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世の中の親の素顔

150名無しさんは神戸学院大:2019/08/19(月) 14:30:32 ID:aM50zWzo0
電気ショック虐待、父親が起訴内容認める 懲役2年求刑
朝日新聞社 2019/08/19 12:10

© 朝日新聞社 福岡地裁小倉支部

 子ども3人に電気ショックを与えて虐待したとして暴行と傷害の罪で起訴された北九州市小倉南区の無職、後藤孝宏被告(46)の初公判が19日、福岡地裁小倉支部であった。後藤被告は起訴内容を認めた。即日結審し、検察側は懲役2年を求刑した。
 起訴状などによると、後藤被告は2月26〜28日、自宅で17歳の長女と13歳の次女の腕に、犬のしつけ用の通電装置で電気ショックを与えた。11歳の長男には、同じ方法で手の甲にやけどを負わせたとされる。
 検察側は冒頭陳述で、後藤被告が子どもたちに勉強やゴミ捨てなどのルールを課し、守れなかった際に「ビリビリ」と称して電気ショックを与えていたと指摘した。検察側の被告人質問で虐待という認識がなかったか問われ、後藤被告は「自分の判断が甘かった」と答えた。弁護側は社会的制裁を受けて反省しているとして、執行猶予付きの判決を求めた。(狩野浩平)

151名無しさんは神戸学院大:2019/09/05(木) 02:30:12 ID:VYmNovog0
>>58 >>60
「ゆるして ゆるしてください」 虐待死 結愛ちゃんのメモ
FNN.jpプライムオンライン 2019/09/04 19:43

© FNN.jpプライムオンライン

覚えたてのひらがなで、懸命につづられた思い。
両親から虐待を受けて死亡した、東京・目黒区の船戸結愛ちゃん(当時5)が残した衝撃的なメモの続きが法廷で読み上げられた。
夫の雄大被告(34)とともに、保護責任者遺棄致死の罪に問われている母親の優里被告(27)。
その裁判の2日目で、証拠として示されたメモは、結愛ちゃんが亡くなる前のおよそ1カ月の間、殴られたり、ほとんど食事を与えられないなど、壮絶な虐待を受けながら書かれたものだった。
「もうおねがい。ゆるして、ゆるしてください。おねがいします。きのうぜんぜんできてなかったこと、これまでまいにちやってきたことをなおす。これまでどんだけあほみたいにあそんだか。あそぶってあほみたいだからやめる。もうぜったい、ぜったいやらないからね」
これまでに一部公開されていた部分では、親への許しを請うような言葉をつづっていた結愛ちゃん。
4日に明かされた続きの部分では、自らを鼓舞するような言葉がしたためられていた。
「ぜったいぜったいおやくそく。あしたのあさは、きょうみたいにやるんじゃなくて、やるんじゃなくて、もうあしたは、ぜったいやるんだとおもって、いっしょうけんめいやって、パパとママにみせるぞ。えいえいおーう。おやくそくだから、ぜったいにおねがい」
ノートやチラシの裏などにつづられたメモは、結愛ちゃんが軟禁状態にあった6畳間から見つかった。
中には、虐待の具体的な状況に触れながら、自分を責めるような記述も。
「きのうパパにおこられたこと。ゆあが、おにさんもおふろもいやっていったから、パパがべんきょうおしえてくれたのに、パパにおれいをいわなかった。おふろのなかでおおきいこえだしたから、とけいができるはずなのに、とけいごまかそうとしたから、べらんだでたたされた」
5歳の娘がつづったこれらのメモの読み上げを、優里被告はハンカチを握り締め、涙を流しながら聞いていた。
4日の裁判では、傷害の罪にも問われている夫・雄大被告の供述調書も読み上げられ、結愛ちゃんを殴った翌日、両目が開かないほど顔が腫れ上がり、以降、死亡する日までぐったりして横たわり続けていたことが明らかにされた。
二度と戻らない娘の命に、優里被告は何を思うのか。
5日から注目の被告人質問が行われる。

152名無しさんは神戸学院大:2019/09/05(木) 20:02:40 ID:VYmNovog0
>>151
「お母さんの助けを待っていた」診察の医師証言、虐待死公判
産経新聞 2019/09/05 18:49

 東京都目黒区で昨年3月、船戸結愛(ゆあ)ちゃん=当時(5)=が両親から虐待を受けて死亡したとされる事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の優里(ゆり)被告(27)の裁判員裁判の第3回公判が5日、東京地裁(守下実裁判長)で開かれた。一家が香川県に住んでいた際に結愛ちゃんを診察していた小児科の医師が証人として出廷し、「結愛ちゃんは助けを待っていた。結愛ちゃんを助けられるのはお母さんだけだった」と証言した。
 証言などによると、平成29年8月に診察した際、結愛ちゃんの太ももにあざがあり、結愛ちゃんは医師に対し、父親の雄大被告(34)=同罪などで起訴=から「蹴られた」と説明した。医師が尋ねると、優里被告は「嘘をつくから」「暴力を辞めると図に乗ってまた嘘をつく」などと話した。
 10月にもあざがあり、結愛ちゃんは医師に「パパにキックされる」「家に帰りたくない」と発言。医師が県の児童相談所に連絡したが、このときは一時保護されなかった。
 優里被告は比較的医師と打ち解けていたようで1、2時間会話することもあった。「雄大被告のしつけが厳しい」「私はわちゃわちゃした(にぎやかな)家庭が理想」と話したり、夫との生活によるストレスから「離婚した方が楽かもしれない」とこぼしたりすることもあったという。
 ただ一方で「私はあほやから」「夫は年上で社交的で人脈があり尊敬できる」とも語っており、医師は優里被告について「自己評価が低く、結局は夫が正しいと考え、暴力も容認している」と感じたと証言。精神科の受診も勧めたが、受診は1度で終わった。
 医師は、一家の東京への転居後もケアを受けられるよう病院を紹介しようと考えていたが、優里被告に転居後の住所が分からないと言われ、紹介できなかった。引っ越しの約1カ月後に優里被告に電話やメールをするなど働きかけたものの、返事はなかった。
 医師は「子供の立場からしたら、暴力を受けること、暴力を受ける環境で育つこと、守られないことも含めて虐待だと思う」と述べ、優里被告の行為も虐待だったとの認識を示した。
 優里被告については「香川にいた頃のお母さんはお父さん(雄大被告)の影響を受けつつも、私の外来に来てリセットできていたと思う。東京ではお父さんだけの環境でしんどかっただろう」と思いやった。
 ただ医師は、結愛ちゃんの代弁者として証言するとした上で「結愛ちゃんはお母さんのことは大好きで、お母さんに助けてほしかっただろうと思う」と指摘。関係機関に相談するなど「大人なのだから手段はあった」とした上で、「お母さんのつらさは理解できるが、罪を軽くしてほしいとは全く思っていない。罪を償って反省して、結愛ちゃんに謝ってほしい」。
 わずかに声を震わせた医師。優里被告もうつむいて涙を流していた。

153名無しさんは神戸学院大:2019/09/06(金) 00:36:01 ID:8yriv4tc0
>>152
「謝り続けるしかない」母親、夫の心理的支配強調 虐待死公判
産経新聞 2019/09/05 20:59

© 産経新聞社 「謝り続けるしかない」母親、夫の心理的支配強調 虐待死公判

 東京都目黒区で昨年3月、船戸結愛(ゆあ)ちゃん=当時(5)=が両親から虐待を受けて死亡したとされる事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の優里(ゆり)被告(27)の裁判員裁判の第3回公判が5日、東京地裁(守下実裁判長)で開かれた。優里被告は被告人質問で「結愛に謝り続けることしかできない」と話した。
 優里被告は冒頭、「結愛に『ごめんなさい』以上の言葉が見つからない」と涙声で切り出し、証人として出廷した児童相談所職員や医師らに対し「結愛を守ってくださった。感謝の気持ちでいっぱい」と述べた。
 優里被告は「夫の命令は絶対で、背くと結愛に被害が及ぶ。ロボットのように言うことを聞くのに必死だった」と、夫の雄大(ゆうだい)被告(34)=同罪などで起訴=の心理的支配下にあったと強調。「当時はDV(ドメスティックバイオレンス)という認識はなかった」とした。
 優里被告は、入籍直後から雄大被告の説教を毎日1時間以上受けていたと説明。反論すると「お前のために言っている」「育児もろくにできないくせに口出しするな」と言われたという。頭をたたかれたり、ほおや耳をつかまれることもあった。「反省をもっと違う態度で示せ」と言われ、自分の髪の毛を引っ張ったり太ももをあざができるまでたたいたりしたこともあったと明かした。
 説教で満足しなければ結愛ちゃんに矛先が向くことが多く、「雄大(被告)がストレスなく過ごせる環境が、結愛が安全に過ごせる場所」と考え、徐々に反発しなくなったと供述。雄大被告の結愛ちゃんへの暴行を初めて見たのは平成28年11月ごろで、結愛ちゃんが香川県の児相に初めて一時保護される約1カ月前。その後、虐待がエスカレートしていったという。
 雄大被告は優里被告の両親を侮辱していたといい、「親には相談できなくなった」。死亡直前も、病院に連れて行けば「怒られるどころじゃ済まないと思った」といい、誰かに助けを求める考えは「浮かばなかった」と述べた。

154名無しさんは神戸学院大:2019/09/07(土) 01:32:18 ID:huc.8Fi.0
「一番大切な宝物」「ごめんね、会いたい」虫歯治療2歳児死亡 父親涙の陳述 損賠訴訟初弁論
毎日新聞 2019/09/06 19:53

© 毎日新聞 叶愛ちゃんの遺影を持って福岡地裁に入る両親=福岡市中央区で2019年9月6日午後1時34分、宗岡敬介撮影

 麻酔薬を使った虫歯治療後に容体が急変して死亡した長女(当時2歳)の両親が、適切な処置を怠ったとして福岡県春日市の歯科診療所の元院長や担当歯科医らに計約1億500万円の損害賠償を求めて福岡地裁に提訴した。6日は同地裁(松葉佐隆之裁判長)で第1回口頭弁論があり、父親(33)が「子供の命が失われないようにしてほしい」と涙ながらに意見陳述した。
 死亡したのは、同市の山口叶愛(のあ)ちゃん。元院長らは弁論でいずれも請求棄却を求めた。
 訴状によると、叶愛ちゃんは2017年7月1日、歯科診療所で虫歯治療のため身体拘束具を付けられ初めて局所麻酔された。担当歯科医は血圧や脈拍などを計測するモニターを付けることなく治療を始め、呼吸が途切れるなどの異変があったが状態を確認せず、処置を終えて退室した。
 母親(27)が叶愛ちゃんを抱きかかえた時は目の焦点が合わず、両腕が伸びきるなど体が硬直。父親が元院長に異常を訴えたが「よくあること」と言い、経過観察を指示するだけだった。
 その後、叶愛ちゃんは激しくけいれんするなどし、別の病院へ救急搬送されたが、2日後に死亡した。死因は低酸素脳症だった。
 両親は、低酸素脳症は麻酔薬リドカインの急性中毒によるものと主張。歯科医の処置には麻酔中毒を生じさせた過失があり、元院長には医療事故を防止する診療体制や救急対応などに問題があったとしている。
 父親は意見陳述で「叶愛は私たち家族にとって一番大切な宝物でした。時間がたつほど、しっかり守ってあげられなくてごめんね、会いたいという思いが込み上げてきます」などと訴えた。
 叶愛ちゃんの死亡を巡っては、福岡県警が3月、元院長を業務上過失致死容疑で福岡地検に書類送検した。【宗岡敬介】

155名無しさんは神戸学院大:2019/09/07(土) 01:37:35 ID:huc.8Fi.0
>>153
「ボロボロにして死なせた」=母、暴力看過認める-5歳女児虐待死・東京地裁
時事通信社 2019/09/06 19:48

 東京都目黒区の船戸結愛ちゃん=当時(5)=が虐待死した事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の優里被告(27)の裁判員裁判が6日、東京地裁(守下実裁判長)であった。優里被告は被告人質問で、結愛ちゃんに対する父親雄大被告(34)=傷害罪などで起訴=の暴力を容認し、「ボロボロにして死なせた」と語った。
 優里被告は結愛ちゃんが死亡する直前まで、体にあった170カ所以上のあざや傷に気付かなかったとし、「親子関係が築けておらず、結愛は私に言えなかったんだと思う」と説明。雄大被告の暴力は2016年に始まったが、「体を張って止めたことはない。結果として(暴力を)容認してしまった」と述べた。

156名無しさんは神戸学院大:2019/09/07(土) 01:46:53 ID:huc.8Fi.0
熊本県警巡査自殺で公務災害申請 遺族「過労が原因」
共同通信社 2019/09/05 12:34
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/446/1508401010/144

157名無しさんは神戸学院大:2019/09/09(月) 13:30:21 ID:b32TAn4.0
上智大生殺害から23年 「犯人絶対許さない」と父
共同通信社 2019/09/09 08:52

 東京都葛飾区で1996年、上智大4年小林順子さん=当時(21)=が自宅で殺害、放火された事件から23年となった9日、順子さんの父賢二さん(73)が「若者の尊い命と夢と希望を無残にも奪った犯人を絶対に許すことはできない」とするコメントを出した。
 コメントでは「犯人がどこかで今もなお生きながらえていることを思うと、いてもたってもいられない」と訴えた。昨年体調を崩したことを明かし「存命中に事件が解決することを願わずにいられない」としている。
 9日午前には現場の自宅跡地での献花式や情報提供を求めるチラシ配りが予定されていたが、台風15号の影響で中止になった。

158名無しさんは神戸学院大:2019/09/09(月) 17:00:05 ID:b32TAn4.0
>>155
目黒女児虐待死 検察側、母親の優里被告に懲役11年求刑
毎日新聞 2019/09/09 15:46

© 毎日新聞 東京地裁などが入る裁判所合同庁舎=東京都千代田区で2018年11月29日午後0時47分、伊藤直孝撮影

 東京都目黒区で2018年3月、船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5歳)が死亡した事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の優里被告(27)に対し、検察側は9日、東京地裁で開かれた裁判員裁判で、懲役11年を求刑した。
 検察側によると、優里被告は12年に結愛ちゃんを出産した後に当時の夫と離婚し、16年4月に雄大被告(34)=保護責任者遺棄致死と傷害の罪で起訴=と再婚。同年11月、2人の間に長男が生まれ、この頃から結愛ちゃんに対する雄大被告の暴行が始まった。結愛ちゃんは児童相談所に2度、一時保護された。
 一家が18年1月に香川から東京都目黒区のアパートに転居すると、虐待はエスカレート。結愛ちゃんはほぼ外出させてもらえず、殴られたりベランダに立たされたりしたほか、食事も十分に与えられなくなって衰弱し、3月2日に敗血症で死亡した。死亡時の体重は同年齢の標準より6キロ近く軽い12・2キロで、170カ所以上の傷やあざがあったという。
 検察側は、優里被告が虐待の発覚を恐れて病院に連れて行かず、放置したと主張している。
 一方の弁護側は、罪の成立は争わないとしつつ、雄大被告から心理的なドメスティックバイオレンス(DV)を受け、精神的な支配下にあったと訴える。
 優里被告は被告人質問で、再婚後に雄大被告から説教が繰り返されるようになったと説明。雄大被告の命令は絶対で「ロボットのように聞いていた」とし、反発して怒らせると結愛ちゃんに怒りが向くため、結愛ちゃんの衰弱を見過ごしたとしている。
 公判では、結愛ちゃんがノートや紙片に書いた言葉が読み上げられた。「もうおねがい ゆるして ゆるしてください」と懇願するようなメッセージのほか、「あしたのあさはきょうみたいにやるんじゃなくて パパとママにみせるぞってきもちでやるぞ えいえいおー」と自らを奮い立たせたようにも読める文章も残っていた。【巽賢司】

159名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 00:20:24 ID:aCP/2oqI0
>>158
「太ったから締め直す」食事制限に暴行…結愛ちゃんの最期
産経新聞 2019/09/09 19:29

© 産経新聞社 「太ったから締め直す」食事制限に暴行…結愛ちゃんの最期

 東京都目黒区で昨年3月、船戸結愛ちゃん=当時(5)=が両親から虐待され死亡したとされる事件で、保護責任者遺棄致死の罪に問われた母親優里被告(27)の裁判員裁判が9日、東京地裁であり、検察側は懲役11年を求刑、弁護側は懲役5年が相当だと主張し結審。判決は17日に言い渡される。
 これまでの船戸被告の公判では、元夫の雄大被告(34)=同罪などで起訴=による暴行や過剰な食事制限などにより、結愛ちゃんが日に日に衰弱し、息を引き取るまでの経緯が明らかにされた。
 結愛ちゃんは香川県に住んでいた平成28〜29年、自宅の外に放置されていたため香川県警の通告で児童相談所が2回一時保護。いずれの際にも体にあざがみつかり、病院のカルテには、結愛ちゃんが「お父さんのキックがいっぱいある。おなかもキックされたよ」と話した記載があった。
 30年1月に東京都目黒区に転居後、雄大被告は「結愛が少し太っちゃっている」「だれている」「もう一度締め直す」などと言って結愛ちゃんへの食事を厳しく制限し、1日に汁物1杯の日もあったという。
 2月、優里被告は、雄大被告が結愛ちゃんの目の付近をたたく暴行を目撃。翌朝、結愛ちゃんの目が大きく腫れていたため、「顔がめっちゃ腫れてるんやけど」と雄大被告に言うと、「ボクサーみたいだな」と笑われたという。優里被告はその時の感情を「心を覆っているものにひびが入って音も聞こえなくなった」と表現した。
 それでも小学校に通い始めれば「結愛も楽しく過ごせると思っていた」といい、4月まで「頑張ろうね」と励ましていたという。ところが結愛ちゃんは2月27日ごろから嘔吐(おうと)を繰り返すなど衰弱が顕著になる。病院に連れて行こうと考えたが、雄大被告から「あざが消えたら行く」と言われ、あきらめた。
 3月1日、優里被告が久しぶりに結愛ちゃんを風呂に入れると、全身がやせ細っていた。優里被告は直視できないほど驚く一方で、「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせた。
 亡くなったのは翌2日。死亡時の体重は標準より6キロも軽い12・2キロで、2カ月で4キロ以上減った。肌は土気色に変色し、体には古いものから新しいものまで170個以上の傷やあざが残されていた。
 結愛ちゃんの部屋には「いきがくるしくなるまでうんどうをする」「たいじゅうをはかる」などの“約束事”が書かれた貼り紙が多数あった。ノートには「もうおねがい ゆるして」との記載のほか、雄大被告に怒られたこととして「おべんきょうおしえてもらったのにおれいをいわなかった」などの記載もあった。貼り紙やノートの記載は、優里被告が、雄大被告を怒らせないよう結愛ちゃんと一緒に書いたという。

160名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 13:59:53 ID:aCP/2oqI0
>>159
なぜ結愛ちゃんを救えなかったのか。目黒・虐待死事件で明らかになった社会の抜け穴
FNN.jpプライムオンライン 2019/08/17 土曜18:00

© FNN.jpプライムオンライン
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2018年3月、東京・目黒区で5歳の船戸結愛ちゃんが死亡した虐待死事件。
搬送される結愛ちゃんを目撃した人は、「女の子がいた事自体知らなくて。運ばれた女の子を見たときに、顔色が完全に土色みたいになっていて…。あからさまに細すぎだろって、足とかちょっと細すぎっていうのが…」と、ひと目で感じた異常さを語っていた。
事件後、国会に児童虐待防止法の改正案が提出され、今年6月に参院本会議で全会一致で可決し、成立。親の体罰が禁止されるなど、この国のシステムを変える“きっかけ”となった衝撃的な事件だ。

© FNN.jpプライムオンライン

161名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 14:12:55 ID:aCP/2oqI0
>>159 >>16
なぜ結愛ちゃんを救えなかったのか。目黒・虐待死事件で明らかになった社会の抜け穴
FNN.jpプライムオンライン 2019/08/17 土曜18:00

© FNN.jpプライムオンライン
© FNN.jpプライムオンライン

2018年3月、東京・目黒区で5歳の船戸結愛ちゃんが死亡した虐待死事件。
搬送される結愛ちゃんを目撃した人は、「女の子がいた事自体知らなくて。運ばれた女の子を見たときに、顔色が完全に土色みたいになっていて…。あからさまに細すぎだろって、足とかちょっと細すぎっていうのが…」と、ひと目で感じた異常さを語っていた。
事件後、国会に児童虐待防止法の改正案が提出され、今年6月に参院本会議で全会一致で可決し、成立(>>105)。親の体罰が禁止されるなど、この国のシステムを変える“きっかけ”となった衝撃的な事件だ。

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162名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 14:15:00 ID:aCP/2oqI0
なぜ結愛ちゃんを救えなかったのか。目黒・虐待死事件で明らかになった社会の抜け穴
FNN.jpプライムオンライン 2019/08/17 土曜18:00

事件のことを報道で知った時、誰もが考えたに違いない。
「結愛ちゃんを救うチャンスがあったのではないか?」
「なぜ社会はあれほどの虐待に気づかなかったのか?」
その答えを出すために、加害者である父・船戸雄大被告(逮捕時33歳)の半生をたどった。
誰もが目もそむけたくなる程の虐待を行い、世間には「鬼畜」「悪魔」と呼ばれた船戸雄大という男は、一体どんな人物だったのか?

163名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 14:17:00 ID:aCP/2oqI0
なぜ結愛ちゃんを救えなかったのか。目黒・虐待死事件で明らかになった社会の抜け穴
FNN.jpプライムオンライン 2019/08/17 土曜18:00

▼“社交性”が高く、皆の中心だった雄大

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「不思議な感覚でしたね。違う人を見てるような感覚です」
事件後、小学校の同級生はこう語った。
北海道札幌で育った雄大は、バスケに熱中する誰もが羨むヒーローだったという。
「プロになれるんじゃないかという感覚は小学生ながらでもありました。多分次元が違ったと思います。皆彼から教えてもらうとか、そういうレベルです。そこら辺の先生より、体育の先生より上手みたいな」
万能感に満ちた少年時代のみなぎる自信は、「日本人初のNBA選手になる」と卒業文集にも刻まれていた。
また、その同級生は「もう話題の中心というか、遊ぶ時の中心っていうか。明るくて楽しい友達っていう感じですかね」と、雄大には人を惹き付ける力があったと当時を振り返った。

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2003年4月、大学進学のため東京に出てきた雄大。
当時の親友は事件後、「あいつだったらそんな事せんやろうと思うところもあるので」と目頭を押さえた。
「バスケもうまかったです。試合とかでも結構怒られてましたけどね、『お前それちゃんとしろよ』みたいな。何かと色々やってくれましたね。体育館取ってくれたりとか、チームに連絡したりとか」
大学でもバスケサークルのリーダーで、世話焼きなまとめ役だったという。
雄大は卒業後も東京に残り、2007年4月、通信関係の大企業に勤めるようになる。
仕事もでき上司の評価の高い。世話好きな性格はここでも顔を出し、同期会ではいつも幹事を引き受けた。友人も、親しければ皆自宅に呼ぶ、雄大の“社交性”の高さ。
雄大の身近にいた人たちが、口をそろえて語るのは、いつも仲間の輪の中心にいる、私達からすると意外な素顔だった。
点々と生活の場を変えていく雄大

© FNN.jpプライムオンライン

そんな雄大は、1〜2週間に一度は通っていた行きつけの飲み屋で「仕事を辞めたい」と言い出すようになっていた。相談をしていたのは、雄大被告が兄のように慕っていた男性だ。
「『今の仕事が飽きちゃった』っていうのは聞いて。『辞めたい辞めたい』と言っていて、『もう通信関係の仕事はやりたくない、他の仕事がしたい』って。具体的に何かということは聞いてないけど」
飽きっぽい性格だったのだろうか。
雄大は勤め先に地元への異動を希望し、2014年5月には願いは受け入れられ、札幌に戻ることになった。
ところが――
「最初は自分の会社に普通に勤めていたけど、すぐに辞めましてね。それで夜のすすきので、紹介じゃないと行けないような高級クラブのボーイをやるって言って。なんでいきなりそんなところで働くんやと思って。先は全く見えないんだろうなと思いましたけどね…」
当時そう思っていたという親友は、「アンダーグラウンドな感じの人たちに憧れていたというのはあるかもしれないですね」と、理解も示した。
自尊心が強い雄大は、ありきたりな人生を嫌ったのではないか、と。

© FNN.jpプライムオンライン 高松市の繁華街

しかしクラブでのボーイ生活もすぐに終わることとなった。
北海道行きからわずか1年後の2015年には香川県へ。
親友は「香川に行ったのは、友達が『ちょっとお店が困ってる』って言うんで、雄大は手の届かない範囲でも人を助けようとする心があるから、困ってる人を助けたいということで、香川まで行った」と、雄大なりの大義名分があったと言う。
キャバクラの人手が足りない。
そう請われ、高松の繁華街でボーイとして働き始めた雄大。
ここで3人は出会ってしまった。

164名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 14:19:02 ID:aCP/2oqI0
なぜ結愛ちゃんを救えなかったのか。目黒・虐待死事件で明らかになった社会の抜け穴
FNN.jpプライムオンライン 2019/08/17 土曜18:00

▼出会ってしまった3人

© FNN.jpプライムオンライン

大学時代から11年を過ごした東京を離れ、故郷・札幌での転職、縁もゆかりもない香川にきた雄大。
香川に来てからも東京で兄のように慕う男性には連絡を取り続けていた。
「しばらくして香川から連絡があったんですよ。結構2カ月に1回くらい頻繁に連絡が来てたんですよ。電話とかLINEでも」
2016年には、その男性にこんなLINEを送っていた。

© FNN.jpプライムオンライン
© FNN.jpプライムオンライン

「香川で今付き合っとる仔と籍を入れることが決まりました…(笑)」
「田舎で子供と3人暮らしです(笑)」
「とりあえず今は派遣なんで近場で就活しよります★ まぁ金はないですけど幸せは幸せです(* ̄▽ ̄*)」
「ついでにお腹に子供も出来まして…9月末には2児のパパになります」
「まぁとりあえず家族持ってしまったんで、大人しく働きます(ノД`)…」
(原文ママ)
勤務するキャバクラで働いていた、シングルマザーの船戸優里(事件当時25歳)被告と、3歳の娘・結愛ちゃんと出会い、LINEからは幸せそうな雰囲気が溢れている。
優里との関係が店にばれ、キャバクラを追われた後、3人の暮らしが始まっていた。
親友も、「雄大がバスケするって言って、こっちにいるバスケの連中と練習したこともあります。その時に2人(優里被告と結愛ちゃん)も付いてきて。試合の横を結愛ちゃんが走ったりして、ボールとか触って遊んでいましたね。奥さんはずっと体育館に座ってるみたいな、大人しい感じかな。でも雄大は優里さんのことを好きでしたよ絶対。あいつは好きになったら結構一途なんで」と、その頃の幸せな3人の姿を目の当たりにしていた。

© FNN.jpプライムオンライン

2人目の子を授かったことに腹をくくったように、地元の優良企業である食品会社の面接を受けた雄大は、すぐに採用が決まった。
勤務先の上司は、「家族ができるのでやらなきゃいけないという、本人も覚悟を決めて面接に望んでましたので、非常に印象は良かったし、やる気というか熱意がよく見えたっていうのはありますね」と、当時の印象を語る。
しかし、こうした外向きの顔とは裏腹に、近所の人々は不穏な空気を感じ始めていた。
ある女性は、「お母さんがいなくなると、結愛ちゃんがバーっとすごい勢いで怒鳴られているのを聞いて、お母さんいなくなると(雄大被告は)態度が豹変するのかなって。そのうちパパって呼びだすようになったので、あっ結婚したんだって」と話す。
同居と同時に始まっていた結愛ちゃんへの虐待。
怒鳴り声はやがて聞き捨てならない音へとエスカレートしていった。
「お風呂場からバシャバシャ聞こえて、顔をつける練習か何かをしていて。ちょっと激しめだったんで普通じゃないなって思って、結愛ちゃんが『やめて』」って。これ危なくない?って児童相談所に電話して」
その時、初めて社会は結愛ちゃんへの虐待に気づいた。

165名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 14:21:04 ID:aCP/2oqI0
なぜ結愛ちゃんを救えなかったのか。目黒・虐待死事件で明らかになった社会の抜け穴
FNN.jpプライムオンライン 2019/08/17 土曜18:00

▼救えなかった香川での生活

© FNN.jpプライムオンライン

通報を受けた児童相談所は、幼稚園や市の協力を仰ぎ、一家の見守りを開始。
幼稚園が結愛ちゃんの体に痣を発見したのがこの頃だ。
しかし、雄大は職場にも親しい知人にもそんな素振りを見せてはいない。
職場では愛妻弁当を持ってきて男性陣から羨ましがられ、パソコンの使い方を教えるなど、同僚の評判はよかったという。
兄のように慕う男性にも「『子供の行事も出てます』って。運動会行ってるとか。バザー行ってるとか。『ちゃんとお父さんやっているのか?』と聞くと『やっています』と。それは楽しそうに話してたかな」と、虐待の影は見せなかった。
そんな中、雄大はついに一線を超える。
2016年12月25日、凍てつくようなクリスマスの夜だった。
「ピンクの薄いパジャマの上下で、裸足だったんですね。夜の9時くらいだったんですけど、『ご飯食べてない』って。裸足で放り出してるのはひどいと思って、冷たかったので背中をさすってあげて、少しでも暖かくなればと。警察待ってる間に『お家に帰る?』って聞いたんですけど『帰りたくない』ってはっきり言われたので…」

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このとき結愛ちゃんの唇からは血が流れ、おでこには痣。児童相談所は結愛ちゃんの安全を優先し、一時保護に踏み切った。
しかし書類送検されたものの不起訴となった雄大は、大学時代の親友にこう話している。
「結愛ちゃんを外に出してたら泣いていて、近所の人に通報されて、警察来て面倒くさいというか、その対応が大変だ、みたいなこと言っとったんで。そんな事あるんだと思って」

