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福島原発事故が語るものとは何か?

1凡人:2011/03/24(木) 12:52:58
まだ解決の見通しがつかない福島原発事故。
放射性物質の汚染が福島県のみならず、
近隣の県にも広がっている。
汚染された農産物の廃棄による農家への経済的大打撃、
生命をも脅かす放射能への近隣の住民の不安は計り知れない。

関連記事を収集し、その記録を残しましょう。

2凡人:2011/03/24(木) 12:59:05
49 :凡人:2003/11/09(日) 10:12
民主主義には事実の隠蔽があってはならない。ところが日本では非民主主義国のように統治のうえで常套手段のように使われる。情報公開のない民主主義はありえないし、それを守る国民も無知であってはならない。故平井憲夫氏の『原発がどんなものか知ってほしい』は、日本の原発の実態を暴き、放射能の恐ろしさを今一度教えてくれる。原発行政の一つをとっても、地方の切り捨てや天下りの実態、事実の隠蔽等が見られ、日本が抱える諸問題の縮図を見る。
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『原発がどんなものか知ってほしい』

筆者「平井憲夫さん」について:1997年1月癌により逝去。1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。「原発被曝労働者救済センター」は後継者がなく、閉鎖されました。

<私は原発反対運動家ではありません>1の21
私は原発反対運動家ではありません。二○年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。はじめて聞かれる話も多いと思います。どうか、最後まで読んで、それから、原発をどうしたらいいか、みなさんで考えられたらいいと思います。原発について、設計の話をする人はたくさんいますが、私のように施工、造る話をする人がいないのです。しかし、現場を知らないと、原発の本当のことは分かりません。私はプラント、大きな化学製造工場などの配管が専門です。二○代の終わりごろに、日本に原発を造るというのでスカウトされて、原発に行きました。一作業負だったら、何十年いても分かりませんが、現場監督として長く働きましたから、原発の中のことはほとんど知っています。

<「安全」は机上の話>2の21
 去年(一九九五年)の一月一七日に阪神大震災が起きて、国民の中から「地震で原発が壊れたりしないか」という不安の声が高くなりました。原発は地震で本当に大丈夫か、と。しかし、決して大丈夫ではありません。国や電力会社は、耐震設計を考え、固い岩盤の上に建設されているので安全だと強調していますが、これは机上の話です。この地震の次の日、私は神戸に行ってみて、余りにも原発との共通点の多さに、改めて考えさせられました。まさか、新幹線の線路が落下したり、高速道路が横倒しになるとは、それまで国民のだれ1人考えてもみなかったと思います。世間一般に、原発や新幹線、高速道路などは官庁検査によって、きびしい検査が行われていると思われています。しかし、新幹線の橋脚部のコンクリートの中には型枠の木片が入っていたし、高速道路の支柱の鉄骨の溶接は溶け込み不良でした。一見、溶接がされているように見えていても、溶接そのものがなされていなくて、溶接部が全部はずれてしまっていました。なぜ、このような事が起きてしまったのでしょうか。その根本は、余りにも机上の設計ばかりに重点を置いていて、現場の施工、管理を怠ったためです。それが直接の原因ではなくても、このような事故が起きてしまうのです。

3凡人:2011/03/24(木) 12:59:42
50 :凡人:2003/11/09(日) 10:18
<素人が造る原発>3の21
 原発でも、原子炉の中に針金が入っていたり、配管の中に道具や工具を入れたまま配管をつないでしまったり、いわゆる人が間違える事故、ヒューマンエラーがあまりにも多すぎます。それは現場にブロの職人が少なく、いくら設計が立派でも、設計通りには造られていないからです。机上の設計の議論は、最高の技量を持った職人が施工することが絶対条件です。しかし、原発を造る人がどんな技量を持った人であるのか、現場がどうなっているのかという議論は1度もされたことがありません。原発にしろ、建設現場にしろ、作業者から検査官まで総素人によって造られているのが現実ですから、原発や新幹線、高速道路がいつ大事故を起こしても、不思議ではないのです。日本の原発の設計も優秀で、二重、三重に多重防護されていて、どこかで故障が起きるとちゃんと止まるようになっています。しかし、これは設計の段階までです。施工、造る段階でおかしくなってしまっているのです。仮に、自分の家を建てる時に、立派な一級建築士に設計をしてもらっても、大工や左官屋の腕が悪かったら、雨漏りはする、建具は合わなくなったりしますが、残念ながら、これが日本の原発なのです。ひとむかし前までは、現場作業には、棒心(ぼうしん)と呼ばれる職人、現場の若い監督以上の経験を積んだ職人が班長として必ずいました。職人は自分の仕事にプライドを持っていて、事故や手抜きは恥だと考えていましたし、事故の恐ろしさもよく知っていました。それが十年くらい前から、現場に職人がいなくなりました。全くの素人を経験不問という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、なにが不正工事やら手抜きかも、全く知らないで作業しています。それが今の原発の実情です。例えば、東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたまま運転していて、1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になっていたところでした。本人は針金を落としたことは知っていたのに、それがどれだけの大事故につながるかの認識は全然なかったのです。そういう意味では老朽化した原発も危ないのですが、新しい原発も素人が造るという意味で危ないのは同じです。現場に職人が少なくなってから、素人でも造れるように、工事がマニュアル化されるようになりました。マニュアル化というのは図面を見て作るのではなく、工場である程度組み立てた物を持ってきて、現場で1番と1番、2番と2番というように、ただ積木を積み重ねるようにして合わせていくんです。そうすると、今、自分が何をしているのか、どれほど重要なことをしているのか、全く分からないままに造っていくことになるのです。こういうことも、事故や故障がひんぱんに起こるようになった原因のひとつです。また、原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。これではちゃんとした技術を教えることができません。それに、いわゆる腕のいい人ほど、年問の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。また、例えば、溶接の職人ですと、目がやられます。30歳すぎたらもうだめで、細かい仕事が出来なくなります。そうすると、細かい仕事が多い石油プラントなどでは使いものになりませんから、だったら、まあ、日当が安くても、原発の方にでも行こうかなあということになります。皆さんは何か勘違いしていて、原発というのはとても技術的に高度なものだと思い込んでいるかも知れないけれど、そんな高級なものではないのです。ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、本当にどうしようもなくなってきます。

4凡人:2011/03/24(木) 13:00:42
51 :凡人:2003/11/09(日) 10:27

<名ばかりの検査・検査官>4の21
 原発を造る職人がいなくなっても、検査をきっちりやればいいという人がいます。しかし、その検査体制が問題なのです。出来上がったものを見るのが日本の検査ですから、それではダメなのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするんだ」と自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。そういう技量の無い検査官にまともな検査が出来るわけがないのです。メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。原発の事故があまりにもひんぱんに起き出したころに、運転管理専門官を各原発に置くことが閣議で決まりました。原発の新設や定検(定期検査)のあとの運転の許可を出す役人です。私もその役人が素人だとは知っていましたが、ここまでひどいとは知らなかったです。というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「実は恥ずかしいんですが、まるっきり素人です」と、科技庁(科学技術庁)の者だとはっきり名乗って発言した人がいました。その人は「自分たちの職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導をしていた人やハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。美浜原発にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった」と、その人たちの実名を挙げて話してくれました。このようにまったくの素人が出す原発の運転許可を信用できますか。東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した大事故が起きたとき、読売新聞が「現地専門官カヤの外」と報道していましたが、その人は、自分の担当している原発で大事故が起きたことを、次の日の新聞で知ったのです。なぜ、専門官が何も知らなかったのか。それは、電力会社の人は専門官がまったくの素人であることを知っていますから、火事場のような騒ぎの中で、子どもに教えるように、いちいち説明する時間がなかったので、その人を現場にも入れないで放って置いたのです。だから何も知らなかったのです。そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。この人がどんな人かというと、この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですから、全然畑違いの人です。この人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと仕事が進まないのですが、検査のことはなにも知りません。ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。けれども大変な権限を持っています。この協会の下に電力会社があり、その下に原子炉メーカーの日立・東芝・三菱の三社があります。私は日立にいましたが、このメーカーの下に工事会社があるんです。つまり、メーカーから上も素人、その下の工事会社もほとんど素人ということになります。だから、原発の事故のことも電力会社ではなく、メー力−でないと、詳しいことは分からないのです。私は現役のころも、辞めてからも、ずっと言っていますが、天下りや特殊法人ではなく、本当の第三者的な機関、通産省は原発を推進しているところですから、そういう所と全く関係のない機関を作って、その機関が検査をする。そして、検査官は配管のことなど経験を積んだ人、現場のたたき上げの職人が検査と指導を行えば、溶接の不具合や手抜き工事も見抜けるからと、一生懸命に言ってきましたが、いまだに何も変わっていません。このように、日本の原発行政は、余りにも無責任でお粗末なものなんです。

5凡人:2011/03/24(木) 13:02:10
52 :凡人:2003/11/09(日) 10:32

<いいかげんな原発の耐震設計>5の21
 阪神大震災後に、慌ただしく日本中の原発の耐震設計を見直して、その結果を九月に発表しましたが、「どの原発も、どんな地震が起きても大丈夫」というあきれたものでした。私が関わった限り、初めのころの原発では、地震のことなど真面目に考えていなかったのです。それを新しいのも古いのも一緒くたにして、大丈夫だなんて、とんでもないことです。1993年に、女川原発の一号機が震度4くらいの地震で出力が急上昇して、自動停止したことがありましたが、この事故は大変な事故でした。なぜ大変だったかというと、この原発では、1984年に震度5で止まるような工事をしているのですが、それが震度5ではないのに止まったんです。わかりやすく言うと、高速道路を運転中、ブレーキを踏まないのに、突然、急ブレーキがかかって止まったと同じことなんです。これは、東北電力が言うように、止まったからよかった、というような簡単なことではありません。5で止まるように設計されているものが4で止まったということは、5では止まらない可能性もあるということなんです。つまり、いろんなことが設計通りにいかないということの現れなんです。こういう地震で異常な止まり方をした原発は、1987年に福島原発でも起きていますが、同じ型の原発が全国で10もあります。これは地震と原発のことを考えるとき、非常に恐ろしいことではないでしょうか。

6凡人:2011/03/24(木) 13:02:52
53 :凡人:2003/11/09(日) 10:32

<定期点検工事も素人が>6の21
 原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、150気圧とかいうものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、水といっても300℃もある熱湯ですが、水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、配管の厚さが半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が伴うわけです。原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。作業している人を放射能から守るものではないのです。だから、作業が終わって外に出る時には、パンツー枚になって、被曝していないかどうか検査をするんです。体の表面に放射能がついている、いわゆる外部被曝ですと、シャワーで洗うと大体流せますから、放射能がゼロになるまで徹底的に洗ってから、やっと出られます。また、安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、この靴もサイズが自分の足にきちっと合うものはありませんから、大事な働く足元がちゃんと定まりません。それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。そういうかっこうで現場に入り、放射能の心配をしながら働くわけですから、実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。普通の職場とはまったく違うのです。そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。例えば、ボルトをネジで締める作業をするとき、「対角線に締めなさい、締めないと漏れるよ」と教えますが、作業する現場は放射線管理区域ですから、放射能がいっぱいあって最悪な所です。作業現場に入る時はアラームメーターをつけて入りますが、現場は場所によって放射線の量が違いますから、作業の出来る時間が違います。分刻みです。現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、その日に浴びてよい放射能の量で時間が決まるわけですが、その現場が20分間作業ができる所だとすると、20分経つとアラ−ムメーターが鳴るようにしてある。だから、「アラームメーターが鳴ったら現場から出なさいよ」と指示します。でも現場には時計がありません。時計を持って入ると、時計が放射能で汚染されますから腹時計です。そうやって、現場に行きます。そこでは、ボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、15分は過ぎたかなと、頭はそっちの方にばかり行きます。アラームメーターが鳴るのが怖いですから。アラームメーターというのはビーッととんでもない音がしますので、初めての人はその音が鳴ると、顔から血の気が引くくらい怖いものです。これは経験した者でないと分かりません。ビーッと鳴ると、レントゲンなら何十枚もいっぺんに写したくらいの放射線の量に当たります。ですからネジを対角線に締めなさいと言っても、言われた通りには出来なくて、ただ締めればいいと、どうしてもいい加滅になってしまうのです。すると、どうなりますか。

7凡人:2011/03/24(木) 13:03:34
54 :凡人:2003/11/09(日) 10:37

<放射能垂れ流しの海>7の21
 冬に定検工事をすることが多いのですが、定検が終わると、海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。はっきり言って、今、日本列島で取れる魚で、安心して食べられる魚はほとんどありません。日本の海が放射能で汚染されてしまっているのです。海に放射能で汚れた水をたれ流すのは、定検の時だけではありません。原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やして、その水を海に捨てていますが、これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。原発の事故があっても、県などがあわてて安全宣言を出しますし、電力会社はそれ以上に隠そうとします。それに、国民もほとんど無関心ですから、日本の海は汚れっぱなしです。防護服には放射性物質がいっぱいついていますから、それを最初は水洗いして、全部海に流しています。排水口で放射線の量を計ると、すごい量です。こういう所で魚の養殖をしています。安全な食べ物を求めている人たちは、こういうことも知って、原発にもっと関心をもって欲しいものです。このままでは、放射能に汚染されていないものを選べなくなると思いますよ。 数年前の石川県の志賀原発の差止め裁判の報告会で、八十歳近い行商をしているおばあさんが、こんな話をしました。「私はいままで原発のことを知らなかった。今日、昆布とわかめをお得意さんに持っていったら、そこの若奥さんに「悪いけどもう買えないよ、今日で終わりね、志賀原発が運転に入ったから」って言われた。原発のことは何も分からないけど、初めて実感として原発のことが分かった。どうしたらいいのか」って途方にくれていました。みなさんの知らないところで、日本の海が放射能で汚染され続けています。

<内部被爆が一番怖い>8の21
 原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。物がすべて放射性物質になって、放射線を出すようになるのです。どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜けるからです。体の外から浴びる外部被曝も怖いですが、一番怖いのは内部被曝です。ホコリ、どこにでもあるチリとかホコリ。原発の中ではこのホコリが放射能をあびて放射性物質となって飛んでいます。この放射能をおびたホコリが口や鼻から入ると、それが内部被曝になります。原発の作業では片付けや掃除で一番内部被曝をしますが、この体の中から放射線を浴びる内部被曝の方が外部被曝よりもずっと危険なのです。体の中から直接放射線を浴びるわけですから。体の中に入った放射能は、通常は、三日くらいで汗や小便と一緒に出てしまいますが、三日なら三日、放射能を体の中に置いたままになります。また、体から出るといっても、人間が勝手に決めた基準ですから、決してゼロにはなりません。これが非常に怖いのです。どんなに微量でも、体の中に蓄積されていきますから。原発を見学した人なら分かると思いますが、一般の人が見学できるところは、とてもきれいにしてあって、職員も「きれいでしょう」と自慢そうに言っていますが、それは当たり前なのです。きれいにしておかないと放射能のホコリが飛んで危険ですから。私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。癌の宣告を受けたとき、本当に死ぬのが怖くて怖くてどうしようかと考えました。でも、私の母が何時も言っていたのですが、「死ぬより大きいことはないよ」と。じゃ死ぬ前になにかやろうと。原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そうと思ったのです。

8凡人:2011/03/24(木) 13:04:13
55 :凡人:2003/11/09(日) 10:41

<普通の職場環境とは全く違う>9の21
 放射能というのは蓄積します。いくら徴量でも十年なら十年分が蓄積します。これが怖いのです。日本の放射線管理というのは、年間50ミリシーベルトを守ればいい、それを越えなければいいという姿勢です。例えば、定検工事ですと三ケ月くらいかかりますから、それで割ると一日分が出ます。でも、放射線量が高いところですと、一日に五分から七分間しか作業が出来ないところもあります。しかし、それでは全く仕事になりませんから、三日分とか、一週間分をいっぺんに浴びせながら作業をさせるのです。これは絶対にやってはいけない方法ですが、そうやって10分間なり20分間なりの作業ができるのです。そんなことをすると白血病とかガンになると知ってくれていると、まだいいのですが……。電力会社はこういうことを一切教えません。稼動中の原発で、機械に付いている大きなネジが一本緩んだことがありました。動いている原発は放射能の量が物凄いですから、その一本のネジを締めるのに働く人三十人を用意しました。一列に並んで、ヨーイドンで七メートルくらい先にあるネジまで走って行きます。行って、一、二、三と数えるくらいで、もうアラームメーターがビーッと鳴る。中には走って行って、ネジを締めるスパナはどこにあるんだ?といったら、もう終わりの人もいる。ネジをたった一山、二山、三山締めるだけで百六十人分、金額で四百万円くらいかかりました。なぜ、原発を止めて修理しないのかと疑問に思われるかもしれませんが、原発を一日止めると、何億円もの損になりますから、電力会社は出来るだけ止めないのです。放射能というのは非常に危険なものですが、企業というものは、人の命よりもお金なのです。

<「絶対安全」だと五時間の洗脳教育>10の21
 原発など、放射能のある職場で働く人を放射線従事者といいます。日本の放射線従事者は今までに約二七万人ですが、そのほとんどが原発作業者です。今も九万人くらいの人が原発で働いています。その人たちが年一回行われる原発の定検工事などを、毎日、毎日、被曝しながら支えているのです。原発で初めて働く作業者に対し、放射線管理教育を約五時間かけて行います。この教育の最大の目的は、不安の解消のためです。原発が危険だとは一切教えません。国の被曝線量で管理しているので、絶対大丈夫なので安心して働きなさい、世間で原発反対の人たちが、放射能でガンや白血病に冒されると言っているが、あれは“マッカナ、オオウソ”である、国が決めたことを守っていれば絶対に大丈夫だと、五時間かけて洗脳します。こういう「原発安全」の洗脳を、電力会社は地域の人にも行っています。有名人を呼んで講演会を開いたり、文化サークルで料理教室をしたり、カラー印刷の立派なチラシを新聞折り込みしたりして。だから、事故があって、ちょっと不安に思ったとしても、そういう安全宣伝にすぐに洗脳されてしまって、「原発がなくなったら、電気がなくなって困る」 と思い込むようになるのです。私自身が二〇年近く、現場の責任者として、働く人にオウムの麻原以上のマインド・コントロール、 「洗脳教育」をやって来ました。何人殺したかわかりません。みなさんから現場で働く人は不安に思っていないのかとよく聞かれますが、放射能の危険や被曝のことは一切知らされていませんから、不安だとは大半の人は思っていません。体の具合が悪くなっても、それが原発のせいだとは全然考えもしないのです。作業者全員が毎日被曝をする。それをいかに本人や外部に知られないように処理するかが責任者の仕事です。本人や外部に被曝の問題が漏れるようでは、現場責任者は失格なのです。これが原発の現場です。私はこのような仕事を長くやっていて、毎日がいたたまれない日も多く、夜は酒の力をかり、酒量が日毎に増していきました。そうした自分自身に、問いかけることも多くなっていました。一体なんのために、誰のために、このようなウソの毎日を過ごさねばならないのかと。気がついたら、二〇年の原発労働で、私の体も被曝でぼろぼろになっていました。

9凡人:2011/03/24(木) 13:04:50
56 :凡人:2003/11/09(日) 10:44

<だれが助けるのか>11の21
 また、東京電力の福島原発で現場作業員がグラインダーで額(ひたい)を切って、大怪我をしたことがありました。血が吹き出ていて、一刻を争う大怪我でしたから、直ぐに救急車を呼んで運び出しました。ところが、その怪我人は放射能まみれだったのです。でも、電力会社もあわてていたので、防護服を脱がせたり、体を洗ったりする除洗をしなかった。救急隊員にも放射能汚染の知識が全くなかったので、その怪我人は放射能の除洗をしないままに、病院に運ばれてしまったんです。だから、その怪我人を触った救急隊員が汚染される、救急車も汚染される、医者も看護婦さんも、その看護婦さんが触った他の患者さんも汚染される、その患者さんが外へ出て、また汚染が広がるというふうに、町中がパニックになるほどの大変な事態になってしまいました。みんなが大怪我をして出血のひどい人を何とか助けたいと思って必死だっただけで、放射能は全く見えませんから、その人が放射能で汚染されていることなんか、だれも気が付かなかったんですよ。一人でもこんなに大変なんです。それが仮に大事故が起きて大勢の住民が放射能で汚染された時、一体どうなるのでしょうか。想像できますか。人ごとではないのです。この国の人、みんなの問題です。

<びっくりした美浜原発細管破断事故!>12の21
 皆さんが知らないのか、無関心なのか、日本の原発はびっくりするような大事故を度々起こしています。スリーマイル島とかチェルノブイリに匹敵する大事故です。一九八九年に、東京電力の福島第二原発で再循環ポンプがバラバラになった大事故も、世界で初めての事故でした。そして、一九九一年二月に、関西電力の美浜原発で細管が破断した事故は、放射能を直接に大気中や海へ大量に放出した大事故でした。チェルノブイリの事故の時には、私はあまり驚かなかったんですよ。原発を造っていて、そういう事故が必ず起こると分かっていましたから。だから、ああ、たまたまチェルノブイリで起きたと、たまたま日本ではなかったと思ったんです。しかし、美浜の事故の時はもうびっくりして、足がガクガクふるえて椅子から立ち上がれない程でした。この事故はECCS(緊急炉心冷却装置)を手動で動かして原発を止めたという意味で、重大な事故だったんです。ECCSというのは、原発の安全を守るための最後の砦に当たります。これが効かなかったらお終りです。だから、ECCSを動かした美浜の事故というのは、一億数千万人の人を乗せたバスが高速道路を一〇〇キロのスピードで走っているのに、ブレーキもきかない、サイドブレーキもきかない、崖にぶつけてやっと止めたというような大事故だったんです。原子炉の中の放射能を含んだ水が海へ流れ出て、炉が空焚きになる寸前だったのです。日本が誇る多重防護の安全弁が次々と効かなくて、あと〇・七秒でチェルノブイリになるところだった。それも、土曜日だったのですが、たまたまベテランの職員が来ていて、自動停止するはずが停止しなくて、その人がとっさの判断で手動で止めて、世界を巻き込むような大事故に至らなかったのです。日本中の人が、いや世界中の人が本当に運がよかったのですよ。この事故は、二ミリくらいの細い配管についている触れ止め金具、何千本もある細管が振動で触れ合わないようにしてある金具が設計通りに入っていなかったのが原因でした。施工ミスです。そのことが二十年近い何回もの定検でも見つからなかったんですから、定検のいい加減さがばれた事故でもあった。入らなければ切って捨てる、合わなければ引っ張るという、設計者がまさかと思うようなことが、現場では当たり前に行われているということが分かった事故でもあったんです。

