りマグネドンに戦いを挑む。

ガメラ「キャォ――ン!!」

マグネドンの磁気を何とかしなければ子供達が島から帰れない事を、
ガメラは知っているのだ。
マグネドンはガメラに火炎を浴びせるが、
ガメラも火炎で応戦し、炎と炎がぶつかり合って爆発を起こした。

マグネドン「グォォ――!!」
ガメラ「キャォ――ン!!」

猛然と闘牛のように突進して来たマグネドンをガメラは迎え撃つ。
マグネドンの右の前足を掴み、怪力で引きちぎるガメラ。
しかしマグネドンは取れた右足を磁力で吸い寄せ、瞬く間に繋いで再生させてしまった。

マグネドン「グォォ――!!」

全身から強烈な磁気を発するマグネドンに
ガメラは吸い寄せられ、逆さ向きのまま敵の背中に接着されてしまう。
捕らえた獲物を、マグネドンは背中の角からの光線で痺れさせ苦しめる。

ガメラ「キャォ――ン!!」

甲羅に両手両足を引っ込めたガメラは、
逆さの状態でマグネドンに吸着されたまま、
フルパワーのジェット噴射でマグネドンもろとも空に浮き上がった。
そのまま高度をどんどん上げ、マグネドンを大気圏外まで連れて行く。

マグネドン「グォォ――!!」

地球の磁気を帯びて磁力を発揮するマグネドンは、地球上では無敵である。
だが地磁気の届かない宇宙では、マグネドンは磁力を失い、
再生する事もできなくなる。
地球から遠ざかるに連れて、ガメラを吸い付けるマグネドンの磁力が弱まって行く。
やがてガス状の尾を引く、一個の隕石がこちらへ飛んで来るのが見えた。

マグネドン「グォォ――!?」

キック一撃、マグネドンを蹴って振り落としたガメラは
マグネドンをその飛んで来た隕石に衝突させた。
粉々に砕け散ったマグネドンはもはや復元される事もなく、
宇宙を漂う塵となっていずこかへと流れてゆく。
ガメラは旋回し、地球へ帰って行った。

54ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/17(日) 08:54:20
***ブリアン島・キャンプ場***

一方、キャンプ場では星川兄弟や地球防衛組の小島勉、
勉の従妹である小島尊子(あだ名は教授)、メカニックの
長田秀三、GEARのオペレーターでもあるエリスを中心に、
通信機の復旧作業を行っていた。

仁「おーい、勉。通信機の方はどうだ?」
勉「仁君。はい、もう少しすれば、通信機は回復します」
数美「本当、あなたたちは通信機の修理とかすごいわね!」
教授「ありがとうございます。これも先生達が協力してくれるおかげです」
文矢「いやいや、本当なら俺達大人の仕事何だけどな」
北斗「通信機が回復してくれれば、ブレイバーベースとも連絡がとれるね」
銀河「だな!」

そこへ、仁や北斗達が通信機の復旧について勉達に聞いてきた。
お互い協力したおかげで、通信機の回復ももうすぐ終わる所に
までなっていた。

エリス「そうだ...北斗、銀河。はい、これ」
銀河「何だ、これ?」
北斗「銃口みたいな形をしているね?」

エリスが銀河と北斗に渡したのは、黒い銃口みたいな形をした
デバイスだった。

エリス「これにギアコマンダーを接続すると、データウェポンを
     電童に装着するみたいに実体化できるようになるの」
銀河「マジで!?」
北斗「いつの間に作ったんだい?」
エリス「このキャンプに参加した時、大輔君達のデジヴァイスを
    参考に制作していたの。ただ試作品だから、まだ調整が
    必要で、実体化できるデータウェポンは一人一体までよ」
北斗「...そっか。ありがとう、エリス!」
銀河「ありがたく、使わせてもらうぜ!」

エリスがデジヴァイスを参考に、密かに開発したデータウェポンを
GEARを介さずに実体化できるデバイスを北斗と銀河に説明した。

大介「大変だ。子供達が!」
健「大介さん!?子供達がどうかしたんですか」

そこへ大介と宗介はキャンプ場へと帰還して、食糧を
調達しにいった子供達がいなくなった事を報告する。

宗介「くそ、俺がいながら...」ドン
学「自分を責めてはいけない。とにかく子供達を探すのが
  先決だ!」

かなめを守るのが、使命である宗介は自分の不甲斐無さに
机に思いっきり手を叩く。学は宗介に自分を責めないように
慰めた。

レミ「でも、もうすぐ夜・・・怪獣もまだいるし、探すのが危険だわ!」
はるか「なら、私達に任せて下さい。」
学「はるか先生!」

もうすぐ夜の時間になるため、探索は危険だとしてどうするか
話し合っていると、忍である高木はるかが鶴姫や半蔵学院の
生徒と共に現れてやって来る。

葛城「こういう時こそ、アタイ等の出番だな!」
斑鳩「夜の探索は、我々善忍がお引き受けます」

忍者である彼女達は、夜間での活動を得意としている。
そのため任せてほしいというのであった。

学「・・・分かった。君たちに任せよう。我々も夜が明けたら
  探しに行こう」
虎太郎「よっしゃ、はりきって行くぜ!」
栄人「せっかくだが、虎太郎。お前達ガンバ―チームと天界は
   ここで待機だ」
虎太郎「何でだよ、栄人兄ちゃん!」

ガンバ―チームの虎太郎ははりきるが、栄人が待機するように言う。

はるか「やる気なのはありがたいけど、あなた達はまだ小学生。
     夜更かしはダメよ!」
栄人「それに、何かあったら分からないからな」
虎太郎「ちぇ〜」

はるか達の説明を受けて、虎太郎は諦めるのであった。

55ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/17(日) 09:42:00
***ブリアン島・森林地帯***

行方不明になった子供達を探しに、いくつかのグループに分かれて
行方を探す事になり、大輔達選ばれし子供と大牙剣、銀河と北斗、
そして引率者として鵺野鳴介と鉄刃、お供にカゲトラと庄ノ助を引き連れた
グループは森の奥を進んでいた。

大輔「全然、見つからねぇなぁ?」
剣「おーい、皆どこいったー!」
鳴介「待て、何か気配がする!」

大きな声で、探すものの返事は返ってこない。そこに鵺野は
気配を感じ取り、皆に止まるように指示をだす。
そして、そこよりも下った低い場所には磁力怪獣マグネドンがいた。

鵺野「あれは、磁力怪獣マグネドン!そうか、あいつが異常な磁気を
    出していたのか」
タケル「先生、足下に誰かいますよ!」

マグネドンを見て、鵺野はこれまでの異常な磁気の原因である事に
気づく。そして、タケルがマグネドンの足下に誰かがいる事を気づき、
一同はそこを見る。

磁石神父「く、やはりこのパワー引き留めるのがなかなか難しいでガウス」
デンジシャクバンキ「磁石パワー全開!」
ジシャクナゲンゴロウ「お前達、俺達が引き留めている間にさっさと
       麻酔を打たせて、眠らせろ!」
マグダス「ちょっとでも、気を剃らすと逃げられそうだ!」

マグネドンの足下にいたのは、Gショッカーの中で磁力に関係する
怪人―ゴーマの磁石神父、宇宙海賊バルバンの魔人部隊の一員
マグダス、エヴォリアンのトリノイドであるジシャクナゲンゴロウ、
ガイアーク害地目の蛮機獣の一体デンジシャクバンキが磁石の
反発や吸着を利用して、マグネドンを捕えようとしていた。
それぞれの組織の戦闘員達はマグネドンに強力な麻酔で眠らせようと
するが、思ったよりもマグネドンの磁力が協力でその場で動けないように
するのに必死だった。

剣「あいつら、この島に来ていたのか!?」
伊織「もしかして、防衛組やザウラーズの皆さんがいなくなったのも
    彼らの仕業でしょうか?」
鵺野「おそらくな...」

Gショッカーの怪人がブリアン島にいる事に驚き、子供達がいなくなったのも
彼らの仕業と考える。

賢「あの怪人達、マグネドンを捕えようとしているのか」
京「でも、あの怪獣を何とかすれば通信機が回復するんじゃないの?」
鵺野「確かにな。だが、Gショッカーの怪人にも相手をするのなら
   一度体制を立て直そう」

分が悪いと感じた鵺野は一度、引き上げようとするが大輔が
石を蹴ってしまい、音を立ててしまう。

大輔「―しまった!」
磁石神父「誰でガウス!?」
マグダス「あれは、ブレイバースのガキ共か!」
ジシャクナゲンゴロウ「あいつらも、捕まえろ!」

大輔達に気づいた磁石神父達は戦闘員達に捕まえるように
指示を出す。大輔達に向かって、コットポトロ、賊兵ヤートット
バーミア兵、蛮機兵ウガッツが襲いかかる。

刃「仕方がねえ、応戦するぞ!」

刃も刀を引き抜き、大輔達もパートナーのデジモンを幼年期から
成長期へ進化させる。

56ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/17(日) 10:58:19

ブイモン「ブンブンパンチ!」
ワームモン「ネバネバネット!」
ホークモン「フェザースラッシュ!」
アルマジモン「ローリングストーン!」
パタモン「エアーショット!」
テイルモン「ネコパンチ!」

これまでの冒険によって成長期でも、戦闘員相手ならば倒す事が
出来るブイモン達。鵺野も鬼の手を開放し、刃と一緒に子供達を
守りながら戦う。

マグダス「くっそー、だったらこれならどうだ!」
大輔「な、何だ!?」
ヒカリ「きゃぁ!」

マグダスは杖のダイアルを回し、「子供」にセットすると杖に
引き寄せられて、子供達がマグダスの下へと来てしまう。

マグダス「俺の杖は、ダイアルで指定すれば磁石のように引き付けられるのだ!
      さぁ、ガキ共の命が惜しければおとなしくしな!」
鵺野「くっ」
刃「卑怯だぞ!」

子供達を人質にとられ、どうする事も出来ない鵺野と刃。
だが、そこでマグネドンに異変が起きる。

マグネドン「グォォォォォ!」
マグダス「何だと!」
磁石神父「馬鹿モン、せっかく引き付けていたのに貴様が
       ダイアルを回すから、パワーのバランスが崩れてしまった
       ではないかガウス!」

これまで4体の怪人達の磁力パワーでマグネドンを捕えていたが
そのパワーバランスが崩れてしまい、マグネドンは咆哮をあげて
移動を開始してしまう。

刃「今だ!カゲトラ、庄ノ助」
カゲトラ「グワォオ!」
庄ノ助「ピエー!」
マグダス「ヌゥ、しまった!」

刃はその隙をついて、ひっそりと近づいていたカゲトラと庄ノ助に
マグダスの背後をとらせ、刃はマグダス杖をクサナギの剣で
切り落として大輔達を開放した。

剣「助かったぜ、刃さん。マグネドンは俺に任せてくれ!」
北斗「銀河、僕たちも行くよ」
銀河「応、エリスの作ったこれを試す絶好の機会だぜ!」

マグネドンを倒すべく、剣はバイオアーマー・獣神ライガーを
呼び出して乗り込み、北斗はユニコーンドリルを銀河は
レオサークルを実体化させる。

57ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/17(日) 10:59:08

大輔「そっちは任せたぜ!よし、こっちも反撃だ」
賢「ワームモン、進化だ」
ブイモン「ブイモン進化―エクスブイモン!」
ワームモン「ワームモン―スティングモン!」

大輔と賢はブイモンとワームモンをそれぞれ成熟期のエクスブイモン
とスティングモンに進化させる。

京「私達はアーマー進化よ」
京&ヒカリ&伊織&タケル「「「「デジメンタルアップ!」」」」
ホークモン「ホークモンアーマー進化―はじける純真!シュリモン!!」
アルマジモン「アルマジモンアーマー進化―鋼の叡智!ディグモン!!」
パタモン「パタモンアーマー進化―天翔ける希望!ペガスモン!!」
テイルモン「テイルモンアーマー進化―微笑みの光!ネフェルティモン!!」

残りの京、伊織、タケル、ヒカリはパートナーデジモン達を
アーマー進化させた。

磁石神父「何しようとしても、無駄でガウス。」
デンジシャクバンキ「俺様に引っ付け!」

デンジシャクバンキは磁気を帯びて、自分に引っ付かせようとする。

刃「だったら、このまま近づいて攻撃だ!」
デンジシャクバンキ「しまった!」
シュリモン「行きますよ、草薙!」
ディグモン「ゴールドラッシュ!」

デンジシャクバンキの磁力に引き付けられたクサナギの剣だが、
刃はそのままの勢いで加速し、デンジシャクバンキを貫通し、
さらにシュリモンの手裏剣とディグモンのドリルが襲い
デンジシャクバンキが倒された。

ジシャクナゲンゴロウ「だったら、遠くまで吹っ飛ばしてやるぜ!」
鵺野「ならば、直接攻撃するだけだ!」
賢「お手伝いします。スティングモン」
スティングモン「スパイキングフィニッシュ!」
ジシャクナゲンゴロウ「何だと!」

鬼の手でジシャクナゲンゴロウを攻撃。反発させまいと
鬼の手の怪力で動きを封じ、スティングモンの必殺技で
ジシャクナゲンゴロウを倒した

ぺガスモン「ニードルレイン!」
ネフェルティモン「ロゼッタストーン!」
磁石神父「ふん、お前達は引っ付くでガウス」
ぺガスモン「体が!」
ネフェルティモン「くっついてしまった」
タケル「ぺガスモン!」
ヒカリ「ネフェルティモン!」

ぺガスモンとネフェルティモンは磁石神父に攻撃しようとするが、
その攻撃をかわし、それぞれS極とN極と描かれた文字を打ち込み、
2体の体をくっつけてしまう。

大輔「エクスブイモン、ぺガスモン達を助けるんだ!」
エクスブイモン「分かった。エクスレイザー!」
磁石神父「ぐわぁぁぁ」

エクスブイモンは腹部のXマークから、必殺の光線「エクスゲイザー」
で磁石神父を倒すのであった。

58ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/17(日) 11:28:05
一方、マグネドンを追った剣達はマグネドンの下へと辿り着き
攻撃をしていく。だが、マグネドンが65mに対してライガーは
15mとさながら、大人と子供といってもよかったが、マグネドンに
パンチやキックで攻撃。そこをユニコーンドリルやレオサークルが
援護攻撃をする。

北斗「ユニコーン、ドリルで攻撃だ!」
銀河「レオ、噛みついてやれ!」
マグネドン「グゥゥゥウ」

北斗や銀河もギアコマンダーを通じて、ユニコーンドリルと
レオサークルに指示をだす。だがマグネドンの磁力攻撃に
苦戦する。

剣「ライガー、電撃パンチ!」

それでもライガーは拳に電撃を纏わせ、マグネドンの顔面に
強烈なパンチを喰らわせる。

マグネドン「ぐぉぉぉおお」
剣「熱(あちっ)!」

顔面を攻撃されたマグネドンは口から火炎を放つ。さらに、
角から怪光線を放った。

剣「来い、ライガーソード!」

剣は盾に収納されたライガーソードを召喚し、剣を抜いて
盾で防御しながら、ライガーソードで攻撃していく。

ユニコーンドリル「ヒヒーン」
レオサークル「ガオーン」

ライガーのピンチにユニコーンドリルとレオサークルも、それぞれ
踏みつけたり、爪で攻撃し攻撃をしてこちらに攻撃が向くようにする。

剣「今だ、ライガースラッシュ連続切り!」
銀河「レオ、お前もマグネドンをバラバラにしてやれ!」

剣はその隙をついて、ライガーソードに力を込めて
マグネドンの体をバラバラに斬っていく。銀河もレオサークルに
タテガミの回転ノコでバラバラにするように指示を出した。

銀河「やったか?」
北斗「いや、待って...」

ライガーの攻撃を受け、バラバラに砕け散ったマグネドン。
だが、地面に転がった尻尾が大蛇のようにしなり、
ゆっくりと動き始めた。

銀河「尻尾が…動いてる!?」

尻尾だけではない。辺りに散らばった破片の全てが、
まるで意思あるもののように動き出し、集まって合体してしまった。

マグネドン「グォォ――!!」

マグネドンが全身に帯びている磁力で破片同士が引き合い、再生したのである。
復活し、大きく咆えたマグネドンはライガーを火炎で攻撃した。

剣「くそっ、奴は不死身かよ!」
銀河「あっ、ガメラだ!」

その時、空の彼方から回転ジェット噴射でガメラが飛来した。
着陸して両手両足を甲羅から出し立ち上がると、
ライガーに味方するようなジェスチャーを送りマグネドンに戦いを挑む。

ガメラ「キャォ――ン!!」

マグネドンの磁気を何とかしなければ子供達が島から帰れない事を、
ガメラは知っているのだ。
マグネドンはガメラに火炎を浴びせるが、
ガメラも火炎で応戦し、炎と炎がぶつかり合って爆発を起こした。

マグネドン「グォォ――!!」
ガメラ「キャォ――ン!!」

猛然と闘牛のように突進して来たマグネドンをガメラは迎え撃つ。
マグネドンの右の前足を掴み、怪力で引きちぎるガメラ。
しかしマグネドンは取れた右足を磁力で吸い寄せ、瞬く間に繋いで再生させてしまった。

マグネドン「グォォ――!!」

全身から強烈な磁気を発するマグネドンに
ガメラは吸い寄せられ、逆さ向きのまま敵の背中に接着されてしまう。
捕らえた獲物を、マグネドンは背中の角からの光線で痺れさせ苦しめる。

ガメラ「キャォ――ン!!」

甲羅に両手両足を引っ込めたガメラは、
逆さの状態でマグネドンに吸着されたまま、
フルパワーのジェット噴射でマグネドンもろとも空に浮き上がった。
そのまま高度をどんどん上げ、マグネドンを大気圏外まで連れて行く。

マグネドン「グォォ――!!」

地球の磁気を帯びて磁力を発揮するマグネドンは、地球上では無敵である。
だが地磁気の届かない宇宙では、マグネドンは磁力を失い、
再生する事もできなくなる。
地球から遠ざかるに連れて、ガメラを吸い付けるマグネドンの磁力が弱まって行く。
やがてガス状の尾を引く、一個の隕石がこちらへ飛んで来るのが見えた。

マグネドン「グォォ――!?」

キック一撃、マグネドンを蹴って振り落としたガメラは
マグネドンをその飛んで来た隕石に衝突させた。
粉々に砕け散ったマグネドンはもはや復元される事もなく、
宇宙を漂う塵となっていずこかへと流れてゆく。
ガメラは旋回し、地球へ帰って行った。

59ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/17(日) 13:03:23
***ブリアン島・キャンプ地***

勉「これは―!」
教授「この島の異常な磁気が消えている!」
秀三「これなら、島の外に連絡できますよ!」

キャンプ場で待機していた勉達は、この島で起きていた異常な磁気
が消えている事に気づき、これならば島の外へと連絡が出来ると
大いに喜ぶ。

***ブリアン島・森林地帯***

一方、ガメラの協力でマグネドンを倒した剣達は大輔達の所へと
戻る。

磁石神父「ま・・・まだ、終わりではないでガウス!」
マグダス「作戦変更!!」
デンジシャクバンキ「サンギョーカクメーイ!」

しぶとく生きていた磁石神父は、巨大化爆弾を起動させて巨大化。
他の怪人達もマグダスはバルバエキスで、ジシャクナゲンゴロウには
倒されたその破片から、命の実が昇天していき、ジャメーバ菌を含んだ
雨によって、そしてデンジシャクバンキは体内のビックリウムエナジーが
活性化して巨大化した。

大輔「あいつら、まだ生きているのかよ!」
京「もう、しつこい!」
タケル「ここは、ジョグレス進化だ!」

巨大化した磁石神父達に対抗するべく、大輔達は2体のデジモンが
一つとなって進化する「ジョグレス進化」を行う。アーマー進化していた
ホークモン達も一気に成熟期へと進化した。

エクスブイモン「エクスブイモン!」
スティングモン「スティングモン!」
エクスブイモン&スティングモン「「ジョグレス進化―パイルドラモン!!」」

エクスブイモンとスティングモンはジョグレス進化によって、
完全体パイルドラモンへと進化した。

アクイラモン「アクイラモン!」
テイルモン「テイルモン!」
アクイラモン&テイルモン「「ジョグレス進化―シルフィーモン!!」」

ホークモンは成熟期のアクイラモンへと通常進化して、テイルモンと
ジョグレス進化を行い、シルフィーモンへと進化する。

エンジェモン「エンジェモン!」
アンキロモン「アンキロモン!」
エンジェモン&アンキロモン「「ジョグレス進化―シャッコウモン!!」」

パタモンはエンジェモンへ、アルマジモンはアンキロモンへと通常進化
して、遮光土器に似たシャッコウモンへとジョグレス進化した。

銀河「すげぇ、まるでユニコーンとレオが輝刃になった時みたいだ!」
剣「よ〜し、もうひとふんばり頑張るぜ!」

デジモン達のジョグレス進化を見て、銀河はユニコーンドリルと
レオサークルが合体した超獣王輝刃みたいだと感想を言う。
剣は先程、マグネドンと戦ったばかりだが、はりきって戦おうとする。

マグダス「もう一度、貴様らの攻撃を封じてやる」
剣「させるか、ライガー電撃パンチ!」

マグダスは再生した杖のダイアルを武器にセットしようとするが、
それよりも早くライガーのライガーソードで、杖を斬り落とす。
そのまま電撃パンチで殴り、ライガースラッシュでトドメをさした。

シャッコウモン「アラミタマ」
デンジシャクバンキ「またまた、勝利を引き付けられなかった〜!」

シャッコウモンは目から必殺の「アラミタマ」を放ち、
デンジシャクバンキを破壊した。

ジシャクナゲンゴロウ「くそ、チョコまかとしやがって!」
シルフィーモン「トップガン!」
ジシャクナゲンゴロウ「ぐわぁぁぁ!」

シルフィーモンはジシャクナゲンゴロウと戦うが、完全体の
シルフィーモンはほぼ人間と同じくらいの身長なので
小さいゆえの素早さに、翻弄されていた。
そこへ破壊力抜群の必殺技「トップガン」をぶつけて倒した。

磁石神父「でりゃぁぁぁあ」
パイルドラモン「デスペラードブラスター!」ズババババ
磁石神父「無念でガウス!」

磁石神父はも持っている杖を叩きつけようとするものの、
パイルドラモンはそれをかわし、腰の後ろに搭載されている
砲身から「デスペラードブラスター」でありったけの銃弾を浴びせて
磁石神父を撃破した。

鵺野「何とか、終わったな。ん?・・・あれは」
刃「煙?もしかしたら、こいつらのアジトがあるかもしれねえ」

鵺野は向こうの方で煙があがっているのを気づく。
刃はそこが、Gショッカーの基地だと思い進化を解いたパートナーを
回収した選ばれし子供達や剣、銀河と北斗と共に煙のある方へと
向かうのであった。

60ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/17(日) 13:04:06
○本宮大輔→子供達を探して、Gショッカーと戦う。
○ブイモン→エクスブイモン、パイルドラモンへと進化して戦う。
○一乗寺賢→子供達を探してGショッカーと戦う。
○ワームモン→スティングモン、パイルドラモンへと進化して戦う。
○井ノ上京→子供達を探してGショッカーと戦う。
○ホークモン→シュリモン、アクイラモン、シルフィーモンへと進化して戦う。
○火田伊織→子供達を探してGショッカーと戦う。
○アルマジモン→ディグモン、アンキロモン、シャッコウモンへと進化して戦う。
○高石タケル→子供達を探してGショッカーと戦う。
○パタモン→→ぺガスモン、エンジェモン、シャッコウモンへと進化して戦う。
○八神ヒカリ→子供達を探してGショッカーと戦う。
○テイルモン→ネフェルティモン、シルフィーモンへと進化して戦う。
○大牙剣→ライガーを召喚して、マグネドンやマグダスと戦う。
○草薙北斗→レオサークルを呼び出して戦う。
○出雲銀河→ユニコーンドリルを呼び出して戦う。
○鉄刃→子供達を探してGショッカーと戦う。
○庄ノ助→マグダスに捕まった大輔達を助ける。
○カゲトラ→マグダスに捕まった大輔達を助ける。
○鵺野鳴介→子供達を探してGショッカーと戦う
○ガメラ→マグネドンを宇宙で倒す。
●磁力怪獣マグネドン→磁石神父達に捕獲されそうになるが、
        逃亡。ライガー、ガメラと戦い、宇宙で倒された。
●磁石神父→マグネドンを捕獲しようとして、パイルドラモンに倒される。
●マグダス→マグネドンを捕獲しようとして、ライガーに倒される。
●ジシャクナゲンゴロウ→マグネドンを捕獲しようとして、シルフィーモンに倒される。
●デンジシャクバンキ→マグネドンを捕獲しようとして、シャッコウモンに倒される。