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児童相談所の職員の家庭訪問などを条件に、2カ月ほどで一時保護が解除され、自宅に戻った結愛ちゃん。
しかしわずか1月半後の2017年3月19日、再び寒空の下、一人で外に出されていた結愛ちゃんを警察が発見。2度目の一時保護となった。
このとき結愛はちゃんは、顎の下の内出血に、腹部の強い打撲、腰の骨と腿にも外傷が認められた。

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これを受けて医療機関は児童相談所に、一時保護から施設入所に切り替えるように進言。家庭裁判所が承認すれば保護者の同意なしで施設に入れることができる『児童福祉法28条』の申し立てを提案した。
しかし、結果としてそれは叶わなかった。
事件後、香川県がまとめた報告書には、その反省が書かれている。

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児童相談所の役割は、保護者と子供を引き離す「介入」と、子育てを助ける「援助」という、相反する二つの側面がある。
しかし家庭裁判所に申し立てをすると、その事実が保護者に知られてしまう為、万が一承認されなかった場合、保護者との信頼関係は一気に崩れてしまう。
結愛ちゃんの場合も、怪我の程度から家庭裁判所が申し立てを認めないリスクがあった。
そのため香川児相は介入を断念してしまったのだ。
結局2度目の一時保護も、結愛ちゃんが指定された病院に通うことを条件に、4カ月で解除されている。
そして家庭内の抑止力となるべき、母親・優里被告の怒る声も近所の人に聞かれていた。
「結愛ちゃんが時計の勉強をしているのが聞こえて、お母さんが『なんでできんのや!』みたいな。『あんたがそんなんやけんママがパパに叱られるやろ』って怒ってて。お母さんもお父さんを怖がっているんだろうなって」
絶望的な状態だった。

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厚生労働省の検証報告書には、雄大は優里に対してもDVの疑いがあり、支配的であったと記されている。
唯一の救いは、2017年8月頃から結愛ちゃんの病院通いが始まり、雄大の暴力が減っていたことだった。結愛ちゃんの心と体もこの時期、少しずつ回復していったという。
一方で、こうして多くの機関に見られているという感覚は、雄大に過度のストレスを与えていたのかもしれない。
近所の人は、階段を逃げるように走って降りたり、接触を避けるように車から出てこないような雄大の姿を見ている。どんどん内にこもってしまっているように見えた雄大を不安に思っていたという。

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近所の目に追い詰められていく雄大は、2017年3月、幼稚園からも結愛ちゃんを退園させる。
社会との糸はまた一本が切れ、雄大はまたしても逃げ道を探し始める。
「その時また連絡が来たんですよ。仕事をやめたいと。田舎だから話も色々すぐ広まっちゃうし住みにくいと。だから東京に戻りたいという話は連絡があったんです」
再び東京に戻るという、結果的に最悪の結末につながる決断だった。

166名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 14:24:42 ID:aCP/2oqI0
なぜ結愛ちゃんを救えなかったのか。目黒・虐待死事件で明らかになった社会の抜け穴
FNN.jpプライムオンライン 2019/08/17 土曜18:00

▼周囲が事件に気がつけなかったワケ

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職場の上司には、こう語っていたという雄大。
「結愛ちゃんがとにかく人見知りがひどくて、全くご近所の人にも挨拶もできないし、そういったところを今のうちに直したいと。タイミング的には小学校1年生から新しい小学校に行かせたいので、もう辞めるのが今しかできない。12月まで仕事を続けて、年明けにはもう東京にいくというですね」
しかし大学時代の親友は「職に関して言うと、紹介してくれたりっていうのが多分あるはずだっていうのがあいつの認識なんですよ。何かは絶対にあるって。具体性が全く無いというか安易というか…」と明かす。
この東京への逃避行が、香川で作られた包囲網を安々とくぐり抜けてしまった。
2018年1月8日、目黒区内に部屋を借りた雄大は、早速近所のバーに顔を出していた。その店主に対し、芸能マネージャーになりたいと話していた。
「この界隈のことを知りたいとか、前の仕事を辞めて新たなスタートを切ろうと思って来ましたと。『実は僕は芸能界に興味があって、芸能マネージャーをやろうと思ってる』と。自分のお尻を叩いて頑張っていくんだって、希望に満ちて来たんだろうなということは、表情も無邪気でしたからね」
「一週間後に奥さんとお子さんがいらっしゃると。『上の子が今度小学生なんですよ、でも僕の自分の子供じゃないんですよ』って言うことはおっしゃってました。でも『今度小学校1年生で入学なんで』っていうのは、ちょっと嬉しそうに話してましたから、可愛がってらっしゃるのかなという風に素直に思いましたけどね」
どこから見てもいい父親。
外ではそんな顔を見せていた雄大。

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2018年1月23日、東京へやってきた結愛ちゃんの直前の体重は16.6kgだった。
雄大からしばらく離れ、せっかく元気になっていた結愛ちゃんは、この日から灯りも暖房もない部屋に一人閉じ込められることになる。
2DKの物置代わりの部屋で、一人寝起きさせられ、外へ出ることは叶わなかった結愛ちゃん。そこからの毎日は報道で伝えられた通りだ。

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・午前4時、自分でかけた目覚まし時計で1人起床
・ノートに体重を記録
・ひらがなの練習が日課
・朝食スープ1杯
・昼食ご飯茶碗3分の1
・夕食ご飯茶碗2分の1
・言うことを聞かなければ1日1食
そんな仕打ちの一方で雄大は、近所の住民に挨拶をして打ち解け、結愛ちゃんを除いた家族3人で近所の神社での豆まきにも参加していた。
かけ離れた“表”と“裏”の顔。
外食でも幼い弟だけが一緒だった。
「お父さん、お母さん、お子さんと座ってたね。子供にも普通に食べさせてあげてたね。見た感じ本当仲がいい家族って感じ、3人はね。結愛ちゃんは友達のところに預けているって聞きましたけど」
こうして近所の誰もが、結愛ちゃんへの虐待に気づけなかった。

167名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 14:27:00 ID:aCP/2oqI0
なぜ結愛ちゃんを救えなかったのか。目黒・虐待死事件で明らかになった社会の抜け穴
FNN.jpプライムオンライン 2019/08/17 土曜18:00

▼起きてしまった事件と変わっていく社会
2018年2月9日、香川から引き継いだ東京の児童相談所が自宅を訪問したが、母親の優里から、結愛ちゃんとの面会を拒否され、5分ほどで帰っている。
そしてこのとき、香川での児童福祉司による指導が解除。怪我の写真や今後の危険性を評価する書類も引き継がれることはなかった。
東京の児童相談所は緊急性の高さを見抜けず、結愛ちゃんの叫びは都道府県をまたぐシステムの中でかき消され、虐待はエスカレートしていく。

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氷のようなシャワーを浴びせられ真冬のベランダに出された足は、しもやけだらけだったという。捜査では部屋からも風呂場からも結愛ちゃんの血痕が見つかっている。
5歳の彼女は一人ノートに謝り続けた。
ママ もうパパとママに いわれなくても
しっかりとじぶんから きょうよりかもっと
あしたは できるようにするから
もうおねがい ゆるして
ゆるしてください おねがいします
きのう ぜんぜんできてなかったこと
これまで まいにちやってきたことを なおす
ぜったい やくそくします
もうあしたは ぜったいやるんだと おもって
いっしょうけんめいやる
やるぞ

事件発覚まで直前の2月20日、母・優里は結愛ちゃんが通う小学校の入学説明会に出席していた。それは結愛ちゃんがノートに体重を書くことができた最後の日だった。
後に雄大は、浴室内で娘の顔面を殴ったと供述している。
東京の児童相談所が結愛ちゃんに会えていないことを知り、香川の病院が慌てて電話をかけたのは翌日の2018年2月21日。
「心配な家庭」と、リスクの高さを伝えた。
しかしこの時、すでに結愛ちゃんは食事も受け付けず、起き上がることさえできなかった。
それでも雄大はかつての同僚達と飲み会に出かけ、「娘が言うことを聞いてくれない」「小学校にあがるので、ちゃんとしつけないといけない」などと話していたという。
近所の住民も事件の数日前、「ご主人が上から小さな子を抱いて帰ってきて、挨拶して、保育園が決まりましたっていうそんな報告を受けて、上の子は小学校なんですよって」と普段どおりの雄大の姿を目にしていた。
こうして全ての目をすり抜けていった雄大の“社交性”。

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3月2日午後6時29分、119番通報したのは雄大自身だった。
「食事をとらず嘔吐し、心臓が止まっているようだ」と通報したという。
近所の住民は、「まず消防車が来た時に、お父様が上から『こっちの部屋です』って案内されてたのはチラッと上から拝見して。慌てた様子で」とその時の様子を話す。
午後6時59分、結愛ちゃんは肺炎からの敗血症で死亡が確認された。
16kgあった体重は、東京でのたった一月余りで12.2kgになっていた。
翌3日、船戸雄大被告を、傷害の容疑で逮捕。
「言うことを聞かず、数日前に拳で殴った」と供述していた。
6月8日には、母・船戸優里容疑者を保護責任者遺棄致死の容疑で逮捕。
「自分の立場が危うくなるのを恐れて、見て見ぬふりをした」と話した。

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兄のように慕われていた男性は言う。
「事件のことだけを思うんであれば多分会わない。雄大として見るのであれば会う」
大学での親友は言う。
「事件があった最初はお前も同じ目に合わせてやるって思ってたんですよ。日が経つと、それも違うかなっていう」
小学校の友人は言う。
「香川に行ったりとかしてたみたいなんで、そこで多分友人関係がリセットされたとか考えると、同情はもちろんしないですけど、相談する相手がいれば変わってたんじゃないかなとは思います」
香川の通報者は言う。
「警察から『以前通報していただいた件なんですけど覚えていらっしゃいますか?』っていう電話が来て、『実は亡くなったんです』って言われて。もう返す言葉がなくてただただ涙が出てくるだけで」
香川で結愛ちゃんを診察していた主治医は言う。
「雄大被告もどこかでSOSを出しているはずなんです。そこを思ったら、ここまで親がしてしまう前に、なんかできるのではないかといつも思います。お父さんが加害者やから、お父さんに何か入らないと、再発の予防には一つもならないんです。このお父さんに直接入れるのって児相しかないんですよ。そこはやっぱりすごい専門性がいるところだと思うので、システムを変えていかないといけないと思います」
冒頭でも書いたとおり、この事件をきっかけに児童虐待防止法の改正案が成立した。
・しつけ名目の体罰を禁止
・一時保護と保護者支援の担当を分離
・児童相談所への医師、保健師の配置
などが、盛り込まれたものだ。
結愛ちゃんの命が、懸命に生きようとした命が、今社会を動かしている。 >>161-167

168名無しさんは神戸学院大:2019/09/12(木) 02:00:53 ID:UDlrMGmc0
死亡大学生の母親「あおられるようなことしていない」 堺あおり運転判決
産経新聞 2019/09/11 18:55

© 産経新聞社 死亡大学生の母親「あおられるようなことしていない」 堺あおり運転判決

 堺市で昨年7月、乗用車であおり運転をした後にバイクに追突し、同市西区の大学4年、高田拓海(たくみ)さん=当時(22)=を死亡させたとして、殺人罪に問われた元警備員、中村精寛(あきひろ)被告(41)の控訴審判決公判が11日、大阪高裁で開かれた。樋口裕晃裁判長は懲役16年とした1審大阪地裁堺支部判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。
 高田さんの母親(46)ら遺族が11日、判決後に大阪市内で記者会見し、判決に理解を示す一方、被告に対する怒りと、行き場のない悲しみを打ち明けた。
 会見には母親や妹(22)ら3人が参加。母親は「拓海の笑っている顔が見たい。これまでずっと支えてくれたので、毎日つらい」とハンカチで涙を拭った。事故から1年以上たった今も、拓海さんが帰ってこられるように、好きだったご飯を作り続けているという。
 1審判決で、拓海さんのバイクの運転について「特に危険であったとまではいえない」ととどめたのに対し、控訴審では「落ち度はなかった」と判断。母親は「言葉にしてもらってほっとした。拓海があおられるようなことをしていないと、はっきり言ってもらってよかった」と涙を拭った。
 あおり運転が問題化している点にも触れ、「なぜ気持ちのコントロールができないのか不思議に思う。怖い思いをしている相手がいることをもう少しわかってほしい」と訴えた。

169名無しさんは神戸学院大:2019/09/18(水) 11:35:00 ID:ILzdZvaY0
>>167
結愛ちゃん母に懲役8年実刑判決 東京地裁 目黒虐待死
朝日新聞社 2019/09/17 21:58

© 朝日新聞社 東京地裁=東京都千代田区

 東京都目黒区で船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5)を虐待死させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われた母親の優里(ゆり)被告(27)の裁判員裁判で、東京地裁は17日、懲役8年(求刑・懲役11年)の実刑判決を言い渡した。守下実裁判長は「夫の暴行を認識しながら結果的に容認し、犯情は重い」と指摘する一方、「夫からの心理的DV(家庭内暴力)を受けていたことは否定できない」と述べた。
 判決は、昨年1月下旬に母子が香川県から上京後、一足先に上京していた夫・雄大被告(34)=同罪などで起訴=の意見で結愛ちゃんへの食事制限が始まり、2月上旬から厳しくなったと認定。わずか1カ月余りで体重の約4分の1が失われており、「明らかに不相当で苛烈(かれつ)なものだった」と批判した。
 さらに、児童相談所の訪問を拒絶するなどしていたことから、結愛ちゃんの命は「被告らに委ねられていた」とも言及。食事を受け付けなくなり、異常にやせてけがをしていたのを目にしながら、夫の暴力や自らの不適切な対応が発覚するのを恐れて病院に連れて行かなかったことを「強い非難に値する」と述べた。
 「大好きだった母親」からも救いの手が差し伸べられなかった結愛ちゃんの気持ちについても、「苦しみや絶望感は察するにあまりある」と指摘した。
 一方、夫から長時間の説教や言葉の暴力を受けていたことなどから、弁護側が主張した夫の心理的DVの影響も「否定できない」とした。ただ、自ら離婚を切り出したり、夫の目を盗んで食事を与えたりしていたと指摘。「最終的には自らの意思で夫の指示を受け入れており、心理的に強固に支配されていたとは言えない」として、責任を大幅に減らす理由にはならないと結論づけた。
 判決理由の説明を終えた後、守下裁判長は「結愛ちゃんは戻ってこないが、裁判が終わってもしっかり考えてほしい。あなたの人生は続くから、やり直してください」と述べた。
 判決によると、優里被告は昨年1月下旬から結愛ちゃんに十分な食事を与えず、夫の暴力を結果的に容認して衰弱させたのに病院に連れて行かず、3月2日、敗血症で死なせた。優里被告はすでに雄大被告と離婚している。
 雄大被告の裁判は10月1日から始まる。(阿部峻介)

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170名無しさんは神戸学院大:2019/10/01(火) 12:56:55 ID:LsitOS2E0
>>169
目黒虐待死事件、父親大筋認める 東京地裁で初公判
共同通信社 2019/10/01 12:15

© KYODONEWS 船戸雄大被告

 東京都目黒区で昨年3月、船戸結愛ちゃん=当時(5)=を虐待し死なせたとして、保護責任者遺棄致死や傷害などの罪に問われた父親雄大被告(34)は1日、東京地裁(守下実裁判長)の裁判員裁判初公判で起訴内容を大筋で認めた。
 結愛ちゃんが危険な状態にあると認識した時期については、検察側の主張する2月下旬ではなく、亡くなる直前の3月1日ごろだと主張した。弁護人は「適切な刑の重さを決めてほしい」と訴えた。
 検察側は冒頭陳述で、結愛ちゃんの死亡時には非常に痩せ細り、全身に170の傷があったとした。

171名無しさんは神戸学院大:2019/10/03(木) 14:39:32 ID:yaVC92us0
自説展開の船戸雄大被告「納得できない、子供に問題ある」…児相側「あ然」
読売新聞 2019/10/03 11:54

 東京都目黒区で2018年3月、船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5歳)が虐待死した事件で、保護責任者遺棄致死や傷害罪などに問われた養父・雄大被告(34)の裁判員裁判の第3回公判が3日、東京地裁(守下実裁判長)であった。事件前、結愛ちゃんを一時保護した香川県の児童相談所の元担当者が出廷。しつけを巡って自説を繰り広げる雄大被告の態度に「あぜんとした」と証言した。
 検察側の冒頭陳述などによると、結愛ちゃんらは同区に転居する18年1月まで同県に居住。同県の児相は16、17年に2度、けがをした状態で自宅外に放置された結愛ちゃんを一時保護した。
 元担当者は、1度目の保護中に面談した雄大被告の様子について「『手を上げたのは悪かったが、全然しつけられていなかった結愛をここまでしつけたのは自分だ』などと、延々と自分の思いをしゃべっていた」と振り返った。
 また、2度目の保護中、雄大被告は保護先の施設で結愛ちゃんと面会し、「帰りたいのか」「何で帰りたいんだ」「本心はどっちだ」などと結愛ちゃんを詰問したという。元担当者は「結愛ちゃんがかわいそうになるくらいだった」と語った。
 2度目の保護の解除時、雄大被告は「しつけをしなかった実の父親がとがめられず、自分がとがめられるのは納得できない。児相は親が悪いと思っているだろうが、子供に問題がある」と話したといい、元担当者は「あぜんとして驚いた」と話した。

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172名無しさんは神戸学院大:2019/10/04(金) 01:52:16 ID:daBZfE8w0
>>171
目黒虐待死、母親が証言 「ボールのように蹴るの見た」
共同通信社 2019/10/03 20:27

 東京都目黒区で昨年3月、船戸結愛ちゃん=当時(5)=を虐待し死なせたとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた父親雄大被告(34)の裁判員裁判が3日、東京地裁であった。出廷した元妻優里被告(27)=一審判決で懲役8年、控訴=は「おなかをサッカーボールのように思い切り蹴ったり、勉強している時に頭を厚紙でたたいたりしているのを見た」と雄大被告の虐待の様子を証言した。
 証言によると、雄大被告は2016年4月に結婚した当初、結愛ちゃんとの関係は良好だったが、次第にしつけに厳しくなり、長いときは1時間にわたって説教するようになった。

173名無しさんは神戸学院大:2019/10/04(金) 13:38:46 ID:daBZfE8w0
>>172
目黒女児死亡で父親「手加減せず殴った」=被告人質問で虐待説明-東京地裁
時事通信社 2019/10/04 12:26

© 時事通信 提供 死亡した船戸結愛ちゃん(当時5歳)(フェイスブックより)

 東京都目黒区で2018年、船戸結愛ちゃん=当時(5)=が虐待死した事件で、傷害と保護責任者遺棄致死などの罪に問われた父親の雄大被告(34)の裁判員裁判が4日、東京地裁(守下実裁判長)であった。被告人質問で雄大被告は「怒りが強くなり暴力に向いていった」と虐待状況を説明。「手加減せず複数回殴った」と語った。
 雄大被告は香川県で15年ごろに母親の優里被告(27)=懲役8年、控訴=と交際を始め、「結愛がいたので結婚した。両親そろっていた方がいいと思った」と説明。「父親代わりになれるか不安だった」とも述べた。
 結愛ちゃんに対し、「食事への執着心が強く、生活リズムが整っていない」と感じたといい、優里被告と育児について話し合ううち、「(優里被告が)泣くまで威圧し、怒鳴り続けた。優里さんは本音が言えなくなった」と語った。矛先は結愛ちゃんに向き、「口で説明していたが、怒りがどんどん強くなって暴力に向いた」と声を震わせ、「(死亡直前の)2月下旬に手加減せず複数回殴った」と話した。
 検察側は、雄大被告は実子が生まれた16年9月ごろに結愛ちゃんに暴力を振るい始め、香川県から目黒区に転居した18年1月23日ごろから食事を制限。2月25日か26日に結愛ちゃんの顔を殴り、「27日から嘔吐(おうと)を繰り返すようになったのに病院に連れて行かず、3月2日に死亡させた」と主張している。雄大被告は「発覚を恐れた保身で病院に連れて行かなかった」と経緯を認めたが、結愛ちゃんの命の危険を感じたのは「3月1日」と強調した。

174名無しさんは神戸学院大:2019/10/07(月) 03:29:01 ID:fhGqKdtM0
NHK記者過労死「なぜ娘が…背景知りたい」 考える集会、東京で
毎日新聞 2019/10/06 20:56

© 毎日新聞 佐戸未和さんの仕事ぶりなどについて語る父守さん(中央)と母恵美子さん(右)=東京都渋谷区で2019年10月6日、小林祥晃撮影

 2013年に過労死したNHK記者の佐戸未和さん(当時31歳)をしのび、報道のあり方について考える集会「NHK記者の死が問いかけるもの」が6日、東京都内で開かれた。NHKの現役職員やメディア研究者ら約150人が参加。佐戸さんの両親も参加し「なぜ娘が過労死したのか、その背景をきちんと知りたい」などと述べ、娘の死やNHK側の説明に納得できない思いを率直に語った。
 17年10月4日にNHKが佐戸さんの過労死を公表して2年となったのを機に、有志らが主催。佐戸さんが大学生時代、ラジオ番組の制作体験に参加した際に指導した元TBSキャスターの下村健一さんらが進行役を務めた。
 集会では、佐戸さんが初任地の鹿児島局で、北朝鮮による拉致被害者家族をテーマに制作したドキュメンタリー番組を上映した後、佐戸さんの父守さん(68)と母恵美子さん(70)が思い出や現在の心境を語った。
 守さんは、佐戸さんが帰宅してから亡くなっているのが発見されるまで2日間かかったことについて「なぜ(職場で)誰も動かなかったのか。これは何なのだろうと思う」と語り、NHKの組織や働き方に対する疑問を投げかけた。恵美子さんは、過労死を考えるシンポジウムなどに積極的に参加している理由を「私たちのように悲しむ遺族を増やしてはいけないという思いで、声を上げている」と話した。
 佐戸さんは東京都庁を担当していた13年6〜7月、都議選と参院選の取材をほとんど休みなく続け、同月24日に自宅で急死。労基署は翌年、長時間労働による過労死として労災認定した。しかし、過労死の事実はその後も局内で周知されず、限られた同僚や上司しか知らないことに両親が危機感を持ち、NHK側と協議。17年10月にNHKが事実を公表した。【小林祥晃、屋代尚則】

【拠点】神戸に全国初「過労死防止センター」設立
(ABC NEWS 関西ニュース) 2014年11月12日(水)19:11
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1282137561/261
「過労死110番」全国で実施 222件の相談
FNN.jpプライムオンライン 2019/06/16 06:26
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1358835685/107

175名無しさんは神戸学院大:2019/10/20(日) 18:53:55 ID:YPTkwsPA0
突然の告白、18歳の娘が出産 育児放棄で祖母が「母」に
長崎新聞社 2019/10/20 11:00

© 長崎新聞社 写真はイメージ

 偏差値は70以上、難関大学合格も間違いなしの優秀な生徒だった。進学校に通っていた高校3年(当時)の娘からの突然の告白に、驚きを隠せなかった。
 関西地方に娘と暮らしていた3年ほど前。夏休み前のある日の夕方、学校から家へ帰る車の中に明るい声が響いた。
 「妊娠したんよ」
 シングルマザーの千恵さん=50代、仮名=はハンドルを握ったまま、たじろいだ。1歳上の彼氏がいることは知っていた。「でも、まさか」。結婚するために計画した妊娠だった。
 両家で話し合い、結婚を前提に出産することを決めた。学校は事情を理解し、リポート提出で卒業させてくれた。だが、明るい未来は急転する。妊娠40週ごろ、優しかった彼氏が豹(ひょう)変(へん)。暴力が始まり、ついには「(子どもは)いらない」と言い放ち、玄関で彼女を突き飛ばした。彼女自身が児童相談所に通報。すぐに彼氏と引き離された。
 暴力を受けたにもかかわらず、娘は彼氏への思いを断ち切れないでいた。出産当日。立ち会うはずだった彼氏は、電話にさえでなかった。彼氏の名を叫び、泣きながら男の子を出産。本来ならば幸せに満ちた瞬間のはずだが、千恵さんは娘の姿を見るのが「本当につらかった」。
 出産後はうれしそうな顔をしていた娘。だが、日がたつにつれ、予想していない事態が起きてしまう。「1人では育てられない」。娘が育児を放棄し、子どもに全く関心を示さなくなってしまった。
 困り果てた千恵さんは、児相に相談。男の子は関西の乳児院に預けられることになった。入所から半年が過ぎたころ、児相からある提案を受ける。「養子という形にしてはどうですか」
 「親である娘が育てることが一番いい。でも無理なものは無理。誰かが保護者にならなければいけない」。千恵さんは悩み抜き、祖父母などが親代わりになる「親族里親」として受け入れることを決断した。
 両親にも協力してもらうため、2年前の秋、故郷長崎に戻った。男の子は乳児院での生活を終え、今年2月、千恵さんの元で「親子」としての生活が始まった。
◇ ◇ ◇
 予期しない妊娠、死別、虐待などの理由で実の親と暮らせない18歳未満(一部除く)の子どもが全国に約4万5千人、県内には約530人(4月1日現在)いるとされる。そんな子どもたちの居場所として、家庭的な環境で育てる里親制度に世間の関心が高まっている。実の親と暮らせない子どもにとって、幸せへの選択肢となりうるのか。県内の里親家庭を見つめ、さまざまな「家族のかたち」を考える。10月は里親月間。

176名無しさんは神戸学院大:2019/10/27(日) 16:57:01 ID:FmtMethU0
「多胎育児」過酷な現実 高まる虐待リスク…支援は一部
西日本新聞社 2019/10/27 06:13

© 西日本新聞社

愛知県豊田市で昨年1月、生後11カ月だった三つ子の次男を床にたたきつけ死亡させたとして、傷害致死罪に問われた母親(31)の実刑が今月、確定した。事件では、双子や三つ子といった「多胎児」を育てる過酷さや、母親が出したSOSを支援に結びつけることができなかった行政側の課題も浮き彫りとなった。「自分も同じようになっていたかもしれない」。同じ多胎児を育てる九州の親たちは、自身の経験と事件とを重ね、支援の充実を望む。
「かわいいとか、いとおしいとか、思う余裕すらなかった」。福岡市で小学生の双子を育てる自営業の女性(38)は、生後間もない頃の状況をそう振り返る。
2千グラムの低出生体重児で生まれ、母乳を吸う力が弱く、90分おきに30分間の授乳が必要だった。それが2人分のため、一日中授乳をしているような状態だった。自身の睡眠時間は1週間で計3〜4時間。出張の多い夫、働く実母には頼れなかった。1週間以上、誰とも話さないこともあった。
周りにある情報は、赤ちゃん1人の育児を想定したものばかりだった。「授乳の仕方や赤ちゃんとの外出など、どれも双子にはあてはまらず、必要な情報が見つからなかった」
6歳の双子の母親で、福岡市の会社員の女性(39)は里帰り出産だったが、当時の育児を思い出すと、今でも涙が止まらない。2人が同時に泣きだせば1人は抱っこ、もう1人にはおしゃぶりをくわえさせ、ベビーチェアを足で揺らした。一緒に抱っこができない罪悪感が募り「ごめんね」と何度も繰り返した。
寝不足で気力が湧かず、授乳もできなくなった時には父母がミルクをあげた。女性は「当時は子どもを抱っこしながら『落としたら死んでしまうかも』という考えも頭をよぎった。実家のサポートがなかったら、事件を起こした母親と同じ状況になっていたかもしれないと思う」と打ち明ける。
◇ ◇
日本多胎支援協会(神戸市)が昨年にまとめた調査によると、多胎家庭における虐待死亡事案の発生頻度は、単胎家庭の2・5〜4倍。過度な育児負担などが原因だと指摘した。
九州では多胎家庭を対象に、積極的な支援を打ち出す自治体もある。福岡県久留米市は2017年から、新生児訪問の際、多胎育児の経験者が保健師に同行し、育児の悩みや不安を聞いている。同県柳川市では、低料金でホームヘルパーを派遣する事業に取り組む。
佐賀県ではタクシー券2万円分を配布し、家に引きこもりがちになる多胎家庭の外出をサポートする。ただ、こうした支援策を打ち出す自治体はごく一部だ。
そんな中、同県では今年5月、医療機関と行政、子育てサークルが連携し、多胎児の妊娠から出産、育児までを切れ目なく支援する「さが多胎ネット」が発足した。多胎児に関する育児情報の発信や講演の他、周産期の病院での交流会、赤ちゃん訪問を行っている。
代表の中村由美子さん(54)も双子の母。15年以上、佐賀市で育児サークルを運営してきたが、当事者同士だけではできる支援に限界があった。県内でも自治体によって多胎児支援に対する意識が大きく異なることも実感していた。行政、福祉、医療機関を巻き込むことで、より有効な支援を県全体に広げることを狙う。
中村さんは「虐待のリスクや孤立しがちな育児など、多胎育児が抱える問題は現代の育児を巡るさまざまな問題を網羅している。多胎家庭への支援を充実させることは、単胎家庭への支援にも必ず生かされる」と話している。 (本田彩子)

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【ワードBOX】愛知・三つ子暴行死事件
愛知県豊田市で昨年1月11日、三つ子の母親が泣きやまない次男を畳に2回たたきつけ、同月26日に脳損傷で死亡させた。母親は傷害致死罪に問われ、一、二審ともに懲役3年6月の実刑判決を受けた。
母親は事件当時、産後うつの状態だった。多胎育児の支援団体を中心に「判決は多胎育児の過酷さを正しく評価できていない」として減軽を求める活動が広がったが、今月9日、実刑が確定した。
母親は事件前、市の健診で「子どもの口をふさいだことがある」と答えていた。市の外部検証委員会は今年6月、行政側の支援体制が欠如していたなどとする報告書をまとめた。