10凡人:2011/03/24(木) 13:05:25
57 :凡人:2003/11/09(日) 10:48

<もんじゅの大事故>13の21
 去年(一九九五年)の十二月八日に、福井県の敦賀にある動燃(動力炉・核燃料開発事業団)のもんじゅでナトリウム漏れの大事故を起こしました。もんじゅの事故はこれが初めてではなく、それまでにも度々事故を起こしていて、私は建設中に六回も呼ばれて行きました。というのは、所長とか監督とか職人とか、元の部下だった人たちがもんじゅの担当もしているので、何か困ったことがあると私を呼ぶんですね。もう会社を辞めていましたが、原発だけは事故が起きたら取り返しがつきませんから、放っては置けないので行くのです。ある時、電話がかかって、「配管がどうしても合わないから来てくれ」という。行って見ますと、特別に作った配管も既製品の配管もすべて図面どおり、寸法通りになっている。でも、合わない。どうして合わないのか、いろいろ考えましたが、なかなか分からなかった。一晩考えてようやく分かりました。もんじゅは、日立、東芝、三菱、富士電機などの寄せ集めのメーカーで造ったもので、それぞれの会社の設計基準が違っていたのです。図面を引くときに、私が居た日立は〇・五mm切り捨て、東芝と三菱は〇・五mm切上げ、日本原研は〇・五mm切下げなんです。たった〇・五mmですが、百カ所も集まると大変な違いになるのです。だから、数字も線も合っているのに合わなかったのですね。これではダメだということで、みんな作り直させました。何しろ国の威信がかかっていますから、お金は掛けるんです。どうしてそういうことになるかというと、それぞれのノウ・ハウ、企業秘密ということがあって、全体で話し合いをして、この〇・五mmについて、切り上げるか、切り下げるか、どちらかに統一しようというような話し合いをしていなかったのです。今回のもんじゅの事故の原因となった温度センサーにしても、メーカー同士での話し合いもされていなかったんではないでしょうか。どんなプラントの配管にも、あのような温度計がついていますが、私はあんなに長いのは見たことがありません。おそらく施工した時に危ないと分かっていた人がいたはずなんですね。でも、よその会社のことだからほっとけばいい、自分の会社の責任ではないと。動燃自体が電力会社からの出向で出来た寄せ集めですが、メーカーも寄せ集めなんです。これでは事故は起こるべくして起こる、事故が起きないほうが不思議なんで、起こって当たり前なんです。しかし、こんな重大事故でも、国は「事故」と言いません。美浜原発の大事故の時と同じように「事象があった」と言っていました。私は事故の後、直ぐに福井県の議会から呼ばれて行きました。あそこには十五基も原発がありますが、誘致したのは自民党の議員さんなんですね。だから、私はそういう人に何時も、「事故が起きたらあなた方のせいだよ、反対していた人には責任はないよ」と言ってきました。この度、その議員さんたちに呼ばれたのです。 「今回は腹を据えて動燃とケンカする、どうしたらよいか教えてほしい」と相談を受けたのです。それで、私がまず最初に言ったことは、「これは事故なんです、事故。事象というような言葉に誤魔化されちゃあだめだよ」と言いました。県議会で動燃が「今回の事象は……」と説明を始めたら、「事故だろ! 事故!」と議員が叫んでいたのが、テレビで写っていましたが、あれも、黙っていたら、軽い「事象」ということにされていたんです。地元の人たちだけではなく、私たちも、向こうの言う「事象」というような軽い言葉に誤魔化されてはいけないんです。普通の人にとって、「事故」というのと「事象」 というのとでは、とらえ方がまったく違います。この国が事故を事象などと言い換えるような姑息なことをしているので、日本人には原発の事故の危機感がほとんどないのです。

11凡人:2011/03/24(木) 13:06:00
58 :凡人:2003/11/09(日) 10:50

<日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?>14の21
 もんじゅに使われているプルトニウムは、日本がフランスに再処理を依頼して抽出したものです。再処理というのは、原発で燃やしてしまったウラン燃料の中に出来たプルトニウムを取り出すことですが、プルトニウムはそういうふうに人工的にしか作れないものです。そのプルトニウムがもんじゅには約一・四トンも使われています。長崎の原爆は約八キロだったそうですが、一体、もんじゅのプルトニウムでどのくらいの原爆ができますか。それに、どんなに微量でも肺ガンを起こす猛毒物質です。半減期が二万四千年もあるので、永久に放射能を出し続けます。だから、その名前がプルートー、地獄の王という名前からつけられたように、プルトニウムはこの世で一番危険なものといわれるわけですよ。しかし、日本のプルトニウムが去年(一九九五年)南太平洋でフランスが行った核実験に使われた可能性が大きいことを知っている人は、余りいません。フランスの再処理工場では、プルトニウムを作るのに核兵器用も原発用も区別がないのです。だから、日本のプルトニウムが、この時の核実験に使われてしまったことはほとんど間違いありません。日本がこの核実験に反対をきっちり言えなかったのには、そういう理由があるからです。もし、日本政府が本気でフランスの核実験を止めさせたかったら、簡単だったのです。つまり、再処理の契約を止めればよかったんです。でも、それをしなかった。日本とフランスの貿易額で二番目に多いのは、この再処理のお金なんですよ。国民はそんなことも知らないで、いくら「核実験に反対、反対」といっても仕方がないんじゃないでしょうか。それに、唯一の被爆国といいながら、日本のプルトニウムがタヒチの人々を被爆させ、きれいな海を放射能で汚してしまったに違いありません。世界中が諦めたのに、日本だけはまだこんなもので電気を作ろうとしているんです。普通の原発で、ウランとプルトニウムを混ぜた燃料(MOX燃料)を燃やす、いわゆるプルサーマルをやろうとしています。しかし、これは非常に危険です。分かりやすくいうと、石油ストーブでガソリンを燃やすようなことなんです。原発の元々の設計がプルトニウムを燃すようになっていません。プルトニウムは核分裂の力がウランとはケタ違いに大きいんです。だから原爆の材料にしているわけですから。いくら資源がない国だからといっても、あまりに酷すぎるんじゃないでしょうか。早く原発を止めて、プルトニウムを使うなんてことも止めなければ、あちこちで被曝者が増えていくばかりです。

12凡人:2011/03/24(木) 13:06:35
59 :凡人:2003/11/09(日) 10:54

<日本には途中でやめる勇気がない>15の21
 世界では原発の時代は終わりです。原発の先進国のアメリカでは、二月(一九九六年)に二〇一五年までに原発を半分にすると発表しました。それに、プルトニウムの研究も大統領命令で止めています。あんなに怖い物、研究さえ止めました。もんじゅのようにプルトニウムを使う原発、高速増殖炉も、アメリカはもちろんイギリスもドイツも止めました。ドイツは出来上がったのを止めて、リゾートパークにしてしまいました。世界の国がプルトニウムで発電するのは不可能だと分かって止めたんです。日本政府も今度のもんじゅの事故で「失敗した」と思っているでしょう。でも、まだ止めない。これからもやると言っています。どうして日本が止めないかというと、日本にはいったん決めたことを途中で止める勇気がないからで、この国が途中で止める勇気がないというのは非常に怖いです。みなさんもそんな例は山ほどご存じでしょう。とにかく日本の原子力政策はいい加減なのです。日本は原発を始める時から、後のことは何にも考えていなかった。その内に何とかなるだろうと。そんないい加減なことでやってきたんです。そうやって何十年もたった。でも、廃棄物一つのことさえ、どうにもできないんです。もう一つ、大変なことは、いままでは大学に原子力工学科があって、それなりに学生がいましたが、今は若い人たちが原子力から離れてしまい、東大をはじめほとんどの大学からなくなってしまいました。机の上で研究する大学生さえいなくなったのです。また、日立と東芝にある原子力部門の人も三分の一に減って、コ・ジェネレーション(電気とお湯を同時に作る効率のよい発電設備)のガス・タービンの方へ行きました。メーカーでさえ、原子力はもう終わりだと思っているのです。原子力局長をやっていた島村武久さんという人が退官して、『原子力談義』という本で、「日本政府がやっているのは、ただのつじつま合わせに過ぎない、電気が足りないのでも何でもない。あまりに無計画にウランとかプルトニウムを持ちすぎてしまったことが原因です。はっきりノーといわないから持たされてしまったのです。そして日本はそれらで核兵器を作るんじゃないかと世界の国々から見られる、その疑惑を否定するために核の平和利用、つまり、原発をもっともっと造ろうということになるのです」 と書いていますが、これもこの国の姿なんです。

13凡人:2011/03/24(木) 13:07:18
60 :凡人:2003/11/09(日) 10:56

<廃炉も解体も出来ない原発い>16の21
 一九六六年に、日本で初めてイギリスから輸入した十六万キロワットの営業用原子炉が茨城県の東海村で稼動しました。その後はアメリカから輸入した原発で、途中で自前で造るようになりましたが、今では、この狭い日本に一三五万キロワットというような巨大な原発を含めて五一の原発が運転されています。具体的な廃炉・解体や廃棄物のことなど考えないままに動かし始めた原発ですが、厚い鉄でできた原子炉も大量の放射能をあびるとボロボロになるんです。だから、最初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃炉、解体する予定でいました。しかし、一九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一号機で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えられないと、問題になりました。この時、私も加わってこの原子炉の廃炉、解体についてどうするか、毎日のように、ああでもない、こうでもないと検討をしたのですが、放射能だらけの原発を無理やりに廃炉、解体しようとしても、造るときの何倍ものお金がかかることや、どうしても大量の被曝が避けられないことなど、どうしようもないことが分かったのです。原子炉のすぐ下の方では、決められた線量を守ろうとすると、たった十数秒くらいしかいられないんですから。机の上では、何でもできますが、実際には人の手でやらなければならないのですから、とんでもない被曝を伴うわけです。ですから、放射能がゼロにならないと、何にもできないのです。放射能がある限り廃炉、解体は不可能なのです。人間にできなければロボットでという人もいます。でも、研究はしていますが、ロボットが放射能で狂ってしまって使えないのです。結局、福島の原発では、廃炉にすることができないというので、原発を売り込んだアメリカのメーカーが自分の国から作業者を送り込み、日本では到底考えられない程の大量の被曝をさせて、原子炉の修理をしたのです。今でもその原発は動いています。最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、もう三〇年近く動いています。そんな原発が十一もある。くたびれてヨタヨタになっても動かし続けていて、私は心配でたまりません。また、神奈川県の川崎にある武蔵工大の原子炉はたった一〇〇キロワットの研究炉ですが、これも放射能漏れを起こして止まっています。机上の計算では、修理に二〇億円、廃炉にするには六〇億円もかかるそうですが、大学の年間予算に相当するお金をかけても廃炉にはできないのです。まず停止して放射能がなくなるまで管理するしかないのです。それが一〇〇万キロワットというような大きな原発ですと、本当にどうしようもありません。

14凡人:2011/03/24(木) 13:07:50
61 :凡人:2003/11/09(日) 10:59

<「閉鎖」して、監視・管理>17の21
 なぜ、原発は廃炉や解体ができないのでしょうか。それは、原発は水と蒸気で運転されているものなので、運転を止めてそのままに放置しておくと、すぐサビが来てボロボロになって、穴が開いて放射能が漏れてくるからです。原発は核燃料を入れて一回でも運転すると、放射能だらけになって、止めたままにしておくことも、廃炉、解体することもできないものになってしまうのです。先進各国で、閉鎖した原発は数多くあります。廃炉、解体ができないので、みんな「閉鎖」なんです。閉鎖とは発電を止めて、核燃料を取り出しておくことですが、ここからが大変です。放射能まみれになってしまった原発は、発電している時と同じように、水を入れて動かし続けなければなりません。水の圧力で配管が薄くなったり、部品の具合が悪くなったりしますから、定検もしてそういう所の補修をし、放射能が外に漏れださないようにしなければなりません。放射能が無くなるまで、発電しているときと同じように監視し、管理をし続けなければならないのです。今、運転中が五一、建設中が三、全部で五四の原発が日本列島を取り巻いています。これ以上運転を続けると、余りにも危険な原発もいくつかあります。この他に大学や会社の研究用の原子炉もありますから、日本には今、小さいのは一〇〇キロワット、大きいのは一三五万キロワット、大小合わせて七六もの原子炉があることになります。しかし、日本の電力会社が、電気を作らない、金儲けにならない閉鎖した原発を本気で監視し続けるか大変疑問です。それなのに、さらに、新規立地や増設を行おうとしています。その中には、東海地震のことで心配な浜岡に五機目の増設をしようとしていたり、福島ではサッカー場と引換えにした増設もあります。新設では新潟の巻町や三重の芦浜、山口の上関、石川の珠洲、青森の大間や東通などいくつもあります。それで、二〇一〇年には七〇〜八〇基にしようと。実際、言葉は悪いですが、この国は狂っているとしか思えません。これから先、必ずやってくる原発の閉鎖、これは本当に大変深刻な問題です。近い将来、閉鎖された原発が日本国中いたるところに出現する。これは不安というより、不気味です。ゾーとするのは、私だけでしょうか。

15凡人:2011/03/24(木) 13:08:27
62 :凡人:2003/11/09(日) 11:57

<どうしようもない放射性廃棄物>18の21
 それから、原発を運転すると必ず出る核のゴミ、毎日、出ています。低レベル放射性廃棄物、名前は低レベルですが、中にはこのドラム缶の側に五時間もいたら、致死量の被曝をするようなものもあります。そんなものが全国の原発で約八〇万本以上溜まっています。日本が原発を始めてから一九六九年までは、どこの原発でも核のゴミはドラム缶に詰めて、近くの海に捨てていました。その頃はそれが当たり前だったのです。私が茨城県の東海原発にいた時、業者はドラム缶をトラックで運んでから、船に乗せて、千葉の沖に捨てに行っていました。しかし、私が原発はちょっとおかしいぞと思ったのは、このことからでした。海に捨てたドラム缶は一年も経つと腐ってしまうのに、中の放射性のゴミはどうなるのだろうか、魚はどうなるのだろうかと思ったのがはじめでした。現在は原発のゴミは、青森の六ケ所村へ持って行っています。全部で三百万本のドラム缶をこれから三百年間管理すると言っていますが、一体、三百年ももつドラム缶があるのか、廃棄物業者が三百年間も続くのかどうか。どうなりますか。もう一つの高レベル廃棄物、これは使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出した後に残った放射性廃棄物です。日本はイギリスとフランスの会社に再処理を頼んでいます。去年(一九九五年)フランスから、二八本の高レベル廃棄物として返ってきました。これはどろどろの高レベル廃棄物をガラスと一緒に固めて、金属容器に入れたものです。この容器の側に二分間いると死んでしまうほどの放射線を出すそうですが、これを一時的に青森県の六ケ所村に置いて、三〇年から五〇年間くらい冷やし続け、その後、どこか他の場所に持って行って、地中深く埋める予定だといっていますが、予定地は全く決まっていません。余所の国でも計画だけはあっても、実際にこの高レベル廃棄物を処分した国はありません。みんな困っています。原発自体についても、国は止めてから五年か十年間、密閉管理してから、粉々にくだいてドラム缶に入れて、原発の敷地内に埋めるなどとのんきなことを言っていますが、それでも一基で数万トンくらいの放射能まみれの廃材が出るんですよ。生活のゴミでさえ、捨てる所がないのに、一体どうしようというんでしょうか。とにかく日本中が核のゴミだらけになる事は目に見えています。早くなんとかしないといけないんじゃないでしょうか。それには一日も早く、原発を止めるしかなんですよ。私が五年程前に、北海道で話をしていた時、「放射能のゴミを五〇年、三百年監視続ける」と言ったら、中学生の女の子が、手を挙げて、「お聞きしていいですか。今、廃棄物を五〇年、三百年監視するといいましたが、今の大人がするんですか? そうじゃないでしょう。次の私たちの世代、また、その次の世代がするんじゃないんですか。だけど、私たちはいやだ」と叫ぶように言いました。この子に返事の出来る大人はいますか。それに、五〇年とか三百年とかいうと、それだけ経てばいいんだというふうに聞こえますが、そうじゃありません。原発が動いている限り、終わりのない永遠の五〇年であり、三百年だということです。

16凡人:2011/03/24(木) 13:09:02
64 :凡人:2003/11/09(日) 12:05

<住民の被曝と恐ろしい差別>19の21
 日本の原発は今までは放射能を一切出していませんと、何十年もウソをついてきた。でもそういうウソがつけなくなったのです。原発にある高い排気塔からは、放射能が出ています。出ているんではなくて、出しているんですが、二四時間放射能を出していますから、その周辺に住んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝しているのです。ある女性から手紙が来ました。二三歳です。便箋に涙の跡がにじんでいました。「東京で就職して恋愛し、結婚が決まって、結納も交わしました。ところが突然相手から婚約を解消されてしまったのです。相手の人は、君には何にも悪い所はない、自分も一緒になりたいと思っている。でも、親たちから、あなたが福井県の敦賀で十数年間育っている。原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が高いという。白血病の孫の顔はふびんで見たくない。だから結婚するのはやめてくれ、といわれたからと。私が何か悪いことしましたか」と書いてありました。この娘さんに何の罪がありますか。こういう話が方々で起きています。この話は原発現地の話ではない、東京で起きた話なんですよ、東京で。皆さんは、原発で働いていた男性と自分の娘とか、この女性のように、原発の近くで育った娘さんと自分の息子とかの結婚を心から喜べますか。若い人も、そういう人と恋愛するかも知れないですから、まったく人ごとではないんです。 こういう差別の話は、言えば差別になる。でも言わなければ分からないことなんです。原発に反対している人も、原発は事故や故障が怖いだけではない、こういうことが起きるから原発はいやなんだと言って欲しいと思います。原発は事故だけではなしに、人の心まで壊しているのですから。

17凡人:2011/03/24(木) 13:09:48
65 :凡人:2003/11/09(日) 12:08

<私、子ども生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ>20の21
最後に、私自身が大変ショックを受けた話ですが、北海道の泊原発の隣の共和町で、教職員組合主催の講演をしていた時のお話をします。どこへ行っても、必ずこのお話はしています。あとの話は全部忘れてくださっても結構ですが、この話だけはぜひ覚えておいてください。その講演会は夜の集まりでしたが、父母と教職員が半々くらいで、およそ三百人くらいの人が来ていました。その中には中学生や高校生もいました。原発は今の大人の問題ではない、私たち子どもの問題だからと聞きに来ていたのです。話が一通り終わったので、私が質問はありませんかというと、中学二年の女の子が泣きながら手を挙げて、こういうことを言いました。「今夜この会場に集まっている大人たちは、大ウソつきのええかっこしばっかりだ。私はその顔を見に来たんだ。どんな顔をして来ているのかと。今の大人たち、特にここにいる大人たちは農薬問題、ゴルフ場問題、原発問題、何かと言えば子どもたちのためにと言って、運動するふりばかりしている。私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高いというのは、本を読んで知っている。私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。私、子ども生んでも大丈夫なんですか?」と、泣きながら三百人の大人たちに聞いているのです。でも、誰も答えてあげられない。原発がそんなに大変なものなら、今頃でなくて、なぜ最初に造るときに一生懸命反対してくれなかったのか。まして、ここに来ている大人たちは、二号機も造らせたじゃないのか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ」と。ちょうど、泊原発の二号機が試運転に入った時だったんです。何で、今になってこういう集会しているのか分からない。私が大人で子どもがいたら、命懸けで体を張ってでも原発を止めている」と言う。二基目が出来て、今までの倍私は放射能を浴びている。でも私は北海道から逃げない」って、泣きながら訴えました。私が「そういう悩みをお母さんや先生に話したことがあるの」と聞きましたら、「この会場には先生やお母さんも来ている、でも、話したことはない」 と言います。「女の子同志ではいつもその話をしている。結婚もできない、子どもも産めない」って。担任の先生たちも、今の生徒たちがそういう悩みを抱えていることを少しも知らなかったそうです。これは決して、原子力防災の八キロとか十キロの問題ではない、五十キロ、一〇〇キロ圏でそういうことがいっぱい起きているのです。そういう悩みを今の中学生、高校生が持っていることを絶えず知っていてほしいのです。

18凡人:2011/03/24(木) 13:10:21
66 :凡人:2003/11/09(日) 12:14

<原発がある限り、安心できない>21の21
 みなさんには、ここまでのことから、原発がどんなものか分かってもらえたと思います。チェルノブイリで原発の大事故が起きて、原発は怖いなーと思った人も多かったと思います。でも、 「原発が止まったら、電気が無くなって困る」と、特に都会の人は原発から遠いですから、少々怖くても仕方がないと、そう考えている人は多いんじゃないでしょうか。でも、それは国や電力会社が「原発は核の平和利用です」「日本の原発は絶対に事故を起こしません。安全だから安心しなさい」「日本には資源がないから、原発は絶対に必要なんですよ」と、大金をかけて宣伝をしている結果なんです。もんじゅの事故のように、本当のことはずーっと隠しています。原発は確かに電気を作っています。しかし、私が二〇年間働いて、この目で見たり、この体で経験したことは、原発は働く人を絶対に被曝させなければ動かないものだということです。それに、原発を造るときから、地域の人達は賛成だ、反対だと割れて、心をズタズタにされる。出来たら出来たで、被曝させられ、何の罪もないのに差別されて苦しんでいるんです。みなさんは、原発が事故を起こしたら怖いのは知っている。だったら、事故さえ起こさなければいいのか。平和利用なのかと。そうじゃないでしょう。私のような話、働く人が被曝して死んでいったり、地域の人が苦しんでいる限り、原発は平和利用なんかではないんです。それに、安全なことと安心だということは違うんです。原発がある限り安心できないのですから。それから、今は電気を作っているように見えても、何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気や石油がいるのです。それは、今作っている以上のエネルギーになることは間違いないんですよ。それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するのは、私たちの子孫なのです。そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えますか。だから、私は何度も言いますが、原発は絶対に核の平和利用ではありません。だから、私はお願いしたい。朝、必ず自分のお子さんの顔やお孫さんの顔をしっかりと見てほしいと。果たしてこのまま日本だけが原子力発電所をどんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでなく、地震で壊れる心配もあって、このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまうと。これをどうしても知って欲しいのです。ですから、私はこれ以上原発を増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っています。原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。

 優しい地球 残そう子どもたちに

19凡人:2011/03/24(木) 13:12:20
仏大使館が首都圏のフランス人に関東を離れるよう勧告
2011.3.13 22:38
 東日本大震災を受けて在日フランス大使館は13日、余震の可能性や福島第1原発での事故を踏まえ、首都圏にいるフランス人に対し、滞在すべき特段の理由がない場合は数日間、関東を離れるよう同大使館のウェブサイトで勧告した。

 日本への旅行を計画している市民には旅行延期を呼び掛けた。(共同)

20凡人:2011/03/24(木) 13:12:58
カナダ、豪も輸入制限 原発周辺の乳製品と野菜
2011.3.24 12:10
 カナダ、オーストラリア両国は24日までに、福島第1原発事故で放射性物質による汚染の懸念が出ているとして、福島、群馬、茨城、栃木の4県で生産された乳製品や果物、野菜などの輸入を制限すると発表した。同様の動きが各国に広がる可能性がある。

 カナダの食品検査庁は23日、これらの食品について安全を証明する書類がなければ同国への輸入を認めないと発表。汚染の可能性がある食品はすべて、カナダ原子力安全委員会の定めた手順に従い廃棄されるとしている。食品検査庁によると、カナダが輸入する食品のうち日本産の割合は0.3%未満。