【今回の新登場】
●磁石神父(五星戦隊ダイレンジャー)
 人間・物体にNの字・Sの字を付ける事で、磁力によってくっつけたり
 離したりできる能力を持つ。「〜でガウス」が口癖。人間態はサングラスの神父

●マグダス(星獣戦隊ギンガマン)
 バットバス魔人部隊の一員。先端に磁石が付いた杖で様々な物体を吸着し、
 磁石のダイヤルを回す事により吸着する物を自由に変更する事が出来る。

●ジシャクナゲンゴロウ(爆竜戦隊アバレンジャー)
 磁石、石楠花、ゲンゴロウを融合させたトリノイド第7号。
 両腕がハンコ状の磁石アームとなっており、押された物は何でも
 磁石にしてしまう。

●デンジシャクバンキ(炎神戦隊ゴーオンジャー)
 害地目の蛮機獣。元々はジシャクバンキだったが、鉄心にコイルを巻いて
 装着して、電流を流す事でパワーアップした。その強大な電磁力で
 鉄骨を引き抜くだけで、高層ビルを簡単に崩壊させる。

61ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/19(火) 09:19:24
***ブリアン島・森林地帯***

行方不明になった子供達を探しに、いくつかのグループに分かれて
行方を探す事になり、大輔達選ばれし子供と大牙剣、銀河と北斗、
そして引率者として鵺野鳴介と鉄刃、お供にカゲトラと庄ノ助を引き連れた
グループは森の奥を進んでいた。

大輔「全然、見つからねぇなぁ?」
剣「おーい、皆どこいったー!」
鳴介「待て、何か気配がする!」

大きな声で、探すものの返事は返ってこない。そこに鵺野は
気配を感じ取り、皆に止まるように指示をだす。
そして、そこよりも下った低い場所には磁力怪獣マグネドンがいた。

鵺野「あれは、磁力怪獣マグネドン!そうか、あいつが異常な磁気を
    出していたのか」
タケル「先生、足下に誰かいますよ!」

マグネドンを見て、鵺野はこれまでの異常な磁気の原因である事に
気づく。そして、タケルがマグネドンの足下に誰かがいる事を気づき、
一同はそこを見る。

磁石神父「く、やはりこのパワー引き留めるのがなかなか難しいでガウス」
デンジシャクバンキ「磁石パワー全開!」
ジシャクナゲンゴロウ「お前達、俺達が引き留めている間にさっさと
       麻酔を打たせて、眠らせろ!」
マグダス「ちょっとでも、気を剃らすと逃げられそうだ!」

マグネドンの足下にいたのは、Gショッカーの中で磁力に関係する
怪人―ゴーマの磁石神父、宇宙海賊バルバンの魔人部隊の一員
マグダス、エヴォリアンのトリノイドであるジシャクナゲンゴロウ、
ガイアーク害地目の蛮機獣の一体デンジシャクバンキが磁石の
反発や吸着を利用して、マグネドンを捕えようとしていた。
それぞれの組織の戦闘員達はマグネドンに強力な麻酔で眠らせようと
するが、思ったよりもマグネドンの磁力が協力でその場で動けないように
するのに必死だった。

剣「あいつらは、Gショッカーの怪人達か!」
賢「あの怪人達、マグネドンを捕えようとしているのか?」
京「でも、あの怪獣を何とかすれば通信機が回復するんじゃないの?」
鵺野「確かにな。だが、Gショッカーの怪人にも相手をするのなら
   一度体制を立て直そう」

Gショッカーの怪人達がマグネドンを捕獲しようとしているのを目撃した
子供達だったが、鵺野は分が悪いと感じたので一度、引き上げようとする。
しかし、大輔が石を蹴ってしまい、音を立ててしまう。

大輔「―しまった!」
磁石神父「誰でガウス!?」
マグダス「あれは、ブレイバースのガキ共か!」
ジシャクナゲンゴロウ「あいつらも、捕まえろ!」

大輔達に気づいた磁石神父達は戦闘員達に捕まえるように
指示を出す。大輔達に向かって、コットポトロ、賊兵ヤートット
バーミア兵、蛮機兵ウガッツが襲いかかる。

刃「仕方がねえ、応戦するぞ!」

刃も刀を引き抜き、大輔達もパートナーのデジモンを幼年期から
成長期へ進化させる。

62ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/19(火) 10:47:03
ブリアン島に向かって出港した『飛鷹Ⅲ』
それからしばらくしたある日。

***飛鷹Ⅲ・ガンバ―チームの部屋***

♪〜♪〜♯←(ヴァイオリンの音)

ブルーガンバ―である鷹介だが、普段は母親によって
あらゆる塾や習い事をされている少年である。
長期間のキャンプ活動なので、母親から勉強と練習できる事は
キャンプ中でもしっかりやっておくように言われていた。
そこで彼は部屋の中で、ヴァイオリンの練習を行う。
だが、彼が練習する理由は単に母親の言いつけというだけでなく
同じ教室に通うガールフレンドの小牧百合香ともっと仲良くなりたい
というものだった。
因みに現在、虎太郎は仁達と混じって、広い客船を探検中。
力哉はこの船にある運動場でトレーニング中である。

鷹介「・・・ふぅ〜。ちょっと、休憩」
シレン「いい、音色だ。だが、若干♭(フラット)な所があるな」
鷹介「あなたは、誰ですか?」
シレン「俺はシレン。ガイストクラッシャーをしている」

部屋に入ってきたのは、ガイストクラッシャーの一人、シレン・クォーツ。
彼は横笛を吹くのが、趣味でよく会話に音楽用語を口にする癖がある。
シレンはたまたまこの部屋の前を通った時に、ヴァイオリンの音がしたので
止まり、部屋に入ってきたのであった。

♪〜♪〜♭〜#←(横笛の音)

鷹介「(上手いなぁ)」
 
シレンは挨拶代りに横笛を披露する。鷹介はシレンの横笛を
聞いて本当に上手だと感じた。

鷹介「音楽について、もっと教えてくれますか?」
シレン「・・・いいだろう」

鷹介は音楽に詳しいシレンに指導をしてもらう事にした。
この後、鷹介は音楽教師の星川レミにも指導してもらうのであった。

一方、別の船内では...。

栄人「すまない。君はもしかして、石田ヤマトの弟か?」
タケル「え、そうだけど...兄さんの知り合い?」
栄人「いや、直接会った事は無い。ただ、俺はしばらくロックバンドを
    やっていてな。その時、君の兄のロックを聞いた事があるんだ」

栄人は船内を歩くタケルを見つけ、「石田ヤマト」の弟なのかと尋ねる。
栄人はロックバンドの活動をしていた時に、ヤマトのロックを聞いたという。

タケル「兄さんの歌を聞いてくれて、ありがとう。僕はタケル」
パタモン「タケルのパートナーのパタモンだよ」
栄人「俺は、栄人だ。よろしく頼む」

ヤマトを通じて、タケルと栄人は仲良くなるのであった。

63凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/08/21(木) 20:36:52
***ブリアン島・東の平原***

モグラング「………」

地中から飛び出した二つの不気味な目が、
密かにキャンプ場の様子を窺っていた。
視力の不自由なモグラングがゾル大佐から与えられた、
周囲360度を見渡すエレクトロアイである。

モグラング「ブレイバーズが子供達を集めて、
 この島で合宿を行なっていたとは…。
 だが、ほとんどはまるで非力なガキばかり。これは使えるぞ…」

地中から目だけを出して地上の様子を窺っていたモグラングだったが、
突如、飛んで来た手裏剣がモグラングのエレクトロアイに命中した。

モグラング「ぐおっ! 何奴!?」
はるか「出て来なさい、曲者!」

教師で瑠美乃流忍者の高木はるかが、
モグラングの気配を悟って攻撃したのである。
地上に姿を現したモグラングは怒ってはるかに襲いかかる。

モグラング「おのれ〜。許さんぞ女め〜」
はるか「くっ…!」

続けざまに投げられた手裏剣もモグラングのボディには効かない。
その時、側面からの銃撃がモグラングを殴りつけた。
振り向くと、そこには仮面ライダーイクサが
イクサカリバー・ガンモードを構えて立っていた。

イクサ「ショッカーの改造人間、その命、神に返しなさい!」
はるか「名護さん!」
モグラング「貴様は、仮面ライダーイクサか!」
イクサ「喰らいなさい!」

激しい銃弾の雨をモグラングに浴びせるイクサ。
モグラングは地底に潜り、姿を隠した。

モグラング「こっちだ!」
イクサ「くっ!」

背後の地面から顔を出したモグラングにイクサは射撃するが、
モグラングはすぐに地中に隠れて弾を避けてしまう。
あちこちから顔を出しては隠れ、出しては隠れの繰り返してイクサを翻弄するモグラング。

イクサ「まるでモグラ叩きか…。
 このままでは駄目だ。精神集中しなさい」

イクサは自分にそう言い聞かせ、目を閉じて精神を統一した。
仁王立ちになったままナックルフエッスルをイクサベルトにリードし、
拳のイクサナックルにエネルギーを集める。

――イクサナックル・ライズアップ!!

イクサ「そこだ!」

必殺一閃、地面に向けて拳を突き立てるイクサ。
ブロウクン・ファングの一撃が、顔を出しかけたモグラングを直撃した。

モグラング「ぬおおっ〜!!
 おのれライダー! この借りは必ず返すぞ!!」

ダメージを負ったモグラングは土に潜って逃走した。
名護啓介はそれを見届けて変身を解除する。

名護「この島にGショッカーが…。
 これは厄介な事になったようだ」
はるか「このキャンプの存在が彼らに知られたという事は…。
 今後、攻撃をかけて来る可能性もありますね」
名護「怪獣、怪人が跋扈する地獄変…。
 名護啓介はここにいる。どこからでもかかって来なさい!」

64ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/08/23(土) 11:46:38
〜航海6日目・合宿1日目〜

航海6日目にして、ようやくブリアン島へと到着した飛鷹Ⅲ。
仮設の桟橋に接岸し、子供たちが一斉に島へと降り立つ。

仁「イヤッホー!」
大輔「南国の島だぁー!」
学「コラみんな! 慌てず順番に降りるんだぞ!」

桟橋の先で子供たち一行を出迎えたのは、
アロハシャツを着たズングリムックリ体型の少年と、
全員がタマネギ風の髪型で、同じ形の眼鏡をかけ、菱形の口をしている
お付きの人と思しき複数の人間たちだった。

皆本「ご無沙汰しております、パタリロ殿下」
パタリロ「皆本か、久しぶりだな。不二子ちゃんは元気にしてるか?」
薫「皆本、この子だれ?」
皆本「マリネラ国王、パタリロ・ド・マリネール8世陛下だ。
 今回の合宿では名誉幹事をお引き受けいただいている」
紫穂「ふ〜ん…」
タマネギA「皆本さん、この島には我々が先乗りしていましたが、
 今現在の時点まで何の問題もありませんでした」
皆本「ありがとうございます」
パタリロ「ではゆっくりしていってくれたまえ。
 僕らはこの辺で…」

パタリロがお付きの武官であるタマネギ部隊を引き連れて、
その場から悠々と離れようとした時、たまたま近くで荷物を運搬中だった
千鳥かなめがそれを見つけて見咎める。

かなめ「君、ちょっと待ちなさいよ!」
パタリロ「…………」(←無視している)
かなめ「そこの潰れ肉まん君!」
パタリロ「…………」(←無視している)
かなめ「そこの脂肪ロース君!」
パタリロ「…………」(←無視している)
かなめ「そこのジャ●ーズアイドルみたいな美少年!」
パタリロ「何か?」
かなめ「……(コイツはっ…!!)(怒」

パタリロの態度に内心ブチ切れるかなめだったが、
そこは必死に冷静さを保って大人らしくパタリロに注意する。

かなめ「何か?…じゃないわよ! 君もこの合宿の参加者なんでしょ。
 他の子供たちと同じように荷物を運んだり準備を手伝ったりしなきゃ
 ダメじゃない!」
パタリロ「ハァ? 何を言う。僕は国王だぞ!
 なんで貧しい一般庶民どもと同じ作業をせにゃならんのだ?」
皆本「ああ…千鳥さん、この御方は別にいいんです」
かなめ「いいえ! 国王だか何だか知りませんけど、
 合宿に参加する以上は他の子供たちとも平等に扱うべきです!」
葵「かなめはんの言う通りや! 名誉幹事だとしても
 ウチらと同じ子供なら特別扱いすべきやない!」

葵たちまでかなめの意見に同調し始める。

パタリロ「ふん…バカバカしい。僕らはこれにて失礼する!」

かなめたちの忠告を無視して立ち去ろうとするパタリロ。
その向かう先には、いつの間にか超豪華なペンションのような建物が
おっ建てられていた。どうやらこの潰れあんまんは、他の子供たちが
懸命に汗水垂らしてテントを設営しているのを尻目に、自分たちだけ
贅沢なリゾート生活を味わうつもりらしい。

ついに、かなめの堪忍袋の緒が切れた…。

かなめ「宗介、やっちゃって…」
宗介「了解した、千鳥!」

相良宗介はどこからか口径66mmの対戦車ロケット砲M72 LAWを取り出し、
数十メートル先に見える超豪華ペンションめがけて発射した。
あっという間にペンションは木っ端微塵に…。

パタリロ「な、なにぃぃっっ!!!!!」
皆本「うわああっ!! な…なんてことをぉぉ!!
 これで日本とマリネラの外交問題にでも発展したら!?」

茫然自失となるパタリロと皆本。

宗介「安心しろ皆本二尉。責任は全てミスリルで持つ。
 貴方個人や日本政府に迷惑はかけない」
タマネギB「大丈夫ですよ皆本さん。そもそも今回の合宿に
 殿下を参加させたのは、常日頃の殿下の自堕落な生活を
 心配されたエトランジュ様のご意向なんです」
皆本「エトランジュ様というと、確かパタリロ殿下のご生母で、
 マリネラ王国の現皇太后の…?」
タマネギC「殿下にはきっといい薬ですよ」

こうして合宿の波乱の一日目は幕を開けた。


○皆本光一→ブリアン島に上陸。
○明石薫→ブリアン島に上陸。
○野上葵→ブリアン島に上陸。
○三宮紫穂→ブリアン島に上陸。
○パタリロ・ド・マリネール8世→ブリアン島合宿の名誉幹事を引き受けていた。千鳥かなめと口論する。
○タマネギ部隊→パタリロに付き従って、ブリアン島に先駆けで上陸していた。
○千鳥かなめ→ブリアン島に上陸。パタリロと口論する。
○相良宗介→ブリアン島に上陸。かなめの指示で、パタリロのペンションを破壊。

65ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/25(月) 10:20:12
〜旅行日程・3日目〜

***『飛鷹Ⅲ』・甲板***

ブリアン島を目指して、横浜港を発ってから3日目。
甲板の上を2mもある大男が、水平線の先を見つめていた。

鈴雄「あっ、アレクセイさん!探しましたよ」
イスカンダル「おお、鈴雄か。すまんすまん、ついこの『オケアノス』を
    見たくてなぁ」

水平線を見ていたのは、現在はコスモス荘にて保護されている
征服王イスカンダルだった。
銀河連邦警察代表で、小鈴と瑠璃がキャンプに参加する事になり
鈴雄が保護者になったのだが、イスカンダルが自分も参加したいと
強引についてきたのである。当初は、いざこざがあったものの
イスカンダルは遠征をしていたので、野営の知識もあり、
またかの有名なアリストテレスに家庭教師をしてもらっていたので、
頭も良く教師役(主に地理と歴史)をしてもらう事にしたのであった。
因みにアレクセイというのは、聖杯戦争時に正体を隠すべく使用していた
偽名である。

鈴雄「オケアノス?」
イスカンダル「うむ。オケアノスというのはだな、世界の果てにあるという
   大きな海のことでな。かつて余はオケアノスを夢見て、ひたすら東へと
   遠征したのだ」

オケアノスとは、「世界の果て」という意味の言葉である。
遠い昔、世界の果てを見たいという思いから各地を征服しながら
駆け抜けたあの頃に太平洋を見ながら思いを馳せていた。

イスカンダル「それにしても、この船は何ともデカイのぉ。海に出てから
        3日も経つが、まだまだ探検のしがいがあるわい!がっはっは」
鈴雄「だからって、あんまりうろちょろしないでくださいよ...」

イスカンダルは『飛鷹Ⅲ』を見ながら、大声で笑う一方、鈴雄は
イスカンダルが船の中をあちこち歩き回るので、少し振り回されていた。
船内に戻ると、子供の声が聞こえてきた。

仁「行け、ピカ○ュウ!」
拳一「とらせるかよ!ラ○チュウ」
鈴雄「・・・ゲームをしているのか」

覗いてみると、地球防衛組の仁とザウラザーズの拳一が
捕まえたモンスター戦わせる人気の携帯ゲームをテレビに
繋いでゲームをしていた。仁と拳一の周りには複数の子供達が応援していた。

イスカンダル「ほう...最近はそういうゲームが流行っているのか?」
仁「あ、この前助けてくれた牛のおっさん!」
マリア「失礼よ、仁!」

この前、邪悪獣が出現した時イスカンダルに助けられたが、名前が
分からなかったので仁は、空飛ぶ牛に乗っていたから牛のおっさんと
呼ぶが、マリアが失礼だと注意する。

イスカンダル「わっはっはっは、よいよい。余の名はイスカンダル。
  まぁ、言いにくいのであればアレクセイ...もしくはライダーとでも
  呼んでくれ」
浩美「(ライダー?)」

イスカンダルは細かい事を気にしないので、笑ってそれを許し
自己紹介をするが、ライダーという言葉に立花浩美は疑問に思った。

イスカンダル「どれ、余にも少しやらせてもらえぬか?」
吼児「じゃあ、僕のを貸します」

そのままイスカンダルは、吼児にソフトを貸してもらい
子供達に混じってゲームをするのであった。

66ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/25(月) 11:08:43

両津「う〜む、見事に迷ってしまった。わしの部屋は何処だ?」

さて、一方スタッフとして参加した警察官の両津勘吉は
自分の部屋に行こうとするが、この広い客船に迷ってしまっていた。

ワーワー

両津「ん?こっちから声がするなぁ」

両津が声のする方を行くと、イスカンダルと子供達が
ゲームで盛り上がっていた。

両津「ほぅ〜、○ケモンか。それにしても、あのデカイおっさん
    強いなぁ」
イスカンダル「わっはっは、余は誰の挑戦でも受けるぞ!」

コツを掴んだイスカンダルはすぐさま、連勝して大きく高笑いをする。

両津「よ〜し、次はわしが相手だ!」
イスカンダル「よし、来い!」

両津は自分が持ってきたゲームを繋げて対戦を始める。

***10分後***

両津「よっしゃ〜、わしの勝ちだ!」
あきら「すげ〜、イスカンダルさんを倒したよ」
ヨッパー「やっぱ、両さんはゲーム上手だなぁ」

10分後、対戦の結果両津が勝利。観戦していたあきらとヨッパーは
両津のゲームの腕前に感心する。

イスカンダル「ぐぬぬ・・・不覚。次のゲームで勝負だ!」
両津「面白い。よ〜し受けて立つ!」

それから、イスカンダルと両津はレーシングや格闘、パズルと
あらゆるゲームで対戦し続け、白熱の勝負をしていった。
その結果...

イスカンダル「いや〜、貴様のゲームの腕前天晴だ!」
両津「イスカンダルこそ、ゲーム上手いなぁ。がっはっは!」

お互いゲームを通じて、意気投合して酒盛りをする仲となるのであった。

67ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/25(月) 11:50:10
それから、ブリアン島までの間様々な事が起きた。

仁「行っけー、タイガーシュート!」
拳一「止めるぞ。ボン、チョビ!」
ボン&チョビ「「応」」

地球防衛組とザウラーズの間で、船の中にある運動場を使い
サッカー勝負をしたり・・・

鵺野「・・・と古い廊下を歩いていたA君達だったが一人・・・
   また一人といなくなり、最後にはA君だけになってしまった」
延珠「ゴク」
虎太郎「ゴク」
鵺野「一人になってしまったA君が、誰もいない教室に入って
   振り向くと、そこには鬼の様な形相をした女の幽霊が!!」
紫穂&勇太「「きゃぁぁぁあああ」」バタ
薫「紫穂!」
葵「うわぁぁ、紫穂と勇太君が倒れた!」

鵺野が子供達を集めて、怪談を話したら幽霊が苦手な紫穂や
勇太が悲鳴を上げて倒れたり...

瑠璃「はぁ〜、全然粘土人形が上手くならない!」
鈴雄「大丈夫、まだまだ上手くなれるよ」
イスカンダル「うむ、なかなか個性的ではないか」
両津「ん?粘土を造っているのか。・・・どれ貸してみろ」
鈴雄「・・・上手い!」
イスカンダル「ほう・・・これは甲冑の騎士か?」
両津「ほれ、やるよ」
瑠璃「・・・あ、ありがとう・・・ございます(照」

粘土の練習をしていた瑠璃だったが、上手くならず落ち込んでいると
両津が甲冑の姿をした騎士を粘土で造ってプレゼントをしたり...

鈴雄「一体・・・何をやったんですか!」
イスカンダル「いや〜、両津とこの鵺野とで酒を飲んでいたら、
         ついノリでコヤツの鬼と勝負をしてなあ」
覇鬼「こいつの牛の戦車を潰してやったウガ」
鵺野「・・・酔ってしまい、覇鬼の好きにさせてしまいすまなかった。
    面目ない」
両津「ぐぉぉぉ」

酒盛りをしていたイスカンダルと両津、そして鵺野だったが
酒に潰れて鵺野が寝ている時に覇鬼がイスカンダル達と飲み続け
ノリで勝負する事になり、イスカンダルの宝具「神威の車輪
<ゴルディアス・ホイール>」を覇鬼にぶつけた結果、こなごなに
砕けてしまった。その惨状に鈴雄は呆れ、鵺野は反省。イスカンダルは
気にせず、両津はイビキを欠いていた...