177名無しさんは神戸学院大:2019/10/29(火) 19:03:08 ID:I/9OMi8g0
朝鮮戦争後、大統領の暗殺や投獄、クーデターが続き情報統制が行われ
感情的で独裁的な韓国だが日本を仮想敵国として反日・抗日を展開している
韓国,朝鮮を貴方は許せるか。韓国品不買や旅行拒否等で対応しよう。
⓵領土・島根県竹島を武力による不法占領し、長崎県対馬も狙れている
⓶国際法・日韓基本条約、賠償協定破棄等国家間の各種条約国際法違反
③経済・・産業スパイ裁判、日本製品の不買運動、農漁の輸入禁止
④日本人・・日本への旅行禁止、航空会社の日本乗り入れ中止、
⑤日本人旅行者・・反日接客、詐欺、ぼったくり、スリ、婦女暴行、
⑥在韓日本人・・不買等の営業妨害、誹謗中傷、日本人子供を学校でいじめ
⑦軍事・・敵国日本へのミサイル発射用レーダー照射、GSOMIA破棄
⑧教育・・幼少からの歪んだ反日教育の徹底、反日活動に大学で単位
⑨歴史・日韓併合、徴用工、慰安婦等捏造された歴史観、情報を世界へ拡散
⑩世界・・条約約束違反、捏造情報拡散等で不誠実、信用がなく世界の孤児化
⑪妨害・・日本食品、オリンピックイベントなどに世界中で嫌がらせ妨害活動

178名無しさんは神戸学院大:2019/10/30(水) 00:27:04 ID:UOlStjis0
>>173
目黒虐待死、父の懲役13年確定へ 双方控訴せず
朝日新聞社 2019/10/29 20:59

 東京都目黒区で船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5)が両親の虐待の末に死亡した事件で、保護責任者遺棄致死などの罪に問われ、一審・東京地裁で懲役13年(求刑懲役18年)の判決を受けた父親の雄大被告(34)について、検察側と弁護側の双方が控訴しない方針を固めた。控訴期限の29日を過ぎれば判決が確定する。
 15日の裁判員裁判の判決は、雄大被告が主導して昨年1月下旬から結愛ちゃんの食事を制限し、顔面を複数回殴るなどして極度に衰弱させたのに病院に連れていかず、3月2日に敗血症で死なせたと認定。殺人罪並みの量刑を求めた検察側の主張は退けつつ、食事制限は「明らかに不相当で苛烈(かれつ)」などとして、児童虐待事件で「最も重い部類の事件」と位置づけた。
 母親の優里(ゆり)被告(27)は東京地裁の別の裁判員裁判で懲役8年(求刑懲役11年)の判決が言い渡され、控訴している。

179名無しさんは神戸学院大:2019/10/30(水) 00:42:25 ID:UOlStjis0
千葉大女子学生殺害10年 死刑判決一転無期 司法制度に翻弄される両親
神戸新聞NEXT/神戸新聞社 2019/10/21 07:35
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/446/1358835685/114

180名無しさんは神戸学院大:2019/11/09(土) 16:47:19 ID:RlHyaArQ0
児相、全情報提供に地域差 警察に“筒抜け”通報減懸念
西日本新聞社 2019/11/09 06:28

1歳児にエアガンを連射したとして、両親が逮捕された福岡県田川市の事件で、一家の子どもたちに関する情報は田川児童相談所から福岡県警に提供されていなかった。厚生労働省は児相と警察の情報共有を強化するよう求めているが、全情報を共有しているのは全国で10府県市のみ。捜査機関に“筒抜け”になることで通報の減少につながる恐れもあり、慎重論が根強い。要支援家庭への見守り態勢にも自治体間で温度差があり、虐待の悲劇を防ぐ取り組みは道半ばだ。
情報共有態勢の強化は、東京都目黒区で両親から虐待を受けた女児=当時(5)=が死亡した事件>>178, >>169を受け、2018年7月に厚労省が通知した。今年2月に行った同省の調査によると、警察と全情報を共有しているのは、児相を設置する全国69自治体のうち10府県市にとどまる。
九州で唯一、全情報を共有している大分県の場合、11年に同県別府市の男児=当時(4)=が母親の暴力によって虐待死した事件がきっかけとなり、12年度から導入した。県こども・家庭支援課は「警察とのダブルチェックで虐待の見落としを防げる上に、子どもの迅速な安全確認につながっている」と意義を強調する。
これに対し、福岡県は「保護者が逮捕を恐れて子育ての相談をしなくなり、孤立する危険性がある」として全件共有には慎重だ。親族が身内をかばって通報しなくなったり、性的被害に遭った子ども自身が相談をためらったりする恐れもあるという。
今年1月から福岡県は、従来の事件性がある重大な事案だけでなく、注意を要する案件まで対象を広げて情報共有するようにした。今回の田川市の事件で、三男の常慶唯雅ちゃんがエアガンで撃たれた18年11月時点は運用が始まっていなかったが、「今の基準でも情報共有されていなかった可能性がある」(県児童家庭課)という。
一方、今回逮捕された母親の藍容疑者は若くして出産を繰り返しており、市や児相などの関係機関でつくる「田川市要保護児童対策地域協議会」が支援対象に認定し、約60回にわたり一家と接触していた。
協議会は子どもの虐待防止のため、07年の児童福祉法改正で市町村による設置が努力義務とされた。厚労省によると、17年度末の設置率は99・7%に上るが、専門職の配置や役割分担が十分に行われていないといった課題もある。
児相と警察の情報共有のあり方について、認定NPO法人「児童虐待防止協会」の津崎哲郎理事長は「全情報を共有するならば、警察側が捜査のための情報と見守りのための情報を仕分けして管理する対応が不可欠だ」と指摘。協議会については「専門職が不足して適格な評価ができず、事件となって虐待が表面化するケースが全国的に多い。抜本的な見直しが必要だ」と話している。 (御厨尚陽、本田彩子)

181名無しさんは神戸学院大:2019/11/20(水) 00:21:30 ID:Gb/8G05Y0
新潟女児殺害公判 母「死刑しかない」と訴え…遺体の線路放置「手っ取り早いから」と小林被告
産経新聞 2019/11/19 18:39

© 産経新聞社 新潟女児殺害公判 母「死刑しかない」と訴え…遺体の線路放置「手っ取り早いから」と小林被告

 新潟市西区で昨年5月、下校中の小学2年の女児=当時(7)=が連れ去られて殺害された事件で、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われた小林遼被告(25)の裁判員裁判公判が19日、新潟地裁(山崎威裁判長)で開かれた。被害者参加制度を利用して意見陳述した女児の母親は「被告にふさわしいのは死刑しかない」と、涙で声を詰まらせながら極刑を求めた。
 女児の母は「どんな形でも生きていてほしかった。これから先も娘の死を受け入れられないと思う」と、最愛の娘を突然失った悔しさとつらさを切々と語った。その上で、「被害者が1人の事件ではなく、娘は何度も何度も被告に殺された。車でひかれ、首を絞められ、ごみを捨てるようにされて電車にひかれた」と、事件の悪質さを訴えた。
 この間、小林被告は目を時折しばたたかせながら真正面を見つめて聞き入り、表情を変えることはほとんどなかった。
 被告人質問で、小林被告は遺体を線路に放置した行為について「線路の上に置くだけで(対応が)終わるので、一番手っ取り早く、やりやすいと思った」と供述し、証拠の隠滅が狙いではないと主張。同時に「(残酷な行為との)意識は薄かった」と述べた。
 また、女児の首を相当長く絞めたにもかかわらず「死ぬことはないと思っていた」と殺意を改めて否定した。
 公判では、殺意の有無や強制わいせつ致死罪の成否が主な争点となっている。22日の次回公判では論告求刑が行われ、判決は12月4日に言い渡される。
 起訴状によると、小林被告は平成30年5月7日、新潟市西区の路上で、女児に軽乗用車をぶつけて車に乗せ、首を絞めて気絶させて連れ去り、駐車場に止めた車の中でわいせつな行為をした上、首を絞めて殺害。遺体をJR越後線の線路に放置し列車にひかせて損壊するなどしたとしている。

182名無しさんは神戸学院大:2019/11/27(水) 18:23:50 ID:UXRNiDEU0
〝報道被害〟癒えぬ傷 100%は消せないデマ 警察重視、特オチ…残る事件取材の問題点 桶川ストーカー殺人20年(下)
全国新聞ネット 2019/11/27 11:00

© 全国新聞ネット 猪野詩織さんの遺影を胸に記者会見する母の京子さん(左)と父の憲一さん=2005年1月、東京・霞が関の司法記者クラブ

 「デマを100%消すことはできません。私たちは死ぬまで背負わなきゃいけないんです」。20年前の桶川ストーカー殺人事件で犠牲になった猪野詩織さん=当時(21)=の母、京子さん(69)は訴える。今も自宅前にはやじ馬とみられる車が止まり、講演会などで詩織さんに悪い印象を持ったままの人に出会うという。事件は激しい取材攻勢と扇情的な報道をしたマスコミに課題を突きつけた。(共同通信=沢田和樹)

183名無しさんは神戸学院大:2019/11/27(水) 18:26:02 ID:UXRNiDEU0
〝報道被害〟癒えぬ傷 100%は消せないデマ 警察重視、特オチ…残る事件取材の問題点 桶川ストーカー殺人20年(下)
全国新聞ネット 2019/11/27 11:00

▼「警察が言っている」
 当時、なじみの薄かったストーカー犯罪という背景もあり、マスコミの取材、報道は過熱した。約3カ月間、自宅前に報道陣が張り付き、遺族は人の波をかき分けて家を出入りした。詩織さんのひつぎを載せて葬儀場へ向かう際、報道陣がカーチェイスのように追い掛けてきた。京子さんに「マスコミがストーカーになった」と言わしめる取材だった。
 埼玉県警上尾署の記者会見では、事件の概要に加え、詩織さんの時計やバッグのメーカーまで明らかにされた。元交際相手が風俗店関係者だという情報もあいまって、一部メディアは詩織さんについて「ブランド依存症」「風俗嬢」と臆測を書き立てた。
 近所には「火のないところに煙は立たない」と言う人もいた。自宅を訪れた役所の職員が、事件現場に手向けられた花を「片付けろ」と言いに来たこともある。遺族は自分たちと接する人々の態度が露骨に変わるのを感じていた。
 憲一さんが衝撃を受けたのは、全国紙の虚報だった。「実行犯が逮捕されると、遺族は菓子折りを持って上尾署にお礼に訪れた」。捜査を怠った警察に謝礼などあり得ない。憲一さんが新聞社に抗議すると「警察が言っている」と反論された。家族に確かめれば分かることだが、記者が押し寄せるメディアスクラムの状況で遺族が対応するのは困難だった。
 後日、新聞に訂正記事が載った。「娘のことを面白おかしく書くのも許せないが、なかったことをあったと書くのはそれ以上にあり得ない。新聞が世に流れるデマを支えてしまった。最低だ」。今も怒りはくすぶる。

184名無しさんは神戸学院大:2019/11/27(水) 18:28:07 ID:UXRNiDEU0
〝報道被害〟癒えぬ傷 100%は消せないデマ 警察重視、特オチ…残る事件取材の問題点 桶川ストーカー殺人20年(下)
全国新聞ネット 2019/11/27 11:00

▼記者、深く考えて
 「警察などの当局は都合の良い情報しか言わない。警察取材に頼る危険性を示した事件だ」
 そう振り返るのは、写真週刊誌「FOCUS」(2001年休刊)の記者として事件を取材した日本テレビ特別解説委員の清水潔さん(61)。地道な関係者取材でいち早く容疑者を割り出し、上尾署の捜査怠慢を特報した記録は本にまとめられ、反響を呼んだ。

© 全国新聞ネット インタビューに答える日本テレビ特別解説委員の清水潔さん=2019年10月11日、東京都港区

 清水さんは、マスコミの事件取材の問題点をこう指摘する。
 「情報が集まる警察への取材は重要だが、そこで得られるのはあくまでも捜査情報だ。関係者に取材を尽くし全体像を把握した上で、自分の責任で記事を書くべきなのに、警察の言い分を重視する傾向にある」
 「料理長が『警察によると、おいしいそうです』と言って料理を出すようなものだ。求めている人に、自分がおいしいと思う料理を出さないといけない」
 自宅を取り囲む報道陣が遺族に取材できない中、清水さんは先んじて憲一さんに話を聞いていた。取材で信頼を得た詩織さんの友人が、清水さんと憲一さんの間を取り持ってくれたのだ。
 「記者が遺族に『再発防止のため』とか『知る権利』を振りかざしても、取材に応じる余裕がないのは当たり前だ。真実を知るためには遺族に接触を試みる必要があるが、方法が問われている」
 「憲一さんは信頼できる人には話す姿勢だった。だからこそ記者は相手からどのように信頼を得るのか、深く考えてほしい。メディアスクラムは論外だ」
 日本新聞協会などは01年、当事者を強引に囲む取材をしないといった順守事項をまとめた。憲一さんは「この20年で被害者団体や弁護士の被害者支援も進んだ。マスコミも取材にルールを設けるなど、確実に変わってきている」と言う。ただ、事件が起きれば記者が関係先に集まる構造は変わらない。代表社が取材し、各社で情報を共有する場合もあるが、あくまでも例外的だ。
 清水さんは、メディアスクラムがなくならない要因として、報道機関の「特オチ」を恐れる姿勢があるとみる。特オチとは、自社だけが重要な情報を報じられない事態を指す業界用語だ。もしも自分がいない間に遺族が取材に応じれば、自社だけが報じられなくなる。その恐怖で現場を離れられない記者が増え、一カ所に報道陣が集まる。これは警察や他の関係先の取材でも変わらない。
 「みんなが同じ情報を追い求め過ぎだ。だからこそ、ニュースの質ではなく、報じる速さの勝負になっている。いびつな競争関係から抜け出す必要がある」
 社会のマスコミ不信は根深い。「特効薬はない。何のために記事を書くのかを自分の頭で考えて議論し、取材相手に手紙などを通して丁寧に伝えるしかない」
  ◇  ◇
 事件から20年。憲一さんや京子さんは講演会で登壇した後、「初めて本当のことが分かりました」という人と会うことがある。そのたびに自分たちが詩織さんに代わって発言する意味をかみしめる。憲一さんは言う。「何があろうと闘っていきます。詩織の汚名をそそげるのは、親の私たちしかいませんから」

185名無しさんは神戸学院大:2019/11/27(水) 18:31:07 ID:UXRNiDEU0
〝報道被害〟癒えぬ傷 100%は消せないデマ 警察重視、特オチ…残る事件取材の問題点 桶川ストーカー殺人20年(下)
全国新聞ネット 2019/11/27 11:00

▼記者、深く考えて

© 全国新聞ネット 猪野詩織さんが刺殺された事件現場の近くに手向けられた花束=2019年10月26日午後、埼玉県桶川市

 今年、憲一さんの元には多くの取材依頼があった。「詩織の命日までの1週間は休みなしでした」と言う。まだ報道被害の傷は癒えない。記者の取材の仕方に首をかしげたくなることもある。ただ、基本的に取材は断らない。マスコミに汚された名誉は、マスコミに取り戻してほしいという思いもある。
 ちょうど20年となる10月26日、憲一さんの姿は、小学生のサッカー大会が開かれる上尾市の運動場にあった。命日に特別なことをするのではなく、普段通りの姿を詩織さんに見せたかった。
 事件の数年前、着替えのTシャツを忘れた憲一さんに、詩織さんは自転車で息を切らせて届けてくれた。審判の試験を受ける際、車で送ってくれたのも詩織さんだった。「悪いやつがいたら、お父さんがレッドカードを出してやる」。天国の詩織さんを見守りたいという思いで、ひつぎには審判服を入れた。
 憲一さんはこの日、2試合で主審、副審を務め、69歳とは思えぬ健脚で運動場を走り回った。「お父さん、元気でやってるぞ」。詩織さんにそう伝えたかった。詩織さんが生きた証しを示すため、これからも妥協せず事件の再発防止を主張していくつもりだ。(年齢は取材当時、終わり)>>182-185

© 全国新聞ネット 小学生のサッカー大会で審判を務める猪野憲一さん(中央)=2019年10月26日午後、埼玉県上尾市

【上】「娘は3度殺された」 教訓を忘れるな―遺族の訴え(https://this.kiji.is/570167598138328161?c=39546741839462401
【中】告訴もみ消し、埼玉県警の「トラウマ」(https://this.kiji.is/569748903705560161?c=39546741839462401

186名無しさんは神戸学院大:2019/12/06(金) 17:24:20 ID:R4ZmIw9Q0
>>168
「逆戻り」と肩落とす=東名あおり二審判決に遺族
時事通信社 2019/12/06 16:00

 東名高速道路の「あおり運転」で停止後の車にトラックが追突した一家4人死傷事故で、息子の萩山嘉久さん=当時(45)=を亡くした母文子さん(79)が6日、東京高裁の控訴審判決後に記者会見した。一審判決を破棄し地裁に差し戻す内容に「逆戻りとは。ショックで考えがまとまらない」と肩を落とした。
 文子さんは「どのくらいの罪になるか、答えが聞きたかった。来た意味がない」とやるせない表情。「また時間がかかるのはつらい。早く(息子らに)いい結果を報告したいのに」と目を潤ませた。
 被害者参加制度を利用し、検察官側の席から判決が言い渡される石橋和歩被告(27)を見て、「人ごとのようで、罪の意識は見えなかった」と感じたという文子さん。「早く刑を決め、反省させてほしい」と訴え、「危険運転をしたら人生が終わるくらい、厳しい法を早く作ってほしい」とあおり運転の罰則の法制化に期待した。

ドライブレコーダー売り上げ、全国で急増 東名事故
神戸新聞NEXT 2017/10/25 07:01
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1397402747/168
中傷の電話が鳴り止まず…「もう許せない」怒りあらわ
ライブドアニュース 2017/10/20 09:54
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1397402747/167

187名無しさんは神戸学院大:2019/12/11(水) 18:40:47 ID:eBDT0Yco0
長男言動におびえ「殺される」 元農水次官の妻が証言
共同通信社 2019/12/11 18:05

 東京都練馬区の自宅で6月、長男=当時(44)=を刺殺したとして殺人罪に問われた元農林水産事務次官熊沢英昭被告(76)の裁判員裁判初公判は11日午後も東京地裁で続いた。被告の妻が証人出廷し、事件前の長男の言動におびえ、「本当に殺されると思った」と述べた。
 証言によると、東京・目白で1人暮らしをしていた長男は事件の1週間前に実家に戻り、その日は家族3人で穏やかに過ごした。
 しかし翌日、妻と2人になった時、長男は「お父さんはいいよね、何でも思い通りになって。それに比べて自分の人生は何なんだ」と机に突っ伏して泣いたという。

188名無しさんは神戸学院大:2019/12/11(水) 23:11:24 ID:eBDT0Yco0
>>187
78歳父が50歳引きこもり息子を撲殺 なぜ父親は我が子を殺さなければならなかったのか
2010年12月2日(木)08:40
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1282137561/16

189名無しさんは神戸学院大:2019/12/13(金) 14:30:30 ID:3MzOMJQs0
「恐怖で刺し続けた」 元農水次官に被告人質問―長男殺害公判・東京地裁
時事通信社 2019年12月12日19時56分

 自宅で長男=当時(44)=を殺害したとして、殺人罪に問われた元農林水産事務次官の熊沢英昭被告(76)の裁判員裁判の被告人質問が12日、東京地裁(中山大行裁判長)であった。熊沢被告は「息子に殺されるという恐怖心に支配され、刺し続けた」と述べた。

妻「息子の暴力怖かった」 元農水次官公判>>187

 熊沢被告は黒スーツに紺のネクタイ姿。証言台に背中を丸めて座り、とつとつと質問に答えた。
 被告によると、長男は発達障害と診断され、大学卒業後も就職が決まらなかった。1人暮らしの家でゲーム中心の生活を送っていたという。
 5月25日、長男は自宅が「ごみ屋敷」となり、実家に戻ってきた。翌26日、被告が「ごみ片付けなきゃな」とつぶやくと、長男は「お前らエリートは俺をばかにしてる」と逆上し、被告の頭を壁にたたき付けるなどしたという。
 長男の主治医や警察に相談はしなかったといい、「ショックで余裕がなかった。息子を元の家の生活に戻すのが最優先と考えた」と述べた。
 事件当日の6月1日、長男から「殺すぞ」と言われた。「26日(の暴行)を思い出させる形相だった。反射的に包丁を取りに行き、胸を刺した」と説明した。
 弁護人に「事件前に息子を殺そうと思ったことは」と問われると、「絶対思いませんでした」と語気を荒らげた。「先天的な病気を持った息子に寄り添って生きてきたつもりだったが、つらい人生を送らせてしまった。取り返しのつかない状態になり、冥福を祈るしかない」と涙で声を詰まらせた。

190名無しさんは神戸学院大:2019/12/13(金) 17:07:01 ID:3MzOMJQs0
>>105
たたかない子育てどうやって? 体罰禁止、来年4月に法施行
西日本新聞社 019/12/13 14:02

© 西日本新聞社 体罰をしないための工夫

親による子どもへの体罰を禁じる改正児童虐待防止法などが来年4月に施行される。厚生労働省の有識者検討会は3日、体罰の定義や予防策から成る指針素案をまとめた。体罰は子どもの成長や発達に悪影響を与えると科学的にも明らかになっているが、日本ではしつけの一環として容認されてきた背景がある。子育てに暴力を使わない社会は、どうすれば実現できるのだろうか。
素案は、子どもの身体に苦痛や不快感を引き起こす行為(罰)はどんなに軽くても体罰に当たるとし、改正法で禁じられると明記。具体例として「頬やお尻をたたく」「長時間の正座」「夕飯を与えない」などを挙げ、暴言も「子どもの心を傷つける行為」として発達に悪影響を与える可能性があると強調した。
一方、しつけは子どもをサポートして社会性を育む行為とし、言葉や見本を示して子どもが理解できる方法で伝える必要があると指摘。接し方や叱らずに済む環境づくりなど、体罰に頼らないための工夫も具体例を挙げて示した。

日本では体罰を容認する意識は根強い。公益社団法人「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」(SCJ)が2017年に2万人を対象に行った意識調査で、しつけのために体罰を容認する人は56・7%に上った。また、しつけの一環として子どもをたたいたことがある人は70・1%だった。
改正法施行後も、監護や教育に必要な範囲で子どもを懲らしめることを親権者に認める民法の「懲戒権」は残る。2年をめどに在り方が検討される予定だが、懲戒権がある限り、しつけを口実にした虐待はなくならないとの指摘がある。
一方、世界では58カ国が法律で体罰を禁止している。1979年、世界で初めて体罰禁止を法制化したスウェーデンでは、60年代に55%の親が体罰を肯定的に捉え、95%の親が体罰を行っていたが、2018年にはそれぞれ1%、2%に激減したという。
同国では啓発のため、小冊子の全世帯配布、牛乳パックへの広告掲載、学校の授業での導入など大規模なキャンペーンを継続的に行っている。SCJ国内事業部の菊池美帆子さんは「日本でも法改正と同時に、啓発に力を入れて社会の意識を変え、体罰を使わず子育てできるように親を支援することが重要だ」と指摘する。

体罰は駄目と頭で分かっていても、言うことを聞かない子どもに思わず手を上げてしまうと悩む親は少なくない。
東京都江東区で2人の子どもを育てている女性(38)もその一人だ。いくら口で言っても聞かないとき、気持ちに余裕がないといらいらが爆発し、お尻や手の甲をたたいてしまう。自身も子どもの頃、悪いことをしたらたたかれた。「たたく以外に、その場をどう収めたらいいか分からなかった」
そんなとき、子どもの通う保育所で「はぴトレ講座」に参加した。家庭でよく起きる困った事例を親役、子役に分かれて演じ、声掛けの仕方を考えた。例えば、画面近くでテレビを見ているときに「近い」ではなく、「ここまで下がって見よう」と具体的に伝えて、できたら褒める、という内容だ。
「声を荒らげそうになる前に、講座を思い出して声掛けができる日も増えた」と女性。怒りが爆発しそうなときはトイレにこもって深呼吸。「まだ理想通りとはいかないけど、少し子育てが楽になった」と話す。
女性が受講したのは、たたかない、怒鳴らないしつけのこつを伝える「KOTOハッピー子育てトレーニング講座」の簡易版だ。区は16年から講座を開催しているが、7回の連続講座で受けられる人が限られていた。そこで昨年から区職員をトレーナーとして養成し、保育所や児童館で簡易版も開くようにしたという。
加川彰こども家庭支援課長は「子どもとの向き合い方に悩む親はたくさんいる。誰もが気軽に講座に参加できるようにすることで、小さな悩みも相談できる機会をつくり、虐待など大きなトラブルになる前に防ぐことができるのではないか」と話している。 (新西ましほ)

191名無しさんは神戸学院大:2019/12/19(木) 21:34:37 ID:ar02kyvc0
>>181
熊谷6人殺害、検察は上告断念=一審の死刑破棄で―遺族「絶望しかない」
時事通信社 2019/12/19 20:30

© 時事通信 提供 埼玉県熊谷市で6人が殺害された事件で、検察側の上告断念を受け記者会見する遺族の男性=19日午後、東京都千代田区

 埼玉県熊谷市で6人が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われたペルー国籍ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(34)について、東京高検は上訴期限の19日、上告を断念した。一審さいたま地裁の裁判員裁判は求刑通り死刑としたが、東京高裁は一審を破棄、無期懲役を言い渡した。弁護側は上告しており、被告に無期懲役より重い刑が科されることはなくなった。
 上告断念を受けた記者会見で、妻の加藤美和子さん=当時(41)=と小学生の娘2人を失った男性(46)は、「絶望しか思い浮かばない。検察の説明は全く納得できなかった。裁判員の方も死刑は苦渋の決断だっただろうに」と心境を語った。「死刑でも無期でも家族は帰らないが、死刑の方が少しは前に進めた。家族には『パパがんばったけど、上告してもらうまで至らなかったよ』と謝ることしかできない。こんな危険な人を世の中に出してはいけない」と声を絞り出した。
 一審は被告の完全責任能力を認めたが、高裁は5日の判決で心神耗弱状態と認定し減刑。弁護側は心神喪失状態だったと無罪を主張していた。

192名無しさんは神戸学院大:2020/01/16(木) 18:27:08 ID:owyLfL8I0
>>190
3歳娘殴りけがさせた疑い、栃木 男逮捕、「しつけ」と否認
共同通信社 2020/01/16 13:23

 3歳の長女を平手で殴り全治2週間のけがをさせたとして、栃木県警小山署は16日、傷害の疑いで、同県小山市大行寺、無職岩瀬隆喜容疑者(39)を逮捕した。「しつけのためにやった。犯罪ではない」となどと容疑を一部否認している。
 逮捕容疑は、昨年10月25日ごろから28日ごろまでの間、自宅で当時3歳だった長女の顔を平手で殴るなどし、両頬にけがを負わせた疑い。
 小山署によると、長女は妻の連れ子。昨夏に同居を始め、「当時からしつけのためにたたいていた」と供述しているという。20代の妻も長女に暴行を加えていた疑いがあり、署が調べている。

193名無しさんは神戸学院大:2020/01/22(水) 01:50:55 ID:/kzM4zlk0
「息子がいじめに加担している」…悩む45歳父親へ鴻上尚史がおくる魂の回答「いじめと闘う道を歩くために」
AERA dot. 2020/01/21 16:00

© AERA dot. 提供 作家・演出家の鴻上尚史氏が、あなたのお悩みにおこたえします! 夫婦、家族、職場、学校、恋愛、友人、親戚、社会人サークル、孤独……。皆さまのお悩みをぜひ、ご投稿ください…

 鴻上尚史の人生相談。「息子がいじめる側にいる」ことがLINEで判明したという45歳の父親。妻は「スルーしよう」と言うが、対処法がわからないと悩む相談者に鴻上尚史がおくる魂の回答。

194名無しさんは神戸学院大:2020/01/22(水) 01:53:10 ID:/kzM4zlk0
「息子がいじめに加担している」…悩む45歳父親へ鴻上尚史がおくる魂の回答「いじめと闘う道を歩くために」
AERA dot. 2020/01/21 16:00

【相談54】息子がいじめる側にいたことがわかりました(45歳 男性 ハチロー)
 鴻上さんの連載、いつも楽しみに読み、人生の指針にしています。
 最近私にも深刻な悩みができてしまいました。中2の息子がクラスで、どうもいじめる側にいるらしいということがわかったのです。
 妻が息子のLINEを見て、発覚しました(うちでは、携帯の中身をオープンにすることを条件に持たせています)。同じクラスのI君をグループでバカにしてパシリのような存在にさせていじめているようなのです。
 妻によると、中心メンバーのX君がI君をいじめだし、よく一緒にいるグループ5、6人が同調する雰囲気になり、みんなでいじめているという構図のようです。妻は見つけたときに息子を一度注意したということですが、改善された様子ではないようで、私に相談してきました。だったら今度は俺の出番だろうと思い、息子にいじめをやめさせるよう、話し合うよと妻に言うと「息子にいじめの説教するの? 余計な正義感うえつけないで。I君をかばってうちの息子がいじめられる側になったらどうするの? 中学校時代の教室の空気を思い出してよ。ひどいことにならないようにLINEは私がちゃんとチェックするから。中学校もあと1年ちょっとでしょ、もうちょっとスルーしようよ」と反対されました。妻は、なにか息子にとって問題にならなければそれでいい、という考えのようでした。
 私はやはりそのまま放っておくわけにもいかないと思い、なんとかいじめをやめさせたいのですが、やみくもに「I君へのいじめをやめておまえがかばえ」と言うだけでは、たしかに息子を追いつめるだけだとも思います。同時に学校に相談することも考えていますが、「息子がチクった」ことになると、これも妻が反対しています。
我が子が過ったことをしているのに見過ごす親でいたくありませんし、結局息子の人生のためにもならないと思っています。鴻上さんが、私の立場ならどう対処しますか?
どうか、ぜひ教えてほしいです。

195名無しさんは神戸学院大:2020/01/22(水) 01:55:15 ID:/kzM4zlk0
「息子がいじめに加担している」…悩む45歳父親へ鴻上尚史がおくる魂の回答「いじめと闘う道を歩くために」
AERA dot. 2020/01/21 16:00