 一方、オーストラリアの食品基準管理当局は24日、乳製品や野菜のほか、海藻や海産物の4県からの輸入を中止すると発表。声明で「各国の対応も考慮した上での予防的措置」と説明した。ただ、同当局によると、日本から現在輸入しているのは海藻と海産物だけで量も少ないため、影響は小さいとみられる。

(共同)

21凡人:2011/03/24(木) 13:16:14
フランス救援隊、仙台から三沢に避難 原発事故の深刻化で
2011.3.17 10:33
 フランス公共ラジオによると、東日本大震災で被害を受けた仙台で人命救助活動に当たっていたフランスの救援隊が16日、福島第1原発事故の深刻化を受けて、青森県三沢市に避難した。フランス内務省筋が明らかにした。

 同筋によると、避難は原発事故の拡大に備えた予防的措置。救援隊は103人で構成され、14日に日本に到着。これまでに地震や津波で犠牲になった16人の遺体を収容していた。(共同)

22凡人:2011/03/24(木) 23:34:45
「死活問題」悲痛な農家

廃棄処分肩落とす「まさかうちまで」


搾ったばかりの原乳を牧草地に捨てる佐々木さん(河内町で)  水戸市と河内町の加工前の原乳と鉾田、行方両市のパセリから23日、食品衛生法の暫定規制値を超える放射性物質が検出され、原子力災害対策特別措置法に基づく出荷制限の指示を受けた。県内の農畜産物ではホウレンソウ、カキナに次ぐ出荷制限で、被害の広がりに地元農家からは「死活問題だ」という悲痛な声が上がった。

 県によると、規制値を超えたのは、いずれも放牧牛の原乳で、水戸市で規制値の5倍超となる1700ベクレル、河内町の4検体で900〜1700ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。牛舎内で飼われていた牛の原乳は、8市町で23〜270ベクレルと規制値以下だった。橋本知事は記者会見で「放牧と牛舎内で飼われている場合と分けて考えていいと思っていたが、国からは県域一つで指定された。同一に扱われた影響は大きい」と厳しい表情で語った。

 一方、鉾田市と行方市のハウス栽培でとれたパセリ5検体からは、最大で規制値の6倍にあたる1万2000ベクレルのヨウ素を検出した。

■牛 乳

 福島第一原発から200キロ以上離れた河内町。同町の6戸と周辺5市の26戸の計32戸が加盟する利根酪農協同組合は11日の地震以来、受け入れ先の操業停止などで出荷できず、22日に出荷を再開したばかり。同日朝、全戸で搾乳した約12トンを「関東乳業」(龍ヶ崎市)にタンク車3台で運んだが、午後に県から「河内町の原乳から規制値を超える放射性物質を検出」との連絡があり、すべてを回収し、廃棄した。

 出荷しなくても酪農家は朝夕2回、搾乳は欠かせない。河内町金江津で乳牛40頭を飼育し、毎日約350キロを搾る佐々木次男さん(73)は「愛情込めて育てた牛から搾った原乳を、そのまま捨てるのは残念。やっと出荷できると思ったのに……」と肩を落とす。同酪農協代表監事の高橋和夫さん(60)は「出荷しなくても餌代は毎日かかる。補償が遅れれば廃業する酪農家も出てくる」と懸念を示した。

 常陸太田市里川町で酪農を営む佐藤俊之さん(59)は牧場で約1トンの原乳を廃棄し、「どこに行っても乳製品がないという時に、無念極まりない」と語る。出荷ができないため餌の量は最低限にし、搾る乳の量も減らした。余震のたびに牛舎の鉄骨が揺れ、牛がおびえているのも感じる。「牛は病気になるギリギリのところ。一刻も早く元の状態に戻してほしい」と訴えた。

 また、県産の原乳から牛乳やヨーグルトなどを作っている「いばらく乳業」(水戸市)は、県外産の原乳を確保するなどして乳製品の製造を続ける予定だ。井手裕幸社長は「これまで培ってきた県産牛乳の信頼を失いかねない。農家や乳業業者が大打撃を被るだろう。早く安全性を確保してもらい、子どもたちにおいしい牛乳を飲ませてあげたい」と悔しさをにじませた。

 県畜産課によると、県内では2009年2月現在、567戸で乳牛3万1100頭が飼育され、原乳の生産量は17万7500トンと全国8位。牛乳として県内や首都圏に出荷されているほか、ヨーグルトやプリンなどの加工製品にも使われている。

■パセリ

 県内有数の野菜の出荷量を誇る鉾田、行方両市は、ともに福島第一原発から150キロ近く離れている。農家29戸が約18ヘクタールでパセリを生産しているJAかしまなだ(鉾田市)の営農情報センター長の菅谷正さんは「まさかうちの方まで来ているなんて……。農家は一瞬で信頼を失ってしまうから、早く収束してもらわないと困る」と頭を抱える。

 鉾田市内でパセリ農家を営む内田政輝さん(57)は「ホウレンソウの問題で、出荷できる野菜でさえ値崩れしている状態。収入源が全部断たれてしまった」と嘆く。稲木秋男さん(45)も「停電もあって燃料もない状態からようやく動き出したばかり。安全なものは安全だと主張してほしい」と国に訴えた。同市の鬼沢保平市長は昨秋に収穫したサツマイモまで返品された例も挙げ、「消費者も、もう少し考えてほしい。出荷できないものなどについては国に補償を求めていく」と強調した。

(2011年3月24日 読売新聞)

23凡人:2011/03/24(木) 23:38:34
農畜産物に放射性物質 福島の避難農家苦悩

田畑放置、「帰る見通しない」

20日夜、県産野菜からも暫定規制値を超える放射性物質が検出されたと、県に一報が入った。ただちに健康に影響はないが、前橋市内のスーパーでは同日、福島、茨城両県産の農産物が通常の半値程度で売られ始めており、同市内の農家は不安を募らせている。東日本巨大地震から県内に逃れた、東京電力福島第一原発近くの農家は、農地を放棄せざるを得なかった苦悩に加え、農畜産物から暫定規制値を超す放射性物質が相次いで検出される事態に身を震わせている。

 福島県からの避難者が集まる東吾妻町の宿泊施設で19日夕、ブロッコリー農家のJAふたば理事、若月芳則さん(61)(福島県浪江町)は、表情を凍りつかせた。

 「予想していた中で最悪の事態だ」。福島、茨城の農畜産物から暫定規制値を超える放射性ヨウ素が出たことを伝えるテレビニュースが流れた。

 東京電力福島第一原発から半径20キロ圏の避難指示区域から逃れてきた若月さん。地震発生時は高台の自宅にいて被災を免れたが、今月下旬に作付けを控えた畑は放置したままだ。避難所3か所を転々とし、東吾妻町で一息つくことは出来たが、故郷は放射能汚染の危機にさらされている。「帰れる見通しなんかたたない」と話す。

 浪江町議も務める若月さんは昨年10月、1993年に大津波の被害を受けた北海道・奥尻島を視察。高さ約10メートルの堤防を見て、「我々も防災意識を高めなければ」と、同僚議員と話し合っていたばかりだった。野菜栽培や酪農を営む同輩の多くが安否不明になった。捜索すら出来ておらず「死に顔も見られないのはつらい」と肩を落とす。

 原発の安全神話が崩れ、「土地」とともに生きる農家の生活の糧は奪われたも同然の状態になった。JAに加盟する約1万軒の農家は、田畑や乳牛を残し、散り散りになったという。「農家は原発の前には無力な存在。東電は、取り返しの付かない事態を起こしてくれた」と怒りをあらわにする。

 「津波はむごい。何もなくしてしまう」。米農家の牛渡(うしわた)信悟さん(61)(浪江町)は、地震発生直後、高さ数メートルの堤防を越えて襲ってきた津波が田畑をのみ込む光景が、脳裏に焼き付いて離れない。

 牛渡さんの自宅は、堤防から約50メートル。大きな揺れを感じた後、家にいた両親や息子の家族など総勢12人は、何も持たずに高台に走った。振り返ると、「白い壁」のような津波が町に覆いかぶさろうとしていた。

 その後、自宅や田んぼの様子を確認できないまま、東吾妻町に避難してきた。人づてに自宅周辺の様子を聞くと、約30年かけて土作りをしてきた我が子同然の田んぼの表土は海水で流され、一部を残すのみ。トラクターや田植え機も海に消え、唯一、稲刈り機だけが残ったという。春に田植えが出来るかどうか気がかりだが、「避難指示で見に行くことも出来ない」と、いら立つ。

 土地と機械を失い、先も見えない避難生活の中で、農業をやめようかとも考えた。「でも、農家は農業しかないんだよね」。気丈に振る舞っていた牛渡さんの表情が曇った。

(2011年3月21日 読売新聞)

24凡人:2011/03/24(木) 23:41:06
農家ら影響拡大懸念 2品目の出荷自粛指示

野菜から放射性物質


一部の野菜から暫定規制値を超す放射性物質が検出された問題で、政府は21日、原子力災害対策特別措置法に基づき、群馬、福島など4県知事に、ホウレンソウとカキナの出荷自粛を指示したと発表した。東日本巨大地震が引き起こした原発事故で懸念される農産物の安全性は国家レベルで管理されることになり、農業関係者らは影響拡大を懸念している。東北各県からの避難者も3000人近くに達するなど、震災による混乱は続いている。

 ■追い打ち

 政府発表を受け、中沢哲夫・県農政部長は21日夜、緊急の記者会見を開き、「農家の方の責任ではない。迷惑を掛けるが、しばらく辛抱をお願いするしかない」と、無念そうな表情で言葉を振り絞った。

 県は20日、一部のホウレンソウとカキナから国の暫定規制値を超える放射性物質が検出されたため、県内JAなどに2品目の出荷停止と回収を要請していた。追い打ちをかけるように政府の出荷自粛指示が出され、担当者は、各JAや農業団体への連絡に追われた。

 経済的損失や、県産野菜全体に広がる恐れがある風評被害について、中沢部長は「枝野官房長官は『補償する』と言った。きちんとしてもらいたい」と訴え、「ホウレンソウやカキナは、食べても健康に影響が出ないとされるレベルで、キャベツやキュウリなどは規制値を下回っている。不安を持たないでほしい」と呼びかけた。

 県は今後の検査で、暫定規制値を安定して下回るようになれば、国と協議し、出荷制限の解除を要請する方針。消費者の混乱も予想される中、専用の相談窓口の設置も検討している。

 ■不安の農家

 伊勢崎市の農業長沼明さん(65)は21日、JAから連絡を受け、朝に出荷したホウレンソウ50箱を回収したばかり。夕方、国の出荷自粛指示をテレビで知り、「国が消費者に『食べないで』というメッセージを出したのと同じ。自粛解除の基準も示さなかった」と、問題の長期化を心配する。6月には小麦の収穫も控えており、「群馬の農産物がダメという印象が広がれば、消費者に敬遠されてしまう」と不安を募らせた。

 ■自主回収

 JA群馬中央会(前橋市)は21日朝、県内15の全JAに、ホウレンソウとカキナの出荷停止を指示。連休中は青果市場が休みだったため多くの野菜は倉庫に留め置かれた状態で、農家は泣く泣く引き取った。

 ただ、地元農家から暫定規制値超のホウレンソウが見つかったJA佐波伊勢崎は、県内外7市場に約5・5トンを出荷済みで、担当者は市場への回収依頼の連絡にてんてこ舞いとなった。

 同中央会農業対策部の楢原俊彦部長は「安全とされる数値が出るまで動きようがない」と肩を落とした。

 ■県産撤去も

 県産を含む北関東3県のホウレンソウが姿を消すスーパーも。ベイシアは全店舗に、放射性物質が検出された野菜類の回収を指示。フレッセイも21日朝、店頭からの撤去を全店舗に伝えた。担当者は「放射性物質が検出される品目が増えれば、野菜類全体の欠品につながる」と懸念する。

(2011年3月22日 読売新聞)

25凡人:2011/03/25(金) 00:03:42
東日本大震災 広がる“観光被害” 群馬 (2011.3.21 01:31 産経)

 ■燃料不足、遠のく客足

 東日本大震災後初の3連休中日となった20日、県内では品薄状態のガソリンを求める車がガソリンスタンド周辺に長蛇の列を作り、観光施設や観光地の客足はまばらな状態が続いた。計画停電や燃料不足で臨時休業する施設が続出し、旅館には予約のキャンセルが相次いだ。先の見通しのたたない現状に、関係者は「この状態がいつまで続くのか」と悲痛な声を上げている。

 ◆来場10分の1

 群馬サファリパーク(富岡市)によると、3連休初日の19日の来場者は前年の10分の1程度に落ち込み、20日の客足も低調だったという。広報担当者はガソリン不足が客足に大きく影響している」と肩を落とした。

 一方、桐生市の桐生が岡遊園地と動物園では19〜21日の3連休、計画停電を見込んで臨時休園を決定。観覧車などの遊具設備のある華厳寺公園(伊勢崎市)も節電のため、休園した。

 富岡市内のあるゴルフ場では19、20日、利用客は通常の半分程度に落ち込んだ。男性支配人は「春の3連休といえば絶好の行楽シーズンだったのに…」と落ち込んでいた。

 ◆温泉地も苦境

 水上、宝川温泉など8温泉地の旅館が加盟している水上温泉旅館協同組合によると、震災以降、宿泊予約のキャンセルが相次ぎ、暖房に必要な灯油が不足したため、平日は休業する旅館が多かったという。同組合では「1カ月先の予約にまでキャンセルが出始めた。悲惨すぎて、(キャンセル数を)旅館に聞けない状況」と明かす。

 震災後、草津温泉旅館協同組合が加盟旅館を対象に実施したアンケートでは、震災の影響で「(19日までに)宿泊客のキャンセルがあった」と回答した旅館は85軒中83軒に上った。予約を取り消した宿泊客数は計3万7945人で、同組合では「予約キャンセルと燃料不足のダブルパンチを受けている」と困り果てたように語った。

 一方、みなかみ町や草津町などの旅館の間では、県外からの被災者を受け入れる動きが広がっている。20日から被災者の受け入れを始めた草津温泉・草津グランドホテルの坂井俊治支配人は「確かに経営は大変な時期だが、もっと困っている人が大勢いる。避難されてきた方には、温かい食事や温泉でくつろいでほしい」と話していた。

26凡人:2011/03/25(金) 00:46:47
福島原発で最大のリスクはプールに保管の使用済み核燃料−米専門家

3月17日(ブルームバーグ):米原子力規制委員会(NRC)のヤツコ委員長は議会証言で、東日本大震災で被災した福島第1原子力発電所の原子炉の一つで使用済み核燃料プールの水が全てなくなり、高レベルの放射性物質が漏れる結果を招いたと述べた。

  ヤツコ委員長の議会証言に先立ち、国際原子力機関(IAEA)や医師、原子力技師らは、福島原発事故による住民の健康への最大の脅威は、プールに保管されている使用済み燃料だと警告した。

  当局者らによると11日の地震と津波で冷却装置が機能しなくなり、3つの原子炉のプールの水温が上昇している。米ロスアラモス国立研究所の元幹部でウィーン在勤の技師、ロバート・ケリー氏は露出した使用済み燃料棒は発火して溶け、大気中に放射線を出す恐れがあると指摘した。使用済み燃料プールは原子炉とは異なり、鋼鉄やコンクリートで包まれてはいない。

  ヤツコ委員長は下院エネルギー・商業委小委員会で証言し、「使用済み燃料プールで水がなくなったと考えられる」と述べ、「放射線量は極めて高く、是正措置を講ずる能力に影響を及ぼしている恐れがある」との見解を示した。

  プールの水は作業員を保護するものだが、元NRCの安全性指導員で米科学者団体「憂慮する科学者同盟」の原子力物理学者、デービッド・ロックボーム氏は、使用済み燃料棒の上部が露出すると、プールの淵にいる作業員は16秒で致死量の放射線を浴びると電話会議で発言した。

  科学者らによれば、水が蒸発して燃料棒が露出すると、燃料棒のウランが保護鞘を溶かして熱や放射性セシウムを放出する可能性がある。その後、ウランは残った水と混ざり、制御できない核反応が始まって大気中に放射性物質が出ていくという。

  ケリー氏は電子メールによる取材に対し、「ウランが水中で溶ければ、ある種の原子炉を作ってしまうことになる。こうした状況でこの原子炉は制御不能となり、核分裂を始めることになる」と回答した。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&amp;sid=aIdsHKBAD8Ok

27凡人:2011/03/25(金) 00:58:15
2011/3/22 16:13.就職戦線に異状あり―震災で内定取り消しも.ウォールストリートジャーナル

地震発生から10日余りがたち、被災地から離れた都心部は少しずつ落ち着きを取り戻しつつある。しかし、今回の震災が日本経済にもたらす影響は計り知れない。中でも戦々恐々としているのが、就職活動中の学生だ。

厚生労働省と文部科学省が先週18日に発表したところによると、今春卒業予定の大学生の2月1日時点の就職内定率は、前年同期比2.6ポイント減の77.4%で過去最低だった。これは、調査が始まった平成8年以来最低の水準だ。地震の影響は、すでに「超超氷河期」といわれる学生の就職戦線に、さらなる打撃を与えることになりそうだ。

「東京の会社の面接や説明会はとりあえず、すべてキャンセルした。神奈川に住んでいるが、地震直後は、東京に行くすべさえなかった」と話すのは、産業能率大学4年生の柿島賢士さん。23日の卒業式までに何とか内定を手にしたいと話す。これまで、中小企業庁などが中心となって行ってきた、学生と中小企業のマッチングの試み「魅力発見ツアー」を活用するなどして、140社以上を受けてきた。しかし、いまだ内定は出ていない。

人材派遣会社パソナの広報中村遼氏によると、すでに多少なりとも就職活動への影響は出てきていると話す。

「企業の方でも、現在、従業員の安否確認や、状況を把握している状態で、大きな方針が決まっているわけではない。たとえば、入社が決まっていても、実質的に4月1日に入社できるのか、研修できるのか、現実的ではない」と中村氏は語る。

事実、地震の影響を受けた学生らが不利にならないよう、トヨタ自動車や、パナソニック、楽天などの主要企業は、採用選考を延期する方針を打ち出している。ただ、被災者の苦労を思いやる一方で、こうした企業の動きに気落ちする学生もいる。

「学生の中には、3年生の6月から就職活動をしている人もいる。就職活動は、すでに長くつらい道のりなのに、これより長引くかと思うと、正直、げんなりだ」と話すのは、4月に4年生になる早稲田大学の松村俊和さん。松村さんは、学生が就職活動の支援をする「就活バリュー」の代表を務める。

すでに内定を取り消された学生もいる。青森公立大学によると、地震後、地元の二つの企業から内定取り消しの連絡があったという。

「1件は岩手県の温泉旅館ホテル。もう1件は、青森県でサービス業を展開する企業だった。この地震で、経営が立ちいかなくなる可能性もあるので、とても今は人を雇える状況ではないというのが実情ということだった」と学生支援チームの鹿内一徳氏は語る。「内定を取り消された学生はとても落胆していた。今後このようなケースが増加するのではないかと心配している」

ゼネコンを中心に今後雇用が増えるのではないかとの楽観的な見方もあるが、エコノミストの間では、震災が雇用に与える影響を予測するのは時期尚早だとの意見も聞かれる。

政府は、震災が学生の就職活動に与える影響を懸念している。文科省学生・留学生課の久坂宏一氏は「東北地方の企業の中には、今回の地震で倒産してしまったところもあるし、工場も操業できない状況。今後、内定取り消しや雇用の凍結などが予測される」と話す。

28凡人:2011/03/25(金) 01:12:11
青公大の2人、被災で内定白紙 2011年3月23日(水)東奥日報

 4月に入社を予定していた県内の大学生2人が東日本大震災発生後、被災地などの企業から内定を取り消されていたことが、22日までの取材で明らかになった。また高校生でも、受験予定だった企業が入社試験を取りやめたケースがあった。

 本紙が同日、今春卒業生を出す県内10大学と、就職希望者の比較的多い3市の実業系高校6校に聞き取りした。

 その結果、青森公立大の4年生2人が内定を取り消されていた。1人は岩手県内のホテルに入社を予定しており、もう1人は青森市内のサービス業だった。

 大学側によると、いずれも「震災の影響で経営の見通しが立たなくなった」との理由だったという。

 弘前大は同日現在、学生から内定が取り消されたという報告はない。ただ、同大は入社時期を延期する企業が出ると見込み、学内に卒業生の支援窓口を設置、入社を待つ卒業生を支援する。また産業界に対して、現3年生の採用時期を遅らせるよう要望する方針。

 また、八戸商業高校では、八戸市内の企業が採用試験を取りやめたため、受験予定の生徒が別の企業を受けることにしたという。

 青森労働局はハローワークを通じて情報収集に努めており、県内の事業所から内定取り消しに関する相談や報告を受けた件数を24日にもとりまとめる。

 同局によると、リーマン・ショックで内定の取り消しが相次いだ2008年度、学生10人以上の内定を取り消した企業名を、厚生労働省が公表したが、今回の対応は未定だという。

29凡人:2011/03/25(金) 01:17:59
作業員「ニュースでやってるより深刻だ。早く逃げた方がいい」。 (2011/03/17 読売新聞)

 東日本巨大地震から6日目を迎え、一時は宿泊者が減りつつあった県内の避難所が、福島県からの避難者で急増した。16日は12市町20か所の避難所に県内外の745人が滞在した。

 福島県からの避難者用に開設された宇都宮市の姿川生涯学習センター付属体育館。16日夕、市職員から毛布や生活物資を受け取る避難者の表情には不安と疲労がにじむ。

 いわき市平、会社員賀沢裕一さん(40)は、福島第一原発で爆発があった13日、同原発で働く友人から電話を受けた。「ニュースでやってるより深刻だ。早く逃げた方がいい」。すぐに家族4人で家を飛び出し、何とか宇都宮まで来た。

 着け続けたマスクはやや黒く汚れている。「放射能汚染はどんどんひどくなり、宇都宮まで来ても、まだ全然安心感はない。本当はもっと遠くに逃げたいけど、ガソリンがなくてはこれ以上動けない」と肩を落とした。

 小山市外城の県立県南体育館にも福島県から31人が避難。東京に避難しようとしていたいわき市の無職中川正夫さん(71)らは16日正午頃、小山市内でガソリン不足に陥った。

 市役所に問い合わせ、同体育館に避難した。

30凡人:2011/03/25(金) 04:12:57
露大統領「地震地帯の原発に国際規制を」産経2011.3.24 22:28

ロシアのメドベージェフ大統領 
 ロシアのメドベージェフ大統領は24日、自身のビデオ・ブログで福島第1原子力発電所の事故に触れ、強い地震や津波が発生しうる地域での原発建設を国際的に規制するべきだと述べた。大統領は「原発は最も経済的な発電方法であり、設計、建設、運用上のしかるべき規則を遵守すれば安全だ」とし、「規則や基準は(各国に)共通のものでなくてはならない」と発言。ロシア製原発の安全性を強調した上で、福島規模の事故は一国のみならず「近隣国や世界にとって危険だ」と語った。(モスクワ 遠藤良介)