そんな事が起きながら、一同はブリアン島へと辿り着くのであった。

68ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/25(月) 12:02:23
○桜咲鈴雄→イスカンダルに船の中で振り回される。
○梅木瑠璃→粘土人形の練習をしている時に、両津から粘土人形を貰う。
○イスカンダル→ゲームを通じて、両津と仲良くなる。酒盛りで覇鬼に「神威の車輪」をこなごなにされる。
○両津勘吉→ゲームを通じてイスカンダルと仲良くなる。瑠璃に粘土人形を贈る。
○日向仁→ゲームをしたり、サッカーをしたりする。
○丸山吼児→イスカンダルにゲームソフトを渡す。
○峯崎拳一→ゲームをしたり、サッカーをしたりする。
○鵺野鳴介→子供達に怪談を話す。酒に酔って眠ってしまい覇鬼を止められなかった。
○覇鬼→イスカンダルとの酒盛りで、「神威の車輪」をこなごなにした。
○友永勇太→鵺野の怪談を聞いて、倒れる。
○三宮紫穂→鵺野の怪談を聞いて、倒れる。

69ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/27(水) 10:01:39
>>67の展開を勝手ながら、変更します。

イスカンダルと両津がゲームを通じて、仲良くなったその夜。
子供達は食事を終えて、それぞれの時間を過ごしていた。

レッカ「はぁ〜、今日も美味かった!」
ハヤト「食べ過ぎじゃないのか、レッカ?」
クラマ「レッカの大食いは、いつものことだっつーの」

食事を終えたガイストクラッシャーチームは、子供達が
集まっている広間へとやってくる。

延珠「どうじゃ、妾達のコスチュームかわいいじゃろう?」
蓮太郎「お前ら、またその衣装持ってきたのかよ...」
刃「なあ、『天誅ガールズ』ってなんだ?」
さやか「今人気のアニメの事よ」

広間では、延珠とティナが自分達の好きなアニメ番組『天誅ガールズ』の
コスプレ姿を他の子供達に披露していた。『天誅ガールズ』を知らない刃
だが、さやかが教える。

飛鳥「可愛い!」
イサミ「延珠ちゃんも、ティナちゃんも、とっても似合っているよ」
ティナ「ありがとうございます...(照」

延珠とティナのコスプレ姿を飛鳥やイサミはかわいいと褒め
ティナは照れて顔を赤くする。

ケイ「あ、そういえば『天誅ガールズ』って確か、兄ちゃんも見ているアニメだ!」
イサミ&ソウシ「「え?」」
トシ「ば、馬鹿、ケイ!!そんな事ねえだろ!」

自分もしんせん組の一員だからと、キャンプについてきたトシの弟であるケイが
実はトシも『天誅ガールズ』を見ている事をばらしてしまう。

延珠「トシも、見ているのか!?」
トシ「え、いや...!?」
一同「じ〜」
トシ「うぅ・・・あっ、仁、今度サッカーしねえか?」
ソウシ「あっ、逃げた」

眼をキラキラしながら延珠はトシに質問して、イサミ達もじっと
トシを見つめ、恥ずかしくなったトシは誤魔化して逃げた。

駆「いっけー、川尻!」
れい子「負けないで、アントニオ稲木様!」

一方、テレビで放送されているプロレス試合を応援する
アルカディアの轟駆と地球防衛組の池田れい子はお互い、
プロレスファンで、それぞれの応援する選手が戦っているので、
白熱しながら応援していた。

駆「勝つのは、川尻だ!」
れい子「いいえ、アントニオ稲木様よ!」
荘太「まあまあ」

どっちが勝つかで、駆とれい子が口論しそうになるが
荘太がなだめた。

マリア「皆、鵺野先生が集まるように言ってきたわ」
エリー「ブリーフィングルームに来てちょうだい」
仁「何だ?」
拳一「さあ」

そこへマリアとエリカが現れ、鵺野が皆を集めるように
指示して来た事を話す。

〜『飛鷹Ⅲ』・ブリーフィングルーム〜

鵺野「えー、諸君達は今後、妖怪や悪霊といった怪奇現象にも
    立ち向かう事態になるかもしれない。そこで、この航海も
    3日目という事で、いきなりで済まないが・・・怪談を行う!」
子供達一同「え〜〜〜〜」
雲雀「うう、怪談は怖いなあ」
柳生「大丈夫だ。俺が側にいる」
ヤンチャー「星史、ビビるなよ」
星史「お前こそ」

ブリーフィングルームに集められた子供達に、鵺野は怪談を行うと
言ってきた。それぞれ怖がったり、茶化したりする。そして...。

鵺野「・・・と古い廊下を歩いていたA君達だったが一人・・・
   また一人といなくなり、最後にはA君だけになってしまった」
延珠「ゴク」
虎太郎「ゴク」
鵺野「一人になってしまったA君が、誰もいない教室に入って
   振り向くと、そこには鬼の様な形相をした女の幽霊が!!」
紫穂&勇太「「きゃぁぁぁあああ」」バタ
薫「紫穂!」
葵「うわぁぁ、紫穂と勇太君が倒れた!」

鵺野が子供達を集めて、怪談を話したら幽霊が苦手な紫穂や
勇太が悲鳴を上げて倒れたりしてパニックとなるのであった。

70ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/27(水) 11:21:44
〜旅行日程3日目・深夜〜

鵺野「はぁ〜、あんなにもパニックになるとは思わなんだ」
覇鬼「ウガウガ、なかなか楽しかったウガ」
鵺野「お前なぁ・・・ん?」

深夜、甲板を歩く鵺野は先程の怪談大会のパニックに疲れ
肩を落とす。一方、覇鬼は楽しかったと大笑いする。
その時、鵺野は甲板から声が聞こえてきたのでそちらへと歩を進める。

両津「わっはっは、その時わしの部長がな...」
イスカンダル「ほう、そのお前さんの部長というのはなかなか面白い人物だな」

そこにいたのは、あれからずっと酒盛りをしていた両津とイスカンダルだった。

鵺野「両津さん、えっと・・・アレクセイさん何をしているんですか!?」
両津「何って、わしらは酒盛りをしているだけだが?」
イスカンダル「うむ、酒こそ語り合いに必要不可欠な事だ」
鵺野「はあ・・・(汗」
覇鬼「酒なら、俺にも飲ませるウガ」

すっかり出来上がっている両津とイスカンダルに鵺野は少し困惑。
鬼である覇鬼は酒というフレーズに自分も飲ませろと現れる。

両津「おう、飲め飲め」
イスカンダル「酒の前に、人も鬼も関係は無し!」
覇鬼「ウガウガ、全くだウガ」
鵺野「はぁ〜(そういえば、このアレクセイって人、妖力?・・・いや、
    どちらかといえば魔力か。あの冬木市で行われた魔術儀式
    聖杯戦争で召喚されたサーヴァントが受肉した英霊だと聞いたが
    なかなか豪快な人だな。・・・だからこその英霊か?)」

覇鬼も加わり、なし崩し的に鵺野も参加する事になる。
鵺野は貰った資料からイスカンダルの素性を知った。
また霊能力者なので、魔術とされる知識にも明るく
聖杯戦争についても知っていた。イスカンダルの豪快さに
これが英霊と呼ばれる存在なのかと感じる。

イスカンダル「さあさあ、お前さんもどんどん飲め」
両津「おう、まだ酒はあるぞ!」
覇鬼「ウガガガ」
鵺野「(いかん・・・酔い潰れそうだ)」

さすがの鵺野もトップクラスの酒豪に囲まれ、酒を飲まされ続け
酔い潰れてしまう。

〜旅行日程4日目・朝〜

鈴雄「一体・・・何をやったんですか!」
イスカンダル「いや〜、両津とこの鵺野とで酒を飲んでいたら、
         ついノリでコヤツの鬼と勝負をしてなあ」
覇鬼「こいつの牛の戦車を潰してやったウガ」
鵺野「・・・酔ってしまい、眠っている間に覇鬼の好きにさせて
    しまいすまなかった。面目ない」
両津「ぐぉぉぉ」

酒盛りをしていたイスカンダルと両津、そして鵺野だったが
酒に潰れて鵺野が寝ている時に覇鬼がイスカンダル達と飲み続け
ノリで勝負する事になり、イスカンダルの宝具「神威の車輪
<ゴルディアス・ホイール>」を覇鬼にぶつけた結果、こなごなに
砕けてしまった。その惨状に鈴雄は呆れ、鵺野は反省。イスカンダルは
気にせず、両津はイビキを欠いていた...

数美「皆は、大人になっても絶対にお酒でこういう事が無いようにね」
子供達一同「は〜い」

様子を見に来た子供達に星川数美は酒を飲みすぎない
ように注意するのであった...お酒は程々に。

71ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/27(水) 11:41:57
○桜咲鈴雄→イスカンダルに船の中で振り回される。
○イスカンダル→ゲームを通じて、両津と仲良くなる。酒盛りで覇鬼に「神威の車輪」をこなごなにされる。
○両津勘吉→ゲームを通じてイスカンダルと仲良くなり、酒盛りをする。
○日向仁→ゲームで拳一と対戦する。
○丸山吼児→イスカンダルにゲームソフトを渡す。
○池田れい子→テレビのプロレスの試合を応援する。
○白鳥マリア→エリーと一緒に、子供達をブリーフィングルームに集める。
○峯崎拳一→ゲームで、仁と対戦する。
○光住エリカ→マリアと一緒に、子供達をブリーフィングルームに集める。
○鵺野鳴介→子供達に怪談を話す。酒に酔って眠ってしまい覇鬼を止められなかった。
○覇鬼→イスカンダルとの酒盛りで、「神威の車輪」をこなごなにした。
○藍原延珠→ティナと『天誅ガールズ』のコスプレ姿を披露する。
○ティナ・スプラウト→延珠と『天誅ガールズ』のコスプレ姿を披露する。
○鉄刃→さやかに『天誅ガールズ』の事を聞く。
○峰さやか→刃に『天誅ガールズ』を教える。
○花丘イサミ→延珠達のコスプレ姿を褒める。
○月影トシ→『天誅ガールズ』を見ている事がバレて、誤魔化して逃げる。
○月影ケイ→兄のトシが『天誅ガールズ』を見ている事をばらす。
○飛鳥→延珠達のコスプレ姿を褒める。
○轟駆→テレビのプロレスの試合を応援する。
○軍司壮太→駆とれい子が喧嘩になりそうになるので、なだめる。
○友永勇太→鵺野の怪談を聞いて、倒れる。
○三宮紫穂→鵺野の怪談を聞いて、倒れる。
○星川数美→子供達にお酒について、注意を話す。

【今回の新登場】
○峯崎拳一(熱血最強ゴウザウラー)
 マッハプテラやゴウザウラー及びキングゴウザウラーのメインパイロットであるザウラーズ
 の一員。スポーツ用品店の息子で、明るくお調子者だがその内に熱い心を秘めている。
 特技はスケボーで、プリンが好物。勉強が苦手。一時期、機械化されてしまうが、
 無事に元の体に戻る。

○立花浩美(熱血最強ゴウザウラー)
 ランドステゴのパイロット及びゴウザウラーのサブパイロットである拳一の親友。
 やや気弱な性格だったが、勇気を振り絞って戦場に赴くまでに成長した。
 外科医である母親と二人暮らしで家事や料理をこなしている。
 将来、漫画家を目指している。

○光主エリカ(熱血最強ゴウザウラー)
 6年2組の副委員長であり、ザウラーズの司令官を務める。
 あだ名は「エリー」。ランドステゴの情報分析担当でもある。
 目立ちたがりで、将来アイドルを夢見ている。

○池田れい子(絶対無敵ライジンオー)
 出席番号10番。主にライジンオーの通信担当で、プロレス好き。
 ジャイアントいのばばと、アントニオ稲木を崇拝している。背が低いのを
 気にしている。実家は「陽昇石油」というガソリンスタンド。

○月影ケイ(飛べ!イサミ)
 トシの幼い弟。好奇心旺盛な幼稚園児で、ご先祖の残したからくり
 三輪車で移動する。兄同様「ガンバマン」のファン。

72ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/27(水) 12:38:02
〜旅行日程4日目〜

朝のちょっとした騒ぎからしばらくして、『飛鷹Ⅲ』の中にある
運動場では、地球防衛組を中心としたチームとザウラーズを中心とした
チームによるサッカーの試合が行われた。

健「試合開始」ピッ
仁「行くぜ、あきら、ヨッパー!」
あきら「任せろ!」
ヨッパー「負けないぜ!」
拳一「止めるぞ。ボン、チョビ!」
ボン&チョビ「「応」」

始めに仁、あきら、ヨッパーが拳一、ボン、チョビがぶつかる。

仁「星史、パス!」
星史「OK!くらえ、タイガーシュート!」
ヤンチャー「させるか、止めるぜ」

地球防衛組のチームの一員である星史は、仁からボールを受け取り、
某サッカー漫画の必殺シュートを打ち込むが、ザウラーズのチームの
一員となったヤンチャー王子がそれを阻む。

大輔「賢、この試合は防衛組チームが勝つぜ!」
賢「悪いけど、ザウラーズチームが勝利するよ!」
ミノモン「がんばれ〜、賢ちゃん」
チビモン「負けるな、大輔!」

試合展開が進み、サッカーが得意な大輔と賢も敵味方に分かれて
試合する中、ミノモンやチビモンはそれぞれのパートナーを応援する。

レッカ「うぉぉぉ、爆盛りシュートだ!」
ハヤト「ゴールデンに止める!」

レッカはシュートを決めるが、ハヤトはゴールキーパーとして、
全力でゴールを守っていた。

トシ「痛ぇー!」
ソウシ「大丈夫か、トシ!」

ボールを追いかけるトシだが、足を滑らせてこけてしまう。

エリ「大丈夫?今、治療するからね」
トシ「あ、ありがとうございます。エリ先生」

医療スタッフとしてキャンプに参加したスカイック族の護星天使
エリはトシの足に絆創膏を貼るのであった。

〜小鈴・瑠璃の部屋〜

さて、サッカーで盛り上がる中、小鈴と瑠璃が泊まっている部屋では、
瑠璃がゴーレムの出来栄えを向上させるべく、粘土人形の練習を
行っていた。

瑠璃「はぁ〜、全然粘土人形が上手くならない!」
鈴雄「大丈夫、まだまだ上手くなれるよ」
イスカンダル「うむ、なかなか個性的ではないか」
両津「ん?粘土を造っているのか。・・・どれ貸してみろ」
鈴雄「・・・上手い!」
イスカンダル「ほう・・・これは甲冑の騎士か?」
両津「ほれ、やるよ」
瑠璃「・・・あ、ありがとう・・・ございます(照」

粘土の練習をしていた瑠璃だったが、上手くならず落ち込んでいると
両津が甲冑の姿をした騎士を粘土で造ってプレゼントをしたり...

73ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/08/28(木) 21:01:57
〜ブリアン島上陸初日〜

相良宗介に自分が泊まる予定だった超豪華ペンションを
木っ端微塵に吹き飛ばされてしまったパタリロだったが、
なんだかんだとぶつくさ文句を言いつつも、意外にも
他の子供たちとも仲良くしながらせっせとテント設置作業に励んでいた。

かなめ「へぇ〜。すぐに音を上げると思ってたのに、
 なかなかやるじゃない」

作業を手伝いながらパタリロの様子を伺っていた
千鳥かなめが感心していると、タマネギ部隊の数人が
話しかけてきた。

タマネギA「ああ見えて殿下はなかなかタフですよ。
 僅か10歳でご父君を亡くされ、その小さい両肩に
 国家と国民の将来がのしかかっておいでなのですから」
かなめ「そっか…。あの子も小さいながらに苦労してるんだ」
タマネギB「並みの苦労ではありませんよ。
 内乱が勃発した某独裁国家から銃弾の飛び交う中、
 戦闘機を一機失敬して脱出を敢行されたこともありましたし」
タマネギC「数万光年彼方の銀河宇宙を放浪して、
 奴隷商人に捕獲されて売り飛ばされそうに
 なったこともあったよな」
かなめ「………す、すごい苦労してたのね(汗」

74ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/29(金) 10:26:39
皆がサッカーをする一方、他のスポーツをする子供達もいた。

虎太郎「そぉれぇい!」
力哉「てえりゃああ!」カキーン
飛鳥「打たれた!」

ガンバ―チームを中心に簡単な野球を行い、虎太郎が
ボールを投げ、力哉がバットで打ち返した。

バシュ

天界「採った!」
鷹介「すごい!」
虎太郎「ナイスだぜ、天界!」
力哉「あのキャッチ力...守備としてうちのチームに入ってくれないかな」

天界は力哉が打ったボールを、その身体能力で見事キャッチする。
力哉は天界のキャッチを見て、自身の所属する草野球チームに入ってくれないかと
思うのであった。

刃「よ〜し、素振り50回!」
伊織「1、2、3...」
斑鳩「・・・では、こちらは切り返しを行います。しのぶさんも
    イサミさんも構えて下さい」
しのぶ「はい」
イサミ「はい」

一方では、刃と斑鳩が剣の稽古をつけていた。
伊織は竹刀の素振りを行い、朝岡しのぶや花丘イサミは
打ち返しを行う。

蓮太郎「・・・(あの斑鳩って人、木更さんとどっちが強いだろうなぁ)」
延珠「むぅ〜、蓮太郎他の女に見惚れるでない!」
ティナ「お兄さん...」
蓮太郎「馬鹿、そんなじゃねえよ!」

蓮太郎は遠くから斑鳩を見て、自分の上司である木更と彼女が
とちらが強いのかと考えるが、そこを延珠とティナがヤキモチを焼く。

蒼摩「ぜりゃぁぁぁ!」
龍峰「たぁぁぁぁ!」
ハチロー「うわぁ〜」
ナミダ「かっこい〜!」

少し離れた場所では、このキャンプに参加する聖闘士の
栄人、蒼摩、龍峰、ユナがトレーニングをしていた。
因みに光牙、エデンは現在旅に出ているので連絡がつかず
不在である。
その光景を大空魔竜の隊員であるハチローやコスモクラッシャー隊
の特別隊員である明石ナミダ等の子供達がカッコいいと感じる。

ケンタ「頑張ったら、聖闘士になれるかな?」
ユナ「そうねぇ。聖闘士になるにはまずは小宇宙(コスモ)を感じないと...」
護「小宇宙?」

天野平和レスキュー隊の天野ケンタは、自分も聖闘士になれないかと
思うが、ユナは聖闘士に必要な小宇宙を説明する。そこをGGG特別隊員
である天海護が聞き返した。

75ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/29(金) 11:05:48

蒼摩「ふぅ〜、いい汗かいたぜ」
龍峰「ここに光牙君達がいない分、聖闘士代表として
    僕らが頑張らないとね」

トレーニングをしていた蒼摩と龍峰は、一息ついて
汗をタオルで拭った。

きらら「蒼摩さんも、龍峰君もカッコいいわね」
クッキー「栄人君もクールでカッコいいわよ」
ポテト「うんうん」

同じくトレーニングを見ていた地球防衛組の女子メンバーも、
その姿にカッコいいと感じ、見惚れていた。

ひろし「クッキー...」
仁「あぶない、ひろし!」
ひろし「え...」バァーン

蒼摩達に見惚れるクッキーこと栗木容子を見ていた地球防衛組の
委員長である高森ひろしは、クッキーに思いをよせているので
よそ見をしていると仁の蹴ったサッカーボールが顔面にぶつかって
しまうのであった。

蒼摩「ありゃりゃ・・・お?お前もこっち来て一緒にトレーニングをしないか?」
イズナ「・・・ふん」
蒼摩「行っちまいやがった...」

ひろしが顔面にボールが当たってしまった所を見ていた蒼摩は
同じく見ていた髪が逆立っている少年―ガイストクラッシャーの
一人、黒曜イズナに声を掛けるが、一匹狼な所があるイズナは
そっぽ向いてトレーニング場を出て行ってしまった。

76ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/29(金) 11:59:43
>>22の後

どうにかレッドキングは去ったが、エビラに船を壊された一同。
アトムは海の彼方へ吹っ飛ばされ、剣を始め何人かは大した事は
無いが負傷してしまう。そして学達はこれからについて話し合いが行われる。

鈴雄「アレクセイさん、あなたの戦車なら救援を呼びに行けたりは出来ませんか?」
イスカンダル「そうしたいのはやまやまだが、今余の戦車は粉々だからのう。
   魔力さえ回復すれば修復できるのだが、そこまで回復しておらん」
仁「じゃあ、いつかの時にやったあのたっくさんの兵隊さんも出せないのか?」
イスカンダル「あれは、余の切り札。発動するまでの魔力も回復が必要だ」
吼児「そんな...」

鈴雄はイスカンダルの宝具なら、この状況を打開出来るのではないかと聞くが
この前の酒盛りで『神威の戦車』は粉々になり、切り札である『王の軍勢
<アイオニオン・ヘタイロイ>』も発動するまでの魔力が回復していなかったので
状況を打開出来ないと話す。

勉「通信機も、この島の特殊な磁気で使用が出来ません」
尊子「通信機の修理が必要ね」

地球防衛組とザウラーズの頭脳である小島勉と小島尊子は
通信機の修理を行う事を決める。

結花「私達、日本に帰られるのかな?」
春枝「あのアトムも怪獣には勝てなかったし...」
金太「安心しろ、ユカ。俺が絶対、日本に帰らせてやる!」

ザウラーズの山本春枝や水原結花は不安な表情を見せるが、
白金太郎(あだ名は金太)が励ます。

学「皆、希望を捨てちゃいけない。かならず全員生き延びて、日本へ帰ろう」
健「もしかしたら、他のブレイバーズ達が助けに来るかもしれない」
文矢「そうだ。それにファイブロボは呼べなかったけど、こっちには
    凄腕の忍者に霊能力者、ガイストクラッシャーに聖闘士も
    いるんだ。きっと帰れる筈さ!」
レッカ「応、俺達に任せとけ!」
クラマ「調子に乗るなっつーの!」
シレン「全員が助かり、最高のファンファーレを奏でよう」

不安を払うかのように、学は皆に希望を捨ててはいけないと説く。
それに続くように、一同は諦めず、希望を持つようになった。

宗介「ならば、対怪獣用のバリケードを敷かねば...」
ボルボ「手伝うぞ、宗介!」
かなめ「あ、ちょっと...」

宗介とボルボは早速、怪獣から身を守る為のバリケードを敷きに
かなめが止める間も無く、飛び出していくのであった。

77ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/08/29(金) 12:37:55
〜Gショッカー秘密基地〜

サボテン将軍「ふっふっふ、さぁお着替えしましょうねえ」
瑠璃「離して!」
延珠「妾に触るでない!」
バラナイトメア「おとなしくしろ。さもないと、他の子供がどうなるか
    わからんぞ」
延珠「くっ...」

サボテン将軍とバラナイトメアは捕まえた子供達の中で、
特にかわいいと感じた瑠璃、延珠、りんねを別室に連れて行き
人形にしようとしていた。

???「そうはいかんぞ!」
サボテン将軍「だ、誰よ!?」
ドッコイダー「いたいけな幼女を、危険な変質者から守る戦士ドッコイダー参上!」
蓮太郎「大丈夫か、延珠!?」
駆「りんねから、離れやがれ!」
瑠璃「コ・・・ドッコイダー!」
延珠「蓮太郎!」
りんね「駆!」

別室に入ってきたのは、変身したドッコイダーと
合流した蓮太郎、そして助け出された轟駆だった。

サボテン将軍「私の人形遊びを邪魔しないで頂戴!」

人形遊びを邪魔されて憤慨したサボテン将軍は、兵士コットポトロを
呼び出す。

ドッコイダー「裏返しいらずの炭火焼きファイアー」
コットポトロ「ぎゃああああ」
蓮太郎「おりゃ」
コットポトロ「ぐわぁあ」

ドッコイダーは手から必殺の「炭火焼きファイアー」でコットポトロ達を
丸焼きに、蓮太郎も殴り倒していく。その間、駆はりんね達に近づき
助け出した。

りんね「ありがとう、駆」
駆「逃げるぞ!」
バラナイトメア「逃がすか!」
延珠「もう、お前達なんか怖くないぞ!」
瑠璃「エメロード一族の誇りに掛けて、貴様の所業を許すわけにはいかん!」

助け出された延珠達は人形の服を脱ぎ去り、戦いに参戦。
瑠璃もエーデルワイスへと姿を変えた。

サボテン将軍「だったら、アンタ達はここでくたばりなさい!」
エーデルワイス「きゃあ」
ドッコイダー「エーデルワイス!」

サボテン将軍は火を吹きだし、エーデルワイスに攻撃。
その拍子で倒れたエーデルワイスの懐から粘土人形が飛び出す。
それは以前、両津が制作した甲冑の粘土人形だった。

エーデルワイス「この人形ならば...」

エーデルワイスは自身の血を人形に垂らす。
すると、人形は大きくなりゴーレムへと変化した。

サボテン将軍「ちょ、何なのよ!?」
エーデルワイス「良し、ゴーレムよ。そこの下衆を倒せ!」

エーデルワイスの命令を受けたゴーレムはサボテン将軍へと
突撃し、パンチをお見舞いする。

ドッコイダー「両津さんの作った粘土人形、何て強さだ!」
エーデルワイス「おお、その強さ気に入った。お前の名は・・・
          『アルフォンス』じゃ!」

エーデルワイスはゴーレムの強さを気に入り、アルフォンスという
名前を付ける。エーデルワイスは知らない事だが、その名前と
ゴーレムの姿はとある錬金術の世界で活躍した兄弟の弟と酷似していた。

78凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/08/31(日) 00:14:06
>>22加筆

***ブリアン島・東の浜辺***

エビラに船を壊され、呆然とする一同。そこへレッドキングが
迫り来る。

アトム「こうなったら、僕が...」

日本が誇る最高のスーパーロボット、アトムは服を脱ぎ捨てて
足をジェットを噴射して空へ飛び上がって、指からビームを放つ
もののレッドキングには効かなかった。

アトム「うっ...何だろう力が入らない」
健「様子がおかしいぞ?」
文也「そうか、アトムもロボット。地磁気の影響で、回路に異常が起きたんだ!」

アトムも地磁気の影響で、ボディに搭載されている電子回路に
異常が起きてしまう。そして、レッドキングによるパンチで
アトムは吹き飛ばされ、海の中へと沈んでいってしまった。

吼児「アトムが!」
剣「なら、俺がライガーを呼び出すぜ!」
レッドキング「ギャオオオオ!」
剣「うわぁ!」

剣はライガーを呼び出そうとするが、レッドキングによる地響きで
剣は地面に倒れ、頭を打ってしまう。

ゆい&まい「「剣」」
伊達「...大丈夫だ、気絶しているだけだ。エリちゃん、手当てを頼む!」
エリ「分かりました、伊達先生」

医療スタッフとして参加した、医者である伊達明が剣が気絶しているだけ
と判断し、保険医をしている護星天使のエリに介抱を任せた。

レッドキング「キシャ――ォ!!」
エビラ「キェ――!!」

得意のメガトンパンチでアトムを撃破したレッドキングは、
なおも収まらない激しい闘争本能を海上のエビラに向け、激しく咆えた。

レッドキング「キシャ――ォ!!」

地面の岩を蹴ってエビラにぶつけるレッドキングだが、
エビラは巨大な鋏で飛んで来た岩をキャッチし、投げ返す。
それを受け止め、今度は腕でエビラに岩を投げつけるレッドキング。
剛速球と化した岩がエビラの頭に命中し、
ダメージを負ったエビラは水中に身を隠した。