【鴻上さんの答え】
 ハチローさん、大変ですね。その後、息子さんの様子はどうですか?
 まず、質問ですが、ハチローさんと息子さんの関係はどうですか? ちゃんとなんでも話してくれる関係ですか?
 それとも、思春期によくある「親をなんとなくうとんじる」関係ですか?
 それによって、解決へのアプローチは変わってくると思っています。
 もし、わりと友好な関係で、なんでもフランクに話せるのなら、率直に「いじめについて話したいんだけど」と声をかけることから始めるのがいいと思います。
 奥さんが心配するように、いじめはよくないと説教するのではなく、「どんなふうにいじめているのか」「それをどう思っているのか」をニュートラルに聞くのです。
 親をうっとうしいと思っていたら、「どう思ってる?」と聞くだけで、説教だと思われて反発するでしょう。
 お互いの関係が良好なら、焦らず、ゆっくりと「いじめていること」について、話し合うのです。
 息子さんはどんなふうにいじめに加担しているのか。どんな気持ちなのか。いじめる快感を持っているのか、深く考えないでいじめているのか、自分がいじめられないためにしょうがなくいじめているのか。

196名無しさんは神戸学院大:2020/01/22(水) 01:57:46 ID:/kzM4zlk0
「息子がいじめに加担している」…悩む45歳父親へ鴻上尚史がおくる魂の回答「いじめと闘う道を歩くために」
AERA dot. 2020/01/21 16:00

 それでね、ハチローさん。ここから、長く険しい闘いが始まります。
 あまりに困難で、あまりにエネルギーが求められるので、歩くことが本当に苦しい道です。
 でも、その道を歩く理由があります。
 それは、ひとつは、「息子さんがいじめに加わっていることに苦しんでいる場合」です。本当はいじめたくないのに、仲間外れになりたくないから、自分がいじめられたくないから、心を殺していじめているのなら、親は助けるべきです。中二ですから14歳ぐらいでしょうか。そんな若く柔軟な魂を傷つけてはいけないのです。
 もうひとつの場合があります。それは、息子さんから「どんなふうにいじめているか」を聞けたとして、ハチローさんが「それはひどい」と思っているのに、「息子さんがたいして気にしてない場合」です。
 自分が何をしているのか、どんなひどいことをしているのか、精神の未熟さと想像力の欠如と自分を守ることに精一杯で気付いてない場合です。
 この時も、息子さんのいじめをとめることが、親の仕事だと思います。若く柔軟な魂を汚してはいけないのです。
 それ以外の時は、奥さんの意見も正しいと思います。
 いじめに対する闘いは、学校の「ことなかれ主義」「隠蔽主義」「無責任主義」に阻まれて、本当に苦しいものになります。
 学校と教育委員会は、自殺者が出た後、デフォルトのように「いじめはなかった」「いじめは認められなかった」と発表します。それをくつがえすのは、自殺した生徒の親御さんの粘り強い闘いしかないのです。
 学校にいじめの問題を相談に行っても、担任が「◯◯さんをいじめているのは誰ですか?」などとノンキにクラス会で聞いたり、紙を配って「あなたの目撃したいじめを書いて下さい。名前は書かなくていいです」と、なんの解決にもならないことを提案したりします。子供達は、筆跡で名前がバレると予想し、それで呼び出されたらチクったのは自分だと思われて、またいじめられると怯えて「何も見ていません」と書くのです。
 ですから、息子さんがそれほど苦しんでなくて、そしていじめの実態も「そこまでひどくないか」と思えたら、奥さんの言うようにスルーする方法も、悲しいですがあるとは思っています。
 それは、繰り返しますが、「いじめと闘う道」は、本当に苦しくて困難だからです。奥さんが言うように、息子さん一人がI君をかばい、がんばることは、いじめをなくすことではなくて、息子さんが次の標的になることを意味するのです。

197名無しさんは神戸学院大:2020/01/22(水) 02:00:33 ID:/kzM4zlk0
「息子がいじめに加担している」…悩む45歳父親へ鴻上尚史がおくる魂の回答「いじめと闘う道を歩くために」
AERA dot. 2020/01/21 16:00

 そして、これも繰り返しますが、息子さんが苦しんでいたり、親として息子の魂を汚したくないと思ったら、どんなに困難でも、闘う道を歩くべきだと僕は思っています。
 ハチローさん。そう決心した場合、息子さんとの関係が友好なら、まず、クラスの雰囲気を聞いて下さい。
 クラスメイトは、I君へのいじめを知っているのか。どう反応しているのか。クラスには他にいじめられている生徒はいるのか。それともI君だけなのか。
 学校がいじめを隠せるか、隠せない規模なのかの確認です。
 次に、息子さんに担任の先生の印象を聞いて下さい。いじめに対して実質的に対応できる人なのか。ただの保身だけを考える人なのか。生徒の人物評は、わりと的を射ていることが多いです。
 担任がダメな人なら、ハチローさんがいじめを告発したと簡単に生徒に知らせてしまうでしょう。校長がダメでも同じです。
 まず、「学校はどれぐらい誠実にいじめに対応するか」を知ることが重要です。「I君がいじめられている」という匿名の電話で動いてくれる学校なのか、いじめ問題を担当するスクールカウンセラーがいるのか、いなくてもいじめ問題を担当する教師はいるのか、その人とちゃんと話せるのか。
 つらいことですが、I君の親御さんに会うことも必要になるでしょう。一緒になって、いじめをとめるために闘うのです。
 I君のLINEを見せてもらうように頼みましょう。息子さんは、母親にLINEの文章を見つかって以来、いじめの文章を送信しては削除している可能性があります。「送信取消」ではなく、「削除」の場合は、息子さんのスマホには消した痕跡は残りませんが、I君のスマホには残ります。悲しいことですが、それは「いじめの証拠」になります。
 奥さんが言うように、本当にX君が中心人物かどうかも確認しないといけません。
 学校側と交渉するのは、LINEの文章以外にも、さまざまな証拠を集めた後です。クラスメイトの証言やI君のメモなんかも重要な証拠です。
 学校側がのらりくらりと逃げるようなら、第三者に早急に入ってもらいます。弁護士やカウンセラー、教育委員会の知り合いでもいいです。とにかく、教師と親の密室関係にしないことです。

198名無しさんは神戸学院大:2020/01/22(水) 02:03:15 ID:/kzM4zlk0
「息子がいじめに加担している」…悩む45歳父親へ鴻上尚史がおくる魂の回答「いじめと闘う道を歩くために」
AERA dot. 2020/01/21 16:00

 ね、ハチローさん。大変なことでしょう。でも、すべては息子さんの魂のためです。
 もし、息子さんとの関係があまりうまくいってなくて(思春期では、それは珍しいことではありません。ハチローさん自身や息子さんを責める必要はないです)、どんないじめをしていて、どう思っているのか、うまく聞けない場合は、まずは、息子さんとの関係を築くことが必要だと思います。
 全く口もきかないという断絶ではなく、ただ「うっとうしい」と思っているぐらいなら、真剣に「話したいことがあるんだ」とアプローチすれば、やがて、会話は始まるんじゃないでしょうか。
 ハチローさんの文章だと、完全に断絶しているようには感じませんが、もし、そうだった場合は、母親を通じていろいろと情報を収集して(母親に「いじめていることをどう思うか」を穏やかに聞いてもらって)、対策を練る必要があります。場合によっては、I君の親御さんに会う必要もあるでしょう。
 ただ、断絶している場合は、いじめの解決と親子の関係回復という二重の困難がありますから、まずは、断絶に対してアプローチする方がいいと思います。
 どうですか、ハチローさん。
 大変なことですが、自分の子供のことで、親として全身全霊を込めて向き合うというのは、人生の中でそうないことだと思います。普通の親なら、人生の中で一回か二回、あるかないか。それが、今だということでしょう。
 とにかく、穏やかに冷静に、息子さんと話すことから始めてみませんか。そして、険しい道を歩き出すかどうかは、息子さんの状況次第だと思います。
 がんばれ、お父さん。
 追伸。いじめと闘うことは、そんなに大変なことなの?と驚いたでしょうか。ここで自分の本を出すのも気が引けるのですが、現代のいじめを題材に『青空に飛ぶ』(講談社文庫)という小説を書きました。子供達が、どういじめを巧妙に隠して、親や先生にばれないようにいじめを楽しんでいるのか、最新の事情を描写しました。参考になるかもしれないので、あげておきます。
【書籍『鴻上尚史のほがらか人生相談』発売のお知らせ】
『鴻上尚史のほがらか人生相談』をご愛読くださり、ありがとうございます。たくさんの皆さまから本連載への反響の声、ご要望をいただき、このたび『鴻上尚史のほがらか人生相談』を書籍化しました。★Amazonで発売中!>>193-198

199名無しさんは神戸学院大:2020/01/23(木) 18:40:25 ID:GdNU2VmQ0
>>178
「結愛の死無駄にしたくない」母が記者に語った夫の支配
有料会員限定記事 虐待の連鎖を防ぐ 中塚久美子
朝日新聞2019年12月29日 18時00分

船戸結愛ちゃん(供養の際、祭壇に置かれた写真から)

 5歳の船戸結愛(ゆあ)ちゃんが命を落とした東京都目黒区の児童虐待死事件で、保護責任者遺棄致死罪で懲役8年の一審判決を受けた母親の優里被告(27)=控訴=が拘置所で朝日新聞の取材に応じた。「しつけ」を振りかざす夫の言動に違和感を抱きながら、娘のためによかれと思って重ねた選択が最悪の結果を招いた――。被告が語ったのは、裁判でも一部明らかになっていた、DV(家庭内暴力)と虐待との深い関わりだった。
 「『助けて』の一言が素直に言えなかった」。10月のある日、東京拘置所の面会室で、グレーのスウェット姿の優里被告は静かに語り始めた。その声は、年相応の若々しさがあった。
 語り起こしたのは、当時の夫・雄大受刑者(34)=保護責任者遺棄致死罪などで懲役13年が確定、事件後に離婚=とのなれそめからだった。

検察側の冒頭陳述を聞く船戸雄大被告(右)=2019年10月1日午前、東京地裁、絵と構成・小柳景義

 結愛ちゃんの実父である元夫と別れ、ひとりで結愛ちゃんを育てながら地元・香川で働いていた頃、同じ職場で出会った。年上で、都会育ち。自分の知らないことをたくさん知っているようで、頼もしかった。
 2016年春に結婚。「けんかになると長引く人だ」という印象をもっていたが、連れ子の結愛ちゃんにも夫は当初優しく、一緒に公園で遊び、「友達がいっぱいいる子に育てたい」と熱く語っていた。

 夫との間にも16年秋、子どもが生まれた。その前後から、歯磨き、あいさつ、靴並べなど結愛ちゃんへのしつけをめぐって夫の威圧的な言動が増えた。しつけを強要され、言ったことができないと、怒りが優里被告に向けられた。

船戸結愛ちゃん=フェイスブックから

 同年8月下旬、水に顔をつけることができない結愛ちゃんに練習させるよう言われた。できないと説教が長引くので、風呂場で「頭を押すよ」と何度も言った。
 結愛ちゃんの泣き声を聞いた近隣住民が児童相談所に通報した。職員に「誰が通報したんですか」と問い詰めるように聞いたが、心の中では「やっぱりやりすぎだ」と気づいた。

夫から、なぜ逃げられなかったのか。「この心情は理解してもらえない」。記事の後半では、結愛ちゃんの母がとらわれていた夫への恐怖を詳細に語ります。

 だが、夫からは「しっかりしつ…

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残り:2398文字/全文:3199文字

• 「一つでも大切な命救われるように」結愛ちゃん母の手紙https://www.asahi.com/articles/ASMDY4S40MDYPIHB009.html?iref=pc_extlink
• 結びつくDVと虐待、乏しい被害者・加害者支援 専門家https://www.asahi.com/articles/ASMDY54N9MDYPIHB007.html?iref=pc_extlink

200名無しさんは神戸学院大:2020/01/24(金) 19:12:28 ID:ORx5lTX20
>>46 >>140 >>141-143
女児虐待死1年...県庁などで黙とう 「介入タイミングは13回」
FNN.jpプライムオンライン 2020/01/24 12:53

© FNN.jpプライムオンライン

父親らに虐待され死亡した栗原心愛(みあ)さん(当時10)の命日にあたる24日、千葉県庁や野田市などで職員による黙とうが行われた。
心愛さんの虐待死を検証する有識者の委員会は23日、「心愛さんの命を救うために少なくとも13回、行政機関が介入すべきタイミングがあった。頼れる大人が1人でもいたら救えたはず」などと指摘した。
千葉県児童家庭課・尾関範子課長は、「(この1年間)心の中で心愛さんに、これでいいのかなとか、こんなことをやるけどどうかなって問いかけながらきた」と話した。
傷害致死の罪などに問われている父親の勇一郎被告(42)の裁判は2月21日から始まる。

201名無しさんは神戸学院大:2020/02/15(土) 03:45:47 ID:tWAPAtG.0
元高校教諭がみだらな行為、女子生徒が自殺未遂 保護者が大分県に賠償提訴
毎日新聞 2020/02/14 19:56

© 毎日新聞 大分県庁=大分市大手町3で2019年2月24日、池内敬芳撮影

 大分県内の県立高校に勤務していた元男性教諭(33)=2019年7月に懲戒免職処分=が教え子の女子生徒(18)にみだらな行為をし、関係に悩んでいた女子生徒が自殺を図り重度の意識障害を負っていることが判明した。保護者は県を相手取り、今年1月14日付で総額約1億3000万円の損害賠償を求める訴えを大分地裁に起こした。
 担任だった元教諭の行為は女子生徒の自殺未遂で発覚したが、県教委は19年7月の処分発表時に自殺未遂については伏せていた。県教委は「因果関係が分からず、生徒の個人情報に関わるので公表しなかった」と説明している。
 訴状などによると、元教諭は18年10月以降、女子生徒と県内のホテルなどで複数回にわたってみだらな行為をした。元教諭には妻子がおり、女子生徒は、スマートフォンの無料通信アプリ「LINE(ライン)」で「やっぱり、恋人やめよう」「しばらく会うのやめませんか」と再三別れを切り出していたが、元教諭は「ずっと恋人でいたいよ」などと返信して関係を続けていた。
 女子生徒は19年1月、自宅で首をつって自殺を図り、LINEを確認した保護者が元教諭に問い合わせて問題が発覚した。県教委は教員と生徒間のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などでの連絡を禁止しているが、元教諭は「SNSでやりとりするうちに親密になった」と県教委に話したという。
 女子生徒は低酸素脳症などで昏睡(こんすい)状態が続いており、保護者は訴状で「教師の立場を利用して未成年と関係を持ち、自殺未遂に至るまで精神的に追い詰めた」とし、後遺障害の慰謝料や治療費などを県に対し求めている。保護者の代理人弁護士は「学校側は責任を否定し、防止策も講じなかった。こういうことを二度と起こさないよう、学校の責任を明らかにする」としている。
 女子生徒の母親(44)は14日、毎日新聞などの取材に応じ「処罰して終わりというのは、娘のことをばかにしている。娘にはもう話が聞けないので、裁判で元教諭から真実を聞きたい」と涙ながらに語った。女子生徒は、植物を研究するため農学部のある大学を目指していたといい、自殺未遂を公表しなかった県教委に対して「娘が話せないことを利用して事案を軽く見ている」と憤った。
 元教諭は19年12月、県警から県青少年健全育成条例違反(淫行(いんこう))の疑いで大分地検に書類送検され、今年1月、罰金30万円の略式命令を受けた。【尾形有菜、河慧琳、白川徹】

・"わいせつ教師"は首にならず再び教壇に立てる
© PRESIDENT Online 村上 敬 2020/01/04 11:15
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/446/1342474719/195
・スクールセクハラ深い闇 配慮欠く発言 生徒の心に傷 「声を上げやすい環境を」
西日本新聞社 2019/05/14 06:18
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1487419899/288

202名無しさんは神戸学院大:2020/02/19(水) 16:36:16 ID:lLyTNbMo0
【独自】小6女児を追い返した児相、数秒で対応打ち切り…名前も聞かず
読売新聞 2020/02/19 15:15

 神戸市中央区の市こども家庭センター(児童相談所)の夜間業務を受託するNPO法人の男性職員が、保護を求めてきた小学6年の女児(12)を追い返した問題で、インターホン越しに女児に助けを求められた職員は名前なども聞き取らず、数秒で対応を打ち切っていたことがわかった。市家庭支援課は19日、記者会見を開き、「極めて不適切な対応だった」と改めて謝罪した。
 市は2005年度から、センターの夜間当直の対応など業務の一部を、子どもの見守り活動などを行っているNPO法人「社会還元センターグループわ」(神戸市北区)に委託。男性理事長は19日、読売新聞の取材に、「助けを求められたにもかかわらず、このような対応をし、女児に大変申し訳ない。職員への指導を徹底する」と話した。

203名無しさんは神戸学院大:2020/02/19(水) 16:47:47 ID:lLyTNbMo0
>>200
心愛さん、自分へ書いた手紙「あきらめないで」 虐待死
朝日新聞社 2020/02/18 20:41

© 朝日新聞社 心愛さんが書いた「自分への手紙」=2020年2月18日、千葉県柏市、松本江里加撮影

 あきらめないで下さい――。虐待を受けて昨年1月に死亡したとされる千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(当時10)が、亡くなる3カ月前、自分あての手紙を書いていた。傷害致死罪などに問われた父親の勇一郎被告(42)の初公判を前に18日、取材に応じた父方の祖母(68)が明らかにした。
 この手紙を祖母が受け取ったのは昨年3月27日。心愛さんが通っていた小学校の終業式の後、「通知表をつけました。取りに来ていただけますか」と教頭から電話があった。通知表や同級生からの手紙と一緒に、この「自分への手紙」があったという。
 〈三月の終業式の日。あなたは漢字もできて、理科や社会も完ペキだと思います。十月にたてためあて、もうたっせいできましたか〉〈五年生になってもそのままのあなたでいてください〉
 鉛筆で丁寧に書かれた文字。2018年10月に記されたといい、最後の一行は、こうつづられていた。
 〈未来のあなたを見たいです。あきらめないで下さい〉
 祖母はこの手紙を読み、涙が止まらなかったといい、言葉を詰まらせた。「どういう気持ちでいたのか、わかってやれなかった。申し訳なくて。私たちも未来の姿をみたかった」
 勇一郎被告の初公判は21日に予定されている。(松本江里加)

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204名無しさんは神戸学院大:2020/02/20(木) 23:04:16 ID:7Ld7jg0s0
>>93 >>202
児相の相談員「冗談だと思った」 神戸の女児追い返し
朝日新聞社 2020/02/20 20:37

© 朝日新聞社 神戸市こども家庭センター=同市中央区

 神戸市こども家庭センター(児童相談所)で夜間対応にあたっていた委託相談員が、未明に訪れた小学6年の女児を追い返した問題で、この相談員が女児の年齢や名前などを確認せず、インターホン越しの短い会話で済ませていたことが市への取材でわかった。市は相談員用マニュアルの改訂や研修方法の見直しを進めるとしている。
 市こども家庭局などによると、センターは2005年以降、NPO法人「社会還元センター グループ わ」(神戸市北区)に夜間・休日業務を委託してきた。NPOは60代以上が中心のボランティア活動団体で、約1400人が登録。災害復興支援や高齢者の生涯学習サポートなども展開しており、センターの対応業務は自ら志望したNPOの32人があたっていた。追い返した相談員は60代後半の男性で、5年ほど対応業務にあたってきた。今後この業務は担当しない意向を示しているという。
 相談員は2月10日午前3時半ごろ、センターを訪れて「家を追い出された」と訴えた女児に警察へ行くよう伝え、市の担当職員にも報告しなかった。女児は近くの交番を訪れ、警察からの連絡でセンターが女児を保護した。相談員は「(インターホン画面では)高校生にみえ、冗談だと思った」と話しているという。

205名無しさんは神戸学院大:2020/02/21(金) 18:06:14 ID:8z4pM07g0
夜回り先生「児童相談所は子どもたちの命の最後の砦」神戸の事案受けて24時間体制を訴える
まいどなニュース 2020/02/20 11:40

1/2 スライド 夜回り先生「児童相談所は子どもたちの命の最後の砦」神戸の事案受けて24時間体制を訴える 「夜回り先生」こと教育家の水谷修氏

2/2 スライド 夜回り先生「児童相談所は子どもたちの命の最後の砦」神戸の事案受けて24時間体制を訴える 謝罪するNPO法人「社会還元センターグループわ」の大槻隆文理事長(中央)ら=19日午後、神戸市北区、市シルバーカレッジ

 真夜中3時過ぎ、小学6年の女児が1人で神戸市内の児童相談所を訪ね、インターホン越しに「家庭のもめ事で家を追い出された」と助けを求めながら、男性職員に門前払いされていたことが分かった。長年に渡って子どもたちと向き合ってきた「夜回り先生」こと教育家の水谷修氏は、児童相談所を「子どもたちの命の最後の砦」と定義し、24時間体制で対応すべきだと訴えた。
  ◇   ◇   ◇
 神戸市で、児童相談所に、深夜、家から追い出され保護を求めた小学6年生の女児が、当直業務を請け負っていたNPO法人の男性職員によって追い返されたという問題が報道されています。しかも、高校生のように見えたからということまで語っているようです>>204
 これは、この児童相談所自体の運営の問題と言うより、この担当職員が、「児童相談所は、子どもたちの命の最後の砦」であり、救いを求めてきた子どもたちは、まずは必ず保護しなくてはいけないという、当たり前のことを教えられていないかったことに原因があるでしょう。しかも、この職員は、児童相談所での保護対象児童が、18歳未満であることも、つまり高校生も保護対象であることも知らなかったようです。
 私の研究所には、平日は、1日100件前後の、週末には、200件以上の子どもたちからの相談が来ます。その中には、虐待などによって緊急に児童相談所による一時保護を必要とするものも年間数十件はあります。そのたびに、私の所では、その子どもの居住地域の児童相談所に連絡し、保護してもらっています。
 ただ、問題なのは、そのような緊急の相談が届くのは、ほとんどが午後10時から午前3時頃という深夜であることです。それでも、一時保護施設を施設内に持っている児童相談所の場合は、必ず職員が当直していますから、その職員と話して保護してもらっています。ただ、所長等の許可を得るために多くの時間がかかります。
 今回のケースでは、当該児童相談所内に保護施設が設置されていなかった、あるいは、施設保護をしている児童がいなかったなどの理由で、児童相談所の職員が深夜配置されていなかったのでしょう。
 児童相談所は、現行の法律の下では、「子どもたちの命の最後の砦」です。その児童相談所が、24時間体制での子どもたちからの相談を受ける体制や保護する体制を取っていないことが、今回の問題の原点だと考えます。
 児童相談所の現在の人員や組織の体制が、すでに厳しい状況であることは、私も、教員時代から深く児童相談所と関わってきましたから理解しています。しかし、国や自治体が、さらに予算を増やし、多くの専門家を配置し、児童相談所の職員や設置箇所を増やし、速やかに24時間体制で活動できる体制を作らなければ、このような問題はさらに起き続け、最悪の場合、子どもたちの命に関わる問題も生じてしまいます。
 児童相談所は、私たち市民の命と安全を守っている警察と同じように、24時間体制で、子どもたちの命を守る体制を作るべきです。それができないのならば、あるいは、それができるまでは、子どもたちの緊急の保護については、交番を含めた警察署に委託すべきです。子どもたちの命を守るためにも。

206名無しさんは神戸学院大:2020/02/22(土) 00:19:28 ID:zYWGElSg0
>>203
心愛さん号泣する動画、5秒法廷に 裁判員は泣き崩れた
朝日新聞社 2020/02/21 22:24

© 朝日新聞社 栗原心愛さん

 みーちゃん、本当にごめんなさい――。千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(当時10)が虐待死したとされる事件で、傷害致死罪などに問われた父親の勇一郎被告(42)は21日、千葉地裁であった裁判員裁判の初公判で、娘への謝罪を繰り返した。一方、起訴内容や検察側の主張を否定し、反論する場面も目立った。
 「アーアー、アーアー」
 法廷に、自宅の脱衣所で大泣きして叫ぶ栗原心愛さんの動画が裁判員向けに流れると、裁判員の1人は泣き出して退廷を促され、一時休廷した。
 検察側の証拠調べで紹介された、2017年11月4日に撮影された心愛さんの動画。検察側は「心愛さんが置かれた状況を理解してもらうため」として、父親の勇一郎被告のパソコンや携帯電話に残っていた心愛さんの動画や画像の一部を裁判員に見せた。流れたのは、保存されていた約52秒間の動画のうちの5秒。脱衣所でうずくまるような姿や、洗面所で大泣きする様子――。パソコンなどには、心愛さんの動画や画像が多数残っていたという。
 逮捕から1年1カ月後に開かれた注目の裁判。63席の一般傍聴席に対し、倍率6・8倍となる434人が列をつくった。午前11時から始まった公判に、勇一郎被告は丸刈りに黒のスーツ姿で入廷。傍聴席に向かって5秒ほど頭を下げ、続いて裁判長らにも同様に頭を下げた。

207名無しさんは神戸学院大:2020/02/26(水) 13:07:19 ID:6Y9Lewus0
>>206
「うわーん、うわーん」心愛さん号泣動画に女性裁判員が泣き出し一時休廷 そのとき父親は……
文春オンライン 村田 珠里 2020/02/23 06:00

「私がしてきたことはしつけの範囲を超えたものだと深く反省しております。みーちゃん、本当にごめんなさい」
 千葉県野田市で昨年1月、自宅のアパートの浴室で小学4年生だった栗原心愛(みあ)さん(当時10)が虐待を受けて死亡した事件>>46。心愛さんを虐待の末、死亡させたとして、傷害致死罪などに問われている父親の勇一郎被告(42)に対する裁判員裁判が2月21日、千葉地裁で始まった。
 検察官が1つ目の起訴状を読みあげ、前田巌裁判長に認否を聞かれると、「一言申し上げてよろしいでしょうか」と用意した紙を開いた。「私の気持ちです」。裁判長の許可を得て、書面を読み上げ始めた。

208名無しさんは神戸学院大:2020/02/26(水) 13:09:40 ID:6Y9Lewus0
「うわーん、うわーん」心愛さん号泣動画に女性裁判員が泣き出し一時休廷 そのとき父親は……
文春オンライン 村田 珠里 2020/02/23 06:00

▼「娘のために真実を明らかにする」と涙したが……

© 文春オンライン 栗原勇一郎被告の裁判員裁判初公判が開かれた千葉地裁の法廷 ©共同通信社

 「娘のためにできることは、この事件にしっかり向き合い、真実を明らかにすることだと思います。知りうる限りの事実をお話ししたいと思います」と涙ながらに反省の弁を述べた。だが、続いて「罪状認否ですが、暴行について加えたものではありません」と話し、当時小学3年生だった心愛さんが小学校のアンケートで「お父さんにぼう力を受けています」と虐待を訴えた、2017年11月上旬の暴行については無罪を主張した。
 勇一郎被告は17年11月以降、心愛さんが死亡した19年1月24日まで、心愛さんに対する虐待5件と、妻(33)に対するDV(ドメスティック・バイオレンス)1件で起訴されている。それぞれ起訴状が読まれ、認否を問われたが、次々に虐待を否定した。
 18年12月30日から19年1月3日ごろ、心愛さんの両腕をつかんで引きずったり、両腕をひっぱり上げて離し、床に打ち付けたりし、心愛さんの顔に打撲や胸骨の骨折を負わせたとする虐待。勇一郎被告は「両腕を引きずったり、ひっぱり上げたりしたことは認めます。ですが、床に打ち付けて、顔面や胸部を圧迫・打撃していません。娘に顔面打撲や胸骨骨折を負わせたことは知りません」と大部分を否定した。
 心愛さんが死亡した原因とされる1月22〜24日の虐待については、十分な食事や睡眠を与えず、冷水のシャワーをかけたとされるが、「飢餓状態にし、強度のストレス状態にすることを構わないと考えたことはありません。また、暖房のない浴室で、冷水のシャワーをかけたことなどはしていません」としたうえで、「罪については争いません」と主張した。

209名無しさんは神戸学院大:2020/02/26(水) 13:12:07 ID:6Y9Lewus0
「うわーん、うわーん」心愛さん号泣動画に女性裁判員が泣き出し一時休廷 そのとき父親は……
文春オンライン 村田 珠里 2020/02/23 06:00

▼検察は「日常的、継続的に虐待を受けた末に死亡した」
 検察側の冒頭陳述で、検察官は勇一郎被告の認否についてこうまとめた。「被告は起訴事実を概ね認めるが、心愛ちゃんを虐待した事実はないと主張しているが、心愛ちゃんは日常的、継続的に虐待を受けた末に死亡した」と裁判員に説明した。
 一方、弁護側は勇一郎被告の発言を補強。まず17年11月の暴行については「していない」と主張。「長女(心愛さん)は寝相が悪く、寝ている間に被告人を叩いたり、蹴ったりすることがあった。被告人は布団の中に戻し、駄々をこね、泣きわめく長女をなだめていた」と説明し、アンケートについても「身に覚えがない」とした。
 心愛さんの死亡直前の19年1月24日夜には、おもらししてしまった心愛さんに自身で掃除させようとしたところ「激しく抵抗したので風呂場に連れていき、シャワーで2〜3秒間、おでこと髪の毛の境に当てた」と述べ、検察側の「長時間、口や鼻にシャワーの冷水をかけた」とする主張を否定した。「落ち着いたので、シャワーを戻そうと後ろを向いたとき、長女がドンと音を立て倒れこんだ」と話し、直接手をかけていないとした。
 弁護人が被告の父親としての立場を擁護して、「被告は幸せな家庭を築きたかった。最悪の結果を招いてしまったことに、後悔の念をいだいている。長女を含め、家族を愛していました」と言うと、眼鏡をはずし、顔を真っ赤にしてタオルで涙をぬぐった。
 午後は証拠調べが行われ、勇一郎被告の携帯電話やノートパソコンから見つかった心愛さんの画像や動画も提出された。その中のひとつで、17年11月4日に自宅脱衣所で「うわーん、うわーん」と大きな声で泣き叫ぶ心愛さんが映った動画を5秒間、裁判員と裁判官に示された。女性裁判員は泣き出してしまい、一時休廷する場面もあった。被告はそれでも、表情を変えることなく、真顔でまっすぐ前を見たままだった。

210名無しさんは神戸学院大:2020/02/26(水) 13:15:20 ID:6Y9Lewus0
「うわーん、うわーん」心愛さん号泣動画に女性裁判員が泣き出し一時休廷 そのとき父親は……
文春オンライン 村田 珠里 2020/02/23 06:00