31凡人:2011/03/25(金) 04:32:56
30キロ圏外は安全圏としていた東京電力の情報はまったくあてにならないにか?住民全員の人命にかかわる問題なのに。アメリカ軍はすでに情報をもっていたなんてのも、日本政府がいかに災害に対して無策、無力なのかを露呈するものといえよう。
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原発から40キロ、福島・飯舘村の雑草からセシウム265万ベクレル ヨウ素254万ベクレル(2011.3.24 13:04 産経)

 福島第1原発から約40キロ離れた福島県飯舘村内で採取した雑草の葉から、1キログラム当たりヨウ素254万ベクレルとセシウム265万ベクレルを検出したと文部科学省が24日、発表した。

 厚生労働省によれば、同村で採取したブロッコリーからは1キログラム当たりヨウ素1万7千ベクレル、セシウム1万3900ベクレルが検出されているが、雑草からの検出量はこれを大幅に上回る。

32凡人:2011/03/25(金) 04:36:27
計画停電中に中毒死か 自宅で発電機使用の男性(2011.3.24産経)

 東京電力による計画停電実施中に、東京都八王子市の男性(61)が自宅で発電機を使用していて倒れ、死亡したことが24日、東京消防庁への取材で分かった。一酸化炭素(CO)中毒とみられ、同庁などが経緯を調べている。

 東京消防庁によると、使用していたのは燃料でエンジンを動かし電力を発生させる「発動発電機」で、排ガスに一酸化炭素が含まれていた可能性が高い。同庁は「ほかにもしちりんなどの使用中に中毒になったとみられる事故が起きている。換気に気を付けてほしい」としている。

 同庁などによると、22日午後7時40分ごろ、八王子市内のアパートの台所で男性が倒れているのを帰宅した息子が見つけ通報。周辺では同日午後、計画停電が実施されており、発電機はその際に使用されたとみられる。

33凡人:2011/03/25(金) 05:06:38
日付に要注意。記事は、かならずしも時間に添って貼っていない。
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福島・飯舘村で高い放射能 健康に影響なし< 2011年3月16日 20:48 >

東日本大地震で、福島県の災害対策本部では、16日朝から福島第一原発の4号機で火災が発生したり、3号機から白い煙が上がったりと、刻々と変化する原発の状況に職員たちが情報の収集に追われた。一方、県の調べによると、福島第一原発から北西に40キロ離れた飯舘村では、25.8マイクロシーベルト前後の放射能が検出されたという。

 16日午前に開かれた対策会議では、福島県内では、各地で通常より多い量の放射線が検出されていることが明らかにされた。県の調べによると、福島第一原発から北西に40キロ離れた飯舘村で25.8マイクロシーベルト前後の放射能が検出され、さらにそこから30キロ離れた福島市内でも、18マイクロシーベルトを超える放射能が検出されている。この値は、通常よりは高いが、健康状態に影響を与えるレベルではない。ただ、報告を受けた佐藤知事は険しい表情を見せていた。

34凡人:2011/03/25(金) 05:14:01
福島県飯舘村に早朝から給水車派遣 水道水から放射性物質を検出受け(2011.3.21産経)

 21日未明、福島県飯舘村の簡易水道から基準値の3倍を超える放射性物質が検出されたことを受け、福島県は同日、飯舘村に対して、簡易水道を利用する住民に飲用を控えるよう求めた。

 洗濯や食器洗いなど生活用水としては、続けて利用できるとしている。同村は人口約6000人。村外への避難者を除くと、現在は約4000人が残って生活しているとみられる。

 2本ある飯舘村の簡易水道のうち、飯舘村簡易水道事業の滝下浄水場から検出されたのは、放射性ヨウ素で1キロあたり965ベクレル(原子力安全委員会の摂取制限基準は同300ベクレル)。

 県災害対策本部は21日早朝から、給水車とペットボトル(10トン)を運ぶ予定で、「朝食の準備に支障がないようにしたい」としている。

 今後は村内でモニタリングを継続し、飲用禁止の継続や解除を検討していく。

 飯舘村は、事故があった東京電力福島第1原子力発電所から北西に約30〜40キロと離れているが、風向きの関係で、大気中の放射線量は、原発周辺を除く県内で最も高い毎時20マイクロシーベルト台となっている。

35凡人:2011/03/25(金) 05:32:16
国外避難の外国人、関空でもあふれる(2011.3.17 産経)

 東日本大震災で被災した福島第1原発でトラブルが続くなか、日本に滞在する外国人の「帰国」が急増している。関西国際空港でも17日、国際線カウンターに多くの旅行者があふれた。国によっては、日本から避難をよびかけるケースもあり、避難する外国人からは「友人から日本にいることを心配された」などと不安の声が漏れた。

 多くの旅行者であふれる国際線カウンター。便によっては長蛇の列となり、領事館から派遣された職員が対応する姿もみられた。東京都港区に住む国際弁護士のオーストラリア人女性(28)は、夫とともに帰国。「原発の問題は国際ニュースでも大きく取り上げられ深刻にみえる。家族を安心させるため帰国する。できるだけ早く日本に戻りたいんだが…」と話した。

 愛知県安城市のウェブデザイナーのスロバキア人男性(31)は母国の学校で1年に1度、チェルノブイリ原発事故を想定した避難訓練をしていた。「放射線はおそろしく心配だ。ちょうどすこし先に英国に出張する予定があったので、予定を繰り上げて出国することにした」と話していた。

36凡人:2011/03/25(金) 05:33:01
集団避難続々「屋内退避は負担大きい」 原発周辺の市町村(2011.3.18 産経)

 福島第1原発から半径30キロ圏内で屋内退避などの指示が出ている福島県内の市町村が、数千人単位の住民を独自の判断で集団避難させる動きが広がっている。

 第1原発の北西に位置する飯館村は18日「屋内退避は生活への負担が大きく、被曝(ひばく)への不安も広がっている」として、希望者約2千人を栃木県鹿沼市などに避難させることを決めた。19日に約700人がバスで鹿沼市の体育館に向かい、21日までに移動を終える。栃木県の福田富一知事は18日「オール栃木で支援したい」と話した。

 福島県川内村と隣の富岡町は16日、住民を郡山市の国際会議場に避難させることを決定。スクールバスなど14台で約2500人をピストン輸送した。

 群馬県片品村も福島県南相馬市から約千人を受け入れることを決めた。

37凡人:2011/03/25(金) 05:33:48
原発の町・双葉町から1000人以上集団避難 さいたま市 (2011.3.19 産経)

 東京電力福島第1原発(福島県双葉町、大熊町)の事故後、避難指示が続いている双葉町は19日、町民1千人以上をさいたま市のさいたまスーパーアリーナに集団避難させ始めた。福島県川俣町に移していた災害対策本部などの役場機能も、一緒に同アリーナに再移転する。避難区域内の自治体が役場機能ごと県外に移転したのは初めて。

 このほか、半径30キロ圏内の屋内退避区域にかかる南相馬市や飯館村などでも、希望する住民を集団避難させる動きが広がっている。

 双葉町によると、住民約6800人中、東日本大震災後に自主的に町外に逃れた人を除く約2200人は川俣町に避難していた。原発事故の深刻な状況を受け、さらに遠方への避難を決定。19日に大型バス40台でさいたま市に向かった。

38凡人:2011/03/25(金) 05:34:19
避難世帯に30万円支給 島根県、震災受け入れ支援(2011.3.19 産経)

 島根県は19日、東日本大震災の避難住民を受け入れる際、生活資金として1世帯当たり30万円前後を支給すると発表した。県は「住宅だけ用意して『どうぞ来てください』では無責任だ。布団や家具などの購入に当ててほしい」としている。

 県地域政策課によると、東北、関東地方の被災者が対象で、単身者には15万円を支給。受け入れ先として公営住宅や職員宿舎など計675戸を確保している。

 被災者から「避難後の生活はどうすればいいのか」と電話相談が寄せられ、県独自で支給を決めた。

 問い合わせは同課しまね暮らし推進室、電話0852(22)5065。

39凡人:2011/03/25(金) 05:35:05
大混乱の避難所でも優しさ 義足、松葉づえ流されても「生きているだけで幸せ」(2011.3.19 産経)

 行き場を失った多くの被災者が集まる宮城県石巻市の石巻赤十字病院。すでに病室は満室で、ロビーや廊下には段ボールなどを敷き、横たわる被災者らであふれかえっている。医師や看護師も足りない上、降り積もる雪が対応の遅れに追い打ちをかける。各地から集まったボランティアが患者らの世話を手伝うが、それでも作業は追いついていない。

 そんな大混乱の病院に小野寺佳子さん(69)が車いすに乗って運ばれてきた。21歳の時に重い骨髄炎を患い、左足を切断。以来、義足をはめ、松葉づえを使って生活してきたという。

 「生きていることで十分。ほかの寒い避難所で食事もとれない人たちに比べたらとても幸せ」。おっとりとした口調で申し訳なさそうに話した。

 小野寺さんは同市内にある身体障害者用の県営住宅の1階で被災した。頸椎損傷に苦しむ夫、聖太郎さん(76)と命からがら5階に逃げた。直後に津波が襲い、住んでいた1階は完全に水没した。

 「義足も松葉づえもみんな流されてしまった…」

 被災直後から小野寺さんは車いすでの生活を余儀なくされた。

 水が引いた後、湊小学校に避難し、そこにいた被災者とともに自衛隊のトラックで順番に赤十字病院に運ばれた。しかし、先に病院に運ばれたはずの夫とは再会できなかった。「病院に運ばれたはずだが、その後、違う施設に運ばれたらしい。どこにいるかは分からないと言われた。それだけ病院内が混乱してるのでしょう」

 病院に搬送されてからも病室やベッドは用意されない。自分で車いすを乗り降りし、廊下に敷いた段ボールを寝床に生活を送る。

 「夫は生きている。私も体は元気。ほかにもっとつらい思いをした人がいる。そういう人たちを少しでも安心させてほしい」と小野寺さん。混乱を極める中でも、文句を言わず廊下やロビーを寝床に懸命に生きる人たちが集まる。小野寺さんのように他人を気遣う被災者の優しさで、病院は包まれている。(西村利也)

40凡人:2011/03/25(金) 05:35:37
前橋、高崎採取の原乳 放射性物質は規制値以下(2011年3月24日東京新聞)

 県は二十三日、東京電力福島第一原子力発電所の事故で漏れた放射性物質が県産原乳に与えた影響の有無を確認するための安全検査の結果を発表した。前橋市と高崎市で採取した原乳を調べた結果、検出された放射性物質は国が定めた暫定規制値以下だった。

 県畜産課によると、放射性セシウムは検出されず、放射性ヨウ素についても、一キロ当たり前橋市が三九ベクレル、高崎市が四〇ベクレルで、共に暫定規制値(一キロ当たり三〇〇ベクレル)の約十分の一の値だった。

 大沢正明知事は「群馬の原乳の安全性が保証されて、非常に安心した」と感想を述べ「原発事故による危機的状況が解消されるまでは継続的な検査が必要」との考えを示した。 (中根政人)

41凡人:2011/03/25(金) 06:59:12
>>31の関連記事。この米国エネルギー省が公表したデータには、飯舘村が高い線量の帯の中に入っていることがよく分かる。東電や日本政府の住民避難対策は明らかに、このデータを元にしていないことが分かる。
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原発の北西30キロ内、高い放射線量 米が空から測定 2011年3月24日(朝日新聞)

(*添付された写真には米軍機などで観測した福島第一原発周辺の放射線量の様子が地図に放射線量別に色分けして一目で分かるようになっている。)
http://www.asahicom.jp/national/update/0324/images/TKY201103240218.jpg

 【ニューヨーク=勝田敏彦】米エネルギー省(DOE)は22日、福島第一原子力発電所の周辺上空を飛ぶ米軍機などが測定した放射線量や地上のデータから、被災地域の地上の人が1時間あたりに浴びる放射線量を推定した結果を公表した。原発から北西方向に線量が高い長さ30キロほどの「帯」が広がっていることがわかる。

 空中測定は17〜19日に行われた。推定結果にある毎時125マイクロシーベルトを超える放射線量の帯は、地元自治体の観測でも高い放射線量が観測されている福島県の浪江町や飯舘村付近を通っている。

 DOEは「調査した全域で毎時300マイクロシーベルトを超えておらず、放射線レベルは低い」としつつも、高い線量の帯の中では8時間ほどで、一般市民が年間で浴びる人工放射線の線量限度1ミリシーベルト(1ミリは1千マイクロ)を超える計算になる。

 DOEは推定結果を随時更新し、ウェブサイト(energy.gov/japan2011)で公表する。

42凡人:2011/03/25(金) 07:15:18
土壌から高濃度セシウム=福島原発40キロ地点−文科省(2011/03/23-18:45時事通信)

 文部科学省は23日、東京電力福島第1原発から北西に約40キロの福島県飯舘村で採取した土壌から、1キログラム当たり16万3000ベクレルの放射性セシウム137が検出されたと発表した。セシウム137の半減期は約30年と長い。同じ地点から放射性ヨウ素131も同117万ベクレルが検出された。

 土壌の放射能量に関する法的な基準値はないが、京都大原子炉実験所の藤川陽子准教授(環境工学)の試算によると、セシウムは1986年のチェルノブイリ原発事故の際、同原発から数十〜150キロ地点で検出された放射能量に相当すると推定される。

 藤川准教授は、検出された数値は高いものの、セシウムは水に溶けにくいため農作物にあまり取り込まれないと指摘。ヨウ素も半減期が8日間のため「直ちに長期的な影響は考えにくい」と話した。
 また今後、放射性物質が雨水などに流されてたまり、局地的に高い数値が検出されることもあるとして、さらなる調査が必要との認識を示した。

43凡人:2011/03/25(金) 07:58:33
東日本大震災:放射線の蓄積注視を 福島市、自然被ばく年間量超す 24時間屋外なら(毎日新聞 2011年3月23日 東京朝刊)

 ◇福島市で1770マイクロシーベルト

 東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発からの放射性物質の漏えいにより、福島県内を中心に大気中の放射線量が高い状態が続いている。福島県や文部科学省の測定値を毎日新聞が積算したところ、同原発の北西約65キロの福島市では14〜21日の間に、日本人が1年間に浴びる自然放射線量(平均1500マイクロシーベルト)を上回る1770・7マイクロシーベルトに達した。政府は「直ちに健康には影響しない」としているが、原発事故の収束が遅れれば、「新たな手立てが必要」との指摘もある。【須田桃子、下桐実雅子、神保圭作】

 積算は、文科省や福島県が公表している1時間当たりの放射線量を足し合わせ、14日午前9時〜21日午後5時の累積放射線量を推計した。24時間、屋外にいることを推計の前提としている。

 その結果、福島市以外では、原発の南約50キロの福島県いわき市で299・7マイクロシーベルトに達したのをはじめ、宇都宮市34・1マイクロシーベルト、水戸市33・2マイクロシーベルト(同市のみ15〜21日)と、複数の場所で、日本人が浴びる1週間分の自然放射線量の平均値(約29マイクロシーベルト)を上回った。

 このほかの地点では、前橋市17・4マイクロシーベルト▽さいたま市15・1マイクロシーベルト▽長野市11・8マイクロシーベルト▽東京都新宿区10・8マイクロシーベルト▽神奈川県茅ケ崎市10・2マイクロシーベルト。仙台市では観測点の電源が壊れデータがない。

 文科省によると、平常時の福島県での自然放射線量は1週間当たり最大約12マイクロシーベルトで、今回福島市で観測された値のほとんどは原発事故の影響とみられる。

 一般人の年間被ばく限度は「自然放射線以外に1000マイクロシーベルト」で、もし毎日24時間屋外にいれば、約1週間で年間許容量を上回っていることになる。

 ◇長期化好ましくない/雨雪、直接触れずに
 福島市での累積放射線量(1770・7マイクロシーベルト)について、前川和彦・東京大名誉教授(救急医学)は「日本人が1年間に受ける自然放射線量に相当する量だ。ただし連日連夜、屋外で過ごすことは非現実的」と指摘する。

 福島市の数値が突出している理由を、同県の担当者は「これまでのデータでは、風は(原発のある双葉町を中心に)時計回りに吹いているが、放出された放射性物質が福島市上空に来た際、雨や雪と一緒に地上に落ちてきたためではないか」と分析する。その上で「無用な外出は避けてほしいが、水や食料の確保のため外出するのは問題ない。雨や雪に直接触れないよう工夫してほしい」と話す。

 福島県によると、福島市で観測される1時間当たりの放射線量は22日にはピーク時(15日)の3分の1以下になるなど、減少傾向にある。前川名誉教授は「この環境汚染がどこまで続くのかは、(原発の)事態をいかに早く収束させるかにかかっている」と力説する。

 被ばく医療に詳しく、福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーも務める山下俊一・長崎大教授は、福島市の累積放射線量について「直ちに健康に影響を与える値ではないが、もし今後もこの値が長く続いたり悪化するようであれば好ましくなく、政府が新たな手立てを検討すべきだ」と話す。

 一方、放射性物質を吸い込むことで起こる「内部被ばく」に詳しい矢ケ崎(やがさき)克馬・琉球大名誉教授(物性物理学)は「政府の『直ちに健康に影響しない』という発言は、その後の影響がまるでないように言っており問題だ。放射性の微粒子が体に入ると、体にとどまるため継続して被ばくを受ける。吸い込みを防ぐためにはマスクをする以外にない。野菜などの食品も水でよく洗ってから食べて」と話す。
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 ■ことば

 ◇自然放射線
 国連の報告によると、人は普通に暮らしている状態でも、大気中に含まれるラドンの吸入や、食物、宇宙線などによって年間約2400マイクロシーベルト(世界平均)の放射線を受ける。日本はラドンなど気体の放射性物質が少ないため、年約1500マイクロシーベルトと低い。ブラジルやイランでは地域によっては年間1万マイクロシーベルトに達している。

44凡人:2011/03/25(金) 08:03:28
【経済ニュース】
避難者向けに東邦銀行、福島県外8行でも払い戻し2011/03/24(木) (共同通信社)

 東邦銀行(福島市)は24日、東日本大震災や福島第1原発の事故により、福島県外で避難生活をしている預金者に対し、県外に本店を置く8地方銀行でも現金の払い戻しができる特例措置を実施すると発表した。特例措置に協力する8地銀の窓口で、キャッシュカードを持っていなくても本人確認の上、一定の範囲で払い戻す。払い戻しを代行する銀行は以下の通り。全店舗で取り扱う。八十二(長野市)、常陽(水戸市)、群馬(前橋市)、第四(新潟市)、北越(新潟県長岡市)、山形(山形市)、武蔵野(さいたま市)、足利(宇都宮市)の8行。

45凡人:2011/03/25(金) 08:23:18
被曝の作業員2人転院へ 千葉の放医研で治療 「全身は良好」(2011.3.25 産経)

 東京電力福島第1原発3号機のタービン建屋地下で、作業中に両脚を被曝した30代と20代の男性作業員2人が25日午前、千葉市の放射線医学総合研究所(放医研)に転院するため、福島県立医大病院(福島市)を陸路で出発する。4日間程度入院し、治療を受ける。

 東電福島事務所は24日夜、2人が痛みや吐き気などを訴えていないとした上で、皮膚への障害が大きいベータ線熱傷や、ガンマ線による被ばくの疑いがあると明らかにした。「産業医による診断の結果、2人の全身状態は良好」としている。

 2人は東電の協力会社の社員で、別会社の30代社員とタービン建屋地下でケーブルを敷設していた。深さ約15センチの水たまりにくるぶしまで漬かって作業していたが、防護服の下の着衣に水が染み込み、両膝下まで被ばくしたとみられる。

46凡人:2011/03/25(金) 13:03:09
何度失言しても失職しない、されないところがなんとも日本的。アメリカではありえない。
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【オピニオン】砕け散った日本の鏡
イアン・ブルマ/ 2011年 3月 21日 15:18 JST

 東京都知事で作家の石原慎太郎氏の失言は今回が初めてではない。石原氏は東北を襲った巨大地震について、現代の日本人の「我欲」に対する「天罰」だと発言。さらに、「積年たまった日本人の心の垢を、津波をうまく利用して我欲を洗い流す必要がある」と述べた。

 石原氏の発言は、現代の若者が個人主義的で自分の保身や立場ばかりを優先し、常に自分よりも国のために行動していた集団意識の高い、従順で規律正しい昔の日本人の心を忘れているという、保守派が長年主張してきた持論を表している。

 石原氏はそのままでは逃れられなかった。「天罰」発言にはすぐに抗議が殺到し、同氏は地震と津波、さらに原発事故で被害を受けた多くの被災者を深く傷つけたとして発言の撤回、謝罪を強いられた。それだけではない。この震災は、若者を含めた日本人が今でも規律正しく、利他的であることを証明している。

 自然の猛威に意味を見出だすという太古の人間と同じ行動を、石原氏は独自の無神経さでやってのけたのだ。古代中国では、地震などの自然災害は王朝が滅亡する凶兆であると考えられていた。日本でも同様に、地震は巨大ナマズが暴れることによって起きると信じられており、このナマズは神として崇められ、鎮められるべきであるとされてきた。

 火山付近や断層の上で生きる意味を、脆弱な人間は他にどのようにして理解できるだろうか。いつも通り静かにお茶を飲んだり、食事の準備をしていた次の瞬間に天変地異ですべてが破壊されるのだ。もちろん意味などないのだが、意味を見出さずに生きるのは人間にとって難しい。日本人や中国人に限ったことではない。今回の大震災を、十戒に従えという神の「メッセージ」と言い放ったグレン・ベック氏の見方は石原氏となんら変わらない。

 日本人は昔から自然の破壊力を目の当たりにしてきた。しかし、自然は時に助けにもなる。1274年にモンゴル、中国、韓国から16000人の兵士を乗せて日本攻撃に向かっていた船が、巨大台風により沈没した。これが、「神風」の語源である。この場合、自然は日本を救済したのだ。

 日本が苦境にあった1944年に、死を恐れずに攻撃に向かった特攻隊を無駄に神風と呼んだわけではない。通常の軍事作戦では敗戦を避けられる状況ではなかった日本軍は、最も優秀な若者を犠牲にするという崇高で神聖な方法により、強いアメリカ軍が恐れて引き返すかもしれないと考えた。

 核爆弾の被害を受けた初めての国である日本が今、原発事故に直面しているのは何とも皮肉である。原爆も一部では天罰と考えられた。1945年にB-29機の焼夷弾攻撃により東京が炎上し、数日で10万人もの死者が出たのもひどい惨事であったが、これはまだ理解ができた。しかし、たった1つの爆弾で街全体が数秒で消滅したのは、どちらかと言えば自然の猛威が振るったかのようだったのだ。
1-3

47凡人:2011/03/25(金) 13:04:05
 原爆はすでに「普通の」戦争行為ではなかった。敵が分からない。防御する方法さえない。そのことも、筋金入りの日本軍に無条件降伏を認めさせた一因になったであろう。昭和天皇の言葉を借りれば、原爆は、「人類の文明すべてを破壊」させることになる「残虐な新型爆弾」であった。文明を守るための降伏は恥ずべき行為とは見なされなかった。