レッドキング「キシャ――ォ!!」

勢いづいたレッドキングは浜辺から海へ乗り込み、
エビラに止めを刺そうとする。
しかしエビラの姿はそこにない。
周囲を見回していたレッドキングは、水中のエビラに足元をすくわれ引っ繰り返った。
倒れたレッドキングの左腕をエビラの右の鋏が捕らえる。

レッドキング「キシャ――ォ!!」
エビラ「キェ――!!」

左腕を鋏まれたまま、エビラとがっぷり四つに組み合うレッドキング。
エビラはレッドキングを水中に引きずり込み、溺死させようとする。
しかしレッドキングは怪力でエビラの右の鋏を引きちぎり、拘束を逃れた。

エビラ「キェ――!!」

鋏を片方失って悶え苦しむエビラ。
レッドキングの左腕からも血がどくどくと流れている。
エビラは泳いで沖へ逃れ、レッドキングも陸に上がって勝負は痛み分けとなった。
ブレイバーズの面々が唖然として見守る中、
レッドキングはそのままジャングルの奥へと姿を消した。

79凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/08/31(日) 00:20:09
>>76加筆

どうにかレッドキングは去ったが、エビラに船を壊された一同。
アトムは海の彼方へ吹っ飛ばされ、剣を始め何人かは大した事は
無いが負傷してしまう。そして学達はこれからについて話し合いを行なう。

鵺野「まずい事になりましたね…。まさか怪獣が出るとは」
健「船が破壊されちゃ、島から帰れない」
レミ「船に積んであった食糧も、全部海の底よ。
 これからの食事はどうするの?」
両津「な〜に、ここは南の島だろ?
 魚でも木の実でも、適当に取って食ってりゃ飢える事はないっすよ」
文矢「それより、問題は怪獣だな…。
 レッドキングもバラゴンも、いつまた襲って来るか分からない」
数美「ファイブロボも呼べないし、島の外との連絡も取れないわ。
 きっと地磁気が狂っているのよ」
鈴雄「アレクセイさん、あなたの戦車なら救援を呼びに行けたりは出来ませんか?」
イスカンダル「そうしたいのはやまやまだが、今余の戦車は粉々だからのう。
  魔力さえ回復すれば修復できるのだが、そこまで回復しておらん」
仁「じゃあ、いつかの時にやったあのたっくさんの兵隊さんも出せないのか?」
イスカンダル「あれは、余の切り札。発動するまでの魔力も回復が必要だ」
吼児「そんな...」

鈴雄はイスカンダルの宝具なら、この状況を打開出来るのではないかと聞くが
この前の酒盛りで『神威の戦車』は粉々になり、切り札である『王の軍勢
<アイオニオン・ヘタイロイ>』も発動するまでの魔力が回復していなかったので
状況を打開出来ないと話す。

勉「通信機も、この島の特殊な磁気で使用が出来ません」
尊子「通信機の修理が必要ね」

地球防衛組とザウラーズの頭脳である小島勉と小島尊子は
通信機の修理を行う事を決める。

結花「私達、日本に帰られるのかな?」
春枝「あのアトムも怪獣には勝てなかったし...」
金太「安心しろ、ユカ。俺が絶対、日本に帰らせてやる!」

ザウラーズの山本春枝や水原結花は不安な表情を見せるが、
白金太郎(あだ名は金太)が励ます。

学「皆、希望を捨てちゃいけない。かならず全員生き延びて、日本へ帰ろう」
健「もしかしたら、他のブレイバーズ達が助けに来るかもしれない」
文矢「そうだ。それにファイブロボは呼べなかったけど、こっちには
    凄腕の忍者に霊能力者、ガイストクラッシャーに聖闘士も
    いるんだ。きっと帰れる筈さ!」
レッカ「応、俺達に任せとけ!」
クラマ「調子に乗るなっつーの!」
シレン「全員が助かり、最高のファンファーレを奏でよう」

不安を払うかのように、学は皆に希望を捨ててはいけないと説く。
それに続くように、一同は諦めず、希望を持つようになった。

健「しかし、絶海の孤島でのサバイバルか…。
 これじゃまるでロビンソン・クルーソーだな」
学「いいじゃないか。作戦名はそれにしようか。
 “ロビンソン・クルーソー作戦”。俺達の生き残りを賭けたミッションだ」

とにかく、落胆している場合ではない。
学は率先して元気を出そうと努め、大きく手を叩いた。

宗介「ならば、対怪獣用のバリケードを敷かねば...」
ボルボ「手伝うぞ、宗介!」
かなめ「あ、ちょっと...」

宗介とボルボは早速、怪獣から身を守る為のバリケードを敷きに
かなめが止める間も無く、飛び出していくのであった。

80ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/02(火) 08:35:23
>>73加筆

〜ブリアン島上陸初日〜

相良宗介に自分が泊まる予定だった超豪華ペンションを
木っ端微塵に吹き飛ばされてしまったパタリロだったが、
なんだかんだとぶつくさ文句を言いつつも、意外にも
他の子供たちとも仲良くしながらせっせとテント設置作業に励んでいた。

かなめ「へぇ〜。すぐに音を上げると思ってたのに、
 なかなかやるじゃない」

作業を手伝いながらパタリロの様子を伺っていた
千鳥かなめが感心していると、タマネギ部隊の数人が
話しかけてきた。

タマネギA「ああ見えて殿下はなかなかタフですよ。
 僅か10歳でご父君を亡くされ、その小さい両肩に
 国家と国民の将来がのしかかっておいでなのですから」
かなめ「そっか…。あの子も小さいながらに苦労してるんだ」
タマネギB「並みの苦労ではありませんよ。
 内乱が勃発した某独裁国家から銃弾の飛び交う中、
 戦闘機を一機失敬して脱出を敢行されたこともありましたし」
タマネギC「数万光年彼方の銀河宇宙を放浪して、
 奴隷商人に捕獲されて売り飛ばされそうに
 なったこともあったよな」
かなめ「………す、すごい苦労してたのね(汗」

一方、皆が着々とテントを設置していく中、木っ端微塵となった
超豪華ペンションの跡地をこそこそと動く人物がいた。

ボルボ「何をしているんだ、両津?」
両津「何だ、ボルボか。木っ端微塵になったが、ここは超豪華な
  ペンションだったんだ。ならば、金目の物が残っているかもしれんだろ?」
ボルボ「お前な・・・(汗」

両津は金目の物が無いかと火事場泥棒の様なマネをしていて、
ボルボは呆れていた。

81ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/02(火) 10:06:53

五郎「拳一、ボン、チョビお喋りしていないで手を動かす。
    マーボー、洋二へばっていると終わらないぞ!」

ザウラーズの学級委員長である石田五郎は、作業が遅い拳一達に
指示を出すが、あまり聞いていなかった。

プッツン

五郎「お前ら、仕事をしろ〜〜〜〜!!」
拳一「やべえ、五郎が爆発した!」

真面目だが、怒りの沸点が低い五郎は仕事をサボっている拳一達に
ついに感情を爆発してしまい、拳一達は慌てて仕事を再開する。

雲雀「きゃ、痛ぁ〜い」
飛鳥(地球防衛組)「大丈夫ですか?」
ソウシ「大変だ、足から血が出ている。僕が救護用のテントまで送ります」
飛鳥&ソウシ「「ん?」」

荷物を運んでいた雲雀を地球防衛組の月城飛鳥としんせん組の雪見ソウシ
が駆け寄る。その時、飛鳥とソウシはお互い、目を合わせる。

飛鳥「(何か・・・)」
ソウシ「(・・・キャラが被る)」

お互い気障で、女子にモテモテという共通点のある飛鳥とソウシは
両者共にキャラが被っていると思うのであった。

柳生「お前達・・・雲雀を泣かせたな?」ゴゴゴゴゴ
飛鳥「えっ?」
ソウシ「ちょっと、柳生さん?」
柳生「雲雀から、離れろ!」
飛鳥&ソウシ「「うわぁぁぁ」」

雲雀を大切に思う柳生は、足を怪我して涙を流す雲雀を見て
飛鳥とソウシが泣かせたと勘違いして、鬼の様な凄みで睨みつける。
飛鳥とソウシはその場から、逃げ出した。

柳生「さぁ、雲雀。傷の手当てをしに行こう」
雲雀「柳生ちゃん...」

鬼の形相から一変、雲雀に微笑みかける柳生に
雲雀は若干、引くのであった。

イスカンダル「うむ。こうしてみると遠征を繰り返していたあの頃を
        思い出すのう」

別の場所では、イスカンダルはテントが次々と設置していく様を見ていて、
生前、東方へと遠征していたあの頃を思い出し感慨にふけっていた。

鈴雄「イスカンダルさ〜ん、見ていないでテント張り手伝って下さい」
小鈴「大丈夫、お兄ちゃん?」
瑠璃「コーチ、私も荷物お持ちします」

テントを張るべく、荷物を担いでた鈴雄に小鈴や瑠璃が手伝う。

ジョディー「Hey、皆ランチタイムよ!」
レッカ「おっ、待ってました!爆盛りで喰うぜ」

正午になると、ジョディ―を始めとした食事担当の子供達が
お昼の弁当を持ってくる。

マーボー「うわぁ、美味しい」
ワッ太「うん、郁恵ちゃんのおやつにも負けないな」
大輔「ああ〜、光ちゃんが作った弁当を食べられるなんて幸せだ!」

テントの設置でお腹を空かせていた彼らは、弁当を美味しそうに
食べていく。大輔は思いを寄せる光が作った弁当を食べる事が出来て、
涙を流す程、喜んでいた。

結花「はい、金太君」
金太「お・・・ありがとう、ユカ(照」
マリア「仁、口にご飯粒がついているわよ」
仁「おおう・・・」
りんね「これ、私が作ったおかずなんだけど...」
駆「へぇ〜、美味しいぜ!」
りんね「ポッ」
あきら「何だろう...」
ヨッパー「急に、周りが熱くなった気がする」

食事を担当していたマリア達が仁達に弁当を薦めていく。
イチャイチャした雰囲気に特定の女の子と親しくない男子達は
周りの温度が熱くなったような気がするのであった。

瑠璃「コーチ、林檎で兎を作ってみました!食べて下さい」
鈴雄「ありがとう、瑠璃ちゃん」
延珠「蓮太郎、妾が食べさせてやるぞ」
ティナ「お兄さん、私が食べさせます」
蓮太郎「・・・お前ら(汗」
薫「皆本、私の弁当を食べてくれ!」
葵「いや、皆本はんは京風弁当が食べたい筈や」
紫穂「おほほ、皆本さんは私の弁当が食べたいのよ」
皆本「勘弁してくれ...」

雰囲気に当てられてのか、瑠璃は不格好ながらも林檎の兎を
鈴雄に渡す。延珠やティナ、ザ・チルドレンの3人も思い人に
弁当を食べさせようとしたり、弁当を渡したりする。

きらら「・・・鈴雄さんや蓮太郎さん、皆本さんって...」
ハルカ「イケメンだけど」
エリー「ロリコン?」

その様子を見ていた他の女子達に鈴雄や蓮太郎、皆本は
ロリコン疑惑を掛けられるのであった。

82凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/02(火) 23:17:14
>>78修正

***ブリアン島・東の浜辺***

エビラに船を壊され、呆然とする一同。そこへレッドキングが
迫り来る。

アトム「こうなったら、僕が...」

日本が誇る最高のスーパーロボット、アトムは服を脱ぎ捨てて
足をジェットを噴射して空へ飛び上がって、指からビームを放つ
もののレッドキングには効かなかった。

アトム「うっ...何だろう力が入らない」
健「様子がおかしいぞ?」
文也「そうか、アトムもロボット。地磁気の影響で、回路に異常が起きたんだ!」

アトムも地磁気の影響で、ボディに搭載されている電子回路に
異常が起きてしまう。そして、レッドキングによるパンチで
アトムは吹き飛ばされ、海の中へと沈んでいってしまった。

吼児「アトムが!」
剣「なら、俺がライガーを呼び出すぜ!」
レッドキング「ギャオオオオ!」
剣「うわぁ!」

剣はライガーを呼び出そうとするが、レッドキングによる地響きで
剣は地面に倒れ、頭を打ってしまう。

ゆい&まい「「剣」」
伊達「...大丈夫だ、気絶しているだけだ。エリちゃん、手当てを頼む!」
エリ「分かりました、伊達先生」

医療スタッフとして参加した、医者である伊達明が剣が気絶しているだけ
と判断し、保険医をしている護星天使のエリに介抱を任せた。

レッドキング「キシャ――ォ!!」
エビラ「キェ――!!」

得意のメガトンパンチでアトムを撃破したレッドキングは、
なおも収まらない激しい闘争本能を海上のエビラに向け、激しく咆えた。

レッドキング「キシャ――ォ!!」

地面の岩を蹴ってエビラにぶつけるレッドキングだが、
エビラは巨大な鋏で飛んで来た岩をキャッチし、投げ返す。
それを受け止め、今度は腕でエビラに岩を投げつけるレッドキング。
剛速球と化した岩がエビラの頭に命中し、
ダメージを負ったエビラは水中に身を隠した。

レッドキング「キシャ――ォ!!」

勢いづいたレッドキングは浜辺から海へ乗り込み、
エビラに止めを刺そうとする。
しかしエビラの姿はそこにない。
周囲を見回していたレッドキングは、水中のエビラに足元をすくわれ引っ繰り返った。
倒れたレッドキングの右腕をエビラの左の鋏が捕らえる。

レッドキング「キシャ――ォ!!」
エビラ「キェ――!!」

右腕を鋏まれたまま、エビラとがっぷり四つに組み合うレッドキング。
エビラはレッドキングを水中に引きずり込み、溺死させようとする。
しかしレッドキングは怪力でエビラの左の鋏を引きちぎり、拘束を逃れた。

エビラ「キェ――!!」

鋏を片方失って悶え苦しむエビラ。
レッドキングの左腕からも血がどくどくと流れている。
エビラは泳いで沖へ逃れ、レッドキングも陸に上がって勝負は痛み分けとなった。
ブレイバーズの面々が唖然として見守る中、
レッドキングはそのままジャングルの奥へと姿を消した。

83凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/03(水) 18:22:47
>>82再修正

***ブリアン島・東の浜辺***

エビラに船を壊され、呆然とする一同。そこへレッドキングが
迫り来る。

アトム「こうなったら、僕が...」

日本が誇る最高のスーパーロボット、アトムは服を脱ぎ捨てて
足をジェットを噴射して空へ飛び上がって、指からビームを放つ
もののレッドキングには効かなかった。

アトム「うっ...何だろう力が入らない」
健「様子がおかしいぞ?」
文矢「そうか、アトムもロボット。地磁気の影響で、回路に異常が起きたんだ!」

アトムも地磁気の影響で、ボディに搭載されている電子回路に
異常が起きてしまう。そして、レッドキングによるパンチで
アトムは吹き飛ばされ、海の中へと沈んでいってしまった。

吼児「アトムが!」
剣「なら、俺がライガーを呼び出すぜ!」
レッドキング「ギャオオオオ!」
剣「うわぁ!」

剣はライガーを呼び出そうとするが、レッドキングによる地響きで
剣は地面に倒れ、頭を打ってしまう。

ゆい&まい「「剣」」
伊達「...大丈夫だ、気絶しているだけだ。エリちゃん、手当てを頼む!」
エリ「分かりました、伊達先生」

医療スタッフとして参加した、医者である伊達明が剣が気絶しているだけ
と判断し、保険医をしている護星天使のエリに介抱を任せた。

レッドキング「キシャ――ォ!!」
エビラ「キェ――!!」

得意のメガトンパンチでアトムを撃破したレッドキングは、
なおも収まらない激しい闘争本能を海上のエビラに向け、激しく咆えた。

レッドキング「キシャ――ォ!!」

地面の岩を蹴ってエビラにぶつけるレッドキングだが、
エビラは巨大な鋏で飛んで来た岩をキャッチし、投げ返す。
それを受け止め、今度は腕でエビラに岩を投げつけるレッドキング。
剛速球と化した岩がエビラの頭に命中し、
ダメージを負ったエビラは水中に身を隠した。

レッドキング「キシャ――ォ!!」

勢いづいたレッドキングは浜辺から海へ乗り込み、
エビラに止めを刺そうとする。
しかしエビラの姿はそこにない。
周囲を見回していたレッドキングは、水中のエビラに足元をすくわれ引っ繰り返った。
倒れたレッドキングの右腕をエビラの左の鋏が捕らえる。

レッドキング「キシャ――ォ!!」
エビラ「キェ――!!」

右腕を鋏まれたまま、エビラとがっぷり四つに組み合うレッドキング。
エビラはレッドキングを水中に引きずり込み、溺死させようとする。
しかしレッドキングは怪力でエビラの左の鋏を引きちぎり、拘束を逃れた。

エビラ「キェ――!!」

鋏を片方失って悶え苦しむエビラ。
レッドキングの右腕からも血がどくどくと流れている。
エビラは泳いで沖へ逃れ、レッドキングも陸に上がって勝負は痛み分けとなった。
ブレイバーズの面々が唖然として見守る中、
レッドキングはそのままジャングルの奥へと姿を消した。

84凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/03(水) 18:29:46
キャンプ4日目

***ブリアン島・東の平原***

両津「あ〜っ! 魚がない!?」

朝。両津勘吉が朝食の焼き魚を準備しようとクーラーボックスを開けると、
中に入れてあったはずの魚が全部無くなっていた。
そしてクーラーボックスの周囲には、何かの生物の足跡が…。

学「足跡は森の方へ続いている。
 何者かが夜の間にキャンプ場に忍び込んで
 魚を盗んで行ったんだ」
両津「ちくしょー、魚泥棒め! 許さんぞ!」
ボルボ「おい、待て両津!」
宗介「このまま放置しておくのは危険だ。
 再犯防止のため、略奪者には制裁を加える必要がある」
かなめ「ちょ、ちょっとソースケ!?」

両津は足跡を追って森へ入った。
ボルボ西郷と相良宗介も両津に続き、謎の侵入者を追跡する。

宗介「…! 何かいる」

宗介が何者かの気配を感じ取り、両津とボルボを制した。
確かにガサガサと茂みの奥で何かが動いている。
宗介は隠し持っていたスローイングナイフを茂みに投擲した。

ジラ「ギャォォ――ン!!」

攻撃を受け、体長2mほどの二足歩行の怪獣が茂みから飛び出す。
宗介はすかさずアサルトライフルの射撃をその怪獣――ジラに浴びせた。
銃弾を浴びて悲鳴を上げながらジラは横転する。

ジラ「ギャゥゥ――!!」
宗介「くっ!?」

大きく振られたジラの尻尾が、宗介の頭を掠めた。
宗介に噛みつこうと、腹這いのまま襲いかかるジラ。
宗介が後ろに飛び退いて避けた所に、両津とボルボがジラの頭に拳銃の弾を叩き込んだ。
脳天を撃ち抜かれ、ジラは絶命した。

かなめ「ソースケ、大丈夫!?」
宗介「ああ。それにしてもジラか…。魚泥棒はこいつだな」
ボルボ「ジラ?」
宗介「以前ニューヨークに出現し、米軍に撃滅された記録がある怪獣だ。
 その時の交戦データはミスリルでも把握している」
かなめ「ああ、確かアメリカにゴジラ出現!って騒がれたけど、
 後で日本の学界があれはゴジラとは認めなかったって奴でしょ?」
宗介「学術上の分類はどうだっていい。
 ゴジラであろうとなかろうと、危険な生物なのは間違いない。
 魚食性だから、きっと魚の匂いに釣られてやって来たんだろう」
両津「それで魚を盗み食いしてたって訳か」
宗介「ただ幸運なのは、こいつはまだ子供だって事だ。
 成長したジラの大きさはこんなものじゃない。しかし…」
かなめ「…しかし?」
宗介「米軍との交戦時に確認された特徴として、ジラは一度に大量の卵を産む。
 一緒に孵化した仲間がどこかにいるはずだ。
 こいつが、この島で最後の一匹とは思えない…」

その時、キャンプ場の方で悲鳴が聞こえた。

マリア「キャーッ! 怪獣!!」
仁「うわっ! ティラノサウルスか!?」

別のジラがキャンプ場に侵入し、暴れ始めたのである。

宗介「しまった…!」
両津「よし、助けに行くぞ!」

悲鳴を聞いて、宗介達は急ぎキャンプ場へ駆け戻った。

85ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/04(木) 09:53:45
キャンプ場では、ジラが1頭だけでなく何頭ものジラが所狭しと
暴れていた。侵入してきたジラを相手に生身では戦えないメンバーを
守るべく、生身で戦闘出来るメンバーが戦っていた。蒼摩達、青銅聖闘士や
ガイストクラッシャー、半蔵学院の善忍等は既に装着したり、変身している。

イスカンダル「ふん、怪獣め。余のペットにしてくれるわ!」
ジラ「ギャォォォン」ゴォォォ
イスカンダル「む、こ奴何たる熱い息を吐くのだ!」

イスカンダルはいつもの、TシャツにGパンの姿ではなく
戦闘衣装に姿を変え、短剣をジラ相手に振り回すが
ジラの吐くホットブレスにイスカンダルは怯む。

吼児「うわぁ!」
レッドガンバー「させるか、うおぉぉりゃぁぁあ!!」
蒼摩「―フレイムデスペラード!」
ジラ「ギャォォオオン!」
蒼摩「大丈夫か!?」
吼児「ありがとうございます。蒼摩さん、力哉君」

ジラに襲われる吼児をレッドガンバーに変身した力哉は尻尾を掴み
ぶんぶんと振り回した後、仔獅子座の蒼摩が必殺技で助け出す。

ブルーガンバー「―はっ!龍峰さん、そこの物陰にジラがいます!」
龍峰「廬山昇龍覇!」

ブルーガンバーに変身した鷹介は、強化された聴力によって
物陰に潜んでいるジラを存在を感じ取り、龍峰に教え、龍峰は
必殺の廬山昇龍覇で倒した。

イエローガンバー「よっしゃー、天界・・・いや、シュリケンジャー。
      コンビネーション戦法だ!」
シュリケンジャー「分かった!」

イエローガンバーに変身した虎太郎とシュリケンジャーに変身した
天界は高速に動き、複数のジラを翻弄していく。

レッカ「ウェポンフォーム、炎狼剣」
大輔「フレイドラモン、レッカを援護だ!」
フレイドラモン「応、ナックルファイア!」

レッカはフレイム・フェンリルをウェポンフォーム『炎狼剣』という
斬馬刀の様な剣に変え、襲いかかるジラを倒していく。大輔も
ブイモンをフレイドラモンにアーマー進化させ、援護をさせた。

刃「―かみなり斬り!」
イズナ「俺の怒りは派手だぞぉぉ!!」

刃は十八番のかみなり斬りでジラを斬っていき、雷属性のガイスト
『ライトニング・ドラグーン』を装着したイズナが雷をぶつける。

飛鳥「秘伝忍法・半蔵流乱れ咲き」
栄人「十文字岩石崩し」
クラマ「真銅忍法、秘伝・山嵐」

土属性の忍者である飛鳥、狼座の栄人、真銅クラマは
それぞれの必殺忍法でジラを倒していった。

ユナ「ディバイントルネード」
葛城「トルネードシュピンデル」
ハヤト「金剛鳥人拳・黄金旋風掌」

風属性を持つ白鷲座のユナ、葛城、金剛ハヤトは竜巻を起こして
ジラを吹き飛ばしていく。

ジラ「ギャァァァ」
シレン「このようなコンサートは中止にさせてもらう」
斑鳩「私もお手伝いさせてもらいます」

シレンが凍りつかせ、斑鳩の炎が燃やしていく。

柳生「雲雀、行くぞ!」
雲雀「うん、柳生ちゃん。秘伝忍法『うさぎさんお願い、蹴散らせ』」

雲雀と柳生はそれぞれ忍兎と巨大イカを召喚し、忍兎がイカの上に
さらにその上に雲雀と柳生が乗り、イカの足はプロペラの様に回転して
突撃した。

ジラ「ギャァァァス」
ナミダ「やった。怪獣が逃げていくぞ」
ハチロー「助かった〜」

彼らの活躍もあり、残ったジラ達も森の中へと逃げて行き、
それぞれ安堵するのであった。

86ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/04(木) 17:47:06
>>80-81続き

***コテージ内のキッチン***

エリ「ふ〜ん、それでさっきからみんな
 機嫌が悪そうだったのね」
ユナ「それだけみんなのことを気にしてくれているのよ。
 きっと貴女たちのことを妹みたいに思ってるのね。
 皆本さんも蓮太郎さんも」
延珠「そこがまた気に入らんのじゃ!」
葵「そーやそーや!」