▼反省の手紙には「もうしわけありませんでした。おてつだいします」
 心愛さんが書いたとみられる「反省の手紙」も証拠として提出された。「今日はもうしわけありませんでした。これからはおてつだいします。パパとママのいうことをききます」と始まる反省文が、自宅から押収されたという。勇一郎被告が心愛さんに書かせたとみられる。最後には、大きな字で「ほんとうにもうしわけありませんでした。みあ」と殴り書きされていた。
 虐待のほとんどを否定した勇一郎被告は、休憩などで裁判が中断し、入退場するたびに、傍聴人席や裁判官、検察官に深々礼をし、反省しているようなそぶりを見せたが、白々しく映ったことだろう。
 裁判は全11回の予定で、今月26、27日には、勇一郎被告の虐待を一番近くで見ていた心愛さんの母親(33)も出廷し、証言する。母親は昨年、被告の虐待を止めなかったとして、傷害幇助(ほうじょ)罪で有罪判決が確定している。また、被告人質問は3月4〜6日の3日間。9日に結審し、19日に判決が言い渡される予定だ。
(村田 珠里/週刊文春デジタル)>>207-210

211名無しさんは神戸学院大:2020/03/02(月) 20:40:28 ID:MHoxCM2Q0
>>207-210
虐待死、心愛さん全身に皮下出血 解剖医が証言、千葉地裁公判
共同通信社 2020/03/02 18:56

 千葉県野田市立小4年の栗原心愛さん=当時(10)=を虐待し死なせたとして、傷害致死罪などに問われた父勇一郎被告(42)の裁判員裁判公判が2日、千葉地裁(前田巌裁判長)で開かれた。検察側は心愛さんの司法解剖の結果、胸骨骨折のほか、頭や手脚など全身に多数の皮下出血が確認されたと明らかにした。
 検察側は、心愛さんの後頭部の皮膚が全体的に赤紫に変色し、目の周りや首、背中や四肢にも皮下出血があったとする司法解剖の鑑定書を読み上げた。証人尋問で担当医師は、心愛さんの負傷部位について「自分で転倒しても生じにくく、暴れたとしてもできにくい部分ではないか」と証言した。

212名無しさんは神戸学院大:2020/03/05(木) 18:56:04 ID:tQytxJYc0
>>199
妊娠中の妻に「太った女は醜い」目黒女児虐待死事件の背景にDVという名の「支配」
urbansea 2020/03/05 17:00

「もうおねがいゆるして ゆるしてください おねがいします」。2018年に起きた目黒女児虐待死事件で亡くなった5歳の女児は、170箇所以上の傷やアザを身体に残すとともに、悲痛な言葉を書き残していた。この「反省文」の文字に手を加えた痕があるのは母親が手伝ったからだ。

© 文春オンライン 結愛ちゃんの遺影の前にはたくさんの花束が ©共同通信社

 母親は獄中手記『 結愛へ 』(小学館)でこう記す。「私も、結愛が彼に怒られないよう、説教が短くなるよう、一緒に反省文を書いたり、直したりした」。彼とは、保護責任者遺棄致死罪などで有罪となる夫(後に離婚)、被害者の女児にとっては義父にあたる。

213名無しさんは神戸学院大:2020/03/05(木) 18:58:08 ID:tQytxJYc0
妊娠中の妻に「太った女は醜い」目黒女児虐待死事件の背景にDVという名の「支配」
urbansea 2020/03/05 17:00

▼「結愛には私みたいにつまらない人間になってほしくなかった」
 ここにあるのは、夫から子への虐待だけではない。夫による妻の支配、そして夫の意に沿って子を叱る妻の姿である。
 夫は「今までしつけもろくにしないで遊んでばかりいたんだ。苦しい思いをしなければ良い子にはなれない」と言って、妻の連れ子に、挨拶や九九、ひらがなの練習や、ひとりでの入浴といった無理を課していく。それを妻がまだ早いなどといって拒むと「なんで?」と執拗に訊いては、答えられずにいると耳を引っ張るなどする。
 またなにか娘が気に入らないことをすると、夫は妻に説教を強いた。「私が結愛を叱らないと、叱っても一言二言で終わらすと、『それだけか? もっと言うことがあるだろ』と怒られる。だから結愛をもっと怒らなければいけなくなる」と手記に記している。
 そうした夫の行状を、妻は「みんな私がバカだから……」と自分に帰結させてしまう。たとえば「結愛には私みたいにデブでブスで、人に利用されて捨てられるつまらない人間になってほしくなかった。彼の言う通り、私みたいに友達が少なくてまわりからバカだと思われ、振り返れば楽しい記憶なんて一つもないような寂しい人生、結愛には絶対に歩ませたくなかった」と綴っているように。
 一度離婚している負い目などもあったろう。そのうえ夫に責め立てられるうち、自尊心を失っていく。

▼「ママももうあなたを助けられない」
 説教ばかりではなく、暴力も日常にあった。ある日、夫が子の腹を蹴り上げる。当然、妻は子をかばうのだが、夫は「結愛をかばう意味がわからない。お前が泣いている意味がわからない」「結愛が悪いんだ。結愛を直さなくちゃいけない」といって妻をも責め立てる。そうして、やり込められた妻はこう思うのだった。
「ママももうあなたを助けられない。パパの方が正しいんだよ」。
 ひとがひとを虐待によって支配し、支配された者がまた別の者を虐待する。『結愛へ』からうかがえるこの構図に、北九州監禁殺人事件(2002年に発覚)や尼崎事件(2012年に発覚)を想起した者も多かろう。どちらも家族ごと取り込み、財産をまきあげ、被害者となる家族同士で虐待させ合う事件である。

214名無しさんは神戸学院大:2020/03/05(木) 19:00:44 ID:tQytxJYc0
妊娠中の妻に「太った女は醜い」目黒女児虐待死事件の背景にDVという名の「支配」
urbansea 2020/03/05 17:00

▼カルト宗教に共通する、支配・服従の関係が生まれるプロセス
 これらを心理学の見地から解説したものに『尼崎事件 支配・服従の心理分析』(村山満明・大倉得史編著・現代人文社)がある。尼崎事件の公判の情状鑑定をもとにした書籍だ。
 このなかで、北九州の事件を引き合いにしてそこに尼崎事件を重ねつつ、支配・服従の関係が生まれるプロセスがまとめられている。まず甘言と親切に始まり、恩を着せ、やがて「お前が悪い、だから私はこんなことをするんだ」と言っては屈辱を与えたり、暴力を振るったりするようになる。
 そのとき、一定の情緒的なつながりができた相手から責められると、被虐待者はそこに自分の非となる理由を探してしまったり、とりあえず謝らなければと思うようになったりするのだという。そうして被虐待者は自尊心が壊されていき、「殴られて当然の自分」と思うようになっていく。
 これはDVのパターンでもあり、目黒虐待死事件の夫と妻の関係とも重なりあう。『尼崎事件』によれば、こうした支配・服従の過程の中心には「無力化」と「断絶化」がある。被害者が心的外傷を繰り返し受けることで、恐怖と孤立無援感が植え付けられていくのである。またこうした奴隷化するための方策は、家庭内暴力、カルト宗教、強制収容所、刑務所、軍隊等で行われ、どこも似通っているという。

▼カネを貸すことで家族に入り込んでいった尼崎事件
 4家族を喰い物にした尼崎事件では、主犯の角田美代子はカネを貸すなどの親切や因縁をつけるなどして家族に入り込んでいっては、些細なことにケチをつけては怒鳴り散らして暴力をふるい、正座をさせるなど屈辱的な状況を続けることで無力化させる。被虐待者は、生活を支配者に頼るようになって逃げようにも逃げられなくなり、社会から断絶し、一般社会と異なる秩序で動くようになってしまう。
 くわえて「生理的な欲求の制限」がなされる。この事件ではマンション8階のベランダの物置き小屋に監禁され、排便も睡眠も自由にできず、生活は1日1食で、角田美代子の機嫌次第では3日に1食となるため、監禁された者は常に顔色をうかがうようになる。
 こうした状況の力で「私がすべて悪い、美代子が正しい」「美代子は、私のことを本当に心配してくれているんだ」との倒錯した心理になっていく。すると気まずい出来事を避けるためには服従するほうがいいと思うようになり、あとは言われるがままだ。

▼目黒虐待死事件にもあった、無力化・断絶化
 目黒虐待死事件の場合はどうか。前述の腹を蹴られた娘をみて「ママはもうあなたを助けられない。パパの方が正しいんだよ」と思うのは無力感の現れであり、離婚などから自分への自信を失い、「正しい」彼に「導かれたい」と願って結婚するのだが、これは一般社会の価値との断絶化であったろう。そうして夫の価値に支配されていく。
 また二人目を妊娠中に弁当を平らげると、夫は「太った女は醜い、自分の母や妹はあんなに食べない」と屈辱を与えるようにして、なじりだす。こうして生理的な欲求は制限がはじまる。モデル体型を目指させられ、食事は残さないと怒られるようになり、そうして残したものを夫に「お願いだから食べてください」と言わせられるのであった。
 ひとひとりの命が失われたのだから、母親への非難はある。刑事法の罪とは別の、母親としてどうなのかとの咎もあろう。『結愛へ』の帯には「なぜ、過酷な日課を娘に強いたのか」「なぜ、誰にも助けを求めなかったのか」といった母親への疑問が列挙されている。これらの「なぜ」はもっともではあるが、そうした一般社会の価値から断絶されたところに母親は行き着いてしまった。この過程を知ることは無益ではあるまい。
(urbansea)>>212-214

215名無しさんは神戸学院大:2020/03/06(金) 02:47:52 ID:Zp7Td5/k0
>>211
「心愛に最後までやらせるため」被告が虐待初めて認める 千葉・野田虐待死公判
毎日新聞 2020/03/05 20:48

© 毎日新聞 千葉地方裁判所=千葉市中央区で、2020年2月21日午前9時11分、秋丸生帆撮影

 千葉県野田市で2019年1月に小学4年の栗原心愛(みあ)さん(当時10歳)を虐待して死亡させたとして、傷害致死罪などに問われた父勇一郎被告(42)は5日、千葉地裁(前田巌裁判長)の裁判員裁判で「心愛に言ったことを最後までやらせるために虐待した」と述べて虐待したことを初めて認めたhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/446/1487419899/256。始まったのは死亡する約半年前の「18年7月ごろ」と話した。
 この日は前日に続いて被告人質問が行われた。公判で初めて虐待を認めた被告は弁護人から理由を問われると「言ったことを最後までやらせようという気持ちが強く、心愛にやらせようとした。(やり過ぎという思いは)あった」と涙で声を詰まらせながら話した。その一方で「心愛が自ら立っているとか屈伸するとか言ったからさせた」「暴れたから押さえつけた」などと女児の言動が発端だったと主張。「(殴ったり蹴ったりは)していない」と具体的な暴力行為は改めて否定した。
 これに対して検察官が「責任を女児になすりつけているのでは」と問いただすと「事実を述べただけで、心愛が言ったからこうなったと思っているわけではない」と弁解した。
 19年1月24日夜に女児が死亡した経緯についても質問された。被告は「心愛が暴れるので落ち着かせようと風呂場に連れて行き、シャワーの水をおでこのあたりから2〜3回、3秒くらいかけた。暴れなくなり水を止めたら、心愛が座るようにストンと(床に)落ちた」と説明し、暴力行為を指摘する検察側の主張とは異なる説明をした。【加藤昌平、町野幸、秋丸生帆】

毎日新聞の関連記事
<「心愛は『胸が苦しい』と訴えていた」母が涙声で証言 野田虐待死公判>
<栗原被告の妹、証人尋問で暴行の痕あったと証言 野田虐待死公判>
<「申し訳ありません」女児の反省の手紙にも無表情貫く被告>

216名無しさんは神戸学院大:2020/03/07(土) 01:04:31 ID:Hhb9Vo3k0
>>215
「大変な人だな…」 千葉虐待死 県検証委員長が被告の印象語る
産経新聞 2020/03/06 21:39

© 産経新聞社 「大変な人だな…」 千葉虐待死 県検証委員長が被告の印象語る

 栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=の虐待死事件を検証した千葉県検証委員会の川崎二三彦(ふみひこ)委員長が6日、県庁で報道陣の取材に応じ、心愛さんへの傷害致死罪などに問われた父親の勇一郎被告(42)の裁判員裁判を傍聴して受けた印象などを語った。
 川崎委員長はこれまでの9回の公判のうち、4回を傍聴。勇一郎被告の印象について「傷害致死罪は争わないが、個々の虐待行為について争うのは珍しい。さまざまな証言も一貫して否定し、虐待を認めていないとも言える。大変な人だなと思った」と指摘した。
 専門家として、こうしたケースを理解するのが今後の課題とも語った。
 事件については「想像以上の非常に過酷な虐待で、二度と起こしてはならない」と改めて強調した。
 一方、昨年11月の報告書公表時に、裁判で新事実が出れば行うとしていた追加検証については「報告書を大きく変えなければいけないものではない」として否定的な見解を示した。

産経新聞の関連リンク
•「被告監視、食事与えず」心愛さん母証言 千葉虐待死公判
•心愛さん「毎日が地獄」 母が証言 千葉虐待死
•栗原心愛さん父、21日に初公判 争点は死亡経緯

217名無しさんは神戸学院大:2020/03/07(土) 17:30:06 ID:Hhb9Vo3k0
>>215 >>216
【野田女児虐待死事件】証拠隠滅「誓ってない」 通報前の状況問われ父
千葉日報社 2020/03/07 10:29

© 千葉日報社 法廷イメージ図

 千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が昨年1月、自宅浴室で死亡した虐待事件で、傷害致死などの罪に問われた父親、勇一郎被告(42)の裁判員裁判第9回公判が6日、千葉地裁(前田巌裁判長)で開かれ、5日に続き被告人質問が行われた。死亡当日の状況を巡り、心愛さんが浴室で倒れた後から110番通報するまでに証拠隠滅を図ったのではないかとの検察側の質問に、被告は「天地神明に誓ってありません」とはっきりと答えた。
 勇一郎被告は昨年1月22日〜24日、心愛さんに食事を与えず、シャワーで冷水を浴びせ、飢餓や強いストレス状態にさせて死なせたなどとして起訴されている。
 検察側は心愛さんが亡くなった24日の状況について質問。勇一郎被告は浴室で意識を失った心愛さんに呼び掛けたり、体をゆすったりして「一生懸命やっていた」と述べ、通報するまでの時間は「10〜15分だと思う」と説明した。
 通報するまでに「心愛さんに何かしていたのではないか」と尋ねられると「天地神明に誓ってありません」と語気を強めた。検察側は心愛さんの死亡を認識し、温水シャワーを掛け証拠隠滅を図ったのではないかと質問したが、勇一郎被告は「絶対にありません」と述べた。
 一方、心愛さんが飢餓状態に陥った原因など虐待の詳細に踏み込んだ質問には「覚えていない」を繰り返した。心愛さんが23、24日の朝昼晩の食事を取ったか否かは、いずれの時点でも「分からない」とし、22日夜に心愛さんを立たせ続けた理由も不明とした。
 心愛さんが死亡する以前の事件の経緯や状況についても、記憶が一部あいまいだと説明した。心愛さんが勇一郎被告との生活を嫌がり、同市の祖父母方で暮らすことになった2018年9月ごろ、心愛さんがどのような状況に置かれていたかは「はっきりと覚えていない」と答えた。
 主張を明確にする部分では、証人らの説明と食い違う点が多くみられる勇一郎被告。「いまだに責任を押し付けようとしていないか」との追及に「そう聞こえるのは分かるが、良いことも悪いことも事実を話してきた」と述べ、心愛さんをおとしめているとの指摘は当たらないと反論した。
 証拠調べ手続きは全て終わり、9日の第10回公判で検察側の論告求刑と弁護側の最終弁論を行い結審する予定。判決は19日に言い渡される見通しとなっている。

218名無しさんは神戸学院大:2020/03/10(火) 03:11:32 ID:s0SJlwls0
>>217
父に懲役18年求刑=「なぶり殺し」と非難―小4女児虐待死・千葉地裁
時事通信社 2020/03/09 18:00

 千葉県野田市の自宅浴室で昨年1月、小学4年の栗原心愛さん=当時(10)=が死亡した事件で、傷害致死などの罪に問われた父勇一郎被告(42)の裁判員裁判の論告求刑公判が9日、千葉地裁(前田巌裁判長)であった。検察側は「拷問やなぶり殺しと言っても差し支えない壮絶な虐待の末に死亡させた」と述べ、懲役18年を求刑した。判決は19日の予定。
 勇一郎被告は起訴内容の一部を否認したが、検察側は論告で、弁解は同被告が撮影した動画や心愛さんの母親の証言などと整合せず、信用性に乏しいと指摘。「心愛さんの二度にわたるSOSを無視し、自分の過ちを省みる機会がありながら、自分のメンツを優先させた」と非難した。
 暴行は暴れた心愛さんを落ち着かせるためだったとする被告の主張には、「心愛さんに責任を押し付けており、今なお心愛さんへの虐待は続いている」と述べた。
 弁護側は最終弁論で、「結果的に心愛さんを死亡させたことは認めている」とした上で、「しつけが行き過ぎてしまった結果だ。日常的な虐待をし続けていたわけではない」と主張した。
 勇一郎被告は最終意見陳述で、「みーちゃん、本当につらい思いをさせてごめんなさい。自分のことが許せません」と謝罪した。一方で、心愛さんの母親に対する暴力を否定し、「私が支配的立場にあり、それに家族が逆らうことができなかったことはありません」と述べた。

219名無しさんは神戸学院大:2020/03/14(土) 17:56:04 ID:7dL5JXh60
心愛ちゃん裁判「どうすれば亡くならなかった?」の質問に「虐待父」のあきれた答え
「週刊文春」編集部 2020/03/14 17:00

「なぜ彼はこんなに堂々と否定できるのか?」
 法廷内のほとんどの人々に違和感を抱かせるのは、千葉県野田市で栗原心愛(みあ)ちゃん(当時10)を虐待死させたとして起訴された、父親の勇一郎被告(42)だ。2月21日からの千葉地裁の裁判員裁判で、虐待を示す数々の証言に抗っている。>>218
 勇一郎は傷害致死罪を「争わない」としながらも、冷水を浴びせたり床に打ち付けたりといった多くの暴行を否定。一方で入退廷の際には深々と頭を下げるなど、反省の態度を見せている。

© 文春オンライン 2019年1月26日、送検される勇一郎被告 ©共同通信社

「検察官が苛立ちを見せながら『誰のために頭を下げているのか』と問うと、『心愛のためです』と。さらに『本当に謝罪するつもりがあるのか』と迫ると『あります』と答えていた。それでいて、心愛ちゃんが『お父さんにぼう力を受けています』と書いた小学校のアンケートは『心愛が嘘をついたと思う』と強弁するのです」(全国紙記者)
 証人として虐待内容を説明した勇一郎の妻や妹、児相職員らの証言も否定。
「学校の教諭らに『保護が解除されたのは暴力がないという証だろう』などと威圧的に迫ったことも明かされましたが、モンスターペアレントとの認識は『ない』という。自分をあくまでもかばう発言に、誰もが呆れていました」(同前)
 3月6日の最後の被告人質問では、6人いる裁判員のうち5人が「心愛さんに何を謝りたいのか」「あなたは証人から陥れられているということか」と首をかしげながら問いただした。「どうすれば亡くならなかったと思うか」という質問には「私の実家にいれば、こんなことにはならなかったかも」などと答えていた。

▼裁判長の最後の質問に勇一郎は胸を張り……
「勇一郎が涙する姿に、検察官が『泣くところではない』と突っ込む場面もあった。裁判長が最後の質問で『あなたの話はイメージがつかないようなところがある。本当のことを話しているんですか』と尋ねると、勇一郎は胸を張るようにして『話しています』と主張していた」(前出・記者)
 同日は児相などの対応を検証していた県の第三者委員会の委員長も傍聴。閉廷後、「様々な証言を、自ら否定する形を最後まで貫いた。大変な人だな」と感想を述べ、こうした親にどう対応するかを課題に挙げた。>>216
 判決の見通しについて、司法関係者が語る。
「弁護側は日常的に暴行していた訳じゃないとしていますが、証人と被告の証言のズレは埋まらず、心証はよくない。裁判員裁判では虐待は厳しく罰せられる傾向にあり、18年の目黒女児虐待事件と同様、10年以上の実刑と思われます」
 判決は3月19日に言い渡される予定だ。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年3月19日号)

220名無しさんは神戸学院大:2020/03/19(木) 13:23:53 ID:r2hLA5zQ0
>>219
千葉女児虐待死判決、被告の暴行否定は「信用できない」
産経新聞 2020/03/19 12:19

 千葉県野田市の自宅で昨年1月、小学4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=を虐待して死亡させたとして、傷害致死罪などに問われた父親の勇一郎被告(42)に対し、懲役16年(求刑懲役18年)を言い渡した19日の千葉地裁(前田巌裁判長)判決は、起訴内容の暴行を否定した被告の供述について「信用できない」と述べた。
 勇一郎被告側は傷害致死罪の成立を認めたものの、死亡に至ったとされる起訴内容の大半の暴行を否定していた。19日の判決は、傷害致死など6つの罪についてすべて認定した。
 起訴状によると、勇一郎被告は長女の心愛さんを日常的に虐待し、昨年1月22〜24日、十分な食事を与えなかったり、冷水シャワーをかけたりして死亡させたとしている。死因は飢餓や強いストレスによるショックや致死性不整脈、溺死のいずれかとみられる。

221名無しさんは神戸学院大:2020/03/19(木) 16:00:28 ID:r2hLA5zQ0
「ママ助けて」何度もSOS=心愛さんの死、悔やむ親族―公判で明らかに・千葉
時事通信社 2020/03/19 13:19

© 時事通信 提供 栗原心愛さんが書いた手紙(遺族提供)

 千葉県野田市の小学4年栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=を虐待死させたとして、傷害致死などの罪に問われた父勇一郎被告(42)。公判では心愛さんが壮絶な虐待に直面し、何度も助けを求めていたと指摘されていた。
 「ママ助けて」。勇一郎被告が撮影した動画には、心愛さんが母親(33)に助けを求める様子や、大泣きする姿が残されていた>>207-210。バシッとたたくような音や、屈伸をさせられている心愛さんの荒い呼吸も録音されていた。
 心愛さんは複数回にわたり、親族や児童相談所職員らにSOSを出していた。2017年7月、沖縄県糸満市から野田市の被告の実家に引っ越してきた時、心愛さんは被告の暴力を祖母らに打ち明けていた。同年12月、児相が一時保護を解除する際、被告の実家で生活させることなどを条件としたが、被告は18年3月、無許可で心愛さんを自宅へと連れ戻した。
 帰宅してしばらくすると、被告は毎日のように心愛さんを立たせるようになり、あざができると学校を休ませていた。被告が撮影した写真には、心愛さんが口を腫らし、手に血のようなものが付いている様子が記録されている。
 数カ月後、心愛さんは母親の手を借りて自ら祖母に連絡し、再び被告から離れて暮らすことを求めた。泣きながら被告の実家に来た心愛さんにはあざがあり、頭髪が抜け落ちていた。
 18年末に被告のアパートへ帰って来た心愛さんへの虐待はさらに深刻化し、約1カ月後の19年1月24日夜、心愛さんは死亡した。
 心愛さんが生前に書いた『自分への手紙』では、「未来のあなたを見たいです。あきらめないで下さい」とつづられている>>203。被告は「みーちゃんの未来の姿を自ら見えなくしてしまった」と述べたが、暴行の大半を否定している>>220

222名無しさんは神戸学院大:2020/03/20(金) 03:28:16 ID:z.3ORW7M0
心愛さん虐待死事件で父親に懲役16年、謝罪を口にするも最後まで非は認めず
ダイヤモンド・オンライン 戸田一法 2020/03/19 12:00

© ダイヤモンド・オンライン 提供 亡くなった栗原心愛さん(当時10歳)に黙とうをささげる千葉県野田市の職員ら(1月24日撮影) Photo:JIJI

「お父さんにぼう力を受けています」――。千葉県野田市で2019年1月、長女の小学4年栗原心愛(みあ)さん(当時10)を虐待の末に死亡させたとして傷害致死などの罪に問われた父勇一郎被告(42)の判決公判が19日、千葉地裁で開かれ、前田巌裁判長は懲役16年(求刑・懲役18年)を言い渡した>>220。心愛さんは17年11月、学校のアンケートに被告の暴力を訴え児童相談所が一時保護したが、同年末に被告の圧力で解除。事件後、野田市教育委員会が被告にアンケートの写しを渡していたことが発覚するなど、行政のデタラメぶりが浮き彫りになった。勇一郎被告は公判で反省は口にしたが、非を認めることはなかった。(事件ジャーナリスト 戸田一法)

223名無しさんは神戸学院大:2020/03/20(金) 03:32:01 ID:z.3ORW7M0
心愛さん虐待死事件で父親に懲役16年、謝罪を口にするも最後まで非は認めず
ダイヤモンド・オンライン 戸田一法 2020/03/19 12:00

▼起訴内容認めるも内容は否定
 判決によると、被告は19年1月22日〜24日、心愛さんに食事や十分な睡眠を取らせず、浴室に立たせ続けたり冷たいシャワーを掛けたりするなどの虐待を繰り返し、死亡させた。
 18年12月〜19年1月には心愛さんに暴行して胸骨を骨折させたほか、妻にも暴行した。
 2月21日の初公判から事件を振り返ってみたい。
 被告は罪状認否で「争わない」と認める一方、「飢餓状態にしたり、ストレスを与えて衰弱させたりしたことは一度もない」「立たせ続けたり、冷水シャワーを掛けたりもしていない」と認否とちぐはぐな説明を展開。
 また「しつけの範囲を超え後悔している。未来のミーちゃんを見ることが楽しみだったが、自分でできなくしてしまった」「深く反省している」などと、謝罪と反省の弁も口にした。
 検察側は冒頭陳述で、一度離婚した被告が妻と復縁し、二女が生まれた後は心愛さんが疎ましくなり、気に入らないことがあればストレスのはけ口として虐待を繰り返したと指摘した。
 弁護側は起訴内容をおおむねで認めたが「しつけが行き過ぎたが、虐待は日常的ではなかった」と反論した。
 さらに「食事していなかったのは知らないし、させないよう(妻に)指示もしていない」と主張。死亡した当日は心愛さんがお漏らしをしたため、掃除させようとしたら暴れた。浴室でシャワーを掛けると崩れ落ち、呼び掛けに応答しなかったとした。
 アンケートにあった暴行はなかったし、傷害の事実も知らない。心愛さんは宿題を投げ出し、注意すると暴れた。妻への暴行は心愛さんへの暴行を止めるためだったとした。
 そして「逮捕以来、責任の重大性を痛感し反省を続けている」と訴えた。

▼悲痛な叫びにも表情変えず
 被告側の主張を要約すると、一切の虐待はなかったし、手を上げることはあっても娘を思うしつけの範囲。妻への暴行も心愛さんを守るためで「自分が正しかった」ということだ。
 検察側もさすがにこの陳述に対しては「日常的・継続的な虐待の末に死亡させた。残虐な行為を繰り返し、この期に及んで心愛さんに責任を押し付ける態度に、反省が認められるのか」と強い口調で非難した。
 証拠調べでは、被告の携帯電話に残されていたという、心愛さんが脱衣所で号泣している約5秒の動画が再生された。
「わぁーん、わぁーん」。女の子の声が法廷に響き渡り、裁判員の1人がショックを受けたためか泣き始めても、被告が動揺するような気配はなく、ただ静かに聞き入っていた。
 同25日の第2回公判も、被告の携帯電話などに保存されていた動画が再生された。18年7月に撮影された動画は、屈伸を続けるよう命令され、苦しそうに「ママ、助けて。お願い」と悲痛な声を上げていた。玄関で土下座させられる姿もあった。
 8月には廊下に立たされた心愛さんが「死んじゃいそう。苦しいよ」とつぶやいていた動画もあったという。
 19年1月の動画は「ママ、嫌だ。助けて」と叫ぶ心愛さんを浴室に連れ込んで立たせ続けるまでの動画が記録され「くねくねしてんじゃねぇ」「元気じゃん。死んだふりするな」といたぶる様子も残されていた。
 被告は初公判の時と同様に何の反応を示すようなことはなく、背筋を伸ばしたまま前方を見据えていた。
 この日は被告の妹が出廷。心愛さんから「パパに蹴られた」「夜中に5時間立たされた」などと打ち明けられたと証言した。
 18年9月には心愛さんが泣きながら祖母に電話し、同居するようになったが、顔や腰などにあざがあり、髪が抜けていた場所もあったと述べた。

224名無しさんは神戸学院大:2020/03/20(金) 03:34:19 ID:z.3ORW7M0
心愛さん虐待死事件で父親に懲役16年、謝罪を口にするも最後まで非は認めず
ダイヤモンド・オンライン 戸田一法 2020/03/19 12:00

▼トイレにも自力で行けず…
 26日の第3回公判には妻が証人として出廷し「助けてあげたくても被告の監視と束縛が強く、どうすることもできなかった」と涙ながらに語った。
 そして、死亡する直前はまぶたが腫れあがり、衰弱して自分で動ける状態になかったと証言。衰弱している心愛さんの手首をつかんで無理やり立たせて離すを繰り返し、顔からうつぶせに倒れ、何度も床にたたき付けられる凄惨(せいさん)な虐待の様子を詳細に説明した。
 当時は意識がもうろうとした状態でトイレにも自力で行けず、おむつをしていたという。
 翌27日の第4回公判も引き続き妻の証人尋問が続けられた。トイレに行かせてもらえず、お漏らしした罰として濡れた下着姿で朝まで立たされていたと証言。
 死亡した当日も冷水シャワーを浴びせ、馬乗りになって両脚をつかんで体を反らせるプロレス技をかけていたという。
 夜になって心愛さんが寝ようとすると「だめだから」と浴室に連れて行き、そこで被告が「動かない。息をしていない」と告げた。
 白目で口を半開きにした心愛さん。脈や心音を確認したが、既に事切れていたという。こうして10年という短い生涯が閉じられた。