 ただ、広島と長崎に投下された原爆は、何千人もの犠牲者を出すだけでなく、日本の戦争責任に対する見方も歪めることとなった。その時期は、人間の愚行が引き起こした大惨事と言うより、巨大地震のような自然災害に軍隊だけでなく全国民が巻き込まれたかのように感じられていた。

 多くの人が原爆は天罰であり、それにより過去が清算されると考えた。長崎の原爆に関する著書で最もよく知られているのは、被災者の1人でのちに白血病で死亡した放射線の専門家、永井隆博士によって書かれたものである。永井博士は、原爆が人類の罪悪の償いのために神によりもたらされた恵みであると説いた。同氏を含む長崎の多くの住民がキリスト教徒であったが、永井博士の説には多くの日本人が共感した。

 文明を救済し、戦争をなくし、永遠の平和を得るのために日本人は被爆したのだと説く永井博士の長崎の自宅は聖地のようになった。日本人は新たな平和主義者として、過去と同様にまじないを唱えることで自然の力を鎮めようとしたのだ。このとき戦争責任はほとんど忘れさられていた。国家の安全は宿敵の米国に委ねられ、米国の核の傘が安全の代名詞となった。

 永井博士は核の破壊力を熟知していたが、原爆を人類の進化において大きな一歩となる「物理学の勝利」と呼んだ。日本人は長年、この原子力に対する相反する感情を持ち合わせている。米国からの核の持ち込みは公然の秘密でありひどく嫌がられてもいた。日本は他国以上に原子力発電に依存しているが、以前から何度も原子炉の危険な欠陥を隠してきた東京電力が、今回の原発事故で最も不信感を抱かれているというのにはそれなりの理由がある。

 災害はいつ何時起こり得るという意識は日本の文化に大きな影響を与えた。戦後最も有名になった映画にゴジラシリーズがあるが、ゴジラは巨大なキング・コングとして見られていただけではない。この映画は、1954年に米国による水素爆弾の爆発により太平洋沖で被爆死亡した日本人漁師にヒントを得て作られた。日本を破壊するゴジラは、水中の核爆発により生まれたのだ(ちなみに、ゴジラ映画の特殊効果を担当した円谷英二氏は、1942年に真珠湾攻撃1周年を記念して製作された「ハワイ・マレー沖海戦」でも特撮の手腕を振るった)。

 自然災害に対する危機感は日本文化に深く根付いている。太古の時代から信仰されていた神道は、神聖な自然を鎮めるための儀式が多い。自然は慈愛に満ちる一方で憤慨することもある。そのため、供え物、儀式、捧げ物などでなだめなければならない。キリスト教やユダヤ教と違い、神道は規律や道徳基準、教義などを設けない。ただ神が必要なのは敬意なのだ。

 命のはかなさや生死の繰り返しを重んじる仏教も、自然災害の恐怖を隣り合わせに生活をする人々に受け入れられやすかった。日本人の観念として、運命論がよく語られる。日本文学には、この感情を表したものが多い。例えば、15世紀に蜷川親当によって詠まれた「生まれぬる その暁に死にぬれば きょうの夕べは秋風ぞ吹く」という歌もその1つだろう。

 しかし、自然の予測不可能な変化と運命に身を任せているからといって、人生に価値を見出せないわけではない。逆に、短い人生を謳歌することも出来る。安全な地域に住む人々は、永遠の命とはいかないまでも、人生で成し遂げた偉業など、ある種の不滅をよりどころに確実に訪れる死と向き合っている。マンハッタンやシカゴなど人間の遺跡は、欧州の大聖堂など神を崇めるモニュメントと同様に、理論上は永遠に存在するものとされている。
2-3

48凡人:2011/03/25(金) 13:04:41
 火山の麓や活断層の上で生きる日本人は、建造物に永遠を求めない。昔ながらの建物は紙と木から造られており、これらは小規模な地震には耐えられるものの、永遠に存在するものではない。中部地方の伊勢に、日本で最も有名な神社で皇室の氏神である神宮がある。1500年前に建てられたこの神社は、20年毎に建て替えられるため、とても古いと同時にとても新しい。永久不変なのはその非永久性のみである。

 東京やその他の都市にはコンクリートとガラスで作られた耐震性の高い高層ビルが立ち並ぶが、これは比較的最近の進歩である。多くの建造物はすでに木造ではないが(建築費が高く維持が困難)、永久には残らないという考えの表れか、日本の都市は今でも映画のセットのようにやや粗末な造りに見える。どちらかと言えば、マンハッタンというよりロサンゼルスのようである。

 東京は、1923年の関東大震災と1945年の東京大空襲により、20世紀だけで2回も壊滅の危機を味わってきた。その2回とも、人々は明るく精力的に、そしてすぐに街を復興させた。19世紀後半まで東京がまだ江戸と呼ばれていた時代には、江戸っ子は火事などを「江戸の華」と呼んで、災害に屈することなく立ち向かった。

 東京であろうが東北であろうが、災害から立ち上がる力は運命論のもう一方の面を表している。今回の震災においても、略奪や暴動を起こすことなく、規律正しく、結束力を持って復興への努力を続ける日本人に対して、海外の人々は賞賛の意を示した。ただし、いつもそうだったわけではない。1923年の関東大震災では、朝鮮人が水に毒を入れたという噂が広まり、朝鮮人に見えたり、朝鮮語を話しているように聞こえたりした人が襲われる事件が多発したこともある。

 今回の震災では、規律が守られている。この背景には、社会の規定に従う、自分のことは自分で対処する、そして、他人に迷惑をかけないといった、日本人が子供の頃から植えつけられるルールがあるのだろう。しかしまた、自然災害と長年共存してきたことから、倒れたものはまた立て直せるという認識も背景にある。日本語の表現に、過去にあったことを全てなしにするという意味の「水に流す」という言葉があるが、これは弱み(過去の責任を取らない)にも強み(未来に向かって進む)にも成り得る。

 この震災の被害がどこまで広がるかはまだ分からないが、日本が立ち直るだけでなく、また前より強くなると信じられる理由がある。1995年の阪神・淡路大震災の時と違い、政府が海外からの援助受け入れに難色を示さなかったのも、日本が以前よりもオープンで、国家威信にそれほど拘らなくなってきた証しだろう。

 初めて韓国と中国が日本に援助の手を差し伸べたことも、過去の流血の歴史により傷ついた関係の改善に繋がることは間違いない。自衛隊の素早い動員、そして隊員の素晴らしい活躍は彼らのイメージアップになり、悲惨な戦争により自国防衛力がないと見られていた日本が信頼を回復することにもなるだろう。政府は未だに国民の信頼を得るのに悪戦苦闘しているが、この震災への対応を通してより強固になれる可能性もある。

 しかし最も重要なのは、一般の日本人が冷静に震災に立ち向かっていることだ。それは、石原都知事の見下すような発言が時代遅れでばかげているだけでなく、間違っていることを見事に証明している。彼らは自分や家族だけでなく、見ず知らずの他人とまで助け合っている。もしもそうした助け合いの精神が日本人のステレオタイプに反するというのであれば、そんなステレオタイプは、今こそ、打ち砕くべきなのである。

(イアン・ブルマ氏は、日本研究を専門とする米バードカレッジ教授。最新の著作は"Taming the Gods: Religion and Democracy on Three Continents")

記者: Ian Buruma

49凡人:2011/03/25(金) 15:01:59
着の身着のまま避難(2011年3月25日 読売新聞)

「ふるさとを返して」

 「ふるさとは放射能を浴びた。帰りたくても帰れねえんだ」――。東京電力福島第一原発から約2キロ。福島県双葉町の避難指示区域を離れ、高崎市に身を寄せた遠藤八重子さん(70)。生まれ育った故郷への思いを尋ねると、目にはせきを切ったように涙があふれた。

慣れぬ土地での生活を案じ、涙をこぼす遠藤八重子さん夫妻(18日、高崎市の県営住宅で)  

遠藤さん一家は、今月14日に高崎市内の県営住宅に入居した。震災後、家からは何一つ持ち出せなかった。防災無線で避難命令が出ると、すぐさま盲目の夫・文夫さん(75)ら家族6人と自家用車3台に分乗し、逃げ出した。

 その後は地元の社会福祉会館に避難した後、福島県川俣町の施設に移るなど各地を転々とし、4日間かけて孫の友人がいる群馬県内にたどり着いた。

 避難先では、毛布もなく、寒い夜を過ごした。おにぎり1個を2人で分け合ったこともあった。最長12時間に及んだ運転は、高齢の身にはこたえた。

 地震直後の過酷な日々を思えば、温かい風呂につかれる県営住宅の生活はありがたい限りだ。保険証やカードもなく、当初は生活の見通しが立たなかったが、住民票を移し、通帳やカードの再発行をして新たな生活を歩み始めている。

 それでもこの先、不安ばかりが募る。「知人もいないし、どこに何が売ってるかもわからない。どう生きろと言うの」。故郷は原発の恐怖にさらされる。「あれだけ危険でないって言ってたのに……。ふるさとを返して。やっぱり帰りてえ」(大塚美智子)

50凡人:2011/03/25(金) 15:07:52
県央第一水系、放射性物質検出されず(2011年3月25日高崎新聞)

24日に群馬県が緊急検査を実施
 東京都の浄水場の水道水から放射性ヨウ素が「乳児の飲用に関する暫定的な指標値」である100ベクレル/Lを超えたことを受け、群馬県は、県内主要水源3カ所の水道水中の放射性物質の緊急検査を行った。

 高崎市に水道を供給する県央第一水系からは、放射性ヨウ素、放射性セシウムとも検出されなかった。検査結果は次の通り。群馬県では、検査結果は、指標値を下回っており、飲用に支障はないと説明している。

県央第一水道浄水場(榛東村大字広馬場)
・水源:利根川 (取水地点:沼田市岩本町、群馬用水取水口)
・供給市町村:前橋市、高崎市、榛東村、吉岡町
・検査結果:放射性ヨウ素、放射性セシウムとも不検出
新田山田水道浄水場(みどり市大間々町)
・水源:渡良瀬川 (取水地点:みどり市大間々町)
・供給市町村:太田市、みどり市
・検査結果:放射性ヨウ素15ベクレル、放射性セシウム不検出
東部地域水道浄水場(千代田町大字赤岩)
・水源:利根川(取水地点:千代田町大字瀬戸井)
・供給市町村:館林市、板倉町、明和町、千代田町、邑楽町、太田市、大泉町
・検査結果:放射性ヨウ素65ベクレル、放射性セシウム不検出

51凡人:2011/03/25(金) 15:26:31
外国人に東京退避の動き 英紙報道(2011.3.14 産経)

 東日本大震災を受けて英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は13日、強い余震や福島第1原発の放射性物質漏えいに対する恐れから、東京在住の外国人が東京以西へ退避する動きが始まりつつあると報じた。

 国際空港がある大阪や福岡が退避先として選ばれている。シンガポールやバンコク、香港、シドニーへ向かう航空機は予約で埋まっていることもあり、家族だけを大阪などのホテルに移すケースもあるという。(共同)

52凡人:2011/03/25(金) 15:28:44
「決断遅い」「言い放し無責任」屋内退避圏内の自治体から政府批判が噴出(2011.3.25産経)

 福島第1原発の半径20〜30キロ圏内の住民たちへの避難指示を政府が検討していることが明らかになった25日、圏内の自治体担当者からは「判断が遅い」「言いっ放しは無責任」と、政府を批判する声が相次いだ。

 「これまで屋内退避という無責任な指示しか出さず、決断が遅い」というのは福島県川内村の井出寿一総務課長(57)。屋内退避指示後「物資が届かなくなり、避難住民の世話もできずにじっとしているしかなかった」。15日夜、政府の判断を待たずに、富岡町と一緒に郡山市に避難することを決めた。

 南相馬市は24日に圏外避難についての住民説明会を開いたばかり。担当者は「不安があっても残りたいという人が大半だった。国はどのような手だてを取るかも示さず、言いっ放しであまりにも無責任な発言だ」と憤る。

53凡人:2011/03/25(金) 15:31:14
「退避、口に出せない」 避難の村、校長に待機命令(2011.3.19産経)

 集団避難が始まった福島県飯館村では19日、村教育委員会からの待機命令を受け、小学校に残った校長が「放射線の数値が危険ということ。(退避は)考えているが、一校長としてはなかなか言い出せない」と苦しい胸の内を明かした。

 村内に三つある小学校の校長はそれぞれ残留している。教育長からは「不測の事態に備えてください」と言われたまま。3枚重ねのマスクや帽子、手袋などを着用して自宅と学校を行き来するが、不安は消えない。

 自主避難する村民には給油チケットが配られたが、校長には渡らなかった。チケットがないとガソリンは買えず、逃げようにも車を動かせない。校長は「子どもたちは随分遠くまで避難しているようで安心している。若い子どもたちを守れればいい」と気丈に話した。

54凡人:2011/03/25(金) 15:44:38
これでもプロフェッショナルの方々ですか?冗談のような、決して笑えない話。
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作業員3人が被曝した建屋の水、放射性物質が通常の1万倍 東電が発表(2011.3.25産経)

 東京電力福島第1原発で被ばくした作業員が搬送された、福島県立医大病院=25日午前10時、福島市

 東京電力福島第1原発3号機で復旧作業に当たっていた協力会社の3人が高線量の放射線に被ばくし、うち2人が皮膚への障害が大きいベータ線熱傷の疑いと診断された事故で、東電は25日、現場のタービン建屋地下にたまった水の放射性物質の量が、通常の原子炉内の水の約1万倍に達していたと発表した。

 冷却機能が失われた3号機で、原子炉や使用済み燃料プールにある燃料の一部が損傷している可能性を裏付けた。

 2人は長靴をはいておらず、足が水に漬かった。東電は被ばくの原因について「前日の現場調査の際は水はほとんどなく、線量も低かった。このため、線量計のアラームが鳴っても故障と思い込み、作業を継続したとみられる」としている。今後、アラームが鳴った際の現場退避を再度徹底する。2人は25日、詳しい検査を受けるため、前日に入院した福島県立医大から放射線医学総合研究所(千葉市)に移される。

55凡人:2011/03/25(金) 15:58:41
日本では誰も疑問の声を上げない。国が生き残るなら、国策の原発が生き残れるのなら、一人一人の国民が使い捨てられても大きな問題にならない。これは大東亜戦争を知ってる人には驚くに値しない。これぞニッポンのエッセンス。
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現場に踏みとどまる原発作業員に「死の危険」 仏専門家が増援呼び掛け(2011.3.24産経)

福島第1原発の中央制御室で計器を読み取る作業員=3月23日(原子力保安検査官撮影、原子力保安院提供)

 福島第1原発の事故で、フランス・パリ大学のポール・ジョバン准教授(日本社会学)は24日付ルモンド紙のインタビューで、強い放射線にさらされながら事故現場に踏みとどまり、電源復旧などに取り組む作業員らに「死の危険」が迫っているとして、交代要員の派遣など増援が必要だと呼び掛けた。

 同准教授は「少なくとも外部から応援の作業員を呼び寄せて緊急に(1人当たりの放射線)被ばく量を減らす必要がある」と、少人数の技術者や作業員に依存する態勢に異議を唱えた。

 また「日本の放射線防護政策は、何より原子力産業の保護を優先する」として、原発作業員が白血病などを発症しても、めったに労災と認定されないと批判。厚生労働省が今回の事故対策に限り、被ばく線量の上限を250ミリシーベルトまで引き上げたことについて「この緊急措置は、作業員が死亡することになっても(東京電力が)補償請求を免れるための方便である可能性がある」と指弾した。

(共同)

56凡人:2011/03/25(金) 16:03:00
米軍が原発への真水注水で、はしけ船提供 防衛相明かす(2011.3.25産経)

 北沢俊美防衛相は25日午前の記者会見で、東京電力福島第1原子力発電所の原子炉への注水作業について、米側が海水の注入に懸念を示し、真水に切り替えるため米海軍横須賀基地(神奈川県)からバージ(はしけ)船などの提供を申し出ていることを明らかにした。

 具体的には、バージ船に真水を積んで福島第1原発の南約50キロの小名浜港に移動。訓練をした後、原発付近に展開し、オーストラリア軍がC17輸送機で輸送してきたポンプで原発まで送水する。空になったバージ船には自衛隊の補給艦から給水し、継続的に真水が注水できるようにする。

 北沢氏は、バージ船による給水は、坂下ダム(福島県大熊町)からの送水を補完する役割だと強調した上で、「今朝、作戦の指示を出した。バージが小名浜に着くには2日間かかるようだ」と述べ、実施は週明けになるとの見通しを示した。

 福島第1原発には現在、消防ポンプで海水を注入しているが、蒸発後の塩で機器が故障したり、パイプが目詰まりを起こしたりする恐れがあり、真水への切り替えを検討している。

57凡人:2011/03/27(日) 00:38:35
県内外国人 出国相次ぐ 支援の動きも広がる(2011年3月26日 読売新聞)

県のホームページでは、大気中の放射線量の測定結果などが英語やポルトガル語など4つの言語で紹介されている 東日本巨大地震の影響で、県内に住む外国人の国外退去が相次いでいる。特に東京電力福島第一原発で事故が起きた後は、健康被害を懸念して、母国から帰国を促す声が高まっているという。一方、言葉の壁で不安な状況に置かれている外国人を孤立化させまいと、支援する動きも広がっている。

 大泉町西小泉の南米専門旅行会社の店舗では地震発生から数日後以降、帰国の航空券を予約する日系ブラジル人からの電話が終日鳴り響いた。普段は1日300〜500件。しかし、原発事故が明らかになった後の15日には、約1万5000件の予約があり業務はパンク状態になった。

 7人の社員は発券作業に忙殺され、これ以上予約を受けられないという。同社外国人事業本部長の塩脇・アルナルド・清仁さん(40)は「雇用不安が生じて帰国が相次いだ2008年のリーマン・ショック時より問い合わせが多い。こんなのは初めて」と困惑する。

 同じ光景は、東京入国管理局高崎出張所(高崎市連雀町)でも見られる。地震発生から2週間たっても、帰国手続きを行う外国人で連日混雑している。

 東京入管によると、一時帰国の際に行う「再入国許可」の申請が急増、平常時の約4倍にあたる1日200人が訪れ、25日までに計約2000人が手続きをしたという。

 前橋市大手町の日本語学校「NIPPON語学院」でも、約180人いる学生に、中国などの家族が電話で帰国を求めるケースが目立つ。清水澄学院長(62)は「学生は冷静だが、原発事故を過敏に伝える海外の報道などを通じて帰国を促す家族が多いのだろう」と話す。

 一方、外国人を支援する動きが高まっている。

 県国際課には、県内に住む外国人から「日本語以外でも放射線の情報を流してほしい」「言葉が分からないので余計に怖い」などの問い合わせや意見が相次いだ。これを受け、同課は英語、ポルトガル語、スペイン語、中国語の4言語で、県が発表する放射線量の数値のほか、計画停電の予定や浄水場の放射性物質に関する測定結果を県ホームページで紹介している。

 民間では、さらに支援の範囲を広げている。被災地の外国人に日常生活に必要な情報を届けようと、「群馬県医療通訳等コールセンター」(滝沢清美代表)とNPO法人「プロジェクトまえばし」(五十嵐正人代表)などは、茨城県が同県国際交流協会内に設置した「災害多言語支援センター茨城」からの依頼を受け、ボランティアで8言語の翻訳や通訳を行っている。

 現在は茨城県での活動にとどまっているものの、滝沢代表は「茨城県との連携がうまくいき、仕組みが整ったら、東北地方の被災地の支援にも回りたい」と話している。

58凡人:2011/03/27(日) 01:36:32
千葉県旭市の野菜11品目が基準超え 最大8300ベクレル(2011.3.27産経)

 千葉県旭市は26日、市内で栽培されたミツバやサニーレタスなど11品目の野菜から、食品衛生法の暫定基準値(1キログラム当たり2千ベクレル)を上回る最大8300ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたことを明らかにした。

 旭市によると、8300ベクレルが検出されたのはシュンギクで、バジルとブロッコリーは、放射性セシウムも暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を上回り600ベクレルと540ベクレルが検出された。

 市による独自の調査で、11品目は25日公表の千葉県の調査で基準値を超えたシュンギク、パセリ、サンチュ、セロリ、チンゲンサイの5品目と重複。残り6品目は、ミツバ、ブロッコリー、サニーレタス、バジル、コマツナ、ナバナ。

 県によると、11品目は25日から出荷を停止しているという。

59凡人:2011/03/27(日) 02:15:36
大津波、2年前に危険指摘 東電、想定に入れず被災(2011.3.26産経)

 東日本大震災で大津波が直撃した東京電力福島第1原発(福島県)をめぐり、2009年の審議会で、平安時代の869年に起きた貞観津波の痕跡を調査した研究者が、同原発を大津波が襲う危険性を指摘していたことが26日、分かった。

 東電側は「十分な情報がない」として地震想定の引き上げに難色を示し、設計上は耐震性に余裕があると主張。津波想定は先送りされ、地震想定も変更されなかった。この時点で非常用電源など設備を改修していれば原発事故は防げた可能性があり、東電の主張を是認した国の姿勢も厳しく問われそうだ。

 危険性を指摘した独立行政法人「産業技術総合研究所」の岡村行信活断層・地震研究センター長は「原発の安全性は十分な余裕を持つべきだ。不確定な部分は考慮しないという姿勢はおかしい」としている。

60凡人:2011/03/27(日) 03:54:52
日本のリーダーに感情論を超えた、正しい判断力と行動力を求めるものである。「国が逃げろっていうまで、俺たちは絶対に逃げない」。なんという無責任な発言。「逃げる」とかいう言葉を使って、避難した住民を暗に非難している。福島原発の解決がまったく未知数である現段階で、もしもということを考え、長期的にせよ、一時的にせよ避難させたほうがいいに決まってる。市長はその住民の健康を考え、そこに住むすべての人を避難させる努力をする方が正解なのではなかろうか。フランスは東京にある政府機関や民間企業に勤めるフランス国籍に対して日本国外や関西への退避を勧めているというのに。そして他国もそれに追随している。日本の政治家には放射能の恐ろしさは理解できないのか。今後原発の放射能漏洩が長期化あるいは最悪化して、この市長の判断を信じ居残った住民が放射能汚染を被ることも予想される。その場合、誰が彼らの生活を保障するというのか。放射能汚染による人体に与える悪影響は、一生涯つきまとう。その住民が、数年かけて健康障害を引き起こし入院して、市長に大きな責任が判明しても、この市長にはその医療費さえ保障できないだろうに。
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福島の相馬市長がメルマガ再開 「俺たちは絶対逃げない」(2011.3.27産経)

 緊迫した状況が続く東京電力福島第1原子力発電所から約45キロの距離にある福島県相馬市の立谷秀清市長が、東日本大震災の発生以来中断していたメールマガジンの配信を再開した。放射能への不安が市民に広がっていることを伝える一方、地震と津波で犠牲になった市民や消防団員への「償い」として郷土の再建を約束。「市民とともにこの相馬市を離れるつもりはない」とつづっている。

