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世の中の親の素顔

255名無しさんは神戸学院大:2020/07/19(日) 15:04:08 ID:OLRvegtY0
京アニ事件遺族、取材に応じる思い 「事実伝える」「生きた証」
京都新聞 2019年8月19日 10:11

■「悲しみはくみ取り切れない」
 兵庫県加古川市にある津田幸恵さんの父伸一さん(69)の自宅では、幸恵さんの遺骨の横に猫の遺骨が並んでいる。昨年亡くなった幸恵さんの愛猫「ユキ」のものだ。
 「葬儀に間に合うように、幸恵の家から持ってきたんです」。愛情を注いだ猫をそばに置いてやりたいという親心からだった。
 幸恵さんが猫好きになったのは、会社に居ついた猫の世話をしたのがきっかけと聞いた。約6年前に幸恵さんが自分で飼い始めると、帰省は日帰りになった。「猫の世話があるからしゃあないな」。同じく猫好きの伸一さんは娘の気持ちが理解できた。それでも、幸恵さんは盆と正月には顔を見せてくれた。病気の母親が移動しやすいようにと、こつこつ貯めたお金を使って車を買おうとしてくれるほど親思いだった。
 伏見区にある幸恵さんの自宅に残る遺品の整理は、あまり進んでいない。「取材に時間を取られ、1カ月が過ぎ去った」
 取材に応じてきたのは、ファンを含め周囲にはっきり事実を伝えたかったからだ。しかし、さみだれ式に報道各社から取材申し込みがあり、心労は重なった。
 「聞かれれば答える。だが、どれだけ取材を尽くされても、私の悲しみはくみ取りきれないと思う」。容易に言葉にできない深い悲しみの中で、今は静かに悼みたい-。それが、偽らざる思いだ。


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