▼「裁判に訴える」とまくしたてるモンスターぶり
 28日の第5回公判には児相の職員らが証人として出廷。そこで、一時保護に納得しない被告が「裁判に訴える」とまくしたてるように迫ったとモンスターぶりを証言。
「私が殺されても、被告を止めるべきだった」「尊い命を守れなかった」などと後悔を口にした。
 また一時保護されていた心愛さんが「私の嫌なことは暴力です。お父さんは優しくないです」という文章を記していたと明かした。
 第6回公判は3月2日に開かれ、検察側が司法解剖で胸骨骨折のほか、後頭部や顔、首、背中、四肢など全身に多数の皮下出血が確認されたと明らかにした。
 証人として出廷した医師も「自分で転倒したとしても生じにくく、(皮下出血も)暴れてできる部位ではない」と証言。
 死因も検察側は飢餓による糖の枯渇やエネルギー供給の異常で起きるショックか致死性不整脈、もしくは溺死とされるが「飢餓だけでは生じない、我々の考えが及ばないほどのストレスがあった可能性が高い」と述べた。
 4日の第7回公判からは被告人質問が行われた。
 心愛さんが暴力を受けていたとするアンケートについて、被告は「されてもいない嘘(うそ)を書いた」とし、暴行も「思い当たるふしはない」などとすべてが虚偽だと言い放った。
 翌5日の第8回公判も被告人質問が続いた。「心愛さんへの行為は虐待だったか」と問われ「虐待です」「死亡に至った一因」と回答。
 一方で当時は虐待との意識はなく「自分でやると言ったことを最後までやらせようという気持ちだった」と釈明、これまでの公判で明らかにされた暴行はほぼ否定した。
 検察側に公判で妻ら証人が嘘をついたのかと問われると「そういうことになります」といずれの証言も虚偽であり、自らの主張が真実と強弁した。

225名無しさんは神戸学院大:2020/03/20(金) 03:38:17 ID:z.3ORW7M0
心愛さん虐待死事件で父親に懲役16年、謝罪を口にするも最後まで非は認めず
ダイヤモンド・オンライン 戸田一法 2020/03/19 12:00

▼誰が嘘つきかは明らかだ
 6日に開かれた第9回公判の被告人質問では、死亡する直前、心愛さんが「浴槽の縁に腰かけて鼻歌を歌っていたから(放置しても)いいと思った」と述べた。
 検察側に「飢餓状態で鼻歌を歌えるのか」と質問されると、不機嫌そうに「本当のことだ」と語気を強めた。
 裁判長から公判を通じて証言した妻や医師らとの矛盾を指摘されても、被告は「本当のことを話しています」と冷静に答えた。
 裁判員から「あなたは証人から陥れられているということか」と質問されても、「事実しか話していない」と自説を曲げなかった。
 9日の論告求刑公判。検察側は「凄惨で拷問と言っても差し支えない行為で非道な犯行」「謝罪は空虚。暴行の責任を心愛さんに押し付けており、今なお虐待は続いている」と厳しく指弾。
 最終弁論で被告は「大好きだったのに未来を奪ってしまった。言い訳はありません」と述べた。
 ダイジェストで紹介させていただいたが、誰が嘘つきで、誰が真実を証言していたのかは、誰の目にも明らかであろう。
 検察側が「拷問」と表現したほどの虐待を受け続け、SOSにも応えてもらえず命を落とした少女の無念さに胸が痛む。>>222-225

226名無しさんは神戸学院大:2020/03/25(水) 19:15:17 ID:NRoa0MAY0
>>222-225
「ママー助けて、お願いママ」何度も助けを求めた心愛さん 証人出廷の母親が娘の死後にみせた異常な表情
文春オンライン 村田 珠里 2020/03/01 06:00

 千葉県野田市で小学4年生だった栗原心愛(みあ)さん(当時10)が虐待死したとされる事件。傷害致死罪などで起訴されている父親の勇一郎被告(42)に対する裁判員裁判が千葉地裁で開かれている。その中で、2月26、27日、心愛さんの母親(33)も証人として出廷し、証言した。

© 文春オンライン 亡くなった栗原心愛さん

 母親は昨年6月、勇一郎被告の虐待を制止しなかったとして、傷害幇助罪で懲役2年6月、保護観察付き執行猶予5年の有罪判決が言い渡され、確定している。これまで、母親は勇一郎被告からのDV(ドメスティック・バイオレンス)を受け、やむを得ず心愛さんを助けられなかったとされてきたが、今回の裁判で母親も虐待に加担する様子が明るみに出た。

227名無しさんは神戸学院大:2020/03/25(水) 19:17:34 ID:NRoa0MAY0
「ママー助けて、お願いママ」何度も助けを求めた心愛さん 証人出廷の母親が娘の死後にみせた異常な表情
文春オンライン 村田 珠里 2020/03/01 06:00

▼死亡3週間前の動画で「あんたに振り回されて、なんにもできない」
 裁判では、勇一郎被告が撮影したとみられる心愛さんを虐待する動画が証拠として提出され、裁判員に示された。そのひとつは心愛さんが亡くなる約3週間前の昨年1月5日に撮影された動画。自宅リビングで心愛さんが両親の前で「ごめんなさい、ごめんなさい」と泣いている。
「いいかげんにして。『立って』って言ってんだけど。座ってくださいとは言ってないよね。私もパーパ(勇一郎被告)もやることあるんだけど。あんたに振り回されて、なんにもできないし、どこにも出かけられない」
 勇一郎被告とともに心愛さんを厳しく責めているのは母親だった。心愛さんは両親に土下座をさせられた。
 母親は沖縄県出身。勇一郎被告とは2度結婚している。県内で就職し、同じ職場の勇一郎被告と交際し2008年2月22日に結婚。9月22日、心愛さんを出産したが、間もなく産後うつになって実家に戻った。被告とはそのまま別居状態が続き、心愛さんが3歳になった11年10月27日に離婚が成立。だが、16年7月ごろに母親から勇一郎被告に連絡を取り、再び交際。初めの結婚記念日と同じ19年2月22日に再婚した。次女の妊娠はすでに判明しており、6月15日に出産。現在は離婚協議中という。

▼栗原家の嫁として認められていなかった
 母親は被告の両親や妹から栗原家の嫁として認められておらず、事件前、自宅アパートから心愛さんを近所にある実家にたびたび送るなど、行き来はあったにもかかわらず、母親が中へ入ることは許されていなかった。被告の父親は「会話らしい会話はしたことがない」という。
 母親の証人尋問は2月26、27日の2日間行われた。両日とも、被告や裁判員らがいる法廷には姿を見せず、別室と映像、音声でつなげる「ビデオリンク方式」で証言した。母親は心愛さんが受けた虐待について、「心愛のためにすべて話したい」と詳細に話した。

▼夫婦はLINEで「プールはやめたほうがいい」「私もそう思った」
 心愛さんが小学4年生だった18年7〜8月、勇一郎被告は毎日のように心愛さんを虐待し、心愛さんの体はあざだらけだった。法廷では当時の夫婦間のLINEのやり取りが開示された。たとえば7月12日のやり取りでは、心愛さんのあざを学校にバレないようにするため、学校を欠席させるか話し合っている。
 勇一郎「あー明日学校どうする?」
 母親 「まだあざがあるけど」
 勇一郎「今週は休ます?」
 母親 「そのほうがいいと思うな」
 母親 「学校行かせるのほんと心配なんだけど」
 勇一郎「まあ今週休ませて、月曜の状況見てじゃない」
 また、23日にも、こんなやり取りをしている。
 勇一郎「プールはやめたほうがいいよ」
 母親 「私もそう思ったから、みーちゃん(心愛さん)には行かないほうがいいよと伝えた」
 学校に行かせても、肌の露出が多いプールの授業は見学させている様子が明らかになった。

228名無しさんは神戸学院大:2020/03/25(水) 19:20:09 ID:NRoa0MAY0
「ママー助けて、お願いママ」何度も助けを求めた心愛さん 証人出廷の母親が娘の死後にみせた異常な表情
文春オンライン 村田 珠里 2020/03/01 06:00

▼夜通し立たせ、座り込んだ子供を持ち上げて落とした
 心愛さんが死亡する直前の18〜19年の年末年始、勇一郎被告の虐待は加速していった。1月1日には、心愛さんを前日夜から寝させずに夜通し立たせた。朝になって座り込んでしまった心愛さんの両腕を引っ張って持ち上げ、そのまま落として床に打ち付ける暴行をした。心愛さんはこの暴行で、胸骨を骨折したとされる。
 この日、虐待を見ていた母親は勇一郎被告を制止しようと「もうやめて。あなたのやってることは虐待だよ」と被告に伝えたが、結局、「お前は何もわかってない」と胸ぐらをつかまれ、床に押し倒され、馬乗りになられ、そばにあったひざ掛けを口に押し込まれたという。

▼母親は「少し笑みを浮かべているように見えた」
 心愛さんの小学校は冬休みが終わり、7日から再開したが、あざがひどく通わせられず、寝室に閉じ込めるようになった。勇一郎被告が会社に行っている間、母親は心愛さんの様子をLINEで報告。「また自分から飲み物くださいって」「しかも『甘いものない?』とか。まじでお前何様か。むかつくね」などと一変、勇一郎被告の虐待に同調していた。
 結局、心愛さんは24日午後11時ごろ、自宅浴室で亡くなった。勇一郎被告の通報で野田市の自宅アパートに警察や消防が駆け付けた。体や洋服が濡れた状態で風呂場に倒れていた心愛さんはすでに死後硬直が始まっていた。
 勇一郎被告が警察に屋外で事情を聴かれる間、救急隊員は母親に心愛さんが亡くなった状況を聞いた。「なぜお子さんは濡れているんですか」。救急隊員が問うと、母親は「私は下の子を寝かせていたので、わかりません」と話したが、救急隊員の供述調書によると、その際、母親が「少し笑みを浮かべているように見えた」という。聞いていた他の隊員に目配せすると、やはり異常な表情に疑問を感じていたようだったという。

▼「勇一郎の監視や束縛でどうすることもできなかった」
 母親は証人尋問で、検察官になぜ心愛さんを助けなかったのか、警察や児童相談所に通報しなかったのか問われると、「心愛を助けてあげたかったが、勇一郎の監視や束縛が強くてどうすることもできなかった」と繰り返した。また、勇一郎被告の虐待に同調した理由についても、「言い訳になるかもしれませんが、次女の世話もありながら、毎日のように勇一郎が心愛に虐待するのを見て、私は正直限界でした。その気持ちを心愛に向けてしまった」と述べ、「とても後悔しています」と涙を流した。
 勇一郎被告の携帯電話から見つかった動画には、被告から虐待される心愛さんが「ママー助けて、お願いママ」と母親に何度も助けを求める様子が映っていた。だが、母親が救いの手を差し伸べることはほとんどなかった。
 もっとも近くで虐待を見ていた母親にも助けてもらえず、しまいには父親に同調して虐待された心愛さんの絶望はどれほどだったか。DVを受けていたとはいえ、母親の罪は重いだろう。
(村田 珠里/週刊文春デジタル)>>226-228

229名無しさんは神戸学院大:2020/04/09(木) 02:30:40 ID:efhl.dM20
休業長引き虐待誘発も=子どもの状態、地域で把握を―専門家
時事通信社 2020/04/08 07:09

 緊急事態宣言によって、幼い子どもを抱える親の外出頻度が減り、一緒に過ごす時間が長くなることが予想される。専門家は親が育児や収入減などのストレスにさらされながら、子どもと長期間向き合うことで、児童虐待が誘発される恐れがあると指摘し、地域での見守りを訴えている。
 NPO法人「児童虐待防止協会」の津崎哲郎理事長によると、親による虐待は貧困や孤立などの要因があると起きやすい。「特に夏休みなどの長期休暇中に外部とのつながりがない家庭で起きる傾向にある」と説明する。幼児や小学校低学年の児童は外部に助けを求めることも難しく、虐待が表面化しにくいという。
 宣言で休校が継続し、子どもの外出機会も減る可能性がある。さらに親が休業となった場合、親子が自宅にこもりがちになることで虐待が起きやすい条件がそろう。
 津崎理事長は虐待防止のため、「子どもの状態を定期的に把握する仕組みづくりが必要」とし、学校の教師らが家庭訪問したり、登校日を設けたりすることを提案。子ども食堂などで様子を見守るとともに、親の負担軽減を図る必要があると訴えた。

230名無しさんは神戸学院大:2020/04/09(木) 02:33:47 ID:efhl.dM20
>>229
休校長期化、見えづらいSOS 子どもの心のケア急務 コロナ疲れ深刻化の恐れも
毎日新聞 2020/04/07 18:51

© 毎日新聞 休校を知らせる小学校からのお便り。休校方針は、自治体によって対応が割れている=2020年3月5日、山内真弓撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で休校がさらに続く地域もあれば、再開する自治体もあり、対応が分かれているが、急務となっているのが子どもの心のケアだ。
 「東日本大震災の後、被災地で不登校の子が増えた。その状況と同じだと思う」。不登校の専門紙「不登校新聞」編集長、石井志昂さん(38)は今、こんな危機感を抱いている。
 都市部を中心に感染拡大の収束が見えない。「大人も抱いている先行きへの不安が子どもに伝わるだけでなく、大人自身も子どものSOSが見えづらくなっている」と石井さんは言う。SNS(ネット交流サービス)では、子どもに登校日と同じタイムスケジュールで過ごさせようと“奮闘”する親の姿もみられるが、「子どもが不登校になった場合にもありがちだが、お互い疲れてしまってうまくいかない。休校がさらに長期化すれば『コロナ疲れ』は一層深刻化する」と懸念を口にする。
 学校を再開する地域でも注意が必要だ。長期休み明けは子どもの自殺が増える傾向にある。政府がまとめた自殺対策白書によると、18歳以下の自殺者数は夏休み明けの9月1日が最も多く、春休みや大型連休(ゴールデンウイーク)など長期休業明け直後に増える。
 長野県小諸市を拠点に活動する「小諸登校拒否・不登校・ひきこもりに学ぶ親の会『はじめのいっぽ』」世話人を務める元小学校教員の小山優子さん(66)は「年度替わりは進学やクラス替えなどで重圧がかかりやすい上、一斉休校でストレスなどを抱えている子もいるはず。そこに大きな負荷を課せば、心身が疲れ切ってしまう。少しずつ学校生活に慣らしていく工夫が必要だ」と気を配るよう訴える。
 筑波大の太刀川弘和教授(災害・地域精神医学)は「子どもたちにとって先が見えない非常事態。感染リスクから再開に不安を感じる子どもも多いだろう。学校関係者や保護者はできる限り規則正しい生活が送れるように工夫し、『いつか収束する。一緒に頑張ろう』と伝え続けて不安を取り除く必要がある」と指摘する。【千脇康平、田中理知、大久保昂】

231名無しさんは神戸学院大:2020/04/17(金) 21:47:19 ID:5W59TdEY0
自宅に子ども4人置き去りでパチスロ 両親に有罪判決 三男は死因不明で死亡
神戸新聞NEXT/神戸新聞社 2020/04/17 18:06

© Copyright(C) 2020 神戸新聞社 All Rights Reserved. 神戸地裁=神戸市中央区橘通2

 2019年11月、神戸市須磨区の自宅マンションに子ども4人を放置したとして、保護責任者遺棄罪に問われた父親の会社員(36)と、母親の歯科衛生士(38)=いずれも同区=の判決公判が17日、神戸地裁であった。松井修裁判官は「2人の刑事責任は同等」として、それぞれ懲役2年、執行猶予4年(いずれも求刑懲役2年)を言い渡した。
 判決によると、2人は共謀し、19年11月26日午前10時45分ごろ、パチンコ店のスロットをしようと自宅マンションの一室に長男(5)、長女(4)、次男(1)、生後3カ月だった三男を置き去りにした。
 両被告の帰宅後に三男は死亡したが、死因が不明なため、神戸地検は保護責任者遺棄致死罪での起訴を見送った。
 松井裁判官は、量刑理由で「父親は主体的に犯行に及んでいる。母親は子どもの安全よりも伸也被告との関係維持を優先し、自らの判断で犯行に及んだ」と指摘。「2人の行動は非常識。強い非難を免れない」などと述べた。

232名無しさんは神戸学院大:2020/05/03(日) 23:56:07 ID:KAMMjv.Y0
先生を休職へ追い込む恐怖の母親!…親の影響で子供も嘘つき?
まいどなニュース 2020/05/03 17:30

もう何を信じたらいいのか…(ohayou!/stock.adobe.com)

これは私が経験した、怖いママ友トラブルです。シングルマザーの私は、近所のママ友からの色々な手助けを借りつつ、楽しく2人の子供と暮らしていました。そんなある日、ママ友の知り合いであるC子さんと出会いました。
C子さんは小学校2年生の子供を持つママであり、会ったその日からラインの交換を求められました。私は初対面なのになぜだろうと疑問を持ちつつ、C子さんとライン交換をしました。
ラインでの会話は始めこそ世間話でしたが、ある日
「悩んでいることがあるから話を聞いてほしい」
と相談を持ちかけられます。その内容は、学校でC子さんの子供であるユミちゃんがいじめられている、というものでした。
私が元保育士であることを知っているC子さんは、
「こんなとき先生だったらどういう態度を取る?」
といった質問をたくさんしてきました。私は微力ながらその質問に対しせっせと返していました。子供がいじめられているという内容も残酷なものであったため、心底C子さんに同情したのです。

233名無しさんは神戸学院大:2020/05/04(月) 00:00:12 ID:H9yPLChI0
先生を休職へ追い込む恐怖の母親!…親の影響で子供も嘘つき?
まいどなニュース 2020/05/03 17:30

子どものことが心配なのは分かるけれど…(oka/stock.adobe.com)

しかしC子さんからの相談は「とにかく先生が信じられない」という内容が多かったのです。なかでも印象的だったのは
「登校時に子供がいじめられているのに、先生が送り迎えしてくれない」
と送ってきたことです。さすがにいじめられてるとはいえ、先生が登下校の送迎をするのは間違っているのではないかと思い、やんわりとそのことを伝えました。
すると後日、C子さんは子供の登下校の送迎を自分でするようになりました。子供に対し、一緒に友達と登下校するのを禁止し、朝も帰りもC子さんが子供と一緒に歩くようになったのです。
それで一件落着すると思いきや、C子さんからのいじめ相談は止まりません。
「ユミが学校で教科書を隠された」
「トイレで殴られた」
など、過激ないじめの内容がラインにはたくさん書かれていました。
そこまで過激ないじめが存在するのか疑問に思った私は、C子さんを紹介してくれたママ友達に聞いてみます。するとその友達は困ったようにこう言ったのです。
「実はユミちゃんは嘘つきで有名なの。この前もうちの息子がユミちゃんに対し殴ったというんだけれど、息子に何度確認してもそんな事実はないと言われてしまって…家だけでなく、多くの子供がユミちゃんに嘘をつかれたと困っているみたい。でもC子さんはそれを嘘だと信じず全部鵜呑みにして、学校に毎日クレーム電話をかけているのよ」
この話を聞いた私は、もう何を信じたら良いのか分からず、なんとなくC子さんとの連絡を減らし始めました。すると後日、その態度に気づいたC子さんから
「あなたも私の話を聞いてくれなくなりましたね。これからは全て先生に相談します」
と連絡が入りました。

234名無しさんは神戸学院大:2020/05/04(月) 00:03:19 ID:H9yPLChI0
先生を休職へ追い込む恐怖の母親!…親の影響で子供も嘘つき?
まいどなニュース 2020/05/03 17:30

毎日職員室に行っていたそうです(milatas/stock.adobe.com)

それからというもの、C子さんは子供を学校に迎えに行くついでに職員室に寄り、先生と話すようになりました。毎日やってくるC子さんに段々恐怖を感じた先生は、1学期を最後に休職してしまったそうです。
しかも、友人によれば、先生を休職に追い込んだのはこれが最初ではないそうです。ユミちゃんが通っていた幼稚園でも「娘がいじめられているのに対応してくれない!」と散々文句を言った挙句、担任の先生を辞めさせたという恐ろしい逸話があったのです。
ユミちゃんが本当にいじめられていたのか、真相は分かりません。しかし、過剰にいじめに対して反応するお母さんを見て育ったユミちゃんは、知らず知らずのうちに
「私がいじめられたと言えばお母さんは心配してくれる」
という知恵がついてしまった可能性があります。
来年我が子はゆみちゃんと同じ小学校に入ります。学年が違うとはいえ、先生を休職へと追い込む恐ろしい親子には、関わらないよう注意しようと思います。
(まいどなニュース特約・島田 志麻)>>232-234

■ほかの記事
普段は無口な“陰のボスママ”の陰湿な行動https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1305622188/170

235名無しさんは神戸学院大:2020/05/04(月) 00:18:40 ID:H9yPLChI0
「おねがい たすけて」…事件前、8歳妹が折り紙に綴ったSOSの切なさ
(産経新聞)2013年3月30日(土)18:56 https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1275410519/203-205

236名無しさんは神戸学院大:2020/05/14(木) 14:30:09 ID:2MaDVtVs0
>>202
児相で小6門前払い 神戸が夜間・休日に専門職配置へ
産経新聞 2020/05/13 21:29

 神戸市の「こども家庭センター」(児童相談所)の当直職員が2月、深夜に助けを求めた小学6年の女児を門前払いした問題で、同市は13日、報告書を取りまとめ、概要を公表した。夜間・休日の窓口業務は委託先のNPO法人の職員が1人で対応し、市のサポート態勢が不十分だった上、マニュアルも整備されていなかったことが指摘された。
 市は今月末で、現在の委託先との契約を終了。新たな事業者を選定するとともに、6月をめどに社会福祉士や児童福祉司ら複数の福祉専門職を夜間・休日にも配置するとしている。
 報告書は、有識者らによる検討会議の議論を踏まえ策定。それによると、同センターでは小6女児の問題だけでなく、深夜に訪れた高校生を追い返して公園で一夜を明かさせていたほか、電話対応でも不適切な事案が複数あったことが確認された。
 市の担当者は「より専門性の高い職員に対応してもらい、子供の福祉と権利を守る態勢の強化を図っていきたい」と話している。

237名無しさんは神戸学院大:2020/06/17(水) 03:35:52 ID:qF.0qdmQ0
>>230
児童虐待対応、1〜4月は12%増え6万6000件…コロナ疲れも一因か
読売新聞 2020/06/16 20:48

 全国の児童相談所(児相)が今年1〜4月に児童虐待として対応した件数は、6万6789件(速報値)に上り、前年同期比で12%増えたことが16日、厚生労働省の緊急調査で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛生活のストレスから、虐待に及ぶケースも報告されているという。
 緊急事態宣言の発令の影響を探るため、同省が児相設置自治体を調査した。月別にみると、1月と2月は約1万5000件だったが、3月は2万2503件に。4月は約1万4000件に減ったが、すべての月で前年より増加していた。
 1〜4月の対応件数が前年同期比2割増となった群馬県では、自宅で過ごす時間が増えたことによる心理的負担などから「子どもをたたいてしまった」という相談、通報も寄せられたという。県の担当者は「コロナ疲れで追い詰められた保護者もいる」と指摘する。
 厚労省虐待防止対策推進室は「宣言が解除されても、すぐに元通りの生活には戻らない。自治体と連携して子どもの見守り活動を続ける」としている。

238名無しさんは神戸学院大:2020/06/20(土) 03:52:58 ID:c7q6yzyQ0
>>130-137
中学受験の勉強巡り長男を刺殺、父親の実刑確定へ…上告棄却
読売新聞 2020/06/19 19:01

 中学受験の勉強を巡って小学6年の長男を刺殺したとして、殺人罪に問われた名古屋市の無職佐竹憲吾被告(52)について、最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)は17日付の決定で被告側の上告を棄却した。懲役13年とした1審・名古屋地裁の裁判員裁判と2審・名古屋高裁の判決が確定する。
 1、2審判決によると、佐竹被告は2016年8月、名古屋市の自宅で、受験を控える長男の崚太(りょうた)君(当時12歳)の胸を包丁で刺して殺害した。

239名無しさんは神戸学院大:2020/06/30(火) 13:27:04 ID:YS5FayZU0
「教員は、娘がいじめ受けたこと『身から出たさび』と受け止めた」遺族コメント全文 中2自殺
神戸新聞NEXT/神戸新聞社 2020/06/22 21:53

宝塚市立中2年の女子生徒自殺 調査の経過>>241
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◆遺族コメント全文
 今回の再調査を通じて、娘に対するいじめが少なくとも25件認知され、さらに、その他の被害者に対するいじめも22件、認定されました。学校の中で、いじめが日常的に繰り返され、多くの被害者を生んでいた。それなのに、助けようとする教員はだれもいなかった。学校現場の実態と問題点が明らかになりました。
 遺族として、徹底した再調査の結果を高く評価し、これを受け入れたいと思います。自死から約3年以上が経過した中、困難が予想される再調査でしたが、いじめによって自死に追い込まれた経緯と原因が、驚くほど克明に、明らかにされました。
 前回の調査では、4件のいじめが認定されただけで、内容もあいまい。事実誤認を含むなど不適切、不明確、不十分な内容でした。再調査は、前回の調査結果と比較にならないほど充実した内容になったと受け止めています。
 同時に、学校現場が抱える深刻な問題も浮かび上がりました。
 公然といじめが繰り返されていたのに、教員は、娘がいじめを受けたことを「身から出たさび」と受け止めました。まるで、いじめられて当然だ、と言っているかのようです。生徒指導とは名ばかりで、いじめを放置し続ける無責任がまかり通る学校だったのだと痛感しました。
 そして、いじめの定義すら知らない教員がいたことに、私たち遺族は、がく然としました。何がいじめに当たるのか判断できない教員に、いじめ対策を進める資格はありません。
 当時、私たちは、教員を信頼していました。娘が助けを求めれば手をさしのべてくれるはず。そう信じていました。しかし、報告書を読む限り、だれも、娘に手をさしのべる教員はいませんでした。
 娘はこう書き残しています。「死んだら負けや」「あいつらに負けたくない」。娘は最後まで懸命に生きようとした。決して死にたくなかった。そんな痛切な思いが胸に迫ってきます。しかし、いじめは、生きる希望を奪い、教員は、娘が生きる希望を失ったことに、最後まで気付くことはありませんでした。
 教員が、いじめ対策を放置したことで、1人の命が失われた。その結果の重さを、教員は、自らの痛みとして感じ取ってください。加害者がいじめを繰り返したことで、1人の命が奪われました。自分の行動を振り返り、今後どうするべきか、しっかり考えて欲しいと思います。

240名無しさんは神戸学院大:2020/06/30(火) 13:29:17 ID:YS5FayZU0
「教員は、娘がいじめ受けたこと『身から出たさび』と受け止めた」遺族コメント全文 中2自殺
神戸新聞NEXT/神戸新聞社 2020/06/22 21:53

◆遺族コメント全文(続き)
 問題は、教員と加害者にとどまりません。さらに、問題なのは、いじめ防止対策委員会という、当時の専門家チームが、娘の自死を食い止めるチャンスを握りつぶしていたことです。自死の1年前、娘を死に追いやったのと同じ加害者のグループが、他の生徒にも深刻ないじめ被害を引き起こしていました。だれの目から見ても、いじめ防止対策推進法の重大事態として調査を行い、加害者グループを指導すべき事案でした。ところが、この専門家チームは、重大事態として認定しない、という大きな判断ミスを犯しました。自死の1年前に、しっかり対応していれば、いじめの連鎖を食い止め、娘に対するいじめは防止できたはずです。自死も防ぐことができたはずです。それなのに、いじめ自死を食い止めるチャンスを、当時の専門家チームは、自らの手で、握りつぶしました。
 しかも、その専門家チームのメンバーが、娘が亡くなった後、その原因究明を進める第三者調査委員会の委員に就任していました。重大な判断ミスで自死を招いた専門家が、自ら、その原因調査に当たっていたことになります。前回の調査報告書は、いじめの認定が曖昧で、極めて不十分な内容でしたが、自らの判断ミスを覆い隠すため、あえて不十分な報告内容にしたのではないか。そんな疑念を抱かずにはいられません。責任を問われるべきは、教員と加害者だけではない、というのが率直な受け止めです。
 娘の自死は偶然が重なった結果ではなく、起きるべくして起きた悲劇だった。必然だった。それが、私たち遺族の思いです。悲劇にしてしまったのは、加害者だけでなく、いじめ問題から目をそらし、放置し続けた、無為無策の教員たちです。残念ということばで、私たち遺族の心情を語り尽くすことはできません。
 「二度と繰り返さない」という言葉を、単なる理念に終わらせるのではなく、現実のものとするため、教員一人一人の意識改革、資質向上を進めるのはもちろん、学校システム全体の改革も必要だというのが、私たち遺族の切実な願いです。
 関係者の記憶が薄れ、事件が風化する中、徹底して真相究明に取り組んでくださった委員の皆さんに、心から感謝を申し上げます。そして、再調査を決断した中川市長、事務局として尽力した市長部局の皆さんにも、深い感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
 今回の再調査に協力してくださったすべての皆さまへ、娘に代わって感謝の言葉をお伝えしつつ、遺族のコメントに代えさせていただきます。

241名無しさんは神戸学院大:2020/06/30(火) 13:32:01 ID:YS5FayZU0
「教員は、娘がいじめ受けたこと『身から出たさび』と受け止めた」遺族コメント全文 中2自殺
神戸新聞NEXT/神戸新聞社 2020/06/22 21:53