川のほうへと出かけた男子チームが魚を釣って帰ってくるのを待ちつつ、
野菜などの食材の下ごしらえの最中の女子チームである。

船旅の最中、夏の思い出を作ろうと色仕掛け全開で
皆本や蓮太郎に迫ったものの、尽く不発に終わり
ご機嫌斜めの薫や延珠たち。彼女らと一緒に作業している
ゴセイピンク=エリ(仮面ライダーバース・プロトタイプ/伊達明と共に
保険医として同行)や青銅聖闘士・鷲座(アクィナ)のユナは、
薫たちから延々と愚痴を聞かされ続けているのであった…。

ユナ「可愛いから尚更自制してるのよ」
薫「だけどー!」


一方、その頃…。

***川原***

コテージやテントが設置された場所から
少し離れた位置にある川原である。

タマネギ「じゃあ頑張って釣って来てください」
タケル「お世話になります」

魚釣り用の餌を運んできたタマネギ部隊から
餌のたっぷり入ったバケツを受け取る男子チーム。

宗介「山本特務技官殿、ここで我々が釣った魚が今夜の
 メインディッシュになるということか?」
大介「まー、そういうことになるな。しかしソースケ、
 その"特務技官殿"という呼び方は止めてくれ。
 俺の事はアマゾンでいい」

相良宗介から特務技官などという堅苦しい肩書きを勝手に付けられ、
指導役である仮面ライダーアマゾン/山本大介はかなり困惑していた。

宗介「…うむ、わかった。それではアマゾン、
 魚を釣るならばもっと効率的な作戦を提案したい」
大介「……??」
宗介「これで根こそぎにしてはどうでありますか?」

宗介は懐から徐(おもむろ)に手榴弾を取り出した。
瞬く間に大介は血の気が引き、大慌てでそれを引っ込めさせる。

大介「武器の使用は許可できない!
 頼むから現地のルールに従ってくれ!…(汗」

87ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/04(木) 17:47:43
さしもの栄光の昭和ライダーに名を連ねるアマゾン=山本大介も、
戦争ボケ男=相良宗介の前には形無しである。
その様子を同じく釣りをしながら伺っている少年がいた。

蒼摩「…まったく、何やってんだか」

仔獅子座(ライオネット)の蒼摩(そうま)。
栄斗やユナたちと同じく今回のキャンプに参加してきた
次世代の青銅聖闘士の一人である。

賢「餌はイクラとハニーワームがあるけど…」
ワームモン「賢ちゃん、ハニーワームって何?」
賢「蜂の巣に寄生する芋虫で、釣り餌の定番だよ」

賢は笑顔でそう言うと、ワームモンの目の前で
ハニーワームを釣り針にブスリ!と刺し込む。

ワームモン「ちょ…ちょっと複雑な気分だよ…(汗」
大輔「うわ! もう釣れたぞ!」
ブイモン「やったね大輔!」
蒼摩「ほら、お前らもどんどん釣れ!
 今夜は忙しくなるからな。メシはなるべく早く
 済ませねーと」
伊織「蒼摩さん、何でですか?」

伊織から問われた蒼摩の目つきが途端に怪しくなる…。

蒼摩「夏の思い出…欲しくねーか?」

大輔「――!!」
賢「――!!」
タケル「――!!」
伊織「――!!」

蒼摩「そこに魚(オンナ)が泳いでいるっていうのに、
 男が手をこまねいて見てていいわけないだろ?」
大輔「マ、マジッすか…!?」
蒼摩「俺が手伝ってやるよ。なあに、お前らなら
 落とすのは難しくねえ。あとはお前らのやる気次第だ。
 各自、今の内に攻略目標を決めておけ!」
タケル「こ、攻略って…(汗」

88ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/04(木) 17:48:46
〜その日の夜〜

***ブリアン島少し山奥の神社***

ここはキャンプ地から少し山奥を登ったところにある神社。
――と言っても、日本領でもない無人島に元々神社がある訳が無いので、
当然この日のイベントのために前もって設置された即席のセットである。

骸骨女(紫穂)「ヴがあああぁぁぁ!!!!!」

夜の肝試しイベント。ゴールである神社にやって来たカップルを
骸骨女の扮装をした紫穂が脅かすが…。

アルマジモン「だぎゃ?」
紫穂「キャアアァ――ッッ!!!」

元々幽霊などが苦手で恐がりの紫穂は、
夜の闇でよく見えないデジモンの人影を見て
逆に悲鳴を上げて腰を抜かしてしまう始末であった。

伊織「紫穂さん、どうしたんですか?」
アルマジモン「オレはお化けじゃないだぎゃ!(怒」
骸骨女(紫穂)「だって〜!だって〜!(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
幽霊(蓮太郎)「おいおい、脅かす側がビビッテどうするんだよ!」

伊織と共にゴールに着いたものの、
お化けと間違われ憤慨するアルマジモン。
未だに立ち上がれず震えたままの紫穂。
そして紫穂と同じく裏方として幽霊役に回り、
三角の白紙の額烏帽子(ぬかえぼし)をつけ
白衣を着た蓮太郎である。

骸骨女(紫穂)「なんで肝試しなのよ! こんなのつまんない!
 花火とかキャンプファイヤーでもいいじゃない!」
幽霊(蓮太郎)「文句があるなら蒼摩の奴に言ってくれ。
 肝試しを提案したのはアイツだろ。お前があんまり
 恐がるから仕掛け側にしてやったんじゃないか」
骸骨女(紫穂)「納得いかないわ! この隙に薫ちゃんや葵ちゃんに
 抜け駆けでもされたら誰が責任とってくれるわけ!?」
幽霊(蓮太郎)「でもあの皆本って人は"引率のお兄さん"から、
 決してブレたりしないと思うぜ」
骸骨女(紫穂)「まーね、その点は皆本さんもあなたも
 つまんない人よね。延珠ちゃんとティナちゃんが可哀想…」
幽霊(蓮太郎)「…ん? 何か言ったか?」
骸骨女(紫穂)「いえ別に」

皆本の第一印象を述べた蓮太郎に対して、
「お前がそれを言うか!」という感情を顔に出す紫穂。

幽霊(蓮太郎)「わかったらちゃんとお化けらしく仕事しろ。
 みんなが迷わないための監視員も兼ねてるんだからな。
 ビクビクしてると本物の幽霊が寄ってくるぜ」
骸骨女(紫穂)「ちょ、やめてよ!マジで殺すわよ!」

89ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/04(木) 17:49:21
***神社へと続く山道***

京「キャーキャー賢くーん!!!!!!」
賢「苦しい…苦しいよ京さん!」

目の前を浮遊する火の玉に驚いた京が
咄嗟に賢に抱きつく。

京「だって…」
賢「よく見なよ京さん。毛糸球が燃えているだけさ。
 きっと裏方に回ったヒーローの誰かが念動力か何かで
 燃やしてるんだよ」

怖がる京を賢は必死に宥める。
賢の指摘どおり、この火の玉は蒼摩が火の属性の小宇宙(コスモ)を
利用して作り出したものだった。

蒼摩「賢、グッジョブだ! このまま一気にフラグを!」

一方、同じ山道ルートの少し離れた位置では…。

ティナ「へぇー、お爺様が税金の面でいろいろとご苦労を…」
ケンタ「そうなんだよ」

延珠「延珠ちゃんと呼んでくれて構わないのだ!」
北斗「ありがとう延珠ちゃん」

大輔「なぜだああ〜!! なんでヒカリちゃんとペアじゃないんだああ〜!!
 しかもよりにもよって男と!?」
龍峰「うう…なんかよくわからないんだけど……とにかくごめん(汗」

それぞれくじ引きで選ばれた、ティナ・スプラウト&天野ケンタ、
藍原延珠&草薙北斗、本宮大輔&龍座(ドラゴン)の龍峰のペアが
時間差を置いて順次出発してゴールの神社を目指していたのであった。

90ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/04(木) 17:49:53
○エリ→食材の下ごしらえ中に、藍原延珠や明石薫から愚痴を聞かされる。
○鷲座のユナ→食材の下ごしらえ中に、藍原延珠や明石薫から愚痴を聞かされる。
○藍原延珠→食材の下ごしらえ中に愚痴をつぶやく。→夜の肝試しでは草薙北斗とペアに。
○ティナ・スプラウト→食材の下ごしらえ中に愚痴をつぶやく。夜の肝試しでは天野ケンタとペアに。
○明石薫→食材の下ごしらえ中に愚痴をつぶやく。
○野上葵→食材の下ごしらえ中に愚痴をつぶやく。
○三宮紫穂→食材の下ごしらえ中に愚痴をつぶやく。肝試しではお化け役に。
○相良宗介→魚釣り担当チームに同行。魚捕獲に手榴弾を用いようとし、アマゾンを慌てさせる。
○山本大介→魚釣り担当チームに指導役として同行。
○仔獅子座の蒼摩→男子の面々に女子との思い出作りを唆し、肝試しを提案。
○本宮大輔→夜の肝試しに参加するが、当てが外れて龍峰とペアに。
○一乗寺賢→夜の肝試しに井ノ上京とペアとなり参加。
○井ノ上京→夜の肝試しに一乗寺賢とペアとなり参加。
○高石タケル→魚釣りに行く。
○火田伊織→肝試しにアルマジモンとペアになり参加。
○アルマジモン→夜の肝試しに火田伊織とペアになり参加。三宮紫穂にお化けと間違われ憤慨する。
○里見蓮太郎→肝試しに幽霊役として裏方に回る。
○天野ケンタ→夜の肝試しではティナ・スプラウトとペアに。
○草薙北斗→夜の肝試しでは藍原延珠とペアに。
○龍座の龍峰→夜の肝試しでは本宮大輔とペアに。

91凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/04(木) 21:00:13
>>80加筆

キャンプ場には小さなコテージが一軒あって、
主に大人達がそこへ荷物の搬入を行なっていた。
2階建ての南国風ログハウスで、
屋根には太陽光発電のソーラーパネル、床下には地下水を汲み上げるポンプがあり、
インフラのないこの無人島でも電気や水道が使えるようになっている。

かなめ「ほら、超豪華ペンションなんてなくても、
 こんな小洒落たコテージがちゃんとあるじゃない」
パタリロ「うう…。この僕が寝泊まりするには、
 少々質素すぎるホテルだが…」
タマネギD「何を仰せられます?
 このコテージは宿泊には使いませんよ。
 何しろ4人用のベッドルームが1室あるだけで、
 皆で寝泊まりするにはあまりに小さすぎますからね」
タマネギE「陛下には、こちらのテントにお泊まりいただきます。
 最高級のペルシャ布で編まれたスペシャルオーダーメイドの一品です。
 さあ、設営の準備を!」
パタリロ「な、何〜い!?」

意味不明なところに金をかけた特別仕様のテントを担がされ、
パタリロはトボトボとコテージを去って行った。

学「ここは炊事の時にキッチンを使うくらいで、
 基本は皆テントという事になります。トイレや洗濯もここで。
 それと病人や怪我人が出た場合は、
 ベッドルームに寝かせて看護しましょう」
文矢「風呂はここでシャワーを浴びてもいいけど、
 ちょっと歩いた森の中に温泉があるから、
 できるだけそっちを使ってもらいます」

さて、相良宗介に自分が泊まる予定だった超豪華ペンションを
木っ端微塵に吹き飛ばされ、コテージからも追い出されてしまったパタリロだったが、
なんだかんだとぶつくさ文句を言いつつも、意外にも
他の子供たちとも仲良くしながらせっせとテント設置作業に励んでいた。

かなめ「へぇ〜。すぐに音を上げると思ってたのに、
 なかなかやるじゃない」

作業を手伝いながらパタリロの様子を伺っていた
千鳥かなめが感心していると、タマネギ部隊の数人が
話しかけてきた。

タマネギA「ああ見えて殿下はなかなかタフですよ。
 僅か10歳でご父君を亡くされ、その小さい両肩に
 国家と国民の将来がのしかかっておいでなのですから」
かなめ「そっか…。あの子も小さいながらに苦労してるんだ」
タマネギB「並みの苦労ではありませんよ。
 内乱が勃発した某独裁国家から銃弾の飛び交う中、
 戦闘機を一機失敬して脱出を敢行されたこともありましたし」
タマネギC「数万光年彼方の銀河宇宙を放浪して、
 奴隷商人に捕獲されて売り飛ばされそうに
 なったこともあったよな」
かなめ「………す、すごい苦労してたのね(汗」

一方、皆が着々とテントを設置していく中、木っ端微塵となった
超豪華ペンションの跡地をこそこそと動く人物がいた。

ボルボ「何をしているんだ、両津?」
両津「何だ、ボルボか。木っ端微塵になったが、ここは超豪華な
  ペンションだったんだ。ならば、金目の物が残っているかもしれんだろ?」
ボルボ「お前な・・・(汗」

両津は金目の物が無いかと火事場泥棒の様なマネをしていて、
ボルボは呆れていた。

92ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/05(金) 08:58:06
>>85修正

キャンプ場では、ジラが1頭だけでなく何頭ものジラが所狭しと
暴れていた。侵入してきたジラを相手に生身では戦えないメンバーを
守るべく、生身で戦闘出来るメンバーが戦っていた。蒼摩達、青銅聖闘士や
ガイストクラッシャー、半蔵学院の善忍等は既に装着したり、変身している。

イスカンダル「ふん、怪獣め。余のペットにしてくれるわ!」
ジラ「ギャォォォン」ゴォォォ
イスカンダル「む、こ奴何たる熱い息を吐くのだ!」

イスカンダルはいつもの、TシャツにGパンの姿ではなく
戦闘衣装に姿を変え、短剣をジラ相手に振り回すが
ジラの吐くホットブレスにイスカンダルは怯む。

吼児「うわぁ!」
レッドガンバー「させるか、うおぉぉりゃぁぁあ!!」
蒼摩「―フレイムデスペラード!」
ジラ「ギャォォオオン!」
蒼摩「大丈夫か!?」
吼児「ありがとうございます。蒼摩さん、力哉君」

ジラに襲われる吼児をレッドガンバーに変身した力哉は尻尾を掴み
ぶんぶんと振り回した後、仔獅子座の蒼摩が必殺技で助け出す。

ブルーガンバー「―はっ!龍峰さん、そこの物陰にジラがいます!」
龍峰「廬山昇龍覇!」

ブルーガンバーに変身した鷹介は、強化された聴力によって
物陰に潜んでいるジラを存在を感じ取り、龍峰に教え、龍峰は
必殺の廬山昇龍覇で倒した。

イエローガンバー「よっしゃー、天界・・・いや、シュリケンジャー。
      コンビネーション戦法だ!」
シュリケンジャー「分かった!」

イエローガンバーに変身した虎太郎とシュリケンジャーに変身した
天界は高速に動き、複数のジラを翻弄していく。

レッカ「ウェポンフォーム、炎狼剣」
大輔「フレイドラモン、レッカを援護だ!」
フレイドラモン「応、ナックルファイア!」

レッカはフレイム・フェンリルをウェポンフォーム『炎狼剣』という
斬馬刀の様な剣に変え、襲いかかるジラを倒していく。大輔も
ブイモンをフレイドラモンにアーマー進化させ、援護をさせた。

刃「―かみなり斬り!」
イズナ「俺の怒りは派手だぞぉぉ!!」

刃は十八番のかみなり斬りでジラを斬っていき、雷属性のガイスト
『ライトニング・ドラグーン』を装着したイズナが雷をぶつける。

飛鳥「秘伝忍法・半蔵流乱れ咲き」
栄人「十文字岩石崩し」
クラマ「真銅忍法、秘伝・山嵐」

土属性の忍者である飛鳥、狼座の栄人、真銅クラマは
それぞれの必殺忍法でジラを倒していった。

ユナ「ディバイントルネード」
葛城「トルネードシュピンデル」
ハヤト「金剛鳥人拳・黄金旋風掌」

風属性を持つ鷲座のユナ、葛城、金剛ハヤトは竜巻を起こして
ジラを吹き飛ばしていく。

ジラ「ギャァァァ」
シレン「このようなコンサートは中止にさせてもらう」
斑鳩「私もお手伝いさせてもらいます」

シレンが凍りつかせ、斑鳩の炎が燃やしていく。

柳生「雲雀、行くぞ!」
雲雀「うん、柳生ちゃん。秘伝忍法『うさぎさんお願い、蹴散らせ』」

雲雀と柳生はそれぞれ忍兎と巨大イカを召喚し、忍兎がイカの上に
さらにその上に雲雀と柳生が乗り、イカの足はプロペラの様に回転して
突撃した。

ジラ「ギャァァァス」
ナミダ「やった。怪獣が逃げていくぞ」
ハチロー「助かった〜」

青銅聖闘士達以外にも、ザ・チルドレンのエスパー能力や蓮太郎達の
格闘、しんせん組の彼らの斬撃と彼らの活躍もあり、残ったジラ達も
森の中へと逃げて行き、それぞれ安堵するのであった。

93ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/05(金) 10:16:17
>>90の続き

勇太「うう〜、怖いなあ。」
勉「大丈夫ですよ、勇太君。驚かすのは、他の皆なのですから
  怖がる必要はありません!」

勇太と勉のペアはゴールを目指すが、お化けの苦手な勇太は
怖がるが、勉が怖がる必要が無いと励ます。・・・というわりには
勉の恰好はお祓いをする時の衣装に着替えていた。どう見ても、
怖がっている証拠である。

ピタ

勇太「ひぃぃぃ〜〜、今誰かが触った様な・・・」
勉「き、きっと誰かが背中にコンニャクを付けたとか、そんな所ですよ。
  はは・・・はは...」

悪寒を感じた勇太に、勉は誰かが仕掛けたのだと言うが、
顔を引き付けながら、苦笑していた。

ピタ

勉「うわぁぁぁ、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・ブツブツ」

勇太同様、背中に誰かが触った様な感覚がした勉は
念仏を唱えだす。

がさがさ

勉「だ、誰ですか!?」
化け猫A「にゃぁぁぁぁ」
化け猫B「にゃぁぁぁぁぁ」
勇太&勉「「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」」

茂みから両目を光らせた化け猫が2匹飛び出したので、
驚いた勇太と勉は向こうへと逃げ出すのであった。

化け猫B(虎太郎)「へへ、驚かせ成功♪アトム、サーチライト消していいぞ」
化け猫A(アトム)「分かったよ、虎太郎君」

茂みから現れたのは、化け猫に変装した虎太郎とアトムだった。
因みに虎太郎は虎猫の様に縞模様があり、アトムの方は両目の
サーチライトがついていた。

鷹介「それにしても、アトムって猫の恰好が似合うよね」
力哉「アトムキャットって所だな」

コンニャクをぶら下げた竿を持った鷹介と力哉も、茂みから
現れて猫そっくりなアトムに感心した。

一方、別のルートでは...。

フランケンシュタイン(大介)「うがぁぁぁ」
りえ「ああん?てめぇ、『稲妻崩しのりえ』と知って、ガンたれにきたのか!」
フランケンシュタイン(大介)「ひぃぃぃ」
ダンゴ「お、おい。大介が怖がっているから辞めなよ〜」
りえ「あ〜ん。団さまが言うなら、許すわ」ルンルン

フランケンシュタインの怪物に扮した大介だったが、スケ番で
団五郎と同じバトルスーツ・フラッカー1号の搭乗者で、一方的に
慕っている轟りえがガンを飛ばす。それにより、大介は逆に
怖がったので、団五郎がりえを止めて、途端にりえは態度を
変えるのであった。

〜キャンプ場〜

きゃぁぁぁぁ

伊達「おっ、悲鳴が聞こえてきた。青春だねえ〜」
イスカンダル「全くだのう」

キャンプ場では、外科医の伊達明はイスカンダルと共に
持ち込んだおでんを食べながら、肝試しの様子を見ていた。

イスカンダル「・・・所で、お主は医者でありながら相当強いと聞く。
        どれ、余に仕えて共に世界を治め、ゆくゆくはあの満天の
        星の海を旅しようではないか?」

イスカンダルは伊達の医療技術とバースとなってグリードと戦った戦闘経験
から、自分の臣下に加えようと星空を指さしながらスカウトを持ちかける。

伊達「はっはっは、アンタ面白い事を言うね。
   でも、まだまだこの世界には傷ついている人達が大勢いるんだ。
   俺はその人等を治療しなければならないんでね。断るよ」
イスカンダル「・・・そうか、残念だのう」

伊達に断られ、肩を落とすイスカンダルだが、すぐに気持ちを
切り替えて、おでんを口にするのであった。

94ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/05(金) 10:58:45
〜肝試しの後〜

駆「へへ、風呂だ〜!」
虎太郎「俺も入るぜ!」

ザッパ〜ン

駆「気持ちいいぜ」
勉「駆君、虎太郎君。風呂に飛び込んではいけません」

肝試しが終わり、ブリアン島へ来て最初の入浴となった。
風呂に飛び込んだ駆と虎太郎を勉が注意をする。

ひでのり「そうですよ。まずは体を洗ってから、湯船に浸かるのです」
あきら「よ、我らが銭湯愛好家!」
ヨッパー「言う事が違うぜ」

地球防衛組の一人で、銭湯愛好家である近藤ひでのりは
お風呂でのルールを駆達に教える。あきらとヨッパーはそれを
囃し立てた。

葛城「おお、イサミ。胸成長したかぁ〜♪」
トシ「ピク」
イサミ「や、やめて下さい。葛城さん!」
ソウシ「ピク」

壁の向こうにある女湯から、葛城がイサミの胸を触ろうとする
会話が聞こえてきて、トシとソウシが反応する。

まい「ゆい、肌スベスベになってないか?」
ゆい「そういう、まいも日に焼けて、健康的な小麦色じゃないかしら?」
ミニナイト「はっはっは、ゆい。ゆい」
剣「やめろ、ミニナイト」

続いて、神代ゆい、まいの会話を聞いて、ミニナイトが壁に
近づこうとするが、剣がそれを止めようとする。

エリカ「しのぶ、また胸大きくなってない?」
しのぶ「そ・・・そうかな?」
薫「ふふふ、ならこの私が確かめてあげよう。うりゃぁー」
しのぶ「け、結構よ!」

さらにしのぶの胸を揉もうと、薫がセクハラを始める。

大輔「この壁の向こうには、ヒカリちゃんがいるんだよな...」
ボン「向こうには...」
チョビ「女の子がいっぱい...」

風呂に入浴していた男子達は、女の子の会話を聞こうと
壁に集まってくる。

名護「おっほん」
男子一同「―ギクッ」」
名護「君達、君達が思春期の男子だという事は十分分かっている。
   女の子にも興味を持つだろう。しかし、君達の年齢だと悪戯で
   済むだろうが、覗きは本来、犯罪行為だ。そのような行為を
   この名護啓介は見過ごすわけにはいかない。もし、したならば、
   それ相応の罰が下る事を覚えておきなさい」
男子一同「―は、はい」
名護「では、私はもう出る」

湯気の向こうから現れたのは、「素晴らしき青空の会」所属の
バウンティハンター・名護啓介。その凄みから、男子一同は
おとなしく湯船に浸かり、名護は風呂場から出るのであった。

95凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/05(金) 22:13:51
>>94加筆

〜肝試しの後〜

駆「へへ、風呂だ〜!」
虎太郎「俺も入るぜ!」

ザッパ〜ン

駆「気持ちいいぜ」
勉「駆君、虎太郎君。風呂に飛び込んではいけません」

肝試しが終わり、ブリアン島へ来て最初の入浴となった。
風呂に飛び込んだ駆と虎太郎を勉が注意をする。

ひでのり「そうですよ。まずは体を洗ってから、湯船に浸かるのです」
あきら「よ、我らが銭湯愛好家!」
ヨッパー「言う事が違うぜ」

地球防衛組の一人で、銭湯愛好家である近藤ひでのりは
お風呂でのルールを駆達に教える。あきらとヨッパーはそれを
囃し立てた。

葛城「おお、イサミ。胸成長したかぁ〜♪」
トシ「ピク」
イサミ「や、やめて下さい。葛城さん!」
ソウシ「ピク」

壁の向こうにある女湯から、葛城がイサミの胸を触ろうとする
会話が聞こえてきて、トシとソウシが反応する。

まい「ゆい、肌スベスベになってないか?」
ゆい「そういう、まいも日に焼けて、健康的な小麦色じゃないかしら?」
ミニナイト「はっはっは、ゆい。ゆい」
剣「やめろ、ミニナイト」

続いて、神代ゆい、まいの会話を聞いて、ミニナイトが壁に
近づこうとするが、剣がそれを止めようとする。

エリカ「しのぶ、また胸大きくなってない?」
しのぶ「そ・・・そうかな?」
薫「ふふふ、ならこの私が確かめてあげよう。うりゃぁー」
しのぶ「け、結構よ!」

さらにしのぶの胸を揉もうと、薫がセクハラを始める。

大輔「この壁の向こうには、ヒカリちゃんがいるんだよな...」
ボン「向こうには...」
チョビ「女の子がいっぱい...」

風呂に入浴していた男子達は、女の子の会話を聞こうと
壁に集まってくる。

名護「おっほん」
男子一同「―ギクッ」」
名護「君達、君達が思春期の男子だという事は十分分かっている。
   女の子にも興味を持つだろう。しかし、君達の年齢だと悪戯で
   済むだろうが、覗きは本来、犯罪行為だ。そのような行為を
   この名護啓介は見過ごすわけにはいかない。もし、したならば、
   それ相応の罰が下る事を覚えておきなさい」
男子一同「―は、はい」

湯気の向こうから現れたのは、「素晴らしき青空の会」所属の
バウンティハンター・名護啓介。その凄みから、男子一同は
おとなしく湯船に浸かるのであった。

名護「そんな下らない事よりも、自分が世界のために何ができるかを考えなさい。
 そもそも私がこの合宿に敢えて参加したのは、
 ブレイバーズの、そして人類の未来を担う若い君達を教育し、
 ゆくゆくは私がブレイバーズの長となって、
 世界の在り方を管理していくためなのだ。
 私は正しい。君達は、私を信じてついて来なさい」
男子一同「はぁ…」

良い事を言っているようでどこか勘違いしているような、
よく分からない説教をしてから名護は立ち上がった。

名護「では、私はもう出る」

96ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/06(土) 13:20:54
キャンプ編の議題からは逸れますけれど、
ここでシグフェル編のネタバラシを…。

セーラ深町との一件から数日後のこと。
GFの沢渡優香が学校の生物化学担当の女教師・東条寺理乃から
自宅での個人的な研究の助手を務めることを半ば強要に近い形で
迫られ困り果てていることを知った牧村光平は、その代わりを
買って出る。以前から東条寺の身辺で女子生徒が何人も謎の失踪を
遂げているという噂があった。

案の定、光平は訪れた東条寺邸にて出されたコーヒーに睡眠薬を盛られ、
意識を失ってしまう。(実はここで人間をイーバや堕神に覚醒される
生体実験が繰り返されていた!)