 再開したメルマガ3月24日号のタイトルは「ろう城」。相馬市は大きな被害を受けたが、原発の事故で一部が避難指示や屋内待避圏内となった隣接の南相馬市から避難民を受け入れている。メルマガではそうした動きを目の当たりにした市民たちの間に、「遠くに逃げ出そうという気分が広がっていった」とつづる。

 しかし、文面に弱音や救いを求める声はない。「米と味噌(みそ)と梅干しがあれば、生きてはいける。(中略)よってろう城をしながらここで頑張る」と、市民に冷静な対応と団結を求めた。漠然とした不安で、郷土の再建を遅らせることは「津波から被災集落住民の命を守って殉職した(消防団の)分団長や団員に申し訳がない」からだ。

 取材に対し、立谷市長は「市民に向けたメッセージとして書いた。『何で市民を市外に避難させないのか』という声もあるが、ここで逃げたら相馬市はなくなってしまう。国が逃げろっていうまで、俺たちは絶対に逃げない」と話した。

61凡人:2011/03/27(日) 05:56:07
主要都市で反原発デモ=福島事故受け閉鎖求める−ドイツ

 【ベルリン時事】ドイツのベルリンやミュンヘン、ハンブルク、ケルンの各都市で26日、大規模な反原発デモが一斉に行われ、福島第1原発の事故を受け、国内の原発を早期に閉鎖するよう訴えた。
 ベルリンでは野党支持者や反核団体メンバーら5万人以上が中心部を行進。「福島は警告する。すべての原発を停止せよ」と書かれた横断幕を掲げ、気勢を上げた。(2011/03/27-00:35)

62凡人:2011/03/27(日) 07:11:25
「放射能被害を過小評価」 ロシアの科学者 福島原発を懸念 =2011/03/27付 西日本新聞朝刊=

 旧ソ連で1986年に起きたチェルノブイリ原発事故について、人や環境に及ぼす影響を調べているロシアの科学者アレクセイ・ヤブロコフ博士が25日、ワシントンで記者会見し、福島第1原発事故の状況に強い懸念を示した。博士の発言要旨は次の通り。

 チェルノブイリ事故の放射性降下物は計約5千万キュリーだが、福島第1原発は今のところ私の知る限り約200万キュリーで格段に少ない。チェルノブイリは爆発とともに何日も核燃料が燃え続けたが、福島ではそういう事態はなく状況は明らかに違う。

 だが、福島第1はチェルノブイリより人口密集地に位置し、200キロの距離に人口3千万人の巨大首都圏がある。さらに、福島第1の3号機はプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使ったプルサーマル発電だ。もしここからプルトニウムが大量に放出される事態となれば、極めて甚大な被害が生じる。除去は不可能で、人が住めない土地が生まれる。それを大変懸念している。

 チェルノブイリ事故の最終的な死者の推定について、国際原子力機関(IAEA)は「最大9千人」としているが、ばかげている。私の調査では100万人近くになり、放射能の影響は7世代に及ぶ。

 セシウムやプルトニウムなどは年に1−3センチずつ土壌に入り込み、食物の根がそれを吸い上げ、大気に再び放出する。例えば、チェルノブイリの影響を受けたスウェーデンのヘラジカから昨年、検出された放射性物質の量は20年前と同じレベルだった。そういう事実を知るべきだ。

 日本政府は、国民に対し放射能被害を過小評価している。「健康に直ちに影響はない」という言い方はおかしい。直ちにではないが、影響はあるということだからだ。

63凡人:2011/03/27(日) 08:23:54
風評被害で価格大幅下落 強まる農家への逆風 群馬 2011.3.25 産経

県内15農協が産地で採れた野菜を県庁に持ち寄り安全性をPR。大沢正明知事(左)に風評被害防止を訴えた=24日、県庁

 ■該当野菜の栽培躊躇 ホウレンソウ出荷自粛

 基準値を上回る放射性物質が検出された県産ホウレンソウとカキナの出荷自粛を県から要請されたため、県内の農家が該当野菜の栽培を躊躇(ちゅうちょ)する動きが24日、広がった。加えて風評被害による消費者の買い控えで、県産野菜の価格が軒並み下落。県内農家に逆風が吹き荒れている。(西村利也)

 JA群馬中央会の楢原俊彦農業対策部長は「ホウレンソウやカキナを栽培していた農地も、原発被害が長引けば遊休農地化してしまう」と頭を抱える。

 このため、放射線被害を受けにくい根菜などに切り替えることを検討している農家もいるが、「ほかの野菜栽培に対応できるかどうか、不安がある」(楢原氏)として、なかなか踏み切れないのが実情のようだ。

 県は23日、ハウス栽培のホウレンソウ、シュンギク、コマツナ、ニラに放射性物質が検出されたことを明らかにした。いずれも政府の基準値を下回り、安全性が確保された。

 だが、風評被害は広がり続けている。買い控えが進み県産野菜の価格は軒並み下落している。同会によると、23日現在の県内産青果物全体の価格が前日比で約4割も下落。県産キュウリは1200円から900円(1ケース)、トマトは1400円から約700円(同)、ネギは2100円から1600円(同)に急落。そのため、ある農家は「野菜全体の価格が下落する状況下では、ほかの野菜をつくる気力がわかない」と打ち明ける。

 一方、県や農協は県産農産物の風評被害の拡大防止や安全性確認を進めている。24日には県内15農協の役員らが県庁で大沢正明知事と会談し、県産農産物の安全性をPRした。

 各農協はそれぞれの産地で採れたキュウリやネギなどの野菜を持ち込み、その場で食べるパフォーマンスを披露。JA佐波伊勢崎の長岡武代表理事は「群馬の野菜がおいしく、安心であることを全国にPRしてもらいたい」と訴えた。

 大沢知事は「風評被害を乗り越え、群馬の安全な野菜を全国に発信するために打って出たい」と応じた。今後、東京・銀座の群馬総合情報センター「ぐんまちゃん家」で、県産野菜の安全性をPRする考えも明らかにした。

64凡人:2011/03/27(日) 08:28:31
東日本大震災 県内の旅館・ホテル、3万人超キャンセル 山梨 2011.3.27 産経

 県観光部の電話による聞き取り調査によると、東日本大震災後に県内のホテル、旅館で宿泊客のキャンセルが相次いでいる。調査で把握しただけでも計3万人超のキャンセルがあった。特に外国人観光客のキャンセルが目立つという。県内では地震による被害は少なかったが、東京電力の計画停電が列車の運行に影響を及ぼしたり、福島原発事故で外国人旅行者が放射線漏れに不安を抱いたことなどが理由と考えられている。

 聞き取り調査は今月14、15日と22、23日の2度にわたって実施された。キャンセル状況は、富士河口湖町で22日現在約2万人、笛吹市の石和温泉などで15日現在約9600人、身延町の下部温泉で14日現在約1100人。甲府市の湯村温泉や北杜市では具体的な人数は不明としながらも「キャンセル多数」とした。

 このうち外国人を受け入れる25施設では、5月までの状況として外国人のキャンセル率が9割から10割となっている。

65凡人:2011/03/27(日) 09:35:24
日本製品へイメージに大打撃。
Saturday, March 26, 2011
Food's safe, secure reputation at risk in Asia
Kyodo News

Japanese food products have long been regarded as synonymous with "safety" and "security" in other parts of Asia, but their reputation is now at stake as radioactive materials far exceeding legal limits have been found in farm produce.

The detection of radioactive materials prompted the U.S. Food and Drug Administration on Tuesday to announce a ban on imports of dairy products and vegetables from the area near the crisis-hit Fukushima No. 1 nuclear power plant.

Countries in Asia and authorities in the Russian Far East have stepped up screening of Japanese food imports for radioactive contamination, while seawater has also been contaminated near the nuclear plant.

"Japan had been promoting its food overseas by emphasizing its safety and security," a Japanese man in Beijing who engages in trade with China said. "Actual safety may be secured by inspection, but it is difficult to restore a sense of security."

The nuclear crisis triggered by the massive quake and tsunami occurred just after the government moved to market Japanese agricultural products such as rice, which has a reputation for being "safe and tasty," in the Chinese market, where the popularity of Japanese foods was growing mainly among wealthy people.

In China, the General Administration of Quality Supervision, Inspection and Quarantine ordered local authorities Monday to inspect Japanese food imports for radiation, the Xinhua news agency said, posing a big challenge to Japan's aim of expanding food exports there.

South Korea's Food and Drug Administration has started similar measures, stepping up screening of foreign farm products shipped through Japan by adding dry, frozen and processed foods produced in Japan as subject to inspection.

Despite such measures, public concern there remains strong, prompting major supermarkets and department stores to temporary halt imports and sales of Japanese seafood products.

"Though we try to explain that (Japanese foods) are fine because they've passed government screening, the consumer response is unyielding," an official at a major supermarket in Seoul said.

The number of sake lovers has been on the rise in South Korea over the past few years.

An operator of a Japanese restaurant is worried.

"As the nuclear power plant crisis occurred in the Tohoku region, which is known for its various sake breweries, it could have a negative impact on the overall image of sake made in Japan," the operator said.
1-2

66凡人:2011/03/27(日) 09:38:41
Meanwhile, many scientists say there is no need for people outside Japan to be overly concerned about food contamination.

Among them is Patrick Regan, a professor in the physics department at the University of Surrey in Britain, who pointed out that the world was already covered in radioactive cesium-137 before the power plant accident due to nuclear experiments in the 1950s to 1960s.

Some ordinary people have taken heed.

Stanislav Pak, a 33-year-old chef at a sushi restaurant in Vladivostok, Russia, says he isn't worried.

"More than 90 percent of seafood for sushi comes from Japan, but I'm not concerned as it comes after screening," Pak said. "The number of customers has not changed and I do not see people being terrified about it."

But concern over Japan-made products continues to spread.

Taiwan has started checking the radiation levels of Japanese industrial products such as home appliances, while U.S. authorities have announced the suspension of imports of dairy products, fresh vegetables and fruit produced in Fukushima and nearby Ibaraki, Tochigi and Gunma prefectures.

On Monday, the central government ordered the prefectures to suspend shipments of some vegetables following the detection of radioactive substances at levels beyond recommended limits.

The World Health Organization is conducting its own study on the health effects of food products exposed to radiation leaked into the atmosphere from the damaged nuclear power complex.

The organization said its experts in Geneva are looking at data collected by the Manila-based WHO Western Pacific regional office to offer observations and recommendations to member countries.
2-2End

67凡人:2011/03/27(日) 10:03:28
戦後最大の一大惨事に日本が見舞われて初めて、「政府の対外発信の遅れや弱さが目立った」なんて言わないで欲しい。すでに経験していることではないのか?今回もそれを防げなかったという点では政府も民間もその言い訳は許されない。ただいつも問題が起こった後から反省するところはいつものことだが。
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「英語で」対外発信力強化 民間の動き活発化 2011.3.26 産経

 東日本大震災の福島第1原子力発電所事故では政府の対外発信の遅れや弱さが目立ったが、政府だけに任せられないと英語の対外発信力強化に取り組む民間の動きが活発化している。

 その一つ社団法人・日本英語交流連盟は先頃、日本語と英語のウェブサイト「日本からの意見」(JITOW)で、エッティンガー欧州連合(EU)エネルギー委員が欧州議会で16日、「第1原発は制御不能、数時間内に爆発すると予測する」との趣旨の発言をしたことに抗議、駐日EU代表部大使宛ての公開書簡を載せた。

 「公的地位にふさわしくない軽率な発言が(欧州で)不必要な反響を招いたことは見過ごせない」と語るのは、投稿主である同連盟名誉会長の英正道氏だ。

 事態を重く見たか、EU側もすぐ駐日大使名で「日本の当局者の能力に疑いを差し挟んだものではない」と弁明。同連盟はこれも公開掲載した。

 さらにファンロンパイ欧州理事会議長(EU大統領)も22日に菅直人首相と電話会談の際に、「はっきり申し上げるが、われわれはこの大災害への日本政府の対応に全面的な信頼を寄せている」と強調した。先の不適切発言への配慮もあったのではと連盟は見ている。

 地震・津波・原発事故の三重災害に、一部外国メディアの誤解や誇大報道もあり、欧米ではいまや日本に終末論を重ねる向きさえある。在日外国大使館や企業が東京脱出をしたり、在留外国人が出国を急いだりするのは彼らの判断としても、報道は事実に基づくべきだし、いま大切なのは日本人の視点でもっと世界に発信することではないかというのがJITOWの考えだ。

 宮尾尊弘・筑波大名誉教授の「日本は原発危機も経済危機も乗り切れる」や沼田貞昭・元カナダ大使の「日本のしたたかさを信じよう」などすでに震災関連は6本がアップされ、今後も充実していく方針だ。

 実は英、沼田両氏は政府にあって対外発信する外務報道官も務めた元外交官。英氏は当時から日本の対外発信力の弱さを痛感、退官後に「民間からも対外発信しよう」と日本英語交流連盟とJITOWを立ち上げた。

 英氏は未曽有の災害とはいえ、外国公館と外国メディアという2つの重要な機関で今回、危機的瞬間に情報収集が限られたことの原因の根は深いと見る。

 確かに外国メディアの場合、日本の経済低迷と政治の漂流による“失われた20年”でアジア報道は中国へシフトし、この間、東京支局閉鎖も相次いだ。特派員の取材対象は勢いトピックス中心で限定的になり、質も相対的に低下したとの指摘もされている。

 しかし、ならばなおさら日本自らによる発信の重要性は増す。政府はようやく英語の記者会見や首相官邸の定例会見に英語の同時通訳を始めたが、まだ見える部分で終始しているきらいがある。今回の事態は政府が内向き志向を脱却し、本腰を入れて対外発信を充実させることを迫っている。(特別記者 千野境子)

68凡人:2011/03/27(日) 11:20:53
放射線検査:依頼が殺到 食品からおむつまで(毎日新聞 2011年3月27日)

 東京電力福島第1原発の放射性物質漏えい事故を受け、輸出入に関する検査を請け負う社団法人「日本海事検定協会」(東京都中央区)に日本企業から製品の放射線検査の依頼が殺到していることが26日、分かった。海外で日本産を不安視する声が高まっていることが背景にあり、対象は食品以外に、ネジや鉄材、おむつまで含まれ、検査が追いついていない。ただ、日本を含む大半の国は輸出を禁じる放射線量の基準はなく、検査そのものが目的化している状態だ。

 1週間ほど前から協会に寄せられた検査依頼や問い合わせは200件以上にのぼる。加工食品のほか、ネジやナットなどの機械部品、鉄材、完成した船舶、おむつなどの生理用品、消しゴムなどについて、製品自体の放射線量と大気中の放射線量を測定し、数値を記した報告書を発行している。

 現在のところ、大気中の放射線量を上回る数値は検出されていないという。

 全国の事業所にある約50台の放射線計測機器はフル回転状態で、追加購入しようにもメーカーに在庫がない。

 ◇「汚染なし」証明求め
 協会の検査対象は、輸入鋼材の放射線検査を義務づけている一部の国向けなどに限られていた。しかし、震災後に海外で日本産品を避ける動きが拡大。輸出先の外国企業が汚染されていないことを証明するよう日本の企業に求めるケースが相次ぎ検査が急増した。同種の検査を行う財団法人「新日本検定協会」(東京都港区)にも依頼が相次いでいる。

 輸入品の検査は、86年のチェルノブイリ事故後、検疫所で欧州の一部の農産品の放射線量を調べている。しかし、輸出品に関しては「基準はない」(経済産業省貿易振興課)という。【横山三加子】

69凡人:2011/03/27(日) 11:25:57
東日本大震災:福島第1原発事故 北西30キロ、累積放射線2.8ミリシーベルトに (毎日新聞 2011年3月27日)

 ◇依然高い状態
 文部科学省は26日、東京電力福島第1原発の北西約30キロ付近の4地点で、23〜25日の47〜50時間の累積放射線量が1・323〜2・829ミリシーベルトに達したと発表した。1時間当たりの線量は24日までより減少傾向にあるが、一般の日本人の人工被ばく年間限度は1ミリシーベルトで、依然高い状態が続いている。【篠原成行】

 累積放射線量が1ミリシーベルトを超えたのは、福島県浪江町の3地点と北西約32キロの飯舘村の1地点。浪江町の国道399号沿いで2・829ミリシーベルト、飯舘村で1・727ミリシーベルトなどだった。

 4地点のうち浪江町の2地点と飯舘村は、屋内退避指示が出されている原発から20〜30キロ圏の範囲外。原子力安全委員会が定める防災指標は「コンクリート家屋内への退避や現場からの避難」の基準を50ミリシーベルト以上の被ばくが予測される場合としており、文科省は「すぐに健康被害が出るわけではないが、累積放射線量が上がってくれば対策が必要」と説明した。

 一方、北約45キロの相馬市は48時間で0・077ミリシーベルト、南約25キロの広野町は46時間で0・197ミリシーベルト、北西約60キロの福島市は26時間で0・052ミリシーベルト。

 浪江町と飯舘村周辺の数値が突出し、文科省は「地形や風向きの影響と考えられる」としている。

 ◇妊婦への対応を
 中川恵一・東京大付属病院准教授(放射線医学)は「1時間当たりの放射線量が減少していることは朗報だが、1日計1ミリシーベルトという被ばく線量は深刻な状況。影響を受けやすい妊婦や子どもへの対応を真剣に検討する必要がある」と話す。

70凡人:2011/03/28(月) 02:37:28
日本への科学的・技術的な能力が問われている。原発事故の解決能力にもかかわる大きな疑問を示し今後の動向に目が離せない。これは世界に向けての英語での情報発信ができるかできないかというレベルではない、もっと深刻な問題である。
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日米情報ギャップ 米独自の収集解析加速 日本側情報に不信(2011.3.19 産経)

 【ワシントン=古森義久】米国政府が福島第1原発の危機をめぐる日本政府の公表情報への不信を深める中、日米間の情報ギャップを埋めるために米国独自の高性能の放射能測定装置などを日本で使い始めたことが明らかとなった。

 米エネルギー省のポンマン副長官はホワイトハウスでの会見で、米空軍が空中から大気の放射線と地上の汚染のレベルを測る高性能機器「空中測定システム(AMS)」2基を福島第1原発の放射能測定のために日本へ急送し、すでに現地で日本側の協力を得ながら使用を始めたことを明らかにした。

 AMSはエネルギー省国家核安全保障局に管理され、通常は米空軍のワシントン近郊のアンドルーズ基地とネバダ州のネリス基地に専門家集団とともに配備されている。本来、軍関連の核の放射能や汚染の程度を敏速に測り、その場で分析して対策を決めることを目的とするハイテク最新機材。ヘリや固定翼機に積んで放射能を測定する。

 米政府はさらに、空軍無人偵察機グローバル・ホークと高度偵察機U2を投入して原発内部の解析にあたっているほか、一群の人工衛星による偵察も集中的に強化し始めた。ポンマン副長官は、この種の米国独自の測定作業はいずれも日本政府の了解と協力を得て進めていると言明した。

 米国の一連の放射能測定機器はいずれも日本側の既存の手段より性能が高いとされる。米政府が独自にこの種の機器の投入に踏み切ったのは、日本側の発表情報への不信を深めたことが大きい。最も顕著な例は、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールについて、日本側がまだ水があると述べたのに対し、米側が「完全に乾いている」と言明したことだった。

 住民の避難区域も日本側は同原発から半径20キロ圏内としたのに対し米側は80キロに設定した。この設定について米原子力規制委員会のヤズコ委員長は18日、「これまでの米側の放射能測定ではこの距離が正当化される」と述べ、米政府の情報の確度への自負を示した。

 米側では日本の情報収集能力にまで不信を抱いており、民間の国際問題研究機関モントレー研究所のルイス研究員は、福島第1原発の4号機についての日本側の発表情報は主としてヘリからの肉眼による観測を根拠としているとし、あまり信頼できないとの見解を示した。

71凡人:2011/03/28(月) 03:02:11
東電、連日の数字訂正 信頼性に疑問符
2011.3.27 22:31

 福島第1原発の事故では、発表されるデータの信頼性に疑問符がついたり、訂正されたりするケースが27日にかけ相次いだ。

 東京電力は27日昼、2号機のタービン建屋の地下1階にたまった水から検出された放射性物質の濃度は「通常の原子炉の水の約1000万倍」と発表。半減期が約53分と短いヨウ素134が、たまり水1立方センチ当たり29億ベクレルという超高濃度で検出されたとした。

 これについて、原子力安全委員会は「数値が高すぎて疑義がある」と、東電に再分析を要求。東電は結局、「分析のプロセスに問題があった」と認め、あらためて水を採取して分析を行うと発表した。

 東電は26日にも、3号機の水たまりで作業員3人が被曝(ひばく)した事故をめぐる発表を訂正している。当初の発表では「1号機でも、表面で毎時200ミリシーベルトという高い放射線量を記録した水が18日に見つかっていた」としていたが、そうした線量の記録はなかったという。

72凡人:2011/03/28(月) 03:58:17
福島原発・放水口付近の海水から1850倍放射性ヨウ素を検出
2011.3.27 11:49

東京電力福島第1原発について記者会見する経産省の西山英彦大臣官房審議官=27日午前、経産省

 原子力安全・保安院は27日午前、福島第1原発の放水口付近で26日に採取した海水から、法令で定める濃度限度の約1850倍の放射性ヨウ素131が検出されたことを明らかにした。25日に採取した海水は約1250倍で、濃度はさらに上昇した。

東電、放射性物質「通常の1000万倍」 福島2号機の水
2011.3.27 13:17

 東京電力は27日、福島第1原子力発電所2号機のタービン建屋地下の水たまりで26日に採取した水の放射性物質の濃度は、通常に運転している原子炉内の水の約1000万倍にあたると発表した。

 東電によると、水たまりで測定した放射線量は毎時1000ミリシーベルト以上に達していた。測定者は大量の被曝を避けるため、途中で作業をやめ、退避した。今回の数値は事故後、測定された放射線量としては最大という。

73凡人:2011/03/28(月) 03:58:54
濃度1000万倍は誤り 東電「別の放射性物質と取り違えた」
2011.3.27 21:23

福島第1原発2号機のタービン建屋地下にたまった水の分析結果について、一部誤りがあったとし、記者会見で頭を下げる東京電力の武藤栄副社長(右から2人目)ら=27日夜、東京・内幸町の本店

 東京電力は27日、福島第1原子力発電所2号機の事故で、2号機地下にたまった水の放射性物質(放射能)の濃度が通常の1000万倍としたヨウ素134の調査は別の放射性物質コバルト56と取り違えたと発表した。

 武藤栄副社長が27日夜記者会見し、「ヨウ素134の29億ベクレルという数字に誤りがあった」と述べた。

 東電と経済産業省原子力安全・保安院は26日に2号機タービン建屋地下1階で採った水の放射線濃度は、1立方メートル当たり29億ベクレルとしていた。

74凡人:2011/03/28(月) 04:00:09
通常の「1000万倍」を「10万倍程度」に訂正
2011.3.28 00:44

 福島第1原発2号機のタービン建屋地下1階にたまった水から検出された放射性物質について東京電力は27日昼、「通常の原子炉の水の約1000万倍の濃度」と発表したが、28日未明になって「物質の取り違えがあった。濃度は10万倍程度だった」と訂正した。