宝塚市立中2年の女子生徒自殺 調査の経過
2016年12月08日中学2年の女子生徒=当時(14)=が自殺
2016年12月28日第三者委が発足
2018年07月23日第三者委が調査報告書を市教委に提出。報告内容は非公表。
2018年10月01日第三者委が報告書を改訂。内容は非公開。
2018年10月11日報道で第三者委によるいじめの認定が判明。市教委が改訂の事実を認め、「遺族から事実誤認の指摘があった」と説明。
2018年10月16日第三者委がいじめ4件の認定と、改訂を主体的に行ったことを声明文で発表。
2018年10月18日遺族が第三者委の声明に抗議声明。改訂のきっかけは遺族の指摘によるもので、報告書には事実誤認があったなどと反論。
2019年02月08日遺族が「いじめの実態解明が不十分」として再調査を求める所見を市教委に提出。
2019年02月28日市教委が報告書の非公開を決定。
2019年04月26日市教委が改訂された調査報告書と遺族の所見を中川智子市長に提出。中川市長が再調査の意向。
2019年07月07日大学教授や弁護士ら委員5人による再調査委が第1回会合。
2019年08月28日再調査委が女子生徒と元同級生の保護者に説明会。
2019年12月-----日元同級生ら20人の聞き取り調査を終了。
2020年06月22日再調査委が報告書を中川市長に提出。25件のいじめを認定し、いじめと自死には極めて強い関連性があると指摘。
© Copyright(C) 2020 神戸新聞社 All Rights Reserved. 神戸新聞NEXT >>239-241

242名無しさんは神戸学院大:2020/06/30(火) 13:34:03 ID:YS5FayZU0
>>239-241
■関連記事
・宝塚中2自殺:第三者委が「いじめを苦に…」と認定
毎日新聞 2018/10/21 10:55
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1487419899/240
■このほかの関連記事
・<広島中3自殺>「我が子任せたこと悔やまれる」両親が手記
毎日新聞2016年03月23日 19:59
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1487419899/160
・「学校に言わないでって言ったでしょ」 命絶った息子
大岩ゆり、片山健志 朝日新聞2017年4月23日07時07分
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1487419899/33
・【不適切】いじめ被害生徒の親に校長が「死ねば対応」
ABC NEWS 関西ニュース2015年1月16日(金)16:43
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1487419899/233
・神戸教員いじめ「いじめ悪いと思わない人が教師になるからなくならない」 大津いじめ事件、自殺生徒の父が批判
京都新聞 2019年10月11日 20:13
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1342474719/188
・「遺族寄りでいい」いじめと自殺、全国で相次ぐ再調査
神戸新聞NEXT 2019/4/16 22:10
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1342474719/155

243名無しさんは神戸学院大:2020/06/30(火) 13:36:31 ID:YS5FayZU0
宝塚・中2自殺 学校や市教委、別生徒のいじめ被害を「交友トラブル」と適切対応を怠る
神戸新聞NEXT/神戸新聞社 2020/06/30 06:30

© Copyright(C) 2020 神戸新聞社 All Rights Reserved. 宝塚市役所=宝塚市東洋町

 兵庫県宝塚市で2016年、市立中学2年の女子生徒=当時(14)=が自殺した問題(>>239-241)で、女子生徒が亡くなる1年前に別の生徒が遭っていたいじめについて、市教育委員会は当初、学校などと電話でやりとりしただけで「交友関係のトラブル」と判断していたことが29日、市教委への取材で分かった。標的が次々と入れ替わるいじめが部活動で横行する中、学校、市教委ともに問題視せず、適切な対応を怠っていた可能性がある。
 市教委が当時の校長らに事実関係を聞き取ったとして29日、同市議会議員総会で報告した。
 この問題を巡っては、再調査委員会が今月22日、自殺した女子生徒への25件のいじめを認定し、自殺と強い関連性があるとする報告書を公表。同じ部活動では1年前から女子生徒以外の部員に対するいじめが計22件あり、別の生徒1人が脱毛症や不登校になるなどしていたことを明らかにした。
 市教委によると、15年9月上旬に学校は別生徒の脱毛症などを把握し、秋ごろに市教委へ「(いじめ防止対策推進法が定める)重大事態に当たるか」と電話で相談していた。しかし、市教委は付属機関の「市いじめ防止対策委員会」の委員と電話で協議しただけで「交友関係のトラブル」と判断。学校、市教委ともに、後に生徒の自殺につながる事態の深刻さに気付かず、いじめ対策委も踏み込まなかったという。
 自殺した女子生徒の遺族は「前年のいじめに徹底した指導があれば、娘が自死に追い込まれることも防げた」としている。市教委は再調査委の公表後、「事実関係を調査中」としていたが、改めて「重大事態として対応すべきだった」と説明した。(大盛周平)

244名無しさんは神戸学院大:2020/06/30(火) 14:41:36 ID:YS5FayZU0
>>235,>>238,>>237
児童虐待の「緊急性」を膨大な相談記録からすぐに解析…どんな仕組みか開発元に聞いた
FNNプライムオンライン 2020/06/30 11:31

© FNNプライムオンライン

児童虐待の増加が社会問題となっている。
厚生労働省の発表によると、全国の児童相談所が対応した児童虐待の相談件数は、統計を取り始めた1990年度から増え続けていて、2018年度も過去最多の15万9850件(速報値)にのぼった。

© FNNプライムオンライン 厚生労働省「児童相談所での児童虐待相談対応件数<速報値>」より

この問題の解決に関し、近い将来、人工知能が役立つかもしれない。データ解析企業の「FRONTEO」が6月12日、“児童虐待の兆候を検知するソリューション”の提供を始めると発表したのだ。
人工知能が「早期に対応するべき相談記録」を抽出
ソリューションの気になる仕組みはこうだ。自治体や児童相談所に寄せられるメールや電話の相談から、まずは実際に児童虐待と判断されたものや重篤化したケースの相談内容を、FRONTEOが開発した人工知能「KIBIT」(キビット)に学習させる。
KIBITは言語処理に強く、学習したデータ(「教師データ」と呼ばれる)をもとに他の文章を解析することで、教師データと類似性が高い順番に他の文章を並べ替えることなどができる。

© FNNプライムオンライン KIBITの特徴

そのため、児童虐待に関する判断軸を学んだKIBITに、新たな相談記録や家庭訪問の面談記録などを解析させることで、早期に対応するべき記録を抽出することができるというのだ。

© FNNプライムオンライン 解析と並び変えのイメージ

245名無しさんは神戸学院大:2020/06/30(火) 14:44:02 ID:YS5FayZU0
児童虐待の「緊急性」を膨大な相談記録からすぐに解析…どんな仕組みか開発元に聞いた
FNNプライムオンライン 2020/06/30 11:31

これまで児童虐待においては、数多くの相談・面談記録に目を通して対応する、児童福祉司などの人数が十分に足りていないこと、虐待可能性の判断が人によって異なることが問題となってきた。
人工知能によって早期に対応すべき相談記録を判別できるのなら、児童虐待の防止に役立つとともに、相談対応者の負担なども減らせそうなものだ。実際にはどのように活用できるのだろうか。
FRONTEOの担当者に聞いてみた。
虐待が起きる可能性をスコアリング

――なぜ、人工知能を児童虐待の検知に役立てようと思った?
児童虐待が社会的問題となっているためです。相談件数などは増えていますし、新型コロナウイルスの影響で、潜在的な虐待リスクが増える可能性も考えられます。KIBITは文章の解析に強みがあり、大量のテキストデータから求める内容が記載されたテキストデータを抽出できるので、児童虐待の課題のサポートと高い親和性があると思いました。
さらに、以前よりFRONTEOでは自殺防止(メンタルに起因する)や従業員の離職防止などのKIBITを活用したソリューションを提供してきましたので、今回の児童虐待の社会問題についても我々の技術が使えるという確信があり、提案いたしました。

――KIBITを導入することのメリットは?
KIBITは長年児童虐待の対応をしたエキスパートの判断や暗黙知を学ぶことができます。相談記録などから、虐待が起きる可能性を「点数」としてスコアリングしますので、点数が高い記録を早期に対応するといった、判断の材料に使うことができます。
この点数の高低は、教師データである過去の相談記録などから類似した順に導き出されるので、一貫性ある判断にもつながり、虐待の早期発見に役立てることができます。
児童虐待に関する相談では、対応者が重篤化の可能性について察しをつけることがありますが、現状では多くの相談がありすぎ、場合によっては見逃すことがあるという課題があります。特に深刻なのは、現場で慎重になるあまりに初動が遅くなってしまう場合があることです。KIBITの活用により、点数によって相談内容の切り分けを明確にできるため、対応者が初動に迷った際の後押しになります。

© FNNプライムオンライン 相談に対応する側も苦慮しているようだ(画像はイメージ) 虐待の可能性はどう判断する?

――虐待の可能性はどう判断する?
KIBITが提示するスコアは学んだ教師データに影響されます。今回提案しているソリューションはカスタマイズできるのが特徴で、自治体などが実際に導入する場合は、虐待関連の事例や相談内容などを教師データとして学ばせるところから始まります。虐待の傾向などは地域ごとに違ってくると思うので、判断軸もそれで変わってきます。

――精度的な部分に問題はない?
人工知能なので、学習させるデータで精度の差は出てきます。ただ、ソフトウェアには事前に弊社の解析士が精度の高い、児童虐待の可能性を判断するモデルを作成することが可能です。モデルの精度をお客様に報告し、納得いただいてからの契約となるので、ご安心ください。

© FNNプライムオンライン 人工知能の判断精度はモデルで確認することができる(画像はイメージ)

246名無しさんは神戸学院大:2020/06/30(火) 14:47:00 ID:YS5FayZU0
児童虐待の「緊急性」を膨大な相談記録からすぐに解析…どんな仕組みか開発元に聞いた
FNNプライムオンライン 2020/06/30 11:31

――価格は?導入したいときはどうすればいい?
価格はカスタマイズ内容や解析するデータ量などで変わるため、公表はしておりません。導入をご検討の際は別途、見積もりさせていただくので、弊社までご連絡いただければと願います。

――自治体や児童相談所での導入予定はある?
複数の自治体よりお問い合わせをいただいており、ご提案を進めているところです。
人工知能に全てを頼るのではない

――現場レベルではどのように役立てると思う?
各地の自治体や児童相談所には、虐待に関する多くの相談が寄せられていると思います。そうした大量のデータを数分程度で解析できるので、援助要請をするのか、児童相談所で保護するのか...といった判断を、早期にすることが求められる中でのサポートが可能になります。

――このほか、伝えたいことはある?
今回のソリューションは人間の判断を支援する役割として提案しております。人工知能に全てを頼るというわけではなく、評価基準をサポートするツールの一つとしてお使いいただければと願います。児童虐待の兆候を早期に検知することにつながればと思います。

© FNNプライムオンライン 人工知能と人間の判断を併用して虐待被害の防止につなげたい(画像はイメージ)

新型コロナウイルスの収束が見えない現状では、児童虐待の相談や面談においても、感染予防に注意を払わなければならない。また、外出自粛などでたまったストレスが、子供にぶつけられてしまう可能性も考えられるだろう。
児童虐待では、ささいな対応の遅れが子供の命を左右してしまう可能性もある。保護に踏み切るかどうかなどの最終的な判断は人間がするべきだろうが、虐待の可能性を探るという点では、人工知能も手助けとなれるはずだ。(>>244-246

■インスタグラムに「いじめ防止」機能、AIが問題投稿に警告 Heather Leighton 2019/12/22 14:00
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1342474719/194

247名無しさんは神戸学院大:2020/07/05(日) 14:24:10 ID:Bch61rYQ0
>>104  >>105
母に過重負担の日本で女性活躍なんてムリな訳 コロナ禍での家庭教育増加でますます遠のく
東洋経済オンライン 2020/07/05 10:10 竹内 明日香

© 東洋経済オンライン この状況で「家庭学習は母親の役割」となれば仕事と家庭の両立は到底困難になってくる(写真:sirikornt/PIXTA)

 世界のリーダーたちが2015年に国際社会共通の17の目標を定めたSDGs(持続可能な開発目標)において、5番目のゴールは「ジェンダー平等を実現しよう」。このゴールについて「日本の達成は遠い」と世界から揶揄されつつも、政府は「女性活躍」「1億総活躍」に力を入れてきた……はず、と思っていたところ、こんなニュースが飛び込んできた。
 「政府が女性活躍の目玉として掲げてきた『指導的地位に占める女性の割合を30%程度』という目標の達成年限を2020年から2030年までの可能な限り早期に繰り延べする調整に入った」というのだ。厚生労働省が発表した「平成30年度雇用均等基本調査(確報)」によると、管理職に占める女性の割合は11.8%。そもそも女性管理職を有する企業が21.7%にすぎない。確かに目標は果てしなく遠い。
 この「2020年30%」は何も安倍政権が言い出したことではない。はるか昔、2003年6月、小泉内閣時代に決定した目標であった。2006年世界経済フォーラム(WEF)がジェンダーギャップ指数を発表し始めた当初、日本は115カ国中80位であった。
 そこから世界が大きく変化する中、2019年の調査では153カ国中121位。先進国の中でもアジアの中でも最下位。相対的に悪化の一途をたどる日本のジェンダーギャップ、この先どこまでこの順位を落とすのだろうか。

248名無しさんは神戸学院大:2020/07/05(日) 14:27:18 ID:Bch61rYQ0
母に過重負担の日本で女性活躍なんてムリな訳 コロナ禍での家庭教育増加でますます遠のく
東洋経済オンライン 2020/07/05 10:10 竹内 明日香

▽コロナ禍の意識・行動変容は何をもたらした?
 内閣府が行った「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」によると、全国で正規・非正規問わず34.6%(東京23区に限っては55.5%)がテレワークを経験している。そのテレワーク経験者たちは、通常勤務の人々に比べワークライフバランスや仕事に対しての意識が各段に変化している。
 外部配信先では図表やグラフを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)
 つまり、否が応でも行動変化をせねばならなくなった人たちは、その行動の変化により意識に変化を生じたのである。
 さらに子育て世帯に限った調査で見てみると、30%強が「家事育児の役割分担を工夫するにようになった」と答え、そのうちの95.3%が「役割分担を工夫する」と答えている。
 家事・育児が工夫され、それが継続していくことと仮定すれば、女性の活躍や管理職登用だって進みそうなものである。ジェンダーギャップの改善にも期待がかかる。
 しかし、筆者が先日登壇したワーキングマザーのイベントでは、「もう仕事を続けられるかわからない」「職種をフルタイムから変更しようと思っている」という母たちからの悲鳴が実に多く寄せられた。
 なぜか。

249名無しさんは神戸学院大:2020/07/05(日) 14:29:47 ID:Bch61rYQ0
母に過重負担の日本で女性活躍なんてムリな訳 コロナ禍での家庭教育増加でますます遠のく
東洋経済オンライン 2020/07/05 10:10 竹内 明日香

▽コロナ下で見えてきた、変わらない課題
 6月中旬、筆者が運営する一般社団法人アルバ・エデュでは休校期間中の過ごし方に関するアンケートを行い、全国の子育て世帯200世帯強から回答を得た。そこから見えてきたことは必ずしも「役割分担が工夫された」というものではなかった。
 「休校中の家庭学習は誰が見たか?」において、「母親が見た」という回答が実に74%に上り、「父親が見た」の11%を大幅に上回ったのである。
 平常時であれば、授業で習ったことに基づき、先生から解説がなされたうえで宿題が出される。しかし、長いところでは3カ月に及んだ休校期間中に、学校と家庭がオンラインでつながった自治体はほんの一握りにすぎず、多くの自治体では、宿題がプリントという形で手交され、家庭で解読して処理することになった。
 未学習分野を家庭でこなすことは、子どもにとっても保護者にとっても試行錯誤の連続で、誰かしらが学習の面倒をみなければ、完了させることは難しかったのではなかろうか。
 この宿題を見るというタスクを引き受けたのは、多くが母親であったのだ。祖父母も、感染を危惧して常時ほどは頼れなかったであろう。「その他」の多くは「本人がやっていたはず」「誰も見られなかった」「シッターさんに託した」というものであった。
 緊急事態宣言が長期化していた自治体の多くも、6月1日から学校が再開した。これで課題が解消されたか、というとそう簡単ではない。先述の団体調査では6月中旬時点で学校での滞在時間が通常より短い家庭が約4分の3、大半が3時間以内の滞在であった。朝、子どもを送り出し、さあ今のうちにアレもコレも……とやり始めたと思ったらすぐに「ただいま!」と帰ってくる状況なのである。
 さらにこの間、ほとんどの学校で休校期間にも勝るとも劣らない量の宿題が出された。「学習の遅れを取り戻せ!」と号令がかかるのに、授業時間が短縮では、先生方もそうせざるをえないのだろう。しかし同時期、テレワークから出勤へと仕事スタイルが戻る親も増える中で対策に追われた家庭も多く、これが前述イベントでのワーキングマザーの悲鳴につながるわけである。
 今年の夏休みは、どこの自治体も夏休みの短縮を発表している。情報が集まった23区の状況を地図にしてみると、長短あるも一様に短縮の方向だ。東京23区で最も短い16日と発表している大田区と足立区は昨年の43日に対して、3分の1ほどしかない日数となっている。調べられた中で最短であった滋賀県草津市と大阪府東大阪市は13日と2週間弱だ。
 これらの短縮は、いずれも学習の遅れをキャッチアップするため、である。
 自由研究、読書感想文、日記、ドリルというように、例年と同じ量がこの短い夏に課されるのではないかと戦々恐々になっている保護者も少なくないであろう。

250名無しさんは神戸学院大:2020/07/05(日) 14:32:03 ID:Bch61rYQ0
母に過重負担の日本で女性活躍なんてムリな訳 コロナ禍での家庭教育増加でますます遠のく
東洋経済オンライン 2020/07/05 10:10 竹内 明日香

▽どれだけ夏休みを削っても時間捻出にはほど遠い
 問題は、どこまで夏休みを削ったとしても、長い休校期間で失われた時間を捻出するには程遠いということである。
 そのため、先月頭には文部科学省が「小学校6年生と中学校3年生で最大2割程度を家庭で」、というガイドラインを出した。子どもが何年生であろうがコロナ禍の影響を受け、一層に「家庭学習」が要される可能性が高まった。換言すれば、夏休みの短縮でも埋められない穴は、家庭教育に「仕分け」られるのだ。
 このニュースに、私の周囲、とくに共働き家庭は震撼させられた。家に帰ってからの時間は、「夕飯の支度」「お風呂」「(低学年であれば)寝かしつけ」をこなさなければならない中で、どう子どもと一緒に宿題をする時間をねじ込んだらいいのか。子どもの小学校入学と同時に仕事を制限する人が増える「小1の壁」問題が解消されない中、事態はさらに悪化する可能性がある。
 明るい話題もある。
 全国に先駆けてオンライン授業に踏み切った熊本市教育委員会が「夏季休業日について(お知らせ)」と題して、夏休みの6日のみ短縮する根拠を示している。
 この計算式で注目したい点は中央の2行目「家庭学習やオンライン授業等」の授業である。オンライン授業を導入したことで、家庭学習へのしわ寄せはこれまでより小さくできたのである。同じくオンライン授業に歩を進めた首都圏の私立の広尾学園中学校・高等学校同校では、自宅で定期テストを受けることを前提に、熟慮を要するテストとし、量を詰め込む暗記型教育を廃止したという。
 ここ数日、都内では教員のコロナ感染が相次いでいる。第2波到来により学校が再度休校という可能性も否めない。学校が再開しているうちに、せめてスマホを使ってでもできる学校と家庭をつなぐオンラインホームルームなど、最低限のパイプを開けておくという施策は考えられないであろうか。

251名無しさんは神戸学院大:2020/07/05(日) 14:35:07 ID:Bch61rYQ0

母に過重負担の日本で女性活躍なんてムリな訳 コロナ禍での家庭教育増加でますます遠のく
東洋経済オンライン 2020/07/05 10:10 竹内 明日香

▽持続可能な社会のために
 今年度は小学校、来年度は中学校、再来年度は高等学校と、新・学習指導要領が施行される。
 メインテーマとなるのは「主体的で対話的で深い学び」の導入である。家庭における「特定の誰か」が見るのではなく、子どもが主体的に学ぶことがうたわれている。ただ詰め込むのではない、「対話的」で「深い」学びが必要とされている。さらに、これまでの学習指導要領では20カ所程しか出てこなかったにもかかわらず、新・学習指導要領において90カ所近く出現する単語がある。「持続可能」という語だ。
 このままの詰め込み教育の一方で、「家庭学習は母親の役割」という固定観念のままに家庭学習の負担が増えれば、女性にとって仕事との両立は持続可能ではない。子どもの宿題を見る負担が今まで以上に増える以上、長時間の仕事には及び腰になる。会社もそんな女性を「管理職に登用を」と強くは押せなくなる。この結果、日本の女性管理職が減るという負のスパイラルが起きてしまう。
 失速する経済において、女性の能力を生かすことは喫緊の課題だ。しかしながら、女性の管理職登用と表裏一体となる教育のアップデートなしには、これ以上労働力として社会に駆り出すことは不可能である。学校での授業を前提とした長時間を要する学習内容を見直し、家庭の負担を軽減することこそが持続可能な社会への第1歩である。>>247-251

252名無しさんは神戸学院大:2020/07/15(水) 17:09:53 ID:dWyhD35A0
「テラスハウス」木村花さん母が人権侵害でBPOに申し立て
「週刊文春」編集部 2020/07/15 16:00

 「週刊文春」7月2日発売号が報じた 「テラスハウス」(フジテレビ系/Netflix)のやらせ疑惑 。自ら命を絶った木村花さん(享年22)の母・響子さん(43)が、7月15日、BPO(放送倫理・番組向上機構)に対し、放送による人権侵害があったとして審議を申し立てたことが、「週刊文春」の取材で分かった。

木村花さん(Instagramより)© 文春オンライン 木村花さん(Instagramより)

 自殺の原因となったのは3月31日にNetflixで配信された第38話「コスチューム事件」。花さんが同居人の帽子をはたくシーンが流れ、花さんのSNSに誹謗中傷が殺到した。配信当日、精神的に追い詰められた花さんが自殺未遂を起こしたにもかかわらず、フジは5月14日にYouTubeで「コスチューム」事件の続編(未公開映像)を3本立て続けに公開し、5月23日には地上波で本編を放送した。その5日後の5月23日、花さんは自ら命を絶つ。
 響子さんは「週刊文春」の取材に対し、「コスチューム事件」の撮影において、スタッフから花さんに対し「ビンタしたらいいじゃん」などとやらせ指示があったことを証言。それを裏付ける花さんのLINEメッセージも携帯電話に多数残されていた。また、帽子をはたかれた同居人の小林快さんも、 生前の花さんから「(帽子をはたいたのは)本心からではなくスタッフに煽られた行為だった」と謝罪を受けていたことを明かし、やらせの常態化も告発した (7月9日発売号)。
 花さんら出演者がスタッフからの理不尽な要求に従い続けた背景には、フジ側と交わした「同意書兼誓約書」の存在がある。28項目ある誓約書の中には「演出指示に従うこと」をはじめ、「途中リタイアしないこと」「写真週刊誌などの雑誌に口外しないこと」「(制作側に)SNSのアカウント情報を開示すること」などという文面が並び、これらの誓約条項に違反し、放送・配信が中止になった場合は、出演者が放送回分の制作費を無条件に賠償すると記載されていた。
 パワハラや名誉棄損問題に詳しい大城聡弁護士が指摘する。
「台本はなく、自由に共同生活を送っているかのように放送しているが、巨額の損害賠償の可能性をちらつかせた現代の“奴隷契約”とも言える誓約書兼同意書によって出演者個人の意思が制作側に制限される強い支配構造があったといえる。制作側による演出の態様によっては、憲法13条の自己決定権が奪われていたことになる。また、凶暴な悪役という虚像が本当の人格として視聴者に結びつけられ、SNSの炎上は生まれた。この点から放送によって人格権も侵害されていたともいえる。BPOではやらせがあったかどうかの放送倫理の問題だけでなく、人権侵害があったかどうかも審議されるべきです」
 フジは7月3日の社長会見で、「無理強いはしていない」「感情表現をねじ曲げるような指示はしていない」「花さんと話し合った上で撮影や配信を行った」と主張。また、社内調査中だとし、検証結果は遺族感情を踏まえながら公表するとしている。
 こうしたフジの説明に不信感を抱く響子さんは7月15日付でBPOの放送人権委員会に申し立てを行い、「週刊文春」の取材に次のように答えた。
「花や共演者、スタッフの証言から分かってきたのは、フジテレビさんが花を人間として扱ってはいなかったということ。フジ側はあたかも制作側と花が対等かのように説明していますが、これはイジメやパワハラの論理と同じです。2度と同じ悲劇が起きないようにするためにも、フジは花の死にきちんと向き合って欲しい」
 7月16日(木)発売の「週刊文春」では、3人目の告発者となる番組スタッフの「花さんが過呼吸状態の中、撮影が強行されていた」という新証言、さらに“追撮”と呼ばれる撮り直しが常態化する実態、花さんの祖母が語った孫との思い出などを3ページにわたって詳報している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年7月23日号)

253名無しさんは神戸学院大:2020/07/19(日) 14:59:45 ID:OLRvegtY0
京アニ事件遺族、取材に応じる思い 「事実伝える」「生きた証」
京都新聞 2019年8月19日 10:11

石田さんの部屋に設けられた祭壇の前で、遺影を見つめる両親。本棚には手がけた作品のDVDも並ぶ(京都市伏見区)

父親伸一さんの自宅で、かわいがっていた猫の遺骨と並ぶ幸恵さんの遺骨(16日、兵庫県加古川市)

 両親だけで過ごす娘の誕生日。遺品整理もままならぬ日々-。京都市伏見区の「京都アニメーション」(京アニ)放火殺人事件の発生から1カ月。かけがえのない存在を失った遺族は悲しみのただ中にいる。犠牲になった石田奈央美さん=当時(49)=と津田幸恵さん(41)の遺族は、心をかき乱されながらも発生当初から報道各社の取材に応じ、娘の足跡を語り続けてきた。

254名無しさんは神戸学院大:2020/07/19(日) 15:02:02 ID:OLRvegtY0
京アニ事件遺族、取材に応じる思い 「事実伝える」「生きた証」
京都新聞 2019年8月19日 10:11

■「作品は永遠に残る」
 8月6日は石田さんの50回目の誕生日になるはずだった。伏見区の一軒家で石田さんと暮らしてきた両親は、赤飯を炊き、ケーキを買って家族水入らずで祝うのを恒例にしていた。今年は石田さんの遺影に白米を供えた。「こちらがみとってもらおうと思っていたのに」。母親(78)が声を詰まらせた。
 両親はこの1カ月、娘が生きていた証しを残したいと取材に応じ続けた。娘の名前や功績が知られ、誇らしく思う。半面、取材を受ける過程で残酷な事件にいや応なく向き合わされた。
 娘を感じるよすがを探す中、手掛けた作品の存在が日増しに大きくなってきた。高齢の2人にとってこれまではアニメは遠い世界だった。父親(83)は「今まで見ようと思ったこともなかったんやけどね」と語る。事件後、みずみずしく透明感がある色合いを特長とする京アニ作品が世界中で愛され、娘が色彩表現の核を担っていたと知った。「あの子は死んでしまったけど、作品は永遠に残る」。今は、娘が情熱を傾けた作品を観るため、DVDプレーヤーを買うつもりにしている。
 この事件では、京アニから実名発表を控えるよう要請された京都府警が、1カ月たった今も大半の犠牲者の実名を公表しない異例の事態となっている。母親は匿名を望む他の遺族の心情もおもんばかる。「若い人が多い。自分の子供が悲惨な死に方をしたと広く知られたくないと思う気持ちもよく分かる」

255名無しさんは神戸学院大:2020/07/19(日) 15:04:08 ID:OLRvegtY0
京アニ事件遺族、取材に応じる思い 「事実伝える」「生きた証」
京都新聞 2019年8月19日 10:11

■「悲しみはくみ取り切れない」
 兵庫県加古川市にある津田幸恵さんの父伸一さん(69)の自宅では、幸恵さんの遺骨の横に猫の遺骨が並んでいる。昨年亡くなった幸恵さんの愛猫「ユキ」のものだ。
 「葬儀に間に合うように、幸恵の家から持ってきたんです」。愛情を注いだ猫をそばに置いてやりたいという親心からだった。
 幸恵さんが猫好きになったのは、会社に居ついた猫の世話をしたのがきっかけと聞いた。約6年前に幸恵さんが自分で飼い始めると、帰省は日帰りになった。「猫の世話があるからしゃあないな」。同じく猫好きの伸一さんは娘の気持ちが理解できた。それでも、幸恵さんは盆と正月には顔を見せてくれた。病気の母親が移動しやすいようにと、こつこつ貯めたお金を使って車を買おうとしてくれるほど親思いだった。
 伏見区にある幸恵さんの自宅に残る遺品の整理は、あまり進んでいない。「取材に時間を取られ、1カ月が過ぎ去った」
 取材に応じてきたのは、ファンを含め周囲にはっきり事実を伝えたかったからだ。しかし、さみだれ式に報道各社から取材申し込みがあり、心労は重なった。
 「聞かれれば答える。だが、どれだけ取材を尽くされても、私の悲しみはくみ取りきれないと思う」。容易に言葉にできない深い悲しみの中で、今は静かに悼みたい-。それが、偽らざる思いだ。

256名無しさんは神戸学院大:2020/07/19(日) 15:06:34 ID:OLRvegtY0
京アニ事件遺族、取材に応じる思い 「事実伝える」「生きた証」
京都新聞 2019年8月19日 10:11

■遺族傷つけるリスクと葛藤 京都新聞取材班
 京都アニメーション放火殺人事件で京都新聞社の被害者取材班は1カ月間、遺族への取材のあり方を模索してきた。遺族取材は最愛の存在を失った人の心を傷つける恐れをはらむ。マスコミ批判が社会の中で高まっていることも事実だ。取材する側の倫理が問われていると考え、取材を振り返った。
 取材班では、犠牲者の足跡を詳細に紙面へ刻むことは、被害の実態を伝える力を持つとの思いを共有し、中でも犠牲者と近しかった人の言葉は重いと考えてきた。
 遺族の多くは取材を受けられる心境ではないと思われるが、一度は本人に取材の諾否を確認することを方針とした。接触を試みたが、「勘弁してください」などと取材拒否だった場合は手紙を書き置くなどして来訪をわび、立ち去った。玄関前に張り紙があるなど拒否の意思が明確な際は呼び鈴を押すことも控えた。意思確認において、遺族の負担を可能な限り減らす方法を試行錯誤した。
 メディアスクラム(集団的過熱取材)を避けるため、遺族宅周辺などの聞き込み取材は最小限にとどめた。だが、初めて訪れた地域にもかかわらず、住民から「一体、何回来るのか」と非難されたこともあり、メディア不信の広がりをうかがわせた。
 応じてくれた数少ない遺族も取材への不満を口にした。犠牲になった津田幸恵さんの父親は、悲しみにうちひしがれる中、取材で質問を重ねられると「余計なことは止めてくれ、という思いになる」と語った。
 遺族の声を伝える意義と、取材につきまとう「暴力性」との間のジレンマとどう向き合うのか。今後も検証を深め、記事で答えていくしかないと考えている。>>253-256