その日の深夜、落雷が東条寺邸に命中し、屋敷は瞬く間に炎上。
光平は駆けつけた救急隊によって辛うじて助け出され、病院へと担ぎ込まれたが
意識不明の重体に。ちなみに燃え尽きた屋敷跡からは、行方不明となっていた
女子生徒の死体が多数発見されたが、東条寺理乃自身は発見されず行方を晦ます。

さらに数日後、優香の懸命の看護の甲斐もあって、光平はようやく意識を取り戻し
退院する。しかしその日から学校の部活の練習中に打ったボールが剛速球でネットを突き破って
コンクリートの壁にめり込んでしまったり、水道の蛇口をねじ切ってしまったりするなど、
光平の体調に異常な変調が見られるようになる。

それとほぼ同時期にGショッカーの怪人とは明らかに違う正体不明の怪物群が
暗躍を開始し始める。時空クレバスを意のままに操るその怪物たちには、
ブレイバーズのヒーローたちの攻撃もほとんどまともに当たらず、対策は難航。
警視庁の提案によって、その怪物群には暫定的に「イーバ(EBE)」の名称がつけられた。

イーバに対し何ら有効な手を打ち出せないまま、苦戦を続けるブレイバーズ。
だがそこへ、イーバとはまたさらに別の、謎の異形の戦士が姿を現し
凄まじい威力の攻撃で瞬く間にイーバの群れを蹴散らし、そのまま背を向けて立ち去っていった。
生き残ったイーバの一体が逃げ去る寸前に呟くように言い残した言葉。それは「シグフェル」…。

謎のヒーロー「シグフェル」の出現に、ブレイバーズ上層部は騒然となる。
イーバに対抗するためにも、なんとしてもシグフェルの正体を突き止め、
ブレイバーズの味方に引き入れなければならない。
そんな時、ブレイバーベース総司令官・佐原博士の懐刀として知られる、
レッドマフラー隊の剣持保隊長がようやくアフリカから日本に帰国。
剣持にシグフェル捜索&捕獲(場合によっては抹殺)の任務が下ることとなる。

シグフェルの正体は光平だった。まだ光平自身、シグフェルの力を己の意思で
自在にコントロールできず、本能的に戦いに赴くまま、時によってはブレイバーズの
ヒーローにすらその攻撃の矛先を向けてしまうことすらあった。
ある日、親友の朝倉慎哉や優香にも変身の現場を目撃されるが、
慎哉と優香は最初こそショックを受けるものの、以前と変わらぬ友情を光平に示す。
特に優香は、光平の肉体の異変は元を辿れば自分が原因という負い目を感じていた。
光平は自分の身体の異変の真相を突き止めるべく、自らの意思でイーバとの闘いに
身を投じていく。(まだこの時点では、光平に"地球の平和を守る"といった自覚や
使命感は無い。)

97ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/06(土) 13:21:43
ある休日、慎哉から気晴らしを勧められ、優香とデートに出かけた光平。
行った先はサージェスミュージアム。そこでGショッカーの攻撃に遭遇。
光平はシグフェルに変身して、優香や他の人々を守るためにGショッカーに立ち向かう。
これがシグフェルとGショッカーとのファーストコンタクト&バトルとなる。
ミュージアムに保管されていたプレシャスの一つ「炎の剣」が蘇り、
「フレアセイバー」となってシグフェルの手に渡る。
ここでシグフェルのフレアセイバーに一刀両断され、Gショッカーの大物幹部が
戦死するというまさかの事態に!(誰にするかはまだ未定)

マシーン大元帥「なんだアイツはいったい何者なんだ!」
地獄大使「表裏六柱の至高邪神はお怒りだ! お前たちアイツを倒すのだ!」

意外な敵の新たな出現に、無幻城は大騒ぎとなる。
そしてその様子は地球連邦軍内部のロゴス派も察知していた。

コルベット「フハハハ! 勝てる! これで我々は奴らに勝てるぞ!
 三輪長官、ついでに貴官の仇もとってきてやろう」
三輪「気持ちは嬉しいがな。果たしてそう上手くいくかな?
 極東の連中はああ見えてなかなか手ごわいぞ。フフフ…」

ロゴス派の軍人であるコルベット准将は、シグフェルを捕獲して
自らの陣営の手駒とすべく、地球連邦政府再建委員会を通して根回しを進め、
子飼いの部隊を率いて日本へと上陸する。正規の手続きと命令を踏んで来ているため、
岡長官もコルベットを追い返すことが出来ず対応に苦慮する。
Gショッカーでも、エゴス随一の鑑識とプロファイリングの達人である
ホウタイ怪人がシグフェル捕獲作戦をリードしていく。
ここに、ブレイバーズ(剣持)、Gショッカー(ホウタイ怪人)、ロゴス(コルベット)による
三つ巴のシグフェル捕獲戦が展開される事態に発展していく。

98ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/06(土) 14:07:20
〜上陸2日目・午前〜

ブリアン島上陸2日目は、海水浴である。
それぞれ水着に着替えた子供たちは、
準備体操を終えた後、一斉に海へと飛び込んでいく子もいれば、
砂遊びやビーチバレーに興ずる子たちもいる。

健「お〜い、くれぐれも岸から遠くまで行き過ぎるんじゃないぞ〜!」

沖合いでは、海水浴中の子供たちが岸から離れすぎて
遭難したりしないように、大人や高校生たちが何人かの組に分かれ
ボートに乗って警戒している。

ヒカリ「どお…? 大輔くん タケルくん」
タケル「うん、とっても可愛いよ」
大輔「……(ヒカリちゃんの水着姿だぁ…!)」

女子の水着姿に見とれる健全?な男子もいれば…

延珠「どうじゃ蓮太郎、妾の水着姿は?」
蓮太郎「うん、いいんじゃないか」
ティナ「お兄さん、私の水着は…どうでしょうか?」
蓮太郎「うん、いいんじゃないか」
延珠「………」
ティナ「………」

実は蓮太郎は浜辺に寝転がりながら、ビーチハラソルの下で
ずっと昆虫の本を読んでおり、延珠とティナのいる方向には
全く目を向けていない。適当に空返事で返しているのは明白だった。

延珠「もういいのだ!(怒」
ティナ「行きましょう延珠さん!(怒」
蓮太郎「…ん? 二人とも何怒ってんだ…??」

そしてしんせん組は海辺で水の掛け合いっこをして戯れている。

トシ「わぁっ!?(バッシャーン」
イサミ「ふっあははははは!!!ちょwwwwトシwwww何やってんのwwwwwあははははは!!!」
トシ「やったなああっっ!!!お返しだ!!」
イサミ「キャァッ!!」

こうして午前中の日程は順調に過ぎていく…。

99凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/06(土) 22:47:14
3日目

***ブリアン島・西の岬***

昨晩、マグネドンが襲来したGショッカー基地は
あちこちが破壊され、瓦礫の山となってしまっていた。

ジャガーバン「おのれ怪獣め…。
 基地は壊され、気象コントロール装置も踏み潰されて実験は大失敗だ」
カニバブラー「装置が暴走したせいで、島の気候は完全に狂ってしまったようだな。
 まるで恐竜時代に戻ったかのような暑さだ」
アルマジーグ「魔神提督との連絡も取れん。
 謎の磁気嵐のせいで通信不能になっているのだ」
モグラング「今回の作戦の主将はお前だろう、ジャガーバン。
 これからどうするのだ?」
ジャガーバン「撤退が不可能となれば、我らはここを死守するしかない。
 とにかく基地を復旧し、装置を直して気象コントロール実験を再開するのだ
 我らGショッカーに敗北の二文字はない!」

その時、上空をパトロールしていたムササビードルが叫んだ。

ムササビードル「緊急事態発生!
 巨大なカマキリのような怪物が基地に接近中!」
ジャガーバン「何だと!?」

カマキラス「キキィ――!!」

ジャングルの奥から現れたカマキリの怪獣・カマキラスが基地に向かって来たのである。
機関銃による戦闘員達の銃撃をものともせず、
送電線を鎌で切り裂き、鉄塔を押し倒してカマキラスは暴れる。

ジャガーバン「ううむ、何て奴だ!」
カニバブラー「あ、あれを見ろ!」

カニバブラーが驚愕して海の方を指す。
岬の岩壁を這い登って、巨大なタコの怪物がこちらに向かって来ていた。
南洋の深海で体長100m級にまで異常成長した、大ダコ怪獣スダールである。

スダール「………」
カマキラス「キキィ――!」

カマキラスとスダールは睨み合う。
スダールは長い足を伸ばしてカマキラスを捕まえようとするが、
カマキラスは前足の鎌でそれを突いて撃退する。
やがてカマキラスは倒した鉄塔を前脚でシュートし、スダールにぶつけた。
怯んでやや後退するスダール。
しかし次の瞬間、スダールは口から黒い墨を吐いてカマキラスに浴びせた。

カマキラス「キキィ――!?」

墨を浴びて混乱したカマキラスに一気に襲いかかり、
スダールは八本の足でしっかりと絡め取る。
凄まじい力でカマキラスを押さえつけると、
スダールはそのままカマキラスを頭から呑み込んで行った。
食べ切れなかった片足の鎌だけを地面に残し、
カマキラスはスダールの胃袋の中に消えてしまった。

スダール「………」

戦慄するGショッカーの怪人達を後に残して、
満腹になったスダールは海へ帰って行った。

カニバブラー「カマキリとタコがあんな巨大な怪物になるとは…」
モグラング「この島はどうやら、
 異常気象のせいで怪獣島になってしまったようだな」
ジャガーバン「他にもまだ怪獣がいるかも知れん。
 基地の守りを厳重に固めるのだ!」

100ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/07(日) 00:14:42
度重なるイーバとの戦いと、ブレイバーズ、Gショッカー、ロゴスの3勢力からの
執拗なる追跡が原因で、シグフェル=光平は肉体的にも精神的にも次第に追い詰められていく。
一度はブレイバーズからの呼びかけに応じて接触を図ろうとしたシグフェルだったが、
コルベット配下の部隊の突然の横槍により失敗。同じ地球連邦軍であっても
ブレイバーズ派とロゴス派の区別などつかない光平サイド(特に光平の親友である慎哉)が、
これを「ブレイバーズが自分たちを騙して罠に嵌めた」と勘違いしたことにより、
ブレイバーズとシグフェルの関係はますますこじれることになる。

ついにGショッカーのホウタイ怪人が、一番最初にシグフェルの正体を突き止めてしまう。
ホウタイ怪人(と弟のホウタイロボット)はバトルフィーバー隊に倒されるが、
そのどさくさに紛れた横取りの形で、シグフェル=光平はコルベット隊に捕らえられてしまう。
「大人しくしなければ、親友の慎哉や優香にも危害を加える」と脅された光平は、
コルベットの言うがままに厳しい尋問や身体分析検査の続く日を呆然と受け入れる。
岡長官は牧村光平の身柄引き渡しをコルベットに要求するが、当然の如く突っぱねられる。
一方、帰宅した慎哉と優香は、アルジェにいるフィリナに連絡して光平救出の協力を乞う。

突然、石油王アルシャード家からロゴスに光平解放の圧力がかかる。
なぜ中東有数の大財閥が一介の日本人の少年のために動くのか?
コルベットは困惑するが、その隙に、岡長官の命令で
コルベットの許にスパイとして潜り込んでいたバルザック少佐が
光平を救出。偶然同時にシグフェルの身柄を狙ってGショッカーが
襲撃してきたことにより、その戦闘でコルベットは死亡。その配下の部隊も壊滅する。

日常生活へと戻る光平たち。
学校に村中隊員と伴って剣持隊長が訪れ、光平にブレイバーズへの入隊を迫る。
慎哉は連邦軍(コルベット隊)の非道を抗議し食って掛かる。
村中隊員は「それはコルベット准将がやったこと」と反論しようとするが、
剣持はそれを制止する。

剣持「確かに軍は君の友達にひどい事をした。この通り謝る」

剣持は頭を下げ、連邦軍の非を詫びるが、
それと同時に光平に「もう元の日常に戻ることは出来ないのだ」と
覚悟を促すのであった。

101ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/08(月) 10:59:46
ジラの襲撃を受けて、昨日から調達していた食糧は
全滅してしまう。

ハチロー「うう、お腹を減ったよ」
ナミダ「今から、また食糧を調達をするのかな?」

ジラの大群がキャンプ場を襲ってきた事で、食糧も無くなり、
不安とストレスから子供達の間に、どよめきが起きる。

学「(いかん、皆に動揺が起きている。どうすれば...)」
パタリロ「これは、やはり島からの脱出を考えた方がいいかもしれないな」
皆本「パタリロ殿下」

皆の動揺に学がどうすればいいかと考えている時に、パタリロが
タマネギ部隊に扇を煽られながら発言する。

皆本「しかし、海には船を破壊したエビラがいます。
   脱出となると、相手をするには危険すぎます」
パタリロ「だが、いつまでも救援を待つだけという訳にはいかないだろう?
      通信機も使い物にならないし、下手すれば救援が来る前に
      全滅という事もありえる。脱出とまではいかなくても現状を知らせる
      メッセンジャーを送る必要はあると、僕は思うんだけどな」

幸いにもレッドキングと戦って以来、島に近づいてこないエビラだが
皆本はそれを危険視する。だが、パタリロは現状、通信機が
回復するかも分からないし、他の怪獣によって全滅という場合を
想定して、脱出もしくは外部に現状を知らせるメッセンジャーを送る
必要があると説いた。

学「・・・確かに、殿下の言う事にも一理あるな...」
パタリロ「だろ?それに、ここに参加している者の中には
      生身で巨大な相手に戦った事がある奴らだっているし」チラ

パタリロの言葉に、学は一理あると感じた。そのままパタリロは
言葉を続けて、自分の何倍ものの大きさや力を持った敵と戦った事の
ある刃や青銅聖闘士達に目を向ける。

刃「・・・確かに、図体はデカイかもしれないが様はでっかい海老みたい
  な物だろう?鬼丸やかぐやみたいな敵じゃないしな」
蒼摩「俺達も、マルスやサターンと戦ったんだ。やれない事はないぜ」
レミ「でも、もしそれが元で陸へと来てしまったら...?」
大介「それなんだが・・・先程、森へ逃げたジラを少し追跡した時に
    見つけたんだが、この木の実を見つけた」

刃や蒼摩達はこれまで魔人や神といっても良い強大な敵と戦ってきたので
怪獣を相手にやる気を見せる。だが、レミはそれが元で陸へと上がってきて
危険を増すのではないかと危惧する。そんな時、大介(アマゾン)は
ある木の実を皆に見せた。

大介「エビラはある木の実から作られる黄色い汁が苦手なんだ。
    これを海に撒けば、エビラは島に近づいてこない筈だ」
宗介「そういえば、ミスリルの資料にも『赤イ竹』と呼ばれる秘密結社が
   レッチ島の秘密基地で使用したという記述を見た事がある」

大介はエビラが弱点としている木の実から作られる黄色い汁を説明し、
海に撒いてバリケードの役割を与える事を提案。宗助も以前、ミスリル
の資料で呼んだ『赤イ竹』の記述を思い出す。

健「だげど、エビラまでどうやって移動するんだ?」
賢「それなら、僕達のデジモンで移動させましょう。アーマー進化
  させれば、空と海で移動できます」
学「・・・良し。エビラへは刃君や聖闘士を乗せたデジモン達が。
  その間、他の怪獣に警戒しつつ万が一に備えて海にバリケード
  として黄色い汁を撒くとしよう」

話し合いの末、エビラに対する作戦が決定した。エビラへはアーマー
進化したホルスモン、サブマリモン、ぺガスモン、ネフェルティモンを
移動役として、その背中にパートナーの子供達と青銅聖闘士達。
メッセンジャー役には刃のお供である庄之助が現状を知らせる為の
手紙を足に括り付けて同行。残りは、怪獣の警戒及び黄色い汁を
海に撒く作業をする事に決まったのであった。

102ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/08(月) 12:22:31
空からホルスモンの背に京とユナ、ぺガスモンの背にタケルと蒼摩、
ネフェルティモンの背に光と龍峰。海からはサブマリモンと伊織が
向かうのであった。

ユナ「宜しくね、京」
京「ふふ、まっかせなさーい!」
タケル「頑張りましょう、蒼摩さん」
蒼摩「応、タケル!」
光「宜しくお願いします、龍峰君」
龍峰「こちらこそ」

それぞれエビラを向かう前、お互いを健闘しあう。

大輔「くぅ〜、光ちゃんと一緒に乗るなんて羨ましい〜〜」
ブイモン「しょうがないよ。ライドラモンは陸上しか移動できないし、
      フレイドラモンやエクスブイモンだと人を乗せにくいし」

光と一緒にネフェルティモンに乗る龍峰を羨む大輔だが、ブイモンの
言うとおり人を乗せるとなるとライドラモンが適しているが、陸上でしか
移動できないし、フレイドラモンは乗せるスペースが無い。エクスブイモン
は肩に乗せる事は出来るが、戦闘して海に落ちる可能性があった。

刃「庄之助、頼んだぞ!」
庄ノ助「ピエー」

刃に励まされた庄之助は、羽を広げてガッツポーズをする。

学「蒼摩君、このメンバーの中では一番の年長者は君だ。
  彼らを任せたよ」
蒼摩「応!」
葵「いざとなれば、私がテレポートで皆を助けるで」
伊織「お願いします。葵さん」

学は、年長者である蒼摩に京達を任せる。そして万が一の時には
葵がテレポートで助ける手筈となった。
そして、エビラへと向かう蒼摩達。そして残りは大介(アマゾン)
指導の下、木の実から黄色い汁を作り出して海に撒き始めた。

〜ブリアン島・近海〜

エビラへと近づく、選ばれし子供と青銅聖闘士そして庄ノ助。
だが、そこに突如、海から何かが飛び出した。

タケル「な、何だ!?」
京「た、タコ〜!?」

それは昨日、西の岬に現れてカマキラスを食べてしまった
大ダコ怪獣スダールだった。スダールの足が、デジモン達に
襲いかかる。

蒼摩「皆、逃げろ!」

蒼摩に言われ、空を飛んでいたホルスモン達はそこから離れて
スダールの攻撃を躱す。

ホルスモン「―テンペストウィング!」
ぺガスモン「―シューティングスター!」
ネフェルティモン「―ナイルジェリー!」

すかさずホルスモン達はそれぞれの得意技でスダールへ反撃。
しかし、スダールは怯まずにいた。

伊織「サブマリモン、僕らも攻撃です!」
サブマリモン「了解だぎゃ。アクアバルカン!」

海中にいる伊織とサブマリモンも攻撃を行う。
だが、スダールはものともせずに何と、足でサブマリモンを
絡めとってしまう。

光「伊織君、サブマリモン!」

攻撃をしていたデジモン達も伊織とサブマリモンがスダールに
捕まったので、攻撃を止める。

〜ブリアン島・東の海岸〜

仁「お、おい!?でっかいタコが出てきたぞ」
両津「あれは確か・・・大ダコ怪獣スダール!」
吼児「知っているんですか、両津さん!?」
両津「ああ、何でもコンパス島って所のタコの怪獣だ。
   あの長い足で、いくつのもの漁船を沈めたんだが
   確か何本もの槍に刺されて、仕留めたって聞いた事がある」

東の海岸から見ていた仁がスダールに襲われるデジモン達を
見つけ、怪獣に詳しい両津がスダールの情報を教える。

賢「伊織君とサブマリモンが捕まった!」
大輔「助けねえと!」

捕まった伊織とサブマリモンを助けるべく、大輔はブイモンを
進化させようとするが、その時、異変が起きる。

カマキラス「キキィ―」
浩美「今度は、でっかいカマキリが出た!」
学「あれは、カマキラスか!?」
数美「変身して、子供達を守りましょう」
大介「うん。変身アーマーゾーン!」

カマキラスの登場に、事態は大混乱。カマキラスから子供達を
守るべく学達、星川兄弟は「ファイブマン」へ。大介は仮面ライダー
アマゾンへと変身。その他、変身出来る者達も変身して子供達を守る。

スダール「―!」
龍峰「皆の方にも怪獣が!」
ユナ「あの怪獣、皆の方へ移動するわ!」

カマキラスに気が付いたスダールは、カマキラスを捕食しようと
他のブレイバーズの下へ移動した。

103ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/08(月) 12:58:03

ライドラモン「―ブルーサンダー!」
スティングモン「スパイキングフィニッシュ!」
カマキラス「キキィ―!!」

一方、ブイモンが友情のデジメンタルで進化したライドラモンと
ワームモンから進化したスティングモン等の活躍により、
カマキラスが仕留められる。そこへスダールが現れた。

アマゾン「あれでは、伊織が...」
両津「ええい、ここは一か八かだ。どりゃぁぁぁぁ!!」
スダール「・・・」

両津は槍をスダールの眉間に向けて投げるが、足ではじいた。

両津「くっそ〜、なかなか手強いぞ。このスダール」
伊織「・・・だ、だったら、ここから攻撃だ。サブマリモン!」
サブマリモン「―アクアバルカン」
スダール「―!」

捕まっていたサブマリモンは、アクアバルカンでスダールの顔面を
攻撃。それにより、スダールはサブマリモンを捕まえていた足を離す。

ファイブレッド「よし、今の内に一斉に攻撃だ!」
蒼摩「よし、焼きダコにしてやる!」

サブマリモンと伊織が助かったので、スダールに向けて
一斉に攻撃を行う。

スダール「―」バターン
大輔「よっしゃー、倒したぜ!」

スダールが倒れた事により、喜ぶ一同。そんな中、両津とパタリロは
じっと、倒れたスダールを見ていた。

パタリロ「お前達、喜べ。食糧は手に入ったぞ!」
あきら「え、もしかして・・・このタコを食べるの?」
ヨッパー「いくら何でも、怪獣を食うなんて」
ときえ「大丈夫なの?」