 東電は2号機の水について、27日昼には半減期が約53分と短いヨウ素134が、1立方センチ当たり29億ベクレルという超高濃度で検出されたと発表。しかし、夜に開かれた原子力安全委員会は「通常あり得ない物質の出方だ」などとして、東電に再分析を要請した。

 東電が同じサンプルを再測定すると、半減期の短いヨウ素134のはずなのに、最初の測定以降に想定されるほどの濃度低下はなかった。

 東電はサンプルを取り直して再度測定。最終的に、半減期が約2年とヨウ素134よりずっと緩やかに減っていくセシウム134と取り違えたと発表した。

75凡人:2011/03/28(月) 04:26:42
大学教授にわざわざ聞かなくても、担当者がいかに全容を把握できていないか、また状況の混乱や深刻さがわかる。今応急処置にてんてこ舞い状況。緊急事態への長期的な戦略も準備も儘ならず。日本の半世紀以上に影響する取り返しのできない事態が目の前で起こっている。非難するのは後からいくらでもできる。ことの重大さを知り、いまは解決へ向け世界中の英知を総結集すべきであろう。
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1000万倍誤発表「東電の枠組みでは限界」
2011.3.27 22:10

安斎育郎立命館大名誉教授(放射線防護学)の話

 「東京電力の発表を見ていると、担当者が疲弊のあまり状況を正確に把握できていないように感じる。下請け企業との連絡にも手抜かりが見える。このままでは重要な情報が過小評価され、(避難など)次の予防措置を取る際に不都合が起きるのではないかと心配している。東電の枠組みの中では限界がある。全国の電力会社によるバックアップがさらに必要だ」

1000万倍誤発表「間違った発表は無責任」
2011.3.27 21:46

原子力資料情報室核燃料サイクル担当の沢井正子さんの話

 「実際に(放射性物質の濃度測定などの)作業をするのは下請け会社で、東京電力は調査結果や上がってきた情報が正しいのかを判断する能力もない。事故は起きないという前提のもとで社員教育を怠ってきたからだ。間違った発表を繰り返すのは、情けないを通り越して無責任だ。わざと事実を隠そうとしているとしか思えない」

76凡人:2011/03/28(月) 04:27:18
スリーマイル島の専門家ら近く来日へ
2011.3.27 20:29

 東日本大震災で被災した東京電力福島第1原子力発電所の復旧を支援するため、1979年に米国で起きたスリーマイル島の原発事故の分析にあたった技術者らが近く来日する。

 来日するのは、米原発機器大手、B&Wの技術チーム。同原発の建設を担当した東芝に対し、協力を申し出たという。

 B&Wは、スリーマイル島の原子炉の一つを設計し、事故処理と分析を行った経験がある。原子炉の格納容器や使用済み核燃料プールの損傷を修理するノウハウを持ち、東芝を通じて復旧をアドバイスする。

77凡人:2011/03/28(月) 04:27:53
東京港から中国に入港した船舶に「放射性異常」
2011.3.25 14:05
 中国国家品質監督検査検疫総局は25日、東京港から中国福建省のアモイ港に入港した船舶から「放射性の異常」が確認されたと発表した。

 船舶は17日に東京港を出発し、21日にアモイ港に到着。アモイの検疫当局が22日に検査し、異常を確認したという。検査の具体的内容は不明。(共同)

コンテナ船日本へ引き返す 足止めの中国福建省から
2011.3.28 00:06
 27日の新華社電によると、高レベルの放射線量が計測されたとして、中国福建省のアモイ港沖合で足止め状態となっていた商船三井のコンテナ船が自ら日本に引き返した。

 新華社は計測された放射線量の数値については伝えていない。(共同)

78凡人:2011/03/28(月) 04:29:15
ドイツ大使館、国外退避検討を呼び掛け
2011.3.15 13:01

 福島第1原発の事故を受け、在日ドイツ大使館は15日までにウェブサイトを通じ、被災地と首都圏に在住するドイツ人に対し、国外退避を検討するよう呼び掛けた。不急不要の用がなく、特に小さな子どもがいるドイツ人に求めている。(共同)

79凡人:2011/03/28(月) 04:29:43
タイ政府 日本行き乗客にヨウ素剤配布へ
2011.3.16 21:30

16日、バンコク・スワンナプーム国際空港の貨物ターミナルで日本からの輸入食品に対する放射線検査を行うタイ政府係官(ロイター)

 タイ保健省は16日、同国から日本に向かう航空機の乗客に、被ばくによる健康被害を抑えるヨウ素剤を空港で配布すると発表した。

 同省によると、バンコク国際空港やプーケット国際空港からの乗客のために計1万5千錠を用意、17日から配布する。

 対象はタイ人だけでなく、日本に向かう全乗客。日本での滞在先や日数を聞いた上で、放射能汚染の恐れがある地域に向かう人を優先する。(共同)

80凡人:2011/03/28(月) 04:31:02
フィリピン大使「職員退避を」 本国は「最後まで残れ」
2011.3.16 20:58

15日、日本での捜索・救援活動に加わるために、装備を準備する救援隊員。真剣な表情でチェックしていた=フィリピン・ケソン(AP)

 「放射能の危険を避けるため本国に大使館の職員を帰国させたい」「日本にいる自国民を最後まで残ってケアするのが職員の使命」。東京電力福島第1原発の事故を受け、フィリピンのロペス駐日大使が一部職員の自国への退避を本国に求めたが、外務省は16日までに拒否した。フィリピン政府関係者が明らかにした。

 ロペス氏は15日、フィリピンのテレビに出演し、放射性物質を浴びる危険があるとして「緊急を要しない職員とその家族を一時帰国させたい」と発言。「外務省に相談し返事を待っている」と語ったが、関係者によると、外務省は大使の求めをすぐにはねつけた。

 フィリピン外務省幹部は16日、共同通信の取材に対し、ロペス氏とのやりとりについてはコメントを避けたが、「職員の最優先の仕事は自国民のために働くことだ」と強調した。(共同)

81凡人:2011/03/28(月) 04:31:47
イスラエルのテレビ局スタッフらが離日
2011.3.16 11:43

 東日本大震災を受けて日本に取材スタッフを派遣していたイスラエルのテレビ・ラジオ各局は15日、原発事故の深刻化を受け、全スタッフが日本から退避したことを明らかにした。

 民放チャンネル10は共同通信に「イスラエルの核問題専門家と相談した結果、スタッフを日本に残留させるのは危険すぎるとの結論に達した」と明らかにした。

 民放チャンネル2とチャンネル10はそれぞれ記者1人とキャスター1人など、各社ともスタッフを数日前に日本に派遣したが、15日までに全員が撤退した。(共同)

82凡人:2011/03/28(月) 04:32:15
日本の設計は「安全より経済優先」ロシア人原発専門家が批判
2011.3.16 12:38

 東日本大震災に伴う福島第1原発の4号機で起きた火災について、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故で汚染除去作業に当たったロシア人原発事故専門家は15日、「経済的利益を安全より優先させたことを示す具体例」だと批判した。ロイター通信とのインタビューで語った。

 この専門家は、旧ソ連時代に政府機関の責任者を務め、原発事故の汚染除去を担ったアンドレエフ氏。

 4号機では、使用済み核燃料に関係する水素爆発の可能性がある火災が発生。ロイターによると、同氏はこの火災に関し、使用済み核燃料プールで日本のように高い密度で使用済み燃料を貯蔵した場合、プールから水がなくなれば、火災発生の可能性が高くなると主張した。(共同)

83凡人:2011/03/28(月) 04:33:11
在日米大使館、原発80キロ圏に退避勧告 自国民に
2011.3.17 07:09

 在日米大使館は17日付で、東日本大震災に伴う福島第1原発の事故を受け、同原発の半径80キロ以内に住む米国民に対し、予防的措置として避難するよう勧告した。避難が難しい場合は、屋内への退避を要請した。

 同大使館は声明で、天候や風向きなどさまざまな条件が放射能汚染の範囲に影響すると指摘。低レベルの放射性物質は80キロ以上離れた地域に及ぶ可能性もあるとした。

 日本政府は同原発から半径20キロ圏に避難、30キロ圏に屋内退避を指示している。(共同)

84凡人:2011/03/28(月) 04:33:45
米国、80キロ以内の自国民に避難勧告 「事態悪化」と原子力規制委員長
2011.3.17 08:55

15日に撮影された白煙を上げる東京電力福島第1原発3号機(左)。中央奥は4号機(東京電力提供)

 【ワシントン=柿内公輔】米政府は16日(日本時間17日未明)、在日大使館を通じ、東日本大震災に伴う福島第1原発の事故を受け、同原発の半径80キロ以内に住む米国民に対し、避難するよう勧告した。米原子力規制委員会(NRC)の指針に基づく「予防的措置」で、避難が難しい場合は、屋内への退避を要請した。

 NRCのヤツコ委員長は16日、米CNNテレビの番組に出演し、「NRCが日本に派遣している専門家の意見も参考にして退避勧告を決めた」と述べた。

 日本政府は福島第1原発から20キロ以内の住民に避難、20〜30キロに屋内退避指示を出している。CNNのキャスターが、米国の避難勧告地域が日本政府よりも広い点を指摘したところ、ヤツコ委員長は日本政府の判断については直接言及しなかったものの、「米国の基準ならそうする」と答えた。

 米当局によると、福島第1原発事故の状況悪化を受け、NRCや米エネルギー省などの分析に基づき、米国での類似事故に適用されるNRCの指針に基づいて勧告を決めたという。

 ヤツコ委員長は16日の上院公聴会で証言し、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールの水の大部分が失われており、放射能漏れが加速する恐れを指摘した上で、「事態は悪化している」との見解を示した。

85凡人:2011/03/28(月) 04:34:16
米軍は93キロ圏内の立ち入り禁止 パイロットにはヨウ素剤
2011.3.17 10:45

福島第1原子力発電所。(右から)1、2、3、4号機の建屋=17日午前9時14分、福島県大熊町の30キロ以上沖合で共同通信社ヘリから

 米国防総省のラパン副報道官は16日、東日本大震災に伴う福島第1原発事故を受け、米軍が同原発から半径50カイリ(約93キロ)圏内への米兵の立ち入りを原則として禁じていると明らかにした。

 日本政府は国民に同原発から半径20キロ圏内からの避難を指示し、在日米大使館は米国民に80キロ圏内からの避難を勧告しているが、米軍はより慎重な対応を取ったとみられる。ただ、支援活動のために圏内に入る可能性はあるという。

 ラパン氏によると、放射線被曝(ひばく)による健康被害が出ている米兵は今のところいない。現地の米軍パイロットらには、放射線被曝対策として、ヨウ素剤が配布されたという。

 在日米軍は空からの状況把握のために無人偵察機グローバルホークも展開中。在沖縄米海兵隊の第31海兵遠征部隊(31MEU)は強襲揚陸艦エセックスなど3隻で日本海側に到着した。(共同)

86凡人:2011/03/28(月) 04:35:03
英外務省、東京と東京以北の自国民に退避検討を勧告
2011.3.17 07:16

 英外務省は16日、福島の原発事故を受け、東京と東京以北に住む英国人に退避を検討するよう勧告を出した。在日英大使館は17日、避難する英国人のために仙台から東京までの無料バスを運行する予定。

 英外務省は「日本政府が設定している避難区域の外側では、懸念すべき人体への害はないが、福島の原発で事態が進行しており、インフラ混乱の恐れもある」として退避を考えるよう促した。(共同)

ロシア 大使館員家族らの退避決定
2011.3.17 00:51

 ロシア外務省は16日、福島第1原発からの放射能漏れを受け、在日ロシア大使館などで勤務するロシア人外交官らの家族を今月18日をめどに日本から退避させることを決めたと発表した。

 対象となるのは東京のロシア大使館や各地の総領事館で勤務する外交官らの家族。大使館員や総領事館員らの退避はいまのところ実施しないという。(共同)

87凡人:2011/03/28(月) 04:35:46
「東電に堕落の歴史」英紙が隠蔽体質を指摘
2011.3.17 11:25

 英紙インディペンデント(電子版)は16日、福島第1原発事故への不安が高まっている背景に東京電力の隠蔽体質があると指摘。ガーディアン(同)は日本政府の対応に批判が出ていると伝えた。

 インディペンデントはこれまで東電でトラブル隠しや修理、検査記録の改竄(かいざん)などの不祥事があったことを伝えた上で「東電は事実を伝えるという点に関して、堕落の歴史を持つ」と報じた。

 ガーディアンは、原発事故について「冷却装置の電力の復旧にもっと努力すべきだった」などと対応のまずさを指摘する識者の意見を紹介。東電の情報提供が遅く、少ないことが批判を浴びているとした。(共同)

88凡人:2011/03/28(月) 05:04:57
汚染水、阻む復旧作業 処分困難「終わりは遠い」(2011.3.28 産経)

 東京電力福島第1原発1〜4号機の発電用タービン建屋の地下で、高濃度の放射能を帯びた水たまりが見つかった。汚染水の排水作業は難航し、原子炉冷却に向けた復旧作業の大きな障壁となっている。今後、回収した汚染水の処分にも困難が予想されるなど、国際原子力機関(IAEA)の天野之弥(ゆきや)事務局長は「終わりまではまだ遠い」と指摘している。(大矢博之)

 ■1000万倍

 「見たくないようなひどい数字だ」。原子力安全・保安院の幹部は、値の高さに顔をゆがめた。

 東電は2号機のタービン建屋地下で採取された水の放射能濃度が1立方センチ当たり29億ベクレルと保安院に報告。その後分析評価に誤りがあったとして再調査すると発表した。だが、放射能濃度が高いレベルにあることには変わりないとみられる。

 タービン建屋内の放射線量は水面、空気中ともに毎時1000ミリシーベルト以上が計測され、計測器の針は振り切れた。「再計測しようにも放射線量が高すぎ、現場にいられる時間が足りない」(東電)といい、実際はさらに高い可能性もある。

 タービン建屋には、原子炉の冷却システム復旧に欠かせない電源やポンプなどがあり、ここでの作業は避けられないが、3号機タービン建屋に入った作業員が被曝(ひばく)したように、汚染水が作業を阻んでいる。

 ■処分に困難

 汚染水は他のタービン建屋地下でも見つかった。1号機の排水作業では、汚染水をポンプでくみ上げ、「復水器」と呼ばれる装置に注入している。

 復水器の容量は1号機が1600立方メートルで、2〜4号機が各3000立方メートル。復水器に残っていた水もあり、「すべての汚染水を復水器に入れるのは難しく、別タンクが必要になるかもしれない」(保安院)という。

 また、復水器に入れた汚染水の扱いも、今後の問題として浮上している。

 汚染水はフィルターで放射性物質を除去したり、蒸発させて量を減らしたうえで放射性廃棄物として処理することになるが、「これほど大量の汚染水を処理した経験はなく、どれだけ時間がかかるか見当もつかない」(東電)。

 京都大原子炉実験所の宇根崎博信教授(原子力基礎工学)も「汚染水には半減期が長い放射性物質が多く含まれ、処分は大変な困難を伴う」と指摘している。

 ■見えぬ現場

 東電は排水後、汚染を洗浄して電源ケーブルを敷くなどの作業を再開する予定だが、地下の照明は復旧しておらず、「真っ暗で、どこまで水が広がっているか分からない」(東電)。3、4号機は建屋内の状況を把握しきれず、排水方法さえ決まっていない。

 現在も漏水が続いている可能性もあり、作業環境の大幅な改善は難しく、宮崎慶次・大阪大名誉教授(原子力工学)は「排水が成功しても、システムの復旧作業が長丁場になるのは間違いない」としている。

89凡人:2011/03/28(月) 06:38:15
妊婦が安全求め関西へ
Monday, March 28, 2011
Pregnant women fleeing to Kansai
Tohoku catastrophe, Tokyo radiation fears prompting relocation

By ERIC JOHNSTON
Staff writer

OSAKA — Kansai area hospitals and the Osaka Prefectural Government say a growing number of pregnant women from the devastated Tohoku region, as well as some in Tokyo worried about the possible effects of radiation from the Fukushima nuclear crisis, are moving to the area to give birth.

In the aftermath of the March 11 quake and tsunami, and amid fears in Tokyo of increased radiation levels in the tap water and air, many residents of eastern Japan have temporarily relocated to the Kansai region, especially pregnant women.

The Osaka Prefectural Government said late last week that 149 women from Tokyo and Chiba, Kanagawa, Fukushima, and Miyagi prefectures had arrived in Osaka hospitals to give birth since the disaster, and forecast that the number could increase. Among them, 58 were from Tokyo, where the discovery last week of high levels of radioactive iodine in the water supply led officials to issue a precautionary warning that infants should not drink tap water or milk formula made with tap water.

The Tokyo Metropolitan Government lifted the warning Thursday after the level of iodine fell, but as of Sunday, parts of Fukushima and Chiba prefectures were still being advised not to give infants tap water, according to the health ministry.

Radiation readings in both Tokyo and around the Fukushima plant are well below what experts consider dangerous to human health. But the government and media are sending out mixed messages, telling people the levels are not dangerous and yet warning about possible harm to infants.

Such reports, and a fear that the plant will continue to leak radiation over a wide area for a long time, are driving the increase in women in eastern Japan fleeing to Kansai to give birth, Osaka officials and hospitals say.

There are discussions under way in Osaka about what to do if the area receives a mass influx of Kanto residents requesting not only maternity care but other forms of assistance. Options mentioned include accepting possibly up to 10,000 evacuees from quake- and tsunami-stricken areas.

"The 10,000 evacuees would not be living in temporary housing. There are prefectural and municipal housing units available. But it wouldn't be a problem to accept that many. The Osaka mayor has also suggested that the city's Intex Osaka exhibition halls, near the port, could be used to house people," Osaka Gov. Toru Hashimoto said last week.

While accommodations may not be a concern, there are however questions about whether Osaka has enough doctors and nurses to treat not only pregnant women but a large number of displaced evacuees if necessary.

A Health, Labor and Welfare Ministry survey last year showed there were just over 13,000 doctors representing 40 different specialties — including 570 maternity specialists — at 629 hospitals and clinics in a Osaka Prefecture, which has a population of about 8.8 million.

That's a ratio of roughly one doctor for every 677 residents in the prefecture.

However, the survey also showed that there were only 309 doctors specializing in emergency medicine, or about one for every 28,479 residents.

90凡人:2011/03/28(月) 07:30:53
福島第一原発事故、スリーマイル超えレベル6相当に(2011年3月25日朝日新聞)

 東京電力福島第一原発の事故は、放出された放射能の推定量からみて、国際評価尺度で大事故にあたる「レベル6」に相当することがわかった。すでに米スリーマイル島原発事故(レベル5)を上回る規模になった。局地的には、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故に匹敵する土壌汚染も見つかっている。放出は今も続き、周辺の土地が長期間使えなくなる恐れがある。

 原子力安全委員会は、SPEEDI(スピーディ)(緊急時迅速放射能影響予測)システムで放射能の広がりを計算するため、各地での放射線測定値をもとに、同原発からの1時間あたりの放射性ヨウ素の放出率を推定した。事故発生直後の12日午前6時から24日午前0時までの放出量を単純計算すると、3万〜11万テラベクレル(テラは1兆倍)になる。

 国際原子力事象評価尺度(INES)は、1986年のチェルノブイリ原発事故のような最悪の「レベル7=深刻な事故」を数万テラベクレル以上の放出と定義する。実際の放出量は約180万テラベクレルだったとされる。今回は少なくともそれに次ぐ「レベル6」(数千〜数万テラベクレル)に相当する。

 経済産業省原子力安全・保安院は18日、福島第一原発の1〜3号機の暫定評価を「レベル5」と発表したが、今後放出量の見積もりが進めば、再検討される可能性が高い。

 土壌の汚染は、局地的には、チェルノブイリ事故と同レベルの場所がある。

 原発から北西に約40キロ離れた福島県飯舘村では20日、土壌1キログラムあたり16万3千ベクレルのセシウム137が出た。県内で最も高いレベルだ。京都大原子炉実験所の今中哲二助教(原子力工学)によると、1平方メートルあたりに換算して326万ベクレルになるという。

 チェルノブイリ事故では、1平方メートルあたり55万ベクレル以上のセシウムが検出された地域は強制移住の対象となった。チェルノブイリで強制移住の対象となった地域の約6倍の汚染度になる計算だ。今中さんは「飯舘村は避難が必要な汚染レベル。チェルノブイリの放射能放出は事故から10日ほどでおさまったが、福島第一原発では放射能が出続けており、汚染度の高い地域はチェルノブイリ級と言っていいだろう」と指摘した。

 金沢大の山本政儀教授(環境放射能学)によると、1メートル四方深さ5センチで、土壌の密度を1.5程度と仮定すると、飯舘村の1平方メートルあたりのセシウム濃度は約1200万ベクレルに上る。チェルノブイリの約20倍。「直ちに避難するレベルではないが、セシウムは半減期が30年と長い。その場に長年住み続けることを考えると、土壌の入れ替えも必要ではないか」と話した。

 健康への影響はどうか。チェルノブイリ原発事故では、強制移住の地域では平均50ミリシーベルト程度の放射線を浴びたとされる。しかし汚染地での長期の住民健康調査では、成人では白血病などの発症率は増えていない。

 甲状腺がんは増えたが、事故当時小児だった住民が放射性ヨウ素で汚染された牛乳などを飲んで内部被曝(ひばく)したためとみられている。飯舘村の24日午後までの放射線の総量は、3.7ミリシーベルトだ。

 長瀧重信・長崎大名誉教授(被曝医療)は「チェルノブイリ原発事故後でも小児甲状腺がん以外の健康障害は認められず、すぐに健康を害するとは考えにくい。高い汚染が見つかった地域では、データをもとに住民と十分に話し合って対応を考えてほしい」と話している。

91凡人:2011/03/28(月) 07:36:36
原発周辺、避難指示圏内になお60人 朝日新聞社調べ(2011年3月28日朝日新聞)

福島第一原発から20キロ圏内の福島県双葉町に残る住民に、避難するよう説得する町職員と自衛隊員ら=23日、陸上自衛隊第12旅団提供

 福島第一原発の20キロ圏内には、1号機で水素爆発が起きた12日に避難指示が出され、警察庁は15日、「全員が避難を完了した」としていた。だが、朝日新聞が27日、20キロ圏内にかかる10市町村に確認したところ、7市町村が圏内に残留者がいると答え、少なくとも60人余がとどまっていることがわかった。

 福島県警は、避難指示直後から第一原発の近くに立ち入れないよう主要道路に警察官を配置している。このため、市街地での残留者の大半は指示の段階からずっと圏内にとどまっているとみられる。一方、農村部には集落に通じる小道が多く、田村市や葛尾村などでは残留者が出入りしている形跡もあったという。