257名無しさんは神戸学院大:2020/07/19(日) 15:09:45 ID:OLRvegtY0
>>253-256
京アニ遺族「半年、時間止まったまま」 千羽鶴折り続け、心の痛みと向き合う日々
京都新聞 2020年1月19日 9:00

息子が亡くなってから、両親は鶴を折り続けている。一日一日、日付を記してきた

 京都市伏見区桃山町因幡のアニメ製作会社「京都アニメーション」(京アニ)第1スタジオが放火され、36人が死亡、33人が重軽傷を負った事件は、18日で発生から半年となった。ある遺族は「息子の生きた証しを残したい」と匿名を条件に初めて京都新聞社の取材に応じた。これまでから取材を受けてきた別の遺族は、喪失感にさいなまれる心情を打ち明けた。「時間は止まったまま」。心の痛みと向き合う日々が続く。
 近畿地方に住む遺族の自宅には、千羽鶴が飾られている。事件で亡くなった息子を忘れないために、両親が毎日、折り続けてきた。年末、一年を振り返る報道番組があると、あの日の映像が目に入るのを恐れてチャンネルを変えた。親族の輪に息子だけがいない、初めての正月。「湿っぽくなるのは嫌でね。息子の話は、あまりしなかった」。父親(76)は言った。
 1月中旬、犠牲者の名前を記事では伏せることを条件に、両親は京都新聞社の取材に応じてくれた。実名が記事に載ることで、息子の妻や孫の生活に影響が出ることを案じる思いがあるという。父親は「あくまで、残された嫁と孫のことが最優先です」と語った。
 父親は事件をテレビのニュースで知った。息子は別の場所にいると思い込んでいた。「中で息子が苦しんでいたのに、自分はのんきに映像を見ていた」。震える声。煙を上げるスタジオの映像を目にすると、今も罪悪感にさいなまれる。
 居間に飾った遺影を母親(77)は直視できないという。息子の姿を思い出すと朝まで眠れなくなる。睡眠薬を飲むようになった。
 両親は亡きがらの顔を見なかった。それが負い目だという。母親は、別れの際、息子の顔に布の上から触れた時のことを思い出す。「氷を触ったみたいでね」
 事件後、両親は息子が携わった作品の資料を集めた。精緻を極める京アニの製作を支えた息子の功績を知り、その陰にある努力を想像した。そして、残された子どもの成長を見届けることなく逝った無念を思った。
 息子は親戚づきあいに欠かさず顔を出し、孫を連れて足しげく実家に帰ってきてくれた。生前の姿を語る両親は時折、笑顔をのぞかせた。「どうして取材に応じてくれたのか?」。記者の問いに父親は答えた。
 「歴史の中に少しでも息子という存在の記録が残っていれば、孫が大きくなった時、『確かに、お父さんは命のバトンを自分たちにつないで志半ばで去って行ってしまった』と理解してもらえる」

258名無しさんは神戸学院大:2020/07/19(日) 15:12:41 ID:OLRvegtY0
京アニ遺族「半年、時間止まったまま」 千羽鶴折り続け、心の痛みと向き合う日々
京都新聞 2020年1月19日 9:00

■娘を語るむなしさ抱え
 亡くなった津田幸恵さん(41)の父親伸一さん(69)=兵庫県加古川市=は、事件直後は慌ただしく過ごしたが「悲しみに打ちひしがれた思いは時間がたっても変わらない」と語る。昨年8月には机の上に並んでいた幸恵さんと愛猫の遺骨は、なくなっていた。「お墓に入れました」
 京都市にあった幸恵さんのマンションは事件から約1カ月後に引き払った。持ち帰った遺品は四畳半と六畳の2部屋がいっぱいになるほどで、約3カ月かけて整理した。ロボットのプラモデルや人形など子ども時代の幸恵さんが遊んだ品も処分した。
 頼まれると断れない性分ゆえ、当初から報道各社の取材に応じ続けてきた。ただ、報道されることには「意義を見いだせない。幸恵がどんな子だったかを伝えることが何の教訓につながるのか」と話す。
 昨年9月に京アニが遺族向けに開いた説明会には足を運ばなかった。「京都へあらためて行っても仕方ないでしょう」。丁寧ながらも強い口調の中に、癒えることのない悲しみがにじんだ。>>257-258

259名無しさんは神戸学院大:2020/07/19(日) 15:15:56 ID:OLRvegtY0
>>257-258
京アニ放火事件、遺族が呆れる「無礼で無遠慮な取材者たち」
2020.02.07 07:00  女性セブン

津田幸恵さんの父・伸一さん(撮影/伏見友里)

 36人が亡くなり、33人が負傷した京都アニメーションの放火殺人事件から半年。現場となった第1スタジオは、高く組まれた足場とグレーの防音シートで覆われ、この1月から解体工事が始まった。
 殺人などの容疑で逮捕状が出ている青葉真司容疑者(41才)は全身に重度のやけどを負い、大阪府内の病院から京都市内の病院に転院し、治療とリハビリに当たっている。
「犯人には何の感情もありません。考えたり思ったりしても何の意味もありませんから」
 そう話すのは、事件で犠牲となった津田幸恵さん(享年41)の父・伸一さん(69才)。
 幼い頃から絵を描くのが得意だった幸恵さん。念願の京都アニメーションに入社して20年、仕上げの彩色を担当し、人気作品を長年手がけてきた。帰省のたびにいろいろなお土産を買ってきてくれる気遣いがうれしく、忙しくも充実している様子を幸恵さんの表情から感じていた。
 そんな津田さんの生活は昨年の夏を境に、すべてが一変した。
 *
「ほんまやったらあと2、3年は働こうと考えてたけど、もう引退です」
 電気設備設計の仕事をしている津田さんは県外の現場に出かけることも多く、泊まりこみも少なくない。まだまだ働けるが、引退を決意した。
「近所に出かけるぐらいはいいけども、長距離となるとダメ。運転しながら、ふと幸恵のことに思いが及んでしまうんです。
 そうすると、苦しくなるほど涙が出て、前が見えなくなってしまってね。運転中では事故になりかねないでしょ? もうすぐ運転免許の更新があることですし、返納することに決めたんです。車が運転できなければ、これまでのように仕事はできないんでね。もういいですわ」
 生活スタイルも変わった。買い物は客足の少ない平日の午前中。最近はネットで済ませることも多くなったという。
「人のいる場所に出かけることがしんどいんです。事件直後は、朝、目が覚めても何もする気が起きず、何も考えられない毎日。朝から何も食べてないのに、夜になってもお腹が空かない。横になっても、寝てるか寝てないかもわからないような感覚。もちろん、疲れがたまって落ちるように寝てはいたんでしょうけど、あの頃のことは覚えていません」
 津田さんへのインタビューを通して、「メディアスクラム」「実名報道」について考えてみたい。

260名無しさんは神戸学院大:2020/07/19(日) 15:20:48 ID:OLRvegtY0
京アニ放火事件、遺族が呆れる「無礼で無遠慮な取材者たち」
2020.02.07 07:00  女性セブン

◆メディアスクラム──無礼で無遠慮な取材者が一気に押し寄せた
 事件翌日から殺到した取材に、津田さんは断ることなく対応してきた。その理由は、
「だってここまで来てるのに、追い返すのも気の毒でしょう」
 実際、2か月間で37社に及ぶ取材を受けてきたが、事件報道に対する疑問をいまだ解消できないでいるという。

カラーコーディネーターの資格を生かし、彩色一筋だった幸恵さん(写真/共同通信社)

「私がわからないのは、報道する意義です。それについて取材者に問うと、『二度と同様の事件が起きないようにするために事実を報道する』と言うかたもいます。でも、それが何の役に立つの? 教訓になるの? 今回の事件を報じて何か抑止になるの? 抑止するなら犯人側のことを報じればいいんじゃないの? そう思います。
 取材に来られたかたたちはそれぞれ、事件報道への信念や思いを話してくれました。そういう姿勢で取材をされているということは理解できましたが、私が納得できる答えはありませんでした」
 大きな事件・事故が起こった直後、被害者や遺族が直面させられるのがメディアスクラムだ。
「事件当日、私は自宅にいました。10時半頃に事件が起きて、テレビで報じ始めたのが昼前後やったかな。それからは幸恵の携帯電話にかけたり会社に問い合わせたり、落ち着かないまま過ごして」

──当日、現場に向かわれましたか?
「行ってくれたのは幸恵の妹です。京アニの本社に行くと、同じように駆けつけたご家族が何組かいたそうです。
 なんでもいいから事情を聞きたいとみな必死やった。何もわからないから現場に来てるのに、本社の外に出ると、堰を切ったように報道陣にワッと取り囲まれて質問攻め。タレントのゴシップを扱うのと同じようにライトで照らされ、マイクを突き出されて…たいへんやったそうです。
 もっとね、不正を質すとか、最近であれば『桜を見る会』の疑問を問うためにやるならわかりますけど、取材のかたがたは政治家には腰が引けてるようにしか見えない一方で、事件の被害者にそんなことをするのかと。
 その翌日、私が行った時も2組ほどご家族がいらっしゃいましたが、泣き崩れていました。心配や不安の極限にいる人たちに、まだ何もわかってないのに『今の気持ちは?』って聞かれても、心配で心配で仕方ないだけ。わかりきってるでしょう。そういうのは避けてほしいなと思いました」

──津田さんが現地に向かわれたのは?
「事件翌日、DNA鑑定のため、肉親のDNAを採取する必要があるという連絡を受けて、京都に向かいました。そして、第2スタジオに立ち寄った際に初めてテレビ局(NHK)の取材を受けたんです。
 そして、『改めて取材をしたい』と、次の日の昼間に自宅に来られた。外がまっ暗になった頃にやっと取材が終わって、ホッとしていたらインターホンが鳴ったんです。
 玄関を開けると今度は、カメラを手にした別のテレビ局の男性が1人で来ていました。『NHKに出てたから、うちの局でも“顔出し”をしてほしい』って言うんです。顔出しは断りましたが、話を始めた時に、また別のテレビ局のカメラマンが1人でやって来ました。2人とも肩に担ぐような大きなカメラで…あれやね、あの大きなカメラいうのは威圧感があるね。何を聞かれたかほとんど覚えてもないけど、疲れたことしか覚えてないわ」

──その日から毎日?
「新聞、テレビ、通信社、雑誌…と毎日です。入れ替わり立ち替わり、誰かしらがほぼ毎日。切り出しの言葉こそ、『このたびは…』と慎重ですけど、あとがひどい。『今のお気持ちは?』って皆さん聞く。そんなもん、言わんでもわかるやろと。それぐらい察してくれよと思いますよ。
『事件についてどう思うか?』、『どんなお嬢さんでしたか?』、『小さい時は?』、そんなん、ワーワー言われて…そして最後にみんな、判で押したように聞くんです。
『犯人には何を思うか?』、ズケズケ聞くなよ、と。でも、聞きたいんやろうね。それが仕事なんやろね。
 中には、『上(上司)から言われて来たものですから』なんてかたもいましたよ。そんなの、ニュースや記事にしたいだけの取材じゃないですか。それなら何をしゃべっても意味がないんじゃないかと思ってしまう」

261名無しさんは神戸学院大:2020/07/19(日) 15:23:55 ID:OLRvegtY0
京アニ放火事件、遺族が呆れる「無礼で無遠慮な取材者たち」
2020.02.07 07:00  女性セブン

◆遺影の位置を自分が撮りたい角度に変えたりもする

──配慮に欠けた取材が少なくない?
「取材のかたが撮影させてほしいと言えば、幸恵の写真や荷物を私は見せていました。断り切れないんでね。
 で、一通り話したあとで、『遺影を見ながら、もう一度同じ話をしてください』って言うんです。そんな芝居みたいなことはね、嫌やったね。私は俳優やタレントじゃないんですから。
 それから、自分が撮りたい角度に変えようと、遺影をいきなり勝手に動かすカメラマンもいた。遺影やお骨を無断で触るなんて…配慮が欠けているというより、気遣いそのものがないんです。
 特にテレビ局の取材には抵抗がありましたね。わけのわからんペーペーを寄こすなと言いたい。若い人を派遣する会社の責任もあると思う。
 あと、皆さん、しゃべる速度が速すぎる。相手の受け止め方を見もせずに、一方的にワーワー言ってくる。最初に名乗って、相手が落ち着いているようなら、これこれこういうことだけでもお伺いしたいと言って、了解をとってから話してほしい。こちらは心が傷んでいるんだから。その程度の気遣いができない記者を寄こさないでほしい。取材相手の状況や状態を考えられるだけの心を持ってほしい。
 もちろん、そんな記者ばかりではありません。取材にならなくても来てくれて、落ち着いてまじめに話を聞いてくれるかたもいる。そういうかたにはこちらもきちんと話そう、そう思いました」
※女性セブン2020年2月20日号 >>259-261

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・【記者コラム】28歳記者、被害者遺族に聞いて考えた 実名か匿名か…悩む判断
西日本新聞社 2019/09/11 17:50 https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1358835685/110

262名無しさんは神戸学院大:2020/07/19(日) 15:29:27 ID:OLRvegtY0
>>261
京アニ放火殺人から1年「節目なんてない」被害者父
日刊スポーツ新聞社 2020/07/18 19:17

© 日刊スポーツ新聞社 事件発生から1年、思いを語る遺族の津田伸一さん(撮影・松浦隆司)

36人が死亡し、33人が重軽傷を負った京都アニメーション放火殺人事件は18日、発生から1年を迎えた。
絵を仕上げる「着色」のプロとして約20年勤めた津田幸恵さん(当時41)を亡くした父伸一さん(70)は「節目なんてない」。心に刻まれた深い悲しみは、癒えることはない。現場となった京都市伏見区の「京都アニメーション」第1スタジオ跡地では、追悼式が開かれた。
   ◇   ◇   ◇
事件発生から1年。大切な家族を失った伸一さんの悲しみは、あの日から何も変わっていない。兵庫県加古川市の自宅で取材に応じた伸一さんは「節目なんてない」と話し、「幸恵はもう帰ってこない」とつぶやいた。
高校時代からアニメ業界を志望し、京アニ入社後は約20年間、彩色担当として活躍した。京都で1人暮らしだった幸恵さんは、毎年、夏と冬には仕事の合間をぬって、帰省した。お土産はいつも決まっていた。伸一さんの大好きなおかきとお茶だった。京都の代表的な「宇治茶」は毎回、種類が違った。
「時間をつくって、選んでくれたようだった。相手のことを思い、気づかいができる子だった」。食事のとき、熱いお茶を入れ、ゆっくりと味わうのが楽しみだった。昨夏、娘は父が切らしていたお茶を持ってくるはずだったが、事件が起こった。宇治茶を切らし、1年以上が過ぎた。いまはもう「娘のお茶」を味わうことができない。
いまでも亡くなる間際の幸恵さんの恐怖を思うと、苦しくなる。「ふとした瞬間に幸恵のことを思い出してしまう…。『最後は怖かったやろ、苦しかったやろ』と思ってしまう」。
青葉真司容疑者(42)へ思いは変わらない。「どうでもええ」。最近は聖書を手にする機会が増えた。読み進めていくと、かつて分かったと思っていた言葉には、違う意味があることも分かった。伸一さんは最後にこう言った。
「悔い改める。これはそんな甘っちょろいものではない」。【松浦隆司】

263名無しさんは神戸学院大:2020/07/20(月) 02:34:35 ID:dGRYUaaw0
>>244-246
子どもから虐待被害聞く「司法面接」 医師らにも門戸
朝日新聞社 2020/07/19 18:00

医療関係者や地域の警察官も参加して開かれた司法面接の研修会の様子=2020年2月13日、名古屋市中区© 朝日新聞社 医療関係者や地域の警察官も参加して開かれた司法面接の研修会の様子=2020年2月13日、名古屋市中区

 虐待や性犯罪を受けた子どもから、正確な被害の情報を聞き出す「司法面接」。全国に先駆けて取り組む愛知県で今年、最初に被害者に接することが多い医療従事者らが手法を学ぶ場が新たに設けられた。これまで警察、検察、児童相談所の3者で対応してきたが、虐待件数の増加で対象を広げることになった。
 名古屋市中区で2月に開かれた研修会。会場には、医師や看護師ら36人が集まり、2人1組で質問の訓練をしていた。
 「朝起きてからここに来るまでのことをお話ししてください」「それから?」「朝起きてから家を出るまでのことを全部教えて」
 時間を区切りながら質問を繰り返すのは、司法面接の手法のひとつ。誘導するような決めつけた質問を避け、被害者が自分の言葉で話すことを促すのが特徴だ。
 愛知県警で司法面接の研修を担当する刑事総務課の山本千尋警部補は、「1回の聴取で正確な証言をとることが求められるが、一問一答で聞くよりスムーズに聞くことができる」とメリットを説明する。
 研修に参加した名古屋第二赤十字病院の加藤紀子産婦人科部長は、院内にある「性暴力救援センター日赤なごや なごみ」で、性暴力被害の子どもを治療することもある。医者は普段、患者にけがをした理由などを聞いた上で治療方針を決めることが多いが、性暴力被害を受けた子どもの場合は、別の担当者が話を聞き、医者は治療行為だけを行うという。「医者としては、患者から話を聞かないという行為はもやもやする。けれど研修を受けて、その子を助けるという意味では、専門のスキルを持った人が聞くことが重要だということが納得できた」と話した。
 交番の警察官を指導する県警地域総務課の吉田亘志警部も「110番通報を受けて最初に現場にいく地域警察官が、司法面接のマインドを持つことは必要。教養などで交番勤務員にも広げていきたい」と話した。
 司法面接は、虐待や性犯罪を受けた子どもから、正確な証言を聞き出す技法だ。英米で、子どもへの聞き取りが不正確だったことから冤罪(えんざい)事件が相次ぎ、1990年ごろから研究が進んだ。
 国内では2015年、個別に子どもに話を聞いていた児童相談所、警察、検察の3者が協力して1回で話を聞くよう求める通知を国が出した。愛知県は国の通知に先駆け、13年から3者での司法面接の研修を開始。18年9月までの3年間で、県警が検察や児童相談所と共同で聴取した件数は200件を超えた。いまも他県からの視察が相次ぐ。

264名無しさんは神戸学院大:2020/07/23(木) 02:59:28 ID:7yg7Nc9I0
相模原殺傷4年「息子は心に」 遺族が手記
共同通信社 2020/07/22 22:11

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者19人が殺害された事件で息子を亡くした母親が22日、共同通信に手書きの手記を寄せた。わが子との思い出を振り返り「息子は私の心の中にずっと生きている!」と心境を明かした。26日で事件から4年を迎える。

 夫を亡くし、2004年に息子をやまゆり園に預けた。離れたくなかったが、楽しそうに生活しているのを見て、ここを選んで良かったと思った。

 事件で穏やかな暮らしは突然に奪われた。

 あれから4年。手記では息子との日々を「一緒にいた時間は大変さもあったが、楽しく本当に幸せだった」とつづっている。

265名無しさんは神戸学院大:2020/07/28(火) 19:27:04 ID:0sQ.CVKE0
>>263
児童虐待〜連鎖の軛(2) 子供を守る法律の盾「親権停止」その先に
産経新聞 2020/07/28 14:05

■児童相談初の主な権限>>269
© 産経新聞社 児童虐待〜連鎖の軛(2) 子供を守る法律の盾「親権停止」その先に

 西日本の児童相談所(児相)に勤務する坂本優太さん(27)=仮名=はこの春、遠方の児童福祉施設を1日がかりで訪問した。虐待を理由に児相が親との長期分離を決め、約半年前に施設に入所させた小学1年の桜ちゃん(7)=同=に会うため、そして両親の「親権」を停止したことを伝えるためだ。

© 産経新聞社 児童虐待〜連鎖の軛(2) 子供を守る法律の盾「親権停止」その先に

 父親が家で日常的に暴力をふるい、継母も止めようとしない。自由に外出できずに小学校への通学すらままならなかった桜ちゃん。児相は身体的虐待、ネグレクト(育児放棄)、心理的虐待と認定。一時保護した上で「早期の改善は見込めない」と判断し、施設入所を決めた。
 入所当初、桜ちゃんはネグレクトの影響で成長が遅れていたためおむつが取れず、筋力不足でよく転んだ。表情はぎこちなく、周りの子供との接し方が分からないのか、けんかも多いと坂本さんは聞いていた。
 少しずつなじんでいると思っていたが、久しぶりに会った桜ちゃんの表情はやはりこわばっていた。「また家に戻されると思ったのだろうか」。緊張しているのが伝わった。
 まずはひたすら一緒に遊んだ。トランプをしたり、縄跳びをしたりしているうちに、桜ちゃんに自然な笑顔が増えていった。坂本さんは頃合いを見計らい、一番の目的の「親権停止」の話を切り出した。

266名無しさんは神戸学院大:2020/07/28(火) 19:29:19 ID:0sQ.CVKE0
児童虐待〜連鎖の軛(2) 子供を守る法律の盾「親権停止」その先に
産経新聞 2020/07/28 14:05

■伝える仕事
 児相は、虐待の疑いがあり、緊急に親子を引き離した方がいいと判断した場合、まず一時保護をする。だが、その期間は2カ月以内とするのが原則。その間に家庭の調査を行い、子供が親元で暮らすことが難しいと判断した場合には、施設や里親に子供を預け、家庭の改善や子供のケアを時間をかけて行う。親権を停止しなくても、親子を引き離し続けることは可能だ。
 ただ、桜ちゃんの父親は気にくわないことがあればすぐに相手先に怒鳴り込み、脅迫するような性格だった。今は施設入所に同意しているが、気が変われば親権を理由に施設を脅し、桜ちゃんを連れて帰ろうとしかねない。
 そこで児相はこれまでの父親の素行記録などの証拠を集め、児童福祉法などに基づき家庭裁判所に親権停止を申し立て、認められた。停止中の父親は「他人」。桜ちゃんの居場所を知ることも、生活に口出しすることもできない。
 子供であっても自分が置かれた状況を知る権利がある。坂本さんは自作した切り絵を使って、ゆっくりと話し始めた。
 「子供たちのことを決める『親権』というカードがあって、お父さんとお母さんが持っていたの」「それがよくないと思うから、家庭裁判所というところに決めてもらって一度取り上げてもらったんだよ。いいかな」。精いっぱい分かりやすい言葉で伝えると、考え込むような様子で聞いていた桜ちゃんは「うん」とうなずいた。

267名無しさんは神戸学院大:2020/07/28(火) 19:32:09 ID:0sQ.CVKE0
児童虐待〜連鎖の軛(2) 子供を守る法律の盾「親権停止」その先に
産経新聞 2020/07/28 14:05

■弁護士と連携
 誰にも頼れなかったり、市町村が支えきれなかったりして「重症化」した虐待家庭に対しては、児相が最後のとりでとして力を発揮し、桜ちゃんのような幼い命を守る。そのために幾度となく法改正が重ねられ、家庭への児相の介入の切り札となる“法律の盾”が与えられてきた。
 その一つが桜ちゃんのために使われた親権停止。裁判所への申し立てが認められれば、最長2年間、親権を止めることができる。確実に親子を引き離して子供を守り、親を強く指導するための制度で、平成24年4月施行の改正民法・児童福祉法で導入された。それまで親権を制限する制度は、親権を完全に奪う「親権喪失」に限られており、将来の親子関係の修復を見据えると、行使しづらい側面もあった。
 児相が裁判所に親権の制限を求めた件数は、喪失のみだった23年度は9件だったが、停止も可能となった24年度は38件、25年度は45件と急増。28年度には最多の59件を数えた。
 また28年の改正児童福祉法を機に、全国の児相で弁護士配置も進み、連携が取られるようになった。桜ちゃんのケースでも、坂本さんは児相に勤務する弁護士と業務にあたっており、「法律を駆使することで介入しやすくなった」と明かす。

268名無しさんは神戸学院大:2020/07/28(火) 19:34:30 ID:0sQ.CVKE0
児童虐待〜連鎖の軛(2) 子供を守る法律の盾「親権停止」その先に
産経新聞 2020/07/28 14:05

■何が幸せか
 親権停止と、それを桜ちゃんに伝えるという重い仕事を終え、少しほっとした坂本さん。だが、これで終わりではない。
 親権停止は2年後に再度申し立てることができる。そうでなくても児相は、桜ちゃんが18歳になるまで、ずっと親と引き離しておくこともできる。しかし、それは残りの人生を親と関わらずに生きていくという選択に等しい。
 一方、施設に入ったころ「もう家には帰りたくない」といっていた桜ちゃんは、家での楽しかった思い出を話すようになっていた。いずれは戻りたいと思うかもしれない。父親のことも含め家庭の状況を改善させることができれば、親権停止を取り消して家庭に戻すことも考えられる。
 桜ちゃんにとって本当の幸せは何か。強い権限を持つからこそ、児相はそう自問しながら親子と関わり、家庭の立て直しに取り組んでいく。
 大人になるまで子供に向き合う児相にとって、施設入所や親権停止はゴールではなくスタートだ。桜ちゃんの屈託のない笑顔を眺めながら、坂本さんは職責の大きさを改めて感じた。

 「児童虐待」に関する皆さんの情報やご意見、ご感想を募集します。
 住所、氏名、年齢、性別、電話番号を明記していただき、郵送の場合は〒556-8661産経新聞大阪社会部「虐待取材班」、FAXは06・6633・9740、メールはgyakutai@sankei.co.jpまでお送りください。>>265-268

269名無しさんは神戸学院大:2020/07/28(火) 19:37:21 ID:0sQ.CVKE0
■児童相談所の主な権限>>265-268
1.一時保護→ 2.長期の親子分離 → 3.施設入所・里親委託

1.一時保護
緊急保護や調査が目的で原則2か月が限度
1.(1)立ち入り調査
住居などに入って、子供の状況を確かめる。
1.(2)臨検・捜索
立ち入り調査を拒否した場合に、鍵を壊すなどして強制的に住居に入る。

2.記載なし

3.施設入所・里親委託
親の同意があれば無期限
3.(1)親権停止 喪失
親権を最長2年間停止したり、無期限で奪ったりすることができる。

270名無しさんは神戸学院大:2020/09/08(火) 16:56:35 ID:Ss7ru.s60
>>169 >>178 >>199 >>212-214
目黒の女児虐待死、2審も母親に懲役8年判決…被告側の控訴棄却
読売新聞 2020/09/08 14:43

 東京都目黒区の船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5歳)虐待死事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の優里被告(28)の控訴審で、東京高裁は8日、被告を懲役8年とした1審・東京地裁の裁判員裁判判決を支持し、被告側の控訴を棄却する判決を言い渡した。

271名無しさんは神戸学院大:2020/09/28(月) 11:32:21 ID:dVaYPqXw0
児童虐待相談3倍超、職員疲弊「手回らない」 事件兆候見逃す例も 兵庫県
神戸新聞NEXT/神戸新聞社2020/09/28 07:30

© Copyright(C) 2020 神戸新聞社 All Rights Reserved. 虐待相談などを受ける児童相談所の面接室。昨年新設された明石市の児相は、国の基準以上の職員体制で臨む=明石市大久保町ゆりのき通1

 兵庫県内の児童虐待相談件数が10年間で3・6倍になる一方で、県が所管する児童相談所(児相)の職員数はほぼ横ばいで推移している。現場の負担が増す中、児相間や関係機関の連携不足や兆候の見逃しで防げなかった被害もある。専門家は「中核市による児相の設置推進や人員拡充など国の積極的な対応が必要」と体制強化を求めている。
 県所管の児相5カ所(中央=明石、西宮、川西、姫路、豊岡)の相談件数は10年間で3・2倍に増えたが、臨時、非常勤を含む職員数は2019年4月現在で約250人と、10年4月の約240人から微増にとどまる。政府は専門性が高い児童福祉司の配置基準を厳しくするなど体制充実を打ち出すが、根本的な解決には至っていない。
 18年に東京都目黒区で5歳の女児が両親の虐待を受けて死亡した事件では、厚生労働省の専門委員会が「児相の引き継ぎが不十分で危険が十分に伝わらなかった」と認定(>>16>>38-39>>270)。神戸市の児相では今年2月、真夜中に訪れた当時小学6年の女児が、夜間・休日の業務を委託するNPO法人の職員に追い返される問題が発生した(>>202>>205>>236)。
 一方で、県内の通報経路で6割を占める「警察等」からの相談は、子どもの目の前で配偶者らに暴力を振るう「面前DV」が多い。連携が進む一方で、児相には警察の通報から原則48時間以内の安全確認が求められており負担が大きい(>>123-126)。
 県内にある児相の関係者は「土日や夜しか訪問に応じない保護者もいる。不在で何度も自宅を訪ねることも多く、対応を急ぎたいのは当然だが、手が回らないことがある」と打ち明けた。
 県はこれらの現状を受け、尼崎市と加東市の2カ所に児相を来年4月までに新設する予定。担当者は「きめ細かな対応ができるよう取り組みたい」と話す。
 目黒区などの事件では、親が「しつけ」を名目に虐待を繰り返しており、政府は親権者らが子どもをしつける際の体罰を禁止する改正児童虐待防止法などを今年4月に施行した(>>105>>190)。これに伴い、児相の対応もさらに増える可能性がある(>>244-246>>263>>265-268)。
 「行列のできる児童相談所」の著者で、「西日本こども研修センターあかし」(明石市)の研修企画専門員井上景(たかし)さんは「児相の職員が疲弊する中、体制充実が重要」とした上で、「国も自治体も住民も、人任せにせず社会全体で子どもを守らなければならない」と訴えた(>>60)。(藤井伸哉)

272名無しさんは神戸学院大:2021/04/29(木) 05:04:53 ID:tQg7rLyw0
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