突然、パタリロがスダールを食糧にするという発言に
一同は怪獣を食べるという事に不審に思う。

学「確かに、スダールはタコが巨大化しただけの怪獣。
  食べられないという事は無いと思うが...?」
蓮太郎「・・・マジかよ(汗」

学の説明に蓮太郎も呆れる。

両津「安心しろ、わしがちゃんと調理してやる。ボルボ、ジョディー
    手伝え!」
ジョディー「OK!」
ボルボ「今は困難な状況だ・・・仕方がない」
宗介「うむ。戦場でも、食糧の確保は重要だ」
かなめ「マジで、食べるの?」

両津は早速、ジョディ―とボルボに手伝ってもらいながら
解体作業を始める。食糧の調達の重要さを知っている宗介も
この件に肯定した。

その後、無事エビラ対策の黄色い汁を海に撒く作業も終わり
両津によってタコ料理が出された。始めは嫌な顔をしていた
子供達だったが、食べてみると、意外と美味しく皆、完食した。
怪獣との戦闘で、お腹が空いていた事もあり、より美味しく感じたのだろう。

庄ノ助「ピエー」
刃「今回、ダメだったけどお疲れさん、庄ノ助。これでも食べな」

結局、エビラを倒せずメッセージも届けられなかったので
落ち込む庄ノ助に、刃は励ましてタコ料理を食べさせるのであった。

104ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/09(火) 01:21:10
2ch専用ブラウザに保存してあった過去ログから発見しましたので、
こちらに記載します。

65 名前:凱聖クールギン ◆COOLqGzyd. [超人機メタルダー] 投稿日:14/02/26(水) 00:04:49 ID:fGZFW7aH [1/2]
いい機会なので、
私のオリキャラ案について少しここで開示しておこう。
あくまで原案であり、変更の可能性についてはご了承を。
オリキャラの名前は「超獣機グライアー」。
以下は、その超獣機を誕生させるための極秘計画についての説明だ。


≪超獣機計画≫
 打倒メタルダー(更には打倒ブレイバーズ)のため、ネロス帝国で極秘に進められている、
究極最強の怪人生成計画。
 帝王ゴッドネロス=村木國夫が古賀竜一郎博士の助手時代に携わった超人機計画のノウハ
ウを応用し発展させたもので、かつてのゴリゴン計画の要素も受け継いでいる。ゴリゴンの
姉妹的存在という意味で、誕生した新怪人はギリシャ神話から名を取ってグライアーと呼ば
れる。
 戦闘兵器でありながら一種の良心である自省回路を持ち、人と変わらぬ心をプログラムさ
れた超「人」機に対し、戦うためには人の心など不要であり、猛獣や怪獣のように凶暴たる
べし、とのコンセプトで作られたのが超「獣」機である。ネロス帝国四軍団の特徴を併せ持
ち、バイオモンスターをサイボーグ改造して体の各部を機械化し各種兵器を装備させたもの
であるため、全身メカニックの超人機とは異なり生体部分も多い。
 現在、計画について知っているのはゴッドネロスとクールギンのみであり、クールギンは
密命により計画推進のため奔走中。拉致された望月敏郎博士や、ドグマから匿われたゾルベ
ゲール博士ら、各方面から集められた人材がスタッフとして計画に参加している。凶暴性と
巨大なエネルギーをどう制御するかが目下の技術上の課題で、試作機は暴走事故を起こし、
暴れ出したところをクールギンに斬られて殺処分されてしまった。
 なお本心では、クールギンは暴走のリスクに加え、無事完成した暁には既存のネロス軍団
員達の上位に置かれ、彼らがないがしろにされることになりかねないグライアーの存在に、
密かに不満と不安を抱いている模様…。


まずはグライアーそのものよりも、
その誕生までの経緯をめぐってストーリーを展開することになる。
工程としてはまずバイオモンスターを生成して
これをサイボーグ化・メカ化し兵装を取り付けていくことになるわけだが、
今はまず素体となるバイオモンスターをどう作るかの実験をしている段階で、
まだプロジェクトの初歩の初歩。先は長い。

既にボー・ガルダン殿のSSで望月博士をヒドーマンが脅迫し、
謎の研究をさせようとしていると描写して下さっているが、
それがこの超獣機のバイオモンスター作りだと考えてよろしかろう。
私ことクールギンが実は内心不満を抱いているというのも、
以前シャドームーン殿のSSで伏線と取れそうな場面は書いていただいた。
これからも少しずつ計画を進めながらネタを小出しにしていく予定だ。
皆様からご意見・ご感想・アイデアなどあればぜひ賜りたい。

105ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/09(火) 01:24:48
73 名前:凱聖クールギン ◆COOLqGzyd. [超人機メタルダー] 投稿日:14/03/01(土) 10:24:38 ID:pkQXjDON [1/2]
>>69 ユガミ博士 ◆uV/51FXesE
>また少し違うのだが、某スレで見つけた会話文にゴジラシリーズの
>ヘドラをヘドリアン女王やガイアークの3大臣等がヒーローから
>守ろうするのを見かけた。
それは面白い。
ヘドリアン女王なら幼体のヘドラをペットとして可愛がりそうだ。
あの怪獣、恐ろしい汚毒の塊のくせに目だけはキュートだからな。

>>70 ティアラロイド ◆EeTIARA9jE
>ゾルベゲール博士はなかなかの曲者よ♪
>果たしてネロスの客分研究員の立場にずっと黙って満足しているかしらん。
>ネロスに匿ってもらっている身とはいえ、かつては自分を再生してくれた
>テラーマクロを暗殺しようとした恩知らずだし。ウフフフッ…。
そう、帝王は純粋に彼の科学者としての腕を買って雇っておられるが、
ドグマでクーデターを起こした奴の前科が気になるところだ。
ひょっとしたらグライアーに
勝手に何かの細工を仕込んだりもしないとは限らん。

>確か、突如としてブレイバーズ、Gショッカー両勢力の前に現れた
>謎のヒーロー・シグフェルも、グライアー研究の上で
>ネロスによって参考にされる予定でしたわよね?
史上最強、究極の超怪人作りには何かが足りない…
太古の猛獣サーベルタイガーの細胞を使ってもまだ究極にはほど遠い…
と悩んでいたゾルベゲールら研究班が、
ではそこに謎の強力戦士シグフェルの細胞をプラスすれば? 
と考える展開を構想している。
そして優秀な人材を素体に選び、
シグフェルの細胞を注入して改造したのがサーベルタイガーグライアー…。
ただし、謎の戦士だけにその生体システムは解明しきれない部分も多く、
実用化に踏み切ったはいいが想定外の事故で制御不能となってしまう。
やがて死期を悟った彼はネロス帝国を脱走し…
などという展開でいかがかな?
結局、シグフェルグライアー計画はここで失敗し、
最終的にはゴジラの細胞を使って再度グライアーを完成させることになる予定。

イラストはまだ用意できていないが、
グライアーの外見はゴジラを怪人体型に落とし込んだデザインを考えている。
ゴルゴムのトカゲ怪人が一番近いかな。
あれの全身にヨロイやメカや武装を加えた感じだ。

106凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/10(水) 01:18:16
≪グライアー計画≫とは、ネロス帝国で進められている新怪人の生成計画。
かつてのゴリゴン計画の後継で、ゴリゴンの姉妹作という意味から
ギリシャ神話にちなんで新怪人はグライアーと呼ばれる。

バイオモンスターであったゴリゴンとは異なり、
グライアーは人間を素体にした改造人間である。
計画は数年前から極秘裏に進行しており、
素体には桐原コンツェルン専務・彩堂寺惟政の息子である彩堂寺戒が選ばれ、
将来の怪人化に備えて徹底した英才教育が施されてきた。

開発主任は、ドグマから招聘された元ナチスのゾルベゲール博士。
しかし研究は難航し、ゴッドネロスの望みに適う超怪人をなかなか造れずにいた。
そんな折、謎の超戦士シグフェルが出現しGショッカーを震撼させる。
あのシグフェルの細胞を使えば最強の怪人が生み出せる――。
ゾルベゲールの進言により、ネロス帝国はシグフェルの細胞奪取に動く。
イーバとの戦いに勝利したシグフェルだったが、
クールギンの不意打ちの一撃で傷を負い、その剣に付いた血から細胞を採取されてしまった。

シグフェルの細胞を手に入れたネロス帝国は、
戒を拉致してゴーストバンクへ連行し、改造手術を行なう。
こうして、シグフェルと同等の能力を持つとされるグライアーは完成した。
だが、かつてドグマで反乱を起こしたゾルベゲールは今度も帝位簒奪を企て、
自分のみに従う服従カプセルを密かにグライアーの脳に仕込んでいた。
ゾルベゲールの命令でゴッドネロスを倒そうとするグライアーだが、
その時、体に異変が起こり苦しみ始める。
シグフェルの不完全なコピーに過ぎないグライアーは体内に変調を起こしたのだ。
グライアーが倒れてしまったため、寸でのところで謀反が失敗したゾルベゲールは処刑される。

服従カプセルを切除され、救命処置がされたグライアーだったが、もはや余命が短い事が判明する。
ゴッドネロスはグライアーを失敗作と切り捨て、死ぬまで前線で使い潰せと命令。
それまで四軍団長以上の扱いだったグライアーの地位も目に見えて低下し、冷遇されるようになる。
苦悶と苦悩の中、「シグフェルの魂を奪えば生き永らえる事ができる」とイーバに吹き込まれたグライアーは
ネロス帝国を脱走、独自にシグフェルをつけ狙う。

グライアー計画はこうして失敗に終わり、グライアーはネロス帝国の敵となった。
しかしゴッドネロスは「これもシナリオ通り」とほくそ笑む。
一連の筋書きは全て、より本格的な大計画のためにデータを集める予行でしかなかったのだ。
ゴッドネロスは遂に最終プロジェクト≪超獣機計画≫の発動を指令する。
それこそ古賀博士の超人機計画を超えるため、
ゴッドネロスが長年温めていた究極の戦闘マシーン製造計画であった。

107凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/10(水) 01:22:34
ここから先は、メタルダー編の最終章のシナリオとなる。
実現するのはいつになるか分からないが、現時点での私の構想をここに記してしまおう。



超人機に対抗して造られた超獣機ダークメタルダーは、アンチ・メタルダーとでも呼ぶべき、
超人機とは真逆のコンセプトで設計されたロボット兵器である。
(古賀博士を超えるため、ゴッドネロスは敢えて超人機と正反対の性質のものを目指した)
自省回路を持ち、人間と変わらぬ心を組み込まれた超人機に対し、
戦うためには人の心など不要であり、むしろ獣のように凶暴たるべし、という設計思想から
超獣機は冷徹な破壊マシーンでしかなく、複雑な感情を持たない。
また肉弾での格闘に特化した超人機に対し、超獣機は全身を重武装した武器の塊である。

ロボットとしての性能ではメタルダーを明らかに凌駕するダークメタルダーは、
メタルダーを圧倒的な戦闘力で撃破する。
大敗を喫して挫折したメタルダーに対し、戸隠流師範の山地哲山は、
「メタルダーにあってダークメタルダーにないもの、それは心だ」と助言する。
心を鍛え、心眼で敵を破るべく、メタルダーは戸隠忍者の里に籠もって磁雷矢と共に修行する。

一方、ダークメタルダーの運用に固執する余り他の軍団員を捨て駒のように扱い、
チューボやゴチャックら多数の勇士を無碍に戦死させたゴッドネロスに対し、
これまで長く軍団を統括する立場にいたクールギンは不満と怒りを募らせていた。
「帝王はもはや、超獣機しか眼中にない。このままでは、帝国全体の先行きが危うい…」
遂に謀反を決意したクールギンはサラジアのアルハザード副大統領とも呼応し、
ゴッドネロスを弑逆、自らネロス帝国の帝王となる。

ダークメタルダーを停止させ封印したクールギンは、残った軍団員達を総動員して大攻勢を企図。
修行中のメタルダーが不在の中、
仮面ライダーやキカイダーらとネロス帝国との一大決戦が展開される。

大激戦のさ中、修行を終え遂に帰還するメタルダー。
優勢に戦っていたクールギン率いるネロス軍団は仮面ライダー1号らに撃破されていく。
一方ゴーストバンクでは、機能停止したはずのダークメタルダーが不気味に動き出していた…。

108凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/10(水) 01:27:13
***剣道場***

桐原(影武者)「今日は、ここまでにしよう」
戒「ありがとうございました!」

剣術稽古を終えた彩堂寺戒は、
週に一度、師範として個人レッスンをしてくれている
父親の上司の桐原剛造に深く一礼した。
この桐原が実は影武者に過ぎないことは、彼はまだ知らない…。

桐原(影武者)「随分と様になってきたぞ。
 柳生新陰流の極意が、少しずつ見えてきているようだな」
戒「は、はい…!」
桐原(影武者)「君にはまだ中学生の頃から剣術を教えてきたが、
 実に呑み込みが早く、鍛え甲斐のある生徒だった…。
 ここまで上達してくれた事が、私にとっても実に嬉しい」
戒「先生のご指導のお陰です…!」
桐原(影武者)「フフ…。相当息が上がっているな。よく休みなさい」

文武両道の天才である戒は運動神経も抜群だが、
その彼をもってしても桐原の稽古は厳しく感じる。
ただのスポーツや精神修養というレベルではとどまらない、
それこそ本物の戦場での殺し合いでも想定しているかのような、
激しい戦いの訓練なのである。

桐原(影武者)「長年育てた教え子を手放すのは、
 寂しいものよな。彩堂寺専務」
惟政「…!? では、いよいよ戒を…?」
桐原(影武者)「うむ。時は遂に満ちたのだ。
 君のご子息を、ネロス帝国に差し出してもらう」


***ゴーストバンク***

クールギン「ただ今戻りました」
ゴッドネロス「ご苦労…。
 して、改造被験体の様子はどうであったか」
クールギン「良好です…。
 知能・体力テストはいずれも一定して高い数値を示し、
 かねて教え込んでいた剣術の腕も、
 あの歳の若者にしては突出した水準にまで上がりつつあります」
ゴッドネロス「では被験体として問題あるまいな」
クールギン「御意。
 …ただ、あれほどの才気盛んな若者を姿醜き怪物に変えてしまうのは
 いささか惜しい気も致します」
ゴッドネロス「情が移ったか、クールギン」
クールギン「いえ決して。
 しかし、あの青年をヨロイ軍団員として我が配下にもし下されば、
 グライアーなどに改造せずとも一級の戦士に育て上げられようものをと、
 少々勿体なく感じた次第」
ゴッドネロス「グライアーとなれば、
 あの青年はそれよりも遥かに強大なパワーを手に入れることになる。
 それこそが彼にとって無上の栄誉となるはずではないか、クールギンよ」
クールギン「…仰せの通りにございます」
ゴッドネロス「明日、素体をゴーストバンクへ連行して最終チェックを行ない、
 異常がなければすぐに改造手術に移る。
 そのための手筈を急ぎ整えよ」
クールギン「ははっ」

109凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/10(水) 01:32:27
***ゴーストバンク***

翌朝…。
ゴーストバンクの闘技場では、
クールギンが部下のタグ兄弟に戦闘訓練の稽古をつけていた。

タグスキー「なっ!?」
タグスロン「うわあっ!」
クールギン「どうした! この程度で押されているようでは、
 ブレイバーズの戦士どもを相手には通用せんぞ!」
タグスキー「ははっ…! も、申し訳ありません軍団長殿!」
クールギン「二人とも、まだまだ修行が足りん…!
 もっと自覚を持って日々の鍛錬に取り組まねば、
 お互い明日の命はどうなるかも分からぬ身なのだぞ」
タグスロン「面目次第もございませぬ…!」
クールギン「鍛えてもう一度出直して来い。
 一週間後に、また相手をして成果のほどを見てやる」
タグスキー「ハハーッ!」

凄まじい剣技でタグ兄弟を圧倒したクールギンは、
いつになく厳しい態度で不満げに立ち去って行った。

タグスキー「ううむ…。軍団長殿に比べれば、
 我らはまだまだ己を甘やかしていたということか」
タグスロン「しかし、最近の軍団長殿はどうされたのだ?
 我らに急に厳しくなったと言うか、
 覇気や闘志が段違いになられたような…」
タグスキー「ブレイバーズが結成されてメタルダーもその一員となり、
 我らの戦いは一層激しく険しいものとなった。
 それで気合を入れ直しておられるのだろう。
 我らがうかうかしていてはお叱りを受けるのは当然だ」
バルスキー「…果たして、それだけの理由かな?」

いつからか二人の背後に立っていたバルスキーは、
腕組みをしながら小首を捻る。

タグスロン「バ、バルスキー殿!?」
バルスキー「クールギンの奴、何か焦っている…。
 何かに急き立てられて危機感を強めているような…。
 そんな気がしないか」
タグスキー「い、言われてみれば確かに…」
タグスロン「しかし、軍団長殿ほどのお方が、
 一体何にそこまで急き立てられているというのです?」
バルスキー「それは分からん。
 だが、強くなろうという奴の心に一抹の雑念が読み取れるのは気にかかる…。
 何かおかしな事にならなければいいがな。
 お前達はクールギンの側近として、
 くれぐれもしっかり支えてやってくれよ」
タグスキー「ははっ、我ら兄弟、命に代えても!」

110凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/10(水) 01:34:37
闘技場を後にしたクールギンは地上に出て岩山の上で座禅を組み、
そこで気を統一させていた。
己につきまとう雑念を必死に振りほどこうとしているかのように…。

バルスキー「修行に精が出るな、クールギン」
クールギン「バルスキーか」
バルスキー「タグ兄弟が腰を抜かしていたぞ。
 お前ともあろう者が、何をそんなに苛立っているのだ」
クールギン「苛立ってなどいない…。
 …いないように、自分を制しているつもりだ」
バルスキー「何があったというのだ?
 今朝、ゲバローズとロビンケンが密命を帯びて出動したようだが、
 それと関係があるのか?」

クールギンはすぐには答えず、また座禅の姿勢を正した。
長い沈黙が二人の間に流れる。

クールギン「ここだけの秘密だが…。
 今朝の密命のことは、明日には皆に明かされる。
 お前にだけは先に話しておこう」
バルスキー「む…?」
クールギン「帝王が以前から進めておられる極秘の研究だが…。
 あれは究極の力を持った、恐るべき超怪人を生み出すプロジェクトだ。
 かつてのゴリゴン計画の後継とのことで、
 帝王はこれをグライアー計画と呼んでおられる」
バルスキー「グライアー計画?」
クールギン「今日、ロビンケンとゲバローズに命じられたのは
 その新怪人――グライアーの改造被験体の確保だ。
 被験体に選ばれたのは彩堂寺惟政専務の息子、彩堂寺戒」
バルスキー「あの、お前がよく武術を稽古しているという若者か」
クールギン「ネロス帝国に、強大な力を持つ戦士が加わるのは良いことだ。
 だが私の見る限り、グライアー計画にはまだまだ技術上の問題が多い。
 特に、謎の戦士シグフェルの細胞を注入して作るとなれば、
 想定外の事態が起きるリスクは避けられんだろう。
 しかもそのグライアーは、完成した折には四軍団のいずれにも属さぬ帝王の直属兵として、
 我らの上に立つことになるという」
バルスキー「そうなれば、ネロス帝国は変わるな。
 何もかもが今のままでは行かなくなる…。
 それを怖れていたのか」
クールギン「怖れてなどいない。
 ただ、グライアーさえあれば我ら四軍団はもはや不要…と
 帝王はお考えになっておられるのではないかと、ふと不安になる時があってな」
バルスキー「帝王を信じることだ。
 帝王の第一の重臣たるお前が、帝王を信頼申し上げていなくてどうする」
クールギン「帝王のことは無論信じている…。
 だがグライアーのことは、たやすく信じるわけには行かん。
 あのような不確定要素の多い新兵器に頼るよりも、
 今ある軍団をしっかり鍛えて行く方がずっと確実というものではないか」
バルスキー「気を揉んでも仕方のないことだ。
 グライアーが問題を起こせば、その時は我らの出番じゃないか。
 ただ俺としては、問題の種を敢えて仕込みかねない、
 あのゾルベゲールという博士のことは気がかりだが…」
クールギン「奴のことは厳しく見張っておく。
 何にせよ、今は大事な時期だ…!」

111ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/11(木) 20:54:27
<今後の外宇宙編ネタバレ>

三次元宇宙の銀河系(天の川銀河)最大の版図を持つ大星団国家――
――神聖銀河帝国(第三銀河帝国)ローエングラム王朝・帝都星フェザーン。
建国の父である獅子帝ラインハルトの死から17年後。
第二代皇帝アレクサンデル・ジークフリード・フォン・ローエングラム(以下、アレク)は、
流木野サキらマギウスたちの養育もあり、17歳の立派な若者に成長していた。

そんな中、星間評議会最高議長ユーガー王子と首脳会談すべく、
アレク皇帝の大艦隊を率いたエンペリアス星までの行幸が決定する。
窮屈な船旅を嫌い、アレクは行幸について重臣たちに条件を提示。
それは出発から到着までの旅の全行程の間、アレク自身は一行の艦隊を抜け、
一介の旅人として通すというものだった。
アレクの母・摂政権皇太后ヒルダや重臣たちは当然の如く猛反対。
しかしアレクは伯母のアンネローゼ大公妃まで自分の味方に付けて、
母や重臣たちを説き伏せてしまうのだった。

これに危惧を抱くは建国以来の重臣である筆頭元帥のミッターマイヤーである。
実はミッターマイヤーは、配下の宇宙海賊・鉄の髭から、アレク皇帝暗殺計画の
情報をキャッチしていた。アレクからのプランを渋々呑んだミッターマイヤーは、
僚友ビッテンフェルト提督とも相計らって、アレクと歳や背格好も似ている
連坊小路を影武者に急遽仕立て上げることにする。

こうしてアレク皇帝と、その親友であるフェリックス・ミッターマイヤー中尉、
帝国に仕官して一旗挙げようとフェザーンに来ていたところを偶然知り合ったデスカル三将軍、
それを影ながら護衛する鉄の髭率いる宇宙海賊船パラベラム号、
そして連坊小路扮する影武者を擁する帝国旗艦ブリュンヒルトという、
惑星エンペリアスを目指しての奇妙な珍道中ともいうべき諸星漫遊の忍び旅が始まるのだった。

旅の途中では、海賊戦隊ゴーカイジャーや、銀河帝国とは三次元宇宙の覇を争う緊張関係にある
ガルマン・ガミラス帝国の総統アベルト・デスラー、亡き父の好敵手であったヤン・ウェンリーの
養子にして後継者であるユリアン・ミンツなど、様々の人々との出会いがアレクを待ち受けている。

一方その頃、地球教徒の一派がアレク皇帝暗殺を狙って暗躍していた…。

112ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/11(木) 22:31:59
>>108-110補足

その日の生徒会の仕事が遅くまで続き、
沢渡優香は下校する時間がすっかり夜遅くなってしまった。
近道をしようと裏路地を通ったのが運の尽き。
チンピラたちに絡まれてしまう。

チンピラA「おいおいお嬢ちゃん、こんな夜遅くにか弱い女一人とは危ないな」
チンピラB「俺たちと一緒に面白いところに行こうぜ!」
優香「何するんですか! いや、放して! 誰か助けて〜!」

そこを偶然通りかかった彩堂寺戒がたちまちチンピラたちを叩きのめし、
優香を助け出すのだった。

チンピラA「ち、ちきしょーっ! 覚えてやがれ!」

チンピラたちは一目散に逃げ出した。

優香「た、助けてくれてありがとう…」
戒「その制服、同じ学校の生徒か?」
優香「もしかしてあなた、G組の彩堂寺戒くん?」
戒「俺の事を知っているのか?」
優香「そりゃ勿論、学校じゃ全学年成績トップの有名人だもの。
 私、A組の沢渡優香。よろしくね」
戒「………」

優香は握手を求めるが、戒はそれを無表情にスルーする。

戒「ここは夜遅い時間はゴロツキどもの溜まり場になるんだ。
 危ない目に遭わないうちに早く帰った方がいい」
優香「………」

この時から優香は戒の存在が気になりだす。
翌朝、優香から昨夜の一件を聞いた光平は、
ガールフレンドを危険から救ってくれた戒に一言礼を言おうと
戒のクラスを訪れるが、戒は光平にそっけない対応をとる。

一方その頃、密かに内偵を続けていた沢木朱音は、
彩堂寺戒がネロス帝国の改造被験体候補である事を突き止め、
天童菊之丞に報告してその指示を仰いでいた。

朱音「御前、いかが致しましょう。彩堂寺戒がネロス帝国に
 拉致される前にこちらで保護いたしますか?」
菊之丞「いや、保護するには及ばぬ。消せ」
朱音「御前!?」
菊之丞「よいか、その彩堂寺戒という少年の身柄がGショッカー、
 ブレイバーズ、どちらにも渡らぬ前に必ず消すのじゃ!」
朱音「……心得ました」

こうして彩堂寺戒を拉致連行しようとするネロス帝国のロビンケンとケバローズ、
その現場の瞬間を偶然目撃し、戒を友達として守ろうとする光平=シグフェル。
さらには戒の身柄がネロス帝国に渡る前に抹殺せんとする天童の刺客集団により、
三つ巴の戦いが展開されることになる。

113ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/12(金) 01:00:29
ネロスや天童の追っ手から必死に逃げる
光平、慎哉、優香、そして戒。

戒「どういうつもりだ牧村?」
光平「どういうつもり…って、俺たち、同じ学校の友達だろ?」
戒「俺はお前たちと友達になった記憶もなければ、
 助けてくれと言った覚えもない」
慎哉「こいつ…! せっかく助けてやったのに何だよその言い草は!?」
光平「あいつら(ゲバローズとロビンケン)について何か心当たりは?」
戒「ない! あんな化け物に襲われる覚えなんかあるわけないだろ」
光平「いいか彩堂寺、落ち着いてよく聞くんだ。
 桐原コンツェルンの本当の実態はネロス帝国と言って、
 Gショッカーの一部を成している悪の地下組織なんだ!」

光平のこの言葉に、普段から桐原剛造を師と仰いでいる戒は激しく反発する。

戒「牧村、お前寝ぼけてるのか?」
優香「光平くんの言っていることは本当よ!
 お願い、信じて!」
戒「…そうかわかったぞ。お前ら、成績上位者である俺の事を妬んで
 そんな出まかせを並べてるんだな?」
光平「彩堂寺!」
戒「これ以上は余計なお世話だ! 自分の身くらい自分一人で守れる。
 放っておいてもらおう」

ここで優香が、戒の頬に一発平手打ちをお見舞いする。

戒「……!?」
優香「いい加減にして! 光平くんも朝倉くんも私も、
 本気であなたを心配しているのよ!」
戒「沢渡……」

そうしている間に、くノ一装束姿の沢木朱音以下、天童の刺客たちに
包囲されてしまう光平たち。

くノ一(朱音)「彩堂寺戒をこちらに渡しなさい!
 そうすればあなたたちに危害は加えないわ」
光平「どうしてだ! なんで彩堂寺を狙うんだ!?」
くノ一(朱音)「あなたたちには関係の無いことよ」
光平「………(この女忍者の声、どこかで聞いたような…?)」

押し問答が続く中、ロビンケンたちがてこずっているようだど、
凱聖クールギン自ら現場に乗り込んできた!