 こうした状況のなか、各自治体は陸上自衛隊や地元消防に協力を依頼。安否の確認と避難の説得を続けている。

 各自治体によると、残留者の多くは身内を介護している人や、酪農をしている人。「寝たきりの親は介護が必要で避難所生活に耐えられない」「餌をやらないと牛が死んでしまう」といった理由で避難を拒んでいる。

 避難指示は「首相は市町村長と知事に対し、避難のための立ち退きや屋内退避の勧告、指示を行う」とした原子力災害対策特別措置法の条文に基づく。各自治体は「法的な強制力がないので、強く拒否されれば打つ手がない」と説明する。

 圏内のほとんどの地域で、電気やガスなどのライフラインが止まっている。各自治体は、生存が確認できた世帯には食料を届けているが、最多の34人がいる南相馬市は「説得に応じて避難した人たちとの公平性を欠く」として、説得以外の対応はとっていない。ただ当面の食料があることは確認できているという。

 県は「残留者の総数はつかんでいない」としている。26日には、富岡町で寝たきりの高齢者や重病人のいる3世帯5人が発見され、病院に搬送される人も出た。町内は電話がつながらなくなっており、この5人については、情報が寄せられるまで町が所在を確認できていなかった。こうした例からみて、なお未確認の残留者がいる可能性もある。

 ただ、圏内の市町村の多くが役場機能を移転させていることもあって情報収集が難しい状況。自治体側からは、国の主導による確認や説得の作業を求める声が上がっている。(小林誠一)

92凡人:2011/03/28(月) 08:50:39
独メディア「日本政府は事実を隠蔽、過小評価」(2011年3月16日17時48分 読売新聞)

 【ベルリン=三好範英】ドイツでは、福島第一原発の爆発や火災などに関する日本政府の対応について、不信感を強調する報道が目立っている。

 被災地で救援活動を行っていた民間団体「フメディカ」の救援チーム5人は14日、急きょ帰国した。同機関の広報担当者シュテフェン・リヒター氏は地元メディアに対し、「日本政府は事実を隠蔽し、過小評価している。チェルノブイリ(原発事故)を思い出させる」と早期帰国の理由を語った。

 メルケル首相も記者会見で「日本からの情報は矛盾している」と繰り返した。ザイベルト政府報道官は、「大変な事態に直面していることは理解している。日本政府を批判しているわけではない」と定例記者会見で釈明したが、ドイツ政府が日本政府の対応にいらだちを強めていることは間違いない。

93凡人:2011/03/29(火) 02:39:00
目先の金と心配される住民の健康とを量りにかけて前者を取った町民。その付けが大震災とともにやってきた。反対していた人はさぞ悔しい思いだろう。故郷を追われた町民は放浪の民。まだ問題の原発は解決の糸口さえみえない。東京を含む首都圏の膨らむ人口は電力エネルギーの大量消費を生み、その不足を賄うためにできた福島原発。地方切捨てにより、町政財源の確保が厳しい地方にとって、原発は雇用や税金を生み出す金のなる木として、危険を主張する建設反対派を押し切ったのだろう。背に腹はかえられない貧しい地方があるから、そういう地域に建設反対をよそに、原発が建てられることにも注目される。ふと魂を悪魔に売ったファウストの戯曲が頭をかすめる。福島原発のある双葉町は半永久的に立ち入り禁止地域が将来生まれ、町はもとの姿を取り戻せないだろう。なんとも地方の行き所のない怒りを感じる。
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「責任は免れない」 原発と共栄の福島・双葉町議ら苦悩(2011年3月29日産経)

避難所の「さいたまスーパーアリーナ」で始まった福島県双葉町の町議会臨時会=28日午前10時33分、さいたま市、竹谷俊之撮影

 「さいたまスーパーアリーナ」(さいたま市中央区)に町機能ごと移転している福島県双葉町。地元に雇用を生み出し、多額の金を落とす福島第一原子力発電所に、町も議会もすがってきた。その選択は正しかったのか。28日の臨時議会に出席した町議は、苦渋の表情を浮かべた。

 午前10時半。折りたたみの机と椅子が並ぶ会議室を「議場」にして議会は始まった。議題にあがったのは、48億8600万円の2011年度一般会計予算案など。震災前の8日に提案され、審議が中断していた。

 「歳入はこの通りにいくのか」と議員から指摘があった。しかし「いつ町に戻っても予算が執行できるようにしておきたい」(清川泰弘議長)と原案通り可決された。

 顔をそろえた全11人の町議の中に、福島市の避難所から高速バスで5時間半かけて駆けつけた岩本久人議員(53)=1期目=もいた。腎不全の父親(83)は1日おきに透析を受ける必要があり、避難所を長期には離れられない。

 震災2日目。避難先の南相馬市で「ドン」という破裂音を聞いた。十数キロ離れた福島第一原発で爆発があったと聞かされた。

 第一原発が稼働したのは、ちょうど40年前の1971年。岩本議員が中学生のころだった。これという産業がなく「出稼ぎの町」だった双葉町にとって、原発は金の卵を産むニワトリだった。町は原発との共存共栄を掲げ、議会も7、8号機の増設を求める決議をした。2002年の東京電力による原発トラブル隠し発覚後、決議を凍結したが、07年に凍結を解除。再び増設受け入れに動きはじめたところだった。

 「町と歩調を合わせてきた議会の責任は免れない。残念でならない」と岩本議員は言う。ふるさとに戻るまで短くても1年以上はかかると思っている。「埼玉で避難生活を送る町民のそばにいられず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。何ができるのか、ずっと考えています」。涙をにじませた。

 凍結解除を発議したひとりの伊沢史朗議員(53)=2期目=は、アリーナで避難生活を送っている。「町の財政破綻(はたん)をなんとか食い止めたかった」と当時を振り返った。

 町は、原発立地自治体に払われる交付金などを見込んで90年代にハコモノを乱発。借金返済に追われ、早期健全化団体に転落するほど、一時は切迫していた。7、8号機の誘致凍結を解除すると、その見返りに毎年9億8千万円の初期対策交付金が町に入った。

 だが、町に住民をとどめるために誘致した原発のせいで、いまは町に住民が近づくこともできない。「安全を担保されるのが条件だった。しかし、これだけの事故が起きると、あれで良かったのだろうかとも思う。厳しいのは、いつ戻れるか先が見えないことです」

 町は今月末までには、アリーナから再移転する予定だ。避難生活の長期化を見越して、生活基盤を築くために仕事に就く町民も増えそうだ。だが生活基盤ができれば、ふるさとには戻りづらくなる。噴火災害で全島避難した伊豆諸島・三宅島の場合、住民は避難前の4分の3に減っている。

 伊沢議員は言う。「だから一日でも早く戻りたい。最近、こんなことも考えるんです。日本地図から双葉町がなくなってしまうんじゃないかって」
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94凡人:2011/03/29(火) 02:39:36
     ◇

 町は、約1200人の町民と共に、さいたまスーパーアリーナに移転してきた。井戸川克隆町長は「なるべく多くの町民を一カ所に集めたかった」と話す。

 震災翌日の12日に町民らが福島県川俣町内に避難した後、町長が旧知の埼玉県職員から耳にしたのが、数千人が収容できるスーパーアリーナの存在だった。「当時は、それほど選択する時間がありませんでした」。即決だった。

 19日、川俣町から役場ごとアリーナに再避難。ただ、月末までには、埼玉県が用意した旧県立騎西高校(加須市)の校舎に再度避難する予定だ。「漂流」は終わらない。

 井戸川町長は語る。「旅をしているような気分なんです、私どもは。旅の終わりというのは自分のうちに帰ることですよね」(釆沢嘉高、小林祝子、編集委員・神田誠司)
2-2End

95凡人:2011/03/29(火) 03:23:48
毎日新聞 2011年3月16日 東京夕刊
特集ワイド:東日本大震災 福島原発事故、専門家に聞く 最悪の事態、制御できるのか

 東日本大震災による東京電力福島第1原子力発電所の被災は、高濃度の放射能漏れという最悪の事態に発展した。政府は国民に対して「冷静」を求めるが、なぜ、原発の暴走を制御できないのか。安全は保たれるのか。それぞれの立場から専門家に聞いた。

 ◇まずは外出せぬこと−−名古屋大教授・量子工学専攻、井口哲夫さん(56)
 今回の事故では、既に放射性物質のセシウムが周辺に放出されている。放射性物質が発する放射線は、細胞の遺伝子を傷つけてがんの発生リスクを高める。大量に被ばくすると直ちに人体に影響が出て、リンパ球の減少などが起きる。リンパ球をつくる骨髄は特に放射線のダメージを受けやすいからだ。

 一般人の1年の被ばく限度は1ミリシーベルト。15日に3号機周辺で記録された放射線量は時間当たり400ミリシーベルトでその350万倍。リンパ球の減少が起きるとされるのは累計500ミリシーベルトで、観測した場所に1時間半程度いればその値に達する状態になった。

 セシウムなどは静止状態では地面に落ちるが、風に乗ればほこりなどに付着して遠くに運ばれ、最後には路面や家の屋根に落ちる。外に干した洗濯物、歩いている人の衣服や皮膚にもくっつく。既に避難や屋内退避の指示が出ている地域は、そこの屋外に長時間いれば健康を害する恐れがあると、国も認めているということだ。

 放射性物質が飛来する危険が迫った場合はまず外に出ないこと。体に付いた可能性があれば、セシウムなどは水に溶けるので、手洗いしたり、シャワーを浴びれば落ちる。一番大切なのは体内に入れないことだ。放射線を出す能力が半分になる半減期はセシウムで30年。粘膜などに付着すると、長期に影響が出る。外出する必要があるならマスクやゴーグルを着け、ぬれたタオルで鼻などをふさぐのが効果的だ。

 自分が住む地域の放射性物質の量がどの程度かは気になるだろう。自治体は放射線量を測定するモニタリングポストを設置しており、公的な情報に注意してほしい。数値が大きく変動しなければ過剰な心配の必要はない。通常なら時間当たり0・1マイクロシーベルト程度。100倍でもまだ、人体に影響が出る程度ではないとみられるが、心配ならば、食べ物は水洗いすればいいだろう。【宮田哲】
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96凡人:2011/03/29(火) 03:24:58
 ◇気になるのは2号機−−元原子炉設計技術者の科学ライター・田中三彦さん(67)

 直接目で見ることも近づくこともできないから、肝心の「原子炉圧力容器」や、それを格納する巨大なフラスコのような形の「格納容器」中でいったい何が進行しているのか誰にも分からない。その状況で作業をせねばならないところにこの問題の深刻さがある。

 多くの人の命がけの作業にもかかわらず、12日に福島第1原発1号機は水素爆発を起こし、翌々日には3号機がより規模の大きい水素爆発を起こした。一方、2号機は14日、原子炉圧力容器内には冷却水がほとんどなくなり、燃料棒がむき出しになった。そればかりか、格納容器の一番下にある「圧力抑制プール」というドーナツ形の構造物の近くで爆発音が起きたとの発表や、圧力抑制プールが損傷したらしいとの報告もあった。断定はできないが、恐らく圧力抑制プールの中で水素爆発が起き、そのために損傷したのだろう。損傷が大きければ、圧力抑制プールから放射性物質が格納容器の外にばらまかれた可能性もある。さらに4号機でも突然火災が起きた。5号機、6号機の燃料貯蔵プールの温度が上昇しているという報告もあった。地震発生時に定期検査中だった4〜6号機にいったい何が起きつつあるのか、これも気がかりだ。

 福島第1原発のうち特に気になるのは2号機。考えうる最悪のストーリーは、燃料棒が溶けて原子炉圧力容器の底に落下すること。原子炉圧力容器や格納容器は鋼鉄製だが1500度ぐらいで融解する。大量の燃料棒が溶融して落下すれば、やがて原子炉圧力容器の底は溶けてしまうだろう。“その後”どうなるかは誰にも分からないが、地下水脈に触れて大規模な水蒸気爆発を起こす可能性もある。そうならないようにと、2号機の原子炉圧力容器への必死の海水注入作業が試みられている。この深刻な事態が一刻も早く沈静化されることを祈らざるを得ない。【本橋由紀】
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97凡人:2011/03/29(火) 03:25:47
 ◇悪条件が重なった−−近畿大原子力研究所長・伊藤哲夫さん(62)

 高濃度の放射能漏れが起き、想像を絶する大変な事態になった。残念だが、想定した以上のことが起きた、としか言えない状況だ。

 福島第1原発は、これまでの災害から考えられる安全対策を、何重にも施してきたと考えている。

 マグニチュード9という大地震は海外では起きているが、国内では予想を絶する大地震だった。それによって、次第に手の打ちようがないところまできている。

 建設時の安全審査においては地震規模はマグニチュード8程度を想定し、さらに地震を起こす断層は13万年前までさかのぼって調査していた。ここは1971年に営業運転を開始しているが、古いから悪い、というものではないと私は思う。

 1号機、3号機の爆発は水素爆発による原子炉建屋の破壊だった。2号機や4号機でもそれぞれ爆発や火災が起きている。対策としては、原子炉の中を少しでも冷やせる状態を確保して、事故の拡大を防ぐことに全力を注ぐしかない。

 東京電力は詳しい情報をもっと速やかに出すべきだと指摘されているが、今は人災だと責める段階だとは言えないと思う。

 そもそもインフラが切断されてしまったので、冷却処理するための水、さらには作業のための電源も確保ができなかった。これは考えられないことだった。悪条件がすべて重なってしまったのだ。「誰の責任だ」とは言えないだろう。

 福島第1原発で次々と爆発が発生し放射能漏れが伝えられるが、そのたびに菅直人首相は記者会見において、国民に冷静な対応を求めている。政府が避難指示を出している限りは、それに従ってほしい。

 今回事故のあった原子炉が今後どうなっていくのかも、今は予測ができない。ただ、原子力発電の先進国・日本のこの事態を受けて、世界的にも原子力行政の見直しが進んでいくのではないか。【江畑佳明】
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98凡人:2011/03/29(火) 03:27:23
◇想定すべき人災−−ノンフィクション作家・広瀬隆さん(68)

 これは人災だと考えています。その責任の所在は東京電力だけでなく、菅直人政権、経済産業省の原子力安全・保安院、原発を推進してきた大学や大学院教授らにもあると言えますよ。

 津波発生は日本の宿命で、1896(明治29)年の「明治三陸沖地震」では高さ38メートル以上の津波が起こっている。だから「想定外」という表現は当たらない。想定すべきだったんです。

 原子炉設備とその周辺には膨大な配管、配線があって、津波と地震の揺れで相当な影響を受けたと見るべきです。電源系統がだめになっているから、非常用のディーゼル発電機が動かなかった。

 配線にダメージを受けている中で、コントロールルームが機能しているのか。膨大なデータを処理する能力が維持されているのか。計器を信用してよいのか。それも分かりません。

 そもそも、東電は原発の単なる「運転者」なんですよ。詳細な構造は原発メーカーの技術者でないと分からない。保安院の職員も分からない。これを解説している学者も「現場」を知らない。

 メディアはなぜ、東電や政府の発表を垂れ流すのでしょうか。放射能が漏れていても「直ちに人体に影響を与えない」と繰り返しています。しかし、発表されているのは1時間当たりの数値。365日×24時間で計算してみなさい。想像力もなく、レントゲン並みとか自然界の何分の1と報道している印象です。漏れるという「異常」に対する驚きも怒りも薄れている。

 福島から排出された放射線は宮城県の女川原発付近でも検出されましたし、風向きによって関東地方にも達しています。

 仮に最悪の事態に至ったならば、放射能汚染は1週間ぐらいかけてじわじわ列島を包んでいく。逃げる場所は全くありません。

 これが原発の震災、人災なんです。【根本太一】
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99凡人:2011/03/29(火) 03:57:01
2011年3月29日(火)

「君はまだ、東京でやせ我慢しているのか」 SARSを回想、この悔しさをバネに

肖 敏捷(しょう・びんしょう)【プロフィール】
ファンネックス・アセット・マネジメント代表取締役社長、チーフエコノミスト。中国武漢大学卒業後、国費留学生で来日。筑波大学大学院博士課程修了後、1994年に大和総研入社。2010年3月、同社を円満退職した。6月から現職。専門は中国経済、日経ヴェリタス人気ランキング(2010年)のエコノミスト部門では第5位。著書に「中国経済事情」(日本経済新聞出版社、2010年)人気中国人エコノミストによるなどがある。

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 「3・11」巨大地震及び福島第一原発事故が起きた後、福島では県外へ避難する地元住民が急増したと伝えられている。1988年から1991年までの間、福島大学に留学し、上海で仕事をした際、福島県人会の会員でもあった私にとっては、決して他人事ではない。早速、福島市に住んでいる大学の恩師夫妻に電話し、ぜひ東京の我が家に避難してください、と催促した。

 しかし、70歳後半の恩師はいつものような落ち着いた口調で断った。「あまり外出しないので、家の中で本を読めば大丈夫だろう。第一、新幹線も高速道路も全部使えない」。こちらも半分諦め、半分安心した。だが、東京に来ることが、果たして避難といえるのだろうか。なぜかというと、東京にいる外国人は次々と海外へ脱出しているのである(一部の日本人もそうらしい)。

彼は「先見の明」をアピールし始めた

 報道によると、品川にある東京入国管理局の周辺では、再入国ビザを申請するため、長蛇の列ができている。成田空港でも同じような光景がみられるという。仕事の関係で付き合いのある外資系金融機関の方からは、しばらくの別れという連絡も受けた。お昼、いつも通っている会社の近くにある中華レストランの入り口には「地震のため、臨時休業」という張り紙が掲げられた。

 食材が調達できなくなったのか、あの顔なじみで日本語があまり分からない中国人コックさんも日本を脱出したのかなど、勝手に推測するしかない。脱出だとすると、いつも貯金が増えないとため息をつくあのコックさんにとっては、大金をはたいて史上最高値の航空券を買うことは、一大決心であったにちがいない。もし、また会える機会があれば、ぜひ確かめたい。

 震災後、私のところにも見舞いの電話やメールが海外からたくさん舞い込んでいる。中国にいる親戚や友人たちからは、「住むところは用意するから、とにかく家族を連れてすぐ中国に戻りなさい」と何度も催促された。こういう時こそ、親身になって心配してくれた友人がいることは本当にありがたい。

 しかし、明らかに違和感を覚えざるを得ない同情も寄せられた。

 かつて日本の証券会社で勤め、現在は中国の地場証券会社で働いている知人からの電話である。「大変ですね。君はまだ、東京でやせ我慢しているのか」と、電話の向こうから高笑いが聞こえてきた。

 日本の会社を辞めて中国に戻ったのは大正解だったといつも周囲に吹聴している彼は、改めて自分の「先見の明」をアピールし始めた。調子者として定評のある彼の笑いには必ずしも悪意があるとは思わないが、「3・11」以降、ほとんどの方と同様、精神的なストレスが溜まっていることもあって私は途中で耐えられなくなり、彼がまだしゃべっている最中に思わず電話を切ってしまった。

「子供を連れてしばらく東京から離れたらどう?」

 連日、地震酔いに悩まされながら、原発事故に関連するテレビ報道に釘付けになっている。また、ちょうど1歳になったばかりの息子を抱えているため、東京都の水道水から基準値を大幅に上回る放射性ヨウ素が検出されたニュースを見て、怖くないと言ったら嘘になる。家内の実家が北陸にあるので、「子供を連れてしばらく東京から離れたらどう?」と真顔で家内に話すなど、動揺もある。

 しかし、現時点では、家族は東京に留まり、私はいつものように会社に通い(計画停電の影響で早めに帰宅する時もあるが)、息子もいつものように保育園に通っていられるのは、震災地の方と比べて、我々がまだ「日常生活」で恵まれているためだ。

100凡人:2011/03/29(火) 04:00:53
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 計画停電や電車の本数が減ったことなど、東京で直面しているさまざまな不便は、私のような40代の中国人にとって不便の域には入らない。むしろ、今まで便利すぎたのではないかと反省したくなるのが正直な気持ちだ。

 また、どうしても東京から脱出する必要がある場合でも、避難先の選択肢として、中国の優先順位は非常に低いと言わざるを得ない。母国であるため、出張やプライベートなどでもよく行き来するが、こういう非常事態の中、リスクヘッジの観点から、中国が果たしてベストな避難先かどうかはあまり自信がない。

 例えば、息子の粉ミルクをどうやって確保するか。中国では粉ミルクメーカーが山ほどあるにもかかわらず、なぜ中国人はわざわざ香港まで足を運び、外国製の粉ミルクを大量に買い漁るのか。香港の新聞によると、先日、粉ミルクの買占めをめぐって中国人観光客同士が殴り合いの喧嘩となり、相手から投げられた粉ミルクの缶が頭にあたり、流血の惨事となってしまったという。

 「3・11」大地震後、しばらく日本から輸入する粉ミルクが確保できなくなるという口コミ情報が広がり、香港では数百メートルの行列ができた。風にも吹き飛ばされるくらいひ弱な私は喧嘩する勇気もないし、中国の税関規定以上に大量の粉ミルクを日本から持ち込む度胸もない。

オフィスを飛び出し、頭の中が真っ白

 また、そろそろ黄砂が本格的に飛んでくる時期で、私の実家西安では、ひどい時には、昼間なのに100メートル先も見えないくらいの凄まじさである。まともに呼吸もできないくらい、そのダメージが直ちに現れてくる黄砂の打撃に耐えるのか、それとも暫定規制値を超えるものの、直ちに人体に影響のない放射線を我慢するのか、悩ましいところだ。

 より重要なのは、中国に戻ったら、福島の原発事故に関連する情報が確保できるかどうである。自然災害は人間の力では抗し難いものだと、今回の巨大地震で恐ろしいほど痛感したが、何が起きたのか、今はどうなっているのか、その正確な情報が分からないのも恐ろしい。

 3月11日の午後2時46分、地震が発生直後、携帯電話も持たず、社員と一緒に非常階段を使い、慌ててオフィスビルの外に飛び出した時、頭の中が真っ白になった。余震が収まり、会議室に戻ってテレビをつけるまでの間、目の前で何が起きているのか理解できない。この約10分間の恐ろしい体験は、2003年春に香港でも体験した。SARS(新型肺炎)が蔓延した時だった。

SARSより怖い、底が知れないパニック状態

 2002年の11月あたりから、香港の隣の広東省では、原因不明の感染病が大流行しているとの情報が、政府発表ではなく、口コミや携帯メールを通じて広東省内に一気に広がった。パニックに陥った地元住民が、漢方薬や殺菌効果があるとされた酢の買いだめに走る様子を、香港の新聞は連日報道した。

 2003年2月21日の香港紙は、原因不明の感染病を「非典型性肺炎(SARSの中国語での名称)」と初めて報道したが、広東省政府が感染の実態を香港の衛生署や国際機関に報道しなかったため、真相は謎に包まれたまま、名状しがたい恐怖感が急速に広がった。

 普段、マスクをつける習慣のない香港人が一斉にマスクをつけ始め、レストランやショッピングセンターから人が消えた。毎日、何十回も消毒液で手を洗い、日本人の上司と2人で会議室で打ち合わせた際も、マスクははずさなかった。


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