クールギン「邪魔だ女! どけ!」
くノ一(朱音)「――うぐっ!!」

朱音はクールギンに剣で肩からバッサリ斬られて負傷し撤退。
驚く光平がシグフェルに変身する間もないまま、戒を当て身で眠らせ
一瞬のうちに連れ去ってしまうのだった。

114ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/13(土) 13:35:54
日頃より"日本国内の一自治領"という範囲を逸脱しているとして
学園都市統括理事会の増長ぶりを快く思わず「学園都市から自治権を取り上げるべし!」と
強硬に主張している国会議員や日本政府高官が襲撃され命を落とす事件が連続して発生する。
学園都市から送り込まれた"暗部"による、日本政府に対する威嚇目的の犯行だった。

***江田島平八邸***

天童菊之丞配下のくノ一・沢木朱音は、この件にもブレイバーズが関わってくると睨み、
江田島平八邸を見張っていたが、秘書の富樫源次に見つかってしまう。

富樫「…ん? お前さんは確か、牧村光平の通っている学校の先生じゃねえか?」
朱音「す、すみません…! 広いお屋敷なものでつい迷い込んでしまって…」

朱音はその場をどうにか取り繕うが…

富樫「へぇ…それで、最近天童の御前のご機嫌はいかがだい?」
朱音「天童?? いったいなんのことかしら…(汗」
富樫「まあいいや。これからその天童の御前に会って来るところだ」
朱音「えええっ!?」
富樫「なんで驚くんだ? お前さんには関係の無い話だろ?( ̄ー ̄)ニヤリ」
朱音「………」

富樫の運転する江田島を乗せた黒塗りの高級車は、一路天童菊之丞邸へと向かう。
朱音もこうしてはいられないと大急ぎで天童邸へと戻る。

***天童菊之丞邸***

秘書官「閣下、江田島平八先生が急遽ご来邸にございます!」
菊之丞「なに、江田島翁が!? すぐにお通しせよ」

江田島平八は邸内の茶室へと通された。

菊之丞「江田島殿、急な当屋敷へのご来邸。いったい何用にござりまするか?」
江田島「なに、他意はない。菊之丞よ、こうして久しぶりにおぬしと
 二人きりで茶が飲みたくてな」
菊之丞「これは…嬉しいお言葉にございますな」

一見、にこやかな会話が交わされるが、両者とも目は全く笑ってはいない…。
江田島は菊之丞の差し出した椀の中身を飲み干した後、
いよいよ本題に入り、例の政府高官連続襲撃事件の犯人を捕まえるべく、
菊之丞自らが囮になるように勧める。

菊之丞「ほぉ…しかしそれがし如きの名前で、果たして犯人が
 おびき出されてきますかな?」
江田島「必ず来る。これまで数々の政敵を抹殺してきた
 おぬしを殺したい人間など、山ほどいよう!」
菊之丞「…ハハハハ。これはまた手厳しいご冗談を」
江田島「ぬはははは!!!」
菊之丞「フハハハハ…」

江田島平八が帰って行った後…

菊之丞「江田島め、言いたい放題抜かしおって…」
朱音「………」
菊之丞「それで、真犯人の目星は掴めたか?」
朱音「ハッ。学園都市の中でも幾多の非人道的な研究にも
 深く関与しているとされる木原一族に関わりのある者と思われます」
菊之丞「木原一族…やはりアレイスター・クロウリーの手下か!」

***江田島平八邸***

天童邸から帰宅した江田島は、警視総監・加賀美陸と密かに密会。

江田島「天童菊之丞と話はつけてきた。これでよいのだな?」
陸「この度は江田島先生にご足労頂き、かたじけなく存じます」

全ては犯人一味を検挙するための加賀美警視総監の発案であった。
翌朝、官報が一斉に掲示され、聖天子付き補佐官・天童菊之丞自らが
襲撃事件犯人との一騎打ちを所望するという挑発の檄文が張り出された。

<日本政府側と学園都市統括理事会側との水面下での抗争を描くシナリオ。
今後さらにどのように話を膨らませていくかはまだ未定。>

115凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/13(土) 17:25:48
4日目

宗介「千鳥、ちょっと一緒に来てくれないか」
かなめ「えっ…?」
宗介「他の皆も、手が空いている者は来てくれ。
 これから岩場で魚釣りをする」

スダールを皆が美味しく食べ終えた頃、
釣り道具を担いだ相良宗介は千鳥かなめと他の子供達を誘って
海岸の岩場へ行き、釣りを始めた。
既に陽は沈みかけ、海原を赤く染め上げている。

かなめ「綺麗な海…。
 メリダ島で二人きりで釣りしたのを思い出すわね。
 ソースケが教えてくれた、あの秘密の場所でさ」
宗介「ああ。今回は、あの時よりちょっと賑やかだけどな」
かなめ「でも食糧の調達なら、さっきのタコ怪獣で十分なんじゃないの?
 まだまだ食べ切れないくらい大きいんだし」
宗介「肯定だ。今釣っているのは俺達が食べる分じゃない」
かなめ「じゃあ何のため?」
宗介「安全上の措置、といったところかな。
 できればマグロが望ましいが、種類は問わない。
 とにかくたくさんの魚が欲しい」
かなめ「何だかよく分からないけど、了解」

目的不詳の夕釣りはしばらく続いた。
陽が沈む頃には、バケツに一杯の魚が釣れ上がっていた。
宗介はそれを皆が食べるクーラーボックスには入れず、
自分のテントの中に仕舞い込んでしまう。
そして夜、宗介はバケツを持って森へ出かけて行き、
何やら怪しげな作業に一人勤しんでいた。

かなめ「ソースケ、何してるのかしら…?」

不審に思いながらも敢えて咎める気にもなれず、
かなめはテントの寝袋の中で眠りに就いた。
こうして4日目の夜も更けて行った…。

116凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/14(日) 20:47:37
5日目


宗介「さあ、来い…!」

迷彩服を着込み、草木や小枝を無数に貼り付けたネットを頭から被って、
森の茂みに溶け込みながら相良宗介はじっと息を潜めていた。
釣った魚を山積みにして置いておき、ひたすら待つ事数時間。
ゲイリースーツに全身を包んだ宗介は身動き一つせず潜伏を続けている。

ジラ「グゥゥ…」

生臭い魚の匂いに誘われて、ジラが一匹、また一匹と魚の山に近付いて来た。
餌だと分かると、ジラは魚を口先で突いて食べ始める。
だが、そのすぐ傍の茂みに隠れている宗介の存在には、
野性動物の鋭敏な本能をもってしても気付く事はできなかった。

宗介「いいぞ…。罠にかかれ」

ジラの一匹が、雑草で巧妙に隠されていた落とし穴に片脚を突っ込んだ。
穴はジラの膝ほどまでしかない浅いものだが、
ドロドロの粘液が中に満たされており、
それがジラの片脚を捕らえたまま見る見るうちに硬化していく。

ジラ「クァァ――!?」

もう一匹が、更にまた別の一匹が、次々と落とし穴に嵌り、
スライム状の粘液に脚を固められて動けなくなる。
宗介が仕掛けておいた特殊ウレタン樹脂の罠は、
たちまち全てのジラを捕らえて動けなくした。

宗介「よし…。退避」

ジラが身動きできなくなったのを見届けると、
宗介はネットを脱ぎ捨ててその場を離れ、キャンプ場の方へ駆け出した。
十分に距離を取ってから、起爆装置のスイッチを押す。
魚の山の下に設置されていた爆弾が爆発し、炎がジラの群れを呑み込んだ。

ジラ「キャォォォ――ン!!」

かなめ「なっ、何!?」
宗介「ミッション完了だ。
 森に魚を置いてジラの群れを呼び寄せ、特殊ウレタン樹脂で拘束、
 仕掛け爆弾で殲滅した」
かなめ「ああ、あのみんなで釣った魚を使ったのね。
 昨日わざわざ釣りしてたのはこのためだったんだ」
宗介「魚肉の餌でジラを誘う作戦は、以前に米軍も実行して成果を収めている。
 今回はそのデータを活かした応用だ」
かなめ「しっかしあんたねえ…。
 何て危険なモノを船に積んでたのよ。
 まかり間違えば船が私達ごと木端微塵だったでしょうが!」
宗介「輸送中の安全対策は完璧だ。
 万一にも、船内で暴発する事はない。
 しかし、こんな事なら巨大怪獣も吹き飛ばすスパイナーか、
 N2爆雷でも持って来ていれば良かったが…」
かなめ「持って来んでいい! …って言いたいところだけど、
 今回ばかりはそうでもないか」

森の木々を焼き払い、空に立ち昇る爆炎を眺めてかなめは溜息をつく。
宗介の罠によって、一度に十匹のジラが焼死する戦果が上がったのだった。

117凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/14(日) 20:53:15
レッドキング「グゥゥ…!」

森で起きた突然の大爆発は、昼寝をしていたレッドキングを目覚めさせた。
巨体を揺すって起き上がり、レッドキングは不機嫌そうに低く唸る。

カマキラス「キキィ――!」

森に隠れていた三匹のカマキラスも、爆発音に驚き、
一斉に反対方向へと逃げ出した。
そして彼らは、知らずしてレッドキングの縄張りに侵入してしまったのである。

レッドキング「キシャ――ォ!!」
カマキラス「キキィ――!!」

縄張りを侵されて怒ったレッドキングは咆え猛って威嚇する。
カマキラスもレッドキングを敵と認識し、三方に散って戦闘体勢を取った。

カマキラス「キキィ――!!」

右側に回ったカマキラスがレッドキングに飛びかかり、
上から覆い被さって前足の鎌で頭を突く。
しかしレッドキングはこれを掴み、一本背負いで背中から地面に叩きつけた。

カマキラス「キ……ィ…!」

大ダメージを負ったカマキラスはしばらくもがいていたが、やがて動かなくなった。
だがすかさずもう一匹がレッドキングを襲撃し、
背中から馬乗りの体勢になる。

レッドキング「キシャ――ォ!!」

カマキラスを背中から振り落とし、首を絞めると、
そのまま逆さにしてレッドキングはパイルドライバーを決めた。
頭から地面に衝突し、首を折られてそのカマキラスは即死する。

カマキラス「キィ――!!」

残る一匹のカマキラスは岩をぶつけられ、たまらず逃亡。
レッドキングは力強く胸をドラミングし、勝利の雄叫びを上げた。

118凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/14(日) 20:59:00
マグネドン「グォォ…」

磁力怪獣マグネドンはブリアン島の中心に陣取り、
うとうとと午睡にまどろんでいた。
このマグネドンの発する強い磁気が通信障害を引き起こし、
島外への連絡を不能にしているという事をブレイバーズはまだ知らない。

カマキラス「キキィ――!!」

レッドキングの前から逃げ出したカマキラスは、
今度はマグネドンの巣に迷い込んだ。
戦闘に敗れた後とあって、ここで連戦を仕掛ける余力はない。
カマキラスは退こうとしたが、マグネドンは獲物を逃がさなかった。

マグネドン「グゥゥ…!」

マグネドンの背中に生えた赤い角に閃光が走り、強烈な磁力が発生する。
磁力はカマキラスの体の鉄分にさえも作用し、
逃げようとするカマキラスを磁石のように吸い寄せた。

カマキラス「キキィ――!?」

背中の角に吸い寄せられて動けなくなったカマキラスを、
マグネドンは角から放たれた光線で焼き殺した。
こうして、この島に五匹いたカマキラスは全滅してしまったのである。

ムササビードル「見つけたぞ。基地を破壊した怪獣め…!
 奴の発する強い磁気が通信不能の原因に違いない。
 だが、あれを捕獲すれば利用価値はあるぞ…」

一部始終を見ていたショッカー怪人ムササビードルは、
その場を飛び去って西の岬のGショッカー基地へと舞い戻った。

119ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/15(月) 10:21:56
***キャンプ場***

Gショッカー秘密基地で、子供達の救出作戦が行われているその頃。
万が一に備えて、キャンプ場には青銅聖闘士やガイストクラッシャー、
ガンバ―チーム等といったメンバーが残っていた。

タマネギ部隊A「殿下に申し上げます。怪獣ジラの卵がある巣を発見致しました!」
パタリロ「何だと!?卵があるのなら、これ以上ジラの脅威に悩まされる
      心配が無くなるぞ〜。よし、相良軍曹から購入したあの『ボン太くん』の
      性能を試す絶好の機会だし、殲滅だ!」
タマネギ部隊A「はっ!」

ジラの巣を発見したという報告を受けたパタリロはタマネギ部隊に
宗介から購入した量産型ボン太くんの性能を試す機会を含めて、
ジラを殲滅するように命令する。

イスカンダル「余も同行させてもらうぞ。余の魔力も完全に回復し、
         いつでも宝具を出す事が出来る!」
パタリロ「確か、征服王の宝具には空も飛べる戦車があったな。
      それじゃあ、空から航空爆撃で卵を焼き尽くしてくれ!」
イスカンダル「うむ、任された!ありったけの爆弾を用意してくれ」

イスカンダルは戦士の姿に変え、魔力が完全に回復した事を
パタリロに告げる。それを聞いたパタリロはイスカンダルに
空から卵を航空爆撃で焼き尽くす事を提案する。それを了承した
イスカンダルは戦車に積めるだけの爆弾を用意するように言う。

パタリロ「おそらく、幼生体のジラもまだまだうようよいると考える。
      聖闘士やガイストクラッシャーのお前達にも手伝ってもらうぞ!」
蒼摩「応!」
レッカ「燃えてきたぜ!」

蒼摩やレッカ達、青銅聖闘士やガイストクラッシャー達は心をたぎらせて
張り切る。

虎太郎「ちぇー、まーた俺達は留守番かよ!」
エリ「文句を言わない。留守番も大事な事よ」

またもガンバ―チームが留守番な事に、虎太郎は文句を言うが
同じく留守番のエリが留守番も大事だという事を教える。
そして、準備を終えてメンバーはジラの巣へと向かった。

120ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/15(月) 11:12:17
***ジラの巣***

ジラA「ギシャァァ!」
ジラB「ギシャァァァ!」
量産型ボン太くんA「ふもっふ」ドドドドド
量産型ボン太くんB「ふも〜」ドドドド

ジラの巣へとやってきた、量産型ボン太くんを装着したタマネギ部隊達は
幼生体のジラにマシンガンを雨の様に撃つ。

イスカンダル「ふむ、こいつに乗るのも久しぶりだのう。では・・・
       蹂躙の開始だ!」
タマネギ部隊C「爆弾投下、開始!」
タマネギ部隊D「投下、開始!」

神威の車輪に乗るイスカンダルは卵のある位置の上空へとやって来ると、
同乗しているタマネギ部隊に、持ってきた爆弾を投下する。

ドカーン、ドカーン

爆弾の雨によって、ジラの卵は燃えて近くにいた幼生体のジラも
爆弾によって、蹂躙されていく。

栄人「あっけないな」
クラマ「俺達も来る必要なかったんじゃないのか?」

同行していた青銅聖闘士とガイストクラッシャー達はジラを倒していくが、
空からの航空爆撃によって殆どが全滅した。

ズシーン、ズシーン

ハヤト「何だ、この大きな足跡は!?」
ユナ「見て!?」

大きな足跡がして、一同が驚いていると森から現れたのは
完全に成長したジラだった。

ジラ(完全体)「キシャァァァァ!!」
イスカンダル「くっ、あれほど成長しておる者がいたとは!?」

巨大なジラが出現し、喰われそうになったので急いで『神威の車輪』を
移動させる。

量産型ボン太くんA「ふも〜(撃てー!)」
量産型ボン太くんB「ふもも、ふもっふ(怯まずに撃て!!)」

量産型ボン太くんを装着しているタマネギ部隊はマシンガンで応戦するが、
あまり効果は無かった。

イズナ「ここからが、俺達の出番のようだな」
シレン「ああ、アンコールの開始だ」

完全体のジラの登場に、青銅聖闘士とガイストクラッシャー達は
気をとりなおして、構え直すのであった。

***ブリアン島・森林地帯***

一方、Gショッカーの秘密基地から助けられた子供達は、秘密基地の場所を
教えてくれたピグモンや助けに来た高木はるか達に護られながら、キャンプ場
へと戻るべく森林地帯を走っていた。

ズシーン、ズシーン

吼児「この地面の揺れは!?」
沙斗里「あ・・・あそこにいるのは、もしかして!?」
バラゴン「ガァォォォー!」
充紀「バラゴンや!レッドキングを倒したバラゴンがおるで!」

地面の揺れに驚く吼児。そして選ばれしドライバーである
美輪沙斗里や羽根充紀は、森から現れたバラゴンの登場に驚愕する!

はるか「皆、バラバラにならないで!急いでこの場から離れて、
    キャンプ場へと戻るのよ!」

はるかはクナイを構え、皆がバラバラに行動にしないように注意しつつ
急いで、キャンプ場へと戻ろうとするのであった。

121ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/16(火) 00:01:03
<暴れん坊将軍スペシャル 吉宗落涙!天一坊事件始末>

出張で紀州山中へと蟲退治に来ていた、蟲奉行所・市中見廻り組同心である
月島仁兵衛と火鉢は、自分たちと同世代で天一と名乗る少年剣士と、
天一の幼馴染・お美津と偶然出会い、すっかり仲良くなり意気投合する。
だがその天一の背後には、山内伊賀介なる謎の怪人物が控えていた…。

それから数ヵ月後、京の都に将軍吉宗のご落胤・天一坊が名乗りを上げた。
一味の参謀と思しき用人格は山内伊賀介、家老を務めるは赤川大膳と藤井左京。
対応に苦慮した京都所司代・板倉周防守からの要請を受け、ご落胤の真偽を確かめるべく
蟲奉行は無涯を供に連れて京の都を訪れる。

京についた虫奉行と無涯は、接待を受けた料亭で、
店の主人や芸者に化けていた刺客の襲撃を受ける!

無涯「尾張柳生と見た。尾州家が何の用だ?」
刺客「問答無用!」

難なく刺客たちを退ける無涯。
刺客を放ったのは、御三家筆頭・尾張藩惣目付・須藤采女であった。

伊賀介「尾州家の方々が、天一坊様を擁し奉る我等一同に肩入れをするは、
 宿敵ともいえる八代将軍吉宗公に揺さぶりをかけ、あわよくば天下を伺うため」
采女「さよう。しかし明日、天一坊殿には、京都所司代・板倉周防に会われるとか。
 ここで疑いを招くようなことがあっては…」
伊賀介「心配はござらん!」
采女「いや、そのために板倉は蟲奉行を呼び寄せて、真偽を探ろうとしてござる」
伊賀介「蟲奉行?」
采女「万一見破られてはと思い、しかるべき手は打ってござる」
大膳「なんと!?」
伊賀介「早まったことを」
采女「島原の廓におびき寄せて、今頃は…」

そこに逃げ帰ってきた刺客が報告に現れる。

采女「戻ったか。して仕留めたか?」
刺客「申し訳ございません!」

刺客は蟲奉行暗殺失敗を告げる。

大膳「愚かな! 下手な小細工を弄しては、かえって若様の御身に
 疑いが降りかかるではないか!」
伊賀介「構わん。今のうちに疑うだけ疑わさせておけ。
 明日、その疑いを覆してみせれば、信用の方が強まるものだ」

122ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/16(火) 00:01:36
翌朝、京都所司代・板倉周防守の役宅にて蟲奉行と天一坊は対面した。

板倉「ようこそおいでくださいました。天一坊様にはご機嫌麗しく
 恐悦至極にござる。これなるは天樹院様ご養女にて従二位別格老中・蟲奉行様。
 天一坊様とはご遠縁にあたられる御方にござる」
伊賀介「天一坊様の御側御用を務めまする、山内伊賀介にござります」
蟲奉行「ときに伊賀介とやら、天一坊殿ご落胤たる証拠の品がおありとか?」
伊賀介「いかにも。これい」

伊賀介は証拠の品々を運ばせてくるが、なんとそれらの品々は
毒蛇の入った虫篭のなかに収められていた!?

蟲奉行「………」
板倉「こ、これはいったい何の真似でござる!
 蟲奉行様に対し無礼でござろう!」
伊賀介「いやいや、蟲奉行様に証拠の品々をご覧頂くのは
 願ってもないこと。聞けば蟲奉行様におかれては、
 強烈な毒を自在に操ることがお出来とか。
 なれば毒蛇に噛まれても平気なはず。
 ささ、手にとってしかとお確かめくだされ」
板倉「座興にも程がある!」
蟲奉行「妾は構わぬ」

蟲奉行はそう言うと籠の中に手を伸ばし、
毒蛇に噛まれつつも平然とした顔で証拠の品々を取り出し、
じっくりと鑑定を始める。

蟲奉行「恐れ入り奉る。縁頭(ふちがしら)から鐺(こじり)まで葵の紋散し。
 中身は志津三郎の名刀。お墨付きは紛れもなく、将軍家ご直筆と存ずる」
伊賀介「さすがは蟲奉行様。そのご鑑定、我等一同にとって心強い味方にございます」
蟲奉行「………」

蟲奉行から早馬で手紙を受け取った、江戸城の将軍吉宗は、
直ちに天一坊一行に江戸へ向かう許可を出す。

吉宗「どうだ忠相、佐和が生んだ子に間違いないと思うか?」
忠相「………」
吉宗「どうやら、まこと俺の子らしいな」

実は吉宗にはまだ紀州家に部屋住みだった頃、
生き別れとなった初恋の人・沢ノ井ことお佐和の方がいた。
天一坊はその佐和との間の子らしいのである。
もし天一坊が本当に吉宗の子であれば、世継ぎである長福丸家重よりも
年長の兄ということになる。




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